JP2000143310A - セメントモルタル及びその製造方法 - Google Patents

セメントモルタル及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000143310A
JP2000143310A JP33018298A JP33018298A JP2000143310A JP 2000143310 A JP2000143310 A JP 2000143310A JP 33018298 A JP33018298 A JP 33018298A JP 33018298 A JP33018298 A JP 33018298A JP 2000143310 A JP2000143310 A JP 2000143310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frp
crushed
cement
cement mortar
crusher
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33018298A
Other languages
English (en)
Inventor
Morihiro Hoshino
守宏 星野
Sumihisa Ugawa
純久 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP33018298A priority Critical patent/JP2000143310A/ja
Publication of JP2000143310A publication Critical patent/JP2000143310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B18/00Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B18/04Waste materials; Refuse
    • C04B18/18Waste materials; Refuse organic
    • C04B18/20Waste materials; Refuse organic from macromolecular compounds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セメントペースト中に均一に分散することが
でき、かつ、得られるセメントモルタルの強度を向上さ
せるFRPの破砕物を得ようとするものである。 【解決手段】 破砕機によって細裂された繊維強化プラ
スチック破砕物に、骨材、セメント及び水を混練する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、繊維強化プラス
チック(以下、「FRP」と略する。)の破砕物を用い
たセメントモルタル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、環境保全の観点からプラスチック
廃材のリサイクルの検討が行われている。リサイクルの
方法としては、焼却することにより熱としてエネルギー
を回収する方法、材料をそのまま回収して利用する方
法、化学的に分解してプラスチック原料を回収する方法
が知られている。
【0003】FRP製品についても同様に検討されてい
るが、FRPは不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹
脂とガラス繊維等の繊維とを組み合わせたものであるた
め、焼却しても焼却残留物が多量に生じ、これらの廃棄
が問題となる。また、化学的に分解するとき、高温分解
が必要となるため、エネルギー的にも、装置の保安上の
観点からも好ましくない場合がある。このため、FRP
製品は、そのまま回収して利用することが考えられる
が、FRPの各成分の分離が容易でない。したがって、
FRPを各成分に分離せず、そのまま微粉砕することに
より、各種プラスチック製品、建築資材等の添加剤とし
て使用することが検討されている。
【0004】FRP微粉砕物の建設資材、特に、セメン
トモルタルやコンクリートへの利用については、特開平
6−157108号公報や特開平6−321650号公
報に、FRP微粉砕物を添加したセメントモルタルやコ
ンクリートが開示されている。
【0005】このとき使用されるFRP微粉砕物は、特
公平8−17956号公報に記載されているように、ダ
イヤモンド研削砥石を用いて切削、微粉砕することによ
り得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
ダイヤモンド研削砥石を用いる場合は、FRPの微粉砕
物が得られるものの、その製造には長時間を要するた
め、効率的でない。また、得られる微粉砕物は球状の粒
子の集合体であるため、セメントと水との混練物である
セメントペーストに添加した場合、セメントペーストと
の絡み合いが少なく、密着性が小さい。このため、得ら
れるセメントモルタルの強度の低下の原因となりやす
い。
【0007】また、得られるFRP微粉砕物は微粒子で
あるため、粉塵を発生させやすく、取扱環境が悪化する
おそれがある。さらに、FRP微粉砕物を直接、セメン
トペーストに添加した場合、FRP微粉砕物はセメント
ペーストとなじみにくいため、すなわち、FRP微粉砕
物はセメントペーストに対して濡れが悪いため、FRP
微粉砕物がセメントペースト中に均一に分散しにくく、
不均一の二次粒子、いわゆる「ままこ」が生じやすく、
均一な分散物が得られない。このため、このスラリーを
使用して成形しても、得られるセメントモルタルからな
る成形体の強度にムラが生じやすく、成形体の機械的強
度が発現しない。また、この成形体にプレス成形を行っ
た場合にスプリングバックを生じる場合がある。
【0008】そこで、この発明は、セメントペースト中
に均一に分散することができ、かつ、得られるセメント
モルタルの強度を向上させるFRPの破砕物を得ようと
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、大部分がフ
レーク状の繊維強化プラスチック破砕物に、骨材、セメ
ント及び水を混練することにより、上記の課題を解決し
たものである。
【0010】微粉砕処理を行わず、フレーク状の繊維強
化プラスチック破砕物を使用するので、この破砕物はあ
る程度の大きさを有し、セメントペーストとなじみやす
く、均一に分散しやすい。このため、得られるセメント
モルタルからなる成形体の強度は均一になりやすい。
【0011】また、フレーク状の繊維強化プラスチック
破砕物は、その表面が大小様々の凹部、凸部、起毛部
等、セメントペーストと絡みやすい部位を有するので、
セメントペーストとの密着性が向上し、得られるセメン
トモルタルの強度が維持され、又は向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。
【0013】この発明にかかるセメントモルタルは、大
部分がフレーク状の繊維強化プラスチック破砕物(以
下、「FRP破砕物」と略する。)に、骨材、セメント
及び水を混練したものである。
【0014】上記のフレーク状のFRP破砕物は、FR
P成形体を上記破砕機によって細裂、すなわち、細かく
裂断や剪断することにより得られる。このFRP破砕物
1は、図1に示すように、フレーク状の形状を有する。
フレーク状とは、薄片状をいい、具体的には、切片状、
鱗片状、繊維状、おが屑状、鋸刃状、網目状等の、主と
して1次元又は2次元に広がった形状が含まれる。ま
た、フレーク状のFRP破砕物1は、図1に示すよう
に、その表面に大小様々の凹凸部を有すると共に、起毛
部2等を有する。このため、セメントと水との混練物で
あるセメントペーストに混練するとき、セメントペース
トとの絡み合いが生じ、密着性が向上する。このため、
得られるセメントモルタルの強度が維持され、又は向上
する。
【0015】フレーク状FRP破砕物の大きさは、網目
が2mmの篩上に残ることのできるもの、すなわち、上
記FRP破砕物の最大長さ(図1のX)が2mm以上で
あるものがよい。2mm未満の場合は、上記のセメント
ペーストと混練するとき、均一に分散しにくくなり、場
合によっては、「ままこ」が生じる場合があるからであ
る。さらに、セメントペーストとFRP破砕物の密着性
が低下し、セメントモルタルとしての強度が低下する場
合が生じるからである。また、Xの上限は、特に限定さ
れないが、このフレーク状FRP破砕物を用いたセメン
トモルタルを用いて所定製品を製造する際の、その製品
の最小外径寸法とするのがよい。
【0016】また、フレーク状FRP破砕物の大きさ
は、網目が8mmの篩を通過することができるもの、言
い換えれば、上記FRP破砕物の長手方向、すなわち、
上記FRP破砕物のXの方向と直角方向の外径の最大値
(図1のY)が8mm以下のものがよい。8mmを越え
ると、これを用いたセメントモルタル製品に、FRP破
砕物の形状が見えて好ましくないからである。さらに、
セメントモルタル製品において、FRP破砕物とセメン
トペーストとの界面で、剥離を生じる場合があるからで
ある。
【0017】上記X及びYの比であるY/Xは、1/1
00〜1がよい。XはFRP破砕物の最大長であるか
ら、Y/Xが1を超える場合はありえない。また、Y/
Xが1/100未満であってもよいが、この場合は、X
が2mm未満となる場合が多く、好ましくない場合が生
じる。
【0018】上記フレーク状FRP破砕物が大部分のF
RP破砕物に、骨材、セメント、水等が加えられ、混練
される。上記の大部分とあるのは、フレーク状でないF
RP破砕物、例えば、球状等粒状のFRP破砕物が、最
終的に得られるセメントモルタル製品の品質に影響を与
えない程度であれば、加えてもよいことを示す。
【0019】上記骨材とは、セメントモルタルを構成す
る主成分であり、砂等があげられる。また、セメントと
しては、特に限定されないが、ポルトランドセメント等
があげられる。
【0020】上記FRP破砕物は、上記骨材の代替とし
て使用することができる。その使用量は、上記FRP破
砕物と骨材の合計量に対するFRPの含有割合を15重
量%以下とすることがよく、12重量%以下とするのが
好ましく、7重量%以下とするのがより好ましい。15
重量%を超えると、得られるセメントモルタル製品の強
度が低下する場合が生じる。これに対し、15重量%以
下とすると得られるセメントモルタル製品の強度は維持
される。さらに、12重量%以下とすると得られるセメ
ントモルタル製品の強度の向上が見られ、7重量%以下
とすると得られるセメントモルタル製品の強度の向上が
顕著に見られる。また、上記FRP破砕物と骨材の合計
量に対するFRPの含有割合の下限は、得られるセメン
トモルタル製品の軽量化の観点、及び、原料のFRP成
形体が廃棄物を使用する場合には、リサイクル効率の観
点から、1重量%程度とするのがよい。
【0021】また、セメントモルタル中の骨材及びFR
P破砕物の合計量は、セメント100重量部に対し、5
0〜300重量部混練されるのがよく、150〜270
重量部混練されるのが好ましい。また、使用される水の
量は、セメント100重量部に対し、20〜100重量
部使用されるのがよく、30〜50重量部使用されるの
が好ましい。
【0022】上記フレーク状FRP破砕物は、破砕刃を
有する破砕機を用いることにより、又は、破砕刃を有す
る破砕機及び打撃ロータを有する破砕機とを組み合わせ
て用いることにより、FRP成形体を裂断又は剪断する
ことによって製造することができる。
【0023】破砕刃を有する破砕機は、互いに近接した
少なくとも2つの刃、例えば、2枚刃、3枚刃等を有
し、これらの刃によってFRP成形体を裂断又は剪断す
るものである。裂断されるか剪断されるかは、回転刃と
固定刃とのクリアランスの大きさによって決まる。この
破砕刃を有する破砕機の例としては、破砕刃として、1
枚の回転刃と1枚の固定刃を有する一軸破砕機があげら
れる。また、打撃ロータを有する破砕機は、打撃ロータ
によって、FRP成形体又はFRP破砕物を叩くことに
よって破砕するものである。
【0024】上記の破砕刃を有する破砕機によって裂断
又は剪断されたFRP破砕物は、例えば、図5又は図6
に示すようなフレーク状となるので、そのまま、フレー
ク状FRP破砕物としてセメントモルタル製造に使用で
きる。また、必要に応じて、上記の打撃ロータを有する
破砕機によって叩くことにより、FRP破砕物を所定大
きさにすることができる。
【0025】次に、一軸破砕機を用いて、上記フレーク
状のFRP破砕物を製造する方法について説明する。
【0026】一軸破砕機3は、図2及び図3に示すよう
に、FRP成形体を投入する供給ホッパ4、投入された
FRP成形体を支持する台板5、台板5上のFRP成形
体を押し込む押込プッシャ6、押込プッシャ6により押
し込まれたFRP成形体を破砕するための回転刃7を取
り付けた回転ロータ8、固定刃9、破砕されたFRP成
形体のうち、所定の大きさの網目を有するスクリーン1
1、及びスクリーン11を通過したFRP破砕物を排出
するスクリューコンベア12からなる。
【0027】上記押込プッシャ6は、油圧シリンダ13
により往復動が自在であり、台板5上のFRP成形体を
回転ロータ8に向かって押し込むことができる。回転ロ
ータ8は、モータ14によって回転する。この回転ロー
タ8は、図4に示すように、その外周にV字状の溝を所
定のピッチで平行に設けられる。このV字状の溝には、
複数個の四辺形の回転刃7が取付座を介してネジ止めさ
れて取り付けられる。この回転刃7は、隣り合うV字溝
に設けられているもの同士がその頂点を連ねるとジグザ
グ状になるようにそれぞれ配置される。また、固定刃9
は、回転刃7と一定のクリアランスを保つように、回転
刃7の形状と配置にあわせてジグザグ状の形状を有す
る。
【0028】上記の回転刃7と固定刃9は、回転刃7が
固定刃9に最も近づいたとき、所定のクリアランスを持
って近接するように取り付けられる。このため、回転ロ
ータ8が回転すると、FRP成形体は、その回転にした
がって固定刃9の方に移動する。そして、回転刃7が回
転して固定刃9に近づくと、この2つの破砕刃によって
FRP成形体は、裂断又は剪断される。このようにし
て、フレーク状のFRP破砕物が得られる。
【0029】FRP破砕物が上記の方法によりフレーク
状となるのは、FRPが構成成分としてガラス繊維を有
するので、主にこのガラス繊維と平行に裂断や剪断され
るからであり、また、ガラス繊維が積層された構造を有
する場合は、ガラス繊維と平行に裂断又は剪断されるか
らである。したがって、得られるFRP破砕物は、球状
等の粒状とはならない。さらに、ダイヤモンド研削砥石
を用いる場合のように摩耗せず、裂断や剪断をするのみ
なので、上記の凹凸部や起毛部等が残存する。
【0030】上記フレーク状のFRP破砕物は、回転刃
7の下方に設けられるスクリーン11によって、篩にか
けられる。このスクリーン11の網目は、特に限定され
ないが、上述したFRP破砕物を得るためには、網目の
径が4mm〜8mmのものが好ましい。このスクリーン
11の目を通ったFRP破砕物は、スクリューコンベア
12より排出される。また、スクリーン11の目を通ら
なかったFRP破砕物は、台板5上に戻され、再び、裂
断又は剪断にかけられる。
【0031】なお、回転ロータ8を中心に固定刃9と反
対側の位置にも固定刃15が設けられ、ここでも、FR
P成形体の裂断又は剪断が行われる。
【0032】このようにして得られた所定大きさのフレ
ーク状FRP破砕物に、上述の割合で骨材、セメント及
び水を混練することにより、セメントモルタルを製造す
ることができる。このとき、得られるセメントモルタル
の強度等に影響を与えない範囲内で、減水剤等の他の添
加物を加えることができる。
【0033】この発明に供与されるFRP成形体は、特
に限定されないが、使用済みのFRP成形体廃棄物を用
いれば、FRPをリサイクルすることができ良好であ
る。FRP成形体廃棄物の例としては、FRP製の廃
船、使用済みのFRP製浴槽等があげられる。
【0034】また、この発明により製造されるセメント
モルタルは、各種プラスチック製品、洋瓦や屋根材等の
建築材料に使用することができる。
【0035】
【実施例】以下、この発明について、実施例を用いて説
明する。
【0036】〔フレーク状FRP破砕物の製造〕FRP
製の浴槽を、図2に示すような一軸破砕機3(一軸シュ
レッダ、(株)クボタ製:マスチフ)にかけ、裂断し
た。スクリーン11の網目は4mmのものと8mmのも
のを使用した。
【0037】スクリーン11の網目として4mmのもの
を使用したときに得られたFRP破砕物の写真を図5
に、スクリーン11の網目として8mmのものを使用し
たときに得られたFRP破砕物の写真を図6に示す。
【0038】いずれの場合も、フレーク状のものが得ら
れることが明らかとなった。
【0039】〔ダイヤモンド研削砥石によるFRP微粉
砕粒子の製造〕FRP製の浴槽を、任意の方法で所定大
きさに破砕した後、特公平8−17956号公報に記載
の方法に準じて、ダイヤモンド研削砥石を用いて微粉砕
した。すなわち、ホイール周面にダイヤモンド研削砥石
を設け、上記ホイールを回転させながら、FRP破砕物
をこのホイール外周面に押しつけることによってFRP
微粉砕粒子を製造した。
【0040】この方法で得られたFRP微粉砕粒子は、
平均粒径10〜20μmの球状であった。
【0041】〔セメントモルタルの製造〕 (実施例1)アイリッヒ混練機にポルトランドセメント
1750重量部、骨材として径が2〜3mmの砂(野洲
川岸より採取)2030重量部、径が1mm以下の砂
(琵琶湖岸より採取)2030重量部、上記のフレーク
状FRP粉砕物(網目4mmのスクリーンを使用したも
の)220重量部を入れて2分間攪拌した。次いで、水
700重量部、及び減水剤22重量部を入れて2分間攪
拌し、混練物を得た。
【0042】この混練物を所定の金型に入れてゲージ圧
40kg/cm2 、10秒間加圧し、重量1000gの
テストピースを成形した。これを下記の方法で所定時間
養生し、下記の方法で曲げ強度を測定した。その結果を
表1に示す。
【0043】養生方法 上記の成形されたテストピースを60℃、湿度90%の
条件下で1日間養生した。そして、続いて常温下で2〜
4週間養生した。
【0044】曲げ強度の測定 所定時間養生したテストピースを曲げ強度の測定に供与
した。測定方法は、テストピースの両端部を支持し、中
央部に力を加え、テストピースが破壊される破壊荷重を
曲げ強度(kg)とした。
【0045】(実施例2)骨材として実施例1に記載の
径が2〜3mmの砂を1920重量部、径が1mm以下
の砂1920重量部を使用し、フレーク状FRP粉砕物
(網目4mmのスクリーンを使用したもの)440重量
部を入れて、実施例1と同様にしてテストピースを成形
し、曲げ強度を測定した。その結果を表1に示す。
【0046】(比較例1)骨材として実施例1に記載の
径が2〜3mmの砂を2140重量部、径が1mm以下
の砂2140重量部を使用し、フレーク状FRP粉砕物
を添加しなかった以外は、実施例1と同様にしてテスト
ピースを成形し、曲げ強度を測定した。その結果を表1
に示す。
【0047】(比較例2)フレーク状FRP粉砕物のか
わりに、上記のダイヤモンド研削砥石により製造したF
RP微粉砕粒子(平均粒径15μm)を用いた以外は、
実施例1と同様にしてテストピースを成形し、曲げ強度
を測定した。その結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、微粉砕処理を行わ
ず、数mm程度の大きさのフレーク状の繊維強化プラス
チック破砕物を使用するので、この破砕物は、セメント
ペーストとなじみやすく、短時間で均一に分散しやす
い。このため、得られるセメントモルタルからなる成形
体の強度は均一になりやすい。
【0050】また、フレーク状の繊維強化プラスチック
破砕物は、その表面が大小様々の凹部、凸部、起毛部
等、セメントペーストと絡みやすい部位を有するので、
セメントペーストとの密着性が向上し、得られるセメン
トモルタルの強度が維持され、又は向上する。
【0051】さらに、フレーク状の繊維強化プラスチッ
ク破砕物は、骨材として通常使用される砂の代替として
使用できるので、得られるセメントモルタル製品の強度
を維持又は向上させるに加えて、製品の軽量化を図るこ
とができる。
【0052】さらにまた、フレーク状の繊維強化プラス
チック破砕物の原料となる繊維強化プラスチック成形体
として使用済みの廃棄物を用いれば、繊維強化プラスチ
ックのリサイクルを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フレーク状FRP破砕物の例を示す模式図
【図2】一軸破砕機の例を示す一部切欠図
【図3】図2のA−A断面図
【図4】図3の回転ロータの部分を示す拡大図
【図5】一軸破砕機で得られたフレーク状FRP破砕物
の写真のコピー(使用スクリーン:4mm)
【図6】一軸破砕機で得られたフレーク状FRP破砕物
の写真のコピー(使用スクリーン:8mm)
【符号の説明】
1 FRP破砕物 2 起毛部 3 一軸破砕機 4 供給ホッパ 5 台板 6 押込プッシャ 7 回転刃 8 回転ロータ 9 固定刃 11 スクリーン 12 スクリューコンベア 13 油圧シリンダ 14 モータ 15 固定刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA07 BA02 CA04 CA14 CA15 CB12 CC03 CC11 CC13 DA03 DA10 4G012 PA04 PA32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大部分がフレーク状の繊維強化プラスチ
    ック破砕物に、骨材、セメント及び水を混練してなるセ
    メントモルタル。
  2. 【請求項2】 上記繊維強化プラスチック破砕物と上記
    骨材の合計量に対する繊維強化プラスチック破砕物の含
    有割合が、15重量%以下である請求項1に記載のセメ
    ントモルタル。
  3. 【請求項3】 繊維強化プラスチック成形体を、互いに
    近接した少なくとも2つの破砕刃を有する破砕機によっ
    て裂断又は剪断することによりフレーク状とし、このフ
    レーク状の繊維強化プラスチック破砕物に骨材、セメン
    ト及び水を混練するセメントモルタルの製造方法。
JP33018298A 1998-11-04 1998-11-04 セメントモルタル及びその製造方法 Pending JP2000143310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33018298A JP2000143310A (ja) 1998-11-04 1998-11-04 セメントモルタル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33018298A JP2000143310A (ja) 1998-11-04 1998-11-04 セメントモルタル及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000143310A true JP2000143310A (ja) 2000-05-23

Family

ID=18229752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33018298A Pending JP2000143310A (ja) 1998-11-04 1998-11-04 セメントモルタル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000143310A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356360A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Natsuki Kitao コンクリート二次製品を用いたリサイクルシステム
KR20030029673A (ko) * 2001-10-05 2003-04-16 윤청길 방수용 몰타르
WO2006129352A1 (ja) * 2005-05-31 2006-12-07 Tsuchiya Gumi Co., Ltd. 骨材用粉砕物、セメント系硬化体、セメント系硬化体製法
WO2013064849A2 (en) * 2011-11-02 2013-05-10 Jáger Invest Kereskedelmi, Szolgáltató És Ingatlanhasznosító Kft. Glass fiber reinforced thermoset plastic waste doped concrete composition and process for preparation the same
KR20190037687A (ko) * 2017-09-29 2019-04-08 코오롱플라스틱 주식회사 재생수지를 포함한 섬유보강 콘크리트 조성물
CN110372251A (zh) * 2019-08-30 2019-10-25 陕西龙宾立德新材料科技有限公司 一种抗裂剂及其制备方法和应用
CN114292078A (zh) * 2021-12-15 2022-04-08 重庆重通成飞新材料有限公司 一种搅拌均匀的回用粉末蒸压加气混凝土配方系统

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356360A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Natsuki Kitao コンクリート二次製品を用いたリサイクルシステム
KR20030029673A (ko) * 2001-10-05 2003-04-16 윤청길 방수용 몰타르
WO2006129352A1 (ja) * 2005-05-31 2006-12-07 Tsuchiya Gumi Co., Ltd. 骨材用粉砕物、セメント系硬化体、セメント系硬化体製法
WO2013064849A2 (en) * 2011-11-02 2013-05-10 Jáger Invest Kereskedelmi, Szolgáltató És Ingatlanhasznosító Kft. Glass fiber reinforced thermoset plastic waste doped concrete composition and process for preparation the same
WO2013064849A3 (en) * 2011-11-02 2013-08-22 Jáger Invest Kereskedelmi, Szolgáltató És Ingatlanhasznosító Kft. Glass fiber reinforced thermoset plastic waste doped concrete composition and process for preparation the same
KR20190037687A (ko) * 2017-09-29 2019-04-08 코오롱플라스틱 주식회사 재생수지를 포함한 섬유보강 콘크리트 조성물
KR102432365B1 (ko) * 2017-09-29 2022-08-11 코오롱플라스틱 주식회사 재생수지를 포함한 섬유보강 콘크리트 조성물
CN110372251A (zh) * 2019-08-30 2019-10-25 陕西龙宾立德新材料科技有限公司 一种抗裂剂及其制备方法和应用
CN114292078A (zh) * 2021-12-15 2022-04-08 重庆重通成飞新材料有限公司 一种搅拌均匀的回用粉末蒸压加气混凝土配方系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1572429B1 (en) Pulverization process of a vulcanized rubber material
CN113102461A (zh) 一种废弃风电叶片的处理方法
CN205903961U (zh) 一种二次性矿石破碎机
JP2000143310A (ja) セメントモルタル及びその製造方法
CN215029609U (zh) 一种回收用混凝土粉碎装置
JP2001130944A (ja) 生コンクリート
CN108297313A (zh) 一种滚筒筛式橡胶粉碎装置
CN208757750U (zh) 一种自动化物料粉碎装置
CN101028733B (zh) 树脂塑封料边角废弃物的微粉化及活化方法
KR100917218B1 (ko) 열경화성수지의 분쇄칩을 사용한 성형품 및 그 제조장치와그 제조방법
JP2003342049A (ja) 再生材とその製造方法、およびその再生材を用いた無機質板
KR20000058313A (ko) 폐전주를 처리하여 재생골재를 생산하는 방법 및 상기재생골재를 이용한 콘크리트 제품
JP2003001140A (ja) 廃frp粉末の製造方法
JP3186527B2 (ja) 熱硬化性樹脂成形材料
CN210965338U (zh) 一种混凝土再生骨料生产破碎装置
JP2000053457A (ja) セメントモルタルの製造方法
JP3313211B2 (ja) 溶融スラグ骨材を使用したコンクリート製品の製造方法及び該製造方法によって得られたコンクリート製品
KR100917929B1 (ko) 폐전주 잔골재의 제조 방법
JP2003321261A (ja) Frp再生骨材及び同骨材を用いたセメント系硬化体
CN108421614A (zh) 一种白酒制造用粉碎机
JP3200387B2 (ja) コンクリート用再生骨材の製造方法
CN213762119U (zh) 一种具有粉碎效果的建筑施工用碎料回收装置
JP5068008B2 (ja) 解体コンクリートの全量を再利用したインターロッキングブロック及びその製造方法
CN210053935U (zh) 一种牧草收割粉碎机
JP2001270769A (ja) 路盤材の製造方法