JP6303743B2 - 無線基地局 - Google Patents

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Description

本発明は、無線基地局に関する。
従来、無線通信システムにおける伝送容量(以下では、「システム容量」と呼ばれることがある)を増大させるために、様々な工夫がなされている。例えば、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)では、「マクロセル」の他に「スモールセル(小セル)」を活用してシステム容量を増大させる技術に関する議論が行われている。ここで、「セル」とは、無線端末が無線信号を送受信するために、無線基地局がカバーする範囲を指す用語であるが、無線基地局とセルとはほぼ対応する概念であるため、以下の説明では「セル」と「無線基地局」とを適宜読み替えてもよい。そして、「マクロセル」は、高い送信電力で送信可能な基地局、つまりカバーエリアの大きい基地局のセルである。また、「スモールセル」は、低い送信電力で送信する基地局、つまりカバーエリアの小さい基地局のセルである。
3GPP LTEでは、移動通信システムの構成として、例えば、マクロセルの中に複数のスモールセルが含まれる構成が検討されている。そして、移動局がマクロセル及びスモールセルに同時に接続する技術が検討されている。他にも、移動局が異なる2つのスモールセルに同時に接続する技術が検討されている。このように、移動局が、2つの異なるセルの両方に接続して通信を実施する通信は、2元接続(Dual Connectivity)と呼ばれる場合がある。その他に、2元接続としては、基地局が上位のレイヤの装置に直接接続する場合もある。ただし、この構成には限定されない。2元接続とは一般的に、端末が複数の基地局に接続してそれぞれと同時に通信を行うことで、それぞれの基地局と同時に異なる情報を送信又は受信するものである。ここでの説明では、2元接続について説明しているが、同様の議論は3元以上の多元接続においても可能である。そのため、以下の説明における2元接続は多元接続を含む概念として捉えてもよいし、2元接続を多元接続と読み替えてもよい。
移動局がマクロセル及びスモールセルに同時に接続する場合、例えば、データを伝送するための伝送路の設定や、ハンドオーバの制御などを行う、L3制御情報を送信する呼である制御プレーンはマクロセルに接続される。また、データの送受信を行う呼であるデータプレーンは、スモールセルに接続される。ここで、制御プレーンは、C−planeやSRB(Signaling Radio Bearer)などとも呼ばれる。また、データプレーンは、ユーザプレーンやU−planeやDRB(Data Radio Bearer)などとも呼ばれる。
また、移動局が異なる2つのスモールセルに同時に接続する場合では、例えば、制御プレーンは一方のスモールセルに接続され、データプレーンは他方のスモールセルに接続される構成や、データプレーンを両方の基地局に接続される構成も考えられる。前述したように、2元接続とは一般的に、端末が複数の基地局に接続してそれぞれと同時に通信を行うことで、それぞれの基地局と同時に異なる情報を送信又は受信するものである。
このように、2元接続において、制御プレーンが接続される無線基地局をプライマリの無線基地局(セル)と呼ぶ場合がある。また、プライマリ無線基地局(セル)と協調してデータ通信を行うデータプレーンが接続される無線基地局(セル)をセカンダリの無線基地局と呼ぶ場合がある。また、それぞれは、アンカー無線基地局(セル)、アシスティング無線基地局(セル)と呼ぶ場合もある。さらに、それぞれは、マスター無線基地局(セル)、スレーブ無線基地局(セル)と呼ぶ場合もある。ここで、2元接続の場合、通信特性を向上させるため、無線通信端末が2つの無線基地局からデータを受信する能力を有する場合、プライマリ及びセカンダリの無線基地局のいずれからもデータが無線通信端末へ出力される構成にすることもできる。ただし、それぞれの無線基地局の呼び方についてはここに記載したものに限らない。一般的に、従来のLTE通信システムのように、制御プレーン及びデータプレーンの両方が接続され通信を行う無線基地局が主たる基地局であれば、この意図を逸脱しない範囲で、様々な呼称を用いることができる。
2元接続の構成としては、データプレーンをどのレイヤで分離するかにより、様々な構成が提案されている。
例えば、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの前段でデータプレーンを分離する構成がある。また、例えば、PDCPレイヤとRLC(Radio Link Control)レイヤの間でデータプレーンを分離する構成がある。また、例えば、RLCレイヤとMAC(Medium Access Control)レイヤの間でデータプレーンを分離する構成がある。これに限らず、レイヤ内で分離する構成もとりえる。例えば、PDCPレイヤの一部の機能はプライマリ基地局が行い、PDCPレイヤの残りの機能はセカンダリ基地局が行うという構成もありえる。また、RLCレイヤ及びMACレイヤについても同様である。
2元接続の構成を取る場合、プライマリの無線通信局とセカンダリの無線基地局は、有線又は無線のリンクで接続される。そして、データプレーンを分離した後、データは、プライマリの無線基地局とセカンダリの無線基地局とを接続するリンクを経由して、セカンダリの無線基地局へ送られる。
特開2011−250211号公報
ところで、マスター無線基地局とスレーブ無線基地局との間の伝送路(例えば、X2伝送路)では、ユーザデータの他に、無線通信端末とコアネットワークとの間の制御信号(例えばNAS(Non-Access Stratum)制御信号)も伝送される。NASプロトコルは、コアネットワークノードの一例であるMME(Mobility Management Entity)と無線端末との間で用いられるプロトコルである。そして、従来、無線基地局には、NASプロトコルの機能が搭載されていない。従って、従来、マスター無線基地局とスレーブ無線基地局との間の伝送路で伝送される信号がユーザデータであるのか又はNAS制御信号であるのか判別できていない。このため、従来、マスター無線基地局とスレーブ無線基地局との間の伝送路でユーザデータの伝送量が増加すると、本来優先的に伝送されることが望まれる制御信号がユーザデータの伝送よりも後回しにされてしまう可能性がある。なお、この問題は、2元接続に限らず、第1の無線基地局が第2の無線基地局を介して無線端末と通信する場合に当てはまる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、無線基地局と無線基地局との間の伝送路における制御信号の伝送遅延を防止できる、無線基地局を提供することを目的とする。
開示の態様では、無線端末と他の無線基地局を介して通信する無線基地局制御部を具備する。制御部は、無線端末から送信される接続要求に対して接続応答を返すことによって、制御信号の伝送に用いられるベアラを確立する。また、制御部は、無線端末から送信される追加要求に対して追加応答を返すことによって、ベアラに対して追加され、かつ、データ信号の伝送に用いられる追加ベアラを確立する。そこで、制御部は、複数の無線端末から送信される接続要求に対して接続応答を返したときに、他の無線基地局との間の伝送路の負荷が所定レベル以上である場合、複数の無線端末のうち、追加要求を送信した無線端末に対して、追加要求を無効とする制御を行う。
開示の態様によれば、無線基地局と無線基地局との間の伝送路における制御信号の伝送遅延を防止できる。
図1は、実施例1の無線通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施例1の第1の無線基地局の一例を示すブロック図である。 図3は、実施例1の基地局間伝送路制御部の一例を示すブロック図である。 図4は、実施例1の無線リソース制御部の一例を示すブロック図である。 図5は、実施例1の第2の無線基地局の一例を示すブロック図である。 図6は、基地局間伝送路の負荷判定に係る第1の無線基地局の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図7は、実施例1の第1の無線基地局による基地局間伝送路の負荷判定処理の説明に供する図である。 図8は、実施例1の第1の無線基地局で用いられる第1の閾値の説明に供する図である。 図9は、基地局間伝送路の負荷制御に係る第1の無線基地局の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、実施例1の無線通信システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。 図11は、実施例2の無線通信システムの一例を示す図である。 図12は、実施例2の第1の無線基地局の一例を示すブロック図である。 図13は、実施例2の基地局間伝送路制御部の一例を示すブロック図である。 図14は、実施例2の第1の無線基地局の処理動作例の説明に供する図である。 図15は、無線基地局のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する無線基地局の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願の開示する無線基地局が限定されるものではない。また、実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[実施例1]
[無線通信システムの概要]
図1は、実施例1の無線通信システムの一例を示す図である。図1において、無線通信システム1は、無線基地局10,30と、無線端末50と、MME70と、ゲートウェイ(GW)90とを有する。無線基地局10が無線端末50との間で無線基地局30を介して通信することを前提とする。なお、この通信において、無線基地局10と無線端末50との間の直接的な無線伝送路がさらに用いられてもよい。また、以下では、無線基地局10を「第1の無線基地局」と呼び、無線基地局30を「第2の無線基地局」と呼ぶことがある。また、例えば、無線基地局10は、上記のマスター無線基地局であり、無線基地局30は、上記のスレーブ無線基地局である。
無線基地局10は、ネットワーク側(つまり、MME70及びGW90)から送信された信号を無線基地局30へ転送する。すなわち、無線基地局10と無線基地局30との間の伝送路(以下では、「基地局間伝送路」と呼ぶことがある)で伝送される信号には、MME70から送信されたNAS制御信号及びGW90から送信されたユーザデータが含まれる。
また、無線基地局10は、基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上であるか否かを監視する。そして、無線基地局10は、基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上である場合、無線端末(無線端末50及び他の無線端末を含む)から追加要求された無線基地局10自身のベアラを解放する制御を実行する。この「無線端末(無線端末50及び他の無線端末を含む)から追加要求された無線基地局10自身のベアラを解放する制御」は、例えば、追加要求の送信元の無線端末に対して追加要求の対象であるベアラを確立させない制御、つまり、追加要求の送信元の無線端末に追加要求を無効とさせる制御である。
ここで、無線基地局10と無線端末50との間では、最初に、デフォルトのベアラ(つまり、C−planeベアラ)を確立する要求(以下では、「接続要求」又は「デフォルト要求」と呼ぶことがある)が、無線端末50から無線基地局10へ送信される。このデフォルト要求に対して無線基地局10が「デフォルト応答」(つまり、接続セットアップ指示)を返すことによって、デフォルトのベアラが確立される。そして、このデフォルトのベアラに対して追加して追加ベアラが確立される。この追加ベアラを確立するために、無線端末50から無線基地局10へ送信されるメッセージが、追加要求である。無線基地局10が無線端末50に対して追加要求を認めることを示すメッセージ(つまり、追加応答)を送信すると、追加ベアラが確立されることになる。なお、デフォルトのベアラは、制御信号が伝送されるベアラであり、追加ベアラは、主にユーザデータが送信されるベアラである。
これに対して、上記の通り、無線基地局10は、基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上である場合、無線端末(無線端末50及び他の無線端末を含む)から追加要求された無線基地局10自身のベアラを解放する制御を実行する。例えば、無線基地局10は、追加要求に対する応答として「追加ベアラリリース」を、追加要求の送信元である無線端末へ送信する。追加要求の送信元である無線端末は、「追加ベアラリリース」を受信すると、その追加要求を無効とする。これにより、主にユーザデータの送信に用いられる追加ベアラの確立が制限されるので、基地局間伝送路で伝送されるユーザデータを低減できる。この結果、基地局間伝送路において制御信号の伝送競争相手となるユーザデータの量が低減されるので、制御信号の伝送遅延を防止することができる。
ここで、無線基地局10は、基地局間伝送路における伝送量が「第1の閾値」以上である場合に、基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上であると判定してもよい。又は、無線基地局10は、無線基地局10に無線接続している無線端末の数が「第2の閾値」以上である場合に、基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上であると判定してもよい。又は、無線基地局10は、基地局間伝送路における伝送量が「第1の閾値」以上であり、且つ、無線基地局10に無線接続している無線端末の数が「第2の閾値」以上である場合に、基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上であると判定してもよい。以下では、基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上であると判定される条件として、基地局間伝送路における伝送量が「第1の閾値」以上であり、且つ、無線基地局10に無線接続している無線端末の数が「第2の閾値」以上であること、が用いられるものとして説明する。
[第1の無線基地局の構成例]
図2は、実施例1の第1の無線基地局の一例を示すブロック図である。図2において、無線基地局10は、インターフェース(IF)11,12,13と、制御部14とを有する。制御部14は、基地局間伝送路制御部15と、無線リソース制御部16と、通信処理部17とを有する。
IF11は、MME70及びGW90との間のインターフェース、つまり、コアネットワーク側のインターフェースである。
また、IF12は、無線端末との間の無線インターフェースである。
また、IF13は、無線基地局30との間の基地局間インターフェースであり、例えば、X2インターフェースである。IF13は、ビットレート、つまり伝送量を、シリアルに測定し、測定した伝送量に関する情報を基地局間伝送路制御部15へ出力する。IF13は、HDLC(high level data link control)レイヤに対応する。
基地局間伝送路制御部15は、基地局間伝送路における伝送量を取得する。基地局間伝送路制御部15は、図3に示すように、伝送量取得部21を有しており、伝送量取得部21によって、IF13から基地局間伝送路における伝送量を取得する。基地局間伝送路制御部15は、LAPB(Link Access Procedure, Balanced)レイヤに対応する。図3は、実施例1の基地局間伝送路制御部の一例を示すブロック図である。
無線リソース制御部16は、基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上であるか否かを監視する。そして、無線リソース制御部16は、基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上である場合、無線端末(無線端末50及び他の無線端末を含む)から追加要求された無線基地局10自身のベアラを解放する制御を実行する。上記の通り、「無線端末(無線端末50及び他の無線端末を含む)から追加要求された無線基地局10自身のベアラを解放する制御」は、例えば、追加要求の送信元の無線端末に対して追加要求の対象であるベアラを確立させない制御、つまり、追加要求の送信元の無線端末に追加要求を無効とさせる制御である。無線リソース制御部16は、例えば、RRC,PDCPの各レイヤに対応する。
例えば、無線リソース制御部16は、図4に示すように、無線端末数カウント部22と、追加ベアラ解放制御部23とを有する。図4は、実施例1の無線リソース制御部の一例を示すブロック図である。
無線端末数カウント部22は、無線基地局10に無線接続している無線端末の数をカウントする。
追加ベアラ解放制御部23は、基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上である場合、無線端末(無線端末50及び他の無線端末を含む)から追加要求された無線基地局10自身のベアラを解放する制御を実行する。ここでは、基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上であると判定される条件は、基地局間伝送路における伝送量が「第1の閾値」以上であり、且つ、無線基地局10に無線接続している無線端末の数が「第2の閾値」以上であることである。例えば、追加ベアラ解放制御部23は、その条件が満たされた場合には、追加要求に対する応答として「追加ベアラリリース」を、追加要求の送信元である無線端末へ送信する。追加要求の送信元である無線端末は、「追加ベアラリリース」を受信すると、その追加要求を無効とする。これにより、主にユーザデータの送信に用いられる追加ベアラの確立が制限されるので、基地局間伝送路で伝送されるユーザデータを低減できる。この結果、基地局間伝送路において制御信号の伝送競争相手となるユーザデータの量が低減されるので、制御信号の伝送遅延を防止することができる。なお、ここでは、追加ベアラ解放制御部23が「追加ベアラリリース」を追加要求の送信元である無線端末へ送信することとしたが、これに限らず、無線基地局30に対して「スループット制御信号」を送信してもよい。この場合、後述する無線基地局30の基地局間伝送路制御部34の状態が「オーバーフロー状態」に遷移する。そして、後述する無線基地局30の基地局間伝送路制御部34が、無線端末から無線基地局10のベアラの「追加要求」を受け取ると、その追加要求に対する応答として「追加ベアラリリース」を、追加要求の送信元である無線端末へ送信してもよい。
図2の説明に戻り、通信処理部17は、再送制御機能、順序整列機能、スケジューリング機能等を有する。通信処理部17は、例えば、L1(レイヤ1)、MAC、RLC、PDCPの各レイヤに対応する。
[第2の無線基地局の構成例]
図5は、実施例1の第2の無線基地局の一例を示すブロック図である。図5において、無線基地局30は、IF31、32と、制御部33とを有する。制御部33は、基地局間伝送路制御部34と、通信処理部35とを有する。
IF31は、無線基地局10との間の基地局間インターフェースであり、例えば、X2インターフェースである。IF31は、HDLCレイヤに対応する。
IF32は、無線端末との間の無線インターフェースである。
基地局間伝送路制御部34は、無線基地局10から送信された信号を通信処理部35へ出力する。また、基地局間伝送路制御部34は、通信処理部35から受け取った信号を、IF31を介して無線基地局10へ送信する。基地局間伝送路制御部34は、LAPBレイヤに対応する。なお、上記の通り、基地局間伝送路制御部34は、追加ベアラ解放制御部23から「スループット制御信号」を受信する場合、自身のステータスを、通常状態から「オーバーフロー状態」に遷移に遷移してもよい。この「オーバーフロー状態」になった場合、基地局間伝送路制御部34は、無線端末から無線基地局10のベアラの「追加要求」をIF32及び通信処理部35を介して受け取ると、その追加要求に対する応答として「追加ベアラリリース」を、追加要求の送信元である無線端末へ送信する。
通信処理部35は、再送制御機能、順序整列機能、スケジューリング機能等を有する。通信処理部35は、例えば、L1,MAC,RLC,PDCPの各レイヤに対応する。通信処理部35は、基地局間伝送路制御部34から受け取った信号を、IF32を介して無線端末へ送信する。また、通信処理部35は、無線端末から送信された信号をIF32を介して受信し、基地局間伝送路制御部34へ出力する。
[無線通信システムの動作例]
以上の構成を有する無線通信システム1の処理動作の一例を説明する。主に、第1の無線基地局、つまり無線基地局10の処理動作例について説明する。図6は、基地局間伝送路の負荷判定に係る第1の無線基地局の処理動作の一例を示すフローチャートである。図7は、第1の無線基地局による基地局間伝送路の負荷判定処理の説明に供する図である。図8は、第1の無線基地局で用いられる第1の閾値の説明に供する図である。図9は、基地局間伝送路の負荷制御に係る第1の無線基地局の処理動作の一例を示すフローチャートである。図10は、無線通信システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。
<基地局間伝送路の負荷判定>
基地局間伝送路の負荷判定について、図6及び図7を参照して説明する。
無線リソース制御部16は、「接続通知フラグ」がONになるまで待ち(ステップS101否定)、「接続通知フラグ」がONになると(ステップS101肯定)、接続通知フラグの状態が「UE接続」であるか否かを判定する(ステップS102)。
接続通知フラグの状態が「UE接続」である場合(ステップS102肯定)、無線リソース制御部16は、接続通知フラグをOFFにし(ステップS103)、無線基地局10に無線接続している無線端末の数(つまり、接続数)をカウントアップする(ステップS104)。すなわち、図7の最下段に示すように、「接続要求(同図では、REQ)」及び「接続応答(同図では、COMP)」を受信すると、無線リソース制御部16は、接続通知フラグをONとし、接続通知フラグの状態を「UE接続」とするので、接続数をカウントアップすることになる。
そして、無線リソース制御部16は、カウントした接続数が第2の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS105)。カウントした接続数が第2の閾値以上である場合(ステップS105肯定)、無線リソース制御部16は、基地局間伝送路制御部15で取得した伝送量が第1の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS106)。すなわち、図7に示すように、IF13は、同期系列「7E」で挟まれた部分のビット数をカウントし、カウント値を基地局間伝送路制御部15へ出力する。そして、基地局間伝送路制御部15は、定期サンプリングパルスが発生したタイミングで、取得した伝送量と第1の閾値とを比較する。そして、基地局間伝送路制御部15は、取得した伝送量が第1の閾値以上である場合、「比較パルス」を発生して無線リソース制御部16へ出力する。そして、無線リソース制御部16は、「比較パルス」を受け取ると、カウントした接続数と第2の閾値以上とを比較する。そして、カウントした接続数が第2の閾値以上である場合、オーバーフロー信号、つまり、基地局間伝送路の負荷が閾値以上であることを示す信号が発生する。
伝送量が第1の閾値以上である場合(ステップS106肯定)、無線リソース制御部16は、「過多通知フラグ」をONにする(ステップS107)。そして、処理フローは、ステップS101に戻る。なお、取得した伝送量が第2の閾値未満である場合(ステップS105否定)、又は、カウントした接続数が第1の閾値未満である場合(ステップS106否定)、処理フローは、ステップS101に戻る。
接続通知フラグの状態が「UE接続」でない場合(ステップS102否定)、つまり接続通知フラグの状態が「UE切断」又は「ハンドオーバ(HO)」である場合、無線リソース制御部16は、接続通知フラグをOFFにし(ステップS108)、無線基地局10に無線接続している無線端末の数(つまり、接続数)をカウントダウンする(ステップS109)。
そして、無線リソース制御部16は、カウントした接続数が第2の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS110)。カウントした接続数が第2の閾値未満である場合(ステップS110否定)、無線リソース制御部16は、「過多通知フラグ」をOFFにする(ステップS111)。なお、カウントした接続数が第2の閾値以上である場合(ステップS110肯定)、処理フローは、ステップS101に戻る。
ここで、無線リソース制御部16は、図8に示すように、IF13で日々測定した伝送量を蓄積しておき、蓄積した日々の伝送量の最大値と最小値とに基づいて、第1の閾値を算出してもよい。例えば、無線リソース制御部16は、1日における、伝送量の最大値と最小値との平均値を第1の閾値として算出してもよい。
<基地局間伝送路の負荷制御>
基地局間伝送路の負荷制御について、図9を参照して説明する。
無線リソース制御部16は、メッセージを受信するまで待ち(ステップS201否定)、メッセージを受信した場合(ステップS201肯定)、受信したメッセージが「接続要求」、つまり上記のデフォルト要求であるか否かを判定する(ステップS202)。
受信したメッセージが「接続要求」である場合(ステップS202肯定)、無線リソース制御部16は、MME70との間で接続要求元の無線端末の登録処理を行うと共に、接続要求に対する上記のデフォルト応答(つまり、接続セットアップ指示)を接続要求元の無線端末へ送信する(ステップS203)。
そして、無線リソース制御部16は、接続セットアップ応答を受信するまで待ち(ステップS204否定)、接続セットアップ応答を受信すると(ステップS204肯定)、接続通知フラグをONにすると共に、接続通知フラグの状態を「UE接続」にする(ステップS205)。そして、処理フローは、ステップS201へ戻る。
受信したメッセージが「接続要求」でない場合(ステップS202否定)、無線リソース制御部16は、受信したメッセージが上記の「追加要求」、つまり、rrcConnectionReconfCompであるか否かを判定する(ステップS206)。
受信したメッセージが「追加要求」である場合(ステップS206肯定)、無線リソース制御部16は、「過多通知フラグ」がONであるか否かを判定する(ステップS207)。
「過多通知フラグ」がONでない場合(ステップS207否定)、無線リソース制御部16は、上記の「追加応答」を追加要求元の無線端末へ送信する(ステップS208)。
一方、「過多通知フラグ」がONである場合(ステップS207肯定)、無線リソース制御部16は、上記の「追加ベアラリリース」、つまりrrcConnectionReleaseを追加要求元の無線端末へ送信する(ステップS209)。そして、処理フローは、ステップS201へ戻る。
受信したメッセージが「追加要求」でない場合(ステップS206否定)、無線リソース制御部16は、受信したメッセージが「ハンドオーバ(HO)要求」であるか否かを判定する(ステップS210)。受信したメッセージが「ハンドオーバ要求」である場合(ステップS210肯定)、無線リソース制御部16は、接続通知フラグをONにすると共に、接続通知フラグの状態を「HO」にする(ステップS211)。
受信したメッセージが「ハンドオーバ要求」でない場合(ステップS210否定)、無線リソース制御部16は、受信したメッセージが「デタッチ(Detach)要求」であるか否かを判定する(ステップS212)。受信したメッセージが「デタッチ要求」である場合(ステップS212肯定)、無線リソース制御部16は、接続通知フラグをONにすると共に、接続通知フラグの状態を「UE切断」にする(ステップS211)。そして、処理フローは、ステップS201へ戻る。なお、受信したメッセージが「デタッチ要求」でない場合(ステップS212否定)も、処理フローは、ステップS201へ戻る。
<無線通信システムの処理動作>
無線通信システムの処理動作について、図10のシーケンス図を参照して説明する。図10において、UE#0〜#Nは、無線基地局10及び無線基地局30のカバーエリアに在圏する複数の無線端末(上記の無線端末50を含む)である。
UE#0のRRC処理部は、rrcConnectionRequest(つまり、接続要求)を、L1処理部を経由して無線基地局30へ送信する(ステップS301,S302)。また、UE#0のL1処理部は、周波数内測定(Intra-Frequency-Measured)を実行する(ステップS303)。
無線基地局30は、UE#0から受け取ったrrcConnectionRequestを無線基地局10へ基地局間伝送路を介して送信する(ステップS304)。
無線基地局10の無線リソース制御部16は、rrcConnectionRequestを受け取ると、rrcConnectionSetup(つまり、接続セットアップ指示)を、無線基地局30を経由してUE#0へ送信する(ステップS305,S306)。
UE#0のL1処理部は、無線基地局30から送信されたrrcConnectionSetupを受け取ると、当該rrcConnectionSetupをRRC処理部へ出力する(ステップS307)。
UE#0のRRC処理部は、rrcConnectionSetupを受け取ると、rrcConnectionSetupComplete(つまり、セットアップ応答)を、L1処理部を経由して無線基地局30へ送信する(ステップS308,S309)。このrrcConnectionSetupCompleteには、UE#0の端末能力を示す情報(つまり、UE network capability)を含んでいる。
無線基地局30は、UE#0から受け取ったrrcConnectionSetupCompleteを無線基地局10へ基地局間伝送路を介して送信する(ステップS310)。
無線基地局10の無線リソース制御部16は、rrcConnectionSetupComplete(つまり、セットアップ応答)を受け取ると、接続数をカウントアップする(ステップS311)。また、無線リソース制御部16は、端末情報通知(UE network capability等を含む)をMME70へ送信する(ステップS312)。これにより、UE#0の登録処理が行われる。
MME70は、暗号モードを判定し(ステップS313)、Security Mode Command情報を、無線基地局10、基地局間伝送路、及び無線基地局30を介して、UE#0へ送信する(ステップS314,S315,S316)。
UE#0のL1処理部は、無線基地局30から送信されたSecurity Mode Command情報を受け取ると、当該Security Mode Command情報をRRC処理部へ出力する(ステップS317)。
UE#0のRRC処理部は、Security Mode Command情報を受け取ると、NASにおいてSecurity Mode Command情報を処理させ、Security Mode Complete情報を、L1処理部へ出力する(ステップS318,S319)。
UE#0のL1処理部は、RRC処理部から受け取ったSecurity Mode Complete情報を、無線基地局30、基地局間伝送路、無線基地局10を介してMME70へ送信する(ステップS320,S321,S322)。
以上で説明した接続要求の手順が複数のセルで実行される(ステップS323)。ここで、無線基地局10の無線リソース制御部16によって、「X2転送量飽和」、つまり、伝送量が第1の閾値以上であることが検出されたものとする(ステップS324)。
UE#NのRRC処理部は、rrcConnectionRequest(つまり、接続要求)をL1処理部を経由して無線基地局30へ送信する(ステップS325,S326)。また、UE#NのL1処理部は、周波数内測定(Intra-Frequency-Measured)を実行する(ステップS327)。
無線基地局30は、UE#Nから受け取ったrrcConnectionRequestを無線基地局10へ基地局間伝送路を介して送信する(ステップS328)。
無線基地局10の無線リソース制御部16は、rrcConnectionRequestを受け取ると、rrcConnectionSetup(つまり、接続セットアップ指示)を、無線基地局30を経由してUE#Nへ送信する(ステップS329,S330)。
UE#NのL1処理部は、無線基地局30から送信されたrrcConnectionSetupを受け取ると、当該rrcConnectionSetupをRRC処理部へ出力する(ステップS331)。
UE#NのRRC処理部は、rrcConnectionSetupを受け取ると、rrcConnectionSetupComplete(つまり、セットアップ応答)を、L1処理部を経由して無線基地局30へ送信する(ステップS332,S333)。このrrcConnectionSetupCompleteには、UE#Nの端末能力を示す情報(つまり、UE network capability)を含んでいる。
無線基地局30は、UE#Nから受け取ったrrcConnectionSetupCompleteを無線基地局10へ基地局間伝送路を介して送信する(ステップS334)。
無線基地局10の無線リソース制御部16は、rrcConnectionSetupComplete(つまり、セットアップ応答)を受け取ると、接続数をカウントアップする(ステップS335)。ここで、無線リソース制御部16は、「UE過多」、つまり、カウントした接続数が第2の閾値以上であることを検出したものとする。これにより、無線基地局30は、「X2制限」、つまり、基地局間伝送路の伝送量の制限する制御を実行する状態に移行する。
UE#0のRRC処理部は、rrcConnectionReconfComp(つまり、追加要求)をL1処理部を経由して無線基地局30へ送信する(ステップS336,S337)。
無線基地局30は、UE#0から受け取ったrrcConnectionReconfCompを無線基地局10へ基地局間伝送路を介して送信する(ステップS338)。
無線基地局10の無線リソース制御部16は、rrcConnectionReconfCompを受け取る。ここでは、伝送量が第1の閾値以上であり、且つ、カウントした接続数が第2の閾値以上である状態になっているので、無線リソース制御部16は、接続数をカウントダウンし(ステップS339)、rrcConnectionRelease(つまり、追加ベアラリリース)を、基地局間伝送路及び無線基地局30を介して、UE#0へ送信する(ステップS340,S341)。このrrcConnectionReleaseを受信すると、追加要求の送信元であるUE#0は、その追加要求を無効とする。
以上のように本実施例によれば、無線基地局10において、無線リソース制御部16は、無線基地局30との間の基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上である場合、無線端末から追加要求された無線基地局10のベアラを解放する制御を行う。すなわち、無線リソース制御部16は、無線基地局30との間の基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上である場合、追加要求の送信元の無線端末に追加要求を無効とさせる制御を行う。例えば、無線リソース制御部16は、無線基地局30との間の基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上である場合、追加要求の送信元の無線端末に追加ベアラリリースを送信することにより、追加要求の送信元の無線端末にその追加要求を無効とさせる。
この無線基地局10の構成により、主にユーザデータの送信に用いられる追加ベアラの確立が制限されるので、基地局間伝送路で伝送されるユーザデータを低減できる。この結果、基地局間伝送路において制御信号の伝送競争相手となるユーザデータの量が低減されるので、制御信号の伝送遅延を防止することができる。
また、無線リソース制御部16は、無線基地局10と無線接続している無線端末の数をカウントし、基地局間伝送路制御部15で取得した伝送量が第1の閾値以上であり、且つ、カウントした無線端末の数が第2の閾値以上である場合、基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上であると判定する。
この無線基地局10の構成により、基地局間伝送路の伝送量が多く且つ基地局間伝送路での伝送に関わる端末の数が多い場合に、追加要求されたベアラを解放する制御を実行することができる。
なお、上記の通り、無線リソース制御部16は、無線基地局30に対して、無線基地局10のベアラの解放を示すメッセージ(つまり、追加ベアラリリース)を追加要求の送信元である無線端末へ送信させてもよい。これは、無線リソース制御部16が無線基地局30に対して上記の「スループット制御信号」を送信することにより実現される。無線基地局30の基地局間伝送路制御部34は、「スループット制御信号」を受け取ると、無線端末から無線基地局10のベアラの「追加要求」を受け取ると、「オーバーフロー状態」に遷移する。そして、基地局間伝送路制御部34は、その追加要求に対する応答として「追加ベアラリリース」を、追加要求の送信元である無線端末へ送信する。
[実施例2]
実施例2では、基地局間伝送路において、伝送信号の「種別」に応じた優先度に基づいて、伝送信号を伝送する。
[無線通信システムの概要]
図11は、実施例2の無線通信システムの一例を示す図である。図11において、無線通信システム2は、基本的に、実施例1の無線通信システム1と同じ構成を有している。図11において、無線通信システム2は、無線基地局110を有する。無線基地局110が無線端末50との間で無線基地局30を介して通信することを前提とする。なお、この通信において、無線基地局110と無線端末50との間の直接的な無線伝送路がさらに用いられてもよい。また、以下では、無線基地局110を「第1の無線基地局」と呼び、無線基地局30を「第2の無線基地局」と呼ぶことがある。また、例えば、無線基地局110は、上記のマスター無線基地局であり、無線基地局30は、上記のスレーブ無線基地局である。
無線基地局110は、実施例1の無線基地局10と同じ動作を実行可能に構成されている。さらに、無線基地局110は、無線基地局30との間の基地局間伝送路へ信号を伝送する場合、伝送信号の「種別」に応じた優先度に基づいて、伝送信号を伝送する。例えば、無線基地局110は、データ信号及び制御信号を基地局間伝送路に送出する場合、データ信号よりも優先的に制御信号を送出する。すなわち、無線基地局110は、送出対象のデータ信号及び制御信号を持っている場合、制御信号を基地局間伝送路へ送出した後に、データ信号を基地局間伝送路へ送出する。
このようにデータ信号よりも制御信号を優先的に基地局間伝送路で伝送することで、制御信号の伝送遅延を防止することができる。
[第1の無線基地局の構成例]
図12は、実施例2の第1の無線基地局の一例を示すブロック図である。図12において、無線基地局110は、IF111と、制御部114と、記憶部118とを有する。制御部114は、基地局間伝送路制御部115と、無線リソース制御部116とを有する。
IF111は、コアネットワーク側から受信した信号の「種別」に応じた優先度情報をその受信信号に付加し、優先度情報を付加した受信信号を制御部114へ出力する。例えば、IF111は、データ信号よりも制御信号に対して高い優先度を示す優先度情報を付加する。IF111は、受信信号の送信元情報に基づいて、受信信号の「種別」を判定する。なお、IF111は、無線リソース制御部116から「オーバーフロー状態」を示す通知信号を受け取った場合のデータ信号の優先度を、無線リソース制御部116から「オーバーフロー状態」を示す通知信号を受け取っていない場合のデータ信号の優先度よりも低くしてもよい。
無線リソース制御部116は、無線基地局110のカバーエリア内に在圏する無線端末に対して基地局間伝送路を介して送信する制御信号に対して、その制御信号の「種別」に応じた優先度情報を付加する。例えば、無線リソース制御部116は、データ信号よりも高い優先度を示す優先度情報を制御信号に付加する。また、無線リソース制御部116は、「オーバーフロー状態」である場合、つまり、「基地局間伝送路の負荷が所定レベル以上」である場合、「オーバーフロー状態」を示す通知信号をIF111へ出力してもよい。
基地局間伝送路制御部115は、IF111及び無線リソース制御部116から受け取ったデータ信号及び制御信号を基地局間伝送路に送出する場合、データ信号よりも優先的に制御信号を送出する。
基地局間伝送路制御部115は、図13に示すように、伝送制御部125を有する。図13は、実施例2の基地局間伝送路制御部の一例を示すブロック図である。
例えば、伝送制御部125は、無線リソース制御部116及び基地局間伝送路制御部115によって優先度情報が付加された信号を、優先度毎に異なる記憶部118の記憶領域(つまり、送信バッファ)に記憶させる。そして、伝送制御部125は、優先度の高い記憶領域から順番に、記憶領域に記憶されている信号を、基地局間伝送路へ送出する。なお、複数の優先度にそれぞれ対応する複数の記憶領域は、物理的に異なるメモリであってもよいし、1つのメモリ内の論理的に異なる領域であってもよい。
[第1の無線基地局の動作例]
以上の構成を有する無線基地局110の処理動作例について説明する。図14は、実施例2の第1の無線基地局の処理動作例の説明に供する図である。
図14に示す例では、信号の「種別」として、L1制御パケット、NASパケット、通常データ、及び、オーバーフロー発生時の通常データの4つが設けられている。そして、Priority1〜4が、L1制御パケット、NASパケット、通常データ、及び、オーバーフロー発生時の通常データにそれぞれ割り当てられている。Priority1の優先度が一番高く、Priority4の優先度が一番低い。
そして、図14のテーブルに従えば、無線リソース制御部116は、送信元が無線リソース制御部116、つまり、無線リソース制御部116が生成したL1制御パケットに対して、Priority1の優先度情報を付与する。
また、IF111は、送信元がMME70であるNASパケットを受け取ると、そのNASパケットに対して、Priority2の優先度情報を付与する。また、IF111は、送信元がMME70以外であるデータ信号(つまり、通常データ)を受け取ると、無線リソース制御部116から「オーバーフロー状態」を示す通知信号を受け取っていない場合には、そのデータ信号に対して、Priority3の優先度情報を付与する。また、IF111は、送信元がMME70以外であるデータ信号(つまり、通常データ)を受け取ると、無線リソース制御部116から「オーバーフロー状態」を示す通知信号を受け取った場合には、そのデータ信号に対して、Priority4の優先度情報を付与する。
そして、基地局間伝送路制御部115は、付与された優先度情報の示す優先度が高い信号から順番に、つまり、Priority1,2,3,4の順番で、基地局間伝送路へ送出する。
以上のように本実施例によれば、無線基地局110において、基地局間伝送路制御部115は、データ信号及び制御信号を基地局間伝送路に送出する場合、データ信号よりも優先的に制御信号を送出する。
この無線基地局110の構成により、データ信号よりも制御信号を優先的に基地局間伝送路で伝送することで、制御信号の伝送遅延を防止することができる。なお、以上の説明では、無線基地局110が実施例1の無線基地局10の機能を有していることを前提に説明を行ったが、これに限定されるものではない。すなわち、無線基地局110が追加ベアラリリースを送信する機能を有していなくても、データ信号よりも優先的に制御信号を送出する機能を有していれば、上記効果を奏する。
[他の実施例]
実施例1及び実施例2で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
実施例1及び実施例2の無線基地局は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図15は、無線基地局のハードウェア構成例を示す図である。図15に示すように、無線基地局200は、RF(Radio Frequency)回路201と、IF(Inter Face)202,203と、プロセッサ204と、メモリ205とを有する。プロセッサ204の一例としては、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ205の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。実施例1及び実施例2の無線基地局10,30,110のそれぞれが、図15に示すようなハードウェア構成を有している。
そして、実施例1及び実施例2の無線基地局で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、制御部14,33,114によって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ205に記録され、各プログラムがプロセッサ204で実行されてもよい。また、IF12,32は、RF回路201によって実現される。また、IF11,111は、IF202によって実現される。また、IF13,31は、IF203によって実現される。
なお、基地局間伝送路制御部15、基地局間伝送路制御部115、及び、通信処理部17のそれぞれは、プロセッサ204とは別のハードウェア(つまり、アクセラレータ)として実現されてもよい。
1,2 無線通信システム
10,30,110 無線基地局
14,33,114 制御部
15,34,115 基地局間伝送路制御部
16,116 無線リソース制御部
17,35 通信処理部
21 伝送量取得部
22 無線端末数カウント部
23 追加ベアラ解放制御部
50 無線端末
118 記憶部
125 伝送制御部

Claims (5)

  1. 無線端末と他の無線基地局を介して通信する無線基地局であって、
    前記無線端末から送信される接続要求に対して接続応答を返すことによって、制御信号の伝送に用いられるベアラを確立し、前記無線端末から送信される追加要求に対して追加応答を返すことによって、前記ベアラに対して追加され、かつ、データ信号の伝送に用いられる追加ベアラを確立する制御部を具備し、
    前記制御部は、複数の前記無線端末から送信される前記接続要求に対して前記接続応答を返したときに、前記他の無線基地局との間の伝送路の負荷が所定レベル以上である場合、前記複数の無線端末のうち、前記追加要求を送信した無線端末に対して、前記追加要求を無効とする制御を行う
    ことを特徴とする無線基地局。
  2. 前記伝送路における伝送量を取得する取得部、
    に具備し、
    記制御部は、自局と無線接続している無線端末の数をカウントし、前記取得した伝送量が第1の閾値以上であり、且つ、前記カウントした数が第2の閾値以上である場合、前記伝送路の負荷が所定レベル以上であると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記データ信号及び前記制御信号を前記伝送路に伝送する場合、前記データ信号よりも優先的に前記制御信号を伝送する伝送部
    を更に具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線基地局。
  4. 記制御部は、前記他の無線基地局に、前記追加要求を無効とするメッセージを前記追加要求の送信元である無線端末へ送信させる、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線基地局。
  5. 前記伝送路における伝送量をシリアルに測定し、前記測定した伝送量を前記取得部に通知する測定部、
    に具備することを特徴とする請求項2に記載の無線基地局。
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