JP2003001349A - 搬送装置 - Google Patents
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Abstract
間欠回転させる。 【解決手段】 駆動装置によってターレットの回転軸線
に略直行する軸回りに回転駆動される伝達軸22と、そ
れぞれターレットが略同軸にして取り付けられて伝達軸
22を介して駆動装置の駆動力を伝達される第一、第
二、第三の従動軸24、25、26とを設ける。伝達軸
22の外周に、回転方向に対して傾斜する傾斜部と傾斜
部に連続し回転方向に対して略平行な平行部とを有する
同形のカム27を複数設ける。各従動軸のそれぞれの外
周に、伝達軸22のカム27間に挟み込まれた状態でこ
れらカム27に案内されて周方向の回転駆動力を受ける
カムフォロワ28を複数設ける。伝達軸22におけるカ
ム27の配置及び各従動軸におけるカムフォロワ28の
配置を、各伝達軸のそれぞれにおいて常に少なくとも一
つのカムフォロワ28がカム27間に挟み込まれている
ように設定する。
Description
製造工程中で缶胴に塗装を施す塗装装置または缶胴の表
面を検査する表面検査装置等において缶胴等の被搬送物
の搬送に用いられる搬送装置に関する。
面及び内面を塗装する工程や、缶胴の成形不良または表
面の塗装の不良等を検査する工程(表面検査)等があ
る。ここで、缶胴の塗装は、例えば処理ステージ上で有
底円筒形状をなす缶胴をその軸線回りに回転させて、塗
装機構によってこの缶胴の外面(例えば底部外面)また
は内面もしくはこれら両方に塗料を吹き付けることで行
っている。また、缶胴の表面検査では、例えば処理ステ
ージ上で缶胴をその軸線回りに回転させて、缶胴の外周
面を全周にわたってラインカメラ(撮像装置)で撮影
し、このラインカメラが撮影した画像に基づいて良缶と
不良缶との判別を行っている。このような工程では、缶
胴の搬送と回転駆動を自動化するために、缶胴ハンドリ
ング装置が用いられる。缶胴ハンドリング装置は、前段
の工程から缶胴を取り入れて処理ステージに順次搬入す
るとともに処理後の缶胴を処理ステージから順次搬出し
て後段の工程に送り込む搬送装置と、処理ステージ上に
搬入された缶胴をその軸線回りに回転させる回転機構と
を有している。
の角度ずつ間欠的に回転駆動されるターレットが用いら
れる。このターレットは、例えば外周の複数箇所で被搬
送物である缶胴を保持し、自身の回転に伴って缶胴を周
方向に搬送するものである。この搬送装置は、例えば前
段の工程から缶胴を取り入れる供給側ターレット、供給
側ターレットから缶胴を受け取って処理ステージへの搬
入、搬出を行う搬送側ターレット、搬送側ターレットか
ら処理を終えた缶胴を受け取って後段の工程に送り出す
送出側ターレット等の複数のターレットを有している。
これらのターレットは、互いの間で缶胴の受け渡しを行
うため、互いの回転を同期させられている。また、これ
らのターレットは、処理能力を向上させるために缶胴の
搬送速度、すなわちターレットの回転速度が極力速めら
れる一方で、塗装や表面検査を行うために缶胴を処理ス
テージ上で一時停止させるので、各ターレットは、高速
回転と急停止を繰り返される(間欠回転)。
各ターレットを間欠的に回転駆動するために、駆動装置
と一つのターレット(例えば搬送側ターレット)との間
に、駆動装置の駆動力を間欠的に伝達する間欠駆動機構
を介在させて、駆動装置の駆動力をこの間欠駆動機構を
介して間欠的に一つのターレットに入力している。そし
て、他のターレットは、間欠的に回転駆動される一つの
ターレットに対してギアやタイミングベルト等を介して
接続されており、これによって他のターレットにも駆動
力を伝達して間欠的に回転させるとともに、一つのター
レットを基準として各ターレット間で回転を同期させて
いる。
欠的に回転する一つのターレットに対して他のターレッ
トをギアを介して接続してこれらの回転を同期させた場
合には、ギアのバックラッシュによって各ターレット間
で回転量及び回転タイミングに差が生じることとなる。
バックラッシュを小さくするためには、噛み合うギア同
士の歯の形状を高精度で調整するなど、ギアの加工を厳
しく管理する必要がある。そして、ギアは高速で間欠回
転されることとなるので、小さなバックラッシュであっ
てもギアの歯面に繰り返し負荷が加わることとなり、歯
面の強度の関係上、耐久性に限界がある。また、ギアに
は繰り返し負荷が加わるので、噛み合うギア同士が鉄製
である場合には衝撃が大きく、大きな衝撃音も発生す
る。このため、ギアには通常ベークライト等の樹脂製の
ものを用いているが、この場合には大きな衝撃音が出な
い分発熱を伴うため、潤滑油等によってギア間の潤滑を
行ってギアの発熱を抑える必要がある。一方、ギアの代
わりにタイミングベルトを用いた場合、タイミングベル
トは高速で間欠的に回転駆動されて高負荷の変動荷重を
受けるので、タイミングベルトによって駆動されるター
レットに振動が生じてしまう。さらに、タイミングベル
トはゴム製であるので、高負荷をうけることで伸びてタ
イミングが狂う可能性があった。このように、各ターレ
ットに駆動力を伝達するためにギアやタイミングベルト
を用いた場合には、バックラッシュやタイミングベルト
の伸びを考慮した調整が必要となるので、ラフな調整し
か行うことができず、全てのターレット間で回転を高精
度に同期させることは困難である。この他にも、全ての
ターレットをそれぞれ独立した間欠駆動機構に接続して
これら間欠駆動機構を同期させることで各ターレットの
回転を同期させるという方法もあるが、この場合には搬
送装置の構造が複雑になるため、搬送装置の製造コスト
や設置スペースが大幅に増加してしまうので現実的では
ない。
たもので、複数のターレットを高精度に同期させつつ高
速間欠回転させることができる搬送装置を提供すること
を目的としている。
においては、略平行軸まわりに間欠的に回転される複数
のターレット間で被搬送物の受け渡しを行う搬送装置で
あって、駆動装置と、駆動装置の駆動力を受けて前記タ
ーレットの回転軸線とは略直交する軸まわりに回転駆動
される伝達軸と、それぞれターレットが略同軸にして設
けられて同一の伝達軸を介して駆動装置の駆動力を伝達
される複数の従動軸とを有し、伝達軸の外周において各
従動軸と対向する位置には、回転方向に対して傾斜する
傾斜部と傾斜部に連続し回転方向に対して略平行な平行
部とを有する同形のカムが、軸心周りに略等角度おきに
複数設けられ、各従動軸の外周には、伝達軸のカム間に
挟み込まれた状態でこれらカムによって案内されて周方
向の回転駆動力を受けるカムフォロワが軸心周りに略等
角度おきに複数設けられており、伝達軸におけるカムの
配置及び各従動軸におけるカムフォロワの配置は、各伝
達軸のそれぞれにおいて常に少なくとも一つのカムフォ
ロワがカム間に挟み込まれているように設定されている
ことを特徴としている。
は、ターレットが略同軸にして設けられる各従動軸が、
ターレットの回転軸線とは略直交して設けられる同一の
伝達軸を介して駆動装置の駆動力を伝達されるようにな
っている。そして、伝達軸の外周において各従動軸と対
向する位置には、回転方向に対して傾斜する傾斜部と傾
斜部に連続し回転方向に対して略平行な平行部とを有す
る同形のカムが、軸心周りに略等角度おきに複数設けら
れている。また、各従動軸の外周には、伝達軸のカム間
に挟み込まれた状態でこれらカムによって案内されて周
方向の回転駆動力を受けるカムフォロワが軸心周りに略
等角度おきに複数設けられている。そして、駆動装置に
よって伝達軸が軸心周りに回転駆動されて伝達軸のカム
が周方向に回転することで、各従動軸の外周に設けられ
たカムフォロワがカム間に挟み込まれた状態でカムに案
内されることとなる。カムフォロワがカムの傾斜部に案
内されている状態では、カムフォロワは傾斜部に沿って
伝達軸の軸方向に案内されることとなり、これによって
伝達軸に略直交する各従動軸がそれぞれ軸線周りに回転
させられる。また、カムフォロワがカムの平行部に案内
されている状態では、カムフォロワの伝達軸の軸方向の
位置は変わらないので、この状態では各従動軸は回転が
停止した状態となる。このように、各従動軸は、同一の
伝達軸にそれぞれ直接接続されて、伝達軸から回転駆動
力が間欠的に伝達されるので、各従動軸の回転が同期さ
せられて、各従動軸に設けられるターレットの回転を同
期させることができる。さらに、各従動軸は、常にその
カムフォロワのうち少なくとも一つがカム間に挟み込ま
れていてカムフォロワにはカムから常に与圧が加えられ
ているので、カムとカムフォロワとの間にバックラッシ
ュがなく、各従動軸に設けられるターレットの回転は高
精度に同期させられる。
に間欠的に回転駆動力を伝達する際に生じる変動トルク
を打ち消す向きの変動トルクを加えて伝達軸に作用する
トルクの変動を抑えるカムトルク補償装置を設けてもよ
い。この場合には、伝達軸に作用するトルクの変動がカ
ムトルク補償装置によって抑えられるので、伝達軸の回
転むらやがたつきが低減されて伝達軸を円滑に回転駆動
することができ、伝達軸を高速で回転駆動することがで
きる。
1から図3を用いて説明する。ここで、本実施の形態で
は、搬送装置として、缶胴の表面を検査する表面検査装
置の缶胴ハンドリング装置に用いられるものを示すが、
これに限られることなく、本発明にかかる搬送装置は、
例えば缶胴に塗装を施す塗装装置の缶胴ハンドリング装
置に用いるなど、他の装置に用いてもよい。図1は本実
施形態にかかる搬送装置を用いた表面検査装置の全体構
成を示す正面図、図2は図1に示す搬送装置の構造を示
す側面図、図3は搬送装置の構造を示す拡大図である。
査装置2に用いられる缶胴ハンドリング装置の一部を構
成するものである。表面検査装置2は、例えば検査ステ
ージ(処理ステージ)上で缶胴Cをその軸線回りに回転
させて、缶胴Cの外周面を全周にわたってラインカメラ
(撮像装置)で撮影し、このラインカメラが撮影した画
像と基準となる画像とを比較することで缶胴Cの表面の
検査を行うものである。本実施の形態では、表面検査装
置2として、検査ステージを多数設けて、複数の缶胴C
の表面検査を並行して行うものを示す。
基台3に設けられており、前段の工程からの缶胴Cを取
り入れる供給側ターレット4と、供給側ターレット4か
ら取り入れた缶胴Cを順次検査ステージに搬入し表面の
検査を終えた缶胴Cを順次検査ステージから搬出する搬
送側ターレット5と、搬送側ターレット5から検査を終
えた缶胴Cを受け取って缶胴Cの搬送経路の後段に送出
する送出側ターレット6とを有している。また、搬送装
置1は、送出側ターレット6に保持された缶胴Cのう
ち、異常のない缶胴(良缶)は後段の工程に通じる第一
の移送経路7aに送り出し、異常のある缶胴(不良缶)
は生産ラインとは独立した第二の移送経路7bに送り出
す搬送方向切換機構7を有している。
り入れた缶胴Cを外周において軸心周りに略等角度おい
た複数箇所で保持するとともに、間欠的に一定角度ずつ
回転してこの缶胴Cを搬送側ターレット5に間欠的に送
り出すものである。本実施形態では、供給側ターレット
4は図1において時計回りに回転するようになってい
る。
ずつ回転するものであって、その外周には、軸心周りに
略等角度おきに略円盤形状の回転台座8が複数設けられ
ている。これら回転台座8には、供給側、搬送側ターレ
ット4、5の回転に伴って供給側ターレット4から缶胴
Cが順次供給されるようになっている。本実施形態で
は、搬送側ターレット5は、図1において反時計回りに
回転するようになっている。これら回転台座8は、外径
が等しく、またそれぞれ缶胴Cの軸方向の一端を吸着等
によって保持して缶胴Cとともに搬送側ターレット5と
略平行な軸線周りに回転可能とされるものであって、搬
送側ターレット5によって回転方向に間欠的に移動され
る。また、回転台座8の外周には、全周にわたって後述
する無端ベルトBを受けるベルト当接部が形成されてい
る。ここで、搬送側ターレット5において、回転台座8
を含む外周部は、供給側ターレット4よりも基台3側の
位置に設けられており、供給側、搬送側ターレット4、
5は互いに干渉しないようになっている。
軸心周りに略等角度おいた複数箇所で缶胴Cの保持が可
能な構造をもち、間欠的に一定角度ずつ回転して搬送側
ターレット5から順次缶胴Cを受け取るとともに、周方
向に回転することで缶胴Cを缶胴Cの搬送方向後段に向
けて順次搬送するものである。本実施形態では、送出側
ターレット6は図1において時計回りに回転するように
なっている。ここで、送出側ターレット6は、缶胴Cの
外周面を例えば吸着等によって保持するものであり、ま
た前記搬送側ターレット5において、回転台座8を含む
外周部は、この送出側ターレット6よりも基台3側の位
置に設けられている。このように、搬送側、送出側ター
レット5、6は互いに干渉しないようになっている。ま
た、送出側ターレット6による缶胴Cの搬送方向には、
第一の移送経路7aが設けられており、第一の移送経路
7aよりもさらに搬送方向後段には、第二の移送経路7
bが設けられている。
4、5、6は、図示せぬ駆動装置に接続されており、互
いに回転を同期させて間欠的に回転駆動されている。こ
れらの間ではその回転に伴って缶胴Cの受け渡しが行わ
れる。
ト5に保持される回転台座8を、それぞれが保持する缶
胴Cの軸線回りに回転させる回転機構9を有している。
回転機構9は、駆動軸に駆動プーリー11aが設けられ
るモータ等のベルト駆動装置11と、複数の従動プーリ
ー11bと、これら駆動プーリー11a、従動プーリー
11bに巻き回されて外周の一部を搬送側ターレット5
の一部の回転台座8の外周に接触させられる無端ベルト
Bとを有している。これら駆動プーリー11a、従動プ
ーリー11bは、回転台座8の回転軸線と略平行な軸線
回りに回転可能とされるものである。
けられる回転台座8のうち、供給側ターレット4から缶
胴Cを受け取る位置よりも回転方向前方で、かつ送出側
ターレット6への缶胴Cの受け渡し位置よりも回転方向
後方側に位置する複数の回転台座8の外周面に当接する
ようになっている。そして、検査ステージは、回転台座
8が無端ベルトBによって回転駆動される位置に設けら
れている。また、搬送装置1には、搬送側ターレット5
と送出側ターレット6との間で受け渡される缶胴Cの回
転を抑制するブレーキ機構12が設けられており、これ
によって送出側ターレット6には回転していない状態で
缶胴Cが受け渡されることとなり、受け渡し時に缶胴C
が送出側ターレット6にこすれて傷付くことのないよう
に図られている。本実施形態では、回転機構9におい
て、無端ベルトBの回転方向は例えば時計回り方向と
し、回転台座8と接触する範囲では無端ベルトBが搬送
側ターレット5の回転方向と同じ方向に送られるように
設定している。これにより、搬送側ターレット5が間欠
的に回転した際に、搬送側ターレット5の回転速度の分
だけ、回転台座8の回転速度に対して無端ベルトBの回
転速度が相対的に遅くなり、回転台座8に制動力が働く
こととなる。このため、回転台座8が無端ベルトBから
離間する位置では、回転台座8は減速された状態で無端
ベルトBから離間されることとなり、ブレーキ機構12
によって制動する前に回転台座8の回転速度を予め減速
させておくことができる。
6による缶胴Cの保持を制御する制御装置を有してお
り、検査ステージでの検査結果に応じて、送出側ターレ
ット6によって順次搬送される缶胴Cが第一、第二の移
送経路7a、7bのいずれか一方の入口に達した時点で
送出側ターレット6による缶胴Cの保持を解除させるこ
とで、缶胴Cの搬送方向を第一、第二の移送経路7a、
7bのうちのいずれか一方に選択的に切り換えるもので
ある。本実施の形態では、缶胴Cが良缶である場合に
は、缶胴Cが第一の移送経路7aの入口に達した時点で
送出側ターレット6による缶胴Cの保持を解除してこの
缶胴Cを第一の移送経路7a内に送り込むようになって
いる。また、缶胴Cが不良缶である場合には、缶胴Cが
第一の移送経路7aの入口に達しても送出側ターレット
6による缶銅Cの保持を解除せず、この缶胴Cが第二の
移送経路7bの入口に達した時点で缶胴Cの保持を解除
して、この缶胴Cを第二の移送経路7b内に送り込むよ
うになっている。
て、図2及び図3を用いて説明する。搬送装置1は、図
示せぬ駆動装置と、駆動装置の駆動軸から回転駆動力を
入力される入力軸21と、入力軸21から回転駆動力を
伝達されて供給側、搬送側、送出側ターレット4、5、
6の回転軸線に対して略直行する軸回りに回転駆動され
る伝達軸22とを有している。本実施形態では、入力軸
21は伝達軸22に対して略直交させて配置されてい
る。入力軸21において伝達軸22側の先端には、略同
軸にしてかさ歯車21aが設けられ、伝達軸22におい
て入力軸21の先端に対向する位置には、伝達軸22と
略同軸にしてかさ歯車21aと噛み合わされるかさ歯車
22aが設けられており、これらかさ歯車21a、22
aを介して入力軸21から伝達軸22に駆動装置の駆動
力が伝達されるようになっている。
ターレット4、搬送側ターレット5、送出側ターレット
6が略同軸にして固定的に取り付けられて同一の伝達軸
22を介して駆動装置の駆動力を伝達される第一、第
二、第三の従動軸24、25、26とを有している。本
実施形態では、第一の従動軸24には供給側ターレット
4が取り付けられており、第二の従動軸25には搬送側
ターレット5が取り付けられており、第三の従動軸26
には送出側ターレット6が取り付けられている。
傾斜する傾斜部27aと、傾斜部27aの両端にそれぞ
れ連続し回転方向に対して略平行な平行部27bとを有
する同形のカム27が、軸心周りに略等角度おきに複数
設けられている。このカム27の組は、伝達軸22にお
いて前記第一、第二、第三の従動軸24、25、26と
対向する位置にそれぞれ設けられている。また、第一、
第二、第三の従動軸24、25、26のそれぞれの外周
には、伝達軸22のカム27間に挟み込まれた状態でこ
れらカム27によって案内されて周方向の回転駆動力を
受けるカムフォロワ28が軸心周りに略等角度おきに複
数設けられている。なお、図3では、一例として、第一
の従動軸24について図示している。ここで、伝達軸2
2におけるカム27の配置及び各従動軸におけるカムフ
ォロワ28の配置は、各伝達軸のそれぞれにおいて常に
少なくとも一つのカムフォロワ28が対応するカム27
間に挟み込まれているように設定されている。
伴ってカム27が伝達軸22の周方向に回転すること
で、カム27の傾斜部27aに沿って伝達軸22の軸方
向に案内されるものである。各従動軸は、このようにカ
ムフォロワ28がカム27によって伝達軸22の軸方向
に回転させられることによってそれぞれ軸線周りに回転
させられるようになっている。また、カムフォロワ28
がカム27の平行部27bに案内されている状態では、
カムフォロワ28の伝達軸22の軸方向の位置は変わら
ないので、この状態では各従動軸は回転が停止した状態
となる。
7の組において、伝達軸22の軸方向におけるカム27
の幅Wは、カム27の一端から他端まで一つのカムフォ
ロワ28を案内した際の各従動軸の回転量を決定するも
のである。また、カム27の傾斜部27aの傾斜する向
きは、伝達軸22の回転に伴ってカムフォロワ28を移
動させる方向、すなわち第一、第二、第三の従動軸2
4、25、26の回転方向を決めるものである。本実施
の形態では、第一、第二の従動軸24、25のカムフォ
ロワ28に対応するカム27の組においてはカム27の
傾斜部27aは共に回転方向後方に向かうにつれて上方
に向かうように傾斜しており、第三の従動軸26のカム
フォロワ28に対応するカム27の組においてはカム2
7の傾斜部27aは回転方向後方に向かうにつれて下方
に向かうように傾斜している。
角は同一とされており、さらに、各カム27の組におい
て、伝達軸22の軸心周りの位相は、各カム27の組の
カム27で各従動軸のカムフォロワ28が平行部27b
と傾斜部27aとの境界に同時にさしかかるように設定
されており、これによって各従動軸が間欠回転するタイ
ミングが同期させられている。
6において、カムフォロワ28間の間隔は、対応するカ
ム27の幅Wよりも狭められており、各伝達軸のそれぞ
れにおいて常に少なくとも一つのカムフォロワ28がカ
ム27間に挟み込まれるようになっている。また、カム
フォロワ28においてカム27と接する部位は、対応す
る従動軸の軸線に軸線を略直交させて設けられる円筒状
のローラとされており、カム27によってスムーズに案
内されるようになっている。
伝達軸22に対して入力軸21と同じ側に配置されてお
り、また、第二の従動軸25及び第三の従動軸26は、
第一の従動軸24とは伝達軸22を挟んで反対側に配置
されている。また、これら第一、第二、第三の従動軸2
4、25、26は、伝達軸22において入力軸21との
接続部に対して同じ側の端部に設けられている。そし
て、伝達軸22の他端側には、伝達軸22から各従動軸
に間欠的に回転駆動力を伝達する際に生じる変動トルク
を打ち消す向きの変動トルクを伝達軸22に加えて、伝
達軸22に作用するトルクの変動を抑えるカムトルク補
償装置31が設けられている。ここで、駆動装置によっ
て回転駆動される伝達軸22は、カム27の傾斜面27
aによってカムフォロワ28を案内して各従動軸を停止
状態から回転させる過程では、各伝達軸から反力を受け
るために回転が遅くなる傾向にある。また、伝達軸22
は、回転する各従動軸を停止させる過程では、回転を続
けようとする各伝達軸の慣性力を受けるために回転が速
くなる傾向にある。すなわち、伝達軸22には、各従動
軸を回転させる過程でトルク変動が生じることとなる。
カムトルク補償装置31は、伝達軸22側に設けられる
トルク補償カム32と、このトルク補償カム32の外周
面に当接させられるカムフォロワ33と、カムフォロワ
33をトルク補償カム32の軸心に向けて付勢するばね
等の弾性体34とを有している。トルク補償装置31
は、各従動軸が静止状態から回転される範囲では、トル
ク補償カム32によって伝達軸22の軸心側へのカムフ
ォロワ33の移動を許容させて、予め圧縮されている弾
性体34に貯えられている弾性エネルギーを伝達軸22
の回転を加速する向きのトルクに変換するようになって
いる。一方、各従動軸が回転している状態から停止され
る範囲では、トルク補償カム32によってカムフォロワ
33が押し戻されるようになっており、伝達軸22の慣
性力を弾性体34の弾性エネルギーに変換して蓄積する
ようになっている。これによって伝達軸22には、各従
動軸を回転駆動する際に作用する変動トルクを相殺する
向きの変動トルクが伝達軸22に加えられることとなっ
て伝達軸22に作用するトルクの変動が抑えらえる。
1の動作について説明する。まず、駆動装置によって入
力軸21に回転駆動力が伝達されると、この回転駆動力
が入力軸21から伝達軸22に伝達される。そして、伝
達軸22が回転駆動力を受けて回転することで、伝達軸
22に設けられたカム27が周方向に回転する。このカ
ム27の回転に伴って、第一、第二、第三の従動軸2
4、25、26に設けられたカムフォロワ28が、それ
ぞれ対応するカム27に案内される。
7aに案内されることによって伝達軸22の軸方向に移
動される。ここで、各カム27の組間でカム27の割付
角は同一とされており、さらに、各カム27の組ではカ
ム27に対して各従動軸のカムフォロワ28が平行部2
7bと傾斜部27aとの境界に同時にさしかかるように
設定されている。これにより、各従動軸に設けられるカ
ムフォロワ28が同時に伝達軸22の軸方向に移動され
て、第一、第二、第三の従動軸24、25、26ととも
にこれらに設けられる供給側ターレット4、搬送側ター
レット5、送出側ターレット6も同時に軸線周りに回転
することとなる。
行部27bによって案内されている状態では、カムフォ
ロワ28の伝達軸22の軸方向の位置は固定されるの
で、第一、第二、第三の従動軸24、25、26の回転
が止まることとなる。各カム27の組ではカム27に対
して各従動軸のカムフォロワ28が平行部27bと傾斜
部27aとの境界に同時にさしかかるように設定されて
いるので、第一、第二、第三の従動軸24、25、26
とともにこれらに設けられる供給側ターレット4、搬送
側ターレット5、送出側ターレット6は同時に停止する
こととなる。
つのカムフォロワ28が伝達軸22のカム27間に位置
しているので、各従動軸において一つのカムフォロワ2
8がカム27から離間しても次のカムフォロワ28がカ
ム27によって案内されることとなる。以降は、同様に
して伝達軸22の回転に伴って各従動軸が間欠的に回転
駆動されるので、各従動軸に設けられる供給側ターレッ
ト4、搬送側ターレット5、送出側ターレット6は、互
いに同期させられた状態で間欠的に回転駆動される。
ば、供給側、搬送側、送出側ターレット4、5、6が設
けられる第一、第二、第三の従動軸24、25、26
が、一つの伝達軸22と接続されて直接回転駆動力を受
けており、各従動軸は、カムフォロワ28を伝達軸22
のカム27間に挟み込まれて常に予圧を受けた状態でカ
ム27に案内されていてこれらの間にバックラッシュの
ない状態で伝達軸22から間欠的に回転駆動力を受ける
ので、これら従動軸の回転を高精度に同期させて、各従
動軸に設けられる各ターレットの間欠的な回転を高精度
に同期させることができる。そして、このように、構造
を複雑にすることなく各ターレットの間欠的な回転を高
精度に同期させることができるので、搬送装置1の製造
コストを低減することができる。また、各部の調整、例
えば伝達軸22のカムトルク補償等も容易となる。各従
動軸は一つの伝達軸22に接続されているので、本実施
の形態に示すように、カムトルク補償装置31によって
一つの伝達軸22のトルクを補償することで、伝達軸2
2から各従動軸へのトルクの伝達を容易かつ良好に行う
ことができる。また、上記のように伝達軸22と各従動
軸との間にバックラッシュがなく、カムトルク補償装置
31によって伝達軸22のトルク変動も抑えられている
ので、搬送装置1の運転時における振動が抑えられるこ
ととなり、搬送装置1のさらなる高速運転が可能になる
とともに、従来は振動を嫌うために低速運転する場合に
しか使用することができなかった機器、例えば検査カメ
ラ等を搬送装置1に取り付けることができる。
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本発明にかかる搬送装置によれば、各ターレットが設け
られる従動軸が、駆動装置によって回転駆動される一つ
の伝達軸と直接接続されて回転駆動力を受けており、各
従動軸は、カムフォロワを伝達軸のカム間に挟み込まれ
て常に予圧を受けた状態でカムに案内されていてこれら
の間にバックラッシュのない状態で伝達軸から間欠的に
回転駆動力を受けるので、これら従動軸の回転を高精度
に同期させて、各従動軸に設けられる各ターレットの間
欠的な回転を高精度に同期させることができる。そし
て、このように、構造を複雑にすることなく各ターレッ
トの間欠的な回転を同期させることができるので、搬送
装置の製造コストを低減することができる。また、各部
の調整、例えば伝達軸のカムトルク補償等も容易とな
る。また、上記のように伝達軸と各従動軸との間にバッ
クラッシュがなく、カムトルク補償装置を設けることで
伝達軸のトルク変動も抑えられるので、搬送装置の運転
時における振動が抑えられることとなり、搬送装置のさ
らなる高速運転が可能になるとともに、従来は振動を嫌
うために低速運転する場合にしか使用することができな
かった機器、例えば検査カメラ等を搬送装置に取り付け
ることができる。
間欠的に回転駆動力を伝達する際に生じる変動トルクを
打ち消す向きの変動トルクを加えて伝達軸に作用するト
ルクの変動を抑えるカムトルク補償装置を設けた場合に
は、伝達軸に加わる変動トルクが打ち消されて伝達軸の
トルク変動が抑えられるので、伝達軸の回転むらやがた
つきが低減されて伝達軸を円滑に回転駆動することがで
き、伝達軸を高速で回転駆動することができる。
た表面検査装置の全体構成を示す正面図である。
る。
一、第二、第三の従動軸 27 カム 27a 傾斜部 27b 平行部 28 カムフォロワ 31 カムトルク補償装置 C 缶胴(被搬送物)
Claims (2)
- 【請求項1】 略平行軸まわりに間欠的に回転される複
数のターレット間で被搬送物の受け渡しを行う搬送装置
であって、 駆動装置と、 該駆動装置の駆動力を受けて前記ターレットの回転軸線
とは略直交する軸まわりに回転駆動される伝達軸と、 それぞれ前記ターレットが略同軸にして設けられて同一
の前記伝達軸を介して前記駆動装置の駆動力を伝達され
る複数の従動軸とを有し、 前記伝達軸の外周において前記各従動軸と対向する位置
には、回転方向に対して傾斜する傾斜部と該傾斜部に連
続し前記回転方向に対して略平行な平行部とを有する同
形のカムが、軸心周りに略等角度おきに複数設けられ、 前記各従動軸の外周には、前記伝達軸のカム間に挟み込
まれた状態でこれらカムによって案内されて周方向の回
転駆動力を受けるカムフォロワが軸心周りに略等角度お
きに複数設けられており、 前記伝達軸における前記カムの配置及び前記各従動軸に
おける前記カムフォロワの配置は、前記各伝達軸のそれ
ぞれにおいて常に少なくとも一つの前記カムフォロワが
前記カム間に挟み込まれているように設定されているこ
とを特徴とする搬送装置。 - 【請求項2】 前記伝達軸から前記従動軸に間欠的に回
転駆動力を伝達する際に生じる変動トルクを打ち消す向
きの変動トルクを前記伝達軸に加えて該伝達軸に作用す
るトルクの変動を抑えるカムトルク補償装置が設けられ
ていることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001189659A JP2003001349A (ja) | 2001-06-22 | 2001-06-22 | 搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001189659A JP2003001349A (ja) | 2001-06-22 | 2001-06-22 | 搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003001349A true JP2003001349A (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=19028549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001189659A Pending JP2003001349A (ja) | 2001-06-22 | 2001-06-22 | 搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003001349A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014218340A (ja) * | 2013-05-09 | 2014-11-20 | 三菱マテリアルテクノ株式会社 | 缶搬送装置 |
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2001
- 2001-06-22 JP JP2001189659A patent/JP2003001349A/ja active Pending
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