JP2003001902A

JP2003001902A - 壁掛けプリンタ

Info

Publication number: JP2003001902A
Application number: JP2001193109A
Authority: JP
Inventors: Hideto Hayazaki; 英人早▲崎▼; Koichi Irihara; 紘一入原
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2001-06-26
Filing date: 2001-06-26
Publication date: 2003-01-08

Abstract

(57)【要約】【課題】小さなスペースに設置することができ、しか
も印字された用紙を細かく裁断するシュレッダ部を備え
た壁掛けプリンタを提供する。【解決手段】プリンタ本体部１０に、印字された用紙
を細かく裁断するシュレッダ部５０を装着している。ま
た、プリンタ本体部１０には、用紙Ｐを鉛直方向にセッ
トする用紙収納部１４、用紙Ｐに印字する印字手段２
０、そして印字された用紙Ｐを鉛直方向に保持するスタ
ッカ部１５などが備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、小さなスペースに
設置することができる壁掛けプリンタに係り、より詳細
には、印字された用紙を細かく裁断するシュレッダ部を
備えた壁掛けプリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】コンピュータなどから送信されてくる文
字や画像などのデータを印字するプリンタは、多数枚の
用紙をセットする給紙カセットが本体内に水平姿勢に収
納され、または傾斜姿勢のフィーダに用紙が傾斜姿勢で
セットされる構造となっている。このような構造である
と、プリンタの専有面積が大きくなり、狭いスペースで
使用することができない。

【０００３】そこで、折り畳んで積層された連続用紙を
ほぼ縦置き状態にセットする壁掛けプリンタが特開平７
−６１０８９号公報に開示されている。この壁掛けプリ
ンタは、用紙をほぼ鉛直姿勢にセットする用紙収納部の
上側に、用紙を下から上へ送る搬送手段や印字ヘッドな
どを有するプリンタ部を配備し、用紙収納部とプリンタ
部とを壁掛け状態に設置する構造となっている（これ
を、従来技術１という）。この壁掛けプリンタによれ
ば、連続用紙がほぼ鉛直姿勢にセットされるため、小さ
なスペースに設置することができる。

【０００４】また、限られたスペースを有効に利用する
ため、プリンタや複写機、ファクシミリなどの画像形成
装置本体とシュレッダユニットとを組み合せた画像形成
装置が特開平６−６３４３５号公報に開示されている。
この画像形成装置は、用紙を水平姿勢に収納するプリン
タなどの画像形成装置本体の底側に、シュレッダユニッ
トを着脱可能に設け、記録ミス等した用紙を、画像形成
装置本体からシュレッダユニットへ搬送するための排紙
ローラや給紙通路を備えた構造となっている（これを従
来技術２という）。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術１の壁掛けプリンタでは、排出された用紙は外気に触
れるため、埃などによって汚れることがあるといった問
題があった。また、印字内容に誤記があると、その用紙
は廃棄されることになるが、機密性を有している用紙
は、シュレッダによって細かく裁断して廃棄しなければ
ならない。しかしながら、従来技術１の壁掛けプリンタ
にはシュレッダが備えられていないため、別途、シュレ
ッダを設置しなければならないといった問題があった。

【０００６】また、従来技術２の画像形成装置にはシュ
レッダが備えられているものの、用紙が水平姿勢に収納
されるため、大きな設置スペースが必要であるといった
問題があった。

【０００７】本発明はかかる問題点を解決すべく創案さ
れたもので、その目的は、小さなスペースに設置するこ
とができるシュレッダを備えた壁掛けプリンタを提供す
ることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の壁掛けプリンタは、用紙を鉛直方向にセッ
トする用紙収納部と、印字された用紙を鉛直方向に保持
するスタッカ部とが備えられたプリンタ本体部に、印字
された用紙を細かく裁断するシュレッダ部が装着されて
いることを特徴としている。

【０００９】このような特徴を有する本発明によれば、
用紙を鉛直方向にセットする用紙収納部などを備えたプ
リンタ本体部に、印字された用紙を細かく裁断するシュ
レッダ部が装着されたことにより、プリンタとシュレッ
ダとを、小さなスペースに設置することができる。

【００１０】また、本発明の壁掛けプリンタによれば、
前記シュレッダ部には、裁断された用紙を溜める回収箱
が着脱可能に設けられていることを特徴としている。

【００１１】このような特徴を有する本発明によれば、
回収箱内が裁断された用紙で満杯になると、シュレッダ
部から回収箱を取り出し、その裁断された用紙を廃棄す
ることができる。

【００１２】また、本発明の壁掛けプリンタによれば、
前記プリンタ本体部には、印字された用紙を裁断するこ
となく排紙する排紙口が設けられていることを特徴とし
ている。

【００１３】このような特徴を有する本発明によれば、
誤記のない用紙は、裁断されることなく、排紙口から排
紙することができる。

【００１４】また、本発明の壁掛けプリンタによれば、
前記用紙収納部は、開閉するカバーの裏面側に設けられ
たトレイによって構成されていることを特徴としてい
る。

【００１５】このような特徴を有する本発明によれば、
用紙はカバーが開けられた状態でセットされ、カバーが
閉じられることにより、用紙収納部内に鉛直姿勢で収納
されるため、設置スペースを小さくすることができる。

【００１６】また、本発明の壁掛けプリンタによれば、
前記スタッカ部は、用紙の印字された面が用紙収納部と
対向するように配置され、前記用紙収納部のカバーは、
前記スタッカ部で保持されている用紙を目視できる材質
で形成されていることを特徴としている。

【００１７】このような特徴を有する本発明によれば、
オペレータはスタッカ部に保持されている印字済みの用
紙をカバー越しに目視できるため、誤記のある用紙は直
ちにシュレッダ部へ搬送し、細かく裁断することができ
る。

【００１８】また、本発明の壁掛けプリンタによれば、
複数のコンピュータとネットワークによって接続され、
任意のコンピュータから送信されてきたデータを記憶す
るメモリ部を備えていることを特徴としている。

【００１９】このような特徴を有する本発明によれば、
データを記憶するメモリ部を備えていることにより、複
数のコンピュータで１台の壁掛けプリンタを共用するこ
とができる。

【００２０】また、本発明の壁掛けプリンタによれば、
前記ネットワークに接続された任意のコンピュータに対
して、印字したデータを送信する送信手段を備えている
ことを特徴としている。

【００２１】このような特徴を有する本発明によれば、
複数のコンピュータをそれぞれ、オペレータが使用して
いるときに、あるコンピュータから送信されたデータが
メモリ部に記憶され、そのメモリ部に記憶されたデータ
を、送信手段によって異なるコンピュータへ送信するこ
とができる。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図１ないし図１３を参照して説明する。

【００２３】本実施の形態の壁掛けプリンタ１は、図１
に示すように、プリンタ本体部１０の下側に、シュレッ
ダ部５０を装着した構造となっている。

【００２４】また、プリンタ本体部１０には、本体ケー
ス１１の一側面にカバー１４ａが設けられており、この
カバー１４ａは、図３および図４に示すように、その下
端部１４ａ１が図示しいな回転軸等によって支持された
回転中心として、本体ケース１１に対し回動可能に取り
付けられている。すなわち、カバー１４ａは、本体ケー
ス１１の一側面に対して、傾斜姿勢に開けられた状態
（図３に示す状態）と、鉛直姿勢に閉じられた状態とに
回動できるようになっている。

【００２５】さらに、この壁掛けプリンタ１は、図２に
示すように、複数のコンピュータＣおよび他の壁掛けプ
リンタ１とネットワークによって接続されており、ある
コンピュータＣから送信される文字や画像などのデータ
を印字し、印字したデータを別のコンピュータＣに送信
できるようになっている。

【００２６】図１に戻って、プリンタ本体部１０の内部
には、コンピュータＣから送信されたデータを記憶する
メモリ部１２、メモリ部１２に記憶されたデータをコン
ピュータＣに送信する送信手段１３、用紙Ｐを鉛直方向
にセットする用紙収納部１４、用紙収納部１４から搬送
されてくる用紙Ｐにデータを印字する印字手段２０、印
字された用紙Ｐを鉛直方向に保持しておくスタッカ部１
５が設けられている。また、用紙収納部１４とスタッカ
部１５とは、本体ケース１１内で対向するように手前側
（図１では左側）と奥側（図１では右側）とに配置され
ており、印字手段２０は、印字した用紙Ｐの印字面が、
スタッカ部１５に保持された状態で用紙収納部１４側に
向くように配置されている。

【００２７】用紙収納部１４は、図３および図４に示す
ように、カバー１４ａの裏面側に設けられたトレイ１４
ｂによって構成されている。トレイ１４ｂは、例えば最
大５枚の用紙Ｐをセットできるように、カバー１４ａの
裏面側にＬ字形のツメ１４ｃが突設されている。また、
カバー１４ａは、プリンタ本体部１０内のスタッカ部１
５に保持されている用紙Ｐを目視できるように、透明な
いし半透明の部材で形成されている。

【００２８】この用紙収納部１４の下部には、図１に示
すように、用紙収納部１４にセットされた用紙Ｐをバキ
ューム装置３５で吸着しつつ下方へ送り出すための第１
の給紙ベルト３１が配置されており、この第１の給紙ベ
ルト３１の下側（下流側）には、複数枚の用紙Ｐから１
枚の用紙Ｐのみを分離して取り出すための分離パッド１
６ａおよび分離ローラ１６ｂが配置されている。

【００２９】また、分離パッド１６ａおよび分離ローラ
１６ｂの下流側である本体ケース１１の底部には、分離
パッド１６ａおよび分離ローラ１６ｂから送り出された
用紙Ｐを搬送するための搬送ローラ１７ａが配置されて
おり、この搬送ローラ１７ａのさらに下流側には、バキ
ューム装置３５によって吸着された用紙Ｐを下流側へ搬
送するための第２の給紙ベルト３２が配置されている。

【００３０】また、第２の給紙ベルト３２の下流側であ
るケース本体１１の奥側（図１では右下側）には、用紙
Ｐの搬送路を切り替えるための切替レバー１８が配置さ
れており、この切替レバー１８の上方位置に印字手段２
０が配置されている。第２の給紙ベルト３２によって水
平方向に搬送された用紙Ｐは、切替レバー１８に沿って
上向きに搬送され、印字手段２０の前方を通過してスタ
ッカ部１５に搬送される。

【００３１】スタッカ部１５には、搬送されてきた用紙
Ｐを吸着するためのバキューム装置３５と、用紙Ｐを吸
着しつつさらに上方に搬送するための第３の給紙ベルト
３３とが配置されており、第３の給紙ベルト３３の上端
付近には、用紙Ｐの先端を検知する検知センサ１９が配
置されている。第３の給紙ベルト３３は、検知センサ１
９が用紙Ｐの先端を検知したとき、停止するようになっ
ている。

【００３２】ここで、このような用紙収納部１４からス
タッカ部１５までの用紙Ｐの搬送経路（図１中破線の矢
印で示す）を、搬送経路Ｉとする。

【００３３】図５は、給紙ベルト３１，３２，３３の構
造を示している。すなわち、給紙ベルト３１，３２，３
３には、用紙Ｐがバキューム装置３５によって吸着され
るようにするための多数の開口３４，３４・・・が形成
されている。バキューム装置３５は、図１に示すように
各ベルトの間に配置されている。

【００３４】図６は、印字手段２０の構造を示してい
る。印字手段２０は、搬送される用紙Ｐに接合する押え
板２１の両側にそれぞれ側板２２，２２を設け、この側
板２２，２２間に２本の支持棒２３，２３を平行に架け
渡し、この支持棒２３，２３にインクパス部２４を移動
できるように取り付けている。インクパス部２４は、こ
の支持棒２３に沿って、用紙Ｐの幅方向に往復移動可能
に設けられている。そして、このインクパス部２４にイ
ンクカートリッジ２５が着脱可能に装着されている。す
なわち、本実施の形態では、印字手段２０としてインク
ジェットプリンタを使用している。

【００３５】インクカートリッジ２５は、図７に示すよ
うに、ケース２５ａ内にインクタンク２５ｂが収納さ
れ、インクタンク２５ｂの一端部に、吐出口２５ｃがケ
ース２５ａから突出して設けられている。そして、この
吐出口２５ｃの先端部に、シール部２５ｅおよびゴム封
止体２５ｆが装着された構造となっている。また、イン
クタンク２５ｂ内には、所定の状態に圧縮されたスポン
ジのような多孔質の弾性体２５ｄが封入されており、こ
の弾性体２５ｄにインクが含浸されている。そして、こ
の弾性体２５ｄの弾性復元力がインクタンク２５ｂを押
し広げるように作用するため、インクタンク２５ｂ内は
常に負圧の状態となっている。

【００３６】一方、インクパス部２４には、インクカー
トリッジ２５を保持するほぼコ字形のホルダ２４ａと、
このホルダ２４ａに接合する基板２４ｋとの間にインク
溜り部２４ｂが設けられており、このインク溜り部２４
ｂに連通する中空針２４ｃが、インクカートリッジ２５
の吐出口２５ｃと対向する側に突出して設けられてい
る。この中空針２４ｃの先端には、インクタンク２５ｂ
の吐出口２５ｃに備えられたシール部２５ｅと接合する
シャッタ２４ｄが取り付けられ、ホルダ２４ａとシャッ
タ２４ｄとの間に圧縮バネ２４ｅが巻装されている。

【００３７】また、ホルダ２４を接合していない側の基
板２４ｋには、圧電素子２４ｆとノズル２４ｇとが重ね
合わせた状態で配置されており、この圧電素子２４ｆと
ノズル２４ｇとには、インク溜り部２４ｂと連通するオ
リフィス２４ｈが形成されている。圧電素子２４ｆは、
コンピュータＣから入力されるデータによって伸縮する
ことにより、ポンプとして作用し、インク溜り部２４ｂ
内のインクがオリフィス２４ｈから噴射されるようにな
っている。

【００３８】そして、インクパス部２４にインクカート
リッジ２５が装着されると、図８に示すように、インク
パス部２４の中空針２４ｃがインクカートリッジ２５の
シール部２５ｅおよびゴム封止体２５ｆを突き破って、
弾性体２５ｄ内に挿入された状態となり、弾性体２５ｄ
に含浸したインクが中空針２４ｃ内からインク溜り部２
４ｋに排出される。このとき、圧縮バネ２４ｅによりシ
ャッタ２４ｄがシール部２５ｅに押圧され、かつ、イン
クタンク２５ｂ内が負圧となっているため、オリフィス
２４ｈのインクが内部に引き込まれているので、インク
漏れを生じることはない。逆に、インクタンク２５ｂ内
に、オリフィス２４ｈから外気や、一度インクタンク２
５ｂ外に出たインクが入らないように、オリフィス２４
ｈのインク表面張力に比べてインクタンク２５ｂの負圧
が小さくなるように弾性体２５ｄの圧縮度が調整されて
いる。

【００３９】このような構成において、圧電素子２４ｆ
に電圧が印加されることにより、圧電素子２４ｆが伸縮
し、ノズル２４ｇがポンプとして作用して、インク溜り
部２４ｂ内のインクがオリフィス２４ｈから噴射する。
このとき、オリフィス２４ｈ内ではインクの表面張力が
逆止弁のように作用するため、インクの逆流は起きず、
インクタンク２５ｂ内のインクが連続してオリフィス２
４ｈから噴射される。

【００４０】このような印字手段２０の下側に、上記し
たように、スタッカ部１５まで搬送されてきた用紙Ｐの
その後の搬送方向を切り替える切替レバー１８が配置さ
れている。

【００４１】切替レバー１８は、スタッカ部１５に保持
された用紙Ｐを、細かく裁断されることなく排紙口１１
ａの方へ搬送する搬送経路II（図１中一点鎖線の矢印で
示す）、またはシュレッダ部５０の方へ搬送する搬送経
路III （図１中二点鎖線の矢印で示す）のいずれかに導
くための切替レバーである。切替レバー１８が図１中実
線で示す位置にあるときには、用紙Ｐは搬送経路IIに搬
送され、図１中破線で示す位置にあるときには、用紙Ｐ
は搬送経路III に搬送される。

【００４２】搬送経路IIの下流側である排紙口１１ａ
は、本体ケース１１の用紙収納部１４の下側にスリット
状に形成されている。また、搬送経路III の下流側であ
る本体ケース１１の底部には、用紙Ｐをシュレッダの方
へ排出するスリット状の排出口１１ｂが設けられてい
る。

【００４３】シュレッダ部５０は、図１に示すように、
排出口１１ｂから排出された用紙Ｐを細かく裁断する裁
断機５１と、細かく裁断された用紙Ｐを溜める回収箱５
２とをシュレッダケース５３内に収納したものである。
回収箱５２は、シュレッダケース５３に着脱可能に取り
付けられている。また、回収箱５２が細かく裁断された
用紙Ｐで満杯になると、そのことを報知する警報ランプ
４５が、図９に示すように、本体ケース１１に設けられ
ている。

【００４４】本体ケース１１にはさらに、図９に示すよ
うに、操作パネル４０が設けられ、操作パネル４０に
は、印字キー４１、裁断キー４２、排紙キー４３および
逆信キー４４が配置されている。

【００４５】印字キー４１は、コンピュータＣから送信
されたデータを印字手段２０が用紙Ｐに印字するように
作動させるスイッチである。裁断キー４２は、第３の給
紙ベルト３３に吸着されている印字済みの用紙Ｐがシュ
レッダ部５０の方へ送られるように切替レバー１８を切
り替えるとともに、シュレッダ部５０の裁断機５１を作
動させるスイッチである。ただし、裁断キー４２は、回
収箱５２内が細かく裁断された用紙Ｐで満杯のときは、
作動しないようになっている。

【００４６】排紙キー４３は、第３の給紙ベルト３３に
吸着されている印字済みの用紙Ｐを搬送経路II側へ送る
ように切替レバー１８を切り替えるとともに、印字済み
の用紙Ｐを排紙口１１ａの方へ搬送するように、第２の
給紙ベルト３２および搬送ローラ１７ｂを作動させるス
イッチである。逆信キー４４は、壁掛けプリンタ１のメ
モリ部１２に記録されたデータを、予め登録されたコン
ピュータＣへ送信するためのスイッチである。予め登録
されたコンピュータＣは、壁掛けプリンタ１から送信さ
れたデータをいつでもモニタ上に表示し、オペレータが
目視できるようにされているとともに、別のプリンタへ
もそのデータを送信できるようになっている。

【００４７】本実施の形態に係る壁掛けプリンタ１は、
以上のように構成されている。

【００４８】次に、上記構成の壁掛けプリンタ１の使用
方法について説明する。

【００４９】この壁掛けプリンタ１は、複数のコンピュ
ータＣとネットワークによって接続され、デスク上に鉛
直姿勢で設置されたり、パーテーション等に引っ掛けら
れて使用される。

【００５０】オペレータは、まず、１枚の用紙Ｐを用紙
収納部１４にセットする。用紙Ｐは、傾斜姿勢に開けら
れたカバー１４ａ上に載せられ、カバー１４ａを鉛直姿
勢に閉じることによって用紙収納部１４にセットするこ
とができる。ネットワーク上のあるコンピュータＣから
出力されたデータは、プリンタ本体部１０内のメモリ部
１２に記憶される。

【００５１】そして、オペレータが印字キー４１を押す
と、用紙収納部１４内の用紙Ｐが第１の給紙ベルト３１
に吸着され、図１および図１０に示すように、搬送経路
Iを搬送される。すなわち、１枚の用紙Ｐが分離パッド
１６ａと分離ローラ１６ｂとの間に挟み込まれて、搬送
ローラ１７ａの間を通り、次に第２の給紙ベルト３２に
吸着されて、印字手段２０の前方に搬送される。印字手
段２０は、メモリ部１２に記憶されたデータを用紙Ｐに
印字する。印字された用紙Ｐは、第３の給紙ベルト３３
に吸着されながら上方へ搬送される。そして、検知セン
サ１９が用紙Ｐの先端を検知すると、第３の給紙ベルト
３３は停止し、用紙Ｐはスタッカ部１５で保持された状
態を維持する。

【００５２】ここで、用紙収納部１４のカバー１４ａ
が、スタッカ部１５に保持されている用紙Ｐを目視でき
る材質で形成されているため、オペレータはカバー１４
ａ越しに、スタッカ部１５で保持されている用紙Ｐに印
字された内容を確認することができる。

【００５３】確認の結果、印字された内容に誤記がある
と、オペレータは裁断キー４２を押す。すると、切替レ
バー１８は用紙Ｐをシュレッダ部５０の方へ搬送する向
き（図１中破線で示す向き）となる。この状態で、第３
の給紙ベルト３３が下向きに復動し、用紙Ｐが図１１に
示すように搬送経路III に搬送され、シュレッダ部５０
内に送られる。その用紙Ｐはシュレッダ部５０内の裁断
機５１によって細かく裁断され、回収箱５２内に溜めら
れる。

【００５４】回収箱５２内が満杯になると、警報ランプ
４５が点灯し、オペレータに回収箱５２内の裁断された
用紙Ｐを廃棄するように指示するとともに、裁断キー４
２が作動しないようになる。

【００５５】一方、用紙Ｐが所望の内容で印字されてい
ると、オペレータは排紙キー４３を押す。すると、切替
レバー１８は用紙Ｐを排紙口１１ａの方へ案内する向き
（図１中実線で示す向き）となり、印字された用紙Ｐ
は、第２の給紙ベルト３２に吸着されつつ、図１および
図１２に示すように、搬送経路IIを搬送され、図１３に
示すように、排紙口１１ａから排紙される。

【００５６】また、オペレータが逆信キー４４を押す
と、印字した内容はネットワークを介して予め登録され
たコンピュータＣに送信される。このコンピュータＣを
使用しているオペレータは、そのデータまたはそのデー
タを修正して任意の壁掛けプリンタ１へ送信することが
できる。

【００５７】なお、上記実施の形態では、１枚の用紙Ｐ
に印字する場合について説明（すなわち、印字後の用紙
Ｐがスタッカ部１５に保持されているとき、カバー１４
ａ越しに印字後の用紙Ｐが確認できる状態として説明）
しているが、印字済みの用紙Ｐを確認する必要がないと
きは、用紙収納部１４に複数枚の用紙Ｐをセットし、連
続して印字するようにしてもよい。

【００５８】また、本発明は上記実施の形態に記載した
内容に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した
技術的事項の範囲内において変更することができる。例
えば、印字手段は、インクジェットプリンタ以外に、熱
転写プリンタや光プリンタなど各種のプリンタを使用す
ることができる。

【００５９】

【発明の効果】本発明によれば、用紙を鉛直方向にセッ
トする用紙収納部などを備えたプリンタ本体に、印字さ
れた用紙を裁断するシュレッダ部を一体に設けた構成と
したので、机等の設置スペースのないところでも、プリ
ンタとシュレッダとを設置したように使用することがで
きる。これにより、狭いオフィス空間を有効に利用する
ことができる。

【００６０】また、オペレータはスタッカ部で保持され
ている印字済みの用紙をカバー越しに目視し、誤記のあ
る用紙を直ちにシュレッダ部へ搬送し、細かく裁断する
ことができるため、機密を確実に保持することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る壁掛けプリンタの概略断面図であ
る。

【図２】本発明に係る壁掛けプリンタを使用する一例の
概念図である。

【図３】本発明に係る壁掛けプリンタの背面側からの概
略斜視図である。

【図４】（ａ）は本発明に係る壁掛けプリンタの用紙収
納部の側面図、（ｂ）は同じく用紙収納部の斜視図であ
る。

【図５】本発明に係る壁掛けプリンタを構成する給紙ベ
ルトの概略斜視図である。

【図６】本発明に係る壁掛けプリンタを構成する印字手
段の概略斜視図である。

【図７】本発明に係る壁掛けプリンタを構成する印字手
段の要部断面図である。

【図８】本発明に係る壁掛けプリンタを構成する印字手
段の要部断面図である。

【図９】本発明に係る壁掛けプリンタの背面側からの概
略斜視図である。

【図１０】本発明に係る壁掛けプリンタによって印字さ
れる用紙の搬送方向を示す背面側からの概略斜視図であ
る。

【図１１】本発明に係る壁掛けプリンタによって印字さ
れた用紙を細かく裁断する方向を示す背面側からの概略
斜視図である。

【図１２】本発明に係る壁掛けプリンタによって印字さ
れた用紙を排紙する方向を示す背面側からの概略斜視図
である。

【図１３】本発明に係る壁掛けプリンタによって印字さ
れた用紙を排紙する方向を示す正面側からの概略斜視図
である。

【符号の説明】

１……壁掛けプリンタ１０……プリンタ本体部１１ａ…排紙口１２……メモリ部１３……送信手段１４……用紙収納部１４ａ…カバー１４ｂ…トレイ１５……スタッカ部５０……シュレッダ部５２……回収箱Ｃ……コンピュータＰ……用紙

フロントページの続きＦターム(参考） 2C058 AB02 AC07 AC11 AD01 AE02 AE09 AF08 AF27 AF51 AF63 LA03 LC03 2C061 AP10 BB02 CC01 CD07 CD21 EE01 EE16 3F053 BA02 BA19 BA27 LA07 LB03 3F343 FA02 FB04 GA04 GB01 GC01 GD01 HA06 HA12 HD11 HD20 KB03 KB14 KB16

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】用紙を鉛直方向にセットする用紙収納部
と、印字された用紙を鉛直方向に保持するスタッカ部と
が備えられたプリンタ本体部に、印字された用紙を裁断
するシュレッダ部が装着されていることを特徴とする壁
掛けプリンタ。
【請求項２】前記シュレッダ部には、裁断された用紙
を溜める回収箱が着脱可能に設けられていることを特徴
とする請求項１に記載の壁掛けプリンタ。
【請求項３】前記プリンタ本体部には、印字された用
紙を裁断することなく排紙する排紙口が設けられている
ことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の壁掛
けプリンタ。
【請求項４】前記用紙収納部は、開閉するカバーの裏
面側に設けられたトレイによって構成されていることを
特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれかに記載に
壁掛けプリンタ。
【請求項５】前記スタッカ部は、用紙の印字された面
が用紙収納部と対向するように配置され、前記用紙収納
部のカバーは、前記スタッカ部で保持されている用紙を
目視できる材質で形成されていることを特徴とする請求
項４に記載の壁掛けプリンタ。
【請求項６】複数のコンピュータとネットワークによ
って接続され、任意のコンピュータから送信されてきた
データを記憶するメモリ部を備えていることを特徴とす
る請求項１ないし請求項５のいずれかに記載の壁掛けプ
リンタ。
【請求項７】前記ネットワークに接続された任意のコ
ンピュータに対して、印字したデータを送信する送信手
段を備えていることを特徴とする請求項６に記載の壁掛
けプリンタ。