WO2023181130A1

WO2023181130A1 - 情報処理装置、情報処理方法、及び記録媒体

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Publication number: WO2023181130A1
Application number: PCT/JP2022/013263
Authority: WO
Inventors: 正寛大峯; 大祐嶋田; 勝巳加山; 祐太駒村
Original assignee: 日本電気株式会社; Ｎｅｃプラットフォームズ株式会社
Priority date: 2022-03-22
Filing date: 2022-03-22
Publication date: 2023-09-28

Abstract

情報処理装置（１０）は、対象を撮影するカメラ（１８）と、カメラで撮影する際に照明光を照射する照明（１９）と、対象の位置に応じて、照明の照射範囲を変更する照射範囲変更手段（１１０）と、を備える。このような情報処理装置によれば、対象の位置に応じて適切に照射光を照射できるため、例えば撮影する際の対象の位置が変化した場合であっても、より適切に対象の画像を取得することが可能である。

Description

情報処理装置、情報処理方法、及び記録媒体

　この開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び記録媒体の技術分野に関する。

　この種の装置として、対象を撮像する際に照明を制御するものが知られている。例えば特許文献１では、撮影画像から抽出した被写体の動きベクトルに連動させて光源位置を移動させるように構成することが開示されている。特許文献２では、広角カメラの撮影画像中から左目または右目の位置を検出し、収束した照明光が虹彩に照射されるようにチルト位置やパン位置の微調整を行うことが開示されている。

特開２００７－２９５９４６号公報特開２００２－１２５１４２号公報

　この開示は、先行技術文献に開示された技術を改善することを目的とする。

　この開示の情報処理装置の一の態様は、対象を撮影するカメラと、前記カメラで撮影する際に照明光を照射する照明と、前記対象の位置に応じて、前記照明の照射範囲を変更する照射範囲変更手段と、を備える。

　この開示の情報処理方法の一の態様は、少なくとも１つのコンピュータにより、対象の位置に応じて、照明光を照射する照明の照射範囲を変更し、前記対象を撮影するようにカメラを制御する。

　この開示の記録媒体の一の態様は、少なくとも１つのコンピュータに、対象の位置に応じて、照明光を照射する照明の照射範囲を変更し、前記対象を撮影するようにカメラを制御する、情報処理方法を実行させるコンピュータプログラムが記録されている。

第１実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。第１実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。第１実施形態に係る情報処理装置による撮影動作の流れを示すフローチャートである。第２実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。第２実施形態に係る情報処理装置による撮影動作の流れを示すフローチャートである。第３実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。第３実施形態に係る情報処理装置におけるミラーを用いた撮影例を示す側面図である。第３実施形態に係る情報処理装置による撮影動作の流れを示すフローチャートである。第４実施形態に係る情報処理装置におけるミラーの構成を示す側面図である。第４実施形態に係る情報処理装置における距離に応じた撮影例を示す側面図である。第５実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。第５実施形態に係る情報処理装置による画像出力動作の流れを示すフローチャートである。第６実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。第７実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。第７実施形態に係る情報処理装置による認証動作の流れを示すフローチャートである。第８実施形態に係る情報処理装置の駆動構成を示す側面図（その１）である。第８実施形態に係る情報処理装置の駆動構成を示す側面図（その２）である。第９実施形態に係る情報処理装置の駆動構成を示す側面図である。第１０実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図（その１）である。第１０実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図（その２）である。第１１実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。第１１実施形態に係る情報処理装置における各部材の配置例を示す正面図（その１）である。第１１実施形態に係る情報処理装置における各部材の配置例を示す正面図（その２）である。第１１実施形態に係る情報処理装置の駆動構成を示す側面図である。第１２実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図（その１）である。第１２実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図（その２）である。第１３実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。第１３実施形態に係る情報処理装置における各部材の配置例を示す正面図である。第１３実施形態に係る情報処理装置における第３照明の照射範囲の変更例を示す正面図（その１）である。第１３実施形態に係る情報処理装置における第３照明の照射範囲の変更例を示す正面図（その２）である。

　以下、図面を参照しながら、情報処理装置、情報処理方法、及び記録媒体の実施形態について説明する。

　＜第１実施形態＞
　第１実施形態に係る情報処理装置について、図１から図３を参照して説明する。

　（ハードウェア構成）
　まず、図１を参照しながら、第１実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図１は、第１実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。

　図１に示すように、第１実施形態に係る情報処理装置１０は、プロセッサ１１と、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）１２と、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）１３と、記憶装置１４とを備えている。情報処理装置１０は更に、入力装置１５と、出力装置１６と、を備えていてもよい。また、情報処理装置１０は、カメラ１８と、照明１９と、を備えている。上述したプロセッサ１１と、ＲＡＭ１２と、ＲＯＭ１３と、記憶装置１４と、入力装置１５と、出力装置１６と、カメラ１８と、照明１９とは、データバス１７を介して接続されている。

　プロセッサ１１は、コンピュータプログラムを読み込む。例えば、プロセッサ１１は、ＲＡＭ１２、ＲＯＭ１３及び記憶装置１４のうちの少なくとも一つが記憶しているコンピュータプログラムを読み込むように構成されている。或いは、プロセッサ１１は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体が記憶しているコンピュータプログラムを、図示しない記録媒体読み取り装置を用いて読み込んでもよい。プロセッサ１１は、ネットワークインタフェースを介して、情報処理装置１０の外部に配置される不図示の装置からコンピュータプログラムを取得してもよい（つまり、読み込んでもよい）。プロセッサ１１は、読み込んだコンピュータプログラムを実行することで、ＲＡＭ１２、記憶装置１４、入力装置１５及び出力装置１６を制御する。本実施形態では特に、プロセッサ１１が読み込んだコンピュータプログラムを実行すると、プロセッサ１１内には、照明を制御して対象の画像を撮影するための機能ブロックが実現される。このように、プロセッサ１１は、情報処理装置１０における各制御を実行するコントローラとして機能してよい。

　プロセッサ１１は、例えばＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、ＧＰＵ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、ＦＰＧＡ（ｆｉｅｌｄ－ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ　ｇａｔｅ　ａｒｒａｙ）、ＤＳＰ（Ｄｅｍａｎｄ－Ｓｉｄｅ　Ｐｌａｔｆｏｒｍ）、ＡＳＩＣ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ　Ｓｐｅｃｉｆｉｃ　Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ）として構成されてよい。プロセッサ１１は、これらのうち一つで構成されてもよいし、複数を並列で用いるように構成されてもよい。

　ＲＡＭ１２は、プロセッサ１１が実行するコンピュータプログラムを一時的に記憶する。ＲＡＭ１２は、プロセッサ１１がコンピュータプログラムを実行している際にプロセッサ１１が一時的に使用するデータを一時的に記憶する。ＲＡＭ１２は、例えば、Ｄ－ＲＡＭ（Ｄｙｎａｍｉｃ　Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）や、ＳＲＡＭ(Ｓｔａｔｉｃ　Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ)であってよい。また、ＲＡＭ１２に代えて、他の種類の揮発性メモリが用いられてもよい。

　ＲＯＭ１３は、プロセッサ１１が実行するコンピュータプログラムを記憶する。ＲＯＭ１３は、その他に固定的なデータを記憶していてもよい。ＲＯＭ１３は、例えば、Ｐ－ＲＯＭ（Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ　Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）や、ＥＰＲＯＭ(Ｅｒａｓａｂｌｅ　Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ)であってよい。また、ＲＯＭ１３に代えて、他の種類の不揮発性メモリが用いられてもよい。

　記憶装置１４は、情報処理装置１０が長期的に保存するデータを記憶する。記憶装置１４は、プロセッサ１１の一時記憶装置として動作してもよい。記憶装置１４は、例えば、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、ＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ　Ｓｔａｔｅ　Ｄｒｉｖｅ）及びディスクアレイ装置のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。

　入力装置１５は、情報処理装置１０のユーザからの入力指示を受け取る装置である。入力装置１５は、例えば、キーボード、マウス及びタッチパネルのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。入力装置１５は、スマートフォンやタブレット等の携帯端末として構成されていてもよい。入力装置１５は、例えばマイクを含む音声入力が可能な装置であってもよい。

　出力装置１６は、情報処理装置１０に関する情報を外部に対して出力する装置である。例えば、出力装置１６は、情報処理装置１０に関する情報を表示可能な表示装置（例えば、ディスプレイ）であってもよい。また、出力装置１６は、情報処理装置１０に関する情報を音声出力可能なスピーカ等であってもよい。出力装置１６は、スマートフォンやタブレット等の携帯端末として構成されていてもよい。また、出力装置１６は、画像以外の形式で情報を出力する装置であってもよい。例えば、出力装置１６は、情報処理装置１０に関する情報を音声で出力するスピーカであってもよい。

　カメラ１８は、対象の画像を撮影可能に構成されている。なお、ここでの対象は、人間だけに限られず、犬、猫、蛇、鳥等の動物や、ロボット等を含むものであってよい。カメラ１８は、対象全体の画像を撮影するものであってもよいし、対象の一部を撮影するものであってもよい。カメラ１８は、例えば対象の顔の画像を撮影するものであってもよいし、対象の目（虹彩）の画像を撮影するものであってもよい。カメラ１８は、可視光カメラとして構成されてもよいし、近赤外線カメラとして構成されてよい。カメラ１８は、静止画を撮影するカメラであってもよいし、動画を撮影するカメラであってもよい。また、カメラ１８は、複数台設けられていてもよい。この場合、複数のカメラは別種類のカメラとして構成されてもよい。例えば、１台のカメラ１８が対象の顔画像を撮影する顔カメラとして構成され、もう１台のカメラ１８が対象の虹彩画像を撮影する虹彩カメラとして構成されてもよい。

　照明１９は、カメラ１８で撮影する際に照明光を照射可能に構成されている。照明１９の具体的な構成は特に限定されないが、例えば白熱電球、蛍光灯、ＬＥＤライト等によって構成されてよい。また、照明１９は、複数備えられていてもよいし、複数種類備えられていてもよい。また、本実施形態に係る照明１９は特に、照明光の照射範囲を変更可能に構成されている。例えば、照明１９は、その向き（角度）を変化させることで、照射範囲を変更可能に構成されている。或いは、照明１９は、照射範囲を広げたり狭くしたりすることで、照射範囲を変更可能に構成されてもよい。或いは、照明１９は、明るさの強弱を変更させることで、照射範囲を変更可能に構成されてもよい。この場合、照明１９は、１つの電球から照射される照射光の光量を変化させるだけでなく、発光させる電球の数を変化させることで、明るさの強弱を変更するようにしてもよい。

　（機能的構成）
　次に、図２を参照しながら、第１実施形態に係る情報処理装置１０の機能的構成について説明する。図２は、第１実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。

　第１実施形態に係る情報処理装置１０は、対象の画像を撮影する装置として構成されている。なお、撮影した画像の用途は特に限定されないが、例えば対象の生体認証に用いられてもよい。具体的には、情報処理装置１０は、対象の顔画像を撮影し、その顔画像を用いた顔認証処理が実行されてよい。或いは、情報処理装置１０は、対象の虹彩画像を撮影し、その虹彩画像を用いた虹彩認証処理が実行されてよい。或いは、情報処理装置１０は、対象の顔画像及び虹彩画像の両方を撮影し、その顔画像及び虹彩画像の両方を用いたマルチモーダル認証処理が実行されてよい。

　図２に示すように、第１実施形態に係る情報処理装置１０は、その機能を実現するための構成要素として、すでに説明したカメラ１８及び照明１９と、照射範囲変更部１１０と、を備えて構成されている。照射範囲変更部１１０は、例えば上述したプロセッサ１１（図１参照）によって実現される処理ブロックであってよい。

　照射範囲変更部１１０は、照明１９による照射光の照射範囲を変更可能に構成されている。具体的には、照射範囲変更部１１０は、対象の位置に応じて照明１９の照射範囲を変更可能に構成されている。照射範囲変更部１１０は、例えばカメラ１８で撮像された画像から対象の位置を取得し、その位置に応じて照明１９の照射範囲を変更してよい。或いは、照射範囲変更部１１０は、カメラ１８以外の各種センサを用いて対象の位置を取得し、その位置に応じて照明１９の照射範囲を変更してよい。照射範囲変更部１１０は、例えばモータ等の駆動力を用いて、照明１９の角度を変更して照射範囲を変更するように構成されてよい。照射範囲を変更するための具体的な構成については、後述する他の実施形態で詳しく説明する。

　（撮影動作）
　次に、図３を参照しながら、第１実施形態に係る情報処理装置１０による撮影動作（即ち、対象の画像を撮影する際の動作）の流れについて説明する。図３は、第１実施形態に係る情報処理装置による撮影動作の流れを示すフローチャートである。

　図３に示すように、第１実施形態に係る情報処理装置１０による撮影動作が開始されると、まず照射範囲変更部１１０が、対象の位置を取得する（ステップＳ１０１）。なお、対象の位置の一例として、対象の立っている位置が挙げられる。対象の立っている位置は、例えばカメラ１８に対する相対的な位置として取得されてもよい。或いは、対象の位置として、対象の生体の一部の位置が取得されてもよい。例えば、対象の位置として、対象の顔の位置や目の位置が取得されてもよい。この場合、対象の位置には、対象の顔の高さや目の高さに関する情報が含まれてよい。

　続いて、照射範囲変更部１１０は、対象の位置に応じて照明１９の照射範囲を変更する（ステップＳ１０２）。照射範囲変更部１１０は、例えば対象の位置に向けて照射範囲を変更してよい。例えば、対象の顔を撮影する場合、照射範囲変更部１１０は、照射光が対象の顔に照射されるように照明１９の照射範囲を変更してよい。或いは、対象の目を撮影する場合、照射範囲変更部１１０は、照射光が対象の目に照射されるように照明１９の照射範囲を変更してよい。ただし、対象の顔や目に照射光を直接当てない方が適切な画像を撮像できる場合には、照射範囲変更部１１０は、対象から少しずれた位置に照射光を照射するように照射範囲を変更してもよい。

　続いて、カメラ１８が、対象の画像を撮影する（ステップＳ１０３）。カメラ１８は、対象の画像を複数枚撮影してもよい。例えば、カメラ１８は、対象が所定の位置に到達したタイミングで撮影を開始し、所定枚数の画像を撮影するようにしてもよい。なお、対象が移動している場合、上述した一連の処理は繰り返し実行されてよい。即ち、上述した一連の処理は、対象の位置が変化する度に繰り返し実行されてよい。具体的には、例えば所定間隔で対象の位置が取得され、その都度照明１９の照射範囲が変更され、その上で対象の画像が撮影されてよい。

　（技術的効果）
　次に、第１実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図１から図３で説明したように、第１実施形態に係る情報処理装置１０では、対象の位置に応じて照明１９の照射位置が変更された上で、対象の撮影が行われる。このようにすれば、撮影する際の対象の位置が当初の照射位置と異なる場合であっても、対象に対して適切に照射光を照射できるため、より適切に対象の画像を取得することが可能である。

　＜第２実施形態＞
　第２実施形態に係る情報処理装置１０について、図４及び図５を参照して説明する。なお、第２実施形態は、上述した第１実施形態と一部の構成及び動作が異なるのみであり、その他の部分については第１実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した第１実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（機能的構成）
　まず、図４を参照しながら、第２実施形態に係る情報処理装置１０の機能的構成について説明する。図４は、第２実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図４では、図２で示した構成要素と同様の要素に同一の符号を付している。

　図４に示すように、第２実施形態に係る情報処理装置１０は、その機能を実現するための構成要素として、カメラ１８と、照明１９と、照射範囲変更部１１０と、撮像範囲制御部１２０と、を備えて構成されている。即ち、第２実施形態に係る情報処理装置１０は、第１実施形態の構成（図２参照）に加えて、撮像範囲変更部１２０を更に備えている。撮像範囲変更部１２０は、例えば上述したプロセッサ１１（図１参照）によって実現される処理ブロックであってよい。

　撮像範囲変更部１２０は、カメラ１８の撮像範囲を変更可能に構成されている。具体的には、撮像範囲変更部１２０は、対象の位置に応じてカメラ１９の撮像範囲を変更可能に構成されている。撮像範囲変更部１２０は、例えばカメラ１８で撮像された画像から対象の位置を取得し、その位置に応じてカメラ１８の撮像範囲を変更してよい。或いは、撮像範囲変更部１２０は、カメラ１８以外の各種センサを用いて対象の位置を取得し、その位置に応じてカメラ１８の撮像範囲を変更してよい。撮像範囲変更部１１０は、例えばモータ等の駆動力を用いて、カメラ１８の角度を変更して撮像範囲を変更するように構成されてよい。或いは、撮像範囲変更部１１０は、カメラ１８の撮像範囲に存在するミラーを駆動して撮像範囲を変更するように構成されてもよい（詳しくは、後述する他の実施形態で説明する）。

　（撮影動作）
　次に、図５を参照しながら、第２実施形態に係る情報処理装置１０による撮影動作の流れについて説明する。図５は、第２実施形態に係る情報処理装置による撮影動作の流れを示すフローチャートである。なお、図５では、図３で示した処理と同様の処理に同一の符号を付している。

　図５に示すように、第２実施形態に係る情報処理装置１０による撮影動作が開始されると、まず撮像範囲変更部１２０が、対象の位置を取得する（ステップＳ２０１）。そして、撮像範囲変更部１２０は、対象の位置に応じてカメラ１８の撮像範囲を変更する（ステップＳ２０２）。撮像範囲変更部１２０は、例えば対象の位置に向けて撮像範囲を変更してよい。例えば、対象の顔を撮影する場合、撮像範囲変更部１２０は、撮像範囲内に対象の顔が収まるようにカメラ１８の向き等を変更してよい。或いは、対象の目を撮影する場合、撮像範囲変更部１２０は、撮像範囲内に対象の目が収まるようにカメラ１８の向き等を変更してよい。

　続いて、照射範囲変更部１１０は、カメラ１８の撮像範囲に基づいて照明１９の照射範囲を変更する（ステップＳ２０３）。例えば、照射範囲変更部１１０は、カメラ１８の撮像範囲が変化した方向と同じ方向に、照明１９の照射範囲を変化させてよい。また、照射範囲変更部１１０は、カメラ１８の撮像範囲の変化量（例えば、変化した角度）に基づいて、照明１９の照射範囲を変化させてよい。その後、カメラ１８が、対象の画像を撮影する（ステップＳ１０３）。

　なお、対象が移動している場合、上述した一連の処理は繰り返し実行されてよい。即ち、上述した一連の処理は、対象の位置が変化する度に繰り返し実行されてよい。なお、ここでの「移動」は、例えば対象自身の立ち位置が変化する場合（例えば、対象が歩いて移動する場合）の他、対象の各部位の位置が変化する場合（例えば、対象が上下に顔を動かすことで、顔の位置が変化する場合など）も含む。具体的には、例えば所定間隔で対象の位置が取得され、その都度カメラ１８の撮像範囲が変更され、それに基づいて照明１９の照射範囲が変更され、その上で対象の画像が撮影されてよい。

　（技術的効果）
　次に、第２実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図４及び図５で説明したように、第２実施形態に係る情報処理装置１０では、対象位置に応じてカメラ１８の撮像範囲が変更され、カメラ１８の撮像範囲に基づいて照明１９の照射範囲が変更される。このようにすれば、カメラ１８の撮像範囲の変化を利用して対象に対して適切に照射光を照射できるため、より適切に対象の画像を取得することが可能である。

　＜第３実施形態＞
　第３実施形態に係る情報処理装置１０について、図６から図８を参照して説明する。なお、第３実施形態は、上述した第２実施形態と一部の構成及び動作が異なるのみであり、その他の部分については第１及び第２実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した各実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（機能的構成）
　まず、図６を参照しながら、第３実施形態に係る情報処理装置１０の機能的構成について説明する。図６は、第３実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図６では、図４で示した構成要素と同様の要素に同一の符号を付している。

　図６に示すように、第３実施形態に係る情報処理装置１０は、その機能を実現するための構成要素として、カメラ１８と、照明１９と、ミラー２０と、照射範囲変更部１１０と、撮像範囲制御部１２０と、を備えて構成されている。即ち、第３実施形態に係る情報処理装置１０は、第２実施形態の構成（図４参照）に加えて、ミラー２０を更に備えている。

　ミラー２０は、カメラ１８の撮像範囲内に設置されている。例えば、ミラー２０は、カメラ１８のレンズから数ｃｍ～十数ｃｍ程度離れた位置に配置されてよい。また、ミラー２０は、カメラ１８に対する角度を変更可能に構成されている。例えば、ミラー２０は、回転駆動可能に構成されている。本実施形態では、ミラー２０の角度が変わることで、カメラ１８の撮像範囲が変化する。このため、本実施形態では、カメラ１８自身が移動可能に構成されずともよい。ミラー２０の角度は、撮像範囲変更部１２０によって制御可能に構成されている。

　（ミラーによる撮像範囲の変化）
　次に、上述したミラー２０によるカメラ１８の撮像範囲の変化について、図７を参照して説明する。図７は、第３実施形態に係る情報処理装置におけるミラーを用いた撮影例を示す側面図である。

　図７に示すように、第３実施形態に係る情報処理装置１０では、カメラ１８が真下を向くように配置されている。そして、カメラ１８の下にミラー２０が配置されている。よって、カメラ１８は、ミラー２０を介して正面を撮像することになる。ミラー２０は、回転駆動可能に構成されている。ミラー２０の角度は、例えばアクチュエータ等により制御されてよい。ミラー２０が回転駆動され角度が変わると、それに応じてカメラ１８の撮像範囲も変化する。例えば、図に示す例では、ミラーの角度によって撮像範囲の高さが変更されることになる。ただし、カメラ１８とミラー２０の配置は、このような例に限定されるものではなく、例えばミラー２０を駆動することで、カメラ１８の撮像範囲が左右方向に変化するようにしてもよい。

　（撮影動作）
　まず、図８を参照しながら、第３実施形態に係る情報処理装置１０による撮影動作の流れについて説明する。図８は、第３実施形態に係る情報処理装置による撮影動作の流れを示すフローチャートである。なお、図８では、図５で示した処理と同様の処理に同一の符号を付している。

　図８に示すように、第３実施形態に係る情報処理装置１０による撮影動作が開始されると、まず撮像範囲変更部１２０が、対象の位置を取得する（ステップＳ２０１）。そして、撮像範囲変更部１２０は、対象の位置に応じてミラー２０を駆動し、カメラ１８の撮像範囲を変更する（ステップＳ３０１）。

　続いて、照射範囲変更部１１０は、ミラー２０の駆動に基づいて照明１９の照射範囲を変更する（ステップＳ３０２）。例えば、照射範囲変更部１１０は、ミラー２０の駆動でカメラ１８の撮像範囲が変化した方向と同じ方向に、照明１９の照射範囲を変化させてよい。また、照射範囲変更部１１０は、ミラー２０の駆動量（例えば、ミラー２０が回転した角度）に基づいて、照明１９の照射範囲を変化させてよい。その後、カメラ１８が、対象の画像を撮影する（ステップＳ１０３）。

　（技術的効果）
　次に、第３実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図６から図８で説明したように、第３実施形態に係る情報処理装置１０では、ミラー２０を駆動することでカメラ１８の撮像範囲が変更され、ミラー２０の駆動に基づいて照明１９の照射範囲が変更される。このようにすれば、ミラー２０の駆動を利用して対象に対して適切に照射光を照射できるため、より適切に対象の画像を取得することが可能である。また、ミラー２０を駆動することによりカメラ１８の撮像範囲も変化することになるが、変化後の撮像範囲に基づいて照明範囲が変更されるため、より適切に対象画像を取得することが可能である。

　＜第４実施形態＞
　第４実施形態に係る情報処理装置１０について、図９及び図１０を参照して説明する。なお、第４実施形態は、上述した第３実施形態と一部の構成及び動作が異なるのみであり、その他の部分については第１から第３実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した各実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（ミラーの構成）
　まず、図９を参照して、第４実施形態に係る情報処理装置１０が備えるミラー２０の構成について具体的に説明する。図９は、第４実施形態に係る情報処理装置におけるミラーの構成を示す側面図である。

　図９に示すように、第４実施形態に係るミラー２０は、平面鏡２０１と、凹面鏡２０２と、中心部材２０３と、を備えて構成されている。ミラー２０は、例えば回転可能に構成されており、回転によってカメラ１８に対する面が変化する。カメラ１８に対して平面鏡２０１が向く場合、カメラ１８は、平面鏡２０１を介して対象の画像を撮影することになる。一方、ミラー２０が半回転すると、カメラ１８に対して凹面鏡２０２が向くことになる。この場合、カメラ１８は、凹面鏡２０２を介して対象の画像を撮影することになる。このように、第４実施形態に係るミラー２０を用いれば、平面鏡２０１及び凹面鏡２０２を適宜切り替えて撮影を行うことが可能となる。

　（距離に応じた撮影）
　次に、図１０を参照しながら、第４実施形態に係る情報処理装置１０による対象の距離に応じた撮影動作について説明する。図１０は、第４実施形態に係る情報処理装置における距離に応じた撮影例を示す側面図である。

　図１０に示すように、第４実施形態に係る情報処理装置１０では、対象との距離に応じてミラー２０が回転駆動される。具体的には、図１０（ａ）に示すように、対象との距離が第１距離（例えば、１．８ｍ）である場合、ミラー２０は、平面鏡２０１がカメラ１８の側となるように回転駆動される。よって、対象との距離が第１距離の場合、カメラ１８は、平面鏡２０１を介して対象の画像を撮影する。一方、図１０（ｂ）に示すように、対象との距離が第１距離よりも近い第２距離（例えば、１．０ｍ）である場合、ミラー２０は、凹面鏡２０２がカメラ１８の側となるように回転駆動される。よって、対象との距離が第２距離の場合、カメラ１８は、凹面鏡２０２を介して対象の画像を撮影する。

　（技術的効果）
　次に、第４実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図９及び図１０で説明したように、第４実施形態に係る情報処理装置１０では、ミラー２０が平面鏡２０１及び凹面鏡２０２を有するように構成されており、対象の距離に応じて平面鏡２０１又は凹面鏡２０２を介した撮影が行われる。このようにすれば、撮影する際の対象の距離が異なる場合であっても、距離に応じて適切に撮影を行うことができる。また、移動している対象（例えば、カメラ１８に近づいてくる対象）を撮影する場合であっても、適切な対象の画像を取得できる。このような技術的効果は、例えばカメラ１８の焦点距離を変更できない場合に顕著に発揮される。具体的には、カメラ１８の焦点距離が変更できない場合であっても、凹面鏡２０２に拡大効果を持たせることで、位置の異なる対象を撮像できるようになる。例えば、平面鏡２０１を介して比較的遠い距離に位置する対象を撮影し、凹面鏡２０２を介して比較的近い距離に位置する対象を撮影することが可能である。

　＜第５実施形態＞
　第５実施形態に係る情報処理装置１０について、図１１及び図１２を参照して説明する。なお、第５実施形態は、上述した第３実施形態と一部の構成及び動作が異なるのみであり、その他の部分については第１から第４実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した各実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（機能的構成）
　まず、図１１を参照しながら、第５実施形態に係る情報処理装置１０の機能的構成について説明する。図１１は、第５実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図１１では、図６で示した構成要素と同様の要素に同一の符号を付している。

　図１１に示すように、第５実施形態に係る情報処理装置１０は、その機能を実現するための構成要素として、カメラ１８と、照明１９と、ミラー２０と、照射範囲変更部１１０と、撮像範囲制御部１２０と、歪み補正部１３０と、を備えて構成されている。即ち、第５実施形態に係る情報処理装置１０は、第３実施形態の構成（図６参照）に加えて、歪み補正部１３０を更に備えている。歪み補正部１３０は、例えば上述したプロセッサ１１（図１参照）によって実現される処理ブロックであってよい。

　歪み補正部１３０は、凹面鏡２０２を介して撮影された画像に対して歪みを補正する処理を実行可能に構成されている。なお、ここでの「歪み」とは、凹面鏡２０２を介して撮影を行うことに起因して生ずる歪みである。歪みを補正する処理については、特に限定されるものではなく、既存の技術を適宜採用することが可能である。

　（画像出力動作）
　次に、図１２を参照しながら、第５実施形態に係る情報処理装置１０による画像出力動作（即ち、画像を撮影して出力する際の動作）の流れについて説明する。図１２は、第５実施形態に係る情報処理装置による画像出力動作の流れを示すフローチャートである。以下では、カメラ１８に向かって近づいてくる対象を撮影する際の動作を説明している。

　図１２に示すように、第５実施形態に係る情報処理装置１０による画像出力動作が開始されると、まずカメラ１８は、平面鏡２０１を介して第１距離の対象を撮影する（ステップＳ５０１）。そしてカメラ１８は、平面鏡２０１を介して撮影した対象の画像を出力する（ステップＳ５０２）。

　続いて、カメラ１８は、凹面鏡２０２を介して第２距離の対象を撮影する（ステップＳ５０３）。ここで特に、凹面鏡２０２を介して撮影された対象の画像に対しては、歪み補正部１３０が歪みを補正する処理を実行する（ステップＳ５０４）。なお、凹面鏡２０２を介して撮影されたか否かは、対象の距離に基づいて判定されてよい。例えば、第２の距離の対象を撮影した場合には、凹面鏡２０２を介して撮影されたと判定して、歪み補正部１３０が歪みを補正する処理を実行してよい。或いは、凹面鏡２０２を介して撮影されたか否かは、ミラー２０を回転させるモータの回転角度に基づいて判定されてよい。例えば、モータの回転角度が１８０度程度変化したら（即ち、平面鏡２０１から凹面鏡２０２に切り替えるために、ミラー２０を反転させる駆動が行われたら）、凹面鏡２０２を介して撮影されたと判定して、歪み補正部１３０が歪みを補正する処理を実行してよい。その後、歪み補正部１３０は、歪み補正を行った補正画像を出力する（ステップＳ５０５）。

　（技術的効果）
　次に、第５実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図１１及び図１２で説明したように、第５実施形態に係る情報処理装置１０では、凹面鏡２０２を介して撮影された画像に対して、歪み補正処理が行われる。このようにすれば、凹面鏡２０２に起因して生ずる歪みが補正されるため、より適切な対象の画像を取得することが可能である。

　＜第６実施形態＞
　第６実施形態に係る情報処理装置１０について、図１３を参照して説明する。なお、第６実施形態は、上述した第３実施形態と一部の構成及び動作が異なるのみであり、その他の部分については第１から第５実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した各実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（機能的構成）
　まず、図１３を参照しながら、第６実施形態に係る情報処理装置１０の機能的構成について説明する。図１３は、第６実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図１３では、図６で示した構成要素と同様の要素に同一の符号を付している。

　図１３に示すように、第６実施形態に係る情報処理装置１０は、その機能を実現するための構成要素として、カメラ１８と、照明１９と、ミラー２０と、静止撮影用カメラ２１と、照射範囲変更部１１０と、撮像範囲制御部１２０と、カメラ切替部１４０と、を備えて構成されている。即ち、第６実施形態に係る情報処理装置１０は、第３実施形態の構成（図６参照）に加えて、静止撮影用カメラ２１と、カメラ切替部１４０とを更に備えている。カメラ切替部１４０は、例えば上述したプロセッサ１１（図１参照）によって実現される処理ブロックであってよい。

　静止撮影用カメラ２１は、上述した各実施形態で説明したカメラ１８とは、別のカメラとして設けられている。なお、本実施形態におけるカメラ１８は、移動する対象を撮影するカメラとして設けられている。一方で、静止撮影用カメラ２１は、立ち止まった対象を撮影するカメラとして設けられている。静止撮影用カメラ２１は、カメラ１８と同じ種類のカメラであってもよいし、別の種類のカメラであってもよい。また、静止撮影用カメラ２１は、複数設けられていてもよい。例えば、対象の顔を撮影するための静止撮影用カメラ２１と、対象の虹彩を撮影するための静止撮影用カメラ２１と、が設けられていてもよい。静止撮影用カメラ２１の配置位置は特に限定されない。静止撮影用カメラ２１は、カメラ１８や照明１９よりも下側に配置されてもよい。或いは、静止撮影用カメラ２１は、カメラ１８や照明１９よりも上側に配置されてもよい。或いは、静止撮影用カメラ２１は、カメラ１８や照明１９と同じ高さに配置されてもよい。また、照明１９とは別に、静止撮影用カメラ２１が撮影する際に用いる専用の照明が設けられてもよい。この照明については、照射範囲が変更可能でなくともよい。

　カメラ切替部１４０は、対象の画像をカメラ１８で撮影するか、静止撮影用カメラ２１で撮影するか切替え可能に構成されている。カメラ切替部１４０は、例えば対象の位置に応じてカメラ１８と、静止撮影用カメラ２１とを切替えてよい。カメラ切替部１４０による切替条件の具体例については、後述する他の実施形態で詳しく説明する。なお、カメラ切替部１４０は、対象の画像を静止撮影用カメラ２１で撮影する場合、対象に対して立ち止まるように誘導情報を出力してもよい。例えば、ディスプレイ等に「立ち止まってください」等のメッセージや画像を表示してよい。或いは、スピーカ等で同様のメッセージを音声出力してもよい・

　（技術的効果）
　次に、第６実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図１３で説明したように、第６実施形態に係る情報処理装置１０では、移動する対象を撮影するカメラ１８とは別に、立ち止まった対象を撮影する静止撮影用カメラ２１が備えられている。このように構成すれば、カメラ１８で適切な対象の画像を取得できなかった場合であっても、静止撮影用カメラ２１で適切な対象の画像を取得することができる。

　＜第７実施形態＞
　第７実施形態に係る情報処理装置１０について、図１４及び図１５を参照して説明する。なお、第７実施形態は、上述した第６実施形態と一部の構成及び動作が異なるのみであり、その他の部分については第１から第６実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した各実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（機能的構成）
　まず、図１４を参照しながら、第６実施形態に係る情報処理装置１０の機能的構成について説明する。図１４は、第７実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図１４では、図１３で示した構成要素と同様の要素に同一の符号を付している。

　図１４に示すように、第７実施形態に係る情報処理装置１０は、その機能を実現するための構成要素として、カメラ１８と、照明１９と、ミラー２０と、静止撮影用カメラ２１と、照射範囲変更部１１０と、撮像範囲制御部１２０と、カメラ切替部１４０と、認証部１５０と、を備えて構成されている。即ち、第７実施形態に係る情報処理装置１０は、第６実施形態の構成（図１３参照）に加えて、認証部１５０を更に備えている。認証部１５０は、例えば上述したプロセッサ１１（図１参照）によって実現される処理ブロックであってよい。

　認証部１５０は、カメラ１８又は静止撮影用カメラ２１で撮影された対象の画像を用いて、認証処理を実行可能に構成されている。例えば、認証部１５０は、対象の顔画像を用いて顔認証処理を実行可能に構成されてよい。或いは、認証部１５０は、対象の虹彩画像を用いて虹彩認証処理を実行可能に構成されてよい。或いは、認証部１５０は、対象の顔画像及び虹彩画像を用いてマルチモーダル認証処理を実行可能に構成されてよい。認証部１５０は、例えば予め登録された登録画像と、カメラ１８又は静止撮影用カメラ２１で撮影された対象の画像と、を照合して、その一致度を示す照合スコアを算出してよい。この場合、認証部１５０は、照合スコアが所定閾値より大きい場合に認証が成功したと判定し、照合スコアが所定閾値より小さい場合に認証が失敗したと判定してよい。

　（認証動作）
　次に、図１５を参照しながら、第７実施形態に係る情報処理装置１０による認証動作（即ち、画像を撮影して認証処理を実行する際の動作）の流れについて説明する。図１５は、第７実施形態に係る情報処理装置による認証動作の流れを示すフローチャートである。

　図１５に示すように、第７実施形態に係る情報処理装置１０による認証動作が開始されると、まずカメラ１８が、平面鏡２０１を介して第１距離の対象を撮影する（ステップＳ６０１）。そして、認証部１５０が平面鏡２０１を介して撮影した対象の画像を用いて認証処理を実行する（ステップＳ６０２）。なお、ここでの認証処理が成功した場合（ステップＳ６０３：ＮＯ）、以降の処理は省略されて、一連の処理が終了してよい。

　一方、認証処理が失敗した場合（ステップＳ６０３：ＹＥＳ）、カメラ切替部１４０が、現在の対象の位置が第２距離であるか否かを判定する（ステップＳ６０４）。そして、対象の位置が第２距離である場合（ステップＳ６０４：ＹＥＳ）、カメラ１８が、凹面鏡２０２を介して第２距離の対象を撮影する（ステップＳ６０５）。そして、認証部１５０が凹面鏡２０２を介して撮影した対象の画像を用いて認証処理を実行する（ステップＳ６０６）。なお、ここでの認証処理が成功した場合（ステップＳ６０７：ＮＯ）、以降の処理は省略されて、一連の処理が終了してよい。

　他方、対象の位置が第２距離でない場合（ステップＳ６０４：ＹＥＳ）、上述したステップＳ６０５及びＳ６０６の処理（即ち、凹面鏡２０２を介した対象の撮影及びその画像を用いた認証処理）は省略され、静止撮影用カメラ２１が、第２距離よりも短い第３距離（例えば、０．５ｍ）の対象を撮影する（ステップＳ６０８）。そして、認証部１５０が静止撮影用カメラ２１で撮影した対象の画像を用いて認証処理を実行する（ステップＳ６０９）。なお、凹面鏡２０２を介して撮影した画像を用いた認証処理が失敗した場合も（ステップＳ６０７：ＹＥＳ）、静止撮影用カメラ２１が、第３距離の対象を撮影する（ステップＳ６０８）。そして、認証部１５０が静止撮影用カメラ２１で撮影した対象の画像を用いて認証処理を実行する（ステップＳ６０９）。

　静止撮影用カメラ２１で撮影した画像を用いた認証処理は、失敗した場合に繰り返し実行されてよい。この際、例えば適切な画像が撮像できるように、対象に対して誘導情報が出力されてよい。例えば、「顔をカメラに向けてください」や「目を大きく開いてください」等のメッセージが出力されてよい。静止撮影用カメラ２１で撮影した画像を用いた認証処理が何度も失敗する場合、認証処理が失敗したことを示す情報が出力されてよい。

　（技術的効果）
　次に、第７実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図１４及び図１５で説明したように、第７実施形態に係る情報処理装置１０では、第１距離で撮影した画像による認証が失敗した場合に、対象の位置が第２距離であれば凹面鏡２０２を介した撮影が行われ、第３距離であれば静止撮影用カメラ２１による撮影が行われる。このようにすれば、認証が失敗した際の対象の位置に応じて、適切な方法で対象の画像を取得することができる。よって、より適切に認証処理を実行することが可能である。

　＜第８実施形態＞
　第８実施形態に係る情報処理装置１０について、図１６及び図１７を参照して説明する。なお、第８実施形態は、上述した各実施形態における照射範囲の具体的な変更手法を説明するものであり、その構成や動作の流れについては第１から第７実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した各実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（ベルトによる駆動）
　まず、図１６を参照しながら、第８実施形態に係る情報処理装置１０の駆動構成について説明する。図１６は、第８実施形態に係る情報処理装置の駆動構成を示す側面図（その１）である。

　図１６に示すように、第８実施形態に係る情報処理装置１０では、カメラ１８と、照明１９とを繋ぐようにベルト３０１が配置されている。より具体的には、ベルト３０１は、カメラ１８の連結部材４０１と、照明１９の連結部材４０２と、の間を架け渡すように配置されている。また、カメラ１８と照明１９との間には、ベルト３０１のテンションを調節するためのアイドラ４１１も設けられている。ベルト３０１は、カメラ１８の角度（即ち、撮像範囲）を変更するための駆動力を、照明１９に伝達可能に構成されている。このため、カメラ１８が駆動されると、照明１９も同様に駆動される。例えば、カメラ１８が上を向くように駆動されると、照明１９も上を向くように駆動される。同様に、カメラ１８が下を向くように駆動されると、照明１９も下を向くように駆動される。

　（変形例）
　次に、図１７を参照しながら、第８実施形態に係る情報処理装置１０の駆動構成の変形例について説明する。図１７は、第８実施形態に係る情報処理装置の駆動構成を示す側面図（その２）である。

　図１７に示すように、第８実施形態に係る情報処理装置１０の変形例では、ミラー２０と、照明１９とを繋ぐようにベルト３０１が配置されている。より具体的には、ベルト３０１は、ミラー２０の連結部材４０３と、照明１９の連結部材４０２と、の間を架け渡すように配置されている。また、ミラー２０と照明１９との間には、ベルト３０１のテンションを調節するためのアイドラ４１１も設けられている。ベルト３０１は、ミラー２０の角度（言い換えれば、カメラ１８の撮像範囲）を変更するためのモータの駆動力を、照明１９に伝達可能に構成されている。このため、ミラー２０が駆動されると、照明１９も同様に駆動される。例えば、ミラー２０が上を向くように駆動されると、照明１９も上を向くように駆動される。同様に、ミラー２０が下を向くように駆動されると、照明１９も下を向くように駆動される。

　（技術的効果）
　次に、第８実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図１６及び図１７で説明したように、第８実施形態に係る情報処理装置１０では、ベルトを介して駆動力が伝達され、照明１９の照射範囲が変更される。このように構成すれば、カメラ１８の撮像範囲を変化させるための駆動力を用いて、照明１９の照射範囲を適切に変更することが可能である。

　＜第９実施形態＞
　第９実施形態に係る情報処理装置１０について、図１８を参照して説明する。なお、第９実施形態は、第８実施形態と同様に、上述した各実施形態における照射範囲の具体的な変更手法を説明するものであり、その構成や動作の流れについては第１から第８実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した各実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（ギア及びラックによる駆動）
　まず、図１８を参照しながら、第９実施形態に係る情報処理装置１０の駆動構成について説明する。図１８は、第９実施形態に係る情報処理装置の駆動構成を示す側面図である。

　図１８に示すように、第９実施形態に係る情報処理装置１０は、駆動力を伝達するための機構としてギア５０１及びラック５０２を備えている。具体的には、ギアは、カメラ１８の撮像範囲を変更するためのモータの駆動力（例えば、カメラ１８自身を動かす駆動力や、ミラー２０を動かす駆動力）によって回転する部材である。そして、ラック５０２は、ギアの回転に応じて平行移動する部材である。ラック５０２は、第１保持部材５１１に連結されており、ラック５０２が平行移動することで、第１保持部材５１１も平行移動する。なお、第２保持部材５１２は、移動しないように固定されている。よって、第１保持部材５１１が平行移動すると、第１保持部材５１１と第２保持部材とが平行にずれるように移動することになる。

　第１保持部材５１１及び第２保持部材５１２には、照明１９が連結されている。具体的には、照明１９は、駆動回転ピン５２１において第１保持部材５１１に連結されている。また、照明１９は、回転中心部材５２２において第２保持部材に連結されている。このため、ギア５０１及びラック５０２の駆動により第１保持部材５１１が平行移動すると、照明１９は、回転中心部材を中心として回転駆動する。例えば、第１保持部材５１１が下方向に平行移動すると、照明１９は下側を向くように回転される。逆に、第１保持部材５１１が上方向に平行移動すると、照明１９は上側を向くように回転される。

　（技術的効果）
　次に、第９実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図１８で説明したように、第９実施形態に係る情報処理装置１０では、ギア及びラックを介して駆動力が伝達され、照明１９の照射範囲が変更される。このように構成すれば、カメラ１８の撮像範囲を変化させるための駆動力を用いて、照明１９の照射範囲を適切に変更することが可能である。

　＜第１０実施形態＞
　第１０実施形態に係る情報処理装置１０について、図１９及び図２０を参照して説明する。なお、第１０実施形態は、上述した第１から第９実施形態と一部の構成が異なるのみであり、その他の部分については第１から第９実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した各実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（機能的構成）
　まず、図１９を参照しながら、第１０実施形態に係る情報処理装置１０の機能的構成について説明する。図１９は、第１０実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図（その１）である。なお、図１９では、本実施形態に関連の深い構成要素（具体的には、駆動力を伝達する動作に関するもの）のみを示し、上述した各実施形態で説明した他の構成要素については適宜図示を省略している。

　図１９に示すように、第１０実施形態に係る情報処理装置１０は、その機能を実現するための構成要素として、カメラ１８と、照明１９と、カメラ駆動部６１０と、変速部６２０と、を備えて構成されている。

　カメラ駆動部６１０は、カメラ６１０の撮像範囲を変更するための駆動力を出力可能に構成されている。カメラ駆動部６１０は、例えばモータを含んで構成されてよい。カメラ駆動部６１０から出力された駆動力は、カメラ１８に出力される他、変速部６２０を介して照明１９にも出力される。なお、駆動力の伝達方法は特に限定されないが、例えば第８実施形態で説明したように、ベルト３０１を介して伝達されてもよいし（図１６参照）、第９実施形態で説明したように、ギア５０１及びラック５０２を介して伝達されてもよい（図１８参照）。

　変速部６２０は、カメラ駆動部６１０から出力される駆動力を変速して照明１９に伝達可能に構成されている。変速部６２０は、例えば変速ギアを含んで構成されてよい。例えば、変速部６２０は、第８実施形態で説明したベルト３０１に連結される変速ギアを含んでいてもよい。或いは、変速部６２０は、第９実施形態で説明したギア５０１に駆動力を伝達する変速ギアを含んでいてもよい。

　上述した構成によれば、カメラ１８と、照明１９とに、異なる駆動力を伝達することができる。即ち、カメラ１８には、カメラ駆動部６１０から出力された駆動力がそのまま伝達される一方で、照明１９には、カメラ駆動部６１０から出力された後、変速部６２０で変速された駆動力が伝達される。その結果、カメラ１８と、照明１９とは、動く角度が互いに異なるものとなる。例えば、カメラ１８の角度を大きく変化させる一方で、照明１９の角度を小さく変化させることもできる。逆に、カメラ１８の角度を小さく変化させる一方で、照明１９の角度を大きく変化させることもできる。

　なお、上述した例では、カメラ駆動部６１０と照明１９との間に変速部６２０を設ける例を挙げたが、カメラ駆動部６１０と照明１９との間に変速部６２０を設ける代わりに、カメラ駆動部６１０とカメラ１８との間に変速部６２０を設けるようにしてもよい。また、カメラ駆動部６１０と照明１９との間、及びカメラ駆動部６１０とカメラ１８との間の両方に変速部６２０を設けるようにしてもよい。即ち、変速部６２０を２つ設けるようにしてもよい。

　（変形例）
　次に、図２０を参照しながら、第１０実施形態に係る情報処理装置１０の機能的構成の変形例について説明する。図２０は、第１０実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図（その２）である。なお、図２０では、図１９で示した構成要素と同様の要素に同一の符号を付している。

　図２０に示すように、第１０実施形態に係る情報処理装置１０の変形例は、その機能を実現するための構成要素として、カメラ１８と、照明１９と、ミラー２０と、ミラー駆動部６３０と、変速部６２０と、を備えて構成されている。即ち、第１０実施形態の変形例は、上述した第１０実施形態の構成（図１９参照）に加えてミラー２０を備えており、カメラ駆動部６１０に代えてミラー駆動部６３０を備えている。

　ミラー駆動部６３０は、ミラー２０を駆動するため（言い換えれば、カメラ１８の撮像範囲を変更するため）の駆動力を出力可能に構成されている。ミラー駆動部６３０は、例えばモータを含んで構成されてよい。ミラー駆動部６３０から出力された駆動力は、ミラー２０に出力される他、変速部６２０を介して照明１９にも出力される。なお、駆動力の伝達方法は特に限定されないが、例えば第８実施形態で説明したように、ベルト３０１を介して伝達されてもよいし（図１７参照）、第９実施形態で説明したように、ギア５０１及びラック５０２を介して伝達されてもよい（図１８参照）。

　上述した構成によれば、ミラー２０と、照明１９とに、異なる駆動力を伝達することができる。即ち、ミラー２０には、ミラー駆動部６３０から出力された駆動力がそのまま伝達される一方で、照明１９には、ミラー駆動部６３０から出力された後、変速部６２０で変速された駆動力が伝達される。その結果、ミラー２０と、照明１９とは、動く角度が互いに異なるものとなる。例えば、ミラー２０の角度を大きく変化させる一方で、照明１９の角度を小さく変化させることもできる。逆に、ミラー２０の角度を小さく変化させる一方で、照明１９の角度を大きく変化させることもできる。

　なお、上述した例では、ミラー駆動部６３０と照明１９との間に変速部６２０を設ける例を挙げたが、ミラー駆動部６３０と照明１９との間に変速部６２０を設ける代わりに、ミラー駆動部６３０とミラー２０との間に変速部６２０を設けるようにしてもよい。また、ミラー駆動部６３０と照明１９との間、及びミラー駆動部６３０とミラー２０との間の両方に変速部６２０を設けるようにしてもよい。即ち、変速部６２０を２つ設けるようにしてもよい。

　（技術的効果）
　次に、第１０実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図１９及び図２０で説明したように、第１０実施形態に係る情報処理装置１０では、カメラ１８の撮像範囲を変更するための駆動力が、変速されて照明１９に伝達される。このようにすれば、カメラ１８の撮像範囲を変更する角度と、照明１９の照射範囲を変更する角度と、を互いに異なる角度とすることができるため、状況に応じてより適切に照射範囲を変更することが可能となる。

　＜第１１実施形態＞
　第１１実施形態に係る情報処理装置１０について、図２１から図２４を参照して説明する。なお、第１１実施形態は、上述した第１から第１０実施形態と一部の構成が異なるのみであり、その他の部分については第１から第１０実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した各実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（機能的構成）
　まず、図２１を参照しながら、第１１実施形態に係る情報処理装置１０の機能的構成について説明する。図２１は、第１１実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図２１では、図２で示した構成要素と同様の要素に同一の符号を付している。

　図２１に示すように、第１１実施形態に係る情報処理装置１０は、その機能を実現するための構成要素として、カメラ１８と、第１照明１９１と、第２照明１９２と、照射範囲変更部１１０と、を備えて構成されている。即ち、第１１実施形態に係る情報処理装置１０は、照明１９として、第１照明１９１と、第２照明１９２と、を備えている。

　第１照明１９１は、カメラ１８から見て第１方向側に設けられている。また、第２照明１９２は、カメラ１８からみ見て第２方向側に設けられている。よって、第１照明１９１と第２照明１９２とは、カメラ１８から見て別々の方向に設けられている。第１照明１９１及び第２照明１９２は、いずれも照射範囲制御部１１０によって照射光の照射範囲を変更可能に構成されている。第１照明１９１と第２照明１９２とは、同じ種類の照明であってもよいし、異なる種類の照明であってもよい。

　（具体的な配置例）
　次に、図２２及び図２３を参照しながら、第１１実施形態に係る情報処理装置１０における各部材の具体的な配置例について説明する。図２２は、第１１実施形態に係る情報処理装置における各部材の配置例を示す正面図（その１）である。図２３は、第１１実施形態に係る情報処理装置における各部材の配置例を示す正面図（その２）である。

　図２２に示すように、第１１実施形態に係る情報処理装置１０では、カメラ１８の上側に第１照明１９１が配置されている。また、カメラ１８の下側に第２照明１９２が配置されている。

　図２３に示すように、第１１実施形態に係る情報処理装置１０がミラー２０を備える場合（具体的には、カメラ１８の下側にミラー２０が配置される場合）、カメラ１８の上側に第１照明１９１が配置されてよい。また、ミラー２０の下側に第２照明１９２が配置されてよい。

　なお、上述した配置はあくまで一例であり、第１照明１９１及び第２照明１９２は、それ以外の場所に配置されてもよい。例えば、第１照明１９１がカメラ１８の左側に配置され、第２照明１９２がカメラ１８の右側に配置されてもよい。

　（ベルトによる駆動）
　次に、図２４を参照しながら、第１１実施形態に係る情報処理装置１０の駆動構成について説明する。図２４は、第１１実施形態に係る情報処理装置の駆動構成を示す側面図である。なお、図２４では、図１７で示した構成要素と同様の要素に同一の符号を付している。

　図２４に示すように、第１１実施形態に係る情報処理装置１０では、ミラー２０と、第１照明１９１とを繋ぐようにベルト３０１が配置されている。より具体的には、ベルト３０１は、ミラー２０の連結部材４０３と、第１照明１９１の連結部材４０２と、の間を架け渡すように配置されている。また、ミラー２０と第１照明１９１との間には、ベルト３０１のテンションを調節するためのアイドラ４１１も設けられている。ベルト３０１は、ミラー２０の角度（言い換えれば、カメラ１８の撮像範囲）を変更するための駆動力を、第１照明１９１に伝達可能に構成されている。このため、ミラー２０が駆動されると、第１照明１９１も同様に駆動される。例えば、ミラー２０が上を向くように駆動されると、第１照明１９１も上を向くように駆動される。同様に、ミラー２０が下を向くように駆動されると、第１照明１９１も下を向くように駆動される。

　第１１実施形態に係る情報処理装置１０では更に、ミラー２０と、第２照明１９２とを繋ぐようにベルト３０２が配置されている。より具体的には、ベルト３０２は、ミラー２０の連結部材４０３と、第２照明１９２の連結部材４０４と、の間を架け渡すように配置されている。また、ミラー２０と第２照明１９２との間には、ベルト３０２のテンションを調節するためのアイドラ４１２も設けられている。ベルト３０２は、ミラー２０の角度（言い換えれば、カメラ１８の撮像範囲）を変更するための駆動力を、第２照明１９２に伝達可能に構成されている。このため、ミラー２０が駆動されると、第２照明１９２も同様に駆動される。例えば、ミラー２０が上を向くように駆動されると、第２照明１９２も上を向くように駆動される。同様に、ミラー２０が下を向くように駆動されると、第２照明１９２も下を向くように駆動される。

　（技術的効果）
　次に、第１１実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図２１から図２４で説明したように、第１１実施形態に係る情報処理装置１０では、カメラ１８から見て別々の方向に、第１照明１９１及び第２照明１９２がそれぞれ配置される。このように構成すれば、高さの異なる２つの照明が配置されることになるため、対象の位置に応じてより適切に照明光を照射することができる。また、眼鏡等による光の反射に起因する影響を低減することも可能である。例えば、カメラ１８とは異なる角度から照射光を照射することで、眼鏡に反射した光が虹彩と重なる可能性を減らすことができる。

　＜第１２実施形態＞
　第１２実施形態に係る情報処理装置１０について、図２５及び図２６を参照して説明する。なお、第１２実施形態は、上述した第１１実施形態と一部の構成が異なるのみであり、その他の部分については第１から第１１実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した各実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（機能的構成）
　まず、図２５を参照しながら、第１２実施形態に係る情報処理装置１０の機能的構成について説明する。図２５は、第１２実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図（その１）である。なお、図２５では、本実施形態に関連の深い構成要素（具体的には、駆動力を伝達する動作に関するもの）のみを示し、上述した各実施形態で説明した他の構成要素については適宜図示を省略している。

　図２５に示すように、第１２実施形態に係る情報処理装置１０は、その機能を実現するための構成要素として、カメラ１８と、第１照明１９１と、第２照明１９２と、カメラ駆動部６１０と、第１変速部６２１と、第２変速部６２１と、を備えて構成されている。即ち、第１２実施形態では、第１０実施形態で説明した変速部６２０（図１９及び図２０参照）が、第１照明１９１用と、第２照明１９２用と、にそれぞれ１つずつ設けられている。

　第１変速部６２１は、カメラ駆動部６１０から出力される駆動力を変速して第１照明１９１に伝達可能に構成されている。第２変速部６２２は、カメラ駆動部６１０から出力される駆動力を変速して第２照明１９２に伝達可能に構成されている。第１変速部６２１及び第２変速部６２２は、例えば変速ギアを含んで構成されてよい。

　上述した構成によれば、カメラ１８と、第１照明１９１と、第２照明１９２とに、異なる駆動力を伝達することができる。即ち、カメラ１８には、カメラ駆動部６１０から出力された駆動力がそのまま伝達される一方で、第１照明１９１には、カメラ駆動部６１０から出力された後、第１変速部６２１で変速された駆動力が伝達され、第２照明１９２には、カメラ駆動部６１０から出力された後、第２変速部６２２で変速された駆動力が伝達される。その結果、カメラ１８と、第１照明１９１と、第２照明１９２とは、動く角度が互いに異なるものとなる。特に本実施形態では、第１照明１９１と、第２照明１９２とで、動く角度を異なるものにすることができる。例えば、第１照明１９１の角度を大きく変化させる一方で、第２照明１９２の角度を小さく変化させることもできる。逆に、第１照明１９１の角度を小さく変化させる一方で、第２照明１９２の角度を大きく変化させることもできる。

　（変形例）
　次に、図２６を参照しながら、第１２実施形態に係る情報処理装置１０の機能的構成の変形例について説明する。図２６は、第１２実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図（その２）である。なお、図２６では、図２５で示した構成要素と同様の要素に同一の符号を付している。

　図２６に示すように、第１０実施形態に係る情報処理装置１０の変形例は、その機能を実現するための構成要素として、カメラ１８と、第１照明１９１と、第２照明１９２と、ミラー２０と、ミラー駆動部６３０と、第１変速部６２１と、第２変速部６２２と、を備えて構成されている。即ち、第１２実施形態の変形例は、上述した第１２実施形態の構成（図２５参照）に加えてミラー２０を備えており、カメラ駆動部６１０に代えてミラー駆動部６３０を備えている。

　変形例に係る第１変速部６２１は、ミラー動部６３０から出力される駆動力を変速して第１照明１９１に伝達可能に構成されている。変形例に係る第２変速部６２２は、ミラー駆動部６３０から出力される駆動力を変速して第２照明１９２に伝達可能に構成されている。変形例に係る第１変速部６２１及び第２変速部６２２は、例えば変速ギアを含んで構成されてよい。

　上述した構成によれば、ミラー２０と、第１照明１９１と、第２照明１９２とに、異なる駆動力を伝達することができる。即ち、ミラー１８には、ミラー駆動部６３０から出力された駆動力がそのまま伝達される一方で、第１照明１９１には、ミラー駆動部６３０から出力された後、第１変速部６２１で変速された駆動力が伝達され、第２照明１９２には、ミラー駆動部６３０から出力された後、第２変速部６２２で変速された駆動力が伝達される。その結果、ミラー２０と、第１照明１９１と、第２照明１９２とは、動く角度が互いに異なるものとなる。

　（技術的効果）
　次に、第１２実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図２５及び図２６で説明したように、第１２実施形態に係る情報処理装置１０では、カメラ１８の撮像範囲を変更するための駆動力が、変速されて第１照明１９１及び第２照明１９２に伝達される。このようにすれば、第１照明１９１の照射範囲を変更する角度と、第２照明１９２の照射範囲を変更する角度と、を互いに異なる角度とすることができるため、状況に応じてより適切に照射範囲を変更することが可能となる。

　＜第１３実施形態＞
　第１３実施形態に係る情報処理装置１０について、図２７及び図２８を参照して説明する。なお、第１３実施形態は、上述した第１１実施形態と一部の構成が異なるのみであり、その他の部分については第１から第１２実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した各実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（機能的構成）
　まず、図２７を参照しながら、第１３実施形態に係る情報処理装置１０の機能的構成について説明する。図２７は、第１３実施形態に係る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図２７では、図２１で示した構成要素と同様の要素に同一の符号を付している。

　図２７に示すように、第１３実施形態に係る情報処理装置１０は、その機能を実現するための構成要素として、カメラ１８と、第１照明１９１と、第２照明１９２と、第３照明１９３と、照射範囲変更部１１０と、を備えて構成されている。即ち、第１３実施形態に係る情報処理装置１０は、上述した第１１実施形態の構成（図２１参照）に加えて、第３照明１９３を更に備えている。

　第３照明１９３は、第１照明１９１及び第２照明１９２と同様に、対象を撮影する際に照射光を照射可能に構成されている。また、第３照明１９３は、第１照明１９１及び第２照明１９２とは異なる態様で照射範囲を変更可能なものとして構成されている。例えば、第１照明１９１及び第２照明１９２が、第１１実施形態で説明したように、ベルト３０１及び３０２を用いて照射範囲を変更可能に構成されている場合（図２４参照）、第３照明１９３は、第９実施形態で説明したように、ギア５０１及びラック５０２を用いて照射範囲を変更可能に構成されていてもよい（図１８参照）。ただし、第３照明１９３は、その他の態様で照射範囲を変更可能に構成されてもよい。

　第３照明１９３は、カメラ１８から見て、第１照明１９１が設けられている第１方向、及び第２照明１９２が設けられている第２方向のいずれとも異なる第３方向に設けられている。よって、第１照明１９１と、第２照明１９２と、第３照明１９３とは、カメラ１８から見て別々の方向に設けられている。

　（具体的な配置例）
　次に、図２８を参照しながら、第１３実施形態に係る情報処理装置１０における各部材の具体的な配置例について説明する。図２８は、第１３実施形態に係る情報処理装置における各部材の配置例を示す正面図である。なお、図２８では、図２３で示した構成要素と同様の要素に同一の符号を付している。

　図２８に示すように、第１３実施形態に係る情報処理装置１０では、カメラ１８の上側に第１照明１９１が配置されている。また、ミラー２０の下側に第２照明１９２が配置されている。そして、カメラ１８の左側に第３照明１９３ａが配置されている。また、カメラ１８の右側にも第３照明１９３ｂが配置されている。ここでは、第３照明１９３が２つ配置されている例を挙げたが、第３照明１９３は１つだけ設けられてもよい。或いは、第３照明１９３は、３つ以上設けられてもよい。

　なお、上述した配置はあくまで一例であり、第１照明１９１、第２照明１９２及び第３照明１９３は、それ以外の場所に配置されてもよい。例えば、第１照明１９１がカメラ１８の左側に配置され、第２照明１９２がカメラ１８の右側に配置され、第３照明１９３がカメラ１８の上下に配置されてもよい。

　（技術的効果）
　次に、第１３実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図２７及び図２８で説明したように、第１３実施形態に係る情報処理装置１０では、カメラ１８から見て別々の方向に、第１照明１９１、第２照明１９２、及び第３照明がそれぞれ配置される。このように構成すれば、異なる位置に少なくとも３つの照明が配置されるため、対象の位置に応じてより適切に照明光を照射することができる。また、第３照明１９３は、第１照明１９１及び第２照明１９３とは異なる態様で照射範囲が変更可能とされているため、第１照明及び第２照明のみで照射光を照射する場合と比べて、より適切な照射が行える。

　＜第１４実施形態＞
　第１４実施形態に係る情報処理装置１０について、図２９及び図３０を参照して説明する。なお、第１４実施形態は、上述した第１３実施形態における第３照明１９３の照射範囲の変更方法の一具体例を説明するものであり、その他の部分については第１から第１３実施形態と同一であってよい。このため、以下では、すでに説明した各実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略するものとする。

　（オンオフによる照射範囲の切替）
　まず、図２９を参照しながら、第１４実施形態に係る情報処理装置１０における第３照明１９３の照射範囲の変更方法について説明する。図２９は、第１３実施形態に係る情報処理装置における第３照明の照射範囲の変更例を示す正面図（その１）である。

　図２９に示すように、第１４実施形態に係る第３照明１９３は、複数の照明部１９３５を備えている。なお、図２９に示す例では、複数の照明部１９３５が縦１列に並んで配置されているが、照明部１９３５の配置はこのような例に限定されるものではない。

　第３照明１９３は、複数の照明部１９３５のうち、一部が点灯し、残りの一部が消灯することで、照射範囲を変更可能に構成されてよい。具体的には、図２９（ａ）に示すように、上半分の照明部１９３５が点灯される一方、下半分の照明部１９３５が消灯されることで、照射範囲が上側に変更されてよい。また、図２９（ｂ）に示すように、下半分の照明部１９３５が点灯される一方、上半分の照明部１９３５が消灯されることで、照射範囲が下側に変更されてよい。

　なお、上述した例では上半分と下半分との２つのエリアで別々の制御を行う例を挙げたが、より多くのエリアに分けて同様の制御を行ってよい。例えば、上、真ん中、下の３つのエリアに分けて同様の制御を行ってよい。或いは、複数の照明部１９３５の１つ１つの点灯及び消灯を別々に制御してもよい。

　（強弱による照射範囲の切替）
　次に、図３０を参照しながら、第１４実施形態に係る情報処理装置１０における第３照明１９３の照射範囲の変更方法の変形例について説明する。図３０は、第１３実施形態に係る情報処理装置における第３照明の照射範囲の変更例を示す正面図（その２）である。

　図３０に示すように、第１４実施形態に係る情報処理装置１０の変形例では、複数の照明部１９３５のうち、一部が強く点灯し、一部が弱く点灯し、残りの一部が消灯することで、照射範囲を変更可能に構成されてよい。具体的には、図３０（ａ）に示すように、上側の照明部１９３５が強く点灯され、真ん中の照明部１９３５が弱く点灯され、下側の照明部１９３５が消灯されることで、照射範囲が上側に変更されてよい。また、下側の照明部１９３５が強く点灯され、真ん中の照明部１９３５が弱く点灯され、上側の照明部１９３５が消灯されることで、照射範囲が下側に変更されてよい。

　なお、上述した例では上、真ん中、下の３つのエリアで別々の制御を行う例を挙げたが、より多くのエリアに分けて同様の制御を行ってよい。例えば、複数の照明部１９３５の１つ１つの点灯の強弱及び消灯を別々に制御してもよい。また、上述した例では、強、弱、消灯の３段階で制御を行う例を挙げたが、より多くの段階に分けて制御を行ってよい。例えば、強、中、弱、消灯の４段階で同様の制御を行ってもよいし、照明強度０～９９の１００段階で同様の制御を行ってもよい。

　（技術的効果）
　次に、第１４実施形態に係る情報処理装置１０によって得られる技術的効果について説明する。

　図２９及び図３０で説明したように、第１４実施形態に係る情報処理装置１０では、第３照明１９３の照射範囲が、複数の照明部１９３５の各々の照射態様を別々に変化させることで変更される。このようにすれば、第３照明の照射範囲を適切に変更することが可能である。また、すでに説明した第８実施形態（即ち、ベルトを介して駆動力を伝達する構成）や、第９実施形態（即ち、ギア及びラックを介して駆動力を伝達する構成）のように機械的な動きを必要としないため、装置の損耗を低減することができる。

　上述した各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのプログラム自体も各実施形態に含まれる。

　記録媒体としては例えばフロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ＣＤ－ＲＯＭ、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ＲＯＭを用いることができる。また該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、ＯＳ上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。更に、プログラム自体がサーバに記憶され、ユーザ端末にサーバからプログラムの一部または全てをダウンロード可能なようにしてもよい。

　＜付記＞
　以上説明した実施形態に関して、更に以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。

　（付記１）
　付記１に記載の情報処理装置は、対象を撮影するカメラと、前記カメラで撮影する際に照明光を照射する照明と、前記対象の位置に応じて、前記照明の照射範囲を変更する照射範囲変更手段と、を備える情報処理装置である。

　（付記２）
　付記２に記載の情報処理装置は、前記対象の位置に応じて、前記カメラの撮像範囲を変更する撮像範囲変更手段を更に備え、前記照射範囲変更手段は、前記撮像範囲変更手段による前記カメラの撮像範囲の変更に基づいて、前記照明の照射範囲を変更する、付記１に記載の情報処理装置である。

　（付記３）
　付記３に記載の情報処理装置は、前記カメラの撮像範囲に設けられたミラーを更に備え、前記撮像範囲変更手段は、前記対象の位置に応じて前記ミラーを駆動することで、前記カメラの撮像範囲を変更し、前記照射範囲変更手段は、前記ミラーの駆動に基づいて前記照明の照射範囲を変更する、付記２に記載の情報処理装置である。

　（付記４）
　付記４に記載の情報処理装置は、前記ミラーは、平面鏡の第１面と、凹面鏡の第２面と、を備えており、前記カメラは、前記対象との距離が第１距離の場合に前記第１面を介して撮影し、前記対象との距離が前記第１距離よりも短い第２距離の場合に前記第２面を介して撮影する、付記３に記載の情報処理装置である。

　（付記５）
　付記５に記載の情報処理装置は、前記第２面を介して撮影した画像の歪みを補正する歪み補正手段を更に備える、付記４に記載の情報処理装置である。

　（付記６）
　付記６に記載の情報処理装置は、前記カメラは、移動している前記対象を撮影するものであり、前記カメラとは別に、立ち止まっている前記対象を撮影する第２のカメラを更に備える、付記４又は５に記載の情報処理装置である。

　（付記７）
　付記７に記載の情報処理装置は、前記対象の画像を用いて認証処理を実行する認証手段を更に備え、前記認証手段は、前記第１距離で前記第１面を介して撮影した第１画像での認証処理が失敗した場合に、前記対象との距離が前記第２距離であれば前記第２面を介して撮影した第２画像を用いて認証処理を実行し、前記対象との距離が前記第２距離よりも短い第３距離であれば前記第２のカメラで撮影した第３画像を用いて認証処理を実行する、付記６に記載の情報処理装置である。

　（付記８）
　付記８に記載の情報処理装置は、前記撮像範囲変更手段の動きを前記照射範囲変更手段に伝達するベルトを更に備え、前記照射範囲変更手段は、前記ベルトを介して伝達される前記撮像範囲変更手段の動きに応じて、前記照明の照射範囲を変更する、付記２から７のいずれか一項に記載の情報処理装置である。

　（付記９）
　付記９に記載の情報処理装置は、前記照射範囲変更手段は、前記照明を保持する保持部と、前記保持部に連結されたラックと、前記ラックに前記撮像範囲変更手段の動きを伝達するギアと、を備え、前記撮像範囲変更手段の動きを前記ギアに伝達して前記ラックを移動させることで、前記照明の照射範囲を変更する、付記２から７のいずれか一項に記載の情報処理装置である。

　（付記１０）
　付記１０に記載の情報処理装置は、前記照射範囲変更手段は、前記カメラの撮像範囲とは異なる角度で前記照明の照射範囲を変更する、付記２から９のいずれか一項に記載の情報処理装置である。

　（付記１１）
　付記１１に記載の情報処理装置は、前記照明は、前記カメラから見て第１方向側に配置された第１照明と、前記カメラから見て前記第１方向側とは異なる第２方向側に配置された第２照明と、を含み、前記照射範囲変更手段は、前記対象の位置に応じて、前記第１照明及び前記第２照明の各々の照射範囲を変更する、付記１から１０に記載の情報処理装置である。

　（付記１２）
　付記１２に記載の情報処理装置は、前記照射範囲変更手段は、前記第１照明の照射範囲と、前記第２照明の照射範囲と、を互いに異なる角度で変更する、付記１１に記載の情報処理装置である。

　（付記１３）
　付記１３に記載の情報処理装置は、前記第１照明及び前記第２照明とは異なる態様で照射範囲を変更可能であり、前記カメラから見て前記第１方向側及び前記第２方向側のいずれとも異なる第３方向側に設けられた第３照明を更に備える、付記１１又は１２に記載の情報処理装置である。

　（付記１４）
　付記１４に記載の情報処理装置は、前記第３照明は、複数の照射部を有しており、該複数の照射部の各々の照射態様を別々に変化させることで前記照射範囲を変更可能とされている、付記１３に記載の情報処理装置である。

　（付記１５）
　付記１５に記載の情報処理方法は、少なくとも１つのコンピュータにより、対象の位置に応じて、照明光を照射する照明の照射範囲を変更し、前記対象を撮影するようにカメラを制御する、情報処理方法である。

　（付記１６）
　付記１６に記載の記録媒体は、少なくとも１つのコンピュータに、対象の位置に応じて、照明光を照射する照明の照射範囲を変更し、前記対象を撮影するようにカメラを制御する、情報処理方法を実行させるコンピュータプログラムが記録された記録媒体である。

　（付記１７）
　付記１７に記載のコンピュータプログラムは、少なくとも１つのコンピュータに、対象の位置に応じて、照明光を照射する照明の照射範囲を変更し、前記対象を撮影するようにカメラを制御する、情報処理方法を実行させるコンピュータプログラムである。

　（付記１８）
　付記１８に記載の情報処理システムは、対象を撮影するカメラと、前記カメラで撮影する際に照明光を照射する照明と、前記対象の位置に応じて、前記照明の照射範囲を変更する照射範囲変更手段と、を備える情報処理システムである。

　この開示は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報処理装置、情報処理方法、及び記録媒体もまたこの開示の技術思想に含まれる。

　１０　情報処理装置
　１１　プロセッサ
　１８　カメラ
　１９　照明
　１９１　第１照明
　１９２　第２照明
　１９３　第３照明
　１９３５　照明部
　２０　ミラー
　２０１　平面鏡
　２０２　凹面鏡
　２０３　中心部材
　２１　静止撮影用カメラ
　１１０　照射範囲変更部
　１２０　撮像範囲変更部
　１３０　歪み補正部
　１４０　カメラ切替部
　１５０　認証部
　３０１，３０２　ベルト
　４０１，４０２，４０３，４０４　連結部材
　４１１，４１２　アイドラ
　５０１　ギア
　５０２　ラック
　５１１　第１保持部
　５１２　第２保持部
　５２１　回転駆動ピン
　５２２　回転中心部材
　６１０　カメラ駆動部
　６２０　変速部
　６２１　第１変速部
　６２２　第２変速部
　６３０　ミラー駆動部

Claims

　対象を撮影するカメラと、
　前記カメラで撮影する際に照明光を照射する照明と、
　前記対象の位置に応じて、前記照明の照射範囲を変更する照射範囲変更手段と、
　を備える情報処理装置。
　前記対象の位置に応じて、前記カメラの撮像範囲を変更する撮像範囲変更手段を更に備え、
　前記照射範囲変更手段は、前記撮像範囲変更手段による前記カメラの撮像範囲の変更に基づいて前記照明の照射範囲を変更する、
　請求項１に記載の情報処理装置。
　前記カメラの撮像範囲に設けられたミラーを更に備え、
　前記撮像範囲変更手段は、前記対象の位置に応じて前記ミラーを駆動することで、前記カメラの撮像範囲を変更し、
　前記照射範囲変更手段は、前記ミラーの駆動に基づいて前記照明の照射範囲を変更する、
　請求項２に記載の情報処理装置。
　前記ミラーは、平面鏡の第１面と、凹面鏡の第２面と、を備えており、
　前記カメラは、前記対象との距離が第１距離の場合に前記第１面を介して撮影し、前記対象との距離が前記第１距離よりも短い第２距離の場合に前記第２面を介して撮影する、
　請求項３に記載の情報処理装置。
　前記第２面を介して撮影した画像の歪みを補正する歪み補正手段を更に備える、
　請求項４に記載の情報処理装置。
　前記カメラは、移動している前記対象を撮影するものであり、
　前記カメラとは別に、立ち止まっている前記対象を撮影する第２のカメラを更に備える、
　請求項４又は５に記載の情報処理装置。
　前記対象の画像を用いて認証処理を実行する認証手段を更に備え、
　前記認証手段は、前記第１距離で前記第１面を介して撮影した第１画像での認証処理が失敗した場合に、前記対象との距離が前記第２距離であれば前記第２面を介して撮影した第２画像を用いて認証処理を実行し、前記対象との距離が前記第２距離よりも短い第３距離であれば前記第２のカメラで撮影した第３画像を用いて認証処理を実行する、
　請求項６に記載の情報処理装置。
　前記撮像範囲変更手段の動きを前記照射範囲変更手段に伝達するベルトを更に備え、
　前記照射範囲変更手段は、前記ベルトを介して伝達される前記撮像範囲変更手段の動きに応じて、前記照明の照射範囲を変更する、
　請求項２から７のいずれか一項に記載の情報処理装置。
　前記照射範囲変更手段は、
　前記照明を保持する保持部と、
　前記保持部に連結されたラックと、
　前記ラックに前記撮像範囲変更手段の動きを伝達するギアと、
　を備え、
　前記撮像範囲変更手段の動きを前記ギアに伝達して前記ラックを移動させることで、前記照明の照射範囲を変更する、
　請求項２から７のいずれか一項に記載の情報処理装置。
　前記照射範囲変更手段は、前記カメラの撮像範囲とは異なる角度で前記照明の照射範囲を変更する、
　請求項２から９のいずれか一項に記載の情報処理装置。
　前記照明は、前記カメラから見て第１方向側に配置された第１照明と、前記カメラから見て前記第１方向側とは異なる第２方向側に配置された第２照明と、を含み、
　前記照射範囲変更手段は、前記対象の位置に応じて、前記第１照明及び前記第２照明の各々の照射範囲を変更する、
　請求項１から１０に記載の情報処理装置。
　前記照射範囲変更手段は、前記第１照明の照射範囲と、前記第２照明の照射範囲と、を互いに異なる角度で変更する、
　請求項１１に記載の情報処理装置。
　前記第１照明及び前記第２照明とは異なる態様で照射範囲を変更可能であり、前記カメラから見て前記第１方向側及び前記第２方向側のいずれとも異なる第３方向側に設けられた第３照明を更に備える、
　請求項１１又は１２に記載の情報処理装置。
　前記第３照明は、複数の照射部を有しており、該複数の照射部の各々の照射態様を別々に変化させることで前記照射範囲を変更可能とされている、
　請求項１３に記載の情報処理装置。
　少なくとも１つのコンピュータにより、
　対象の位置に応じて、照明光を照射する照明の照射範囲を変更し、
　前記対象を撮影するようにカメラを制御する、
　情報処理方法。
　少なくとも１つのコンピュータに、
　対象の位置に応じて、照明光を照射する照明の照射範囲を変更し、
　前記対象を撮影するようにカメラを制御する、
　情報処理方法を実行させるコンピュータプログラムが記録された記録媒体。