JP2002539089A - 成長ホルモン分泌促進薬 - Google Patents

成長ホルモン分泌促進薬

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Abstract

(57)【要約】 式: 【化1】 [式中、R1はCCHOCH−、C(CH−またはインドール−3−イルメチルであり;Yはピロリジン−1−イル、4−C〜Cアルキルピペリジン−1−イルまたはNR2R2であり;R2はそれぞれ独立してC〜Cアルキルであり;R3は2−ナフチルまたはWによりパラ置換されたフェニルであり;WはH、F、CF、C〜Cアルコキシまたはフェニルであり;ならびにR4はHまたはCHである]で表される成長ホルモン分泌促進薬またはその製薬上許容される塩もしくは溶媒和物、およびそれらの使用が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 成長ホルモンは動物の下垂体の分泌タンパクであり、生物体で広い範囲にわた
る発育効果を有する。成長ホルモンレベルの人工的な操作が、顕著な治療用途を
有することが証明されている。ヒト成長ホルモンの補充がヒトにおける成長ホル
モン分泌不全症およびそれらに関連する疾患状態に対する有効な処置であること
が示されている。この出願とは別に、成長ホルモンレベルの調整能の重要性をさ
らに増す、新しくそして重要な成長ホルモンの性質が研究により明かにされた。
例えば、最近の臨床試験により成長ホルモンの補充が、ヒトの加齢による疾病と
闘う上で有用かもしれないことが示唆された。動物での成長ホルモンレベルの上
昇は除脂肪筋肉量の増加につながることが示された。後者の観察結果の応用の1
つは脂肪の少ない肉製品の高生産、または、より大きい及び/若しくは強い動物
の産出につながり得る。
【0002】 成長ホルモンは天然では下垂体から産生され、成長ホルモンの血流への分泌は
第2のタンパク質である成長ホルモン放出因子(GRF)により調節される。この
ホルモンは当該分野においてソマトクリニン(somatocrinin)、成長ホルモン放出
ホルモン(GHRH)、及び、成長放出ホルモン(GRH)としても一般的に公知で
ある。
【0003】 成長ホルモンの循環レベルを増加させるという課題に取り組む方法が2つある
:(1)生物体におけるヒト成長ホルモンのレベルを直接増加させる、または(2)
生物体の成長ホルモンを産生する本来の傾向を強める。後者の戦略はGRFの補
充によって達成することができる。GRFはインビボで成長ホルモンの循環レベ
ルを増加させることが証明されている(Rivierら、Nature(London),300:276(1982
年))。成長ホルモン産生に対するGRF(その構造的アナログを含む)の効果が
広範に研究されてきた。直接補充物としてGRFを使用する上での主な障害は、
そのインビボにおける短い寿命である(L.A.Frohmanら、Journal of Clinical I
nvestigation,78:906(1986年))。それゆえ、より強力でありおよび/もしくはよ
り長く持続するGRF分子が、効果的なヒト治療剤または畜産管理薬剤の開発に
望ましい。
【0004】 GRFの構造は多数の方法で修飾されており、それによってより長く持続する
、及び/または、より強力なGRFアナログが得られている。完全なGRF活性
を維持するためには、N末端の最初の29アミノ酸で十分であることが示された(
Speissら、Biochemistry,21:6037(1982年))。1つの戦略は、新規なD-アミノ
酸残基をGRF分子の種々の領域に組込むことであった(V.A.Lanceら、Biochem
ical and Biophysical Research Communications,119:265(1984年);D.H.Coyら
、Peptides,8(補遺1):49(1986年))。別の戦略は、N末端領域へのペプチド結合
同配体(isostere)の組込みによるGRFのペプチド骨格の修飾であった(D.Tour
we、Janssen.Chim.Acta,3:3(1985年);S.J.Hocartら、Journal of Medicinal Ch
emistry,33:1954-58(1990年))。一連の非常に活性なGHRHアナログが、1992
年10月28日に公開された欧州特許公開第511,003号に記載されている。
【0005】 GHRHの作用に加えて、成長ホルモンを放出するための種々の方法が知られ
ている。例えば、アルギニン、L-3,4-ジヒドロキシフェニルアラニン(L-D
OPA)、グルカゴン、バソプレシン等の化学薬品、並びに、インシュリン誘導
性低血糖、そしてまた睡眠及び運動等の活動は、何らかの様式で海馬に作用し、
おそらくソマトスタチン分泌を減少させるか、またはGHRHの分泌を増加させ
ることにより下垂体から成長ホルモンを放出させる。
【0006】 増加濃度の成長ホルモンが望ましい場合、一般に、外来性の成長ホルモンを提
供すること、あるいは、GHRHまたは成長ホルモンの産生若しくは放出を刺激
する関連ペプチジル化合物を投与することにより、その課題は解決されている。
いずれの例でも化合物のペプチドとしての性質により、注射による投与が必要で
あった。
【0007】 内因性の成長ホルモンの放出を刺激する、GHRHに関連する類似のペプチジ
ル化合物のような他の化合物が開発されてきた。これらのペプチドは成長ホルモ
ンよりも相当小さいが、依然として代謝に対して不安定である。
【0008】 ヘキサペプチド成長ホルモン放出ペプチド-6(GHRP-6)の投与は、ヒトを
含む多くの種での成長ホルモンの分泌をもたらす。このペプチドは、構造上ペン
タペプチドMet-エンケファリンをベースとする合成ペプチド系列の一つであ
る。GHRPは特異的に下垂体に結合するが、この結合はオピオイド、GHRH
またはソマトスタチンレセプターには関連していないことが示されている。
【0009】 近年、この系列の化合物の非ペプチジルアナログを開発するためにかなりの努
力が成されてきた。成長ホルモン分泌促進薬(secretagogues)と名付けられたこ
のような化合物は、経口で生物学的に利用可能であり、成長ホルモンの産生また
は放出を誘導し、そしてGHRHと協力して若しくは共同で作用すべきである。
【0010】 代表的な成長ホルモン分泌促進薬が米国特許第3,239,345号、米国特許第4,036
,979号、米国特許第4,411,890号、米国特許第5,206,235号、米国特許第5,248,84
1号、米国特許第5,310,737号、米国特許第5,310,017号、欧州特許公開第144,230
号、欧州特許公開第513,974号、特許協力条約特許公開WO94/07486号、特許協力
条約特許公開WO94/08583号、特許協力条約特許公開WO94/13696号、米国特許出願
番号第08/704,494号(1996年8月20日出願)、米国番号第08/700,206号(1996年8月2
0日に出願)およびScience,260:1640-1643(1993年)に開示されている。
【0011】 米国特許第5,206,235号(1993年4月27日に発行)には、以下:
【化2】 の構造により特徴付けられるベンゾラクタム化合物の系列が記載されている。
【0012】 これらの化合物は、ヒトにおいて、成長ホルモンの分泌レベルを上昇させる臨
床活性を示した(B.J.Gertz、Journal of Clinical Endocrinology and Metabol
ism,77:1393-1397(1993年))。
【0013】 成長ホルモン分泌促進薬の別の群が、1994年6月23日に公開された特許協力条
約特許公開WO94/13696号に記載されている。これらの化合物は以下:
【化3】 の二つの構造によって特徴付けられる。
【0014】 本発明は成長ホルモン分泌促進剤としての活性を有する一連の化合物を提供す
る。これらの化合物は天然では非ペプチド性であり、そのため成長ホルモン、成
長ホルモン放出ホルモン、またはこれらのいずれかのタンパク質のアナログより
も代謝上安定である。本発明で用いられる化合物はヒト医薬としての使用、なら
びに、特に畜牛、豚、羊、家禽及び魚の獣医学での使用において好ましい。
【0015】発明の要旨 本発明は以下の式I:
【化4】 [式中、R1はC65CH2OCH2−、C65(CH2)3−またはインドール-3-イ
ルメチルであり;Yはピロリジン-1-イル、4-C1〜C6アルキルピペリジン-1
-イルまたはNR2R2であり;R2は各々独立してC1〜C6アルキルであり;R3
は2-ナフチルまたはWでパラ-置換されたフェニルであり;WはH、F、CF3
、C1〜C6アルコキシまたはフェニルであり;そして、R4はHまたはCH3であ
る] で表される化合物、またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物に関する。
【0016】 本発明はさらに式Iの化合物を単独で、または他の成長ホルモン分泌促進化合
物と組み合わせて、及び/又は適当な抗骨吸収薬と組合せて含む医薬製剤、並び
に、少なくとも哺乳動物中での成長ホルモンの内因性レベルの上昇のための該化
合物及び/または製剤の使用に関する。
【0017】 本発明はさらに、内因性成長ホルモンの増加により調節されうる生理的症状の
処置または予防のための方法に関し、該方法は該処置を必要とする動物に有効量
の式Iの化合物を投与することを含む。
【0018】 本発明はさらに、式Iの化合物の製造方法に関する。
【0019】詳細な説明 好ましい実施態様において、本発明の化合物はR3がメチル基である式Iの化
合物である。
【0020】 別の好ましい実施態様において、本発明の化合物はYが4−メチルピペリジン
−1−イルである式Iの化合物である。
【0021】 また、2個のキラル中心において、式Iの化合物の立体化学が(R,R)であ
るものも好ましい。
【0022】 以下の実施例で使用する用語、及び、略語は特記しない限り通常の意味を有す
る。例えば「℃」は摂氏温度、「N」は規定(normal)または規定度、「mmo
l」はミリモル、「g」はグラム、「ml」はミリリットル、「M」は重量モル
濃度、「MS」は質量分析、「FDMS」は電界脱離質量分析法、「UV」は紫
外分光法、「IR」は赤外分光法、そして「NMR」は核磁気共鳴分光法を意味
する。
【0023】 本明細書中で用いる用語「C1〜C6アルキル」は1〜6個の炭素原子の直鎖ま
たは分枝状の一価の飽和脂肪族鎖を意味し、これらとしてはメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t-ブチル、ペンチル、イソペン
チル及びヘキシルが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。用語「C 1 〜C6アルキル」の定義は、用語「C1〜C4アルキル」を包含する。
【0024】 「C1〜C6アルコキシ」は酸素原子に結合した1〜6個の炭素原子を有する直
鎖または分枝状のアルキル鎖を意味する。典型的なC1〜C6アルコキシ基として
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t-ブトキ
シ、ペントキシ等が挙げられる。用語「C1〜C6アルコキシ」の定義には「C1
〜C4アルコキシ」が含まれる。
【0025】 本明細書中で用いる用語「カルボキシ保護基」は、化合物上の他の官能基を反
応させている間、カルボキシ官能基をブロックまたは保護するために通常用いる
カルボキシ基の置換基を意味する。このような保護基の例としてはメチル、エチ
ル、p-ニトロベンジル、p-メチルベンジル、p-メトキシベンジル、3,4-ジ
メトキシベンジル、2,4-ジメトキシベンジル、2,4,6-トリメトキシベンジ
ル、2,4,6-トリメチルベンジル、ペンタメチルベンジル、3,4-メチレン-ジ
オキシベンジル、ベンズヒドリル、4,4'-ジメトキシ-ベンズヒドリル、2,2'
,4,4'-テトラメトキシベンズヒドリル、t-ブチル、t-アミル、トリチル、4
-メトキシトリチル、4,4'-ジメトキシトリチル、4,4',4"-トリメトキシト
リチル、2-フェニルプロパ(phenylprop)-2-イル、トリメチルシリル、t-ブチ
ルジメチルシリル、フェナシル、2,2,2-トリクロロエチル、2-(ジ(n-ブチ
ル)メチルシリル)エチル、p-トルエンスルホニルエチル、4-ニトロベンジルス
ルホニルエチル、アリル、シンナミル、1-(トリメチルシリルメチル)プロパ-1
-エン-3-イル等が挙げられる。
【0026】 本発明の実施に好ましいカルボキシ保護基はメチルまたはエチルである。これ
らの基のさらなる例は、上記E.Haslamの第5章及び上記T.W.Greeneらの第5章に見
出すことができる。
【0027】 本明細書中に用いる用語「アミノ保護基」は、化合物上の他の官能基を反応さ
せている間、アミノ官能基をブロックまたは保護するために通常用いるアミノ基
の置換基を意味する。このようなアミノ保護基の例にはホルミル、トリチル、フ
タルイミド、トリクロロアセチル、クロロアセチル、ブロモアセチル、ヨードア
セチル、及び、ベンジルオキシカルボニル、4-フェニルベンジルオキシカルボ
ニル、2-メチルベンジルオキシカルボニル、4-メトキシベンジルオキシカルボ
ニル、4-フルオロベンジルオキシカルボニル、4-クロロベンジルオキシカルボ
ニル、3-クロロベンジルオキシカルボニル、2-クロロベンジルオキシカルボニ
ル、2,4-ジクロロベンジルオキシカルボニル、4-ブロモベンジルオキシカル
ボニル、3-ブロモベンジルオキシカルボニル、4-ニトロベンジルオキシカルボ
ニル、4-シアノベンジルオキシカルボニル、n-ブトキシカルボニル、(NBo
c)t-ブトキシカルボニル、1,1-ジフェニル−エタ-1-イルオキシカルボニル
、1,1-ジフェニルプロパ-1-イルオキシカルボニル、2-フェニルプロパ-2-
イルオキシカルボニル、2-(p-トルイル)-プロパ-2-イルオキシカルボニル、
シクロペンタニルオキシカルボニル、1-メチルシクロペンタニルオキシカルボ
ニル、シクロヘキサニルオキシカルボニル、1-メチルシクロヘキサニルオキシ
カルボニル、2-メチルシクロ−ヘキサニルオキシカルボニル、2-(4-トルイル
−スルホニル)-エトキシカルボニル、2-(メチルスルホニル)エトキシカルボニ
ル、2-(トリフェニル−ホスフィノ)-エトキシカルボニル、フルオレニルメトキ
シ-カルボニル(FMOC)、2-(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、アリル
オキシカルボニル、1-(トリメチルシリルメチル)プロパ-1-エニルオキシカル
ボニル、5-ベンズイソキサリルメトキシカルボニル、4-アセトキシベンジルオ
キシカルボニル、2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル、2-エチニル-2-プ
ロポキシカルボニル、シクロプロピルメトキシカルボニル、4-(デシルオキシ)
ベンジルオキシカルボニル、イソボルニルオキシカルボニル、1-ピペリジルオ
キシカルボニル等のウレタン型保護基、ベンゾイルメチルスルホニル基、2-ニ
トロフェニルスルフェニル、ジフェニルホスフィンオキシド等のアミノ保護基が
挙げられる。
【0028】 誘導型アミノ基が中間体分子の他の位置に対する続いての反応条件に対して安
定である限り、用いるアミノ保護基は厳密なものではなく、そしてこのアミノ保
護基はいずれかの他のアミノ保護基を含む分子の残りの部分を破壊することなく
適当な時点で選択的に除くことができる。本発明の実施に好ましいアミノ保護基
はt-ブトキシカルボニル(NBoc)である。上述の用語を意味する基のさらな
る例は、E.Haslam、Protective Groups in Organic Chemistry(J.G.W.McOmie編
、1973年)第2章、並びに、T.W.Greene及びP.G.M.Wuts、Protective Groups in
Organic Synthesis(1991年)第7章に記載されている。
【0029】 用語「脱離基」(Q)は、求核置換反応において求核原子による攻撃により炭素
原子から取り外される原子の基を意味する。適当な脱離基としてはブロモ、クロ
ロ及びヨード、ベンゼンスルホニルオキシ、メタンスルホニルオキシ並びにトル
エンスルホニルオキシが挙げられる。用語「脱離基」(Q)には活性化基が含まれ
る。
【0030】 本明細書中で用いる「活性化基」は、それが結合しているカルボニル(−C=
O)基と一緒になると、遊離酸におけるようにその基が存在しない場合よりもお
そらくアシル化反応に参与しやすくなる脱離基を意味する。このような活性化基
は当業者に周知であり、例えばスクシンイミドキシ、フタルイミドキシ、ベンゾ
トリアゾリルオキシ、アジドまたは−O−CO−(C4〜C7アルキル)であり得る
【0031】 本発明の方法で用いる化合物は、2つの不斉中心を有する。これらのキラル中
心の結果として、本発明の化合物はジアステレオマー及びジアステレオマーの混
合物として存在する。全ての不斉形体、個々の異性体及びそれらの組合わせが本
発明の範囲内に含まれる。
【0032】 用語「R」及び「S」は、一般に有機化学においてキラル中心の特定の配置を
示すのと同様に、本明細書中において用いられる。「R」(レクタス)という用語
は、最も優先順位の低い基への結合に沿って眺めた場合に、基の優先順位(最も
高いものから2番目に低いものへの順位)の関係が時計回りであるキラル中心の構
造を意味する。「S」(シニスター)は、最も優先順位の低い基への結合に向か
って眺めた場合に、基の優先順位(最も高いものから2番目に低いものへの順位)
の関係が反時計回りであるキラル中心の構造を意味する。基の優先順位はその原
子番号に基づく(原子番号が減少する順番)。立体化学についての優先順位の部分
的な表および論文は、Nomenclature of Organic Compounds: Principles and Pr
actice(J.H.Fletcherら編、1974年)の第103〜120頁に含まれている。
【0033】 (R)−(S)系に加えて、より古いD-L系もまた、特にアミノ酸に関して、絶
対配置を示すために本明細書中で使用する。この系では、フィッシャー投影式は
主鎖の1位の炭素が一番上にくるように配置されている。接頭語「D」は、キラ
ル中心の炭素原子の右側に官能(決定)基がある異性体の絶対配置を表すのに使用
され、「L」はそれが左側にある異性体の絶対配置を表す。
【0034】 ある光学異性体をそのエナンチオマーよりも優先的に製造するためには、多数
の経路が利用可能である。例として、エナンチオマーの混合物を製造し、次いで
2つのエナンチオマーを分離することができる。ラセミ混合物(またはエナンチ
オマー混合物)の個々のエナンチオマーへの分割に一般に使用される方法は、ま
ずエナンチオマーを光学活性の酸または塩基と塩を形成させることによりジアス
テレオマーに変換することである。次いで、これらのジアステレオマーを異なる
溶解性、分別結晶化、クロマトグラフィー等を利用して分離することができる。
エナンチオマー混合物の分割に関するさらなる詳細は、J.Jacquesら、Enantiome
rs, Racemates, and Resolutions(1991年)に見出され得る。
【0035】 以下のいずれかの合成順序の間、関連するいずれかの分子上の不安定であるか
または反応性の基を保護することが必要であったり、若しくは、望ましかったり
するかもしれない。これは前述のような従来的な保護基を用いることにより達成
することができる。
【0036】 本発明の化合物は多数の経路により製造することができるが、その多くは当業
者に公知である。式Iの化合物の合成で用いる工程の具体的な順序は、合成する
化合物、用いる出発物質、及び、種々の置換部分の相対的な不安定性に依存する
。このような合成経路の例は以下の反応式I〜IV、ならびに実施例中に見出され
得る。
【0037】 本発明の化合物に対する1つの合成経路を以下の反応式IA〜ICに示す。式
IV'及びIVの化合物は市販されているか、または当該分野において公知の技術を
用いて製造することができる。式IVの化合物は式IV'の化合物から、塩化チオニ
ルまたは塩化オキサリルを用いた標準的な方法により製造される中間体の酸塩化
物を介して製造することができる。得られた酸塩化物のN-ブロモスクシンイミ
ド等の臭素源での処理、続いて酸塩化物のエタノールでのクエンチにより、式IV
の化合物が生じる。式IVの化合物上の臭素基は、実際には、本明細書中で定義さ
れる任意の適当な脱離基(Q)であり得ることが理解される。製造法を下記の反応
式IAに示す。
【0038】 反応式 IA
【化5】 (式中、Rは上述の式Iの化合物の定義におけるEの代表例である)
【0039】 反応式IBに示すように、出発物質にはさらに、市販されているか、当該分野
において周知の技術を用いて慣用的に合成され得る式Vの化合物が含まれる。式
IVの化合物を式Vの化合物(4−ニトロイミダゾール)と当該分野において公知の
方法により連結し、式IIb'の化合物を製造することができる。これらの化合物
の結合に用いる適当な試薬には、式IVの化合物の有機塩基または無機塩基での処
理、続いて式IVの臭素化合物との反応が含まれる。標準的な有機塩基にはトリア
ルキルアミン、ヘキサメチルジシルアジド(hexamethyldisilazide)カリウム、ヘ
キサメチルジシルアジドリチウム、ジイソプロピルアミドリチウム、炭酸カリウ
ム等が含まれる。本発明の実施に好ましいのはジメチルホルムアミド中の水素化
ナトリウム、または、炭酸カリウムである。
【0040】 次いで、水酸化リチウムを用いて式IIb'の化合物を脱保護して式IIbの化合
物を得る。ただし、この反応では他の試薬を用いることもできる。このような脱
保護剤としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化リチウム等の標
準的なけん化剤が挙げられる。
【0041】 式IIbの化合物の実質的に純粋な(R)エナンチオマーはまた、米国特許第5,34
4,937号及び第5,380,866号に記載の方法により合成することができる。該特許に
記載の開示を本明細書中に参照して組み込む。
【0042】 次いで、式IIbの化合物を適当な条件下で式VIの化合物を用いて対応するアミ
ドに変換して式IIaの化合物を生成する。一般に、式VIの第一級または第二級ア
ミンのアミド化は、より良好な脱離基を形成するために酸を活性化する、多数の
当該分野において公知の方法により達成することができる。このために適当な活
性化剤もまた当該分野において公知であり、そしてこれにはジシクロヘキシカル
ボジイミド(DCC)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミ
ド塩酸塩(EDC)およびヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、塩化オキサ
リル、塩化チオニル、PyBOP(登録商標)(ベンゾトリアゾール-1-イル-オキ
シトリピロリジン−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)等が挙げられる
。本発明の実施に好ましいのはヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)である
。次いで、得られた式IIaの化合物上のニトロ基を適当な還元剤を用いたいずれ
かの適当な手段によりアミノ基に還元することができる。本発明の実施において
好ましいのは、水素及び5%の炭素担時パラジウムを用いた触媒的還元である。
式IIの化合物をこの還元反応により製造する。
【0043】 これらの反応で用いるのに好ましい反応温度の範囲は−40〜150℃の間であり
、最も好ましい範囲は10〜40℃の間である。これらの反応は、製造後に特定の化
合物の分離を行うことなくインサイチュで行うと好都合である。
【0044】 これらの反応の例を以下の反応式IBに示す。 (式中、Rは先に定義したEを代表し、R21Nは先に定義したR6である。)
【化6】
【0045】 式Iの化合物の総括的な合成法の第2の部分を以下の反応式ICに示す。
【0046】 この合成のための代表的な出発物質は、アミノ酸O−セリンの化学的に保護さ
れた形態である式IIIb'の化合物である。化学的に保護されたとは、アミノ官能
基及びカルボキシ官能基の両方がこの分子を用いるさらなる反応を容易にするた
めに適切に保護されていることを意味する。このような保護反応は当業者に公知
であり、他の適当な出発物質にも適用することができる。式IIIb’の中間体
は市販されているか、またはアミノ酸の標準的合成方法により製造され得る。こ
のような合成法は当業者に周知であり、例えば、Chemistry and Biochemistry o
f Amino Acids(G.C.Chapman編、1985年)に記載されている。保護されたアミノ
基は、特にトリフルオロ酢酸及び塩化メチレンを用いて脱保護してこのアミノ官
能基のさらなる反応を可能にすることができる。この脱保護反応により式IIIb
の化合物が生じる。
【0047】 次いで、式IIIbの化合物をアミノ保護した式Xの化合物を用いてN-アシル化
し、式IIIa'の化合物を製造する。このN-アシル化反応に適当な活性化剤は当
該分野において公知であり、そしてこれにはDCC、HOBT、EDC及び塩化
オキサリルが含まれる。本発明の実施に好ましいのはHOBTである。式Xの化
合物は市販されているか、入手可能な適当な出発物質から容易に製造される。次
いで、式IIIa'の化合物上の保護されたカルボキシ基を典型的には水酸化リチウ
ムを用いて選択的に脱保護し、式IIIの化合物を製造する。出発物質IIIb'が2-
Nboc-アミノ-吉草酸メチルエステルである式IIIの化合物もまた、反応式I
Cに記載の経路により製造することができる。
【0048】 次いで、式IIIの化合物を、水素及びパラジウム触媒を用いてIIb'の還元によ
り製造した化合物と、結合反応により結合して式Iaの化合物を産生する。また
、このN-アシル化のための典型的な試薬は当該分野において公知であり、それ
にはDCC及びHOBTが含まれ、これは本発明の実施で用いるに好ましい結合
方法である。次いで、式Iaの化合物を選択的にカルボキシ基部分で脱保護し、
この部位で式VIの化合物と結合し、次いで、さらにアミノ基を脱保護して式Ia
の化合物を生成する。これらの脱保護および結合反応に適当な薬剤については以
下で論じ、また当該分野において公知である。式Iaの化合物は式Iに包含され
、製薬上活性である。
【0049】 これらの反応で用いる好ましい温度範囲は−40〜150℃の間であり、最も好ま
しい範囲は10〜40℃である。これらの反応は、製造後の特定の化合物の分離を行
うことなく都合良くインサイチュで行うことができる。
【0050】 あるいは、式IIaの化合物を式IIIの化合物と結合させて中間体を得、それを
脱保護することにより式Iaの化合物を得ることができる。
【0051】 以下、反応式ICに代表的な反応を示す (式中、Rは先に定義したEであり、R21Nは先に定義したR6である)。 反応式IC
【化7】 反応式IC(続き)
【化8】
【0052】 上記の合成反応式に加えて、式Iの化合物のエナンチオ特異的な製造プロトコ
ルを利用し得る。典型的には、出発物質中に存在するキラル中心を所望の配向に
維持する合成反応設計を選択する。好ましい反応式は、一般的に、生成物の95
%以上が望ましいエナンチオマーである化合物を生成する反応式である。以下の
反応式IIでは、R−置換型フェニルは、上記の式Iの化合物におけるE置換基
の代表例である。
【0053】 反応式II
【化9】 反応式IIにおいて、式IVの化合物は、塩基(例えば、水素化ナトリウム)
を用いる標準的な方法による式IIIの化合物のアルキル化、続いて求電子剤(
例えば、ヨウ化メチル)での処理により製造することができる。この反応に好ま
しい塩基としては、ヘキサメチルジシラジドナトリウム、ヘキサメチルジシラジ
ドリチウムまたはヘキサメチルジシラジドカリウム、ジイソプロピルアミドリチ
ウムおよび水素化ナトリウムが挙げられる。好ましいメチル化剤としては、ハロ
ゲン化メチルまたは適切な置換脱離基(例えば、トシレート、メシレートなど)
を備えた任意のメチル基が挙げられる。
【0054】 式Vの化合物は、当該分野において公知の標準的なけん化条件を用いる式IV
の化合物の加水分解により製造することができる。この変換に適した試薬として
は、水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウムが挙げられる。得られるカルボン酸
は、塩化チオニルまたは好ましくは塩化オキサリルを用いる標準的な方法により
酸塩化物へと変換され得る。次いで、この酸塩化物をキラル源(補助剤)(chir
al auxiliary)(例えば、4R,5R-(+)-4-メチル-5-フェニル-2-オキサゾリジノン
)のリチウム塩と反応させて式VおよびVIの化合物を得る(これらはシリカゲ
ルクロマトグラフィーにより容易に分離することができる)。
【0055】 式VIIの化合物は、水酸化リチウムのような塩基性条件下でのキラル補助剤
の除去により製造することができる。オキサゾリジノン型キラル補助剤を取り除
くための当該分野において公知の他の試薬を、この変換のために用い得る。これ
らとしては、水酸化リチウム/ヒドロペルオキシド条件、還元/酸化プロトコル
、アルキル硫黄置換およびアミノ基転移が挙げられる。
【0056】 式VIIIの化合物は、当該分野で公知の標準的な方法により式VIIの化合
物から製造することができる。塩化オキサリルまたは塩化チオニルを用いる酸塩
化物の形成、続いての適切な置換型アミン(NR)との反応により、式VII
Iの化合物を得る。
【0057】 式IXの化合物は、水素を炭素担持パラジウムと共に用いる式VIIIの化合物の
還元により製造することができる。ニトロ基の還元のために利用し得る当該分野
において公知の他の方法としては、塩化すず(II)、酸性溶液中の鉄、硫酸鉄(I
I)およびアルカリ水溶液、活性アルミナならびに亜硫酸ナトリウムの使用が挙げ
られる。次いで、得られた式VIIaの4−アミノイミダゾール化合物を、標準的な
ペプチドカップリング条件下で適切なジペプチド酸(式IIXの化合物)と直接反
応させる(これは、ジペプチドの活性エステルの形成、続いてアミンVIIaと
の反応を含む)。アミド形成に適した条件には、DCC、EDC、HOBTが含
まれる。式IIXの化合物は、非天然のD−アミノ酸(例えば、D−ベンジルオ
キシセリン、D−トリプトファンおよびD―2−アミノ−5−フェニル−吉草酸
など、これらは当該分野において公知である)のメチルエステルから製造され得
る。DCC/HOBTを用いるアミノ酸の活性エステルの形成、続いてのN-Boc-
アミノイソ酪酸との反応を含む標準的なカップリングプロトコルにより、式IIX
のジペプチド酸を得る。
【0058】 式IXの化合物のBoc保護基は、酢酸または酢酸エチル中の塩酸、トリフル
オロ酢酸、テトラメチルヨードシラン、塩化アルミニウム、ジオキサン中硫酸、
およびメタンスルホン酸のような標準的な酸性条件下で取り外すことができる。
【0059】 式Iのジアステレオマー化合物のさらなる製造方法は、キラル相を利用するク
ロマトグラフィーカラムの使用に関する。このような製造方法の例は、以下に示
す実施例第6部に見出すことができる。
【0060】 キラルな中間体を得るためのさらなる反応式を、以下に反応式IIIAおよび
IIIBとして示す。反応式IIIAに記載するように、光学的に純粋なアリー
ルグリシンアミノ酸を、適切な保護基(例えば、Boc)との反応によりアミノ部
位で保護し得る。Boc保護中間体の標準的なメチル化剤(例えば、ヨウ化メチル
)との反応により、対応するフェノールメチルエーテルを得ることができる。カ
ルボキサミドは、標準的なカップリング技術を用いるアミン(例えば、ジメチル
アミン、ピロリジンまたは4−メチルピペリジン)とのカップリングにより製造
することができる。本発明に好ましいカップリング剤は、ジエチルシアノホスホ
ラン(DECP)、トリエチルアミンおよびアミン(0℃において)である。B
oc保護基は、標準的な酸性条件下(トリフルオロ酢酸が好ましい)で取り外すこ
とができる。所望の4−ニトロイミダゾール化合物は、遊離アミンを1,4-ジニト
ロイミダゾールと反応させ、キラルHPLCにより測定した場合に光学的に純粋な化
合物を得ることにより、製造され得る。このようなキラル中間体を、反応式Iお
よびIIに記載されるように処理してジアステレオ異性体的に純粋な生成物を得る
ことができる。例えば、反応式IIIAまたはIIIBに記載されるキラルなニ
トロイミダゾールを標準的な条件下で還元(例えば、パラジウム触媒での加水分
解)して対応するキラルアミノ中間体IIを得ることができる。続いて、このよ
うな中間体を、先に記載の反応式IIの式IIIの化合物と連結して、キラルな
中間体(この中間体は、脱保護されるとジアステレオ異性体的に純粋な式Iaの
化合物を与え得る)を得ることができる。
【0061】 反応式IIIA D−フェニルグリシンイミダゾールサブユニットのキラル合成
【化10】
【0062】 反応式IIIB L−フェニルグリシンイミダゾールのキラル合成
【化11】
【0063】 本発明の化合物の製造のためのさらなるアプローチおよび対応する合成反応式
を、以下の反応式IVに示す。
【0064】 反応式IV
【化12】
【0065】 式Iの化合物を成長ホルモン分泌促進活性について都合良くスクリーニングす
ることができる。典型的なアッセイでは培養系として確立された下垂体細胞を用
い、続いて種々の式Iの化合物を投与し、その結果として成長ホルモンレベル(
濃度)を決定する。成長ホルモンレベルは、当業者に公知の種々のラジオイムノ
アッセイを用いて計算し得る。成長ホルモン分泌促進活性についての化合物のス
クリーニングは、ハイスループットスクリーニングのために都合良くスケールア
ップすることができる。
【0066】 本発明はさらに、式Iで定義される化合物の製薬上許容される塩を用いる方法
を包含する。一般的には中性であるが、本発明の化合物は十分に酸性、十分に塩
基性、または、両方の官能基を有することができ、それにより多数の無機塩基、
並びに、無機及び有機酸のいずれかと反応して製薬上許容される塩を形成するこ
とができる。
【0067】 本明細書中で用いる用語「製薬上許容される塩」は、生きた生物体に対して実
質的に非毒性である式Iの化合物の塩を意味する。典型的な製薬上許容される塩
としては、本発明の化合物を製薬上許容される無機物(mineral)、または、有機
酸、または、無機塩と反応させることによって製造されるものが挙げられる。こ
のような塩は酸付加塩、及び、塩基付加塩として知られている。
【0068】 酸付加塩を形成するのに通常用いられる酸は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素
酸、硫酸、リン酸等の無機酸、及び、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、シュウ酸、p-ブロモフェニルスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安
息香酸、酢酸等の有機酸である。このような製薬上許容される塩の例は硫酸塩、
ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リ
ン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸
塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ
酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオル酸塩、シュウ酸塩、マロン酸
塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブ
チン-1,4-ジオエート、ヘキシン-1,6-ジオエート、安息香酸塩、クロロ安息
香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メト
キシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル
酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ-
ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパン
スルホン酸塩、ナフタレン-1-スルホン酸塩、ナフタレン-2-スルホン酸塩、マ
ンデル酸塩、メシラート等である。好ましい製薬上許容される酸付加塩は、塩酸
及び臭化水素酸等の無機酸と形成されるもの、並びに、マレイン酸及びメタンス
ルホン酸等の有機酸と形成されるものである。
【0069】 また、アミン基の塩は、アミノ窒素がアルキル、アルケニル、アルキニルまた
はアラルキル部分等の適当な有機の基を有する第四級アンモニウム塩を含んでい
てよい。
【0070】 塩基付加塩にはアンモニウム、または、アルカリ若しくはアルカリ土類金属水
酸化物、炭酸塩、重炭酸塩等の無機塩基由来のものが含まれる。従って、本発明
の塩を製造する際に有用な塩基には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム等が含まれる。カリウム及びナト
リウム塩の形態が特に好ましい。
【0071】 本発明の任意の塩の一部を形成する特定の対イオンは、塩が全体として薬理学
的に許容され、そして対イオンが全体として塩に望ましくない特性の一因となら
ない限り重要な性質のものではないことが認識されるべきである。
【0072】 本発明はさらに式Iの化合物の製薬上許容される溶媒和物を用いる方法を包含
する。式Iの化合物の多くが、水、メタノール、エタノール及びアセトニトリル
等の溶媒と結合して、対応する水和物、メタノレート、エタノレート及びアセト
ニトリレート等の製薬上許容される溶媒和物を形成することができる。
【0073】 本発明はまた、式Iの化合物の製薬上許容されるプロドラッグを用いる方法を
包含する。プロドラッグは化学的に修飾された薬剤であって、その作用部位では
生物学的に不活性でありうるが、1若しくはそれ以上の酵素的または他のインビ
ボ工程により本来の生物学的に活性な形体に分解、または、修飾され得る薬剤で
ある。このプロドラッグは粘膜上皮からのより容易な吸収、より良い塩形成若し
くは溶解性、または、より改善された組織安定性(例えば、血漿半減期の増加)
を可能にする、親とは異なる薬物動力学的プロフィールを有するべきである。
【0074】 典型的にはこのような化学的修飾には: 1)エステラーゼ若しくはリパーゼにより開裂し得るエステルまたはアミド誘導
体; 2)特異的または非特異的プロテアーゼにより認識され得るペプチド;または、
3)プロドラッグ形態もしくは修飾型プロドラッグ形態の膜選択により、活性部
位に蓄積する誘導体; あるいは上述の1〜3のいずれかの組合せ; が含まれる。適当なプロドラッグ誘導体の選択及び製造に関する従来的な方法は
、例えば、H,Bundgaard、Design of Prodrugs(1985年)に記載されている。
【0075】 本明細書中で用いる用語「有効量」は、内因性の成長ホルモンのレベルの減少
に起因し得る、ヒトを含む哺乳動物におけるさらなる症状を阻害、緩和、改善、
処置または予防し得る本発明の化合物の量を意味する。
【0076】 「製薬上許容される製剤」とは、キャリア、希釈剤、賦形剤及び塩が製剤の活
性成分(式Iの化合物)と両立しうるものであり、かつ、そのレシピエントに対し
て有害であってはならないことを意味する。医薬製剤は当該分野において公知の
方法により製造することができる。例えば、本発明の化合物は、一般的な賦形剤
、希釈剤、またはキャリアと共に処方し、錠剤、カプセル等に製剤することがで
きる。このような製剤に適切な賦形剤、希釈剤及びキャリアには次のものが含ま
れる:デンプン、糖、マンニトール、及びシリカ誘導体等の充填剤及び増量剤;
カルボキシメチルセルロース及び他のセルロース誘導体、アルギン酸塩、ゼラチ
ン並びにポリビニルピロリドン等の結合剤;グリセロール等の湿潤剤;寒天、炭
酸カルシウム及び炭酸水素ナトリウム等の崩壊剤;パラフィン等の溶解を遅らせ
る薬剤;第四級アンモニウム化合物等の吸収促進剤;セチルアルコール、モノス
テアリン酸グリセロール等の界面活性剤;カオリン及びベントナイト等の吸収性
キャリア;並びに、タルク、ステアリン酸カルシウム及びマグネシウム、及び、
固形ポリエチレングリコール等の滑沢剤。最終的な製薬形体は用いる賦形剤の型
に依存して丸薬、錠剤、散剤、トローチ剤、シロップ剤、エアロゾル、サシェ剤
(saches)、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、軟膏、坐剤、無菌注射溶液
、または、無菌包装された散剤等であり得る。
【0077】 さらに、本発明の化合物は徐放性投薬形態として製剤するのによく適している
。製剤は可能であれば一定期間にわたって、活性成分を専らまたは好ましくは腸
管の特定の部分で放出するように設計される。このような製剤はポリマー物質ま
たはワックスから作製され得るコーティング、エンベロープ、または、保護マト
リックスを含む。
【0078】 さらに、本明細書中に開示する成長ホルモン分泌促進化合物を、当該分野にお
いて公知の他の成長ホルモン分泌促進剤、並びに/あるいは、適切な抗骨吸収薬
、または、骨粗鬆症及び/若しくは筋強度の減少の予防、若しくは、処置のため
の薬剤と共に処置を必要とする患者に投与することができる。この適切な抗骨吸
収薬には、選択的エストロゲン受容体調節物、ビスホスホン酸塩、カルシトニン
、及び、ホルモン置換療法剤が含まれる。さらに、PTHを成長ホルモン分泌促
進薬と組合せて投与することができる。この組み合せ治療は同時または連続投与
により行い得る。
【0079】 式Iの化合物の適当な用量範囲は0.01μg/kg/日〜60mg/kg/日である。
【0080】 本発明はまた、式Iの化合物の投与を含む心機能の調節方法に関する。
【0081】 本発明はさらに、処置を必要とする動物に有効量の式Iの化合物を投与するこ
とによるうっ血性心不全の処置方法または予防方法に関する。
【0082】 本発明はさらに、成長ホルモン分泌促進薬を単独で、若しくは、うっ血性心不
全の処置または予防に有用な追加の治療薬剤と組合せて含む、製薬製剤に関する
【0083】 心機能の調節、及び、鬱血性心不全の処置若しくは予防のための成長ホルモン
分泌促進化合物の使用については、題名が「Treatment of Congestive Heart Fa
ilure With Growth Hormone Secretagogues」である1998年8月19日出願の米国同
時係属特許出願第09/137,255号に記載されている。この教示の全てを本明細書
中に参照して組み込む。
【0084】 本発明において、ヒトを含む動物における鬱血性心不全の症状及び/若しくは
疾患を処置、阻止、または予防するのに必要とされる化合物の特定の用量は、特
定の疾病、症状及び重篤さに依存する。用量、投与経路、及び投薬頻度は担当の
医師により最もよく決定される。一般に、受容される有効な用量は15mg〜1000
mgであり、より典型的には15mg〜80mgである。このような投薬量は、1日
あたり1〜3回または効力を示すのに必要なだけの回数で、処置を必要とする患者
に投与される。
【0085】 式Iの化合物を含む代表的な医薬製剤を以下に示す。以下の製剤は例示を目的
として示され、いかなる意味でも限定を意味しない。このような製剤中の全活性
成分は、製剤中0.1重量%〜99.9重量%で含まれる。用語「活性成分」は式Iの
化合物を意味する。
【0086】 処方例1 以下の成分を含む硬ゼラチンカプセルを製造する:
【表1】
【0087】 上記成分を混合し、硬ゼラチンカプセルに340mgの量で充填した。
【0088】 処方例2 以下の成分を用いて錠剤処方物を製造する:
【表2】
【0089】 上記成分を混合し、圧縮して各々240mgの重量の錠剤を形成した。
【0090】 処方例3 以下の成分を含む乾燥粉末吸入製剤を製造する:
【表3】
【0091】 活性成分をラクトースと混合し、混合物を乾燥粉末吸入装置に入れる。
【0092】 処方例4 それぞれ、活性成分30mgを含む錠剤を以下の様に製造する:
【表4】
【0093】 活性成分、デンプンおよびセルロースを、No.20メッシュのUSふるいを
通し、十分に混合する。ポリビニルピロリドンの溶液を得られた粉末と混合し、
次いで16メッシュのUSふるいを通す。そのように製造した顆粒を50〜60℃で
乾燥させ、16メッシュのUSふるいを通す。次いで、予めNo.30メッシュ
のUSふるいを通しておいたカルボキシメチルデンプンナトリウム、ステアリン
酸マグネシウムおよびタルクを顆粒に加え、混合後、打錠機で圧縮し、120mgの
重さの錠剤を得る。
【0094】 処方例5 各々40mgの医薬を含むカプセルを以下の様に製造する:
【表5】
【0095】 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムをブレンド
し、No.20メッシュのUSふるいを通し、硬ゼラチンカプセルに150mgの量
を充填する。
【0096】 処方例6 各々25mgの活性成分を含む坐剤を以下の様に製造する:
【表6】
【0097】 No.60メッシュのUSふるいに活性成分を通し、必要な最小限の熱を用い
て前もって溶融した飽和脂肪酸グリセリド中に懸濁させる。混合物を公称2.0
g容量の坐剤型に注ぎ込み、冷却させる。
【0098】 処方例7 各々5.0ml用量当たり50mgの医薬を含む坐剤を以下の様に製造する:
【表7】
【0099】 医薬、スクロース及びキサンタンガムをブレンドし、No.10メッシュのU
Sふるいに通し、次いで、予め作製した微結晶性セルロースおよびカルボキシメ
チルセルロースナトリウムの水溶液と混合する。安息香酸ナトリウム、矯味矯臭
剤および着色料を幾分かの水で希釈し、攪拌しながら加える。次いで、充分な水
を添加して所望の容量にする。
【0100】 処方例8 各々15mgの医薬を含むカプセルを以下の様に製造する:
【表8】
【0101】 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムをブレンド
し、No.20メッシュのUSふるいを通し、硬ゼラチンカプセルに425mgの量
で充填する。
【0102】 処方例9 静脈内用製剤を以下の様に製造する:
【表9】
【0103】 処方例10 局所用製剤を以下の様に製造する。
【表10】
【0104】 白色軟パラフィンを溶融するまで加熱する。液体パラフィン及び乳化用ワック
スを加え溶解するまで攪拌する。活性成分を加え、分散するまで攪拌を続ける。
次いで、混合物が固体になるまで冷却する。
【0105】 処方例11 各々10mgの活性成分を含む舌下錠又はバッカル錠は以下の様に製造し得る:
【表11】
【0106】 グリセロール、水、クエン酸ナトリウム、ポリビニルアルコールおよびポリビ
ニルピロリドンを連続攪拌によって共に混合し、温度を約90℃に維持する。ポ
リマーが液体になったなら溶液を約50〜55℃まで冷却し、医薬をゆっくり添
加する。均一な混合物を不活性な材料で作った型に注ぎ込み、約2〜4mmの厚さ
を有する薬剤含有拡散マトリックスを製造する。次いで、この拡散マトリックス
を切断して適切な大きさを有する個別の錠剤を形成する。
【0107】 本発明の方法に用いる別の製剤は、経皮送達デバイスまたはパッチを利用する
。そのような経皮パッチは、制御された量での本発明の化合物の連続的又は非連
続的注入を提供するために使用され得る。製剤の送達のための経皮パッチの構築
および使用は当業者に周知である。例えば、米国特許第5,023,252号を参照のこ
と(この開示を本明細書中に参照して組み込む)。そのようなパッチは、連続的
な、間欠的な、または必要に応じた製剤の送達のために構築され得る。
【0108】 しばしば、製薬組成物を脳に直接的にかもしくは間接的に導入することが望ま
しいか、または必要であろう。直接的技術としては、通常、受容者の脳室系に薬
物送達カテーテルを配置して血液−脳関門を迂回することが挙げられる。身体の
特定の解剖学的領域への生物学的因子の輸送に用いられる、このような移植可能
な運搬システムの1つが米国特許第5,011,472号に記載されている(この開示を
本明細書に参照して組み込む)。
【0109】 一般的に好ましい間接的方法は、親水性の薬物を脂質可溶性の薬物またはプロ
ドラッグに変換することによって薬物潜在化(latentiation)を与えるための組
成物を処方することを含む。一般的に、潜在化は、薬物上に存在するヒドロキシ
、カルボニル、スルフェートおよび一級アミン基をブロックして薬剤をより脂質
可溶性にし、血液−脳関門を横切っての輸送をしやすくすることにより達成され
る。あるいは、親水性の薬物の送達は、一時的に血液−脳関門を開放し得る高張
溶液の動脈内注入により高め得る。
【0110】 以下の実施例および製造例は、本発明の化合物の合成で利用される方法の例示
である。当業者ならば理解するように、本発明の化合物を製造するために他の合
成スキームを用いることができる。
【0111】例示 実施例1 化学的中間体の製造
【0112】 実施例1A 製造例1A
【化13】 tert−ブチルオキシカルボニル−O−ベンジル(boc−OBz)−D−S
er−OH(25.0g、84.7mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(
500mL)溶液に、室温で攪拌しながら、炭酸水素ナトリウム(14.2g、16
9mmol)、続いてヨウ化メチル(26.4mL、424mmol)を添加した。18時
間後、反応混合物を約100mLに濃縮した。酢酸エチルを添加し、混合物を水性
炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄した。有機抽出物を乾燥させ、濃縮し
て上記生成物を明るい黄色油状物として得た(25g、96%):
【数1】
【0113】 製造例1B
【化14】 製造例1Aの化合物(5.0g、16mmol)のジクロロメタン(25mL)[ま
たは40mL]およびアニソール(1mL)の溶液に、0℃で攪拌しながらトリフ
ルオロ酢酸を添加した。室温で4時間後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加し
、そして混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。上記の粗生成物を、さらに精製するこ
となく次の工程に使用した。
【0114】 製造例1C
【化15】 製造例1Bの化合物(65.4mmol)、boc−α−アミノイソ酪酸(13.
2g、65.4mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(8.8g、65.4
mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(22.8mL、130.7mm
ol)のジクロロメタン(500mL)溶液に、0℃で攪拌しながら1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(12.3g、71.9mmol
)を添加した。18時間後、酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウムを添加し、
混合物を塩化アンモニウム、炭酸水素ナトリウムおよびブラインで抽出した。有
機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフ
ィー(25%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して上記生成物を白色固体とし
て得た(21.6g、83%)。
【数2】
【0115】 製造例1
【化16】 製造例1Cの化合物(5.30g、13.4mmol)のジオキサン(100mL)
/水(50mL)の溶液に、室温で攪拌しながら水酸化リチウム(2.80g、6
7.3mmol)を添加した。18時間後、水を添加し、溶液を濃縮した。得られた
混合物をジエチルエーテルで抽出した。塩化ナトリウムを水層に添加し、1N
HC1を用いてpHを3.5に調節した。得られた混合物を酢酸エチルを用いて
抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濃縮して上記
の生成物を白色泡状物として得た(4.40g、86%)。
【数3】
【0116】 実施例1B 製造例2A
【化17】 ナトリウム金属(52.89g、2.3007mol)を3時間かけてエタノール
(1500mL)に添加することによりナトリウムエトキシドの溶液を作製した。
ナトリウムエトキシド溶液に、エタノール(225mL)に溶解したアセトアミド
マロン酸ジエチル(499.75g、2.3007mol)の溶液を周囲温度で添加
した。反応混合物を周囲温度で1.5時間攪拌した。次いで、1−ブロモ−3−
フェニルプロパン(458.07g、2.3007mol)を15分かけて添加し、
反応混合物を、HPLCで測定しながら反応が完了するまで還流した(16時間
)。反応混合物を濃縮乾固し、残渣を酢酸エチル(1×1500mLおよび2×5
00mL)ならびに水(1500mL)との間で分配した。酢酸エチル層を合わせ、
飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄(4×500mL)し、硫酸ナトリウムを用いて乾
燥させ、濃縮して上記生成物を明るい黄色の固体として得た(752.1g、9
8%):サンプル1.0gをヘキサン:酢酸エチル(19:1、v:v)から再
結晶させて以下のものを得た。
【数4】
【0117】 製造例2B
【化18】 次いで、製造例2Aの生成物(249.15g、0.7428mol)および2.
5 N水酸化ナトリウム溶液からなるスラリーを100℃で3時間加熱した。反
応混合物を30℃まで冷却し、濃塩酸を用いてpHを5.0に調節した。次いで
、溶液を100℃まで加熱し、HPLCにより測定しながら反応が完了するまで
、必要であれば濃塩酸を用いてpHを5.0に保持した。珪藻土を通して熱い間に
この溶液をろ過した。ろ液を5〜10℃に冷却し、濃塩酸を用いてpHを1.0
に調節した。得られたスラリーを5℃で1時間攪拌し、ろ過し、減圧下で50℃
で乾燥させて上記生成物である(DL)−N−アセチル−2−アミノ−5−フェ
ニル吉草酸を白色粉末として得た(160.34g、92%、mp145〜14
8℃)。
【数5】
【0118】 製造例2C
【化19】 (DL)−N−アセチル−2−アミノ−5−フェニル吉草酸(製造例2B)(
438.0g、1.862mol)、塩化コバルト(1.10g)、2N水酸化カリ
ウム溶液(931mL、1.862mol)および水(8000mL)からなる溶液を
、2N水酸化カリウム溶液を添加することによりpHを8.0に調節した。この
反応混合物にアシラーゼI(Acylase I)(アスパルギルス・メレウス(
aspergillus melleus)、39.42g)を添加し、次いで2
N水酸化カリウムを添加することによりpHを8.0に維持しながら40℃で2
4時間激しく攪拌した。得られたスラリーをろ過した。ろ液をpH2.0に調節
して粘性のスラリーを得た。ろ過、ヘキサンでの洗浄(2000mL)および減圧
下での50℃での乾燥により上記生成物、(D)−N−アセチル−2−アミノ−
5−フェニル吉草酸を単離した(188.52g、43%)。
【数6】
【0119】 製造例2D
【化20】 (D)−N−アセチル−2−アミノ−5−フェニル吉草酸(製造例2C)(1
88.8g、0.8024mol)、エタノール(535mL)および濃塩酸(268
mL、3.21mol)からなる溶液を85℃まで加温した。14.5時間目に、反
応が不完全であることがHPLCにより決定され、次いでさらなる濃塩酸(50
mL)を添加した。この反応は22.5時間後には完了していることをHPLCにより
決定した。続いて、エタノール(8000mL)を連続的に添加し、蒸留すること
により反応系から水を共沸蒸留した。酢酸エチル(2000mL)を連続的に添加
し、蒸留することにより反応系からエタノールを共沸蒸留した。溶液を0℃まで
冷却すると生成物が析出した。生成物を含む溶液を0℃で1時間攪拌し、ろ過し
、そして減圧下40℃でケークを乾燥させて上記生成物である2−アミノ−5−
フェニル吉草酸エチルエステル,塩酸塩を得た(199.0g、96%)。
【数7】
【0120】 製造例2E
【化21】 N−t−BOC−α−アミノイソ酪酸(90.64g、0.446mol)、2−
クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(75.90g、0.4
25mol)、N−メチルモルホリン(88.13g、0.871mol)およびジエ
チルエーテル(1000mL)からなるスラリーを、HPLCにより測定しながら
反応が完了するまで周囲温度で攪拌した(3時間)。D−2−アミノ−5−フェ
ニル吉草酸エチルエステル,塩酸塩(製造2D)(109.55g、0.425m
ol)を添加し、反応混合物を周囲温度で16時間攪拌した。反応混合物を10%
クエン酸溶液(100mL)および酢酸エチル(3×500mL)との間で分配した
。有機相を10%クエン酸溶液(3×500mL)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液
(3×500mL)、水(1×500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥
させ、濃縮乾固した。残渣をヘキサン(3000mL)から再結晶させて上記生成
物を得た(155.11g)。
【数8】
【0121】 製造例2
【化22】 製造例2Eの生成物(152.53g、0.3752mol)およびテトラヒドロ
フラン(884mL)からなる溶液を5℃まで冷却した。温度を5〜10℃に維持
しながら、水酸化リチウム(26.96g、1.126mol)および水(1419
mL)からなる溶液を反応系に10分かけて滴下した。エタノール(183mL)を
添加し、反応系を5〜10℃で、HPLCにより測定しながら反応が完了するま
で攪拌した(2時間)。次いで、5〜10℃に維持しながら、反応混合物のpH
を6N塩酸溶液を用いて2.0まで調節した。酢酸エチル(3×500mL)を用
いて生成物を溶液から抽出した。酢酸エチル抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムを
用いて乾燥させ、濃縮乾固して上記生成物を得た(141.51g、100%)
【数9】
【0122】 実施例1C 製造例3A
【化23】 α−ブロモフェニル酢酸(100g、466mmol)の無水エタノール(500m
L)溶液に、室温で攪拌しながらp−トルエンスルホン酸一水和物(10g、53
mmol)を添加した。この溶液を加熱還流し、8時間後に濃縮乾固した。得られた
残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和水性炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して上記生成物を橙色油状物として得
た(77g、68%):H−NMRは構造式と一致した;MS(FD)241
.9,243.9。
【0123】 製造例3
【化24】 N,N−ジメチルホルムアミド(240mL)中の水素化ナトリウム(13.6
g、ミネラル油中60%分散物で341mmol)のスラリーに、4−ニトロイミダ
ゾール(38.6g、341mmol)を、添加中の温度が40℃未満に維持される
ように、気をつけて攪拌しながら添加した。得られたスラリーを1時間攪拌し、
次いで5℃まで冷却した。この混合物に製造例3A(76g、310mmol)を、
反応系の温度が20℃未満に維持されるように一定速度でゆっくりと添加した。
4時間後、反応系を濃縮し、続いて酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物
をろ過し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮し
た。得られた残査をシリカゲルのクロマトグラフィー(メタノール/クロロホル
ム勾配)により精製して上記生成物を白色固体として得た(60.1g、70%
):H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)275(M+)計算値:C
,56.73;H,4.73;N,15.27。実測値:C,56.48;H,
4.78;N,15.08。
【0124】 実施例1D 製造例4A
【化25】 4−メトキシフェニル酢酸(98g、590mmol)の無水エタノール(300m
L)溶液にp−トルエンスルホン酸(20g、105mmol)を添加した。反応混合
物を加熱還流し、その温度を5時間維持し、次いで室温まで冷却して濃縮乾固さ
せた。得られた油状物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、20%酢
酸エチル/ヘキサン)により精製して上記生成物を無色油状物として得た(10
2g、89%)。
【数10】
【0125】 製造例4B
【化26】 製造例4Aの生成物(40g、200mmol)の四塩化炭素(500mL)溶液に
N−ブロモスクシンイミド(37g、206mmol)および臭化水素酸(48%水
溶液4滴)を添加した。得られた混合物を加熱還流し、その温度を5時間維持し
、次いで室温まで冷却し、ろ過し、濃縮した。得られた油状物をフラッシュクロ
マトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム)により精製して上記生成物を無色
油状物として得た(51.1g、94%)。
【数11】
【0126】 製造例4
【化27】 製造例4Bの生成物(49.5g、181mmol)のジメチルホルムアミド(5
00mL)溶液に、室温で攪拌しながら4−ニトロイミダゾール(20.5g、1
81mmol)および炭酸カリウム(75g、543mmol)を添加した。16時間後
、反応混合物をろ過し、濃縮した。得られた油状物を酢酸エチルと水との間で分
配し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた油状物をフラッシュクロマト
グラフィー(シリカゲル、30〜70%酢酸エチル/ヘキサン勾配)により精製
して上記生成物を、静置すると固化する橙色油状物として得た(33.6g、6
1%)。
【数12】
【0127】 実施例1E 製造例5A
【化28】 10%炭素担持パラジウム(6.0g)のスラリーに製造例4の生成物(8.
4g、27.5mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中のスラリーを添加した
。反応混合物を、還元が完了するまでパー(Parr)装置を用いて水素雰囲気
下(40mmHg)に配置した。次いで、反応混合物をセライトを通してろ過した。
得られた溶液に、室温で攪拌しながら製造例1の生成物(10.5g、27.5m
mol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4.1g、30.3mmol)および1
−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(6.3g、3
0.3mmol)を添加した。16時間後、反応混合物を濃縮し、得られた油状物を
酢酸エチル中でスラリー化してろ過した。溶液を水で希釈し、次いで酢酸エチル
で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、ろ過し、濃縮した。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリ
カゲル、3%メタノール/クロロホルム)により精製して上記生成物を褐色泡状
体として得た(14.4g、83%)。
【数13】
【0128】 製造例5
【化29】 製造例5Aの生成物(14.4g、23mmol)のジオキサン(150mL)溶液
に、室温で攪拌しながら水酸化リチウム(0.65g、27.6mmol)水(75m
L)溶液を添加した。20分後、1N塩酸を用いて反応混合物をpH2.9まで
酸性化した。得られた溶液に、水および酢酸エチルを添加した。次いで、混合物
を酢酸エチルを用いて抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、濃縮して黄色泡状体として上記生成物を得た(13.0
g、93%)。
【数14】
【0129】 実施例1F 製造例6A
【化30】 製造例3の生成物(10.00g、36.36mmol)のDMF(50mL)溶液
を、窒素雰囲気下で0℃にてDMF(50mL)中の水素化ナトリウム(1.60
g、40.00mmol)の懸濁液に滴下した。混合物を10分間攪拌した。次いで
、ヨウ化エチル(2.5mL、40.00mmol)を滴下した。続いて、反応混合物
を30分間、0℃で攪拌し、次いで、周囲温度で1時間攪拌した。飽和炭酸水素
ナトリウム溶液を用いて混合物をクエンチした。酢酸エチルを添加し、炭酸水素
塩、続いてブラインを用いて混合物を洗浄した。硫酸ナトリウムを用いて有機層
を乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた泡状体をフラッシュクロマトグ
ラフィー(300gシリカ、2:3 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して明
るい黄色の泡状体として上記生成物を得た(8.81g、84%):H NM
R(300MHz、CDC1)−構造と一致;C1415について
の計算値;58.13 C,5.23 H,14.53 N;実測値57.88
C,5.36 H,14.39 N;FDMS(M+)−289。
【0130】 製造例6B
【化31】 製造例6Aの生成物(8.35g、28.89mmol)のTHF(100mL)溶
液を、水酸化リチウム(1.82g、43.34mmol)および水(50mL)で処
理した。反応系を周囲温度で30分間攪拌した。水を添加し、混合物をジエチル
エーテルで洗浄した。10%炭酸水素ナトリウムを用いて水層のpHを3.0に
調節した。混合物を塩化ナトリウムで飽和させ、酢酸エチルで洗浄した。酢酸エ
チル洗浄液を合わせ、硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮
した。得られた粗固体を、窒素下で無水ジクロロメタン(100mL)中に溶解し
た。この溶液に触媒のDMF(0.1mL)および過剰量の塩化オキサリル(25
g)を添加した。この混合物を3時間攪拌し、次いで減圧下で濃縮した。得られ
た粗泡状体をTHF(20mL)に溶解し、リチウム(4R,5S)−(+)−4
−メチル−5−フェニル−2−オキサゾリジノンの溶液[これは−78℃で窒素
下にてn−BuLi(ヘキサン中1.6M、19.9mL、31.82mmol)を(
4R,5S)−(+)−4−メチル−5−フェニル−2−オキサゾリジノン(5
.64g、31.82mmol)のTHF(50ml)溶液に滴下し、20分間攪拌す
ることにより作製した]に滴下し、次いで、さらに精製することなく使用した。 得られた混合物を−78℃で30分間攪拌し、次いで0℃まで昇温させた。飽
和炭酸水素ナトリウムを用いて混合物をクエンチした。酢酸エチルおよび水を添
加し、混合物を炭酸水素ナトリウムおよびブラインを用いて洗浄した。硫酸ナト
リウムを用いて有機層を乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた泡状体
をフラッシュクロマトグラフィー(400gシリカ、5%ジエチルエーテル/ジ
クロロメタン)により精製し、無色泡状体として上記生成物のジアステレオマー
1(3.76g、31%収率)およびジアステレオマー2(4.32g、36%)
を得た。
【数15】
【0131】 実施例1G 製造例7A
【化32】 製造例6Aの方法を使用して、DMF(25mL)中の製造例4の生成物(5.
00g、16.39mmol)、ならびにDMF(25mL)中の水素化ナトリウム(
0.72g、18.03mmol)およびヨウ化メチル(1.12mL、18.03mmo
l)を用いて、製造例7Aを製造し、明るい黄色の泡状体として上記生成物を得
た(4.81g、92%):H NMR(300MHz、CDCl)−構造
式と一致:C15l7についての計算値;56.42 C,5.37
H,13.16 N;実測値56.13 C,5.35 H,13.01 N
;ISMS(M+)−320。
【0132】 製造例7
【化33】 製造例6Bに記載されるように、THF(50mL)中の製造例7Aの生成物(
4.80g、15.03mmol)および水(25mL)中の水酸化リチウム(1.2
6g、30.06mmol)を用いて、製造例7を製造し、粗酸を得た。この物質を
即座に無水ジクロロメタン(100mL)、触媒のDMF(0.5mL)および過剰
な塩化オキサリル(12mL)と反応させて粗塩化酸を得た。次いで、この粗生成
物をTHF(20mL)、n−BuLi(ヘキサン中1.6M、14.1mL、22
.54mmol)およびTHF(50mL)中(4R,5S)−(+)−4−メチル−
5−フェニル−2−オキサゾリジノン(4.00g、22.54mmol)と反応さ
せて上記生成物のジアステレオマー1(2.79g、41%収率)およびジアス
テレオマー2(2.80g、41%)を無色泡状物として得た:2)ジアステレ
オマー1−H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C2322についての計算値;61.33 C,4.92 H,12.44
N;実測値60.92 C,4.82 H,12.03 N;ISMS(M+
)−451:H NMR (300MHz、CDCl)−構造式と一致;C 2322についての計算値;61.33 C,4.92 H,12.
44 N;実測値61.57 C,4.98 H,12.47 N;ISMS(
M+)−451。
【0133】 実施例1H 製造例8A
【化34】 製造例4Aに記載されているように、無水エタノール(100mL)中で4−ト
リフルオロメチルフェニル酢酸(15.0g、73.4mmol)およびp−トルエ
ンスルホン酸(2.8g、14.7mmol)の反応により無色油状物として上記生
成物を得た(16.3g、95%):H−NMR(d,DMSO)1.18(
t,J=7.0Hz,3H),3.80(s,2H),4.10(q,J=7.
0Hz,2H),7.49(d,J=7.9Hz,2H),7.69(d,J=
7.9Hz,2H);MS(FD)232(M+);C1111につ
いての計算値:C,56.90;H,4.77.実測値:C,56.81;H,
4.85。
【0134】 製造例8B
【化35】 製造例8Aの生成物(15.8g、68.0mmol)、N−ブロモスクシンイミ
ド(12.5g、70mmol)および48%HBr(3滴)を四塩化炭素(80mL
)中で製造例4Bに記載したように反応させて、上記生成物を無色油状物として
得た(19.8g、94%):H−NMR(d,DMSO)1.19(t,J
=7.2Hz,3H),4.15−4.25(m,2H),6.07(s,1H
),7.78(s,4H);MS(FD)309,311(M+);C11 BrFについての計算値:C,42.47;H,3.24。実測値:C
,42.38;H,3.13。
【0135】 製造例8
【化36】 製造例8Bの生成物(51.8g、167mmol)、4−ニトロイミダゾール(
18.8g、167mmol)および炭酸カリウム(51g、368mmol)をN,N−
ジメチルホルムアミド(600mL)中で、製造例4に記載したように反応させる
ことにより粘性橙色油状物として上記生成物を得た(21.7g、38%): H−NMR(d,DMSO)1.19(t,J=7.2Hz,3H),4.26
(q,J=7.2Hz,2H),6.80(s,1H),7.76(d,J=8
.3Hz,2H),7.83(d,J=8.3Hz,2H),8.01(s,1
H),8.51(s,1H);MS(イオンスプレー)344(M+1);C 12についての計算値:C,48.99;H,3.52;N,
12.24。実測値:C,49.03;H,3.74;N,11.96。
【0136】 実施例1I 製造例9A
【化37】 4−フルオロフェニル酢酸(15.0g、97.0mmol)、p−トルエンスル
ホン酸(2.0g、10.5mmol)および無水エタノール(100mL)を製造例
4Aに記載したように反応させて無色油状物として上記生成物を得た(15.4
g、87%):H−NMR(d,DMSO)1.17(t,J=7.2Hz,
3H),3.66(s,2H),4.06(q,J=7.2Hz,2H),7.
10−7.20(m,2H),7.25−7.35(m,2H);MS(FD)
182(M+);C1011FOについての計算値:C,65.92;H,
6.09。実測値:C,65.67;H,5.96。
【0137】 製造例9B
【化38】 製造例9Aの生成物(14.9g、82mmol)、N−ブロモスクシンイミド(
14.9g、84.5mmol)および48%HBr(4滴)を四塩化炭素(80mL
)中で、製造例4Bに記載したように反応させて上記生成物を以下のような無色
油状物として得た(18.3g、85%):H−NMR(d,DMSO)1.
19(t,J=7.2Hz,3H),4.15−4.25(m,2H),5.9
5(s,1H),7.15−7.30(m,2H),7.56−7.70(m,
2H);MS(FD)260,262(M+);C1010BrFOについ
ての計算値:C,46.00;H,3.96。実測値:C,46.10;H,3
.95。
【0138】 製造例9
【化39】 製造例9Bの生成物(68g、260mmol)、4−ニトロイミダゾール(35
.0g、312mmol)および炭酸カリウム(108g、780mmol)をジメチルホ
ルムアミド(300mL)中で製造例4に記載したように反応させて上記生成物を
橙色油状物として得た(39.8g、52%):H−NMR(d,DMSO)
1.83(t,J=7.2Hz,3H),4.25(q,J=7.2Hz,2H
),6.66(s,1H),7.25−7.35(m,2H),7.55−7.
65(m,2H),7.95(d,1.13Hz,1H),8.44(d,J=
1.5Hz,1H);MS(イオンスプレー)294.2(M+1);C13 12 FNについての計算値:C,53.24;H,4.12;N,14.
33。実測値:C,53.51;H,4.07;N,14.42。
【0139】 実施例1J 製造例10A
【化40】 製造例5Aに記載したように、製造例9(8.9g、30.3mmol)の生成物
をテトラヒドロフラン(120mL)中で10%炭素担持パラジウム(6.0g)
を用いて還元させ、続いて製造例1の生成物(11.4g、30mmol)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(4.5g、33mmol)および1−(3−ジメチル
アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(6.8g、33mmol)とカップ
リングさせることにより、褐色の泡状物として上記生成物を得た(10.8g、
58%):H−NMR(d,DMSO)1.18(t,J=7.2Hz,3H
),1.25−1.35(m,15H),3.60(m,1H),3.70(m
,1H),4.25(q,J=7.2Hz,2H),4.44(d,J=2.6
Hz,2H),4.60(m,1H),6.47(s,1H),7.20−7.
40(m,9H),7.40−7.50(m,3H),7.56(s,1H),
10.25(br s,1H);MS(イオンスプレー)626.1(M+1)
;C3240FNについての計算値:C,61.43;H,6.44;
N,11.19.実測値:C,61.63;H,6.42;N,11.26。
【0140】 製造例10
【化41】 ジオキサン(200mL)および水(100mL)中で製造例10Aの生成物(1
0.5g、17.0mmol)および水酸化リチウム(0.48g、20.4mmol)を
製造例5に記載したように反応させることにより、褐色泡状体として上記生成物
を得た(10.1g、100%):H−NMR(d,DMSO)1.25−1
.40(m,15H),3.35(br s,1H),3.60(m,1H),
3.70(m,1H),4.44(d,J=2.6Hz,2H),4.60(m
,1H),6.33(s,1H),7.20−7.35(m,9H),7.40
−7.50(m,3H),7.56(s,1H),10.20(br s,1H
);MS(イオンスプレー)598.5(M+1);C3036FN
ついての計算値:C,60.29;H,6.07;N,11.72。実測値:C
,60.38;H,6.29;N,11.49。
【0141】 実施例1K 製造例11A
【化42】 ビフェニル酢酸(25.2g、119mmol)およびp−トルエンスルホン酸(
3.3g、17mmol)を無水エタノール(250mL)中で製造例4Aに記載した
ように反応させて、上記生成物を黄色油状物として得た(25.4g、89%)
H−NMRは構造式と一致した;MS(FD)240.1(M+);C1616についての計算値:C,79.97;H,6.71。実測値:C,7
9.75;H,6.59。
【0142】 製造例11B
【化43】 製造例11Aの生成物(18.0g、75.0mmol)、N−ブロモスクシンイ
ミド(13.7g、77.25mL)および48%HBr(4滴)を四塩化炭素(
80mL)中で製造例4Bに記載したように反応させて、上記生成物を黄色油状物
として得た(22.56g、94%):H−NMRは構造式と一致した;MS
(FD)318,320(M+);C1615BrO・0.05C塩酸(C
hydrochloric acid)についての計算値:C,60.21;
H,4.74。実測値:C,59.50;H,4.75。
【0143】 製造例11
【化44】 ジメチルホルムアミド(200mL)中の水素化ナトリウムのスラリー(2.4
2g、60.5mmol)に、室温で攪拌しながら4−ニトロイミダゾール(6.9g
、60.5mmol)を添加した。10分後、製造例11Bの生成物(17.62g
、55.0mmol)を添加した。16時間後、反応混合物を濃縮し、残渣を酢酸エ
チル中でスラリー化し、次いでろ過した。得られた油状物を酢酸エチルおよび水
の間で分配し、次いで酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた油状物をシリ
カゲルに吸着させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、30−50%
酢酸エチル/ヘキサン)により精製して上記生成物を黄色粘性油状物として得た
(12.0g、62%):H−NMRは構造式と一致した;MS(FD)35
1(M+)。
【0144】 実施例1L 製造例12A
【化45】 製造例3に記載されているように、DMF(50mL)中の製造例11の生成物
(11.03g、31.39mmol)および水素化ナトリウム(1.25g、31.
39mmol)、ならびにDMF(50mL)中のヨウ化メチル(1.9mL、31.3
9mmol)を用いて製造例12Aを製造し、上記生成物を明るい黄色の泡状体とし
て得た(10.25g、89%):H NMR(300MHz、CDC1
は以下の構造式と一致:C2019についての計算値;65.75
C,5.26 H,11.50 N;実測値63.84 C,5.16 H,1
0.94 N;ISMS(M+)−366。
【0145】 製造例12
【化46】 製造例6Bに記載されているように、THF(100mL)中の製造例12Aの
生成物(10.20g、27.92mmol)および水(50mL)中の水酸化リチウ
ム(2.34g、55.84mmol)を使用して、製造例12を製造して粗酸を得
た。得られた粗固体を無水ジクロロメタン(150mL)に溶解し、触媒のDMF
(0.5mL)および過剰の塩化オキサリル(23mL)と反応させた。得られた粗
泡状物をTHF(50mL)に溶解し、n−BuLi(ヘキサン中1.6M、25
.1mL、40.28mmol)、(4R,5S)−(+)−4−メチル−5−フェニ
ル−2−オキサゾリジノン(7.14g、40.28mmol)およびTHF(15
0mL)と反応させて上記生成物のジアステレオマー1(6.21g、45%収率
)およびジアステレオマー2(6.20g、45%)を無色泡状体として得た:
H NMR(300MHz,CDC1)は構造式と一致:C2824についての計算値;66.93 C,4.99 H,11.56 N;実測
値65.32 C,5.06 H,10.66 N;ISMS(M+)−497
H NMR(300MHz、CDC1)−構造式と一致;C2824 についての計算値;66.93 C,4.99 H,11.56 N;実
測値65.05 C,4.92 H,10.61 N;FDMS(M+)−49
7。
【0146】 実施例1M 製造例13A
【化47】 四塩化炭素(55mL)中の2−ナフチル酢酸(49.37g、265.0mmol
)および塩化チオニル(80mL)の懸濁液を20分間加熱還流し、この時点で全
ての材料は溶液になった。反応系を周囲温度まで冷却した。四塩化炭素(125
mL)、N−ブロモスクシンイミド(56.60g、318.0mmol)および臭化
水素酸(48%水性、触媒的、0.5mL)を添加した。混合物を30分間加熱還
流し周囲温度まで冷却し、ろ過し、減圧下で濃縮した。この物質をジクロロメタ
ン(200mL)に再溶解し、過剰のエタノール(100mL)を滴下した。混合物
を周囲温度で1時間攪拌し、次いで減圧下にて濃縮した。粗物質をクロマトグラ
フィー(700gシリカ、30%酢酸エチル/ヘキサン)にかけて褐色の粗固体
を得た。この粗物質をジメチルホルムアミド(200mL)および4−ニトロイミ
ダゾール(29.78g、263.5mmol)に溶解し、炭酸カリウム(72.7
0g、526.8mmol)を添加した。反応系を周囲温度で攪拌し、次いで減圧下
で100mLまで濃縮した。酢酸エチルおよび水を添加し、混合物を炭酸水素ナト
リウムおよびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下
で濃縮した。粗物質をクロマトグラフィー(1.0kgシリカ30%酢酸エチル
/ヘキサン)にかけて上記の生成物(製造例13A)を以下のような茶色の泡状
体として得た(40.2g、47%):H NMR(300MHz,CDCl
)−構造式と一致;C1715についての計算値;62.76 C
,4.65 H,12.92 N;実測値60.54 C,4.35 H,12
.04 N;ISMS(M+)−326。
【0147】 製造例13
【化48】 DMF(50mL)中の製造例13Aの生成物(13.9g、42.65mmol)
、ならびにDMF(50mL)中の水素化ナトリウム(1.71g、42.65mmo
l)およびヨウ化メチル(2.64mL、42.65mmol)を用いて、製造例6A
に記載されているように、製造例13を製造して上記生成物を明るい黄色の油状
物として得た(10.94g、77%):H NMR(300MHz,CDC
)−構造式と一致;C1817についての計算値;63.71
C,5.05 H,12.38 N;実測値63.80 C,4.98 H,1
2.41 N;ISMS(M+)−340。
【0148】 実施例1N 製造例14
【化49】 THF(50mL)中の製造例7の生成物であるジアステレオマー1(1.00
g、2.22mmol)を、水酸化リチウム(0.10g、2.44mmol)の水(2
5mL)溶液に添加した。得られた混合物を周囲温度で30分間攪拌した。水を添
加し、混合物をジエチルエーテルで洗浄した。10%水性炭酸水素ナトリウムを
用いて水層のpHを3.0に調節した。混合物を塩化ナトリウムで飽和させ、酢
酸エチルで洗浄した。酢酸エチル洗浄液を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ
過し、減圧下で濃縮した。得られた粗固体を窒素下で無水ジクロロメタン(50
mL)に溶解した。この溶液に触媒のDMF(0.1mL)および過剰の塩化オキサ
リル(5g)を添加した。。この混合物を3時間攪拌し、次いで減圧下で濃縮し
た。
【0149】 得られた粗泡状物を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、0℃まで冷却し
た。4−ジメチルアミノピリジン(触媒、10mg)および4−メチルピペリジン
(0.34mL、2.71mmol)を添加し、得られた溶液を18時間攪拌した。得
られた粗泡状物を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、炭酸水素ナトリウム
およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧
下で濃縮した。粗泡状物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、100g、
5%メタノール/ジクロロメタン)で精製して上記生成物を無色泡状体として得
た(0.38g、50%収率):H NMR(300MHz,CDC1)−
構造式と一致;C1924に対する計算値;61.28 C,6.5
0 H,15.05 N;実測値61.38 C,6.40 H,15.11
N;FDMS(M+)−372。
【0150】 実施例10 製造例15A
【化50】 四塩化炭素(35mL)中の1−ナフチル酢酸(9.3g、50mmol)の反応物
に塩化チオニル(14.4mL、200mmol)を添加した。反応系を加熱還流した
。30分後、混合物を20℃まで冷却し、次いで、N−ブロモスクシンイミド(
8.9g、50mmol)および48%HBrの四塩化炭素溶液を添加した(8液滴
)。反応系を加熱還流し、30分後、周囲温度まで冷却し、ろ過し、濃縮した。
得られた油状物を0℃で無水エタノールに添加し、次いで濃縮した。残渣をフラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、3%酢酸エチル/ヘキサン)により精
製して上記生成物を油状物として得た(12.6g、86%):H−NMRは
構造式と一致した。
【0151】 製造例15B
【化51】 水素化ナトリウム(1.6g、40mmol)のスラリーを室温でジメチルホルム
アミド(50mL)中で攪拌しながら4−ニトロイミダゾール(4.5g、40mmo
l)を添加した。反応系を0℃まで冷却し、次いで製造例15Aの生成物(11
.8g、40mmol)を添加した。次いで、混合物を周囲温度までゆっくりと昇温
させた。反応物を氷/水混合物中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機
抽出物を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をフ
ラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル/ヘキサン)で精
製して上記生成物を油状物として得た(6.03g、50%):H−NMRは
構造式と一致する;MS(イオンスプレー)325.1(M+1);C17 ・0.37HOについての計算値:C,61.50;H,4.78
;N,12.66.実測値:C,61.46;H,4.60;N,12.73。
【0152】 製造例15C
【化52】 テトラヒドロフラン中の10%炭素担持パラジウム(0.6g)のスラリーに
、製造例15Bの生成物(1.28g、4.0mmol)のテトラヒドロフラン(2
0mL)溶液を添加した。混合物を水素雰囲気下(40psi)でパー装置中で3
時間反応させ、続いてセライトを通してろ過した。この溶液に、テトラヒドロフ
ラン(30mL)中の製造例1の生成物(1.5g、3.96mmol)、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(0.59g、4.35mmol)および1−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.9g、4.35mmol)を
添加した。16時間後、反応混合物をろ過し、濃縮した。得られた残渣をフラッ
シュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム〜1%メタノール/クロロ
ホルム勾配)により精製して上記生成物を橙色泡状体として得た(1.99g、
77%):H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)657(
M+1);C3643についての計算値:C,65.74;H,6.
59;N,10.65。実測値:C,65.67;H,6.53;N,10.8
7。
【0153】 製造例15
【化53】 製造例15Cの生成物(1.97g、3.0mmol)のジオキサン(20mL)中
の溶液に、室温で攪拌しながら、水酸化リチウム(0.08g、3.3mmol)の
水(10mL)溶液を添加した。15分後、反応系を1N塩酸を用いてpH=3.
0まで酸性化し、酢酸エチルを用いて抽出した。合わせた有機抽出物をブライン
を用いて洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して所望の生成物を得
た(1.8g、95%)(製造例15)。H−NMRは構造式と一致する;M
S(イオンスプレー)630(M+1);C3439・1.05H 0についての計算値:C,62.96;H,6.39;N,10.80。実測値
:C,63.09;H,6.39;N,10.40。
【0154】 実施例1P 製造例466
【化54】 パー反応瓶中の5%炭素担持パラジウム(2.60g)およびテトラヒドロフ
ラン(100mL)の懸濁物に、実施例第2A部からの製造例136の生成物(5
.00g、15.3mmol)を固体で添加した。反応瓶をパー振盪器中に配置し、
室温で2時間、水素雰囲気下(40psi)で振盪した。セライト521のパッ
ドを用いて反応物をろ過し、次いで、ろ液を、予め調製した、テトラヒドロフラ
ン(50mL)中の実施例第2A部からの製造例2の生成物(5.80g、15.
3mmol)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(3.48g、16.9mmo
l)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(2.29g、16.9mmol
)の混合物に0℃で添加した。反応系を室温で16時間攪拌し、次いで溶媒を減
圧下にてエバポレートした。残渣を酢酸エチルに溶解し、ろ過して1,3−ジシ
クロへキシルウレアを取り除いた。ろ液をフラッシュクロマトグラフィー(シリ
カゲル、80%酢酸エチル/ヘキサン−5%メタノール/酢酸エチル)により精
製して所望の生成物を明るい黄色の固体泡状体として得た(7.96g、80%
):H NMRは構造式と一致;MS(IS)m/e 656(M+1);C 3745についての計算値:C,67.77;H,6.92;N,1
0.68。実測値:C,67.49;H,6.88;N,11.71。
【0155】 製造例467
【化55】 製造例466の生成物(8.73g、13.3mmol)のテトラヒドロフラン(
120mL)および水(60mL)中の溶液に、水酸化リチウム(2.23g、53
.2mmol)を室温で添加した。反応系を室温で35分間攪拌した時点で、減圧下
にてテトラヒドロフランをエバポレートした。残渣を水で希釈し、ジエチルエー
テルで抽出した(エーテル抽出物は捨てた)。水層を1N HC1を用いて酸性
化(pH2−3)し、次いでジエチルエーテルおよび酢酸エチルを用いて抽出し
た。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下で
濃縮して所望の生成物を明るい黄色の固体泡状物として得、これをさらに精製す
ることなく使用した(8.18g、98%):H NMRは構造式と一致;M
S(IS)m/e 628(M+1);C3541についての計算値
:C, 66.97;H,6.58;N,11.16。実測値:C,66.68
;H,6.75;N,11.12。
【0156】 実施例1Q 製造例136
【化56】 2−ナフチル酢酸(49.37g、265.0mmol)の四塩化炭素(55mL)
中の懸濁物に塩化チオニル(80mL)を添加した。混合物を20分間加熱還流し
、次いで周囲温度まで冷却した。四塩化炭素(125mL)、N−ブロモスクシン
イミド(56.60g、318.0mmol)および臭化水素酸(48%水性、0.
5mL)を添加した。混合物を30分間加熱還流し、周囲温度まで冷却し、ろ過し
、濃縮した。得られた物質をジクロロメタン(200mL)に溶解し、過剰のエタ
ノール(100mL)を滴下した。1時間後、反応物を濃縮し、得られた粗物質を
フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、30%酢酸エチル/ヘキサン)に
より精製して褐色の固体を得た。この粗物質をジメチルホルムアミド(200mL
)に溶解し、4−ニトロイミダゾール(29.78g、263.5mmol)および
炭酸カリウム(72.70g、526.8mmol)を添加した。16時間後、反応
系を100mLまで濃縮した。酢酸エチルおよび水を添加し、混合物を炭酸水素ナ
トリウムおよびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮
した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、30%酢酸エチル/ヘ
キサン)で精製して所望の生成物を茶色の泡状物として得た(40.2g、47
%):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C17 についての計算値;62.76 C,4.65 H,12.92 N
;実測値 60.54 C,4.35 H,12.04 N;ISMS(M+)
−326。
【0157】 実施例1R 製造例74
【化57】 製造例9の化合物の溶液(17.0g、58.0mmol)に、室温で攪拌しなが
ら水酸化ナトリウム(2N水溶液125mL)をテトラヒドロフラン(10mL)お
よびエタノール(10mL)とともに添加した。加水分解が完了した後に、混合物
を浴中で冷却し、水性塩酸を用いてpH2.75まで酸性化し、酢酸エチルで抽
出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し
て所望の炭酸を得た(15.0g、99%)。粗物質を水性のN,N−ジメチル
アミン(40%、9.0mL、71.8mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル水和物(7.64g、56.6mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(11.7g、56.6mmol)とテトラヒドロフラン(150mL)中で
合わせた。18時間後、混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル中でスラリー化し、
ろ過し、ろ液を濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロ
ホルム/メタノール)により濃縮物を精製して所望の生成物を得た(10.2g
、62%):ESMS:(M+H)293.1。H NMR(300MHz
,DMSO−d)δ 8.21(d,1H,J=1.51Hz)7.80(d
,1H,J=1.13Hz),7.60−7.50(m,2H,),7.38−
7.25(m,2H),6.88(s,1H),2.92(s,3H),2.8
6(s,3H)。C1313についての計算値:C,53.43;H
,4.48;N,19.17。実測値:C,53.43;H,4.71;N,1
9.07。
【0158】 製造例75
【化58】 製造例74の生成物(2.0g、6.85mmol)を、10%パラジウム/炭素
(1.80g)およびパラジウム/ブラック(0.20g)と、テトラヒドロフ
ラン(75mL)中で合わせ、混合物を水素雰囲気下(38psi)でパー装置中
で振盪した。還元が完了した後、セライトを通してのろ過により触媒を取り除き
、得られた溶液を、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.51g、7
.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.0g、7.3mmol)、製
造例2の生成物(2.77g、7.3mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶
液に室温ですぐに添加した。16時間後、混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル中
でスラリー化し、次いでろ過した。ろ液を濃縮し、得られた粗生成物をフラッシ
ュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)により精製し
、これにより所望の生成物を得た(3.47g、81%):ESMS:(M+H
623.5,624.6。H NMRは構造式と一致した。C3343F・0.02CHCl3についての計算値:C,63.44;H,6.
94;N,13.44。実測値:C,63.04;H,7.41;N,11.9
3。
【0159】 実施例1S 製造例1L
【化59】 N−メチルモルホリン(4.79mL、2当量、47.3mm)を、ジエチルエ
ーテル(100mL)中のN−Boc−a−アミノイソ酪酸(4.43g、21.
7mm、1当量)および2−クロロ−4,6,1−ジメトキシ−1,3,5−ト
リアジン(CDMT)(3.89g、21.7mm、1.0当量)の攪拌したス
ラリーに添加した。反応混合物を周囲温度で1.5時間攪拌した後、D−トリプ
トファンエステル塩酸塩を添加した。一晩攪拌した後、10%クエン酸水溶液(
150mL)の添加により反応混合物をクエンチした。層を分離し、エーテル層を
飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)および水(50mL)で洗浄した。水酸化
リチウム(2.43g、5当量)を水(100mL)に溶解し、この溶液をジエチ
ルエーテル溶液に添加して室温で4時間激しく攪拌した。層を分離し、水層のp
Hを1M HC1を用いて5.6に調節した。次いで、10%クエン酸溶液を用
いてpHを3.95に調節し、酢酸エチル(100mL)を用いて水層を抽出した
。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。減
圧下で揮発物を除去して所望の生成物を白色泡状体として82%の収率で得た。
1H−NMRは構造式と一致。
【0160】 実施例1T 製造例R1 2−(2−ナフチル)酢酸エチル
【化60】 一定気流の無水塩酸を、エタノール(1760mL)中に溶解した2−ナフチル
酢酸(251.38g、1.35mol)の溶液の表面下に10分間にわたりバ
ブリングした。得られた溶液を、hplcにより測定しながら反応が完了するま
で周囲温度で攪拌した(2時間)。反応混合物を濃縮乾固した。得られた油状物
を酢酸エチル(200mL)に溶解し、シリカゲル(300グラム)でろ過し、酢
酸エチル(1400mL)を用いて生成物を溶出した。ろ液を濃縮して2−(2−
ナフチル)酢酸エチルを無色油状物として得た(286.33g、99%)。M
S(FIA)m/z 215.3[(M+H)]。H nmr(DMSO−
):δ 1.15−1.24(t,3H),3.81−3.86(d,2H
),4.07−4.15(q,2H),7.41−7.55(m,3H),7.
80−7.92(m,4H)。
【0161】 製造例R2 2−ブロモ−2−(2−ナフチル)酢酸エチル
【化61】 2−(2−ナフチル)酢酸エチル(1.07g、5.0mmol)、N−ブロモス
クシンイミド(0.89g、5.0mmol)、過酸化ベンゾイル(0.05g)お
よび四塩化炭素(50mL)からなる溶液を、hplcにより測定しながら反応が
完了するまで加熱還流した(3時間)。反応系を周囲温度まで冷却し、水を用い
て洗浄し(2×25mL)、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過した。ろ液を濃
縮乾固した。ヘキサン:酢酸エチル(49:1)で溶出するBiotage F
lash 40Mシステムを用いて残渣を精製し、2−ブロモ−2−(2−ナフ
チル)酢酸エチル(1.20g、82%)を得た。mp 80−82℃.MS(
FIA)m/z 293.0[(M+H)]。C1413Brについて
の計算値:C:57.36;H:4.47。実測値:C:57.62;H:4.
54。H nmr(CDCl):δ 1.27−1.33(t,3H),4
.18−4.36(m,2H),5.56(s,1H),7.52−7.55(
m,2H),7.71−7.76(m,1H),7.82−7.92(m,3H
),7.97(s,1H)。
【0162】 製造例R3 2−(2−ナフチル)−2−(4−ニトロイミダゾリル)酢酸エチル
【化62】 2−ブロモ−2−(2−ナフチル)酢酸エチル(384.04g、1.31m
ol)、4−ニトロイミダゾール(148.13g、1.31mol)、炭酸カ
リウム(362.11g、2.62mol)およびジメチルホルムアミド(25
00mL)からなる黄色のスラリーを周囲温度で、hplcにより測定しながら反
応が完了するまで攪拌した(16時間)。反応混合物を水(2000mL)で希釈
し、酢酸エチルで抽出した(4×500mL)。有機抽出物を合わせ、飽和炭酸水
素ナトリウム溶液(2×500mL)、10%クエン酸溶液(2×500mL)、飽
和塩化ナトリウム溶液(2×500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥
し、エバポレートした。粗生成物の一部(50g)をカラムクロマトグラフィー
によりシリカゲルで精製し、ジクロロメタン:ヘプタン(16:3)勾配〜ジク
ロロメタン:ヘプタン:メタノール(16:3:0.2)で溶出して2−(2−
ナフチル)−2−(4−ニトロイミダゾリル)酢酸エチルを得た(30.99g
)(これはhplcによると90%純粋であった)。生成物のサンプル(1g)
を、ジクロロメタン:ヘプタン:メタノール(16.9:3:0.1)で溶出す
るBiotage Flash 40Sシステムを用いて2回精製して2−(2
−ナフチル)−2−(4−ニトロイミダゾリル)酢酸エチルを褐色油状物として
得た(0.90g、46%)。MS(FIA)m/z 326.4[(M+H)
]。H nmr(CDC1):δ 1.25−1.31(t,3H),4
.28−4.39(m,2H),6.16(s,1H),7.36−7.44(
dd,1H),7.54−7.62(m,3H),7.84−7.90(m,3
H),7.90−7.95(m,2H)。
【0163】 製造例R4 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ
]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイル
アミノ)イミダゾリル]−2−(2−ナフチル)酢酸エチル
【化63】 2−(2−ナフチル)−2−(4−ニトロイミダゾリル)酢酸エチル(2.0
4g、6.27mmol)、テトラヒドロフラン(20mL)および10%炭素担持パ
ラジウム(2.04g)の混合物を、hplcで測定しながら反応が完了するま
で(20時間)、周囲温度及び周囲圧で水素化した。触媒をろ過により除去し、
テトラヒドロフラン(10mL)でリンスした。ろ液を、1−[3−(ジメチルア
ミノ)プロピル−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.20g、6.27mmol
)、テトラヒドロフラン(10mL)および(2R)−2−{2−[(tert−
ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インド
ール)−3−イルプロピオン酸(2.44g、6.27mmol)からなるスラリー
に加え、周囲温度で16時間攪拌した。反応混合物を水(150mL)および酢
酸エチル(3×50mL)間で分配した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウ
ム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレートさせた。得られた粗油
状物を、シリカゲルカラムでのカラムクロマトグラフィーにより精製し、溶出液
としてヘキサン:酢酸エチル:メタノール(10:10:1)を用いて2−[4
−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−
メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイルアミノ)
イミダゾリル]−2−(2−ナフチル)酢酸エチルを得た(1.72g、41%
)。0.2gのサンプルを分取逆相hplcを用いてさらに精製し、分析研究用
の2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイ
ルアミノ)イミダゾリル]−2−(2−ナフチル)酢酸エチルを得た(0.16
g)。MS(FIA)m/z 667.4(M+H)]。C3743 について計算した正確な質量[(M+H)]=667.3244。質量分析
法により見出された正確な質量:C3743[(M+H)]=66
7.3254。H nmr(CDCl):1.25−1.42(m,19H
),3.24−3.33(m,2H),4.28−4.33(m,2H),4.
98−5.01(m,1H),5.94(s,1H),6.85−7.01(m
,3H),7.18−7.21(m,2H),7.35−7.39(m,2H)
,7.49−7.58(m,4H),7.78−7.84(m,4H),8.6
9(s,1H),10.65(s,ブロード,1H)。
【0164】 製造例R5 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイ
ルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチル
【化64】 この化合物は、2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸エチルの
還元、続いて(2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ
]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロピオン酸
との反応により、溶出液としてジクロロメタン:メタノール(19:1)を用い
るフラッシュクロマトグラフィーでの精製後、黄色泡状体として得た(収率73
%)。MS(FIA)m/z 617.5[(M+H)]。H nmr (
CDCl):δ 1.19−1.32(m,18H),3.10−3.12(
m,1H),3.16−3.17(m,1H),3.32(s,1H),4.2
2−4.27(m,2H),4.69(s,ブロード,1H),6.44(s,
1H),6.85−6.91(m,2H),7.00(t,1H),7.07−
7.08(m,1H),7.38−7.40(m,1H),7.42−7.45
(m,6H),7.55−7.56(m,2H),10.16(s,ブロード,
1H),10.75(s,1H)。
【0165】 実施例2 式Iの化合物の合成 本発明の化合物を下記のようにして合成した。
【0166】 実施例2−1 製造例EX1A
【化65】 パー装置にて、5%Pd/C(0.85g)および製造例3の化合物(2.1
3g、7.21mmol)のジオキサン(50mL)中の懸濁物に、室温で攪拌しなが
ら水素(g)(35psi)を添加した。4時間後、混合物を窒素でパージし、
セライトを添加し、セライトのパッドを通して溶液をろ過した。得られたろ液に
、窒素雰囲気下で製造例1の化合物(2.74g、7.21mmol)、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(0.97g、7.21mmol)、N,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン(2.5mL、14.4mmol)および1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.36g、7.93mmol)を添加した
。18時間後、酢酸エチルを添加し、混合物を飽和水性塩化アンモニウム、飽和
水性炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(5%メタノール/ジク
ロロメタン)により精製して、黄色泡状体として上記化合物を得た(1.25g
、29%):H NMR(300MHz、CDCl)d 1.30(t,J
=6.9Hz,3H),1.40(s,9H),1.42(s,3H),1.5
1(s,3H),3.60(dd,J=5.1,9.7Hz,1H),4.05
(m,1H),4.28(m,2H),4.54(dd,J=14.08,26
.3Hz,2H),4.62(m,1H),5.08(bs,1H),5.82
(s,1H),7.12(d,J=11.5Hz,1H),7.35(m,12
H),9.75(bs,1H);MS(FD)m/e 607;C3241 についての計算値:C,63.29;H,6.80;N,11.52。実
測値:C,63.07;H,6.81;N,11.74。
【0167】 製造例EX1B
【化66】 製造例EX1A(5.3g、8.75)の化合物のジオキサン(50mL)/水
(25mL)の溶液に、室温で攪拌しながら水酸化リチウムを添加した(0.73
g、17.50mmol)。20分後、水を添加し、反応系をおよそ30mLまで濃縮
した。得られた混合物をジエチルエーテルで抽出し、水層を塩化ナトリウムで飽
和させ、次いで1N HC1を用いてpHを3.5に調節した。混合物を酢酸エ
チルで抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して上記
化合物を明るい橙色の泡状体として得た(4.90g、97%):H NMR
(300MHz,CDCl)d;MS(FD)m/e;計算値:C,;H,;
N,実測値:C,;H,;N,。
【0168】 製造例EX1C
【化67】 製造例EX1Bの化合物(2.09g、3.61mmol)、ピロリジン(0.3
0mL、3.61mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.54g、
3.97mmol)の無水DMF(50mL)溶液に、0℃で攪拌しながら1,3−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(0.82g、3.97mmol)を添加した。室温
で18時間後、反応混合物を濃縮し、ジクロロメタンに溶解し,ろ過し、濃縮し
た。シリカゲルクロマトグラフィー(5%メタノール/ジクロロメタン)での精
製により、上記化合物を明るい橙色の固体として得た(1.74g、76%):
H NMR(300MHz、CDCl)d 1.41(s,9H),1.4
3(s,3H),1.52(s,3H),2.88(m,4H),3.42(m
,1H),3.50(m,4H),4.08(m,1H),4.55(dd,J
=14.9,27.4 z,2H),4.70(m,1H),4.96(d,J
=4.0Hz,1H),5.86(s,1H),7.15 d,J=6.9Hz
,1H),7.35(m,12H),9.28(bs,1H);MS(FD)m
/e 632;C3444についての計算値:C,64.54;H,
7.01;N,13.28。実測値:C,63.48;H,6.95;N,12
.19。
【0169】 化合物1
【化68】 製造例EX1Cの化合物(1.00g、1.58mmol)およびアニソール(0
.3mL)の無水ジクロロメタン(12mL)溶液に、0℃で攪拌しながらトリフル
オロ酢酸(3mL)を添加し、次いで反応混合物を室温まで加温した。4時間後、
減圧下でジクロロメタンを除去し、過剰のジエチルエーテルを添加した。20分
後、反応混合物をろ過して上記化合物を白色固体として得た(1.02g、85
%):H NMR(300MHz,CDC1)d 1.60(s,6H),
1.90(m,4H),3.08(m,1H),3.58(m,3H),3.8
8(m,2H),4.52(m,2H),4.72(m,1H),6.10(m
,2H),7.25(m,6H),7.46(m,5H),7.70(m 1H
),8.00(m,1H),8.40(m,1H),11.15(m,1H);
MS(FD)m/e 532(M−2TFA);C3338につ
いての計算値:C,52.10;H,5.03;N,11.05。実測値:C,
51.54;H,5.25;N,11.21。
【0170】 実施例2−2 製造例EX2A
【化69】 製造例6Bの生成物であるジアステレオマー1(2.30g、5.48mmol)
のTHF(50mL)溶液を水酸化リチウム(0.25g、6.03mmol)の水(
25mL)溶液に添加した。得られた混合物を周囲温度で30分間攪拌した。水を
添加し、混合物をジエチルエーテルで洗浄した。10%水性重硫酸ナトリウムを
用いて水層のpHを3.0に調節した。塩化ナトリウムを用いて混合物を飽和さ
せ、酢酸エチルで洗浄した。酢酸エチル洗浄物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた粗固体を、窒素下で無水ジクロロメ
タン(50mL)に溶解した。この溶液に触媒のDMF(0.1mL)および過剰な
塩化オキサリル(5g)を添加した。この混合物を3時間攪拌し、次いで減圧下
で濃縮した。得られた粗泡状物を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、0℃
まで冷却した。4−ジメチルアミノピリジン(触媒、10mg)およびピロリジ
ン(1.8mL、18.74mmol)を添加し、得られた溶液を18時間攪拌した。
次いで、ジクロロメタンを添加し、混合物を炭酸水素ナトリウムおよびブライン
で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。
粗泡状物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、100g、5%メタノール
/ジクロロメタン)で精製して上記生成物を無色泡状体として得た(1.73g
、88%収率):H NMR(300 MHz、CDCl)−構造式と一致
;C1618についての計算値;61.14 C,5.77 H,1
7.82 N;実測値60.67 C,5.78 H,16.03 N;FDM
S(M+)−314。
【0171】 製造例EX2B
【化70】 製造例EX2Aの生成物(1.66g、5.29mmol)のTHF(5mL)溶液
を、5%炭素担持パラジウム(0.80g、触媒用、25mL THF)の懸濁物
に、不活性雰囲気下において添加した。得られた混合物を水素下(40psi)に
パー振盪器中で1.5時間配置した。得られた化合物を窒素下に配置し、セライ
トを添加した。次いで、混合物をろ過し、THFでリンスした。ろ液を窒素下に
配置し、HOBT(0.71g、5.29mmol)、製造例1の生成物(2.01
g、5.29mmol)、EDC(1.00g、5.81mmol)およびDIEA(1
.0mL、5.81mmol)を添加した。得られた混合物を周囲温度で18時間攪拌
し、次いで減圧下で濃縮した。粗物質を酢酸エチルに溶解し、炭酸水素ナトリウ
ムおよびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そし
て減圧下で濃縮した。得られた粗泡状物をフラッシュクロマトグラフィー(シリ
カ、100g、2%メタノール/ジクロロメタン)により精製して上記生成物を
明るい黄色泡状物として得た(0.66g、19%収率):H NMR(30
0MHz、CDCl)−構造式と一致;C3546についての計算
値;65.00 C,7.17 H,12.99 N;実測値 63.21C,
6.92 H,12.54 N;FDM(M+)−646.
【0172】 化合物2
【化71】 製造例EX2Bの生成物(0.52g、0.80mmol)のジクロロメタン(2
0mL)溶液を、窒素下で、アニソール(0.4mL)およびトリフルオロ酢酸(4
.0mL)とともに、周囲温度で3時間攪拌した。混合物を減圧下で約5mLまで濃
縮し、過剰なジエチルエーテルを添加した。混合物をろ過し、ジエチルエーテル
でリンスして上記生成物をオフホワイトの固体として得た(0.40g、65%
収率):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C34 40についての計算値;52.71 C,5.20 H,10.8
5 N;実測値 52.60 C,5.08 H,10.69 N;FDMS(
M+)−546。
【0173】 実施例2−3 製造例193
【化72】 製造例EX1B(1.0g、1.7mmol)、N,N−ジメチルアミン塩酸塩(
0.14g、1.7mmol)、トリエチルアミン(0.26mL、1.9mmol)およ
び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)のジメチルホ
ルムアミド(70mL)溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチ
ルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol)を添加した。反応混合物を一晩攪拌
し、次いで濃縮した。残渣を酢酸エチル中でスラリー化し、ろ過し、水を添加し
た。混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、溶出液として4%メタノ
ール/クロロホルムを用いるシリカゲルのクロマトグラフにかけて上記生成物を
白色の泡状体として得た(0.58g、56%):H NMR(300MHz
、CDCl)は構造式と一致する;MS(FD)606(M+);C32 についての計算値;C,63.35;H,6.98;N,13.85
。実測値:C,63.18;H,7.03;N,13.84。
【0174】 化合物3
【化73】 製造例193の生成物(0.5g、0.82mmol)のジクロロメタン(12mL
)溶液に、トリフルオロ酢酸(4mL)を添加した。1時間攪拌した後に、水を添
加した。反応系を固形の炭酸水素ナトリウムでクエンチし、クロロホルムで抽出
した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過
し、濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、塩酸飽和エーテルを添加した。得ら
れたスラリーを濃縮して上記生成物を黄色固体として得た(0.4g、85%)
H NMRは構造式と一致する;MS(FD)506.4(M+);C2734・2.9HClについての計算値;C,53.85;H,4.5
0;N,13.95。実測値:C,53.91;H,6.14;N,13.76
【0175】 実施例2−4 製造例194
【化74】 製造例EX1Bの生成物(1.0g、1.7mmol)、ジエチルアミン(0.1
8mL、1.7mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9m
mol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0
.4g、1.9mmol)、ジメチルホルムアミド(80mL)を、製造例193に記
載のように反応させることにより、上記生成物を黄色泡状物として得た(0.5
3g、49%):H NMRは構造式と一致する;MS(FD)634.3(
M+)。
【0176】 化合物4
【化75】 製造例194の生成物(0.52g、0.82mmol)、トリフルオロ酢酸(4m
L)、ジクロロメタン(12mL)を、化合物3に記載したように反応させること
により、上記生成物を白色固体として得た(0.47g、100%):H N
MRは構造式と一致する;MS(FD)534.1(M+);C2938・2.4HClについての計算値;C,55.99;H,6.54;N,1
3.51。実測値:C,55.88;H,6.91;N,13.32。
【0177】 実施例2−5 製造例195
【化76】 製造例EX1Bの生成物(1.0g、1.7mmol)、N,N−メチルエチルア
ミン(0.15mL、1.7mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.2
6g、1.9mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド(0.4g、1.9mmol)、ジメチルホルムアミド(40mL)を、製造
例193に記載されているように反応させて上記生成物を褐色泡状物として得た
(0.56g、56%):H NMRは構造式と一致する;MS(FD)62
0(M+);C3344についての計算値;C,63.85;H,7
.15;N,13.54。実測値:C,63.45;H,7.19;N,13.
15。
【0178】 化合物5
【化77】 製造例195の生成物(0.4g、0.64mmol)、トリフルオロ酢酸(2mL
)、ジクロロメタン(6mL)を、化合物3のように反応させて上記生成物を黄色
固体として得た(0.32g、84%):H NMRは構造式と一致する;M
S(FD)520(M+);C2836・2.2HClについての計
算値;C,55.97;H,6.41;N,13.99。実測値:C,56.1
1;H,6.23;N,13.60。
【0179】 実施例2−6 製造例EX3A
【化78】 製造例EX2Aに記載したように、THF(50mL)中の製造例6Bの生成物
であるジアステレオマー1(1.88g、5.44mmol)および水(25mL)中
の水酸化リチウム(0.23g、5.63mmol)を用いて調製して、粗酸を得た
。得られた粗固体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、触媒用DMF(0
.1mL)および過剰な塩化オキサリル(5g)と反応させて粗酸塩化物を得た。
得られた粗泡状物を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、4−ジメチルアミ
ノピリジン(触媒用、10mL)、L−プロリンメチルエステル塩酸塩(0.90
g、5.44mmol)およびN,N−ジエチルイソプロピルアミン(2.8mL、1
6.31mmol)と反応させて上記生成物を無色泡状体として得た(1.21g、
65%収率):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C 1822についての計算値;63.14 C,6.48 H,16.
36 N。実測値:63.29 C,6.45 H,15.29 N;FDMS
(M+)−342。
【0180】 製造例EX3B
【化79】 製造例EX3Aの生成物(1.21g、3.53mmol)および5%炭素担持パ
ラジウム(0.80g、触媒用、25mL THF)を用いて、製造例EX2Bに
記載したように製造して粗アミンを得た。得られたろ液をHOBT(0.48g
、3.53mmol)、製造例1の生成物(1.34g、3.53mmol)、ジイソプ
ロピルエチルアミン(0.6mL、3.53mmol)およびEDCI(0.67g、
3.88mmol)と反応させて上記生成物を明るい黄色泡状物として得た(0.9
7g、41%収率):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一
致;C3750についての計算値;65.85 C,7.47 H,
12.45 N;実測値:64.96 C,7.48 H,12.04;FDM
S(M+)−675。
【0181】 化合物6
【化80】 製造例EX3Bの生成物(0.95g、1.41mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)およびジクロロメタン(20mL)を使用し
て、実施例2−2に記載のように製造して所望の生成物(製造例3)を淡い黄色
固体として得た(0.82g、92%):H NMR(300MHz、CDC
)−上記構造式と一致;C3644についての計算値;53
.86 C,5.53 H;10.47 N。実測値:52.73 C,5.5
0 H,10.07;FDMS(M+)−574。
【0182】 実施例2−7 製造例EX4A
【化81】 製造例5の生成物(8.0g、13.0mmol)のジメチルホルムアミド(15
0mL)溶液に、室温で攪拌しながら4−メチルピペリジン(1.6mL、13.0
mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.0g、14.3mmol)および
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(3.0g、
14.3mmol)を添加した。16時間後、反応混合物をろ過し、濃縮した。得ら
れた物質を酢酸エチルと水との間で分配し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有
機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した
。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、3%メタノー
ル/クロロホルム)により精製して上記生成物を黄色泡状体として得た(7.6
5g、85%)。
【数16】
【0183】 化合物7および8
【化82】 製造例EX4Aの生成物(7.26g、10.5mmol)のジクロロメタン(2
5mL)溶液に、攪拌しながら室温でトリフルオロ酢酸(10mL)を添加した。4
時間後、反応混合物を炭酸水素ナトリウムの飽和溶液に注ぎ、クロロホルムで抽
出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ
過し、濃縮して遊離塩基を褐色泡状体として得た(6.12g、99%)。ジア
ステレオマー物質(3.0g)を、Kromasil CHI−DMPキラル相をパックし
た8×15cm Prochromカラムで、ヘプタン中3Aアルコール(13容量%)、
ジメチルエチルアミン(0.2容量%)の溶出混合物を250mL/分の流速で用
いてクロマトグラフにかけて個々のジアステレオマーを純粋な形態で得た:
【0184】 化合物7異性体:精製した異性体の酢酸エチル溶液に、塩酸飽和ジエチルエー
テル溶液を添加した。得られたスラリーを濃縮乾固して所望の生成物を白色固体
として得た(1.1g、37%)。
【数17】
【0185】 化合物8異性体:精製した異性体の酢酸エチル溶液に、塩酸飽和ジエチルエー
テル溶液を添加した。得られたスラリーを濃縮乾固して所望の生成物を白色固体
として得た(0.98g、33%)。
【数18】
【0186】 実施例2−8 製造例EX5A
【化83】 製造例EX2Bに記載のように、製造例14の生成物(1.32g、3.55m
mol)および5%炭素担持パラジウム(1.4g、触媒用、50mL THF)を用
いて製造例EX5Aを製造して粗アミンを得た。得られたろ液をHOBT(0.
48g、3.55mmol)、製造例1の生成物(1.35g、3.55mmol)および
DCC(0.81g、3.91mmol)と反応させて以下のような上記生成物を明
るい黄色泡状体として得た(0.82g、33%収率):H NMR(300
MHz、CDCl)−構造式と一致;C3852についての計算値
;64.75 C,7.44 H;11.92 N。実測値:66.19 C,
7.17 H,12.10 N;ISMS(M+)−705。
【0187】 化合物8
【化84】 製造例EX5Aの生成物(0.82g、1.16mmol)のジクロロメタン(2
0mL)溶液を、窒素下でアニソール(0.4mL)およびトリフルオロ酢酸と共に
周囲温度で3時間攪拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウムでクエンチし、周
囲温度で10分間攪拌した。ジクロロメタンを添加し、混合物を炭酸水素塩およ
びブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、酢
酸エチル(2mL)に再溶解した。ジエチルエーテル(飽和HCl(g)、5mL)
を添加し、次いで混合物を12分間攪拌した。混合物をろ過して上記生成物を淡
い黄色の固体として得た(0.71g、90%):H NMR(300MHz
、CDCl)−構造式と一致;C3346Clについての計算値
;58.49 C,6.84 H,12.40 N;実測値:55.40 C,
6.48 H,11.80 N;ISMS(M+)−605。
【0188】 実施例2−9 製造例EX6A
【化85】 5%炭素担持パラジウム(1.75g)およびテトラヒドロフラン(120mL
)の懸濁物に、製造例4の生成物(3.51g、11.5mmol)を添加した。反
応混合物をパー装置中で2時間、水素雰囲気下(40mmHg)に配置し、次いでセ
ライトでろ過した。続いて、製造例2の生成物(4.33g、11.5mmol)、
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(2.60g
、12.6mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.72g、12
.6mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、0℃で攪拌しながら添加し
た。室温で16時間後、反応混合物を濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルに溶
解し、ろ過し、得られたろ液を濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィ
ー(シリカゲル、90%酢酸エチル/ヘキサン〜10%メタノール/酢酸エチル
勾配)により精製して以下のような所望の生成物(製造例EX6A)を明るい橙
色の泡状体として得た(4.5g、62%):H NMR−構造式と一致;M
S(IS)m/e 636(M+1)。分析値(C3445)C,H
,N。
【0189】 製造例EX6B
【化86】 製造例EX6Aの生成物(1.01g、1.59mmol)のテトラヒドロフラン
(30mL)および水(15mL)の溶液に、室温で攪拌しながら水酸化リチウム(
0.26g、6.30mmol)を添加した。25分後、反応混合物を濃縮し、得ら
れた残渣を水で希釈してジエチルエーテルで抽出した。1N塩酸を用いて水性抽
出物をpH2〜3まで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を
ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して以下のような所望の化合
物(製造例EX6B)を明るい褐色の泡状物として得、これをさらに精製するこ
となく用いた(0.96g、99%):H NMR−構造式と一致;MS(I
S)m/e 608(M+1).分析値(C3241)C:計算値6
3.25;実測値62.68 H,N。
【0190】 製造例EX6C
【化87】 製造例EX6Bの生成物(0.93g、1.53mmol)のジクロロメタン(2
5mL)溶液に、室温で攪拌しながらN−メチルモルホリン(0.20mL、1.8
3mmol)および2−クロロ−(4,6)−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン
(0.35g、1.99mmol)を添加した。1時間後、4−メチルピペリジン(
0.20mL、1.68mmol)を添加し、得られた混合物を室温で2時間攪拌した
時点で2−クロロ−(4,6)−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(0.1
0g、0.70mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を濃縮し、得られた残
渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/メタノール勾配
)により精製して所望の化合物(製造例EX6C)を以下のような明るい黄色の
固体泡状体として得た(0.875g、83%):H NMR−構造式と一致
;MS(IS)m/e 689(M+1)。分析値(C3852)C
,H,N。
【0191】 化合物10
【化88】 製造例EX6Cの生成物(0.77g、1.12mmol)およびアニソール(0
.13mL、1.13mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、0℃で攪拌しな
がらトリフルオロ酢酸を添加した。3〜4時間後、反応混合物を室温まで昇温さ
せ、次いで冷飽和水性炭酸水素ナトリウムに注いでクエンチした。有機層を回収
し、水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機抽出物を水性炭酸水素
ナトリウム、水、ブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した
。得られた物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5%メタノール
/95%酢酸エチル勾配〜5%トリエチルアミン/10%メタノール/85%酢
酸エチル)により精製して所望のジアステレオマーの混合物をオフホワイトの固
体泡状体として得た(0.63g、95%)。この混合物(190mg)をキラル
HPLC[Kromasilパッキング材料、15% 3Aアルコール/85%ヘプタン
(w/0.2%ジメチルアミン)]により分割して2つの所望のジアステレオマ
ーを得た。ジアステレオマー2(65mg)(保持時間=9.00分)の酢酸エチ
ル(5mL)溶液に、攪拌しながら塩酸飽和ジエチルエーテル溶液を添加した。減
圧ろ過により、得られた白色の沈殿物を回収し、ジエチルエーテルでリンスして
所望の化合物を白色の無定形固体として得た(60mg):H NMR−構造式
と一致;MS(IS)m/e 589(M+1)。分析値(C3344 ・2HCl)C,H,N。
【0192】 実施例2−10 製造例EX7A
【化89】 製造例14の生成物(0.92g、2.47mmol)および5%炭素担持パラジ
ウム(1.00g、触媒用、30mL THF)を用いて製造例EX2Bに記載し
ているように製造して粗アミンを得た。得られたろ液をHOBT(0.35g、
2.47mmol)、製造例2の生成物(0.94g、2.47mmol)およびDCC
(0.56g、2.72mmol)と反応させて以下のような所望の生成物(製造例
EX7A)を明るい黄色泡状体として得た(0.92g、53%収率):
NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C3954
ついての計算値;66.64 C,7.74 H;11.96 N;実測値:6
6.65 C,7.65 H,12.02 N;ISMS(M+)−702。
【0193】 化合物11
【化90】 製造例EX7Aの生成物(0.26g、0.37mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)およびジクロロメタン(20mL)を用いて
実施例2〜8に記載したように製造して所望の生成物(実施例7)を淡い黄色の
固体として得た(0.19g、76%):H NMR(300MHz、CDC
)−構造式と一致;C3448Clについての計算値;60.
44 C,7.16 H;12.44 N;実測値:60.08 C,7.03 H,12.06 N;ISMS(M+)−603。
【0194】 実施例2−11 製造例EX8A
【化91】 製造例5の生成物(10.0g、16.4mmol)のテトラヒドロフラン(15
0mL)溶液に、室温で攪拌しながら1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.2
2g、16.4mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(3.3
8g、16.4mmol)を添加した。15分後、ピロリジン(1.37mL、16.
4mmol)を添加した。16時間後、反応混合物をろ過し、濃縮した。得られた粗
物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5%メタノール/ジクロロ
メタン)により精製して以下のような所望の生成物(製造例EX8A)を黄色泡
状体として得た(7.05g、65%):H NMR−生成物と一致;MS(
イオンスプレー)663(M+1);C3546についての計算値;
C,63.43;H,7.00;12.68。(実測値)C,62.69;H,
6.87;N,12.91。
【0195】 化合物12および13
【化92】 製造例EX8Aの生成物(7.0g、10.6mmol)に、HCl(g)/酢酸
(100mL)の飽和溶液を添加した。4時間後、反応混合物を濃縮し、次いで酢
酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウムの間で分配した。有機層を除去し、硫酸
ナトリウムで乾燥し、濃縮して遊離塩基を明るい黄色の泡状体として得た(5.
59g、94%)。ジアステレオマー物質(3.45g)を、Kromsil CHI-DIMETH
YLFORMAMIDEキラル相でパックした8×15cm Prochromカラムで、ヘプタン中3
Aアルコールおよびジメチルエチルアミンの溶出混合物を用いてクロマトグラフ
にかけて個々のジアステレオマーを純粋な形態で得た:H NMR−生成物と
一致;MS(イオンスプレー)563(M+1);C3038につい
ての計算値;C,64.04;H,6.81;N,14.94;実測値:C,6
3.98;H,6.82;N,14.87。
【0196】 化合物12(異性体1) 精製した異性体の酢酸エチル溶液に、塩酸飽和酢酸エチル溶液を添加した。得
られたスラリーを濃縮乾固して所望の生成物をオフホワイトの固体として得た(
1.50g、39%);H NMR−生成物と一致;MS(イオンスプレー)
563(M+1);C3038×2HClについての計算値:C,5
6.69;H,6.34;N,13.22。(実測値)C,55.81;H,6
.40;N,12.68。
【0197】 化合物13(異性体2) 精製した異性体の酢酸エチル溶液に、塩酸飽和酢酸エチル溶液を添加した。得
られたスラリーを濃縮乾固して所望の生成物をオフホワイトの固体として得た(
1.43g、38%);H NMRは構造式と一致;MS(イオンスプレー)
563(M+1);C3038×2HClについての計算値:C,5
6.69;H,6.34;N,13.22。(実測値)C,55.71;H,6
.38;N,12.74。
【0198】 実施例2−12 製造例EX9A
【化93】 製造例4(3.00g、9.84mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)およ
びエタノール(5mL)中の溶液に、攪拌しながら水酸化ナトリウム(5N水性溶
液20mL)を添加した。得られた混合物を加水分解が完了するまで周囲温度で攪
拌し、続いて水性塩酸を用いてpH2.0まで酸性化した。反応混合物を酢酸エ
チルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた炭酸をピロリジン
(0.710g、10mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(1.
35g、10mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(2.06g
、10.0mmol)と、テトラヒドロフラン(100mL)中で室温で攪拌しながら
合わせた。18時間後、混合物を濃縮し、次いで残渣を酢酸エチル中でスラリー
化し、次いで、ろ過して濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル
、クロロホルム/メタノール)により精製して以下のような所望の生成物(製造
例EX9A)を得た(2.74g、84%)。
【数19】
【0199】 製造例EX9B
【化94】 製造例EX9Aの生成物(1.13g、3.42mmol)を10%パラジウム/
炭素(0.65g)およびパラジウム/ブラック(0.15g)のテトラヒドロフ
ラン(40mL)中の混合物に添加した。混合物をパー装置中で水素下(38psi
)で振盪した。還元が完了した後、反応混合物をセライトを通してろ過し、次い
でろ液を即座に1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.71g、3.4
5mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.46g、3.40mmol)、
製造例2の生成物(1.30g、3.44mmol)およびさらなるテトラヒドロフ
ラン(60mL)と合わせた。周囲温度で一晩攪拌した後、混合物を濃縮し、残渣
を酢酸エチル中でスラリー化し、次いでろ過したろ液を濃縮し、残渣をフラッシ
ュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)により精製し
て以下のような所望の生成物(製造例EX9B)を得(1.50g、66%)、
これはさらに精製せずに用いた。
【0200】 化合物14
【化95】 製造例EX9Bの生成物(1.45g、2.20mmol)のジクロロメタン(3
0mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(10mL)を添加した。2時間後、混合物を濃
縮し、残渣を過剰の水性炭酸水素ナトリウムで処理して抽出した。合わせた有機
抽出物を濃縮し、得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、
クロロホルム/メタノール)により精製して所望の生成物(実施例9)を黄色の
固体として得た(0.68g):MS(M+H) 561.3。H NMR
は生成物(実施例9)と一致した;C3140・0.2CHCl3に
ついての計算値:C,64.11;H,6.93;N,14.38。実測値:C
,64.19;H,7.19;N,14.50。異性体混合物(1.72g)を
、先に実施例2〜9に記載したように分離して異性体1(0.64g)(t
7.50分)および異性体2(0.49g)(t=10.15分)を得た。異
性体2(486mg、0.87mmol)を最少量の酢酸エチルに溶解し、過剰な塩酸
飽和酢酸エチルで処理した。濃縮および続いてのジエチルエーテルからのエバポ
レーションにより、オフホワイトの固体を回収することができる(580mg):
MS:(M+H) 561.3,562.4。H NMRは生成物と一致し
た。C3140・3.0HClについての計算値:C,55.57;
H,6.47;N,12.54。実測値:C,56.40;H,6.43;N,
12.20。
【0201】 実施例2−13 製造例EX10A
【化96】 THF(50mL)中の製造例7の生成物であるジアステレオマー1(1.25
g、2.78mmol)およびおよび水(25mL)中の水酸化リチウム(0.14g、
3.33mmol)を用いて製造例EX2Aに記載したように製造して粗酸を得た。
得られた粗固体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、触媒のDMF(0.
1mL)および過剰な塩化オキサリル(5g)と反応させて粗酸塩化物を得た。得
られた粗泡状物を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、4−ジメチルアミノ
ピリジン(触媒用、10mg)およびピロリジン(0.24mL、2.89mmol)と
反応させて以下のような所望の生成物(製造例EX10A)を無色泡状物として
得た(0.78g、86%収率):H NMR(300MHz、CDCl
−構造式と一致;C1720についての計算値;59.59 C,5
.85 H;16.27 N;実測値:59.59 C,5.96 H,16.
19 N;ISMS(M+)−345。
【化97】
【0202】 製造例EX10Aの生成物(0.77g、2.24mmol)および5%炭素担持
パラジウム(0.80g、触媒用、25mL THF)を使用して製造例EX2B
に記載されているように製造して粗アミンを製造した。得られたろ液をHOBT
(0.30g、2.46mmol)、製造例2の生成物(0.85g、2.24mmol)
およびDCC(0.51g、2.46mmol)と反応させて以下のような所望の生
成物(製造例EX10B)を明るい黄色の泡状物として得た(0.70g、46
%収率):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C3750についての計算値;65.85 C,7.47 H,12.45
N;実測値:65.83 C,7.27 H,12.38 N;ISMS(M
+)−675。
【0203】 化合物15
【化98】 製造例EX10Bの生成物(0.69g、1.02mmol)のジクロロメタン(
10mL)溶液を、窒素下でアニソール(0.2mL)およびトリフルオロ酢酸(4
.0mL)と周囲温度で3時間、攪拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウムを用
いてクエンチし、周囲温度で10分間攪拌した。ジクロロメタンを添加し、混合
物を炭酸水素塩およびブラインを用いて洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムを用
いて乾燥し、減圧下で濃縮し、酢酸エチル(2mL)に再溶解した。ジエチルエー
テル(飽和HCl(g)、5mL)を添加し、混合物を10分間攪拌した。混合物
をろ過して所望の生成物(実施例10)を白色固体として得た(0.57g、8
6%収率):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C 42Clについての計算値:59.35 C,6.85 H,1
2.98 N;実測値 58.74 C,6.77 H,12.85 N;IS
MS(M+)−575。
【0204】 実施例2〜14 製造例473
【化99】 製造例5の生成物(3.60g、5.90mmol)の無水ジクロロメタン(60m
L)溶液に、0℃でN−メチルモルホリン(0.78mL、7.08mmol)および
2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(1.35g、7.
67mmol)を添加した。この混合物を1時間攪拌し、室温まで昇温した時点でN
,N−ジメチルアミンの2M溶液(3.30mL、6.49mmol)を添加した。こ
の反応系を室温で2時間攪拌し、次いでさらに2−クロロ−4,6−ジメトキシ
−1,3,5−トリアジン(0.30g)を添加した。この反応系をさらに1時
間攪拌し、減圧下で溶媒をエバポレートした。残渣を酢酸エチルに溶解し、固体
をろ過して取り除き、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル
−10%メタノール/酢酸エチル)によりろ液を精製して所望の生成物を明るい
黄色の固体泡状物として得た(2.93g、78%):H NMR−構造式と
一致;MS(IS)m/e 637(M+1):C3344について
の計算値;C,62.25;H,6.97;N,13.20。実測値:C,61
.02;H,6.67;N,13.72。
【0205】 化合物16
【化100】 製造例473の生成物(3.60g、5.65mmol)およびアニソール(0.
65mL、5.93mmol)の無水ジクロロメタン(130mL)攪拌溶液に、シリン
ジを用いて0℃でトリフルオロ酢酸(13mL)を添加した。反応系を4時間、室
温まで昇温させながら攪拌し、次いで氷冷した飽和炭酸水素ナトリウムに注ぐこ
とによりクエンチした。有機層を回収し、ジクロロメタンを用いて水層を2回抽
出した。合わせた有機層を炭酸水素ナトリウム、水およびブラインを用いて洗浄
し、次いで乾燥させ(硫酸ナトリウム)、減圧下でエバポレートさせて明るい黄
色の固体泡状物を得た。不純物の混ざった泡状物を、フラッシュクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、5%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10
%メタノール/酢酸エチル)により精製して所望の生成物をオフホワイトの固体
泡状物として得た(2.20g、73%):H NMR−構造式と一致;MS
(IS)m/e537(M+1);C2836についての計算値;C
,62.67;H,6.76;N,15.66。実測値:C,62.53;H,
6.62;N,15.57。
【0206】 ジアステレオマーの分離:HPLC[Kromasilパッキング材料、15%3Aア
ルコール/85%ヘプタン(w/0.2%DMEA)]により生成物を分割して
2つのジアステレオマーを得た。第2のジアステレオマー(0.45g)(保持
時間=10.70分)を、攪拌しながら、酢酸エチル(10mL)に溶解し、次い
で塩酸飽和ジメチルエーテル溶液(2mL)を添加した。減圧ろ過により白色の析
出物を回収しジエチルエーテルでリンスした。バキューム乾燥により白色無定形
固体として実施例254を得た(0.40g):H NMR−構造式と一致;
MS(IS)m/e 537(M+1);C2836・2HClにつ
いての計算値;C,55.17;H,6.28;N,13.79。実測値:C,
56.56;H,6.38;N,14.26。
【0207】 実施例2〜15 製造例76
【化101】 無水エタノール(150mL)中で4−エトキシフェニル酢酸(23.5g、1
30mmol)およびp−トルエンスルホン酸(4.0g、21mmol)を製造例4A
に記載のように反応させて所望の生成物を無色油状物として得た(23.2g、
86%):H NMR(d,DMSO)1.17(t,J=7.2Hz,3H
),1.31(t,J=7.2Hz,3H),3.56(s,2H),3.99
(q,J=7.2Hz,2H),4.05(q,J=7.2Hz,2H),6.
85(d,J=8.7Hz,2H),7.14(d,J=8.7Hz,2H);
MS(イオンスプレー)209(M+1);C1216についての計算値
;C,69.21;H,7.74。実測値:C,68.91;H,7.55。
【0208】 製造例77
【化102】 製造例76の生成物(53g、255mmol)の四塩化炭素(600mL)溶液に
、室温で攪拌しながらN−ブロモスクシンイミド(46.6g、262mmol)お
よび2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(3.0g、18.3m
mol)を添加した。得られた反応混合物を加熱還流した。3.5時間後、溶液を
室温まで冷却し、ろ過し、濃縮した。得られた油状物を溶出液としてクロロホル
ムを用いるシリカゲルのクロマトグラフにかけ、所望の生成物を無色油状物とし
て得た(70.9g、97%):H−NMR(d,DMSO)1.17(t,
J=7.2Hz,3H),1.25−1.35(m,3H),4.00−4.1
0(m,2H),4.13−4.25(m,2H),5.86(s,1H),6
.92(d,J=8.7Hz,2H),7.47(d,J=9.0Hz,2H)
;MS(FD)287,289(M+)。
【0209】 製造例78
【化103】 製造例77の生成物(11.4g、40mmol)、4−ニトロイミダゾール(4
.5g、40mmol)および炭酸カリウム(16.6g、120mmol)を、ジメチル
ホルムアミド(100mL)中で製造例4に記載のように反応させて所望の生成物
を黄色油状物として得た(5.47g、43%):H−NMR(d,DMSO
)1.18(t,J=7.2Hz,3H),1.29(t,J=7.2Hz,3
H),4.03(q,J=7.2Hz,2H),4.23(q,J=7.2Hz
,2H),6.54(s,1H),6.70(d,J=8.7Hz,2H),7
.42(d,J=8.7Hz,2H),7.90(s,1H)、8.34(s,
1H);MS(イオンスプレー)320.2(M+);C1517
ついての計算値;C,56.42;H,5.37;N,13.16。実測値:C
,56.29;H,5.17;N,13.15。
【0210】 製造例79
【化104】 製造例78の生成物(9.6g、30mmol)をテトラヒドロフラン(100mL
)中で10%炭素担持パラジウム(7.0g)を用いて還元させ、続いて製造例
1の生成物(11.5g、30.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(4.5g、33mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチ
ルカルボジイミド(6.8g、33mmol)を、製造例5Aに記載のようにカップ
リングさせて所望の生成物を褐色泡状体として得た(9.9g、50%):
NMR(d,DMSO)1.17(t,J=7.2Hz,3H),1.25−
1.40(m,18H),3.58(m,1H),3.70(m,1H),4.
02(q,J=7.2Hz,2H),4.20(q,J=7.2Hz,2H),
4.44(d,J=3.4Hz,2H),4.60(m,1H),6.33(s
,1H),6.95(d,J=8.7Hz,2H),7.15−7.35(m,
9H),7.43(m,1H),7.51(m,1H),10.2(br s,
1H);MS(イオンスプレー)652.4(M+1);C3445 についての計算値;C,62.66;H,6.96;N,10.74。実測値:
C,62.92;H,7.00;N,10.98。
【0211】 製造例80
【化105】 製造例79の生成物(9.7g、15.0mmol)および水酸化リチウム(0.
42g、18.0mmol)を、ジオキサン(200mL)および水(100mL)中に
おいて、製造例5に記載のように反応させて所望の生成物を褐色泡状体として得
た(9.4g、100%):H−NMR(d,DMSO)1.25−1.40
(m,18H),3.60(m,1H),3.68(m,1H),4.02(q
,J=7.2Hz,2H),4.44(d,J=3.0Hz,2H),4.60
(m,1H),6.19(m,1H),6.95(d,J=8.7Hz,2H)
,7.28−7.35(m,9H),7.40(m,1H),7.51(s,1
H),10.2(br s,1H),13.5(br s,1H);MS(イオ
ンスプレー)624.5(M+1);C4341についての計算値;
C,61.62;H,6.63;N,11.23。実測値:C,61.58;H
,6.92;N,10.99。
【0212】 製造例81
【化106】 製造例80の生成物(7.43g、12.0mmol)、4−メチルピペリジン(
1.42mL、12.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.78g
、13.2mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド(2.72g、13.2mmol)を、ジメチルホルムアミド(100mL
)中で、製造例EX4Aに記載のように反応させて、所望の生成物を褐色泡状体
として得た(6.4g、76%):H NMR(d,DMSO)0.74(d
,J=6.4Hz,1.5H),0.87(d,J=6.0Hz,1.5H),
1.05(m,1H),1.25−1.40(m,18H),1.50−1.7
0(m,3H),2.55−2.70(m,2H),3.00(m,1H),3
.57(m,1H),3.65−3.85(m,2H),4.00−4.20(
m,2H),4.38(m,1H),4.44(d,J=3.4Hz,2H),
4.60(m,1H),6.61(d,J=12.0Hz,1H),6.95−
7.00(m,2H),7.15−7.20(m,2H),7.20−7.45
(m,9H),10.15(br s,1H);MS(イオンスプレー)705
.5(M+1);C3852についての計算値;C,64.75;H
,7.44;N,11.92。実測値:C,64.59;H,7.21;N,1
1.87。
【0213】 化合物17および18
【化107】 製造例81の生成物(6.4、9.1mmol)およびトリフルオロ酢酸(10mL
)を、ジクロロメタン(25mL)中で、実施例2〜7に記載のように反応させて
、所望のジアステレオマーの混合物を褐色泡状体として得た(4.71g、77
%)。HPLC(Kromsil CHI-DMPキラル定常相、3Aアルコール/ジメチルエ
チルアミン/ヘプタン)によるジアステレオマー(2.4g)の分割により、異
性体1(200mg、8%)および異性体2(0.8g、31%)を得た。これら
は両方とも、実施例2〜9に記載のように塩酸を用いて酸性化した後に白色の固
体として単離した。
【数20】
【0214】 実施例2−16 製造例83
【化108】 製造例80の生成物(0.9g、1.5mmol)、ピロリジン(0.13mL、1
.5mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.23g、1.65mmol)
および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.
34g、1.65mmol)を、ジメチルルホルムアミド(40mL)中で製造例EX
4Aに記載のように反応させることにより、所望の生成物を褐色の泡状体として
得た(0.7g、74%):H−NMR(d,DMSO)1.25−1.40
(m,18H),1.70−1.90(m,4H),2.95(m,1H),3
.30−3.40(m,2H),3.55−3.70(m,3H),4.03(
q,J=7.2Hz,2H),4.44(d,J=3.4Hz,2H),4.5
7(m,1H),6.34(s,1H),6.97(d,J=8.7Hz,2H
),7.20−7.35(m,9H),7.40−7.45(m,2H),10
.15(br s,1H);MS(イオンスプレー)677.6(M+1);C 3648・0.2HOについての計算値;C,63.55;H,7
.17;N,12.35。実測値:C,63.32;H,6.96;N,12.
24。
【0215】 化合物19
【化109】 製造例83の生成物(0.59g、0.9mmol)およびトリフルオロ酢酸(2m
L)を、ジクロロメタン(6mL)中で実施例2〜7に記載したように反応させて
所望の生成物を異性体の混合物として得た(0.36g、64%):H−NM
R(d,DMSO)1.32(t,J=6.8Hz,3H),1.45−1.6
0(m,6H),1.65−1.90(m,4H),2.90(m,1H),3
.25−3.45(m,2H),3.65−3.75(m,3H),4.02(
q,J=6.8Hz,2H),4.45−4.55(m,2H),4.70−4
.80(m,1H),6.54(s,1H),6.98(d,J=8.7Hz,
2H),7.20−7.40(m,9H),8.05(m,1H),8.20−
8.30(m,3H),8.54(d,J=7.2Hz,1H),10.95(
br s,1H);MS(高分解能)C3141についての計算値:
577.3138。実測値:577.3132。C3140・2HC
lについての計算値:C,57.32;H,6.52;N,12.94。実測値
:C,57.46;H,6.59;N,12.91。
【0216】 実施例2−17 製造例82
【化110】 製造例80の生成物(0.9g、1.5mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(0.
13g、1.5mmol)、トリエチルアミン(0.23mL、1.65mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.23g、1.65mmol)および1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.34g、1.65m
mol)を、ジメチルルホルムアミド(50mL)中で製造例EX4Aに記載のよう
に反応させることにより、所望の生成物を褐色泡状体として得た(0.46g、
47%):H−NMR(d,DMSO)1.25−1.35(m,18H),
2.90(m,6H),3.57(m,1H),3.67(m,1H),4.0
3(q,J=7.2Hz,2H),4.43−4.47(m,2H),4.57
(m,1H),6.55(m,1H),6.97(d,J=8.7Hz,2H)
,7.15−7.45(m,11H),10.16(br s,1H);MS(
イオンスプレー)651.4(M+1);C3446についての計算
値;C,62.75;H,7.13;N,12.91。実測値:C,62.55
;H,6.84;N,12.84。
【0217】 化合物20および21
【化111】 製造例82の生成物(0.44g、0.68mmol)およびトリフルオロ酢酸(
2mL)を、ジクロロメタン(6mL)中で、実施例2〜7に記載のように反応させ
て、所望の生成物を褐色泡状体として得た(0.19g、45%)。HPLC(K
romsil CHI-DMPキラル定常相、3Aアルコール/ジメチルエチルアミン/ヘプタ
ン)でのジアステレオマー(90mg、0.14mmol)の分割により、異性体1(
50mg、50%)および異性体2(27mg、27%)を得た。これらは両方とも
、実施例2〜9に記載のように塩酸を用いて酸性化した後に白色の固体を得た。
【数21】
【0218】 実施例2−18 製造例84
【化112】 4−ブチルオキシフェニル酢酸(10.0g、48mmol)およびp−トルエン
スルホン酸(2.5g、13mmol)を、無水エタノール(100mL)中において
、製造例1に記載のように反応させて所望の生成物を無色の油状物として得た(
11.04g、98%):H−NMR(d,DMSO)0.94(t,J=7
.4Hz,3H),1.18(t,J=7.0Hz,3H),1.40−1.5
0(m,2H),1.60−1.80(m,2H),3.57(s,2H),3
.93(q,J=6.5Hz,2H),4.08(q,J=7.3Hz,2H)
,6.86(d,J=8.4Hz,2H),7.15(d,J=8.4Hz,2
H);MS(イオンスプレー)237(M+1);C1420についての
計算値;C,71.16;H,8.53。実測値:C,71.33;H,8.5
5。
【0219】 製造例85
【化113】 製造例84の生成物(6.0g、25mmol)の四塩化炭素(100mL)溶液に
、N−ブロモスクシンイミド(4.7g、25.8mmol)および2,2’−アゾ
ビス(2−メチルプロピオニトリル)(0.6g)を添加した。反応混合物を加
熱還流した。3.5時間後、混合物を室温まで冷却し、ろ過し、濃縮した。得ら
れた油状物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、3%メタノール/ク
ロロホルム)により精製して所望の生成物を無色の油状物として得た(6.9g
、88%):H−NMR(d,DMSO)0.93(t,J=7.35H,3
H),1.20(t,J=7.2Hz,3H),1.40−1.50(m,2H
),1.60−1.80(m,2H),3.95−4.05(m,2H),4.
10−4.15(m,2H),5.87(s,1H),6.93(d,J=8.
7Hz,2H),7.45(d,J=8.7Hz,2H);MS(FD)314
,316(M+1);C1419BrO・0.5CHClについての計算
値;C,52.54;H,5.98。実測値:C,52.35;H,5.84。
【0220】 製造例86
【化114】 製造例85の生成物(5.82g、19.0mmol)、4−ニトロイミダゾール
(2.1g、19.0mmol)および炭酸カリウム(8.0g、57mmol)を、ジメ
チルホルムアミド(150mL)中で、製造例4に記載のように反応させて、所望
の生成物を黄色の油状物として得た(3.5g、53%):H−NMR(d,
DMSO)0.93(t,J=7.3Hz,3H),1.19(t,J=7.0
Hz,3H),1.35−1.50(m,2H),1.60−1.80(m,2
H),3.92−4.06(m,2H),4.20−4.30(m,2H),6
.56(s,1H),6.99(d,J=8.6Hz,2H),7.44(d,
J=8.6Hz,2H),7.92(s,1H),8.37(s,1H);MS
(イオンスプレー)348.3(M+1);C1721についての計
算値;C,58.78;H,6.09;N,12.10。実測値:C,59.0
8;H,6.21;N,12.19。
【0221】 製造例87
【化115】 製造例86の生成物(1.5g、4.3mmol)を、テトラヒドロフラン(40m
L)中で10%炭素担持パラジウム(0.8g)を用いて還元し、続いて製造例1
の生成物(1.64g、4.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0
.7g、4.7mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド(1.04g、4.7mmol)を用いて製造例5Aに記載のように
カップリングさせることにより、所望の生成物を褐色の泡状体として得た(1.
1g、38%)。
【数22】
【0222】 製造例88
【化116】 製造例87の生成物(1.1g、1.6mmol)および水酸化リチウム(0.5g
、1.92mmol)を、ジオキサン(50mL)および水(25mL)中で製造例5に
記載のように反応させて所望の生成物を褐色泡状体として得た(1.04g、1
00%)。
【数23】
【0223】 製造例89
【化117】 製造例88の生成物(1.0g、1.6mmol)、4−メチルピペリジン(0.
19mL、1.6mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.24g、1.
8mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミ
ド(0.35g、1.8mmol)を、ジメチルホルムアミド(60mL)中で、製造
例EX4Aに記載しているように反応させて所望の生成物を褐色泡状体として得
た(0.57g、48%)。
【数24】
【0224】 化合物22および23
【化118】 製造例89の生成物(0.55g、0.75mmol)およびトリフルオロ酢酸(
2mL)を、ジクロロメタン(6mL)中で、実施例2〜7に記載のように反応させ
て、所望の生成物をジアステレオマー混合物として得た(0.4g、75%)。
この物質をHPLC(Kromsil CHI-DMPキラル定常相、3Aアルコール/ジメチ
ルエチルアミン/ヘプタン)での分割により、所望のジアステレオマーを得た。
これらは両方とも、実施例2〜9に記載のように塩酸を用いて酸性化した後に白
色の固体として単離した。
【数25】
【0225】 実施例2−19 製造例EX11A
【化119】 製造例8の生成物(8.5g、24.8mmol)を、テトラヒドロフラン(70m
L)中で、10%炭素担持パラジウム(6.0g)を用いて水素化し、続いて製造
例1の生成物(9.5g、24.8mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(3.7g、27.3mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド(5.6g、27.3mmol)を、製造例5Aに記載のよう
にカップリングさせることにより、上記生成物を褐色泡状体として得た(12.
8g、77%)。
【数26】
【0226】
【化120】 製造例EX11Aの生成物(12.3g、18.2mmol)および水酸化リチウ
ム(0.52g、21.8mmol)を、ジオキサン(100mL)および水(75mL
)中で製造例5に記載のように反応させて上記生成物を褐色泡状体として得た(
11.8g、100%)。
【数27】
【0227】 製造例EX11C
【化121】 製造例11Bの生成物(8.0g、12.3mmol)、4−メチルピペリジン(
1.5mL、12.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.83g、
13.5mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド(2.8g、13.5mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(15
0mL)中で、製造例4Aに記載しているように反応させて上記生成物を褐色泡状
体として得た(7.33g、81%)。
【数28】
【0228】 化合物24および25
【化122】 製造例EX11Cの生成物(7.0g、10.0mmol)およびトリフルオロ酢
酸(10mL)を、ジクロロメタン(25mL)中で、実施例2〜7に記載のように
反応させて、所望の生成物(実施例11)(3.0g)を褐色泡状体として得た
(5.62g、93%)。これをHPLC(ヘプタン中3Aアルコールおよびジ
メチルエチルアミンを溶出混合物として用いるKromasil CHI-DMPキラル相でパッ
クした8×15cm Prochromカラム)により精製し、実施例11の異性体1(1
.5g、45%)および実施例11の異性体2(1.1g、30%)を得た。
【数29】
【0229】 実施例2−20 製造例37
【化123】 製造例8の生成物(11.1g、32.3mmol)および5%炭素担持パラジウ
ム(1.7g)の混合物をテトラヒドロフラン(100mL)中で、パー装置を用
いて60psiで室温にて水素化した。1.5時間後、得られた茶色の溶液をセラ
イトを通してろ過し、濃縮して粗油状物を得(8.8g、87%)、精製するこ
となくこれを用いた。テトラヒドロフラン(20mL)中のアミンの混合物に、0
℃で攪拌しながらテトラヒドロフラン(30mL)中の製造例2の生成物(10.
6g、28.1mmol)を添加した。この混合物に、1−ヒドロキシ−7−アゾベ
ンゾトリアゾール(4.0g、29.5mmol)および1,3−ジシクロヘキシツ
カルボジイミド(6.1g、29.5mmol)を添加した。この溶液を室温まで昇
温させ、得られた混合物を3日後にろ過した。ろ液を濃縮し、続いてフラッシュ
クロマトグラフィー(シリカゲル、3.5%メタノール/ジクロロメタン)によ
り精製して所望の生成物を橙色固体として得た(12.1g、64%)。
【数30】
【0230】 製造例38
【化124】 製造例37の生成物(12.0g、17.8mmol)のジオキサン(20mL)お
よび水(20mL)中の溶液に、室温で攪拌しながら水酸化リチウム(0.84g
、35.6mmol)を添加した。断続的に超音波処理をしながら90分後、反応系
を炭酸水素ナトリウム(12g/50mL HO)およびブライン(20mL)の
溶液に注ぎ、次いで、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して所望の生成物を褐色固体として得た(11.
5g、100%)。
【数31】
【0231】 製造例39
【化125】 製造例38の生成物(6.0g、9.3mmol)のジメチルホルムアミド溶液に
、0℃で攪拌しながら塩酸ジメチルアミン(0.76g、9.3mmol)、ジエチ
ルシアノホスホネート(1.41mL、9.3mmol)およびトリエチルアミン(1
.29mL、9.3mmol)を添加した。30分後、2回目の当量の塩酸ジメチルア
ミン、DECPおよびトリエチルアミンを添加した。30分後、反応混合物を酢
酸エチル(300mL)で希釈し、水性炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄
した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた粗
物質を、放射状(radial)クロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中
4%メタノール)により精製して所望の生成物を褐色の泡状物として得た(4.
7g、75%)。
【数32】
【0232】 化合物26および27
【化126】 製造例39の生成物(4.7g、7.0mmol)を、室温で塩酸飽和氷酢酸溶液
(30mL)中に攪拌した。90分後、混合物を濃縮した。得られた物質を酢酸エ
チルで希釈し、水性炭酸水素ナトリウムで抽出した。有機抽出物を硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して橙色固体を得た(3.7g、93%)。MS(
イオンスプレー)573.4(M+1)。ジアステレオマー(3.4g)を、Kro
masil−CHI順相カラムを用いるキラルクロマトグラフィーで分離して、異性体1
(1.40g、41%)および異性体2(1.26g、37%)を得た。個々の異
性体を塩酸飽和氷酢酸溶液(4mL)に溶解し、続いて濃縮して所望の生成物を褐
色固体として得た。
【数33】
【0233】 実施例2−21 製造例EX12A
【化127】 製造例10の生成物(9.2g、15.4mmol)、4−メチルピリジン(1.
83mL、15.4mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.3g、17m
mol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
(3.5g、17mmol)をジメチルホルムアミド(100mL)中で製造例EX4
Aに記載したように反応させて以下のような所望の生成物(製造例EX12A)
を褐色の泡状物として得た(9.7g、93%)。
【数34】
【0234】 化合物28および29
【化128】 製造例EX12Aの生成物(9.7g、14.3mmol)を、ジクロロメタン(
40mL)中で実施例2〜7に記載したようにトリフルオロ酢酸(16mL)と反応
させて所望の生成物(実施例12)をジアステレオ異性体の混合物として得た(
6.8g、73%)。混合物(3.2g)をHPLC(ヘプタン中3Aアルコール
およびジメチルエチルアミンの溶出混合物を用いるKromasil CHI-DMPキラル相で
パックした8×15cm Prochromカラム)により精製して異性体1(0.8g、2
4%)および異性体2(0.9g、26%)を白色固体として得た。
【数35】
【0235】 実施例2−22 製造例EX13A
【化129】 製造例9の生成物(4.8g、16.0mmol)を10%炭素担持パラジウム(
5.0g)およびテトラヒドロフラン(160mL)を用いて還元させ、続いて製
造例2の生成物(6.0g、16.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(2.4g、17.6mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3
−エチルカルボジイミド(3.6g、17.6mmol)を、製造例5Aに記載のよ
うにカップリングさせて上記生成物を褐色泡状体として得た(15.4g、77
%)。
【数36】
【0236】 製造例EX13B
【化130】 製造例EX13Aの生成物(14.8g、24.0mmol)を、ジオキサン(2
00mL)および水(100mL)中で製造例5に記載のように水酸化リチウム(0
.6g、29.0mmol)と反応させて、上記生成物を褐色泡状体として得た(1
4.3g、100%)。
【数37】
【0237】 製造例EX13C
【化131】 製造例EX13Bの生成物(13.3g、23.1mmol)、4−メチルピリジ
ン(3mL、23.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(3.4g、2
5.4mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ
イミド(5.2g、25.4mmol)をジメチルホルムアミド(100mL)中で製
造例EX4Aに記載したように反応させて上記生成物を褐色の泡状物として得た
(14.4g、93%)。
【数38】
【0238】 化合物30および31
【化132】 製造例EX13Cの生成物(13.8g、20.4mmol)を、ジクロロメタン
(40mL)中で実施例2〜7に記載したようにトリフルオロ酢酸(16mL)と反
応させて所望の混合物(実施例13)を褐色泡状物として得た(10.5g、8
9%)。混合物(4.0g)をHPLC(ヘプタン中3Aアルコールおよびジメ
チルエチルアミンの溶出混合物を用いるKromasil CHI-DMPキラル相でパックした
8×15cm Prochromカラム)により精製して異性体1(1.5g、38%)およ
び異性体2(0.77g、20%)を白色固体として得た。
【数39】
【0239】 実施例2−23 製造例EX14A
【化133】 製造例10Bの生成物(0.6g、1.0mmol)、ピロリジン(0.08mL、
1.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)
および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.
23g、1.1mmol)を、ジメチルホルムアミド(20mL)中で製造例EX4A
に記載のように反応させて上記生成物を白色泡状体として得た(0.27g、4
1%)。
【数40】
【0240】 化合物32
【化134】 製造例EX14Aの生成物(0.2g、0.3mmol)およびトリフルオロ酢酸
(4mL)を、ジクロロメタン(6mL)中で実施例2〜7に記載したように反応さ
せて所望の異性体混合物を黄色固体として得た(0.16g、84%):H−
NMRは構造式と一致する。MS(高分解能)C2936FNについて
の計算値:551.2782。実測値:551.2790。
【0241】 実施例2−24 化合物33
【化135】 製造例75の生成物(3.30g、5.3mmol)のジクロロメタン(30mL)
溶液に、室温で攪拌しながらトリフルオロ酢酸(10m)を添加した。3時間後
、混合物を濃縮し、残渣を過剰な水性炭酸水素ナトリウムで処理した。得られた
混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を1N水性水酸化ナトリウム
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラ
フィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)で精製して所望の生成物を明
るい褐色の固体として得た(1.40g、51%):ESMS:(M+H)
25.3。H−NMRは生成物と一致した。C2733F・1.3
メタノールについての計算値:C,60.03;H,6.80;N,14.84
。実測値:C,60.19;H,6.81;N,14.56。異性体混合物(3
.20g)を実施例2〜9に先に記載したように分離して異性体1(1.57g)
(t=7.57分)および異性体2(0.88g)(t=10.43分)を
得た。異性体2については、0.88g(1.68mmol)を酢酸エチルに溶解し
、塩酸飽和ジエチルエーテル溶液で処理した。得られた混合物を濃縮し、ジエチ
ルエーテルで洗浄して所望の生成物を得た(0.97g):ESMS:(M+H
525.4、526.7。H−NMRは生成物と一致した。C2533F・2.75HClについての計算値:C,51.73;H,6.07
;N,13.41。実測値:C,51.62;H,5.74;N,13.34。
【0242】 実施例2−25 製造例54
【化136】 製造例10の生成物(1.0g、1.7mmol)、塩酸ジメチルアミン(0.1
4g、1.7mmol)、トリエチルアミン(0.26mL、1.9mmol)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)および1−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol)を、
ジメチルホルムアミド(30mL)中で製造例EX4Aに記載のように反応させて
所望の生成物を褐色泡状体として得た(0.55g、52%):H−NMRは
構造式と一致する。MS(イオンスプレー)625.4(M+1);C32 FNについての計算値:C,61.53;H,6.61;N,13.4
5。実測値:C,61.22;H,6.33;N,13.44。
【0243】 化合物34
【化137】 製造例54の生成物(0.54g、0.86mmol)およびトリフルオロ酢酸(
2mL)を、ジクロロメタン(6mL)中で実施例2〜7に記載のように反応させて
所望の生成物を異性体の混合物として得た(0.4g、77%):H−NMR
は構造式と一致する。MS(イオンスプレー)525.4(M+1);C27 33 FN・2HClについての計算値:C,54.27;H,5.90;
N,14.06。実測値:C,53.11;H,5.70;N,13.58。
【0244】 実施例2−26 化合物35
【化138】 製造例75の生成物(1.45g、2.29mmol)のジクロロメタン(50mL
)溶液に、室温で攪拌しながらトリフルオロ酢酸(15mL)を添加した。3時間
後、混合物を濃縮し、物質を過剰な水性炭酸水素ナトリウムで処理した。水性混
合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を濃縮した。得られた残渣をフ
ラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)で精製
して所望の生成物を得た(1.55g):ESMS:(M+H)523.3。
異性体混合物(3.44g)を実施例2〜9に先に記載したように分離して純粋
な異性体1(0.98g)(t=7.94分)および異性体2(0.81g)(
=10.57分)を得た。異性体2については、0.80g(1.53mmol
)を酢酸エチル/メタノールに溶解し、塩酸飽和ジエチルエーテル溶液で処理し
た。得られた混合物を濃縮して所望の生成物を明るい褐色の固体として得た(0
.90g、92%):ESMS:(M+H)523.4、524.5。
NMRは生成物と一致した。C2835F・3.25HClについて
の計算値:C,52.46;H,6.01;N,13.11。実測値:C,52
.49;H,6.23;N,11.80。
【0245】 実施例2−27 製造例EX15A
【化139】 製造例11の生成物(2.0g、5.8mmol)を、水素雰囲気下で10%炭素
担持パラジウム(0.8g)およびテトラヒドロフラン(70mL)を用いて還元
させ、続いて製造例1の生成物(2.2g、5.8mmol)、1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール(0.86g、6.4mmol)および1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.3g、6.4mmol)を、製造例5A
に記載のように反応させて所望の生成物(製造例15A)を以下のような褐色泡
状体として得た(0.7g、18%):H−NMRは構造式と一致する。MS
(FD)683(M+);C3845についての計算値:C,66.
75;H,6.63;N,10.34。実測値:C,66.79;H,6.48
;N,10.32。
【0246】 製造例EX15B
【化140】 製造例EX15Aの生成物(0.7g、1.0mmol)および水酸化リチウム(
0.03g、1.2mmol)を、ジオキサン(20mL)および水(10mL)の中で
、製造例5に記載のように反応させて以下のような所望の生成物(製造例EX1
5B)を褐色泡状体として得た(0.66g、100%):H−NMRは構造
式と一致する。MS(FD)656(M+);C3641についての
計算値:C,65.94;H,6.30;N,10.68。実測値:C,65.
90;H,6.37;N,10.42。
【0247】 製造例EX15C
【化141】 製造例EX15Bの生成物(0.7g、1.1mmol)を、4−メチルピペリジ
ン(0.13mL、1.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.17
g、1.2mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド(0.25g、1.2mmol)を、ジメチルホルムアミド(40mL)中
で、製造例EX4Aに記載のように反応させて上記生成物を褐色泡状体として得
た(0.52g、65%):H−NMRは構造式と一致する。MS(FD)7
28.4(M+);C3747についての計算値:C,60.9
8;H,6.50;N,11.53。実測値:C,61.18;H,6.35;
N,11.44。
【0248】 化合物38および39
【化142】 製造例EX15Cの生成物(0.36g、0.49mmol)およびトリフルオロ
酢酸(4mL)を、ジクロロメタン(12mL)中で実施例2〜7に記載したように
反応させて所望の異性体混合物(実施例15)を得た(0.3g、88%)。H
PLC(Kromsil CHI-DMP定常相 3Aアルコール/ジメチルエチルアミン/ヘ
プタン溶出液)によりジアステレオマー(4g、3.6mmol)を分割して異性体
1(0.6、16%)および異性体2(0.5mg、12%)を得、両方とも、実
施例2〜9に記載のようにそれぞれ塩酸塩を形成した後に白色固体として単離し
た。
【数41】
【0249】 実施例2−28 製造例EX16A
【化143】 THF(20mL)中の製造例12Bの生成物であるジアステレオマー1(0.
40g、0.80mmol)および水(10mL)中の水酸化リチウム(0.04g、0
.96mmol)を製造例EX2Aに記載したように調製して粗酸を得た。得られた
粗固体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、触媒のDMF(0.1mL)お
よび過剰な塩化オキサリル(5g)と反応させて粗酸塩化物を得た。得られた粗
泡状体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、4−ジメチルアミノピリジン
(触媒用、10mg)および4−メチルピペリジン(0.24mL、2.89mmol)
と反応させ、以下のような所望の生成物(製造例EX16A)を無色泡状体とし
て得た(0.30g、90%の収率):H−NMR(300MHz、CDCl
)構造式と一致;C2426についての計算値:68.88 C,
6.26 H,13.39 N;実測値67.40 C,6.72 H,12.
45 N;FDMS(M+)−419。
【0250】 製造例EX16B
【化144】 製造例EX16Aの生成物(0.35g、0.84mmol)および5%炭素担持
パラジウム(0.35g、触媒用、25mL THF)を用いて、製造例EX2B
に記載したように調製して粗アミンを得た。得られたろ液をHOBT(0.11
g、0.84mmol)、製造例2の生成物(0.32g、0.84mmol)およびDC
C(0.17g、0.92mmol)と反応させて以下のような所望の生成物(製造
例EX16B)を明るい黄色の泡状物として得た(0.22g、35%の収率)
H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C4456 についての計算値:70.56 C,7.54 H,11.22 N;実
測値70.22 C,7.58 H,11.21 N;ISMS(M+)−74
9。
【0251】 化合物40
【化145】 製造例EX16Bの生成物(0.22g、0.29mmol)、トリフルオロ酢酸
(4.0mL)、アニソール(0.4mL)およびジクロロメタン(20mL)を実施
例2〜13に記載のように調製して所望の生成物(実施例16)を淡い黄色の固
体として得た(0.19g、%):H NMR(300MHz、CDCl
−構造式と一致;C3950Clについての計算値:64.90
C,6.98 H,11.64 N;実測値66.48 C,7.24 H,1
1.96 N;FDMS(M+)−649。
【0252】 実施例2−29 製造例EX17A
【化146】 THF(20mL)中の製造例12Bの生成物であるジアステレオマー1(1.
00g、2.02mmol)および水(10mL)中の水酸化リチウム(0.13g、3
.09mmol)を用いる製造例EX2Aに記載したように調製して粗酸を得た。得
られた粗固体を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解し、触媒のDMF(0.1
mL)および過剰な塩化オキサリル(5g)と反応させた。得られた粗泡状体を無
水ジクロロメタン(20mL)に溶解し、4−ジメチルアミノピリジン(触媒用、
10mg)およびピロリジン(0.65mL、7.76mmol)と反応させ、所望の生
成物(製造例EX17A)を無色泡状体として得た(0.80g、98%の収率
):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C2222についての計算値:67.68 C,5.68 H,14.34 N;
実測値65.36 C,5.54 H,13.43 N;ISMS(M+)−3
91。
【0253】 製造例EX17B
【化147】 製造例EX17Aの生成物(0.80g、2.05mmol)および5%炭素担持
パラジウム(0.80g、触媒用、25mL THF)を用いて、製造例EX2B
に記載したように調製して粗アミンを得た。ろ液をHOBT(0.28g、2.
05mmol)、製造例1の生成物(0.78g、2.05mmol)およびDCC(0
.46g、2.05mmol)と反応させて以下のような所望の生成物(製造例EX
17B)を明るい黄色の泡状物として得た(0.76g、51%の収率):
NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C4150 についての計算値:68.12 C,6.97 H,11.63 N;実測値6
6.93 C,6.74 H,11.24 N;ISMS(M+)−723。
【0254】 化合物41
【化148】 製造例EX17Bの生成物(0.76g、1.05mmol)、トリフルオロ酢酸
(2.0mL)、アニソール(0.2mL)およびジクロロメタン(8.0mL)を用
いて実施例2〜13に記載のように調製して所望の生成物(実施例17)をオフ
ホワイトの固体として得た(0.76g、85%の収率):H NMR(30
0MHz、CDCl)−構造式と一致;C4044についての
計算値:56.47 C,5.21 H,9.88 N;実測値56.24 C
,5.32 H,9.86 N;ISMS(M+)−623。
【0255】 実施例2−30 製造例EX18A
【化149】 製造例EX17Aの生成物(0.60g、1.54mmol)および5%炭素担持
パラジウム(0.60g、触媒用、25mL THF)を、製造例EX2Bに記載
したように調製して粗アミンを得た。得られたろ液をHOBT(0.21g、1
.54mmol)、製造例2の生成物(0.58g、1.54mmol)およびDCC(
0.35g、1.69mmol)と反応させて以下のような所望の生成物(製造例E
X18A)を明るい黄色の泡状物として得た(0.56g、50%の収率):
H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C4252 についての計算値:69.98 C,7.27 H,11.66 N;実測値
68.71 C,6.92 H,11.39 N;ISMS(M+)−721。
【0256】 化合物42
【化150】 製造例EX18Aの生成物(0.52g、0.72mmol)、トリフルオロ酢酸
(4.0mL)、アニソール(0.4mL)およびジクロロメタン(20.0mL)を
用いて実施例2〜13に記載のように調製して所望の生成物(実施例18)を淡
い黄色の固体として得た(0.47g、94%):H NMR(300MHz
、CDCl)−構造式と一致;C3746Clについての計算値
:64.06 C,6.68 H,12.11 N;実測値62.18 C,6
.59 H,11.78 N;ISMS(M+)−621。
【0257】 実施例2−31 製造例470
【化151】 パー反応瓶中の5%炭素担持パラジウム(2.60g)およびテトラヒドロフ
ラン(100mL)の懸濁物に、製造例11の生成物(5.0g、15.3mmol)
を固体で添加した。反応瓶をパー振盪器に配置し、水素雰囲気(40psi)下で
2時間、室温で振盪した。反応物をセライト521のパッドを通してろ過し、次
いで、ろ液を、先に調製した製造例2の生成物(5.80g、15.3mmol)、
1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(3.48g、16.9mmol)および
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(2.29g、16.9mmol)のテト
ラヒドロフラン(50mL)中の混合物に0℃で添加した。反応系を室温で16時
間攪拌し、次いで溶媒を減圧下でエバポレートした。残渣を酢酸エチルに溶解し
、1,3−ジシクロヘキシルウレアをろ過して取り除いた。ろ液をフラッシュク
ロマトグラフィー(シリカゲル、80%酢酸エチル/ヘキサン−5%メタノール
/酢酸エチル)により精製して所望の生成物を明るい黄色の固体泡状物として得
た(7.96g、80%):H NMR−構造式と一致;MS(IS)m/e
682(M+1);C3947についての計算値:C,68.70
;H,6.95;N,10.27。実測値:C,68.27;H,6.86;N
,10.77。
【0258】 製造例471
【化152】 製造例470の生成物(8.73g、13.3mmol)のテトラヒドロフラン(
120mL)および水(60mL)の溶液に、室温で水酸化リチウム(2.23g、
53.2mmol)を添加した。反応系を室温で35分間攪拌した時点で、テトラヒ
ドロフランを減圧下にてエバポレートさせた。残渣を水で希釈し、ジエチルエー
テルで抽出した(エーテル抽出物は廃棄した)。1N HClを用いて水層を酸
性化(pH2〜3)し、次いでジエチルエーテルおよび酢酸エチルを用いて抽出
した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、減圧
下で濃縮して所望の生成物を明るい黄色の固体泡状物として得た(これはさらに
精製することなく使用した)(8.18g、98%):H NMR−構造式と
一致;MS(IS)m/e 654(M+1);C3743について
の計算値:C,67.98;H,6.63;N,10.71。実測値:C,66
.83;H,6.59;N,10.50。
【0259】 製造例472
【化153】 製造例471の生成物(1.00g、1.52mmol)の無水ジクロロメタン(
30mL)溶液に、0℃でN−メチルモルホリン(0.20mL、1.82mmol)お
よび2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(0.35g、
1.98mmol)を添加した。この混合物を1時間攪拌し、室温まで昇温させた時
点で2MのN,N−ジメチルアミン溶液(0.84mL、1.68mmol)を添加し
た。反応系を室温で2時間、室温で攪拌し、次いでさらに2−クロロ−4,6−
ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(0.08g)を添加した。反応系をさら
に1時間攪拌し、減圧下で溶媒をエバポレートした。残渣を酢酸エチルに溶解し
、固体をろ過して取り除き、ろ液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル
、90%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノール/酢酸エチル)により精製し
て所望の生成物を明るい黄色の固体泡状物として得た(0.83g、80%):
H NMR−構造式と一致;MS(IS)m/e 681(M+1);C3948についての計算値:C,68.80;H,7.11;N,12.
34。実測値:C,68.23;H,7.03;N,12.66。
【0260】 化合物43
【化154】 製造例472の生成物(3.10g、4.52mmol)およびアニソール(0.
52mL、4.75mmol)の無水ジクロロメタン(100mL)溶液に、0℃で攪拌
しながらトリフルオロ酢酸(10mL)をシリンジを用いて添加した。反応系を、
室温まで昇温させながら4時間攪拌し、次いで氷冷した飽和炭酸水素ナトリウム
に注いでクエンチした。有機層を回収し、水層をジクロロメタンで2回抽出した
。合わせた有機層を炭酸水素ナトリウム、水およびブラインで洗浄し、次いで乾
燥(硫酸ナトリウム)させ、減圧下でエバポレートさせて明るい黄色の固体泡状
物を得た。不純な泡状物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5%メ
タノール/酢酸エチル−5%トリメチルアミン/10%メタノール/酢酸エチル
)により精製して所望の生成物をオフホワイトの固体泡状物として得た(2.4
0g、91%):H NMR−構造式と一致;MS(IS)m/e 581(
M+1);C3440についての計算値:C,70.32;H,6.
94;N,14.47。実測値:C,69.36;H,6.71;N,14.1
0。
【0261】 ジアステレオマーの分離:所望の生成物をHPLC[Kromasilパッキング材料
、15% 3Aアルコール/85%ヘプタン(w/0.2%DMEA)]により
分割して2種類のジアステレオマーを得た。第2のジアステレオマー(0.76
g)(保持時間=9.98分)を酢酸エチル(15mL)に溶解し、次いで塩酸飽
和ジエチルエーテル(2mL)溶液を攪拌しながら添加した。減圧ろ過により白色
の沈殿物を回収しジエチルエーテルでリンスした。バキューム乾燥により白色無
定形固体として実施例253を得た(0.70g):H NMR−構造式と一
致;MS(IS)m/e 581(M+1);C3440・HClに
ついての計算値;C,66.18;H,6.70;N,13.62。実測値:C
,64.39;H,6.69;N,13.19。
【0262】 実施例2−32 製造例137
【化155】 製造例136の生成物(4.80g、14.77mmol)を、5%炭素担持パラ
ジウム(2.5g)を用いて、テトラヒドロフラン(100mL)中にて水素雰囲
気下で反応させ、続いて、製造例1の生成物(5.61g、14.77mmol)、
EDCI(2.79g、16.25mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(2.00g、14.77mmol)およびN−メチルモルホリン(1.6mL、14
.77mmol)と、上記の実施例5Aに記載したようにカップリングさせて所望の
生成物を明るい橙色の泡状物を得た(6.04g、62%):H NMR(3
00MHz、CDCl)−構造式と一致;C3643についての計
算値;65.74 C,6.59 H,10.65 N。実測値:64.02
C,6.09 H,10.13 N;ISMS(M+)−658。
【0263】 製造例138
【化156】 水酸化リチウム(0.38g、9.16mmol)水(50mL)溶液を、製造例1
37の生成物(6.04g、9.16mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)
溶液を添加した。30分後、水を添加し、混合物をジエチルエーテルで洗浄した
。水層を、炭酸水素ナトリウムを用いてpH=3.0に調節し、塩化ナトリウム
で飽和させ、酢酸エチルで洗浄した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾
燥させ、濃縮した。得られたジメチルホルムアミド(50mL)中の粗物質に、室
温で攪拌しながら1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ
ミド(2.08g、10.01mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1
.24g、9.16mmol)および4−メチルピペリジン(1.1mL、9.16mmo
l)を添加した。18時間後、反応系を飽和炭酸水素塩でクエンチし、酢酸エチ
ルで洗浄した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5%メタ
ノール/ジクロロメタン)により精製して所望の生成物を淡い黄色の泡状物とし
て得た(4.9g、75%):H NMR(300MHz、CDCl)−構
造式と一致;C4050についての計算値;67.58 C,7.0
9 H,11.82 N。実測値:65.60 C,7.09 H,11.50
N;ISMS(M+)−711。
【0264】 化合物44および45
【化157】 製造例138の生成物(4.90g、6.89mmol)のジクロロメタン(40m
L)およびアニソール(1.0mL)の溶液に、室温で攪拌しながらトリフルオロ
酢酸(10mL)を添加した。3時間後、反応系を飽和炭酸水素ナトリウムを用い
てクエンチし、酢酸エチル用いて抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた粗物質をフラッシュクロ
マトグラフィー(シリカゲル、5%メタノール/ジクロロメタン)により精製し
て生成物をジアステレオマーの混合物として得た。この物質をHPLC(Kromsi
l CHI-DMP定常相、3Aアルコール/ジメチルエチルアミン/ヘプタン溶出液)
により分割して所望の生成物の遊離アミンを得た。個々のジアステレオマーを酢
酸エチルに溶解し、塩酸飽和ジエチルエーテル溶液で処理した。得られた析出物
をろ過して所望の生成物を褐色固体として得た(426779−0.64g、1
4%)(426780−0.43g、9%)。
【数42】
【0265】 実施例2〜33 製造例468
【化158】 製造例467の生成物(2.90g、4.61mmol)の無水ジクロロメタン(
40mL)溶液に、0℃でN−メチルモルホリン(0.61mL、5.53mmol)お
よび2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(1.05g、
5.99mmol)を添加した。この混合物を1時間攪拌し、室温まで昇温させた時
点で4−メチルピペリジン(0.60mL、5.07mmol)を添加した。この反応
系を室温で2時間攪拌し、次いでさらに2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,
3,5−トリアジン(0.20g)を添加した。この反応系をさらに1時間攪拌
し、減圧下で溶媒をエバポレートした。残渣を酢酸エチルに溶解し、固体をろ過
して取り除き、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル−10
%メタノール/酢酸エチル)によりろ液を精製して所望の生成物を明るい黄色の
泡状物として得た(2.99g、92%):H NMR−構造式と一致;MS
(IS) m/e709(M+1);C4152についての計算値;
C,69.47;H,7.39;N,11.85。実測値:C,69.30;H
,7.47;N,11.92。
【0266】 化合物46および47
【化159】 製造例468の生成物(4.40g、6.20mmol)およびアニソール(0.
71mL、6.50mmol)の無水ジクロロメタン(140mL)溶液に、シリンジを
用いて0℃でトリフルオロ酢酸(14mL)を添加した。室温まで昇温させながら
反応系を4時間攪拌し、次いで氷冷した飽和炭酸水素ナトリウムに注ぐことによ
りクエンチした。有機層を回収し、水層をジクロロメタンを用いて2回抽出した
。合わせた有機層を炭酸水素ナトリウム、水およびブラインを用いて洗浄し、次
いで乾燥(硫酸ナトリウム)させ、減圧下でエバポレートさせて明るい黄色の固
体泡状物を得た。不純な泡状物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、
5%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メタノール/酢酸
エチル)により精製して所望の生成物を明るい黄色の固体泡状物として得た(3
.75g、99%)。H NMR−構造式と一致;MS(IS) m/e 6
09(M+1);C3644についての計算値;C,71.03;H
,7.29;N,13.80。実測値:C,69.83;H,7.17;N,1
3.54。
【0267】 ジアステレオマーの分離:HPLC[Kromasilパッキング材料、15% 3A
アルコール/85%ヘプタン(w/0.2%DMEA)]により所望の生成物を
分割して2つのジアステレオマーを得た。第1のジアステレオマー(1.30g
)(保持時間=6.77分)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、次いで塩酸飽和
ジエチルエーテル(3mL)溶液を攪拌しながら添加した。減圧ろ過により白色の
沈殿物を回収し、ジエチルエーテルでリンスした。バキューム乾燥により白色無
定形固体として実施例249を得た(1.10g):H NMR−構造式と一
致;MS(IS)m/e 609(M+1);C3644・HClに
ついての計算値;C,67.02;H,7.03;N,13.03。実測値:C
,66.53;H,6.96;N,12.80。第2のジアステレオマー(1.
50g)(保持時間=9.17分)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、次いで塩
酸飽和ジエチルエーテル(3mL)溶液を攪拌しながら添加した。減圧ろ過により
白色の沈殿物を回収し、ジエチルエーテルでリンスした。バキューム乾燥により
白色無定形固体として実施例250を得た(1.47g):H NMR−構造
式と一致;MS(IS)m/e 609(M+1);C3644・H
Clについての計算値;C,67.02;H,7.03;N,13.03。実測
値:C,66.08;H,6.95;N,12.71。
【0268】 実施例2〜34 製造例469
【化160】 製造例467の生成物(5.10g、8.11mmol)の無水ジクロロメタン(
75mL)溶液に、0℃でN−メチルモルホリン(1.07mL、9.73mmol)お
よび2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(1.85g、
10.5mmol)を添加した。この混合物を1時間攪拌し、室温まで昇温させた時
点でピロリジン(0.75mL、8.93mmol)を添加した。反応系を室温で2時
間攪拌し、次いでさらに2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリア
ジン(0.20g)を添加した。反応系をさらに1時間攪拌し、減圧下で溶媒を
エバポレートした。残渣を酢酸エチルに溶解し、固体をろ過して取り除き、フラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル−10%メタノール/酢酸
エチル)によりろ液を精製して所望の生成物を明るい黄色の固体泡状物として得
た(5.30g、96%):H NMR−構造式と一致;MS(IS) m/
e 681(M+1);C3948についての計算値;C,68.8
0;H,7.11;N,12.34。実測値:C,68.07;H,7.10;
N,12.85。
【0269】 化合物48および49
【化161】 製造例469の生成物(5.15g、7.55mmol)およびアニソール(0.
86mL、7.93mmol)の無水ジクロロメタン(150mL)溶液に、0℃で攪拌
しながらシリンジを用いてトリフルオロ酢酸(15mL)を添加した。室温まで昇
温させながら反応系を4時間攪拌し、次いで氷冷した飽和炭酸水素ナトリウムに
注ぐことによりクエンチした。有機層を回収し、水層をジクロロメタンを用いて
2回抽出した。合わせた有機層を炭酸水素ナトリウム、水およびブラインを用い
て洗浄し、次いで乾燥(硫酸ナトリウム)させ、減圧下でエバポレートさせて明
るい黄色の固体泡状物を得た。不純な泡状物をフラッシュクロマトグラフィー(
シリカゲル、5%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メタ
ノール/酢酸エチル)により精製して所望の生成物をオフホワイトの固体泡状物
として得た(4.11g、94%)。H NMR−構造式と一致;MS(IS
) m/e 581(M+1);C3440についての計算値;C,
70.32;H,6.94;N,14.47。実測値:C,70.34;H,6
.79;N,13.70。
【0270】 ジアステレオマーの分離:HPLC[Kromasilパッキング材料、15% 3A
アルコール/85%ヘプタン(w/0.2%DMEA)]により所望の生成物を
分割して2つのジアステレオマーを得た。第1のジアステレオマー(1.70g
)(保持時間=7.72分)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、次いで塩酸飽和
ジエチルエーテル(3mL)溶液を攪拌しながら添加した。減圧ろ過により白色の
沈殿物を回収し、ジエチルエーテルでリンスした。バキューム乾燥によりオフホ
ワイトの無定形固体として実施例251を得た(1.27g):H NMR−
構造式と一致;MS(IS)m/e 581(M+1);C3440 ・2HClについての計算値;C,66.17;H,6.70;N,13.62
。実測値:C,65.65;H,6.90;N,13.48。第2のジアステレ
オマー(1.40g)(保持時間=10.81分)を酢酸エチル(20mL)に溶
解し、次いで塩酸飽和ジエチルエーテル(3mL)溶液を攪拌しながら添加した。
減圧ろ過により白色の沈殿物を回収しジエチルエーテルでリンスした。バキュー
ム乾燥によりオフホワイトの無定形固体として実施例252を得た(1.47g
):H NMR−構造式と一致;MS(IS)m/e 581(M+1);C 3440・2HClについての計算値;C,66.17;H,6.7
0;N,13.62。実測値:C,65.73;H,7.03;N,13.31
【0271】 実施例2〜35 製造例142
【化162】 製造例136の生成物(8.7g、27mmol)を10%炭素担持パラジウム(
4.0g)と水素雰囲気下で反応させ、続いて製造例1の生成物(10.14g、
26.7mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4.49g、29.3mmo
l)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(
6.05g、29.3mmol)と、製造例5Aに記載したようにカップリングさせ
て褐色固体として表題化合物を得た(5.4g、31%)。
【数43】
【0272】 製造例143
【化163】 製造例142の生成物(5.39g、8.19mmol)を水酸化リチウム(36
1mg、8.60mmol)と、ジオキサン(120mL)および水(75mL)中で製造
例5に記載のように反応させて表題化合物を黄金色の固体として得た(4.92
g、95%)。
【数44】
【0273】 製造例144
【化164】 製造例143の生成物(4.88g、7.75mmol)、ジメチルアミン(4.
2mL、8.53mmol、テトラヒドロフラン中2.0M)、1−ヒドロキシ−7−
アザベンゾトリアゾール(1.16g、8.53mmol)および1−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.76g、8.53mmol)
をテトラヒドロフラン(120mL)中で製造例EX4Aに記載したように反応さ
せて表題化合物を黄色泡状物として得た(2.06g、40%)。
【数45】
【0274】 化合物50
【化165】 乾燥塩酸飽和氷酢酸溶液(50mL、塩酸中約3N)に、室温で攪拌しながら製
造例144の生成物(1.87g、2.85mmol)を添加した。2時間後、溶液
を濃縮し、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、
濃縮した。得られた粗物質をHPLC(カラム)により精製して所望の異性体(
0.5g)を得、これを酢酸エチルに溶解し、塩酸飽和無水ジエチルエーテル溶
液に攪拌しながら添加した。得られた白色の析出物をろ過により回収し、乾燥さ
せて白色の固体を得た(474mg、79%)。
【数46】
【0275】 実施例2〜36 製造例139
【化166】 製造例136の生成物(1.31g、4.02mmol)を10%炭素担持パラジ
ウム(0.5g)とテトラヒドロフラン(50mL)中、水素雰囲気下で反応させ
、続いて製造例2の生成物(1.52g、4.02mmol)、1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール(0.68g、4.42mmol)および1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.91g、4.42mmol)と、製造
例5Aに記載したようにカップリングさせて褐色固体として表題化合物を得た(
1.06g、38%)。
【数47】
【0276】 製造例140
【化167】 製造例139の生成物(1.06g、1.62mmol)を水酸化リチウム(75m
g、1.78mmol)と、ジオキサン(30mL)および水(15mL)中で製造例5
に記載のように反応させて表題化合物を黄金色の固体として得た(1.01g、
100%)。
【数48】
【0277】 製造例141
【化168】 製造例140の生成物(500mg、0.80mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(
72mg、0.88mmol)、トリエチルアミン(0.12mL、0.88mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(134mg、0.88mmol)および1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(18mg、0.88mmol
)を、ジメチルホルムアミド(20mL)中で製造例EX4Aに記載のように反応
させて表題化合物を白色固体として得た(342mg、66%)。
【数49】
【0278】 化合物51
【化169】 製造例141の生成物(333mg、0.51mmol)をトリフルオロ酢酸(5mL
)とジクロロメタン(17mL)中で、実施例2〜7に記載のように反応させて、
褐色の固体(52mg、65%)を得、これをHPLC(Kromasil CHI-DMPキラル
定常相、3Aアルコール/ジメチルエチルアミン/ヘプタン溶出液)により、精
製して、遊離のアミンを得た。これを塩酸を用いて酸性化して所望の生成物を得
た。
【数50】
【0279】 実施例2〜37 製造例EX20A
【化170】 製造例6Bに記載されるように、THF(150mL)中の製造例13Bの生成
物(10.9g、32.27mmol)および水(75mL)中の水酸化リチウム(1
.63g、38.73mmol)を用いて調製して、粗酸を得た。この得られた粗固
体を無水ジクロロメタン(150mL)に溶解し、触媒のDMF(0.5mL)およ
び過剰な塩化オキサリル(23mL)と反応させた。得られた粗泡状物をTHF(
50mL)に溶解し、n−BuLi(ヘキサン中1.6M、30.1mL、48.2
3mmol)、(4R,5S)−(+)−4−メチル−5−フェニル−2−オキサゾ
リジノン(8.55g、48.23mmol)およびTHF(150mL)と反応させ
ることにより、以下のような所望の生成物(製造例EX20A)のジアステレオ
マー1(6.13g、41%の収率)およびジアステレオマー2(4.82g、3
2%)を無色泡状体として得た。
【数51】
【0280】 製造例EX20B
【化171】 製造例EX2Aに記載されるように、THF(20mL)中の製造例EX20A
であるジアステレオマー1の生成物(1.00g、2.13mmol)および水(1
0mL)中の水酸化リチウム(0.10g、2.33mmol)を用いて調製して、粗
酸を得た。この得られた粗固体を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解し、触媒
のDMF(0.1mL)および過剰な塩化オキサリル(5g)と反応させた。得ら
れた粗泡状物を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解し、4−ジメチルアミノピ
リジン(触媒用、10mg)およびピロリジン(0.61mL、6.39mmol)と反
応させて以下のような所望の生成物(製造例20B)を無色泡状物として得た(
0.42g、54%の収率)。
【数52】
【0281】 製造例EX20C
【化172】 製造例EX20Bの生成物(0.42g、1.15mmol)および5%炭素担持
パラジウム(0.40g、触媒用、25mL THF)を用いて、製造例EX2B
に記載したように調製して粗アミンを得た。ろ液をHOBT(0.16g、1.
15mmol)、製造例1の生成物(0.44g、1.15mmol)およびDCC(0
.26g、1.28mmol)と反応させて以下のような所望の生成物(製造例EX
20C)を明るい黄色泡状物として得た(0.41g、51%収率):H N
MR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C3948につ
いての計算値;67.22 C,6.94 H,12.06 N。実測値:67
.66 C,6.95 H,11.66;ISMS(M+)−697。
【0282】 化合物52
【化173】 製造例EX20Cの生成物(0.41g、0.59mmol)、トリフルオロ酢酸
(2.0mL)、アニソール(0.2mL)およびジクロロメタン(8.0mL)を用
いて実施例Z2に記載したように製造して所望の生成物(実施例20)をオフホ
ワイトの固体として得た(0.48g、99%の収率):H NMR(300
MHz、CDCl)−構造式と一致;C3842についての計
算値;55.34 C,5.13 H,10.19 N;実測値:55.60
C,4.92 H,9.89 N;ISMS(M+)−597。
【0283】 実施例2〜38 製造例44
【化174】 製造例21の生成物(0.27g、0.85mmol)および5%炭素担持パラジ
ウム(0.30g、触媒用、20mL THF)を用いて製造例EX2Bに記載し
ているように製造して粗アミンを得た。得られたろ液をHOBT(0.11g、
0.85mmol)、製造例2の生成物(0.32g、0.85mmol)、N−メチル
モルホリン(0.10mL、0.85mmol)およびEDCI(0.16g、0.9
3mmol)と反応させて所望の生成物を明るい黄色泡状体として得た(0.70g
、46%の収率):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致
;C3548についての計算値;66.43 C,7.65 H,1
3.28 N;実測値:63.53 C,6.83 H,12.38 N;IS
MS(M+)−649。
【0284】 化合物53
【化175】 製造例44の生成物(0.19g、0.29mmol)、トリフルオロ酢酸(4.
0mL)、アニソール(0.4mL)およびジクロロメタン(20mL)を用いて実施
例2〜7に記載のように調製して、所望の生成物を淡い黄色の固体として得た(
0.16g、84%):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と
一致;C3042Clについての計算値;57.97 C,6.8
1 H;13.52 N;実測値:57.54 C,6.36 H,13.04
N;FDMS(M+)−549。
【0285】 実施例2〜39 製造例21
【化176】 製造例17に記載されるように、THF(50mL)中の製造例EX9Aである
ジアステレオマー1の生成物(2.31g、5.15mmol)および水(25mL)
中の水酸化リチウム(0.26g、6.18mmol)を用いて調製して、粗酸を得
た。この得られた粗固体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、触媒のDM
F(0.1mL)および過剰な塩化オキサリル(5g)と反応させて粗酸塩化物を
得た。得られた粗泡状物を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、4−ジメチ
ルアミノピリジン(触媒用、10mg)およびジメチルアミン(THF中2.0M
、7.7mL、15.46mmol)と反応させて無色泡状物として所望の生成物を得
た(1.57g、96%の収率)。
【数53】
【0286】 製造例45
【化177】 製造例21の生成物(0.75g、2.36mmol)および5%炭素担持パラジ
ウム(0.80g、触媒用、25mL THF)を用いて製造例EX2Bに記載し
ているように製造して粗アミンを得た。得られたろ液をHOBT(0.32g、
2.36mmol)、製造例1の生成物(0.90g、2.36mmol)およびDCC
.54g、2.60mmol)と反応させて所望の生成物を明るい黄色泡状体として
得た(0.86g、56%の収率):H NMR(300MHz、CDCl
)−構造式と一致;C3750についての計算値;62.75 C,
7.12 H;12.91 N;実測値:62.65 C,6.95 H,12
.76 N;ISMS(M+)−651。
【0287】 化合物54
【化178】 製造例45の生成物(0.84g、1.29mmol)、トリフルオロ酢酸(4.
0mL)、アニソール(0.4mL)およびジクロロメタン(20mL)を用いて実施
例2〜7に記載のように調製して、所望の生成物を淡い黄色の固体として得た(
0.69g、86%):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と
一致;C2938Clについての計算値;55.86 C,6.4
7 H;13.48 N;実測値:55.31 C,6.52 H,13.01
N;ISMS(M+)−551。
【0288】 実施例2〜40 製造例46
【化179】 製造例EX2Bに記載されるように、製造例21の生成物(0.80g、2.
52mmol)および5%炭素担持パラジウム(0.80g、触媒用、25mL TH
F)を用いて調製して、粗アミンを得た。この得られたろ液をHOBT(0.3
4g、2.52mmol)、製造例37の生成物(0.99g、2.52mmol)および
DCC(0.57g、2.77mmol)と反応させて所望の生成物を明るい黄色泡
状体として得た(0.77g、46%の収率):H NMR(300MHz、
CDCl)−構造式と一致;C3750についての計算値;63.
72 C,6.87 H;14.86 N;実測値:63.45 C,6.86
H,14.76 N;ISMS(M+)−660。
【0289】 化合物55
【化180】 製造例46の生成物(0.75g、1.13mmol)、トリフルオロ酢酸(4.
0mL)、アニソール(0.4mL)およびジクロロメタン(20mL)を用いて実施
例2〜7に記載のように調製して、所望の生成物を淡い黄色の固体として得た(
0.62g、87%):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と
一致;C3037Clについての計算値;56.96 C,6.2
1 H;15.50 N;実測値:55.48 C,6.03 H,14.63
N;ISMS(M+)−560。
【0290】 実施例2〜41 実施例24
【化181】 THF(20mL)中の製造例12Bの生成物であるジアステレオマー1(0.
50g、1.00mmol)および水(10mL)中の水酸化リチウム(0.05g、1
.10mmol)を製造例EX2Aに記載したように調製して粗酸を得た。得られた
粗固体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、触媒のDMF(0.1mL)お
よび過剰な塩化オキサリル(5g)と反応させて粗酸塩化物を得た。得られた粗
泡状体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、4−ジメチルアミノピリジン
(触媒用、10mg)、N−メチルモルホリン(0.33mL、3.00mL)および
塩酸ジメチルアミン(0.13mL、1.50mmol)と反応させ、所望の生成物を
無色泡状体として得た(0.30g、82%の収率):H−NMR(300M
Hz、CDCl)構造式と一致;C2020についての計算値:6
5.92 C,5.53 H,15.37 N;実測値64.17 C,5.4
1 H,14.15 N;ISMS(M+)−365。
【0291】 製造例50
【化182】 製造例EX2Bに記載されるように、製造例24の生成物(0.30g、0.
82mmol)および5%炭素担持パラジウム(0.30g、触媒用、25mL TH
F)を用いて調製して、粗アミンを得た。この得られたろ液をHOBT(0.1
1g、0.82mmol)、製造例2の生成物(0.31g、0.82mmol)およびD
CC(0.19g、0.90mmol)と反応させて所望の生成物を明るい黄色泡状
体として得た(0.32g、56%の収率):H NMR(300MHz、C
DCl)−構造式と一致;C4050についての計算値;69.1
4 C,7.25 H,12.09 N;実測値:67.82 C,7.07
H,11.62 N;ISMS(M+)−695。
【0292】 化合物56
【化183】 製造例50の生成物(0.32g、mmol)、トリフルオロ酢酸(4.0mL)、
アニソール(0.4mL)およびジクロロメタン(20mL)を用いて実施例2〜7
に記載のように調製して、所望の生成物を淡い黄色の固体として得た(0.26
g、%):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と一致;C35
44Clについての計算値;62.96 C,6.64 H;12
.59 N;実測値:60.05 C,6.31 H,11.98 N;FDM
S(M+)−595。
【0293】 実施例2〜42 製造例37
【化184】 N−メチルモルホリン(4.79mL、2当量、47.3mm)を、ジエチルエ
ーテル(100mL)中のN−Boc−a−アミノイソ酪酸(4.43g、21.
7mm、1当量)および2−クロロ−(4,6)ジメトキシ−1,3,5−トリ
アジン(CDMT)(3.89g、21.7mm、1.0当量)の攪拌したスラ
リーに添加した。反応混合物を周囲温度で1.5時間攪拌した後、D−トリプト
ファンエステル塩酸塩を添加した。一晩攪拌した後、10%クエン酸水溶液(1
50mL)の添加により反応混合物をクエンチした。層を分離し、エーテル層を飽
和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)および水(50mL)で洗浄した。水酸化リ
チウム(2.43g、5当量)を水(100mL)に溶解し、この溶液をジエチル
エーテル溶液に添加して室温で4時間激しく攪拌した。層を分離し、水層のpH
を1M HC1を用いて5.6に調節した。次いで、10%クエン酸溶液を用い
てpHを3.95に調節し、酢酸エチル(100mL)を用いて水層を抽出した。
酢酸エチル層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。減圧
下で揮発物を除去して所望の生成物を白色泡状体として82%の収率で得た。1
H−NMRは構造式と一致。
【0294】 製造例49
【化185】 製造例EX17Aの生成物(0.20g、0.51mmol)および5%炭素担持
パラジウム(0.20g、触媒用、25mL THF)を用いて、製造例EX2B
に記載したように製造して粗アミンを得た。得られたろ液をHOBT(0.07
g、0.51mmol)、製造例37の生成物(0.20g、0.51mmol)およびD
CC(0.12g、0.51mmol)と反応させて所望の生成物を明るい黄色泡状
物として得た(0.17g、45%収率):H NMR(300MHz、CD
Cl)−構造式と一致;C4249についての計算値;68.93
C,6.75 H,13.40 N;実測値:67.02 C,6.54 H
,12.71;ISMS(M+)−732。
【0295】 化合物57
【化186】 製造例49の生成物(0.96g、1.31mmol)、トリフルオロ酢酸(4.
0mL)、アニソール(0.4mL)およびジクロロメタン(20mL)を用いて実施
例2〜7に記載のように調製して、所望の生成物を淡い黄色の固体として得た(
0.54g、59%):H NMR(300MHz、CDCl)−構造式と
一致;C3743Clについての計算値;63.06 C,6.1
5 H,13.91 N;実測値:58.22 C,5.48 H,12.32
N;ISMS(M+)−632。
【0296】 実施例2〜43 製造例15
【化187】 製造例EX9Aの生成物(0.85g、2.57mmol)を、テトラヒドロフラ
ン(40mL)中の10%パラジウム/炭素(0.50g)およびパラジウム/ブ
ラック(0.15g)と合わせ、混合物をパー装置中で水素雰囲気下(38psi)
で振盪した。還元が完了した後、セライトを通してろ過して触媒を取り除き、ア
ミン/テトラヒドロフラン溶液を即座に1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(0.53g、2.57mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.3
5g、2.57mmol)、製造例1Lの生成物(1.00g、2.57mmol)および
さらなるテトラヒドロフラン(60mL)と合わせた。周囲温度で一晩攪拌した後
、混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル中でスラリー化し、ろ過した。ろ液を濃縮
し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノ
ール)により精製して所望の生成物を得、これはさらに精製せずに用いた(1.
62g)。
【0297】 化合物58
【化188】 製造例15の化合物(1.57g、2.34mmol)をジクロロメタン(25mL
)に溶解し、トリフルオロ酢酸(10mL)を添加した。得られた混合物を周囲温
度で2.5時間攪拌し、濃縮し、残渣を過剰な炭酸水素ナトリウムを用いて処理
した。水性混合物を酢酸エチルを用いて抽出し、合わせた有機抽出物を濃縮し、
乾燥した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール
)にかけて所望の生成物を得た(0.71g、53%):MS(M+H)
72.5。H NMR−生成物と一致;C3137・0.35CH
Clについての計算値:C,61.38;H,6.14;N,15.98。実
測値:C,61.36;H,6.11;N,16.08。異性体混合物(2.1
6g)を、先に実施例6に記載したように分離して異性体1(1.10g)(t =10.34分)および異性体2(0.80g)(t=13.70分)を得た
。異性体2由来の生成物(0.80g、1.40mmol)を最少量の酢酸エチルに
溶解し、得られた溶液を過剰な酢酸エチル中の塩酸で処理した。次いで、この溶
液を濃縮して所望の生成物をオフホワイトの固体として得た(0.88g、82
%):MS:(M+H) 572.3,573.4。H NMRは生成物と
一致した。C3137・3.0HClについての計算値:C,54.
67;H,5.92;N,14.40。実測値:C,54.25;H,5.89
;N,13.35。
【0298】 実施例2−44 製造例16
【化189】 製造例4の生成物(5.75g、18.9mmol)のテトラヒドロフラン(10m
L)溶液に、攪拌しながら水酸化ナトリウム(5N水性溶液25mL)を、水(1
5mL)およびエタノール(10mL)と共に添加した。加水分解が完了した後、混
合物を水性塩酸を用いてpH2.0まで酸性化し、抽出した。合わせた有機抽出
物を乾燥し、ろ過し、濃縮したて所望の生成物を褐色固体として定量的な量で得
た。
【数54】
【0299】 製造例17
【化190】 製造例16の化合物(2.50g、9.0mmol)を、テトラヒドロフラン(6
0mL)中水性ジメチルアミン(40%、1.15mL、9.0mmol)、1−ヒドロ
キシ−ベンゾトリアゾール水和物(1.22g、9.0mmol)および1,3−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(1.86g、9.0mmol)と合わせ、混合物を
周囲温度で攪拌した。18時間後、混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル中でスラ
リー化し、ろ過した。ろ液を濃縮し、得られた残渣をフラッシュクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)により精製して所望の生成物を
得た(1.83g、67%)。
【数55】
【0300】 製造例19
【化191】 製造例17の化合物(0.73g、2.38mmol)を、テトラヒドロフラン(
40mL)中の10%パラジウム/炭素(0.50g)およびパラジウム/ブラッ
ク(0.10g)と合わせ、混合物をパー装置中で水素雰囲気下(38psi)で振
盪した。還元が完了した後、セライトを通してろ過して触媒を取り除き、得られ
た溶液を即座にジシクロヘキシルカルボジイミド(0.49g、2.38mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.32g、2.37mmol)、
製造例1Lの生成物(0.93g、2.39mmol)およびさらなるテトラヒドロ
フラン(60mL)と合わせた。周囲温度で一晩攪拌した後、混合物を濃縮し、残
渣を酢酸エチル中でスラリー化し、ろ過した。ろ液を濃縮し、残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製して所望の生成物
をオフホワイトの固体として得、これはさらに精製せずに用いた(0.76g、
50%)。
【0301】 化合物59
【化192】 製造例19の化合物(0.74g、1.15mmol)のジクロロメタン(30mL
)溶液に、室温で攪拌しながらトリフルオロ酢酸(10mL)を添加した。2時間
後、混合物を濃縮し、残渣を過剰な水性炭酸水素ナトリウムを用いて処理した。
得られた混合物を酢酸エチルを用いて抽出し、合わせた有機抽出物を濃縮した。
残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール
)により精製して所望の生成物を得た(0.23g、37%)。
【数56】
【0302】 異性体混合物(2.00g)を実施例10に記載したように分離して異性体1(
0.73g)(t=9.85分)および異性体2(0.82g)(t=12.
87分)を得た。異性体2(0.82g、1.50mmol)の酢酸エチルおよびメ
タノールの溶液に、攪拌しながら塩酸飽和酢酸エチル溶液を添加した。得られた
混合物を濃縮して所望の生成物を得た(0.84g)。
【数57】
【0303】 実施例2〜45 製造例34
【化193】 製造例8の生成物(1.75g、5.1mmol)をテトラヒドロフラン(60mL
)中で10%炭素担持パラジウム(1.4g)を用いて水素化させ、続いて製造
例1Lの生成物(2.0g、5.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.76g、5.6mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド(1.16g、5.6mmol)と、製造例5Aに記載したよ
うに反応させて所望の生成物を褐色泡状体として得た(2.51g、72%)。
【数58】
【0304】 製造例35
【化194】 製造例34の生成物(2.2g、3.2mmol)および水酸化リチウム(0.1g
、3.9mmol)を、ジオキサン(50mL)および水(25mL)中で製造例5に記
載のように反応させて所望の生成物を褐色泡状物として得た(2.1g、100
%)。
【数59】
【0305】 製造例36
【化195】 製造例35の生成物(0.7g、1.1mmol)、4−メチルピペリジン(0.
13mL、1.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.17g、1.
2mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミ
ド(0.26g、1.2mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中で
製造例EX4Aに記載したように反応させて所望の生成物を褐色泡状体として得
た(0.47g、58%)。
【数60】
【0306】 化合物60および61
【化196】 製造例36の生成物(4.8g、6.5mmol)およびトリフルオロ酢酸(16m
L)をジクロロメタン(40mL)中で実施例4に記載のように反応させて所望の
混合物を褐色泡状体として得た(2.0g、44%)。HPLC[ヘプタン中の
3Aアルコール(13容量%)、ジメチルエチルアミン(0.2容量%)の溶出
混合物を、250mL/分の流速で用いるKromasil CHI-DMPキラル相でパックした
8×15cm Prochromカラム]により精製して異性体1(0.5g、12%)およ
び異性体2(0.4g、9%)を得た。
【数61】
【0307】 実施例2〜46 製造例345
【化197】 製造例11(6.0g、17.1mmol)の生成物の混合物に、テトラヒドロフ
ラン(100mL)中で10%炭素担持パラジウム(6.0g)を添加した。反応
混合物をパー装置中に水素雰囲気下(40psi)に30分間配置し、次いで、セ
ライトでろ過した。次いで、得られた溶液を、先に調製しておいた混合物[テト
ラヒドロフラン(75mL)中、製造例1Lの生成物(6.66g、17.1mmol
)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.31g、17.1mmol)および1
,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(3.53g、17.1mmol)]に添加
した。室温で16時間後、反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー
(シリカゲル、4%メタノール/ジクロロメタン)により粗物質を精製して所望
の生成物を茶色の泡状物として得た(6.17g、52%):H NMRは構
造式と一致した;MS(イオンスプレー)693(M+1)。
【0308】 製造例346
【化198】 製造例345の生成物(4.6g、6.64mmol)のテトラヒドロフラン(1
00mL)溶液に、室温で攪拌しながら水酸化リチウム水溶液(1M、40mL)を
添加した。30分後、反応混合物を5N HCl(8.5mL)を用いて酸性化し
た。得られた混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物
を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して所望の生成物を黄色泡状体として得た(4
.4g、99%)。
【0309】 製造例347
【化199】 製造例346の生成物(4.0g、6.02mmol)のテトラヒドロフラン(5
0mL)溶液に、室温で攪拌しながら1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(813
mg、6.02mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.24
g、6.02mmol)を添加した。15分後、ジメチルアミン(テトラヒドロフラ
ン中2M溶液を3.0mL、6.02mmol)を添加した。16時間、密閉したフラ
スコ中で攪拌した後に、反応混合物をろ過し、濃縮した。得られた粗物質をフラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5%メタノール/ジクロロメタン)に
より精製して所望の生成物を黄色泡状体として得た(2.79g、68%)。
【0310】 化合物62および63
【化200】 製造例347の生成物(3.4g、5.0mmol)に、HCl(g)/酢酸の飽
和溶液(50mL)を添加した。1.5時間後、反応混合物を濃縮し、次いで酢酸
エチルと飽和炭酸水素ナトリウムの間で分配した。有機層を取り除き、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濃縮して遊離塩基を明るい黄色の泡状体として得た(2.4
5g、84%)。ジアステレオマー物質(2.45g)を、ヘプタン中の3Aアル
コールおよびジメチルエチルアミンの溶出混合物を用いるKromsil CHIキラル相
でパックした8×15cm Prochromカラムでクロマトグラフにかけて個々のジア
ステレオマーを純粋な形態で得た:H NMRは生成物と一致した;MS(イ
オンスプレー)592(M+1);C3437についての計算値:C
,69.02;H,6.30;N,16.57。(実測値)C,67.93;H
,6.29;N,15.80。
【0311】 化合物62(異性体1) 精製した異性体の酢酸エチル溶液に、塩酸飽和酢酸エチル溶液を添加した。得
られたスラリーを濃縮乾固して所望の生成物をオフホワイトの固体として得た(
992mg、37%);H NMRは構造式と一致した;MS(イオンスプレー
)592(M+1);C3437×2HClについての計算値:C,
61.44;H,5.91;N,14.75。(実測値)C,59.54;H,
6.29;N,13.76。
【0312】 化合63(異性体2) 精製した異性体の酢酸エチル溶液に、塩酸飽和酢酸エチル溶液を添加した。得
られたスラリーを濃縮乾固して所望の生成物をオフホワイトの固体として得た(
1.17g、40%);H NMRは構造式と一致した;MS(イオンスプレ
ー)592(M+1);C3437×2HClについての計算値:C
,61.44;H,5.91;N,14.75。(実測値)C,59.03;H
,6.04;N,13.84。
【0313】 実施例2−47 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ
]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイル
アミノ)イミダゾリル]−2−(2−ナフチル)酢酸
【化201】 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイ
ルアミノ)イミダゾリル]−2−(2−ナフチル)酢酸エチル(1.52g、2
.28mmol)、水酸化リチウム(0.11g、4.56mmol)、ジオキサン(1
0mL)および水(10mL)からなる溶液を、hplcにより測定しながら反応が
完了するまで周囲温度で攪拌した(30分)。反応混合物を濃縮乾固し、残渣を
水(20mL)に溶解した。10%炭酸水素ナトリウム溶液を用いて水溶液をpH
を3に調節し、酢酸エチルを用いて抽出した(3×25mL)。有機層を合わせ、
硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、ろ過し、濃縮して2−[4−((2R)−2
−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイ
ルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイルアミノ)イミダゾリル]−
2−(2−ナフチル)酢酸を得た(1.34g、92%)。
【0314】 N−[(1R)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1−[2−(4−メ
チルピペリジニル)−1−(2−ナフチル)−2−オキソエチル]イミダゾール
−4−イル}カルバモイル)エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボニ
ルアミノ]−2−メチルプロパンアミド
【化202】
【0315】 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイ
ルアミノ)イミダゾリル]−2−(2−ナフチル)酢酸(0.55g、0.86
1mmol)、4−メチルピペリジン(0.085g、0.861mmol)、1,3−
ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.195g、0.947mmol)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール水和物(0.116g、0.861mmol)およびジメ
チルホルムアミド(5mL)からなる溶液を、hplcにより測定しながら反応が
完了するまで周囲温度で攪拌した(7時間)。反応混合物を水(40mL)で希釈
し、酢酸エチル(4×25mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナト
リウム溶液(2×35mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、油状体に
なるまで濃縮した。粗生成物を分取逆相hplcを用いて精製してN−[(1R
)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1−[2−(4−メチルピペリジ
ル)−1−(2−ナフチル)−2−オキソエチル]イミダゾール−4−イル}カ
ルバモイル)エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2
−メチルプロパンアミドを得た(0.32g、52%)。
【数62】
【0316】 化合物64 N−[(1R)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1−[2−(4−メ
チルピペリジル)−1−(2−ナフチル)−2−オキソエチル]イミダゾール−
4−イル}カルバモイル)エチル]−2−アミノ―2−メチルプロパンアミド
二塩酸塩
【化203】 塩化メチレン(20mL)に溶解したN−[(1R)−2−インドール−3−イ
ル−1−(N−{1−[2−(4−メチルピペリジル)−1−(2−ナフチル)
−2−オキソエチル]イミダゾール−4−イル}カルバモイル)エチル]−2−
[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパンアミド(0
.32g、0.445mmol)およびアニソール(0.25mL)からなる溶液に、
トリフルオロ酢酸(2.5mL)を添加した。得られた反応混合物をhplcによ
り測定しながら反応が完了するまで周囲温度で攪拌した(2.5時間)。反応混
合物を濃縮乾固した。残渣をメタノール(5mL)に溶解し、Varian Mega Bond E
lut SCXイオン交換カラム(5g)に付した。カラムをメタノール(50mL)で洗
浄した。生成物をメタノール中2Nのアンモニア(30mL)を用いてカラムから
溶出した。溶出物を濃縮乾固して遊離塩基を得た(0.28g)。1.95M無
水HCl酢酸エチル溶液(0.456mL、0.89mmol)を、酢酸エチル(10
mL)に溶解した遊離塩基に添加した。得られた析出物をろ過により回収し、バキ
ューム乾燥してN−[(1R)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1−
[2−(4−メチルピペリジル)−1−(2−ナフチル)−2−オキソエチル]
イミダゾール−4−イル}カルバモイル)エチル]−2−アミノ]―2−メチル
プロパンアミド 二塩酸塩(0.27g、87%)を得た。
【数63】
【0317】 実施例2−48 N−[(1R)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1−[2−(4−メ
チルピペリジル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル
}カルバモイル)エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]
−2−メチルプロパンアミド
【化204】 この化合物は、2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)
カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−
イルプロパノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチルの加水分解
、続いて4−メチルピペリジンと反応させて、溶出液としてジクロロメタン:メ
タノール(24:1)を用いるBiotage Flash 40M精製の後、84%の収率で得
た。
【数64】
【0318】 化合物65 N−[(1R)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1−[2−(4−メ
チルピペリジル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル
}カルバモイル)エチル]−2−アミノ―2−メチルプロパンアミド 二塩酸塩
【化205】 この化合物を、N−[(1R)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1
−[2−(4−メチルピペリジル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダ
ゾール−4−イル}カルバモイル)エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カ
ルボニルアミノ]−2−メチルプロパンアミドから、赤色泡状物として100%
の収率で得た。
【数65】
【0319】 実施例2−49 N−((1R)−2−インドール−3−イル−1−{N−[1−(2−オキソ−
1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイ
ル}エチル)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチル
プロパンアミド
【化206】 この化合物を2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カ
ルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イ
ルプロパノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチルの加水分解、
続いてのピロリジンとの反応から、溶出液としてジクロロメタン:メタノール(
19:1)を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した後に80%の
収率で得た。
【数66】
【0320】 化合物66 N−((1R)−2−インドール−3−イル−1−{N−[1−[2−オキソ−
1−フェニル−2−ピロリジニルエチル]イミダゾール−4−イル]カルバモイ
ル}エチル)−2−アミノ―2−メチルプロパンアミド ビストリフルオロ酢酸
【化207】 この化合物は、N−((1R)−2−インドール−3−イル−1−{N−[1
−(2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−
イル]カルバモイル}エチル)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパンアミドから、白色固体として50%の収率で得た。
【数67】
【0321】 実施例2−50 化合物67 N−[(1R)−1−(N−{1−[(N,N−ジメチルカルバモイル)−2−
ナフチルメチル}イミダゾール−4−イル}カルバモイル)−2−インドール−
3−イルエチル]−2−アミノ―2−メチルプロパンアミド 二塩酸塩
【化208】 この化合物は、2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)
カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−
イルプロパノイルアミノ)イミダゾリル]−2−(2−ナフチル)酢酸およびジ
メチルアミンの反応、続いて一般的手順に従った脱保護から、オフホワイトの固
体として90%の収率で得た。
【数68】
【0322】 実施例2−51 2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸
【化209】 水酸化リチウム(18.1g、750mm、2当量)を、エタノール(250mL
)中の2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸エチル(104g、
379mm)の攪拌スラリーに添加した。得られた混合物に脱イオン水を添加し、
攪拌を4時間継続した。エタノールを減圧下にて除去して得られた水溶液をジエ
チルエーテル(100mL)で洗浄した。12℃まで冷却した後に、水層を脱イオ
ン化水(100mL)で希釈し、濃HClを用いてpHを1.8に調節した。得ら
れたスラリーを5℃未満で30分間攪拌し、ろ過した。湿潤ケークを脱イオン水
(100mL)で洗浄し、ろ紙の上で空気流のもと、一晩乾燥させて茶色の固体を
得た(90.34g、96%)。生成物をイソプロピルアルコールから再結晶さ
せて褐色固体を得ることができる(72.31g、80%の回収率、77%の全
体的な収率)。
【数69】
【0323】 2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル−1−ピロリジニルエタン−1
−オン
【化210】 N−メチルモルホリン(22.25mL、2当量)を、2−(4−ニトロイミダ
ゾリル)−2−フェニル酢酸(1)(25.03g、101.2mm)および2−
クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(18.1g、101.
2mm、1.0当量)の無水ヒドロフラン(50mL)中の攪拌溶液に25℃で添加
した。反応混合物を周囲温度で1時間攪拌した後、ピロリジン(7.2mL、10
1.2mm、1.0当量)を滴下した。反応系を室温で2時間攪拌した。酢酸エチ
ル(200mL)および1M HCl(200mL)を添加することにより、反応混
合物をクエンチした。層を分離し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10
0mL)で洗浄した。炭酸水素塩洗浄液から得られた混合物を脱イオン水を用いて
1:1で希釈して生じた固体を溶解し、層を分離した。有機層をブラインで洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧下にて揮発物を取り除いて茶色の
泡状物を得た。この泡状物をメタノール、ジエチルエーテルおよび塩化メチレン
に溶解した。溶媒を一晩エバポレーションして茶色の固体を得、これをジエチル
エーチル(200mL)中で4時間スラリー化した。得られたスラリーをろ過し、
ケークをジエチルエーテルで洗浄した。固体を減圧下にて一晩乾燥させてクリー
ム色の生成物を得た(21.68g、71%)。
【数70】
【0324】 2−(4−アミノイミダゾリル)−2−フェニル−1−ピロリジニルエタン−1
−オン,二塩酸塩
【化211】 ブラッドレー(Bradley)水素化装置中で、エタノール(200mL)を、2−
(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル−1−ピロリジニルエタン−1−オ
ン(3)(0.752g、2.8mm)および10%炭素担持Pd(75g)の混合
物に添加した。攪拌した反応混合物をH(60psi)雰囲気に供し、60℃ま
で昇温させた。2時間後、反応混合物を室温まで冷却し、触媒をろ過により取り
除いた。無水HClガスを、ろ過した溶液に飽和するまで添加した。次いで、減
圧下にて揮発物を取り除き、明るい黄色の泡状物を得た。ジエチルエーテルおよ
び塩化メチレン(25:1)を泡状物に添加し、得られた混合物を一晩攪拌して
結晶化させた。得られたスラリーをろ過し、ケークをジエチルエーテルで洗浄し
た。ケークを減圧下で乾燥させて黄色固体を得た(0.659g、93%)。L
GD 208。
【0325】 N−((1R)−2−インドール−3−イル−1−{N−[1−(2−オキソ−
1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイ
ル}エチル)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチル
プロパンアミド
【化212】 N−メチルモルホリン(0.28mL、8.32mm、1当量)を、0℃未満に冷
却した無水テトラヒドロフラン(10mL)中の、2−クロロ−4,6−ジメトキ
シ−1,3,5−トリアジン(0.46g、2.57mm、1当量)および(2R
)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロ
パノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロピオン酸(1g、2.57mm
)の攪拌スラリーに添加した。1.5時間後、2−(4−アミノイミダゾリル)
−2−フェニル−1−ピロリジニルエタン−1−オン,塩酸塩(0.97g、2
.82mm、1.1当量)を添加し、氷浴温度で攪拌を継続した。反応系を4時間
攪拌し、脱イオン水および酢酸エチル(15mL)を添加することによりクエンチ
した。酢酸エチル層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥させ、揮発物を減圧下にて取り除いて粗生成物を明るい紫の泡状物として
得た(1.4g、84%)。粗生成物を分取クロマトグラフィーにより精製して
生成物を泡状物として得た(0.52g、31.5%)。
【数71】
【0326】 実施例2−52 化合物68 N−((1R)−2−インドール−3−イル−1−{N−[1−(2−オキソ−
1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイ
ル}エチル)−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド,2,2,2−トリフル
オロ酢酸,2,2,2−トリフルオロ酢酸塩
【化213】 トリフルオロ酢酸(0.57mL、7.4mm、33当量)を、N−((1R)−
2−インドール−3−イル−1−{N−[1−(2−オキソ−1−フェニル−2
−ピロリジニルエチル)−イミダゾール−4−イル]カルバモイル}エチル)−
2−[(tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ]−2−メチルプロパンアミ
ド(8)(0.152g、0.22mm)の塩化メチレン(5mL)溶液に攪拌しな
がら添加した。室温で3時間攪拌した後、反応混合物をジエチルエーテル(50
mL)で希釈した。得られた固体を遠心分離で単離し、ジエチルエーテルで洗浄し
た。固体を減圧下で乾燥させて生成物をクリーム色の固体として得た(0.08
4g、48%)。
【数72】
【0327】 実施例2−53 さらなる化合物 また、式Iのさらなる化合物は先に記載した方法と類似の本発明者の方法によ
り合成された。これらの化合物には、以下のものが含まれていた。 a)R1がC(CH−であり、R3がフェニルであり、R4がHで
あり、Yがピロリジン−1−イルであるもの、 b)R1がCCHOCH−であり、R3がフェニルであるWでパラ置
換されたフェニルであり、R4がHであり、Yがピロリジン−1−イルであるも
の、 c)R1がインドール−3−イルメチルであり、R3がフェニルであるWでパラ
置換されたフェニルであり、R4がHであり、Yがピロリジン−1−イルである
もの、 d)R1がインドール−3−イルメチルであり、R3が−OCHであるWでパ
ラ置換されたフェニルであり、R4がHであり、Yがピロリジン−1−イルであ
るもの、 e)R1がC(CH−であり、R3がCFであるWでパラ置換さ
れたフェニルであり、R4がHであり、Yが4−メチルピペリジン−1−イルで
あるもの、 f)R1がC(CH−であり、R3がフェニルであるWでパラ置換
されたフェニルであり、R4がHであり、Yがピロリジン−1−イルであるもの
、 g)R1がC(CH−であり、R3がFであるWでパラ置換された
フェニルであり、R4がメチルであり、Yがピロリジン−1−イルであるもの、
h)R1がCCHOCH−であり、R3がFであるWでパラ置換され
たフェニルであり、R4がメチルであり、Yがピロリジン−1−イルであるもの
、 i)R1がC(CH−であり、R3がFであるWでパラ置換された
フェニルであり、R4がメチルであり、Yが4−メチルピペリジン−1−イルで
あるもの、 j)R1がC(CH−であり、R3が2−ナフチルであり、R4が
メチルであり、Yが4−メチルピペリジン−1−イルであるもの、 k)R1がCCHOCH−であり、R3が2−ナフチルであり、R4
がメチルであり、Yが4−メチルピペリジン−1−イルであるもの、 l)R1がC(CH−であり、R3がCFであるWでパラ置換さ
れたフェニルであり、R4がメチルであり、Yが4−メチルピペリジン−1−イ
ルであるもの、ならびに m)R1がCCHOCH−であり、R3がフェニルであり、R4がH
であり、Yが4−メチルピペリジン−1−イルであるもの。
【0328】 実施例3 増殖ホルモン分泌についての下垂体細胞培養アッセイ 各アッセイについて32匹の250gの雄性Sprague-Dawleyラットを用いた。
動物は断頭で屠殺し、下垂体前葉を取り出して氷冷した培養培地中に置いた。下
垂体を8分の1に切片化し、トリプシン(Sigma Chemical)を用いて酵素的に消
化して結合組織を弱めた。機械的に攪拌することにより、下垂体細胞を分散させ
、回収し、プールし、次いで24ウェルプレートに播種した(300,000細
胞/ウェル)。培養4日後、細胞は一様な単層を形成した。次いで、細胞を培地
で洗浄し、培地へのGH分泌促進薬の添加によりGHを分泌するか試した。37
℃で15分後、培地を取り除き、ラットGHについてのラジオイムノアッセイを
行うまで凍結貯蔵した。分泌促進薬の投薬は4通り行った。代表的なデータを以
下の表1に示す。下記のごとく、本明細書中に開示されている化合物はこのアッ
セイにおいて活性である。EC50および有効値の両方は4−パラメータロジス
ティック式(4−parameter logistic equation)により算出した。これらの値
をプールし、適切な場合には平均+/−標準誤差として表した。
【0329】
【表12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 チャールズ・ウィリス・ラガー・ザ・サー ド アメリカ合衆国46055インディアナ州マッ コーズビル、ハイランド・スプリングズ・ コート13100番 Fターム(参考) 4C084 AA02 AA07 AA19 BA01 BA14 BA32 MA02 NA14 ZA96 ZC04 4C086 AA01 AA03 DA34 MA01 MA02 MA04 NA14 ZA96 ZC04 4H045 AA10 AA30 BA11 BA51 DA46 EA27 FA44 FA58 GA21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、 RはCCHOCH−、C(CH−またはインドール−
    3−イルメチルであり; Yはピロジジニル、4−メチルピペリジニルまたはNR2R2であり; 各R2は独立してC〜Cアルキルであり; R3は2−ナフチルまたはWによりパラ置換されたフェニルであり; WはH、F、CF、C〜Cアルコキシまたはフェニルであり;ならびに R4はHまたはCHである] で表される化合物またはその製薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
  2. 【請求項2】 前記RがCHである、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 前記化合物が(R,R)立体配置を有している、請求項1に
    記載の化合物。
  4. 【請求項4】 有効量の請求項1に記載の化合物をヒトまたは動物に投与す
    ることを含む、該ヒトまたは動物における内因性成長ホルモンのレベルを上昇さ
    せる方法。
  5. 【請求項5】 内因性成長ホルモンを上昇させることにより調節され得る生
    理学的状態を処置または予防する方法であって、このような処置を必要とする動
    物に請求項1に記載の化合物またはその製薬上許容される塩もしくは溶媒和物を
    投与することを含む方法。
  6. 【請求項6】 活性成分として請求項1に記載の化合物またはその製薬上許
    容される塩もしくは溶媒和物を、1つ以上の製薬上許容されるキャリア、希釈剤
    または賦形剤とともに含む、医薬製剤。
  7. 【請求項7】 抗骨吸収薬をさらに含有する、請求項6に記載の医薬製剤。
  8. 【請求項8】 患者に抗骨吸収薬を投与することをさらに含む、請求項7に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記抗骨吸収薬がビスホスホネートである、請求項8に記載
    の方法。
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