JP2002538926A

JP2002538926A - ロー・プロファイル・コネクタ

Info

Publication number: JP2002538926A
Application number: JP2000606137A
Authority: JP
Inventors: ロシャコヴェ・アミール; キレムニク・イド; ケレン・ディヴィル; ツィメット・ナシュマン
Original assignee: バイ−パス・インク．
Priority date: 1999-03-19
Filing date: 2000-03-20
Publication date: 2002-11-19
Also published as: CA2366703A1; AU768923B2; AU3313800A; CA2366708A1; JP2002538925A; AU1583500A; KR20010113767A; CN1352539A; HK1042030A1; NZ514744A; WO2000056226A1; AU3313600A; AU769269B2; MXPA01009472A; MXPA01009475A; EP1171042A1; BR0009172A; BR9917217A; CN1353594A; KR20020067616A

Abstract

(57)【要約】管腔を有し、径方向に拡張可能なリング状形状部（１０６）を全体で形成する複数のリングセグメント（１０６）；少なくとも一つの前記リングセグメント（１０６）に連結された少なくとも一つのピボットバー（１１４）；及び前記ピボットバー（１１４）に取り付けられ、前記ピボットバー（１１４）回りに回転可能である少なくとも一つのスパイク（１０９）を備え、前記リング状形状部（１０６）の径方向の変形が、実質的に、前記スパイク（１０９）の回転方向位置に直接影響を与えない、吻合コネクタ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［関連出願］本発明は、ＰＣＴ出願PCT/IL99/00284, PCT/IL99/00285, PCT/IL99/00670及び
PCT/IL99/00674の一部継続出願であり、その開示内容は参照することによりここ
に導入される。本発明は、同日に、受理官庁としての国際事務局に出願され、名
称が「アドバンスト・クロージャ・デバイス」であり、かつ代理人ドケット番号
が088/01356であり、その開示内容が参照によりここに導入されるＰＣＴ出願に
も関連している。

【０００２】［発明の分野］本発明は、吻合コネクタに関し、特に低形状の吻合コネクタに関する。

【０００３】［発明の背景］２つの血管を接合するためのさまざまの種類の吻合コネクタが当分野で提案さ
れている。

【０００４】いくつかのコネクタの欠点は、それらの特別な形状、つまり、コネクタが吻合
領域により規定される範囲の外へ突出することである。このようなコネクタの多
くが硬い素材から形成されているために、このような伸張部は、隣接する生組織
に損傷を与えるかもしれない。このような突出部の原因の一つは、吻合処置の間
に曲げられるスパイクの利用であった。屈曲スパイクは、特にスパイクが弾性、
超弾性または形状記憶に基づくものである場合に、スパイクの破損を防止するた
めに、小さくない曲げ半径を必要とする。弾性、超弾性、及び形状記憶屈曲機構
は、その機構がきちんと維持できる伸張量が制限される点に留意すべきである。
塑性変形については、その曲げは、機械的破壊の危険から制限される。一般に、
体内移植に利用できる材料（及びその機械的特性）の範囲は、生体親和性の観点
から極めて制限される。

【０００５】参照することによりその開示内容がここに導入されるカスターの米国特許第５
，２３４，４４７号は、側血管とめくり返された移植片との間の側部対端部吻合
のための塑性変形吻合デバイスを記載している。デバイスは、固いリングを含み
、リングはリングから軸方向に伸びる複数の前部スパイクと複数の後部スパイク
とを有する。前部スパイクは、めくり返された移植片の先端部を通って外へ出て
、通常、対象の側血管に内側から係合する。後部スパイクは、移植片を突き刺し
、対象の血管に外側から係合する必要はない。

【０００６】［発明の要約］本発明のいくつかの好ましい実施形態の一態様は、吻合デバイスのスパイクが
その上に取り付けられているピボットバーを提供することに関する。本発明の好
ましい実施形態では、ピボットバーがコネクタの機械的構造部の一部ではないの
で、デバイスの変形が型によって制限されていない場合であっても、コネクタの
他の部分の変形から独立してスパイクを変形することが可能である。本発明の好
ましい実施形態では、大きな曲げ半径を必要とすることなく、スパイクに十分な
力を提供するのにピボットバーが利用される。これにより、接合する血管に形状
が一致するデバイスを提供することができる。このようなピボットバーは、一方
の血管、又は両方の血管に係合するスパイク用に提供することができる。

【０００７】低形状は、吻合コネクタの前部スパイクにとって、接合部での応力を低減する
、及び／又は、血液とコネクタとの接触を低減するなど、有益である。低形状は
、吻合コネクタの後部スパイクにとって、移植片の柔軟性に対する影響を最小限
にする、及び／又は、近傍の構造部に不慮の損傷を与えることを防止するなど、
有益である。いくつかのデザインでは、低形状デバイスが、カテーテルのような
柔軟な手段によってより簡単に供給されるであろう。

【０００８】低形状デバイスの他の潜在的な利点は、デバイスが、対象となっている血管に
対する移植片の運動を制限しないということである。したがって、移植片は動く
ことができ、また特に、移植片は血管に対して直角でない向きを取ることができ
る。他の実施形態において、移植片の運動および／または伸張方向が制限される
ことが望まれるかもしれないので、拡張されたコネクタを提供することであって
もよい。

【０００９】本発明の好ましい実施形態では、少なくともいくつかのピボットバーがまっす
ぐではなく、ピボットバーのいくつかの屈曲位置においてより大きな力が係るこ
とを許容することであってもよい。

【００１０】本発明の好ましい実施形態では、（ピボットバーに取り付けられた）スパイク
は、対向するスパイクが形成される原料から切り取られる。

【００１１】本発明の好ましい実施形態において、コネクタは、ピボットバー上の径方向に
ずれている複数のスパイクを有するリングを備えている。好ましくは、ピボット
バーの高さが互い違いになっている、及び／又は、ピボットバーは傾けられてお
り、側血管にコネクタを挿入する間、コネクタを径方向に圧縮しやすくなってい
る。

【００１２】本発明のいくつかの好ましい実施形態の一態様は、側部対端部吻合のための吻
合コネクタであって、後部（又は前部）スパイクの少なくともいくつかが「側」
血管を貫通しないものに関する。むしろ、スパイクは、血管に押しつけられ、「
端」血管が側血管の中へ入りすぎない（又は後退する）ことを防止する。好まし
くは、これらの押圧スパイクは、大きな屈曲領域を必要とすることなく、大きな
力をかけることができるように、ピボットバーに取り付けられる。上記に代えて
又は上記に加えて、このような押圧スパイクは、「側」血管の表面に実質的に平
行であり、接合部における血管の動きを抑制し、及び／又は圧力がよりよく分配
されることを可能にすることができる。

【００１３】本発明のいくつかの好ましい実施形態の一態様は、吻合装置のリング部分のデ
ザインに関する。本発明の好ましい実施形態では、吻合装置がリング状に配置さ
れた複数のリングセグメントを有し、リングセグメントの間にはスパイク要素が
備えられている。本発明の好ましい実施形態において、リングセグメントは弧状
部を含み、例えば、このようなリングセグメントの各々は隣り合う２つのスパイ
ク要素を相互接続する２、３又は４つの平行の弧状部を含む。好ましくは、全て
のリングセグメントは、同じ方向の弧状部を有するが、これは必須ではない。弧
状部に代えて、リングセグメントは、例えば２以上の屈曲部を含む１以上のジグ
ザグ要素を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、弧状部またはジグ
ザグ部の厚みは、単一のリングセグメントに沿って変化してもよい。

【００１４】本発明の好ましい実施形態では、補強部すなわち環状部(loop)が、弧状部（ま
たは他のリングセグメント）とスパイク要素との間の接続位置に設けられる。補
強部または環状部は、コネクタを径方向に縮ませることにより引き起こされる応
力を分散させるのに、及び／又は接続位置における過剰な応力を防止するのに役
に立つ。

【００１５】本発明のいくつかの好ましい実施形態の一態様は、移植片めくり返し機構に関
する。本発明の好ましい実施形態において、めくり返し機構は、移植片ホルダと
、複数の鉗子状デバイスとを有する。本発明の好ましい実施形態では、鉗子状デ
バイスを、移植片の端部を把持し、それをめくり返し、そして、めくり返された
部分を移植片の残り部分上を後へ引っ張るように、相前後して操作することがで
きる。好ましくは、異なる鉗子は、移植片を異なる量だけ後へ引っ張り、不均一
なめくり返しを形成する。

【００１６】本発明の好ましい実施形態の一態様は、斜めなめくり返しを行うことに関する
。本発明の好ましい実施形態において、斜めにめくり返された移植片、特に静脈
は、斜め吻合接合を形成しやすく、また、移植片は、斜めなめくり返しのために
生じた応力を逃がすために曲げ戻す傾向があることに留意すべきである。好まし
くは、傾斜の程度は、吻合が完了した後に移植片に期待される曲げに応じて選択
される。

【００１７】本発明のいくつかの好ましい実施形態の一態様は、斜め接合用吻合デバイスを
形成する方法に関する。本発明の好ましい実施形態において、垂直接合用吻合デ
バイスが形成され、ついで、斜めであるデバイスを提供するために形を崩すよう
に曲げられる。曲げられたデバイスは、その新しい形に整えるために、好ましく
は熱処理される。

【００１８】本発明のいくつかの好ましい実施形態の一態様は、移植片を吻合位置に供給す
るための装置に関する。本発明の好ましい実施形態において、装置は、２つの部
分、ハンドル及び取り替え可能な内部工具を有し、内部工具は、例えば、ホール
パンチャー、又は、移植片を供給し、吻合を実行する工具であることができる。
本発明の好ましい実施形態において、内部工具は、ハンドルの側面からハンドル
の中に挿入される。典型的な実施形態では、工具がハンドルの側部に挿入され、
固定のために、軸方向に短い距離をスライドさせられる。この方法の潜在的な利
点は、静脈を移植片供給工具に、それがハンドルに取り付けられる前に取り付け
ることができ、静脈がハンドルから損傷を受ける危険性が少ないことである。

【００１９】本発明のいくつかの好ましい実施形態の一態様は、血管に孔を開けるためのパ
ンチに関する。このようなパンチは、体の外側から、又は体の内側から使用する
ことができ、例えば、内視鏡又はカテーテルを介して供給することができる。本
発明の好ましい実施形態において、パンチは、先を尖らせ、周囲に凹部を形成さ
れたシャフトを有する。少なくとも先端部の近くにある凹部の端部が傾斜してい
る。外管がシャフトの上に備えられる。管の先端部は、管の残り部分よりも小さ
な内径を有する。操作時には、先端部が血管の側面に、血管壁が凹部と係合する
まで挿入される。次に、管が前進させられる。血管壁は、外管の内径と、凹部の
傾斜した端部との間で切断される。切り取られた部分は、好ましくは、凹部の中
に収められる。

【００２０】本発明のいくつかの好ましい実施形態の一態様は、吻合処理前に移植片を測定
し、好ましくは予め引き伸ばす装置に関する。本発明の好ましい実施形態におい
て、装置は２つの棒材を有し、第１のものはハンドルに連結されており、第２の
ものは弱いスプリングと物差しに連結されている。移植片は、２つの棒材の上に
取り付けられる。ハンドルが引かれると、第１の棒材の運動が移植片を介して第
２の棒材に連結される。第２の棒材の運動は、スプリングによって制限されてい
る。物差しは、２つの棒材の間の相対距離を示し、適当な吻合コネクタを選択す
ることを可能にする。ハンドルをさらに引くことにより、めくり返し、及び／又
は吻合コネクタをそれに取り付けるための準備として静脈を予め引き延ばすこと
ができる。

【００２１】このように、本発明の好ましい実施形態によれば、管腔を有し、径方向に拡張可能なリング状形状部を全体で形成する複数のリン
グセグメント；少なくとも一つの前記リングセグメントに連結された少なくとも一つのピボッ
トバー；及び前記ピボットバーに取り付けられ、前記ピボットバー回りに回転可能である少
なくとも一つのスパイクを備え、前記リング状形状部の径方向の変形が、実質的に、前記スパイクの回転方向位
置に直接影響を与えない、吻合コネクタが提供される。好ましくは、ピボットバ
ーの回転は、リング状形状部の径方向変形と機械的に切り離されている。好まし
くは、前記少なくとも一つのピボットバーは、少なくとも２つのピボットバーを
含み、前記少なくとも一つのスパイクは、前記ピボットバーのうちの第１に取り
付けられ、かつ、前記第１のピボットバーは他方のピボットバーに取り付けられ
ている。

【００２２】本発明の好ましい実施形態では、前記少なくとも一つのスパイクは、前記リン
グ状形状部へ向けられている。あるいは、前記少なくとも一つのスパイクは、前
記リング状形状部から離れる方向に向けられている。本発明の好ましい実施形態では、前記少なくとも一つのスパイクは、各々が異
なるピボットバーに取り付けられている少なくとも２つのスパイクを含み、前記
スパイク（複数）は、前記コネクタの軸に沿った反対方向を向いている。

【００２３】本発明の好ましい実施形態では、前記少なくとも一つのスパイクが、端部対側
部吻合における側血管の外側に残るように前記コネクタが設計される。上記に代
えて又は上記に加えて、前記少なくとも一つのスパイクが、端部対側部吻合にお
ける側血管に入るように前記コネクタが設計される。

【００２４】本発明の好ましい実施形態では、前記ピボットバーは、スパイク要素に含まれ
ている。好ましくは、前記スパイク要素は、対向する２つのスパイクを含む。上
記に代えて又は上記に加えて、前記スパイク要素は、隣り合う２つのリングセグ
メントを相互接続する。あるいは、前記スパイク要素は、一つのリング要素にの
み取り付けられている。

【００２５】本発明の好ましい実施形態では、前記少なくとも一つのスパイクは、血管を貫
通するように構成された先端部を有する。あるいは、前記少なくとも一つのスパ
イクは、血管を貫通することなく、血管に当てられるように構成された先端部を
有する。

【００２６】本発明の好ましい実施形態では、前記少なくとも一つのスパイクを前記リング
に対して垂直にするために前記コネクタが熱処理されている。あるいは、前記少
なくとも一つのスパイクが前記リングに対して平行となるように前記コネクタが
熱処理されている。

【００２７】本発明の好ましい実施形態では、前記少なくとも一つのスパイクが屈曲するよ
うに前記コネクタが熱処理されている。あるいは、前記少なくとも一つのスパイ
クが屈曲しないように前記コネクタが熱処理されている。本発明の好ましい実施形態では、前記ピボットバーがねじれるように前記コネ
クタが熱処理されている。あるいは、前記ピボットバーがねじれないように前記
コネクタが熱処理されている。

【００２８】本発明の好ましい実施形態では、前記ピボットバーは、前記リング状形状部の
軸方向の長さ内にある。好ましくは、前記ピボットバーは、実質的に、前記リン
グ状形状部に対して中央に配置されている。あるいは、前記ピボットバーは、前記リング状形状部の軸方向の長さの外にあ
る。

【００２９】本発明の好ましい実施形態では、前記ピボットバーはピボット機構に含まれて
いる。好ましくは、前記ピボット機構は、前記リング要素の少なくとも一つに直
接取り付けられている。あるいは、前記ピボット機構は、前記リング要素の少な
くとも一つに伸張部を介して連結される。前記ピボット機構は、前記リング要素
の少なくとも一つに、少なくとも２つの伸張部を介して連結される。

【００３０】本発明の好ましい実施形態では、前記ピボットバーは、前記ピボットバーの各
々の端部におけるヒンジを介して前記ピボット機構に連結されている。好ましく
は、前記ヒンジは、前記機構の前記ピボットバーに対する肉厚部を含んでいる。

【００３１】本発明の好ましい実施形態では、前記コネクタは、複数の交互に配置されたリ
ングセグメント及びピボットバー機構を含み、前記ピボットバー機構は、前記
リング状形状部のより大きな径方向の圧縮を許容するために、軸方向に互い違い
に配置されている。本発明の好ましい実施形態では、前記ピボットバーはまっすぐである。あるい
は、前記ピボットバーは、部分的にまっすぐである。あるいは、前記ピボットバ
ーは、曲がっている。

【００３２】本発明の好ましい実施形態では、前記コネクタは、包装されている。好ましく
は、前記包装は、前記コネクタ用の特定の血管の種類、及び前記コネクタがいず
れに適用されるかを示す。好ましくは、前記血管の種類は、大腿動脈を含む。あ
るいは、前記血管の種類は、大動脈を含む。

【００３３】本発明の好ましい実施形態では、前記包装は、前記コネクタ用の特定の血管の
サイズ、及び前記コネクタがいずれに適用されるかを示す。上記に代えて又は上
記に加えて、前記包装は、前記コネクタ用の特定の血管の壁厚、及び前記コネク
タがいずれに適用されるかを示す。好ましくは、前記リング状形状部は、前記壁
厚より小さい軸方向長さを有する。

【００３４】本発明の好ましい実施形態では、前記包装は、前記コネクタ用の特定の連結形
状、及び前記コネクタがいずれに適用されるかを示す。好ましくは、前記連結形
状は、側部対端部形状である。本発明の好ましい実施形態では、前記包装は、前記コネクタ用の特定の斜め角
形状、及び前記コネクタがいずれに適用されるかを示す。本発明の好ましい実施形態では、前記少なくとも一つのスパイクは、前記コネ
クタにおける対向するスパイクを切り抜いたものである。

【００３５】本発明の好ましい実施形態では、前記リングセグメントの少なくとも一つは、
軸方向に間隔をおいて配置された複数の要素を含む。好ましくは、前記複数の要
素は、少なくとも３つの要素を含む。あるいは、前記複数の要素は、少なくとも
４つの要素を含む。あるいは、前記複数の要素は、少なくとも５つの要素を含む
。本発明の好ましい実施形態では、前記複数の要素の全てが同じ形状を有する。
あるいは、前記複数の要素の少なくとも２つは、鏡面対象形状を有する。

【００３６】本発明の好ましい実施形態では、前記複数の要素の少なくとも一つは、単一湾
曲形状を有する。あるいは、前記複数の要素の少なくとも一つは、二重湾曲形状
を有する。あるいは、前記複数の要素の少なくとも一つは、少なくとも３つの屈
曲部を形成している。本発明の好ましい実施形態では、前記複数の要素の少なくとも一つは、幅が変
化する。あるいは、前記複数の要素の全てが一定幅を有する。

【００３７】本発明の好ましい実施形態では、コネクタが、前記リングセグメントが取り付
けられたスパイク要素、及び、前記要素の少なくとも一方の連結位置に応力散逸
要素を有する。好ましくは、前記応力散逸要素は、前記軸方向に間隔をおいて配
置された要素の肉厚部を含む。好ましくは、前記肉厚部は孔部を形成している。

【００３８】本発明の好ましい実施形態によれば、血管をめくり返す方法であって、前記血管の先端部の縁周りの複数の箇所において、前記先端部と係合すること
；前記箇所を反転することにより前記先端部を反転すること；及び前記反転された箇所を前記血管の遠位端に向けて引っ張ることを含む方法も提供される。好ましくは、前記複数は、４つの箇所を含む。上記
に代えて又は上記に加えて、前記係合することは、鉗子を使用して係合すること
を含み、前記反転することは、前記鉗子を回転させることを含む。上記に代えて
又は上記に加えて、前記引っ張ることは、異なる前記箇所を異なる量だけ引っ張
ることを含む。

【００３９】本発明の好ましい実施形態によれば、先端部を有するシャフト上の移植片の移
植片めくり用の装置であって、前記シャフトと係合するためのハンドル；前記シャフトから突出している前記移植片の先端部に係合するように配置され
た複数の鉗子；及び、各々が前記鉗子の一つに対応しており、前記鉗子を回転させ、前記鉗子の各々
の先端部を前記シャフトに沿って軸方向に引っ張る複数の継ぎ手を備える装置も提供される。

【００４０】本発明の好ましい実施形態によれば、移植片の寸法を測定する方法であって、前記移植片の先端部を、一つのエクステンション部はスプリングに連結されて
おり、一つエクステンション部はハンドルに連結されている２つのエクステンシ
ョン部に取り付けること；前記伸張部が離れるように前記ハンドルを操作すること；前記スプリングに連結された目盛り上の測定値を読み取ること；及び前記読み取られた測定値に応じた吻合コネクタを選択すること；を含む方法も提供される。好ましくは、前記移植片の先端部を引き伸ばすため
に前記ハンドルをさらに操作することを含む。

【００４１】本発明の好ましい実施形態によれば、血管に孔を形成するための鋭利な先端部；変化する直径を有し、かつ、前記血管の壁部と係合するためにその中に形成さ
れた凹部を有し、前記直径はシャフトの一端において前記先端部の直径と実質的
に一致しており、前記直径は第１の距離の間は前記先端部から離れるに従い増大
し、次に前記直径は前記凹部に向けて直径が減少するスロープを形成しているシ
ャフト；及び前記シャフトに取り付けられており、先端部を有し、直径が減少する前記スロ
ープによって規定される直径の範囲内に前記先端部の内径がある外管、を備えた
ホール・パンチャーも提供される。好ましくは、前記外管の前記先端部は、より
遠位にある前記外管の部分より小さな外径を有する。

【００４２】本発明の好ましい実施形態によれば、斜め吻合コネクタを形成する方法であっ
て、斜めでない吻合コネクタを用意すること；拘束手段の中に前記コネクタを取り付けること；所望の傾きに前記コネクタを変形するように前記拘束手段を操作すること；及
び前記ゆがみを維持するために、前記操作の後に前記コネクタを熱処理すること
、を含む方法も提供される。好ましくは、前記コネクタのスパイク部分を変形処
理するために、前記取り付け前に熱処理を行うことを含む。

【００４３】本発明の好ましい実施形態によれば、端部に開口部を有するハンドル；前記開口部を通して備えられるように構成された移植片供給工具；及び前記工具及び前記ハンドルをスライド可能に相互連結する溝部−突出部機構；を備える側面搭載型供給システムも提供される。好ましくは、前記工具に対し
て前記ハンドルを軸方向に固定するためのスナップ式固定機構を含む。

【００４４】本発明の特定の実施形態について、以下の好ましい実施形態の説明を図面と共
に参照しながら説明する。図面は、一般に一定の比率で示されているものではな
く、いかなる測定値も例示を意味するだけであり、必ずしも限定をするものでは
ない。図面において、１以上の図面に現れる同一の構造、要素、又は部品は、好
ましくは、それが現れる全ての図面で同一又は類似の番号を付されている。

【００４５】［好ましい実施形態の詳細］図１は、本発明の好ましい実施形態による、ピボット−バーを用いた吻合コネ
クタの一部平面図である。コネクタ１００は、通常、リング形状をしており、複
数のリングセグメント(ring segment)１０２と、リングセグメントの間の所々に
挿入された複数のスパイク要素１０４とから形成されている。しかしながら、他
のコネクタのデザイン、例えばスパイク要素がリングセグメントと無関係である
ものも用いることができることに留意すべきである。

【００４６】リングセグメントは、コネクタのリング構造の一部を形成し、常にではないが
通常は、血管への挿入が容易となるように半径方向に押し縮められる。本発明の
好ましい実施形態において、リングセグメント１０６の各々は、好ましくは弾性
である複数の並んだ要素１０６を備える。

【００４７】スパイク要素は、例えば示されているスパイク１１８及び１０８のような、１
以上の対向するスパイクを支持してる。図２との関連で下記に説明するように、
スパイク１０８は、移植血管を貫通するための鋭利な先端部１０９と共に示され
ている。

【００４８】コネクタ１００の特別な特徴の一つは、ピボットバーをねじるだけで、スパイ
クを実質的に曲げることなく、スパイクを図面の平面内に張り出させることがで
きるように、スパイク１０８及び１１８の１つまたは両方が、ピボットバー１１
０または１２０に取り付けられていることである。さらに、ピボットバーの変形
量は、スパイクの曲げにおいて形成されるような同等のインラインヒンジ(in-li
ne hinge)のそれより相当に小さい。したがって、変形がヒンジの破損を生じさ
せる可能性がより少なく、及び／又は、より大きな力をスパイクに加えるように
ヒンジを構成することもできる。スパイクは、それらのピボットバーの中央に取
り付けられているように示されているが、これは必須ではない。

【００４９】コネクタ１００において、ピボットバー１１０及び１２０は、それぞれ伸長部
１１４及び１１６によってコネクタから軸方向に間隔をおいて配置されているよ
うに示されている。しかし、下記の代替実施形態に示されるように、これは必須
ではない。

【００５０】ジョイント１１２がピボットバー１１０を伸張部１１４に取り付ける。このジ
ョイントでは、スペーサ又はピボットバー１１０を除くコネクタのあらゆる部分
の望ましくないねじりを防止するために、スペーサがピボットバーより厚く作ら
れる。ジョイントの他の変形例については後述する。変形が生じる場所を制御す
るために、補強された又は弱化された部分が、ピボットバーの端部の他、ピボッ
トバーに沿った他の位置に設けられる点に留意すべきである。

【００５１】本発明の好ましい実施形態において、ピボットバーは耐力構造(load bearing
structure)又は径方向拡張構造(radially expanding structure)ではないので、
スパイクに加わる力が径方向拡張力に依存しないでいられる。このような分離の
他の潜在的な利点は、コネクタ１００全体の径方向の拡張が、伸長部および／ま
たはコネクタの残りの部分に対するスパイクの位置に影響を与えないことである
。

【００５２】ピボットバーの潜在的な他の利点は、コネクタの形状（例えば、吻合位置から
の突出）を縮小できることである。

【００５３】スパイク１１８で実現される他の潜在的な利点は、スパイクが血管を貫通する
必要が全くないということである。むしろ、ピボットバーにより加えられる力が
、スパイクを（後述する図２に示すように）血管に対して、これを貫通すること
なく、保持するのに十分である。

【００５４】図２Ａ−２Ｅは、本発明の好ましい実施形態による、コネクタ１００の典型的
な配置方法を示す。コネクタ１００は、好ましくは、図２Ｅに示すように、スパ
イク１０８及び１１８がコネクタ表面に対して垂直に伸びる通常形状となるよう
に熱で処理をされる。

【００５５】図２Ａは、両方のスパイクが軸方向に位置合わせされ、ホルダ１３４及び移植
片カバー１３６の間に取り付けられたコネクタ１００を示す。移植片１３２は、
移植片カバー１３６及びコネクタ１００の上にめくり返され、かつ、「側」血管
１３０の壁部に設けられた孔の内側に設けられる。ベースチューブ１３８が、コ
ネクタ１００を供給システムの残り部分に対する軸方向の位置を維持する。

【００５６】図２Ａに示されるように、スパイク１０８の先端部１０９が、めくり返し部分
において移植片１３２を刺し通す。図２Ｂでは、ベースチューブ１３８がホルダ
１３４及びカバー１３６に対して前進し、この結果、スパイク１０８が血管１３
０中の孔の中に進み、コネクタ１００に垂直なその通常形状に復帰する。全てで
ない場合でもほとんどの屈曲部がピボットバー１１８内にあるので、伸長したス
パイクの側面形状は実質的に垂直であることができる。先端部１０９は、それが
血管１３０の中へと突出することを防ぐように、近くの血管壁へ向けて少し曲が
るように処理されてもよい。

【００５７】図２Ｃでは、ホルダ１３４が後退し、コネクタ１００がそのリングセグメント
１０２において径方向に拡張することが可能になる。

【００５８】図２Ｄでは、ホルダ１３４がさらに後退させられ、コネクタ１００に対して垂
直に曲がるようにスパイク１１８を解放する。結果として、血管１３０がスパイ
ク１０８とスパイク１１８との間で把持される。スパイク１１８は血管を貫通せ
ず、一方で、スパイク１０８が移植片１３２のみを貫通し、血管１３０を貫通し
ないことに留意すべきである。あるいは、スパイク１０８は、血管１３０の側面
の中へ直接伸長してもよい。図２Ｅでは、移植片カバー１３６が後退し、吻合が完了する。

【００５９】本発明の好ましい実施形態では、スパイク及びスパイクの先端部が血管１３０
を支持するように設計されている。典型的な実施形態では、スパイクは幅広であ
る。あるいは、スパイクは、血管１３０に接触する内側の面を荒く仕上げられて
いる。あるいは、スパイクの先端部がスパイクより幅が広く、例えば、スパイク
と血管１３０との間に接触パッドを形成する。

【００６０】コネクタ１００は、好ましくは、ニチノール等の、弾性、超弾性、又は形状記
憶材料から形成される。もっとも、コネクタ１００は、代わりに塑性変形されて
もよい。一例では、ホルダ１３４が後退するときにスパイク１０８と係合し、ピ
ボットバーをねじることによりスパイク１０８を曲げる。いったんスパイク１０
８が十分に曲がると、ホルダ１３４は、スパイクとの係合を解除できる。係合及
び係合解除に適当なホルダの先端部が、別の目的のために、図９Ｂに示されてい
る。先端部が回転すると、係合していたスパイクが解放される。

【００６１】図３は、本発明の好ましい代替実施形態による、ピボットバーを用いた吻合コ
ネクタ２００の一部の平面図である。

【００６２】コネクタ１００と同じように、スパイク２００は複数のリングセグメント２０
２を有し、リングセグメント２００は２つの弧状部２０６及び複数のスパイク要
素２０４を有し、各スパイク要素はスパイク２０８及びスパイク２１８を有する
。特定のスパイク要素２０８は、対向する２つのスパイクを含んでいる必要がな
く、一つ、又は各軸方向に１以上のスパイクを含んでいてもよいことに留意すべ
きである。

【００６３】ここに記載されている他の実施形態と同様に、このコネクタは、複数のデザイ
ンの特徴を例示するために選択されたものである。本発明の好ましい実施形態に
よるコネクタは、説明された特徴の特定の混合物であると解釈されるべきではな
い。むしろ、本発明の範囲内にある他の実施形態は、示された任意の実施形態の
任意に選択された特徴を含むことができるとの理解のもと、各実施形態における
いくつかの特徴を説明すべく実施形態が選択されている。

【００６４】コネクタ２００の一つの特徴は、スパイク２１８のピボットバー２２０がリン
グセグメント２０２の軸方向長さ(axial extent)内にあることである。したがっ
て、コネクタ２００は、配置されたときに、コネクタ１００よりも小さな軸方向
長さを有することができる。示されている実施形態において、前部スパイクであ
ろうスパイク２０８は、ピボットバーを有さず、スパイク自体が配置のために曲
がる。

【００６５】コネクタ２００によって例示される他の特徴は、隣り合う２つのスパイクセグ
メント２０４及び２０４‘のピボットバーが同一の軸方向位置にないことである
。したがって、隣り合うスパイクエレメントのピボットバーは、コネクタ２００
の径方向圧縮中に接触しない。

【００６６】コネクタ２００の他の特徴は、スパイク２１８のピボットバー２２０がまっす
ぐでないことである。示されているように、ピボットバーはＶ字形状をしている
が、サイン形状またはジグザグ形状をしていてもよい。必須ではないが好ましく
は、スパイク２１８は、ピボットバー２２０の屈曲部に取り付けられる。示され
ているＶ字形状デザインの潜在的な利点は、類似のまっすぐなピボットバーより
も、大きな力をスパイク２１８の屈曲位置の部分にかけることができることであ
る。あるいは、軸方向の圧縮のための空間を与えるために、ピボットバーはまっ
すぐのままであるが傾斜していてもよい。

【００６７】コネクタ２００の他の特徴は、ピボットバーを支持する機構が、隣り合うリン
グセグメントの中に張り出す実質的に四角い角部を形成することである。代わり
に、これらの角部は丸くてもよい。ピボットバーは、コネクタ表面と一致するよ
うに曲げられることであってもよいが、特にピボットバーがコネクタの一点にの
み連結されるコネクタでは、このことは必須ではない。

【００６８】配置を説明する図４に示されるように、コネクタ２００の他の特徴は、スパイ
クがピボットバーの回りにねじられ、かつ、曲げられることである。スパイク２
１８は、血管１３０に突き刺すための分岐した先端部２１９を含む。しかしなが
ら、この突き刺しは、９０°より非常に浅い角度、例えば６０°又は３０°であ
ることができる。

【００６９】図４Ａ−４Ｃは、本発明の好ましい実施形態による、コネクタ２００の配置方
法を示す。図４Ａは、血管１３０と係合するために前部スパイク２０８が放たれた後のコ
ネクタ２００を示す。スパイク（超弾性であってもよい）を放つために図２で示
したのと類似の方法を利用することができ、あるいは、例えば先に参照したＰＣ
Ｔ出願に記載されているような他の方法を利用することができる。

【００７０】スパイク２１８は、好ましくは、スパイク２１８が血管１３０に係合する間お
よびその後の短い間、コネクタホルダ２３８及び外管２３４の間に保持される。
血管１３０に対するコネクタ２００の位置を制御するために、及び、スパイク２
０９を血管１３０に係合させるようにコネクタ２００を後退させるための反力を
与えるために、コネクタ・ポジショナー２４０を備えてもよい。

【００７１】図４Ｂにおいて、外管２３４が後退し、曲がるようにスパイク２１８を自由に
する。示されているように、スパイク２１８とピボットバー２２０との両方が曲
り、その結果、スパイク先端部２１９が血管１３０に係合する。図４Ｃには、外管２３４を前進させる任意にステップが示されており、この前
進は、スパイク２１８をさらに曲げ、血管１３０の係合を強化する。

【００７２】図４Ｄは、本発明の好ましい実施形態による、ピボットバーを用いた吻合コネ
クタに適した熱処理装置の切断面図である。コネクタ２００（又は１００）は、
装置２５０の中に配置される。この配置は、示されているようにコネクタを変形
させることを必要とする。次に、装置２５０は、コネクタを熱処理し、新しい形
状を、変形後にコネクタが戻ろうとする通常形状とするために加熱される。

【００７３】図４Ｄには、２種類のスパイク２１８、すなわち、図３に示されているような
貫通型スパイク２１８、及び血管１３０を貫通しない接触型スパイク２１８’、
が示されている。接触型スパイクは、配置中に血管１３０により多くの力を加え
られるように、コネクタの中心から間隔をおかれる。

【００７４】単一のコネクタは、示されているように、貫通型及び接触型のスパイク２１８
の両方を含むことであってもよく、あるいは、コネクタは、接触型スパイク２１
８’のみ、又は、貫通型スパイク２１８のみからなることであってもよい。

【００７５】図５は、ピボットバーを用いた吻合コネクタ３００の一部の平面図であり、本
発明の好ましい実施形態によるより大きなスパイクから切り抜かれるスパイクの
特徴を描いている。前述のコネクタと同様に、コネクタ３００は複数のリングセ
グメント３０２を有し、各リングセグメント３０２は一組の弧状部３０６から形
成されている。スパイク３０８は、スパイク３１８のボディから切り抜かれる。
スパイク３０８のピボットバー３１０は、省略が可能な拡張タブ３１４に取り付
けられている。

【００７６】コネクタ３００の特徴の一つは、スパイクの基部がリングセグメント３０２の
軸方向長さ内に形成されていることである。

【００７７】コネクタ３００の他の特徴は、スパイク３１８が中空であることであり、これ
により、より少ない量の異物が存在することになり、スパイクの端から端まで、
よりよい組織の付着が得られる。

【００７８】コネクタ３００の他の特徴は、ピボットバー３１０が拡張タブ３１４に取り付
けられていることである。したがって、タブ３１４を所望量曲げ、そしてタブの
位置を決定するためにデバイスを熱処理することにより、コネクタが製造された
後に、ピボットバー３１０の軸方向位置を設定することができる。

【００７９】上述の実施形態において、移植片１３２は、通常、スパイク１０８、２０８、
又は３０８によって刺し貫かれる。あるいは、このような穿刺は行われない。こ
の代替実施形態では、リングセグメント３０６が移植片１３２のめくられた部分
の内側におかれる。タブ３１４は、めくり返された部分の端部を過ぎるように後
へ、そして次に任意に再び前方へ折り曲げられ、これにより、スパイク３０８及
びピボットバー３１０が移植片１３２のめくり返された部分の外側にくる。スパ
イク３０８をリングセグメント３０６の間ではなくて中央に形成し、移植片１３
２のめくられた部分をリングセグメント３０６とピボットバー３１０の間で保持
することとしてもよい。

【００８０】図６Ａ−６Ｃは、本発明の好ましい実施形態による、ピボットバー又は類似の
ヒンジを利用した種々のスパイクのデザインを示す。図６Ｄの実施形態に示され
るように、これらのスパイクは、先に説明したスパイクと異なるふうに伸長して
いてもよい。特にこれらのスパイクは、少なくとも製造中は、コネクタのリング
の方へ向けられていてもよい。

【００８１】図６Ａにおいて、スパイクメカニズム３３０は、基部３３６に取り付けられた
一対のスパイク３３２を含み、その基部は伸長部３３４を含む。基部３３６は、
スパイク３３２の回転が基部３３６のかなりの長さの変形に支えられている限り
は、ピボットバーとして機能できる。伸長部３３４は、挿入中にスパイク３３２
の保持するのに役立つことができる。

【００８２】図６Ｂにおいて、スパイクメカニズム３４０はスパイク３４２の特徴をしてお
り、スパイク３４２は基部３４６の伸長部分３４４に取り付けられており、曲げ
をより制御しやすく、かつ、スパイクの回転が占める体積の低減を可能にする。

【００８３】図６Ｃにおいて、スパイクメカニズム３５０は、基部３５６に直接取り付けら
れたスパイク３５２の特徴を示す。本発明の範囲内で種々のスパイク長さを提供
でき、スパイク長さが、好ましくは、血管１３０を所望の長さだけ貫通するよう
に選択されることに留意すべきである。

【００８４】図６Ｄ−６Ｅは、本発明の好ましい実施形態による、２つのピボットバーを利
用したスパイクメカニズム３６０を示す。図６Ｄは平面図である。メカニズム３
６０は、ピボットバー３６４に取り付けられた２つのスパイク３６２を有する。
ピボットバー３６４自体は、２つの伸長部３６８を介して第２のピボットバー３
６６に取り付けられている。部分３７０が、メカニズム３６０をコネクタ３７２
の残りと連結する。

【００８５】図６Ｅは、配置されたコネクタ３７２の側面図である。メカニズム３６０は、
ピボットバー３６６で一度、ピボットバー３６４で一度と２度曲げられている。
これにより、吻合に関与している血管に一致する四角い形状を得ることができる
。いっしょに示されているのは、対向しているスパイク３７４であり、これは、
任意に種類のものであってよい。

【００８６】単一のピボットバーは、１５°及び１８０°の間、又は１８０°以上のような
幅広い範囲の回転角を提供するのに利用できる。いくつかの実施形態において、
大きな回転角用に二重のピボットバーが提供されるが、これは必須ではない。

【００８７】図７Ａ−７Ｂは、本発明の好ましい実施形態による、ピボットバーデザインを
利用した斜め吻合コネクタ４００が示されている。図７Ａは、コネクタ４００の
一部の平面図である。コネクタ４００は複数のリングセグメント４０２を有し、
各リングセグメント４０２は複数の弧状部分４０６を有する。先端部４０９を備
えた前部屈曲スパイク４０８が設けられている。一対の後部スパイク４２８がピ
ボットバー４２０に取り付けられている。バー４２０は、一対の伸長部４１４に
よってコネクタ４００から引き離されているが、単一の伸長部、又は、３つ以上
の伸長部を用いてもよい。

【００８８】デバイス４００は、斜めになるように作られており、したがって、リングセグ
メントはまっすぐなライン上ではなく、好ましくはコネクタの最終形状に対応す
る波状ライン上に位置している。示されている実施形態では、スパイクがコネク
タの軸に平行である。あるいは、スパイク及び／又はピボットバーは、傾けられ
てもよく、又は、コネクタ４００の管腔で規定される軸（この軸はコネクタのリ
ング平面に垂直である）に平行であってもよい。

【００８９】図７Ｂは、配置されたコネクタ４００の側断面図である。スパイク４１８及びスパイク４０８は、径方向で向かい合う方向を押す、例え
ばスパイク４０８が吻合接合部へ向かう方へ押し、スパイク４１８は離れる方へ
押すように設計できることに留意すべきである。これにより、血管１３０の壁部
がスパイクと径方向に係合できる。あるいは、スパイクは、血管１３０の壁部に
引き伸ばす力を加える。いずれの場合でも、スパイクの位置および力をかける方
向は、血管１３０の壁部の一部を少なくとも一部のスパイク（全てが同じ軸方向
の組のものである必要はない）およびスパイクのリング部分との間で任意に圧縮
する一方で、吻合接合部により加えられた力から血管１３０の残り部分を隔離す
るのに利用できる。

【００９０】図８Ａ−８Ｅは、本発明の好ましい実施形態による、種々の吻合コネクタのデ
ザインを示す。

【００９１】図８Ａは、各々のリングセグメント５０２が複数のジグザグ要素５０６から形
成されている吻合コネクタ５００の一部の平面図である。要素５０６は一定の幅
を有していてもよく、あるいは、それらの幅は変化してもよい。ジグザグ要素を
使用することで期待される利点の一つは、コネクタが予期せぬ仕方で変形する可
能性が弧状部を利用したデバイスよりも少ないことである。ジグザグ・リングセ
グメントの他の潜在的な利点は、拡張するリングによって加えられる力が、吻合
の要求によりよく合わせることができる点である。

【００９２】図８Ｂは、各リングセグメント５２２が複数の弧状要素５２６から形成されて
いる吻合コネクタ５２０の一部の平面図である。コネクタ５２０では、５つの弧
状要素５２６が設けられている。他の実施形態では、３つ又は４つ等の異なる数
の弧状要素を使用することができる。

【００９３】弧状要素という用語は便宜上使用しているのであり、各要素５０６の実際の曲
線は円弧である必要はなく、例えばスプライン、又は楕円の一部である。上記に
代えて又は上記に加えて、異なる要素が異なる形状および／または幅を有してい
てもよく、例えば、曲率半径が軸方向に増大してもよい。

【００９４】典型的な製造行程では、２つのコネクタが素材の中で部分的に重なっており、
例えば、一つのコネクタのスパイクが、次のコネクタのスパイクの間に挟み込ま
れている。したがって、製造行程は、材料の浪費の観点からより効率的になれる
。

【００９５】図８Ｃは、各リングセグメント５３２が複数の弧状要素５３６から形成されて
いる吻合コネクタ５３０の一部の平面図である。コネクタ５３０では、４つの弧
状要素が設けられており、２つの中心が一致する楕円によく似た形状に配置され
ている。弧状要素５３６とスパイク要素５３４との間の接触位置には、その位置
で応力による損傷が生じることを防止するために、好ましくは補強部すなわち環
状部(loop)５３８が設けられている。

【００９６】図８Ｄは、各リングセグメント５４２が複数の再湾曲要素５４６から形成され
ている吻合コネクタ５４６の一部の平面図である。コネクタ５４０では、２つの
このような再湾曲要素が設けられている。示されているように、複数の前部スパ
イク５４８は、異なる長さを有する。これらの異なる長さは、後述するように、
例えば、斜め吻合コネクタを形成するため及び／又は斜め吻合接合のために利用
できる。再湾曲要素中の湾曲の数は、より大きくてもよく、例えば、３つ、４つ
以上であってもよい。

【００９７】図８Ｅは、３つの代わりに４つのジグザグ要素が設けられている、図８Ａのコ
ネクタ５００に類似のコネクタ５５０を示す。

【００９８】リングセグメントの数、形状、厚み及び機械的作用は、求められる機械的な作
用に基づいて決められることが理解されるべきである。必須ではないが、典型的
な所望のパラメータには、（ａ）耐応力破壊；（ｂ）血管１３０に加える十分な径方向の力；（ｃ）漏れに対しての密閉の備え；（ｄ）血管１３０の壁厚への一致；及び／又は（ｅ）パルサイル(pulsile)及び血管が指定されている他の特性；がある。

【００９９】上記のバリエーションに加え、リングセグメントのデザインが、単一のコネク
タ内の要素間で変化してもよく、例えば、弧状要素とジグザグ要素とが交互に合
ってもよい。

【０１００】本発明の好ましい実施形態では、例えば、隣り合うスパイク要素を相互接続し
て、それらが離れすぎることを防止する突っ張り又はワイヤを備えることにより
、径方向の大きな増大を防止する構造的な要素がコネクタに加えられる。

【０１０１】斜めコネクタは、金属管又は薄板を斜めに切断することにより形成することが
できる。あるいは、斜めコネクタは、垂直なコネクタを製造し、次にそれを変形
して斜めにすることで形成する。典型的な実施形態では、上記コネクタを適当な
ニチノール製の管、例えば外径が５．３ｍｍで、肉厚が０．１８ｍｍ、を切断し
て形成することができる。

【０１０２】図９Ａ及び９Ｂは、本発明の好ましい実施形態によるコネクタ曲げ装置６００
を示す。図９Ａは、装置６００の側断面図である。好ましくは、スパイクの新し
い通常形状を調整するために熱処理された後のコネクタ６０２は、２つの工具６
０４に取り付けられ、工具の各々は、コネクタの一方の側のスパイクと係合する
。ねじ６０８が一方の工具６０４を下部ベース６１０に固定するのに用いられ、
別のねじ６０８が他方の工具６０４を上部ベース６１２に固定するのに用いられ
ている。２つのベースは、コネクタ６０２が変形するように、互いに相対的に移
動される。２つのベースは、次にねじ６１４を用いて互いに取り付けられ、そし
て、さらなる熱処理のために、装置全体がオーブン内に置かれる。

【０１０３】図９Ｂは、工具６０４の上面図であり、コネクタ６０２のスパイクと係合する
ためのＬ字形状の溝部と、ねじ６０８と係合するための、内側にねじを切られた
孔部とを示す。

【０１０４】図１０は、コネクタ曲げ装置６３０の代替案を示しており、その装置では、同
じベース６１２、ねじ６０８及び工具６０４がコネクタ６０２の一端と係合する
ために使用されている。しかしながら、コネクタは、コネクタ６０２の管腔内に
スタイレット６３２を挿入することにより変形される。スタイレット６３２の断
面は、所望のいかなるの断面であってもよい。第２のベース６３４は、スタイレ
ットを所定の位置に固定し、そして、装置及びコネクタが熱処理のためにオーブ
ンの中に置かれる。

【０１０５】図１１は、本発明の好ましい実施形態による、移植片測定装置７００の断面図
である。装置７００は、一端にハンドル７０２を有するボディ７０１を備えてい
る。移植片１３２が２つの突出部７０４及び７１０上に配置されている。突出部
７０４はピストン７０６に連結されており、ピストン７０６はハンドル７０２に
固定されている。突出部７１０はピストン７０８に連結されており、ピストン７
０８は、弱いスプリング７１４を介してボディ７０１に連結されている。物差し
７１２がピストン７０８に取り付けられている。

【０１０６】操作時には、ハンドル７０２に加えられた引っ張る力が移植片１３２を介して
ピストン７０８に連結される。移植片１３２の直径は、物差し７１２に示される
測定値に影響を与える。恐らくブロックまで、ハンドル７０２をさらに引っ張る
と、移植片がめくり返しに備えて引き伸ばされる。当業者であれば、移植片の直
径を弱いスプリングの伸びに連結する他の方法も同じ結果を得るのに用いること
ができることを理解するであろう。移植片１３２を過剰に引き延ばすことは、移
植片が降伏する前に降伏するスプリングを選択することにより、又は、許容され
る最大の長さまで引き伸ばされても安全な閾値を越えた力を加えないスプリング
を選択することにより防止できることに留意すべきである。

【０１０７】図１２Ａ−１２Ｃは、本発明の好ましい実施形態による、側方搭載式吻合供給
システムを示す。本発明の好ましい実施形態において、単一のハンドル８００が
、種々の工具を吻合場所へ供給するのに利用される。典型的な２つの工具は、移
植片供給工具８０２とホール・パンチャー（不図示）である。

【０１０８】本発明の好ましい実施形態では、工具がハンドル８００の側方からハンドル８
００内へ搭載される。スライド・アンド・スナップ機構が、側方搭載を実現する
ための典型的な方法として示されている。工具８０２は、少なくとも一つのレー
ル８０８をその上に形成されており、ハンドル８００は、対応する溝部８１０を
有する。工具８０２上の突出部８１４は、ハンドル８００内の突出部８１２と合
う。溝部及び突出部は、ハンドルと工具の間で入れ替わってもよい。

【０１０９】図１２Ａは、ハンドル８００が工具８０２から離されているところを示してい
る。図１２Ｂでは、溝部８１０がレール８０８と係合している。図１２Ｃでは、
突出部８１４及び８１２が噛み合うように工具８０２が十分に前に進められてい
る。

【０１１０】工具８０２は、突出部の抵抗に打ち勝ち、それらを曲げてしまうか、（使い捨
て装置の場合）それらを壊してしまうほどの十分な後退方向の力を加えることで
取り去ることができる。

【０１１１】使用時には、静脈等の移植片１３２が、工具８０２の開口部８０４に挿入され
、開いている先端部８０６から出される。その上に移植片を備えた先端部８０６
は、次に、血管１３０内の孔の中に挿入される（図２参照）。移植片を保持して
いる工具８０２をハンドル８００内へ側方から搭載することの潜在的な利益の一
つは、ハンドル８００を通過することにより静脈が損傷を受ける可能性が、その
ような通過が最小限となれば、より低いということである。

【０１１２】他の潜在的な利点は、短い静脈を側方搭載式工具に取り付け、誘導する方が簡
単であることである。移植片の取り付けを行うことは、静脈が体にまだ連結され
ており、恐らく静脈を体から大きな距離を又は全く取り去ることができない場合
にも要求されうることに留意すべきである。工具８０２は、例えば図２で使用された装置に該当でき、先端部８０６は、移
植片ホルダ１３６に該当できる。

【０１１３】図１３Ａ−１３Ｆは、本発明の好ましい実施形態による、移植片めくり返し工
具９００を示す。工具９００は、（図８の）工具８０２のような移植片供給工具と係合するため
の中空シャフト９０２、及び複数の鉗子取り付け位置９０４（この例示的な実施
形態では４つが示されているが、１つ、２つしか、又は５つや６つのように３つ
以上を有していてもよい）を有する。移植片１３２も示されていない。

【０１１４】図１３Ａは、工具８０２の準備前の装置９００を示す。図１３Ｂでは、工具８０２がシャフト９０２の中に備えられている。移植片は
、工具８０２の開口部８０４を通して供給され、先端部８０６から出される。こ
の図では、傾斜ではなくて垂直な先端部８０６が示されている。しかしながら、
例えば図１２に示すような斜めの先端部を代わりに使用し、そして、鉗子９０６
の動きは、好ましくは傾斜に合わせることであってもよい。実施形態によっては
、吻合コネクタ（不図示）がすでに先端部８０６に、その上にめくり返された静
脈のように、すでに取り付けられていてもよい。

【０１１５】図１３Ｃでは、鉗子９０６が、移植片１３２の先端部上に持っていかれ、閉じ
られる。４対の鉗子が、移植片の先端部の異なる部分でこのように閉じられるこ
とに留意すべきである。

【０１１６】図１３Ｄでは、４つの鉗子の全てがそれらの機構９０８を利用して、移植片が
めくり返されるように回転させられる。好ましくは、４つの鉗子の全てが同時に
回転させられる、あるいは、それらは順に回転させられる。同時に回転させるた
めに、多くの機構を使用することもできる。

【０１１７】図１３Ｅでは、鉗子を引き下げ、めくり返しの長さを引き伸ばす。各鉗子が異
なる量だけ引き下げられ、それにより傾斜しためくり返しを形成してもよい。先
端部８０６が、傾斜しためくり返しを支援するために、傾斜した端部を有してい
てもよい。鉗子の先端部を回転させ、引き下げるのに、多くの種類のジョイント
機構を利用できることに留意すべきである。

【０１１８】図１３Ｆでは、鉗子が開かれ、移植片を解放し、（もし、これが既にそのよう
に挿入されていないのであれば）工具８０２が取り去られてハンドル８００に挿
入されることを許容する。

【０１１９】静脈が斜めにめくられた場合、つまり、めくり返しの周囲に沿ってめくり返さ
れた部分が異なる長さを有する場合、不均一なめくり返しにより生じた応力を解
消すべく、めくり返された静脈がしばらくの間、曲がる傾向があることを発明者
は発見した。本発明の好ましい実施形態では、このメカニズムが、めくり返しを
形成する場合に、非傾斜吻合デバイスを利用するときにおいても、利用され、吻
合が完了した後に移植片が屈曲するという結果を得ている。

【０１２０】図１４は、本発明の好ましい実施形態による、孔あけ工具９５０の先端部を示
す。図の軸の左側は、孔あけ前の先端部を示し、図の軸の右側は、孔あけが完了
した後の先端部を示す。

【０１２１】パンチ９５０は、アンビル９５４及び外側切断管９５２を有する。好ましくは
、鋭利な内側先端部９５６が血管１３０に最初の孔を形成するのに使用され、そ
して、先端部９５６は後退させられる。孔を形成した後、アンビル９５４内の凹
部９５８と血管１３０が係合するまでアンビル９５４が前進させられる。凹部９
５８は、好ましくは、傾斜した側面９６２を有する。切断管９５２は、凹部９５
８の側面の外径よりも小さな縮小された内径を有する前部を有する。したがって
、切断管９５２が前進すると、血管１３０が、傾斜した側面９６２と、切断管９
６０の先端部との間で切断される。このデザインの利点は、切断管９６０の内径
が、斜面９６２のいずれかの位置の直径と一致する限り、寸法公差が比較的ゆる
いということである。

【０１２２】孔あけ機構９５０は、凹部９５８の位置及び／又は斜面９６２を変えることに
より、まっすぐな、及び斜めな切断に利用することができる。

【０１２３】典型的な心臓の完全なバイパス処置では、移植片が、大動脈、ついで冠状動脈
に取り付けられる。同様の処置を、例えば大腿動脈などの他の血管に利用するこ
とができる。孔あけ機構９５０は、両方の血管に利用できる。移植片は、例えば
、同じ又は別の患者の静脈又は動脈であろう。あるいは、異種移植片又は人工移
植片を代わりに利用してもよい。

【０１２４】上記の説明は、端部対側部吻合コネクタに焦点を合わせていた。しかし、上記
の特徴は、例えば屈曲スパイクを単一又は二重のピボット屈曲スパイクで置き換
える、側部対側部および端部対端部吻合接合ならびにコネクタにも適用できる。
さらに、上記のスパイク及びリングセグメントのデザインは、血管に形成された
孔を径方向に収縮させ、密閉する閉孔装置にも適用できる。このような装置は、
血管と係合するために、その側部又はその端部に「前部」スパイクのみを含むで
あろう。

【０１２５】血管手術に関する上記方法は、いろいろな方法で変形できることが理解され
るべきであり、それには、ステップの順番、どのステップを体内でどれを体外で
行うか、吻合接合を行う順番、各吻合内のステップの順番、吻合コネクタに用い
る正確な材料、及び／又は、側部−端部吻合において、どの血管が「側面」側で
、度の血管（又は移植片）が「端部」側か、を変えることが含まれる。さらに、
機械的実施形態では、開示の精神を超えることなく、種々の要素の位置を交換で
き、例えば、孔あけデバイスにおいて切刃をアンビルと交換でき、及び相対運動
が必要なところでは動かない要素を動く要素と交換できる。さらに、種々の特徴
の多様性が、方法及びデバイスの双方について記載されてきた。異なる特徴が異
なる方法で組み合わせられることが理解されるべきである。特に、上記において
特定の実施形態で示された全ての特徴が、本発明の好ましい類似の実施形態にお
いていつも必要なのではない。さらに、上記特徴の組み合わせも、本発明のいく
つかの好ましい実施形態の範囲に含まれると考えられている。さらに、本発明の
好ましい他の実施形態によれば、ここに記載された本発明の特徴のいくつかは、
先行技術のデバイスと共に使用するように改造できる。本発明を説明するために
用いられた特定の幾何学的形状が、本発明のもっとも広い態様をそれらの形状に
のみ限定するものと見なされるべきではなく、例えば、円形管腔が示されたとこ
ろは、他の実施形態では、楕円形管腔が利用されるかもしれない。

【０１２６】単一の又は少数の吻合接合を行うのに適当な医療デバイス一式を含む手術キッ
トも本発明の範囲内である。寸法は、特定のケースの寸法例としてのみ役立てる
ために提供されており、応用例により正確な寸法は変化する。後述のクレームに
おいて「含む」、「備える」、「含む」、「含んでいる」又は類似の用語は、「
含んでいるがそれに限定されない」を意味する。

【０１２７】当業者は、本発明がこれまで記載されたことに限定されないことを理解するで
あろう。むしろ、本発明の範囲は、後述するクレームによってのみ限定される。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の好ましい実施形態による、ピボット−バーを用いた吻合コネ
クタの一部平面図である。

【図２Ａ−２Ｅ】図２Ａ−２Ｅは、本発明の好ましい実施形態による、図１のコネクタの典型的
な配置方法を示す。

【図３】図３は、本発明の好ましい代替実施形態による、ピボットバーを用いた他の吻
合コネクタの一部の平面図である。

【図４Ａ−４Ｃ】図４Ａ−４Ｃは、本発明の好ましい実施形態による、図３のコネクタの配置方
法を示す。

【図４Ｄ】図４Ｄは、本発明の好ましい実施形態による、ピボットバーを用いた吻合コネ
クタに適した熱処理装置の切断面図である。

【図５】図５は、ピボットバーを用いた吻合コネクタの一部の平面図であり、本発明の
好ましい実施形態によるより大きなスパイクから切り抜かれたスパイクの特徴を
描いている。

【図６Ａ−６Ｃ】図６Ａ−６Ｃは、本発明の好ましい実施形態による、ピボットバー又は類似の
ヒンジを利用した種々のスパイクのデザインを示す。

【図６Ｄ−６Ｅ】図６Ｄ−６Ｅは、本発明の好ましい実施形態による、２つのピボットバーを利
用したスパイクメカニズムを示す。

【図７Ａ−７Ｂ】図７Ａ−７Ｂは、本発明の好ましい実施形態による、ピボットバーデザインを
利用した斜め吻合コネクタが示されている。

【図８Ａ−８Ｅ】図８Ａ−８Ｅは、本発明の好ましい実施形態による、種々の吻合コネクタのデ
ザインを示す。

【図９Ａ−９Ｂ】図９Ａ及び９Ｂは、本発明の好ましい実施形態によるコネクタ曲げ装置を示す
。

【図１０】図１０は、本発明の好ましい実施形態による、コネクタ曲げ装置の代替案を示
す。

【図１１】図１１は、本発明の好ましい実施形態による、移植片測定および／または引き
伸ばし装置の断面図である。

【図１２Ａ−１２Ｃ】図１２Ａ−１２Ｃは、本発明の好ましい実施形態による、側方搭載式吻合供給
システムを示す。

【図１３Ａ−１３Ｆ】図１３Ａ−１３Ｆは、本発明の好ましい実施形態による、移植片めくり返し工
具を示す。

【図１４】図１４は、本発明の好ましい実施形態による、孔あけ工具の先端部を示す。

【符号の説明】

１００コネクタ１０２リングセグメント１０４スパイク要素１０８スパイク１１８スパイク１２０ピボットバー２００コネクタ２０２リングセグメント２０４スパイク要素２０６弧状部２０８スパイク２１８スパイク６００、６３０コネクタ曲げ装置６０８ねじ６１４ねじ６１０下部ベース６１２上部ベース７００移植片測定装置７０２ハンドル７０４、７１０突出部７０６、７０８ピストン７１２物差し７１４スプリング８００ハンドル８０２移植片供給装置８０８レール８１０溝部８１２、８１４突出部

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年１０月１９日（２０００．１０．１９）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項７３】前記箇所は、同時に反転させられる、請求項５９−６１の
いずれか１項の方法。

【手続補正書】

【提出日】平成１４年６月１２日（２００２．６．１２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図１】

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図２Ａ

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図２Ａ】

【手続補正３】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図２Ｂ

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図２Ｂ】

【手続補正４】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図２Ｃ

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図２Ｃ】

【手続補正５】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図２Ｄ

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図２Ｄ】

【手続補正６】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図２Ｅ

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図２Ｅ】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号ＰＣＴ／ＩＬ９９／００２８５ (32)優先日平成11年５月30日(1999．5．30) (33)優先権主張国イスラエル（ＩＬ） (31)優先権主張番号ＰＣＴ／ＩＬ９９／００６７０ (32)優先日平成11年12月８日(1999．12．8) (33)優先権主張国イスラエル（ＩＬ） (31)優先権主張番号ＰＣＴ／ＩＬ９９／００６７４ (32)優先日平成11年12月９日(1999．12．9) (33)優先権主張国イスラエル（ＩＬ） (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者ケレン・ディヴィルイスラエル国ペタックティクバ 49315 ハラヴクックストリート 31 (72)発明者ツィメット・ナシュマンイスラエル国テルアヴィヴ 69016 ハッツァーストリート５Ｆターム(参考） 4C060 DD03 DD12 DD22 MM25

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】管腔を有し、径方向に拡張可能なリング状形状部を全体で形
成する複数のリングセグメント；少なくとも一つの前記リングセグメントに連結された少なくとも一つのピボッ
トバー；及び前記ピボットバーに取り付けられ、前記ピボットバー回りに回転可能である少
なくとも一つのスパイクを備え、前記リング状形状部の径方向の変形が、実質的に、前記スパイクの回転方向位
置に直接影響を与えない、吻合コネクタ。
【請求項２】ピボットバーの回転は、リング状形状部の径方向変形と機械
的に切り離されている、請求項１のコネクタ。
【請求項３】前記少なくとも一つのピボットバーは、少なくとも２つのピ
ボットバーを含み、前記少なくとも一つのスパイクは、前記ピボットバーのうちの第１に取り付け
られ、かつ、前記第１のピボットバーは他方のピボットバーに取り付けられてい
る、請求項２のコネクタ。
【請求項４】前記少なくとも一つのスパイクは、前記リング状形状部へ向
けられている、請求項１のコネクタ。
【請求項５】前記少なくとも一つのスパイクは、前記リング状形状部から
離れる方向に向けられている、請求項１のコネクタ。
【請求項６】前記少なくとも一つのスパイクは、各々が異なるピボットバ
ーに取り付けられている少なくとも２つのスパイクを含み、前記スパイク（複数
）は、前記コネクタの軸に沿った反対方向を向いている、請求項１のコネクタ。
【請求項７】前記少なくとも一つのスパイクが、端部対側部吻合における
側血管の外側に残るように前記コネクタが設計される、請求項１のコネクタ。
【請求項８】前記少なくとも一つのスパイクが、端部対側部吻合における
側血管に入るように前記コネクタが設計される、請求項１のコネクタ。
【請求項９】前記ピボットバーは、スパイク要素に含まれている、請求項
１のコネクタ。
【請求項１０】前記スパイク要素は、対向する２つのスパイクを含む、請
求項９のコネクタ。
【請求項１１】前記スパイク要素は、隣り合う２つのリングセグメントを
相互接続する、請求項９のコネクタ。
【請求項１２】前記スパイク要素は、一つのリング要素にのみ取り付けら
れている、請求項９のコネクタ。
【請求項１３】前記少なくとも一つのスパイクは、血管を貫通するように
構成された先端部を有する、請求項１のコネクタ。
【請求項１４】前記少なくとも一つのスパイクは、血管を貫通することな
く、血管に当てられるように構成された先端部を有する、請求項１のコネクタ。
【請求項１５】前記少なくとも一つのスパイクを前記リングに対して垂直
にするために前記コネクタが熱処理されている、請求項１のコネクタ。
【請求項１６】前記少なくとも一つのスパイクが前記リングに対して平行
となるように前記コネクタが熱処理されている、請求項１のコネクタ。
【請求項１７】前記少なくとも一つのスパイクが屈曲するように前記コネ
クタが熱処理されている、請求項１のコネクタ。
【請求項１８】前記少なくとも一つのスパイクが屈曲しないように前記コ
ネクタが熱処理されている、請求項１のコネクタ。
【請求項１９】前記ピボットバーがねじれるように前記コネクタが熱処理
されている、請求項１のコネクタ。
【請求項２０】前記ピボットバーがねじれないように前記コネクタが熱処
理されている、請求項１のコネクタ。
【請求項２１】前記ピボットバーは、前記リング状形状部の軸方向の長さ
内にある、請求項１のコネクタ。
【請求項２２】前記ピボットバーは、実質的に、前記リング状形状部に対
して中央に配置されている、請求項２１のコネクタ
【請求項２３】前記ピボットバーは、前記リング状形状部の軸方向の長さ
の外にある、請求項１のコネクタ。
【請求項２４】前記ピボットバーはピボット機構に含まれている、請求項
１のコネクタ。
【請求項２５】前記ピボット機構は、前記リング要素の少なくとも一つに
直接取り付けられている、請求項２４のコネクタ。
【請求項２６】前記ピボット機構は、前記リング要素の少なくとも一つに
伸張部を介して連結される、請求項２４のコネクタ。
【請求項２７】前記ピボット機構は、前記リング要素の少なくとも一つに
、少なくとも２つの伸張部を介して連結される、請求項２４のコネクタ。
【請求項２８】前記ピボットバーは、前記ピボットバーの各々の端部にお
けるヒンジを介して前記ピボット機構に連結されている、請求項２４のコネクタ
。
【請求項２９】前記ヒンジは、前記機構の前記ピボットバーに対する肉厚
部を含んでいる、請求項２８のコネクタ。
【請求項３０】前記コネクタは、複数の交互に配置されたリングセグメン
ト及びピボットバー機構を含み、前記ピボットバー機構は、前記リング状形状部のより大きな径方向の圧縮を許
容するために、軸方向に互い違いに配置されている、請求項２４のコネクタ。
【請求項３１】前記ピボットバーはまっすぐである、請求項１のコネクタ
。
【請求項３２】前記ピボットバーは、部分的にまっすぐである、請求項１
のコネクタ。
【請求項３３】前記ピボットバーは、曲がっている、請求項１のコネクタ
。
【請求項３４】前記コネクタは、包装されている、請求項１のコネクタ。
【請求項３５】前記包装は、前記コネクタ用の特定の血管の種類、及び前
記コネクタがいずれに適用されるかを示す、請求項３４のコネクタ。
【請求項３６】前記血管の種類は、大腿動脈を含む、請求項３５のコネク
タ。
【請求項３７】前記血管の種類は、大動脈を含む、請求項３５のコネクタ
。
【請求項３８】前記包装は、前記コネクタ用の特定の血管のサイズ、及び
前記コネクタがいずれに適用されるかを示す、請求項３４のコネクタ。
【請求項３９】前記包装は、前記コネクタ用の特定の血管の壁厚、及び前
記コネクタがいずれに適用されるかを示す、請求項３４のコネクタ。
【請求項４０】前記リング状形状部は、前記壁厚より小さい軸方向長さを
有する、請求項３９のコネクタ。
【請求項４１】前記包装は、前記コネクタ用の特定の連結形状、及び前記
コネクタがいずれに適用されるかを示す、請求項３４のコネクタ。
【請求項４２】前記連結形状は、側部対端部形状である、請求項４１のコ
ネクタ。
【請求項４３】前記包装は、前記コネクタ用の特定の斜め角形状、及び前
記コネクタがいずれに適用されるかを示す、請求項３４のコネクタ。
【請求項４４】前記少なくとも一つのスパイクは、前記コネクタにおける
対向するスパイクを切り抜いたものである、請求項１のコネクタ。
【請求項４５】前記リングセグメントの少なくとも一つは、軸方向に間隔
をおいて配置された複数の要素を含む、請求項１のコネクタ。
【請求項４６】前記複数の要素は、少なくとも３つの要素を含む、請求項
４５のコネクタ。
【請求項４７】前記複数の要素は、少なくとも４つの要素を含む、請求項
４５のコネクタ。
【請求項４８】前記複数の要素は、少なくとも５つの要素を含む、請求項
４５のコネクタ。
【請求項４９】前記複数の要素の全てが同じ形状を有する、請求項４５の
コネクタ。
【請求項５０】前記複数の要素の少なくとも２つは、鏡面対象形状を有す
る、請求項４５のコネクタ。
【請求項５１】前記複数の要素の少なくとも一つは、単一湾曲形状を有す
る、請求項４５のコネクタ。
【請求項５２】前記複数の要素の少なくとも一つは、二重湾曲形状を有す
る、請求項４５のコネクタ。
【請求項５３】前記複数の要素の少なくとも一つは、少なくとも３つの屈
曲部を形成している、請求項４５のコネクタ。
【請求項５４】前記複数の要素の少なくとも一つは、幅が変化する、請求
項４５のコネクタ。
【請求項５５】前記複数の要素の全てが一定幅を有する、請求項４５のコ
ネクタ。
【請求項５６】前記リングセグメントが取り付けられたスパイク要素、及
び、前記要素の少なくとも一方の連結位置に応力散逸要素を有する、請求項４５
のコネクタ。
【請求項５７】前記応力散逸要素は、前記軸方向に間隔をおいて配置され
た要素の肉厚部を含む、請求項５６のコネクタ。
【請求項５８】前記肉厚部は孔部を形成している、請求項５７のコネクタ
。
【請求項５９】血管をめくり返す方法であって、前記血管の先端部の縁周りの複数の箇所において、前記先端部と係合すること
；前記箇所を反転することにより前記先端部を反転すること；及び前記反転された箇所を前記血管の遠位端に向けて引っ張ることを含む方法。
【請求項６０】前記複数は、４つの箇所を含む、請求項５９の方法。
【請求項６１】前記係合することは、鉗子を使用して係合することを含み
、前記反転することは、前記鉗子を回転させることを含む、請求項５９の方法
。
【請求項６２】前記引っ張ることは、異なる前記箇所を異なる量だけ引っ
張ることを含む、請求項５９−６１のいずれか１項の方法。
【請求項６３】先端部を有するシャフト上の移植片の移植片めくり用の装
置であって、前記シャフトと係合するためのハンドル；前記シャフトから突出している前記移植片の先端部に係合するように配置され
た複数の鉗子；及び、各々が前記鉗子の一つに対応しており、前記鉗子を回転させ、前記鉗子の各々
の先端部を前記シャフトに沿って軸方向に引っ張る複数の継ぎ手を備える装置。
【請求項６４】移植片の寸法を測定する方法であって、前記移植片の先端部を、一つのエクステンション部はスプリングに連結されて
おり、一つエクステンション部はハンドルに連結されている２つのエクステンシ
ョン部に取り付けること；前記エクステンション部が離れるように前記ハンドルを操作すること；前記スプリングに連結された目盛り上の測定値を読み取ること；及び前記読み取られた測定値に応じた吻合コネクタを選択すること；を含む方法。
【請求項６５】前記移植片の先端部を引き伸ばすために前記ハンドルをさ
らに操作することを含む、請求項６４の方法。
【請求項６６】血管に孔を形成するための鋭利な先端部；変化する直径を有し、かつ、前記血管の壁部と係合するためにその中に形成さ
れた凹部を有し、前記直径はシャフトの一端において前記先端部の直径と実質的
に一致しており、前記直径は第１の距離の間は前記先端部から離れるに従い増大
し、次に前記直径は前記凹部に向けて直径が減少するスロープを形成しているシ
ャフト；及び前記シャフトに取り付けられており、先端部を有し、直径が減少する前記スロ
ープによって規定される直径の範囲内に前記先端部の内径がある外管、を備えた
ホールパンチャー。
【請求項６７】前記外管の前記先端部は、より遠位にある前記外管の部分
より小さな外径を有する、請求項６６のパンチャー。
【請求項６８】前記直径が減少するスロープは、前記シャフトの周りに斜
めに配置されている、請求項６６又は６７のパンチャー。
【請求項６９】斜め吻合コネクタを形成する方法であって、斜めでない吻合コネクタを用意すること；拘束手段の中に前記コネクタを取り付けること；所望の傾きに前記コネクタを変形するように前記拘束手段を操作すること；及
び前記ゆがみを維持するために、前記操作の後に前記コネクタを熱処理すること
、を含む方法。
【請求項７０】前記コネクタのスパイク部分を変形処理するために、前記
取り付け前に熱処理を行うことを含む、請求項６９の方法。
【請求項７１】端部に開口部を有するハンドル；前記開口部を通して備えられるように構成された移植片供給工具；及び前記工具及び前記ハンドルをスライド可能に相互連結する溝部−突出部機構；を備える側面搭載型供給システム。
【請求項７２】前記工具に対して前記ハンドルを軸方向に固定するための
スナップ式固定機構を含む、請求項７１のシステム。