JP6829871B2 - 油性固形化粧料の製造方法 - Google Patents

油性固形化粧料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、油性成分を含有する複数色の化粧料を連続して配置した油性固形化粧料の製造方法に関する。
従来、油性成分を含有する複数色の化粧料を連続して配置した油性固形化粧料が知られている。
例えば、特許文献1に記載された多色固形化粧料(油性固形化粧料)は、複数色の化粧料組成物(化粧料)の粘度の差を100センチストークス以上とするように調整した後、これらを容器に充填し、冷却して固化させることによって、高粘度の組成物を低粘度の組成物に滑らかな円弧を描いた凸状に入り込ませた模様を形成している。
また、例えば、特許文献2に記載された化粧製品(油性固形化粧料)は、透光性を有する赤色の化粧料を傾斜させた容器に充填し、冷却して固化させた後、この容器を水平に戻し、透光性を有する紫色の化粧料を更に充填することによって、化粧製品の表面側から見た複数色の化粧料の重なり具合を徐々に変化させた模様を形成している。
特開2002−97112号公報 特開2005−320268号公報
しかしながら、特許文献1または特許文献2に記載された油性固形化粧料では、複数色の化粧料の境界は、鮮明になっているので、一方の化粧料側から他方の化粧料側に向かうにしたがって、一方の化粧料の色から他方の化粧料の色へとグラデーション状に変化するように形成することができないという問題がある。
本発明の目的は、複数色の化粧料の境界部にグラデーション状の模様を形成することができ、複数色の化粧料の境界部の色を徐々に変化させることができる油性固形化粧料の製造方法を提供することである。
本発明の油性固形化粧料の製造方法は、油性成分を含有する複数色の化粧料を連続して配置した油性固形化粧料の製造方法であって、油性固形化粧料の形状に対応する収容部を有する金型を加熱する加熱ステップと、加熱ステップにて加熱された金型に流動性を有する第1の化粧料を充填する第1の充填ステップと、第1の充填ステップにて金型に第1の化粧料を充填した後、金型に第1の化粧料と異なる色の流動性を有する第2の化粧料を充填する第2の充填ステップと、金型に充填された第1の化粧料および第2の化粧料を冷却して固化させる冷却ステップとを備え、第2の充填ステップは、金型の加熱を中止することによって、加熱ステップにて加熱された金型の温度を降下させながら第2の化粧料を充填することを特徴とする。
このような構成によれば、油性固形化粧料の製造方法は、加熱ステップにて加熱された金型に流動性を有する第1の化粧料を充填する第1の充填ステップと、第1の充填ステップにて金型に第1の化粧料を充填した後、金型に第1の化粧料と異なる色の流動性を有する第2の化粧料を充填する第2の充填ステップとを備えている。そして、第2の充填ステップは、金型の加熱を中止することによって、加熱ステップにて加熱された金型の温度を降下させながら第2の化粧料を充填するので、第1の化粧料と、第2の充填ステップにて充填された第2の化粧料は、徐々に固化していくとともに、第1の化粧料および第2の化粧料の境界部は、徐々に混ざり合っていくことになる。これによって、第1の化粧料および第2の化粧料の境界部の色は、第1の化粧料側から第2の化粧料側に向かうにしたがって、第1の化粧料の色から第2の化粧料の色へとグラデーション状に変化するように混色して形成されることになる。
本発明では、加熱ステップは、金型を50℃以上の温度に加熱することが好ましい。
ここで、加熱ステップにて金型を50℃未満の温度に加熱した場合には、第1の化粧料と、第2の充填ステップにて充填された第2の化粧料は、急激に固化していくことになるので、第1の化粧料および第2の化粧料の境界部は、混ざり合いにくくなる。
これに対して、加熱ステップにて金型を50℃以上の温度に加熱した場合には、第1の化粧料と、第2の充填ステップにて充填された第2の化粧料は、金型を50℃未満の温度に加熱した場合と比較して徐々に固化していくことになるので、第1の化粧料および第2の化粧料の境界部は、徐々に混ざり合っていくことになる。
本発明では、加熱ステップは、金型を50℃以上の温度に加熱するので、第1の化粧料および第2の化粧料の境界部の色は、第1の化粧料側から第2の化粧料側に向かうにしたがって、第1の化粧料の色から第2の化粧料の色へとグラデーション状に変化するように混色して形成されることになるとともに、加熱ステップにて金型を50℃未満の温度に加熱した場合と比較して美しいグラデーション状の模様を形成することができる。
本発明では、第2の充填ステップは、第1の充填ステップにて金型に第1の化粧料を充填した後、加熱ステップにて加熱された金型の温度に応じて設定された20s〜90sの充填間隔を経て金型に第2の化粧料を充填することによって、加熱ステップにて加熱された金型の温度を自然に降下させながら第2の化粧料を充填することが好ましい。
このような構成によれば、第2の充填ステップは、第1の充填ステップにて金型に第1の化粧料を充填した後、加熱ステップにて加熱された金型の温度に応じて設定された20s〜90sの充填間隔を経て金型に第2の化粧料を充填することによって、加熱ステップにて加熱された金型の温度を自然に降下させながら第2の化粧料を充填するので、金型の温度を降下させる新たな設備を必要とすることなく、第2の充填ステップを実行することができ、油性固形化粧料の製造コストを低減することができる。
本発明の一実施形態に係る油性固形化粧料を示す側面図 油性固形化粧料の製造方法に使用する金型を示す斜視図 油性固形化粧料の製造方法の前工程を示す図 油性固形化粧料の製造方法の後工程にて乳白色の化粧料を充填している状態を示す図 油性固形化粧料の製造方法の後工程にてピンク色の化粧料を充填している状態を示す図
図1は、本発明の一実施形態に係る油性固形化粧料を示す側面図である。
油性固形化粧料1は、図1に示すように、有底筒状に形成された繰り出し容器2に収容されている。
繰り出し容器2は、円筒状に形成された本体部21と、本体部21の内部に収納されるとともに、油性固形化粧料1を載置する載置部(図示略)と、本体部21の中心軸回りに回動自在に本体部21に取り付けられた回動部22とを備えている。この繰り出し容器2は、回動部22を回動させることによって、本体部21の中心軸方向に沿って載置部を昇降させることができるようになっている。
油性固形化粧料1の使用者は、順方向に回動部22を回動させることによって、本体部21から露出させて油性固形化粧料1を使用することができ、逆方向に回動部22を回動させることによって、本体部21に油性固形化粧料1を収納することができる。
ここで、油性固形化粧料1は、油性成分を含有する化粧料である。具体的には、油性固形化粧料1は、キャンデリラロウ等の固体脂や、炭化水素などの液状油などに対して必要に応じて顔料などを配合したものである。この油性固形化粧料1は、皮膚に対する親和性が良く、例えば、グロス、口紅、アイシャドウ、アイライナー、および油性ファンデーション等のメークアップ化粧料に用いられている。また、その剤形は、固形、液状、ペースト状、および乳液状などの種々のものがある。本実施形態では、油性固形化粧料1は、常温では形状を保持できる程度の固形性を保っているが、70℃以上(より好ましくは75℃以上)に加熱することによって溶融して流動性を生じるものを採用している。
この油性固形化粧料1は、先端側(図中上側)に配置された乳白色の化粧料11(第1の化粧料)と、乳白色の化粧料11と異なる色を有し、乳白色の化粧料11に連続して基端側(図中下側)に配置されたピンク色の化粧料12(第2の化粧料)とを備え、全体としてスティック状に形成されている。換言すれば、油性固形化粧料1は、油性成分を含有する複数色の化粧料(乳白色の化粧料11およびピンク色の化粧料12)を基端側から先端側にかけて連続して配置している。
ここで、異なる色の化粧料とは、人間の視覚に基づいて、両者の違いを区別できる化粧料を言うものとし、明度、彩度、および色相の異なる化粧料はもとより、パール等を加えたものと、そうでないものといったように同一色であっても光沢感の異なる化粧料などを含むものとする。
また、乳白色の化粧料11およびピンク色の化粧料12の境界部13の色は、乳白色の化粧料11側からピンク色の化粧料12側に向かうにしたがって、乳白色の化粧料11の色からピンク色の化粧料12の色へとグラデーション状に変化するように形成されている。換言すれば、境界部13の色は、ピンク色の化粧料12側から乳白色の化粧料11側に向かうにしたがって、ピンク色の化粧料12の色から乳白色の化粧料11の色へとグラデーション状に変化するように形成されている。
以下、油性固形化粧料1の製造方法を説明する。なお、この油性固形化粧料1の製造方法は、全ての工程を製造装置にて実施してもよく、各工程に作業者の手作業を介在させて実施してもよい。
図2は、油性固形化粧料の製造方法に使用する金型を示す斜視図である。
金型3は、矩形板状の雄型31と、雄型31と略同一の形状を有し、雄型31と嵌合する矩形板状の雌型32とを備えている。
雄型31は、雌型32と対向する面の略中央位置に形成された半円柱状の5つの溝部311と、溝部311の両側(図中左右両側)に形成された凸状部312とを備えている。
雌型32は、雄型31と対向する面の略中央位置に形成されるとともに、溝部311と同一の形状を有する半円柱状の5つの溝部321と、溝部321の両側(図中左右両側)に形成されるとともに、雄型31の凸状部312と嵌合する凹状部322とを備えている。
この金型3は、雄型31の凸状部312を雌型32の凹状部322に嵌め合わせることによって、雄型31および雌型32を位置決めして嵌合することができる。
図3は、油性固形化粧料の製造方法の前工程を示す図である。
油性固形化粧料1を製造するには、まず、図3(A)に示すように、金型3の雄型31と、金型3の雌型32とを対向させる。次に、図3(B)に示すように、雄型31および雌型32を嵌合することによって(図3(B)矢印参照)、雄型31の溝部311と、雌型32の溝部321とを合わせて油性固形化粧料1の形状に対応する収容部33を形成する。
そして、図3(C)に示すように、金型3の近傍に設置されたヒーターHにて金型3を50℃以上の温度に加熱する(加熱ステップ)。
図4は、油性固形化粧料の製造方法の後工程にて乳白色の化粧料を充填している状態を示す図である。
その後、油性成分を含有する乳白色の化粧料11を加熱することによって溶融して流動性を生じさせた状態とし、図4(A)に示すように、加熱ステップにて加熱された金型3の収容部33にノズルN1を介して乳白色の化粧料11を充填する(第1の充填ステップ)。
第1の充填ステップにて金型3の収容部33に乳白色の化粧料11を充填した後、図4(B)に示すように、ヒーターHを除去する。
図5は、油性固形化粧料の製造方法の後工程にてピンク色の化粧料を充填している状態を示す図である。
ヒーターHを除去した後、油性成分を含有するピンク色の化粧料12を加熱することによって溶融して流動性を生じさせた状態とし、図5(A)に示すように、金型3の収容部33にノズルN2を介してピンク色の化粧料12を充填する(第2の充填ステップ)。
ここで、第2の充填ステップは、第1の充填ステップにて金型3の収容部33に乳白色の化粧料11を充填した後、所定の充填間隔を経て金型3の収容部33にピンク色の化粧料12を充填する。また、第2の充填ステップは、ヒーターHを除去した後に実行されているので、加熱ステップにて加熱された金型3の温度を自然に降下させながらピンク色の化粧料12を充填することになる。換言すれば、第2の充填ステップは、加熱ステップにて加熱された金型3の温度を降下させながらピンク色の化粧料12を充填することになる。
また、第2の充填ステップは、加熱ステップにて加熱された金型3の温度を降下させながらピンク色の化粧料12を充填するので、乳白色の化粧料11と、第2の充填ステップにて充填されたピンク色の化粧料12は、徐々に固化していくとともに、乳白色の化粧料11およびピンク色の化粧料12の境界部13は、徐々に混ざり合っていくことになる。これによって、乳白色の化粧料11およびピンク色の化粧料12の境界部13の色は、乳白色の化粧料11側からピンク色の化粧料12側に向かうにしたがって、乳白色の化粧料11の色からピンク色の化粧料12の色へとグラデーション状に変化するように混色して形成されることになる。換言すれば、境界部13の色は、ピンク色の化粧料12側から乳白色の化粧料11側に向かうにしたがって、ピンク色の化粧料12の色から乳白色の化粧料11の色へとグラデーション状に変化するように混色して形成されることになる。
その後、図5(B)に示すように、金型3の収容部33に充填された乳白色の化粧料11およびピンク色の化粧料12を冷却して固化させる(冷却ステップ)。
したがって、加熱ステップ、第1の充填ステップ、第2の充填ステップ、および冷却ステップの各工程を実施することによって、油性固形化粧料1を製造することができる。
以下の表1は、加熱ステップにて加熱された金型3の温度(℃)と、第1の充填ステップにて金型3の収容部33に乳白色の化粧料11を充填した後、ピンク色の化粧料12を充填するまでの充填間隔(s)との関係を示す表である。
具体的には、表1は、金型3の温度を50℃から100℃まで10℃ごとに設定し、充填間隔を0sから60sまで10sごと、および90sに設定して境界部13のグラデーションの状態を評価した表である。
グラデーションの状態の評価は、境界部13に美しいグラデーション状の模様を形成できた場合を「◎」とし、「◎」には劣るものの境界部13にグラデーション状の模様を形成できた場合を「○」とし、境界部13にグラデーション状の模様を形成できなかった場合を「×」とし、「○」および「×」の中間の状態を「△」とした。なお、本実施形態では、「◎」および「○」をグラデーション状の模様を形成できたと評価するが、「△」を含めてグラデーション状の模様を形成できたと評価してもよい。
このように、金型3の温度を50℃に設定した場合には、充填間隔を0〜40sとした場合にグラデーション状の模様を形成できた。充填間隔を長く設定するにしたがって美しいグラデーション状の模様を形成できるようになり、充填間隔を50s以上に設定した場合には、境界部13がくっきりとしてしまい(または、きれいに混ざり合わず)、グラデーション状の模様を形成できなかった。
金型3の温度を60℃および70℃に設定した場合には、充填間隔を10〜40sとした場合にグラデーション状の模様を形成できた。充填間隔を長く設定するにしたがって美しいグラデーション状の模様を形成できるようになり、充填間隔を50s以上に設定した場合には、境界部13がくっきりとしてしまい(または、きれいに混ざり合わず)、グラデーション状の模様を形成できなかった。
金型3の温度を80℃に設定した場合には、充填間隔を20〜50sとした場合にグラデーション状の模様を形成できた。充填間隔を長く設定するにしたがって美しいグラデーション状の模様を形成できるようになり、充填間隔を60s以上に設定した場合には、境界部13がくっきりとしてしまい(または、きれいに混ざり合わず)、グラデーション状の模様を形成できなかった。
金型3の温度を90℃に設定した場合には、充填間隔を30〜60sとした場合にグラデーション状の模様を形成できた。充填間隔を長く設定するにしたがって美しいグラデーション状の模様を形成できるようになり、充填間隔を90s以上に設定した場合には、境界部13がくっきりとしてしまい(または、きれいに混ざり合わず)、グラデーション状の模様を形成できなかった。
金型3の温度を100℃に設定した場合には、充填間隔を60〜90sとした場合にグラデーション状の模様を形成できた。充填間隔を長く設定するにしたがって美しいグラデーション状の模様を形成できるようになった。
したがって、加熱ステップにて加熱された金型3の温度(℃)と、第1の充填ステップにて金型3の収容部33に乳白色の化粧料11を充填した後、ピンク色の化粧料12を充填するまでの充填間隔(s)とを適切に設定することによって、境界部13に美しいグラデーション状の模様を形成することができる。
以下の表2は、加熱ステップにて加熱された金型3の温度(℃)と、第1の充填ステップにて金型3の収容部33に乳白色の化粧料11を充填した後、ピンク色の化粧料12を充填するまでの充填間隔(s)との関係を示す表である。
具体的には、表2は、金型3の温度を30℃および40℃に設定し、充填間隔を0sから60sまで10sごと、および90sに設定して境界部13のグラデーションの状態を評価した表である。なお、グラデーションの状態の評価は、表1と同様である。
金型3の温度を30℃および40℃に設定した場合には、境界部13がくっきりとしてしまい(または、きれいに混ざり合わず)、グラデーション状の模様を形成できなかった。
したがって、境界部13に美しいグラデーション状の模様を形成するには、加熱ステップは、金型3を50℃以上の温度に加熱することが好ましい。
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)先端側の乳白色の化粧料11および基端側のピンク色の化粧料12の境界部13の色は、乳白色の化粧料11側からピンク色の化粧料12側に向かうにしたがって、乳白色の化粧料11の色からピンク色の化粧料12の色へとグラデーション状に変化するように形成されているので、複数色の化粧料の境界部13の色を徐々に変化させることができる。
(2)乳白色の化粧料11およびピンク色の化粧料12は、スティック状に形成した油性固形化粧料1の基端側から先端側にかけて連続して配置されているので、油性固形化粧料1の軸方向に沿って複数色の化粧料の色を乳白色の化粧料11の色からピンク色の化粧料12の色へとグラデーション状に変化させることができ、油性固形化粧料1の外観を良好にすることができる。
(3)第2の充填ステップは、加熱ステップにて加熱された金型3の温度を降下させながらピンク色の化粧料12を充填するので、乳白色の化粧料11と、第2の充填ステップにて充填されたピンク色の化粧料12は、徐々に固化していくとともに、乳白色の化粧料11およびピンク色の化粧料12の境界部13は、徐々に混ざり合っていくことになる。これによって、乳白色の化粧料11およびピンク色の化粧料12の境界部13の色は、乳白色の化粧料11側からピンク色の化粧料12側に向かうにしたがって、乳白色の化粧料11の色からピンク色の化粧料12の色へとグラデーション状に変化するように混色して形成されることになる。
(4)加熱ステップは、金型3を50℃以上の温度に加熱するので、乳白色の化粧料11およびピンク色の化粧料12の境界部13の色は、乳白色の化粧料11側からピンク色の化粧料12側に向かうにしたがって、乳白色の化粧料11の色からピンク色の化粧料12の色へとグラデーション状に変化するように混色して形成されることになるとともに、加熱ステップにて金型3を50℃未満の温度に加熱した場合と比較して美しいグラデーション状の模様を形成することができる。
(5)第2の充填ステップは、第1の充填ステップにて金型3に乳白色の化粧料11を充填した後、所定の充填間隔を経て金型3にピンク色の化粧料12を充填することによって、加熱ステップにて加熱された金型3の温度を自然に降下させながらピンク色の化粧料12を充填するので、金型3の温度を降下させる新たな設備を必要とすることなく、第2の充填ステップを実行することができ、油性固形化粧料1の製造コストを低減することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、複数色の化粧料として乳白色の化粧料11およびピンク色の化粧料12の2色の化粧料を採用していたが、これら以外の色の化粧料を採用してもよく、3色以上の複数の化粧料を採用してもよい。なお、複数色の化粧料を3色以上とする場合には、3色目以降の化粧料を充填する前に金型を再加熱する再加熱ステップを実行してもよい。この場合には、再加熱ステップは、直前に充填した化粧料の存在する金型の部位のみを再加熱するようにしてもよい。
前記実施形態では、乳白色の化粧料11およびピンク色の化粧料12は、スティック状に形成した油性固形化粧料1の基端側から先端側にかけて連続して配置されていた。これに対して、油性固形化粧料は、スティック状に形成しなくてもよく、どのような形状に形成してもよい。この場合には、第1の化粧料および第2の化粧料は、油性固形化粧料の一端側から他端側にかけて連続して配置されていればよい。
前記実施形態では、加熱ステップは、金型3を50℃以上の温度に加熱していたが、50℃未満の温度に加熱してもよく、例えば、前述した表2に示すように、30℃または40℃の温度に加熱してもよい。しかしながら、美しいグラデーション状の模様を形成するには、加熱ステップは、金型3を50℃以上の温度に加熱することが好ましい。
第2の充填ステップは、第1の充填ステップにて金型3に乳白色の化粧料11を充填した後、所定の充填間隔を経て金型3にピンク色の化粧料12を充填することによって、加熱ステップにて加熱された金型3の温度を自然に降下させながらピンク色の化粧料12を充填していたが、例えば、冷却器などを使用して金型3の温度を降下させてもよい。要するに、第2の充填ステップは、加熱ステップにて加熱された金型の温度を降下させながら第2の化粧料を充填すればよい。
以上のように、本発明は、油性成分を含有する複数色の化粧料を連続して配置した油性固形化粧料の製造方法に好適に利用できる。
1 油性固形化粧料
2 繰り出し容器(容器)
3 金型
11 乳白色の化粧料(第1の化粧料)
12 ピンク色の化粧料(第2の化粧料)
13 境界部
21 本体部
22 回動部
31 雄型
32 雌型
33 収容部
311 溝部
312 凸状部
321 溝部
322 凹状部

Claims (3)

  1. 油性成分を含有する複数色の化粧料を連続して配置した油性固形化粧料の製造方法であって、
    前記油性固形化粧料の形状に対応する収容部を有する金型を加熱する加熱ステップと、
    前記加熱ステップにて加熱された前記金型に流動性を有する第1の化粧料を充填する第1の充填ステップと、
    前記第1の充填ステップにて前記金型に前記第1の化粧料を充填した後、前記金型に前記第1の化粧料と異なる色の流動性を有する第2の化粧料を充填する第2の充填ステップと、
    前記金型に充填された前記第1の化粧料および前記第2の化粧料を冷却して固化させる冷却ステップとを備え、
    前記第2の充填ステップは、前記金型の加熱を中止することによって、前記加熱ステップにて加熱された前記金型の温度を降下させながら前記第2の化粧料を充填することを特徴とする油性固形化粧料の製造方法。
  2. 請求項に記載された油性固形化粧料の製造方法において、
    前記加熱ステップは、前記金型を50℃以上の温度に加熱することを特徴とする油性固形化粧料の製造方法。
  3. 請求項または請求項に記載された油性固形化粧料の製造方法において、
    前記第2の充填ステップは、前記第1の充填ステップにて前記金型に前記第1の化粧料を充填した後、前記加熱ステップにて加熱された前記金型の温度に応じて設定された20s〜90sの充填間隔を経て前記金型に前記第2の化粧料を充填することによって、前記加熱ステップにて加熱された前記金型の温度を自然に降下させながら前記第2の化粧料を充填することを特徴とする油性固形化粧料の製造方法。
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