JP2002541423A - 多ブロック熱交換器 - Google Patents

多ブロック熱交換器

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JP2002541423A JP2000609753A JP2000609753A JP2002541423A JP 2002541423 A JP2002541423 A JP 2002541423A JP 2000609753 A JP2000609753 A JP 2000609753A JP 2000609753 A JP2000609753 A JP 2000609753A JP 2002541423 A JP2002541423 A JP 2002541423A
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シュタッファ カール・ハインツ
クラウス ハンス・ヨアヒム
ミッテルシュトラス ハーゲン
ヴァルター クリストフ
ディーンハルト ベルント
シュム ヨッヘン
Original Assignee
ベール ゲーエムベーハー ウント コー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的僅かな支出で第１熱交換器ユニットに、柔軟に構造の少なくとも１つの他の熱交換器ユニットが十分に断熱して取付けられるようにする。 【解決手段】 第１側部集合室（４、５）を備えた第１熱交換器管ブロック（１）を含む第１熱交換器ユニットと、第２側部集合室（８、９）を備えた第１熱交換器管ブロック（２）を含む、第１熱交換器ユニットに取付けられた第２熱交換器ユニットとを有する多ブロック熱交換器。第１、第２集合室が独自の集合管（４、９）によって形成されており、両方の集合管が端面側で互いに嵌合されて流体密に結合されており、この管結合領域内で一方の集合管の外側横断面が他方の集合管の内側横断面に実質一致しており、両方の集合室を仕切るための横隔壁が設けられている。例えば油冷却回路と炭酸ガス空調装置とを有する自動車用の併用油冷却器−ガス冷却器−熱交換器として使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、請求項１の前文に記載された多ブロック熱交換器に関する。このよ
うな熱交換器では２つ以上の熱交換器ユニットが共通の構造ユニットに一体化さ
れている。個々の熱交換器ユニットは各１つの伝熱管ブロックを含み、さまざま
な伝熱媒体を貫流させて、伝熱媒体を例えば管外側で管ブロックを介して送られ
る空気流と熱接触させることができる。このような多ブロック熱交換器は、例え
ば、自動車内で併用油冷却器および凝縮／ガス冷却器として適している。例えば
自動車変速機の油回路内を循環する作動油は油冷却器−熱交換器ユニットで冷却
することができる一方、自動車空調装置の高圧側冷媒は凝縮器−またはガス冷却
器−熱交換器ユニット内で凝縮もしくは冷却することができる。
【０００２】 例えば公開公報ＥＰ０３６７０７８Ａ１、ＥＰ０４３１９１７Ａ１により、両
方の扁平管ブロックを付属する側部集合管とともにブロック奥行方向で前後に配
置して共通の伝熱波形フィン構造体によって互いに結合することによって、各１
つの扁平管ブロックを有する２つの熱交換器ユニットを共通の構造ユニットに一
体化することが公知である。
【０００３】 公開公報ＤＥ３３４４２２０Ａ１に開示された多ブロック熱交換器では第１熱
交換器ユニットの側部集合容器の間で第１管ブロックの側部切欠部内に第２管ブ
ロックが他の熱交換器ユニットの側部集合容器と一緒に受容されており、第２管
ブロックは第１管ブロックの隣接する成端壁に溶接されている。
【０００４】 公開公報ＤＥ１９５３６１１６Ａ１に述べられた熱交換器では、両方の集合管
が相対応する部位で横隔壁配置によって各２つの分離された集合室に仕切られ、
集合室に独自の接続構造体が割当てられていることによって、２つの側部集合管
を有する管／フィンブロックは異なる伝熱媒体用の２つの領域に分割されている
。この分離領域の高さで管／フィンブロックに、本来設けられる扁平管に代えて
分離腹板が挿嵌されている。
【０００５】 本発明の技術的課題は、比較的僅かな支出で第１熱交換器ユニットに、柔軟に
構造の少なくとも１つの他の熱交換器ユニットが十分に断熱して取付けられてい
る、発明の属する技術分野に指摘した種類の多ブロック熱交換器を提供すること
である。
【０００６】 本発明は、この課題を、請求項１の特徴を有する多ブロック熱交換器を提供す
ることによって解決する。この熱交換器ではさまざまな熱交換器ユニットの管ブ
ロックがそれぞれ独自の集合管を備えており、そのことから個々の管ブロック用
に異なる大きさの横断面を有する集合管を使用することが特に可能となる。各２
つの熱交換器ユニットは、両方の関与する集合管が端面側で互いに嵌合されて流
体密に結合されていることによって、少なくとも端面側集合管継手を介して互い
に結合されている。このため集合管はこの端面側領域では、差込まれる集合管の
外側横断面がそれを包む集合管の内側横断面に実質一致するように形成されてい
る。管結合領域内に設けられる横隔壁は両方の集合管に付属した集合室を相互に
分離保持する。２つ以上の熱交換器ユニットを共通の構造ユニットに一体化する
この方式は、柔軟な仕方で異なる熱交換器ユニットを組立てて１つの多ブロック
熱交換器としておくことができる利点を有する。すなわち、選択的にさまざまな
別の熱交換器ユニットを既存の第１熱交換器ユニットに取付けることができる。
【０００７】 請求項２に従って構成された多ブロック熱交換器では、組立てられた２つの熱
交換器ユニットの両方の集合管は、付属する管ブロックの管がそれぞれ連通する
中央領域に異なる大きさの横断面を有する。集合管の結合を実現するために、大
きい中間領域横断面を有する集合管は相応の端面側結合領域内で小さな横断面へ
と先細となっており、この小さな横断面は横断面の小さい集合管を受容するのに
ちょうど間に合う大きさである。端面側で先細となった集合管は口絞り加工法、
鍛造法または口広げ成形法によって、または押出し成形品として、比較的僅かな
支出で作製されている。
【０００８】 請求項３に従って構成された多ブロック熱交換器では、嵌め合わされた両方の
集合管の管結合領域内で外側集合管がその内面を、および／または内側集合管が
その外面を、ろう材で被覆されている。この措置によって、両方の集合管の結合
は１回のろう接工程で行うことができ、この工程において好ましくは同時に伝熱
管と集合管との密封ろう接、そして伝熱フィンとそれが設けられている場合伝熱
管とのろう接が行われる。
【０００９】 請求項４に従って構成された熱交換器は、ブロック高さ方向で並べて配置され
る少なくとも２つの管ブロックを含む。各管ブロックの相向き合ってそれぞれこ
の側で最後の管の間に、少なくとも２つの伝熱フィンおよび／または１つの空隙
および／または１つの断熱ブロック成端壁があり、これら両方の伝熱管は必要な
ら相互に殆ど断熱しておくことができる。
【００１０】 請求項５に従って構成された熱交換器では、ブロック奥行方向、すなわち管ブ
ロック平面に垂直な方向でずらされた管ブロックを有する少なくとも２つの熱交
換器ユニットが設けられている。両方の熱交換器ユニットの端面側集合管結合を
実現するために一方の熱交換器ユニットの集合管がＵ形エルボを備えており、こ
のエルボを介してこの集合管は付属する管ブロックの平面からそれとはずらされ
た他方の管ブロックの平面へと案内されており、この平面に他方の管ブロックの
これに結合された集合管がある。従ってこの措置でもって複数の自立した熱交換
器管ブロックは殆ど断熱して、特に共通の伝熱フィン結合なしに、そして管ブロ
ック体のその他の共通結合なしに、ブロック奥行方向でずらして共通の構造ユニ
ット内に配置することができる。管外側に例えば空気を貫流させる管ブロックの
場合、ブロック奥行方向は管外側を貫流する媒体の流れ方向に平行である。
【００１１】 請求項６に従って構成された多ブロック熱交換器は少なくとも３つの熱交換器
ユニットと付属する管ブロックとを含み、第１熱交換器ユニットの同じ側に２つ
の他の熱交換器ユニットが伝熱管の縦方向で並べて配置されている。伝熱管の全
長によって実質的に決まる両方の他の熱交換器ユニットの全幅は好ましくは第３
熱交換器ユニットの幅にほぼ一致するように選定されており、こうして全体とし
て、さまざまな熱交換器ユニットの領域にわたってほぼ一定した寸法の構造ユニ
ットが形成されている。そのことからさらに、互いに結合される集合管がこの場
合殆ど同軸で延びているので、両方の他の熱交換器ユニットの各１つの集合管と
第１熱交換器ユニットの集合管との結合が容易となる。この熱交換器の他の１構
成において請求項７によれば、両方の他の熱交換器ユニットの相向き合う両方の
集合室がコンパクトな仕方で、相応の縦隔壁を有する共通の集合管に一体化され
ている。
【００１２】 請求項８に従って構成された多ブロック熱交換器では、少なくとも一方の熱交
換器ユニットの集合管の横断面が、付属する管ブロックを形成するのに使用され
る扁平管の幅よりも小さく選定されている。扁平管は末端側で捩り末端領域が、
比較的薄肉に保たれる集合管に連通し、次にこの集合管は端面側で、隣接する熱
交換器ユニットの横断面の大きい集合管に挿嵌しておくことができる。このよう
に薄い集合管を有する熱交換器ユニットは炭酸ガス空調装置等の高い動作圧力を
有する空調装置用に特に適している。
【００１３】 本発明の有利な実施形態が図面に示してあり、以下に説明される。
【００１４】 図１に示す２ブロック熱交換器では、ブロック高さ方向で並べられた管／フィ
ンブロック１、２を有する２つの熱交換器ユニットが一体化されて共通の構造ユ
ニットとされている。第１熱交換器ユニットに付属する管／フィンブロック１は
ブロック高さ方向で連続する複数の蛇行扁平管３からなる。さらにこの熱交換器
ユニットは、相向き合うブロック側面に沿ってブロック高さ方向に延びる２つの
集合管４、５を有する。各扁平管３は各１つの末端領域３ａ、３ｂが両方の集合
管４、５に連通し、従って流れ方向に応じて一方の集合管は供給された伝熱媒体
をさまざまな蛇行扁平管３に平行分配するのに役立ち、他方の集合管は伝熱媒体
が蛇行扁平管から流出するときこの伝熱媒体を集めるのに役立つ。一方の蛇行扁
平管の入口側領域と隣接する蛇行扁平管３の出口側領域との間で望ましくない伝
熱作用を防止するために、蛇行扁平管３はそれぞれ相向き合う入口側領域と相向
き合う出口側領域とを並べている。隣接する蛇行扁平管３の間にも各蛇行扁平管
３の個々の蛇行の間にも伝熱波形フィン１６が取付けられている。さまざまな波
形フィンは見易くするために図１でも図３、図５、図６でも一部だけが明確に示
してある。
【００１５】 この第１熱交換器ユニットの両方の集合管４、５は比較的僅かな外径で作製さ
れており、この外径は使用される蛇行扁平管３の幅よりも特に小さい。この理由
から扁平管末端３ａ、３ｂは扁平管中央領域に比べて扁平管縦軸の周りで９０°
捩られて集合管４、５に挿嵌されている。
【００１６】 他方の熱交換器ユニットの管／フィンブロック２は直線状扁平管６で構成され
ており、各直線状扁平管６の両側に各１つの伝熱波形フィン７が設けられている
。直線状扁平管６はやはり相反するブロック側で各１つのそこの集合管８、９に
連通している。これら両方の集合管８、９は他方の熱交換器ユニットのものに比
べて大きな外径および内径を有し、特に内径は直線状扁平管６が、集合管縦軸を
横切って延びる非捩り末端を集合管８、９の相応する横溝に挿嵌されるのに十分
な大きさに選定されている。
【００１７】 両方の管／フィンブロック１、２は次のように配置されて共通のコンパクトな
構造ユニットを形成している。すなわち、直線状扁平管６が蛇行扁平管３の直線
部分と平行に延び、両方のブロック１、２の最も近くで隣接した両方の熱交換器
管部分６ａ、３ｃが２つの波形フィン列１６ａを介して相互に離間し、波形フィ
ン列は必要なら、一方の管ブロックから他方の管ブロックへとさしたる熱伝達が
現れないように例えば空隙によって互いに殆ど断熱しておくことができる。両方
の管／フィンブロック１、２は直線状扁平管領域と平行に延びる横側面を各１つ
の付属する成端壁１８ａ、１８ｂで密閉されている。
【００１８】 両方の熱交換器ユニットは、主に、それぞれ同一側の集合管４、５、８、９が
嵌め合わされて、ろう接または溶接によって互いに気密に結合されることによっ
て、互いに取付けられている。それゆえに両方の管／フィンブロック１、２相互
の付加的固定は場合によっては省くことができ、そのことからさらに両方のブロ
ック１、２の断熱が容易となる。前記集合管結合を実現するために、一方の熱交
換器ユニットの両方の大径集合管８、９は相応する端面側管結合領域が先細とな
っている。
【００１９】 この先細集合管８、９の作製は口絞り加工法、鍛造法または口広げ成形法によ
って行うことができ、またはこれらの集合管８、９は図２の断面図で仮定されて
いるように押出し成形品として作製しておくことができる。図２から一層正確に
認めることができるように、当該集合管８は付属する集合室１０を限定する大き
な横断面を有する中央領域から小さな横断面を有する端面領域８ａへと先細とな
っており、先細端面領域８ａの内径はその端面側で挿嵌される他方の熱交換器ユ
ニットの薄肉集合管５の外径にほぼ等しい。薄肉の、すなわち小径の集合管５に
よって限定される集合室１１は横隔壁１２によって他方の集合管８の集合室１０
から分離されており、この横隔壁は大きい横断面から先細端面領域８ａに移行す
る領域で大径集合管８の底によって形成されている。
【００２０】 図１の多ブロック熱交換器は特に自動車内で併用油冷却器−ガス冷却器／凝縮
器−熱交換器として使用することができる。この用途の場合、扁平管蛇行ブロッ
ク１を有する熱交換器ユニットは空調装置の高圧側冷媒流を凝縮するための凝縮
器または冷却するためのガス冷却器を形成する一方、直線状扁平管からなる管ブ
ロック１を有する他方の熱交換器ユニットは自動車の油回路内、例えば変速機油
回路またはサーボ油回路内を循環する作動油を冷却するための油冷却器を形成す
る。この応用事例に合せて油冷却器集合管８、９は冷媒集合管４、５よりも大き
な横断面で設計されている。最後に指摘した集合管４、５はこうして比較的小さ
な集合室容積を限定する。これは凝縮器もしくはガス冷却器にとって望ましいこ
とであり、特に炭酸ガスを冷媒として使用する場合そうである。この冷媒を使用
する場合、付属する集合管４、５用に比較的小さな直径を選定することの利点と
してさらに、集合管は両方の他の集合管８、９に匹敵する肉厚においてごく耐圧
性に設計することができ、炭酸ガス空調装置において高圧側で代表的に現れる圧
力に問題なく耐える。
【００２１】 両方の熱交換器ユニットを組立てて共通の構造ユニットとすることは、一方で
、次のことによって行うことができる。まず両方の熱交換器ユニットが、すなわ
ち各管／フィンブロック１、２が付属する側部集合管４、５、８、９とともに、
別々に構成されてろう接され、引き続き両方の予備作製熱交換器ユニットは同一
側の集合管４、９もしくは５、８を嵌め合わせ、例えばろう接または溶接工程に
よってそれらを強固に結合することによって互いに固定される。選択的に、構造
ユニット全体を両方の熱交換器ユニットで一緒に組立て、引き続き１回のろう接
または溶接操作でろう接または溶接することができる。これに関連して、集合管
結合領域内で外側集合管８、９の内面および／または内側集合管４、５の外面が
ろう材で被覆されていると有利であり、こうして好適なろう付用炉内でのろう接
操作のとき同時に同一側の集合管４、９もしくは５、８を端面側で強固に結合す
ることもろう接組立によってもたらすことができる。
【００２２】 自明のことであるが、相並べられた両方の熱交換器ユニットは図示しない付属
の接続構造体を備えており、接続構造体を介して各伝熱媒体は一方の集合管内に
軸方向または半径方向で供給することができ、またそれぞれ反対側の集合管から
再び軸方向または半径方向で排出することができる。
【００２３】 図３は図１の実施例の変更態様を示しており、この変更態様は３ブロック熱交
換器となっており、機能上同一の部品には同じ符号が付けてあり、その限りで図
１についての上記説明を参照するように指示することができる。図３の３ブロッ
ク熱交換器は、例えば炭酸ガス空調装置のガス冷却器として適しているような、
蛇行扁平管３と小容積側部集合管４、５とからなる管／フィンブロック１を有す
る同じ熱交換器ユニットを含む。図１の第２管／フィンブロック２に代えて、図
３の熱交換器では２つの管／フィンブロック２ａ、２ｂが、蛇行扁平管３で形成
された管／フィンブロック１と組合せてある。両方の他のブロック２ａ、２ｂ用
に使用される扁平管１９ａ、１９ｂの長さは蛇行扁平管３の直線部分の長さのそ
れぞれ約半分に選定されている。両方の他のブロック２ａ、２ｂは一方で集合管
のそれぞれ内側に沿って当接し合い、他方で扁平管長さ方向に平行な側をブロッ
ク高さ方向で蛇行管／フィンブロック１の共通側にそれぞれ隣接させて配置され
ており、ブロック高さ方向でほぼ一定した幅を有するコンパクトな直方体状構造
ユニットが全体として得られる。
【００２４】 両方の他の小さな管／フィンブロック２ａ、２ｂの直線状扁平管１９ａ、１９
ｂが外側では集合管８ａ、９ａに連通しており、これらの集合管は図１の対応す
る大径集合管８、９に一致する。内側では直線状扁平管１９ａ、１９ｂが両方の
小さな管／フィンブロック２ａ、２ｂの対接側面にある２つの集合室２０、２１
に連通しており、図４の付属する横断面図に認めることができるように集合室は
共通の集合管２２によって形成されている。この２通路集合管２２は例えば押出
し管として作製しておくことができ、中心に縦隔壁２３を有する。この縦隔壁が
管内部空間を縦に沿って分離された２つの集合室２０、２１に分割する。
【００２５】 両方の小さな管／フィンブロック２ａ、２ｂはそれぞれ外側集合管８ａ、９ａ
を介して大きい方の熱交換器ユニットの同一側の集合管４、５に結合され、従っ
て管／フィンブロック１と一緒に共通の構造ユニットへと結合されている。同一
側の集合管４、９ａもしくは５、８ａの端面側結合は図１のものと同じであり、
それを参照するように指示することができる。両方の小さなブロック２ａ、２ｂ
を大きいブロック１で付加的に固定することは、必要な場合にのみ、両方の相向
き合う波形フィン列１６ｂの間でこの場合好ましくは断熱設計される例えば断熱
中間壁の態様の継手を介して予定しておくことができる。ブロック高さ方向で空
いた外面に両方の小さな管／フィンブロック２ａ、２ｂは各１つの成端壁１８ｃ
、１８ｄを備えている。
【００２６】 図１の実施例と同様に、図３の熱交換器でも両方の小さなブロック２ａ、２ｂ
の直線状扁平管１９ａ、１９ｂは蛇行扁平管３よりも大きな貫流断面で形成され
ている。そのことからこの熱交換器はやはり自動車内で使用するのに適したもの
となり、蛇行扁平管ブロック１を有する熱交換器ユニットは例えば炭酸ガス空調
装置の凝縮器またはガス冷却器として利用され、直線状扁平管２ａ、２ｂと大径
集合管８ａ、９ａ、２２とを有する両方の他の熱交換器ユニットは油冷却器とし
て利用され、一方は変速機油冷却器として、他方はサーボ油冷却器として利用さ
れる。両方の小さな熱交換器ユニットに関して、両方の外側集合管８ａ、９ａに
至る各１つの半径方向接続部２４、２５および各内側集合室２０、２１に至る各
１つの軸方向接続部２６、２７の態様の接続構造体が図３に例示されている。
【００２７】 その他の点では、図１の実施例について上で述べた利点および特性が、特に製
造方法の変種に関しても、図３の３ブロック熱交換器に同様にあてはまる。
【００２８】 図５には図１の実施例の他の変更態様が示してあり、ここでも機能上同一の部
品には同じ符号が付けてあり、その限りで図１についての上記説明を参照するよ
うに指示することができる。隅領域を切欠いて示す図５の実施例はやはり２ブロ
ック熱交換器であり、図１の実施例と同じ２つの管／フィンブロック１、２が使
用されており、ただし両ブロックはこの場合ブロック高さ方向で並べられている
のでなく、ブロック奥行方向で前後に配置されている。すなわち、直線状扁平管
６を有する小さい管／フィンブロック２は、例えば空気等の管外側で両方のブロ
ック１、２に通される流動媒体の方向において、蛇行扁平管３を有する大きい管
／フィンブロック１の前または後にある。
【００２９】 小さい管／フィンブロック２は単に両方の側部集合管結合を介して大きい管／
フィンブロック１に取付けられている。小さい管／フィンブロック２用の大きい
横断面を有する両方の集合管８、９は図１のものと同じである。他方で、蛇行扁
平管−熱交換器ユニット用には変更集合管４ａ、５ａが使用されており、これら
の集合管は、図１の熱交換器の対応する両方の集合管４、５と相違する点として
、図５で上側のブロック側面で１８０°折り曲げてＵ形エルボとされており、折
り曲げられた末端領域は小さい管／フィンブロック２の同一側の大径集合管８、
９とそれぞれ同軸で重なり、その先細端面部８ａ、９ａに流体密に挿嵌されてい
る。その他の点で両方の集合管結合は図１のものと同じである。図１の実施例に
ついて上で触れた利点および特徴はその他の点でも図５の熱交換器に同様に妥当
する。
【００３０】 特に図６の部分側面図から明らかとなるように、大きい管／フィンブロック１
に対してブロック奥行方向でずらされた小さい管／フィンブロック２がブロック
高さ方向で大きいブロックから張り出してはおらず、小さいブロック２を付加す
ることによってブロック奥行方向に垂直な平面で大きいブロック１から張り出す
構造空間が必要とされることはない。両方のブロック１、２はこの場合ブロック
高さ方向で両側が空いており、必要に応じてそこに片側または両側で付属の成端
壁を備えており、図５において例えばそれぞれブロック下面に図１の相応する成
端壁１８ａ、１８ｂを備えている。
【００３１】 以上説明した図示実施例が明らかとするように、本発明による多ブロック熱交
換器は共通の構造ユニット内に一体化された２つ以上の熱交換器ユニットを含み
、熱交換器ユニットは専ら、またはいずれにしても主として、付属する集合管の
端面側結合を介して互いに取付けられている。そのことから、さまざまな他の熱
交換器ユニットを各第１熱交換器ユニットに柔軟に組付けることが可能となる。
図示実施例では１つまたは２つの他の熱交換器ユニットが第１熱交換器ユニット
の１側面領域でのみこれに付加されているが、第１熱交換器ユニットの相反する
２つの側面で単数または複数の他の熱交換器ユニットをこのように付加すること
も当然に可能である。さらに、必要なら任意数の熱交換器ユニットを付属の管ブ
ロックとともにブロック高さ方向で並べて配置し、それぞれ同一側の端面側集合
管結合を介して相互に固着し、こうして共通の一体構造ユニットへと結合してお
くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 並置された管ブロックと端面側で結合された集合管とを有する２ブロック熱交
換器の側面図である。
【図２】 図１のＩＩ−ＩＩ線に沿った縦断面図である。
【図３】 集合室側で隣接し合って大きい管ブロックの１側面に配置された２つの小さな
管ブロックを有する３ブロック熱交換器の側面図である。
【図４】 集合室側で隣接し合った図３の２つの管ブロックの共通する内側集合管の横断
面図である。
【図５】 ブロック奥行方向でずらして配置された管ブロックを有する２ブロック熱交換
器の斜視図である。
【図６】 図５の２ブロック熱交換器の部分側面図である。
【符号の説明】
１、２ 管／フィンブロック ２ａ、２ｂ 小さな管／フィンブロック ３ 蛇行扁平管 ３ａ、３ｂ 扁平管末端 ４、５、８、９ 集合管 ６ 直線状扁平管 ７ 伝熱波形フィン １０ 集合室 １２ 横隔壁 １６ 伝熱波形フィン １６ａ 波形フィン列 １８ａ、１８ｂ、１８ｃ、１８ｄ 成端壁 １９ａ、１９ｂ 直線状扁平管 ２０、２１ 集合室 ２２ 集合管 ２３ 縦隔壁 ２４、２５ 半径方向接続部 ２６、２７ 軸方向接続部
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１３年２月１４日（２００１．２．１４）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００４
【補正方法】変更
【補正の内容】
【０００４】 公開公報ＤＥ１９５３６１１６Ａ１に述べられた熱交換器では、両方の集合管
が相対応する部位で横隔壁配置によって各２つの分離された集合室に仕切られ、
集合室に独自の接続構造体が割当てられていることによって、２つの側部集合管
を有する管／フィンブロックは異なる伝熱媒体用の２つの領域に分割されている
。この分離領域の高さで管／フィンブロックに、本来設けられる扁平管に代えて
分離腹板が挿嵌されている。また、ＦＲ−Ａ２６７６２７３により公知の熱交換 器では１つの集合管内に隔壁が配置されており、この隔壁は、嵌合可能な個々の 杯状部材で集合管を構成し、部材の底で各隔壁を形成することによって得られる 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ， ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，Ｌ Ｃ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ， ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，Ｓ Ｌ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 クリストフ ヴァルター ドイツ連邦共和国、 デー 70376 スト ットガルト、 イラーストラッセ 16 (72)発明者 ベルント ディーンハルト ドイツ連邦共和国、 デー 50935 ケル ン、 アム ベートーヴェンパルク 15 (72)発明者 ヨッヘン シュム ドイツ連邦共和国、 デー 71735 エベ ルディンゲン、 ブライヒベルク 32 Ｆターム(参考） 3L065 CA04 CA09 CA17 3L103 AA01 AA06 BB38 BB39 CC09 CC18 CC22 DD06 DD15 DD34 DD43

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも１つの第１側部集合室（１０）を備えた第１熱交
    換器管ブロック（１）を含む１つの第１熱交換器ユニットと、 少なくとも１つの第２側部集合室（１１）を備えた第１熱交換器管ブロック（
    ２）を含む、第１熱交換器ユニットに取付けられた少なくとも１つの第２熱交換
    器ユニットとを有する多ブロック熱交換器において、 第１、第２集合室（１０、１１）が各１つの独自の集合管（４、９）によって
    形成されており、 両方の集合管が端面側で互いに嵌合されて流体密に結合されており、この管結
    合領域内で一方の集合管（４）の外側横断面が他方の集合管（９）の内側横断面
    に実質的に一致しており、両方の集合室（１０、１１）を仕切るための横隔壁（
    １２）が設けられていることを特徴とする多ブロック熱交換器。
  2. 【請求項２】 さらに、管結合領域内で外側の集合管（９）が大きい中間領
    域横断面からそれより小さい結合領域横断面へと先細となっており、口絞り加工
    法、鍛造法または口広げ成形法によって、または押出し成形品として、作製され
    ていることを特徴とする、請求項１記載の多ブロック熱交換器。
  3. 【請求項３】 さらに、管結合領域内で外側集合管（９）がその内面を、ま
    たは内側集合管（４）がその外面を、ろう材で被覆されていることを特徴とする
    、請求項１または２記載の多ブロック熱交換器。
  4. 【請求項４】 さらに、両方の管ブロック（１、２）がブロック高さ方向で
    並べて配置されており、一方および他方の管ブロック（１、２）の最も近くで向
    き合う両方の伝熱管（６ａ、３ｃ）の間に少なくとも２つの伝熱フィン（１６ａ
    ）および／または１つの空隙および／または１つの断熱ブロック成端壁があるこ
    とを特徴とする、請求項１〜３のいずれか１項記載の多ブロック熱交換器。
  5. 【請求項５】 さらに、 両方の管ブロック（１、２）がブロック奥行方向でずらして配置されており、 両方の集合管（４ａ、９）の一方がＵ形エルボ（４ｂ）を備えており、このエ
    ルボを介してこの集合管は付属する管ブロックの平面から他方の管ブロックの平
    面の管結合領域へと案内されていることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか
    １項記載の多ブロック熱交換器。
  6. 【請求項６】 さらに、少なくとも２つの他の熱交換器ユニットが各管ブロ
    ック（２ａ、２ｂ）および側部集合管（８ｂ、９ｂ、２２）を備えて第１熱交換
    器ユニットに取付けられて、集合室内面に沿って互いに向き合い、第１熱交換器
    ユニットのブロック高さ方向で隣接して配置されており、各１つの付属する外側
    集合管（８ｂ、９ｂ）が端面側で第１熱交換器ユニットの集合管（４、５）に結
    合されていることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか１項記載の多ブロック
    熱交換器。
  7. 【請求項７】 さらに、両方の他の熱交換器ユニット用に共通の内側２通路
    集合管（２２）が設けられており、この集合管が、縦隔壁（２３）によって分離
    された２つの集合室（２０、２１）を有することを特徴とする、請求項６記載の
    多ブロック熱交換器。
  8. 【請求項８】 さらに、第１熱交換器ユニットの管ブロック（１）が扁平管
    （３）によって形成されており、これらの扁平管は捩り末端（３ａ、３ｂ）でも
    って、扁平管幅よりも小さな内径を有する側部集合管（４、５）に挿嵌されてい
    ることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか１項記載の多ブロック熱交換器。
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