JP2002535876A - 周波数分割マルチプレキシングを使用する光通信ネットワーク - Google Patents

周波数分割マルチプレキシングを使用する光通信ネットワーク

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数分割マルチプレクシングを使用して光通信ネットワークを提供する。 【解決手段】 光通信ネットワークで使用される周波数分割マルチプレクシング(FDM)ノードが、光学的な高速チャネルと電気的な低速チャネルとの間に、アッド/ドロップ・マルチプレクシング(ADM)機能を与える。FDMノードは、高速システムとADMクロスポイントを含む。高速システムは、周波数分割マルチプレクシングおよび好ましくは更にQAM変調を使用して、光学的な高速チャネルとその構成要素の電気的な低速チャネルとの間で変換を行う。ADMクロスポイントは、到来低速チャネルを送出低速チャネルに接続し、FDMノードに対するADM機能を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】関連出願の相互引証 本願は、1999年8月20日出願のP.H.Chang、T.K.Yee、
M.W.Rowan、J.F.CowardおよびS.E.Wilsonの係属
中の米国特許出願第xxx号「周波数分割マルチプレキシングおよび波長分割マ
ルチプレキシングを用いる光通信(Optical Communicatio
ns Utilizing Frequency Division Mult
iplexing and Wavelength−Division Mul
tiplexing)」の一部継続出願であり、1999年1月13日出願のD
.B.Upham、A.Elmer、L.J.Newell、D.A.Pech
ner、A.Kou、M.W.Rowan、J.F.Coward、N.L.S
wensonおよびM.Hoの同第09/229,594号「周波数分割マルチ
プレクシングを用いる光通信網に対する電気的アッド・ドロップ・マルチプレク
シング(Electrical Add−Drop Multiplexing
for Optical Communications Networks
Utilizing Frequency Division Multip
lexing)」の一部継続出願であり、かつ1998年3月5日出願のM.W
.Rowan、R.R.Taur、P.Chang、J.F.Coward、S
.WilsonおよびT.K.Yeeの同第09/035,630号「光ファイ
バ上のディジタル・データのスペクトル的に効率的な伝送のためのシステムおよ
び方法(System and Method for Spectrally
Efficient Transmission of Digital D
ata over Optical Fiber)」の一部継続出願である。下
記の全ての主題は、参考のため本文に援用される。発明の背景 1.発明の分野 本発明は、光ファイバ通信の分野に関する。特に、本発明は、光ファイバ通信
システムにおける周波数分割マルチプレクシング(FDM)の使用に関する。 2.関連技術の記述 技術における継続的な進歩の結果として、特にネットワーキングの領域におい
ては、通信の帯域幅に対する増大する需要が存在する。例えば、インターネット
、ホーム・オフィス用途、e−コマースおよび他のブロードバンド・サービスの
成長は、通信帯域幅に対する止まることのない需要を創出している。xDSLの
ような新たな帯域幅集約的なサービスの来るべき広範な展開は、このような需要
を更に高めるばかりである。更に、データ集約的用途が急増してローカル・エリ
ア・ネットワークに対するデータ速度が増大するにともない、ビジネスもまた、
仮想的なパーソナル・ネットワークおよび高速なインターネット・アクセスをサ
ポートするために、広域ネットワークに対する更に高速度の相互接続性(コネク
ティビティ)を要求する。現在T1回路を介してWANにアクセスする企業は、
近い将来においてDS−3およびQC−3接続を必要としょう。その結果、大幅
に増大するトラヒックを収容するため、ネットワーキング・インフラストラクチ
ャが要求されよう。
【0002】 光ファイバは、このような増大する需要を満たすのに適する伝送媒体である。
光ファイバは、ツイストペアまたは同軸ケーブルのような金属素材導体よりはる
かに大きいインターネット帯域幅を備え、OCプロトコルのようなプロトコルが
光ファイバ上のデータ伝送のため開発されている。光ファイバに基く典型的な通
信システムは、送信機、光ファイバおよび受信機を含む。送信機は、通信される
データを光の形態へ変換した後、結果として得る光信号を光ファイバを介して受
信機へ送信する。受信機は、受信した光信号から元のデータを復元する。
【0003】 通信帯域幅に対する増大する需要に視点をおいた1つの試みは、更に多くの光
ファイバを現在のネットワーキング・インフラストラクチャへ付設することに過
ぎない。しかし、これは実施可能な代替策とは限らない。光ファイバを担持する
ダクトすなわち管路が容量一杯でありあるいはファイバが最初から直接地面に埋
設された国の多くの地域、例えば大都市域が存在する。更に、更に多くのファイ
バを付設することは、高い設置コストおよびファイバ設置により生じる破壊に対
する地域的な抵抗のため、しばしば非常な経費高となると共に時間を要する。従
って、これらの要因は、新たなファイバの設置によるのではなく設置済みのファ
イバ・インフラストラクチャを更に有効に利用することによって通信帯域幅を増
大する解決策を選好する。
【0004】 更に、他の要因もまた、新たなファイバの設置以外の解決策を選好する。例え
ば、固有の大きな帯域幅のゆえに、多数のユーザが光ファイバを共用するとき、
光ファイバは最も効率的に使用される。典型的には、例えば異なるユーザにより
送られる多数の低速データ・ストリーム(すなわち、「低速チャネル」)が、フ
ァイバに送るための1つの高速チャネルへ統合される。反対に、高速チャネルが
それに含まれる低速チャネルの1つに対する宛て先に到達すると、低速チャネル
は高速チャネルの他の部分から抽出されねばならない。典型的な光ネットワーク
は、高速チャネルを光ファイバ上で相互に送信するノードからなっている。ノー
ドを通過する高速チャネルの一部としてノードを介して低速チャネルを移動する
こと(「パス・スルー」機能)に加えて、ノードはまた、到来する低速チャネル
を高速チャネルへ統合し(「アッド」機能)、そして(または)出信する低速チ
ャネルを高速チャネルから取出す(「ドロップ」機能)。これらの機能は、一般
に、アッド/ドロップ・マルチプレクシング(ADM)と呼ばれる。
【0005】 ネットワークにおけるノードのADM機能性の増加は、ネットワークの柔軟性
を増加させ、これによりネットワークにより実現される適用およびネットワーク
形態の数を増大する。例えば、大都市のネットワークは、人口の密な地域、多数
のノード(例えば、中央局)、ノード間の距離が短い(典型的に、40kmより
短い)こと、および長距離ネットワークよりデータ速度が低い(典型的に、2.
5Gbpsより小さい)ことによって特徴付けられる。大都市ネットワークに対
するトラヒック・パターンは、急激に変化し、かつしばしば遠隔的に管理される
多数のノードにおけるダイナミックな相互接続を要求する。ADM機能性は、低
速チャネルを高速チャネルに対し遠隔的に付設しあるいはこれから取外すことを
可能にし、これにより大都市ネットワークの要件に焦点を合わせる。
【0006】 しかし、ADM機能性が特定のネットワークにおいて実現される方法は、低速
チャネルが1つの高速チャネルに統合される方法に部分的に依存する。このため
、多数の低速チャネルを1つの高速チャネルへ統合することにより容量問題に対
処する試みは、ADM機能性を容易にサポートしなければ選好されまい。優れた
試みは、各高速チャネルに含まれる低速チャネル数を増すと同時に著しいADM
機能性をサポートするものであるべきである。
【0007】 低速チャネルを統合する2つの広く用いられる試みは、波長分割マルチプレキ
シング(WDM)と時分割マルチプレクシング(TDM)とである。WDMある
いはその更に最近の対抗馬である密波長分割マルチプレキシング(DWDM)に
おいては、各低速チャネルが異なる波長の光キャリアに置かれ、異なる波長のキ
ャリアが高速チャネルから統合される。低速チャネル間のクロストークは、WD
Mにおける主な関心事であり、結果として、光キャリアに対する波長は、異なる
低速チャネルが分解可能であるように充分に離れた間隔でなければならない(典
型的には、50GHz以上)。TDMにおいては、各低速チャネルは1つのある
タイムスロットへ圧縮され、このタイムスロットは時間ベースで統合されて高速
チャネルを形成する。例えば、ある期間内に、各低速チャネルは1ビットしか送
信できないが、高速チャネルは10ビット送信することができる。この場合、高
速チャネルの最初のビットは低速チャネル1へ、2番目のビットは低速チャネル
2へ、、、というように割付けられ、これにより10の低速チャネルを含む1つ
の高速チャネルを形成する。TDMは、ビット単位で異なるチャネルの正確な同
期を要求し(SONETの場合はバイト単位)、メモリ・バッファは典型的に低
速チャネルからのデータを一時的に記憶することも要求される。
【0008】 WDMの場合は、1つの試みは、ADM機能性を完全に光領域内で実現するこ
とである。これは、高速チャネルを光の形態から電気的形態へ変換しなければな
らないことを避けはするも、他の多数の重要な制約を有する。第一に、先に述べ
たように、WDMシステムにおける各光キャリアに対する波長は典型的に充分に
(例えば、50GHz以上)隔てられている。結果として、異なる光キャリアの
数は制限され、各キャリアが典型的な場合のように低速チャネルに対応するなら
ば、低速チャネルの総数もまた制限される。更にまた、ファイバの帯域幅容量が
有効に使用されるならば、各低速チャネルは低速チャネルの少ない数のゆえに比
較的高いデータ速度を持たねばならず、これにより整ったグラニュラリティにお
けるアッド/ドロップを阻止する。例えば、高速チャネルがの毎秒10ギガビッ
ト(10Gbps)の総合容量を持ち、200GHzの帯域幅が割付けられるな
らば、現在のWDMシステムは典型的に4以上でない低速チャネルに制限され、
その各々は高速チャネルの総ビット・レートを満たすため2.5Gbpsとなる
。しかし、このことは、低速チャネルを2.5Gbps単位で追加あるいは取外
すことができるに過ぎないことを意味する。多くのデータ・ストリームがOC−
3に対して毎秒155メガビット(Mbps)のようなはるかに低いビット・レ
ートで生じるので、WDMがサポートし得るものより細かなグラニュラリティで
付加および取外しを行うことがしばしば望ましい。
【0009】 現在の技術水準もまた、全光ADMの実用性を制約する。完全な光方式におい
ては、チャネルは典型的に、これらチャネルがネットワークにおける各ノードを
通過するときに再生されず、その最終的な宛て先に到達するまで連続的に劣化す
ることになる。結果として、ネットワーク全体は、ネットワークにおける最悪ケ
ースのパスにおける劣化を想定して設計されねばならない。対照的に、1つのチ
ャネルが各ノードにおいて再生されるならば、ネットワークは、ネットワークに
おけるノードの総数とは無関係にノードごとの劣化のみに基いて設計される。別
の事例として、現在の技術が、高速チャネルの異なる波長に対して高速チャネル
の1つの波長を占める低速チャネルを指向させることを困難にする。このことは
、低速チャネルが自由に指向できないため実現されるADMの機能性を厳しく制
限する。例えば、低速チャネルが到来する高速チャネルにおける特定の波長を占
めるならば、当該高速チャネルにおける当該波長が占有されなければ、他の波長
がどれだけ利用可能であるかに拘わらず、この低速チャネルのみが別の高速チャ
ネルへ通過され得る。
【0010】 WDMシステムに対するADM機能性を実現する代替的な試みは、光の高速チ
ャネルの電気的な形態への変換に基くものであり、従ってADM機能を電気的に
実施する。しかし、このような試みは、これが著しい量の光および電気的な両デ
バイスを必要とするので高価となる。WDMは本質的に光による試みであり、実
現するため光デバイスを必要とする。一方、電気的なADMは実現のため著しい
電気的デバイスを必要とする。これら両者を組合わせることは、両セットのデバ
イスを必要とし、更に典型的にWDMに用いられる波長ごとに1セットの、光か
ら電気への(O/E)コンバータおよび電気から光への(E/O)コンバータを
必要とする。
【0011】 先に述べた短所の結果として、現在のWDMシステムにおけるADMの容量は
しばしば固定されるか制限される。例えば、低速チャネルと高速チャネル間のア
ッド/ドロップ接続は、1つのノードが組込まれるときは固定され、ハードウエ
アにおける対応する変更のみによって変更され得る。別の事例として、アッド/
ドロップ機能はノードに接続された低速チャネルのサブセットに対してのみ実現
される。あるいはまた、ノードは低速チャネルと高速チャネル間の全てのあり得
る接続のサブセットのみを実現することができる。これらの妥協は、ノードの全
体的なADM機能性とネットワーク内のその柔軟性とを減殺する。
【0012】 TDMネットワークに対してADM能力を実現することは、重大な短所をも有
する。第一に、先に述べたように、TDM手法は大きく時間に基くもので、共通
の基準クロックに対してADMに出入りするチャネルの正確な同期を必要とする
。結果として、TDMシステムは、更に著しく複雑なタイミング回復を必要とし
、全体的なコストの増加を招く。更に、低速チャネルは典型的にビット(または
、バイト)・ベースで統合されるので、TDMシステムは個々の低速チャネルの
ビット・レートに大きく依存し、異なるビット・レートまたは異なるプロトコル
の低速チャネルの取扱いを困難にする。更に別の短所として、TDMシステムは
一般に、低速チャネルからのビットが典型的に高速チャネルの形成のため適正に
分類され時間的に同期され得る前に一時的に記憶されねばならないので、大量の
バッファ・メモリを必要とする。これらの必要なバッファは、TDMシステム内
にADMを実現するコストを付加する。
【0013】 このように、多数の低速チャネルを高速チャネルに有効に統合し、かつ特に低
速チャネルの付加、取外し、取外しおよび存続、およびパス・スルーの機能性を
含む光通信ネットワークに対する広範囲のADM能力をも提供する安価なノード
に対する需要がある。ノードは、種々のチャネルのビット・レート、フォーマッ
トおよびプロトコルに依存しないADM機能性を実現することが望ましく、かつ
多数の細かなグラニュラリティの低速チャネルの取扱いが可能であることが望ま
しい。ノードを通過するチャネルを再生するノードに対する需要が更に存在する
発明の概要 本発明によれば、光通信ネットワークにおいて使用されるFDMノードは、O
/Eコンバータと、周波数分割デマルチプレクサと、E/Oコンバータと、周波
数分割マルチプレクサと、電気的ADMクロスポイントとを含んでいる。高速受
信方向では、O/Eコンバータが第1の高速光チャネルを第1の高速電気チャネ
ルへ変換する。周波数分割デマルチプレクサは、O/Eコンバータに接続され、
第1の高速電気チャネルを(望ましくは、STS−3と同じデータ速度で)第1
の複数の低速チャネルへ周波数分割デマルチプレクックスし、このチャネルがA
DMクロスポイントの入力へ送られる。送信方向では、周波数分割マルチプレク
サがADMクロスポイントの出力から第2の複数の低速チャネルを受取り、これ
らチャネルを第2の高速電気チャネルへ周波数分割マルチプレックスし、このチ
ャネルが次にE/Oコンバータにより第2の高速光チャネルへ変換される。AD
Mクロスポイントは、その入力をその出力へ切換え可能に結合し、これにより光
高速チャネルに対するアッド/ドロップ・マルチプレクシング(ADM)機能を
実現する。
【0014】 本発明の別の特質においては、光通信ネットワークにおいて用いられるFDM
ノードの送信側が、直列に接続された直角振幅変調(QAM)変調器と、周波数
分割マルチプレクサと、E/Oコンバータとを含む。用語QAMは、その最も一
般的な意味において、多くの信号位相と多くの信号振幅を持つと解釈される。こ
のように、これはBPSK、QPSK、SPSK、16−QAM、32−Cro
ss、64−QAMなどのような共通コンステレーション、ならびに任意の複合
コンステレーションを含む。QAM変調器は、FDMチャネルの形成のためQA
M変調を低速チャネルに適用する。低速チャネルは、毎秒100ミリオン・ビッ
ト(100mbps)以上のデータ速度を特徴とし、順方向の誤り訂正コードも
また適用される。周波数分割マルチプレクサは、望ましくは2段のIR/RF処
理を用いてFDMチャネルを電気的高速チャネルへ変換する。E/Oコンバータ
は、電気的高速チャネルを光高速チャネルへ変換する。
【0015】 本発明の更に別の特質においては、対応する受信側が、直列に接続されたO/
Eコンバータと、周波数分割デマルチプレクサと、QAMデマルチプレクサとを
含む。O/Eコンバータは、光高速チャネルを電気的高速チャネルへ変換する。
周波数分割デマルチプレクサは、電気的高速チャネルをその構成FDMチャネル
に分離する。QAMデマルチプレクサは、FDMチャネルを元の低速チャネルへ
復調する。
【0016】 本発明の別の特質においては、データを送る方法が下記の諸ステップを含んで
いる。第1の光高速チャネルが受信され、第1の電気的高速チャネルへ変換され
る。これは、複数の第1の低速チャネルへ周波数分割デマルチプレクックスされ
、このチャネルは第2の光高速チャネルへ通過させられる。第1の低速チャネル
は、第2の低速チャネルへ切換え可能に接続される。これらチャネルは、周波数
分割マルチプレックスされて第2の電気的高速チャネルを生じ、これが第2の光
高速チャネルへ変換される。
【0017】 FDM手法は、周波数分割マルチプレキシングの使用が低速チャネルの高速チ
ャネルへの効率的な統合と、高速チャネルのその構成低速チャネルへの効率的な
分離とをもたらす結果となるゆえに、特に有利である。例えば、マルチプレクシ
ングが光領域ではなく電気的領域で生じるので、この手法は唯一つの光/電気変
換(例えば、光高速チャネルから電気的高速チャネルへ)を必要とするのに対し
、WDMのような手法は多数の光/電気変換(例えば、各波長ごとの変換)を必
要とし、これと対応する設備の増加が要求される。更にまた、マルチプレクシン
グは時間領域ではなく周波数領域で生じるので、この手法は厳密な同期を行わず
、TDM手法による場合のようなメモリ・バッファを必要としない。
【0018】 更に、低速チャネルが時間または波長の領域ではなく周波数領域で統合される
ので、このことはサポートされる低速チャネルの形式における更なる柔軟性を許
容する。例えば、低速チャネル(あるいは、低速チャネルが基く支チャネル)は
、各低速チャネルがこれに割付けられた周波数帯域を越えないかぎり、異なるデ
ータ速度あるいは異なる通信プロトコルを特徴とする。別の事例として、低速チ
ャネルの各々は、低速チャネルの周波数帯域における特定の送信特性を補償する
ため異なる量だけ増幅あるいは減衰され得る。特に劣った送信特性を持つ周波数
帯域は、単に利用されない。対照的に、TDMまたはWDMに基く手法は一般に
このような利点を持たない。
【0019】 光高速チャネルおよび電気的低速チャネル間の効率的な変換もまた、FDMノ
ードのADM機能性を実現するための電気的ADMクロスポイントの使用を可能
にする。このことは、クロスポイントが他のADM解決策より更に柔軟性に富み
得るので更なる利点をもたらす。例えば、クロスポイントは、任意の出力に任意
の入力を接続するように構成できることが望ましい。結果として、基本的なアッ
ド、ドロップおよびパススルー機能に加えて、このようなADMクロスポイント
は、ブロードキャストあるいはマルチキャストを含む上記の任意の組合わせを実
現することができる。このような柔軟性は、1つのFDMノードを種々のネット
ワーク形態をサポートする色々な方法で構成することを可能にする。これはまた
、FDMノードをサービス中に容易に構成し直すことを可能にする。このことは
、サービス中のトラヒックに対する最小限の支障でシステム形態の実現を容易に
すると共に、主要ハードウエアの故障の場合に冗長ハードウエアに対するデータ
・ストリームの経路変更を効率的に可能にすることにより、故障許容性の実現を
容易にする。
【0020】 本発明については、添付図面に関して参照すれば、本発明の以降の詳細な記述
および頭書の請求の範囲から更に容易に明らかになろう。望ましい実施の形態の詳細な記述 図1Aないし図1Cは、本発明を含む事例の光通信ネットワークのブロック図
である。これらネットワークの各々は、種々の形態の光ファイバ(図示せず)に
より相互に接続される複数のノード100Aないし100I(総合的あるいは全
体的に、ノード100とする)を含んでいる。ノード100は、相互に高速の光
データ信号を光ファイバにより送信する。この信号は、高速チャネル120とさ
れ、各ノード100の両端に出入り方向の矢印により示される。現在の光ファイ
バは、一般に通信のために使用される2つのスペクトル領域、すなわち1.3ミ
クロンと1.55ミクロンの領域を有する。1.3ミクロンの波長では、光信号
の送信は主としてファイバにおける減衰により制限され、分散は因子には至らな
い。反対に、1.55ミクロンの波長では、光信号は更に多くの分散を生じるが
減衰は少ない。従って、光信号は1.3ミクロン領域または1.55ミクロン領
域のいずれかの波長を有することが望ましく、長距離通信システムの場合は1.
55ミクロン領域が一般に選好される。
【0021】 各ノード100はまた、多数の低速データ信号を、例えば分岐ファイバ、金属
導体および無線チャネルを含む任意の数の通信チャネルを介して、他のデバイス
(図示せず)へ送受する。便宜上、これらの低速データ信号は、従属成分160
と呼び、各ノード100の下部に入出するスラッシュ付き矢印により表わされ、
このスラッシュと「N」は多数の信号の存在を示す。他のノードに対する送信す
る高速チャネル120に加えて、各ノード100はまた、送出する高速チャネル
120に対する到来従属成分160Bの追加を可能にしかつ到来する高速チャネ
ル120からの従属成分160Aの抽出を可能にするあるアッド/ドロップ・マ
ルチプレクシング(ADM)機能性を実現する。全てのあり得るADM機能性に
ついて記述するのは実際的でないが、下記の事例は更に基本的な機能性について
記載する。
【0022】 図1Aにおいて、ノード100Aは、ノード100Bないしノード100Cに
接続されて両方向の線形チェーンを形成し、両方向とはチェーンに沿って高速チ
ャネル120が両方向に延長することを意味する。ノード100Bは、ノード1
00Aから到来する高速チャネル120Aを受取る。チャネル120Aは、複数
の従属成分の組合わせであり、その一部はその最終的な宛て先としてノード10
0Bを有する。これら従属成分は、高速チャネル120Aから抽出すなわち「ド
ロップ」され、送出する従属成分を介してノード100Bから出る。高速チャネ
ル120Aにおける残りの従属成分はおそらくはノード100Cへ指向され、従
って「パススルー」ノード100Bであり、ノード100Cへ流れる高速チャネ
ル120Bの一部を形成する。これらは、ノード100Bにより高速チャネル1
20Bへ「追加」される。当例は、アッド、ドロップおよびパススルーの基本的
なADM機能を示している。
【0023】 更に複雑なADM機能は、ブロードキャスト、マルチキャスト、およびドロッ
プおよび継続を含む。マルチキャストの一例として、従属成分160Bの1つは
100Aおよび100Cの両ノードを含む多数の宛て先に対して送られる。マル
チキャスト機能の実現には、到来する従属成分160Bが、ノード100Cへ進
む高速チャネル120Bと、ノード100Aへ進む高速チャネル120Cとの両
方へ追加される。別の例として、従属成分160Bがノード100Cおよび10
0Cより先の別のノードヘ向けられたならば、従属成分160Bは各宛て先ノー
ドで1つの従属成分をドロップして高速チャネル120Bへ多数回アッドされる
。ブロードキャストの状況においては、1つの到来する低速チャネルが多数の従
属成分へドロップされる。例えば、ノード100Bは、幾つかの従属成分160
Aに対する到来高速チャネル120Aに到来低速チャネルをドロップする。ドロ
ップおよび継続においては、到来高速チャネルにおける低速チャネルがドロップ
されると共にパススルーされる。例えば、到来する従属成分160Cの1つが1
00Bと100Cの両ノードへ向けられたならば、ノード100Aが最初この従
属成分160Cを高速チャネル120Aへアッドする。ノード120Bは、高速
チャネル120Aからの対応する低速チャネルを従属成分160Aへドロップす
るが、同時にノード100Cへ向けられた高速チャネル120Bへ低速チャネル
を通過させ、これによりドロップおよび継続を実現する。
【0024】 上記の機能は、ノード100により実現されるADM機能の単なる事例である
。一般に、ノード100は、到来従属成分160から受取られるかあるいは到来
高速チャネル120の部分としてのいかんを問わない到来する任意のデータ信号
を、送出する従属成分160としかあるいは送出する高速チャネル120の一部
としてのいかんを問わない任意の送出データ信号へ送れることが望ましい。ノー
ド100が種々のデータ速度のデータ信号およびプロトコルを同時に収容でき、
そして(または)種々のデータ速度およびプロトコルを許容するよう容易に再構
成できることもまた望ましい。これらの特性は、ノード100の柔軟性を加えて
これらノードを更に多くの形式のネットワーク形態および用途に用いることを可
能にする。
【0025】 図1Bは、ノード100Dないし100Fを用いるリング・ネットワークの一
例である。これらのノード100は、一方が時計方向リングを形成し、他方が例
えば冗長にするため反時計方向リングを形成する2つの高速チャネルにより結合
される。このような冗長性を連続的に利用するため、高速リングに入る従属成分
はリング周囲に両方向にブロードキャストされる。あるいはまた、一方の両方向
は主方向として用いられ、他方はもっぱら主リングの故障に対して留保される。
このような場合、主留保の故障が検出されると、全てのトラヒックが冗長留保へ
再送される。この代わりとして、例えば付加的なノードを主リングへ追加させる
ため、トラヒックが意図的に冗長留保へ再送される。取付け後に、トラヒックは
主リングへ戻される。このような状況は全て、ノード100があるADM機能を
実現できることを要求する。
【0026】 他のネットワーク形態は明らかであろう。例えば、線形チェーンが2つのノー
ド100しか含まなければ、このチェーンは典型的に、線形チェーンではなくポ
イントツーポイント接続と呼ばれる。図1Cは、リングツーリング形態の一例で
ある。ノード100Gおよびノード100Hが1つのリングを形成するため接続
され、ノード100Hおよびノード100Iが別のリングの形成のため接続され
る。ノード100Hは、そのADM機能により、2つのリングを一緒に接続し、
例えば、高速チャネル120Dの一部として受取られる低速チャネルが高速チャ
ネル120Eへパススルーされる。
【0027】 図2は、本発明によるノード100のブロック図である。明らかになろう理由
により、ノード100はFDMノード100と呼ぶことにする。便宜上、FDM
ノード100は、「受信」データ・パス210Aと、「送信」データ・パス21
0Bと、制御システム290とに分かれる。本文に用いる用語「受信」および「
送信」は、高速チャネル120に関するものである。換言すれば、「受信」とは
、到来する高速チャネル120Aから送出する従属成分160Aへのデータ方向
(すなわち、高速チャネルの受信方向)を指し、「送信」とは到来する従属成分
160Bから送出する高速チャネル120Bへのデータ方向を指す。一般に、サ
フィックスAおよびBは、データ信号および入出力ポートに対して、それぞれ受
信および送信の方向を示すのに用いられる。
【0028】 FDMノード100の受送信データ・パス210への分割は、主としてFDM
ノード100の機能の記述の便のためであり、FDMノード100の構成を物理
的に分けねばならないことを示唆するものではない。実際には、2つのデータ・
パス210の対応部分を一緒に1つのデバイスで実現することがしばしば望まし
い。例えば、送信データ・パス210Bに対する光送信機はしばしば、受信デー
タ・パス210Aに対する光受信機と典型的にトランシーバと呼ばれる1つの構
成要素へ組合わされる。他の例は明らかであろう。更に、用語「データ・パス」
は、本文においては、FDMノード100を便宜上記載するのに用いられ、これ
らがデータ信号が流れる唯一のパスであることを示唆するものではない。例えば
、パススルーの状態では、データは、受信データ・パス210Aの一部に、次に
送信データ・パス210Bの一部に沿って向けられた到来高速チャネル120A
で受取られ、送出高速チャネル120Bの一部として出る。
【0029】 受信データ・パス210Aは、光/電気(O/E)コンバータ220と、周波
数分割デマルチプレクサ225と、ADMスイッチ260と、更に任意に、到来
高速チャネル120Aから送出従属成分160Aへ直列に接続された低速出力コ
ンバータ270とを含んでいる。望ましくは高速PINダイオードのようなデコ
ーダであるO/Eコンバータ220は、到来する信号を光から電気的形態へ変換
する。周波数分割デマルチプレクサ225は、到来する信号を複数の信号240
Aへ周波数分割デマルチプレクスし、この信号を低速チャネルと呼ぶ。ADMス
イッチ260は、ノード100のADM機能を実現する。これは、クロスポイン
ト・スイッチであることが望ましく、従って、パケット・スイッチのような他の
形式のスイッチも使用できるが、ADMクロスポイント260と呼ぶものとする
。ADMクロスポイント260は、その入力をその出力へ接続し、動的に再構成
されて入出力間の任意数のカプリングを構成する。換言すれば、ADMクロスポ
イント260は、その入力をその出力へ切換え可能に結合する。クロスポイント
260は、閉塞せずその入力を多数の出力を同時に含むそのどれかの出力へ結合
することができることが望ましい。必要に応じて、低速出力コンバータ270は
、ADMクロスポイント260(すなわち、低速チャネル250A)からのフォ
ーマットと従属成分160A間で変換する。
【0030】 送信データ・パス210Bは、受信データ・パス210Aのミラー・イメージ
である。到来する従属成分160Bから送出する高速チャネル120Bに対して
は、送信データ・パス210Bが従属成分160Bから低速チャネル250Bへ
変換する低速コンバータ275と、ADMクロスポイント260(これも各デー
タ・パス210Aの部分である)と、複数の信号を1つの信号へ周波数分割マル
チプレキシングする周波数分割マルチプレクサ245と、電気的形態から光へ信
号変換するE/Oコンバータ240とを含んでいる。E/Oコンバータ240は
、レーザのような光源と、到来する電気信号を用いて光源により生じる光キャリ
アを変調するマッハ・ツェンダ変調器のような光変調器とを含むことが望ましい
【0031】 制御システム290は、両方のデータ・パス210へ結合され、ノード100
に対する制御を生成する。制御システム290はまた、ノード100の外部制御
を可能にする外部ポート292も有する。例えば、外部ネットワーク管理システ
ムは、ノード100を含む大型ファイバ・ネットワークを管理する。あるいはま
た、トラブルシューティングの間望ましいように、ノード100の地域制御を可
能にするため、技術者がクラフト端末を外部ポート292へ接続する。
【0032】 便宜上、データ・パス210は、高速システム200と低速システム201と
に分けられる。高速システム200は、高速チャネル120と低速チャネル24
0との間に存在するデータ・パス210の各部を含み、低速システム201は、
低速チャネル240と従属成分160との間の各部を含む。受信データ・パス2
10Aの高速システム200の部分は、高速受信機215Aと呼び、送信データ
・パス210Bの高速システム200の部分は高速送信機215Bと呼ぶものと
する。
【0033】 図3は、FDMノード100を用いるアッド、ドロップおよびパススルー機能
300を示す複合フロー図である。先に述べたように、FDMノード100は、
多くの異なるADM機能を実現することができ、簡明にするためその典型的なサ
ンプリングのみについて説明する。
【0034】 方法300は、3つの基本的なステップ、310、320および330を有す
る。ADMクロスポイント260は、高速チャネル120A(分岐は310A)
から、あるいは従属成分160B(分岐は310B)から生じる低速チャネルを
受信する(310)。制御システム290は、到来低速チャネルを適切な出力へ
向けるためADMクロスポイント260を構成する(320)。この出力から、
低速チャネルがその経路上で送出高速チャネル120B(分岐は330B)ある
いは送出従属成分160A(分岐は330A)の一部として送信される(330
)。ここで、受信ステップ310および送信ステップ330のそれぞれについて
交互に考察しよう。
【0035】 ステップ330Bは、高速送信機215Bにより行われる。ADMクロスポイ
ント260からの低速チャネル240Bは高速送信機215Bにより受信される
(318B)。周波数分割マルチプレクサ245が、周波数分割マルチプレキシ
ング手法316Bを用いてこれらのチャネルを高速チャネルへ統合する。典型的
に、各低速チャネル240Bは、他の全てのキャリア手法とは別のキャリア周波
数で変調される。これらの変調されたキャリアは統合されて、1つの電気的な高
速チャネル、典型的にはRF信号を形成する。低速チャネル240は、光キャリ
アを電気的な高速チャネルで変調する光変調器を介して電気的な高速チャネルを
光の形態へ変換する(314B)。光高速チャネル120Bは、次のノードへ送
信される(312B)。
【0036】 ステップ310Aは、ステップ330Bの逆であり、高速受信機215Aによ
り実施される。ステップ330Bにおいて生じるような到来する光高速チャネル
120Aは、高速受信機215Aにより受信される(312A)。O/Eコンバ
ータ220は、光高速チャネル120Aを電気的な高速チャネル、典型的にはR
F信号へ変換する(314A)。このような電気的高速チャネルは、周波数分割
マルチプレキシングにより統合された多数の低速チャネルを含む。周波数分割デ
マルチプレクサ225は、高速信号を周波数分割デマルチプレックス(316A
)して、クロスポイント260により受信される(318A)複数の低速チャネ
ル240Aを復元する。
【0037】 ステップ310Bおよび330Aは、比較的簡単である。ステップ310Bに
おいては、変換が必要であると仮定して、低速入力コンバータ275が到来する
従属成分160Bを受信し(311B)、これらを低速チャネル250Bへ変換
する(313B)。低速チャネル250Bは、ADMクロスポイント260によ
り受信される(315B)。ステップ330Aにおいて、低速チャネル250A
がADMクロスポイントから低速出力コンバータ270により受信される(31
5A)。低速出力コンバータ270が、低速チャネル250Aを従属成分160
Aへ変換し(313A)、これをその地域の宛て先へ送信する(311A)。低
速チャネル250と従属成分160間の変換が要求されなければ、ADMクロス
ポイント260が直接従属成分160/低速チャネル250を送受する。
【0038】 ステップ320において、制御システム290が、所望の機能に従ってADM
クロスポイント260を構成する。例えば、アッド機能を実現するためには、従
属成分160Bがステップ310Bに従って受信され、クロスポイント260が
関連する到来低速チャネル250Bを関連する低速チャネル240Bに結合する
よう構成され(320)、低速チャネル240Bがステップ330Bに従って高
速チャネル120Bの一部として出力される。ドロップ機能の場合は、ステップ
310Aおよび330Aが関連する入出力ステップであり、クロスポイント26
0が関連する到来低速チャネル240Aを関連する送出低速チャネル250Aへ
結合するように構成される(320)。パススルー機能については、データがス
テップ310Aに従って受信され、クロスポイント260が、関連する到来低速
チャネル240Aを関連する送出低速チャネル240Bへ結合するよう構成され
(320)、データがステップ330Bに従って送信される。マルチキャスト、
ブロードキャストおよびドロップおよび継続のような更に複雑なアッド・ドロッ
プ機能は、ADMクロスポイント260を適正に構成すること(320)により
実現される。
【0039】 高速システム200における周波数分割マルチプレキシングの使用は、多数の
低速従属成分160の単一のファイバによるスペクトル効率のよい方法における
搬送を可能にする。これはまた、高速システム200により行われるバルク処理
が低速の電気信号における行われるので、高速システム200のコストを低減す
る。対照的に、WDMシステムおよびTDMシステムにより用いられる比較的ス
ペクトル効率が低い変調方式がより大きな帯域幅の使用を必要とし、これがより
大きな拡散および非線形効果とより高速な電子装置の使用を招来し、これが典型
的に高いコストを招来する。
【0040】 更にまた、高速チャネル120は、低速チャネル240へ効率的かつコスト効
率的に変換できるので、アッド/ドロップ機能を電気的に実現することができ、
特にクロスポイント260の使用が、マルチキャスト、ブロードキャストおよび
ドロップおよび継続のような機能を含む広範囲のアッド/ドロップ機能の実現を
可能にする。このことは更に、多くの異なるネットワーク形態で使用できかつシ
ステム冗長性、およびサービス中のトラヒックに対する障害が最小限のノード1
00のサービス運用の実現を容易にする柔軟なノード100をもたらす。更にま
た、クロスポイント260が望ましくは完全に閉塞がなく流れるので、データは
調時あるいは格納の必要がない。結果として、同じADMクロスポイント260
を広範囲のビット・レート、データ・フォーマットおよびプロトコルに対して用
いることができる。
【0041】 図4は、FDMノード100の望ましい実施の形態400のブロック図である
。FDMノード400は、2つの高速システム200(E)、200(W)と、
低速システム201と、制御システム290(図4には示さない)とを含んでい
る。高速システム200は、相互に同じものであるが、2つのシステムは、任意
に東のノードと西のノードと呼ばれる他の2つのノード(図示せず)への流れを
容易にするために用いられる。これは、図1Aないし図1Cに示されるように、
一般的な形態である。サフィックスEおよびWは、東のノードと西のノードから
それぞれ到達する高速チャネルを表わす。東の方向には、高速システム200(
E)が到来し送出する高速チャネル120A(E)、120B(E)を有し、F
DMノード100におけると同じ方法で低速システム201に結合される。西の
高速システム200(W)は同様に結合されている。他の実施の形態は、異なる
数の高速システム200および(または)低速システム250を持ち、あるいは
FDMノード100に示されるような両方ではなく、高速受信機215Aまたは
高速送信機215Bのみを含む。あるいはまた、多数の高速チャネル120を1
つの高速システム200に結合してもよい。例えば、高速チャネル120が異な
るノードから到達することを容易にするため個々の高速システム200を備える
のではなく、両方の高速チャネル120Aを受信し両方の高速チャネル120B
を送信するために1つの高速システム200を用いることもできる。
【0042】 ノード400における4つの高速チャネル120の各々は、OC−192デー
タ・ストリームとデータ容量が同じである10百万ビット/秒(Gbps)を送
ることが望ましい。低速チャネル240、250の各々は、155百万ビット/
秒(Mbps)のデータ速度を持ちかつSTS−3信号に類似する電気信号であ
ることが望ましい。これは、64の低速チャネル240、250が各高速チャネ
ル120に含まれることを許容する。スラッシュ付き矢印240、250に隣接
した数字により示されるように、64の低速チャネル240が各高速システム2
00とADMクロスポイント260間で各方向に流れ、128の低速チャネル2
50がADMクロスポイント260と低速コンバータ270、275の各々との
間に流れる。従属成分160は、OC−3、OC−12およびOC−48信号の
どれか(あるいは、その電気的対応形態STS−3、STS−12、STS−4
8)の組合わせであることが望ましく、到来および送出する従属成分160Bお
よび160Aの総合容量は、対応する低速チャネル250B、250Aの容量に
それぞれ相当する。従って、FDMノード100Aは、到来する各従属成分16
0Bを送出する高速チャネル120Bへ置くのに充分な容量を有し、また到来す
る高速チャネル120A全体を送出する従属成分160Aへドロップするのに充
分な容量も有する。
【0043】 図5ないし図9は、FDMノード400の種々の部分を示す更に詳細なブロッ
ク図である。これらの図面はそれぞれ、受信データ・パス210Aと送信データ
・パス210Bとにそれぞれ対応する部分Aと部分Bとを含む。これらの図面に
ついては、到来する従属成分160Bから送出する高速チャネル120Bへの送
信データ・パス210Bについて検討することにより説明され、最初に、送信チ
ャネル120Bにおける構成要素(すなわち、各図の部分B)について述べ、次
に受信チャネル120Aにおける対応する構成要素(すなわち、各図の部分A)
について述べる。
【0044】 図5Aおよび図5Bは、低速コンバータ270、275の1つの形式のブロッ
ク図である。送信方向においては、低速入力コンバータ275が従属成分160
Bを低速チャネル250Bへ変換し、これは当該実施の形態におけるSTS−3
と同じデータ速度を有する。コンバータ275の構造は、到来する従属成分16
0Bのフォーマットに依存する。例えば、従属成分160BがSTS−3信号で
あるならば、変換は要求されない。OC−3信号であれば、コンバータ275が
光から電気的形態への変換を行う。
【0045】 図5Bは、OC−12従属成分に対するコンバータ275である。コンバータ
275は、直列に接続されたO/Eコンバータ510と、CDR512と、TD
Mデマルチプレクサ514と、並直列コンバータ516とを含んでいる。O/E
コンバータ510は、到来するOC−12の従属成分160Bを光から電気的な
形態へ変換し、対応するSTS−12信号を生じる。CDR512は、STS−
12信号のクロックおよびデータの復元を行い、また信号に対するフレーミング
を決定する。CDR512はまた、到来するビット・ストリームをバイト・スト
リームへ変換する。CDR512の出力は、「x8」で示されるように、バイト
幅である、デマルチプレクサ514は、CDR512から一時に1バイトずつ信
号を受信し、時分割デマルチプレクシング(TDM)手法を用いて復元されたS
TS−12信号をバイト・マルチプレックスする。その結果は、「4x8」で示
されるように4つの個々のバイト幅信号であり、その各々はSTS−3信号にデ
ータ速度において等価である。並直列コンバータ516は、信号がFDMノード
400においてSTS−3信号と同様に挙動するように、これら4つの信号へフ
レーミングを加える。コンバータ516はまた、各バイト幅信号をデータ速度の
8倍で逐次信号へ変換し、結果として出力がそれぞれ155Mbpsのデータ速
度で4つの低速チャネル250Bとなる。
【0046】 図5Aの低速入力コンバータ270はコンバータ275と逆の機能を実現し、
4つの155Mbpsの低速チャネル250Aを1つの送出するOC−12の従
属成分160Aへ変換する。特に、コンバータ270は、直列に接続されたCD
R528と、FIFO526と、TDMマルチプレクサ524と、並直列コンバ
ータ522と、E/Oコンバータ520とを含んでいる。CDR512は、4つ
の到来低速チャネル250Aの各々のクロックおよびデータの復元を実施し、チ
ャネルに対するフレーミングを決定し、チャネルをシリアルからバイト幅のパラ
レルへ変換する。その結果は、FIFO5264へ入るつのバイト幅信号である
。FIFO526は、4つの信号を1つのSTS−12信号へ統合するのに備え
て同期させるのに用いられる。マルチプレクサ524は、TDMを用いてバイト
・レベルで実際の統合を行ってSTS−12信号とデータ容量において等価であ
る1つのバイト幅信号を生じる。並直列コンバータ522は、STS−12のフ
レーミングを加えてSTS−12信号を完成し、この信号をバイト幅パラレルか
らシリアルへ変換する。E/Oコンバータは、STS−12信号を電気的形態へ
変換して送出するOC−12の従属成分160Aを生じる。
【0047】 コンバータ270,275については、OC−3およびOC−12の従属成分
およびSTS−3信号と同じデータ速度を持つ低速チャネルの関連において記述
したが、本発明はこれらのプロトコルに限定されるものではない。代替的な実施
の形態は、これら従属成分160の一部または全部の数、ビット・レート、フォ
ーマット、およびプロトコルを変更することができる。FDMノード100の1
つの利点は、システムのアーキテクチャがこれらのパラメータとは一般に無関係
であることである。例えば、従属成分160は、FDMノード100のアーキテ
クチャに対し大きな変更を必要とすることなく、8つの2.5Gbpsのデータ
・ストリーム、32,622Mbpsのデータ・ストリーム、128,155M
bpsのデータ・ストリーム、38451.84Mbpsのデータ・ストリーム
、あるいは他の任意のビット・レートまたはビット・レートの組合わせを含み得
る。
【0048】 実施の一形態においては、従属成分160はSTS−3のデータ速度の倍数で
ないデータ速度である。1つの変更例では、低速入力コンバータ275が、到来
する従属成分160Bを幾つかのパラレル・データ・ストリームへデマルチプレ
ックスし、次に各ストリームがSTS−3のデータ速度を持つようにヌル・デー
タを結果として得る各ストリームへ埋込む。例えば、従属成分160Bが300
Mbpsのデータ速度を持つならば、コンバータ275はこの従属成分を4つの
75Mbpsのストリームへデマルチプレックスする。各ストリームは、ヌル・
データで埋込まれて4つの155Mbpsの低速チャネルを生じる。別の変更例
では、FDMノード400の他の要素(特に、図6の変調器640および復調器
645)の速度は従属成分160のそれと整合するように調整される。低速出力
コンバータ270は、典型的に、低速入力コンバータ275の機能を逆にする。
【0049】 送信データ・パス210Bを更にたどると、低速入力コンバータ275により
生じた低速チャネル250BはADMクロスポイント260により受取られ、そ
の動作については図3に関して記述した。ADMクロスポイント260は、電気
的な高速チャネルへの変換のため、周波数分割マルチプレクサ245に対して低
速チャネル240を出力する。
【0050】 図16は、ADMクロスポイント260の生じるのブロック図である。当該実
施の形態においては、ADMクロスポイント260は実際に、2つのADMクロ
スポイント260A、260Bを含んでおり、その1つが完全に冗長である。し
ばらくは、図4におけるADMクロスポイント260と同じ方法で結合されるク
ロスポイント260Aについてのみ考察しよう。特に、ADMクロスポイント2
60の入力254Aは、高速システム200の低速出力214Aに結合され、高
速システム200の各々から64+4ずつ、合計128+16の到来低速チャネ
ル240Aを収容することができる。ここでは、「128+16」なる表記は、
冗長化のため16多い線を持つ128チャネルが存在することを示す。「64+
8」は同じ表記による。明瞭にするため、図4は、冗長線は示していない。出力
254Bが高速システム200の低速入力214Bに結合され、高速システム2
00の各々に対して64+8ずつ、合計128+16の低速チャネル240Bを
生じ得る。入力256Bおよび出力256Aはそれぞれ、128の低速チャネル
250を取扱うことができる。冗長なクロスポイント260Bが同じ方法で結合
され、これにより完全な冗長性をサポートする。種々のマルチプレクサ1610
(W)、1610(E)および1610(T)、および信号スプリッタ1620
(W)、1620(E)および1620(T)がクロスポイント260A、26
0Bに対する並列接続を実現するため用いられる。
【0051】 図17は、ADMクロスポイント260Aの望ましい実施の形態のブロック図
である。クロスポイント260Aは、3つのクロスポイント・チップ1710A
ないし1710Cを含んでいる。チップ1710Bないし1710Cがドロップ
およびパススルー機能を実現し、チップ1710Aはアッド機能を実現する。代
替的な実施の形態においては、ドロップおよびパススルー機能が個々のチップに
より実現される。しかし、望ましい実施の形態においては、チップ1710Bな
いし1710Cの1つが故障しても、システムは他のチップ1710Bないし1
710Cによりドロップおよびパススルーの両機能を実施し続け得る。クロスポ
イント260Aもまた、2つのマルチプレクサ1720(E)および1720(
W)を含む。各マルチプレクサ1720の出力は、低速チャネル240Bを各高
速システム200へ送信するため、出力254B(E)および254B(W)の
各々に結合される。マルチプレクサ1720は、種々のクロスポイント・チップ
1710からのそれらの入力を受取る。3つのクロスポイント・チップ1710
は、下記のように結合される。アッド・クロスポイント・チップ1710Aは、
128の低速チャネル250Bを入力256Bを介して受信し、送出する低速チ
ャネル240Bをそれぞれのマルチプレクサ1720(E)および1720(W
)に対して64+8ずつマルチプレクサ1720に対して送信する。ドロップ・
クロスポイント・チップ1710Bないし1710Cの各々は、チップ1710
Bないし1710Cの各々に対して合計128+16の到来低速チャネル240
Aに対し、入力254A(E)および254A(W)の各々から64+8の到来
低速チャネル240Aを受信する。チップ1710Bもまた、マルチプレクサ1
720(W)および送出する低速チャネル250Aの64に対して結合され、こ
れによりパススルー機能を西の高速システム200(W)へ、またドロップ機能
を128の送出低速チャネル250Aの半分へ提供する。チップ1710Cは、
マルチプレクサ1720(E)および送出低速チャネル250Aの残り64に対
して結合され、これによりパススルー機能を東の高速システム200(E)へ、
またドロップ機能を128の送出低速チャネル250Aの他の半分へ提供する。
制御システム290は、バス1780を介して3つのクロスポイント1710と
通信するマイクロコントローラ1790を含んでいる。
【0052】 望ましい当該実施の形態においては、各クロスポイント・チップ1710は、
構成可能な電気的クロスポイント・マトリックス・スイッチ(製造者:1−Cu
be、部品番号IQX320)である。IQX320は、SRAMベースのビッ
ト指向のスイッチング・デバイスである。これは、合計320ポートを持ち、そ
の各々は入力信号のファンアウト内の任意数の他のポートに対し任意のポートを
接続することができる。このスイッチは、調時されず、バッファを備えていない
。要約すると、これは、任意のポートを他のどれかのポートへ切換え可能に結合
することができる動的に再構成可能なデバイスである。IQX320は、TTL
電圧レベルにおけるシングルエンド形信号により動作し、従って低電圧の差動信
号を生じる(LVDS)受信機およびドライバがIQX320を低速チャネル2
40、250とインターフェースし、これらの信号は当該実施の形態においては
異なる155Mbpsの電気信号である。
【0053】 IQX320を動作させるには、問題となるポートが適宜に入力または出力の
いずれかであるように最初に構成される。次に、IQX320は、関連するSR
AMセルを切換えることにより、関連入力を関連出力へ結合するように構成され
る。IQX320は、関連するSRAMの行アドレスが所望の出力のポート番号
に対応しかつ列アドレスが所望の入力のポート番号に対応するような構造とされ
る。IQX320は、リアルタイムで再構成することができる。
【0054】 ADMクロスポイント260Aにおいては、クロスポイント・チップ1710
の各々がバス1780を介してマイクロコントローラ1790により構成される
。マイクロコントローラ1790は更に、そのコマンドを多数のソースから受取
ることができる。例えば、ネットワーク管理プロセッサまたはクラフト端末から
外部コマンドを受信することができる。あるいはまた、到来データのヘッダ(例
えば、SONETヘッダにおけるデータ通信チャネル・フィールド)からルーテ
ィング情報が得られる。この場合、FDMノード400は、クロスポイント17
10が再構成される間、到来データをバッファするためにバッファを含む。FD
Mノード400は、受信したルーティング情報をクロスポイント1710に対し
て適切な構成へ変換するルーティング・テーブルを更に含む。
【0055】 ADMクロスポイント260は、下記のように動作する。ドロップ機能および
パススルー機能に対しては、クロスポイント・チップ1710Bないし1710
Cが高速チャネル120A(W)または120A(E)のいずれかから問題の低
速チャネル240Aを受信する(318A)。ドロップの場合は、マイクロコン
トローラ1790が、受信した低速チャネル240Aを適切な送出低速チャネル
250Aに結合するように適切なクロスポイント・チップ1710Bないし17
10Cを構成する(320)。パススルーの場合は、適切なクロスポイント・チ
ップ1710Bないし1710Cおよび対応するマルチプレクサ1720(W)
−1720(E)が、低速チャネル240Aを適切な送出低速チャネル240B
へ指向するように構成される(320)。アッド機能については、クロスポイン
ト・チップ1710Aが到来する低速チャネル250Bを受信する(315B)
。マイクロコントローラ1790は、対応する高速チャネル120Bに実質的に
含めるため到来低速チャネル250Bを適切な送出低速チャネル240Bに結合
するように、チップ1710Aおよび対応するマルチプレクサ1720(W)、
1720(E)を構成する(320)。クロスポイント1710をリアルタイム
に再構成できることは、ネットワーク全体の柔軟性および信頼性を強化する。例
えば、FDMノード400が異なるネットワーク形態において使用されるとき、
あるいはノード400におけるトラヒック・パターンが変化するとき、FDMノ
ード400を必要とするADM機能もまた変化する。ノード400において、マ
イクロコントローラ1790が新たな構成要件を満たすようにクロスポイント1
710を簡単に再構成する。
【0056】 別の事例として、ノード400は、クロスポイント1710が容易に再構成可
能なゆえに部分的に実現される組込まれた冗長性を備える。例えば、到来する東
向きの低速チャネル240A(E)は64+8チャネルを含む。これらチャネル
240A(E)は、各カードが8つの低速チャネル240A(E)を生成して、
8+1の異なるカードにより高速システム200において生成される。カードの
1つが故障すると、制御システム290がトラヒックを冗長カードへ再指向し、
このような再指向を勘定に入れるためマイクロコントローラ1790がクロスポ
イント1710を再構成する。FDMノード400は、故障したカードが交換さ
れる間機能状態を保持する。2つのADMクロスポイント260もまた完全に冗
長である。ADMクロスポイント260Aが主クロスポイントであるならば、マ
ルチプレクサ1610は、トラヒックをADMスイッチ260Aへ/から指向さ
せるよう構成される。しかし、その代わり、ADMクロスポイント260Aが故
障すると、マイクロコントローラ1790が、トラヒックをADMクロスポイン
ト260Bへ/から指向させるようにマルチプレクサ1610を再構成する。
【0057】 ADMクロスポイント260Aにおいては、基本的なADM機能が3つの個別
のクロスポイント・チップ1710へ分けられ、2つのチップがドロップとパス
スルー機能を実現し、第3のチップがアッド機能を実現する。ADM機能の他の
分割については明らかであろう。例えば、全機能は、充分なサイズの1つチップ
において実現され、これもまたマルチプレクサ1720を無用にする。あるいは
また、多数の入出力データ信号が対応されるべき場合は、多数のデータ信号の対
応のためだけに多数の単独デバイスが必要とされる。換言すれば、ADM機能は
、単に1つのデバイスが機能全体を実現するほど大きくないゆえに、多数のデバ
イスへ分けられる。別の例として、入力ファンアウトを増すために更に多くのス
プリッタが使用される。例えば、ADMクロスポイント260に結合された到来
する低速チャネル250Bが8つのファンアウトに制限されるも更に大きなファ
ンアウトが要求されるならば、低速チャネル250Bを1:4スプリッタに結合
することができ、その各出力がADMクロスポイント260に結合される。この
ため、4つのスプリッタ出力の各々に対して8つずつ合計32のファンアウトを
サポートすることになる。
【0058】 図6Bないし図9Bは、FDMマルチプレクサ245の望ましい実施の形態の
ブロック図である。まず図6Bにおいて、FDMマルチプレクサ245は、直列
に結合された変調器640とIFアップコンバータ642とRFアップコンバー
タ644とを含んでいる。図7Bないし図9Bは、これら構成要素の各々の更な
る詳細を示す。同様に、対応するFDMデマルチプレクサ225が図6Aに示さ
れ、直列に接続されたRFダウンコンバータ624とIFダウンコンバータ62
2と復調器620とを含み、図7Aないし図9Aはそれに対応する詳細を示して
いる。
【0059】 図7Bにおいて、変調器640が、64の到来低速チャネル240Bを変調し
て、IFアップコンバータ642へ入力される64のQAM変調チャネルを生じ
る。便宜上、QAM変調チャネルは、IFアップコンバータ642へ入力される
のでIFチャネルと呼ぶことにする。当該実施の形態において、各低速チャネル
240が個々に変調されて1つのIFチャネルを生じ、図7Bは、1つのIFチ
ャネルを変調する変調器640の部分を示している。変調器640全体は、図7
Bに示された部分のうち64を含むことになる。便宜上、図7Bに示した1つの
チャネルもまた変調器640と呼ぶことにする。変調器640は、直列に接続さ
れたリード・ソロモン・エンコーダ702と、トレリス・エンコーダ706と、
ディジタル・フィルタ708と、D/Aコンバータ710とを含んでいる。変調
器640はまた、到来低速チャネル240Bとフィルタ708間に接続されたシ
ンクロナイザ712を含んでいる。
【0060】 変調器640は、下記のように動作する。リード・ソロモン・エンコーダ70
2が、リード・ソロモン・コードに従って到来低速チャネル240Bをコード化
する。オーバーヘッドが少ない(例えば、20%以下)非常に低いBER(典型
的に、10-12)を維持するために、プログラム可能なリード・ソロモン・コー
ドが望ましい。このことは、特に光ファイバ・システムの場合に関するが、これ
は同システムが一般に低いビット・エラー・レート(BER)を要求し、干渉ま
たはノイズのレベルの僅かな増加がBERを受入れ得る閾値を越えさせることに
なるからである。例えば、(204、188)のリード・ソロモン・コードが2
04のコード化バイトごとに8エラー・バイトの誤り訂正能力に対して適用でき
る。
【0061】 インターリーバ704は、リード・ソロモン・エンコーダ702により出力さ
れたディジタル・データ・ストリングをインターリーブする。このインターリー
ビングは、トレリス・エンコーダ706の性格により更に強固なエラー回復を生
じる結果となる。特に、前向きエラー訂正(FEC)コードは、所与のデータ・
ブロックにおける限定数の誤りのみを訂正することができるが、トレリス・エン
コーダ706のような従来のエンコーダは、エラーをひとまとめにしようとする
傾向がある。従って、インターリーブによらず、大きな一塊りを含んだデータ・
ブロックは回復することが難しい。しかし、インターリーブによれば、エラー群
が幾つかのデータ・ブロックに分散され、その各々がFECCXDにより回復さ
れ得る。深さ10の畳み込みインターリービングが望ましい。
【0062】 トレリス・エンコーダ706は、QAM変調、望ましくは状態16のQAM変
調をインターリーバ704により出力されるディジタル・データ・ストリームに
対して用いる。その結果は、典型的に、QAM変調信号の同相および直角位相(
1およびQ)成分を表わす複合ベースバンド信号である。トレリス・エンコーダ
706は、QAM変調をディジタル的に実現し、結果として得るQAM変調信号
は、不要な副ローブを減じるためフィルタ708によりディジタル的にフィルタ
処理され、その後D/Aコンバータ710によりアナログ域へ変換される。シン
クロナイザ712は、ディジタル・フィルタ708を同期させるため、到来低速
チャネル240Bについてクロックの回復を行う。結果として生じるIFチャネ
ルは、QAM変調信号のIおよびQ成分を表わす1対の差信号である。代替的な
実施の形態においては、QAM変調はアナログ手法を用いて実現される。
【0063】 図7Aにおいて、復調器620は、変調器640とは逆の機能であり、IFダ
ウンコンバータ622から受取った到来IFチャネル(すなわち、当該実施の形
態ではアナログのIおよびQ成分)から低速チャネル240Aを復元する。復調
器620は、直列に接続されたA/Dコンバータ720と、ディジタル・ナイキ
スト・フィルタ722と、イコライザ724と、トレリス・デコーダ726と、
デインターリーバ728と、リード・ソロモン・デコーダ730と、FIFO7
32とを含んでいる。復調器620は更に、ディジタル・ナイキスト・フィルタ
722とループを形成するシンクロナイザ734と、シンクロナイザ734およ
びFIFO732間に接続されるレート・コンバータ・フェーズ・ロック・ルー
プ(PLL)736とを含む。
【0064】 復調器620は、図7が示唆するように動作する。A/Dコンバータ720は
、到来するIFチャネルをディジタル形態へ変換し、シンクロナイザ734によ
り同期されるナイキスト・フィルタ722は、変換からの不要なアーチファクト
を減じるため結果をディジタル的にフィルタ処理する。イコライザ724は、フ
ィルタ処理された結果に対して等化して、例えばファイバにおける伝搬により生
じる歪みを補償する。トレリス・デコーダ726は、IおよびQの複合信号をデ
ィジタル・ストリームへ変換し、デインターリーバ728は、インターリーブ処
理を反転する。リード・ソロモン・デコーダ730は、リード・ソロモン・エン
コーディングを逆にし、生じた何らかのエラーを訂正する。使用されたコード・
レートが低速チャネルにより使用されたレートと整合しないデータ・レートを結
果として生じるならば、FIFO732およびレート・コンバータPLL736
がこのレートを適正なデータ・レートへ変換する。
【0065】 変調器640と復調器620とをADMクロスポイント620の高速チャネル
側に置くことの1つの利点は、FDMノード400がノードを通過させられた信
号に対して完全な3R再生(すなわち、再増幅、再調時および再整形)を行うこ
とである。FDMノード400を通過したチャネルは、到来高速チャネル120
Aから受信データ・パス210A(通過復調器620を含む)へ進み、ADMク
ロスポイント260により送信データ・パス210Bへ切換えられ、次いで送信
データ・パス210B(通過変調器640を含む)を経て送出高速チャネル12
0Bへ進む。これらのパススルー・チャネルは、復調器620により低速チャネ
ルへ復調され、これらチャネルは次に送出高速チャネル120Bにおける再送信
のため変調器640により再変調される。各FDMノード400において生じる
このような復調/再変調は、パススルー・チャネルを再調時し再整形する。再増
幅は、データ経路全体にわたり生じる。完全3R再生は、元のノードから多数の
ノード間リンクを網羅する最終宛て先ノードへの完全リンクではなく、多くのシ
ステム・パラメータ(例えば、ジッタ・バジェット)を1つのノードから次のノ
ードへの通信リンクに基かせる。
【0066】 再び送信データ・パス210Bにおいて、IFアップコンバータ642が変調
器640から64のIFチャネルを受取る。IFアップコンバータ642とRF
アップコンバータ644とは一緒に、TDM手法を用いてこれら64のIFチャ
ネルを1つのRF信号へ統合する。要約すれば、IFチャネルの各々(あるいは
同様に、64の低速チャネル240Bの各々)は、RF信号内の異なる周波数帯
域を割付けられる。このような周波数帯域の割付けは、周波数マッピングと呼ば
れ、当該実施の形態においては、IFチャネルが一緒にFDMマルチプレックス
化されるチャネルであるから、これらチャネルもまたFDMチャネルと呼ばれる
。マルチプレクシングは、2段階で行われる。IFアップコンバータ642が最
初に64のIFチャネルを8つのRFチャネルへ統合するならば、これらがRF
アップコンバータ644に対する入力であるのでそのように呼ばれる。一般に、
用語「IF」および「RF」は、例えばある特定の周波数範囲を表わすのではな
く、ラベルとしていつでも用いられる。従って、RFアップコンバータ644は
、8つのRFチャネルを電気的高速チャネルとも呼ばれる1つのRF信号へ統合
する。
【0067】 図8Bにおいて、IFアップコンバータ642は8つの段階(当該実施の形態
ではこの数とするも、必ずしもそうある必要はない)を含み、その各々が8つの
IFチャネルを1つのRFチャネルへ統合する。図8Bは、これらの段階の1つ
を示し、これを便宜上、IFアップコンバータ642と呼ぶ。IFアップコンバ
ータ642が8つの周波数シフタと1つのコンバイナ812を含むならば、各周
波数シフタは、1つの変調器804と、可変利得ブロック806と、コンバイナ
812の入力に直列に結合されたフィルタ808とを含んでいる。
【0068】 IFアップコンバータ642は下記のように動作する。変調器804がIFチ
ャネルを受取り、かつ特定のIF周波数(例えば、図8Bでは、一番高い周波数
シフタでは1404MHz)でキャリアも受取る。変調器804は、IFチャネ
ルによりキャリアを変調する。この変調されたキャリアは、可変利得ブロック8
06により振幅を調整され、フィルタ808によって帯域通過フィルタ処理され
る。その結果は、特定の周波数におけるQAM変調されたIF信号となる。しか
し、各周波数シフタが異なる周波数(例えば、当例では、等しい増分で900M
Hzから1404MHzにわたる)を用い、従ってコンバイナ812は単に8つの
到来するQAM変調された信号を統合して、8つ全ての到来IFチャネルの情報
を含む1つの信号(すなわち、RFチャネル)を生じる。当例では、残りのRF
チャネルは864ないし1440MHzの周波数範囲をカバーする。
【0069】 図9Bにおいて、RFアップコンバータ644はIFアップコンバータ642
と同様に構成され、ちょうど各IFアップコンバータがこれにより受取られた8
つのIFチャネルを統合するように、IFアップコンバータ642から受取った
8つのRFチャネルを統合する同様な機能を行う。更に詳細に述べれば、RFア
ップコンバータ644は、8つの周波数シフタと1つのコンバイナ912とを含
む。各周波数シフタは、ミクサ904と、種々の利得ブロック906と、コンバ
イナ912の入力に直列に結合された種々のフィルタ908とを含む。
【0070】 RFアップコンバータ644は、下記のように動作する。ミクサ904がRF
チャネルの1つを特定のRF周波数(例えば、図9Bの一番上の周波数シフタで
は4032MHz)のキャリアと混成し、これによりRFチャネルをRF周波数
へ周波数アップシフトする。利得ブロック906とフィルタ908は、標準的な
振幅調整と周波数のフィルタ処理のために用いられる。例えば、図9Bにおいて
、1つのフィルタ908が到来するRFチャネルを帯域通過フィルタ処理しかつ
生成されたRF信号を別の帯域通過フィルタ処理を行い、両フィルタとも問題の
周波数範囲外のアーチファクトを抑制する。各周波数シフタは、異なる周波数(
例えば、当例では、同じ増分で0ないし4032MHzにわたる)を用い、従っ
てコンバイナ912は単に8つの到来RF信号を統合して,8つ全ての到来RF
チャネル、あるいは同様に、IFアップコンバータ642により受取られる64
全てのIFチャネルの情報を含む1つの電気的な高速チャネルを生じる。当例で
は、この電気的な高速チャネルは864ないし5472MHzの周波数範囲をカ
バーする。
【0071】 RFダウンコンバータ624とIFダウンコンバータ622とは逆の機能を実
現し、すなわちそれぞれ、RF信号をその8つの構成RFチャネルへ分け、次い
で各RFチャネルをその8つの構成IFチャネルへ分け、これにより復調器62
0により受取られる64のIFチャネル(すなわち、FDMチャネル)を生じる
【0072】 図9Aにおいて、RFダウンコンバータ624は、8つの周波数シフタに結合
された1つのスプリッタ920を含んでいる。各周波数シフタは、ミクサ924
と、種々の利得ブロック926と、直列に結合された種々のフィルタ928とを
含んでいる。スプリッタ920は、到来する電気的な高速チャネルを8つの異な
るRF信号へ分け、各周波数シフタが受取ったRF信号から異なる構成RFチャ
ネルを復元する。ミクサ924は、受取ったRF信号を特定のRF周波数(例え
ば、図9Aにおける一番上の周波数シフタに対しては4032MHz)における
キャリアと混成し、これによりRF信号をその元のIFレンジ(例えば、864
ないし1440MHz)へ周波数ダウン・シフトする。次にフィルタ928が、
この特定IF周波数範囲を除去する。各周波数シフタは、ミクサ924による異
なるRF周波数を用い、これにより異なるRFチャネルを復元する。RFダウン
コンバータ624の出力は、8つの構成RFチャネルである。
【0073】 図8AのIFダウンコンバータ622も同様に動作する。このコンバータは、
スプリッタ820と、それぞれ1つの帯域通過フィルタ822と復調器824を
含む8つの周波数シフタとを含んでいる。スプリッタ820は、到来するRFチ
ャネルを8つの信号へ分け、これから各周波数シフタが異なる構成IFチャネル
を復元する。フィルタ822は、問題となるIFチャネルを含むRFチャネル内
の周波数帯域を分離する。復調器824が、対応するIFキャリアと混成するこ
とにより、IFチャネルを復元する。結果として得る64のIFチャネルは、復
調器620へ入力される。
【0074】 図7および図8は主として機能的であり他の構成が明らかであることに注意す
べきである。例えば、図9Bについては、一番下のチャネルが864ないし14
40MHzの周波数スペクトルを占有し、従ってミクサ904が不要であること
に注目されたい。別の例として、一番下の次のチャネルが864ないし1440
MHzの帯域から1440ないし2016MHzへ周波数がアップシフトされるこ
とに注目されたい。望ましい試みにおいて、これは576MHz信号と混成する
だけの一ステップで達成されない。むしろ、到来する864ないし1440MH
zの信号ははるかに高い周波数範囲に周波数アップシフトされ、次に1440な
いし2016MHzのレンジへ再び周波数ダウンシフトされる。このことは、元
の864ないし1440MHzの信号の1440MHz終端からの望ましくない干
渉を避ける。他の変更も明らかであろう。
【0075】 望ましい実施の形態400のFDM特性については、64の低速チャネル24
0を1つの光高速チャネル120へ統合する関連において記述した。本発明は、
いかなる意味においても、当例に限定されるものではない。異なるチャネル総数
、各チャネルに対する異なるデータ・レート、異なる総合データ・レート、およ
びSTS/OCプロトコル以外のフォーマットとプロトコルは、全て本発明に対
して適している。実際に、FDM手法の1つの利点は、異なるデータ・レートお
よび(または)異なるプロトコルを用いる低速チャネルを収容することが容易な
ことである。換言すれば、チャネル240Bの一部は、データ・レートAとプロ
トコルXを用い、他のチャネルはデータ・レートBとプロトコルYを用い、更に
他のチャネルはデータ・レートCとプロトコルZを用い得る。FDM手法におい
ては、これらはそれぞれ異なるキャリア周波数に割付けられ、またこれらは、基
盤となるチャネルが異なるキャリアを重ならせるほど広くないかぎり、すぐに統
合することができる。対照的に、TDM手法においては、各チャネルがあるタイ
ムスロットを割付けられ、実質的に、他のチャネルと統合される前にTDM信号
へ変換されねばならない。
【0076】 別の利点は、コストが安いことである。FDMの運用は、RF通信システムに
おいて一般に見出される低コストの構成要素を用いて達成できる。変調器640
、復調器620およびクロスポイント260のようなディジタル・エレクトロニ
ックスが総合データ・レートに比して比較的低いデータ・レートで働くので、更
なるコスト節減が実現される。ディジタル・エレクトロニックスは個々の低速チ
ャネル240のデータ・レートと同じ速さで働きさえすればよい。このことは、
総合送信速度に等しいディジタル・クロック・レートを必要とするTDMシステ
ムとは対照的である。FDMノード400における高速チャネル120とデータ
・レートが等しいOC−192の場合は、これは通常はシリコンではなく比較的
高価なガリウムヒ素集積回路を必要とする。
【0077】 送信データ経路210Bについて更に考察すると、E/Oコンバータ240は
、光源と外部光変調器とを含むことが望ましい。光源の事例は、ソリッドステー
ト・レーザおよび半導体レーザを含む。外部の光変調器の例は、マッハ・ツェン
ダ変調器および電気吸引型変調器を含む。光源が光キャリアを生じ、このキャリ
アはこれが変調器を通過するとき電気的高速チャネルにより変調される。電気的
高速チャネルは、システム全体の線形性を増すために予め歪みが与えられる。あ
るいはまた、E/Oコンバータ240は、内部変調型レーザである。この場合、
電気的高速チャネルがレーザを駆動し、その出力は変調された光ビーム(すなわ
ち、光高速チャネル120B)となる。
【0078】 光高速チャネルの波長は、多くの異なる手法を用いて制御することもできる。
例えば、信号を波長ロッカへ転向する光ファイバ・スプリッタにより光キャリア
の一部を抽出することができる。波長ロッカは、光キャリアの波長を所望の波長
から偏向するときにエラー信号を生じる。エラー信号は、光キャリアを所望の波
長にロックするため、光源の調整(例えば、レーザの駆動電流または温度の調整
)にフィードバックとして用いられる。他の手法は明らかであろう。
【0079】 受信データ・パス210Aにおける対抗馬は、典型的にアバランシェ光ダイオ
ードまたはPINダイオードのような検出器を含むO/Eコンバータ220であ
る。代替的な手法においては、O/Eコンバータ220がヘテロダイン検出器を
含む。例えば、ヘテロダイン検出器は、到来する光高速チャネル120Aの波長
あるいはその付近で動作する局部発振レーザを含む。到来する光高速チャネルお
よび局部発振レーザの出力は統合され、結果として得る信号が光検出器により検
出される。到来する光高速チャネルにおける情報は、光検出器の出力から復元す
ることができる。ヘテロダイン検出の1つの利点は、ファイバ増幅器を使用する
ことなく、検出器の熱雑音を克服することができかつ散弾雑音が制限された性能
が得られることである。
【0080】 図10Aないし図10Dは、FDMノード400の送信データ・パス210B
に沿った種々の点における信号を示す周波数図である。図10Aは、当例におけ
るOC−3データ信号であると仮定される従属成分160Bを示している。時間
領域では、この従属成分はビット・レートが155Mbpsの2進信号である。
周波数領域では、従属成分160Bのスペクトルは信号のオン/オフ特性による
著しい副ローブ1002を有する。当例ではSTS−3信号である低速チャネル
240、250は、図10Aに示されたものと類似するスペクトルを有する。
【0081】 図10Bは、1つの低速チャネル240Bから変調器640により生じる信号
のスペクトルを示している。先に述べたように、変調器640は、エラー制御コ
ーディングを用いてSNR要件を低減する。変調器640はまた、ディジタル・
フィルタ処理と拡大された余弦パルス波形を用いて、スペクトル副ローブを著し
く低減する。QAM変調の使用は、結果として得る信号のスペクトル効率を更に
高める。最終結果は、図10Bに示されるように、副ローブが著しく低減したス
ペクトル的に効率的な波形(すなわち、狭いスペクトル)である。
【0082】 図10Cないし図10Dは、IFアップコンバータ642およびRFアップコ
ンバータ644からそれぞれ結果として生じたスペクトルを示している。IFア
ップコンバータ642は、主として図10Bからの8つの波形を1つの信号へF
DMマルチプレックスし、結果としてIF周波数を中心とする図10Cの8つの
ローブ付き波形を得る。RFアップコンバータ644は、このプロセスを実質的
に反復し、図10Dに示される64のローブ付き(各低速チャネル240Bごと
に1つのローブ)波形を結果として得る。
【0083】 図10Eは、光高速チャネル120のスペクトルを示している。図10DのR
F波形は強度変調される。その結果は、中心光キャリア1041を持つ2重側波
帯信号である。各側波帯1042は、RF波形と同じ幅を有し、約11GHzの
総合帯域幅を結果として生じる。
【0084】 FDMノード400がスペクトル効率のよいQAM変調とパルス整形を用いる
ので、結果として得る光波形は他の光伝送法よりも帯域幅効率が著しく優れてい
る。図11は、10Gbpsを送信する3つの異なる手法に対応するスペクトル
を示す。スペクトル1100は、FDMノード400により生成され、先に述べ
たような約11GHzの帯域幅を占有する。対照的に、スペクトル1110は、
伝統的なオン/オフ・キーイングを用いる10Gbpsを伝送する結果である。
換言すれば、スペクトル1110はOC−192波形のスペクトルである。この
スペクトルに対するヌルツーヌル帯域幅は、約20GHzである。スペクトル1
120は、各波長ごとに2.5Gbpsを伝送する4波長WDMシステムのスペ
クトルである。今日DWDMシステムにおいて一般に用いられる最も狭い間隔は
約50GHzである。従って、総合占有帯域幅は約150GHzである。スペクト
ル1100が、その対抗馬である1110または1120より著しく少ない帯域
幅を占有することに注目されたい。更に、スペクトル1100が、以下に更に述
べるように、非常に狭い波長間隔を持つDWDMシステムの1つの波長で伝送で
きるほど狭いことに注目されたい。
【0085】 TDMに勝るFDMの別のそれほど目立たない利点が、図11に示される。O
C−192の波形1110が無歪状態で受信されるためには、チャネルは、問題
となる20GHzの全帯域幅にわたってやや平坦な応答を持たねばならない。し
かし、FDM波形1100は64のはるかに狭いローブからなり、その各々は個
々のデータ・チャンネルを表わす。従って、このチャネルが歪みのない状態で受
信されるためには、該チャネルが個々のチャネルの帯域幅にわたり、すなわち約
72MHzにわたって比較的平坦であることだけが必要である。更に、1つのチ
ャネルの帯域幅における歪みが復調器620におけるディジタル・イコライザ7
24により受信され得るが、波形1110に対するこのようなイコライザを実現
することははるかに難しい。
【0086】 図12Aないし図12Cは、FDMノード400に対する望ましい物理的レイ
アウトを示している。図12Aに示されるように、FDMノード400は、3つ
の棚、すなわち東の高速棚1200(E)と、西の高速棚1200(W)と、低
速棚1210とを持つフルハイト型エレクトロニックス・ラックである。各棚は
、多数のカードを含み、カード間の電気的通信は棚に対するバックプレーンを介
して生じることが望ましい。一般に、東の高速棚1200(E)は、図4の東の
高速システム200(E)の機能を実現し、西の高速棚1200(W)は西の高
速システム200(W)の機能を実現し、低速棚1210は低速システム201
と制御システム290の機能を実現する。
【0087】 図12Bは、低速棚1210の詳細である。第1の3つのカード1220は、
制御システム290に対し専用化されて診断を含む。4つのカード1222は、
ADMクロスポイント260を実現し、4つのカードの2つが(Pri)で示さ
れるように主要サービスを提供し、他の2つが(Red)で示されるように冗長
性を提供する。残りの32のハフハイト・カード1224が低速コンバータ27
0、275をトランシーバとして実現する。このような構成においては、全ての
従属成分160が光ファイバ(すなわち、OC−3またはOC−12のいずれか
)であり、低速コンバータ・カード1224の前方から接近可能である。
【0088】 図12Cは、高速棚1200の詳細である。1つのカード1230は、光トラ
ンシーバ(すなわち、O/Eコンバータ220とE/Oコンバータ240)を実
現し、光ファイバがこのカード1230の前方にプラグインする光高速チャネル
120を運ぶ。別のカード1232が、RFアップコンバータ644とRFダウ
ンコンバータ624を実現する。9つのカード1234がIFアップコンバータ
642とIFダウンコンバータ622に対して用いられ、9番目が冗長性を提供
する。別の9つのカード1236が変調器640と復調器620とを収容し、9
番目が再び冗長性を提供する。
【0089】 FDM手法のモジュラー性で結合される、図12に示された物理的なモジュラ
ー・レイアウトがサービスと再構成を簡単にする。例えば、IFカード1234
の1つが故障すると、FDM手法は、故障したカードが交換される間冗長なIF
カードに対しトラヒックを指向し直すため、制御システム290がADMクロス
ポイント260を再構成することを可能にする。FDMノード400は、この交
換の間機能が有効なままである。別の事例として、主要なADMクロスポイント
・カード1222が故障すると、制御システム290がトラヒックを自動的に冗
長ADMクロスポイント・カードへ指向させる。別の事例として、従属成分の一
部がOC−3またはOC−12以外のプロトコルを使用すると、低速のコンバー
タ・カード1224の一部が所望のプロトコルに適するコンバータ・カードと交
換することができる。代替的な周波数マップまたは変調方式もまた、モデム・カ
ード1236、IFカード1234および(または)RFカード1232の一部
または全てを交換することによって実現することができる。モジュラー性が種々
の方式の混成および整合を可能にすることに注目されたい。例えば、IFカード
1234の3つが1つの周波数マップを使用し、残りの5つが異なる周波数マッ
プを使用することもできる。
【0090】 FDM手法のモジュラー性はまた、システム全体を更に柔軟かつスケール変更
可能にする。例えば、周波数帯域は、ファイバ特性を補償するように割付けられ
る。70kmのファイバの場合、典型的に約7GHzのヌルが存在する。FDM
手法によれば、このヌル値は単にこのヌル値付近の周波数帯域をどの低速チャネ
ル240にも割付けないことによって避けられる。変更例として、例えば特定の
周波数帯域の伝送特性を補償するために、この各周波数帯域が他の帯域とは無関
係に増幅あるいは減衰される。
【0091】 最後の事例として、単に更に多くの周波数帯域をその時の周波数マップへ割付
け、次いで対応するカードを追加するだけで、更なる容量がFDMノード400
へ付加できる。9番目に機能するIFカード1234を追加しRFカード123
2を然るべく修正することによって、STS−3データ・レートにおける更に8
つの低速チャネルを加えることができる。更なるRFチャネルが、その時の周波
数マッピングの高周波の5472MHz終端で追加されることになる。他の変更
については明らかであろう。
【0092】 種々の設計上の妥協は、特定用途において用いられるFDMノード100の特
定実施の形態の設計において本質的なものである。例えば、システムの限界要件
に従って、リード・ソロモン・エンコーディングの種類を変更することができ、
あるいは他の種類の前向きエラー訂正コードが用いられる(あるいは、全く用い
られない)。別の事例として、QAMの1つの変更例では、信号格子が複合信号
空間において均等間隔に置かれるが、QAMコンステレーションにおける状態の
総数は変更され得る設計パラメータである。変調器/復調器640/620に対
する状態の数および他の設計パラメータの任意の選択は、特定の用途に依存する
。更にまた、変調は低速チャネルの一部または全てにおいて異なり得る。更に他
のチャネル任意の複雑なコンステレーションも用い得るが、例えば、一部のチャ
ネルはPSK変調を用い、他は16−QAMを用いる。特定のFDM構成の選択
もまた、ディジタル領域におけるかあるいはアナログ領域において構成要素を構
成するかに従い、およびマルチプレクシングの達成に多数の段階を使用するかに
従って、中間周波数の選択のような多数の設計上の妥協をも含む。
【0093】 数値例として、実施の一形態において、(187,204)のリード・ソロモ
ン・エンコーディングが187バイトのデータを204バイトのコード化データ
へ変換し、レート3/4の16QAMトレリス・コードが3ビットの情報を1つ
の16−QAMシンボルへ変換する。当例においては、155Mbpsの基本デ
ータ・レートを持つ1つの低速チャネル240Bは、155Mbps×(204
/187)×(1/3)=56.6メガシンボル/秒を必要とする。充分な保護
周波数帯を含む典型的な周波数帯域は、当該シンボルのレートをサポートするた
め約72MHzとなる。しかし、各周波数帯域の帯域幅を減じることが要求され
ると考えよう。これは、コード化および変調を変更することによって達成可能で
ある。例えば、レート5/6の64−QAMトレリス・コードを持つ(188,
205)リード・ソロモン・コードは、比例する保護周波数帯を仮定して、15
5Mbps×(205/188)×(1/5)=33.9メガシンボル/秒また
は43MHz周波数帯域のシンボル・レートを必要とする。あるいはまた、72
MHzの周波数帯域が保持されるものとすると、データ・レートを増加すること
が可能である。
【0094】 別の事例として、良好な線形性を持つ光変調器240が、不要な調波および干
渉を減じ、これによりFDMノード100の伝送範囲を増大する。しかし、良好
な線形性を持つ光変調器もまた、設計および製造が更に困難である。従って、最
適な線形性は特定の用途に依存する。システム・レベルの妥協の一例は、種々の
構成要素に対する信号強さと利得の割付けである。従って、本発明の多くの特質
については、望ましい実施の形態400に関連して記述されたが、本発明はこの
ような特定の実施の形態に限定されるものでないことを理解すべきである。
【0095】 図13は、本発明による別のFDMノード1300のブロック図である。ノー
ド1300は、1つのファイバに送られるデータを更に増加するために、先に述
べたFDM原理に関して波長分割マルチプレキシング(WDM)を用いる。ノー
ド1300は、多数のFDMノード100と、波長分割マルチプレクシング(W
DM)用マルチプレクサ1310と、WDMデマルチプレクサ1320とを含ん
でいる。各FDMノード100の送出する高速チャネル120Bがマルチプレク
サ1310へ接続される。先に述べたように、各FDMノード100が光高速チ
ャネル120Bを生じるが、各ノード100は異なる波長を用いる。例えば、図
13において、光高速チャネル120Bが波長λ1−λNにより特徴付けられる
。種々の光高速チャネル120が、WDMマルチプレクサ1310によりWDM
マルチプレックスされて多波長の光チャネル1350Bを形成し、これが光ファ
イバ(図示せず)へ送信される。受信方向においては、WDMデマルチプレクサ
1320が、WDM手法を用いて到来する多波長チャネル1350Aをその構成
高速チャネル120Aへ分離し、これらチャネルが対応するFDMノード100
へ送られた後、先に述べたように処理される。
【0096】 代替的な実施の形態において、ノード1300を含むノード100の全てがF
DMノードであるわけではない。例えば、一部のノードは、部分的にあるいは全
面的にTDMに基く。FDMノード100およびTDMノードは、遺物のTDM
ノードを依然として利用しながら、FDMノードの柔軟性を活用するために統合
される。FDMまたはTDM以外の手法に基くものを含む他のノードの組合わせ
および種類も使用可能である。
【0097】 図14は、本発明によるシステム例1400のブロック図である。このシステ
ム1400は、送信データ・パス210Bと、光ファイバ1402と、受信デー
タ・パス210Aとを含んでいる。前の各図では、送信データ・パス210Bお
よび受信データ・パス210Aが同じノードの一部として示された。図14にお
いては、データ・パス210がシステム1400を経由する通信経路を示す方法
で示される。送信データ・パス210Bは、光ファイバ1402によって受信デ
ータ・パス210Aへ接続される。送信データ・パス210Bは更に、高速送信
機215B(A)ないし215B(N)(まとめて、送信機215B)とWDM
マルチプレクサ1310とを含む。当例では、送信機215B(A)が図2に更
に示されるように、周波数分割マルチプレキシングに基き、送信機215B(N
)は時分割マルチプレクシングに基くものである。送信機215Bの各々は、W
DMマルチプレクサ1310の入力に接続され、WDMマルチプレクサ1310
の出力が光ファイバ1402に接続されている。
【0098】 同様に、受信データ・パス210Aは、WDMデマルチプレクサ1320と受
信機215A(A)−215A(N)とを含み、受信機215A(A)および2
15A(N)はそれぞれFDM受信機およびTDM受信機であり、これらは送信
機215B(A)および215B(N)に対応している。WDMデマルチプレク
サ1320に対する入力は光ファイバ1402にCんされ、出力は受信機215
Aに接続される。明瞭にするため、データ・パス210Bおよび210Aの各々
の送信機215Bおよび受信機215Aのみが示される。
【0099】 WDMマルチプレクサ1310およびWDMデマルチプレクサ1320は、多
くの異なる原理に基くものである。例えば、WDMデバイスは、一波長(または
、一波長帯域)を通し別の波長(または、波長帯域)を反射する干渉フィルタに
基くものである。このような干渉フィルタの多くが、異なる波長の光高速チャネ
ルを1つの多波長光チャネルへ統合する(すなわち、WDMマルチプレクサ13
10として働く)ため、あるいは多波長光チャネルをその構成する光高速チャネ
ルへ分ける(すなわち、WDMデマルチプレクサ1320として働く)ため用い
られる。WDMデバイスは、格子が異なる角度における異なる波長を回折するた
め、格子にも基いている。従って、多波長光チャネルが格子へ入射するならば、
構成光高速チャネルは各々異なる角度で回折される(すなわち、WDMデマルチ
プレクサ1320として働く)。逆の動作は、WDMマルチプレクサ1310を
実現する。最後の事例として、WDMデバイスは不均衡マッハ・ツェンダ干渉計
に基くものである。不均衡マッハ・ツェンダ干渉計においては、2つの入力アー
ムの波長が異なるとき収縮干渉が出力アームに生じる。差の量は、マッハ・ツェ
ンダ干渉計における不均衡量に依存する。このように、異なる波長の2つのビー
ムを統合することができる(すなわち、2:1WDMマルチプレクサ1310)
。このような多数の干渉計を2つ以上の波長の統合のためカスケード接続するこ
とができる。再び、逆の動作はWDMデマルチプレクサ1320を実現する。
【0100】 システム1400において、多数の低速チャネル240Bが送信データ・パス
210Bにより多波長光チャネル1350に統合され、このチャネルが光ファイ
バ1402により送られる。受信データ・パス210Aは、送信データ・パス2
10Bにより行われる機能を受取り、受信機位置において元のチャネル240A
を再構成する。
【0101】 システム1400は、下記のように動作する。便宜上、FDMマルチプレクサ
215B(A)に対する低速チャネル240B(A)の入力は、FDMチャネル
240B(A)と呼ぶことにする。このFDMチャネル240B(A)は、FD
Mマルチプレックスされ、FDM送信機215B(A)により光の形態へ変換さ
れて光高速チャネル120B(A)を形成する。他の送信機215Bの各々も対
応する光高速チャネル120Bを生じ、その各々が異なる波長に駐在する。例え
ば、システム1400においては、光高速チャネル120B(A)は波長λ1で
特徴付けられ、光高速チャネル120B(N)は波長λNで特徴付けられる。種
々の光高速チャネル120BがWDMマルチプレクサ1310によりWDMマル
チプレックスされて多波長光チャネル1350を形成し、これが光ファイバ14
02を介して送られてデータ・パス210Aを受取る。
【0102】 光高速チャネル120の波長は、多数の異なる手法を用いて制御することがで
きる。例えば、信号を波長ロッカへ切換える光ファイバ・スプリッタにより光キ
ャリアの小部分を抽出できる。波長ロッカは、光キャリア・デバイスの波長が所
望の波長から偏るときにエラー信号を生じる。エラー信号は、所望の波長に光キ
ャリアをロックするため、フィードバックとして用いられて光源を調整する(例
えば、レーザの駆動電流または温度を調整する)。他の手法については明らかで
あろう。
【0103】 受信データ・パス210Aは、送信データ・パス210Bの機能と逆である。
WDMデマルチプレクサ1320は、WDM手法を用いて多波長光チャネル13
50をその構成光高速チャネル120Aへ分ける。高速チャネル120B(A)
に対応する高速チャネル120A(A)は、光から電気的形態へ変換され、次い
でFDM受信機215A(A)によりFDMマルチプレックスされてその構成低
速チャネル240A(A)を復元する。他の受信機215Aの各々は、同様に、
各光高速チャネル120Aから構成低速チャネル240Aを復元する。
【0104】 望ましい実施の形態において、上記事例に例示の数値を適用して、各FDM送
信機215Bが155百万ビット/秒(155Mb/s)のデータ・レートをそ
れぞれ有する64のOC−3チャネル240Bを受取る。従って、各FDM送信
機215Bに対する総合データ・レートは、約10百万ビット/秒(10Gb/
s)である。FDM送信機215Bは、機能において、図4に関して述べた送信
機215Bと類似している。FDM送信機215Bは、ITU(国際電気通信連
盟)のWDM規格で規定された波長の1つで光高速チャネル120Bを生成する
。他の送信機215Bは、ITU規格により規定された異なる波長を用いる。3
2波長のシステムが構築され、各波長が先に述べたような光高速チャネルを運ぶ
ものとすると、総合データ・レートは、(2048 OC−3チャネルから)約
320Gb/sとなる。
【0105】 FDMは、低速チャネル240を高速チャネル120へマルチプレックスおよ
びデマルチプレックスするためにシステム1400において用いられ、対応する
高速チャネル120がWDMを介して多波長光チャネル1350へ統合される。
このことは、多くの理由から有利である。純WDMと比較して、先に述べた手法
は典型的にスペクトル効率がよくコスト効率がよい。純WDMにおいては、各低
速チャネル240が異なる波長に置かれることになる。先に述べた数値例では、
2048の異なる波長が2048のOC−3チャネルを収容するのに要求される
。このようなWDMベースのシステムをITU規格に基いて構築することは可能
でないが、これは同規格が2048の個々の波長を含んでいないからである。更
に、より多くの各波長は典型的に、対応する更に多くの光学系を必要とし、これ
が純WDM手法のコストを著しく増やすことになる。
【0106】 TDMは、低速チャネルを高速チャネルへ統合する一般的な手法である。例え
ば、OCプロトコルはTDMに基いている。しかし、TDM手法もまた著しい短
所を有する。例えば、先の事例における2048のOC−3チャネルがもっぱら
TDMを用いて統合されるものとすると、結果として得る高速チャネルは320
Gb/sのデータ・レートを持つOC−6144となる。これは、相応に速い電
子装置、正確なクロッキングおよび著しい量のバッファリングを要することにな
り、これはシステム全体のコストおよび信頼性に悪影響を及ぼす。
【0107】 別の代替策は、送信機215Bと受信機215Aの全てがTDMに基いたシス
テム1400により示されるように、WDMとTDMとを統合する。しかし、こ
のような手法もまた、FDM手法に比肩される自体の短所を有する。第一に、T
DM送信機215B(N)が64のOC−3チャネルを1つのOC−192チャ
ネルへ統合し、TDM送信機215B(N)が64のOC−3チャネルを1つの
OC−192チャネルへ統合し、データ・レートが10Gb/sとなることに注
目されたい。従って、データ・レートが320Gb/sではなく10Gb/sで
あることを除いて、純TDM手法において論議された短所もまたこの手法に存在
する。更に、TDMは、図11に関して先に述べたように、オン/オフ・キーイ
ングに基いており、かつFDM手法ほどスペクトル効率がよくない。このような
広い帯域幅は、結果としてWDMマルチプレクサ1310およびWDMデマルチ
プレクサ1320のような光構成要素に対する要件が更に厳しくなる。これは、
拡散効果のような光ファイバ1402における波長に依存する効率が更に重要に
なり、これにより性能を低下させて最後には全システム容量を制限することも意
味する。
【0108】 システム1400および先に示した数値例は、全く例示である。先に述べたよ
うに、種々の設計上の妥協は特定用途に使用される特定システム1400の設計
に固有のものであり、本発明はいかなる意味でも示された事例により限定される
ことはない。例えば、システム1400は、多数の送信機215Bと受信機21
5Aの使用を例示し、その1つがFDMとして、また別のものがTDMとして示
される。異なる形式の送信機215Bおよび受信機215Aの色々な組合わせが
用いられる。例えば、1つのシステムは、完全にFDM送信機215B(A)か
らなり、このためFDMに基く手法の利点を完全に利用する。別の手法において
は、旧式のTDM送信機215B(N)を利用するために、FDM送信機215
B(A)およびTDM送信機215B(N)がシステム1400におけるように
統合される。FDMまたはTDM以外の手法に基くものを含む他の組合わせおよ
び他の形式の送信機215Bが用いられる。
【0109】 ある状況においては、全システム要件を満たすために、種々の構成要素の利点
が調整される。例えば、再びシステム1400について、WDMマルチプレクサ
1310は、各高速チャネル120Bにおける電力を制限する要件を有する。T
DM送信機215B(N)は、光検出器およびレーザからなるトランスポンダ(
図示せず)を含む。この光検出器はTDMに基く光高速チャネルを受取り、レー
ザはこのチャネルを複写するが、WDMマルチプレクサ1310により要求され
る正しい波長λNおよび適正電力においてである。対照的に、FDM送信機21
5B(A)の出力は典型的に、中間のトランスポンダなしにWDMマルチプレク
サ1310に直接結合される。従って、利得要素(図示せず)は、マルチプレク
サ1310の要件を満たすため、ライン120B(A)に沿って送信機215B
(A)とマルチプレクサ1310との間に接続することができる。WDMマルチ
プレクサ1310に対する電力制限がある場合は、利得要素は典型的に減衰器と
なる。
【0110】 他の状況においては、全体的な信号強度は増幅される必要がある。例えば、増
幅器、通常はエルビウムでドープされたファイバ増幅器(EDFA)は、WDM
マルチプレクサ1310の直後かつ光ファイバ1402の前に置かれ、これによ
りブースタ増幅器として働く。あるいはまた、この増幅器は、ファイバ1402
の後かつWDMデマルチプレクサ1320の直前に置かれ、これにより前置増幅
器として働く。増幅器はまた、ファイバ1402のどこへも置くことができる。
最適な場所は、信号/雑音の配慮ならびに他の実際的な制限に依存する。あるい
はまた、増幅器はまた、送信データ・パス210Bあるいは受信データ・パス2
10A以内に配置することもできる。例えば、ライン120A(A)に沿ってW
DMデマルチプレクサ1320と受信機215A(A)との間に結合された増幅
器は、ファイバ1402に流れる全てのチャネルの増幅ではなく、問題となるチ
ャネル120A(A)のみを増幅するという利点を有する。
【0111】 図15は、FDMに基く光高速チャネルの共通の増幅を示す別のシステム15
00のブロック図である。システム1500は、システム1400と同じもので
あるが、下記の変更を有する。第一に、送信機215B(A)および215B(
I)が全てFDM送信機であり、その各々が異なる波長λ1ないしλIにおいて
光高速チャネルを生じる。第二に、システム1500は、WDMデマルチプレク
サ1320とFDM受信機215A(A)ないし215A(I)との間に接続さ
れた共通の増幅器1310を含む。例えば信号/雑音の配慮により、チャネル1
20A(A)ないし120A(I)を増幅することが望ましいと仮定しよう。増
幅器1510は、ファイバ1402において増幅器を必要とすることなく、要求
される増幅を行い、これは一部の旧式なシステムにおける最も実際的な解決法で
あり得る。
【0112】 共通増幅器1510は、WDMマルチプレクサ1512と、EDFA1514
と、WDMデマルチプレクサ1516とを含んでいる。これは下記のように動作
する。WDMマルチプレクサ1512は、光高速チャネル120A(A)ないし
120A(I)を多波長光チャネルへ統合し、このチャネルが次にEDFA15
14により増幅される。WDMデマルチプレクサ1516は、増幅されたチャネ
ルをその構成チャネルへ分け、その各々が対応するFDM受信機215Aないし
215A(I)へ入力される。共通増幅器1510が各チャネルごとに1つでは
なく1つのEDFAしか使用しないので、著しい節減が達成可能である。
【0113】 先に述べた実施の形態が例示に過ぎず、他の多くの代替例が明らかになること
に注意すべきである。例えば、先に示した種々の機能は規則正しく切換えられる
。例えば、望ましい実施の形態400において、従属成分160と低速チャネル
240、250がディジタル信号であり、ADMクロスポイント260がこれら
ディジタル信号に対するアッド/ドロップ機能を実現した。送信方向においては
、高速システム200がキャリアをディジタル低速チャネル240Bで変調して
アナログ信号を生じるが、受信方向では、高速システム200が受信したアナロ
グ信号を復調してディジタル低速チャネル240Aを生じる。代替的な実施の形
態においては、変調/復調が、高速チャネル側ではなくADMクロスポイント2
60の従属成分側で生じる。結果として、低速チャネル240、250はアナロ
グ信号であり、ADMクロスポイント260がこれらアナログ信号に対するアッ
ド/ドロップ機能を実現する。送信方向では、従属成分160Bが変調されてア
ナログ低速チャネル250Bを生じるが、おそらくは必ずしもベースバンドでは
生じない。これらのアナログ低速チャネル250Bは、アッド/ドロップされる
ADMクロスポイント260へ入る。同様に、受信方向では、到来するアナログ
低速チャネル240が、対応するディジタル従属成分160へ復調される前に、
ADMクロスポイント260により最初にアッド/ドロップされる。このような
手法の1つの利点は、ノードに通過されるチャネルには変調/復調が要求されな
いことである。あるいはまた、従属成分160自体はアナログ信号であり得る。
【0114】 先の代替策の変更例においては、アナログ低速チャネル250、240がAD
Mクロスポイント260の従属成分側でサンプルされる。換言すれば、低速チャ
ネル250、240は変調されたディジタル信号である。このことは、ノードを
通過させられるチャネルに対して変調/復調を必要としないという利点を保持し
ながら、ADMクロスポイント260がディジタル信号に対するアッド/ドロッ
プ機能を実現することを許容する。
【0115】 別の事例として、実施の形態400の論議が、周波数分割マルチプレキシング
が2つの段階、すなわち低速チャネルをRFチャネルへマルチプレクシングする
第1段階と、RFチャネルを電気的なRF高速チャネルへマルチプレクシングす
る第2段階とで実現されることが望ましいことに注目した。実施の形態400に
おいては、ADMクロスポイント260がこれら両方の段階の従属成分の側に置
かれた。代替的な実施の形態では、ADMクロスポイント260はこれら2つの
段階の間に置かれる。この場合、ADMクロスポイント260に対する「低速チ
ャネル」は実際にはRFチャネルであり、ADMクロスポイント260がこれら
のRFチャネルに対するアッド/ドロップ機能を実現する。
【0116】 更に別の事例として、先に述べた実施の形態においては、低速チャネル240
が、もっぱら周波数分割マルチプレキシングを用いて電気的高速チャネルへ統合
された。例えば、実施の形態400においては、64の低速チャネル240Bの
各々が異なる周波数のキャリアに有効に置かれ、次にこれらの64キャリアが、
もっぱら異なるキャリア周波数に基いて、1つの電気的高速チャネルへ有効に統
合された。これは、本発明が、信号を統合するための他の全ての手法を除いて、
もっぱら周波数分割マルチプレキシングに限定されることを示唆するものではな
い。実際には、代替的な実施の形態において、周波数分割マルチプレキシングに
関連して他の手法が用いられる。例えば、1つの手法において、図4の64の低
速チャネル240Bが2つの段階で1つの高速チャネル120Bへ統合され、こ
の段階の2番目のみが周波数分割マルチプレキシングに基いている。特に、64
の低速チャネル240Bが4チャネルずつ16のグループへ分けられる。各グル
ープでは、16のQAM(直角振幅変調)を用いて、4つのチャネルが1つの信
号へ統合される。結果として得るQAM変調された信号が周波数分割マルチプレ
ックスされて、電気的高速チャネルを形成する。
【0117】 最後の事例として、従属成分160自体が信号の組合わせであり得ることが明
らかなはずである。例えば、実施の形態400におけるOC−3/OC−12の
従属成分160の一部または全部が、周波数分割マルチプレキシングその他の手
法のどれかを用いて、比較的低いデータ・レートの幾つかの信号を組合わせた結
果である。1つの手法では、低いデータ・レートの幾つかの信号を、実施の形態
400に対して従属成分160として役立つ1つのOC−3信号へ統合するため
、時分割マルチプレクシングが用いられる。
【0118】 本発明については、その幾つかの望ましい実施の形態に関して詳細に記述した
が、他の実施の形態もあり得る。従って、頭書の請求の範囲は、本文に含まれる
望ましい実施の形態の記述に限定されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 AないしCは、本発明を包含する事例の光通信ネットワークを示すブロック図
である。
【図2】 本発明によるFDMノード100を示すブロック図である。
【図3】 アッド、ドロップおよびパススルー機能を実現するFDMノード100の動作
を示す複雑なフロー図である。
【図4】 FDMノード100の望ましい実施の形態400を示すブロック図である。
【図5】 Aは、低速出力コンバータ270の望ましい実施の形態を示すブロック図であ
る。 Bは、低速入力コンバータの望ましい実施の形態を示すブロック図である。
【図6】 Aは、FDMデマルチプレクサ225の望ましい実施の形態を示すブロック図
である。 Bは、FDMマルチプレクサ245の望ましい実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図7】 Aは、復調器620の望ましい実施の形態を示すブロック図である。 Bは、変調器640の望ましい実施の形態を示すブロック図である。
【図8】 Aは、IFダウンコンバータ622の望ましい実施の形態を示すブロック図で
ある。 Bは、IFアップコンバータ642の望ましい実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図9】 Aは、RFダウンコンバータ624の望ましい実施の形態を示すブロック図で
ある。 Bは、RFアップコンバータ644の望ましい実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図10】 AないしEは、FDMノード400の動作を示す周波数図である。
【図11】 FDMノード400の使用の結果生じた低減帯域幅を示す3つの周波数図であ
る。
【図12】 AないしCは、FDMノード400に対する望ましい物理的レイアウトを示す
図である。
【図13】 本発明による別のFDMノード1300を示すブロック図である。
【図14】 本発明による別のシステム1400を示すブロック図である。
【図15】 FDMに基く光高速チャネルの一般的な増幅を示す更に別のシステム1500
を示すブロック図である。
【図16】 ADMクロスポイント260の望ましい実施の形態を示すブロック図である。
【図17】 ADMクロスポイント260Aの望ましい実施の形態を示すブロック図である
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月10日(2001.8.10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月15日(2001.8.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図9】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図12】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図14】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 1/02 3/00 14/02 (31)優先権主張番号 09/405,367 (32)優先日 平成11年9月24日(1999.9.24) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS, JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,L R,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN ,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,T T,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ウパム,デービッド・ビー アメリカ合衆国カリフォルニア州94087, サニーベイル,カムサック・ドライブ 1660 (72)発明者 エルマー,オーガスタス アメリカ合衆国カリフォルニア州95125, サン・ホセ,ジョナサン・アベニュー 1798 (72)発明者 ニューウェル,ローレンス・ジェイ アメリカ合衆国カリフォルニア州95070, サラトガ,リバー・ランチ・サークル 13890 (72)発明者 ペクナー,デービッド・エイ アメリカ合衆国カリフォルニア州95124, サン・ホセ,ビスタ・ループ 5981 (72)発明者 コウ,エイブラハム アメリカ合衆国カリフォルニア州95129, サン・ホセ,プラウティ・ウェイ 1088 (72)発明者 カウアード,ジェームズ・エフ アメリカ合衆国カリフォルニア州94020, ラ・ホンダ,スカイライン・ブールバード 20455 (72)発明者 スウェンソン,ノーマン・エル アメリカ合衆国カリフォルニア州94555, フレモント,ムーンライト・コモン 5473 (72)発明者 ホー,ミニー アメリカ合衆国カリフォルニア州94303, パロ・アルト,トーマス・ドライブ 3427 (72)発明者 チャン,ピーター・エイチ アメリカ合衆国カリフォルニア州95129, サン・ホセ,ドニントン・ドライブ 1232 (72)発明者 イー,ティン・ケイ アメリカ合衆国カリフォルニア州94404, フォスター・シティ,ドルフィン・アイル 348 (72)発明者 ウィルソン,スチュアート・イー アメリカ合衆国カリフォルニア州94025, メンロ・パーク,ユニバーシティ・ドライ ブ 336 Fターム(参考) 5K002 AA05 BA00 DA02 FA01 5K022 AA01 AA12 5K028 AA06 BB08 CC05 DD05 DD06 FF11 KK01 TT02

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光通信ネットワークで使用されるFDMノードであって、 第1の光学的な高速チャネルを第1の電気的な高速チャネルに変換するための
    O/Eコンバータと、 前記第1の電気的な高速チャネルを第1の複数の低速チャネルに周波数分割デ
    マルチプレクシングするためにO/Eコンバータに接続された周波数分割デマル
    チプレクサと、 複数の入力および出力を有し、第1のセットの入力が周波数分割デマルチプレ
    クサに接続され、前記入力および出力に切り替え可能に接続された、電気的なA
    DMクロスポイントと、 第2の複数の低速チャネルを第2の電気的な高速チャネルに変換するために、
    ADMクロスポイントの第1のセットの出力に接続された周波数分割マルチプレ
    クサと、 第2の電気的な高速チャネルを第2の光学的な高速チャネルに変換するために
    、周波数分割マルチプレクサーに接続されたE/Oコンバータと、 を含む光通信ネットワークで使用されるFDMノード。
  2. 【請求項2】 第1と第2の低速チャネルがSTSプロトコルに一致する請求
    項1の装置。
  3. 【請求項3】 周波数分割マルチプレクサが、第2の複数の低速チャネルをQ
    AM変調するためのQAM変調器を含む請求項1の装置。
  4. 【請求項4】 周波数分割マルチプレクサが、 第2の複数の低速チャネルに基づく複数のIFチャネルを、複数のREチャネ
    ルに周波数分割マルチプレキシングするために、ADMクロスポイントの第1の
    セットの出力に接続されたIFアップコンバータと、 複数のREチャネルを、第2の電気的な高速チャネルに周波数分割マルチプレ
    キシングするために、IFアップコンバータに接続されたRFアップコンバータ
    と、 を含む請求項1の装置。
  5. 【請求項5】 周波数分割マルチプレクサが、第2の低速チャネルの各々の振
    幅を独立して調節するための複数の可変利得ブロックを含む請求項1の装置。
  6. 【請求項6】 周波数分割マルチプレクサが、各低速チャネルが第2の電気的
    な高速チャネル内の特定の周波数帯を割り付けられ且つ該周波数帯がすべて接触
    しない周波数マッピングに従って、第2の低速チャネルを第2の電気的な高速チ
    ャネルに変換する請求項1の装置。
  7. 【請求項7】 周波数分割マルチプレクサが、各低速チャネルが第2の電気的
    な高速チャネル内の特定の周波数帯を割り付けられ、低速チャネルの数が第2の
    電気的な高速チャネルの周波数帯の数を変えることにより変更可能である周波数
    マッピングに従って、第2の低速チャネルを第2の電気的な高速チャネルに変換
    する請求項1の装置。
  8. 【請求項8】 周波数分割マルチプレクサが、第2の低速チャネルの各々に変
    調を適用するための変調器を含み、該変調が第2の低速チャネルの各々に独立し
    て選択可能である請求項1の装置。
  9. 【請求項9】 第2の光学的な高速チャネルが1.3ミクロンの領域の波長に
    よって特徴づけられる請求項1の装置。
  10. 【請求項10】 第2の光学的な高速チャネルが1.55ミクロンの領域の波
    長によって特徴づけられる請求項1の装置。
  11. 【請求項11】 第2の光学的な高速チャネルを、他の波長で、他の光学的な
    高速チャネルと組み合わせるために、E/Oコンバータに接続された波長分割マ
    ルチプレクサをさらに含む請求項1の装置。
  12. 【請求項12】 ADMクロスポイントが、さらに任意の入力を任意の出力に
    切り替え可能に接続するためのものである請求項1の装置。
  13. 【請求項13】 ADMクロスポイントがブロックしていない請求項1の装置
  14. 【請求項14】 低速の入力コンバータによって受け取られた支流を低速チャ
    ネルへ変換するために、ADMクロスポイントへの第2のセットの入力に接続さ
    れた低速の入力コンバータをさらに含む請求項1の装置。
  15. 【請求項15】 支流が少なくとも2つの異なるデータレートによって特徴づ
    けられる請求項14の装置。
  16. 【請求項16】 支流が少なくとも2つの異なる通信プロトコルによって特徴
    づけられる請求項14の装置。
  17. 【請求項17】 複数の低速チャネルを、複数のFDMチャネルにQAM変調
    するためのQAM変調器であって、低速チャネルの少なくとも1つが毎秒1億ビ
    ットを越えるデータレートによって特徴づけられたQAM変調器と、 FDMチャネルを電気的な高速チャネルに変換するために、QAM変調器に接
    続された周波数分割マルチプレクサと、 電気的な高速チャネルを光学的な高速チャネルに変換するために、周波数分割
    マルチプレクサに接続されたE/Oコンバータと、 を含む光通信ネットワークで使用されるFDMノード。
  18. 【請求項18】 低速チャネルがSTSプロトコルに一致する請求項17の装
    置。
  19. 【請求項19】 順方向エラー修正コードを低速チャネルへ適用するために、
    QAM変調器に接続された順方向エラー修正エンコーダをさらに含む請求項17
    の装置。
  20. 【請求項20】 光学的な高速チャネルを、他の波長で、他の光学的な高速チ
    ャネルと組み合わせるために、E/Oコンバータに接続された波長分割マルチプ
    レクサをさらに含む請求項17の装置。
  21. 【請求項21】 低速の入力コンバータによって受け取られた支流を、低速チ
    ャネルへ変換するために、QAM変調器に接続された低速の入力コンバータをさ
    らに含む請求項17の装置。
  22. 【請求項22】 支流が少なくとも2つの異なるデータ・レートによって特徴
    づけられる請求項21の装置。
  23. 【請求項23】 支流が少なくとも2つの異なる通信プロトコルによって特徴
    づけられる請求項21の装置。
  24. 【請求項24】 光学的な高速チャネルを電気的な高速チャネルに変換するた
    めのO/Eコンバータと、 電気的な高速チャネルを複数のFDMチャネルに周波数分割デマルチプレクシ
    ングするために、O/Eコンバータに接続された周波数分割デマルチプレクサと
    、 FDMチャネルを複数の低速チャネルをQAM復調するためのQAM復調器で
    あって、低速チャネルの少なくとも1つが毎秒1億ビットを越えるデータレート
    によって特徴づけられたQAM復調器と、 を含む光通信ネットワークで使用されるFDMノード。
  25. 【請求項25】 低速チャネルがSTSプロトコルに一致する請求項24の装
    置。
  26. 【請求項26】 複数の光学的な高速チャネルを含んでいるマルチ波長の光学
    的なチャネルから、光学的な高速チャネルを分離するために、E/Oコンバータ
    に接続された波長分割デマルチプレクサをさらに含む請求項24の装置。
  27. 【請求項27】 低速チャネルを支流に変換するために、QAM復調器に接続
    された低速の出力コンバータをさらに含む請求項24の装置。
  28. 【請求項28】 支流が少なくとも2つの異なるデータ・レートによって特徴
    づけられる請求項27の装置。
  29. 【請求項29】 支流が少なくとも2つの異なる通信プロトコルによって特徴
    づけられる請求項27の装置。
  30. 【請求項30】 光通信ネットワークにおいて、データを伝送する方法であっ
    て、 第1の光学的な高速チャネルを受信するステップと、 第1の光学の高速チャネルを第1の電気的な高速チャネルに変換するステップ
    と、 第1の電気的な高速チャネルを複数の第1の低速チャネルに周波数分割デマル
    チプレクシングし、第1の低速チャネルが第2の光学的な高速チャネルを通り抜
    けるステップと、 第1の低速チャネルを、第2の低速チャネルに切り替え可能に接続するステッ
    プと、 第2の電気的な高速チャネルを生成するために、第2の低速チャネルを周波数
    分割マルチプレクシングするステップと、 第2の電気的な高速チャネルを第2の光学的な高速チャネルに変換するステッ
    プと、 を含むデータを伝送する方法。
  31. 【請求項31】 第1と第2の低速チャネルがSTSプロトコルに一致する請
    求項30の方法。
  32. 【請求項32】 周波数分割マルチプレクシングするステップが、第2の低速
    チャネルを調整するQAM変調することを含む請求項30の方法。
  33. 【請求項33】 周波数分割マルチプレクシングするステップが、 複数のIFチャネルを、複数のREチャネルに周波数分割マルチプレクシング
    し、IFチャネルが第2の低速チャネルに基づくステップと、 複数のREチャネルを、第2の電気的な高速チャネルに周波数分割マルチプレ
    クシングするステップと、 を含む請求項30の方法。
  34. 【請求項34】 周波数分割マルチプレクシングするステップが、 第2の低速チャネルの各々の振幅を独立して調節するステップを含む請求項3
    0の方法。
  35. 【請求項35】 周波数分割マルチプレクシングするステップが、 各低速チャネルが第2の電気的な高速チャネル内の特定の周波数帯を割り付け
    られ、且つ周波数帯がすべて接触しないる周波数マッピングに従って、第2の低
    速チャネルを第2の電気的な高速チャネルへ周波数分割マルチプレクシングする
    ステップを含む請求項30の方法。
  36. 【請求項36】 周波数分割マルチプレクシングするステップが、 各低速チャネルが第2の電気的な高速チャネル内の特定の周波数帯を割り付け
    られる周波数マッピングに従って、第2の低速チャネルを第2の電気的な高速チ
    ャネルへ周波数分割マルチプレクシングするステップと、 低速チャネルの数における変化に応答して、第2の電気的な高速チャネルの周
    波数帯の数を変更するステップと、 を含む請求項30の方法。
  37. 【請求項37】 周波数分割マルチプレクシングするステップが、 第2の低速チャネルの各々に対して独立して選択可能な変調を、第2の低速チ
    ャネルの各々に適用するステップを含む請求項30の方法。
  38. 【請求項38】 第2の光学的な高速チャネルが1.3ミクロンの領域の波長
    によって特徴づけられる請求項30の方法。
  39. 【請求項39】 第2の光学的な高速チャネルが1.55ミクロンの領域の波
    長によって特徴づけられる請求項30の方法。
  40. 【請求項40】 マルチ波長の光学的なチャネルを形成するために、第2の光
    学的な高速チャネルを他の光学的な高速チャネルで波長分割マルチプレクシング
    するステップをさらに含む請求項30の方法。
  41. 【請求項41】 第1の低速チャネルを、第2の低速チャネルに切り替え可能
    に接続するステップが、任意の第1の低速チャネルを、任意の第2の低速チャネ
    ルに切り替え可能に接続するステップを含む請求項30の方法。
  42. 【請求項42】 第1の低速チャネルを、第2の低速チャネルに切り替え可能
    に接続するステップが、 多数の第1の低速チャネルを、一つの第2の低速チャネルに切り替え可能に接
    続するステップと、 単一の第1の低速チャネルを、多数の第2の低速チャネルに切り替え可能に接
    続するステップと、 から成るグループの少なくとも1つのステップ含む請求項30の方法。
  43. 【請求項43】 第2の光学的な高速チャネルへ加えられる複数の支流を受け
    取るステップと、 支流を第3の低速チャネルに変換するステップと、 第3の低速チャネルを、第2の低速チャネルに切り替え可能に接続するステッ
    プと、 をさらに含む請求項30の方法。
  44. 【請求項44】 支流が少なくとも2つの異なるデータ・レートによって特徴
    づけられる請求項43の方法。
  45. 【請求項45】 支流が少なくとも2つの異なる通信プロトコルによって特徴
    づけられる請求項43の方法。
  46. 【請求項46】 光通信ネットワークにおいて、データを送信する方法であっ
    て、 複数の低速チャネルを受信するステップと、 低速チャネルを複数のFDMチャネルにQAM変調するステップであって、少
    なくとも1つの低速チャネルが毎秒1億ビットを越えるデータレートによって特
    徴づけられたステップと、 FDMチャネルを電気的な高速チャネルへ周波数分割マルチプレクシングする
    ステップと、 電気的な高速チャネルを光学的な高速チャネルに変換するステップと、 を含むデータを送信する方法。
  47. 【請求項47】 低速チャネルがSTSプロトコルに一致する請求項46の方
    法。
  48. 【請求項48】 順方向エラー修正コードを低速チャネルへ適用するステップ
    をさらに含む請求項46の方法。
  49. 【請求項49】 マルチ波長の光学的なチャネルを形成するために、光学的な
    高速チャネルを他の光学的な高速チャネルで波長分割マルチプレクシングするス
    テップをさらに含む請求項46の方法。
  50. 【請求項50】 複数の支流を受け取るステップと、 支流を低速チャネルに変換するステップと、 をさらに含む請求項46の方法。
  51. 【請求項51】 支流が少なくとも2つの異なるデータ・レートによって特徴
    づけられる請求項50の方法。
  52. 【請求項52】 支流が少なくとも2つの異なる通信プロトコルによって特徴
    づけられる請求項50の方法。
  53. 【請求項53】 光通信ネットワークにおいて、データを受信する方法であっ
    て、 光学的な高速チャネルを受信するステップと、 光学的な高速チャネルを電気的な高速チャネルに変換するステップと、 電気的な高速チャネルを、複数のFDMチャネルに周波数分割デマルチプレク
    シングするステップと、 FDMチャネルを、複数の低速チャネルにQAM復調するステップであって、
    少なくとも1つの低速チャネルが毎秒1億ビットを越えるデータ・レートによっ
    て特徴づけられたステップと、 を含むデータを受信する方法。
  54. 【請求項54】 低速チャネルがSTSプロトコルに一致する請求項53の方
    法。
  55. 【請求項55】 マルチ波長の光学的なチャネルを受信するステップと、 マルチ波長の光学的なチャネルを、複数の光学的な高速チャネルへ波長分割デ
    マルチプレクシングするステップと、 をさらに含む請求項53の方法。
  56. 【請求項56】 低速チャネルを支流に変換するステップをさらに含む請求項
    53の方法。
  57. 【請求項57】 支流が少なくとも2つの異なるデータレートによって特徴づ
    けられる請求項56の方法。
  58. 【請求項58】 支流が少なくとも2つの異なる通信プロトコルによって特徴
    づけられる請求項56の方法。
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