JP2003001558A - ラップ用定盤 - Google Patents

ラップ用定盤

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JP2003001558A
JP2003001558A JP2001186870A JP2001186870A JP2003001558A JP 2003001558 A JP2003001558 A JP 2003001558A JP 2001186870 A JP2001186870 A JP 2001186870A JP 2001186870 A JP2001186870 A JP 2001186870A JP 2003001558 A JP2003001558 A JP 2003001558A
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JP
Japan
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lapping
groove
depth
plate
grooves
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JP2001186870A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Watanabe
達也 渡辺
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Dowa Holdings Co Ltd
Original Assignee
Dowa Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定盤へのスラリー供給量が少量でも被加工物
に傷が発生し難く、且つ定盤表面の摩耗による溝の再加
工や定盤の交換の頻度が従来と比較して少ないラップ用
定盤を提供する。 【解決手段】 被加工物をラップ加工するラップ装置に
使用され且つ加工面の全面にわたって所定の間隔で一定
の深さの格子状の溝11が形成されたドーナツ状の円板
からなるラップ用定盤10において、このラップ用定盤
10の外周付近および内周付近の少なくとも一方の領域
の溝11の深さが、他の領域の溝11の深さの2/3以
下、好ましくは1/3以下になるように、溝11を樹脂
などの封止材料で埋めることにより外周付近および内周
付近の少なくとも一方の領域の溝11の深さを浅くす
る。あるいは、このラップ用定盤10の外周および内周
の少なくとも一方にテープなどの封止部材を貼り付ける
ことにより溝11を塞ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工物をラップ
加工するラップ装置に使用するラップ用定盤に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAsウエハなどの脆性材料をラップ
加工する場合には、ガラスやセラミックスなどのラップ
用定盤が使用されている。この場合、表面に一定間隔で
溝が形成された定盤が使用される。定盤に溝を形成する
理由は、被加工物の表面の全面にラップスラリーを供給
し易くするため、および加工後に定盤と被加工物が密着
することを防止して被加工物の回収を容易にするためで
ある。なお、本明細書中において、「ラップ加工」と
は、いわゆるラッピング研磨のことをいい、研磨材を含
有した研磨液を使用して、定盤により被研磨体の表面の
凹凸、不要層の除去を目的として行われるものである。
【0003】ラップ加工法には、両面ラップと片面ラッ
プの2つの方法がある。両面ラップは、被加工物を収納
できる孔を有する樹脂などからなるキャリアと呼ばれる
板に被加工物を収納し、このキャリアをドーナツ状の2
枚の定盤の間に配置し、2枚の定盤の間にアルミナなど
の微粉末を含むスラリーを供給し、2枚の定盤を反対方
向に回転させることにより、被加工物の表面を研磨する
ラップ加工法である。一方、片面ラップは、円形の定盤
上に、プレートに貼り付けた被加工物を押し付け、定盤
上にスラリーを供給しながら定盤を回転することによ
り、被加工物の表面を研磨するラップ加工法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、加工面に溝が
形成された定盤を使用する場合、ラップ加工中にスラリ
ーが溝から定盤の外に排出されるので、定盤上に存在す
るスラリーの量を一定に保つために、溝から排出される
分のスラリーを定盤上に供給する必要があり、溝から排
出されるスラリーの量が多い場合には、スラリーの供給
量を多くする必要がある。
【0005】また、ラップ用定盤は、ラップ加工を行う
ことにより摩耗し、表面に形成された溝の深さが浅くな
るので、溝の深さが一定以下になった場合に溝の再加工
や定盤の交換が必要である。これらの作業頻度並びに費
用を少なくするために、溝を深くした場合には、溝から
定盤の外に排出されるスラリーの量が増加し、スラリー
の使用量が増加する問題や、場合によっては、被加工物
の表面へのスラリー供給量が減少することにより、ラッ
プ加工中に被加工物の表面に傷が付くという問題があ
る。
【0006】したがって、本発明は、このような従来の
問題点に鑑み、定盤へのスラリー供給量が少量でも被加
工物に傷が発生し難く、且つ定盤表面の摩耗による溝の
再加工や定盤の交換の頻度が従来と比較して少ないラッ
プ用定盤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究した結果、ラップ用定盤の加工
面の溝の一部について深さを浅くすることにより、溝か
ら排出されるスラリーの量を低減させ、または定盤上の
スラリーの滞留時間を増大させ、少量のスラリー供給量
で被加工物に傷を発生させることなくラップ加工を行う
ことができ、また、浅くした部分以外の溝について深さ
を深くしても、被加工物に傷を発生させることなくラッ
プ加工できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明によるラップ用定盤は、
被加工物をラップ加工するラップ装置に使用され且つ加
工面の全面にわたって所定の間隔で一定の深さの溝が形
成されたラップ用定盤において、一部の領域の溝の深さ
が他の領域の溝の深さの2/3以下、好ましくは1/3
以下になるように溝を埋めることにより、この一部の領
域の溝の少なくとも底部側の部分を塞ぐことを特徴とす
る。このラップ用定盤において、溝が埋められる一部の
領域は、ラップ用定盤の外周付近および内周付近の少な
くとも一方であるのが好ましい。また、一部の領域の溝
を樹脂などの封止材料で埋めることにより一部の領域の
溝の深さを浅くするのが好ましい。
【0009】また、本発明によるラップ用定盤は、被加
工物をラップ加工するラップ装置に使用され且つ加工面
の全面にわたって所定の間隔で一定の深さの溝が形成さ
れたラップ用定盤において、このラップ用定盤の外周お
よび内周の少なくとも一方にテープなどの封止部材を貼
り付けることにより、ラップ用定盤の外周および内周の
少なくとも一方において溝の少なくとも底部側の部分を
塞ぐことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明によるラップ用定盤の実施
の形態では、被加工物をラップ加工するラップ装置に使
用され且つ加工面の全面にわたって所定の間隔で一定の
深さの格子状の溝が形成されたドーナツ状の円板からな
るラップ用定盤において、このラップ用定盤の外周付近
および内周付近の少なくとも一方の領域の溝の深さが、
他の領域の溝の深さの2/3以下、好ましくは1/3以
下になるように、溝を樹脂などの封止材料で埋めること
により外周付近および内周付近の少なくとも一方の領域
の溝の深さを浅くする。このようにラップ用定盤の外周
付近および内周付近の少なくとも一方の領域の深さを浅
くすることにより、溝からのスラリー排出量を抑制する
ことができる。また、このようなラップ用定盤を使用し
て被加工物をラップ加工することにより、より少ないス
ラリー供給量で被加工物の表面に傷を付けることなく被
加工物をラップ加工することができる。さらに、ラップ
用定盤の溝を浅くした部分以外の溝の深さを深くして
も、従来より少ないスラリー供給量で被加工物の表面に
傷を付けることなく被加工物をラップ加工することがで
き、ラップ用定盤の溝の再加工や定盤交換の頻度を低減
させることができる。
【0011】また、本発明によるラップ用定盤の他の実
施の形態では、被加工物をラップ加工するラップ装置に
使用され且つ加工面の全面にわたって所定の間隔で一定
の深さの格子状の溝が形成されたドーナツ状の円板から
なるラップ用定盤において、このラップ用定盤の外周お
よび内周の少なくとも一方に、テープなどの封止部材を
貼り付けることにより溝を塞ぐ。この実施の形態におい
ても上記の実施の形態と同様な効果が得られる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明によるラッ
プ用定盤の実施例について詳細に説明する。
【0013】[実施例1]図1は、本実施例のラップ用
定盤のラップ加工面を示す平面図である。図1に示すよ
うに、本実施例のラップ用定盤10は、ドーナツ状の円
板からなる。ラップ用定盤10の加工面はガラス製であ
り、この加工面の全面には、深さ12mm、幅1.5m
m、ピッチ31.5mmの溝11が格子状に形成されて
いる。また、定盤10の外周から10mm以内および内
周から10mm以内の領域では、図示しないエポキシ樹
脂により溝11が完全に埋めらてれいる。
【0014】このラップ用定盤10を使用してラップ加
工を行うラップ装置として、浜井産業株式会社製の両面
ラップ装置を使用し、被加工物としての4インチGaA
s基板40枚についてラップ加工を行った。加工条件
は、定盤回転数10rpm、ラップ加工荷重200k
g、スラリー流量250ミリリットル/分であった。ま
た、ラップ研磨量は、研磨前後で約50μm/処理であ
った。このラップ加工後のGaAs基板表面には傷は認
めらなかった。
【0015】[実施例2]定盤10の外周から10mm
以内および内周から10mm以内の領域の溝11をエポ
キシ樹脂で埋めることにより深さを3mmにする以外
は、実施例1と同様のラップ用定盤10を使用するとと
もに、実施例1と同様の両面ラップ装置を使用して、実
施例1と同様の加工条件で実施例1と同様のラップ加工
を行った。このラップ加工後のGaAs基板表面にも傷
は認められなかった。
【0016】[実施例3]溝11をエポキシ樹脂で埋め
る代わりに、定盤10の外周および内周にマスキングテ
ープ(ナイロン、テフロン(登録商標)またはビニール
などからなる耐水、耐食用の粘着テープ)を貼り付ける
ことにより溝11からのスラリー排出を抑制する以外
は、実施例1と同様のラップ用定盤10を使用するとと
もに、実施例1と同様の両面ラップ装置を使用して、実
施例1と同様の加工条件で実施例1と同様のラップ加工
を行った。このラップ加工後のGaAs基板表面にも傷
は認められなかった。
【0017】[比較例1]溝11をエポキシ樹脂で埋め
ずに溝の深さを12mmのままにした以外は実施例1と
同様のラップ用定盤10を使用して、実施例1と同様の
加工条件で実施例1と同様のラップ加工を行った。この
ラップ加工後のGaAs基板表面には、40枚全数につ
いてラップ加工中に発生した2〜20μmの深さのスク
ラッチ傷が存在した。
【0018】[比較例2]溝11をエポキシ樹脂で埋め
ずに溝の深さを12mmのままにした以外は実施例1と
同様のラップ用定盤10を使用し、スラリー流量を10
00ミリリットル/分とする以外は実施例1と同様の加
工条件で、実施例1と同様のラップ加工を行った。この
ラップ加工後のGaAs基板表面には、40枚中15枚
に、ラップ加工中に発生した2〜20μmの深さのスク
ラッチ傷が存在した。
【0019】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、ラッ
プ加工に使用するラップ定盤の溝からのスラリー排出を
抑制でき、これによりラップ加工後の被加工物の表面に
傷を発生させることなく、スラリー消費量を少なくする
ことができる。また、溝を深くすることが可能になり、
これにより定盤の溝の再加工あるいは定盤交換の頻度を
少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラップ用定盤の実施例のラップ加
工面を示す平面図。
【符号の説明】
10 ラップ用定盤 11 溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物をラップ加工するラップ装置に
    使用され且つ加工面の全面にわたって所定の間隔で一定
    の深さの溝が形成されたラップ用定盤において、一部の
    領域の溝の深さが他の領域の溝の深さの2/3以下にな
    るように溝を埋めることにより、この一部の領域の溝の
    少なくとも底部側の部分を塞ぐことを特徴とするラップ
    用定盤。
  2. 【請求項2】 前記一部の領域の溝の深さが前記他の領
    域の溝の深さの1/3以下であることを特徴とする、請
    求項1に記載のラップ用定盤。
  3. 【請求項3】 前記一部の領域が、ラップ用定盤の外周
    付近および内周付近の少なくとも一方であることを特徴
    とする、請求項1または2に記載のラップ用定盤。
  4. 【請求項4】 前記一部の領域の溝を封止材料で埋める
    ことにより前記一部の領域の溝の深さを浅くすることを
    特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のラップ
    用定盤。
  5. 【請求項5】 前記封止材料が樹脂からなることを特徴
    とする、請求項4に記載のラップ用定盤。
  6. 【請求項6】 被加工物をラップ加工するラップ装置に
    使用され且つ加工面の全面にわたって所定の間隔で一定
    の深さの溝が形成されたラップ用定盤において、このラ
    ップ用定盤の外周および内周の少なくとも一方に封止部
    材を貼り付けることにより、ラップ用定盤の外周および
    内周の少なくとも一方において溝の少なくとも底部側の
    部分を塞ぐことを特徴とするラップ用定盤。
  7. 【請求項7】 前記封止部材がテープであることを特徴
    とする、請求項6に記載のラップ用定盤。
JP2001186870A 2001-06-20 2001-06-20 ラップ用定盤 Withdrawn JP2003001558A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005177934A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd Cmp用研磨パッド、及びそれを用いた研磨方法
JP2009262295A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 仕上研磨用定盤

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080902