JP2003001140A - 廃ｆｒｐ粉末の製造方法 - Google Patents
廃ｆｒｐ粉末の製造方法Info
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- JP2003001140A JP2003001140A JP2001183680A JP2001183680A JP2003001140A JP 2003001140 A JP2003001140 A JP 2003001140A JP 2001183680 A JP2001183680 A JP 2001183680A JP 2001183680 A JP2001183680 A JP 2001183680A JP 2003001140 A JP2003001140 A JP 2003001140A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 廃ＦＲＰ粉末を安価かつ安全に製造するこ
と。 【解決手段】 廃ＦＲＰ浴槽等の廃ＦＲＰ１を破砕機２
によって細片化した後、０．５〜１．５ｍｍの篩目を有
する振動篩機３に供給し、破砕物から破砕粉末Ａを除去
回収し、この後、破砕物を粉砕機４によって粉砕するよ
うにした。
と。 【解決手段】 廃ＦＲＰ浴槽等の廃ＦＲＰ１を破砕機２
によって細片化した後、０．５〜１．５ｍｍの篩目を有
する振動篩機３に供給し、破砕物から破砕粉末Ａを除去
回収し、この後、破砕物を粉砕機４によって粉砕するよ
うにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃ＦＲＰ（廃ガ
ラス繊維強化プラスチック）をリサイクルするために、
廃ＦＲＰ粉末を安価かつ安全に製造する方法に関する。
ラス繊維強化プラスチック）をリサイクルするために、
廃ＦＲＰ粉末を安価かつ安全に製造する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＦＲＰ（ガラス繊維強化プラスチック）
は、浴槽や船体等に広く使用されていおり、特に、ＦＲ
Ｐ浴槽は、高度成長期に大量に生産されており、今後、
建替え需要の増加や浴室リフォーム等により、大量の廃
ＦＲＰが発生することが予想され、廃ＦＲＰのリサイク
ルが問題になりつつある。
は、浴槽や船体等に広く使用されていおり、特に、ＦＲ
Ｐ浴槽は、高度成長期に大量に生産されており、今後、
建替え需要の増加や浴室リフォーム等により、大量の廃
ＦＲＰが発生することが予想され、廃ＦＲＰのリサイク
ルが問題になりつつある。
【０００３】ＦＲＰは、ガラス繊維と不飽和ポリエステ
ル樹脂を主材料にして、増量材として炭酸カルシウムを
加えたものが一般的であり、リサイクルが困難な材料と
されている。
ル樹脂を主材料にして、増量材として炭酸カルシウムを
加えたものが一般的であり、リサイクルが困難な材料と
されている。
【０００４】従来、廃ＦＲＰのリサイクル手段として
は、熱分解してポリエステル樹脂を回収するケミカルリ
サイクル方法、微粉砕化して、ＦＲＰ材料の増量材とし
て利用するマテリアルリサイクル方法、セメントキルン
の原燃料として利用し、炭酸カルシウム成分をセメント
原料、ガラス繊維成分を硅砂原料、ポリエステル樹脂成
分を燃料として使用するサーマルリサイクル方法等が考
えられている。
は、熱分解してポリエステル樹脂を回収するケミカルリ
サイクル方法、微粉砕化して、ＦＲＰ材料の増量材とし
て利用するマテリアルリサイクル方法、セメントキルン
の原燃料として利用し、炭酸カルシウム成分をセメント
原料、ガラス繊維成分を硅砂原料、ポリエステル樹脂成
分を燃料として使用するサーマルリサイクル方法等が考
えられている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】これら従来のリサイク
ル方法では、廃ＦＲＰを破砕機によって細片化した後、
細片を粉砕機によって均一に各目的のサイズまで粉砕す
る必要がある。
ル方法では、廃ＦＲＰを破砕機によって細片化した後、
細片を粉砕機によって均一に各目的のサイズまで粉砕す
る必要がある。
【０００６】ところが、廃ＦＲＰを粉砕する場合、廃Ｆ
ＲＰに含まれるガラス繊維により、微粉砕機の刃がすぐ
に摩耗するという問題がある。また、微粉にするまでの
エネルギーコストが高い。
ＲＰに含まれるガラス繊維により、微粉砕機の刃がすぐ
に摩耗するという問題がある。また、微粉にするまでの
エネルギーコストが高い。
【０００７】したがって、従来の廃ＦＲＰの粉末は、例
えば、ＦＲＰ材料として再利用しようとしても、製品単
価が炭酸カルシウムの５倍以上にもなるため、コスト的
に炭酸カルシウムの代替として実用化することは困難で
あった。
えば、ＦＲＰ材料として再利用しようとしても、製品単
価が炭酸カルシウムの５倍以上にもなるため、コスト的
に炭酸カルシウムの代替として実用化することは困難で
あった。
【０００８】また、廃ＦＲＰを破砕機によって細片化し
た後、衝撃式粉砕機（商品名：ウルトラローター 独エ
ッカリン社製）を使用して微粉化する場合、粉塵爆発が
発生する恐れがあった。
た後、衝撃式粉砕機（商品名：ウルトラローター 独エ
ッカリン社製）を使用して微粉化する場合、粉塵爆発が
発生する恐れがあった。
【０００９】そこで、この発明は、廃ＦＲＰ粉末を安価
かつ安全に製造する方法を提供しようとするものであ
る。
かつ安全に製造する方法を提供しようとするものであ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、廃ＦＲＰを破砕機によって細片化し
た後、細片を粉砕機によって粉砕する廃ＦＲＰ粉末の製
造方法において、粉砕機によって細片を粉砕する前に、
０．５〜１．５ｍｍの篩いによって破砕物から破砕粉末
を除去回収するようにしたものである。
を解決するために、廃ＦＲＰを破砕機によって細片化し
た後、細片を粉砕機によって粉砕する廃ＦＲＰ粉末の製
造方法において、粉砕機によって細片を粉砕する前に、
０．５〜１．５ｍｍの篩いによって破砕物から破砕粉末
を除去回収するようにしたものである。
【００１１】廃ＦＲＰを破砕機で破砕した場合、割れに
よって大きな破砕物と共に、０．５〜１．５ｍｍの篩を
通過する小さな破砕物粉末が通常約４割程度生じる。
よって大きな破砕物と共に、０．５〜１．５ｍｍの篩を
通過する小さな破砕物粉末が通常約４割程度生じる。
【００１２】したがって、この破砕物粉末を除去するこ
とにより、粉砕機によって粉砕する廃ＦＲＰの処理量が
減るので、廃ＦＲＰのリサイクルコストを大幅に削減す
ることができる。
とにより、粉砕機によって粉砕する廃ＦＲＰの処理量が
減るので、廃ＦＲＰのリサイクルコストを大幅に削減す
ることができる。
【００１３】また、粉砕機によって粉砕する前に、小さ
な破砕物粉末を除去することにより、粉塵爆発の危険性
を大幅に回避することができる。
な破砕物粉末を除去することにより、粉塵爆発の危険性
を大幅に回避することができる。
【００１４】さらに、０．５〜１．５ｍｍの篩いにより
回収除去した破砕物粉末は、廃ＦＲＰをいわゆる叩き割
った際に生じるものであり、小さくてもガラス繊維はス
トランドのまま残り、モノフィラメントにはなっていな
い。したがって、廃ＦＲＰ破砕物粉末は、ガラス繊維が
ストランドの状態で残っているため、増量材としてＦＲ
Ｐ材料に混合すると、ＦＲＰの強度が向上するので、有
効的な再利用が可能となる。
回収除去した破砕物粉末は、廃ＦＲＰをいわゆる叩き割
った際に生じるものであり、小さくてもガラス繊維はス
トランドのまま残り、モノフィラメントにはなっていな
い。したがって、廃ＦＲＰ破砕物粉末は、ガラス繊維が
ストランドの状態で残っているため、増量材としてＦＲ
Ｐ材料に混合すると、ＦＲＰの強度が向上するので、有
効的な再利用が可能となる。
【００１５】
【発明の実施の形態】この発明に係る廃ＦＲＰの粉末化
方法では、まず、図１に示すように、廃ＦＲＰ浴槽等の
廃ＦＲＰ１を一軸破砕機等の破砕機２によって細片化し
た後、０．５〜１．５ｍｍの篩目を有する振動篩機３に
供給し、破砕物から破砕粉末Ａを除去回収する。
方法では、まず、図１に示すように、廃ＦＲＰ浴槽等の
廃ＦＲＰ１を一軸破砕機等の破砕機２によって細片化し
た後、０．５〜１．５ｍｍの篩目を有する振動篩機３に
供給し、破砕物から破砕粉末Ａを除去回収する。
【００１６】この後、破砕粉末Ａを除去した破砕物中に
含まれる磁性物を磁選機５によって除去した後、ジェッ
ト気流粉砕機等の粉砕機４によって粉砕する。そして、
粉砕物を３段式の振動篩機６にかけ、粒度により粉末
Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅに分別する。
含まれる磁性物を磁選機５によって除去した後、ジェッ
ト気流粉砕機等の粉砕機４によって粉砕する。そして、
粉砕物を３段式の振動篩機６にかけ、粒度により粉末
Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅに分別する。
【００１７】（実験例）廃ＦＲＰ１００ｋｇを、破砕機
によって破砕後、粉砕機によって細片を粉砕する前に、
１ｍｍの篩いによって破砕粉末を除去回収してからジェ
ット気流粉砕機を使用して、１ｍｍアンダーの廃ＦＲＰ
粉末を製造した場合と、破砕粉末を除去しないで、全量
をジェット気流粉砕機に供給して１ｍｍアンダーの廃Ｆ
ＲＰ粉末を製造した場合の製造コストを比較すると、前
者の製造コストは後者の製造コストの約３分の１であっ
た。
によって破砕後、粉砕機によって細片を粉砕する前に、
１ｍｍの篩いによって破砕粉末を除去回収してからジェ
ット気流粉砕機を使用して、１ｍｍアンダーの廃ＦＲＰ
粉末を製造した場合と、破砕粉末を除去しないで、全量
をジェット気流粉砕機に供給して１ｍｍアンダーの廃Ｆ
ＲＰ粉末を製造した場合の製造コストを比較すると、前
者の製造コストは後者の製造コストの約３分の１であっ
た。
【００１８】また、破砕機によって破砕後、１ｍｍの篩
いによって回収した破砕粉末Ａを増量材としてＦＲＰを
製作したところ、表１の通り、破砕粉末Ａを使用しない
ものよりも、強度が向上することが確認できた。
いによって回収した破砕粉末Ａを増量材としてＦＲＰを
製作したところ、表１の通り、破砕粉末Ａを使用しない
ものよりも、強度が向上することが確認できた。
【００１９】
【表１】
【００２０】また、各実施例並びに比較例のＦＲＰ試験
片の作成方法及び強度試験方法は、ＪＩＳ Ｋ６９１１
の「熱硬化性プラスチック一般試験法」に準拠して行っ
た。
片の作成方法及び強度試験方法は、ＪＩＳ Ｋ６９１１
の「熱硬化性プラスチック一般試験法」に準拠して行っ
た。
【００２１】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、廃Ｆ
ＲＰ破砕粉末を安価かつ安全に製造することができる。
ＲＰ破砕粉末を安価かつ安全に製造することができる。
【図1】この発明に係る廃ＦＲＰ粉末の製造工程を示す
概略図
概略図
１ 廃ＦＲＰ
２ 破砕機
３ 振動篩機
４ 粉砕機
５ 磁選機
６ 振動篩機
Ａ〜Ｄ 廃ＦＲＰ粉末
Claims (2)
- 【請求項１】 廃ＦＲＰを破砕機によって細片化した
後、細片を粉砕機によって粉砕する廃ＦＲＰ粉末の製造
方法において、粉砕機によって細片を粉砕する前に、
０．５〜１．５ｍｍの篩いによって破砕物から破砕粉末
を除去回収することを特徴とする廃ＦＲＰの粉末化方
法。 - 【請求項２】 上記破砕機として、一軸破砕機を使用す
る請求項１記載の廃ＦＲＰ粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001183680A JP2003001140A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 廃ｆｒｐ粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001183680A JP2003001140A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 廃ｆｒｐ粉末の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003001140A true JP2003001140A (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=19023591
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001183680A Pending JP2003001140A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 廃ｆｒｐ粉末の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003001140A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101486982B1 (ko) * | 2012-10-16 | 2015-01-29 | 한라대학교산학협력단 | 불소 수지 스크랩의 파쇄장치 |
| CN107282254A (zh) * | 2017-06-02 | 2017-10-24 | 吉林重通成飞新材料股份公司 | 风电叶片材料破碎分离生产线 |
| CN114058160A (zh) * | 2021-11-01 | 2022-02-18 | 苏州聚冠复合材料有限公司 | 高密度降噪防火墙用复合型热塑性材料及加工方法 |
| CN115447028A (zh) * | 2022-11-14 | 2022-12-09 | 国能龙源环保有限公司 | 一种富集废弃风电叶片中玻璃纤维的方法 |
-
2001
- 2001-06-18 JP JP2001183680A patent/JP2003001140A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101486982B1 (ko) * | 2012-10-16 | 2015-01-29 | 한라대학교산학협력단 | 불소 수지 스크랩의 파쇄장치 |
| CN107282254A (zh) * | 2017-06-02 | 2017-10-24 | 吉林重通成飞新材料股份公司 | 风电叶片材料破碎分离生产线 |
| CN114058160A (zh) * | 2021-11-01 | 2022-02-18 | 苏州聚冠复合材料有限公司 | 高密度降噪防火墙用复合型热塑性材料及加工方法 |
| CN115447028A (zh) * | 2022-11-14 | 2022-12-09 | 国能龙源环保有限公司 | 一种富集废弃风电叶片中玻璃纤维的方法 |
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