JP2002523368A - 成長ホルモン分泌促進薬 - Google Patents

成長ホルモン分泌促進薬

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JP2002523368A JP2000565886A JP2000565886A JP2002523368A JP 2002523368 A JP2002523368 A JP 2002523368A JP 2000565886 A JP2000565886 A JP 2000565886A JP 2000565886 A JP2000565886 A JP 2000565886A JP 2002523368 A JP2002523368 A JP 2002523368A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は哺乳動物の内因性の成長ホルモンレベルの調節に有用な新規な化合物に関する。本発明は更に、該化合物の合成に用いる新規な中間体、そしてまたこれらの合成に用いる新規な方法に関する。該化合物の投与を含む哺乳動物の処置方法をも含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 成長ホルモンは動物の下垂体の分泌タンパクであり、生物体で広い範囲にわた
る発育効果を有する。成長ホルモンレベルの人工的な操作が、治療として有意の
効用を有することが証明されてきた。ヒト成長ホルモンの補充がヒトにおける成
長ホルモン欠乏症、及び、それに関連する疾病状態に対する有効な処置であるこ
とが示された。この出願とは別に、成長ホルモンレベルの調整能の重要性をさら
に増す、新しくそして重要な成長ホルモンの性質が研究により明かにされた。例
えば、最近の臨床試験により成長ホルモンの補充が、ヒトの加齢による疾患と闘
うのに有用かもしれないことが示唆された。動物での成長ホルモンレベルの上昇
は除脂肪筋肉量の増加につながることが示された。後者の観察結果の応用の1つ
は脂肪の少ない製品の高生産、または、より大きい及び/若しくは強い動物の産
出につながり得る。
【0002】 成長ホルモンは天然では下垂体から産生され、成長ホルモンの血流への分泌は
第2のタンパク質である成長ホルモン放出因子(GRF)により調節される。この
ホルモンは一般に当分野においてソマトクリニン、成長ホルモン放出因子(GH
RH)、及び、成長放出ホルモン(GRH)としても知られる。
【0003】 成長ホルモンの循環レベルを増加させるという課題に取り組む方法が2つある
:(1)生物体におけるヒト成長ホルモンのレベルを直接増加させる、または(2)
生物体の成長ホルモンを産生する本来の傾向を強める。後者の戦略はGRFの補
充によって達成することができる。GRFはイン・ビボで成長ホルモンの循環レ
ベルを増加させることが証明されている(Rivierら、Nature(London),300:276(19
82年))。その構造的アナログを含むGRFの成長ホルモン産生に対する効果は広
範に研究されてきた。GRFを直接的な補充で使用する第1の障害は、そのイン
・ビボにおける短い寿命である(L.A.Frohmanら、Journal of Clinical Investig
ation,78:906(1986年))。従って、効果的なヒト治療用物質、または畜産薬剤の
開発のため、より強力及び/若しくは長く持続するGRF分子が望ましい。
【0004】 GRFの構造は多数の方法で変更されてきており、それによってより長く持続
する、及び/または、より強力であるGRFアナログが得られる。完全なGRF
活性を維持するのには、N末端の最初の29アミノ酸で十分であることが明かにさ
れた(Speissら、Biochemistry,21:6037(1982年))。1つの戦略は、新規D-アミ
ノ酸残基をGRF分子の種々の領域に挿入することであった(V.A.Lanceら、Bio
chemical and Biophysical Research Communications,119:265(1984年);D.H.Co
yら、Peptides,8(suppl.1):49(1986年))。別の戦略では、N末端領域へのペプ
チド結合同配体(isostere)の導入によりGRFのペプチド骨格を修飾した(D.To
urwe、Janssen.Chim.Acta,3:3(1985年);S.J.Hocartら、Journal of Medicinal
Chemistry,33:1954-58(1990年))。GHRHの非常に活性なアナログの系列が、
1992年10月28日に公開された欧州特許公開第511,003号に記載されている。
【0005】 GHRHの作用に加えて、成長ホルモンを放出するための種々の方法が知られ
ている。例えば、アルギニン、L-3,4-ジヒドロキシフェニルアラニン(L-D
OPA)、グルカゴン、バソプレシン等の化学薬品、並びに、インシュリン誘導
性低血糖、そしてまた睡眠及び運動等の活動が、ソマトスタチンを減少させるよ
う、または、GHRHの分泌を増加するようにある様式で海馬に働きかけること
により非直接的に下垂体から成長ホルモンを放出させる。
【0006】 増加されたレベルの成長ホルモンが望まれる場合、一般に外因性の正常ホルモ
ンを与えること、または、GHRH、若しくは、成長ホルモンの産生若しくは放
出を刺激する関連ペプチジル化合物を投与することによりその課題は解決されて
きた。どちらの場合でも化合物のペプチドとしての性質が、それを注射により投
与することを必要とした。
【0007】 GHRHに関連する類似のペプチジル化合物等、外因生成長ホルモンの放出を
刺激する他の化合物が開発されてきた。これらのペプチドは成長ホルモンよりも
相当小さいが、依然として代謝不安定である。
【0008】 ヘキサペプチド成長ホルモン放出ペプチド-6(GHRP-6)の投与は、ヒトを
含む多くの種での成長ホルモンの分泌をもたらす。このペプチドは、その構造が
ペンタペプチドMet-エンケファリンをベースとする合成ペプチドの系列の一
つである。結合はオピオイド、GHRH、またはソマトスタチン受容体を介さな
いにも係らず、GHRPは特異的に下垂体に結合することが示されている。
【0009】 近年では、この系列の化合物の非ペプチジルアナログを開発するかなりの努力
が成されてきた。成長ホルモン分泌促進薬と名付けられたこのような化合物は、
経口で生物学的に利用可能であり、成長ホルモンの産生または放出を誘導し、そ
してGHRHと協力して若しくは共同で作用するべきである。
【0010】 代表的な成長ホルモン分泌促進薬が米国特許第3,239,345号、米国特許第4,036
,979号、米国特許第4,411,890号、米国特許第5,206,235号、米国特許第5,248,84
1号、米国特許第5,310,737号、米国特許第5,310,017号、欧州特許公開第144,230
号、欧州特許公開第513,974号、特許協力条約特許公開WO94/07486号、特許協力
条約特許公開WO94/08583号、特許協力条約特許公開WO94/13696号、1996年8月20
日に出願された米国番号第08/704,494号、1996年8月20日に出願された米国番号
第08/700,206号、及び、Science,260:1640-1643(1993年)に開示される。
【0011】 1993年4月27日に発行された米国特許第5,206,235号は、以下:
【化11】 の構造により特徴付けられるベンゾラクタム化合物の系列を記載する。これらの
化合物は、ヒトでの成長ホルモンの分泌レベルを上昇させる臨床活性を示した(
B.J.Gertz、Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism,77:1393-1397
(1993年))。
【0012】 成長ホルモン分泌促進薬の別の群が、1994年6月23日に公開された特許協力条
約特許公開WO94/13696号に記載される。これらの化合物は以下:
【化12】
【化13】 の2つの構造によって特徴付けられる。
【0013】 本発明は成長ホルモン分泌促進剤の活性を有する化合物の系列を提供する。こ
れらの化合物は非ペプチドであり、そのため成長ホルモン、成長ホルモン放出ホ
ルモン、またはこれらのタンパク質のどちらかのアナログよりも代謝安定性であ
る。本発明で用いられる化合物はヒト医薬としての使用、同様に特に畜牛、豚、
羊、家禽及び魚の獣医学での使用において好ましい。
【0014】 本発明は式I:
【化14】 [式中、 AはC1〜C6アルキル、アリール、C1〜C6アルキルアリール、C1〜C6アル
キル(O)C1〜C6アルキルアリール、C1〜C6アルキル(S)C1〜C6アルキルア
リール、インドリル、インドリニル、チエニル、(C1〜C6アルキル)チエニル、
ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ナフタニル、シクロヘキシル、(C1〜C6
ルキル)インドリル、(C1〜C6アルキル)ベンゾチエニル、(C1〜C6アルキル)
ナフタニル、(C1〜C6アルキル)ベンゾフラニル、及び、(C1〜C6アルキル)シ
クロヘキシルであり; BはNH2、NHR1、C1〜C6アルキルNH2、C1〜C6アルキルNHR1、C 1 〜C6アルキルアリールNH2、C1〜C6アルキルアリールNHR1、C1〜C6
ルキルシクロヘキシルNH2、C1〜C6アルキルシクロヘキシルNHR1、R1-ピ
ペリジン-3-イル(C1〜C6アルキル)、R1-ピペリジン-2-イル(C1〜C6アル
キル)、R1-ピペリジン-4-イル(C1〜C6アルキル)、R1-キノリン-2-イル(C 1 〜C6アルキル)、R1-(2,4-ジヒドロキノリン-2-イル(C1〜C6アルキル)、
1-イソキノリン-2-イル(C1〜C6アルキル)、及び、R1-(2,4-ジヒドロイ
ソキノリン-2-イル(C1〜C6アルキル)であり;R1は水素、C1〜C6アルキル
、C1〜C6アルキル(OH)、または、C1〜C6アルキリデニル(OH)R2であり
;R2はC1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6アルキル(O)C1〜C 6 アルキル、C(O)O-C1〜C6アルキル、アリール、またはC1〜C6アルキルア
リールであり; XはC1〜C6アルキリデニル、O、S、NH、またはN(C1〜C6アルキル)で
あり; Vは、
【化15】 、及び、
【化16】 からなる群より選択され;WはS、O、NHまたはCH2であり;YはNまたは
CHであり;ZはNまたはCHであり;Y'はNまたはCHであり;Z'はNまた
はCHであり;R4及びR5は各々独立して水素、C1〜C6アルキル、アリール、
1〜C6アルキルアリール、C(O)O(C1〜C6アルキル)、C(O)N(C1〜C6
アルキル)2、または、C1〜C6アルキルCOR7であり;R7は水素、C1〜C6
ルキル、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモプロリン、またはプロリンであり; Dは水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルキル(O)(CO)C1〜C6アルキル
、C1〜C6アルキル(O)(CO)N(C1〜C6アルキル)2、C1〜C6アルキルアリ
ール、C(O)R6、C1〜C6アルキル(O)R6、C1〜C6アルキル(OH)、C1
6アルキルC(O)R6、C1〜C6アルキルR6、アリール、(C1〜C6アルキル)
NHSO2(C1〜C6アルキル)、(C1〜C6アルキル)NHSO2(アリール)であり
;R6は水素、C1〜C6アルキル、アリール、ナフチル、C1〜C6アルキルアリ
ール、アセチル、NH2、NH(C1〜C6アルキル)、NH(C1〜C6アルキル)O(
1〜C6アルキル)、NH(C1〜C6アルキル)S(C1〜C6アルキル)、NH(C1
〜C6アルキリデニル)OCH3、NH(C1〜C6アルキル)アリール、NH(C3
6シクロアルキル)、NH(C1〜C6アルキル)C(O)(C1〜C6アルキル)、NH
(C1〜C6アルキル)NH(C1〜C6アルキル)、NH(C1〜C6アルキル)NH(C1 〜C6アルキルアリール)、NHSO2(C1〜C6アルキルアリール)、NH(C1
6アルキル)C(O)O(C1〜C6アルキル)、NH(ナフチル)、N(C1〜C6アル
キル)2、N(C1〜C6アルキル)(アリール)、N(C1〜C6アルキル)(C1〜C6
ルキルアリール)、O(C1〜C6アルキル)、O(アリール)、O(C1〜C6アルキル
アリール)、ピペリジニル、ピペリジニル-C(O)NH(C1〜C6アルキル)、ピペ
リジニル-C(O)NH(C1〜C6アルキルアリール)、ピペリジニル-C(O)N(C1 〜C6アルキル)2、ピペリジニル-C(O)N(C1〜C6アルキル)(アリール)、ピロ
リジニル、ピロリジニルC(O)NH(アリール)-、ピロリジニルC(O)NH(C1
〜C6アルキル)-、ピロリジニルC(O)NH(C1〜C6アルキル)2-、ピロリジニ
ルC(O)NH(C1〜C6アルキルアリール)-、ピロリジニルC(O)NH(C1〜C6 アルキル)アリール-、ピロリニル、モルホリノ、ヘキサメチレンイミノ、へプタ
メチレンイミノ、キノリニル、2,4-ジヒドロキノリニル、1,2,3,4-テトラ
ヒドロキノリニル、2,4-ジヒドロイソキノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロ
イソキノリニル、インドリニル、プロリン、ホモプロリン、グリシン、アラニン
、バリン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、トリプトファン、フェニルアラ
ニン、セリン、スレオニン、アスパラギン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リ
ジン、アルギニン、グルタミン、ヒスチジン、システイン及びメチオニンからな
る群より選択されるアミノ酸、または、
【化17】 からなる群より選択される窒素含有複素環であり; Eは水素、C1〜C6アルキル、C(O)C1〜C6アルキル、アリール、(アリー
ル)C(O)NR6、(アリール)(C1〜C6アルキル)C(O)R6、C1〜C6アルキル
アリール、C(O)アリール、C1〜C6アルキルC(O)アリール、ナフチル、C1
〜C6アルキルナフチル、C(O)ナフチル、C1〜C6アルキルC(O)ナフチル、
ヘテロアリール、C1〜C6アルキルヘテロアリール、C(O)へテロアリール、C 1 〜C6アルキルC(O)へテロアリール、インダニル、C1〜C6アルキルインダニ
ル、C(O)インダニル、C1〜C6アルキルC(O)インダニル、シクロアルキルで
あり;または、DとEは一緒になってインダニル、フルオレニル、若しくはシク
ロアルキルを形成し; Gは水素、C1〜C6アルキル、アリール、C1〜C6アルキルアリール及びC1
〜C6アルケニルであり; Jは水素、C1〜C6アルキル、アリール及びC1〜C6アルキルアリールであり
; Lは水素、C1〜C6アルキル、C(O)OC1〜C6アルキル、アリール、C1
6アルキルアリール、C(O)OC1〜C6アルキルアリール、C1〜C6アルケニ
ル、−F及び−CN、C1〜C6アルキル−OH、C1〜C6アルキル−O−C1
6アルキル、C1〜C6アルキル−C(O)R6である] の化合物、または、その医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物に関する。
【0015】 本発明は式I:
【化18】 [式中、 AはC1〜C6アルキルアリール、C1〜C6アルキル(O)C1〜C6アルキルアリ
ール、(C1〜C6アルキル)インド-3イル、(C1〜C6アルキル)ベンゾチエン-3
イル、(C1〜C6アルキル)ナフタン-2イル、(C1〜C6アルキル)ベンゾフラン-
3イル、及び、(C1〜C6アルキル)シクロヘキシルであり; BはC1〜C6アルキルNHR1、C1〜C6アルキルアリールNHR1、C1〜C6 アルキルシクロヘキシルNHR1、R1-ピペリジン-3-イル(C1〜C6アルキル)
、R1-ピペリジン-2-イル(C1〜C6アルキル)、R1-ピペリジン-4-イル(C1
6アルキル)、R1-キノリン-2-イル(C1〜C6アルキル)、R1-(2,4-ジヒド
ロキノリン-2-イル(C1〜C6アルキル)、R1-イソキノリン-2-イル(C1〜C6
アルキル)、及び、R1-(2,4-ジヒドロイソキノリン-2-イル(C1〜C6アルキ
ル)であり;R1は水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルキル(OH)またはC1
〜C6アルキリデニル(OH)R2であり;R2はC1〜C6アルキル、C1〜C6アル
ケニル、C1〜C6アルキル(O)C1〜C6アルキル、C(O)O-C1〜C6アルキル
、アリールまたはC1〜C6アルキルアリールであり; XはC1〜C6アルキリデニル、O、S、NHまたはN(C1〜C6アルキル)であ
り; Vは
【化19】 からなる群より選択される窒素含有複素環であり;WはS、O、NHまたはCH 2 であり;YはNまたはCHであり;ZはNまたはCHであり;R4及びR5が各
々独立して水素、C1〜C6アルキル、アリール、C1〜C6アルキルアリール、C
(O)O(C1〜C6アルキル)、C(O)N(C1〜C6アルキル)2またはC1〜C6アル
キルCOR7であり;R7は水素、C1〜C6アルキル、ピロリジニル、ピペリジニ
ル、ホモプロリンまたはプロリンであり; DはC(O)R6、CH2NHSO2(C1〜C6アルキル)またはC1〜C6アルキル(
OH)であり;R6はNH2、NH(C1〜C6アルキル)、NH(C1〜C6アルキリデ
ニル)OCH3、NH(C1〜C6アルキル)アリール、N(C1〜C6アルキル)2、N(
1〜C6アルキル)(アリール)、N(C1〜C6アルキル)(C1〜C6アルキルアリー
ル)、O(C1〜C6アルキル)、ピペリジニル若しくは場合により置換されたピペ
リジニル、ピロリジニル若しくは場合により置換されたピロリジニル、ピロリニ
ル若しくは場合により置換されたピロリニル、モルホリノ、ヘキサメチレンイミ
ノ、ヘプタメチレンイミノ、キノリニル、2,4-ジヒドロキノリニル、イソキノ
リニル、2,4-ジヒドロイソキノリニル、プロリン、ホモプロリン、グリシン、
アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、トリプトファン、フェ
ニルアラニン、セリン、スレオニン、アスパラギン、グルタミン酸、アスパラギ
ン酸、リジン、アルギニン、グルタミン、ヒスチジン、システイン及びメチオニ
ンからなる群より選択されるアミノ酸、または、
【化20】 からなる群より選択される窒素含有複素環であり; Eは水素、C1〜C6アルキル、アリールC1〜C6アルキルアリール、ナフチル
またはC1〜C6アルキルナフチルである] の化合物、または、その医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物に関する。
【0016】 本発明は以下:
【化21】 [式中、R1はC65CH2OCH2−、C65(CH2)3−またはインドール-3-イ
ルメチルであり;Yはピロリジン-1-イル、4-C1〜C6アルキルピペリジン-1
-イルまたはNR22であり;R2は各々独立してC1〜C6アルキルであり;R3
はWでパラ-置換された2-ナフチルまたはフェニルであり;WはH、F、CF3
、C1〜C6アルコキシまたはフェニルであり;そして、R4はHまたはCH3であ
る] の式Iの化合物、またはその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物に関する。
【0017】 本発明はさらに式Iの化合物を単独で、または他の成長ホルモン分泌促進化合
物と組み合わせて、及び/又は適当な骨の抗再吸収剤と組合せて含む医薬製剤、
並びに、少なくとも哺乳動物中での成長ホルモンの内因性レベルの増加のための
該化合物及び/または製剤の使用に関する。
【0018】 本発明はさらに、内因性成長ホルモンの増加により調節できる生理的症状の処
置、または、予防のための方法に関し、該方法は該処置を必要とする動物に有効
量の式Iの化合物を投与することを含む。
【0019】 本発明はさらに式IA:
【化22】 の化合物に関する。
【0020】 本発明はさらにまた式IB:
【化23】 の化合物に関する。
【0021】 本発明はさらに式Ia':
【化24】 (式中、Eは上に定義した通りである。) の化合物に関する。
【0022】 さらに、式Iの化合物の製造におけるキラル中間体として有用な式ZZ、及び
ZZZ:
【化25】 (式中、Eは上に定義した通りである。) の化合物に関する。
【0023】 本発明はさらに式Iの化合物の製造方法に関する。
【0024】 以下の実施例で使用する用語、及び、略語は他に指定のない限り通常の意味で
ある。例えば「℃」は摂氏温度、「N」は規定、「mmol」はミリモル、「g
」はグラム、「ml」はミリリットル、「M」はモル濃度、「MS」は質量分析
、「FDMS」はフィールドディソープション質量分析、「UV」は紫外線分光
法、「IR」は赤外線分光法、そして「NMR」は核磁気共鳴分光法を指す。
【0025】 本明細書中の「C1〜C6アルキル」という用語は1〜6個の炭素原子の直鎖ま
たは分枝状の一価の飽和脂肪族鎖を指し、これらに限定されるわけではないがメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、-ブチル、ペ
ンチル、イソペンチル及びヘキシルを含む。「C1〜C6アルキル」という用語に
は「C1〜C4アルキル」がその定義内に含まれる。
【0026】 本明細書中の「シクロアルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子の環状の
鎖を指し、これらに限定されるわけではないがシクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル及びシクロヘキシルを含む。
【0027】 「ハロ」はクロロ、フルオロ、ブロモまたはヨードを表す。
【0028】 「C1〜C6アルコキシ」は酸素原子に結合された、1〜6個の炭素原子を有す
る直鎖または分枝状のアルキル鎖を表す。典型的なC1〜C6アルコキシ基にはメ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、-ブトキシ、ペ
ントキシ等が含まれる。「C1〜C6アルコキシ」という用語には「C1〜C4アル
コキシ」がその定義内に含まれる。
【0029】 「C2〜C6アルカノイル」はカルボニル部分を介して結合された、1〜5個の
炭素原子を有する直鎖または分枝状のアルキル鎖を表す。典型的なC2〜C6アル
カノイル基にはエタノイル(アセチルとも呼ばれる)、プロパノイル、イソプロパ
ノイル、ブタノイル、-ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイル等が含まれ
る。
【0030】 「C1〜C6アルキリデニル」は1〜6個の炭素原子の直鎖または分枝状の二価
の飽和脂肪鎖を指し、これらに限定されるわけではないがメチレニル、エチレニ
ル、プロピレニル、イソプロピレニル、ブチレニル、イソブチレニル、-ブチ
レニル、ペンチレニル、イソペンチレニル、へキシレニル等が含まれる。
【0031】 「アリール」という用語はフェニル、ナフチル、ビフェニルを含む1つまたは
複数の芳香環、及び、1から4個のヘテロ原子を有する5〜7員の芳香族残基(
「ヘテロアリール」)を表し、これら全てが場合により1またはそれより多くの
1〜C6アルキル、−OC1〜C6アルキル、−OCF3、アミド、NHアミド、
カルボキシアミド、スルホンアミド、NHスルホンアミド、イミド、ヒドロキシ
、カルボキシ、ニトロ、クロロ、フルオロ、トリ(クロロ若しくはフルオロ)メチ
ル、シアノ等を含む置換基により置換されている。芳香環は安定な構造を可能に
するいずれかの炭素原子、または、ヘテロ原子で結合されていてもよい。3,4-
メチレンジオキシフェニルはこれに含まれる。
【0032】 「ヘテロサイクル」という用語は、炭素原子、及び、窒素、酸素若しくは硫黄
からなる群より選択される1〜4個のヘテロ原子からなる、飽和若しくは不飽和
の、安定な5〜7員の単環式、または、7〜10員の二環式複素環を表し、窒素
及び硫黄ヘテロ原子が場合により酸化されており、窒素ヘテロ原子が場合により
4級化されており、上述のいずれかの複素環がベンゼン環に融合された二環基を
含む。複素環は、安定な構造を可能にするいずれかのヘテロ原子または炭素原子
で結合されていてもよく、場合によりC1〜C6アルキル、−OC1〜C6アルキル
、ヒドロキシ、ニトロ、クロロ、フルオロまたはトリ(クロロ若しくはフルオロ)
メチル等からなる群より選択される1若しくはそれよりも多くの置換基により置
換されていてもよい。
【0033】 本明細書中の「カルボキシ保護基」という用語は、化合物上の他の官能基を反
応させている間にカルボキシ官能基をブロックまたは保護するのに通常用いるカ
ルボキシ基の置換基を指す。このような保護基の例にはメチル、エチル、p-ニ
トロベンジル、-メチルベンジル、-メトキシベンジル、3,4-ジメトキシベ
ンジル、2,4-ジメトキシベンジル、2,4,6-トリメトキシベンジル、2,4,
6-トリメチルベンジル、ペンタメチルベンジル、3,4-メチレン-ジオキシベン
ジル、ベンズヒドリル、4,4'-ジメトキシ-ベンズヒドリル、2,2',4,4'-テ
トラメトキシベンズヒドリル、-ブチル、-アミル、トリチル、4-メトキシ
トリチル、4,4'-ジメトキシトリチル、4,4',4"-トリメトキシトリチル、2
-フェニルプロパ-2-イル、トリメチルシリル、-ブチルジメチルシリル、フェ
ナシル、2,2,2-トリクロロエチル、2-(ジ(-ブチル)メチルシリル)エチル
-トルエンスルホニルエチル、4-ニトロベンジルスルホニルエチル、アリル
、シンナミル、1-(トリメチルシリルメチル)プロパ-1-エン-3-イル等が含ま
れる。本発明の実施において好ましいカルボキシ保護基はメチル、または、エチ
ルである。これらの群のさらなる例は、上記E.Haslamの第5章及び上記T.W.Green
eらの第5章で見つけることができる。
【0034】 本明細書中の「アミノ保護基」という用語は、化合物上の他の官能基を反応さ
せている間にアミノ官能基をブロックまたは保護するのに通常用いるアミノ基の
置換基を指す。このようなアミノ保護基の例にはホルミル、トリチル、フタルイ
ミド、トリクロロアセチル、クロロアセチル、ブロモアセチル、ヨードアセチル
、及び、ベンジルオキシカルボニル、4-フェニルベンジルオキシカルボニル、
2-メチルベンジルオキシカルボニル、4-メトキシベンジルオキシカルボニル、
4-フルオロベンジルオキシカルボニル、4-クロロベンジルオキシカルボニル、
3-クロロベンジルオキシカルボニル、2-クロロベンジルオキシカルボニル、2
,4-ジクロロベンジルオキシカルボニル、4-ブロモベンジルオキシカルボニル
、3-ブロモベンジルオキシカルボニル、4-ニトロベンジルオキシカルボニル、
4-シアノベンジルオキシカルボニル、-ブトキシカルボニル、(NBoc)-
ブトキシカルボニル、1,1-ジフェニルエタ-1-イルオキシカルボニル、1,1-
ジフェニルプロパ-1-イルオキシカルボニル、2-フェニルプロパ-2-イルオキ
シカルボニル、2-(-トルイル)-プロパ-2-イルオキシカルボニル、シクロペ
ンタ二ルオキシカルボニル、1-メチルシクロペンタニルオキシカルボニル、シ
クロヘキサニルオキシカルボニル、1-メチルシクロヘキサニルオキシカルボニ
ル、2-メチルシクロヘキサニルオキシカルボニル、2-(4-トルイルスルホニル
)-エトキシカルボニル、2-(メチルスルホニル)エトキシカルボニル、2-(トリ
フェニルホスフィノ)-エトキシカルボニル、フルオレニルメトキシ-カルボニル(
FMOC)、2-(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、アリルオキシカルボニ
ル、1-(トリメチルシリルメチル)プロパ-1-エニルオキシカルボニル、5-ベン
ズイソキサリルメトキシカルボニル、4-アセトキシベンジルオキシカルボニル
、2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル、2-エチニル-2-プロポキシカルボ
ニル、シクロプロピルメトキシカルボニル、4-(デシルオキシ)ベンジルオキシ
カルボニル、イソボロニルオキシカルボニル、1-ピペリジルオキシカルボニル
等のウレタン型保護基、ベンジルメチルスルホニル基、2-ニトロフェニルスル
フェニル、ジフェニルホスフィンオキシド等のアミノ保護基が含まれる。
【0035】 誘導されたアミノ基が中間体の他の位置における続いての反応の条件に対して
安定である限り、用いるアミノ保護基は厳密なものではなく、いずれかの他のア
ミノ保護基を含む分子の残りの部分を崩壊することなく適当な時点で選択的に除
くことができる。本発明の実施において好ましいアミノ保護基は-ブトキシカ
ルボニル(NBoc)である。上述の用語で表される群のさらなる例はE.Haslamの
『Protective Groups in Organic Chemistry』(J.G.W.McOmie編、1973年)の第2
章、並びに、T.W.Greene及びP.G.M.Wutsの『Protective Groups in Organic Syn
thesis』(1991年)の第7章に記載されている。
【0036】 「脱離基」(Q)という用語は、求核置換反応において求核原子による攻撃によ
り炭素原子から置換される原子群の基を指す。適当な脱離基にはブロモ、クロロ
及びヨード、ベンゼンスルホニルオキシ、メタンスルホニルオキシ並びにトルエ
ンスルホニルオキシが含まれる。「脱離基」(Q)という用語には活性化基が含ま
れる。
【0037】 本明細書中の「活性化基」という用語は、それが結合しているカルボニル(−
C=O)基と一緒になって、遊離酸におけるようにその基が存在しない場合と比
べアシル化反応しやすくする脱離基を指す。このような活性化基は当業者には周
知であり、例えばスクシンイミドキシ、フタルイミドキシ、ベンゾトリアゾリロ
キシ、アジドまたは−O−CO−(C4〜C7アルキル)であり得る。
【0038】 本発明の方法で用いることができる化合物は、1またはそれより多くの不斉中
心を有していてもよい。これらのキラル中心のため、本発明の化合物はラセミ体
、エナンチオマーの混合物及び個々のエナンチオマー、同様にジアステレオマー
及びジアステレオマーの混合物として存在し得る。全ての不斉形体、個々の異性
体及びそれらの組合わせが本発明の範囲内に含まれる。
【0039】 本明細書中の「R」及び「S」という用語は、一般に有機化学においてキラル
中心の特定の配置を示すのに使われる。「R」(レクタス)という用語は、最も順
位の低い基への結合に向かって眺めた場合に、基の優先順位(最も高いものから2
番目に低いものへの順位)の関係が時計回りであるキラル中心の構造を指す。「
S」(シニスター)という用語は、最も順位の低い基への結合に向かって眺めた場
合に、基の優先順位(最も高いものから2番目に低いものへの順位)の関係が反時
計回りであるキラル中心の構造を指す。基の優先順位はその原子番号に基づく(
原子番号が小さくなっていくような順番で)。優先順位の部分的な表、及び、立
体化学についての論文が、『Nomenclature of Organic Compounds: Principles
and Practice』(J.H.Fletcherら編、1974年)の第103〜120頁に含まれる。
【0040】 (R)-(S)システムに加えてより古いD-Lシステムも、特にアミノ酸に関して
絶対配置を示すために本明細書中で使用する。このシステムでは、主鎖の第1炭
素が一番上にくるようにフィッシャー投影式が配置されている。接頭語「D」は
、キラル中心の炭素の右側に官能(決定)基がある異性体の絶対配置を表すのに使
用され、「L」はそれが左側にある異性体のそれを表す。
【0041】 エナンチオマーよりも優先的に1つの光学異性体を製造するには、多数の経路
が利用可能である。例として、エナンチオマーの混合物を製造した後、2つのエ
ナンチオマーを分離することができる。ラセミ混合物(またはエナンチオマー混
合物)の個々のエナンチオマーへの分割に一般に使用される方法は、まずエナン
チオマーを光学活性の酸または塩基と塩を形成させることによりまずジアステレ
オマーに変換するものである。その後、これらのジアステレオマーを異なる溶解
性、分別結晶化、クロマトグラフィー等を利用して分離することができる。エナ
ンチオマー混合物の分割に関するさらなる詳細は、J.Jacquesらの『Enantiomers
, Racemates, and Resolutions』(1991年)に見られる。
【0042】 本発明において好ましい化合物は式Iの化合物においてAが、
【化26】 であり;Bが、
【化27】 であり;JがHであり;GがHであり;XがNHであり;Vが、
【化28】 であり;Eが、
【化29】 であり;Dが−C(O)R6(式中、R6は1-ピロリジニル、1-ピペリジニル、4
-メチル-1-ピペリジニル、N,N-ジメチル、
【化30】 )であり;LはH若しくはCH3である式Iの化合物、または、その医薬的に許
容される塩若しくは溶媒和物である。
【0043】 好ましい化合物には以下:
【化31】 の式Idの化合物が含まれる。
【0044】 また、好ましいのは上述の式IA及びIBに示される化合物である。
【0045】 以下のいずれかの合成順序の間、関係するいずれかの分子上の不安定であるか
または反応性の基を保護することが必要であったり、若しくは、望ましかったり
するかも知れない。これは前述のような慣用の保護基を用いることにより達成す
ることができる。
【0046】 本発明の化合物は多数の経路により製造することができるが、その多くは当業
者に公知である。式Iの化合物の合成で用いる工程の特定の順番は、合成する化
合物、用いる出発材料、及び、種々の置換部分の相対的な不安定性に依存する。
このような合成経路の例を以下の反応式I〜IV、同様に実施例中に示す。
【0047】 本発明の化合物の1つの合成経路を以下の反応式Iに示す。式IV'及びIVの化合
物は市販されているか、または当分野において公知の技術により製造できる。式
IVの化合物は式IV'の化合物から、塩化チオニルまたは塩化オキサリルを用いた
標準的な方法により製造される中間体の酸塩化物を介して製造することができる
。得られた酸塩化物のN-ブロモスクシンイミド等の臭素源での処理に続いての
酸塩化物のエタノールによるクエンチにより式IVの化合物が得られる。式IVの化
合物上の臭素基が実際本明細書中で定義されるいずれかの適当な脱離基(Q)であ
り得ることが理解される。この製造法を下記の反応式IAに示す。 反応式 IA
【化32】 (式中、Rは上述の式Iの化合物中で定義されるEの代表である。)
【0048】 出発材料にはさらに、市販されているか、当分野において周知の技術を用いて
ルーチンに合成することができる式Vの化合物が含まれる。式IVの化合物を式V
の化合物(4-ニトロイミダゾール)と当分野において公知の方法により結合し、
式IIb'の化合物を製造することができる。これらの化合物の結合に用いる適当
な薬剤には、式IVの化合物の有機または無機塩基での処理に続く、式IVの臭素化
合物との反応が含まれる。標準的な有機塩基にはトリアルキルアミン、ヘキサメ
チルジシルアジドカリウム、ヘキサメチルジシルアジドリチウム、ジイソプロピ
ルアミドリチウム、炭酸カリウム等が含まれる。本発明の実施に好ましいのはジ
メチルホルムアミド中の水素化ナトリウム、または、炭酸カリウムである。その
後、式IIb'の化合物を式IIbの化合物を得るため、この反応では他の試薬を用
いることもできるが水酸化リチウムを用いて脱保護する。このような脱保護剤に
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化リチウム等の標準的な加水分
解試薬が含まれる。
【0049】 式IIbの化合物の実質的に純粋な(R)エナンチオマーはまた、米国特許第5,34
4,937号及び第5,380,866号に記載の方法により合成することができる。該特許に
記載の開示は本明細書の一部を構成する。
【0050】 その後、式IIbの化合物を適当な条件下で式VIの化合物と共に対応するアミド
に変換して式IIaの化合物を生成する。一般に、式VIの第一級または第二級アミ
ンのアミド化は、最初の工程がより良い脱離基を形成するための酸の活性化であ
る多数の当分野において公知の方法により達成することができる。このために適
当な活性化剤がまた当分野において公知であり、ジシクロヘキシカルボジイミド
(DCC)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(
EDC)と共にヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、塩化オキサリル、塩
化チオニル、PyBOP(登録商標)(ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシトリピ
ロリジンホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート)等が含まれる。本発明の実
施に好ましいのはヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)である。その後、得
られた式IIaの化合物上のニトロ基を適当な還元剤を用いたいずれかの適当な手
段によりアミノ基に還元することができる。本発明の実施において好ましいのは
、水素及び5%の炭素上パラジウムを用いた触媒的還元である。式IIの化合物を
この還元反応により製造する。
【0051】 これらの反応で用いるのに好ましい反応温度は−40〜150℃の間であり、最も
好もしい範囲は10〜40℃の間である。これらの反応は、適切にはイン・シトゥー
で行われ、製造後に目的化合物の分離は行わない。
【0052】 これらの反応の例を以下の反応式Iに示す。
【化33】 (式中、Rは先に定義したEを代表し、R21Nは先に定義したR6である。)
【0053】 式Iの化合物の総括的な合成法の第2の部分を以下の反応式IIに示す。この合
成のための代表的な出発材料は、アミノ酸O-セリンの化学的保護された形体の
式IIIb'の化合物である。化学的に保護されたとは、アミノ官能基及びカルボキ
シ官能基の両方がこの分子のさらなる反応を容易にするように適当に保護されて
いることを意味する。このような保護反応は当業者には周知であり、他の適当な
出発材料にも適用することができる。このような合成法は当業者に周知であり、
例えば『Chemistry and Biochemistry of Amino Acids』(G.C.Chapman編、1985
年)に記載される。保護されたアミノ基は、このアミノ官能基のさらなる反応を
可能にするため、特にトリフルオロ酢酸及び塩化メチレンを用いて脱保護するこ
とができる。この脱保護反応により式IIIbの化合物が得られる。
【0054】 その後、式IIIbの化合物をアミノ保護した式Xの化合物でN-アシル化し、式
IIIa'の化合物を製造する。このN-アシル化に適当な活性化剤は当分野におい
て公知であり、DCC、HOBT、EDC及び塩化オキサリルが含まれる。本発
明の実施において好ましいのはHOBTである。式Xの化合物は市販されている
か、入手可能の適当な出発材料から容易に製造できる。その後、式IIIa'の化合
物上の保護されたカルボキシ基を典型的には水酸化リチウムを用いて選択的に脱
保護し、式IIIの化合物を生成する。出発材料IIIb'が2-Nboc-アミノ-吉草
酸メチルエステルである式IIIの化合物はまた、反応式IIに記載の経路により製
造することができる。
【0055】 その後、IIb'の水素及びパラジウム触媒での還元により製造した化合物と式I
IIの化合物を、式Iaの化合物を産生するための結合反応により結合する。また
、このN-アシル化のための典型的な試薬は当分野において公知であり、DCC
及びHOBTが含まれ、これは本発明の実施で用いるのが好ましい結合方法であ
る。その後、式Iaの化合物を選択的にカルボキシ基部分で脱保護し、この部位
で式VIの化合物と結合した後、さらにアミノ基を脱保護して式Iaの化合物を生
成する。これらの脱保護、及、び結合反応のための適当な薬剤については以下で
論じ、また当分野において公知である。式Iaの化合物は式Iに包含され、医薬
的に活性である。
【0056】 これらの反応で用いるのが好ましい温度範囲は−40〜150℃の間であり、最も
好ましい範囲は10〜40℃である。これらの反応は適切にはイン・シトゥーで行わ
れ、製造後、目的の化合物の分離は行わない。
【0057】 代りに、式IIaの化合物を式IIIの化合物と結合させて中間体を得、それを脱
保護することにより式Iaの化合物を得ることができる。
【0058】 以下、反応式IIに代表的な反応を示す。 反応式II
【化34】 反応式II(続き)
【化35】 (式中、Rは先に定義したEであり、R21Nは先に定義したR6である。)
【0059】 代りの合成反応式を以下の反応式IIIに示す。式VIIの化合物(5-ニトロベンズ
イミダゾール)は市販されており、また当分野において公知の反応により都合良
く製造することができる。式VIIの化合物を式IVの化合物と、以下で検討するカ
ップリング剤を用いてアルキル化反応により結合する。カルボキシ官能基が保護
された式VIII'の化合物を製造する。その後、この保護基を先に検討したように
典型的には水酸化リチウムを用いて除去し、続いて式XIIの化合物と結合する。
その後、得られた式VIIIの化合物上のニトロ基を還元し、式IIIの化合物と結合
する。その後、得られた式Ib'の化合物を脱保護し、式Ibの化合物を得る。
式Ibの化合物は式I中に包含され、医薬的に活性である。これらの反応を以下
の反応式IIIに示す。 反応式III
【化36】
【0060】 さらに別の式Iの化合物の典型的な合成法を以下の反応式IVに示す。式IXの出
発材料(3-アミノ-ニトロベンゼン)は市販されている。最初に、式IXの化合物を
式IVの化合物と先に検討した手段により結合する。その後、得られた式XI'の化
合物を脱保護し、続いて式XIIの化合物と結合して式XIの化合物を得る。その後
、式XIの化合物を還元し、さらにN-アシル化反応により式IIIの化合物と結合す
る。その後、得られた式Ic'の化合物を脱保護し、式Icの化合物を得る。こ
れらの反応のための条件は先に検討した通りである。式Icの化合物は式Iに包
含され、医薬的に活性である。 反応式IV
【化37】
【0061】 上述の反応式に加えて、式Iの化合物の製造のためエナンチオマー特異的なプ
ロトコルを用いてもよい。典型的には、出発材料中に存在する所望の向きを維持
する合成反応計画を選択する。好ましい反応スキームは一般に、生成物の95%よ
りも多くが所望のエナンチオマーである化合物を製造するものである。以下の反
応式Vでは、上記式Iの化合物中で示されるようにR置換フェニルがE置換基の
代表である。 反応式V
【化38】
【化39】
【0062】 以下の検討は反応式Vに示す反応に向けられる。特に、式I、II及びIIIの化
合物は上述の反応式Iで検討された通りである。
【0063】 式IVの化合物をは水素化ナトリウム等の塩基を用いた標準的な方法による式II
Iの化合物のアルキル化、続いてのヨウ化メチル等の親電子物質での処理により
製造することができる。この反応のための好ましい塩基にはヘキサメチルジシル
アジド-ナトリウム、-リチウムまたは-カリウム、ジイソプロピルアミドリチウ
ム、及び、水素化ナトリウムが含まれる。好ましいメチル化剤にはハロゲン化メ
チル、または、トシラート、メシラート等の適当な脱離基で置換されたいずれか
のメチル基が含まれる。
【0064】 式Vの化合物は、当分野において公知の標準的なけん化条件を用いて式IVの化
合物を加水分解することにより製造することができる。この変換のための適当な
試薬には水酸化ナトリウム、または、水酸化リチウムが含まれる。得られたカル
ボン酸は塩化チオニル、または好ましくは塩化オキサリルを用いた標準的な方法
により酸塩化物に変換することができる。その後、酸塩化物を(4R,5S)-(+)
-4-メチル-5-フェニル-2-オキサゾリジノン等のキラル助剤のリチウム塩と反
応させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより容易に分離できる式V及び式VIの
化合物を得る。
【0065】 式VIIの化合物は、水酸化リチウム等の塩基性条件下でのキラル助剤の除去に
より製造することができる。当分野において公知のオキサゾリジノン型の助剤を
除去するための他の試薬をこの変換に用いてもよい。これらには水酸化リチウム
/過酸化水素条件、還元/酸化プロトコル、アルキル硫黄置換、及び、アミノ基
転移が含まれる。
【0066】 式VIIIの化合物を当分野において公知の標準的な方法により式VIIの化合物か
ら製造することができる。塩化オキサリルまたは塩化チオニルに続いて適当な置
換アミンでの反応を用いた酸塩化物の形成により式VIIIの化合物が得られる。
【0067】 式IXの化合物は、水素を炭素上のパラジウムと一緒に用いて式VIIIの化合物を
還元することにより製造することができる。ニトロ基の還元に用いることができ
る当分野において公知の他の方法には、塩化スズ(II)、酸溶液中の鉄、硫酸第一
鉄及びアルカリ水溶液、活性化アルミナ、並びに、亜硫酸ナトリウムの使用が含
まれる。その後、得られた式VIIaの4-アミノイミダゾール化合物を、適当なジ
ペプチド酸(式IIXの化合物)と、ジペプチドの活性エステルの形成に続くアミンV
IIaとの反応を含む標準的なペプチド結合条件下で直接反応させる。アミド形成
に適当な条件はDCC、EDCをHOBTと共に含む。D-ベンジルオキシセリ
ン、D-トリプトファン及びD-2-アミノ-5-ペンチル-吉草酸等、当分野におい
て公知の天然でないD-アミノ酸のメチルエステルから式IIXの化合物を製造する
ことができる。DCC/HBOTを用いたアミノ酸の活性エステルの形成に続い
て、N-Boc-アミノイソブチル酸との反応を含む標準的な結合プロトコルによ
り式IIXのジペプチド酸が得られる。
【0068】 式IXの化合物のBoc保護基は、酢酸または酢酸エチル中の塩酸、トリフルオ
ロ酢酸、テトラメチルヨードシラン、塩化アルミニウム、ジオキサン中の硫酸、
及び、メタンスルホン酸等の標準的な酸性条件下で除去することができる。
【0069】 式Iのジアステレオマー化合物を製造するためのさらなる方法には、キラル層
を用いたクロマトグラフィーカラムの使用を含む。このような製造法の例を以下
の実施例パート6に示す。
【0070】 本発明の実施で好ましいのは、2つのキラル中心の示す立体化学が(R,R)であ
る式Iの化合物である。この好ましい立体化学の例は、上述の式IA及びIBの
化合物で示される。
【0071】 キラル中間体を得るための2つの追加の反応式を以下に、反応式VA及びVB
として示す。反応式VAに示すように、光学的に純粋なアリールグリシンアミノ
酸をアミノ部分でBoc等の適当な保護基との反応により保護することができる
。Boc保護中間体のヨウ化メチル等の標準的なメチル化剤との反応により、対
応するフェノール性メチルエチルが得られる。カルボキシアミドは標準的な技術
によりジメチルアミン、ピロリジンまたは4-メチルピペリジン等のアミンと結
合することにより製造することができる。発明のための好ましいカップリング剤
はジエチルシアノホスホラン(DECP)、トリエチルアミン及び0℃のアミンで
ある。Boc保護基は、好ましくはトリフルオロ酢酸である標準的な酸性条件下
で除去することができる。所望の4-ニトロイミダゾール化合物は、遊離アミン
の1,4-ジニトロイミダゾールとの反応により製造することができ、キラルHP
LCにより決定されるように光学的に純粋な化合物が得られる。このようなキラ
ル中間体は反応式I及びIIに記載されるように処理することができ、ジアステレ
オマーとして純粋な生成物を得ることができる。例えば、反応式VAまたはVB
に記載のキラルニトロイミダゾールは、パラジウム触媒による水素下等の標準的
な条件下で還元することができ、対応するキラルアミノ中間体IIを得ることがで
きる。このような中間体は続いて先に記載のようにIII型の化合物と結合して、
キラル中間体を得、式Iaのジアステレオマーとして純粋な化合物を得ることが
できる。 反応式VA D-フェニルグリシンイミダゾールのキラル合成
【化40】 反応式VB L-フェニルグリシンイミダゾールのキラル合成
【化41】
【0072】 本発明の化合物の製造のためのさらなる手段と、対応する合成スキームを以下
の反応式VIに示す: 反応式VI
【化42】
【0073】 式Iの医薬的に活性な化合物には少なくとも、明細書中の式IA、IB、Id
及びIa'の化合物が含まれる。
【0074】 式Iの化合物を成長ホルモン分泌促進活性について都合良くスクリーニングす
ることができる。典型的な分析では培養組織として確立された下垂体細胞を用い
、続いて種々の式Iの化合物での攻撃、その結果の成長ホルモンレベルを決定す
る。成長ホルモンレベルは、当業者に公知の種々の放射免疫分析技術を用いて計
算し得る。成長ホルモン分泌促進活性についての化合物のスクリーニングは都合
良くは、ハイスループットスクリーニングのためにスケールアップし得る。
【0075】 本発明はさらに、式Iで定義される化合物の医薬的に許容される塩を用いる方
法を包含する。一般的には中性であるが、本発明の化合物は十分に酸性、十分に
塩基性、または、両方の官能基を有することができ、それにより多数のいずれか
の無機塩基、並びに、無機及び有機酸と反応して医薬的に許容される塩を形成す
ることができる。
【0076】 本明細書中の「医薬的に許容される塩」という用語は、実質的に生きた生物体
に対して非毒性の式Iの化合物の塩を指す。典型的な医薬的に許容される塩には
本発明の化合物を医薬的に許容される無機物、または、有機酸、または、無機塩
と反応させることによって製造することができる。このような塩は酸付加塩、及
び、塩基付加塩として知られている。
【0077】 酸付加塩を形成するのに通常用いられる酸は塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸
、硫酸、リン酸等の無機酸、及び、-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸
、シュウ酸、-ブロモフェニルスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安息
香酸、酢酸等の有機酸である。このような医薬的に許容される塩の例は硫酸塩、
ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン
酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩
、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪
酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸酸塩、プロピオール酸塩、シュウ酸塩、マロン
酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、
ブチン-1,4-ジオエート、ヘキシン-1,6-ジオエート、安息香酸塩、クロロ安
息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メ
トキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニ
ル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニルブチル酸塩、クエン酸塩、乳酸塩
、γ-ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プ
ロパンスルホン酸塩、ナフタレン-1-スルホン酸塩、ナフタレン-2-スルホン酸
塩、マンデル酸塩、メシラート等である。好ましい医薬的に許容される酸付加塩
は、塩酸及び臭化水素酸等の無機酸と形成されるもの、並びに、マレイン酸及び
メタンスルホン酸等の有機酸と形成されるものである。
【0078】 アミン基の塩もまたアミノ窒素がアルキル、アルケニル、アルキニルまたはア
ラルキル部分等の適当な有機の基を有する第四級アンモニウム塩を含み得る。
【0079】 塩基付加塩にはアンモニウム、または、アルカリ若しくはアルカリ土類金属水
酸化物、炭酸塩、重炭酸塩等の無機塩基由来のものが含まれる。従って、本発明
の塩を製造するのに有用なこのような塩基には水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、
重炭酸カリウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム等が含まれる。カリウム及
びナトリウム塩形体が特に好ましい。
【0080】 本発明のいずれかの塩の部分を形成する特定の対イオンは、塩が全体として薬
理学的に許容され、そして対イオンが全体として塩に望ましくない特性の一因と
ならない限り厳密な性質のものではない。
【0081】 本発明はさらに式Iの化合物の医薬的に許容される溶媒和物を用いた方法を包
含する。式Iの化合物の多くが水、メタノール、エタノール及びアセトニトリル
等の溶媒と結合することができ、対応する水和物、メタノレート、エタノレート
及びアセトニトリレート等の医薬的に許容される溶媒和物を形成する。
【0082】 本発明はさらに式Iの化合物の医薬的に許容されるプロドラッグを用いた方法
を包含する。プロドラッグは化学的に修飾された薬物であって、その活性部位が
生物学的に不活性であってもよいが、1若しくはそれより多くの酵素的または他
のイン・ビボでの工程により元の生物学的に活性な形体に分解、または、変更さ
れる薬物である。このプロドラッグは粘膜上皮からのより容易な吸収を可能にす
るような、より良い塩形成若しくは溶解性、または、より改善された組織安定性
(例えば、血漿半減期の増加)等、親とは異なる薬物動力学的プロフィールを有す
る。
【0083】 典型的にはこのような化学的修飾には: 1)エステラーゼ若しくはリパーゼにより開裂し得るエステルまたはアミド誘導
体; 2)特異的または非特異的プロテアーゼにより認識され得るペプチド;または、
3)プロドラッグ形体または変更したプロドラッグ形体の膜選択による活性部位
に蓄積する誘導体; または上述の1〜3のいずれかの組合せ; が含まれる。適当なプロドラッグ誘導体の選択及び製造の慣用の方法が例えば、
H,Bundgaard『Design of Prodrugs』(1985年)に記載されている。
【0084】 本明細書中の「有効量」という用語は、内因性の成長ホルモンのレベルの減少
によって、ヒトを含む哺乳動物でのさらなる症状を阻害、緩和、改善、処置また
は予防する本発明の化合物の量を意味する。
【0085】 「医薬的に許容される製剤」とは、担体、希釈剤、賦形剤及び塩が製剤の活性
成分(式Iの化合物)と融和性であり、その受容者に対して有害でないことを意味
する。医薬製剤は当分野において公知の方法により製造することができる。例え
ば、本発明の化合物は一般の賦形剤、希釈剤、または担体と共に製剤することが
でき、錠剤、カプセル等に製剤することができる。このような製剤に適当な賦形
剤、希釈剤及び担体には次のものが含まれる:澱粉、糖、マンニトール、及びシ
リカ誘導体等の充填剤及び増量剤;カルボキシメチルセルロース及び他のセルロ
ース誘導体、アルギン酸塩、ゼラチン並びにポリビニルピロリドン等の結合剤;
グリセロール等の加湿剤;寒天、炭酸カルシウム及び重炭酸ナトリウム等の崩壊
剤;パラフィン等の溶解を遅らせる薬剤;第四級アンモニウム化合物等の再吸収
促進剤;セチルアルコール、モノステアリン酸グリセロール等の界面活性剤;カ
オリン及びベントナイト等の吸収性担体;並びに、タルク、ステアリン酸カルシ
ウム及びマグネシウム、及び、固体のポリエチレングリコール等の潤滑剤。最終
的な医薬形体は用いる賦形剤の型により丸薬、錠剤、粉剤、トローチ剤、シロッ
プ剤、エアロゾル、サッシェ(saches)、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤
、軟膏、坐剤、無菌注射溶液、または、無菌包装された粉剤等であり得る。
【0086】 さらに、本発明の化合物は徐放性投薬形体として製剤するのによく適している
。製剤は可能であればある期間にわたって、腸管の特定の部分でのみ、または、
望ましくは特定の部分で活性成分を放出するように設計される。このような製剤
はポリマー物質またはワックスから作られた被覆、エンベロープ、または、保護
的基質を含む。
【0087】 ヒトを含む哺乳動物の鬱血性心不全の症状及び/若しくは疾患を本発明に従っ
て処置、阻止、または、予防するのに必要とされる化合物を個々の投薬量は、個
々の疾病、症状及び重篤さに依存するであろう。投薬量、投与経路、及び、投薬
頻度は担当の医師により最もうまく決定される。一般に、許容され有効な用量は
15mg〜1000mgであり、より典型的には15mg〜80mgである。このような投
薬量が日に1〜3回、または、効力に必要とされるだけの回数で処置を必要とする
患者に投与される。
【0088】 さらに、本明細書中に開示する成長ホルモン分泌促進化合物を、当分野におい
て公知の他の成長ホルモン分泌促進剤、並びに/または、適当な骨の抗再吸収剤
、または、骨粗鬆症及び/若しくは筋強度の喪失の予防、若しくは、処置のため
の薬剤と共に処置を必要とする患者に投与することができる。該適当な骨-抗再
吸収剤には、選択的エストロゲン受容体調節物、ビスホスホン酸塩、カルシトニ
ン、及び、ホルモン置換治療剤が含まれる。さらに、PTHを該成長ホルモン分
泌促進薬と組合せて投与することができる。該組合せ治療は同時または連続的に
行ってもよい。
【0089】 式Iの化合物の適当な用量範囲は0.01μg/kg/日〜60μg/kg/日である。
【0090】 本発明はさらに心臓機能の調節方法に関し、式Iの化合物の投与が含まれる。
【0091】 本発明はさらに、処置を必要とする動物に有効量の式Iの化合物を投与する鬱
血性心不全の処置方法または予防方法に関する。
【0092】 本発明はさらに、成長ホルモン分泌促進薬を単独で、若しくは、追加の治療薬
剤と組合せて含む、鬱血性心不全の処置または予防に有用な医薬製剤に関する。
【0093】 心臓機能の調節、及び、鬱血性心不全の処置若しくは予防のための成長ホルモ
ン分泌促進薬の使用については、題名が「Treatment of Congestive Heart Fail
ure With Growth Hormone Secretagogues」である1998年8月19日に出願した継続
中の米国特許出願番号第09/137,255号に記載される。該特許の教示の全てが本
明細書中の一部を構成する。
【0094】 本発明において、ヒトを含む動物における鬱血性心不全の症状及び/若しくは
疾病を処置、阻止、または予防するのに必要とされる化合物の個々の投薬量は、
個々の疾病、症状及び重篤さに依存する。投薬量、投与経路、及び投薬頻度は担
当の医師により最もよく決定される。一般に、受容され有効な用量は15mg〜10
00mgであり、より典型的には15mg〜80mgである。このような投薬量は、日
に1〜3回または効力を示すのに必要なだけの回数、処置を必要とする患者に投与
されるであろう。
【0095】 式Iの化合物を含む代表的な医薬製剤を以下に示す。以下の製剤は例示するこ
とを目的として示され、いかなる意味でも限定を加えることを目的としたもので
はない。このような製剤中の総活性成分は、製剤中0.1重量%〜99.9重量%含ま
れる。「活性成分」という用語は式Iの化合物を意味する。
【0096】製剤例1 以下の成分を含む硬ゼラチンカプセルを製造する。 成分 量(mg/カプセル) 活性成分 30.0 デンプン 305.0 ステアリン酸マグネシウム 5.0 上記成分を混合し、硬ゼラチンカプセルに340 mg 充填した。
【0097】製剤例2 以下の成分を用いて錠剤を製造する。 成分 量(mg/錠剤) 活性成分 25.0 セルロース、微結晶 200.0 コロイド状二酸化珪素 10.0 ステアリン酸 5.0 上記成分を混合し、圧縮し、240 mg の重さの錠剤を形成した。
【0098】製剤例3 以下の成分を含む乾燥粉末吸入器製剤を製造する。 成分 重量% 活性成分 5 ラクトース 95 活性成分をラクトースと混合し、混合物を乾燥粉末吸入装置に入れる。
【0099】製剤例4 活性成分30mgを含む錠剤を次の様に製造する。 成分 量(mg/錠剤) 活性成分 30.0mg デンプン 45.0 微結晶セルロース 35.0 ポリビニルピロリドン (水中の10%溶液として) 4.0 カルボキシメチルデンプンナトリウム 4.5 ステアリン酸マグネシウム 0.5 タルク 1.0 計 120mg 活性成分、デンプン及びセルロースを、No.20メッシュのUS篩を通し、
十分混合する。ポリビニルピロリドンの溶液を生じた粉末と混合し、それを次に
16メッシュのUS篩を通す。そのように製造した顆粒を50−60℃で乾燥し
、16メッシュのUS篩を通す。前もってNo.20メッシュのUS篩を通した
カルボキシメチルデンプンナトリウム、ステアリン酸マグネシウム及びタルクを
その顆粒に加え、混合後、錠剤製造装置で圧縮し、120 mg の重さの錠剤を得る
【0100】製剤例5 40mgの薬物を含むカプセルを次の様に製造する。 成分 量(mg/カプセル) 活性成分 40.0 デンプン 109.0 ステアリン酸マグネシウム 1.0 計 150.0mg 活性成分、デンプン、及びステアリン酸マグネシウムを混合し、No.20メ
ッシュのUS篩を通し、硬ゼラチンカプセルに150 mg 充填する。
【0101】製剤例6 25mgの活性成分を含む座薬を次の様に製造する。 成分 量 活性成分 25mg 飽和脂肪酸グリセリド 2,000mg 活性成分を、、No.60メッシュのUS篩に通し、必要な最小限の熱を用い
て前もって溶融した飽和脂肪酸グリセリド中に懸濁させる。その混合物を公称2
.0g容量の座薬型に流し込み、冷却させる。
【0102】製剤例7 5.0ml用量当たり50mgの薬物を含む座薬を次の様に製造する。 成分 量 活性成分 50.0mg
キサンタンガム 4.0mg カルボキシメチルセルロースナトリウム(11%) 微結晶セルロース(89%) 50.0mg シュクロース 1.75mg 安息香酸ナトリウム 10.0mg 芳香剤及び着色剤 q.v 精製水 5.0mlとなるまで 薬物、シュクロース及びキサンタンガムを混合し、No.10メッシュのUS
篩に通し、水中の微結晶セルロース及びカルボキシメチルセルロースナトリウム
の前もって作った溶液と混合する。安息香酸ナトリウム、芳香剤及び着色剤を幾
分かの水で希釈し、攪拌しながら加える。充分な水を次に加えて所望の容量にす
る。
【0103】製剤例8 15mgの薬物を含むカプセルを次の様に製造する。 成分 量(mg/カプセル) 活性成分 15.0 デンプン 407.0 ステアリン酸マグネシウム 3.0 計 425.0 活性成分、デンプン、セルロース及びステアリン酸マグネシウムを混合し、N
o.20メッシュのUS篩を通し、硬ゼラチンカプセルに425 mg 充填する。
【0104】製剤例9 静脈製剤を次の様に製造し得る。 成分 量 活性成分 250.0mg 等張生理的食塩水 1000ml
【0105】製剤例10 局所製剤を次の様に製造し得る。 成分 量 活性成分 1−10g 乳化用ワックス 30g 液体パラフィン 20g 白色軟パラフィン 100gとなるまで 白色軟パラフィンを溶融するまで加熱する。液体パラフィン及び乳化用ワック
スを加え溶解するまで攪拌する。活性成分を加え、分散するまで攪拌を続ける。
混合物を固体になるまで冷却する。
【0106】製剤例11 10mgの活性成分を含む舌下又は頬側錠剤を次の様に製造する。 成分 量(錠剤あたり) 活性成分 10.0mg グリセロール 210.5mg 水 143.0mg クエン酸ナトリウム 4.5mg ポリビニルアルコール 26.5mg ポリビニルピロリドン 15.5mg 計 410.0mg グリセロール、水、クエン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、及びポリビ
ニルピロリドンを連続攪拌によって混合し、温度を約90℃にする。ポリマ−が
溶解したなら溶液を約50−55℃まで冷却し、薬物をゆっくり添加する。均一
な混合物を不活性な材料で作った型に注ぎ込み、約2−4mmの厚みを有する薬
剤を含む拡散マトリックスを製造する。この拡散マトリックス次に切断し、適当
な大きさを有する錠剤を形成する。
【0107】 本発明の方法に用いる他の製剤は経皮運搬装置又はパッチを用いる。そのよう
な経皮パッチを用いて、調節された量での本発明の化合物の連続的又は非連続的
注入を提供しうる。医薬の運搬のための経皮パッチの構築と使用は当業者によく
知られている。例えば、米国特許第5,023,252号を参照。その開示は本明細書の
一部を構成する。そのようなパッチは、連続的な、拍動性の、又は必要に応じた
薬剤の運搬のため構築し得る。
【0108】 しばしば、医薬組成物を脳に直接的にか、又は間接的に導入することが望まし
く、或いは必要であろう。直接技術は、血液−脳関門を迂回するため脳室系中へ
の薬剤運搬カテーテルを置くことを含む。身体の特殊な解剖学的領域への生物学
的因子の運搬に用いる一つの移植可能な運搬システムが米国特許第5,011,472号
に記載されている。その開示は本明細書の一部を構成する。
【0109】 一般的には好ましい間接的方法は、親水性の薬剤を脂溶性の薬剤又はプロドラ
ッグに変換することによって薬剤潜在化を与えるため組成物を製剤化することを
含む。潜在化は、薬剤に存在するヒドロキシ、カルボニル、硫酸基、一級アミン
をブロックして薬剤をより脂質可溶性にし、血液−脳関門を横切っての輸送をし
やすくすることにより、一般的に達成される。或いは、親水性の薬剤の運搬は一
時的に血液−脳関門を開けることができる高張溶液の動脈内注入により高め得る
【0110】 以下の実施例及び製造例は本発明の化合物の合成に用いる方法を説明する。当
業者により理解されるであろうように、他の合成スキームを用いて、本発明の化
合物を製造し得る。
【0111】 実施例パート1 製造例1
【化43】 無水N,N−ジメチルホルムアミド(500mL)中、室温で撹拌したboc
−(OBz)−D−Ser−OH(25.0g、85.7mmol)溶液に、炭酸水
素ナトリウム(14.2g、169mmol)、続いてヨウ化メチル(26.4m
L、424mmol)を加えた。18時間後、反応混合物を約100mLまで濃
縮した。酢酸エチルを加え、混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液およびブライン
で洗浄した。その有機抽出液を乾燥し、濃縮して薄黄色油状物の目的化合物(2
5g、96%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 1.45 (s, 9H), 3.70 (m,
1H), 3.75 (s, 3H), 3.85 (m, 1H), 4.50 (m, 3H), 7.30 (m, 5H)。MS(FD
)m/e 310。元素分析(C1623NOとして計算)、理論値:C、
62.12;H、7.49;N、4.53。実測値:C、62.31、H、7.49
;N、4.43。
【0112】 製造例2
【化44】 ジクロロメタン(25mL)およびアニソール(1mL)中、0℃で撹拌した
製造例1の化合物(5.0g、16mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸を加え
た。室温で4時間後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、混合物を酢酸エチル
で抽出した。有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
て濃縮した。粗生成物を更に生成せずに次の工程に使用した。
【0113】 製造例3
【化45】 ジクロロメタン(500mL)中、0℃で撹拌した製造例2の化合物(65.
4mmol)、boc−α−アミノイソ酪酸(13.2g、65.4mmol)、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(8.8g、65.4mmol)およびN,N
−ジイソプロピルエチルアミン(22.8mL、130.7mmol)溶液に、1
−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(12.3g、7
1.9mmol)を加えた。18時間後、酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウ
ムを加え、混合物を塩化アンモニウム、炭酸水素ナトリウムおよびブラインで抽
出した。その有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。シリカゲルクロ
マトグラフィー精製(25%酢酸エチル/ヘキサン)により、白色固体の目的化
合物(21.6g、83%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 1.39 (s, 9H)
, 1.48 (s, 6H), 3.62 (dd, J = 3.4, 9.1 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.85 (dd,
J = 3.4, 9.1 Hz, 1H), 4.48 (dd, J = 12.5, 22.7 Hz, 2H), 4.75 (m, 1H), 4.
92 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.35 (m, 5H)。MS(FD)m/e
395。元素分析(C2030として計算)、理論値:C、60.9
0;H、7.67;N、7.10。実測値:C、61.02、H、7.78;N、7
.10。
【0114】 製造例4
【化46】 ジオキサン(100mL)/水(50mL)中、室温で撹拌した製造例3の化
合物(5.30g、13.4)溶液に、水酸化リチウム(2.80g、67.3mm
ol)を加えた。18時間後、水を加えて溶液を濃縮した。得られた混合物をジ
エチルエーテルで抽出した。その水相に塩化ナトリウムを加え、1N HClを
用いてpHを3.5に調節した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、有機抽
出液を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで濃縮して白色発泡体の標題化合
物(4.40g、86%)を得た。1NMR (300 MHz, CDC13) δ 1.39 (s, 9H), 1.
45 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 3.68 (m, 1H), 3.95 (m, 1H), 4.54 (s, 2H), 4.70
(m, 1H), 5.51 (bs, 1H), 7.18 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.25 (m, 5H), 9.90 (b
s, 1H)。MS(FD)m/e 381。元素分析(C1928として
計算)、理論値:C、59.99;H、7.42;N、7.36。実測値:C、5
9.74、H、7.26;N、7.30。
【0115】 製造例5
【化47】 無水エタノール(500mL)中、室温で撹拌したα−ブロモフェニル酢酸(
100g、466mmol)溶液に、p−トルエンスルホン酸・1水和物(10
g、53mmol)を加えた。この溶液を還流するまで加熱し、8時間後、乾固
するまで濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して橙色
油状物の目的物(77g、68%)を得た。H−NMRは構造と一致する。M
S(FD)241.9、243.9。
【0116】 製造例6
【化48】 N,N−ジメチルホルムアミド(240mL)中で撹拌した水素化ナトリウム
(鉱油中に60%分散、13.6g、341mmol)スラリーに、添加の間の
温度が40℃より低く保たれるように、4−ニトロイミダゾール(38.6g、
341mmol)を注意深く加えた。この得られたスラリーを1時間撹拌し、次
いで5℃まで冷却した。この混合物に、反応温度が20℃より低く保たれるよう
な速度で、BX8−MEZ−148(76g、310mmol)をゆっくりと加
えた。4時間後、反応液を濃縮し、引き続いて酢酸エチルで抽出した。有機抽出
液を合わせてろ過し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し
て濃縮した。得られた残渣をシルカゲルクロマトグラフィー(メタノール/クロ
ロホルム勾配)によって精製して、白色固体の目的物(60.1g、70%)を
得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)275(M+)。元素分析
、理論値:C、56.73;H、4.73;N、15.27。実測値:C、56.4
8、H、4.78;N、15.08。
【0117】 製造例7
【化49】 ジオキサン(50mL)中、室温で撹拌した5%Pd/C(0.85g)およ
び製造例6の化合物(2.13g、7.21mmol)懸濁液に、パール装置上で
水素(ガス)(35psi)を加えた。4時間後、混合物を窒素でパージし、セ
ライトを加え、溶液をセライトパッドを通してろ過した。得られたろ液に、窒素
下で製造例4の化合物(2.74g、7.21mmol)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(0.97g、7.21mmol)、N,N−ジイソプロピルエチル
アミン(2.5mL、14.4mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド(1.36g、7.93mmol)を加えた。1
8時間後、酢酸エチルを加え、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。有機抽出液を硫酸ナトリウム
で乾燥して濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(5%メタノール/ジクロ
ロメタン)精製より、黄色発泡体の標題化合物(1.25g、29%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 1.30 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 1.40 (s, 9H), 1.42
(s, 3H), 1.51 (s, 3H), 3.60 (dd, J = 5.1, 9.7 Hz, 1H), 4.05 (m, 1H), 4.2
8 (m, 2H), 4.54 (dd, J = 14.08, 26.3 Hz, 2H), 4.62 (m, 1H), 5.08 (bs, 1H
), 5.82 (s, 1H), 7.12 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 7.35 (m, 12H), 9.75 (bs, 1H)
。MS(FD)m/e 607。元素分析(C3241として計算)
、理論値:C、63.29;H、6.80;N、11.52。実測値:C、63.0
7、H、6.81;N、11.74。
【0118】 製造例8
【化50】 ジオキサン(50mL)/水(25mL)中、室温で撹拌した製造例7の化合
物(5.3g、8.75)溶液に、水酸化リチウム(0.73g、17.50mmo
l)を加えた。20分後、水を加え、反応液を約30mLまで濃縮した。得られ
た混合物をジエチルエーテルで抽出して、水相を塩化ナトリウムで飽和とし、次
いで1N HClを用いてpHを3.5に調節した。混合物を酢酸エチルで抽出
し、その有機抽出液を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して薄橙色発泡体
の標題化合物(4.90g、97%)を得た。N NMR(300MHz、C
DCl)d;MS(FD)m/e;元素分析、理論値:C、;H、;N、。実
測値C、;H、;N、。
【0119】 製造例9
【化51】 無水DMF(50mL)中、0℃で撹拌した製造例8の化合物(2.09g、
3.61mmol)、ピロリジン(0.30mL、3.61mmol)および1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.54g、3.97mmol)溶液に、1,3
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.82g、3.97mmol)を加えた。
室温で18時間後、反応液を濃縮し、ジクロロメタンに溶解し、ろ過して濃縮し
た。シリカゲルクロマトグラフィー(5%メタノール/ジクロロメタン)による
精製により、薄橙色固体の標題化合物(1.74g、76%)を得た。1H NMR (3
00 MHz, CDC13) δ 1.41 (s, 9H), 1.43 (s, 3H), 1.52 (s, 3H), 2.88 (m, 4H)
, 3.42 (m, 1H), 3.50 (m, 4H), 4.08 (m, 1H), 4.55 (dd, J = 14.9, 27.4 Hz,
2H), 4.70 (m, 1H), 4.96 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 7.15 (d, J =
6.9 Hz, 1H), 7.35 (m, 12H), 9.28 (bs, 1H)。MS(FD)m/e 632。
元素分析(C3444として計算)、理論値:C、64.54;H、
7.01;N、13.28。実測値:C、63.48、H、6.95;N、12.1
9。
【0120】 実施例1
【化52】 無水ジクロロメタン(12mL)中、0℃で撹拌した製造例9の化合物(1.
00g、1.58mmol)およびアニソール(0.3mL)溶液に、トリフルオ
ロ酢酸(3mL)を加えて、反応混合物を室温まで昇温させた。4時間後、ジク
ロロメタンを真空下で除去して、過剰量のジエチルエーテルを加えた。20分後
、反応混合物をろ過して、白色固体の標題化合物(1.02g、85%)を得た
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 1.60 (s, 6H), 1.90 (m, 4H), 3.08 (m, 1H), 3
.58 (m, 3H), 3.88 (m, 2H), 4.52 (m, 2H), 4.72 (m, 1H), 6.10 (m, 2H), 7.2
5 (m, 6H), 7.46 (m, 5H), 7.70 (m 1H), 8.00 (m, 1H), 8.40 (m, 1H), 11.15
(m, 1H)。MS(FD)m/e 532(M−2TFA)。元素分析(C33
38として計算)、理論値:C、52.10;H、5.03;N、1
1.05。実測値:C、51.54、H、5.25;N、11.21。
【0121】 製造例10
【化53】 3N硫酸(200mL)中、0℃で撹拌した、d,l−α−アミノ−4−フェ
ニル酪酸(20.0g、111mmol)スラリーに、よく粉砕した臭化カリウ
ム(48g、403mmol)を加えた。このスラリーを−10℃まで冷却し、
次いで亜硝酸ナトリウム(水(75mL)中、11.0g、160mmol)溶
液を滴下した。得られた溶液を4時間撹拌し、その間、周囲温度までゆっくりと
昇温させた。得られた沈殿物をろ過して、黄色固体(20.0g)を得た。黄色
固体(18.8g、80mmol)の無水エタノール(400mL)溶液に、p
−トルエンスルホン酸・1水和物(4.6g、24mmol)を加えた。この溶
液をを4時間還流し、ろ過して濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)によって精製して、透明油状物の目的物
(7.2g、24%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)2
69、27。
【0122】 製造例11
【化54】 N,N−ジメチルホルムアミド(200mL)中、周囲温度で撹拌した水素化
ナトリウム(鉱油中に60%分散、1.0g、24mmol)スラリーに、4−
ニトロイミダゾール(5.7g、20mmol)溶液を注意深く加えた。この混
合物を0℃まで冷却し、製造例10の化合物(15.2g、60mmol)のN,
N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液を加えた。16時間後、混合物を周
囲温度までゆっくりと昇温させ、濃縮し、得られた残渣をクロロホルムで抽出し
た。有機抽出液を合わせて、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、
ろ過して濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホル
ム)によって精製して、透明油状物の目的物(5.0g、82%)を得た。
−NMRは構造と一致する。MS(FD)303(M+)。元素分析、理論値:
C、59.40;H、5.65;N、13.85。実測値:C、59.73、H、5
.71;N、13.40。
【0123】 製造例12
【化55】 テトラヒドロフラン(30mL)およびエタノール(30mL)中、室温で撹
拌した製造例11の化合物(4.24g、14mmol)溶液に、2N NaO
H(35mL、70mmol)を加えた。1時間後、この混合物をpH=2.5
となるまで、5N HClを用いて処理した。酢酸エチル(30mL)および水
(30mL)を加え、得られた溶液を酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を合わ
せてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して黄色油状物
の目的物(3.8g、98%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
FD)276(M+)。
【0124】 製造例13
【化56】 N,N−ジメチルホルムアミド(150mL)中、室温で撹拌した、製造例1
2の化合物(3.8g、14mmol)、l−プロリンメチルエステル(1.8g
、14mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(2.1g
、15mmol)溶液に、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(3.2g、
15.4mmol)を加えた。16時間後、混合物を濃縮し、得られた残渣を酢
酸エチルおよび水で分配した。有機抽出液を合わせて、水、ブラインで洗浄して
、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。得られた橙色油状物をシリカゲルクロマ
トグラフィー(メタノール/クロロホルム勾配)によって精製して、黄色油状物
の目的物(3.8g、70%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
FD)386.2(M+)。
【0125】 製造例14
【化57】 10%Pd/Cのジオキサン(10mL)スラリーに、製造例13の化合物(
2.4g、6.2mmol)のジオキサン(100mL)を加えた。次いで、この
混合物をパール装置上で、水素ガス(40psi)を用いて処理した。5時間後
、10%Pd/C(0.5g)のジオキサン(10mL)を加えた。混合物を4
時間水素添加して、次いで注意深くセライトろ過した。得られたろ液に、製造例
4の化合物(2.4g、6.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・
水和物(0.92g、6.8mmol)、続いて1,3−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(1.4g、6.8mmol)を加えた。16時間後、反応液を濃縮して
、得られた残渣を酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を合わせて、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃
縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム勾配)によ
り、黄褐色発泡体の目的物(2.2g、50%)を得た。H−NMRは構造と
一致する。MS(FD)718.7(M+)。元素分析、理論値:C、63.49
;H、7.01;N、11.69。実測値:C、63.30、H、6.91;N、1
1.84。
【0126】 実施例2
【化58】 ジクロロメタン(25mL)に撹拌した製造例14の化合物(2.1g、3.0
mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(8mL、104mmol)を加えた。1
時間後、水(25mL)を加え、その溶液を炭酸ナトリウムを用いて注意深くク
エンチし、次いでクロロホルムで抽出した。有機抽出液を合わせて、ブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。得られた残渣のジエチル
エーテル(40mL)溶液に、HClのジエチルエーテル飽和溶液(40mL)
を加えた。得られたスラリーを乾固するまで濃縮して、黄褐色発泡体の目的物(
1.6g、80%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)61
8.3(M+)。元素分析、理論値:C、57.31;H、6.41;N、12.1
5。実測値:C、57.52、H、6.19;N、12.04。IR(KBr)2
954、1743、1656、1559、1496、1453cm−1
【0127】 製造例15
【化59】 製造例10の記載に従って、d,l−α−フェニルアラニン(20.0g、12
0mmol)、臭化カリウム(48g、400mmol)、亜硝酸ナトリウム(
11.0g、160mmol)、水(75mL)、3N硫酸(200mL)、p
−トルエンスルホン酸・1水和物(5.7g、30mmol)および無水エタノ
ール(500mL)を反応させることにより、無色油状物の目的物(18.0g
、70%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)256、25
8。
【0128】 製造例16
【化60】 実施例11の記載に従って、N,N−ジメチルホルムアミド(400mL)中
で製造例15の化合物(15.22g、60mmol)、水素化ナトリウム(鉱
油中に60%分散、2.84g、72mmol)、4−ニトロイミダゾール(8.
1g、72mmol)を反応させることにより、黄色発泡体の目的物(9.5g
、55%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)289.1(
M+)。元素分析、理論値:C、58.13;H、5.23;N、14.53。実
測値:C、58.40、H、5.17;N、14.24。
【0129】 製造例17
【化61】 製造例12の記載に従って、製造例16の化合物(3.3g、12.0mmol
)、2N NaOH(30mL、60mmol)を酢酸エチル(30mL)/エ
タノール(30mL)中で反応させることにより、白色固体の目的物(2.85
g、90%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)262(M
+)。元素分析、理論値:C、55.17;H、4.24;N、16.09。実測
値:C、55.14、H、4.24;N、15.94。
【0130】 製造例18
【化62】 製造例13に従って、製造例17の化合物(2.8g、11.0mmol)、l
−プロリンメチルエステル(1.4g、11.0mmol)、1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール・水和物(1.63g、12.1mmol)および1,3−ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(2.5g、12.1mmol)をN,N−ジメチルホ
ルムアミド(150mL)中で反応させることにより、白色固体の目的物(3.
2g、70.4%)を得た。−NMRは構造と一致する。MS(FD)372
(M+)。
【0131】 製造例19
【化63】 製造例14に従って、製造例18の化合物(0.6g、1.6mmol)、酢酸
エチル(50mL)、エタノール(50mL)およびジクロロメタン(4mL)
中の5%Pd/C(0.66g)、製造例4の化合物(0.46g、1.2mmo
l)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0.18g、1.3mmol
)並びに1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.27g、1.3mmol
)をN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中で反応させることにより、
黄褐色発泡体の目的物(0.29g、34%)を得た。H−NMRは構造と一
致する。MS(FD)704.5(M+)。
【0132】 実施例3
【化64】 実施例2に従って、製造例19の化合物(0.23g、0.33mmol)、ト
リフルオロ酢酸(4.0mL、24mmol)をジクロロメタン(12mL)中
で反応させ、続いてHCl/酢酸エチル溶液(40mL)を用いて処理すること
により、白色発泡体の目的物(0.17g、77%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)604(M+)。元素分析、理論値:C、56.7
2;H、6.25;N、12.40。実測値:C、56.53、H、6.31;N、
12.19。IR(KBr)2931.09、1743.64、1653.48、1
533.67、1453.73(cm−1)。
【0133】 製造例20
【化65】 実施例部2A由来の製造例3に従って、ブロモ酢酸エチル(4.9mL、44
mmol)、4−ニトロイミダゾール(5.00g、44mmol)および炭酸
カリウム(12.2g、88mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(50m
l)中、周囲温度で反応させることにより、橙色固体の目的物(7.77g、8
8%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)199(M+)。
元素分析、理論値:C、42.21;H、4.55;N、21.10。実測値:C
、42.51、H、4.66;N、21.24。
【0134】 製造例21
【化66】 製造例12に従って、製造例20の化合物(2.00g、10.0mmol)お
よび2N NaOH(30mL、60mmol)をテトラヒドロフラン(5mL
)およびエタノール(5mL)中で反応させることにより、黄褐色固体の目的物
(1.3g、76%)を得て、このものを更に精製せずに続けた。
【0135】 製造例22
【化67】 製造例13に従って、製造例21の化合物(1.20g、7.0mmol)、l
−プロリンメチルエステル・塩酸塩(1.27g、8.4mmol)、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール・水和物(1.04g、8.4mmol)、トリエチルア
ミン(1.95mL、14.0mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(1.6g、8.4mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド中で反応
させることにより、黄褐色半固体の目的化合物(0.6g、30%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)282(M+)。
【0136】 製造例23
【化68】 製造例14に従って、製造例22の化合物(0.47mg、1.7mmol)お
よび5%Pd/C(0.15g)を酢酸エチル(20mL)/エタノール(20
mL)中で水素添加し、続いて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(2
25mg、1.7mmol)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(340
mg、1.7mmol)および368979(633mg、1.7mmol)を用
いて処理することにより、目的物(0.45g、39%)を得た。H−NMR
は構造と一致する。MS(FD)614(M+)。
【0137】 実施例4
【化69】 実施例2に従って、製造例23の化合物(0.40g、0.65mmol)およ
びトリフルオロ酢酸(5mL、64mmol)をジクロロメタン(20mL)中
で反応させることにより、オフホワイト色固体の目的物(0.22g、67%)
を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)514(M+)。元素分
析、理論値:C、58.35;H、6.66;N、16.33。実測値:C、58.
25、H、6.40;N、16.16。
【0138】 製造例24
【化70】 製造例1に従って、5−ニトロインドール(3.0g、18.5mmol)、α
−ブロモフェニル酢酸エチルエステル(4.5g、18.5mmol)および水素
化ナトリウム(0.8g、20mmol、鉱油中に60%分散)をN,N−ジメチ
ルホルムアミド(75mL)中で反応させることにより、目的物(3.9g、6
5%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)324(M+)。
元素分析;理論値:C、66.66;H、4.97;N、8.64。実測値:C、
66.80、H、5.11;N、8.81。
【0139】 製造例25
【化71】 実施例12に従って、製造例24の化合物(2.0g、6.2mmol)および
2N NaOH(50mL、100mmol)をテトラヒドロフラン(10mL
)/エタノール(8mL)中で反応させることにより、黄色固体の目的物(1.
4g、76%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)296(
M+)。元素分析、理論値:C、64.86;H、4.08;N、9.45。実測
値:C、64.60、H、4.14;N、9.29。
【0140】 製造例26
【化72】 製造例13に従って、製例25の化合物(1.0g、5.7mmol)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0.85g、6.3mmol)、l−プロ
リンメチルエステル・塩酸塩(1.03g、6.3mmol)、トリエチルアミン
(1.6ml、11.4mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(1.3g、6.3mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(25mL)中
で反応させることにより、黄色固体の目的物(1.35g、58%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)407(M+)。元素分析、理論値
:C、64.86;H、5.20;N、10.31。実測値:C、65.20、H、
5.50;N、10.10。
【0141】 製造例27
【化73】 製造例14に従って、エタノール(25ml)/酢酸エチル(25mL)中で
製造例26の化合物(0.41g、1.0mmol)を5%Pd−C(0.08g
)を用いて水素添加し、続いて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0
.15g、1.1mmol)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.23
g、1.1mmol)および368979(0.42g、1.1mmol)を用い
て処理することにより、目的物(038g、51%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)739.7(M+)。
【0142】 実施例5
【化74】 実施例2に従って、製造例27の化合物(0.38g、0.51mmol)およ
びトリフルオロ酢酸(2mL、26mmol)をジクロロメタン(10mL)中
で反応させることにより、目的物(0.125g、38%)を得た。H−NM
Rは構造と一致する。MS(FD)639(M+)。元素分析(1HOとして
計算)、理論値:C、65.74;H、6.59;N、10.65。実測値:C、
65.75、H、6.42;N、10.98。
【0143】 製造例28
【化75】 テトラヒドロフラン(60mL)および無水エタノール(60mL)中、周囲
温度で撹拌した製造例6の化合物(27g、98mmol)溶液に、2N Na
OH(250mL、500mmol)を加えた。3.5時間後、混合物をジエチ
ルエーテルで洗浄して、引き続いてその有機抽出液を水洗した。その水性抽出液
を合わせて酸性とし、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を合
わせてブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して黄褐
色固体の目的物(24.2g、75%)を得た。H−NMRは構造と一致する
。MS(FD)246.9(M+)。元素分析、理論値:C、53.44;H、3
.67;N、17.00。実測値:C、53.71、H、3.67;N、16.83
。mp=218−221℃。
【0144】 製造例29
【化76】 ジクロロメタン(100ml)中で撹拌した製造例28の化合物(8.15g
、33mmol)スラリーに、塩化オキサリル(11.5mL、130mmol
)およびN,N−ジメチルホルムアミド(2滴)を加えた。周囲温度で90分後
、混合物を濃縮して、残渣をジクロロメタン(40mL)に溶解した。得られた
溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(6.5mL、360mmol)お
よび1−ピロリンメチルエステル(3.9g、20mmolのジクロロメタン(
4mL)を加えた。周囲温度で2時間後、混合物を酢酸エチルで抽出し、その有
機抽出液を合わせて、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し
て濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキ
サン)によって精製することによって、黄褐色発泡体の目的物(10.7g、7
1%)を得た。H−NMRは構造と一致する。元素分析、理論値:C、56.
98;H、5.06;N、15.63。実測値:C、56.75、H、5.14;N
、15.44。mp=103−111℃。
【0145】 製造例30
【化77】 5%Pd/C(0.28g)の酢酸エチル(30mL)スラリーに、製造例2
9の化合物(1.0g、2.8mmol)のエタノール(100mL)溶液を加え
た。その混合物をパール装置上で水素添加(40psi)を行った。25分後、
5%Pd/C(0.5g)を更に加え、引き続いてその混合物を45分間水素添
加し、次いでセライトろ過して濃縮した。得られた残渣のN,N−ジメチルホル
ムアミド(100mL)スラリーに、boc−d−ベンジルオキシセリン(0.
62g、2.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0.3
1g、2.3mmol)を加え、続いて1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
(0.48g、2.3mmol)を加えた。48時間後、混合物をろ過し、濃縮し
て残渣を円形クロマトグラフィー(シリカゲル、メタノール/クロロホルム勾配
)によって精製した。得られた生成物を酢酸エチルに溶解し、水洗し、硫酸ナト
リウムで乾燥し、濃縮して黄褐色発泡体の目的物(0.5g、30%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)605(M+)。
【0146】 製造例31
【化78】 メタノール(200mL)中、室温で撹拌した製造例30の化合物(3.1g
、5.1mmol)溶液に、5N HCl(51.0mmol)を加えた。16時
間後、残渣を酢酸エチルおよび水で分配し、酢酸エチルで抽出した。その有機抽
出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して黄褐色発
泡体の目的物(2.1g、81%)を得た。H−NMRは構造と一致する。M
S(FD)506(M+)。元素分析、理論値:C、64.14;H、6.18;
N、13.85。実測値:C、63.92、H、6.18;N、13.56。
【0147】 製造例32
【化79】 N,N−ジメチルホルムアミド(200mL)中で撹拌した製造例31の化合
物(2.1g、4.2mmol)溶液に、Boc−α−アミノイソ酪酸(0.85
g、4.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0.62g
、4.6mmol)を加えた。16時間後、混合物を乾固するまで濃縮して、得
られた残渣を酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせて水、ブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。シリカゲルクロマトグラ
フィー(メタノール/クロロホルム)精製により、黄褐色発泡体の目的物(2.
3g、80%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)690(
M+)。
【0148】 実施例6
【化80】 ジクロロメタン(190mL)中で撹拌した製造例32の化合物(1.75g
、2.5mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(63mL、780mmol)を
加えた。1時間後、その混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注意深く注ぎ
、酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。残渣を酢酸エチル(250mL)に溶解
し、引き続いてHClの酢酸エチル(100mL)飽和溶液を用いて処理した。
得られた混合物を乾固するまで濃縮して、ジエチルエーテルでトリチュレートし
、ろ過して黄褐色固体の目的物(0.6g、38%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)590(M+)。元素分析、理論値:C、54.6
0;H、5.92;N、12.33。実測値:C、54.47、H、5.72;N、
12.16。IR(KBr)3164、3030、2978、2952、287
8、1743、1664、1531、1456、1436、1498、1197
、1179cm−1
【0149】 製造例33
【化81】 製造例29の化合物の分別結晶化(酢酸エチル/ヘキサン)によって、光学的
に優先するS−異性体を単離して、目的の異性体(1.3g)を得た。H−N
MRは構造と一致する。MS(FD)358(M+)。元素分析、理論値:C、
56.98;H、5.06;N、15.63。実測値:C、57.22、H、4.8
7;N、15.34。mp=114−118℃。
【0150】 実施例34
【化82】 製造例1に従って、無水エタノール(20mL)/酢酸エチル(20mL)中
で製造例29の化合物(1.0g、2.8mmol)および5%Pd/C(0.7
56g)を水素添加し、続いて得られた混合物をboc−d−ベンジルオキシセ
リン(0.83g、2.8mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和
物(0.42g、3.4mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(0.64g、3.1mmol)を用いて処理して、結晶性固体の目的物(0.
69g、41%)を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール/クロロ
ホルム)によって精製し、続いて酢酸エチルから再結晶を行った。H−NMR
は構造と一致する。MS(FD)605(M+)。元素分析、理論値:C、63
.46;H、6.49;N、11.56。実測値:C、63.61、H、6.31;
N、11.38。mp=184−186℃。
【0151】 製造例35
【化83】 製造例1に従って、製造例34の化合物(0.61g、1.0mmol)および
トリフルオロ酢酸(1.7mL、22mmol)をジクロロメタン(40mL)
中で反応させることにより、発泡体の目的物(0.5g、100%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)506(M+)。mp=55−60
℃。
【0152】 製造例36
【化84】 製造例32に従って、製造例35の化合物(0.5g、1mmol)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0.15g、1.1mmol)および1,
3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をN,N−
ジメチルホルムアミド(15mL)中で反応させることにより、発泡体の目的物
(0.69g、100%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD
)690.2(M+)。mp=81−84℃。
【0153】 実施例7
【化85】 製造例1に従って、製造例36の化合物(0.595g、0.95mmol)お
よびトリフルオロ酢酸(0.7mL、9.0mol)をジクロロメタン(25mL
)中で反応させることにより、固体の目的物(0.37g、75%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)590(M+)。元素分析、理論値
:C、63.04;H、6.48;N、14.23。実測値:C、62.98、H、
6.59;N、14.01。mp=156−159℃。
【0154】 製造例37
【化86】 製造例29の化合物(2.63g、8.0mmol)、boc−l−ベンジルオ
キシセリン(2.4g、8.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・
水和物(1.2g、8.0mmol)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
(1.8g、8.8mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(250mL)中
で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(2.4g、50%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)605(M+)。
【0155】 製造例38
【化87】 製造例37の化合物(2.3g、3.8mmol)、トリフルオロ酢酸(35m
L、45mmol)をジクロロメタン(90mL)中で反応させることにより、
黄褐色発泡体の目的物(1.4g、74%)を得た。H−NMRは構造と一致
する。MS(FD)506(M+)。
【0156】 製造例39
【化88】 製造例38の化合物(1.1g、2.2mmol)、boc−α−アミノイソ酪
酸(0.45g、2.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物
(0.33g、2.4mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
(0.5g、2.4mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中
で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.84g、55%)を得た
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)690(M+)。
【0157】 実施例8
【化89】 製造例39の化合物(0.7g、1.0mmol)、トリフルオロ酢酸(25m
L、320mmol)をジクロロメタン中で反応させ、続いて酢酸エチル(10
0ml)に溶解し、HClで飽和とした酢酸エチル(100mL)を用いて処理
することにより、白色固体の目的化合物(0.29g、44%)を得た。H−
NMRは構造と一致する。MS(FD)590(M+)。元素分析、理論値:C
、56.11;H、6.08;N、12.66。実測値:C、56.16、H、5.
92;N、12.56。IR (KBr) 3163.75, 3031.15, 2952.46, 2876.38, 1745.0
7, 1664.94, 1530.69, 1497.79, 1453.37, 1435.81, 1197.21, 1177.62, 1094.9
3, 747.95, 701.04 cm-1
【0158】 製造例40
【化90】 N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中、室温で撹拌した製造例28の
化合物(1.0g、4.0mmol)、モルホリン(0.35mL、4.0mmol
)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0.6g、4.4mmol)溶
液に、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.9g、4.4mmol)を
加えた。16時間後、混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチルで抽出した。その有機
抽出液を合わせてろ過し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、ブラインで洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。得られた残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム)によって精製して、白色発泡体
の目的物(0.75g、60%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS
(FD)316(M+)。
【0159】 製造例41
【化91】 5%Pd/C(0.18g)の酢酸エチル(5mL)スラリーに、製造例40
の化合物(0.67g、2.0mmol)の酢酸エチル(25mL)/エタノール
(25mL)溶液を注意深く加えた。得られたスラリーをパール装置上で水素ガ
ス(40psi)を用いて処理した。1時間後、5%Pd/C(0.18g)の
酢酸エチル(10mL)スラリーをこの混合物に加え、続いて水素添加(40p
si)を行った。1時間後、その混合物をセライトろ過して濃縮した。N、N−
ジメチルホルムアミド(100mL)中で撹拌した残渣に、製造例4の化合物(
0.53g、1.4)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0.2
1g、1.54mmol)、続いて1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0
.32g、1.54mmol)を加えた。室温で16時間後、溶液を濃縮して、酢
酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせて水、ブラインで洗浄して、硫酸
ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(メタノール/クロロホルム)によって精製して、黄褐色発泡体の目的
物(0.27g、30%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD
)448(M+)。
【0160】 実施例9
【化92】 ジクロロメタン(12mL)中、室温で撹拌した製造例41の化合物(0.2
7g、0.42mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(4mL、51mmol)
を加えた。1.5時間後、水(40mL)を加え、反応混合物を固体の炭酸水素
ナトリウムを用いて注意深くクエンチした。得られた混合物を酢酸エチルで抽出
し、その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥し、
ろ過して濃縮した。濃縮物を酢酸エチル(40mL)に溶解し、引き続いてHC
lの酢酸エチル飽和溶液(40mL)を用いて処理した。15分後、混合物を濃
縮して、白色固体の目的物(0.14g、54%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(FD)548(M+)。元素分析、理論値:C、56.04
;H、6.16;N、13.52。実測値:C、55.78、H、6.11;N、1
3.27。IR(KBr)2927、2858.9、1659.3、1542.2、
111.4cm−1
【0161】 製造例42
【化93】 製造例28の化合物(1.0g、4.0mmol)、ピリジン(0.4mL、4.
0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0.6g、4.4m
mol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.9g、4.4mm
ol)をN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中で反応させることにより
、黄褐色発泡体の目的物(0.95g、75%)を得た。H−NMRは構造と
一致する。MS(FD)314(M+)。
【0162】 製造例43
【化94】 製造例42の化合物(0.91g、2.9mmol)の酢酸エチル(50mL)
/エタノール(50mL)、5%Pd/C(0.36g)の酢酸エチル(5mL
)を水素添加し、続いて製造例4の化合物(0.95g、2.5mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0.37g、2.75mmol)および
1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.57g、2.75mmol)を用
いて反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.43g、25%)を得
た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)646(M+)。
【0163】 実施例10
【化95】 製造例43の化合物(0.38g、0.59mmol)およびトリフルオロ酢酸
(4mL、51mmol)をジクロロメタン(12mL)中で反応させ、続いて
HClで酸性化することにより、黄褐色固体の目的物(0.03g、8.3%)を
得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)546(M+)。IR(K
Br)3141、2937、2859、1642、1534、1453、144
4cm−1
【0164】 製造例44
【化96】 5%Pd/C(1.0g)の酢酸エチル(25mL)スラリーに、製造例6の
化合物(8.25g、30mmol)の酢酸エチル(25mL)/無水エタノー
ル(25mL)溶液を加えた。そのスラリーをパール装置上で水素添加(40p
si)を行った。75分後、5%Pd/C(0.7g)の酢酸エチル(25mL
)スラリーをその反応混合物に加えた。1.5時間水素添加(40psi)した
後、その混合物をセライトろ過して濃縮した。その濃縮物をN,N−ジメチルホ
ルムアミド(500mL)に溶解し、boc−d−ベンジルオキシセリン(9.
0g、30.8mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(4.5
g、33mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(6.8g、
33mmol)を加えた。周囲温度で16時間後、混合物を濃縮して、残渣を酢
酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせて水、ブラインで洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(メタノ
ール/クロロホルム)精製により、黄褐色固体の目的物(8.33g、53%)
を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)522(M+)。元素分
析、理論値:C、64.35;H、6.56;N、10.72。実測値:C、64.
59、H、6.83;N、10.77。
【0165】 製造例45
【化97】 ジクロロメタン(75mL)中、室温で撹拌した製造例44の化合物(8.1
g、15.5mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(25mL、320mmol
)を加えた。50分後、混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注意深く注ぎ
、酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して黄褐色固体の目的物(6.5g、99%)
を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)422(M+)。
【0166】 製造例46
【化98】 N,N−ジメチルホルムアミド(400mL)中、室温で撹拌した製造例45
の化合物(6.5g、15.0mmol)、boc−α−アミノイソ酪酸(3.0
5g、15.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(2.2
3g、16.5mmol)溶液に、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(3
.4g、16.5mmol)を加えた。16時間後、混合物を濃縮して、得られた
残渣を酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせて水、ブラインで洗浄し
て、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ
ー(メタノール/クロロホルム)精製により、黄褐色発泡体の目的物(6.39
g、70%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)607(M
+)。元素分析、理論値:C、63.25;H、6.80;N、11.52。実測
値:C、63.36、H、6.92;N、11.59。
【0167】 製造例47
【化99】 無水エタノール(50mL)/テトラヒドロフラン(50mL)中、室温で撹
拌した製造例46の化合物(6.04g、9.9mmol)溶液に、1N NaO
H(50mL、49.5mmol)を加えた。30分後、混合物を1N HCl
で酸性とし、酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して黄褐色発泡体の目的物(5.4
g、94%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)580(M
+)。元素分析、理論値:C、62.16;H、6.43;N、12.08。実測
値:C、61.86、H、6.29;N、12.06。
【0168】 製造例48
【化100】 N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中、室温で撹拌した製造例47の
化合物(0.7g、1.2mmol)、N−メチルアミン・塩酸塩(0.08g、
1.2mmol)、トリエチルアミン(0.5mL、3.6mmol)および1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0.18g、1.32mmol)溶液に
、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.27g、1.32mmol)を
加えた。16時間後、混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルで抽出した。
その有機抽出液を合わせて水、ブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥し、
ろ過して濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール/クロロホルム
)による精製により、白色固体の目的物(0.25g、35%)を得た。H−
NMRは構造と一致する。MS(FD)592.4(M+)。元素分析(0.32
mol水和物として計算)、理論値:C、62.21;H、6.76;N、14.
04。実測値:C、62.17、H、6.74;N、14.19。
【0169】 実施例11
【化101】 ジクロロメタン(12mL)中、室温で撹拌した製造例48の化合物(0.2
g、0.34mmol)スラリーに、トリフルオロ酢酸(4mL、52mmol
)を加えた。2時間後、更にトリフルオロ酢酸(4mL、52mmol)を加え
、反応液を還流するまで加熱した。7時間後、混合物を室温まで冷却し、水(4
0mL)を加え、続いて過剰量の固体の炭酸水素ナトリウムを加えた。混合物を
酢酸エチルで抽出して、その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。得られた粗生成物を酢酸エチル(40mL
)に溶解し、HClのジエチルエーテル飽和溶液(40mL)を加えた。15分
後、このスラリーを濃縮して、白色固体の目的物(0.13g、68%)を得た
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)492(M+)。元素分析、理
論値:C、55.22;H、6.06;N、14.86。実測値:C、55.33、
H、6.28;N、13.24。IR(KBr)3224、3061、3032、
2962、2936、2873、1678、1636、1538、1498、1
454、1101cm−1
【0170】 製造例49
【化102】 製造例4に記載の通り、製造例47の化合物(1.00g、580mmol)
、ヘキサメチレンイミン(0.2mL、1.7mmol)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール・水和物(0.25g、1.9mmol)および1,3−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol)をN,N−ジメチルホルムア
ミド(50mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.76
g、68%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)660.2
(M+)。元素分析、理論値:C、65.43;H、7.32;N、12.02。
実測値:C、65.92、H、7.86;N、11.71。
【0171】 実施例12
【化103】 製造例4に記載の通り、製造例49の化合物(0.67g、1.0mmol)お
よびトリフルオロ酢酸(4mL、52mmol)をジクロロメタン(12mL)
中、周囲温度で1時間反応させ、続いてHClの酢酸エチルを用いて酸性化する
ことにより、白色固体の目的物(0.3g、48%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)560.4(M+)。元素分析、理論値:C、58.
77;H、6.56;N、12.01。実測値:C、56.48、H、6.41;N
、12.06。
【0172】 製造例50
【化104】 無水N,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中、室温で撹拌したm−ニト
ロアニリン(1.0g、7.24mmol)溶液に、製造例5の化合物(2.11
g、8.69mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液を
加えた。2.5時間後、反応混合物をHO(70mL)で希釈し、酢酸エチル
で抽出した。有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し
、濃縮して黄色油状物を得た。円形クロマトグラフィー(シリカゲル、10%〜
75%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、橙色固体の生成物(ジアステ
レオマーの1:1混合物)(1.65g、76%)を得た。1H NMR (300 MHz, CD
C13) δ 7.47-7.53 (m, 3H), 7.33-7.41 (m, 4H), 7.20-7.25 (app. t, 1H, J =
8.lHz), 6.81-6.85 (dd, 1H, J = 8.0Hz; 2.1Hz), 5.10 (s, 1H), 4.12-4.26 (
m, 2H), 1.20-1.25 (t, 3H, J = 7.1Hz); 13C NMR (75.5 MHz, CDC13) δ 171.0
, 149.2, 146.5, 136.4, 129.6, 128.9, 128.5, 127.0, 119.1, 112.5, 107.2,
62.1, 60.3, 13.9。MS(FD+)(C1616として)300。元
素分析(C1616として計算)、理論値:C、63.99;H、5.
37;N、9.33。実測値:C、64.77、H、5.26;N、9.17。
【0173】 製造例51
【化105】 N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中、室温で撹拌した水素化ナトリ
ウム(鉱油中に60%分散、0.15g、3.86mmol)スラリーに、6−ニ
トロベンゾイミダゾール(0.60g、3.68mmol)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(10mL)溶液を加えた。10分後、α−ブロモフェニル酢酸エチ
ルエステルのN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液を加え、その溶液
を室温で4時間撹拌し、水でクエンチして酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を
合わせて水、ブラインで洗浄して、乾燥(NaSO)して濃縮した。シリカ
ゲルクロマトグラフィー精製(25%〜75%酢酸エチル/ヘキサン)により、
黄色油状物の生成物(ジアステレオマー混合物)(0.580g、50%)を得
た。1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 8.72-8.73 (d, 1H, J = 2.1Hz), 8.22-8.27 (
dd, 1H, J = 9.2Hz ; 2.lHz), 8.15 (s, 1H), 7.44-7.50 (app. t, 3H, J = 6.9
Hz), 7.34-7.41 (m, 3H), 6.19 (s, 1H), 4.26-4.39 (m, 2H), 1.27-1.33 (t, 3
H, J = 6.9Hz)。MS(FD+)(C1715として)325。元素
分析(C1715として計算)、理論値:C、62.76;H、4.6
5;N、12.92。実測値:C、62.89、H、4.92;N、12.92。
【0174】 製造例52
【化106】 ジオキサン(30mL)中、室温で撹拌した製造例50の化合物(0.81g
、2.73mmol)溶液に、LiOH・HO(0.57g、13.6mmol
)およびHO(15mL)を加えた。45分後、混合物を約20mLの容量ま
で濃縮した。得られた水溶液をHO(75mL)で希釈し、ジエチルエーテル
で抽出した。水相を1N HClで酸性とし、酢酸エチルで抽出した。その有機
抽出液を合わせてブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮して黄色固
体の生成物(ジアステレオマーの1:1混合物)(0.71g、95%)を得た
1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 7.48-7.55 (m, 3H), 7.35-7.43 (m, 4H), 7.21-
7.27 (app. t, 1H, J = 8.1Hz), 6.81-6.85 (dd, 1H, J = 8.2Hz; 2.0Hz), 5.16
(s, 1H)。MS(FD+)(C1412として)272。元素分析(
1412として計算)、理論値:C、61.76;H、4.44;N
、10.29。実測値:C、62.15、H、4.52;N、9.63。
【0175】 製造例53
【化107】 ジオキサン(20mL)中、室温で撹拌した製造例51の化合物(0.48g
、1.48mmol)溶液に、LiOH・HO(0.31g、7.38mmol
)およびHO(10mL)を加えた。45分後、反応混合物を約15mLの容
量まで濃縮した。得られた水溶液をHO(75mL)で希釈してジエチルエー
テルで抽出した。水相を1N HClで酸性とし、酢酸エチルで抽出した。その
有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮して、
薄黄色固体の生成物(ジアステレオマーの1:1混合物)(0.450g、>9
5%)を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 8.63 (s, 1H), 8.56-8.57 (d, 1H,
J = 2.lHz), 8.14-8.20 (dd, 1H, J = 9.2Hz; 2.1Hz), 7.82-7.86 (d, 1H, J =
9.2Hz), 7.52-7.58 (m, 2H), 7.38-7.49 (m, 3H), 6.88 (s, 1H)。MS(FD+
)(C1511として)2972。元素分析(C1511 として計算)、理論値:C、60.61;H、3.73;N、14.14。実測値
:C、59.59、H、4.16;N、12.78。
【0176】 製造例54
【化108】 無水1,2−ジクロロメタン(30mL)中、室温で撹拌した製造例52の化
合物(0.75g、2.78mmol)、L−プロリンメチルエステル・塩酸塩(
0.46g、2.78mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(
0.38g、2.78mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.
26g、9.72mmol)溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド(0.585g、3.05mmol)を加えた。18時間後
、反応混合物をHO(50mL)で希釈して、酢酸エチルで抽出した。その有
機抽出液を合わせて10%クエン酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、ブラ
インで洗浄して、乾燥(NaSO)して濃縮した。円形クロマトグラフィー
精製(シリカゲル、40%〜75%酢酸エチル/ヘキサン)により、黄色固体の
生成物(ジアステレオマーの1:1混合物)(0.56g、53%)を得た。1H
NMR (300MHz, CDC13) δ 7.43-7.50 (m, 3H), 7.27-7.43 (m, 4H), 7.13-7.20 (
app. t, 1H, J = 7.5Hz), 6.83-6.91 (t, 1H, J = 5.8Hz), 5.14 (s, 1H), 4.52
-4.58 (m, 0.5H), 4.41-4.47 (m, 0.5H), 3.89-3.97 (m, 1H), 3.71 (s, 1.5H),
3.62 (s, 1.5H), 3.23-3.36 (m, 1H), 1.82-2,24 (m, 5H); 13C NMR (75. 5 MH
z, CDC13) δ 172.2, 171.7, 168.7, 168.5, 149.0, 146.9, 146.5, 136.4, 135
.9, 129.5, 129.4, 129.0, 128.8, 128.5, 128.2, 128.0, 127.8, 119.9, 119.6
, 112.2, 112.0, 106.5, 106.5, 59.5, 59.4, 59.3, 59.3, 52.2, 52.0, 46.7,
46.7, 28.7, 28.6, 24.9, 24.5。MS(FD+)(C2021として
)383。元素分析(C2021として計算)、理論値:C、62.
65;H、5.52;N、10.96。実測値:C、61.93、H、5.62;N
、10.46。
【0177】 製造例55
【化109】 無水1,2−ジクロロメタン(30mL)中、室温で撹拌した製造例53の化
合物(0.43g、1.46mmol)、L−プロリンメチルエステル・塩酸塩(
0.24g、1.46mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(
0.20g、1.46mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.
66g、5.10mmol)溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド(0.31g、1.60mmol)を加えた。18時間後、
反応混合物をHO(50mL)でクエンチして酢酸エチルで抽出した。その有
機抽出液を合わせて10%クエン酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、HO、
ブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)して濃縮した。円形クロマトグラフ
ィー精製(シリカゲル、50%酢酸エチル/ヘキサン〜100%酢酸エチル勾配
)により、白色発泡体固体の単一ジアステレオマー(0.25g、42%)を得
た。1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 8.75-8.76 (5,1H, J = 2.1Hz), 8.28-8.32 (d
d, 1H, J = 8.9Hz ; 2.lHz), 7. 91 (s, 1H), 7.45-7.58 (m, 6H), 6.26 (s, 1H
), 4.65-4.70 (m, 1H), 3.83-3.92 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.30-3.39 (m, 1H)
, 1.95-2.30 (m, 5H)。MS(FD+)(C2120として)408
。元素分析(C2120として計算)、理論値:C、61.76;H
、4.94;N、13.72。実測値:C、61.24、H、5.16;N、13.
10。
【0178】 製造例56
【化110】 5%Pd/C(0.07g)のエタノール(30mL)スラリーに、製造例5
4の化合物(0.15g、0.39mmol)の酢酸エチル(30mL)溶液を加
えた。混合物をパール装置上で、室温で4時間、水素ガス(32psi)を用い
て処理し、次いで注意深くセライトろ過した。得られたろ液を蒸発させてオフホ
ワイト色固体の発泡体を得て、このものをN,N−ジメチルホルムアミド(30
mL)に溶解した。この溶液に、製造例4の化合物(0.16g、0.41mmo
l)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0.06g、0.41mmo
l)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.09g、0.45mo
l)を加えた。この溶液を室温で終夜撹拌し、引き続いて水(50mL)で希釈
し、次いで酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせて水、ブラインで洗
浄し、乾燥し(NaSO)、蒸発させて黄褐色発泡体を得た。円形クロマト
グラフィー精製(シリカゲル、50%酢酸エチル/ヘキサン〜100%酢酸エチ
ル勾配)により、オフホワイト色固体の発泡体の生成物(ジアステレオマーの1
:1混合物)(0.23g、82%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 8.83
-8.91 (m, 1H), 7.44-7.51 (m, 2H), 7.20-7.36 (m, 8H), 6.88-7.06 (m, 3H),
6.32-6.38 (app. t, 1H, J = 6.9Hz), 5.28 (s, 1H), 5.12-5.19 (m, 1H), 4.88
-4.91 (br. s, 1H), 4.48-4.60 (m, 3H), 4.17-4.24 (m, 1H), 3.64-3.72 (app.
q, 2H, J = 8.0Hz), 3.62 (s, 3H), 3.39-3.52 (m, 1H), 3.28-3.39 (m, 1H),
1.81-2.15 (m, 5H), 1.53-1.57 (app. d, 3H, J = 7.9Hz), 1.38 (s, 3H), 1.39
(s, 9H)。MS(FD+)(C3949として)716。元素分析(
3949として計算)、理論値:C、65.44;H、6.90;N
、9.78。実測値:C、65.23、H、7.43;N、10.34。
【0179】 製造例57
【化111】 5%Pd/C(0.042g)のエタノール(30mL)スラリーに、製造例
55の化合物(0.08g、0.20mmol)の酢酸エチル(30mL)溶液を
加えた。その混合物を水素ガス(32psi)を用いて室温で4時間(パール装
置)処理し、次いで注意深くセライトろ過した。得られたろ液を蒸発させて、白
色固体の発泡体を得て、このものをN,N−ジメチチルホルムアミド(20mL
)に溶解した。この溶液に、製造例4の化合物(0.08g、0.20mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(0.03g、0.22mmol)
および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.05g、0.22mmol
)を加えた。この溶液を室温で終夜撹拌し、引き続いて水(50mL)で希釈し
、次いで酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせて水およびブラインで
洗浄し、乾燥(NaSO)して濃縮した。円形クロマトグラフィー精製(シ
リカゲル、75%酢酸エチル/ヘキサン〜100%酢酸エチル勾配)により、オ
フホワイト色固体の発泡体の生成物(0.10g、66%)を得た。H−NM
Rは構造と一致する。MS(FD+)(C4048として)740。
【0180】 実施例13
【化112】 無水ジクロロエタン(5mL)中に、0℃で撹拌した製造例56の化合物(0
.17g、0.24mmol)およびアニソール(0.03g、0.26mmol)
溶液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を加えた。4時間後、反応混合物を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で注意深くクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有
機抽出液を合わせて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、ブラインで洗浄し、
乾燥し(NaSO)、蒸発させてオフホワイト色発泡体の目的物(ジアステ
レオマーの1:1混合物)(0.100g、67%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD+)(C3441として)615。元素分
析(C3441として計算)、理論値:C66.32;H、6.71;
N、11.37。実測値:C、65.83、H、6.50;N、6.50。
【0181】 実施例14
【化113】 無水ジクロロメタン(5mL)中、0℃で撹拌した製造例57の化合物(0.
080g、0.11mmol)およびアニソール(0.0123g、0.114m
mol)溶液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を加えた。4時間後、その混合物
を飽和炭酸水素ナトリウムで注意深くクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その
有機抽出液を合わせて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、ブラインで洗浄し
、乾燥し(NaSO)、濃縮してオフホワイト色固体の目的物(1ジアステ
レオマー)(0.09g、95%)を得た。H−NMRは構造と一致する。M
S(FD+)(C3540・2CFCOOHとして)640(M−
2CFCOOH)。元素分析(C394210として計算)、理
論値:C53.92;H、4.87;N、9.67。実測値:C、51.86、H、
4.74;N、9.54。
【0182】 実施例パート2A 製造例1a
【化114】 tert−ブチルカルボニル−O−ベンジル−D−セリンメチルエステル ジメチルホルムアミド(500mL)中、室温で撹拌したt−ブチルオキシカ
ルボニル−O−ベンジル−D−セリン(25.0g、84.7mmol)溶液に、
炭酸水素ナトリウム(14.2g、169mmol)を加え、続いてヨウ化メチ
ル(26.4mL、424mmol)を加えた。18時間後、反応混合物を約1
00mLまで濃縮した。酢酸エチルを加え、その混合物を炭酸水素ナトリウム水
溶液およびブラインで洗浄した。その有機抽出液を乾燥し、濃縮して薄黄色油状
物の目的化合物(25g、96%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 1.45
(s, 9H), 3.70 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.85 (m, 1H), 4.50 (m, 3H), 7.30 (m
, 5H)。MS(FD)m/e 310。元素分析(C1623NOとして計
算)、理論値:C、62.12;H、7.49;N、4.53。実測値:C、62.
31、H、7.49;N、4.43。
【0183】 製造例1b
【化115】 O−ベンジル−D−セリンメチルエステル ジクロロメタン(40mL)およびアニソール(1mL)中、0℃で撹拌した
tert−ブチルオキシカルボニル−O−ベンジル−D−セリンメチルエステル
(BF8−EZO−275)(5.0g、16mmol)溶液に、トリフルオロ
酢酸(10mL)を加えた。室温で4時間後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせてブラ
インで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。粗生成物を更に精製するこ
となく、次の工程に使用した。
【0184】 製造例1c
【化116】 ジクロロメタン(500mL)中、0℃で撹拌したO−ベンジル−D−セリン
メチルエステル(製造例1bの生成物)(65.4mmol)、boc−α−ア
ミノイソ酪酸(13.2g、65.4mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール(8.8g、65.4mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン
(22.8mL、130.7mmol)溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド(12.3g、71.9mmol)を加えた。1
8時間後、酢酸エチルおよび塩化アンモニウム(飽和水溶液)を加え、得られた
混合物を塩化アンモニウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液およびブラインを
用いて抽出した。その有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。フラッ
シュクロマトグラフィー精製(25%酢酸エチル/ヘキサン)により、白色固体
の目的化合物(21.6g、83%)を得た。1H NMR (300 MHz, CDC13) δ 1.39
(s, 9H), 1.48 (s, 6H), 3.62 (dd, J = 3.4, 9.1 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.
85 (dd, J = 3.4, 9.1 Hz, 1H), 4.48 (dd, J = 12.5, 22.7 Hz, 2H), 4.75 (m,
1H), 4.92 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.35 (m, 5H)。MS(FD)
m/e 395。元素分析(C2030として計算)、理論値:C、
60.90;H、7.67;N、7.10。実測値:C、61.02、H、7.78
;N、7.10。
【0185】 製造例1d
【化117】 ジオキサン(100mL)/水(50mL)中、室温で撹拌した製造例1cの
生成物(5.30g、13.4)溶液に、水酸化リチウム(2.80g、67.3m
mol)を加えた。18時間後、水を加え、溶液を濃縮した。得たれた混合物を
ジエチルエーテルで抽出した。ブラインを水相に加え、1N HClを用いてp
Hを3.5に調節した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、その有機抽出液
を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで濃縮して白色発泡体の標題化合物(
4.40g、86%)を得た。1NMR (300 MHz, CDC13) δ 1.39 (s, 9H), 1 45 (
s, 3H), 1.47 (s, 3H), 3.68 (m, 1H), 3.95 (m, 1H), 4.54 (s, 2H), 4.70 (m,
1H), 5.51 (bs, 1H), 7.18 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.25 (m, 5H), 9.90 (bs, 1
H)。MS(FD)m/e 381。元素分析(C1928として計算
)、理論値:C、59.99;H、7.42;N、7.36。実測値:C、59.7
4、H、7.26;N、7.30。
【0186】 製造例1e
【化118】 金属ナトリウム(52.89g、2.3007mol)をエタノール(1500
mL)に3時間かけて加えることによって、ナトリウムエトキシド溶液を生成し
た。このナトリウムエトキシド溶液に、周囲温度で、エタノール(225mL)
に溶解したマロン酸ジエチルアセトアミド(499.75g、2.3007mol
)溶液を加えた。反応混合物を周囲温度で1.5時間撹拌した。1−ブロモ−3
−フェニルプロパン(458.07g、2.3007mol)を15分間かけて加
え、hplcによって完結が測定されるまで(16時間)、その反応混合物を還
流した。その反応混合物を乾固するまで濃縮し、その残渣を酢酸エチル(1×1
500mLおよび2×500mL)および水(1500mL)で分配した。酢酸
エチル相を合わせて、飽和塩化ナトリウム溶液(4×500mL)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して薄黄色固体の目的化合物(752.1g、98
%)を得た。試料(1.0g)をヘキサン:酢酸エチル(容量比19:1)から
再結晶を行って、mpが84〜86℃のものを得た。1H nmr (CDCl3): δ 1.18-
1.23 (t, 6H), 1.37-1.50 (m, 2H), 2.02 (s, 3H), 2.34-2.41 (m, 2H), 2.58-2
.62 (t, 2H), 4. 16-4.24 (q, 4H), 6.76 (s, 幅広い, 1H), 7.11-7.28 (m, 5H)
13C nmr (CDC13) : δ 13.95, 23.03, 25.67, 31.85, 35.45, 62.46, 66.49,
125.40, 125.90, 128.27, 128.35, 141.77, 168.11, 168.94。 MS (FIA) m/z 3
36.3 ([M+H]+)。IR(KBr、cm−1)1645.98(アミド)。1744
.76(C=O)。元素分析(C1825NOとして計算)、理論値:C、6
4.46;H、7.51;N、4.17。実測値:C、64.60、H、7.37;
N、4.39。
【0187】 製造例1f
【化119】 (D,L)−N−アセチル−2−アミノ−5−フェニルペンタン酸 製造例1eの生成物(249.15g、0.7248mmol)および2.5N
炭酸ナトリウム溶液を100℃で3時間還流した。その反応混合物を30℃まで
冷却し、濃塩酸を用いてpHを5.0に調節した。その溶液を100℃まで加熱
し、hplcによって決定される通り、必要ならば反応が完結するまで、濃塩酸
を用いてpHを5.0に保った。溶液を珪藻土を通して熱ろ過した。ろ液を5〜
10℃まで冷却し、濃塩酸を用いてpHを1.0に調節した。得られたスラリー
を5℃で1時間撹拌し、ろ過し、真空下、50℃で乾燥して白色粉末の(DL)−
N−アセチル−2−アミノ−5−フェニルペンタン酸(92%)を得た。1H nmr
(DMSO-d6) : δ 1.60-1.71 (m, 4H), 1.86 (s, 3H), 2.56-2.59 (m, 2H), 4.19
-4.23 (m, 1H), 7.16-7.30 (m, 5H), 8.14 (d, 1H)。 13C nmr (DMSO-d6): δ 2
3.17, 28.25, 31.55, 35.51, 52.55, 126.60, 129.14, 142.64, 170.25, 174.65
。 MS (FIA) m/z 236.2 (M+)。IR(KBr、cm−1)1609.17(アミ
ド)、1741.12(C=O)。元素分析(C1317NOとして計算)
、理論値:C、66.36;H、7.28;N、5.95。実測値:C、66.41
、H、7.15;N、5.96。
【0188】 製造例1g
【化120】 (D)−N−アセチル−2−アミノ−5−フェニルペンタン酸 (DL)−N−アセチル−N−2−アミノ−5−フェニルペンタン酸(438.
0g、1.862mol)、塩化コバルト(1.10g)、2N水酸化カリウム溶
液(931mL、1.862mol)および水(8000mL)を含む溶液を、
2N炭酸カリウム溶液を加えることによってpHを8.0まで調節した。その反
応混合物に、アシラーゼI(アスペルギウス、39.42g)を加え、2N炭酸
カリウムを加えてpHを8.0に保ちながら、40℃で24時間激しく撹拌した
。得られたスラリーをろ過した。ろ液をpH2.0に調節することにより、濃厚
スラリーを得た。生成物をろ過して単離し、ヘキサン(2000mL)で洗浄し
、50℃で真空乾燥して(D)−N−アセチル−2−アミノ−5−フェニルペンタ
ン酸(188.52g、43%)を得た。1H nmr (DMSO-d6) : δ 1.59-1.74 (m,
4H), 1.86 (s, 3H), 2.57-2.60 (m, 2H), 4.22-4.26 (m, 1H), 7.16-7.30 (m,
5H), 8.02 (d, 1H), 12.39 (s, 幅広い, 1H)。13C nmr (DMSO-d6): δ 6 23.18,
28.13, 31.66, 35.54, 52.58, 126.56, 129.10, 142.67, 170.12, 174.48。 MS
(FIA) m/z 236.1 (M+)。IR(KBr、cm−1)1625.08(アミド)、
1700.24(C=O)。元素分析(C1317NOとして計算)、理論
値:C、66.36;H、7.28;N、5.95。実測値:C、66.49、H、
7.00;N、6.03。
【0189】 製造例1h
【化121】 (D)−2−アミノ−5−フェニルペンタン酸エチルエステル・塩酸塩 (D)−N−アセチル−2−アミノ−5−フェニルペンタン酸(188.8g、0.
8024mol)、エタノール(535mL)および濃塩酸(268mL、3.
21mol)溶液を85℃まで加熱し、hplcによって追跡した。反応は、h
plcによって14.5時間で未完結であると測定され、更に濃塩酸(50mL
)を加えた。反応は、hplcによって22.5時間に完結したことが測定され
た。エタノール(8000mL)を連続して加え、蒸留することによって、反応
液から水を共沸させた。酢酸エチル(2000mL)を連続して加え、蒸留する
ことによって、反応液からエタノールを共沸させた。溶液を0℃まで冷却すると
、生成物は結晶化した。生成物を含有する溶液を0℃で1時間撹拌し、ろ過し、
そのケーキを40℃で真空乾燥して、2−アミノー5−フェニルペンタン酸エチ
ルエステル・塩酸塩(mp 117−121℃)(199.0g、96%)を得
た。1H nmr (DMSO-d6) : δ 1.15-1.21 (t, 3H), 1.50-1.89 (m, 4H), 2.48-2.6
7 (m, 2H), 3.92-3.98 (t, 1H), 4.08-4.25 (m, 2H), 7.12-7.29 (m, 5H), 8.76
(s, 幅広い, 3H)。13C nmr (DMSO-d6): δ 13.90, 25.97, 29.52, 34.41, 51.7
1, 61.56, 124.91, 125.81, 128.24, 141.27, 169.35。MS (FIA) m/z 222.3 (M+
)。IR (KBr, cm−l) 1741.14 (C=O)。[α]20 D = -11.17(c = 30.62 mg / 3mL, M
eOH)。元素分析(C1320NOClとして計算)、理論値:C、60.5
8;H、7.82;N、5.43。実測値:C、60.45、H、7.67;N、5
.55。
【0190】 製造例11
【化122】 N−t−BOC−α−アミノイソ酪酸(90.64g、0.446mol)、2
−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(75.90g、0.42
5mol)、N−メチルモルホリン(88.13g、0.871mol)およびジ
エチルエーテル(1000mL)からなるスラリーを、hplcによって完結が
測定されるまで(3時間)、周囲温度で撹拌した。D−2−アミノ−5−フェニ
ルペンタン酸エチルエステル・塩酸塩(109.55g、0.425mol)を加
え、反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を10%クエン酸溶
液(1000ml)および酢酸エチル(3×500mL)で分配した。有機相を
10%クエン酸溶液(3×500mL)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(3×5
00mL)および水(1×500mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、乾固するまで濃縮した。残渣をヘキサン(3000mL)から再結晶させて
、目的化合物(155.11g)を得た。mp 97−99℃。1H nmr (CDC13)
: δ 1.25-1.28 (t, 3H), 1.43 (s, 9H), 1.48 (s, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.70-1
.73 (m, 3H), 1.87-1.93 (m, 1H), 2.62-2.67 (m, 2H), 4.16-4.21 (m, 2H), 4.
57-4.62 (m, 1H), 4.95 (s, 1H), 6.96 (s, 幅広い, 1H), 7.16-7.19 (m, 3H),
7.26-7. 33 (m, 2H)。13C nmr (CDC13) : δ 14.53, 26.32, 27.17, 28.67, 32.
47, 35.73, 52.54, 57.17, 61.62, 126.21, 128.69, 128.79, 142.12, 154.99,
172.81, 174.69。MS (FIA) m/z 407.5 ([M+H]+)。IR (KBr, cm−l) 1652.75, 16
85.52 (アミド), 1741. 73 (C=O)。[α]20 D = 7.83 (c = 10.22 mg / lmL, MeOH
)。UV (0.1% トリフルオロ酢酸の水溶液 :アセトニトリル) λ 215.6 nm。元素
分析(C2234として計算)、理論値:C、65.00;H、8.4
3;N、6.89。実測値:C、65.23、H、8.34;N、6.94。
【0191】 製造例1j
【化123】 製造例1iの生成物(152.53g、0.3752mol)およびテトラヒド
ロフラン(884mL)からなる溶液を5℃まで冷却した。水酸化リチウム(2
6.96g、1.126mol)および水(1419mL)からなる溶液をその溶
液に5〜10℃の温度を保ちながら、10分間かけて滴下した。エタノール(1
83mL)を加え、hplcにより完結が測定されるまで(2時間)、反応液を
5〜10℃で撹拌した。5〜10℃に保ちながら、反応混合物のpHを6N塩酸
を用いて2.0に調節した。生成物を酢酸エチル(3×500mL)を用いて反
応液から抽出した。その酢酸エチル抽出液を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥し
、乾固するまで濃縮し、目的化合物(141.51g、100%)を得た。1H nm
r (DMSO-d6) : δ 1.32-1.37 (m, 15H), 1.57-1.75 (m, 4H), 2.51-2.58 (m, 2H
), 4.23-4.27 (m, 1H), 6.85 (s, 幅広い, 1H), 7.15-7.28 (m, 5H), 7.42 (d,
1H), 12.5 (s, 幅広い, 1H)。13C nmr (DMSO-d6) : δ 26.31, 27.85, 29.00, 3
1.86, 35.60, 52.53, 56.60, 78.95, 126.52, 129.05, 129.10, 142.69, 155.06
, 174.40, 175.17。MS (FIA) m/z 379. 5 ([M+H]+)。IR (KBr, cm−1) 1641.98,
1692.22 (アミド), 1719.72 (C=O)。[α]20 D = -5.73 (c = 10. 48 mg / lmL,
MeOH)。元素分析(C2030として計算)、理論値:C、63.47
;H、7.99;N、7.40。実測値:C、63.25、H、7.84;N、7.
46。
【0192】 製造例1L
【化124】 N−メチルモルホリン(4.79mL、2当量、47.3mm)をN−Boc−
α−アミノイソ酪酸(4.43g、21.7mm、1当量)および2−クロロ−4
,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(CDMT)(21.7g、1.0当量
)を加えた。反応混合物を周囲温度で1.5時間撹拌後、D−トリプトファンエ
ステル・塩酸塩を加えた。終夜撹拌後、反応混合物を10%クエン酸水溶液(1
50mL)を加えてクエンチした。相分離し、エーテル相を飽和炭酸水素ナトリ
ウム溶液(50mL)および水(50mL)を用いて洗浄した。水酸化リチウム
(2.43g、5当量)を水(100mL)に溶解し、その溶液をジエチルエー
テル溶液に加え、室温で4時間激しく撹拌した。相分離し、1M HClで水相
のpHを5.6に調節した。次いで、pHを10%クエン酸溶液を用いて3.95
に調節し、水相を酢酸エチル(100mL)を用いて抽出した。酢酸エチル相を
ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。揮発物を真空下で除
去して、白色発泡体の目的物(82%)を得た。−NMRは構造と一致する。
【0193】 製造例2A
【化125】 4−メトキシフェニル酢酸(98g、590mmol)の無水エタノール(3
00mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸(20g、105mmol)を加え
た。反応混合物を還流するまで加熱し、その温度に5時間保ち、次いで室温まで
冷却し、乾固するまで濃縮した。得られた油状物をフラッシュクロマトグラフィ
ー(シリカゲル、20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、無色油状物
の目的物(102g、89%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.17 (t, J = 8.7 H
z, 3H), 3.56 (s, 2H), 3.73 (s, 3H), 4.05 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.87 (d, J
= 8.7 Hz, 2H), 7.17 (d, 8.7 Hz, 2H)。MS(イオンスプレー)195.3(
M+1)。元素分析(C1114として計算)、理論値:C、68.02
;H、7.27。実測値:C、67.95、H、7.17。
【0194】 製造例2B
【化126】 製造例2Aの生成物(40g、200mmol)の四塩化炭素(500mL)
溶液に、N−ブロモスクシンイミド(37g、206mmol)および臭化水素
酸(48%水溶液を4滴)を加えた。得られた混合物を還流するまで加熱し、そ
の温度で5時間保ち、次いで室温まで冷却し、ろ過して濃縮した。得られた油状
物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム)によって精製
して、無色油状物の目的物(51.1g、94%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1
.19 (t, J = 8.4 Hz, 3H), 3.77 (s, 3H), 4.18 (m, 2H), 5.88 (s, 1H), 6.95
(d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.50 (d, J = 8.4 Hz, 2H)。MS(FD)272、27
4(M+)。元素分析(C1113BrOとして計算)、理論値:C、48
.37;H、4.80。実測値:C、48.52、H、4.77。
【0195】 製造例3
【化127】 ジメチルホルムアミド(500mL)中、室温で撹拌した製造例2Bの生成物
(49.5g、181mmol)溶液に、4−ニトロイミダゾール(20.5g、
181mmol)および炭酸カリウム(75g、543mmol)を加えた。1
6時間後、反応液をろ過して濃縮した。得られた油状物を酢酸エチルおよび水で
分配し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。得られた油状物をフラッシュクロマト
グラフィー(シリカゲル、30〜70%酢酸エチル/ヘキサン勾配)によって精
製して、橙色油状物の目的物(33.6g、61%)を得て、このものは放置す
ると固化した。1H-NMR (δ, DMSO) 1.17 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 3.78 (s, 3H),
4.25 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.57 (s, 1H), 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.46 (
d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.92 (s, 1H), 8.38 (s, 1H)。MS(イオンスプレー)3
06(M+1)。元素分析(C1415として計算)、理論値:C、
55.08;H、4.95;N、13.76。実測値:C、54.93、H、4.8
9;N、13.82。
【0196】 製造例4
【化128】 10%パラジウム/炭素(6.0g)のテトラヒドロフラン(30mL)スラ
リーに、製造例3の生成物(8.4g、27.5mmol)のテトラヒドロフラン
(30mL)スラリーを加えた。還元反応が完結するまで、パール装置を用いた
水素雰囲気下(40mmHg)に、その反応混合物を置き、次いでセライトろ過
した。室温で撹拌する得られた溶液に、製造例1dの生成物(10.5g、27.
5mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4.1g、30.3mmol
)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(6.
3g、30.3mmol)を加えた。16時間後、その反応混合物を濃縮し、得
られた油状物を酢酸エチルにスラリーとしてろ過した。溶液を水で希釈し、次い
で酢酸エチルで希釈した。有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、3%メタノール/クロロホルム)によって精製して、黄褐色
発泡体の目的物(14.4g、83%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.78 (t, J
= 7.2 Hz, 3H), 1.27-1.32 (m, 15H), 3.60 (m, 1H), 3.67 (m, 1H), 3.76 (s,
3H), 4.20 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 4.44 (d, J = 3.0 Hz, 2H), 4.57 (m, 1H), 6
.35 (s, 1H), 6.97 (d, J = 7.2Hz, 2H), 7.20-7.35 (m, 10H), 7.40 (m, 1H),
7.52 (s, 1H)。MS(イオンスプレー)638(M+1)。元素分析(C33 43として計算)、理論値:C、62.15;H、6.80;N、10.
98。実測値:C、62.41、H、6.85;N、11.09。
【0197】 製造例5
【化129】 ジオキサン(150mL)中、室温で撹拌した製造例4の生成物(14.4g
、23mmol)溶液に、水酸化リチウム(0.65g、27.6mmol)の水
(75mL)溶液を加えた。20分後、反応混合物を1N塩酸でpH=2.9に
酸性とした。得られた溶液に、水および酢酸エチルを加え、その混合物を酢酸エ
チルで抽出した。その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥し、濃縮して黄色発泡体の目的物(13.0g、93%)を得た。 1H NMR (δ, DMSO) 1.25-1.40 (m, 15H), 3.65-3.70 (m, 2H), 3.76 (s, 3H),
4.44 (d, J = 3.4 Hz, 2H), 4.57 (m, 1H), 6.20 (s, 1H), 6.97 (d, J = 3.4
Hz, 2H), 7.15-7.35 (m, 10H), 7.42 (m, 1H), 7.53 (s, 1H), 10.2 (s, 1H)。
MS(イオンスプレー)610.7(M+1)。元素分析(C3139
として計算)、理論値:C、61.07;H、6.45;N、11.49。実測
値:C、60.90、H、6.43;N、11.32。
【0198】 製造例6
【化130】 ジメチルホルムアミド(150mL)中、室温で撹拌した製造例5の生成物(
8.0g、13.0mmol)溶液に、4−メチルピペリジン(1.6mL、13.
0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.0g、14.3mmol
)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(3.
0g、14.3mmol)を加えた。16時間後、反応混合物をろ過して濃縮し
た。得られた物質を酢酸エチルおよび水で分配し、酢酸エチルで抽出した。その
有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して乾
固するまで濃縮した。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、3%メタノール/クロロホルム)によって精製して、黄色発泡体の目的物
(7.65g、85%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.2 (m, 1H), 0.50 (d, J =
6.0 Hz, 1.5 H), 0.80 (d, J = 6.0Hz, 1.5 H), 1.05 (m, 1H), 1.22-1.45 (m,
15H), 1.50-1.65 (m, 4H), 2.65 (m, 1H), 3.00 (m, 1H), 3.55 (m, 1H), 3.65
(m,1H), 3.75 (s, 3H), 4.37 (m, 1H), 4.40-4.50 (m, 2H), 4.60 (m, 1H), 6.
62 (d, J = 13 Hz, 1H), 6.98 (t, J = 9.4Hz, 2H), 7.10-7.45 (m, 11H), 10.1
5 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)691.3(M+1)。元素分析(C
50・0.6HOとして計算)、理論値:C、63.34;H、7
.35;N、11.98。実測値:C、63.25、H、7.03;N、11.87
【0199】 実施例1および2
【化131】 ジクロロメタン(25mL)中、室温で撹拌した製造例6の生成物(7.26
g、10.5mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(10mL)を加えた。4時
間後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムで抽出
した。その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、
ろ過し、濃縮して黄褐色発泡体の遊離塩基(6.12g、99%)を得た。その
ジアステレオマー物質(3.0g)をクロマトグラフィー精製(クロマシル(Kro
masil)CHI−DMPキラル相でパックした8×15cmのプロクロマ(Proch
rom)カラム、3Aアルコール(13容量%)、ジメチルエチルアミン(0.2容
量%)のヘプタンの溶出混合物を使用、流速250mL/分)によって、純粋な
形態の個々のジアステレオマーを得た。
【0200】 実施例1.異性体1 精製した異性体の酢酸エチル溶液に、塩酸のジエチルエー
テル飽和溶液を加えた。得られたスラリーを乾固するまで濃縮して、白色固体の
目的物(1.1g、37%)を得た。1H NMR (δ, DMSO) 0.50 (d, J = 6.0 Hz,
1. 5 H), 0.80 (d, J = 6.0 Hz, 1.5 H), 1.16 (m, 1H), 1.35 (m, 1H), 1.50-1
.70 (m, 8H), 2.60-2.70 (m, 2H), 3.03 (m, 1H), 3.65-3.80 (m, 6H), 4.40 (m
, 1H), 4.53 (s, 2H), 4.75 (m, 1H), 6.90-7.08 (m, 3H), 7.25-7.45 (m, 9H),
8.20-8.40 (m, 4H), 8.61 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 11.15 (br s, 1H)。t=7
.93分。MS(イオンスプレー)591.6(M+1)。元素分析(C32 ・2HClとして計算)、理論値:C、57.92;H、6.69;N
、12.66。実測値:C、57.72、H、6.47;N、12.42。
【0201】 実施例2.異性体2 精製した異性体の酢酸エチル溶液に、塩酸のジエチルエー
テル飽和溶液を加えた。得られたスラリーを濃縮して、白色固体の目的物(0.
98g、33%)を得た。1H NMR (δ, DMSO) 0.50 (d, J = 6.0 Hz, 1.5 H), 0
.80 (d, J = 6.0 Hz, 1.5 H), 1.16 (m, 1H), 1.35 (m, 1H), 1.50-1.70 (m, 8H
), 2.60-2.70 (m, 2H), 3.03 (m, 1H), 3.65-3.80 (m, 6H), 4.40 (m, 1H), 4.5
3 (s, 2H), 4.75 (m, 1H), 6.90-7.08 (m, 3H), 7.25-7.45 (m, 9H), 8.20-8.40
(m, 4H), 8.61 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 11.15 (br s, 1H)。t=11.78分
。MS(イオンスプレー)591.6(M+1)。元素分析(C3242
・2.2HClとして計算)、理論値:C、57.29;H、6.64;N、
12.53。実測値:C、57.23、H、6.29;N、12.57。
【0202】 製造例7
【化132】 製造例6の記載の通り、製造例5の生成物(0.6g、1.0mmol)、4−
(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン・塩酸(0.24g、1.0mmol)、ト
リエチルアミン(0.15mL、1.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(0.16g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)
−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジメチルホルムア
ミド(40mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.58
g、73%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.20-1.40 (m, 18H), 1.40-1.90 (m,
3H), 2.83 (m, 1H), 3.55-3.73 (m, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.85 (m, 1H), 4.45 (
d, J = 3.8 Hz, 2H), 4.60 (m, 1H), 6.65 (d, J = 10.93 Hz, 1H), 6.95-7.05
(m, 2H), 7.10-7.20 (m, 2H), 7.20-7.50 (m, 11H), 8.00-8.10 (m, 2H), 10.15
(br s, 1H)。MS(FD)798.7(M+)。元素分析(C4351FNとして計算)、理論値:C、64.65;H、6.43;N、10.53。実
測値:C、64.38、H、6.48;N、10.61。
【0203】 実施例3および4
【化133】 実施例1に記載の通り、製造例7の生成物(0.53g、0.66mmol)お
よびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させるこ
とにより、黄褐色発泡体の目的のジアステレオマー混合物(0.34g、74%
)を得た。この物質(0.11g)をHPLC(クロマシル(登録商標)CHI
−DMPキラル相でパックした8×15cmのプロクロマカラム、3Aアルコー
ルおよびジメチルエチルアミンのヘプタン溶出混合物)によって、個々のジアス
テレオマーを得て、このものを実施例1の記載の通り、それらの個々の塩酸塩に
変換した。
【0204】 実施例3.異性体1.1H-NMR (δ, DMSO) 1.15-1.20 (m, 6H), 1.20-1.60 (m, 3
H), 1.70 (m, 1H), 2.90 (m, 1H), 3.55-3.70 (m, 4H), 3.75 (s, 3H), 3.85 (m
, 1H), 4.40 (m, 1H), 4.40-4.55 (m, 2H), 4.60 (m, 1H), 6.65 (d, J = 11 Hz
, 1H), 7.00-7.05 (m 2H), 7.20 (m, 1H), 7.20-7.40 (m, 13H), 8.00-8.10 (m,
2H), 10.40 (br s, 1H)。t=6.4分。MS(イオンスプレー)699.7(
M+1)。元素分析(C3843FNとして計算)、理論値:C、65
.31;H、6.20;N、12.03。実測値:C、65.08、H、6.18;
N、11.87。
【0205】 実施例4.異性体2.1H-NMR (δ, DMSO) 1.15-1.20 (m, 6H), 1.20-1.60 (m, 3
H), 1.70 (m, 1H), 2.90 (m, 1H), 3.55-3.70 (m, 4H), 3.75 (s, 3H), 3.85 (m
, 1H), 4.40 (m, 1H), 4.40-4.55 (m, 2H), 4.60 (m, 1H), 6.65 (d, J = 11 Hz
, 1H), 7.00-7.05 (m 2H), 7.20 (m, 1H), 7.20-7.40 (m, 13H), 8.00-8.10 (m,
2H), 10.40 (br s, 1H)。t=8.0分。MS(高分解能)(C3844
として計算)、理論値:699.3306。実測値:699.3313。
【0206】 製造例8
【化134】 製造例6の記載の通り、製造例5の生成物(1.0g、1.7mmol)、ピペ
リジン(0.17mL、1.7mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(
0.25g、1.9mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド(0.4g、1.9mmol)およびジメチルホルムアミド(15
mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.7g、60%)を
得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.97 (m, 1H), 1.25-1.40 (m, 15H), 1.40-1.55 (m,
7H), 3.30-3.45 (m, 2H), 3.60 (m, 1H), 3.67 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 4.45 (
d, J = 3.4 Hz, 2H), 4.57 (m, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.98 (d, J = 8.7 Hz, 2H)
, 7. 13 (m, 1H), 7.25-7.45 (m, 10H), 10.15 (br s, 1H)。MS(イオンスプ
レー)677.5(M+1)。元素分析(C3648として計算)、
理論値:C、63.89;H、7.15;N、12.42。実測値:C、63.97
、H、6.99;N、12.44。
【0207】 実施例5
【化135】 実施例1に記載の通り、製造例8の生成物(0.68g、1.0mmol)およ
びトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させること
により、白色固体の目的物(0.6g、93%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.9
5 (m, 1H), 1.30-1.60 (m, 11H), 3.20-3.40 (m, 3H), 3.60-3.75 (m, 3H), 3.7
8 (s, 3H), 4.50-4.55 (m, 2H), 4.75 (m, 1H), 6.80 (s, 1H), 7.05 (d, J = 9
.0 Hz, 2H), 7.25-7.35 (m, 7H), 7.37 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 8.10 (m, 1H), 8
.20-8.30 (m, 3H), 8.58 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 11.00 (br s, 1H)。MS(イオ
ンスプレー)577.4(M+1)。元素分析(C3140・2.2H
Clとして計算)、理論値:C、56.68;H、6.48;N、12.79。実
測値:C、56.70、H、6.64;N、12.37。
【0208】 製造例9
【化136】 製造例6の記載の通り、製造例5の生成物(1.42g、2.3mmol)、d
−プロリンメチルエステル(0.3g、2.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(0.35g、2.5mmol)および1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.53g、2.5mmol)をテトラヒ
ドロフラン(15mL)中で反応させることにより、白色発泡体の目的物(0.
99g、60%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.25-1.40 (m, 18H), 1.75-1.90
(m, 2H), 2.40 (m, 1H), 3.30 (m, 1H), 3.60-3.80 (m, 7H), 4.40 (m, 1H), 4.
45-4.50 (m, 2H), 4.57 (m, 1H), 6.50(m, 1H), 6.95-7.05 (m, 2H), 7.10-7.40
(m, 11H), 10.20 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)721.3(M+1)。
元素分析(C3748として計算)、理論値:C、61.65;H、
6.71;N、11.66。実測値:C、61.42、H、6.43;N、11.6
5。
【0209】 実施例6
【化137】 実施例1に記載の通り、製造例9の生成物(0.87g、1.2mmol)およ
びトリフルオロ酢酸(2mL)を反応させることにより、目的物(0.58g、
70%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.40-1.60 (m, 6H), 1.75-1.95 (m, 3H),
2.20 (m, 1H), 2.95 (m, 1H), 3.60-3.80 (m, 9H), 4.40 (m, 1H), 4.50-4.55 (
m, 2H), 4.75 (m, 1H), 6.70 (s, 1H), 7.00 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 7.40-7.45
(m, 9H), 8.05 (m, 1H), 8.20-8.30 (m, 3H), 8.55 (m, 1H), 10.95 (m, 1H)。
MS(イオンスプレー)621.5(M+1)。元素分析(C3240
・2.3HClとして計算)、理論値:C、54.55;H、6.05;N、1
1.93。実測値:C、54.46、H、5.81;N、11.79。
【0210】 製造例10
【化138】 5%パラジウム/炭素(1.75g)およびテトラヒドロフラン(120mL
)懸濁液に、製造例3の生成物(3.51g、11.5mmol)を加えた。反応
混合物をパール装置上で水素雰囲気下(40mmHg)に2時間置き、次いでセ
ライトろ過した。引き続いて、ろ液を、テトラヒドロフラン(50mL)中、0
℃で撹拌した製造例1jの生成物(4.33g、11.5mmol)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(2.60g、12.6m
mol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.72g、12.6mmo
l)溶液に加えた。室温で16時間後、反応混合物を濃縮した。得られた残渣を
酢酸エチルに溶解し、ろ過し、得られたろ液を濃縮した。粗残渣をフラッシュク
ロマトグラフィー(シリカゲル、90%酢酸エチル/ヘキサン〜10%メタノー
ル/酢酸エチル勾配)によって精製して、薄橙色発泡体の目的物(4.5g、6
2%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(IS)m/e 636(
M+1)。元素分析(C3445として計算)C、H、N。
【0211】 製造例11
【化139】 テトラヒドロフラン(30mL)および水(15mL)中、室温で撹拌した製
造例10の生成物(1.01g、1.59mmol)溶液に、水酸化リチウム(0
26g、6.30mmol)を加えた。25分後、反応混合物を濃縮して、得ら
れた残渣を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。その水性抽出液を1N塩
酸でpH2〜3にまで酸性とし、次いで酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を合
わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して薄黄褐色発泡体の
目的化合物(0.96g、99%)を得て、このものを更に精製せずに使用した
H−NMRは構造と一致する。MS(IS)m/e 608(M+1)。元
素分析(C3241として計算)、計算値:C、63.25。実測値
:C、62.68。H、N。
【0212】 製造例12
【化140】 ジクロロメタン(25mL)中、室温で撹拌した製造例11の生成物(0.9
3g、1.53mmol)溶液に、N−メチルモルホリン(0.20mL、1.8
3mmol)および2−クロロ−(4,6)−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン
(0.35g、1.99mmol)を加えた。1時間後、4−メチルピペリジン(
0.20mL、1.68mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌し
、その後、2−クロロ−(4,6)−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(0.10
g、0.70mmol)を加えた。1時間後、反応混合物を濃縮して、得られた
残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/メタノール勾
配)によって精製して、薄黄色固体の目的化合物(0.875g、83%)を得
た。H−NMRは構造と一致する。MS(IS)m/e 689(M+1)。
元素分析(C3852として計算)C、H、N。
【0213】 実施例7
【化141】 ジクロロメタン(20mL)中、0℃で撹拌した製造例12の生成物(0.7
7g、1.12mmol)およびアニソール(0.13mL、1.13mmol)
溶液に、トリフルオロ酢酸を加えた。3〜4時間後、反応混合物を室温まで昇温
させ、次いで冷飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注いでクエンチした。有機相を
集めて、水相をジクロロメタンで2回抽出した。その有機抽出液を合わせて炭酸
水素ナトリウム水溶液、水、ブラインで洗浄して、次いで硫酸ナトリウムで乾燥
して濃縮した。得れた物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5%
メタノール/95%酢酸エチル〜5%トリエチルアミン/10%メタノール/8
5%酢酸エチル勾配)によって精製して、オフホワイト色固体の発泡体の目的の
ジアステレオマー混合物(0.63g、95%)を得た。混合物(190mg)
をキラルHPLC(クロマシルパックした物質、15%の3Aアルコール/85
%のヘプタン(0.2容量%のジメチルアミン))によって分離して、2つの目
的ジアステレオマーを得た。酢酸エチル(5mL)中で撹拌したジアステレオマ
ー2(65mg)(保持時間=9.00分)溶液に、塩酸のジエチルエーテル飽
和溶液を加えた。得られた白色沈殿物を真空ろ過して集め、ジエチルエーテルで
すすいで白色アモルファス状固体の目的化合物(60mg)を得た。H−NM
Rは構造と一致する。MS(IS)m/e 589(M+1)。元素分析(C 44・2HClとして計算)C、H、N。
【0214】 製造例13
【化142】 テトラヒドロフラン(10mL)およびエタノール(5mL)中で撹拌した製
造例3(3.00g、9.84mmol)溶液に、水酸化ナトリウム(5N水溶液
の20mL)を加えた。加水分解反応が完結するまで、得られた混合物を周囲温
度で撹拌し、引き続いて塩酸を用いてpH2.0まで酸性とした。反応混合物を
酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。得られたカルボン酸
を、テトラヒドロフラン(100mL)中、室温で撹拌したピロリジン(0.7
10g、10mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(1.3
5g、10mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(2.06
g、10mmol)と混合した。18時間後、混合物を濃縮して、残渣を酢酸エ
チル中にスラリーとし、次いでろ過して濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ
ー精製(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)により、目的物(2.74g
、84%)を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.19 (d, 1H, J = 1.51 Hz)
, 7.80 (d, 1H, J = 1.51 Hz), 7.45 (d, 2H, J = 8.67 Hz), 7.02 (d, 2H, J =
8.67 Hz), 6.58 (s, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.75-3.60 (m, 1H) 3.45-3.30 (m, 2
H), 2.90-2.75 (m, 1H) 1.95-1.60 (m, 4H)。元素分析(C1618
として計算)、理論値:C、58.18;H、5.49;N、16.96。実測値
:C、58.44、H、5.45;N、16.87。
【0215】 製造例14
【化143】 製造例13の生成物(1.13g、3.42mmol)を10%パラジウム/炭
素(0.65g)およびパラジウム/黒(0.15g)のテトラヒドロフラン(4
0mL)混合物に加え、その混合物をパール装置中、水素下で(38psi)で
振り混ぜた。還元反応が完結した後、反応混合物をセライトろ過して、ろ液を直
ちに1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.71g、3.45mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.46g、3.40mmol)、製造例
1jの生成物(1.30g、3.44mmol)および更なるテトラヒドロフラン
(60mL)と混合した。周囲温度で終夜撹拌後、混合物を濃縮し、残渣を酢酸
エチル中にスラリーとし、次いでろ過した。ろ液を濃縮して、残渣をフラッシュ
クロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)によって精製し
て、目的物(1.50g、66%)を得て、このものを更に精製せずに使用した
【0216】 実施例8
【化144】 製造例14の生成物(1.45g、2.20mmol)のジクロロメタン(30
mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(10mL)を加えた。2時間後、混合物を濃
縮して、残渣を過剰量の炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して、抽出した。その
有機抽出液を合わせて濃縮して、得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー
(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)によって精製して、黄色固体の目的
物(0.68g)を得た。MS:(M+H) 561.3。H−NMRは構造
と一致する。元素分析(C3140・0.2CHClとして計算)
、理論値:C、64.11;H、6.93;N、14.38。実測値:C、64.1
9、H、7.19;N、14.50。異性体混合物(1.72g)を、先の実施例
7に記載の通り分離して、異性体1(t=7.50分)(0.64g)および異
性体2(t=10.15分)(0.49g)を得た。異性体2(486mg、0
.87mmol)を最少量の酢酸エチルに溶解し、過剰量の塩酸の酢酸エチル飽
和溶液を用いて処理した。濃縮し、引き続いてジエチルエーテルから蒸発させる
ことにより、オフホワイト色固体(580mg)を回収した。MS:(M+H) 561.3、562.4。H−NMRは構造と一致する。元素分析(C3140・3.0HClとして計算)、理論値:C、55.57;H、6.
47;N、12.54。実測値:C、56.40、H、6.43;N、12.20。
【0217】 製造例15
【化145】 製造例13の生成物(0.85g、2.57mmol)を、テトラヒドロフラン
(40mL)中で、10%パラジウム/炭素(0.50g)およびパラジウム/
黒(0.15g)と混合し、その混合物をパール装置中、水素雰囲気下で(38
psi)振り混ぜた。還元反応が完結後、触媒をセライトろ過によって除去し、
そのアミン/テトラヒドロフラン溶液を直ちに、1,3−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(0.53g、2.57mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(0.35g、2.57mmol)、製造例1Lの生成物(1.00g、2.57
mmol)および更なるテトラヒドロフラン(60mL)と混合した。周囲温度
で終夜撹拌後、混合物を濃縮して、残渣を酢酸エチル中にスラリーとし、ろ過し
た。ろ液を濃縮して、残渣をフラシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロ
ホルム/メタノール)によって精製して、目的物(1.62g)を得て、このも
のを更に精製せずに使用した。
【0218】 実施例9
【化146】 製造例15の化合物(1.57g、2.34mmol)をジクロロメタン(25
mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(10mL)を加えた。得られた混合物を周
囲温度で2.5時間撹拌し、濃縮し、残渣を過剰量の炭酸水素ナトリウム水溶液
で処理した。水性混合物を酢酸エチルで抽出し、その有機抽出液を合わせて、濃
縮して乾燥した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノ
ール)精製を行って、目的物(0.71g、53%)を得た。MS:(M+H)
572.5。H−NMRは構造と一致する。元素分析(C3137
・0.35CHClとして計算)、理論値:C、61.38;H、6.14
;N、15.98。実測値:C、61.36、H、6.11;N、16.08。異性
体混合物(2.16g)を先の実施例7に記載の通り分離して、異性体1(t
=10.34分)(1.10g)および異性体2(t=13.70分)(0.80
g)を得た。異性体2(0.80g、1.40mmol)由来の生成物を最少量の
酢酸エチルに溶解し、得られた溶液を過剰量の塩酸の酢酸エチル液を用いて処理
した。次いで、溶液を濃縮して、オフホワイト色固体の目的物(0.88g、8
2%)を得た。MS:(M+H) 572.3、573.4。H−NMRは構
造と一致する。元素分析(C3137・3.0HClとして計算)、
理論値:C、54.67;H、5.92;N、14.40。実測値:C、54.25
、H、5.89;N、13.35。
【0219】 製造例16
【化147】 テトラヒドロフラン(10mL)中、室温で撹拌した製造例3−411159
−の生成物(5.75g、18.9mmol)溶液に、水酸化ナトリウム(5N水
溶液の25mL)並びに水(15mL)およびエタノール(10mL)を加えた
。加水分解反応が完結後、塩酸を用いて混合物をpH2.0にまで酸性とし、抽
出した。その有機抽出液を合わせて乾燥し、ろ過し、濃縮して黄褐色固体の目的
物(定量)を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 14.05-13.60 (bs, 1H) 8.34
(s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.45 (d, 2H, J = 8.67 Hz), 7.00 (d, 2H, J = 8.67
Hz), 6.42 (s, 1H), 3.77 (s, 3H)。FDMS:277(M)。元素分析(C 1211・0.67HOとして計算)、理論値:C、49.82;H
、4.30;N、14.52。実測値:C、50.05、H、4.01;N、14.
12。
【0220】 製造例17
【化148】 製造例16の化合物(2.50g、9.0mmol)を水性ジメチルアミン(4
0%、1.15mL、9.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水
和物(1.22g、9.0mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(1.86g、9.0mmol)とテトラヒドロフラン(60mL)中で混合
し、その混合物を周囲温度で撹拌した。18時間後、混合物を濃縮して、残渣を
酢酸エチル中にスラリーとしてろ過した。そのろ液を濃縮して、得られた残渣を
フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)によ
って精製して、目的物(1.83g、67%)を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d 6 ) δ 8.14 (s, 1H) 7.76 (s, 1H), 7.42 (d, 2H, J = 8.67 Hz), 7.00 (d, 2H,
J = 8.67 Hz), 6.78 (s, 1H), 3.77 (s, 3H), 2.91 (2, 3H), 2.85 (s, 3H)。E
SMS: (M+H)+ 305.2。
【0221】 製造例18
【化149】 製造例17の化合物(1.26g、4.14mmol)を、テトラヒドロフラン
(40mL)中で10%パラジウム/炭素(0.70g)およびパラジウム/黒
(0.15g)と混合し、その混合物をパール装置中、水素雰囲気下で(38p
si)で振り混ぜた。還元反応が完結後、触媒をセライトろ過によって除去して
、溶液を直ちに1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.82g、mmol
)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(0.54g、4.0mmol
)、製造例1jの生成物(1.50g、3.97mmol)および更なるテトラヒ
ドロフラン(60mL)と混合した。周囲温度で終夜撹拌後、混合物を濃縮して
、得られた残渣を酢酸エチル中にスラリーとしてろ過した。シリカゲルクロマト
グラフィー(クロロホルム/メタノール)によって精製して、目的物(1.50
g、57%)を得た。MS:(M+H) 635.6。H−NMRは構造と
一致する。元素分析(C3446として計算)、理論値:C、64.
33;H、7.30;N、13.24。実測値:C、64.09、H、7.09;N
、13.01。
【0222】 実施例10
【化150】 ジクロロメタン(50mL)中、室温で撹拌した製造例18の化合物(1.4
5g、2.29mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(15mL)を加えた。3
時間後、反応混合物を濃縮し、残渣を過剰量の炭酸水素ナトリウム水溶液を用い
て処理した。混合物を酢酸エチルで抽出して、その有機抽出液を合わせて硫酸ナ
トリウムで乾燥して濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、クロロホルム/メタノール)により精製して、黄色固体の目的物(0.73
g、60%)を得た。ESMS:(M+H) 535.4。H−NMRは構
造と一致する。元素分析(C2938・0.05CHClとして計
算)、理論値:C、64.54;H、7.09;N、15.54。実測値:C、6
4.28、H、6.70;N、15.35。ジアステレオマー混合物(2.35g)
を、HPLC(クロマシルCHI−DMPキラル相でパックした8×15cmの
プロクロマ カラム、3Aアルコールおよびジメチルエチルアミンのヘプタン溶
出混合物を使用)によって分離して、純粋な形態の個々のジアステレオマー(異
性体1(t=7.84分)、異性体2(1.03g、t=10.27分))を
得た。異性体2(1.03g、1.93mmol)の酢酸エチル溶液に、塩酸の酢
酸エチル飽和溶液を加えた。得られた溶液を濃縮し、ジエチルエーテルで処理し
、濃縮してオフホワイト色固体の目的物(1.23g)を得た。ESMS:(M
+H) 535.3、536.4。H−NMRは構造と一致する。元素分析(
2938・3.0HClとして計算)、理論値:C、54.08;H
、6.42;N、13.05。実測値:C、54.12、H、6.38;N、12.
86。
【0223】 製造例19
【化151】 製造例17の化合物(0.73g、2.38mmol)を、テトラヒドロフラン
(40mL)中で、10%パラジウム/炭素(0.50g)およびパラジウム/
黒(0.10g)と混合し、その混合物をパール装置中、水素下(38psi)
で振り混ぜた。還元反応が完結した後、触媒をセライトろ過によって除去し、得
られた溶液を直ちにジシクロヘキシルカルボジイミド(0.49g、2.38mm
ol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(0.32g、2.37m
mol)、製造例1Lの生成物(0.93g、2.39mmol)および更なるテ
トラヒドロフラン(60mL)と混合した。周囲温度で終夜撹拌後、混合物を濃
縮して、残渣を酢酸エチル中にスラリーとしてろ過した。ろ液を濃縮して、残渣
をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)によって精製し
て、オフホワイト色固体の目的物(0.76g、50%)を得、このものを更に
精製せずに使用した。
【0224】 実施例11
【化152】 ジクロロメタン(30mL)中、室温で撹拌した製造例19の化合物(0.7
4g、1.15mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(10mL)を加えた。2
時間後、混合物を濃縮して、残渣を過剰量の炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し
た。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、その有機抽出液を合わせて濃縮した
。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノー
ル)によって精製して、目的物(0.23g、37%)を得た。ESMS:(M
+H) 546.6。H−NMRは構造と一致する。元素分析(C29
・0.25CHClとして計算)、理論値:C、61.05;H、6
.17;N、17.04。実測値:C、61.41、H、6.32;N、16.52
。異性体混合物(2.00g)を、実施例10に記載の通り分離して、異性体1
(t=9.85分)(0.73g)および異性体2(t=12.87分)(0.
82g)を得た。酢酸エチルおよびメタノール中で撹拌した異性体2(0.82
g、1.50mmol)溶液に、塩酸の酢酸エチル飽和溶液を加えた。得られた
混合物を濃縮して、目的物(0.84g)を得た。ESMS:(M+H)
46.2、547.3。H−NMRは構造と一致する。元素分析(C2935・3.0HClとして計算)、理論値:C、53.18;H、5.85;
N、14.97。実測値:C、53.73、H、6.03;N、14.04。
【0225】 製造例20
【化153】 製造例1に従って、(3,4−ジメトキシフェニル)酢酸(30.0g、153m
mol)およびp−トルエンスルホン酸(6.5g、33.8mmol)を無水エ
タノール(20mL)中で反応させることにより、黄色油状物の目的物(31.
6g、92%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー
)225(M+1);元素分析(C1216として計算)、理論値:C、
64.27;H、7.19。実測値:C、64.08、H、7.07。
【0226】 製造例21
【化154】 製造例2に記載の通り、製造例20の化合物(1.5g、6.7mmol)、N
−ブロモスクシンイミド(1.3g、7.4mmol)、2,2'−アゾビス(2−
メチルプロピオニトリル)(0.2g)を四塩化炭素(30mL)中で反応させる
ことにより、透明油状物の目的物(2.03g、100%)を得た。H−NM
Rは構造と一致する。元素分析(C1215BrOとして計算)、理論値:
C、47.54;H、4.99。実測値:C、47.64、H、5.17。
【0227】 製造例22
【化155】 製造例3に記載の通り、製造例21の生成物(13.3g、44mmol)、
3−ニトロイミダゾール(5.0g、44mmol)および水素化ナトリウム(2
.1g、53mmol)をテトラヒドロフラン(400mL)中で反応させるこ
とにより、黄褐色油状物の目的物(22.6g、85%)を得た。H−NMR
は構造と一致する。MS(イオンスプレー)334.1(M−1)。元素分析(
1517・0.1CHClとして計算)、理論値:C、52.23
;H、4.96;N、12.10。実測値:C、52.55、H、4.81;N、1
1.85。
【0228】 製造例23
【化156】 製造例4に記載の通り、製造例22の化合物(2.1g、6.3mmol)をテ
トラヒドロフラン(100mL)中、10%パラジウム/炭素(1.5g)を用
いて水素添加し、続いて製造例1dの生成物(2.4g、6.3mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.97g、6.9mmol)、1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.43g、6.9mmol
)と反応させることにより、赤色発泡体の目的物(2.08g、49%)を得た
H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)668.4(M+1
)。
【0229】 製造例24
【化157】 製造例5に記載の通り、製造例23の生成物(426814)(1.93g、
2.9mmol)および水酸化リチウム(0.08g、3.5mmol)をジオキ
サン(50mL)および水(25mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡
体の目的物(1.68g、91%)を得た。H−NMRは構造と一致する。M
S(イオンスプレー)640.3(M+1)。元素分析(C3241
として計算)、理論値:C、60.08;H、6.46;N、10.95。実測値
:C、60.31、H、6.75;N、10.65。
【0230】 製造例25
【化158】 製造例6に記載の通り、製造例25の生成物(426815)(0.8g、1.
3mmol)、4−メチルピペリジン(0.16mL、1.3mmol)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(0.2g、1.43mmol)および1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.3g、1.43mmo
l)をジメチルホルムアミド(20mL)中で反応させることにより、黄褐色発
泡体の目的物(0.56g、60%)を得た。H−NMRは構造と一致する。
MS(イオンスプレー)721.5(M+1)。元素分析(C3852
として計算)、理論値:C、63.31;H、7.27;N、11.66。実測
値:C、63.18、H、7.30;N、11.60。
【0231】 実施例12
【化159】 実施例1に記載の通り、製造例25の化合物(0.5g、0.7mmol)およ
びトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させること
により、白色固体の目的の異性体混合物(0.4g、83%)を得た。H−N
MRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)621.6(M+1)。元素分
析(C3344・2.3塩酸として計算)、理論値:C、56.25;
H、6.62;N、11.93。実測値:C、56.39、H、6.33;N、11
.83。
【0232】 製造例26
【化160】 製造例6に記載の通り、製造例24の生成物(0.8g、1.3mmol)、ジ
メチルアミン・塩酸(0.11g、1.3mmol)、トリエチルアミン(0.2
mL、1.43mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.2mL、1
.43mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド(0.3g、1.43mmol)をジメチルホルムアミド(20mL)中
で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.3g、35%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)667.4(M+1)
。元素分析(C3446として計算)、理論値:C、61.25;H
、6.95;N、12.60。実測値:C、60.83、H、6.48;N、12.
45。
【0233】 実施例13
【化161】 実施例1に記載の通り、製造例26の生成物(0.28g、0.42mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させる
ことにより、白色固体の目的の異性体混合物(0.21g、78%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(高分解能)(C2939として
計算)、理論値:567.2931。実測値:567.2938。元素分析(C 38・2塩酸として計算)、理論値:C、54.46;H、6.30
;N、13.14。実測値:C、54.67、H、6.08;N、13.00。
【0234】 製造例27
【化162】 製造例1に記載の通り、4−トリフルロメチルフェニル酢酸(15.0g、7
3.4mmol)およびp−トルエンスルホン酸(2.8g、14.7mmol)
を無水エタノール(100mL)中で反応させることにより、無色油状物の目的
物(16.3g、95%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.18 (t, J = 7.0 Hz, 3H
), 3.80 (s, 2H), 4.10 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 7.49 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.6
9 (d, J = 7.9 Hz, 2H)。MS(FD)232(M+)。元素分析(C11
として計算)、理論値:C、56.90;H、4.77。実測値:C、
56.81、H、4.85。
【0235】 製造例28
【化163】 製造例2に記載の通り、製造例27の生成物(15.8g、68.0mmol)
、N−ブロモスクシンイミド(12.5g、70mmol)および48%HBr
(3滴)を四塩化炭素(80mL)中で反応させることにより、無色油状物の目
的物(19.8g、94%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.19 (t, J = 7.2 Hz,
3H), 4.15-4.25 (m, 2H), 6.07 (s, 1H), 7.78 (s, 4H)。MS(FD)309、
311(M+)。元素分析(C1110BrFとして計算)、理論値:
C、42.47;H、3.24。実測値:C、42.38、H、3.13。
【0236】 製造例29
【化164】 製造例3に記載の通り、製造例28の生成物(51.8g、167mmol)
、4−ニトロイミダゾール(18.8g、167mmol)および炭酸カリウム
(51g、368mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(600mL)中
で反応させることにより、粘性橙色油状物の目的物(21.7g、38%)を得
た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.19 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 4.26 (q, J = 7.2 Hz, 2H)
, 6.80 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.83 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 8.01
(s, 1H), 8.51 (s, 1H)。MS(イオンスプレー)344(M+1)。元素分析
(C1412として計算)、理論値:C、48.99;H、3.5
2;N、12.24。実測値:C、49.03、H、3.74;N、11.96。
【0237】 製造例30
【化165】 製造例4に記載の通り、製造例29の生成物(8.5g、24.8mmol)を
テトラヒドロフラン(70mL)中、10%パラジウム/炭素(6.0g)を用
いて水素添加し、続いて製造例1dの生成物(9.5g、24.8mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(3.7g、27.3mmol)および1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(5.6g、27.3m
mol)とカップリング反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(12.
8g、77%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.17 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.25-1
.35 (m, 15H), 3.60 (m, 1H), 3.70 (m, 1H), 4.27 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.44
(d, J = 2.6 Hz, 2H), 4.60 (m, 1H), 6.63 (s, 1H), 7.23-7.30 (m, 7H), 7.4
5 (m, 1H), 7.58-7.65 (m, 3H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 10.25 (br s, 1H)
。MS(イオンスプレー)676.5(M+1)。元素分析(C3340
として計算)、理論値:C、58.66;H、5.97;N、10.36
。実測値:C、58.58、H、6.17;N、10.27。
【0238】 製造例31
【化166】 製造例5に記載の通り、製造例30の生成物(12.3g、18.2mmol)
および水酸化リチウム(0.52g、21.8mmol)をジオキサン(100m
L)および水(75mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(
11.8g、100%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.20-1.35 (m, 15 H), 3.60
(m, 1H), 3.65 (m, 1H), 4.45 (d, J = 2.6 Hz, 2H), 4.60 (m, 1H), 6.46 (s,
1H), 7.15 (m, 1H), 7.20-7.35 (m, 6H), 7.42 (m, 1H), 7.57-7.65 (m, 3H),
7.79 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 10.25 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)648
.9(M+1)。元素分析(C3136として計算)、理論値:
C、57.41;H、5.60;N、10.81。実測値:C、57.31、H、5
.59;N、10.53。
【0239】 製造例32
【化167】 製造例6に記載の通り、製造例31の生成物(8.0g、12.3mmol)、
4−メチルピペリジン(1.5mL、12.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(1.83g、13.5mmol)および1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド(2.8g、13.5mmol)をN,N−
ジメチルホルムアミド(150mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体
の目的物(7.33g、81%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.78 (d, J = 6.0
Hz, 1.5H), 0.84 (d, J = 6.0 Hz, 1. 5H), 0.95 (m, 1H), 1.25-1.35 (m, 16H)
, 1.50-1.70 (m, 4H), 2.65 (m, 1H), 3.60 (m, 1H), 3.67 (m, 1H), 3.80 (m,
1H), 4.35-4.50 (m, 3H), 4.60 (m, 1H), 6.88 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.20-7.3
0 (m, 7H), 7.45 (m, 1H), 7.48-7.55 (m, 2H), 7.60 (m, 1H), 7.75-7.85 (m,
2H), 10.25 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)729(M+1)。元素分析
(C3747として計算)、理論値:C、60.98;H、6.5
0;N、11.53。実測値:C、61.24、H、6.44;N、11.77。
【0240】 実施例14および15
【化168】 実施例1に記載の通り、製造例32の生成物(7.0g、10.0mmol)お
よびトリフルオロ酢酸(10mL)をジクロロメタン(25mL)中で反応させ
ることにより、黄褐色発泡体の目的物(5.62g、93%)を得て、このもの
をHPLC(クロマシルCHI−DMPキラル相でパックした8×15cmのプ
ロクロマカラム、3Aアルコールおよびジメチルエチルアミンのヘプタン溶出混
合物を使用)によって精製して、異性体1(1.5g、45%)および異性体2
(1.1g、30%)を得た。
【0241】 実施例14(異性体1):1H-NMR (δ, DMSO) 0.25 (m, 1H), 0.76 (d, J = 6.4
Hz, 1.5H), 0.86 (d, J = 6.4 Hz, 1.5H), 1.00 (m, 1H), 1.45-1.70 (m, 8H),
2.65-2.75 (m, 2H), 3.15 (m, 1H), 3.65-3.80 (m, 3H), 4.40 (m, 1H), 4.51
(s, 2H), 4.75 (m, 2H), 7.10 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 7.20-7.40 (m, 6H), 7.5
8 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.80-7.90 (m, 2H), 8.10
(br s, 1H), 8.20-8.35 (m, 3H), 8.55 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 10.95 (br s, 1
H)。t=8.23分。MS(イオンスプレー)629.3(M+1)。元素分析
(C3239・2HClとして計算)、理論値:C、54.78
;H、5.89;N、11.98。実測値:C、54.85、H、5.71;N、1
1.70。
【0242】 実施例15(異性体2):1H-NMR (δ, DMSO) 0.25 (m, 1H), 0.76 (d, J = 6.4
Hz, 1.5H), 0.86 (d, J = 6.4 Hz, 1.5H), 1.00 (m, 1H), 1.45-1.70 (m, 8H),
2.65-2.75 (m, 2H), 3.15 (m, 1H), 3.65-3.80 (m, 3H), 4.40 (m, 1H), 4.51
(s, 2H), 4.75 (m, 2H), 7.10 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 7.20-7.40 (m, 6H), 7.5
8 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.80-7.90 (m, 2H), 8.10
(br s, 1H), 8.20-8.35 (m, 3H), 8.55 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 10.95 (br s, 1
H)。t=10.77分。MS(イオンスプレー)629.3(M+1)。元素分
析(C3239・2.2HClとして計算)、理論値:C、54.
22;H、5.86;N、11.85。実測値:C、54.15、H、5.84;N
、11.64。
【0243】 製造例33
【化169】 製造例6に記載の通り、製造例31の生成物(0.6g、0.93mmol)、
4−(4−フロオロベンゾイル)ピペリジン・塩酸塩(0.23g、0.93mmo
l)、トリエチルアミン(0.15mL、10.2mmol)、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(0.14g、1.02mmol)および1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.21g、1.02mmol)を
ジメチルホルムアミド(30mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の
目的物(0.35g、45%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.25-1.35 (m, 15H),
1.40-1.50 (m, 2H), 1.75 (m, 1H), 1.85 (m, 1H), 2.85-3.00 (m, 2H), 3.55-
3.75 (m, 3H), 3.90 (m, 1H), 4.40-4.50 (m, 3H), 4.60 (m, 1H), 6.90 (m, 1H
), 7.25-7.40 (m, 12H), 7.50-7.60 (m, 3H), 8.03-8.10 (m, 2H), 10.20 (br s
, 1H)。MS(イオンスプレー)837.4(M+1)。元素分析(C4348として計算)、理論値:C、61.71;H、5.78;N、10.
04。実測値:C、61.53、H、5.98;N、9.95。
【0244】 実施例16
【化170】 実施例1に記載の通り、製造例33の生成物(0.34g、0.4mmol)お
よびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させるこ
とにより、黄色固体の目的物(0.2g、63%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1
.45-1.65 (m, 6H), 1.75 (m, 1H), 1.85 (m, 1H), 2.85-3.05 (m, 2H), 3.25 (m
, 1H), 3.60-4.00 (m, 7H), 4.40-4.55 (m, 3H), 4.75 (m, 1H), 7.05 (d, J =
10.6 Hz, 1H), 7.25-7.40 (m, 8H), 7.55-7.70 (m, 2H), 7.75-7.85 (m, 2H), 8
.00-8.10 (m, 2H), 8.15-8.25 (m, 3H), 8.50 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 10.75 (br
s, 1H)。MS(イオンスプレー)737.0(M+1)。元素分析(C38 ・2.4HClとして計算)、理論値:C、55.37;H、5.
18;N、10.20。実測値:C、55.39、H、5.45;N、10.07。
【0245】 製造例34
【化171】 製造例4に記載の通り、製造例29の生成物(1.75g、5.1mmol)を
四塩化炭素(60mL)中で、10%パラジウム/炭素(1.4g)を用いて反
応させ、続いて製造例1Lの生成物(2.0g、5.1mmol)、1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール(0.76g、5.6mmol)および1−(3−ジメチル
アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.16g、5.6mmol)と
反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(2.51g、72%)を得た。
1H-NMR (δ, DMSO) 1.15-1.35 (m, 18H), 3.05-3.15 (m, 2H), 4.25 (m, 2H), 4
.65 (br s, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.85 (m, 1H), 6.95-7.08 (m, 2H), 7.20-7.30
(m, 2H), 7.40-7.55 (m, 2H), 7.55-7.65 (m, 3H), 7.82 (d, J = 8.3 Hz, 2H)
, 10.20 (br s, 1H), 10.75 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)685(M+
1)。元素分析(C3439・1HOとして計算)、理論値:
C、58.11;H、5.88;N、11.96。実測値:C、58.15、H、5
.59;N、11.92。
【0246】 製造例35
【化172】 製造例5に記載の通り、製造例34の生成物(2.2g、3.2mmol)およ
び水酸化リチウム(0.1g、3.9mmol)をジオキサン(50mL)および
水(25mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(2.1g、
100%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO), 1.15-1.35 (m, 15H), 3.05-3.15 (m, 2
H), 4.65 (br s, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.90 (m, 1H), 6.98-7.10 (m, 2H), 7.20
-7.30 (m, 2H), 7.40-7.55 (m, 2H), 7.57-7.64 (m, 3H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz
, 2H), 10.20 (br s, 1H), 10.75 (br s, 1H), 13.80 (br s, 1H)。MS(イオ
ンスプレー)657.4(M+1)。元素分析(C3235とし
て計算)、理論値:C、58.53;H、5.37;N、12.80。実測値:C
、59.28、H、5.17;N、12.65。
【0247】 製造例36
【化173】 製造例6の記載の通り、製造例35の生成物(0.7g、1.1mmol)、4
−メチルピペリジン(0.13mL、1.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(0.17g、1.2mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−3−エチルカルボジイミド(0.26g、1.2mmol)をN,N−ジメ
チルホルムアミド(30mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的
物(0.47g、58%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.78 (d, J = 6.4Hz, 1.5
H), 0.86 (d, J = 6.3 Hz, 1.5H), 1.15-1.35 (m, 18H), 1.50-1.70 (m, 3H), 2
.60-2.70 (m, 2H), 3.00-3.15 (m, 2H), 3.30 (m, 1H), 4.40 (m, 1H), 4.65 (m
, 1H), 6.85-6.95 (m, 2H), 7.00-7.10 (m, 2H), 7.17-7.30 (m, 2H), 7.40-7.6
0 (m, 4H), 7.75-7.85 (m, 2H), 10.20 (br s, 1H), 10.75 (br s, 1H)。MS(
イオンスプレー)738.5(M+1)。元素分析(C3846
・1HOとして計算)、理論値:C、60.39;H、6.40;N、12.9
7。実測値:C、60.18、H、6.21;N、12.99。
【0248】 実施例17および18
【化174】 実施例1に記載の通り、製造例36の生成物(4.8g、6.5mmol)およ
びトリフルオロ酢酸(16mL)をジクロロメタン(40mL)中で反応させる
ことにより、黄褐色発泡体の目的物(2.0g、44%)を得た。HPLC(ク
ロマシルCHI−DMPキラル相でパックした8×15cmのプロクロマカラム
、3Aアルコール(13容量%)、ジメチルエチルアミン(0.2容量%)のヘ
プタンの溶出混合物を使用、流速250mL/分)により、異性体1(0.5g
、12%)および異性体2(0.4g、9%)を得た。
【0249】 実施例17(異性体1)1H-NMR (δ, DMSO) 0.77 (d, J = 6.5 Hz, 1.5H), 0.87
(d, J = 6.0 Hz, 1.5H), 1.00 (m, 1H), 1.32 (s, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.50-1
.70 (m, 2H), 2.72 (m, 1H), 3.00-3.30 (m, 4H), 3.75 (m, 1H), 4.05-4.33 (m
, 3H), 4.20 (m, 1H), 4.78 (m, 1H), 6.94 (m, 3H), 7.20 (s, 1H), 7.30-7.40
(m, 2H), 7.55-7.70 (m, 2H), 7.75-8.00 (m, 4H), 8.05-8.15 (m, 2H), 8.50
(m, 1H), 10.86 (s, 1H), 11.05 (s, 1H)。t=6.01分。MS(イオンスプ
レー)638.2(M+1)。
【0250】 実施例18(異性体2)1H-NMR (δ, DMSO) 0.77 (d, J = 6.5 Hz, 1.5H), 0.87
(d, J = 6.0 Hz, 1.5H), 1.00 (m, 1H), 1.32 (s, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.50-1
.70 (m, 2H), 2.72 (m, 1H), 3.00-3.30 (m, 4H), 3.75 (m, 1H), 4.05-4.33 (m
, 3H), 4.20 (m, 1H), 4.78 (m, 1H), 6.94 (m, 3H), 7.20 (s, 1H), 7.30-7.40
(m, 2H), 7.55-7.70 (m, 2H), 7.75-8.00 (m, 4H), 8.05-8.15 (m, 2H), 8.50
(m, 1H), 10.86 (s, 1H), 11.05 (s, 1H)。t=7.5分。MS(イオンスプレ
ー)638.2(M+1)。
【0251】 製造例37
【化175】 製造例29の生成物(11.1g、32.3mmol)および5%パラジウム/
炭素(1.7g)のテトラヒドロフラン(100mL)混合物を、パール装置を
用いて室温で水素添加(60psi)を行った。1.5時間後、得られた褐色溶
液をセライトろ過し、濃縮して粗油状物(8.8g、87%)を得て、このもの
を更に精製せずに使用した。テトラヒドロフラン(20mL)中、0℃で撹拌し
たアミン混合物に、製造例1jの生成物(10.6g、28.1mmol)のテト
ラヒドロフラン(30mL)を加えた。この混合物に、1−ヒドロキシ−7−ア
ゾベンゾトリアゾール(4.0g、29.5mmol)および1,3−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(6.1g、29.5mmol)を加えた。溶液を室温まで
昇温させ、3日後、得られた混合物をろ過した。ろ液を濃縮して、引き続いてフ
ラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、3.5%メタノール/ジクロロメタ
ン)により精製して、橙色固体の目的物(12.1g、64%)を得た。1H-NMR
(δ, DMSO) 1.15 (t, J = 7 Hz, 3H), 1.18-1.32 (m, 15H), 1.35-1.70 (m, 4H)
, 3.23 (m, 2H), 4.19 (q, J = 7 Hz, 2H), 4.31 (m, 1H), 6.58 (s, 1H), 7.00
(br s, 1H), 7.05-7.22 (m, 6H), 7.41 (m, 1H), 7.52-7.58 (m, 3H), 7.75 (d
, J = 8 Hz, 2H), 10.19 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)674.7(M+
1)。元素分析(C3442として計算)、理論値:C、60.
61;H、6.28;N、10.39。実測値:C、60.44、H、6.48;N
、10.36。
【0252】 製造例38
【化176】 ジオキサン(20mL)および水(20mL)中、室温で撹拌している製造例
37の生成物(12.0g、17.8mmol)溶液に、水酸化リチウム(0.8
4g、35.6mmol)を加えた。断続的に90分間音波処理後、その反応液
を硫酸水素ナトリウム(12g/50mLのHO)およびブライン(20mL
)溶液に注ぎ、次いで酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせて硫酸ナ
トリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して、黄褐色固体の目的物(11.5g、10
0%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.17-1.31 (m, 15H), 1.40-1.70 (m, 4H), 2
.45 (m, 2H), 4.33 (m, 1H), 6.40 (s, 1H), 7.00 (m, 1H), 7.05-7.23 (m, 6H)
, 7.40 (m, 1H), 7.55-7.71 (m, 3H), 7.76 (d, J = 8 Hz, 2H), 10.25 (br s,
1H)。MS(イオンスプレー)646.6(M+1)。元素分析(C3238 ・0.7HOとして計算)、理論値:C、58.39;H、6.03
;N、10.64。実測値:C、58.52、H、6.01;N、9.87
【0253】 製造例39
【化177】 ジメチルホルムアミド中、0℃で撹拌した製造例38の生成物(6.0g、9.
3mmol)溶液に、ジメチルアミン・塩酸塩(0.76g、9.3mmol)、
ジエチルシアノホスフェート(1.41mL、9.3mmol)およびトリエチル
アミン(1.29mL、9.3mmol)を加えた。30分後、2当量のジメチル
アミン・塩酸塩、DECPおよびトリエチルアミンを加えた。30分後、反応混
合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、硫酸水素ナトリウム水溶液およびブ
ラインで洗浄した。その有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮し
た。得られた粗物質を円形クトマトグラフィー(シリカゲル、4%メタノール/
クロロホルム)によって精製して、黄褐色発泡体の目的物(4.7g、75%)
を得た。1H-NMR (δ, CDCl3) 1.25 (s, 9H), 1.42 (s, 6H), 1.60-1.80 (m, 4H)
, 1.90 (br s, 1H), 2.57 (m, 2H), 2.98 (s, 6H), 4.48 (m, 1H), 7.05-7.21 (
m, 6H), 7.50 (m, 1H), 7.62-7.76 (m, 5H), 8.93 (br s, 1H), 10.93 (br s, 1
H)。MS(イオンスプレー)673.7(M+1)。
【0254】 実施例19および20
【化178】 製造例39の生成物(4.7g、7.0mmol)を、塩酸の氷酢酸飽和溶液(
30mL)中、室温で撹拌した。90分後、混合物を濃縮した。得られた物質を
酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液で抽出した。その有機抽出液を
硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して橙色固体の目的物(3.7g、93
%)を得た。MS(イオンスプレー)573.4(M+1)。ジアステレオマー
(3.4g)を、キラルクロマトグラフィー(クロマシル−CHI順相カラムを
使用)によって分離して、異性体1(1.40g、41%)および異性体2(1.
26g、37%)を得た。個々の異性体を塩酸の氷酢酸(4mL)飽和溶液中に
溶解し、引き続いて濃縮して黄褐色固体の目的物を得た。
【0255】 実施例19.(異性体1)1H-NMR (δ, DMSO) 1.41 (s, 3H), 1.42 (s, 3H), 1.
51-1.73 (m, 4H), 2.53 (m, 2H), 2.82 (s, 3H), 2.84 (s, 3H), 4.39 (m, 1H),
6.91 (s, 1H), 7.10 (m, 3H), 7.18-7.29 (m, 3H), 7.55 (d, J = 8 Hz, 2H),
7.78 (d, J = 8 Hz, 2H), 7.91 (br s, 1H), 8.15 (br s, 3H), 8.38 (d, J = 7
.5 Hz, 1H), 10.78 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)573.4(M+1)
。元素分析(C2935・2.3HClとして計算)、理論値:
C、53.06;H、5.73;N、12.80。実測値:C、52.90、H、5
.66;N、12.70。
【0256】 実施例20.(異性体2)1H-NMR (δ, DMSO) 1.42 (s, 6H), 1.51-1.73 (m, 4H
), 2.53 (m, 2H), 2.82 (s, 3H), 2.84 (s, 3H), 4.39 (m, 1H), 6.91 (s, 1H),
7.10 (m, 3H), 7.18-7.29 (m, 3H), 7.55 (d, J = 8 Hz, 2H), 7.78 (d, J = 8
Hz, 2H), 7.91 (br s, 1H), 8.15 (br s, 3H), 8.38 (d, J = 7.5 Hz, lH), 10
.78 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)573.4(M+1)。元素分析(C
2935・2HClとして計算)、理論値:C、53.96;H
、5.78;N、13.02。実測値:C、53.84、H、5.71;N、12.
93。
【0257】 製造例40
【化179】 製造例1に記載の通り、(2−クロロ−4−トリフルオロメチル)フェニル酢酸
(20.0g、90mmol)およびp−トルエンスルホン酸(5.0、26mm
ol)を無水エタノール(200mL)中で反応させることにより、無色油状物
の目的物(22.5g、100%)を得た。H−NMRは構造と一致する。M
S(FD)250(M+)。元素分析(C1110として計算)
、理論値:C、52.81;H、4.03。実測値:C、52.94、H、3.94
【0258】 製造例41
【化180】 製造例2に記載の通り、製造例40の生成物(16.8g、67mmol)、
N−ブロモスクシンイミド(12.3g、69mmol)および48%HBr(
3滴)を四塩化炭素(170mL)中で反応させることにより、無色油状物の目
的物(22.05g、100%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS
(FD)328、330(M+)。元素分析(C11BrFとして計
算)、理論値:C、40.15;H、2.76。実測値:C、40.00、H、2.
77。
【0259】 製造例42
【化181】 製造例3に記載の通り、製造例41の生成物(21.4g、65mmol)、
4−ニトロイミダゾール(8.8g、78mmol)および炭酸カリウム(26.
8g、195mmol)をジメチルホルムアミド(300mL)中で反応させる
ことにより、黄褐色油状物の目的物(3.75g、16%)を得た。H−NM
Rは構造と一致する。MS(イオンスプレー)362.2(M+1)。元素分析
(C1411として計算)、理論値:C、46.55;H、3.0
7;N、11.63。実測値:C、47.13、H、3.49;N、11.37。
【0260】 製造例43
【化182】 製造例4に記載の通り、製造例42の生成物(2.88g、8.0mmol)を
10%パラジウム/炭素(1.45g)を用いて還元反応し、続いて製造例1d
の生成物(3.0g、8.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1
.2g、8.8mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド(8.8mmol)とカップリング反応させることにより、黄褐
色発泡体の目的物(2.85g、51%)を得た。−NMRは構造と一致する
。MS(イオンスプレー)694.4(M+1)。元素分析(C3339
として計算)、理論値:C、57.14;H、5.67;N、10.10
。実測値:C、57.28、H、5.59;N、10.09。
【0261】 製造例44
【化183】 製造例5に記載の通り、製造例43の生成物(2.64g、3.8mmol)お
よび水酸化リチウム(0.11g、4.6mmol)をジオキサン(50mL)お
よび水(25mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(2.5
3g、100%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレ
ー)664.4(M+1)。
【0262】 製造例45
【化184】 製造例6に記載の通り、製造例44の生成物(0.8g、1.2mmol)、4
−メチルピペリジン(0.14mL、1.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(0.18g、1.32mmol)および1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.27g、1.32mmol)をジメチ
ルホルムアミド(40mL)中で反応させることにより、黄色発泡体の目的物(
0.63g、70%)を得た。−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプ
レー)747.4(M+1)。
【0263】 実施例21
【化185】 実施例1に記載の通り、製造例46の生成物(0.54g、0.72mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させる
ことにより、白色固体の目的の異性体混合物(0.4g、77%)を得た。
NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)647.6(M+1)。元素
分析(C3238・2HClとして計算)、理論値:C、53.
41;H、5.60;N、11.68。実測値:C、53.34、H、5.84;N
、11.65。
【0264】 製造例46
【化186】 製造例6に記載の通り、製造例44の生成物(0.8g、1.2mmol)、ジ
メチルアミン・塩酸塩(0.1g、1.2mmol)、トリエチルアミン(0.1
9mL、1.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.18g、1
.3mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ
イミド(0.27g、1.3mmol)をジメチルホルムアミド(40mL)中で
反応させることにより、目的物(0.48g、58%)を得た。−NMRは構
造と一致する。MS(イオンスプレー)693.4(M+1)。元素分析(C
40として計算)、理論値:C、57.22;H、5.82;N
、12.13。実測値:C、57.48、H、5.74;N、12.02。
【0265】 実施例22
【化187】 実施例1に記載の通り、製造例46の生成物(0.43g、0.62mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6ml)中で反応させる
ことにより、ジアステレオマー混合物の目的物(0.25g、60%)を得た。
1−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)593.9(M+1)。
元素分析(C2832・2塩酸として計算)、理論値:C、50
.53;H、5.15;N、12.62。実測値:C、50.25、H、5.20;
N、12.35。
【0266】 製造例47
【化188】 製造例1に記載の通り、4−フルオロフェニル酢酸(15.0g、97.0mm
ol)、p−トルエンスルホン酸(2.0g、10.5mmol)および無水エタ
ノール(100mL)を反応させることにより、無色油状物の目的物(15.4
g、87%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.17 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 3.66 (s,
2H), 4.06 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 7.10-7.20 (m, 2H), 7.25-7.35 (m, 2H)。M
S(FD)182(M+)。元素分析(C1011FOとして計算)、理論
値:C、65.92;H、6.09。実測値:C、65.67、H、5.96。
【0267】 製造例48
【化189】 製造例2に記載の通り、製造例47の生成物(14.9g、82mmol)、
N−ブロモスクシンイミド(14.9g、84.5mmol)および48%HBr
(4滴)を四塩化炭素(80mL)中で反応させることにより、無色油状物の目
的物(18.3g、85%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.19 (t, J = 7.2 Hz,
3H), 4.15-4.25 (m, 2H), 5.95 (s, 1H), 7.15-7.30 (m, 2H), 7.56-7.70 (m, 2
H)。MS(FD)260、262(M+)。元素分析(C1010BrFO として計算)、理論値:C、46.00;H、3.96。実測値:C、46.10
、H、3.95。
【0268】 製造例49
【化190】 製造例3に記載の通り、製造例48の生成物(68g、260mmol)、4
−ニトロイミダゾール(35.0g、312mmol)および炭酸カリウム(1
08g、780mmol)をジメチルホルムアミド(300mL)中で反応させ
ることにより、橙色油状物の目的物(39.8g、52%)を得た。1H-NMR (δ,
DMSO) 1.83 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 4.25 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.66 (s, 1H),
7.25-7.35 (m, 2H), 7.55-7.65 (m, 2H), 7.95 (d, 1.13 Hz, 1H), 8.44 (d, J
= 1.5 Hz, 1H)。MS(イオンスプレー)294.2(M+1)。元素分析(C
1312FNとして計算)、理論値:C、53.24;H、4.12;N
、14.33。実測値:C、53.51、H、4.07;N、14.42。
【0269】 製造例50
【化191】 製造例4に記載の通り、製造例49の生成物(8.9g、30.3mmol)を
10%パラジウム/炭素(6.0g)を用いてテトラヒドロフラン(20mL)
中で反応させ、続いて製造例1dの生成物(11.4g、30mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(4.5g、33mmol)および1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(6.8g、33mmol)と
カップリング反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(10.8g、58
%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.18 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.25-1.35 (m, 15
H), 3.60 (m, 1H), 3.70 (m, 1H), 4.25 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.44 (d, J = 2
.6 Hz, 2H), 4.60 (m, 1H), 6.47 (s, 1H), 7.20-7.40 (m, 9H), 7.40-7.50 (m,
3H), 7.56 (s, 1H), 10.25 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)626.1(
M+1)。元素分析(C3240FNとして計算)、理論値:C、61
.43;H、6.44;N、11.19。実測値:C、61.63、H、6.42;
N、11.26。
【0270】 製造例51
【化192】 製造例5に記載の通り、製造例50の生成物(10.5g、17.0mmol)
および水酸化リチウム(0.48g、20.4mmol)をジオキサン(200m
L)および水(100mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物
(10.1g、100%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.25-1.40 (m, 15H), 3.3
5 (br s, 1H), 3.60 (m, 1H), 3.70 (m, 1H), 4.44 (d, J = 2.6 Hz, 2H), 4.60
(m, 1H), 6.33 (s, 1H), 7.20-7.35 (m, 9H), 7.40-7.50 (m, 3H), 7.56 (s, 1
H), 10.20 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)598.5(M+1)。元素分
析(C3036FNとして計算)、理論値:C、60.29;H、6.0
7;N、11.72。実測値:C、60.38、H、6.29;N、11.49。
【0271】 製造例52
【化193】 製造例6に記載の通り、製造例51の生成物(9.2g、15.4mmol)、
4−メチルピペリジン(1.83mL、15.4mmol)、1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール(2.3g、17mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−3−エチルカルボジイミド(3.5g、17mmol)をジメチルホルム
アミド(100mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(9.
7g、93%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.76 (d, J = 6.1 Hz, 1.5H), 0.86
(d, J = 6.1 Hz, 1.5H), 1.00 (m, 1H), 1.20-1.40 (m, 15H), 1.45-1.70 (m,
3H), 2.55-2.70 (m, 2H), 3.05 (m, 1H), 3.60 (m, 1H), 3.65-3.75 (m, 2H), 4
.40 (m, 1H), 4.44 (d, J = 2.6 Hz, 2H), 4.60 (m, 1H), 6.73 (d, J = 11.3 H
z, 1H), 7.15-7.35 (m, 9H), 7.35-7.50 (m, 4H), 10.20 (br s, 1H)。MS(イ
オンスプレー)679.6(M+1)。元素分析(C3647FNとし
て計算)、理論値:C、63.70;H、6.98;N、12.38。実測値:C
、63.44、H、6.86;N、12.22。
【0272】 実施例23および24
【化194】 実施例1に記載の通り、製造例52の生成物(9.7g、14.3mmol)を
トリフルオロ酢酸(16mL)を用いてジクロロメタン(40mL)中で反応さ
せることにより、ジアステレオマー混合物の目的物(6.8g、73%)を得た
。その混合物(3.2g)を、HPLC(クロマシルCHI−DMPキラル相で
パックした8×15cmのプロクロマカラム、3Aアルコールおよびジメチルエ
チルアミンのヘプタン溶出混合物を使用)によって精製して、白色固体の異性体
1(0.8g、24%)および異性体2(0.9g、26%)を得た。
【0273】 実施例23.(異性体1)1H-NMR (δ, DMSO) 0. 75 (d, J = 6.4 Hz, 1.5H), 0
.88 (d, J = 6.4 Hz, 1.5H), 1.10 (m, 1H), 1.35 (m, 1H), 1.45-1.70 (m, 8H)
, 2.60-2.75 (m, 2H), 3.15 (m, 1H), 3.65-3.85 (m, 3H), 4.35 (m, 1H), 4.52
(s, 2H), 4.75 (m, 1H), 6.95 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 7.20-7.49 (m, 9H), 7.
45 (m, 1H), 7.52 (m, 1H), 8.05 (br s, 1H), 8.25 (m, 3H), 8.56 (m, 1H), 1
0.95 (br s, 1H)。t=6.73分;MS(イオンスプレー)579.4(M+
1)。元素分析(C3139FN・2HCl・0.2CHClとして
計算)、理論値:C、56.29;H、6.24;N、12.67。実測値:C、
56.47、H、6.17;N、12.24。
【0274】 実施例24.(異性体2)1H-NMR (δ, DMSO) 0.75 (d, J = 6.4 Hz, 1. 5H), 0
.88 (d, J = 6. 4 Hz, 1.5H), 1.10 (m, 1H), 1.35 (m, 1H), 1.45-1.70 (m, 8H
), 2.60-2.75 (m, 2H), 3.15 (m, 1H), 3.65-3.85 (m, 3H), 4.35 (m, 1H), 4.5
2 (s, 2H), 4.75 (m, 1H), 6.95 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 7.20-7.49 (m, 9H), 7
.45 (m, 1H), 7.52 (m, 1H), 8.05 (br s, 1H), 8.25 (m, 3H), 8.56 (m, 1H),
10.95 (br s, 1H)。t=9.09分;MS(イオンスプレー)579.4(M+
1)。元素分析(C3139FN・2HClとして計算)、理論値:C
、57.14;H、6.34;N、12.90。実測値:C、57.17、H、6.
18;N、12.79。
【0275】 製造例53
【化195】 製造例6に記載の通り、製造例51の生成物(0.6g、1.0mmol)、ピ
ロリジン(0.08mL、1.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジメチルホルムアミド(
20mL)中で反応させることにより、白色発泡体の目的物(0.27g、41
%)を得た。−NMRは構造と一致する。MS(FD)650.5(M+)。
元素分析(C3443FN・0.6HOとして計算)、理論値:C、
61.73;H、6.73;N、12.70。実測値:C、61.98、H、6.4
3;N、12.66。
【0276】 実施例25
【化196】 実施例1に記載の通り、製造例53の生成物(0.2g、0.3mmol)およ
びトリフルオロ酢酸(4mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させること
により、黄色固体の目的の異性体混合物(0.16g、84%)を得た。H−
NMRは構造と一致する。MS(高分解能)(C2936FNとして計
算)、理論値:551.2782。実測値:551.2790。
【0277】 製造例54
【化197】 製造例6に記載の通り、製造例51の生成物(1.0g、1.7mmol)、ジ
メチルアミン・塩酸塩(0.14g、1.7mmol)、トリエチルアミン(0.
26mL、1.9mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、
1.9mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド(0.4g、1.9mmol)をジメチルホルムアミド(30mL)中で
反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.55g、52%)を得た。
−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)625.4(M+1)。
元素分析(C3241FNとして計算)、理論値:C、61.53;H
、6.61;N、13.45。実測値:C、61.22、H、6.33;N、13.
44。
【0278】 実施例26
【化198】 実施例1に記載の通り、製造例54の生成物(0.54g、0.86mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6ml)中で反応させる
ことにより、異性体混合物の目的物(0.4g、77%)を得た。−NMRは
構造と一致する。MS(イオンスプレー)525.4(M+1)。元素分析(C
2733FN・2HClとして計算)、理論値:C、54.27;H、
5.90;N、14.06。実測値:C、53.11、H、5.70;N、13.5
8。
【0279】 製造例55
【化199】 製造例6に記載の通り、製造例51の生成物(0.6g、1.0mmol)、4
−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン・塩酸塩(0.25g、1.0mmol)
、トリエチルアミン(0.16mL、1.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジメチルホ
ルムアミド(40mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0
.42g、53%)を得た。−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレ
ー)787.4(M+)。元素分析(C4248として計算)、
理論値:C、63.83;H、6.17;N、10.63。実測値:C、63.95
、H、5.90;N、10.44。
【0280】 実施例27
【化200】 実施例1に記載の通り、製造例55の生成物(0.4g、0.5mmol)をト
リフルオロ酢酸(2mL)を用いてジクロロメタン(6mL)中で反応させるこ
とにより、黄色発泡体の目的物(0.32g、82%)を得た。−NMRは構
造と一致する。MS(高分解能)(C3741として計算)、理
論値:687.3106。実測値:C、687.3103。元素分析(C37 ・2.4HClとして計算)、理論値:C、57.40;H、5.
52;N、10.85。実測値:C、57.56、H、5.53;N、10.50。
【0281】 製造例56
【化201】 製造例4に記載の通り、製造例4の生成物(4.8g、16.0mmol)を1
0%パラジウム/炭素(5.0g)およびテトラヒドロフラン(160mL)を
用いて還元反応し、続いて製造例1jの生成物(6.0g、16.0mmol)、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.4g、17.6mmol)および1−(
3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(3.6g、17.6
mmol)とカップリング反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(15
.4g、77%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.17 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.23-
1.45 (m, 15H), 1.45-1.57 (m, 6H), 7.16 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 4.40 (m, 1H)
, 6.45 (s, 1H), 7.05 (m, 1H), 7.10-7.30 (m, 8H), 7.40-7.48 (m, 3H), 7.54
(s, 1H), 10.20 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)624.4(M+1)。
元素分析(C3342FNとして計算)、理論値:C、63.55;H
、6.79;N、11.23。実測値:C、63.83、H、6.78;N、11.
38。
【0282】 製造例57
【化202】 製造例5に記載の通り、製造例56の生成物(14.8g、24.0mmol)
を水酸化リチウム(0.66g、29.0mmol)を用いてジオキサン(200
mL)および水(100mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的
物(14.3g、100%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.25-1.40 (m, 15H), 1
.50-1.75 (m, 6H), 4.40 (s, 1H), 6.60 (s, 1H), 7.05 (s, 1H), 7.10-7.30 (m
, 8H), 7.40-7.50 (m, 3H), 7.55 (s, 1H), 10.2 (br s, 1H), 13.63 (br s, 1H
)。MS(イオンスプレー)596.5(M+1)。元素分析(C3138FN ・0.1ジオキサンとして計算)、理論値:C、62.39;H、6.47
;N、11.59。実測値:C、62.16、H、6.56;N、11.28。
【0283】 製造例58
【化203】 製造例6に記載の通り、製造例57の生成物(13.3g、23.1mmol)
、4−メチルピペリジン(3mL、23.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(3.4g、25.4mmol)および1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド(5.2g、25.4mmol)をジメチル
ホルムアミド(100mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物
(14.4g、93%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.76 (d, J = 6. 4 Hz, 1.5
H), 0.86 (d, J = 4.9 Hz, 1.5H), 1.00 (m, 1H), 1.25-1.45 (m, 17H), 1.45-
1.75 (m, 8H), 2.60-2.80 (m, 2H), 3.75 (m, 1H), 4.30-4.45 (m, 2H), 6.71 (
d, J = 11.7 Hz, 1H), 7.05 (m, 1H), 7.10-7.30 (m, 9H), 7.30-7.45 (m, 3H),
10.15 (m, 1H)。MS(イオンスプレー)677.5(M+1)。元素分析(C
3749FNとして計算)、理論値:C、65.66;H、7.30;N
、12.42。実測値:C、65.78、H、7.19;N、12.44。
【0284】 実施例28および29
【化204】 実施例1に記載の通り、製造例58の生成物(13.8g、20.4mmol)
をトリフルオロ酢酸(16ml)を用いてジクロロメタン(40mL)中で反応
させることにより、黄褐色発泡体の目的混合物(10.5g、89%)を得た。
その混合物(4.0g)をHPLC(クロマシルCHI−DMPキラル相でパッ
クしたプロクロマカラム、3Aアルコールおよびジメチルエチルアミンのヘプタ
ンの溶出混合物を使用)によって精製して、白色固体の異性体1(1.5g、3
8%)および異性体(0.77g、20%)を得た。
【0285】 実施例28.(異性体1)1H-NMR (δ, DMSO) 0.75 (t, J = 6.4 Hz, 1.5 H), 0
.87 (t, J = 6.0 Hz, 1.5 H), 1.15 (m, 1H), 1.35 (m, 1H), 1.45-1.80 (m, 12
H), 2.55-2.75 (m, 3H), 3.05 (m, 1H), 3.65-3.75 (m, 2H), 4.30-4.50 (m, 2H
), 6.94 (d, J = 12 Hz, 1H), 7.10-7.20 (m, 2H), 7.20-7.40 (m, 7H), 7.45 (
m, 1H), 7.55 (m, 1H), 8.08 (m, 1H), 8.15-8.30 (m, 3H), 8.44 (t, J = 7.2
Hz, 1H), 10.90 (br s, 1H)。t=6.62分;MS(イオンスプレー)578
.3(M+1)。元素分析(C3241FN・2.3HClとして計算)
、理論値:C、58.81;H、6.61;N、12.72。実測値:C、57.9
1、H、6.55;N、12.72。
【0286】 実施例29.(異性体2)1H-NMR (δ, DMSO) 0.75 (t, J = 6.4 Hz, 1.5 H), 0
.87 (t, J = 6.0 Hz, 1.5 H), 1.15 (m, 1H), 1.35 (m, 1H), 1.45-1.80 (m, 12
H), 2.55-2.75 (m, 3H), 3.05 (m, 1H), 3.65-3.75 (m, 2H), 4.30-4.50 (m, 2H
), 6. 94 (d, J = 12 Hz, 1H), 7.10-7.20 (m, 2H), 7.20-7.40 (m, 7H), 7.45
(m, 1H), 7.55 (m, 1H), 8.08 (m, 1H), 8.15-8.30 (m, 3H), 8.44 (t, J = 7.2
Hz, 1H), 10.90 (br s, 1H)。t=8.95分;MS(イオンスプレー)57
8.3(M+1)。元素分析(C3241FN・2.3HClとして計算
)、理論値:C、58.81;H、6.61;N、12.72。実測値:C、58.
05、H、6.64;N、12.43。
【0287】 製造例59
【化205】 製造例1に記載の通り、3,4−ジフルオロフェニル酢酸(25.0g、145
mmol)をp−トルエンスルホン酸(9.5g、49.5mmol)を用いて無
水エタノール(150mL)中で反応させることより、無色油状物の目的物(2
8.7g、99%)を得た。−NMRは構造と一致する。MS(FD)201
(M+)。
【0288】 製造例60
【化206】 製造例2に記載の通り、製造例59の生成物(10.0g、50.0mmol)
、N−ブロモスクシンイミド(9.17g、51.5mmol)および48%HB
r(4滴)を四塩化炭素(40mL)中で反応させることにより、無色油状物の
目的物(12.0g、86%)を得て、このものをさらに精製せずに使用した。
−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)278、280(M+1
)。
【0289】 製造例61
【化207】 製造例3に記載の通り、製造例60の生成物(10.5g、38mmol)、
4−ニトロイミダゾール(5.2g、45.6mmol)および炭酸カリウム(1
5.1g、114mmol)をジメチルホルムアミド(400ml)中で反応さ
せることにより、橙色油状物の目的物(4.54g、39%)を得た。−NM
Rは構造と一致する。MS(イオンスプレー)312.0(M+1)。元素分析
(C1311・0.2HOとして計算)、理論値:C、49.5
9;H、3.65;N、13.35。実測値:C、49.58、H、3.62;N、
13.09。
【0290】 製造例62
【化208】 製造例4に記載の通り、製造例61の生成物(1.35g、4.3mmol)を
テトラヒドロフラン(40mL)中で10%パラジウム/炭素(0.8g)を用
いて還元反応し、続いて製造例1dの生成物(1.64g、4.3mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.7g、4.7mmol)および1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.04g、4.7mm
ol)とカップリング反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(1.9g
、69%)を得た。−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)64
4(M+1)。元素分析(C3239として計算)、理論値:C
、59.71;H、6.11;N、10.80。実測値:C、59.72、H、6.
04;N、10.63。
【0291】 製造例63
【化209】 製造例5に記載の通り、製造例62の生成物(1.9g、3.0mmol)を水
酸化リチウム(0.09g、3.6mmol)を用いてジオキサン(50mL)お
よび水(25ml)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(1.6
g、87%)を得た。−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)6
16.4(M+1)。
【0292】 製造例64
【化210】 製造例6に記載の通り、製造例63の生成物(0.5g、0.8mmol)、4
−メチルピペリジン(0.1mL、0.8mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(0.12g、0.88mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−3−エチルカルボジイミド(0.18g、0.88mmol)をジメチル
ホルムアミド(40mL)中で反応させることにより、白色発泡体の目的物(0
.3g、54%)を得た。−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー
)697(M+1)。元素分析(C3646として計算)、理論
値:C、62.06;H、6.65;N、12.06。実測値:C、61.82、H
、6.57;N、11.96。
【0293】 製造例30
【化211】 実施例1に記載の通り、製造例64の生成物(0.22g、0.3mmol)お
よびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6ml)中で反応させるこ
とにより、黄色発泡体異性体の目的混合物(0。2g、100%)を得た。1−
NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)597.5(M+1)。元素
分析(C3138として計算)、理論値:C、55.01;H、
5.99;N、12.42。実測値:C、55.16、H、5.96;N、12.2
0。
【0294】 製造例65
【化212】 製造例6に記載の通り、製造例63の生成物(0.5g、0.8mmol)、ピ
ロリジン(0.07mL、0.8mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.12mL、0.88mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−
3−エチルカルボジイミド(0.18g、0.88mmol)をジメチルホルムア
ミド(40mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.25
g、42%)を得た。−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)6
69.4(M+1)。元素分析(C3442・0.7HOとして
計算)、理論値:C、59.94;H、6.42;N、12.33。実測値:C、
59.96、H、6.28;N、11.97。
【0295】 実施例31
【化213】 実施例1に記載の通り、製造例65の生成物(0.2g、0.3mmol)およ
びトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6ml)中で反応させること
により、黄色発泡体の目的物(0.14g、74%)を得た。−NMRは構造
と一致する。MS(イオンスプレー)569.4(M+1)。元素分析(C29
34・2.2HClとして計算)、理論値:C、53.68;H、
5.62;N、12.95。実測値:C、53.83、H、5.57;N、12.3
7。
【0296】 製造例66
【化214】 製造例5に記載の通り、製造例63の生成物(0.5g、0.8mmol)、4
−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン・塩酸塩(0.2g、0.8mmol)、
トリエチルアミン(0.13mL、0.88mmol)、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(0.12g、0.88mmol)および1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.18g、0.88mmol)をジメチ
ルホルムアミド(40mL)中で反応させることにより、白色発泡体の目的物(
0.14g、22%)を得た。−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプ
レー)805.6(M+1)。元素分析(C4247として計算
)、理論値:C、62.68;H、5.89;N、10.44。実測値:C、62.
45、H、5.82;N、10.40。
【0297】 実施例32
【化215】 実施例1に記載の通り、製造例66の生成物(0.14g、0.17mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させる
ことにより、黄色固体の目的の異性体混合物(0.1g、77%)を得た。
NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)705.5(M+1)。元素
分析(C3739・2.1HClとして計算)、理論値:C、5
6.88;H、5.30;N、10.76。実測値:C、56.64、H、5.31
;N、10.30。
【0298】 製造例67
【化216】 製造例1に記載の通り、2,4−ジフルオロフェニル酢酸(20g、116m
mol)およびp−トルエンスルホン酸(6.0g、31mmol)を無水エタ
ノール(150mL)中で反応させることにより、無色油状物の目的物(22.
1g、95%)を得て、このものを放置すると固化した。−NMRは構造と一
致する。MS(FD)200(M+)。
【0299】 製造例68 製造例2に記載の通り、製造例67の生成物(21.4g、100mmol)
、N−ブロモスクシンイミド(19.6g、103mmol)および48%HB
r(6滴)を四塩化炭素(100mL)中で反応させることにより、無色油状物
の目的物(27.9g、100%)を得た。−NMRは構造と一致する。MS
(FD)278、280(M+)。元素分析(C10BrFとして計
算)、理論値:C、43.04;H、3.25。実測値:C、42.92、H、3.
15。
【0300】 製造例69
【化217】 製造例3に記載の通り、製造例68の生成物(26.9g、96mmol)、
4−ニトロイミダゾール(13.0g、115mmol)および炭酸カリウム(
40g、288mmol)をジメチルホルムアミド(150mL)中で反応させ
ることにより、橙色油状物の目的物(14.3g、48%)を得た。−NMR
は構造と一致する。MS(イオンスプレー)312(M+1)。元素分析(C 11として計算)、理論値:C、50.17;H、3.56;N
、13.50。実測値:C、49.90、H、3.56;N、13.26。
【0301】 製造例70
【化218】 製造例4に記載の通り、製造例69の生成物(1.35g、4.3mmol)を
10%パラジウム/炭素(0.8g)を用いてテトラヒドロフラン(40mL)
中で反応させ、続いて製造例1dの生成物(1.64g、4.3mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.7g、4.7mmol)および1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.04g、4.7mmo
lとカップリング反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(1.52g、
52%)を得た。−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)644
.5(M+1)。元素分析(C3239として計算)、理論値:
C、59.71;H、6.11;N、10.88。実測値:C、59.43、H、5
.97;N、10.91。
【0302】 製造例71
【化219】 製造例5に記載の通り、製造例70の生成物(1.42g、2.2mmol)を
水酸化リチウム(0.07g、2.64mmol)を用いてジオキサン(50mL
)および水(25ml)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(1
.35g、100%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンス
プレー)616.3(M+1)。元素分析(C3035として計
算)、理論値:C、58.33;H、5.73;N、11.38。実測値:C、5
7.71、H、5.86;N、10.80。
【0303】 製造例72
【化220】 製造例6に記載の通り、製造例71の生成物(0.6g、1.0mmol)、4
−メチルピペリジン(0.12mL、1.0mmol)、1−ヒドロキベンゾトリ
ゾール(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)
−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジメチルホルムア
ミド(30mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.66
g、94%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)
696(M+1)。元素分析(C3646として計算)、理論値
:C、62.05;H、6.65;N、12.06。実測値:C、62.21、H、
6.48;N、12.17。
【0304】 実施例33
【化221】 実施例1に記載の通り、製造例72の生成物(0.51g、0.73mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させる
ことにより、黄褐色発泡体の目的物(0.25g、51%)を得た。H−NM
Rは構造と一致する。MS(イオンスプレー)597.5(M+1)。元素分析
(C3138・2.2HClとして計算)、理論値:C、55.0
1;H、5.99;N、12.42。実測値:C、56.92、H、5.98;N、
12.36。
【0305】 製造例73
【化222】 製造例6に記載の通り、製造例71の生成物(0.6g、1.0mmol)、ピ
ロリジン(0.8mL、1.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(
0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エ
チルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジメチルホルムアミド(3
0mL)中で反応させることにより、白色発泡体の目的物(0.4g、58%)
を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)669.5(
M+1)。元素分析(C32425として計算)、理論値:C、
61.07;H、6.33;N、12.57。実測値:C、60.84、H、6.3
1;N、12.32。
【0306】 実施例34
【化223】 実施例1に記載の通り、製造例73の生成物(0.3g、0.45mmol)お
よびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させるこ
とにより、白色発泡体の目的物(0.21g、70%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(イオンスプレー)569.4(M+1)。元素分析(C
2934・2.3HClとして計算)、理論値:C、53.38;
H、5.61;N、12.88。実測値:C、53.59、H、5.58;N、12
.42。
【0307】 製造例74
【化224】 室温で撹拌した製造例49の化合物(17.0g、58.0mmol)溶液に、
水酸化ナトリウム(2N水溶液の125mL)をテトラヒドロフラン(10mL
)およびエタノール(10mL)と共に加えた。加水分解反応が完結後、混合物
を冷浴中で冷却し、塩酸を用いてpHを2.75にまで酸性とし、酢酸エチルで
抽出した。その有機抽出液を合わせて水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し
て目的のカルボン酸(15.0g、99%)を得た。粗物質をテトラヒドロフラ
ン(150mL)中で、N,N−ジメチルアミン(40%、9.0mL、71.8
mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(7.64g、56.6
mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(11.7g、56.
6mmol)と混合した。18時間後、混合物を濃縮して、残渣を酢酸エチル中
にスラリーとし、ろ過し、ろ液を濃縮した。濃縮物をフラッシュクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)によって精製することにより、
目的物(10.2g、62%)を得た。ESMS(M+H) 293.1。1H-N
MR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.21 (d, 1H, J = 1.51 Hz), 7.80 (d, 1H, J = 1.1
3 Hz), 7.60-7.50 (m, 2H), 7.38-7.25 (m, 2H), 6.88 (s, 1H), 2.92 (s, 3H),
2.86 (s, 3H)。元素分析(C1313として計算)、理論値:C、
53.43;H、4.48;N、19.17。実測値:C、53.43、H、4.7
1;N、19.07。
【0308】 製造例75
【化225】 製造例74の生成物(2.0g、6.85mmol)を10%パラジウム/炭素
(1.80g)およびパラジウム/黒(0.20g)とテトラヒドロフラン(75
mL)中で混合し、その混合物をパール装置中、水素雰囲気下(38psi)で
振り混ぜた。還元反応が完結後、触媒をセライトろ過によって除去し、得られた
溶液を1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.51g、7.3mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.0g、7.3mmol)のテトラヒド
ロフラン(50mL)溶液に、室温で直ちに加えた。16時間後、混合物を濃縮
して、残渣を酢酸エチル中にスラリーとし、次いでろ過した。ろ液を濃縮して、
得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム
/メタノール)によって精製して、目的物(3.47g、81%)を得た。ES
MS(M+H) 623.5、624.6。−NMRは構造と一致する。元素
分析(C3343F・0.02CHClとして計算)、理論値:C
、63.44;H、6.94;N、13.44。実測値:C、63.04、H、7.
41;N、11.93。
【0309】 実施例35
【化226】 ジクロロメタン(50mL)中、室温で撹拌した製造例75の生成物(1.4
5g、2.29mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(15mL)を加えた。3
時間後、混合物を濃縮して、物質を過剰量の炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し
た。その水性混合物を酢酸エチルで抽出し、その有機抽出液を合わせて濃縮した
。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/
メタノール)によって精製して、目的物(1.55g)を得た。ESMS(M+
H) 523.3。異性体混合物(3.44g)を上記実施例7に記載の通り分
離して、純粋な異性体1(t=7.94分)(0.98g)および異性体2(t =10.57分)(0.98g)を得た。異性体2について、0.80g(1.5
3mmol)を酢酸エチル/メタノールに溶解し、塩酸のジエチルエーテル飽和
溶液を用いて処理した。得られた混合物を濃縮して、薄黄褐色固体の目的物(0
.90g、92%)を得た。ESMS(M+H) 523.4、524.5。
H−NMRは生成物と一致する。元素分析(C2835F・3.25
HClとして計算)、理論値:C、52.46;H、6.01;N、13.11。
実測値:C、52.49、H、6.23;N、11.80。
【0310】 製造例75
【化227】 製造例74の生成物(2.00g、6.85mmol)を、10%パラジウム/
炭素(1.80g)およびパラジウム/黒(0.20g)とテトラヒドロフラン(
75mL)中で混合し、その混合物をパール装置中、水素雰囲気下(39psi
)で振り混ぜた。還元反応が完結後、触媒をセライトろ過によって除去し、その
アミン/テトラヒドロフラン溶液を、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
(1.41g、6.85mmol)、1−ヒドロキベンゾトリアゾール・1水和物
(0.93g、6.85mmol)、製造例1jの生成物(2.60g、6.84m
mol)および更なるテトラヒドロフラン(75mL)と直ちに混合した。周囲
温度で終夜撹拌後、混合物を濃縮して、残渣を酢酸エチル中にスラリーとした。
そのろ液を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロ
ホルム/メタノール)によって精製して、黄褐色固体の目的物(3.65g、8
5%)を得た。ESMS(M+H) 625.4。H−NMRは生成物と一
致する。元素分析(C3241・0.03クロロホルムとして計算)
、理論値:C、61.17;H、6.60;N、13.34。実測値:C、61.2
5、H、6.90;N、12.69。
【0311】 実施例36
【化228】 ジクロロメタン(30mL)中、室温で撹拌した製造例75の生成物(3.3
0g、5.3mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(10mL)を加えた。3時
間後、混合物を濃縮して、残渣を過剰量の炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて処
理した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、その有機抽出液を合わせて1N
水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣を
フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)によ
って精製して、薄黄褐色固体の目的物(1.40g、51%)を得た。ESMS
(M+H) 525.3。H−NMRは構造と一致する。元素分析(C27
33F・1.3メタノールとして計算)、理論値:C、60.03;H
、6.80;N、14.84。実測値:C、60.19、H、6.81;N、14.
56。異性体混合物(3.20g)を上記実施例7に記載の通り分離して、異性
体1(t=7.57分)(1.57g)および異性体2(t=10.43g)
(0.88g)を得た。異性体2について、0.88g(1.68mmol)を酢
酸エチルに溶解し、塩酸のジエチルエーテル飽和溶液を用いて処理した。得られ
た混合物を濃縮し、ジエチルエーテルで洗浄して、目的物(0.97g)を得た
。ESMS(M+H) 525.4、526.7。H−NMRは構造と一致す
る。元素分析(C2533F・2.75HClとして計算)、理論値
:C、51.73;H、6.07;N、13.41。実測値:C、51.62、H、
5.74;N、13.34。
【0312】 製造例76
【化229】 製造例1に記載の通り、4−エトキシフェニル酢酸(23.5g、130mo
l)およびp−トルエンスルホン酸(4.0g、21mmol)を無水エタノー
ル(150mL)中で反応させることにより、無色油状物の生成物(23.2g
、86%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.17 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.31 (t, J
= 7.2 Hz, 3H), 3.56 (s, 2H), 3.99 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.05 (q, J = 7.2
Hz, 2H), 6.85 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.14 (d, J = 8.7 Hz, 2H)。MS(イオ
ンスプレー) 209(M+1)。元素分析(C1216として計算)、
理論値:C、69.21;H、7.74。実測値:C、68.91、H、7.55。
【0313】 製造例77
【化230】 四塩化炭素(600mL)中、室温で撹拌した製造例76の生成物(53g、
255mmol)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(46.6g、262mm
ol)および2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(3.0g、18
.3mol)を加えた。得られた反応混合物を還流するまで加熱した。3.5時間
後、溶液を室温まで冷却し、ろ過して濃縮した。得られた油状物をシリカゲルク
ロマトグラフィー(溶出液としてクロロホルムを使用)精製することにより、無
色の油状物(70.9g、97%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.17 (t, J = 7.
2 Hz, 3H), 1.25-1.35 (m, 3H), 4.00-4.10 (m, 2H), 4.13-4.25 (m, 2H), 5.86
(s, 1H), 6.92 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 9.0 Hz, 2H)。MS(FD
) 287、289(M+)。
【0314】 製造例78
【化231】 製造例3に記載の通り、製造例77の生成物(11.4g、40mmol)、
4−ニトロイミダゾール(4.5g、40mmol)および炭酸カリウム(16.
6g、120mmol)をジメチルホルムアミド(100mL)中で反応させる
ことにより、黄色油状物の目的物(5.47g、43%)を得た。1H-NMR (δ, D
MSO) 1.18 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 4.03 (q, J = 7.
2 Hz, 2H), 4.23 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.54 (s, 1H), 6.70 (d, J = 8.7 Hz,
2H), 7.42 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.90 (s, 1H), 8.34 (s, 1H)。MS(イオン
スプレー) 320.2(M+1)。元素分析(C1517として計
算)、理論値:C、56.42;H、5.37;N、13.16。実測値:C、5
6.29、H、5.17;N、13.15。
【0315】 製造例79
【化232】 製造例4に記載の通り、製造例78の生成物(9.6g、30mmol)を1
0%パラジウム/炭素(7.0g)を用いてテトラヒドロフラン(100mL)
中で反応させ、続いて製造例1dの生成物(11.5g、30mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(4.5g、33mmol)および1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(6.8g、33mmol)と
カップリング反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(9.9g、50%
)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.17 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.25-1.40 (m, 18H)
, 3.58 (m, 1H), 3.70 (m, 1H), 4.02 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.20 (q, J = 7.2
Hz, 2H), 4.44 (d, J = 3.4 Hz, 2H), 4.60 (m, 1H), 6.33 (s, 1H), 6.95 (d,
J = 8.7 Hz, 2H), 7.15-7.35 (m, 9H), 7.43 (m, 1H), 7.51 (m, 1H), 10.2 (b
r s, 1H)。MS(イオンスプレー) 652.4(M+1)。元素分析(C34
45として計算)、理論値:C、62.66;H、6.96;N、10
.74。実測値:C、62.92、H、7.00;N、10.98。
【0316】 製造例80
【化233】 製造例5に記載の通り、製造例80の生成物(9.7g、15.0mmol)お
よび水酸化リチウム(0.42g、18.0mmol)をジオキサン(200mL
)および水(100mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(
9.4g、100%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.25-1.40 (m, 18H), 3.60 (m
, 1H), 3.68 (m, 1H), 4.02 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.44 (d, J = 3.0 Hz, 2H),
4.60 (m, 1H), 6.19 (m, 1H), 6.95 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.28-7.35 (m, 9H)
, 7.40 (m, 1H), 7.51 (s, 1H), 10.2 (br s, 1H), 13.5 (br s, 1H)。MS(イ
オンスプレー) 624.5(M+1)。元素分析(C4341とし
て計算)、理論値:C、61.62;H、6.63;N、11.23。実測値:C
、61.58、H、6.92;N、10.99。
【0317】 製造例81
【化234】 製造例6に記載の通り、製造例80の生成物(7.43g、12.0mmol)
、4−メチルピペリジン(1.42mL、12.0mmol)、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(1.78g、13.2mmol)および1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(2.72g、13.2mmol)を
ジメチルホルムアミド(100mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体
の目的物(6.4g、76%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.74 (d, J = 6.4 Hz
, 1.5H), 0.87 (d, J = 6.0 Hz, 1.5H), 1.05 (m, 1H), 1.25-1.40 (m, 18H), 1
.50-1.70 (m, 3H), 2.55-2.70 (m, 2H), 3.00 (m, 1H), 3.57 (m, 1H), 3.65-3.
85 (m, 2H), 4.00-4.20 (m, 2H), 4.38 (m, 1H), 4.44 (d, J = 3.4 Hz, 2H), 4
.60 (m, 1H), 6.61 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 6.95-7.00 (m, 2H), 7.15-7.20 (m,
2H), 7.20-7.45 (m, 9H), 10.15 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー) 70
5.5(M+1)。元素分析(C3852として計算)、理論値:C
、64.75;H、7.44;N、11.92。実測値:C、64.59、H、7.
21;N、11.87。
【0318】 実施例37および38
【化235】 実施例1に記載の通り、製造例81の生成物(6.4、9.1mmol)および
トリフルオロ酢酸(10mL)をジクロロメタン(25mL)中で反応させるこ
とにより、黄褐色発泡体の目的のジアステレオマー混合物(4.71g、77%
)を得た。そのジアステレオマー(2.4g)をHPLC(クロマシルCHI−
DMPキラル固定相、3Aアルコール/ジメチルエチルアミン/ヘプタン)によ
って分離することにより、異性体1(200mg、8%)および異性体2(0.
8g、31%)を得て、この両方を実施例7に記載の通り塩酸を用いて酸性とし
た後、白色固体として単離した。
【0319】 実施例37.(異性体1)1H-NMR (δ, DMSO) 0.74 (d, J = 6.4 Hz, 1. 5H), 0
.88 (d, J = 6.0 Hz, 1.5H), 1.20 (m, 1H), 1.31 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 1.45-
1.70 (m, 8H), 2.60-2.70 (m, 2H), 3.05 (m, 1H), 3.65-3.80 (m, 3H), 4.00-4
.20 (m, 3H), 4.37 (m, 1H), 4.52 (s, 2H), 4.75 (m, 1H), 6.80 (d, J = 13.
2 Hz, 1H), 6.95-7.05 (m, 2H), 7.25-7.40 (m, 9H), 7.92 (br s, 1H), 8.20-8
.30 (m, 3H), 8.53 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 10.9 (br s, 1H)。t=9.17分
。MS(イオンスプレー) 605(M+1)。元素分析(C3344 ・2HCl・0.1CHClとして計算)、理論値:C、58.45;H、6
.74;N、12.74。実測値:C、58.64、H、6.77;N、12.36
【0320】 実施例38.(異性体2)1H-NMR (δ, DMSO) 0.74 (d, J = 6.4 Hz, 1.5H), 0.
88 (d, J = 6.0 Hz, 1.5H), 1.20 (m, 1H), 1.31 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 1.45-1
.70 (m, 8H), 2.60-2.70 (m, 2H), 3.05 (m, 1H), 3.65-3.80 (m, 3H), 4.00-4.
20 (m, 3H), 4.37 (m, 1H), 4.52 (s, 2H), 4.75 (m, 1H), 6.80 (d, J = 13.2
Hz, 1H), 6.95-7.05 (m, 2H), 7.25-7.40 (m, 9H), 7.92 (br s, 1H), 8.20-8.3
0 (m, 3H), 8.53 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 10.9 (br s, 1H)。t=12.68分
。MS(イオンスプレー) 605(M+1)。元素分析(C3344 ・HClとして計算)、理論値:C、59.35;H、6.85;N、12.9
8。実測値:C、59.62、H、7.01;N、12.71。
【0321】 製造例82
【化236】 製造例6に記載の通り、製造例80の生成物(0.9g、1.5mmol)、ジ
メチルアミン・塩酸塩(0.13g、1.5mmol)、トリエチルアミン(0.
23mL、1.65mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.23g
、1.65mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカ
ルボジイミド(0.34g、1.65mmol)をジメチルホルムアミド(50m
L)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.46g、47%)
を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.25-1.35 (m, 18H), 2.90 (m, 6H), 3.57 (m, 1H)
, 3.67 (m, 1H), 4.03 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.43-4.47 (m, 2H), 4.57 (m, 1H
), 6.55 (m, 1H), 6.97 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.15-7.45 (m, 11H), 10.16 (br
s, 1H)。MS(イオンスプレー) 651.4(M+1)。元素分析(C34 46として計算)、理論値:C、62.75;H、7.13;N、12.
91。実測値:C、62.55、H、6.84;N、12.84。
【0322】 実施例39および40
【化237】 実施例1に記載の通り、製造例82の生成物(0.44g、0.68mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させる
ことにより、黄褐色発泡体の目的物(0.19g、45%)を得た。そのジアス
テレオマー(90mg、0.14mmol)をHPLC(クロマシルCHI−D
MPキラル固定相、3Aアルコール/ジメチルエチルアミン/ヘプタン)によっ
て精製して、異性体1(50mg、50%)および異性体2(27mg、27%
)を得て、これら両方を実施例7に記載の通り塩酸を用いて酸性とした後、白色
固体として単離した。
【0323】 実施例39.(異性体1)1H-NMR (δ, DMSO) 1.32 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 1.50
(s, 6H), 2.86 (s, 3H), 2.90 (s, 3H), 3.70-3.80 (m, 2H), 4.03 (q, J = 7.
2 Hz, 2H), 4.52 (s, 2H), 4.75 (m, 1H), 6.76 (s, 1H), 7.00 (d, J = 8.7 Hz
, 2H), 7.25-7.40 (m, 9H), 8.06 (m, 1H), 8.20-8.30 (m, 3H), 8.52-8.60 (m,
1H), 11.00 (br s, 1H)。t=7.70分。MS(高分解能)(C2939
として計算)理論値:551.2982。実測値:551.2987。元
素分析(C2938・2.3HCl・0.3酢酸エチルとして計算)、
理論値:C、54.88;H、6.51;N、12.72。実測値:C、54.70
、H、6.49;N、12.43。
【0324】 実施例40.(異性体2)1H-NMR (δ, DMSO) 1.32 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 1.50
(s, 6H), 2.86 (s, 3H), 2.90 (s, 3H), 3.70-3.80 (m, 2H), 4.03 (q, J = 7.
2 Hz, 2H), 4.52 (s, 2H), 4.75 (m, 1H), 6.76 (s, 1H), 7.00 (d, J = 8.7 Hz
, 2H), 7.25-7.40 (m, 9H), 8.06 (m, 1H), 8.20-8.30 (m, 3H), 8.52-8.60 (m,
1H), 11.00 (br s, 1H)。t=9.09分。MS(高分解能)(C2939
として計算)理論値:551.2982。実測値:551.2976。元
素分析(C2938・2.HCl・0.3酢酸エチルとして計算)、理
論値:C、55.18;H、6.53;N、12.79。実測値:C、55.01、
H、6.33;N、12.54。
【0325】 製造例83
【化238】 製造例6の記載の通り、製造例80の生成物(0.9g、1.5mmol)、ピ
ロリジン(0.13mL、1.5mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.23g、1.65mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3
−エチルカルボジイミド(0.34g、1.65mmol)をジメチルホルムアミ
ド(40mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.7g、
74%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.25-1.40 (m, 18H), 1.70-1.90 (m, 4H),
2.95 (m, 1H), 3.30-3.40 (m, 2H), 3.55-3.70 (m, 3H), 4.03 (q, J = 7.2 Hz
, 2H), 4.44 (d, J = 3.4 Hz, 2H), 4.57 (m, 1H), 6.34 (s, 1H), 6.97 (d, J
= 8.7 Hz, 2H), 7.20-7.35 (m, 9H), 7.40-7.45 (m, 2H), 10.15 (br s, 1H)。
MS(イオンスプレー)677.6(M+1)。元素分析(C3648
・0.2HOとして計算)、理論値:C、63.55;H、7.17;N、1
2.35。実測値:C、63.32、H、6.96;N、12.24。
【0326】 実施例41
【化239】 実施例1に記載の通り、製造例83の生成物(0.59g、0.9mmol)お
よびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させるこ
とにより、目的の異性体混合物(0.36g、64%)を得た。1H-NMR (δ, DMS
O) 1.32 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 1.45-1.60 (m, 6H), 1.65-1.90 (m, 4H), 2.90
(m, 1H), 3.25-3.45 (m, 2H), 3.65-3.75 (m, 3H), 4.02 (q, J = 6.8 Hz, 2H),
4.45-4.55 (m, 2H), 4.70-4.80 (m, 1H), 6. 54 (s, 1H), 6.98 (d, J = 8.7 H
z, 2H), 7.20-7.40 (m, 9H), 8.05 (m, 1H), 8.20-8.30 (m, 3H), 8.54 (d, J =
7.2 Hz, 1H), 10.95 (br s, 1H)。MS(高分解能)(C3141
して計算)理論値:577.3138。実測値:557.3132。元素分析(C 3140・2HClとして計算)、理論値:C、57.32;H、6.
52;N、12.94。実測値:C、57.46、H、6.59;N、12.91。
【0327】 製造例84
【化240】 製造例1に記載の通り、4−ブチルオキシフェニル酢酸(10.0g、48m
mol)およびp−トルエンスルホン酸(2.5g、13mmol)を無水エタ
ノール(100ml)中で反応させることにより、無色油状物の目的物(11.
04g、98%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.94 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.18
(t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.40-1.50 (m, 2H), 1.60-1.80 (m, 2H), 3.57 (s, 2H)
, 3.93 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 4.08 (q, J = 7. 3 Hz, 2H), 6.86 (d, J = 8.4
Hz, 2H), 7.15 (d, J = 8.4 Hz, 2H)。MS(イオンスプレー)237(M+1
)。元素分析(C1420として計算)、理論値:C、71.16;H、
8.53。実測値:C、71.33、H、8.55。
【0328】 製造例85
【化241】 製造例84の生成物(6.0g、25mmol)の四塩化炭素(100mL)
溶液に、N−ブロモスクシンイミド(4.7g、25.8mmol)および2,2' −アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(0.6g)を加えた。反応混合物を
還流するまで加熱した。3.5時間後、混合物を室温まで冷却し、ろ過して濃縮
した。得られた油状物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、3%メタ
ノール/クロロホルム)によって精製して、無色油状物の目的物(6.9g、8
8%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.93 (t, J = 7.35 H, 3H), 1.20 (t, J = 7
.2 Hz, 3H), 1.40-1.50 (m, 2H), 1.60-1.80 (m, 2H), 3.95-4.05 (m, 2H), 4.1
0-4.15 (m, 2H), 5.87 (s, 1H), 6.93 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.45 (d, J = 8.7
Hz, 2H)。MS(FD)324、316(M+)。元素分析(C1419Br
・0.5CHClとして計算)、理論値:C、52.54;H、5.98。
実測値:C、52.35、H、5.84。
【0329】 製造例86
【化242】 製造例3に記載の通り、製造例85の生成物(5.82g、19.0mmol)
、4−ニトロイミダゾール(2.1g、19.0mmol)および炭酸カリウム(
8.0g、57mmol)をジメチルホルムアミド(150mL)中で反応させ
ることにより、黄色油状物の目的物(3.5g、53%)を得た。1H-NMR (δ, D
MSO) 0.93 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.19 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.35-1.50 (m, 2
H), 1.60-1.80 (m, 2H), 3.92-4.06 (m, 2H), 4.20-4.30 (m, 2H), 6.56 (s, 1H
), 6.99 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.44 (d, J = 8. 6 Hz, 2H), 7.92 (s, 1H), 8.
37 (s, 1H)。MS(イオンスプレー)348.3(M+1)。元素分析(C17
21として計算)、理論値:C、58.78;H、6.09;N、12
.10。実測値:C、59.08、H、6.21;N、12.19。
【0330】 製造例87
【化243】 製造例4に記載の通り、製造例86の生成物(1.5g、4.3mmol)を1
0%パラジウム/炭素(0.8g)を用いてテトラヒドロフラン(40mL)中で
反応させ、続いて製造例1dの生成物(1.64g、4.3mmol)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(0.7g、4.7mmol)および1−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.7g、4.3mmol)と
カップリング反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(1.1g、38%
)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.92 (t, J = 7. 5 Hz, 3H), 1.18 (t, J = 7.2
Hz, 3H), 1.25-1.40 (m, 15H), 1.40-1.50 (m, 2H), 1.60-1.75 (m, 2H), 3.60
(m, 1H), 3.70 (m, 1H), 3.95-4.00 (m, 2H), 4.20-4.25 (m, 2H), 4.45-4.48 (
m, 2H), 4.57 (m, 1H), 6.35 (s, 1H), 6.97 (t, J = 9.0 Hz, 2H), 7.15-7.35
(m, 9H), 7.40 (m, 1H)。MS(イオンスプレー)680.5(M+1)。元素分
析(C3649として計算)、理論値:C、63.61;H、7.27
;N、10.30。実測値:C、63.53、H、6.99;N、10.54。
【0331】 製造例88
【化244】 製造例5に記載の通り、製造例87の生成物(1.1g、1.6mmol)およ
び水酸化リチウム(0.5g、1.92mmol)をジオキサン(50mL)およ
び水(25mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(1.04
g、100%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.95 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 1.25-1
.35 (m, 15H), 1.35-1.50 (m, 2H), 1.65-1.75 (m, 2H), 3.57 (m, 1H), 3.65 (
m, 1H), 3.95 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 4.57 (m, 1H), 6.19 (d, J = 1.5 Hz, 2H)
, 6.20 (s, 1H), 6.96 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.10-7.35 (m, 9H), 7.40 (m, 1H
), 7.50 (s, 1H), 10.20 (br s, 1H), 13.45 (br s, 1H)。MS(イオンスプレ
ー)652.5(M+1)。元素分析(C3245として計算)、理
論値:C、62.66;H、6.96;N、10.75。実測値:C、62.45、
H、7.07;N、10.72。
【0332】 製造例89
【化245】 製造例6に記載の通り、製造例88の生成物(1.0g、1.6mmol)、4
−メチルピペリジン(0.19mL、1.6mmol)、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(0.24g、1.8mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−3−エチルカルボジイミド(0.35g、1.8mmol)をジメチルホ
ルムアミド(60mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0
.57g、48)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 0.75 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 0.85-
0.95 (m, 6H), 1.25-1.40 (m, 15H), 1.40-1.75 (m, 7H), 2.55-2.75 (m, 2H),
3.00 (m, 1H), 3.55 (m, 1H), 3.60-3.85 (m, 2H), 3.95-4.00 (m, 2H), 4.60 (
m, 1H), 4. 85-4.98 (m, 3H), 6.97 (d, J = 8. 7 Hz, 1H), 6.90-7.00 (m, 2H)
, 7.15 (m, 1H), 7.20-7.45 (m, 10H), 10.15 (br s, 1H)。MS(イオンスプレ
ー)733.5(M+1)。元素分析(C4056として計算)、理
論値:C、65.55;H、7.70;N、11.47。実測値:C、65.44、
H、7.49;N、11.59。
【0333】 実施例42および43
【化246】 実施例1に記載の通り、製造例89の生成物(0.55g、0.75mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させる
ことにより、目的のジアステレオマー混合物(0.4g、75%)を得た。この
物質をHPLC(クロマシルCHI−DMPキラル固定相、3Aアルコール/ジ
メチルエチルアミン/ヘプタン)によって精製して、目的のジアステレオマーを
得て、これらの両方を実施例7に記載の通り、塩酸を用いて酸性とした後、白色
固体として単離した。
【0334】 実施例42.(異性体1)1H-NMR (δ, DMSO) 0.75 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 0.85-
1.00 (m, 5H), 1.25-1.40 (m, 2H), 1.40-1.50 (m, 2H), 1.50-1.60 (m, 6H), 1
.60-1.75 (m, 4H), 2.60-2.70 (m, 2H), 3.00 (m, 1H), 3.60-3.75 (m, 3H), 3.
95-4.00 (m, 2H), 4.52 (s, 2H), 4.75 (m, 1H), 4.88 (m, 1H), 6.89 (d, J =
14 Hz, 1H), 7.00-7.05 (m, 2H), 7.20-7.40 (m, 9H), 8.10 (m, 1H), 8.20-8.3
0 (m, 3H), 8.60 (m, 1H), 11.02 (br s, 1H)。t=5.90分。MS(高分解
能)(C3549として計算)理論値:633.3764。実測値:
633.3768。元素分析(C3548・2.3HClとして計算)
、理論値:C、58.66;H、7.07;N、11.73。実測値:C、58.5
9、H、6.99;N、11.46。
【0335】 実施例43.(異性体2)1H-NMR (δ, DMSO) 0.75 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 0.85
-1.00 (m, 5H), 1.25-1.40 (m, 2H), 1.40-1.50 (m, 2H), 1.50-1.60 (m, 6H),
1.60-1.75 (m, 4H), 2.60-2.70 (m, 2H), 3.00 (m, 1H), 3.60-3.75 (m, 3H), 3
.95-4.00 (m, 2H), 4.52 (s, 2H), 4.75 (m, 1H), 4.88 (m, 1H), 6.89 (d, J =
14 Hz, 1H), 7.00-7.05 (m, 2H), 7.20-7.40 (m, 9H), 8.10 (m, 1H), 8.20-8.
30 (m, 3H), 8.60 (m, 1H), 11.02 (br s, 1H)。t=7.47分。MS(高分
解能)(C3549として計算)理論値:633.3764。実測値
:633.3762。元素分析(C3549・HClとして計算)、
理論値:C、59.57;H、7.14;N、11.91。実測値:C、59.74
、H、7.30;N、11.72。
【0336】 製造例90
【化247】 製造例1に記載の通り、4−フェノキシフェニル酢酸(25.0g、110m
mol)およびp−トルエンスルホン酸(5.0g、26mmol)を無水エタ
ノール(150mL)中で反応させることにより、黄色油状物の目的物(27.
6g、98%)を得た。1H NMR (δ, DMSO) 1.18 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 3.64 (
s, 2H), 4.08 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.90-7.00 (m, 4H), 7.13 (t, J = 7.5 Hz
, 1H), 7.23 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.40 (t, J = 5.7 Hz, 2H)。MS(イオン
スプレー)257.2(M+1)。元素分析(C1516として計算)、
理論値:C、74.98;H、6.29。実測値:C、74.88、H、6.31。
【0337】 製造例91
【化248】 製造例2に記載の通り、製造例90の生成物(10.0g、39.0mmol)
、N−ブロモスクシンイミド(7.2g、40.2mmol)および48%HBr
(4滴)を四塩化炭素(40mL)中で反応させることにより、無色油状物の目
的物(11.9g、92%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.21 (t, J = 7.3 Hz,
3H), 4.15-4.30 (m, 2H), 5.94 (s, 1H), 6.95-7.15 (m, 4H), 7.20 (m, 1H), 7
.40-7.50 (m, 2H), 7.52-7.70 (m, 2H)。MS(FD)334、336(M+)
。元素分析(C1615BrO・0.05CHClとして計算)、理論値
:C、56.51;H、4.45。実測値:C、56.85、H、4.27。
【0338】 製造例92
【化249】 製造例3に記載の通り、製造例91の生成物(10.9g、33.0mmol)
、4−ニトロイミダゾール(4.5g、39.6mmol)および炭酸カリウム(
13.4g、99.0mmol)をジメチルホルムアミド(150mL)中で反応
させることにより、黄色油状物の目的物(5.92g、49%)を得た。1H-NMR
(δ, DMSO) 1.17 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 4.25 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.60 (s,
1H), 7.00-7.10 (m, 4H), 7.17 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 6.0 Hz, 2
H), 7.53 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.94 (s, 1H), 8.41 (s, 1H)。MS(イオンス
プレー)368.2(M+1)。元素分析(C1917・0.15CH
Clとして計算)、理論値:C、59.30;H、4.49;N、10.91。
実測値:C、59.55、H、4.73;N、10.97。
【0339】 製造例93
【化250】 製造例4に記載の通り、製造例92の生成物(1.58、4.3mmol)を1
0%パラジウム/炭素(0.8g)を用いてテトラヒドロフラン(70mL)中
で反応させ、続いて製造例1dの生成物(1.64g、4.3mmol)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(0.7g、4.7mmol)および1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.04g、4.7mmol
)とカップリング反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(1.92g、
62%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.20 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.25-1.35 (m
, 15H), 3.57 (m, 1H), 3.70 (m, 1H), 4.25 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.45-4.47
(m, 2H), 4.60 (m, 1H), 6.43 (s, 1H), 7.00-7.10 (m, 4H), 7.20 (m, 1H), 7.
25-7.35 (m, 6H), 7.35-7.45 (m, 6H), 7.55 (s, 1H), 10.20 (br s, 1H)。MS
(イオンスプレー)700.7(M+1)。元素分析(C3845
して計算)、理論値:C、65.22;H、6.48;N、10.01。実測値:
C、65.12、H、6.43;N、9.87。
【0340】 製造例94
【化251】 製造例5に記載の通り、製造例39の生成物(1.72g、2.5mmol)お
よび水酸化リチウム(0.07g、3.0mmol)をジオキサン(50mL)お
よび水(25mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(1.6
8g、100%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.25-1.40 (m, 15H), 3.60 (m, 1
H), 3.70 (m, 1H), 4.45-4.50 (m, 2H), 4.57 (m, 1H), 6.25 (s, 1H), 7.00-7.
07 (m, 4H), 7.15-7.35 (m, 8H), 7.35-7.45 (m, 5H), 7.55 (s, 1H), 10.20 (b
r s, 1H), 13.55 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)672.6(M+1)。
元素分析(C3641として計算)、理論値:C、64.37;H、
6.15;N、10.43。実測値:C、64.56、H、6.37;N、10.2
3。
【0341】 製造例95
【化252】 製造例6に記載の通り、製造例94の生成物(0.45g、0.67mmol)
、ピロリジン(0.07mL、0.67mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(0.1g、0.74mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)
−3−エチルカルボジイミド(0.15g、0.74mmol)をジメチルホルム
アミド(30mL)中で反応させることにより、白色発泡体の目的物(0.22
g、45%)を得た。1H-NMR (δ, DMSO) 1.20-1.40 (m, 15H), 1.65-1.90 (m,
4H), 3.05 (m, 1H), 3.25-3.45 (m, 2H), 3.55-3.75 (m, 3H), 4.45-4.50 (m, 2
H), 4.60 (m, 1H), 6.43 (s, 1H), 7.05 (t, J = 8.7 Hz, 3H), 7.20 (m, 1H),
7.25-7.30 (m, 7H), 7.35-7.50 (m, 7H), 10.20 (br s, 1H)。MS(イオンスプ
レー)725.7(M+1)。元素分析(C4048として計算)、
理論値:C、66.28;H、6.68;N、11.59。実測値:C、66.42
、H、6.68;N、11.59。
【0342】 実施例44
【化253】 実施例1に記載の通り、製造例95の生成物(0.22g、0.3mmol)お
よびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させるこ
とにより、目的の異性体混合物(0.2g、100%)を得た。1H-NMR (δ, DMS
O) 1.45-1.55 (m, 6H), 1.70-1.90 (m, 4H), 2.95 (m, 1H), 3.25-3.45 (m, 2H)
, 3.50-3.90 (m, 3H), 4.45-4.55 (m, 2H), 4.75 (m, 1H), 6.60 (m, 1H), 7.00
- (m, 3H), 7.20 (m, 1H), 7.25-7.50 (m, 12H), 7.98 (m, 1H), 8.15-8.30 (m,
3H), 8.52 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 10.88 (br s, 1H)。MS(イオンスプレー)
625.4(M+1)。元素分析(C3540・2HClとして計算
)、理論値:C、60.26;H、6.07;N、12.05。実測値:C、60.
02、H、6.01;N、11.81。
【0343】 製造例96
【化254】 製造例6に記載の通り、製造例94の生成物(0.6g、0.9mmol)、4
−メチルピペリジン(0.1mL、0.9mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(0.14g、1.0mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド(0.2g、1.0mmol)をジメチルホルム
アミド(30mL)中で反応させることにより、白色発泡体の目的物(0.4g
、59%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)7
53.5(M+1)。元素分析(C4252として計算)、理論値:
C、67.00;H、6.96;N、11.16。実測値:C、66.73、H、6
.91;N、11.04。
【0344】 実施例45
【化255】 実施例1に記載の通り、製造例96の生成物(0.34g、0.45mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させる
ことにより、白色固体の目的の異性体混合物(0.27g、83%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(高分解能)(C3745として
計算)理論値:653.3451。実測値:653.3446。
【0345】 製造例97
【化256】 製造例1に記載の通り、ビフェニル酢酸(25.2g、119mmol)およ
びp−トルエンスルホン酸(3.3g、17mmol)を無水エタノール(25
0mL)中で反応させることにより、黄色油状物の目的物(25.4g、89%
)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)240.1(M+)。
元素分析(C1616として計算)、理論値:C、79.97;H、6.7
1。実測値:C、79.75、H、6.59。
【0346】 製造例98
【化257】 製造例2に記載の通り、製造例97の生成物(18.0g、75.0mmol)
、N−ブロモスクシンイミド(13.7g、77.25mmol)および48%H
Br(4滴)を四塩化炭素(80mL)中で反応させることにより、黄色油状物
の目的物(22.56g、94%)を得た。H−NMRは構造と一致する。M
S(FD)318、320(M+)。元素分析(C1615BrO・0.0
5塩酸として計算)、理論値:C、60.21;H、4.74。実測値:C、59
.50、H、4.75。
【0347】 製造例99
【化258】 ジメチルホルムアミド(200mL)中、室温で撹拌した水素化ナトリウム(
2.42g、60.5mmol)スラリーに、4−ニトロイミダゾール(6.9g
、60.5mmol)を加えた。10分後、製造例98の生成物(17.62g、
55.0mmol)を加えた。16時間後、反応混合物を濃縮して、残渣を酢酸
エチル中にスラリーとし、次いでろ過した。得られた油状物を酢酸エチルおよび
水で分配して、次いで酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせてブライ
ンで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。得られた油状物をシ
リカゲル上に吸着させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、30%〜
50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、黄色粘性油状物の目的物(1
2.0g、62%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)35
1(M+)。
【0348】 製造例100
【化259】 製造例4に記載の通り、製造例99の生成物(2.0g、5.8mmol)を1
0%パラジウム/炭素(0.8g)およびテトラヒドロフラン(70mL)を用
いて水素雰囲気下で還元反応し、続いて製造例1dの生成物(2.2g、5.8m
mol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.86g、6.4mmol)お
よび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.3g
、6.4mmol)とカップリング反応させることにより、黄褐色発泡体の目的
物(0.7g、18%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)
683(M+)。元素分析(C3845として計算)、理論値:C、
66.75;H、6.63;N、10.34。実測値:C、66.79、H、6.4
8;N、10.32。
【0349】 製造例101
【化260】 製造例5に記載の通り、製造例100の生成物(0.7g、1.0mmol)お
よび水酸化リチウム(0.03g、1.2mmol)をジオキサン(20mL)お
よび水(10mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.6
6g、100%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)656
(M+)。元素分析(C364157として計算)、理論値:C、65.9
4;H、6.30;N、10.68。実測値:C、65.90、H、6.37;N、
10.42。
【0350】 製造例102
【化261】 製造例6に記載の通り、製造例101の生成物(0.7g、1.1mmol)を
4−メチルピペリジン(0.13mL、1.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(0.17g、1.2mmol)および1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.25g、1.2mmol)を用いてジ
メチルホルムアミド(40mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目
的物(0.52g、65%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(F
D)728.4(M+)。元素分析(C3747として計算)、
理論値:C、60.98;H、6.50;N、11.53。実測値:C、61.18
、H、6.35;N、11.44。
【0351】 実施例46および47
【化262】 実施例1に記載の通り、製造例102の生成物(0.36g、0.49mmol
)およびトリフルオロ酢酸(4mL)をジクロロメタン(12mL)中で反応さ
せることにより、目的の異性体混合物(0.3g、88%)を得た。そのジアス
テレオマー(4g、3.6mmol)をHPLC(クロマシルCHI−DMPキ
ラル固定相、3Aアルコール/ジメチルエチルアミン/ヘプタン溶出液)によっ
て分離することにより、異性体1(0.6、16%)および異性体2(0.5mg
、12%)を得て、これら両方を実施例7に記載の通り、それぞれの塩酸塩を形
成させた後、白色固体として単離した。
【0352】 実施例46.(異性体1)H−NMRは構造と一致する。t=6.9分。M
S(イオンスプレー)637.4(M+1)。元素分析(C3744
・2.5HClとして計算)、理論値:C、61.05;H、6.44;N、11.
54。実測値:C、60.89、H、6.53;N、11.25。
【0353】 実施例47.(異性体2)H−NMRは構造と一致する。t=9.2分。M
S(イオンスプレー)637.4(M+1)。元素分析(C3744
・2.6HClとして計算)、理論値:C、60.75;H、6.42;N、11.
49。実測値:C、60.67、H、6.63;N、11.18。
【0354】 製造例103
【化263】 製造例1に記載の通り、3−フルオロフェニル酢酸(15.0g、97.0mm
ol)およびp−トルエンスルホン酸(3.0g、16mmol)を無水エタノ
ール中で反応させることにより、無色油状物の目的物(16.5g、94%)を
得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)182(M+)。元素分析
(C1011FOとして計算)、理論値:C、65.92;H、6.09。実
測値:C、64.94、H、5.99。
【0355】 製造例104
【化264】 製造例2に記載の通り、製造例103の生成物(15.0g、82mmol)、
N−ブロモスクシンイミド(15.0g、84.5mmol)および48%HBr
(4滴)を四塩化炭素(80mL)中で反応させることにより、無色油状物の目
的物(19.2g、90%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(F
D)259、261(M+)。元素分析(C1010BrFOとして計算)
、理論値:C、46.00;H、3.86。実測値:C、45.71、H、3.90
【0356】 製造例105
【化265】 製造例3に記載の通り、製造例104の生成物(15.0g、58.0mmol
)、4−ニトロイミダゾール(7.8g、63.8mmol)および水素化ナトリ
ウム(2.8g、63.8mmol)をジメチルホルムアミド(200mL)中で
反応させることにより、黄色油状物(11.13g、65%)を得た。H−N
MRは構造と一致する。MS(FD)293(M+)。元素分析(C1312
として計算)、理論値:C、53.24;H、4.12;N、14.33
。実測値:C、53.12、H、4.22;N、14.47。
【0357】 製造例106
【化266】 製造例4に記載の通り、製造例105の生成物(1.7g、5.8mmol)を
10%パラジウム/炭素(0.7g)をテトラヒドロフラン(40mL)中、水
素雰囲気下で反応させ、続いて製造例1dの生成物(2.2g、5.8mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.86g、6.4mmol)および1−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.3g、60%
)とカップリング反応させることにより、黄色発泡体の目的物(2.05g、6
0%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)625(M+)。
元素分析(C3240FNとして計算)、理論値:C、61.43;H
、6.44;N、11.19。実測値:C、61.28、H、6.64;N、11.
32。
【0358】 製造例106
【化267】 製造例5に記載の通り、製造例104の生成物(0.12g、3.2mmol)
および水酸化リチウム(0.09g、3.84mmol)をジオキサン(40mL
)および水(20mL)中で反応させることにより、黄色発泡体の目的物(1.
91g、100%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプ
レー)598(M+)。元素分析(C3036FNとして計算)、理論
値:C、60.29;H、6.07;N、11.72。実測値:C、60.21、H
、6.41;N、11.06。
【0359】 製造例107
【化268】 製造例6に記載の通り、製造例106の生成物(0.7g、1.2mmol)、
4−メチルピペリジン(0.14mL、1.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(0.18g、1.3mmol)および1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.27g、1.3mmol)をジメチル
ホルムアミド(100mL)中で反応させることにより、白色固体の目的物(0
.52g、64%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)67
8(M+)。元素分析(C3647FNとして計算)、理論値:C、6
3.70;H、6.98;N、12.38。実測値:C、63.62、H、7.10
;N、12.31。
【0360】 実施例48
【化269】 実施例1に記載の通り、製造例107の生成物(0.51g、0.75mmol
)およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させ
ることにより、黄色固体の目的の異性体混合物(0.24g、49%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)578(M+)。元素分析(C 39FN・2.7HClとして計算)、理論値:C、54.99;H、
6.21;N、12.41。実測値:C、54.97、H、6.23;N、12.4
0。
【0361】 製造例108
【化270】 製造例6に記載の通り、製造例106の生成物(0.7g、1.2mmol)、
ピロリジン(0.1mL、1.2mmol)、1−ヒドロキベンゾトリアゾール(
0.18g、1.3mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エ
チルカルボジイミド(0.27g、1.3mmol)をジメチルホルムアミド(4
0mL)中で反応させることにより、黄色発泡体の目的物(0.54g、69%
)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)650(M+)。元素
分析(C3443FN・0.2CHClとして計算)、理論値:C、
60.89;H、6.45;N、12.46。実測値:C、60.91、H、6.3
9;N、12.36。
【0362】 実施例49
【化271】 実施例1に記載の通り、製造例108の生成物(0.4g、0.6mmol)お
よびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させるこ
とにより、黄色固体の目的の異性体混合物(0.3g、79%)を得た。H−
NMRは構造と一致する。MS(FD)550(M+)。元素分析(C29 FN・2.2HClとして計算)、理論値:C、55.21;H、5.9
4;N、13.32。実測値:C、55.07、H、5.91;N、12.53。
【0363】 製造例109
【化272】 製造例1に記載の通り、2−フルオロフェニル酢酸(15.0g、97.0mm
ol)およびp−トルエンスルホン酸(2.8g、14.5mmol)を無水エタ
ノール(100mL)中で反応させることにより、無色油状物の目的物(17.
0g、96%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)182(
M+)。
【0364】 製造例110
【化273】 製造例2に記載の通り、製造例109の生成物(15.0g、82mmol)
、N−ブロモスクシンイミド(15.0g、84.5mmol)および48%HB
r(3滴)を四塩化炭素(80mL)中で反応させることにより、無色油状物の
目的物(21g、98%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD
)260(M+)。
【0365】 製造例111
【化274】 製造例3に記載の通り、製造例110の生成物(15.0g、58mmol)
、4−ニトロイミダゾール(7.8g、63.8mmol)および水素化ナトリウ
ム(2.8g、63.8mmol)をジメチルホルムアミド(200mL)中で反
応させることにより、白色固体の目的物(11.36g、67%)を得た。
−NMRは構造と一致する。MS(FD)293.1(M+)。元素分析(C
12FNとして計算)、理論値:C、53.24;H、4.12;N、
14.33。実測値:C、53.54、H、4.18;N、14.11。
【0366】 製造例112
【化275】 製造例4に記載の通り、製造例111の生成物(1.7g、5.8mmol)を
10%パラジウム/炭素(0.7g)と水素雰囲気下で反応させ、続いて製造例
1dの生成物(2.2g、5.8mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.86g、6.4mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド(1.3g、6.4mmol)とカップリング反応させるこ
とにより、黄褐色発泡体の目的物(2.4g、67%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(FD)625(M+)。元素分析(C3240FNとして計算)、理論値:C、61.43;H、6.44;N、11.19。実
測値:C、61.51、H、6.50;N、11.34。
【0367】 製造例113
【化276】 製造例5に記載の通り、製造例112の生成物(2.35g、3.8mmol)
および水酸化リチウム(0.1g、4.6mmol)をジオキサン(40mL)お
よび水(20mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(2.2
7g、100%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)598
(M+)。元素分析(C3036FNとして計算)、理論値:C、60
.29;H、6.07;N、11.72。実測値:C、60.08、H、6.28;
N、11.42。
【0368】 製造例114
【化277】 製造例6に記載の通り、製造例113の生成物(0.7g、1.2mmol)、
4−メチルピペリジン(0.14mL、1.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(0.18g、1.3mmol)および1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.27g、1.3mmol)をジメチル
ホルムアミド(100mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物
(0.56g、69%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イFD
)678.2(M+)。元素分析(C3647FNとして計算)、理論
値:C、63.70;H、6.98;N、12.38。実測値:C、63.44、H
、7.05;N、12.10。
【0369】 実施例50
【化278】 実施例1に記載の通り、製造例114の生成物(0.53g、0.78mmol
)およびトリフルオロ酢酸(4mL)をジクロロメタン(12mL)中で反応さ
せることにより、黄色固体の目的の異性体混合物(0.38g、75%)を得た
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)578(M+)。元素分析(C 3139FN・2.2HClとして計算)、理論値:C、56.51;H
、6.30;N、12.75。実測値:C、56.45、H、6.10;N、12.
43。
【0370】 製造例115
【化279】 製造例6に記載の通り、製造例113の生成物(0.7g、1.2mmol)、
ピロリジン(0.1mL、1.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.18g、1.3mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド(0.27g、1.3mmol)をジメチルホルムアミド(
100mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.6g、7
7%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)650(M+)。
元素分析(C3443FNとして計算)、理論値:C、62.75;H
、6.66;N、12.91。実測値:C、62.53、H、6.58;N、12.
71。
【0371】 実施例51
【化280】 実施例1に記載の通り、製造例115の生成物(0.46g、0.7mmol)
およびトリフルオロ酢酸(4mL)をジクロロメタン(12ml)中で反応させ
ることにより、白色発泡体の目的の異性体混合物(0.44g、100%)を得
た。H−NMRは構造と一致する。MS(高分解能)637.4(C29
FNとして計算)理論値:551.2782。実測値:551.2779
。元素分析(C2935FN・2HClとして計算)、理論値:C、5
5.86;H、5.98;N、13.48。実測値:C、56.09、H、5.91
;N、13.44。
【0372】 製造例116
【化281】 製造例1に記載の通り、3−トリフルオロメチルフェニル酢酸(15.0g、
73.4mmol)およびp−トルエンスルホン酸(3g、15.6mmol)を
無水エタノール(200mL)中で反応させることにより、無色油状物の目的物
(15.6g、93%)を得た。。H−NMRは構造と一致する。MS(FD
)232(M+)。元素分析(C1111として計算)、理論値:C
、56.90;H、4.77。実測値:C、56.93、H、4.65。
【0373】 製造例117
【化282】 製造例2に記載の通り、製造例116の生成物(10.0g、44.0mmol
)、N−ブロモスクシンイミド(8.0g、45.3mmol)および48%HB
r(4滴)を四塩化炭素(70mL)中で反応させることにより、無色油状物の
目的物(11.2g、82%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
FD)264(M+)。元素分析(C1110BrFとして計算)、理
論値:C、42.47;H、3.24。実測値:C、42.37、H、3.26。
【0374】 製造例118
【化283】 製造例3に記載の通り、製造例117の生成物(11.2g、36.0mmol
)、4−ニトロイミダゾール(4.9g、43.2mmol)および水素化ナトリ
ウム(1.7g、43.2mmol)をジメチルホルムアミド(180mL)中で
反応させることにより、黄色油状物の目的物(6.22g、50%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)343.1(M+)。元素分析(C
1412として計算)、理論値:C、48.99;H、3.52;
N、12.24。実測値:C、48.74、H、3.63;N、12.06。
【0375】 製造例119
【化284】 製造例4に記載の通り、製造例118の生成物(2.0g、5.8mmol)を
10%パラジウム/炭素(0.6g)を用いてテトラヒドロフラン(80mL)
中で反応させ、続いて製造例1dの生成物(2.2g、5.8mmol)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(0.86g、6.4mmol)および1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.3g、6.4mmol
)とカップリング反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(1.82g、
47%)を得た。。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)675.4(
M+)。元素分析(C3340として計算)、理論値:C、58
.66;H、5.97;N、10.36。実測値:C、58.67、H、5.87;
N、10.51。
【0376】 製造例120
【化285】 製造例5に記載の通り、製造例120の生成物(1.67g、2.5mmol)
および水酸化リチウム(0.07g、2.8mmol)をジオキサン(40mL)
および水(20mL)中で反応させることにより、黄色発泡体の目的物(1.6
0g、99%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)648(
M+)。元素分析(C3136として計算)、理論値:C、57
.49;H、5.60;N、10.81。実測値:C、57.52、H、5.62;
N、10.75。
【0377】 製造例121
【化286】 製造例6に記載の通り、製造例120の生成物(0.6g、0.93)、ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(0.13g、1.02mmol)および1−(3−mm
ol)、4−メチルピペリジン(0.11mL、0.93mmol)、1−(ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.12g、1.02mmo
l)をジメチルホルムアミド(40mL)中で反応させることにより、黄褐色発
泡体の目的物(0.55g、81%)を得た。H−NMRは構造と一致する。
MS(FD)728.9(M+)。元素分析(C3747として
計算)、理論値:C、60.98;H、6.50;N、11.53。実測値:C、
60.81、H、6.57;N、11.69。
【0378】 実施例52
【化287】 実施例1に記載の通り、製造例121の生成物(0.5g、0.68mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させる
ことにより、黄色固体の目的の異性体混合物(0.33g、69%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)628.8(M+1)。元素分析(
3239・2.3HClとして計算)、理論値:C、53.94
;H、5.84;N、11.79。実測値:C、53.89、H、5.92;N、1
1.65。
【0379】 製造例122
【化288】 製造例1に記載の通り、3−トリフルオロメチルフェニル酢酸(15.0g、
73.4mmol)およびp−トルエンスルホン酸(2.8g、14.5mmol
)を無水エタノール(200mL)中で反応させることにより、無色油状物の目
的物(16.11g、94%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
FD)232(M+)。元素分析(C1111として計算)、理論値
:C、56.90;H、4.77。実測値:C、56.64、H、4.90。
【0380】 製造例123
【化289】 製造例2に記載の通り、製造例122の生成物(15.0g、65mmol)
、N−ブロモスクシンイミド(11.9g、67.0mmol)および48%HB
r(4滴)を四塩化炭素(80ml)中で反応させることにより、無色油状物の
目的物(17.1g、85%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
FD)311、313(M+)。
【0381】 製造例124
【化290】 製造例3に記載の通り、製造例123の生成物(15.0g、48.0mmol
)、4−ニトロイミダゾール(6.0g、52.8mmol)および水素化ナトリ
ウム(2.1g、52.8mmol)をジメチルホルムアミド(200mL)中で
反応させることにより、黄色油状物の目的物(12.25g、74%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)343(M+)。元素分析(C 12として計算)、理論値:C、48.99;H、3.52;N
、12.24。実測値:C、49.10、H、3.58;N、12.22。
【0382】 製造例125
【化291】 製造例4に記載の通り、製造例124の生成物(2.0g、5.8mmol)を
10%パラジウム/炭素(1.0g)を用いて水素雰囲気下、テトラヒドロフラ
ン(60mL)中で反応させ、続いて製造例1dの生成物(2.2g、5.8mm
ol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.86g、6.4mmol)およ
び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.3g、
6.4mmol)とカップリング反応させることにより、黄色発泡体の目的物(
3.16g、93%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)6
75.4(M+)。元素分析(C3340として計算)、理論値
:C、58.66;H、5.97;N、10.36。実測値:C、58.81、H、
6.04;N、10.12。
【0383】 製造例126
【化292】 製造例5に記載の通り、製造例125の生成物(2.78g、4.1mmol)
を水酸化リチウム(0.12g、4.9mmol)とジオキサン(40mL)およ
び水(20mL)中で反応させることにより、黄色発泡体の目的物(2.6g、
98%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)648.2(M
+)。元素分析(C3136として計算)、理論値:C、57.
49;H、5.60;N、10.81。実測値:C、58.06、H、6.14;N
、10.27。
【0384】 製造例127
【化293】 製造例6に記載の通り、製造例126の生成物(0.7g、1.1mmol)、
4−メチルピペリジン(0.13mL、1.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(0.17g、1.2mmol)および1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.25g、1.2mmol)をジメチル
ホルムアミド(30mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(
0.32g、40%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)7
28(M+)。元素分析(C3747として計算)、理論値:C
、60.98;H、6.50;N、11.53。実測値:C、60.76、H、6.
59;N、11.36。
【0385】 実施例53
【化294】 実施例1に記載の通り、製造例127の生成物(0.3g、0.41mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させる
ことにより、白色固体の目的の異性体混合物(0.28g、97%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)628(M+)。元素分析(C3239・2.2HClとして計算)、理論値:C、54.22;H、
5.86;N、11.85。実測値:C、54.33、H、5.84;N、11.5
6。
【0386】 製造例128
【化295】 製造例6に記載の通り、製造例126の生成物(0.5g、0.77mmol)
、ピロリジン(0.07mL、0.77mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(0.12g、0.85mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド(0.18g、0.85mmol)をジメチルホ
ルムアミド(30mL)中で反応させることにより、黄褐色固体の目的物(0.
2g、37%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)700(
M+)。元素分析(C3543・0.4HOとして計算)、理
論値:C、59.38;H、6.24;N、11.87。実測値:C、59.17、
H、6.24;N、11.87。
【0387】 実施例54
【化296】 実施例1に記載の通り、製造例128の生成物(0.2g、0.29mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させる
ことにより、白色固体の目的の異性体混合物(0.18g、100%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)600(M+)。
【0388】 製造例129
【化297】 製造例6に記載の通り、製造例126の生成物(0.75g、1.2mmol)
、ジメチルアミン・塩酸塩(0.1g、1.2mmol)、トリエチルアミン(0
.19g、1.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.18g、
1.3mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド(0.27g、1.3mmol)をジエチルホルムアミド(40mL)中
で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.49g、60%)を得た
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)675(M+)。元素分析(C 3341として計算)、理論値:C、58.75;H、6.13;
N、12.46。実測値:C、58.69、H、6.12;N、12.28。
【0389】 実施例55
【化298】 実施例1に記載の通り、製造例129の生成物(0.42g、0.62mmol
)およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させ
ることにより、黄色固体の目的の異性体混合物(0.3g、75%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)574(M+)。元素分析(C2833・2.8HClとして計算)、理論値:C、48.70;H、
5.33;N、12.42。実測値:C、49.84、H、5.27;N、12.0
9。
【0390】 製造例130
【化299】 製造例6に記載の通り、製造例126の生成物(0.5g、0.77mmol)
、4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン・塩酸塩(0.19g、0.77mm
ol)、トリエチルアミン(0.12mL、0.85mmol)、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(0.12g、0.85mmol)および1−(3−ジメチル
アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.18g、0.85mmol)
をジメチルホルムアミド(40mL)中で反応させることにより、黄色発泡体の
目的物(0.45g、69%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
FD)836.8(M+)。元素分析(C4348・0.4H
として計算)、理論値:C、61.19;H、5.83;N、9.96。実測値:
C、60.92、H、5.56;N、10.09。
【0391】 実施例46
【化300】 実施例1に記載の通り、製造例130の生成物(0.4g、0.48mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6ml)中で反応させる
ことにより、白色固体の目的の異性体混合物(0.26g、67%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)736.7(M+)。元素分析(C
3840・2.1HClとして計算)、理論値:C、56.12;
H、5.22;N、10.33。実測値:C、56.08、H、5.46;N、10
.38。
【0392】 製造例131
【化301】 製造例3に記載の通り、α−ブロモシクロヘキシル酢酸(5.0g、21.0m
mol)、4−ニトロイミダゾール(2.6g、23.1mmol)および水素化
ナトリウム(0.93g、23.1mmol)をジメチルホルムアミド(45mL
)中で反応させることにより、透明油状物の目的物(1.9g、34%)を得た
H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)268(M+1)。
元素分析(C1217として計算)、理論値:C、53.92;H、
6.41;N、15.72。実測値:C、53.63、H、6.33;N、15.7
7。
【0393】 製造例132
【化302】 製造例4に記載の通り、製造例131の生成物(1.4g、5.2mmol)を
10%パラジウム/炭素(0.8g)とテトラヒドロフラン(60mL)中、水
素雰囲気下で反応させ、続いて製造例1dの生成物(2.0g、5.2mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.8g、5.7mmol)および1−(
3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.2g、5.7m
mol)とカップリング反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(2.0
9g、65%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー
)600.4(M+1)。元素分析(C3145として計算)、理論
値:C、62.08;H、7.56;N、11.68。実測値:C、62.04、H
、7.53;N、11.74。
【0394】 製造例133
【化303】 製造例5に記載の通り、製造例132の生成物(2.0g、3.3mmol)を
水酸化リチウム(0.1g、4.0mmol)を用いてジオキサン(50mL)お
よび水(25mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(1.9
g、99%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)
586.4(M+1)。元素分析(C3043として計算)、理論値
:C、61.52;H、7.40;N、11.96。実測値:C、61.41、H、
7.42;N、11.82。
【0395】 製造例134
【化304】 製造例6に記載の通り、製造例133の生成物(0.8g、1.4mmol)、
4−メチルピペリジン(0.17mL、1.4mmol)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(0.21g、1.54mmol)および1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.32g、1.54mmol)をジメ
チルホルムアミド(30mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的
物(0.92g、99%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオ
ンスプレー)667.5(M+1)。元素分析(C3654として計
算)、理論値:C、64.84;H、8.16;N、12.60。実測値:C、6
4.55、H、7.73;N、12.26。
【0396】 実施例57
【化305】 実施例1に記載の通り、製造例134の生成物(0.7g、1.0mmol)お
よびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6ml)中で反応させるこ
とにより、黄褐色固体の目的の異性体混合物(0.43g、64%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)567.6(M+1)。
元素分析(C3146・2HClとして計算)、理論値:C、58.
21;H、7.56;N、13.14。実測値:C、58.36、H、7.33;N
、13.19。
【0397】 製造例135
【化306】 製造例6に記載の通り、製造例133の生成物(0.8g、1.4mmol)、
ジメチルアミン・塩酸塩(0.12g、1.4mmol)、トリエチルアミン(0
.22mL、1.54mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.21
g、1.54mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド(0.32g、1.54mmol)をジメチルホルムアミド(30
mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.86g、100
%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)613.
4(M+1)。元素分析(C3248として計算)、理論値:C、6
2.72;H、7.90;N、13.72。実測値:C、62.44、H、7.64
;N、13.57。
【0398】 実施例58
【化307】 実施例1に記載の通り、製造例135の生成物(0.7g、1.0mmol)お
よびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させるこ
とにより、黄褐色固体の目的の異性体混合物(0.43g、64%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)567.6(M+1)。
元素分析(C3146・2HClとして計算)、理論値:C、58.
21;H、7.56;N、13.14。実測値:C、58.36、H、7.33;N
、13.19。
【0399】 製造例136
【化308】 2−ナフチル酢酸(49.37g、265.0mmol)の四塩化炭素(55m
L)懸濁液に、塩化チオニル(80mL)を加えた。混合物を還流するまで20
分間加熱し、次いで周囲温度まで冷却した。四塩化炭素(125mL)、N−ブ
ロモスクシンイミド(56.60g、318.0mmol)および臭化水素酸(4
8%水溶液、0.5mL)を加えた。混合物を還流するまで30分間加熱し、周
囲温度まで冷却し、ろ過して濃縮した。得られた物質をジクロロメタン(200
mL)に溶解し、過剰量のエタノール(100ml)を滴下した。1時間後、反
応液を濃縮して、得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル
、30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、黄褐色固体を得た。この粗
物質をジメチルホルムアミド(200mL)に溶解し、4−ニトロイミダゾール
(29.78g、263.5mmol)および炭酸カリウム(72.70g、52
6.8mmol)を加えた。16時間後、反応液を100mLまで濃縮した。酢
酸エチルおよび水を加え、混合物を炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄し
た。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。粗物質をフラッシュクロマト
グラフィー(シリカゲル、30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、褐
色発泡体の目的物(40.2g、47%)を得た。H−NMR(300MHz
、CDCl)−構造と一致する。元素分析(C1715として計算
)、理論値:C、62.76;H、4.65;N、12.92。実測値:C、60.
54、H、4.35;N、12.04。ISMS(M+)−326。
【0400】 製造例137
【化309】 製造例4に記載の通り、製造例136の生成物(4.80g、14.77mmo
l)を5%パラジウム/炭素(2.5g)を用いてテトラヒドロフラン(100
mL)中、水素雰囲気下で反応させ、続いて製造例1dの生成物(5.61g、
14.77mmol)、EDCI(2.79g、16.25mmol)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(2.00g、14.77mmol)およびN−メチル
モルホリン(1.6mL、14.7mmol)とカップリング反応させることによ
り、薄橙色発泡体の目的物(6.04g、62%)を得た。H−NMR(30
0MHz、CDCl)−構造と一致する。元素分析(C3643
して計算)、理論値:C、65.74;H、6.59;N、10.65。実測値:
C、64.02、H、6.09;N、10.13。ISMS(M+)−658。
【0401】 製造例138
【化310】 水酸化リチウム(0.38g、9.16mmol)の水(50mL)溶液を、製
造例137の生成物(6.04g、9.16mmol)のテトラヒドロフラン(1
00mL)溶液に加えた。30分間後、水を加え、混合物をジエルエーテルで洗
浄した。硫酸水素ナトリウムを用いて水相をpH=3.0に調節し、塩化ナトリ
ウムで飽和として酢酸エチルで洗浄した。その有機抽出液を合わせて硫酸ナトリ
ウムで乾燥して濃縮した。ジメチルホルムアミド(50mL)中、室温で撹拌し
た得られた粗物質に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ
イミド(2.08g、10.01mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(1.24g、9.16mmol)および4−メチルピペリジン(1.1mL、9.
16mmol)を加えた。18時間後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウムでクエ
ンチして、酢酸エチルで洗浄した。その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。粗物質をフラシュクロマトグラフィー(
シリカゲル、5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、淡黄色発泡
体の目的物(4.9g、75%)を得た。H−NMR(300MHz、CDC
l3)−構造と一致する。元素分析(C4050として計算)、理論
値:C、67.58;H、7.09;N、11.82。実測値:C、65.60、H
、7.09;N、11.50。ISMS(M+)−711。
【0402】 実施例59および60
【化311】 ジクロロメタン(40mL)およびアニソール(10mL)中、室温で撹拌し
た製造例138の生成物(4.90g、6.89mmol)溶液に、トリフルオロ
酢酸(10mL)を加えた。3時間後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウムでクエ
ンチして、酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。得られた粗物質をフラッシュクロマトグ
ラフィー(シリカゲル、5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、
目的のジアステレオマー混合物を得た。この物質をHPLC(クロマシルCHI
−DMPキラル固定相、3Aアルコール/ジメチルエチルアミン/ヘプタン溶出
液)によって分離して、目的物の遊離アミンを得た。個々のジアステレオマーを
酢酸エチルに溶解し、塩酸のジエチルエーテル飽和溶液を用いて処理した。得ら
れた沈殿物をろ過して、黄褐色固体の目的物(426779−0.64g、14
%)(426780−0.43g、9%)を得た。
【0403】 実施例59.H−NMR(300MHz、CDCl)−構造と一致する。元
素分析(C3544Clとして計算)、理論値:C、61.49;
H、6.49;N、12.29。実測値:C、60.28、H、6.38;N、11
.74。ISMS(M+) 611。
【0404】 実施例60.H−NMR(300MHz、CDCl)−構造と一致する。元
素分析(C3544Clとして計算)、理論値:C、61.49;
H、6.49;N、12.29。実測値:C、47.81;H、5.29;N、9.
83。ISMS(M+) 611。
【0405】 製造例139
【化312】 製造例4に記載の通り、製造例136の生成物(1.31g、4.02mmol
)を10%パラジウム/炭素(0.5g)を用いてテトラヒドロフラン(50m
L)中、水素雰囲気下で反応させ、続いて製造例1jの生成物(1.52g、4.
02mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.68g、4.42mm
ol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(
0.91g、4.42mmol)とカップリング反応させることにより、黄褐色固
体の標題化合物(1.06g、38%)を得た。1H NMR (d6-DMSO, δ): 1.22 (m
, 18H), 1.50 (m, 4H), 2.55 (m, 2H), 4.26 (q, J = 9.0Hz, 2H), 4.37 (bs, 1
H), 5.75 (s, 1H), 6.60 (s, 1H), 7.02 (bs, 1H), 7.16 (m, 3H), 7.22 (m, 3H
), 7.43 (m, 1H), 7.50 (d, J = 9.3Hz, 2H), 7.60 (m, 2H), 7.97 (m, 3H), 10
.21 (m, 1H)。イオンスプレーMS(M+1):656。
【0406】 製造例140
【化313】 製造例5に記載の通り、製造例139の生成物(1.06g、1.62mmol
)を水酸化リチウム(75mg、1.78mmol)を用いてジオキサン(30
mL)および水(15mL)中で反応させることにより、黄金色固体の標題化合
物(1.01g、100%)を得た。1H NMR (d6-DMSO, δ): 1.20 (m, 15H), 1.
50 (m, 4H), 2.55 (m, 2H), 4.38 (bs, 1H), 6.58 (s, 1H), 7.02 (bs, 1H), 7.
17 (m, 3H), 7.25 (m, 3H), 7.35 (m, 1H), 7.50 (m, 2H), 7.58 (m, 2H), 7.98
(m, 3H), 8.09 (m, 1H), 10.36 (bs, 1H)。イオンスプレーMS(M+1):
628。
【0407】 製造例141
【化314】 製造例6に記載の通り、製造例140の生成物(500mg、0.80mmo
l)、ジメチルアミン・塩酸塩(72mg、0.88mmol)、トリエチルア
ミン(0.12mL、0.88mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(
134mg、0.88mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3
−エチルカルボジイミド(18mg、0.88mmol)をジメチルホルムアミ
ド(20mL)中で反応させることにより、白色固体の標題化合物(342mg
、66%)を得た。1H NMR (d6-DMSO, δ): 1.27 (m, 15H), 1.57 (m, 4H), 2.5
5 (m, 2H), 2.90 (s, 3H), 2.95 (s, 3H), 4.38 (bs, 1H), 6.80 (s, 1H), 7.02
(bs, 1H), 7.15 (m, 3H), 7.22 (m, 3H), 7.35 (m, 1H), 7.47 (m, 2H), 7.57
(m, 2H), 7.88 (s, 1H), 7.98 (m, 3H), 10.15 (bs, 1H)。イオンスプレーMS
(M+1):655。 元素分析(C3746として計算)、H;N;C;理論値:67.8
7。実測値:66.19。
【0408】 実施例61
【化315】 実施例1に記載の通り、製造例141の生成物(333mg、0.51mmo
l)をトリフルオロ酢酸(5mL)を用いてジクロロメタン(17mL)中で反
応させることにより、黄褐色固体を得て、このものをHPLC(クロマシルCH
I−DMPキラル固定相、3Aアルコール/ジメチルエチルアミン/ヘプタン溶
出液)によって精製して遊離アミンを得て、このものを塩酸で酸として目的物を
得た。1H NMR (d6-DMSO, δ): 1.21 (m, 6H), 1.57 (m, 4H), 2.54 (m, 2H), 2.
90 (s, 3H), 2.95 (s, 3H), 4.41 (bs, 1H), 6.82 (s, 1H), 7.02 (bs, 1H), 7.
14 (m, 3H), 7.24 (m, 3H), 7.48 (m, 2H), 7.57 (m, 2H), 7.87 (s, 1H), 7.97
(m, 3H), 8.12 (bs, 1H), 10.40 (s, 1H)。FAB+ MS(M+1);計算
値:555.3084。実測値:555.3079。元素分析(C3241Clとして計算):C;H;N。
【0409】 製造例142
【化316】 製造例4に記載の通り、製造例136の生成物(8.7g、27mmol)を
10%パラジウム/炭素(4.0g)を用いて水素雰囲気下で反応させ、続いて
製造例1dの生成物(10.14g、26.7mmol)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(4.49g、29.3mmol)および1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド(6.05g、29.3mmol)とカッ
プリング反応させることにより、黄褐色固体の標題化合物(5.4g、31%)
を得た。1H NMR (d6-DMSO, δ) : 1.26 (t, J = 7.4Hz, 3H), 1.40 (s, 9H), 1.
55 (m, 6H), 3.55 (m, 1H), 4.02 (s, 1H), 4.25 (m, 2H), 4.50 (dd, J = 10.0
Hz, 2H), 4.86 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 7.02 (d, J = 7.0Hz, 1H), 7.22 (m, 8
H), 7.33 (m, 3H), 7.41 (s, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.80 (m, 2H), 9.22 (bs, 1H
)。イオンスプレーMS(M+1):658。元素分析(C3643
として計算):C;H;N。
【0410】 製造例143
【化317】 製造例5に記載の通り、製造例142の生成物(5.39g、8.19mmol
)を水酸化リチウム(361mg、8.60mmol)を用いてジオキサン(1
20mL)および水(75ml)中で反応させることにより、黄金色固体の標題
化合物(4.92g、95%)を得た。1H NMR (d6-DMSO, δ): 1.28 (m, 15H),
3.57 (m, 1H), 3.66 (m, 1H), 4.43 (s, 2H), 4.48 (d, J = 5.3Hz, 1H), 4.56
(bs, 1H), 5.75 (bs, 1H), 7.13 (bs, 1H), 7.26 (m, 6H), 7.31 (d, J = 6.0Hz
, 2H), 7.40 (m, 1H), 7.45 (m, 2H), 7.65 (s, 1H), 7.83 (m, 3H), 10.10 (bs
, 1H)。イオンスプレーMS(M+1):630。
【0411】 製造例144
【化318】 製造例6に記載の通り、製造例143の生成物(4.88g、7.75mmol
)、ジメチルアミン(4.2mL、8.53mmol、2.0Mテトラヒドロフラ
ン液)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(1.16g、8.53m
mol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
(1.76g、8.5mmol)をテトラヒドロフラン(120mL)中で反応さ
せることにより、黄色発泡体の目的物(2.06g、40%)を得た。1H NMR (d 6 -DMSO, δ) : 1.28 (m, 15H), 2.92 (s, 3H), 2.95 (s, 3H), 3.60 (m, 1H), 4
.43 (d, J = 4.5Hz), 4.57 (bs, 1H), 6.83 (s, 1H), 7.24 (m, 8H), 7.39 (m,
1H), 7.50 (m, 1H), 7.56 (m, 2H), 7.88 (s, 1H), 7.96 (m, 3H)。イオンスプ
レーMS(M+1):657。元素分析(C3644として計算)
:H;N;C、理論値:65.84。実測値:63.70。
【0412】 実施例62
【化319】 室温で撹拌した、乾燥塩酸(50mL、〜3N塩酸)で飽和とした氷酢酸溶液
に、製造例144の生成物(1.87g、2.85mmol)を加えた。2時間後
、溶液を濃縮して、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥して濃縮した。得られた粗物質をHPLC(カラム)によって精製して、目的
の異性体(0.5g)を得て、このものを酢酸エチルに溶解し、塩酸で飽和とし
た無水ジエチルエーテル撹拌溶液に滴下した。得られた白色沈殿物をろ過して集
め、乾燥して、白色固体(474mg、79%)を得た。1H NMR (d6-DMSO, δ)
: 1.47 (m, 6H), 2.90 (s, 3H), 2.95 (s, 3H), 3.65 (dd, J = 9Hz, 2H), 4.49
(d, J = 7.9Hz, 2H), 4.73 (m, 1H), 6.93 (s, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.26 (m,
6H), 7.49 (d, J = 8.7Hz, 1H), 7.60 (m, 2H), 7.84 (d, J = 10.5Hz, 1H), 7.
98 (m, 3H), 8.14 (d, J = 9.4Hz, 2H), 8.45 (d, J = 6.8Hz, 1H), 10.74 (bs,
1H)。FAB+精密マス(M+1)、計算値:557.2876。実測値:5
57.2873。元素分析(C3139Clとして計算)、H;N
;C、理論値:56.01。実測値:56.72。
【0413】 実施例パート2B 製造例145
【化320】 クロロホルム(32mL)中、56℃で撹拌したm−アニスアルデヒド(27
.2g、200mmol)およびベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(2.
46g、10.8mmol)溶液に、54℃〜58℃の温度を保ちながら、水酸
化ナトリウム(50mL、50%水溶液)を2時間かけて滴下した。1時間後、
溶液を冷却し、次いで氷/水混合物に注いだ。得られた混合物をエーテルで洗浄
した。6N硫酸を用いて水相を酸性とし、次いでエーテルで抽出した。その有機
抽出液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して油状物
(36.4g)を得て、このものを更に精製せずに使用した。
【0414】 製造例146
【化321】 無水エタノール(200mL)中で撹拌した製造例145の化合物(36.4
g、200mmol)溶液に、濃硫酸(20mL)溶液をゆっくりと加えた。得
られた混合物を還流するまで5時間加熱し、次いで周囲温度まで冷却し、氷/水
混合物に注ぎ、エーテルで抽出した。その有機抽出液を合わせて飽和炭酸水素ナ
トリウムおよびブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。
得られた物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、15%酢酸エチル
/ヘキサン)によって精製して、油状物の目的物(13.6g、2工程で33%
)を得た。H−NMRは構造と一致する。
【0415】 製造例147
【化322】 クロロホルム(50mL)中、0℃で撹拌した製造例146の生成物(4.0
g、19mmol)溶液に、三臭化リン(2.1mL、21mmol)を加えた
。反応混合物を周囲温度まで昇温させ、5時間撹拌し、次いで氷/水混合物中に
注ぎ、クロロホルムで抽出した。その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、クロロホルム)によって精製して、油状物の目的物(3.9
g、75%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)272、2
74(M+)。
【0416】 製造例148
【化323】 ジメチルホルムアミド(30mL)中、室温で撹拌した水素化ナトリウム(0
.86g、20mmol)スラリーに、4−ニトロイミダゾール(2.26g、2
0mmol)を加えた。反応液を0℃まで冷却し、製造例147の生成物(3.
9g、19mmol)を加えた。16時間後、混合物をゆっくりと周囲温度まで
昇温させた。反応液を氷/水混合物中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。その有機
抽出液を合わせて、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した
。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル/ヘキ
サン)によって精製して、目的物(0.87g、15%)を得た。H−NMR
は構造と一致する。MS(イオンスプレー)306(M+1)。元素分析(C 15として計算)、理論値:C、55.08;H、4.95;N、1
3.76。実測値:C、55.63、H、4.99;N、12.98。
【0417】 製造例149
【化324】 10%パラジウム/炭素(2.26g、20mmol)のテトラヒドロフラン
スラリーに、製造例148の生成物(1.21g、3.96mmol)のテトラヒ
ドロフラン(20mL)溶液を加えた。混合物をパール装置上、水素雰囲気下(
40psi)で3時間反応させ、引き続いてセライトろ過を行った。この溶液に
、製造例1dの生成物(1.5g、3.96mmol)、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(0.59g、4.35mmol)および1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.9g、4.35mmol)を加えた。
16時間後、反応混合物をろ過して濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマ
トグラフィー(シリカゲル、クロロホルム〜1%メタノール/クロロホルム勾配
)によって精製して、目的物(2.24g、89%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(イオンスプレー)638.4(M+1)。元素分析(C
43として計算)、理論値:C、62.15;H、6.80;N、1
0.98。実測値:C、61.47、H、6.41;N、11.09。
【0418】 製造例150
【化325】 ジオキサン(50mL)中、室温で撹拌した製造例149の生成物(2.19
g、3.4mmol)溶液に、水酸化リチウム(0.1g、4.08mmol)の
水(35mL)溶液を加えた。15分後、1N塩酸を用いて反応液をpH=3.
0にまで酸性とし、酢酸エチルを用いて抽出した。その有機抽出液を合わせてブ
ラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して黄褐色発泡体の目
的物(2.0g、95%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオ
ンスプレー)610(M+1)。元素分析(C3139・1.2ジオ
キサンとして計算)、理論値:C、60.10;H、6.85;N、9.79。実
測値:C、59.78、H、6.58;N、10.14。
【0419】 製造例151
【化326】 製造例150の生成物(0.6g、1.0mmol)溶液に、4−メチルピペリ
ジン(0.12mL、1.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0
.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチ
ルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)を加えた。16時間後、反応混
合物を濃縮して、酢酸エチル中にスラリーとしてろ過した。水を加え、混合物を
酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー
(シリカゲル、4%メタノール/クロロホルム)によって精製して、白色発泡体
の目的物(0.46g、67%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS
(イオンスプレー)691.3(M+1)。元素分析(C3750
して計算)、理論値:C、64.33;H、7.29;N、12.16。実測値:
C、64.07、H、7.29;N、12.34。
【0420】 実施例63および64
【化327】 ジクロロエタン(6ml)中、室温で撹拌した製造例151の生成物(0.3
7g、0.53mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。1時
間後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液に注いだ。混合物をクロロホル
ムで抽出した。その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥し、ろ過して濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、この溶液を塩酸のエー
テル飽和溶液を用いて酸性とした。得られたスラリーを濃縮して目的物(0.3
g、86%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)
591.6(M+1)。元素分析(C3242・2.2HClとして計
算)、理論値:C、57.29;H、6.64;N、12.53。実測値:C、5
7.18、H、6.54;N、12.23。遊離塩基(0.14g、0.2mmol
)についてキラル分離を行った。HPLCによるジアステレオマーの分離により
、2つの生成物を得た。
【0421】 実施例63(異性体1).精製した異性体の酢酸エチル溶液に、塩酸のエーテル
飽和溶液を加えた。得られたスラリーを濃縮して、白色固体の目的異性体(0.
04g、28%)を得た。H−NMRは構造と一致する。t=6.92分。
MS(高分解能)(C3243として計算)計算値:591.329
5。実測値:591.3299。元素分析(C3243・2.2HCl
として計算)、理論値:C、57.29;H、6.64;N、12.53。実測値
:C、57.29、H、6.25;N、12.37。
【0422】 実施例64(異性体2).精製した異性体の酢酸エチル溶液に、塩酸のエーテル
飽和溶液を加えた。得られたスラリーを濃縮して、黄褐色発泡体の目的異性体(
0.03g、21%)を得た。H−NMRは構造と一致する。t=9.64分
。MS(高分解能)(C3243として計算)計算値:591.32
95。実測値:591.3288。
【0423】 製造例152
【化328】 製造例150に記載の通り、製造例150の生成物(0.6g、1.0mmol
)、ピロリジン(0.8mL、1.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−
3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジメチルホルムアミ
ド(20mL)中で反応させることにより、白色発泡体の目的物(0.42g、
64%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)66
3.4(M+1)。元素分析(C3546として計算)、理論値:C
、63.43;H、7.00;N、12.68。実測値:C、63.39、H、6.
97;N、12.58。
【0424】 実施例65
【化329】 実施例63に記載の通り、製造例152の生成物(0.35g、0.53mmo
l)およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応さ
せることにより、白色固体の目的物(0.23g、68%)を得た。H−NM
Rは構造と一致する。MS(イオンスプレー)563.5(M+1)。元素分析
(C3038・2.3HClとして計算)、理論値:C、55.73;
H、6.28;N、13.00。実測値:C、55.97、H、6.18;N、12
.87。
【0425】 製造例153
【化330】 製造例145に記載の通り、2−アニスアルデヒド(13.5g、100mm
ol)、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(1.23g、5mmol)
およびクロロホルム(16mL)溶液に、50%水素化ナトリウム(25mL)
を加えて反応させることにより、油状物の目的物(15.0g)を得て、このも
のを更に精製せずに続けた。
【0426】 製造例154
【化331】 製造例146に記載の通り、製造例の生成物(15.04g、83mmol)
および無水エタノール(100mL)溶液に、濃硫酸(10mL)を加えて反応
させることにより、油状物の目的物(8.1g、2工程で38%)(8.1g)を
得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)210(M+)。
【0427】 製造例155
【化332】 製造例147に記載の通り、製造例の生成物(4.0g、19mmol)およ
びクロロホルム(50mL)溶液に、三臭化リン(2.05mL、20mmol
)を加えることにより、目的物(4.9g、95%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)272、274(M+)。
【0428】 製造例156
【化333】 製造例148に記載の通り、製造例155の生成物(5.18g、19.0mm
ol)、4−ニトロイミダゾール(2.37g、20.9mmol)および水素化
ナトリウム(0.84g、20.9mmol)をジメチルホルムアミド(50mL
)中で反応させることにより、無色油状物の目的物(5.8g、100%)を得
て、このものを放置すると固化した。H−NMRは構造と一致する。MS(F
D)305(M+)。元素分析(C1415として計算)、理論値:
C、55.08;H、4.95;N、13.76。実測値:C、54.87、H、4
.96;N、13.47。
【0429】 製造例157
【化334】 製造例149に記載の通り、製造例156の生成物(1.8g、5.8mmol
)、10%パラジウム/炭素(0.9g)をテトラヒドロフラン(80ml)中
で還元反応し、続いて製造例1dの生成物(2.2g、5.8mmol)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(0.86g、6.4mmol)および1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.3g、6.4mmol
)とカップリング反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(2.0g、5
4%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)637(M+)。
元素分析(C3343・0.2HOとして計算)、理論値:C、6
1.80;H、6.82;N、10.92。実測値:C、61.65、H、6.93
;N、11.12。
【0430】 製造例158
【化335】 製造例150に記載の通り、製造例157の生成物(1.95g、3.0mmo
l)および水酸化リチウム(0.09g、3.6mmol)をジオキサン(40m
L)および水(20mL)中で反応させることにより、白色発泡体の目的物(1
.72g、94%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)61
0(M+)。
【0431】 製造例159
【化336】 製造例151に記載の通り、製造例158の生成物(0.5g、0.82mmo
l)、4−メチルピペリジン(0.1mL、0.82mmol)、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(0.12g、0.9mmol)および1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.19g、0.9mmol)をジ
メチルホルムアミド(40mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目
的物(0.45g、80%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(F
D)690(M+)。元素分析(C3750として計算)、理論値:
C、64.33;H、7.30;N、12.16。実測値:C、64.32、H、7
.21;N、11.97。
【0432】 実施例66
【化337】 実施例63に記載の通り、製造例159の生成物(0.4g、0.58mmol
)およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロエタン(6ml)中で反応させ
ることにより、白色固体の目的物(0.3g、79%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(高分解能)(C3243として計算)計算値
:591.3295。実測値:591.3298。元素分析(C3242 ・2HClとして計算)、理論値:C、57.92;H、6.68;N、12.
66。実測値:C、57.27、H、6.24;N、11.82。
【0433】 製造例160
【化338】 製造例151に記載の通り、製造例158の生成物(0.5g、0.82mmo
l)、ピロリジン(0.07mL)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.1
2g、0.9mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド(0.19g、0.9mmol)をジメチルホルムアミド(40m
L)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.35g、65%)
を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)662(M+)。元素分
析(C3546として計算)、理論値:C、63.43;H、7.00
;N、12.68。実測値:C、63.26、H、6.94;N、12.43。
【0434】 実施例67
【化339】 実施例63に記載の通り、製造例160の生成物(0.3g、0.4mmol)
およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応させる
ことにより、白色固体の目的物(0.24g、96%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(高分解能)(C3039として計算)計算値
:563.2982。実測値:563.2989。元素分析(C3038 ・2.4HClとして計算)、理論値:C、55.42;H、6.26;N、1
2.93。実測値:C、55.51、H、6.10;N、12.30。
【0435】 製造例161
【化340】 製造例151に記載の通り、製造例158の生成物(0.5g、0.82mmo
l)、4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン・塩酸(0.2g、0.82mm
ol)、トリエチルアミン(0.13mL、0.9mmol)、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(0.12g、0.9mmol)および1−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.19g、0.9mmol)をジメ
チルホルムアミド(40mL)中で反応させることにより、白色発泡体の目的物
(0.41g、62%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)
799(M+)。元素分析(C4351FNとして計算)、理論値:C
、64.65;H、6.43;N、10.52。実測値:C、64.44、H、6.
56;N、10.53。
【0436】 実施例68
【化341】 実施例63に記載の通り、製造例161の生成物(0.36g、0.45mmo
l)およびトリフルオロ酢酸(2mL)をジクロロメタン(6mL)中で反応さ
せることにより、白色固体の目的物(0.26g、74%)を得た。H−NM
Rは構造と一致する。MS(FD)699(M+)。元素分析(C3843
・2HClとして計算)、理論値:C、59.14;H、5.88;N、
10.89。実測値:C、59.36、H、5.99;N、10.80。
【0437】 製造例162
【化342】 製造例145に記載の通り、3−トリルベンズアルデヒド(12g、100m
mol)、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(1.23g、5mmol
)、クロロホルム(16mL)および50%水酸化ナトリウム(25mL)を反
応させることにより、油状物(16.2g)を得て、このものを更に精製せずに
使用した。
【0438】 製造例163
【化343】 製造例146に記載の通り、製造例162の生成物(16.2g、98mmo
l)、濃硫酸(10mL)および無水エタノール(100mL)を反応させるこ
とにより、油状物の目的物(10.8g、2工程で52%)を得た。H−NM
Rは構造と一致する。MS(FD)194(M+)。
【0439】 製造例164
【化344】 製造例147に記載の通り、製造例163の生成物(4.85g、25mmo
l)、三臭化リン(2.56mL、27.5mmol)およびクロロホルム(50
mL)を反応させることにより、油状物の目的物(3.71g、58%)を得た
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)256(M+)。
【0440】 製造例164
【化345】 製造例148に記載の通り、製造例164の生成物(3.7g、14.4mmo
l)、4−ニトロイミダゾール(1.8g、15.9mmol)および水素化ナト
リウム(0.64g、15.9mmol)をジメチルホルムアミド(30mL)中
で反応させることにより、油状物の目的物(3.2g、77%)を得た。H−
NMRは構造と一致する。MS(FD)289(M+)。元素分析(C14 として計算)、理論値:C、58.13;H、5.23;N、14.5
2。実測値:C、58.18、H、5.53;N、14.89。
【0441】 製造例165
【化346】 製造例149に記載の通り、製造例164の生成物(1.15g、4.0mmo
l)、5%パラジウム/炭素(0.57g)をテトラヒドロフラン(30mL)
中で反応させ、続いて製造例1dの生成物(1.5g、4.0mmol)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(0.6g、4.4mmol)および1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.9g、4.4mmol)
とカップリング反応させることにより、目的物(2.24g、90%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)621(M+)。元素分析(C 43として計算)、理論値:C、63.75;H、6.97;N、1
1.26。実測値:C、63.69、H、7.06;N、11.27。
【0442】 製造例166
【化347】 製造例150に記載の通り、製造例165の生成物(2.0g、3.3mmol
)を水酸化リチウム(0.088g、3.64mmol)を用いてジオキサン(2
0mL)および水(20mL)中で反応させることにより、目的物(1.95g
、100%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)594(M
+)。元素分析(C3139・1HOとして計算)、理論値:C、
61.59;H、6.93;N、10.38。実測値:C、61.26、H、6.8
6;N、10.77。
【0443】 製造例167
【化348】 製造例151に記載の通り、製造例166の生成物(0.6g、1.0mmol
)、(0.7g)、4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン・塩酸塩(0.24
g、1.0mmol)、トリエチルアミン(0.1g、1.0mmol)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmo
l)をジメチルホルムアミド(13mL)中で反応させることにより、目的物(
0.7g、90%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)78
2(M+)。元素分析(C4351FNとして計算)、理論値:C、6
5.97;H、6.57;N、10.73。実測値:C、66.01、H、6.54
;N、10.52。
【0444】 実施例69および70
【化349】 実施例63に記載の通り、製造例167の生成物(0.47g、0.6mmol
)をトリフルオロ酢酸(4ml)を用いてジクロロメタン(12mL)中で反応
させることにより、発泡体の目的物(0.44g、98%)を得た。H−NM
Rは構造と一致する。MS(イオンスプレー)682.2(M+1)。元素分析
(C3843FN・2.55HClとして計算)、理論値:C、59.2
2;H、5.94;N、10.90。実測値:C、58.84、H、5.94;N、
10.73。キラルHPLCによって、ジアステレオマー(0.25g、0.37
mmol)を分離して、個々の異性体を得た。
【0445】 実施例69.(異性体1)遊離塩基の目的の異性体(0.069g、27%)。
H−NMRは構造と一致する。t=5.2分。MS(イオンスプレー)68
3.4(M+1)。
【0446】 実施例70.(異性体2)遊離塩基の目的の異性体(0.065g、26%)。
H−NMRは構造と一致する。t=6.5分。MS(イオンスプレー)68
3.4(M+1)。元素分析(C3843FN・0.1HOとして計算
)、理論値:C、63.48;H、6.17;N、11.68。実測値:C、63.
07、H、6.07;N、11.39。
【0447】 製造例168
【化350】 製造例151に記載の通り、製造例166の生成物(0.59g、1.0mmo
l)、4−メチルピペリジン(0.099g、1.0mmol)、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジ
メチルホルムアミド(13mL)中で反応させることにより、発泡体の目的物(
0.67g、100%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオン
スプレー)675(M+1)。元素分析(C2750として計算)、
理論値:C、65.85;H、7.47;N、12.45。実測値:C、66.09
、H、7.23;N、12.53。
【0448】 実施例71および72
【化351】 実施例63に記載の通り、製造例168の生成物(0.51g、0.76mmo
l)をトリフルオロ酢酸(4mL)を用いてジクロロメタン(12mL)中で反
応させることにより、目的物(0.42g、86%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(イオンスプレー)574.1(M+1)。元素分析(C
42・2.25HClとして計算)、理論値:C、58.52;H、
6.79;N、12.80。実測値:C、58.54、H、6.68;N、12.8
0。ジアステレオマー(0.173g、0.32mmol)をキラルHPLCによ
って分離することにより、個々の異性体を得て、このものを塩酸のジエチルエー
テル飽和溶液を用いて処理して、目的物を得た。
【0449】 実施例71.(異性体1)H−NMRは構造と一致する。t=6.22分。
MS(イオンスプレー)575.4(M+1)。元素分析(C3242
・2.3HClとして計算)、理論値:C、58.36;H、6.78;N、1
2.76。実測値:C、58.23、H、6.57;N、12.53。
【0450】 実施例72.(異性体2)H−NMRは構造と一致する。t=8.53分。
MS(イオンスプレー)575.4(M+1)。元素分析(C3242
・2.55HClとして計算)、理論値:C、57.56;H、6.73;N、
12.59。実測値:C、57.95、H、6.91;N、12.29。
【0451】 製造例169
【化352】 製造例151に記載の通り、製造例166の生成物(0.59g、1.0mmo
l)、ピロリジン(0.071g、1.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジメチルホル
ムアミド(13mL)中で反応させることにより、目的物(0.57g、88%
)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)646(M
+1)。元素分析(C3546として計算)、理論値:C、65.0
0;H、7.17;N、12.99。実測値:C、64.95、H、6.98;N、
13.19。
【0452】 実施例73
【化353】 実施例63に記載の通り、製造例170の生成物(0.55g、0.85mmo
l)およびトリフルオロ酢酸(4mL)をジクロロメタン(12mL)中で反応
させることにより、目的物(0.37g、70%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。tR=6.22分。MS(イオンスプレー)546.1(M+1)。
元素分析(C3038・2.4HClとして計算)、理論値:C、5
6.79;H、6.42;N、13.24。実測値:C、56.81、H、6.35
;N、13.10。
【0453】 製造例170
【化354】 製造例145に記載の通り、2−メチルベンズアルデヒド(12.0g、10
0mmol)、トリエチルベンジルアンモニウムクロリド(1.23g、5mm
ol)、クロロホルム(16mL)および50%水酸化ナトリウム(25mL)
を反応させることにより、油状物(16.0g)を得て、このものを更に精製せ
ずに使用した。
【0454】 製造例171
【化355】 製造例146に記載の通り、製造例170の生成物(16.0g、96mmo
l)、濃硫酸(10mL)および無水エタノール(100mL)を反応させるこ
とにより、目的物(15.3g、2工程で78%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(イオンスプレー)194(M+1)。
【0455】 製造例172
【化356】 製造例147に記載の通り、製造例171の生成物(3.88g、20mmo
l)、三臭化リン(2.2mL、22mmol)、クロロホルム(50mL)を
反応させることにより、油状物の目的物(2.87g、65%)を得た。H−
NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)256、258(M+)。
【0456】 製造例173
【化357】 製造例148に記載の通り、製造例172の生成物(3.3g、12.8mmo
l)、4−ニトロイミダゾール(1.53g、13.5mmol)および水素化ナ
トリウム(0.32g、13.5mmol)をジメチルホルムアミド(30mL)
中で反応させることにより、油状物の目的物(3.1g、84%)を得た。
−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)289(M+1)。元素分
析(C1415として計算)、理論値:C、58.13;H、5.23
;N、14.52。実測値:C、58.41、H、5.26;N、14.47。
【0457】 製造例174
【化358】 製造例149に記載の通り、製造例173の生成物(1.15g、3.96mm
ol)を水素雰囲気下、テトラヒドロフラン(30mL)中で5%パラジウム/
炭素(0.59g)を用いて反応させ、続いて製造例1dの生成物(1.5g、3
.96mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.59g、4.35m
mol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
(0.9g、4.35mmol)とカップリング反応させることにより、発泡体の
目的物(2.43g、99%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
イオンスプレー)621.2(M+1)。元素分析(C3343とし
て計算)、理論値:C、63.75;H、6.97;N、11.26。実測値:C
、63.59、H、7.12;N、11.38。
【0458】 製造例175
【化359】 製造例150に記載の通り、製造例174の生成物(22g、3.6mmol
)を水酸化リチウム(0.096g、4.0mmol)を用いてジオキサン(20
mL)および水(10mL)中で反応させることにより、目的物(2.1g、1
00%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)59
4(M+1)。元素分析(C3139・0.4HOとして計算)、
理論値:C、61.27;H、6.91;N、10.57。実測値:C、60.93
、H、6.57;N、10.92。
【0459】 製造例176
【化360】 製造例151に記載の通り、製造例175の生成物(0.59g、1.0mmo
l)、4−メチルピペリジン(0.099g、1.0mmol)、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジ
メチルホルムアミド(10mL)中で反応させることにより、油状物の目的物を
得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)674.3(M
+1)。元素分析(C3750として計算)、理論値:C、65.8
5;H、7.47;N、12.45。実測値:C、65.56、H、7.53;N、
12.69。
【0460】 実施例74
【化361】 実施例63に記載の通り、製造例176の生成物(0.49g、0.72mmo
l)をトリフルオロ酢酸(4mL)を用いてジクロロメタン(12mL)中で反
応させることにより、目的物(0.31g、75%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(イオンスプレー)574(M+1)。元素分析(C32 42・2HClとして計算)、理論値:C、59.35;H、6.85;
N、12.98。実測値:C、59.27、H、6.76;N、13.02。
【0461】 製造例177
【化362】 製造例151に記載の通り、製造例175の生成物(0.59g、1.0mmo
l)、ピロリジン(0.071g、1.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジメチルホル
ムアミド(13mL)中で反応させることにより、目的物(0.51g、79%
)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)646.2
(M+1)。元素分析(C3536として計算)、理論値:C、65
.00;H、7.17;N、12.00。実測値:C、64.89、H、7.15;
N、12.77。
【0462】 実施例75および76
【化363】 実施例63に記載の通り、製造例177の生成物(0.40g、0.62mmo
ol)をトリフルオロ酢酸(4mL)を用いてジクロロメタン(12mL)中で
反応させることにより、目的物(0.36g、95%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(イオンスプレー)546(M+1)。元素分析(C3038・2HClとして計算)、理論値:C、58.16;H、6.51
;N、13.56。実測値:C、58.093、H、6.43;N、13.60。キ
ラルHPLCによって、ジアステレオマー(0.17g、0.31mmol)を分
離することにより、個々の異性体を得て、このものをそれぞれ塩酸のジエチルエ
ーテル飽和溶液を用いて処理して、目的物を得た。
【0463】 実施例75.(異性体1)0.039g(20%)。H−NMRは構造と一致
する。t=6.50分。MS(イオンスプレー)547.2(M+1)。元素分
析(C3038・2.3HClとして計算)、理論値:C、57.15
;H、6.44;N、13.33。実測値:C、57.15、H、6.17;N、1
2.94。
【0464】 実施例76.(異性体2)0.054g(28%)。H−NMRは構造と一致
する。t=7.52分。MS(イオンスプレー)547.2(M+1)。元素分
析(C3038・2.75HClとして計算)、理論値:C、55.7
0;H、6.35;N、12.99。実測値:C、55.68、H、6.35;N、
12.66。
【0465】 製造例178
【化364】 製造例151に記載の通り、製造例175の生成物(0.59g、1.0mmo
l)、4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン・塩酸塩(0.24g、1.0m
mol)、トリエチルアミン(0.11g、1.0mmol)、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジメ
チルホルムアミド(13mL)中で反応させることにより、目的物(0.58g
、82%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)7
83(M+1)。元素分析(C4351FNとして計算)、理論値:C
、65.97;H、6.57;N、10.73。実測値:C、65.70、H、6.
69;N、10.47。
【0466】 実施例77
【化365】 実施例63に記載の通り、製造例178の生成物(0.58g、0.74mmo
l)をトリフルオロ酢酸(4mL)を用いてジクロロメタン(12mL)中で反
応させることにより、目的物(0.52g、93%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(イオンスプレー)682(M+1)。元素分析(C38 43 FN・2HClとして計算)、理論値:C、60.40;H、6.00
;N、11.12;Cl、9.38。実測値:C、60.35、H、5.96;N、
11.17;Cl、9.23。
【0467】 製造例179
【化366】 4−メチルフェニル酢酸(7.5g、50mmol)の四塩化炭素(10mL
)溶液に、塩化チオニル(14.4mL、200mmol)を加えた。反応液を
還流するまで加熱した。30分後、混合物を20℃まで冷却し、N−ブロモスク
シンイミド(8.9g、50mmol)およびHBr(48%水溶液を8滴)の
四塩化炭素(15mL)溶液を加えた。反応液を還流するまで加熱し、30分後
周囲温度まで冷却し、ろ過して濃縮した。得られた油状物を無水エタノールに0
℃で加え、次いで濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル
、3%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、油状物の目的物(5.1g、
40%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)258(M+)
。元素分析(C1113BrO・1.3CHClとして計算)、理論値:
C、44.44;H、4.34。実測値:C、44.58、H、4.51。
【0468】 製造例180
【化367】 製造例148に記載の通り、製造例179の生成物(5.0g、19.5mmo
l)、4−ニトロイミダゾール(2.2g、19.5mmol)および水酸化ナト
リウム(0.47g、19.5mmol)をジメチルホルムアミド(50mL)中
で反応させることにより、黄色油状物の目的物(1.9g、33%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)289(M+)。元素分析(C1415として計算)、理論値:C、58.13;H、5.23;N、14
.52。実測値:C、58.33、H、5.17;N、14.70。
【0469】 製造例181
【化368】 製造例149に記載の通り、製造例180の生成物(4.9g、17.0mmo
l)を水素雰囲気下、テトラヒドロフラン(120mL)中で10%パラジウム
/炭素(3.5g)を用いて反応させ、続いて製造例1dの生成物(6.43g、
17.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.6g、18.7m
mol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
(3.9g、18.7mmol)とカップリング反応させることにより、橙色発泡
体の目的物(6.54g、62%)を得た。H−NMRは構造と一致する。M
S(イオンスプレー)622.5(M+1)。元素分析(C3343
として計算)、理論値:C、63.75;H、6.97;N、11.26。実測値
:C、63.80、H、7.09;N、11.36。
【0470】 製造例182
【化369】 製造例150に記載の通り、製造例181の生成物(6.49g、10.0mm
ol)を水酸化リチウム(0.3g、12.0mmol)を用いてジオキサン(9
0mL)および水(50mL)中で反応させることにより、目的物(5.93g
、100%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)
594.6(M+1)。元素分析(C3139・0.4ジオキサンとし
て計算)、理論値:C、62.26;H、6.76;N、11.14。実測値:C
、62.33、H、6.41;N、11.19。
【0471】 製造例183
【化370】 製造例151に記載の通り、製造例182の生成物(5.0g、8.4mmol
)、4−メチルピペリジン(1.0mL、8.4mmol)、1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール(1.3g、9.24mmol)および1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド(1.9g、9.24mmol)をジメチ
ルホルムアミド(80mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物
(4.44g、78%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオン
スプレー)675.7(M+1)。元素分析(C3750・0.3H Oとして計算)、理論値:C、65.33;H、7.50;N、12.35。実測
値:C、65.28、H、7.37;N、12.30。
【0472】 実施例78および79
【化371】 実施例63に記載の通り、製造例183の生成物(4.17g、6.4mmol
)およびトリフルオロ酢酸(20mL)をジクロロメタン(50mL)中で反応
させることにより、目的物(2.59g、65%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(イオンスプレー)575.5(M+1)。キラルHPLCに
よって、ジアステレオマー(0.22g、0.34mmol)を分離することによ
り、個々の異性体を得て、このものをそれぞれ塩酸のジエチルエーテル飽和溶液
を用いて処理することによって目的物を得た。
【0473】 実施例78.(異性体1)0.091g(36%)。H−NMRは構造と一致す
る。MS(イオンスプレー)575.3(M+1)。t=4.40分。元素分析
(C3242として計算)、理論値:C、66.88;H、7.37;
N、14.62。実測値:C、66.30、H、7.20;N、14.40。
【0474】 実施例79.(異性体2)0.059g(24%)。H−NMRは構造と一致す
る。t=5.3分。MS(イオンスプレー)575.3(M+1)。元素分析(
3242として計算)、理論値:C、66.88;H、7.37;N
、14.62。実測値:C、67.02、H、7.34;N、14.40。
【0475】 製造例184
【化372】 製造例151に記載の通り、製造例182の生成物(0.7g、1.2mmol
)、ジメチルアミン・塩酸塩(0.1g、1.2mmol)、トリエチルアミン(
0.2mL、1.32mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.18
g、1.32mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド(0.27g、1.32mmol)をジメチルホルムアミド(30
mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.55g、75%
)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)621.7
(M+1)。元素分析(C3344として計算)、理論値:C、63
.85;H、7.15;N、13.54。実測値:C、63.56、H、7.37;
N、13.35。
【0476】 実施例80
【化373】 実施例63の記載の通り、製造例184の生成物(0.46g、0.74mmo
l)をトリフルオロ酢酸(2mL)を用いてジクロロエタン(6mL)中で反応
させることにより、黄色固体の目的物(0.22g、50%)を得た。H−N
MRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)521.4(M+1)。元素分
析(C2836・2.5HClとして計算)、理論値:C、54.97
;H、6.34;N、13.74。実測値:C、54.85、H、6.23;N、1
3.58。
【0477】 製造例185
【化374】 製造例151に記載の通り、製造例182の生成物(0.59g、1mmol
)、ピロリジン(0.078g、1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−
3−エチルカルボジイミド(0.27g、1.1mmol)をジメチルホルムアミ
ド(12mL)中で反応させることにより、目的物(0.52g、80%)を得
た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)646(M+1)
。元素分析(C3546として計算)、理論値:C、65.00;H
、7.17;N、12.99。実測値:C、65.00、H、7.05;N、12.
82。
【0478】 実施例81
【化375】 実施例63に記載の通り、製造例185の生成物(0.39g、0.61mmo
l)をトリフルオロ酢酸(3.5ml)を用いてジクロロメタン(12mL)中
で反応させることにより、白色固体の目的物(0.3g、90%)を得た。
−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)546(M+1)。元素分
析(C3036・1.4HClとして計算)、理論値:C、60.99
;H、6.69;N、14.22。実測値:C、61.08、H、6.51;N、1
3.89。
【0479】 製造例186
【化376】 製造例151に記載の通り、製造例182の生成物(0.7g、1.32mmo
l)、4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン・塩酸塩(0.3g、1.2mm
ol)、トリエチルアミン(0.2mL、1.32mmol)、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(0.18g、1.32mmol)および1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.27g、1.32mmol)を
ジメチルホルムアミド(30mL)中で反応させることにより、黄褐色発泡体の
目的物(0.68g、72%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
イオンスプレー)783.6(M+1)。元素分析(C4351FN
して計算)、理論値:C、65.97;H、6.57;N、10.73。実測値:
C、65.86、H、6.62;N、10.62。
【0480】 実施例82および83
【化377】 実施例部2A由来の実施例63に記載の通り、製造例186の生成物(0.7
g、0.89mmol)をトリフルオロ酢酸(2mL)を用いてジクロロメタン
(6mL)中で反応させることにより、黄色固体の目的物(0.45g、66%
)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)683.4
(M+1)。元素分析(C3843・2.4HClとして計算)、理
論値:C、59.25;H、5.94;N、10.91。実測値:C、59.24、
H、5.66;N、11.09。キラルHPLCによって、ジアステレオマー(0
.21g、0.32mmol)を分離することにより、個々の異性体を得て、この
ものをそれぞれ塩酸のジエチルエーテル飽和溶液を用いて処理することによって
目的物を得た。
【0481】 実施例82.(異性体1)0.092g(38%);H−NMRは構造と一致
する。t=5.83分。MS(イオンスプレー)683.4(M+1)。元素分
析(C3843FN・2HClとして計算)、理論値:C、60.40
;H、6.00;N、11.12。実測値:C、60.11、H、6.12;N、1
0.98。
【0482】 実施例83.(異性体2)白色固体の目的異性体(0.065g、27%);
H−NMRは構造と一致する。tR=7.62分。MS(イオンスプレー)68
3.4(M+1)。元素分析(C3843FN・2HClとして計算)
、理論値:C、60.40;H、6.00;N、11.12。実測値:C、60.1
5、H、5.82;N、10.96。
【0483】 製造例187
【化378】 製造例179に記載の通り、1−ナフチル酢酸(9.3g、50mmol)、塩
化チオニル(14.4mL、200mmol)、四塩化炭素(35mL)、N−
ブロモスクシンイミド(8.9g、50mmol)、48%HBr(8滴)を反
応させることにより、油状物の目的物(12.6g、86%)を得た。H−N
MRは構造と一致する。
【0484】 製造例188
【化379】 製造例148に記載の通り、製造例187の生成物(11.8g、40mmo
l)、4−ニトロイミダゾール(4.5g、40mmol)および水素化ナトリ
ウム(1.6g、40mmol)をジメチルホルムアミド(50mL)中で反応
させることにより、油状物の目的物(6.03g、50%)を得た。H−NM
Rは構造と一致する。MS(イオンスプレー)325.1(M+1)。元素分析
(C1715・0.37HOとして計算)、理論値:C、61.50
;H、4.78;N、12.66。実測値:C、61.46、H、4.60;N、1
2.73。
【0485】 製造例189
【化380】 製造例149に記載の通り、製造例188の生成物(1.28g、4.0mmo
l)を水素雰囲気下、5%パラジウム/炭素(0.6g)を用いて反応させ、続
いて製造例1dの生成物(1.5g、4.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(0.59g、4.35mmol)および1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.9g、4.35mmol)とテトラヒ
ドロフラン(30mL)中でカップリング反応させることにより、橙色発泡体の
目的物(1.99g、77%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
イオンスプレー)657(M+1)。元素分析(C3643として計
算)、理論値:C、65.74;H、6.59;N、10.65。実測値:C、6
5.67、H、6.53;N、10.87。
【0486】 製造例190
【化381】 製造例150に記載の通り、製造例189の生成物(1.97g、3.0mmo
l)、水酸化リチウム(0.08g、3.3mmol)、ジオキサン(20mL)
および水(10mL)を反応させることにより、目的物(1.8g、95%)を
得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)630(M+1
)。元素分析(C3439・1.05HOとして計算)、理論値:
C、62.96;H、6.39;N、10.80。実測値:C、63.09、H、6
.39;N、10.40。
【0487】 製造例191
【化382】 製造例151に記載の通り、製造例190の生成物(0.63g、1.0mmo
l)、4−メチルピペリジン(0.099g、1.0mmol)、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジ
メチルホルムアミド(12mL)中で反応させることにより、白色固体の目的物
質(0.60g、85%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオ
ンスプレー)710(M+1)。元素分析(C4050として計算)
、理論値:C、67.58;H、7.09;N、11.82。実測値:C、67.3
3、H、6.94;N、11.58。
【0488】 実施例84
【化383】 実施例63に記載の通り、製造例191の生成物(0.60g、0.84mmo
l)をトリフルオロ酢酸(4mL)を用いてジクロロメタン(12mL)中で反
応させることにより、白色固体の目的物(0.47g、92%)を得た。H−
NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)610(M+1)。元素分析
(C3542・2.7HClとして計算)、理論値:C、59.28;
H、6.35;N、11.85。実測値:C、59.34、H、6.57;N、11
.75。
【0489】 製造例192
【化384】 製造例151に記載の通り、製造例190の生成物(0.63g、1.0mmo
l)、ピロリジン(0.071g、1.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(0.15g、1.1mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)をジメチルホル
ムアミド(12mL)中で反応させることにより、固体の目的物(0.54g、
78%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)68
2(M+1)。元素分析(C3846として計算)、理論値:C、6
6.84;H、6.79;N、12.31。実測値:C、66.59、H、6.78
;N、12.29。
【0490】 実施例85
【化385】 実施例63に記載の通り、製造例192の生成物(0.443g、0.65mm
ol)をトリフルオロ酢酸(4ml)を用いてジクロロメタン(12mL)中で
反応させることにより、白色固体の目的物(0.27g、65%)を得た。
−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)582(M+1)。元素分
析(C3338・2.8HClとして計算)、理論値:C、57.88
;H、6.01;N、12.27。実測値:C、57.83、H、6.47;N、1
2.11。
【0491】 製造例193
【化386】 実施例部1由来の製造例8(1.0g、1.7mmol)、N,N−ジメチルア
ミン・塩酸塩(0.14g、0.7mmol)、トリエチルアミン(0.26mL
、1.9mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.
9mmol)のジメチルホルムアミド(70mL)溶液に、1−(3−ジメチル
アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol)を加
えた。その反応混合物を終夜撹拌し、次いで濃縮した。残渣を酢酸エチル中にス
ラリーとし、ろ過して水を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出した。その有機抽
出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した
。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:4%メタノール/クロロホル
ム)精製を行って、白色発泡体の目的化合物(0.58g、56%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)606(M+)。元素分析(C3242として計算)、理論値:C、63.35;H、6.98;N、13
.85。実測値:C、63.18、H、7.03;N、13.84。
【0492】 実施例86
【化387】 製造例193の生成物(0.5g、0.82mmol)のジクロロメタン(12
ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(4mL)を加えた。1時間撹拌後、水を加え
た。反応液を炭酸水素ナトリウムの固体を用いてクエンチし、クロロホルムで抽
出した。その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
、ろ過して濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、塩酸のエーテル飽和溶液を加
えた。得られたスラリーを濃縮して、黄色固体の目的物(0.4g、85%)を
得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)506.4(M+)。元素
分析(C2734・2.9HClとして計算)、理論値:C、53.8
5;H、4.50;N、13.95。実測値:C、53.91、H、6.14;N、
13.76。
【0493】 製造例194
【化388】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、ジエチルアミン(0.18mL、1.7mmol)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)および1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol)
、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、黄色発泡体の目
的物(0.53g、49%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(F
D)634.3(M+)。
【0494】 実施例87
【化389】 実施例86の記載に従って、白色固体の目的物(0.47g、100%)を得
た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)534.1(M+)。元素分
析(C2938・2.4HClとして計算)、理論値:C、55.99
;H、6.54;N、13.51。実測値:C、55.88、H、6.91;N、1
3.32。
【0495】 製造例195
【化390】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、N,N−メチルエチルアミン(0.15mL、1.7mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mm
ol)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、黄褐色発
泡体の目的物(0.56g、56%)を得た。H−NMRは構造と一致する。
MS(FD)620(M+)。元素分析(C3344として計算)、
理論値:C、63.85;H、7.15;N、13.54。実測値:C、63.45
、H、7.19;N、13.15。
【0496】 実施例88
【化391】 実施例86に記載の通り、(0.4g、0.64mmol)、トリフルオロ酢酸
(2mL)、ジクロロメタン(6ml)を反応させることにより、黄色固体の目
的物(0.32g、84%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(F
D)520(M+)。元素分析(C2836・2.2HClとして計
算)、理論値:C、55.97;H、6.41;N、13.99。実測値:C、5
6.11、H、6.23;N、13.60。
【0497】 製造例196
【化392】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、シクロプロピルアミン(0.07mL、1.0mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmo
l)、ジメチルホルムアミド(30mL)を反応させることにより、白色発泡体
の目的物(0.31g、50%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS
(イオンスプレー)619.6(M+1)。元素分析(C3342
1.1HOとして計算)、理論値:C、62.07;H、6.98;N、13.1
5。実測値:C、62.19、H、6.43;N、12.82。
【0498】 実施例89
【化393】 実施例86に記載の通り、製造例196の生成物(0.31g、0.5mmol
)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させること
により、白色固体の目的物(0.27g、90%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(イオンスプレー)518(M+1)。元素分析(C28 ・2.4HClとして計算)、理論値:C、55.49;H、6.05
;N、13.87。実測値:C、55.63、H、5.27;N、13.29。
【0499】 製造例197
【化394】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、ベンジルアミン(0.2mL、1.7mmol)、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(0.26g、1.7mmol)、1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol)、ジメ
チルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、白色発泡体の目的物(
0.86g、75%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)6
69(M+)。
【0500】 実施例90
【化395】 実施例86に記載の通り、製造例197の生成物(0.76g、1.1mmol
)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12ml)を反応させるこ
とにより、黄色固体の目的物(0.52g、79%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)568(M+)。元素分析(C3235 ・2.5HClとして計算)、理論値:C、58.25;H、5.88;N、12.
74。実測値:C、57.95、H、6.02;N、13.18。
【0501】 製造例198
【化396】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、N,N−ベンジルメチルアミン(0.22mL、1.7mmol
)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(
3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9m
mol)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、白色発
泡体の目的物(0.65g、56%)を得た。H−NMRは構造と一致する。
MS(FD)682.5(M+)。
【0502】 実施例91
【化397】 実施例86に記載の通り、製造例198の生成物(0.6g、0.88mmol
)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、白色固体の目的物(0.53g、96%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)582.2(M+)。元素分析(C3337
・2.5HClとして計算)、理論値:C、58.82;H、6.08;N、
12.47。実測値:C、58.85、H、6.27;N、12.39。
【0503】 製造例199
【化398】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、メトキシプロピルアミン(0.18mL、1.7mmol)、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmo
l)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、白色発泡体
の目的物(0.8g、73%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
FD)650(M+)。
【0504】 実施例92
【化399】 実施例86に記載の通り、製造例199の生成物(0.75g、1.16mmo
l)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させる
ことにより、黄色固体の目的物(0.52g、72%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(FD)550(M+)。元素分析(C2938 ・2.7HClとして計算)、理論値:C、53.66;H、6.32;N、1
2.95。実測値:C、53.93、H、6.27;N、13.14。
【0505】 製造例200
【化400】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、2−(エチルチオ)エチルアミン・塩酸塩(0.15g、1.0
mmol)、トリエチルアミン(0.16mL、1.1mmol)、1−ヒドロキ
シベンゾトリゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)、ジメチ
ルホルムアミド(30mL)を反応させることにより、白色発泡体の目的物(0
.42g、63%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)66
3.3(M+)。元素分析(C3446Sとして計算)、理論値:C
、61.24;H、6.95;N、12.60。実測値:C、61.00、H、6.
83;N、12.48。
【0506】 実施例93
【化401】 実施例86に記載の通り、製造例200の生成物(0.36g、0.54mmo
l)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6ml)を反応させるこ
とにより、白色固体の目的物(0.28g、80%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)566(M+)。元素分析(C2938 S・2.2HClとして計算)、理論値:C、53.84;H、6.26;N、1
2.99。実測値:C、53.99、H、6.03;N、12.79。
【0507】 製造例201
【化402】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、フェノキシエチルアミン(0.14g、1.0mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmo
l)、ジメチルホルムアミド(20mL)を反応させることにより、黄褐色発泡
体の目的物(0.53g、76%)を得た。H−NMRは構造と一致する。M
S(FD)698(M+)。
【0508】 実施例94
【化403】 実施例86に記載の通り、製造例201の生成物(0.46g、0.67mmo
l)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6ml)を反応させるこ
とにより、白色固体の目的物(0.28g、62%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)598(M+)。元素分析(C3338 ・2.0HClとして計算)、理論値:C、59.01;H、6.00;N、12.
51。実測値:C、58.97、H、6.09;N、12.40。
【0509】 製造例202
【化404】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−フルオロフェネチルアミン(0.13mL、1.0mmo
ol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1
−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.
1mmol)、ジメチルホルアミド(30mL)を反応させることにより、黄色
発泡体の目的物(0.5g、71%)を得た。H−NMRは構造と一致する。
MS(FD)700.5(M+)。元素分析(C3845FN・0.5H Oとして計算)、理論値:C、64.30;H、6.53;N、11.84。実
測値:C、64.12、H、6.38;N、11.73。
【0510】 実施例95
【化405】 実施例86に記載の通り、製造例202の生成物(0.5g、0.71mmol
)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させること
により、白色固体の目的物(0.28g、58%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(FD)600(M+)。元素分析(C3337FN ・2.2HClとして計算)、理論値:C、58.21;H、5.80;N、12.
34。実測値:C、58.32、H、5.92;N、12.07。
【0511】 製造例203
【化406】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、3−ピロリン(0.13mL、1.7mmol)、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(0.25g、1.9mmol)、1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol)、ジメ
チルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、白色発泡体の目的物(
0.75g、70%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)6
30.2(M+)。
【0512】 実施例96
【化407】 実施例86に記載の通り、製造例203の生成物(0.7g、1.1mmol)
、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させること
により、黄色固体の目的物(0.52g、48%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(FD)530(M+)。元素分析(C2933
2.7HClとして計算)、理論値:C、55.37;H、5.88;N、13.3
6。実測値:C、55.49、H、5.95;N、13.56。
【0513】 製造例204
【化408】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、R−2−メトキシメチルピロリジン(0.2mL、1.7mm
ol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1
−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9
mmol)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、白色
発泡体の目的化合物(0.82g、71%)を得た。H−NMRは構造と一致
する。MS(FD)676.4(M+)。
【0514】 実施例97
【化409】 実施例86に記載の通り、製造例204の生成物(0.7g、1.0mmol)
、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させること
により、白色固体の目的物(0.56g、92%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(FD)576(M+)。元素分析(C3139
2.5HClとして計算)、理論値:C、55.75;H、6.41;N、12.5
8。実測値:C、55.45、H、6.36;N、13.17。
【0515】 製造例205
【化410】 実施例86に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、1.
7mmol)、D−プロリンメチルエステル(0.22g、1.7mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.23g、1.7mmol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol
)、ジクロロメタン(50mL)を反応させることにより、黄色発泡体の目的化
合物(0.2g、17%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD
)690(M+)。
【0516】 実施例98
【化411】 実施例86に記載の通り、製造例205の生成物(0.18g、0.26mmo
l)、トリフルオロ酢酸(3.3mL)、ジクロロメタン(10mL)を反応さ
せることにより、白色発泡体の目的物(0.16g、93%)を得た。H−N
MRは構造と一致する。MS(FD)590(M+)。
【0517】 製造例206
【化412】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、(S)−2−メトキシメチルピロリジン(0.2mL、1.7m
mol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.
9mmol)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、黄
褐色発泡体の目的物(0.87g、76%)を得た。H−NMRは構造と一致
する。MS(FD)676(M+)。
【0518】 実施例99
【化413】 実施例86に記載の通り、製造例206の生成物(0.77g、1.1mmol
)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、黄褐色固体の目的物(0.54g、77%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(FD)576.1(M+)。元素分析(C3139
・2.3HClとして計算)、理論値:C、56.37;H、6.45;N
、12.72。実測値:C、56.28、H、6.04;N、13.36。
【0519】 製造例208
【化414】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、3,5−ジメチピロリジン(0.2mL、1.7mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol
)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体
の目的物(0.95g、85%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS
(FD)661(M+)。元素分析(C3648として計算)、理論
値:C、65.43;H、7.32;N、12.72。実測値:C、65.22、H
、7.19;N、12.87。
【0520】 実施例100
【化415】 実施例86に記載の通り、製造例208の生成物(0.9g、1.4mmol)
、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させること
により、黄色固体の目的物(0.69g、83%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(FD)561(M+)。元素分析(C3139
2.2HClとして計算)、理論値:C、58.10;H、6.64;N、13.1
1。実測値:C、58.04、H、6.75;N、13.53。
【0521】 製造例209
【化416】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、アゼチジン(0.11mL、1.7mmol)、1−ヒドロキ
シベンゾトリゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol)、ジメチル
ホルムアミド(80mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0
.64g、61%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)61
8(M+)。
【0522】 実施例101
【化417】 実施例86に記載の通り、製造例209の生成物(0.5g、0.81mmol
)、トリフルオロ酢酸(4ml)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、白色固体の目的物(0.42g、93%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)518(M+)。元素分析(C2833 ・2.5HClとして計算)、理論値:C、55.15;H、6.03;N、13.
78。実測値:C、55.36、H、5.87;N、14.01。
【0523】 製造例210
【化418】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、ヘプタメチレンイミン(0.22mL)、1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol)、ジメチルホル
ムアミド(80mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.8
9g、77%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)674(
M+)。元素分析(C3750・0.6HOとして計算)、理論値
:C、64.82;H、7.53;N、12.26。実測値:C、64.59、H、
7.39;N、12.83。
【0524】 実施例102
【化419】 実施例86に記載の通り、製造例210の生成物(0.83g、1.2mmol
)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、黄褐色固体の目的物(0.67g、92%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(高分解能)(C3243として計算)計算値
:575.3346。実測値:575.3352。
【0525】 製造例211
【化420】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、3−アザビシクロ(3.2.2)ノナン(0.21g、1.7mm
ol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1
−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9
mmol)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、黄色
発泡体の目的物(1.0g、85%)を得た。H−NMRは構造と一致する。
MS(FD)686(M+)。元素分析(C3850として計算)、
理論値:C、66.45;H、7.34;N、12.24。実測値:C、66.65
、H、7.42;N、12.34。
【0526】 実施例103
【化421】 実施例86に記載の通り、製造例211の生成物(0.95g、1.4mmol
)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12ml)を反応させるこ
とにより、黄色固体の目的物(0.75g、86%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)586(M+)。元素分析(C3341 ・2.2HClとして計算)、理論値:C、59.43;H、6.68;N、12.
60。実測値:C、59.54、H、6.86;N、12.73。
【0527】 製造例212
【化422】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、チアゾリジン(0.134mL、1.7mmol)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−ジメチル
アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol)、ジ
メチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、白色発泡体の目的物
(0.33g、30%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)
650(M+)。
【0528】 実施例104
【化423】 実施例86に記載の通り、製造例212の生成物(0.31g、0.48mmo
l)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させる
ことにより、白色固体の目的物(0.28g、93%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(FD)550(M+)。元素分析(C2834 S・2.6HClとして計算)、理論値:C、52.10;H、5.72;N、
13.01。実測値:C、52.01、H、5.78;N、13.23。
【0529】 製造例213
【化424】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、チオモルホリン(0.1mL、1.0mmol)、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)、ジ
メチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体の目的
物(0.34g、55%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD
)664(M+)。元素分析(C3444S・0.1HOとして計
算)、理論値:C、61.43;H、6.67;N、12.64。実測値:C、5
9.81、H、6.79;N、12.31。
【0530】 実施例105
【化425】 実施例86に記載の通り、製造例213の生成物(0.3g、0.45mmol
)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、黄色固体の目的物(0.26g、100%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(FD)564.1(M+)。元素分析(C2936
・3HClとして計算)、理論値:C、51.67;H、5.83;N、1
2.47。実測値:C、52.08、H、6.24;N、12.48。
【0531】 製造例214
【化426】 製造例213の生成物(0.52g、0.78mmol)のジクロロメタン(1
0mL)溶液に、30%過酸化水素(0.36mL、3.12mmol)を加えた
。その溶液を還流するまで4時間加熱し、次いで硫酸水素ナトリウムでクエンチ
して濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液として10%メタ
ノール/クロロホルムを使用)精製することにより、白色発泡体の目的物(0.
16g、30%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)681
(M+)。元素分析(C3444S・1.5HOとして計算)、理
論値:C、56.42;H、6.54;N、11.61。実測値:C、56.39、
H、6.15;N、11.67。
【0532】 実施例106
【化427】 実施例86に記載の通り、製造例214の生成物(0.15g、0.21mmo
l)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させる
ことにより、白色固体の目的物(0.13g、100%)を得た。H−NMR
は構造と一致する。MS(FD)580(M+)。元素分析(C2936S・2.5HClとして計算)、理論値:C、51.84;H、5.78;N
、12.51。実測値:C、51.81、H、5.79;N、11.84。
【0533】 製造例215
【化428】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.5g、
0.9mmol)、N−メチルピペラジン(0.1mL、0.9mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.13g、1.0mmol)、1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.2g、1.0mmol)
、ジメチルホルムアミド(30mL)を反応させることにより、透明油状物の目
的物(0.12g、20%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(F
D)662(M+)。
【0534】 実施例107
【化429】 実施例86に記載の通り、製造例215の生成物(0.1g、0.15mmol
)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、黄色固体の目的物(0.085g、94%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(FD)561(M+)。
【0535】 製造例216
【化430】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、1−アセチルピペラジン(0.13g、1.0mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmo
l)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、黄褐色発泡
体の目的化合物(0.52g、75%)を得た。H−NMRは構造と一致する
。MS(FD)689.4(M+)。
【0536】 実施例108
【化431】 実施例86に記載の通り、製造例216の生成物(0.47g、0.68mmo
l)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させる
ことにより、黄褐色固体の目的物(0.2g、50%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(FD)589.3(M+)。元素分析(C3139
・4.5HClとして計算)、理論値:C、49.40;H、5.82;N
、13.01。実測値:C、49.84、H、5.99;N、12.57。
【0537】 製造例217
【化432】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.5g、
0.9mmol)、N−フェニルピペラジン(0.14mL、0.9mmol)、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.13g、1.0mmol)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.2g、1.0mmo
l)、ジメチルホルムアミド(30mL)を反応させることにより、黄褐色発泡
体の目的物(0.42g、65%)を得た。H−NMRは構造と一致する。M
S(FD)723.7(M+)。元素分析(C4049として計算)
、理論値:C、66.37;H、6.82;N、13.55。実測値:C、62.9
2、H、6.87;N、13.24。
【0538】 実施例109
【化433】 実施例86に記載の通り、製造例217の生成物(0.38g、0.5mmol
)、トリフルオロ酢酸(4ml)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、黄褐色発泡体の目的物(0.2g、87%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(FD)623(M+)。
【0539】 製造例218
【化434】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、1−(4−フルオロフェニル)ピペラジン(0.18g、1.0
mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)
、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.12g
、1.1mmol)、ジエチルホルムアミド(30mL)を反応させることによ
り、黄褐色発泡体の目的物(0.42g、57%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(FD)742(M+)。元素分析(C4048
・0.4HOとして計算)、理論値:C、64.14;H、6.57;N、13.
09。実測値:C、64.06、H、6.35;N、12.75。
【0540】 実施例110
【化435】 実施例86に記載の通り、製造例218の生成物(0.37g、0.5mmol
)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させること
により、白色固体の目的物(0.36g、100%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)641(M+)。元素分析(C3540 F・2.8HClとして計算)、理論値:C、56.52;H、5.80;N、1
3.18。実測値:C、56.92、H、5.79;N、12.86。
【0541】 製造例219
【化436】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−ピペラジノアセトフェノン(0.2g、1.0mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1m
mol)、ジメチルホルムアミド(30mL)を反応させることにより、黄褐色
発泡体の目的物(0.42g、55%)を得た。H−NMRは構造と一致する
。MS(イオンスプレー)766.2(M+1)。元素分析(C4252
F・0.8HOとして計算)、理論値:C、64.56;H、6.91;N
、12.55。実測値:C、64.59、H、6.59;N、12.31。
【0542】 実施例111
【化437】 実施例86に記載の通り、製造例219の生成物(0.36g、0.47mmo
l)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させるこ
とにより、黄色固体の目的物(0.33g、94%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(イオンスプレー)666(M+1)。元素分析(C37 43F・2.5HClとして計算)、理論値:C、58.71;H、6.
06;N、12.95。実測値:C、58.56、H、6.44;N、12.60。
【0543】 製造例220
【化438】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、1−(2−ピリジル)ピペラジン(0.16g、1.0mmol
)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(
3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1
mmol)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、白色
発泡体の目的物(0.48g、66%)を得た。H−NMRは構造と一致する
。MS(イオンスプレー)725(M+1)。元素分析(C3948 ・0.5HOとして計算)、理論値:C、63.83;H、6.73;N、15.
27。実測値:C、63.85、H、6.76;N、15.09。
【0544】 実施例112
【化439】 実施例86に記載の通り、製造例220の生成物(0.42g、0.58mmo
l)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させるこ
とにより、白色発泡体の目的物(0.35g、88%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(高分解能)(C3441として計算)、理論
値:625.3251。実測値:625.3256。
【0545】 製造例221
【化440】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、1−ベンジルピペラジン(0.18mL、1.0mmol)、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmo
l)、ジメチルホルムアミド(30mL)を反応させることにより、黄褐色発泡
体の目的物(0.3g、40%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS
(FD)737.6(M+)。元素分析(C4151Fとして計算)
、理論値:C、66.74;H、6.97;N、13.29。実測値:C、66.6
7、H、7.08;N、13.09。
【0546】 実施例113
【化441】 実施例86に記載の通り、製造例221の生成物(0.28g、0.38mmo
l)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させるこ
とにより、黄色固体の目的物(0.19g、70%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)637(M+)。元素分析(C3643 ・3.5HClとして計算)、理論値:C、56.49;H、6.12;N、12.
81。実測値:C、56.77、H、6.44;N、12.31。
【0547】 製造例222
【化442】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、1−((3−トリフルオロメチル)−2−ピリジル)ピペラジン
(0.23g、1.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15
g、1.1mmol),1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド(0.23g、1.1mmol)、ジメチルホルムアミド(40mL)を
反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.5g、63%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(イオンスプレー)739(M+1)。
【0548】 実施例114
【化443】 実施例86に記載の通り、製造例222の生成物(0.42g、0.53mmo
l)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させるこ
とにより、黄色固体の目的物(0.34g、85%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(イオンスプレー)693(M+1)。元素分析(C35 39・2.3HClとして計算)、理論値:C、54.13;H、5
.36;N、14.43。実測値:C、54.00、H、5.55;N、14.07
【0549】 製造例223
【化444】 0℃のd−ピペコリン酸(2.0g、15.5mmol)の4N水酸化ナトリウ
ム(30mL)溶液に、クロロギ酸ベンジル(2.9mL)を滴下した。混合物
を周囲温度までゆっくりと昇温させながら終夜撹拌し、次いで5N塩酸中にクエ
ンチした。混合物をクロロホルムで抽出した。その有機抽出液を合わせてブライ
ンで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して無色油状物の目的物(
4.1g、100%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)2
64(M+)。
【0550】 製造例224
【化445】 製造例223の生成物(4.1g、15.5mmol)およびp−トルエンスル
ホン酸(0.6g)の無水エタノール(100mL)溶液を7時間還流した。混
合物を炭酸水素ナトリウムの固体でクエンチして濃縮した。残渣を酢酸エチルお
よび水で分配し、酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせてブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(溶出液としてクロロホルムを使用)精製を行って、無色油状物の
目的物(0.91g、20%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
FD)291(M+)。元素分析(C1621NOとして計算)、理論値:
C、65.96;H、7.27;N、4.81。実測値:C、66.21、H、7.
23;N、4.93。
【0551】 製造例225
【化446】 製造例224の生成物(0.9g、3.0mmol)の酢酸エチル(20mL)
および無水エタノール(40mL)溶液を、10%パラジウム/炭素(0.5g
)の酢酸エチル(20mL)スラリーに加えた。そのスラリーを40分間水素添
加(40psi)し、次いでセライトろ過し、濃縮して、無色油状物の目的物(
0.3g、64%)を得た。この物質は更に精製せずに続けた。
【0552】 製造例226
【化447】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.1g、
1.9mmol)、製造例225の生成物(0.3g、1.9mmol)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(0.28g、1.1mmol)、1−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.43g、2.1mmol)
、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体の
目的物(0.81g、59%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
FD)719(M+)。元素分析(C3850として計算)、理論値
:C、63.49;H、7.01;N、11.69。実測値:C、62.98、H、
7.33;N、11.51。
【0553】 実施例115
【化448】 実施例86に記載の通り、製造例226の生成物(0.75g、1.0mmol
)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させること
により、白色固体の目的物(0.6g、87%)を得た。H−NMRは構造と
一致する。MS(FD)619(M+)。元素分析(C3342・2
HClとして計算)、理論値:C、57.31;H、6.41;N、12.15。
実測値:C、57.09、H、6.50;N、12.04。
【0554】 製造例227
【化449】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、ニペコチン酸エチル(0.27mL、1.7mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.25g、1.9mmol)、1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol)
、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体の
目的物(0.97g、97%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
FD)718(M+)。
【0555】 実施例116
【化450】 実施例86に記載の通り、製造例227の生成物(0.91g、1.26mmo
l)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させる
ことにより、白色固体の目的物(0.7g、84%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)618(M+)。元素分析(C3342 ・2.2HClとして計算)、理論値:C、56.71;H、6.37;N、12.
02。実測値:C、56.71、H、6.44;N、12.45。
【0556】 製造例228
【化451】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.7g、
1.2mmol)、3,5−ジメチルピペリジン(0.16mL、1.2mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.18g、1.32mmol)、1−(
3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.27g、1.3
2mmol)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、黄
褐色固体の目的物(0.8g、100%)を得た。H−NMRは構造と一致す
る。MS(FD)674(M+)。
【0557】 実施例117
【化452】 実施例86に記載の通り、製造例228の生成物(0.47g、0.7mmol
)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、黄色固体の目的物(0.4g、93%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(高分解能)(C3243として計算)、理論値:
575.3346。実測値:575.3341。
【0558】 製造例229
【化453】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、4−フェニルピペリジン(0.28g、1.7mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol
)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体
の目的化合物(0.92g、75%)を得た。H−NMRは構造と一致する。
MS(FD)722(M+)。
【0559】 実施例118
【化454】 実施例86に記載の通り、製造例229の生成物(0.88g、1.2mmol
)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、黄色固体の目的物(0.77g、86%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)622.2(M+)。元素分析(C3642
・2.3HClとして計算)、理論値:C、61.19;H、6.33;N、
11.89。実測値:C、61.02、H、6.35;N、11.97。
【0560】 製造例229A
【化455】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピペリジン・塩酸塩
(DE3500898、DE2048589)(0.27g、1.0mmol)、
トリエチルアミン(0.16mL、1.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−
3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)、ジメチルホルムアミ
ド(40mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.4g、5
0%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)791(M+)。
元素分析(C4249として計算)、理論値:C、63.79;
H、6.35;N、10.63。実測値:C、63.56、H、6.53;N、10
.57。
【0561】 実施例119
【化456】 実施例86に記載の通り、製造例229Aの生成物(0.36g、0.45mm
ol)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させる
ことにより、目的物(0.34g、100%)を得た。H−NMRは構造と一
致する。MS(FD)690(M+)。元素分析(C3741
2.5HClとして計算)、理論値:C、56.86;H、5.61;N、10.7
5。実測値:C、56.72、H、5.88;N、10.48。
【0562】 製造例230
【化457】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン・塩酸塩(WO95
18118、EP630887)(0.27g、1.0mmol)、トリエチルア
ミン(0.16mL、1.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0
.15g、1.1mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカ
ルボジイミド(0.23g、1.1mmol)、ジメチルホルムアミド(40mL
)を反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.45g、60%)を得
た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)754(M+)。元素分析(
4252として計算)、理論値:C、67.00;H、6.96;N
、11.16。実測値:C、66.66、H、7.40;N、10.95。
【0563】 実施例120
【化458】 実施例86に記載の通り、製造例230の生成物(0.4g、0.53mmol
)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させること
により、白色固体の目的物(0.32g、84%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(FD)652(M+)。元素分析(C3744
2HClとして計算)、理論値:C、61.24;H、6.39;N、11.58
。実測値:C、60.97、H、6.38;N、11.33。
【0564】 製造例231
【化459】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン(0.19g、1.0
mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)
、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g
、1.1mmol)、ジメチルホルムアミド(30mL)を反応させることによ
り、白色発泡体の目的物(0.63g、84%)を得た。H−NMRは構造と
一致する。MS(FD)752(M+)。元素分析(C4252・0
.1HOとして計算)、理論値:C、65.44;H、7.06;N、10.90
。実測値:C、65.56、H、7.13;N、10.89。
【0565】 実施例121
【化460】 実施例86に記載の通り、製造例231の生成物(0.59g、0.78mmo
l)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させるこ
とにより、白色固体の目的物(0.42g、74%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)652(M+)。元素分析(C3744 ・2HClとして計算)、理論値:C、61.24;H、6.39;N、11.5
8。実測値:C、60.94、H、6.35;N、11.33。
【0566】 製造例232
【化461】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、イソニペコチン酸エチル(0.27mL、1.7mmol)、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmo
l)、ジメチルホルムアミド(60mL)を反応させることにより、黄色発泡体
の目的物(0.87g、71%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS
(FD)718(M+)。
【0567】 実施例122
【化462】 実施例86に記載の通り、製造例232の生成物(0.85g、1.2mmol
)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、白色固体の目的物(0.72g、91%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)618(M+)。元素分析(C3342 F・2.6HClとして計算)、理論値:C、55.56;H、6.30;N、1
1.78。実測値:C、55.89、H、6.34;N、12.27。
【0568】 製造例233
【化463】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の生成物(0.84g、1.45m
mol)、4−メトキシピペリジン・塩酸塩(ベーカー(Baker)らによる、J. Me
d. Chem. 1992, 35(10), 1722-34)(0.22g、1.45mmol)、トリエチ
ルアミン(0.22mL、1.45mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(0.21g、1.6mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エ
チルカルボジイミド(0.32g、1.6mmol)、ジメチルホルムアミド(4
0mL)を反応させることにより、白色発泡体の目的物(0.74g、76%)
を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)676.6(M+)。元
素分析(C3648として計算)、理論値:C、63.89;H、7.
15;N、12.42。実測値:C、63.84、H、7.17;N、12.12。
【0569】 実施例123
【化464】 実施例86に記載の通り、製造例233の生成物(0.66g、1.0mmol
)、トリフルオロ酢酸(4ml)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、白色固体の目的物(0.54g、84%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)576.3(M+)。元素分析(C3140
・2.5HClとして計算)、理論値:C、55.75;H、6.41;N、
12.58。実測値:C、55.86、H、6.52;N、12.27。
【0570】 製造例234
【化465】 4−エチルピリジン(10g、93.3mmol)および5%Rh/炭素(5
g)の無水エタノール(135mL)スラリーを50℃で終夜、水素添加(60
psi)した。反応混合物をセライトろ過し、常圧で蒸留して無色油状物の目的
物(3.6g、34%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)
114(M+)。b.p.=153−155℃。
【0571】 製造例235
【化466】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−エチルピペリジン(0.13g、1.0mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol
)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体
の目的物(0.57g、85%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS
(イオンスプレー)675.4(M+1)。元素分析(C3750
0.1CHClとして計算)、理論値:C、64.88;H、7.35;N、1
2.24。実測値:C、65.01、H、6.95;N、12.16。
【0572】 実施例124
【化467】 実施例86に記載の通り、製造例235の生成物(0.57g、0.84mmo
l)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6ml)を反応させるこ
とにより、白色固体の目的物(0.34g、63%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(イオンスプレー)575(M+1)。元素分析(C32 42・2HClとして計算)、理論値:C、59.35;H、6.85;
N、12.98。実測値:C、59.19、H、6.65;N、12.80。
【0573】 製造例236
【化468】 4−イソプロピルピリジン(15.8g、130mmol)および5%Rh/
炭素(16g)の無水エタノール(125ml)スラリーを、50℃で18時間
水素添加(60psi)した。反応混合物をセライトろ過し、常圧で蒸留して、
無色油状物の目的物(2.4g、14.4%)を得た。H−NMRは構造と一致
する。MS(FD)127(M+)。b.p.=178−180℃。元素分析(C 17Nとして計算)、理論値:C、75.52;H、13.47;N、11.
01。実測値:C、75.36、H、13.40;N、11.09。
【0574】 製造例237
【化469】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−イソプロピルピペリジン(0.13g、1.0mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1m
mol)、ジメチルホルムアミド(20mL)を反応させることにより、黄褐色
発泡体の目的物(0.55g、80%)を得た。H−NMRは構造と一致する
。MS(イオンスプレー)689.566.26;H、7.61;N、12.20。
実測値:C、66.16、H、7.46(M+1)。元素分析(C3850・2HClとして計算)、理論値:C、;N、12.03。
【0575】 実施例125
【化470】 実施例86に記載の通り、製造例237の生成物(0.45g、0.65mmo
l)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させるこ
とにより、白色固体の目的物(0.37g、86%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(高分解能)(C3343として計算)、理論値
:589.3502。実測値:589.3509。
【0576】 製造例238 4−ブチルピリジン(17.4g、128mmol)および5%Rh/Al
(6.8g)の無水エタノール(130mL)スラリーを50℃で終夜、水
素添加(60psi)した。反応混合物をセライトろ過し、常圧で蒸留して、無
色油状物の目的物(7.0g、39%)を得た。H−NMRは構造と一致する
。MS(FD)142(M+)。b.p.=155℃。
【0577】 製造例239
【化471】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−t−ブチルピペリジン(0.14g、1.0mmol)、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mm
ol)、ジメチホルムアミド(20mL)を反応させることにより、白色発泡体
の目的物(0.59g、84%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS
(イオンスプレー)703.6(M+1)。元素分析(C3952
0.5HOとして計算)、理論値:C、65.80;H、7.79;N、11.8
0。実測値:C、65.63、H、7.55;N、11.88。
【0578】 実施例126
【化472】 実施例86に記載の通り、製造例239の生成物(0.48g、0.68mmo
l)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させるこ
とにより、白色発泡体の目的物(0.33g、72%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(イオンスプレー)603.4(M+1)。元素分析(C
3446・2.2HClとして計算)、理論値:C、59.80;H、
7.11;N、12.30。実測値:C、59.63、H、7.03;N、12.3
7。
【0579】 製造例240
【化473】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、4−プロピルピペリジン(0.22g、1.7mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol
)、ジメチルホルムアミド(60mL)を反応させることにより、黄色発泡体の
目的物(0.93g、80%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(
FD)688.5(M+)。元素分析(C3852として計算)、理
論値:C、66.20;H、7.61;N、12.20。実測値:C、66.19、
H、7.64;N、12.47。
【0580】 実施例127
【化474】 実施例86に記載の通り、製造例240の生成物(0.93g、1.4mmol
)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、黄色固体の目的物(0.8g、92%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(FD)588.2(M+)。元素分析(C3343
・2.2HClとして計算)、理論値:C、59.58;H、6.98;N、1
2.63。実測値:C、59.26、H、7.19;N、12.82。
【0581】 製造例241
【化475】 0℃の4−ヒドロキシピペリジン(5.0g、50mmol)の4N水酸化ナ
トリウム(80mL)溶液に、クロロギ酸ベンジル(9.3mL、65mmol
)を滴下した。その反応混合物を周囲温度までゆっくりと昇温させながら、終夜
撹拌し、次いで5N塩酸(100mL)に注いだ。混合物をクロロホルムで抽出
した。その有機抽出液を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、
ろ過して濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液として、
クロロホルム〜5%メタノール/クロロホルム勾配を使用)精製を行って、無色
油状物の目的物(11.5g、97%)を得た。H−NMRは構造と一致する
。MS(FD)235(M+)。元素分析(C1317NOとして計算)、
理論値:C、66.36;H、7.28;N、5.95。実測値:C、66.39、
H、7.19;N、5.95。
【0582】 製造例242
【化476】 0℃の製造例241の生成物(10.6g、45mmol)のエーテル(10
0mL)およびジメチルホルムアミド(100mL)溶液に、水素化ナトリウム
(2.16g、54mmol)を加えた。0℃で15分間撹拌後、クロロメチル
メチルエーテル(4.1mL、54mmol)を滴下した。反応混合物を周囲温
度までゆっくりと昇温させながら、終夜撹拌し、次いで濃縮した。残渣を酢酸エ
チルおよび水で分配し、酢酸エチルで抽出した。その有機抽出液を合わせてブラ
インで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー(溶出液として、3〜5%メタノール/クロロホルムを使用
)精製を行って、無色油状物の目的物(6.64g、65%)を得た。H−N
MRは構造と一致する。MS(FD)279.1(M+)。元素分析(C15
21NOとして計算)、理論値:C、64.50;H、7.58;N、5.01
。実測値:C、65.00、H、7.20;N、5.30。
【0583】 製造例243
【化477】 製造例242の生成物(2.0g、7.1mmol)の酢酸エチル(20mL)
および無水エタノール(40mL)溶液に、10%パラジウム/炭素(1.0g
)の酢酸エチル(20mL)スラリーを加えた。その混合物を4時間水素添加(
40psi)して、次いでセライトろ過し、濃縮して無色油状物の目的物(0.
71g、68%)を得た。H−NMRは構造と一致しており、更にキャラクタ
リゼーションを行わずに続けた。
【0584】 製造例244
【化478】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、製造例243の生成物(0.25g、1.7mmol)、1−
ドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジミド(0.4g、1.1mmol)、ジ
メチルホルムアミド(30mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体の目的
物(0.63g、53%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD
)706.5(M+)。元素分析(C3750・0.5HOとして計
算)、理論値:C、62.08;H、7.18;N、11.74。実測値:C、6
2.12、H、7.32;N、11.56。
【0585】 実施例128
【化479】 製造例244の生成物(0.53g、0.75mmol)のジクロロメタン(1
2mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(6mL)を加えた。反応混合物を2時間撹
拌し、次いで濃縮した。残渣をエーテル中にスラリーとし、ろ過して白色固体の
目的物(0.5g、85%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(F
D)561.9(M+)。元素分析(C3038・2トリフルオロ酢
酸として計算)、理論値:C、51.65;H、5.10;N、10.63。実測
値:C、51.88、H、5.36;N、10.61。
【0586】 製造例245
【化480】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−フェノキシピペリジン・塩酸塩(ボスウェル(Boswell)ら
によるJ. Med. Chem. 1974, 17(9), 1000-8)(0.2g、1.0mmol)、ト
リエチルアミン(0.16mL、1.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3
−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)、ジメチルホルムアミド
(40mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.55g、7
4%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(FD)738(M+)。
元素分析(C4150として計算)、理論値:C、66.65;H、
6.82;N、11.37。実測値:C、66.35、H、6.64;N、11.2
8。
【0587】 実施例129
【化481】 実施例86に記載の通り、製造例245の生成物(0.46g、0.6mmol
)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させること
により、白色固体の目的物(0.3g、70%)を得た。H−NMRは構造と
一致する。MS(FD)638.3(M+)。元素分析(C3642
・2HClとして計算)、理論値:C、60.76;H、6.23;N、11.8
1。実測値:C、60.62、H、6.32;N、11.63。
【0588】 製造例246
【化482】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造離例8の生成物(1.0g
、1.7mmol)、4−ベンジルピペリジン(0.3mL、1.7mmol)、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmo
l)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、黄色発泡体
の目的物(0.82g、66%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS
(FD)736.3(M+)。元素分析(C4252・1.1HOと
して計算)、理論値:C、66.66;H、7.22;N、11.11。実測値:
C、66.47、H、6.92;N、11.67。
【0589】 実施例130
【化483】 実施例86に記載の通り、製造例246の生成物(0.8g、1.1mmol)
、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させること
により、白色固体の目的物(0.65g、88%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(FD)637(M+)。元素分析(C3744
2.1HClとして計算)、理論値:C、62.30;H、6.51;N、11.7
8。実測値:C、62.21、H、6.59;N、12.12。
【0590】 製造例247
【化484】 製造例193に記載の通り、(0.7g、1.2mmol)、4−ベンゾイルピ
ペリジン・塩酸塩(0.27g、1.2mmol)、トリエチルアミン(0.18
mL、1.32mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.18g、1
.32mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ
ミド(0.27g、1.32mmol)、ジメチルホルムアミド(30mL)を反
応させることにより、黄褐色発泡体の目的物(0.65g、72%)を得た。
H−NMRは構造と一致する。MS(FD)751(M+)。
【0591】 実施例131
【化485】 実施例86に記載の通り、製造例247の生成物(0.51g、0.68mmo
l)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させる
ことにより、黄色固体の目的物(0.47g、96%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(FD)651(M+)。元素分析(C3742 ・2HClとして計算)、理論値:C、60.49;H、6.08;N、11.
44。実測値:C、60.44、H、6.00;N、11.41。
【0592】 製造例248
【化486】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(1.0g、
1.7mmol)、4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン・塩酸塩(0.42
g、1.7mmol)、トリエチルアミン(0.26mL、1.9mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol
)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体
の目的物(0.97g、75%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS
(FD)768.9(M+)。
【0593】 実施例132
【化487】 実施例86に記載の通り、製造例248の生成物(0.92g、1.2mmol
)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させるこ
とにより、黄色固体の目的物(0.75g、88%)を得た。H−NMRは構
造と一致する。MS(FD)669(M+)。元素分析(C3742FN ・2.7HClとして計算)、理論値:C、57.93;H、5.74;N、1
0.95。実測値:C、57.83、H、5.81;N、11.20。
【0594】 製造例249
【化488】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.7g、
1.2mmol)、4−(4−クロロベンゾイル)ピペリジン・塩酸塩(0.32g
、1.2mmol)、トリエチルアミン(0.18mL、1.32mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.18g、1.32mmol)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.27g、1.32m
mol)、ジメチルホルムアミド(30ml)を反応させることにより、黄褐色
発泡体の目的物(0.83g、89%)を得た。H−NMRは構造と一致する
。MS(FD)785(M+)。
【0595】 実施例133
【化489】 実施例86に記載の通り、製造例249の生成物(0.64g、0.82mmo
l)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応させる
ことにより、黄色固体の目的物(0.51g、82%)を得た。H−NMRは
構造と一致する。MS(FD)685(M+)。元素分析(C3741 Cl・2HClとして計算)、理論値:C、58.61;H、5.72;N、1
1.08。実測値:C、58.34、H、5.93;N、11.00。
【0596】 製造例250
【化490】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−(4−メチルベンゾイル)ピペリジン・塩酸塩(0.24g
、1.0mmol)、トリエチルアミン(0.16mL、1.1mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol
)、ジメチルホルムアミド(30mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体
の目的物(0.54g、71%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS
(FD)765.4(M+)。元素分析(C4352として計算)、
理論値:C、67.52;H、6.85;N、10.99。実測値:C、67.32
、H、6.65;N、10.76。
【0597】 実施例134
【化491】 実施例86に記載の通り、製造例250の生成物(0.5g、0.65mmol
)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させること
により、白色固体の目的物(0.33g、69%)を得た。H−NMRは構造
と一致する。MS(FD)655.2(M+)。元素分析(C3844
Cl・2.3HClとして計算)、理論値:C、60.96;H、6.23;N
、11.23。実測値:C、60.92、H、6.55;N、11.10。
【0598】 製造例251
【化492】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−(4−メトキシベンゾイル)ピペリジン・塩酸塩(0.26
g、1.0mmol)、トリエチルアミン(0.16mL、1.1mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmo
l)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、黄褐色発泡
体の目的物(0.23g、29%)を得た。H−NMRは構造と一致する。M
S(FD)780.8(M+)。元素分析(C4352として計算)
、理論値:C、66.14;H、6.71;N、10.76。実測値:C、66.1
4、H、6.60;N、10.65。
【0599】 実施例135
【化493】 実施例86に記載の通り、製造例251の生成物(0.2g、0.26mmol
)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させること
により、目的物(0.19g、100%)を得た。H−NMRは構造と一致す
る。MS(FD)681.3(M+)。元素分析(C3844・2H
Clとして計算)、理論値:C、60.56;H、6.15;N、11.15。実
測値:C、60.43、H、6.29;N、10.89。
【0600】 製造例252
【化494】 製造例193に記載の通り、実施例部1由来の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−(α−シアノベンジル)ピペリジン・塩酸塩(0.24g、
1.0mmol)、トリエチルアミン(0.16mL、1.1mmol)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1mmol)
、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、黄褐色発泡体の
目的物(0.4g、53%)を得た。H−NMRは構造と一致する。MS(F
D)761.7(M+)。元素分析(C4351として計算)、理論
値:C、67.79;H、6.75;N、12.87。実測値:C、67.54、H
、6.45;N、12.67。
【0601】 実施例136
【化495】 実施例86に記載されるように、製造例252の生成物(0.31g、0.4m
mol)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させる
ことにより、0.22g(76%)の所望の生成物を黄褐色の泡状物として得た
H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)661.1(M+);C3843・2HClについての計算値:C,62.12;H,6.17;
N,13.35.実測値:C,61.95;H,8.38;H,13.19。
【0602】 製造例253
【化496】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−(2−エチル−2−ナフチル)ピペリジン塩酸塩(Efa
ngeら、J.Med Chem.1993 36(9)、1278〜83)(
0.28g、1.0mmol)、トリエチルアミン(0.16mL、1.1mo
l)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1
−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、
1.1mmol)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより
、0.58g(74%)の所望の生成物を黄褐色の泡状物として得た:H−N
MRは構造式と一致する;MS(FD)801(M+);C4756 についての計算値:C,70.48;H,7.05;N,10.49.実測値:
C,70.52;H,6.87;H,10.50。
【0603】 実施例137
【化497】 実施例86に記載されるように、製造例253の生成物(0.5g、0.62m
mol)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させ
ることにより、0.22g(46%)の所望の生成物を黄色の固体として得た: H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)701(M+)。
【0604】 製造例254
【化498】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(0.6g、
1.0mmol)、4−(フェンプロピル(phenpropyl))ピペリジン
(0.2g、1.0mmol)、トリエチルアミン(0.16mL、1.1mo
l)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1
−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、
1.1mmol)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより
、0.58g(76%)の所望の生成物を黄褐色の泡状物として得た:H−N
MRは構造式と一致する;MS(FD)765.4(M+);C4456についての計算値:C,69.09;H,7.38;N,10.99.実測
値:C,68.95;H,7.29;H,11.04。
【0605】 実施例138
【化499】 実施例86に記載されるように、製造例254の生成物(0.41g、0.5
mmol)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応さ
せることにより、0.32g(87%)の所望の生成物を白色の固体として得た
H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)664(M+);C39 ・2HClについての計算値:C,63.49;H,6.83;N,
11.39.実測値:C,63.30;H,6.77;H,11.29。
【0606】 製造例255
【化500】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(1.0g
、1.7mmol)、4,4−ジメチルピペリジン塩酸塩(0.26g、1.7m
mol)、トリエチルアミン(0.26mL、1.9mol)、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmol)、ジメ
チルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、0.84g(73%)
の所望の生成物を黄褐色の固体として得た:H−NMRは構造式と一致する;
MS(FD)674(M+)。
【0607】 実施例139
【化501】 実施例86に記載されるように、製造例255の生成物(0.82g、1.2
mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応
させることにより、0.65g(89%)の所望の生成物を黄色の固体として得
た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)574.2(M+)。
【0608】 製造例257
【化502】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(0.6g
、1.0mmol)、3−アザスピロ(5.5)ウンデカン塩酸塩(Knoelk
erら;Synlett.1992、Issue5、371〜87)(0.19
g、1.0mmol)、トリエチルアミン(0.16mL、1.1mol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g、1.1mmol)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.23g、1.1m
mol)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、0.4
2g(60%)の所望の生成物を黄褐色の泡状物として得た:H−NMRは構
造式と一致する;MS(FD)715(M+);C4054について
の計算値:C,67.21;H,7.61;N,11.76.実測値:C,67
.13;H,7.38;H,11.71。
【0609】 実施例140
【化503】 実施例86に記載されるように、製造例257の生成物(0.37g、0.5
mmol)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応さ
せることにより、0.32g(94%)の所望の生成物を白色固体として得た: H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)614(M+);C3546・2.3HClについての計算値:C,60.17;H,6.97;N
,12.03.実測値:C,60.14;H,7.13;H,11.82。
【0610】 製造例258
【化504】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(0.6g
、1.0mmol)、4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ(A,D)シ
クロへプテン−5−イル)ピペリジン(米国特許第4,626,542号)(0
.28g、1.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15g
、1.1mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド(0.23g、1.1mmol)、ジメチルホルムアミド(40mL)
を反応させることにより、0.69g(82%)の所望の化合物を黄褐色の泡状
物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)839(M+)
【0611】 実施例141
【化505】 実施例86に記載されるように、製造例258の生成物(0.63g、0.7
5mmol)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応
させることにより、0.44g(72%)の所望の生成物を白色固体として得た
H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)739(M+);C45 ・2HClについての計算値:C,66.58;H,6.46;N,
10.35.実測値:C,66.41;H,6.62;H,10.25。
【0612】 製造例259
【化506】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(1.0g
、1.0mmol)、4−シアノ,4−フェニルピペリジン塩酸塩(0.38g、
1.7mmol)、トリエチルアミン(0.26mL、1.9mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmo
l)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、1.0g(
79%)の所望の生成物を白色泡状物として得た:H−NMRは構造式と一致
する;MS(FD)747.8(M+)。
【0613】 実施例142
【化507】 実施例86に記載されるように、製造例259の生成物(1.0g、1.3m
mol)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応さ
せることにより、0.71g(76%)の所望の生成物を白色固体として得た: H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)647.2(M+);C37 41・2.6HClについての計算値:C,59.85;H,5.92
;N,13.20.実測値:C,59.76;H,5.88;H,13.10。
【0614】 製造例260
【化508】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(1.0g
、1.0mmol)、4−アセチル−4−フェニルピペリジン塩酸塩(0.4g、
1.7mmol)、トリエチルアミン(0.26mL、1.9mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mmo
l)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、0.52g
(40%)の所望の生成物を白色泡状物として得た:H−NMRは構造式と一
致する;MS(FD)765(M+);C4352・0.1HOに
ついての計算値:C,65.97;H,6.95;N,10.73.実測値:C
,65.68;H,6.93;H,11.17。
【0615】 実施例143
【化509】 実施例86に記載されるように、製造例260の生成物(0.5g、0.65
mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応
させることにより、0.44g(96%)の所望の生成物を黄色固体として得た
H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)664.4(M+);C3843・2.7HClについての計算値:C,59.80;H,6.1
7;N,11.01.実測値:C,59.61;H,6.18;H,11.24
【0616】 製造例261
【化510】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(0.7g
、1.2mmol)、4−フェニル−4−プロピオニルピペリジン塩酸塩(0.3
g、1.2mmol)、トリエチルアミン(0.18mL、1.32mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.18g、1.32mmol)、1−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.27g、1
.32mmol)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより
、0.71g(76%)の所望の生成物を黄褐色の泡状物として得た:H−N
MRは構造式と一致する;MS(FD)779(M+);C4454 についての計算値:C,67.85;H,6.99;N,10.79.実測値:
C,67.56;H,7.10;H,10.95。
【0617】 実施例144
【化511】 実施例86に記載されるように、製造例261の生成物(0.58g、0.7
4mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反
応させることにより、0.54g(100%)の所望の生成物を得た:H−N
MRは構造式と一致する;MS(FD)678(M+);C3946 ・2.6HClについての計算値:C,60.55;H,6.33;N,10.
86.実測値:C,60.40;H,6.27;H,10.79。
【0618】 製造例262
【化512】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(0.7g
、1.2mmol)、4−ブチリル−4−フェニルピペリジン塩酸塩(0.3g、
1.2mmol)、トリエチルアミン(0.18mL、1.32mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.18g、1.32mmol)、1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.27g、1.3
2mmol)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応させることにより、0
.76g(80%)の所望の生成物を黄褐色の泡状物として得た:H−NMR
は構造式と一致する;MS(FD)793(M+)。
【0619】 実施例145
【化513】 実施例86に記載されるように、製造例262の生成物(0.65g、0.8
2mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反
応させることにより、0.5g(80%)の所望の生成物を白色固体として得た
H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)692(M+);C40 ・2.3HClについての計算値:C,61.86;H,6.53;
N,10.82.実測値:C,61.96;H,6.63;H,10.60。
【0620】 製造例263
【化514】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(1.0g
、1.7mmol)、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.16mL、1
.7mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mm
ol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0
.4g、1.9mmol)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させるこ
とにより、0.63g(57%)の所望の生成物を黄褐色の固体として得た: H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)644(M+);C3544 についての計算値:C,65.20;H,6.88;N,13.03.実
測値:C,65.30;H,7.04;H,13.14。
【0621】 実施例146
【化515】 実施例86に記載されるように、製造例263の生成物(0.62g、0.9
6mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反
応させることにより、0.53g(95%)の所望の生成物を白色固体として得
た:H−NMRは構造式と一致する;MS(高分解能)C5037 についての計算値:545.2876.実測値:545.2883。
【0622】 製造例264
【化516】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(0.7g
、1.2mmol)、4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0
.16g、1.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.18g
、1.32mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド(0.27g、1.32mmol)、ジメチルホルムアミド(40m
L)を反応させることにより、0.36g(50%)の所望の生成物を黄褐色の
泡状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)721.2
(M+);C4148・0.5HOについての計算値:C,67.
47;H,6.77;N,11.51.実測値:C,67.56;H,6.81
;H,11.20。
【0623】 実施例147
【化517】 実施例86に記載されるように、製造例264の生成物(0.34g、0.4
7mmol)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応
させることにより、0.28g(85%)の所望の生成物を白色固体として得た
H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)621.4(M+
1)。
【0624】 製造例265
【化518】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(1.0g
、1.7mmol)、3,5−ジメチルピペリジン(0.23mL、1.7mmo
l)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1
−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1
.9mmol)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、
0.93g(81%)の所望の生成物を黄褐色の固体として得た:H−NMR
は構造式と一致する;MS(FD)674(M+)。
【0625】 実施例148
【化519】 実施例86に記載されるように、製造例265の生成物(0.78g、1.1
6mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反
応させることにより、0.63g(89%)の所望の生成物を黄色固体として得
た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)574(M+1);C3241・2.8HClについての計算値:C,56.79;H,6.6
7;N,12.42.実測値:C,56.75;H,6.70;H,12.12
【0626】 製造例266
【化520】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(1.0g
、1.7mmol)、デカヒドロキノリン(0.26mL、1.7mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.9mmol)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.4g、1.9mm
ol)、ジメチルホルムアミド(80mL)を反応させることにより、1.0g
(83%)の所望の生成物を黄褐色の固体として得た:H−NMRは構造式と
一致する;MS(FD)700.5(M+);C3952についての
計算値:C,66.84;H,7.48;N,11.99.実測値:C,66.
69;H,7.48;H,12.15。
【0627】 実施例149
【化521】 実施例86に記載されるように、製造例266の生成物(0.93g、1.3
mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応
させることにより、0.77g(93%)の所望の生成物を黄色固体として得た
H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)600(M+);C34 ・2.6HClについての計算値:C,58.71;H,6.75;
N,12.08.実測値:C,58.54;H,6.98;H,11.93。
【0628】 製造例267
【化522】 製造例193に記載されるように、実施例部1の製造例8の生成物(1.0g
、1.7mmol)、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(0.22m
L、1.7mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g、1.
9mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミ
ド(0.4g、1.9mmol)、ジメチルホルムアミド(40mL)を反応さ
せることにより、0.91g(77%)の所望の生成物を白色の泡状物として得
た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)694.8(M+)。
【0629】 実施例150
【化523】 実施例86に記載されるように、製造例267の生成物(0.88g、1.3
mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL)、ジクロロメタン(12mL)を反応
させることにより、0.87g(100%)の所望の生成物を白色固体として得
た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)594.3(M+);C 38・2.5HClについての計算値:C,59.54;H,5.
95;N,12.25.実測値:C,59.31;H,6.02;H,12.0
6。
【0630】 製造例268
【化524】 0℃のtert−ブチルカルボニル−α−アミノイソブチル酸(aminoi
sobutic acid)(10.0g、50mmol)およびヨウ化メチル
(3.6mL、55mmol)のテトラヒドロフラン(200mL)溶液に、4
.4g(55mmol)の水素化ナトリウムを攪拌しながら添加した。1時間後
、この混合物を室温まで加温し、そして一晩攪拌した。反応混合物を水でクエン
チし、濃縮し、そして水に溶解した。この水溶液を、固体のクエン酸を用いてp
H=3.4まで酸性化した。酢酸エチルを添加し、そしてこの混合物を酢酸エチ
ルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、ろ過し、そして濃縮して10.8g(100%)の所望の生成物を白色の固
体として得た。:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)2
18(M+1)。
【0631】 製造例269
【化525】 製造例268の生成物(9.75g、45.0mmol)、tert−ブチルオ
キシカルボニル−O−ベンジル−D−セリン(11.0g、45.0mmol)
、Hunig塩基(28mL、157.5mmol)および1−ヒドロキシベン
ゾトリアール(6.8g、49.5mmol)のジメチルホルムアミド(100
mL)溶液(0℃)に、9.5g(49.5mmol)の1−(3−(ジメチル
アミノ)プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を添加した。この反応混
合物をゆっくりと室温まで加温し、一晩攪拌し、次いで濃縮した。残留物を酢酸
エチルと水との間に分配し、そして酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物
を0.1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、ろ過し、そして濃縮した。残留物を、3%メタノール/クロロホ
ルムを溶離液として用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけて、13.
8g(75%)の所望の生成物を黄褐色の油状物として得た:H−NMRは構
造式と一致する;MS(イオンスプレー)409.4(M+1);C2132についての計算値:C,61.60;H,8.12;N,6.84.実
測値:C,61.45;H,8.10;H,6.87。
【0632】 製造例270
【化526】 製造例269の生成物(0.5g、1.22mmol)のテトラヒドロフラン(
10mL)溶液に、水酸化リチウム(0.09g、3.7mmol)の水(5m
L)溶液を添加した。この反応混合物を2時間攪拌し、そしてpH=2.4まで
1N塩酸を用いて酸性化した。水を添加し、そして混合物を酢酸エチルで抽出し
た。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し
、濃縮して、0.48g(100%)の所望の生成物を透明な油状物として得た
H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)395.2(M+
1);C2030についての計算値:C,60.90;H,7.67
;N,7.10.実測値:C,61.04;H,7.70;H,7.34。
【0633】 製造例271
【化527】 実施例63に記載されるように、製造例165の生成物(4.5g、14.7
mmol)、10%炭素担持パラジウム(5.8g)、テトラヒドロフラン(1
20mL)、製造例270の生成物(5.8g、14.7mmol)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(2.2g、16.2mmol)、ジシクロヘキシル
カルボジイミド(3.3g、16.2mmol)を反応させることにより、6.
55g(68%)の所望の生成物を黄褐色の泡状物として得た:H−NMRは
構造式と一致する;MS(イオンスプレー)652.4(M+1)。
【0634】 製造例272
【化528】 実施例63に記載されるように、製造例271の生成物(6.5g、10.0
mmol)、水酸化リチウム(0.3g、12.0mmol)、ジオキサン(1
00mL)、水(50mL)を反応させることにより、6.24g(100%)
の所望の化合物を黄褐色の泡状物として得た:H−NMRは構造式と一致する
;MS(イオンスプレー)624.4(M+1);C4341につい
ての計算値:C,61.62;H,6.63;N,11.23.実測値:C,6
1.34;H,6.68;H,11.33。
【0635】 製造例273
【化529】 実施例63に記載されるように、製造例272の生成物(6.1g、1.0m
mol)、4−メチルピペリジン(1.2mL、1.0mmol)、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(1.5g、1.1mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(2.3g、1.1mmol)、ジメチルホルムアミド(90mL)
を反応させることにより、6.18g(88%)の所望の生成物を黄褐色の泡状
物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)70
5.6(M+1);C3852についての計算値:C,64.75;
H,7.44;N,11.92.実測値:C,64.63;H,7.39;H,
11.99。
【0636】 実施例151および152
【化530】 実施例63に記載されるように、製造例273の生成物(5.65g、8.0
mmol)、トリフルオロ酢酸(16mL)、ジクロロメタン(40mL)を反
応させることにより、4.08g(85%)の所望の生成物を遊離塩基として得
た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)605.4(M
+1);C3344についての計算値:C,65.54;H,7.3
3;N,13.90.実測値:C,65.30;H,7.54;H,13.93
。キラルHPLCを用いるジアステレオマー(3.5g、5.8mmol)の分
割により個々の異性体を得、そしてそれぞれ塩酸の飽和ジエチルエーテル溶液で
処理して所望の生成物を得た: 実施例151(異性体1):1.4g(36%);H−NMRは構造式と一致
する;t=6.50分;MS(イオンスプレー)605.1(M+1);C 44・2.4HClについての計算値:C,57.26;H,6.
76;N,12.14.実測値:C,57.30;H,6.67;N,12.0
0。 実施例152(異性体2):1.43g(36%);H−NMRは構造式と一
致する;t=7.91分;MS(イオンスプレー)605.1(M+1);C 3344・2.2HClについての計算値:C,57.87;H,6
.80;N,12.27.実測値:C,57.71;H,6.84;H,12.
09。
【0637】 製造例274
【化531】 5−フェニル吉草酸(19.55g、110mmol)の無水エタノール(1
00mL)溶液に、2.0g(10.4mmol)のp−トルエンスルホン酸を
添加した。この混合物を一晩加熱還流し、室温まで冷却し、濃縮した。残留物を
、20%酢酸エチル/ヘキサンを溶離液として用いるシリカゲルのクロマトグラ
フィーにかけて21.3g(94%)の所望の生成物を無色の油状物として得た
H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)206(M+);C12 についての計算値:C,75.69;H,8.81.実測値:C,75.
69;H,8.91。
【0638】 製造例275
【化532】 ジイソプロピルアミン(11.5mL、80mL)のテトラヒドロフラン(2
50mL)溶液(−78℃)に、50.0mLの1.0M n−ブチルリチウム
を滴加した。−78℃で20分間攪拌した後、15.0mL(116mmol)
のトリメチルシリルクロリドを添加し、続いて製造例274の生成物(15.0
g、72.5mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液を添加した。こ
の反応混合物を1時間、−78℃で攪拌し、濃縮した。500mLのエチレング
リコールジメチルエーテル中の得られた白色固体のスラリー(−78℃)に、1
3.5g(76.1mmol)のN−ブロモスクシンイミドを添加した。この反
応混合物を3時間、−78℃で攪拌し、次いで水を用いてクエンチし、酢酸エチ
ルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、ろ過し、濃縮した。残留物を、2.5%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリ
カゲルのクロマトグラフィーにかけて14.8g(72%)の所望の生成物を黄
色の油状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)284
、286(M+)。
【0639】 製造例276
【化533】 ジメチルホルムアミド(300mL)中の水素化ナトリウム(2.4g、60
mmol)のスラリー(0℃)に、6.8g(60mmol)の4−ニトロイミ
ダゾールを添加した。0℃で20分間攪拌した後に、14.1g(50mmol
)の製造例275の生成物のジメチルホルムアミド(30mL)溶液を添加した
。この反応混合物を一晩攪拌し、ゆっくりと室温まで加温し、そして濃縮した。
残留物を酢酸エチルと水との間に分配し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機
抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。得ら
れた残留物を、クロロホルムを溶離液として用いるシリカゲルのクロマトグラフ
ィーにかけて12.7g(71%)の所望の生成物を橙色の油状物として得た: H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)317(M+);C1619についての計算値:C,60.56;H,6.04;N,13.24.
実測値:C,60.78;H,6.09;N,12.98。
【0640】 製造例277
【化534】 製造例276の生成物(12.2mL、38.4mmol)のテトラヒドロフラ
ン(60mL)溶液に、40mLの5N水酸化ナトリウムを添加した。この混合
物を室温で1時間攪拌し、次いでpH=3まで5Nの塩酸を用いて酸性化し、そ
して酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して9.3g(84%)の所望の生成物を橙色の
油状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)290(M
+)。
【0641】 製造例278
【化535】 製造例277の生成物(9.0mL、31mmol)、ピロリジン(2.6mL
、31mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4.6g、34.
1mmol)のジメチルホルムアミド(200mL)溶液に、7.0g(34.
1mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを添加した。この反応混合物を
室温で一晩攪拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルと水との間に
分配し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。残留物を、5%メタノール/クロロホ
ルムを溶離液として用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて10.3g
(97%)の所望の生成物を黄褐色の油状物として得た:H−NMRは構造式
と一致する;MS(FD)312(M+)。
【0642】 製造例278A
【化536】 ジオキサン(20mL)中の10%炭素担持パラジウム(0.8g)のスラリ
ーに、ジオキサン(20mL)中の製造例278の生成物(0.8g、3.5m
mol)を添加した。この混合物を40psiの水素で3時間水素化し、そして
セライトでろ過した。この溶液に、1.2g(5.8mmol)の製造例1dの
生成物、0.52g(3.85mmol)の1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
および0.8g(3.85mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを添加
した。この反応物を一晩室温で攪拌し、ろ過し、濃縮した。残留物を酢酸エチル
と水との間に分配し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。得られた残留物を、2.
5%メタノール/クロロホルムを溶離液として用いるシリカゲルのクロマトグラ
フィーにかけて0.65g(16%)の所望の生成物を赤色の泡状物として得た
H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)674(M+)。
【0643】 実施例153
【化537】 製造例278Aの生成物(0.55g、0.8mmol)のジクロロメタン(2
4mL)溶液に、8mLのトリフルオロ酢酸を添加した。この反応混合物を2時
間攪拌し、炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、クロロホルムで抽出した。合わ
せた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮し
た。残留物の酢酸エチル溶液に、エーテル/塩酸を添加した。得られたスラリー
を濃縮して、0.47g(94%)の所望の生成物を黄褐色の固体として得た: H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)573.9(M+1);C3242・0.2HClについての計算値:C,59.35;H,6.8
5;N,12.98.実測値:C,59.04;H,6.96;N,12.52
【0644】 製造例279
【化538】 ヒドロケイ皮酸(12.35g、82.2mmol)のジクロロメタン(30
0mL)溶液に、4.2mL(82.2mmol)の臭素を滴加した。反応混合
物を15分間照射し、次いでさらに15分間攪拌し、濃縮した。残留物をエーテ
ル/ヘキサンで粉末化して14.7g(78%)の所望の生成物を白色の固体と
して得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)228,230(M
+);CBrについての計算値:C,47.19;H,3.96.実
測値:C,47.28;H,4.02。
【0645】 製造例280
【化539】 ジメチルホルムアミド(50mL)中の水素化ナトリウム(1.1g、27.
3mmol)のスラリー(0℃)に、3.1g(27.3mmol)の4−ニト
ロイミダゾールを添加した。得られた混合物を20分間攪拌し、次いで3.0g
(13.0mmol)の製造例279の生成物を添加した。この反応混合物をゆ
っくりと室温まで加温しながら一晩攪拌し、次いで濃縮した。残留物を酢酸エチ
ルと1N塩酸との間に分配し、1N 水酸化ナトリウムでpH=3.0まで塩基
性化した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。残留物をシリカパッドに吸着
させ、そして10〜40%メタノール/クロロホルムのグラジェントを用いるシ
リカゲルのクロマトグラフィーにかけて0.55g(14.4%)の所望の生成
物を白色の固体として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)2
61(M+)。
【0646】 製造例281
【化540】 製造例280の生成物(2.4g、9.3mmol)、ピロリジン(0.77m
L、9.3mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.6g、1
0.2mmol)のジメチルホルムアミド(200mL)溶液に、2.1g(1
0.2mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを添加した。この反応混合
物を室温で一晩攪拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルと水との
間に分配し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。残留物を、2.5%メタノール/
クロロホルムを溶離液として用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて0
.84g(29%)の所望の生成物を白色の泡状物として得た:H−NMRは
構造式と一致する;MS(FD)314(M+)。
【0647】 製造例282
【化541】 酢酸エチル(30mL)中の10%炭素担持パラジウム(0.7g)のスラリ
ーに、製造例281の生成物(0.8g、2.5mmol)の酢酸エチル(30
mL)、テトラヒドロフラン(60mL)およびエタノール(60mL)中の溶
液を添加した。この混合物を40psiの水素で1時間水素化し、セライトでろ
過し、濃縮した。残留物を60mLのジメチルホルムアミドに溶解した。この溶
液に、0.95g(2.5mmol)の製造例1dの生成物、0.37g(2.
75mmol)の1−ヒドロキシベンゾトリアゾールおよび0.57g(2.7
5mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを添加した。この反応物を一晩
室温で攪拌し、ろ過し、濃縮した。残留物を酢酸エチルと水との間に分配し、酢
酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥し、ろ過して濃縮した。得られた残留物を、2.5%メタノール/クロロ
ホルムを溶離液として用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて0.32
g(20%)の所望の生成物を黄褐色の泡状物として得た:H−NMRは構造
式と一致する;MS(FD)646.3(M+)。
【0648】 実施例154
【化542】 製造例282の生成物(0.25g、0.38mmol)のジクロロメタン(1
2mL)溶液に、4mLのトリフルオロ酢酸を添加した。この反応混合物を2時
間攪拌し、炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、クロロホルムで抽出した。合わ
せた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮し
た。残留物の酢酸エチル(20mL)溶液に、エーテル/塩酸(40mL)を添
加した。得られたスラリーを濃縮して、0.22g(96%)の所望の生成物を
黄褐色の固体として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(高分解能)
;C3039についての計算値:547.3033.実測値:547
.3037。
【0649】 製造例283
【化543】 ジメチルホルムアミド(400mL)中の水素化ナトリウム(6.72g、1
68mmol)のスラリー(0℃)に、19.0g(168mmol)の4−ニ
トロイミダゾールを添加した。得られたスラリーを20分間攪拌し、次いで25
g(140mmol)の3−ブロモプロピオン酸エチルのジメチルホルムアミド
(10mL)溶液を滴加した。反応混合物をゆっくりと室温まで加温しながら一
晩攪拌し、次いで濃縮した。残留物を酢酸エチルで分配し、酢酸エチルで抽出し
た。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し
て濃縮した。残留物をシリカパッドに吸着させ、そして20〜70%酢酸エチル
/ヘキサンのグラジェントを用いるシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて2
2.71g(76%)の所望の生成物を黄色の油状物として得た:H−NMR
は構造式と一致する;MS(FD)213(M+);C11につい
ての計算値:C,45.07;H,5.20;N,19.71.実測値:C,4
5.08;H,5.18;N,19.42。
【0650】 製造例284
【化544】 テトラヒドロフラン100mLおよび エタノール100mL中の、製造例28
3の生成物22.46g(100mmol)の溶液に、5N 水酸化ナトリウム100
mLを加えた。混合物を室温で1時間撹拌した後、5N塩酸でpH=2.5に酸性
化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して所望の生成物7.8g(42%)を橙色の
油状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)185(M
+)。
【0651】 製造例285
【化545】 ジメチルホルムアミド50mL中の、製造例284の生成物5.3g(29mmol
)、ピロリジン2.4mL(29mmol)および 1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル4.3g(32mmol)の溶液に、ジシクロヘキシルカルボジイミド6.6g(3
2mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、真空濃縮した。残留物
を酢酸エチルと水との間に分配し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物
をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。残留物をシ
リカパッドに吸着させ、溶離液として2.5〜5%メタノール/クロロホルムの
グラジェントを用いるクロマトグラフィーに付し、所望の生成物0.69g(1
0%)を黄色の固形物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(F
D)238(M+); C1014の分析: 計算値:C,50.41;H,5.92;N,23.52 実測値:C,50.59;H,5.75;N,23.47。
【0652】 製造例286
【化546】 酢酸エチル15mL中の10%炭素担持パラジウム0.66gのスラリーに、ジ
クロロメタン6mLおよびエタノール15mL中の製造例285の生成物0.66
g(2.8mmol)の溶液を加えた。混合物を40psiの水素で40分間水素化し、
セライトで濾過し、濃縮した。残留物をジメチルホルムアミド30mLに溶解し
た。この溶液に、製造例1dの生成物1.1g(2.8mmol)、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール0.42g(3.1mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミ
ド0.63g(3.1mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌し、濾過し、濃縮
した。残留物を酢酸エチルと水との間に分配し、酢酸エチルで抽出した。合わせ
た有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した
。得られた残留物を溶離液としてクロロホルム〜3%メタノール/クロロホルム
のグラジェントを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物0
.67g(42%)を黄褐色の泡状物として得た:H−NMRは構造式と一致
する;MS(FD)570.2(M+); C2942の分析: 計算値:C,61.03;H,7.42;N,14.73 実測値:C,60.94;H,7.26;N,14.55。
【0653】 実施例155
【化547】 ジクロロメタン12mL中の製造例286の生成物0.6g(1.1mmol)の溶
液に、トリフルオロ酢酸4mLを加えた。反応混合物を2時間撹拌し、固体の炭
酸ナトリウムでクエンチし、クロロホルムで抽出した。合わせた有機抽出物をブ
ラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。酢酸エチル10
mL中の残留物の溶液にエーテル・塩酸10mLを加えた。得られたスラリーを濃
縮して所望の生成物0.52g(94%)を黄褐色の泡状物として得た:H−
NMRは構造式と一致する;MS(FD)471(M+1); C2434・2.25HClの分析: 計算値:C,52.16;H,6.61;N,15.21 実測値:C,52.48;H,6.87;N,14.81。
【0654】 製造例287
【化548】 エチル−4−ブロモブチレート(18.4mL,156mmol)、4−ニトロイミ
ダゾール(17.6g,130mmol)、水素化ナトリウム(6.24g,156mm
ol)、 ジメチルホルムアミド(400mL)を製造例283に記載のとおり反応
させ、所望の生成物23.4g(80%)を黄色の油状物として得た:H−N
MRは構造式と一致する;MS(FD)227(M+); C13の分析: 計算値:C,47.58;H,5.77;N,18.49 実測値:C,47.48;H,5.50;N,18.30。
【0655】 製造例288
【化549】 製造例287の生成物(22.84g,100mmol)、5N 水酸化ナトリウム
(100mL)、テトラヒドロフラン(100mL)、エタノール(100mL)
を製造例284に記載のとおり反応させ、所望の生成物9.8g(50%)を橙
色の固形物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)200
.1(M+); Cの分析: 計算値:C,42.22;H,4.56;N,21.10 実測値:C,41.97;H,4.63;N,21.04。
【0656】 製造例289
【化550】 製造例288の生成物(4.87g,25mmol)、ピロリジン(2.4mL,2
5mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(3.7g,27.5mmol)、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド(5.6g,27.5mmol)、ジメチルホルムアミド
(50mL)を製造例285に記載のとおり反応させ、所望の生成物0.65g(
11%)を黄褐色の油状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS
(FD)252(M+); C1116の分析: 計算値:C,52.37;H,6.39;N,22.21 実測値:C,52.59;H,6.50;N,22.44。
【0657】 製造例290
【化551】 製造例289の生成物(0.6g,2.4mmol)、10%炭素担持パラジウム(
0.3g)、ジクロロメタン(6mL)、酢酸エチル(20mL)、無水エタノー
ル(20mL)、386979(0.91g,2.4mmol)、1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール(0.36g,2.64mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド
(0.54g,2.64mmol)、ジメチルホルムアミド(40mL)を製造例28
6に記載のとおり反応させ、所望の生成物0.69g(50%)を黄褐色の油状
物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)585.4(M
+); C3044の分析: 計算値:C,61.63;H,7.58;N,14.37 実測値:C,61.35;H,7.50;N,14.30。
【0658】 実施例156
【化552】 製造例290の生成物(0.65g,1.1mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL
)、ジクロロメタン(12mL)を実施例155に記載のとおり反応させ、所望
の塩酸塩0.58g(98%)を油状物として得た:H−NMRは構造式と一
致する;MS(FD)484(M+); C2536・2.3HClの分析: 計算値:C,52.82;H,6.79;N,14.78 実測値:C,53.01;H,6.88;N,14.40。
【0659】 製造例291
【化553】 5−ブロモ吉草酸エチル(25g,120mmol)、4−ニトロイミダゾール(
16.3g,144mmol)、水素化ナトリウム(5.8g,144mol)、ジメチ
ルホルムアミド(400mL)を製造例283に記載のとおり反応させ、所望の
生成物21.9g(75%)を無色の油状物として得た:H−NMRは構造式
と一致する;MS(FD)241.1(M+); C1015の分析: 計算値:C,49.79;H,6.27;N,17.42 実測値:C,49.63;H,6.16;N,17.22。
【0660】 製造例292
【化554】 製造例291の生成物(21.08g,87mmol)、5N水酸化ナトリウム(
100mL)、テトラヒドロフラン(100mL)、エタノール(100mL)を
製造例284に記載のとおり反応させ、所望の生成物11.9g(64%)を黄
褐色の固形物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)21
4(M+); C11の分析: 計算値:C,45.07;H,5.20;N,19.71 実測値:C,44.89;H,4.92;N,19.44。
【0661】 製造例293
【化555】 製造例292の生成物(9.9g,46.4mmol)、ピロリジン(4mL,46.
4mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(7.0g,51.0mmol)、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド(10.6g,51.0mmol))、トリエチルアミン
(3.23mL,46.4mmol)を製造例285に記載のとおり反応させ、所望の
生成物8.4g(69%)を無色の油状物として得た:H−NMRは構造式と
一致する;MS(FD)266(M+); C1218の分析: 計算値:C,54.12;H,6.81;N,21.04 実測値:C,54.35;H,6.91;N,20.91。
【0662】 製造例294
【化556】 製造例293の生成物(1.0g,3.8mmol)、10%炭素担持パラジウム(
0.5g)、ジクロロメタン(5mL)、酢酸エチル(10mL)、エタノール(
20mL)、製造例1dの生成物(1.45g,3.8mmol)、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(0.56g,4.2mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド
(0.86g,1.1mmol)、ジメチルホルムアミド(40mL)を製造例286
に記載のとおり反応させ、所望の生成物0.8g(35%)を黄色の油状物とし
て得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)598.2(M+)。
【0663】 実施例157
【化557】 製造例294の生成物(0.75g,1.2mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL
)、ジクロロメタン(12mL)を実施例155に記載のとおり反応させ、塩酸
塩の所望の生成物0.57g(100%)を白色の固形物として得た:H−N
MRは構造式と一致する;MS(FD)499(M+)。
【0664】 製造例295
【化558】 N−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩(6.9g,37.0mmol)、4−
ニトロイミダゾール(5.0g,44.0mmol)、水素化ナトリウム(3.27g
,80.7mmol)、ジメチルホルムアミド(150mL)を製造例283に記載の
とおり反応させ、所望の生成物1.1g(13%)を黄色の固形物として得た:
H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)226.1(M+1); C14の分析: 計算値:C,47.78;H,6.24;N,24.77 実測値:C,48.01;H,6.13;N,24.56。
【0665】 製造例296
【化559】 製造例295の生成物(0.6g,2.6mmol)、10%炭素担持パラジウム(
0.6g)、酢酸エチル(20mL)、エタノール(10mL)、製造例1dの生
成物(1.0g,2.6mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.4g,
2.9mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.6g,2.9mmol)、ジメ
チルホルムアミド(40mL)を製造例286に記載のとおり反応させ、所望の
生成物0.34g(24%)を黄色の泡状物として得た:H−NMRは構造式
と一致する;MS(FD)558(M+1)。
【0666】 実施例158
【化560】 製造例296の生成物(0.14g,0.25mmol)、トリフルオロ酢酸(2m
L)、ジクロロメタン(6mL)を実施例155に記載のとおり反応させ、塩酸塩
の所望の精製物0.13g(100%)を白色の固形物として得た:H−NM
Rは構造式と一致する;MS(FD)458.2(M+)。
【0667】 製造例297
【化561】 ジメチルホルムアミド150mL中の4−ニトロイミダゾール4.6g(40mm
ol)およびブロモジフェニルメタン10.0g(40mmol)の溶液に、炭酸カリ
ウム16.6g(120mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、濾過
して濃縮した。残留物を酢酸エチルと水との間に分配し、酢酸エチルで抽出した
。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して
濃縮した。得られた粗製物をシリカパッドに吸着させ、溶離液として25〜60
%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の
生成物3.2g(27%)を透明な油状物として得た:H−NMRは構造式と
一致する;MS(イオンスプレー)280(M+1).。
【0668】 製造例298
【化562】 テトラヒドロフラン30mL中の10%炭素担持パラジウム0.8gのスラリー
に、テトラヒドロフラン40mL中の製造例297の生成物1.2g(4.3mmol
)の溶液を加えた。混合物を40psiの水素で1時間水素化し、セライトで濾過
した。この溶液に実施例部1の製造例4の化合物1.64g(4.3mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール0.7g(4.7mmol)およびジシクロヘキシルカ
ルボジイミド1.04g(4.7mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌し、
濾過して濃縮した。得られた残留物を、溶離液として4%メタノール/クロロホ
ルムを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物1.57g(
60%)を得た。H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)6
12.4(M+1); C3541の分析: 計算値:C,68.72;H,6.76;N,11.45 実測値:C,68.44;H,6.72;N,11.15。
【0669】 実施例159
【化563】 ジクロロメタン6mL中の製造例298の生成物0.56g(0.91mmol)の
溶液に、トリフルオロ酢酸2mLを加えた。反応混合物を2.5時間撹拌したのち
、飽和炭酸ナトリウムの溶液に注ぎ、クロロホルムで抽出した。合わせた有機抽
出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。所望の
生成物を酢酸エチル/ヘキサンで粉末化して所望の生成物0.45g(96%)
を黄褐色の固形物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオン
スプレー)512.6(M+1); C3033・0.2HOの分析: 計算値:C,69.94;H,6.53;N,13.59 実測値:C,69.88;H,6.36;N,13.25。
【0670】 製造例299
【化564】 テトラヒドロフラン200mL中の、4,4'−ジメトキシベンズヒドロール5.
0g(20mmol)、4−ニトロイミダゾール2.31g(20mmol)およびトリ
フェニルホスフィン5.3g(20mmol)の0℃の溶液に、アゾジカルボン酸ジ
エチル5.0mL(32mmol)を滴加した。得られた混合物を室温へゆっくりと温
め、一晩撹拌し、濃縮した。残留物を酢酸エチルと水との間に分配し、酢酸エチ
ルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過して濃縮した。残留物をシリカパッドに吸着させ、溶離液として20〜
40%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付した。
得られた残留物を、溶離液として3%メタノール/クロロホルムを用いるシリカ
ゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物4.92g(72%)を黄色の油
状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)3
40(M+1); C1817・0.3HOの分析: 計算値:C,62.71;H,5.15;N,12.19 実測値:C,62.48;H,4.83;N,11.84。
【0671】 製造例300
【化565】 製造例299の生成物(1.8g,5.3mmol)、10%炭素担持パラジウム(
1.0g)、テトラヒドロフラン(60mL)、386979(2.0g,5.3mm
ol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.8g,5.83mmol)、ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(1.2g,5.83mmol)を製造例159に記載のとお
り反応させ、所望の生成物1.3g(36%)を黄褐色の泡状物として得た:
H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)672.7(M+1)
; C3745の分析: 計算値:C,66.15;H,6.75;N,10.43 実測値:C,66.29;H,6.82;N,10.63。
【0672】 実施例160
【化566】 製造例300の生成物(1.24g,1.8mmol)、トリフルオロ酢酸(2mL
)、ジクロロメタン(6mL)を実施例159に記載のとおり反応させ、シリカ
ゲルクロマトグラフィー(5%メタノール/クロロホルム)に付し、所望の生成
物0.73g(69%)を白色の泡状物として得た:H−NMRは構造式と一
致する;MS(イオンスプレー)572.4(M+1); C3237の分析: 計算値:C,67.23;H,6.52;N,12.25 実測値:C,67.05;H,6.59;N,11.97。
【0673】 製造例301
【化567】 ジメチルホルムアミド300mL中の水素化ナトリウム2.64g(66.0mmo
l)の0℃のスラリーに、4−ニトロイミダゾール7.4g(66.0mmol)を加
えた。0℃で20分間撹拌したのち、臭化デシル15.0g(55.0mmol)を加
えた。反応混合物を室温に温めながら65時間撹拌し、濃縮した。残留物を酢酸
エチルと水との間に分配し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラ
インで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残留物を
、溶離液としてクロロホルム〜5%メタノール/クロロホルムのグラジェントを
用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、静置すると固化する所望の生成物
10.1g(60%)を黄色の油状物として得た:H−NMRは構造式と一致
する;MS(イオンスプレー)307.1(M+1); C1713の分析: 計算値:C,66.44;H,4.26;N,13.67 実測値:C,66.31;H,4.22;N,13.39。
【0674】 製造例302
【化568】 テトラヒドロフラン20mL中の10%炭素担持パラジウム0.3gのスラリー
に、テトラヒドロフラン20mL中の製造例301の生成物0.8g(2.6mmol
)の溶液を加えた。混合物を40psiの水素で1時間水素化し、セライトで濾過
した。この溶液に製造例1dの生成物1.0g(2.6mmol)、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール0.4g(2.9mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミド
0.6g(2.9mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌し、濾過して濃縮した
。得られた残留物を、溶離液としてクロロホルム〜5%メタノール/クロロホル
ムのグラジェントを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物
1.3g(76%)を得た。H−NMRは構造式と一致する;MS(FD)6
39.4(M+); C3641の分析: 計算値:C,65.74;H,6.59;N,10.65 実測値:C,65.91;H,6.21;N,10.67。
【0675】 実施例161
【化569】 ジクロロメタン12mL中の、製造例302の生成物1.0g(1.56mmol)
の溶液に、トリフルオロ酢酸4mLを加えた。反応混合物を1.5時間撹拌した後
、固体の炭酸ナトリウムでクエンチし、クロロホルムで抽出した。合わせた有機
抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留
物を酢酸エチルに溶解し、エーテル・塩酸を加えた。混合物を濃縮して所望の生
成物0.68g(71%)を黄褐色の固形物として得た:H−NMRは構造式
と一致する;MS(FD)539(M+); C3133・2HClの分析: 計算値:C,60.78;H,5.76;N,11.43 実測値:C,60.51;H,5.84;N,11.12。
【0676】 製造例303
【化570】 四塩化炭素200mL中のデソキシアニソイン20g(78mmol)の0℃のス
ラリーに、臭素4mL(78mmol)を30分間かけて滴加した。反応混合物を室
温にゆっくりと加温しながら一晩撹拌した後、濃縮した。残留物をシリカパッド
に吸着させ、溶離液として10〜30%酢酸エチル/ヘキサンのグラジェントを
用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物18g(69%)を
白色の固形物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプ
レー)335,337(M+1)。
【0677】 製造例304
【化571】 製造例303の生成物(7.0g,20.0mmol)、4−ニトロイミダゾール(
2.34g,20.0mmol)、水素化ナトリウム(1.0g,24.0mmol)、ジメ
チルホルムアミド(100mL)を製造例301に記載のとおり反応させた。粗
製物をシリカパッドに吸着させ、30〜80%酢酸エチル/ヘキサンのグラジェ
ントを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物2.8g(3
8%)を黄褐色の泡状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(
イオンスプレー)366.1(M+1); C1917の分析: 計算値:C,62.12;H,4.66;N,11.44 実測値:C,62.05;H,4.55;N,11.57。
【0678】 製造例305
【化572】 製造例304の生成物(1.5g,4.1mmol)、10%炭素担持パラジウム(
1.0g)、テトラヒドロフラン(40mL)、製造例1dの生成物(1.56g
,4.1mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.61g,4.51mmol
)、 ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.93g,4.51mmol)を製造例3
02に記載のとおり反応させた。残留物を、溶離液として3%メタノール/クロ
ロホルムを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物1.95
g(68%)を黄褐色の泡状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;
MS(イオンスプレー)700.8(M+1); C3845の分析: 計算値:C,65.22;H,6.48;N,10.01 実測値:C,65.05;H,6.20;N,10.25。
【0679】 実施例162および163
【化573】 製造例305の生成物(1.85g,2.6mmol)、トリフルオロ酢酸(10m
L)、ジクロロメタン(24mL)を実施例161に記載のとおり反応させ、所望
の生成物1.56g(88%)を塩酸塩として得た:H−NMRは構造式と一
致する;MS(イオンスプレー)599.2(M+1); C3337・2HClの分析: 計算値:C,58.93;H,5.84;N,10.41 実測値:C,59.05;H,5.87;N,10.43 キラルHPLCによるジアステレオマー(0.21g,0.38mmol)の分割によ
って各異性体を得、これをそれぞれジエチルエーテル中の塩酸の飽和溶液で処理
し、所望の生成物を得た。 実施例162(異性体1)0.104g(40%);H−NMRは構造式と一
致する;tR=9.45分;MS(イオンスプレー)600.3(M+1); C3337・2HClの分析: 計算値:C,58.93;H,5.84;N,10.41 実測値:C,58.66;H,5.80;N,10.20 実施例163(異性体2)0.066g(25%);H−NMRは構造式と一
致する;tR=12.93分;MS(イオンスプレー)600.3(M+1); C3337・2.3HClの分析: 計算値:C,57.99;H,5.80;N,10.25 実測値:C,57.94;H,5.80;N,10.12。
【0680】 製造例306
【化574】 氷酢酸30mL中の4−ニトロイミダゾール10.0g(89mmol)のスラリー
に、発煙硝酸10mLをゆっくりと加えた。この混合物に無水酢酸20mLを、温
度を50℃以下に維持する速度で加えた。反応混合物を1時間撹拌した後、氷/
水300gに注いだ。30分間で白色の固形物の沈殿が析出した。固形物を濾過
し、乾燥して所望の生成物6.8gを得た。濾液をジクロロメタンで抽出した。
合わせた有機抽出物を飽和炭酸水素ナトリウムおよび水で洗浄した後、硫酸ナト
リウムで乾燥し、濾過し、濃縮して所望の白色の固形物5.1gをさらに得、合
計11.9g(85%)の所望の生成物を得た。H−NMRは構造式と一致す
る;MS(FD)159(M+); C・0.3HOの分析: 計算値:C,22.04;H,1.60;N,34.27 実測値:C,22.35;H,1.52;N,33.87。
【0681】 製造例307
【化575】 メタノール20mLおよび水20mL中の9−アミノフルオレン塩酸塩2.1g
(10.0mmol)の0℃のスラリーに、炭酸水素ナトリウム0.8g(10.0mmo
l)を加えた。0℃で10分間撹拌したのち、製造例306の生成物1.5g(1
0.0mmol)を加えた。反応混合物を室温にゆっくりと温めながら一晩撹拌した
後、濃縮した。残留物を酢酸エチルと水との間に分配し、酢酸エチルで抽出した
。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した
。残留物をシリカパッドに吸着させ、溶離液として25〜80%酢酸エチル/ヘ
キサンのグラジェントを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生
成物2.39g(88%)を黄褐色の固形物として得た:H−NMRは構造式
と一致する;MS(イオンスプレー)276.2(M+1); C1611の分析: 計算値:C,69.31;H,4.00;N,15.15 実測値:C,69.53;H,4.08;N,14.93。
【0682】 製造例308
【化576】 テトラヒドロフラン30mL中の10%炭素担持パラジウム0.95gのスラリ
ーに、テトラヒドロフラン30mL中の製造例307の生成物1.1g(4.0mmo
l)の溶液を加えた。混合物を40 psiの水素で1時間水素化し、セライトで濾
過した。この溶液に製造例1dの生成物1.5g(4.0mmol)、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール0.6g(4.4mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミ
ド0.9g(4.4mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌し、濾過して濃縮し
た。残留物を酢酸エチル中でスラリー化し、濾過し、水を加えた。.混合物を酢
酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥し、濾過して濃縮した。得られた残留物を、溶離液として5%メタノール
/クロロホルムを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物1
.16g(48%)を得た。H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンス
プレー)610(M+1); C3539の分析: 計算値:C,68.95;H,6.59;N,11.49 実測値:C,68.83;H,6.46;N,11.27。
【0683】 実施例164
【化577】 ジクロロメタン6mL中の製造例308の生成物1.1g(1.8mmol)の溶液
にトリフルオロ酢酸2mLを加えた。反応混合物を3時間撹拌した後、飽和炭酸
ナトリウムの溶液に注いだ。混合物をクロロホルムで抽出した。合わせた有機抽
出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。残留物
を酢酸エチルに溶解し、エーテル/塩酸を加えた。混合物を濃縮して所望の生成
物0.9g(90%)を桃色の固形物として得た:H−NMRは構造式と一致
する;MS(イオンスプレー)510.4(M+1); C3031・2HClの分析: 計算値:C,61.86;H,5.71;N,12.02 実測値:C,61.70;H,5.78;N,11.86。
【0684】 製造例309
【化578】 2,2−ジフェニルエチルアミン(2.5g,12.7mmol)、炭酸水素ナトリ
ウム(1.07g,12.7mmol)、製造例306の生成物(2.0g,12.7mm
ol)、メタノール(20mL)、水(10mL)を製造例307に記載のとおり反
応させ、所望の生成物2.75g(74%)を黄褐色の固形物として得た:
−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)294.2(M+1)。
【0685】 製造例310
【化579】 製造例309の生成物(1.0g,3.4mmol)、10%炭素担持パラジウム(
1.2g)、テトラヒドロフラン(40mL)、製造例1dの生成物(1.3g,
3.4mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.51g,3.74mmol)
、 ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.8g,3.74mmol)を実施例製造例
308に記載のとおり反応させ、所望の生成物1.42g(67%)を黄褐色の
泡状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)
626.3(M+1); C3643の分析: 計算値:C,69.10;H,6.93;N,11.19 実測値:C,68.92;H,6.70;N,11.21。
【0686】 実施例165
【化580】 製造例310の生成物(1.37g,2.2mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL
)、ジクロロメタン(12mL)を実施例164−426737に記載のとおり
反応させ、所望の生成物1.14g(87%)を黄褐色の固形物として得た:
H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)526(M+1); C3135・2.2HClの分析: 計算値:C,61.46;H,6.19;N,11.56 実測値:C,61.72;H,5.95;N,11.11。
【0687】 製造例311
【化581】 メタノール20mLおよび水10mL中の、2−アミノインダン塩酸塩2.0g
(12.7mmol)の0℃のスラリーに、炭酸水素ナトリウム1.4g(16.4mmo
l)を加えた。0℃で10分間で撹拌したのち、製造例306の生成物2.0g(
12.7mmol)を加えた。反応混合物を室温にゆっくりと温めながら一晩撹拌し
た後、濃縮した。残留物を酢酸エチルと水との間に分配し、酢酸エチルで抽出し
た。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し
た。残留物をシリカパッドに吸着させ、溶離液として50〜80%酢酸エチル/
ヘキサンのグラジェントを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の
生成物1.91g(66%)を黄褐色の固形物として得た:H−NMRは構造
式と一致する;MS(イオンスプレー)230.2(M+1); C1211の分析: 計算値:C,62.88;H,4.84;N,18.33 実測値:C,63.28;H,4.90;N,17.89。
【0688】 製造例312
【化582】 テトラヒドロフラン30mL中の10%炭素担持パラジウム1.3gのスラリー
に、テトラヒドロフラン30mL中の製造例311の生成物1.2g(5.3mmol
)の溶液を加えた。混合物を40psiの水素で40分間水素化し、セライトで濾
過した。この溶液に製造例1dの生成物2.0g(5.3mmol)、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール0.8g(5.8mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミ
ド1.2g(5.8mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌し、濾過して濃縮し
た。残留物を酢酸エチル中でスラリー化し、濾過し、水を加えた。混合物を酢酸
エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過して濃縮した。得られた残留物を、溶離液として3%メタノール/
クロロホルムを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物1.
38g(486)を得た。H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプ
レー)562.4(M+1); C3139・0.1CHClの分析: 計算値:C,65.12;H,6.87;N,12.21 実測値:C,65.39;H,7.18;N,11.97。
【0689】 実施例166
【化583】 ジクロロメタン12mL中の、製造例312の生成物1.4g(2.5mmol)の
溶液にトリフルオロ酢酸4mLを加えた。反応混合物を2時間撹拌した後、濃縮
した。残留物を酢酸エチルと飽和炭酸ナトリウムとの間に分配し、酢酸エチルで
抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、
濾過して濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、エーテル・塩酸を加えた。混
合物を濃縮して所望の生成物1.2g(90%)を黄色の固形として得た:
−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)462.4(M+1);
2631・2HClの分析: 計算値:C,57.99;H,6.93;N,12.01 実測値:C,57.87;H,6.82;N,12.73。
【0690】 製造例313
【化584】 メタノール20mLおよび水20mL中の、1−アミノインダン1.25mL(1
0.0mmol)の0℃のスラリーに、製造例306の生成物1.5g(10.0mmol
)を加えた。反応混合物を室温にゆっくりと温めながら一晩撹拌し、濃縮した。
残留物を酢酸エチルと水との間に分配し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機
抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。残留
物をシリカパッドに吸着させ、溶離液として30〜80%酢酸エチル/ヘキサン
を用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物1.13g(49
%)を黄褐色の油状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イ
オンスプレー)230.2(M+1)。
【0691】 製造例314
【化585】 テトラヒドロフラン20mL中の10%炭素担持パラジウム1.0gのスラリー
に、テトラヒドロフラン20mL中の製造例313の生成物1.07g(4.7mmo
l)の溶液を加えた。混合物を40psiの水素で30分間水素化し、セライトで濾
過した。この溶液に製造例1dの生成物1.8g(4.7mmol)、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール0.7g(5.2mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミ
ド1.06g(5.2mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌し、濾過して濃縮
した。残留物を酢酸エチルに溶解し、濾過したのち、水を加えた。混合物を酢酸
エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過して濃縮した。得られた残留物を、溶離液として3%メタノール/
クロロホルムを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物0.
99g(38%)を得た。H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプ
レー)562(M+1); C3139の分析: 計算値:C,66.29;H,7.00;N,12.47 実測値:C,66.05;H,7.12;N,12.58。
【0692】 実施例167
【化586】 ジクロロメタン6mL中の、製造例314の生成物0.97g(1.7mmol)の
溶液にトリフルオロ酢酸2mLを加えた。反応混合物を2時間撹拌した後、飽和
炭酸ナトリウムの溶液に注いだ。混合物をクロロホルムで抽出した。合わせた有
機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。残
留物を酢酸エチルに溶解し、ジエチルエーテル中の塩酸の飽和溶液を加えた。得
られた混合物を濃縮し、所望の異性体の混合物0.73g(76%)を白色の固
形物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)4
62.4(M+1); C2631・2.3HClの分析: 計算値:C,57.26;H,6.15;N,12.84 実測値:C,57.53;H,6.04;N,12.57。
【0693】 製造例315
【化587】 メタノール(10mL)および水(5mL)中、(1S,2R)−(−)−シス−
1−アミノ−2−インダノール(0.9g,6.3mmol)、炭酸水素ナトリウム(
0.53g,6.3mmol)、製造例306の生成物、(1.0g,6.3mmol)を製
造例311に記載のとおり反応させ、所望の生成物1.02g(66%)を黄褐
色の泡状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレ
ー)246.3(M+1).。
【0694】 製造例316
【化588】 ジメチルホルムアミド100mL中の、製造例315の生成物2.33g(9.
5mmol)および イミダゾール2.0g(36.9mmol)の溶液に、t−ブチルジ
メチルシリルクロリド1.86g(12.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で
一晩撹拌した後、濃縮した。残留物を酢酸エチルと水との間に分配し、酢酸エチ
ルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過して濃縮した。残留物を、溶離液として50%酢酸エチル/ヘキサンを
用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物3.07g(90%
)を黄褐色の油状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオ
ンスプレー)360.2(M+1); C1825Siの分析: 計算値:C,60.14;H,7.01;N,11.69 実測値:C,60.37;H,6.92;N,11.43。
【0695】 製造例317
【化589】 製造例316の生成物(1.5g,4.2mmol)、10%炭素担持パラジウム(
1.0g)、テトラヒドロフラン(80mL)、製造例1dの生成物(1.6g,
4.2mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.63g,4.6mmol)、
ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.95g,4.6mmol)を製造例314に記
載のとおり反応させ、所望の生成物0.72g(25%)を赤みがかった泡状物
として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)692
.1(M+1); C3753Siの分析: 計算値:C,64.34;H,7.72;N,10.12 実測値:C,64.14;H,7.65;N,10.05。
【0696】 実施例168
【化590】 酢酸中の飽和塩酸溶液10mL中の、製造例317の生成物0.65g(0.9
4mmol)の溶液を室温で撹拌した。1.5時間後、溶液を濃縮した。残留物を酢
酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウムとの間に分配し、酢酸エチルで抽出した。合
わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残
留物を、溶離液として5〜10%メタノール/クロロホルム/アンモニアのグラ
ジェントを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物を遊離塩
基として得た。得られた泡状物を酢酸エチルに溶解し、ジエチルエーテル中の塩
酸の飽和溶液を加えた。得られたスラリーを濃縮して、所望の生成物0.18g
(35%)を白色の固形物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS
(イオンスプレー)478.3(M+1); C2631・2.5HClの分析: 計算値:C,47.85;H,5.53;N,10.73 実測値:C,48.08;H,5.17;N,10.40。
【0697】 製造例318
【化591】 ジクロロメタン80mL中の、製造例315の生成物1.71g(7.0mmol)
およびトリエチルアミン2.2mL(15.6mmol)の0℃の溶液に、塩化アセチ
ル0.9mL(12.6mL)を加えた。反応混合物を0℃で2.5時間撹拌した後
、飽和炭酸水素ナトリウムでクエンチした。混合物を酢酸エチルで抽出した。合
わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮
した。残留物をシリカパッドに吸着させ、溶離液として30〜80%酢酸エチル
/ヘキサンのグラジェントを用いるクロマトグラフィーに付し、所望の生成物1
.06g(53%)を黄色の油状物として得た:H−NMRは構造式と一致す
る;MS(イオンスプレー)288.0(M+1); C1413の分析: 計算値:C,58.53;H,4.56;N,14.63 実測値:C,58.78;H,4.58;N,14.36。
【0698】 製造例319
【化592】 製造例318の生成物(1.0g,3.5mmol)、10%炭素担持パラジウム(
2.0g)、テトラヒドロフラン(60mL)、製造例1dの生成物(1.33g
,3.5mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.52g,3.9mmol)
、 ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.8g,3.9mmol)を製造例314に
記載のとおり反応させ、所望の生成物0.53g(25%)を黄褐色の泡状物と
して得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)620.
4(M+1); C3341・0.15CHClの分析: 計算値:C,62.44;H,6.50;N,10.98 実測値:C,62.42;H,6.51;N,11.16。
【0699】 実施例169
【化593】 氷酢酸中の塩酸の飽和溶液8mL中の、製造例319の生成物0.43g(0.
7mmol)の溶液を室温で1.5時間撹拌した後、濃縮した。残留物をトルエンに
溶解し、濃縮して、所望の生成物0.26g(61%)を黄褐色の固形物として
得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)520.3(
M+1); C2833・2HClの分析: 計算値:C,56.76;H,5.95;N,11.82 実測値:C,56.87;H,6.07;N,11.52。
【0700】 製造例320
【化594】 ジクロロメタン50mL中の製造例315の生成物1.36g(5.6mmol)の
溶液に、1,1'−カルボニルジイミダゾール1.09g(6.72mmol)を加えた
。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、4−メチルピペリジン3.3mL(28mm
ol)を加えた。反応混合物を一晩撹拌し、0.1N塩酸水溶液、ブラインで洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。残留物を、溶離液としてクロ
ロホルム〜1%メタノール/クロロホルムのグラジェントを用いるクロマトグラ
フィーに付し、所望の生成物1.4g(67%)を黄褐色の泡状物として得た:
H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)371.1(M+1
); C1922の分析: 計算値:C,61.61;H,5.99;N,15.13 実測値:C,61.95;H,6.01;N,14.95。
【0701】 製造例321
【化595】 製造例320の生成物(0.87g,2.3mmol)、10%炭素担持パラジウム
(2.0g)、テトラヒドロフラン(80mL)、製造例1dの生成物(0.9g
,2.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.35g,2.53mmol
)、 ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.52g,2.53mmol)を製造例3
14に記載のとおり反応させ、所望の生成物0.23g(14%)を黄褐色の泡
状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)7
03.6(M+1); C3850・0.15CHClの分析: 計算値:C,63.57;H,7.01;N,11.66 実測値:C,63.60;H,7.32;N,11.31。
【0702】 実施例170
【化596】 ジクロロメタン中の、製造例321の生成物0.21g(0.3mmol)の溶液に
、トリフルオロ酢酸2mLを加えた。混合物を40分間室温で撹拌したのち、濃
縮した。得られた残留物を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウムとの間に分配し
、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濾過して濃縮した。粗製物を、溶離液として10%メタノール/
クロロホルムを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付した。クロロホルム中
のこの生成物の溶液にジエチルエーテル中の飽和の塩酸溶液を加えた。スラリー
を濃縮して所望の生成物を白色の固形物として得た。H−NMRは構造式と一
致する;MS(イオンスプレー)603.4(M+1); C3342・2.3HClの分析: 計算値:C,57.73;H,6.50;N,12.24 実測値:C,57.80;H,6.34;N,12.15。
【0703】 製造例322
【化597】 (1R,2S)−(+)−1−アミノ−2−インダノール(3.8g,26.0mmo
l)、炭酸水素ナトリウム(2.2g,26.0mmol)、製造例306の生成物(
4.0g,26.0mmol)、メタノール(28mL)、水(12mL)を製造例31
3に記載のとおり反応させ、所望の生成物4.0g(63%)を黄褐色の泡状物
として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)246
.3(M+1); C1211の分析: 計算値:C,58.77;H,4.52;N,17.13 実測値:C,58.68;H,4.48;H,17.00。
【0704】 製造例323
【化598】 製造例322の生成物(2.2g,9.0mmol)、1,1'−カルボニルジイミダ
ゾール(1.73g,10.8mmol)、4−メチルピペリジン(5.3mL,45.
0mmol)、ジクロロメタン(80mL)を製造例320に記載のとおり反応させ
、所望の生成物2.3g(70%)を橙色の泡状物として得た:H−NMRは
構造式と一致する;MS(イオンスプレー)371.1(M+1); C1922・0.15CHClの分析: 計算値:C,59.23;H,5.75;N,14.43 実測値:C,59.38;H,5.87;N,14.55。
【0705】 製造例324
【化599】 製造例323の生成物(2.22g,6.0mmol)、10%炭素担持パラジウム
(3.0g)、テトラヒドロフラン(60mL)、製造例1dの生成物(2.3g
,6.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.9g,6.6mmol)、
ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.4g,6.6mmol)を製造例314に記載
のとおり反応させ、所望の生成物1.0g(24%)を黄褐色の泡状物として得
た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)703.6(M
+1); C3850の分析: 計算値:C,64.94;H,7.17;N,11.96 実測値:C,64.81;H,7.09;N,11.83。
【0706】 実施例171
【化600】 製造例324の生成物(0.97g,1.4mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL
)、ジクロロメタン(12mL)を実施例170に記載のとおり反応させ、所望
の生成物0.95g(100%)を白色の固形物として得た:H−NMRは構
造式と一致する;MS(イオンスプレー)603.3(M+1); C3342・2.3HClの分析: 計算値:C,57.73;H,6.50;N,12.24 実測値:C,57.46;H,6.53;N,11.90。
【0707】 製造例325
【化601】 実施例部4の製造例1に示したとおり製造した。 H−NMRは構造式と一致する。
【0708】 製造例326
【化602】 実施例部4の製造例4で得た生成物(0.4g,1.4mmol)、10%炭素担持
パラジウム(0.8g)、テトラヒドロフラン(40mL)、製造例1dの生成物
(0.53g,1.4mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.21g,
1.54mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.32g,1.54mmol)
を製造例314に記載のとおり反応させて、所望の生成物0.25g(29%)
を黄褐色の泡状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオン
スプレー)620.7(M+1); C3341の分析: 計算値:C,63.96;H,6.67;N,11.30 実測値:C,63.91;H,6.72;N,11.04。
【0709】 実施例172
【化603】 氷酢酸中の塩酸の飽和溶液10mL中の、製造例326の生成物0.22g(0
.35mmol)の溶液を室温で2時間撹拌したのち、濃縮した。残留物をトルエン
に溶解し、濃縮したのち、ヘキサンで粉末化し、所望の生成物0.187g(8
9%)を黄褐色の固形物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(
イオンスプレー)520.3(M+1); C2833・2HClの分析: 計算値:C,56.76;H,5.95;N,11.82 実測値:C,56.96;H,6.06;N,11.83。
【0710】 製造例327
【化604】 メタノール20mLおよび水10mL 中の、R−(−)−2−フェニルグリシノ
ール2.75g(20mmol)の0℃の溶液に、炭酸水素ナトリウム1.7g(20
mmol)を加えた。反応混合物を0℃で20分間撹拌した後、製造例306の生成
物3.16g(20mmol)を加えた。残留物をシリカに吸着させ、溶離液として
80%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所
望の生成物3.5g(74%)を無色の油状物として得た:H−NMRは構造
式と一致する;MS(イオンスプレー)234(M+1)。
【0711】 製造例328
【化605】 ジクロロメタン150mL中の製造例327の生成物3.08g(13.0mmol
)、トリエチルアミン2.4mL(16.9mmol)および4−ジメチルアミノピリ
ジン0.3g(2.6mmol)の0℃の溶液に、無水酢酸1.5mL(15.6mmol)
を滴加した。反応混合物を室温にゆっくりと温めながら一晩撹拌した後、濃縮し
た。残留物を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウムとの間に分配し、酢酸エチル
で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
、濃縮した。残留物を、溶離液として80%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリ
カゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物3.4g(95%)を黄褐色の
油状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)
276.2(95%); C1313の分析: 計算値:C,56.73;H,4.76;N,15.27 実測値:C,56.46;H,4.89;N,15.17。
【0712】 製造例329
【化606】 テトラヒドロフラン60mL中の、10%炭素担持パラジウム4.0gのスラリ
ーに、テトラヒドロフラン60mL中の製造例328の生成物3.1g(11.3m
mol)の溶液を加えた。混合物を40psiの水素で1.5時間水素化し、セライト
で濾過した。この溶液に製造例1dの生成物4.3g(11.3mmol)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール1.7g(12.4mmol)およびジシクロヘキシルカル
ボジイミド2.6g(12.4mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌し、 濾
過して濃縮した。反応混合物を室温にゆっくりと温めながら一晩撹拌した後、濃
縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、濾過したのち、水を加えた。混合物を酢
酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥し、濾過して濃縮した。得られた残留物を、溶離液として3%メタノール
/クロロホルムを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物2
.41g(35%)を得た。H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンス
プレー)608.3(M+1); C3241の分析: 計算値:C,63.25;H,6.80;N,11.52 実測値:C,63.51;H,6.79;N,11.74。
【0713】 実施例173
【化607】 ジクロロメタン25mL中の、製造例329の生成物2.2g(3.6mmol)の
溶液に、トリフルオロ酢酸8mLを加えた。反応混合物を1時間撹拌した後、濃
縮した。残留物をクロロホルムと飽和炭酸ナトリウムとの間に分配し、クロロホ
ルムで抽出した。.合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過して濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、ジエチルエーテル中
の塩酸の飽和溶液を加えた。混合物を濃縮し、所望の異性体1.7g(81%)
を白色の固形物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンス
プレー)508.3(M+1); C2731・2.3HClの分析: 計算値:C,55.00;H,5.69;N,11.89 実測値:C,55.06;H,6.01;N,11.41。
【0714】 製造例330
【化608】 ジクロロメタン100mL中の製造例327の生成物3.45g(15.0mmol
)の溶液に、1,1'−カルボニルジイミダゾール3.0g(18.0mmol)を加え
た。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、4−メチルピペリジン8.9mL(75
mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、濃縮した。残留物を酢酸
エチルと0.1N塩酸水溶液との間に分配し、0.1N塩酸水溶液で洗浄した。集
めた水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。残留物を、溶離液として80%酢酸
エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し、所望の生成物
4.4g(85%)を黄色の油状物として得た:H−NMRは構造式と一致す
る;MS(イオンスプレー)359.2(M+1); C1822・0.3CHClの分析: 計算値:C,56.46;H,5.78;N,14.43 実測値:C,56.81;H,5.98;N,14.42。
【0715】 製造例331
【化609】 製造例330の生成物(4.2g,mmol)、10%炭素担持パラジウム(5.2
g)、テトラヒドロフラン(80mL)、 製造例1dの生成物(4.5g,11.
7mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.8g,12.9mmol)、 ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(2.7g,12.9mmol)を製造例329に記載
のとおり反応させ、所望の生成物2.2g(27%)を黄褐色の泡状物として得
た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)691.3(M
+1); C3750の分析: 計算値:C,64.33;H,7.30;N,12.17 実測値:C,64.04;H,7.41;N,11.88。
【0716】 実施例174
【化610】 製造例331の生成物(1.95g,2.8mmol)、トリフルオロ酢酸(8mL
)、ジクロロメタン(25mL)を実施例173に記載のとおり反応させ、所望
の生成物1.7g(90%)を白色の固形物として得た:H−NMRは構造式
と一致する;MS(イオンスプレー)591.6(M+1); C3242・2.4HClの分析: 計算値:C,56.67;H,6.60;N,12.39 実測値:C,56.94;H,6.63;N,12.04。
【0717】 実施例175
【化611】 ジクロロメタン12mL中の実施例部1の製造例8の生成物2.5g(4.1mmo
l)の溶液に、トリフルオロ酢酸4mLを加えた。この溶液を2時間撹拌したのち
濃縮した。残留物を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウムとの間に分配した後、
酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濾過し、濃縮して、所望の生成物1.88g(90%)を白色の泡
状物として得た:H−NMRは構造式と一致する;MS(イオンスプレー)5
08.3(M+1); C2733・1HOの分析: 計算値:C,61.70;H,6.71;N,13.32 実測値:C,61.79;H,6.25;N,13.07
【0718】 実施例176
【化612】 メタノール50mL中の実施例175−438377の生成物1.66g(3
.3mmol)の溶液に、ホウ水素化リチウム0.6gを加えた。反応混合物を10
分間攪拌し、次いで濃縮した。残留物を酢酸エチルと水に分配し、酢酸エチルで
抽出した。有機抽出物をまとめ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、
ろ過し、濃縮した。所望の生成物を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、白色固
形物0.9g(58%)を得た:H−NMRは構造と一致した;MS(イオン
スプレー)466.3(M+1);元素分析 計算値(C2531・0
.3HOとして):C、63.76;H、6.76;N、14.87。実測値
:C、63.87;H、6.90;N、14.77。
【0719】 製造例332
【化613】 0℃のジクロロメタン30mL中の実施例部1、製造例8の生成物、3.0g
(5.2mmol)、N−メチルモルホリン、0.63mL(5.7mmol)および4
−ジメチルアミノピリジン20mgの溶液に、クロロギ酸エチル0.55mL(
5.7mmol)を加えた。0℃で1時間攪拌した後、反応混合物を濃縮乾固した。
残留物を酢酸エチルと1N HClに分配し、酢酸エチルで抽出した。有機層を
まとめ、1N HCl、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、
濃縮乾固した。粗製の物質をシリカゲルクロマトグラフィー(3% メタノール
/クロロホルムを溶離液として用いる)に付し、所望の生成物2.7g(85%
)を白色泡沫として得た:H−NMRは構造と一致した;MS(イオンスプレ
ー)608.1(M+1);元素分析 計算値(C3241として)
:C、63。
【0720】 製造例333
【化614】 製造例332に記載のように、ジクロロメタン(6mL)中の製造例8の生成
物(0.4g、0.69mmol)、N−メチルモルホリン(0.08mL、0.6
9mmol)、クロロギ酸イソブチル(0.1mL、0.76mmol)を反応させ、所
望の生成物0.37g(84%)を黄褐色泡沫として得た:H−NMRは構造
と一致した;MS(FD)635(M+);元素分析 計算値(C3445
として):C、64.23;H、7.13;N、11.02。実測値:C
、64.15;H、7.02;N、10.94。
【0721】 実施例177
【化615】 製造例175に記載のように、製造例333の生成物(0.31g、0.5mm
ol)、トリフルオロ酢酸(2mL)、ジクロロメタン(6mL)を反応させ、所
望の生成物0.25g(83%)を黄褐色固形物として得た:H−NMRは構
造と一致した;MS(FD)535(M+)。
【0722】 製造例334
【化616】 実施例部1、製造例8の生成物(0.6g、1.0mmol)、N−メチルモルホ
リン(0.1mL、1.0mmol)、クロロギ酸フェニル(0.14mL、1.1
mmol)、ジクロロメタン(6mL)を、製造例332に記載のように反応させ、
所望の異性体の混合物0.4g(61%)を黄褐色泡沫として得た:H−NM
Rは構造と一致した;MS(FD)655.3(M+);元素分析 計算値(C
3641として):C、65.94;H、6.30;N、10.68
。実測値:C、65.64;H、6.42;N、10.43。
【0723】 実施例178
【化617】 製造例334の生成物(0.37g、0.56mmol)、トリフルオロ酢酸(2
mL)、ジクロロメタン(6mL)を、実施例175に記載のように反応させ、
所望の生成物0.32g(91%)を白色固形物として得た:H−NMRは構
造と一致した;MS(FD)555(M+);元素分析 計算値(C3133
・2HClとして):C、59.24;H、5.61;N、11.14
。実測値:C、59.30;H、5.88;N、10.97。
【0724】 製造例335
【化618】 実施例部1、製造例8の生成物(0.4g、0.69mmol)、N−メチルモル
ホリン(0.08mL、0.69mmol)、クロロギ酸ベンジル(0.11mL、
0.76mmol)、ジクロロメタン(6mL)を、製造例332に記載のように反
応させ、所望の生成物0.32g(70%)を白色泡沫として得た:H−NM
Rは構造と一致した;MS(FD)669(M+)。
【0725】 実施例179
【化619】 製造例335の生成物(0.27g、0.4mmol)、トリフルオロ酢酸(2m
L)、ジクロロメタン(6mL)を製造例175に記載のように反応させ、所望
の生成物0.24g(92%)を黄褐色固形物として得た:H−NMRは構造
と一致した;MS(FD)569(M+);元素分析 計算値(C3235
・2HClとして):C、59.81;H、5.80;N、10.90。
実測値:C、60.05;H、6.07;N、10.66。
【0726】 製造例336
【化620】 −5℃のジメチルホルムアミド(500mL)中で攪拌された、鉱油中の60
%水素化ナトリウム(26.0g、0.6mol)の懸濁液に、4−ニトロイミダ
ゾール(73.5g、0.650mol)をゆっくり加えた。30分後、添加漏斗
を介し、ブロモ酢酸エチル(100g、0.599mol)を15分かけてニート
で加えた。24時間後、この溶液を濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した
。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、次いでエーテル中でトリチュ
レートし、所望の生成物67.1g(56%)を淡黄色針状物として集めた: H NMRは構造と一致した;MS FD+ = 199;元素分析 計算値(C
として):C、42.21;H、4.55;N、21.20。(実
測値)C、43.90;H、4.58;N、22.02。
【0727】 製造例337
【化621】 製造例336の生成物を還元し、カップリングさせてエステル化合物を得、
次いでこれを室温のメタノール(400mL)に溶解した。1M 水酸化リチウ
ム(45.2mL、45.3mol)を10分間かけて滴加した。20分後、混合
物を濃縮し、次いで10% 酢酸/酢酸エチル150mLで希釈し、濃縮し、酢
酸エチルで抽出した。有機抽出物をまとめ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して
、所望の物質9.26g(81%)を白色非晶粉末として得た:H NMRは
構造と一致した;MS FD+ = 504;元素分析 計算値(C2433として):C、57.25;H、6.61;N、13.91。(実測値)C
、57.04;H、6.83;N、14.07。
【0728】 製造例338
【化622】 乾燥ジオキサン(5mL)中で攪拌された、製造例337の生成物(250m
gs、0.49mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(67mgs、
0.5mmol)の溶液にジシクロヘキシルカルボジイミド(107mg、0.52
1)を加えた。15分後、ピペリジン(49mg、0.5mmol)をニートで加え
た。18時間後、反応混合物をろ過し、濃縮した。放射状クロマトグラフィー(
4mm シリカゲルプレート、6% メタノール/メチレンクロライド)によって
精製し、白色非晶泡沫105mg(36%)を得た:これをさらに精製すること
なく次の反応において用いた。
【0729】 実施例180
【化623】 室温のジクロロメタン(5mL)中で攪拌された製造例338の生成物(10
5mg、0.18mmol)の溶液に、アニソール(0.2mL)、次いでトリフル
オロ酢酸(2mL)を加えた。2時間後、反応混合物を濃縮し、ジエチルエーテ
ルでトリチュレートし、所望の生成物86mg(67%)を白色非晶固形物とし
て得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+ = 484;元素分析 計
算値(C2536×2トリフルオロ酢酸として):C、48.87;
H、5.38;N、11.79。(実測値)C、48.71;H、5.30;N
、11.59。
【0730】 実施例181
【化624】 製造例337の生成物(250mg、0.5mmol)および3−メチルピペリジ
ン(49mg、0.5mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応す
るアミド化合物を得、これを実施例180にしたがって脱保護し、所望の生成物
を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+ =
485;元素分析 計算値(C2536×2トリフルオロ酢酸として
):C、48.87;H、5.38;N、11.79。(実測値)C、48.6
1;H、5.25;N、11.61。
【0731】 実施例182
【化625】 製造例337の生成物(250mg、0.5mmol)および2−メチルピペリジ
ン(49mg、0.5mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応す
るアミド化合物を得、これを実施例180にしたがって脱保護し、所望の生成物
を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+ =
485;元素分析 計算値(C2536×2トリフルオロ酢酸として
):C、48.87;H、5.38;N、11.79。(実測値)C、48.6
5;H、5.39;N、11.64。
【0732】 実施例183
【化626】 製造例337の生成物(250mg、0.5mmol)および2−メチルピロリジ
ン(42mg、0.5mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応す
るアミド化合物を得、これを実施例180にしたがって脱保護し、所望の生成物
を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+ =
470;元素分析 計算値(C2434×2トリフルオロ酢酸として
):C、48.14;H、5.19;N、12.03。(実測値):C、47.
21;H、5.37;N、11.73。
【0733】 実施例184
【化627】 製造例337の生成物(250mg、0.5mmol)および3−メチルピロリジ
ン(42mg、0.5mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応す
るアミド化合物を得、これを実施例180にしたがって脱保護し、所望の生成物
を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS IS+ =
471;元素分析 計算値(C2434×2トリフルオロ酢酸として
):C、48.14;H、5.19;N、12.03。(実測値)C、48.0
2;H、5.11;N、11.83。
【0734】 実施例185
【化628】 製造例337の生成物(250mg、0.5mmol)および4−プロピルピペリ
ジン(63mg、0.5mmol)を製造例338に記載のように反応させ、対応す
るアミド化合物を得、これを、実施例180にしたがって脱保護し、所望の生成
物をオフホワイト色固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS I
S+ = 513;元素分析 計算値(C2740×2トリフルオロ酢
酸として):C、50.27;H、5.72;N、11.35。(実測値)C、
52.30;H、6.37;N、12.29。
【0735】 実施例186
【化629】 製造例337の生成物(250mg、0.5mmol)およびピペリジン(49m
g、0.5mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化
合物を得、これを実施例180にしたがって脱保護し、所望の生成物をオフホワ
イト色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+ =
546;元素分析 計算値(C3038×2トリフルオロ酢酸として
):C、48.14;H、5.19;N、12.03。(実測値)C、48.0
2;H、5.11;N、11.83。
【0736】 実施例187
【化630】 製造例337の生成物(1.75g、3.48mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(717mg、3.48mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(470mg、3.48mmol)およびピロリジン(0.29mL、3.48mmol
)を、製造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化合物870mg
(45%)を得、アニソール(1mL)およびトリフルオロ酢酸(10mL)を
用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物580mg(54
%)を黄褐色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS IS
+ = 457;元素分析 計算値(C2332×2トリフルオロ酢酸
として):C、47.37;H、5.01;N、12.28。(実測値)C、5
1.40;H、5.81;N、14.34。
【0737】 実施例188
【化631】 製造例337の生成物(1.7g、3.38mmol)、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(697mg、3.38mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(
456mg、3.38mmol)、4−(p−フルオロベンゾイル)ピペリジン塩酸
塩(823mg、3.38mmol)およびトリエチルアミン(0.47mL、3.
38mmol)を製造例338に記載されるように反応させ、対応するアミド化合物
1.96g(84%)を得、アニソール(1mL)およびトリフルオロ酢酸(1
0mL)を用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物1.2
8g(55%)をオフホワイト色粉末として得た:H NMRは構造と一致し
た;MS IS+ = 593;元素分析 計算値(C3137FN×2ト
リフルオロ酢酸として):C、51.22;H、4.79;N、10.24。(
実測値)C、52.71;H、5.07;N、10.92。
【0738】 実施例189
【化632】 製造例337の生成物(400mg、0.79mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(164mg、0.79mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(107mg、0.79mmol)、およびシクロヘキシルアミン(78mg、0.
79mmol)を製造例338に記載されるように反応させ、対応するアミド化合物
234mg(50%)を得、アニソール(0.05mL)およびトリフルオロ酢
酸(4mL)を用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物2
20mg(77%)を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致し
た;MS IS+ = 485;元素分析 計算値(C2536×2トリ
フルオロ酢酸として):C、48.88;H、5.38;N、11.79。(実
測値)C、48.70;H、5.52;N、11.81。
【0739】 実施例190
【化633】 製造例337の生成物(400mg、0.79mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(164mg、0.79mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(107mg、0.79mmol)および4−ベンジルピペリジン(139mg、0
.79mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化合物
196mg(68%)を得、アニソール(0.05mL)およびトリフルオロ酢
酸(4mL)を用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物1
96mg(68%)を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致し
た;MS IS+ = 561;元素分析 計算値(C3140×2トリ
フルオロ酢酸として):C、52.37;H、5.02;N、10.47。(実
測値)C、52.55;H、5.33;N、10.56。
【0740】 実施例191
【化634】 製造例337の生成物(400mg、0.79mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(164mg、0.79mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(107mg、0.79mmol)および4−エチルピペリジン(89mg、0.7
9mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化合物23
6mg(50%)を得、アニソール(0.05mL)およびトリフルオロ酢酸(
4mL)を用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物204
mg(71%)を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;
MS FD+ = 498;元素分析 計算値(C2638×2トリフル
オロ酢酸として):C、49.59;H、5.55;N、11.57。(実測値
)C、48.77;H、5.29;N、11.37。
【0741】 実施例192
【化635】 製造例337の生成物(400mg、0.79mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(164mg、0.79mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(107mg、0.79mmol)、4−ベンゾイルピペリジン塩酸塩(179mg
、0.79mmol)およびトリエチルアミン(0.11mL、0.79mmol)を製
造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化合物175mg(33%
)を得、アニソール(0.05mL)およびトリフルオロ酢酸(4mL)を用い
、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物170mg(82%)
を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS IS+ =
575;元素分析 計算値(C3138×2トリフルオロ酢酸として
):C、52.37;H、4.99;N、10.47。(実測値)C、52.1
3;H、5.03;N、10.62。
【0742】 実施例193
【化636】 製造例337の生成物(400mg、0.79mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(164mg、0.79mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(107mg、0.79mmol)および4−t−ブチルピペリジン(112mg、
0.79mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化合
物342mg(69%)を得、アニソール(0.05mL)およびトリフルオロ
酢酸(4mL)を用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物
287mg(70%)を白色非晶固形物として得た:H NMR は構造と一致
した;MS IS+ = 527;元素分析 計算値(C2842×2ト
リフルオロ酢酸として):C、50.93;H、5.84;N、11.14。(
実測値)C、50.65;H、5.99;N、11.28。
【0743】 実施例194
【化637】 製造例337の生成物(400mg、0.79mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(164mg、0.79mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(107mg、0.79mmol)および4−イソプロピルピペリジン(101mg
、0.79mmol)を製造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化合
物208mg(43%)を得、アニソール(0.05mL)およびトリフルオロ
酢酸(4mL)を用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物
197mg(78%)を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致
した;MS IS+ = 513;元素分析 計算値(C2740×2ト
リフルオロ酢酸として):C、50.27;H、5.68;N、11.35。(
実測値)C、50.21;H、5.78;N、11.64。
【0744】 製造例339
【化638】 0℃のジクロロメタン(20mL)中で攪拌された製造例337の生成物(4
00mg、0.79mmol)およびN−メチルモルホリン(0.1mL)の溶液に
、クロロギ酸イソブチル(0.13mL、1mmol)を加えた。15分後、ベンジ
ルアミン(0.11mL、1mmol)を滴加し、30分後に反応混合物を水でクエ
ンチし、重炭酸ナトリウム飽和溶液、水および1N HClで洗浄した。次いで
有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、フラッシュクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、5% メタノール/ジクロロメタン)によって精製し、所望
の生成物199(42%)mgを黄色泡沫として得た:H NMRは構造と一
致した;MS FD+ = 592;元素分析 計算値(C3140とし
て):C、62.82;H、6.80;N、14.18。(実測値)C、61.
82;H、6.72;N、13.75。
【0745】 実施例195
【化639】 室温のジクロロメタン(5mL)中で攪拌された製造例339の生成物(18
3mg、0.31)の溶液に、アニソール(0.2mL)次いでトリフルオロ酢
酸(2mL)を加えた。2時間後、反応混合物を濃縮し、次いでジエチルエーテ
ルでトリチュレートし、所望の生成物93mg(42%)を白色非晶固形物とし
て得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+ = 492;元素分析 計
算値(C2632×2トリフルオロ酢酸として):C、50.00;
H、4.76;N、11.66。(実測値)C、50.28;H、4.93;N
、11.59。
【0746】 製造例338
【化640】 乾燥ジオキサン(5mL)中で攪拌された、製造例337の生成物(250m
gs、0.49mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(67mgs、
0.5mmol)の溶液にジシクロヘキシルカルボジイミド(107mg、0.52
1)を加えた。15分後、ピペリジン(49mg、0.5mmol)をニートで加え
た。18時間後、反応混合物をろ過し、濃縮した。放射状クロマトグラフィー(
4mm シリカゲルプレート、6% メタノール/メチレンクロライド)によって
精製し、白色非晶泡沫105mg(36%)を得た:これをさらに精製すること
なく次の反応において用いた。
【0747】 実施例180
【化641】 室温のジクロロメタン(5mL)中で攪拌された製造例338の生成物(10
5mg、0.18mmol)の溶液に、アニソール(0.2mL)、次いでトリフル
オロ酢酸(2mL)を加えた。2時間後、反応混合物を濃縮し、ジエチルエーテ
ルでトリチュレートし、所望の生成物86mg(67%)を白色非晶固形物とし
て得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+ = 484;元素分析 計
算値(C2536×2トリフルオロ酢酸として):C、48.87;
H、5.38;N、11.79。(実測値)C、48.71;H、5.30;N
、11.59。
【0748】 実施例181
【化642】 製造例337の生成物(250mg、0.5mmol)および3−メチルピペリジ
ン(49mg、0.5mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応す
るアミド化合物を得、これを実施例180にしたがって脱保護し、所望の生成物
を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+ =
485;元素分析 計算値(C2536×2トリフルオロ酢酸として
):C、48.87;H、5.38;N、11.79。(実測値)C、48.6
1;H、5.25;N、11.61。
【0749】 実施例182
【化643】 製造例337の生成物(250mg、0.5mmol)および2−メチルピペリジ
ン(49mg、0.5mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応す
るアミド化合物を得、これを実施例180にしたがって脱保護し、所望の生成物
を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+ =
485;元素分析 計算値(C2536×2トリフルオロ酢酸として
):C、48.87;H、5.38;N、11.79。(実測値)C、48.6
5;H、5.39;N、11.64。
【0750】 実施例183
【化644】 製造例337の生成物(250mg、0.5mmol)および2−メチルピロリジ
ン(42mg、0.5mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応す
るアミド化合物を得、これを実施例180にしたがって脱保護し、所望の生成物
を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+ =
470;元素分析 計算値(C2434×2トリフルオロ酢酸として
):C、48.14;H、5.19;N、12.03。(実測値):C、47.
21;H、5.37;N、11.73。
【0751】 実施例184
【化645】 製造例337の生成物(250mg、0.5mmol)および3−メチルピロリジ
ン(42mg、0.5mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応す
るアミド化合物を得、これを実施例180にしたがって脱保護し、所望の生成物
を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS IS+ =
471;元素分析 計算値(C2434×2トリフルオロ酢酸として
):C、48.14;H、5.19;N、12.03。(実測値)C、48.0
2;H、5.11;N、11.83。
【0752】 実施例185
【化646】 製造例337の生成物(250mg、0.5mmol)および4−プロピルピペリ
ジン(63mg、0.5mmol)を製造例338に記載のように反応させ、対応す
るアミド化合物を得、これを、実施例180にしたがって脱保護し、所望の生成
物をオフホワイト色固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS I
S+ = 513;元素分析 計算値(C2740×2トリフルオロ酢
酸として):C、50.27;H、5.72;N、11.35。(実測値)C、
52.30;H、6.37;N、12.29。
【0753】 実施例186
【化647】 製造例337の生成物(250mg、0.5mmol)およびピペリジン(49m
g、0.5mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化
合物を得、これを実施例180にしたがって脱保護し、所望の生成物をオフホワ
イト色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+ =
546;元素分析 計算値(C3038×2トリフルオロ酢酸として
):C、48.14;H、5.19;N、12.03。(実測値)C、48.0
2;H、5.11;N、11.83。
【0754】 実施例187
【化648】 製造例337の生成物(1.75g、3.48mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(717mg、3.48mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(470mg、3.48mmol)およびピロリジン(0.29mL、3.48mmol
)を、製造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化合物870mg
(45%)を得、アニソール(1mL)およびトリフルオロ酢酸(10mL)を
用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物580mg(54
%)を黄褐色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS IS
+ = 457;元素分析 計算値(C2332×2トリフルオロ酢酸
として):C、47.37;H、5.01;N、12.28。(実測値)C、5
1.40;H、5.81;N、14.34。
【0755】 実施例188
【化649】 製造例337の生成物(1.7g、3.38mmol)、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(697mg、3.38mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(
456mg、3.38mmol)、4−(p−フルオロベンゾイル)ピペリジン塩酸
塩(823mg、3.38mmol)およびトリエチルアミン(0.47mL、3.
38mmol)を製造例338に記載されるように反応させ、対応するアミド化合物
1.96g(84%)を得、アニソール(1mL)およびトリフルオロ酢酸(1
0mL)を用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物1.2
8g(55%)をオフホワイト色粉末として得た:H NMRは構造と一致し
た;MS IS+ = 593;元素分析 計算値(C3137FN×2ト
リフルオロ酢酸として):C、51.22;H、4.79;N、10.24。(
実測値)C、52.71;H、5.07;N、10.92。
【0756】 実施例189
【化650】 製造例337の生成物(400mg、0.79mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(164mg、0.79mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(107mg、0.79mmol)、およびシクロヘキシルアミン(78mg、0.
79mmol)を製造例338に記載されるように反応させ、対応するアミド化合物
234mg(50%)を得、アニソール(0.05mL)およびトリフルオロ酢
酸(4mL)を用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物2
20mg(77%)を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致し
た;MS IS+ = 485;元素分析 計算値(C2536×2トリ
フルオロ酢酸として):C、48.88;H、5.38;N、11.79。(実
測値)C、48.70;H、5.52;N、11.81。
【0757】 実施例190
【化651】 製造例337の生成物(400mg、0.79mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(164mg、0.79mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(107mg、0.79mmol)および4−ベンジルピペリジン(139mg、0
.79mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化合物
196mg(68%)を得、アニソール(0.05mL)およびトリフルオロ酢
酸(4mL)を用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物1
96mg(68%)を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致し
た;MS IS+ = 561;元素分析 計算値(C3140×2トリ
フルオロ酢酸として):C、52.37;H、5.02;N、10.47。(実
測値)C、52.55;H、5.33;N、10.56。
【0758】 実施例191
【化652】 製造例337の生成物(400mg、0.79mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(164mg、0.79mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(107mg、0.79mmol)および4−エチルピペリジン(89mg、0.7
9mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化合物23
6mg(50%)を得、アニソール(0.05mL)およびトリフルオロ酢酸(
4mL)を用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物204
mg(71%)を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;
MS FD+ = 498;元素分析 計算値(C2638×2トリフル
オロ酢酸として):C、49.59;H、5.55;N、11.57。(実測値
)C、48.77;H、5.29;N、11.37。
【0759】 実施例192
【化653】 製造例337の生成物(400mg、0.79mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(164mg、0.79mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(107mg、0.79mmol)、4−ベンゾイルピペリジン塩酸塩(179mg
、0.79mmol)およびトリエチルアミン(0.11mL、0.79mmol)を製
造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化合物175mg(33%
)を得、アニソール(0.05mL)およびトリフルオロ酢酸(4mL)を用い
、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物170mg(82%)
を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS IS+ =
575;元素分析 計算値(C3138×2トリフルオロ酢酸として
):C、52.37;H、4.99;N、10.47。(実測値)C、52.1
3;H、5.03;N、10.62。
【0760】 実施例193
【化654】 製造例337の生成物(400mg、0.79mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(164mg、0.79mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(107mg、0.79mmol)および4−t−ブチルピペリジン(112mg、
0.79mmol)を、製造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化合
物342mg(69%)を得、アニソール(0.05mL)およびトリフルオロ
酢酸(4mL)を用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物
287mg(70%)を白色非晶固形物として得た:H NMR は構造と一致
した;MS IS+ = 527;元素分析 計算値(C2842×2ト
リフルオロ酢酸として):C、50.93;H、5.84;N、11.14。(
実測値)C、50.65;H、5.99;N、11.28。
【0761】 実施例194
【化655】 製造例337の生成物(400mg、0.79mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(164mg、0.79mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(107mg、0.79mmol)および4−イソプロピルピペリジン(101mg
、0.79mmol)を製造例338に記載のように反応させ、対応するアミド化合
物208mg(43%)を得、アニソール(0.05mL)およびトリフルオロ
酢酸(4mL)を用い、実施例180にしたがってこれを脱保護し、最終生成物
197mg(78%)を白色非晶固形物として得た:H NMRは構造と一致
した;MS IS+ = 513;元素分析 計算値(C2740×2ト
リフルオロ酢酸として):C、50.27;H、5.68;N、11.35。(
実測値)C、50.21;H、5.78;N、11.64。
【0762】 製造例339
【化656】 0℃のジクロロメタン(20mL)中で攪拌された製造例337の生成物(4
00mg、0.79mmol)およびN−メチルモルホリン(0.1mL)の溶液に
、クロロギ酸イソブチル(0.13mL、1mmol)を加えた。15分後、ベンジ
ルアミン(0.11mL、1mmol)を滴加し、30分後に反応混合物を水でクエ
ンチし、重炭酸ナトリウム飽和溶液、水および1N HClで洗浄した。次いで
有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、フラッシュクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、5% メタノール/ジクロロメタン)によって精製し、所望
の生成物199(42%)mgを黄色泡沫として得た:H NMRは構造と一
致した;MS FD+ = 592;元素分析 計算値(C3140とし
て):C、62.82;H、6.80;N、14.18。(実測値)C、61.
82;H、6.72;N、13.75。
【0763】 実施例195
【化657】 室温のジクロロメタン(5mL)中で攪拌された製造例339の生成物(18
3mg、0.31)の溶液に、アニソール(0.2mL)次いでトリフルオロ酢
酸(2mL)を加えた。2時間後、反応混合物を濃縮し、次いでジエチルエーテ
ルでトリチュレートし、所望の生成物93mg(42%)を白色非晶固形物とし
て得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+ = 492;元素分析 計
算値(C2632×2トリフルオロ酢酸として):C、50.00;
H、4.76;N、11.66。(実測値)C、50.28;H、4.93;N
、11.59。
【0764】 製造例340
【化658】 ジメチルホルムアミド(100mL)中で攪拌されたカリウムt−ブトキシド
(16.2g、145mmol)の混合物に、4−ニトロイミダゾール(13.6g
、120.7mmol)を少しずつ30分かけて加えた。1時間後、エチル−1−ブ
ロモシクロブタンカルボキシラート(25g、120.7mmol)をゆっくり加え
た。この混合物を100 0℃にまで加熱し、36時間後、混合物を室温にまで
冷却し、濃縮した。得られた固形物をジエチルエーテル中でトリチュレートし、
ろ過した。ろ液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル;60%
酢酸エチル/ヘキサン)によって精製し、所望の生成物3.86g(13%)
を透明の黄色油状物として得た:H NMRは構造と一致した;MS FD+
= 239;元素分析 計算値(C1013として):C、50.21
;H、5.48;N、17.56;(実測値)C、50.36;H、5.60;
N、17.54。
【0765】 製造例341
【化659】 ジオキサン(50mL)中の製造例340の生成物(3.6g、mmol)の溶液
に、5% パラジウム−炭素(0.9g)を加えた。得られた混合物を、Par
r装置中、室温で30分間、40p.s.iで水素化した。次いでセライトを通し
てこの混合物をろ過し、ジオキサン(75mL)中の製造例1dの生成物(5.
73g、15.05mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.03g、
15.05mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(3.11g、15.
05mmol)の溶液に加えた。18時間後、この反応物をろ過し、ろ液を濃縮した
。得られたオレンジ色泡沫をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル;メタ
ノール/ジクロロメタン)によって精製し、所望の生成物2.63gを黄色泡沫
として得た:H NMRは構造と一致した;MS IS+ = 572。
【0766】 製造例342
【化660】 室温のメタノール(80mL)中で攪拌された製造例341の生成物(2.6
g、4.55mmol)の溶液に、1M LiOH(9.1mL、9.1mmol)をゆ
っくり滴加した。90分後、反応混合物を濃縮し、次いで10% 酢酸/酢酸エ
チル30mLで希釈し、濃縮した。得られた濃縮物を10% 酢酸/酢酸エチル
50mLで希釈し、水で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、次い
で濃縮した。この固形物をジエチルエーテル中でトリチュレートし、所望の生成
物620mg(25%)を白色非晶粉末として得た:H NMRは構造と一致
した;MS IS+ = 544。
【0767】 製造例343
【化661】 室温のジオキサン(10mL)中で攪拌された製造例342の生成物(600
mg、1.10mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(149mg、
1.10mmol)の溶液に、ジシクロヘキシルカルボジイミド(228mg、1.
10mmol)を加えた。15分後、4−メチルピペリジン(109mg、1.10
mmol)を加えた。18時間後、この混合物をろ過し、ろ液を濃縮した。得られた
物質を放射状クロマトグラフィーによって精製し、所望の生成物200mg(2
9%)を白色非晶泡沫として得た:H NMRは構造と一致した;MS IS+
= 625。
【0768】 実施例196
【化662】 室温のジクロロメタン(5mL)中で攪拌された製造例343の生成物(20
0mg、0.32mmol)の溶液に、アニソール(0.05mL)、次いでトリフ
ルオロ酢酸(2mL)を加えた。2時間後、反応混合物を濃縮し、次いでジエチ
ルエーテル中でトリチュレートし、所望の生成物118mg(49%)を白色非
晶固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS IS+ = 525;
元素分析 計算値(C2840×2トリフルオロ酢酸として):C、
51.06;H、5.62;N、11.16。(実測値)C、53.40;H、
6.06;N、11.99。
【0769】 製造例344
【化663】 室温のテトラヒドロフラン(150mL)中で攪拌された製造例5の生成物(
10.0g、16.4mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2
.22g、16.4mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(3
.38g、16.4mmol)を加えた。15分後、ピロリジン(1.37mL、1
6.4mmol)を加えた。16時間後、反応混合物をろ過し、濃縮した。得られた
粗製の物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5% メタノール/
ジクロロメタン)によって精製し、所望の生成物7.05g(65%)を黄色泡
沫として得た:H−NMRは生成物と一致した;MS(イオンスプレー)66
3(M+1);元素分析 計算値(C3546として):C、63.
43;H、7.00;N、12.68。(実測値)C、62.69;H、6.8
7;N、12.91。
【0770】 実施例197および198
【化664】 製造例344の生成物(7.0g、10.6mmol)に、HCl(g)/酢酸(
100mL)の飽和溶液を加えた。4時間後、反応混合物を濃縮し、次いで酢酸
エチルと飽和重炭酸ナトリウムに分配した。有機層を取り出し、硫酸ナトリウム
で乾燥し、濃縮して、遊離の塩基5.59g(94%)を明黄色泡沫として得た
。ジアステレオマー物質(3.45g)をクロマトグラフィー(Kromsil CHI-DI
METHYLFORMAMIDE キラル相を充填した8×15cm Prochrom カラム、ヘプタン
中の3Aアルコールおよびジメチルエチルアミンの溶離混液を用いる)に付し、
個々のジアステレオマーを純粋な形態で得た:H NMRは生成物と一致した
;MS(イオンスプレー)563(M+1);元素分析 計算値(C3038
として):C、64.04;H、6.81;N、14.94。(実測値
)C、63.98;H、6.82;N、14.87。
【0771】 実施例197(異性体1) 酢酸エチル中の精製された異性体の溶液に、酢酸エチル中の塩酸の飽和溶液を
加えた。得られたスラリーを濃縮乾固し、所望の生成物1.50g(39%)を
オフホワイト色固形物として得た:H NMRは生成物と一致した;MS(イ
オンスプレー)563(M+1);元素分析 計算値(C3038×
2HClとして):C、56.69;H、6.34;N、13.22。(実測値
)C、55.81;H、6.40;N、12.68。
【0772】 実施例198(異性体2) 酢酸エチル中の精製された異性体の溶液に、酢酸エチル中の塩酸の飽和溶液を
加えた。得られたスラリーを濃縮乾固し、所望の生成物1.43g(38%)を
オフホワイト色固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS(イオ
ンスプレー)563(M+1);元素分析 計算値(C3038×2
HClとして):C、56.69;H、6.34;N、13.22。(実測値)
C、55.71;H、6.38;N、12.74。
【0773】 製造例345
【化665】 テトラヒドロフラン(100mL)中の製造例99の生成物(6.0g、17
.1mmol)および10%パラジウム−炭素(6.0g)の混合物に。Parr装
置を用いて30分間、反応混合物を水素雰囲気(40psi)下に置き、次いで
セライトを通してろ過した。次いで、前もって調製された、テトラヒドロフラン
(75mL)中の製造例1Lの生成物(6.66g、17.1mmol)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(2.31g、17.1mmol)および1,3−ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(3.53g、17.1mmol)の混合物に、得られた
溶液を加えた。室温で16時間後、この反応混合物を濃縮し、粗製の物質をフラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、4% メタノール/ジクロロメタン)
によって精製し、所望の生成物6.17g(52%)を茶色泡沫として得た: H NMRは構造と一致した;MS(イオンスプレー)693(M+1)。
【0774】 製造例346
【化666】 室温のテトラヒドロフラン(100mL)中で攪拌された製造例345の生成
物(4.6g、6.64mmol)の溶液に、水酸化リチウム水溶液(1M、40m
L)を加えた。30分後、反応混合物を5N HCl(8.5mL)で酸性化し
た。得られた混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物をまとめ
、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、所望の生成物4.4g(99%)を黄色
泡沫として得た。
【0775】 製造例347
【化667】 室温のテトラヒドロフラン(50mL)中で攪拌された製造例346の生成物
(4.0g、6.02mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(8
13mg、6.02mmol)および1,3 ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.
24g、6.02mmol)を加えた。15分後、ジメチルアミン(テトラヒドロフ
ラン中の2M溶液3.0mL、6.02mmol)を加えた。密封されたフラスコ中
で16時間攪拌した後、反応混合物をろ過し、濃縮した。得られた粗製の物質を
フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5% メタノール/ジクロロメタ
ン)によって精製し、所望の生成物2.79g(68%)を黄色泡沫として得た
【0776】 実施例199および200
【化668】 製造例347の生成物(3.4g、5.0mmol)に、HCl(g)/酢酸の飽
和溶液(50mL)を加えた。1.5時間後、反応混合物を濃縮し、次いで酢酸
エチルと飽和重炭酸ナトリウムに分配した。有機層を取り出し、硫酸ナトリウム
で乾燥し、濃縮して、遊離の塩基2.45g(84%)を明黄色泡沫として得た
。ジアステレオマー物質(2.45g)をクロマトグラフィー(Kromsil CHI キ
ラル相を充填した8×15cm Prochrom カラム、ヘプタン中の3Aアルコール
およびジメチルエチルアミンの溶離混液を用いる)に付し、個々のジアステレオ
マーを純粋な形態で得た:H NMRは生成物と一致した;MS(イオンスプ
レー)592(M+1);元素分析 計算値(C3437として):
C、69.02;H、6.30;N、16.57。(実測値)C、67.93;
H、6.29;N、15.80。
【0777】 実施例199(異性体1) 酢酸エチル中の精製された異性体の溶液に、酢酸エチル中の塩酸の飽和溶液を
加えた。得られたスラリーを濃縮乾固し、所望の生成物992mg(37%)を
オフホワイト色固形物として得た:H NMRは生成物と一致した;MS(イ
オンスプレー)592(M+1);元素分析 計算値(C3437×
2HClとして):C、61.44;H、5.91;N、14.75。(実測値
)C、59.54;H、5.92;N、13.76。
【0778】 実施例200(異性体2) 酢酸エチル中の精製された異性体の溶液に、酢酸エチル中の塩酸の飽和溶液を
加えた。得られたスラリーを濃縮乾固し、所望の生成物1.17g(40%)を
オフホワイト色固形物として得た:H NMRは構造と一致した;MS(イオ
ンスプレー)592(M+1);元素分析 計算値(C3437×2
HClとして):C、61.44;H、5.91;N、14.75。(実測値)
C、59.03;H、6.04;N、13.84。
【0779】 製造例348
【化669】 ジメチルホルムアミド(50mL)中、0℃で攪拌された水素化ナトリウム(
鉱油中の60%分散、1.8g、45mmol)の懸濁液に、4−ニトロイミダゾー
ル(5.0g、44.2mmol)をゆっくり加えた。1時間後、ジメチルホルムア
ミド(10mL)中の4−フルオロベンジルブロミド(5.5mL、44.2mm
ol)の溶液を10分かけて滴加した。16時間後、反応混合物を室温にまであた
ため、濃縮した。次いで得られた粗製の物質を高温のメタノールで希釈し、ろ過
し、冷却した後、ろ過し、淡黄色結晶5.0g(51%)を得た:H NMR
は構造と一致した;MS(イオンスプレー)222(M+1);元素分析 計算
値(C10FNとして):C、54.31;H、3.65;N、19
.00。実測値:C、53.81;H、3.92;N、17.48。
【0780】 製造例349
【化670】 ジオキサン(15mL)中のラネーニッケル(116mg)のスラリーに、ジ
オキサン(20mL)中の製造例348の生成物(582mg、2.63mmol)
のスラリーを加えた。Parr装置を用いて、反応混合物を水素雰囲気(60p
si)下に置いた。30分後、セライトを通して溶液をろ過し、ろ液をすぐに、
あらかじめ調製された、ジオキサン(25mL)中の製造例1dの生成物(1.
0g、2.63mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(355mg、2.
63mmol)および1,3 ジシクロヘキシルカルボジイミド(543mg、2.6
3mmol)の混合物に加えた。16時間後、反応混合物を濃縮し、粗製の物質をフ
ラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5% メタノール/ジクロロメタン
)によって精製し、所望の生成物を得た。次いでこの物質をジエチルエーテルか
ら結晶化し、所望の生成物150mg(10%)を白色粉末として得た:
NMRは構造と一致した。
【0781】 実施例201
【化671】 室温のジクロロメタン(5mL)中で攪拌された製造例349の生成物(15
0mg、0.27mmol)にアニソール(0.05mL)およびトリフルオロ酢酸
(2mL)を加えた。3時間後、混合物を濃縮し、ジエチルエーテル中で激しく
トリチュレートし、ろ過によって生成物を集め、所望の生成物101mg(55
%)を白色粉末として得た:H NMRは構造と一致した;MS(イオンスプ
レー)454(M+1);元素分析 計算値(C2428FN×2TF
Aとして):C、49.34;H、4.44;N、10.28。実測値:C、4
9.64;H、4.58;N、10.36。
【0782】 製造例350
【化672】 0℃のジメチルホルムアミド(50mL)中で攪拌された水素化ナトリウム(
鉱油中の60%分散1.56g、39mmol)の懸濁液に、4−ニトロイミダゾー
ル(4.0g、35.4mmol)をゆっくり加えた。1時間後、ジメチルホルムア
ミド(10mL)中の4−トリフルオロ−メトキシベンジルブロミド(9.03
g、35.4mmol)の溶液を10分かけて滴加した。16時間後、この反応混合
物を室温にまであたためた後、濃縮した。次いで得られた粗製の物質をフラッシ
ュクロマトグラフィー(シリカゲル、100% ジクロロメタン)によって精製
した後、生成物をジエチルエーテルから結晶化し、所望の生成物3.95g(3
9%)を白色針状物として得た:H NMRは構造と一致した;MS(イオン
スプレー)288(M+1);元素分析 計算値(C11とし
て):C、45.99;H、2.79;N、14.63;F、19.86。(実
測値)C、46.27;H、2.86;N、14.86;F、19.74。
【0783】 製造例351
【化673】 ジオキサン(15mL)中のラネーニッケル(150mg)のスラリーに、ジ
オキサン(20mL)中の製造例350の生成物(755mg、2.63mmol)
のスラリーを加えた。Parr装置を用いて、この反応混合物を水素雰囲気(6
0psi)下に置いた。30分後、セライトを通してこの溶液をろ過し、ろ液を
すぐに、あらかじめ調製された、ジオキサン(25mL)中の製造例1dの生成
物(1.0g、2.63mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(355m
g、2.63mmol)および1,3 ジシクロヘキシルカルボジイミド(543mg
、2.63mmol)の混合物に加えた。16時間後、反応混合物を濃縮し、粗製の
物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5% メタノール/ジクロ
ロメタン)によって精製し、所望の生成物171mg(10%)を白色泡沫とし
て得た:H NMRは構造と一致した;これをさらに特徴付けすることなしに
用いた。
【0784】 実施例202
【化674】 室温のジクロロメタン(5mL)中で攪拌された製造例351の生成物(17
1mg、0.28mmol)にアニソール(0.05mL)およびトリフルオロ酢酸
(2mL)を加えた。3時間後、この混合物を濃縮し、ジエチルエーテル中で激
しくトリチュレートし、生成物をろ過によって集め、所望の生成物84mg(4
0%)を白色粉末として得た:H NMRは構造と一致した;MS(イオンス
プレー)520(M+1);元素分析 計算値(C2528×2
TFAとして):C、46.59;H、4.04;N、9.37。実測値:C、
48.48;H、4.48;N、10.04。
【0785】 製造例352
【化675】 乾燥N,N−ジメチルホルムアミド20mL中のBoc−D−セリン5.0g
(24.37mmol)の冷却(0〜5℃)溶液を、窒素下、0〜5℃で5分かけて
、乾燥ジメチルホルムアミド60mL中の水素化ナトリウム(鉱油中60%分散
、2.2g、55mmol)の攪拌懸濁液に加えた。ガス放出(gas evaluation)が
ほとんど止まるまで(約15分間)、得られた明黄茶色懸濁液を0〜5℃で攪拌
した。次いで、この攪拌混合物に、乾燥N,N−ジメチルホルムアミド10mL
中の4−フルオロベンジルブロミド(3.12mL、25mmol)の冷却(0〜5
℃)溶液(さらに10mLのジメチルホルムアミドを洗浄液として用いた)を5
分かけて加えた。得られたオフホワイト色懸濁液を0〜5℃で2時間攪拌すると
、その間に混合物は濃厚な懸濁液に変わり、磁気スターラーは有効でなくなった
。反応フラスコを手で数回振とうした。冷却浴を除去し、時々、手で反応フラス
コを振とうしながら、混合物を室温にまであたためた。混合物が室温に達した時
点までに、懸濁液は薄くなり、磁気スターラーは有効になった。この混合物を室
温でさらに1時間(トータルで5時間)攪拌した。混合物を濃縮し、油状残留物
を水150mLに溶解し、エーテルで抽出した。水層を0〜5℃にまで冷却し、
冷却(0〜5℃)0.5N HClを用いてpH約3にまで酸性化し、酢酸エチ
ルですばやく抽出した。水層を塩化ナトリウムで飽和させ、酢酸エチルで抽出し
た。酢酸エチル抽出物をまとめ、ブラインで洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾
燥し、ろ過し、濃縮乾固して、所望の生成物6.86g(89.9%)を明黄色
粘性油状物として得、これをさらに精製することなしに次の工程で用いた:
−NMR (δ, DMSO)1.38 (s, 9H), 3.60-3.70 (m, 2H), 4.15-4.25 (m, 1H), 4
.45 (s, 2H), 6.97 (d, J = 8.3 Hz, 1H ), 7.16 (t, J = 8.7 Hz および 9.0 H
z, 2H), 7.30-7.40 (m, 2H), 12.65 (br s, 1H);MS(イオンスプレー)31
4(M+1)。
【0786】 製造例353
【化676】 トリフルオロ酢酸(40mL)を、ジクロロメタン40mL中の製造例352
の生成物6.5g(20.75mmol)の攪拌溶液に加え、混合物を室温で1時間
攪拌した後、濃縮乾固した。得られた油状残留物を脱イオン水30mLに溶解し
、氷−水浴中で冷却し、中和してpH約7にし、分離した白色沈殿をろ過した。
この沈殿をエーテル(5×10mL)で洗浄して黄茶色の不純物を除去し、得ら
れた白色沈殿を一定重量にまで乾燥し、所望の生成物2.45g(55.4%)
を白色粉末として得た:H−NMR(δ, DMSO)3.37 (dd, J = 3.4, 7.9 Hz, 1
H), 3.60 (dd, J = 7.9 Hz, 1H), 3.77 (dd, J = 3.4 Hz, 1H), 4.47 (s, 2H),
7.15-7.25 (m, 2H), 7.35-7.48 (m, 2H), 7.65 (br s, 1H); MS (イオンスプレ
ー) 214 (M+1);元素分析 計算値(C10H12FNO3として): C, 56.33; H, 5.67; N,
6.57。実測値: C, 56.32; H, 5.66; N, 6.39。
【0787】 製造例354
【化677】 テトラヒドロフラン30mL中の1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(
6.18g、30mmol)の溶液を、窒素下、室温のテトラヒドロフラン60mL
中のBoc−a−メチルアラニン6.1g(30mmol)およびN−ヒドロキシス
クシンイミド4.14g(36mmol)の攪拌溶液に加え、混合物を窒素下、室温
で一晩攪拌した。この混合物を約0℃にまで冷却し、セライトを通してろ過した
。沈殿を冷却(0〜5℃)テトラヒドロフランで洗浄した。ろ液を濃縮乾固し、
フラッシュクロマトグラフィー(5% アセトン/ジクロロメタン)によって精
製し、所望の生成物7.25g(80.6%)を白色粉末として得た:H−N
MR (δ, DMSO) 1.39 (s, 9H), 1.48 (s, 6H), 2.78 (s, 4H), 7.57 (br s, 〜
0.5H); MS (イオンスプレー) 301 (M+1); 元素分析 計算値(C13H20FN2O6として
): C, 51.99; H, 6.71; N, 9.33。実測値: C, 52.70; H, 6.67; N, 9.30。
【0788】 製造例355
【化678】 1N重炭酸ナトリウム100mL中の製造例353の生成物4.26g(20
mmol)の攪拌懸濁液にテトラヒドロフラン40mLを加え、混合物を15分間攪
拌し、細かい懸濁物を得た。反応混合物に水40mLを加え、懸濁物を溶解し、
透明な溶液にした。窒素雰囲気下、室温の、この攪拌溶液に、テトラヒドロフラ
ン60mL中の製造例354の生成物5.71g(19mmol)の溶液を3時間か
けて加え、得られた混合物を、窒素下、室温で4時間攪拌した。得られた濁った
溶液を水150mLで希釈し、透明な溶液を得、これを石油エーテル(2×20
0mL)で抽出した。水層を0〜5℃にまで冷却し、冷却(0〜5℃)1N H
Cl(約100mL)、次いで0.5N HCl(約15mL)+でpH約3.
0にまで酸性化し、分離した白色沈殿を酢酸エチル(1×200mL)ですばや
く抽出した。水層を塩化ナトリウムで飽和させ、pH約1にまでさらに酸性化し
、酢酸エチル(1×200mL)ですばやく抽出した。酢酸エチル抽出物をまと
め、ブラインで洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮乾固して
、所望の生成物7.03g(92.9%)を白色泡沫として得た:H−NMR
(δ, DMSO) 1.29 (s, 6H), 1.33 (s, 9H), 3.66 (dd, J = 4.0 Hz, 1H), 3.75
(dd, J = 4.3 Hz, 1H), 4.38-4.48 (m, 1H), 4.44 (s, 2H), 7.00-7.20 (m, 3H)
, 7.28-7.42 (m, 3H), 12.8 (br s, 〜0.5H); MS (イオンスプレー) 399 (M+1);
元素分析 計算値(C19H27FN2O6として): C, 57.28; H, 6.83; N, 7.03。実測
値: C, 57.05; H, 6.84; N, 6.87。
【0789】 製造例356
【化679】 テトラヒドロフラン35mL中の実施例部1、製造例3の生成物6.7g(2
2mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、5% パラジウム−炭素(乾燥)7.0gを
加え、得られたスラリーを約50psiの水素で2時間水素化した。セライトを
通して混合物をろ過し、触媒をテトラヒドロフラン(15×25mL)で洗浄し
た。得られた黄茶色のろ液(約300mL)を、製造例355の生成物6.6g
(16.57mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール2.97g(22
mmol)の混合物に加えた。この茶色の攪拌溶液に、1,3−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド3.7g(18mmol)を固形物として1ロットで加え、混合物を室
温で20時間攪拌した後、濃縮した。残留物を酢酸エチル150mLに溶解し、
セライトを通してろ過した。茶色のろ液を1N 重炭酸ナトリウム、ブラインで
洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮乾固して、粗製の生成物
12.3gを黄褐色泡沫として得た。これをフラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル、ジクロロメタン中の3%メタノール)によって精製し、所望の生成物
7.75g(71.3%)を黄褐色泡沫として得た:H−NMR (δ, DMSO)
1.17 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.25-1.35 (m, 15H), 3.52-3.65 (m, 1H), 3.66-3.
72 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 4.21 (q, J = 7.2, 2H), 4.42 (d, J = 3.4 Hz, 2H
), 4.53-4.62 (m, 1H), 6.35 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.7 Hz, 2H)
, 7.05-7.30 (m, 5H), 7.32 (d, J = 8.7 Hz), 7.51 (s, 1H), 10.20 (br s, 1H
); MS (イオンスプレー) 656 (M+1); 元素分析 計算値(C33H42FN5O8として):
C, 60.45; H, 6.46; N, 10.68。実測値: C, 61.35; H, 6.57; N, 10.98。
【0790】 製造例357
【化680】 ジオキサン51mLおよび脱イオン水30mL中の製造例356の生成物(7
.2g、11mmol)の攪拌溶液に、水酸化リチウムの1M溶液14mL(14mm
ol)を1ロットで加えた。混合物を室温で20分間攪拌し、これをエーテル(3
×40mL)で抽出した。明黄色エーテル抽出物を廃棄した。茶色の水層(pH
約12)を氷−水浴で冷却し、冷却0.5N HClでpH約4にまで酸性化し
、分離した明茶色沈殿を酢酸エチル(1×150mL)ですばやく抽出した。明
黄色の水層を塩化ナトリウムで飽和させ、pH約3にまでさらに酸性化し、酢酸
エチルで抽出した。水層を廃棄した。有機抽出物をまとめ、ブラインで洗浄し、
無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮乾固して、所望の生成物6.9g
(100%)を黄褐色泡沫として得た:H−NMR(δ, DMSO) 1.20-1.45 (m.
15H), 3.50-3.60 (m, 1H), 3.65-3.72 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 4.425 (d, J =
3 Hz, 2H), 4.50-4.65 (m, 1H), 6.205 (d, 1.9 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 8.7 H
z, 2H), 7.05-7.32 (m, 5H), 7.33 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.51 (t, J = 1.9 Hz
, 1H), 10.20 (br s, 1H), 13.48 (br s, 1H); MS (イオンスプレー) 628 (M+1)
, 629 (M+2); 元素分析 計算値(C31H38FN5O8 0.5 H2Oとして): C, 58.31; H,
6.33; N, 10.99。実測値: C, 58.75; H, 6.26; N, 10.56。
【0791】 製造例358
【化681】 N,N−ジメチルホルムアミド130mL中の製造例357の生成物7.0g
(11mmol)の溶液に、4−メチルピペリジン1.42mL(12mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物1.62g(12mmol)およびジシクロヘ
キシルカルボジイミド2.37g(11.5mmol)を加えた。反応混合物を室温
で38時間攪拌し、次いでろ過し、沈殿を酢酸エチル(2×20mL)で洗浄し
、ろ液をロータリーエバポレーター(rotavap)で濃縮した。得られた茶色シロ
ップを酢酸エチル(200mL)と0.5N HCl(100mL)に分配し、
層をすばやく分離した。有機抽出物を各100mLの飽和重炭酸ナトリウムおよ
びブラインで洗浄した。有機抽出物を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、
濃縮して、粗製の生成物7gを黄褐色泡沫として得た。これをフラッシュクロマ
トグラフィー(シリカゲル、3% メタノール/ジクロロメタン)によって精製
し、所望の生成物5.7g(73%)を明茶色泡沫として得た:H−NMR (
δ, DMSO) 0.12-0.30 (m, 0.5 H), 0.75 (d, J = 6.4 Hz, 1.5 H), 0.88 (d, J
= 6.0 Hz, 1.5 H), 0.80-1.15 (m, 2H), 1.20-1.40 (m, 15 H), 1.45-1.67 (m,
2.5 H), 2.55-2.75 (m, 1.5 H), 2.93-3.07 (m, 0.5 H), 3.50-3.60 (m, 1H), 3
.60-3.70 (m, 1H), 3.75 (d, J = 3.4 Hz, 3H), 3.60-3.85 (m, 1H), 4.30-4.45
(m, 1H), 4.425 (d, J = 3.0 Hz, 2H), 4.50-4.65 (m, 1H), 6.62 (d, J = 12
Hz, 1H), 6.98 (t, J = 9.4 Hz, 2H), 7.05-7.45 (m, 10H), 10.13 (br s, 1H);
MS (イオンスプレー) 709 (M+1); 元素分析 計算値(C37H49FN6O7として): C,
62.70; H, 6.97; N, 11.86。実測値: C, 62.44; H, 6.99; N, 11.89。
【0792】 実施例203および204
【化682】 ジクロロメタン15mL中の製造例358の生成物(3.88g、5.47mm
ol)の溶液にトリフルオロ酢酸(6mL)を加え、得られた茶色の溶液を室温で
4時間攪拌した。混合物を飽和重炭酸ナトリウム300mLに注ぎ、酢酸エチル
(1×150mL)で抽出した。黄茶色の有機層を分離し、水層を塩化ナトリウ
ムで飽和させ、新たな酢酸エチルで抽出した。水層を廃棄した。有機層をまとめ
、ブラインで洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して、所望
の生成物のジアステレオマー混合物3.2g(96%)を明茶色泡沫として得た
H-NMRは構造と一致した;MS(イオンスプレー)609(M+1);
元素分析 計算値(C32H41FN6O5 0.5 H2Oとして): C, 62.22; H, 6.85; N, 13.6
0。実測値: C, 62.14; H, 6.62; N, 13.62。この物質(3.0g)をHPLC(
Kromsil CHI-DMP キラル相を充填した8×15cm Prochrom カラム、ヘプタン
中の3Aアルコールおよびジメチルエチルアミンの混液で溶出)によって精製し
、個々のジアステレオマーを得、以下に記載されるように、これをそれぞれの塩
酸塩に変換した:
【0793】 実施例203(異性体1) 異性体1(ロット番号 CJ4-LFK-53B)の純粋な遊離のアミン1.28g(2.
1mmol)を1N HCl 21mLに溶解し、脱イオン水21mLで希釈し、得ら
れた溶液を凍結乾燥し、所望の生成物1.3g(96%)を明茶色粉末として得
た:H-NMR (δ, DMSO) 0.1-0.25 (m, 0.5 H), 0.75 (d, J = 6.4 Hz, 1.5
H), 0.88 (d, J = 6.0 Hz, 1.5 H), 0.8-1.22 (m, 1.5 H), 1.22-1.40 (m, 0.5
H), 1.40-1.75 (m, 8.5 H), 2.55-2.75 (m, 1.5 H), 2.95-3.10 (m, 0.5 H), 3
.60-3.75 (m, 3H), 3.76 (d, J = 3.4 Hz, 3H), 4.25-4.45 (m, 1H), 4.50 (s,
2H), 4.65-4.75 (m, 1H), 6.79 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 6.95-7.45 (m, 9H), 7.
80-7.95 (m, 1H), 8.19 (br s, 3H, 重水素で交換可能), 8.52 (d, J = 6.8 Hz,
1H, 重水素で交換可能), 10.86 (br s, 1H, 重水素で交換可能); tR = 7.40 分
; MS (イオンスプレー) 610 (M+1); 元素分析 計算値(C32H41FN6O5 2 HCl 0.5
H2Oとして): C, 55.73; H, 6.43; N, 12.19。実測値: C, 55.50; H, 6.33; N,
12.12。
【0794】 実施例204(異性体2) 異性体2(ロット番号 CJ4-LFK-53A)の純粋な遊離のアミン1.1g(1.8
mmol)を1N HCl 20mLに溶解し、脱イオン水20mLで希釈し、得られ
た溶液を凍結乾燥し、所望の生成物1.1g(95%)を明茶色粉末として得た
H-NMR (δ, DMSO) 0.05-0.25 (m, 0.5 H), 0.75 (d, J = 6.4 Hz, 1.5
H), 0.89 (d, J = 6.0 Hz, 1.5 H), 0.8-1.40 (m, 2H), 1.40-1.70 (m, 8.5 H),
2.55-2.75 (m, 1.5 H), 2.95-3.10 (m, 0.5 H), 3.60-3.75 (m, 3H), 3.77 (d,
J = 3.0 Hz, 3H), 4.30-4.45 (m, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.68-4.78 (m, 1H), 6.
87 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 6.98-7.18 (m, 4H), 7.25-7.45 (m, 5H), 8.05-8.20
(m, 1H), 8.27 (br s, 3H, 重水素で交換可能), 8.57 (d, J = 6.8 Hz, 1H, 重
水素で交換可能), 11.04 (br s, 1H, 重水素で交換可能); tR = 9.43 分; MS (
イオンスプレー) 610 (M+1); 元素分析 計算値(C32H41FN6O5 2 HCl 0.5 H2Oと
して): C, 55.73; H, 6.43; N, 12.19。実測値: C, 55.33; H, 6.40; N, 12.02
【0795】 製造例359 これは実施例部2Cの製造例457である。
【0796】 製造例360
【化683】 テトラヒドロフラン30mL中の4−ニトロピラゾール4.49g(18mmol
)の溶液に、窒素雰囲気下、5%パラジウム−炭素5.5gを加え、得られたス
ラリーを約50psiの水素で2時間水素化した。セライトを通して混合物をろ
過し、触媒をテトラヒドロフラン(10×25mL)で洗浄した。得られた黄茶
色のろ液(約300mL)を、製造例1jの生成物6.05g(16mmol)およ
び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール2.43g(18mmol)の混合物に加えた
。この茶色の攪拌溶液に、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド3.5g(
17mmol)を加え、混合物を室温で21時間攪拌し、次いで濃縮した。残留物を
酢酸エチル150mLに溶解し、セライトを通してろ過した。茶色のろ液を各1
00mLの0.5N HCl、1N重炭酸ナトリウム、ブラインで連続洗浄し、
無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮乾固して、粗製の生成物11.6
gを黄褐色泡沫として得た。これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル
、ジクロロメタン中の3%メタノール)によって精製し、所望の生成物9.8g
(96%)を黄褐色泡沫として得た:H-NMR (δ, DMSO) 1.15 (t, J = 7.
1, 6.8 Hz, 3H), 1.20-1.40 (m, 15H), 1.45-1.90 (m, 4H), 2.45-2.65 (m, 2H)
, 3.77 (s, 3H), 4.10-4.28 (m, 3H), 6.30 (s, 1H), 6.98 (d, J = 9.0 Hz, 2H
), 7.10-7.30 (m, 6H), 7.36 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.54 (d, J = 5.3 Hz, 1H)
, 7.69 (d, J = 0.75 Hz, 1H), 7.82 (be s, 1H), 9.70 (br s, 1H); MS (イオ
ンスプレー) 636 (M+1); 元素分析 計算値(C34H45N5O7として): C, 64.23; H,
7.13; N, 11.02。実測値: C, 64.50; H, 7.25; N, 11.06。
【0797】 製造例361
【化684】 ジオキサン60mLおよび脱イオン水35mL中の製造例360の生成物(8
.3g、13mmol)の攪拌溶液に、水酸化リチウムの1M溶液16.5mL(1
6.5mmol)を1ロットで加えた。この混合物を室温で20分間攪拌し、エーテ
ル(3×40mL)で抽出した。明黄色のエーテル抽出物を廃棄した。茶色の水
層(pH約12)を氷−水浴で冷却し、冷却0.5N HClを用いてpH約4
に酸性化し、分離した明茶色沈殿を酢酸エチル(1×200mL)ですばやく抽
出した。明黄色の水層を塩基ナトリウムで飽和させ、pH約1〜2にまでさらに
酸性化し、酢酸エチルで抽出した。水層を廃棄した。有機抽出物をまとめ、ブラ
インで洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮乾固して、所望の
生成物7.9g(100%)を黄褐色泡沫として得た:H-NMR (δ, DMSO/
D2O) 1.25-1.35 (m, 15H), 1.40-1.85 (m, 4H), 2.45-2.60 (m, 2H), 3.75 (s,
3H), 4.12-4.27 (m, 1H), 6.14 (s, 1H), 6.97 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.10-7.1
8 (m, 3H), 7.20-7.30 (m, 2H), 7.35 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.53 (d, J = 6.4
Hz, 1H), 7.67 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.80 (br s, 1H, 重水素で交換可能), 9
.70 (br s, 1H, 重水素で交換可能), 13.30 (br s, 1H, 重水素で交換可能); MS
(イオンスプレー) 608 (M+1); 元素分析 計算値(C32H41N5O7として): C, 63.
25; H, 6.80; N, 11.52。実測値: C, 63.18; H, 6.98; N, 10,64。
【0798】 製造例362
【化685】 N,N−ジメチルホルムアミド100mL中の製造例361の生成物6.08
g(10mmol)の溶液に、ピロリジン1.25mL(15mmol)、1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール水和物1.62g(12mmol)およびジシクロヘキシルカ
ルボジイミド2.27g(11mmol)を加えた。反応混合物を室温で46時間攪
拌した後、濃縮した。得られた茶色のシロップを酢酸エチル(150mL)に溶
解し、ろ過した。ろ液を0.5N HCl(2×25mL)、飽和重炭酸ナトリ
ウム(2×25mL)およびブライン(1×30mL)で連続洗浄した。有機層
を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮乾固して、粗製の生成物5.9
6gをオフホワイト色泡沫として得た。これをフラッシュクロマトグラフィー(
シリカゲル、3% メタノール/ジクロロメタン)によって精製し、所望の生成
物5.7g(80.6%)を白色泡沫として得た:H-NMR (δ, DMSO) 1.2
0-1.40 (m, 15H), 1.45-1.95 (m, 8H), 2.45-2.60 (m, 2H), 2.98-3.10 (m, 1H)
, 3.25-3.43 (m, 2H), 3.45-3.60 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 4.15-4.30 (m, 1H),
6.36 (s, 1H), 6.98 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.10-7.30 (m, 6H, 1H 重水素で交
換可能), 7.34 ( dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 2H), 7.50 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 7.6
3 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.70-7.90 (m, 1H, 重水素で交換可能), 9.66 (m, 1H,
重水素で交換可能); MS (イオンスプレー) 662 (M+1); 元素分析 計算値(C36H 48 N6O6として): C, 65.43; H, 7.32; N, 12.72。実測値: C, 65.14; H, 7.09;
N, 12.91。
【0799】 実施例205
【化686】 ジクロロメタン18mL中の製造例363の生成物(4.05g、6.13mm
ol)の溶液にトリフルオロ酢酸(7mL)を加え、得られた透明の茶色溶液を室
温で4時間攪拌した。混合物を飽和重炭酸ナトリウム300mLに注ぎ、酢酸エ
チル(1×150mL)で抽出した。黄茶色の有機層を分離し、水層を塩化ナト
リウムで飽和させ、新たな酢酸エチルで抽出した。水層を廃棄した。有機抽出物
をまとめ、ブラインで洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し
て、所望の生成物(遊離塩基形態)のジアステレオマー混合物3.48g(99
%)を白色泡沫として得た:H-NMR (δ, DMSO) 1.15-1.25 (m, 6H), 1.4
5-1.95 (m, 8H), 2.45-2.60 (m, 2H), 2.97-3.07 (m, 1H), 3.25-3.45 (m, 2H),
3.47−3.60 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 4.27-4.37 (m, 1H), 6.36 (s, 1H), 6.98
(d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.10-7.18 (m, 3H), 7.20-7.30 (m, 2H), 7.35 (d, J =
8.7 Hz, 2H), 7.42 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 8.10 (br s, 1H, 重水素で交換可
能), 10.10 (s, 1H, 重水素で交換可能); MS (イオンスプレー) 562 (M+1); 元
素分析 計算値(C31H40N6O4 0.5 H2Oとして): C, 65.35; H, 7.25; N, 14.75。
実測値: C, 65.39; H, 7.27; N, 14.12。
【0800】 実施例206
【化687】 実施例205の生成物82mg(0.146mmol)を1N HCl 2mLに溶
解し、脱イオン水2mLで希釈し、得られたわずかに濁った溶液を凍結乾燥し、
所望の生成物89.5mg(97%)をオフホワイト色結晶固形物として得た: H-NMR(δ、DMSO)は構造と一致した;MS(イオンスプレー)56
2(遊離塩基)(M+1);元素分析 計算値(C31H40N6O4 H2Oとして): C, 57
.14; H, 6.50; N, 12.90。実測値: C, 57.35; H, 6.77; N, 12.89。
【0801】 製造例363
【化688】 エタノール(150mL)中のフタリド(phthalide、6.0g、44.8mmo
l)の溶液に、ピロリジン(15.0mL、180mmol)を加え、混合物を室温
で48時間攪拌した。次いで混合物を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラ
フィー(シリカゲル、酢酸エチル)によって精製し、所望の生成物8.50g(
92%)を油状物として得た。 ESMS: (M+1) 206.2。H NMR (DMSO-d6) δ 7.53-7.45 (m,
1H), 7.42-7.33 (m, 1H), 7.31-7.25 (m, 1H), 7.23-7.17 (m, 1H), 5.11 (t,
J = 5.65 Hz, 1H), 4.44 (d, J = 5.65 Hz, 2H), 3.45 (t, J = 6.78 Hz, 2H),
3.09 (t,J = 6.78 Hz, 2H), 1.92 (m, 4H)。元素分析 計算値(C12H15NO2.0.1Et
OAcとして): C, 69.57; H, 7.44; N, 6.54。実測値: C, 69.67; H, 7.41; N,
6.54。
【0802】 製造例364
【化689】 製造例363で得られた化合物(2.05g、10.0mmol)をテトラヒドロ
フラン(75mL)中の4−ニトロイミダゾール(1.13g、10.0mmol)
およびトリフェニルホスフィン(2.62g、10.0mmol)と混合し、混合物
を氷浴中で冷却した。次いでジエチルアゾジカルボキシラート(2.00mL、
13.0mmol)をシリンジで加え、混合物を一晩攪拌しながら、室温にまであた
ためた。この混合物を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、酢酸エチル)によって精製し、所望の生成物1.16gを黄色固形物とし
て得た:ESMS:(M+1) 301.2;H NMRは生成物と一致した。
【0803】 製造例365
【化690】 製造例364の生成物(0.50g、1.7mmol)を、テトラヒドロフラン(
30mL)中の10%パラジウム/炭素(0.20g)およびパラジウム/黒(
0.05g)の混合物に加え、この混合物をParr装置中、水素(40psi
)下で振とうした。還元が完了した後、セライトを通して反応混合物をろ過し、
ろ液をすぐに、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.344g、1.
7mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.225g、1.7
mmol)および製造例1dの生成物(0.633g、1.7mmol)と混合した。室
温で一晩攪拌した後、混合物を濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル中でスラリ
ー化し、ろ過した。ろ液を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル、クロロホルム/メタノール)によって精製し、生成物0.68g(6
4%)を白色固形物として得た。 ESMS: (M+1) 633.2、634.2。H NMRは生成物と一致
した。元素分析 計算値(C34H44N6O6として): C, 64.54; H, 7.01;N, 13.28。
実測値: C, 64.78; H, 7.21; N, 13.31。
【0804】 実施例207
【化691】 室温のジクロロメタン(20mL)中で攪拌された製造例365で得られた化
合物(0.58g、0.92mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を加
えた。1.5時間攪拌した後、反応混合物を濃縮し、残留物を過剰の重炭酸ナト
リウム水溶液で処理した。混合物を酢酸エチルおよびクロロホルムで抽出した。
抽出物を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロ
ホルム/メタノール)によって精製し、生成物0.40gを得た。 ESMS: (M+1) 533.3、534.0。H NMRは生成物と一致
した。元素分析 計算値(C29H36N6O4・0.23CHCl3として): C, 62.68; H, 6.52;
N, 15.00。実測値: C, 62.84; H, 6.56; N, 14.62。
【0805】 製造例366
【化692】 エタノール(50mL)中のフタリド(2.10g、15.7mmol)の溶液に
、ジメチルアミン(40%水溶液、5.0mL、40mmol)を加え、混合物を室
温で72時間攪拌した。次いでこの混合物を濃縮し、残留物をフラッシュクロマ
トグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)によって精製し、所望の生成物1.4
6g(52%)を油状物として得た。ESMS: (M+1) 180.1。
NMRは生成物と一致した。
【0806】 製造例367
【化693】 製造例366で得られた化合物(1.40g、9.0mmol)をジクロロメタン
(25mL)に溶解し、次いでトリエチルアミン(1.25mL、9.0mmol)
を加えた。次いでメタンスルホニルクロライド(0.70mL、9.0mmol)を
シリンジで滴加し、得られた混合物を室温で0.5時間攪拌した。次いでこの混
合物を濃縮し、残留物をジメチルホルムアミド(25mL)中の炭酸カリウム(
1.24g、18.0mmol)および4−ニトロイミダゾール(1.02g、9.
0mmol)と混合し、この混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を濃縮し、水と混
合した後、酢酸エチルで抽出した。抽出物をまとめ、濃縮して、粗製の生成物を
得、これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノ
ール)によって精製し、所望の生成物0.40g(15%)を得た:ESMS:
(M+1) 275.3。H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (d, J =
1.51 Hz, 1H), 7.85(d, J = 1.51 Hz, 1H), 7.50-7.37 (m, 3H), 7.35-7.28 (m,
1H), 5.24 (s, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.65 (s, 3H)。 元素分析 計算値(C13H14N4O3として): C, 56.92; H, 5.14; N, 20.43。実測値
: C, 57.17; H, 5.16; N, 20.40。
【0807】 製造例368
【化694】 製造例367の生成物(1.70g、6.2mmol)を、テトラヒドロフラン(
100mL)中の10%パラジウム/炭素(1.2g)およびパラジウム/黒(
0.5g)の混合物に加え、混合物をParr装置中、水素(38psi)下で
振とうした。還元が完了した後、セライトを通して反応混合物をろ過し、ろ液を
すぐに、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.28g、6.2mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.840g、6.2mmol)お
よび製造例1jの生成物(2.35g、6.2mmol)と混合した。室温で一晩攪
拌した後、混合物を濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル中でスラリー化し、ろ
過した。ろ液を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、
クロロホルム/メタノール)によって精製し、生成物3.35g(88%)を白
色泡沫として得た。 ESMS: (M+1) 605.4、606.5。H NMRは生成物と一致
した。
【0808】 実施例208
【化695】 室温のジクロロメタン(40mL)中で攪拌された、製造例368で得られた
化合物(3.30g、5.5mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(10mL)を
加えた。2.5時間攪拌した後、反応混合物を濃縮し、残留物を過剰の重炭酸ナ
トリウム水溶液で処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し、抽出物をまとめ、硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル、クロロホルム/メタノール)によって精製し、生成物1.10gをオ
フホワイト色固形物として得た:ESMS: (M+1) 505.2、506.
4。H NMRは生成物と一致した。元素分析 計算値(C28H36N6O3・0.1CHCl3
として): C, 65.34;H, 7.04; N, 16.27。実測値: C, 65.67; H, 7.08; N, 15.
94。
【0809】 製造例369
【化696】 メチル−3−ブロモメチルベンゾエート(6.08g、26.5mmol)を、ジ
メチルホルムアミド(75mL)中の4−ニトロイミダゾール(3.00g、2
6.5mmol)および炭酸カリウム(9.04g、26.5mmol)と混合し、混合
物を室温で一晩攪拌した。次いでこの混合物を濃縮し、残留物を水にとり、クロ
ロホルムで抽出した。抽出物をまとめ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、残
留物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/
メタノール)によって精製し、生成物5.77g(83%)をオフホワイト色固
形物として得た。ESMS: (M+1) 262.2;H NMR (300 MHz,
DMSO-d6) δ 8.54 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.95 (d, J = 7.7
Hz, 1H), 7.69 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 5.41 (s, 2
H) 3.87 (s, 3H)。元素分析 計算値(C12H11N3O4・0.15CHCl3として): C, 65.5
4; H, 7.33; N, 13.90。実測値: C, 65.41; H, 7.37; N, 13.48。
【0810】 製造例370
【化697】 エタノール(5mL)およびテトラヒドロフラン(10mL)中の製造例36
9(4.00g、15.3mmol)の溶液に水酸化ナトリウム(2N水溶液50m
L)を加え、加水分解が完了するまで混合物を室温で攪拌した。塩酸水溶液を用
いて水性混合物をpH2.0にまで酸性化し、有機物を酢酸エチルで抽出した。
濃縮して粗製の酸化合物を得、これをテトラヒドロフラン(75mL)中の1,
3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(3.15g、15.3mmol)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール一水和物(2.06g、15.3mmol)およびジメチ
ルアミン(40%水溶液、1.75mL、14.0mmol)と混合し、混合物を室
温で一晩攪拌した。この混合物を濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル中でスラ
リー化し、ろ過した。ろ液を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(
シリカゲル、クロロホルム/メタノール)によって精製し、所望の生成物2.5
0g(60%)を黄褐色固形物として得た。ESMS: (M+1) 275.3
H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.54 (d, J = 1.25 Hz, 1H), 8.3 (d,
J = 1.25 Hz, 1H), 7.50-7.32 (m, 4H), 5.34 (s, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.87 (
s, 3H)。元素分析 計算値(C12H11N3O4として): C, 56.93; H, 5.14; N, 20.4
3。実測値: C, 57.21; H, 5.34; N, 20.36。
【0811】 製造例371
【化698】 製造例370の生成物(1.0g、4.0mmol)を、テトラヒドロフラン(1
00mL)中の10%パラジウム/炭素(0.80g)およびパラジウム/黒(
0.30g)の混合物に加え、混合物をParr装置中、水素(39psi)下
で振とうした。還元が完了した後、セライトを通して反応混合物をろ過し、ろ液
をすぐに、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.824g、4.0mmo
l)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.540g、4.0mmol
)および製造例1jの生成物(1.51g、4.0mmol)と混合した。室温で一
晩攪拌した後、混合物を濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル中でスラリー化し
、ろ過した。ろ液を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、クロロホルム/メタノール)によって精製し、所望の生成物2.05g(8
4%)を白色固形物として得た。ESMS: (M+1) 605.4、606.
5。H NMRは生成物と一致した。元素分析 計算値(C33H44N6O5として):
C, 65.54; H, 7.33; N, 13.90。実測値: C, 65.41; H, 7.37; N, 12.73。
【0812】 実施例209
【化699】 室温のジクロロメタン(30mL)中で攪拌された、製造例371で得られた
化合物(2.00g、3.3mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(10mL)を
加えた。2時間攪拌した後、反応混合物を濃縮し、残留物を過剰の重炭酸ナトリ
ウム水溶液で処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し、抽出物をまとめ、硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、クロロホルム/メタノール)によって精製し、純粋な遊離の塩基を得た。
この物質を最小限の酢酸エチル/メタノールに溶解し、塩酸で飽和させたジエチ
ルエーテルで処理した。濃縮して、半固形物を得、これをクロロホルムにとり、
濃縮し、乾燥して、明黄色固形物0.765gを得た。ESMS: (M+1)
505.2、506.4。H NMRは生成物と一致した。元素分析 計算値(
C28H41N6O3・1CHCl3として): C, 49.98; H, 5.64; N, 12.06。実測値: C, 49.5
1; H, 6.14; N, 11.67。
【0813】 製造例372
【化700】 トリエチルホスホノアセテート(13.44g、60mmol)をテトラヒドロフ
ラン(100mL)に溶解し、窒素雰囲気下、乾燥氷/アセトン浴中で混合物を
−50℃にまで冷却した。次いでn−ブチルリチウム(37.5mL、ヘキサン
中1.6M、60mmol)をシリンジで加え、混合物を−40〜−50℃で20分
間攪拌した後、o−トルアルデヒド(6.0g、50mmol)を加えた。3時間攪
拌し、10℃にまであたためた後、混合物を水でクエンチし、生成物を酢酸エチ
ルで抽出した。抽出物をまとめ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、油状物を
得、これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)によって
精製し、正味9.25g(97%)の所望の生成物を得た。FDMS: (M+)
190.1。H NMR (DMSO-d6) δ 7.88 (d, J = 15.83 Hz, 1H), 7.71 (
d, J = 7.91 Hz, 1H), 7.35-7.15 (m, 3H), 6.50 (d, J = 15.83 Hz, 1H), 4.19
(q, J = 7.16 Hz, 2H), 2.39 (s, 3H), 1.26 (t, J = 7.16 Hz, 3H)。元素分析
計算値(C12H14O2・0.1EtOAcとして): C, 74.82; H, 7.49。実測値: C, 74.65
; H, 7.75。
【0814】 製造例373
【化701】 製造例372で得られた生成物(3.00g、15.8mmol)を四塩化炭素(
50mL)に溶解し、N−ブロモスクシンイミド(2.82g、15.8mmol)
および2,2'−アゾビスイソブチロニトリル(cat.50mg)を加えた。この
混合物を還流温度で7時間加熱した後、冷却し、ろ過した。ろ液を濃縮し、ジメ
チルホルムアミド(75mL)中の炭酸カリウム(4.40g、31.9mmol)
および4−ニトロイミダゾール(1.78g、15.8mmol)とともに加えた。
72時間攪拌した後、混合物を濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出
物をまとめ、濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロ
ホルム/メタノール)によって精製し、生成物2.60g(55%)を油状物と
して得た。ESMS: (M+1) 302.3。H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 8.32 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 7.86 (d, J =
1.5 Hz, 1H), 7.84-7.70 (m, 1H), 7.50-7.38 (m, 2H), 7.19-7.12 (m, 1H), 6.
54 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 5.59 (s, 2H), 4.20 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.27 (t
, J = 7.0 Hz,3H)。元素分析 計算値(C15H15N3O4として): C, 55.31; H, 4.64
; N, 12.69。実測値: C, 55.37; H, 4.75; N, 12.80。
【0815】 製造例374
【化702】 エタノール(5mL)およびテトラヒドロフラン(10mL)中の製造例37
3(2.50g、8.3mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(2N水溶液30m
L)を加え、加水分解が完了するまで混合物を室温で攪拌した。水性混合物を塩
酸水溶液でpH1.8にまで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。濃縮し、酸化合
物2.20gを黄褐色固形物として得た。ESMS: (M+1) 264.2。 H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.58 (bs, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.90 (d
, J = 15.6 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.80-7.70 (m, 1H), 7.50-7.37 (m, 2H),
7.17-7.10 (m, 1H), 6.44 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 5.58 (s, 2H)。
【0816】 この酸化合物(2.00g、7.3mmol)を、テトラヒドロフラン(100m
L)中の1,3−ジシクロへキシルカルボジイミド(1.51g、7.3mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.98g、7.3mmol)およ
びジメチルアミン(40%水溶液、1.00mL、8.0mmol)と混合し、混合
物を室温で一晩攪拌した。この混合物を濃縮し、得られた残留物をフラッシュク
ロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)によって精製し、
所望のアミド化合物1.78g(81%)を得た。 ESMS: (M+1) 301.2、302.3。元素分析 計算値(C15H16N4O 3 として): C, 59.99; H, 5.37; N, 18.66。実測値: C, 59.79; H, 5.34; N, 1
8.51。
【0817】 製造例375
【化703】 製造例374の生成物(1.20g、4.0mmol)を、テトラヒドロフラン(
100mL)中の10%パラジウム/炭素(0.95g)およびパラジウム/黒
(0.25g)の混合物に加え、この混合物をParr装置中、水素(38ps
i)下で振とうした。還元が完了した後、セライトを通して反応混合物をろ過し
、ろ液をすぐに、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.824g、4
.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.540g、4.
0mmol)および製造例1jの生成物(1.51g、4.0mmol)と混合した。室
温で一晩攪拌した後、混合物を濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル中でスラリ
ー化し、ろ過した。ろ液を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル、クロロホルム/メタノール)によって精製し、生成物1.75g(6
9%)を黄色固形物として得た。 ESMS: (M+1) 633.5、634.5。H NMRは生成物と一致
した。元素分析 計算値(C35H48N6O5・0.2CHCl3として): C, 64.38; H, 7.40; N
, 12.80。実測値: C, 64.41; H, 7.63; N, 12.14。
【0818】 実施例210
【化704】 室温のジクロロメタン(20mL)中で攪拌された、製造例375で得られた
化合物(1.6g、2.5mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を加え
た。1時間攪拌した後、反応混合物を濃縮し、残留物を過剰の重炭酸ナトリウム
水溶液で処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し、抽出物をまとめ、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル
、ジクロロメタン/メタノール)によって精製し、遊離の塩基化合物を得た。こ
の化合物を最小限の酢酸エチルに溶解し、塩酸で飽和させた過剰のエーテルを加
えた。濃縮し、乾燥して、正味0.53gの塩酸塩を白色固形物として得た。E
SMS: (M+1) 533.2、534.3。H NMRは生成物と一致し
た。元素分析 計算値(C30H39N6O3・3HClとして): C, 59.99; H, 5.37; N, 18.6
6。実測値: C, 59.79; H, 5.34; N, 18.51。
【0819】 製造例376
【化705】 ジクロロメタン(55mL)中の3−アミノベンジルアルコール(3.00g
、24.4mmol)にトリエチルアミン(17mL、122mmol)および4−ジメ
チルアミノピリジン(cat.50mg)を加え、窒素雰囲気下、混合物を0℃に
まで冷却した。次いでメタンスルホニルクロライド(9.4mL、122mmol)
をシリンジで滴加し、得られた混合物を2時間攪拌しながら、室温にまであたた
めた。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をジメチルホルムアミド(100mL)
にとり、固形の炭酸カリウム(20g、146mmol)を4−ニトロ−イミダゾー
ル(2.75g、24.3mmol)とともに加えた。この混合物を室温で90時間
攪拌した後、混合物を濃縮し、残留物を水にとり、生成物を酢酸エチルで抽出し
た。抽出物をまとめ、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮して、半固
形物を得、これをクロロホルム中でトリチュレートし、ろ過して、所望のビスス
ルホンアミド化合物(3.5g、38%)を白色固形物として得た。ESMS:
(M+1) 375.2。H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.51 (d, J =
1.13 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 1.13 Hz, 1H), 7.65-7.45 (m, 4H), 5.36 (s, 2H)
3.54 (s, 6H)。
【0820】 製造例377
【化706】 エタノール(3mL)およびテトラヒドロフラン(3mL)中の製造例376
(0.75g、2.0mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(2N水溶液10mL
)を加え、加水分解が完了するまで混合物を室温で攪拌した。水性混合物を、塩
酸水溶液でpH3.5にまで酸性化し、有機物を酢酸エチルで抽出した。濃縮し
て、残留物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホ
ルム/メタノール)によって精製し、純粋な生成物0.41g(69%)を黄色
固形物として得た。ESMS: (M+1) 297.4;H NMR (300 MHz
, DMSO-d6) δ 9.81 (s, 1H), 8.47 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 1.
51 Hz, 1H), 7.40-7.30(m, 1H), 7.20-7.00 (m, 3H), 5.31 (s, 2H), 3.00 (s,
3H)。元素分析 計算値(C11H12N4O4Sとして): C, 44.59; H, 4.08; N, 18.91
。実測値: C, 44.12; H, 4.28; N, 18.90。
【0821】 製造例378
【化707】 製造例377の生成物(0.55g、1.86mmol)を、テトラヒドロフラン
(50mL)中の10%パラジウム/炭素(0.40g)およびパラジウム/黒
(0.15g)の混合物に加え、この混合物をParr装置中、水素(40ps
i)下で振とうした。還元が完了した後、セライトを通して反応混合物をろ過し
、ろ液をすぐに、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.384g、1
.86mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.251g、1
.86mmol)、製造例1jの生成物(0.70g、1.85mmol)およびさらに
テトラヒドロフラン(30mL)と混合した。室温で一晩攪拌した後、混合物を
濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル中でスラリー化し、ろ過した。ろ液を濃縮
し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタ
ノール)によって精製し、所望の生成物0.66g(57%)を白色固形物とし
て得た。ESMS: (M+1) 627.4、628.5。H NMRは生成
物と一致した。
【0822】 実施例211
【化708】 室温のジクロロメタン(25mL)中で攪拌された、製造例379で得られた
化合物(0.60g、0.96mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を
加えた。2時間攪拌した後、反応混合物を濃縮し、残留物を過剰の重炭酸ナトリ
ウム水溶液で処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し、抽出物をまとめ、硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、クロロホルム/メタノール)によって精製し、所望の純粋な生成物0.2
5gを白色固形物として得た。ESMS: (M+1) 527.2、528.3
H NMRは生成物と一致した。元素分析 計算値(C26H34N6O4Sとして): C
, 59.30; H, 6.51; N, 15.96。実測値: C, 59.13; H, 6.65; N, 15.66。
【0823】 製造例380
【化709】 製造例377の生成物(0.60g、2.03mmol)を、テトラヒドロフラン
(40mL)中の10%パラジウム/炭素(0.50g)およびパラジウム/黒
(0.10g)の混合物に加え、混合物をParr装置中、水素(39psi)
下で振とうした。還元が完了した後、セライトを通して反応混合物をろ過し、ろ
液をすぐに、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.418g 、2.03mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.274g
、2.03mmol)、製造例1dの生成物(0.77g、2.03mmol)およびさ
らにテトラヒドロフラン(40mL)と混合した。室温で一晩攪拌した後、混合
物を濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル中でスラリー化し、ろ過した。ろ液を
濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/
メタノール)によって精製し、所望の生成物0.28g(22%)を明黄褐色固
形物として得た。H NMRは生成物と一致した。
【0824】 実施例212
【化710】 室温のジクロロメタン(10mL)中で攪拌された、製造例380で得られた
化合物(0.28g、0.44mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.5mL
)を加えた。2.5時間攪拌した後、反応混合物を濃縮し、残留物を過剰の重炭
酸ナトリウム水溶液で処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し、抽出物をまとめ
、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー
(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)によって精製し、所望の生成物45
mgをオフホワイト色固形物として得た。 ESMS: (M+1) 529.2。H NMRは生成物と一致した。元素分
析 計算値(C25H32N6O5S・2H2Oとして): C, 53.18; H, 6.43; N, 14.88。実測
値: C, 53.40; H, 6.30; N, 13.53。
【0825】 製造例381
【化711】 エタノール(40mL)中の3-イソクロマノン(isochromanone
)(3.00g、20.0mmol)の溶液にジメチルアミン(40%水溶液、3.0
mL、24mmol)を添加し、混合物を72時間、環境温度で攪拌した。次い
で、混合物を濃縮し、残査をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロ
ホルム/メタノール)で精製して所望生成物3.16g(81%)を油状物として得
た。ESMS: (M+1)+ 194.3 1H NMR (DMSO-d6) δ 7.40-7.34 (m, 1H), 7.25-7.13
(m, 2H), 7.09-7.03 (m, 2H), 5.04 (t, J=5.3 Hz, 1H), 4.44 (d, J=5.3 Hz, 2
H), 3.72 (s, 2H), 3.02 (s, 3H), 2.85 (s, 3H).
【0826】 製造例382
【化712】 製造例381の化合物(2.00g、10.4mmol)をジクロロメタン(40
mL)に溶解し、続いてトリエチルアミン(1.74mL、12.5mmol)を添
加した。その後、メタンスルホニルクロリド(0.96mL、12.5mmol)を
シリンジで滴下し、得られた混合物を2.5時間、環境温度で攪拌した。その後
、混合物を濃縮し、残査をジメチルホルムアミド(50mL)中の炭酸カリウム(
2.85g,20.6mmol)及び4-ニトロイミダゾール(1.17g,10.4m
mol)と一緒にし、該混合物を一晩、環境温度で攪拌した。混合物を濃縮し、
水と一緒にした後、酢酸エチルで抽出した。一緒にした抽出物の濃縮により粗生
成物を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/
メタノール)で精製し、所望の生成物0.88gを淡い固体として得た。ESMS: (M
+1)+ 289.1 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.32 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.30
-7.05 (m, 4H), 5.27 (s, 2H), 3.85 (s, 2H), 3.06 (s, 3H), 2.82 (s, 3H).
141643・0.05CHCl3についての計算値: C, 57.35; H, 5.50; N, 19
.04.実測値:C, 57.10; H, 5.53; N, 18.80.
【0827】 製造例383
【化713】 製造例382の生成物(0.75g、2.6mmol)をテトラヒドロフラン(4
0mL)中の10%パラジウム/炭素(0.60g)及びパラジウム/黒(blac
k)(0.15g)の混合物に添加し、混合物を水素の存在下(37psi)、Pa
rr装置中で振盪した。還元が終了した後、反応混合物をセライトで濾過し、濾
液をすぐに1,3-ジシクロへキシルカルボジイミド(0.537g、2.6mmo
l)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(0.351g、2.6mmol)
、及び製造例1jの生成物(0.983g、2.6mmol)と一緒にした。一晩、
環境温度で攪拌した後、混合物を濃縮し、得られた残査を酢酸エチル中にスラリ
ー化し、濾過した。濾液を濃縮し、残査をフラッシュクロマトグラフィー(シリ
カゲル,クロロホルム/メタノール)で精製し、生成物0.87g(84%)を黄褐
色の泡状物として得た。ESMS: (M+1)+ 619.7, 620.8. 1H NMRは生成物と一致し
た。
【0828】 実施例213
【化714】 ジクロロメタン(15mL)中の製造例383の化合物(0.80g、1.3mm
ol)の溶液を攪拌しながら、室温でトリフルオロ酢酸(3mL)を添加した。1
時間攪拌した後、反応混合物を濃縮し、残査を過剰の炭酸水素ナトリウム水溶液
で処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し、一緒にした抽出物を硫酸ナトリウム
上で乾燥し、濃縮した。残査をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジ
クロロメタン/メタノール)で精製し、所望の生成物0.14gを白色の固体とし
て得た。ESMS: (M+1)+ 519.3, 520.4. 1H NMRは生成物と一致した。C2938 63・0.2CHCl3についての計算値: C, 65.48; H, 7.23; N, 15.69.実測値
:C, 65.06; H, 7.29; N, 15.62.
【0829】 製造例384
【化715】 メタノール(200mL)中の5-フルオロ-2-メチル安息香酸(9.00g、5
8.4mmol)の溶液にトシル酸一水和物(cat.0.50g)を添加し、混合物
を還流しながら一晩加熱した。その後、混合物を濃縮し、残査をフラッシュクロ
マトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)で精製し、所望のエス
テル5.80gを油状物として得た。ESMS: (M+1)+ 167.9 1H NMR (300 MHz, DMS
O-d6) δ 7.56 (dd, J=9.4及び2.6Hz, 1H), 7.40-7.33 (m, 2H), 3.83 (s, 3H),
2.48 (s, 3H).
【0830】 製造例385
【化716】 製造例384の生成物(5.30g、31.5mmol)を四塩化炭素(75mL)
中に溶解し、N-ブロモスクシンイミド(5.60g、31.5mmol)及び2,2
'-アザビスイソブチロニトリル(cat.70mg)を添加した。該混合物を還流
しながら4時間加熱した後、混合物を冷却し、濾過した。濾液を濃縮し、ジメチ
ルホルムアミド(50mL)中の炭酸カリウム(5.00g、36.2mmol)及び
4-ニトロイミダゾール(3.56g、31.5mmol)と一緒にした。一晩、環
境温度で攪拌した後、混合物を濃縮し、水を添加し、酢酸エチルで抽出した。一
緒にした抽出物を濃縮し、得られた残査をフラッシュクロマトグラフィー(クロ
ロホルム/メタノール)で精製し、生成物6.25gを白色の固体として得た。ES
MS: (M+1)+ 280.1. 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.36 (d, J=1.51Hz, 1H), 7
.90 (d, J=1.51 Hz, 1H), 7.73 (dd, J=9.42及び2.64Hz, 1H), 7.57-7.45 (m, 1
H), 7.35-7.25 (m, 1H), 5.60 (s, 2H), 3.87 (s, 3H). C121034Fにつ
いての計算値:C, 51.62; H, 3.61; N, 15.05.実測値:C, 52.19; H, 3.75; N,
14.87.
【0831】 製造例386
【化717】 エタノール(5mL)及びテトラヒドロフラン(5mL)中の製造例385(3.2
5g,11.6mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(2N水溶液25mL)を添
加し、加水分解が完了するまで混合物を環境温度で攪拌した。水性混合物をpH
2.5まで塩酸水溶液で酸性化し、有機物を酢酸エチルで抽出した。濃縮により
、粗酸を固体として得た。この酸(2.30g、8.7mmol)をテトラヒドロフ
ラン(60mL)中の1,3-ジシクロ-ヘキシルカルボジイミド(1.79g、8.7
mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(1.17g、8.7mm
ol)及びジメチルアミン(40%水溶液、2.00mL、40.0mmol)と一
緒にし、混合物を一晩、環境温度で攪拌した。混合物を濃縮し、得られた残査を
酢酸エチル中にスラリー化し、濾過した。濾液を濃縮し、残査をフラッシュクロ
マトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム/メタノール)で精製し、所望のアミ
ド1.85gを回収した。ESMS: (M+1)+ 293.1. 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ
8.32 (d, J=1.51Hz, 1H), 7.84 (d, J=1.51 Hz, 1H), 7.55-7.45 (m, 1H), 7.35
-7.20 (m, 2H), 5.21 (s, 2H), 2.96 (s, 3H), 2.65 (s, 3H).
【0832】 製造例386A
【化718】 製造例386の生成物(0.60g,2.0mmol)をテトラヒドロフラン(10
0mL)中の10%パラジウム/炭素(0.50g)及びパラジウム/黒(0.10g
)に添加し、混合物を水素下(38psi)、Parr装置中で振盪した。還元が
完了した後、反応混合物をセライトで濾過し、濾液をすぐに1,3-ジシクロヘキ
シルカルボジイミド(0.422g,2.0mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリア
ゾール一水和物(0.277g,2.0mmol)及び製造例1jの生成物(0.77
5g,2.0mmol)と一緒にした。72時間、環境温度で攪拌した後、混合物
を濃縮し、得られた残査を酢酸エチル中にスラリー化し、濾過した。濾液を濃縮
し、残査をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム/メタノー
ル)で精製し、生成物0.78g(62%)を得た。ESMS: (M+1)+ 623.5. 1H NMRは
生成物と一致した。
【0833】 実施例214
【化719】 ジクロロメタン(20mL)中の製造例386Aの化合物(0.65g、1.0m
mol)の溶液を室温で攪拌しながら、トリフルオロ酢酸(4mL)を添加した。
2時間攪拌した後、反応混合物を濃縮し、残査を過剰の炭酸水素ナトリウム水溶
液で処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し、一緒にした抽出物を硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、濃縮した。残査をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、
ジクロロメタン/メタノール)で精製し、所望の生成物0.05gを得た。ESMS:
(M+1)+ 523.4, 524.5. 1H NMRは生成物と一致した。C283563F・0.4CH
Cl3についての計算値:C, 63.86; H, 6.70; N, 15.93.実測値:C, 64.28; H,
6.96; N, 15.54.
【0834】 製造例387
【化720】 炭酸カリウム(6.90g,50mmol)をジメチルホルムアミド(100mL)
中の4-ニトロイミダゾール(5.65g、50mmol)及び2-シアノベンジル
ブロミド(9.80g、50mmol)と一緒にし、混合物を一晩、環境温度で攪
拌した。その後、混合物を濃縮し、残査を水中に溶解し、酢酸エチルで抽出した
。一緒にした抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、黄褐色の固体を得、
フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール)で精製
し、生成物9.76g(85%)を得た。ESMS: (M+1)+ 229.3. 1H NMR (300 MHz,
DMSO-d6) δ 8.42 (d, J=1.51Hz, 1H), 7.95 (d, J=1.51 Hz, 1H), 7.92 (dd, J
=7.91 Hz, 1.13Hz, 1H), 7.77-7.69 (m, 1H), 7.60-7.52 (m, 1H), 7.31 (d, J=
7.91 Hz, 1H), 5.57 (s, 2H).C11942についての計算値:C, 57.89; H, 3
.53; N, 24.55.実測値:C, 57.65; H, 3.53; N, 24.33.
【0835】 製造例388
【化721】 製造例387の化合物(2.50g、11mmol)をテトラヒドロフラン(40
mL)中に溶解し、ボラン(テトラヒドロフラン中に1.0M、15mL、15m
mol)を添加し、混合物を一晩、環境温度で攪拌した。その後、メタノールを
ゆっくりと添加することにより反応をクエンチした。水素放出が終わった後、混
合物を濃縮し、残査をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホル
ム/メタノール)で精製した。所望のアミン0.61g(17%)を明るい油状物と
して回収した。ESMS: (M+1)+ 233.1. 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.42 (d,
J=1.13Hz, 1H), 7.96 (d, J=1.13 Hz, 1H), 7.43 (d, J=7.16 Hz, 1H), 7.38-7.
15 (m, 2H), 7.09 (d, J=7.16 Hz, 1H), 5.42 (s, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.30 (b
s, 2H).
【0836】 製造例389
【化722】 製造例388のアミン(0.90g、3.88mmol)をテトラヒドロフラ
ン(40mL)に溶解し、メチルイソシアネート(0.50mL、8.5mmo
l)をシリンジで滴下し、そして混合物を環境温度で一晩攪拌した。得られた析
出物をろ過および乾燥し、0.89gの所望のウレア(79%)を得た。ESM
S:(M+1)290.2.H NMR(300MHz,DMSO−d
δ 8.35(d,J=1.51Hz,1H),7.92(d,J=1.51H
z,1H),7.37〜7.20(m,3H),7.12(d,J=7.54H
z,1H),6.45〜6.35(m,1H),5.90〜5.78(m,1H
),5.39(s,2H),4.28(d,J=6.03Hz,2H),2.5
6(d,J=4.90Hz,3H),C1315についての計算値:
C,53.97;H5.23;N.24.21.実測値:C,53.71;H,
5.14.;N.24.10。
【0837】 製造例390
【化723】 製造例389の生成物(0.50g,1.73mmol)をテトラヒドロフラン(8
0mL)中の10%パラジウム/炭素(0.40g)及びパラジウム/黒(0.10g
)の混合物に添加し、混合物を水素下(39psi)、Parr装置中で振盪した
。6時間後、触媒及び溶解されなかった出発材料(0.15g,溶解性が低い)を除
去するため反応混合物をセライトで濾過した。濾液をすぐに1,3-ジシクロヘキ
シルカルボジイミド(0.356g,1.73mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリ
アゾール一水和物(0.233g,1.73mmol)及び製造例1dの生成物(0.
657g,1.73mmol)と一緒にした。72時間、環境温度で攪拌した後、
混合物を濃縮し、得られた残査を酢酸エチル中にスラリー化し、濾過した。濾液
を濃縮し、残査をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム/メ
タノール)で精製し、生成物0.25gを得た。ESMS: (M+1)+ 622.5. 1H NMRは生
成物と一致した。
【0838】 実施例215
【化724】 ジクロロメタン(10mL)中の製造例390の化合物(0.24g,0.34mm
ol)の溶液を室温で攪拌しながら、トリフルオロ酢酸(1.5mL)を添加した。
2時間攪拌した後、反応混合物を濃縮し、残査を過剰の炭酸水素ナトリウム水溶
液で処理した。混合物を酢酸エチルで抽出した。この抽出物を濃縮し、残査をフ
ラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホルム/メタノール)で精製し
、生成物0.065gを白色の固体として得た。ESMS: (M+1)+ 522.3, 523.5. 1H
NMRは生成物と一致した。
【0839】 製造例391
【化725】 0℃の50mLのメタノール及び15mLの水の中の3.0gの2-アミノベン
ジルアミン(24.6mmol)の溶液に、2.1gの炭酸水素ナトリウムを添加し
た。得られたスラリーを10分間、攪拌した後、製造例306の生成物3.9g
を添加した。反応混合物をゆっくりと環境温度まで温めながら一晩攪拌した後、
濃縮乾固した。得られた残査をシリカパッドに吸着させ、80%酢酸エチル/ヘ
キサンを溶離剤として用いてクロマトグラフィーし、所望の生成物2.66g(5
0%)を橙色の固体として得た。1H NMRは構造と一致した;MS (イオンスプレー)
219.2 (M+1);C101042についての計算値:C, 55.04; H, 4.62; N, 25.6
7.実測値:C, 55.31; H, 4.72; N, 25.76.
【0840】 製造例392
【化726】 0℃の200mLジクロロメタン中の2.5gの製造例391の生成物(11.
5mmol)及び4mLのトリエチルアミン(28.8mmol)の溶液に、2.2
5mLの塩化メタンスルホニル(28.8mmol)を添加した。得られたスラリ
ーをゆっくりと環境温度まで温めながら一晩攪拌した後、濃縮乾固した残査を水
にスラリー化し、濾過した後クロロホルム中にスラリー化し、濾過し、真空下で
乾燥し、所望の生成物3.1g(72%)を白色の固体として得た。1H NMRは構造
と一致した;MS (イオンスプレー) 375.2 (M+1);C1214462についての
計算値:C, 38.50; H, 3.77; N, 14.96.実測値:C, 38.45; H, 3.66; N, 14.74.
【0841】 製造例393
【化727】 60mLの純粋エタノール及び60mLのテトラヒドロフラン中の1.7gの
製造例392の生成物(4.6mmol)のスラリーに23mL(23mmol)の
1N水酸化ナトリウムを添加した。得られた溶液を90分攪拌した後、濃縮乾固
した。残査を酢酸エチル及び水の間で分配し、1N HClでpH=3に酸性化
した。混合物を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機物をブラインで洗浄し、
硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮乾固した。残査を3〜10%の勾配の
メタノール/クロロホルムを溶離剤として用いてシリカゲル上でクロマトグラフ
ィーし、所望の生成物0.7g(51%)を黄色の固体として得た。1H NMRは構造
と一致した;MS (イオンスプレー) 297.4 (M+1);C111244Sについての
計算値:C, 44.59; H, 4.08; N, 18.91.実測値:C, 44.38; H, 4.23; N, 18.65.
【0842】 製造例394
【化728】 40mLのテトラヒドロフラン中の0.59g(2.0mmol)の製造例393
の生成物の溶液を、40mLのテトラヒドロフラン中の10%炭素担持パラジウ
ムのスラリーに添加した。混合物を40psiで40分間水素化した後、セライ
トで濾過した。該溶液に0.76g(2.0mmol)の製造例1dの生成物、3.
0g(2.2mmol)の1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、及び、0.46g(2
.2mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを添加した。反応混合物を一晩
、環境温度で攪拌した後、濃縮乾固した。残査を酢酸エチル及び水の間で分配し
た後、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機物をブラインで洗浄し、硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濾過し、濃縮乾固した。残査を3〜10%のメタノール/ク
ロロホルムの勾配を用いシリカゲル上でクロマトグラフィーし、所望の生成物0
.45g(36%)を黄褐色の泡状物として得た。1H NMRは構造と一致した;MS (
イオンスプレー) 629.3 (M+1).
【0843】 実施例216
【化729】 12mLのジクロロメタン中の0.35g(0.56mmol)の製造例394
の生成物の溶液に、4mLのトリフルオロ酢酸中を添加した。得られた混合物を
1時間、攪拌した後、濃縮乾固した。残査を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウ
ムとの間で分配した後、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機物をブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮乾固した。残査のクロロホル
ム溶液にHCl−飽和エーテルを添加した。このスラリーを濃縮乾固して0.3
4g(100%)の所望の乾燥生成物を黄褐色の固体として得た。1H NMRは構造
と一致した;MS (イオンスプレー) 529.2 (M+1);C2532S・2.3
HClについての計算値:C, 49.03; H, 5.64; N, 13.72.実測値:C, 48.94; H,
5.62; N, 13.39.
【0844】 製造例395
【化730】 無水ジメチルホルムアミド(350mL)中の4−ニトロイミダゾール (12
.76g、112.8mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(4.96g、1
24.1mmol、ミネラルオイル中60%)を添加し、続いてブロモ酢酸エチ
ルを5分間かけて滴下し、そしてこの反応系を室温で一晩攪拌した。この溶液を
濃縮し、そして残査を20%イソプロパノールのクロロホルム溶液に溶解し、1
N HClで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮して橙色固体として3
5.0gの粗生成物を得た。これらの固体を無水ジエチルエーテル(100mL
)で処理し、超音波処理し、スチームバスで加熱し、そして0℃の冷蔵庫で一晩
冷却した。この混合物をろ過し、そして固体を氷冷したジエチルエーテルで洗浄
し、次いで乾燥して16.56gの表題化合物を白色の固体として得た(収率7
4%)。H NMR(d−DMSO,δ):1.19(t,J=6.1Hz
,3H),4.15(q,J=6.1Hz,2H),5.02 (s,2H),
7.80(s,1H),8.32(s,1H);MS(イオンスプレー)200
(M+1)。
【0845】 製造例396
【化731】 100mLのテトラヒドロフラン中の10%炭素担持パラジウム(4.0g)
の混合物に、製造例395の生成物(9.96g、50.0mmol)を添加した
。この混合物をParr装置中で2時間60psi水素に供し、次いでセライト
を通してろ過することにより触媒を除去した。このろ液を濃縮し、そして得られ
た油状物を無水ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解した。この溶液を、氷
/アセトン浴中で−13℃まで冷却した、実施例2A部の製造例1dの生成物(
20.92g、55.0mmol)と1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(8.
42、55.0mmol)との無水ジメチルホルムアミド(150mL)溶液に
添加した。次いで、ジシクロヘキシルカルボジイミド(11.35g、55.0
mmol)を添加し、そして攪拌した溶液を、一晩、室温まで加温した。溶媒を
除去し、酢酸エチルを添加し、そして溶解していないジシクロヘキシルウレアを
ろ過により除去した。このろ液を1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。シリカゲルを用い
るフラッシュクロマトグラフィー(5%メタノール/ジクロロメタンで溶出)で
精製することにより、5.39gの表題化合物を黄褐色の固体として得た。
NMR(d−DMSO,δ):1.17(t,J=6.1Hz,3H),1
.25(m,15H),3.55(q,J=3.7Hz,1H),3.65(m
,1H),4.08(q,J=3.7Hz,2H),4.40(s,2H),4
.56(brs,1H),4.84(s,2H),7.15(s,1H),7.
22(m,6H),7.38(s,1H),7.42(m,1H),10.10
(brs,1H),10.10(brs,1H):MS(イオンスプレー)53
2(M+1)。
【0846】 製造例396A
【化732】 製造例396(7.17g、13.49mmol)の生成物のジオキサン(10
0mL)溶液に、水酸化リチウム(623mg、14.84mmol)の水(5
0mL)溶液を添加した。1時間後、さらに水酸化リチウム(60mg、1.4
2mmol)を添加した。30分後、この反応系を1N HClでクエンチし、
そして濃縮した。得られた油状物を20%イソプロパノール/クロロホルム溶液
に溶解し、1N HCl、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮
して6.12gの表題化合物を明るい黄色の固体として得た(収率90%)。
H NMR(d−DMSO,δ):1.32(m,15H),3.62(m
,1H),3.73(m,1H),4.48(s,2H),4.62(brs,
1H),4.85(s,2H),7.19(s,1H),7.30(m,6H)
,7.51(m,1H),7.59(s,1H),10.24(brs,1H)
:MS(イオンスプレー)504(M+1)。
【0847】 製造例397
【化733】 L−プロリン(5.38g、25.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(
75mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(4.05g、25.0mmol
)を添加し、そしてこの溶液を室温で攪拌した。30分後、ベンジルアミン(2
.73mL、25.0mmol)を滴下し、そしてこの反応系を室温で一晩攪拌
した。溶媒を除去し、そして残査をジクロロメタンに溶解し、1N HCl、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、
そして濃縮して6.29gの白色の固体を得た。この固体を乾燥HCl(g)
飽和させたジエチルエーテル(35mL、HCl中約3N)に溶解し、そして2
時間、室温で激しく攪拌した。揮発物を除去し、残査を20%イソプロパノール
/クロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮して2.7gの表題化合物を黄色の油状物として得た(収
率64%)。H NMR(d−DMSO,δ):1.55(m,1H),1
.62(m,1H),1.90(m,1H),2.75(m,2H),3.00
(brs,1H),3.23(brs,1H),3.48(m,1H),4.2
0(d,J=5.4Hz,2H),7.17(m,3H),7.22(t,J=
5.0Hz,2H),8.34(s,1H);MS(イオンスプレー)205(
+1)。
【0848】 製造例398
【化734】 製造例396Aの生成物(1.01g、2.0mmol)の無水テトラヒドロ
フラン(10mL)溶液(0℃)に、製造例397の生成物(409mg、2.
0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(322mg、2.1mmo
l)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(433mg、2.1mmol)を
添加した。この攪拌した反応系を、一晩の間、室温まで加温させた。溶解しなか
ったジシクロヘキシルウレアをろ過により除去し、そしてろ液を濃縮した。この
得られた泡状物を酢酸エチルに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮した。シリ
カゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(4〜7%メタノール/ジクロロ
メタンで溶出)での精製により、636gの表題化合物を微細な黄色の固体とし
て得た(収率46%)。H NMR(d−DMSO,δ):1.32(m,
15H),1.93(m,4H),2.07(m,1H),3.50(m,1H
),3.64(m,1H),3.72(m,1H),4.28(d,J=6.3
Hz,2H),4.34(m,2H),4.47(s,2H),4.63(br
s,1H),4.93(s,2H),7.21(d,J=12.5Hz,2H)
,7.30(m,10H),7.45(s,1H),8.38(m,1H),1
0.16(brs,1H):MS(イオンスプレー)690(M+1).分析
値(C3647):H,N;C:計算値62.68、実測値62.1
3。
【0849】 実施例217
【化735】 製造例398の生成物(627mg、0.91mmol)の溶液に、HCl g) で飽和させた酢酸(20mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの溶液
を室温で2時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そし
て酢酸の除去を促進するために混合物を濃縮した。得られた白色の固体をジエチ
ルエーテルで処理し、超音波処理し、そしてろ過することにより700mgの黄
色の固体を単離した。この固体を一晩乾燥して626mgの表題化合物を黄色粉
末として得た(収率100%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式
と一致;MS(イオンスプレー)590(M+1の遊離塩基);分析値(C 44Cl):C,H;N:計算値14.81、実測値13.83。
【0850】 製造例399
【化736】 L−プロリン(5.38g、25.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(
75mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(4.05g、25.0mmol
)を添加し、そしてこの溶液を室温で攪拌した。30分後、アニリン(2.28
mL25.0mmol)を滴下し、そしてこの反応系を室温で一晩攪拌した。溶
媒を除去し、そして残査をジクロロメタンに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃
縮して6.30gの白色の固体を得た。この固体をジクロロメタン(50mL)
に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(15mL)で処理した。この溶液を室温で
1時間、激しく攪拌した。揮発物を除去し、そして残査をジクロロメタンに溶解
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そし
て濃縮して1.62gの表題化合物を白色の固体として得た(収率39%)。 H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)1
91(M+1)。
【0851】 製造例400
【化737】 製造例396Aの生成物(504mg、1.00mmol)の無水テトラヒド
ロフラン(200mL)溶液に、製造例399の生成物(173mg、0.91
mmol)、PyBOP(登録商標)(473mg、0.91mmol)および
ジイソプロピルエチルアミン(0.48mL,2.73mmol)を添加した。
この反応系を室温で一晩攪拌した。この溶液を濃縮し、そして得られた残査を酢
酸エチルに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして再び濃縮した。シリカゲルを用いる
フラッシュクロマトグラフィー(4〜7%メタノール/ジクロロメタンで溶出)
での精製により、244mgの表題化合物を橙色の固体として得た(収率40%
)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレ
ー)676(M+1);分析値(C3545):C,H;N。
【0852】 実施例218
【化738】 製造例400の生成物(234mg、0.35mmol)に、HCl(g)
飽和させた酢酸(10mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの溶液を室温
で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして酢酸
の除去を促進するために混合物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテルで
処理し、超音波処理し、そしてろ過により235mgの明るい黄褐色の固体を単
離した。この固体を乾燥して230mgの表題化合物を得た(収率100%)。 H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)
576(M+1の遊離塩基);分析値(C3039Cl):C,
H;N:理論値14.71、測定値14.13。
【0853】 製造例401
【化739】 L−プロリン(5.38g、25.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(
75mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(4.05g、25.0mmol
)を添加し、そしてこの溶液を室温で攪拌した。30分後、フェネチルアミン(
3.14mL、25.0mL)を滴下し、そしてこの反応系を室温で激しく攪拌
した。溶媒を除去し、残査をジクロロメタンに溶解し、1N HCl、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして
濃縮して6.77gの白色の固体を得た。この固体を無水ジクロロメタン(50
mL)に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(15mL)で処理した。この溶液を
室温で1時間、激しく攪拌した。揮発物を除去し、そして残査をジクロロメタン
に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
、そして濃縮して1.08gの表題化合物を白色の固体として得た(収率23%
)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレ
ー)219(M+1)。
【0854】 製造例402
【化740】 製造例396Aの生成物(504mg、1.00mmol)の無水テトラヒド
ロフラン(20mL)溶液に、製造例401の生成物(198mg、0.91m
mol)、PyBOP(登録商標)(473mg、0.91mmol)およびジ
イソプロピルエチルアミン(0.48mL,2.73mmol)を添加した。こ
の反応系を室温で一晩攪拌した。この溶液を濃縮し、そして得られた橙色の残査
を酢酸エチルに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブライ
ンで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮した。シリカゲルを用いる
フラッシュクロマトグラフィー(4〜7%メタノール/ジクロロメタンで溶出)
での精製により、272gの表題化合物を明るい橙色の固体として得た(収率4
2%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンス
プレー)704(M+1);分析値(C3749):C,H;N。
【0855】 実施例219
【化741】 製造例402の生成物(262mg、0.37mmol)に、HCl(g)
飽和させた酢酸(15mL、HCl中約3N)を添加し、そして溶液を室温で1
時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして混合物を
濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテルで処理して243mgの所望の化合
物を得た(収率94%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致
;MS(イオンスプレー)603(M+1の遊離塩基);分析値(C35 Cl):C,H;N。
【0856】 製造例403
【化742】 製造例396Aの生成物(504mg、1.00mmol)のテトラヒドロフ
ラン溶液(20mL)に、S−α−メチルベンジルアミン(0.14mL、0.
91mmol)、PyBOP(登録商標)(473mg、0.91mmol)お
よびジイソプロピルエチルアミン(0.48mL、2.73mmol)を添加し
た。この反応系を室温で一晩攪拌した。この溶液を濃縮し、そして得られた橙色
の残査をジクロロメタンに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮した。シリカゲ
ルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(5%メタノール/ジクロロメタンで
溶出)での精製により、232mgの表題化合物を白色固体として得た(収率4
2%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンス
プレー)607(M+1);分析値(C32429):C,H;N
:理論値、63.35、実測値62.64。
【0857】 実施例220
【化743】 製造例403の生成物(222mg、0.37mmol)に、HCl(g)
飽和させた酢酸(15mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの溶液を室温
で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして混合
物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテルで処理し、そして超音波処理し
て218mgの表題化合物を黄褐色固体として得た(収率100%)。H N
MR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)607(
+1の遊離塩基);分析値(C2736Cl):C,H;N。
【0858】 製造例404
【化744】 製造例396Aの生成物(504mg、1.00mmol)のテトラヒドロフ
ラン(20mL)溶液に、S−α−メチルベンジルアミン(0.14mL、0.
91mmol)、PyBOP(登録商標)(ベンゾトリアゾール−1−イル−オ
キシトリピロリジンホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)(473mg、
0.91mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.48mL、2.7
3mmol)を添加した。この反応系を室温で一晩攪拌した。この溶液を濃縮し
、そして得られた橙色の残査をジクロロメタンに溶解し、1N HCl、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そし
て再び濃縮した。シリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(15%メ
タノール/1:1 ジクロロエーテル:ヘキサンで溶出)での精製により、16
8mgの表題化合物を白色固体として得た(収率30%)。H NMR(d −DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)607(M+1)
【0859】 実施例221
【化745】 製造例404の生成物(164mg、0.237mmol)に、HCl(g) で飽和させた酢酸(15mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの混合物を
室温で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして
酢酸の除去を促進するために混合物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテ
ルで処理し、超音波処理し、そしてろ過により161mgの表題化合物を黄色固
体として単離した(収率100%)。H NMR(d−DMSO、δ):構
造式と一致;MS(イオンスプレー)507(M+1の遊離塩基);分析値(
2736Cl):C,H;N:理論値14.06、実測値13.
15。
【0860】 製造例405
【化746】 製造例396Aの生成物(504mg、1.00mmol)のテトラヒドロフ
ラン(20mL)溶液に、1,2,3,4−トテラヒドロイソキノリン(0.1
3mL、0.91mmol)、PyBOP(登録商標)(473mg、0.91
mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.48mL、2.73mmo
l)を添加した。この反応系を室温で一晩攪拌した。この溶液を濃縮し、そして
得られた橙色の残査をジクロロメタンに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして再び濃
縮した。シリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(5%メタノール/
ジクロロメタンで溶出)での精製により、560mgの表題化合物を黄色固体と
して得た(収率99%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致
;MS(イオンスプレー)619(M+1)。
【0861】 実施例222
【化747】 製造例405の生成物(583mg、0.94mmol)に、HCl(g)
飽和させた酢酸(15mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの混合物を室
温で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして酢
酸の除去を促進するために混合物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテル
で処理し、超音波処理し、そしてろ過により573mgの表題化合物を黄色の固
体として単離した(収率100%)。H NMR(d−DMSO、δ):構
造式と一致;イオンスプレーMS(M+1の遊離塩基):519;分析値(C 2737Cl):C,H;N:計算値5.94、実測値6.68。
【0862】 製造例406
【化748】 製造例396Aの生成物(504mg、1.00mmol)の無水テトラヒド
ロフラン(20mL)溶液に、インドリン(0.10mL、0.91mmol)
、PyBOP(登録商標)(473mg、0.91mmol)およびジイソプロ
ピルエチルアミン(0.48mL、2.73mmol)を添加した。この反応系
を室温で一晩攪拌した。この溶液を濃縮し、そして得られた橙色の残査をジクロ
ロメタンに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして再び濃縮した。シリカゲルを用いる
フラッシュクロマトグラフィー(4〜7%メタノール/ジクロロメタンで溶出)
での精製により、543mgの表題化合物を黄色固体として得た(収率99%)
H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー
)605(M+1)。
【0863】 実施例223
【化749】 製造例406の生成物(534mg、0.88mmol)に、HCl(g)
飽和させた酢酸(15mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの混合物を室
温で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして酢
酸の除去を促進するために混合物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテル
で処理し、超音波処理し、そしてろ過により336mgの表題化合物を黄色固体
として単離した(収率62%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式
と一致;MS(イオンスプレー)505(M+1の遊離塩基);分析値(C 35Cl):C,H;N。
【0864】 製造例407
【化750】 D−プロリン(1.08g、5.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(2
0mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(0.81g、5.0mmol)を
添加し、そしてこの溶液を室温で攪拌した。30分後、ベンジルアミン(0.5
5mL、5.0mmol)を滴下し、そしてこの反応系を室温で一晩攪拌した。
溶媒を除去し、そして残査をジクロロメタンに溶解し、1N HCl、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして
濃縮して1.31gの白色固体を得た。この固体をジクロロメタン(20mL)
に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(5mL)で処理した。この反応系を室温で
1時間、激しく攪拌した。この混合物を濃縮し、そして残査を20%イソプロパ
ノール/クロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して600mgの表題化合物を黄色の油状物
として得た(収率59%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一
致;MS(イオンスプレー)205(M+1)。
【0865】 製造例408
【化751】 製造例396Aの生成物(504mg、1.00mmol)のテトラヒドロフ
ラン(20mL)溶液に、製造例407の生成物(186mg、0.91mmo
l)、PyBOP(登録商標)(473mg、0.91mmol)およびジイソ
プロピルエチルアミン(0.48mL、2.73mmol)を添加した。この反
応系を室温で一晩攪拌した。この溶液を濃縮し、そして得られた橙色の残査を2
0%イソプロパノール/クロロホルムに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして再び濃
縮した。シリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(5〜10%メタノ
ール/ジクロロメタンで溶出)での精製により、454mgの表題化合物を白色
固体として得た(収率72%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式
と一致;MS(イオンスプレー)690(M+1);分析値(C3647 ):H,N;C:計算値62.68、実測値61.72。
【0866】 実施例224
【化752】 製造例408の生成物(441mg、0.64mmol)に、HCl(g)
飽和させた酢酸(20mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの溶液を室温
で2時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして混合
物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテルで処理し、超音波処理し、そし
てろ過により459mgの白色固体を単離した。この固体を乾燥して431mg
の表題化合物を白色粉末として得た(収率96%)。H NMR(d−DM
SO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)590(M+1);分析
値(C3142Cl):C,H;N。
【0867】 製造例409
【化753】 D−プロリン(1.08g、5.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(2
0mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(0.81g、5.0mmol)を
添加し、そしてこの溶液を室温で攪拌した。30分後、アニリン(0.46mL
、5.0mL)を滴下し、そしてこの反応系を室温で一晩攪拌した。溶媒を除去
し、そして残査をジクロロメタンに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して1
.20gの白色固体を得た。この固体を無水ジクロロメタン(10mL)に溶解
し、そしてトリフルオロ酢酸(10mL)で処理した。この反応系を室温で1時
間、激しく攪拌した。揮発物を除去し、そして残査を20%イソプロパノール/
クロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、そして濃縮して281mgの表題化合物を白色の固体として得た
(収率46%)。H NMR(d−DMSO,δ):1.60(p,J=8
.6Hz,2H),1.73(m,1H),1.98(m,1H),2.82(
t,J=7.6Hz,2H),3.30(brs,1H),3.63(dd,J
=7.6,4.3Hz,1H),6.99(t,J=8.2Hz,1H),7.
22(t,J=8.2Hz,1H),7.59(d,J=8.2Hz,1H):
MS(イオンスプレー)191(M+1)。
【0868】 製造例410
【化754】 製造例396Aの生成物(619mg、1.23mmol)のジメチルホルム
アミド(25mL)溶液に、製造例409の生成物(281mg、1.48mm
ol)、PyBOP(登録商標)(640mg、1.23mmol)およびジイ
ソプロピルエチルアミン(0.44mL、2.50mmol)を添加した。この
反応系を室温で一晩攪拌した。この溶液を濃縮し、そして得られた残査をジクロ
ロメタンに溶解し、0.1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブライ
ンで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして再び濃縮した。シリカゲルを用
いるフラッシュクロマトグラフィー(3〜6%メタノール/ジクロロメタンで溶
出)での精製により、265mgの表題化合物を黄色の固体として得た(収率3
2%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンス
プレー)676(M+1)。
【0869】 実施例225
【化755】 製造例410の生成物(262mg、0.39mmol)に、HCl(g)
飽和させた酢酸(15mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの混合物を室
温で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして混
合物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテルで処理し、超音波処理し、そ
して黄褐色の固体として267mgの所望の生成物を得た。これを乾燥して22
5mgの表題化合物を得た(収率87%)。H NMR(d−DMSO、δ
):構造式と一致;MS(イオンスプレー)576(M+1の遊離塩基);分
析値(C3041Cl):C,H;N。
【0870】 製造例411
【化756】 L−プロリン(1.08g、5.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(2
0mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(0.81g、5.0mmol)を
添加し、そしてこの溶液を室温で攪拌した。30分後、フェネチルアミン(0.
63mL、5.0mmol)を滴下し、そしてこの反応系を室温で一晩攪拌した
。溶媒を除去し、そして残査をジクロロメタンに溶解し、1N HCl、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そし
て濃縮して1.39gの白色固体を得た。この固体を無水ジクロロメタン(10
mL)に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(10mL)で処理した。この反応系
を室温で1時間、激しく攪拌した。揮発物を除去し、そして残査を20%イソプ
ロパノール/クロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して386mgの表題化合物を黄色の油
状物として得た(収率35%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式
と一致;MS(イオンスプレー)219(M+1)。
【0871】 製造例412
【化757】 製造例396Aの生成物(360mg、0.71mmol)のジメチルホルム
アミド(25mL)溶液に、製造例411の生成物(156mg、0.71mm
ol)、PyBOP(登録商標)(372mg、0.71mmol)およびジイ
ソプロピルエチルアミン(0.25mL、1.42mmol)を添加した。この
反応系を室温で一晩攪拌した。この溶液を濃縮し、そして得られた橙色の残査を
ジクロロメタンに溶解し、0.1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして再び濃縮した。シリカゲ
ルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(4〜8%メタノール/ジクロロメタ
ンで溶出)での精製により、304mgの表題化合物を明るい黄褐色の固体とし
て得た(収率60%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;
MS(イオンスプレー)704(M+1)。
【0872】 実施例226
【化758】 製造例412の生成物(262mg、0.37mmol)に、HCl(g)
飽和させた酢酸(15mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの混合物を室
温で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして混
合物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテルで処理し、超音波処理し、そ
してろ過により281mgの表題化合物を黄色固体として単離した(収率92%
)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレ
ー)604(M+1の遊離塩基);分析値(C3244Cl):
C,H;N:計算値13.75、実測値12.96。
【0873】 製造例413
【化759】 L−プロリン(5.38g、25.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(
75mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(4.05g、25.0mmol
)を添加し、そしてこの溶液を室温で攪拌した。30分後、p−メトキシベンジ
ルアミン(3.26mL、25.0mL)を滴下し、そしてこの反応系を室温で
一晩攪拌した。溶媒を除去し、そして残査をジクロロメタンに溶解し、1N H
Cl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そ
して濃縮した。得られた固体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、そし
てトリフルオロ酢酸(20mL)で処理した。この反応系を室温で1時間、激し
く攪拌した。揮発物を除去し、そして残査をジクロロメタンに溶解し、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して0
.95gの表題化合物を黄色の油状物として得た(収率16%)。H NMR
(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)235(M +1)。
【0874】 製造例414
【化760】 製造例396Aの生成物(1.01g、2.0mmol)の無水テトラヒドロ
フラン(10mL)溶液に、製造例413の生成物(469mg、2.0mmo
l)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(322mg、2.1mmol)およ
びジシクロヘキシルカルボジイミド(433mg、2.1mmol)を添加した
。この反応系を室温で一晩攪拌し、次いでろ過し、そして濃縮した。得られた橙
色の残査をジクロロメタンに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして再び濃縮した。シ
リカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(10%メタノール/ジクロロ
メタンで溶出)での精製により、370mgの表題化合物を明るい黄色の泡状物
として得た(収率26%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一
致;MS(イオンスプレー)720(M+1);分析値(C3749 ):H,N;C:計算値61.74、実測値60.96。 実施例227
【化761】 製造例414の生成物(360mg、0.50mmol)に、HCl(g)
飽和させた酢酸(15mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの溶液を室温
で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして混合
物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテルで処理し、超音波処理して34
9mgの表題化合物を黄色固体として単離した(収率99%)。H NMR(
−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)620(M
1の遊離塩基);分析値(C3246Cl):C,H;N:計算値1
4.16、実測値13.26。
【0875】 製造例415
【化762】 5−アミノ−2−ナフトール(napthol)(7.96g、50.0mm
ol)の無水テトラヒドロフラン(200mL)溶液に、ベンジルクロロホルメ
ート(7.14g、50.0mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(9
.6mL、55.0mL)を添加した。この反応系を室温で一晩、攪拌した。こ
の反応系を0.1N HClでクエンチし、濃縮し、無水ジエチルエーテル(1
50mL)で処理し、そしてろ過により11.49gの灰色の固体を単離した。
この物質を無水テトラヒドロフラン(120mL)に溶解し、氷/アセトン浴中
で−13℃まで冷却し、水素化ナトリウム(ミネラルオイル中60%分散物、1
.88g、47.0mmol)で処理し、そして30分間攪拌した。この溶液に
、ヨウ化メチル(2.6mL、41.0mmol)のテトラヒドロフラン(30
mL)溶液を添加し、そしてこの反応系を室温まで一晩加温した。この反応系を
0.1N HClでクエンチし、そして濃縮した。得られた残査をジクロロメタ
ンに溶解し、1N HCl、飽和無水炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥し、そして再び濃縮した。シリカゲルを用いるフラッシュク
ロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサンで溶出)での精製、続いてジエ
チルエーテル中での超音波処理により、2.66gの表題化合物を白色固体とし
て得た(収率17%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;
MS(イオンスプレー)308(M+1)。
【0876】 製造例416
【化763】 5%炭素担持パラジウム(1.00g)の無水テトラヒドロフラン(45mL
)および酢酸(45mL)中の溶液に、製造例415の生成物(2.66g、8
.65mmol)を添加した。この混合物をParr装置で2時間の間、60p
si水素処理に供した後、セライトでろ過して触媒を取り除いた。溶媒を除去し
、そして得られた黒色の油状物をジクロロメタンに溶解し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮した。シリカゲル
を用いるフラッシュクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサンで溶出)
での精製により、537mgの表題化合物を紫色の固体として得た(収率36%
)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレ
ー)619(M+1)。
【0877】 製造例417
【化764】 製造例396Aの生成物(1.01g、2.0mmol)のテトラヒドロフラ
ン(20mL)溶液に、製造例416の生成物(346mg、2.0mmol)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(322mg、2.1mmol)およびジ
シクロヘキシルカルボジイミド(433mg、2.1mmol)を添加した。こ
の反応系を室温で一晩攪拌した。溶解していないジシクロヘキシルウレアをろ過
により取り除き、そしてろ液を濃縮した。得られた残査を酢酸エチルに溶解し、
1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、そして再び濃縮した。シリカゲルを用いるフラッシュクロマト
グラフィー(5%メタノール/ジクロロメタンで溶出)での精製により、372
mgの表題化合物を泡状物として得た(収率28%)。H NMR(d−D
MSO、d):構造式と一致;MS(イオンスプレー)659(M+1);分
析値(C3542):H,N;C。
【0878】 実施例228
【化765】 製造例417の生成物(362mg、0.55mmol)の溶液に、HCl g) で飽和させた酢酸(15mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの溶液
を室温で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そし
て混合物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテルで処理し、そして超音波
処理して351mgの表題化合物をラベンダー色の固体として得た(収率100
%)。H NMR(d−DMSO、d):構造式と一致;MS(イオンスプ
レー)559(M+1の遊離塩基);分析値(C3039Cl):
C,H;N:計算値13.32、実測値11.61。
【0879】 製造例418
【化766】 10%炭素担持パラジウム(1.0g)のテトラヒドロフラン(100mL)
中の混合物に、製造例395の生成物(1.78g、8.94mmol)を添加
した。この混合物をParr装置で2時間の間、60psi水素中に配置し、次
いでセライトでろ過して触媒を取り除いた。溶媒の大部分を除去し(50mLの
テトラヒドロフランが残った)、そして得られた溶液に実施例2A部の製造例の
生成物(3.78g、10.0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(1.53g、10.0mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(2
.06g、10.0mmol)を添加した。この溶液を室温で一晩、攪拌した。
ろ過により溶解していないジシクロヘキシルウレアを取り除き、そして溶媒を除
去した。得られた油状物を酢酸エチルに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮し
た。シリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(6%メタノール/ジク
ロロメタンで溶出)での精製により、3.17gの表題化合物を黄色の固体とし
て得た(収率67%)。H NMR(d−DMSO、d):構造式と一致;
MS(イオンスプレー)530(M+1);分析値(C2739
:C,H;N:計算値13.22、実測値12.69。
【0880】 製造例419
【化767】 製造例418の生成物(3.17g、5.99mmol)のジオキサン(50
mL)溶液を、水酸化リチウム(301mg、7.18mmol)の水(20m
l)溶液で処理し、そして激しく攪拌した。1時間後、この反応系を1N HC
lでクエンチし、そして濃縮した。得られた油状物を酢酸エチルに溶解し、1N
HCl、水、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して
2.88gの表題化合物を白色の泡状物として得た(収率96%)。H NM
R(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)502(M +1)。
【0881】 製造例420
【化768】 製造例419の生成物(1.0g、2.0mmol)のテトラヒドロフラン(
15mL)溶液に、製造例397の生成物(409mg、2.0mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(337mg、2.2mmol)およびジシク
ロヘキシルカルボジイミド(454mg、2.2mmol)を攪拌しながら添加
した。この反応系を一晩、室温まで加温した。ろ過により溶解していないジシク
ロヘキシルウレアを取り除き、そしてろ液を濃縮した。得られた泡状物を酢酸エ
チルに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮した。シリカゲルを用いるフラッシ
ュクロマトグラフィー(4〜7%メタノール/ジクロロメタンで溶出)での精製
により、794mgの表題化合物を白色固体として得た(収率58%)。
NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)688
(M+1)。
【0882】 実施例229
【化769】 製造例420の生成物(785mg、1.14mmol)に、HCl(g)
飽和させた酢酸(20mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの混合物を室
温で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして混
合物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテルで処理し、超音波処理して析
出させ、乾燥した後、695mgの表題化合物を明るい桃色の粉末として得た(
収率90%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イ
オンスプレー)588(M+1の遊離塩基);分析値(C3245 Cl):H,N;C:計算値56.63、実測値57.53。
【0883】 実施例230
【化770】 製造例396Aの生成物(504mg、1.0mmol)の無水アセトニトリ
ル(20mL)溶液に、ベンジルアミン(0.11mL、1.0mmol)、1
−ヒドロキシ−7−アザベンゾ−トリアゾール(150mL、1.1mmol)
、および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒド
ロクロリド(211mg、1.1mmol)を添加した。この反応系を室温で一
晩攪拌した。この溶液を濃縮し、そして得られた残査をジクロロメタンに溶解し
、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、そして再び濃縮した。シリカゲルを用いるフラッシュクロマ
トグラフィー(7%メタノール/ジクロロメタンで溶出)により精製して356
mgの白色固体を得た。この固体をHCl(g)で飽和させた酢酸(20mL、
HCl中約3N)に溶解し、そしてこの混合物を室温で1時間、激しく攪拌した
。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして混合物を濃縮した。次いで、残
査をジエチルエーテルで処理し、そして超音波処理して析出させて明るい黄褐色
の固体として302mgの表題化合物を得た(収率53%)。H NMR(d −DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)493(M+1
の遊離塩基);分析値(C2634Cl):C,H;N:計算値1
4.86、実測値14.21。
【0884】 製造例421
【化771】 製造例396Aの生成物(504mg、1.0mmol)の無水アセトニトリ
ル(20mL)溶液に、(S)−(−)−N,α−ジメチルベンジルアミン(0
.15mL、1.0mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾ−トリアゾー
ル(150mL、1.1mmol)、および1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド(211mg、1.1mmol)
を添加した。この反応系を室温で一晩攪拌した。この溶液を濃縮し、そして得ら
れた残査を酢酸エチルに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮した。シリカゲル
を用いるフラッシュクロマトグラフィー(5%メタノール/1:1 ジエチルエ
ーテル:ヘキサンで溶出)により精製して289gの表題化合物を白色固体とし
て得た(収率47%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;
MS(イオンスプレー)621(M+1);分析値(C3344N6 ):C,H;N。
【0885】 実施例231
【化772】 製造例421の生成物の溶液(279mg、0.237mmol)に、HCl (g) で飽和させた酢酸(20mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの混
合物を室温で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、
そして混合物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテルで処理し、そして超
音波処理して析出させて235mgの表題化合物を明るい赤色の固体として得た
(収率88%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(
イオンスプレー)521(M+1の遊離塩基);分析値(C2838 Cl):C,H;N:計算値14.16、実測値13.24。
【0886】 製造例422
【化773】 製造例396Aの生成物(400mg、0.79mmol)の無水アセトニト
リル(20mL)溶液に、N−ベンジルメチルアミン(0.11mL、0.87
mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾ−トリアゾール(119mL、0
.87mmol)、および1−エチル−3−3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミドヒドロクロリド(168mg、0.87mmol)を添加した。この
反応系を室温で一晩攪拌した。この溶液を濃縮し、そして得られた残査をジクロ
ロメタンに溶解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして再び濃縮した。シリカゲルを用いる
フラッシュクロマトグラフィー(2〜7.5%メタノール/ジクロロメタンで溶
出)により精製して122mgの白色固体を得た。H NMR(d−DMS
O、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)607(M+1);分析値
(C3242):H,N;C:計算値63.35、実測値62.77
【0887】 実施例232
【化774】 製造例422の生成物の溶液(110mg、0.18mmol)に、HCl g) で飽和させた酢酸(20mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの混合
物を室温で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そ
して混合物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテルで処理し、そして超音
波処理して析出させて95mgの表題化合物を白色の固体として得た(収率90
%)。H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプ
レー)507(M+1の遊離塩基);分析値(C2736Cl
:C,H;N:計算値14.50、実測値13.24。
【0888】 製造例423
【化775】 製造例396Aの生成物(504mg、1.0mmol)の無水テトラヒドロ
フラン(20mL)溶液に、p−メトキシベンジルアミン(0.13mL、1.
0mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(184mL、1.2mmo
l)、およびジシクロヘキシルカルボジイミド(248mg、1.2mmol)
を添加した。この反応系を室温で一晩攪拌した。ろ過によりジシクロヘキシルウ
レアを除去し、そしてこのろ液を濃縮した。得られた残査をジクロロメタンに溶
解し、1N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥し、そして再び濃縮した。シリカゲルを用いるフラッシュク
ロマトグラフィー(2〜7%メタノール/ジクロロメタンで溶出)により精製し
て236mgの表題化合物を白色固体として得た。H NMR(d−DMS
O、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)623(M+1);分析値
(C3242):C,H;N。
【0889】 実施例233
【化776】 製造例423の生成物(226mg、0.36mmol)に、HCl(g)
飽和させた酢酸(20mL、HCl中約3N)を添加し、そしてこの混合物を室
温で1時間、激しく攪拌した。この溶液を濃縮し、トルエンを添加し、そして混
合物を濃縮した。次いで、残査をジエチルエーテルで処理し、そして超音波処理
して139mgの表題化合物を白色の固体として析出させた(収率65%)。 H NMR(d−DMSO、δ):構造式と一致;MS(イオンスプレー)5
23(M+1の遊離塩基)。
【0890】 実施例パート2C 製造例424
【化777】
【0891】 0℃においてN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中で撹拌している水素
化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液の66g,16.5mmol)のスラリーに、
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に含まれる2−メチル−5−ニトロイ
ミダゾール(2.0g,15.7mmol)溶液を加えた。0℃にて10分間撹拌した
。この溶液にその後N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中に実施例パート
1の製造例5の生成物(4.21g,17.3mmol)を含む溶液を加えた。その反
応物を3時間室温で撹拌しその時点でブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出
した。一緒に抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し真空中で蒸
発して黄色の油状ものを得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,1
0%−50%の酢酸アセテート/ヘキサン)により求める生成物を淡黄色の固体
(2.53g,60%)として得た:構造に一致したH NMR;MS(IS)m
/e288(M−1);元素分析 C1415に対する計算値:C,5
8.13;H,5.23;N,14.53。実測値:C,58.18;H,5.26
;N,14.56。
【0892】 製造例425
【化778】
【0893】 炭素上の5%パラジウム(1.50g)とジオキサン(120mL)の懸濁液に対
し、Parr反応ビン中で固体としての製造例424の生成物(2.70g,9.33
mmol)を加えた。その反応ビンをParr振盪器上に置き、水素雰囲気下(35psi
)で室温で2時間振盪した。その反応物をCelite521のパッドを通して濾過
した後濾液を、室温で50mLのジオキサン中に含まれる予め製造しておいた実施
例パート1の製造例1dの生成物(2.79g,7.34mmol)および1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール水和物(1.10g,8.10mmol)の混合物に加えた。
この溶液を15分間撹拌し、その時点で1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(1.66g,8.10mmol)を加えた。その反応物を室温で16時間撹拌し、
その後、その溶媒を減圧下で蒸発した。その残渣を酢酸エチルに溶解し、濾過し
て1,3−ジシクロヘキシル尿素を除いた。濾液をフラッシュクロマトグラフィ
ー(シリカゲル,50%酢酸エチル/ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、求める
生成物を黄褐色固体の泡状のもの(3.10g,68%)として得た:構造に一致
したH NMR;MS(IS)m/e622(M+1);元素分析 C3343に対する計算値:C,63.75;H,6.97;N,11.26。実測
値:C,63.46;H,6.92;N,11.54。
【0894】 製造例426
【化779】
【0895】 ジオキサン(100mL)および水(50mL)中に製造例425の生成物(2.
85g,4.59mmol)を含む溶液に対して、室温で水酸化ナトリウム(0.55g
,13.0mmol)を加えた。その反応物を室温で30分間撹拌し、その時点で減
圧下でジオキサンを蒸発した。残渣を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した
(そのエーテル抽出物は捨てた)。水溶液の層を1N HClで酸性にし(pH2
−3)、その後ジエチルエーテルおよび酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機
層をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下で濃縮してさらなる
精製を行うことなく求める生成物を淡い黄褐色固体の泡状のものとして得た(2
.64g,97%):構造に一致したH NMR;MS(IS)m/e594(M+
1);元素分析 C3139に対する計算値:C,62.72;H,
6.62;N,11.80。実測値:C,60.94;H,6.40;N,11.5
0。
【0896】 製造例427
【化780】
【0897】 無水のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中に製造例426の生成物(
0.70g,1.18mmol)を含む溶液に対して、室温で1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール水和物(0.17g,1.22mmol)および4−メチルピペリジン(0.
13mL,1.11mol)を加えた。 この混合物を室温で15分間撹拌し、その時点で1,3−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(0.25g,1.22mmol)を加えた。その反応物を室温で15時
間撹拌し、ブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒にしたその抽出
物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発して淡褐色固体の泡状
のものを得た。その泡状のものを酢酸エチルに溶解し、その1,3−ジシクロヘ
キシル尿素を濾過し去り、その濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル,75%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、
求める生成物を淡い黄褐色固体の泡状のものとして得た(0.475g,60%)
:構造に一致したH NMR;MS(IS)m/e673(M−1);元素分析
3750に対する計算値:C,65.85;H,7.47;N,12
.45。実測値:C,65.20;H,7.26;N,12.67。
【0898】 実施例234
【化781】
【0899】 0℃にて無水のジクロロメタン(25mL)中に製造例427の生成物(0.4
1g,0.61mmol)およびアニソール(0.05mL,0.47mmol)を含む撹拌し
ている溶液に対して、トリフルオロ酢酸(30mL)をシリンジを用いて加えた。
その反応物を室温に加温し4時間撹拌した後に、氷で冷却した飽和の重炭酸塩に
注ぎクエンチを行った。その有機層を集め、水層をジクロロメタンで2回抽出を
行った。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウム、水およびブラインで洗浄した後
、乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発して淡黄色固体の泡状のものを得た
。その不純な泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エ
チル−5%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メタノール
/85%酢酸エチル)で精製し、求める生成物を白色固体の泡状のものとして得
た(0.26g,75%):構造に一致したH NMR;MS(IS)m/e574
(M+1);元素分析 C3242に対する計算値:C,66.88
;H,7.37;N,14.62。実測値:C,66.64;H,7.38;N,1
4.34。
【0900】 製造例428
【化782】
【0901】 無水のN,N−ジメチルホルムアミド(25mL)中に製造例427の生成物(
0.70g,1.18mmol)を含む溶液に対して、室温で1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール水和物(0.17g,1.22mmol)およびピロリジン(0.09mL,1
.11mmol)を加えた。この混合物を室温で15分間撹拌した時点で1,3−ジシ
クロヘキシルカルボジイミド(0.25g,1.22mmol)を加えた。その反応物を
室温で15時間撹拌をした時点で、ブラインにてクエンチし、酢酸エチルで抽出
した。一緒にした抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発
して淡褐色固体の泡状のものを得た。その泡状のものを酢酸エチルに溶解し、そ
の1,3−ジシクロヘキシル尿素を濾過し去り、その濾液をフラッシュクロマト
グラフィー(シリカゲル,75%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノール/酢
酸エチル)で精製し、求める生成物を淡黄褐色固体の泡状のものとして得た(0
.58g,76%):構造に一致したH NMR;MS(IS)m/e647(M+
1);元素分析 C3546に対する計算値:C,65.00;H,
7.17;N,12.99。実測値:C,63.16;H,6.81;N,12.9
1。
【0902】 実施例235
【化783】
【0903】 0℃にて無水ジクロロメタン(25mL)中に製造例428の生成物およびアニ
ソール(0.05mL,0.47mmol)を含む撹拌している溶液にトリフルオロ酢酸
(3mL)をシリンジを用いて添加した。その反応物を室温に暖めながら4時間撹
拌した後に、氷で冷却した飽和重炭酸塩に注ぎクエンチした。その有機層を集め
、水層をジクロロメタンで2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウム
、水およびブラインで洗浄した後、乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発し
て淡黄色固体の泡状のものを得た。その不純な泡状のものをフラッシュクロマト
グラフィー(シリカゲル,酢酸エチル−5%メタノール/酢酸エチル−5%トリ
エチルアミン/10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を白色
固体の泡状のものとして得た(0.27g,65%):構造に一致したH NM
R;MS(IS)m/e547(M+1);元素分析 C3038に対
する計算値:C,65.91;H,7.01;N,15.37。実測値:C,65.
37;H,6.81;N,14.83。
【0904】 製造例429
【化784】
【0905】 4−メチルイミダゾール(5.00g,61mmol)および濃硝酸(8.22mL,
183mmol)の0℃溶液に対して、撹拌しながら濃硫酸(8.28mL,155mmo
l)を加えた。添加を完了した後、氷の槽を取り除き、その反応物を2時間ゆる
く加熱還流をした。反応物を冷却した後、氷水中に注ぎ入れた。輝いた黄色の沈
殿物を真空濾過で集め、水でよく洗浄して求める生成物を青味がかった黄色の固
体として得た(5.28g,68%):構造に一致したH NMR;MS(FD
)m/e127(M+1);元素分析 Cに対する計算値:C,3
7.80;H,3.96;N,33.06。実測値:C,37.73;H,3.79
;N,33.32。
【0906】 製造例430
【化785】
【0907】 0℃にてN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中に水素化ナトリウム(鉱
物油中の60%分散で1.70g,43mmol)を含む撹拌しているスラリーに対し
て、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の製造例429の生成物(5.1
5g,41mmol)溶液を加えた。この溶液を0℃で10分間撹拌した後、実施例
パート1からの製造例5の生成物(10.84g,45mmol)の溶液を加えた。そ
の反応物を1.5時間撹拌した時点でブラインによりクエンチし、酢酸エチルで
抽出した。一緒にした抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、
蒸発して黄色の油状ものを得たが、これは求めているレジオ異性体と好ましくな
い5−ニトロ−4−メチル レジオ異性体の9:1の混合物を含むものであった
。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,25%−50%の酢酸エチル/
ヘキサン)により求めている生成物を淡黄色の固体として得た(7.14g,60
%):構造に一致したH NMR;MS(IS)m/e290(M+1);元素分
析 C1415に対する計算値:C,58.13;H,5.23;N,
14.53。実測値:C,58.38;H,5.33;N,14.48。
【0908】 製造例431
【化786】
【0909】 炭素上の5%パラジウム(1.10g)とジオキサン(55mL)の分散液に対し
、Parr反応ビン中で固体としての製造例430の生成物(1.55g,5.35mm
ol)を加えた。その反応ビンをParr振盪器に乗せて、水素雰囲気下(40psi)
で室温にて3時間振盪した。その反応物をCelite521のパッドを通して濾過
し、その後濾液を、25mLジオキサン中に含まれる予め製造していた実施例パー
ト2Aからの製造例1dの生成物(2.03g,5.35mmol)と1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(0.80g,5.88mmol)の混合物に室温で加えた。この
溶液を15分間撹拌した時点で1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.2
1g,5.88mmol)を加えた。その反応物を室温で15時間撹拌した後に、その
溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチルに溶解し、1,3−ジシクロヘキ
シル尿素を濾過した。濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,50
%酢酸エチル/ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、求める生成物を黄褐色固体の
泡状のものとして得た(1.91g,57%):構造に一致したH NMR;M
S(IS)m/e622(M+1);元素分析 C3343に対する計
算値:C,63.75;H,6.97;N,11.26。実測値:C,62.75;
H,6.89;N,11.76。
【0910】 製造例432
【化787】
【0911】 ジオキサン(75mL)および水の中の製造例431の生成物(1.51g,2.
41mmol)からなる溶液に対し、室温で水酸化リチウム(0.31g,7.24mmo
l)を加えた。その反応物を室温で25分間撹拌した時点でジオキサンを減圧下
で蒸発した。残渣を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した(そのエーテル抽
出物は捨てた)。水溶液の層を1N HClで酸性にし(pH2−3)にした後、
ジエチルエーテルおよび酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層をブラインで
洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下で濃縮し、求める生成物をさらに精
製することをしないで使用する黄褐色固体の泡状のものとして得た(1.18g,
83%):構造と一致したH NMR;MS(IS)m/e594(M+1)。
【0912】 製造例433
【化788】
【0913】 無水N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中に製造例432の生成物(0.
50g,0.84mmol)を含む溶液に対し、室温で1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール水和物(0.126g,0.93mmol)および4−メチルピペリジン(0.10
mL,1.84mol)を加えた。この混合物を室温で15分間撹拌した時点で1,3
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.19g,0.93mmol)を加えた。その
反応物を室温で15時間撹拌した時点で、ブラインによりクエンチし、酢酸エチ
ルで抽出した。一緒にした抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)
し、蒸発して褐色固体の泡状のものを得た。その泡状のものを酢酸エチルに溶解
し、その1,3−ジシクロヘキシル尿素を濾過し、その濾液をフラッシュクロマ
トグラフィー(シリカゲル,90%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノール/
酢酸エチル)で精製して、求めて生成物を灰色がかった白色固体の泡状のものと
して得た(0.24g,44%):構造に一致したH NMR;MS(IS)m/e
675(M+1);元素分析 C3750に対する計算値:C,65
.85;H,7.47;N,12.45。実測値:C,64.70;H,6.86;
N,12.49。
【0914】 実施例236
【化789】
【0915】 0℃にて無水ジクロロメタン(10mL)中に製造例433の生成物(0.18g
,0.27mmol)およびアニソール(0.05mL,0.47mmol)を含む撹拌して
いる溶液に対し、トリフルオロ酢酸(2mL)をシリンジを用いて添加した。その
反応物を室温に加温しながら4時間撹拌した後に、氷で冷却した飽和の重炭酸ナ
トリウムに注ぎクエンチした。その有機層を集め、水層はジクロロメタンで2回
抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウム、水およびブラインで洗浄し、
その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発することにより淡黄色固体の泡
状のものを得た。その不純な泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリ
カゲル,酢酸エチル−5%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/1
0%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を灰色がかった白色固体
の泡状のもを得た(0.12g,75%):構造に一致したH NMR;MS(
IS)m/e573(M−1);元素分析 C3242に対する計算値
:C,66.88;H,7.37;N,14.62。実測値:C,65.86;H,
7.18;N,13.82。
【0916】 製造例434
【化790】
【0917】 無水N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中に製造例433の生成物(0.
50g,0.84mmol)を含む溶液に対し、室温で1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール水和物(0.13g,0.93mmol)およびピロリジン(0.07mL,0.84m
mol)を加えた。この混合物を室温で15分間撹拌した時点で1,3−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(0.19g,0.93mmol)を加えた。その反応物を室温
で15時間撹拌をした時点でブラインによりクエンチし、酢酸エチルで抽出した
。一緒にしたその抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発
して淡褐色固体の泡状のものを得た。その泡状のものを酢酸エチルに溶解し、そ
の1,3−ジシクロヘキシル尿素を濾過し去り、濾液をフラッシュクロマトグラ
フィー(シリカゲル,90%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノール/酢酸エ
チル)で精製し、求める生成物を灰色がかった白色固体の泡状のものとして得た
(0.28g,50%):構造に一致したH NMR;MS(IS)m/e647(
M+1);元素分析 C3546に対する計算値:C,65.00;
H,7.17;N,12.99。実測値:C,64.08;H,7.31;N,12
.81。
【0918】 実施例237
【化791】
【0919】 0℃にて無水ジクロロメタン(10mL)中に製造例434の生成物(0.20g
,0.30mmol)およびアニソール(0.05mL,0.47mmol)を含む撹拌して
いる溶液に対して、トリフルオロ酢酸(2mL)をシリンジを用いて加えた。その
反応物を室温に暖めながら4時間撹拌した後に、氷で冷却した飽和重炭酸ナトリ
ウムに注ぎ入れてクエンチした。その有機層を集め、水層はジクロロメタンで2
回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウム、水およびブラインで洗浄し
た後、乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発して淡黄色固体の泡状のものを
得た。その不純な泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,酢
酸エチル−5%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メタノ
ール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を灰色がかった白色固体の泡状のも
を得た(0.12g,73%):構造に一致したH NMR;MS(FD)m/e5
46(M+);元素分析 C3038に対する計算値:C,65.9
1;H,7.01;N,15.37。実測値:C,65.10;H,7.10;N,
14.97。
【0920】 製造例435
【化792】
【0921】 2−エチルイミダゾール(10.0g,104mmol)および濃硝酸(15mL,3
12mmol)の0℃溶液に対して、撹拌しながら濃硫酸(14mL,265mmol)を
加えた。添加が完了した後、氷の槽を取り去り、その反応物を1.5時間ゆるく
加熱、還流を行った。反応物を冷却した後、氷水中に注入し1N NaOHで塩
基性にした(pH〜6)。水溶液の混合物を酢酸エチルで抽出し、一緒にした抽
出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発して灰色がかった白
色固体を得た。その粗製の固体をメタノール中で再結晶化して求める生成物を白
色固体として得た(6.26g,43%):構造に一致したH NMR;MS(
IS)m/e127(M+1);元素分析 Cに対する計算値:C
,42.55;H,5.00;N,29.77。実測値:C,42.43;H,4.
99;N,29.48。
【0922】 実施例436
【化793】
【0923】 0℃にてN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中に撹拌している水素化ナ
トリウム(鉱物油中の60%分散液01.49g,37.2mmol)のスラリーに対
し、N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の製造例435の生成物(5.0
g,35.4mmol)を含む溶液を加えた。この溶液を0℃で10分間撹拌した後、
実施例パート1からの製造例5の生成物(9.50g,39.0mmol)を加えた。
反応物を室温で1.5時間撹拌した時点でブラインによりクエンチし、酢酸エチ
ルで抽出した。一緒にした抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)
し、蒸発しオレンジ色の油状ものを得た。この粗油状のものをフラッシュクロマ
トグラフィー(シリカゲル,20%−60%の酢酸エチル/ヘキサン)にかけ求
める生成物を淡黄色の固体として得た(8.48g,79%):構造に一致した H NMR;MS(IS)m/e302(M−1);元素分析 C1517 に対する計算値:C,59.40;H,5.65;N,13.85。実測値:C
,59.49;H,5.43;N,13.93。
【0924】 製造例437
【化794】
【0925】 炭素上の5%パラジウム(0.75g)およびジオキサン(60mL)の懸濁液に
対して、Parr反応ビン中で固体として製造例436の生成物(0.93g,3.0
7mmol)を加えた。その反応ビンをParr振盪器に置き、室温で2時間水素雰囲
気下(35psi)で室温で振盪した。反応物をCelite521のパッドを通して濾
過し、その後濾液を室温で、30mLのジオキサン中に含まれる予め製造した実施
例パート2Aからの製造例1dの生成物(1.16g,3.07mmol)および1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.46g,3.37mmol)の混合物に加
えた。この溶液を15分間撹拌した時点で1,3−ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(0.70g,3.37mmol)を加えた。その反応物を室温で15時間撹拌し
た後、その溶媒を減圧下で蒸発した。残渣を酢酸エチルに溶解し、1,3−ジシ
クロヘキシル尿素を濾過した。濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル,50%酢酸エチル/ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、求める生成物を明る
いオレンジ色固体の泡状のものとして得た(1.18g,61%):構造に一致し
H NMR;MS(IS)m/e636(M+1);元素分析 C3445 に対する計算値:C,64.23;H,7.13;N,11.02。実測値
:C,63.45;H,6.70;N,10.91。
【0926】 製造例438
【化795】
【0927】 ジオキサン(75mL)および水(35mL)中に製造例437の生成物(1.5
1g,2.38mmol)を含む溶液に対して、室温で水酸化ナトリウム(0.30g,
7.13mmol)を加えた。その反応物を室温で25分間撹拌した時点で減圧下で
ジオキサンを蒸発させた。残渣を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した(エ
ーテル抽出物は捨てた)。水層を1N HClで酸性にし(pH2−3)、その後
ジエチルエーテルおよび酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層をブラインで
洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下で濃縮し精製せずに使用する求める
生成物を淡褐色固体の泡状のものとして得た(1.40g,97%):構造に一致
したH NMR;MS(IS)m/e606(M−1);元素分析 C3241に対する計算値:C,63.25;H,6.80;N,11.52。実測
値:C,61.13;H,6.44;N,11.40。
【0928】 製造例439
【化796】
【0929】 無水N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中に製造例438の生成物(0.
40g,0.66mmol)を含む溶液に対し、室温で1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール水和物(0.10g,0.72mmol)および4−メチルピペリジン(0.08mL
,0.66mol)を加えた。この混合物を室温で15分間撹拌した時点で1,3−
ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.15g,0.72mmol)を加えた。反応物
を室温で15時間撹拌した時点で、ブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出し
た。一緒にした抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発し
淡褐色固体の泡状のものを得た。この泡状のものを酢酸エチルに溶解し、1,3
−ジシクロヘキシル尿素を濾過し、その濾液をフラッシュクロマトグラフィー(
シリカゲル,90%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノール/酢酸エチル)で
精製し、求める生成物を白色固体の泡状のものとして得た(0.372g,80%
):構造と一致したH NMR;MS(IS)m/e689(M+1);元素分析
3852に対する計算値:C,66.26;H,7.61;N,1
2.20。実測値:C,65.31;H,7.15;N,11.85。
【0930】 実施例238
【化797】
【0931】 0℃にて無水ジクロロメタン中に製造例439の生成物(0.30g,0.43m
mol)を含む撹拌している溶液に対し、トリフルオロ酢酸(3mL)をシリンジに
より加えた。反応物を室温に暖めながら4時間撹拌した後、氷で冷却した飽和の
重炭酸ナトリウムに注ぎ入れてクエンチした。有機層を集め、その水の層はジク
ロロメタンで2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウム、水およびブ
ラインで洗浄した後、乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発し淡黄色固体の
泡状のものを得た。その不純な泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル,酢酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン
/10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を白色固体の泡状の
もとして得た(0.19g,75%):構造に一致したH NMR;MS(FD
)m/e588(M+);元素分析 C3344に対する計算値:C,
67.32;H,7.53;N,14.27。実測値:C,67.48;H,7.3
2;N,14.07。
【0932】 製造例440
【化798】
【0933】 無水N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中に製造例438の生成物(0.
60g,1.00mmol)を含む溶液に対して、室温で1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール水和物(0.15g,1.09mmol)およびピロリジン(0.08mL,1.0
0mmol)を加えた。この混合物を室温で15分間撹拌した時点で1,3−ジクロ
ロヘキシルカルボジイミド(0.23g,1.09mmol)を加えた。反応物を室温
で15時間撹拌をした時点でブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一
緒にしたその抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発して
褐色固体の泡状のものを得た。この泡状のものを酢酸エチルに溶解し、その1,
3−ジシクロヘキシル尿素を濾過し、その濾液をフラッシュクロマトグラフィー
(シリカゲル,90%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノール/酢酸エチル)
で精製し求める生成物を褐色固体の泡状のものとして得た(0.50g,76%)
:構造に一致したH NMR;MS(IS)m/e661(M+1);元素分析
3445に対する計算値:C,65.43;H,7.32;N,12
.72。実測値:C,63.85;H,7.03;N,12.71。
【0934】 実施例239
【化799】
【0935】 0℃にて無水ジクロロメタン中で製造例440の生成物(0.35g,0.54m
mol)およびアニソール(0.07mL,0.65mmol)を含む撹拌している溶液に
対して、トリフルオロ酢酸(3mL)をシリンジを用いて加えた。その反応物を室
温に暖めながら4時間撹拌を行った後、氷で冷却した飽和重炭酸ナトリウムに注
ぎクエンチをした。その有機層を集め、その水の層はジクロロメタンで2回抽出
を行った。一緒にした有機の層を重炭酸カルシウム、水およびブラインで洗浄し
、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空中で蒸発して淡黄色固体の泡状のもの
を得た。その不純な泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,
酢酸アセテート−10%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10
%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を灰色がかった白色固体の
泡状のもを得た(0.26g,86%):構造と一致したH NMR;MS(F
D)m/e560(M+1);元素分析 C3140に対する計算値:
C,66.41;H,7.19;N,14.99。実測値:C,66.36;H,7
.16;N,14.78。
【0936】 製造例441
【化800】
【0937】 85mLの無水酢酸中に濃硝酸(2.38mL,53mmol)を含む0℃の溶液に対
して、撹拌しながら固体の2−フェニルイミダゾール(7.5g,52mmol)を加
えた。添加が完了した後に、氷槽を取除き、反応物95−100℃で0.5時間
加熱した。反応物を冷却し、その後氷水の中に流し込み、1N NaOHで中和
した。混合物の水溶液を酢酸エチルで抽出し、一緒にした抽出物をブラインで洗
浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発してベージュ色の固体を得た。粗製の固
体をメタノール中で再結晶化し、求める生成物を灰色がかった白色固体として得
た(1.55g,16%):構造と一致したH NMR;MS(IS)m/e190
(M+1);元素分析 Cに対する計算値:C,57.14;H
,3.73;N,22.21。実測値:C,57.17;H,3.85;N,21.
95。
【0938】 製造例442
【化801】
【0939】 0℃にてN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中に水素化ナトリウム(鉱
物油中の60%分散液0.30g,7.38mmol)を含む撹拌しているスラリーに
対して、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の製造例441の生成物(
1.33g,7.03mmol)を含む溶液を加えた。この溶液を0℃で10分間撹拌
した後、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中に実施例1からの製造例6
の生成物(1.88g,7.73mmol)の溶液を加えた。その反応物を室温で15
時間撹拌をした時点でブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒にし
た抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発し黄色の油状も
のを得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,20%−50%酢酸エ
チル/ヘキサン)により求める生成物を黄色の固体として得た(1.50g,61
%):構造に一致したH NMR;MS(IS)m/e352(M+1);元素分
析 C1917に対する計算値:C,64.95;H,4.88;N,
11.96。実測値:C,65.23;H,5.04;N,11.98。
【0940】 製造例443
【化802】
【0941】 炭素上の5%パラジウム(0.68g)とおよびテトラヒドロフラン(75mL)
の分散液に対して、Parr反応ビン中で製造例442の生成物(1.34g,3.8
1mmol)を固体として加えた。その反応ビンをParr振盪器に置き、水素雰囲気
下(40psi)で室温にて2時間振盪した。反応物をCelite521のパッドを通
して濾過し、その後濾液を30mLのテトラヒドロフラン中で、予め製造していた
実施例2Aからの製造例1dの生成物(1.45g,3.81mmol)および1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(0.57g,4.20mmol)を含む混合物に室温で
添加した。この溶液を15分間撹拌した時点で1,3−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(0.87g,4.20mmol)を加えた。反応物を室温で15時間撹拌し
た後、その溶媒を減圧下で蒸発した。残渣を酢酸エチルに溶解し、1,3−ジシ
クロヘキシル尿素を濾過した。濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル,50%酢酸エチル/ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、求める生成物をオレ
ンジがかった黄色固体の泡状のものとして得た(2.04g,78%):構造と一
致したH NMR;MS(IS)m/e684(M+1);元素分析 C38 に対する計算値:C,66.75;H,6.63;N,10.24。実
測値:C,65.89;H,6.26;N,10.12。
【0942】 製造例444
【化803】
【0943】 ジオキサン(60mL)および水(30mL)中に製造例443の生成物(1
.94g,2.84mmol)を含む溶液に対し、室温で水酸化リチウム(0.
48g,1.14mmol)を加えた。反応物を室温で25分間攪拌した時点で
ジオキサンを減圧下で蒸発させた。残渣を水で稀釈し、ジエチルエーテルで抽出
した(エーテル抽出物は捨てた)。その水の層を1NHClで酸性にし(pH2
−3)、その後ジエチルエーテルおよび酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機
層をブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下で濃縮して求める生
成物を、さらに精製することなく用いられるオレンジ色がかった黄色個体の泡状
のものとして得た(1.71g,92%):構造に一致したHNMR;MS(
IS)m/e656(M+1);元素分析 C3641に対する計算
値:C,65.94;H,6.30;N,10.68。実測値:C,63.03
;H,5.86;N,10.60。
【0944】 製造例445
【化804】
【0945】 無水N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中に製造例444の生成物(
0.65g,0.99mmol)を含む溶液に対して、室温で1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール水和物(0.148g,1.09mmol)およびピロリジン
(0.08mL,0.99mmol)を加えた。この混合物を室温で15分間攪
拌した時点で1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.23g,1.09
mmol)を加えた。その反応物を室温で15時間攪拌した時点でブラインによ
りクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒にした抽出物をブラインで洗滌し、
乾燥(硫酸ナトリウム)し、黄褐色固体の泡状のものを蒸発により得た。その泡
状のものを酢酸エチルに溶解し、1,3−ジシクロヘキシル尿素を濾過し、濾液
をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,90%酢酸エチル/ヘキサン−
10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を白色の固体として得
た(0.31g,44%):構造と一致したHNMR;MS(IS)m/e7
09(M+1);元素分析 C4048に対する計算値:C,67.
78;H,6.83;N,11.86。実測値C,67.17;H,6.92;
N,11.67。
【0946】 実施例240
【化805】
【0947】 0℃で無水ジクロロメタン(10mL)中に製造例445の生成物(0.27
g,0.38mmol)およびアニソール(0.07mL,0.65mmol)
を含む攪拌している溶液に対し、トリフルオロ酢酸(1.5mL)をシリンジに
より添加した。その反応物を室温まで暖めながら4時間攪拌した後、氷で冷却し
た飽和重炭酸ナトリウムに注ぎクエンチした。有機層を集め、水の層をジクロロ
メタンで2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウム,水およびブライ
ンで洗滌し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発して淡黄色固体の
泡状のものを得た。不純な泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル,酢酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/1
0%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を白色固体の泡状のもの
として得た(0.23g,99%):構造に一致したHNMR;MS(IS)
m/e609(M+1);元素分析 C3942に対する計算値
:C,55.98;H,5.06;N,10.04。実測値:C,56.21;
H,5.14;N,10.12。
【0948】 製造例446
【化806】
【0949】 0℃でN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中に水素化ナトリウム(鉱
物油中の6%分散液の1.12g)を含む攪拌しているスラリーに対しN,N−
ジメチルホルムアミド(30mL)中に3−ニトロピロール(3.00g,27
mmol)を含む溶液を加えた。この溶液に、0℃で10分間攪拌した後、N,
N−ジメチルホルムアミド(30mL)中に実施例パート2Aからの製造例2の
生成物(7.31g,27mmol)を含む溶液を加えた。その反応物を室温で
15時間攪拌した時点でブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒に
した抽出物をブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発してオレンジ
色がかった黄色の油状のものを得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル,30%−50%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ求める生成物を黄色の油状の
ものとして得た(6.20g,75%):構造に一致したHNMR;MS(I
S)m/e303(M−1);元素分析 C1516に対する計算値
:C,59.21;H,5.30;N,9.21。実測値:C,59.20;H
,5.40;N,9.03。
【0950】 製造例447
【化807】
【0951】 炭素上の5%パラジウム(2.00g)およびテトラヒドロフラン(100m
L)の懸濁液に対して、Parr反応ビンの中で製造例446の生成物(4.1
0g,13.5mmol)を固体として加えた。反応ビンをParr振盪器の上
に置き、水素雰囲気下(40psi)室温で2時間振盪した。反応物をCelite
521のパッドを通して濾過し、その後濾液を0℃で、50mLのテトラヒドロ
フラン中に含まれる実施例パート2Aからの製造例1jの生成物(5.10g,
13.5mmol),1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(3.06g,
14.8mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(2.02
g,14.8mmol)の予め製造した混合物に添加した。反応物を室温で16
時間攪拌し、その後溶媒を減圧下で蒸発した。その残渣を酢酸エチルに溶解し、
その1,3−ジシクロヘキシル尿素は濾過した。濾液をフラッシュクロマトグラ
フィー(シリカゲル,50%酢酸アセテート/ヘキサン−酢酸エチル)で精製し
、求める生成物を淡いオレンジ色固体の泡状のものとして得た(4.00g,4
7%):構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e635(M+1);元
素分析 C3546に対する計算値:C,66.23;H,7.30
;N,8.83。実測値:C,66.30;H,7.31;N,9.03。
【0952】 製造例448
【化808】
【0953】 テトラヒドロフラン(60mL)および水(30mL)中に製造例447の生
成物(3.86g,6.08mmol)を含む溶液に対し、室温で水酸化リチウ
ム(0.64g,15.2mmol)を加えた。その反応物を室温で25分間攪
拌した時点でテトラヒドロフランを減圧下で蒸発させた。残渣を水で稀釈し、ジ
エチルエーテルで抽出した(そのエーテル抽出物は捨てた)。水の層を1NHC
lで酸性にし(pH2−3)、その後ジエチルエーテルおよび酢酸エチルで抽出
した。一緒にした有機層をブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧
下で濃縮し、求める生成物をさらなる精製を行わずに使用する淡褐色固体の泡状
ものとして得た(3.54g,96%):構造と一致したHNMR;MS(I
S)m/e607(M+1);元素分析 C3342に対する計算値
:C,65.33;H,6.98;N,9.23。実測値:C,64.83;H
,6.76;N,8.65。
【0954】 製造例449
【化809】
【0955】 無水ジクロロメタン(75mL)中に製造例448の生成物(3.46g,5
.71mmol)を含む溶液に対して、0℃でN−メチルモルフォリン(0.7
6mL,6.86mmol)および2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,
5−トリアジン(1.11g,6.29mmol)を加えた。この反応物を室温
まで暖めながら1時間攪拌をした時点で4−メチルピペリジン(0.75mL,
6.28mmol)を加えた。反応物を室温で2時間攪拌した後、さらに2−ク
ロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(0.20g,1.14m
mol)を加えた。反応物をさらに1時間攪拌し、その溶媒を減圧下で蒸発した
。その残渣を酢酸エチルに溶解し、固体は濾過し、濾液をフラッシュクロマトグ
ラフィー(シリカゲル,酢酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル)で精製し
求める生成物を灰色がかった白色固体の泡状のものとして得た(0.3.20g
,82%):構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e688(M+1)
;元素分析 C3953に対する計算値:C,68.10;H,7.
77;N,10.18。実測値:C,67.55;H,7.72;N,10.2
8。
【0956】 実施例241および242
【化810】
【0957】 0℃で無水ジクロロメタン(100mL)中に製造例449の生成物(3.1
0g,4.51mmol)およびアニソール(0.52mL,4.73mmol
)を含む攪拌している溶液に対して、トリフルオロ酢酸(12mL)をシリンジ
を用いて添加した。反応物を室温に加温しながら4時間攪拌し、その後氷で冷却
した飽和の重炭酸ナトリウムに注ぎ入れてクエンチをした。有機層を集めて、水
の層をジクロロメタンで2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウム,
水およびブラインで洗滌し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発し
淡黄色固体の泡状のものを得た。不純なその泡状のものをフラッシュクロマトグ
ラフィー(シリカゲル,酢酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル−5%トリ
エチルアミン/10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求めている生成物を
灰色がかった白色固体の泡状のものとして得た。(2.05g,77%)。構造
と一致したHNMR;MS(IS)m/e586(M−1);元素分析 C 45に対する計算値:C,69.48;H,7.72;N,11.
92。実測値:C,69.27;H,7.69;N,11.70。
【0958】 ジアステレオマーの分離:生成物をHPLC[Kromasilのパッキング材,1
5%3Aアルコール/85%ヘプタン(W/0.2%DMEA)]により溶解し
て2つのジアステレオマーを得た。最初のジアステレオマー(0.80g)(保
持時間=7.13分)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、その後ジチルエーテ
ル(3mL)中に塩酸が飽和した溶液を攪拌しながら加えた。白色の沈澱を真空
濾過により集め、シエチルエーテルですすいだ。真空乾燥により実施例241の
ものを白色の無定形固体として得た:構造に一致したHNMR;MS(IS)
m/e588(M+1);元素分析 C3445HClに対する計算
値:C,65.42;H,7.42;N,11.22。実測値:C,64.26
;H,7.37;N,10.93。二番目のジアステレオマー(0.65g)(
保持時間=8.23分)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、その後ジエチルエ
ーテル(2mL)中に塩酸が飽和した溶液を攪拌しながら加えた。白色の沈澱を
真空濾過により集め、ジエチルエーテルですすいだ。真空乾燥により実施例24
2のものを白色の無定形固体として得た:構造に一致したHNMR;MS(I
S)m/e588(M+1);元素分析 C3445・HClに対す
る計算値:C,65.42;H,7.42;N,11.22。実測値:C,64
.52;H,7.31;N,10.72。
【0959】 製造例250
【化811】
【0960】 ピラゾール(20.0g,294mmol)および発煙硝酸(40ml,88
1mmol)の0℃溶液に対して攪拌をしながら濃硫酸(40ml,750mm
ol)を加えた。添加が完了した後、氷槽を除き、反応物を1時間ゆるく加熱還
流を行った。反応物を冷却し、その後氷水の中に注ぎ込んで炭色がかった白色沈
澱を得た。沈澱を真空濾過によって集め、粗製の固体をメタノール中で再結晶化
させ、求める生成物を白色の固体として得た(20.4g,61%):構造に一
致したHNMR;MS(IS)m/e114(M+1)。
【0961】 製造例451
【化812】
【0962】 0℃で四塩化炭素(100mL)中に2−ナフチル酢酸を含む攪拌しているス
ラリーに対して塩化チオニル(64.01g,538mmol)を加えた。その
混合物を70℃で1時間加熱し、その後0℃に冷却した。N−琥珀酸臭化イミド
(57.4g,323mmol),臭酸(48%aq,1.7mL)および四塩
化炭素(100mL)を加えて、この混合物を2時間加熱還流した。反応混合物
を室温に冷却した後、琥珀酸イミドを濾過し、エタノール(150mL)を滴下
した。この溶液を室温で1時間攪拌し、その後真空下で濃縮しオレンジ色の油状
のものを得た。この粗製の油状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル;10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し静置すると直ちに凝固する黄色の
油状のものを得た。その固体は5%酢酸エチル/ヘキサンと共に粉砕され求める
生成物を白色固体として得た(37.5g,48%):構造と一致したHNM
R;MS(FD)m/e292,294(M+);元素分析 C1413Br
に対する計算値:C,57.36;H,4.47。実測値:C,58.27
;H,4.51。
【0963】 製造例452
【化813】
【0964】 0℃でN,N−ジメチルホルムアミド(35mL)中に水素化ナトリウム(鉱
物油中の60%分散液1.30g,32.5mmol)を含む攪拌しているスラ
リーに対してN,N−ジメチルホルムアミド(25mL)中に製造例451の生
成物(3.50g,31.0mmol)を含む溶液を加えた。この溶液を0℃で
10分間攪拌し、その後N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中に製造例
451の生成物(9.98g,34.04mmol)を含む溶液を加えた。反応
物を室温で12時間攪拌をした時点でブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出
した。一緒にした抽出物をブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空
下で蒸発して黄色の油状のものを得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル,15%−40%酢酸エチル/ヘキサン)により求める生成物を淡黄色の油
状のものとして得た(5.40g,54%):構造に一致したHNMR;MS
(IS)m/e326(M+1)。
【0965】 製造例453
【化814】
【0966】 炭素上の5%パラジウム(5.00g)およびテトラヒドロフラン(100m
L)の懸濁液に対して、Parr反応ビン中で50mLのテトラヒドロフラン中
に含まれる製造例452の生成物(5.00g,15.4mmol)を加えた。
その反応ビンをParr振盪器に置き、水素雰囲気下(35psi)で室温で3
.5時間振盪した。反応物をCelite521のパッドを通して濾過し、その後濾
液を室温で、50mLのテトラヒドロフラン中に含まれる予め製造した実施例パ
ート2Aからの製造例1dの生成物(4.00g,10.5mmol),1,3
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(2.44g,11.8mmol)および1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(1.61g,11.8mmol)の混
合物に加えた。反応物を室温で16時間攪拌し、その後その溶媒を減圧下で蒸発
した。その残渣を酢酸エチルに溶解し、残った固体を濾過した。濾液をフラッシ
ュクロマトグラフィー(シリカゲル,70%酢酸エチル/ヘキサン−酢酸エチル
)で精製し、求める生成物を白色固体の泡状のものとして得た(4.75g,6
9%):構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e658(M+1);元
素分析 C3643に対する計算値:C,65.74;H,6.59
;N,10.65。実測値:C,65.11;H,6.46;N,10.66。
【0967】 製造例454
【化815】
【0968】 テトラヒドロフラン(60mL),水(30mL)およびエタノール(10m
L)中に製造例453の生成物(3.95g,6.01mmol)を含む溶液に
対して、室温で水酸化リチウム(1.01g,24.0mmol)を加えた。そ
の反応物を室温で25分間攪拌した時点でテトラヒドロフランを減圧下で蒸発し
た。その残渣を水で稀釈し、ジエチルエーテルで抽出した(そのエーテル抽出物
は捨てた)。水の層を1NHClで酸性にし(pH2−3)、その後ジエチルエ
ーテルおよび酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗滌し、乾
燥(硫酸ナトリウム)で乾燥し、減圧下で濃縮して、求める生成物をさらに精製
することなしに使用した淡褐色固体の泡状のものとして得た(3.55g,94
%):構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e630(M+1)。
【0969】 製造例455
【化816】
【0970】 無水ジクロロメタン中に製造例454の生成物(0.40g,0.64mmo
l)を含む溶液に対し、0℃でN−メチルモルフォリン(0.08mL,0.7
6mmol)および2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン
(0.12g,0.70mmol)を加えた。この混合物を室温まで加温し、1
時間攪拌した時点でピロリジン(0.06mL,0.70mmol)を加えた。
反応物を室温で4時間攪拌し、その後その溶媒を減圧下で蒸発した。残渣を酢酸
エチルに溶解し、固体は濾過し、その濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル,酢酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル)で精製して、求める生
成物を灰色がかった白色固体の泡状のものとして得た(0.21g,48%):
構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e683(M+1);元素分析
3646に対する計算値:C,66.84;H,6.79;N,1
2.31。実測値:C,64.83;H,6.53;N,12.64。
【0971】 実施例243
【化817】
【0972】 0℃で無水ジクロロメタン(12mL)中に製造例455の生成物(0.19
g,0.29mmol)を含む攪拌している溶液に対し、トリフルオロ酢酸(1
8mL)をシリンジにより添加した。反応物を室温に加温しながら4時間攪拌し
、その後に氷で冷却した飽和重炭酸ナトリウムに注ぎクエンチした。有機層を集
め、水の層はジクロロメタンで2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリ
ウム,水およびブラインで洗滌した後、乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸
発し、淡黄色固体の泡状のものを得た。この不純な泡状のものをフラッシュクロ
マトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル−5
%トリエチルアミン/10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、灰色がかった
白色固体の泡状のものを得た(0.11g,65%)。遊離の塩基の物質を酢酸
エチル(5mL)に溶解し、その後ジエチルエーテル(1mL)中に含まれる塩
酸の飽和溶液を攪拌しながら加えた。白色の沈澱を真空濾過により集め、ジエチ
ルエーテルですすいだ。真空乾燥により求める生成物(0.12g)を白色の無
定形固体として得た:構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e583(
M+1);元素分析 C3338・2HClに対する計算値:C,6
0.46;H,6.15;N,12.82。実測値:C,61.22;H,6.
50;N,12.75。
【0973】 製造例456
【化818】
【0974】 無水ジクロロメタン(25mL)中に製造例454の生成物(0.50g,0
.80mmol)を含む溶液に対し、0℃でN−メチルモルフォリン(0.11
mL,0.95mmol)および2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5
−トリアジン(0.15g,0.87mmol)を加えた。この混合物を室温に
加温し、1時間攪拌した時点でN,N−ジメチルアミンの2M溶液(0.83m
L,1.67mmol)を加えた。その反応物を室温で4時間攪拌し、その後そ
の溶媒を減圧下で蒸発した。残渣を酢酸エチルに溶解し、固体を濾過し、濾液を
フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル−10%メタノール/
酢酸エチル)で精製して、求める生成物を淡黄色固体の泡状のものとして得た(
0.27g,52%):構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e657
(M+1);元素分析 C3644に対する計算値:C,65.84
;H,6.75;N,12.80。実測値:C,63.89;H,6.65;N
,13.06。
【0975】 実施例244
【化819】
【0976】 0℃にて無水ジクロロメタン(15mL)中に製造例456の生成物(0.2
6g,0.40mmol)およびアニソール(0.04mL,0.42mmol
)を含む攪拌している溶液に対し、トリフルオロ酢酸(2.3mL)をシリンジ
により添加した。反応物を室温に加温しながら4時間攪拌し、その後に氷で冷却
した飽和重炭酸ナトリウムに注いでクエンチした。有機の層を集め、水の層をジ
クロロメタンで2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウム,水および
ブラインで洗滌し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発して淡黄色
固体の泡状のものを得た。不純なその泡状のものをフラッシュクロマトグラフィ
ー(シリカゲル,酢酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチル
アミン/10%メタノール/酢酸エチル)で精製し灰色がかった固体の泡状のも
のを得た(0.16g,64%)。遊離の塩基物質を酢酸エチル(5mL)に溶
解し、その後ジエチルエーテル(5ml)中の塩酸の飽和溶液を攪拌しながら加
えた。その白色沈澱を真空濾過により集め、残渣をジエチルエーテルですすいだ
。真空乾燥により求める生成物(0.17g)を灰色がかった白色の無定形固体
として得た:構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e557(M+1)
;元素分析 C3136・2HClに対する計算値:C,59.14
;H,6.08;N,13.35。実測値:C,59.87;H,6.22;N
,13.16。
【0977】 製造例457
【化820】
【0978】 0℃でN,N−ジメチルホルムアミド(35mL)中に水素化ナトリウム(鉱
物油中の60%分散液1.49g,37.1mmol)を含む攪拌しているスラ
リーに対し、N,N−ジメチルホルムアミド(25mL)中の製造例450の溶
液(4.00g,35.4mmol)を加えた。この溶液を0℃で10分間攪拌
した後、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中に実施例2Aからの製造
例2の生成物(10.6g,38.9mmol)を含む溶液を加えた。室温でこ
の反応物を12時間攪拌した時点でブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出し
た。一緒にした抽出物をブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、黄色の
油状のものを得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,15%−40
%酢酸エチル/ヘキサン)により求める生成物を淡黄色の油状のものとして得た
(9.90g,92%):構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e30
4(M−1);元素分析 C1415に対する計算値:C,55.0
8;H,4.95;N,13.76。実測値:C,55.26;H,4.89;
N,13.62。
【0979】 製造例458
【化821】
【0980】 炭素上の5%パラジウム(2.50g)およびテトラヒドロフラン(60mL
)の懸濁液に対し、Parr反応ビン中で製造例457の生成物(2.60g,
8.55mmol)を30mLのテトラヒドロフランの溶液として加えた。その
反応ビンをParr振盪器に置き、水素雰囲気下(35psi)で室温で3.5
時間振盪した。反応物をCelite521のパッドを通して濾過し、その後濾液を
、室温にて35mLのテトラヒドロフラン中にある予め製造した実施例パート2
Aからの製造例1dの生成物(3.25g,8.55mmol),1,3−ジシ
クロヘキシルカルボジイミド(1.94g,9.40mmol)および1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(1.28g,9.40mmol)の混合物に加えた
。反応物を室温で16時間攪拌し、その後溶媒を減圧下で蒸発した。残渣を酢酸
エチルに溶解し、固体を濾過した。濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリ
カゲル,70%酢酸エチル/ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、求める生成物を
白色固体の泡状のものとして得た(4.14g,76%):構造に一致した
NMR;MS(IS)m/e638(M+1);元素分析 C3343 に対する計算値:C,62.15;H,6.80;N,10.98。実測値:
C,62.05;H,6.85;N,11.07。
【0981】 製造例459
【化822】
【0982】 テトラヒドロフラン(60mL),水(30mL)およびエタノール(10m
L)中の製造例458の生成物(3.95g,6.21mmol)を含む溶液に
対し、室温で水酸化リチウム(1.04g,24.8mmol)を加えた。反応
物を室温で25分間攪拌した時点で減圧下でテトラヒドロフランを蒸発した。残
渣を水で稀釈し、ジエチルエーテルで抽出した(そのエーテル抽出物は捨てた)
。水の層を1NHClで酸性にし(pH2−3)、その後ジエチルエーテルおよ
び酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機の層をブラインで洗滌し、乾燥(硫酸
ナトリウム)し、減圧下で濃縮し、求める生成物をさらに精製することなく使用
した灰色がかった白色固体の泡状のものとして得た(3.53g,93%):構
造に一致したHNMR;MS(IS)m/e610(M+1);元素分析 C 3139に対する計算値:C,61.07;H,6.45;N,11
.49。実測値:C,59.51;H,6.17;N,11.86。
【0983】 製造例460
【化823】
【0984】 無水ジクロロメタン(35mL)中に製造例458の生成物(0.60g,0
.99mmol)を含む溶液に対し、0℃でN−メチルモルフォリン(0.13
mL,1.18mmol)および2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5
−トリアジン(0.19g,1.09mmol)を加えた。この混合物を室温ま
で加温しながら1時間攪拌した時点でピロリジン(0.09mL,1.04mm
ol)を加えた。反応物を室温で2時間攪拌し、その後その溶媒を減圧下で蒸発
した。残渣を濾過し、濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,90
%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノール/酢酸エチル)により精製し、求め
る生成物を灰色がかった固体の泡状のものとして得た(0.375g,57%)
:構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e661(M−1);元素分析
3546に対する計算値:C,63.43;H,7.00;N,1
2.68。実測値:C,63.03;H,7.00;N,12.62。
【0985】 実施例245
【化824】
【0986】 0℃で無水ジクロロメタン(15mL)中に製造例460の生成物(0.26
g,0.39mmol)およびアニソール(0.04mL,0.42mmol)
を含む攪拌している溶液に対して、トリフルオロ酢酸(2.3mL)をシリンジ
により添加した。反応物を室温まで加温しながら4時間攪拌し、その後氷で冷却
した飽和重炭酸ナトリウムに注ぎクエンチした。有機の層を集め、水の層をジク
ロロメタンで2回抽出した。一緒にした有機の層を重炭酸ナトリウム,水および
ブラインで洗滌し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空中で蒸発し淡黄色固
体の泡状のものを得た。不純なこの泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー
(シリカゲル,酢酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルア
ミン/10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、白色固体の泡状のものを得た
(0.17g,80%)。遊離の塩基物質を酢酸エチル(5mL)に溶解し、そ
の後ジエチルエーテル(1mL)中に含まれる塩酸の飽和溶液を攪拌しながら加
えた。白色の沈澱を真空濾過により集め、ジエチルエーテルですすいだ。真空乾
燥により求める生成物(0.18g)を白色の無定形の固体として得た。構造に
一致したHNMR;MS(IS)m/e563(M+1);元素分析 C3038・2HOに対する計算値:C,56.69;H,6.34;N
,13.22。実測値:C,58.29;H,6.29;N,13.52。
【0987】 製造例461
【化825】
【0988】 無水ジクロロメタン(35mL)中に製造例459の生成物(0.60g,0
.99mmol)を含む溶液に対し、0℃でN−メチルモルフォリン(0.13
mL,1.18mmol)および2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5
−トリアジン(0.19g,1.09mmol)を加えた。この混合物を室温に
加温し1時間攪拌した時点でN,N−ジメチルアミンの2M溶液(0.52mL
,1.04mmol)を加えた。反応物を室温で2時間攪拌し、その後溶媒を減
圧下で蒸発した。残渣を酢酸エチルに溶解し、固体を濾過し、濾液をフラッシュ
クロマトグラフィー(シリカゲル,90%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノ
ール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を灰色がかった白色固体の泡状のも
のとして得た(0.35g,56%):構造に一致したHNMR;MS(IS
)m/e635(M−1);元素分析 C3344に対する計算値:
C,62.25;H,6.97;N,13.20。実測値:C,61.78;H
,6.89;N,13.05。
【0989】 実施例246
【化826】
【0990】 0℃で無水ジクロロメタン(15mL)中に製造例461の生成物(0.25
g,0.39mmol)およびアニソール(0.04mL,0.42mmol)
を含む攪拌している溶液に対し、0℃でトリフルオロ酢酸(2.3mL)をシリ
ンジにて加えた。反応物を室温へ加温し4時間攪拌した後、氷で冷却した飽和の
重炭酸ナトリウムに注いでクエンチした。有機層を集め、水の層をジクロロメタ
ンで2回抽出した。一緒にした有機の層を重炭酸ナトリウム,水およびブライン
で洗滌し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空中で蒸発し淡黄色固体の泡状
のものを得た。不純なこの泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル,酢酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/1
0%メタノール/酢酸エチル)で精製し、白色固体の泡状のものを得た(0.1
9g,89%)。遊離の塩基物質を(5mL)酢酸エチルに溶解し、その後ジエ
チルエーテル(1mL)中の塩酸の飽和溶液を攪拌しながら加えた。白色の沈澱
を真空濾過によって集め、ジエチルエーテルですすいだ。真空乾燥により求める
生成物(0.19g)を白色の無定形の固体として得た:構造に一致したHN
MR;MS(IS)m/e537(M+1);元素分析 C2836 ・2HClに対する計算値:C,55.17;H,6.28;N,13.79。
実測値:C,56.27;H,6.15;N,14.06。
【0991】 製造例462
【化827】
【0992】 炭素上の5%パラジウム(0.65g)およびテトラヒドロフラン(40mL
)の懸濁液に対して、Parr反応ビンの中で製造例457の生成物を20mL
のテトラヒドロフラン中の溶液で加えた。反応ビンをParr振盪器に置き、水
素雰囲気下(35psi)で室温にて2.5時間振盪した。反応物をCelite5
21のパッドを通して濾過し、その後濾液を、室温で30mLのテトラヒドロフ
ラン中に含まれる予め製造した実施例パート2Aからの製造例1jの生成物(0
.81g,2.14mmol),1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0
.49g,2.35mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
(0.32g,2.35mmol)の混合物に加えた。反応物を室温で16時間
攪拌し、その後溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチル中に溶解し、固体
を濾過した。濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,70%酢酸エ
チル/ヘキサン−酢酸エチル)で精製し求める生成物を白色固体の泡状のものと
して得た(0.82g,60%):構造と一致したHNMR;MS(IS)m
/e636(M+1);元素分析 C3445に対する計算値:C,
64.23;H,7.13;N,11.02。実測値:C,64.53;H,7
.04;N,10.97。
【0993】 製造例463
【化828】
【0994】 テトラヒドロフラン(30mL),水(15mL)およびエタノール(5mL
)中に製造例462の生成物(0.72g,1.14mmol)を含む溶液に対
し、室温で水酸化リチウム(0.19g,4.54mmol)を加えた。反応物
を室温で25分間攪拌した時点でテトラヒドロフランを減圧下で蒸発させた。残
渣を水で稀釈し、ジエチルエーテルで抽出した(エーテル抽出物は捨てた)。水
の層を1NHClで酸性にし(pH2−3)、その後ジエチルエーテルおよび酢
酸エチルで抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリ
ウム)し、減圧下で濃縮し、求める生成物をさらに精製せずに使用した白色固体
として得た(0.71g,99%):構造に一致したHNMR;MS(IS)
m/e606(M−1)。
【0995】 製造例464
【化829】
【0996】 無水ジクロロメタン中に製造例463の生成物(0.20g,0.32mmo
l)を含む溶液に対し、室温でN−メチルモルフォリン(0.05mL,0.3
9mmol)および2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン
(0.07g,0.35mmol)を加えた。この混合物を室温に加温し、1時
間攪拌した時点で、ピロリジン(0.03mL,0.35mmol)を加えた。
反応物を室温で2時間攪拌し、その後溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エ
チルに溶解し、固体を濾過し、濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル,90%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、
求める生成物を灰色がかった白色固体の泡状のものとして得た(0.18g,8
5%):構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e661(M+1);元
素分析 C3648に対する計算値:C,64.43;H,7.32
;N,12.72。実測値:C,64.37;H,7.24;N,12.47。
【0997】 実施例247
【化830】
【0998】 0℃にて無水ジクロロメタン(15mL)中に製造例464の生成物(0.2
1g,0.31mmol)およびアニソール(0.04mL,0.42mmol
)を含む攪拌している溶液に対し、トリフルオロ酢酸(1.8mL)をシリンジ
により加えた。反応物を室温に加温しながら4時間攪拌し、その後氷で冷却した
飽和重炭酸ナトリウムに注ぎクエンチした。有機層を集め、水の層をジクロロメ
タンで2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウム,水およびブライン
で洗滌し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で、蒸発して淡黄色固体の
泡状のものを得た。この不純な泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル,酢酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン
/10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、白色固体の泡状のものを得た(0
.15g,86%)。遊離の塩基物質を酢酸エチル(5mL)に溶解し、その後
ジエチルエーテル(1mL)中の塩酸の飽和溶液を攪拌しながら加えた。白色の
沈澱を真空濾過により集め、ジエチルエーテルですすいだ。真空乾燥により求め
る生成物(0.13g)を白色の無定形固体として得た:構造に一致したHN
MR;MS(IS)m/e561(M+1);元素分析 C3140 ・2HClに対する計算値:C,58.76;H,6.68;N,13.26。
実測値:C,59.73;H,6.63;N,13.35。
【0999】 製造例465
【化831】
【1000】 無水ジクロロメタン(20mL)中に製造例463の生成物(0.32g,0
.52mmol)を含む溶液に対し、0℃でN−メチルモルフォリン(0.07
mL,0.62mmol)および2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5
−トリアジン(0.10g,0.57mmol)を加えた。この混合物を室温に
加温し、1時間攪拌した時点でN,N−ジメチルアミンの2M溶液(0.29m
L,0.57mmol)を加えた。反応物を室温で2時間攪拌し、その後溶媒を
減圧下で蒸発した。残渣を酢酸エチネに溶解し、その固体を濾過し、濾液をフラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,90%酢酸エチル/ヘキサン−10%
メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を灰色がかった白色固体の泡
状のものとして得た(0.19g,58%):構造に一致したHNMR;MS
(IS)m/e635(M+1);元素分析 C3446に対する計
算値:C,64.33;H,7.30;N,13.24。実測値;C,63.6
4;H,7.35;N,12.95。
【1001】 実施例248
【化832】
【1002】 0℃にて無水ジクロロメタン(15mL)中に製造例465の生成物(0.1
9g,0.29mmol)およびアニソール(0.03mL,0.33mmol
)を含む攪拌している溶液に対し、トリフルオロ酢酸(1.8mL)をシリンジ
により加えた。反応物を室温へ加温しながら4時間攪拌し、その後氷で冷却した
飽和の重炭酸ナトリウムに注ぎクエンチした。有機層を集め、水の層をジクロロ
メタンで2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウム,水およびブライ
ンで洗滌し、その後に乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発し、淡黄色固体
の泡状のものを得た。不純なこの固体をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル,酢酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/1
0%メタノール/酢酸エチル)で精製し、白色固体の泡状のものを得た(0.1
4g,88%)。遊離の塩基性物質を酢酸エチル(5mL)に溶解し、その後ジ
エチルエーテル(1mL)中の塩酸の飽和溶液を攪拌しながら加えた。白色の沈
殿物を真空濾過により集め、ジエチルエーテルですすいだ。真空乾燥により求め
る生成物(0.12g)を白色無定形固体として得た:構造に一致したHNM
R;MS(LS)m/e535(M+1):元素分析 C2938
2HClに対する計算値:C,57.33;H,6.64;N,13.83。実
測値:C,58.11;H,6.61;N,13.78。
【1003】 製造例466
【化833】
【1004】 炭素上の5%パラジウム(2.60g)およびテトラヒドロフラン(100m
L)の懸濁液に対し、Parr反応ビン中で実施例パート2Aからの製造例13
6の生成物(5.00g,15.3mmol)を固体として加えた。反応ビンを
Parr振盪器上に置き、水素雰囲気下(40psi)で室温にて2時間振盪し
た。反応物をCelite521のパッドを通して濾過し、その後濾液に、0℃で50
mLのテトラヒドロフラン中の予め製造した実施例パート2Aからの製造例1j
の生成物(5.80g,15.3mmol),1,3−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(3.48g,16.9mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール水和物(2.29g,16.9mmol)の混合物に加えた。反応物を室
温で16時間攪拌し、その後溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチルに溶
解し、1,3−ジシクロヘキシル尿素を濾過した。濾液をフラッシュクロマトグ
ラフィー(シリカゲル,80%酢酸エチル/ヘキサン−5%メタノール/酢酸エ
チル)で精製し、求める生成物を淡黄色固体の泡状のものとした得た(7.96
g,80%):構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e656(M+1
);元素分析 C3745に対する計算値;C,67.77;H,6
.92;N,10.68。実測値:C,67.49;H,6.88;H,11.
71。
【1005】 製造例467
【化834】
【1006】 テトラヒドロフラン(120mL)および水(60mL)中に製造例466の
生成物(8.73g,13.3mmol)を含む溶液に対し、室温で水酸化リチ
ウム(2.23g,53.2mmol)を加えた。反応物を室温で35分間攪拌
をした時点で減圧下でテトラヒドロフランを蒸発させた。残渣を水で希釈し、ジ
エチルエーテルで抽出した(エーテル抽出物は捨てた)。水の層を1NHClで
酸性にし(pH2−3)、ジエチルエーテルおよび酢酸エチルで抽出した。一緒
にした有機層をブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下で濃縮し
、求める生成物をさらなる精製を行うことなく用いられる淡黄色固体の泡状のも
のとして得た(8.18g,98%):構造に一致したHNMR;MS(IS
)m/e628(M+1);元素分析 C3541に対する計算値;
C,66.97;H,6.58;N,11.16。実測値:C,66.68;H
,6.75;N,11.12。
【1007】 製造例468
【化835】
【1008】 無水ジクロロメタン(40mL)中に製造例467の生成物(2.90g,4
.61mmol)を含む溶液に対して、0℃でN−メチルモルフォリン(0.6
1mL,5.53mmol)および2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,
5−トリアジン(1.05g,5.99mmol)を加えた。この混合物を室温
に加温しながら1時間攪拌した時点で4−メチルピペリジン(0.60mL,5
.07mmol)を加えた。反応物を室温で2時間攪拌し、その後さらに2−ク
ロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(0.20g)を加えた。
反応物をさらに1時間攪拌し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチルに
溶解し、固体を濾過し、濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,酢
酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を淡黄色固
体の泡状のものとして得た(2.99g,92%):構造と一致したHNMR
;MS(IS)m/e709(M+1);元素分析 C4152に対
する計算値:C,69.47;H,7.39;N,11.85。実測値:C,6
9.30;H,7.47;N,11.92。
【1009】 実施例249および250
【化836】
【1010】 0℃で無水ジクロロメタン(140mL)中に製造例468の生成物(4.4
0g,6.20mmol)およびアニソール(0.71mL,6.50mmol
)を含む攪拌している溶液に対し、トリフルオロ酢酸(14mL)をシリンジに
て添加した。反応物を室温に暖めながら4時間攪拌し、その後氷で冷却した飽和
重炭酸ナトリウムに注いでクエンチした。有機の層を集め、水の層はジクロロメ
タンで2回抽出を行った。一緒にした有機の層を重炭酸ナトリウム,水およびブ
ラインで洗滌し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発して淡黄色固
体の泡状のものを得た。不純なこの泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー
(シリカゲル,5%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メ
タノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を淡黄色固体の泡状のものとし
て得た(3.75g,99%)。構造と一致したHNMR;MS(IS)m/
e609(M+1);元素分析 C3644に対する計算値;C,7
1.03;H,7.29;N,13.80。実測値:C,69.83;H,7.
17;N,13.54。
【1011】 ジアステレオマーの分離:求めた生成物をHPLC[Kromasilのパッキング材
,15%3Aアルコール/85%ヘプタン(W/0.2%DMEA)]により溶
解し2つのジアステレオマーを得た。最初のジアステレオマー(1.30g)(
保持時間=6.77分)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、その後ジエチルエ
ーテル(3mL)中の塩酸の飽和溶液を攪拌しながら加えた。白色の沈殿を真空
濾過により集め、ジエチルエーテルですすいだ。真空乾燥により実施例249(
1.10g)を白色無定形の固体として得た:構造に一致したHNMR;MS
(IS)m/e609(M+1);分析値C3644・HClに対す
る計算値:C,67.02;H,7.03;N,13.03。実測値:C,66
.53;H,6.96;N,12.80。2番目のジアステレオマー(1.50
g)(保持時間=9.17分)を酢酸エチルに溶解し、その後ジエチルエーテル
(3mL)中の塩酸の飽和溶液を攪拌しながら加えた、真空濾過により白色沈殿
物を集め、ジエチルエーテルですすいだ。真空乾燥によって実施例250(1.
47g)を白色無定形の固体として得た:構造に一致したHNMR;MS(I
S)m/e609(M+1);元素分析 C3644・HClに対す
る計算値:C,67.02;H,7.03;N,13.03。実測値:C,66
.08;H,6.95;N,12.71。
【1012】 製造例469
【化837】
【1013】 無水ジクロロメタン(75mL)中に製造例467の生成物(5.10g,8
.11mmol)を含む溶液に対し、0℃でN−メチルモルフォリン(1.07
mL,9.73mmol)および2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5
−トリアジン(1.85g,10.05mmol)を加えた。この混合物を室温
に暖め1時間攪拌した時点でピロリジン(0.75mL,8.93mmol)を
加えた。反応物を室温で2時間攪拌し、その後さらに2−クロロ−4,6−ジメ
トキシ−1,3,5−トリアジン(0.20g)を加えた。反応物をさらに1時
間攪拌し、溶媒を減圧下で蒸発した。残渣を酢酸エチルに溶解し、固体を濾過し
、濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル−10%メタ
ノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を淡黄色固体の泡状のものとして
得た(5.30g,96%):構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e
681(M+1);元素分析 C3948に対する計算値:C,68
.80;H,7.11;N,12.34。実測値:C,68.07;H7.10
;N,12.85。
【1014】 実施例251および252
【化838】
【1015】 0℃で無水ジクロロメタン中に製造例469の生成物(5.15g,7.55
mmol)を含む攪拌している溶液に対し、トリフルオロ酢酸(15mL)をシ
リンジにて加えた。反応物を室温まで加温して4時間攪拌し、その後氷で冷却し
た飽和の重炭酸ナトリウムに注いでクエンチした。有機層を集め、水層をジクロ
ロメタンで2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウム,水およびブラ
インで洗滌し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発して淡黄色固体
の泡状のものを得た。不純なこの泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(
シリカゲル,5%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メタ
ノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を灰色がかった白色固体の泡状の
ものとして得た(4.11g,94%)。構造に一致したHNMR;MS(I
S)m/e581(M+1);元素分析 C3440に対する計算値
:C,70.32;H,6.94;N,14.47。実測値:C,70.34;
H,6.79;N,13.70。
【1016】 ジアステレオマーの分離:求めた生成物をHPLC[Kromasilのパッキング材
,15%3Aアルコール/85%ヘプタン(W/0.2%DMEA)]に溶解し
2つのジアステレオマーを得た。最初のジアステレオマー(1.70g)(保持
時間=7.72分)を酢酸エチルに溶解し、その後ジエチルエーテル中に含まれ
る塩酸の飽和溶液を攪拌しながら加えた。白色沈殿を真空濾過により集め、ジエ
チルエーテルですすいだ。真空乾燥により実施例251(1.27g)を灰色が
かった無定形固体として得た:構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e
581(M+1);分析値C3440・2HClに対する計算値;C
,66.17;H,6.70;N,13.62。実測値:C,65.65;H,
6.90;N,13.48。2番目のジアステレオマー(1.40g)(保持時
間=10.81)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、その後ジエチルエーテル
(3mL)中に含まれる塩酸の飽和溶液を攪拌しながら加えた。白色の沈殿を真
空濾過で集めジエチルエーテルですすいだ。真空乾燥により実施例252(1.
47g)を灰色がかった白色の無定形固体をして得た:構造に一致したHNM
R;MS(IS)m/e581(m+1);元素分析 C3440
2HClに対する計算値:C,66.17;H,6.70;N,13.62。実
測値:C,65.73;H,7.03;N,13.31。
【1017】 製造例470
【化839】
【1018】 炭素上の5%パラジウム(2.60g)およびテトラヒドロフラン(100m
L)の懸濁液をParrの反応ビン中で、実施例パート2Aからの製造例99の
生成物(5.00g,15.3mmol)を固体として加えた。反応ビンをPa
rrの振盪器に置き、水素雰囲気下(40psi)で2時間室温で振盪した。反
応物をCeliteのパッドを通して濾過し、その後濾液を、0℃で50mLのテトラ
ヒドロフラン中の予め製造した、実施例パート2Aからの製造例1jの生成物(
5.80g,15.3mmol),1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(
3.48g,16.9mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和
物(2.29g,16.9mmol)の混合物に加えた。反応物を室温で16時
間攪拌し、その後溶媒を減圧下で蒸発した、残渣を酢酸エチルに溶解し、1,3
−ジシクロヘキシル尿素を濾過した。濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル,80%酢酸エチル/ヘキサン−5%メタノール/酢酸エチル)で精製
し、求める生成物淡黄色固体の泡状のものとして得た(7.96g,80%):
構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e682(M+1);元素分析
3947に対する計算値:C,68.70;H,6.95;N,1
0.27。実測値:C,68.27;H,6.86;N,10.77。
【1019】 製造例471
【化840】
【1020】 テトラヒドロフラン(120mL)および水(60mL)中に製造例470の
生成物(8.73g,13.3mmol)を含む溶液に対し、室温で水酸化リチ
エム(2.23g,53.2mmol)を加えた。反応物を室温で35分間攪拌
した時点でテトラヒドロフランを減圧下で蒸発した。残渣を水で希釈し、ジエチ
ルエーテルで抽出した(そのエーテル抽出物は捨てた)。水層を1NHClで酸
性にし(pH2−3)、その後ジエチルエーテルおよび酢酸エチルで抽出した。
一緒にした有機層をブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下で濃
縮し、求める生成物をさらに精製することなく使用した淡黄色固体の泡状のもの
として得た(8.18g,98%):構造に一致したHNMR;MS(IS)
m/e654(M+1);元素分析 C3743に対する計算値:C
,67.98;H,6.63;N,10.71。実測値:C,66.83;H,
6.59;N,10.50。
【1021】 製造例472
【化841】
【1022】 無水ジクロロメタン(30mL)中に製造例471の生成物(1.00g,1
.52mmol)を含む溶液に対し、0℃でN−メチルモルフォリン(0.20
mL,1.82mmol)および2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5
−トリアジン(0.35g,1.98mmol)を加えた。この混合物を室温に
暖めながら1時間攪拌した時点でN,N−ジメチルアミンの2M溶液(0.84
mL,1.68mmol)を加えた。反応物を室温で2時間攪拌し、その後さら
に2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(0.08g)を
加えた。反応物をさらに1時間攪拌し、溶媒を減圧下で蒸発した。残渣を酢酸エ
チルに溶解し、固体を濾過し、濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル,90%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、
求める生成物を淡黄色固体の泡状のものとして得た(0.83g,80%):構
造に一致したHNMR;MS(IS)m/e681(M+1);元素分析 C 3948に対する計算値:C,68.80;H,7.11;N,12
.34。実測値:C,68.23;H,7.03;N,12.66。
【1023】 実施例253
【化842】
【1024】 0℃で無水ジクロロメタン(100mL)中に製造例472の生成物(3.1
0g,4.52mmol)を含む攪拌している溶液に対し、トリフルオロ酢酸(
10mL)をシリカゲルを用いて加えた。反応物を室温に加温しながら4時間攪
拌をし、その後氷で冷却した飽和重炭酸ナトリウムに注ぎクエンチした。有機層
を集め、水の層をジクロロメタンで2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナ
トリウム,水およびブラインで洗滌し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空
中で蒸発し、淡黄色固体の泡状のものを得た。不純なその泡状のものをフラッシ
ュクロマトグラフィー(シリカゲル,5%メタノール/酢酸エチル−5%トリエ
チルアミン/10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を灰色が
かった白色固体の泡状のものとして得た(2.40g,91%)。構造に一致し
HNMR;MS(IS)m/e581(M+1);元素分析 C3440に対する計算値:C,70.32;H,6.94;N,14.47。実
測値:C,69.36;H,6.71;N,14.10。
【1025】 ジアステレオマーの分離:求めた生成物をHPLC[Kromasilパッキン材,1
5%3Aアルコール/85%ヘプタン(W/0.2%DMEA)]に溶解し2つ
のジアステレオマーを得た。二番目のジアステレオマー(0.76g)(保持時
間=9.98分)を酢酸エチル(15mL)に溶解し、その後ジエチルエーテル
(2mL)中の塩酸の飽和溶液を攪拌しながら加えた。白色の沈殿を真空濾過に
より集め、ジエチルエーテルですすいだ。真空乾燥により実施例(0.70g)
を白色無定形固体として得た:構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e
581(M+1);元素分析 C3440・HClに対する計算値:
C,66.18;H,6.70;N,13.62。実測値:C,64.39;H
,6.69;N,13.19。
【1026】 製造例473
【化843】
【1027】 無水ジクロロメタン(60mL)中に実施例パート2Aからの製造例5の生成
物(3.60g,5.90mmol)を含む溶液に対しN−メチルモルフォリン
(0.78mL,7.08mmol)および2−クロロ−4,6−ジメトキシ−
1,3,5−トリアジン(1,35g,7.67mmol)を加えた。この混合
物を室温に加温しながら1時間攪拌した時点で、N,N−ジメチルアミンの2M
溶液(3.30mL,6.49mmol)を加えた。その反応物を室温で2時間
攪拌し、その後さらに2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジ
ン(0.30g)を加えた。その反応物をさらに1時間攪拌し、溶媒を減圧下で
蒸発した。残渣を酢酸エチルに溶解し、固体を濾過し、濾液をフラッシュクロマ
トグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル−10%メタノール/酢酸エチル)で精
製し、求める生成物を淡黄色固体の泡状のものとして得た(2.93g,78%
):構造に一致したHNMR;MS(IS)m/e637(M+1);元素分
析 C3344に対する計算値;C,62.25;H,6.97;N
,13.20。実測値:C,61.02;H,6.67;N,13.72。
【1028】 実施例254
【化844】
【1029】 0℃で無水ジクロロメタン(130mL)中に製造例473の生成物(3.6
0g,5.65mmol)を含む攪拌している溶液に対し、トリフルオロ酢酸(
13mL)をシリンジにて加えた。反応物を室温に加温しながら4時間攪拌し、
その後氷で冷却した飽和した重炭酸ナトリウムに注ぎクエンチした。有機の層を
集め、水層をジクロロメタンで2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリ
ウム,水およびブラインで洗滌し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空で蒸
発し淡黄色固体の泡状のものを得た。この不純な泡状のものをフラッシュクロマ
トグラフィー(シリカゲル,5%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミ
ン/10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を灰色がかった白
色固体の泡状のものとして得た(2.20g,73%)。構造と一致したHN
MR;MS(IS)m/e537(M+1);元素分析 C2836 に対する計算値:C,62.67;H,6.76;N,15.66。実測値:C
,62.53;H,6.62;N,15.57。
【1030】 ジアステレオマーの分離:生成物をHPLC[Kromasilパッキング材,15%
3Aアルコール/85%ヘプタン(W/0.2%DMEA)]に溶解し、2つの
ジアステレオマーを得た。2番目のジアステレオマー(0.45g)(保持時間
=10.70分)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、その後ジエチルエーテル
(2mL)中の塩酸の飽和溶液を攪拌しながら加えた。白色沈殿を真空濾過によ
り集め、ジエチルエーテルですすいだ。真空乾燥により実施例254(0.40
g)を白色の無定形の固体として得た:構造に一致したHNMR;MS(IS
)m/e537(M+1);元素分析 C2836・2HClに対す
る計算値:C,55.17;H,6.28;N,13.79。実測値:C,56
.56;H,6.38;N,14.26。
【1031】 製造例474
【化845】
【1032】 0℃にてN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中に水素化ナトリウム(
鉱物油中の60%分散液の0.155g,3.86mmol)を含む攪拌してい
るスラリーに対し、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中に3−ニトロ
ピロール(0.600g,3.68mmol)を含む溶液を加えた。この溶液を
0℃で10分間攪拌し、その後N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中に
実施例パート1,製造例5の生成物を含む溶液を加えた。反応物を室温で15時
間攪拌した時点で、ブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒にした
抽出物をブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発により黄色の油状
のものを得たが、これは好ましいレジオイソマーと好ましくない5−ニトロ−4
−メチルレジオイソマーから成る9:1の混合物を含むものであった。フラッシ
ュクロマトグラフィー(シリカゲル,20%−50%酢酸エチル/ヘキサン)に
り求める生成物を淡黄色の固体として得た(2.53g,60%)。
【1033】 製造例475
【化846】
【1034】 室温で、ジオキサン(30mL)および水(15mL)中に製造例474の生
成物(1.01g,1.59mmol)を含む攪拌している溶液に水酸化リチウ
ム(0.26g,6.30mmol)を加えた。反応物を室温で25分間攪拌し
た時点で減圧下でジオキサンを蒸発させた。残渣を水で希釈し、ジエチルエーテ
ルで抽出した(そのエーテル抽出物は捨てた)。水の層を1NHClで酸性にし
(pH2−3)、その後ジエチルエーテルおよび酢酸エチルで抽出した。一緒に
した有機層をブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下で濃縮し、
求める生成物を淡褐色固体の泡状のものとして得たが、それは、さらに精製する
ことなしに使用した(0.96g,99%):
【1035】 製造例476
【化847】 無水1,2−ジクロロメタン中に製造例475(0.433g,1.46mm
ol),L−プロリンメチルエステル塩酸塩(0.241g,1.46mmol
),1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.200g,1.46mmo
l)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.660g,5.10mm
ol)を含む攪拌している溶液に対し、室温で1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド(0.310g,1.60mmol)を加えた
。反応物を室温で18時間攪拌し、水(50mL)でクエンチし、水層を酢酸エ
チルで抽出した。一緒にした抽出物を10%クエン酸,飽和重炭酸ナトリウム,
水およびブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発して黄色の固体を
得た。ロータリークロマトグラフィー(シリカゲル,35%酢酸エチル/ヘキサ
ン−85%酢酸エチル/ヘキサン)で0.250g(42%)の求めている生成
物を白色の泡状固体として得た。
【1036】 製造例477
【化848】 炭素上の5%パラジウム(1.75g),酢酸エチル(90mL)およびエタ
ノール(10mL)の懸濁液に対し、Parr反応ビン中で製造例476の生成
物(3.51g,11.5mmol)を固体として加えた。反応ビンをParr
振盪器に置き、水素雰囲気下(35psi)で45分間室温で振盪した。反応物
をCelite521のパッドを通し濾過した。濾液をオレンジ色固体の泡状になるま
で蒸発させた後、室温で50mLのジオキサン中の予め製造した製造例1dの生
成物(4.33g,11.5mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル水和物(1.72g,12.6mmol)の混合物に加えた。この溶液を15
分間攪拌した時点で、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.66g,
10.3mmol)を加えた。反応物を室温で15時間攪拌し、その後溶媒を減
圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチルに溶解し、1,3−ジシクロヘキシル尿素
を濾過した。濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,75%酢酸エ
チル/ヘキサン−10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を淡
褐色固体の泡状のものとした得た(4.5g,62%)。
【1037】 実施例255
【化849】
【1038】 0℃で無水ジクロロメタン(20mL)中に製造例477の生成物(0.77
g,1.12mmol)およびアニソール(0.05mL,0.47mmol)
の攪拌している溶液に対しトリフルオロ酢酸をシリンジにより加えた。反応物を
室温に加温しながら4時間攪拌し、その後氷ですでに冷却した飽和の重炭酸ナト
リウムに注ぎクエンチを行った。有機層を集め、水層をジクロロメタンで2回抽
出を行なった。一緒にした有機の層を重炭酸ナトリウム,水およびブラインで洗
滌し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発して淡黄色個体の泡状の
ものとして得た。この不純な泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリ
カゲル,100%酢酸エチル−5%メタノール/95%酢酸エチル−5%トリエ
チルアミン/10%メタノール/85%酢酸エチル)で精製し、求める生成物を
灰色がかった白色固体の泡状のものとして得た(0.625g,95%)。
【1039】 製造例478
【化850】
【1040】 室温で無水の1,2−ジクロロメタン(30mL)中に製造例475の生成物
(0.433g,1.46mmol),ピロリジン(0.241g,1.46m
mol),1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.200g,1.46
mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.660g,5.1
0mmol)を含む攪拌している溶液に対し、1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド(0.310g,1.60mmol)を加えた
。反応物を室温で18時間攪拌し、水(50mL)でクエンチし、水層を酢酸エ
チルで抽出した。一緒にした抽出物を10%クエン酸,飽和重炭酸ナトリウム,
水およびブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発して黄色の固体を
得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,40%酢酸エチル/ヘキサ
ン−100%酢酸エチル)により0.250g(42%)の求める生成物を白色
泡状の固体として得た。
【1041】 製造例479
【化851】
【1042】 炭素上の5%パラジウム(1.75g),酢酸エチル(50mL)およびエタ
ノール(25mL)の懸濁液に対し、Parr反応ビン中で製造例478(3.
51g,11.5mmol)を固体として加えた。反応ビンをParr振盪器の
上に置き、水素雰囲気下(35psi)で室温にて45分間振盪した。反応物を
Celite521のパッドを通して濾過した。濾液をオレンジ色の固体の泡状のもの
になるまで蒸発させ、その後室温で50mLのジオキサン中の予め製造した製造
例1dの生成物(4.33g,11.5mmol)および1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール水和物(1.72g,12.6mmol)の混合物に加えた。この
溶液を15分間攪拌した時点で1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.
66g,10.3mmol)を加えた。反応物を室温で15時間攪拌をし、その
後溶媒を減圧下で蒸発した。残渣を酢酸エチルに溶解し、1,3−ジシクロヘキ
シル尿素を濾過した。濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,50
%酢酸エチル/ヘキサン−100%酢酸エチル)で精製し、求める生成物を淡褐
色固体を泡状のものとして得た(4.5g,62%)。
【1043】 実施例256
【化852】
【1044】 0℃で無水ジクロロメタン(20mL)中に製造例479の生成物(0.77
g,1.12mmol)およびアニソール(0.05mL,0.47mmol)
を含む攪拌している溶液に対し、トリフルオロ酢酸をシリンジにて加えた。反応
物を室温に加温し、4時間攪拌し、その後氷で冷却した飽和の重炭酸ナトリウム
に注ぎクエンチした。有機層を集め、水層をジクロロメタンで2回抽出した。一
緒にした有機の層を重炭酸ナトリウム,水およびブラインで洗滌し、その後乾燥
(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発し、淡黄色固体の泡状のものを得た。その
不純な泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,100%酢酸
エチル−5%メタノール/95%酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メ
タノール/85%酢酸エチル)で精製し、求める生成物を灰がかった白色固体の
泡状のものとして得た(0.625g,95%)。
【1045】 製造例480
【化853】
【1046】 0℃でN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中に水素化ナトリウム(鉱
物油中60%分散液の0.155g)の攪拌しているスラリーに対し、N,N−
ジメチルホルムアミド(10mL)中に3−ニトロピロール(0.600g,3
.68mmol)を含む溶液を加えた。この溶液を0℃で10分間攪拌し、その
後N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中に実施例パート1、製造例5の
生成物を含む溶液を加えた。反応物を室温で15時間攪拌を行った時点でブライ
ンでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒にした抽出物をブラインで洗滌し
、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発して黄色の油状のものを得たが、これは好ま
しいレジオイソマーと好ましくない5−ニトロ−4−メチルのレジオイソマーの
9:1の混合物を含んでいた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,2
0%−50%酢酸エチル/ヘキサン)により求める生成物を淡黄色の固体として
得た(2.53g,60%)。
【1047】 製造例481
【化854】
【1048】 室温でジオキサン(30mL)および水(15mL)中に製造例480の生成
物(1.01g,1.59mmol)を含む攪拌している溶液に対し水酸化リチ
ウム(0.26g,6.30mmol)を加えた。反応物を室温で25分間攪拌
した時点で、減圧下でジオキサンを蒸発させた。残渣を水で希釈し、ジエチルエ
ーテルで抽出した(そのエーテル抽出物は捨てた)。水層を1NHClで酸性に
し(pH2−3)、その後ジエチルエーテルおよび酢酸エチルで抽出した。一緒
にした有機層をブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下で濃縮し
て求める生成物を淡褐色固体の泡状のものとして得た(0.96g,99%)が
それらはさらに精製を行なわずに使用した。
【1049】 製造例482
【化855】
【1050】 無水1,2−ジクロロメタン(30mL)中に製造例481の生成物(0.4
33g,1.46mmol),L−プロリンメチルエステル塩酸塩(0.241
g,1.46mmol),1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.20
0g,1.46mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.6
60g,5.10mmol)を含む攪拌している溶液に対し、室温で1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.310g,1.6
0mmol)を加えた。反応物を室温で18時間攪拌し、水(50mL)でクエ
ンチし、水層を酢酸エチルで抽出した。一緒にした抽出物を10%クエン酸,飽
和重炭酸ナトリウム,水およびブラインで洗滌し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、
蒸発して黄色の固体を得た。ロータリークロマトグラフィー(シリカゲル,35
%酢酸エチル/ヘキサン−85%酢酸エチル/ヘキサン)により0.250g(
42%)の求める生成物を白色の泡状固体として得た。
【1051】 製造例483
【化856】
【1052】 炭素上の5%パラジウム(1.75g)、メタノール(25mL)の懸濁液に対し
て、製造例482の生成物(3.51g,11.5mmol)を固体として加えた。反
応物を1気圧のH下で室温にて3〜4時間撹拌した。反応物をCelite521
のパッドを通して濾過した。濾液を蒸発し灰色がかった白色固体の泡状のものと
し、その後、室温で50mLのN,N−ジメチルホルムアミド中に含まれる予め製
造した製造例1dの生成物(4.33g,11.5mol)および1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール水和物(1.72g,12.6mmol)の混合物に加えた。この溶液
を15分間撹拌した時点で1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.66g
,10.3mmol)を加えた。その反応物を室温で15時間撹拌し、その後ブライ
ンでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒にした抽出物をブラインで洗浄し
、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発により褐色固体の泡状のものを得た。粗製の
この泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,75%酢酸エチ
ル/ヘキサン−10%メタノール/酢酸エチル)で精製し分離したジアステレオ
マー、製造例483Aおよび483Bを灰色がかった白色固体の泡状のものとし
て得た(4.5g,62%)。
【1053】 実施例257
【化857】
【1054】 0℃において、無水ジクロロメタン(20mL)中に製造例483A(0.77g
,1.12mmol)およびアニソール(0.05mL,0.47mmol)を含む撹拌して
いる溶液に対しトリフルオロ酢酸をシリンジによってトリフルオロ酢酸をシリン
ジにより加えた。反応物を室温に加温しながら4時間撹拌をし、その後氷で冷却
した飽和の重炭酸ナトリウムでクエンチをした。有機層を集め、水層をジクロロ
メタンで2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウムおよびブラインで
洗浄し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空中で蒸発し淡黄色固体の泡状の
ものを得た。不純なこの泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル,100%酢酸エチル−5%メタノール/95%酢酸エチル−5%トリエチル
アミン/10%メタノール/85%酢酸エチル)で精製し、求める生成物を白色
固体の泡状のものとして得た(0.625g,95%):
【1055】 実施例258
【化858】
【1056】 0℃で無水ジクロロメタン(20mL)に含まれる製造例483Bの生成物(0
.77g,1.12mmol)およびアニソール(0.05mL,0.47mmol)の撹拌し
ている溶液に対し、トリフルオロ酢酸をシリンジによって加えた。反応物を室温
に加温しながら4時間撹拌し、その後氷で冷却した飽和の重炭酸ナトリウムに注
いでクエンチした。有機層を集め、水層をジクロロメタンで2回抽出した。一緒
にした有機の層を重炭酸ナトリウム、水およびブラインで洗浄し、その後乾燥(
硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発し、淡黄色固体の泡状のものを得た。不純な
この泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,100%酢酸エ
チル−5%メタノール/95%酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メタ
ノール/85%酢酸エチル)で精製し、求める生成物を白色固体の泡状のものと
して得た(0.625g,95%)。
【1057】 製造例484
【化859】
【1058】 室温で無水1,2−ジクロロメタン(30mL)中に含まれる製造例481の生
成物(0.433g,1.46mmol),L−プロリンメチルエステル塩酸塩(0.2
41g,1.46mmol),1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.200g
,1.46mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.660g,5.
10mmol)の撹拌している溶液に対し、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−
3−エチルカルボジイミド(0.310g,1.60mmol)を加えた。反応物を室
温で18時間撹拌し、水(50mL)でクエンチし、水層を酢酸エチルで抽出した
。一緒にした抽出物を10%クエン酸,飽和の重炭酸ナトリウム,水およびブラ
インで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発して黄色の固体を得た。ロータ
リークロマトグラフィー(シリカゲル,35%酢酸エチル/ヘキサン−85%酢
酸エチル/ヘキサン)により0.250g(42%)の求める生成物を白色の泡状
の固体として得た。
【1059】 製造例485
【化860】
【1060】 炭素上の5%パラジウム(1.75g)、メタノール(25mL)の懸濁液に対し
、製造例484の生成物(3.51g,11.5mmol)を固体として加えた。反応
物を1気圧のH下で室温にて3〜4時間撹拌した。反応物をCelite521の
パッドを通して濾過した。濾液を蒸発し灰色がかった白色固体の泡状のものを得
て、その後、それを予め製造した50mLのN,N−ジメチルホルムアミド中の製
造例1dの生成物(4.33g,11.5mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール水和物(1.72g,12.6mmol)の混合物に室温で加えた。この溶液
を15分間撹拌した時点で1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.66g
,10.3mmol)を加えた。反応物を室温で15時間撹拌し、その後ブラインで
クエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒に抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(
硫酸ナトリウム)し、蒸発して褐色固体の泡状のものを得た。粗製のこと泡状の
ものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,75%酢酸エチル/ヘキサ
ン−10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を灰色がかった白
色固体の泡状のものとして得た(4.5g,62%)。
【1061】 実施例259
【化861】
【1062】 0℃で無水ジクロロメタン(20mL)に含まれる製造例485の生成物(0.
77g,1.12mmol)およびアニソール(0.05mL,0.47mmol)の撹拌して
いる溶液に対し、トリフルオロ酢酸をシリンジにて加えた。反応物を室温に加温
しながら4時間撹拌し、その後、氷で冷却した飽和の重炭酸ナトリウムに注ぎク
エンチした。有機の層を集め、水の層をジクロロメタンで2回抽出した。一緒に
した有機の層を重炭酸ナトリウム,水およびブラインで洗浄し、その後乾燥(硫
酸ナトリウム)し、真空中で蒸発し、淡黄色固体の泡状のものを得た。不純なこ
の泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,100%酢酸エチ
ル−5%メタノール/95%酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メタノ
ール/85%酢酸エチル)で精製し、求める生成物を白色固体の泡状のものとし
て得た(0.625g,95%)。
【1063】 実施例パート2D 製造例486
【化862】
【1064】 0℃で、N,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中に含まれる水素化ナトリ
ウム(鉱物油中60%分散液の0.750g,18.7mmol)の撹拌しているスラ
リーに対し、N,N−ジメチルホルムアミド(25mL)中のニトロピロール(2.
00g,17.8mmol)の溶液を加えた。この溶液を0℃で10分間撹拌し、その
後、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中に含まれる実施例パート1から
の製造例5の生成物(4.77g,19.6mmol)の溶液を加えた。反応物を室温
で15時間撹拌した時点でブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒
にした抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発し黄色の油
状のものを得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,20%−50%
酢酸エチル/ヘキサン)によりも求める生成物を淡黄色の油状のものとして得た
(4.77g,98%):H NMRは構造に一致した;MS(IS)m/e275
(M+1)。
【1065】 製造例487
【化863】
【1066】 室温でジオキサン(100mL)および水(50mL)中に含まれる製造例486
の生成物(4.70g,17.1mmol)の撹拌している溶液に対し、水酸化リチウ
ム(2.88g,68.5mmol)を加えた。反応物を室温で25分間撹拌した時点
でジオキサンを減圧下で蒸発した。残渣を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出
した(そのエーテル抽出物は捨てた)。水の層を1N HCl で酸性にし(pH
2〜3)、その後ジエチルエーテルと酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層
をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下で濃縮し、求める生成
物をさらに精製することなく使用した淡褐色固体の泡状のものとして得た(4.
11g,98%):H NMRは構造に一致した;MS(IS)m/e247(M
+1)。
【1067】 製造例488
【化864】
【1068】 無水ジクロロメタン(90mL)中に含まれる製造例487の生成物(2.50g
,10.1mmol),L−プロリンメチルエステル塩酸塩(2.10g,12.7mmol
),1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(1.72g,12.7mmol)およ
びN,N−ジイソプロピルエチレンアミン(4.40mL,25.4mmol)の撹拌し
ている溶液に対し、室温で1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカ
ルボジイミド(2.63g,13.7mmol)を加えた。反応物を室温で18時間撹
拌し、その後水でクエンチし、水層を酢酸エチルで抽出した。一緒にした抽出物
を10%クエン酸,飽和の重炭酸ナトリウム,水およびブラインで洗浄し、乾燥
(硫酸ナトリウム)し、蒸発により黄色の固体を得た。フラッシュクロマトグラ
フィー(シリカゲル,35%酢酸エチル/ヘキサン−85%酢酸エチル/ヘキサ
ン)により2.76gの求める生成物を白色の泡状の固体として得た:H NM
Rは構造に一致した;MS(IS)m/e358(M+1)。
【1069】 製造例489
【化865】
【1070】 酢酸エチル(90mL)およびエタノール(10mL)中に含まれる炭素上の5%
パラジウム(1.30g)の懸濁液に対して、Parrの反応ビン中で製造例488
の生成物(1.30g,3.63mmol)を固体として加えた。反応ビンをParr振盪
器の上に置き、水素雰囲気下(35psi)で室温にて45分間振盪した。反応物
をオレンジ色固体の泡状のものになるまで蒸発させた後、ジオキサン(50mL)
中に含まれる予め製造した実施例パート2Aからの製造例1dの生成物(1.3
8g,3.63mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.54g
,4.00mmol)の混合物を室温で加えた。この溶液を15分間撹拌した時点で
1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.83g,4.00mmol)を加えた。
反応物を室温で15時間撹拌し、その後溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸
エチルに溶解し、1,3−ジシクロヘキシル尿素を濾過した。濾液をフラッシュ
クロマトグラフィー(シリカゲル,75%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノ
ール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を褐色固体の泡状のものとして得た
(0.91g,40%):H NMRは構造に一致した;MS(IS)m/e690
(M+1)。
【1071】 実施例260
【化866】
【1072】 0℃にて無水ジクロロメタン(40mL)中に含まれる製造例489の生成物(
0.88g,1.28mmol)およびアニソール(0.15mL,1.28mmol)の撹拌
している溶液に対しトリフロオロ酢酸(6mL)を加えた。反応物を室温に加温し
ながら4時間撹拌し、その後、氷で冷却した飽和重炭酸ナトリウムに注ぎクエン
チした。有機層を集め、水層をジクロロメタンで2回抽出した。一緒にした有機
層を重炭酸ナトリウム,水およびブラインで洗浄し、その後乾燥(硫酸ナトリウ
ム)し、真空下で蒸発し、淡黄色固体の泡状のものを得た。不純なこの泡状のも
のをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル−5%メタノール
/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メタノール/酢酸エチル)で精製
し、求める生成物を淡黄色固体の泡状のものとして得た(0.710g,94%)
H NMRは構造に一致した;MS(IS)m/e590(M+1)。
【1073】 製造例490
【化867】
【1074】 製造例487の生成物(2.50g,10.0mmol)の溶液に対して、0℃での
無水ジクロロメタン(50mL)中でN−メチルモルフォリン(1.34g,12.
0mmol)および2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(1.9
6g,11.0mmol)を加えた。この混合物を室温に加温しながら1時間撹拌した
時点でピロリジン(0.93mL,11.0mmol)を加えた。その後、反応物を室温
でさらに2.5時間撹拌した時点で溶媒を減圧下で蒸発した。得られた残渣を酢
酸エチルに溶解し、残った固体を濾過した。濾液をフラッシュクロマトグラフィ
ー(シリカゲル,40%酢酸エチル/ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、求める
生成物を淡黄色の泡状のものとして得た(2.57g,86%):H NMRは
構造に一致した;MS(IS)m/e300(M+1)。
【1075】 製造例491
【化868】
【1076】 酢酸エチル(50mL)およびエタノール(25mL)中に炭素上の5%パラジウ
ム(0.40g)を含む懸濁液に対して、Parrの反応ビン中で製造例490の生
成物(0.65g,2.20mmol)を固体として加えた。反応ビンをParr振盪器の
上に置き、水素雰囲気下(35psi)で室温にて1時間振盪した。反応物をCeli
te521のパッドを通して濾過した。濾液を蒸発させたオレンジ色固体の泡状の
ものを得た後、予め製造したN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中に含ま
れる実施例パート2Aからの製造例1dの生成物(0.81g,2.21mmol)お
よび1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.31g,2.30mmol)の混合物に
室温で加えた。この溶液を15分間撹拌した時点で、1,3−ジクロロヘキシル
カルボジイミド(0.48g,2.30mmol)を加えた。反応物を室温で15時間
撹拌し、その後ブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒に抽出物を
ブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下で蒸発し褐色固体の泡状
のものを得た。不純なこの固体をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,
50%酢酸エチル/ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、求める生成物を白色固体
の泡状のものとして得た(0.46g,42%):H NMRは構造に一致した
;MS(IS)m/e632(M+1)。
【1077】 実施例261
【化869】
【1078】 0℃にて無水ジクロロメタン(13mL)中に製造例491の生成物(0.37g
,0.59mmol)およびアニソール(0.03mL,0.30mmol)を含む撹拌して
いる溶液に対して、トリフロオロ酢酸(2mL)を加えた。反応物を室温に加温し
ながら4時間撹拌し、その後、氷で冷却した飽和の重炭酸ナトリウムに注ぎクエ
ンチした。有機層を集め、水の層をジクロロメタンで2回洗浄した。一緒にした
有機層を重炭酸ナトリウム,水およびブラインで洗浄し、その後乾燥(硫酸ナト
リウム)し、真空中で蒸発し、淡黄色固体の泡状のものを得た。不純なこの泡状
のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル−5%メタノ
ール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メタノール/酢酸エチル)で
精製し、求める生成物を淡黄色固体の泡状のものとして得た(0.27g,86%
):H NMRは構造に一致した;MS(IS)m/e532(M+1);元素分
析 C3037に対する計算値:C,67.68;H,7.01;N,
13.17。実測値:C,67.30;H,7.02;N,12.80。
【1079】 製造例492
【化870】
【1080】 0℃で、N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中に水素化ナトリウム(鉱
物油中の60%分散液の0.74g)を含む撹拌しているスラリーに対し、N,N
−ジメチルホルムアミド(20mL)中の(製造例450からの)4−ニトロピラ
ゾール(2.00g,17.7mmol)の溶液を加えた。この溶液を0℃で10分間
撹拌し、その後、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中に含まれる実施例
パート1の製造例の生成物(4.75g,19.5mmol)の溶液を加えた。反応物
を室温で15時間撹拌した時点でブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した
。一緒にした抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発し黄
色の油状のものを得たフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,20%−5
0%酢酸エチル/ヘキサン)により求める生成物を無色の油状のものとして得た
(4.76g,97%):H NMRは構造に一致した;MS(IS)m/e276
(M+1)。
【1081】 製造例493
【化871】
【1082】 室温でジオキサン(100mL)および水(50mL)中に製造例492の生成物
(4.65g,16.9mmol)を含む撹拌している溶液に対し、水酸化リチウム(
2.83g,67.5mmol)を加えた。反応物を室温で25分間撹拌した時点で、
減圧下でジオキサンを蒸発させた。残渣を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出
した(そのエーテル抽出物は捨てた)。水層を1N HCl で酸性にし(pH2
〜3)、その後ジエチルエーテルおよび酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機
層をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、減圧下で濃縮し、求める生
成物をさらに精製することなしに使用した淡いオレンジ色の固体として得た(4
.09g,98%):H NMRは構造に一致した;MS(IS)m/e248(M
+1)。
【1083】 製造例494
【化872】
【1084】 無水ジクロロメタン中に含まれる製造例493の生成物(2.00g,8.09m
mol),L−プロリンメチルエステル塩酸塩(1.68g,10.1mmol),1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール水和物(1.38g,10.1mmol)およびN,N−ジ
イソプロピルエチルアミン(3.50mL,20.2mmol)の撹拌している溶液に対
し、室温で1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(
2.09g,10.92mmol)を加えた。反応物を室温で18時間撹拌し、その後
水でクエンチし、水層を酢酸エチルで抽出した。一緒にした抽出物を10%クエ
ン酸,飽和重炭酸ナトリウム,水およびブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウ
ム)し、蒸発して黄色の固体を得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル,35%酢酸エチル/ヘキサン−85%酢酸エチル/ヘキサン)により求める
生成物を白色固体の泡状のものとして得た(1.80g,62%):H NMR
は構造に一致した;MS(IS)m/e359(M+1)。
【1085】 製造例495
【化873】
【1086】 メタノール(25mL)中の中の炭素上の5%パラジウム(0.20g)の懸濁液
に対し、製造例494の生成物(0.36g,1.01mmol)を固体として加えた
。反応物を水素雰囲気下(1気圧)で4時間室温にて撹拌した。反応物をCelit
e521のパッドを通して濾過した。濾液を灰色がかった固体の泡状になるまで
蒸発し、その後室温で、それをN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中に含
まれる予め製造した実施例パート2Aからの製造例1dの生成物(0.30g,0
.80mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.12g,0.8
8mmol)からなる混合物に加えた。この溶液を15分間撹拌した時点で1,3−
ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.18g,0.88mmol)を加えた。反応物
を室温で15時間撹拌し、その後ブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出した
。一緒に抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発により褐
色固体の泡状のものを得た。粗製のその泡状のものをフラッシュクロマトグラフ
ィー(シリカゲル,75%酢酸エチル/ヘキサン−10%メタノール/酢酸エチ
ル)で精製し、分離したジアステレオマーを灰色がかった白色固体の泡状のもの
として得た:495A(0.18g,33%)(H NMRは構造に一致;MS
(IS);MS(IS)m/e691(M+1));および495B(0.19g
、35%)(H NMR構造に一致;MS(IS)m/e691(M+1))。
【1087】 実施例262
【化874】
【1088】 0℃にて無水ジクロロメタン(15mL)中に製造例495Aの生成物を含む撹
拌している溶液に対しトリフルオロ酢酸(3mL)を加えた。反応物を室温に暖め
ながら4時間撹拌した後、氷で冷却した飽和の重炭酸ナトリウムに注ぎクエンチ
した。有機の層を集め、水の層をジクロロメタンで2回抽出した。一緒にした有
機の層を重炭酸ナトリウム,水およびブラインで洗浄し、その後乾燥(硫酸ナト
リウム)し、真空中で蒸発し、淡黄色固体の泡状のものを得た。不純なこの泡状
のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル−5%メタノ
ール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メタノール/酢酸エチル)で
精製し、求める生成物を白色固体の泡状のものとして得た(0.10g,77%)
H NMRは構造に一致;MS(IS)m/e591(M+1)。
【1089】 実施例263
【化875】
【1090】 0℃にて無水ジクロロメタン(15mL)中に製造例295Bの生成物(0.1
5g,0.22mmol)を含む撹拌している溶液に対し、トリフロオロ酢酸(3mL)
を加えた。反応物を室温に加温し、4時間撹拌し、その後、氷で冷却した飽和の
重炭酸ナトリウムに注ぎクエンチした。有機層を集め、水層をジクロロメタンで
2回抽出した。一緒にした有機層を重炭酸ナトリウム,水およびブラインで洗浄
し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空下で蒸発して淡黄色固体の泡状のも
のを得た。不純なこの泡状のものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル
,酢酸エチル−5%メタノール/酢酸エチル−5%トリエチルアミン/10%メ
タノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を白色固体の泡状のものとして
得た(0.08g,62%):H NMRは構造に一致;MS(IS)m/e591
(M+1)。
【1091】 製造例496
【化876】
【1092】 無水ジクロロメタン(50mL)中に含まれる製造例493の生成物(0.75g
,3.03mmol),ピロリジン(0.32mL,3.79mmol),1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール水和物(0.52g,3.79mmol)およびN,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン(1.10mL,6.07mmol)を含む撹拌している溶液に対し、室
温で1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.7
9g,4.10mmol)を加えた。反応物を室温で18時間撹拌し、水でクエンチし
、水の層を酢酸エチルで抽出した。一緒にした抽出物を10%クエン酸,飽和の
重炭酸ナトリウム,水およびブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸
発して黄色の固体を得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,35%
酢酸エチル/ヘキサン−85%酢酸エチル/ヘキサン)により求める生成物を白
色の泡状固体として得た(0.83g,91%):H NMRは構造に一致;M
S(IS)m/e301(M+1)。
【1093】 製造例497
【化877】
【1094】 酢酸エチル(55mL)およびエタノール(7mL)の混合物中の炭素上の5%パ
ラジウム(0.40g)の懸濁液に対し、製造例496(0.71g,2.35mmol
)の生成物を固体として加えた。反応物をParr振盪器上で水素雰囲気下(35p
si)の室温で1.5時間振盪した。反応物をCelite521のパッドを通して濾過
した。濾液を灰色がかった固体の泡状のものになるまで蒸発し、その後それを室
温でN,N−ジメチルホルムアミド中の予め製造した実施例パート2Aからの製
造例1dの生成物(0.89g,2.35mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール水和物(0.351g,2.58mmol)の混合物に加えた。この溶液を1
5分間撹拌し、その時点で1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.53g
,2.58mmol)を加えた。反応物を室温で15時間撹拌し、その後ブラインで
クエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒に抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(
硫酸ナトリウム)し、蒸発し、褐色固体の泡状のものを得た。この粗製の泡状の
ものをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,75%酢酸エチル/ヘキサ
ン−10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求める生成物を灰色がかった白
色固体の泡状のものとして得た(0.97g,65%):H NMRは構造と一
致;MS(IS)m/e633(M+1)。
【1095】 実施例264
【化878】
【1096】 0℃で無水ジクロロメタン(30mL)中に製造例497の生成物(0.75g,
1.19mmol)およびアニソール(0.04mL,0.39mmol)を含む撹拌してい
る溶液に対し、トリフロオロ酢酸(4mL)を加えた。反応物を室温に加温し4時
間撹拌し、その後、氷で冷却した飽和の重炭酸ナトリウムに注ぎクエンチした。
有機層を集め、水の層をジクロロメタンで2回抽出した。一緒にした有機層を重
炭酸ナトリウム,水およびブラインで洗浄し、その後乾燥(硫酸ナトリウム)し
、真空下で蒸発し、淡黄色固体の泡状のものを得た。不純なこの泡状のものをフ
ラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル−5%メタノール/酢酸
エチル−5%トリエチルアミン/10%メタノール/酢酸エチル)で精製し、求
める生成物を白色固体の泡状のものとして得た(0.62g,98%):H N
MRは構造と一致;MS(IS)m/e533(M+1)。
【1097】 実施例パート3 1−N−アルキル化−4−ニトロイミダゾールの製造
【1098】 製造例1
【化879】
【1099】 室温で無水アルコール(500mL)中で撹拌しているα−ブロモフェニル酢酸
(100g,466mmol)の溶液に対し、p−トルエンスルホン酸−水和物(1
0g,53mmol)を加えた。この溶液に加熱還流し、8時間後濃縮乾燥した。得
られた残渣を酢酸エチルに溶解し、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液、ブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して77g(68%)の求め
る生成物をオレンジ色の油状のものとして得た:H NMRは構造と一致した
;MS(FD)241.9,243.9。
【1100】 製造例2
【化880】
【1101】 N,N−ジメチルホルムアミド(240mL)中で水素化ナトリウム(鉱物油中
の60%分散液の13.6g,341mmol)のスラリーに対し、添加中の温度を4
0℃以下に保つよう注意深く4−ニトロイミダゾール(38.6g,341mmol)
を加えた。一緒にした有機抽出物を濾過し、水,ブラインで洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、濾過して濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(メタノール/クロロホルムグラジエント)で精製し、61.1g(70%)
の求める生成物を白色固体として得た:H NMRは構造と一致している;M
S(FD)275(M+);元素分析 計算値:C,56.73;H,4.73;
N,15.27。実測値:C,56.48;H,4.78;N,15.08。
【1102】 製造例3
【化881】
【1103】 DMF(50mL)中に製造例2の生成物(10.00g,36.36mmol)を含
む溶液を0℃の窒素下でDMF(50mL)中に含まれる水素化ナトリウム(1.
60g,40.00mmol)の懸濁液に滴下した。この混合物を10分間撹拌し、そ
の後ヨウ化メチル(2.5mL,40.00mmol)を滴下した。反応物を0℃で30
分間、その後環境温度で1時間撹拌した。混合物を重炭酸ナトリウムの飽和溶液
でクエンチした。酢酸エチルを加え、混合物を重炭酸塩で、続いてブラインで洗
浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮した。得られた泡状
のものをフラッシュクロマトグラフィー(300gシリカ,2:3酢酸エチル/
ヘキサン)で精製し、求める生成物(8.81g,84%)を淡黄色の泡状のもの
として得た:H NMR(300MHz,CDCl)は構造と一致;元素分析
1415に対する計算値:C,58.13;H,5.23;N,1
4.53。実測値:C,57.88;H,5.36;N,14.39;FDMS(M
+)−289。
【1104】 製造例4
【化882】
【1105】 300mLの無水アルコール中に4−メトキシフェニル酢酸98g(590mmol
)を含む溶液に対しTsOH 20g(105mmol)を加えた。反応混合物を5時
間還流した後、濃縮乾燥した。得られた油状のものを溶離液として20%酢酸エ
チル/ヘキサンを用いシリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、求める生成物1
02g(89%)を無色の油状のものとして得た。1H-NMR (d, DMSO) 1.17 (t, J
= 8.7 Hz, 3H), 3.56 (s, 2H), 3.73 (s, 3H), 4.05 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.
87 (d, J = 8.7 Hz, 2H) , 7.17 (d, J = 8.7 Hz, 2H); MS (イオン スプレー)
195.3 (M+1);元素分析 C1114に対する計算値:C,68.02;
H,7.27。実測値:C,67.95;H,7.17。
【1106】 製造例5
【化883】
【1107】 500mLの四塩化炭素に製造例の生成物40g(200mmol)を含む溶液に対
し37g(206mmol)のN−ブロモサクシンイミドおよび4滴の48%HBrを
加えた。反応混合物を5時間還流し、濾過し、濃縮乾燥を行った。得られた油状
のものを溶離液としてクロロホルムを用いたシリカゲルのクロマトグラフィーに
かけ51.1g(94%)の求める生成物を無色の油状のものとして得た。1H-NMR
(d, DMSO) 1.19 (t, J = 8.4 Hz, 3H), 3.77 (s, 3H), 4.18 (m, 2H), 5.88 (s
, 1H), 6.95 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.50 (d, J = 8.4 Hz, 2H); MS (FD) 272,2
74 (M+);元素分析 C1113BrOに対する計算値:C,48.37;H
,4.80。実測値:C,48.52;H,4.77。
【1108】 製造例6
【化884】
【1109】 500mLのDMF中に製造例5の生成物49.5g(181mmol)を含む溶液に
対し、20.5g(181mmol)の4−ニトロイミダゾールおよび75g(543m
mol)の炭酸カルシウムを加えた。反応混合物を環境温度で一晩撹拌し、濾過し
乾燥するまで濃縮した。得られた油状のものを酢酸エチルおよび水の間に分配し
、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、濾過し、濃縮して乾燥した。得られた油状物のものをシリカのパ
ッドに吸収し、溶離液として30〜70%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカ
ゲルのクロマトグラフィーにかけ、放置すると直ぐに固化するオレンジ色油状の
ものとして33.6g(61%)の求める生成物を得た。1H-NMR (d, DMSO) 1.17
(t, J = 7.2 Hz, 3H), 3.78 (s, 3H), 4.25 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.57 (s, 1H
), 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.46 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.92 (s, 1H), 8.3
8 (s, 1H) ; MS(イオンスプレー)306(M+1);元素分析 C14
15に対する計算値:C,55.08;H,4.95;N,13.76。
実測値:C,54.93;H,4.89;N,13.82。
【1110】 製造例7
【化885】
【1111】 DMF(25mL)中に含まれる製造例6の生成物(5.00g,16.39mmol
)並びにDMF(25mL)中の水素化ナトリウム(0.72g,18.03mmol)
およびヨウ化メチル(1.12mL,18.03mmol)を用い製造例3におけるのと
同様に製造し、求める生成物(4.81g,92%)を淡黄色の泡状のものとして
得た:H NMR(300MHz,CDCl)−構造と一致した;元素分析
1517に対する計算値:C,56.42;H,5.37;N,13
.16。実測値:C,56.13;H,5.35;N,13.01;ISMS(M+
)−320。
【1112】 製造例7A
【化886】
【1113】 製造例4におけるのと同様にビフェニル酢酸(25.2g,119mmol),Ts
OH(3.3g,17mmol),無水エタノール(250mL)を用い、25.4g(8
9%)の求める生成物を黄色の油状のものとして得た:H NMRは構造と一
致した;MS(FD)240.1(M+1);元素分析 C1616に対
する計算値:C,79.97;H,6.71。実測値:C,79.75;H,6.5
9。
【1114】 製造例8
【化887】
【1115】 製造例5におけるのと同様に、製造例7Aの生成物(18.0g,75.0mmol
),N−ブロモサクシンイミド(13.7g,77.5mL),48%HBr(4滴)
,四塩化炭素(80mL)から22.56g(94%)の求める生成物を黄色の油状
のものとして得た:H NMRは構造と一致した;MS(FD)318,32
0(M+1);元素分析 C1615BrO・0.05CHClに対する計
算値:C,60.21;H,4.74。実測値:C,59.50;H,4.75。
【1116】 製造例9
【化888】
【1117】 DMF200mL中に含まれる水素化ナトリウム2.42g(60.5mmol)のス
ラリーに対し、環境温度で6.9g(60.5mmol)の4−ニトロイミダゾールを
加えた。10分後に、17.62g(55.0mmol)の製造例8の生成物を加えた
。得られた混合物を環境温度で一晩撹拌し、その後、濃縮乾燥を行った。残渣を
酢酸エチルでスラリーにし、濾過した。得られた油状のものを酢酸エチルと水の
間に分配し、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機物をブラインで洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥し濾過し、濃縮乾燥した。得られた油状のものをシリカパ
ッドに吸収させ、溶離液として30〜50%の酢酸エチル/ヘキサンを用いるシ
リカゲルのクロマトグラフィーにより12.0g(62%)の求める生成物を黄色
の粘稠な油状のものとして得た。H NMRは構造と一致した。MS(FD)
351(M+)。
【1118】 製造例10
【化889】
【1119】 DMF(50mL)中の製造例9の生成物(11.03g,31.39mmol)並び
にDMF(50mL)中の水素化ナトリウム(1.25g,31.39mmol)および
ヨウ化メチル(1.9mL,31.39mmol)を用い製造例2に記載したように製造
し、求める生成物(10.25g,89%)を淡黄色の泡状のものとして得た: H NMR(300MHz,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C20
19に対する計算値:C,65.75;H,5.26;N,11.50。
実測値:C,63.84;H,5.16;N,10.94。ISMS(M+1)−
366。
【1120】 製造例11
【化890】
【1121】 四塩化炭素(55mL)中に含まれる2−ナフチル酢酸(49.37g,265.
0mmol)および塩化チオニル(80mL)の懸濁液を20分間加熱還流をし、その
時点で全物質が溶解した。反応物を環境温度に冷却した。四塩化炭素(125mL
),N−ブロモサクシンアミド(56.60g,318.0mmol),および臭酸(
48%aq.触媒的に,0.5mL)を加えた。混合物を30分間加熱還流し、環境
温度に冷却し、濾過し、真空下で濃縮した。その物質をジクロロメタン(200
mL)中の再溶解し、過剰のエタノール(100mL)を滴下した。混合物を環境温
度で1時間撹拌し、その後、真空下で濃縮した。その粗製の物質をクロマトグラ
フィー(700gシリカ,30%酢酸エチル/ヘキサン)にかけ粗製の褐色固体
を得た。この粗製の物質をジメチルホルムアミド(200mL)に再溶解し、4−
ニトロイミダゾール(29.78g,263.5mmol)および炭酸カリウム(72.
70g,526.8mmol)を加えた。反応物を環境温度で撹拌し、その後、真空下
で100mLまで濃縮した。酢酸エチルおよび水を加え、混合物を重炭酸ナトリウ
ムおよびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃
縮した。その粗製の物質をクロマトグラフィー(1.0kgシリカ,30%酢酸エ
チル/ヘキサン)にかけ、求める生成物(40.2g,47%)を褐色の泡状のも
のとして得た:H NMR(300MHz,CDCl)−構造と一致した;元
素分析 C1715に対する計算値:C,62.76;H,4.65;
N,12.92。実測値:C,60.54;H,4.35;N,12.04。ISM
S(M+1)−326。
【1122】 製造例12
【化891】
【1123】 DMF(50mL)中の製造例10の生成物(13.9g,42.65mmo
l)並びにDMF(50mL)中の水素化ナトリウム(1.71g,42.65
mmol)およびヨウ化メチル(2.64ml,42.65mmol)を用い製
造例に記載したように製造し、求める生成物(10.94g,77%)を淡黄色
の油状のものとして得た:HNMR(300MHz,CDCl)−構造に一
致した;元素分析 C1817に対する計算値;63.71C,5.
05H,12.38N;実測値63.80C,4.98H,12.41N;IS
MS(M+)−340。
【1124】 製造例13
【化892】
【1125】 製造例2の生成物(8.35g,28.89(1.82g,43.34mmo
l)および水(50mL)の溶液。反応物は、30分間環境温度で攪拌した水酸
化リチウムで処理したTHF(100mL)中に入れたmmol)。水を加え、
混合物をジエチルエーテルで洗滌した。水の層のpHを10%硫酸水素ナトリウ
ムで3.0に調整した。混合物を塩化ナトリウムで飽和し、酢酸エチルで洗滌し
た。酢酸エステル洗滌物を一緒にし、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し真空下
で濃縮した。得られた粗製の固体を窒素下で無水ジクロロメタン中に溶解した。
この溶液に対し触媒のDMF(0.1mL)および過剰の塩化オキサリル(25
g)を加えた。この混合物を3時間攪拌し、その後真空下で濃縮した。得られた
粗製の泡状のものをTHF(20mL)に溶解し、リチウム(4R,5S)−(
+)−4−メチル−5−フェニル−2−オキサゾリジノン[窒素下の−78℃で
THF(50mL)中に含まれる(4R,5S)−(+)−4−メチル−5−フ
ェニル−2−オキソリジノン(5.64g,31.82mmol)の溶液にn−
BuLi−(ヘキサン中の1.6M,19.9mL,31.82mmol)を滴
下させて発生させた。この溶液を20分間攪拌し、さらなる精製を行うことなく
用いた]の溶液に滴下した。得られた混合物を1−78℃30分間攪拌し、その
後OCに加温した。混合物を飽和の重炭酸ナトリウムでクエンチした。酢酸エチ
ルおよび水を加えて、混合物を重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗滌した。有
機層を硫酸ナトリウムの上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。得られた泡状
のものをフラッシュクロマトグラフィー(400gシリカ,5%ジエチルエーテ
ル/ジクロロメタン)で精製し、求める生成物ジアステレオマー1(3.76g
,31%収率)およびジアステレオマー2(4.32g,36%)を無色の泡状
のものとして得た:ジアステレオマー1(HNMR(300MHz,CDCl )−構造に一致した;C2220に対する計算した分析値;62.
85C,4.80H,13.33N;実測値60.97C,4.64H,12.
44N;FDMS(M+)−420):ジアステレオマー2(HNMR(30
0MHz,CDCl)−構造に一致した;C2220に対する計算
した分析値;62.85C,4.80H,13.33N;実測値62.41C,
4.82H,11.92N;FDMS(M+)−420)。
【1126】 製造例14
【化893】
【1127】 THF(50mL)中に含まれる製造例7の生成物(4.80g,15.03
mmol)および水(25mL)中に含まれる水酸化リチウム(1.26g,3
0.06mmol)を用い製造例13に記載したように製造し、粗製の酸を得た
。この物質を直接無水ジクロロメタン(100mL),触媒のDMF(0.5m
L)および過剰の塩化オキサリル(12mL)と反応させ粗製の酸クロライドを
得た。この粗製の生成物を、THF(20mL),n−BuLi(ヘキサン中1
.6M,14.1mL,22.54mmol)およびTHF(50mL)中の(
4R,5S)−(+)−4−メチル−5−フェニル−2−オキサゾリジノン(4
.00g,22.54mmol)と反応させ、求める生成物ジアステレオマー1
(2.79g,41%収率)およびジアステレオマー2(2.80g,41%)
を無色の泡状のものとして得た:ジアステレオマー1(HNMR(300MH
z,CDCl)−構造と一致した;C2322に対する計算した分
析値;61.33C,4.92H,12.44N;実測値60.92C,4.8
2H,12.03N;ISMS(M+)−451):ジアステレオマー2(
NMR(300MHz,CDCl)−構造に一致した;C2322 に対する計算した分析値;61.33C,4.92H,12.44N;実測値6
1.57C,4.98H,12.47N;ISMS(M+)−451)。
【1128】 製造例15
【化894】
【1129】 THF(100mL)中に含まれる製造例7の生成物(10.20g,27.
92mmol)および水(50mL)中の水酸化リチウム(2.34g,55.
84mmol)を用い製造例13におけると同様に製造し、粗製の酸を得た。得
られた粗製の固体を無水ジクロロメタン(150mL)に溶解し、触媒のDMF
(0.5mL)および過剰の塩化オキサリル(23mL)と反応させた。得られ
た粗製の泡状のものをTHF(50mL)に溶解し、n−BuLi(ヘキサン中
1.6M,25.1mL,40.28mmol),(4R,5S)−(+)−4
−メチル−5−フェニル−2−オキサゾリジノン(7.14g,40.28mm
ol)およびTHF(150mL)と反応させ、求める生成物ジアステレオマー
1(6.21g,45%収率)およびジアステレオマー2(6.20g,45%
)を無色の泡状のものとして得た:HNMR(300MHz,CDCl)−
構造と一致した;C2824に対する計算した分析値;66.93C
,4.99H,11.56N;実測値65.32C,5.06H,10.66N
;ISMS(M+)−497:HNMR(300MHz,CDCl)−構造
と一致した;C2824に対する計算した分析値;66.93C,4
.99H,11.56N;実測値65.05C,4.92H,10.61N;F
DMS(M+)−497。
【1130】 製造例16
【化895】
【1131】 THF(150mL)中の製造例12の生成物(10.9g,32.27mm
ol)および水(75mL)中の水酸化リチウム(1.63g,38.73mm
ol)を用い製造例13のように製造し粗製の酸を得た。得られた粗製の固体を
無水ジクロロメタン(150mL)に溶解し、触媒のDMF(0.5mL)およ
び過剰の塩化オキサリル(23mL)と反応させた。得られた粗製の泡状のもの
をTHF(50mL)に溶解し、n−BuLi(ヘキサン中1.6M,30.1
mL,48.23mmol),(4R,5S)−(+)−4−メチル−5−フェ
ニル−2−オキサゾリジノン(8.55g,48.23mmol)およびTHF
(150mL)と反応させ、求める生成物ジアステレオマー1(6.13g,4
1%収率)およびジアステレオマー2(4.82g,32%)を無色の泡状のも
のとして得た:ジアステレオマー1(HNMR(300MHz,CDCl
−構造と一致した;C2622に対する計算した分析値;66.38
C,4.71H,11.91N;実測値65.24C,4.72H,11.59
N;ISMS(M+)−471):ジアステレオマー2(HNMR(300M
Hz,CDCl)−構造と一致した;C2622に対する計算した
分析値;66.38C,4.71H,11.91N;実測値66.45C,4.
77H,12.20N;ISMS(M+)−471)。
【1132】 製造例17
【化896】
【1133】 THF(50mL)中に製造例13の生成物ジアステレオマー1(2.30g
,5.48mmol)を含む溶液を水(25mL)中に水酸化リチウム(0.2
5g,6.03mmol)を含む溶液に加えた。得られた混合物を環境温度で3
0分間攪拌した。水を加え、混合物をジエチルエーテルで洗滌した。水の層のp
Hを10%の硫酸水素ナトリウム水溶液で3.0に調整した。混合物を塩化ナト
リウムで飽和し、酢酸エチルで洗滌した。酢酸エチル洗滌物を一緒にし、硫酸ナ
トリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。得られた粗製の固体を窒素下
で無水ジクロロメタン(50mL)中に溶解した。この溶液に対して、触媒のD
MF(0.1mL)を加え、過剰の塩化オキサリル(5g)を加えた。この混合
物を3時間攪拌し、その後真空中で濃縮した。得られた粗製の泡状のものを無水
ジクロロメタン(50mL)に溶解し、0℃に冷却した,4−ジメチルアミノピ
リジン(触媒,10mg)およびピロリジン(1.8mL,18.74mmol
)を加え、得られた溶液を18時間攪拌した。その後ジクロロメタンを加え、混
合物を重炭酸ナトリウムブラインで洗滌した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥
し、濾過し、真空下で濃縮した。この粗製の泡状のものをフラッシュクロマトグ
ラフィー(シリカ,100g,5%メタノール/ジクロロメタン)で精製し、求
める生成物(1.73g,88%収率)を無色の泡状のものとして得た:HN
MR(300MHz,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C1618に対する計算値;61.14C,5.77H,17.82N;実測値6
0.67C,5.78H,16.03N;FDMS(M+)−314。
【1134】 製造例18
【化897】
【1135】 THF(50mL)中の製造例13の生成物,ジアステレオマー1(1.88
,5.44mmol)および水(25mL)中の水酸化リチウム(0.23g,
5.63mmol)を用い製造例17の記載と同様に製造し、粗製の酸を得た。
得られた粗製の固体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、触媒DMF(
0.1mL)および過剰の塩化オキサリルと反応させ粗製の酸クロライドを得た
。得られた粗製の泡状のものを無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、4−
ジメチルアミノピリジン(触媒,10mg),L−プロリンメチルエステル塩酸
塩(0.90g,5.44mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン(2.8mL,16.31mmol)と反応させ、求める生成物(1.39g
,69%収率)を無色の泡状のものとして産出した;HNMR(300MHz
,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C1820に対する計
算値;58.60C,5.41H,15.04N;実測値57.95C,5.4
0H,13.45N;FDMS(M+)−372。
【1136】 製造例19
【化898】
【1137】 THF(50mL)中の製造例13の生成物,ジアステレオマー1(1.88
g,5.44mmol)および水(25mL)中の水酸化リチウム(0.23g
,5.63mmol)を用い製造例17に記載の如く製造し粗製の酸を得た。得
られた粗製の固体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、触媒DMF(0
.1mL)および過剰の塩化オキサリス(5g)と反応させ精製の酸クロライド
を得た。得られた粗製の泡状のものを無水ジメチルアミノピリジン(触媒,10
mg),L−プロリンメチルエステル塩酸塩(0.90g,5.44mmol)
およびN,N−ジエチルイソプロピルアミン(2.8mL,16.31mmol
)と反応させ、無色の泡状のものとして求める生成物を産出した。HNMR(
300MHz,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C1822 に対する計算値;63.14C,6.48H,16.36N;実測値63.2
9C,6.45H,15.29N;FDMS(M+)−342。
【1138】 製造例20
【化899】 THF(50mL)中の製造例14の生成物,ジアステレオマー(1.25g
,2.78mmol)および水(25mL)中の水酸化リチウム(0.14g,
3.33mmol)を用いて製造例17におけると同様に製造し粗製の酸を得た
。得られた粗製の固体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、触媒のDM
F(0.1mL)および過剰の塩化オキサリル(5g)と反応させ粗製の酸クロ
ライドを得た。得られた粗製の泡状のものを無水ジクロロメタン(50mL)に
溶解し、4−ジメチルアミノピリジン(触媒,10mg)およびピロリジン(0
.24mL,2.89mmol)と反応させ、無色の泡状のものとして、求める
生成物(0.78g,86%収率)を得た:HNMR(300MHz,CDC
)−構造と一致した;元素分析 C1720に対する計算値;5
9.59C,5.85H,16.27N;実測値59.59C,5.96H,1
6.19N;ISMS(M+)−345。
【1139】 製造例21
【化900】
【1140】 THF(50mL)中の製造例13の生成物,ジアステレオマー1(2.31
g,5.15mmol)および水(25mL)中の水酸化リチウム(0.26g
,6.18mmol)を用い製造例17に記載のように製造し粗製の酸を得た。
得られた粗製の固体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、触媒のDMF
(0.1mL)および過剰の塩化オキサリル(5g)と反応させ粗製の酸クロラ
イドを得た。得られた粗製の泡状のものを無水ジクロロメタン(50mL)に溶
解し、4−ジメチルアミノピリジン(触媒,10mg)およびジメチルアミン(
THF中の2.0M,7.7mL,15.46mmol)と反応させ、無色の泡
状のものとして求める生成物(1.57g,96%収率)を得た;HNMR(
300MHz,CDCl)−構造に一致した;元素分析 C1518 に対する計算値;56.60C,5.70H,17.60N;実測値57.0
4C,6.09H,16.82N;ISMS(M+)−319。
【1141】 製造例22
【化901】
【1142】 製造例14の生成物,THF(50mL)中のジアステレオマー(1.00g
,2.22mmol)および水(25mL)中の水酸化リチウム(0.10g,
2.44mmol)を用い製造例17に記載の如く製造し、粗製の酸を得た。得
られた粗製の固体を無水ジクロロメタン(50mL)中に溶解し、触媒のDMF
(0.1mL)および過剰の塩化オキサリル(5g)と反応させ、粗製の酸クロ
ライドを得た。得られた粗製の泡状のものを無水ジクロロメタン(50mL)に
溶解し、4−ジメチルアミノピリジン(触媒,10mg)および4−メチルピペ
リジン(0.34mL,2.71mmol)と反応させ、無色の泡状のものとし
て求める生成物(0.38g,50%収率)を得た:HNMR(300MHz
,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C1924に対する計
算値;61.28C,6.50H,15.05N;実測値60.38C,6.4
0H,15.11N;FDMS(M+)−372。
【1143】 製造例23
【化902】
【1144】 製造例15の生成物THF(20mL)中のジアステレオマー1(1.00g
,2.02mmol)および水(10mL)中の水酸化リチウム(0.13g,
3.09mmol)を用い製造例17に記載したように製造し、粗製の酸を得た
。得られた粗製の固体を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解し、触媒のDM
F(0.1mL)および過剰の塩化オキサリル(5g)と反応させた。得られた
粗製の泡状のものを無水ジクロロメタン(20mL)に溶解し、4−ジメチルア
ミノピリジン(触媒とし,10mg)およびピロリジン(0.65mL,7.7
6mmol)と反応させ、求める生成物(0.80g,98%収率)を無色の泡
状のものとして得た:HNMR(300MHz,CDCl)−構造と一致し
た;元素分析 C2222に対する計算値;67.68C,5.68
H,14.34N;実測値65.36C,5.54H,13.43N;ISMS
(M+)−391。
【1145】 製造例24
【化903】
【1146】 製造例15の生成物,THF(20mL)中のジアステレオマー(0.50g
,1.00mmol)および水(10mL)中の水酸化リチウム(0.05g,
1.10mmol)を用い製造例17に記載の如く製造し、粗製の酸を得た。得
られた粗製の固体を無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、触媒のDMF(
0.1mL)および過剰の塩化オキサリル(5g)と反応させ、粗製の酸クロラ
イドを得た。得られた粗製の泡状のものを無水ジクロロメタン(50mL)に溶
解し、4−ジメチルアミノピリジン(触媒として、10mg),N−メチルモル
フォリン(0.33mL,3.00mmol)およびジメチルアミン塩酸塩(0
.13g,1.50mmol)と反応させて求める生成物(0.30g,82%
収率)を無色の泡状のものとして得た:HNMR(300MHz,CDCl )−構造と一致した;元素分析 C2020に対する計算値;65.
92C,5.53H,15.37N;実測値64.17C,5.41H,14.
15N;ISMS(M+)−365。
【1147】 製造例25
【化904】
【1148】 製造例15の生成物,THF(20mL)中のジアステレオマー1(0.40
g,0.80mmol)および水(10mL)中の水酸化リチウム(0.04g
,0.96mmol)を用い製造例17に記載の如く製造し、粗製の酸を得た。
得られた粗製の固体を無水ジクロロメタン(50mL)中に溶解し、触媒のDM
F(0.1mL)および過剰な塩化オキサリル(5g)を反応させ、粗製の酸ク
ロライドを得た。得られた粗製の泡状のものを無水ジクロロメタン(50mL)
に溶解させ、4−ジメチルアミノピリジン(触媒として,10mg)および4−
メチルピペリジン(0.24mL,2.89mmol)と反応させ、求める生成
物(0.30g,90%収率)を無色の泡状のものとして得た:HNMR(3
00MHz,CDCl)−構造に一致した;元素分析 C2426 に対する計算値;68.88C,6.26H,13.39N;実測値67.40
C,6.72H,12.45N;FDMS(M+)−419。
【1149】 製造例26
【化905】
【1150】 製造例16の生成物,THF(20mL)中のジアステレオマー1(1.00
g,2.13mmol)および水(10mL)中の水酸化リチウム(0.10g
,2.33mmol)を用い、製造例17に記載の如く製造し、粗製の酸を得た
。得られた粗製の固体を無水ジクロロメタン(20mL)中に溶解し、触媒のD
MF(0.1mL)および過剰の塩化オキサリル(5g)と反応させた。得られ
た粗製の泡状のものを無水ジクロロメタン(20mL)に溶解し、4−ジメチル
アミノピリジン(触媒として,10mg)およびピロリジン(0.61mL,6
.39mmol)と反応させ、求める生成物(0.42g,54%収率)を無色
の泡状のものとして得た:HNMR(300MHz,CDCl)−構造に一
致した;元素分析 C2020に対する計算値;65.92C,5.
53H,15.38N;実測値61.50C,5.41H,13.91N;IS
MS(M+)−365。
【1151】 ジペプチド酸の製造 製造例27
【化906】
【1152】 無水のN,N−ジメチルホルムアミド(500mL)中で攪拌しているboc
−(OBz)−D−Ser−OH(25.0g,84.7mmol)の溶液に対
し、室温で重炭酸ナトリウム(14.2g,169mmol)を、続いてヨウ化
メチル(26.4mL,424mmol)を加えた。18時間後、反応混合物を
ほぼ100mLに濃縮した。酢酸エチルを加え、その混合物を重炭酸ナトリウム
の水溶液およびブラインで洗滌した。有機の抽出物を乾燥し、濃縮して求める化
合物(25g,96%)を淡黄色の油状のものとして得た:1H NMR (300 MHz, C
DC13) d 1.45 (s, 9H), 3.70 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.85 (m, 1H), 4.50 (m,
3H), 7.30 (m, 5H) ; MS (FD) m/e 310 ;元素分析 C1623NOに対す
る計算値:C,62.12;H,7.49;N,4.53。実測値:C,62.
31;H,7.49;N,4.43。
【1153】 製造例28
【化907】
【1154】 ジクロロメタン(40mL)およびアニソール(1mL)中で攪拌している製
造例27の生成物(5.0g,16mmol)の溶液に対して、0℃でトリフル
オロ酢酸(10mL)を加えた。室温で4時間後、飽和の重炭酸ナトリウム溶液
を加え、その混合物を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機抽出物をブライン
で洗滌し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。その粗製生成物をさらに精製
することなく次の工程へ供した。
【1155】 製造例29
【化908】
【1156】 0℃にてジクロロメタン(500mL)中で攪拌している製造例28の生成物
(65.4mmol),boc−d−アミノイソ酪酸(13.2g,65.4m
mol),1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(8.8g,65.4mmol)
およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(22.8mL,130.7mmo
l)から成る溶液に対し、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカ
ルボジイミド(12.3g,71.9mmol)を加えた。18時間後、酢酸エ
チルおよび飽和の塩化アンモニウムを加え、この混合物を塩化アンモニウム,重
炭酸ナトリウムおよびブラインで抽出した。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾
燥し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(25%酢酸エチル/ヘキサン
)による精製で求める生成物(21.6g,83%)を白色固体として得た:1H
NMR (300 MHz, CDC13) d 1.39 (s, 9H), 1.48 (s, 6H), 3.62 (dd, J = 3.4, 9
.1 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.85 (dd, J = 3.4, 9.1 Hz, 1H), 4.48 (dd, J =
12.5, 22.7 Hz, 2H), 4.75 (m, 1H), 4.92 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.6 Hz, 1H)
, 7.35 (m, 5H); MS (FD) m/e 395 ;元素分析 C2030に対する
計算値:C,60.90;H,7.67;N,7.10。実測値:C,61.0
2;H,7.78;N,7.10。
【1157】 製造例30
【化909】
【1158】 室温でジオキサン(100mL)/水(500L)中で攪拌している製造例2
9の生成物(5.30g,13.4)の溶液に対し、水酸化ナトリウム(2.8
0g,67.3mmol)を加えた。18時間後、水を加え、その溶液を濃縮し
た。得られた混合物をジエチルエーテルで抽出た。塩化ナトリウムをその水の層
に加え、1NHClでpHを3.5に調整した。得られた混合物を酢酸エチルで
抽出し、一緒にした有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥した後、濃縮し、標題
化合物(4.40g,86%)を白色の泡状のものとして得た:1H NMR (300 MH
z, CDC13) d 1.39 (s, 9H), 1.45 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 3.68 (m, 1H), 3.95
(m, 1H), 4.54 (s, 2H), 4.70 (m, 1H), 5.51 (bs, 1H), 7.18 (d, J = 9.1 Hz
, 1H), 7.25 (m, 5H), 9.90 (bs, 1H) ; MS (FD) m/e 381 ;元素分析 C19
28に対する計算値:C,59.99;H,7.42;N,7.36
。実測値:C,59.74;H,7.26;N,7.30。
【1159】 製造例31
【化910】
【1160】 3時間に亘りエタノール(1500mL)に対して金属ナトリウム(52.8
9g,2.3007mol)を加えて、ナトリウムエトキシドの溶液を生成した
。このナトリウムエトキシドの溶液に対して、環境温度でエタノール(225m
L)中に溶解しているジエチルアセトアミドマロネート(499.75g,2.
3007mol)の溶液を加えた。反応混合物を環境温度で1.5時間攪拌した
。1−ブロモ−3−フェニルプロパン(458.07g,2.3007mol)
を15分間に亘って加え、その反応混合物を、hplcで決定されるよう完了す
るまで還流した(16時間)。反応混合物を濃縮乾燥し、残渣を酢酸エチル(1
×1500mLおよび2×500mL)および水(1500mL)間に分配した
。酢酸エチルの層を一緒にし、飽和した塩化ナトリウムの溶液(4×500mL
)で洗滌し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、濃縮により752.1グラム(9
8%)の求める生成物を淡黄色の固体として得た。1.0グラムの試料をヘキサ
ン:酢酸エチル(19:1,v:v)から再結晶化させ融点84−86℃を得た
1H nmr (CDCl3): δ 1.18-1.23 (t, 6H), 1.37-1.50 (m, 2H), 2.02 (s, 3H),
2.34-2.41 (m, 2H), 2.58-2.62 (t, 2H), 4.16-4.24 (q, 4H), 6.76 (s, broad
, 1H), 7.11-7.28 (m, 5H). 13C nmr ( CDCl3): δ 13.95, 23.03, 25.67, 31.8
5, 35.45, 62.46, 66.49, 125.40, 125.90, 128.27, 128.35, 141.77, 168.11,
168.94. MS (FIA) m/z 336.3 ([M+H]+). IR (KBr, cm-1) 1645.98 (アミド), 17
44.76 (C=O).元素分析 C1825NOに対する計算値:C,64.46
;H,7.51;N,4.17。実測値:C,64.60;H,7.37;N,
4.39。
【1161】 製造例32
【化911】
【1162】 製造例31からの生成物(249.15g,0.7428mol)および2.
5N水酸化ナトリウム溶液から成るスラリーを100℃で3時間加熱した。反応
混合物を30℃に冷却し、塩酸を用いpHを5.0に調整した。その溶液を10
0℃に加熱し、反応の完了がhplcで決定されるまで必要なだけ濃塩酸を用い
pHを5.0に保った。その溶液を暖かい間に珪藻土を通して濾過した。濾液を
5−10℃に冷却し、濃塩酸を用いてpH1.0に調整した。得られたスラリー
を5℃で1時間攪拌し、濾過し真空下の5℃で乾燥し160.34グラム(92
%)の(DL)−N−アセチル−2−アミノ−5−フェニル吉草酸を白色の粉末
として得た。融点145−148℃。1H nmr (DMSO-d6) : δ 1.60-1.71 (m, 4H
), 1.86 (s, 3H), 2.56-2.59 (m, 2H), 4.19-4.23 (m, 1H), 7.16-7.30 (m, 5H)
, 8.14 (d, 1H). 13C nmr (DMSO-d6) : δ 23.17, 28.25, 31.55, 35.51, 52.55
, 126.60, 129.14, 142.64, 170.25, 174.65. MS (FIA) m/z 236.2 (M+). IR (K
Br, cm-1) 1609.17 (アミド), 1741.12 (C=O).元素分析 C1317NO
に対する計算値:C,66.36;H,7.28;N,5.95。実測値:C,
66.41;H,7.15;N,5.95。
【1163】 製造例33
【化912】
【1164】 (DL)−N−アセチル−2−アミノ−5−フェニル吉草酸(438.0g,
1.862mol),塩化コバルト(1.10g),2N−水酸化カリウム溶液
(931mL,1.862mol),および水(8000mL)からなる溶液を
2N水酸化カリウム溶液を加えてpHを8.0に調整した。この反応混合物にア
シラーゼI(アスペルギリウスメリウス,39.42g)を加え、2N水酸化カ
リウムを加えpHを8.0に保ちながら40℃で24時間激しく攪拌した。得ら
れたスラリーを濾過した。濾液に濃いスラリーを与えpHを2.0に調整した。
生成物を濾過により単離し、ヘキサン(2000mL)で洗滌し、50℃の真空
中で乾燥し、188.52g(43%)の(D)−N−アセチル−2−アミノ−
5−フェニル吉草酸を得た。1H nmr (DMSO-d6): δ 1.59-1.74 (m, 4H), 1.86 (
s, 3H), 2.57-2.60 (m, 2H), 4.22-4.26 (m, 1H), 7.16-7.30 (m, 5H), 8.02 (d
, 1H), 12.39 (s, broad, 1H). 13C nmr (DMSO-d6) : δ 23.18, 28.13, 31.66,
35.54, 52.58, 126.56, 129.10, 142.67, 170.12, 174.48. MS (FIA) m/z 236.
1 (M+). IR (KBr, cm-1) 1625.08 (アミド), 1700.24 (C=0).元素分析 C1317NOに対する計算値:C,66.36;H,7.28;N,5.95。
実測値:C,66.49;H,7.00;N,6.03。
【1165】 製造例34
【化913】 (D)−N−アセチル−2−アミノ−5−フェニルペンタン酸(188.8g
、0.8024mol)、エタノール(535mL)、及び濃塩酸(268mL
、3.21mol)よりなる溶液を85℃に暖め、hplcによりモニターした
。14.5時間でのhplcにより反応は完了していないと判断し、追加の濃塩
酸(50mL)を添加した。22.5時間後のhplcにより反応は完了したと
判断した。8000mLのエタノールの連続的添加と蒸留により、水を反応物か
ら共沸的に留去した。2000mLの酢酸エチルの連続的添加と蒸留により、エ
タノールを反応物から共沸的に留去した。溶液を0℃に冷却すると生成物は結晶
化した。生成物を含む溶液を0℃で1時間攪拌し、濾過し、ケーキを40℃で真
空下に乾燥し、199.0g(96%)の2−アミノ−5−フェニルペンタン酸
エチルエステル塩酸を得た。融点 117−121℃。1H nmr (DMSO-d6) : δ
1.15-1.21 (t, 3H), 1.50-1.89 (m, 4H), 2.48-2.67 (m, 2H), 3.92-3.98 (t, 1
H), 4.08-4.25 (m, 2H), 7.12-7.29 (m, 5H), 8.76 (s, broad, 3H). 13C nmr (
DMSO-d6) : δ 13.90, 25.97, 29.52, 34.41, 51.71, 61.56, 124.91, 125.81,
128.24, 141.27, 169.35. MS (FIA) m/z 222.3 (M+). IR (KBr, cm-1) 1741.14
(C=O). [α]20 D = - 11.17 (c = 30.62 mg/3mL, MeOH). 元素分析 Cl3H20NO2Cl
についての計算値: C, 60.58 ; H, 7.82 ; N, 5.43. 測定値 : C, 60.45 ; H, 7
.67 ; N, 5.55.
【1166】製造例35
【化914】 N−t−BOC−α−アミノイソ酪酸(90.64g、0.446mol)、
2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(75.90g、0
.425mol)、N−メチルモルホリン(88.13g、0.871mol)
、及びジエチルエーテル(1000mL)よりなるスラリーを、hplcにより
測定して完了するまで(3時間)周囲温度で攪拌した。2−アミノ−5−フェニ
ルペンタン酸エチルエステル塩酸(109.55g、0.425mol)を添加
し、反応混合物を周囲温度で16時間攪拌した。その反応混合物を10%クエン
酸溶液(1000mL)及び酢酸エチル(3x500mL)間に分配した。有機
層を10%クエン酸溶液(3x500mL)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(
3x500mL)、水(1x500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾
燥し、絶乾まで濃縮した。その残渣をヘキサン(3000mL)から再結晶し、
155.11gの化合物2、融点97−99℃を得た。1H nmr (CDC13) : δ 1.
25-1.28 (t, 3H), 1.43 (s, 9H), 1.48 (s, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.70-1.73 (m,
3H), 1.87-1.93 (m, 1H), 2.62-2.67 (m, 2H), 4.16-4.21 (m, 2H), 4.57-4.62
(m, 1H), 4.95 (s, 1H), 6.96 (s, broad, 1H), 7.16-7.19 (m, 3H), 7.26-7.3
3 (m, 2H). 13C nmr (CDC13) : δ 14.53, 26.32, 27.17, 28.67, 32.47, 35.73
, 52.54, 57.17, 61.62, 126.21, 128.69, 128.79, 142.12, 154.99, 172.81, 1
74.69. MS (FIA) m/z 407.5 ([M+H]+). IR (KBr, cm-1) 1652.75, 1685.52 (ア
ミド), 1741.73 (C=O). [α]20 D = 7.83 (c = 10.22 mg / 1mL, MeOH). UV (水
中の0.1% トリフルオロ酢酸:アセトニトリル) λmax 215.6 nm. 元素分析 C22 H34N2O5についての計算値: C, 65.00 ; H, 8.43 ; N, 6.89. 測定値 : C, 65.23
; H, 8.34 ; N, 6.94.
【1167】製造例36
【化915】
【1168】 製造例35の生成物(152.53g,0.3752mol)およびテトラヒ
ドロフラン(884mL)から成る溶液を5℃に冷却した。水酸化リチウム(2
6.96g,1.126mol)および水(1419mL)から成る溶液を5−
10℃の温度を保ちながら10分間に亘ってその反応物に滴下した。エタノール
(183mL)を加え、hpLcで決定される完了まで5−10℃でその反応物
を攪拌した。反応混合物のpHを、5−10℃に保ちながら6N塩酸溶液を用い
2.0に調整した。生成物を酢酸エチル(3×500mL)で溶液から抽出した
。酢酸エチル抽出物を一緒にし、硫酸ナトリウムを用い乾燥し、濃縮乾燥を行っ
て141.51gの427623を得た。1H nmr (DMSO-d6) : δ 1.32-1.37 (m
, 15H), 1.57-1.75 (m, 4H), 2.51-2.58 (m, 2H), 4.23-4.27 (m, 1H), 6.85 (s
, broad, 1H), 7.15-7.28 (m, 5H), 7.42 (d, 1H), 12.5 (s, broad, 1H). 13C
nmr (DMSO-d6) : δ 26.31, 27.85, 29.00, 31.86, 35.60, 52.53, 56.60, 78.9
5, 126.52, 129.05, 129.10, 142.69, 155.06, 174.40, 175.17. MS (FIA) m/z
379.5 ([M+H]+). IR (KBr, cm-1) 1641.98, 1692.22 (アミド), 1719.72 (C=O).
[α]20 D = -5.73 (c = 10.48 mg/1mL, MeOH).元素分析 C2030
に対する計算値:C,63.47;H,7.99;N,7.40。実測値:C
,63.25;H,7.84;N,4.46。
【1169】 製造例37
【化916】
【1170】 N−メチルモルフォリン(4.79mL,20eq,47.3mm)を100
mLのジエチルエーテル中にN−Boc−d−アミノイソ酪酸(4.43g,2
1.7mm,1eq)および3.89g(21.7mm,1.0eq)の2−ク
ロロ−(4,6)−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(CDMT)を含む攪
拌しているスラリーに加えた。環境温度で1.5時間反応混合物を攪拌した後、
D−トリプトファンエステル塩酸塩を加えた。一晩攪拌した後、反応混合物に1
0%のクエン酸水溶液150mLを加えることによりクエンチした。層を分離し
、エーテル層を飽和した重炭酸ナトリウムの溶液50mLおよび水50mLを洗
滌した。水酸化ナトリウム(2.43g,5eq)を100mLの水に溶解し、
溶液をジエチルエーテル溶液に加え、室温で4時間激しく攪拌した。層を分離し
、水の層のpHを1MHClで5.6に調整した。その後pHを10%のクエン
酸溶液で3.95に調整し、水の層を100mLの酢酸エチルで抽出した。酢酸
エチルの層をブラインで洗滌し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。真空
下で揮発性分を除き82%の収率で求める生成物を白色の泡状のものとして得た
。1HNMRは構造と一致していた。
【1171】 ジペプチド酸のニトロイミダゾールへのカップリング 製造例38
【化917】
【1172】 THF(5mL)中の製造例17の生成物(1.66g,5.29mmol)
の溶液を不活性雰囲気下で炭素上の5%パラジウム(0.80g,触媒として,
25mLTHF)の懸濁液に加えた。得られた混合物を水素下(40psi)で
のParrの振盪器の上に1.5時間置いた。得られた混合物を窒素下に置き、
セリットを加えた。その後混合物を濾過し、THFですすいだ。濾液を窒素下に
置き、HOBT(0.71g,5.29mmol),製造例30の生成物(2.
01g,5.29mmol),EDC(1.00g,5.81mmol)および
DIEA(1.0mL,5.81mmol)を加えた。得られた混合物を環境温
度で18時間攪拌し、その後真空下で濃縮した。その粗製物質を酢酸エチルに溶
解し、重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗滌した。有機の層を硫酸ナトリウム
上で乾燥し、濾過し、真空内で濃縮した。得られたその粗製の泡状のものをフラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカ,100g,2%メタノール/ジクロロメタ
ン)で精製し、求める生成物(0.66g,19%収率)を淡黄色の泡状のもの
として得た:HNMR(300MHz,CDCl)−構造に一致した;元素
分析 C3546に対する計算値;65.00C,7.17H,12
.99N;実測値63.21C,6.92H,12.54N;FDMS(M+)
−646。
【1173】 製造例39
【化918】
【1174】 製造例18の生成物(1.39g,3.74mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(0.70g,触媒として,25mLTHF)を用い製造例38に記載
した如く製造し、粗製のアミンを得た。得られた濾液をHPBT(0.50g,
3.74mmol),ジイソプロピルエチルアミン(0.65mL,3.74m
mol)およびEDCI(0.71g,4.11mmol)と反応させ求める生
成物(0.86g,33%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR
(300MHz.CDCl)−構造と一致した;元素分析 C3748に対する計算値;63.05C,6.86H,11.92N;実測値63.
01C,6.64H,11.85N;FDMS(M+)−705。
【1175】 製造例40
【化919】
【1176】 製造例19の生成物(1.21g,3.53mml)および炭素上の5%パラ
ジウム(0.80g,触媒として,25mL THF)を用い、製造例38に記
載の如く製造し粗製のアミンを得た。得られた溶液をHOBT(0.48g,3
.53mmol),製造例30の生成物(1.34g,3.53mmol),ジ
イソプロピルエチルアミン(0.6mL,3.53mmol),およびEDCI
(0.67g,3.88mmol)と反応させ、求める生成物(0.97g,4
1%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300MHz,CD
Cl)−構造と一致した;元素分析 C3750に対する計算値;
65.85C,7.47H,12.45N;実測値64.96C,7.48H,
12.04;FDMS(M+)−675。
【1177】 製造例41
【化920】
【1178】 製造例20の生成物(0.77g,2.24mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(0.80g,触媒として,25mLTHF)を用い製造例38に記載
の如く製造し粗製のアミンを得た。得られた濾液をHOBT(0.30g,2.
46mmol),製造例36の生成物(0.85g,2.24mmol)および
DCC(0.51g,2.46mmol)と反応させ求める生成物(0.70g
,46%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300MHz,
CDCl)−構造と一致した;元素分析 C3750に対する計算
値;65.85C,7.47H,12.45N;実測値65.83C,7.27
H,12.38N;ISMS(M+)−675。
【1179】 製造例42
【化921】
【1180】 製造例22の生成物(0.92g,2.47mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(1.00g,触媒として,30mLTHF)を用い製造例38に記載
の如く製造し粗製のアミンを得た。得られた濾液をHOBT(0.35g,2.
47mmol),製造例36の生成物(0.94g,2.47mmol)および
DCC(0.56g,2.72mmol)と反応させ、求める生成物(0.92
g,53%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300MHz
,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C3954に対する計
算値;66.64C,7.74H,11.96N;実測値66.65C,7.6
5H,12.02N;ISMS(M+)−702。
【1181】 製造例43
【化922】
【1182】 製造例22の生成物(1.32g,3.55mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(1.4g,触媒として,50mLTHF)を用い製造例38に記載の
如く製造し粗製のアミンを得た。得られた濾液をHOBT(0.48g,3.5
5mmol),製造例30の生成物(1.35g,3.55mmol)およびD
CC(0.81g,3.91mmol)と反応させ、求める生成物(0.82g
,33%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300MHz,
CDCl)−構造に一致した;元素分析 C3852に対する計算
値;64.75C,7.44H,11.92N;実測値66.19C,7.17
H,12.10N;ISMS(M+)−705。
【1183】 製造例44
【化923】
【1184】 製造例21の生成物(0.27g,0.85mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(0.30g,触媒として,20mLTHF)を用い製造例38に記載
の如く製造し、粗製のアミンを得た。得られた濾液をHOBT(0.11g,0
.85mmol),製造例36の生成物(0.32g,0.85mmol),N
−メチルモルフォリン(0.10mL,0.85mmol),およびEDCT(
0.16g,0.93mmol)と反応させ、求める生成物(0.70g,46
%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300MHz,CDC
)−構造と一致した;元素分析 C3548に対する計算値;6
6.43C,7.65H,13.28N;実測値63.53C,6.83H,1
2.38N;ISMS(M+)−649。
【1185】 製造例45
【化924】
【1186】 製造例21の生成物(0.75g,2.36mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(0.80g,触媒として,25mLTHF)を用い製造例38に記載
の如く製造し、粗製のアミンを得た。得られた濾液をHOBT(0.32g,2
.36mmol),製造例30の生成物(0.90g,2.36mmol)およ
びDCC(0.54g,2.60mmol)と反応させ求める生成物(0.86
g,56%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300MHz
,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C3750に対する計
算値;62.75C,7.12H,12.91N;実測値62.65C,6.9
5H,12.76N;ISMS(M+)−651。
【1187】 製造例46
【化925】
【1188】 製造例21の生成物(0.80g,2.52mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(0.80g,触媒として,25mLTHF)を用い製造例38に記載
の如く製造し、粗製のアミンを得た。得られた濾液をHOBT(0.34g,2
.52mmol),製造例37の生成物(0.99g,2.52mmol)およ
びDCC(0.57g,2.77mmol)と反応させ求める生成物(0.77
g,46%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300MHz
,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C3750に対する計
算値;63.72C,6.87H,14.86N;実測値63.45C,6.8
6H,14.76N;ISMS(M+)−660。
【1189】 製造例47
【化926】
【1190】 製造例23の生成物(0.80g,2.05mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(0.80g,触媒として,25mLTHF)を用い製造例38に記載
した如く製造し、粗製のアミンを得た。濾液をHOBT(0.28g,2.05
mmol),製造例30の生成物(0.78g,2.05mmol)およびDC
C(0.46g,2.05mmol)と反応させ求める生成物(0.76g,5
1%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300MHz,CD
Cl)−構造と一致した;元素分析 C4150に対する計算値;
68.12C,6.97H,11.63N;実測値66.93C,6.74H,
11.24N;ISMS(M+)−723。
【1191】 製造例48
【化927】
【1192】 製造例23の生成物(0.60g,1.54mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(0.60g,触媒として,25mLTHF)を用い製造例38に記載
した如く製造し、粗製のアミンを得た。得られた濾液をHOBT(0.21g,
1.54mmol),製造例36の生成物(0.58g,1.54mmol)お
よびDCC(0.35g,1.69mmol)と反応させ、求める生成物(0.
56g,5%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300MH
z,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C4252に対する
計算値;69.98C,7.27H,11.66N;実測値68.71C,6.
92H,11.39N;ISMS(M+)−721。
【1193】 製造例49
【化928】
【1194】 製造例23の生成物(0.20g,0.51mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(0.20g,触媒として,25mLTHF)を用い製造例38に記載
した如く製造し、粗製のアミンを得た。得られた濾液をHOBT(0.07g,
0.51mmol),製造例37の生成物(0.20g,0.51mmol)お
よびDCC(0.12g,0.51mmol)と反応させて求める生成物(0.
17g,45%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300M
Hz,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C4249に対す
る計算値;68.93C,6.75H,13.40N;実測値67.02C,6
.54H,12.71N;ISMS(M+)−732。
【1195】 製造例50
【化929】
【1196】 製造例24の生成物(0.30g,0.82mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(0.30g,触媒として,25mLTHF)を用い製造例38に記載
した如く製造し、精製のアミンを得た。得られた濾液をHOBT(0.11g,
0.82mmol),製造例36の生成物(0.31g,0.82mmol)お
よびDCC(0.19g,0.90mmol)と反応させ、求める生成物(0.
32g,56%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300M
Hz,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C4050に対す
る計算値;69.14C,7.25H,12.09N;実測値67.82C,7
.07H,11.62N;ISMS(M+)−695。
【1197】 製造例51
【化930】
【1198】 製造例25の生成物(0.35g,0.84mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(0.35g,触媒として,25mLTHF)を用い製造例38に記載
した如く製造し、粗製のアミンを得た。得られた濾液をHOBT(0.11g,
0.84mmol),製造例36の生成物(0.32g,0.84mmol),
およびDCC(0.17g,0.92mmol)と反応させ、求める生成物(0
.22g,35%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300
MHz,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C4456に対
する計算値;70.56C,7.54H,11.22N;実測値70.22C,
7.58H,11.21N;ISMS(M+)−749。
【1199】 製造例52
【化931】
【1200】 製造例26の生成物(0.42g,1.15mmol)および炭素上の5%パ
ラジウム(0.40g,触媒として,25mLTHF)を用い製造例38に記載
した如く製造して、粗製のアミンを得た。濾液をHOBT(0.16g,1.1
5mmol),製造例30の生成物(0.44g,1.15mmol)およびD
CC(0.26g,1.28mmol)と反応させ、求めている生成物(0.4
1g,51%収率)を淡黄色の泡状のものとして得た:HNMR(300MH
z,CDCl)−構造と一致した;元素分析 C3948に対する
計算値;67.22C,6.94H,12.06N;実測値67.66C,6.
95H,11.66N;ISMS(M+)−697。
【1201】実施例1
【化932】 ジクロロメタン(20mL)中の製造例38(0.52g、0.80mmol
)の生成物の溶液を、窒素下、アニソール(0.4mL)及びトリフルオロ酢酸
(4.0mL)と共に、周囲温度で3時間攪拌した。その混合物を真空下に約5
mLまで濃縮し、過剰のジエチルエーテルを加えた。混合物を濾過し、ジエチル
エーテルで濯ぎ、灰色がかった白色固体として所望の生成物を得た(0.40g
、65%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致する。 元素分析 C34H40N608F6についての計算値;52.71 C, 5.20 H, 10.85;測定値;
52.60 C, 5.08 H, 10.69 N ; FDMS (M+)- 546.
【1202】実施例2
【化933】 製造例39の生成物(0.86g、1.22mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)、及びジクロロメタン(20mL)を
用いて実施例1のように製造して、淡黄色固体として所望の生成物を得た(0.
86g、85%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致す
る。元素分析 C36H42N6O10F6についての計算値;51.92 C, 5.08 H, 10.09 N;
測定値 51.63 C, 4.96 H, 10.22 N; FDMS (M+)- 604.
【1203】実施例3
【化934】 製造例40の生成物(0.95g、1.41mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)、及びジクロロメタン(20mL)を
用いて実施例1のように製造して、淡黄色固体として所望の生成物を得た(0.
82g、92%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致す
る。元素分析 C36H44N608F6についての計算値;53.86 C, 5.53 H, 10.47 N ;
測定値 52.73 C, 5.50 H, 10.07 N; FDMS (M+)- 574.
【1204】実施例4
【化935】 ジクロロメタン(10mL)中の製造例41の生成物(0.69g、1.02
mmol)の溶液を窒素下、アニソール(0.2mL)及びトリフルオロ酢酸(
4.0mL)と共に、周囲温度で3時間攪拌した。その混合物を飽和炭酸水素ナ
トリウムでクエンチし、周囲温度で10分攪拌した。ジクロロメタンを加え、そ
の混合物を炭酸水素塩及びブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥
し、真空下に濃縮し、2mLの酢酸エチル中に再溶解した。ジエチルエーテル(
HCl(g)飽和、5mL)を加え、混合物を10分攪拌した。その混合物を濾
過し、白色固体として所望の生成物を得た(0.57g、86%)。H−NM
R(300MHz、CDCl)は構造と一致する。元素分析 C32H42N604C12
についての計算値;59.35 C, 6.85 H, 12.98 N ; 測定値 58.74 C, 6.77 H, 12.
85 N ; ISMS (M+)- 575.
【1205】実施例5
【化936】 製造例42の生成物(0.26g、0.37mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)、及びジクロロメタン(20mL)を
用いて実施例4のように製造して、淡黄色固体として所望の生成物を得た(0.
19g、76%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致す
る。元素分析 C34H48N604Cl2についての計算値;60.44 C, 7.16 H, 12.44 N ;
測定値 60.08 C, 7.03 H, 12.06 N; ISMS (M+)- 603.
【1206】実施例6
【化937】 製造例44の生成物(0.19g、0.29mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)、及びジクロロメタン(20mL)を
用いて実施例4のように製造して、淡黄色固体として所望の生成物を得た(0.
16g、84%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致す
る。元素分析 C30H42N6O4Cl2についての計算値;57.97 C, 6.81 H, 13.52 N ;
測定値 57.54 C, 6.36 H, 13.04 N; FDMS (M+)- 549.
【1207】実施例7
【化938】 製造例45の生成物(0.84g、1.29mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)、及びジクロロメタン(20mL)を
用いて実施例4のように製造して、淡黄色固体として所望の生成物を得た(0.
69g、86%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致す
る。元素分析 C29H38N6O5Cl2についての計算値;55.86 C, 6.47 H, 13.48 N ;
測定値 55.31 C, 6.52 H, 13.01 N ; ISMS (M+)- 551.
【1208】実施例8
【化939】 製造例46の生成物(0.75g、1.13mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)、及びジクロロメタン(20mL)を
用いて実施例4のように製造して、淡黄色固体として所望の生成物を得た(0.
62g、87%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致す
る。元素分析 C30H37N704Cl2についての計算値;56.96 C, 6.21 H, 15.50 N ;
測定値 55.48 C, 6.03 H, 14.63 N; ISMS (M+)- 560.
【1209】実施例9
【化940】 製造例43の生成物(0.82g、1.16mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)、及びジクロロメタン(20mL)を
用いて実施例4のように製造して、淡黄色固体として所望の生成物を得た(0.
71g、90%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致す
る。元素分析 C33H46N60Cl2についての計算値;58.49 C, 6.84 H, 12.40 N ;
測定値 55.40 C, 6.48 H, 11.80 N ; ISMS (M+)- 605.
【1210】実施例10
【化941】 製造例47の生成物(0.76g、1.05mmol)、トリフルオロ酢酸(
2.0mL)、アニソール(0.2mL)、及びジクロロメタン(8.0mL)
を用いて実施例4のように製造して、灰色がかった白色固体として所望の生成物
を得た(0.76g、85%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は
構造と一致する。元素分析 C40H44N608F6についての計算値;56.47 C, 5.21 H,
9.88 N ; 測定値 56.24 C, 5.32 H, 9.86 N; ISMS (M+)- 623.
【1211】実施例11
【化942】 製造例48の生成物(0.52g、0.72mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)、及びジクロロメタン(20mL)を
用いて実施例4のように製造して、淡黄色固体として所望の生成物を得た(0.
47g、94%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致す
る。元素分析 C37H46N603Cl2についての計算値;64.06 C, 6.68 H, 12.11 N ;
測定値 62.18 C, 6.59 H, 11.78 N ; ISMS (M+)- 621.
【1212】実施例12
【化943】 製造例50の生成物(0.32g、mmol)、トリフルオロ酢酸(4.0m
L)、アニソール(0.4mL)、及びジクロロメタン(20mL)を用いて実
施例4のように製造して、淡黄色固体として所望の生成物を得た(0.26g、
%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致する。元素分析
C35H44N6O3Cl2についての計算値;62.96 C, 6.64 H, 12.59 N ; 測定値 60.05
C, 6.31 H, 11.98 N; FDMS (M+)- 595.
【1213】実施例13
【化944】 製造例51の生成物(0.22g、0.29mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)、及びジクロロメタン(20mL)を
用いて実施例4のように製造して、淡黄色固体として所望の生成物を得た(0.
19g、%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致する。
元素分析 C39H50N603Cl2についての計算値;64.90 C, 6.98 H, 11.64 N; 測定
値 66.48 C, 7.24 H, 11.96 N ; FDMS (M+)- 649.
【1214】実施例14
【化945】 製造例49の生成物(0.96g、1.31mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)、及びジクロロメタン(20mL)を
用いて実施例4のように製造して、淡黄色固体として所望の生成物を得た(0.
54g、59%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致す
る。元素分析 C37H43N703Cl2についての計算値;63.06 C, 6.15 H, 13.91 N ;
測定値 58.22 C, 5.48 H, 12.32 N; ISMS (M+)- 632.
【1215】実施例15
【化946】 製造例52の生成物(0.41g、0.59mmol)、トリフルオロ酢酸(
4.0mL)、アニソール(0.4mL)、及びジクロロメタン(20mL)を
用いて実施例1のように製造して、灰色がかった白色固体として所望の生成物を
得た(0.48g、99%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構
造と一致する。元素分析 C38H42N608F6についての計算値;55.34 C, 5.13 H, 1
0.19 N ; 測定値 55.60 C, 4.92 H, 9.89 N ; ISMS (M+)- 597.
【1216】実施例パート4 製造例1
【化947】 メタノール(10mL)中の実施例パート2の製造例306(1.58g、1
0mmol)及び(1R,2S)−(+)−cis−1−アミノ−2−インドー
ル(1.49g、10mmol)の溶液に、炭酸水素ナトリウム(840mg、
10mmol)及び水(5mL)を加えた。生じた混合物を室温で一晩攪拌した
。溶媒を真空下に除去し、残渣を酢酸エチル及びブライン間に分配した。有機層
を乾燥し(MgSO)、真空下に濃縮した。残渣をシリカ上のフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製し、80%酢酸エチル/ヘキサン、次に100%酢酸
エチルで溶出し、黄褐色の泡状物として所望の生成物を得た(1.65g、67
%)。1H NMR (CDC13) δ 7.70 (s, 1H), 7.5-7.3 (m, 4H), 7.2 (d, J=9 Hz, 1
H), 5.65 (d, J= 5 Hz, 1H), 4.97 (m, 1H), 3.83 (br s, 1H), 3.35 (dd, J= 6
.5, 16 Hz, 1H), 3.12 (dd, J= 4, 16 Hz, 1H).
【1217】製造例2
【化948】 乾燥DMF(6mL)中の製造例1(490mg、2mmol)の溶液に、t
−ブチルジメチルシリルクロライド(300mg、2mmol)及びイミダゾー
ル(136mg、2mmol)を加えた。その溶液を室温で24時間攪拌し、更
に50mgのt−ブチルジメチルシリルクロライドを加えた。更に16時間攪拌
後、溶媒を真空下に除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーに付し、5
0%酢酸エチル/ヘキサンで溶出し、白色固体として所望の生成物を得た(54
0mg、75%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致す
る。MS (イオン スプレー) 360 (M+1). 元素分析 C18H25N303Siについての計
算値;C : 60.14, H : 7.01, N : 11.69. 測定値 :, C : 60.40, H : 6.91, N :
11.58. [a]D +51.6 (c=10).
【1218】製造例3
【化949】 炭素上の10%Pd(350mg)を窒素雰囲気下乾燥THF(5mL)でぬ
らした。乾燥THF(15mL)中の製造例2(500mg、1.39mmol
)の溶液を加え、その混合物を40psi水素ガス圧下で2時間水素化した。触
媒をセライトを通して濾過することによって除去し、濾液を約10mLの容積ま
で真空下に濃縮した。この溶液に、実施例パート1の製造例4(532mg、1
.4mmol)、HOBt水和物(214mg、1.4mmol)、DCC(2
89mg、1.4mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。沈殿したD
CUを濾過により除去した。濾液を酢酸エチルで希釈し、有機溶液を1N塩酸溶
液、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液及びブラインで洗浄し、次に乾燥し(MgS
)、真空下に濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーに付し、80
%酢酸エチル/ヘキサンで溶出し、白色泡状物として所望の生成物を得た(57
0mg、59%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は構造と一致す
る。MS (イオン スプレー) 692 (M+1). IR 1709,1669 cm-1.
【1219】実施例1
【化950】 製造例3の化合物(440mg、0.63mmol)を、、塩化水素ガスをあ
らかじめ飽和させた氷酢酸(10mL、HCl中3N)に溶解した。その混合物
を室温で30分攪拌し、次に水(0.5mL)を加え、その混合物を更に1時間
攪拌した。混合物を真空下に濃縮し、トルエンを加え、溶液を真空下に除去し、
黄褐色の固体を得た。この物質をクロロホルム及び炭酸水素ナトリウム飽和水溶
液間に分配することによって遊離塩基に変換した。有機層を乾燥し(MgSO )、真空下に濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーに付し、痕跡の水
酸化アンモニウムを含む5%メタノール/クロロホルムで溶出し、2つの化合物
を得た。より極性の強い生成物(80mg、23%)が所望の化合物であった。
MS478(M+)。そのより極性の強い生成物を、クロロホルム中に溶解し、
塩化水素ガスをあらかじめ飽和させたエチルエーテルを加えることによって2塩
酸塩に再変換した。1H NMR (DMSO-d6) δ 11.25 (br s, 1H), 8.6 (d, J= 7 Hz,
1H), 8.4-8.1 (m, 5H), 7.4-7.15 (m, 10H), 7.02 (s, 1H), 5.75 (d, J= 5 Hz
, 1H), 4.70 (m, 1H), 4.56 (m, 1H), 4.45 (m, 2H), 3.65 (m, 2H), 3.12 (dd,
J= 6.5, 16 Hz, 1H)), 2.82.(dd, J= 4, 16 Hz, 1H), 1.45 (s, 6H). より極性の弱い生成物はアセチルアナログ(実施例172の生成物、実施例パ
ート2A)と同一であった(160mg、48%)。
【1220】製造例4
【化951】 ピリジン(10ml)中の製造例1(490mg、2mmol)の0℃溶液に
、無水酢酸(0.2mL、2mmol)を加えた。その混合物を、一晩攪拌しな
がら室温まで暖めた。溶媒を真空下に除去し、残渣を酢酸エチルに溶解した。有
機溶液を1N塩酸溶液、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液、及びブラインで洗浄し
、次に乾燥し(MgSO)、真空下に濃縮した。残渣をシリカゲル上のフラッ
シュクロマトグラフィーに付し、50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出し、無色の
油として所望の生成物を得た(420mg、73%)。H−NMR(300M
Hz、CDCl)は構造と一致する。MS (イオン スプレー) 288 (M+1). 元
素分析 C14Hl3N304についての計算値;C : 58.53, H : 4.56, N : 14.63. 測定
値 :, C : 58.30, H : 4.62, N : 14.41. ラセミのtrans−1−アミノ−2−ヒドロキシインダンを、D. Boyd, N. D. Sh
arma, N. I. Bowers, P. A. Goodrich, M. R. Groocock, A. J. Blacker, D. A.
Claeke, T. Howard, H. Dalton, Tetrahedron Asymmetry 7, 1559-1562,1996
の方法に従ってラセミのインデンオキサイドから製造した。
【1221】製造例5
【化952】 メタノール(15mL)中の実施例パート2の製造例306(1.85g、1
1.67mmol)及びtrans−1−アミノ−2−ヒドロキシインダン(1.7
4g、11.76mmol)の溶液に、炭酸水素ナトリウム(1.0g、11.
9mmol)及び水(8mL)を加えた。生じた混合物を室温で一晩乾燥した。
溶媒を真空下に除去し、残渣を酢酸エチル及びブライン間に分配した。有機層を
乾燥し(MgSO)、真空下にに濃縮した。残渣をシリカゲル上のフラッシュ
クロマトグラフィーに付し80%酢酸エチル/ヘキサンで溶出し、黄褐色の泡状
物として所望の生成物を得た(1.73g、60%)。H−NMR(300M
Hz、CDCl)は所望の生成物と一致する。MS (イオン スプレー) 246 (M
+1).元素分析 C12HllN303についての計算値, C : 58.77, H : 4.52, N : 17.13
. 測定値 :, C : 58.87, H : 4.65, N : 17.18.
【1222】製造例6
【化953】 ピリジン(10ml)中の製造例5(290mg、1.18mmol)の溶液
に、無水酢酸(0.2mL、2mmol)を加えた。その混合物を室温で一晩攪
拌した。溶媒を真空下に除去し、残渣を酢酸エチルに溶解した。その有機溶液を
1N塩酸溶液、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液、及びブラインで洗浄し、次に乾
燥し(MgSO)、真空下に濃縮し、灰色がかった白色の泡状物として所望の
生成物を得た(280mg、82%)。H−NMR(300MHz、CDCl )は所望の生成物と一致する。MS (イオン スプレー) 288 (M+1). IR 1744,
1549 cm-1
【1223】製造例7
【化954】 炭素上の10%Pd(260mg)を窒素雰囲気下乾燥THF(5mL)でぬ
らした。乾燥THF(7mL)中の製造例6(275mg、0.95mmol)
の溶液を加え、その混合物を40psi水素ガス圧下で1.5時間水素化した。
触媒をセライトを通して濾過することによって除去し、濾液を約8mLの容積ま
で真空下に濃縮した。この溶液に実施例パート1の製造例4(380mg、1.
0mmol)、HOBt水和物(153mg、1.0mmol)、DCC(20
6mg、1.0mmol)を加え、混合物を室温で60時間攪拌した。沈殿した
DCUを濾過により除去した。濾液を酢酸エチルで希釈し、有機溶液を1N塩酸
溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄し、次に乾燥し(Mg
SO)、真空下に濃縮した。残渣をラジアルフラッシュクロマトグラフィーに
付し、80%酢酸エチル/ヘキサンで溶出し、所望の生成物を得た(310mg
、52%)。H−NMR(300MHz、CDCl)は所望の生成物と一致
する。MS (イオン スプレー) 620 (M+1). 元素分析 C33H41N507についての計
算値, C : 63.96, H : 6.67, N : 11.30. 測定値 :, C : 63.30, H : 6.86, N :
11.13.
【1224】実施例2
【化955】 製造例7の化合物(290mg、0.46mmol)を、乾燥塩化水素ガスで
あらかじめ飽和させた氷酢酸(10mL、HCl中3N)に溶解した。その混合
物を室温で20分攪拌し、真空下に濃縮し、トルエンを加え、溶媒を真空下に除
去し、黄色の固体を得た。この物質を酢酸エチル及び0.1N 水酸化ナトリウ
ム間に分配することによって遊離塩基に変換した。有機層を乾燥し(MgSO )、真空下に濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーに付し、5%メタ
ノール/クロロホルムで溶出し、所望の化合物を得た。その生成物を、乾燥塩化
水素ガスであらかじめ飽和させた氷酢酸(5mL、HCl中約3N)に溶解する
ことによって塩酸塩を再形成し、次にトルエンを加え、溶媒を真空下に除去し、
所望の化合物を白色固体として得た(140mg、50%)。1H NMR (DMSO-d6)
δ 11.05 (br s, 1H), 8.55 (d, J= 8 Hz, 1H), 8.24 (br s, 2H), 8.10 (br s
, 1H), 7.22-7.05 (m, 10H), 5.95 (d, J= 7 Hz, 1H), 5.50 (m, 1H), 5.30 (br
s, 2H), 4.78 (m, 1H), 4.52, (s, 2H), 3.73 (m, 2H), 3.52 (dm, J= 16 Hz,
1H), 2.98 (dd, J= 7,16 Hz, 1H), 2.04 (s, 3H), 1.50 9s, 6H). MS (イオン
スプレー) 520 (M+1). 元素分析 C28H35Cl2N505+0.4 H20についての計算値;C
: 56.02, H : 5.96, N : 11.67. 測定値 : C : 56.33, H : 6.33, N : 11.27.
【1225】製造例8
【化956】 実施例パート2Aの製造例391(950mg、4.35mmol)をTHF
(20mL)に溶解し、メチルイソシアネート(0.3mL、5mmol)を加
えた。4時間攪拌後、TLCに明らかな変化はなかった。更に10mmolのメ
チルイソシアネートをトリエチルアミン(0.7mL、5mmol)と共に加え
、混合物を更に60時間攪拌した。形成した沈殿物を濾過により集め、乾燥し、
所望の尿素を得た(1.04g、87%)。H−NMRは構造と所望の生成物
一致する。MS (イオン スプレー) 276 (M+1). 元素分析 C12Hl3N503について
の計算値;, C : 52.36, H : 4.76, N : 25.44. 測定値 :, C : 52.61, H : 4.7
4, N : 25.25.
【1226】製造例9
【化957】 炭素上の10%Pd(550mg)を窒素雰囲気下、乾燥酢酸エチル(5mL
)でぬらした。酢酸エチル(40mL)中の製造例8(550mg、2.0mm
ol)、メタノール(40mL)及び酢酸(1mL)のスラリーを加え、その混
合物を40psi水素ガス圧下で2時間水素化した。触媒をセライトを通して濾
過することによって除去し、濾液を真空下に濃縮した。トルエンを加え、その混
合物を真空下に再濃縮し、紫色の固体を得た。この固体をTHF(20mL)に
溶解し、この溶液に実施例パート1の製造例4(760mg、2.0mmol)
、HOBt水和物(306mg、2..0mmol)、DCC(412mg、2
.0mmol)及びトリエチルアミン(0.28mL、2.0mmol)を加え
た。混合物を室温で一晩攪拌した。沈殿したDCUを濾過により除去した。濾液
を酢酸エチルで希釈し、有機溶液を1N塩酸溶液、炭酸水素ナトリウム飽和水溶
液及びブラインで洗浄し、次に乾燥し(MgSO)、真空下に濃縮した。残渣
をフラッシュクロマトグラフィーに付し、2%メタノール/酢酸エチルの、5%
メタノール/酢酸エチルへの、5%メタノール/1%酢酸/酢酸エチルへの、1
0%メタノール/1%酢酸/酢酸エチルへのステップ傾斜により溶出し、灰色が
かった白色の固体として所望の生成物を得た(240mg、19%)。H−N
MRは構造と一致する。MS (イオン スプレー) 608 (M+1).
【1227】実施例4
【化958】 製造例9の化合物(210mg、0.34mmol)を、乾燥塩化水素ガスを
あらかじめ飽和させた氷酢酸(5mL、HCl中約3N)に溶解した。その混合
物を室温で1時間攪拌し、真空下に濃縮し、トルエンを加え、溶媒を真空下に除
去し、ガムを得た。その残渣をメタノール(2mL)に溶液し、トルエンを加え
、溶媒を真空下に除去し、所望の化合物を白色粉末として得た(190mg)。 1 H NMR (DMSO-d6) d 11.20 (br s, 1H), 8.71 (br s, 1H), 8.62 (d, J= 7.5 Hz
, 1H), 8.25 (br s, 2H), 7.72 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 7.34-7.12 (m, 9H), 7.04
(t, J= 7.5 Hz, 1H), 6.86 (br s, 1H), 5.42 (ABq, J= 14 Hz, 2H), 4.73 (q,
J= 7 Hz, 1H), 4.53 (s, 2H), 3.73 (m, 2H) 2.65 (s, 3H), 1.50 (s, 6H). MS
(イオン スプレー) 508 (M+1).
【1228】製造例10
【化959】 3−アミノベンジルアルコール(615mg、5mmol)をメチレンクロラ
イド(10mL)に溶解し、メチルイソシアネート(0.3mL、5mmol)
を加えた。その混合物を室温で一晩攪拌した。形成した白色沈殿を濾過により集
め、真空下に乾燥し、所望の尿素を得た(775mg、86%)。H−NMR
は構造と所望の生成物一致する。 MS (イオン スプレー) 181 (M+1). 元素分
析 C9H12N202についての計算値, C: 59.99, H : 6.71, N : 15.55. 測定値 : C
: 60.23, H : 6.68, N : 15.37.
【1229】製造例11
【化960】 THF(30ml)中の製造例10(540mg、3mmol)の0℃溶液に
、トりメチルアミン(0.46mL、3.3mmol)及びメタンスルホニルク
ロライド(0.255mL、3.3mmol)を加えた。その混合物を0℃で一
時間攪拌した。その時点でTLC(EtOAc)は、該アルコールは消費されて
おり、極性の小さい生成物が生成していることを示していた。溶媒を真空下に除
去し、残渣を乾燥DMF(10mL)に溶解した。炭酸カリウム(966mg、
7mmol)及び4−ニトロイミダゾール(339mg、3mmol)を加え、
混合物を室温で一晩攪拌した。DMFを真空下に除去し、残渣をクロロホルム/
イソプロパノール(3/1)に溶解し、水、ブラインで洗浄し、次に乾燥し(M
gSO)、固体となるまで濃縮した。酢酸エチル中の3%メタノールで溶出す
るフラッシュクロマトグラフィーにより、所望の生成物を得た(410mg、5
0%)が、約20%の望ましくないアルキル化異性体が混入していた(NMR分
析による)。元素分析 C12Hl3N503についての計算値, C : 52.36, H : 4.76, N
: 25.44. 測定値 :, C : 52.66, H : 4.64, N : 25.31.
【1230】製造例12
【化961】 炭素上の10%Pd(380mg)を窒素雰囲気下、酢酸エチル(20mL)
でぬらした。メタノール(20mL)中の製造例11(380mg、1.4mm
ol)の溶液を加え、その混合物を40psi水素ガス圧下で2時間水素化した
。触媒をセライトを通して濾過することによって除去し、濾液を真空下に濃縮し
た。THFを加え、その混合物を真空下に再濃縮し、固体を得た。この固体をT
HF(10mL)に溶解し、この溶液に実施例パート1の製造例4(532mg
、1.4mmol)、HOBt水和物(214mg、1.4mmol)、DCC
(289mg、1.4mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。沈殿
したDCUを濾過により除去した。濾液を酢酸エチルで希釈し、有機溶液を炭酸
水素ナトリウム飽和水溶液及びブラインで洗浄し、次に乾燥し(MgSO)、
真空下に濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーに付し、2%メタノー
ル/酢酸エチルの、10%メタノール/酢酸エチルへの、ステップ傾斜により溶
出し灰色がかった白色固体の不純な生成物(400mg)を得た。ラヂアルクロ
マトグラフィー、5%メタノール/クロロホルムにより所望の化合物がうすく黄
色みががった泡状物(370mg、44%)として得られた。H−NMRは所
望の生成物と一致する。MS (イオン スプレー) 608 (M+1). 元素分析 C31H41N 7 06+0.2CHC13についての計算値C : 59.33, H : 6.58, N : 15.52. 測定値 :, C
: 59.21, H : 6.65, N : 15.18.
【1231】実施例5
【化962】 室温で攪拌しているジクロロメタン(6mL)中の製造例12の化合物(0.
3g、0.5mmol)に、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。2時間後、
反応混合物を絶乾まで濃縮した。残渣を酢酸エチル及び炭酸水素ナトリウム飽和
水溶液間に分配し、次に酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層をブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、絶乾まで濃縮した。残渣を溶出液としエタノ
ール/クロロホルムを用いてシリカ上でクロマトグラフィーにかけ、所望の生成
物(0.12g、49%)を白色泡状物として得た。H−NMRは構造と一致
する。MS (イオン スプレー) 508.3 (M+l) ; 元素分析 C26H33N7O4・0.41CHCl3 についての計算値: C, 57.00 ; H, 6.05 ; N, 17.62. 測定値 : C, 57.17 ; H,
6.24 ; N, 17.22.
【1232】実施例パート5 製造例1 2R−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノ
イルアミノ}−2フェニル酢酸メチル 100mLのTHF中のN−[(1,2−ヂメトキシエトキシ)カルボニル]−
2−メチルアラニン(5.04g、24.79mmol)及び2−クロロ−4,
6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(4.43g、24.79mmol)
の溶液に、N−メチルモルホリン(5.45mL、49.58mmol)を加え
た。1時間後、(R)−フェニルグリシンメチルエステル塩酸塩(5.0g、2
4.79mmol)を1度に加え、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応
物を真空下に濃縮し、生じた残渣をEtOAc及び10%(w/w)クエン酸各
100mLに溶解した。層分離し、有機層をNaHCO飽和水溶液及びNaC
l飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下に濃縮し、白
色固体8.51g(98%)を得た。1H NMR (DMSO, 300 MHz) d 8.05 (m, 1H),
7.40 (m, 5H), 6.90 (br s, 1H), 5.40 (d, 1H), 3.65 (s, 3H), 1.30 (m, 15H
) ;13C NMR (DMSO, 75 MHz) 174.2, 170.9, 154.3, 136.8, 128.4, 128.1, 128.
0, 127.4, 78.2, 56.0, 52.3, 28.0, 25.2, 24.7 ppm ; 元素分析 C18H26N205
についての計算値 : C, 61.70 ; H, 7.48 ; N, 7.99. 測定値 : C, 61.50 ; H,
7.36 ; N, 8.19.
【1233】製造例2 (R)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチル−N−
({N−[1−(2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾ
ール−4−イル]カルバモイル}フェニルメチル)プロパンジアミド ジオキサン(19mL)及び水(9.5mL)中の実施例1のメチルエステル
(1.0g、2.85mmol)の0℃溶液に、LiOH(0.682g、28
.5mmol)を加えた。反応を40分攪拌し、50mLのEtOAcで希釈し
た。pHを濃塩酸で3に調節し、層分離をした。水層をEtOAcで抽出した(
2x25mL)。一緒にした有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下
に濃縮して958gの酸を得、これを次の反応に用いた。 N−メチルモルホリン(0.25mL、2.27mmol)を、23℃のCH Cl(7mL)及びTHF(2mL)中の、2−クロロ−4,6−ジメトキ
シ−1,3,5−トリアジン(405mg、2.27mmol)及び2−{2−
[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}
−2−フェニル酢酸(570mg、1.69mmol)の懸濁液に加えた。混合
物を2時間攪拌し、2−(4−アミノイミダゾリル)−2−フェニル−1−ピロ
リジニルエタン−1−オン2塩酸(779mg、2.27mmol)を一度に加
えた。16時間後、反応をEtOAc(50mL)及び10%(w/w)クエン
酸水溶液で希釈した。層分離し、有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液及び食
塩飽和水溶液の各20mLで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下
に濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(2/98〜6/94 Me
OH/CHCl傾斜)により精製し、405mg(40%)の標記化合物を
得た。1H NMR (CDC13,300 MHz) d 10.61 (m, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.45-7.15 (m
, 12H), 5.95 (s, 1H), 5.80 (m, 1H), 3.60-3.38 (m, 3H), 3.10 (m, 1H), 2.1
5 (m, 1H), 1.98-1.65 (m, 3H), 1.50-1.05 (m, 15H) ; IR (CHCl3) 3400, 3000
, 1706, 1661, 1486, 1455, 1157 cm-1; MS (エレクトロスプレー) m/z 588 (M+
H), 589 (M-H), 587.
【1234】実施例1 (R)−2−アミノ−2−メチル−N−({N−[2−オキソ−1−フェニル−
2−ピロリジニルエチル)イミダゾール4−イル]カルバモイル}フェニルメチル
)プロパンアミドビストリフルオロアセテート トリフルオロ酢酸(1.4mL、18.3mmol)を、実施例2の化合物(
360mg、0.611mmol)、アニソール(0.20mL、1.83mm
ol)及びCHCl(14mL)の溶液に加えた。4時間後、その溶液を油
まで濃縮し、それをCHCl(3.0mL)に溶解した。この溶液を激しく
攪拌しながらEtO(25mL)に滴加し、白色沈殿が生じた。12時間後、
その固体を濾過し、EtO(20mL)で洗浄した。その湿ったケーキを40
℃で真空下に12時間乾燥し、391g(91%)を得た。1H NMR (DMSO-d6,30
0 MHz) d 10.70 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.66 (d, J=6.7 Hz, 1H), 8.02 (m, 3H)
, 7.54-7.10 (m,12H), 6.39 (s, 1H), 5.58 (m, 1H), 3.60 (m, 1H), 3.30 (m,
2H), 2.90 (m, 1H), 1.80-1.55 (m, 4H), 1.07-0.70 (m, 6H), IR(KBr) 3064, 3
035, 2980, 1672, 1575, 1539, 1497, 1201, 1133, 721, 700cm-1; MS(エレクト
ロスプレー) m/z (遊離塩基) 488; (遊離塩基 M+H), 489 (遊離塩基 M-H), 487.
【1235】製造例3 (R)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチル−N-[(N-{
1−[2−(4−メチルピペリジル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダ
ゾール−4−イル}カルバモイル)フェニルメチル]プロパンアミド N−メチルモルホリン(0.16mL、1.49mmol)を、2−クロロ−
4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(268mg、1.53mmol)
、2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイル
アミノ}−2−フェニル酢酸(502mg、1.49mmol)、CHCl (7mL)及びTHF(2mL)の懸濁液に23℃で加えた。不均一な混合物を
2時間混合し、2−(4−アミノイミダゾリル)−1−(4−メチルピペリジル
)−2−フェニルエタン−1−オン2塩酸(613mg、1.65mmol)を
加えた。混合物を15.5時間攪拌し、EtOAc(40mL)及び10%(w
/w)クエン酸水溶液(18mL)を加えた。層分離し、有機層を炭酸水素ナト
リウム飽和水溶液及び食塩飽和水溶液の各15mLで抽出した。有機層を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濾過し、真空下に590mgの固体まで濃縮し、フラッシ
ュクロマトグラフィー(10%i−PA/CHCl)により精製し、440m
g(48%)の泡状固体を得た。1H NMR (CDC13,300 MHz) d 10.34 (m, 1H), 7.
67 (s, 1H), 7.40-7.19 (m, 12H), 6.10 (m, 1H), 5.73 (m, 1H), 4.57 (m, 1H)
, 3.84 (m, 1H), 3.60 (m, 1H), 2.95 (m, 1H), 2.74-2.58 (m, 1H), 1.65-0.79
(m, 23H); 13C NMR (CDC13,75 MHz) 174.0, 167.0, 165.3, 137.7, 136.7, 134
.2, 133.5, 133.4, 129.4, 129.3, 129.2, 129.2, 128.7, 128.5, 128.5, 128.3
, 128.2, 128.0, 127.2, 127.2, 108.1, 62.1, 62.0, 62.0, 61.9, 57.1, 56.6,
46.0, 46.0, 45.8, 429, 34.2, 33.6, 33.5, 30.8, 30.7, 28.2, 21.5, 21.4 p
pm ; IR (CHC13) 1456, 1487, 1560, 1661, 1707, 3010 cm-1 ; MS (エレクトロ
スプレー) m/z 617 (M+H), 438 および 615 (M-H), 436.
【1236】実施例2 (R)−2−アミノ−2−メチル−N−[(N−{1−[2−(4−メチルピペリ
ジル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}カルバモ
イル)フェニルメチル]プロパンアミドビストリフルオロアセテート トリフルオロ酢酸(1.5mL、19.9mmol)を、実施例4の化合物(
410mg、0.66mmol)、アニソール(0.22mL、2.0mmol
)及びCHCl(16mL)の溶液に加えた。5時間後、その溶液を油まで
、濃縮し、それをCHCl(3.5mL)に溶解した。この溶液を激しく攪
拌しながらEtO(30mL)に滴加し、白色沈殿が生じた。30分後、その
固体を濾過し、多量のEtOで洗浄した。その湿ったケーキを室温で真空デシ
ケーター中で一晩乾燥し、白色の吸湿性の粉末283mg(58%)を得た。融
点182℃(分解);1H NMR (DMSO-d6,300 MHz) d 10.79 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.7
2 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 8.15 (m, 2H), 7.54-7.20 (m, 11H), 7.19 (m, 1H), 6
.73 (d, J = 14.2 Hz, 1H), 5.61 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 4.36 (m, 1H), 3.72 (
m, 1H), 2.69-2.48 (m, 2H), 1.59-1.24 (m, 9H), 1.07-0.70 (m, 5H); 13C NMR
(DMSO-d6,75 MHz) 171.5, 171.4, 166.4, 165.6, 165.6, 165.4, 165.4, 158.3
, 157.9, 137.2, 137.1, 137.0, 136.2, 136.1, 135.6, 135.5, 135.4, 133.2,
133.1, 129.2, 128.9, 128.7, 128.4 128.3, 128.3, 128.1, 128.0, 127.9, 127
.6, 107.2, 107.2, 97.8, 60.3, 60.3, 60.0, 57.0, 56.9, 56.6, 45.2, 42.2,
42.0, 42.0, 34.0, 33.9, 33.3, 3.2, 33.0, 30.0, 23.2, 23.2, 21.5, 21.4 pp
m ; IR (KBr) 1137, 1201, 1540, 1576, 1670, 2955 cm-1; MS (エレクトロスプ
レー) 517 (遊離塩基 M+H), 438 及び 515 (遊離塩基 M-H).
【1237】実施例パート6 実施例1 クロマトグラフィー分離 ジアステレオマー性の分泌促進剤(secretagogue)化合物をKromasil CHI-DMBキ
ラル相を充填した8x15cm Prochrom カラムで分離した。クロマトグラフィ
ーの溶出液は12%〜15%3Aアルコール、ヘプタン中の0.2%ジメチルエ
チルアミンよりなる。ジアステレオマー混合物の1〜2gのローディングがこの
技術により分離された。活性な異性体は第二溶出成分であることが証明された。
所望の異性体の単離はロートエバポレーターを用いることによる溶媒の蒸発によ
り完了した。 これはキラル相であるので個々のジアステレオマーのエナンチオマーも分割さ
れ、エナンチオマー的に純粋な化合物を得る。 Prochrom カラムの充填、ジアステレオマー分泌促進剤SAR候補の分離、及
び精製した化合物の分析は次の様に行なう。
【1238】材料 薬品: Kromasil CHI-I、10m CSP バルク 3A アルコール、QA 041N ヘプタン、QD440N ジメチルエチルアミン、 Aldrich 装置: 8cm Prochrom カラム Prochrom LC-80ポンピングシステム、フラクションコレクター、
【1239】クロマトグラフィー カラムの準備 :400mLのプロパノール中に500gのKromasil CHIバルクパ
ッキングをスラリーにする。8x16Prochrom カラムに充填する。250ml
/分の流速で13%3Aアルコール、ヘプタン中の0.2%ジメチルエチルアミ
ンよりなる溶出液で平衡化する。ディテクターのセッティングは一回200mg
ローディングの場合、260nm〜270nmである。1gローディングの場合
は280nmに波長を変化させる。試料の準備 :約1.0gの分泌促進剤混合物を室温少量の3Aアルコールに溶液
し、約50mlの溶出液で希釈する。クロマトグラフィーの準備 :各シリーズからの第一の異性体は6〜8分の範囲で
溶出する。第二の異性体は8〜10分の範囲で溶出する。他の異性体不純物を除
くため、異性体1のフロント及びバックをけずる。画分の処理 :ロータリーバップを用いて画分を絶乾までストリップする。試料分析の条件 : a.操作条件 カラム:0.46x25cm Kromasil CHI 溶出液:15%エタノール、ヘプタン中の0.2%ジメチルエチルアミン 流速:1.0ml/分 温度:周囲温度 uv:250nm 注入:必要に応じて b.システム適性 I)異性体1は5〜6分内に溶出し、異性体2は8〜10分内に溶出する。 c.分析方法 II)単離された各異性体のジアステレオマー過剰を計算する。
【1240】 ジアステレオマー的及び光学的に純粋な分泌促進剤化合物をこの方法により製
造する。
【1241】実施例2 ニトロソイミダゾール(L−異性体)のキラル合成 製造例2A
【化963】 Boc−L−フェニルグリシン(2.0g、9.12mmol)を無水THF
15mLに溶解し、0℃に冷却した。DCC(1.97g、9.58mmol)
に続いて4−メチルピペリジン(1.08mL、9.12mmol)及びHOB
t(1.29g、9.58mmol)を添加した。30分攪拌後、氷浴を除去し
、室温で一晩攪拌を続けた。反応物を濾過し、濃縮し、次にEtOAcで希釈し
、炭酸水素ナトリウム10%水溶液(1x50mL)、0.1N HCl(1x
50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、濃縮して3.2gの
粗製の黄色の油を得た。その油をラジアルクロマトグラフィーにより精製し、3
0:70 EtOAc:ヘキサンで溶出した。適当な画分を濃縮し、2.5g(
83%)の無色の泡状物物を得た。1H-NMR (d, CDC13,250 MHz, 回転異性体 存
在) 0.60 (d, J = 7.5 Hz, 1.5 H), 0.77 (d, J = 7.5 Hz, 1.5 H), 1.00-1.50
(m, 5H), 1.25 (s, 9H), 2.45 (m, 1H), 2.80 (m, 1H), 3.62 (m, 1H), 4.43 (m
, 1H), 5.43 (m, 1H), 6.02 (d, J = 8 Hz, 1H), 7.10-7.30 (m, 5H); MS (イオ
ンスプレー) 333.5 (M+1);[α]D = +95.9 (MeOH); 元素分析 Cl9H28N203につい
ての計算値 : C, 68.65 ; H, 8.49 ; N, 8.43. 測定値 : C, 69.04; H, 8.51 ;
N, 8.91.
【1242】製造例2B
【化964】 3mLのメチレンクロライドに溶解し、3mLのトリフルオロ酢酸を加えるこ
とによってBoc基を上記化合物(1.09g、3.28mmol)から除去し
た。室温で1時間攪拌後、反応物を真空下に濃縮した(3xCHCl)。化
合物を真空下に乾燥し、1.5g(100%)のジトリフルオロ酢酸塩を得た。 1 H-NMR (d, CDC13,400 MHz, 室温で存在する等強度回転異性体) 0.01 (m, 0.5H)
, 0.70 (d, J = 7.5 Hz, 1.5 H), 0.83 (m, 0.5H), 0.88 (d, J = 7.5 Hz, 1.5
H), 1.00-1.60 (m, 4H), 2.55 (m, 1H), 2.90 (m, 1H), 3.52 (m, 1H), 4.35 (m
, 1H), 5.42 (m, 1H), 7.32-7.43 (m, 5H), 8.18 (br s, 2H), 9.30 (br s, 2H)
; MS (イオン スプレー) 233.1 (M+1); [α]D = +19.7 (1N HCl).
【1243】製造例2C
【化965】 上記アミン(1.5g、3.26mmol)を10mLメタノール及び10m
L水に溶解し、0℃に冷却した。炭酸水素ナトリウム(0.58g、6.85m
mol)を添加し、10分攪拌後、1,4−ジニトロイミダゾールを添加した。
その溶液は素早く鮮やかな黄色になり、30分攪拌後、氷浴を除去し、攪拌を周
囲温度で一晩続けた。生成物をCHClで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し
、濾過し、0.93gの粗製の白色泡状物に濃縮した。純粋な試料をEtOAc
からの再結晶により得た(0.64g、60%)。1H-NMR (d, CDC13,400 MHz,
回転異性体 存在) 0.05 (m, 0.5H), 0.59 (d, J = 7.5 Hz, 1.5 H), 0.72 (d, J
= 7.5 Hz, 1.5 H), 0.79 (m, 0.5H), 0.93 (m, 0.5H), 1.14 (m, 0.5H), 1.23-
1.56 (m, 3H), 2.44 (m, 1H), 2.82 (m, 1H), 3.36 (m, 1H), 4.37 (m, 1H), 5.
88 (s, 0.5H), 5.90 (s, 0.5H), 7.02 (s, 1H), 7.10-7.30 (m, 5H), 7.52 (s,
1H) ; MS (イオン スプレー) 329.3 (M+1); [α]D = +177.6 (MeOH) ; キラルH
PLCにより98% ee; 元素分析 C17H20N4O3: C, 62.18 ; H, 6.14 ; N, 17.06. 測
定値: C, 62.25; H, 6.08; N, 17.09.
【1244】実施例3 ニトロソイミダゾールD−異性体のキラル合成 製造例3A
【化966】 Boc−D−α−フェニルグリシン(2.0g、9.12mmol)を無水T
HF15mLに溶解し、0℃に冷却した。DCC(1.97g、9.58mmo
l)に続いて4−メチルピペリジン(1.08mL、9.12mmol)及びH
OBt(1.29g、9.58mmol)を添加した。30分攪拌後、氷浴を除
去し、室温で一晩攪拌を続けた。反応物を濾過し、濃縮し、次にEtOAcで希
釈し、炭酸水素ナトリウム10%水溶液(1x50mL)、0.1N HCl(
1x50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、濃縮して3.1
gの粗製の黄色の油を得た。その油をラジアルクロマトグラフィーにより精製し
、30:70 EtOAc:ヘキサンで溶出した。適当な画分を濃縮し、2.2
g(73%)の無色の泡状物を得た。1H-NMR (d, CDC13,250 MHz, 回転異性体
存在) 0.60 (d, J = 7.5 Hz, 1.5 H), 0.77 (d, J = 7.5 Hz, 1.5 H), 1.00-1.5
0 (m, 5H), 1.25 (s, 9H), 2.45 (m, 1H), 2.80 (m, 1H), 3.62 (m, 1H), 4.43
(m, 1H), 5.43 (m, 1H), 6.02 (d, J = 8 Hz, 1H), 7.10-7.30 (m, 5H); MS (イ
オンスプレー) 333.5 (M+1); [α]D = -112.9 (MeOH); 元素分析 C19H28N2O3
ついての計算値: C, 68.65 ; H, 8.49 ; N, 8.43. 測定値 : C, 68.41 ; H, 8.1
1 ; N, 8.53.
【1245】製造例3B
【化967】 2mLのメチレンクロライドに溶解し、2mLのトリフルオロ酢酸を加えるこ
とによってBoc基を製造例3Aの化合物(1.0g、3.01mmol)から
除去した。室温で1時間攪拌後、反応物を真空下に濃縮した(3xCHCl )。その化合物を真空乾燥し、1.4g(100%)のジトリフルオロ酢酸塩を
得た。1H-NMR (d, CDC13,400 MHz, 室温で存在する等強度回転異性体) 0.01 (m,
0.5H), 0.70 (d, J = 7.5 Hz, 1.5 H), 0.83 (m, 0.5H), 0.88 (d, J = 7.5 Hz
, 1.5H), 1.00-1.60 (m, 4H), 2.55 (m, 1H), 2.90 (m, 1H), 3.52 (m, 1H), 4.
35 (m, 1H), 5.42 (m, 1H), 7.32-7.43 (m, 5H), 8.18 (br s, 2H), 9.30 (br s
, 2H); MS (イオン スプレー) 233.1 (M+l);[α]D =-38.1 (MeOH).
【1246】製造例3C
【化968】 製造例3Bのアミン(1.4g、3.04mmol)を10mLのメタノール
及び10mLの水に溶解し、0℃に冷却した。炭酸水素ナトリウム(0.51g
、6.08mmol)を添加し、10分攪拌後、1,4−ジニトロイミダゾール
を添加した。その溶液は直ちに鮮やかな黄色になり、30分攪拌後、氷浴を除去
し、攪拌を周囲温度で一晩続けた。生成物をCHClで抽出し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濾過し、0.93gの粗製の黄色泡状物に濃縮した。純粋な試料
はEtOAcからの再結晶により得た(0.60g、60%)。1H-NMR (d, CDC
l3, 400 MHz, 回転異性体 存在) 0.05 (m, 0.5H), 0.59 (d, J = 7.5 Hz, 1.5 H
), 0.72 (d, J = 7.5 Hz, 1.5 H), 0.79 (m, 0.5H), 0.93 (m, 0.5H), 1.14 (m,
0.5H), 1.23-1.56 (m, 3H), 2.44 (m, 1H), 2.82 (m, 1H), 3.36 (m, 1H), 4.3
7 (m, 1H), 5.88 (s, 0.5H), 5.90 (s, 0.5H), 7.02 (s, 1H), 7.10-7.30 (m, 5
H), 7.52 (s, 1H); MS (イオン スプレー) 329.2 (M+1) ;[α]D =-175.7 (MeOH
); キラルHPLCにより96% ee ; 元素分析 Cl7H20N403についての計算値: C, 62.
18; H, 6.14; N, 17.06. 測定値 : C, 62.93 ; H, 6.14 ; N, 17.21.
【1247】実施例4 ニトロソイニトロイミダゾール(D−異性体)のキラル合成 製造例4A
【化969】 D−(p−ヒドロキシフェニル)グリシンを、Salituro, JACS, 760(1990) の
方法に従って保護した。
【1248】製造例4B
【化970】 100mLのDMF中の製造例4Aのフェノール化合物(3.0g、11.2mm ol)の0℃溶液に、1.03g(60%分散液、25.8mmol)のNaH
を添加した。その混合物を室温で30分超音波処理し、ヨウ化メチル(0.77
mL、12.3mmol)を添加した。さらに30分超音波処理後、反応物はほ
とんど均一になった。更に0.2mLのヨウ化メチルを加え、反応物を室温で一
晩攪拌した。反応物をEtOAc及び数滴の水で希釈した。反応物を分離ロート
に移し、10%重硫酸ナトリウム溶液及びブラインで酸性化した。有機層を分離
し、硫酸ナトリウムで乾燥し3.4gの粗製の黄色油を得た。この油をラジアル
クロマトグラフィーにより精製し、80/20/5 CHCl/MeOH/
NHOHで溶出した。適当な画分をEtOAcに溶解し、10%重硫酸ナトリ
ウム/ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、1
.5g(48%)の所望のエーテルを得た。1H-NMR (d, CDC13,400 MHz, 等強度
回転異性体存在) 1.22 (s, 4.5H), 1.40 (s, 4.5 H), 3.77 (s, 3H), 5.02 (d,
J = 5 Hz, 0.5 H), 5.22 (d, J = 5 Hz, 0.5H), 5.39 (d, J = 5 Hz, 0.5H), 6.
82 (m, 2H), 7.29 (m, 2H), 7.62 (m, 0.5H) ; MS (イオン スプレー) 280.2 (
M-1); [α]D = -134.1 (MeOH); 元素分析 C14H19NO5 : C, 59.78 ; H, 6.81 ;
N, 4.98. 測定値 : C, 60.07 ; H, 7.01 ; N, 4.99.
【1249】製造例4C
【化971】 8mLの無水DMF中の製造例4Bの酸(540mg、1.92mmol)及
びジメチルアミン塩酸塩(157mg、1.92mmol)の0℃溶液に、ジエ
チルシアノホスホネート(DECP)(0.29mL、1.92mmol)及び
トリエチルアミン(0.27mL、1.92mmol)を加えた。0℃で30分
後、第二の等量のジメチルアミン塩酸塩、DECP、及びトリエチルアミンを加
えた。更に30分後、反応をTLCにより完了した。反応物をEtOAcで希釈
し、1:1 10%重硫酸ナトリウム:ブライン、1:1 10%炭酸水素ナト
リウム:ブライン、及びブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し
、濾過し、濃縮して、0.90gの薄い黄色の油を得た。この物質をラジアルク
ロマトグラフィーにより精製し、1:1 EtOAc:ヘキサンで溶出した。適
当な画分を真空下に乾燥し、0.50g(85%)の白色固体を得た。1H-NMR (
d, CDC13, 400 MHz) 1.40 (s, 9H), 2.85 (s, 3H), 2.95 (s, 3H), 3.79 (s, 3H
), 5.50 (d, J = 10 Hz, 1H), 5.96 (d, J = 10 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 10 Hz,
2H), 7.29 (d, J = 10 Hz, 2H) ; MS (イオン スプレー) 309.3 (M+1); [α]D = -165.5 (MeOH).
【1250】製造例4D
【化972】 2mLのメチレンクロライドに溶解し、2mLのトリフルオロ酢酸を加えるこ
とによってBoc基を製造例4Cの化合物(450mg、1.46mmol)か
ら除去した。室温で90分攪拌後、反応をTLC及びHPLCにより完了し、反
応物を真空下に濃縮した(3xCHCl)。その化合物を真空下に乾燥し、
620mg(79%)のジトリフルオロ酢酸塩を得た。この物質をキャラクタリ
ゼーションすることなく使用した。
【1251】製造例4F
【化973】 製造例4Eのアミン(637mg、1.46mmol)を10mLメタノール
及び10mL水に溶解し、0℃に冷却した。炭酸水素ナトリウム(270mg、
3.21mmol)を添加し、10分攪拌後、1,4−ジニトロイミダゾールを
添加した。その溶液は直ちに鮮やかな黄色になり、30分攪拌後、氷浴を除去し
、攪拌を6時間続けた。生成物をCHClで抽出し、ブラインで洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、450mgの粗製の黄色油に濃縮した。この化
合物をラジアルクロマトグラフィーにより精製し、EtOAcで溶出した。適当
な画分を乾燥し、410mg(92%)の薄い黄色の固体を得た。1H-NMR (d, C
DC13,400 MHz) 2.88 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 6.01 (s, 1H), 6.
94 (d, J = 10 Hz, 2H), 7.29 (d, J = 10 Hz, 2H), 7.37 (s, 1H), 7.68 (s, 1
H) ; MS (イオン スプレー) 305.2 (M+l) ;[α]D =-258.2 (MeOH) ; 元素分析
C14H16N4O4についての計算値: C, 55.26 ; H, 5.30 ; N, 18.41. 測定値 : C,
55.23 ; H, 5.27 ; N, 18.23.
【1252】実施例5 ニトロソイミダゾールD−異性体の別のキラル合成 製造例5A
【化974】 D−フェニルグリシン(400mg、2.53mmol)を、5mLのメタノ
ール及び5mLの水中に懸濁し、0℃に冷却した。炭酸水素ナトリウム(400
mg、5.06mmol)を加え、10分攪拌後、1,4−ニトロイミダゾール
を添加した。その溶液は素早く鮮やかな黄色になり、30分攪拌後、氷浴を除去
し、攪拌を一晩周囲温度で続けた。反応物をEtOAcで希釈し、0.2N H
Clで酸性にした。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾
過し、濃縮し、620mg(98%)の薄い黄色の固体を得た。1H-NMR (d, DMS
O, 400 MHz) 6.50 (s, 1H), 7.42 (m, 3H), 7.52 (m, 2H), 7.94 (s, 1H), 8.40
(s, 1H) ; MS (イオン スプレー) 248.4 (M+1); [α]D = -146.2 (MeOH) ; 元
素分析 C11H9N304・0.3 H20についての計算値: C, 52.30 ; H, 3.83 ; N, 16.63
. 測定値: C, 52.17 ; H, 3.95 ; N, 16.79.
【1253】製造例5B
【化975】 製造例5Aの酸(215mg、0.87mmol)を10mLの無水THFに
溶解し、0℃に冷却した。4−メチルピペリジン(103μL,0.87mmo
l)及びジエチルシアノホスホネート(DECP)(132μL、0.87mm
ol)を加えた。45分後、第二の等量の4−メチルピペリジン及びDECPを
加え、0℃で更に45分攪拌を続けた。反応物を酢酸エチル(300mL)で希
釈し、10%重硫酸ナトリウム/ブライン、5%炭酸水素ナトリウム/ブライン
、及びブライン(各150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。ラジア
ルクロマトグラフィーにより精製し、EtOAcで溶出し、236mg(83%
)の所望の生成物を黄色油として得た。分析試料はEtOAcからの結晶化によ
り得た。1H-NMR (d, DMSO, 400 MHz, 回転異性体存在) -0.05 (m, 0.5H), 0.68
(d, J = 7.5 Hz, 1.5 H), 0.80 (m, 0.5H), 0.83 (d, J = 7.5 Hz, 1.5 H), 0.9
7 (m, 0.5H), 1.18 (m, 0.5H), 1.40-1.60 (m, 3H), 2.60 (m, 1H), 2.98 (m, 1
H), 3.59 (m, 1H), 4.34 (m, 1H), 6.85 (s, 0.5H), 6.92 (s, 0.5H), 7.37-7.5
0 (m, 5H), 7.78 (s, 1H), 8.12 (s, 0.5H), 8.15 (s, 0.5H); MS (イオン ス
プレー) 329.2 (M+l) ; [α]D = -204.7 (MeOH); 元素分析 C17H20N403につい
ての計算値: C, 62.18 ; H, 6.14 ; N, 17.06. 測定値: C, 62.47 ; H, 6.21; N
, 17.07.
【1254】実施例パート7 融点をトーマス−フーバーの毛管融点装置で測定し、補正しなかった。核磁気
共鳴研究は Bruker ARX 500 スペクトロメーターにより行なった。メルクのシリ
カゲル 60 F254 プレート(0.25mm)を薄層クロマトグラフィーに用いた。メルク
のシリカゲル 60 230-400 メッシュをフラッシュクロマトグラフィーに用いた。
Biotage KP-SIL, 60A カートリッジをBiotage Flash 40 精製に用いた。HPL
C条件:溶出液:水中の0.1%トリフルオロ酢酸:2mL/分でアセトニトリ
ル、カラム:Zorbax RX-C8、検出:230nm。
【1255】製造例1 2−(2−ナフチル)酢酸エチル
【化976】 無水塩化水素の定常的な流れをエタノール(1760mL)に溶解した2−ナ
フチル酢酸(251.38g、1.35mol)の溶液中に10分にわたって液
面下吹き込んだ。生じた溶液をhplcで測定して完了するまで周囲温度で攪拌
した。反応混合物を絶乾まで濃縮した。生じた油を酢酸エチル(200mL)に
溶液し、シリカゲル(300g)を通して濾過し、酢酸エチル(1400mL)
を用いて生成物を溶出した。濾液を濃縮して286.33g(99%)の2−(
2−ナフチル)酢酸エチルを無色の油として得た。MS (FIA) m/z 215.3 [(M+H)+ ].1H nmr (DMSO-d6) : δ 1.15-1.24 (t, 3H), 3.81-3.86 (d, 2H), 4.07-4.15
(q, 2H), 7.41-7.55 (m, 3H), 7.80-7.92 (m, 4H).
【1256】製造例2 2−ブロモ−2−(2−ナフチル)酢酸エチル
【化977】 2−(2−ナフチル)酢酸エチル(1.07g、5.0mmol)、N−ブロ
モコハク酸イミド(0.89g、5.0mmol)、過酸化ベンゾイル(0.0
5g)、及び四塩化炭素(50mL)よりなる溶液をhplcで測定して反応が
完了するまで還流下に加熱した(3時間)。反応物を周囲温度まで冷却し、水(
2x25ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、濾過した。濾液を絶
乾まで濃縮した。残渣をヘキサン:酢酸エチル(49:1)で溶出する Biotage
Flash 40M システムを用いて精製し、1.20g(82%)の2−ブロモ−2
−(2−ナフチル)酢酸エチルを得た。融点 80−82℃。MS (FIA) m/z 293
.0 (M+H)+. 元素分析 C14H13O2Brについての計算値;: C: 57.36; H: 4.47. 測
定値 : C : 57.62 ; H : 4.54. 1H nmr (CDC13) : δ 1.27-1.33 (t, 3H), 4.18
-4.36 (m, 2H), 5.56 (s, 1H), 7.52-7.55 (m, 2H), 7.71-7.76 (m, 1H), 7.82-
7.92 (m, 3H), 7.97 (s, 1H).
【1257】製造例3 2−(2−ナフチル)−2−(4−ニトロイミダゾリル)酢酸エチル
【化978】 2−ブロモ−2−(2−ナフチル)酢酸エチル(380.04g、1.31m
ol)、4−ニトロイミダゾール(148.13g、1.31mol)、炭酸カ
リウム(362.11g、2.62mol)及びジメチルホルムアミド(250
0mL)よりなる黄色スラリーをhplcで測定して反応が完了するまで周囲温
度で攪拌した。反応混合物を水(2000mL)で希釈し、酢酸エチル(4x5
00mL)で抽出した。有機抽出物を一緒にし、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液
(2x500mL)、10%クエン酸溶液(2x500mL)、塩化ナトリウム
飽和水溶液(2x500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、蒸発
させた。粗生成物の一部(50g)をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに
より精製し、ジクロロメタン:ヘプタン(16:3)の、ジクロロメタン:ヘプ
タン:メタノール(16:3:0.2)への傾斜を用いて精製し、30.99g
の2−(2−ナフチル)−2−(4−ニトロイミダゾリル)酢酸エチルを得た。
それはhplcで90%純粋であった。その生成物の1gを、ジクロロメタン:
ヘプタン:メタノール(16.9:3:0.1)で溶出する Biotage Flash 40
S システムを用いて再度精製し、0.90g(46%)の2−(2−ナフチル
)−2−(4−ニトロイミダゾリル)酢酸エチルを黄褐色の油として得た。MS (
FIA) m/z 326.4 [(M+H)+]. 1H nmr (CDC13): δ1.25-1.31 (t, 3H), 4.28-4.39
(m, 2H), 6.16 (s, 1H), 7.36-7.44 (dd, 1H), 7.54-7.62 (m, 3H), 7.84-7.90
(m, 3H), 7.90-7.95 (m, 2H).
【1258】製造例3 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−
2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイルアミ
ノ)イミダゾリル]−(2−ナフチル)酢酸エチル
【化979】 2−(2−ナフチル)−2−(4−ニトロイミダゾリル)酢酸エチル(2.0
4g、6.27mmol)、テトラヒドロフラン(20mL)、及び炭素上の1
0%パラジウム(2.04g)の混合物を、hplcで測定して反応が完了する
まで(20時間)、周囲温度及び圧で水素化した。触媒を濾過により除去し、テ
トラヒドロフラン(10mL)で濯いだ。濾液を、1−[3−(ジメチルアミノ
)プロピル−3−エチルカルボジイミド塩酸(1.20g、6.27mmol)
、テトラヒドロフラン(10mL)及び(2R)−2−{2−[(tert−ブト
キシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール)
−3−イルプロパン酸(2.44g、6.27mmol)よりなるスラリーに加
え、周囲温度で16時間攪拌した。反応混合物を水(150mL)及び酢酸エチ
ル(3x50mL)間に分配した。有機抽出物を一緒にし、塩化ナトリウム飽和
水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。生じた粗製の油を、シ
リカゲルカラムのカラムクロマトグラフィーにより精製し、溶出液としてヘキサ
ン:酢酸エチル:メタノール(10:10:1)を用い、1.72g(41%)
の2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]
−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイルア
ミノ)イミダゾリル]−(2−ナフチル)酢酸エチルを得た。0.2gのサンプ
ルを調製逆相hplcを用いて更に精製し、0.16gの分析用の2−[4−(
(2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチル
プロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイルアミノ)イミダ
ゾリル]−(2−ナフチル)酢酸エチルを得た。MS (FIA) m/z 667.4 (M+H)+]. C 37 H43N606について計算した正確な質量[(M+H)+] = 667.3244. 質量分析により得
られた正確な質量: C37H43N606 [(M+H)+] = 667.3254. 1H nmr (CDCl3): 1.25-1
.42 (m, 19H), 3.24-3.33 (m, 2H), 4.28-4.33 (m, 2H), 4.98-5.01 (m, 1H), 5
.94 (s, 1H), 6.85-7.01 (m, 3H), 7.18-7.21 (m, 2H), 7.35-7.39 (m, 2H), 7.
49-7.58 (m, 4H), 7.78-7.84 (m, 4H), 8.69 (s, 1H), 10.65 (s, broad, 1H).
【1259】製造例4 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−
2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイルアミ
ノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチル
【化980】 この化合物は2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸エチルの還
元及び引き続く(2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ
]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパン酸との
反応により得られ、溶出液としてジクロロメタン:メタノール(19:1)を用
いるフラッシュクロマトグラフィーによる精製の後73%の収率で黄色の泡状物
として得られる。MS (FIA) m/z 617.5 [(M+H)+].H nmr (CDCl3): δ 1.19-1.32
(m, 18H), 3.10-3.12 (m, 1H), 3.16-3.17 (m, 1H), 3.32 (s, 1H), 4.22-4.27
(m, 2H), 4.69 (s, broad, 1H), 6.44 (s, 1H), 6.85-6.91 (m, 2H), 7.00 (t,
1H), 7.07-7.08 (m, 1H), 7.38-7.40 (m, 1H), 7.42-7.45 (m, 6H), 7.55-7.56
(m, 2H), 10.16 (s, broad, 1H), 10.75 (s, 1H).
【1260】製造例5 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−
2−メチルプロパノイルアミノ}−3−シクロヘキシルプロパノイルアミノ)イ
ミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチル
【化981】 この化合物は2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸エチルの還
元及び引き続く(2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ
]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−シクロヘキシルプロパン酸との反応に
より得られ、溶出液としてジクロロメタン:メタノール(29:1)を用いるフ
ラッシュクロマトグラフィーによる精製の後45%の収率で黄色の泡状物として
得られた。1H nmr (CDC13) : δ 0.77-0.99 (m, 4H), 1.00-1.21 (m, 5H), 1.22
-1.27 (m, 7H), 1.33-1.45 (m, 8H), 1.48-1.74 (m, 6H), 4.19-4.30 (m, 2H),
4.70-4.75 (m, 1H), 5.10 (s, broad, 1H), 5.84-5.86 (t, 1H), 6.92 (s, broa
d, 1H), 7.25-7.41 (m, 7H), 7.51 (m, 1H), 10.5 (s, broad, 1H).
【1261】製造例6 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−
2−メチルプロパノイルアミノ}ペンタノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェ
ニル酢酸エチル
【化982】 この化合物は2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸エチルの還
元及び引き続く(2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ
]−2−メチルプロパノイルアミノ}ペンタン酸との反応により得られ、調製逆相
hplcによる精製の後、61%の収率で黄色の泡状物として得られた。MS (FD
+) m/z 529 (M+). 1H nmr (CDCl3): δ0.82-0.84 (m, 3H), 1.25-1.46 (m, 20H)
, 1.60-1.75 (m, 1H), 1.77-1.83 (m, 1H), 4.24-4.32 (m, 2H), 4.76-4.78 (m,
1H), 5.25 (s, broad, 1H), 5.93-5.96 (m, 1H), 7.15-7.30 (m, 1H), 7.36-7.
39 (m, 5H), 7.48-7.49 (m, 1H), 7.61-7.64 (d, 1H), 11.10-11.20 (m, 1H).
【1262】製造例7 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−
2−メチルプロパノイルアミノ}ヘキサノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェ
ニル酢酸エチル
【化983】 この化合物は2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸エチルの還
元及び引き続く(2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ
]−2−メチルプロパノイルアミノ}ヘキサン酸との反応により得られ、溶出液と
してジクロロメタン:メタノール(19:1)を用いるフラッシュクロマトグラ
フィーによる精製の後74%の収率で黄色の泡状物として得られた。1H nmr (CD
C13) : δ 0.87-0.88 (d, 3H), 1.28-1.32 (m, 7H), 1.44-1.46 (m, 8H), 1.51
(s, 6H), 1.66-1.68 (m, 3H), 1.95 (s, broad, 1H), 4.28-4.34 (m, 2H), 4.60
-4.62 (m, 1H), 5.05 (s, broad, 1H), 5.85 (s, 1H), 6.90-7.00 (m, 1H), 7.3
6-7.46 (m, 6H), 9.65 (s, broad, 1H).
【1263】製造例8 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−
2−メチルプロパノイルアミノ}−3−(3−チエニル)プロパノイルアミノ)
イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチル
【化984】 この化合物は2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸エチルの還
元及び引き続く(2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ
]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−(3−チエニル)プロパン酸との反応
により得られ、調製逆相hplcによる精製の後53%の収率で黄色の泡状物と
して得られた。MS (FD+) m/z 583 (M+).元素分析 C29H37N506・1/2H20について
の計算値 : C : 58.77 ; H : 6.46 ; N : 11.82. 測定値 : C : 58.83 ; H : 6.
03 ; N : 11.83. 1H nmr (CDC13) : δ 1.20-1.23 (m, 3H), 1.33 (s, 9H), 1.4
0 (s, 6H), 3.29-3.30 (d, 2H), 4.18-4.27 (m, 2H), 5.04 (s, broad, 1H), 5.
40 (s, broad, 1H), 5.94 (s, broad, 1H), 6.72-6.76 (m, 2H), 6.96-6.98 (t,
1H), 7.34 (s, 5H), 7.48 (s, 2H), 7.54-7.62 (m, 1H), 11.38 (m, 1H).
【1264】製造例9 2−[4−((2R)−3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−2−{2−[(t
ert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}プロパ
ンアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチル
【化985】 この化合物は2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸エチルの還
元及び引き続く(2R)−3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−2−{2−[(
tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}プ
ロパン酸との反応により、82%の収率で黄色の泡状物として得られた。1H nmr
(CDC13) : δ 1.26-1.46 (m, 18H), 3.34-3.35 (m, 1H), 3.55-3.56 (m, 1H),
4.26-4.33 (m, 2H), 5.15 (s, broad, 2H), 5.82-5.84 (t, 1H), 7.20-7.47 (m,
10H), 7.60-7.65 (m 0.5H), 7.72-7.73 (m, 1H), 8.11-8.12 (m, 0.5H), 11.10
(m, boad, 1H). 13C nmr (CDCl3):δ14.46, 14.60, 19.34, 21.42, 25.69, 28.
62, 36.64, 53.29, 54.39, 57.01, 60.77, 62.67, 64.05, 108.00, 122.26, 123
.23, 124.34, 124.51, 125.58, 125.60, 125.87, 126.37, 127.92, 128.18, 128
.24, 128.28, 128.35, 128.94, 129.58, 129.64, 129.68, 134.11, 134.53, 137
.61, 140.55, 168.81, 168.86, 171.51, 174.81.
【1265】製造例10 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−
2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイルアミ
ノ)イミダゾリル]−2−(2−ナフチル)酢酸
【化986】 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]
−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイルア
ミノ)イミダゾリル]−2−(2−ナフチル)酢酸エチル(1.52g、2.2
8mmol)、水酸化リチウム(0.11g、4.56mmol)、ジオキサン
(10mL)、及び水(10mL)よりなる溶液をhplcで測定して反応が完
了するまで周囲温度で攪拌した(30分)。反応混合物を絶乾まで濃縮し、残渣
を水(20mL)に溶解した。水溶液を10%重硫酸ナトリウム溶液を用いてp
H3に調節し、酢酸エチルで抽出した(3x25mL)。有機層を一緒にし、硫
酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、1.93g(92%)の2−[4−
((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチ
ルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイルアミノ)イミ
ダゾリル]−2−(2−ナフチル)酢酸を得た。
【1266】製造例11 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−
2−メチルプロパノイルアミノ}−3−シクロヘキシルプロパノイルアミノ)イ
ミダゾリル]−2−フェニル酢酸
【化987】 この化合物は、2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カ
ルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−シクロヘキシルプロパ
ノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチルの加水分解により収率
69%で白色粉末として得られた。1H nmr (DMSO-d6) : δ 0.64-0.92 (m, 3H),
0.93-1.15 (m, 3H), 1.16-1.41 (m, 7H), 1.42-1.73 (m, 4H), 4.36 (s, broad
, 1H), 6.08 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.31 (s, 5H), 7.49 (s,
2H), 10.0 (d, broad, 1H).
【1267】製造例12 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−
2−メチルプロパノイルアミノ}−3−(2−ナフチル)プロパノイルアミノ)
イミダゾリル]−2−フェニル酢酸
【化988】 この化合物は2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸エチルの還
元及び引き続く(2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ
]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−(2−ナフチル)プロパン酸との反応
、その後の加水分解により76%の収率で白色固体として得られた。1H nmr (DM
SO-d6) : δ 1.02-1.13 (t, 7H), 1.27 (s, 8H), 3.24 (m, 3H), 3.50 (m, 1H),
4.58-4.78 (m, 1H), 6.24 (s, 1H), 7.00 (s, broad, 1H), 7.13-7.56 (m, 9H)
, 7.73 (d, 1.5H), 7.84 (d, 1.5H), 8.16 (m, 1H), 9.98 (s, broad, 0.5H), 1
0.11 (s, broad, 0.5H), 13.51 (s, broad, 1H).
【1268】製造例13 N−[(1R)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1−[2−(4−メチ
ルピペリジニル)−1−(2−ナフチル)−2−オキソエチル]イミダゾール−
4−イル}カルバモイル)エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルア
ミノ]−2−メチルプロパンアミド
【化989】 2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−
2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイルアミ
ノ)イミダゾリル]−2−(2−ナフチル)酢酸(0.55g、0.861mm
ol)、4−メチルピペリジン(0.085g、0.861mmol)、1,3
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.195g、0.947mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.116g、0.861mmol)
及びジメチルホルムアミド(5mL)よりなる溶液を、hplcで測定して反応
が完了するまで周囲温度で攪拌した(7時間)。反応混合物を水(40mL)で希
釈し、酢酸エチルで抽出した(4x25mL)。有機抽出物を一緒にし、塩化ナト
リウム飽和水溶液で洗浄し(2x35mL)、硫酸ナトリウムで乾燥し、油まで濃
縮した。粗生成物を、調製逆相hplcにより精製し、0.32g(52%)の
N−[(1R)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1−[2−(4−メチ
ルピペリジニル)−1−(2−ナフチル)−2−オキソエチル]イミダゾール−
4−イル}カルバモイル)エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルア
ミノ]−2−メチルプロパンアミドを得た。1H nmr (CDCl3): 0.76-0.77 (d, 2H)
, 0.91-0.95 (m, 2H), 1.23-1.36 (m, 18H), 1.54 (m, 1H), 1.67 (m, 1H), 2.7
0-2.72 (m, 2H), 3.25-3.29 (m, 2H), 3.68 (m, 1H), 4.55-4.70 (m, 1H), 4.98
(m, 1H), 6.24 (m, 1H), 6.81-6.83 (d, 1H), 6.92 (m, 1H), 7.00-7.01 (m, 1
H), 7.18-7.28 (m, 3H), 7.37-7.55 (m, 5H), 7.76-7.83 (m, 4H), 8.80 (s, br
oad, 1H), 10.38 (s, broad, 1H). 13C nmr (CDCl3): δ14.60, 19.32, 19.47,
21.41, 21.83, 21.90, 25.39, 25.55, 26.04, 28.56, 28.63, 28.84, 31.05, 31
.16, 31.21, 33.98, 34.08, 34.29, 34.69, 43.42, 46.28, 46.52, 49.38, 54.5
5, 56.99, 60.77, 62.31, 69.97, 71.02, 108.80, 110.24, 111.79, 119.02, 11
9.36, 121.86, 124.10, 125.99, 127.12, 127.36, 127.97, 128.08, 128.10, 12
8.16, 128.33, 128.63, 128.71, 129.77, 132.26, 133.63, 133.75, 134.02, 13
6.58, 137.29, 155.16, 157.65, 166.07, 166.18, 166.22, 166.34, 169.40, 17
1.52, 175.12.
【1269】製造例14 N−[(1R)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1−[2−(4−メチ
ルピペリジル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}カ
ルバモイル)エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−
メチルプロパンアミド
【化990】 この化合物は2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カル
ボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプ
ロパノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチルの加水分解と、そ
れに続く4−メチルピペリジンとの反応により、溶出液としてジクロロメタン:
メタノール(24:1)で溶出する Biotage Flash 40S 精製後84%の収率で
得た。MS (FIA) m/z 670.5 [(M+H)+]. 1H nmr (CDCl3): δ 0.74-0.75 (d, 2H),
0.89-0.90 (d, 2H), 1.17-1.32 (m, 18H), 1.53-1.63 (m, 3H), 2.66-2.70 (m,
1H), 3.05 (t, 1H), 3.15-3.20 (m, 1H), 3.69-3.83 (m, 1H), 4.36-4.49 (m,
1H), 4.67 (s, broad, 1H), 6.90-6.93 (m, 2H), 7.01-7.04 (m, 2H), 7.11 (s,
1H), 7.26-7.32 (m, 2H), 7.40-7.54 (m, 5H), 7.67 (s, broad, 1H), 8.16 (m
, broad, 1H), 10.49 (s, broad, 1H), 10.84 (s, 1H).
【1270】製造例15 N−[((1R)−2−インドール−3−イル−1−{N−[1−(2−オキソ−
1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイ
ル}エチル)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプ
ロパンアミド
【化991】 この化合物は2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カル
ボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプ
ロパノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチルの加水分解と、そ
れに続くピロリジンとの反応により、溶出液としてジクロロメタン:メタノール
(19:1)を用いるフラッシュクロマトグラフィーによる 精製後80%の収
率で得た。1H nmr(CDCl3): δ1.10-1.40 (m, 15H), 1.67-1.92 (m, 3H), 2.92-3
.60 (m, 5H), 4.90 (s, broad, 1H), 5.33 (s, broad, 1H), 5.85 (d, 1H), 6.8
0-7.05 (m, 3H), 7.13-7.39 (m, 10H), 7.44-7.80 (m, 2H), 8.96 (s, broad, 1
H), 10.20 (s, broad, 1H). 13C nmr (CDC13) : δ 14.25, 21.11, 24.02, 25.6
3, 26.08, 28.24, 33.87, 46.39, 46.64, 54.28, 56.67, 60.46, 63.07, 63.09,
108.33, 109.73, 110.69, 111.47, 118.36, 118.56, 119.05, 121.57, 123.77,
125.01, 126.42, 127.60, 128.51, 129.38, 133.14, 133.85, 136.23, 136.45,
136.49, 165.79, 165.85, 169.17, 174.87.
【1271】製造例16 N−((1R)−2−シクロヘキシル−1−{N−[1−(2−オキソ−1−フ
ェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイル}エ
チル)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパン
アミド
【化992】 この化合物は2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カル
ボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−シクロヘキシルプロパノ
イルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸とピロリジンとの反応により、
溶出液としてジクロロメタン:メタノール(19:1)を用いるフラッシュクロ
マトグラフィーによる 精製後99%の収率で得た。1H nmr (CDC13): δ 0.71-1
.00 (m, 2H), 1.00-1.16 (m, 2H), 1.17-2.18 (m, 28H), 3.07-3.20 (s, broad,
1H), 3.38-3.64 (m, 3H), 4.62-4.77 (m, 1H), 5.91 (t, 1H), 7.38 (m, 7H),
9.93 (s, broad, 1H), 10.60 (s, broad, 1H).製造例17 1−{2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−シクロヘキシルプロパノイルアミノ
)イミダゾリル]−2−フェニルアセチル}(2S)ピロリジン−2−カルボン酸
メチル
【化993】 この化合物は2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カル
ボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−シクロヘキシルプロパノ
イルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸とL−プロリンメチルエステル
との反応により、溶出液としてジクロロメタン:メタノール(19:1)を用い
るフラッシュクロマトグラフィーによる 精製後88%の収率で得た。1H nmr (C
DC13) : δ 0.75-0.98 (m, 4H), 0.98-1.21 (m, 4H), 1.21-1.50 (m, 12H), 1.5
0-1.80 (m, 5H), 1.80-2.07 (m, 3H), 2.07-2.28 (m, 1H), 3.19-3.36 (m, 1H),
3.37-3.72 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 4.03-4.61 (m, 1H), 4.61-4.75 (m, 1H),
5.11 (s, broad, 1H), 5.92-6.00 (m, 1H), 7.00 (s, broad, 1H), 7.21-7.49 (
m, 7H), 8.00 (s, 1H), 9.60 (s, broad, 1H).
【1272】製造例18 (2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチル
プロパノイルアミノ}−N−[1−(2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニ
ルエチル)イミダゾール−4−イル]ペンタンアミド
【化994】 この化合物は2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カル
ボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}ペンタノイルアミノ)イミダゾ
リル]−2−フェニル酢酸エチルの加水分解とそれに続くピロリジンとの反応に
より、調製逆相hplcによる 精製後87%の収率で得た。1H nmr (CDCl3):
δ0.72-0.75 (m, 3H), 1.18-1.41 (m, 17H), 1.75-1.79 (m, 4H), 1.80-1.92 (m
, 1H), 3.00 (s, broad, 1H), 3.09-3.11 (m, 1H), 3.44-3.52 (m, 3H), 4.74 (
m, 1H), 5.45 (s, broad, 1H), 6.09-6.10 (d, 1H), 7.28-7.52 (m, 8H), 10.98
-11.07 (m, 1H). 13C nmr (CDCl3): δ14.14, 14.54, 18.95, 21.36, 24.35, 24
.88, 26.43, 26.49, 26.54, 28.65, 35.62, 35.68, 46.72, 46.86, 53.55, 56.8
5, 60.70, 63.31, 108.46, 128.86, 129.46, 129.59, 133.70, 134.69, 134.74,
137.31, 166.20, 166.26, 170.06, 171.46, 175.02.
【1273】製造例19 (2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチル
プロパノイルアミノ}−N−{1−[2−(4−メチルピペリジル)−2−オキソ
−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}ペンタンアミド
【化995】 この化合物は2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カル
ボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}ペンタノイルアミノ)イミダゾ
リル]−2−フェニル酢酸エチルの加水分解とそれに続く4−メチルピペリジン
との反応により、調製逆相hplcによる 精製後72%の収率で得た。1H nmr
(CDCl3): δ 0.30-0.40 (m, 0.5H), 0.77-0.80 (m, 4H), 0.91-0.92 (d, 1H), 1
.05-1.20 (m, 0.5H), 1.23-1.56 (m, 23H), 1.62-1.67 (m, 1H), 1.76 (s, broa
d, 1H), 2.59-2.72 (m, 1.5H), 3.00 (t, 0.5H), 3.71 (m, 1H), 4.53-4.61 (dd
, 1H), 4.73 (s, broad, 1H), 5.40 (s, broad, 1H), 6.26-6.32 (m, 1H), 7.29
-7.45 (m, 7H), 10.89-10.93 (m, 1H). 13C nmr (CDCl3): δ 14.15, 14.16, 14
.56, 18.97, 21.82, 21.93, 24.90, 25.39, 26.01, 26.50, 26.55, 28.69, 31.1
2, 31.20, 33.93, 34.25, 34.70, 35.53, 35.64, 43.35, 46.31, 46.42, 53.63,
53.85, 56.90, 60.74, 62.23, 62.32, 108.61, 128.65, 128.93, 129.47, 129.
60, 129.70, 134.01, 134.97, 137.16, 137.24, 165.99, 166.06, 166.12, 166.
21, 170.04, 175.05.
【1274】製造例20 (2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチル
プロパノイルアミノ}−N−[1−(2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニ
ルエチル)イミダゾール−4−イル]ヘキサンアミド
【化996】 この化合物は2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カル
ボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}ヘキサノイルアミノ)イミダゾ
リル]−2−フェニル酢酸エチルの加水分解とそれに続くピロリジンとの反応に
より、調製逆相hplcによる 精製後63%の収率で得た。1H nmr (CDCl3):
δ 0.68-0.71 (m, 3H), 1.20-1.22 (m, 5H), 1.33 (s, 11H), 1.41 (s, 3H), 1.
68 (m, 1H), 1.74-1.78 (m, 4H), 1.86-1.88 (m, 1H), 3.08-3.09 (m, 1H), 3.4
4-3.51 (m, 3H), 4.74 (s, broad, 1H), 5.50 (s, broad, 1H), 6.09-6.10 (d,
1H), 7.27-7.33 (m, 3H), 7.37-7.39 (m, 2H), 7.45-7.57 (m, 3H), 11.05-11.0
6 (m, 1H). 13C nmr (CDCl3): δ 14.11, 19.35, 22.73, 24.35, 26.42, 26.46,
26.51, 27.65, 28.68, 31.15, 33.22, 33.30, 46.72, 46.84, 53.72, 56.84, 6
3.27, 69.71, 108.47, 128.84, 129.43, 129.57, 133.68, 133.76, 134.74, 134
.80, 137.30, 166.19, 166.26, 170.11, 175.01.
【1275】製造例21 (2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチル
プロパノイルアミノ}−N−{1−[2−(4−メチルピペリジル)−2−オキソ
−1−フェニルエチル)イミダゾール−4−イル]ヘキサンアミド
【化997】 この化合物は2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カル
ボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}ヘキサノイルアミノ)イミダゾ
リル]−2−フェニル酢酸エチルの加水分解とそれに続く4−メチルピペリジン
との反応により、調製逆相hplcによる 精製後66%の収率で得た。1H nmr
(CDCl3): δ 0.73-0.74 (m, 3H), 0.89-0.91 (m, 1H), 1.21-1.66 (m, 28H), 1.
75-1.87 (m, 1H), 2.57-2.63 (q, 1H), 2.72 (t, 0.5H), 2.99 (t, 0.5H), 3.70
-3.72 (m, 1H), 4.53-4.61 (dd, 1H), 4.73 (s, broad, 1H), 5.43 (s, broad,
1H), 6.28-6.31 (d, 1H), 7.33-7.50 (m, 7H), 11.01-11.03 (m, 1H). 13C nmr
(CDC13) : δ14.15, 14.55, 19.34, 21.39, 21.83, 21.93, 22.76, 25.40, 26.4
9, 26.56, 27.63, 28.70, 28.73, 31.12, 31.21, 33.24, 33.33, 33.94, 34.24,
34.70, 43.32, 46.30, 46.41, 53.72, 56.88, 60.72, 62.10, 62.17, 62.26, 1
08.57, 128.64, 128.92, 129.42, 129.56, 129.67, 133.84, 135.00, 135.04, 1
35.07, 137.20, 137.25, 137.28, 137.32, 165.97, 166.02, 166.12, 166.18, 1
70.00, 174.95.
【1276】製造例22 N−[(1R)−1−(N−{1−[2−(4−メチルピペリジル)−2−オキソ
−1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}カルバモイル)−2−(3−チ
エニル)エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチ
ルプロパンアミド
【化998】 この化合物は2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カル
ボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−(3−チエニル)プロパ
ノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチルの加水分解とそれに続
く4−メチルピペリジンとの反応により、調製逆相hplcによる 精製後70
%の収率で得た。1H nmr (CDCl3): δ0.79-0.80 (d, 2H), 0.91-0.92 (m, 2H),
0.93-1.15 (m, 3H), 1.32-1.40 (m, 15H), 1.45-1.55 (m, 1H), 1.64 (m, 1H),
2.60-2.62 (m, 1H), 2.75 (t, 0.5H), 2.98 (t, 0.5H), 3.32-3.35 (d, 2H), 3.
70 (m, 1H), 4.50-4.67 (dd, 1H), 5.00 (m, 1H), 5.50 (s, broad, 1H), 6.23-
6.24 (m, 1H), 6.73-6.76 (m, 2H), 6.97-6.98 (m, 1H), 7.32-7.45 (m, 6H), 7
.56 (s, broad, 1H), 10.94 (s, broad, 1H). 13C nmr (CDCl3): δ 14.58, 19.
45, 21.40, 21.95, 25.58, 25.62, 25.69, 28.75, 31.12, 33.15, 33.94, 33.98
, 34.26, 43.36, 46.32, 46.45, 49.28, 54.74, 56.97, 60.74, 62.17, 62.28,
69.84, 108.79, 124.54, 126.95, 127.23, 128.60, 128.93, 129.60, 129.70, 1
34.03, 135.01, 135.14, 137.05, 137.19, 138.80, 157.69, 165.97, 168.51, 1
71.49, 175.14.
【1277】製造例23 N−((1R)−1−{N−[1−(2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニ
ルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイル}−2−(3−チエニル)エ
チル)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパン
アミド
【化999】 この化合物は2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カル
ボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−(3−チエニル)プロパ
ノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチルの加水分解とそれに続
くピロリジンとの反応により、調製逆相hplcによる 精製後71%の収率で
得た。1H nmr (CDCl3): δ 1.32-1.39 (m, 15H), 1.77-1.81 (m, 3H), 1.90 (m,
1H), 3.13 (m, broad, 1H), 3.35 (s, 2H), 3.48-3.54 (m, 3H), 4.97-5.08 (m
, 1H), 5.50 (s, broad, 1H), 6.03-6.05 (m, 1H), 6.73-6.76 (m, 2H), 6.98-6
.99 (m, 1H), 7.34-7.40 (m, 5H), 7.45-7.48 (m, 2H), 10.91 (s, broad, 1H).
13C nmr (CDC13) : δ 14.58, 19.37, 21.41, 24.39, 25.55, 25.60, 25.66, 2
6.46, 28.73, 31.19, 33.15, 46.76, 46.91, 54.73, 56.98, 60.74, 63.36, 69.
84, 108.56, 108.63, 124.56, 126.94, 127.24, 128.79, 128.82, 128.87, 129.
53, 129.65, 133.82, 134.70, 134.83, 134.87, 137.14, 137.19, 137.24, 138.
79, 166.11, 168.52, 171.50, 175.08.
【1278】製造例24 N−(1R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−1−{N−[1−(2−オ
キソ−1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]カル
バモイル}エチル)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メ
チルプロパンアミド
【化1000】 この化合物は2−[4−((2R)−3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−
2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイ
ルアミノ}プロパノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチルの加水
分解とそれに続くピロリジンとの反応により、調製逆相hplcによる 精製後
68%の収率で得た。1H nmr (CDC13) : δ 1.21-1.34 (m, 15H), 1.76-1.87 (m
, 3H), 3.00-3.10 (m, 1H), 3.34-3.38 (m, 2H), 3.48-3.57 (m, 3H), 5.17 (s,
1H), 5.40 (s, broad, 1H), 5.92 (s, 1H), 7.16-7.30 (m, 1H), 7.34 (s, 10H
), 7.39-7.46 (m, 1H), 7.57-7.59 (m, 0.5H), 7.68-7.69 (m, 1H), 8.06-8.07
(d, 0.5H), 10.85 (s, broad, 1H).13C nmr (CDCl3): δ 14.58, 19.38, 21.41,
24.38, 25.54, 25.64, 25.70, 26.03, 26.43, 28.58, 31.20, 34.26, 36.36, 4
6.70, 46.90, 49.27, 53.40, 54.44, 56.93, 60.75, 63.23, 69.80, 108.47, 10
8.61, 122.87, 124.29, 124.35, 124.44, 125.64, 125.84, 126.45, 127.78, 12
8.17, 128.75, 128.79, 128.83, 129.51, 129.61, 132.48, 133.42, 134.04, 13
4.78, 137.14, 139.34, 140.45, 157.71, 166.11, 168.93, 171.51, 175.01, 17
5.13.
【1279】製造例25 N−[(1R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−1−(N−{1−[2−
(4−メチルピペリジル)−2オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾール−4
−イル}カルバモイル)エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパンアミド
【化1001】 この化合物は2−[4−((2R)−3−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−
2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイ
ルアミノ}プロパノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸エチルの加水
分解とそれに続く4−メチルピペリジンとの反応により、調製逆相hplcによ
る 精製後71%の収率で得た。1H nmr (CDCl3): δ 0.78-0.79 (d, 1H), 0.90-
1.00 (d, 1H), 1.12-1.33 (m, 20H), 1.51 (m, 1H), 1.64 (m, 1H), 2.61-2.67
(m, 1.5H), 2.90 (m, 1H), 3.32-3.33 (m, 1H), 3.51-3.62 (m, 2.5H), 4.57-4.
68 (m, 1H), 5.45 (s, 1H), 6.11-6.14 (s, broad, 1H), 7.19-7.45 (m, 10H),
7.57-7.59 (m, 0.5H), 7.67-7.69 (m, 1H), 8.06 (s, broad, 0.5H), 11.00 (s,
broad, 1H). 13C nmr (CDCl3): δ 14.59, 19.41, 21.41, 21.86, 21.88, 21.9
8, 25.45, 25.69, 25.79, 26.04, 28.71, 31.15, 32.10, 33.97, 34.26, 34.68,
36.40, 43.27, 46.27, 46.40, 49.24, 53.42, 54.44, 56.90, 60.75, 62.13, 1
08.68, 108.81, 122.87, 124.28, 124.35, 124.41, 125.64, 125.84, 126.45, 1
27.78, 128.20, 128.61, 128.85, 129.47, 129.57, 129.66, 132.50, 133.40, 1
34.03, 135.05, 135.15, 139.38, 140.44, 157.75, 165.86, 166.05, 169.02, 1
71.50, 174.98, 175.14.
【1280】実施例1 N−[(1R)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1−[2−(4−メチ
ルピペリジル)−1−(2−ナフチル)−2−オキソエチル]イミダゾール−4
−イル}カルバモイル)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド2塩
【化1002】 メチレンクロライド(20mL)に溶解したN−[(1R)−2−インドール
−3−イル−1−(N−{1−[2−(4−メチルピペリジル)−1−(2−ナ
フチル)−2−オキソエチル]イミダゾール−4−イル}カルバモイル)エチル]
−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパンアミド
(0.32g、0.445mmol)及びアニソール(0.25mL)よりなる
なる溶液にトリフルオロ酢酸(2.5mL)を加えた。生じた反応混合物を周囲
温度でhplcにより決定される完了まで攪拌した(2.5時間)。反応混合物
を絶乾まで濃縮した。残渣をメタノール(5mL)に溶解し、Varian Mega Bond
Elut SCX イオン交換カラム(5g)にかけた。そのカラムをメタノール(50
mL)で洗浄した。生成物をカラムからメタノール(30mL)中の2Nアンモ
ニアで溶出させた。溶出液を絶乾まで濃縮し、遊離塩基(0.28g)を得た。
酢酸エチル中の無水HClの1.95M溶液(0.456mL、0.89mmo
l)を、酢酸エチル(10mL)に溶解した遊離塩基に加えた。生じた沈殿を濾
過により集め、真空下に乾燥して、0.27g(87%)のN−[(1R)−2
−インドール−3−イル−1−(N−{1−[2−(4−メチルピペリジル)−
1−(2−ナフチル)−2−オキソエチル]イミダゾール−4−イル}カルバモ
イル)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド2塩酸を得た。MS (FIA
) m/z 620.7 [(M+H)+]. 元素分析 C36H41N703・2HCl・1/2H2Oについての計算値:
C: 61.62; H: 6.32; N: 13.97. 測定値 : C : 61.42 ; H : 6.18 ; N : 13.62.
C36H42N703 についての計算した正確な質量 [(M+H)+] = 620.3349. 質量分析に
より得られた正確な質量:C36H42N703 [(M+H)+] = 620.3355. 1H nmr (DMSO-d6)
: 0.65-0.67 (d, 2H), 0.89-0.90 (d, 2H), 1.16-1.24 (m, 2H), 1.35-1.36 (d
, 4H), 1.51-1.53 (d, 4H), 1.63-1.65 (m, 1H), 2.68-2.74 (m, 1.5H), 3.08 (
t, 0.5H), 3.17-3.19 (m, 1H), 3.26-3.27 (m, 1H), 3.71-3.82 (m, 1H), 4.40-
4.55 (m, 1H), 4.71-4.72 (t, 1H), 6.90-7.00 (m, 1H), 7.02-7.04 (m, 1H), 7
.26-7.33 (m, 3H), 7.52 (m, 1H), 7.59-7.62 (m, 3H), 7.74 (m, 1H), 7.98-8.
09 (m, 4H), 8.31-8.32 (d, 3H), 8.49-8.61 (m, 1H), 8.66-8.68 (d, 1H), 10.
94 (s, 1H), 11.35 (s, 1H).
【1281】実施例2 N−[(1R)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1−[2−(4−メチ
ルピペリジル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}
カルバモイル)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド2塩酸
【化1003】 この化合物は、N−[(1R)−2−インドール−3−イル−1−(N−{1
−[2−(4−メチルピペリジル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾ
ール−4−イル}カルバモイル)エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボ
ニルアミノ]−2−メチルプロパンアミドから100%の収率で赤色泡状物とし
て得た。MS (FIA) m/z 570.5 [(M+H)+]. 1H nmr (d-MeOH) : δ 0.81-0.82 (d,
2H), 0.98-0.99 (d, 2H), 1.18-1.21 (m, 2H), 1.34-1.37 (m, 1H), 1.43 (s, 3
H), 1.61 (s, 6H), 1.71 (t, 1H), 2.73-2.76 (m, 1.5H), 3.14 (t, 0.5H), 3.2
7-3.33 (m, 1H), 3.40-3.44 (m, 1H), 3.61-3.65 (m, 1H), 3.75-3.77 (d, 1H),
4.45-4.60 (m, 1H), 4.81 (s, broad, 4H), 6.94-6.99 (m, 1.5H), 7.06-7.07
(m, 1.5H), 7.19 (s, 1H), 7.31-7.35 (m, 2H), 7.52-7.61 (m, 6H), 8.62-8.65
(d, 1H).
【1282】実施例3 N−((1R)−2−インドール−3−イル−1−{N−[1−(2−オキソ−
1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイ
ル}エチル)−2−アミノ−2−メチルプロパンアミドビストリフルオロ酢酸
【化1004】 この化合物は、N−((1R)−2−インドール−3−イル−1−{N−[1
−(2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−
イル]カルバモイル}エチル)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ
]−2−メチルプロパンアミドから50%の収率で白色固体として得た。MS (FD+
) m/z 541 (M+).元素分析 C30H35N7O3・2C2HF3O2についての計算値: C : 53.06;
H : 4.85 ; N : 12.74. 測定値 : C : 52.93 ; H : 4.88 ; N : 12.55. 1H nmr
(DMSO-d6) : δ 1.29 (s, 3H), 1.46-1.48 (d, 3H), 1.72-1.88 (m, 4H), 2.94
(m, 1H), 3.06-3.07 (m, 1H), 3.19-3.20 (m, 1H), 3.40-3.41 (d, 2H), 3.67-
3.69 (m, 1H), 4.78 (s, broad, 1H), 6.53 (s, 1H), 6.93-6.97 (m, 1H), 7.06
(m, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.31-7.36 (m, 2H), 7.42-7.42 (m, 4H), 7.73-7.80
(m, 2H), 8.01 (s, broad, 2H), 8.36-8.38 (d, 1H), 10.82-10.85 (d, 2H).
【1283】実施例4 N−((1R)−2−シクロヘキシル−1−{N−[1−(2−オキソ−1−フ
ェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイル}エ
チル)−2−アミノ−2−メチルプロパンアミドビストリフルオロ酢酸
【化1005】 この化合物は、N−((1R)−2−シクロヘキシル−1−{N−[1−(2
−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]
カルバモイル}エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2
−メチルプロパンアミドから81%の収率で白色固体として得た。MS (FD+) m/z
508.2 (M+). 元素分析 C28H40N6O3・2C2HF3O2についての計算値: C : 52.17; H
: 5.75 ; N : 11.41. 測定値 : C : 52.11 ; H : 5.81 ; N : 11.40. 1H nmr (
DMSO-d6) : δ0.91 (m, 2H), 1.11-1.13 (m, 3H), 1.31 (s, broad, 1H), 1.48-
1.79 (m, 18H), 2.91-2.93 (m, 1H), 3.38 (m, 2H), 3.65-3.68 (m, 1H), 4.53-
4.54 (m, 1H), 6.52 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.41-7.48 (m, 5H), 7.77-7.81 (
d, 1H), 8.13-8.14 (d, 3H), 8.30-8.31 (d, 1H), 10.68 (s, 1H).
【1284】実施例5 1−(2−{4−[(2R)−2−(2−アミノ−2−メチルプロパノイルアミノ
)−3−シクロヘキシルプロパノイルアミノ]イミダゾリル}−2−フェニルアセ
チル)(2S)ピロリジン−2−カルボン酸メチルビストリフルオロ酢酸
【化1006】 この化合物は、1−{2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ
)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−シクロヘキシルプ
ロパノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニルアセチル}(2S)ピロリジン
−2−カルボン酸メチルから53%の収率で灰色がかった白色固体として得た。
MS (FD+) m/z 566.2 (M+). 元素分析 C30H42N605-2C2HF302についての計算値 :
C : 51.38 ; H : 5.58 ; N : 10.57. 測定値 : C : 51.44 ; H : 5.59 ; N : 1
0.66. 1H nmr (DMSO-d6) : δ 0.91 (m, 2H), 1.12-1.16 (m, 3H), 1.30 (s, br
oad, 1H), 1.47-1.67 (m, 13H), 1.81-1.87 (m, 3H), 2.10-2.30 (m, 1H), 2.95
-3.15 (m, 1H), 3.64 (s, 1H), 3.68 (s, 2H), 3.72-3.75 (m, 1H), 4.41-4.43
(t, 1H), 4.53-4.54 (m, 1H), 6.59-6.62 (m, 1H), 7.17-7.19 (d, 0.5H), 7.37
-7.47 (m, 6.5H), 7.57-7.62 (d, 1H), 8.11 (s, broad, 3H), 8.25-8.28 (m, 1
H), 10.55 (s, 1H).
【1285】実施例6 (2R)−2−(2−アミノ−2−メチルプロパノイルアミノ)−N−[1−(
2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル
]ペンタンアミドビストリフルオロ酢酸
【化1007】 この化合物は、(2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−N−[1−(2−オキソ−1−フェニル
−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]ペンタンアミドから82
%の収率で灰色がかった白色固体として得た。MS (FD+) m/z 454 (M+). 元素分
析 C24H34N6O3-2C2HF3O2についての計算値;: C: 49.27; H: 5.32; N: 12.31.
測定値 : C : 49.19 ; H : 5.29 ; N : 12.25. 1H nmr (DMSO-d6): δ 0.88-0.9
0 (m, 3H), 1.20-1.30 (m, 1H), 1.30-1.39 (m, 1H), 1.50-1.51 (m, 6H), 1.68
-1.85 (m, 7H), 2.89-2.90 (m, 1H), 3.40 (s, broad, 2H), 3.67 (s, broad, 1
H), 4.41-4.42 (m, 1H), 6.59 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.44-7.46 (m, 5H), 7.
96-8.00 (d, 1H), 8.19-8.20 (m, 3H), 8.33-8.35 (d, 1H), 10.85 (s, 1H).
【1286】実施例7 (2R)−2−(2−アミノ−2−メチルプロパノイルアミノ)−N−{1−[
2−(4−メチルピペリジル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾー
ル−4−イル}ペンタンアミドビストリフルオロ酢酸
【化1008】 この化合物は、(2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−N−{1−[2−(4−メチルピペリジ
ル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}ペンタンア
ミドから85%の収率で灰色がかった白色固体として得た。MS (FD+) m/z 482 (
M+). 元素分析 C26H38N603・2C2HF302・1/2H2Oについての計算値: C: 50.07 ; H
: 5.74 ; N : 11.68. 測定値 : C : 49.94 ; H : 5.53 ; N : 11.51. 1H nmr (D
MSO-d6) : δ 0.73-0.74 (d, 2H), 0.86-0.89 (m, 7H), 0.95-1.69 (m, 12H), 2
.61-2.68 (m, 2H), 3.02 (t, 1H), 3.69-3.76 (t, 1H), 4.36-4.41 (m, 2H), 6.
82-6.87 (d, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.37-7.49 (m, 5H), 7.86-7.91 (m, 1H), 8.1
7-8.19 (d, 3H), 8.32-8.33 (d, 1H), 10.79 (s, 1H).
【1287】実施例8 (2R)−2−(2−アミノ−2−メチルプロパノイルアミノ)−N−{1−[
2−(4−メチルピペリジル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)イミダゾー
ル−4−イル]ヘキサンアミドビストリフルオロ酢酸
【化1009】 この化合物は、(2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−N−{1−[2−(4−メチルピペリジ
ル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}ヘキサンア
ミドから90%の収率で灰色がかった白色固体として得た。MS (FD+) m/z 496.3
(M+). 元素分析 C27H40N6O3・2C2HF3O2についての計算値: C: 51.38 ; H : 5.8
4 ; N : 11.60. 測定値 : C : 51.38 ; H : 5.83 ; N : 11.59. 1H nmr (DMSO-d 6 ) : 8 0.73-0.74 (d, 2H), 0.84-0.89 (m, 5H), 1.00-1.28 (m, 1H), 1.28-1.3
0 (m, 5H), 1.49-1.69 (m, 11H), 2.64-2.66 (m, 1.5H), 3.02 (t, 0.5H), 3.69
-3.72 (t, 1H), 4.39-4.43 (m, 2H), 6.82-6.84 (m, 1H), 7.28-7.30 (m, 1H),
7.38-7.49 (m, 5H), 7.87-7.90 (m, 1H), 8.16-8.17 (d, 3H), 8.32-8.33 (d, 1
H), 10.80 (s, 1H).
【1288】実施例9 (2R)−2−(2−アミノ−2−メチルプロパノイルアミノ)−N−[1−(
2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル
]ヘキサンアミドビストリフルオロ酢酸
【化1010】 この化合物は、(2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−N−[1−(2−オキソ−1−フェニル
−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]ヘキサンアミドから92
%の収率で灰色がかった白色固体として得た。MS (FD+) m/z 468.2 (M+). 元素
分析 C25H36N6O3・2C2HF3O2についての計算値: C: 50.00; H: 5.50; N : 12.06.
測定値: C: 49.79; H: 5.55; N: 12.07. 1H nmr (DMSO-d6) : δ 0.84-0.88 (m
, 3H), 1.28-1.30 (m, 4H), 1.50-1.52 (d, 6H), 1.71-1.78 (m, 6H), 2.87-2.8
9 (m, 1H), 3.39-3.40 (m, 2H), 3.67-3.69 (m, 1H), 4.37-4.40 (m, 1H), 6.62
(s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.42-7.49 (m, 5H), 8.09-8.13 (d, 1H), 8.20-8.21
(m, 3H), 8.37-8.38 (d, 1H), 10.98 (s, 1H), 11.69 (s, broad, 1H).
【1289】実施例10 N−((1R)−1−{N−[1−(2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジ
ニルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイル}−2−(3−チエニル)
エチル)−2−アミノ−2−メチルプロパンアミドビストリフルオロ酢酸
【化1011】 この化合物は、N−((1R)−1−{N−[1−(2−オキソ−1−フェニ
ル−2−ピロリジニルエチル]イミダゾール−4−イル]カルバモイル}−2−(
3−チエニル)エチル)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2
−メチルプロパンアミドから90%の収率で灰色がかった白色の固体として得た
。MS (FD+) m/z 508.2 (M+). 元素分析 C26H32N603S・2C2HF302についての計算
値 : C: 48.91 ; H : 4.65 ; N : 10.9911.41. 測定値 : C : 48.68 ; H : 4.53
; N : 11.26. 1H nmr (DMSO-d6) : δ1.40 (s, 3H), 1.50-1.52 (d, 3H), 1.72
-1.85 (m, 4H), 2.92-2.93 (m, 1H), 3.22 (m, 1H), 3.32 (m, 1H), 3.39-3.42
(m, 2H), 3.67-3.69 (m, 1H), 4.70-4.74 (m, 1H), 6.59 (s, 1H), 6.93-6.98 (
d, 2H), 7.32-7.33 (d, 1H), 7.39-7.49 (m, 6H), 7.92-7.96 (d, 1H), 8.15-8.
16 (d, 3H), 8.57-8.58 (d, 1H), 8.70 (s, broad, 1H), 10.99 (s, 1H).
【1290】実施例11 N−[(1R)−1−(N−{1−[2−(4−メチルピペリジル−2−オキソ−
1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}カルバモイル)−2−(3−チ
エニル)エチル)−2−アミノ−2−メチルプロパンアミドビストリフルオロ酢
【化1012】 この化合物は、N−[(1R)−1−(N−{1−[2−(4−メチルピペリジ
ル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}カルバモイ
ル)−2−(3−チエニル)エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボニル
アミノ]−2−メチルプロパンアミドから84%の収率で灰色がかった白色の固
体として得た。MS (FD+) m/z 536.2 (M+). 元素分析 C28H36N6O3S・2C2HF3O2
ついての計算値: C: 50.26; H: 5.01; N: 10.99. 測定値 : C : 50.06 ; H : 4.
89 ; N : 11.00. 1H nmr (DMSO-d6) :δ 0.73-0.74 (d, 2H), 0.89-0.90 (d, 2H
), 0.95-1.20 (m, 1H), 1.28-1.52 (m, 8H), 1.60-1.63 (m, 1H), 2.64-2.69 (m
, 1.5H), 3.03 (t, 0.5H), 3.19-3.22 (t, 1H), 3.30-3.34 (t, 1H), 3.71-3.75
(m, 1H), 4.40-4.44 (m, 1H), 4.71 (m, 1H), 6.85-6.98 (m, 3H), 7.32-7.48
(m, 7H), 7.92-7.97 (m, 1H), 8.16-8.17 (d, 3H), 8.57-8.58 (d, 1H), 11.02
(s, 1H), 11.3 (s, broad, 1H).
【1291】実施例12 N−((1R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−1−{N−[1−(2
−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]
カルバモイル}エチル)−2−アミノ−2−メチルプロパンアミドビストリフル
オロ酢酸
【化1013】 この化合物は、N−((1R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−1−
{N−[1−(2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾ
ール−4−イル]カルバモイル}エチル)−2−[(tert−エチル)カルボニ
ルアミノ]−2−メチルプロパンアミドから89%の収率で灰色がかった白色固
体として得た。MS (FD+) m/z 557.9 (M+). 1H nmr (DMSO-d6) :δ1.21-1.22 (d,
2H), 1.28-1.29 (d, 1H), 1.46-1.49 (m, 3H), 1.75-1.87 (m, 4H), 2.93-2.95
(m, 1H), 3.36-3.42 (m, 3.5H), 3.68-3.69 (m, 1.5H), 4.95-4.98 (m, 1H), 6
.57 (s, 1H), 7.39-7.54 (m, 9H), 7.79-8.05 (m, 6H), 8.15 (m, 0.5H), 8.30
(m, 0.5H), 8.55-8.56 (m, 1H), 10.95-11.05 (d, 1H).
【1292】実施例13 N−[(1R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−1−(N−{1−[2−
(4−メチルピペリジル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾール−
4−イル}カルバモイル)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミドビ
ストリフルオロ酢酸
【化1014】 この化合物は、N−[(1R)−2−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−1−
(N−{1−[2−(4−メチルピペリジル)−2−オキソ−1−フェニルエチ
ル]イミダゾール−4−イル}カルバモイル)エチル]−2−[(tert−ブト
キシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパンアミドニトリから72%の収率
で灰色がかった白色の固体として得た。MS (FIA) m/z 586.7 [(M+H)+]. 1H nmr
(DMSO-d6) : δ0.74-0.76 (d, 2H), 0.89-0.90 (d, 2H), 1.0-1.64 (m, 10H), 2
.65-2.70 (m, 1.5H), 3.04 (t, 0.5H), 3.15-3.35 (m, 1.5H), 3.62-3.75 (m, 1
H), 4.42-4.45 (m, 1H), 4.97 (m, 1H), 6.84-6.89 (d, 1H), 7.39-7.57 (m, 10
H), 7.79-8.20 (m, 6H), 8.36 (t, 0.5H), 8.53-8.57 (m, 1H), 10.97-11.06 (d
, 1H).
【1293】実施例14 N−[(1R)−1−(N−{1−[(N,N−ジメチルカルバモイル)−2−ナ
フチルメチル}イミダゾール−4−イル}カルバモイル)−2−インドール−3
−イルエチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド2塩酸
【化1015】 この化合物は、2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カ
ルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イル
プロパノイルアミノ)イミダゾリル]−2−(2−ナフチル)酢酸とジメチルア
ミンの反応、その後の一般的な方法による脱保護により90%の収率で灰色がか
った白色の固体として得た。MS (FIA) m/z 566. 6 [(M+H)+]. 1H nmr (DMSO-d6)
:δ1.36-1.37 (d, 3H), 1.51-1.53 (d, 3H), 2.92 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 3.
19-3.22 (m, 1H), 3.27-3.31 (m, 1H), 4.68-4.73 (m, 1H), 6.90-6.94 (m, 1H)
, 6.97-7.03 (m, 1H), 7.29-7.33 (m, 2H), 7.38 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.60
-7.62 (t, 3H), 7.73 (t, 1H), 7.98-8.06 (m, 4H), 8.36-8.37 (d, 3H), 8.72-
8.74 (d, 2H), 10.97 (s, 1H), 11.49 (s, 1H).
【1294】実施例15 N−((1R)−2−(2−ナフチル)−1−{N−[(1−(2−オキソ−1
−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイル]
エチル)−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド
【化1016】 この化合物は、2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カ
ルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−(2−ナフチル)プロ
パノイルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニル酢酸とピロリジンの反応、その
後の一般的な方法による脱保護により53%の収率で黄褐色泡状物として得た。
MS (FD+) m/z 552 (M+). 1H nmr (CDC13) :δ 1.06-1.25 (m, 9H), 1.81-1.92 (
m, 3H), 3.12-3.13 (m, 1H), 3.44-3.61 (m, 4H), 5.03-5.05 (m, 1H), 5.88 (s
, 1H), 7.26-7.44 (m, 13H), 7.6 (m, 0.5H), 7.75-7.76 (m, 1H), 8.15 (m, 0.
5H), 8.24 (m, 1H), 10.5 (m, 1H).
【1295】実施例16 1−(2−{4−[(2R)−2−(2−アミノ−2−メチルプロパノイルアミノ
)−3−(2−ナフチル)プロパノイルアミノ]イミダゾリル}−2−フェニルア
セチル)(2S)ピロリジン−2−カルボン酸メチルビストリフルオロ酢酸
【化1017】 この化合物は、2−[4−((2R)−2−{2−[(tertブトキシ)カルボ
ニルアミノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−(2−ナフチル)プロパ
ノイルアミノ]イミダゾリル]−2−フェニル酢酸及びL−プロリンメチルエステ
ルとの反応、及びその後の一般的な方法による脱保護により76%の収率で白色
固体として得た。MS (FD+) m/z 610.0 (M+). IR (KBr) : 1744.15, 1669.60, 15
35.15, 1437.31, 1201.83, 1136.77, 721.83.
【1296】実施例パート8 製造例1 2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸
【化1018】 水酸化リチウム(18.1g、750mm、2等量)を、250mLのエタノ
ール中の2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸エチル(実施例パ
ート1の製造例11)(104g、379mm)の攪拌したスラリーに加えた。
生じた混合物に脱イオン水を加え、攪拌を4時間続けた。エタノールを真空下に
除去し、生じた水溶液を100mLのジエチルエーテルで洗浄した。水層を10
0mLの脱イオン水で希釈し、12℃まで冷却後、濃塩酸でpHを1.8に調節
した。生じたスラリーを5℃以下で30分攪拌し、濾過した。湿ったケーキを1
00mLの脱イオン水で洗浄し、フィルター上の空気流下に一晩乾燥し、90.
34g(96%)の褐色の固体を得た。その生成物をイソプロピルアルコールか
ら再結晶し、72.31g(80%回収、77%全体収率)の黄褐色の固体を得
た。元素分析 : 計算値 : %C 53.45, %H 3.67, %N 16.97 ; 測定値 : : %C 53.6
7, %H 3.79, %N 16.65. MS : 247 (M+) : IR (cm-1)1719; H1 nmr (d6 DMSO): d
6.51 (s, 1H), 7.43-7.55 (m, 5H), 7.95 (s, lH), 8.40 (s, 1H)
【1297】製造例2 1−(4−メチルピペリジニル)−2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェ
ニルエタン−1−オン
【化1019】 N−メチルモルホリン(2.22mL、1.0等量)を、25℃の50mLの
無水テトラヒドロフラン中の2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢
酸(1)(5.0g、20.2mmol)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ
−1,3,5−トリアジン(3.61g、20.2mm、1.0等量)の攪拌し
たスラリーに加えた。反応混合物を周囲温度で1時間攪拌後、4−メチルピペリ
ジン(2.39mL、24.14mm、1.1等量)を加え、攪拌を50分続け
た。反応混合物を1M HClの添加によりクエンチした。層分離し、有機層を
炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。生じたエマルジョンを破壊し、すべ
ての固体を脱イオン水の添加により溶解した。層分離し、有機層をブラインで洗
浄し、MgSOで乾燥し、濾過した。揮発物を真空下に除去して黄褐色の泡状
物(6.08g、収率91%)を得た。その泡状物をヘキサン中で一晩スラリー
化し、生成物の部分的な結晶化を達成した。これを濾過し、クリーム色の固体(
1.29g、19%)を得た。これはHPLCにより97%であった。分析デー
タはPX026948下である。そのゴム状の残渣を還流しているメチルt-ブチ
ルエーテルで処理し、結晶化を促進した。還流後、スラリーを冷却し、濾過して
、クリーム色の生成物(3.02g、45%)を得た。元素分析 : 計算値 : %C
62.18, %H 6.14, %N 17.06 ; 測定値 : %C 62.05, %H 3.79, %N 16.65 MS : 32
8 (M+) IR (cm-1)1659; H1 nmr: d(d6 DMSO):0.5 (m,0.4H), 0.70 (d, J+6Hz, 1
.5 H), 0.87 (d, J=6Hz, 1.5 H), 0.75- 1.65 (m, 4.6H), 2.50-2.70 (m, 2.5H)
, 2.9-3.1 (m, 0.5H), 3.5-3.7 (m, 1H), 4.28-4.45 (m, 1H), 6.89 (s, 0.5H),
6.94 (s, 0.5H), 7.4-7.5 (m, 5H), 7.79 (s, 1H), 8.18 (s, 1H)
【1298】製造例3 2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル−1−ピロリジニルエタン−1
−オン
【化1020】 N-メチルモルホリン(22.25mL、2等量)を、25℃の50mLの無水テ
トラヒドロフラン中の2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢酸(1
)(25.03g、101.2mm)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1
,3,5−トリアジン(18.1g、101.2mm、1.0等量)の攪拌した
スラリーに加えた。反応混合物を周囲温度で1時間攪拌後、7.2mL(101
.2mm、1.0等量)のピロリジンを滴加した。反応物を室温で2時間攪拌し
た。反応混合物を200mLの酢酸エチル及び200mLの1M HClの滴加
によりクエンチした。層分離し、有機層を100mLの炭酸水素ナトリウム飽和
水溶液で洗浄した。その炭酸水素ナトリウム洗浄より生じる混合物を脱イオン水
で1:1希釈し、生じた固体を溶解し、層分離した。有機層をブラインで洗浄し
、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、揮発物を真空下に除去し、褐色の泡状物
を得た。この泡状物をメタノール、ジエチルエーテル及びメチレンクロライドに
溶解した。溶媒を一晩蒸発させ褐色の固体を得、それを200mLのジエチルエ
ーテル中で4時間スラリーにした。生じたスラリーを濾過し、ケーキをジエチル
エーテルで洗浄した。その固体を真空下に乾燥し、クリーム色の生成物(21.
68g、71%)を得た。d (d6 DMSO) : 1.69-1.84 (m, 3H), 2.80-2.85 (m, 0
.7H), 3.32-3.41 (m, 3.6H), 3.64-3.67 (m, 0.7H), 6.65 (s, 1H), 7.42-7.50
(m, 5H), 7.83 (s, 1H), 8.22 (s, 1H)
【1299】製造例4 (2S)−1−[2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニルアセチル]ピロリ
ジン−2−カルボン酸メチル
【化1021】 N−メチルモルホリン(17.79mL、2等量)を、25℃の175mLの
無水テトラヒドロフラン中の2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニル酢
酸(1)(20g、80.9mm)及び2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,
3,5,−トリアジン(14.45g、1mm、1.0等量)の攪拌した溶液に
添加した。反応混合物を周囲温度で1.5時間攪拌後、14.45g(80.9
mm、1.0等量)のプロリンメチルエステル塩酸塩を添加した。反応物を室温
で一晩攪拌し、溶媒を窒素流下に蒸発させた。残渣を200mLの1M HCl
及び200mLの脱イオン水間に分配した。層分離し、有機層を炭酸水素ナトリ
ウム飽和水溶液で洗浄した。生じた固体を溶解するに十分な量の水を加えた。有
機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、揮発物を真空下
にに除去し、褐色の泡状物を得た。その泡状物をメチルt-ブチルエーテル、メチ
レンクロライド及びメタノールに溶解し、結晶化を行った。生じたスラリーを濾
過し、真空下に乾燥し、17.45g(60%)のクリーム色の生成物を得た。
MS : 358 (M+) IR (cm-1) : 1744, 1668; H1 nmr d (d6 DMSO): 1.42-1.46 (m,
3H), 1.6-1.9 (m, 1H), 2.42-2.63 (m, lH), 3.21 (s, 1.5H), 3.25 (s, 1.5H),
3.30-3.36 (m, 1H), 4.01-4.06 (m, 1H), 6.36 (s, 0.5H), 6.43 (s, 0.5h), 7
.0-7.2 (m, 5H), 7.38 (s, 0.5H), 7.41 (s, 0.5H), 7.75 (s, 0.5H), 7.83 (s,
0.5H)
【1300】製造例5 (2S)−1−[2−(4−アミノイミダゾリル)−2−フェニルアセチル]ピロリ
ジン−2−カルボン酸メチル2塩酸
【化1022】 エタノール(12mL)を、ブラッドレーの水素化装置中で(2S)−1−[2
−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニルアセチル]ピロリジン−2−カル
ボン酸メチル(4)(148mg、0.4mm)及び炭素上の10%Pd(15
mg)の混合物に添加した。攪拌した反応混合物を60psi H2雰囲気に曝
し、60℃に暖めた。2時間後、反応混合物を室温まで冷却し、触媒を濾過によ
り除去した。無水HClガスを濾過した溶液に飽和するまで添加した。揮発物を
次に真空下に除去し、0.15g(100%)の褐色のガムと混合した黄色固体
を得た。
【1301】製造例6 2−(4−アミノイミダゾリル)−2−フェニル−1−ピロリジニルエタン−1
−オン2塩酸塩
【化1023】 エタノール(200mL)を、ブラッドレーの水素化装置中で2−(4−ニト
ロイミダゾリル)−2−フェニル−1−ピロリジニルエタン−1−オン(3)(
0.752g、2.8mm)及び炭素上の10%Pd(75mg)の混合物に添
加した。攪拌した反応混合物を60psi H雰囲気に曝し、60℃に暖めた
。2時間後、反応混合物を室温まで冷却し、触媒を濾過により除去した。無水H
Clガスを濾過した溶液に飽和するまで添加した。揮発物を次に真空下に除去し
、薄い黄色の泡状物を得た。ジエチルエーテル及びメチレンクロライド(25:
1)をその泡状物に加え、生じた混合物を一晩攪拌し、結晶化を達成した。生じ
たスラリーを濾過し、ケーキをジエチルエーテルで洗浄した。そのケーキを真空
下に乾燥し、0.659g(93%)の黄色固体を得た。LGD 208.
【1302】製造例7 2−(4−アミノイミダゾリル)−1−(4−メチルピペリジニル)−2−フェ
ニルエタン−1−オン2塩酸
【化1024】 メタノール(140mL)を、ブラッドレーの水素化装置中で1−(4−メチ
ルピペリジル)−2−(4−ニトロイミダゾリル)−2−フェニルエタン−1−
オン(2)(2.16g、6.5mm)及び炭素上の10%Pd(0.214g
)の混合物に添加した。攪拌した反応混合物を60psi H雰囲気に曝し、
60℃に暖めた。2時間後、反応混合物を室温まで冷却し、触媒を濾過により除
去した。無水HClガスを濾過した溶液に飽和するまで添加した。揮発物を次に
真空下に除去し、残渣をメチレンクロライド:メチルt−ブチルエーテル1:3
から結晶化した。生じたスラリーを濾過し、湿ったケーキをメチルt−ブチルエ
ーテルで洗浄し、真空下に乾燥し、2.23g(93%)の黄色固体を得た。 MS: 298 (M+1+) ; IR (cm-1):1648; H1 nmr d (d6 DMSO) : 0.11-0.21 (m, 0.5
H), 0.725 (d, J=4.9 Hz, 1.5H), 1.11-1.21 (m, 0.5H), 1.25-1.40 (m, 1H), 1
.59-1.80 (m, 2H), 2.72-2.81 (m, 1H) 3.08-3.15 (m, 0.5H) 3.32 (s, 0.5H),
3.32 (s, 0.5H). 3.32 (s. 0.5H) 3.75 (d.J=8 Hz, 1H), 4.50-4.57 (dd.J=7.3
Hz, 1H). 4.95 (s, 1H), 6.8 (s, 0.5H), 6.9 (s, 0.5H), 7.39-7.60 (m, 5H),
8.29 (s, 0.5H), 8.45 (s, 0.5H)
【1303】実施例1 N−((1R)−2−インドール−3−イル−1−{N−[1−(2−オキソ−1
−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイル}
エチル)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパ
ンアミド
【化1025】 メチルモルホリン(0.28mL、8.32mm、1等量)を、0℃以下に冷却
した10mLの無水テトラヒドロフラン中の2−クロロ−4,6−ジメトキシ−
1,3,5−トリアジン(0.46g、2.57mm、1等量)及び(2R)−
2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパノイ
ルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパン酸(1g、2.57mm)の攪
拌したスラリーに加えた。1.5時間後、2−(4−アミノイミダゾリル)−2
−フェニル−1−ピロリジニルエタン−1−オン塩酸(0.97g、2.82m
m、1.1等量)を添加し、氷浴温度で攪拌を続けた。反応を4時間攪拌し、1
5mLの脱イオン水及び酢酸エチルの添加によりクエンチした。酢酸エチル相を
炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、揮発物を
真空下に除去し、粗生成物を薄い紫色の泡状物(1.4g、84%)として得た
。粗生成物を調製クロマトグラフィーにより精製し、0.52g(31.5%)
の生成物を泡状物として得た。1H nmr (CDCl3): δ 1.10-1.40 (m, 15H), 1.67-
1.92 (m, 3H), 2.92-3.60 (m, %H), 4.90 (s, broad, 1H), 5.33 (s, broad, 1H
), 5.85 (d, 1H), 6.80-7.05 (m, 3H), 7.13-7.39 (m, 10H), 7.44-7.80 (m, 2H
), 8.96 (s, broad, 1H), 10.20 (s, broad, 1H).
【1304】実施例2 N−((1R)−2−インドール−3−イル−1−{N−[1−(2−オキソ−1
−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール-4-イル]カルバモイル}エ
チル)−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド、2,2,2-トリフルオロ酢
酸、2,2,2-トリフルオロ酢酸
【化1026】 トリフルオロ酢酸(0.57mL、7.4mm、33等量)を、5mLのメチ
レンクロライド中のN−((1R)−2−インドール−3−イル−1−{N−[1
−(2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール-4-イ
ル]カルバモイル}エチル)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−
2−メチルプロパンアミド(8)(0.152g、0.22mm)の攪拌した溶液
に加えた。室温で3時間攪拌後、反応混合物を50mLのジエチルエーテルで希
釈した。生じた固体を遠心分離により単離し、ジエチルエーテルで洗浄した。固
体を真空下に乾燥し、クリーム色の固体(0.84g、48%)として生成物を
得た。MS (FD+) m/z 541 (M+) 元素分析 C30H35N7O3・2C2HF3O2についての計算
値: C: 53.06; H: 4.85 ; N : 12.74. 測定値 : C : 52.93 ; H : 4.88 ; N : 1
2.55. 1H nmr (DMSO-d6): δ 1.29 (s, 3H), 1.46-1.48 (d, 3H), 1.72-1.88 (m
, 4H), 2.94 (m, 1H), 3.06-3.07 (m, 1H), 3.19-3.20 (m, 1H), 3.40-3.41 (d,
2H), 3.67-3.69 (m, 1H), 4.78 (s, broad, 1H), 6.53 (s, 1H), 6.93-6.97 (m
, 1H), 7.06 (m, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.31-7.36 (m, 2H), 7.42-7.42 (m, 4H),
7.73-7.80 (m, 2H), 8.01 (s, broad, 2H), 8.36-8.38 (d, 1H), 10.82-10.85
(d, 2H).
【1305】実施例3 1−{2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−3−インドール−3−イルプロパノイ
ルアミノ)イミダゾリル]−2−フェニルアセチル}ピロリジン−2−カルボン
酸メチル
【化1027】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:699.9
【1306】実施例4 1−(2−{4−[(2R)−2−(2−アミノ−2−メチルプロパノイルアミ
ノ)−3−インドール−3−イルプロパノイルアミノ]イミダゾリル}−2−フ
ェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸メチル2塩酸
【化1028】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:599
【1307】実施例5 N−((1R)−2−(2−ナフチル)−1−{N−[1−(2−オキソ−1−フ
ェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイル}エチ
ル)−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパンア
ミド
【化1029】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:652
【1308】実施例6 N−((1R)−2−(2−ナフチル)−1−{N−[1−(2−オキソ−1−フ
ェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイル}エチ
ル)−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド2塩酸
【化1030】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:552
【1309】実施例7 N−[(1R)−1−(N−{1−[2−(4-メチルピペリジル)−2−オキソ−
1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}カルバモイル)−2−(2−ナフ
チル)エチル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチル
プロパンアミド
【化1031】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:680
【1310】実施例8 N−[(1R)−1−(N−{1−[2−(4-メチルピペリジル)−2−オキソ−
1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}カルバモイル)−2−(2−ナフ
チル)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド2塩酸
【化1032】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:581(M+1
【1311】実施例9 N−((1R)−1−{N−[1−(2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニ
ルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイル}−2−フェニルエチル)−2
−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパンアミド
【化1033】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:602
【1312】実施例10 N−((1R)−1−{N−[1−(2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニ
ルエチル)イミダゾール−4−イル]カルバモイル}−2−フェニルエチル)−2
−アミノ−2−メチルプロパンアミド2塩酸
【化1034】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:502
【1313】実施例11 N−[(1R)-1-(N−{1−[2−(4−メチルピペリジル)−2-オキソ−1
−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}カルバモイル)−2−フェニルエチ
ル]−2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチルプロパンア
ミド
【化1035】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:630
【1314】実施例12 N−[(1R)-1-(N−{1−[2−(4−メチルピペリジル)−2-オキソ−1
−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}カルバモイル)−2−フェニルエチ
ル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド2塩酸
【化1036】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:530
【1315】実施例13 (2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチル
プロパノイルアミノ}−N−[1−(2−オキソ−1−フェニル−2−ピロリジニ
ルエチル)イミダゾール−4−イル]−4−フェニルブタンアミド
【化1037】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:616
【1316】実施例14 (2R)−2−(アミノ−2−メチルプロパノイルアミノ}−N−[1−(2−オ
キソ−1−フェニル−2−ピロリジニルエチル)イミダゾール−4−イル]−4
−フェニルブタンアミド2塩酸
【化1038】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:517(m+1
【1317】実施例15 (2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−メチル
プロパノイルアミノ}−N−{1−[2−(4−メチルピペリジニル)-2-オキソ
−1−フェニルエチル]イミダゾール−4−イル}−4−フェニルブタンアミド
【化1039】 NMRデータは与えられた構造を支持する。
【1318】実施例16 (2R)−2−(アミノ−2−メチルプロパノイルアミノ)−N−{1−[2−
(4−メチルピペリジニル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]イミダゾール
−4−イル}−4−フェニルブタンアミド2塩酸
【化1040】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:544
【1319】実施例17 1−{2−[4−((2R)−2−{2−[(tert−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]−2−メチルプロパノイルアミノ}−4−フェニルブタノイルアミノ)イミダ
ゾリル]−2−フェニルアセチル)ピロリジン−2−カルボン酸メチル
【化1041】 NMRデータは与えられた構造を支持する。
【1320】実施例18 1−(2−{4−[(2R)−2−(2−アミノ−2−メチルプロパノイルアミノ
)−4−フェニルブタノイルアミノ]イミダゾリル}−2−フェニルアセチル)ピ
ロリジン−2−カルボン酸メチル2塩酸
【化1042】 NMRデータは与えられた構造を支持する。MS:575(m+1
【1321】実施例パート9 実施例1 成長ホルモン分泌についての下垂体細胞培養試験 32匹の250gの Sprague-Dawley ラットを各試験に用いた。その動物を断
頭により殺し、前方下垂体を取り除き、氷冷培地中に置いた。下垂体を8つに切
り、結合組織を弱めるために、トリプシン(Sigma Chemical)を用いて酵素的に
消化した。下垂体細胞を機械的攪拌により分散させ、集め、プールし、次に24
−ウエルのプレートに接種した(300,000細胞/ウエル)。培養四日後、細胞は
平らな単層を形成した。次に細胞を培地で洗浄し、培地へのGH分泌促進剤の添
加によりGHを分泌させることを試みた。37℃で15分後、培地を取り除き、
ラットGHについての放射免疫検定まで凍結保存した。分泌促進剤のの用量は4
通り加えた。代表的なデータを下の表1に示す。本明細書に開示した化合物は記
載した試験において活性である。EC50及び有効性値の両方とも4パラメーター
ロジスチック式(4-parameter logistic equation)により計算した。そのよう
な値を集め、適当な場合、平均+/−標準誤差として示した。
【表1】 表1 実施例パート1 GH分泌 実施例 EC50(mM) 6 5.53 8 2.39
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4155 A61K 31/4155 31/4168 31/4168 31/4178 31/4178 31/427 31/427 31/454 31/454 31/4709 31/4709 31/4725 31/4725 31/497 31/497 31/5377 31/5377 31/541 31/541 31/55 31/55 31/661 31/661 38/00 45/00 45/00 A61P 9/00 A61P 9/00 9/10 9/10 19/10 19/10 21/00 21/00 43/00 111 43/00 111 C07D 233/88 C07D 233/88 401/06 401/06 403/06 403/06 417/06 417/06 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ケネス・リー・ハウザー アメリカ合衆国46135インディアナ州グリ ーンキャッスル、カークウッド・ドライブ 700番 (72)発明者 マーク・ルイス・ハイマン アメリカ合衆国46250インディアナ州イン ディアナポリス、ブルックビュー・サーク ル7523番 (72)発明者 スコット・アラン・ジョーンズ アメリカ合衆国46227インディアナ州イン ディアナポリス、サウスウッド・ドライブ 922番 (72)発明者 チャールズ・アーサー・アルト アメリカ合衆国46143インディアナ州グリ ーンウッド、ディアスタンド・ロード6366 番 (72)発明者 ヘンリー・アールマン・ブライアント アメリカ合衆国46250インディアナ州イン ディアナポリス、キャメルバック・ドライ ブ7840番 (72)発明者 ジェフリー・ダニエル・コーエン アメリカ合衆国46260インディアナ州イン ディアナポリス、ショーニー・ロード1411 番 (72)発明者 ジェイムズ・デンズモア・コップ アメリカ合衆国46143インディアナ州グリ ーンウッド、サウス・ランヨン・ロード 1430番 (72)発明者 ウィリアム・ハーラン・グリットン アメリカ合衆国46077インディアナ州ザイ オンズビル、ドーチェスター・ドライブ 6739番 (72)発明者 ルイス・ニコラウス・ジュンガイム アメリカ合衆国46240インディアナ州イン ディアナポリス、メドーブルック・ドライ ブ8218番 (72)発明者 チャールズ・ウィリス・ルーガー・ザ・サ ード アメリカ合衆国46055インディアナ州マコ ーズビル、ハイランド・スプリングズ・コ ート13100番 (72)発明者 ブライアン・スティーブン・ミュール アメリカ合衆国46217インディアナ州イン ディアナポリス、カントリー・レイン940 番 (72)発明者 アラン・デイビッド・パルコウィッツ アメリカ合衆国46032インディアナ州カー メル、キングズミル・ドライブ10737番 (72)発明者 アンドリュー・マイケル・ラッツ アメリカ合衆国46142インディアナ州グリ ーンウッド、サウスウィンド・ウェイ225 番 (72)発明者 ゲイリー・アンソニー・ローズ アメリカ合衆国46236インディアナ州イン ディアナポリス、トウィッケンハム6273番 (72)発明者 ロジャー・ルイス・ロービー アメリカ合衆国46143インディアナ州グリ ーンウッド、ブレントリッジ・パークウェ イ4831番 (72)発明者 ティモシー・アラン・シェパード アメリカ合衆国46227インディアナ州イン ディアナポリス、スリッパリー・エルム・ コート8463番 (72)発明者 ケネス・ジェフ・スラッシャー アメリカ合衆国46217インディアナ州イン ディアナポリス、コート・ターフ・コート 8660番 (72)発明者 ウィリアム・ジョージ・トランクル アメリカ合衆国46227インディアナ州サウ スポート、サウス・ウォルナット・ストリ ート33番 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB03 BB09 CC25 CC26 DD03 DD06 DD10 DD12 DD14 DD15 DD19 DD20 DD25 EE01 4C069 AA17 BB02 BB34 BD03 4C084 AA02 AA07 AA17 BA01 BA14 BA23 CA59 DB22 NA14 ZA361 ZA941 ZA971 ZC031 4C086 AA01 AA02 AA03 BC38 BC40 BC50 BC73 BC88 GA07 GA08 GA09 GA10 MA01 MA02 MA04 MA07 NA14 ZA36 ZA94 ZA97 ZC03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、 AはC1〜C6アルキル、アリール、C1〜C6アルキルアリール、C1〜C6アル
    キル(O) C1〜C6アルキルアリール、C1〜C6アルキル(S)C1〜C6アルキル
    アリール、インドリル、インドリニル、チエニル、(C1〜C6アルキル)チエニル
    、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ナフタニル、シクロへキシル、(C1〜C6
    アルキル)インドリル、(C1〜C6アルキル)ベンゾチエニル、(C1〜C6アルキル
    )ナフタニル、(C1〜C6アルキル)ベンゾフラニル、及び、(C1〜C6アルキル)
    シクロヘキシルであり; BはNH2、NHR1、C1〜C6アルキルNH2、C1〜C6アルキルNHR1、C 1 〜C6アルキルアリールNH2、C1〜C6アルキルアリールNHR1、C1〜C6
    ルキルシクロヘキシルNH2、C1〜C6アルキルシクロヘキシルNHR1、R1-ピ
    ペリジン-3-イル(C1〜C6アルキル)、R1-ピペリジン-2-イル(C1〜C6アル
    キル)、R1-ピペリジン-4-イル(C1〜C6アルキル)、R1-キノリン-2-イル(C 1 〜C6アルキル)、R1-(2,4-ジヒドロキノリン-2-イル(C1〜C6アルキル)、
    1-イソキノリン-2-イル(C1〜C6アルキル)、及び、R1-(2,4-ジヒドロイ
    ソキノリン-2-イル(C1〜C6アルキル)であり;R1は水素、C1〜C6アルキル
    、C1〜C6アルキル(OH)、または、C1〜C6アルキリデニル(OH)R2であり
    ;R2はC1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6アルキル(O)C1〜C 6 アルキル、C(O)O-C1〜C6アルキル、アリール、または、C1〜C6アルキル
    アリールであり; XはC1〜C6アルキリデニル、O、S、NH、または、N(C1〜C6アルキル)
    であり; Vは、 【化2】 、及び、 【化3】 からなる群より選択され;WはS、O、NH、または、CH2であり;YはNま
    たはCHであり;ZはNまたはCHであり;Y'はNまたはCHであり;Z'はN
    またはCHであり;R4及びR5は各々独立して水素、C1〜C6アルキル、アリー
    ル、C1〜C6アルキルアリール、C(O)O(C1〜C6アルキル)、C(O)N(C1
    6アルキル)2、または、C1〜C6アルキルCOR7であり;R7は水素、C1〜C 6 アルキル、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモプロリン、または、プロリンで
    あり; Dは水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルキル(アリール)2、C1〜C 6 アルキル(O)(CO)C1〜C6アルキル、C1〜C6アルキル(O)(CO)N(C1
    6アルキル)2、C1〜C6アルキルアリール、C(O)R6、C1〜C6アルキル(O)
    6、C1〜C6アルキル(OH)、C1〜C6アルキルC(O)R6、C1〜C6アルキル
    6、アリール、(C1〜C6アルキル)NHSO2(C1〜C6アルキル)、(C1〜C6
    アルキル)NHSO2(アリール)であり;R6はH、C1〜C6アルキル、アリール
    、ナフチル、C1〜C6アルキルアリール、アセチル、NH2、NH(C1〜C6アル
    キル)、NH(C1〜C6アルキル)O(C1〜C6アルキル)、NH(C1〜C6アルキル
    )O(アリール)、NH(C1〜C6アルキル)、S(C1〜C6アルキル)、NH(C1
    6アルキリデニル)OCH3、NH(C1〜C6アルキル)アリール、NH(C3〜C6 シクロアルキル)、NH(C1〜C6アルキル)C(O)(C1〜C6アルキル)、NH(C 1 〜C6アルキル)NH(C1〜C6アルキル)、NH(C1〜C6アルキル)NH(C1
    6アルキルアリール)、NHSO2(C1〜C6アルキルアリール)、NH(C1〜C6 アルキル)C(O)O(C1〜C6アルキル)、NH(アリール)、N(C1〜C6アルキル
    )2、N(C1〜C6アルキル)(アリール)、N(C1〜C6アルキル)(C1〜C6アルキ
    ルアリール)、O(C1〜C6アルキル)、O(アリール)、O(C1〜C6アルキルアリ
    ール)、ピペリジニル、ピペリジニル-(C1〜C6アルキル)、ピペリジニル-C(O
    )NH(C1〜C6アルキル)、ピペリジニル-C(O)NH(C1〜C6アルキルアリー
    ル)、ピペリジニル-C(O)N(C1〜C6アルキル)2、ピペリジニル-C(O)N(C1 〜C6アルキル)(アリール)、ピペリジニル-C(O)O(C1〜C6アルキル)、ピロ
    リジニル、ピペリジニル-(C1〜C6アルキル)、ピロリジニル、C(O)NH(アリ
    ール)-、ピロリジニルC(O)NH(C1〜C6アルキル)、ピロリジニル-C(O)O(
    1〜C6アルキル)、ピロリジニル(C1〜C6アルキル)O(C1〜C6アルキル)、
    ピロリジニルC(O)NH(C1〜C6アルキル)2-、ピロリジニルC(O)NH(C1
    6アルキルアリール)-、ピロリジニルC(O)NH(C1〜C6アルキル)アリール-
    ピロリニル、モルホリノ、ヘキサメチレンイミノ、ヘプタメチレンイミノ、キノ
    リニル、2,4-ジヒドロキノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリニル、2
    ,4-ジヒドロイソキノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリニル、イン
    ドリニル、プロリン、ホモプロリン、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、
    イソロイシン、チロシン、トリプトファン、フェニルアラニン、セリン、スレオ
    ニン、アスパラギン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン、アルギニン、グ
    ルタミン、ヒスチジン、システイン及びメチオニンからなる群より選択されるア
    ミノ酸、または、 【化4】 【化5】 からなる群より選択される窒素含有複素環であり; Eは水素、C1〜C6アルキル、C(O)C1〜C6アルキル、アリール、(アリー
    ル)C(O)NR6、(アリール)(C1〜C6アルキル)C(O)R6、C1〜C6アルキル
    アリール、C(O)アリール、C1〜C6アルキルC(O)アリール、ナフチル、C1
    〜C6アルキルナフチル、C(O)ナフチル、C1〜C6アルキルC(O)ナフチル、
    ヘテロアリール、C1〜C6アルキルヘテロアリール、C(O)へテロアリール、C 1 〜C6アルキルC(O)へテロアリール、インダニル、C1〜C6アルキルインダニ
    ル、C(O)インダニル、C1〜C6アルキルC(O)インダニル、シクロアルキルで
    あるか、D及びEが一緒になって未置換、若しくは、ヒドロキシル、O(CO)C 1 〜C6アルキル、C(O)R6若しくはO(CO)R6で置換されたインダニル、フル
    オレニルまたはシクロアルキルを形成し; Gは水素、C1〜C6アルキル、アリール、C1〜C6アルキルアリール、及び、
    1〜C6アルケニルであり; Jは水素、C1〜C6アルキル、アリール、及び、C1〜C6アルキルアリールで
    あり; Lは水素、C1〜C6アルキル、C(O)OC1〜C6アルキル、アリール、C1
    6アルキルアリール、C(O)OC1〜C6アルキルアリール、C1〜C6アルケニ
    ル、−F及び−CN、C1〜C6アルキル-OH、C1〜C6アルキル-O-C1〜C6
    アルキル、C1〜C6アルキル-C(O)R6である。] の化合物、または、その医薬的に許容される塩、若しくは、溶媒和物。
  2. 【請求項2】 Aが、 【化6】 からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Bが、 【化7】 である、請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 XがNHである、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Vが、 【化8】 からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Dが−C(O)R6であり、R6が1-ピロリジニル、1-ピペリ
    ジニル、4-メチル-1-ピペリジニル、 【化9】 である、請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Eが、 【化10】 である、請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 GがHである、請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 JがHである、請求項1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 LがHまたはCH3である、請求項1に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 ヒトまたは動物において、内因性成長ホルモンのレベルを
    増加する方法であって、該ヒトまたは動物に有効量の請求項1の化合物を投与す
    ることを含む方法。
  12. 【請求項12】 さらに患者に骨の抗吸収剤を投与することを含む、請求項
    16に記載の方法。
  13. 【請求項13】 該骨の抗吸収剤がビスホスホネートである、請求項29に
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 内因性成長ホルモンの増加により調節することができる生
    理学的な症状の処置、または、予防のための方法であって、該処置を必要とする
    動物に有効量の請求項1に記載の化合物を投与する方法。
  15. 【請求項15】 1以上の医薬的に許容される担体、希釈剤または賦形剤と
    共に、活性成分として請求項1の化合物、または、その医薬的に許容される塩若
    しくは溶媒和物を含む医薬製剤。
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