JP2002537464A - 耐燃性熱可塑性成型用組成物 - Google Patents

耐燃性熱可塑性成型用組成物

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    • C08K5/46Heterocyclic compounds having sulfur in the ring with oxygen or nitrogen in the ring

Abstract

(57)【要約】 本発明は、非晶性熱可塑性ポリマーと、平均粒子寸法がそれぞれ400nmまでのアルカリ土類金属スルフェートおよび/またはオキサイドの少なくとも1種と組み合わせた防炎加工剤とを含有する耐燃性熱可塑性成形用材料に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、非晶性熱可塑性ポリマーおよび難燃剤を含有する耐燃性熱可塑性成
型用組成物、およびそれから製造される難燃性成形品に関する。
【0002】 ポリカーボネートなどの非晶性熱可塑性材料の火炎特性は、特に電気、自動車
、建築および航空の分野のように、特定の火災安全規制への追従が要件である分
野において重要な役割を果たす。UL−94、すなわち、フレームインピンジメ
ント後のプラスチック材料の燃焼期間と、燃焼している材料の滴り易さを共に考
慮するアンダーライターズ・ラボラトリーズ易燃性試験(アンダーライターズ・
ラボラトリーズ、米国イリノイ州ノースブルック)は、固体プラスチック材料の
易燃性にしばしば適用される標準である。UL−94規定によれば、火炎を、特
定の条件下で12.7×12.7cmの種々の厚さのプラスチック試料に当てて
、燃焼期間を決定する。試料は、耐燃性が体順にUL−94易燃性分類V0、V
1およびV2に分類される。UL−94易燃性分類V0に分類されるためには、
試料は特定の燃焼期間を超えてはならず、更には、試料の近くに置いた詰め綿が
、燃焼している粒子の滴下によって発火されてはいけない。
【0003】 難燃剤は、ポリカーボネートなどの難燃性非晶性熱可塑性材料の調製に有用で
ある。難燃剤は、一般に公知であり、例えば、ビー・ジェイ・スタッカー著「フ
レーム・リターダンツ」、ウルマンズ・エンサイクロペシア・オブ・インダスト
リアル・ケミストリー、第6版、1998年に記載されている。
【0004】 比較的低い肉厚でもUL−94易燃性分類V0の要件を満たす難燃性非晶性熱
可塑性材料から製造される成形品が必要とされている。従って、電機部品の場合
、重量軽減は、例えば、できる限り薄肉のポリカーボネート製ハウジングの使用
によって達成できる。優れた難燃特性を有することに加えて、透明であることも
非晶性熱可塑製材料の薄肉の成形品には必要である。透明なポリカーボネート成
形品は、例えば、電機部品用のハウジングやカバープレートのみならず、建築部
門では、広く様々な種類のシート、窓および外装材の役割も有する。
【0005】 欧州特許第0531861号公報には、難燃剤として、場合により硫酸ナトリウム塩
またはカリウム塩などの無機硫酸塩と組み合わせて、芳香族アルデヒドまたはそ
のアセタール誘導体のハロゲンを含まないスルホン酸塩を含むポリカーボネート
が開示されている。この難燃剤の使用により、3.2mm厚のポリカーボネート
試験片でUL−94易燃性分類V0を達成できるが、これよりも薄い試験片では
、UL−94易燃性分類V0が達成できない。
【0006】 欧州特許第0362623号公報には、良好な結晶性を達成する難燃化ポリエチレン
テレフタレート成形用組成物が開示されており、これは、難燃剤としてのポリア
ルキルホスホネート1〜25重量%と共に、超微粒の硫酸バリウム0.01〜1
0重量%と、結晶促進剤としてのフッ素化ポリオレフィン0.01〜5重量%と
の組み合わせを含有する。フッ素化ポリオレフィン含量は、前記ポリエチレンテ
レフタレート成型用組成物から、曇った成形品のみを製造させ得る。
【0007】 公知の難燃剤の不利益は、ポリカーボネートに関して、3.2mm以上の肉厚
の成形品でのみUL−94易燃性分類V0が達成できることである。公知の難燃
剤は、更に熱可塑性成形用組成物を曇らせる傾向があり、および/またはその難
燃効果が頻繁に変動する。別の不利益は、リサイクルプロセスで生じる、公知の
難燃剤を用いた成形品の難燃効果の頻繁で顕著な減損である。そのため、リサイ
クルされた成形品を形成するためにスクラップをシュレッダーに付したり再押出
することによって加工された成形品は、しばしば、元の成形品よりも実質上低い
火炎特性を示す。その上、ある範囲の公知の難燃剤は、グリセロールモノステア
レート(GMS)またはペンタエリスリトールテトラステアレート(PETS)
などの離型剤の存在によってその効果を損なうことに敏感である。公知の難燃剤
は、しばしば、その効果を発揮するために、もしかするとプラスチック特性に望
ましくない変化を導き出す、別のエステル交換反応触媒の使用を必要とする。
【0008】 本発明の目的は、非晶性熱可塑性成形用組成物、特に、高い火炎特性を有する
ポリカーボネートのようなものを提供することである。成型用組成物は、3.2
mm未満の肉厚でもUL−94易燃性分類V0を達成すべきである。このことは
、できることなら成型用組成物の透明性や機械特性に支障を生じさせてはいけな
い。成型用組成物は、さらに、リサイクルされた製品として所望の難燃性も提供
すべきである。難燃性は、GMSまたはPETSなどの離型剤の使用によって損
なわれてもいけない。成形用組成物は、特性の望ましくない変更をもたらす別の
エステル交換反応触媒を使用せずに調製されなければならない。
【0009】 この目的は、本発明によれば、非晶性熱可塑性ポリマー、および平均粒子寸法
がそれぞれ400nmまでのアルカリ土類金属スルフェートおよび/またはオキ
サイドと組み合わせて難燃剤を含有する熱可塑性成型用組成物によって達成され
る。本発明で使用される、平均粒子寸法が400nmまでのアルカリ土類金属ス
ルフェートおよび/またはオキサイドは、以降では、「ナノ粒状」または「超微
粒の」アルカリ土類金属スルフェートおよびオキサイドとも記載する。
【0010】 非晶性熱可塑性ポリマーを含有する成形用組成物は、特に、難燃剤として、ス
ルホン酸塩、スルホンアミド酸塩、有機ホスフェートおよびその塩、ハロゲン化
安息香酸エステル塩およびヘキサフルオロアルミネートから選択される公知の難
燃剤と、平均粒子寸法がそれぞれ400nmまでのアルカリ土類金属スルフェー
トおよび/またはオキサイドとの混合物を包含する。
【0011】 本発明の一態様によれば、本発明の成型用組成物は、ポリテトラフルオロエチ
レンのようなフッ素化炭化水素を更に含有する、。
【0012】 驚くべきことに、非常に好ましい特性プロフィールを有する難燃性熱可塑性整
形用組成物が、公知の難燃剤の他に、ナノ粒状アルカリ土類金属スルフェートお
よび/またはオキサイドを添加することによって調製できることが分かった。従
って、本発明の成型用組成物は、0.8mmの肉厚でもUL−94易燃性分類V
0を達成し、そして2.8mmまでの厚さでアンダーライターズ・ラボラトリー
ズUL−94 5Vバー試験をパスする。
【0013】 ナノ粒状アルカリ土類金属スルフェートおよび/またはオキサイドの使用は、
特定の難燃効果を達成するために必要とされる公知の難燃剤の量を低減できる。
このことは、それと同様の難燃効果を有するナノ粒状アルカリ土類金属スルフェ
ートおよび/またはオキサイドの利用の結果として、難燃剤を殆ど用いる必要が
ないことを意味する。
【0014】 ナノ粒状アルカリ土類金属スルフェートおよび/またはナノ粒状オキサイドの
添加は、単独で難燃効果を発揮する第1の分類の化合物ではないにもかかわらず
、公知の難燃剤の難燃効果を著しく高めることができる。このことは、公知の難
燃剤とナノ粒状アルカリ土類金属スルフェートおよび/またはオキサイドの組み
合わせが、熱可塑性成形用組成物の難燃特性に相乗効果をもたらすことを意味す
る。
【0015】 本発明の熱可塑性成型用組成物の機械特性は、ナノ粒状アルカリ土類金属スル
フェートおよび/またはオキサイドの存在によって不利な影響を受けず、また成
形用組成物をリサイクルした後も良好である。すなわち、本発明の成形用組成物
は、例えばリサイクル前後におけるISO180−4aによる高いノッチ付き衝撃
強さによって区別される。
【0016】 本発明の本質的な長所は、高度に透明な成形品として製造される成形品の可能
性にも存する。このことは、特に、建築部門で使用されるプラスチック製の窓な
どのプラスチック成形品の場合や、電機部品用のハウジングやカバープレートの
場合に意味がある。2.4mmまでの肉厚の本発明の透明な成形品では、UL−
94易燃性分類V0が達成できる。更に、前記添加物を含む成形品からの再生製
品は、高い難燃性と、燃焼している材料の滴り難さを有する。
【0017】 透明な成形品の製造に必要な成型用組成物において、アルカリホスファターゼ
土類金属スルフェートおよび/またはオキサイドは、平均粒子寸法約100nm
未満、より好ましくは約5〜40nmを有する。粒子寸法は、例えばランガー・
エイチ著、「パーティクルズ・アンド・パーティクル・サイズ・キャラクタリゼ
イション」、第12巻、148頁、1995年に記載の超遠心分離によって決定できる
【0018】 本発明で利用できるアルカリ土類金属スルフェートは、例えば、硫酸マグネシ
ウム、硫酸カルシウム、硫酸ストロンチウムおよび硫酸バリウムである。異なる
アルカリ土類金属スルフェートの混合物も利用してよい。
【0019】 本発明の特に好ましい態様によれば、ナノ粒状硫酸バリウムが使用される。こ
れは、例えば欧州特許第335159号公報に記載されているように、例えば、塩化バ
リウムと硫酸ナトリウムの等モル溶液を組み合わせて得られるような、バリウム
イオンと硫酸イオンをそれぞれ等モル量含む別個の水溶液を組み合わせた後、沈
殿物を分離することによって調製されてよい。主要な粒子寸法が0.1μm未満
のものを得るためには、各水溶液をそれぞれ約0.5マイクロリットルの平均液
滴寸法を有する液滴の形態で互いに迅速に連続して混合して、合計体積約1μリ
ットル未満において沈殿を迅速かつ完全に引き起こす。
【0020】 約400nmまでの平均粒子寸法を有する全ての酸化物が酸化物として使用さ
れ得る。これは、特に、周期律表の2b、3a、3b、4a、4bおよび8b類
に属するようなもの、そしてランカニドやアクチニドの酸化物である。本発明に
より調製される酸化物は、GeO、PbO、PbO、CeO、Ce 、SnO、SnO、ZnO、TiO、SiO、ZrO、HfO、Al 、Sc、LaおよびFeである。異なる酸化物の混合
物も利用してよい。
【0021】 成型用組成物中のアルカリ土類金属スルフェートおよび/またはオキサイドの
量は、広い範囲で変更されてよい。しかし、成形用組成物の全重量に対して10
重量%を超えると、成型用組成物の物理特性に望ましくない変化が生じ、同様に
添加量が0.0005重量%未満であると、適正な難燃性強化効果が生じない。
難燃性強化効果は非常に少ない添加量で早くも達成されることから、アルカリ土
類金属スルフェートおよび/またはオキサイドは、好ましくは成型用組成物の全
重量に対して0.001〜5.0重量%の量、より好ましくは0.01〜2.0
重量%で利用される。
【0022】 成型用組成物の難燃特性に対するナノ粒状アルカリ土類金属スルフェートおよ
び/またはオキサイドの相乗効果は、多数の公知の難燃剤と組み合わせて生じる
。多数の難燃剤には、ハロゲン含有化合物とハロゲンを含まない化合物の両者が
含まれる。好適なハロ化合物は、本発明の成型用組成物の調製および加工中に安
定である有機フッ素、塩素および/または臭素化合物であることから、腐食性ガ
スは放出されず、その効力も損なわれない。公知の難燃剤の混合物も利用され得
る。
【0023】 利用される難燃剤の量は、広い範囲で変更されてよく、プラスチック材料の所
望の難燃特性や、使用される難燃剤の種類に強く依存する。好ましくは、成形用
組成物の全重量に対して0.001〜5.0重量%、特に0.05〜0.5重量
%の難燃剤が利用される。
【0024】 本発明で特に好ましい難燃剤は、スルホン酸塩、スルホン酸アミド塩、有機ホ
スフェートおよびその塩、ハロゲン化安息香酸エステル塩および/またはヘキサ
フルオロアルミネートである。
【0025】 特に好適なスルホン酸塩は、下記の式(I)に相当するものである。
【化2】 [R-SO] n+ (I) (式中、Rは、炭素数1〜30の直鎖または分岐の脂肪族基、または炭素数6〜
30の芳香族基であって、いずれも完全にまたは部分的にハロゲン化されていて
よく、Mは、カチオンであり、そしてnは、Mの原子価に相当する数である。)
【0026】 前記スルホン酸塩は、例えば、米国特許第4239678号公報に開示されている。
式(I)で表される完全または部分フッ素化スルホン酸塩が特に好ましい。ナト
リウムもしくはカリウムペルフルオロブタンスルホネート、ナトリウムもしくは
カリウムペルフルオロメタンスルホネート、ナトリウム-もしくはカリウム-2,5-
ジクロロベンゼンスルホネート、ナトリウム-もしくはカリウム-2,4,5-トリクロ
ロベンゼンスルホネート、ナトリウムもしくはカリウムジフェニルスルホンスル
ホネート、およびナトリウム-もしくはカリウム-2-ホルミルベンゼンスルホネー
トが例として挙げられる。本発明の特に好ましい態様によれば、カリウムペルフ
ルオロブタンスルホネートが難燃剤として利用される。
【0027】 特に好適な難燃剤は、米国特許第4727101号公報に記載の、下記式(II)で表
されるスルホン酸アミド塩でもある。
【化3】 (Ar-SO-NR) n+ (II) (ここで、Arは芳香族基であり、そしてRは、1価の脂肪族基であるか、また
はArとRが合わせて2価の芳香族基を形成し、Mは、カチオンであり、および
nは、Mの原子価に相当する。)
【0028】 特に好ましいスルホン酸アミド塩は、ナトリウムおよびカリウム(N-ベンゼン
スルホニル)ベンゼンスルホンアミドである。
【0029】 芳香族スルホン酸塩は、難燃剤としても考えられる。これは、特に、米国特許
第3940366号公報および同第3933734号公報に記載のモノマー性または重合性の芳
香族スルホン酸の金属塩、および米国特許第3953399号公報に記載のモノマー性
または重合性の芳香族カルボン酸およびそのエステルのスルホン酸塩、並びに米
国特許第3926908号公報および同第4104246号公報に記載の芳香族ケトンのスルホ
ン酸塩である。
【0030】 特に好適な芳香族スルホン酸塩は、米国特許第5356965号公報に記載の芳香族
アルデヒドまたはそのアセタールのハロゲンを含まないスルホン酸塩である。こ
れは、特に、下記式(III)に相当するものである。
【化4】 [式中、Arは、1員環〜4員環を有する芳香族基であり、Mは、周期律表の1
a、1b、2aまたは2b類に属する金属を表し、Rは、水素、ハロゲンを含ま
ないC-C-アルキル、ハロゲンを含まないC-C10-アリール、ハロゲン
を含まないC-C-アルコキシ、ハロゲンを含まないアシルアミノ基、または
ハロゲンを含まないアシルイミノ基であり、そしてXは、酸素、またはR'-(-O
-)2−6で表されるハロゲンを含まない多価の基を表すか、またはハロゲンを含
まない1価のR'-O-基2個を表す(ただし、R'は、場合により枝分かれした、
ハロゲンを含まないC-C20-アルキルもしくはアルキレン、ハロゲンを含ま
ないC-C10-アリールもしくはアリーレン、またはハロゲンを含まないC -C20-アラルキルもしくはアラルキレン基であって、いずれも任意に複数個の
前記単位(III)と結合している)。] 炭素数1〜30の直鎖または分岐の脂肪族基、または炭素数6〜30の芳香族基
であって、いずれも完全にまたは部分的にハロゲン化されていてよく、Mは、カ
チオンであり、そしてnは、Mの原子価に相当する数である。)
【0031】 本発明のスルホン酸塩は、アルデヒド基を担持する芳香族スルホン酸から誘導
され、これは、例えば、塩基性アルデヒドからスルホン化によって、または芳香
族ハロアルデヒドからハロゲンをスルホネート基で交換することによって、また
はスルホネートからホルミル化によって、公知の方法で容易に調製される。難燃
効果は、アルデヒド自体や、アルコールもしくはフェノールとの酸触媒反応によ
って水を分離しながら得られるそのアセタール誘導体によっても発揮される。モ
ノアルコールを使用すると、アルデヒド基1個につきR'基2個を有する鎖状の
アセテートが生じ;ジオールもしくはオルトジフェノールからは、単純な環式ア
セテートが生じ;トリ-もしくはテトラアルコール、またはトリ-もしくはテトラ
フェノールを使用すると、2個のアルデヒド基がそれぞれアルコール基もしくは
フェノール基を介して互いに結合している。1個以上のアルデヒド基が芳香族ス
ルホネート中に含まれているか、あるいは2個以上の水酸基がアセタール化に使
用されるアルコールもしくはフェノール中に含まれているのであれば、対応する
アセテートは、オリゴマーもしくはポリマーの形であってもよい。
【0032】 例えば、以下の化合物が、アルデヒド基含有スルホネートとしてその金属塩の
形態で利用され得る。2-ホルミルベンゼンスルホン酸、3-ホルミルベンゼンスル
ホン酸、4-ホルミルベンゼンスルホン酸、5-ホルミル-2-メチルベンゼンスルホ
ン酸、5-ホルミル-2-メトキシベンゼンスルホン酸、5-ホルミル-2-ヘキサデシル
オキシベンゼンスルホン酸、2-ホルミルベンゼン-1,5-ジスルホン酸、2,4-ジホ
ルミルベンゼンスルホン酸、2-ホルミル-5-フェニルベンゼンスルホン酸、ビフ
ェニル-4'-ホルミル-4-スルホン酸、ビフェニル-4,4'-ビス-ホルミル-2,2'-ジス
ルホン酸、2-ホルミル-5-フェニルベンゼンスルホン酸、ビフェニル-4'-ホルミ
ル-4-スルホン酸、ビフェニル-4,4'-ビス-ホルミル-2,2'-ジスルホン酸、2-ホル
ミル-5-(アセチルアミノ)ベンゼンスルホン酸または2-ホルミル-5-(フタルイミ
ノ)ベンゼンスルホン酸、あるいは例えば、前記アルデヒドと以下のヒドロキシ
化合物との反応によって得られるそれらのアセテート。ヒドロキシ化合物の例と
しては、メタノール、エタノール、n-プロパノール、n-ブタノール、イソブチル
アルコール、イソペンチルアルコール、2-エチルヘキサノール、ベンジルアルコ
ール、2-フェニルエタノール、3-フェニル-1-プロパノール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブチレングリコール、
1,3-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2,5-ヘキ
サンジオール、2-メチル-2-プロピル-1,3-プロパンジオール、2,2-ジエチル-1,3
-プロパンジオール、グリセロール、2-ヒドロキシメチル-2-メチル-1,3-プロパ
ンジオール、1,1,1-トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビト
ール、マンニトール、1,2-シクロヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタ
ノール、ビス-ヒドロキシメチル-ヘキサヒドロ-4,7-メタノインダン、カテコー
ル、1,4-ビス(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、4-tert-ブチルカテコール、2,3
-ナフタレンジオール、1,8-ナフタレンジオール、2,2'-ジヒドロキシビフェニル
、3,4-ジヒドロキシビフェニル、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,
2-ビス(4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)プロパンまたは2,2-ビス(4-(2,3-ジ
ヒドロキシプロポキシ)フェニル)プロパン、グリセロール-1-フェニルエーテル
、グリセロール-1-(ノニルフェニル)エーテル、グリセロール-1-(p-クミルフェ
ニル)エーテル、2,2-ビス(4-(2,3-ジヒドロキシプロポキシ)フェニル)プロパン
およびステアリルアルコール。
【0033】 スルホネートの金属カチオンは、周期律表の1a、b類または2a、b類に由
来するものであってよい。特に、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、カルシウムおよび亜鉛が考えられる。アルカリ金属およびアルカリ土類金属
が好ましい。
【0034】 本発明の熱可塑性成型用組成物のスルホン酸塩含量は、広い範囲で変更されて
よい。しかし、10重量%を超えると、成形用組成物の物理的特性に望ましくな
い変化が生じ、それと同様に、0.005重量%未満の添加量では難燃効果が失
われる。難燃効果は非常に少ない添加量で早くも達成されているので、本発明の
スルホン酸塩は、好ましくは5〜0.01重量%の量で添加される。
【0035】 この目的のために使用される全てのリン化合物、特にホスフィンオキサイドお
よびリンの酸のおよび誘導体、そしてリンの酸および酸誘導体の塩も同様に、好
ましくは難燃剤として好適である。
【0036】 リンの酸の誘導体(例えば、エステル)やその塩が好ましく利用される。リン
の酸には、リン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、亜リン酸が含まれ、それぞれの
脱水形態も包含し、塩は、好ましくは前記酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属
およびアンモニウム塩であり、それらの誘導体(例えば、部分エステル化された
酸)も包含される。
【0037】 下記の式(IV)で表されるリン酸エステル塩が特に好適である。
【化5】 PO(OM)(OR) (IV) (式中、Mは金属であり、Rは、炭素数1〜30の直鎖または分岐の脂肪族基、
または炭素数6〜30の芳香族基であって、それらの水素原子が完全にまたは部
分的にハロゲン化されていてく、そしてaとbの和は3である。)
【0038】 前記化合物の好ましい例は、ナトリウムもしくはカリウムメチルホスホネート
、ナトリウムもしくはカリウム-(2-フェニルエチレン)ホスホネートおよびリチ
ウムフェニルホスホネートである。
【0039】 さらに好ましい有機リン化合物は、米国特許第4495111号公報に記載のリン酸
セミエステルである。
【0040】 下記式(V)で表されるものも、好ましい有機リン化合物である。
【化6】 (式中、R12、R13およびR14は、互いに独立して、任意にハロゲン化さ
れたC-C-アルキル、もしくは任意にハロゲン化および/またはアルキル化
されたC-またはC-シクロアルキル、または任意にハロゲン化および/また
はアルキル化および/またはアラルキル化されたC-C30-アリールであり、
そしてNおよびMは、互いに独立して0または1である。)
【0041】 前記リン化合物は、一般に公知であり、例えば、ウルマン著、「エンジクロペ
ディ・デル・テクニッシェン・ヘミー」[エンサイクロペディア・オブ・インダ
ストリアル・ケミストリー]、第18巻、301頁以降、1979年に記載されている。
アラルキル化リン化合物は、例えば、ドイツ特許出願公開(OS)第3824356号
公報に記載されている。
【0042】 前記式(V)中の任意にハロゲン化および/またはアルキル化および/または
アラルキル化されたC-C30-アリール基は、任意に単核または多核であって
、単一のまたは重複してハロゲン化および/またはアルキル化および/またはア
ラルキル化されていてよく、例えば、クロロフェニル、ブロモフェニル、ペンタ
クロロフェニル、ペンタブロモフェニル、フェニル、クレジル、イソプロピルフ
ェニル、ベンジル置換フェニルおよびナフチルが挙げられる。
【0043】 本発明において有用な式(V)のリン化合物は、例えば、トリブチルホスフェ
ート、トリス(2-クロロエチル)ホスフェート、トリス(2,3-ジブロモプロピル)ホ
スフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ジフェニ
ルクレジルホスフェート、ジフェニルオクチルホスフェート、ジフェニル-2-エ
チルクレジルホスフェート、トリ-(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリ
ス(p-ベンジルフェニル)ホスフェート、トリフェニルホスフィンオキサイド、メ
タンホスホン酸ジメチルエステル、メタンホスホン酸ジフェニルエステルおよび
フェニルホスホン酸ジエチルエステルである。
【0044】 好適な難燃剤は、欧州特許第0363608号公報に記載の、式(VI)で表されるリ
ン化合物のオリゴマーでもある。
【化7】 (式中、R15、R16、R17およびR18は、互いに独立して、C-C
-アルキル、好ましくはメチル、C-C-シクロアルキル、C-C10-ア
リール、好ましくはフェニル、C-C12-アラルキル、好ましくはフェニル-
-C-アルキルを表し、nは、互いに独立して、0または1を表し、Nは、
1〜5を表し、およびXは、例えばビスフェノールA、ヒドロキノンまたはレゾ
ルシノールから誘導される、炭素数6〜30の単核もしくは多核の芳香族基を表
す。)
【0045】 式(VI)のリン化合物の分子量は、一般に、2000g/モル未満、好まし
くは1000g/モル未満である。
【0046】 式(V)および(VI)中の任意にハロゲン化されたC-C-アルキル基は
、単一もしくは重複してハロゲン化されていてよく、直鎖もしくは分岐であって
よい。アルキル基の例は、クロロエチル、2-クロロプロピル、2,3-ジブロモプロ
ピル、ブチル、メチルまたはオクチルである。
【0047】 式(V)および(VI)中の任意にハロゲン化および/またはアルキル化され
たC-またはC-シクロアルキル基は、任意に単一もしくは重複してハロゲン
化および/またはアルキル化されたC-またはC-シクロアルキル基であり、
例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、3,3,3-トリメチルシクロヘキシルお
よびペルクロロシクロヘキシルが挙げられる。
【0048】 複数の式(VI)のホスフェートの混合物の場合、Nは、1〜5の間の平均値
を表す。好ましい難燃剤は、式(V)のリン化合物と式(VI)のリン化合物と
の混合物でもある。
【0049】 好適な難燃剤は、ナトリウムもしくはカリウムペンタクロロベンゾエート、ナ
トリウム-もしくはカリウム-2,4,6-トリクロロベンゾエート、およびナトリウム
-もしくはカリウム-2,4-ジクロロベンゾエートのようなハロゲン化安息香酸塩、
並びにナトリウムもしくはカリウムヘキサフルオロアンチンモネートなどのヘキ
サフルオロアルミネートでもある。
【0050】 さらに、塩素化および臭素化ジフェニル(例えば、オクタクロロジフェニル、
デカクロロジフェニル、オクタブロモジフェニル、デカブロモジフェニル)、塩
素化および臭素化ジフェニルエーテル(オクタ-およびデカ-クロロジフェニルエ
ーテル、およびオクタ-およびデカ-ブロモジフェニルエーテル)、塩素化および
臭素化フタル酸無水物およびフタルイミドおよびビスフタルイミドなどのその誘
導体(例えば、テトラクロロ-およびテトラブロモ-フタル酸無水物、テトラクロ
r-およびテトラブロモ-フタルイミド、N,N'-エチレン-ビステトラクロロ-およ
びN,N'-エチレン-ビステトラブロモ-フタルイミド、N-メチルテトラクロロ-およ
びN-メチルテトラブロモ-フタルイミド)、塩素化および臭素化ビスフェノール
(例えば、2,2-ビス(3,5-ジクロロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパンおよび2,2-
ビス(3,5-ジブロモ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン)、平均重縮合度(M
が2〜20の2,2-ビス(3,5-ジクロロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパンオリゴカ
ーボネートおよび2,2-ビス(3,5-ジクロロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパンオリ
ゴカーボネート、などのハロゲン含有難燃剤であってよい。臭素化合物が塩素化
合物よりも好ましい。
【0051】 成型用組成物は、特定の難燃要件の場合、フッ素化炭化水素、特にフッ素化ポ
リオレフィンも含有してよい。本発明によれば、これらは、ナノ粒状アルカリ土
類金属スルフェートおよび/またはナノ粒状オキサイドを公知の難燃剤と組み合
わせると、熱可塑性成型用組成物の難燃特性に相乗効果をもたらすことが確かめ
られた。使用できるフッ素化ポリオレフィンは、高分子量と、−30℃を超え、
一般には100℃を超えるガラス転移温度を有する。フッ素化ポリオレフィンの
フッ素含量は、好ましくは65〜76重量%、特に70〜76重量%である。フ
ッ素化ポリオレフィンの平均粒子直径d50は、0.05〜1000μm、好ま
しくは0.08〜20μmである。フッ素化ポリオレフィンの密度は、一般には
1.2〜2.3g/cmである。好ましいフッ素化ポリオレフィンは、ポリテ
トラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン/ヘキ
サフルオロプロピレンコポリマーおよびエチレン/テトラフルオロエチレンコポ
リマーである。前記フッ素化ポリオレフィンは、例えば、シルトクネヒト著、「
ビニル-ウント・リレイテッド・ポリマー」[ビニル・アンド・リレイテッド・ポ
リマーズ]、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド、ニュ
ーヨーク、1962年、284〜494頁;ウォール著、「フルオロポリマーズ」、ワイリ
ー-インターサイエンス、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイ
テッド、ニューヨーク、第13巻、1970年、623〜654頁;「モダーン・プラスチ
ックス・エンサイクロペディア」、1970〜1971年、第47巻、第10A号、1970
年10月、マグロー-ヒル・インコーポレイテッド、ニューヨーク、134頁および77
4頁;「モダーン・プラスチックス・エンサイクロペディア」、1975〜1976年、1
975年10月、第52巻、第10A号、マグロー-ヒル・インコーポレイテッド、ニ
ューヨーク、27〜28頁および472頁;および米国特許第3671487号公報、同第3723
373号公報および同第3838092号公報に記載されている。
【0052】 熱可塑性成形用組成物中で利用されるフッ素化炭化水素の量は、所望の材料特
性に依存し、広い範囲で変更され得る。フッ素化ポリオレフィンの量は、好まし
くは成形用組成物の全重量に対して0.001〜0.5重量%、特に0.01〜
0.1重量%である。
【0053】 本発明の特に有利な態様によれば、フッ素化炭化水素としてポリテトラフルオ
ロエチレンが用いられる。ポリテトラフルオロエチレンを成型用組成物の全重量
に対して0.001〜0.5重量%、特に0.01〜0.1重量%の量で用いる
と、他の材料特性を損なうことなく、成型用組成物の特に良好な難燃特性が得ら
れる。
【0054】 本発明の範疇の非晶性熱可塑性ポリマーは、全ての非晶性熱可塑性物質であり
、特に非晶性ポリエステルや非晶性ポリオレフィン、並びにそのコポリマーおよ
びポリマーブレンドが挙げられる。本発明で利用される非晶性ポリエステルは、
特にポリカーボネートである。非晶性ポリオレフィンは、ポリプロピレンのよう
な開環ポリオレフィンと非晶性ポリスチレンの両者、並びにシクロオレフィンポ
リマーを包含する。
【0055】 本発明の特に好ましい態様によれば、ポリカーボネートは、ポリマーとして利
用される。本発明に好適なポリカーボネートは、ホモポリカーボネートとコポリ
カーボネートの両方である。本発明によれば、好適なポリカーボネートの混合物
も使用されてよい。ポリカーボネートは、芳香族ポリエステルカーボネートで部
分的にまたは完全に置換されていてよい。ポリカーボネートは、ポリシロキサン
ブロック体を含有することもある。その調製は、例えば、米国特許第3821325号
、同第3189662号公報および同第3832419号公報に開示されている。他のポリマー
をポリカーボネートに混合してもよく、これによっていわゆるポリマーブレンド
が得られる。例えば、ブレンドは、本発明の難燃性を有するポリカーボネートと
ABSポリマーから、あるいは本発明の難燃性を有するポリカーボネートとポリ
エチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレートのようなポリエス
テルとから調製されてよい。
【0056】 本発明の難燃性を有する熱可塑性ポリカーボネートは、25℃においてCH Cl中、ジクロロメタン100mLにつき0.5gの濃度で相対粘度を測定す
ることによって、平均分子量: 10,000〜200,000g/モル、好ましくは15,000〜45,00
0、より好ましくは18,000〜35,000を有する。これは、直鎖または
分岐であってよい。前記熱可塑性ポリカーボネートは、文献から公知であり、ま
たは文献から公知の方法で調製できる。
【0057】 ポリカーボネートの調製については、例えば、エイチ・シュネル著、「ケミス
トリー・アンド・フィジックス・オブ・ポリカーボネーツ」、ポリマー・レヴュ
ーズ、第9巻、インターサイエンス・パブリッシャーズ、ニューヨーク、ロンド
ン、シドニー1964年;ディ・シー・プレヴォルセック、ビー・ティ・デボナおよ
びワイ・ケステン著、コーポレイト・リサーチ・センター、アライド・ケミカル
・コーポレイション、モーリスタウン、ニュージャージー07960、ジャーナル・
オブ・ポリマー・サイエンス中、「シンセシス・オブ・ポリ(エステル)カーボ
ネート・コポリマーズ」、ポリマー・ケミストリー・エディション、第19巻、
75〜90頁(1980年);ディ・フライターク、ユー・グリゴ、ピー・アール・ミュ
ラー、エヌ・ヌーヴェルトン著、バイエル・アクチエンゲゼルシャフト、エンサ
イクロペディア・オブ・ポリマー・サイエンス・アンド・エンジニアリング中、
「ポリカーボネーツ」、第11巻、第2版、1988年、648〜718頁;および最後に
ユー・グリゴ、ケイ・キルヒャーおよびピー・アール・ミュラー著、ベッカー/
ブラウン、クンシュトッフ-ハンドブッフ[マニュアル・オブ・プラスチックス]
中、「ポリカルボナーテ」[ポリカーボネーツ]、第3/1巻、ポリカルボナーテ
、ポリアセターレ、ポリエステル、セルローセエステル[ポリカーボネート、ポ
リアセテート、ポリエステル、セルロースエステル]、カールハンサー・フェル
ラーク、ミュンヘン、ウィーン1992年、117〜299頁などの文献が挙げられる。ポ
リカーボネートは、好ましくは、界面法、ピリジン法または溶融エステル交換法
により調製される。
【0058】 ポリカーボネートの調製において出発材料として好ましく利用される化合物は
、式HO-Z-OH(ただし、Zは、1つ以上の芳香族基を含有する炭素数6〜3
0の2価の有機基である)で表されるビスフェノールである。前記化合物の例は
、ジヒドロキシジフェニル、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス(ヒドロ
キシフェニル)シクロアルカン、インダンビスフェノール、ビス(ヒドロキシフェ
ニル)スルフィド、ビス(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(ヒドロキシフェニ
ル)ケトンおよびα,α'-ビス(ヒドロキシフェニル)ジイソプロピルベンゼンから
成る群に属するビスフェノールである。
【0059】 前記化合物群に属する好ましいビスフェノールは、ヒドロキノン、レゾルシノ
ール、4,4'-ジヒドロキシジフェニル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルフィド
、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェ
ニル)メタン、ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)スルホン、1,1-ビス(3
,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)-パラ/メタ-ジイソプロピルベンゼン、1,1
-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、1,1-ビス(3,5-ジメチル-4-ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3-メチル
シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3-ジメチルシクロヘキサ
ン、1,1-ビス(4-ヒドロキフェニル)-4-メチルシクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリ
メチルシクロヘキサン、2,2-ビス(3,5-ジクロロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2-ビス(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3,5-ジメチ
ル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン
(「ビスフェノールA」)、2,2-ビス(3-クロロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2-ビス(3,5-ジブロモ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4-ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)-2-メチルブタン、2,4-ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニ
ル)-2-メチルブタン、α,α'-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-o-ジイソプロピルベ
ンゼン、α,α'-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-m-ジイソプロピルベンゼン(「ビ
スフェノールM」)、α,α'-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-p-ジイソプロピルベ
ンゼンおよびインダンビスフェノール、並びに場合によりこれらの混合物である
【0060】 特に好ましいポリカーボネートは、ビスフェノールA系のホモポリカーボネー
ト、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン系のホ
モポリカーボネート、およびビスフェノールAモノマーと1,1-ビス(4-ヒドロキ
シフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサンをベースとするコポリカーボネー
トである。
【0061】 本発明において利用されるビスフェノールは、炭酸化合物、特にホスゲンと反
応する。
【0062】 ポリエステルカーボネートは、前述のビスフェノールと、少なくとも1種の芳
香族ジカルボン酸、および場合により炭酸とを反応させることによって得られる
。好適な芳香族ジカルボン酸は、例えば、オルトフタル酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、3,3'-もしくは4,4'-ジフェニルジカルボン酸、およびベンゾフェノン
ジカルボン酸である。ポリカーボネート中のカーボネート基の80モル%まで、
好ましくは約20〜50モル%を芳香族ジカルボン酸エステル基で置換してもよ
い。
【0063】 本発明のポリカーボネートの平均分子量: は、連鎖停止剤を用いる公知の方法で調節できる。連鎖停止剤は、単独でまたは
異なる連鎖移動剤の混合物として使用されてよい。
【0064】 好適な連鎖停止剤は、例えば、モノフェノールおよびモノカルボン酸である。
適したモノフェノールは、例えば、フェノール、p-クロロフェノール、p-tert-
ブチルフェノール、クミルフェノールまたは2,4,6-トリブロモフェノール、並び
にアルキル置換基中の合計炭素数が8〜20までの4-(1,1,3,3-テトラメチルブ
チル)フェノールもしくはモノアルキルフェノールもしくはジアルキルフェノー
ルなどの長鎖アルキルフェノールであり、例えば、3,5-ジ-tert-ブチルフェノー
ル、p-tert-オクチルフェノール、p-ドデシルフェノール、2-(3,5-ジメチルヘプ
チル)フェノールまたは4(3,5-ジメチルヘプチル)フェノールが挙げられる。好適
なモノカルボン酸は、例えば、安息香酸、アルキル安息香酸およびハロ安息香酸
である。
【0065】 好ましい連鎖停止剤は、フェノール、p-tert-ブチルフェノール、4-(1,1,3,3-
テトラメチルブチル)フェノール、およびクミルフェノールである。
【0066】 連鎖停止剤の量は、好ましくはそれぞれの場合のビスフェノールの合計に対し
て0.25〜10モル%の間である。
【0067】 本発明において好適なポリカーボネートは、公知の方法で、特に好ましくは3
官能以上の枝分かれ剤を組み込むことによって枝分かれされてよい。好適な枝分
かれ剤は、例えば、3個以上のフェノール基を有するもの、または3個以上のカ
ルボン酸基を有するものである。
【0068】 好適な枝分かれ剤は、例えば、フロログルシン、4,6-ジメチル-2,4,6-トリ-(4
-ヒドロキシフェニル)-ヘプト-2-エン、4,6-ジメチル-2,4,6-トリ(4-ヒドロキシ
フェニル)ヘプタン、1,3,5-トリ(4-ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1,1-トリ
ス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、トリ(4-ヒドロキシフェニル)フェニルメタン
、2,2-ビス-[4,4-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-シクロヘキシル]プロパン、2,4-
ビス(4-ヒドロキシフェニルイソプロピル)フェノール、2,6-ビス-(2-ヒドロキシ
-5'-メチルベンジル)-4-メチルフェノール、2-(4-ヒドロキシフェニル)-2-(2,4-
ジヒドロキシフェニル)プロパン、ヘキサ(4-(4-ヒドロキシフェニルイソプロピ
ル)フェニル)テレフタル酸エステル、テトラ(4-ヒドロキシフェニル)メタン、テ
トラ(4-(4-ヒドロキシフェニルイソプロピル)フェノキシ)メタン、および1,4-ビ
ス(4',4''-ジヒドロキシトリフェニル)メチル)ベンゼン、並びに2,4-ジヒドロキ
シ安息香酸、トリメシン酸、塩化シアヌール酸、3,3-ビス(3-メチル-4-ヒドロキ
シフェニル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロインドール、トリメシン酸トリクロライド
、およびα,α',α''-トリス-(4-ヒドロキシフェニル)-1,3,5-トリイソプロピル
ベンゼンである。
【0069】 好ましい枝分かれ剤は、1,1,1-トリス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、3,3-ビ
ス(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロインドール、およ
びイサチンビスクレゾールである。
【0070】 任意に利用される枝分かれ剤の量は、好ましくは、用いられるビスフェノール
のモルに対して0.05〜2モル%である。
【0071】 枝分かれ剤は、例えば、ポリカーボネートを界面法によって調製するのであれ
ば、初期仕込みとして、水性アルカリ相中のビスフェノールおよび連鎖停止剤と
共に導入されてもよく、あるいは有機溶媒に溶解して、炭酸誘導体と一緒に添加
されてもよい。エステル交換法の場合、枝分かれ剤は、好ましくはジヒドロキシ
芳香族類またはビスフェノールと一緒に分配される。
【0072】 ポリカーボネートを界面法によって調製するためには、ビスフェノールを水性
アルカリ相中、好ましくは水酸化ナトリウム水溶液に溶解する。コポリカーボネ
ートの調製に場合により必要とされる連鎖停止剤は、ビスフェノール1モルにつ
き1.0〜20.0モル%の量で水性アルカリ相中に溶解されるか、あるいは溶
解せずに不活性有機相へ添加される。次に、残りの反応成分を含む混合物中にホ
スゲンを通して、重合を行なう。反応後、ポリカーボネートを含む有機相を水相
から分離して、数回洗浄した後、ポリカーボネートを単離する。
【0073】 界面法で使用できる有機溶媒は、例えば、ジクロロメタン、種々のジクロロエ
タンおよびクロロプロパン化合物、クロロベンゼン、およびクロロトルエンであ
る。ジクロロメタン、およびジクロロメタンとクロロベンゼンとの混合物が好ま
しく使用される。
【0074】 界面法において、反応は、3級アミン、N-アルキルピペリジンまたはオニウ
ム塩などの触媒によって促進できる。トリブチルアミン、トリエチルアミンおよ
びN-エチルピペリジンが好ましく使用される。
【0075】 本発明の成形用組成物は、離型剤、UV吸収剤、安定化剤、潤滑剤、帯電防止
剤、フィラーおよび/または強化材料、酸化防止剤、顔料、染料および細かく粉
砕された鉱物のような好適な添加物を更に含有してよい。添加物は、ポリマー粒
子と添加物を混合した後、押出成形することにより、またはポリマー溶液と添加
物の溶液を混合した後、溶媒を公知の方法で蒸発させることによって、公知の方
法で非晶性熱可塑性ポリマー中に組み込まれる。熱可塑性成型用組成物の添加物
含量は、広い範囲で変更してよく、成型用組成物の所望の特性によって指示され
る。成型用組成物の合計添加物含量は、好ましくは成型用組成物の重量に対して
0〜20重量%、より好ましくは0〜5重量%である。
【0076】 離型剤の例は、ステアリン酸カルシウム、スエアリン酸亜鉛、グリセロールモ
ノステアレート、およびペンタリスリトールテトラステアレートであり、好まし
離型剤は、グリセロールモノステアレートおよびペンタリスリトールテトラステ
アレートである。
【0077】 UV吸収剤は、特に成型用組成物が窓またはシートのような建築分野用の成形
品を製造するのに使用される場合、成型用組成物に添加され得る。好適なUV吸
収剤は、主に400nm以下での吸収可能性のためにポリカーボネートをUV光
から有効に保護し得る化合物であって、分子量が370以上、好ましくは500
以上のものである。そのようなUV吸収剤は、例えば、欧州特許第0500496号公
報に開示されている。
【0078】 非晶性熱可塑性ポリマーに適した安定化剤は、例えば、ホスフィン、亜リン酸
塩またはケイ素を含有する安定化剤、並びに欧州特許第0500496号公報に記載の
化合物である。トリフェニルホスファイト、ジフェニルアルキルホスファイト、
フェニルジアルキルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、テト
ラキス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)-4,4'-ビフェニレンジホスホナイトおよび
トリフェニルホスファイトが挙げられる。
【0079】 潤滑剤の例は、炭化水素(例えば、パラフィン油、ポリエチレンワックス)、
アルコール(例えば、ステアリルアルコール)、カルボン酸(例えば、ラウリン
酸、パルメチン酸、ステアリン酸)、カルボン酸アミド(例えば、ステアリン酸
アミド、エチレンジアミンビスステアリルアミド)、カルボン酸エステル(例え
ば、n-ブチルステアレート、ステアリルステアレート、グリセロールモノステア
レート、グリセロールトリステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレ
ート)であり、好ましい潤滑剤は、カルボン酸アミドおよびカルボン酸エステル
である。
【0080】 帯電防止剤の例は、カチオン性化合物(例えば、4級アンモニウム、ホスホニ
ウムまたはスルホニウム塩)、アニオン性化合物(例えば、アルカリ金属または
アルカリ土類金属塩の形態のアルキルスルホネート、アルキルスルフェート、ア
ルキルホスフェート、カルボキシレート)、非イオン性化合物(例えば、ポリエ
チレングリコールエステル、ポリエチレングリコールエーテル、脂肪酸エステル
、エトキシル化脂肪アミン)であり、好ましい帯電防止剤は、非イオン性化合物
である。
【0081】 好ましいフィラーは、ガラス小球、雲母、珪酸塩、石英、タルク、二酸化チタ
ンまたは珪灰石である。好ましい強化材料は、ガラス繊維または炭素繊維である
【0082】 本発明の成型用組成物は、公知の方法で関連する成分を混合し、内部ミキサー
、押出成形機および二軸スクリュー装置などの通常使用される装置において、約
200℃〜330℃の温度で溶融コンパウンドするかまたは溶融押出することに
よって調製できる。
【0083】 個々の成分は、公知の方法で、連続してそして同時に、特に室温でも高温でも
混合することができる。
【0084】 本発明は、本発明の成型用組成物で製造された成形品も提供する。成形用組成
物は、固体プラスチックシートや、いわゆる層状シートもしくは多層シート(二
重シート)の製造に利用できる。成形品は、押出または同時押出成形によって製
造される。シートとしては、一方にもう一つ別の外層を有するものも挙げられ、
これは、例えば、特に耐候性を有するように形づくられる。ジューサー、コーヒ
ーメーカーおよびミキサーのような家庭用用途および事務用機器などのあらゆる
種類の電気および機械的装置のハウジングなどの成形品や、自動車部品用の成形
品は、射出成形によって得られる。その良好な電気特性により、成形品は、電気
工学分野でも使用できる。成形品は、押出または射出成形によって公知の方法で
製造されてよい。上記以外に考えられる成形品としては、フィルムである。
【0085】 成形品は、本発明の成形用組成物からのスクラップ(リサイクルされた製品)
を用いても製造できる。このために、本発明の成形品から生じるハウジング廃棄
物またはシート廃棄物のようなスクラップは、好適な方法で、例えば、シュレッ
ダーにより粉砕された後、リサイクルされない成型用組成物として、あるいはそ
れとの混合物として、公知の方法で加工されて、成形品を製造する。
【0086】 以下の実施例により、本発明を更に説明する。
【0087】実施例 a)成形用組成物の調製 表1に示すポリカーボネート成形用組成物は、ビスフェノールA系芳香族ポリ
カーボネートである平均分子量(GPCで決定されたM、PC標準)30,000の
バイエル・アクチエンゲゼルシャフト製マクロロン(Makrolon)2808、ナチュラ
ルを、300℃において二軸スクリュー押出機で、下記の量の添加物と一緒に押出
成形した後、造粒することによって調製した。ザッハトレーベン・ヘミー・ゲゼ
ルシャフトミットベシュレンクテル(デュイスブルク47184)製ザッハトペルセ(
Sachtoperse)HU−Nスペシャルを硫酸バリウムとして用いた。これは、平均
粒子寸法が100〜150nmであった(コンパウンド化によってポリカーボネート中
に組み込んだ)。粒子寸法は、ランガー・エイチ著、「パーティクル・アンド・
パティクルズ・サイズ・キャラクタリゼイション」、第12巻、148頁、1995年
に記載の超遠心分離によって決定した。離型剤としては、グリセロールモノステ
アレート(GMS)またはペンタエリスリトールテトラステアレート(PETS
)を用いた。ヘキスト・アクチエンゲゼルシャフト製ホスタフロン(Hostaflon 、TF2021)をポリテトラフルオロエチレンとして用いた。顆粒は、真空乾燥室
において100〜120℃で乾燥させた。
【0088】
【表1】
【0089】 b)難燃性 実施例1〜10で得られた顆粒を、射出成形機において、溶融温度300℃で射
出成形して、127×12.7mm長でかつ表2に示す層厚さを有する、エッジを立て
た試験バーを形成した。次いで、試験バーを、UL−94規定(固体プラスチッ
ク試料の易燃性、アンダーライターズ・ラボラトリーズ、米国イリノイ州ノース
ブルック)に従って易燃性試験に付し、そしてUL−94易燃性分類V0、V1
およびV2または「落第」にそれぞれ分類した。更に、実施例9および10で調
製した成型用組成物について、UL−94 5V規定(固体使用の易燃性)に基
づくバー試験を行なった。実施例1〜10の成型用組成物に関する易燃性試験の
結果を表2に示す。
【0090】
【表2】 −印は、試験を行なわなかった。
【0091】 表2中の実施例1〜3は、特にPETSなどの離型剤の存在下におけるナノ粒
状硫酸バリウムの添加が層厚さ2.4mmでも著しく改良された難燃特性を有するこ
とを示している。
【0092】 離型剤としてのGMSと糖類との存在下でカリウムペルフルオロブタンスルホ
ネートを添加して実施例4で調製された成型用組成物は、0.25mm厚に加工した後
でも優れた難燃性を示し、UL−94 VTM火炎インピンジメント試験(フィ
ルムの易燃性)に追従して分類VTM0に分類された。実施例4で製造されたフ
ィルムのもう一つの利点はその透明性である。
【0093】 表2中の実施例5〜8より、離型剤としてのGMSの存在下でも、ナノ粒状硫
酸バリウムの添加が優れた難燃効果を示し、そして全ての実施例が、UL−94
によれば、層厚さ2.4mmでV0に分類されたことが分かる。
【0094】 実施例5および6によれば、硫酸バリウムと合わせたカリウムペルフルオロブ
タンスルフェートの難燃効果がホスタフロン TF2021のようなフッ素化炭化水
素を添加しても改良できることが分かる。実施例5および6の成形用組成物は、
層厚さ0.8mmでもUL−94易燃性分類V0に分類される。実施例5および6
は、また、5Vバー試験による火炎特性がナノ粒状硫酸バリウムを添加すること
によって改良できることも示している。更には、実施例6および10の成型用組
成物をシュレッダーにかけることによって製造されたリサイクルされた製品や、
その射出成形品も、UL−94試験を2.0mmまたは0.8mmにおいて分類V0で
パスしている(表2参照)。
【0095】 ISO180−4aに追従した、室温における実施例10からの成形用組成物の
ノッチ付き衝撃強さは、リサイクル前後で共に約90kJ/mであった。
【0096】 c)透明性 実施例1〜3で調製された成形用組成物の透明性をASTM D 1003規定に
従って、バイク-ガルドナー・ゲゼルシャフトミットベシュレンクテル(Byk-Gard
ner GmbH、ドイツ、ゲレッツリード D−82538)製ヘイズ-ガード・プラス(Haze
-Gard Plus)装置を用いて層厚さ4mmについて決定した。透明性試験の結果を
表3に示す。
【0097】
【表3】
【0098】 透明性試験により、難燃強化剤としてのナノ粒状硫酸バリウムを成型用組成物
の全重量に対して0.08重量%の量で添加することが、成型用組成物の透明性に認
められる程度の影響を及ぼさないことが分かる。層厚さ4mmでの透明度90.6に
よって、実施例3からの本発明の成形用組成物は優れた透明性プロフィールを有
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ヴァルター・ケーラー ドイツ連邦共和国デー−47239デュースブ ルク、ヴァルデンブルガーシュトラーセ40 番 (72)発明者 マルティン・デーブラー ドイツ連邦共和国デー−40593デュッセル ドルフ、フロトヴシュトラーセ13番 Fターム(参考) 4F071 AA01 AA27 AA50 AB18 AB24 AC05 AE07 AF47 BA01 BB05 BB06 BC06 4J002 AA011 BD142 BD152 BK001 CG001 CG011 DE046 DE096 DE106 DE116 DE136 DE146 DE156 DG046 DG047 DJ016 EB127 EB137 EF127 EG077 EH127 EU027 EV287 EW007 EW047 EW067 EW127 EW137 EZ007 FD01 FD03 FD10 FD137 FD16 FD17 GG00 GG02 GN00 GQ00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶性熱可塑性ポリマーと少なくとも1種の難燃剤とを含有
    する熱可塑性成型用組成物であって、平均粒子寸法が400nmまでの少なくと
    も1種のアルカリ土類金属スルフェートおよび/またはオキサイドを更に含み、
    かつ難燃剤が、下記式(I)で表される完全にまたは部分的にフッ素化されたス
    ルホン酸塩を含有する熱可塑性成型用組成物。 【化1】 [R-SO] n+ (I) (式中、Rは、炭素数1〜30の直鎖または分岐の脂肪族基、または炭素数6〜
    30の芳香族基であって、いずれも完全にまたは部分的にハロゲン化されていて
    よく、Mは、カチオンであり、そしてnは、Mの原子価に相当する数である。)
  2. 【請求項2】 アルカリ土類金属スルフェートおよび/またはオキサイドが
    、MgSO、CaSO、SrSO、BaSO、GeO、PbO、Pb
    、CeO、Ce、SnO、SnO、ZnO、TiO、SiO 、ZrO、HfO、Al、Sc、LaおよびFe から選択される請求項1記載の成形用組成物。
  3. 【請求項3】 アルカリ土類金属スルフェートが硫酸バリウムである請求項
    2記載の成形用組成物。
  4. 【請求項4】 アルカリ土類金属スルフェートおよび/またはオキサイドが
    いずれも、平均粒子寸法200nmまで、特に約5〜40nmを有する請求項1
    記載の成形用組成物。
  5. 【請求項5】 アルカリ土類金属スルフェートおよび/またはオキサイドが
    、成型用組成物の全重量に対して0.001〜5.0重量%、特に2.0重量%
    までの量で含まれている請求項1記載の成形用組成物。
  6. 【請求項6】 使用される難燃剤の量が、成型用組成物の全重量に対して0
    .001〜5.0重量%、特に0.05〜0.5重量%である請求項1記載の成
    形用組成物。
  7. 【請求項7】 成型用組成物が、ポリテトラフルオロエチレンのような少な
    くとも1種のフッ素化炭化水素を更に含有する請求項1記載の成形用組成物。
  8. 【請求項8】 フッ素化炭化水素の量が成型用組成物の全重量に対して0.
    001〜0.5重量%、特に0.01〜0.1重量%である請求項7記載の成型
    用組成物。
  9. 【請求項9】 難燃剤とアルカリ土類金属スルフェートおよび/またはオキ
    サイド、および任意にフッ素化炭化水素が難燃性を持たせるように熱可塑性ポリ
    マーと混合される請求項1〜8のいずれかに記載の成型用組成物の調製方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載の熱可塑性成型用組成物を
    用いて製造される成形品。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかに記載の成型用組成物から製造さ
    れるリサイクルされた製品を用いて得られる、請求項10記載の成形品。
  12. 【請求項12】 成形用組成物を押出または射出成形によって加工して成形
    品を形成する請求項10記載の成形品の製造方法。
  13. 【請求項13】 難燃剤の難燃効果を高めるための、非晶性ポリマーから調
    製される熱可塑性成型用組成物における平均粒子寸法が400nmまでのアルカ
    リ土類金属スルフェートおよび/またはオキサイドの使用。
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