JP2002542639A - 受け入れ制御方法 - Google Patents

受け入れ制御方法

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JP2002542639A JP2000600442A JP2000600442A JP2002542639A JP 2002542639 A JP2002542639 A JP 2002542639A JP 2000600442 A JP2000600442 A JP 2000600442A JP 2000600442 A JP2000600442 A JP 2000600442A JP 2002542639 A JP2002542639 A JP 2002542639A
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Abstract

(57)【要約】 本発明によれば、第1の所定限界より低い負荷を生じるベアラ要求が受け入れられる。ベアラ要求が第1の所定限界より高い負荷を生じる場合には、受け入れ制御エンティティは、ベアラ要求に対する余裕を与えるよう試み、即ち既存のベアラに対して提供されるサービスクオリティ(QoS)を低下せずにリソースを解除する。受け入れ制御エンティティは、電力制御パラメータ、ハンドオーバー制御パラメータ又はその両方を調整することによりこれを遂行する。受け入れ制御エンティティが新たなベアラ(1つ又は複数)に対して余裕を与えることができる場合には、要求が受け入れられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、セルラーテレコミュニケーションシステムにおける無線リソースの
使用に係り、より詳細には、新たな接続を確立するのに使用される受け入れ制御
方法に係る。本発明は、請求項1の前文に記載した方法に関する。
【0002】
【背景技術】
セルラーテレコミュニケーションシステムでは、セルラーテレコミュニケーシ
ョンネットワークを通る単一のスピーチ接続又はデータ接続をベアラと称する。
一般に、ベアラは、あるターミナル装置と、ネットワーク要素、例えば、ベース
ステーションや、セルラーネットワークを別のテレコミュニケーションネットワ
ークに接続するインターワーキングユニット(IWU)との間のデータ通信に関
する1組のパラメータに関連付けされる。ベアラに関連付けされる1組のパラメ
ータは、一般に、例えば、データ送信速度、許容遅延、許容ビットエラー率(B
ER)、並びにこれらパラメータの最小値及び最大値を含む。ベアラは、更に、
パケット送信ベアラ又は回路交換ベアラであり、そして例えば、透過的又は非透
過的接続をサポートする。ベアラは、ペイロード情報を送信するためにある移動
ターミナルとあるネットワーク要素とを接続する特定パラメータを有するデータ
送信経路と考えることができる。1つのベアラは、常に、1つの移動ターミナル
を1つのネットワーク要素に接続するだけである。しかしながら、ベアラは、多
数のネットワーク要素を通過することができる。1つの移動通信手段(移動装置
ME)は、あるセルラーテレコミュニケーションシステムでは1つのベアラしか
サポートしないが、他のシステムでは2つ以上の同時ベアラもサポートする。
【0003】 情報を所望のやり方で送信できるようにするために、無線インターフェイスを
通る接続は、所望のクオリティレベルを得なければならない。クオリティは、例
えば、C/I即ち搬送波対干渉比として表すことができ、これは、受信した干渉
電力に対する受信した搬送波電力の比を表す。接続のクオリティを表す別の尺度
は、SIR即ち信号対干渉比、S/N即ち信号対雑音比、及びS/(I+N)即
ち信号対雑音プラス干渉比である。又、ビットエラー率(BER)又はフレーム
エラー率(FER)も、接続クオリティの尺度として使用される。通常、これら
の又は他の対応する尺度の1つに対するあるターゲットレベルが前もって決定さ
れ、そして接続ごとに、そのターゲットレベルにできるだけ接近するように送信
電力が調整される。送信電力は、所望のターゲットレベルを得るのに必要なレベ
ル以下でなければならない。というのは、送信レベルがあまりに高いと、ハンド
ヘルド型移動ステーションにおいて重要な送信装置の電気エネルギーを浪費し、
そして他の接続に対して干渉を引き起こすからである。
【0004】 受け入れ制御は、各ベアラが所望のSIRレベルを得るよう確保する上で重要
な機能である。受け入れ制御の目的は、新たなベアラに対し新たな各要求を検査
し、そして要求されたベアラの送信電力、ベアラの送信ビットレート、処理利得
及びベアラのクオリティ要求を考慮して、その要求されたサービスを他のベアラ
へのサービスに影響することなく提供できるかどうかを決定することである。他
のベアラへの障害なく新たなベアラにサービスできる場合には、その要求が受け
入れられる。さもなくば、その要求は、スケジュールされ、即ち待ち行列に入れ
られ、再ネゴシエーションされ又は変更されるか、或いは拒絶される。受け入れ
制御は、通常、電力制御と協働し、他のベアラのSIRターゲットレベルを保証
するように他の幾つかのベアラの送信電力を調整できるようにする。
【0005】 種々の受け入れ制御アルゴリズムがこれまでに提案されている。文献「DS−
CDMAセルラーシステム用のSIRベースのコール受け入れ制御(SIR-Based C
all Admission Control for DS-CDMA Cellular Systems)」、ザオ・リュー及び
マグダ・エル・ザーキ著、I2 Journal on selected areas in communications、
第12巻、第4号、第638−644ページ、1994年5月は、残留容量の概
念に基づくアルゴリズムを説明している。残留容量は、ベースステーションが受
け入れることのできる初期コールの追加数として定義される。残留容量が0より
大きい場合には、新たなコールを受け入れることができる。残留容量は、測定さ
れたSIRレベル及びスレッシュホールドSIRレベルから決定される。
【0006】 別のアルゴリズムが、文献「電力制御CDMAシステムにおけるコール受け入
れ(Call Admission in Power Controlled CDMA Systems)」、チン・ヤオ・フア
ン及びロイD.ヤッテ著、Proceedings of I2 VTS 46th Vehicular Technology
Conference、 米国、アトランタ、1996年、4月28日−5月1日、第16
65−1669ページに掲載されている。この文献には、2つの簡単なアルゴリ
ズムが示されている。第1のアルゴリズムでは、新たなコールが進行中のコール
を最大電力で送信させるときにその新たなコールが阻止される。第2のアルゴリ
ズムでは、ベースステーションで測定された全受信電力が所定のスレッシュホー
ルドを越える場合に、新たなコールが阻止される。 これらのアルゴリズムは、コール即ちベアラがリソース使用に関して相対的に
同様であり、そしてベアラを受け入れても負荷が最大容量付近までは増加しない
レベルに受け入れスレッシュホールドがセットされているときには、良好に機能
する。しかしながら、これらアルゴリズムは、ベアラが広く変化する特性を有す
るとき、即ちネットワークが、通常のスピーチベアラのような低ビットレートの
ベアラと、大容量データベアラ又は生映像ベアラのような高ビットレートベアラ
の両方を取り扱う必要があるときには、良好に機能しない。このような種々様々
なサービスが、例えば、現在開発中のUMTSセルラーテレコミュニケーション
システムによって提供されるであろう。例えば、ベースステーションで測定され
た全受信電力が所定のスレッシュホールドより低い場合に新たなコールが許され
る従来のアルゴリズムでは、高ビットレートベアラがネットワークの負荷をほぼ
最大容量まで増加させることがある。これは、スレッシュホールドに近づくこと
が許される高レートベアラが全負荷を著しく増加しないようにスレッシュホール
ドを下げることによって防止できるが、この場合に、低ビットレートのスピーチ
ベアラは、たとえ残りの容量がそれらを受け入れることができてもその限度増加
が拒絶される。
【0007】 本明細書では、「制御領域」という用語は、単一の受け入れ制御エンティティ
又はプロセスにより制御されるセルラーテレコミュニケーションシステムの領域
、即ち新たなベアラの受け入れに関して判断するときに送信が考慮されるところ
の領域を意味するのに使用される。制御領域は、例えば、セルのセクター、セル
又は複数のセル、例えば、ルーティングエリア又は全無線アクセスネットワーク
より成る。 以下、ベアラを制御するセルラーネットワークの種々の他の機能、即ち負荷制
御、電力制御及びハンドオーバー制御について説明する。 負荷制御(LC)の主たるタスクは、良好な接続クオリティを得ながら、移動
ステーションにおいて過剰に電力を使用せずに高い容量が達成されるポイントで
セルラーシステムが動作するよう確保することである。システムに負荷をかける
ことが許されるところの負荷限界の定義は、無線リソースの管理にとって重要な
タスクである。過負荷状態はネットワークの性能を著しく悪化させるので、過負
荷状態を回避するように負荷を制御するのが重要である。負荷制御の主要機能の
幾つかの例は、ネットワークのバランスどり、電力制御パラメータ及びハンドオ
ーバーパラメータの調整、並びに混雑制御である。
【0008】 電力制御(PC)の目的は、各端の受信器に所望の信号レベルを得即ち近−遠
問題に対処するように移動ステーション及びベースステーションの電力レベルを
調整することである。又、電力制御は、シャドー化の大きな変化に対する応答と
して、及び例えば、SIRレベルの迅速な変化に対する応答として電力レベルの
変更を行う。 ハンドオーバー(HC)制御は、移動ステーションがあるセルから別のセルへ
移動するときに移動ステーションの接続の切り換えを管理する。 通常、これらの機能は、ネットワーク要素の処理ユニットによって実行される
ソフトウェアプログラムとしてネットワーク要素において実施される。これらの
機能を実行する手段を本明細書ではエンティティと称し、即ちHCエンティティ
は、ハンドオーバー制御を行い、PCエンティティは、電力制御を行い、LCエ
ンティティは、負荷制御を行い、そしてACエンティティは、受け入れ制御を行
う。
【0009】
【発明の開示】
本発明の目的は、システム負荷を所定の限界より低く維持できる受け入れ制御
方法を実現することである。本発明の更に別の目的は、ベアラ要求に対し受け入
れの確率を最大にすることもできる受け入れ制御方法を実現することである。 これらの目的は、少なくともベアラ要求に基づいて負荷推定値を形成し、そし
てその負荷推定値が限界より高い場合には、要求されたベアラ(1つ又は複数)
に対して余裕を与える試みをするよう受け入れ制御を構成することにより達成さ
れる。
【0010】 本発明による方法は、方法の独立請求項の特徴部分に記載されたことを特徴と
する。従属請求項は、本発明の更に別の好ましい実施形態を示す。 本発明によれば、第1の所定限界より低い負荷を生じるベアラ要求が受け入れ
られる。ベアラ要求が、第1の所定限界より高い負荷を生じる場合には、受け入
れ制御エンティティは、ベアラ要求に対して余裕を与えるよう試み、即ち既存の
ベアラに対して与えられるサービスクオリティ(QoS)を低下せずにリソース
を解除するよう試みる。受け入れ制御エンティティは、電力制御パラメータ、ハ
ンドオーバー制御パラメータ又はその両方を調整することによりこれを行うこと
ができる。受け入れ制御エンティティが新たなベアラ(1つ又は複数)に対して
充分な余裕を与えることができる場合には、要求が受け入れられる。
【0011】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、同様のエンティティに対して同じ参照番号が使用された添付図面を参照
して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。 本発明によれば、セルラーネットワークの制御領域は、送信負荷に対する第1
の所定限界を有し、この第1所定限界は、いわゆる安定負荷領域の上限である。
安定負荷領域とは、その中でシステムが全てのトラフィックを取り扱うことので
きる負荷領域である。安定負荷領域より上の負荷領域は、臨界負荷領域と称され
る。臨界負荷領域は、干渉量の急激な変化を取り扱うための制御領域のソフト容
量余裕として使用される。負荷が臨界負荷領域にあるときには、プライオリティ
の高いコール及び非常コールだけしかネットワークによって受け入れられないの
が好ましい。受け入れ制御は、ネットワーク内の「セル呼吸」作用を微調整する
ことによりシステムの動的な振舞いを管理するようにソフト容量範囲を利用する
ことができる。臨界負荷領域の上は、過負荷領域である。臨界負荷領域の上限は
、第2の所定限界である。本発明の受け入れ制御方法の目的の1つは、所望のQ
oSで新たなコールを受け入れる確率を最大にするように試みながら、システム
負荷を安定負荷領域内に維持することである。
【0012】 A.受け入れ制御方法の一例 図1及び2を参照して、本発明の好ましい実施形態による受け入れ制御方法を
以下に説明する。 第1ステップ105において、ベアラ要求が受け入れ制御エンティティによっ
て受け取られる。ベアラ要求は、例えば、ユーザがコールを発信したい場合には
移動ステーションによって発生され、或いは例えば、移動ステーションがコール
される場合にはセルラーネットワークによって発生される。ベアラ要求の受信に
対する応答として、受け入れ制御エンティティは、ステップ110において現在
負荷をチェックする。このステップでは、受け入れ制御エンティティは、例えば
、負荷制御エンティティから現在負荷情報を要求することにより負荷をチェック
することができる。次いで、受け入れ制御エンティティは、少なくとも現在負荷
及びベアラ要求に基づいて結果の負荷推定値を計算する(115)。結果の負荷
推定値は、既存のベアラ及び新たなベアラ(1つ又は複数)の両方の送信即ち干
渉電力を含むのが好ましい。
【0013】 次のステップ120では、結果の負荷推定値が第1の所定限界即ち安定負荷領
域の上限と比較される。負荷推定値が第1所定限界より高い場合には、臨界負荷
及び過負荷状態を取り扱うための更に別の手順が開始される(122)。この手
順については、以下で説明する。ステップ120において、負荷推定値が第1の
所定限界より低いと分かった場合には、ベアラ要求が許され(125)、そして
ベアラ(1つ又は複数)に対して送信リソースが割り当てられる(130)。こ
の送信リソースは、例えば、無線リソース、論理的リソース、コード、送信容量
又は他のリソースである。臨界負荷及び過負荷状態を取り扱うための手順がベア
ラ要求に対して肯定判断を生じる場合には、この方法は、その手順の後にステッ
プ130に続く。 実際の結果負荷は、ステップ135においてチェックされ、そしてステップ1
40において第1所定限界と比較される。負荷が第1所定限界より低い場合には
、方法が終了となる。負荷が第1の所定限界より低くない場合には、少なくとも
1つのベアラのパラメータがステップ145において更に調整されて、全負荷を
第1所定限界より低くし、その後、方法が終了となる。
【0014】 調整ステップ145は、例えば、少なくとも1つのベアラに与えられるサービ
スクオリティレベルの再ネゴシエーションを含む。再ネゴシエーション又は変更
されたベアラ(1つ又は複数)は、要求されたベアラ(1つ又は複数)であるか
又は既存のベアラである。 図2は、ベアラ要求を受け入れたことにより負荷レベルが臨界又は過負荷領域
となる状態を取り扱うための手順の一例を示す。この例によれば、ステップ14
9で選択されるステップ150、151、152、155及び160の1つが、
負荷を緩和するために実行される。ステップ150では、セルラーシステムの制
御領域の既存接続の送信電力余裕の上限及び下限のような電力制御パラメータが
再調整され、これは、1つ以上の既存ベアラに対する送信電力を低下させ、それ
により、新たなベアラを受け入れできるようにする。ステップ151では、セル
ラーネットワークの負荷制御パラメータが調整される。ステップ152では、セ
ルラーネットワークのソフトハンドオーバー及びソフト容量余裕が調整される。
ステップ155では、セルラーシステムの制御領域のハンドオーバー制御パラメ
ータが調整される。このようなパラメータは、通常、例えば、あるセルから別の
セルへのハンドオーバー(又はソフトハンドオーバー)をトリガーするためのス
レッシュホールドを定義するパラメータより成る。ハンドオーバー制御(HC)
パラメータの調整は、1つ以上の既存ベアラの、別の制御領域へのハンドオーバ
ーを生じさせる。ソフトハンドオーバーの場合には、この調整は、既存ベアラの
分岐の追加又は解除、並びにソフト容量余裕の最適化も生じさせる。いずれの場
合にも、ハンドオーバー制御パラメータの調整は、現在制御領域において送信リ
ソースを解除することができる。ステップ160では、1つ以上の要求されたベ
アラのパラメータは、もし可能であれば、送信リソースに対する要求が低い適当
なベアラ特性を見出すように再ネゴシエーション又は変更される。
【0015】 ステップ150、151、152、155及び160の1つが実行された後、
現在負荷がチェックされ(165)、そして新たな負荷推定値が計算される(1
67)。負荷推定値がここで第1所定限界より低い場合には、その要求が許され
(180)、そして方法は、図1のステップ130に続く。ステップ150、1
55及び160の調整又は再ネゴシエーションが充分な大きさでなくそして負荷
推定値が依然第1所定限界より高い場合には、ベアラ要求が拒絶され(175)
そして受け入れ制御方法は終了となる。 図3は、ベアラ要求の受け入れにより負荷レベルが臨界又は過負荷領域となる
状態を取り扱う手順の更に別の例を示す。この例によれば、セルラーネットワー
クの制御領域の電力制御パラメータ及びハンドオーバー制御パラメータの両方が
ステップ150及び155において負荷を緩和するように調整される。 ステップ150及び155を実行した後に、現在負荷がチェックされ(165
)、そして新たな負荷推定値が計算される(167)。負荷推定値がここで第1
所定限界より低い場合には、その要求が許され(180)、そして方法は、図1
のステップ130に続く。ステップ150及び155の調整が充分な大きさでな
くそして負荷推定値が依然第1所定限界より高い場合には、ベアラ要求が拒絶さ
れ(175)そして受け入れ制御方法は終了となる。
【0016】 図4は、ベアラ要求の受け入れにより負荷レベルが臨界又は過負荷領域となる
状態を取り扱う手順の更に別の例を示す。この例では、負荷推定値を減少するの
に使用できる段階150、155、160は、負荷推定値が第1所定限界より低
くなるまで又はこの例の3つ全部の段階が使用されるまで実行される。 この例では、ステップ149で選択されるステップ150、155及び160
の1つが、負荷を緩和するために実行される。ステップ150では、セルラーシ
ステムの制御領域の電力制御パラメータが調整され、これは、1つ以上の既存ベ
アラに対する送信電力を低下させ、それにより、新たなベアラを受け入れできる
ようにする。ステップ155では、セルラーシステムの制御領域のハンドオーバ
ー制御パラメータが調整される。このようなパラメータは、通常、例えば、ある
セルから別のセルへのハンドオーバーをトリガーするためのスレッシュホールド
を定義するパラメータより成る。ハンドオーバー制御(HC)パラメータの調整
は、1つ以上の既存ベアラの、別の制御領域へのハンドオーバーを生じさせる。
ソフトハンドオーバーの場合には、この調整は、既存ベアラの分岐の追加又は解
除、並びにソフト容量余裕の最適化も生じさせる。いずれの場合にも、ハンドオ
ーバー制御パラメータの調整は、現在制御領域において送信リソースを解除する
ことができる。ステップ160では、1つ以上の要求されたベアラのパラメータ
は、もし可能であれば、送信リソースに対する要求が低い適当なベアラ特性を見
出すように再ネゴシエーション又は変更される。
【0017】 ステップ150、155及び160の1つが実行された後、現在負荷がチェッ
クされ(165)、そして新たな負荷推定値が計算される(167)。負荷推定
値がここで第1所定限界より低い場合には、その要求が許され(180)、そし
て方法は、図1のステップ130に続く。ステップ150、155又は160の
調整又は再ネゴシエーションが充分な大きさでなくそして負荷推定値が依然第1
所定限界より高い場合には、ステップ185において、負荷を緩和するのに使用
できる全ての段階が使用されたかどうか、即ちステップ150、155及び16
0の全てが既に実行されたかどうかチェックされる。これらのステップが実行さ
れた場合には、ステップ175において要求が拒絶されそして受け入れ制御方法
が終了となる。これらステップの少なくとも1つがまだ実行されていない場合に
は、方法がステップ149に戻る。
【0018】 上記例において、ステップ149において負荷を緩和するための方法を選択す
ることは、特定アプリケーションの要件により必要とされる基準に基づいて行わ
れる。例えば、要求されたベアラの特性が、ユーザにより実際に必要とされるサ
ービスレベルを著しく大きく減少せずに送信リソースの使用を比較的大きく減少
できるようなものである場合には、少なくとも1つのベアラの特性を再ネゴシエ
ーション又は変更するのが効果的である。更に、この選択は、例えば、負荷推定
値が第1所定限界をどれほど大きく越えるかに基づいて実行することもできる。
又、この選択は、ランダムな形態で実行されてもよい。又、異なるベアラ形式を
異なるやり方で処理してもよい。例えば、非リアルタイムベアラの特性を最初に
調整することによりリアルタイムベアラに優先順位を与えることができる。 本発明の更に別の効果的な実施形態では、少なくとも1つのベアラのパラメー
タの更なる調整ステップ145を実行するのではなく、要求されたベアラを拒絶
し、スケジューリングし、即ち待ち行列に入れ、或いは再ネゴシエーション又は
変更することもできる。 本発明の更に別の効果的な実施形態において、第1推定ステップ115及び1
20における負荷推定値が第1所定限界より相当に高いことが分かり、即ち第1
所定限界より所定量以上高い場合には、臨界及び過負荷状態を取り扱うプロセス
122をスタートせずにベアラ要求を直接拒絶することができる。
【0019】 B.負荷推定値の計算 このセクションでは、本発明による受け入れ制御方法に使用するための適当な
計算方法の一例を説明する。この例によれば、使用可能な容量、及び負荷が第1
所定限界より高く増加するかどうかの決定は、制御領域におけるSIRレベルと
、要求されたベアラ(1つ又は複数)により必要とされるSIRレベルとに基づ
いて行われる。 制御領域の安定負荷限界より下の全容量がCtotであると仮定する。従って、
使用可能なシステム容量Caは、次のようになる。
【数1】 但し、Cocは、既存のベアラアクセスにより占有された容量であり、 Sは、送信電力レベルであり、 Wは、WCDMA帯域巾であり、 Rbは、ビットレートであり、 Ebは、ビットエネルギーであり、 Noは、熱ノイズスペクトル密度であり、 vは、バックグランドノイズであり、そして αは、音声アクティビティである。
【0020】 容量をベースとするシステム性能要件は、次の通りである。 Prob(Coc≧Ctot)≦γ (2a) 即ち、使用可能な容量をより多く必要とする既存ベアラの確率が所定のシステム
信頼性限界γより低いというものである。同じ要件をSIRレベルについて次の
ように表すことができる。 Prob(SIRreq≧SIRtot)≦γ (2b) WCDMAシステムの容量は、干渉レベルに依存する。要求されたベアラの最
小QoSは、次の場合に満足される。
【数2】 但し、Mは、同時ユーザの数であり、 Gは、処理利得であり、 Eb/Noは、熱ノイズ及び他のセル干渉による信号対雑音比であり、 Ebvは、リアルタイムベアラによるビット当たりの信号エネルギーであり
、そして Ebdは、非リアルタイムベアラによるビット当たりの信号エネルギーであ
る。
【0021】 要求されたベアラは、次の場合に受け入れられる。 SIRreq≦SIRtot ⇒SIRreq≦SIRstable+SIRcritical−SIRoc (5) 又は他の項では、 SIRreq≦(SIRtot−SIRoc)≦SIRavailable (6) 但し、SIRreqは、要求されたベアラに必要とされるSIRレベルであり、 SIRtotは、制御領域内の全SIRレベルであり、 SIRstableは、システムの安定な動作領域、即ち第1所定限界を指示す
る安定SIR余裕であり、 SIRcriticalは、臨界余裕、即ちソフト容量余裕の巾であり、 SIRocは、既存ベアラにより占有されるSIRレベルであり、そして SIRavailableは、新たなベアラに割り当てることができるSIRレベ
ルである。
【0022】 本発明の更に別の好ましい実施形態では、使用可能な容量が制御領域における
送信電力に関して計算される。この実施形態では、使用可能な容量、即ち使用可
能な送信量、換言すれば干渉電力Pavailableは、次のように計算することがで
きる。
【数3】 但し、Pstableは、安定負荷領域の上限、即ち送信又は干渉電力に対する第1所
定限界であり、 Pcriticalは、臨界負荷領域の上限、即ち送信又は干渉電力に対する第2
所定限界であり、そして mは、制御領域における同時ベアラアクセスの数である。 この実施形態では、ベアラ要求は、次の場合に受け入れられる。 ΣPreq+ΣPoc≦ΣPstable (8) 但し、Preqは、受け入れ制御により推定される要求されたベアラの干渉又は送
信電力であり、そして Pocは、既にアクセスされたベアラにより占有される干渉又は送信電力レ
ベルである。
【0023】 非リアルタイム(NRT)ベアラの特性は、変化するビットレート等を有する
NRTベアラの特性により受け入れ制御の制御下に部分的に入るだけであるから
、受け入れ又は拒絶の判断は、リアルタイムベアラのみに基づくのが好ましい。 受け入れは、リアルタイムベアラをベースとし、非常コールが最も高いプライ
オリティを有して、負荷が臨界負荷領域にあるときでも非常コールを受け入れ、
非常コール以外のRTコールが2番目に最も高いプライオリティを有し、そして
NRTコールが最も低いプライオリティを有するようにするのが好ましい。送信
リソースの解除を試みるときには、ネットワークの種々のパラメータは、このプ
ライオリティ順序が維持されるように調整されるのが好ましい。その結果、プラ
イオリティ順序は、受け入れ制御が、要求を発しているコール又は既存のコール
をそれらのプライオリティに基づいてドロップ又はハンドオーバーできるように
する。
【0024】 マルチダイバーシティ接続の場合には、移動ステーション(MS)の送信電力
の調整を、本発明の好ましい実施形態に基づいて次のように行うことができる。
受け入れ制御エンティティは、外部ループ電力制御に対するBER(ビットエラ
ー率)及びFER(フレームエラー率)要件及び初期Eb/No設定点をセットす
る。又、受け入れ制御エンティティは、指定のQoSを有するMSのマルチダイ
バーシティベアラの送信電力に対する電力余裕もセットする。最終的な電力調整
判断は、外部ループ電力制御コマンドが電力レベルの増加を要求するときに、次
の条件に基づいてMSにより実行される。 Ptrx=Po+DSS≦Pmax∈Pmargin (9) 但し、DSSは、現在の送信電力レベルに追加されるべき動的なステップサイズ
電力である。条件(9)は、増加された電力レベルが接続の送信電力に対する所
定の上限Pmax以上であり且つ増加された送信電力が送信電力に対する上記電力
余裕内にあるときだけ送信電力を増加することを示す。
【0025】 最終的な電力調整判断は、外部ループ電力制御コマンドが電力レベルの減少を
要求するときに、次の条件に基づいてMSにより実行される。 Ptrx=Po+DSS≧Pmin∈Pmargin (10) この条件(10)は、減少された電力レベルが接続の送信電力に対する所定の下
限Pmin以上であり且つ減少された送信電力が送信電力に対する上記電力余裕内
にあるときだけ送信電力を減少することを示す。 本発明の好ましい実施形態では、マルチダイバーシティ接続の場合、受け入れ
制御エンティティは、送信電力のダイナミックレンジを設定することにより送信
電力の調整を行う。送信電力のこのような調整は、ダウンリンク及びアップリン
クの両送信電力調整に適用することができる。
【0026】 C.シグナリングの例 以下、本発明の種々の実施形態に基づくシグナリングの幾つかの例を述べる。
図5、6、7及び8は、ベアラマネージメント(BM)エンティティ210と、
受け入れ制御(AC)エンティティ220と、負荷制御(LC)エンティティ2
30と、電力制御(PC)エンティティ240と、ハンドオーバー制御(HC)
エンティティ250との間のシグナリングを示す。 図5は、本発明の好ましい実施形態による受け入れ制御方法の一例のシグナリ
ングを示す。第1に、ベアラマネージメントエンティティは、ベアラ要求メッセ
ージBEARER_REQを受け入れ制御エンティティに送信する(310)。
ベアラ要求は、移動ステーションによって発生されるか、又は移動着信コールの
場合には、ネットワークによって発生される。受け入れ制御エンティティは、C
HECK_LOADメッセージを負荷制御エンティティに送信する(320)こ
とにより現在負荷をチェックし、負荷制御エンティティは、それに応答して、現
在負荷状態を表すLOAD_INFOメッセージを送信する(330)。負荷情
報を受信した後、受け入れ制御エンティティは、少なくともベアラ要求及び負荷
情報に基づいて負荷推定値を計算する(340)。この例では、負荷推定値は、
第1の所定スレッシュホールドより低いことが分かる。その結果、ACエンティ
ティは、確認メッセージBEARER_REQ_ACKをBMエンティティに返
送する。
【0027】 次いで、ACエンティティは、TXPWR_UPD_REQメッセージを送信
することにより、新たなベアラ受け入れのために電力制御パラメータを変更する
ようにPCエンティティに命令し(360)、PCエンティティは、TXPWR
_UPD_REQ_ACKメッセージを送信する(370)ことによりそれを確
認する。次いで、ACエンティティは、HO_TRESHOLD_UPD_RE
Qメッセージを送信する(380)ことにより、新たなベアラ受け入れのために
ハンドオーバー制御パラメータを変更するようにHCエンティティに命令し、H
Cエンティティは、HO_TRESHOLD_UPD_REQ_ACKメッセー
ジを送信する(390)ことによりそれを確認する。その後、ACエンティティ
は、先ず、LCエンティティから負荷情報を要求する(400)ことによりその
制御エリアにおける結果状態を検討し、LCエンティティは、現在負荷状態に関
する情報をACエンティティに送信する(410)。次いで、ACエンティティ
は、その情報を検討し(420)、そして負荷が第1所定限界より高いことが分
かると、ACエンティティは、負荷を第1所定限界より低くもっていくように少
なくとも1つのベアラの特性を変更するためにベアラマネージメントエンティテ
ィとネゴシエーションする(430)。 図6は、本発明の好ましい実施形態による受け入れ制御方法の別の例のシグナ
リングを示す。図6の例では、ベアラ要求は、負荷を第1所定限界より高く増加
する。
【0028】 第1に、ベアラマネージメントエンティティは、ベアラ要求メッセージBEA
RER_REQを受け入れ制御エンティティに送信する(310)。ベアラ要求
は、移動ステーションによって発生されるか、又は移動着信コールの場合には、
ネットワークによって発生される。受け入れ制御エンティティは、CHECK_
LOADメッセージを負荷制御エンティティに送信する(320)ことにより現
在負荷をチェックし、負荷制御エンティティは、それに応答して、現在負荷状態
を表すLOAD_INFOメッセージを送信する(330)。負荷情報を受信し
た後、受け入れ制御エンティティは、少なくともベアラ要求及び負荷情報に基づ
いて負荷推定値を計算する(340)。この例では、負荷推定値は、第1の所定
スレッシュホールドより高いことが分かる。その結果、ACエンティティは、要
求されたベアラに対し余裕を与えるよう試みる。この例では、ACエンティティ
は、PCエンティティにメッセージを送信して(341)、電力制御パラメータ
を更新するようにPCエンティティに命令することによりこれを遂行する。PC
エンティティは、もし可能であれば、例えば、ベアラに要求されるQoSレベル
が現在状態において送信電力の低下を許す場合には、ベアラの送信電力を低下さ
せる。いずれにせよ、PCエンティティは、ACエンティティに確認メッセージ
を返送する(342)ことによりACエンティティに応答する。確認メッセージ
を受信した後に、受け入れ制御エンティティは、CHECK_LOADメッセー
ジを負荷制御エンティティに送信する(343)ことにより現在負荷をチェック
し、負荷制御エンティティは、現在負荷エンティティを表すLOAD_INFO
メッセージを送信する(344)ことによってそれに応答する。負荷情報を受信
した後に、受け入れ制御エンティティは、少なくともベアラ要求及び負荷情報に
基づいて負荷推定値を計算する(345)。この例では、電力制御パラメータの
更新により、要求されたベアラ(1つ又は複数)に対して充分な余裕が形成され
る。その結果、ACエンティティは、BMエンティティに確認メッセージを返送
する。
【0029】 次いで、ACエンティティは、TXPWR_UPD_REQメッセージを送信
することにより、新たなベアラ受け入れのために電力制御パラメータを変更する
ようにPCエンティティに命令し(360)、PCエンティティは、TXPWR
_UPD_REQ_ACKメッセージを送信する(370)ことによりそれを確
認する。次いで、ACエンティティは、HO_TRESHOLD_UPD_RE
Qメッセージを送信する(380)ことにより、新たなベアラ受け入れのために
ハンドオーバー制御パラメータを変更するようにHCエンティティに命令し、H
Cエンティティは、HO_TRESHOLD_UPD_REQ_ACKメッセー
ジを送信する(390)ことによりそれを確認する。その後、ACエンティティ
は、先ず、LCエンティティから負荷情報を要求する(400)ことによりその
制御エリアにおける結果状態を検討し、LCエンティティは、現在負荷状態に関
する情報をACエンティティに送信する(410)。次いで、ACエンティティ
は、その情報を検討し(420)、そして負荷が第1所定限界より高いことが分
かると、ACエンティティは、負荷を第1所定限界より低くもっていくように少
なくとも1つのベアラの特性を変更するためにベアラマネージメントエンティテ
ィとネゴシエーションする(430)。 図7は、本発明の好ましい実施形態による受け入れ制御方法の更に別の例のシ
グナリングを示す。図7の例では、ベアラ要求は、負荷を第1所定限界より高く
増加する。
【0030】 第1に、ベアラマネージメントエンティティは、ベアラ要求メッセージBEA
RER_REQを受け入れ制御エンティティに送信する(310)。ベアラ要求
は、移動ステーションによって発生されるか、又は移動着信コールの場合には、
ネットワークによって発生される。受け入れ制御エンティティは、CHECK_
LOADメッセージを負荷制御エンティティに送信する(320)ことにより現
在負荷をチェックし、負荷制御エンティティは、それに応答して、現在負荷状態
を表すLOAD_INFOメッセージを送信する(330)。負荷情報を受信し
た後、受け入れ制御エンティティは、少なくともベアラ要求及び負荷情報に基づ
いて負荷推定値を計算する(340)。この例では、負荷推定値は、第1の所定
スレッシュホールドより高いことが分かる。その結果、ACエンティティは、先
ず電力制御を使用することにより、要求されたベアラに対し余裕を与えるよう試
みる。この例では、ACエンティティは、PCエンティティにメッセージを送信
して(341)、電力制御パラメータを更新するようにPCエンティティに命令
することによりこれを遂行する。PCエンティティは、もし可能であれば、例え
ば、ベアラに要求されるQoSレベルが現在状態において送信電力の低下を許す
場合には、ベアラの送信電力を低下させる。いずれにせよ、PCエンティティは
、ACエンティティに確認メッセージを返送する(342)ことによりACエン
ティティに応答する。確認メッセージを受信した後に、受け入れ制御エンティテ
ィは、CHECK_LOADメッセージを負荷制御エンティティに送信する(3
43)ことにより現在負荷をチェックし、負荷制御エンティティは、現在負荷エ
ンティティを表すLOAD_INFOメッセージを送信する(344)ことによ
りそれに応答する。負荷情報を受信した後に、受け入れ制御エンティティは、少
なくともベアラ要求及び負荷情報に基づいて負荷推定値を計算する(345)。
この例では、電力制御パラメータの更新により、要求されたベアラ(1つ又は複
数)に対して充分な余裕が形成されない。その結果、ACエンティティは、ハン
ドオーバーパラメータを調整することにより、要求されたベアラに対し余裕を与
えるよう試みる。この例では、ACエンティティは、HO_OPTIMIZAT
IONコマンドをHCエンティティに送信して(346)、制御エリアにおける
負荷を減少するようにハンドオーバーパラメータを最適化するようHCエンティ
ティに命令する。その結果、HCエンティティは、もし可能であれば、既存のベ
アラに与えられるサービスレベルを低下せずに、ハンドオーバー判断を制御する
パラメータを変更する。次いで、HCエンティティは、確認メッセージHO_O
PTIMIZATION_ACKをACエンティティに送信する(347)こと
により応答する。次いで、ACエンティティは、例えば、ステップ343、34
4及び345に関連して既に述べたように負荷チェック及び推定手順を再び実行
する(349)。この例では、ハンドオーバー制御パラメータの最適化が、最終
的に、要求されたベアラ(1つ又は複数)に対して充分な余裕を形成する。その
結果、ACエンティティは、BMエンティティに確認メッセージを送信する(3
50)。
【0031】 次いで、ACエンティティは、TXPWR_UPD_REQメッセージを送信
することにより、新たなベアラ受け入れのために電力制御パラメータを変更する
ようにPCエンティティに命令し(360)、PCエンティティは、TXPWR
_UPD_REQ_ACKメッセージを送信する(370)ことによりそれを確
認する。次いで、ACエンティティは、HO_TRESHOLD_UPD_RE
Qメッセージを送信する(380)ことにより、新たなベアラ受け入れのために
ハンドオーバー制御パラメータを変更するようにHCエンティティに命令し、H
Cエンティティは、HO_TRESHOLD_UPD_REQ_ACKメッセー
ジを送信する(390)ことによりそれを確認する。その後、ACエンティティ
は、先ず、LCエンティティから負荷情報を要求する(400)ことによりその
制御エリアにおける結果状態を検討し、LCエンティティは、現在負荷状態に関
する情報をACエンティティに送信する(410)。次いで、ACエンティティ
は、その情報を検討し(420)、そして負荷が第1所定限界より高いことが分
かると、ACエンティティは、負荷を第1所定限界より低くもっていくように少
なくとも1つのベアラの特性を変更するためにベアラマネージメントエンティテ
ィとネゴシエーションする(430)。 図8は、本発明の好ましい実施形態による受け入れ制御方法の更に別の例のシ
グナリングを示す。この例では、ベアラ要求は、第1所定限界より著しく高い推
定負荷を生じ、従って、ACエンティティは、要求されたベアラに対して余裕を
与えるように電力制御及びハンドオーバー制御を使用し、そして要求により必要
となるリソースの量を下げるようにBMエンティティとネゴシエーションする。
【0032】 第1に、ベアラマネージメントエンティティは、ベアラ要求メッセージBEA
RER_REQを受け入れ制御エンティティに送信する(310)。ベアラ要求
は、移動ステーションによって発生されるか、又は移動着信コールの場合には、
ネットワークによって発生される。受け入れ制御エンティティは、CHECK_
LOADメッセージを負荷制御エンティティに送信する(320)ことにより現
在負荷をチェックし、負荷制御エンティティは、それに応答して、現在負荷状態
を表すLOAD_INFOメッセージを送信する(330)。負荷情報を受信し
た後、受け入れ制御エンティティは、少なくともベアラ要求及び負荷情報に基づ
いて負荷推定値を計算する(340)。この例では、負荷推定値は、第1の所定
スレッシュホールドより著しく高いことが分かる。その結果、ACエンティティ
は、先ず電力制御を使用することにより、要求されたベアラに対し余裕を与える
よう試みる。この例では、ACエンティティは、PCエンティティにメッセージ
を送信して(341)、電力制御パラメータを更新するようにPCエンティティ
に命令することによりこれを遂行する。PCエンティティは、もし可能であれば
、例えば、ベアラに要求されるQoSレベルが現在状態において送信電力の低下
を許す場合には、ベアラの送信電力を低下させる。PCエンティティは、ACエ
ンティティに確認メッセージを返送する(342)ことによりACエンティティ
に応答する。更に、ACエンティティは、ACエンティティは、HO_OPTI
MIZATIONコマンドをHCエンティティに送信して(346)、制御エリ
アにおける負荷を減少するようにハンドオーバーパラメータを最適化するようH
Cエンティティに命令する。その結果、HCエンティティは、もし可能であれば
、既存のベアラに与えられるサービスレベルを低下せずに、ハンドオーバー判断
を制御するパラメータを変更する。次いで、HCエンティティは、確認メッセー
ジHO_OPTIMIZATION_ACKをACエンティティに送信する(3
47)ことにより応答する。
【0033】 次いで、ACエンティティは、もし可能であれば、要求されたベアラ(1つ又
は複数)に必要とされるリソースを減少するようにBMエンティティとのベアラ
ネゴシエーション手順を遂行する(348)。次いで、ACエンティティは、例
えば、ステップ343、344及び345に関連して既に述べたように負荷チェ
ック及び推定手順を再び実行する(349)。この例では、電力制御及びハンド
オーバー制御パラメータの最適化が、再ネゴシエーション又は変更されたベアラ
要求に対して充分な余裕を与える。その結果、ACエンティティは、BMエンテ
ィティに確認メッセージを送信する(350)。 次に、ACエンティティは、TXPWR_UPD_REQメッセージを送信す
ることにより、新たなベアラ受け入れのために電力制御パラメータを変更するよ
うにPCエンティティに命令し(360)、PCエンティティは、TXPWR_
UPD_REQ_ACKメッセージを送信する(370)ことによりそれを確認
する。次いで、ACエンティティは、HO_TRESHOLD_UPD_REQ
メッセージを送信する(380)ことにより、新たなベアラ受け入れのためにハ
ンドオーバー制御パラメータを変更するようにHCエンティティに命令し、HC
エンティティは、HO_TRESHOLD_UPD_REQ_ACKメッセージ
を送信する(390)ことによりそれを確認する。その後、ACエンティティは
、先ず、LCエンティティから負荷情報を要求する(400)ことによりその制
御エリアにおける結果状態を検討し、LCエンティティは、現在負荷状態に関す
る情報をACエンティティに送信する(410)。次いで、ACエンティティは
、その情報を検討し(420)、そして負荷が第1所定限界より高いことが分か
ると、ACエンティティは、負荷を第1所定限界より低くもっていくように少な
くとも1つのベアラの特性を変更するためにベアラマネージメントエンティティ
とネゴシエーションする(430)。
【0034】 本発明は、セルラーネットワークの特定領域に使用することに限定されない。
本発明による受け入れ制御方法は、例えば、単一のセル、セルのセクター或いは
複数のセル、例えばルートエリア又は全無線アクセスネットワークにおける受け
入れを制御するのに使用できる。 制御領域は、送信又は干渉電力或いはSIRサブ領域に更に分割することがで
き、その各々は、割り当てられるべき制御領域の無線リソースの固定及び適応部
分を有する。 無線ネットワークコントローラのような所与の機能的エンティティの名称は、
異なるセルラーテレコミュニケーションシステムのコンテキストにおいてしばし
ば異なる。例えば、GSMシステムでは、無線ネットワークコントローラ(RN
C)に対応する機能的エンティティは、ベースステーションコントローラ(BS
C)である。それ故、請求の範囲の「無線ネットワークコントローラ」という用
語は、特定のセルラーテレコミュニケーションシステムのエンティティに対して
使用される用語に関わりなく対応する全ての機能的エンティティを網羅するもの
とする。更に、LOAD_INFOメッセージ名のような種々のコマンド及びメ
ッセージ名は一例に過ぎず、本発明は、本明細書に記載したコマンド及びメッセ
ージ名の使用に限定されるものではない。更に、請求の範囲の「変更」という用
語は、再ネゴシエーションであるか、又は再ネゴシエーションを伴わない変化で
あるかに関わらず、少なくとも1つのベアラのパラメータに対して行われるいか
なる変化も網羅するものとする。
【0035】 本発明は、拡散スペクトル技術に少なくとも一部分は基づくいかなるセルラー
テレコミュニケーションシステムにも使用できる。 以上の説明から、当業者であれば、本発明の範囲内で種々の変更がなされ得る
ことが明らかであろう。本発明の好ましい実施形態を詳細に述べたが、請求の範
囲内で多数の変更や修正がなされることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施形態による受け入れ制御方法を示す図である。
【図2】 本発明の好ましい実施形態により臨界負荷又は過負荷状態に対処する受け入れ
制御方法の一部分の一例を示す図である。
【図3】 本発明の好ましい実施形態により臨界負荷又は過負荷状態に対処する受け入れ
制御方法の一部分の別の例を示す図である。
【図4】 本発明の好ましい実施形態により臨界負荷又は過負荷状態に対処する受け入れ
制御方法の一部分の更に別の例を示す図である。
【図5】 本発明の好ましい実施形態による受け入れ制御方法の一例のシグナリングを示
す図である。
【図6】 本発明の好ましい実施形態による受け入れ制御方法の別の例のシグナリングを
示す図である。
【図7】 本発明の好ましい実施形態による受け入れ制御方法の更に別の例のシグナリン
グを示す図である。
【図8】 本発明の好ましい実施形態による受け入れ制御方法の更に別の例のシグナリン
グを示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年2月19日(2001.2.19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルラーテレコミュニケーションシステムにおける受け入れ
    制御方法において、 ベアラ要求を受信し、 現在負荷をチェックし、 少なくとも上記現在負荷及び上記ベアラ要求に基づいて、結果の負荷推定値を
    計算し、 上記結果の負荷推定値が第1の所定限界より低い場合には、上記ベアラ要求を
    受け入れ、上記要求に基づいて送信リソースを割り当て、そして結果の負荷をチ
    ェックし、そして 上記結果の負荷推定値が上記第1の所定限界より大きい場合には、送信リソー
    スの解除を試みる、 という段階を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 上記結果の負荷のチェックに対する応答として、上記結果の
    負荷が上記第1の所定限界より大きい場合には、上記結果の負荷を上記第1所定
    限界より低くするように少なくとも1つのベアラのパラメータを変更する請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記試み段階の後に、 現在負荷をチェックし、 少なくとも現在負荷及びベアラ要求に基づいて結果の負荷推定値を計算し、そ
    して 上記結果の負荷推定値が第1の所定限界より低い場合には、ベアラ要求を受け
    入れ、上記要求に基づいて送信リソースを割り当て、そして結果の負荷をチェッ
    クする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記結果の負荷のチェックに対する応答として、上記結果の
    負荷が上記第1の所定限界より大きい場合には、上記結果の負荷を上記第1所定
    限界より低くするように少なくとも1つのベアラのパラメータを変更する請求項
    3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記結果の負荷推定値が上記第1の所定限界を越える場合に
    は、 上記ベアラ要求により要求されるリソースの量を低下するようにベアラ要求を
    変更し、 現在負荷をチェックし、 少なくとも上記現在負荷及び上記変更されたベアラ要求に基づいて結果の負荷
    推定値を計算し、そして 上記結果の負荷推定値が第1の所定限界より低い場合には、上記変更されたベ
    アラ要求を受け入れ、上記要求に基づいて送信リソースを割り当て、そして結果
    の負荷をチェックする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記結果の負荷のチェックに対する応答として、上記結果の
    負荷が上記第1の所定限界より大きい場合には、上記結果の負荷を上記第1所定
    限界より低くするように少なくとも1つのベアラのパラメータを変更する請求項
    5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記試み段階は、セルラーネットワークのハンドオーバー制
    御パラメータを調整する段階を含む請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記試み段階は、セルラーネットワークの電力制御パラメー
    タを調整する段階を含む請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 上記試み段階は、セルラーネットワークの負荷制御パラメー
    タを調整する段階を含む請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 上記試み段階は、セルラーネットワークのソフトハンドオ
    ーバー及びソフト容量余裕を調整する段階を含む請求項1に記載の方法。
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