JP2003002137A - 画像認識装置 - Google Patents

画像認識装置

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JP2003002137A JP2001193936A JP2001193936A JP2003002137A JP 2003002137 A JP2003002137 A JP 2003002137A JP 2001193936 A JP2001193936 A JP 2001193936A JP 2001193936 A JP2001193936 A JP 2001193936A JP 2003002137 A JP2003002137 A JP 2003002137A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明では、カーブ等を走行するときに、首
振りライトで投光される路面より先の路面状況を運転者
に認識させることができる画像認識装置を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 画像認識装置Gは、ヘッドライト1の投
光範囲を車両の運転状態に応じて変化させる可動リフレ
クタ12と光学信号を検出する赤外線カメラ2とを備え
る。この可動リフレクタ12を、支持体15、軸16、
図示しない軸受けおよびギヤ32,33,34を介して
モータ4により所定の首振り角で回転させる。そして、
赤外線カメラ2を、軸23、軸受け38、軸受け部36
f、ギヤ24、ベルトBおよびギヤ31を介して、モー
タ4により前記可動リフレクタ12の首振り角より大き
い首振り角で回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドライトの投
光範囲よりも遠くの物体等を検知する赤外線カメラや車
両のハンドル操舵等に連動して首振りする首振りライト
等、夜間走行においてヘッドライトの投光範囲外の物体
を運転者に認識させる画像認識装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車には夜間走行を可能にする
ための装置としてヘッドライトが装備されている。この
ヘッドライトは、前方を走行する自動車や対向車の運転
者に眩しく感じさせないように、その高さや光軸の角度
等が規制されている。そのため、ヘッドライトで車両前
方の路面を投光する範囲(以下、投光範囲という。)が
制限されており、この投光範囲はロービームにおいて約
50m、ハイビームにおいて約100m程度になってい
る。そこで、近年、このヘッドライトの投光範囲よりも
遠くの物体を検知する赤外線カメラの開発が行われてい
る。この赤外線カメラは、車体前方のフロントグリル等
に固定されて、ヘッドライトで投光される路面よりも先
の路面状況を運転者に認識させるために役立っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヘッドライトや赤外線カメラは車体前方に固定されてい
るため、直線路では先の路面状況を認識できて都合がよ
いが、カーブを曲がるときには、その投光範囲や撮像範
囲が路面の外側へ出てしまい、カーブの先にある路面上
の物体を認識することができなかった。つまり、カーブ
では認識したい先の路面状況を認識することができない
という問題があった。一方、カーブを曲がるときに、運
転者のハンドル操舵に連動して首振り動作をする首振り
ライトでカーブの先の路面を投光する技術がある(特開
平11−165583号公報参照)。この技術は、カー
ブを曲がるときに、ヘッドライトとは別に設けられる首
振りライトで、ヘッドライトにより投光される路面より
先の路面を投光することができるので、つまり、従来よ
りもカーブの先の路面状況を認識することができるの
で、夜間走行の快適さの向上に大きく寄与していた。し
かし、この首振りライトでは、前記したような高さや光
軸の角度等が制限されるとともに、さらに、対向車に光
を当てないように、その首振り角を制限しなければなら
ず、その投光範囲が制限されていた。そのため、この首
振りライトで投光される路面より先の路面状況を運転者
が認識するためには、更なる改善が必要であった。
【0004】そこで、本発明の課題は、カーブ等を走行
するときに、首振りライトで投光される路面より先の路
面状況を運転者に認識させることができる画像認識装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明のうちの請求項1に記載の発明は、ヘッドライトの投
光範囲を車両の運転状態に応じて変化させる投光範囲調
整機と光学信号を検出するカメラとを備え車両前方の画
像・物体を検出する画像認識装置において、前記投光範
囲調整機の作動に応じて前記カメラの撮像範囲を調整す
る撮像範囲調整機を備えたことを特徴とする。
【0006】ここで、「投光範囲調整機」とは、たとえ
ば、固定用のヘッドライトとは別に設けられる首振りラ
イト、または、ヘッドライトのリフレクタの一部を首振
り動作可能にした場合では首振り動作可能な部分となる
可動リフレクタ等である。また、「カメラ」とは、物体か
ら発生する遠赤外線を撮像する赤外線カメラ等であっ
て、ヘッドライト等の投光範囲よりも遠くを撮影するも
のである。ここで、「作動に応じて」とは、たとえば、投
光範囲調整機の機械的な作動に応じてカメラの撮像範囲
を調整すること、または、投光範囲調整機を作動させる
ための信号と同じ信号に基づいてカメラの撮像範囲を調
整することである。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、たとえ
ば、夜間走行時に車両がカーブに差し掛かった場合、車
両の運転状態に応じて投光範囲調整機がヘッドライトの
投光範囲を後記する発明の実施の形態のように水平方向
に変化させ、この投光範囲調整機の作動に応じて撮像範
囲調整機がカメラの撮像範囲を調整する。
【0008】請求項2に記載の発明は、前記撮像範囲調
整機が前記投光範囲調整機の作動量よりも大きい作動量
で前記カメラの撮像範囲を調整することを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明による作用に加え、たとえば、夜間走行時
に車両がカーブに差し掛かった場合、投光範囲調整機に
よりヘッドライトの投光範囲がカーブに沿った方向に変
化する。そして、この投光範囲調整機の作動量よりも大
きい作動量で撮像範囲調整機がカメラの撮像範囲を調整
するので、このカメラがカーブ上のヘッドライトの投光
範囲で認識される路面よりも先の路面を撮像する。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記投光範囲調
整機と撮像範囲調整機の間に具備された機械的な連結機
構を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の発明による作用に加え、たとえ
ば、夜間走行時に車両がカーブに差し掛かった場合、機
械的な連結機構が投光範囲調整機と撮像範囲調整機を一
括して作動させる。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記車両の運転
状態としての舵角に応じて前記投光範囲調整機および撮
像範囲調整機が作動するとともに、この撮像範囲調整機
が車両の運転状態としての車速が小さいほど大きく作動
することを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項3のうちの何れか一項に記載の発明による作
用に加え、たとえば、カーブを曲がるときに車速を小さ
くすることによって、撮像範囲調整機が大きく作動する
ため、カメラの撮像範囲がヘッドライトの投光範囲で認
識される路面よりも先の路面を撮像する。
【0014】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕以下、図面を
参照して、本発明に係る画像認識装置の詳細について説
明する。この実施形態は、自動車のハンドル操舵に基づ
いてヘッドライトの一部を首振り動作させる配光可変型
前照灯システムに本発明を適用したものである。参照す
る図面において、図1は本発明を適用した画像認識装置
を備えた自動車の内部構造の概略を示す斜視図であり、
図2は本発明を適用した画像認識装置を示す斜視図であ
る。
【0015】図1に示すように、画像認識装置Gに関係
する自動車Aの内部構造は、主に、ハンドルHAと、舵
角センサDと、制御装置COと、ヘッドライト1と、画
像認識装置Gとで構成される。そして、ハンドルHAの
操舵に基づく舵角を、舵角センサDが検出する。この舵
角センサDにより検出された信号が、制御装置COに入
力される。そして、この制御装置COから車両右側のヘ
ッドライト1と車両左側の画像認識装置Gに制御信号が
送られることにより、この画像認識装置Gが車両右側の
ヘッドライト1とともにハンドル操舵に連動して動く構
造となっている。
【0016】次に、画像認識装置Gの構造について説明
する。図2に示すように、画像認識装置Gは、主に、車
両左側のヘッドライト1と、このヘッドライト1で投光
する路面より先の路面を撮像する赤外線カメラ2と、ギ
ヤ31,32,33,34を収納するギヤボックス35
と、モータ4とが基台36に取り付けられて構成されて
いる。
【0017】ヘッドライト1は、その反射鏡11が上下
に分割されている。この分割された反射鏡11のうち上
方の約3分の1程度の部分が水平面上で首振りするよう
に可動する可動リフレクタ12となり、残りの下方の部
分が基台36に固定される固定リフレクタ13となって
いる。この固定リフレクタ13のほぼ中央には、光源と
なる放電灯14が取り付けられている。そして、可動リ
フレクタ12の後側に、この可動リフレクタ12を支持
する支持体15が取り付けられている。この支持体15
には、その上面15aの中央に、図示しない孔が上下に
貫通して設けられている。この孔には軸16が挿入さ
れ、この軸16と支持体15が図示しない回り止め用の
ピンで固定されている。また、車両右側のヘッドライト
は左側のヘッドライト1と対称構造となっている。
【0018】赤外線カメラ2は、物体から発生する遠赤
外線を撮像する従来より周知のものである。この赤外線
カメラ2は、主に、レンズ21と、このレンズ21を前
方に設けるカメラ本体22とを有している。このカメラ
本体22の後部の中央には、上下に貫通する孔22aが
設けられている。そして、この孔22aに軸23が挿入
され、この軸23とカメラ本体22が図示しない回り止
め用のピンで固定されている。この軸23の上部には、
ギヤ24が図示しない回り止め用のピンで固定されてい
る。
【0019】ギヤボックス35は、長方形の短辺側に半
円を組み合わせた形状となる底面部35aと、この底面
部35aの外端から上方に向かって延びる外周面部35
bとを有している。この底面部35aには、その中央の
適所にギヤ33を回転可能に支持する軸37が図示しな
いボルトで固定され、この軸37の前方および後方の適
所に図示しない孔がそれぞれ設けられている。そして、
この底面部35aの前方の孔から支持体15に固定され
ている軸16が上方に突出し、その後方の孔からモータ
4の回転軸41が上方に突出している。この突出してい
る回転軸41の上方から係合されてギヤボックス35の
底面部35a上に載置されるギヤ32がこの回転軸41
に図示しない回り止め用のピンで固定され、この回転軸
41の先端部にギヤ31が図示しない回り止め用のピン
で固定されている。このギヤ32の外周に刻まれた歯に
ギヤ33の下側の外周に刻まれた歯が噛み合うように、
ギヤ33が軸37に回転可能に取り付けられている。こ
のギヤ33の上側の外周に刻まれた歯にギヤ34の歯が
噛み合うように、このギヤ34が支持体15に固定され
ている軸16に取り付けられるとともに、図示しない回
り止め用のピンでこの軸16に固定されている。また、
ギヤボックス35の外周面部35bは、前後方向におけ
る中央より前側の上端の高さに比べて、後側の上端の高
さが一段上がった形状になっている。そして、この一段
上がった形状になっている外周面部35bの右側には、
モータ4の回転軸41に固定されるギヤ31と赤外線カ
メラ2側のギヤ24とに跨って取り付けられるベルトB
が通るための開口部35cが形成されている。
【0020】一方、基台36は、前端にヘッドライト1
の固定リフレクタ13が図示しないボルトで固定されて
いる主面部36aと、この主面部36aの後端から上方
に向かって延びる後方側面部36bと、この後方側面部
36bの上端から前方に向かって延びる上面部36cと
を有している。さらに、この基台36は、その主面部3
6aの右端から下方に向かって延びる右方側面部36d
と、この右方側面部36dの下端から右方に向かって延
びる下面部36eとを有している。この下面部36eの
中央近傍の適所に軸受け38が図示しないボルトで固定
され、この軸受け38の中央の適所に形成される軸受け
孔38aにカメラ本体22に固定されている軸23の下
端部が回転可能に支持されている。さらに、この下面部
36eの後端から上方に向かって延びるとともに、その
上端が前方に向かって延びる軸受け部36fが形成さ
れ、この軸受け部36fの上面の適所に形成される軸受
け孔36gに軸23の上端部が回転可能に支持されてい
る。また、基台36の上面部36cには、ギヤボックス
35の底面部35aが溶接により接合されている。そし
て、このギヤボックス35の底面部35aに形成されて
いるモータ4の回転軸41が挿通する孔と同じ位置に、
基台36の上面部36cの適所に図示しない孔が形成さ
れている。そして、この上面部36cの孔に下側からモ
ータ4の回転軸41が挿通され、このモータ4が図示し
ないモータ用ブラケットおよびボルトにより上面部36
cの下側に取り付けられている。
【0021】ここで、ギヤ24,31,32,33,3
4は、ヘッドライト1の可動リフレクタ12の首振り角
(作動量)より赤外線カメラ2の首振り角の方が大きく
なるように、それぞれのギヤ比が設定されている。
【0022】次に、画像認識装置Gを作動させる配光可
変型前照灯システムについて説明する。参照する図面に
おいて、図3は画像認識装置を作動させるシステムを示
すブロック図である。図3に示すように、配光可変型前
照灯システムZは、点灯スイッチS1と、舵角センサD
と、制御装置COとから構成されている。そして、制御
装置COは、モータ制御ユニット(ECU)6と、モー
タ駆動回路7と、モータ駆動回路用スイッチS2とから
構成されている。
【0023】点灯スイッチS1は車両の両側のヘッドラ
イト1,1を点灯および消灯させるスイッチであり、舵
角センサDは車両の運転状態としてハンドルHAを操舵
したときの舵角を検出するセンサである。
【0024】モータ制御ユニット6は、目標首振り角設
定手段61と、モータ駆動信号生成手段62とから構成
されている。この目標首振り角設定手段61は、右側転
舵操作量および左側転舵操作量たる舵角センサDの出力
に基づいて転舵マップを検索し、ヘッドライト1,1の
可動リフレクタ12,12の目標首振り角を設定する。
なお、転舵マップは、図4に示すように、右側転舵操作
量が大きくなれば(舵角がプラス方向に大きくなれ
ば)、これに応じて目標首振り角がプラス方向に大きく
なるように、左側転舵操作量が大きくなれば(舵角がマ
イナス方向に大きくなれば)、これに応じて目標首振り
角がマイナス方向に大きくなるように、それぞれ設定さ
れている。さらに、ハンドルHAを微量に操舵するとき
に、ヘッドライト1,1の可動リフレクタ12,12が
首振り動作を行わないように、所定の舵角になったとき
に首振り動作が行われるように不感帯が設定されてい
る。そして、モータ駆動信号生成手段62は、目標首振
り角設定手段61から出力される目標首振り角の信号
に、P(比例)、I(積分)およびD(微分)等の処理
を施すことにより、モータ4の回転方向を決定させる信
号とモータ4の回転量を決定させる信号を生成する。
【0025】モータ駆動回路7は、点灯スイッチS1の
オンオフ動作に応じてオンオフ動作するモータ駆動回路
用スイッチS2により、バッテリからの電圧が加えられ
る。そして、このモータ駆動回路7は、モータ駆動信号
生成手段62から出力された信号に基づいて所定のゲー
トを所定時間開閉することにより、所定量の電流が所定
方向に流れてモータ4を所定の回転量だけ所定の方向に
駆動させる。また、図示しない右側のヘッドライト用の
モータにも、このモータ駆動回路7が接続されており、
前記モータ駆動信号生成手段62から、このモータを駆
動するための信号が入力される。
【0026】ここで、本実施形態における「投光範囲調
整機」は、可動リフレクタ12、支持体15、軸16お
よび図示しない軸受けで構成されている。また、「撮像
範囲調整機」は、赤外線カメラ2、軸23、軸受け38
および軸受け部36fで構成されている。「連結機構」
は、ギヤ24,31,32,33,34、ギヤボックス
35、軸37およびベルトBで構成されている。さら
に、「画像認識装置」は、この装置自身を作動させるため
の配光可変型前照灯システムZをも含んでいる。
【0027】次に、配光可変型前照灯システムZによる
画像認識装置Gの動作について説明する。参照する図面
において、図5は画像認識装置を示す平面図であり、図
6は画像認識装置を装備した自動車がカーブを曲がると
きの動作を示す平面図であり、図7は可動リフレクタと
赤外線カメラが同じ首振り角で設定された自動車がカー
ブを曲がるときにおいて、この首振り角がハンドルの舵
角に対応しているときの自動車の動作を示す平面図
(a)であり、この首振り角がハンドルの舵角より大き
く設定されるときの自動車の動作を示す平面図(b)で
あり、図8は画像認識装置を装備した自動車が交差点を
右折するときの動作を示す平面図である。まず、昼間に
走行する場合は、点灯スイッチS1はオフになっている
ため、モータ駆動回路7に電圧が加えられず、画像認識
装置Gが動かない状態で通常の運転が行われる。一方、
夜間に走行する場合は、点灯スイッチS1をオンにする
ため、これに応じてモータ駆動回路用スイッチS2がオ
ンになり、モータ駆動回路7に電圧が加えられる。そし
て、車両が右カーブに差し掛かったときに、運転者がハ
ンドルHAを時計回りに操舵すると、そのハンドルHA
の舵角が舵角センサDで検出される。この舵角センサD
で検出された信号が、モータ制御ユニット6を介して、
モータ駆動回路7に入力され、このモータ駆動回路7に
よりモータ4の回転軸41が、図5に示すように、上方
から見て時計回りに所定量だけ回転する。
【0028】モータ4の回転軸41が時計回りに所定量
だけ回転すると、その動力がギヤ32,33,34、軸
16および支持体15を介して可動リフレクタ12に伝
達され、この可動リフレクタ12が水平方向で時計回り
に回転する。また、モータ4の回転軸41の動力がギヤ
31、ベルトB、ギヤ24および軸23を介して赤外線
カメラ2に伝達され、この赤外線カメラ2が水平方向で
時計回りに回転する。このとき、あらかじめ所定のギヤ
比で設定されている各ギヤ24,31,32,33,3
4により、可動リフレクタ12の首振り角より大きい首
振り角で赤外線カメラ2が回転する。そして、車両右側
のヘッドライト1でも、車両左側の可動リフレクタ12
と同様に、その可動リフレクタ12が回転する。
【0029】このように両側のヘッドライト1,1の可
動リフレクタ12,12が回転することにより、図6に
示すように、自動車AがカーブCに差し掛かったとき、
そのヘッドライト1,1の光がカーブCに沿った路面C
1上に投光される。このとき、運転者は、ロービームの
投光範囲Lで車両前方の近場の路面状況を認識し、ハイ
ビームの投光範囲Hでこのロービームの投光範囲Lより
も先の路面状況を認識する。さらに、赤外線カメラ2は
可動リフレクタ12の首振り角より大きい首振り角で回
転するため、その撮像範囲Pが、ハイビームの投光範囲
Hよりもさらに遠くのカーブCの終わり辺りまで延びて
いる。そして、この撮像範囲P内に歩行者Wがいると、
この歩行者Wから発生する遠赤外線を赤外線カメラ2で
撮像し、図示しないヘッドアップディスプレイによるバ
ーチャルイメージを運転者が見ることで、この歩行者W
の存在を認識する。
【0030】ここで、図7(a)に示すように、可動リ
フレクタ12,12と赤外線カメラ2が同じ首振り角
で、ハンドルHAの舵角に対応して回転するように設定
されている場合では、運転者が歩行者Wを認識できてい
ない。一方、図7(b)に示すように、可動リフレクタ
12,12と赤外線カメラ2が同じ首振り角で、かつ、
ハンドルHAの舵角より大きい角度で回転するように設
定されている場合では、運転者が歩行者Wを認識するこ
とができるが、すぐ前方の路面状況を認識することがで
きなくなっている。これに対して、第1の実施形態で
は、可動リフレクタ12,12の首振り角よりも大きい
首振り角で赤外線カメラ2を回転させるため、運転者が
すぐ前方の路面状況をヘッドライト1,1の投光範囲
L,Hで認識するとともに、赤外線カメラ2で歩行者W
を認識している。つまり、ヘッドライト1,1と赤外線
カメラ2が協調して認識範囲を広げている。
【0031】また、図8に示すように、自動車Aが交差
点Kを右折するとき、そのヘッドライト1,1の光がそ
の進行方向の路面上に投光される。このとき、運転者は
ロービームの投光範囲Lで車両前方の近場の路面状況を
認識する。さらに、赤外線カメラ2は可動リフレクタ1
2,12の首振り角より大きい首振り角で回転するた
め、その撮像範囲Pが、ロービームの投光範囲Lよりも
さらに遠くの横断歩道Yの辺りまで延びている。そし
て、この撮像範囲P内にいる歩行者Wを赤外線カメラ2
で撮像し、運転者に歩行者Wの存在を認識させる。
【0032】以上により、第1の実施形態において、次
のような効果を得ることができる。自動車AがカーブC
や交差点Kに差し掛かった場合に、赤外線カメラ2の撮
像範囲Pがヘッドライト1,1の投光範囲L,Hよりも
さらに遠くまで延びるので、ヘッドライト1,1で投光
される路面よりも先の路面を赤外線カメラ2で撮像する
ことができる。したがって、カーブや交差点等を曲がる
場合であっても、ヘッドライトの投光範囲よりもさらに
先の路面状況を運転者に認識させることができる。ギヤ
24,31,32,33,34やベルトBを介して可動
リフレクタ12と赤外線カメラ2を連結させるため、こ
の可動リフレクタ12と赤外線カメラ2を動かすための
動力としてモータ4のみを設けるだけでよい。そのた
め、画像認識装置Gを製造するための製造コストを低く
することができる。
【0033】〔第2の実施形態〕以下に、本発明に係る
画像認識装置における第2の実施形態について説明す
る。この実施形態は第1の実施形態の画像認識装置を変
更したものなので、第1の実施形態と同様の構成要素に
ついては同一符号を付し、その説明を省略する。参照す
る図面において、図9は本発明を適用した画像認識装置
の第2の実施形態を示すブロック図である。
【0034】図9に示すように、第2の実施形態に係る
画像認識装置Gは、第1の実施形態と同様に、可動リフ
レクタ12と赤外線カメラ2を備えている。そして、こ
の可動リフレクタ12はギヤG1を介してモータM1の
動力が伝達される構造となっており、赤外線カメラ2は
ギヤG2を介してモータM2の動力が伝達される構造と
なっている。ここで、このギヤG1,G2は、可動リフ
レクタ12の首振り角より赤外線カメラ2の首振り角が
大きくなるように、それぞれのギヤ比が設定されてい
る。一方、モータM1,M2は同じ構造、形状および大
きさとなっている。そして、この画像認識装置Gを作動
させる配光可変型前照灯システムZは第1の実施形態と
同様の構造となっている。
【0035】次に、この画像認識装置Gの動作について
図6を参照して説明する。自動車AがカーブCに差し掛
かったときに運転者がハンドルHAを操舵すると、この
ハンドルHAの舵角が舵角センサDにより検出される。
この舵角センサDにより検出された信号が、モータ制御
ユニット6を介して、モータ駆動回路7に入力される。
このモータ駆動回路7からモータM1,M2に同じ信号
が送られ、モータM1,M2が同方向、同回転量で回転
する。このモータM1の動力がギヤG1を介して可動リ
フレクタ12に伝達されることにより、この可動リフレ
クタ12が所定の首振り角で回転する。そして、モータ
M2の動力がギヤG2を介して赤外線カメラ2に伝達さ
れることにより、この赤外線カメラ2が可動リフレクタ
12の首振り角より大きい首振り角で回転する。このた
め、自動車AがカーブCを曲がるときには、第1の実施
形態と同様に、赤外線カメラ2の撮像範囲Pが、ヘッド
ライト1,1の投光範囲L,Hよりもさらに遠くのカー
ブCの終わり辺りまで延びる。
【0036】以上により、第2の実施形態において、次
のような効果を得ることができる。自動車AがカーブC
を曲がるときでも、第1の実施形態と同様に、ヘッドラ
イト1,1の投光範囲L,Hよりも先の路面状況を赤外
線カメラ2により運転者に認識させることができる。さ
らに、このような可動リフレクタ12と赤外線カメラ2
とを別々のモータM1,M2で動かす構造では、赤外線
カメラ2を所定の首振り角以上に回転させないように首
振り上限値を定めて、この首振り上限値で赤外線カメラ
2を制御することができる。このように赤外線カメラ2
の首振り上限値を定めることにより、可動リフレクタ1
2より大きい首振り角で回転する赤外線カメラ2の撮像
範囲を常に路面上に位置させるように設定することがで
きる。また、ギヤの構造を簡単にしたり、ギヤを省いて
モータに可動リフレクタまたは赤外線カメラを直結した
りすることができる。この場合は、モータの回転特性が
異なるものを使い、可動リフレクタの首振り角よりも大
きい首振り角で赤外線カメラを大きく回転させる。
【0037】〔第3の実施形態〕以下に、本発明に係る
画像認識装置における第3の実施形態について説明す
る。この実施形態は第1または第2の実施形態の画像認
識装置Gとこの画像認識装置Gを作動させる配光可変型
前照灯システムZを変更したものなので、第1または第
2の実施形態と同様の構成要素については同一符号を付
し、その説明を省略する。参照する図面において、図1
0は本発明を適用した画像認識装置の第3の実施形態を
示すブロック図であり、図11は車速からゲインを設定
するためのマップであり、図12は画像認識装置を装備
した自動車がカーブを曲がるときの動作を示す平面図で
ある。
【0038】図10に示すように、第3の実施形態に係
る画像認識装置Gは、第1または第2の実施形態と同様
に、可動リフレクタ12と赤外線カメラ2を備えてい
る。そして、この可動リフレクタ12はギヤG3を介し
てモータM3の動力が伝達される構造となっており、赤
外線カメラ2もギヤG3を介してモータM3の動力が伝
達される構造となっている。ここで、この二つのギヤG
3,G3とモータM3,M3は、同じ構造、形状および
大きさとなっている。この画像認識装置Gを作動させる
配光可変型前照灯システムZには、第1または第2の実
施形態の構成に加えて、モータ駆動信号生成手段62、
ゲイン設定手段63、乗算手段64、モータ駆動回路7
および車速センサ8が設けられている。ここで、この車
速センサ8は、自動車Aの運転状態としての車速を検出
する従来より周知のセンサである。また、ゲイン設定手
段63は、図11に示すように、車速センサ8により検
出された信号から所定のゲインを設定するものであり、
車速が増大するほどゲインが小さくなり、かつ、車速が
減少するほどゲインが大きくなるように設定されてい
る。そして、乗算手段64は、目標首振り角設定手段6
1から出力される信号とゲイン設定手段63で設定され
たゲインとを掛け合わせるものである。ここで、ゲイン
設定手段63を前記のように設定した理由としては、赤
外線カメラ2を所定の角度で首振り動作させると、その
車両近傍の撮像範囲の移動量に比べて遠方の撮像範囲の
移動量が大きくなることが挙げられる。換言すると、ヘ
ッドライト1,1の投光範囲と赤外線カメラ2の撮像範
囲の差、運転者にすれば横方向の距離差が遠方ほど増幅
されて拡大することが挙げられる。たとえば、車速が速
いときは運転者が比較的遠方を見ているときで、この際
はヘッドライト1,1および赤外線カメラ2の首振り角
の差が小さくても遠方では前記した距離が増幅される。
つまり、運転者は赤外線カメラ2でヘッドライト1,1
の投光範囲より先を認識できる。一方、車速が遅いとき
は運転者が比較的近くを見ているときで、この際にヘッ
ドライト1,1と赤外線カメラ2の首振り角の差が小さ
いと、前記した距離が小さくなり、この角度に差を付け
た効果が出ない。このため、車速が遅いときは、ヘッド
ライト1,1と赤外線カメラ2の首振り角の差が大きく
なるようにゲインが設定される。
【0039】次にこの画像認識装置Gの動作について説
明する。図12に示すように、自動車AがカーブCに差
し掛かったときに運転者がハンドルHAを操舵すると、
このハンドルHAの舵角が舵角センサDにより検出され
る。この舵角センサDにより検出された信号が、目標首
振り角設定手段61とモータ駆動信号生成手段62を介
して、モータ駆動回路7に入力され、このモータ駆動回
路7によりモータM3が駆動される。そして、このモー
タM3の動力がギヤG3を介して可動リフレクタ12に
伝達され、この可動リフレクタ12がハンドルHAの舵
角に基づいた所定の方向および所定の首振り角で回転す
る。一方、乗算手段64には、舵角センサDにより検出
された信号が目標首振り角設定手段61を介して入力さ
れるとともに、ゲイン設定手段63で車速センサ8によ
り検出された信号に基づいて設定されたゲインが入力さ
れる。そして、この乗算手段64で、目標首振り角設定
手段61で設定された首振り角とゲイン設定手段63で
設定されたゲインとが掛け合わされる。この乗算手段6
4で処理された信号は、モータ駆動信号生成手段62を
介して、モータ駆動回路7に入力され、このモータ駆動
回路7によりモータM3が駆動される。そして、このモ
ータM3の動力がギヤG3を介して赤外線カメラ2に伝
達され、この赤外線カメラ2がハンドルHAの舵角およ
び車速に基づいた所定の方向および所定の首振り角で回
転する。このため、自動車Aが緩いカーブを速いスピー
ドで曲がるときには、ゲインが小さいため、可動リフレ
クタ12の首振り角よりやや大きい首振り角で赤外線カ
メラ2が回転し、その撮像範囲Pがカーブに沿った方向
に位置することになる。また、自動車Aが急なカーブを
遅いスピードで曲がるときには、ゲインが大きいため、
可動リフレクタ12の首振り角よりも大きい首振り角で
赤外線カメラ2が回転し、その撮像範囲Pが、ヘッドラ
イト1,1の投光範囲L,Hよりもさらに遠くのカーブ
の終わり辺りまで延びることになる。ちなみに、図12
の破線で示す撮像範囲P´は、車速が遅いときにゲイン
を大きくする制御を行わない場合のものであり、この場
合ではカーブCの終わり辺りにいる歩行者Wを運転者が
認識することができない。
【0040】以上により、第3の実施形態において、次
のような効果を得ることができる。自動車Aが緩いカー
ブを速いスピードで曲がるときには、可動リフレクタ1
2の首振り角とほぼ同じ首振り角で赤外線カメラ2が回
転するので、従来の直線路を走行するときと同様に、ヘ
ッドライト1,1の投光範囲L,Hより先の路面状況を
運転者に認識させることができる。また、急なカーブを
遅いスピードで曲がるときには、可動リフレクタ12の
首振り角よりも大きい首振り角で赤外線カメラ2が回転
するので、第1または第2の実施形態と同様に、ヘッド
ライト1,1の投光範囲L,Hよりも先の路面状況を運
転者に認識させることができる。また、遅いスピードで
カーブを曲がるときには、運転者は近くを見るため、ヘ
ッドライト1,1と赤外線カメラ2の首振り角の差を大
きくすることで、赤外線カメラ2でカーブの先を見通す
ということができる。一方、速いスピードでカーブを曲
がるときには、運転者は遠くを見るため、ヘッドライト
1,1と赤外線カメラ2の首振り角の差を小さくして
も、遠方では両者の移動量の差(距離差)が増幅され、
赤外線カメラ2でカーブの先を見通すという目的を達成
できる。
【0041】以上、本発明は、前記実施形態に限定され
ることなく、様々な形態で実施される。 (1)本実施形態では、ハンドルの舵角(車両の進行方
向)や車速に基づいて可動リフレクタと赤外線カメラを
動かす構造としたが、本発明はこれに限定されるもので
はない。たとえば、ウインカーのスイッチ操作により可
動リフレクタと赤外線カメラを動かす構造としてもよ
い。この場合、たとえば、自動車が交差点を曲がるとき
にウインカーを曲がる方向に入れることにより、運転者
がハンドルを操舵する前に、可動リフレクタや赤外線カ
メラが動き、進行方向の路面状況を認識することができ
る。一方、車線を変更する前にウインカーを入れること
で、次に走行すべき路面の状況を運転者が認識すること
ができる。また、たとえば、ナビゲーションシステムの
データに基づいて可動リフレクタと赤外線カメラを動か
す構造としてもよい。すなわち、ナビゲーションシステ
ムがデータとして蓄積している道路および車両の位置等
の情報に基づいて、適宜に可動リフレクタの首振り角や
赤外線カメラの首振り角を制御させる構造としてもよ
い。このような場合も、投光範囲を車両の運転状態に応
じて変化させることに該当する。
【0042】(2)本実施形態では、可動リフレクタの
首振り角より赤外線カメラの首振り角を大きくさせる構
造としたが、本発明はこれに限定されず、たとえば、可
動リフレクタと赤外線カメラの首振り角を同じにさせる
構造としてもよい。このような構造では、車両が緩いカ
ーブを曲がる場合に、直進する場合と同様に、ヘッドラ
イトで投光される路面より先の路面を赤外線カメラで撮
像することができる。 (3)本実施形態では、赤外線カメラで検知した情報を
ヘッドアップディスプレイで運転者に報せる構造とした
が、本発明はこれに限定されず、たとえば、赤外線カメ
ラで検知した情報を運転者にランプや音声等で報せる構
造としてもよい。
【0043】(4)本実施形態は、自動車のヘッドライ
トに本発明を適用したものであるが、本発明はこれに限
定されず、たとえば、自動二輪車や電車等の車両のヘッ
ドライトにも同じように本発明を適用させることができ
る。また、本実施形態におけるモータ、ギヤまたはベル
ト等の種類や形状等は適宜に変更可能であることは言う
までもない。たとえば、可動リフレクタや赤外線カメラ
の動力としてのモータをステッピングモータに変更して
もよい。また、ベルトの代わりにラックギヤを使用して
もよい。さらに、モータと可動リフレクタ、または、モ
ータと赤外線カメラの間にギヤを介する必要もない。 (5)本実施形態では、車両左側のヘッドライトの可動
リフレクタと一つの赤外線カメラとを連動させて動かす
構造としたが、本発明はこれに限定されるものではな
い。たとえば、車両右側のヘッドライトの可動リフレク
タと赤外線カメラを連動させて動かす構造としてもよ
い。また、赤外線カメラを二つ設けて、両側のヘッドラ
イトの可動リフレクタと連動させて動かす構造としても
よい。 (6)本実施形態では、投光範囲調整機を可動リフレク
タ等で構成させる構造としたが、本発明はこれに限定さ
れず、たとえば、従来のような首振りライト等を投光範
囲調整機として利用してもよい。 (7)第1の実施形態について、マップを車両の運転状
態としての車速を加味したものとして、車速が速いほど
同じ舵角でも首振り角を小さくし、車速が遅いほど同じ
舵角でも首振り角を大きくするようにしてもよい。 (8)第3の実施形態について、車速応動とせずに、ゲ
インを1よりも大きい一定値にしてもよい。
【0044】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、投光範
囲調整機の作動に応じて撮像範囲調整機がカメラの撮像
範囲を調整するので、たとえば、緩いカーブに車両が差
し掛かった場合にヘッドライトの投光範囲とともにカメ
ラの撮像範囲も変化する。このカメラは、ヘッドライト
の投光範囲よりも遠くを撮像するため、緩いカーブを曲
がる場合であっても、直進する場合と同様に、投光範囲
よりもさらに先の路面状況を運転者に認識させることに
も適用できる
【0045】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明による効果に加え、たとえば、急なカーブ
に車両が差し掛かった場合に、投光範囲調整機の作動量
よりも大きい作動量で撮像範囲調整機がカメラの撮像範
囲を調整するので、このカメラがカーブ上のヘッドライ
トの投光範囲で認識される路面よりも先の路面を撮像す
ることにも適用できる。この場合、急なカーブ等を曲が
る場合であっても、投光範囲よりもさらに先の路面状況
を運転者に認識させることができる。
【0046】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の発明による効果に加え、機械的
な連結機構が投光範囲調整機と撮像範囲調整機を一括し
て作動させるので、この投光範囲調整機と撮像範囲調整
機を別々に作動させるために動力を二つ設ける必要がな
くなる。したがって、この連結機構を作動させる動力を
一つだけ設けるだけでよく、製造コストを低くすること
ができる。
【0047】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項3のうちの何れか一項に記載の発明による効
果に加え、たとえば、カーブを曲がるときに車速を小さ
くすることによって、撮像範囲調整機が大きく作動する
ため、カメラの撮像範囲がヘッドライトの投光範囲で認
識される路面よりも先の路面状況を運転者に認識させる
ことにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像認識装置を備えた自動車
の内部構造の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明を適用した画像認識装置を示す斜視図で
ある。
【図3】図2の画像認識装置を作動させるシステムを示
すブロック図である。
【図4】図3の目標首振り角設定手段における転舵マッ
プを示す図である。
【図5】図2の画像認識装置を示す平面図である。
【図6】図2の画像認識装置を装備した自動車がカーブ
を曲がるときの動作を示す平面図である。
【図7】可動リフレクタと赤外線カメラが同じ首振り角
で設定された自動車がカーブを曲がるときにおいて、こ
の首振り角がハンドルの舵角に対応しているときの自動
車の動作を示す平面図(a)であり、この首振り角がハ
ンドルの舵角より大きく設定されるときの自動車の動作
を示す平面図(b)である。
【図8】図2の画像認識装置を装備した自動車が交差点
を右折するときの動作を示す平面図である。
【図9】本発明を適用した画像認識装置の第2の実施形
態を示すブロック図である。
【図10】本発明を適用した画像認識装置の第3の実施
形態を示すブロック図である。
【図11】車速からゲインを設定するためのマップであ
る。
【図12】図10の画像認識装置を装備した自動車がカ
ーブを曲がるときの動作を示す平面図である。
【符号の説明】
G 画像認識装置 1 ヘッドライト 12 可動リフレクタ 15 支持体 15a 上面 16 軸 2 赤外線カメラ 21 レンズ 22 カメラ本体 22a 孔 23 軸 24 ギヤ 31,32,33,34 ギヤ 35 ギヤボックス 35a 底面部 35b 外周面部 36 基台 36f 軸受け部 36g 軸受け孔 37 軸 38 軸受け 38a 軸受け孔 4 モータ 41 回転軸 Z 配光可変型前照灯システム D 舵角センサ 6 モータ制御ユニット 61 目標首振り角設定手段 62 モータ駆動信号生成手段 7 モータ駆動回路 S1 点灯スイッチ S2 モータ駆動回路用スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 H04N 7/18 J Fターム(参考) 3K039 AA01 AA03 AA08 CC01 FB04 FB08 FD12 MB00 QA06 5C054 AA01 AA05 CA05 CF06 HA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドライトの投光範囲を車両の運転状
    態に応じて変化させる投光範囲調整機と光学信号を検出
    するカメラとを備え車両前方の画像・物体を検出する画
    像認識装置において、 前記投光範囲調整機の作動に応じて前記カメラの撮像範
    囲を調整する撮像範囲調整機を備えたことを特徴とする
    画像認識装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像範囲調整機が前記投光範囲調整
    機の作動量よりも大きい作動量で前記カメラの撮像範囲
    を調整することを特徴とする請求項1に記載の画像認識
    装置。
  3. 【請求項3】 前記投光範囲調整機と撮像範囲調整機の
    間に具備された機械的な連結機構を備えたことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の画像認識装置。
  4. 【請求項4】 前記車両の運転状態としての舵角に応じ
    て前記投光範囲調整機および撮像範囲調整機が作動する
    とともに、 この撮像範囲調整機が車両の運転状態としての車速が小
    さいほど大きく作動することを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のうちの何れか一項に記載の画像認識装置。
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