JP2002540783A - 生物細胞の超音波分解の装置と方法 - Google Patents

生物細胞の超音波分解の装置と方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分子生物学分野を好適用途分野とする、標本(5)がこの用途に適した少なくとも一つの容器(4または10)内に含まれる、分解される細胞を含む少なくとも一つの生物標本(5)内に出力に差がある超音波を発生するための音極(2)を備えた装置及び少なくとも一つの2つの音極を備えた装置と、少なくとも一つのかかる音極(2)を使用する、容器(4)内に含まれた生物標本を超音波によって分解する方法を提供する。 【解決手段】 装置は音極(2)が一つまたは複数の容器(4)と直接接触することを特徴とするまた方法は:−容器(4)を音極(2)のと直接接触して位置づけるステップと;−後から、例えば、増幅ステップで使用できるように、放出されたDNAおよび/またはRNAを保存しながら標本(5)内に含まれる細胞を分解するのに十分な時間の間前記一つまたは複数の音極(2)を作動させるステップ:とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はその中のガラス玉の有無を問わず分解される標本の領域で容器内に出
力の差がある超音波を発生させるための装置と方法に関するものである。超音波
周波数はおよそ20から50キロヘルツ(kHz)の範囲で変動する。
【0002】
【従来の技術】
現行技術は微生物の分解法として生物学超音波を用いる2つの技法によって主
として構成される。
【0003】 第一の技法は分解される液体標本内に音極を沈める直接超音波分解を含む。こ
の場合に用いられる原理は、音極を液体と直接接触させ、媒質内に極めて高い空
洞形成を引き起こす高出力超音波を連続して、あるいはパルスモードで発生させ
ることにある。使用される音極は一般的に高出力で(100から1000ワット
(W))、きわめて短時間(1分程度)で分解することが困難であることが知ら
れているきわめて多様な標本を分解することができる。
【0004】 しかしながら、2つの大きな障害のためにこの技法の利用は制限される。
【0005】 まず、空洞形成現象は制御がきわめて困難な現象であり、多数の試験に対する
分解率は再現性がなくなるだろう。
【0006】 更に、この強烈な空洞形成は核酸の制御できない強い切断を引き起こし、この
ことは、使用者がミリリットルあたり数十から数百の微生物(きわめて低濃度)
を分解、検出、増幅しようとする場合に問題になる可能性がある。
【0007】 最後に、音極は標本と直接接触しているので、自動機械の中で実施するには時
間と費用がかかるステップである、前記音極の清掃ステップを備えない限り、患
者からの採取物に対して自動的に使用することはできない。
【0008】 上記の問題に関連する他の障害もある。例えば、空洞形成は標本の一部を凝集
させ、それによって実現される分析精度がさらに低下する。最後に、音響出力が
高すぎるので、試験管が過熱して前記試験管が劣化したり、さらには溶解してし
まうことになりかねない。
【0009】 第二の技法は浴内超音波分解を含み、米国特許US−5,374,522に開
示されている。原理は水を満たした清掃浴を使用し、その中に分析される標本を
含む試験管の下部を浸すものである。標本は約15分間(mn)、一般的に一定
の、超音波場に置かれる。試験管内に存在する玉はこのとき強く攪拌されて微生
物を分解するのに十分な衝突と剪断能力を引き起こす。上述の第一の技法と異な
り、この第二の技法は十分な分解有効性を得るためにガラス玉を必要とする。上
述の直接超音波分解技法と比較して、この技法は上述のいくつかの問題を解決す
ることができる。
【0010】 例えば、標本は試験管内に密閉されているので振動対の汚染がない、それは超
音波が槽の底から標本管の内部まで水(優れた超音波カップラ)を介して伝達さ
れるからである。
【0011】 更に、媒質内に放出されるエネルギー密度(ミリリットルあたりのワット数で
表す(w/ml))は、空洞形成現象がもっと弱いので、同じ周波数についてお
よそ300分の1の低さである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
この技法の主たる問題点は、液体の管理(槽の充填、排出)、超音波分解の前
に必要なガス抜き、超音波分解の後しずくが垂れ、清潔さを損なう濡れた試験管
の管理のために自動化が困難なことにある。
【0013】 ほかにも課題がある。例えば、結果には再現性がない、それは音響出力は超音
波分解のための浴を受容するすべての区域内で等価ではないからである。それは
、槽の下に、一つまたは複数の変換器を備えた超音波浴の構造自体によるもので
ある。しかるに、超音波場は変換器を介して放射され、空間内で均質にならない
。結果として、微生物の分解度または核酸の切断は標本ごとに全く異なり、制御
できない。
【0014】 しかしながら、分解される生物標本の容器との音極の直接接触による超音波分
解技法もある。それは例えば、特許EP−A−0.337.690の場合である
【0015】 とはいえ、容器と音極の間の接触は平坦表面によって行われるので、分解され
る標本全体に均質な分解を保証することはできない。かかる装置は核酸の遊離に
必要な分解物の要求事項を満たしていない。このとき唯一の解決法は少なくとも
2倍の時間、この分解時間を大幅に延長することであるが、この不均等な超音波
分解にもっとも暴露される核酸が変質、さらには破壊されてしまう。
【0016】 エネルギー密度(W/ml)を比較することによって、上述の現行技術の2つ
の技法の大きな差を理解することができる。エネルギー密度は標本の体積に対す
る標本に放出された出力の時間積分で定義される。この密度はこれら2つの技法
についてある時間内に得られた温度上昇を測定することによって実験的に評価で
きる。
【0017】
【数1】
【0018】 ここで E:エネルギー体積密度 W:出力(W) V:標本体積(ml) 浴内で15分の超音波分解の後、試験管内で温度測定を実施して、標本に放出
された出力を評価することができる: ℃ T=40.6℃ すなわち 1t=19.6℃ またDW=tx0.3ml=19.6×0.3
=5.88cal/15mn したがって、Wt=(5.88×4.18)/(60×15)=0.027W 浴内超音波分解型の超音波浴内のエネルギー密度D(m/l)は: D=0.027/0.3=0.09W/ml
【0019】 ここで確認されるように、エネルギー密度は媒質内に直接沈めた音極で得られ
るものに比べておよそ300分の1になるが、それは、文献によれば、エネルギ
ー密度が一般的に少なくとも30Wだからである。浴内超音波分解に関して公報
US−A−5,374,522に与えられた情報はこの値を裏書きするものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、提案された装置は標本を入れた試験管の健全性を保ちながら
、核酸の切断を制御することによって上述の課題全体に答えることを可能にする
。全体は完全に清潔で、試験管の外部といずれかの液体の接触が全くなく、前記
試験管の内容物は外界から完全に隔離されている。この隔離によって試験管が超
音波分解を受けたときに外部に飛び出さず、凝集と蒸発が大幅に制限される。
【0021】 このため、本発明は分解される細胞を含む少なくとも一つの生物標本内に出力
に差がある超音波を発生するための音極を備えた装置において、標本がこの用途
に適した少なくとも一つの容器内に含まれ、音極と容器の間の前記接触表面の間
に流体なしに、音極が分解される標本を含む、一つまたは複数の容器と直接接触
し、音極が分解される標本を含むそれぞれの容器の全体または一部の形状に沿っ
た活性表面を有し;容器と接触している音極の活性表面が凹型であることを特徴
とする装置に関するものである。
【0022】 別の実施態様によれば、容器と接触している音極の活性表面が凸型である。
【0023】 活性表面が凹型であるとき、音極と協働する容器の表面は可撓性で、前記音極
の活性表面に適合する。
【0024】 すべての場合において、音極は容器内に含まれる標本内に配置された少なくと
も一つのガラス玉と協働する。
【0025】 それぞれのガラス玉の直径は細菌の分解の場合90から150また好適には1
00マイクロメートル(μm)であり、酵母の分解の場合直径は150から15
00また好適には500マイクロメートル(μm)である。これらの値は理論的
なものではなく、出願人が鋭意実施した研究の対象であり、その結果として19
97年9月23日付のフランス優先権の下に、1998年9月23日に特許出願
PCT/IB98/01475が出願された。この原理の独創性はこれらの値が
直接超音波分解技法にも適用できることである。
【0026】 とくに有利な変型実施態様によれば、装置は少なくとも2つの音極を備えてい
る。
【0027】 更に、それぞれの容器は加圧手段によって一つまたは複数の音極と物理的に接
触している。
【0028】 それぞれの音極は超音波発射周波数が20と50kHzの間、もっと正確には
30と40kHzの間に含まれ、好適にはほぼ35kHzである。
【0029】 本発明は少なくとも一つの音極を使用する、容器内に存在する生物標本内に含
まれる細胞を超音波によって分解する方法にも関する。第一の実施態様によれば
、該方法は、 −容器を一つまたは複数の音極の活性表面と直接接触して位置づけるステップと
; −後から、例えば、増幅ステップで使用できるように、放出されたDNAおよび
/またはRNAを保存しながら標本内に含まれる細胞を分解するのに十分な時間
の間前記一つまたは複数の音極を作動させるステップ: とを含むことを特徴とする。
【0030】 第二の実施態様によれば、該方法は: −容器を一つまたは複数の音極の活性表面と直接接触して位置づけるステップと
; −後から、例えば、増幅ステップで使用できるように、放出されたDNAおよび
/またはRNAを分割しながら標本内に含まれる細胞を分解するのに十分な時間
の間前記一つまたは複数の音極を作動させるステップ: とを含むことを特徴とする。
【0031】 上述の2つの実施態様の変型によれば、一つまたは複数の音極の作動の前に、
容器は前記一つまたは複数の音極の活性表面に対して押しつけられる。
【0032】 それぞれの音極の作動は次の条件でおこなわれる: −10から15分間の超音波分解時間 −サイクル比は40と60%の間に含まれ、好適には50%、また −出力10から30W。
【0033】 方法の推奨実施態様によれば、それぞれの音極の作動は一連のパルスを含み、
その時間は5と20秒の間に、好適には10と15秒の間に含まれる。
【0034】
【発明の実施の形態】
添付の図面は例として挙げられたものであり、一切制限するものではない。そ
れらは本発明の理解を助けるものである。
【0035】 本発明は超音波発生器と生物標本の間にカップリング液を使用しない、超音波
による微生物分解装置に関するものである。この装置は核酸の分割を制御しなが
ら、また遊離される遺伝子物質の量を最大にしながら核酸を遊離するために使用
される。
【0036】 本発明のもう一つの目的は、直接超音波分解とも呼ばれる、変換が直接行われ
ることを独創性とする新規な超音波分解原理にある。これは分解される標本を含
む、一つまたは複数の試験管または適切なその他いっさいの容器を、一つまたは
複数の試験管の形状に適合した音極に直接結合することをもって成る。この場合
、もはやカップリング液はない。
【0037】 本発明のさらに別の目的は、媒質内に放出された核酸の分割を制御して標本を
効果的に分解することを可能にする超音波分解パラメータを見つけることにある
【0038】 I)分解装置の様々な実施態様 A−第一の実施態様 第一の分解装置1を評価した。このタイプの装置1は図1に示されている。
【0039】 装置1は先端部の直径が4ミリメートル(mm)の20kHzで作動するV1A
モデルの音極2を備えている。音極の励起に使用される発電機3は連続またはパ
ルスモードで作動することができる300Wの発電機3である(BioBloc
k、VibraCellタイプ、モデル72401)。パルスの出力とサイクル
比は(10から90%)調節可能である。サイクル比は次のように定義される: サイクル比(%)=Ton/(Ton+Toff) TonとToffはパルス状態を定義し、Tonは超音波発生時間、Toffは
2つのTonの間の休止である。
【0040】 分析される標本5を含む試験管4は容器の役割を果たし、このプローブ2の先
端に位置づけられ、上部板6を用いて加圧によって維持されている。板6の上に
置かれた重し7は重し7の質量に応じて音極2の先端と試験管4の間の結合度を
変えることができる。すべての試験に用いられる試験管4はCryo Tube
NUNC 1.8ml型で半球状底部はほぼU字形である。他の形状またはメ
ーカーの試験管も使用可能である。
【0041】 全体がセットされたら、試験管4は一般的に1と1.5分(mn)の間に含ま
れる可変時間の間超音波にさらされる。
【0042】 試験によって明らかになったが、各種のパラメータ(出力、時間、サイクル比
、ガラス玉の量、板上の結合重量、など)を調節することによって試験管を劣化
させることなしに、選択したパラメータによって差のある核酸保存率で、十分な
微生物分解を得ることができる。
【0043】 試験管4に伝達された出力密度を計算することによって試験管4の万一の劣化
、ならびに空洞形成の規模が評価できる。
【0044】 出力密度Dp(W/cm2)=Pe(W)×η/Sc(cm2) ここで、 Pe:発電機から供給された電気出力(W単位) η :電気出力音響出力変換係数(無次元) Sc:音極試験管接触表面積(cm2単位) 入力電気出力は一般的に20W(15から35Wで試験)、電気音響変換効率
は80%と推定され、この装置1の場合、Dp=20×0.8(3.14×0.
2)=127W/cm2
【0045】 B−第二の実施態様 第二の分解装置1が実現され、それは20kHzの代わりに35kHzでの直
接超音波分解システムに関するものである。この装置1は図2に示されている。
外側構造はそれぞれ20kHzと35kHzのこれら2つの音極について同一で
あるが、35kHzの音極は多数の利点を有する。
【0046】 第一に、同じ出力で、空洞形成現象の規模を減らすことができる。空洞形成敷
居値、すなわち空洞形成のある、およびない2つの領域の間の出力限度は周波数
におうじて放物線状に大幅に増加する。
【0047】 第二に、大きな振幅のために20kHzの音極で認められた(分解物の回収の
障害となる)標本の飛散が最小になる。
【0048】 最後に第三に、システムが小型化され、音極2を構成する要素の長さは周波数
が増加すると短縮される。
【0049】 35kHzで動作するこの音極2はMW1000GSIP型の500Wの発電
機3(SODEVA社)によって供給を受ける。同じ板6が前記試験管4と音極
2の間の結合を調節するように試験管4を加圧することができる。
【0050】 20または35kHzの使用音極2を問わず、昇圧器9を使用すると、その断
面比とそれが置かれた位置によって、プローブ2先端の振動振幅を増減できる。
この増減は使用された試験管4またはその他いっさいの容器の寸法の比に正比例
する。例えば、試験管4の直径が15から12mmに減ると、15/12=1.2
5倍振動の振幅を増すことができる。
【0051】 事実、昇圧器9はプローブの残りの部分と同じ材料の、金属製の円筒で構成さ
れ、一般的にチタンまたはアルミ製である。これはその中心部分で直径が段階的
に変化する。前記昇圧器9の長さは音響適合の問題のために波長の半分の長さに
対応する。
【0052】 昇圧器9の役割はプローブの先端の振動振幅を増加することであり、結果的に
、媒質に供給された音響出力を増加することである。この振動振幅は昇圧器9の
2つの直径に正比例する。
【0053】 図2はプローブ2の異なる要素を示し、機械的支えと加圧板は図示されていな
い。
【0054】 出力密度評価のために、半球の接触面積を計算する: Sc=2πR2=2×3.14×0.62=2.26cm2 すなわち、入射電力を20W、変換係数を80%とすると、第二の装置1の場合
: Dp=20×0.8/2.26=7.1W cm2 が得られる、すなわち出力密度は第一の装置の18分の1になる。
【0055】 この出力密度ははるかに小さいので、試験管4を損なうことなしにもっと大き
な出力にかけることができる。
【0056】 C−第三の実施態様 該方法は複数の試験管4でも実施できる。したがって、装置1の第三の実施態
様では、図3に示したごとく、少なくとも2つの試験管の内容物を同時に分解す
ることができる。周波数は同一で、結合形状は35kHzの第二の装置1とほぼ
同じであり、その活性表面は、後述のごとく半球状である。音極2のすべての位
置において、同じ結合力が得られるように、バネシステムによってそれぞれの試
験管4に働く圧力を個別に調節することができる。
【0057】 II)処理標本を含む容器の各種の実施態様 A−第一の実施態様 第一の実施態様は図1から3に示したように、全く従来通りの、試験管4によ
ってもちろん構成される。しかしながら、これらの図に示された試験管4の形状
は非制限的であり、広がりの程度が異なる、正または逆の少なくとも一つの円錐
台区域の有無を問わず、多数の他の形状が本発明に使用することができる。
【0058】 この場合、第一の分解装置1は第二のものほど効率的ではない。したがって、
第二の分解装置によって、音極2と試験管4の間の結合は前記試験管4のU字形
の形状に適合した凹型の先端を実現することによって向上する。音響出力はもっ
と大きな接触表面を介して伝達されるので、接触表面が小さすぎて、出力密度が
高く成りすぎることによる過剰なジュール効果による散逸のために試験管4が劣
化することなしにもっと広い出力範囲を使用することができる。
【0059】 更に、音極2の活性表面8はU字形なので、この形状により音極2に対して容
器4の位置を常に完全にすることができるので、試験ごとの再現性が向上する。
第一の装置では、この結果の再現性は制御がもっと困難であった。
【0060】 更に、この形状は超音波をもっと均質に配分することを可能にし、したがって
、容器または試験管4内の攪拌を向上させることができる。前記容器4内に、玉
9を備えることが可能であり、さらにはそれが望ましい。ここでも分析結果には
再現性がある。 B−第二の実施態様 この実施態様は図4から6に示されている。これはプラスチックのカード10
で、カード10を貫通する少なくとも一つの横断穴または井戸13を備えている
。井戸13はその2つの開口部の領域で、一般的に軟質で透明な材料のフィルム
12によって限定されているので、それによって超音波分解が実施される空洞が
囲繞される。
【0061】 この場合、プローブの形状は、一方のフィルム12に押しつけたときに、当該
フィルムが変型して、結合が増加して、分解が向上するように凸型とすることが
できる。
【0062】 実験結果 一方は20kHzで、他方は35kHzで振動する、2種類の音極で研究を実
施した。これらの音極は(市販の)通常の試験管で、あるいはカード型の消耗品
とともに使用した。
【0063】 異なる音極を評価するために、2つの評価モデルを選択した: −細菌(モデルとして、スタフィロコッカス・エピデルミヂス)、分析される採
取物内でもっとも探されるタイプの微生物の代表 −酵母(モデルとして、カンヂダ・クルセイ)、分解がとくに難しいことで知ら
れ、おなじく分析される採取物内で求められる。
【0064】 この研究の実施のために、2種類のアプローチが選択された: 1−分析至適条件を識別するための超音波分解パラメータの様々な組み合わせ
の研究:分解物の分析は分解率を評価するために光学密度を測定し、核酸の遊離
ならびにその分割状態を評価するために寒天ゲル上で転移させることをもって成
る。寒天ゲル上の電気泳動については、複写で再現することが困難なので写真を
添付していないが、得られた結果は説明する。
【0065】 2−感度の研究:核酸が、第一のステップで決定されたパラメータの至適調節
によって、PCRを始めとする、いっさいの分析技法によって増幅、検出が可能
な、分解された微生物の最小量の決定。
【0066】 III)試験管陽の音極による超音波分解 A−20kHz音極 この研究に使用した装置は分析装置のI−A章「第一の実施態様」と、図1に
詳述されている。したがって、この装置は発電機によって供給される20kHz
音極を備え、その上に分解管が位置づけられ、重しが音極と試験管の間の接触を
成立させる。
【0067】 1)パラメータの至適調節の調査 カンヂダ・クルセイ酵母は、手順の各種のパラメータを変化させて、その分解
と、核酸遊離を最大にし、これらの核酸の分割を最小にするために上述の装置で
直接超音波分解によって処理した。
【0068】 作業条件: すべての試験について、音響出力はPs=0.8×25=20WとPs=0.
8×35=28Wの間に含まれていた。いずれの場合にも、変換係数ηは80%
である。総体的に、試験管に供給されたエネルギーはどの試験でも同じであった
と考えることができる。この出力調節は、玉の量がもっと多いときに十分な攪拌
を得ることを可能にするだけである。
【0069】 固定パラメータは次の通りである: −Bioblock300W発電機を備えた20kHz音極、重量1430gお
よびNUNC試験管1.8ml −標本は、80mMのHEPES、1mMのEDTAと2%の硫酸ラウリルリチ
ウムを含むpH=8.5%の緩衝液内の、約107酵素/ml(550nmでの
D.O.が0.600)のカンヂダ・クルセイ酵母(株番号9604058、b
ioMerieuxの所蔵)の懸濁である、 −標本量=600μl、また −直径425μm−600μmのガラス玉(酸洗い済み、Sigma)。
【0070】 可変パラメータは表1に示した: −供給出力=Ps(ワット単位) −サイクル率(%) −超音波分解時間(分)、および −ガラス玉の量(μl)。
【0071】 結果は下記によって評価した: −玉攪拌観察:低すぎても(運動なし)、強すぎても(標本の過熱を伴う)いけ
ない、および −0.8%寒天ゲル電気泳動と、ブロム化エチジウム(BET)着色による20
μlの分解物の分析;分子量マーカーによって無傷の形で遊離した核酸の帯を識
別(ゲノムDNA、rRNA18Sと26S)。 結果:
【0072】
【表1】
【0073】 表1:20kHz音極による直接超音波分解、試験管内酵母分解および攪拌な
らびに、酵母の核酸遊離に対する音響出力、サイクル比およびガラス玉の量の影
響 玉攪拌 (+)弱、+正 無傷の核酸の遊離:−無、(+)弱、+可視、++可視、強い それぞれの試験条件について、2回の試験を実施した。
【0074】 試験結果の所見: −ガラス玉の攪拌は試験管に提供される出力(Ps)の調節によって完全に制御
される、 −酵母は分解可能であり、核酸は分割されない形で遊離できる:ゲノムDNAと
リボソームRNAに対応する、帯の形で、寒天ゲル上に信号が存在する(とくに
条件3と4番について)、また −パラメータの調節は遊離核酸の量と分割に直接影響する: *サイクル比:調節が低すぎると(20%)十分な材料が遊離しない 調節が高すぎるときも(80%)、核酸の分割が強すぎ
るので、信号が低くなる、また *玉の量:もっと大量の玉(30μlの代わりに60μl)が正確に攪
拌されると、もっと多くの材料が遊離できる。
【0075】 実験の続きに最も重要な採用された条件は、したがって、この表1の試験の4
番に記載されたものである。
【0076】 2)感度試験: 感度試験は107から102酵母/試験の希釈範囲で実現した。これらの酵母は
第一部で決定した至適条件で直接超音波分解によって処理した。比較として、同
じ希釈範囲を出願人の特許出願FR97/12164に記載の、基準分解法、渦
流によって処理した。
【0077】 操作条件: 102、103、104、105酵母/試験で水中に酵母を懸濁した後、次のよう
に処理した: −直接超音波分解:表1,条件4番で先に述べた条件 −渦流 :5mlFalcon管、標本600μl、直径425−600μmの
ガラス玉150μl、直径2mmの3個のガラス玉、直径1.5mmの鉄玉5個、最
大出力で12分間渦流 分解物はサプライヤの手順に従ってSephadexカラム(DNA精製用Q
uick Spinカラム、Boehringer Mannheim)上で精
製し、マキムラらの記載した手順(J. Med. Microbiol.,
1994; 40:358−364)に従って、PCRによって10μlの分解
物の増幅を実現した。つぎに20μlのPCR生成物を1.2%寒天ゲル電気泳
動と、ブロム化エチジウム(BET)着色によって分析した。 結果:
【0078】
【表2】
【0079】 表2:20kHz音極による直接超音波分解、試験管内分解−2つの分解処理の
後のPCRによる酵母検出 2種類の分解は下記の通りである: −20kHz音極による直接超音波分解による分解 −渦流による分解 ゲル上の信号: −不可視、+可視、++可視で強い それぞれの試験条件について、2回の試験を実施した。
【0080】 試験結果の所見: −至適条件で直接超音波分解によって得られた分解物はPCRできちんと増幅で
きる:所望のPCR生成物のサイズにきちんと対応する可視の強い帯が存在する
、また −直接超音波分解および渦流によって分解した後、このPCR法による検出感度
は104酵母/試験であった。したがって、超音波分解による分解は基準分解法
と同じ成績を得ることができる。
【0081】 3)結論 これらの試験は、20kHzでの直接超音波分解による分解の実現可能性を実
証するものである。それらはまた酵母の核酸遊離を最大にし、その分割を最低に
するために超音波分解パラメータを調節できることを示した。最後に、これらの
パラメータはPCRによって増幅可能な核酸を得て、基準分解法のものと同等の
検出感度に達することができる。
【0082】 B−35kHz音極 使用した超音波分解装置は図2に示され、I−B章 分解装置の「第二の実施
態様」に詳述されている。20kHzの代わりに35kHzでの超音波分解の利
点はこの同じ章に説明されている。他方で、この分解装置は試験管と音極の間の
接触表面積がもっと大きい;このことの利点は処理標本を入れた容器の「第一の
実施態様」(II−A章)に説明されている。
【0083】 1)パラメータの至適調節の調査 目的は細菌と酵母の分解を最大にし、したがって、核酸の分割を完全に制御し
て核酸遊離を最大にすることである。これらの最小にするために上述の装置で直
接超音波分解によって処理した。
【0084】 作業条件: 下記の試験について、音響出力は音極によって発生した振動の振幅によって定
義した。この振幅は超音波分解器に電力を供給する発電機の出力の百分率で与え
られる。
【0085】 固定パラメータは次の通りである: −SODEVA 500W発電機を備えた35kHz音極、重量1430gおよ
びNUNC試験管1.8ml −標本: *酵母試験:80mMのHEPES、1mMのEDTAと2%の硫酸ラウ
リルリチウムを含むpH=8.5%の緩衝液内の、約2×107酵素/ml(5
50nmでのD.O.が0.950)のカンヂダ・クルセイ酵母(株番号960
4058、bioMerieuxの所蔵)の懸濁、また *細菌試験:30mMのTris、5mMのEDTAと100mMのNa
Clを含むpH=7.2%の緩衝液内の、約109細菌/ml(550nmでの
D.O.が0.900)のスタフィロコッカス・エピデルミディス(株番号A0
54、bioMerieuxの所蔵)の懸濁 −標本量=600μl、また −ガラス玉: *酵母試験:直径425μm−600μmのガラス玉90μl(酸洗い
済み、Sigma)、また *細菌試験:直径106μmのガラス玉120μl(VIA I)。
【0086】 可変パラメータは表2と3に示した: −振動振幅(%) −供給出力=Ps(ワット単位)は振幅に直接結びつけられる −超音波分解パルス時間(Ton)と休止時間(Toff)、分単位、これらの
時間がサイクル比:Ton/(Ton+Toff)を定義する、また −超音波分解合計時間(分)。
【0087】 結果は下記によって評価した: −玉攪拌観察、 −分解処理前と、分解後の細胞懸濁駅内の550nmでの光学密度の測定。概算
分解百分率は下記のように求められる: (分解後D.O.550nm)/(分解後D.O.550nm)×100、および
−0.8%寒天ゲル電気泳動と、ブロム化エチジウム(BET)着色による20
μlの分解物の分析;分子量マーカーによって無傷の形で遊離した核酸の帯を識
別(ゲノムDNA、rRNA18Sと26S)。分割された核酸はこれらの帯の
下に現れる。 結果:酵母試験
【0088】
【表3】
【0089】 表3:35kHz音極による直接超音波分解、試験管内分解−酵母の分解百分
率、ならびに核酸遊離およびその分割状態に対する音響出力、サイクル比および
超音波分解時間の影響 核酸の遊離:−無、+可視、++可視で強い、+++可視できわめて強い それぞれの試験条件について、2回の試験を実施した。 結果:細菌試験
【0090】
【表4】
【0091】 表4:35kHz音極による直接超音波分解、試験管内分解−細菌の分解百分
率、ならびに核酸遊離およびその分割状態に対する音響出力、サイクル比および
超音波分解時間の影響 核酸の遊離:−無、+可視、++可視で強い、 +++可視できわめて強い それぞれの試験条件について、2回の試験を実施した。 玉攪拌に関する結果 出力15W(振幅50%):中心に攪拌ドームを形成しながら、液体の体積の
下半分内の玉の均質攪拌。玉は互いにこすれあいながら、小さく運動する。
【0092】 出力20W(振幅80%):もっと強い攪拌;玉は液体のもっと大きな体積を
占める、もっと大きな運動を実現する。液体の加熱も大きくなる。
【0093】 攪拌結果からの所見: −ガラス玉を正しく攪拌するには15Wの出力で十分である、 −20kHzの音極に比較して、35kHzの音極は、もっと大量の玉について
(60μlの代わりに90μlと120μl)ガラス玉を攪拌させるのにより低
い出力(20Wの代わりに15W)しか必要としない、また −もっと大きな表面積(試験管の底部全体)によって超音波を伝達することによ
って、玉の攪拌はもっと均質になり、液体の加熱は低くなる。
【0094】 分析結果からの所見: −細菌と酵母が分解可能であり、それらの核酸が遊離できた、 −パラメータの調節は遊離される核酸の量と分割に直接影響する: 出力(振幅):−振動振幅が高いので(80%)分解率と遊離核酸の量
をわずかに上げることができる、また分割は強くなる。 −振幅が50%のときは、ゲノムDNA全体とリボソームRNA
の一部を温存しながら、十分な量の核酸が遊離される。 サイクル比:サイクル比が高いとき(Ton 10秒/Toff 10
秒)、高い振幅と同じ効果が得られる。
【0095】 超音波分解時間:時間が長いと(15分)分割状態に影響することなし
に分解率と遊離核酸の量を上げることができる。 −非分割状態で最大の核酸を得るために採用した条件は振幅とサイクル比が低い
長時間の超音波分解である(表2と3の条件2)、また −分割状態で最大の核酸を得るために採用した条件は振幅が高い長時間の超音波
分解である(表2の条件5)。
【0096】 2)感度研究: 感度研究は、106から102酵母/試験の希釈範囲で実現した。これらの酵母
は第一部で評価した異なる条件で直接超音波分解によって処理した: 1.非分割状態で最大の核酸を得るために採用した条件 2.サイクル比だけを上げた、これと同じ条件 3.同じく条件1で、振幅だけを上げた。
【0097】 第一部において示されたごとく、この最後の二つの条件では、分解率が高くな
ったが、核酸の分解も多くなった。他方で、同じ希釈範囲を出願人の特許出願F
R97/12164に記載の、基準分解法、渦流によって処理した。
【0098】 操作条件: 102、103、104、105、106と102酵母/試験で水中に酵母を懸濁し
た後、次のように処理した: −直接超音波分解:第一部の表2と3に記載の条件1,2と3 −渦流 :5mlFalcon管、標本600μl、直径425−600μmの
ガラス玉150μl、直径2mmの3個のガラス玉、直径1.5mmの鉄玉5個、最
大出力で12分間渦流 分解物はサプライヤの手順に従ってSephadexカラム(DNA精製用Q
uick Spinカラム、Boehringer Mannheim)上で精
製し、マキムラらの記載した手順(J. Med. Microbiol.,
1994; 40:358−364)に従って、PCRによって10μlの分解
物の増幅を実現した。つぎに20μlのPCR生成物を1.2%寒天ゲル電気泳
動と、ブロム化エチジウム(BET)着色によって分析した。 結果:
【0099】
【表5】
【0100】 表5:20kHz音極による直接超音波分解、−各種の分解処理後のPCRによ
る酵母検出感度 各種の分解は下記の通りである: −3つの条件での20kHz音極による直接超音波分解による分解 −渦流による分解 ゲル上の信号: −不可視、(+)弱、+可視、++可視で強い それぞれの試験条件について、2回の試験を実施した。
【0101】 試験結果の所見: −至適条件で直接超音波分解によって得られた分解物はPCRできちんと増幅で
きる:所望のPCR生成物のサイズにきちんと対応する可視の強い帯が存在する
、また −3つの条件で直接超音波分解によって分解した後、PCRによって104酵母
/試験まで検出された;ただし、核酸をもっと強く分割する条件(条件2と3)
で超音波分解したとき、104酵母/試験について観察された信号はもっと弱い
、また −超音波分解による分解後に得られた検出感度は基準法、渦流、による分解の後
に得られたものに非常に近い。
【0102】 3)結論 これらの試験は、2つの異なる生体(細菌と酵母)に対する35kHzでの直
接超音波分解による分解の実現可能性を実証するものである。さらに、重要ない
くつかの超音波分解パラメータを正当に調節することによって遊離核酸の分割を
完全に制御しながら、これらの生体の分解を最大にできることも実証された。こ
れらの重要な超音波分解パラメータは識別され、至適調節が決定された。他方で
、35kHz直接超音波分解によってPCRによって増幅可能な核酸が遊離され
、PCRによる増幅に有利なことが分かった超音波分解条件は基準分解法、渦流
、によって得られるものにきわめて近い検出感度を得ることを可能にすることが
分かった。核酸をもっと強く分割する超音波分解条件はPCRによる増幅には若
干不利になる。とはいえ、核酸をあらかじめ断片化することによって促進される
交雑法を用いる核酸の精製などの、分子生物学の他の特定の用途分野では核酸の
強い分割がきわめて遊離になることもある。
【0103】 C−多管35kHz音極 複数の試験管の同時直接超音波分解の概念は、分解装置の「第三の実施態様」
(I−C章)に記載されている。以下の試験は、12の試験管の同時直接超音波
分解を可能にし、他方では、I−B部の試験に使用された35kHz音極と同じ
特性値(同じ超音波分解周波数、同じ管音極接触表面積)を示す装置で実施され
た。この多管超音波分解装置の特徴は管・音極接触の、ひいては試験管ごとの分
解有効性の優れた再現性を得るために12の管のそれぞれに働く圧力を調節でき
ることにある。
【0104】 1)再現可能な超音波分解のための管・音極結合の調節 12の管のそれぞれに重量によってかけられる圧力を測定し、ついですべての
管に均質な圧力が得られるように調節した。この均質性は、I−B部で決定した
至適条件での超音波分解の際の玉の均質な挙動によって確認された。 に達することができる。
【0105】 操作条件: それぞれの試験管にかかる力は、力センサーに組み合わされた試験管の高さが
標本試験管の高さと同一になるように、一部の欠けた管の上に位置づけられた、
直径16mm、暑さ=4.5mmの円盤状の力センサー(製品番号BC302KG
MV/V,サプライア C2AI、フランス)によって測定される。センサーは
圧縮力を表す電圧を表示するためにデジタル表示器(タイプ 48×96、プロ
グラム式、サプライア C2AI、フランス)に接続されている。
【0106】 測定のために11本の標本管と力センサーを備えた試験管が音極の12の位置
に配置された。センサーを備えた試験管はそれぞれの位置で管にくわえられた圧
縮力を読みとるために、位置1から位置2に向かって、ついで位置2から3に向
かって、…・位置12まで順次移動された。3系列の測定を実現した。3系列の
測定の平均について計算した結合力からの配分の標準偏差は調節前の大きな分散
を示すが、それは変動率(CV)が10%程度だからである(表6参照)。
【0107】 次にそれぞれの当接軸の圧縮バネの調節によってセンサーのあるそれぞれの位
置について当接力の調節を次に実施した。 調節後、圧縮力の値のCVは1未満の値になることが分かった。 結果:
【0108】
【表6】
【0109】 表6:多管についての35kHz音極での超音波分解−異なる管にかかる圧力 分解運動特性化: 12本の管にかかる圧力を均質化した後、直接超音波分解の際の玉の運動の均
質化の程度を視覚表示した。超音波分解は表3と4に記載の条件3(最大分解と
核酸の最大保存に最適と決定された)を適用し、水を「標本」に用いて、III
−B部に記載したように厳密に実施した。他方で、12本の管に働く重量は順次
増加させ(2.7kg、3.7kg、4.6kg、5.6kg)、管・音極接触
を増加させた。
【0110】 重量が小さすぎると(2.7kg)、管ごとに玉の運動の変動性が非常に大き
くなる。事実、一部の管内の玉は静止しているので、この重量は12本の管と音
極の間に十分な接触を成立させるには不十分である。
【0111】 他方、敷居重量(3.7kg)から、玉の運動は12本の管のそれぞれの中で
同じ特徴を示す:中心に攪拌ドームを形成して、液体の体積の下半分内での玉の
均質な攪拌。玉は互いにこすれあいながら、小さく運動する。
【0112】 2)結論 至適管音極接触表面積での35kHz超音波分解の原理(I−B部に記載)を
複数の管の同時処理に適用できることが分かった。他方で、管音極接触力を調節
することによってすべての管内で均質な分解運動を得ることができる。こら2つ
の観察から、再現可能な仕方で特定の数の標本を処理するために自動機械内で超
音波分解の原理を使用する可能性が実証される。
【0113】 IV)カード型の消耗品に対する音極による超音波分解 カードに対する20kHz音極: カード型超音波分解装置は図4から6に示されている。これらの図は2つの配
置の可能性、ならびに超音波分解の間の液体と玉の挙動も示している。この装置
に用いられる音極は分解装置の「第一の実施態様」(I−A章)に記載されたも
のであるが、直径13mmの平坦な口が採用される。カード型の消耗品は処理され
る標本を含む容器の「第二の実施態様」(II−B章)に記載されている。この
消耗品はポリスチレン製であり(生物分析と親和性のある他のプラスチックも使
用可能である)、寸法は40×40×4mmであり、標本とガラス玉を収納するた
めに、可変直径の、井戸と呼ばれる、円形開口部を中心に備えている。この井戸
の底部は厚み0.3mmのプラスチック、またはポリプロピレン製自己接着フィル
ムで構成されている。このフィルムは消耗品を閉じるのにも用いられる。
【0114】 1)カード型に結びつけられるパラメータの評価: I−A部ですでに研究した、他の超音波分解パラメータについては固定値を選
択して、カードの使用に結びつけられるパラメータだけを評価した。分解試験は
酵母と細菌によって実現した、また分解の有効性と遊離核酸の分解状態を測定し
た。
【0115】 操作条件: 固定パラメータは次の通りである: −SODEVA 300W発電機を備えた20kHz音極と上述の消耗品、カー
ドは水平位置、 −出力: ・酵母試験は:25W,mata ・細菌試験は:13−14W, −サイクル比80%、超音波分解時間 5mn −標本: *酵母試験:80mMのHEPES、1mMのEDTAと2%の硫酸ラウ
リルリチウムを含むpH=8.5%の緩衝液内の、約2×107酵素/ml(5
50nmでのD.O.が0.950)のカンヂダ・クルセイ酵母(株番号960
4058、bioMerieuxの所蔵)の懸濁、また *細菌試験:同じ緩衝液内の、約8.5×108細菌/ml(550nm
でのD.O.が0.720)のスタフィロコッカス・エピデルミディス(株番号
A054、bioMerieuxの所蔵)の懸濁 −ガラス玉: *酵母試験:直径425μm−600μmの玉90μl(酸洗い済み、
Sigma)、また *細菌試験:直径106μmの玉120μl(VIA I)。
【0116】 可変パラメータは表6と7に示した: −井戸の直径(mm) −井戸の底部の種類(軟質透明フィルムまたはプラスチック底部) −標本体積(μl) −ガラス玉体積(μl) 結果は下記によって評価した: −玉攪拌観察、 −0.8%寒天ゲル電気泳動と、ブロム化エチジウム(BET)着色による20
μlの分解物の分析;分子量マーカーによって無傷の形で遊離した核酸の帯を識
別(ゲノムDNA、rRNA18Sと26S)。分割された核酸はこれらの帯の
下に現れる。 結果:細菌試験
【0117】
【表7】
【0118】 表7:20kHz音極による直接超音波分解、カード内分解−細菌の分解、と
くに核酸遊離量およびその分割状態に対する「カード」型に結びつけられたパラ
メータ(井戸のサイズと底部、標本量、玉の量)の影響 核酸の遊離:−無、+可視、++可視で強い、 備考:条件8についてカードは垂直位置である。 結果:酵母試験
【0119】
【表8】
【0120】 表8:20kHz音極による直接超音波分解、カード内分解−酵母の分解、と
くに核酸遊離量およびその分割状態に対する「カード」型に結びつけられたパラ
メータ(井戸のサイズと底部、標本量、玉の量)の影響 核酸の遊離:−無、+可視、++可視で強い、 備考:条件3と4について超音波分解時間は10mnである。
【0121】 攪拌に関する結果 水平位置、軟質フィルムの底部:音極によって発生した超音波は液体と玉を井戸
の周辺部に放射する(図6参照)。玉は互いにこすれあいながら、小さく高速で
運動する。この運動は主としてフィルムによって側面方向に伝達された超音波に
よるものである。フィルムの劣化、液体の顕著な加熱はない。 水平位置、プラスチックの底部:液体と玉は上述と同じように位置づけられるが
、玉の攪拌は明らかに弱い。他方、プラスチックの底部、ひいては液体が強く加
熱される。 垂直位置、軟質フィルムの底部:液体と玉は井戸の下部、音極のちょうど正面、
すなわち水へ位置より小さい体積内に位置づけられる。玉の攪拌はかなり強いが
、顕著な液体の加熱はない。
【0122】 結果の所見: −細菌と酵母は分解可能であり、その核酸は遊離できた、 −水平位置、軟質フィルムの底部の超音波分解はDNAもリボソームRNAも分
割せずに、きわめて効果的な分解と、大量の核酸の遊離(ゲル上のきわめて強い
信号)を可能にする。実際、フィルムはきわめて薄く、強くて柔軟なので、音極
とフィルムの間のきわめて良好な結合、したがって、玉のきわめて強い攪拌、そ
してジュール効果による散逸が比較的少ない、すなわち加熱が少ない超音波伝達
が可能になる。更に、音響軸をのぞいて、井戸の周辺に液体が閉じ込められるこ
とによって液体内の空洞形成現象が大幅に減少する。 −プラスチックの底部での超音波分解は核酸の遊離量がより少なく、一方核酸(
DNAとrDNA)はより強く分解された。これは明らかに、玉の攪拌が弱く、
カードの底と液体の加熱が大きいためである。これら2つの現象は音極とカード
の硬質底部との結合が悪く、ジュール効果がより大きいことによって説明される
、また −分解移動の直径が大きくなると、分解効率が低下し、核酸遊離が少なくなる。
液体と玉が中心部で音極から離れると、超音波効果が低下するので、さけなけれ
ばならない。したがって、直径が音極のそれに近いカードを使用することが望ま
しい。
【0123】 2)結論: カード型の消耗品での直接超音波分解の実現可能性ははっきりと実証された。
これらの試験によって、遊離核酸を完全に温存しながら大きな分解効率に至るカ
ードの使用条件も明らかにされた(直径が音極のそれに近い井戸、薄く軟質のフ
ィルムによる結合)。この核酸の温存は核酸が完全に無傷の状態であることが要
求される分子生物学の分析のためにきわめて遊離である。他方で、この種の消耗
品を直接超音波分解に使用することはきわめて有利であり、必要な場合、その後
の標本処理と分析を同じカードに統合することができる。この様にして、微生物
の分解とその分析、識別は同じ消耗品内で実現可能になり、標本間汚染のおそれ
が低下し、工程が容易に自動化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 試験管による使用配置において、20kHzの音極を示している。
【図2】 試験管が超音波分解を受ける前の試験管による使用配置において、本発明によ
る、35kHzの音極を示している。
【図3】 12本の試験管で使用可能な、図2による、35kHzの音極を示している。
【図4】 内容物が本発明による直接超音波分解によって分解を受ける水平位置のカード
を示している。
【図5】 内容物が本発明による直接超音波分解によって分解を受ける垂直位置のカード
を示している。
【図6】 直接超音波分解の間の液体とガラス玉の挙動を示す図4の詳細図である。
【符号の説明】
1.装置 2.音極またはプローブ 3.発電機 4.管または容器 5.管4またはカード10内に含まれる標本 6.加圧手段または上部板 7.バラスト重し 8.音極2の活性表面 9.昇圧器 10.カードまたは容器 11.ガラス玉 12.フィルム 13.井戸 14.平坦な先端 15.音極またはプローブ 16.音極15の活性表面 17.変換器 18.基部 19.支え板 20.加圧板 21.管4に組み合わされた圧縮体 F1.標本5の移動 F2.フィルム12の振動
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月17日(2001.3.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12R 1:72) (C12N 13/00 C12R 1:45) (C12N 13/00 C12R 1:72) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ブロイエル,パトリック フランス、エフ−69100 ビルールバンヌ、 アブニュ ロベルト ロセリーニ、11 (72)発明者 マビラート,クロード フランス、エフ−69650 サン−ジェルマ ン オ モン−ドオール、リュ デュ マ ノワール、5 (72)発明者 インカルドーナ,サンドラ フランス、エフ−69003 リヨン、クール ガーンベット、7 Fターム(参考) 4B029 AA16 BB02 BB07 CC01 4B033 NG02 NG03 NH05 NJ05 NK10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分解される細胞を含む少なくとも一つの生物標本(5)内に出
    力に差がある超音波を発生するための音極(2または15)を備えた装置(1)
    において、 標本(5)がこの用途に適した少なくとも一つの容器(4または10)内に
    含まれ、音極(2または15)と容器(4または10)の間の前記接触表面の間
    に流体なしに、音極(2または15)が分解される標本(5)を含む、一つまた
    は複数の容器(4または10)と直接接触し、音極(2または15)が分解され
    る標本を含むそれぞれの容器(4または10)の全体または一部の形状に沿った
    活性表面(8または16)を有し;容器(4)と接触している音極(2)の活性
    表面(8)が凹型であることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の装置において、 容器(10)と接触している音極(15)の活性表面(16)が凸型である
    ことを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2のいずれか一つに記載の装置において、音極
    (15)と協働する容器(10)の表面が可撓性で、前記音極(15)の活性表
    面(16)に適合することを特徴とする装置。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれか一つに記載の装置において、 音極(2または15)が容器(4または10)内に含まれる標本(5)内に
    配置された少なくとも一つのガラス玉(11)と協働することを特徴とする装置
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれか一つに記載の装置において、 それぞれのガラス玉(11)の直径が細菌の分解の場合90から150また
    好適には100マイクロメートル(μm)であり、酵母の分解の場合直径は15
    0から1500また好適には500マイクロメートル(μm)であることを特徴
    とする装置。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれか一つに記載の装置において、 少なくとも2つの音極(2または15)を備えていることを特徴とする装置
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれか一つに記載の装置において、 それぞれの容器(4または10)が加圧手段(6)によって一つまたは複数
    の音極(2または15)と物理的に接触していることを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれか一つに記載の装置において、 それぞれの音極(2または15)は超音波発射周波数が20と50kHzの
    間、もっと正確には30と40kHzの間に含まれ、好適にはほぼ35kHzで
    あることを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】少なくとも一つの音極(2または15)を使用する、容器(4
    または10)内に存在する生物標本(5)内に含まれる細胞を超音波によって分
    解する方法において、 −容器(4または10)を一つまたは複数の音極(2または15)の活性表
    面と直接接触して位置づけるステップと; −後から、例えば、増幅ステップで使用できるように、放出されたDNAお
    よび/またはRNAを保存しながら標本(5)内に含まれる細胞を分解するのに
    十分な時間の間前記一つまたは複数の音極(2または15)を作動させるステッ
    プ: とを含むことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】少なくとも一つの音極(2または15)を使用する、容器(
    4または10)内に存在する生物標本(5)内に含まれる細胞を超音波によって
    分解する方法において、 −容器(4または10)を一つまたは複数の音極(2または15)の活性表
    面と直接接触して位置づけるステップと; −後から、例えば、増幅ステップで使用できるように、放出されたDNAお
    よび/またはRNAを分割しながら標本内(5)に含まれる細胞を分解するのに
    十分な時間の間前記一つまたは複数の音極(2または15)を作動させるステッ
    プ: とを含むことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】請求項9または10のいずれか一つに記載の方法において、 一つまたは複数の音極(2または15)の作動の前に、容器(4または10
    )が前記一つまたは複数の音極(2または15)の活性表面に対して押しつけら
    れることを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】請求項9から11のいずれか一つに記載の装置において、 それぞれの音極(2または15)の作動が次の条件でおこわなわれる: −10から15分間の超音波分解時間 −サイクル比は40と60%の間に含まれ、好適には50%、また 出力10から30W: であることを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の方法において、 それぞれの音極(2または15)の作動が一連のパルスを含み、その時間は5と
    20秒の間に、好適には10と15秒の間に含まれることを特徴とする方法。
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