JP2002539086A - 光学活性アミンのラセミ化 - Google Patents

光学活性アミンのラセミ化

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JP2002539086A JP2000598466A JP2000598466A JP2002539086A JP 2002539086 A JP2002539086 A JP 2002539086A JP 2000598466 A JP2000598466 A JP 2000598466A JP 2000598466 A JP2000598466 A JP 2000598466A JP 2002539086 A JP2002539086 A JP 2002539086A
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ジモン ヨアヒム
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ジーゲル ヴォルフガング
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Abstract

(57)【要約】 式I: 【化1】 [式中、RおよびRは、異なっており、R、R、Rは、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロ環基であり、Rは、水素であってもよく、ここで、基は、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノおよびジアルキルアミノから成る群より選択される置換基を有していてよい]のラセミアミンの製法において、その場で、相当の光学活性アミンIおよび式IIの第2級アルコールおよび/または式IIIの非対称ケトン 【化2】 および式RNHのアミンを、水素および水素添加触媒または脱水素触媒の存在下に高温で同時に反応させることを特徴とする、ラセミアミンの製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、式I:
【0002】
【化3】
【0003】 [式中、RおよびRは異なっており、 R、R、Rはアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、アリール、
ヘテロアリールおよびヘテロ環基であり、 Rは、水素(H)であってもよく、ここで 基は、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アル
キルアミノおよびジアルキルアミノから成る群より選択された置換基を有してい
てよい]のラセミアミンの製法に関する。
【0004】 式Iのラセミアミンおよび式Iの任意の活性アミンは、例えば医薬品および活
性化合物製造時の中間体として有用である(例えばDE−A−2903589、
2頁、17〜26行参照)。2種のエナンチオマー(Iに示される不斉炭素原子
に基づく)の一方のみが活性であるか、一方が他方よりも活性であることが多い
ので、例えば相当のラセミアミンを慣用の方法で分割して得られるより低い活性
を有するエナンチオマーをラセミ化する方法が必要とされ、従ってより高い活性
を有するエナンチオマーは慣用の方法(分割)によりラセミ化アミンから再度単
離できる。
【0005】 ラセミアミンは、Ulmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Vol. A2
, 4頁および5頁(VCH Verlagsgesellschaft mbH、1985)に従って、水素添加
または脱水素触媒の存在下に高温でアルコールをアミノかするかまたはケトンを
水素添加アミノ化することにより製造できる。
【0006】 この種のアミノ化法は、例えばEP−A−382049、EP−A−5146
92、EP−A−696572およびDE−A−1953263に記載されてい
る。
【0007】 IN−A−162213(Chem,. Abstracts 110: 192247v)には、Rh/A
の存在下に1−2−アミノブタノールをアンモニアで処理してラセミ2
−アミノブタノールを製造する方法が記載されている。
【0008】 US−A−4096186には、光学活性なアミノアルコールのラセミ化法が
記載されており、ここではアミノアルコールを、有利にコバルトを含有する水素
添加触媒の存在下にアンモニアおよび水素と接触させている。
【0009】 US−A−4990666には、光学活性なアミノアルコールのラセミ化法が
記載されており、ここではアミノアルコールを、水素の存在下にラネーコバルト
と接触させている。この特許は、高温、例えば160℃を上回る温度では、ラセ
ミアミンの収量が減じることを示唆している。
【0010】 JP−A−06135906(Derwent Abstract No. 94-197043/24;Chem. A
bstracts 121:179093z)には、水素および水素添加触媒、例えばラネーニッケ
ルまたはラネーコバルトの存在下に、光学活性でビシナルな第1級ジアミンをラ
セミ化する方法が記載されている。
【0011】 DE−A−2851039には、光学活性な1−アリールアミンのラセミ混合
物の製法が記載されており、ここでは光学活性な1−アリールアミンを、水素添
加触媒、特にラネーコバルトの存在下に水素で処理している。DE−A−290
3589には、光学活性なアミンを水素添加触媒、特にラネーコバルトまたはラ
ネーニッケルの存在下に、高温で水素で処理することにより、光学活性なアミン
のラセミ混合物を製造する方法が記載されている。
【0012】 より以前の1998年12月23日付けのドイツ特許明細書第1985977
5.4号は、光学活性なアミンを水素および水素添加触媒または脱水素触媒の存
在下に高温で反応させ、前記反応を気相中で実施することによる、光学活性アミ
ンのラセミ化法に関する。
【0013】 本発明の課題は、相当の光学活性アミンと相当のアルコールおよび/またはケ
トンを出発材料として開始する、ラセミアミンの経済的な製造方法を開発するこ
とであり、この方法では、出発材料に対して高収量で、使用する光学活性アミン
に対して高時空収量および高度ラセミ化で、生成物を取得できる。
【0014】 この課題は、式I:
【0015】
【化4】
【0016】 [式中、RおよびRは異なっており、 R、R、Rは、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、アリール
、ヘテロアリールおよびヘテロ環式基であり、 Rは、水素(H)であってよく、ここで 基は、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アル
キルアミノおよびジアルキルアミノから成る群より選択される置換基を有してい
てよい]のラセミアミンの製法により解決され、前記方法では、相当の光学活性
アミンI(Iに記載される不斉炭素に基づく)および式IIの第2級アルコール
および/または式IIIの非対称性ケトンおよび
【0017】
【化5】
【0018】 式RNHのアミンを、水素および水素添加触媒または脱水素触媒の存在下に
高温で、その場で、同時に反応させる。
【0019】 アルコールIIおよびケトンIII、光学活性アミンIおよびラセミアミンI
の基RおよびRは、それぞれ一致しており、アミンRNHの基Rも光
学活性アミンIおよびラセミアミンIのそれとそれぞれ一致している。
【0020】 本発明の方法を、以下の図で詳細する:
【0021】
【化6】
【0022】 本発明の方法は、液相中、または有利には気相中でバッチワイズに、または有
利には連続的に実施され、ついで、触媒を反応器中の固定層として有利に分散さ
せる。
【0023】 ラセミアミンを製造するための本発明の方法は、式RNHのアミンの存在
下に実施される。RがHのラセミアミンが製造される場合、アミンRNH はアンモニアである。
【0024】 一般的に、RNH対光学活性アミンIおよびアルコールIIおよび/また
はケトンIIIの総量のモル比は、1:1〜50:1であり、有利には1.5:
1〜30:1であり、特に有利には2:1〜20:1であり、非常に有利には2
:1〜10:1である。また、モル過剰のRNHは、光学活性アミンIおよ
びアルコールIIおよび/またはケトンIIIの総量に対して、50:1を上回
っていてもよい。
【0025】 光学活性アミンI対アルコールIIおよび/またはケトンIIIのモル比は重
要ではなく、広範囲に変化してよいが、一般的に1:100〜100:1、有利
には1:50〜50:1、例えば1:1である。
【0026】 水素は、光学活性アミンIおよびアルコールIIおよび/またはケトンIII
の総モル量に対して、一般的に5〜400lの量で、有利には10〜200lの
量で反応に導入され、それぞれのリットル値はSTPでのものである。
【0027】 本発明の方法を気相で実施する場合、光学活性アミンIおよび相当の第2級ア
ルコールIIおよび/または非対称性ケトンIIIから成る混合物を、反応器、
例えば外部加熱管状反応器中に、気体状態で気体流中の触媒上へ、圧力0.1〜
10MPa、有利には0.1〜5MPa、特に有利には0.1〜3MPaの圧力で
通過させ、前記気体流は、水素およびアミンRNHを含有し、有利には水素
およびアミンRNHから成り、気化に十分な量を選択されている。
【0028】 供給流は、上方からまたは下方から触媒の固定床へと流れていてよい。必要な
気体流は、例えば、1lの触媒床に対して約5〜10m/h(STPでの体積
)の循環気体流および約250〜350l/hの排気流を用いた循環気体法によ
り、有利に得られる。典型的な循環気体組成物は、例えば、約40〜45体積%
がRNHでありかつ剰余部分がHの組成物である。触媒上の空間速度は、
触媒(床体積)1リットルおよび時間に対する出発材料混合物(アミン+(アル
コールおよび/またはケトン))の量として、一般的に0.1〜2kg、有利に
は0.1〜1kg、特に有利には0.3〜0.8kgである。
【0029】 気相ラセミ化のために選択される温度は、100〜300℃、有利には150
℃〜270℃、特に有利には160℃〜250℃、非常に有利には170℃〜2
40℃、大変有利には180℃〜230℃の範囲である。
【0030】 本発明の方法を液相で実施する場合、水素およびアミンRNHの存在下に
、0.1〜30MPaの圧力で、有利には5〜25MPaの圧力で、特に有利に
は10〜25MPaの圧力で、光学活性アミンIおよび相当の第2級アルコール
IIおよび/または非対称性ケトンIIIから成る混合物を、液体状態で触媒上
に通過させ、この際、触媒は通常、有利には外部加熱固定床反応器、例えば管状
反応器中に存在する。
【0031】 方法を管状反応器中で実施する場合、固定触媒床へ通過する流れの方向は、上
方から(例えば細流状態)でも下方から(残液状態)でもよい。循環気体状態で
操作するのが有利であり、この場合、例えば触媒床の体積は1lであり、約0.
01〜1m/hの気体循環速度(体積を標準温度および圧力に変換)および約
10〜300l/hの気体排出速度が適用されている。
【0032】 触媒の空間速度は、触媒(床体積)1リットルおよび時間あたりの出発材料混
合物(アミン+(アルコールおよび/またはケトン))として、一般的に0.0
5〜2kgの範囲、有利には0.1〜1kgの範囲、特に有利には0.2〜0.6
kgの範囲である。
【0033】 液相でのラセミ化のために選択される温度は、100〜300℃、有利には1
50〜270℃、特に有利には160〜250℃、非常に有利には170〜24
0℃、大変有利には180℃〜230℃である。
【0034】 光学活性アミンIを不活性溶剤の存在下に液相中でラセミ化でき、前記不活性
溶剤は、選択された反応条件下に液体のものであり、例えばテトラヒドロフラン
、ジオキサン、N−メチルピロリドンおよび/またはエチレングリコールジメチ
ルエーテルである。
【0035】 方法を気相および液相のいずれで実施する場合も、前記したものよりも高温、
高圧、およびより高い触媒空間速度を用いてよい。
【0036】 実質的に、光学活性アミンI、アルコールIIおよび/またはケトンIII、
アミンRNH、形成されるラセミ化アミンIおよび存在する溶剤の、各使用
温度での分圧を合計した反応容器中の圧力を、水素を圧縮することにより、所望
の反応圧力にまで適当に上昇させる。
【0037】 反応後に、放出物を適当に膨張させ、水素、アミンRNHおよび使用した
任意の溶剤を除去し(例えば蒸留により)、その際これらを再循環させることが
でき、実質的にラセミアミンIおよび水から成る冷却粗生成物を周囲圧力または
減圧下に分留することにより精製する。有利には、分留を実施する前に、組成生
物中の水の大部分を約50%濃度の水酸化ナトリウム水溶液を処理することによ
り除去しておく。
【0038】 例えば、本発明の方法において、ラセミ1−メトキシ−2−アミノプロパン(
R,S)−MOIPA(R=−CH、R=−CHOCH、R=H)
は、光学活性1−メトキシ−2−アミノプロパン、1−メトキシ−2−プロパノ
ールおよびアンモニアを水素および水素添加触媒または脱水素触媒の存在下に高
温でその場で同時に反応させることにより製造できる。
【0039】 実質的に(R,S)−MOIPAおよび水から成る粗生成物を、例えばEP−
A−881211に記載されるようにして、放出物への水酸化ナトリウム溶液の
添加、水相の分離、(R,S)−MOIPA−含有層の蒸留により、後処理して
よい。
【0040】 本発明の方法の利点は、特に、その特別な経済効率にある、というのも、(a
)第2級アルコールIIまたは非対称性ケトンIIIを式RNHのアミンで
アミノ化し(b)相当の光学活性アミンIをラセミ化することによりラセミアミ
ンIを製造する際に、工程(a)および(b)をその場で同時に実施できる(こ
の点についての比較は、1頁の2段落に詳細されている)ことから、ラセミアミ
ンIの製造に別棟の工場を建設する必要がないからである。
【0041】 意外にも、各方法工程の収量および選択性は、2個の完全に異なる前記方法工
程(a)および(b)を単一の工程として組み合わせる本発明の方法の影響を実
質的に受けない。すなわち、例えば式:
【0042】
【化7】
【0043】 の対称アミンのような副産物の生成の増加は見られない。
【0044】 特に好適な水素添加触媒および脱水素触媒は、触媒活性成分として、銅、銀、
金、鉄、コバルト、ニッケル、レニウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、
オスミウム、イリジウム、白金、クロム、モリブデンおよびタングステンから成
る群より選択される元素を、それぞれ金属形(酸化状態0)または酸化物のよう
な化合物の形で含有し、方法条件下に相当の金属へと還元される。
【0045】 触媒活性成分である、銅、銀、金、鉄、コバルト、ニッケル、レニウム、ルテ
ニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金、クロム、モリ
ブデンおよび/またはタングステンは、酸化状態0の金属として計算して、0.
1〜80質量%、有利には0.1〜70質量%、特に有利には0.1〜60質量%
の量で、触媒の触媒活性部として存在する。
【0046】 有利には、触媒は、触媒活性成分として、銅、銀、コバルト、ニッケル、ルテ
ニウム、ロジウム、パラジウム、白金、クロムおよびモリブデンから成る群より
選択される元素、特に、銅、銀、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム
、クロムおよびモリブデンから成る群より選択される元素を、それぞれ金属形(
酸化状態0)または酸化物のような化合物の形で含有し、方法条件下に相当の金
属へと還元される。
【0047】 より有利には、触媒は、触媒成分としての、銅、銀、鉄、コバルト、ニッケル
、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムおよび/または
白金ならびに酸化アルミニウム、二酸化ジルコニウム、二酸化チタン、ケイ素の
炭素および/または酸素化合物から成る群より選択される支持材料から成る。
【0048】 本発明の方法で有利に使用されるこれらの触媒の触媒活性部は、触媒活性成分
である、銅、銀、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム
、オスミウム、イリジウムおよび/または白金を、酸化状態0で計算して、一般
的に0.1〜80質量%、有利には0.1〜70質量%、特に有利には0.1〜6
0質量%の総量で含有する。
【0049】 さらに、有利に使用されるこれらの触媒の触媒活性部は、支持材料である、酸
化アルミニウム(Al)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、二酸化チタ
ン(TiO)、ケイ素の炭素および/または酸素化合物(SiOとして計算
)を、一般的に20〜99.9質量%、有利には30〜99.9質量%の総量で含
有する。
【0050】 このような触媒の例は、EP−A−839575に記載される触媒であり、触
媒の総質量に対して、コバルト、ニッケルまたはその混合物6〜50質量%、ル
テニウム0.001〜25質量%、銅0〜10質量%および多孔質酸化物支持体
、例えば酸化アルミニウム、アルミノシリケート、二酸化チタン、二酸化ジルコ
ニウムまたはそれらの混合物上の助触媒0〜50質量%を含有し、(a)支持体
を金属、助触媒またはそれらの化合物へ含浸させ、(b)含浸した支持体を乾燥
および焼成し、(c)焼成した支持体を水素流中で還元することにより製造され
る。
【0051】 EP−A−839574に記載されるような触媒は、触媒の総質量に対して、
コバルト、ニッケルまたはその混合物を0.1〜6質量%、ルテニウム0.001
〜25質量%、銅0〜10質量%および多孔質金属酸化物支持体、例えば酸化ア
ルミニウム、アルミノシリケート、二酸化チタン、二酸化ジルコニウムまたはそ
れらの混合物上の助触媒0〜5質量%を含有し、(a)支持体を金属、助触媒ま
たはそれらの化合物へ含浸させ、(b)含浸した支持体を乾燥および焼成し、(
c)焼成した支持体を水素流中で還元することにより製造できる。
【0052】 本発明の方法に好適な触媒は、触媒活性成分が構造支持体またはモノリスへ適
用された薄層触媒であり、例えばドイツ特許明細書第19827385.1号(
1998年6月27日、1頁、14〜30行)およびDE−A−3513726
に記載されている。触媒活性成分は、使用する構造支持体またはモノリス、例え
ば金属線メッシュ、またはSiO−、TiO−、ZrO−またはAl ハニカム構造へ、慣用の方法、例えば触媒活性金属(例えば貴金属)の真空メ
ッキにより、DE−A−3513726のような減圧下に、またはDE−A−4
135055、DE−A−3915685またはUS−A−4746537のよ
うに含浸して適用される。
【0053】 本発明の方法で使用される薄層触媒の例は、EP−A−646562に記載さ
れ、実施例1および2の触媒は、材料番号1.4767(Kanthal)と真空メッキ
Pdとを含有し、実施例3の触媒は材料番号1.4401と真空メッキPdとを
含有し、実施例4の触媒は、材料番号1.4301と真空メッキpdとを含有す
る(材料番号は“Stahleisenliste”に記載される、Verlag Stahleisen mbH 199
0, 8th edition, p. 87ff)。
【0054】 本発明の方法で使用するのに有利な別の水素添加および脱水素触媒は、シェル
型触媒であり、ここで触媒活性組成物はシェルの形で支持材料のコア上に適用さ
れ、支持材料は一般的に反応条件下に不活性な、例えば石英(SiO)、ポー
セレン、酸化マグネシウム、二酸化チタン、炭化ケイ素、ルチル、アルミナ(A
)、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム(ステアタイト)、ケイ
酸ジルコニウムまたはケイ酸セリウムまたはそれらの混合物である。
【0055】 このようなシェル型触媒は、一般的に、J. F. Le page等、Applied Heterogen
eous Catalysis, Edition Technip Paris, 1987, ISBN2−7108−05
31−6, 106〜123頁に記載されるような含浸法で製造される。これらの含浸法
は、(a)支持材料を過剰の溶剤へ含浸するか(液浸)または(b)支持材料を
含浸用ドラム中で噴霧して含浸し、いずれの場合もその後、乾燥および焼成を行
うことから成る。
【0056】 このようなシェル型触媒を製造する別の可能な方法は、例えばDE−A−16
42938およびDE−A−1769998に記載される。この方法では、触媒
活性組成物および/またはその前駆体化合物から成る成分の溶液または懸濁液を
含有する水性および/または有機溶剤(以下“スラリー”と呼称する)を加熱し
た塗工ドラム中で高温で、全触媒中の触媒活性組成物の質量割合が所望量に達す
るまで噴霧する。DE−A−2106796では、例えばDE−A−12807
56に記載されるような流動床塗布機で塗布することができる。所望であれば、
スラリーは有機結合剤、有利にはEP−A−744214に記載されるようなビ
ニルアセテート−ビニルラウレートまたはビニルアセテート−エチレンのような
コポリマーを含有してよい。
【0057】 本発明の方法で使用できるシェル型触媒の例は、アルミナ塊を貴金属塩水溶液
、例えばPd塩溶液で含浸し、次いで乾燥および焼成することにより製造できる
、DE−A−2059978の実施例1(cat.A)に記載される触媒、およ
び、含浸により製造されかつAlおよびNiおよび/またはCoを含有す
る、J. F. Le Page等の前記文献(Applied Heterogeneous Catalysis,例えば1
10頁)に記載される触媒である。
【0058】 一般的に、本発明の方法の触媒は、含浸、沈殿または解膠法により製造され、
完全に触媒活性組成物から成るかまたは触媒が造形品の場合には、所望であれば
成形助剤(例えばグラファイトまたはステアリン酸)を含有する、すなわち更な
る触媒不活性伴行材料を含有しない形の触媒として使用される。
【0059】 支持体として有利には酸化物、炭化物又は窒化物材料を使用し、特に有利には
酸化物の性質を有する材料を使用する。
【0060】 ここで触媒支持体として使用される材料は、例えば 二酸化チタン(TiO;アナターゼ、ルチル)、 酸化アルミニウム(Al;有利にはα−、β−、γ−またはθ−Al ;BASF社製D10−10;少なくとも1つの酸化アルミニウム前駆体を、
液体媒体中の少なくとも1つの構造体成形機へ接触させることにより製造される
広い表面積を有するAl、1997年7月14日付けドイツ特許明細書第
19730126.6号に記載)、 二酸化ジルコニウム(ZrO;有利には単斜晶形または正方晶形)、 二酸化ケイ素(SiO;例えば水ガラスからの沈殿またはゾルゲル法により得
られるSiOまたは間孔SiO、例えばDE−A−19639016に記載
されるような、少なくとも500m/gの間孔比表面積および少なくとも1.
0ml/gの間孔の孔体積を有する間孔SiO、またはシリカゲル(例えばUl
lmann, Enzykl. Techn. Chem., 4th edition, Volume 21, pp.457〜63, 1982)
またはカオリン、ヘクトライトまたはアルミノシリケート(例えばNature, Volu
me359, pp.710〜12, 1992に記載されるもの、またはアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属アルミノシリケート(ゼオライト)、例えば式M2/zO・Al ・xSiO・yHO(Mは一価または多価金属、H、[NH]であり、z
は原子価であり、x=1.8〜約12であり、y=0〜約8である))、ケイ酸
マグネシウム(例えばステアタイト)、ケイ酸ジルコニウム、ケイ酸セリウムま
たはケイ酸カルシウムのようなケイ酸塩の形または少なくとも1つの二酸化ケイ
素前駆体を液体媒体中の少なくとも1つの構造体成形機へ接触させることにより
製造できる広い表面積を有するSiO(1997年7月30日付けドイツ特許
明細書第19732865.2号に記載))、 層状ケイ酸塩および/または鎖ケイ酸塩(例えばベントナイトまたはモントモリ
ロナイト)を主に含有するクレー、 軽石、炭化ケイ素、酸化マグネシウム(MgO)、酸化亜鉛(ZnO)、二酸化
スズ(SnO)、二酸化セリウム(CeO)、および/または炭素(例えば
活性炭または押出形またはペレット形グラファイト)、およびこれらの混合物 を、触媒活性組成物の一部と見なす。
【0061】 例えば触媒活性組成物を粉砕して粉末にしたものを反応器に導入して使用する
か、有利には触媒組成物を微粉砕した後に造形助剤と混合して造形かつ加熱処理
し、触媒造形品、例えばペレット、球体、環状体または押出形として反応器中で
使用する。
【0062】 これらの触媒は種々の方法で製造可能である。
【0063】 触媒は、例えば水酸化物、炭化物、酸化物および/または触媒成分と水との塩
から成る粉末混合物の解膠ならびに続く押出およびこのようにして得られた組成
物の熱処理により製造できる。
【0064】 本発明で使用される触媒は、触媒支持材料(前記参照)あるいは粉末または造
形品、例えば押出物、ペレット、球体または環状体の形をした2種以上の触媒支
持材料混合物の含浸により製造できる。
【0065】 前記触媒支持材料の造形品は、慣用の方法で製造できる。
【0066】 触媒支持材料の含浸は、例えばEP−A−599180、EP−A−6739
18またはA. B. Stiles, Catalyst Manufacture-Laboratory and Commercial P
reparations, Marcel Dekker, New York(1983)に記載されるような慣用の方法
と同じように実施でき、例えば適当な硝酸塩、酢酸塩または塩化物を金属塩とし
て使用して、1回以上の含浸工程において適当な金属塩溶液を適用することによ
り実施する。含浸後、組成物を乾燥し、必要であれば焼成する。
【0067】 含浸は、初期湿潤法により実施でき、この場合触媒支持材料はその水吸収能に
応じて、最も飽和な状態まで含浸溶液で湿潤させる。しかし、上澄み溶液中で含
浸させてもよい。
【0068】 多工程含浸法において、各含浸工程の間で支持材料を乾燥および必要であれば
焼成させることができる。触媒支持材料を比較的多量の金属で負荷する場合、多
工程含浸法を利用するのが特に有利である。
【0069】 複数の金属成分を触媒支持材料へ適用するために、全ての金属塩を同時にまた
は各金属塩を任意の順序で連続的に含浸させてよい。
【0070】 本発明の方法で使用する触媒を製造するために沈殿法を利用することもできる
。従って、例えば難溶性触媒材料の微細粉末から成るスラリーまたは懸濁液の存
在下に、ミネラルベースを用いて、金属成分を、これらの元素を含有する水系塩
溶液から同時に沈殿させ、次いで得られた沈殿物を洗浄し、乾燥し、焼成させる
ことにより製造できる。使用される難溶性触媒支持材料は、例えば酸化アルミニ
ウム、二酸化チタン、二酸化ケイ素、二酸化ジルコニウムおよび/または酸化ジ
ルコニウム水和物である。
【0071】 本発明の方法で使用される触媒は、その全ての成分を同時に沈殿させることに
より製造できる。この目的のために、触媒成分を含有する水性塩溶液を、撹拌下
に水性ミネラルベース、特にアルカリ金属ベース、例えば炭酸ナトリウム、水酸
化ナトリウム、炭酸カリウムまたは水酸化カリウムと、完全に沈殿するまで加熱
混合するのが有利である。使用する塩の種類は一般的に重要でない:というのも
、この方法においては塩の溶解度が最重要であり、比較的高濃度の塩溶液を製造
するのに必要な高い溶解度を有することが基準となっているからである。個々の
成分の塩を選択する際に、不所望の沈殿を生じたりまたは錯体を形成して沈殿の
妨害または抑制することのない、問題のないアニオンを含有する塩のみを選択す
る。
【0072】 これらの沈殿反応により得られる沈殿物は、一般的に、化学的に不均質であり
、特に、酸化物、酸化物水和物、水酸化物、炭酸塩および使用する金属の不溶性
で塩基性の塩を含有する。沈殿物の濾過性を向上させるために、それらを寝かせ
るのが有利であることが証明され、すなわち沈殿操作後に、可能であれば高温で
または懸濁液へ空気を通過させながら、ある程度の時間、沈殿物放置する。
【0073】 これらの沈殿法により得られる沈殿物を慣用の方法でさらに加工して触媒を得
る。洗浄後、これらを一般的に80〜200℃、有利には100〜150℃で乾
燥し、次いで焼成させる。焼成は一般的に300〜800℃、有利には400〜
600℃、特に有利には450〜550℃で実施する。
【0074】 焼成後、粉砕により特定の粒度にするかまたは粉砕後に造形助剤、例えばグラ
ファイトまたはステアリン酸と混合し、プレスによりコンパクト(例えばペレッ
ト)に圧縮し加熱処理することにより、触媒を有利に調整する。加熱処理温度は
一般的に焼成温度と一致する。
【0075】 このようにして製造した触媒において触媒活性金属は、酸素−含有化合物混合
物の形、すなわち特に酸化物および酸化物混合物の形で存在する。
【0076】 このようにして製造した触媒は、通常、光学活性アミンIのラセミ化のために
使用する前に、予め還元される。しかし、予め還元せずに使用することも可能で
あり、この場合には、ラセミ化の条件で、反応容器中で、水素の存在下に還元を
実施する。
【0077】 予め還元する場合、触媒を一般的に最初に窒素/水素雰囲気へ150℃〜20
0℃で12〜20時間曝露し、次いで水素雰囲気中で200〜400℃で約24
時間まで処理する。この予還元において、触媒中に存在する酸素−含有金属化合
物の一部を相当の金属に還元し、これらを種々の酸素化合物といっしょにして触
媒の活性形とする。
【0078】 以下に示す触媒成分の濃度は(質量%)、それぞれ特に記載のない限り、最終
熱処理後かつ水素による還元前の最終触媒の触媒活性成分の量に基づくものであ
る。
【0079】 最終熱処理後かつ水素による還元前の最終触媒の触媒活性組成物の量は、触媒
活性成分の合計であり、ここで、解膠、含浸または沈殿により製造された前記触
媒において、触媒支持体として使用される材料も触媒活性組成物の一部に含まれ
る。
【0080】 触媒活性組成物の前記成分の合計は、通常70〜100質量%、有利には80
〜100質量%、特に有利には90〜100質量%、例えば100質量%である
【0081】 本発明の方法で使用する触媒の触媒活性組成物は、さらに、周期表の族IA〜
VIAおよびIB〜VIIBから選択される1種以上の元素(酸化状態0)また
はその無機又は有機化合物を含有していてよい。
【0082】 このような元素およびその化合物の例は: 遷移金属およびその化合物、例えばMn、MnおよびMnO、V、酸
化バナジウムおよびバナジルピロホスフェート;Nb、酸化ニオビウム、ニオビ
ウムオキザレート;Taおよび酸化タンタル;ランタニド、例えばCeおよびC
eO、PrおよびPr;アルカリ金属酸化物、例えばNaO;アルカ
リ金属炭酸塩;アルカリ土類金属酸化物、例えばMgO、CaO、SrOおよび
BaO;アルカリ土類金属炭酸塩、例えばMgCO、CaCOおよびBaC
;酸化ホウ素(B)である。
【0083】 本発明の方法において、有利には、最終加熱処理後でありかつ水素による還元
前の触媒活性組成物を有する触媒を使用し、該触媒は酸化アルミニウム(Al)および/または二酸化ジルコニウム(ZrO)および/または二酸化チ
タン(TiO)および/または炭素(例えば活性炭またはグラファイト)およ
び/またはケイ素の酸素−含有化合物(SiOとして計算)を20〜85質量
%、有利には25〜80質量%、特に有利には30〜75質量%含有し、銅の酸
素−含有化合物(CuOとして計算)を1〜70質量%、有利には2〜65質量
%、特に有利には4〜60質量%、非常に有利には20〜60質量%含有し、ニ
ッケルの酸素−含有化合物(NiOとして計算)を0〜70質量%、有利には1
〜70質量%、特に有利には5〜66質量%含有し、コバルトの酸素−含有化合
物(CoOとして計算)、クロムの酸素−含有化合物(Crとして計算)
、亜鉛の酸素−含有化合物(ZnOとして計算)、モリブデンの酸素−含有化合
物(MoOとして計算)、マンガンの酸素−含有化合物(MnOとして計算
)、マグネシウムの酸素−含有化合物(MgOとして計算)、カルシウムの酸素
−含有化合物(CaOとして計算)および/またはバリウムの酸素−含有化合物
(BaOとして計算)を0〜50質量%、有利には0〜30質量%、特に有利に
は0.1〜25質量%含有する。
【0084】 このような触媒の例は、DE−A−1953263に記載されており、コバル
ト、ニッケルおよび銅および酸化アルミニウムおよび/または二酸化ケイ素を含
有し、総触媒量の5〜80質量%の金属含量を有し、ここで触媒は、金属含量に
基づいて計算したところ、コバルトとニッケルの混合物を70〜95質量%、銅
を5〜30質量%含有し、コバルト対ニッケルの質量比は4:1〜1:4であり
、例えば前記引用文献の実施例に記載される触媒は、酸化アルミニウム上に酸化
銅2〜4質量%、酸化コバルト10質量%、および酸化ニッケル10質量%を含
有する。
【0085】 EP−A−382049に記載される触媒は、その触媒活性成分が、水素で還
元される前に、ZrO20〜85質量%、CuO1〜30質量%およびCuO
とNiOをそれぞれ1〜40質量%含有し、例えば前記文献の6頁に記載される
触媒は、Zr(ZrOとして計算)76質量%、Cu(CuOとして計算)4
質量%、Co(CoOとして計算)10質量%およびNi(NiOとして計算)
10質量%から成る組成物を有する。
【0086】 EP−A−696572に記載される触媒は、その触媒活性成分が、水素で還
元される前に、ZrO20〜85質量%、銅の酸素−含有化合物(CuOとし
て計算)1〜30質量%、ニッケルの酸素−含有化合物(NiOとして計算)3
0〜70質量%、モリブデンの酸素−含有化合物(MoOとして計算)0.1
〜5質量%およびアルミニウムおよび/またはマンガンの酸素−含有化合物(そ
れぞれ、AlおよびMnOとして計算)0〜10質量%を含有し、例え
ば前記文献中の8頁に記載される触媒は、ZrO31.5質量%、NiO50
質量%、CuO17質量%およびMoO1.5質量%を含有する。
【0087】 1998年6月12日付けのドイツ特許明細書第19826396.1号に記
載される触媒は、その触媒活性成分が、水素で還元される前に、ZrO22〜
40質量%、銅の酸素−含有化合物(CuOとして計算)1〜30質量%、ニッ
ケルの酸素−含有化合物(NiOとして計算)15〜50質量%、1を上回るN
i:Cuのモル比、コバルトの酸素−含有化合物(CoOとして計算)15〜5
0質量%、アルミニウムおよび/またはマンガンの酸素−含有化合物(それぞれ
AlおよびMnOとして計算)0〜10質量%を含有し、モリブデンの
酸素−含有化合物を含まず、例えば前記引用文献の17頁の触媒(A)は、Zr
(ZrOとして計算)33質量%、Ni(NiOとして計算)28質量%、C
u(CuOとして計算)11質量%、Co(CoOとして計算)28質量%から
成る組成物を有する。
【0088】 1997年9月29日付けのドイツ特許明細書第19742911.4号に記
載される触媒は、その触媒活性組成物が、水素で還元される前に、ZrO20
〜85質量%、銅の酸素−含有化合物(CuOとして計算)1〜30質量%、ニ
ッケルの酸素−含有化合物(NiOとして計算)14〜70質量%、1を上回る
Ni:Cu比、アルミニウムおよび/マンガンの酸素−含有化合物(それぞれA
およびMnOとして計算)0〜10質量%を含有し、コバルトまたは
モリブデンの酸素−含有化合物を含まず、例えば前記文献の14〜15頁に記載
される触媒(A)は、Zr(ZrOとして計算)32質量%、Ni(NiOと
して計算)51質量%およびCu(CuOとして計算)17質量%から成る組成
物を有する。
【0089】 EP−A−284919に記載される触媒は、式MMg(SiO)・n
O(Mは二価であり、Cu、Fe、CoおよびNiから成る群より選択され
る還元性の金属原子であり、xおよびyは、合して1.5となるような数値であ
り、nは、乾燥後の質量%を示すもので0〜80である)で示され、例えば、前
記文献の実施例の触媒は、CuO35%、MgO9%およびSiO38%を含
有し、EP−A−863140の3頁に記載される触媒は、CuO45〜47質
量%、MgOを15〜17質量%含有するケイ酸マグネシウムおよびSiO
5〜36質量%、Cr約0.9質量%、BaO約1質量%およびZnO約
0.6質量%を含有する。
【0090】 DE−A−2445303に記載される触媒は、CuAl(CO0. 5m(OH)m+12(mは2〜6の整数でないものも含めた任意の数値で
ある)の組成物の塩基性銅−およびアルミニウム−含有炭酸塩を、350〜70
0℃で加熱処理することにより製造でき、例えば前記引用文献の実施例1に記載
される銅−含有沈殿触媒は、硝酸銅および硝酸アルミニウムの溶液を重炭酸ナト
リウムで処理し、引き続き沈殿物を洗浄、乾燥および加熱処理することにより製
造できる。
【0091】 WO95/32171およびEP−A−816350に記載される支持触媒は
、それぞれ焼成した触媒の総質量に対して、銅(CuOとして計算)5〜50質
量%、有利には15〜40質量%、ケイ素(SiOとして計算)50〜95質
量%、有利には60〜85質量%、マグネシウム(MgOとして計算)0〜20
質量%、バリウム(BaOとして計算)0〜5質量%、亜鉛(ZnOとして計算
)0〜5質量%、クロム(Crとして計算)0〜5質量%を含有し、例え
ばEP−A−816350の5頁に記載される触媒は、CuO30質量%および
SiO70質量%を含有する。
【0092】 EP−A−514692に記載される触媒は、その触媒活性組成物が、水素で
還元される前に、原子比1:1〜10:1の銅およびニッケルの酸化物および酸
化ジルコニウムおよび/または酸化アルミニウムを5〜100質量%で含有し、
特に前記引用文献の3頁の20〜30行に記載される触媒は、その触媒活性組成
物が、水素で還元される前に、Alおよび/またはZrO20〜80質
量%、有利には40〜70質量%、CuO1〜30質量%、NiO1〜30質量
%および可能であればCoO1〜30質量%を含有し、例えば前記引用文献の実
施例1に記載の触媒は(活性化後)、Al55質量%、Cu36質量%お
よびNi7質量%を含有する。
【0093】 EP−A−691157に記載の触媒は(Hでの還元前)、酸化銅および二
酸化ジルコニウム85〜100質量%、特に95〜100質量%、周期表のIb
〜VIIbおよびVIII族の遷移金属の金属酸化物0〜15質量%、特に0〜
5質量%を含有し、例えば前記引用文献の5〜6頁に記載される触媒は、CuO
52.6質量%およびZrO47.4質量%を含有する組成物を有する。
【0094】 1998年12月23日付けのドイツ特許出願第19859776.2号に記
載される触媒は、銅およびチタンの酸素含有化合物を含有し、この触媒は金属性
銅粉末を添加することにより製造された成形体の形で使用され、例えばこの触媒
の触媒活性組成物は、水素で還元される前に、チタンの酸−含有化合物(TiO として計算)20〜83質量%、銅の酸素−含有化合物(CuOとして計算)
15〜60質量%、触媒材料を成形する前に添加された金属性銅2〜29質量%
を含有する。
【0095】 本発明の方法において、有利には、コバルト(CoOとして計算)を20質量
%下回って、有利には10質量%を下回って、特に有利には5質量%を下回って
、非常に有利には1質量%を下回って含有する触媒活性組成物を含む触媒を使用
する。特に好ましくは、触媒活性組成物は、コバルトまたはその化合物の触媒活
性量を含まない。
【0096】 本発明の方法において、有利には、最終加熱後かつ水素による還元前の触媒活
性組成物が、酸化アルミニウム(Al)および/または二酸化ジルコニウ
ム(ZrO)および/または二酸化チタン(TiO)および/またはケイ素
の酸素−含有化合物(SiO)20〜85質量%、有利には25〜80質量%
、特に有利には30〜75質量%を含有する触媒を使用する。
【0097】 特に、最終加熱後かつ水素による還元前の触媒活性材料が、酸化アルミニウム
(Al)35〜75質量%、 銅の酸素−含有化合物(CuOとして計算)20〜60質量%、および ニッケルの酸素−含有化合物(NiOとして計算)5〜45質量%、有利には5
〜20質量%を含有する触媒を使用し、その際、これらの成分の合計は、少なく
とも80質量%、有利には少なくとも90質量%、特に有利には少なくとも95
質量%、例えば100質量%である。このような触媒は、例えば、EP−A−5
14692、3ページ、24行〜30行目に記載されているように製造できる。
例えば、上記引用明細書中、例1には、(活性化の後に)Al55質量%
、Cu36質量%およびNi7質量%から成る触媒が記載されている。
【0098】 基R、R、Rにおいて、RおよびRは異なっており、相互に独立し
て、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、アリール、ヘテロアリール
およびヘテロ環基であり、 Rは、水素(H)であってもよく、その際、前記の基は、反応条件下で不活性
な置換基で置換されていてよく、このような置換基はアルキル、シクロアルキル
、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノおよびジアルキルアミ
ノから成る群より選択される。
【0099】 R、RおよびRは、有利には: −直鎖または分枝鎖のアルキル基、例えば、C〜C20−アルキル、特に有利
には、C〜C12−アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチ
ル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル
、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、シクロペンチルメチル、n−
ヘプチル、イソヘプチル、シクロヘキシルメチル、n−オクチル、2−エチルヘ
キシル、n−ノニル、イソノニル、n−デシル、イソデシル、n−ウンデシル、
n−ドデシル、イソ−ドデシルであり、 特に有利には、C〜C−アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル
、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルおよび
2−エチルヘキシルであり、 −シクロアルキル基、有利には、C〜C−シクロアルキル、例えば、シクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルお
よびシクロオクチル、特に有利には、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシ
クロオクチルであり、 特に有利には、シクロペンチルおよびシクロヘキシルであり、 −アリールアルキル基、有利には、C〜C20−アリールアルキル、例えば、
ベンジル、1−フェネチル、2−フェネチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチ
ルメチル、フェナントリルメチル、4−tert−ブチルフェニルメチル、1−フェ
ニルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、1−フェニルブ
チル、2−フェニルブチル、3−フェニルブチルおよび4−フェニルブチルであ
り、 特に有利には、ベンジル、1−フェネチルおよび2−フェネチルであり、 −芳香族基、有利には、C〜C20−アリール、例えば、フェニル、1−ナフ
チル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、9−アントリルであり
、 特に有利には、フェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルであり、 非常に有利には、フェニルであり、 −ヘテロ芳香族基、有利には、C〜C15−ヘテロアリール、例えば、2−ピ
リジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、キノリニル、ピラジニル、ピロー
ル−3−イル、チエニル、イミダゾール−2−イル、2ーフラニルおよび3−フ
ラニルであり、 かつ −複素環式基は、有利には、C〜C15−ヘテロシクロアルキル、例えば、N
−アルキルピペリジン−3−イル、N−アルキルピペリジン−4−イル、N,N’
-ジアルキルピペラジン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イルおよびN−
アルキルピロリジン−3−イルであり、その際、 これらの場合に、基Rは、相互に独立して、反応条件下で不活性な置換基、例え
ば、C〜C20−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C20−ア
ルコキシ、C〜C20−アリールオキシ、アミノ、C〜C20−アルキルア
ミノおよびC〜C20−ジアルキルアミノを有していてもよい。
【0100】 Rのこれらの置換基の数は、基の種類に応じて、0〜5、有利には0〜3、特
に有利には0、1または2である。置換基として、特に: −上記に定義したようなC〜C20−アルキル、 −上記に定義したようなC〜C−シクロアルキル、 −C〜C20−アルコキシ、有利にはC〜C−アルコキシ、例えばメトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ
、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、イソペントキシ、sec−ペ
ントキシ、ネオ−ペントキシ、1,2−ジメチルプロポキシ、n−ヘキソキシ、
イソヘキソキシ、sec−ヘキソキシ、n−ヘプトキシ、イソヘプトキシ、n−オ
クトキシ、イソオクトキシ、 特に有利には、C〜C−アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プ
ロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシおよ
びtert−ブトキシ、 −C〜C20−アリールオキシ、例えば、フェノキシ、1−ナフトキシおよび
2−ナフトキシ、有利にはフェノキシ、 −アミノ(−NH)、 −C〜C20−アルキルアミノ、有利にはC〜C12−アルキルアミノ、特
に有利にはC〜C−アルキルアミノ、例えばメチルアミノ、エチルアミノ、
n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、イソブチルアミ
ノ、tert−ブチルアミノ、シクロペンチルアミノおよびシクロヘキシルアミノ、
および −C〜C20−ジアルキルアミノ、有利には、C〜C12−ジアルキルアミ
ノ、特に有利には、C〜C−ジアルキルアミノ、例えば、N,N−ジメチルア
ミノ、N,N−ジエチルアミノ、N,N−ジ−n−プロピルアミノ、N,N−ジ−イソプ
ロピルアミノ、N,N−ジ−n−ブチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、
N−メチル−N−プロピルアミノ、ジシクロヘキシルアミノが該当する。
【0101】 Rは、特に有利には水素(H)である。
【0102】 本発明による方法中で使用できるアミンIの例は: 1−メトキシ−2−アミノプロパン(MOIPA)、2−アミノ−3−メチルブタン
、2−アミノ−3,3−ジメチルブタン、1−フェニルエチルアミン、1−ナフ
チルエチルアミン、2−ナフチルエチルアミン、1−フェニルプロピルアミン、
2−アミノ−1−フェニルプロパン、2−アミノ−1−(p−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2−アミノ−1−(p−トリフルオロメチルフェニル)プロパン
、2−アミノ−1−シクロヘキシルプロパン、2−アミノ−6−メチルヘプタン
、2−アミノヘプタン、2−アミノ−4−メチルヘキサン、1−(4−メチルフ
ェニル)エチルアミン、1−(4−メトキシフェニル)エチルアミン、1−(3
−メトキシフェニル)エチルアミン、1−アミノテトラリン、トランス−1−ア
ミノ−2−ベンジルオキシシクロペンタンおよびトランス−1−アミノ−2−ベ
ンジルオキシシクロヘキサンである。
【0103】 特に有利には、1−メトキシ−2−アミノプロパン、2−アミノ−3−メチル
ブタンおよび2−アミノ−3,3−ジメチルブタンである。
【0104】 本発明の方法の特に有利な変法では、光学活性アミンに由来するアミドの分解
により得られる光学活性アミンIを使用するが、ここで、(a)ラセミアミンI
を、酸成分がカルボニル炭素原子に隣接したフッ素、窒素、リン、酸素または硫
黄原子を有するエステルを用いて、加水分解酵素の存在でエナンチオ選択的にア
シル化し、かつ(b)得られた光学活性アミンIとアミドとの混合物を分離する
ことにより、Iの1種のエナンチオマー(Iで示される不斉炭素原子に対して)
の製造下にアミドを製造する。
【0105】 本発明の方法の別の有利な変法では、(a)ラセミアミンを、酸成分がカルボ
ニル炭素原子に隣接してフッ素、窒素、リン、酸素または硫黄原子を有するエス
テルを用いて、加水分解酵素の存在下に、エナンチオ選択的にアシル化し、(b
)得られた光学活性アミンIとアミドとの混合物を分離し、かつ(c)アミドの
分解によりIの別のエナンチオマーを単離することにより、Iの1種のエナンチ
オマー(Iで示される不斉炭素原子に対して)の製造下に得られる光学活性アミ
ンIを使用する。
【0106】 a)ラセミアミンIを、酸素成分がカルボニル炭素に隣接してフッ素、窒素、
リン、酸素または硫黄原子を有するエステルを用いて、加水分解酵素の存在下に
エナンチオ選択的にアシル化し、b)得られた光学活性アミンIとアミドとの混
合物を分離し、c)アミドを分解することによりIの別のエナンチオマーを得る
ことにより、相応するラセミ体から光学活性アミンIを製造する方法は、WO9
5/08636およびWO96/23894に記載されている。
【0107】 加水分解酵素は、例えば、リパーゼ、特に微生物のリパーゼである。エステル
は、例えば、C〜C−アルコキシ酢酸のC〜C12−アルキルエステル、
例えばエチルメトキシアセテートである。
【0108】 キラル中心の立体配置を有する光学活性アミンIに由来するアミドは、加水分
解により分解され、例えば、WO97/10201に記載されているようにポリ
オールまたはアミノアルコールおよびアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類
金属水酸化物の存在下での加水分解により分解できる。
【0109】 これらの特に有利な変法は、特に経済的である、それというのも、例えば、W
O95/08636およびWO96/23894に記載されているように、アミ
ンIの所望のエナンチオマーを製造した後に残される不所望のIのエナンチオマ
ーを本発明の方法によりラセミ化し、かつ例えば、WO95/08636および
WO96/23894に記載されるような、Iの所望のエナンチオマーを製造す
る方法へと戻すからである。この方法によれば、ラセミアミンIに由来する所望
のエナンチオマーを、全部で50%を上回って製造することができる(本願の1
ページ目、第2段落の記載も参照)。
【0110】 実施例 (R)−1−メトキシイソプロピルアミン((R)−MOIPA)、1−メト
キシイソプロパノールおよびアンモニアを気相中で連続的に反応させることによ
りラセミMOIPAを製造する。
【0111】 (R)−1−メトキシイソプロピルアミン((R)−MOIPA)と水の総量
が5質量%であるラセミ1−メトキシイソプロパノールとの1:1モル混合物を
、アンモニアおよび水素といっしょに、予熱器を介して、15barゲージ圧力
で操作される管状反応器へと導入した。反応器は190〜210℃であり;循環
気体流は、約7標準m/(lcat*h)であった。約300標準l/(lca *h)の少量の排出気体を生じた。
【0112】 反応器を、CuO 45質量%、NiO 10質量%およびγ−Al
支持体45質量%を有する沈降触媒で充填した。反応開始の前に、触媒を水素流
中、240℃で還元した。(R)−MOIPA対アンモニアのモル比は、1:6
であり、触媒の空間速度は、触媒(床体積)1リットルおよび1時間当たり、(
R)−MOIPA0.3kg、1−メトキシイソプロパノール0.3kgおよびア
ンモニア0.29kgであった。反応放出物を分離器中で減圧し、かつ蒸留によ
り後処理した。
【0113】 GC面積による生成物(アンモニアおよび水不含)のGC分析(%);キラル
HPLC分析によりエナンチオマー分布を測定した。
【0114】 (R)−+(S)−MOIPA 96.4 ((R)−MOIPA:(S)−MOIPA=50.2:49.8) メタノール 0.2 イソプロピルアミン 0.3 オクチルアミン 0.1 その他 3.0 ラセミ化率 :99.2% ラセミ体収率 :96% (使用する(R)−MOIPAおよび1−メトキシイソプロパノールに対して) 例2: (R)−1−メトキシイソプロピルアミン((R)−MOIPA)、1−メトキ
シイソプロパノールおよびアンモニアを気相中で連続的に反応させて、ラセミ体
MOIPAを製造する。
【0115】 実施例1と同様の方法で、(R)−1−メトキシイソプロピルアミン((R)
−MOIPA)および1−メトキシイソプロパノールの1:1モル混合物を使用
するが、これは23質量%の総水含量を有した。
【0116】 GC面積による生成物(アンモニアおよび水不含)のGC分析(%);キラル
HPLC分析によりエナンチオマー分布を測定した。
【0117】 (R)−+(S)−MOIPA 93.7 ((R)−MOIPA:(S)−MOIPA=50.4:49.6) メタノール 0.1 イソプロピルアミン 0.5 メトキシイソプロパノール 1.7 オクチルアミン 1.3 その他 2.7 ラセミ化率 :98.4% ラセミ体収量 :93% (使用する(R)−MOIPAおよび1−メトキシイソプロパノールに対して)
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月25日(2000.5.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【化1】 [式中、 RおよびRは、異なっており、 R、R、Rは、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、アリール
、ヘテロアリールおよびヘテロ環基であり、 Rは、水素であってもよく、 ここで、基は、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミ
ノ、アルキルアミノおよびジアルキルアミノから成る群より選択される置換基を
有していてよい]のラセミアミンの製法において、その場で、相当の光学活性ア
ミンIおよび式IIの第2級アルコールおよび/または式IIIの非対称性ケト
【化2】 および式RNHのアミンを、水素および水素添加触媒または脱水素触媒の存
在下に100〜300℃で同時に反応させることを特徴とする、ラセミアミンの
製法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07B 61/00 300 C07M 7:00 C07M 7:00 B01J 23/74 321Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 アルトゥール ヘーン ドイツ連邦共和国 キルヒハイム オーベ ラー ヴァルトヴェーク 17 (72)発明者 アンドレアス クラーマー ドイツ連邦共和国 フラインスハイム ア ム マンデルガルテン 13 (72)発明者 フランク フンケ ドイツ連邦共和国 リンブルガーホーフ フォン−デニス−シュトラーセ 3 (72)発明者 ヴォルフガング ジーゲル ドイツ連邦共和国 リンブルガーホーフ ゲーテシュトラーセ 34ベー (72)発明者 クリストフ ニューブリング ドイツ連邦共和国 ハスロッホ シュレー エンヴェーク 5エフ Fターム(参考) 4G069 AA03 BA01A BA01B BA02A BA04A BA05A BA08A BB04A BB04B BC31A BC31B BC32A BC33A BC58A BC59A BC60A BC64A BC66A BC67A BC68A BC68B BC70A BC71A BC72A BC73A BC74A BC75A CB02 CB06 CB07 CB77 4H006 AA02 AC52 AC82 AC83 BA05 BA14 BA19 BA20 BA21 BA22 BA23 BA24 BA25 BA26 BA55 BA61 BC10 BC11 BC13 4H039 CA71 CD30

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、 RおよびRは、異なっており、 R、R、Rは、アルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、アリール
    、ヘテロアリールおよびヘテロ環基であり、 Rは、水素であってもよく、 ここで、基は、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミ
    ノ、アルキルアミノおよびジアルキルアミノから成る群より選択される置換基を
    有していてよい]のラセミアミンの製法において、その場で、相当の光学活性ア
    ミンIおよび式IIの第2級アルコールおよび/または式IIIの非対称性ケト
    ン 【化2】 および式RNHのアミンを、水素および水素添加触媒または脱水素触媒の存
    在下に高温で同時に反応させることを特徴とする、ラセミアミンの製法。
  2. 【請求項2】 触媒活性成分である、銅、銀、金、鉄、コバルト、ニッケル
    、レニウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白
    金、クロム、モリブデンおよび/またはタングステンを含む触媒の存在下に反応
    を実施する、請求項1記載の製法。
  3. 【請求項3】 触媒活性成分である、銅、銀、鉄、コバルト、ニッケル、ル
    テニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムおよび/または白金
    ならびに酸化アルミニウム、二酸化ジルコニウム、二酸化チタン、炭素および/
    またはケイ素の酸素−含有化合物から成る群より選択される支持材料とを含有す
    る触媒の存在下に反応を実施する、請求項1記載の製法。
  4. 【請求項4】 反応を触媒の存在下に実施する際に、その触媒活性組成物が
    、水素による還元の前に、 酸化アルミニウム(Al)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、二酸化チ
    タン(TiO)、炭素および/またはケイ素の酸素−含有化合物(SiO
    して計算)を20〜85質量%、 銅の酸素−含有化合物(CuOとして計算)を1〜70質量%、 ニッケルの酸素−含有化合物(NiOとして計算)を0〜70質量%、 コバルトの酸素−含有化合物(CoOとして計算)、クロムの酸素−含有化合物
    (Crとして計算)、亜鉛の酸素−含有化合物(ZnOとして計算)、モ
    リブデンの酸素−含有化合物(MoOとして計算)、マンガンの酸素−含有化
    合物(MnOとして計算)、マグネシウムの酸素−含有化合物(MgOとして
    計算)、カルシウムの酸素−含有化合物(CaOとして計算)、および/または
    バリウムの酸素−含有化合物(BaOとして計算)を0〜50質量% 含有する、請求項1から3までのいずれか1項記載の製法。
  5. 【請求項5】 反応を触媒の存在下に実施する際に、その触媒活性組成物が
    、水素による還元の前に、 酸化アルミニウム(Alとして計算)を35〜75質量%、 銅の酸素−含有化合物(CuOとして計算)を20〜60質量%、 ニッケルの酸素−含有化合物(NiOとして計算)を5〜45質量% 含有し、これらの成分の合計が少なくとも80質量%である、請求項1から4ま
    でのいずれか1項記載の製法。
  6. 【請求項6】 触媒の全質量に対して、コバルト、ニッケルまたはそれらの
    混合物を>6〜50質量%、ルテニウムを0.001〜25質量%、銅を0〜1
    0質量%および多孔質金属酸化物支持体上の助触媒を0〜5質量%含有する触媒
    の存在下に反応を実施する、請求項1記載の製法。
  7. 【請求項7】 触媒の全質量に対して、コバルト、ニッケルまたはそれらの
    混合物を0.1〜6質量%、ルテニウムを0.001〜25質量%、銅を0〜10
    質量%、多孔質金属酸化物支持体上の助触媒を0〜5質量%含有する触媒の存在
    下に反応を実施する、請求項1記載の製法。
  8. 【請求項8】 反応を150〜270℃で実施する、請求項1から7までの
    いずれか1項記載の製法。
  9. 【請求項9】 反応を0.1〜30MPaの圧力下に実施する、請求項1か
    ら8までのいずれか1項記載の製法。
  10. 【請求項10】 使用する光学活性アミンとして、1−メトキシ−2−アミ
    ノプロパン、2−アミノ−3−メチル−ブタンまたは2−アミノ−3,3−ジメ
    チルブタンを使用する、請求項1から9までのいずれか1項記載の製法。
  11. 【請求項11】 光学活性アミンIを、この光学活性アミンに由来するアミ
    ドを分割することにより取得し、ここで、 (a)ラセミアミンIを、酸成分がカルボニル炭素原子に隣接したフッ素、窒素
    、リン、酸素または硫黄原子を有するエステルを用いて、加水分解酵素の存在下
    にエナンチオ選択的にアシル化し、 (b)得られた光学活性アミンIとアミドとの混合物を分離する ことにより、Iの相応するエナンチオマーの製造下にアミドを製造する、請求項
    1から10までのいずれか1項記載の製法。
  12. 【請求項12】 (a)ラセミアミンIを、酸成分がカルボニル炭素原子に
    隣接したフッ素、窒素、リン、酸素または硫黄原子を有するエステルを用いて、
    加水分解酵素の存在下にエナンチオ選択的にアシル化し、 (b)得られた光学活性アミンIとアミドとの混合物を分離し、 (c)アミドの分割によりIの相応するエナンチオマーを単離する ことにより、Iの相応するエナンチオマーの製造下に光学活性アミンIを製造す
    る、請求項1から11までのいずれか1項記載の製法。
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