JP2002539217A - 抗菌活性を有する6−o−置換マクロライド - Google Patents

抗菌活性を有する6−o−置換マクロライド

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JP2002539217A JP2000605596A JP2000605596A JP2002539217A JP 2002539217 A JP2002539217 A JP 2002539217A JP 2000605596 A JP2000605596 A JP 2000605596A JP 2000605596 A JP2000605596 A JP 2000605596A JP 2002539217 A JP2002539217 A JP 2002539217A
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クラーク,リチヤード・エフ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、細菌感染の治療において有用な新規マクロライド化合物及び組成物を提供する。また、それらを調製するための方法も提供される。これらのマクロライドは6−O−位においてX’−Y’−Z’で置換されており、ここで、X’はC−C10アルキル、C−C10アルケニル、及びC−C10アルキニルからなる群より選択され;Y’及びZ’は(c)任意に置換されているアリール、及び(d)任意に置換されているヘテロアリールからなる群より独立に選択され、ただし、Y’及びZ’の両者が共にフェニルであることはなく、さらにZ’がチオフェニルであるときY’はイソキサゾールではない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、抗菌活性を有する新規マクロライド化合物、これらの化合物を含む
医薬組成物、該化合物を用いる細菌感染の治療方法、及びこれらの新規化合物の
製造方法に関する。
【0002】 (発明の背景) エリスロマイシンAないしDは下記式で表され:
【0003】
【化10】 エリスロマイシン R’ R” A −OH −CH B −H −CH C −OH −H D −H −H 公知かつ強力な抗菌剤である。これらの化合物は細菌感染の治療及び予防に広く
用いられている。しかしながら、他の抗菌剤と同様に、エリスロマイシンに対す
る耐性又は不十分な感受性を有する細菌株が同定されている。エリスロマイシン
Aはグラム陰性菌に対する弱い活性のみを有する。したがって、改善された抗菌
活性を有し、耐性を発生する可能性が少なく、所望のグラム陰性活性を有し、及
び/又は標的微生物に対する予期せざる選択性を有する新規マクロライド化合物
を同定する必要性が継続している。したがって、多くの研究者が、抗菌活性の改
変もしくは改善されたプロフィールを有するアナログを得る試みにおいて、エリ
スロマイシンの化学的誘導体を調製している。
【0004】 米国特許第5,444,051号には、置換基がアルキル、−CONH、−
CONHC(O)アルキル及び−CONHSOアルキルから選択される6−O
−置換−3−オキソエリスロマイシンA誘導体が開示されている。1997年3
月20日公開のWO 97/10251には、6−O−メチル3−デスクラジノ
ースエリスロマイシン誘導体が開示されている。1994年5月11日公開の欧
州特許出願第596802号には、二環式6−O−メチル−3−オキソエリスロ
マイシンA誘導体が開示されている。1992年6月11日公開のWO 92/
09614には、三環式6−O−メチルエリスロマイシンA誘導体が開示されて
いる。
【0005】 (発明の要約) 本発明は、 式Iの化合物
【0006】
【化11】 式IIの化合物
【0007】
【化12】 及び式IIIの化合物
【0008】
【化13】 からなる群より選択される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩、溶媒和物
、エステルもしくはプロドラッグに関し、ここで、 (a)Y及びZは一緒になって基Xを定義し、Xは以下のものからなる群より
選択され、 (1)=O、 (2)−N−OH、 (3)=N−O−R、ここでRは以下のものからなる群より選択される (a)非置換C−C12アルキル、 (b)アリールで置換されているC−C12アルキル、 (c)置換アリールで置換されているC−C12アルキル、 (d)ヘテロアリールで置換されているC−C12アルキル、 (e)置換へテロアリールで置換されているC−C12アルキル、 (f)C−C12シクロアルキル、及び (g)R、R及びRが各々独立にC−C12アルキル及びアリー
ルから選択される−Si−(R)(R)(R); 並びに (4)=N−O−C(R)(R)−O−R、ここでRは前に定義さ
れる通りであり、かつR及びRは各々独立に以下のものからなる群より選択
され、 (a)水素、 (b)非置換C−C12アルキル、 (c)アリールで置換されているC−C12アルキル、 (d)置換アリールで置換されているC−C12アルキル、 (e)ヘテロアリールで置換されているC−C12アルキル、及び (f)置換へテロアリールで置換されているC−C12アルキル、 又はR及びRは、それらが結合している原子と共に、C−C12
クロアルキル環を形成している、 あるいは (b)Y及びZの一方が水素であり、かつ他方が以下のものからなる群より選
択され (1)水素、 (2)ヒドロキシ、 (3)保護されたヒドロキシ、及び (4)NR、ここでR及びRは独立に水素及びC−Cアルキ
ルから選択され、又はR及びRは、それらが結合している窒素原子と共に、
3ないし7員環を形成し、該環が5ないし7員環である場合、該環は−O−、−
NH−、−N(C−C−アルキル−)−、−N(アリール)−、−N(アリ
ール−C−C−アルキル−)−、−N(置換アリール−C−C−アルキ
ル−)−、−N(ヘテロアリール)−、−N(ヘテロアリール−C−C−ア
ルキル−)−、−N(置換ヘテロアリール−C−C−アルキル−)−、及び
−S−もしくは−S(O)−(ここで、nは1もしくは2である)からなる群
より選択されるヘテロ官能基を含んでいてもよい; Rは水素又はヒドロキシであり; Rは水素又はヒドロキシ保護基であり; Lはメチレン又はカルボニルであり、ただし、Lがメチレンである場合Tは−
O−であり; Tは−O−、−NH−、及び−N(W−R)−からなる群より選択され、こ
こでWは存在しないか、もしくは−O−、−NH−CO−、−N=CH−及び−
NH−からなる群より選択され、かつRは以下のものからなる群より選択され
、 (1)水素、 (2)以下のものからなる群より選択される1つ以上の置換基で任意に置換さ
れていているC−Cアルキル、 (a)アリール、 (b)置換アリール、 (c)ヘテロアリール、 (d)置換ヘテロアリール、 (e)ヒドロキシ、 (f)C−C−アルコキシ、 (g)NR、ここでR及びRは前に定義される通りである、及び (h)−CH−M−R、ここでMは以下のものからなる群より選択され
: (i)−C(O)−NH−、 (ii)−NH−C(O)−、 (iii)−NH−、 (iv)−N=、 (v)−N(CH)−、 (vi)−NH−C(O)−O−、 (vii)−NH−C(O)−NH−、 (viii)−O−C(O)−NH−、 (ix)−O−C(O)−O−、 (x)−O−、 (xi)−S(O)−、ここでnは0、1もしくは2である、 (xii)−C(O)−O−、 (xiii)−O−C(O)−、及び (xiv)−C(O)−; かつRは以下のものからなる群より選択される: (i)以下のものからなる群より選択される置換基で任意に置換されてい
るC−Cアルキル、 (aa)アリール、 (bb)置換アリール、 (cc)ヘテロアリール、及び (dd)置換ヘテロアリール; (ii)アリール、 (iii)置換アリール、 (iv)ヘテロアリール、 (v)置換ヘテロアリール、及び (vi)ヘテロシクロアルキル; (3)C−Cシクロアルキル、 (4)アリール、 (5)置換アリール、 (6)ヘテロアリール、及び (7)置換ヘテロアリール; X’は、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、及びC−C10 アルキニルから選択され; Y’及びZ’は以下のものからなる群より独立に選択され: (a)任意に置換されているアリール、及び (b)任意に置換されているヘテロアリール、 ただし、Y’及びZ’の両者は両者ともフェニルであることはなく、さらに、Z
’がチオフェニルであるときY’はイソキサゾールではなく; 並びにA、B、D及びEは以下のものからなる群より独立に選択される: (a)水素; (b)以下のものからなる群より選択される1つ以上の置換基で任意に置換
されているC−Cアルキル: (i)アリール; (ii)置換アリール; (iii)ヘテロアリール; (iv)置換ヘテロアリール; (v)ヘテロシクロアルキル; (vi)ヒドロキシ; (vii)C−Cアルコキシ; (viii)Br、Cl、FもしくはIからなるハロゲン; 及び (ix)NR、ここでR及びRは前に定義される通りである; (c)C−Cシクロアルキル; (d)アリール; (e)置換アリール; (f)ヘテロアリール; (g)置換ヘテロアリール; (h)ヘテロシクロアルキル;及び (i)−M−Rでさらに置換されている、上記オプション(b)から選択
される基、ここでM及びRは前に定義される通りであり、ただしA、B、D及
びEのうちの少なくとも2つは水素である; 又は、AB、AD、AE、BD、BEもしくはDEからなる置換基のいずれか
一対が、それらが結合している原子(1個もしくは複数個)と共に、−O−、−
NH−、−N(C−Cアルキル−)−、−N(アリール−C−Cアルキ
ル−)−、−N(置換アリール−C−Cアルキル−)−、−N(ヘテロアリ
ール−C−Cアルキル−)−、−N(置換ヘテロアリール−C−Cアル
キル−)−、−S−もしくは−S(O)−(ここで、nは1もしくは2である
)、−C(O)−NH、−C(O)−NR12−(ここで、R12は水素、C −Cアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、もしくは置換ヘテ
ロアリールで置換されているC−Cアルキルからなる群より選択される)−
NH−C(O)−及び−NR12−C(O)−からなる群より選択されるヘテロ
官能基を任意に含む3ないし7員環を形成する。
【0009】 また、本発明は、薬学的に有効な量の、上に定義される式I、II又はIII
の化合物を薬学的に許容し得る担体と組み合わせて含む医薬組成物にも関する。
【0010】 さらに、本発明は、式I、II又はIIIの化合物の調製方法に関する。
【0011】 さらにまた、本発明は、細菌感染の治療をそのような治療を必要とする宿主哺
乳動物において行う治療方法であって、該哺乳動物に治療上有効な量の、上に定
義される式I、II又はIIIの化合物を投与することを含む方法に関する。
【0012】 (発明の詳細な説明) 本明細書及び請求の範囲を通して用いられる場合、以下の用語は指定された意
味を有する。
【0013】 「C−Cアルキル」、「C−Cアルキル」、及び「C−C12アル
キル」という用語は、ここで用いられる場合、それぞれ1ないし3個、1ないし
6個、及び1ないし12個の炭素原子を含む炭化水素部分から1個の水素原子を
除去することによって誘導される飽和の直鎖もしくは分岐鎖炭化水素基を指す。
−Cアルキル基の例にはメチル、エチル、プロピル、及びイソプロピルが
含まれ、C−Cアルキル基の例にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、及びn−ヘキシルが含まれ
る。C−C12アルキル基の例には前述の例の全てに加えて、n−ヘプチル、
n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、及びn−ドセシルが
含まれる。
【0014】 「C−Cアルコキシ」という用語は、ここで用いられる場合、酸素原子を
介して親分子部分に結合する、前に定義されるC−Cアルキル基を指す。C −Cアルコキシの例にはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ
、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、ネオペントキシ及びn−ヘキソキシが含
まれる。
【0015】 「C−C12アルケニル」という用語は、2ないし12個の炭素原子を含み
、かつ少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する炭化水素部分から1個の水
素原子を除去することによって誘導される一価又は二価の基を示す。アルケニル
基にはプロペニル、ブテニル、1−メチル−2−ブテン−1−イル等が含まれる
【0016】 「C−C12アルキニル」という用語は、ここで用いられる場合、2ないし
12個の炭素原子を含み、かつ少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む炭化
水素から1個の水素原子を除去することによって誘導される一価又は二価の基を
指す。代表的なアルキニル基には、2−プロピニル(プロパルギル)、1−プロ
ピニル等が含まれる。
【0017】 「アルキレン」という用語は、直鎖もしくは分岐鎖飽和炭化水素から2個の水
素原子を除去することによって誘導される二価の基、例えば、メチレン、1,2
−エチレン、1,1−エチレン、1,3−プロピレン、2,2−ジメチルプロピ
レン等を示す。
【0018】 「C−C−アルキルアミノ」という用語は、ここで用いられる場合、窒素
原子を介して親分子部分に結合する、前に定義される1つもしくは2つのC
−アルキル基を指す。C−C−アルキルアミノの例には、メチルアミノ
、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、及びプロピルアミノが含ま
れる。
【0019】 「オキソ」という用語は、上で定義されるアルキル基中の1個の炭素原子上の
2つの水素原子が1個の酸素原子で置換されている基を示す(例えば、カルボニ
ル基)。
【0020】 「非プロトン性溶媒」という用語は、ここで用いられる場合、プロトン活性に
対して比較的不活性であり、例えば、プロトン供与体として作用しない溶媒を指
す。例には、炭化水素、例えばヘキサン及びトルエン、ハロゲン化炭化水素、例
えば塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホルム等、ヘテロアリール化合物、例
えばテトラヒドロフラン及びN−メチルピロリジノン、並びにエーテル、例えば
、ジエチルエーテル、ビス−メトキシメチルエーテルが含まれる。このような化
合物は当業者に公知であり、個々の溶媒又はそれらの混合液が、例えば、試薬の
溶解度、試薬の反応性及び好ましい温度範囲のような要素に依存して特定の化合
物及び反応条件に好ましいものであり得ることは当業者に明らかであろう。非プ
ロトン性溶媒のさらなる考察は有機化学の教科書又は専門の研究論文、例えば:
Organic Solvents Physical Properties
and Methods of Purification,4th ed.
,edited by John A. Riddick et al.,Vo
l.II,in the Techniques of Chemistry Series, John Wiley & Sons,NY,1986に見出
すことができる。
【0021】 「アリール」という用語は、ここで用いられる場合、フェニル、ナフチル、テ
トラヒドロナフチル、インダニル、インデニル等を含む、1つもしくは2つの芳
香族環を有する単環式もしくは二環式炭素環系を指す。アリール基(二環式アリ
ール基を含む)は非置換であっても、低級アルキル、置換低級アルキル、ハロア
ルキル、アルコキシ、チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルア
ミノ、アシルアミノ、シアノ、ヒドロキシ、ハロ、メルカプト、ニトロ、カルボ
キサルデヒド、カルボキシ、アルコキシカルボニル及びカルボキサミドから独立
に選択される1、2又は3個の置換基で置換されていてもよい。加えて、置換ア
リール基にはテトラフルオロフェニル及びペンタフルオロフェニルが含まれる。
【0022】 「C−C12−シクロアルキル」という用語は、単環式又は二環式飽和炭素
環化合物から1個の水素原子を除去することによって誘導される一価の基を示す
。その例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、及びビシクロ[2.2.2]オクチルが
含まれる。
【0023】 「ハロ」及び「ハロゲン」という用語は、ここで用いられる場合、フッ素、塩
素、臭素及びヨウ素から選択される原子を指す。
【0024】 「アルキルアミノ」という用語は構造−NHR’を有する基を指し、ここでR
’は前に定義されるアルキルである。アルキルアミノの例には、メチルアミノ、
エチルアミノ、イソ−プロピルアミノ等が含まれる。
【0025】 「ジアルキルアミノ」という用語は構造−NR’R”を有する基を指し、ここ
でR’及びR”は前に定義されるアルキルから独立に選択される。加えて、R’
及びR”は一緒になって−(CH2)k−であってもよく、ここでkは2ないし
6の整数である。ジアルキルアミノの例には、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ
カルボニル、メチルエチルアミノ、ピペリジノ等が含まれる。
【0026】 「ハロアルキル」という用語は、1、2、もしくは3個のハロゲン原子が結合
する、上で定義されるアルキル基を示し、クロロメチル、ブロモエチル、トリフ
ルオロメチルのような基によって例示される。
【0027】 「アルコキシカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に
結合するエステル基、例えばアルコキシ基を表し、例えば、メトキシカルボニル
、エトキシカルボニル等である。
【0028】 「チオアルコキシ」という用語は、イオウ原子を介して親分子部分に結合する
、前に定義されるアルキル基を指す。
【0029】 「カルボキサルデヒド」という用語は、ここで用いられる場合、式−CHOの
基を指す。
【0030】 「カルボキシ」という用語は、ここで用いられる場合、式−CO2Hの基を指
す。
【0031】 「カルボキサミド」という用語は、ここで用いられる場合、式−CONHR’
R”の基を指し、ここでR’及びR”は水素もしくはアルキルから独立に選択さ
れるか、又はR’及びR”は一緒になって−(CH2)k−であってもよく、k
は2ないし6の整数である。
【0032】 「ヘテロアリール」という用語は、ここで用いられる場合、5ないし10個の
環原子を有する環状芳香族基を指し、そのうちの1個の環原子はS、O及びNか
ら選択され;1、2、又は3個の環原子がS、O及びNから独立に選択されるさ
らなるヘテロ原子であってもよく;かつ残りの環原子は炭素であり、この基は環
原子のいずれかを介して残りの分子に結合し、例えば、ピリジル、ピラジニル、
ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリ
ル、イソキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、テトラゾリル、チオ
フェニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル等である。
【0033】 「ヘテロシクロアルキル」という用語は、ここで用いられる場合、サイズが3
ないし8原子の単環及び非芳香族環に融合する芳香族6員アリールもしくはヘテ
ロアリール環を含んでいてもよい二環式もしくは三環式環系を含む、非芳香族の
部分的に不飽和であるか、又は完全に飽和の3ないし10員環系を指す。これら
のヘテロシクロアルキル環には、酸素、イオウ及び窒素から独立に選択される1
ないし3個のヘテロ原子を有するものが含まれ、この窒素及びイオウヘテロ原子
は任意に酸化されていてもよく、かつ窒素ヘテロ原子は任意に四級化されていて
もよい。
【0034】 代表的な複素環には、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダ
ゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニル
、イソキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、
及びテトラヒドロフリルが含まれる。
【0035】 具体的なヘテロシクロアルキル環には、3−メチルピペリジン、4−(ジフェ
ニルメチル)ピペラジン、4−(2−(ビス−(2−プロペニル)アミノ)エチ
ル)ピペラジン、4−(2−(ジエチルアミノ)エチル)ピペラジン、4−(2
−クロロフェニル)ピペラジン、4−(3,4−ジメトキシフェニル)ピペラジ
ン、4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン、4−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ピペラジン、4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン、4−ヒドロキ
シピロリジン、4−メチルピペラジン、4−フェニルピペラジン、4−ピペリジ
ニルピペラジン、4−((2−フラニル)カルボニル)ピペラジン、4−((1
,3−ジオキソラン−5−イル)メチル)ピペラジン、6−フルオロ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−2−メチルキノリン、1,4−ジアザシクロヘプタン、
2,3−ジヒドロインドリル、3,3−ジメチルピペリジン、1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、アザシク
ロオクタン、デカヒドロキノリン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、チオ
モルホリン、トリアゾール等が含まれる。
【0036】 「ヘテロアリールアルキル」という用語は、ここで用いられる場合、アルキレ
ン基を介して親分子部分に結合する、上に定義されるヘテロアリール基を指し、
このアルキレン基は1ないし4個の炭素原子を有するものである。
【0037】 「ヒドロキシ保護基」は、ここで用いられる場合、合成手順の間望ましくない
反応からヒドロキシル基を保護し、かつ選択的に除去し得ることが当該技術分野
において公知である容易に除去可能な基を指す。合成手順の間望ましくない反応
から基を保護するためのヒドロキシ保護基の使用は当該技術分野において公知で
あり、多くのそのような保護基が公知である。例えば、Greene and
Wuts,Protective Groups in Organic Sy nthesis ,2nd edition,John Wiley & Son
s,New York(1991)。ヒドロキシ保護基の例には、メチルチオメ
チル、tert−ジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、エーテ
ル、例えばメトキシメチル、並びにアセチル、ベンゾイル等を含むエステルが含
まれる。
【0038】 「ケトン保護基」という用語は、ここで用いられる場合、合成手順の間望まし
くない反応からケトン基を保護し、かつ選択的に除去し得ることが当該技術分野
において公知である容易に除去可能な基を指す。合成手順の間望ましくない反応
から基を保護するためのケトン保護基の使用は当該技術分野において公知であり
、多くのそのような保護基が公知である。例えば、Greene and Wu
ts,Protective Groups in Organic Synt hesis ,2nd edition,John Wiley & Sons,
New York(1991)を参照のこと。ケトン保護基の例には、ケタール
、オキシム、O−置換オキシム、例えば、O−ベンジルオキシム、O−フェニル
チオメチルオキシム、1−イソプロポキシシクロヘキシルオキシム等が含まれる
【0039】 「保護されたヒドロキシ」という用語は、例えばベンゾイル、アセチル、トリ
メチルシリル、トリエチルシリル、メトキシメチル基を含む、上で定義されるヒ
ドロキシル保護基で保護されたヒドロキシ基を指す。
【0040】 「置換アリール」という用語は、ここで用いられる場合、それに結合する1、
2又は3個の水素原子がCl、Br、F、I、OH、CN、C−Cアルキル
、C−Cアルコキシ、アリール、ハロアルキル、チオアルコキシ、アミノ、
アルキルアミノ、ジアルキル アミノ、メルカプト、ニトロ、カルボキサルデヒ
ド、カルボキシ、アルコキシカルボニル及びカルボキサミドで置換されているC −Cアルコキシで独立に置換することによって置換されている、ここで定義
されるアリール基を指す。加えて、いずれか1つの置換基はアリール、ヘテロア
リール、又はヘテロシクロアルキル基であり得る。置換アリール基にはテトラフ
ルオロフェニル及びペンタフルオロフェニルも含まれる。
【0041】 「置換へテロアリール」という用語は、ここで用いられる場合、それに結合す
る1、2又は3個の水素原子がCl、Br、F、I、OH、CN、C−C
ルキル、C−Cアルコキシ、アリール、ハロアルキル、チオアルコキシ、ア
ミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、メルカプト、ニトロ、カルボキサル
デヒド、カルボキシ、アルコキシカルボニル及びカルボキサミドで置換されてい
るC−Cアルコキシで独立に置換することによって置換されている、ここで
定義されるヘテロアリール基を指す。加えて、いずれか1つの置換基はアリール
、ヘテロアリール、又はヘテロシクロアルキル基であり得る。
【0042】 「置換ヘテロシクロアルキル」という用語は、ここで用いられる場合、それに
結合する1、2又は3個の水素原子がCl、Br、F、I、OH、CN、C
アルキル、C−Cアルコキシ、アリール、ハロアルキル、チオアルコキ
シ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、メルカプト、ニトロ、カルボ
キサルデヒド、カルボキシ、アルコキシカルボニル及びカルボキサミドで置換さ
れているC−Cアルコキシで独立に置換することによって置換されている、
上に定義されるヘテロシクロアルキル基を指す。加えて、いずれか1つの置換基
はアリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクロアルキル基であり得る。
【0043】 多くの非対称中心が本発明の化合物中に存在し得る。他に注記される場合を除
いて、本発明では様々な立体異性体及びそれらの混合物が意図されている。加え
て、結合が波線で表されるときにはいつでも、立体配向の混合又は指定された、
もしくは指定されていない配向の個々の異性体が存在し得ることが意図されてい
る。
【0044】 本発明の実施に好ましいものは、X’、Y’、及びZ’が結合して基Rを形成
し、Rが以下のものからなる群より選択される式I、II、及びIIIの化合物
である: −(CH)−C≡C−(5−(2−ピリジル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3−ピリジル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(4−ピリジル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(5−ピリミジニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−ピリミジニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−ピラジニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(5−シアノ−3−ピリジル)−2−チエニル)
、 −(CH)−C≡C−(5−(5−カルボキサミド−3−ピリジル)−2−チ
エニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(5−エトキシカルボニル−3−ピリジル)−2
−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(5−N,N−ジメチルカルボキサミド−3−ピ
リジル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(5−N’,N’−ジメチルヒドラジドカルボニ
ル−3−ピリジル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(フェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3−メトキシフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3−フルオロフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3−クロロフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−2−チエニル)
、 −(CH)−C≡C−(5−(3−メチルフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2−チエ
ニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3−アセトアミドフェニル)−2−チエニル)
、 −(CH)−C≡C−(5−(3−ニトロフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(4−フルオロフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−フラニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(4−(5−ホルミル−2−フラニル)フェニル)、 −(CH)−C≡C−(4−(5−ホルミル−2−フラニル)フェニル)、 −(CH)−C≡C−(4−(5−ホルミル−2−フラニル)フェニル)、 −(CH)−C≡C−(2,2’−ビスチエニル)、 −(CH)−C≡C−(2−(5−クロロ−2−チエニル)チエニル)、 −(CH)−C≡C−(2,3’−ビス(チエニル))、 −(CH)−C≡C−(5−(2−チアゾリル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(5−チアゾリル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(4−チアゾリル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−メチル−5−チアゾイル)−2−チエニル
)、 −(CH)−C≡C−(5−(1−メチル−2−イミダゾリル)−2−チエニ
ル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−キノキサリニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−ベンゾチオフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−ピリジル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−ベンゾチオフェニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(1H−イミダゾル−1−イル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(3−(2−フラニル)−6−キノリニル)、 −C(H)=CH−(5−(2−チエニル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−フェニル−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(2−ピリジル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(3−キノリニル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(3−ピリジル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(4−イソキノリニル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(3−チエニル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(2−フリル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(2−(1,3−チアゾリル))−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(2−(トリメチルシリル)−1,3−チアゾル−5
−イル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(1,3−チアゾリル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(2−アミノ−(1,3−チアゾル−5−イル))−
2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(2−アミノ−(1,3−チアゾル−5−イル))−
2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(3−ピリジル)−2−(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(2−(3−ピリジル)−5−(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)−5−
(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(2−(5−ブロモ−(1,3−チアゾル−2−イル))−
5−(1、3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)−5−
(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(2−(2−チエニル)−5−チアゾリル)、 −C(H)=CH−(2−(2−ピラジニル)−5−(1,3−チアゾリル))
、 −C(H)=CH−(2−(5−ピリミジニル)−5−(1,3−チアゾリル)
)、 −C(H)=CH−(2−(5−(1,3−チアゾル−5−イル)−5−(1,
3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(5−(2−ピリミジニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(2−ピラジニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(2−(1,3−チアゾリル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(4−ピリミジニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(4−(3−ピリジル)−2−(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(4−(3−ピリジル)−2−(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(4−(3−ピリジル)−2−(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(4−(2−チエニル)−2−(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(5−(3−ピリジル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(2−ピラジニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(5−ピリミジニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(3,4−ジクロロフェニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(3−フルオロフェニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(5−(1,3−チアゾイル))−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(2,2’−ビスチエニル)、 −C(H)=CH−(5−(2−ピリジル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(3−チエニル)−2−チエニル)、及び −C(H)=CH−(5−(2−フラニル)−2−チエニル)。
【0045】 ここで用いられる場合、「薬学的に許容し得る塩」という用語は、適切な医学
的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答等なしにヒト及び下等動
物の組織と接触させて用いるのに適し、かつ合理的な利益/危険比に見合う塩を
指す。薬学的に許容し得る塩は当該技術分野において公知である。例えば、S.
M.BergeらがJ.Pharmaceutical Sciences,6
6:1−19(1977)において薬学的に許容し得る塩を詳細に記述している
。これらの塩は、本発明の化合物の最終単離及び精製の間にその場で調製するこ
とができ、又は遊離塩基官能基を適切な有機酸と反応させることによって別に調
製することができる。薬学的に許容し得る非毒性酸付加塩は、無機酸、例えば、
塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸及び過塩素酸と共に形成され、又は有機酸、例
えば、酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸又はマロン酸
と共に形成され、又は当該技術分野において用いられる他の方法、例えば、イオ
ン交換を用いることによって形成されるアミノ基の塩である。他の薬学的に許容
し得る塩には、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン
酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショ
ウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン
酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル
酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘ
プタノエート、ヘキサノエート、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスル
ホン酸塩、、ラクトビオネート、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リン
ゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスル
ホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩
、パモ酸塩、ペクチネート、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩
、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、
硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸
塩、吉草酸塩等が含まれる。代表的なアルカリもしくはアルカリ土類金属塩には
、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等が含まれる。
さらに、薬学的に許容し得る塩には、適切であるならば、ハロゲン化物、水酸化
物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホン酸塩及び
アリールスルホン酸塩のような対イオンを用いて形成される非毒性アンモニウム
、四級アンモニウム、及びアミンカチオンが含まれる。
【0046】 ここで用いられる場合、「薬学的に許容し得るエステル」という用語はイン・
ビボで加水分解するエステルを指し、ヒト体内で容易に分解して親化合物又はそ
れらの塩を放出するものが含まれる。適切なエステル基には、例えば、薬学的に
許容し得る脂肪族カルボン酸、特にはアルカン酸、アルケノン酸、シクロアルカ
ン酸及びアルカン二酸から誘導されるものが含まれ、ここで、各アルキル又はア
ルケニル部分は有利には6個以下の炭素原子を有する。特定のエステルの例には
、ホルメート、アセテート、プロピオネート、ブチレート、アクリレート及びエ
チルスクシネートが含まれる。
【0047】 「薬学的に許容し得るプロドラッグ」という用語は、ここで用いられる場合、
適切な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答等なしにヒト
及び下等動物の組織と接触させて用いるのに適し、合理的な利益/危険比に見合
い、かつそれらの意図する用途に有効である本発明の化合物のプロドラッグに加
えて、可能であるならば、本発明の化合物の双性イオンを指す。「プロドラッグ
」という用語は、例えば血中での加水分解により、イン・ビボで迅速に変換され
て上記式の親化合物を生じる化合物を指す。詳細な考察は、T.Higuchi
and V.Stella,Pro−drugs as Novel Del ivery Systems ,Vol.14 of the A.C.S.Sy
mposium Series、及びEdward E.Roche,ed., Bioreversible Carriers in Drug Desig ,American Pharmaceutical Associatio
n and Pergamon Press,1987に与えられている。
【0048】 本発明の代表的な化合物を、イン・ビトロで、抗菌活性について以下のように
アッセイした:10mLの無菌ブレイン・ハート・インフュージョン(BHI)
寒天(Difco 0418−01−5)と混合した試験化合物の連続希釈水溶
液を収容する12個のペトリ皿を用意した。各々のプレートに、32種類までの
異なる微生物の1:100(又は、ミクロコッカス及び連鎖球菌のような成長の
遅い株については1:10)希釈液を、スティアーズ・レプリケーター・ブロッ
ク(Steers replicator block)を用いて接種した。接
種したプレートを35−37℃で20ないし24時間インキュベートした。加え
て、試験化合物を含まないBHI寒天を用いる対照プレートを用意し、各試験の
開始時及び終了時にインキュベートした。
【0049】 試験する微生物に対する既知の感受性パターンを有し、かつ試験化合物と同じ
抗生物質クラスに属する化合物を含む追加プレートも用意し、同様に試験対試験
の比較性を提供するため、さらなる対照と同様にインキュベートした。エリスロ
マイシンAをこの目的に用いた。
【0050】 インキュベーションの後、各プレートを視覚的に検査した。最小阻止濃度(M
IC)を、成長なし、僅かな曇り、又は成長対照と比較して種菌スポット上のま
ばらな孤立コロニーを生じる薬物の最低濃度として定義した。下記表1に示され
るこのアッセイの結果は本発明の化合物の抗菌活性を示す。
【0051】
【表1】
【0052】 本発明の医薬組成物は、1種類以上の薬学的に許容し得る担体と共に配合され
た、治療上有効な量の本発明の化合物を含む。ここで用いられる場合、「薬学的
に許容し得る担体」という用語は、あらゆる型の非毒性の不活性固体、半固体も
しくは液体充填剤、希釈剤、封入材料もしくは配合助剤を意味する。薬学的に許
容し得る担体として機能し得る物質の幾つかの例は、糖、例えば、ラクトース、
グルコース及びショ糖;デンプン、例えば、トウモロコシデンプン及びジャガイ
モデンプン;セルロース及びその誘導体、例えば、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム、エチルセルロース及び酢酸セルロース;粉末化トラガカント;麦芽
;ゼラチン;タルク;賦形剤、例えば、カカオ脂及び座剤ワックス;油、例えば
、ラッカセイ油、綿実油;ベニバナ油;ゴマ油;オリーブ油;コーン油及びダイ
ズ油;グリコール;例えば、プロピレングリコール;エステル、例えば、オレイ
ン酸エチル及びラウリン酸エチル;寒天;緩衝剤、例えば、水酸化マグネシウム
及び水酸化アルミニウム;アルギン酸;発熱物質非含有水;等張生理食塩水;リ
ンゲル液;エチルアルコール、並びにリン酸緩衝溶液に加えて、他の非毒性の適
合潤滑剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウムであ
り、それに加えて、配合者の判断に従い、着色料、離型剤、コーティング剤、甘
味料、香味料及び香料、保存料並びに酸化防止剤も組成物中に存在させることが
できる。本発明の医薬組成物は、ヒト及び他の動物に、経口、直腸、非経口、大
槽内、膣内、腹腔内、局所(粉末、軟膏、又は液滴により)、頬で、又は経口も
しくは鼻内スプレーとして、投与することができる。
【0053】 経口投与用の液体投与形態には、薬学的に許容し得るエマルジョン、ミクロエ
マルジョン、溶液、懸濁液、シロップ及びエリキシルが含まれる。活性化合物に
加えて、液体投与形態は当該技術分野において通常用いられる不活性希釈剤、例
えば、水もしくは他の溶媒、可溶化剤及び乳化剤、例えば、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息
香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチル
ホルムアミド、油(特には、綿実油、ラッカセイ油、コーン油、胚芽油、オリー
ブ油、ヒマシ油、及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコ
ール、ポリエチレングリコール及びソルビタンの脂肪酸エステル、並びにそれら
の混合物を含むことができる。不活性希釈剤に加えて、経口組成物は、湿潤剤、
乳化剤及び懸濁剤、甘味料、香味料及び香料のような添加物を含むこともできる
【0054】 注射用調製品、例えば、無菌注射用水性もしくは油性懸濁液を、公知の技術に
従い、適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を用いて配合することができる。無菌
注射用調製品は、非毒性の非経口的に許容し得る希釈剤もしくは溶媒中の無菌注
射液、懸濁液又はエマルジョン、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液であ
ってもよい。用いることができる許容し得るビヒクル及び溶媒のうちにあるもの
は、水、リンゲル液、U.S.P.及び等張塩化ナトリウム溶液である。加えて
、無菌の不揮発性油が溶媒又は懸濁媒体として都合よく用いられる。この目的に
は、合成モノ及びジグリセリドを含むあらゆる無刺激性不揮発性油を用いること
ができる。加えて、オレイン酸のような脂肪酸が注射溶液の調製において用いら
れる。
【0055】 注射用処方は、例えば、細菌保持フィルターを通しての濾過により、又は使用
前に無菌水もしくは他の無菌注射用媒体中に溶解もしくは分散させることができ
る無菌固体組成物の形態の殺菌剤を含めることによって、無菌化することができ
る。
【0056】 薬物の効果を長期化させるため、皮下又は筋肉内注射からの薬物の吸収を遅ら
せることがしばしば望ましい。これは、水溶性に劣る結晶性又は非晶質物質の懸
濁液を用いることによって達成することができる。薬物の吸収速度はその溶解速
度に依存し、溶解速度は結晶サイズ及び結晶形態に依存し得る。その代わりに、
非経口投与薬物形態の遅延吸収がその薬物を油ビヒクル中に溶解又は懸濁させる
ことによって達成される。注射用デポー形態は、ポリラクチド−ポリグリコリド
のような生分解性ポリマー中の薬物のマイクロカプセルマトリックスを形成する
ことによって製造される。薬物のポリマーに対する比及び用いられる特定のポリ
マーの性質に依存して、薬物放出の速度を制御することができる。他の生分解性
ポリマーの例には、ポリ(オルトエステル)及びポリ(無水物)が含まれる。デ
ポー注射用処方は、体組織に適合するリポソーム又はマイクロエマルジョン中に
薬物を包埋することによっても調製される。
【0057】 直腸又は膣投与用の組成物は好ましくは座剤であり、これは本発明の化合物を
、周囲温度では固体であるが体温では液体であり、したがって直腸又は膣腔内で
溶融して活性化合物を放出する適切な非刺激性賦形剤又は担体、例えば、カカオ
脂、ポリエチレングリコール又は座剤ワックスと混合することによって調製する
ことができる。
【0058】 経口投与用の固体投与形態には、カプセル、錠剤、ピル、粉末、及び顆粒が含
まれる。このような固体投与形態においては、活性化合物を少なくとも1種類の
不活性の薬学的に許容し得る賦形剤又は担体、例えば、クエン酸ナトリウムもし
くはリン酸二カルシウム及び/又はa)充填剤又は増量剤、例えば、デンプン、
ラクトース、ショ糖、グルコース、マンニトール、及びケイ酸、b)結合剤、例
えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロ
リジノン、ショ糖及びアラビアゴム、c)保湿剤、例えば、グリセロール、d)
崩壊剤、例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモもしくはタピオカデンプン
、アルギン酸、特定のケイ酸塩、及び炭酸ナトリウム、e)溶液遅延剤、例えは
、パラフィン、f)吸収促進剤、例えば、四級アンモニウム化合物、g)湿潤剤
、例えば、セチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロール、h)吸収剤、
例えば、カオリン及びベントナイト粘土、並びにi)潤滑剤、例えば、タルク、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコ
ール、ラウリル硫酸ナトリウム、並びにそれらの混合物と混合する。カプセル、
錠剤及びピルの場合、その投与形態は緩衝剤を含むこともできる。
【0059】 類似のタイプの固体組成物は、ラクトース、すなわち乳糖に加えて高分子量ポ
リエチレングリコールのような賦形剤を用いて、軟及び硬充填ゼラチンカプセル
における充填剤として用いることもできる。
【0060】 錠剤、糖衣錠、カプセル、ピル、及び顆粒の固体投与形態は、コーティング及
びシェル、例えば、腸溶コーティング及び医薬処方技術分野において公知の他の
コーティングを伴って調製することができる。これらは乳白剤を任意に含むこと
ができ、活性成分(1種類もしくは複数種類)のみを、好ましくは腸管の特定の
部分において、任意に遅延様式で放出する組成物のものでもあり得る。用いるこ
とができる包埋組成物の例には、ポリマー物質及びワックスが含まれる。
【0061】 類似のタイプの固体組成物は、ラクトース、すなわち乳糖に加えて高分子量ポ
リエチレングリコールのような賦形剤を用いて、軟及び硬充填ゼラチンカプセル
における充填剤として用いることもできる。
【0062】 活性化合物は、1種類以上の上記賦形剤を伴う微量封入形態であってもよい。
錠剤、糖衣錠、カプセル、ピル、及び顆粒の固体投与形態は、コーティング及び
シェル、例えば、腸溶コーティング、徐放コーティング及び医薬処方技術分野に
おいて公知の他のコーティングを伴って調製することができる。このような固体
投与形態においては、活性化合物を少なくとも1種類の不活性希釈剤、例えば、
ショ糖、ラクトース又はデンプンと混合することができる。このような投与形態
は、通常の実務ではあるのだが、不活性希釈剤以外のさらなる物質、例えば、打
錠潤滑剤及び他の打錠補助剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム及び微結晶セ
ルロースを含んでいてもよい。カプセル、錠剤及びピルの場合には、投与形態は
緩衝剤を含んでいてもよい。これらは乳白剤を任意に含むことができ、活性成分
(1種類もしくは複数種類)のみを、好ましくは腸管の特定の部分において、任
意に遅延様式で放出する組成物のものでもあり得る。用いることができる包埋組
成物の例には、ポリマー物質及びワックスが含まれる。
【0063】 本発明の化合物の局所又は経皮投与用の投与形態には、軟膏、ペースト、クリ
ーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、スプレー、吸入剤又はパッチが含まれる
。活性化合物は、無菌条件下で、薬学的に許容し得る担体及びあらゆる必要な保
存剤もしくは緩衝剤と、必要とされ得るだけ混合する。眼用処方、耳ドロップ剤
、eyd nsも本発明の範囲内にあることが意図されている。
【0064】 軟膏、ペースト、クリーム及びゲルは、本発明の活性化合物に加えて、動物及
び植物性脂肪、油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロー
ス誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タル
ク及び酸化亜鉛のような賦形剤、又はそれらの混合物を含むことができる。
【0065】 粉末及びスプレーは、本発明の化合物に加えて、ラクトース、タルク、ケイ酸
、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム及びポリアミド粉末のような賦形剤、
又はこれらの物質の混合物を含むことができる。スプレーは、通例の噴霧剤、例
えば、クロロフルオロ炭化水素をさらに含むことができる。
【0066】 経皮パッチは、身体への化合物の制御された送達をもたらすという追加の利点
を有する。このような投与形態は、化合物を適切な媒体中に溶解又は分散するこ
とによって製造することができる。皮膚を通しての化合物の流動を増加させるた
め、吸収増強剤を用いることもできる。その速度は、速度制御膜を提供すること
により、又は化合物をポリマーマトリックスもしくはゲル中に分散させることに
よって制御することができる。
【0067】 ヒト又は下等動物のような患者において、その患者に治療上有効な量の本発明
の化合物を、所望の結果を達成するのに必要とされるような量及び期間投与する
ことによって細菌感染を治療又は予防する。本発明の化合物の「治療上有効な量
」が意味するところは、あらゆる医学的処置に適用し得る合理的な利益/危険比
で細菌感染を治療するのに十分な化合物の量である。しかしながら、本発明の化
合物及び組成物の合計1日使用量は、主治医によって適切な医学的判断の範囲内
で決定されることは理解されるであろう。あらゆる特定の患者に対する特定の治
療上有効な用量レベルは、治療する障害及びその障害の重篤性;用いられる特定
の化合物の活性;用いられる特定の組成物;患者の年齢、体重、一般的な健康、
性別及び食事;用いられる特定の化合物の投与期間、投与経路、及び排泄速度;
治療の持続期間;用いられる特定の化合物と組み合わせて、又は同時に用いられ
る薬物;並びに医学技術分野において公知の類似の要素を含む様々な要素に依存
する。
【0068】 ヒト又は他の哺乳動物に単一又は分割用量で投与される本発明の化合物の合計
1日用量は、例えば、0.01ないし50mg/体重kg、より一般的には、0
.1ないし25mg/体重kgの量であり得る。単一用量組成物は、1日用量を
構成するような量又はそれらの約数を含むことができる。一般には、本発明によ
る治療レジメンは、そのような治療を必要とする患者に毎日約10mgないし約
2000mgの本発明の化合物(1種類もしくは複数種類)を単一もしくは複数
用量で投与することを含む。
【0069】 スキーム及び実施例において用いられる略語には以下のものが含まれる:アセ
テートの代わりにAc;ジベンジリデンアセトンの代わりにdba;テトラヒド
ロフランの代わりにTHF;ジメトキシエタンの代わりにDME;N,N−ジメ
チルホルムアミドの代わりにDMF;トリフルオロ酢酸の代わりにTFA;ジメ
チルスルホキシドの代わりにDMSO;及びトリメチルシリルの代わりにTMS
。出発物質、試薬及び溶媒はAldrich Chemical Compan
y(ミルウォーキー、WI)から購入した。
【0070】 本発明の化合物及び方法は、本発明の化合物を調製することができる方法を示
す下記合成スキームに関連付けてよりよく理解されるであろう。式I、II、及
びIIIの化合物は様々な合成経路によって調製することができる。代表的な手
順が下記スキーム1−12に示される。基R、R、L、及びTは、他に注記さ
れない限り、前に定義される通りである。以下に示される合成において適切な反
応体及び薬剤を置き換えることによって式I、II、及びIIIのうちにある他
の化合物を合成できることは、当該技術分野における通常の技術を有する者には
容易に明らかであろう。選択的保護及び脱保護工程が、工程それら自体の順序に
加えて、式I、II、及びIIIの化合物の合成をうまく完了させるためにR、
、L、及びTの性質に依存して様々な順序で実施することができることも当
業者には明らかであろう。
【0071】 エリスロマイシンAのへの変換は、米国特許第4,990,602号;第4
,331,803号、第4,680,368号、及び第4,670,549号並
びに欧州特許出願EP260,938に記述されており、これらの各々の開示は
参照することによりここに組み込まれる。簡単に述べると、エリスロマイシンA
のC−9−カルボニルをオキシムとして保護することができる。C−9−カルボ
ニルでの好ましい保護基は=N−O−R又は=N−O−C(R)(R)(
−O−R)であり、ここで、Rは(a)C−C12−アルキル、(b)ア
リールで置換されているC−C12−アルキル、(c)置換アリールで置換さ
れているC−C12−アルキル、(d)ヘテロアリールで置換されているC −C12−アルキル、(e)置換へテロアリールで置換されているC−C12 −アルキル、(f)C−C12−シクロアルキル、もしくは(g)−Si−(
)(R)(R)(ここで、R、R及びRはC−C12−アルキ
ルもしくは−Si(アリール)である)であり、かつR及びRは独立に(
a)水素、(b)C−C12−アルキル、(c)アリールで置換されているC −C12−アルキル、又は(d)置換アリールで置換されているC−C12 −アルキルであるか、又はR及びRは、それらが結合する炭素と共に、C −C12−シクロアルキル環を形成する。好ましいカルボニル保護基はO−(1
−イソプロポキシシクロヘキシル)オキシムである。
【0072】 C−9保護エリスロマイシンAの2’−及び4”−ヒドロキシ基を、適切な溶
媒中、ヒドロキシ保護基前駆体で処理することができる。ヒドロキシ保護基前駆
体には、無水酢酸、無水安息香酸、ベンジルクロロホルメート、ヘキサメチルジ
シラザン、又はハロゲン化トリアルキルシリルが含まれる。適切な溶媒の例には
、ジクロロメタン、クロロホルム、THF、N−メチルピロリジノン、DMSO
、ジエチルスルホキシド、DMF、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチ
ルリン酸トリアミド、それらの混合液、及びこれらの溶媒のうちの1つとエーテ
ル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、アセトニトリル、酢酸エ
チル、又はアセトンとの混合液が含まれる。非プロトン性溶媒は反応に悪影響を
及ぼすことがなく、好ましくは、ジクロロメタン、クロロホルム、DMF、テト
ラヒドロフラン(THF)、N−メチルピロリジノン、又はそれらの混合液であ
る。C−9保護エリスロマイシンAの2’−及び4”−ヒドロキシ基の保護は連
続的に、又は同時に達成することができる。好ましい保護基にはアセチル、ベン
ゾイル、及びトリメチルシリルが含まれる。特に好ましい保護基はトリメチルシ
リルである。保護基及びそれらが最も有効である溶媒の詳細な考察は、Gree
ne and Wuts in Protective Groups in Organic Synthesis ,2nd ed.,John Wiley
& Son,Inc.,1991に見られる。
【0073】
【化14】 スキーム1に示されるように、アルコールのエーテルへの変換はアルキル
化剤を塩基の存在下で用いて達成することができる。アルキル化剤にはアルキル
塩化物、臭化物、ヨウ化物又はアルキルスルホネートが含まれる。他のアルキル
化剤の具体的な例は、臭化アリル、臭化プロパルギル、臭化ベンジル、臭化2−
フルオロエチル、臭化4−ニトロベンジル、臭化4−クロロベンジル、臭化4−
メトキシベンジル、α−ブロモ−p−トルニトリル、臭化シンナミル、メチル4
−ブロモクロトネート、臭化クロチル、1−ブロモ−2−ペンテン、3−ブロモ
−1−プロペニルフェニルスルホン、3−ブロモ−1−トリメチルシリル−1−
プロピン、3−ブロモ−2−オクチン、1−ブロモ−2−ブチン、塩化2−ピコ
リル、塩化3−ピコリル、塩化4−ピコリル、4−ブロモメチルキノリン、ブロ
モアセトニトリル、エピクロロヒドリン、ブロモフルオロメタン、ブロモニトロ
メタン、ブロモ酢酸メチル、塩化メトキシメチル、ブロモアセトアミド、2−ブ
ロモアセトフェノン、1−ブロモ−2−ブタノン、ブロモクロロメタン、ブロモ
メチルフェニルスルホン、及び1,3−ジブロモ−1−プロペンである。アルキ
ルスルホネートの例は、アリルトシレート、3−フェニルプロピルトリフルオロ
メタンスルホネート、及びn−ブチルメタンスルホネートである。用いられる溶
媒の例は、非プロトン性溶媒、例えば、(DMSO)、ジエチルスルホキシド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−
2−ピロリドン、ヘキサメチルリン酸トリアミド、それらの混合液又はこれらの
溶媒のうちの1つとエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン
、アセトニトリル、酢酸エチル、もしくはアセトンとの混合液である。用いるこ
とができる塩基の例は、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化テトラアルキ
ルアンモニウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、及びアルカリ金属アルコ
キシド、例えば、カリウムイソプロポキシド、カリウムtert−ブトキシド、
及びカリウムイソブトキシドである。特に好ましいの調製方法は、DMSO/
THF混合液中で水酸化カリウムを塩基として用いる、臭化プロパルギルでのア
ルコールの処理である。からへの変換は、Greeneに記載される通り
に達成することができる。2’−及び4”−ヒドロキシル基の脱保護に好ましい
条件(アセトニトリル及び水中の酢酸)は1−イソプロポキシシクロヘキシル基
の同時除去を生じ、C−9でアルキル化されていないオキシム(=N−OH)を
もたらすことができる。そうでなければ、この変換を別の工程において達成する
ことができる。中間体をもたらすの脱オキシム化はGreeneに記載され
る通りに達成することができる。脱オキシム化剤の例は、プロトン性溶媒中の亜
硝酸(亜硝酸ナトリウムをHCl、HSO、及びTFAの酸と反応させるこ
とによってその場で形成)並びに無機酸化イオウ化合物、例えば、亜硫酸水素ナ
トリウム、ピロ硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、亜硫酸
ナトリウム、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸水素ナトリウム、ナトリウム
ジチオネート、チオ硫酸カリウム、及びメタ亜硫酸水素カリウムである。プロト
ン性溶媒の例は、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、トリメチルシラノール、又はそれらの混合液である。脱オキシム化反応は、
ギ酸、酢酸及びTFAのような有機酸を用いて達成することもできる。用いられ
る酸の量は、の当量当たり約1ないし約10当量である。好ましい実施形態に
おいては、脱オキシム化をエタノール及び水中で亜硝酸ナトリウム及びHClの
ような無機酸を用いて行い、所望の6−O−置換エリスロマイシン中間体4(こ
こで、Rはプロパルギルである)を得た。
【0074】
【化15】 スキーム2に示されるように、から中間体への変換は、前に記述される2
’−及び4”−ヒドロキシ基保護手順によって達成することができる。から への変換を、過剰のアルカリ金属ハロゲン化物又はビス(トリメチルシリル)ア
ミドを用いて、カルボニルジイミダゾールの存在下、非プロトン性溶媒中、約−
30℃ないしほぼ室温の温度、約8ないし約24時間で達成し、を得ることが
できる。アルカリ金属はナトリウム、カリウム又はリチウムであり得、非プロト
ン性溶媒は前に定義されるものであり得る。この反応は、用いられる条件に依存
して、約−20℃ないし約70℃、好ましくは約0℃ないしほぼ室温への冷却又
は加熱を必要とすることがある。この反応は、完了までに約0.5時間ないし約
10日、好ましくは約10時間ないし2日を必要とする。この反応系列の一部は
、Baker et al.,J.Org.Chem.,1988,53,23
40に記載される手順に従い、その開示は参照することによりここに組み込まれ
る。から環状カルバメート、式Iの化合物の前駆体への変換は、室温で20
時間、を液体アンモニアで処理することによって達成した。
【0075】
【化16】 スキーム3に示されるように、に変換することが、前者を穏やかな酸で
加水分解するか、又は酵素的に加水分解して3−ヒドロキシ基からクラジノース
部分を除去することによって可能である。代表的な酸には、希塩酸、硫酸、過塩
素酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、又はTFAが含まれる。この反応に適する溶
媒には、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、アセトン、
及びそれらの混合液が含まれる。反応時間は、典型的には、約0.5ないし約2
4時間である。好ましい反応温度は、選択した方法に依存して、約−10℃ない
し約60℃である。その代わりに、からへの変換について記述されるように を酸で処理して保護されたクラジノース基を3−ヒドロキシ基から除去し、 からへの変換及びからへの変換についてそれぞれ記述されるように塩基及
びカルボニルジイミダゾール、次いでアンモニアで処理してを得る。から への変換は、N−クロロスクシンイミド−硫化ジメチルを用いるCorey−K
im反応又はカルボジイミド−DMSO複合体を用いる改変Swern酸化法を
用いて3−ヒドロキシ基を3−オキソ基に酸化することによって達成することが
できる。好ましい実施形態においては、ジクロロメタン又はクロロホルムのよう
な塩素化溶媒中、約−10℃ないし約25℃で、8を予め形成したN−クロロス
クシンイミド−硫化ジメチル複合体に添加する。約0.5ないし約4時間攪拌し
た後、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンのような三級アミンを
添加し、式Iの化合物の前駆体であるを生成する。
【0076】
【化17】 スキーム4に示されるように、(スキーム2からの)を、代わりに、(a)
からへの変換について記述されるように)酸で処理してクラジノース基を
3−ヒドロキシ基から除去し、11aを得、(b)(からへの変換について
記述されるように)保護して11bを得、(c)(からへの変換について記
述されるように)酸化して12を得、及び(d)(からへの変換ついて記述
されるように)水素化ナトリウム及びカルボニルジイミダゾールで処理して13 を得ることができる。
【0077】
【化18】 スキーム5に示されるように、アセトニトリル水溶液、DMF、又はDMF水
溶液のような適切な溶媒中で13をエチレンジアミンで処理して14を得、それ
をC−9カルボニル近くでの分子内縮合によってさらに環化して15を形成する
ことにより、式IIの化合物の前駆体である15を調製した。14から15の形
成に好ましい条件は、エタノール又はイソプロパノールのような適切な有機溶媒
中の希酢酸又は塩酸である。
【0078】
【化19】 スキーム6に示されるように、適切な溶媒、例えば、アセトニトリル、DMS
O、DMF、又はそれらの混合液中、ほぼ室温ないし約100℃の温度で中間体 13 をヒドラジンで処理することにより、式IIIの化合物の前駆体である16 を調製した。好ましい実施形態においては、DMF中、約58℃の温度で、13 をヒドラジンで処理した。
【0079】
【化20】 中間体15、及び16は、幾つかの一般経路によって、それぞれ、式I、
II、及びIIIの化合物に変換することができる。2つの好ましい一般経路が
スキーム7に示されている。一般経路1においては、15、及び16の6−
Oプロパルギル基をR前駆体基、例えば、X−Ar−Ar(ここで、Ar 及びArは同じであるか、又は異なり、かつ非置換もしくは置換アリール基
、又は非置換もしくは置換ヘテロアリール基であり、及びXは多数の共有結合
前駆体、例えば、ハロゲン化物(好ましくは、臭化物及びヨウ化物)又はスルホ
ネートのうちの1つである)と反応させて式I、II、及びIIIの化合物を形
成する。一般経路2においては、6−Oプロパルギル基を二官能性化アリール又
はヘテロアリール基R前駆体、X−Ar−X(ここで、Xはスルホネー
トのハロゲン化物である)と反応させて前官能性化カップリング前駆体18を得
、続いてそれをR前駆体基XAr(ここで、Xは共有結合前駆体、例えば
、ハロゲン化物(好ましくは、臭化物及びヨウ化物)、スルホネート、トリアル
キルスタンナン、ホウ酸、又はホウ酸エステルである)とカップリングさせて式
I、II、及びIIIの化合物を得る。このカップリング反応は、選択されたカ
ップリング反応並びにX、X、及びXの性質に依存して、促進剤、例えば
、ホスフィン(好ましくは、トリフェニルホスフィン)、アルシン(好ましくは
、トリフェニルアルシン)、アミン(好ましくは、ピリジン及びトリエチルアミ
ン)、及び無機塩基(好ましくは、炭酸カリウム又はフッ化セシウム)を伴うP
dII又はPd(0)触媒の存在下、極性非プロトン性溶媒、例えば、DMF、
DMSO、DME、アセトニトリル、THF、又はそれらの混合液中、ほぼ室温
ないし約150℃の温度で行う。遷移金属触媒カップリングのカップリング手順
、試薬、及び溶媒の詳細な調査は、Larock,Comprehensive Organic Transformations.A Guide to Functional Group Preparations ,VCH Pu
blishers,New York(1989)に見られる。
【0080】
【化21】 スキーム8に示されるように、の6−O−プロパルギル基をボラン−THF
を用いて、非プロトン溶媒中、約−20℃ないしほぼ室温の温度で誘導体化し、
ビニルボロン酸誘導体を得ることができる。この化学はから19への変換によ
って例示される。次に、このビニルボロン酸を、スズキ条件下で、スキーム7の
説明に記述されるX−Ar−Ar又はX−Ar−X試薬、触媒、及
び促進剤と反応させて本発明のさらなる化合物を得る。スズキ条件の詳細な考察
Chemical Reviews,1995,Vol.95,No.7,2
457−2483に見られる。
【0081】
【化22】 スキーム9に示されるように、一般経路1(スキーム7)について記述される
化学を用いて、19の式Iの化合物への1工程変換を達成することができる。
【0082】
【化23】 スキーム10に示されるように、一般経路2(スキーム7)について記述され
る化学を用い、中間体20を介して、19の式Iの化合物への2工程変換を達成
することができる。
【0083】
【化24】 スキーム11に示されるように、一般経路1は6−O−アリル誘導体21と共
に式Iの化合物の調製に用いることもできる。21の合成は米国特許第5,86
6,549号、実施例1、工程1a−g及び実施例102、工程120a−cに
記載されており、その開示は参照することによりここに組み込まれる。
【0084】
【化25】 スキーム12に示されるように、一般経路2は6−O−アリル誘導体21と共
に式Iの化合物の調製に用いることもできる。
【0085】 実施例 本発明の化合物及び方法は以下の例と関連付けることでよりよく理解されるで
あろう。これらの例は、添付の請求の範囲に定義される本発明の説明と指定とさ
れており、その範囲に対する限定が意図されているものではない。
【0086】 実施例1 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(2−ピリジル)−2−チエニル) 工程1a:スキーム1からの化合物2 0℃の新たに蒸留したTHF(500mL)及び無水DMSO(200mL)
中のスキーム1からの化合物(100g、0.0969モル)の攪拌溶液を臭
化プロパルギル(トルエン中80重量%、27mL、0.24モル)で処理した
後、DMSO(300mL)中の粉末化KOH(13.6g、0.24モル)の
溶液/スラリーを25分にわたって滴下によって添加し、0℃で1時間激しく攪
拌し、粉末化KOH(10.9g、0.19モル)及び臭化プロパルギル(トル
エン中80重量%、0.19モル)で連続的に処理し、かつ0℃で1.5時間攪
拌した。KOH(10.9g)及び臭化プロパルギル溶液(21mL)の添加系
列とそれに続く0℃での1.5時間の攪拌を、TLC(98:1:1 ジクロロ
メタン:メタノール:水酸化アンモニウム)によって反応が60−65%完了し
たものと判断されるまで3回繰り返した。この冷反応混合物を酢酸エチル(1.
5L)及び水(1L)で希釈して0℃で5分間攪拌し、分離ロート内で攪拌した
。生じる有機層を分離して水(1L)及び食塩水(2×500mL)で連続的に
洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、かつ濃縮して108gの暗褐色泡を
得、それをさらに精製することなく工程1bにおいて用いた。 MS(FAB)m/z 1071(M+H)
【0087】 工程1b:スキーム1からの化合物3 アセトニトリル(300mL)中の工程1aからの生成物(108g)の懸濁
液を水(150mL)及び氷酢酸(200mL)で連続的に処理し、室温で20
時間攪拌し、40℃で濃縮して褐色の泡を得た。この泡を酢酸エチル(750m
L)に溶解し、5%炭酸ナトリウム水溶液(2×250mL)及び食塩水(2×
250mL)で連続的に洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮して7
4gの粗製オキシムを褐色の泡として得、それをさらに精製することなく工程1
cにおいて用いた。
【0088】 工程1c:スキーム1からの化合物4 エタノール(50mL)中の工程1bからの生成物(74g)の溶液を水(5
50mL)及び亜硝酸ナトリウム(33g、0.48モル)で連続的に処理し、
室温で15分間攪拌し、4M HCl(125mL、0.48モル)で15分に
わたって処理し、70℃に2時間加熱して室温に冷却し、酢酸エチル(1.3L
)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(2×350mL)及び食塩水(2×3
00mL)で連続的に洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過して濃縮した。9
8:1:1 ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニウムを用いるシリカ
ゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる残滓の精製で、45gの黄色の泡
を得た。この泡を熱アセトニトリルから結晶化することで27gの所望の生成物
をオフホワイトの結晶として得た。 MS(APCI)m/z 772(M+H)
【0089】 工程1d:スキーム2からの化合物5 無水塩化メチレン(100mL)中の工程1cからの生成物(18.9g、2
4.5ミリモル)の溶液を4−(ジメチルアミノ)ピリジン(105mg、0.
86ミリモル)及びトリエチルアミン(7.16ml、51ミリモル)で連続的
に処理し、冷水浴内で15−20℃に冷却し、無水酢酸(5.5mL、58ミリ
モル)で5分にわたって処理し、室温で4.5時間攪拌し、酢酸エチル(300
mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(2×100mL)、水(2×10
0mL)及び食塩水(2×100mL)で連続的に洗浄し、乾燥させ(MgSO )、濾過し、濃縮して21gの所望の生成物を白色の泡として得、それをさら
に精製することなく工程1eにおいて用いた。
【0090】 工程1e:スキーム2からの化合物6 室温のTHF(350mL)及びDMF(175mL)中の工程1dからの生
成物(92.38g、0.108モル)の溶液を1,1’−カルボニルジイミダ
ゾール(61.26g、0.378モル)で処理し、0℃に冷却し、水素化ナト
リウム(鉱物油中の60%分散液、5.4g、0.135モル)で1時間にわた
って処理し、0℃でさらに30分、及び室温で3時間攪拌し、0℃に再冷却し、
酢酸エチル(800mL)で希釈し、5%重炭酸ナトリウム水溶液(200mL
)、水(2×500mL)及び食塩水(2×300mL)で連続的に洗浄し、乾
燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して104gの所望の生成物を暗黄色の
泡として得、それをさらに精製することなく工程1fにおいて用いた。 MS(ESI)m/z 932(M+H)
【0091】 工程1f:スキーム2からの化合物7 −78℃のアセトニトリル(500mL)中の工程1eからの生成物(52g
、55.8ミリモル)の溶液を密封反応容器内で液体アンモニア(500−60
0mL)で処理し、室温で24時間攪拌し、最初に室温及び大気圧でアンモニア
を蒸発させることによって濃縮し、最終的には濃縮してアセトニトリルを除去し
た。その粗製生成物(52g)を、3:7 アセトン/ヘキサンから1:1 ア
セトン/ヘキサンまでの勾配を用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフ
ィーによって精製し、32gの表題の化合物を黄色の泡として得た。
【0092】 工程1g:スキーム3からの化合物8 0℃の1:1 エタノール/水(600mL)中の工程1fからの生成物(6
3.92g、72.55ミリモル)の懸濁液を4N HCl(393mL、18
60ミリモル)で20分にわたって処理し、室温で24時間攪拌し、0℃に再冷
却し、水(200mL)で希釈し、4N水酸化ナトリウム溶液でpH9−10に
調整し、酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾
過し、濃縮して62.1gの黄色の泡を得た。この泡を1.5:1 酢酸エチル
/ヘキサン(115mL)から結晶化することで34gの所望の生成物を白色固
体として得た。 MS(ESI)m/z 681(M+H)
【0093】 工程1h:スキーム3からの化合物9 −10℃の無水ジクロロメタン(450mL)中のN−クロロスクシンイミド
(10.86g、81.66ミリモル)の溶液を硫化メチル(6.98ml、9
5.27ミリモル)で10分にわたって処理し、さらに10分間攪拌し、無水ジ
クロロメタン(450mL)中の工程1gからの生成物(37.02g、54.
44ミリモル)の溶液で35分にわたって処理し、−10℃でさらに25分攪拌
し、トリエチルアミン(7.57mL、54.44ミリモル)で10分にわたっ
て処理し、−10℃でさらに50分間攪拌し、飽和重炭酸ナトリウム溶液及び食
塩水で連続的に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。その残
滓を、3:7から1:1のアセトン/ヘキサンを用いるシリカゲルでのフラッシ
ュクロマトグラフィーによって精製することで、31.9gの所望の生成物を淡
黄色の泡として得た。 MS(ESI)m/z 679(M+H)
【0094】 工程1i:オプション1:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C (O)−、Tが−NH−、Rが−(CH)−C≡C−(5−ヨード−2−チエ ニル) トリエチルアミン(18mL)及びアセトニトリル(6mL)中の工程1hか
らの生成物(5.02g、7.40ミリモル)、2,5−ジヨードチオフェン(
5.47g、16.29ミリモル)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(II)(0.103g、0.148ミリモル)、及びヨウ化銅I(
0.014g、0.074ミリモル)のスラリーを60℃で3時間加熱し、室温
で48時間攪拌して濃縮した。その残滓を、40:60から1:1のアセトン−
ヘキサンを用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製す
ることで、4.54g(69.4%)の所望の生成物を黄色の泡として得た。 MS(APCI)m/z 887(M+H)
【0095】 工程1i:オプション2:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C (O)−、Tが−NH−、Rが−(CH)−C≡C−(5−ブロモ−2−チエ ニル) 実施例1hからの生成物(10.8g)を工程1i、オプション1に記載され
るものと同様に処理し(2,5−ジヨードチオフェンの代わりに2,5−ジブロ
モチオフェンを用いる)、8.81gの所望の生成物を得た。 MS(APCI)m/z 841(M+H)
【0096】 工程1j:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、Tが −NH−、Rが−(CH)−C≡C−(5−(2−ピリジル)−2−チエニル 脱気1,4−ジオキサン(2.5mL)中の工程1i、オプション2からの生
成物(300mg、0.34ミリモル)、2−トリ−n−ブチルスタンニルピリ
ジン(312mg、0.85ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン
)パラジウム(0)(38mg、0.034ミリモル)及び臭化銅I(2.4m
g、0.017ミリモル)の溶液を90℃で21時間加熱し、濃縮した。その残
滓を、35:65から1:1のアセトン−ヘキサンを用いるシリカゲルでのフラ
ッシュクロマトグラフィーによって精製することで、170mgの黄色の泡を得
た。
【0097】 工程1k:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが −(CH)−C≡C−(5−(2−ピリジル)−2−チエニル) 工程1jからの生成物の溶液をメタノール(10mL)に溶解し、室温で6時
間攪拌して濃縮した。その残滓を、98:1:1 ジクロロメタン:メタノール
:水酸化アンモニウムを用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーに
よって精製することで、136mgの所望の生成物を黄色の泡として得た。 MS(APCI)m/z 796(M+H)13 C NMR(100MHz、CDCl)216.6、205.1、169
.3、157.7、152.1、149.5、145.8、136.5、133
.4、124.5、124.3、122.0、118.9、103.1、90.
6、83.5、79.4、79.4、77.3、77.3、70.2、69.5
、65.8、58.2、51.7、51.0、46.6、44.7、40.2、
38.7、37.3、28.3、22.5、21.1、19.7、18.0、1
4.7、14.5、13.6、13.6、10.5; 高分解能MS(FAB) C425810Sの算出(M+H):79
6.3843。実測値:796.3826。
【0098】 実施例2 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(3−ピリジル)−2−チエニル) 工程1i、オプション2からの生成物(250mg)を工程1j及び1kに記
載される通りに処理し(2−トリ−n−ブチルスタンニルピリジンの代わりに3
−トリ−n−ブチルスタンニルピリジンを用いる)、61mgの所望の生成物を
得た。 高分解能MS(FAB) C425810Sの算出(M+H):79
6.3843。実測値:796.3826。
【0099】 実施例3 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(4−ピリジル)−2−チエニル) 工程1i、オプション2からの生成物(350mg)を工程1j及び1kに記
載される通りに処理し(2−トリ−n−ブチルスタンニルピリジンの代わりに4
−トリ−n−ブチルスタンニルピリジンを用いる)、105mgの所望の生成物
を得た。 高分解能MS(ESI) C425810Sの算出(M+H):79
6.3843。実測値:796.3833。
【0100】 実施例4 式Iの化合物:RがH、Lが−C−(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(5−ピリミジニル)−2−チエニル) 工程4a:式Iの化合物;Rが−C(O)CH、Lが−C(O)−、Tが− NH−、Rが−(CH)−C≡C−(5−(5−ピリミジニル)−2−チエニ ル) 圧力バイアル内の、トルエン(4mL)中の工程1i、オプション1からの生
成物(250mg)、ヘキサメチル二スズ(100mg)、ジクロロビス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(II)(16mg)及び5−ブロモピリミジ
ン(49mg)の溶液を100℃に18時間加熱し、冷却して濃縮した。その残
滓を、98:1:1 ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニウムを用い
てシリカゲルで精製し、80mgの所望の生成物を得た。
【0101】 工程4b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが −(CH)−C≡C−(5−(5−ピリミジニル)−2−チエニル) 工程4aからの生成物(126mg)の溶液をメタノール(5mL)中で20
時間攪拌し、濃縮して118mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C415710Sの算出(M+H):79
7.3790。実測値:797.3793。
【0102】 実施例5 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(2−ピリミジニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション2からの生成物(250mg)を工程1j及び1kに記
載される通りに処理し(2−トリ−n−ブチルスタンニルピリジンの代わりに2
−トリ−n−ブチルスタンニルピリミジンを用いる)、41mgの所望の生成物
を得た。 高分解能MS(FAB) C415710Sの算出(M+H):79
7.3790。実測値:797.3795。
【0103】 実施例6 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡G−(5−(2−ピラジニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション2からの生成物(252mg)を工程1j及び1kに記
載される通りに処理し(2−トリ−n−ブチルスタンニルピリジンの代わりに2
−トリ−n−ブチルスタンニルピラジンを用いる)、93mgの所望の生成物を
得た。 高分解能MS(FAB) C415710Sの算出(M+H):79
7.3790。実測値:797.3784。
【0104】 実施例7 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH −C≡C−(5−(5−ピリミジニル)−2−チエニル) 工程7a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、Tが− NH−、Rが−(CH)−C≡C−(5−(5−ピリミジニル)−2−チエニ ル) 脱気アセトニトリル(6mL)中のPd(dba)(96mg、0.10
5ミリモル)及びトリフェニルアルシン(128mg、0.42ミリモル)の溶
液を30分間攪拌し、工程1hからの生成物(1.04g、1.4モル)、2−
ブロモ−5−(4−ピリミジニル)チオフェン(0.607g、2.5ミリモル
)及びヨウ化銅I(2.7mg、0.014ミリモル)で連続的に処理し、80
℃で2時間攪拌して冷却し、酢酸エチル(50mL)及び水(10mL)で処理
し、粉末化貝殻(Celite(登録商標))を通して濾過した。水を除去し、
有機層を食塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。その
残滓を、98:1:1 ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニウムを用
いてシリカゲルでクロマトグラフィー処理し、724mgの所望の生成物を得た
【0105】 工程7b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが −(CH)−C≡C−(5−(5−ピリミジニル)−2−チエニル) 工程7aからの生成物(724mg)の溶液をメタノール(15mL)中で4
8時間攪拌して濃縮した。その残滓を、98:1:1 ジクロロメタン:メタノ
ール:水酸化アンモニウムを用いてシリカゲルで精製することで、413mgの
所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C415710Sの算出(M+H):79
7.3790。実測値:797.3787。
【0106】 実施例8 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(5−シアノ−3−ピリジル)−2−チエニル) 工程1i、オプション2からの生成物(250mg)を工程4a及び4bに記
載される通りに処理し(5−ブロモピリミジンの代わりに5−ブロモニコチノニ
トリルを用いる)、115mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C435710Sの算出(M+H):82
1.3795。実測値:821.3766。
【0107】 実施例9 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(5−カルボキサミド−3−ピリジル)−2−チエニル) 工程1i、オプション2からの生成物(250mg)を工程4a及び4bに記
載される通りに処理し(5−ブロモピリミジンの代わりに5−ブロモニコチンア
ミドを用いる)、115mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C435911Sの算出(M+H):83
9.3896。実測値:839.3895。
【0108】 実施例10 式Iの化合物;RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(5−エトキシカルボニル−3−ピリジル)−2−チエニル 工程1i、オプション2からの生成物(250mg)を工程4a及び4bに記
載される通りに処理し(5−ブロモピリミジンの代わりに5−ブロモニコチン酸
エチルを用いる)、44mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C456212Sの算出(M+H):86
8.4049。実測値:868.4037。
【0109】 実施例11 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(5−N,N−ジメチルカルボキサミド−3−ピリジル)− 2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(250mg)を工程4a及び4bに記
載される通りに処理し(5−ブロモピリミジンの代わりに5−ブロモ−N,N−
ジメチルニコチンアミドを用いる)、130mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)m/z 867(M+H)
【0110】 実施例12 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(5−N’,N’−ジメチルヒドラジドカルボニル−3−ピ リジル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(250mg)を工程4a及び4bに記
載される通りに処理し(5−ブロモピリミジンの代わりに5−ブロモ−N’,N
’−ジメチルニコチノヒドラジドを用いる)、56mgの所望の生成物を得た。
MS(ESI)m/z 882(M+H)
【0111】 実施例13 式Iの化合物:Rが Lが−C(O)−、Tが−NH−、H、Rが−(CH )−C≡C−(5−(フェニル)−2−チエニル) 工程13a: アセトン(2mL)及び水(1mL)中の工程1i、オプション1からの生成
物(195mg、0.22ミリモル)、フェニルボロン酸(40.2mg、0.
33ミリモル)、炭酸カリウム(76mg、0.55ミリモル)、及びPd(O
Ac)(0.25mg、0.001ミリモル)の溶液を60℃に18時間加熱
し、室温に冷却し、酢酸エチルで処理し、5%重炭酸ナトリウム及び食塩水で連
続的に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。その残滓を、9
8:1:1 ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニウムを用いてシリカ
ゲルでクロマトグラフィー処理し、95mg(32%)の所望の生成物を得た。
高分解能MS(FAB) C435912Sの算出(M+H):79
5.3885。実測値:795.3870。
【0112】 実施例14 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(3−メトキシフェニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1の生成物(151mg)を実施例13に記載される通
りに処理し(フェニルボロン酸の代わりに3−メトキシフェニルボロン酸を用い
る)、95mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C446111Sの算出(M+H):82
5.3996。実測値:825.4023。
【0113】 実施例15 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(3−フルオロフェニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(195mg)を実施例13に記載され
る通りに処理し(フェニルボロン酸の代わりに3−フルオロフェニルボロン酸を
用いる)、83mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C435810SFの算出(M+H):8
13.3791。実測値:813.3803。
【0114】 実施例16 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(3−クロロフェニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(252mg)を実施例13に記載され
る通りに処理し(フェニルボロン酸の代わりに3−クロロフェニルボロン酸を用
いる)、43mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C435810SClの算出(M+H)
829.3495。実測値:829.3496。
【0115】 実施例17 式Iの化合物;RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(266mg)を実施例13に記載され
る通りに処理し(フェニルボロン酸の代わりに3,5−ジクロロフェニルボロン
酸を用いる)、82mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C435710SClの算出(M+H) :863.3105。実測値:863.3108。
【0116】 実施例18 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(3−メチルフェニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(159mg)を実施例13に記載され
る通りに処理し(フェニルボロン酸の代わりに3−メチルフェニルボロン酸を用
いる)、93mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C446110Sの算出(M+H):80
9.4041。実測値:809.4037。
【0117】 実施例19 式Iの化合物;RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(195mg)を実施例13に記載され
る通りに処理し(フェニルボロン酸の代わりに3−トリフルオロメチルフェニル
ボロン酸を用いる)、120mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C445810SFの算出(M+H)
863.3759。実測値:863.3750。
【0118】 実施例20 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(3−アセトアミドフェニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(151mg)を実施例13に記載され
る通りに処理し(フェニルボロン酸の代わりに3−アセトアミドフェニルボロン
酸を用いる)、80mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C456211Sの算出(M+H):85
2.4100。実測値:852.4096。
【0119】 実施例21 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(3−ニトロフェニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1の生成物(151mg)を実施例13に記載される通
りに処理し(フェニルボロン酸の代わりに3−ニトロフェニルボロン酸を用いる
)、102mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C435812Sの算出(M+H):84
0.3736。実測値:840.3722。
【0120】 実施例22 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(4−フルオロフェニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(293.6mg)を実施例13に記載
される通りに処理し(フェニルボロン酸の代わりに4−フルオロフェニルボロン
酸を用いる)、145mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C435810SFの算出(M+H):8
13.3796。実測値:813.3803。
【0121】 実施例23 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(2−フラニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(266mg、0.30ミリモル)を工
程1j及び1kに記載される通りに処理し(2−トリ−n−ブチルスタンニルピ
リジンの代わりに2−トリ−n−ブチルスタンニルフランを用いる)、74mg
の所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C415711Sの算出(M+H):78
5.3683。実測値:785.3679。
【0122】 実施例24 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(4−(5−ホルミル−2−フラニル)フェニル) 工程24a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−(CH)−C≡C−(4−(5−ホルミル−2−フラニル )フェニル) アセトニトリル(0.5mL)及びトリエチルアミン(2mL)中の工程1h
からの生成物(300mg)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム(II)(6.2mg)、ヨウ化銅(I)(0.84mg)、及び5−(4
−ブロモフェニル)−2−フルアルデヒド(200mg)の溶液を60℃に18
時間加熱し、室温に冷却し、酢酸エチルで処理し、5%重炭酸ナトリウム及び食
塩水で連続的に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。その残
滓を、98.5:1:0.5 クロロホルム:メタノール:水酸化アンモニウム
を用いてシリカゲルでクロマトグラフィー処理し、105mgの所望の生成物を
得た。
【0123】 工程24b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−(CH)−C≡C−(4−(5−ホルミル−2−フラニル)フェニル) 工程24aからの生成物(165mg)の溶液を工程7bに記載される通りに
処理し、シリンジメンブランフィルターを通して濾過し、濃縮して55mgの所
望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C445912の算出(M+H):807
.4075。実測値:807.4075。
【0124】 実施例25 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(2,2’−ビスチエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(110mg)を工程1j及び1kに記
載される通りに処理し(2−トリ−n−ブチルスタンニルピリジンの代わりに2
−n−トリブチルスタンニルチオフェンを用いる)、43mgの所望の生成物を
得た。 高分解能MS(FAB) C415710の算出(M+H):8
01.3455。実測値:801.3462。
【0125】 実施例26 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(2−(5−クロロ−2−チエニル)チエニル) 工程1i、オプション2からの生成物(250mg)を工程4a及び4bに記
載される通りに処理し(5−ブロモピリミジンの代わりに2−ブロモ−5−クロ
ロチオフェンを用いる)、80mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C415610Clの算出(M+H) :835.3059。実測値:835.3059。
【0126】 実施例27 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(2,3’−ビス(チエニル)) 工程1i、オプション1からの生成物(151mg)を実施例13に記載され
る通りに処理し(フェニルボロン酸の代わりに3−チオフェンボロン酸を用いる
)、78mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C415710の算出(M+H):8
01.3455。実測値:801.3462。
【0127】 実施例28 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(2−チアゾリル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(250mg)を工程1j及び1kに記
載される通りに処理し(2−トリ−n−ブチルスタンニルピリジンの代わりに2
−トリ−n−ブチルスタンニルチアゾールを用いる)、110mgの所望の生成
物を得た。 高分解能MS(FAB) C405610の算出(M+H):8
02.3402。実測値:802.3412。
【0128】 実施例29 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(5−チアゾリル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(839mg)を工程1j及び1kに記
載される通りに処理し(2−トリ−n−ブチルスタンニルピリジンの代わりに5
−トリ−n−ブチルスタンニルチアゾールを用いる)、281mgの所望の生成
物を得た。 高分解能MS(FAB) C405610の算出(M+H):8
02.3402。実測値:802.3400。
【0129】 実施例30 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(4−チアゾリル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(1.08g)を工程1j及び1kに記
載される通りに処理し(2−トリ−n−ブチルスタンニルピリジンの代わりに4
−トリ−n−ブチルスタンニルチアゾールを用いる)、439mgの所望の生成
物を得た。 高分解能MS(FAB) C405610の算出(M+H):8
02.3402。実測値:802.3402。
【0130】 実施例31 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(2−メチル−5−チアゾイル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(100mg)を工程24a及び24b
に記載される通りに処理し(5−(4−ブロモフェニル)−2−フルアルデヒド
の代わりに4−(5−ブロモ−2−チエニル)−2−メチルチアゾールを用いる
)、65trensferAmgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C415810の算出(M+H):8
16.3582。実測値:816.3564。
【0131】 実施例32 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(1−メチル−2−イミダゾリル)−2−チエニル) 工程1i、オプション2からの生成物(302mg)を工程1j及び1kに記
載される通りに処理し(2−トリ−n−ブチルスタンニルピリジンの代わりに1
−メチル−2−トリ−n−ブチルスタンニルイミダゾールを、1,4−ジオキサ
ンの代わりにトルエンを用いる)、118mgの所望の生成物を得た。 高分解能MS(FAB) C415910Sの算出(M+H):79
9.3946。実測値:799.3943。
【0132】 実施例33 式Iの化合物;RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(2−キノキサリニル)−2−チエニル) 工程1hからの生成物(150mg)を工程24a及び24bに記載される通
りに処理し(5−(4−ブロモフェニル)−2−フルアルデヒドの代わりに2−
(5−ブロモ−2−チエニル)キノキサリンを用いる)、61mgの所望の生成
物を得た。 高分解能MS(FAB) C455910Sの算出(M+H):84
7.3952。実測値:847.3958。
【0133】 実施例34 式Iの化合物;RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−(CH )−C≡C−(5−(2−ベンゾチオフェニル)−2−チエニル) 工程1i、オプション1からの生成物(301mg)を実施例13に記載され
る通りに処理し(フェニルボロン酸の代わりに2−ベンゾチオフェンボロン酸を
用いる)、155mgの所望の生成物を得た。
【0134】 実施例35 式IIの化合物:RがH、Rが−(CH)−C≡C−(5−(2−ピリジ ル)−2−チエニル) 工程35a:スキーム4からの化合物11a エタノール(180mL)及び水(540mL)中のスキーム4からの化合物 (56g)の懸濁液を1M HCl(130mL)で20分にわたってゆっく
りと処理し、7時間攪拌し、0℃に冷却し、1M NaOH(130mL)で処
理し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO )、濾過して濃縮した。残滓をジエチルエーテル(300mL)に再溶解し、1
M HCl(300mL)に抽出した。その抽出物を1M NaOHで塩基性(
pH10)とし、酢酸エチルで抽出した。抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥させ(
MgSO)、濾過し、濃縮して38gの所望の生成物を得、それをさらに精製
することなく次工程において用いた。
【0135】 工程35b:スキーム4からの化合物11b 工程35aからの生成物(37g)をジクロロメタン(230mL)に溶解し
、トリエチルアミン(16.8mL)で処理した後、室温で無水酢酸(11.2
mL)を10分にわたって滴下により添加し、10時間攪拌し、ジクロロメタン
(200mL)で希釈し、5%NaHCO水溶液及び食塩水で連続的に洗浄し
、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮して40gの所望の生成物を得、それ
をさらに精製することなく次工程において用いた。
【0136】 工程35c:スキーム4からの化合物12 工程35bからの生成物(35.73g)を工程1hに記載される通りに処理
して40.2の粗製生成物を得、それを、98:1:1 ジクロロメタン/メタ
ノール/水酸化アンモニウムから94:5:1 ジクロロメタン/メタノール/
水酸化アンモニウムの勾配を用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィ
ーによって精製し、20.5gの所望の生成物を得た。
【0137】 工程35d;スキーム4からの化合物13 0℃のTHF(250mL)中の工程35cからの生成物(13.57g、0
.02モル)の溶液を、まず1,1’−カルボニルジイミダゾール(16.8g
、0.103モル)で、次いで20分にわたって水素化ナトリウム(鉱油中の6
0%分散液、831mg)で少しずつ処理し、室温で6日間攪拌し、0℃に再冷
却し、酢酸エチル(500mL)で希釈し、5%重炭酸ナトリウム水溶液(15
0mL)、水(2×150mL)及び食塩水(2×200mL)で連続的に洗浄
し、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。その残滓を、3:7 アセ
トン/ヘキサンから4:6 アセトン/ヘキサンを用いるシリカゲルでのフラッ
シュクロマトグラフィーによって精製し、5.75gの所望の生成物を得た。
【0138】 工程35e;スキーム5からの化合物14 アセトニトリル(15mL)及び水(1mL)中の工程35dからの生成物(
1.5g、0.002モル)のスラリーをエチレンジアミン(1.4mL)で処
理し、室温で2時間攪拌して濃縮した。残滓を酢酸エチルで処理し、水で洗浄し
、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。その残滓を、97.5:2:
0.5 ジクロロメタン:メタノール:水酸化アンモニウムを用いるシリカゲル
でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、0.904gの所望の生成
物を得た。
【0139】 工程35f:スキーム5からの化合物15 室温のエタノール(25mL)中の工程35eからの生成物(0.9g、1.
25ミリモル)の溶液を酢酸(285μL)で処理し、78℃に18時間暖め、
酢酸エチル(150mL)で処理し、5%重炭酸ナトリウム水溶液(75mL)
、及び食塩水(2×75mL)で連続的に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、
濾過して濃縮した。その残滓を、8:92 メタノール/ジクロロメタンを用い
るシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、0.572g
の所望の生成物を得た。
【0140】 工程35g:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−(CH)−C≡C−(5−(2−ベンゾチオフェニル)−2−チエニル) 工程35fからの生成物(380mg)を工程7aに記載される通りに処理し
(2−ブロモ−5−(4−ピリミジニル)チオフェンを2−(5−ブロモ−2−
チエニル)ピリジン)で置き換える)、5:95 メタノール/ジクロロメタン
から7:93 メタノール/ジクロロメタンまでの勾配を用いるシリカゲルでの
フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、210mgの所望の生成物を得
た。 高分解能MS(FAB) C4461Sの算出(M+H):821
.4154、実測値:821.4161。
【0141】 実施例36 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−N(W−R)−、Wが −NH−、RがH、Rが−(CH)−C≡C−(5−(2−ピリジル)−2 −チエニル) 工程36a:スキーム6からの化合物16 DMF(22mL)中の工程35dからの生成物(3g、4ミリモル)の溶液
を1−ヘキセン(12mL)及びヒドラジン(1.29mL)で連続的に処理し
、58℃に6時間暖め、飽和NHCl水溶液で処理し、酢酸エチルで抽出した
。その抽出物を5%重炭酸ナトリウム水溶液、水、及び食塩水で連続的に洗浄し
、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。残滓(2.2g)をメタノー
ル(50mL)に溶解し、20時間攪拌して濃縮した。その残滓を、6:3.5
:0.5 酢酸エチル/ヘキサン/水酸化アンモニウムから98.5:2:0.
5 ジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウムまでを用いるシリカゲル
でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1.6gの所望の生成物を
得た。
【0142】 工程36b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−N(W−R )−、Wが−NH−、RがH、Rが−(CH)−C≡C−(5−(2−ピ リジル)−2−チエニル) 工程36aからの生成物(350mg)の溶液を工程35gに記載される通り
に処理して粗製生成物を得、それを、2:97.5:0.5 メタノール/ジク
ロロメタン/水酸化アンモニウムを用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグ
ラフィーによって精製して229mgの所望の化合物を得た。 高分解能MS(FAB) C425910Sの算出(M+H):81
1.3946。実測値:811.3945。
【0143】 実施例37 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(1H−イミダゾル−1−イル)−3−ピリジル) 工程37a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−C(H)=CH 表題の化合物を、米国特許第5,866,549号、実施例1、工程1a−g
及び実施例102、工程120a−cに記載される通りに調製した。
【0144】 工程37b:3−ブロモ−5−(1H−イミダゾル−1−イル)ピリジン 3,5−ジブロモピリジン(474mg、2.0ミリモル)イミダゾール(1
36mg、2.0ミリモル)、CsCO(975mg、3.0ミリモル、及
びCuO(50mg)の溶液/スラリーを密封容器内で18時間加熱し、室温に
冷却し、酢酸エチルで処理し、5%NaHCO水溶液及び食塩水で洗浄し、乾
燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。その残滓を、98:2から90:
10までのメタノール/ジクロロメタンの勾配を用いるシリカゲルでのフラッシ
ュクロマトグラフィーによって精製し、80mgの所望の化合物を得た。 MS(DCI/NH)m/z 224及び226(M+H)
【0145】 工程37c:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(5−(1H−イミダゾル−1−イル)−3−ピリジル) 脱気アセトニトリル(2mL)中の工程37aからの生成物(136mg、0
.20ミリモル)、工程37bからの生成物(56mg、0.250ミリモル)
、Pd(OAc)(10mg、0.04ミリモル)、トリ−o−トリルホスフ
ィン(18mg、0.060ミリモル)、及びトリエチルアミン(84mL、0
.60ミリモル)の溶液/スラリーを密封容器内、50℃で14時間加熱し、さ
らなるPd(OAc)(10mg)、トリ−o−トリルホスフィン(18mg
)で処理し、酢酸エチルで処理し、5%NaHCO水溶液及び食塩水で洗浄し
、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。その残滓をメタノール中で1
8時間攪拌して濃縮し、90:10:0.5 ジクロロメタン/メタノール/水
酸化アンモニウムを用いるシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー
によって精製して48mgの所望の化合物を得た。 MS(ESI)782(M+H)
【0146】 実施例38 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(3−ブロモ−6−キノリニル) 工程38a:式Iの化合物;RがCHC(O)−、Rが−C(H)=CH− (3−ブロモ−6−キノリニル) スキーム12からの化合物12(136mg)を工程37cに記載される通り
に処理し(工程37bからの生成物の代わりに3−ブロモ−6−ヨードキノリン
を用いる)、1:1:0.5 アセトン/ヘキサン/トリエチルアミンを用いる
シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して170m
gの所望の生成物を得た。
【0147】 工程38b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(3−ブロモ−6−キノリニル) 工程38aからの生成物(150mg)を室温で48時間、メタノール(10
mL)中で攪拌して濃縮し、50:50:0.5 メタノール/ジクロロメタン
/水酸化アンモニウムを用いるシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーによって精製して130mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)844、846(M+H)
【0148】 実施例39 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(3−(2−フラニル)−6−キノリニル) 工程39a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Rが−C(H)=CH −(3−(2−フラニル)−6−キノリニル) 乾燥トルエン(2mL)中の工程38aからの生成物(177mg、0.20
ミリモル)、2−トリ−n−ブチルスタンニルフラン(78mg、0.25ミリ
モル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(23mg、
0.020ミリモル)の溶液を60℃で2の間、80℃で2時間、及び90℃で
16時間加熱し、冷却し、酢酸エチルで処理し、5%NaHCO水溶液及び食
塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。その残滓を、1
:1:0.5 アセトン/ヘキサン/トリエチルアミンを用いるシリカゲルでの
フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、所望の生成物を得た。
【0149】 工程39b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(3−(2−フラニル)−6−キノリニル) 工程39aからの生成物を工程38bに記載される通りに処理し、102mg
の所望の生成物を得た。 MS(ESI)832(M+H)
【0150】 実施例40 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−ブロモ−3−ピリジル) 工程40a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−C(H)=CH−(5−ブロモ−3−ピリジル) 脱気アセトニトリル(2mL)中の工程37aからの生成物(136mg、0
.20ミリモル)、3,5−ジブロモピリジン(125mg、0.527ミリモ
ル)、Pd(C(10mg、0.04ミリモル)、トリ−o−ト
リルホスフィン(18mg、0.060ミリモル)、及びトリエチルアミン(8
4mL、0.60ミリモル)の溶液/スラリーを密封容器内、50℃で14時間
加熱し、さらなるPd(C(10mg)、トリ−o−トリルホス
フィン(18mg)で処理し、酢酸エチルで処理し、5%NaHCO水溶液及
び食塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。その残滓を
、1:1:0.5 アセトン/ヘキサン/トリエチルアミンを用いるシリカゲル
でのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、95mgの所望の生
成物を得た。
【0151】 工程40b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(5−ブロモ−3−ピリジル) 工程38aからの生成物(75mg)を室温で48時間、メタノール(5mL
)中で攪拌し、濃縮し、5:94.5:0.5 メタノール/ジクロロメタン/
水酸化アンモニウムを用いるシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーによって精製して130mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)794、796(M+H)
【0152】 実施例41 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(2−チエニル)−3−ピリジル) 工程41a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−C(H)=CH−(5−(2−チエニル)−3−ピリジル) 乾燥トルエン(2mL)中の工程40aからの生成物(167mg、0.20
ミリモル)、トリブチル(2−チエニル)スタンナン(79μL、0.25ミリ
モル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(23mg、
0.020ミリモル)の溶液を90℃で20時間加熱し、冷却し、酢酸エチルで
処理し、5%NaHCO及び食塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾
過して濃縮した。その残滓を、50:50:0.5 アセトン/ヘキサン/トリ
エチルアミンを用いるシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによ
って精製し、所望の生成物を得た。
【0153】 工程41b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(5−(2−チエニル)−3−ピリジル) 工程41aからの生成物をメタノール中、室温で18時間攪拌し、濃縮し、5
:94.5:0.5 メタノール/ジクロロメタン/水酸化アンモニウムを用い
るシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して81.
1mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)798(M+H)
【0154】 実施例42 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−フェニル−3−ピリジル) 工程40aからの生成物(167mg)を実施例41、工程41a−bに記載
される通りに処理し(トリブチル(2−チエニル)スタンナンの代わりにトリブ
チル(フェニル)スタンナンを用いる)、91.8mgの所望の生成物を得た。
MS(ESI)792(M+H)
【0155】 実施例43 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(2−ピリジル)−3−ピリジル) 工程40aからの生成物(167mg)を実施例41、工程41a−bに記載
される通りに処理し(トリブチル(2−チエニル)スタンナンの代わりに2−(
トリブチルスタンニル)ピリジンを用いる)、71.4mgの所望の生成物を得
た。 MS(ESI)793(M+H)
【0156】 実施例44 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(3−キノリニル)−3−ピリジル) 工程44a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−C(H)=CH−(5−(3−キノリニル)−3−ピリジル トルエン(2mL)中の工程40aからの生成物(167mg、0.2ミリモ
ル)、ヘキサメチル二スズ(78mg、0.24ミリモル)、テトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(0)(23mg、0.02ミリモル)及び3
−ブロモキノリン(27mg、0.2ミリモル)の溶液を90℃で18時間加熱
し、冷却し、酢酸エチルで処理し、5%NaHCO水溶液及び食塩水で洗浄し
、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。その残滓を、50:50:0
.5 アセトン/ヘキサン/トリエチルアミンを用いるシリカゲルでのフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーによって精製し、所望の生成物を得た。
【0157】 工程44b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(5−(3−キノリニル)−3−ピリジル) 工程44aからの生成物をメタノール中、室温で18時間攪拌し、濃縮し、5
:94.5:0.5 メタノール/ジクロロメタン/水酸化アンモニウムを用い
るシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して62.
1mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)843(M+H)
【0158】 実施例45 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジル) 工程40aからの生成物(167mg)を実施例44、工程44a−bに記載
される通りに処理し(3−ブロモキノリンの代わりに5−ブロモピリミジンを用
いる)、71.4mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)794(M+H)
【0159】 実施例46 式Iの化合物;RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(2−ピリミジニル)−3−ピリジル) 工程40aからの生成物(167mg)を実施例44、工程44a−bに記載
される通りに処理し(3−ブロモキノリンの代わりに2−ブロモピリミジンを用
いる)、24.2mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)794(M+H)+。
【0160】 実施例47 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(3−ピリジル)−3−ピリジル) 工程40aからの生成物(417mg)を実施例41、工程41a−bに記載
される通りに処理し(トリブチル(2−チエニル)スタンナンの代わりに3−(
トリブチルスタンニル)ピリジンを用いる)、202mgの所望の生成物を得た
。 MS(ESI)793(M+H)
【0161】 実施例48 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(4−イソキノリニル)−3−ピリジル) 工程40aからの生成物(167mg)を実施例44、工程44a−bに記載
される通りに処理し(3−ブロモキノリンの代わりに4−ブロモイソキノリンを
用いる)、24.2mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)843(M+H)
【0162】 実施例49 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(3−チエニル)−3−ピリジル) 工程40aからの生成物(167mg)を実施例44、工程44a−bに記載
される通りに処理し(3−ブロモキノリンの代わりに3−ブロモチオフェンを用
いる)、24.2mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)798(M+H)
【0163】 実施例50 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(2−フリル)−3−ピリジル) 工程40aからの生成物(167mg)を実施例41、工程41a−bに記載
される通りの処理し(トリブチル(2−チエニル)スタンナンの代わりにトリブ
チル(2−フリル)スタンナンを用いる)、202mgの所望の生成物を得た。
MS(ESI)782(M+H)
【0164】 実施例51 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(2−(1,3−チアゾリル))−3−ピリジル) 工程40aからの生成物(167mg)を実施例41、工程41a−bに記載
される通りに処理し(トリブチル(2−チエニル)スタンナンの代わりに2−(
トリブチルスタンニル)−1,3−チアゾールを用いる)、67.2mgの所望
の生成物を得た。 MS(ESI)799(M+H)
【0165】 実施例52 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(5−(1,3−チアゾリル))−3−ピリジル) 工程52a:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが −C(H)=CH−(5−(2−(トリメチルシリル)−1,3−チアゾル−5 −イル)−3−ピリジル) 工程40aからの生成物(167mg)を工程41aに記載される通りに処理
し(トリブチル(2−チエニル)スタンナンの代わりに5−(トリブチルスタン
ニル)−2−(トリメチルシリル)−1,3−チアゾールを用いる)、所望の生
成物を得た。
【0166】 工程52b:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−C(H)=CH−(5−(1,3−チアゾリル)−3−ピリ ジル) 室温の、THF中の工程52aからの生成物の溶液を5% HClで処理し、
1時間攪拌し、酢酸エチルで処理し、5%NaHCO水溶液及び食塩水で洗浄
し、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。その残滓を、1:1:0.
5 アセトン/ヘキサン/トリエチルアミンを用いるシリカゲルでのフラッシュ
カラムクロマトグラフィーによって精製し、所望の生成物を得た。
【0167】 工程52c:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(5−(5−(1,3−チアゾリル))−3−ピリジル) 工程52bからの生成物をメタノール中、室温で18時間攪拌し、濃縮し、5
0:50:0.5 メタノール/ジクロロメタン/水酸化アンモニウムを用いる
シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して85.3
mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)799(M+H)
【0168】 実施例53 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(2−アミノ−(1,3−チアゾル−5−イル))−2−チエニ ル) 工程53a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−C(H)=CH−B(OH) −10℃のボラン−THF複合体の溶液(THF中1M、11.8mL、11
.8ミリモル)を2−メチル−2−ブテン(2.7mL、24ミリモル)で処理
し、0℃で2時間攪拌し、THF(10mL)中の工程1nからの生成物(2g
、2.95ミリモル)の溶液で一度に処理し、0℃で1時間及び室温で3時間攪
拌し、0℃に再冷却し、5%炭酸ナトリウム水溶液で処理し、酢酸エチルで抽出
した。その抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過して濃縮し
た。その残滓を、1:1 アセトン/ヘキサンを用いるシリカゲルでのフラッシ
ュクロマトグラフィーによって精製し、3.6gの所望の生成物を得た。
【0169】 工程53b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R がC(H)=CH−(5−(2−アミノ−(1,3−チアゾル−5−イル))− 2−チエニル) 密封容器内の、1:1 アセトン/水(2mL)中の工程53aからの生成物
(72mg、0.10ミリモル)、炭酸ナトリウム(31mg、0.30ミリモ
ル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12mg、0
.010ミリモル)、及び5−(5−ブロモ−2−チエニル)−1,3−チアゾ
ル−2−アミン(52mg、0.20ミリモル)の溶液/スラリーを60℃で2
時間及び80℃で2時間加熱し、冷却し、酢酸エチルで処理し、5%NaHCO 及び食塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。残滓を
メタノール(5mL)に溶解し、24時間攪拌して濃縮した。その残滓を、5:
94.5:0.5 メタノール/ジクロロメタン/水酸化アンモニウムを用いる
シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した後、95:5:
0.5 アセトン/ヘキサン/トリエチルアミンを用いるシリカゲルでのフラッ
シュクロマトグラフィーによって再度精製し、26.7mgの所望の生成物を得
た。 MS(ESI)819(M+H)
【0170】 実施例54 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(3−ピリジル)−2−(1,3−チアゾリル)) 密封容器内の、2:1 トルエン/水(3mL)中の工程53aからの生成物
(144mg、0.10ミリモル)、炭酸ナトリウム(62mg、0.60ミリ
モル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(23mg、
0.020ミリモル)、及び3−(2−ブロモ−1,3−チアゾル−5−イル)
ピリジン(72mg、0.30ミリモル)の溶液/スラリーを80℃で16時間
加熱し、冷却し、酢酸エチルで処理し、5%NaHCO及び食塩水で洗浄し、
乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。残滓をメタノール(5mL)に
溶解し、室温で16時間攪拌して濃縮した。その残滓を、75:24.5:0.
5 アセトン/ヘキサン/トリエチルアミンを用いるシリカゲルでのフラッシュ
クロマトグラフィーによって精製し、126.5mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)799(M+H)
【0171】 実施例55 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(2−(3−ピリジル)−5−(1,3−チアゾリル)) 密封容器内の、2:1 トルエン/水(3mL)中の工程53aからの生成物
(144mg、0.10ミリモル)、炭酸ナトリウム(62mg、0.60ミリ
モル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(23mg、
0.020ミリモル)、及び3−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)
ピリジン(72mg、0.30ミリモル)の溶液/スラリーを80℃で24時間
加熱し、冷却し、酢酸エチルで処理し、5%NaHCO及び食塩水で洗浄し、
乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。残滓をメタノール(5mL)に
溶解し、室温で16時間攪拌して濃縮した。その残滓を、75:24.5:0.
5 アセトン/ヘキサン/トリエチルアミンを用いるシリカゲルでのフラッシュ
クロマトグラフィーによって精製し、72mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)799(M+H)
【0172】 実施例56 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)−5−(1,3− チアゾリル)) 工程56a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−C(H)=CH−(2−(5−ブロモ−(1,3−チアゾル −2−イル))−5−(1,3−チアゾリル)) 密封容器内の、2:1 トルエン/水(6mL)中の工程53aからの生成物
(400mg、0.80ミリモル)、炭酸ナトリウム(168mg、1.6ミリ
モル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(23mg、
0.020ミリモル)、及び2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)
−5−ブロモ−1,3−チアゾール(52mg、0.20ミリモル)の溶液/ス
ラリーを50℃で1時間及び80℃で16時間加熱し、冷却し、酢酸エチルで処
理し、5%NaHCO及び食塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過
して濃縮した。その残滓を、50:50:0.5 アセトン/ヘキサン/トリエ
チルアミンを用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製
し、187mgの所望の生成物を得た。
【0173】 工程56b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)−5 −(1,3−チアゾリル)) 工程56aからの生成物(50mg)をメタノール中、室温で16時間攪拌し
、濃縮した。その残滓を、75:24.5:0.5 アセトン/ヘキサン/トリ
エチルアミンを用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精
製し、50mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)883(M+H)
【0174】 実施例57 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(2−(2−チエニル)−5−チアゾリル) 工程57a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−C(H)=CH−(2−(2−チエニル)−5−チアゾリル 密封容器内の、25:1 トルエン/水(52mL)中の工程53aからの生
成物(470mg、0.650ミリモル)、炭酸ナトリウム(172mg、1.
64ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5
8mg、0.050ミリモル)、及び5−ブロモ−2−(2−チエニル)−1,
3−チアゾール(200mg、0.820ミリモル)の溶液/スラリーを50℃
で1時間及び80℃で16時間加熱し、冷却し、酢酸エチルで処理し、5%Na
HCO及び食塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過して濃縮した。
その残滓を、50:50:0.5 アセトン/ヘキサン/トリエチルアミンを用
いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、400mg
の所望の生成物を得た。
【0175】 工程57b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(2−(2−チエニル)−5−チアゾリル) 工程56aからの生成物(400mg)の溶液をメタノール(20mL)中、
室温で16時間攪拌し、濃縮した。その残滓を、95:4.5:0.5 ジクロ
ロメタン/メタノール/水酸化アンモニウムを用いるシリカゲルでのフラッシュ
クロマトグラフィーによって精製し、344mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)804(M+H)
【0176】 実施例58 工程58a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−C(H)=CH−(2−(2−ピラジニル)−5−(1,3 −チアゾリル)) 密封容器内の、2:1 トルエン/水(6mL)中の工程53aからの生成物
(158mg、0.332ミリモル)、炭酸ナトリウム(3当量)、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.1当量)、及び2−(5−
ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)ピラジン(1.5当量)の溶液/スラリ
ーを80℃で20時間加熱し、冷却し、酢酸エチルで処理し、5%NaHCO 及び食塩水で洗浄し、濾過して濃縮した。その残滓を、50:50:0.5 ア
セトン/ヘキサン/トリエチルアミンを用いるシリカゲルでのフラッシュクロマ
トグラフィーによって精製し、103mgの所望の生成物を得た。
【0177】 工程58b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(2−(2−ピラジニル)−5−(1,3−チアゾリル) 残滓をメタノール(5mL)に溶解し、室温で20時間攪拌して濃縮した。そ
の残滓を、95:4.5:0.5 ジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモ
ニウムを用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、
344mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)800(M+H)
【0178】 実施例59 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(2−(5−ピリミジニル)−5−(1,3−チアゾリル)) 工程53aからの生成物(180mg)を実施例58、工程58a−bに記載
される通りに処理し(2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)ピラジ
ンの代わりに5−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)ピリミジンを用
いる)、43mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)800(M+H)
【0179】 実施例60 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(2−(5−(1,3−チアゾル−5−イル)−5−(1,3−チアゾ リル)) 工程53aからの生成物(247mg)を実施例58、工程58a−bに記載
される通りに処理し(2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)ピラジ
ンの代わりに2−(1,3−チアゾル−5−イル)−5−ブロモ−1,3−チア
ゾールを用いる)、131mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)805(M+H)
【0180】 実施例61 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(2−ピリミジニル)−2−チエニル) 工程53aからの生成物(250mg)を実施例58、工程58a−bに記載
される通りに処理し(2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)ピラジ
ンの代わりに2−(5−ブロモ−2−チエニル)ピリミジンを用い、100℃で
48時間加熱する)、92mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)799(M+H)
【0181】 実施例62 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(2−ピラジニル)−2−チエニル) 工程53aからの生成物(880mg)を実施例58、工程58a−bに記載
される通りに処理し(2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)ピラジ
ンの代わりに2−(5−ブロモ−2−チエニル)ピラジンを用い、100℃で2
4時間加熱する)、350mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)799(M+H)
【0182】 実施例63 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(2−(1,3−チアゾリル)−2−チエニル) 工程53aからの生成物(220mg)を実施例58、工程58a−bに記載
される通りに処理し(2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)ピラジ
ンの代わりに2−(5−ブロモ−2−チエニル)−1,3−チアゾールを用い、
100℃で24時間加熱する)、86mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)805(M+H)
【0183】 実施例64 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(4−ピリミジニル)−2−チエニル) 工程53aからの生成物(250mg)を実施例58、工程58a−bに記載
される通りに処理し(2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)ピラジ
ンの代わりに4−(5−ブロモ−2−チエニル)ピリミジンを用い、100℃で
24時間加熱する)、64mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)799(M+H)
【0184】 実施例65 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(4−(3−ピリジル)−2−(1,3−チアゾリル)) 工程65a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−C(H)=CH−(4−ブロモ−2−(1,3−チアゾリル )) 工程53aからの生成物(362mg)を実施例55に記載される通りに処理
し(3−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)ピリジンの代わりに1,
4−ジブロモ−1,3−チアゾールを用いる)、384mgの所望の化合物を得
た。
【0185】 工程65b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(4−(3−ピリジル)−2−(1,3−チアゾリル)) 工程65aからの生成物(170)を実施例41、工程41a−bに記載され
る通りに処理し(トリブチル(2−チエニル)スタンナンの代わりに3−(トリ
ブチルスタンニル)ピリジンを用いる)、25.6mgの所望の生成物を得た。
MS(ESI)799(M+H)
【0186】 実施例66 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(4−(3−ピリジル)−2−(1,3−チアゾリル)) 工程65aからの生成物(100mg)を実施例41、工程41a−bに記載
される通りに処理し(トリブチル(2−(1,3−チアゾリル)スタンナンの代
わりに2−(トリブチルスタンニル)−1,3−チアゾールを用いる)、80m
gの所望の生成物を得た。 MS(ESI)805(M+H)
【0187】 実施例67 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(4−(2−チエニル)−2−(1,3−チアゾリル)) 工程65aからの生成物(100mg)を実施例41、工程41a−bに記載
される通りに処理し(トリブチル(2−(1,3−チアゾリル)スタンナンの代
わりに2−(トリブチルスタンニル)−1,3−チアゾールを用い、60℃で2
時間及び90℃で20時間加熱する)、42.7mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)804(M+H)
【0188】 実施例68 式Iの化合物:RがH、Rが−C(H)=CH−(5−(3−ピリジル)− 2−チエニル) 工程68a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−C(H)=CH−(5−ヨード−2−チエニル) 工程53aからの生成物(724mg、1.0ミリモル)、2,5−ジヨード
チオフェン(672g、2.0ミリモル)、炭酸ナトリウム(315g、3.0
モル)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(58g
、0.05ミリモル)の溶液/スラリーを90℃で44時間加熱し、冷却し、酢
酸エチルで処理し、5%NaHCO水溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥させ(N
SO)、濾過して濃縮した。その残滓を、50:50:0.5 アセトン
/ヘキサン/トリエチルアミンを用いるシリカゲルでのフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによって精製し、340mgの所望の生成物を得た。
【0189】 工程68b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(5−(3−ピリジル)−2−チエニル) 工程65aからの生成物(100mg)を実施例41、工程41a−bに記載
される通りに処理し(トリブチル(2−(1,3−チアゾリル)スタンナンの代
わりに3−(トリブチルスタンニル)ピリジンを用い、80℃で2時間及び10
0℃で6時間加熱する)、40.9mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)798(M+H)
【0190】 実施例69 式Iの化合物:Rが、Lが−C(O)−、Tが−NH−、RがH、−C(H )=CH−(5−(2−ピラジニル)−2−チエニル) 工程69a:式Iの化合物:RがCHC(O)−、Lが−C(O)−、T が−NH−、Rが−C(H)=CH−(5−ブロモ−2−チエニル) 工程53aからの生成物を工程68aに記載される通りに処理し(2,5−ジ
ヨードチオフェンの代わりに2,5−ジブロモチオフェンを用いる)、127m
gの所望の生成物を得た。
【0191】 工程69b:式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、R が−C(H)=CH−(5−(2−ピラジニル)−2−チエニル) 工程69aからの生成物(420mg)を実施例41、工程41a−bに記載
される通りに処理し(トリブチル(2−(1,3−チアゾリル)スタンナンの代
わりに2−(トリブチルスタンニル)ピラジンを用いる)、127mgの所望の
生成物を得た。 MS(ESI)799(M+H)
【0192】 実施例70 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(5−ピリミジニル)−2−チエニル) 工程69aからの生成物(250mg)を実施例41、工程41a−bに記載
される通りに処理し(トリブチル(2−(1,3−チアゾリル)スタンナンの代
わりに5−(トリブチルスタンニル)ピリミジンを用いる)、377mgの所望
の生成物を得た。 MS(ESI)799(M+H)
【0193】 実施例71 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(3,4−ジクロロフェニル)−2−チエニル) 工程69aからの生成物(120mg)を実施例44、工程44a−bに記載
される通りに処理し(3−ブロモキノリンの代わりに4−ブロモ−1,2−ジク
ロロベンゼンを用いる)、20mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)866(M+H)
【0194】 実施例72 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(3−フルオロフェニル)−2−チエニル) 工程69aからの生成物(120mg)を実施例44、工程44a−bに記載
される通りに処理し(3−ブロモキノリンの代わりに1−ブロモ−3−フルオロ
ベンゼンを用いる)、26mgの所望の生成物を得た。
【0195】 実施例73 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(5−(1,3−チアゾリル))−2−チエニル) 工程69aからの生成物(175mg)を実施例52、工程52a−cに記載
される通りに処理し(トリブチルスタンニル)−2−(トリメチルシリル)−1
,3−チアゾールの代わりに5−(トリブチルスタンニル)−2−(トリメチル
シリル)−1,3−チアゾールを用いる)、25mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)816(M+H)
【0196】 実施例74 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(2,2’−ビスチエニル) 工程69aからの生成物(175mg)を実施例41、工程41a−bに記載
される通りに処理し、9mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)804(M+H)
【0197】 実施例75 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(2−ピリジル)−2−チエニル) 工程69aからの生成物(120mg)を実施例41、工程41a−bに記載
される通りに処理し(トリブチル(2−(1,3−チアゾリル)スタンナンの代
わりに2−(トリブチルスタンニル)ピリジンを用いる)、71mgの所望の生
成物を得た。 MS(ESI)799(M+H)
【0198】 実施例76 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) ==CH−(5−(3−チエニル)−2−チエニル) 工程69aからの生成物(150mg)及び3−チエニルボロン酸(30mg
)を実施例41、工程41a−bに記載される通りに処理し、79mgの所望の
生成物を得た。 MS(ESI)804(M+H)
【0199】 実施例77 式Iの化合物:RがH、Lが−C(O)−、Tが−NH−、Rが−C(H) =CH−(5−(2−フラニル)−2−チエニル) 工程69aからの生成物(120mg)及び2−(トリブチルスタンニル)フ
ラン(66mg)を実施例41、工程41a−bに記載される通りに処理し、7
4mgの所望の生成物を得た。 MS(ESI)787(M+H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,DZ,EE,ES,FI,GB ,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL, IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,L C,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU ,ZA,ZW (72)発明者 クラーク,リチヤード・エフ アメリカ合衆国、イリノイ・60060、マン ダライン、ヒルサイド・ドライブ・425 (72)発明者 マー,チエンクン アメリカ合衆国、イリノイ・60031、ガー ニー、プレジデンシヤル・ドライブ・7193 (72)発明者 ラツプ,マイクル・ジエイ アメリカ合衆国、イリノイ・60044、レイ ク・ブラフ、ウエスト・ワシントン・アベ ニユー・600、アパートメント・3・ブイ Fターム(参考) 4C057 AA03 CC03 DD01 KK12 4C086 AA01 AA03 AA04 EA13 MA01 MA02 MA04 MA05 NA14 ZB35

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Iの化合物 【化1】 式IIの化合物 【化2】 及び式IIIの化合物 【化3】 からなる群より選択される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩、溶媒和物
    、エステル又はプロドラッグ: (ここで、 (a)Y及びZは一緒になって基Xを定義し、Xは以下のものからなる群より
    選択され、 (1)=O、 (2)−N−OH、 (3)=N−O−R、ここでRは以下のものからなる群より選択される (a)非置換C−C12アルキル、 (b)アリールで置換されているC−C12アルキル、 (c)置換アリールで置換されているC−C12アルキル、 (d)ヘテロアリールで置換されているC−C12アルキル、 (e)置換へテロアリールで置換されているC−C12アルキル、 (f)C−C12シクロアルキル、及び (g)R、R及びRが各々独立にC−C12アルキル及びアリー
    ルから選択される−Si−(R)(R)(R)、 並びに (4)=N−O−C(R)(R)−O−R、ここでRは前に定義さ
    れる通りであり、かつR及びRは各々独立に以下のものからなる群より選択
    され、 (a)水素、 (b)非置換C−C12アルキル、 (c)アリールで置換されているC−C12アルキル、 (d)置換アリールで置換されているC−C12アルキル、 (e)ヘテロアリールで置換されているC−C12アルキル、及び (f)置換へテロアリールで置換されているC−C12アルキル、 又はR及びRは、それらが結合してい原子と共に、C−C12シク
    ロアルキル環を形成している、 あるいは (b)Y及びZの一方が水素であり、かつ他方が以下のものからなる群より選
    択され (1)水素、 (2)ヒドロキシ、 (3)保護されたヒドロキシ、及び (4)NR、ここでR及びRは独立に水素及びC−Cアルキ
    ルから選択され、又はR及びRは、それらが結合している窒素原子と共に、
    3ないし7員環を形成し、該環が5ないし7員環である場合、該環は−O−、−
    NH−、−N(C−C−アルキル−)−、−N(アリール)−、−N(アリ
    ール−C−C−アルキル−)−、−N(置換アリール−C−C−アルキ
    ル−)−、−N(ヘテロアリール)−、−N(ヘテロアリール−C−C−ア
    ルキル−)−、−N(置換ヘテロアリール−C−C−アルキル−)−、及び
    −S−もしくは−S(O)−(ここで、nは1もしくは2である)からなる群
    より選択されるヘテロ官能基を含んでいてもよい; Rは水素又はヒドロキシであり; Rは水素又はヒドロキシ保護基であり; Lはメチレン又はカルボニルであり、ただし、Lがメチレンである場合Tは−
    O−であり; Tは−O−、−NH−、及び−N(W−R)−からなる群より選択され、こ
    こでWは存在しないか、もしくは−O−、−NH−CO−、−N=CH−及び−
    NH−からなる群より選択され、かつRは以下のものからなる群より選択され
    、 (1)水素、 (2)以下のものからなる群より選択される1つ以上の置換基で任意に置換さ
    れていているC−Cアルキル、 (a)アリール、 (b)置換アリール、 (c)ヘテロアリール、 (d)置換ヘテロアリール、 (e)ヒドロキシ、 (f)C−C−アルコキシ、 (g)NR、ここでR及びRは前に定義される通りである、及び (h)−CH−M−R、ここでMは以下のものからなる群より選択され
    : (i)−C(O)−NH−、 (ii)−NH−C(O)−、 (iii)−NH−、 (iv)−N=、 (v)−N(CH)−、 (vi)−NH−C(O)−O−、 (vii)−NH−C(O)−NH−、 (viii)−O−C(O)−NH−、 (ix)−O−C(O)−O−、 (x)−O−、 (xi)−S(O)−、ここでnは0、1もしくは2である、 (xii)−C(O)−O−、 (xiii)−O−C(O)−、及び (xiv)−C(O)−; かつRは以下のものからなる群より選択される: (i)以下のものからなる群より選択される置換基で任意に置換されてい
    るC−Cアルキル、 (aa)アリール、 (bb)置換アリール、 (cc)ヘテロアリール、及び (dd)置換ヘテロアリール; (ii)アリール、 (iii)置換アリール、 (iv)ヘテロアリール、 (v)置換ヘテロアリール、及び (vi)ヘテロシクロアルキル; (3)C−Cシクロアルキル、 (4)アリール、 (5)置換アリール、 (6)ヘテロアリール、及び (7)置換ヘテロアリール; X’は、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、及びC−C10 アルキニルから選択され; Y’及びZ’は以下のものからなる群より独立に選択され: (c)任意に置換されているアリール、及び (d)任意に置換されているヘテロアリール、 ただし、Y’及びZ’の両者は両者ともフェニルであることはなく、さらに、Z
    ’がチオフェニルであるときY’はイソキサゾールではなく; 並びにA、B、D及びEは以下のものからなる群より独立に選択される: (a)水素; (b)以下のものからなる群より選択される1つ以上の置換基で任意に置換
    されているC−Cアルキル: (i)アリール; (ii)置換アリール; (iii)ヘテロアリール; (iv)置換ヘテロアリール; (v)ヘテロシクロアルキル; (vi)ヒドロキシ; (vii)C−Cアルコキシ; (viii)Br、Cl、FもしくはIからなるハロゲン; 及び (ix)NR、ここでR及びRは前に定義される通りである; (c)C−Cシクロアルキル; (d)アリール; (e)置換アリール; (f)ヘテロアリール; (g)置換ヘテロアリール; (h)ヘテロシクロアルキル;及び (i)−M−Rでさらに置換されている、上記オプション(b)から選択
    される基、ここでM及びRは前に定義される通りであり、ただしA、B、D及
    びEのうちの少なくとも2つは水素である; 又は、AB、AD、AE、BD、BEもしくはDEからなる置換基のいずれか
    一対が、それらが結合している原子(1個もしくは複数個)と共に、−O−、−
    NH−、−N(C−Cアルキル−)−、−N(アリール−C−Cアルキ
    ル−)−、−N(置換アリール−C−Cアルキル−)−、−N(ヘテロアリ
    ール−C−Cアルキル−)−、−N(置換ヘテロアリール−C−Cアル
    キル−)−、−S−もしくは−S(O)−(ここで、nは1もしくは2である
    )、−C(O)−NH、−C(O)−NR12−(ここで、R12は水素、C −Cアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、もしくは置換ヘテ
    ロアリールで置換されているC−Cアルキルからなる群より選択される)、
    −NH−C(O)−及び−NR12−C(O)−からなる群より選択されるヘテ
    ロ官能基を任意に含む3ないし7員環を形成する。)
  2. 【請求項2】 Lがカルボニルである請求項1による化合物。
  3. 【請求項3】 Tが−NH−である請求項1による化合物。
  4. 【請求項4】 Rがヒドロキシ保護基である請求項1による化合物。
  5. 【請求項5】 Rが水素である請求項1による化合物。
  6. 【請求項6】 X’がCアルケニルである請求項1による化合物。
  7. 【請求項7】 X’がCアルキニルである請求項1による化合物。
  8. 【請求項8】 Y’及びZ’がチエニル、フラニル、ピリジル、ピリミジニ
    ル、ピペリジニル、フェニル、ナフチル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル
    、チアゾリル、ピラジニル、キノキサリニル、イミダゾリル、トリアゾリル、テ
    トラゾリル、ベンズイミダゾリル、キノリニル、及びイソキノリニルからなる群
    より独立に選択され、これらの全てが任意に置換されていてもよい請求項1によ
    る化合物。
  9. 【請求項9】 Y’がチエニルである請求項8による化合物。
  10. 【請求項10】 Z’がピリジルである請求項8による化合物。
  11. 【請求項11】 −X’、Y’、及びZ’が結合して基Rを形成し、Rが以
    下のものからなる群より選択される請求項1による化合物: −(CH)−C≡C−(5−(2−ピリジル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3−ピリジル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(4−ピリジル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(5−ピリミジニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−ピリミジニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−ピラジニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(5−シアノ−3−ピリジル)−2−チエニル)
    、 −(CH)−C≡C−(5−(5−カルボキサミド−3−ピリジル)−2−チ
    エニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(5−エトキシカルボニル−3−ピリジル)−2
    −チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(5−N,N−ジメチルカルボキサミド−3−ピ
    リジル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(5−N’,N’−ジメチルヒドラジドカルボニ
    ル−3−ピリジル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(フェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3−メトキシフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3−フルオロフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3−クロロフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−2−チエニル)
    、 −(CH)−C≡C−(5−(3−メチルフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2−チエ
    ニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(3−アセトアミドフェニル)−2−チエニル)
    、 −(CH)−C≡C−(5−(3−ニトロフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(4−フルオロフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−フラニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(4−(5−ホルミル−2−フラニル)フェニル)、 −(CH)−C≡C−(4−(5−ホルミル−2−フラニル)フェニル)、 −(CH)−C≡C−(4−(5−ホルミル−2−フラニル)フェニル)、 −(CH)−C≡C−(2,2’−ビスチエニル)、 −(CH)−C≡C−(2−(5−クロロ−2−チエニル)チエニル)、 −(CH)−C≡C−(2,3’−ビス(チエニル))、 −(CH)−C≡C−(5−(2−チアゾリル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(5−チアゾリル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(4−チアゾリル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−メチル−5−チアゾイル)−2−チエニル
    )、 −(CH)−C≡C−(5−(1−メチル−2−イミダゾリル)−2−チエニ
    ル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−キノキサリニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−ベンゾチオフェニル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−ピリジル)−2−チエニル)、 −(CH)−C≡C−(5−(2−ベンゾチオフェニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(1H−イミダゾル−1−イル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(3−(2−フラニル)−6−キノリニル)、 −C(H)=CH−(5−(2−チエニル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−フェニル−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(2−ピリジル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(3−キノリニル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(3−ピリジル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(4−イソキノリニル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(3−チエニル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(2−フリル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(2−(1,3−チアゾリル))−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(2−(トリメチルシリル)−1,3−チアゾル−5
    −イル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(1,3−チアゾリル)−3−ピリジル)、 −C(H)=CH−(5−(2−アミノ−(1,3−チアゾル−5−イル))−
    2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(2−アミノ−(1,3−チアゾル−5−イル))−
    2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(3−ピリジル)−2−(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(2−(3−ピリジル)−5−(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)−5−
    (1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(2−(5−ブロモ−(1,3−チアゾル−2−イル))−
    5−(1、3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(2−(5−ブロモ−1,3−チアゾル−2−イル)−5−
    (1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(2−(2−チエニル)−5−チアゾリル)、 −C(H)=CH−(2−(2−ピラジニル)−5−(1,3−チアゾリル))
    、 −C(H)=CH−(2−(5−ピリミジニル)−5−(1,3−チアゾリル)
    )、 −C(H)=CH−(2−(5−(1,3−チアゾル−5−イル)−5−(1,
    3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(5−(2−ピリミジニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(2−ピラジニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(2−(1,3−チアゾリル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(4−ピリミジニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(4−(3−ピリジル)−2−(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(4−(3−ピリジル)−2−(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(4−(3−ピリジル)−2−(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(4−(2−チエニル)−2−(1,3−チアゾリル))、 −C(H)=CH−(5−(3−ピリジル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(2−ピラジニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(5−ピリミジニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(3,4−ジクロロフェニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(3−フルオロフェニル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(5−(1,3−チアゾイル))−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(2,2’−ビスチエニル)、 −C(H)=CH−(5−(2−ピリジル)−2−チエニル)、 −C(H)=CH−(5−(3−チエニル)−2−チエニル)、及び −C(H)=CH−(5−(2−フラニル)−2−チエニル)。
  12. 【請求項12】 薬学的に有効な量の請求項1の化合物を薬学的に許容し得
    る担体と組み合わせて含む医薬組成物。
  13. 【請求項13】 細菌感染の治療をそのような治療を必要とする哺乳動物に
    おいて行う治療方法であって、該哺乳動物に治療上有効な量の請求項1の化合物
    を投与することを含む方法。
  14. 【請求項14】 式Iの化合物 【化4】 式IIの化合物 【化5】 及び式IIIの化合物 【化6】 (ここで、 (a)Y及びZは一緒になって基Xを定義し、Xは以下のものからなる群より
    選択され、 (1)=O、 (2)−N−OH、 (3)=N−O−R、ここでRは以下のものからなる群より選択される (a)非置換C−C12アルキル、 (b)アリールで置換されているC−C12アルキル、 (c)置換アリールで置換されているC−C12アルキル、 (d)ヘテロアリールで置換されているC−C12アルキル、 (e)置換へテロアリールで置換されているC−C12アルキル、 (f)C−C12シクロアルキル、及び (g)R、R及びRが各々独立にC−C12アルキル及びアリー
    ルから選択される−Si−(R)(R)(R); 並びに (4)=N−O−C(R)(R)−O−R、ここでRは前に定義さ
    れる通りであり、かつR及びRは各々独立に以下のものからなる群より選択
    され、 (a)水素、 (b)非置換C−C12アルキル、 (c)アリールで置換されているC−C12アルキル、 (d)置換アリールで置換されているC−C12アルキル、 (e)ヘテロアリールで置換されているC−C12アルキル、及び (f)置換へテロアリールで置換されているC−C12アルキル、 又はR及びRは、それらが結合している原子と共に、C−C12
    クロアルキル環を形成している、 あるいは (b)Y及びZの一方が水素であり、かつ他方が以下のものからなる群より選
    択され (1)水素、 (2)ヒドロキシ、 (3)保護されたヒドロキシ、及び (4)NR、ここでR及びRは独立に水素及びC−Cアルキ
    ルから選択され、又はR及びRは、それらが結合している窒素原子と共に、
    3ないし7員環を形成し、該環が5ないし7員環である場合、該環は−O−、−
    NH−、−N(C−C−アルキル−)−、−N(アリール)−、−N(アリ
    ール−C−C−アルキル−)−、−N(置換アリール−C−C−アルキ
    ル−)−、−N(ヘテロアリール)−、−N(ヘテロアリール−C−C−ア
    ルキル−)−、−N(置換ヘテロアリール−C−C−アルキル−)−、及び
    −S−もしくは−S(O)−(ここで、nは1もしくは2である)からなる群
    より選択されるヘテロ官能基を含んでいてもよい; Rは水素又はヒドロキシであり; Rは水素又はヒドロキシ保護基であり; Lはメチレン又はカルボニルであり、ただし、Lがメチレンである場合Tは−
    O−であり; Tは−O−、−NH−、及び−N(W−R)−からなる群より選択され、こ
    こでWは存在しないか、もしくは−O−、−NH−CO−、−N=CH−及び−
    NH−からなる群より選択され、かつRは以下のものからなる群より選択され
    、 (1)水素、 (2)以下のものからなる群より選択される1つ以上の置換基で任意に置換さ
    れていているC−Cアルキル、 (a)アリール、 (b)置換アリール、 (c)ヘテロアリール、 (d)置換ヘテロアリール、 (e)ヒドロキシ、 (f)C−C−アルコキシ、 (g)NR、ここでR及びRは前に定義される通りである、及び (h)−CH−M−R、ここでMは以下のものからなる群より選択され
    : (i)−C(O)−NH−、 (ii)−NH−C(O)−、 (iii)−NH−、 (iv)−N=、 (v)−N(CH)−、 (vi)−NH−C(O)−O−、 (vii)−NH−C(O)−NH−、 (viii)−O−C(O)−NH−、 (ix)−O−C(O)−O−、 (x)−O−、 (xi)−S(O)−、ここでnは0、1もしくは2である、 (xii)−C(O)−O−、 (xiii)−O−C(O)−、及び (xiv)−C(O)−; かつRは以下のものからなる群より選択される: (i)以下のものからなる群より選択される置換基で任意に置換されてい
    るC−Cアルキル、 (aa)アリール、 (bb)置換アリール、 (cc)ヘテロアリール、及び (dd)置換ヘテロアリール; (ii)アリール、 (iii)置換アリール、 (iv)ヘテロアリール、 (v)置換ヘテロアリール、及び (vi)ヘテロシクロアルキル; (3)C−Cシクロアルキル、 (4)アリール、 (5)置換アリール、 (6)ヘテロアリール、及び (7)置換ヘテロアリール; X’は、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、及びC−C10 アルキニルから選択され; Y’及びZ’は以下のものからなる群より独立に選択され: (e)任意に置換されているアリール、及び (f)任意に置換されているヘテロアリール、 ただし、Y’及びZ’の両者は両者ともフェニルであることはなく、さらに、Z
    ’がチオフェニルであるときY’はイソキサゾールではなく; 並びにA、B、D及びEは以下のものからなる群より独立に選択される: (a)水素; (b)以下のものからなる群より選択される1つ以上の置換基で任意に置換
    されているC−Cアルキル: (i)アリール; (ii)置換アリール; (iii)ヘテロアリール; (iv)置換ヘテロアリール; (v)ヘテロシクロアルキル; (vi)ヒドロキシ; (vii)C−Cアルコキシ; (viii)Br、Cl、FもしくはIからなるハロゲン; 及び (ix)NR、ここでR及びRは前に定義される通りである; (c)C−Cシクロアルキル; (d)アリール; (e)置換アリール; (f)ヘテロアリール; (g)置換ヘテロアリール; (h)ヘテロシクロアルキル;及び (i)−M−Rでさらに置換されている、上記オプション(b)から選択
    される基、ここでM及びRは前に定義される通りであり、ただしA、B、D及
    びEのうちの少なくとも2つは水素である; 又は、AB、AD、AE、BD、BEもしくはDEからなる置換基のいずれか
    一対が、それらが結合している原子(1個もしくは複数個)と共に、−O−、−
    NH−、−N(C−Cアルキル−)−、−N(アリール−C−Cアルキ
    ル−)−、−N(置換アリール−C−Cアルキル−)−、−N(ヘテロアリ
    ール−C−Cアルキル−)−、−N(置換ヘテロアリール−C−Cアル
    キル−)−、−S−もしくは−S(O)−(ここで、nは1もしくは2である
    )、−C(O)−NH、−C(O)−NR12−(ここで、R12は水素、C −Cアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、もしくは置換ヘテ
    ロアリールで置換されているC−Cアルキルからなる群より選択される)、
    −NH−C(O)−及び−NR12−C(O)−からなる群より選択されるヘテ
    ロ官能基を任意に含む3ないし7員環を形成する。) からなる群より選択される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩、溶媒和物
    、エステル又はプロドラッグの調製方法であって、 式Iの化合物 【化7】 式IIの化合物 【化8】 及び式IIIの化合物 【化9】 (ここで、 Rはヒドロキシ保護基であり、及び Y、Z、X、R、R、R、R、R、R、R、R、n、R、L
    、T、R、W、M、R、X’、Y’、Z’、A、B、D、E、R12は前に
    定義される通りである。); を、X−Y’−Z’及びX−Y’−X(ここで、X及びXは臭化物、
    ヨウ化物、スルホネート、トリアルキルスタンナン、ボロン酸、及びホウ酸塩か
    らなる群より独立に選択され、かつY’及びZ’は前に定義される通りである)
    からなる群より選択される化合物とパラジウム触媒の存在下でカップリングさせ
    、 ただし、X−Y’−Xが用いられる場合、続くカップリング反応はX−Z
    ’(ここで、Xは臭化物、ヨウ化物、スルホネート、トリアルキルスタンナン
    、ボロン酸、及びホウ酸塩からなる群より選択され、Z’は前に定義される通り
    である)を用いて行い; (b)任意に脱保護し; 及び (c)所望の化合物を任意に単離する、 ことを含む方法。
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