JP2003515416A - 吻合装置および方法 - Google Patents

吻合装置および方法

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JP2003515416A
JP2003515416A JP2001542802A JP2001542802A JP2003515416A JP 2003515416 A JP2003515416 A JP 2003515416A JP 2001542802 A JP2001542802 A JP 2001542802A JP 2001542802 A JP2001542802 A JP 2001542802A JP 2003515416 A JP2003515416 A JP 2003515416A
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JP2001542802A
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ロシャコヴェ・アミール
キレムニク・イド
ケレン・ディヴィル
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バイ−パス・インク.
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Abstract

(57)【要約】 吻合用の移植片を用意する方法であり、開口部に縁部を有する移植片を用意し、前記移植片の前記縁部を圧縮することで、前記開口部の近傍に少なくとも一つの肉厚部分を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [関連出願] 本出願は、出願人バイパス・インク他により提出されたPCT出願、PCT/IL99
/00285、PCT/IL99/00284、PCT/IL99/00674、PCT/IL99/00670、PCT/IB00/00302お
よびPCT/IB00/00310に関連している。また、本出願は、本出願と同日にPCTの
イスラエル受理官庁に提出された、タイトル“VESSEL LIP ATTACHMENT”、代理
人ドケット088/01642である出願に関連している。上記出願は何れも米国を指定
しており、それらの開示内容は参照によりここに導入される。
【0002】 [発明の分野] 本発明は、2つの血管を互いに結びつける分野に関する。
【0003】 [発明の背景] 2つの血管又は血管と移植片とを接合することの必要性は良く知られている。
2つの血管の間で内膜間接合を行うことが望ましいことが度々ある。しかし、こ
れは、一方の血管のめくり返しを必要とするであろう。一般的に、めくり返しは
困難で忍耐を要する作業である。 ある種類の吻合装置用のめくり返しにおける付随的な作業に、吻合コネクタの
鋭いスパイクを用いてめくり返された血管を適切に刺し通すというものがある。
【0004】 [発明の要約] 本発明のいくつかの実施形態の態様は、吻合接合における少なくとも一つの血
管の組織を非受動組織として取り扱うことに関する。すなわち、組織の種々の特
性、例えば弾性、塑性及び/又は圧縮性が、考慮に入れられ、及び/又は吻合接
合の一部として利用されている。
【0005】 本発明の幾つかの実施形態の態様は、めくり返しを模擬する及び/又は移植片
先端を整形するために移植片又は血管(以下、移植片という言葉はいずれか又は
双方の意味で用いる)を変形することに関する。本発明の典型的な実施形態では
、移植片の端部は、吻合デバイスのスパイクが移植片をその軸に平行に穿刺でき
るように肉厚化される。これらのスパイクは、移植片の肉厚部分を維持するであ
ろう。上記に代えて又は加えて、先端部は、その壁部を薄くするように伸ばされ
る。上記に代えて又は加えて、移植片の端部は、移植片の内膜部分が圧縮された
移植片の前又は外側に現れるように圧縮される。上記に代えて又は加えて、より
変形されていない形に戻ろうとする移植片の弾性傾向により、非直角吻合を補助
するように、移植片は変形される。おそらく、接合の角度及び/又は捩れる傾向
は、移植片の適当な形状により加減される。
【0006】 本発明の典型的な実施形態では、移植片の圧縮及び/又は他の変形は、吻合コ
ネクタを用いて行われる。上記に代えて又は加えて、変形は独立の道具を用いて
行われる。上記に代えて又は加えて、変形はデリバリーシステムを用いて行われ
る。
【0007】 吻合接合は、例えば側部対側部、側部対端部、又は、端部対端部であってもよ
い。本発明の典型的な実施形態では、動脈がそこに形成された孔の回りを、孔の
縁部のめくり返し及び/又は孔の縁部の変形を促進するために、軸方向に圧縮さ
れる。吻合接合用に縁部を変形すること代えて又は加えて、例えばよりよい密閉
を得るために、このような変形は血管の孔の縁に適用してもよい。
【0008】 本発明のいくつかの実施形態の態様は、吻合装置及び/又は接合の一部である
移植片を用いて吻合接合の形状を制御することに関する。本発明の典型的な実施
形態では、接合は直角に行われ、その後、接合が新しい斜め方向に、例えば自動
的に、変化する。
【0009】 本発明の典型的な実施形態では、吻合コネクタが配置された後に曲げられる。
おそらく、比較的小さな力、例えば移植片又は外部ツールから加えられる力、が
コネクタを曲げるのに十分であろう。
【0010】 本発明のいくつかの実施形態の態様は、吻合コネクタの形状(例えば血管表面
からの突出)をそれが取り付けられた後に減らすことに関する。本発明の典型的
な実施形態では、形状は、コネクタの部分の一以上の切断、曲げ、ねじり及び/
又は座屈により縮小される。少なくともいくつかのケースでは、形状の縮小が移
植片の捩れの発生を減らすことが期待される。上記に代えて又は加えて、移植片
に予め応力をかけておくことが捩れを減らすことに寄与する。
【0011】 本発明のいくつかの実施形態の態様は、その上に吻合コネクタを取り付けた血
管用パンチに関する。本発明の典型的な実施形態では、孔あけ動作によりコネク
タが血管内に挿入され、それがいったんパンチから離されると、吻合は完了する
。本発明の典型的な実施形態では、パンチをコネクタに対し相対的に回転するこ
とでコネクタがリリースされる。
【0012】 本発明のいくつかの実施形態の態様は、移植片に所望のめくり返し(このめく
り返しはコネクタのスパイクにより刺し貫かれる)を設けるための操作方法に関
する。本発明の典型的な実施形態では、操作はめくり返しからなる。上記に代え
て又は加えて、操作は、完了した吻合が斜めになるようにコネクタに予め応力を
かけることにより、まっすぐなめくり返しを斜めなめくり返しに変えることから
なる。上記に代えて又は加えて、操作は、移植片を穿刺するようにスパイクを前
進させることからなる。本発明のいくつかの実施形態では、コネクタ状のスパイ
クが、刺し貫く位置において移植片に対して直角でないことに留意すべきである
【0013】 本発明の典型的な実施形態では、移植片のめくり返された部分の内側で、スパ
イクを急に拘束から解き放つことにより、スパイクによる移植片の貫通が促進さ
れる。急な解放は、例えば、スパイクを径方向に押圧するラッソを解き放つこと
でも、スパイクを拘束している外側チューブを後退させることでも、あるいは、
コネクタ上に取り付けられているスロット付きチューブ回転させることでスパイ
クを同時に又は順次にスロットに放つことによってでもよい。
【0014】 本発明の他の典型的な実施形態では、スパイクは、移植片に取り付けられたキ
ャップの助けにより移植片を刺し貫く。例えば、キャップはコンドーム状であり
、移植片の管腔内に伸びる部分と、移植片上にめくり返され、移植片の端部をい
っしょにめくり返すことができる柔軟な膜とを含む。あるいは、キャップは合成
のあるキャップであってもよい。スパイクがまだ移植片を刺し貫いていなければ
、めくり返されている移植片上のキャップをねじることでスパイクの先端に移植
片を刺し貫かせることができる。上記に代えて又は加えて、キャップは、2つの
側面を不均一に引き下ろすために、例えば突起部を含む不均一な側部を有する。
キャップを引き下ろす間、ラッソ又はオーバーチューブでスパイクを拘束してい
てもよい。
【0015】 本発明に係る実施形態の他の例では、例えばピンセットを用いての不均一なめ
くり返しを支援する型に取り付けられる。本発明の典型的な実施形態では、型は
、シリンダからなり、シリンダは軸方向に伸びる2つの隣接する指部を備えてい
る。コネクタの一つのスパイクが指部の間に配置される。めくり返しの間、血管
の先端部は指部を越えてスパイク上にもって行かれる。ピンセットと特殊な型を
用いる代わりに、外部ツール、例えば内側を向いた突起部を有するパッドが用い
ることができる。パッドは、移植片を包んでいるチューブに沿ってスライドし、
突起部は、移植片の引き下ろすべき部分のみと選択的に係合し、これによりその
部分だけを引き伸ばす。
【0016】 本発明の他の実施形態では、全てのスパイクが移植片を刺し貫くことを担保す
るためにマニュアルプローブが用いられる。本発明の典型的な実施形態では、プ
ローブはY字形状プローブであり、Y字の2つの枝部の間にワイヤがある。この
ワイヤは、スパイク先端部近傍にある移植片をスパイク上に押圧するのに用いる
ことができる。上記に代えて又は加えて、このワイヤは、スパイクが急に解放さ
れて移植片を刺し貫くことができるように、スパイクを押し戻すことに用いられ
る。
【0017】 本発明のいくつかの実施形態の態様は、角度付きめくり返しツールに関し、そ
のツールは、指標を有し、その指標突きツールを用いてめくり返された移植片を
用いることで吻合で所望の傾斜角が得られるようになっている。
【0018】 本発明のいくつかの実施形態の態様は、分割式デリバリー・システムに関する
。このデリバリーシステムは、移植片をシステムから除去するために、吻合完了
後に分割される。本発明の典型的な実施形態では、システムを分割するラインが
直線ではない。特に、移植片がデリバリーシステムに挿入される場所で分割ライ
ンが移植片とシステム先端との間のラインに沿うことがないように、分割ライン
が曲げられている。これにより、血管が分割ラインに引っかかる可能性が低くな
る。
【0019】 本発明のいくつかの実施形態の態様は、2部分吻合コネクタに関する。ここで
は、コネクタが、吻合箇所の外側の回りにリング部を形成する。本発明の典型的
な実施形態では、このリング部が、接合されている血管の少なくとも一方の血管
の先端部に所定の変形をさせるために用いられる。本発明の典型的な実施形態で
は、リング部は、端部対側部接合における側部血管に取り付けられたデバイスの
一部から形成される。2部分デバイスの潜在的な利点は、固定機構が薄く、その
結果デバイスの形状が低くなりうることである。他の潜在的な利点は、血管の変
形が肉厚化及び/又はめくり返しを形成し、その結果、よりよい密閉が達成され
うることである。
【0020】 本発明の典型的な実施形態によれば、開口部に縁部を有する移植片を用意し、 前記移植片の前記縁部を圧縮することで、前記開口部の近傍に少なくとも一つ
の肉厚部分を形成することを含む吻合用の移植片を準備する方法もまた提供され
る。前記肉厚部分は、前記開口部の回りで均一であってもよい。あるいは、前記
肉厚部分は、前記開口部の回りで不均一であってもよい。前記肉厚部分は、長さ
が不均一であってもよい。上記に代えて又は加えて、前記肉厚部分は、厚みが不
均一であってもよい。
【0021】 本発明の典型的な実施形態では、前記肉厚化は、斜め吻合接合用に前記移植片
に予め所定の応力が与えられるように選択的に行われる。上記に代えて又は加え
て、前記肉厚化は、2つの血管の縁部が合うように選択的に行われる。上記に代
えて又は加えて、前記肉厚化は、移植片の縁部と、ターゲットとなっている血管
における開口部の縁部との寸法が合うように選択的に行われる。上記に代えて又
は加えて、前記肉厚化は、移植片の縁部と、ターゲットとなっている血管におけ
る開口部の縁部との間の密閉領域のサイズが最小となるように選択的に行われる
【0022】 本発明の典型的な実施形態では、その方法は、少なくとも一つのスパイクを用
いて前記肉厚部分を穿刺することを含む。 本発明の典型的な実施形態では、前記スパイクは前記移植片の軸方向に向けて
配置されている。あるいは、前記スパイクは、前記移植片に対して斜めに配置さ
れている。 本発明の典型的な実施形態では、前記肉厚部分はコネクタを用いて形を維持さ
れる。
【0023】 本発明の典型的な実施形態では、前記縁部を圧縮することには、前記吻合コネ
クタを用いて圧縮することが含まれる。上記に代えて又は加えて、前記縁部を圧
縮することには、移植片圧縮ツールを利用して圧縮することが含まれる。
【0024】 本発明の典型的な実施形態では、前記縁部を圧縮することには、前記移植片の
内膜を少なくとも90°めくり返すことが含まれる。上記に代えて又は加えて、
前記縁部を圧縮することには、前記移植片の内膜を少なくとも120°めくり返
すことが含まれる。上記に代えて又は加えて、前記縁部を圧縮することには、前
記移植片の内膜を少なくとも160°めくり返すことが含まれる。
【0025】 本発明の典型的な実施形態では、前記めくり返しにより、前記内膜がターゲッ
トとなっている血管の内膜に合わせられる。 本発明の典型的な実施形態では、前記開口部は、前記移植片の側部にある開口
である。あるいは、前記開口部は、前記移植片の端部にある開口である。 本発明の典型的な実施形態では、前記移植片は血管である。前記移植片は乳腺
動脈であってもよい。 本発明の典型的な実施形態では、前記移植片は合成移植片である。
【0026】 本発明の典型的な実施形態では、前記移植片を血管に取り付けることを含む。
上記に代えて又は加えて、前記移植片を合成移植片に取り付けることを含む。
【0027】 本発明の典型的な実施形態によれば、互いに結合されている複数のセグメント
であって、少なくとも幾つかが前側スパイク又は後側スパイクを含む複数のセグ
メントと、前記セグメント間に形成された複数の変形可能部分とを備え、前記変
形可能部分は、まっすぐな吻合から斜め吻合への変形を支援するように構成され
ている、斜め吻合用に変形可能であるコネクタも提供される。前記変形可能部分
は少なくとも一つのリング部を含むことであってもよい。上記に代えて又は加え
て、前記変形可能部分は、前記セグメントを相互連結するリング部に設けられて
いる。
【0028】 本発明の典型的な実施形態では、前記変形可能部分は、アニールされている。 本発明の典型的な実施形態では、前記スパイクは自動的に広がる。あるいは、
前記変形可能部分は、塑性変形可能である。 本発明の典型的な実施形態では、前記変形可能部分は、斜め接合形状に合うよ
うに予め応力を与えられている。上記に代えて又は加えて、前記変形可能部分は
、前記コネクタに不均一に分布されている。前記分布は、前記コネクタの種々の
部分において期待される変形量に合わせられてもよい。
【0029】 本発明の典型的な実施形態によれば、まっすぐにめくり返されたスリーブが得
られるように移植片をめくり返すこと、スリーブの一方の側を差が付くように伸
ばすことで、斜めなめくり返しを形成することを含む移植片に斜めなめくり返し
を設ける方法も提供される。前記めくり返しには、スパイクを有するコネクタ上
にめくり返すことが含まれることであってもよい。前記スパイクは、前記めくり
返しの間に十分に伸ばされることであってもよい。前記差が付くように伸ばした
後に、前記スパイクが前記スリーブを刺し通すことを支援することであってもよ
い。
【0030】 本発明の典型的な実施形態では、前記スパイクは、前記めくり返し中に部分的
に広げられている。前記スリーブを刺し通すように前記スパイクを完全に広げる
ことを含むことであってもよい。
【0031】 本発明の典型的な実施形態では、前記スパイクは前記めくり返し中に広げられ
ない。上記に代えて又は加えて、前記差が付くように伸ばすことには、前記スリ
ーブの一部のみを伸ばすことが含まれる。あるいは、前記差が付くように伸ばす
ことには、前記スリーブの前部を伸ばすことが含まれる。あるいは、前記差が付
くように伸ばすことには、前記側をピンセットを用いて手作業で引き下ろすこと
が含まれる。
【0032】 本発明の典型的な実施形態では、前記差が付くように伸ばすことには、前記移
植片に沿ってスライドするパッドを用いて前記側を引き下ろすことが含まれ、前
記パッドは、前記側と係合するための血管係合要素を含む。あるいは、前記差が
付くように伸ばすことには、前記移植片に沿ってスライドするチューブを用いて
前記側を引き下ろすことが含まれ、前記チューブは前記側と係合するための血管
係合要素を含む。オプションとして、前記チューブは、前記スリーブの反対側と
係合するための第2の血管係合要素を少なくとも含む。上記に代えて又は加えて
、前記チューブが前記移植片上でスライドしすぎないように、前記チューブには
キャップが設けられている。
【0033】 本発明の典型的な実施形態によれば、軸方向スロット付き拡張部を有する移植
片ホルダの内側に移植片を取り付けること、コネクタのスパイクが前記スロット
から出るように前記コネクタを前記移植片に取り付けること、及び前記拡張部上
にめくり返された一部が前記拡張部外でめくり返された部分よりも長くなるよう
に、前記移植片を前記移植片ホルダ上にめくり返すことを含む、移植片を斜めに
めくり返す方法も提供される。
【0034】 本発明の典型的な実施形態によれば、コネクタの、非直角方向を向いているス
パイクをめくり返された移植片に刺し通す方法であって、前記スパイクを径方向
に押圧すること、前記移植片を前記コネクタ上にめくり返すこと、前記スパイク
を急に開放することにより前記移植片に刺し通すことを含む方法も提供される。
前記径方向の押圧により前記スパイクが前記移植片に対してより垂直になること
であってもよい。あるいは、前記径方向に押圧することにはスロット付きチュー
ブを用いて前記スパイクを拘束することが含まれ、前記急に開放することには、
前記スパイクが前記スロットと位置が合って抜け通るように前記チューブを回転
させることが含まれる。前記回転により、前記スパイクの全てが同時に前記スロ
ットと位置が合うことであってもよい。あるいは、前記回転により、前記スパイ
クの全てが同時に前記スロットと位置を合うことがない。
【0035】 本発明の典型的な実施形態によれば、前記径方向に押圧することには、オーバ
ーチューブを用いて前記スパイクを拘束することが含まれ、前記急に開放するこ
とには、前記チューブを前記スパイクに対し相対的に後退させることで前記スパ
イクを開放することが含まれる。前記オーバーチューブは、前記移植片用の移植
片ホルダを含むことも含まれる。あるいは、前記オーバーチューブは、前記移植
片用の移植片ホルダから独立している。
【0036】 本発明の典型的な実施形態によれば、前記オーバーチューブを前記スパイクに
対し相対的に後退させることには、前記コネクタを前進させることが含まれる。 本発明の典型的な実施形態によれば、前記オーバーチューブを前記スパイクに
対し相対的に後退させることには、前記オーバーチューブを後退させることが含
まれる。 本発明の典型的な実施形態によれば、前記スパイクの一部は、前記急な開放の
前に前記移植片に接触できるように伸ばされる。
【0037】 本発明の典型的な実施形態によれば、前記スパイクは、開放されたときに全て
の前記スパイクが前記移植片を同時に刺し通すことがないように全ての長さが同
じとはなっていない。 本発明の典型的な実施形態によれば、前記チューブは斜めである。 本発明の典型的な実施形態によれば、前記径方向に押圧することには、ループ
付き糸を用いて前記スパイクを拘束することが含まれている。前記ループ付き糸
は、引き結びを含むことであってもよい。
【0038】 本発明の典型的な実施形態によれば、めくり返された移植片に、コネクタの非
直角方向を向いているスパイクを刺し通す方法において、前記移植片を前記コネ
クタ上にめくり返すこと、前記めくり返された移植片にキャップを配置すること
、及び前記スパイクが前記移植片を刺し通すように前記キャップを操作すること
を含む方法が提供される。オプションとして、前記操作することには、前記キャ
ップを回転させることが含まれる。あるいは、前記操作することには、前記キャ
ップを軸方向に変位させることが含まれる。
【0039】 本発明の典型的な実施形態によれば、移植片をめくり返す方法であって、前記
移植片を移植片保持チューブに取り付けること、前記移植片の管腔の内側に円錐
状の膜を備えること、及び前記移植片をめくり返すために前記膜をめくり返すこ
とを含む方法もまた提供される。オプションとして、前記円錐状の膜は、比較的
硬いベースリングを備えていることができる。上記に代えて又は加えて、前記円
錐状の膜は、頂部からの比較的硬い拡張部を備える。 本発明の典型的な実施形態では、前記めくり返すことには、前記円錐状の膜を
斜めにめくり返すことが含まれる。
【0040】 本発明の典型的な実施形態によれば、移植片を出すための先端部を有するチュ
ーブであって、前記チューブの管腔を通して前記先端部で前記移植片を受けるた
めの側面開口部と、前記移植片が他の血管に取り付けられた後に、前記移植片か
ら前記ホルダを除去できるよう前記ホルダを分割するための分割ラインであって
前記チューブの軸に沿っており前記側面開口部に達する分割ラインとが形成され
ているチューブを備え、前記分割ラインは、前記チューブの前記先端部近くの前
記側面開口部の側面において、前記側面開口部に非軸方向から到達している、分
割式移植片ホルダも提供される。前記分割線は、側方から前記側面開口部に到達
していてもよい。
【0041】 本発明の典型的な実施形態によれば、リング・セクションと、複数のスパイク
を含むスパイク・セクションとを備え、前記スパイク・セクションは、軸方向に
つぶれるための崩壊部分を有する形状縮小型吻合コネクタも提供される。オプシ
ョンとして、前記崩壊部分は座屈する。上記に代えて又は加えて、前記崩壊部分
は捩れる。上記に代えて又は加えて、前記崩壊部分は折りたたまれる。 本発明の典型的な実施形態では、前記崩壊部分は自動的に変形する。あるいは
、前記崩壊部分は塑性変形する。
【0042】 本発明の典型的な実施形態によれば、コネクタのスパイクを収容するための凹
部を少なくとも一つ有するボディと、前記ボディに対し相対的に後退させること
のできる鋭利な先端部とを備え、前記鋭利な先端部と前記ボディとの間に血管壁
収容領域が形成されている、孔あけ器と移植片配置器を組み合わせた装置も提供
される。オプションとして、前記凹部は、前記ボディが前記スパイクに対して相
対的に回転した場合に、前記スパイクを選択的に開放するための突出部を含む。
上記に代えて又は加えて、前記スパイクは、前記凹部から自動的に広がり出るよ
うに予め応力をかけられている。あるいは、前記スパイクは、後退させられたと
きに、前記凹部から径方向に広がり出る。
【0043】 本発明の典型的な実施形態によれば、ベース・リングと、移植片内に挿入可能
な拡張部と、前記ベース・リング及び前記拡張部を連結し、血管の内側と係合可
能な円錐膜状要素とを備え、前記円錐膜状要素は、めくり返すことができるほど
柔軟である、移植片めくり返しツール。オプションとして、前記ツールは、斜め
にめくり返すことができる。上記に代えて又は加えて、前記ツールは、移植片を
めくり返すのに用いられた場合に斜めにめくり返すように、非一様な移植片特性
を有する。
【0044】 本発明の典型的な実施形態によれば、移植片の外側に取り付けられ、移植片の
開口部にほぼ達する外側マンドレル、移植片の内側に取り付けられ、移植片の開
口部にほぼ達する内側マンドレル、及びベースを備え、前記ベース及び前記二つ
のマンドレルは、前記マンドレルが組まれたときに、前記移植片が伸びて入る空
間を形成する、移植片の先端を圧縮するためのツール。オプションとして、前記
内側マンドレルは前記ベースに取り付けられている。上記に代えて又は加えて、
前記内側マンドレルは拡げることができる。上記に代えて又は加えて、前記内側
マンドレルは、前記移植片の少なくとも一部に係合する。上記に代えて又は加え
て、前記外側マンドレルは、前記移植片の少なくとも一部に係合する。
【0045】 本発明の典型的な実施形態によれば、移植片ホルダ上にめくり返された移植片
から斜めなめくり返しを形成するツールであって、前記めくり返された移植片上
にスライドするように形作られたボディ、及び前記めくり返された移植片の一つ
の側面のみに選択的に係合するすくなとも一つの移植片係合要素、を備えるツー
ルも提供される。前記ボディはチューブを含にでいてもよい。あるいは、前記ボ
ディはチューブ状の部分である。 本発明の典型的な実施形態では、前記ボディは、所定量を超える軸方向運動を
防止するためにキャップを設けられている。 本発明の典型的な実施形態では、前記めくり返された移植片の第2の側面と係
合するための第2の移植片係合要素を少なくとも備える。
【0046】 本発明の典型的な実施形態によれば、移植片の斜めなめくり返しを形成するた
めのツールであって、チューブ、及び前記チューブの少なくとも一つの突出部で
あって、前記チューブに配置されたスパイク付きコネクタが、前記突出部の基部
近くにおいてスパイクの一つを突出させることができるような突出部を備えるツ
ールも提供される。前記少なくとも一つの突出部は、間にスロットが形成されて
いる少なくとも2つの突出部を含み、前記スパイクは前記スロットを通って伸び
ていることであってもよい。
【0047】 本発明の典型的な実施形態によれば、移植片のための斜めなめくり返しを形成
するためのツールであって、移植片及びコネクタを中に取り付けられるチューブ
、及び前記コネクタの少なくとも一つのスパイクを径方向に拘束するオーバーチ
ューブを備え、前記コネクタを前記オーバーチューブに対し相対的な運動を行え
るツールも提供される。オプションとして、前記オーバーチューブはスロットを
設けられており、前記運動は回転である。上記に代えて又は加えて、前記運動は
、前記オーバーチューブに対し相対的な前記コネクタの軸方向運動が含まれる。
上記に代えて又は加えて、前記チューブは、前記オーバーチューブと同じ要素で
ある。 本発明の典型的な実施形態では、前記オーバーチューブは斜めである。
【0048】 本発明の典型的な実施形態によれば、めくり返された移植片へのスパイクの穿
刺を補助するためのツールであって、その上に移植片がめくり返されている移植
片及びコネクタホルダ、及び前記めくり返された移植片上に取り付けるための、
前記移植片及びコネクタホルダの外径よりも内径が大きなキャップを備えるツー
ルも提供される。 本発明の典型的な実施形態によれば、めくり返された移植片へのスパイクの穿
刺を補助するためのツールであって、少なくとも2つのアームを有するハンドル
、及び前記2つのアーム間のワイヤを備え、めくり返された移植片へのスパイク
の穿刺を補助するように適合されている、ツールも提供される。
【0049】 [好ましい実施形態の詳細] 本発明のいくつかの実施形態は、血管の組織が特殊な機械的な特性を有すると
いう事実を利用している。本発明の例示的な実施形態では、移植血管の端部は種
々の効果を得るために圧縮される。種々の効果とは、例えば、吻合後に所定形状
に傾くように移植片に予め応力を与えること、コネクタのスパイクを用いて直角
でない角度による移植片の穿刺を容易にするよう移植片を肉厚にすること、及び
/又は、移植片を完全にめくり返すことなく吻合接合に内膜を用いることをいう
。移植片の端部を肉厚にすることは、吻合接合の漏れ防止特性をも向上させるで
あろう。本発明のいくつかの実施形態において、所望の肉厚及び/又は変形を有
する移植片が作られる。
【0050】 図1A−1Dは、本発明の例示的な実施形態による、模擬的なめくり返しによ
りめくり返された移植片を示す。図1Aは、めくり返された端部102を有する
標準的にめくり返された血管100を示す。
【0051】 図1Bは、移植片の遠端に肉厚部分104が形成されるように端部が圧縮され
た血管100を示す。この肉厚部は、例えば、対象となる血管のより肉厚の血管
と整合し、及び/又はよりよい密閉を実現する。
【0052】 図1Cは、肉厚部分106及び108が異なる長さとなるように、非一様に圧
縮された端部を有する血管100を示す。血管の端面は血管の軸に垂直である。
本発明の例示的な実施形態において、この種の変形は移植片に予め応力を与え、
その結果、吻合が完了したときに、移植片が所望の結合形状に自然に曲がり、斜
め結合又は曲がった移植片による直角結合を達成する。いくつかのケースで、プ
リストレッシング(予め応力を与えること)が捩れ抑制することが期待されてい
る。
【0053】 図1Dは、非一様な肉厚化の他の例を示しており、ここでは、肉厚化された端
部110及び112が血管100に対し斜めな端面を形成している。血管100
に取り付けられた斜めコネクタ114が示されている。コネクタ114は、例え
ば、リング116と、長い肉厚部分110を穿刺する一セットの長いスパイク1
18と、短い肉厚部分112を穿刺する一セットの短いスパイク120とを備え
る。不可欠のことではないが、吻合コネクタは、管端部の軸方向に圧縮された状
態を維持するような部材であってもよい。図1C及び1Dにおいて、移植片は元
々斜めにカットされていても、いなくてもよい。
【0054】 肉厚部は、例えば、元の移植片の壁部の倍数、例えば1.1、1.5、2.0
、2.5、3.0倍又は任意のより大きい、小さい又は中間の倍数、であっても
よい。上記に代えて又は加えて、肉厚部は、例えば、0.5mm、1mm、1.
5mm、又は2mm、又は任意のより大きな、小さな又は中間の寸法の絶対値で
あってもよい。肉厚部の長さはいろいろであってもよく、例えば、0.3mm、
0.6mm、1mm、2mm、4mm、又は任意のより大きな、小さな又は中間
の寸法である。上記に代えて又は加えて、長さは移植片の直径の関数であり、例
えば、0.3、0.5、1、1.5、又は任意のより大きな、小さな又は中間の
倍数である。斜め結合の角度(おそらく吻合箇所から短い距離において測定され
ている)は、例えば、10°、20°、30°、50°、70°、80°又は任
意のより大きな、小さな又は中間の角度である。いくつかのケースにおいて、角
度は、流れ方向に沿っており、他のケースでは、流れ方向に対し直角又は反対向
きである。
【0055】 図2A−2Cは、本発明の例示的な実施形態による肉厚化された移植片を用い
た種々の吻合接合を示している。これらの図において、移植片は血管200であ
り、ターゲットである血管は端部血管202又は側部血管204のいずれかであ
る。本発明の例示的な実施形態では、側部血管204は、肉厚の壁部を有し、め
くり返すのが困難であろう大動脈または他の肉厚の動脈である。あるいは、これ
は移植片又はステント移植片であってもよい。
【0056】 図2Aは2つの例示的な端部対端部吻合接合206および208を示す。吻合
206において、血管の先端部は肉厚化されており、それにより、恐らく、より
よく密閉され、および/または血管におけるあらゆる不均一が補償される。吻合
208において、印を付した領域は血管の内膜を示す。示されているように、一
方または双方の血管は変形されており、その結果、血管が完全にめくり返されて
いないにもかかわらず、それらの内膜がくっつく。このような変形は、例えば、
内膜部分に沿って、肉厚部分の外側を引っ張ることで達成できる。あるいは血管
は、例えば血管の外側を内膜の代わりに引き伸ばすことにより、血管の外側がく
っつくように変形されてもよい。
【0057】 図2Bは、2つの例示的な端部対側部吻合接合210および212を示す。接
合部210において、側部血管204の縁部が部分的にめくり返されている。あ
るいは、それは、それを肉厚にするために、軸方向に圧縮されてもよい。接合部
212において、血管の縁部は変形されておらず、血管200の先端部の肉厚化
がよりよい密閉を与えるであろう。血管200の内膜は、図2Aに示されるよう
に、露出されてもされなくてもよい。
【0058】 図2Cは、さらに2つの例示的な端部対側部吻合接合214および216を示
す。接合部214において、血管200の端部は、血管200の延長部が側部血
管204に入り込む非一様な面を有するように肉厚化され、変形されている。お
そらく、図に示されるように、延長部の一部または全部が内膜を露出させている
。オプションとして、示されているように、例えばよりよい密閉および/または
より安定な密閉を与えるように、血管200の肉厚部は血管204の外部に残り
、その外側表面と接触する。接合部216において、側部血管204の縁部は部
分的にめくり返され、その内膜を血管200と接触させている。
【0059】 図2Cに示されるように、血管200の前面は平坦である必要はなく、変形し
ていてもよい。さらに、肉厚部の側面形状も変えることができる。例えば、側部
血管の開口の壁部に当たり、密閉リングとなる得るような隆起部を含むように変
形できる。
【0060】 あるいは、同様の変形を側部対側部結合又は(縁部が共に同じ血管のものであ
る)ホールクロージャー(hole closures)に用いることができる。このような結
合では、血管の縁部を広域に渡って合わせるのに代えてまたは加えて、内膜同士
を合わせることが望ましいであろう。本発明の例示的な実施形態では、吻合コネ
クタが、コネクタの管腔全体に薄膜(例えば移植片の一部)を張ることでホール
クロージャー・デバイスにすることができる。
【0061】 図2A−2Cに示された種々の接触形態および血管の変形は、種々の方法、例
えば縫合糸、組織の接着、変形部分をスパイクで刺し貫くコネクタ及び/又は変
形部分を拘束するコネクタ、を用いて維持できる。
【0062】 例えば、血管が脆い又は石灰化している、又は血管の先端が届きにくい場所に
ある場合、血管を変形させることはめくり返すよりも容易であることに留意すべ
きである。
【0063】 図2D及び2Eは、本発明の例示的な実施形態による、移植片のレイアウトを
変えるための移植片の変形を示している。図2Dでは、移植片の一方のみを肉厚
化する(又は2つの側部を異なる程度で肉厚化する)ことにより移植片を曲げ、
そこに湾曲部分を形成している。肉厚部は、例えばピン又はステープルを用いて
維持することができる。図2Eにおいて、移植片が、その中央において肉厚部2
28を形成され、オプションとしてピン230を用いてそれらを保持することに
より、短縮されている。いくつかのケースでは、移植片の選択的変形を吻合が完
了した後に行い、それにより移植片が捩れないあるいは望ましくない形態になら
ないことを確実にする。
【0064】 変形する移植片及び/又は血管は、任意の種類、例えば合成、クセノロゴス(x
enologous)、オートロゴス(autologus)(例えば静脈および動脈)、および死体
の組織であってもよい。もっとも、LIMAおよびRIMA乳腺動脈は、変形に
対する大きな可能性を有するようである。他の典型的な適切なターゲット血管に
は、放射および胃大網動脈(radial and gastro-epiploic arteries)が含まれる
。ここに記載されている方法は、一端または両端が体に結合している血管、又は
体に結合していない血管に適用できることに留意すべきである。血管は、例えば
チューブを通して(例えば内視鏡により又は血管と通して)結合又は供給されて
体の内側にあってもよい。あるいは、血管の一部は体の外側で取り扱われてもよ
い。
【0065】 図3は、本発明の例示的な実施形態による、血管変形器300の一例である。
血管302は、内側管状支持部304に取り付けられている。外側チューブ30
6が少なくとも係合部分308において血管302に係合する。チューブ312
の基部には、周囲を囲む壁部312とベースエレメント313とにより溝部31
5が形成されている。
【0066】 チューブ306は前進することで血管302を溝部の中へ押し込む。溝部では
壁部312により径方向における過度の広がりが防止される。示しているように
、チューブ306が血管の端部よりわずかに短ければ、血管端部は、符号314
の点線で示される形状に変形する。本発明の例示的な実施形態では、チューブ3
06の少なくとも係合部分308を径方向に圧縮するオーバーチューブ310を
備えることでチューブ306が血管302に係合する。
【0067】 本発明の代替実施形態では、例えば拡張用クサビ316をチューブ304の管
腔内へ差し込むことにより、血管302がチューブ304に保持される。
【0068】 チューブ304の外側表面およびチューブ306の内側表面の少なくともいく
つかの場所は、滑らかであってもよく、粗くなっていてもよい。血管302に係
合するチューブの粗くなっている領域を適切に選択することにより、種々の効果
を達成することができる。一例として、血管302の内側表面に係合することは
、内膜の移動を防止する。他の例として、血管が圧縮された後に、チューブ30
4が内膜を保持するように拡げられ、チューブ306がわずかに後退させられる
と、これにより内膜が血管の前部又は外側に露出する。
【00691】 コネクタを種々の方法で圧縮された血管に取り付けることができる。一例では
、コネクタが溝部315の中に配置される。他の例では、コネクタはチューブ3
04および306の間にある。コネクタのスパイクを収容するための軸方向スロ
ットを部分308に設けてもよい。上記に代えて又は加えて、コネクタは、部分
308内の凹部に取り付けられる。上記に代えて又は加えて、ベース313及び
/又はチューブ306にコネクタを収容するためのスロットが設けられる。チュ
ーブ304及び306は非円形断面、例えば楕円形又は多角形断面、を有するこ
とができる。本発明のいくつかの実施形態では、変形に血管302の捩れが含ま
れる。いくつかの実施形態では、チューブ304及び/又は306上のスパイラ
ルパターンがこの捩れを助長する。さらに、例えば図2Cに示した変形の達成を
容易にするために、ベース313は平坦でなくてもよい。
【0070】 変形された血管は、塑性、弾性、又は塑性及び弾性変形の組合せにより変形さ
れたものであってもよい。変形していない形状に戻ることを防止するために、血
管を冷却してもよい。
【0071】 側部開口の縁部を圧縮する場合には、内側チューブは、例えばT形状マンドレ
ルの形状を有していてもよく、また、外側チューブは移植片を収容する用にスロ
ットを設けられていてもよい。
【0072】 図1Cに戻って、例えば吻合が完了した後に移植片の拘束を解くと、移植片は
、それが取り付けられている側部血管に対し非直角な方向を向くようになる。こ
れは、移植片が非一様にめくり返された場合にも見られることである。非一様な
めくり返し又は非一様な圧縮により生じた応力は、移植片を曲げさせる。このよ
うな湾曲は、吻合接合にとって望ましいことであろう。
【0073】 吻合コネクタが十分に低い形状(例えば、ターゲット血管の内側表面からの突
出)を有する場合、移植片は、コネクタに影響されることなく曲がることができ
る。あるいは、コネクタ自体が斜めであってもよい。
【0074】 本発明の代替実施形態では、自然に斜め形態に変形できるコネクタが提供され
る。このようなコネクタは、斜め接合を補助する。恐らく、コネクタは変形され
た形態となるように予め応力をかけられているであろう。上記に代えてあるいは
加えて、コネクタは移植片に与えられた応力で変形してもよい。上記に代えてあ
るいは加えて、コネクタを吻合が完了した後に手作業で変形してもよい。
【0075】 図4A及び4Bは、本発明の例示的な実施形態による、変形可能コネクタ40
0のまっすぐな形態と変形された形態の側面を示している。コネクタ400は、
複数の前方スパイク404と複数の後方スパイク402とを備えている。スパイ
クのセットは、変形可能セクション406を含むリング408を用いて互いに結
合されている。本発明の例示的な実施形態において、セクション406はヒンジ
として作用するようにデザインされている。上記に代えて又は加えて、セクショ
ン406は、例えば弾性的に、超弾性的に又は形状記憶的に予め応力をかけられ
た形状に戻ることができるように変形する。若しくは、セクション406は塑性
変形される。セクション406の分布は一様であっても非一様であってもよく、
例えば(示されているように)より大きな変形が要求されているリングエリアに
おいてより大きくてもよい。(変形セクションを与えるという)この一般的なデ
ザインは、他の吻合コネクタ、例えば環状リングコネクタ(リング自体の上に)
、2部分コネクタ(一方又は双方の部分の上に)又は複数の軸方向リング又はセ
ル要素(径方向に離れた場所に)、に適用されてもよい。
【0076】 コネクタ400は、図4Bに示す形態となるように予め応力をかけられてもよ
いが、それは、例えばリング408の軸方向位置を制限する軸方向拘束要素(例
えばスロットを設けられているオーバーチューブ)を用いて、図4Aに示されて
いるように配置される。
【0077】 本発明の例示的な実施形態において、変形可能なセクション406のセットが
、リング408の軸方向を向いた部分に備えられている。この結果、変形可能な
セクション406の間にある軸方向部分の非軸方向運動により軸方向変形が達成
できる。
【0078】 図4C及び4Dは、コネクタ400を利用した吻合接合における、応力緩和の
前後の側断面図である。図4Cにおいて、吻合は、例えば垂直なホールパンチ及
び垂直なデリバリーシステムを用いて完了したばかりである。チューブ410が
この垂直な向きを維持するために備えられていてもよい。チューブ410は、血
管及びコネクタを吻合接合部に備えるための移植片ホルダとして用いられたもの
と同じチューブであってもよい。(例えば、自動的に変形または移植片による変
形をする実施形態において)チューブ410が取り去られた場合、又は、(例え
ば塑性変形をする実施形態において)ホルダ410の端部が回転された場合、接
合部は変形し、図4Dに示した斜めの形態になる。管腔の形状は円形のままであ
ってもよいし、楕円形等に変形してもよい。
【0079】 本発明のいくつかの実施形態、例えば自動変形型コネクタでは、コネクタ40
0の変形が半径方向の拡張をも含み、それにより吻合接合を密閉する。あるいは
、例えばコンタクト・ヒーター又はエネルギービームを用いて、例えばセクショ
ン406を選択的にアニールすることで、デバイスが、塑性変形する一方で、半
径方向に弾性的に拡張するようにしてもよい。
【0080】 本発明のいくつかの実施形態において、コネクタ自信が、めくり返し及び/又
は移植片の他の変形を行ってもよい。
【0081】 図5A−5Eは、本発明の例示的な実施形態による2部分コネクタとそのよう
なコネクタを配置する方法とを示す。図5Aは、端部構成部502及び側部構成
部504という2つの部分を含む構成部500を示す。
【0082】 端部構成部502は、第1のコネクタ部分508を取り付けられた移植片50
6を含む。示されているように、コネクタ508は、移植片506を貫通してい
る複数のスパイク510を含む。スパイクは、リング514により互いに連結さ
れており、また、ロッキング機構512を含んでいる。オプションとして、移植
片506の先端部の変形を案内するための壁部内スパイク509が備えられる。
コネクタ508は外側ホルダ516により保持され、また、オプションとしてプ
ッシャー518が押し当てられている。
【0083】 側部構成部504は、第2のコネクタ部分520が取り付けられた側部血管5
30を備える。コネクタ部分520は、血管530を貫通し、オプションとして
リング524に取り付けられている複数のスパイクを522を備える。部分50
8のロッキング機構512と任意に係合するロッキング機構526が備えられて
いてもよい。外側ホルダ528が部分520の外側に備えられている。本発明の
いくつかの実施形態において、ホルダ528及び516は、配置処理中のコネク
タに径方向の剛性を与え、おそらくは、一方又は双方のコネクタ部分においてリ
ング状要素(512、524)の使用に取って代わることができるであろう。
【0084】 図5Bにおいて、構成502が構成504に挿入されている。おそらく、ホル
ダ516がホルダ528にきっちりと嵌る。オプションとして2つのホルダにス
ロットが設けられ、例えば斜め接合のために、コネクタの回転方向の相対位置を
所定のものに強制する。もしかしたら、前進するときにホルダ516が回転する
ように、ホルダ528及び/又はホルダ516は内ねじを有する。
【0085】 図5Cにおいて、ホルダ516はホルダ528に対する適所にロックされる。
コネクタ部分508及び520の間に形成された空間532に注意しなければな
らない。スパイク522及び510により、移植片506及び移植片530の吻
合管腔内への拡張が防止されていることに留意すべきである。しかし、2つのコ
ネクタ部分の半径の相違に起因したホルダ528へ向けた拡張は可能である。い
くつかの実施形態において、変形の代わりにめくり返しが行われる。
【0086】 図5Dにおいて、プッシャー518が回転しながら前進し、最初に移植片50
6の最も端部を圧縮し、次に、ロッキングエレメント512及び526を相互に
ロックすることで吻合を完了する。本発明の例示的な実施形態では、ロッキング
エレメントは、一方のエレメントのメタルシートからうち抜かれたタブと、その
タブが係合する他方のエレメントであるスロットとを備える。
【0087】 図5Eでは、ホルダが取り去られ、完了した吻合接合部が残されている。本発
明の例示的な実施形態では、血流の中に残るコネクタの部分は、薄いワイヤであ
り、例えば金属又はプラスチックである。
【0088】 本発明の例示的な実施形態では、側部構成部504は、まっすぐな形態のスパ
イク522を挿入される。スパイクは曲がるように予め応力をかけられており、
後に引き抜かれるバーにより曲がらないようにされていてもよい。あるいは、ス
パイク522は、血管内へ孔を通して備えられた例えば(不図示の)アンビルを
用いて、塑性変形で曲げられる。本発明のいくつかの実施形態では、孔あけは、
スパイクが挿入された後に行われる。
【0089】 図5A−5Eには、端部対側部接合のためのコネクタが示されているが、同様
のコネクタを端部対端部接合および/または端部対側部接合に用いることができ
ることを理解すべきである。このような接合では、側部対端部接合と同様に、一
方または双方の血管の縁部が変形される。
【0090】 図6A−6Eは、本発明の例示的な実施形態による、吻合デバイスの軸方向の
形状を短縮する方法を示している。これらの図は、簡単な2部分吻合デバイスを
示している。しかし、それらは、例えば先に参照したPCT出願で示されている
ように、リングとスパイク部分を含む他の1部分デバイスまたは他の2部分デバ
イスに適用できる。
【0091】 図6Aは、外側に“端部”血管を取り付けるためのリング部分602と、側部
血管および/または端部血管のめくり返された部分を刺し通すためのスパイク部
分604とを備えた2部分吻合コネクタ600を描いている。この及び他の実施
形態において、リング部分及びスパイク部分は一体であってもよく、例えばスパ
イク部分のためにリング部分にスロットまたは開口が形成されているような独立
した部分であってもよい。スパイク部分604の延長部606を、例えば、スパ
イク部分604を保持する、押す及び/又は引っ張ることに利用できる。いった
ん吻合が完了すると、延長部606は示されているように外側に向けて曲げられ
、吻合接合部の軸方向形状を短縮する。このような曲げは、吻合接合をロックす
ることにも役立つであろう。このような曲げは、例えば、フロントエッジが傾い
ているオーバーチューブを側部血管に沿って前進させることで行うことができる
。オーバーチューブの最小径部は、延長部606と血管の間に嵌る。しかし、大
径部はかなりそれよりも大きく、延長部606を曲げる。あるいは、延長部60
6は適所で捩られ及び/又は切り取られることでもよい。
【0092】 図6B及び6Cは、捩り方式の形状短縮方法を示している。コネクタ610は
リング612及びスパイク部分を備え、スパイク部分はリング614に連結され
ているスパイク613のセットを備える。スパイク部分618の延長部618が
リング612の上に突出している。図6Cにおいて、延長部618は、例えばス
パイクに係合している血管をスパイク及び/又はリング上でめくり返されている
移植片に接触させることにより吻合を実行するのに十分な程度、軸方向に引かれ
ている。延長部618は、次に捩られ、それにより延長部618の軸方向ののび
を短縮し、及び/又は、吻合接合をロックする。
【0093】 図6D及び6Eは曲げ方式の形状短縮方法を示している。コネクタ620はリ
ング622及びスパイク624を備えており、スパイク624の延長部626は
リング622の上に突出している。図6Dにおいて、吻合が完了した後に、延長
部626は、座屈して軸方向の長さが短縮するように前進される。本発明の例示
的な実施形態では、リング622は、スパイク624に対し相対的に軸回りに回
転される。このような回転は、スパイク624が通されているリング622内の
スロットがクサビ形状をしている場合に役に立つ。回転によりスパイクはクサビ
のより幅の狭い部分に押し込まれ、リングにしっかりと係合し、その結果、延長
部626が前進してもリングより前方のスパイク624の部分が前進しなくなる
【0094】 上記の図6の実施形態のスパイク部分は塑性変形をしてもよいにもかかわらず
、本発明の代替実施形態では、スパイクは、(不図示の)拘束部が外された場合
には自動的に変形する弾性、超弾性または形状記憶材料からなる。
【0095】 図7A及び7Bは、本発明の例示的な実施形態による、フレキシブル・グラフ
ト・エバーター(flexible graft everter)706である。移植片702は、保
持チューブ704の内側に取り付けられている。保持チューブ704は、(不図
示の)コネクタを備えるのにも用いることができる。エバーター706は、移植
片702の管腔内へ挿入される。本発明の例示的な実施形態では、エバーター7
06は、移植片702内に嵌る拡張部708と、フレキシブル部分710と、比
較的剛性のあるリング部分712とを備える。エバーター706は、例えば図示
ようような、円錐状またはコンドームの一般的な形状を有していてもよい。本発
明の例示的な実施形態では、エバーター706の外側表面は、移植片702の内
側表面とよりよく係合するように、粗面または突起のある面であってもよい。い
くつかのケースでは、膜は連続しておらず、例えば、リング712と拡張部70
8とを連結する複数のフレキシブルなロッド、または中に孔が設けられている膜
からなる。
【0096】 取り扱い時は、図7Bに示されるように、リング部分712が移植片702の
方へ向けて移動され、それにより膜710が折り重ねられ、移植片702をいっ
しょに運んでめくり返す。本発明のいくつかの実施形態において、膜710は、
斜めなめくり返しを行うようにデザインされている。例えば、一様なめくり返し
を行わないように、径方向に非一様な柔軟性を有する膜710が用いられる。上
記代えて又は加えて、膜がめくり返されたときに、いくつかの部分が移植片をよ
り引っ張るように、膜710の異なる部分が移植片との間で異なる摩擦係数を有
する。上記に代えて又は加えて、保持チューブ704が斜めである。
【0097】 本発明のいくつかの実施形態において、移植片をめくり返す代わりに、移植片
はその外側又は前面に、例えば特定の吻合接合の形態に合うように形成された、
内膜を備える。本発明の例示的な実施形態において、移植片は内膜を含むように
製造される。上記に代えて又は加えて、内膜の層、例えばめくり返された移植片
の部分又は血管の弁が移植片上に接着される。なお、例えば血管の外側表面への
取付を容易にするために、移植片の先端部の内側表面は、内膜を含まないように
製造される。
【0098】 移植片は、吻合コネクタのスパイクの上に直接めくり返されてもよい。しかし
、これは簡単には行えないであろう。例えば、スパイクは前を向かずに横を向い
たり、後を向いたりすらするであろう。上記に代えて又は加えて、移植片が丈夫
過ぎて、自動拡張型のスパイクが突き抜けることを妨げたり、又は移植片に対し
相対的に前進するスパイクを曲げたりするかもしれない。
【0099】 図8−10は、移植片に突き通すために、スパイクを拘束し、そして突然開放
する3つの急開放機構が示されている。
【0100】 図8A−8Dは、本発明の例示的な実施形態による、ラッソ(投げ縄、lasso
)方式の開放機構を示している。図8Aにおいて、移植片802が移植片ホルダ
804の中に挿入されており、移植片ホルダ804には後向きのスパイク808
が備えられたコネクタ806が取り付けられている。図8Bにおいて、ループ8
12を有するラッソ810がスパイク808を縛り、それらを径方向内側へ曲げ
ている。この結果、スパイクは実質的に前方を向く。次に移植片802が、例え
ば図7A及び7Bで示した方法又は他の方法を用いて、輪で縛られたコネクタ上
にめくり返される。図8Cにおいて、ラッソ810が解かれ、スパイクがはね出
し、移植片802を刺し貫く。図8Dでは、スパイク808が、もしかしたら(
後述するような)多少の手作業による助けをかりて穿刺を終え、そして取付が完
了する。
【0101】 図8E−8Fは、図8A−8Dで用いるための2つの異なるラッソの形態を示
している。図8Eでは、ラッソ810は一つのループ812のみを含む。図8F
では、ラッソは複数のループを含む。しかし、双方のラッソとも、糸を引っ張る
ことで解くことができる。おそらく、ラッソは、医療用縫合糸または薄いダクロ
ン繊維で形成される。
【0102】 図9A−9Dは、コネクタのスパイクを急開放するためのスロット付きチュー
ブ機構900を図示している。
【0103】 図9Aは、後方に曲げられたスパイク908を有するコネクタ906と共に移
植片ホルダ904に取り付けられた移植片902を示す。スロット付きオーバー
チューブ910が備えられている。オプションとして、オーバーチューブ910
はシールド912を含む(後述する)。
【0104】 図9Bにおいて、オーバーチューブ910は、スパイク908を曲げ戻し、休
止用段部914に保持するように前進する。さらに、シールド912は、移植片
902がめくり返されたときに、スパイクが移植片902に接触することを防止
する。次に移植片をオーバーチューブ910上にめくり返すことができる。
【0105】 図9Cでは、スパイク908がオーバーチューブ910に形成されたスロット
916と位置が合うようにオーバーチューブ910が回転され、その結果、スパ
イクがオーバーチューブ910から外に出て、めくり返されている移植片902
を刺し貫く。
【0106】 図9Dは、オーバーチューブ910の上面図であり、スロット916、シール
ド912及びスパイク908用の休止用段部914を示している。
【0107】 図には2つのスパイクしか示されていないが、実際のコネクタはより多くのス
パイク、例えば4、6、8またはそれ以上、を含むことであってもよい。
【0108】 図10A及び10Bは、本発明の例示的な実施形態による、オーバーチューブ
方式によるスパイク穿刺方法を図示する。図10Aは構成1000を示しており
、構成1000では、移植片1002が移植片ホルダ1004に取り付けられ、
オーバーチューブ1010上にめくり返されている。後方向きのスパイク100
8を含むコネクタ1006がオーバーチューブ1010により移植片1002の
めくり返された部分から隔離される。オーバーチューブ1010は、スパイク1
008を曲げ戻してもいる。
【0109】 図10Bでは、オーバーチューブ1010が引っ込められ、スパイク1008
にはね出し、移植片1002を刺し通すことを許容している。
【0110】 別個独立のオーバーチューブの代わりに、例えば、(図示していないが)コネ
クタが取り付けられたプッシャーまたはチューブにより移植片ホルダ1004の
中でコネクタ1006を軸方向へ移動させることで、移植片ホルダ1004自体
をオーバーチューブとして利用してもよい。
【0111】 本発明の例示的な実施形態において、上記方法は、斜めのめくり返しが達成さ
れるように変えられている。最初の変形例では、オーバーチューブ1010が斜
めであり、そのためにいくつかのスパイクが最初にリリースされ、他のスパイク
がリリースされる前に移植片を引き下げることができる。第2の変形例では、ス
パイクの全てが同じ長さではなく、その結果、オーバーチューブ1010が斜め
でなくてもいくつかのスパイクが先にリリースされる。
【0112】 図11A−11Cは、本発明の例示的な実施形態による、スパイク穿刺のため
のキャップ方式による技術を図示している。
【0113】 図11Aは、移植片ホルダ1104上にめくり返されている移植片1102と
、後ろ向きスパイク1108を有するコネクタ1106とを示す。スパイクのい
くつかは、移植片1102を刺し貫いていてもよい。めくり返された移植片の外
径よりもわずかに内径が大きなキャップ1110が備えられている。
【0114】 図11Bでは、キャップ1110が、移植片1102のめくり返された部分に
取り付けられている。この取付により、一般的に、スパイクの先端がさらに後方
かつ内側に曲げられる。キャップ1110を軸方向及び回転方向へ操作すると、
図11Cに示すように、スパイクが移植片1102のめくり返された部分を刺し
貫くことが発見された。
【0115】 図12A−12Cは、本発明の例示的な実施形態による、プローブ1200と
、プローブを用いてのスパイク穿刺方法を図示する。本発明の例示的な実施形態
では、プローブが移植片1202の部分部分を個別にスパイク1208と移植片
ホルダ1204との間に押し込み、それにより、おそらくはスパイクの先端と移
植片とが直角になるので、スパイクが移植片を刺し通す。おそらく、示されてい
るように、ワイヤプローブが用いられる。あるいは、他のデザインのプローブを
用いてもよい。移植片組織を直接操作するのにプローブを用いることに代えて又
は加えて、本発明の例示的な実施形態では、移植片を介してスパイクを操作する
のにプローブを用いる。例えば、プローブを用いてスパイクを押し戻すと、スパ
イクを突然放すことでそれらを移植片に刺し通すことができる。
【0116】 図12Aは、ハンドル1216、2つのアーム1212、及び2つのアームを
連結している糸1214を備えるY形状プローブ1200を図示している。この
ようなプローブは、一般に用いられている歯間掃除用(フロッシング)プローブ
とデザインが似ているであろう。
【0117】 図12Bは、移植片ホルダ1204上にめくり返された移植片1202と、後
ろ向きスパイク1208を有するコネクタ1206とを示している。プローブ1
200の糸1214が、スパイク先端部と移植片ホルダ1204との間で、めく
り返された移植片の一部と係合しているところが示されている。図12Cでは、
糸を持ち上げることによりスパイクの先端に移植片を刺し貫かさせている。残り
のスパイクは順に取り扱われるであろう。
【0118】 本発明の他の例示的な実施形態では、コネクタのスパイクは、短い中空で先端
が鋭利なチューブに取り付けられる。このチューブはスパイクを軸方向に維持し
、その結果、スパイクはより簡単に血管を穿刺できる。もしかしたら、例えば配
置中に意図せず組織を穿刺することがないように、スパイクの先端は鋭利ではな
いかもしれない。コネクタが前進した(そしてチューブが移植片を穿刺した)後
、チューブは例えばピンセットを用いて取り去られ、その結果、スパイクはその
後方を向いた形態に曲がることができる。
【0119】 図13A及び13Bは、本発明の例示的な実施形態による、斜めめくり返しの
ためのツール1300を図示している。ツール1300は、その端部に1以上の
指延長部1314を有する移植片保持チューブ1304を備える。図13Bに見
られるように、これらの指延長部は、移植片1302の一部が他よりもより多く
めくり返ることを助長するように作用する。(後述する)一つのスパイク130
8用の2つの指部のみが示されているが、複数の指部(長さが異なるかもしれな
い)をチューブ1304に備えてもよい。本発明の上記又は他の実施形態におい
て、移植片ホルダを移植片および/またはコネクタを吻合接合部へ配置するのに
用いることができる。あるいは、配置用の別の移植片ホルダを備えることであっ
てもよい。
【0120】 図13Bは使用中のツール1300を示している。チューブ1304の端部上
に移植片1302がめくり返されている。(不図示の)コネクタの2つのスパイ
ク1308が示されている。一つはチューブ1304の指部がない部分にあり、
他方は(図13Aにも示されているように)指部1314の近くにある。一方の
スパイク1308上に移植片1302の一部1310がめくり返されている。し
かし、移植片1302の一部分1312がめくり返されるとき、部分1302は
、最初に指部1314の上を通され、それにより非一様なめくり返しとなる。本
発明のいくつかの実施形態では、例えばチューブ1304の外側に取り付けられ
た可動バーを指部に備えることで指部1314の長さが可変となっている。上記
に代えて又は加えて、指部1314は、オプションとして後に引っ込められ取り
去られる(不図示の)内側チューブの一部である。
【0121】 図14Aおよび14Bは、本発明の例示的な実施形態による、一様なめくり返
しを非一様なめくり返しに変換する方法を図示している。
【0122】 図14Aでは、移植片ホルダ1404上にめくり返された移植片1402と、
(不図示の)コネクタの一対のスパイク1408が示されている。移植片140
2の部分1412がより多くめくり返すべき部分である。本発明の例示的な実施
形態では、部分1412がピンセット等の道具により把持され、図14Bに示さ
れる位置まで引っ張り下ろされる。その動きによりスパイク1408が移植片か
ら抜き取られるであろう。もしかしたら、予め移植片がスパイクから抜き取られ
るかもしれない。複数の位置決めライン1416が示されている。これらのライ
ンは、個々のめくり返し量により、どれだけの傾斜角が得られるかをめくり返し
ている者に示すのに利用できる。上記に代えて又は加えて、部分1410の所定
の最小量のめくり返しを示すラインを備えてもよい。おそらく、異なる血管の種
類および/または異なる吻合箇所に応じて異なるラインマークが備えられるであ
ろう。
【0123】 図15A−15Cは、本発明の例示的な実施形態による、一様なめくり返しを
非一様なめくり返しに変換する代替方法を図示している。
【0124】 図15は、移植片ホルダ1504とスパイク1508の上にめくり返されてい
る移植片1502の一部分1512を引っ張り下ろすためにスライディング・ パッド1516がピンセットの代わりに用いられる点を除き、図14Aと同様で
ある。
【0125】 図15Bは図15Aの上面図であり、パッド1516の1以上の内側突起15
18と、スパイク1508の近く又はそこから軸方向にずれた位置にある係合部
分1512を示している。図15Cにおいて、パッド1516は、部分1512
に沿って動かすことにより引き下ろされ、それによりめくり返しを斜めにする。
図14のように、めくり返す者に所望の程度のめくり返し差を示すように位置決
めラインを設けてもよい。
【0126】 図16Aおよび16Bは、本発明の例示的な実施形態による、垂直なめくり返
しを非一様なめくり返しに変えるキャップ状ツール1616を図示している。図
16Aでは、移植片1602が、2つのめくり返し部分1610および1612
が実質的に同じ長さを有するように移植片ホルダ1604上にめくり返されてい
るところが示されている。この図およびもう一方の図は切断図であり、移植片の
周囲に沿った2つの点のみ(および、存在していれば、2つのスパイクにのみ)
着目していることに留意すべきである。しかし、その技術は、通常、完全な移植
片(および例えば6−8の複数のスパイクを備えたコネクタ)に応用される。
【0127】 図16Bでは、移植片ホルダ1604の外径よりも内径がわずかに大きいキャ
ップ1616が備えられている。キャップは、部分1612の近傍が部分161
0の近傍より長いであろう縁部1618を有する。突起1620、又は部分16
12と係合するための他の手段が縁部1618の内側に備えられている。いくつ
かのケースでは、単に内側表面を粗くすることが移植片との係合に十分である。
キャップ1616が下ろされると、それは部分1612を引き下ろし、そして、
部分1610をしたとしても少しだけ引き下ろす。部分1610には突起162
2を設けても設けなくてもよい。この付随的な突起は、部分1612が部分16
10に対して相対的に引っ張られすぎないことを(所望の相対的なめくり返しが
なされたときに部分1610も同様に引っ張ることにより)保証するように用い
ることもできる。突起は、例えば、ユーザが異なる相対的めくり返し量を選択で
きるように、可動であってもよい。本発明の例示的な実施形態では、キャップ1
616の内側に取り外し可能に取り付けられた斜めチューブを備える。
【0128】 めくり返し差の程度はアプリケーションに依存する。例えば、標準的なめくり
返しを1−3mmに、長いめくり返しを1−7mmにしてもよい。これにより、
例えば85°および25°の間のめくり返し角度が得られる。
【0129】 図3及び8−16は、例えば径血管的に、内視鏡的に、又はスロートスコピッ
ク的(throatoscopicly)に、体内又は体外で用いることができるツールを示して
いる。本発明の例示的な実施形態では、種々のキャップが径方向に圧縮され、移
植片の管腔を通して供給される。あるいは、キャップはオーバーチューブとして
提供される。他の例では、種々のプローブ、ピンセット及びパッドがオーバーチ
ューブとして提供される。ワイヤ及び突起部は、それぞれ、後退及び回転の力を
与えるために備えられてもよい。
【0130】 いったん移植片がめくり返されると、通常それはターゲットとなっている血管
の切開部内へ供給される。本発明の例示的な実施形態では、切開部はホールパン
チを用いて形成される。本発明の例示的な実施形態では、ホールパンチは、吻合
コネクタの前方スパイクをもターゲットである血管へ運び入れる。
【0131】 図17は、本発明の例示的な実施形態による、ホールパンチとコネクタ挿入ツ
ール1700の組合せ例を図示している。
【0132】 ツール1700は、それらの間に組織収容部1716を形成するボディ171
2とリトラクタブルな先端部1714とを有する。使用時には、先端部1714
は血管に挿入され(例えばその鋭利な先端で孔をあける、又は存在している切開
部に侵入する)、それにより血管の組織が収容部1716に捕らえられる。先端
部1714が引っ込められると、収容部内の組織が打ち抜かれる。次に、ボディ
1712が打ち抜かれた孔の中へ進められる。なお、先端部1714の鋭利な頂
部が、動いている間にターゲットである血管の反対側の側面に損傷を与えないよ
うに、リトラクタブルであってもよい。
【0133】 本発明の例示的な実施形態では、ボディ1712により吻合コネクタが血管内
に供給される。本発明の例示的な実施形態において、コネクタは2部分コネクタ
であり、リング1708と一セットのスパイク1710とを備えている。スパイ
ク1710は、リング及び移植片1702のめくり返された部分に通されている
。本発明の例示的な実施形態において、スパイク1710は、吻合を行うために
後退させることができるベース1706に取り付けられている。
【0134】 本発明の例示的な実施形態において、スパイク1710は湾曲した先端部17
18を含み、その先端部1718はボディ1712の凹部1720に保持されて
いる。よって、ボディ1712がターゲットの血管内へ進められる(通常は、一
部が軸方向に)と、先端部1718が血管に入る。次に先端部を引くことにより
血管と係合させ、コネクタのその他の部分とめくり返されている移植片1702
とを引っ張り、吻合を完成させる。
【0135】 先端部1718を凹部1720内に維持するために種々の方法を用いることが
できる。本発明の典型的な実施形態において、先端部1718は、内側に湾曲す
るように予め矯正される(例えば予め曲げる又は予め応力を与える)。先端部1
718は、スパイク1710が後退させられたときに、リング1708によって
、又は凹部の外側のボディ1712の拡がりによって、径方向に拡げられてもよ
い。
【0136】 オプションとして、先端部1718は、凹部1720内に機械的に保持されて
もよい。本発明の例示的な実施形態において、凹部1720は、図の面に垂直な
突出部1721を含む。例えば、凹部1720の正面は、“I”の形状をしてい
る。これにより、先端部1718の径方向の運動が防止されている。しかし、ボ
ディ1712が先端部1720と相対的に回転すると、先端部が突起部を迂回し
、径方向に自分自身で広がることができる。
【0137】 図18A及び18Bは、本発明の例示的な実施形態による、移植片デリバリー
システム1800を図示する。
【0138】 孔1814を通して移植片ホルダ1804内へ挿入された移植片1802が示
されている。明快にするために、移植片1802のめくり返された先端部は示さ
れていないが、これは、移植片ホルダ1804の先端部にある開口部1805か
ら出ている。スパイクの先端部が例えば図15Aに示されたように突出できるこ
とを除き、移植片ホルダが例えば図10A及び10Bに示したように内向きに曲
げられたスパイクを保持するように、複数のスパイク1808の先端部が示され
ている。スパイクがはね出し、移植片を刺し通すように(図18Bに示された延
長部)、スパイク1808を前進させるためのスイッチ1816が備えられてい
る。移植片ホルダ1804に対して相対的にコネクタを前進させ、次に移植片ホ
ルダを引っ込め取り去るためのノブ1820が備えられている。おそらく、ツー
ル1800の不慮の作動を防止するための安全装置1818が備えられている。
【0139】 本発明の例示的な実施形態において、移植片ホルダ1804は、移植片ホルダ
1804を2つの割るナイフ1810上を後退させることで取り去られる。移植
片ホルダの残りは、例えば開口部1814において既に割られている。本発明の
例示的な実施形態において、分割線(符号1812で示されている)は、移植片
が分割線1812に絡まることを防止するために、少なくとも開口部1814及
びナイフ1810の間では最短の直線とはなっていない。
【0140】 本発明の例示的な実施形態において、移植片1802は、開口部1814に押
し込むことにより、開口部1805に挿入される。あるいは、移植片1802は
、例えば、その端部の回りに取り付けられ、開口部1804を通して供給された
(おそらく前述したものに似ている)ラッソを用いて引っ張られる。移植片18
02の移動中、それが分割線に絡みつく危険性がある。図示したような非直線的
な分割線1812(これは開口部1814に装置の軸に沿ったところではマッチ
せず、側面にマッチする)を備えることでこのような絡みつきは好ましくは防止
される。
【0141】 血管の取り扱いに関する上記の方法及び装置が種々の方法により変形できるこ
とが理解されるべきである。変形には、体の内外で行われるステップの順番、吻
合接合を行う順番、各吻合のステップの順番、吻合コネクタに用いられる正確な
材料、端部対側部吻合において何れの血管が端部側で、何れの血管が側部側であ
るか、及び/又は、接合される2つの縁部が同じ血管のものか異なる血管のもの
かどうか、を変えることが含まれる。さらに、機械的な実施形態において、相対
的な動きが要求されるところで不動要素を移動要素に変える等、種々の要素の場
所は、開示の範囲を思想を越えることなく変えることができる。さらに、方法及
び装置双方の種々の特徴の多様性が説明された。異なる特徴を異なる方法で組み
合わせることができる理解されるべきである。特に、特定の実施形態で示された
全ての特徴が、本発明の類似の各発明において必要なのではない。さらに、説明
された種々の実施形態の特徴との組合せも、本発明の幾つかの典型的な実施形態
の範囲内にある。さらに、本発明の他の典型的な実施形態によれば、本明細書に
記載した本発明の幾つかの特徴は、先行技術の装置と共に用いるようにすること
ができる。本発明を説明するために用いられた特定の形状は、本発明のもっとも
広い態様をそれらの形状にのみ限定するものとみなすべきではない。たとえは、
円形の管腔が示されたところでは、他の実施形態では楕円形の管腔が用いられて
もよい。
【0142】 本発明の範囲には、単一又は少数の吻合接合を行うのに適した医療装置のセッ
トを含む手術用キットも含まれる。寸法は、特定のケースについての例示的な寸
法としてのみ示されており、適用される正確な寸法はアプリケーションにより代
わるであろう。クレームにおいて「備える」、「備えている」、「含む」、「含
んでいる」等の用語が用いられた場合、「含むが限定しない」ことが意味される
【0143】 本発明はこれまで記載したことに限定されないことを当業者は理解するであろ
う。むしろ、本発明の範囲は、クレームによってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1A−1D】 図1A−1Dは、本発明の例示的な実施形態による、めくり返された移植片及
び模擬的なめくり返しを示す。
【図2A−2C】 図2A−2Cは、本発明の例示的な実施形態による、肉厚化された移植片を用
いての種々の吻合接合を図示している。
【図2D及び2E】 図2D及び2Eは、本発明の例示的な実施形態による、移植片のレイアウトを
変えるための移植片変形の利用を図示している。
【図3】 図3は、本発明の例示的な実施形態による、血管変形器を図示している。
【図4A及び4B】 図4A及び4Bは、本発明の例示的な実施形態による、変形可能なコネクタを
まっすぐ及び変形した形態で図示している。
【図4C及び4D】 図4C及び4Dは、図4A及び4Bのコネクタを利用した吻合接合の側断面図
であり、応力緩和の前後を示している。
【図5A−5E】 図5A−5Eは、本発明の例示的な実施形態による、2部分コネクタ及びその
ようなコネクタを配置する方法を図示している。
【図6A−6E】 図6A−6Eは、本発明の例示的な実施形態による、吻合デバイスの軸方向形
状を短縮するための方法及び装置を図示している。
【図7A−7B】 図7A−7Bは、本発明の例示的な実施形態による、フレキシブルな移植片め
くり具の作動を図示している。
【図8A−8D】 図8A−8Dは、本発明の例示的な実施形態による、ラッソ方式によるリリー
ス機構を図示している。
【図8E−8F】 図8E−8Fは、図8A−8Dに示した実施形態で用いるための2つの異なる
ラッソ形態を示す。
【図9A−9D】 図9A−9Dは、コネクタのスパイクを急にリリースするためのスロット付き
チューブを図示している。
【図10A及び10B】 図10A及び10Bは、本発明の例示的な実施形態による、オーバーチューブ
方式によるスパイク穿刺方法及び装置を図示している。
【図11A−11C】 図11A−11Cは、本発明の例示的な実施形態による、キャップ方式の技術
及び装置を図示している。
【図12A−12C】 図12A−12Cは、本発明の例示的な実施形態による、プローブと、そのプ
ローブを用いたスパイク穿刺方法を図示している。
【図13A及び13B】 図13A及び13Bは、本発明の例示的な実施形態による、斜めめくり返し用
のツールを図示している。
【図14A及び14B】 図14A及ぶ14Bは、本発明の例示的な実施形態による、一様なめくり返し
を斜めめくり返しに変える方法を図示している。
【図15A−15C】 図15A−15Cは、本発明の例示的な実施形態による、一様なめくり返しを
斜めめくり返しに変える代替方法を図示している。
【図16A及び16B】 図16A及び16Bは、本発明の例示的な実施形態による、垂直なめくり返し
を斜めなめくり返しに変えるキャップ状ツールを図示している。
【図17】 図17は、本発明の例示的な実施形態による、ホールパンチ及びコネクタ挿入
器が組合わさった典型的なツール図示している。
【図18A及び18B】 図18A及び18Bは、本発明の例示的な実施形態による、移植片デリバリー
システムを図示している。
【符号の説明】
100 血管 104、106、108 肉厚部 300 血管変形器 400 変形可能コネクタ 500 2つの部分を含む構成部 600 2部分吻合コネクタ 704 保持チューブ 706 フレキシブル・グラフト・エバーター 804 移植片ホルダ 806 コネクタ 808 スパイク 810 ラッソ 900 スロット付きチューブ機構 1110 キャップ 1200 プローブ 1300 斜めめくり返しのためのツール 1416 位置決めライン 1516 パッド 1616 キャップ状ツール 1700 ホールパンチとコネクタ挿入ツールの組合せ 1800 移植片デリバリーシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 PCT/IB00/00302 (32)優先日 平成12年3月20日(2000.3.20) (33)優先権主張国 国際事務局(IB) (31)優先権主張番号 PCT/IB00/00310 (32)優先日 平成12年3月20日(2000.3.20) (33)優先権主張国 国際事務局(IB) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ケレン・ディヴィル イスラエル国 ペタック ティクバ 49315 ハラヴ クック ストリート 31 Fターム(参考) 4C060 CC03 CC16 CC22 CC32 MM25 4C097 AA14 AA15 BB01 CC13 CC14

Claims (106)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部に縁部を有する移植片を用意し、 前記移植片の前記縁部を圧縮することで、前記開口部の近傍に少なくとも一つ
    の肉厚部分を形成する ことを含む吻合用の移植片を準備する方法。
  2. 【請求項2】 前記肉厚部分は、前記開口部の回りで均一である 請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記肉厚部分は、前記開口部の回りで不均一である 請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 前記肉厚部分は、長さが不均一である 請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 前記肉厚部分は、厚みが不均一である 請求項3の方法。
  6. 【請求項6】 前記肉厚化は、斜め吻合接合用に前記移植片に予め所定の応
    力が与えられるように選択的に行われる 請求項3の方法。
  7. 【請求項7】 前記肉厚化は、2つの血管の縁部が合うように選択的に行わ
    れる 請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 前記肉厚化は、移植片の縁部と、ターゲットとなっている血
    管における開口部の縁部との寸法が合うように選択的に行われる 請求項1の方法。
  9. 【請求項9】 前記肉厚化は、移植片の縁部と、ターゲットとなっている血
    管における開口部の縁部との間の密閉領域のサイズが最小となるように選択的に
    行われる 請求項1の方法。
  10. 【請求項10】 少なくとも一つのスパイクを用いて前記肉厚部分を穿刺す
    ることを含む 請求項1の方法。
  11. 【請求項11】 前記スパイクは前記移植片の軸方向に向けて配置されてい
    る 請求項1の方法。
  12. 【請求項12】 前記スパイクは、前記移植片に対して斜めに配置されてい
    る 請求項1の方法。
  13. 【請求項13】 前記肉厚部分はコネクタを用いて形を維持される 請求項1の方法。
  14. 【請求項14】 前記縁部を圧縮することには、前記吻合コネクタを用いて
    圧縮することが含まれる 請求項1の方法。
  15. 【請求項15】 前記縁部を圧縮することには、移植片圧縮ツールを利用し
    て圧縮することが含まれる 請求項1の方法。
  16. 【請求項16】 前記縁部を圧縮することには、前記移植片の内膜を少なく
    とも90°めくり返すことが含まれる 請求項1の方法。
  17. 【請求項17】 前記縁部を圧縮することには、前記移植片の内膜を少なく
    とも120°めくり返すことが含まれる 請求項1の方法。
  18. 【請求項18】 前記縁部を圧縮することには、前記移植片の内膜を少なく
    とも160°めくり返すことが含まれる 請求項1の方法。
  19. 【請求項19】 前記めくり返しにより、前記内膜がターゲットとなってい
    る血管の内膜に合わせられる 請求項16の方法。
  20. 【請求項20】 前記開口部は、前記移植片の側部にある開口である 請求項1の方法。
  21. 【請求項21】 前記開口部は、前記移植片の端部にある開口である 請求項1の方法。
  22. 【請求項22】 前記移植片は血管である 請求項1から21までのいずれか1項の方法。
  23. 【請求項23】 前記移植片は乳腺動脈である 請求項22の方法。
  24. 【請求項24】 前記移植片は合成移植片である 請求項1から21までのいずれか1項の方法。
  25. 【請求項25】 前記移植片を血管に取り付けることを含む 請求項1から21までのいずれか1項の方法。
  26. 【請求項26】 前記移植片を合成移植片に取り付けることを含む 請求項1から21までのいずれか1項の方法。
  27. 【請求項27】 互いに結合されている複数のセグメントであって、少なく
    とも幾つかが前側スパイク又は後側スパイクを含む複数のセグメントと、 前記セグメント間に形成された複数の変形可能部分と を備え、 前記変形可能部分は、まっすぐな吻合から斜め吻合への変形を支援するように
    構成されている、 斜め吻合用に変形可能であるコネクタ。
  28. 【請求項28】 前記変形可能部分は少なくとも一つのリング部を含む 請求項27のコネクタ。
  29. 【請求項29】 前記変形可能部分は、前記セグメントを相互連結するリン
    グ部に設けられている 請求項27のコネクタ。
  30. 【請求項30】 前記変形可能部分は、アニールされている 請求項27のコネクタ。
  31. 【請求項31】 前記スパイクは自動的に広がる 請求項27のコネクタ。
  32. 【請求項32】 前記変形可能部分は、塑性変形可能である 請求項27のコネクタ。
  33. 【請求項33】 前記変形可能部分は、斜め接合形状に合うように予め応力
    を与えられている 請求項27のコネクタ。
  34. 【請求項34】 前記変形可能部分は、前記コネクタに不均一に分布されて
    いる 請求項27のコネクタ。
  35. 【請求項35】 前記分布は、前記コネクタの種々の部分において期待され
    る変形量に合わせられている 請求項34のコネクタ。
  36. 【請求項36】 まっすぐにめくり返されたスリーブが得られるように移植
    片をめくり返すこと、 スリーブの一方の側を差が付くように伸ばすことで、斜めなめくり返しを形成
    すること を含む移植片に斜めなめくり返しを設ける方法。
  37. 【請求項37】 前記めくり返しには、スパイクを有するコネクタ上にめく
    り返すことが含まれる 請求項36の方法。
  38. 【請求項38】 前記スパイクは、前記めくり返しの間に十分に伸ばされる 請求項37の方法。
  39. 【請求項39】 前記差が付くように伸ばした後に、前記スパイクが前記ス
    リーブを刺し通すことを支援する 請求項38の方法。
  40. 【請求項40】 前記スパイクは、前記めくり返し中に部分的に広げられて
    いる 請求項37の方法。
  41. 【請求項41】 前記スリーブを刺し通すように前記スパイクを完全に広げ
    ることを含む 請求項40の方法。
  42. 【請求項42】 前記スパイクは前記めくり返し中に広げられない 請求項37の方法。
  43. 【請求項43】 前記差が付くように伸ばすことには、前記スリーブの一部
    のみを伸ばすことが含まれる 請求項37の方法。
  44. 【請求項44】 前記差が付くように伸ばすことには、前記スリーブの前部
    を伸ばすことが含まれる 請求項37の方法。
  45. 【請求項45】 前記差が付くように伸ばすことには、前記側をピンセット
    を用いて手作業で引き下ろすことが含まれる 請求項37の方法。
  46. 【請求項46】 前記差が付くように伸ばすことには、前記移植片に沿って
    スライドするパッドを用いて前記側を引き下ろすことが含まれ、前記パッドは、
    前記側と係合するための血管係合要素を含む 請求項37の方法。
  47. 【請求項47】 前記差が付くように伸ばすことには、前記移植片に沿って
    スライドするチューブを用いて前記側を引き下ろすことが含まれ、前記チューブ
    は前記側と係合するための血管係合要素を含む 請求項37の方法。
  48. 【請求項48】 前記チューブは、前記スリーブの反対側と係合するための
    第2の血管係合要素を少なくとも含む 請求項47の方法。
  49. 【請求項49】 前記チューブが前記移植片上でスライドしすぎないように
    、前記チューブにはキャップが設けられている 請求項47の方法。
  50. 【請求項50】 軸方向スロット付き拡張部を有する移植片ホルダの内側に
    移植片を取り付けること、 コネクタのスパイクが前記スロットから出るように前記コネクタを前記移植片
    に取り付けること、及び 前記拡張部上にめくり返された一部が前記拡張部外でめくり返された部分より
    も長くなるように、前記移植片を前記移植片ホルダ上にめくり返すことを含む、 移植片を斜めにめくり返す方法。
  51. 【請求項51】 コネクタの、非直角方向を向いているスパイクをめくり返
    された移植片に刺し通す方法であって、 前記スパイクを径方向に押圧すること、 前記移植片を前記コネクタ上にめくり返すこと、 前記スパイクを急に開放することにより前記移植片に刺し通すこと を含む方法。
  52. 【請求項52】 前記径方向の押圧により前記スパイクが前記移植片に対し
    てより垂直になる 請求項51の方法。
  53. 【請求項53】 前記径方向に押圧することにはスロット付きチューブを用
    いて前記スパイクを拘束することが含まれ、 前記急に開放することには、前記スパイクが前記スロットと位置が合って抜け
    通るように前記チューブを回転させることが含まれる 請求項51の方法。
  54. 【請求項54】 前記回転により、前記スパイクの全てが同時に前記スロッ
    トと位置が合う 請求項53の方法。
  55. 【請求項55】 前記回転により、前記スパイクの全てが同時に前記スロッ
    トと位置を合うことがない 請求項53の方法。
  56. 【請求項56】 前記径方向に押圧することには、オーバーチューブを用い
    て前記スパイクを拘束することが含まれ、 前記急に開放することには、前記チューブを前記スパイクに対し相対的に後退
    させることで前記スパイクを開放することが含まれる 請求項51の方法。
  57. 【請求項57】 前記オーバーチューブは、前記移植片用の移植片ホルダを
    含む 請求項56の方法。
  58. 【請求項58】 前記オーバーチューブは、前記移植片用の移植片ホルダか
    ら独立している 請求項56の方法。
  59. 【請求項59】 前記オーバーチューブを前記スパイクに対し相対的に後退
    させることには、前記コネクタを前進させることが含まれる 請求項56の方法。
  60. 【請求項60】 前記オーバーチューブを前記スパイクに対し相対的に後退
    させることには、前記オーバーチューブを後退させることが含まれる 請求項56の方法。
  61. 【請求項61】 前記スパイクの一部は、前記急な開放の前に前記移植片に
    接触できるように伸ばされている 請求項51の方法。
  62. 【請求項62】 前記スパイクは、開放されたときに全ての前記スパイクが
    前記移植片を同時に刺し通すことがないように全ての長さが同じとはなっていな
    い 請求項51の方法。
  63. 【請求項63】 前記チューブは斜めである 請求項53又は56の方法。
  64. 【請求項64】 前記径方向に押圧することには、ループ付き糸を用いて前
    記スパイクを拘束することが含まれている 請求項51の方法。
  65. 【請求項65】 前記ループ付き糸は、引き結びを含む 請求項64の方法。
  66. 【請求項66】 めくり返された移植片に、コネクタの非直角方向を向いて
    いるスパイクを刺し通す方法において、 前記移植片を前記コネクタ上にめくり返すこと、 前記めくり返された移植片にキャップを配置すること、及び 前記スパイクが前記移植片を刺し通すように前記キャップを操作すること を含む方法。
  67. 【請求項67】 前記操作することには、前記キャップを回転させることが
    含まれる 請求項66の方法。
  68. 【請求項68】 前記操作することには、前記キャップを軸方向に変位させ
    ることが含まれる 請求項66の方法。
  69. 【請求項69】 移植片をめくり返す方法であって、 前記移植片を移植片保持チューブに取り付けること、 前記移植片の管腔の内側に円錐状の膜を備えること、及び 前記移植片をめくり返すために前記膜をめくり返すこと を含む方法。
  70. 【請求項70】 前記円錐状の膜は、比較的硬いベースリングを備えている 請求項69の方法。
  71. 【請求項71】 前記円錐状の膜は、頂部からの比較的硬い拡張部を備えて
    いる 請求項69の方法。
  72. 【請求項72】 前記めくり返すことには、前記円錐状の膜を斜めにめくり
    返すことが含まれる 請求項69の方法。
  73. 【請求項73】 移植片を出すための先端部を有するチューブであって、 前記チューブの管腔を通して前記先端部で前記移植片を受けるための側面開口
    部と、 前記移植片が他の血管に取り付けられた後に、前記移植片から前記ホルダを除
    去できるよう前記ホルダを分割するための分割ラインであって前記チューブの軸
    に沿っており前記側面開口部に達する分割ラインと が形成されているチューブを備え、 前記分割ラインは、前記チューブの前記先端部近くの前記側面開口部の側面に
    おいて、前記側面開口部に非軸方向から到達している、 分割式移植片ホルダ。
  74. 【請求項74】 前記分割線は、側方から前記側面開口部に到達している 請求項73の移植片ホルダ。
  75. 【請求項75】 リング・セクションと、 複数のスパイクを含むスパイク・セクションと を備え、 前記スパイク・セクションは、軸方向につぶれるための崩壊部分を有する、 形状縮小型吻合コネクタ。
  76. 【請求項76】 前記崩壊部分は座屈する 請求項75のコネクタ。
  77. 【請求項77】 前記崩壊部分は捩れる 請求項75のコネクタ。
  78. 【請求項78】 前記崩壊部分は折りたたまれる 請求項75のコネクタ。
  79. 【請求項79】 前記崩壊部分は自動的に変形する 請求項75から78までのいずれか1項のコネクタ。
  80. 【請求項80】 前記崩壊部分は塑性変形する 請求項75から78までのいずれか1項のコネクタ。
  81. 【請求項81】 コネクタのスパイクを収容するための凹部を少なくとも一
    つ有するボディと、 前記ボディに対し相対的に後退させることのできる鋭利な先端部と を備え、 前記鋭利な先端部と前記ボディとの間に血管壁収容領域が形成されている、 孔あけ器と移植片配置器を組み合わせた装置。
  82. 【請求項82】 前記凹部は、前記ボディが前記スパイクに対して相対的に
    回転した場合に、前記スパイクを選択的に開放するための突出部を含む 請求項81の装置。
  83. 【請求項83】 前記スパイクは、前記凹部から自動的に広がり出るように
    予め応力をかけられている 請求項81の装置。
  84. 【請求項84】 前記スパイクは、後退させられたときに、前記凹部から径
    方向に広がり出る 請求項81の装置。
  85. 【請求項85】 ベース・リングと、 移植片内に挿入可能な拡張部と、 前記ベース・リング及び前記拡張部を連結し、血管の内側と係合可能な円錐膜
    状要素と を備え、 前記円錐膜状要素は、めくり返すことができるほど柔軟である、 移植片めくり返しツール。
  86. 【請求項86】 前記ツールは、斜めにめくり返すことができる 請求項85のツール。
  87. 【請求項87】 前記ツールは、移植片をめくり返すのに用いられた場合に
    斜めにめくり返すように、非一様な移植片特性を有する 請求項85のツール。
  88. 【請求項88】 移植片の外側に取り付けられ、移植片の開口部にほぼ達す
    る外側マンドレル、 移植片の内側に取り付けられ、移植片の開口部にほぼ達する内側マンドレル、
    及び ベースを備え、 前記ベース及び前記二つのマンドレルは、前記マンドレルが組まれたときに、
    前記移植片が伸びて入る空間を形成する、 移植片の先端を圧縮するためのツール。
  89. 【請求項89】 前記内側マンドレルは前記ベースに取り付けられている 請求項88のツール。
  90. 【請求項90】 前記内側マンドレルは拡げることができる 請求項88のツール。
  91. 【請求項91】 前記内側マンドレルは、前記移植片の少なくとも一部に係
    合する 請求項88のツール。
  92. 【請求項92】 前記外側マンドレルは、前記移植片の少なくとも一部に係
    合する 請求項88のツール。
  93. 【請求項93】 移植片ホルダ上にめくり返された移植片から斜めなめくり
    返しを形成するツールであって、 前記めくり返された移植片上にスライドするように形作られたボディ、及び 前記めくり返された移植片の一つの側面のみに選択的に係合するすくなとも一
    つの移植片係合要素、 を備えるツール。
  94. 【請求項94】 前記ボディはチューブを含む 請求項93のツール。
  95. 【請求項95】 前記ボディはチューブ状の部分である 請求項93のツール。
  96. 【請求項96】 前記ボディは、所定量を超える軸方向運動を防止するため
    にキャップを設けられている 請求項93のツール。
  97. 【請求項97】 前記めくり返された移植片の第2の側面と係合するための
    第2の移植片係合要素を少なくとも備える 請求項93のツール。
  98. 【請求項98】 移植片の斜めなめくり返しを形成するためのツールであっ
    て、 チューブ、及び 前記チューブの少なくとも一つの突出部であって、前記チューブに配置された
    スパイク付きコネクタが、前記突出部の基部近くにおいてスパイクの一つを突出
    させることができるような突出部 を備えるツール。
  99. 【請求項99】 前記少なくとも一つの突出部は、間にスロットが形成され
    ている少なくとも2つの突出部を含み、前記スパイクは前記スロットを通って伸
    びている 請求項98のツール。
  100. 【請求項100】 移植片のための斜めなめくり返しを形成するためのツー
    ルであって、 移植片及びコネクタを中に取り付けられるチューブ、及び 前記コネクタの少なくとも一つのスパイクを径方向に拘束するオーバーチュー
    ブ を備え、 前記コネクタを前記オーバーチューブに対し相対的な運動を行えるツール。
  101. 【請求項101】 前記オーバーチューブはスロットを設けられており、 前記運動は回転である 請求項100のツール。
  102. 【請求項102】 前記運動は、前記オーバーチューブに対し相対的な前記
    コネクタの軸方向運動が含まれる 請求項100のツール。
  103. 【請求項103】 前記チューブは、前記オーバーチューブと同じ要素であ
    る 請求項102のツール。
  104. 【請求項104】 前記オーバーチューブは斜めである 請求項100のツール。
  105. 【請求項105】 めくり返された移植片へのスパイクの穿刺を補助するた
    めのツールであって、 その上に移植片がめくり返されている移植片及びコネクタホルダ、及び 前記めくり返された移植片上に取り付けるための、前記移植片及びコネクタホ
    ルダの外径よりも内径が大きなキャップ を備えるツール。
  106. 【請求項106】 めくり返された移植片へのスパイクの穿刺を補助するた
    めのツールであって、 少なくとも2つのアームを有するハンドル、及び 前記2つのアーム間のワイヤ を備え、 めくり返された移植片へのスパイクの穿刺を補助するように適合されている、
    ツール。
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