JP2002534485A - ペプチド類およびタンパク質類の経口送達用粒子 - Google Patents

ペプチド類およびタンパク質類の経口送達用粒子

Info

Publication number
JP2002534485A
JP2002534485A JP2000593349A JP2000593349A JP2002534485A JP 2002534485 A JP2002534485 A JP 2002534485A JP 2000593349 A JP2000593349 A JP 2000593349A JP 2000593349 A JP2000593349 A JP 2000593349A JP 2002534485 A JP2002534485 A JP 2002534485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
particle
reservoir
release
drug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000593349A
Other languages
English (en)
Inventor
カール, エフ. グローヴ,
ピーター, ジェイ. デリンジャー,
デイヴィッド, アール. フレンド,
フランシス, ジェイ. マーティン,
マウロ フェラーリ,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of California
Original Assignee
University of California
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of California filed Critical University of California
Publication of JP2002534485A publication Critical patent/JP2002534485A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0087Galenical forms not covered by A61K9/02 - A61K9/7023
    • A61K9/0097Micromachined devices; Microelectromechanical systems [MEMS]; Devices obtained by lithographic treatment of silicon; Devices comprising chips
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • A61K9/167Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction with an outer layer or coating comprising drug; with chemically bound drugs or non-active substances on their surface
    • A61K9/1676Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction with an outer layer or coating comprising drug; with chemically bound drugs or non-active substances on their surface having a drug-free core with discrete complete coating layer containing drug
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • A61K9/1682Processes
    • A61K9/1694Processes resulting in granules or microspheres of the matrix type containing more than 5% of excipient
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/4891Coated capsules; Multilayered drug free capsule shells
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ペプチド、タンパク質およびオリゴヌクレオチドなどの生体ポリマー治療剤を経口送達するのに使用されるマイクロ製造された非対称的なリザーバー含有粒子が開示される。この粒子は、胃の通過および腸管内腔での粒子懸濁物の放出をもたらす腸溶コーティングされたカプセルまたは錠剤にカプセル化される。粒子は、選択された形状、および100μm〜1mmの範囲が好ましい一様な大きさを有する。リザーバーは粒子面に向けて開口し、治療剤および選択された添加剤で充填される。添加剤は、粒子が腸管内腔に放出された後、5分〜60分にわたって粒子リザーバーからの薬剤の溶解/放出を遅延させるように選択される。あるいは、細孔は浸食性材料で塞がれる。粒子面には、腸溶コーティングされたキャリアから粒子が放出された後、数分〜数時間にわたって腸の粘膜に粒子を素早く結合させることを目的とする粘膜接着性リガンドの層がグラフトされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ製造されたデバイスに関し、より詳細には、経口経路によ
って送達されたタンパク質、ペプチドおよび他の薬理学的に活性な生体ポリマー
の生物利用性を改善するのに使用される微細構造の粒子に関する。
【0002】
【従来の技術】
ペプチドおよびタンパク質に基づく治療剤は経口投与後の生物利用性(バイオ
アベイラビィリティー)が悪い。これは、胃、腸および結腸の粘膜表面を横断す
るそのような高分子の吸収が悪いためである。さらに、胃腸(GI)管に多量に
見出されるペプチダーゼ酵素によって、多くのペプチド薬物およびタンパク質薬
物が、それらが吸収される機会を得るまでに破壊される。様々な送達システムが
、薬物の経口的な生物利用性を改善するために考案されている。そのようなシス
テムには、腸溶コーティングされた錠剤(浸透圧ポンプを含む)、カプセルおよ
び粒子、リポソーム、ラクチド−co−グリコリドのような生分解性ポリマーか
ら構成されるマイクロ粒子およびナノ粒子、表面活性剤が配合されたマイクロエ
マルション、生分解性ヒドロゲルなどが含まれる。多くの場合、そのような投薬
形態物には、透過性増強剤(これはまたキャリアとしても知られている)が配合
される。これらの薬剤には、(グリココール酸ナトリウムなどのナトリウム塩の
ような)胆汁酸塩、アニオン性界面活性剤(ドキュセートナトリウムおよびラウ
リル硫酸ナトリウムなど)、非イオン性界面活性剤(中鎖トリグリセリド、プロ
ピレングリコール)、サリチル酸塩、アシルアミノ酸、およびアシルカルニチン
が含まれる。他の増強剤は、締まった接合部に対する作用により腸の透過性を増
大させることが知られている。このタイプの薬剤の一例が、閉鎖帯毒素(ZOT
)である。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は、1つの局面において、ポリペプチド、タンパク質またはポリ核酸な
どの生体ポリマー薬物を対象体に経口送達するのに使用される粒子を包含する。
この粒子は、前面および後面を有し、かつ前記前面に向けて開口する少なくとも
1つのリザーバー(貯槽)を規定する基体を有する。生体ポリマー剤は、前記の
少なくとも1つのリザーバーに放出可能な形態で含有される。粘膜接着剤が、粒
子を腸粘膜内層に付着させるために基体の前面に担持され、その結果、リザーバ
ーから放出された薬物が、粒子が付着した腸の内層領域に直接もたらされる。
【0004】 粒子は、好ましくはディスク形状であり、100μm2〜1mmの範囲にある
直径および1.00±0.05gm/cm3の粒子密度を有する。
【0005】 例示的な生体ポリマー剤には、第VII因子、エリスロポイエチン、ヒト成長
ホルモン、GM−CSFなどの様々なコロニー刺激因子類、インターフェロン、
インターロイキン、バソプレシン、成長ホルモン放出因子、リラキシン、ソマト
スタチン、抗体、インスリン、心房性ナトリウム利尿因子、グルカゴン、デスモ
プレシン、カルコトニン、VEGFなどの様々な血管形成性成長因子類、LHR
Hアナログ、ペプチド抗原、ワクチン、ならびにアンチセンスオリゴヌクレオチ
ドおよびオリゴヌクレオチドアナログが含まれる。粘膜接着剤は、腸粘膜に結合
する植物レクチンであり得るし、例えば、コムギ胚芽アグルチニン(凝集素)、
トマトレクチン、ハリエニシダアグルチニンIおよびII、インゲンマメアグル
チニン、ミヤコグサレクチン、マイコプラズマ・ガリセプチクムレクチン、コレ
ラ毒素(CT)のBサブユニット、大腸菌1型線毛、ビタミンB12、リボフラビ
ン、葉酸塩、または鉄/トランスフェリンなどである。薬剤は、リザーバーから
の薬剤の制御された溶解速度および放出速度を達成するために添加剤と混合する
ことができる。リザーバーの1つは透過性増強剤を含有することができ、リザー
バーの1つはペプチダーゼ阻害剤を含有することができる。
【0006】 別の局面において、本発明は、薬物送達粒子の組成物を含む。この組成物は好
ましくは、経口送達後、食道および胃の低pH環境を通過する間は無傷のままで
あり、かつ腸管内腔の高pH環境で溶解して、前記粒子を放出するのに効果的な
、粒子をカプセル化する腸溶性コーティング材料を含有する。
【0007】 さらに別の局面において、本発明は、薬物送達粒子を製造するためのマイクロ
製造法(マイクロ素子製造法)を含む。この方法は、一般的には、(a)粒子形
成材料のシートを、ホトマスクを介して光アブレーション用光源に露光し、それ
によって、所望する粒子サイズおよび粒子形状に対応する網状の格子パターンを
シート上に形成する工程、および所望する粒子が形成されるまで前記露光を続け
る工程を含む。
【0008】 本発明のこれらの目的および他の目的ならびに特徴は、添付された図面と組み
合わせて、本発明の下記の詳細な説明を読めば明らかになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
I.定義 別途示されていない限り、下記の用語は下記の意味を有する。
【0010】 「粒子」または「マイクロ粒子」または「マイクロ製造された構造体」または
「マイクロ製造された粒子」は、マイクロ製造法により形成された粒子である。
【0011】 「マイクロデバイス」または「マイクロ製造されたデバイス」は、コーティン
グ剤および/または治療剤のような生物学的薬剤を含むようにさらに調製された
粒子である。
【0012】 「マイクロ製造法」は、所望する表面パターン構造を基体に作製するために、
基体のホトマスク処理またはパターン化ビーム照射が用いられる方法を指す。例
示的なマイクロ製造法には、フォトリソグラフィー、X線リソグラフィーおよび
電子ビームリソグラフィーが含まれる。
【0013】 「微小焦点的な粘膜通過輸送」は、生物活性を有する無傷なペプチド薬剤、タ
ンパク質薬剤または他の高分子治療剤が、GI管内腔から(細胞周囲的または細
胞通過的のいずれかで)粘膜表面の微視的領域(約4x104μm2)を通って肝
門脈循環に移動することを指す。
【0014】 「粘膜接着性」は、小腸および大腸の全表面の内側を覆う粘膜層に付着する粒
子の能力を指す。付着は、ムチンまたは腸の上皮細胞表面に存在する化学受容体
に結合する、粒子の一方の表面にグラフトされたリガンドによって媒介される。
【0015】 「生物浸食性」は、生理学的媒体において溶解し得る材料(例えば、浸食性金
属)、または生理学的酵素による生理学的条件および/もしくは化学的条件(例
えば、GI管で見出される条件)のもとで分解され得る生体適合性のポリマー材
料を指す。
【0016】 用語「分子コーティング」は、粒子の一方の表面(面)に結合しているコーテ
ィング物を記載するために本明細書中で使用される。分子コーティングは、粒子
の表面に直接結合させられるか、あるいは粒子の構造的な層の表面に対して誘導
体化または結合させた電子供与基(例えば、−NH2、OHなど)に結合した化
学物質を介して表面にグラフトされる。好ましい実施の形態において、分子コー
ティングは、リザーバーまたは細孔がつながる粒子面に限定される。小腸および
大腸を覆うムチン層に粒子が結合する能力をもたらす分子コーティング(粘膜接
着性リガンド)が好ましい。
【0017】 A.マイクロ製造された粒子 本発明は、インビトロ、インビボおよびエキスビボによる様々な適用において
、特に経口適用において治療的に有用なマイクロ製造された粒子を提供する。マ
イクロ製造された粒子は、選択された非球状の形状で、一様な大きさを有し、そ
して治療剤を放出可能な形態で含有する。薬剤の活性は、(腸および/または結
腸の粘膜表面に接着するように設計された)デバイスからのその放出および胃粘
膜を介した肝門脈循環へのその後の薬剤の輸送に従って表される。
【0018】 本発明のマイクロ製造された粒子の形状、サイズ、密度および組成は、(粒子
の面に結合させられた粘膜接着剤によってもたらされる)接着力に有利であるよ
うに選択される。この力は、粒子が腸の表面に結合するや否や粒子を取り除くこ
とになる力(すなわち、消化管の蠕動運動の結果としての腸管内腔を通る流動体
の流れ)に対抗する。
【0019】 それぞれの粒子におけるリザーバーまたは細孔の数および容量は、送達される
特定の生体ポリマーに適切な運搬能がもたらされるように、そして適切な透過性
増強剤および/またはペプチダーゼ阻害剤の適切な量を輸送する能力がさらに得
られるように選択される。例えば、典型的な経口適用において使用されるように
設計されたデバイスは、好ましくは、実質的に、ディスク形状、カップ形状、リ
ング形状または六角形状である。そのようなディスク形状、カップ形状、リング
形状または六角形形状のデバイスの例示的な実施の形態が図1A〜1Dに図示さ
れている。図1A〜1Eに関連して、それぞれの粒子は基体100から構成され
、そして1つまたは複数の細孔またはリザーバー102を含む。
【0020】 図1Eには、薄いディスク材料104から構成され、直径Dが約100ミクロ
ン〜約5000ミクロンの間にあり、厚さが約10ミクロン〜約100ミクロン
の間にあるディスク形状の粒子が示されている。このディスクは、治療剤(例え
ば、治療的な生体ポリマー)を細孔またはリザーバー106に含有し得る単一の
ポリマー材料から形成される。非浸食性の生体適合性材料を使用してもよいが、
好ましい粒子は、下記に記載されているような生物浸食性の材料から形成される
【0021】 リザーバーまたは細孔に至る開口部を含む粒子の面は、反応性化学基の50Å
〜100Åの層を導入することによって修飾することができる。典型的には、こ
のような基は粒子形成後に付加される。様々なガラス、金属表面およびポリマー
表面を誘導体化する方法はよく知られている。例えば、アミノ基またはチオール
基を、グロー放電または「プラズマ」処理を使用してポリマーの表面に結合させ
ることができる。
【0022】 本発明の粒子は、粘膜接着性リガンドを粒子面の反応基に化学結合させること
によって粘膜接着性にされる。タンパク質リガンドが、アミノ反応基またはチオ
ール反応基に、それぞれチオエーテル結合またはアミド結合を形成するのに効果
的な条件のもとで結合させられる。例示されるリガンドは、GI管内の選択され
た標的部位(例えば、小腸または大腸)に粒子を結合させるためのものである。
抗体または他のポリマー結合因子を無機支持体またはポリマー支持体に結合させ
る方法は、例えば、Taylor,R.編、PROTEIN IMMOBILI
ZATION FUNDAMENTALS AND APPLICATIONS
、109頁〜110頁(1991)に詳しく記載されている。
【0023】 粒子の最小寸法は、マイクロ製造プロセス自体および各粒子の運搬能によって
のみ制約される。より詳しく下記に記載されているように、「従来」のフォトリ
ソグラフィーは約0.5ミクロンよりも大きな構造体のマイクロ製造に限定され
るが、実質的により小さい構造体(本発明において考えられる大きさを有する、
例えば、直径が約50nm〜200nmのデバイス)を、公知のX線リソグラフ
ィー法および/または電子ビームリソグラフィー法を使用して製造できることが
認識されている。
【0024】 本発明粒子の基体材料の最適な大きさ、形状および密度は、GI管全体を取り
囲む平滑筋の蠕動収縮によって進む流動体の消化管内の動的運動と、ムチン層へ
の粒子の接着能力との有利なバランスを取ることに依存する。デバイスの最大寸
法(ディスク形状デバイスの場合にはディスクの直径)は、典型的には、100
ミクロン(10ミクロンもの小ささも考慮されるはずである)〜1000ミクロ
ンの間の範囲である。
【0025】 直径が数ミクロンよりも大きな粒子を使用することに対する1つの重要な利点
は、このサイズの粒子は大きくて、腸の上皮細胞によって細胞内に取り込まれな
いということである。細胞内に取り込まれる粒子は、少なくとも2つの欠点を有
する。第1に、治療的な負荷部分(payload)が、所望する標的部位に達
する前に上皮細胞によって処理されるので不活性化され得る。第2に、粒子状キ
ャリアの潜在的な毒性が、細胞内に取り込まれる場合、GI管を介して除去され
る場合よりも心配になる。
【0026】 上記に記載されているようなデバイスに含有され得るいくつかの層およびコー
ティング(例えば、粘膜接着性リガンドの層)は、分子の単層と同じくらいの厚
さであり得る。再度ではあるが、最小サイズは適用に依存する。例えば、生分解
性材料から作製されたデバイスの場合、デバイスが小さいほど、早く溶解する。
特定の適用における本発明のデバイスの安定性は、標識(例えば、蛍光または放
射能標識)されたデバイスをモデル系で使用して当業者によって容易に求めるこ
とができる。
【0027】 粒子の別の重要な性質は、粒子を作製する際に用いられる材料の生物浸食性で
ある。鉄などのいくつかの金属は、水性媒体で迅速に溶解するが、金などの他の
金属ははるかにゆっくり浸食される。従って、所望する浸食速度を達成するため
に、金属を混合して合金にしてもよい。
【0028】 ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリウレタン、セルロースおよび誘導体化セル
ロースを含む様々な生物浸食性ポリマーを選択することができるが、ヘパリン様
ポリ硫酸化ポリマーまたはポリカルボン酸化ポリマーなどの様々な荷電ポリマー
が、1つ以上のマイクロ構造層を形成する際には好適である。
【0029】 さらに、粒子は、検出または可視化ができるように標識され得る。例えば、マ
イクロデバイスは、I−123、I−125、I−131、In−111、Ga
−67およびTc−99mなどの放射性同位体の埋め込みまたは表面結合によっ
て放射活性にされる。GI管の特定領域に結合した放射活性デバイスは、シンチ
グラフィー(骨走査)において現在使用されているX線カメラなどの放射線検出
器によって確認することができ、その結果、そのような領域の同定および局限化
が可能になる。マイクロデバイスはまた、所定濃度のマイクロデバイスが視覚的
に検出できるように蛍光性の分子または色素で標識することができる。
【0030】 マイクロ構造体を形成する際に使用される構造材料は、所望する浸食性および
薬物放出性が達成されるように選択される。薬物放出の場合、構造材料は、1つ
以上の生分解性ポリマーであり得る。生分解性ポリマーの種類には、ポリオルト
エステル、ポリ無水物、ポリアミド、ポリアルキルシアノアクリラート、ポリホ
スファゼンおよびポリエステルが含まれる。例示的な生分解性ポリマーは、例え
ば、米国特許第4,933,185号、同第4,888,176号および同第5
,010,167号に記載されている。そのような生分解性ポリマー材料の具体
的な例には、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、ポリ
ヒドロキシブチラート、ポリ(N−パルミトイル−トランス−4−ヒドロキシ−
L−プロリンエステル)およびポリ(DTHカーボネート)が含まれる。
【0031】 本発明の治療的粒子の追跡を容易にするために、粒子の構造エレメントまたは
コーティングエレメントの1つは、例えば、X線、シンチグラフィー、核磁気共
鳴、光学的検査(例えば、発色、蛍光)または超音波を使用して検出可能である
ように設計することができる。
【0032】 B.経口送達組成物 経口送達では、粒子は、典型的には、選択された放出可能な形の複数の粒子か
らなる経口送達組成物で送達される。組成物は、適当な非水性担体(油または微
細化粉末など)と混合することにより調製でき、単一投与量で標準的な腸溶性カ
プセルに充填できるか、または別に、圧縮して錠剤にし、腸溶性コーティング物
質でコーティングできる。腸溶性コーティングにより、粒子は、乾燥形で、胃の
低い(酸性)pH環境を通って輸送され、小腸または大腸の予め選択した領域に
放出されることが確実になる。
【0033】 図2Aは、標準的な腸溶性カプセル204に充填された、本発明の典型的な粒
子202を示す。図2Bに示したように、腸溶性コーティングされた「担体」は
、乾燥粒子を、胃206の低いpH環境を通って運搬し、大腸および小腸208
の内腔に見られるより高いpH環境内に粒子を放出するように設計されている。
粒子は、GI管210の粘膜内層の面上にグラフトされた粘膜接着性リガンドを
介して結合する。
【0034】 組成物は、保護ポリマーでコーティングし得る。この材料は、錠剤またはカプ
セル剤のいずれかにフィルムコーティング技術により適用され、胃環境の作用か
ら製品を保護、または胃環境での薬物の放出を防ぐ。かかるコーティングは、胃
で無傷のままであるが、一旦小腸に達すると溶けて投与剤形の内容物を放出する
ものである。腸溶性コーティングの目的は、胃内容物により失活する薬物の放出
を遅延することである。さらに、薬物の放出は、薬物のバイオアベイラビリティ
ーを最大限するに最も適した領域で起こる。
【0035】 最も多用されている腸溶性ポリマーの1つは、酢酸フタル酸セルロース(CA
P)である。別の有用なポリマーは、ポリビニルアセテートフタレート(PVA
P)であり、これは、湿気を透過しにくく、加水分解に対してより安定であり、
CAPよりも低いpHでイオン化できる。これらの特性により、十二指腸での薬
物のより確実な放出が可能となる。現在使用されているポリマーの別の例は、酸
性でイオン化可能な基を有する、メタクリル酸−メタクリル酸エステル・コポリ
マーをベースとしたものである。これらの中で代表的なものは、Rohm Ph
armaから入手可能な商標名Eudragit(オイドラジット)を有するポ
リマーである。一般に、腸溶性コーティングは、錠剤またはカプセル剤の約0.
5重量%〜約10重量%で適用する。全てのこれらのポリマーは、十二指腸での
錠剤またはカプセル剤からの粒子含有薬物の迅速で完全な放出を可能としつつ、
胃中の薬物を保護できる。
【0036】 外保護腸溶性コーティングに加えて、薬物および他の添加剤が粒子上に位置し
たチャンバも、保護カバーまたは物質層を含むことができる。この物質は水溶性
物質、例えばセルロース誘導体、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースま
たはゼラチンであり得る。別に、より水溶性の低いポリマー、例えばメチルセル
ロースを使用して、十二指腸での粒子の放出後のチャンバからの薬物の放出を遅
延することができる。
【0037】 ALZA社(マウンテンビュー、カリフォルニア州)により開発された「Ch
ronSet(クロンセット)(登録商標)」技術を使用して、胃から小腸に通
過した後に、指定した時間および標的吸収部位で、粒子の塊を放出できる。この
場合、粒子の懸濁液をクロンセットカプセルに充填する。嚥下後、カプセルは胃
を無傷で通過する。He殻は、浸透圧的に透過可能なシステムの部分の水膨潤速
度を調節するように加工されている。浸透圧力が拡張して、カプセルの2つの半
分を押し分離する。カプセル半分の長さは、予め選択した時間での分離をもたら
すように特別に設計されている。各カプセルの内容物は、投与の2〜20時間後
、腸内腔に追い出される。80%以上の内容物(この場合、薬物の充填したマイ
クロ製造された粒子の懸濁液)が、15分間の時間枠内で追い出される。このア
プローチは、小腸または大腸の予め選択した領域で、粒子の懸濁液を放出する手
段を提供する。本発明の場合、かかるシステムは、結合(すなわち、粒子にグラ
フトされた粘膜接着性リガンドの受容体を含む領域)および/または吸収(すな
わち、粒子上の透過性増強剤に感受性の腸上皮の領域)に最適な小腸または大腸
の部位で、生体ポリマー含有粒子を放出するために使用し得る。
【0038】 C.薬物送達の特徴 図3は、粒子の面304に向けて開口する細孔および面にグラフトされた粘膜
接着性リガンドの層306を有するディスク形状の粒子302を示す。腸溶性コ
ーティング担体から放出後の粒子が示されている。それらは、腸上皮310を覆
うムチン層に存在する受容体309を介してGI管のムチン層308に結合する
。図3Aに示した実施の形態において、細孔は、治療剤と、粒子が小腸または大
腸の内腔内で腸溶性カプセルから放出された後、5〜60分間、混合物の溶解を
遅延するように設計された添加剤との乾燥混合物312で充填されている。適切
な粘膜接着性リガンドを以下の表1に列挙する。
【0039】 図3Bに示したように、GI管中の水が、乾燥薬物/添加剤混合物314を溶
媒和すると、治療剤316は、細孔から放出され、上皮310を透過し、肝門脈
循環318に進入する。他の実施の形態は、治療剤の放出を遅延させるための、
侵食可能な栓を含み得る。粒子の細孔を、腐食遅延フィルムなどの物質で栓をし
得る。腐食遅延層は、典型的には、GI管の生化学環境で次第に溶ける物質から
なる。かかる栓物質の例は、チタン、金、銀、プラチナ、銅、およびその合金お
よび酸化物などの金属の薄層、ゼラチン、マルトデキストリンなどの多糖、ペプ
チドポリマーなどの酵素感受性物質を含む。腐食遅延層の厚さは、例えば、GI
管内での所望の放出遅延を提供し、治療剤が放出される前にデバイスがその標的
に結合することを可能とするように選択し得る。これらの層は、標準的な金属蒸
着手順、スパッタリング、薄膜蒸着により適用し得る(Wagner、J Or
al Implantol 18(3):2315〜5;1992を参照)。
【0040】 図5Cは、反応性粘膜接着性リガンド512のグラフト層を含む粒子の一般的
な実施の形態を示す。粒子は、細孔またはリザーバー514を含み、その各々が
、治療ペプチド/タンパク質、および、混合物の溶解を遅延するように選択され
た添加剤(または添加剤のブレンド)の混合物で充填されている(孔内の点状パ
ターンにより示される)。1つの一般的な実施の形態において、粘膜接着性リガ
ンドは、粒子を腸粘膜に結合させるための、ムチン結合剤、典型的にはレクチン
、ポリマーまたは抗体または抗体断片である。図5Dに示したように、治療ペプ
チド/タンパク質溶液は、リザーバーに充填した後に乾燥される(各リザーバー
内の引っ込んだ点状パターンにより示される)。
【0041】 治療剤の活性は、粒子の、小腸または大腸の水性環境への曝露により表れる。
標的部位は腸の特定の位置であり得る。例えば、標的が小腸の特定のセグメント
である場合、リガンドおよび放出速度は、かかる部位への結合およびその部位で
の薬物の放出を確実とするように合わせて作成し得る。
【0042】 本発明の治療粒子に含まれる治療剤は、放出可能である。放出可能な薬剤は、
粒子が腸粘膜に結合している間に、粒子のリザーバーから放出される設計された
、薬物などの治療化合物である。本発明で使用する例示的ペプチドおよびオリゴ
ヌクレオチド治療薬剤は、表3に示したものを含む。
【0043】 本発明の重要な特徴は、薬剤と共に放出される、薬剤との混合物としてまたは
個々の粒子の別のチャンバまたは区画で製剤化した、各粒子に「乗船した」透過
性増強剤を含む能力である。増強剤の腸粘膜への曝露が、各結合デバイスの口側
と近接粘膜表面の間の限局微視的領域に限定されることは2つの重要な利点を有
する。第一に、焦点的な高い濃度の増強剤が、薬剤と同じ領域で得られる。透過
性の増強は、増強剤と薬剤の両方の局所濃度により強く影響を受けることは既知
である。第二に、粘膜表面の大半は、高濃度の増強剤の潜在的に刺激的な影響に
曝露されない。適当な増強剤には、胆汁酸塩、非イオン性界面活性剤、アニオン
性界面活性剤、レシチン、中鎖グリセリドおよび脂肪酸、サリチレート、3−ニ
トロ安息香酸ナトリウム、アシルカルニチン、アシルコリン、アシルアミノ酸、
カルシウムキレート剤、およびZotなどの上皮細胞間の密着結合を緩めること
のできるペプチドが含まれる(表2参照)。
【0044】 本発明と使用するに好ましい増強剤は、閉鎖体毒素(Zot)である。Zot
は、腸の密着結合を調節する、コレラ菌により産生される新規毒素である。例え
ば、Zotは、インビトロで、可逆的に、インシュリンのウサギ腸透過性を72
%(P=0.034)および免疫グロブリンを52%(P=0.04)増加させ
る。インビボで試験した場合、Zotは、ウサギ空腸および回腸の両方でインシ
ュリン吸収を10倍増加させたが、結腸では実質的な変化は検出されなかった。
類似の結果が免疫グロブリンで得られ、そこで、Zotは、空腸および回腸でI
gG吸収についてそれぞれ2倍および6倍増加を誘導した。糖尿病ラットでは、
Zotと共投与した経口インシュリンのバイオアベイラビリティーは、ホルモン
の非経口注入後に得られるレベルと同等なレベルまで、血清中グルコース濃度を
低下させるに十分であった。経口インシュリン+Zotで慢性的に処置した糖尿
病動物の生存時間は、非経口的に処置したラットで観察されたものと同等であっ
た(Fasano等、J Clin Invest.99:1158〜64;1
997およびFasano等、Gastroenterology 112:8
39〜46;1997)。空腸および回腸での推定的受容体はGM1である(W
alia等、Infect Immun 67:5215〜5222;1999
)。Zotは腸上皮細胞間の密着結合を開口することにより作用するというさら
なる証拠がFasano等(J Clin Invest 6(2):710〜
20;1995)により報告されている。
【0045】 マイクロ製造法により提供されるさらなる利点は、薬剤または増強剤との混合
物として、または個々の粒子の別々の区画に製剤化された、各デバイスに「乗船
した」タンパク質分解酵素阻害剤を含めることができることである。薬剤と共に
、そしてデバイスの口側と粘膜表面の間の同じ限局領域での酵素阻害剤の放出が
有利である。なぜなら、高濃度の阻害剤がこの領域で得られ、阻害剤の保護効果
を最適化するからである。
【0046】 粘膜に結合した後、薬物は、結合粒子の表面と近接する粘膜表面の間に挟まれ
た限局領域内に、高濃度で個々の粒子から放出され、従って、かかる薬剤の「微
細焦点的」経粘輸送が進められる。薬物放出は、粒子が腸溶性カプセルから腸内
腔に放出された後、数分から1時間まで遅延する。この遅延期間は、粒子が、粘
膜表面に結合する機会を有することを確実にするように設定されている。放出は
、下記した2つのアプローチの1つにより遅延される。
【0047】 1つのアプローチでは、リザーバーに充填する前に、薬物溶液を、水溶性添加
剤溶液と混合する。次いで、混合物をリザーバー内で乾燥させる。腸溶性カプセ
ルから乾燥粒子が放出し、腸内腔内の水に曝露した後に、混合物の再水和および
溶解が遅延するように添加剤を選択する。適当な添加剤を表4に列挙する。
【0048】 第二の一般的な放出アプローチは、細孔内の乾燥薬物溶液の上に配置された腐
食性栓物質を使用する。かかる物質は、油または非水性溶媒に溶解または懸濁で
き、乾燥薬物溶液の上に充填でき、リザーバーの開口部に栓をする。適当な物質
を表4に列挙する。
【0049】 内因性輸送が悪いことに加えて、ペプチドおよびタンパク質薬物は、腸内腔内
に豊富に存在する、ペプチダーゼ酵素による分解を受け易い。様々なペプチダー
ゼ阻害剤が同定されている。
【0050】 本発明の粒子はまた、ペプチドおよびタンパク質薬物のバイオアベイラビリテ
ィーをさらに向上させるための、粒子上のプロテアーゼ阻害剤を含むことができ
る。これらの薬剤は、とりわけ、アプロチニン(−アンチトリプシン)、および
EDTAを含む。これらの薬剤は、腸管内でのペプチドおよびタンパク質薬物の
完全性を保存するように作用する。かかる酵素阻害剤は、上記の透過性増強剤に
使用した同じアプローチにより、本発明の生体ポリマー充填粒子に充填し得る。
かかる「乗船」酵素阻害剤は、薬物と共に放出され、腸内腔中ではその完全性を
保持し、従って経上皮輸送を促進する。
【0051】 D.マイクロ製造法 エレクトロニクス産業により完成された技術を使用した、ミクロデバイスの「
トップ−ダウン」製造法(組立て法)は、本発明に有用なユニークな構造特徴の
組合せをもつマイクロ粒子を創製する手段を提供する。かかる粒子は、極めて正
確なサイズおよび型で作製でき、本発明の目的のために、粒子による治療生体ポ
リマーの輸送を可能とするリザーバーとして作用する、細孔を含むことができる
。さらに、粒子は非対称でもよい。例えば、細孔またはリザーバーは、粒子の上
面へのみ開口するように作製できる。上面(孔開口部を含む)はまた、この面に
のみタンパク質または他の種類のリガンドを化学的にグラフトするために使用で
きる、第一級アミノ基またはチオール基などの反応性化学基を含むように化学修
飾できる。下記の開示で明らかとなるように、かかるマイクロ製造法により提供
されるユニークな幾何学的形態は、本発明の粒子を創製するのに有用である。
【0052】 2つのマイクロ製造法のスキームを使用して、本発明の粒子を創製し得る。第
一は、基体上に物質の連続層を堆積および成形するための、薄膜蒸着法と、フォ
トリトグラフィー、光アブレーションおよびエッチング技術の組合せを使用する
、いわゆる「トップ−ダウン」アプローチである。このアプローチを使用して、
SiO2などの物質およびポリマーを、薄膜として、化学蒸着、スパッタリング
またはその他を含む標準的な手法により犠牲的層に適用する。適切な波長のUV
光または他の照射源に曝露されると、レジスト層を、腐食液の作用に感受性にす
るか(ポジティブレジスト)、または腐食液の作用に耐性とする(ネガティブレ
ジスト)化学的変化を受ける、フォトレジスト物質を含む、続く物質層を加え得
る。フォトマスクを使用して、かかるレジストの選択した領域のみを照射源に曝
露し、腐食液を使用して感受性領域を溶かす。
【0053】 本発明に使用する第二の一般的なマイクロ製造法のスキームは、トラックエッ
チング法に基づく。この場合、ポリマーフィルムを核反応器の高エネルギー粒子
に曝露する。これらの高エネルギー粒子は、10〜30μmの深さまでフィルム
を透過し(粒子のエネルギーレベルの源およびパワーに依存する)、ポリマーに
感作トラックを残す。次いで、トラックを、強いアルカリ溶液でエッチングし、
均一サイズで円柱形の行き止まり細孔をポリマーシートに創製する。このアプロ
ーチを使用して、両面にエッチングされた均一な細孔を有するポリカーボネート
またはポリエステルなどのポリマーのシート−ストックを創製する。本発明の目
的のために、細孔のない支持体の薄層を、一方の面に適用でき、前面に向けての
み開口部を有する非対称フィルムを創製する。細孔は、生体ポリマー薬物のリザ
ーバーとして作用し、これは、減圧下で薬物の溶液にフィルムを浸漬することに
より細孔に充填される。次いで、薬物溶液を乾燥し、個々の粒子を、マイクロ製
造用パンチ装置を使用して、ポリマーシートストックから切断する。
【0054】 1つの一般的な実施の形態において、粒子は、GI管で腐食するように設計し
た物質からマイクロ製造される。例として、粒子は、鉄、チタン、金、銀、プラ
チナ、銅、およびその合金および酸化物などの金属から形成され得る。本発明に
好ましくは、粒子は、生分解性ポリマー物質から形成され得る。
【0055】 本発明の粒子の構造的部分または基体層(すなわちミクロ構造)は、任意の適
切なマイクロ製造法、例えば実施例Bに詳述したポリマーロールストックのトラ
ックエッチング(PCTE)、または以下に詳述したフォトリトグラフィーおよ
び光アブレーション法を使用してマイクロ製造し得る。粒子はまた、X線または
電子ビームリトグラフィーなどの当業者に知られている他のマイクロ製造法を使
用してマイクロ製造できることが理解される。電子ビームリトグラフィーを、サ
ブミクロン回路経路を製造するために使用されてきた(例えば、Ballant
yne等、J.Vac.Sci.Technol.10:1094(1973)
)、そしてナノメータ尺度でパターンを作成し、撮像するのに(例えば走査型近
接場顕微鏡と組合せて)使用しうる(例えば、Introduction to
Microlithography、Thompson等編、ACS Sym
posium Series、ワシントンD.C.(1983))。
【0056】 図4A〜4Hは、フォトリトグラフィー技術によるディスク形状リザーバー含
有粒子400(図4E)の形成における工程を示す。示したように、構造は、平
面拡張402を形成するポリマー層を含む。このポリマー拡張は、例えば、化学
蒸着、スパッタリングまたはその他などの慣用的な金属層堆積法、および/また
は薄ポリマーシート物質の製造法に従って形成する。
【0057】 工程の第一段階として、ポリマー層を、リンドープ二酸化シリコンなどの犠牲
層404に付着するか、または別様に結合させ、次いで、標準的なシリコンウェ
ーハ406にコーティングする。ポリマー層の上部を、化学蒸着によりフォトレ
ジスト408でコーティングする。適当なネガティブ−またはポジティブレジス
ト物質は周知である(例えば、Introduction to Microl
ithography、Thompson等編、ACS Symposium
Series、ワシントンD.C.(1983))。本発明に記載のデバイスの
製造に有用なマイクロ製造法に関するさらなる詳細は、例えば、共同して所有す
るPCT国際公開WO95/24261、WO95/24472およびWO95
/24736に記載されている。
【0058】 コーティングされたポリマー層を、粒子の所望のサイズにサイズが対応してい
る、開口部412などの一連の環状開口部を有するフォトマスク410を通して
照射する。所望のフォトマスクパターンを有するフォトマスクを形成する方法は
周知である。
【0059】 図4A〜4Dを参照して記載した実施の形態において、フォトレジストはネガ
ティブレジストであり、選択した波長の光、例えばUV光へのレジストの曝露は
、変化したレジストを、適当な腐食液によるエッチングに耐性とする、化学的変
化(交差ハッチングにより示される)を引き起こすことを意味する。フォトマス
クUV照射後のコーティングポリマー層の外見。図3C。示されるように、ポリ
マー層402は、ここで、所望の粒子の平面寸法にサイズが対応している、複数
の別個のディスク形状レジストエレメント、例えばエレメント408により覆わ
れる。
【0060】 ポリマー層は、ここで、ポリマー層の曝露領域のポリマーを溶解するに効果的
な腐食物質で処理する。金属層の場合、腐食液は、適当な酸性溶液である。積層
体生分解性ポリマー層の場合、腐食液は、酵素溶液、ポリマーを分解するに効果
的なpHを有する水溶液、または特定のポリマーを溶解することが知られる有機
溶媒であり得る。このポリマー層は、完全なエッチング後、図4Cの外見を有し
、これは、犠牲層上の一連のディスク形状のレジストコーティングエレメントを
示す。最終の調製工程において、レジストを適当な化学処理により除去する(図
4D)。
【0061】 図4E〜4Hは、400で示したような、細孔またはリザーバーを含むディス
ク形状粒子を製造するのに効果的なさらなるフォトリソグラフィープロセシング
を示す。このプロセシングにおいて、図4Dに示したエッチングポリマー/犠牲
層構造または基体は、さらに、図4Eに示した、ポジティブレジスト物質414
でコーティングする。次いで、コーティングポリマーを、その直径がリザーバー
の所望の「内部」直径に対応する、開口部418などの一連の環状開口部を有す
る第二フォトマスクを通して照射する。そのマスクを、示したように基体と共に
整列させ、よってマスク開口部は、基体中に既に形成されたディスクに適合して
いる。
【0062】 フォトマスクを通した基体の照射は、照射領域を選択的腐食剤に感受性とする
、レジストに光誘導変化(交差点状パターンにより示される)を引き起こす。フ
ォトマスクUV照射後のコーティングラミネートの外見は図4Fに示される。示
されるように、ポリマー層402は、ここで、サイズが所望のリザーバーの平面
寸法に対応している、エレメント420などの、複数の別個のディスク形状ポジ
ティブレジストエレメントにより覆われている。そのポリマー層は、ここで、適
当な第二腐食物質で処理する。エッチング工程の時期は、層が部分的にのみエッ
チングされ、層に行き止まり細孔を創製するように選択する。かかるエッチング
後のポリマーの外見を図4Gに示す。示されるように、この処理は、基体の各ミ
クロ構造400の中心に、開口部430などの円柱状細孔をもたらす。犠牲層の
除去により、図4Hに示した自由な粒子400が得られる。
【0063】 上で記載したように形成された粒子を、標準的なフォトリトグラフィー手法に
よりさらに処理し、他の所望の表面特徴または層を作成し得ることが理解される
。さらに、リザーバーまたは細孔は、既知の方法によるミクロ構造物質とは異な
る物質で充填し得る。例えば、かかるリザーバーは、選択した治療タンパク質、
例えばインターフェロン、インシュリン、様々なプロテアーゼ、黄体形成放出ホ
ルモンおよびその類似体等で充填し得る。
【0064】 別の一般的なアプローチでは、粒子は、エキシマレーザー光アブレーション手
法により基体からパターン化する。レーザーマイクロマシンまたは乾燥エッチン
グ法は、例えば、米国特許第5,368,430号、第4,994,639号、
第5,018,164号、第4,478,677号、第5,236,551号、
および第5,313,043号に記載されている。この方法は、レーザービーム
がポリマー構造を光アブレーションするのが容易であることから、ポリマー基体
に最も適している。図5Aに示した504などの本発明の粒子はまた、トラック
エッチング細孔を含む様々なポリマーシートストックから、個々の粒子を切断ま
たは「パンチ」することにより作成し得る。ポリカーボネートおよびポリエステ
ルからなる、かかるポリマーシートストックは市販で入手できる。細孔は、図5
Aの孔502などの両面上の、均一で、円柱状で、行き止まりポケットまたはリ
ザーバーである。細孔のない支持体物質128をシートの一方の面に加え、細孔
が一方の面に向けてのみ開口する非対称構造を創製し得る。図5Bのアミノ官能
基などの反応性化学基を、細孔が開口するシートの面に導入し得る。
【0065】
【実施例】
A.EPOの経口送達用のマイクロ製造された粒子 図4A〜4Hは、標準的な4号型単一結晶(SC)シリコンウェーハ上でのフ
ォトリソグラフィー手法によるディスク形状粒子を形成する工程を示す。100
nmの二酸化シリコンを、「湿潤」条件下1000℃でSCシリコン基体上で熱
的に成長させ、エッチングストップ層(図示せず)を形成する。ポリ結晶シリコ
ン(ポリ;1830nm)の犠牲層をTylan炉(605℃、300mトール
、100.0sccmSiH4)での低圧化学蒸着(LP−CVD)によりエッ
チングストップ層上に堆積し、ウェーハを1時間1000℃でアニールし、残留
ストレスを除去する。900nmのLTO層を、Tylan炉(450℃、30
0mトール、60.0sccmSiH4、90.0sccmO2、0.4sccm
PH3)でLP−CDVにより犠牲ポリ上に堆積させ、微粒子層を形成し、再度
ウェーハを1時間1000℃でアニールし、LOTを高密度とする。ウェーハを
、UVフォトリトグラフィーGCA6200DSWウェーハステッパー(GCA
MANN製品)によりLTO表面上にパターン化し、直径約100〜200μ
の環状形領域のフォトレジスト(PR)パターンを作成する。次いで、ウェーハ
を焼く。PRパターン化LTO表面上のLTOの曝露領域は、LAMプラズマエ
ッチング装置(850W@0.38cmギャップ、2.8トール、120.0s
ccm He、30.0sccmCHF3、90.0sccmCF4)でエッチン
グする。残留フォトレジストを、pirhana(5部の18M H2SO4、1
部の30%H22)で除去すると、基層のポリ層に付着した別々の微粒子を有す
るウェーハが得られる。
【0066】 残留LTO粒子を、第二のポジティブ、レジスト層でコーティングし、細かい
パターンの環状開口部を有するフォトマスクを通して2回UV光に曝露する。フ
ォトマスク内の開口部の直径および開口密度は、LTO粒子内の直径が10〜2
0μの適切な細孔またはリザーバーを与えるように選択する。次いで、曝露した
層を、曝露領域のポリマーを部分的に溶解するに効果的な第二腐食物質で処理し
、複数の円柱状または円錐形状の細孔またはリザーバーを各粒子に創製する。重
要なことは、シートを、ポリマー層を通して完全ではなく所望の深さまでエッチ
ングするように条件を調整する。金属層の場合、腐食液は適当な酸性溶液である
。生分解性または生体適合性ポリマー層の場合、腐食液は、酵素溶液、ポリマー
を破壊するに効果的なpHを有する水溶液、または特定のポリマーを溶解するこ
とが知られる有機溶媒であり得る。
【0067】 次に、粒子の上表面を化学的に修飾して、第一級アミノまたはチオール基など
の反応性化学基を作成する。かかる基を最初のいくつかのポリマー物質の分子層
に導入する好ましい方法は、以下のポリカーボネートロールストックについて詳
述したガスプラズマ処理である。
【0068】 次いで、犠牲ポリ層を、80℃(1〜2分間)で6M KOH中の湿潤エッチ
ングにより除去し、粒子を溶液に放出する。粒子が放出した後、pHを迅速に8
以下とし、粒子を中性H2O(抵抗>17.8Mohms/cm)で保存する。
粒子をPBSに懸濁し、粘膜接着性リガンドを、下記したものと同じ方法を使用
して、これらの反応性化学基を介して粒子面にグラフトする。
【0069】 治療ペプチドまたはタンパク質溶液を、工程のこの点で細孔に充填する。粒子
を蒸留水中で完全に洗浄し、フィルター上に回収し、減圧下で乾燥させる。粒子
をEPOの脱ガス溶液と下記の実施例Bに詳述した添加剤中に再度懸濁する。懸
濁液を減圧にかけ、捕獲された空気が粒子の細孔から出ることを確実とする。溶
液中に完全に浸漬し、圧力を大気圧より僅かに上昇させ、溶液を確実に全ての細
孔に侵入させる。粒子を再度、フィルター上に捕獲し、下記に詳述した3つの方
法の1つを使用して乾燥させる(実施例B)。
【0070】 B.EPOの経口送達用のPCTEマイクロリザーバーを有するポリカーボネ ートロールストック 50〜75μmの厚みのポリカーボネートトラックエッチング(PCTE)ポ
リマーシート物質のロールストックを、オスモニクスラボラトリーおよびスペシ
ャリティープロダクツグループ(111リンドバークアベニュー、リバーモア、
カリフォルニア州94550)などの市販の業者から得る。具体的な孔密度は1
〜5×105孔/cm2であり、孔直径は10〜20μmであり、孔深さは12〜
25μmである。PCTEは、2段階工程で製造する。第一に、50〜75μm
の厚みのポリカーボネートフィルムを、プラトニウム源から発する平行高エネル
ギー粒子(40mev)に曝露する。これらの粒子は、フィルムの両側に約12
〜25μm透過し、その経路に沿って感作トラックを残す。1cm2あたりのト
ラック数は、フィルムが反応器の中にある時間量に依存する。この場合、時間は
、1cm2あたり約1〜5×105孔の孔密度で創製するように調整する。第二の
段階で、前記粒子により残されたトラックは、NaOHなどの強いアルカリ溶液
への曝露により、好ましくは、均一で行き止まり円柱状の細孔またはリザーバー
にエッチングする。温度、エッチング溶液の強度(モル濃度)および時間は、直
径約10〜20μmおよび12〜25μm深さの細孔を創製するように調整する
。積層支持体は、ポリカーボネートシートの一方の側に適用し得る。
【0071】 一級アミン基のポリカーボネートシート面へのグラフト化 グロー放電またはガスプラズマ手法を使用して、ポリカーボネートシート(ロ
ールストック)の面に反応性第一級アミノ基を導入する。ガスプラズマ表面修飾
はアンモニア蒸気の存在下真空チャンバ内で実施されるが、プラスチックおよび
ポリマー表面を修飾するために使用されてきた(Kany等、Biomater
ials 18(16):1099〜107;1997およびSiphia、B
iomater Artif Cells Artif Organs 18(
3)37〜46;1990およびBenedictおよびWilliams、B
iomater Med Devices Artif Organs 7(4
):477〜93;1979およびLiu等、J Biomed Mater
Sci 27(7):909〜15;1993)。空気毎、リール毎の連続的フ
ィルムプロセシング機械を使用して、効率を最大化し得る。かかるプロセシング
装置は、メトロライン社(251コーポレートテラス、コロナ、カリフォルニア
州91719)との契約で入手できる。1秒あたり15フィート以下のプロセシ
ング速度を達成でき、プロセシングのコストを大きく削減できる。6以下の平行
ラインのワイヤチュービング、または24インチ以下の幅のフィルムが容易に収
容される。
【0072】 ガスプラズマは、物質の第四状態である、イオン化ガスである。プラズマは、
ガス、この場合アンモニアが、エネルギー、一般に電場に曝露されると形成され
る。冷ガスプラズマ反応は、パイレックス(登録商標)、石英またはアルミニウ ムから構築され、内部または外部電極構造を有する、真空チャンバで実施する。 次いで、低圧ガスを、ラジオ周波数(RF)パワー、13.56MHzを使用し てイオン化する。RFエネルギーは、ガス種から電子を奪い、遊離電子、イオン および励起分子を産生する。活性分子が電子と再結合すると、光子が放出され、 ガスプラズマに関連した「グロー」が引き起こされる。各ガス型は、特異的色で 「グロー」する。RFパワーが切れるとすぐに、ガス分子は再結合して、安定な 分子を形成し、チャンバから排出される。
【0073】 ここで使用したガスプラズマ表面修飾は、分子修飾のカテゴリーに該当し(し
ばしば表面の「エッチング」または分子修飾と称される)、実際にいかなる追加
の物質を堆積することなく新らしい化学表面が得られる。
【0074】 プラズマ処理サイクル中に制御される多くの重要なパラメータがある。これら
のパラメータの任意の変化が、修飾の結果に影響を及ぼす。それらはガス型パワ
ー、圧力、フロー、および確定時間を含む。
【0075】 C.チャンバおよびフィクスチャー構造 周囲温度、成分成型中の相対湿度、基体の表面汚染、またはポリマーロット間
の多様性などの様々な他の因子が処理に影響を及ぼし得る。分子修飾は、有機物
質(この場合ポリカーボネート)の表面の化学構造を変化させる。アンモニアガ
スはまた、電子放電の影響下でイオン化する。イオン化サイクル中に高速で移動
している分子は、ポリカーボネートの表面に衝撃を与え、ポリカーボネートポリ
マー骨格の破砕を引き起こし、ラジカルなどの反応種を形成する。次いで、いく
つかのイオン化アンモニア分子は、自然に、基体表面に付着し、よって、共有結
合した第一級アミノ基の層を形成する。
【0076】 アンモニアプラズマ放電修飾は、一般に、25〜250Åの基体表面に関わり
、従って、基層のポリマー基体のバルク特性を変化させない。
【0077】 また、反応性アミン基は、ブチルアミンなどのアルキルアミン蒸気の存在下で
グロー放電手法を使用してポリマー表面に導入できる(TsengおよびEde
lman、J Biomed Master Res42(2):188〜98
;1998)およびエチレン−ジアミン(Denizli等、J Biomat
er Sci Polym Ed 10(3):305〜18;1999)。
【0078】 水またはH22蒸気の存在下のラジオ周波数グロー放電処理、または空気(O 2 )中でのグロー放電も、ポリマー表面への反応性ヒドロキシル基の導入のため
に使用し得る(Patterson等、ASAIO 41(3):M625〜9
;1995およびKang等、Biomaterials 17(8):841
〜7;1996およびVargo等、J Biomed Mater Res
29(6):767〜78;1995およびOzden等、Dent Mate
r 13(3):174〜8;1997)。カルボジイミドなどの水溶性濃縮剤
を使用して、アミノ含有タンパク質リガンドを、−OH修飾ポリマー表面へ連結
する。ポリカーボネートは、グリシジルアクリレートとの処理により反応性二重
結合を導入することにより修飾できる(KarmathおよびPark、J A
ppl Biomaster 5(2):163〜73;1994)。
【0079】 h−照射によるグラフト重合などの他の表面修飾技術を使用して、反応性基を
、粒子の面に導入し得ることに注目すべきである(例えば、Ikadal、Bi
omaterials 15(10):725〜36;1994およびAmij
iおよびPark、J Biomater Sci Polym Ed 4(3
):217〜34;1993およびKamathおよびPark、J Appl
Biomater 5(2):163〜73;1994参照)。
【0080】 D.アミノ修飾ポリカーボネート表面へのレクチンの化学的カップリング 図7は、本発明の粒子の連続的製造のシステムを示す。図7Aを参照して、1
0〜20μmの直径の細孔またはリザーバー712および表面反応性アミノ基7
14を有するポリカーボネートロールストック710(オスモニクス/メトロラ
インから市販で得られる、上記参照)を、716などのローラーガイドを装備し
たベルト上で進行させる。シートは、槽718まで進行し、SMCCまたは類似
のヘテロ二官能性試薬720(ピアスケミカル社、ロックフォード、イリノイ州
61105)の溶液に浸漬し、チオ反応性マレイミド基をポリカーボネート71
2の面に導入する。
【0081】 反応は、実際には化学量論的である(図6)。伸びたスペーサーアームを有す
るヘテロ二官能性試薬も、立体障害を減少することによりカップリング効率を向
上させるために使用し得る(Bieniarz等、Bioconjugate
Chem 7:88〜95、1996)。シートは槽から出ると、いくらかの溶
液が細孔724に留まる。次いで、シートを真空チャンバ726に通過させる。
真空にすると、水蒸気がチャンバ726から出て、濃縮される(図示せず)。真
空チャンバ726内の圧力を、交互に、減少、次いで上昇させて、全ての捕獲空
気を細孔から確実に除去する。真空チャンバ内で、シートを、水732をノズル
730からシートに噴霧することによりリンスし、これを排液領域734に集め
、排液管736により除去する。シートは次に、真空チャンバ738に進行する
。高真空とし、細孔740内に残る水を蒸発させ、水蒸気はチャンバ742から
出る。細孔はここで乾燥されている(744)。チオール反応性マレイミド基を
含むシートは、リガンド修飾モジュールに進行する(746)(図7B)。
【0082】 図7Bを参照すると、上で導入した10〜20μm直径の細孔またはリザーバ
ー712およびチオール反応性マレイミド表面基748を有するポリカーボネー
トロールストック710を、リール毎の構造に配置し、ポリカーボネートシート
がベルト上で進行し、716などのローラーガイドがそれを槽750に浸漬させ
る。槽内で、シートは、高度に精製した小麦胚芽アグルチニンまたはLycop
ersicon esculentum(トマト)レクチン752の溶液に浸漬
される。レクチンは、シグマケミカル社(セントルイス、ミズリー州63718
)から凍結乾燥粉末として得られる。20mgの各粉末の溶液を1mLのリン酸
緩衝等張食塩水(PBS)中で調製する。
【0083】 槽に入れる前に、レクチンをCarlsson等(Biochem J.17
3:723〜37;1978)の手順に従って、SPDPを使用してチオール化
する。条件は、穏やかな還元後にレクチン1分子あたり、1.5〜6−SH基と
なるように調整する。チオール化レクチンは、化学的にチオール反応性マレイミ
ド基754に連結される(図6)。ロールを進行させる速度および温度は、チオ
ール含有レクチンが、チオール反応性ポリマーに、そのポリマーフィルムが槽を
通過するにつれて、適切にカップリングが確実となるように調整する。ポリカー
ボネートシートの動きは、浸漬したセグメントへのレクチンのカップリングに十
分な時間に対応するように停止し得る。シートが槽から出ると、いくらかの溶液
が細孔756に留まる。
【0084】 次いで、ポリカーボネートシートを、蒸留水(図示せず)を含む第二槽を通過
させることにより洗浄するか、または蒸留水で噴霧することにより洗浄する。噴
霧洗浄の場合、シートは、真空チャンバ758へと通過する。真空にすると、水
蒸気は、チャンバ760から出て、凝縮される(図示せず)。真空チャンバ内で
、シートを、水764でノズル762からシートに噴霧し、これを排液領域76
6に集め、排液管788により除去する。洗浄後、シートは次に真空チャンバ7
70に進行する。チャンバ内で、フィルムを穏やかに乾燥させて、細孔の全ての
液体を確実に空にする。凍結乾燥の場合、フラット熱交換機をポリカーボネート
フィルムと良好な熱接触状態(直下に)に配置する。−20℃から−60℃の範
囲の液体冷却剤(例えば、フロンまたは冷液体、例えば液体窒素)を、熱交換機
に通過させ、フィルムにまたは細孔内に残る全ての水を凍結させる。圧力は全て
の水が昇華するまで減少させる。
【0085】 図7Bに示した実施例において、乾燥は、真空チャンバ770内で減圧下での
残留水の蒸発により、またはフィルム(図示せず)の表面上での温空気または窒
素などの不活性ガスの気流の通過により、または上記のような凍結乾燥により達
成される。ここで例示した真空乾燥の場合、高真空とし、細孔772内に残留す
る水を蒸発させ、水蒸気はチャンバ774から出る。細孔はここで乾燥している
(776)。表面に化学的にグラフトしたレクチンを含むシートを充填モジュー
ルに進行させる(778)(図7C)。
【0086】 E.リザーバーをEPOで充填、マイクロリザーバーからの遅延放出を提供す る添加剤とEPOの混合 50mg/mLのヒト組換えエリスロポエチン(EPO、1mgあたり80,
000単位、シグマケミカル社)の溶液をPBS中で調製する。一連の水溶性添
加剤をこの溶液に加えて、乾燥時の溶解を遅延できる。これらには、ポリマー、
デキストラン、マルトデキストリン、ゼラチン、崩壊剤(例えばExplota
b)、ポリプラスドン、アンバーライトIRP88、メイズまたはトマトデンプ
ンおよびElcemaP100が含まれる。
【0087】 F.リザーバーをEPO/添加剤溶液で充填 図7Cを参照して、上記で導入した細孔712および化学的にグラフトしたレ
クチン基780を有するポリカーボネートロールストック710を、716など
のローラーガイドを装備したベルトに沿って通過させる。EPO/添加剤784
の脱ガス溶液を、密閉チャンバ782中の槽に配置する。ポリカーボネートロー
ルストックのセグメント(小麦胚芽アグルチニン、トマトレクチンまたは他の適
当な粘膜接着性剤で修飾された)を、ローラー上で、チャンバに進行させ、槽に
浸漬する。ポリカーボネートフィルムの浸漬セグメントのリザーバー内の全ての
捕獲された空気を除去するために、チャンバ内の圧力を減少させ(786)、次
いで、大気圧より僅かに上昇させる。ロールストックの新しいセグメントが槽を
通り進行する度に、この手順を繰り返す。フィルムが槽を去ると、ゴムブレード
786が全ての過剰のEPO溶液を刷け落とし、槽に戻す。別法として、充填槽
を去るとき、強制空気の迅速な気流(または窒素などの不活性ガス)をフィルム
の表面上に生成させ、全ての過剰のEPO溶液を捕集管に強制的に導き、充填槽
に戻す(図示せず)。
【0088】 G.EPO/添加剤溶液を、透過性増強剤および/またはペプチダーゼ阻害剤 と混合 EPOは、比較的大きなポリペプチドであり、従って、大腸および小腸の粘膜
によるその内因性吸収能は最小である。そのため、経口バイオアベイラビリティ
ーは悪い。この理由から、EPOと共に放出される、送達粒子に「乗船した」透
過性増強剤および/またはペプチダーゼ阻害剤を取り込むことが必要である。か
かる増強剤および酵素阻害剤は両方共、用量依存的にペプチドおよびタンパク質
吸収を向上させることが知られる。
【0089】 この場合、適当な水溶性透過性増強剤および/またはペプチダーゼ阻害剤を、
EPO/添加剤溶液と混合し、上記のポリカーボネートフィルムのリザーバーに
充填する。薬物と共にリザーバーから増強剤および/またはペプチダーゼ阻害剤
が放出されることは、インビボでの、腸上皮を横切るEPOの移動を促進する。
【0090】 H.乾燥 EPO/添加剤溶液(プラスまたはマイナス透過性増強剤および/またはペプ
チダーゼ阻害剤溶液)をトマトレクチンまたは小麦胚芽アグルチニン修飾ポリカ
ーボネートフィルムへ充填した後、3つの方法の1つ(または組合せ)により乾
燥を達成する。水を減圧下、真空チャンバ788中で蒸発により、または、フィ
ルム(図示せず)表面上の温空気または窒素などの不活性ガスの気流の通過によ
り、または凍結乾燥により除去する。凍結乾燥の場合、フラット熱交換機をポリ
カーボネートフィルムと良好な熱接触状態に(直下に)配置する。−20℃から
−60℃の範囲の液体冷却剤(例えばフロンまたは冷液体、例えば液体窒素)を
、熱交換機を通してポート794に通過させ、アウトポート796に通過させ、
フィルムにまたは細孔798内に残る全ての水を凍結させる。圧力は、全ての水
が昇華するまで減少させる(799)。
【0091】 I.マイクロマシン「ディスクパンチ」装置を使用したポリカーボネートシー
トストックからの微細ディスクの創製 1.「ディスクパンチ」装置のマイクロ製造 図8は、微細な(顕微鏡的)紙ホールパンチのように機能するように設計され
たマイクロマシン「ディスクパンチ」装置の図である。薬物充填ポリカーボネー
トフィルムをロールガイドに沿ってその装置に進行させ、100μm〜1mmの
直径で約10〜100mm長の突き出た円柱状棒の2次元アレイの下に整列させ
る。シートの下には、円筒ホールのアレイがあり、各開口部は、下がると単一棒
を受容するように設計されている。受容開口部は、できるだけ堅く棒にフィット
するようにできており、底が開いている。ホールの下には捕集漏斗がある。
【0092】 2.ポリカーボネートシートストックからの200μmのEPO充填ディスク の連続的パンチング 機能するために、EPOで充填した細孔を含むポリカーボネートシート800
をパンチアセンブルに進行させ、棒アレイ802を、正確な整列を確実とするガ
イド棒808でフィットしたプレス806を使用して、1つの迅速な下方運動に
おいて、受容アレイ804の開口部に下げる。システムは、好ましくは、油圧ピ
ストン808を装備し、加圧810中の下方運動および1セットの抵抗バネ81
2を提供し、ピストンが脱加圧すると、上に棒アセンブリを引っ込める(図8に
示す)。棒の上下運動は、ポリカーボネートシート814からディスク形状粒子
をパンチして出す。挿入図は、面に付着したリガンドおよび乾燥EPO/添加剤
混合物で充填した細孔を有する個々の粒子816を示す。棒アセンブリが引っ込
んだ後、開口部の開いた底から落ちてくる粒子を、受容漏斗822を使用して捕
集する。粒子は乾燥し小さいため、漏斗の側面を、漏斗から捕集容器への粒子の
運動を容易にするために振動させ得る。別法として、空気流を使用して、漏斗か
ら受容容器へと粒子を推進し得る。この工程は、棒アレイの上下運動を反復しつ
つ、ポリカーボネートシートを進行させることにより連続的とする。
【0093】 3.腸溶性カプセルへの薬物充填粒子の充填および投与 上記で捕集した乾燥EPO充填粒子を秤量し、適切な充填粉末(例えば微細化
ラクトースまたは微結晶セルロース糖)と混合し、適切な単位用量に分割し、標
準的な腸溶性カプセルに充填する。経口経路を使用して、カプセルを、適切な用
量および計画で貧血罹患患者に投与する。
【0094】
【表1】
【0095】
【表2】
【0096】
【表3】
【0097】
【表4】 本発明のこれらおよび他の目的ならびに特徴は、添付図面と組み合わせて詳細
な説明を読めばより完全に明らかとなろう。
【0098】
【発明の効果】
I.適用 本発明の粒子および組成物は、経口経路を介して、治療的介入の必要な被検者
に投与できる。上記に議論したように、本発明の粒子は、吸収の悪いタンパク質
、ペプチド、オリゴヌクレオチドおよび他の生体ポリマー薬物の送達に特に有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A〜Eは、本発明の代表的なマイクロ粒子を例示する。それぞれは、基体材料
(100)から作製され、図1A〜図1Dの102および図1Eの104などの
行き止まりの細孔またはリザーバーを含む。考えられる形状には、ディスク様(
図1A)、カップ様(図1B)、六角形(図1C)およびリング様(図1D)が
含まれる。
【図2】 小腸(210)における放出を伴う、胃(206)を経由して本発明の粒子(
202)の懸濁物を輸送する好ましい手段である腸溶コーティングされたカプセ
ル(204)の使用を示す図である。
【図3】 腸上皮(310)を覆うムチン層(308)に発現する受容体(309)に、
粒子面(304)に化学的にグラフトさせたリガンド(306)を介して結合す
る薬物充填粒子(302)を例示する図である。粒子(312)の各細孔は、送
達される生体ポリマー薬物および添加剤(透過性増強剤および/またはペプチダ
ーゼ阻害剤を含む)の乾燥混合物を含有する。乾燥した薬剤は、水(314)の
流入により水和および溶媒和され、腸の上皮を(細胞周囲的または細胞通過的の
いずれかで)通過する拡散(316)によって外側に移動して、肝門脈循環(3
14)に進入する。
【図4】 気相蒸着または薄膜蒸着の組み合わせを使用し、その後にフォトリソグラフィ
ーを使用するマイクロ粒子のトップダウン製造における連続的な段階を示す図で
ある。
【図5】 A〜Cは、トラックエッチングされたポリカーボネートシートまたはポリエス
テルシートから作製されるマイクロ粒子の構造的構成体を例示する図である。各
粒子(504)は、複数の一様な円筒状の行き止まり細孔(502)を含む。第
一級アミノ基などの反応性化学基(510)の層を粒子面に導入することができ
、粘膜接着性リガンド(512)を、これらの基を介して粒子面にグラフトさせ
ることができる。薬物/添加剤溶液が細孔(514)に充填され、乾燥される(
図5D)。
【図6】 植物レクチンなどのタンパク質リガンドを粒子面にグラフトさせるために使用
され得る反応列の一例を示す図である。表面のアミノ基をSMCCなどのヘテロ
二官能性試薬と反応させて、チオール反応性マレイミド基が導入される。その後
、コムギ胚芽アグルチニンまたはトマトレクチンなどのチオール化レクチンをチ
オール反応基と反応させて、マレイミドとタンパク質のチオールとの間にチオー
ルエーテル結合を形成させる。
【図7】 A〜Cは、ポリマーシートストックからマイクロ粒子を創製する連続工程の重
要な段階を例示する図である。工程の細部は下記の実施例Bに示されている。簡
単に記載すると、この工程は、両面における直径が150ミクロン〜200ミク
ロンの円筒状の細孔、後面に付けられた裏打ち材、および前面に導入された反応
性アミノ基の薄層を含有する市販のポリカーボネートシートのロールを用いて始
められる。その材料はロールから解かれ、シートは、ロールガイドを備えた機械
化されたベルトに載って進む。表面のアミノ基をチオール反応基に変換するため
の最初の段階が最初のモジュール(図7A)に示されている。第2のモジュール
(図7B)の中を進んでいるときに、リガンドがポリカーボネートの面に化学的
にグラフトされる。第3のモジュール(図7C)において、(透過性増強剤およ
び/またはペプチダーゼ阻害剤を含むか、またはそれらを含まない)薬物/添加
剤溶液が細孔に充填され、乾燥される。
【図8】 上記の図7に記載された工程の最終段階である、ポリカーボネートシートから
のそれぞれのマイクロ粒子の「打ち抜き」を例示する図である。使用される装置
はホールポンチと類似する。ポリカーボネートシート(800)は、その直径が
マイクロ粒子の所望する直径に対応する円筒状ロッド(802)の列の下を進む
。空気ピストン(810)を駆動させて、ロッド列が受け開口部(804)の列
に向かって下方向に移動すると、ロッドにより、それぞれのマイクロ粒子(81
4)がシートから打ち抜かれ、回収漏斗(822)に集められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 38/22 A61K 47/14 38/26 47/22 38/28 47/34 39/395 47/36 47/10 47/38 47/14 47/40 47/22 47/42 47/34 47/44 47/36 47/48 47/38 A61P 35/00 47/40 43/00 111 47/42 A61K 37/02 47/44 C12N 15/00 A 47/48 A61K 37/26 A61P 35/00 37/28 43/00 111 37/24 C12N 15/09 37/66 H (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,CA,J P (72)発明者 グローヴ, カール, エフ. アメリカ合衆国, オハイオ州, コロン ブス, フェアファックス ドライヴ 2645 (72)発明者 デリンジャー, ピーター, ジェイ. アメリカ合衆国, カリフォルニア州, パロ アルト, ルーズベルト サークル 58 (72)発明者 フレンド, デイヴィッド, アール. アメリカ合衆国, ニュージャージー州, プリンストン, ジェームス コート 25 (72)発明者 マーティン, フランシス, ジェイ. アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン フランシスコ, サン フェルナン ド ウェイ 160 (72)発明者 フェラーリ, マウロ アメリカ合衆国, オハイオ州, ダブリ ン, クロスゲート コート ノース 8189 Fターム(参考) 4B024 AA01 CA01 DA03 EA04 GA11 HA17 4C076 AA32 AA58 AA95 CC06 CC21 CC27 CC41 DD38 DD41 DD46 EE09 EE10 EE16 EE20 EE24 EE32 EE33 EE38 EE41 EE51 EE55 EE56 EE58 EE59 FF05 FF31 FF61 FF65 FF68 GG02 GG11 4C084 AA03 AA14 BA01 BA42 CA62 DA12 DA19 DA21 DB01 DB11 DB14 DB34 DB35 DB57 MA02 MA05 MA37 MA41 MA52 NA10 NA11 NA12 NA13 ZB262 ZC202 4C085 AA02 AA03 AA13 BB11 CC21 EE01 EE05 GG08 4C086 AA01 EA16 MA03 MA05 MA41 MA52 NA10 NA13 ZB11 ZB26 ZB32

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリペプチド、タンパク質またはポリ核酸などの生体ポリマ
    ー薬物を被験者に経口送達するのに使用される粒子であって、 前面および後面を有し、かつ該前面に向けて開口する少なくとも1つのリザー
    バーを規定する基体と、 前記少なくとも1つのリザーバーに放出可能な形態で含有される生体ポリマー
    剤と、 粒子を腸粘膜内層に付着させるために前記前面に担持される粘膜接着剤と、 を含み、粒子が付着した腸の内層領域に、前記リザーバーから放出された薬物が
    直接もたらされることを特徴とする前記粒子。
  2. 【請求項2】 前記生体ポリマー剤は、GM−CSF、インターフェロン、
    インターロイキン、バソプレシン、成長ホルモン放出因子、リラキシン、ソマト
    スタチン、抗体、インスリン、心房性ナトリウム利尿因子、グルカゴン、デスモ
    プレシン、カルコトニン、VEGFなどの様々な血管形成性成長因子、LHRH
    アナログ、ペプチド抗原、ワクチン、ならびにアンチセンスオリゴヌクレオチド
    およびオリゴヌクレオチドからなる群より選択される、請求項1に記載の粒子。
  3. 【請求項3】 前記粘膜接着剤は、腸粘膜に結合する植物レクチンである、
    請求項1に記載の粒子。
  4. 【請求項4】 粘膜接着剤が、コムギ胚芽アグルチニン、トマトレクチン、
    ハリエニシダ(Ulex europaeus)アグルチニンIおよびII、イ
    ンゲンマメ(Phaseolus vulgaris)アグルチニン、ミヤコグ
    サレクチン(Lotus tetragonologus)、マイコプラズマ・
    ガリセプチクム(Mycoplasma gallisepticum)レクチ
    ン、コレラ毒素(CT)のBサブユニット、大腸菌1型線毛、ビタミンB12、リ
    ボフラビン、葉酸塩(folate)、または鉄/トランスフェリンからなる群
    より選択される、請求項3に記載の粒子。
  5. 【請求項5】 ディスク様形状、100μm2〜1mmの範囲にある直径、
    および1.00±0.05gm/cm3の粒子密度を有する、請求項1に記載の
    粒子。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つのリザーバーは透過性増強剤を含有する、請
    求項1に記載の粒子。
  7. 【請求項7】 前記生体ポリマーおよび透過性増強剤は別のリザーバーに含
    有される、請求項6に記載の粒子。
  8. 【請求項8】 少なくとも1つのリザーバーはペプチダーゼ阻害剤を含有す
    る、請求項1に記載の粒子。
  9. 【請求項9】 前記生体ポリマー剤を含有する前記リザーバーはまた、前記
    リザーバーからの前記薬剤の溶解/放出を遅延させることを目的とする添加剤を
    含有する、請求項1に記載の粒子。
  10. 【請求項10】 前記添加剤は、ゼラチン、ポリエチレングリコール、脂肪
    酸およびトリグリセリド、ポリビニルピロリドン、デンプン、セルロースエーテ
    ル(例えば、HPMC)、親水コロイドゴムおよび粘滑剤(例えば、アラビアゴ
    ム、グアゴム、トラガカントゴム)、ワックス(例えば、カルナウバロウ、蜜ロ
    ウ)、ポリアクリル酸の誘導体およびエステル、シェラック、酢酸フタル酸セル
    ロースまたはカルボキシメチルセルロースからなる群より選択される、請求項9
    に記載の粒子。
  11. 【請求項11】 前記基体はポリカーボネートまたはポリエステルから形成
    される、請求項1に記載の粒子。
  12. 【請求項12】 粒子の後面に取り付けられた非多孔性の積層裏張りをさら
    に含む、請求項1に記載の粒子。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載される薬物送達粒子を複数含む経口送達用
    組成物。
  14. 【請求項14】 経口送達後、食道および胃の低pH環境を通過する間は無
    傷のままであり、かつ腸管内腔の高pH環境で溶解して、前記粒子を放出するの
    に効果的な、前記粒子をカプセル化する腸溶性コーティング材料をさらに含む、
    請求項13に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 前記腸溶性コーティング材料は6.0〜6.8の範囲のp
    Hで溶解するのに効果的である、請求項14に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 前記腸溶性コーティング材料は、Eudragit L1
    00またはS100である、請求項14に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 前記腸溶性コーティング材料は、所定の放出時間を有する
    Chronsetシステムである、請求項14に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 前記Chronsetシステムは、小腸の中央領域におい
    て粒子懸濁物を放出するように設計されている、請求項17に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載される複数の粒子を製造するためのマイク
    ロ製造法であって、 粒子形成材料のシートを、ホトマスクを介して光アブレーション用光源に露光
    すること、 所望する粒子サイズおよび粒子形状に対応する網状の格子パターンを前記シー
    ト上に前記露光によって形成すること、 所望する粒子が形成されるまで前記露光を続けること、 を含む前記方法。
  20. 【請求項20】 前記粒子前面に対応する前記シートの一方の面に、反応性
    のアミノ基またはチオール基の層がプラズマ(グロー)放電によって結合させら
    れる、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記一方シート面に粘膜接着性リガンドを結合させること
    をさらに含む、請求項20に記載の方法。
JP2000593349A 1999-01-11 2000-01-07 ペプチド類およびタンパク質類の経口送達用粒子 Pending JP2002534485A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11542099P 1999-01-11 1999-01-11
US11542499P 1999-01-11 1999-01-11
US60/115,420 1999-01-11
US60/115,424 1999-01-11
PCT/US2000/000362 WO2000041740A2 (en) 1999-01-11 2000-01-07 Particles for oral delivery of peptides and proteins

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002534485A true JP2002534485A (ja) 2002-10-15

Family

ID=26813191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000593349A Pending JP2002534485A (ja) 1999-01-11 2000-01-07 ペプチド類およびタンパク質類の経口送達用粒子

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6355270B1 (ja)
EP (1) EP1140024B1 (ja)
JP (1) JP2002534485A (ja)
AT (1) ATE371438T1 (ja)
AU (1) AU2494700A (ja)
CA (1) CA2359474A1 (ja)
DE (1) DE60036193T2 (ja)
WO (1) WO2000041740A2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009526825A (ja) * 2006-02-16 2009-07-23 フラメル・テクノロジーズ 経口投与用の多微粒子状医薬製剤
JP2013541580A (ja) * 2010-11-03 2013-11-14 サノフイ マーキングされた固体医薬剤形およびレーザーマーキングによるこの製造方法
JP2015519366A (ja) * 2012-05-30 2015-07-09 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 生物活性剤送達デバイス及びその製造方法と使用方法
KR20170007726A (ko) * 2014-02-20 2017-01-20 박사르트, 인크. 소장 전달을 위한 제형들
US11433146B2 (en) 2015-06-12 2022-09-06 Vaxart, Inc. Formulations for small intestinal delivery of RSV and norovirus antigens

Families Citing this family (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8828432B2 (en) 1996-10-28 2014-09-09 General Mills, Inc. Embedding and encapsulation of sensitive components into a matrix to obtain discrete controlled release particles
US8765177B2 (en) * 1997-09-12 2014-07-01 Columbia Laboratories, Inc. Bioadhesive progressive hydration tablets
US7153845B2 (en) * 1998-08-25 2006-12-26 Columbia Laboratories, Inc. Bioadhesive progressive hydration tablets
PE20000601A1 (es) 1998-03-23 2000-07-25 Gen Mills Inc Encapsulado de componentes en productos comestibles
US6468568B1 (en) 2000-06-16 2002-10-22 General Mills, Inc. Oligosaccharide encapsulated mineral and vitamin ingredients
US6436453B1 (en) 2000-06-16 2002-08-20 General Mills, Inc. Production of oil encapsulated minerals and vitamins in a glassy matrix
US20020128179A1 (en) * 2000-12-01 2002-09-12 Tacon William C. Shaped microparticles for pulmonary drug delivery
DE10120092B4 (de) * 2001-04-25 2008-03-20 Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag Magensaftresistente Vorrichtung zur Freisetzung von mukoadhäsiven Wirkstoffträgern und Verfahren zur Herstellung der magensaftresistenten Vorrichtung
US20030124196A1 (en) 2001-08-22 2003-07-03 Susan Weinbach Pulsatile release compositions and methods for enhanced intestinal drug absorption
US8129504B2 (en) * 2001-08-30 2012-03-06 Biorexis Technology, Inc. Oral delivery of modified transferrin fusion proteins
GB0210397D0 (en) * 2002-05-07 2002-06-12 Ferring Bv Pharmaceutical formulations
US20040067544A1 (en) * 2002-06-27 2004-04-08 Viola Vogel Use of adhesion molecules as bond stress-enhanced nanoscale binding switches
WO2004096896A2 (en) * 2002-09-06 2004-11-11 Hansford Derek J Microfabrication of polymer microparticles
US20040064050A1 (en) * 2002-09-20 2004-04-01 Jun Liu System and method for screening tissue
FR2855521B1 (fr) * 2003-05-28 2005-08-05 Flamel Tech Sa Polyaminoacides fonctionnalises par au moins un groupement h ydrophobe et leurs applications notamment therapeutiques.
EP1648917A4 (en) * 2003-07-15 2008-11-12 Univ Maryland AGONISTPOLYPEPTIDE OF THE RECEPTOR FOR ZOT AND ZONULIN
GB0317999D0 (en) * 2003-07-31 2003-09-03 Univ Liege Improvements in or relating to drug delivery systems
AU2004285553B2 (en) * 2003-10-31 2009-12-10 Teva Pharmaceutical Industries, Ltd. Nanoparticles for drug delivery
US7651694B2 (en) * 2004-02-13 2010-01-26 Nod Pharmaceuticals, Inc. Therapeutic calcium phosphate particles and methods of making and using same
CA2569375A1 (en) * 2004-06-01 2006-08-17 Microchips, Inc. Devices and methods for measuring and enhancing drug or analyte transport to/from medical implant
JP2008504295A (ja) * 2004-06-25 2008-02-14 ボード オブ リージェンツ, ザ ユニバーシティ オブ テキサス システム 注意欠陥多動性障害及び高フェニルアラニン血症の治療のための方法及び組成物
WO2006108053A2 (en) * 2005-04-05 2006-10-12 The Ohio State University Diffusion delivery systems and methods of fabrication
CN101176040A (zh) * 2005-04-14 2008-05-07 哈佛大学 用于微制造的牺牲层中可调整的溶解度
WO2006121819A1 (en) * 2005-05-06 2006-11-16 Board Of Regents, The University Of Texas System Methods for fabricating nano and microparticles for drug delivery
US7803413B2 (en) 2005-10-31 2010-09-28 General Mills Ip Holdings Ii, Llc. Encapsulation of readily oxidizable components
US8093207B2 (en) * 2005-12-09 2012-01-10 Unigene Laboratories, Inc. Fast-acting oral peptide pharmaceutical products
US20090215098A1 (en) * 2006-04-28 2009-08-27 Ucl Business Plc. Quantification of enzyme activity by mass spectrometry
DE102006028916B4 (de) * 2006-06-23 2015-07-16 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Herstellung poröser Partikel
AU2007286203B2 (en) * 2006-08-08 2013-05-02 Board Of Regents, The University Of Texas System Multistage delivery of active agents
US8563022B2 (en) * 2006-10-11 2013-10-22 Board Of Regents Of The University Of Texas System Particles for cell targeting
US8361508B2 (en) * 2007-02-26 2013-01-29 Board Of Regents Of The University Of Texas System Endocytotic particles
US20080260820A1 (en) * 2007-04-19 2008-10-23 Gilles Borrelly Oral dosage formulations of protease-resistant polypeptides
US8920625B2 (en) * 2007-04-27 2014-12-30 Board Of Regents Of The University Of Texas System Electrochemical method of making porous particles using a constant current density
CA2685544C (en) 2007-04-27 2016-08-09 Board Of Regents Of The University Of Texas System Porous particles and methods of making thereof
US8728491B2 (en) * 2007-05-07 2014-05-20 Alba Therapeutics Corporation Transcutaneous delivery of therapeutic agents
US8198233B2 (en) 2007-07-26 2012-06-12 Alba Therapeutics Corporation Synthetic peptides that enhance tight junction permeability
WO2009049105A2 (en) * 2007-10-09 2009-04-16 Gelesis, Inc. Methods for inducing satiation
US7829735B2 (en) * 2007-10-26 2010-11-09 Northwestern University Universal phosphoramidite for preparation of modified biomolecules and surfaces
WO2010120892A2 (en) * 2009-04-14 2010-10-21 The Regents Of The University Of California Improved oral drug devices and drug formulations
KR101233352B1 (ko) * 2009-04-22 2013-02-25 (주)비씨월드제약 유전자 재조합 과립구-대식세포 집락 촉진인자를 함유하는 정제
KR102059255B1 (ko) 2009-06-18 2019-12-24 세레니티 파마슈티컬즈 엘엘씨 안전한 데스모프레신 투여
US20110073412A1 (en) 2009-09-28 2011-03-31 Tlt-Babcock, Inc. Axial fan compact bearing viscous pump
WO2011084618A2 (en) * 2009-12-16 2011-07-14 Nod Pharmaceuticals, Inc. Compositions and methods for oral drug delivery
CA2804842A1 (en) 2010-07-09 2012-01-12 Board Of Regents Of The University Of Texas System Biodegradable scaffolds
US20140162048A1 (en) * 2012-07-23 2014-06-12 California Institute Of Technology Multi-layer liquid-diode fabric and products
US20180193621A1 (en) * 2015-06-30 2018-07-12 Entrega Inc. Device for oral delivery of active agents
US20200376137A1 (en) * 2018-01-12 2020-12-03 President And Fellows Of Harvard College Compositions and methods relating to macrophages and/or monocytes with adhered particles
US11266740B1 (en) * 2020-09-04 2022-03-08 King Abdulaziz University Noble metal nanoparticles with radial pores
CN115051594B (zh) * 2022-08-15 2023-03-21 四川省肿瘤医院 一种摩擦电纳米发电机及其应用

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08502949A (ja) * 1992-04-24 1996-04-02 ブラウン ユニバーシティ リサーチ ファウンデーション 生体接着性マイクロスフェア、ならびに、薬物送達およびイメージングシステムにおけるそれらの使用
WO1996041236A1 (en) * 1995-06-07 1996-12-19 The Regents Of The University Of California Therapeutic microdevices and methods of making and using same
DE19734538C1 (de) * 1997-07-30 1998-12-24 Jenapharm Gmbh Bioadhäsive Tablette

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4888176A (en) 1984-05-21 1989-12-19 Massachusetts Institute Of Technology Controlled drug delivery high molecular weight polyanhydrides
US4478677A (en) 1983-12-22 1984-10-23 International Business Machines Corporation Laser induced dry etching of vias in glass with non-contact masking
US4933185A (en) 1986-09-24 1990-06-12 Massachusetts Institute Of Technology System for controlled release of biologically active compounds
GB2226970B (en) 1989-01-11 1992-10-21 British Aerospace Methods of manufacture and surface treatment using laser radiation
US5010167A (en) 1989-03-31 1991-04-23 Massachusetts Institute Of Technology Poly(amide-and imide-co-anhydride) for biological application
US5018164A (en) 1989-09-12 1991-05-21 Hughes Aircraft Company Excimer laser ablation method and apparatus for microcircuit fabrication
US5236551A (en) 1990-05-10 1993-08-17 Microelectronics And Computer Technology Corporation Rework of polymeric dielectric electrical interconnect by laser photoablation
JP2592369B2 (ja) 1991-08-22 1997-03-19 富士通株式会社 多層配線回路基板の製造方法及び誘電体ミラーマスクの製造方法
ATE167396T1 (de) * 1993-02-22 1998-07-15 Alza Corp Mittel zur oralen gabe von wirkstoffen
US5368430A (en) 1993-07-21 1994-11-29 Lin; Pei-Chang Parking device
WO1995024472A1 (en) 1994-03-07 1995-09-14 The Regents Of The University Of California Microfabricated capsules for isolation of cell transplants
US5660680A (en) 1994-03-07 1997-08-26 The Regents Of The University Of California Method for fabrication of high vertical aspect ratio thin film structures
US5651900A (en) 1994-03-07 1997-07-29 The Regents Of The University Of California Microfabricated particle filter
DE69528583T2 (de) * 1994-04-22 2003-07-10 Yamanouchi Pharma Co Ltd Kolon-spezifisches arzneistofffreisetzungssystem
US5968554A (en) 1998-07-07 1999-10-19 Cascade Development, Inc. A Subsidiary Of Cardinal Health, Inc. Sustained release pharmaceutical preparation

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08502949A (ja) * 1992-04-24 1996-04-02 ブラウン ユニバーシティ リサーチ ファウンデーション 生体接着性マイクロスフェア、ならびに、薬物送達およびイメージングシステムにおけるそれらの使用
WO1996041236A1 (en) * 1995-06-07 1996-12-19 The Regents Of The University Of California Therapeutic microdevices and methods of making and using same
DE19734538C1 (de) * 1997-07-30 1998-12-24 Jenapharm Gmbh Bioadhäsive Tablette

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009526825A (ja) * 2006-02-16 2009-07-23 フラメル・テクノロジーズ 経口投与用の多微粒子状医薬製剤
JP2013541580A (ja) * 2010-11-03 2013-11-14 サノフイ マーキングされた固体医薬剤形およびレーザーマーキングによるこの製造方法
JP2015519366A (ja) * 2012-05-30 2015-07-09 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 生物活性剤送達デバイス及びその製造方法と使用方法
KR20170007726A (ko) * 2014-02-20 2017-01-20 박사르트, 인크. 소장 전달을 위한 제형들
JP2017506265A (ja) * 2014-02-20 2017-03-02 バクサート インコーポレイテッド 小腸送達のための製剤
JP2021038243A (ja) * 2014-02-20 2021-03-11 バクサート インコーポレイテッド 小腸送達のための製剤
KR102396817B1 (ko) * 2014-02-20 2022-05-11 박사르트, 인크. 소장 전달을 위한 제형들
JP7168633B2 (ja) 2014-02-20 2022-11-09 バクサート インコーポレイテッド 小腸送達のための製剤
US11433146B2 (en) 2015-06-12 2022-09-06 Vaxart, Inc. Formulations for small intestinal delivery of RSV and norovirus antigens

Also Published As

Publication number Publication date
WO2000041740A3 (en) 2000-09-28
CA2359474A1 (en) 2000-07-20
EP1140024B1 (en) 2007-08-29
DE60036193T2 (de) 2008-05-29
WO2000041740A2 (en) 2000-07-20
EP1140024A2 (en) 2001-10-10
ATE371438T1 (de) 2007-09-15
US6355270B1 (en) 2002-03-12
DE60036193D1 (de) 2007-10-11
EP1140024A4 (en) 2004-07-28
AU2494700A (en) 2000-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002534485A (ja) ペプチド類およびタンパク質類の経口送達用粒子
US20030114366A1 (en) Microfabricated particles and method for treating solid tumors
US9180102B2 (en) Methods for fabricating nano and microparticles for drug delivery
De Koker et al. Polymeric multilayer capsules for drug delivery
CA2060176C (en) Small particle drug compositions
KR100196256B1 (ko) 서방성 약물 제형
KR100250390B1 (ko) 마이크로입자의 경구전달 시스템
Ponchel et al. Specific and non-specific bioadhesive particulate systems for oral delivery to the gastrointestinal tract
Lueßen et al. Bioadhesive polymers for the peroral delivery of peptide drugs
CN1111402C (zh) 曲马多的多剂量单位制剂
Björk et al. Starch microspheres induce pulsatile delivery of drugs and peptides across the epithelial barrier by reversible separation of the tight junctions
US20050163714A1 (en) Capsules of multilayered neutral polymer films associated by hydrogen bonding
WO1995003035A1 (en) Polymerized liposomes with enhanced stability for oral delivery
JP6336442B2 (ja) 生物活性剤送達デバイス及びその製造方法と使用方法
JP2005508881A (ja) 肺用製剤
Ahmad et al. A comprehensive review on microspheres
RU2250764C2 (ru) Способ нанесения покрытий на частицы и частицы, полученные этим способом
US20110311452A1 (en) Inflammation targeting particles
CN102335431B (zh) 一种给药组合物及其制备和使用方法
US20060276628A1 (en) Pharmaceutical Formulations and Ligands for Use Therein; Mimetics for UEA-1
JP2002212062A (ja) 遅延放出制御組成物
Yamazoe et al. Superior Adhesion of a Multifunctional Protein‐Based Micropatch to Intestinal Tissue by Harnessing the Hydrophobic Effect
Lykins et al. Impact of Microdevice Geometry on Transit and Retention in the Murine Gastrointestinal Tract
KR100507449B1 (ko) 흡착된 단백질과 항체를 갖는 미세입자를 포함하는 비강내 투여용 약제 조성물
Shetty et al. MicROFABRicAteD ORAl DRUG DeliveRY SYSteMS

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100720