JP3135175B2 - 耐燃性ポリカーボネート成型材料 - Google Patents

耐燃性ポリカーボネート成型材料

Info

Publication number
JP3135175B2
JP3135175B2 JP04262695A JP26269592A JP3135175B2 JP 3135175 B2 JP3135175 B2 JP 3135175B2 JP 04262695 A JP04262695 A JP 04262695A JP 26269592 A JP26269592 A JP 26269592A JP 3135175 B2 JP3135175 B2 JP 3135175B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
halogen
bis
hydroxyphenyl
free
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04262695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06179804A (ja
Inventor
リヒヤルト・バイダー
トーマス・シヨル
クラウス・キルヒヤー
クラウス・ホルン
Original Assignee
バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト filed Critical バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
Publication of JPH06179804A publication Critical patent/JPH06179804A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3135175B2 publication Critical patent/JP3135175B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/41Compounds containing sulfur bound to oxygen
    • C08K5/42Sulfonic acids; Derivatives thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、ポリカーボネートベースの熱
可塑性成型材料、特に耐燃性組成物に関する。
【0002】
【発明の概略】組成物の合計重量に対して約0.005
−10重量%の量の芳香族アルデヒド又はそのようなア
ルデヒドのアセタールのハロゲン−非含有スルホン酸塩
を含む、耐燃性ポリカーボネート成型材料を開示する。
任意に無機硫酸塩をさらに含む組成物は、先行技術の組
成物と比較して難燃性を示し、滴下の傾向が少ない。
【0003】
【発明の背景】ポリカーボネートのための難燃剤として
の芳香族スルホン酸塩の効果は、周知であり、例えば
U.S.3,933,734及びU.S.3,940,
366に記載されている。芳香族カルボン酸塩、カルボ
ン酸エステル及びケトンのスルホン酸塩も記載がある
(U.S.3,953,399,U.S.3,926,
908及びU.S.4,104,246)。該特許明細
書に示されている例は、そこに挙げてあるハロゲン−非
含有スルホネートが、好ましい範囲のハロゲン含有塩よ
り非常に劣っていることを証明している。特にハロゲン
−非含有添加剤モノマーを含むすべての混合物は、1重
量%の添加量及び3.2−1.6mmの厚さの試験体で
さえ“燃焼と共に滴下”と分類された。
【0004】ここで驚くべきことに、任意に無機硫酸塩
と組み合わせた芳香族アルデヒド及びそれらのアセター
ル誘導体のハロゲン−非含有スルホン酸塩を含む芳香族
ポリカーボネート組成物が、上記の特許明細書に記載の
ハロゲン−非含有組成物よりはるかに速く消化し、滴下
の傾向が少ないことが見いだされた。これらの塩は、例
えばペルフルオロブタンスルホネートなどのハロゲン−
含有スルホネートと効果において同等である。特に、他
の添加剤を加えず非常に少量の添加量で3.2mmの厚
さの試験試料の場合でも、本発明の組成物を用いてVO
のUL−94可燃性等級を達成することができる。これ
は、その作用が上記のカルボン酸又はケトンなどの化学
的に非常に類似した組成物より優れていることであり、
非常に驚くべきことである。それらの高い耐燃性は、例
えば1.6mmの厚さの試料で示され、その場合本発明
の添加剤は、後燃え時間を実質的に短くする。本発明の
スルホネートは、実施容易性、低コスト及びポリカーボ
ネート組成物の色の改善などの他の利点を持つ。
【0005】本発明に従いすべての芳香族ポリカーボネ
ートを使用することができるが、ジフェノール、特にジ
ヒドロキシジアリールアルカンとホスゲン又は炭酸のジ
エステルとの反応により得られるポリカーボネートの使
用が好ましい。非置換ジヒドロキシジアリールアルカン
の他に、アリール基がヒドロキシル基に対してo−及び
/又はm−位にメチル基を持つジヒドロキシジアリール
アルカンも適している。
【0006】分枝鎖状ポリカーボネートも適している。
連鎖停止剤としてモノフェノール、及び分枝剤としてト
リス−又はテトラフェノールを使用することができる。
【0007】ポリカーボネートは、ハロゲン−非含有フ
ェノール性成分から形成することが好ましい。
【0008】本発明の耐燃性を与えるべき熱可塑性ポリ
カーボネートは、文献により周知であるか又は文献によ
り周知の方法で製造することができる。
【0009】本発明に従って使用するポリカーボネート
には、例えば以下のジフェノールの1種類又はそれ以上
をベースとする熱可塑性芳香族ホモポリカーボネート及
びコポリカーボネートが含まれる:ヒドロキノン、レゾ
ルシノール、ジヒドロキシジフェニル、ビス−(ヒドロ
キシフェニル)−アルカン、ビス−(ヒドロキシフェニ
ル)−シクロアルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)
−スルフィド、ビス−(ヒドロキシフェニル)−エーテ
ル、ビス−(ヒドロキシフェニル)−ケトン、ビス−
(ヒドロキシフェニル)−スルホキシド、ビス−(ヒド
ロキシフェニル)−スルホン、α,α’−ビス−(ヒド
ロキシフェニル)−ジイソプロピルベンゼン、及び核が
アルキル化又はハロゲン化されたこれらの誘導体。これ
ら及び他の適したジフェノールは、例えばU.S.特許
明細書3,028,365, 3,275,601, 3,
148,172, 3,062,781, 2,991,2
73, 3,271,367, 2,999,835,
4,982,014及び2,999,846、ドイツ特許明
細書1,570,703, 2,063,050, 2,0
63,052, 2,211,956及び2,211,95
7、フランス特許明細書1,561,518ならびにH.
Schnellによるモノグラフ、“Chemistr
y and Physics of Polycarb
onates”,Interscience Publ
ishers,New York,1964に記載され
ている。
【0010】以下は、好ましいジフェノールの例であ
る:4,4’−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,4−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、
1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘ
キサン、α,α’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)
−p−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス−(3−
メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−メタ
ン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−メタン、ビス−(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)−スルホン、2,4−ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−
メチルブタン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、α,α’−
ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)
−p−ジイソプロピルベンゼン及び1,1−ビス−(4
−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン。
【0011】例えば以下は、特に好ましいジフェノール
である:2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−
ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン及び1,1−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン。
【0012】好ましい芳香族ポリカーボネートは、1種
類かそれ以上の上記の好ましいジフェノールに基づくポ
リカーボネートである。2,2−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−プロパン及び上記で好ましいとして挙げ
た他のジフェノールのひとつに基づくコポリカーボネー
トが特に好ましい。2,2−ビス−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−プロパン又は1,1−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
のホモポリカーボネートも特に好ましい。
【0013】芳香族ポリカーボネートは、例えばビスフ
ェノール及びジフェニルカーボネートからの無溶媒エス
テル交換反応、又はビスフェノールとホスゲンからの二
相界面法などの、上記の文献に記載の周知の方法により
製造することができる。
【0014】芳香族ポリカーボネートは、少量、好まし
くは0.05−2.0モル%(ジフェノールの使用量に
対して)の三官能基組成物、例えば3個又はそれ以上の
フェノール性ヒドロキシル基を持つ組成物を挿入するこ
とにより、分枝させることができる。
【0015】この種のポリカーボネートは、例えばドイ
ツ特許明細書1,570,533,1,595,762,
2,116,974及び2,113,347、英国特許明細
書1,079,821,U.S.特許明細書3,544,5
14及びドイツ特許明細書2,500,092に記載され
ている。
【0016】以下は、3個又はそれ以上のフェノール性
ヒドロキシル基を持つ適した組成物のいくつかの例であ
る:フロログルシノール、4,6−ジメチル−2,4,
6−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプテン−
2;4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒド
ロキシフェニル)−ヘプタン;1,3,5−トリ−(4
−ヒドロキシフェニル)−ベンゼン、1,1,1−トリ
(4−ヒドロキシフェニル)−エタン、トリ−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−フェニルメタン、2,2−ビス−
[4,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロ
ヘキシルプロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフ
ェニルイソプロピル)−フェノール、2,6−ビス−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−4−メ
チルフェノール、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2
−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−プロパン、ヘキ
サ−(4−(4−ヒドロキシフェニルイソプロピル)−
フェニル)−オルトテレフタル酸エステル、テトラ−
(4−ヒドロキシフェニル)−メタン、テトラ−(4−
(4−ヒドロキシフェニルイソプロピル)−フェノキ
シ)−メタン及び1,4−ビス−(4’,4”−ジヒド
ロキシトリフェニル)−メチル)ベンゼン。2,4−ジ
ヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、シアヌル酸クロリ
ド及び3,3−ビス−(4−ヒドロキシ−3−メチルフ
ェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロキシインドー
ルは、三官能基組成物の別の例である。
【0017】芳香族ポリカーボネートの重量平均分子量
(Mw)は、100mlのCH2Cl2中0.5gの濃度
でCH2Cl2中25℃における相対粘度の測定により決
定して、一般に10,000から100,000以上、好
ましくは20,000から40,000である。
【0018】ポリカーボネートの分子量(Mw)は、計
算した量の連鎖停止剤、例えばフェノール又はハロゲン
化フェノールあるいはアルキルフェノールの添加により
周知の方法で調節する。
【0019】適したハロゲン−非含有スルホン酸塩は、
特に式(I)
【0020】
【化2】 [式中、Arは、1−4個の芳香環を持つ芳香族基であ
り、Mは、元素の周期表の1a、1b、2a又は2b族
の金属であり、Rは、水素、又はC1−C6−アルキル、
6−C10−アリール、C1−C6−アルコキシ、アシル
アミノ基及びアシルイミノ基から成る群より選んだハロ
ゲン−非含有基であり、Xは、酸素又はR’(−O−)
2-6の構造のハロゲン−非含有多価基、あるいは2個の
ハロゲン−非含有一価R’−O−基である]に対応する
塩であり、ここでR’は、任意に分枝したハロゲン−非
含有C2−C20−アルキル又はアルキレン基、ハロゲン
−非含有C6−C10−アリール又はアリーレン基、ある
いはハロゲン−非含有C7−C20−アラルキル又はアラ
ルキレン基であり、これらはいくつかの構造単位(I)
を連結していることができる。
【0021】本発明のスルホン酸塩は、アルデヒド基を
含む芳香族スルホン酸から誘導する。これらは、例えば
基となるアルデヒドからスルホン化により、芳香族ハロ
ゲン化アルデヒドからハロゲンのスルホネート基による
置換により、又はスルホネートからホルミル化により周
知の方法で容易に製造することができる。防炎作用は、
アルデヒドによっても、及びアルコール又はフェノール
との水の脱離による酸触媒反応で得られるそのアセター
ルによっても得ることができる。一価アルコールは、ア
ルデヒド基1個当たり2個のR’基を持つ非環状アセタ
ールを与え、ジオール及びオルト−ジフェノールは、単
純な環状アセタールを与え、トリ−又はテトラ−アルコ
ールあるいはフェノールを使用すると、2個のアルデヒ
ド基がアルコール又はフェノール基を経て連結する。芳
香族スルホネートが2個以上のアルデヒド基を含む場
合、又はアセタール化に使用するアルコール又はフェノ
ールが3個以上のヒドロキシル基を含む場合、対応する
アセタールは、オリゴマー又はポリマーとなる。
【0022】以下は、本発明のスルホネートを含むアル
デヒド基としてその金属塩の形態で使用することができ
る組成物の例である:2−ホルミル−ベンゼンスルホン
酸、3−ホルミル−ベンゼンスルホン酸、4−ホルミル
−ベンゼンスルホン酸、5−ホルミル−2−メチル−ベ
ンゼンスルホン酸、5−ホルミル−2−メトキシベンゼ
ンスルホン酸、5−ホルミル−2−ヘキサデシルオキシ
−ベンゼンスルホン酸、2−ホルミル−ベンゼン−1,
5−ジスルホン酸、2,4−ジホルミル−ベンゼンスル
ホン酸、2−ホルミル−5−フェニル−ベンゼンスルホ
ン酸、ビフェニル−4’−ホルミル−4−スルホン酸、
ビフェニル−4,4’−ビス−ホルミル−2,2’−ジ
スルホン酸、2−ホルミル−5−(アセチルアミノ)−
ベンゼンスルホン酸及び2−ホルミル−5−(フタルイ
ミノ)−ベンゼンスルホン酸及び上記のアルデヒドと例
えば以下のヒドロキシル組成物の反応により得られるそ
のアセタール:メタノール、エタノール、n−プロパノ
ール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、イソペ
ンチルアルコール、2−エチルヘキサノール、ベンジル
アルコール、2−フェニルエタノール、3−フェニル−
1−プロパノール、エチレングリコール、プロピレング
リコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブチレ
ングリコール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、2,5−ヘキサ
ンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロ
パンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジ
オール、グリセロール、2−ヒドロキシメチル−2−メ
チル−1,3−プロパンジオール、1,1,1−トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスルトール、ソルビトー
ル、マンニトール、1,2−シクロヘキサンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビス−ヒドロキ
シメチルヘキサヒドロ−4,7−メタノインダン、ピロ
カテコール、1,4−ビス−(2−ヒドロキシエトキ
シ)−ベンゼン、4−tert.−ブチル−ピロカテコ
ール、2,3−ナフタレンジオール、1,8−ナフタレ
ンジオール、2,2’−ジヒドロキシビフェニル、3,
4−ジヒドロキシビフェニル、2,2−ビス−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−
(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル)−プロパン及
び2,2−ビス−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポ
キシ)−フェニル)−プロパン、グリセロール−1−フ
ェニルエーテル、グリセロール−1−(ノニルフェニ
ル)−エーテル、グリセロール−1−(p−クミルフェ
ニル)エーテル、2,2−ビス−(4−(2,3−ジヒ
ドロキシプロポキシ)−フェニル)−プロパン及び1−
ステアリン。
【0023】スルホネートの金属カチオンは、周期表の
Ia、Ib、IIa又はIIb族からの金属、特にリチ
ウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウ
ム又は亜鉛であることができる。アルカリ金属及びアル
カリ土類金属群からの金属が好ましい。
【0024】本発明のポリカーボネート成型材料は、例
えば添加剤をポリカーボネート顆粒と混合し、混合物を
加工する、あるいは必要な添加剤のポリカーボネート中
の濃厚液を顆粒中に加え、これを加工することにより、
通常の方法で製造することができる。
【0025】従って本発明は、本発明のポリカーボネー
ト成型材料の製造法において、芳香族アルデヒド又はそ
のアセタールのハロゲン−非含有スルホン酸塩を任意に
無機硫酸塩と組み合わせてそのまま、又はポリカーボネ
ート濃厚液の形態で、耐燃性を与えるべきポリカーボネ
ートと通常の方法で混合し、その後混合物を加工するこ
とを特徴とする方法にも関する。
【0026】本発明に従って使用するスルホン酸塩の他
に、ガラス繊維、充填剤、顔料、UV安定剤、酸化防止
剤、加水分解保護剤、離型剤及び周知のポリマーならび
にテフロンを例とする燃焼滴を予防するための抗滴下剤
などの他の周知の添加剤を、本発明のポリカーボネート
成型材料に挿入することができる。
【0027】ポリカーボネート組成物中の本発明のスル
ホン酸塩の割合は、広い範囲内で変えることができる
が、10重量%以上ではポリカーボネートの物理的性質
に望ましくない変化が起き、この塩を0.005重量%
以下の量で添加しても防炎作用は得られない。
【0028】防炎作用は、非常に少量の添加によっても
得られるので、本発明のスルホン酸塩は、5−0.01
重量%の量で使用するのが好ましい。
【0029】本発明のスルホン酸塩は、純粋な形態で、
及び硫酸ナトリウム又はカリウムなどの無機硫酸塩を0
−50重量%含むことを特徴とする商業品質の両方で使
用することができる。このような汚染物は、ある場合に
は相乗効果を生ずる。
【0030】式(I)に対応する本発明のすべての組成
物は、基Xの性質にかかわらず高い防炎作用を有する。
Xが酸素である化合物は、入手い易いので好ましい。
【0031】2−及び4−ホルミル−ベンゼンスルホン
酸及びそのアセタール誘導体の塩が特に好ましく、2−
ホルミルベンゼンスルホン酸及び4−ホルミルベンゼン
スルホン酸の塩が特別に好ましい。
【0032】本発明のポリカーボネート成型材料は、従
来の加工機を用いた周知の方法により、フィルムを含む
どのような成型品に仕上げることもできる。
【0033】本発明の耐燃性ポリカーボネート成型材料
は、耐燃性の高い標準を満たさねばならない射出成型又
は押し出しによる製品、例えば電気、建設、自動車及び
航空機部品の製造に適している。
【0034】
【実施例】実施例1−13: 離型剤(メトルインデックス7−10(300℃);M
akrolon 2805,Bayer AGの商品)
を混合した、99.9部の2,2−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)−プロパンの芳香族ポリカーボネート
を、下記に示す添加剤0.1部を加えて300℃で配合
し、得られた顆粒を押し出して127x12.7x3.
2mmの寸法の試験棒を製造した。その後試験棒につ
き、Regulation UL 94(固体合成樹脂
試料の燃焼性、Underwriters Labor
atories)に従って燃焼試験を行い、燃焼性等級
V0−V2又は不合格(V不合格)に配分した。さらに
5回の燃焼試験の平均後燃え時間を秒で決定した。試験
棒の色を視覚で評価し、1−5の色番号を与えた。
【0035】1:無色 2:極微黄味 3:微黄味 4:明らかな黄味 5:激しい変色 表は、本発明の種々の添加を用いた試験結果を、防炎し
ていない材料と比較して示す。
【0036】
【表1】 番号 添加剤(0.1重量%) UL94 燃焼時間 色 等級 [秒] ─────────────────────────────────── 1 添加剤なしの比較例 V不合格 33 1 2 2−ホルミルベンゼンスルホン酸 V0 6.8 1−2 ナトリウム 3 2−ホルミルベンゼンスルホン酸 V0 4.8 3 エチレンアセタールナトリウム 4 5−ホルミル−2−メチルベンゼ V0 5.8 2 ンスルホン酸ナトリウム 5 5−ホルミル−2−メトキシベン V1 8.2 1 ゼンスルホン酸ナトリウム 6 2−ホルミルベンゼン−1,5− V2 14.2 2 ジスルホン酸二ナトリウム 7 2−ホルミルベンゼンスルホン酸− V0 5.8 2 2,2−ジメチルプロピル−1,3 −エンアセタールナトリウム 8 2−ホルミルベンゼンスルホン酸− V0 4.8 2 シクロヘキシル−1,2−エンアセ タールナトリウム 9 4−ホルミルベンゼンスルホン酸 V0 6.0 1−2 ナトリウム 10 ビフェニル−4’−ホルミル−4− V0 7.0 1 スルホン酸ナトリウム 11 2−ホルミルベンゼンスルホン酸 V0 7.0 2 ナトリウム(市販、23重量%の 硫酸ナトリウム含有) 12*)2−ホルミルベンゼンスルホン酸 V0 6.8 1 ナトリウム(市販、23重量%の 硫酸ナトリウム含有) 13*)2−ホルミルベンゼンスルホン酸 V1 8.0 1 ナトリウム(純) *)添加剤0.03重量%実施例14−22 : 離型剤(メトルインデックス7−10(300℃);M
akrolon 2805,Bayer AGの商品)
を混合した、99.9部の2,2−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)−プロパンの芳香族ポリカーボネート
を、下記に示す添加剤0.1部を加えて300℃で配合
し、得られた顆粒を押し出して127x12.7x3.
2mmの寸法の試験棒を製造した。結果を実施例1−1
3と同様に評価した。実施例14−17は、本発明の例
であり、18−22は、比較用である。驚くべきこと
に、ホルミル基を含む添加剤は、アルデヒド官能基を持
たない化学的に非常に類似した比較組成物より、与えら
れた添加量で後燃え時間が非常に短く、その効果におい
てハロゲン化スルホネート(実施例18)と同等である
ことが見いだされた。
【0037】
【表2】 番号 添加剤(0.1重量%) UL94 燃焼時間 色 等級 [秒] ─────────────────────────────────── 14 2−ホルミルベンゼンスルホン酸 V2 7.4 1−2 ナトリウム 15 5−ホルミル−2−メチルベンゼ V2 8.4 2 ンスルホン酸ナトリウム 16 2−ホルミルベンゼンスルホン酸 V2 9.6 3 エチレンアセタールナトリウム 17 5−ホルミル−2−メトキシベン V2 9.8 1 ゼンスルホン酸ナトリウム 18 ペルフルオロブタンスルホン酸 V2 9.2 1 カリウム 19 4−アセチルベンゼンスルホン酸 V2 10.2 2−3 ナトリウム 20 4−スルホベンゼンスルホン酸 V2 11.4 1 エチルエステルナトリウム 21 キシレンジスルホン酸二ナトリウム V2 12.6 4 22 2−ニトロベンゼンスルホン酸 V2 15.6 5 ナトリウム 本発明の主たる特徴及び態様は、以下の通りである。
【0038】1.熱可塑性成型材料において、ポリカー
ボネート樹脂及び約0.005−10重量%の次式
【0039】
【化3】 [式中、Arは、1−4個の芳香環を持つ芳香族基であ
り、Mは、元素の周期表の1a、1b、2a又は2b族
の金属であり、Rは、水素、又はC1−C6−アルキル、
6−C10−アリール、C1−C6−アルコキシ、アシル
アミノ基及びアシルイミノ基から成る群より選んだハロ
ゲン−非含有基であり、Xは、酸素又はR’(−O−)
2-6の構造のハロゲン−非含有多価基、あるいは2個の
ハロゲン−非含有一価R’−O−基であり、R’は、ハ
ロゲン−非含有C2−C20−アルキル又はアルキレン
基、ハロゲン−非含有C6−C10−アリール又はアリー
レン基、あるいはハロゲン−非含有C7−C20−アラル
キル又はアラルキレン基であり、これらはいくつかの構
造単位(I)を連結していることができる]に従うハロ
ゲン−非含有スルホン酸塩を含むことを特徴とする組成
物。
【0040】2.第1項に記載の組成物において、該塩
が約0.01−5重量%の量で存在することを特徴とす
る組成物。
【0041】3.第1項に記載の組成物において、該
R’が分枝鎖状であることを特徴とする組成物。
【0042】4.第1項に記載の組成物において、Mが
1a又は2a族の金属であることを特徴とする組成物。
【0043】5.第1項に記載の組成物において、Xが
酸素であることを特徴とする組成物。
【0044】6.第1項に記載の組成物において、該酸
が2−ホルミルベンゼンスルホン酸又はそのアセタール
誘導体、あるいは該酸が4−ホルミルベンゼンスルホン
酸又はそのアセタール誘導体であることを特徴とする組
成物。
【0045】7.第1項に記載の組成物において、さら
に無機硫酸塩を含むことを特徴とする組成物。
【0046】8.第1項に記載の組成物において、該酸
を2−ホルミル−ベンゼンスルホン酸、3−ホルミル−
ベンゼンスルホン酸、4−ホルミル−ベンゼンスルホン
酸、5−ホルミル−2−メチル−ベンゼンスルホン酸、
5−ホルミル−2−メトキシベンゼンスルホン酸、5−
ホルミル−2−ヘキサデシルオキシ−ベンゼンスルホン
酸、2−ホルミル−ベンゼン−1,5−ジスルホン酸、
2,4−ジホルミル−ベンゼンスルホン酸、2−ホルミ
ル−5−フェニル−ベンゼンスルホン酸、ビフェニル−
4’−ホルミル−4−スルホン酸、ビフェニル−4,
4’−ビス−ホルミル−2,2’−ジスルホン酸、2−
ホルミル−5−(アセチルアミノ)−ベンゼンスルホン
酸及び2−ホルミル−5−(フタルイミノ)−ベンゼン
スルホン酸から成る群より選ぶことを特徴とする組成
物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・シヨル ドイツ連邦共和国デー5060ベルギツシユ グラートバツハ2・アルテビツペルフユ ルターシユトラーセ24アー (72)発明者 クラウス・キルヒヤー ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルク ーゼン1・アルフレート−クビン−シユ トラーセ2 (72)発明者 クラウス・ホルン ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエル ト・ボーデルシユビングシユトラーセ12 (56)参考文献 米国特許4104266(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 69/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性成型材料において、ポリカーボ
    ネート樹脂及び0.005−10重量%の次式 【化1】 [式中、 Arは、1−4個の芳香環を持つ芳香族基であり、 Mは、元素の周期表の1a、1b、2a又は2b族の金
    属であり、 Rは、水素、又はC1−C6−アルキル、C6−C10−ア
    リール、C1−C6−アルコキシ、アシルアミノ基及びア
    シルイミノ基から成る群より選んだハロゲン−非含有基
    であり、 Xは、酸素又はR’(−O−)2-6の構造のハロゲン−
    非含有多価基、あるいは2個のハロゲン−非含有一価
    R’−O−基であり、 R’は、ハロゲン−非含有C2−C20−アルキル又はア
    ルキレン基、ハロゲン−非含有C6−C10−アリール又
    はアリーレン基、あるいはハロゲン−非含有C7−C20
    −アラルキル又はアラルキレン基であり、これらはいく
    つかの構造単位(I)を連結していることができる]に
    従うハロゲン−非含有スルホン酸塩を含むことを特徴と
    する組成物。
JP04262695A 1991-09-12 1992-09-07 耐燃性ポリカーボネート成型材料 Expired - Fee Related JP3135175B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4130331A DE4130331A1 (de) 1991-09-12 1991-09-12 Flammwidrige polycarbonatformmassen
DE4130331.8 1991-09-12
US08/060,379 US5356965A (en) 1991-09-12 1993-05-11 Flame-resistant polycarbonate molding compositions

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06179804A JPH06179804A (ja) 1994-06-28
JP3135175B2 true JP3135175B2 (ja) 2001-02-13

Family

ID=25907244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04262695A Expired - Fee Related JP3135175B2 (ja) 1991-09-12 1992-09-07 耐燃性ポリカーボネート成型材料

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5356965A (ja)
EP (1) EP0531861B1 (ja)
JP (1) JP3135175B2 (ja)
DE (1) DE4130331A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4408215A1 (de) * 1994-03-11 1995-09-14 Bayer Ag Verfahren zum Behandeln von Flammschutzmitteln
DE19907831A1 (de) * 1999-02-24 2000-08-31 Bayer Ag Flammwidrige thermoplastische Formmasse
US6605659B2 (en) * 2000-12-20 2003-08-12 General Electric Company Flame retardant polycarbonate resin/ABS graft copolymer blends
US7231515B2 (en) * 2003-08-01 2007-06-12 American Megatrends, Inc. Method and system for maintaining the boot order of mass storage devices in a computer system
US20080015292A1 (en) * 2006-07-12 2008-01-17 General Electric Company Flame retardant and scratch resistant thermoplastic polycarbonate compositions
US9056445B2 (en) 2010-05-26 2015-06-16 Sabic Global Technologies B.V. Multilayer sheet and methods of making and articles comprising the multilayer sheet
CN114196022B (zh) * 2021-12-28 2022-11-29 福建新安科技有限责任公司 一种含磷、含硅及含磺酸盐化合物及其制备方法、应用
CN114262440B (zh) * 2021-12-28 2022-12-09 福建新安科技有限责任公司 一种含磷、含硅及含磺酸盐化合物及其制备方法、应用

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3812178A (en) * 1971-11-16 1974-05-21 Allied Chem Polyesters with improved dyeability
US3940366A (en) * 1973-12-28 1976-02-24 General Electric Company Flame retardant polycarbonate composition
US3933734A (en) * 1973-12-28 1976-01-20 General Electric Company Flame retardant polycarbonate composition
US3953399A (en) * 1973-12-28 1976-04-27 General Electric Company Flame retardant polycarbonate composition
US3926908A (en) * 1973-12-28 1975-12-16 Gen Electric Flame retardant polycarbonate composition
US3978024A (en) * 1973-12-28 1976-08-31 General Electric Company Flame retardant polycarbonate composition
US4104246A (en) * 1976-10-15 1978-08-01 General Electric Company Non-opaque flame-retardant polycarbonate composition
JPS5434490A (en) * 1977-08-15 1979-03-13 Kao Corp Sizing composition with whiteness improving activity
DE2931172A1 (de) * 1979-08-01 1981-02-19 Bayer Ag Verwendung von alkali- und erdalkalisalzen alkylsubstituierter aromatischer sulfonsaeuren, phosphonsaeuren und sauerer phosphonsaeureester als interne antistatika fuer polycarbonat, insbesondere fuer polycarbonatfolien
US4535108A (en) * 1981-02-25 1985-08-13 General Electric Company Flame retardant polycarbonate
US4501838A (en) * 1981-05-11 1985-02-26 Borg-Warner Chemicals, Inc. Stabilized olefin polymers
US4533690A (en) * 1984-04-26 1985-08-06 General Electric Company Flame retardant polycarbonate compositions

Also Published As

Publication number Publication date
US5356965A (en) 1994-10-18
EP0531861B1 (de) 1996-01-31
DE4130331A1 (de) 1993-03-18
EP0531861A1 (de) 1993-03-17
JPH06179804A (ja) 1994-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4092291A (en) Non-opaque flame retardant polycarbonate composition
US4073768A (en) Non-opaque flame retardant polycarbonate composition
US4391935A (en) Flame retardant polycarbonate composition
US6740697B1 (en) Flame-resistant thermoplastic molding material
US4208489A (en) Polycarbonate molding compositions with improved flame-repellency
US4220583A (en) Translucent, flame-retardant polycarbonate compositions
EP0086353A1 (de) Polycarbonat-Formmassen mit verbesserter Flammwidrigkeit
US4316838A (en) Fire-retardant polycarbonate composition
JPS6038418B2 (ja) 難燃性ポリカ−ボネ−ト組成物
JP3135175B2 (ja) 耐燃性ポリカーボネート成型材料
EP0046558A2 (en) Flame retardant alkylated aromatic polycarbonate compositions
US4113695A (en) Non-opaque flame-retardant polycarbonate composition
US4104246A (en) Non-opaque flame-retardant polycarbonate composition
US4067846A (en) Non-opaque flame retardant polycarbonate composition
US4403087A (en) Polycarbonates chain terminated with sulfonic acid salt containing phenols
EP0170851B1 (de) Perfluroalkansulfonsäurearylester als Antitropfmittel in flammwidrigen Formmassen auf Basis thermoplastischer, aromatischer Polycarbonate
US4579896A (en) Flame retardant polycarbonate compositions
US4001175A (en) Flame retardant polycarbonate composition
US4039509A (en) Non-opaque flame retardant polycarbonate composition
DE2703710C2 (de) Polycarbonatformmassen mit verbesserter Flammwidrigkeit
EP0374623A2 (de) Polycarbonate aus mehrfach substituierten Cyclohexylidenbisphenolen
CA1189529A (en) Flame retardant polycarbonates
US4327015A (en) Flame resistant, transparent polycarbonates comprising bisulfite adducts
US4033930A (en) Flame retardant polycarbonate composition
US4600742A (en) Polycarbonate compositions

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees