JP2002528170A - 吻合用具 - Google Patents

吻合用具

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JP2002528170A
JP2002528170A JP2000577956A JP2000577956A JP2002528170A JP 2002528170 A JP2002528170 A JP 2002528170A JP 2000577956 A JP2000577956 A JP 2000577956A JP 2000577956 A JP2000577956 A JP 2000577956A JP 2002528170 A JP2002528170 A JP 2002528170A
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ベレクロウ、エリック
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ベレクロウ、エリック
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吻合用具 【解決手段】移植導管の1つの端部を標的導管へそれの壁に作製された開口部で接合するための吻合用具に関する。吻合用具は、その上に開口部の周囲で標的導管の壁の外側と接触する外フランジおよび開口部の周囲で標的導管の壁の内側と接触する内フランジが配列されている管状体を備える。内フランジは、前張力の影響下にある管状体の延長部に位置する伸張した位置から前記前張力が解除された後には内フランジを形成するために管状体に対して側方方向に伸張している位置へ移動する多数のアームから作られている。さらにまた、その上に外フランジおよび内フランジを備えた管状体を備える吻合用具に関するが、外フランジおよび任意で内フランジも標的導管の曲率半径にほぼ等しい曲率半径で円筒状に湾曲している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、移植導管を標的導管へその中に存在する接続開口部で接合するため
の吻合用具に関する。
【0002】 吻合部は、一般的意味においては3つのタイプに細分することができる。いわ
ゆる「端側吻合部」(ETS吻合部と略記される)、いわゆる「側々吻合部」(
STS吻合部と略記される)、およびいわゆる「端々吻合部」(ETE部吻合と
略記される)。本発明に従った吻合用具はこれら3つのタイプの吻合部のいずれ
とでも使用できる。ETS吻合部は、その場所で移植導管である1本の導管の1
つの端部が標的導管である別の導管の壁に形成された開口部へ接合されている吻
合部であると理解されている。従って一種のT継手が作り出される。STS吻合
部は、その場所で各々がそれらの壁に形成された開口部を有する2本の導管が接
合されている吻合部であり、それらの開口部は相互に接合されている。いわゆる
ETE吻合部は、その場所で2本の導管の端部を相互に接合することによって2
本の導管が接合されている吻合部であると理解されている。これは、言うなれば
、その場所でこれらの導管が相互の延長部に例えば真っ直ぐに、または各々に対
してある角度で斜めに配置されている連続継目である。
【0003】 そこで本発明に従うと、接続開口部は、ETSまたはSTS吻合部の場合には
標的導管の壁に作製された側方開口部、またはETE吻合部の場合には末端開口
部のいずれかである可能性がある。そこで末端開口部は、標的導管がそれに沿っ
てその端部で切断されている切断面によって決定されるであろう。
【0004】 本発明に従うと、この状況における移植導管および標的導管は特に血管である
が、それらは例えば尿道、ファロピウス管その他のような他の中空管状器官であ
ってもよい。本発明の範囲内では、用語「移植導管」および「標的導管」は第1
導管(移植導管)と第2導管(標的導管)とを識別するために役立つ特徴付ける
用語として使用されている。そこで用語「移植導管」および「標的導管」が本発
明を制限することは決して意図されていない。本特許出願書全体を通して、用語
「標的導管」および「移植導管」は多くの例において本発明の範囲を越えずに入
れ替えることができる。
【0005】 実際に使用される、さらに本発明に従って使用することもできる移植導管は、
特に下記である。
【0006】 −通常は遊離移植片(移植片)として完全に切り取られるが、抹消血管手術で
はいわゆるin situ移植片として解剖学的位置に残されて隣接下肢動脈に
接合される大伏在静脈、 −通常は移植目的に使用され、この目的のために完全に切り取られる小伏在静
脈、 −通常は移植目的に使用される、腕からの静脈、 −通常、尾側だけが切り取られてときどき遊離移植片として使用される内胸動
脈、 −遊離移植片として使用される腕からの橈骨動脈、 −通常、脾臓側で尾側だけが切り取られるが(トランスポネート)、ときどき
は遊離移植片として使用される右胃大網動脈、 −一般には遊離移植片として使用される下腹壁動脈、 −プラスチック製の人工導管、 −一般には凍結状態で保存される、動物またはヒト材料の静脈または動脈。
【0007】 本発明に従った吻合用具は、例えば心臓の閉塞冠動脈の症例においてバイパス
を作製するときに使用できる。このタイプのバイパス手術は大規模で実施でき、
現在まで移植導管は標的導管へ完全に手で取り付けられていた。この場合には、
一般に大動脈壁に開口部が作製され、その場所で移植導管の一方の端部が手で縫
合することによって開口部の縁に取り付けられる。この継目は大動脈との近位吻
合部と呼ばれている。移植導管の他方の端部は縫合によって対応する方法で閉塞
部を越えて冠動脈に手で接合されている。後者の継目は同様に冠動脈との遠位吻
合部と呼ばれている。経験を積んだ外科医であれば、およそ10分間で縫合によ
って1つの吻合部を完成することができる。
【0008】 ほとんどのバイパス手術はさらに人工心肺を使用して実施され、心臓はその後
一時的に停止させられる。この方法で心臓を停止させることは心臓自体にとって
有害であるだけではなく(結局のところ、心臓はもはや血液供給を行わない)、
他の器官および生体機能にとっても有害であるので、心臓が停止させられる時間
ができる限り短時間であることが重要である。近年の開発に従って、鼓動してい
る心臓に、すなわち人工心肺を使用せずに、心臓を停止させずに手術を実施する
ことがますます多く試みられつつある。この理由は、鼓動している心臓への手術
が心臓や他の器官に対して余り有害ではないこと、および余り費用が高くないと
いうことにある。鼓動している心臓へそうしたバイパス手術が行われる場合には
、血流はバイパスされる冠動脈の場所で一時的に中断させられる。そうした鼓動
している心臓へのバイパス手術の場合においても、さもないとこの部位で心筋梗
塞が発生する可能性があるため、血流の中断ができる限り短時間しか続かないこ
とが極めて重要である。鼓動している心臓へバイパス手術を行う場合における付
随的問題は、心臓の側面および底部に冠動脈が到達できるように心臓を通例は持
ち上げておかなければならないことであるが、一般に心臓はこれに良好に耐える
ことができず、血圧低下または心臓停止が引き起こされる可能性がある。迅速に
完成できる吻合部はそうした手術をはるかに可能にするであろう。
【0009】 鼓動している心臓に例えばバイパス手術のような心臓手術をますます多く実施
するための近年の開発に加えて、小さなアクセス経路を通して、または胸腔鏡視
下で実施される手術数も増加しており、手で縫合する可能性はほとんどまたは全
くなくなりつつある。本発明の目的は、移植導管を標的導管へ接合することをそ
れを用いて確実かつ再現性の方法で効率的に、さらに患者へのストレスを最小限
に抑えて完成することのできる補助用具を提供することである。前記目的は、患
者の身体に外科医によって実施される従来型の相当に大きな労働力を要する冗長
な、および結果に関する限り余り予測できない縫合を、それを用いて回避できる
、または少なくとも最小限に抑えることのできる付属品の用意によって達成され
る。
【0010】 最初に言及したタイプの吻合用具を開示しているWO96/25886号は、
同一目的のために多数の様々な付属品を提案している。この場合の出発点となっ
ているのは、血液と異物との接触が発生してはならないという理念であり、その
必然的結果はすべての付属品を血管の内側に向かう血管壁材料によってできる限
り遮蔽するという目的である。しかし、この目的のために講じられる手段、すな
わち移植導管の壁を用いて内側の異物部分をすべて、またはできる限り多く被覆
することは、血液のために利用できる流動開口部の減少/収縮を生じさせる。
【0011】 WO96/25886号からの付属品は各々数多くの欠点を有している。多く
の場合に、移植導管は引き伸ばされなければならないが、これは僅かな程度しか
可能ではない、または全く可能ではない、または他の場所で移植導管を圧縮する
ことによってしか可能ではない。さらにその上、多くの付属品を用いると、標的
血管の壁はいわゆるステープルによって穿孔される。これらのステープルは外側
から内側へ標的導管の壁を通過させることができる、またはアームを外側へ折り
畳むことによって内側から外側へ移植導管の壁を通過させることができる。内側
から外側へ、および外側から内側へのどちらについてもステープルに壁を通過さ
せるためにはステープルを曲げるための器械類が必要とされる。この手術中には
、特に標的血管に必要な力が加えられる。石灰化した罹患導管の場合にステープ
ルを外側から内側へ通過させなければならないときには、ステープルが石灰化し
た罹患導管の壁を前方へ押し付けるリスクが発生し、その結果としてステープル
は導管の壁上に適正に噛み合うことができなくなる。WO96/25886号に
おいてステープルが内側から外側へ進む場合には、それらはたいていは大動脈ま
たは冠動脈(標的導管)の壁および移植導管の壁の両方を貫通する。アームおよ
びそれに接続されたステープルを標的導管の壁を通して内側から外側へ通過させ
るために標的導管の内側から作業を行わなければならない場合は、標的血管また
は取り付けられる移植導管のどちらかを通して器械が標的導管内に挿入されなけ
ればならない。移植導管が既にその他方の端部によって別の標的導管に接合され
ている場合は、これはその器械が血管の壁を通してどこかの内側へ持ち込まれな
ければならない、および完成したらこの目的で壁に作製された開口部が再び閉鎖
されなければならないという意味において、追加の外科的介入を意味する。WO
96/25886に従った付属品の部品が標的導管である大動脈または冠動脈の
壁にある開口部を通して導入される場合は、前記部品は通例は開口部の周囲寸法
より大きな周囲寸法を有しており、これは大動脈または冠動脈の壁が開口部の場
所で部品を導入するための伸展を許容しなければならず、さらに開口部がその後
再びサイズを縮小しなければならないことを意味する。特に罹患導管の症例では
、これは一般に成功しないであろう、または壁が裂けたり、開口部が永久的に大
きいままになったりするであろう。さらにその上、WO96/25886号では
すべての開口部およびすべての付属品類が本質的に円形であり、これは移植導管
を冠動脈に接合するときに問題を生じさせるであろう。一般に、移植導管の径は
冠動脈または標的導管の径よりかなり大きい。円形または完全に丸い環状形の場
合には、径の相違は接合問題を生じさせ、通過を可能にさせる血管の能力を妨害
する可能性があるであろう。第1に、標的血管は限定された程度までしか伸展で
きない限られた幅を有している。
【0012】 US−A4350160号は、冠動脈の1つの端部へ移植導管の1つの端部を
接合するための補助具を開示している。この場合に行われる方法は骨が折れる。
さらにまた別の短所は、冠動脈が横に切断されなければならないこと、およびこ
の壊れやすい冠動脈がその後補助器具のコンポーネントの周囲で曲げられなけれ
ばならないことである。移植導管もまた丸く曲げられ、そのあとで2つの部分が
相互にステープルで留められる。
【0013】 さらにその上、WO84/00102号は導管を相互に端々接合するための装
置を開示している。この場合には同様に冠動脈が横に切断されてその後多数のピ
ンに被せて折り畳まれなければならず、これは実際には例えば冠動脈のような極
めて小さな血管の場合には、たとえ確実に不可能ではなくとも困難であることが
分かっている。
【0014】 US−A5234447号は、下縁から下を向いているステープルアームとさ
らに上縁から直立のそれらの遊離端でフランジのついた別のステープルアームと
から構成される吻合用具を開示している。移植導管は、取り付けられるその端部
まで、上から下へリングを通して挿入される。前記遊離端は外側へ向かって折り
畳まれ、その後で外向きおよび上向きに丸く曲げることができるように下ステー
プルアームが折り畳まれた部分を通して押し込まれ、その後移植導管を含む全吻
合用具が標的導管の壁に形成された開口部内に押し込まれ、さらにその後、最終
的に下ステープルアームおよび上ステープルアームが標的導管の開口部を取り囲
んでいる標的導管の壁の組織を通して反対方向に押され、標的導管の前記壁組織
にそれらのとがった遊離端が残される。標的導管の組織が損傷している場合はス
テープルアームによって壁組織が穿孔されるために、このタイプの吻合用具を使
用するのは適切ではない。もう1つの問題は、標的導管の壁組織が損傷している
場合には、前記組織がさらに容易に裂けやすいためにこれが接合を不確実にする
ことである可能性がある。さらに、この場合には標的導管内への導入/挿入は、
下縁上のステープルが標的導管における開口部の径より大きい径を有するので困
難になるであろう。
【0015】 US−A4366819号は4パート吻合用具を開示している。前記吻合用具
は、管状体の下縁の周囲でその遊離端によって包まれるために接合される移植導
管の端部がそれを通って挿入される円形管状体から構成される。包まれた円形区
間は、断面が三角形のリングによって管状体上に固定される。このために前記リ
ングには、半径方向の内側に面していて移植導管の包まれた円形区間に噛み合っ
ているポイント形素子が備えられている。前記のように準備された全体が標的導
管の壁の開口部を通して挿入され、その後に断面が三角形のリングがその傾斜し
ている上面を標的導管の壁の内側と接触させて挿入される。外フランジは標的導
管の外側上の管状体の上方に押し付けられ、その外フランジには標的導管の長手
方向に面していて外側から標的導管の壁に挿入されるポイント形素子が備えられ
ている。外および内フランジは、内フランジと外フランジの間の組織の圧縮が保
持されるような方法で管状体上に備えられた外鋸歯と相互に噛み合う内鋸歯によ
って管状体上に固定できるリングの形での第4個別コンポーネントによって相互
に締め付けられて保持されている。この構造の欠点は、それが標的導管内に挿入
される前に内フランジが既にフランジ作用のために必要とされる外方向に向いて
いる形状を有しているので、従って標的導管内に準備された全体を挿入すること
がより困難になることである。第一、内側へ挿入される全体の径は標的導管の開
口部の径より大きい。
【0016】 US−A4368736号は、非組織材料の接続チューブの一方の端部が接合
される予定の移植導管の端部にそれを用いて挿入され、他方の端部が標的導管の
壁に作製された開口部に挿入される吻合用具を開示している。この手術中、移植
導管および標的導管は幾らか距離が離れたままになる。この配列を用いると接続
チューブは屈曲を有する可能性があるので、その結果として一方では接続チュー
ブを標的導管に直角で取り付けることができ、他方では移植導管が標的導管から
少なくともある距離を離して標的導管に対してある角度で伸びることができる。
【0017】 WO98/40036号は、本質的に3つの基本コンポーネントから構成され
る吻合用具を開示している。「取付部材12」と呼ばれる第1基本コンポーネン
トはそこへ45°または90°の角度で固定された円筒形通路を有する分岐チュ
ーブ付きのサドル形内フランジから構成される。第2基本コンポーネントは、サ
ドル形外フランジを形成しており、それを通って分岐チューブを挿入できる通路
を有するいわゆる「締付部材14」である。第3基本コンポーネントは、分岐チ
ューブに被せてスライドさせられるリングであるいわゆる‘固定部材16’であ
る。移植導管は分岐チューブに被せてスライドさせることができ、第3基本コン
ポーネントの「固定部材」によって分岐チューブ上に締め付けることができる。
WO98/40036号は第1基本コンポーネントを標的導管にどのように配置
するのかを正確には規定していない。サドル形内フランジは、接続開口部を通し
て外側から標的導管内に挿入されることを許容しない寸法を有している。分岐チ
ューブは、それが移植導管内に突出する、および移植導管を通過する血液が分岐
チューブの前記区間を通って流れるときに分岐チューブと接触するであろうとい
う欠点を有する。
【0018】 請求項1の前特徴的な条項に従った吻合用具がWO98/03118号に開示
されている。このPCT出願は、管状体、管状体の底部に用意されていてそれら
の間に切込みを備えたアームから構成することのできる、または折り畳み構造で
あってもよい内フランジ、および外側で管状体の周囲に取り付けることができて
外フランジとして機能する平らな固定リングを含む「吻合用取付具」に関する。
前記吻合用取付具が取り付けられる方法はWO98/03118号の第4行から
第6行に記載されている。挿入するためには、内フランジのアームは伸張してい
る軸位置にあり、移植導管はその後管状体を通して挿入され、さらに移植導管の
端部が伸張しているアームに被せて折り返される。移植導管の折返し部分は固定
スリーブによって適所に保持される。伸張しているアームおよびそれらの周囲に
折返し移植導管を備えた管状体の末端は標的導管の開口部を通して挿入され、伸
張しているアームを用いて末端に配置されたバルーンはアームを軸方向の伸張し
ている位置(WO98/03118号の図6a)から外向き(WO98/031
18号の図6b)に向かって半径方向位置(WO98/03118号の図6c)
に曲げるために拡張される。標的導管に移植導管を取り付けるためには、固定リ
ング上に備えられたピンを標的導管の壁および折り返されてそれに引き続いて半
径方向の外向きに折り畳まれている移植導管の部分の壁に貫通させることによっ
て、固定リングが下向きにスライドさせられる。WO98/03118号に従う
と、内フランジはこうして強制的にバルーンによって軸方向挿入位置から半径方
向固定位置に曲げられる。そうしたバルーンの使用は、バルーンが移植導管を通
して送り込まれなければならないだけではなく、それがアクセス部位を通ってど
こかに導入されてさらに再び取り除かれなければならないという欠点を有する。
これは、前記他方の端部が既に別の導管に固定されているときに特に移植導管が
また別の遊離端を有していない場合には、厄介で複雑である。
【0019】 このために本発明の目的は、特に移植導管を標的導管へその中に存在する開口
部で接合するための改良された吻合用具を提供することである。
【0020】 上記の目的は、移植導管を標的導管へその中に存在する接続開口部で接合する
ための下記を含む吻合用具の準備によって本発明の第1態様に従って達成される
【0021】 −標的導管に方向付けられている下縁を有する本質的管状体、 −管状体の外側に取り付けられている、または取り付けることができる、さら
に接続開口部の周囲で標的導管の壁の外側と接触させることのできる外フランジ
、および、 −自由位置では管状体に対して外向きに突き出ており、接続開口部の周囲では
外フランジに重複しており、標的導管の壁の内側と接触することができ、さらに
標的導管への内フランジの挿入中には本質的に管状体に対して本質的に伸張して
いる位置にある管状体上に形成されている内フランジであって、前記フランジは
標的導管における接続開口部を通して内フランジを挿入できるように好ましくは
弾性力に逆らって自由位置から管状体の下縁が広がった平面上の突出部が実質的
に前記下縁上および/または内側に位置する前張力がかけられた位置へ可逆的に
曲げられており、さらに前張力の影響下で自由位置の方向に内フランジを曲げ返
すために固定を解除できるような方法で前記前張力がかけられた位置で固定され
ている。
【0022】 本発明に従った吻合用具の重要な長所は、一方では、標的導管への固定が内フ
ランジと外フランジとの間の接続開口部を取り囲む組織を締め付けることによっ
て行われる点にある。従って標的導管の壁の質は吻合用具と標的導管との接合の
強度にはほとんど影響を及ぼさないであろう。これは例えば先行技術から知られ
ているようなステープルを基礎とする継目とは対照的である。本発明に従った吻
合用具のもう1つの重要な長所は、吻合用具を標的導管にある接続開口部を通し
て挿入するときに内フランジが伸張している、平行または任意に傾斜して内側へ
向いた位置にある点にある。従ってこれは、内フランジが管状体に関して外向き
に突き出ている自由位置にはないことを意味しており、これは標的導管にある接
続開口部を通して挿入される吻合用具のその部分が標的導管にある開口部の外周
輪郭より大きくない外周輪郭を有することを意味する。従って、標的導管に挿入
される吻合用具のその部分は前記接続開口部に適合する。このため、接続開口部
内の吻合用具の挿入を達成するために接続開口部の周囲の標的導管の組織を引き
伸ばすこと、またはさもなければ相当に複雑な操作は不要である。内フランジの
全部または一部は、伸張している位置から機械的または他の器械類の補助を用い
て効果的に内フランジを形成する外向き自由位置へ持ち込むことができる。しか
し、内フランジが弾性力に逆らって自由位置から前張力位置へ可逆的に曲げられ
れば、すなわち接続開口部内への吻合用具の挿入中に内フランジが前張力がかけ
られた伸張しているまたは内側へ向いている内フランジであれば、それが好まし
い。これが内側へ向いている方法は任意で直角で内側へ向いていてよいが、しか
し一般にはそれが内側へ向いている方法は、好ましくは穏やかなテーパリング(
先細)(すなわち<15°)であろう。
【0023】 前張力がかけられた伸張している内フランジを備えたそうした吻合用具は、吻
合用具を標的導管に取り付けるときに、内フランジが最初は実質的に管状体(特
にテーパー)の延長部で前方または管状体の軸に向かって内側を向いており、そ
の結果として標的導管の接続開口部を通して容易に内側へ挿入できるという長所
を有している。内フランジがこの方法で標的導管にある接続開口部を通して挿入
された後に、固定されていた前張力がかけられた位置を解除することができる。
内フランジはその後再び管状体に関して側方へそれが突き出ている、または少な
くとも突き出る傾向を示す自由位置へ再び曲げ戻ることができ、さらに伸張して
いる/固定された位置では外を向いているそれの側方は標的導管の壁の内側と接
触する。標的導管への固定はその後、外フランジと内フランジとの間の開口部の
周囲に位置する標的導管の壁区間を締め付けることによって作り出される。内フ
ランジが永久的に弾力性の材料から作られている場合は、固定されている前張力
がかけられた位置(または伸張している位置)からの内フランジの解除は、外側
上の内フランジの周囲に取り付けられたリングまたはスリーブを引き戻すことに
よって、または内フランジの周囲に取り付けられたコードまたは他の形態の拘束
を取り除くことによって達成できる。必要な場合は、例えば継目の場所で標的血
管にバルーンを配置して前記バルーンを拡張することによる器械によって、また
は内フランジを標的血管の内壁に対してよりしっかりと押し付けるために別の手
段を用いて機械的圧力を働かすことによって内フランジと標的導管の壁の内側と
の接触を改善することが可能である。
【0024】 本発明に従った吻合用具のさらにまた別の重要な長所は、標的導管の内腔内へ
の移植導管の組織の突出を最小限に制限できる、またはこの手段によってさらに
完全に回避さえできる点であるが、それは標的導管内の実質的に内側部分が移植
導管によって被覆される必要がなく、さらに移植導管も管状体の下縁も標的導管
の内腔内へ突出しない、または少なくとも重大な程度には突出しないためである
【0025】 本発明に従った吻合用具のさらにもう1つの重要な長所は、吻合用具が取り付
けられているときには標的導管にある接続開口部の周囲の組織上に加えられる締
め付け力を均一に分布させることができる点である。
【0026】 最初に既に指摘したように、本発明に従った吻合用具は全3種のタイプの吻合
部、すなわちETS吻合部、STS吻合部およびETE吻合部と一緒に使用でき
る。ETE吻合部の場合には、内フランジは好ましくはいわゆる伸張している位
置にあるときには内側を向くであろう。いわゆる自由位置および組み立てられた
位置では、内フランジは外フランジ(組み立てられた位置では標的導管の周囲の
外側上に位置する)によって前方へ伸張している位置またはいくらか外向きに向
いている位置で保持されるであろう。外フランジがなく、内フランジが吻合用具
の残りの部分から完全に分離されていると見なされる場合は、前記内フランジは
自由位置にあるときには任意で半径方向の外向きに向く形状を呈することができ
る。組み立てられた位置では、半径方向の外向きに向く前記位置は外フランジが
あるために発生できないであろう。ETE吻合部の場合には、外フランジは本質
的にチューブ、任意で円筒形チューブの形状を呈することができるであろう。
【0027】 一定の条件下で吻合用具の取り付けを用意することができるためには、本発明
に従って外フランジが管状体および/または内フランジから個別のコンポーネン
トであり、管状体の長手方向および/または内フランジの方向にスライド可能で
あり、さらに固定手段によって管状体および/または内フランジに対して固定で
きるコンポーネントであれば有益である。そこでこの配列を用いて壁に接続開口
部が作製される場所でそのタイプの標的導管に接合することが意図されている本
発明のある実施形態の場合には(すなわち、いわゆるETSまたはSTS吻合部
)、開口部を取り囲んでいる標的導管の壁区間がそれを用いて内フランジと外フ
ランジとの間に締め付けられる締め付け力を調整するためには、本発明に従って
外フランジから管状体および/または外向きに突き出ている内フランジまでの距
離が調整可能であれば有益である。この方法では、例えば標的導管の壁の肉厚に
依存して特定の望ましい締め付け力を入手することが可能である。この関連にお
いて、調整可能性は連続的であっても、非連続的であってもよい。本発明の有益
な実施形態に従うと、固定手段は鋸歯を含むメカニズムを備える。必要であれば
、鋸歯を含むこのタイプのメカニズムはさらにまた外フランジから管状体および
/または外向きに突き出ている内フランジまでの距離の調整可能性を達成するた
めにも使用できる。ETE吻合部は、さらにまた管状体の長手方向に外フランジ
がスライドすると導管壁に圧縮力が適用され、さらに導管壁が外フランジと内フ
ランジとの間でしっかりと締め付けられるような方法でも実施できる。
【0028】 そこで吻合用具および/または標的導管および/または移植導管上への機械的
作用を有する器具の使用を最小限に制限するため、または完全に回避さえするた
めには、本発明に従って内フランジが超弾性合金または例えばニッケル−チタン
合金のような形状記憶を有する熱活性化もしくは活性化可能な合金から製造され
ていれば有益である。ニッケル−チタン合金の例としては、商標ナイチノール(
Nitinol)として知られている材料を使用することができる。そうした超
弾性合金または形状記憶を有する熱活性化/活性化可能金属は、弾力性作用に逆
らって自由状態から変形状態にさせることができ、さらにある処理、一般には低
温処理によって前記変形状態で固定させることができる特性を有する。前記固定
がその後例えば材料を一定温度の上方へ加熱することによって解除されると、屈
曲を妨げる最初の弾力性が回復し、内フランジはその最初の自由状態へ復元する
【0029】 本発明のさらにまた別の有益な実施形態に従うと、内フランジは管状体の下縁
に対して接線方向に伸びていて外フランジの内周の高さに位置する屈曲軸を有し
ている。この方法で達成できるのは、吻合用具が標的導管上に取り付けられてい
るときには標的導管内に突き出ない、またはほんの僅かにしか突き出ないことで
ある。詳細には、内フランジは既にそれを通って標的導管内に挿入される開口部
で屈曲し、その後内側から標的導管の壁の内側と平らに接触でき、さらに柔軟性
材料から構成される導管壁内に幾らか圧縮される可能性がある。吻合用具が標的
導管内に突き出ない、またはほとんど突き出ないので、標的導管を通る血流が標
的導管内に突き出る区間によって邪魔されることも妨害されることもない。
【0030】 特に外フランジの内周の高さで、またはこれより上方でさえ内フランジの屈曲
軸を入手するためにも使用できるまた別の特定実施形態に従うと、内フランジは
ノッチ、切り込みまたはひだによって相互から離れており、ノッチまたは切り込
みまたはひだが好ましくは外フランジの所までまたは外フランジを越えて継続し
ているように管状体の辺縁周囲に配分して配列されている多数のアームを有する
。内フランジがノッチまたは切り込みによって相互から離れているアームから作
られている場合は、周辺方向において相互に隣接するアームが不連続を形成する
ノッチまたは切り込みによって相互から常に離れているので、内フランジは不連
続フランジと見なすことができる。しかし、フランジはまた、少なくともいわゆ
る伸張しているまたは内向き位置においては例えばこの折畳み構造を作ることに
よって連続フランジとして構成することもできるが、この場合にはひだの外向き
背部をアームと見なすことができ、前記ひだ背部の間に位置するひだの谷はひだ
と見なすことができる。内フランジがその前張力がかけられた位置(伸張してい
る、または内向き位置)から自由位置に移動するときには、ひだの谷は内フラン
ジが自由位置に移動することを可能にするために、およびそうするときにさらに
中断されない内フランジ接触面を作り出すことができるように平らに引っ張られ
る(または少なくともより深さの浅いひだの谷へ引き上げられる)であろう。
【0031】 標的導管の内壁上の内フランジの握りを増加させるためには、本発明に従って
自由位置にある時に標的導管の内壁に面する内フランジの面にザラザラまたは凸
凹が備えられていれば有益である。内フランジの前記面には任意でさらに導管壁
に面する外フランジのその面に作られた切り込みまたは穴と噛み合うことができ
る突出部を備えることができる。
【0032】 特にETS吻合部の場合において接合される移植導管が標的導管の径より大き
い径を有する場合−これは一般にバイパス血管を冠動脈に接合するときの、いわ
ゆる遠位吻合部の場合である−は、本発明の本質的に第1の態様とは無関係であ
る第2の態様に従って、管状体の下縁が本質的に卵形または楕円形の輪郭を有し
ていれば有益である。標的導管上に取り付けられたときに、卵形または楕円形の
長手軸はその後標的導管の長手方向に本質的に平行に伸張するであろう。しかし
本発明の第2の態様に従うと、本質的に卵形または楕円形の輪郭を有する管状体
の下縁はさらに、移植導管が移植導管と標的導管の径の間の関係とは無関係にE
TS吻合部の場合のように、および同様にETEまたはSTS吻合部の場合のよ
うにある角度で標的導管に接合されなければならない場合にも有益である。そう
した卵形または楕円形デザインの吻合用具はまた、先行技術から知られている吻
合用具をこの意味において改良することによって極めて容易に作り出すこともで
きる。
【0033】 第1および/または第2の態様とは無関係に使用できるが、極めて有益には第
1および/または第2の態様と組み合わせて使用することもできる本発明の第3
の態様に従うと、本発明は、外フランジ接触面が好ましくは開口部の場所で標的
導管の外周半径に等しい、またはほぼ等しい曲率半径で円筒状に湾曲した構造で
あることを特徴とする、移植導管を標的導管へその中に存在する、外フランジ接
触面によって開口部の周囲の標的導管の壁の外側と接触させるようにすることが
意図されている外フランジを含む、例えば特にそれの壁に存在する開口部のよう
な開口部で接合するための吻合用具に関する。円筒状に湾曲した構造の外フラン
ジ接触面を作ることによって吻合用具の場所でのその結果としての標的導管の収
縮は減少させられる、または曲率半径が開口部の場所で標的導管の外径に等しい
、またはほぼ等しい場合には完全に防止さえされる。吻合用具の場所での標的導
管の収縮の減少または完全な排除は吻合用具の場所で標的導管を通過する流れが
妨害される程度が相当に少なくなる、または全く妨害されなくなるという長所を
有する。そうした円筒状に湾曲した外フランジは、特にSTSまたはETS吻合
部の場合に有益に使用できる。このタイプの円筒状に形成された外フランジはさ
らにまた先行技術から知られている吻合用具をこの意味において改良することに
よって同様に極めて容易に達成できることは明白であろう。
【0034】 さらに標的導管の圧縮をさらに妨げ、従ってその結果として吻合用具の場所で
の標的導管の収縮を妨げるためには、本発明に従った前記第3の態様の場合にお
いては、外フランジ接触面が本質的にせいぜい180°で広がる円筒形領域の形
状を有していれば特に有益である。180°を越える円筒形領域の広がりは完全
には除外されないが、しかしこれは標的導管上への吻合用具の取り付けおよびそ
こへの固定を幾らか複雑にするが、それはこの場合には標的導管が外フランジの
円筒形領域区間にこれを配置できるようにある程度一緒につままれなければなら
ないから、または円筒形領域区間が柔軟性である、または曲げて開けるのどちら
かであるように構成されなければならないからである。円筒形領域は、好ましく
は150°から180°の範囲で広がるであろう。そうした円筒形領域区間の使
用によって外フランジ接触面のために達成できることは、特にその中に標的導管
が包埋される特定組織において外フランジが標的導管の周囲に位置する組織にも
たれかかれることである。標的導管上/上方に位置する組織および必要であれば
標的導管のそばの組織はある程度取り除かれ、または脇へ押し退けられ、その後
に外フランジは組織内に沈み込むことができ、さらにその上にもたれかかること
ができる。標的導管の収縮がこの手段によって確実に広範に防止/回避されるこ
とは明白である。
【0035】 冠動脈手術において適用するためには、本発明の有益な実施形態に従うと、外
フランジ接触面の曲率半径は冠動脈(この場合には一般に1〜2.5mmの径を
有する)の場所で遠位吻合部については0.5〜1.25mmの範囲内であろう
。この場所で一般に3〜5cmの径を有する上行大動脈での近位吻合部の場合に
は、外フランジ接触面の曲率半径は15〜25mmの範囲内であろう。
【0036】 湾曲した外フランジ接触面を有する吻合用具を用いて標的導管における開口部
の周囲で均一な締め付け力を達成するためには、本発明に従って、断続的または
連続的内フランジ接触面を有する内フランジを使用する場合には、内フランジは
下記の曲率半径を備えた円筒状に湾曲した構造である、 −開口部の場所で標的導管の内周径に等しい、またはほぼ等しい、または −外フランジ接触面の曲率半径に等しい、またはほぼ等しい。
【0037】 従って冠動脈手術のためには内フランジ接触面の曲率半径は、外フランジ接触
面の曲率半径に対応して、好ましくは冠動脈との遠位吻合部の場合には0.5〜
1.25mmの範囲内であろう、または大動脈との近位吻合部の場合には15〜
25mmの範囲内であろう。
【0038】 近位大動脈吻合部の場合は、上行大動脈は吻合の場所で患者の左手側に向かっ
て(外科医の側からは右手側に向かって)(僅かな)湾曲を示す。従って接合を
さらにいっそう改善するためには、外フランジ接触面および任意では内フランジ
も大動脈(または外フランジ)の長手方向において上記の円筒形(患者の前後方
向において、いわゆる矢状面)だけではなく、外フランジの場合は凹形または内
フランジの場合は凸形を備えて構成される。
【0039】 標的導管と移植導管の間の接合を十分に完成させるためには、本発明に従って
吻合用具がさらに移植導管(または標的導管)の遊離端を吻合用具に、例えばそ
れの管状体に固定するため、または第1吻合用具を第2吻合用具に固定するため
の結合手段を備えていれば有益である。この配列を用いると、移植導管(標的導
管)の固定は、例えば外フランジで、または管状体および/または外フランジと
ワンピースで形成(一体成形)されているコンポーネントで直接に発生するであ
ろう。管状体とワンピースで形成されているそうしたコンポーネントは、任意で
管状体の内側に配置することができる。しかし、固定はさらに、移植導管がそれ
に固定された後に吻合用具に結合されている個別の独立コンポーネントで発生す
ることもできる。
【0040】 本発明のさらにまた別の有益な実施形態に従ってこの配列を用いると、結合手
段は移植導管のための通路を有していて少なくとも部分的に管状体に挿入できる
付属品を備えるが、その管状体および/または付属品には好ましくは付属品が管
状体の下縁を越えて突き出ることができることを防止するように配置されている
止め具が備えられる。結合手段が管状体に挿入できる個別付属品を備える場合は
、身体外での吻合用具への移植導管の固定は相当に単純化され、吻合用具自体が
相当に単純な構造であってよく、標的導管への吻合用具の固定は相当容易に達成
できるが、それは適切な場合はこの場合に吻合用具を通して標的導管内に配置で
き、その後最終的には前記付属品によって標的導管上での移植導管の接合を実際
的に作り出せるように取り除くことができる器具を使用することが容易なためで
ある。
【0041】 従って結合手段は、例えば管状体が最初に内フランジおよび外フランジによっ
て標的導管に固定された後に吻合用具に、例えば管状体に固定される個別コンポ
ーネントを備えることができるが、しかし結合手段はさらにまた吻合用具と、例
えば管状体とワンピースで形成されていてもよく、この場合には一般に移植導管
は最初は管状体に接合され、さらにその後にのみ管状体は内フランジおよび外フ
ランジによって標的導管に固定されるであろう。この後者の場合には移植導管へ
の管状体の接合を患者の体外で発生させることができ、前者の場合には個別補助
結合部品への移植導管の接合を患者の体外で発生させることができる。
【0042】 吻合用具によって移植導管を圧縮することなく、またはもしかすると最小の圧
縮でこれを接合することができるためには、結合手段が縫合のための管状体もし
くは個別付属品の辺縁周囲に配列されていて管状体もしくは個別補助結合部品を
通過する一連の通路を有していれば有益であるが、これらの通路は好ましくはお
よそ0.5〜1.5mmの径を有する。前記通路は本質的には移植導管または管
状体または補助結合部品に対して半径方向に延びるであろう。
【0043】 本発明のある有益な実施形態に従うと、結合手段は移植導管の結合端がそれに
通して挿入されてそれに被せて包まれることができるようなサイズであり、柔軟
性および/または弾力性リング、および吻合用具の、好ましくはそれの管状体の
周辺内面に用意されている内側に向いて開いていてその中でリングが移植導管の
折返し結合端の部分と一緒に好ましくはぴったりと合う方法で受け入れられる周
辺溝を備える。周辺溝と組み合わさったそうした柔軟性および/または弾力性リ
ングは吻合用具が最初に標的導管に固定されることを可能にし、さらに移植導管
については移植導管に柔軟性および/または弾力性リングが備えられた後には柔
軟性および/または弾力性リングを変形させてこれを吻合用具内に挿入し、好ま
しくはぴったりと合う方法でそれを周辺溝に適応させることによって吻合用具に
接合されることを可能にする。この配列を用いると移植導管を自由に引っ張るこ
とは有益にも周辺溝を下向き傾斜で標的導管内に開かせることによって防止でき
る。有益な実施形態に従うと、柔軟性および/または弾力性リングの操作は、リ
ングに2個以上の棒状部品が固定されれば容易になるが、その棒状部品は本質的
にリングに対して直角で、その軸方向に伸びており、他方の端部で柔軟性スリー
ブに固定されている。柔軟性スリーブを締め付ける、またはさもなければ変形さ
せることによって、リングはその後吻合用具に挿入して周辺溝に適合させること
ができるように棒状部品によって変形させて操作することができる。
【0044】 本発明のさらに別の有益な実施形態に従うと、結合手段は移植導管の結合端を
それに通して挿入してそれに被せて折り返すことができるようなサイズである外
向きに先細のチューブ、リングがしっかりとチューブ上に締め付けられるまでリ
ングとチューブとの間にある移植導管の折り返り部分とともに狭い端からチュー
ブに被せてスライドさせることのできる締め付けリングとを含むことができる。
このタイプの結合手段は極めて単純に製造することができ、さらに容易に使用で
きる。この配列を用いると締め付けリングおよび/または外向きに先細のチュー
ブには標的導管上への移植導管の接合を作り出すために吻合用具の残りの部分に
これらを固定できるための固定手段を備えることができる。
【0045】 特に請求項15〜23に記載されている結合手段は、任意で本発明に従った第
1〜第4の態様とは完全に無関係に使用することもできる。
【0046】 結合手段の場合に、一方の個別の追加の結合付属品が必要とされない結合手段
と他方の個別の追加の結合付属品が必要とされる結合手段とが区別される場合は
、下記を指摘することができる。追加の結合付属品が必要とされない結合手段は
、例えば特にETSおよびETE吻合部で有益に使用できる吻合用具の全周囲に
伸びている環状の穴を含むことができる。そうした環状の穴は、外フランジの外
側に置かれていて、環状体と見なすことのできる直立リング様または円筒形部品
で作ることができる。追加の付属品を伴わない結合手段の場合は、さらに例えば
STS吻合部並びにETSおよびETE吻合部の場合において有益であるように
、その中に別の外リブが適合する内溝を用意することによって例えば2個の吻合
用具を相互に結合させるための結合手段を検討することもできる。図の説明から
明らかであるように、ここでは様々な実施形態が考えられる。1個以上の個別の
追加結合付属品が必要とされる結合手段の場合には、単純な形では、例えばそれ
を通って移植導管が挿入され、その端部までそれの周囲で折り返され、その後に
外側から結紮または紐の巻き付けが適用され、その後に全体が管状体に取り付け
られ、さらに例えば締め付けまたは鋸歯、または羽枝を含むメカニズムのような
いずれかの形の結合によって固定される直線状チューブを検討することができる
。しかし、その他の可能性もまた考えられるだけではなく、現実的である。例え
ば、移植導管の端部の周囲に順に吻合用具内に作られた溝またはスリットに適応
することができる柔軟性リングを使用すること、またはそれを通って移植導管が
挿入されてスライド式リングによってチューブ上に締め付けることができるよう
に一方の端で周囲が包まれ、その後その全体を吻合用具内に取り付けて固定する
ことのできるチューブを検討することができる。
【0047】 さらに、特に標的導管が冠動脈であるときのETS吻合部の場合においては、
標的導管への移植導管の接合を向上させるためには、本発明の第4の態様に従っ
て管状体を通る通路および/または管状体および/または結合手段を通って挿入
できる付属品を通る通路が、移植導管が90°ではなく好ましくは例えば60°
、45°または30°のような70°未満である角度で標的導管に対して接合さ
れるように装備されていれば有益である。適切に装備されている管状体を通る通
路および/または適切に装備されている管状体内に挿入可能な付属品を通る通路
の場合にはこれは結局、各通路が外フランジに対してある角度で配置されている
ことになる。使用時には、各通路はその後接合される、またはその延長部に配置
される移植導管の端部を受け入れるであろう。前記第4態様は、例えばWO96
/25886号のような先行技術と一緒に本発明の第1および/または第2およ
び/または第3の態様とは無関係に、または本発明の第1および/または第2お
よび/または第3の態様と組み合わせてのどちらでも使用できる。標的導管上へ
の移植導管の傾斜接合の長所は、心臓バイパスの場合において標的血管への心膜
または例えば肺のようなその近位にある他の構造の影響が低下させられることで
ある。詳細には、(ほぼ)直角の接合の場合には移植導管の屈曲もしくはねじれ
または移植導管または標的導管の圧縮を容易に引き起こす、従って血流を妨害す
る可能性がある。
【0048】 標的導管への移植導管の傾斜接合の場合には、吻合用具、または標的導管上で
横に配置されたそれの少なくとも1つ以上の部品は、本質的に卵形または楕円形
状/輪郭を有するであろう。冠動脈へ移植導管を接合する場合は、前記卵形また
は楕円形状/輪郭は大動脈へ移植導管を接合する場合よりはるかに顕著であろう
【0049】 拒絶現象を妨げるためには、本発明に従って本発明に従った吻合用具が例えば
高品質のタイプのステンレススチール、チタンおよびテフロン(登録商標)様プ ラスチックまたはテフロンを基材としていてもしていなくても良い他のプラスチ ックのようなヒトまたは動物の身体に対して不活性である材料から作られていれ ば、またはその材料で被覆されていれば有益である。
【0050】 凝固現象を妨げるためには、本発明に従って本発明に従った吻合用具、または
少なくとも吻合用具の内フランジおよび/またはアームおよび/または血液と接
触する吻合用具の部品が血液凝固を防止する材料で被覆されていれば有益である
。血液凝固を防止または妨げるこのタイプの材料は本質的に知られている。この
関連においては炭素被覆、ヘパリン被覆またはいわゆる負電荷を検討することが
できる。血液凝固を阻害する材料の1例はシリコンカーボンである。
【0051】 しかし、実際に本発明が患者による拒絶阻害剤および/または抗凝固薬(血栓
阻害剤)の使用と組み合わせて使用されることは除外されていない。
【0052】 ここで本発明を下記の図面に示された具体的な実施例を参照しながらより詳
細に説明する。
【0053】 以下に説明する各図面は全て略図であることを予め指摘しておく。
【0054】 図1は、本発明に従った吻合用具の適用の1例として、極めて略図的に、大動
脈1、閉塞部3を含む冠動脈2およびバイパスとも呼ばれている移植導管4を示
している。移植導管4は、しばしば下肢または(まれに)腕から取り出された静
脈または胸骨の後からの動脈、胃動脈、腹壁からの動脈もしくは腕からの動脈で
ある。しかし実際に他のヒト血管、動物血管または人工血管もまた使用すること
ができ、さらに上記の静脈および動脈と同一方法で本発明を用いて使用すること
もできる。そうした静脈、動脈または導管は一般に冠動脈2の径および肉厚より
大きく大動脈の径および肉厚より小さい径および肉厚を有する。そうした場合に
おける大動脈の径は約3〜5cmの間で相違する。閉塞部3が位置している冠動
脈の径は、一般に約1〜2.5mmの間で相違する。現在まで慣習的には、大動
脈1との近位吻合部5および冠動脈2との遠位吻合部6の両方のためのバイパス
は、各々大動脈または冠動脈に手での縫合によって取り付けられている。移植導
管4の径は冠動脈2の径より大きいので、遠位吻合部の場合は冠動脈2には移植
導管4のつままれて平らな遠位端の幅にほぼ等しい長さを有する前後切開部を用
意することができる、または移植導管を直角で切断することができる。この位置
で、移植導管4はその後幾らかつままれて平らなまたは楕円形の状態で冠動脈に
しっかりと縫合される。
【0055】 図1に基づくと、用語「標的導管」は大動脈および冠動脈もしくはもしかする
他の血管、またはより一般的には例えば尿道もしくはファロピウス管のような中
空管状器官を含むと理解しなければならないことは明白であろう。
【0056】 図2、3、4および5は、本発明に従った3パートETS吻合用具の実施形態
を略図で示している。図2、3および4は本質的に同一実施形態を各々透視図、
部分分解図、縦断面図および横断面図で示している。図4に示されている周囲組
織は図2および3には示されていない。図2、3および4は、図1を参照すると
6と指示されている遠位吻合部に関するが、図5は図1に従うと5と指示されて
いる近位吻合部に関する。一方の遠位吻合部6についての図2〜4に記載の吻合
用具と他方の近位吻合部についての図5に記載の吻合用具との重要な相違は、近
位吻合部の場合には吻合用具が本質的に円筒状の構造である可能性があるのに対
して、遠位吻合用具の場合には吻合用具が本質的に一般に卵形/楕円形構造であ
ることである。図2〜5およびついでながらその他の図面における大動脈、冠動
脈および移植導管に使用された参照番号は図1で使用された参照番号と同一であ
る。
【0057】 図2、3および4に従った吻合用具は、下縁12に形成されたアーム11を有
する管状体10から構成され、そのアーム11は管状体10の辺縁周囲に配分さ
れた指様パターンで作られているノッチ13によって相互に分離されている。吻
合用具はさらに、個別コンポーネントとして円筒形ブッシュ15の一端に配列さ
れた外フランジ14および結合付属品16を備えている。
【0058】 図5に記載の吻合用具は対応する構造を有しており、対応する部分には100
ずつ増やされている同一参照番号が使用されているが、これはまだ考察されてい
ない対応するコンポーネントに関しても当てはまる。
【0059】 ブッシュ15、115には、その内側に反対方向で面する下方鋸歯形状17,
117および上方鋸歯形状18、118の2セットの鋸歯形状を備えている。下
方鋸歯形状17、117は管状体10、100の外側で鋸歯形状19、119と
噛み合うことができ、上方鋸歯形状18、118は結合部品16、116の上で
鋸歯形状20、120と噛み合うことができる。各鋸歯形状は、標的導管2、1
の壁に作製された開口部21、121を通ってそのアームによって最初に管状体
10、110を挿入させ、その後でアーム材料の記憶特性の結果としてアーム1
1、111はそれらが開口部21、121の周囲で標的導管2、1の壁の内側と
接触するまで図5に示された位置から図2、3および4に示された位置へ外向き
に曲げ(戻る)ことができるようにその後加熱によってアーム11、111の前
張力がかけられた状態の固定を解除させ、その後ブッシュ15、115を管状体
10、110に被せて押して鋸歯形状19、119および20、120を相互に
噛み合わせさせ、外フランジ14、114と内フランジを形成するアーム11、
111の間で適正な締め付け力が作り出されるまで相互に対してスライドさせ、
さらにその後鋸歯形状20、120および18、118を相互に噛み合わせて既
にその上に取り付けられている移植導管4とともに結合部品16、116をブッ
シュ15、115に挿入することによって外フランジ14、114を開口部21
、121の周囲で標的導管2、1の壁の外側と接触させることを連続的に可能に
する。結合部品16、116をブッシュ15、115に挿入できる深さは結合部
品16、116上に作られた止め具27、127によって範囲を定めることがで
き、その止め具27、127は最も低い位置でブッシュ15、155の上縁と接
触する。この方法で、結合部品16、116の下端24、124が管状体10、
110の中へ深く挿入され過ぎず、従って標的導管2、1内に突き出ないことを
保証することができる。挿入深さの制限はさらにまた、例えば下縁12の高さで
管状体110の内側に止め具を形成することによって他の方法で実行することも
できる。
【0060】 結合部品16、116への移植導管4の接合は、結合部品16、116内の通
路25、125を通して移植導管4を挿入し、さらにその後結合部品16、11
6にある放射状縫合糸通路26、126を利用して縫合によって結合部品16、
116へ移植導管をしっかりと取り付けることによって達成することができる。
任意で、この作業中に図2〜5に示されているように結合部品16、116の下
端24、124の周囲で移植導管4を包み込むことも可能であるが、これは血液
と結合部品との接触およびさらに血液と移植導管の前部端面との接触が可能な限
り回避されるという長所を有する。また別の長所は、縫合の周囲の包み込みを用
いると移植導管上の縫合の噛み合い箇所の数が非常に多い結果として移植導管4
と結合部品16、116の間の接合がより頑丈になることである。しかし、図7
c〜eから見て取ることができる、または明らかであるように、結合部品16、
116の下端24、124の周囲で移植導管4を包み込むことは絶対的に不可欠
ではない。
【0061】 外フランジ14の内側に位置する外フランジ接触面は、本質的に標的導管2、
1の曲率半径Rに等しい曲率半径Kを有する。図2〜4に示された自由位置では
いわゆる内フランジ(従って不連続内フランジであってよい)を形成しているア
ーム11、111は、好ましくは自由位置では、アーム11、111が本質的に
外フランジ14、114に平行に伸びて、その結果自由位置におけるアーム11
、111と外フランジ14、114の間の締め付け力が本質的にどこでも等しく
なるように外フランジの曲率半径Kに対応する形状/場所を有する。
【0062】 アーム11間のノッチ13は管状体10の所まで伸びているので、図2〜5に
見られるように、自由位置にあるアーム11の上端/外側は実質的に標的導管2
、1の壁の内側と平らに接触している状態を達成することが可能である。組み立
てられた位置では、ノッチはその後外フランジの所まで、またはそれを越えて伸
びている。
【0063】 さらに図4は、極めて略図的に、本質的に半円筒形の形状の外フランジ、また
は少なくともそれの1区間が半円筒形の形状である外フランジの長所を図示して
いる。詳細には、外フランジは本質的には中央部分でのみ円筒形の形状である区
間を備えた円形構造であってよい。そうした円形化の場合には、外フランジ14
はその後円筒状中央区間を備えた幾らかサドル形である。
【0064】 図4は、横断面図で心臓60上の脂肪組織61に包埋されている冠動脈2を示
している;少なくとも吻合用具を取り付ける前には、冠動脈2は、影線63によ
って示されているように、ほとんど完全または完全に脂肪組織61内に包埋され
ていた。吻合用具を取り付ける前には、脂肪組織は冠動脈22を接近可能にさせ
るために62で削り取られなければならない。すると外フランジ14は任意で軸
受リブ65(図4には示されているが図2および3には示されていない)が備え
られている長手縁64によって脂肪組織61を圧迫することができ、吻合用具の
場所での圧縮による冠動脈2の閉鎖が妨げられる。実際にはさらに脂肪組織61
の外側にも、図4ではその上部に吻合用具および/または移植導管4に力を加え
、従って吻合用具の場所での圧縮によって62で脂肪組織が削り取られた結果と
して露出させられている冠動脈2を閉鎖させる可能性のある組織があるので、前
記圧縮による閉鎖は容易に発生するであろう。さらにその上、冠動脈はまた吻合
用具自体の重量によって押されて閉鎖させられる可能性がある。
【0065】 図4では、さらにアーム11の外面が標的導管2の壁の内側と接触すること、
および従って前記アームが外フランジ14と平行になり、さらに標的導管に対し
て横の面で見ると、円Vの弧に従った曲線で伸びていることが示されているが、
標的導管2の肉厚が相当に小さい結果としての円Vの弧は本質的に曲率半径Kと
等しい。
【0066】 上記から明らかであるように、図2〜4の吻合用具は、標的導管2に対して本
質的に直角である図2〜4の吻合用具の部分が特に図2において明白に見て取れ
るように卵形/楕円形状であること以外は、本質的に図5の吻合用具と同一であ
る。そうした卵形/楕円形状は相当に大きな径を有する移植導管4が相当に小さ
な(移植導管4に比較して)径を有する標的導管2に側方で接合されることを可
能にする。この状態は特に冠動脈2への移植導管4のETE取り付けの場合に発
生する。従って図2〜4に従った実施形態の場合における卵形/楕円形状は特に
管状体10、ブッシュ15、結合部品16および、結合される、事前にはこの形
を全く有していないがこの形状にされる移植導管4の端部において反映されてい
る。図5における(近位)吻合用具の場合には、管状体110、ブッシュ115
および結合部品116は本質的に円形であり、すなわち図5の図面の平面に本質
的に横および水平の面に示されている。しかし、近位吻合用具はさらに図1〜4
の遠位吻合用具に対応する卵形または楕円状構造であってもよいことを指摘して
おかなければならない。図5に示されている実施形態の場合には、移植導管4は
取り付けられているときには同様に本質的に円筒形を有するであろう。図5の近
位ETS吻合用具は、導管4と比較して相当に大きな径を有する導管1へ相当に
小さな径の導管4を接合するために適合する。
【0067】 図5に従った実施形態の変形として、さらにまた円筒形ブッシュ15、115
の鋸歯形状17、117と結合部品16、116の鋸歯形状20、120との噛
み合い、結合部品16、116の鋸歯形状20、120を選ぶ代わりに管状体1
0、110の鋸歯形状(図示されていない)との噛み合わせを選ぶこともまた極
めて容易に可能であることを指摘しておかなければならないが、図示されていな
いその鋸歯形状はその後管状体10、110の内側に備えられなければならない
であろう。もちろん、この場合にはそこに鋸歯形状20、120が備えられる径
もより詳細に調整されなければならない。
【0068】 図6は、標的導管2、または望ましい場合は1の長手方向に関して、取り付け
られた位置にある本発明に従った2パートETS吻合用具の長手区間、または少
なくともその細部を示している。このETS吻合用具と図2〜5の3パート実施
形態との本質的な相違は、図6に示されている2パート実施形態の場合には3パ
ート実施形態からの管状体10およびブッシュ15がワンピースの管状体30に
統合されていることである。他のコンポーネントは図2〜5に従った3パート実
施形態に記載のコンポーネントと本質的に同一である、または少なくとも本質的
に同一であってよいので、対応する部分については図6の2パート実施形態に対
して同一参照番号および記号が使用されている。これらの参照番号の全ては10
0ずつ増やした同一参照番号と同等に読み取ることができる(図5参照)。
【0069】 3パート実施形態のブッシュ15および管状体10は2パート実施形態ではワ
ンピースに統合されているので、従って鋸歯形状17および18は2パート実施
形態においては省略することができる。
【0070】 さらに図6では、影線31によって、外フランジ14が横平面、すなわち図面
の平面に垂直な平面で見たときに曲率半径Kを備えたサドル形であることも示さ
れている。アーム11は、自由位置にあるときは同様に外フランジ14に対して
本質的に平行であり、さらに同様に図面の平面に横の平面で見たときにはKに本
質的に等しい曲率半径で伸びている。このタイプのサドル形の外フランジはまた
、吻合用具のいわゆる1パートおよびマルチパート実施形態と一緒に使用するこ
ともできる。
【0071】 図6に従った実施形態の変形として、さらにまたそれと一緒に外フランジが第
1コンポーネントである個別コンポーネントの一部を形成する2パート実施形態
を実行することも極めて容易に可能であること、さらに結合部品16および管状
体10が第2コンポーネントであるワンピースに統合されていることも指摘して
おかなければならない。図6に従った2パート実施形態とは対照的に、結合部品
16の下端24が標的導管内に突き出ることのできる程度についての境界を形成
する止め具27の必要がない。結局のところ、結合部品16および管状体10は
この場合は1パートの全体に統合されており、このコンポーネントの残りの部分
に対する結合部品の下端24の配置は設計段階で前もって特定されている。
【0072】 外フランジ14が残りの部分とは無関係の個別コンポーネントを形成している
そうした2パート実施形態の変形は、例えば図2および3に従った実施形態に従
った外側の鋸歯形状を備えた管状体10を用意し、さらに結合部品16が管状体
10の内側に適合して管状体10とワンピースで製造できるまたは管状体10と
ワンピースに接合できるように結合部品16の径を減少させることによって極め
て単純に実行できる。
【0073】 図7のaは、標的導管2、または望ましい場合は1の長手方向において見た時
に、取り付けられた位置での本発明に従った1パートETS吻合用具の長手区間
、または少なくともそれの細部を示している。この吻合用具と図6の2パート実
施形態との相違は、この場合には付属品16が管状体30と統合されてワンピー
ス、すなわち管状体40を形成していることである。図2〜5における3パート
実施形態と比較した相違は、管状体10、ブッシュ15および付属品16が統合
されてワンピース、すなわち管状体40を形成していることである。付属品16
と管状体との統合の結果として、1パート実施形態の場合には、明白であるよう
に、図6に従った2パート実施形態と比較すると上方鋸歯形状18および鋸歯形
状20を省略すること、および3パート実施形態と比較するとすべての鋸歯形状
を省略することができる。
【0074】 図7のaに従った1パート実施形態のコンポーネントの他の個所については2
パートおよび3パート実施形態におけるコンポーネントと本質的に同一である、
または少なくとも同一であってよいので、これらに対して同一参照番号/記号が
使用されており、これらのコンポーネントには詳細な説明が不要である。
【0075】 図7のaに従った1パート吻合用具40は本質的に外側管状コンポーネント4
1と外側管状コンポーネントとの間の底部に向かって開いているスリットを備え
た内側管状コンポーネント42から構成されており、そのスリットには移植導管
4の折返し端部区間43を受け入れることができる。移植導管4の前記折返し区
間43はその後外側管状コンポーネント41に作製された放射状縫合糸穴26を
通しての縫合によって適所に固定することができる。
【0076】 図7のbは図7のaに対応して見た場合の1パートETS吻合用具50を示し
ている。前記1パート吻合用具50は図7のaにおける1パート吻合用具40と
は、縫合糸穴26が外側管状コンポーネント41と内側管状コンポーネント42
を相互に接合する結合部品44を通して作られていると言う意味において本質的
に相違している。内側管状コンポーネント42の底部区間は、それらの間に移植
導管4の折返し区間43を挿入するのを容易にするために全体として管状体50
に対して幾らか内向きに曲げることができ、その後に前記コンポーネント42は
コンポーネント41と42の間の折返し区間43を締め付けるために外側管状コ
ンポーネント41の方向に矢印に従って折り曲げることができる。コンポーネン
ト24の前記折返しは、好ましくは機械的に実行される。矢印7bに従ってコン
ポーネント42を折り返すことによって折返し縁区間43を締め付ける方法はさ
らにまた図7のaに従った実施形態の場合にも使用できる。
【0077】 図7のcはさらにまた別の1パートETS吻合用具60の実施形態を示してい
る。前記1パートETS吻合用具60は、それ自体は同様に図7のaおよび7の
bにおける1パートETS吻合用具40および50と同様である。大きな相違は
、この場合には移植導管4の端が折り返されておらず、縫合糸通路26によって
管状コンポーネント45に直接縫合されて、矢印に従って曲げることのできるリ
ップ46によって下端で締め付けられていることである。その上で移植導管4の
前端49が血液と接触するのを防止するために圧迫している支持リブ47(図7
のdおよび図7のe参照)は、周辺方向において隣接するリップの根元48間に
形成することができる。
【0078】 図7のa〜7のcを参照すると明らかなように、吻合用具への移植導管の取り
付けはさらにまた移植導管の端部を適所に締め付けることによっても実行できる
。図7のaおよび7のbの場合には、移植導管の端部43はそのとき任意で本発
明の第1態様を使用して、吻合用具のコンポーネント41と42との間に締め付
けられ、図7cの場合には移植導管の端部の締め付けはそのときコンポーネント
45と46との間で行われる。図7のa〜7のcに示されているように、縫合に
よる適所への固定はそのとき任意で完全に省略することができるが、それは縫合
糸穴26を完全に除外できることを意味している。移植導管の端部のそうした締
め付けを改良するためには、移植導管の端部をいわば固定するために移植導管の
締め付けられた端部区間に向いているそれの側面上のザラザラ、プロファイリン
グ、突出部等を用いて図7のaおよび7のbの場合にはコンポーネント41およ
び/または42を、または図7のcの場合にはコンポーネント45および46を
用意することが有益な可能性がある。この状況においては、任意で締め付けコン
ポーネントの1つの上に突出部を用意することができるが、その突出部の端部は
締め付け位置では向い合った締め付けコンポーネントの凹所に受け入れられる。
【0079】 図7のdは、1パート吻合用具70のさらに別の変形を示しているが、これは
図7のcの1パート吻合用具60と多くの類似性を示している。相違は、この場
合は周辺方向で見たときに円筒形区間45に、図7のcおよび付随的にさらに図
7のb、7のaおよびまだ考察されていない図7のeにおけるような1つの代わ
りに縫合糸通路26を有する2つのリングが用意されていることである。さらに
その上、締め付けリップ46が除外されており、根元48の場所には、移植導管
4の前端49が前記サポートリブ47と接触することができ、血液に対するシー
ルを提供することができるように、内側で周辺方向に伸びている連続的支持リブ
47が用意されている。
【0080】 図7のeは、図7のdの実施形態の直接変形である特に有益な実施形態を示し
ている。図7のeに示されている吻合用具80は、円筒状区間45が極めて短く
作られていて全周の周囲に配分して配列された縫合糸通路26を有するたった1
つのリングを有するという意味において図7のdに示された吻合用具とは相違し
ている。吻合用具80の主要な長所は、移植導管4を前記用具と図7のeにも示
されているようにある角度で相当容易に接合することができることである。
【0081】 図7のdおよび7のeの吻合用具70および80の実施形態に関しては、さら
に図7のcの締め付けリップ46をここでも同様に使用できることを指摘してお
く。
【0082】 長手区間の細部として図7のeに示されている吻合用具80はまた、図8にお
いてアーム11がまだ伸びている、取り付けられていない状態で透視図で示され
ている。その他の点では、前記図は自明であろう。
【0083】 図6および図7のa〜7のeおよび図8に示されている吻合用具の実施形態に
関して、これらの実施形態における外フランジ14は図8の連続線で示されてい
るように、すなわち半円筒形または約180°に渡って伸張している円筒形区間
として構成できることを指摘しておく。しかし、外フランジ14はさらにまた、
例えば図8で破線31によって略図的に示されているサドル形のような相違する
形状も同様に良好に想定できる。
【0084】 さらにまた、図6、7のa〜7のeおよび図8に示されている参照して説明さ
れた吻合用具は図5で略述された実施形態に従って極めて良好に使用できること
も指摘しておくが、これは標的導管に対して横の円形周辺を備えて構成される本
質的にすべてのコンポーネントに対して可能である。
【0085】 付随的に、上記2つの段落で指摘された図6、7のa〜7のeおよび図8に関
して指摘されたことはこれから下記で考察される図10、11のa、11のbお
よび12にも同様に良好に当てはまり、さらに図9のaおよび9のbおよび下記
でより詳細に考察される他の図にも当てはまる。
【0086】 図9のaおよび9のbは、本発明に従ったETS吻合用具のさらに2つの実施
形態を略図的に示している。これらの実施形態は、移植導管4を標的導管2にお
よそ45°の角度で接合できるように設計されている。図9aに従った実施形態
の場合は、これは図6の2パート実施形態の管状体30を外フランジ14上にあ
る角度で置き、結合部品の管状体16を対応する角度で置き、さらにある角度で
切断することによって達成される。図9のbに従った実施形態の場合は、これは
管状体16に傾斜通路を用意すること、または少なくとも出発点として図6に従
った2パート実施形態を採用することによって達成される。これのもう1つの必
然的結果は、外フランジ14が部分的にブッシュ30内に納まることである。他
の点では、図9のaおよび9のbに従った実施形態は本質的に図6に従った実施
形態と同一である。
【0087】 さらにその上、図9のaおよび9のbに示された傾斜接合は既に上記で説明さ
れている、およびまだ説明されていない1パートおよびマルチパート実施形態の
場合においても容易に実行できることは明白であろうから、傾斜接合は確かに2
パート実施形態に限定されていないことが明白であろう。
【0088】 図10のaおよび10のbを参照すると、本発明に従った吻合用具に移植導管
4を取り付けるためのさらに別の固定可能性がまだ説明されていない2パート吻
合用具の別の実施形態に基づいて示されている。しかし、この固定方法を考察す
る前に、同様にすぐに明白になるように、この固定方法もまた本発明に従った吻
合用具の2パートおよびマルチパート実施形態の場合においても極めて容易に使
用できることを指摘しておく。移植導管4の下端は折返し区間91に置かれた柔
軟性および/または弾力性リング92の周囲で折り返されている。折返し区間9
1は縫合によってリング92の上方の周辺方向で移植導管4に取り付けられてい
る。吻合用具にはさらにまた標的導管2の壁が伸びている方向に本質的に開いて
いる溝、すなわち1パート吻合用具の管状体94に対して内向きに開いている溝
93が備えられている。前もって準備されている、従って折り返されて柔軟性お
よび/または弾力性リング92が備えられている移植導管4を操作し、同時にリ
ング92を一緒につまんでそれを再び解除することによって、リング92を周辺
溝93に配置して固定することができる。弾力性リング92のために適切な材料
が選択されれば、移植導管4と吻合用具との頑丈かつ確実な接合もこの方法で入
手されるであろう。
【0089】 図10のbは図10のaに従った実施形態の変形、または少なくともそうした
変形の細部を示している。相違は、溝96(その機能に関する限りは溝93に対
応する)が幾らか底部に向かって開いているように作られているという事実にあ
る。これは、一方では弾力性リング92を備えた移植導管4の折返し端部を前記
溝に受け入れることをより容易にさせ、他方では移植導管4および標的導管2が
矢印97の方向に引き離されることに抵抗する能力を増加させる。明瞭にするた
めに、図10のbにおいては上が標的導管2の外側で、下が標的導管2の内側で
あることを指摘しておく。
【0090】 図11のaはその周囲にスリーブ200を備えた移植導管4を示しているが、
そのスリーブ200にはスリーブ200を柔軟性リング92に接合している少な
くとも2つの棒状部品201が備えられている。ここでスリーブ200を1つの
、または別の方向につまむことによって、リング92はさらにまた棒状部品20
1によって変形させられるであろう。これが前記移植導管4を吻合用具へ取り付
けるための移植導管の操作をかなり容易にすることは明白であろう。移植導管4
が吻合用具へしっかりと取り付けられるとすぐに、棒状部品201はその後、好
ましくはできる限りリング92の近くで切断することができ、その後切断された
前記棒状部品の部品はスリーブ200と一緒に移植導管4から取り除くことがで
きる。このためにスリーブ200はその長手方向で切断される、またはもしかす
るとそれを広げて移植導管4から取り除くことができるように前もって切断され
ていてもよい。
【0091】 周辺溝93、96におけるリング92を良好に配置して十分に押しこむことを
促進するためには、リング92の近くで棒状部品が周辺溝93、96が開いてい
る方向を想定していれば、または少なくとも周辺溝開口部に向いていない周辺溝
の側面上でリングに固定されていれば有益である。これは図11のbに示されて
いる。
【0092】 図10のa、10のbおよび11のcを参照して説明されたような弾性および
/または弾力性リング92は特に図11のaではおおよそ円形のリングとして示
されている。このタイプの円形リングは任意で、吻合用具、または少なくとも標
的導管に横であるその部品が本質的に卵形または楕円形状/輪郭を有していれば
使用することができる。しかし吻合用具のそうした本質的に卵形または楕円形状
/輪郭の場合には、リング92は有益にも対応する卵形または楕円形状を有する
ことができる。さらにその上、移植導管がある角度で切断されている場合、また
はリング92の周囲で少なくともある角度で折り返されている場合は、このタイ
プの結合は傾斜接合のためにも使用できることを指摘しておく。
【0093】 それによって移植導管4を吻合用具に取り付けることのできるさらにまた別の
可能性ある方法の変形が図12に示されている。この変形を用いると、移植導管
4は接合されるそれの端部によってチューブ205を通して挿入され、その端部
は前記チューブ205の周囲に折り返される。チューブ205は好ましくは結合
端から離れた方向に広がり、特に、移植導管4の傾斜接合を容易にするが、それ
はこれがチューブ205において幾らかの運動の自由を有するためである。移植
導管4をチューブ205上の適所に固定するために、締め付けリング206は移
植導管4の折返し端縁区間207の上方にスライドさせられてしっかりと締め付
けられ、移植導管4の折返し壁区間207はその後リング206とチューブ20
5の間に配置される。吻合用具の残りを固定するために、リング206および/
またはチューブ205にはそれらの外側上に例えば鋸歯縁または図示されていな
い吻合用具への他の形の固定または取り付け手段(例えば弾力性締め付け継手)
を備えることができる。例えば、図2から4の鋸歯縁6、さらにその上同様に図
示されていないが、再び図2〜4を参照して止め縁27を考慮に入れることがで
きる。
【0094】 図13は、極めて略図的に3種のタイプ各々につき2つずつの6つの吻合部を
示している。本発明の様々な態様はこれらのタイプの吻合部各々と一緒に使用で
きる。
【0095】 図13Aは、それを用いて移植導管の一端が標的導管に直角で取り付けられる
ETS吻合部を示している。図13のbもまたETS吻合を示しているが、しか
しこの場合は、移植導管は標的導管に対してある角度でそれに取り付けられる。
移植導管が標的導管の径より大きい径を有する場合は、図13のaに従った実施
形態の場合と図3のbに従った実施形態の場合のどちらにおいても接続開口部は
楕円形または卵形になるであろう。移植導管の径が標的導管の径より小さい場合
は、接続開口部は円形であってもまたは楕円形/卵形であってもよい。これは図
13のaに従った吻合部および図13のbに従った吻合部の両方に当てはまる。
図13のbに従った吻合部の場合には、ついでながら円形接続開口部は移植導管
が接続開口部の近位では非円形横断面を有するが、この非円形の性質は目ではほ
とんど認識することはできない。
【0096】 図13のcおよび13のdは、各々いわゆるSTS吻合部を示している。図1
3のcにおける吻合部はそれを用いて導管が平行に伸びる導管に相互に接合され
るSTS吻合であり、図13のdに示されている吻合部の場合には相互に交差す
る2本の導管が相互に接合されている。この場合の接続開口部は円形であっても
楕円形であってもよい。開口部は、移植導管および標的導管が平行に伸びている
場合には通例は卵形/楕円形であろう。ある角度で交差している導管の場合には
、開口部の径は通例は最も小さい導管の幅/径より大きくてはならず、これは通
例は円形開口部を生じさせる。
【0097】 図13のeおよび13のfは、各々いわゆるETE吻合部を示している。図1
3のeの場合は導管が相互の延長部で相互に接合されて横に切断されており、そ
の状況では円形導管の場合には接続開口部もまた円形であろう。図13のfの場
合には、相互に接合される導管の端部は各々斜めに切断されている。切断の傾斜
角度が両方の導管について同一で、導管が相互に対して適切な位置で配置されて
いる場合には、図13の場合には直線接合(連続線で示されている)が入手され
る。しかし、相互に対してある角度で導管を相互に接合することもまた可能であ
る。これを図示するために、導管は破線によって右側に示される。この場合には
、2本の導管をそれらの結合端部である角度で切断することができるが、しかし
さらに図13Eに従って1本の導管を真っ直ぐに切断することも可能である。図
13のfに従った実施形態の場合には、接続開口部は一般に卵形または楕円形に
なるであろう。
【0098】 図14〜17は、本発明に従ったSTS吻合用具の実施例の略図を示している
【0099】 図14の吻合用具は広い意味においては図5の実施形態に匹敵しており、本質
的に2つの吻合用具の半分から構成される。下半分はアーム111と外フランジ
コンポーネント114を備えたブッシュ115とを有する下方管状体110と本
質的に同一である、または少なくとも本質的に同一と見なすことができる。相違
は、結合部品116が図14に示されているSTS吻合用具の上半分に取って代
わられていることである。前記上半分は同様にそれに上方外フランジ214が外
鋸歯によって取り付けられている上方管状体(下半分の管状体110と基本的に
同一であってよい)である管状体110から構成されている。上方外フランジ2
14はブッシュ115とワンピースで、さらに前記ブッシュ115によってさら
に下方外フランジ114ともワンピースとして形成されている。上方管状体11
0は、(図14の図に従って見ると)鋸歯によってその中に固定できるようにそ
の下端までブッシュ115内に挿入することができる。鋸歯が適切な構造であっ
て形状が円形である場合は、下半分と上半分をそれらが相互に対して回転できる
ように構成することが可能である。
【0100】 必要な場合には、図14に従ったSTS吻合部の実施形態の場合には、上半分
と下半分の管状体110およびブッシュ115および外フランジもまたワンピー
スで(すなわち、1コンポーネントとして)構成することもできる。さらにその
上、図14に示されているものからは離れて、外フランジ214(または任意で
114)をブッシュ115およびその他の外フランジ114(または各々214
)とは別個のコンポーネントとして構成することも考えられる。図14に示され
ている態様のさらにまた別の変形は、上方管状体110に下方管状体110にあ
る内鋸歯に噛み合う外鋸歯を備えておくことができることである。
【0101】 図15は、本発明に従ったSTS吻合用具のさらに別の変形を示している。こ
のSTS吻合用具は本質的に、一方ではワンピースで形成されている上および下
内フランジ11を備えた管状体12と他方では外コンポーネントとして構成され
たブッシュおよび外フランジ300との2つのコンポーネントから構成されてい
る。外コンポーネントは、例えば302で鋸歯(図示されていない)によって管
状体に取り付けることができる。外コンポーネントおよび管状体12もまたワン
ピースに統合できることは明白であろう。従ってSTS吻合用具はワンピース形
用具であろう。さらにその上、破線301によって示されているように、外フラ
ンジ300は例えば2個の円筒形部品(例、図17における314)の2つの部
分で構成することもできることは明白であろう。さらにその上、さらに外コンポ
ーネント300は任意でその全体を省略することができることも明白であるが、
その場合には導管2および4は相互に直接に吻合部の周囲で接触させられ、相互
に押し付けられる。
【0102】 図16は本発明に従ったSTS吻合用具のさらに別の変形を示している。図1
6に従ったSTS吻合用具は、各外フランジ215は回転軸200の周囲で回転
を許容する回転結合206、207によって相互に接合されることが可能である
ように、ワンピースで形成された内フランジおよび外フランジを有する2個の管
状体から構成される。そうした回転結合は、単純な形状では、その後相互に噛み
合うことのできる環状リブ206と環状凹所207とを備えることができる。リ
ブ206および凹所207が適切な設計のものである場合は、さらにこの配列を
用いて回転軸200の軸方向にバラバラになるのを妨げる相互結合を達成するこ
とも可能である。これは、例えば凹所207を切り込みスリットとして設計し、
リブがスリット207にぴったりと適合して受け入れられるようにリブ206を
対応する形状に製造することによって実行できる。図16に従った実施形態の場
合には、STS吻合用具の上半分と下半分を一緒に維持することは任意で、リブ
206および凹所207の結合作用に対する補助または代わりとして、矢印20
9に従ってその上にスライドさせられた後に外フランジを一緒に保持し、さらに
回転軸200の周囲で下半分と上半分の相互に対する回転を許容する本質的にU
形の締め付け部品208を利用することによって保証できる。この配列を用いる
と、U形締め付け部品は1コンポーネントとしてまたは数個の個別コンポーネン
トとして構成することができる。任意で締め付け部品208を連続または不連続
リングとして構成することが可能である。
【0103】 図17は、透視図で、本発明に従ったSTS吻合用具のさらにまた別の変形を
示している。図8に従った実施形態の場合と同様に、外フランジ314は1本の
導管2および別の導管4の外曲率半径にほぼ等しい内曲率半径を備えた円筒状に
湾曲した構造である。外フランジの曲率半径は、導管2、4の曲率半径に依存し
て相互に相違していてよい。内フランジを形成するアームは311と指示されて
いる。結合フランジ312は外フランジおよび/または管状素子で直接に、また
は結合部品313によって各STS吻合用具に取り付けられている。導管2と4
との間の結合は前記結合フランジ312を相互に対して配置し、相互に固定する
ことによって作り出すことができる。結合フランジ312を相互に固定するため
には、図16において208で指示されているようなクランプ、および/または
図16において207/206で示されているようなスリット/リブ組立体、お
よび/またはその他の固定手段を利用することができる。結合手段312が円形
構造である場合は、架空の接合軸の周囲で相互に対して導管2、4の回転が可能
である。
【0104】 図18〜22はETE吻合部の具体的実施形態を示している。
【0105】 図18に示されているETE吻合用具は、本質的には図4に示されているET
E吻合用具に対応する。本質的な相違は、ここでは標的導管2が移植導管4の延
長部に置かれていること、および外フランジ15が本質的に管状形を有すること
、さらに内フランジのアーム11が少なくとも取り付けられているときには本質
的に標的導管の長手方向に伸びていることである。取り付ける前は、内フランジ
のアームは、標的導管内への内フランジの挿入を容易にするために、破線で示さ
れているように内側を指しているであろう。内フランジのアーム11内に存在す
る前張力は図4に従った実施形態の場合の方法に対応する方法で解除することが
でき、その後前記アーム11は連続線で示されている位置を想定することができ
る。
【0106】 図19は、本発明に従ったETE吻合用具のさらに別の変形を示している。こ
のETE吻合用具は本質的には図6のETS吻合用具と大きな一致を示している
。この場合の相違は図18の場合と同様に、やはり外フランジが管状体であるこ
と、および内フランジのアームが取り付けられたときには標的導管の本質的に平
行に伸びていることである。結合部品27のレッグ210を伸展させることによ
って、血流と接触する吻合用具の部分が血管組織によって実質的完全に被覆され
る状況を達成することが可能である。
【0107】 図20は、図19に記載のETE吻合用具の変形を示している。この場合の相
違は、管状体30が外向きに反るように形成されていること、およびもはやレッ
グ210の延長部が存在しないことである。このETE吻合用具は、特にほぼ等
しい径の導管を相互に端々接合するために適切である。
【0108】 図21は、ワンピースで構成されているETE吻合用具のさらにまた別の変形
を示している。このETE吻合用具は本質的に図7のaに記載のETS吻合用具
に対して大きな類似性を示している。図17および18の場合と同様に、匹敵す
るETS吻合用具との本質的な相違は、外フランジが管状体として構成されてい
ること、および内フランジのアームが少なくとも組み立てられた状態では標的導
管に対して平行に伸びていることである。図21に示されている実施形態は、同
様に特にほぼ径の等しい導管を相互に接合するために適切である。図21および
図7のa〜7のdを見てみると、図7のb〜7のdに示されている変形に対応し
て、図21に示されている用具の3種の変形は容易に考えられる。しかし、まさ
に図7のa〜7のdの場合と同様に、本発明の本質に含まれる数多くの他の変形
が図21の場合においても同様に考えられることは明白であろう。
【0109】 図22はETE吻合用具のさらにまた別の変形を示しているが、これは3パー
トで構成されている。このETE吻合用具は、図5における結合部品116が無
しで済まされていて一緒に統合されているアーム11の形で内フランジを備えた
第2管状体110およびブッシュ115と一緒に統合された第2外フランジ11
4に取り替えられていることを除くと、本質的に図5に記載のETS吻合用具と
の類似性を示している。外フランジ114は、移植導管または標的導管の端部を
本質的に囲むことができるように本質的に円筒状構造である。内フランジ、特に
アーム111は、ただし前記アームが解除できる放射状前張力で負荷がかけられ
ているという条件付きで、同様に本質的に円筒状である。
【0110】 図14〜22に基づいて明らかになるように、これらの図面では移植導管と標
的導管の間に本質的な違いはない。この場合の違いは、1本の導管と別の導管の
間を区別できるためにより言葉上のことである。
【0111】 特に図14〜16で明らかになるように、特にSTS吻合用具野場合には、接
続開口部を通って伸びる長手軸の周囲で回転の自由を有する吻合用具が使用され
れば極めて有益な可能性がある。この理由は、相互に接合される導管はその後接
合の場所で相互に対して幾らか運動の自由を有しており、従って身体において変
化する状況に適応することができ、さらに従ってバイパスのねじれが余り容易に
は発生しない結果として接合を作るときに導管が相互に対して相違する角度を想
定することを許容するためである。しかし、基本的には1本の導管、移植導管が
他の導管である標的導管に対して両方の導管または一方の導管の接続開口部を通
過する長手軸の周囲で回転可能であるように、ETE吻合用具またはETS吻合
用具に回転の自由を提供することも可能であることは明白であろう。図13のb
に従ったETS吻合用具の場合には、前記長手軸は前記図に記載の軸であってよ
いが、ある角度で分岐する移植導管はその後前記軸に垂直な横断面において接合
の場所では円形でなければならない。第1〜第4態様とは完全に無関係に、また
は前記第1〜第4態様の1つ以上と任意で組み合わせて考えることのできる第5
態様に従うと、本発明は1つの導管に固定するための第一吻合固定具および他の
導管に固定するための第2吻合固定具を備える吻合用具に関するが、それらの吻
合固定具は本質的に円形であり、さらに相互に回転可能に接合することができる
【0112】 上記から明白であるように、それによって移植導管または標的導管を適所に固
定できる結合手段を含むコンポーネントの数は一つ以上のコンポーネントから作
り上げることができる。特に、ワンピース形、ツーピース形、スリーピース形、
フォーピース形、ファイブピース形およびシックスピース以上形を区別すること
ができる。
【0113】 ワンピース形(例えば、図7のa〜e、8、21を参照)の場合には、移植導
管および標的導管はどちらも、少なくとも一方の導管の場合には本発明の第5態
様を利用して単一コンポーネントに固定される。もう一方の導管は任意で相違す
る方法で同一コンポーネントに取り付けることができる。これは一般にETSお
よびETE吻合部の場合であろうが、この場合標的導管は本発明の第1態様に従
って締め付けられ、移植導管は別の方法で同一コンポーネントに取り付けられる
。しかしどちら(標的導管および移植導管)も、両方がETS、ETEおよびS
TS吻合部の場合には本発明の第1態様に従って同一コンポーネントに取り付け
ることができる。
【0114】 2パート形(例えば、図6、9のa〜b、10のa〜b、15、16(任意コ
ンポーネント208を除く)、17、19および20参照)の場合には、相互に
接合される2つの個別コンポーネントがある。この配列を用いると、移植導管お
よび標的導管が最初に各々個別に個別コンポーネントに取り付けられるが、さら
にまた移植導管を管状体または外フランジに取り付けて、標的導管を取り付ける
ために個別内および外フランジを利用することも可能である。結合はその後、例
えばスナップはめ、フックおよび/または鋸歯形状またはその他の例えばそれ自
体が前記2個のコンポーネントに統合されていて分離していないバヨネット取付
具のような固定手段を用いて発生することができる。この配列を用いると、少な
くとも一本の導管の結合のために本発明の第1態様を利用する2つのコンポーネ
ントが利用される。このタイプの接続は、手技が追加の個別結合部品を使用して
実施されるETSおよびETE吻合部に対して容易に考えられる。しかし、導管
の結合はさらにまた両方の導管に対して本発明の第1態様に従って作動すること
もでき、任意では1つのコンポーネントを標的導管に取り付け、他方のコンポー
ネントを移植導管に取り付けることも可能である。一般に、これはSTS吻合部
の場合であろうが、これはETSおよびETE吻合についても同様に極めて容易
に可能であり、多くの長所を提供することができる。
【0115】 3パート形(例えば、図2、3、4、5、14、16(任意コンポーネント2
08を除く)、18、22参照)は3つの個別コンポーネントから構成されてお
り、少なくとも一本の導管の結合が本発明の第1態様に従って作動する。これは
、移植導管および標的導管が最初に各々個別に個別コンポーネントに取り付けら
れ、その後にこれらの導管を一緒に接合するために個別第3コンポーネントが使
用される場合であってよい。これはさらに、前記第3コンポーネントが共通二重
外フランジ(例えば、図14および22を参照)または2重内フランジである場
合であってもよい。この3パート形はSTS吻合部とともに発生する可能性があ
るが、さらにETSおよびETE吻合部とともに発生することもある。さらにそ
の上、3パート形の場合には、標的導管を取り付けるための個別内および外フラ
ンジを利用することも考えられ、移植導管は個別の独立結合部品に取り付けられ
る。コンポーネントの結合は、その後例えばスナップはめ、フックおよび/また
は鋸歯形状または管状体または外フランジに統合することのできるバヨネット取
付具(および従ってその後はこれらから分離されない)のようなその他の固定手
段を用いて発生することができる。この形はETSおよびETE吻合部に極めて
適切であると思われるが、この形はさらにSTS吻合部についても容易に考えら
れる。
【0116】 4パート形(例えば、図2〜5と組み合わせて図12を参照)の場合には、少
なくとも1つの導管結合が本発明の第1態様に従って用意されて、相互に接合さ
れる4つのコンポーネントが利用される。この形は、通例は標的導管および移植
導管各々に対して2つの個別コンポーネントから構成されるであろうが、これは
その後両方の導管に対して本発明の第1態様に従った原理が利用されることが容
易に可能である。2つのコンポーネントが標的導管および移植導管毎に取り付け
られた後、2対は例えばスナップはめ、フックおよび/または鋸歯形状または例
えばバヨネット取付具のようなその他の固定手段のような統合結合手段によって
相互に結合される。4パート形は3つのタイプの吻合用具各々と一緒に生じるこ
とができるが、STS吻合部のために特に魅力的であると思われる。
【0117】 5パート形の場合には、少なくとも本発明の第1態様が使用されて、相互に接
合される5つのコンポーネントが利用される。このシステムは4パート形と同一
方法で作用するが、しかし標的導管および移植導管に相互に取り付けられた部分
を接合するために追加の個別コンポーネントが利用される。この形はすべての吻
合部と一緒に使用するために適切であるが、特にSTS吻合部のために極めて魅
力的である。
【0118】 6パート以上形の場合には相互に接合される6つ以上のコンポーネントが利用
され、そこでは少なくとも本発明の第1態様が使用される。このシステムは4パ
ート形と同一方法で作用するが、しかし標的導管および移植導管に相互に接合さ
れた部分を接合するために数個の追加の独立コンポーネントが利用される。この
形はすべてのタイプの吻合部と一緒に使用するために適切であるが、特にSTS
吻合部において発生するであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 上行大動脈と心臓の冠動脈との間の前記冠動脈における結紮/閉塞の周囲での
移植導管(バイパス)を略図的に示している図である。
【図2】 特に冠動脈への移植導管のETS接合のための3つのコンポーネントから作ら
れている本発明に従った吻合用具を略図的かつ部分的に露出された透視図で示し
ている図であり、冠動脈の開口部の場所でのそれに接合された移植導管を含む(
個別)結合部品と吻合用具の残りの部分の間の結合(または固定)が分解図で示
されている。
【図3】 図2に従った3パートETS吻合用具の長手断面図である。
【図4】 図2および3に従った3パートETS吻合用具の横断面図である。
【図5】 分解図で示されているコンポーネントを含む3パートETS吻合用具の横断面
図であり、その吻合用具は図2、3および5の吻合用具に極めて類似しているが
、これは特に移植導管を大動脈へ接合するための吻合用具である点が後者とは相
違する。
【図6】 本質的には図3に示されているものに対応するが、この場合は本発明に従った
2パートETS吻合用具の長手断面図の詳細を示している。
【図7】 a〜eは、図6に対応するが、各々が本発明に従った1パートETS吻合用具
の相違する実施形態を示している5枚の詳細図である。
【図8】 本発明に従って、放射状通路を備えた直立縁を有する1パートETS吻合用具
のある実施形態の略透視図である。
【図9】 a、bは、それぞれ、傾斜接合を有する本発明に従った2パートETS吻合用
具の2種の変形の図である。
【図10】 aは、特に柔軟性および/または弾力性リングによって移植導管を管状体に接
合するための結合手段の実施形態を示しており、本発明に従った2パートETS
吻合用具のさらに別の実施形態の略横断面図である。bは、移植導管を管状体に
接合するための結合手段のaのまた別の代替実施形態の図である。
【図11】 aは、移植導管の遊離端を管状体に固定するための結合手段を結合するための
組立補助具の略透視図である。bは、aの詳細な横断面図である。
【図12】 先細チューブによって移植導管を管状体に接合するための結合手段のさらにま
た別の実施形態の図である。
【図13】 a〜fは、3つのタイプの吻合部各々につき特に2つずつの例を含む極めて略
図化した6種の吻合部の図である。
【図14】 本発明に従ったSTS吻合用具の部分的正面図を含む略横断面図である。
【図15】 本発明に従ったSTS吻合用具の第2実施形態の部分的正面図を含む略横断面
図である。
【図16】 本発明に従ったSTS吻合用具の第3実施形態の略横断面の細部である。
【図17】 本発明に従ったSTS吻合部の略透視図である。
【図18】 本発明に従ったSTS吻合用具の第1実施形態の部分的正面図を含む略横断面
図である。
【図19】 本発明に従ったETE吻合用具の第2実施形態の略横断面の細部である。
【図20】 本発明に従ったETE吻合用具の第3実施形態の長手区間の細部である。
【図21】 本発明に従ったETE吻合用具の第4実施形態の縦断面の細部である。
【図22】 本発明に従ったETE吻合用具の第5実施形態の部分的正面図を含む横断面図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移植導管を、標的導管へその中に存在する接続開口部で接合
    するための下記を備える吻合用具。 −標的導管に方向付けられている下縁を有する本質的管状体、 −管状体の外側に取り付けられている、または取り付けることができる、さら
    に接続開口部の周囲で標的導管の壁の外側と接触させることのできる外フランジ
    、および、 −取り付け位置では管状体に関して外向きに突き出ていてさらに接続開口部の
    周囲で外フランジに重なっており、標的導管の壁の内側と接触することができ、
    さらに挿入位置から前記取り付け位置へ折れ曲がることのできる、管状体上に形
    成された内フランジ、 このとき挿入位置では、標的導管における接続開口部を通して内フランジを挿
    入できるように管状体の下縁が広がっている平面上の内フランジの突出部は本質
    的に前記下縁の上および/または内側に位置しており、前記吻合用具は、 −内フランジが、弾性力に逆らって取り付け位置から前張力がかけられた位置
    である挿入位置へ可逆的に曲げられていること、および −内フランジが前張力の影響下で取り付け位置の方向に曲げ返ることを引き起
    こすために固定を解除できるような方法で内フランジが前記前張力がかけられた
    挿入位置で固定されていること、を特徴とする、
  2. 【請求項2】 外フランジが管状体の長手方向および/または内フランジの
    方向にスライド可能であり、さらに固定手段によって管状体および/または内フ
    ランジに対して固定できる、請求項1記載の吻合用具。
  3. 【請求項3】 接続開口部が壁に作られているタイプの標的導管に接合する
    ための吻合用具であって、このとき外フランジから外に突き出ている内フランジ
    までの距離が調整可能である、請求項2記載の吻合用具。
  4. 【請求項4】 固定手段が鋸歯を含むメカニズムを備える、請求項2または
    3記載の吻合用具。
  5. 【請求項5】 内フランジが超弾性合金または例えばニッケル−チタン合金
    (例、ナイチノール)のような熱活性化もしくは活性化可能な形状記憶を有する
    合金から作られている、先行請求項1〜4の1または複数の項記載の吻合用具。
  6. 【請求項6】 内フランジが管状体の下縁に関して接線方向に伸びていて外
    フランジの内周の高さに位置している屈曲軸を有する、先行請求項1〜5の1ま
    たは複数の項記載の吻合用具。
  7. 【請求項7】 内フランジがノッチ、切り込みまたはひだによって相互から
    分離されていて管状体の周辺の周囲に配分して配列されている多数のアームを有
    しており、ノッチまたは切り込みまたはひだが好ましくは外フランジまでまたは
    外フランジを越えて継続している、先行請求項1〜6の1または複数の項記載の
    吻合用具。
  8. 【請求項8】 自由位置にあるときに標的導管の内壁に面する内フランジの
    面にザラザラまたは凸凹が備えられている、先行請求項1〜7の1または複数の
    項記載の吻合用具。
  9. 【請求項9】 吻合用具、または少なくとも吻合用具の管状体の下縁が本質
    的に卵形または楕円形状/輪郭を有する、先行請求項1〜8の1または複数の項
    記載の吻合用具。
  10. 【請求項10】 移植導管を標的導管へ特に例えばその壁に存在する開口部
    のようなその中に存在する開口部で接合するための、それの外フランジが開口部
    の周囲で標的導管の壁の外側と接触させられることが意図されている外フランジ
    を含む吻合用具であって、外フランジ接触面が好ましくは接続開口部の場所で標
    的導管の外周半径に等しいまたはほぼ等しい曲率半径を備えた円筒状に湾曲した
    構造であることを特徴とする、先行請求項1〜9の1または複数の項記載の吻合
    用具。
  11. 【請求項11】 外フランジ接触面が、本質的にせいぜい180°、好まし
    くは150°から180°に渡って伸びている円筒状区間の形状を有する、請求
    項10記載の吻合用具。
  12. 【請求項12】 外フランジ接触面の曲率半径が0.5〜1.25mmの範
    囲内にある、または15〜25mmの範囲内にある、請求項10または11記載
    の吻合用具。
  13. 【請求項13】 外フランジの長手縁(64)が支持縁として構成されてい
    る、または外向きの支持リブ(65)を備えている、請求項10〜12のいずれ
    か1項記載の吻合用具。
  14. 【請求項14】 さらに連続または不連続内フランジ接触面が開口部の周囲
    で血管壁の内側と接触させられることが意図されており、さらに内フランジ接触
    面が下記の曲率半径で円筒形に湾曲していることを特徴とする、請求項8〜9の
    1つ以上に記載の吻合用具。 −接続開口部の場所で標的導管の内周半径に等しい、またはほぼ等しい、また
    は、 −外フランジ接触面の曲率半径に等しい、またはほぼ等しい、
  15. 【請求項15】 内フランジ接触面の曲率半径が0.5〜1.25mmの範
    囲内にある、または15〜25mmの範囲内にある、請求項14記載の吻合用具
  16. 【請求項16】 移植導管の遊離端を管状体へ取り付けるため、または吻合
    用具をまた別の吻合用具へ取り付けるために任意で管状体または外フランジとワ
    ンピースで形成された結合手段を更に備える、先行請求項の1または複数の項記
    載の吻合用具。
  17. 【請求項17】 結合手段が移植導管のための通路を有する管状体に少なく
    とも部分的に挿入することのできる付属品を備えている、請求項16記載の吻合
    用具。
  18. 【請求項18】 管状体および/または付属品に好ましくは付属品が管状体
    の下縁を越えて突き出ることを防止するように配列されている止め具が備えられ
    ている、請求項17記載の吻合用具。
  19. 【請求項19】 付属品が挿入位置にあるときにその下端が下縁まで到達す
    るように止め具が配列されている、請求項18記載の吻合用具。
  20. 【請求項20】 結合手段が管状体または個別付属品の周辺の周囲に配列さ
    れていて管状体または付属品を通って放射状方向に通過する縫合糸のための一連
    の通路を有しており、その通路が好ましくは0.5〜1.5mmの径を有してい
    る、請求項16〜19のいずれか1項記載の吻合用具。
  21. 【請求項21】 結合手段が移植導管の結合端をそれに通して挿入してそれ
    に被せて包み返すことができるようなサイズの柔軟性および/または弾力性リン
    グを備えており、さらにこのとき内向きに開いていてその中でリングを移植導管
    の折返し結合端の一部と一緒に好ましくはぴったりと合う方法で受け入れること
    のできる周辺溝が吻合用具の、好ましくはそれの管状体の内周表面に備えられて
    いる、請求項16〜20のいずれか1項記載の吻合用具。
  22. 【請求項22】 周辺溝が標的導管内へ下向きに傾斜して開いている、請求
    項21記載の吻合用具。
  23. 【請求項23】 2つ以上の棒状部品がリングに固定されており、その棒状
    部品がリングに対して本質的に直角であり、それの軸方向に伸びており、さらに
    柔軟性スリーブへそれらの他方の端部で固定されている、請求項21または22
    記載の吻合用具。
  24. 【請求項24】 結合手段が移植導管の結合端をそれに通して挿入してそれ
    に被せて折り返すことができるようなサイズの外向きに先細のチューブと、さら
    にリングがしっかりと締め付けられるまでリングとチューブの間にある移植導管
    の折返し部分と一緒に狭い端部からチューブに被せてスライドさせることができ
    る締め付けリングとを備えている、請求項16〜20のいずれか1項記載の吻合
    用具。
  25. 【請求項25】 管状体を通る通路および/または付属品および/または結
    合手段を通して挿入できる付属品を通る通路が、移植導管が標的導管に対して9
    0°には等しくない好ましくは例えば60°、45°または30°のような70
    °未満の角度で接合されるように装備されている、先行請求項1〜24のいずれ
    か1または複数の項記載の吻合用具。
  26. 【請求項26】 用具がヒトまたは動物の身体に対して不活性である材料か
    ら作られている、またはその材料で被覆されている、先行請求項1〜25のいず
    れか1または複数の項記載の吻合用具。
  27. 【請求項27】 吻合用具の内フランジおよび/またはアームおよび/また
    は血液と接触する吻合用具の部分が血液凝固に対抗する材料から作られている、
    またはそうした材料で被覆されている、先行請求項1〜26のいずれか1または
    複数の項記載の吻合用具。
  28. 【請求項28】 接合される導管の内の1本の導管を取り付けるための第1
    吻合用取付具および接合される導管の内の他の導管を取り付けるための第2吻合
    用取付具を含み、このとき吻合用取付具が接続開口部で本質的に円形であり、そ
    れらが接続開口部に垂直な回転軸の周囲で回転可能であるような方法で相互に接
    合できる、その中に存在する接続開口部で2本の導管を一緒に接合するための、
    好ましくは先行請求項1〜27の1つまたは複数の項記載の吻合用具。
  29. 【請求項29】 1つの吻合用取付具が他の吻合用取付具に面するそれの側
    面上に好ましくは下が切り取られた、接続開口部の周囲で伸びる円形スリットを
    備えており、さらに他の吻合用取付具がスリットに面するその側面上に接続開口
    部の周囲で伸びる連続または不連続円形リブを備えており、そのリブが好ましく
    はぴったりと合う方法でスリット内に受け入れられる、または受け入れられてい
    る、請求項28記載の吻合用具。
  30. 【請求項30】 リブが接続開口部の周囲に配分して配列されたリブ区間か
    ら作られている不連続リブである、請求項29記載の吻合用具。
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