JP2003000851A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2003000851A
JP2003000851A JP2001183829A JP2001183829A JP2003000851A JP 2003000851 A JP2003000851 A JP 2003000851A JP 2001183829 A JP2001183829 A JP 2001183829A JP 2001183829 A JP2001183829 A JP 2001183829A JP 2003000851 A JP2003000851 A JP 2003000851A
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JP2001183829A
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Naohiro Suzuki
直広 鈴木
Hiroshi Kanazawa
広嗣 金沢
Masahiro Mizuno
雅裕 水野
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Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】図柄演出をさらに多様なものとすると共に、常
に遊技者の期待感を維持し得る変化に富んだ構成を提供
する。 【解決手段】図柄表示装置6の表示画面Fに、図柄始動
条件の成立毎に、所定数を限度として、図柄生成行程が
実行される変動図柄表示部X、x1〜x4を順次生成する
と共に、図柄生成行程の停止順序が開始順序に必ずしも
従属しないようにしたから、後発の図柄生成行程が先に
消化される場合を生じて、図柄生成行程の消化進行が円
滑に行われ、始動無効の発生が阻止されて、遊技者の発
射休止によるパチンコ遊技機の稼働率低下を防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図柄表示装置に所
定の当り図柄態様が表示された場合に、遊技者に所定の
利得を供与することとなる特別遊技作動を実行するよう
にしたパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】図柄を変動表示する図柄表示装置と、図
柄始動条件の成立に起因して変動開始から図柄確定に至
る一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段とを備
え、図柄表示装置に図柄生成行程により所定の当り図柄
態様が表示された場合に、遊技者に所定の利得を供与す
ることとなる特別遊技作動を実行するようにしたパチン
コ遊技機は良く知られている。これらには、いわゆる第
1種パチンコ遊技機及び第3種パチンコ遊技機がある。
【0003】ここで、第1種パチンコ遊技機は、図柄を
変動表示する複数の図柄表示部を具備する図柄表示装置
と、開閉片により開閉制御される大入賞口を具備する可
変入賞装置と、さらに遊技盤面に設けられた特別図柄始
動領域への遊技球通過に起因して表示図柄を変動開始
し、停止して図柄確定する図柄制御手段とを備え、図柄
表示装置に所定の当り図柄態様が表示された場合に、可
変入賞装置の大入賞口の開放と、大入賞口の所定制限時
間の経過又は該所定制限時間内での規定個数の入賞満了
による大入賞口の閉鎖とを順次生じてなる開閉ラウンド
を、大入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が通過す
ることを継続条件として、所定制限回数まで繰り返して
なる特別遊技作動を実行するものである。
【0004】また、第3種パチンコ遊技機は、図柄を変
動表示する図柄表示装置と、球通過を検知する図柄始動
領域と、開口を開閉制御してその内部の特別作動領域へ
球通過可能な状態と不可能な状態とに変換する普通電動
役物と、開閉制御される大入賞口と、さらに球通過に伴
って該大入賞口を開放する特定領域への流入制御を行う
役物とを備え、図柄始動領域への遊技球通過に起因し
て、図柄表示装置の図柄を変動させた後に表示するよう
にし、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場
合に、普通電動役物を開放制御し、その特別作動領域へ
の球通過に伴って特別遊技作動が実行され、かつ該特別
遊技作動は、役物が駆動して特定領域への球通過が可能
となり、かつ該球通過ごとに、大入賞口の開放と、閉鎖
とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなるも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のパチンコ遊技機
にあっては、図柄始動領域への遊技球通過に起因して、
表示画面に形成された三つの図柄からなる単一の変動図
柄表示部を変動開始する。ここで、図柄始動領域に遊技
球が連続的に通過した場合には、図柄始動記憶装置によ
り記憶された数だけ消化しつつ連続的に図柄変動するこ
ととなる。このように、図柄始動領域への遊技球通過が
連続的に発生した場合には、その通過数が始動記憶とし
て保持されるものの、図柄変動は、単一の変動図柄表示
部により、順次行われることとなる。このため、従来構
成にあっては、図柄演出の多様性が制限されており、ま
た、先行する二つの図柄が異なって停止した時点で当り
への期待感が喪失し、その後は、図柄確定を待つだけと
なるなど、緊張感の無い冗長な時間が発生せざるを得
ず、遊技の興趣を向上させるために、さらなる工夫が求
められていた。また、この従来の図柄始動記憶装置にあ
っては、図柄変動が満了しない限り、始動記憶は消化さ
れず、このため、記憶数満杯状態での図柄始動領域への
遊技球通過に伴う始動無効球が発生し易く、遊技者に不
利益感をもたらしていた。
【0006】一方、本発明者らはかかる問題を解決する
ために、図柄始動領域への遊技球通過に起因して、所定
の数の範囲で同時に複数の図柄生成行程を実行するよう
にした構成を提案した。かかる構成にあっては、多様な
図柄演出がなされると共に、図柄表示装置の表示画面F
に、複数の図柄生成行程を並行的に実行され、図柄変動
の満了毎に順次始動図柄が消化される構成に比して、始
動記憶の消化が促進されて、始動記憶の無効球の発生が
防止される。ところで、かかる構成にあって、通常の考
えに従えば、各図柄生成行程の停止順序をその始動領域
の通過順序とするということとなるが、このようにした
場合には、特定の図柄生成行程でリーチ作動態様等の通
常の変動時間よりも長い作動が行われると、その変動が
満了しない限り、後発の図柄生成行程は終了することが
できず、高速変動状態を維持しながら待機することとな
る。そして、この結果、各図柄生成行程が最適に消化さ
れず、最大数の図柄生成行程が実行中となり、その後に
始動領域へ遊技球が通過しても、始動無効となってしま
う場合を生ずる。特に、最近はリーチ変動パターンの総
変動時間は、遊技を盛り上げるために、長時間化する傾
向にあり、60秒以上のものもざらにあることから、上
述した問題は頻発することとなる。そして、このような
状態を回避するため、遊技者は図柄生成行程が満了する
まで、発射休止を行うこととなり、その結果、稼働率が
低下してしまう。すなわち、かかる構成は、従来構成に
比して、始動記憶の無効球の防止に優れているものの、
さらなる改良が求められる。本発明は、限られた画面上
で、図柄演出をさらに多様なものとすると共に、常に遊
技者の期待感を維持し得るとともに、始動記憶の消化を
さらに促進し得る構成を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図柄を変動表
示する図柄表示装置と、図柄始動条件の成立に起因して
変動開始から図柄確定に至る一連の図柄生成行程を実行
する図柄制御手段とを備え、図柄表示装置に図柄生成行
程により所定の当り図柄態様が表示された場合に、遊技
者に所定の利得を供与することとなる特別遊技作動を実
行するようにしたパチンコ遊技機において、図柄制御手
段が、図柄表示装置の表示画面に、図柄始動条件の成立
毎に、所定数を限度として、図柄生成行程が実行される
変動図柄表示部を順次生成すると共に、各図柄生成行程
の停止順序が開始順序に必ずしも従属しないようにした
制御内容を備えることを特徴とするものである。ここ
で、各図柄生成行程の停止順序が開始順序に必ずしも従
属しない構成としては、各図柄生成行程の総変動時間が
一定ではなく、図柄始動条件の成立毎に開始し、当該総
変動時間に従って終了するようにしたものが提案され
る。ここで図柄始動条件としては、従前のように、遊技
盤面上に設けられた図柄始動領域への遊技球の通過をあ
げられるが、他の図柄始動条件を設定するようにしても
良い。
【0008】かかる構成にあって、始動球通過ごとに、
表示画面上に変動図柄表示部が順次生成される。この変
動図柄表示部の生成数には限度があり、所定数を越えた
場合には、始動領域を通過しても、変動図柄表示部が生
成されない。このように所定数を限度として生成するこ
とにより、従来構成の始動記憶と同様の作用を奏するも
のであるから、始動記憶数表示装置を要しないこととな
る。さらには、パチンコ遊技機にあっては、作動契機の
成立から図柄確定までの時間について法規上の基準が設
けられているが、始動記憶とする代わりに本願構成によ
る並行変動による表示を開始させれば、各表示領域は作
動契機成立時点から表示が開始されるので、基準が守ら
れていることが目視でも容易に確認ができるという、利
点もある。さらに、かかる構成にあっては、特定の図柄
生成行程でリーチ作動態様等の通常の変動時間よりも長
い作動が行われても、これとは関係なく、他の図柄生成
行程は進行する。この結果、後発の図柄生成行程が先に
消化される場合を生じ、その後の始動領域への遊技球通
過による始動無効の発生が阻止される。
【0009】一方、図柄の確定順序が不定であったとし
ても、リーチ等が出現可能な図柄の確定行程では、遊技
者はこれに集中するようにしたほうが、遊技の散漫化を
阻止できる。そこで、単一の主変動図柄表示部と、図柄
始動条件の成立毎に所定数を限度として生成される副変
動図柄表示部とを備え、主変動図柄表示部でほぼ最先に
確定表示される図柄生成行程が実行され、副主変動図柄
表示部で先行する図柄変動が終了すると、いずれかの副
変動図柄表示部で実行されている図柄生成行程が、主変
動図柄表示部に引き継がれて順次確定表示されるように
図柄制御する構成が提案される。これにより、図柄確定
の佳境に入ると、主変動図柄表示部で表示されることと
なり、遊技者の集中力を損なうことがない。
【0010】この変動図柄表示部としては、図柄自体に
より構成されているものとすることもできる。また、表
示画面上で区画されて、その区画領域内で図柄生成行程
を実行する図柄変動表示領域により構成することもでき
る。
【0011】さらには、図柄制御手段が、複数の変動図
柄表示部が、相互にずれながら積層状に表示されると共
に、先に図柄確定する変動図柄表示部を表出するため
に、それよりも上層の、後から図柄確定する変動図柄表
示部に退避動作を実行させるようにした図柄制御内容を
備える構成とすることができる。かかる構成にあって
は、積層態様であるから、複数の変動図柄表示部があっ
ても、表示画面上で場所をとらない。また、上述の退避
動作として巻き上げ動作などがある。
【0012】上述の各構成にあって、各図柄生成行程の
確定順序は一律ではない。このため、新たに発生する図
柄生成行程の表示位置も一律ではなくなる。そこで、順
次生成される変動図柄表示部の表示位置は所定の優先順
序に従って決定されるようにしても良い。例えば、空い
ている生成位置のうち、先頭から順に定めるなどが提案
され、これにより、遊技者は、その優先順序を経験的に
知得することにより、混乱なく、図柄生成の進行度合い
を知ることができる。尚、空いている生成位置のうち、
ランダムに出現位置を選ぶようにしても良い。この場合
には、意外性が生じることによる面白さも期待できる。
【0013】ここで、上述の各構成にあって、特定の条
件が充足されている場合に、図柄始動条件が成立する
と、所定数を限度として、図柄生成行程が実行されるよ
うにしても良い。例えば、通常は、図柄始動領域への遊
技球の通過毎に、単一の変動図柄表示部が実行され、特
定の条件が充足されると、図柄始動領域への遊技球の通
過毎に、複数の変動図柄表示部が並行して表示実行され
るようにしても良い。この特定の条件としては、高確率
時時を条件とするなどしてもよく、このように高確率時
と組み合わせれば、従来よりさらに短時間で次の大当り
が得られるようになる。または、特定の通常図柄での大
当り終了後の低確率時を条件とする場合には、不利益な
遊技状態をある程度は短時間に大当りの得やすい状態に
変換できるので、落胆する気持ちを救済することもでき
る。同様に、極めて大当たりとなる可能性の高い特定の
スペシャルリーチの結果がハズレとなった場合の救済処
置として、所定回数の始動領域通過(所定回の始動条件
成立)に対しては追い越し型の並行変動を設定するよう
にしてもよい。さらには、大当り中にも、図柄変動を有
効とし、かつこの大当り中を条件として、並行変動が実
行される構成としても良い。このように、種々の開始条
件を付加することにより、多様な遊技形態を実現でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】いわゆる第1種パチンコ遊技機に
本発明を適用した一実施例を説明する。図1はパチンコ
遊技機の遊技盤1の正面図である。また図2は、遊技盤
1の内側レール内の中央に配設されたセンターケース4
の正面図である。ここでセンターケース4内には液晶表
示器、CRT表示器、またはドットマトリックス等から
なる特別図柄表示装置6が設けられる。この特別図柄表
示装置6の表示画面Fには三つの特別図柄A,B,Cで
構成される変動図柄表示部x1〜x4が複数表示される。
この特別図柄A,B,Cは、「1」〜「8」の8の数字
からなる図柄が表示される。
【0015】センターケース4の上部には四個のパイロ
ットランプからなる変動数表示装置8が設けられる。こ
の変動数表示装置8は、特別図柄表示装置6の表示画面
上に生成された変動図柄表示部の数を表示する。
【0016】さらに、遊技盤1の左下部には、三個のL
EDからなる普通図柄表示装置10が配設される。この
三個のLEDは順次点滅して、種々の組み合わせの点灯
態様を表示する。そして、この点灯態様が所定の当り態
様の場合には、後述の普通電動役物15を開放する。こ
の普通図柄表示装置10としては、液晶表示器や一乃至
複数個の7セグメント指示器等により構成し、その表示
内容により、当り,はずれを決定するものであっても良
い。さらに遊技盤1の左下部には、4個のパイロットラ
ンプからなる普通図柄始動記憶数表示装置12が設けら
れ、前記普通図柄始動スイッチからの球検出信号が、所
定数を上限として記憶装置RAMの一部領域に記憶され
た場合に、その記憶数を表示する。
【0017】一方、センターケース4の両側には、普通
図柄作動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が設け
られ、遊技球の通過により該普通図柄作動ゲート13,
13に内蔵された普通図柄始動スイッチS2(図3参
照)から球検出信号が発生すると、普通図柄表示装置1
0が図柄変動する。
【0018】 また、特別図柄表示装置6の直下位置に
は、内部を特別図柄始動領域14として、開閉翼片によ
り始動領域(入賞口兼用)の開口度を変化させるように
した普通電動役物15が配設されている。そして普通図
柄表示装置10の表示結果が、上述したような所定の当
り状態の場合には、開閉翼片が約0.2秒拡開して、特
別図柄始動領域14の開口度を拡開させ、球が入り易い
状態となる。普通電動役物15内には、光電スイッチ、
リミットスイッチ等の特別図柄始動スイッチS1(図3
参照)が備えられ、該始動スイッチS1による球通過検
知に伴って、特別図柄表示装置6の表示画面上に特別図
柄A,B,Cからなる図柄表示部x1〜x4が生成され
る。
【0019】普通電動役物15のさらに下方には、内部
に特定領域と通常領域とを有する大入賞口23が配設さ
れ、開閉片24を大入賞口開放ソレノイド(図3参照)
により開閉制御することにより大入賞口23を開放状態
と閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置22が配
設されている。そして、特別図柄表示装置6が後述する
主図柄表示部Xで所定の組み合わせが表示され、当りと
なると、開閉片24が開いて、その開放状態で開閉片2
4の上面が案内作用を生じ、大入賞口23へ遊技球を案
内すると共に、特定領域に遊技球が入ると、次の開閉ラ
ウンドへ移行可能となり、連続開放作動を生じて、遊技
者に所定の利得が供される。この可変入賞装置22は、
後述する特別遊技作動を実行するものであって、その内
部には、図3で示すように、特定領域に入った遊技球を
検知する特定領域スイッチS3と、当り中の入賞個数を
計数する入賞球検知スイッチS4とが設けられている。
ここで役物連続作動スイッチは、特定領域スイッチS3
とともに、特定領域に入った球を計数するカウントスイ
ッチとしての機能も備える。
【0020】図3は、本発明にかかるパチンコ遊技機の
制御回路を示すものである。主制御基板60には、パチ
ンコ遊技機1の遊技作動等を統轄制御するための基板回
路が設けられており、該主制御基板60に設置されてい
る主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的
な制御を処理実行するものであって、該主制御用中央制
御装置CPUが演算処理に用いる動作プログラムを格納
する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可
能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレ
スを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示
せず)と、データのやり取りを行なうデータバス(図示
せず)により接続され、該主制御基板60の基板回路を
構成している。該記憶装置ROMには、制御プログラ
ム、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。乱
数テーブルには当り特別乱数K、当り図柄乱数L、ハズ
レ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc 、リーチ乱数N、リーチ図
柄乱数P及び変動パターン選択乱数Q等が格納され、所
定の要件が充足されると主制御用中央制御装置CPUに
て該各乱数の抽選が行われる。また、記憶装置RAMに
は、特別図柄始動スイッチS1 、普通図柄始動スイッチ
2 のON作動による記憶数等が一時的に記憶される記
憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワ
ークエリア等が設けられている。
【0021】この主制御基板60の基板回路には、主制
御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う
入力ポート及び出力ポートが設けられており、該出力ポ
ートを介して主制御基板60からの制御指令が図柄表示
制御基板62、払出制御基板65、光源制御基板64及
び音源制御基板63の各入力ポートに向け、一方向に発
信されるように接続されている。この図柄表示制御基板
62は、本発明に係る特別図柄表示装置6の図柄制御手
段を構成するものである。
【0022】また、主制御基板60の入力ポートには盤
面中継基板61を介して特別図柄始動領域14に設けら
れた特別図柄始動スイッチS1、普通図柄始動スイッチ
2、特定領域スイッチS3、カウントスイッチS4が接
続され、各スイッチから送り出された信号が波形整形回
路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに
入力され、その情報が記憶装置RAMに記憶される。ま
た、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板6
1を介して普通電動役物15のソレノイドや、大入賞口
23のソレノイド等が接続され、主制御用中央制御装置
CPUが所定の条件を選出した場合に作動される。
【0023】上述の図柄表示制御基板62には図柄表示
装置6上で表出される図柄表示態様を制御するための基
板回路が設けられており、該図柄表示態様を制御処理す
る図柄制御用中央制御装置CPUが、該図柄制御用中央
制御装置CPUの行う演出プログラムが格納されている
記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶
装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとに接続さ
れ、該図柄表示制御基板62の基板回路を構成してい
る。該記憶装置ROMには、動作プログラム、特別図柄
表示領域の可変パターン及びその表示パターン、大当り
遊技パターン、リーチ態様パターン等の固定データも記
憶されている。すなわち図柄表示制御基板62は、主制
御基板60と共に、表示画面F上の図柄を制御する本発
明に係る図柄制御手段を構成するものである。
【0024】上記の図柄表示制御基板62では、主制御
基板60より入力ポートを介して受信した制御指令を図
柄制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所定
の図柄表示態様を演出する図柄データを、出力ポートを
介して表示用ドライバに送信する。該表示用ドライバは
該図柄データに従って、図柄表示装置6の表示画面Fに
所定の図柄を表出させる。この図柄表示装置6として
は、CRT表示器やLCD(液晶)表示器等を好ましく
用い得る。
【0025】上記の音源制御基板63には、スピーカか
ら発生する効果音等を制御するための基板回路が設けら
れており、音響を制御する音源制御用中央制御装置CP
Uが、動作プログラムや音響発生パターン等の固定デー
タが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを
読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポ
ートとに接続されて該音声制御基板63の基板回路を構
成している。該音源制御基板63は、上記の図柄表示制
御基板62より入力ポートを介して受信した制御指令を
音源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音
データを出力ポートを介してサウンドジェネレータに発
信して、該音データを受けてスピーカーに出力される。
【0026】また、上記の光源制御基板64には、パチ
ンコ遊技機1に備えられたLEDや装飾ランプといった
電飾装置を制御するための基板回路が設けられており、
電飾装置の点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御
装置CPUが、動作プログラムやLEDや装飾ランプを
電飾させるための電飾パターン等の固定データが記憶さ
れている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きす
る記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとに接
続されて該光源制御装置64の基板回路を構成してい
る。該光源制御基板64において、上記の図柄表示制御
基板62より入力ポートを介して受信した制御指令を光
源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の光デ
ータを出力ポートを介して、LEDや装飾ランプ等を発
光作動するドライバを配した光源作動基板に送信し、所
定のLEDや装飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0027】一方、主制御基板60には、遊技球の貸球
や賞球等を制御する基板回路を設けた払出制御基板65
が接続されており、該払出制御基板65は、主制御基板
60より受信した制御指令に従い、払出制御用中央制御
装置CPUで演算処理し、所定のデータを出力ポートを
介して払出中継基板に送信し、該データにより貸球ユニ
ットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動し、所定
の貸球や賞球を供給させる。この払出制御基板65で
は、動作プログラム、賞球や貸球の球数パターン等の固
定データが記憶されている記憶装置ROMと、球数カウ
ントデータ等の必要なデータを読み書きする記憶装置R
AMと、入力ポート及び出力ポートが払出制御用中央制
御装置CPUと接続されて基板回路を構成している。さ
らに、払出制御基板65は、遊技球の貸球を記憶したプ
リペイドカードの読み込み書き込みを行うプリペイドカ
ードユニットと、該プリペイドカードのデータ処理を中
継するCR接続基板を介して接続され、遊技球の残球等
のデータをやりとりする。
【0028】次に本発明の制御態様をパチンコ遊技機1
の作動に従って説明する。遊技球が発射装置より遊技盤
面4に発射され、該遊技球が図柄始動領域14を通過
し、特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、該信
号が盤面中継基板を介して主制御基板60に送信され
る。かかる信号により、主制御基板60の主制御用中央
制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている大
当り特別乱数K、大当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数M
a ,Mb ,Mc 、リーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、変
動パターン選択乱数Q及び高速変動時間選定乱数T等の
各乱数を選出し、各選出値を一旦、記憶装置RAMに格
納する。さらには、特別図柄始動スイッチS1のON信
号に基づき、主制御用中央制御装置CPUで演算処理
し、これに基づき賞球指令を払出制御基板65に発信す
ると共に、賞球作動に連動する賞球音や賞球ランプ等の
発生指令を図柄表示制御基板62に発信する。払出制御
基板66は受信した賞球指令を、記憶装置ROMや記憶
装置RAMの記憶データを用いて払出制御CPUにて演
算処理し、払出中継基板を介し賞球ユニットのソレノイ
ドを作動させることにより所定の賞球が払い出される。
これと同期して、主制御基板60は、賞球音や賞球ラン
プの発生制御指令を音源制御基板63と光源制御基板6
4にそれぞれ発信し、これを受けた音源制御基板63
は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用
いて音源制御用中央制御装置CPUにて演算処理し、サ
ウンドジェネレータを介してスピーカーより所定の賞球
音を上記賞球の払出時に合わせて出力する。
【0029】さらには、特別図柄始動スイッチS1のO
N作動もしくは、主制御基板60の記憶装置RAMに記
憶されている始動記憶数の消化により図柄変動が開始さ
れると、主制御用中央制御装置CPUは、選出された大
当り乱数Kを判定し、大当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱
数Ma ,Mb ,Mc のいずれかを有効とすると共に、リ
ーチ乱数Nの選定内容に従ってリーチとするかどうかを
判定し、リーチとする場合には、リーチ図柄乱数Pを有
効とする。そして、その結果に基づき、図柄表示装置6
で実行される図柄表示態様を制御するための図柄表示制
御基板62に制御指令する。この変動パターン選択乱数
Qは、大当り乱数K、リーチ乱数Nの選定結果と関係し
て、変動パターンを特定するものであり、リーチの場合
には、通常変動の変動パターンに比して、総変動時間の
長い変動パターンが採択される。このように、各乱数に
より総変動時間の異なる種々の図柄生成行程が実行され
ることとなる。
【0030】上記図柄制御指令を受けた図柄表示制御基
板62の図柄制御用中央制御装置CPUは、該制御指令
に従って、記憶装置ROMに記憶されている所定の表示
プログラムを用いて演算処理し、図柄表示装置6で演出
する特別図柄の特定パターンからなる図柄生成行程の態
様を決め、図柄表示装置6で特別図柄A,B,Cを変動
表示させる。そして、該図柄表示態様に従って該特別図
柄A,B,Cを順次停止し、該特別図柄A,B,Cを確
定表示する。
【0031】ここで本発明にあっては、主制御基板6
0,図柄表示制御基板62等からなる図柄制御手段によ
り、変動図柄表示部X,x1〜x4が表示画面F上で、同
時に並行表示されるものであり、それぞれの変動図柄表
示部X,x1〜x4にあって、高速変動行程及び図柄確定
行程からなる図柄生成行程が順次実行される。ここで、
パチンコ遊技機にあっては、作動契機の成立から図柄確
定までの時間について法規上の基準が設けられている
が、かかる構成にあっては、始動記憶とする代わりに並
行変動による表示を開始させるようにしており、各表示
領域は作動契機成立時点から表示が開始されるので、基
準が守られていることが目視でも容易に確認ができる。
さらに、本発明では、かかる並行変動にあって、後述す
るように、その確定順序は、生成契機となる図柄始動領
域の通過順序に従属することなく、図柄が確定すること
となる。尚、図柄確定は主変動図柄表示部Xで実行され
ることとなる。
【0032】その他、主制御基板60の主制御用中央制
御装置CPUは、音響作動と発光作動を該図柄表示態様
に連動させるため、音響制御指令を音源制御基板63に
発信すると共に、電飾制御指令を光源制御基板64に発
信する。該音響制御指令を受けた音源制御基板63は、
記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用
いて音源制御用中央制御装置CPUが演算処理を行い、
得られた音データをサウンドジェネレータを介してスピ
ーカより出力する。また上記光源制御基板では、電飾制
御指令に従って、記憶装置ROMに記憶されている動作
プログラム等を用いて光源制御用中央制御装置CPUが
演算処理を行い、得られた光データを、光源作動基板を
介して、所定のLEDもしくは装飾ランプを点灯、点滅
させる。
【0033】ここで、上述の大当り特別乱数Kが大当り
を選出した場合、図柄表示制御基板62は、大当り図柄
乱数Lにより選定された所定の大当り図柄態様の特別図
柄A,B,Cで、後述する主変動図柄表示部x1にて確
定表示し、該大当り確定と同期して、賞球が行われるよ
うに、主制御基板60は賞球指令を払出制御基板65に
発信すると共に、図柄表示装置6で大当り演出を表示す
るための制御指令を図柄表示制御基板62に送信する。
また払出制御基板65と図柄表示制御基板62は、それ
ぞれが受信した制御指令に従って所定の作動を実行す
る。さらに、主制御基板60は、盤面中継基板61を介
して大入賞口ソレノイドを作動させ、開閉片24を駆動
し、大入賞口23を開放する。そして、大入賞口23に
遊技球が流入し、該大入賞口23内の特定領域スイッチ
S3やカウントスイッチS4がONされると、その信号が
盤面中継基板61を介して主制御基板60に伝達され、
必要に応じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板6
5に制御指令を発信し、而して、一連の特別遊技作動が
実行される。
【0034】すなわち、サウンドジェネレーター(図3
参照)がファンファーレを発すると共に、大入賞口開放
ソレノイド(図3参照)が駆動し、開閉片24が前方に
傾動して大入賞口23が開放され、開閉ラウンドが実行
される。この開閉ラウンドは、所定制限時間(30秒)
が経過するか、該所定制限時間内で、カウントスイッチ
S4により10個の遊技球の入賞検知がなされるまで継
続される。また上述したように、大入賞口23の特定領
域を通過し、特定領域スイッチS3がオンした時は、次
の開閉ラウンドへの移行条件が充足され、一旦開閉片2
4が閉鎖駆動して、一ラウンドが終了する。そして、そ
の動作終了後に再び大入賞口23が開放して、次の開閉
ラウンドへ移行する。このように開閉ラウンドが最大1
6回繰り返されて、大入賞口23の連続開放作動を生
じ、遊技者に所定の利得が供される。
【0035】一方、Kが当りコマでない場合には、上述
のハズレ図柄乱数からなる制御指令を主制御基板60か
ら図柄表示制御基板62に発信し、該図柄表示制御基板
62は該制御指令に従って、特別図柄A,B,Cをハズ
レ表示する。この場合、ハズレ乱数N及びハズレ図柄乱
数Pの選出値によっては、特別図柄A=Bを一旦表示
し、変動パターン選択乱数Qにより指定された所定の変
動パターンによるリーチ作動を発生させるようにした
後、ハズレ図柄態様とする。
【0036】ここで特別図柄表示装置6の図柄制御につ
き詳しく再度説明する。上述の記憶装置ROMには、0
〜599の600コマからなる当り特別乱数Kが格納さ
れる。ここで、大当り図柄の内容により、次回に大当り
図柄となる確率が向上する高確率状態と、低確率状態が
発生する。低確率時では、当り特別乱数KがK=7,2
47,427が当りとなる。すなわち当り確率は3/6
00=1/200である。また、高確率時でK=7,3
7,67,97,127,157,187,217,2
47,277,307,337,367,397,42
7,457,487,517,547,577の場合に
は当りとなる。すなわち当り確率は20/600=1/
30である。そしてそれ以外はハズレとなる。
【0037】また記憶装置ROMには、上述したよう
に、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc
、リーチ乱数N、及びリーチ図柄乱数Pが格納されて
いる。ここで当り図柄乱数Lは、当り特別乱数Kにより
当りが決定された場合に、「1」〜「8」までの当り図
柄態様を決定するものである。リーチ乱数Nは、ハズレ
の場合に、リーチとするかどうかを決定するものであ
り、リーチとしない場合にはハズレ図柄乱数Ma ,Mb
,Mc により各特別図柄A,B,Cの図柄を決定す
る。また、リーチとする場合にはリーチ図柄乱数Pによ
り特別図柄A=Bであるリーチ図柄を決定し、さらに上
述したように変動パターン選択乱数Qにより、リーチ作
動に対応する変動パターンを決定する。この変動パター
ンの選定により、ロングリーチ等の、通常の図柄変動よ
りも長い、変化に富んだ変動が実行されて、遊技者の期
待感を盛り上げることとなる。このリーチ変動パターン
相互も、総変動時間が異なり、長いものでは60秒以上
にわたるリーチ変動パターンも選定され得る。特に、最
近はリーチ変動パターンの総変動時間は、長時間傾向に
あり、60秒以上のものも発生する。
【0038】一方、特別図柄始動領域14を球が通過す
ると、上述したように同時に当り特別乱数K等が選定さ
れるが、特別図柄始動領域14への球通過が連続的に行
われた場合には、後述するように、表示画面F上に変動
図柄表示部X,x1〜x4が順次生成され、それぞれの
変動図柄表示部X,x1〜x4にあって、高速変動行程
及び図柄確定行程が順次実行される。そして、後述する
ように、ほとんどの場合、主変動図柄表示部Xで、図柄
が確定することとなり、ハズレの場合には、次に確定停
止するいずれかの副変動図柄表示部x1〜x4が主変動
図柄表示部Xに引き継がれて、表示実行されることとな
る。尚、この特別図柄始動領域14への連続数が所定数
を越えた場合には、特別図柄始動領域14を球が通過し
ても無効となる。
【0039】次に普通図柄作動につき説明する。遊技球
が普通図柄始動ゲート13を通過すると、該遊技球は普
通図柄始動スイッチS2(図3参照)で検出される。こ
の普通図柄始動スイッチS2で球検出されると、普通図
柄表示装置10の普通図柄が変動する。この普通図柄
は、左赤色,中緑色,右赤色の3個のLEDで構成され
る。この普通図柄表示装置10が変動中、又は普通電動
役物15が開放中のときに、普通図柄始動スイッチS2
で球検出されると、記憶装置RAMにその球検出が記憶
され、記憶数の消化に伴って普通図柄始動記憶数表示装
置12のLEDが点灯し、普通図柄が変動開始になる都
度消灯されて、記憶個数が表示される。尚、普通図柄始
動記憶数表示装置12の最大記憶数は4個であり、それ
以上は無効とされる。この普通図柄表示装置10の変動
停止後、又は普通電動役物15の開放動作終了後に、普
通始動記憶数表示装置12に表示された始動記憶に基づ
いて普通図柄表示装置10は再び変動開始する。普通図
柄表示装置10が変動開始後、約30秒以上経過すると
変動が停止し、左右いずれかのLEDが1個でも点灯し
た状態であれば当りとなり、普通電動役物15が約0.
2秒間開放される。普通図柄表示装置10が変動を停止
したときに表示する図柄態様は、「0」から「54」ま
での55コマからなる記憶装置ROMに格納された普通
当り乱数Uにより決定される。そして普通図柄始動スイ
ッチで球検知されると、普通当り乱数Uから乱数値が選
出され、その内容が記憶されて、普通図柄表示装置10
が変動開始すると同時に、記憶した内容を調べ、その抽
選乱数値に対応して当りハズレを決定する。そして当り
の場合は、当り普通図柄乱数Vにより停止態様を決定
し、左赤色,右赤色のいずれか少なくとも一つが点灯し
た状態となる。ハズレの場合は、中緑色のLEDのみが
点灯した状態となる。
【0040】次に、本発明の要部につき説明する。図4
の図柄生成行程を示すタイムチャート図で示すように、
特別始動領域14に遊技球が通過すると、非リーチ状態
の通常図柄停止パターンの場合には、各特別図柄A,
B,Cは、順次、所定タイミングで停止することとな
る。また、上述の当りやリーチが選定された場合や、そ
の選定された変動パターンにより、特別図柄Cの図柄確
定行程が異なり、このため総変動時間も一定ではない。
この図4の図柄生成行程にあって、各図柄A,B,C
は、最初、低速から高速へ段階的に移動し、高速変動す
る。そして、所定時間となると、各特別図柄Aはあらか
じめ定められた停止図柄の3図柄前に差し替えられて順
次高速から、停止図柄でアイドリング状態となって微動
し、この特別図柄Aのアイドリング開始と同期して特別
図柄Bもあらかじめ定められた停止図柄の3図柄前に差
し替えられて順次高速から、停止図柄でアイドリング状
態となって微動し、さらに特別図柄Cの停止と同時に全
図柄が停止して図柄が確定する。
【0041】図5はこの関係を示すものであって、図5
の図表で示すように、各変動パターンにあって、通常変
動パターン(通常停止)の場合は総変動時間が10秒
で、その出現率はほぼ60%であり、リーチ変動パター
ンa〜dの場合は総変動時間が20秒〜60秒であり、
その出現率は20%〜5%である。すなわち、総変動時
間差は最大50秒の長きにわたるものである。このた
め、その停止順序が、図柄始動領域14への通過順序に
従ったものとすると、その総変動時間の長い変動パター
ンが実行された場合には、後発の通常変動パターンの図
柄生成行程は、先に進行することができず、高速変動状
態で待機することとなる。特に、最近はリーチ変動パタ
ーンの総変動時間は、長時間傾向にあり、60秒以上の
ものもざらにあることから、後述する変動図柄表示部
X,x1〜x4がすべて変動中となる満杯状態が頻発す
ることとなる。この場合には、特別始動領域14へ遊技
球が通過しても、始動無効となるから、この結果、始動
無効球が増加することとなる。
【0042】そこで、本発明にあっては、各図柄生成行
程の満了順序を、始動領域への通過順序に従属させず、
もっぱら、その図柄生成行程の変動パターンにあらかじ
め割り当てられた、総変動時間に従属させるようにし、
これにより後から始動開始した図柄生成行程が、先に図
柄変動しているリーチ変動中などの図柄生成行程を追い
抜いて、先に満了することを可能としたものである。す
なわち、図6で示すように、各変動1〜3にあって、そ
の始動開始時期に従属せず、総変動時間にのみ従属して
図柄が確定停止することとなる。
【0043】次に、図2,7で示す実施態様について説
明する。上述したように、図柄表示制御基板62等から
なる図柄制御手段の制御により、特別図柄始動領域14
を、遊技球が通過するたびに、特別図柄表示装置6の表
示画面F上に、その中央に位置して、比較的大きな占有
面積の主変動図柄表示部Xと、四隅に位置する副変動図
柄表示部x1〜x4とが順次生成され、夫々の変動図柄
表示部X,x1〜x4で図4のタイミングによる図柄生
成行程が実行されることとなる。この図柄生成行程の図
柄確定停止は、後述する図9のフローチャートで示すよ
うに、図柄移行処理により、ほとんどの場合、主変動図
柄表示部Xで実行される。このため、主変動図柄表示部
Xは面積が広いから、佳境に入った図柄生成行程を、ア
ニメーションや種々のメッセージを表出する等、多様で
ダイナミックな演出表現で実行することが可能となる。
【0044】この変動図柄表示部の生成数は、図中最大
五つ(変動図柄表示部X,x1〜x4)であり、所定数
を越えた場合には、図柄始動領域14を通過しても、変
動図柄表示部が生成されない。勿論、この数に限定され
るものではない。このように所定数を限度として生成す
ることにより、従来構成の、始動記憶表示装置と同様の
作用効果を奏することとなる。 尚、図7以降の各変動
図柄表示部にあって、特別図柄A,B,Cでの矢印
「↓」は、変動中を示すものである。
【0045】かかる実施態様にあって、図4の図柄生成
行程を示すタイムチャート図で示すように、特別始動領
域14に遊技球が通過すると、非リーチ状態の通常変動
パターンの場合には、各特別図柄A,B,Cは、順次、
所定タイミングで停止することとなる。また、上述の当
りやリーチが選定された場合や、その選定された変動パ
ターンにより、特別図柄Cの図柄確定行程が異なること
となる。而して、各変動図柄表示部X,x1〜x4で、
夫々実行される図柄生成行程は、その総変動時間が一定
ではない。
【0046】ここで後述の各表出態様にあって、始動領
域の通過と同時に、各変動図柄表示部X,x1〜x4が夫
々生成されて、図6のタイムチャート図に従って図柄変
動が実行され、主変動図柄表示部Xが確定すると、次に
確定停止するいずれかの副変動図柄表示部x1〜x4
が、その変動態様をそのまま引き継いで、主変動図柄表
示部Xで、継続的に図柄変動が実行されることとなる。
これにより、各特別図柄A,B,Cが、その確定過程
で、リーチ態様が発生しても、比較的大きな領域を占有
する主変動図柄表示部Xで、ダイナミックに演出表示さ
れることとなる。
【0047】かかる制御を図8〜10のフローチャート
に従って説明する。図8は図柄始動処理を示すものであ
り、図柄始動領域14へ遊技球が通過して、特別図柄始
動スイッチS1がオンとなると、まず、大当り特別乱数
K、大当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,M
c 、リーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、変動パターン選
択乱数Q等の各乱数を抽出し、各選出値を一旦、記憶装
置RAMに格納する。そして、主変動図柄表示部Xが変
動中であるかどうかを調べて、変動中でない場合には、
その各乱数で定められた変動パターンに従って総変動時
間t0をタイマーセットし、主変動図柄表示部Xで図4
の図柄生成行程を開始する。そして、図9の特別図柄制
御セット処理を実行する。
【0048】一方、かかる主変動図柄表示部Xが変動中
の場合には、副変動図柄表示部x1〜x4の変動状態を
順次調べて、空いているいずれかの副変動図柄表示部x
1〜x4で総変動時間t1〜t4をタイマーセットし、図
4の図柄生成行程を開始するとともに、図9の特別図柄
制御セット処理を実行する。この特別図柄制御セット処
理にあっては、同図で示すように、記憶装置RAMに格
納された大当たり特別乱数Kを調べ、大当りの場合に
は、大当たり図柄乱数Lにより大当り図柄をセットし、
かつリーチフラグを立てて、変動パターン選択乱数Qに
基づいて、リーチ変動パターンをセットする。また、大
当りでない場合には、リーチ乱数Nを調べて、リーチと
する場合には、リーチ図柄乱数P、変動パターン選択乱
数Qからリーチ変動パターンをセットする。リーチでな
い場合には、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc により選
定されたハズレ図柄と、通常変動パターンをセットす
る。
【0049】そして、この各設定に基づき、図8の図柄
生成行程実行処理が実行され、図4で示した所定の停止
パターンが実行される。この停止パターンにあっては、
通常停止の場合、リーチとなる場合及び大当りとなる場
合には、特別図柄Bの確定以降の図柄確定作動及び図柄
確定時間が異なるが、上述したように、変動パターンに
より総変動時間tが決定される。
【0050】一方、上述したように、主変動図柄表示部
Xが確定した場合には、ほぼ最先に停止するいずれかの
副変動図柄表示部x1〜x4 の図柄生成行程が、主変動
図柄表示部Xに移行して実行される。図10は、この図
柄移行処理を示すものである。ここで、まず変動図柄表
示部Xが図柄確定されたかを調べる。そして、確定され
た場合には、変動中の各副変動図柄表示部x1〜x4に
あって、各残存変動時間t1〜t4を比較し、他の副変動
図柄表示部の残存変動時間に比して最短の場合には、当
該変動図柄表示部で実行途中の図柄生成行程を、主変動
図柄表示部Xへ引き渡し、これにより当該副変動図柄表
示部x1〜を空き状態とする。
【0051】而して、主変動図柄表示部Xが空くと、次
に図柄停止する図柄生成行程が移行し、かかる主変動図
柄表示部Xで図柄が変動して、確定することとなる。ま
た、各副変動図柄表示部x1〜x4にあって、その確定
順は、残存変動時間tにより定まってくるから、その契
機となる図柄始動領域への遊技球の通過順序に必ずしも
従属しないこととなる。
【0052】このようにして、各副変動図柄表示部x1
〜x4は、その始動順序に隷属することなく空きを生ず
るが、新たな、特別図柄始動領域への遊技球の通過を生
ずると、空いた副変動図柄表示部x1〜に、新たな図柄
生成行程が振り当てられることとなる。
【0053】而して、かかる行程で、特別図柄A,B,
Cが揃って、大当りとなると、上述した大入賞口23が
開放される特別遊技作動が実行されることとなる。
【0054】上述の図7の表出態様は、変動図柄表示部
X,x1〜x4が区画されていず、図柄自体により構成
したものであるから、広い背景領域を確保することがで
き、また、主変動図柄表示部Xを広く取ることができ
る。
【0055】また、上述の図7の表出形態は、図柄自体
を各図柄表示部として、中央に主変動図柄表示部Xを、
四隅に副変動図柄表示部x1〜x4を夫々配設した構成
であるが、その他、図11,図12,図13,図14等
に示す種々の形態が提案される。
【0056】ここで、図11は、変動図柄表示部を、画
面上で区画されて、その区画領域内で図柄生成行程が実
行される図柄変動表示領域により構成した第二の表出形
態に係るものであり、表示画面Fの左側に上下方向へ、
副変動図柄表示部x1〜x4を配設し、右側の領域を主
変動図柄表示部Xとし、該主変動図柄表示部Xを広く取
って、よりダイナミックで豊かな演出表現を可能とした
ものである。かかる構成にあっては、変動図柄表示部を
構成する図柄変動表示領域の所在を、変動待機状態にあ
っても、変動図柄表示部の生成状態にあっても、夫々領
域が確保されることとなり、その領域数により、遊技者
は、変動図柄表示部の最大生成数を容易に把握すること
ができる。
【0057】尚、かかる構成にあって、各変動図柄表示
部を単一の表示画面を、図柄制御により領域区分したも
のであるが、これを各変動図柄表示部毎に夫々表示画面
を設けるようにしても良い。または、主変動図柄表示部
Xのほかに、副変動図柄表示部x1〜x4全体に単一の
表示画面を振り当ててこれを、画像処理により区分して
も良い。
【0058】図12は、主変動図柄表示部Xを省略し、
変動図柄表示部y1〜y4を四隅に夫々配設した第三の表
出形態に係るものである。この構成にあっては、新た
な、特別図柄始動領域への遊技球の通過を生ずると、空
いた変動図柄表示部y1〜y4に、新たな図柄生成行程が
振り当てられることとなる。そして、その図柄確定ま
で、同一の変動図柄表示部y1〜y4で、図柄生成行程が
実行されることとなる。この表出態様にあっては、図柄
移行がないから、その確定順が、予測つきにくいという
面白さがある。かかる構成にあっても、変動パターンに
より割り当てられる総変動時間の満了に従って、図柄が
確定停止するため、先行する図柄生成行程に設定された
総変動時間の満了前に、後から開始された図柄生成行程
に設定された総変動時間が満了して、先に確定停止する
場合を生ずる。
【0059】ここで、このように、各図柄生成行程の確
定順序は一律ではない。このため、新たに発生する図柄
生成行程の表示位置も一律ではなくなる。そこで、順次
生成される変動図柄表示部y1〜y4の表示位置は所定の
優先順序に従って決定されるようにしても良い。例え
ば、空いている生成位置のうち、先頭から順に定めるな
どが提案され、これにより、遊技者は、その優先順序を
経験的に知得することにより、混乱なく、図柄生成の進
行度合いを知ることができる。尚、空いている生成位置
のうち、ランダムに出現位置を選ぶようにしても良い。
この場合には、意外性が生じることによる面白さも期待
できる。
【0060】さらに図13は、変動図柄表示部z1〜を
積層して表現した第四の表出形態を示すものである。こ
の変動図柄表示部z1〜は、紙片状の矩形領域で構成さ
れ、かつ遊技者にその存在を明示するために、若干相互
にずらしている。かかる構成にあっては、積層態様であ
るから、複数の変動図柄表示部があっても、表示画面上
で場所をとらない。また、かかる構成にあっては、先に
図柄確定する変動図柄表示部を表出するために、それよ
りも上層の、後から図柄確定する変動図柄表示部に退避
動作を実行させるようにしている。この退避動作として
巻き上げ動作などがある。
【0061】この図13は、図15で示す変動タイミン
グで実行される態様を例示している。すなわち、図15
イで示すように、変動図柄表示部z1は、図5で示した
通常変動パターン(総変動時間10秒)が実行され、変
動図柄表示部z2は、リーチ変動パターンb(総変動時
間30秒)が実行され、変動図柄表示部z4〜は待機状
態が継続するものとしている。ここで、待機状態はカー
ドを裏返した状態で示されている。図15ロは、図15
イの関係をさらに詳細に示すものであり、図15イ,ロ
にあって、図13の各段階イ〜チとの関係を示してい
る。
【0062】ここで、図13イは、変動図柄表示部z1
のみが通常変動パターンで全変動し、他の変動図柄表示
部z2〜z5は待機中である状態を示している。図13ロ
は、変動図柄表示部z1が「528」で確定表示され、
変動図柄表示部z2はリーチ変動パターンbで全変動中
であり、変動図柄表示部z3は通常変動パターンで全変
動し、他の変動図柄表示部z4,z5は待機中である状態
を示している。図13ハは、確定表示された変動図柄表
示部z1が捲り取られて除去される状態を示し、図13
ロはこれにより次の変動図柄表示部z2が表に出ている
状態を示している。
【0063】一方、本発明は、後発の図柄生成行程が先
に確定する場合を生ずるものであり、この実施態様にあ
っては、図柄確定時には、最上表面に表出してその全図
柄が視認可能な状態で実行されることを特徴としている
ものであり、図13ホ〜チはその態様を示すものであ
る。すなわち、図10で示したように、各変動図柄表示
部の残存変動時間を比較し、最初に図柄が確定するもの
が、その図柄確定の直前に上面に表出するようにしてい
る。そこで、図13ホで示すように、変動図柄表示部z
3の図柄確定直前で、表側にある変動図柄表示部z2が、
一旦巻き上げれて、図13ヘで示すように、変動図柄表
示部z3の全図柄「317」が視認可能に表出する。そ
して図13トで示すように、その確定に伴って、変動図
柄表示部z3は捲り取られ、図13チで示すように、変
動図柄表示部z2が巻き戻される。
【0064】而して、かかる実施形態にあっては、各変
動図柄表示部は、その図柄確定がそれ自体の総変動時間
に基づく順序に従って、図柄が確定していくこととな
り、しかも各変動図柄表示部z1〜z5は、紙片状の矩
形領域で構成して、積層状としながらも、その各変動図
柄表示部の上層のものを巻き上げ動作(退避動作)、又
は巻き戻し動作(復帰動作)により、確定時に全図柄を
視認可能に表出し得るものであって、違和感の無い図柄
演出が達成される。
【0065】ここで図13は、待機状態にあるものを裏
返して表示することにより、遊技者は始動が有効裡に受
け入れられる数を直感的に認識できるものである。一
方、図15はかかる構成にあって、裏返した状態を省略
したものであって、これにより簡潔な図柄表現となる。
その作動は図13と同じであり説明を省略する。
【0066】上述の並行変動は、始動入賞口の通過だけ
を条件とするのではなく、高確率時時を条件とするなど
してもよく、例えばこのように高確率時と組み合わせれ
ば、従来よりさらに短時間で次の大当りが得られるよう
になる。または、特定の通常図柄での大当り終了後の低
確率時を条件とする場合には、不利益な遊技状態をある
程度は短時間に大当りの得やすい状態に変換できるの
で、落胆する気持ちを救済することもできる。同様に、
極めて大当たりとなる可能性の高い特定のスペシャルリ
ーチの結果がハズレとなった場合の救済処置として、所
定回数の始動領域通過(所定回の始動条件成立)に対し
ては追い越し型の並行変動を設定するようにしてもよ
い。さらには、大当り中にも、図柄変動を有効とし、か
つこの大当り中にのみ、(又は大当り中にも)並行変動
が実行される構成としても良い。この大当り期間は確実
に5分間ぐらいにはなるので、従来技術の問題点である
記憶が無効となる頻度が圧倒的に高く、従って本発明の
ように、後発の図柄生成行程が先に図柄確定すること
は、大当り中に次の大当り発生機会を増やすこととな
り、有用となる。このように、種々の開始条件を付加す
ることにより、多様な遊技形態を実現できる。而して、
各表出形態のように、限られた表示画面F上に、複数の
変動図柄表示部が表現され、このため、図柄演出が多様
となるとともに、その停止順序を図柄始動領域の遊技球
に従属ずるものではないから、図柄生成行程の消化進行
が円滑に行われて、変動回数が確実に促進され、始動無
効の発生が阻止されることとなる。
【0067】
【発明の効果】本発明は、上述したように、図柄表示装
置の表示画面に、図柄始動条件の成立毎に、所定数を限
度として、図柄生成行程が実行される変動図柄表示部を
順次生成すると共に、各図柄生成行程の停止順序が開始
順序に必ずしも従属しないようにした。このため、始動
球通過ごとに、表示画面上に変動図柄表示部が順次生成
されて、図柄表現が多様で、常に遊技者の期待感を維持
し得る変化に富むものとなると共に、特定の図柄生成行
程でリーチ作動態様等の通常の総変動時間よりも長い作
動が行われても、これと関係なく、他の図柄生成行程は
進行することとなり、後発の図柄生成行程が先に消化さ
れる場合を生じて、図柄生成行程の消化進行が円滑に行
われ、始動無効の発生が阻止されて、単位時間当たりの
変動可能回数が増加し、これにより複数の図柄生成行程
が並行的に順次実行される構成にあって、遊技者に損失
感を与えることなく、その有用性を向上できる。また、
始動無効の発生が有効に阻止されるから、遊技者は発射
休止を行うようなことはなく、パチンコ遊技機の稼働率
を低下させることもない。
【0068】単一の主変動図柄表示部と、図柄始動条件
の成立毎に所定数を限度として生成される副変動図柄表
示部とを備え、主変動図柄表示部でほぼ最先に確定表示
される図柄生成行程が実行され、副主変動図柄表示部で
先行する図柄変動が終了すると、いずれかの副変動図柄
表示部で実行されている図柄生成行程が、主変動図柄表
示部に引き継がれて順次確定表示されるように図柄制御
する構成とした場合には、図柄確定の佳境に入ると、主
変動図柄表示部で表示されることとなり、遊技者の集中
力を損なうことがない。また、主変動図柄表示部Xの変
動図柄表示部には大きな占有面積を割り当てることによ
り、確定行程に入った図柄生成行程を、アニメーション
や種々のメッセージを表出する等、多様でダイナミック
な演出表現を行うことが可能となる。
【0069】変動図柄表示部が区画されていず、図柄自
体により構成したもの(請求項4)にあっては、領域と
して区画されないから、広い背景領域を確保することが
できて、表示画面を有効に利用することができる。
【0070】この変動図柄表示部として、表示画面上で
区画されて、その区画領域内で図柄生成行程を実行する
図柄変動表示領域により構成(請求項5)したものにあ
っては、変動待機状態にあっても、その領域数により、
遊技者は、変動図柄表示部の最大生成数を容易に把握す
ることができる。
【0071】さらにまた、複数の変動図柄表示部が、相
互にずれながら積層状に表示されると共に、先に図柄確
定する変動図柄表示部を表出するために、それよりも上
層の、後から図柄確定する変動図柄表示部に巻き上げ動
作などの退避動作を実行させるようにした場合にあって
は、積層態様であるから、複数の変動図柄表示部があっ
ても、表示画面上で場所をとらないという利点がある。
【0072】ここで、順次生成される変動図柄表示部y
1〜y4の表示位置を所定の優先順序に従って決定され
るようにした場合には、遊技者は、その優先順序を経験
的に知得することにより、新たに発生する図柄生成行程
の表示位置を予測でき、混乱なく図柄生成の進行度合い
を知ることができる。
【0073】上述の各構成にあって、高確率時等、特定
の条件が充足されている場合に、複数の図柄生成行程が
実行されるようにした場合には、多様な遊技形態を実現
することができる。さらに、従来技術での1回ずつ順次
変動が開始される遊技状態に比べて本願構成は単位時間
あたりの図柄の変動可能回数が大幅に増大するという遊
技者にとって有利な遊技状態を提供するものとなるた
め、遊技状態により大きな差をつけたい場合、逆に差を
縮めたい場合など比較対照とする遊技状態に応じて、適
宜、最適な遊技条件を設定して、その所定条件が成立し
た場合に上述の本願各構成を実行するようにすることが
できる。その際、所定条件が成立した時点では、従来技
術に基づく始動記憶が残されていることが充分に考えら
れ、その扱いをどのようにするかについて触れておく
と、条件成立時を起点として始動記憶全てを同時に変動
開始させるというパターンや、記憶順に例えば1〜3秒
程度の比較的短時間での間隔をあけて順次変動開始させ
るというパターンや、それぞれの作動契機成立時点から
の変動待機時間相当を既に表示したとして変動途中から
表示を行うパターンなど様々な方法があげられる。
【0074】さらに、所定の遊技条件成立によって本願
で開示した図柄の確定停止順序が変動開始順序に従属し
ない有利状態に変化するとした場合、それ以前の遊技状
態、或いは、その有利状態が所定の期間限定のため限定
期間終了後の遊技状態には、前述のように従来技術によ
る図柄変動が行われる状態に限らず、並行変動が行われ
る状態ではあっても、図柄の確定停止順序が変動開始順
序どおりで実行される状態を設定するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤1の正面図である。
【図2】センターケース4の拡大正面図である。
【図3】マイクロコンピュータを示すブロック回路図で
ある。
【図4】図柄生成行程の一例を示すタイミングチャート
図である。
【図5】変動パターンと総変動時間の関係を示す図表で
ある。
【図6】図柄生成行程の停止タイミング例を示すタイミ
ングチャート図である。
【図7】第一の表出形態を示す流れ図である。
【図8】図柄始動処理を示すフローチャート図である。
【図9】特別図柄制御セット処理を示すフローチャート
図である。
【図10】図柄移行処理を示すフローチャート図であ
る。
【図11】第二の表出形態を実行するセンターケース4
の拡大正面図である。
【図12】第三の表出形態を示す流れ図である。
【図13】第四の表出形態を示す流れ図である。
【図14】第四の表出形態の変形例を示す流れ図であ
る。
【図15】第四の表出形態の変動タイミングを示すタイ
ミングチャート図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 6 特別図柄表示装置 14 図柄始動領域 22 可変入賞装置 23 大入賞口 62 図柄表示制御基板(図柄制御手段) F 表示画面 T 高速変動時間選定乱数 t,t0〜t4 高速変動時間 A,B,C 特別図柄 X 主変動図柄表示部 x1〜 副変動図柄表示部 y1〜 変動図柄表示部 z1〜 変動図柄表示部
フロントページの続き (72)発明者 水野 雅裕 愛知県春日井市桃山町1丁目127番地 マ ルホン工業株式会社内 Fターム(参考) 2C088 AA17 AA35 AA36 AA42 BA04 BA05 BB21 BC07 BC08 BC22 CA27 EA10 EB56 EB58

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】図柄を変動表示する図柄表示装置と、図柄
    始動条件の成立に起因して変動開始から図柄確定に至る
    一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段とを備え、
    図柄表示装置に図柄生成行程により所定の当り図柄態様
    が表示された場合に、遊技者に所定の利得を供与するこ
    ととなる特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊
    技機において、 図柄制御手段が、図柄表示装置の表示画面に、図柄始動
    条件の成立毎に、所定数を限度として、図柄生成行程が
    実行される変動図柄表示部を順次生成すると共に、各図
    柄生成行程の停止順序が開始順序に必ずしも従属しない
    ようにした制御内容を備えることを特徴とするパチンコ
    遊技機。
  2. 【請求項2】各図柄生成行程を、当該図柄生成行程に設
    定された総変動時間の満了に従って確定停止するように
    制御した請求項1記載のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】先行する図柄生成行程に設定された総変動
    時間の満了前に、後から開始された図柄生成行程に設定
    された総変動時間が満了して、先に確定停止する場合を
    生ずる請求項2記載のパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】図柄制御手段が、単一の主変動図柄表示部
    と、図柄始動条件の成立毎に所定数を限度として生成さ
    れる副変動図柄表示部とを備え、主変動図柄表示部でほ
    ぼ最先に確定表示される図柄生成行程が実行され、副主
    変動図柄表示部で先行する図柄変動が終了すると、いず
    れかの副変動図柄表示部で実行されている図柄生成行程
    が、主変動図柄表示部に引き継がれて順次確定表示され
    るように図柄制御することを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  5. 【請求項5】変動図柄表示部が区画されていず、図柄自
    体により構成されてなる請求項1乃至請求項5のいずれ
    かに記載のパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】変動図柄表示部が、画面上で区画されて、
    その区画領域内で図柄生成行程が実行される図柄変動表
    示領域により構成されてなる請求項1乃至請求項5のい
    ずれかに記載のパチンコ遊技機。
  7. 【請求項7】図柄制御手段が、複数の変動図柄表示部
    が、相互にずれながら積層状に表示されると共に、先に
    図柄確定する変動図柄表示部を表出するために、それよ
    りも上層の、後から図柄確定する変動図柄表示部に退避
    動作を実行させるようにした図柄制御内容を備えるもの
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載のパチンコ遊技機。
  8. 【請求項8】順次生成される変動図柄表示部の表示位置
    は所定の優先順序に従って決定される請求項1乃至請求
    項7記載のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  9. 【請求項9】特定の条件が充足されている場合に、図柄
    始動条件が成立すると、所定数を限度として、図柄生成
    行程が実行されるようにした請求項1乃至請求項7のい
    ずれかに記載のパチンコ遊技機。
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