JP2003001661A - 中空樹脂成形品の成形方法 - Google Patents

中空樹脂成形品の成形方法

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JP2003001661A
JP2003001661A JP2001187453A JP2001187453A JP2003001661A JP 2003001661 A JP2003001661 A JP 2003001661A JP 2001187453 A JP2001187453 A JP 2001187453A JP 2001187453 A JP2001187453 A JP 2001187453A JP 2003001661 A JP2003001661 A JP 2003001661A
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molten resin
pressurized gas
cavity
injection
molding
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JP2001187453A
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Shigeki Yonekawa
繁樹 米川
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Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
Nishikawa Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧ガスを低圧で溶融樹脂の内部の隅々にま
でスムーズに注入して設備費用を掛けることなく高品質
の中空樹脂成形品を成形する。 【解決手段】 成形型5のキャビティ7内を流動中の溶
融樹脂塊R1の内部にガスノズル9の噴口9aを臨ませ
て加圧ガスを溶融樹脂塊R1の内部でかつその流動方向
に向けて注入し、成形品内部に中空部rを有する中空樹
脂成形品を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、成形品内部に中
空部を有する中空樹脂成形品をガスインジェクション成
形する方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】中空樹脂成形品をガスインジェクション
成形する一般的な方法は、例えば特開平8−11839
2号公報に開示されているように、成形型のキャビティ
内に溶融樹脂を射出充填した後、ガスノズルから上記キ
ャビティ内の溶融樹脂中に加圧ガスを注入して成形品内
部に中空部を有する中空樹脂成形品を成形する方法であ
る。 【0003】別の成形方法として、例えば特開平5−3
1746号公報に開示されているように、射出成形機の
射出ノズルと成形型のキャビティとを連通する樹脂供給
路のゲートにガスノズルを突設し、溶融樹脂が上記ゲー
トを経てキャビティ内に射出される過程でその内部に加
圧ガスを注入して成形品内部に中空部を有する中空樹脂
成形品を成形する方法もある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の成形
方法では、キャビティ内に充填された後の溶融樹脂に対
して加圧ガスを注入しているため、加圧ガスを注入する
段階で、キャビティ内の射出初期の溶融樹脂は射出直後
の溶融樹脂に比べて冷えているため、加圧ガスが溶融樹
脂の内部の隅々にまで進入し難く、部分的に厚肉部がで
きて全体を均一な厚みに仕上げることが困難になる。こ
れを解決するには、加圧ガスの注入圧を高くする必要が
あるが、そのためには設備費用が嵩むことになる。 【0005】後者の成形方法では、加圧ガスの注入を溶
融樹脂の射出と並行して行っているため、前者の成形方
法に比べて加圧ガスを溶融樹脂にスムーズに注入するこ
とができる。しかし、ガスノズルが設置されているゲー
トは樹脂供給路の性格からして狭いため、このゲートを
通過する溶融樹脂の樹脂圧は高くなっていて加圧ガスが
当該溶融樹脂の内部に進入し難く、前者の成形方法と同
様に、加圧ガスの注入圧を高くすると、設備費用が嵩む
ことになる。 【0006】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、加圧ガスを低圧で溶
融樹脂の内部の隅々にまでスムーズに注入して設備費用
を掛けることなく高品質の中空樹脂成形品を成形するこ
とである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、射出直後の溶融樹脂に対して加圧ガス
を注入する際の注入位置と注入方向に工夫を凝らしたこ
とを特徴とする。 【0008】具体的には、この発明は、成形型のキャビ
ティ内に射出された溶融樹脂の内部に加圧ガスを注入し
て成形品内部に中空部を有する中空樹脂成形品を成形す
る方法を対象とし、次のような解決手段を講じた。 【0009】すなわち、この発明は、上記成形型のキャ
ビティ内を流動中の溶融樹脂塊の内部に加圧ガス注入用
ガスノズルの噴口を臨ませて加圧ガスを上記溶融樹脂塊
の内部でかつその流動方向に向けて注入することを特徴
とする。 【0010】上記の構成により、この発明では、キャビ
ティ内を流動中の溶融樹脂塊は、射出してからそれほど
時間が経っていないため、射出時の樹脂温をほぼ保って
柔らかく、しかも、加圧ガスが溶融樹脂塊の流動方向に
注入されるため、溶融樹脂塊及び加圧ガスが共に流動を
阻害されることはない。 【0011】よって、溶融樹脂塊がキャビティ内の隅々
にまでスムーズに行き亘り、加圧ガスも低い注入圧で溶
融樹脂塊の内部の隅々にまでスムーズに進入し、かつ溶
融樹脂塊が冷えすぎないうちにその内部に注入された加
圧ガスでキャビティ成形面に押圧されてキャビティ成形
面に沿うため、成形品全体に厚みが均一で成形品表面の
仕上がり精度が良い中空樹脂成形品が成形されるととも
に、高い注入圧の場合のようには設備費用が嵩まない。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態に係
る中空樹脂成形品の成形方法を図1〜3の成形工程図に
基づいて説明する。なお、括弧書で付した番号は成形工
程の順番を示す。 【0013】(1) 下型1と上型3とからなる成形型
5を型閉じする。この型閉じ状態で、上記下型1と上型
3との間にキャビティ7が形成されている(図1参
照)。 【0014】(2) 上記下型1の一側端に進退可能に
嵌挿された加圧ガス注入用ガスノズル9を流体圧シリン
ダ11の伸長作動により前進させ、ガスノズル9先端の
噴口9aを上記キャビティ7内に突出させる(図1参
照)。 【0015】(3) 上記上型3のガスノズル9設置側
の背面には、射出成形機の射出ノズル13が接続されて
おり、この射出ノズル13の内部に進退可能に配置され
たニードル弁15を後退させ、上記射出ノズル13と上
記キャビティ7とを連通する樹脂供給路17を経て射出
ノズル13から溶融樹脂Rをキャビティ7内に射出し、
これにより、溶融樹脂Rがキャビティ7内を流動し始め
る。以後、このキャビティ7内を流動中の溶融樹脂Rを
溶融樹脂塊R1ということとし、上記キャビティ7内に
突出しているガスノズル9の噴口9aがこの溶融樹脂塊
R1の内部に臨んでいる(図1参照)。 【0016】なお、上記樹脂供給路17は、射出ノズル
13側のスプル17a、キャビティ7側のゲート17b
及び上記スプル17aとゲート17bとに連通するラン
ナー17cとからなり、上記スプル17aが射出ノズル
13のニードル弁15の進退作動により開閉するように
なっている。また、上記ガスノズル9は上記ゲート17
bの下方で該ゲート17bと平行に配置されている。 【0017】(4) 上記(3)で溶融樹脂Rが射出さ
れる射出工程後半に、好ましくは溶融樹脂Rの射出が終
了する直前に、加圧ガス供給源19と上記ガスノズル9
とを接続する配管21に介設された開閉弁23をコント
ローラ25の指令により開弁作動させ、加圧ガスを上記
加圧ガス供給源19から配管21を経て上記ガスノズル
9に供給し、上記成形型5のキャビティ7内を流動中の
溶融樹脂塊R1の内部に臨んでいるガスノズル9の噴口
9aから加圧ガスを上記溶融樹脂塊R1の内部でかつそ
の流動方向に向けて注入する。これにより、上記溶融樹
脂塊R1の内部に中空部rが拡がって行く(図1及び図
2参照)。 【0018】(5) 上記溶融樹脂塊R1が成形型5の
キャビティ7全体に流動し、これと同時に加圧ガスも上
記流動する溶融樹脂塊R1の内部に流動して中空部rが
さらに拡がって行き、成形品内部に中空部rを有する中
空樹脂成形品R2が成形される(図3参照)。 【0019】(6) 上記射出ノズル13のニードル弁
15を前進作動させて樹脂供給路17のスプル17aを
閉じ、溶融樹脂Rのキャビティ7への射出を停止させ
る。これとほぼ同時に、上記開閉弁23をコントローラ
25の指令により閉弁作動させ、上記ガスノズル9に対
する加圧ガス供給源19からの加圧ガスの供給を停止さ
せる。 【0020】(7) 上記成形された中空樹脂成形品R
2は型温により冷却されて固まろうとするが、完全に固
まり切らないうちに流体圧シリンダ11を収縮作動させ
てガスノズル9を後退させ、その噴口9aを上記成形さ
れた中空樹脂成形品R2から抜き、成形型5を型開きし
て中空樹脂成形品R2を脱型する。 【0021】このように、この実施の形態では、成形型
5のキャビティ7内を流動中の溶融樹脂塊R1の内部に
ガスノズル9の噴口9aを臨ませて加圧ガスを上記溶融
樹脂塊R1の内部でかつその流動方向に向けて注入する
ようにしている。したがって、上記キャビティ7内を流
動中で射出してからそれほど時間が経っておらず、射出
時の樹脂温をほぼ保って柔らかい溶融樹脂塊R1に対し
て加圧ガスを注入し、しかも、加圧ガスを溶融樹脂塊R
1の流動方向に注入することで溶融樹脂塊R1及び加圧
ガスの流動を共に阻害しないようにすることができる。 【0022】これにより、溶融樹脂塊R1をキャビティ
7内の隅々にまでスムーズに行き亘らせることができ、
加圧ガスも低い注入圧で溶融樹脂塊R1の内部の隅々に
までスムーズに進入させることができ、かつ溶融樹脂塊
R1を冷えすぎないうちにその内部に注入された加圧ガ
スでキャビティ7成形面に押圧してキャビティ7成形面
に沿わせることができるので、成形品全体に厚みが均一
で成形品表面の仕上がり精度が良い中空樹脂成形品R2
を成形することができるとともに、高い注入圧の場合の
ようには設備費用を嵩まないようにすることができる。 【0023】なお、本例では、ガスノズル9を下型1の
一側端から挿入してキャビティ7内に突出させたが、下
型1の底面側から挿入してキャビティ7内に突出させる
ようにしてもよい。この場合には、ガスノズル9先端の
噴口9aを溶融樹脂塊R1のの流動方向に向けるように
する。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、成形型のキャビティ内を流動中の溶融樹脂塊の内部
にガスノズルの噴口を臨ませて加圧ガスを上記溶融樹脂
塊の内部でかつその流動方向に向けて注入するので、加
圧ガスを設備費用が余り掛からない低い注入圧で溶融樹
脂塊が冷えすぎないないうちにその内部の隅々にまでス
ムーズに行き亘らせて、均一な厚みで表面仕上がり精度
の良い中空樹脂成形品を成形することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施の形態に係る中空樹脂成形品の
成形方法において加圧ガスの注入が開始された状態の成
形工程図である。 【図2】この発明の実施の形態に係る中空樹脂成形品の
成形方法において加圧ガスの注入が進行した状態の成形
工程図である。 【図3】この発明の実施の形態に係る中空樹脂成形品の
成形方法において加圧ガスの注入が完了して中空樹脂成
形品が成形された状態の成形工程図である。 【符号の説明】 5 成形型 7 キャビティ 9 ガスノズル 9a 噴口 R 溶融樹脂 R1 溶融樹脂塊 R2 中空樹脂成形品 r 中空部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 成形型のキャビティ内に射出された溶融
    樹脂の内部に加圧ガスを注入して成形品内部に中空部を
    有する中空樹脂成形品を成形する方法であって、 上記成形型のキャビティ内を流動中の溶融樹脂塊の内部
    に加圧ガス注入用ガスノズルの噴口を臨ませて加圧ガス
    を上記溶融樹脂塊の内部でかつその流動方向に向けて注
    入することを特徴とする中空樹脂成形品の成形方法。
JP2001187453A 2001-06-21 2001-06-21 中空樹脂成形品の成形方法 Pending JP2003001661A (ja)

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