JP2003000338A - 多色系化粧料の充填方法および当該方法により得られる多色系化粧料 - Google Patents
多色系化粧料の充填方法および当該方法により得られる多色系化粧料Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大がかりな設備を用いずに、画一的でない独
創的な外観模様を有する多色系化粧料の充填方法を開発
すること。 【解決手段】 流動性を有する複数の化粧料組成物をそ
れぞれ別個に吐出させ、吐出された各組成物をスパイラ
ル状に絡み合う流れの状態で化粧料容器に充填せしめる
ことを特徴とする多色系化粧料の充填方法および当該充
填方により得られる多色系化粧料。
創的な外観模様を有する多色系化粧料の充填方法を開発
すること。 【解決手段】 流動性を有する複数の化粧料組成物をそ
れぞれ別個に吐出させ、吐出された各組成物をスパイラ
ル状に絡み合う流れの状態で化粧料容器に充填せしめる
ことを特徴とする多色系化粧料の充填方法および当該充
填方により得られる多色系化粧料。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色系化粧料の充
填方法および当該方法により得られる化粧料に関する。
填方法および当該方法により得られる化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、油性固形化粧料においては、
単一色調のものはもとより、２色以上の異なる色調の化
粧料を互いに混ざり合うことの無いようにして一つの化
粧料としたものも提供されていた。特に口紅などでは、
その使用性や成型性の容易さなどより、多色状のものが
広く用いられていた。
単一色調のものはもとより、２色以上の異なる色調の化
粧料を互いに混ざり合うことの無いようにして一つの化
粧料としたものも提供されていた。特に口紅などでは、
その使用性や成型性の容易さなどより、多色状のものが
広く用いられていた。
【０００３】上記のような多色系化粧料は、例えば、異
なる色の化粧料組成物を別々に充填固化させる方法や、
異なる色の化粧料組成物を回転するノズル内に別々に加
え、均一に混合する前に充填させる方法により行われて
いた。また、別の方法としては、充填される化粧料容器
を回転させ、これに異なる色の化粧料組成物を別々に充
填させる方法も知られている。
なる色の化粧料組成物を別々に充填固化させる方法や、
異なる色の化粧料組成物を回転するノズル内に別々に加
え、均一に混合する前に充填させる方法により行われて
いた。また、別の方法としては、充填される化粧料容器
を回転させ、これに異なる色の化粧料組成物を別々に充
填させる方法も知られている。
【０００４】しかしながら、これらの方法により得られ
る多色系化粧料の模様は画一的な模様であることが多
く、画一的でない場合であっても渦巻き模様や積層模様
に限られていた。また、機械設備の回転を伴う方法は、
設備が複雑で大がかりになるという問題も有していた。
る多色系化粧料の模様は画一的な模様であることが多
く、画一的でない場合であっても渦巻き模様や積層模様
に限られていた。また、機械設備の回転を伴う方法は、
設備が複雑で大がかりになるという問題も有していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従って、大がかりな設
備を用いずに、画一的でない独創的な外観模様を有する
多色系化粧料の充填方法の開発が求められていた。
備を用いずに、画一的でない独創的な外観模様を有する
多色系化粧料の充填方法の開発が求められていた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、化粧料を
化粧料容器に充填するための手段について種々検討を行
っていたところ、複数の液体の流れを、異なる方向から
流れの中心をわずか外した状態で合流させると流れ自体
としてスパイラル状に絡み合う流れの状態となることを
知った。そして、この現象を利用して化粧組成物を化粧
料容器に充填すると、充填時の液体の流れ方や合流の仕
方により、境界線が多様でファジー（あいまい）であ
り、美麗な外観（以下、「自然な感じの外観」という）
の多色模様ができること、また、更に若干の操作を加え
ることにより、機械的な回転手段を使用しなくても渦巻
き模様が容易に得られることを見出し、本発明を完成し
た。
化粧料容器に充填するための手段について種々検討を行
っていたところ、複数の液体の流れを、異なる方向から
流れの中心をわずか外した状態で合流させると流れ自体
としてスパイラル状に絡み合う流れの状態となることを
知った。そして、この現象を利用して化粧組成物を化粧
料容器に充填すると、充填時の液体の流れ方や合流の仕
方により、境界線が多様でファジー（あいまい）であ
り、美麗な外観（以下、「自然な感じの外観」という）
の多色模様ができること、また、更に若干の操作を加え
ることにより、機械的な回転手段を使用しなくても渦巻
き模様が容易に得られることを見出し、本発明を完成し
た。
【０００７】すなわち本発明は、流動性を有する複数の
化粧料組成物をそれぞれ別個に吐出させ、吐出された各
組成物をスパイラル状に絡み合う流れの状態で化粧料容
器に充填せしめることを特徴とする多色系化粧料の充填
方法を提供するものである。
化粧料組成物をそれぞれ別個に吐出させ、吐出された各
組成物をスパイラル状に絡み合う流れの状態で化粧料容
器に充填せしめることを特徴とする多色系化粧料の充填
方法を提供するものである。
【０００８】また本発明は、上記充填方法により得られ
る多色系化粧料を提供するものである。
る多色系化粧料を提供するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】本明細書中において、多色系化粧
料とは、化粧料の構成成分として異なる色の部分を有す
る化粧料の他、色としては同じであっても、透明感等を
考慮した場合には視覚的に異なると感じられる構成成分
を有する化粧料をも含むものである。また、ここでいう
多色とは、２種類以上の視覚的に異なる色の部分が存在
することを意味する。
料とは、化粧料の構成成分として異なる色の部分を有す
る化粧料の他、色としては同じであっても、透明感等を
考慮した場合には視覚的に異なると感じられる構成成分
を有する化粧料をも含むものである。また、ここでいう
多色とは、２種類以上の視覚的に異なる色の部分が存在
することを意味する。
【００１０】本発明の多色系化粧料の充填方法は、流動
性を有する複数の化粧料組成物をそれぞれ別個に吐出さ
せ、吐出された各組成物をスパイラル状に絡み合う流れ
の状態で化粧料容器に充填せしめることにより実施され
る。
性を有する複数の化粧料組成物をそれぞれ別個に吐出さ
せ、吐出された各組成物をスパイラル状に絡み合う流れ
の状態で化粧料容器に充填せしめることにより実施され
る。
【００１１】本発明の充填方法において用いられる化粧
料組成物の配合成分については特に制約はないが、物性
面において充填時における流動性と、充填後における固
化性または非ニュートン流動的見掛け粘性率の上昇が求
められる。すなわち、充填時には流れを形成できる程度
の流動性、すなわち、液状、粘稠液状、ペースト状であ
ることが要求される。これに対し、充填後は、形成され
た外観模様が消失しない程度に固化するか、または非ニ
ュートン流動的な見掛け粘性率の上昇を呈することが要
求される。
料組成物の配合成分については特に制約はないが、物性
面において充填時における流動性と、充填後における固
化性または非ニュートン流動的見掛け粘性率の上昇が求
められる。すなわち、充填時には流れを形成できる程度
の流動性、すなわち、液状、粘稠液状、ペースト状であ
ることが要求される。これに対し、充填後は、形成され
た外観模様が消失しない程度に固化するか、または非ニ
ュートン流動的な見掛け粘性率の上昇を呈することが要
求される。
【００１２】このような物性面での性質を満たす組成物
として、例えば高温で溶融して液状を呈し、温度低下に
より固化するような固形物や、見掛け粘性率が流動速度
の上昇と共に低下するが流動速度ゼロにおいては見掛け
粘性率が上昇するような非ニュートン流動的粘性物、更
に粉体系を溶剤に分散させた流動性のスラリーで、充填
後に溶剤を除去することにより固化するような粉末固形
物等が挙げられる。
として、例えば高温で溶融して液状を呈し、温度低下に
より固化するような固形物や、見掛け粘性率が流動速度
の上昇と共に低下するが流動速度ゼロにおいては見掛け
粘性率が上昇するような非ニュートン流動的粘性物、更
に粉体系を溶剤に分散させた流動性のスラリーで、充填
後に溶剤を除去することにより固化するような粉末固形
物等が挙げられる。
【００１３】本発明においては、特に常温において固化
性を有する化粧料組成物を充填前に加熱し、液状として
利用することが好ましい。この場合、化粧料組成物の加
熱温度は、１０〜１５０℃程度の範囲であることが好ま
しく、５０〜１２０℃の範囲が特に好ましい。また、上
記のような充填時に流動性を有し、常温において固化ま
たは非ニュートン流動的見掛け粘性率の上昇を呈する化
粧料組成物の例としては、口紅、アイカラー等の油性固
形化粧料、クリーム状化粧料、ジェル状化粧料、粉末固
形化粧料等を挙げることができる。
性を有する化粧料組成物を充填前に加熱し、液状として
利用することが好ましい。この場合、化粧料組成物の加
熱温度は、１０〜１５０℃程度の範囲であることが好ま
しく、５０〜１２０℃の範囲が特に好ましい。また、上
記のような充填時に流動性を有し、常温において固化ま
たは非ニュートン流動的見掛け粘性率の上昇を呈する化
粧料組成物の例としては、口紅、アイカラー等の油性固
形化粧料、クリーム状化粧料、ジェル状化粧料、粉末固
形化粧料等を挙げることができる。
【００１４】また、多色系化粧料においては、化粧料組
成物を２種以上組み合わせて多色とすることができる
が、各々の化粧料組成物の間では物性が近似していて
も、また適当な範囲であれば物性が異なっていても問題
はない。
成物を２種以上組み合わせて多色とすることができる
が、各々の化粧料組成物の間では物性が近似していて
も、また適当な範囲であれば物性が異なっていても問題
はない。
【００１５】本発明の充填方法は、複数の上記化粧料組
成物をそれぞれ別個に吐出させ、吐出された各組成物を
スパイラル状に絡み合う流れの状態で化粧料容器に充填
せしめることが必要である。その状態を得るための方法
は特に限定されないが、例えば、各化粧料組成物の吐出
口を一定の角度を有する下向きとし、１以上の吐出流の
中心を他の吐出流の中心からわずか外した状態で合流さ
せれば、合流した流れに回転力が生じ、スパイラル状に
絡み合う流れを得る上で特に有効である。
成物をそれぞれ別個に吐出させ、吐出された各組成物を
スパイラル状に絡み合う流れの状態で化粧料容器に充填
せしめることが必要である。その状態を得るための方法
は特に限定されないが、例えば、各化粧料組成物の吐出
口を一定の角度を有する下向きとし、１以上の吐出流の
中心を他の吐出流の中心からわずか外した状態で合流さ
せれば、合流した流れに回転力が生じ、スパイラル状に
絡み合う流れを得る上で特に有効である。
【００１６】図１に本発明の充填方法に使用できる充填
機の一例を示す。図１の充填機は、２種（２色）充填を
行う場合に使用するものであり、図中、１は貯液タン
ク、２は充填部、３は吐出ノズル、４は吐出口、５は化
粧料容器を示す。なお、右側の吐出ノズルは、一部切欠
いて断面を示している。
機の一例を示す。図１の充填機は、２種（２色）充填を
行う場合に使用するものであり、図中、１は貯液タン
ク、２は充填部、３は吐出ノズル、４は吐出口、５は化
粧料容器を示す。なお、右側の吐出ノズルは、一部切欠
いて断面を示している。
【００１７】図１に示すように、貯液タンク１ａ中の第
一の化粧料組成物は、充填部２ａを介し、吐出ノズル３
ａを通って吐出される。一方、貯液タンク１ｂ中の第二
の化粧料組成物は、充填部２ｂを介し、吐出ノズル３ｂ
を通って吐出される。そして、これら吐出ノズル３ａお
よび３ｂの吐出口４ａおよび４ｂは、図２および図３に
示すように、一方の吐出流の中心と、他方の吐出流の中
心とがわずかに外れるように対向されているため、第一
の化粧料組成物および第二の組成物を吐出したときに
は、両吐出口の中間において、図４に示す如くスパイラ
ル状に絡み合う流れの状態で合流し、下方へ向かう流れ
となる。このように合流により、両組成物がスパイラル
状に絡み合う状態のまま下方に向かう流れ（以下、「ス
パイラル流」という）となるのは、中心がわずかに外れ
た状態で二つの流れを合流させるため、吐出流が有して
いた横方向の力が、回転力に変わるためである。
一の化粧料組成物は、充填部２ａを介し、吐出ノズル３
ａを通って吐出される。一方、貯液タンク１ｂ中の第二
の化粧料組成物は、充填部２ｂを介し、吐出ノズル３ｂ
を通って吐出される。そして、これら吐出ノズル３ａお
よび３ｂの吐出口４ａおよび４ｂは、図２および図３に
示すように、一方の吐出流の中心と、他方の吐出流の中
心とがわずかに外れるように対向されているため、第一
の化粧料組成物および第二の組成物を吐出したときに
は、両吐出口の中間において、図４に示す如くスパイラ
ル状に絡み合う流れの状態で合流し、下方へ向かう流れ
となる。このように合流により、両組成物がスパイラル
状に絡み合う状態のまま下方に向かう流れ（以下、「ス
パイラル流」という）となるのは、中心がわずかに外れ
た状態で二つの流れを合流させるため、吐出流が有して
いた横方向の力が、回転力に変わるためである。
【００１８】上記のようなスパイラル流を作り出すた
め、充填機には次の表のような条件が要求される。
め、充填機には次の表のような条件が要求される。
【００１９】
【表１】
【００２０】上記のようにして、下向きのスパイラル流
となった２組成物は、互いに混じり合う前に化粧料容器
中に流入し、充填される。この充填の際には、スパイラ
ル流の状態を反映した外観となる。すなわち、化粧料容
器と吐出口の位置を変化させない場合は、スパイラル流
による境界域での混じり合いはあるものの、原則的に第
一および第二の組成物は右左に分かれて充填され、２種
の化粧料組成物が境界のあいまいなモアレ模様（波紋模
様）を形成する。特に化粧料組成物が雲母チタン等の板
状の光輝性粉体を含有する場合は、図５のＡで示すよう
に木目様、年輪様のモアレ模様となり、美麗な外観を呈
する。一方、化粧料容器と吐出口の位置を連続的に離れ
るように移動させた場合は、スパイラル流による混じり
合いと、スパイラル流の回転により、２種の化粧料組成
物が図５Ｂに示すような境界があいまいな渦巻き模様を
形成する。
となった２組成物は、互いに混じり合う前に化粧料容器
中に流入し、充填される。この充填の際には、スパイラ
ル流の状態を反映した外観となる。すなわち、化粧料容
器と吐出口の位置を変化させない場合は、スパイラル流
による境界域での混じり合いはあるものの、原則的に第
一および第二の組成物は右左に分かれて充填され、２種
の化粧料組成物が境界のあいまいなモアレ模様（波紋模
様）を形成する。特に化粧料組成物が雲母チタン等の板
状の光輝性粉体を含有する場合は、図５のＡで示すよう
に木目様、年輪様のモアレ模様となり、美麗な外観を呈
する。一方、化粧料容器と吐出口の位置を連続的に離れ
るように移動させた場合は、スパイラル流による混じり
合いと、スパイラル流の回転により、２種の化粧料組成
物が図５Ｂに示すような境界があいまいな渦巻き模様を
形成する。
【００２１】図１に示した充填機は、２種（２色）充填
を行うものであるが、吐出ノズルを増やし、それらのう
ち、１以上の吐出流の中心が、他の吐出流の中心からわ
ずかに外れた状態で合流させるようにすれば、３色ない
しはそれ以上の多色化粧料の充填を行うことができる。
例えば、図６に示すような３種充填用のノズルを用いる
ことにより、３種の吐出流が合流してスパイラル流とな
り、自然な感じを生かした３種（３色）充填の化粧料が
得られる。
を行うものであるが、吐出ノズルを増やし、それらのう
ち、１以上の吐出流の中心が、他の吐出流の中心からわ
ずかに外れた状態で合流させるようにすれば、３色ない
しはそれ以上の多色化粧料の充填を行うことができる。
例えば、図６に示すような３種充填用のノズルを用いる
ことにより、３種の吐出流が合流してスパイラル流とな
り、自然な感じを生かした３種（３色）充填の化粧料が
得られる。
【００２２】
【作用】本発明は、吐出ノズルからの複数の化粧料組成
物の吐出流は、１以上の吐出流の中心が他の吐出流の中
心からわずかに外れた状態で合流させることによりスパ
イラル流とすることができ、この状態で化粧料容器に充
填することにより、適度に化粧料組成物を混合し、自然
な感じで混じり合った多色系化粧料が得られるというも
のである。特に、化粧料容器と吐出口の位置を連続的に
離れるように移動させた場合は、スパイラル流の回転に
より、従来、ノズルないしは化粧料容器を回転させなけ
れば得られなかった渦巻き模様を、自然な感じで、しか
も大がかりな装置なしで得ることができる。
物の吐出流は、１以上の吐出流の中心が他の吐出流の中
心からわずかに外れた状態で合流させることによりスパ
イラル流とすることができ、この状態で化粧料容器に充
填することにより、適度に化粧料組成物を混合し、自然
な感じで混じり合った多色系化粧料が得られるというも
のである。特に、化粧料容器と吐出口の位置を連続的に
離れるように移動させた場合は、スパイラル流の回転に
より、従来、ノズルないしは化粧料容器を回転させなけ
れば得られなかった渦巻き模様を、自然な感じで、しか
も大がかりな装置なしで得ることができる。
【００２３】
【実施例】以下実施例を挙げ、本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
【００２４】実 施 例 １
二色化粧料の調製（１）：それぞれ金色顔料および白色
顔料を用い、下記組成の金色化粧料組成物および白色化
粧料組成物を調製した。これら組成物を、９０℃に加熱
した後、それぞれを別個に図１に示す構造の充填機の貯
液タンクに入れた。次いで、吐出速度を１.０ｍｌ／sec
に調製した後、ノズルから吐出し、途中で合流させスパ
イラル流として５０ｍｍ下の化粧料容器に３ｍｌずつ充
填した。なお、この際のノズル間距離（ａ）は１０ｍ
ｍ、ノズル内径（ｂ）は２ｍｍφ、ノズルの下方傾き角
（ｃ）は４０゜であり、吐出口間のずれ（ｄ）は１ｍｍ
であった。また、充填された後の二色化粧料の外観は、
図５Ａに示すようなモアレ模様のものであった。
顔料を用い、下記組成の金色化粧料組成物および白色化
粧料組成物を調製した。これら組成物を、９０℃に加熱
した後、それぞれを別個に図１に示す構造の充填機の貯
液タンクに入れた。次いで、吐出速度を１.０ｍｌ／sec
に調製した後、ノズルから吐出し、途中で合流させスパ
イラル流として５０ｍｍ下の化粧料容器に３ｍｌずつ充
填した。なお、この際のノズル間距離（ａ）は１０ｍ
ｍ、ノズル内径（ｂ）は２ｍｍφ、ノズルの下方傾き角
（ｃ）は４０゜であり、吐出口間のずれ（ｄ）は１ｍｍ
であった。また、充填された後の二色化粧料の外観は、
図５Ａに示すようなモアレ模様のものであった。
【００２５】（ 化粧料ベース組成 ）
油ゲル化剤 １５質量％
油 剤 ５９質量％
光輝性顔料 ２５質量％
着色顔料 １質量％
【００２６】実 施 例 ２
二色化粧料の調製（２）：充填の際に、吐出ノズルと化
粧料容器の間隔が離れるように、充填機を３０ｍｍ／se
cで上昇させる以外は、上記実施例１と同様にして多色
化粧料を調製した。得られた二色化粧料の外観は、図５
Ｂに見られるような渦巻き模様のものであった。
粧料容器の間隔が離れるように、充填機を３０ｍｍ／se
cで上昇させる以外は、上記実施例１と同様にして多色
化粧料を調製した。得られた二色化粧料の外観は、図５
Ｂに見られるような渦巻き模様のものであった。
【００２７】
【発明の効果】本発明の充填方法によれば、自然な感じ
の外観を有する多色系化粧料が得られる。また、大がか
りな装置を用いなくても自然な感じの渦巻き模様を形成
することができる。
の外観を有する多色系化粧料が得られる。また、大がか
りな装置を用いなくても自然な感じの渦巻き模様を形成
することができる。
【００２８】従って本発明は、今までにない自然感のあ
る多色系化粧料を得るための手段として、極めて有用な
ものである。
る多色系化粧料を得るための手段として、極めて有用な
ものである。
【００２９】
【図１】 本発明方法で用いる充填機の正面を模式的に
示す図面である。
示す図面である。
【図２】 本発明方法で用いる充填機の側面を模式的に
示す図面である。
示す図面である。
【図３】 本発明方法で用いる充填機のノズル部分のみ
を示す図面である。
を示す図面である。
【図４】 吐出流がスパイラル流となる状態を示す図面
（写真）である。
（写真）である。
【図５】 本発明方法で得られる多色系化粧料の外観を
示す図面（写真）である。（Ａはモアレ模様、Ｂは渦巻
き模様）
示す図面（写真）である。（Ａはモアレ模様、Ｂは渦巻
き模様）
【図６】 ３種充填を行う場合に用いられる充填機のノ
ズル部分のみを示す図面である。
ズル部分のみを示す図面である。
１ … … 貯液タンク ａ … … 吐出ノズル間距離
２ … … 充填部 ｂ … … 吐出ノズル内径
３ … … 吐出ノズル ｃ … … 吐出ノズルの下方へ
の傾き ４ … … 吐出口 ｄ … … 吐出口のずれ距離 ５ … … 化粧料容器 ｅ … … 吐出口から化粧料容
器までの距離 以 上
の傾き ４ … … 吐出口 ｄ … … 吐出口のずれ距離 ５ … … 化粧料容器 ｅ … … 吐出口から化粧料容
器までの距離 以 上
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フロントページの続き
Ｆターム(参考） 3E055 AA02 AA09 CB05 CB10 FA10
3E118 AA02 AB15 AB18 BA08 CA01
CA06 EA07
4C083 BB11 BB21 DD04 DD41 FF06
Claims (8)
- 【請求項１】 流動性を有する複数の化粧料組成物をそ
れぞれ別個に吐出させ、吐出された各組成物をスパイラ
ル状に絡み合う流れの状態で化粧料容器に充填せしめる
ことを特徴とする多色系化粧料の充填方法。 - 【請求項２】 充填時に化粧料容器と吐出口の位置を変
化させないものである請求項第１項記載の多色系化粧料
の充填方法。 - 【請求項３】 充填時に化粧料容器と吐出口の位置を変
化させるものである請求項第１項記載の多色系化粧料の
充填方法。 - 【請求項４】 流動性を有する複数の化粧料組成物をそ
れぞれ別個に吐出させ、吐出された各組成物をスパイラ
ル状に絡み合う流れの状態で化粧料容器に充填せしめる
ことにより得られる多色系化粧料。 - 【請求項５】 充填時に化粧料容器と吐出口の位置を変
化させないことにより得られる請求項第４項記載の多色
系化粧料。 - 【請求項６】 モアレ模様外観である請求項第５項記載
の多色系化粧料。 - 【請求項７】 充填時に化粧料容器と吐出口の位置が離
れるように移動させることにより得られる請求項第４項
記載の多色系化粧料。 - 【請求項８】 渦巻き模様外観である請求項第７項記載
の多色系化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001182744A JP4790931B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 多色系化粧料の充填方法および当該方法により得られる多色系化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001182744A JP4790931B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 多色系化粧料の充填方法および当該方法により得られる多色系化粧料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003000338A true JP2003000338A (ja) | 2003-01-07 |
| JP4790931B2 JP4790931B2 (ja) | 2011-10-12 |
Family
ID=19022778
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001182744A Expired - Lifetime JP4790931B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 多色系化粧料の充填方法および当該方法により得られる多色系化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4790931B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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