JP2003001826A - 印画装置及び印画方法 - Google Patents

印画装置及び印画方法

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JP2003001826A
JP2003001826A JP2001191502A JP2001191502A JP2003001826A JP 2003001826 A JP2003001826 A JP 2003001826A JP 2001191502 A JP2001191502 A JP 2001191502A JP 2001191502 A JP2001191502 A JP 2001191502A JP 2003001826 A JP2003001826 A JP 2003001826A
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Soichi Kuwabara
宗市 桑原
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、印画効率を格段と向上し得る印画装
置及び印画方法を実現しようとするものである。 【解決手段】印画装置及び印画方法において、熱量発生
用の駆動パルスを生成し、画像情報に基づく画像を形成
する各画素の階調に応じて当該駆動パルスのパルス周期
を制御すると共に、駆動パルスを2種類以上の相異なる
パルス幅に設定して、それぞれ数回ずつ連続的に交互に
記録ヘッドに供給するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印画装置及び印画方
法に関し、例えばインクジェット方式のカラープリンタ
に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラ、テレビジョン、コ
ンピュータグラフィックス等の画像記録のカラー化が進
むにつれて、ハードコピーのカラー化に対する要求が急
速に高まってきている。これに対応して種々の記録方式
のカラープリンタが開発され、様々な分野に展開してい
る。
【0003】これらの記録方式の中で、高画質の画像を
簡単な装置で手軽に出力する方法としては、昇華熱転写
方式や溶融熱転写方式等の染料拡散熱転写方式とインク
ジェット方式とに大きく分類される。
【0004】このうち染料拡散熱転写方式では、バイン
ダ樹脂中に高濃度の転写染料が分散してなるインク層が
塗布されたインクシートと、転写された染料を受容する
染着樹脂がコーティングされた印画紙等の被転写体とを
介して感熱記録ヘッドをプラテンに圧接させた状態で、
当該感熱記録ヘッドを画像情報に応じた熱量で発熱させ
ることにより、インクシートの転写染料を被転写体の染
着樹脂に熱転写するようになされている。
【0005】このような一連の熱転写動作を、減法混色
の三原色(イエロ、マゼンタ及びシアン)に分解された
画像信号についてそれぞれ繰り返すことによって連続的
な階調をもつフルカラー画像を得ることを特徴とする、
いわゆる熱転写方式は、小型化及び保守が容易で、即時
性を備え、銀塩カラー写真並の高品位な画像を得る優れ
た技術として注目を集めている。最近では、特に上述の
ようにサーマル方式が簡易にカラー画像を出力できるこ
とから、普及が拡大している。
【0006】しかし、この熱転写方式は使用後のインク
シートの使い捨てに起因する多量の廃棄物の発生と、高
いランニングコストとが大きな欠点であり、その普及が
妨げられている。
【0007】一方、インクジェット方式とは、画像情報
に応じて、静電吸引方式、連続振動発生方式(ピエゾ方
式)及びサーマル方式(バブルジェット(登録商標)方
式)等の手法で記録液の小滴を記録ヘッドに設けられた
ノズルから飛翔させて記録媒体に付着せしめることによ
り記録を行うものである。
【0008】かかるインクジェット方式は、インクシー
ト等を使用する場合のような廃棄物の発生はほとんどな
いものの、ノズル先端開口のサイズで液滴の大きさが決
まるために、画素内の濃度階調が原理的に困難であり、
濃淡の表現は面積階調(転写面積の大小)によらざるを
得ない。この結果、画像の解像度が低下することによっ
て、染料拡散熱転写方式で得られるような銀塩写真に匹
敵する高品位な画像を再現することは非常に困難であっ
た。
【0009】かかる問題を解決するため、近年では2通
りの方法が採用されている。まず第1の方法としては、
インクを同じ色について濃度の異なる2種類分を用意し
て階調再現範囲を広げる方法であり、第2の方法として
は、液滴サイズを微小化して人間の目に粒状感を与えな
いようにさせる方法である。
【0010】第1の方法では、同じ色について記録ヘッ
ドを2つ用意する必要があるため、コストやサイズ等が
それに比例して大きくなり、装置全体として構成が煩雑
になるという問題があった。
【0011】また第2の方法では、液滴サイズを微小化
することによって記録紙上に付着する液滴のドット径を
微小化すれば、確かに粒状感は低減するのであるが、小
さくなったドット径に応じて記録ヘッドの解像度(すな
わち単位長さ当たりのノズル数)も増大させなければな
らないというデメリットが生ずる。
【0012】例えば、人間の目には粒状感がなくなると
いわれている10〔μm〕程度のドット径の場合、2000〔d
pi〕以上の解像度が要求される。このような解像度で記
録ヘッドを製作することは、配線や実装の困難を伴い高
いコストになる。また画像を2000〔dpi〕以上のデータ
量で用意することは、膨大なメモリを要し、コスト高と
共にデータ変換に時間を要するため印画時間が長くなら
ざるを得ない。
【0013】従って、フルカラープリンタ等のプリンタ
としては、銀塩写真と同等以上の解像度と階調性とをも
ち、プリント後における廃棄物の発生を抑制でき、普通
紙に転写可能であり、低ランニングコストで、小型化及
び軽量化で、かつ即時性を兼ね備えた方式のものが切望
されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、この
ような問題を解決するプリンタが提案されている(特開
平8-169171号)。すなわち記録ヘッドの記録液飛翔部
(例えば記録液加熱部)に多孔性構造体(例えば、多数
の微細な柱状体)を形成しておき、記録液を当該記録液
飛翔部に供給した後、加熱等により記録液の状態を変化
させて液滴を生成させ、この液滴を記録ヘッドと対向配
置された記録媒体へ移行させるようにした記録方法であ
る。
【0015】この記録方法によれば、記録ヘッドの記録
液飛翔部に上述した多孔性構造体を設けた分だけ当該記
録液飛翔部の表面積を増加させることができ、記録液を
常時供給して毛細管現象により保持させておく。この状
態で記録情報に応じた熱量を選択的に記録液飛翔部に加
えることによって、記録液の一部を沸騰させて圧力上昇
を起こさせながら、画像情報に応じた量の記録液を微小
な液滴にして記録媒体へ移行させることができる。
【0016】この記録方法の場合、上述の多孔性構造体
のもつ微細孔を利用することによって、従来のインクジ
ェット方式のノズルに比べて格段と小さいサイズの液滴
(マイクロドット)を多数形成することができる。実際
にインクを加熱により沸騰させて毛管構造内に直径が20
〔μm〕以下の泡を1又は2個以上形成させ、その泡の
膨張による圧力によって当該毛管構造内から直径10〔μ
m〕以下のインク粒子として吐出させるようにすれば、
インク粒子のサイズを1ピコリットル(1〔pl〕=1×
10−12〔l〕)以下で吐出させることが可能である。
【0017】さらにこの記録方法の場合、記録ヘッドの
記録液飛翔部における基板上に複数(例えば1216個)の
ヒータが長手方向に沿った所定間隔ごとに順次形成さ
れ、当該記録液飛翔部への記録情報に応じた印加エネル
ギ(加熱エネルギ等)に応じて液滴の生成数(すなわち
飛翔する液滴量)を自由に制御することができることに
より、この結果、多値濃度階調が可能になり、銀塩方式
の画像と同等若しくはそれ以上の画質をもつ記録方式
(例えばフルカラー画像)を得ることができる。
【0018】さらにこの記録方式は、液滴サイズが微小
であるにもかかわらず、それが300〜600〔dpi〕程度の
解像度にばら撒かれるため、記録ヘッドの解像度を液滴
径に応じて上げていく必要がない。すなわちこの記録方
法は、オンデマンドで非常に微小な記録液滴の転写が可
能である独特の構造をもつ記録ヘッドを使用して、少な
くとも1色当たり1画素内で128階調若しくはそれ以上
の濃度階調表現が可能であるインクジェット方式を実現
している。
【0019】実際にこの記録方法では、記録ヘッドの記
録液飛翔部に、所定周期かつ所定幅の駆動パルスの繰り
返しでなるパルス電圧を階調数に応じて与えることによ
り、そのパルス数に応じて粒子サイズが1ピコリットル
以下のインクを記録液飛翔部の多孔性構造体から吐出す
るようになされている。
【0020】しかしながら、この記録液飛翔部の多孔性
構造体は、当該パルス電圧に応じてヒータが発生する熱
エネルギに非常に敏感であるため、当該多孔性構造体か
ら吐出されるインクの吐出量がヒータが発生する熱エネ
ルギのわずかな変化によって大きく変化するおそれがあ
った。
【0021】しかもこの吐出量の変化は、熱エネルギに
比例して大きく又は小さくなるといった性質をもたず、
所定量の熱エネルギを与えたときにピークに達し、当該
熱エネルギより多く与えても少なく与えても吐出量は減
るという傾向を示すものである。
【0022】実際に記録ヘッドの記録液飛翔部には非常
に多く(例えば1216個)のヒータが配置されている。そ
して各ヒータの抵抗値は作製時にある程度のバラツキを
もっており、さらに使用状況に応じて個々に抵抗劣化し
ていくため、かなりのバラツキをもっている。
【0023】このため、プリンタヘッドの各ドット間で
の抵抗値のバラツキや、使用履歴による抵抗値劣化、あ
るいは使用状態での温度の違いによる抵抗値のバラツキ
等により、同じ駆動パルスを与えても、インク粒子の吐
出量が異なり、結果として、印画媒体にヒータごとの濃
度むらを生ずるといった問題があった。
【0024】かかる問題を解決する一つの手法として、
各ヒータの抵抗値変化や温度変化をモニタしながら、当
該各ヒータごとにパルス幅やパルス数を変えるように制
御する方法も考えられるが、処理が煩雑になり、コスト
もかかる点において、実用上未だ不十分な問題があっ
た。
【0025】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、印画効率を格段と向上し得る印画装置及び印画方法
を提案しようとするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、記録ヘッドに供給されるインクを
画像情報に応じた熱量を加えて液滴として飛翔させ、当
該液滴を記録ヘッドに対向する印画媒体に付着させるよ
うにして印画動作を行う印画装置において、熱量発生用
の駆動パルスを生成し、画像情報に基づく画像を形成す
る各画素の階調に応じて当該駆動パルスのパルス周期を
制御するパルス制御手段を具え、パルス制御手段は、駆
動パルスを2種類以上の相異なるパルス幅に設定して、
それぞれ数回ずつ連続的に交互に記録ヘッドに供給する
ようにした。
【0027】この結果、この印画装置では、パルス供給
手段からパルス幅が異なる2種類以上の駆動パルスを1
〜数回ずつ連続的に交互に組み合わせて記録ヘッドに供
給することにより、当該記録ヘッドの発熱手段の抵抗値
の高低にかかわらず、当該記録ヘッドからほぼ均一な量
でインクを吐出することができ、印画媒体に印画された
画像に濃度むらが発生するのを防止することができる。
【0028】また本発明においては、記録ヘッドに供給
されるインクを画像情報に応じた熱量を加えて液滴とし
て飛翔させ、当該液滴を記録ヘッドに対向する印画媒体
に付着させるようにして印画動作を行う印画装置におい
て、熱量発生用の駆動パルスを生成し、画像情報に基づ
く画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パルス
のパルス周期を制御するパルス制御手段を具え、パルス
制御手段は、駆動パルスを記録ヘッドに対するインクの
補充が完了しないピッチを得るように、当該パルス周期
のうちパルス幅が占める割合を広く設定して、連続的に
記録ヘッドに供給するようにした。
【0029】この結果、この印画装置では、パルス供給
手段からパルス周期のうちパルス幅が占める割合を広く
設定した駆動パルスを連続的に記録ヘッドに供給するこ
とにより、当該記録ヘッドに補充するインク量を不足さ
せて吐出量を低減させることができ、印画媒体の微妙な
濃度変化を制御することができる。
【0030】さらに本発明においては、記録ヘッドに供
給されるインクを画像情報に応じた熱量を加えて液滴と
して飛翔させ、当該液滴を記録ヘッドに対向する印画媒
体に付着させるようにして印画動作を行う印画装置にお
いて、熱量発生用の駆動パルスを生成し、画像情報に基
づく画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パル
スのパルス周期を制御するパルス制御手段を具え、パル
ス制御手段は、各画素の階調が高い部分では、2種類以
上の相異なるパルス幅に設定して、それぞれ数回ずつ連
続的に交互に記録ヘッドに供給する一方、各画素の階調
が低い部分では、記録ヘッドに対するインクの補充が完
了しないピッチを得るように、当該パルス周期のうちパ
ルス幅が占める割合を広く設定して、連続的に記録ヘッ
ドに供給するようにした。
【0031】この結果、この印画装置では、画像情報に
基づく画像を印画媒体に印画する際、当該画像のうち階
調が高い部分では、記録ヘッドでのインク吐出量のバラ
ツキをなくして均一な量でインクを吐出することによ
り、印画媒体に印画された画像に濃度むらが発生するの
を防止することができる一方、当該画像のうち階調が低
い部分では、インクの吐出量を低減させることにより、
印画媒体の微妙な濃度変化を制御することができる。
【0032】さらに本発明においては、記録ヘッドに供
給されるインクを画像情報に応じた熱量を加えて液滴と
して飛翔させ、当該液滴を記録ヘッドに対向する印画媒
体に付着させるようにして印画動作を行う印画方法にお
いて、熱量発生用の駆動パルスを生成し、画像情報に基
づく画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パル
スのパルス周期を制御する第1のステップと、駆動パル
スを2種類以上の相異なるパルス幅に設定して、それぞ
れ数回ずつ連続的に交互に記録ヘッドに供給する第2の
ステップとを設けるようにした。
【0033】この結果、この印画方法では、パルス幅が
異なる2種類以上の駆動パルスを1〜数回ずつ連続的に
交互に組み合わせて記録ヘッドに供給することにより、
当該記録ヘッドの発熱手段の抵抗値の高低にかかわら
ず、当該記録ヘッドからほぼ均一な量でインクを吐出す
ることができ、印画媒体に印画された画像に濃度むらが
発生するのを防止することができる。
【0034】さらに本発明においては、記録ヘッドに供
給されるインクを画像情報に応じた熱量を加えて液滴と
して飛翔させ、当該液滴を記録ヘッドに対向する印画媒
体に付着させるようにして印画動作を行う印画方法にお
いて、熱量発生用の駆動パルスを生成し、画像情報に基
づく画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パル
スのパルス周期を制御する第1のステップと、駆動パル
スを記録ヘッドに対するインクの補充が完了しないピッ
チを得るように、当該パルス周期のうちパルス幅が占め
る割合を広く設定して、連続的に記録ヘッドに供給する
第2のステップとを設けるようにした。
【0035】この結果、この印画方法では、パルス周期
のうちパルス幅が占める割合を広く設定した駆動パルス
を連続的に記録ヘッドに供給することにより、当該記録
ヘッドに補充するインク量を不足させて吐出量を低減さ
せることができ、印画媒体の微妙な濃度変化を制御する
ことができる。
【0036】さらに本発明においては、記録ヘッドに供
給されるインクを画像情報に応じた熱量を加えて液滴と
して飛翔させ、当該液滴を記録ヘッドに対向する印画媒
体に付着させるようにして印画動作を行う印画方法にお
いて、熱量発生用の駆動パルスを生成し、画像情報に基
づく画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パル
スのパルス周期を制御する第1のステップと、各画素の
階調が高い部分では、2種類以上の相異なるパルス幅に
設定して、それぞれ数回ずつ連続的に交互に記録ヘッド
に供給する一方、各画素の階調が低い部分では、記録ヘ
ッドに対するインクの補充が完了しないピッチを得るよ
うに、当該パルス周期のうちパルス幅が占める割合を広
く設定して、連続的に記録ヘッドに供給する第2のステ
ップとを設けるようにした。
【0037】この結果、この印画方法では、画像情報に
基づく画像を印画媒体に印画する際、当該画像のうち階
調が高い部分では、記録ヘッドでのインク吐出量のバラ
ツキをなくして均一な量でインクを吐出することによ
り、印画媒体に印画された画像に濃度むらが発生するの
を防止することができる一方、当該画像のうち階調が低
い部分では、インクの吐出量を低減させることにより、
印画媒体の微妙な濃度変化を制御することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0039】(1)本実施の形態によるプリンタ装置の
構成 図1において、1は全体として本実施の形態によるイン
クジェット方式のカラープリンタを示し、架台2上に設
けられた給紙トレイ3には複数の印画紙(例えば普通
紙)PMが収容されており、これら印画紙PMを順次1
枚ずつ矢印aで示す方向に沿って搬送路上を搬送するよ
うにして画像印画部4に供給し得るようになされてい
る。
【0040】この画像印画部4において、搬送路の両側
にはそれぞれガイド板5A、5Bが当該搬送路を挟むよ
うにして架台2に固定されている。画像印画部4及び給
紙トレイ3間におけるガイド板5A、5B間には、断面
扇形状の取込みローラ6が中央に固定保持された回転軸
7が回転自在に支持されており、駆動機構部8の駆動に
応じて回転軸7を回転させることにより、当該回転軸7
と一体に回転する取込みローラ6が1回転するごとに給
紙トレイ3に収納されている印画紙PMを1枚ずつ順次
搬送路上に送り出し得るようになされている。
【0041】さらに画像印画部4において、搬送路上の
前段及び後段には、一対の搬送ローラ9A、9Bがそれ
ぞれ回転軸を回転中心としてガイド板5A、5B間に回
転自在に支持され、駆動機構部8の駆動に応じて取込み
ローラ6の回転に連動しながら共に同一方向に回転し得
るようになされている。
【0042】この画像印画部4には、印画紙PMが搬送
される搬送路の下側に、例えばシリコンゴムでなるプラ
テンベルト10が搬送方向(矢印a方向)又はこれと逆
方向に回転自在に設けられている。
【0043】プラテンベルト10は、搬送路の前後位置
に回転自在に設けられた一対の駆動ローラ11A、11
Bと、当該駆動ローラ11A、11B間に回転自在に軸
支された3本の加圧ローラ12A〜12Cとに巻回され
ており、駆動機構部8の駆動に応じて回転する駆動ロー
ラ6の回転に連動して各加圧ローラ12A〜12Cを同
一方向に回転させながら搬送方向又はこれと逆方向に回
転し得るようになされている。
【0044】これら駆動ローラ11A、11B及び加圧
ローラ12A〜12Cは、互いに平行間隔を保って所定
間隔で位置決めするように、ガイド板5A、5B間に回
転自在に支持されている。
【0045】画像印画部4は、それぞれ略ライン形状で
なる3個のプリンタヘッド13A〜13Cを有し、それ
ぞれプラテンベルト10内の加圧ローラ12A〜12C
に対向して位置決めされると共に、それぞれ一端側にイ
ンクタンク14A〜14Cが着脱自在に収納保持された
タンク保持部15A〜15Cが設けられている。
【0046】これらインクタンク14A〜14Cは、イ
エロ、マゼンタ及びシアンの3色分のインクが充填され
ており、対応するタンク保持部15A〜15Cに収納保
持された状態で、制御部(図示せず)の制御に応じて、
当該タンク保持部15A〜15Cに形成された流路を介
してプリンタヘッド13A〜13Cにインクを供給する
ようになされている。
【0047】画像印画部4において、各プリンタヘッド
13A〜13Cの上部には、例えばアルミニウムからな
る所定形状の放熱フィン16がこれらプリンタヘッド1
3A〜13Cを覆うように取り付けられている。
【0048】また給紙トレイ3の一側側における架台2
上には、カラープリンタ1の一連の動作を司る制御部
(図示せず)及び各種回路にそれぞれ必要量の駆動電源
を供給する電源部(図示せず)が収納された収納部17
が設けられている。画像印画部4の各プリンタヘッド1
3A〜13Cは、フレキシブル基板18を介して収納部
17内の制御部及ぶ電源部に接続されている。
【0049】(2)プリンタヘッドの構成 次に図2に示すように、プリンタヘッド13A〜13C
は、アルミニウム材でなる直方体形状のヘッドベース2
0をヒートシンクの役割を果たす基台として、その上面
に、それぞれ長板形状のヒータチップ21及びプリント
基板22が互いに並列して固着されており、当該ヒータ
チップ21を覆うようにアルミニウム材からなるインク
流路板23が取付けられている。
【0050】ヘッドベース20の一端には、インクタン
ク14A〜14Cから供給されるインクをプリントヘッ
ド13A〜13C内に導入するためのインク導入穴20
Hが貫通形成され、当該インクタンク14A〜14Cと
導通されている。
【0051】ヒータチップ21は、図3に示すように、
シリコン基板上に複数のヒータ機能を有する吐出部21
1〜21ANが長手方向に沿った所定間隔ごとに順次形
成され、当該各吐出部21A1〜21ANはフレキシブル
基板18を介して収納部(図1)17内の電源部と導通
接続されている。
【0052】これら複数の吐出部21A1〜21ANは、
84〔μm〕のピッチで合計1216個設けられており、1個
の当該吐出部が1ドットを転写することによって300〔d
pi〕の解像度を得るようになされている。
【0053】プリント基板22には、複数の発熱駆動用
のドライバIC22A1〜22AKが長手方向に沿って所
定間隔ごとに順次実装されており、それぞれヒータチッ
プ21上の各吐出部21A1〜21ANの電極パターンと
導通接続されている。
【0054】インク流路板23は、内部に所定パターン
のインク流路IF(図3)が形成され、ヘッドベース2
0のインク貫通穴20Hから流入されるインクをヒータ
チップ21の各吐出部21A1〜21ANに送出するよう
になされている。
【0055】具体的にヒータチップ21の縁部に形成さ
れた各吐出部21A1〜21ANは、図4に示すように、
シリコン基板30上に酸化シリコン膜31を介して、発
熱体となる高抵抗部32Aと、電極間の接続用の低抵抗
部32Bとに区分けされたポリシリコン膜32が積層さ
れている。
【0056】かかるポリシリコン膜32上には、当該ポ
リシリコン膜32を覆うように酸化シリコン膜33が積
層され、各低抵抗部32Bに対応する位置にはそれぞれ
開口33Hが形成されている。
【0057】またポリシリコン膜32のうち各低抵抗部
32Bには、酸化シリコン膜33の各開口33Hを介し
て高融点金属(例えばチタンやクロム等)からなるバリ
アメタル層34が積層形成され、当該バリアメタル層3
4を覆うように個別電極35又は共通電極36が形成さ
れている。そしてポリシリコン膜32の高抵抗部32A
と、個別電極35及び共通電極36とを覆うように、所
定形状でなる酸化シリコン膜37が積層形成されてい
る。
【0058】かかる酸化シリコン膜37は、図5に示す
ように、各吐出部21A〜21A において多孔質構
造を形成する柱状体群37Gと、当該柱状体群37Gを
凹部状に取り囲むと共に一対となってインク供給路IF
を画定するための隔壁部37Wとが一体形成された形状
を有する。なお図5の矢印A−A´線でとった断面図が
図4である。
【0059】この柱状体群37Gは、縦横13本ずつの
四角柱状(又は円柱形状等)の柱状体37G(Xは自
然数)が所定間隔を保って平行に植立され、このうち中
央の縦横3本ずつの柱状体がポリシリコン膜32の高抵
抗部32Aに対応する位置に植立されている。これら各
柱状体37Gは、この実施の形態の場合、径が5〔μ
m〕、間隔が5〔μm〕及び高さが6〔μm〕になるよ
うに設定されている。
【0060】また隔壁部37Wは、柱状体群37Gとほ
ぼ同じ高さを有し、インク流路板23を介して流入され
るインクをインク流入路IFを介して対応する柱状体群
37Gに供給し得るようになされている。さらに一対の
隔壁部37W間には、当該隔壁部37Wとほぼ同じ高さ
を有する補助壁部37WAがインク流入路IFに沿って
延長して形成されている。
【0061】このように各吐出部21A1〜21AN
は、一対の隔壁部37Wによるインク流入路IFを介し
て柱状体群37Gにインクを供給した際に、当該柱状体
群37Gにおいて毛細管現象によりインクを常に保持す
ることができる。
【0062】この状態でヒータチップ21によって柱状
体群37G内のインクを画像情報に応じた熱量を選択的
に加えることにより、インクの一部を沸騰させて圧力上
昇を起こさせながら、微小液滴を飛翔させ得るようにな
されている。
【0063】このとき柱状体群37Gのインクは、加熱
による温度上昇に伴って表面張力が低下するが、柱状体
群37Gによる毛細管現象によりインクが加熱位置近辺
から逃げることを防止することができ、この結果、画像
転写の際に、必要なインクが連続的に吐出させ得るよう
になされている。
【0064】画像印画部4の各プリンタヘッド13A〜
13Cは、図6のように予め所定の記録開始位置に位置
決めされており、印画紙PMがプラテンベルト10上に
搬送されたとき、各ヘッドチップ21に形成された各吐
出部21A1〜21ANと印画紙PMとの距離は、1.0〔m
mとなるように設定されている。
【0065】かかる構成に加えて、この画像印画部4の
各プリンタヘッド13A〜13Cにおいては、ヒータチ
ップ21の上部(すなわち印画紙PMとの対向面)をほ
ぼ覆うように所定形状の蓋(以下、これをシールド用蓋
と呼ぶ)40が取り付けられている。
【0066】このシールド用蓋40は、ヒータチップ2
1に形成された各吐出部21A1〜21ANの一対の隔壁
部37Wに対応する壁部40Wを複数有し、当該各壁部
40Wを上方に延長するようにして、各隔壁部37W間
に位置する柱状体群37Gの高さよりも若干高い位置で
それぞれスリットを形成するようになされている。
【0067】またシールド用蓋40には、複数の壁部4
0Wのうちいくつかの壁部40Wには、所定形状の庇部
40Mが直角方向に延長形成され、柱状体群37G内の
インクを十分に外部に吐出させ得るようになされてい
る。
【0068】かくして各プリンタヘッド13A〜13C
ごとに、それぞれヒータチップ21の上部にシールド用
蓋40を取り付けた分、庇部40M及び壁部40W間に
よって外部からごみ等が混入して各吐出部21A1〜2
1ANに付着するのを未然に防止することができると共
に、当該各吐出部21A1〜21AN内のインクが乾燥す
るのを未然に防止することができる。
【0069】さらに各吐出部21A1〜21AN内のイン
ク流路IFを介して流入されたインクは、柱状体群37
Gにおいて壁部40W間で形成されるスリットによって
メニスカスを発生することにより、その表面張力によっ
て柱状体群37G内により浸漬し易くさせることができ
る。
【0070】(3)画像印画部4によるインクの吐出動
作 実際に上述した画像印画部4では、3個(イエロ、マゼ
ンタ及びシアンの3色分)のプリンタヘッド13A〜1
3Cに設けられたヘッドチップ21内でそれぞれ画像情
報に応じた熱量で加熱することにより、対応するインク
タンク14A〜14Cから供給されるインクを沸騰させ
て気泡を発生させ、この気泡の噴出効果によって形成さ
れた微小な液滴を各ヘッドチップ21に形成された複数
の吐出部21A1〜21ANから飛翔させることにより、
当該液滴をプラテンベルト10上に搬送されてくる印画
紙PMに吐出させ得るようになされている。
【0071】かかる画像印画部4において各プリンタヘ
ッド13A〜13Cに対応するタンク保持部15A〜1
5Cにはインクタンク14A〜14Cが着脱自在に収納
されており、当該各インクタンク14A〜14Cには、
以下に示すような3種類のインクがイエロ、マゼンタ又
はシアンの色成分ごとにそれぞれ充填されている。
【0072】実際に画像印画部4は、制御部の制御に基
づいて、プリンタヘッド13A〜13Cごとに、各ヒー
タチップ21に形成された複数の吐出部21A1〜21
Nを所定の駆動条件下で駆動させるようになされてい
る。
【0073】このときの駆動条件の項目として、図7に
示すように、各吐出部21A1〜21ANに与えるパルス
電圧のオン(立上り)周期(以下、これをパルス周期と
呼ぶ)、1階調パルスの時間幅(以下、これをパルス幅
と呼ぶ)及びパルス周期のうちパルス幅が占める割合
(以下、これをデューティ比と呼ぶ)が挙げられる。
【0074】本実施の形態では、駆動パルスのパルス周
期は27.9〔μsec〕であり、制御部は、1画素につき255
パルスを各吐出部21A〜21Aに与えるようにな
されている。
【0075】ここで、制御部から与えられる駆動パルス
のパルス幅と、各吐出部21A1〜21ANを形成するポ
リシリコン膜32の高抵抗部32Aの抵抗値との実験上
得られた関係を図8に示す。この図8において、パルス
幅が8〔μsec〕、9〔μsec〕及び10〔μsec〕の駆動
パルスをそれぞれP1、P2及びP3とし、このときの
各駆動パルスP1、P2及びP3ごとの抵抗値に対する
濃度は、300〔DPI〕の間隔で画素を縦横それぞれ100画
素ずつ並べた正方形状の配列パターンを印画したときに
得られるその反射濃度を反射濃度計(図示せず)により
測定した値である。
【0076】この図8によると、各吐出部21A1〜2
1ANを形成するポリシリコン膜32の高抵抗部32A
は、その抵抗値が比較的高い場合(例えば3600〔Ω〕)
には、制御部から与えられる駆動パルスのパルス幅が長
いとき(駆動パルスP3)にインクの吐出量が多い一
方、当該パルス幅が短いとき(駆動パルスP2)にイン
クの吐出量が少なくなるといった特性を有することがわ
かる。
【0077】これに対して各吐出部21A1〜21AN
形成するポリシリコン膜32の高抵抗部32Aは、その
抵抗値が比較的低い場合(例えば3000〔Ω〕)には、制
御部から与えられる駆動パルスのパルス幅が長いとき
(駆動パルスP3)にインクの吐出量が少ない一方、当
該パルス幅が短いとき(駆動パルスP2)にインクの吐
出量が多くなるといった特性を有することがわかる。
【0078】制御部は、複数の吐出部21A1〜21AN
を駆動させるにあたって、駆動パルスを、そのパルス幅
が長いものと短いものとを1〜数パルスずつ連続的に交
互に組み合わさるようにパルス数変調(PNM:Pulse
Number Modulation)方式で変調した後、当該各吐出部
21A1〜21ANを形成するポリシリコン膜32の高抵
抗部32Aに与えるようになされている(以下、このモ
ードをトルネードモードと呼ぶ)。
【0079】すなわち制御部は、トルネードモード時
に、各吐出部21A1〜21ANを形成するポリシリコン
膜32の高抵抗部32A間の抵抗値のバラツキを予想し
ておき、図9に示すように、当該抵抗値の高いときにイ
ンクの吐出量がピークになるパルス幅をパルス幅が長い
もの(例えば10〔μsec〕)とし、当該抵抗値が低いと
きにインクの吐出量がピークになるパルス幅をパルス幅
が短いもの(例えば8〔μsec〕)として、上述のよう
にそれぞれ1〜数パルスずつ(例えば8パルスずつ)連
続的に交互に組み合わせた駆動パルスを生成するように
なされている。
【0080】この結果、図8に対応する図10に示すよ
うに、各吐出部21A1〜21ANを形成するポリシリコ
ン膜32の高抵抗部32Aの抵抗値の高低にかかわら
ず、当該各吐出部21A1〜21ANからほぼ均一な量で
インクを吐出することができる。
【0081】このとき各吐出部21A1〜21ANから吐
出されるインクの飛翔距離を1〔mm〕を遥かに越える距
離に達成することができ、この結果、プリンタヘッドと
印画紙PMとの間の距離を1〔mm〕程度まで広げること
ができ、印画紙PMが普通紙の場合でも十分に適用可能
にすることができる。
【0082】また吐出されるインクの液滴径が比較的大
きいことから、吐出効率、すなわち単位投入エネルギ当
たりの吐出量が大きく、この結果比較的低い消費電力で
駆動させることができる。従ってプリンタヘッドの発熱
も少なく、インクの熱劣化(いわゆるコゲーション)も
少なくて済むという多くの利点がある。
【0083】また印画紙PMへのインク液滴の着弾を良
好に行うには、インクを各吐出部21A1〜21ANに十
分に保持しておくことが必要であり、このためには非記
録時において多孔性構造体である各柱状体37GXの先
端をメニスカスが形成されるインクの液面よりも0〜10
0〔μm〕深く位置させておくのがよい。さらに各吐出
部21A1〜21ANと印画紙PMと間隙は、500〔μ
m〕〜10〔mm〕程度が望ましい。
【0084】実際にプリンタヘッド13A〜13Cにお
いて、上述したヒータチップ21の縁部に形成された複
数の吐出部21A1〜21ANから、トルエン(沸点110
〔℃〕)を主成分とするインクを吐出した場合、当該各
吐出部21A1〜21ANからは3〜10〔μm〕程度の細
かいインク液滴が多数、ほぼ4〔mm〕の飛翔距離で飛ぶ
ことがわかる。このインク液滴径は、吐出部21A1
21ANに形成された柱状体群37Gの構造に応じて規
定され、オリフィス等の穴は不要である。
【0085】さらに制御部は、複数の吐出部21A1
21ANを駆動する際、トルネードモードと比較して、
駆動パルスのパルス幅を非常に広く(すなわちデューテ
ィ比を大きく)設定する(以下、このモードをバルーン
モードと呼ぶ)。本実施の形態の場合、駆動パルスのパ
ルス周期が27.9〔μsec〕であるのに対し、当該駆動パ
ルスのパルス幅を24.0〔μsec〕に設定した。
【0086】かかるバルーンモード時には、インクの吐
出が終了した直後(当該パルス周期が終了した直後)、
当該各吐出部21A1〜21ANへのインクの補充が完全
に終了しないうちに、次の駆動パルスの立上り時(次の
パルス周期の開始時)がくることにより、各吐出部21
1〜21ANに充填されるインク量が少なくなる。
【0087】この結果、制御部は、バルーンモードに切
り換えた場合、各吐出部21A1〜21AN内のインク量
が少ないため、主として気化を中心とした極めて少ない
量のインクを吐出させることができ、印画媒体の微妙な
濃度変化を制御することができる。
【0088】このようにして制御部は、低い階調で印画
する場合にはバルーンモードに切り換えて、パルス幅を
非常に広くした(すなわちデューティ比を大きくした)
駆動パルスを連続的に各吐出部21A1〜21ANに与え
ることにより、当該各吐出部21A1〜21ANに補充す
るインク量を不足させて吐出量を低減させることができ
る。
【0089】一方、制御部は、高い階調で印画する場合
にはトルネードモードに切り換えて、パルス幅が異なる
2種類以上の駆動パルスを1〜数回ずつ連続的に交互に
組み合わせて各吐出部21A1〜21ANに与えることに
より、当該各吐出部21A1〜21ANを形成するポリシ
リコン膜32の高抵抗部32Aの抵抗値の高低にかかわ
らず、当該各吐出部21A1〜21ANからほぼ均一な量
でインクを吐出することができる。
【0090】このように制御部は、上述したトルネード
モード及びバルーンモードを選択的に切り換えることに
より、画像情報に基づく画像を印画媒体に印画する際、
当該画像のうち階調が低い部分では、インクの吐出量を
低減できる分、印画媒体の微妙な濃度変化を制御するこ
とができる一方、当該画像のうち階調が高い部分では、
各吐出部21A1〜21AN間でのインク吐出量のバラツ
キをなくすことができる分、印画媒体に印画された画像
に濃度むらが発生するのを防止することができる。
【0091】(4)本実施の形態による動作及び効果 以上の構成において、このカラープリンタ1では、画像
印画部4は、3個(イエロ、マゼンタ及びシアンの3色
分)のプリンタヘッド13A〜13Cに設けられたヘッ
ドチップ21内でそれぞれ画像情報に応じた熱量で加熱
することにより、対応するインクタンク14A〜14C
から供給されるインクを沸騰させて微小な液滴として、
各ヘッドチップ21に形成された複数の吐出部21A1
〜21ANから飛翔させることにより、当該液滴をプラ
テンベルト10上に搬送されてくる印画紙PMに吐出さ
せる。
【0092】このとき各プリンタヘッド13A〜13C
に設けられた各吐出部21A1〜21ANにおいて、上述
した多孔性構造の柱状体群37Gで形成される微細孔か
ら吐出されるインク液滴は、従来のインクジェット方式
のカラープリンタと比較した場合、通常のノズルから吐
出されるインク液滴よりも、格段と小さいサイズの液滴
(マイクロドット)を多数形成することができる。
【0093】さらに各プリンタヘッド13A〜13Cで
は、バルーンモード時に、各吐出部21A1〜21A
Nに、パルス幅を非常に広くした(すなわちデューティ
比を大きくした)駆動パルスを連続的に与えることによ
り、当該各吐出部21A1〜21ANに補充するインク量
を不足させて吐出量を低減させることができ、印画紙P
Mの微妙な濃度変化を制御することができる。
【0094】一方、各プリンタヘッド13A〜13Cで
は、トルネードモード時に、各吐出部21A1〜21AN
に、パルス幅が異なる2種類以上の駆動パルスを1〜数
回ずつ連続的に交互に組み合わせて与えることにより、
当該各吐出部21A1〜21ANを形成するポリシリコン
膜32の高抵抗部32Aの抵抗値の高低にかかわらず、
当該各吐出部21A1〜21ANからほぼ均一な量でイン
クを吐出することができる。
【0095】この結果、このカラープリンタ1の画像印
画部4では、各プリンタヘッド13A〜13Cにおい
て、画像情報に基づく画像を印画紙PMに印画する際、
当該画像のうち階調が低い部分では、バルーンモードに
切り換えて、インクの吐出量を低減させることにより、
印画紙PMの微妙な濃度変化を制御することができる一
方、当該画像のうち階調が高い部分では、トルネードモ
ードに切り換えて、各吐出部21A1〜21AN間でのイ
ンク吐出量のバラツキをなくして均一な量でインクを吐
出することにより、印画紙PMに印画された画像に濃度
むらが発生するのを防止することができる。
【0096】このトルネードモード時では、インクの気
泡の膨張による圧力によりインク液滴を飛翔させること
から、バルーンモード時のようにインクを気化させる場
合と比較してインクの吐出量が格段と多く、短時間で高
濃度の画像を印画紙PMに転写させることができる
【0097】さらに各プリントヘッド13A〜13Cに
おいて、画像情報に基づく画像を印画紙PMに印画する
際、印画開始直後にはバルーンモードに切り換えて、各
吐出部21A1〜21ANを形成するポリシリコン膜32
の高抵抗部32Aをプリヒートさせておくことにより、
当該各高抵抗部32Aの温度を均一化させることがで
き、この結果各吐出部21A1〜21ANから吐出される
インクの吐出量を安定化させることができる。
【0098】以上の構成によれば、このカラープリンタ
1において、各プリンタヘッド13A〜13Cでは、画
像情報に基づく画像を印画紙PMに印画する際、当該画
像のうち階調が低い部分では、バルーンモードに切り換
えてインクの吐出量を低減させる一方、当該画像のうち
階調が高い部分では、トルネードモードに切り換えて各
吐出部21A1〜21AN間でのインク吐出量のバラツキ
をなくして均一な量でインクを吐出させるようにしたこ
とにより、印画後の印画紙PMには低い階調部分では微
妙な濃度変化をきめ細やかに表現することができる一
方、当該印画紙PMの高い階調部分では画像に濃度むら
が発生するのを防止することができ、かくして印画効率
を格段と向上し得るカラープリンタ10を実現できる。
【0099】(5)他の実施の形態 なお上述の本実施の形態においては、プリンタヘッド
(記録ヘッド)13A〜13Cに設けられ、供給される
インクを保持するための多孔性構造からなる柱状体群3
7Gを有し、当該柱状体群37Gに画像情報に応じた熱
量を与える吐出手段を、ヒータチップ21に形成された
複数の吐出部21A1〜21ANから構成するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他
種々の構成からなる吐出手段に広く適用するようにして
も良い。
【0100】この場合、柱状体群の構造としては、図4
及び図5で上述したような縦横13本ずつの四角柱状
(又は円柱形状等)の柱状体が所定間隔を保って平行に
植立されたもの以外にも、本発明の効果が得られるよう
な多孔性構造を有するのであれば、種々の形状及びサイ
ズからなる柱状体が所定間隔で配置されたものを広く適
用することができる。
【0101】さらに上述の本実施の形態においては、本
発明を多値階調濃度が可能なインクジェット方式のカラ
ープリンタに適用するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、要は、マイクロドットのイ
ンク液滴を吐出させる印画装置であれば、この他種々の
カラープリンタに広く適用することができる。
【0102】さらに上述の本実施の形態においては、パ
ルス制御手段としての制御部は、トルネードモード時
に、プリンタヘッド(記録ヘッド)13A〜13Cに設
けられた各吐出部21A1〜21AN(吐出手段)を駆動
させるにあたって、駆動パルスを、そのパルス幅が長い
もの(10〔μsec〕)と短いもの(例えば8〔μsec〕)
とを1〜数パルスずつ(例えば8パルスずつ)連続的に
交互に組み合わさるようにパルス数変調(PNM:Puls
e Number Modulation)方式で変調した後、当該各吐出
部21A1〜21ANを形成するポリシリコン膜32の高
抵抗部(発熱手段)32Aに与えるようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、要は、各吐出部
21A1〜21ANを形成するポリシリコン膜32の高抵
抗部32Aの抵抗値の高低にかかわらず、当該各吐出部
21A1〜21ANからほぼ均一な量でインクを吐出する
ことができれば、駆動パルスのパルス幅の長短の長さは
任意に設定しても良く、これらを任意のパルス数ずつ連
続的に交互に組み合わせるようにしても良い。
【0103】さらに上述の本実施の形態においては、パ
ルス制御手段としての制御部は、トルネードモード時
に、プリンタヘッド(記録ヘッド)13A〜13Cに設
けられた各吐出部21A1〜21AN(吐出手段)を駆動
させるにあたって、駆動パルスのパルス幅を相異なる2
種類以上に設定するようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、要は、各吐出部21A1〜21
Nを形成するポリシリコン膜32の高抵抗部32Aの
抵抗値の高低にかかわらず、当該各吐出部21A1〜2
1ANからほぼ均一な量でインクを吐出することができ
れば、駆動パルスのパルス周期を相異なる2種類以上に
設定するようにしても良い。この場合、駆動パルスのパ
ルス幅は、相異なる2種類以上でなくても、全て同一に
設定するようにしても良い。
【0104】さらに上述の本実施の形態においては、パ
ルス制御手段としての制御部は、バルーンモード時に、
プリンタヘッド(記録ヘッド)13A〜13Cに設けら
れた各吐出部21A1〜21AN(吐出手段)を駆動させ
るにあたって、駆動パルスのパルス幅をパルス周期が2
7.9〔μsec〕であるのに対して24.0〔μsec〕に設定す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、当該各吐出部221A1〜21ANからインクの吐
出が終了した直後(当該パルス周期が終了した直後)、
当該各吐出部21A1〜21ANへのインクの補充が完全
に終了しないうちに、次の駆動パルスの立上り時(次の
パルス周期の開始時)がくるようなデューティ比を得る
ことができれば、駆動パルスのパルス幅は任意の値に設
定するようにしても良い。
【0105】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、印画装置
において、熱量発生用の駆動パルスを生成し、画像情報
に基づく画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動
パルスのパルス周期を制御するパルス制御手段を設け、
パルス制御手段は、駆動パルスを2種類以上の相異なる
パルス幅に設定して、それぞれ数回ずつ連続的に交互に
記録ヘッドに供給するようにしたことにより、当該記録
ヘッドの発熱手段の抵抗値の高低にかかわらず、当該記
録ヘッドからほぼ均一な量でインクを吐出することがで
き、印画媒体に印画された画像に濃度むらが発生するの
を防止することができ、かくして印画効率を格段と向上
し得る印画装置を実現できる。
【0106】また本発明によれば、印画装置において、
熱量発生用の駆動パルスを生成し、画像情報に基づく画
像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パルスのパ
ルス周期を制御するパルス制御手段を設け、パルス制御
手段は、駆動パルスを記録ヘッドに対するインクの補充
が完了しないピッチを得るように、当該パルス周期のう
ちパルス幅が占める割合を広く設定して、連続的に記録
ヘッドに供給するようにしたことにより、当該記録ヘッ
ドに補充するインク量を不足させて吐出量を低減させる
ことができ、印画媒体の微妙な濃度変化を制御すること
ができ、かくして印画効率を格段と向上し得る印画装置
を実現できる。
【0107】さらに本発明によれば、印画装置におい
て、熱量発生用の駆動パルスを生成し、画像情報に基づ
く画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パルス
のパルス周期を制御するパルス制御手段を設け、パルス
制御手段は、各画素の階調が高い部分では、2種類以上
の相異なるパルス幅に設定して、それぞれ数回ずつ連続
的に交互に記録ヘッドに供給することにより、記録ヘッ
ドでのインク吐出量のバラツキをなくして均一な量でイ
ンクを吐出して、印画媒体に印画された画像に濃度むら
が発生するのを防止することができる一方、各画素の階
調が低い部分では、記録ヘッドに対するインクの補充が
完了しないピッチを得るように、当該パルス周期のうち
パルス幅が占める割合を広く設定して、連続的に記録ヘ
ッドに供給することにより、インクの吐出量を低減させ
て、印画媒体の微妙な濃度変化を制御することができ、
かくして印画効率を格段と向上し得る印画装置を実現で
きる。
【0108】さらに本発明によれば、印画方法におい
て、熱量発生用の駆動パルスを生成し、画像情報に基づ
く画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パルス
のパルス周期を制御すると共に、駆動パルスを2種類以
上の相異なるパルス幅に設定して、それぞれ数回ずつ連
続的に交互に記録ヘッドに供給するようにしたことによ
り、当該記録ヘッドの発熱手段の抵抗値の高低にかかわ
らず、当該記録ヘッドからほぼ均一な量でインクを吐出
することができ、印画媒体に印画された画像に濃度むら
が発生するのを防止することができ、かくして印画効率
を格段と向上し得る印画方法を実現できる。
【0109】さらに本発明によれば、印画方法におい
て、熱量発生用の駆動パルスを生成し、画像情報に基づ
く画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パルス
のパルス周期を制御すると共に、駆動パルスを記録ヘッ
ドに対するインクの補充が完了しないピッチを得るよう
に、当該パルス周期のうちパルス幅が占める割合を広く
設定して、連続的に記録ヘッドに供給するようにしたこ
とにより、当該記録ヘッドに補充するインク量を不足さ
せて吐出量を低減させることができ、印画媒体の微妙な
濃度変化を制御することができ、かくして印画効率を格
段と向上し得る印画方法を実現できる。
【0110】さらに本発明によれば、印画方法におい
て、熱量発生用の駆動パルスを生成し、画像情報に基づ
く画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パルス
のパルス周期を制御すると共に、各画素の階調が高い部
分では、2種類以上の相異なるパルス幅に設定して、そ
れぞれ数回ずつ連続的に交互に記録ヘッドに供給するこ
とにより、記録ヘッドでのインク吐出量のバラツキをな
くして均一な量でインクを吐出して、印画媒体に印画さ
れた画像に濃度むらが発生するのを防止することができ
る一方、各画素の階調が低い部分では、記録ヘッドに対
するインクの補充が完了しないピッチを得るように、当
該パルス周期のうちパルス幅が占める割合を広く設定し
て、連続的に記録ヘッドに供給することにより、インク
の吐出量を低減させて、印画媒体の微妙な濃度変化を制
御することができ、かくして印画効率を格段と向上し得
る印画方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるカラープリンタの構成を示
す部分的な斜視図である。
【図2】図1に示すプリンタヘッドの構成を示す略線的
な斜視図である。
【図3】プリンタヘッドの構成を示す略線図である。
【図4】各吐出部の構成を示す部分的断面図である。
【図5】各吐出部の構成を示す部分的な上面図である。
【図6】プリンタヘッドと印画紙との位置関係の説明に
供する略線的な断面図である。
【図7】駆動パルスの一般波形を表す信号波形図であ
る。
【図8】パルス幅ごとの抵抗値と濃度との関係を示すグ
ラフである。
【図9】トルネードモード時の駆動パルスの説明に供す
る信号波形図である。
【図10】トルネードモードによる抵抗値と濃度との関
係を示すグラフである。
【図11】バルーンモード時の駆動パルスの説明に供す
る信号波形図である。
【符号の説明】
1……カラープリンタ、4……画像印画部、10……プ
ラテンベルト、13A〜13C……プリンタヘッド、1
4A〜14C……インクタンク、15A〜15C……タ
ンク保持部、20……ヘッドベース、21……ヒータチ
ップ、21A〜21A……吐出部、22……プリン
ト基板、22A〜22A……ドライバIC、37G
……柱状体群、37W……隔壁部、40……シールド用
蓋、40M……庇部、40W……壁部、IF……インク
流入路、PM……印画紙。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ヘッドに供給されるインクを画像情報
    に応じた熱量を加えて液滴として飛翔させ、当該液滴を
    上記記録ヘッドに対向する印画媒体に付着させるように
    して印画動作を行う印画装置において、 上記熱量発生用の駆動パルスを生成し、上記画像情報に
    基づく画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パ
    ルスのパルス周期を制御するパルス制御手段を具え、上
    記パルス制御手段は、上記駆動パルスを2種類以上の相
    異なるパルス幅に設定して、それぞれ数回ずつ連続的に
    交互に上記記録ヘッドに供給することを特徴とする印画
    装置。
  2. 【請求項2】上記パルス制御手段は、 上記駆動パルスのパルス周期を相異なる2種類以上に設
    定することを特徴とする請求項1に記載の印画装置。
  3. 【請求項3】上記記録ヘッドに設けられ、供給される上
    記インクを保持するための多孔性構造からなる柱状体群
    を有し、当該柱状体群に上記画像情報に応じた熱量を与
    える吐出手段を具え、上記パルス制御手段は、上記駆動
    パルスを上記吐出手段に供給することを特徴とする請求
    項1に記載の印画装置。
  4. 【請求項4】記録ヘッドに供給されるインクを画像情報
    に応じた熱量を加えて液滴として飛翔させ、当該液滴を
    上記記録ヘッドに対向する印画媒体に付着させるように
    して印画動作を行う印画装置において、 上記熱量発生用の駆動パルスを生成し、上記画像情報に
    基づく画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パ
    ルスのパルス周期を制御するパルス制御手段を具え、上
    記パルス制御手段は、上記駆動パルスを上記記録ヘッド
    に対する上記インクの補充が完了しないピッチを得るよ
    うに、当該パルス周期のうちパルス幅が占める割合を広
    く設定して、連続的に上記記録ヘッドに供給することを
    特徴とする印画装置。
  5. 【請求項5】上記記録ヘッドに設けられ、供給される上
    記インクを保持するための多孔性構造からなる柱状体群
    を有し、当該柱状体群に上記画像情報に応じた熱量を与
    える吐出手段を具え、上記パルス制御手段は、上記駆動
    パルスを上記吐出手段に供給することを特徴とする請求
    項4に記載の印画装置。
  6. 【請求項6】記録ヘッドに供給されるインクを画像情報
    に応じた熱量を加えて液滴として飛翔させ、当該液滴を
    上記記録ヘッドに対向する印画媒体に付着させるように
    して印画動作を行う印画装置において、 上記熱量発生用の駆動パルスを生成し、上記画像情報に
    基づく画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パ
    ルスのパルス周期を制御するパルス制御手段を具え、上
    記パルス制御手段は、 各上記画素の階調が高い部分では、2種類以上の相異な
    るパルス幅に設定して、それぞれ数回ずつ連続的に交互
    に上記記録ヘッドに供給する一方、各上記画素の階調が
    低い部分では、上記記録ヘッドに対する上記インクの補
    充が完了しないピッチを得るように、当該パルス周期の
    うちパルス幅が占める割合を広く設定して、連続的に上
    記記録ヘッドに供給することを特徴とする印画装置。
  7. 【請求項7】上記パルス制御手段は、 上記駆動パルスのパルス周期を相異なる2種類以上に設
    定することを特徴とする請求項6に記載の印画装置。
  8. 【請求項8】上記記録ヘッドに設けられ、供給される上
    記インクを保持するための多孔性構造からなる柱状体群
    を有し、当該柱状体群に上記画像情報に応じた熱量を与
    える吐出手段を具え、上記パルス制御手段は、上記駆動
    パルスを上記吐出手段に供給することを特徴とする請求
    項6に記載の印画装置。
  9. 【請求項9】記録ヘッドに供給されるインクを画像情報
    に応じた熱量を加えて液滴として飛翔させ、当該液滴を
    上記記録ヘッドに対向する印画媒体に付着させるように
    して印画動作を行う印画方法において、 上記熱量発生用の駆動パルスを生成し、上記画像情報に
    基づく画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パ
    ルスのパルス周期を制御する第1のステップと、 上記駆動パルスを2種類以上の相異なるパルス幅に設定
    して、それぞれ数回ずつ連続的に交互に上記記録ヘッド
    に供給する第2のステップとを具えることを特徴とする
    印画方法。
  10. 【請求項10】上記第2のステップでは、 上記駆動パルスのパルス周期を相異なる2種類以上に設
    定することを特徴とする請求項9に記載の印画方法。
  11. 【請求項11】記録ヘッドに供給されるインクを画像情
    報に応じた熱量を加えて液滴として飛翔させ、当該液滴
    を上記記録ヘッドに対向する印画媒体に付着させるよう
    にして印画動作を行う印画方法において、 上記熱量発生用の駆動パルスを生成し、上記画像情報に
    基づく画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パ
    ルスのパルス周期を制御する第1のステップと、 上記駆動パルスを上記記録ヘッドに対する上記インクの
    補充が完了しないピッチを得るように、当該パルス周期
    のうちパルス幅が占める割合を広く設定して、連続的に
    上記記録ヘッドに供給する第2のステップとを具えるこ
    とを特徴とする印画方法。
  12. 【請求項12】記録ヘッドに供給されるインクを画像情
    報に応じた熱量を加えて液滴として飛翔させ、当該液滴
    を上記記録ヘッドに対向する印画媒体に付着させるよう
    にして印画動作を行う印画方法において、 上記熱量発生用の駆動パルスを生成し、上記画像情報に
    基づく画像を形成する各画素の階調に応じて当該駆動パ
    ルスのパルス周期を制御する第1のステップと、 各上記画素の階調が高い部分では、2種類以上の相異な
    るパルス幅に設定して、それぞれ数回ずつ連続的に交互
    に上記記録ヘッドに供給する一方、各上記画素の階調が
    低い部分では、上記記録ヘッドに対する上記インクの補
    充が完了しないピッチを得るように、当該パルス周期の
    うちパルス幅が占める割合を広く設定して、連続的に上
    記記録ヘッドに供給する第2のステップとを具えること
    を特徴とする印画方法。
  13. 【請求項13】上記第2のステップでは、 上記駆動パルスのパルス周期を相異なる2種類以上に設
    定することを特徴とする請求項12に記載の印画方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7364247B2 (en) 2004-03-25 2008-04-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Controller of ink jet head, control method of ink jet head, and ink jet record apparatus

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