JP2003000690A - 木酢ゲル - Google Patents

木酢ゲル

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JP2003000690A
JP2003000690A JP2001183382A JP2001183382A JP2003000690A JP 2003000690 A JP2003000690 A JP 2003000690A JP 2001183382 A JP2001183382 A JP 2001183382A JP 2001183382 A JP2001183382 A JP 2001183382A JP 2003000690 A JP2003000690 A JP 2003000690A
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JP
Japan
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wood vinegar
gel
gas
wood
gelling agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001183382A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Hamamoto
洋一 浜本
Junichi Konishi
淳一 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiko Tec Co Ltd
Original Assignee
Taiko Tec Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Taiko Tec Co Ltd filed Critical Taiko Tec Co Ltd
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経時的に安定で木酢液特有の効能を有し使い
勝手もよい木酢関連製品を提供しようとするもの。 【解決手段】 油溶性物質が除去された木酢液をゲル化
剤によりゲル状にした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、消臭や虫除け等
の効能がある木酢ゲルに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、香料や消臭剤が混合されたゲ
ル状の製品が調整されており、製造時に香料などを溶解
させるため界面活性剤を添加する必要があるが経時的に
不安定な傾向がある。 【0003】一方、木酢液にもそれ自体に消臭や虫除け
等のさまざまな特有の効能があるが、液状の木酢液が収
容された容器が倒れたりすると液が流出しその独特の燻
臭などが染み付いたりして処理が面倒であり使い勝手は
あまりよくない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、経
時的に安定で木酢液特有の効能を有し使い勝手もよい木
酢関連製品を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明では次のような技術的手段を講じている。 【0006】この発明の木酢ゲルは、油溶性物質が除去
された木酢液をゲル化剤によりゲル状にしたことを特徴
とする。 【0007】この木酢ゲルによると、油溶性物質が除去
された水溶性の木酢液をゲル化剤によりゲル状にしたの
で、界面活性剤を添加せずにゲル状にすることができ
る。すなわち、界面活性剤を用いるのに比較して、経時
的に安定でゲルが柔らかくならないという利点がある。
なお油溶性物質(タール分等)を除去する方法として、
例えば蒸留精製を挙げることができる。そして、このよ
うにゲル状にした木酢液に消臭や虫除け等の特有の効能
を発揮させることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】油溶性物質が除去された木酢液
を、ゲル化剤によりゲル状にすることにより木酢ゲルを
得た。 【0009】すなわち、高度に蒸留精製を行なってター
ル分等の油溶性物質を除去した水溶性の木酢液を用いる
ことで、界面活性剤を使用しなくても容易に均一に混合
することができゲル化させることができた。 【0010】またできた木酢ゲルは木酢液のつんとくる
独特な燻臭が抑えられていた。この燻臭が抑えられてい
たことも予想を全く上回る結果であった。さらに何回か
試験を繰り返したが、条件によっては出来た木酢ゲルが
透明になる場合もあった。 【0011】 【実施例】次に、この発明の構成をより具体的に説明す
る。 (実施例1)木酢液を10%配合した木酢ゲルを、次の
ようにして作成した。 【0012】 カラギーナンT307(ゲル化剤) 1.7% ケルコゲル(ゲル化剤) 0.09% エコーガムT(増粘剤) 0.1% エタノール(溶解剤) 4.0% 塩化カリ(ゲルの硬化剤) 0.1% 木酢液 10% 水 84.1% 前記処方により水を約60℃に加熱し、ゲル化剤、増粘
剤および溶解剤を入れて攪拌しながら約90℃まで再度
加熱した。その後、加熱を止め硬化剤と木酢液を入れて
攪拌し、液温が70℃に低下後に充填した。そして、約
6時間自然放冷することにより木酢ゲルを得た。 【0013】ここで前記木酢液として、次のようにして
蒸留精製し油溶性物質(タール分等)を除去したものを
用いた。なお、これは大幸テック社製の製品名「木酢紀
行」として購入することができる。 【0014】木タール分を含む原料木酢液を、第1の釜
により減圧蒸留を行う。前記粗蒸留液を静置し、軽質油
層、水層、沈降タール層の三層に分離させ、酢酸が主成
分の水層だけを抜き出した。次に、前記水層部分を第2
の釜により常圧蒸留を行う。この操作で水層部分を蒸留
釜に入れて初留分を除去した。第2の蒸留釜に入れた水
層部分の半量程度が蒸留された後に蒸留を停止し、釜に
残っている半量程度の水層部分は第3の釜へ移した。ま
た、蒸留された半量程度は第2の釜に戻して再度蒸留し
た。低沸点物を取り除いた後に第3の釜により常圧蒸留
する事により、木酢液の主成分である酢酸を含む留分を
効率的に回収して高純度蒸留精製木酢液を得た。 (実施例2)木酢液を30%配合した木酢ゲルを、実施
例1と同様にして次の処方で作成した。 【0015】 カラギーナンT307(ゲル化剤) 1.7% ケルコゲル(ゲル化剤) 0.09% エコーガムT(増粘剤) 0.1% エタノール(溶解剤) 4.0% 塩化カリ(ゲルの硬化剤) 0.1% 木酢液 30% 水 64.1% (アンモニアガスの消臭効果)木酢液を10%配合した
木酢ゲル(実施例1)と30%配合した木酢ゲル(実施
例3)により、アンモニアガスに対する消臭試験を行っ
た。 【0016】悪臭源からの悪臭ガスを木酢ゲルに接触さ
せるようにした。具体的には、10リットルのガラス容
器に前記木酢ゲル(約70g)を入れ、約200ppm
のアンモニア液を封入し、そのガス濃度の経時変化を追
跡した。なお、ガス濃度測定には検知管を用いた。 【0017】図1のアンモニアガスに対する結果のグラ
フに示すように、コントロール(水)に比して、木酢ゲ
ルを入れたものは各悪臭ガスの濃度が明らかに減少し
た。すなわち、4時間後にアンモニアガス濃度は約4分
の1に減少した。そして測定の翌日(図示せず)にはガ
ス濃度はほぼゼロとなっていた。 (トリメチルアミンガスの消臭効果)同様に木酢液を1
0%配合した木酢ゲル(実施例1)と30%配合した木
酢ゲル(実施例3)により、トリメチルアミンガスに対
する消臭試験を行った。 【0018】悪臭源からの悪臭ガスを木酢ゲルに接触さ
せるようにした。具体的には、10リットルのガラス容
器に前記木酢ゲル(約70g)を入れ、約200ppm
のトリメチルアミン液を封入し、そのガス濃度の経時変
化を追跡した。なお、ガス濃度測定には検知管を用い
た。 【0019】図2のトリメチルアミンガスに対する結果
のグラフに示すように、コントロール(水)に比して、
木酢ゲルを入れたものは各悪臭ガスの濃度が明らかに減
少した。すなわち、4時間後にトリメチルアミンガス濃
度は約2分の1に減少した。そして測定の翌日(図示せ
ず)にはガス濃度はほぼゼロとなっていた。 【0020】 【発明の効果】この発明は上述のような構成であり、次
の効果を有する。 【0021】界面活性剤を添加せずにゲル状にすること
ができるので、経時的に安定で木酢液特有の効能を有し
使い勝手もよい木酢ゲルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】木酢ゲルのアンモニアガスに対する消臭効果を
示すグラフ。 【図2】木酢ゲルのトリメチルアミンガスに対する消臭
効果を示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA03 BB02 CC08 CC09 HH06 JJ03 KK08 LL06 MM31 NN15 NN23 QQ03 4H011 AC06 BA01 BB22 BC19 DA17 DC05 DD05 DH10

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 油溶性物質が除去された木酢液をゲル化
    剤によりゲル状にしたことを特徴とする木酢ゲル。
JP2001183382A 2001-06-18 2001-06-18 木酢ゲル Pending JP2003000690A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009120608A (ja) * 2007-10-26 2009-06-04 Akita Univ 有害生物用忌避材
CN100592873C (zh) * 2008-04-30 2010-03-03 浙江林学院 一种多效农药制剂的生产方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009120608A (ja) * 2007-10-26 2009-06-04 Akita Univ 有害生物用忌避材
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