JP2002533326A - 炎症性疾患の治療に有用な化合物 - Google Patents

炎症性疾患の治療に有用な化合物

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JP2002533326A JP2000589516A JP2000589516A JP2002533326A JP 2002533326 A JP2002533326 A JP 2002533326A JP 2000589516 A JP2000589516 A JP 2000589516A JP 2000589516 A JP2000589516 A JP 2000589516A JP 2002533326 A JP2002533326 A JP 2002533326A
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Abstract

(57)【要約】 本発明によると、R、R、R、R、RおよびRが明細書で定義された通りである式(I)の新規化合物、それらの製造方法、それらを含有した処方物、炎症性疾患の治療向け療法におけるそれらの使用が提供される。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は新規な化合物、それらの製造方法、それらを含有した医薬処方物、お
よび治療におけるそれらの使用に関する。
【0002】背景技術 炎症は組織損傷または微生物侵襲に対する一次応答であって、内皮への白血球
接着、漏出性出血および組織内活性化で特徴づけられる。白血球活性化は、毒性
酸素種(例えば、スーパーオキシドアニオン)の発生、および顆粒産物(例えば
、ペルオキシダーゼおよびプロテアーゼ)の放出をもたらす。循環白血球には好
中球、好酸球、好塩基球、単球およびリンパ球がある。異なる形の炎症には異な
るタイプの浸潤白血球を伴い、具体的なプロフィルは組織内における接着分子、
サイトカインおよび化学走性因子発現のプロフィルにより調節される。
【0003】 白血球の一次機能は、細菌および寄生虫のような侵襲生物から宿主を守ること
である。組織が損傷または感染すると、循環から罹患組織への白血球の局所供給
を行う一連の現象が生じる。白血球供給は、外来または死んだ細胞の整然とした
破壊および食作用、その後で組織修復および炎症性浸潤物の分解を行えるように
コントロールされる。しかしながら、慢性的な炎症状態のとき、供給は不適当な
ことが多く、分解が十分にコントロールされず、炎症反応が組織破壊を起こして
しまう。
【0004】 インテグリンは、炎症プロセスに関与する、αおよびβ鎖からなる細胞表面ヘ
テロ二量体タンパク質である。α4β1(超遅抗原‐4(VLA‐4)またはC
D49d/CD29としても知られる)およびα4β7を含めたα4‐インテグ
リンは、好中球以外の白血球(例えば、好酸球、T‐およびB‐白血球、好塩基
球およびマスト細胞)で主に発現される。α4‐インテグリンの接着分子リガン
ドには(i)脈管細胞接着分子(VCAM‐1;CD106)、(ii)フィブロ
ネクチンで別にスプライスされる連結セグメント‐1内の配列(細胞外マトリッ
クスタンパク質)および(iii)粘膜アドレシン細胞接着分子(MAdCAM)上
の部位がある。正常な状態下のときVCAM‐1は脈管構造で最少でしか発現さ
れないが、しかしながら内皮細胞でのVCAM‐1の正方向調節(upregulation
)は炎症部位近くで生じる。VCAM‐1は樹状細胞、骨髄間質細胞、滑膜細胞
、星状膠細胞および一部の皮質ニューロンを含めたある範囲の非脈管細胞でもみ
られた。MAdCAM発現は、腸組織が腸管付属リンパ組織、末梢リンパ節およ
びパイエル板の高内皮性血管で発現されることと主に関連している。
【0005】 α4β1(VLA‐4)およびα4β7は双方ともVCAM‐1、フィブロネ
クチンのCS‐1およびMAdCAMと相互作用しうる。α4‐インテグリン/
VCAM‐1相互作用は、接着してから、後毛細血管小静脈の壁を通って、組織
炎症の部位へと、白血球を遊出させる。このような相互作用はT細胞活性化の共
刺激シグナルを同様にもたらしうるが、α4‐インテグリン/フィブロネクチン
相互作用はマスト細胞、好塩基球および好酸球の脱顆粒で刺激役割を有すると考
えられている。そのため、α4‐インテグリン拮抗剤は、多くの慢性疾患の病態
生理上必須である炎症プロセスの減弱を行わせる上で、2レベルで介入すること
ができる。これらには(i)組織炎症の部位への白血球の供給の阻害および(ii
)白血球の活性化および炎症メディエーターの放出の阻害がある。
【0006】 α4‐インテグリンで媒介される細胞接着およびシグナリングは、多くの生理
学的および病態生理学的プロセスに必須である。α4‐インテグリン遮断剤の治
療可能性は、疾患の実験インビトロおよびインビボモデルで特異的α4‐インテ
グリン遮断モノクローナル抗体(抗‐α4‐mAb)を試験することにより、既
に研究されていた(Lobb and Hemler,1994)。抗‐α4‐mAbは、モルモット
、ラット、ウサギおよびヒツジモデルを含めた、喘息に関連したアレルギー性肺
炎症の動物モデルで有益な効果を示した。加えて、抗‐α4‐mAbは(i)実
験アレルギー性脳脊髄炎のラットおよびマウスモデル(T細胞依存性自己免疫疾
患、多発性硬化症のモデルとみられている)、(ii)接触過敏症のマウスモデル
、(iii)炎症性腸疾患に関連したCotton-top tamarinにおける大腸炎(Podolsky
et al.,1993)および(iv)非肥満糖尿病マウスにおけるインシュリン依存性糖
尿病(Baron et al.,1994)に有効であることも示された。α4‐インテグリン
機能を遮断すると思われるフィブロネクチン誘導性ペプチドは、マウス接触過敏
症(Ferguson et al.,1991)およびラットアジュバント関節炎(Wahl et al.,19
94)で効力を示した。
【0007】 国際特許出願WO98/53814、WO98/53817およびWO98/
53818(Merck)は、VLA‐4および/またはα4/β7拮抗剤として、
各々ヘテロ環式アミド化合物、ビアリールアルカン酸およびスルホンアミド化合
物の使用について記載している。WO98/54207(Celltech)は、免疫ま
たは抗炎症障害の治療および予防向けに、リガンドへのα4‐インテグリンの結
合を阻害する上で、チロシン誘導体の使用について記載している。WO97/0
3094(Biogen)は、VLA‐4レセプターへのリガンドの結合を阻害しうる
半ペプチド化合物の選択について記載している。
【0008】
【発明の概要】
本発明者らは、今般、α4β1およびα4β7双方のインテグリンと拮抗し、
その可能性として、白血球接着および活性化を遮断し、結果的に抗炎症性を発揮
しうる、α4‐インテグリン拮抗化合物の新規グループを見出した。これらの化
合物は、特に白血球が炎症部位にかかわる疾患で白血球誘導性組織ダメージから
防御する際に、可能性として治療上有益である。α4β1およびα4β7インテ
グリン双方の拮抗剤はα4β1またはα4β7の選択的拮抗剤よりも利点を有し
ており、その理由は双方のインテグリンが炎症で役割を有していると考えられる
からである。
【0009】 このように、本発明の一つの態様によると、下記式Iの化合物並びにその塩お
よび溶媒和物が提供される。
【化1】 〔上記式中 RおよびRは独立して (i)‐C1‐6アルキル、‐C3‐8シクロアルキルまたは‐C1‐3アルキ
ルC3‐8シクロアルキル、あるいはアルキルまたはシクロアルキルが1以上の
ハロゲン、‐CN、ニトロ、ヒドロキシまたは‐OC1‐6アルキル基で置換さ
れたこのような基; (ii)‐(CHArまたは‐(CHOArを表わすか; あるいはNRは一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニ
ル、チオモルホリニル、モルホリニルまたはアゼピニル、あるいは1以上の‐(
CO)(CHAr、‐(CO)1‐6アルキルArAr、‐
(CO)1‐6アルキル、‐(CHOH、‐(CHO(CHOH、‐(CHOC1‐6アルキル、‐O(CHAr、‐(
CHSOAr、ピペリジン‐1‐イル、‐(CHCONR 、‐NR10(CO)(CHAr、‐NR10(CO)1‐3 アルキルC3‐6シクロアルキル、‐NR10(CO)1‐6アルキルジC 3‐6 シクロアルキル、‐CONR10(CHAr、ハロゲン、‐NH
SO1‐6アルキル、‐SONR1011、‐SO1‐6アルキル
または‐SOAr基で必要により置換された、ベンゼン環と縮合されたこの
ような基を表わす; Rは‐C1‐6アルキルNHC(=NH)NH、‐C2‐6アルケニルNH
C(=NH)NH、‐C2‐6アルキニルNHC(=NH)NH、‐C1‐ アルキルNR1418、‐(CHCONR1418、‐(CH COC1‐6アルキル、‐(CHCHNR18CONR2021、‐
(CHNR18CONR1418、‐(CHNR18Ar、‐
(CHCONR18Ar、‐(CHCOOR18、‐(CH Ar、‐O(CHAr、‐(CHCO(CHAr
たは‐(CHOArを表わすか、 あるいはRは、‐(CO)1‐6アルキル、‐(CO)(CH
または‐C(=NH)NHにより窒素上で必要により置換された‐(CH ‐2,4‐イミダゾリジンジオン、‐(CH(ピペリジン‐4‐イ
ル)、‐(CH(ピペリジン‐3‐イル)、‐(CH(ピペリジン
‐2‐イル)、‐(CH(モルホリン‐3‐イル)または‐(CH (モルホリン‐2‐イル)を表わすか、 あるいはRは、C1‐6アルキルまたはハロゲンで必要により置換された‐(
CHジベンゾフランを表わすか、 あるいはRは‐(CH‐チオキサンテン‐9‐オンを表わす; Rは水素、‐C1‐6アルキル、‐C1‐3アルキルC3‐6シクロアルキル
、‐(CHAr、‐C1‐4アルキル‐X‐R、‐C1‐4アルキル
SO1‐4アルキル、‐C1‐6アルキルNR1213または‐C1‐6 アルキルNR12COC1‐6アルキルを表わす; Rは水素を表わすか、あるいはRはそれらが結合している炭素と一緒に
なってC5‐7シクロアルキル環を形成している; Rは水素または‐C1‐6アルキルを表わすか、あるいはRおよびRはそ
れらが各々結合しているNおよびC原子と一緒になってピロリジン環を形成して
いる; Rは水素、‐(CHNR1213、‐(CHArまたは‐(
CHNR12COC1‐6アルキルを表わす; R、R、R16およびR17は独立して水素、‐C1‐6アルキル、‐C ‐6 シクロアルキル、‐C1‐3アルキルC3‐6シクロアルキル、‐C2‐6 アルケニルを表わすか、あるいはNRまたはNR1617は一緒になっ
て、‐C1‐6アルキル、‐COフェニルまたは‐SOメチルでN置換された
モルホリニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはピペラジニル
を表わす; R10、R11、R12、R13、R15、R18、R20およびR21は独立
して水素または‐C1‐6アルキルを表わす; R14、R19およびR22は独立して水素、‐C1‐6アルキル、‐C3‐6 シクロアルキルまたは‐(CHArを表わすか、あるいはNR14 またはNR1522は一緒になってモルホリニル、ピロリジニル、ピペリジ
ニル、ピペラジニルまたはN‐C1‐6アルキルピペラジニルを表わす; Arは、1以上のハロゲン、‐C1‐6アルキル、ヒドロキシ、‐OC1‐6 アルキル、‐CF、ニトロ、‐Arまたは‐OAr基で必要により置換さ
れた、フェニル、またはO、NおよびSから選択される1〜3のヘテロ原子を含
む5もしくは6員へテロ環式芳香環を表わす; Arは、1以上のハロゲン、‐C1‐6アルキル、ヒドロキシ、‐OC1‐6 アルキル、‐CFまたはニトロ基で必要により置換されたフェニルを表わす;
Arはフェニル、O、NまたはSから選択される1〜3のヘテロ原子を含む5
もしくは6員へテロ環式芳香環、あるいは1以上の‐CO(CHAr
‐(CHAr、‐(CHCOAr、‐(CO)1‐6アル
キル、‐(CO)2‐6アルケニル、‐(CO)2‐6アルキニル、‐
(CO)3‐8シクロアルキル、‐(CO)1‐6ハロアルキル、ハロ
ゲン、‐COCHCN、‐(CHNR1617、‐(CHNH
C(=NH)NH、‐CYNR16(CO)17、‐(CHNR COR19、‐(CHCONR1522、‐(CHNR15
ONR1522、‐(CHCONR15(CHNR1522
‐(CHSONR1522、‐(CHSONR15COAr 、‐(CHNR15SO19、‐SO19、‐SOR19、‐
(CHOH、‐COOR15、‐CHO、‐OC1‐10アルキル、‐O
(CHNR1522、‐O(CHNHC(=NH)NH、‐O
(CHCONR1617、‐O(CHCOOR15、‐O(CH OAr、‐O(CHAr、3‐フェニル‐2‐ピラゾリン‐5
‐オンまたは4,5‐ジヒドロ‐3(2H)‐ピリダジノン基で必要により置換
された、ベンゼン環と縮合されたこのような基を表わす; Arは、1以上のハロゲン、‐C1‐6アルキル、ヒドロキシ、‐OC1‐6 アルキル、‐CF、ニトロまたは‐CONH基で必要により置換された、フ
ェニル、またはO、NおよびSから選択される1〜3のヘテロ原子を含む5もし
くは6員へテロ環式芳香環を表わす; XおよびYは独立してOまたはSを表わす; a、f、k、sおよびnは独立して0または1を表わす; b、c、r、x、yおよびzは独立して0〜2の整数を表わす; d、gおよびuは独立して1または2を表わす; e、h、qおよびwは独立して1〜3の整数を表わす; jおよびpは独立して2〜4の整数を表わす; mは独立して0〜4の整数を表わす; tは独立して0〜3の整数を表わす〕。
【0010】
【発明の具体的説明】
Ar、ArおよびArが表わす5または6員へテロ環式芳香環の例には
、ピリミジン、ピリジン、フラン、イミダゾール、チオフェン、ピロール、チア
ゾール、オキサゾール、イソキサゾール、1,3,4‐チアジアゾール、1,2
,3‐チアジアゾール、1,2,4‐チアジアゾール、1,2,4‐オキサジア
ゾールおよびピラゾールがある。 Arが表わす5または6員へテロ環式芳香環の具体例には、ピリミジン、ピ
リジン、フラン、1,2,4‐チアジアゾールおよびピロールがある。Ar
表わす5または6員へテロ環式芳香環の具体例には、チアゾールおよびピリジン
がある。ベンゼン環と縮合されたフェニルはナフチルを表わす。 Arが表わす、ベンゼン環と縮合された5または6員へテロ環式芳香環の例
には、ベンゾフランがある。 Arが表わす5または6員へテロ環式芳香環の具体例には、1,3,4‐チ
アジアゾール、1,2,3‐チアジアゾール、1,2,4‐オキサジアゾールお
よびピラゾールがある。
【0011】 NRが一緒になって、‐(CO)(CHAr、‐(CO)1‐6アルキル、‐(CHCONR、‐NR10(CO)(C
Ar、‐NR10(CO)1‐3アルキルC3‐6シクロアルキ
ル、‐NR10(CO)1‐6アルキルジC3‐6シクロアルキル、‐(C
OC1‐6アルキル、‐(CHO(CHOH、ピペリジン
‐1‐イル、‐(CHOHまたは‐CONR10(CHAr基で
必要により置換されたピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニル、モルホ
リニルまたは1,2,3,4‐テトラヒドロイソキノリンを表わすように、R およびRが定義されることが好ましい。 NRが一緒になって、‐(CO)1‐6アルキル(特に‐COCH )で必要によりN置換されたモルホリニルまたはピペラジニル、‐(CO) (CHAr(特に‐COフェニルおよび‐(CO)フラニル)でN置
換されたピペラジニル、‐NR10(CO)(CHAr(特に‐NH
COCHフェニル)で置換されたピペリジニルまたは‐(CHCONR (特に‐CONH)で置換されたピペリジニルを表わすように、R
よびRが定義されることが特に好ましい。
【0012】 Rは、‐(CH‐2,4‐イミダゾリジンジオン‐3‐イル、‐(C
‐チオキサンテン‐9‐オン‐3‐イル、‐(CHAr、‐O
(CHAr、‐(CHOArまたは‐(CHジベンゾフ
ラン、特に‐OCHAr、‐CHOArまたはジベンゾフラン、特に‐
CHOArまたはジベンゾフランを表わすことが好ましい。 Rが‐(CHジベンゾフラン(特にジベンゾフラン)を表わすとき、
それは、‐(CH‐2‐ジベンゾフラン(特に2‐ジベンゾフラン)を表
わすことが好ましい。 Rが‐(CH‐2,4‐イミダゾリジンジオンを表わすとき、それは
‐(CH‐(2,4‐イミダゾリジンジオン‐3‐イル)(特に‐CH ‐2,4‐イミダゾリジンジオン‐3‐イル)を表わすことが好ましい。 Rが‐(CH‐チオキサンテン‐9‐オンを表わすとき、それは‐(
CH‐(チオキサンテン‐9‐オン‐3‐イル)(特に‐CH‐チオキ
サンテン‐9‐オン‐3‐イル)を表わすことが好ましい。 特にR3は‐CHOArを表わすことが最も好ましい。 Rは‐C1‐6アルキルを表わし、Rは水素を表わすか、またはR がそれらが結合する炭素と一緒になってシクロヘキシル環を形成して、Rは水
素もしくはメチル(特に水素)を表わすことが好ましい。 特にRが‐C1‐6アルキルを表わし、RおよびRが水素を表わすこと
が好ましい。 特にRが‐CHCHMeを表わし、RおよびRが水素を表わすこと
が好ましい。 特にRおよびRは下記式(Ia)で示される立体化学配向を有することが
好ましい。
【化2】 は‐(CHArまたは‐(CHNR12COC1‐6アル
キルを表わすことが好ましい。 特に、RおよびRが各々水素を表わすか、あるいはNRが一緒にな
ってピペリジニルまたはピロリジニル、特にピペリジニルを表わすことが好まし
い。 R10は水素またはメチル、特に水素を表わすことが好ましい。 R11は水素またはメチル、特に水素を表わすことが好ましい。 R12は水素またはメチル、特に水素を表わすことが好ましい。 R13は水素またはメチル、特に水素を表わすことが好ましい。 R14は水素またはメチル、特に水素を表わすことが好ましい。 R15は水素または‐C1‐6アルキル、特に水素を表わすことが好ましい。 R16は水素、‐C1‐4アルキルまたは‐C2‐4アルケニル、特に水素ま
たはプロペニルを表わすことが好ましい。 R17は水素、‐C1‐4アルキルまたは‐C2‐4アルケニル、特に水素、
メチルまたはプロペニルを表わすことが好ましい。 R18は水素またはメチル、特に水素を表わすことが好ましい。 R19は水素または‐C1‐6アルキル、特に‐C1‐6アルキル、特にメチ
ルを表わすことが好ましい。 R20は水素またはメチル、特に水素を表わすことが好ましい。 R21は水素またはメチル、特に水素を表わすことが好ましい。 R22は水素、‐C1‐4アルキルまたは‐(CHArを表わすか、
あるいはNR1522が一緒になってピペリジニル、ピロリジニルまたはモル
ホリニルを表わすことが好ましい。 NR1522は一緒になってピペリジニルを表わすように、R15およびR 22 が定義されることが特に好ましい。 Arは、ハロゲン(例えば塩素またはフッ素)または‐OC1‐6アルキル
で必要により置換されたフラン、ピリミジンまたはフェニルを表わすことが好ま
しい。 Arは非置換フェニルを表わすことが好ましい。 Arは、1以上の‐(CHCOAr、‐COOR15、‐(CHSONR1522、‐(CHNR15SO19、‐SO 19 、‐(CO)2‐6アルケニル、‐(CO)1‐6アルキル、‐(
CO)3‐8シクロアルキル、ハロゲン、‐(CHCONR15 、3‐フェニル‐2‐ピラゾリン‐5‐オン‐2‐イルまたは4,5‐ジヒド
ロ‐3(2H)‐ピリダジノン‐6‐イル基で必要により置換されたフェニル、
ナフチルまたはベンゾフランを表わすことが好ましい。Arが、‐(CO)1‐6アルキル、‐(CO)3‐8シクロアルキル、ハロゲン、‐(CH COArまたは‐(CHCONR1522で必要により置換さ
れたフェニルまたはナフチルを表わすことが特に好ましい。 特に、Arが、n‐プロピル、三級ブチル、シクロヘキシル、ヨウ素、‐C
OフェニルまたはCOピペリジン‐1‐イルで置換されたフェニル、あるいはC
Oピペリジン‐1‐イルで置換されたナフチルを表わすことが最も好ましい。 Arは、ハロゲンで必要により置換されたフェニルまたはフラン、特に非置
換フェニルまたはフランを表わすことが好ましい。 eは1または2を表わすことが好ましい。 nは0または1を表わすことが好ましい。 rは0または1、特に1を表わすことが好ましい。 pは2を表わすことが好ましい。 tは0、1または3、特に0または1、とりわけ0を表わすことが好ましい。 hは1または2、特に2を表わすことが好ましい。 dは1を表わすことが好ましい。 mは0または1、特に1を表わすことが好ましい。 cは0または1、特に1を表わすことが好ましい。 fは1を表わすことが好ましい。 qは1または2、特に1を表わすことが好ましい。 uは1を表わすことが好ましい。 wは1または2、特に1を表わすことが好ましい。 xは0または1、特に1を表わすことが好ましい。 aは0を表わすことが好ましい。 yは0または1、特に0を表わすことが好ましい。 bは0または1、特に0を表わすことが好ましい。 jは2または3、特に2を表わすことが好ましい。 zは0または1、特に0を表わすことが好ましい。 kは1を表わすことが好ましい。 sは0を表わすことが好ましい。 gは1を表わすことが好ましい。 Xは酸素を表わすことが好ましい。 Yは酸素を表わすことが好ましい。
【0013】 式(I)の最も好ましい化合物は: (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ)アセチル
〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐モルホリ
ニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ
〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4
‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アセチル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕オ
キシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フ
ェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸
; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェノキシ)
アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐
モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチルフェノキ
シ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐モルホリ
ニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ
〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔
4‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オ
キシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アセチル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕オ
キシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチル
フェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕
オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)
フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン
酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アセチル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕オ
キシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4
‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸;
(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ
〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔
4‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プ
ロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4‐イルカ
ルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4
‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロ
パン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕
オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチ
ルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カ
ルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐
(2‐メチルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパン
酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕
オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐
4‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸
; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カ
ルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d
〕フラン‐4‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕
プロパン酸; 並びにその塩および溶媒和物である。
【0014】 下記の化合物: (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カ
ルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ベンゾ
イルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロ
パン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔4‐(アミノカルボニル)フェノ
キシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔
〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェ
ニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カ
ルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert
‐ブチル)フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ
〕プロパン酸; 並びにその塩および溶媒和物も特に好ましい。
【0015】 上記の好ましい化合物は、生じうる副作用を最少に抑えるために、吸入薬向け
としてまさに有利な、低い経口バイオアベイラビリティーで特徴づけられる。
【0016】 式(I)の化合物の適切な塩には、アルカリ金属塩、例えばカルシウム、ナト
リウムおよびカリウム塩、および(トリスヒドロキシメチル)アミノメタンとの
塩のような、生理学上許容される塩がある。式(I)の化合物の他の塩には、生
理学上許容されないが、式(I)の化合物およびその生理学上許容される塩の製
造には有用な塩を含む。適切であれば、酸付加塩も無機または有機酸、例えば塩
酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、コハク酸、乳酸、
酒石酸、フマル酸、マレイン酸、1‐ヒドロキシナフトエ酸、メタンスルホン酸
から誘導してよい。溶媒和物の例には水和物がある。
【0017】 式(I)の化合物の側鎖がキラル中心を有しているとき、本発明はエナンチオ
マー(ラセミ混合物を含む)およびジアステレオマーの混合物並びに個別のエナ
ンチオマーにも拡張される。通常、精製された単一エナンチオマーの形で式(I
)の化合物を用いることが好ましい。
【0018】 式(I)の化合物並びにその塩および溶媒和物は、本発明の別な面を構成して
いる、下記の方法により製造してよい。 式(I)の化合物を製造する上で本発明によるプロセスは、 (a)下記式(II)のカルボン酸エステルを加水分解し
【化3】 (上記式中R、R、R、R、RおよびRは前記の通りであり、Rは
カルボン酸エステルを形成しうる基である); または (b)保護されている式(I)の化合物を脱保護する ことを含んでなる。
【0019】 プロセス(a)において、適切なR基の例はメチルまたはt‐ブチルのような
1‐6アルキル基である。加水分解は、例えばトリフルオロ酢酸および水を用
いる酸性プロセス、または例えば水酸化ナトリウムおよびメタノールを用いるア
ルカリ経路により行える。別の固相反応では、Rは利用しうるヒドロキシ基で官
能化された固形担体を表わすことがある。固形担体の例にはポリスチレン樹脂の
ような樹脂があり、そこではフェニル環はリンカーを介してヒドロキシ基が形成
されている。ヒドロキシ官能化リンカーの例は、‐CHO(4‐ヒドロキシメ
チルフェニル)(Wang Resin)または3‐メトキシ‐4‐オキシメチル‐フェノ
キシメチル化1%ジビニルベンゼン架橋ポリスチレンのN‐Fmocアミノ酸ア
シルエステル(Sasrin樹脂)である。
【0020】 プロセス(b)において、保護基の例およびそれらの除去手段はT.W.Greene,
’Protective Groups Inorganic Synthesis’(J.Wiley and Sons,1991)でみられ
る。適切なアミン保護基にはスルホニル(例えば、トシル)、アシル(例えば、
ベンゾイルオキシカルボニルまたはt‐ブトキシカルボニル)およびアリールア
ルキル(例えば、ベンジル)があり、加水分解または水素化分解で適宜に除去さ
れる。
【0021】 式(II)の化合物は下記スキーム1に従い製造される:スキーム1
【化11】 ステップ(i) このスキームでは、Rはメチルを表わすことが好ましい。式(I
II)および(IV)の化合物はアミドの製造向けに慣用的な条件下で反応させてよい
。望ましくは、MeCNまたはDMFのような不活性溶媒中で、カップリング剤
、例えばWSCDIが、HOBTと共にまたはそれなしで用いられる。Pはプ
ロセス(b)で既に記載されたようなアミン保護基である。このスキームにおい
て、PはBocを表わすことが好ましい。ステップ(ii) 式(V)から(VI)への変換は、慣用的な条件下で、例えば、ピ
リジンのような有機塩基およびDCMのような不活性有機溶媒の存在下で、p‐
ニトロフェニルクロロホルメートで適切に行われる。ステップ(iii) この反応は、DIPEAのような有機塩基の存在下、DCM
のような適切な溶媒中で、試薬の組合せにより行える。ステップ(iv) この脱保護ステップは慣用的な条件下で行える。PがBoc
を表わすとき、それは酸、例えばHClのようなハロゲン化水素酸(HX)との
処理により除去される。ステップ(v) 式(VIII)と式RCOHの化合物との縮合反応は、上記ステ
ップ(i)の場合に類似した条件下で行える。
【0022】 下記式(II)の化合物の製造に関する別なプロセスは下記スキーム2で示されて
いる:スキーム2
【化12】 ステップ(i) このスキームでは、Rはt‐Buを表わすことが好ましい。こ
のステップの反応条件はスキーム1のステップ(i)の場合と類似している。こ
のスキームにおける式(IV)の化合物において、PはCbzを表わすことが好ま
しい。ステップ(ii) このプロセスは2段階反応であり、(a)典型的にはDIPE
Aのような有機塩基およびTHFまたはDCMのような適切な溶媒の存在下で(
ClCO)COのようなカルボキシルドナーによる処理、その後(b)スキ
ーム1のステップ(iii)で前記された場合と類似したプロセスでRNHと
の処理によるカルバメートへの変換からなる。ステップ(iii) この脱保護反応は慣用的な条件下で行える。PがCbzを
表わすとき、脱保護は、水素化分解により、例えばエタノールのような溶媒中P
d/Cの存在下でギ酸アンモニウムとの処理により行える。その反応はハロゲン
化水素酸のような酸で後処理されて、ハロゲン化水素酸塩(例えば、HCl塩)
として生成物を生じる。ステップ(iv) このプロセスはスキーム1のステップ(v)と類似している。
【0023】 下記式(II)の化合物の製造に関する別なプロセスは下記スキーム3で示されて
いる:スキーム3
【化13】 ステップ(i)は前記のようなアミン保護基であり、このスキームにおい
てPはFmocを表わすことが好ましい。更に好ましくは、PはBocであ
る。式(IX)の化合物は、2,6‐ジクロロベンゾイルクロリド、ピリジンおよび
適切な溶媒、例えばDMFの存在下で、ヒドロキシ官能化ポリスチレン樹脂(例
えばWangまたはSasrin樹脂)のような適切な固相上で反応させてもよい。ステップ(ii) N保護基Pの除去は、慣用的条件下で、例えばPがFmoc
を表わすときには、DMFのような適切な溶媒中でピペリジンのような有機塩基
での処理により、または例えばPがBocを表わすときには、DCMのような
適切な溶媒中でクロロトリメチルシランおよびフェノールでの処理により行える
ステップ(iii) このスキームにおいて、Pは適切にはFmocを表わす。一
方、それは適切にはBocを表わしてもよい。式(XI)の化合物と式(IV)の化合物
からアミドを生成させる反応は、PyBopのようなカップリング剤、DIPE
Aのような有機塩基およびDMFのような適切な溶媒の存在下で行える。ステップ(iv) この脱保護反応は、慣用的条件下で、例えばPがFmocまた
はBocを表わすときには、前記ステップ(ii)の場合と類似した条件下で行える
【0024】ステップ(v) 式(XIII)と式RCOHの化合物との縮合反応は、PyBo
pのような適切なカップリング剤、DIPEAのような有機塩基およびDMFの
ような適切な溶媒の存在下で行える。ステップ(vi) このステップは、例えば、DCMのような適切な溶媒の存在下で
Pd(PHおよびPhSiH(またはモルホリン)との処理による、式
(XIV)の化合物でのアルケニル鎖開裂反応からなり、式(XV)の化合物を生じる。
ステップ(vii) 式(XV)の化合物から式(XVI)の化合物への変換は、DIPEAの
ような有機塩基およびTHFおよび/またはDCMのような不活性有機溶媒の存
在下、慣用的な条件下で、p‐ニトロフェニルクロロホルメートとの処理により
適切に行われる。ステップ(viii) この反応は、DIPEAのような有機塩基およびDCMおよび
/またはTHFのような適切な溶媒の存在下で、試薬の組合せにより行える。
【0025】 式(II)のある化合物の製造に関する別なプロセスは下記スキーム4で示されて
いる:スキーム4
【化14】 ステップ(i) このスキームにおいて、PはFmocを表わすことが好まし
い。この変換はスキーム3のステップ(i)〜(iii)の場合と類似したプロセス
に従い行える。ステップ(ii) アルケニル鎖開裂反応は、スキーム3のステップ(vi)の場合と類
似したプロセスにより行える。ステップ(iii) p‐ニトロフェニルカーボネ−ト形成反応は、スキーム3のス
テップ(vii)の場合と類似した反応条件で行える。ステップ(iv) 式(XVIII)から(XIX)への変換は、スキーム3のステップ(viii)の
場合と類似した反応により行える。ステップ(v) この脱保護反応は、スキーム3のステップ(ii)の場合と類似した
プロセスを用いて行える。
【0026】ステップ(vi) 式(XX)から(II)への変換は、適切な酸の存在下で、PyBopの
ような適切なカップリング剤、DIPEAのような有機塩基およびDMFのよう
な溶媒を用いて、縮合反応により行える。一方、Rが‐(CHOAr を表わす式(II)の化合物は、ステップ(vii)および(viii)に従い式(XX)の化合物
から製造してよい。ステップ(vii) 式(XX)から(XXI)への変換は、ハロアルカン酸(例えばブロモ誘
導体、即ちHalは臭素を表わす)の存在下で、DICのような適切なカップリ
ング剤およびDMFのような溶媒を用いて、縮合反応により行える。ステップ(viii) このステップにおいて、式(XXI)の化合物と式Ar‐OHの
化合物との反応は、炭酸カリウム、ヨウ化ナトリウムおよびDMFのような適切
な溶媒の存在下で行える。
【0027】 式III、IV、IVl、HNR、RCOOH、IX、Hal(CHCO
OHおよびAr‐OHの化合物は公知であるか、または公知方法により製造し
てもよい。 本発明の化合物は、下記アッセイに従いインビトロおよびインビボ生物活性に
ついて試験されることができる。
【0028】 (1)Jurkat J6/VCAM‐1接着アッセイ このアッセイは、Jurkat J6(ヒトリンパ芽球細胞系)細胞膜上で発現され
るインテグリンVLA‐4とVCAM‐1との相互作用を調べるために用いた。
ポリスチレン96ウェルマイクロタイタープレートを、37℃で2時間かけて重
炭酸緩衝液(pH9.8のダルベッコリン酸緩衝液(PBS)で調製された36
mM NaHCOおよび22mM NaCO;Sigma Chemicals,UK,Produ
ct No.14190-094)中0.05mg/mlの濃度でヒト免疫グロブリンG(IgG;Si
gma Chemicals,UK,Product No.14506)によりコートした。次いでこの溶液を吸
引して、プレートをPBSで2回洗浄した。
【0029】 VCAM‐1を、zz(Protein A)標識と共にDrosophila発現系中へその構
成7ドメインをクローニングすることにより作製した。次いでこのzzVCAM
‐1を銅で誘導されたDrosophila melanogaster S2細胞培養物から発現させた
。プロテアーゼインヒビターを加え、培養上澄を0.2μmフィルターでの濾過
または遠心により清澄化させた。次いでzzVCAM‐1を、pH7.2の20
mMリン酸ナトリウム単独または0.5M塩化ナトリウムの存在下で平衡化され
たIgGアガロースカラムを用いて、この清澄化培地から精製した。カラムから
のzzVCAM‐1の溶出を3Mアンモニウムチオシアネートを用いて媒介させ
、その後これをpH7.2の20mMリン酸ナトリウムで平衡化されたG25脱
塩カラムを用いて除去した。次いで精製されたzzVCAM‐1を62.5ng/m
lの濃度が得られるまで少量に濃縮し(Amicon攪拌細胞濃縮器)、吸光係数値を
用いて計算した。
【0030】 次いでzzVCAM‐1のこの溶液をPBS中3%牛血清アルブミン(BSA
)と共にIgGコートマイクロタイタープレートにて4℃で一夜インキュベート
し、その後吸引して、PBSで更に2回洗浄した。10%熱不活化牛胎児血清(
FCS;Gibco BRL,Product No.10099-075)および2mM L‐グルタミンで補
充された細胞培地RPMI1640(HyClone Ltd,Product No.B-9106-L)中で
増殖させた濃度(6×10細胞/ml)のJurkat J6細胞を、37℃で10
分間かけて蛍光色素2′,7′‐ビス(2‐カルボキシエチル)‐5‐(e6)
‐カルボキシフルオレセインアセトキシメチルエステル(BCECF‐AM;Mo
lecular Probes Inc.Product No.B-1150)10μMでラベルした。次いで過剰の
色素を500×gで5分間の遠心により除去し、細胞をハンクス平衡塩類溶液(
HBSS;Gibco BRL,Product No.14190-094)中1.2×10細胞/mlの濃
度で再懸濁した。
【0031】 (適切な溶媒に溶解して、1mM MnClを含有したHBSSで希釈した
)等容量の化合物、およびラベルされたJurkat J6細胞を、VCAM‐1コー
トプレートに加え、接着を37℃で30分間行った。非または弱い接着細胞をプ
レートの反転により除去して、ティッシュペーパーで吸い取った。PBSで2回
洗浄し、その後更に吸い取りを行ってから、2%洗剤(Triton-X;Sigma Chem
icals,UK,Product No.X100)を加えた。計数をWallac ViktorTM Fluorimeterで
行ったが、低蛍光値は接着を阻害した化合物を示している。すべてのサンプルを
1回だけアッセイして、式(I)で示される下記4パラメーター適用曲線を用い
た:式(I)
【数1】 上記においてaは最低、bはHill勾配、cはIC50およびdは最大である(最
大および最低値は、化合物の不在下および2mM EDTAの二カリウム塩(Si
gma Chemicals,UK,Product No.ED2P)の存在下における接着と比較したものであ
る)。データはn回実験の平均で標準誤差の平均pIC50として示されている
【0032】 (2)Tリンパ球増殖のCD3/VCAM‐1共刺激 CD4T細胞を、抗CD14、CD19、CD16およびHLA.DR抗体
およびDynalビーズでのネガティブ選択により、末梢血液単核細胞から精製した
。平底96ウェル組織培養プレートを1μg/ml抗CD3抗体(OKT3)でコー
トし、洗浄し、ヒトIgGおよびzzVCAM‐1融合タンパク質と共にインキ
ュベートした。(10%FCS、ペニシリンまたはストレプトマイシンおよびL
‐グルタミンで補充されたRPMI‐1640培地で調製された)CD4T細
胞(1×10細胞/ウェル)をコートされたプレートに加え、様々な用量の化
合物または阻止抗体の存在下または不在下で4日間にわたりインキュベートした
。放射線標識チミジン〔H〕をインキュベートの最終6時間に加えて、細胞を
Skatronプレートハーベスターを用いて収集した。〔H〕ラベルの取込みは、
βプレートカウンターを用いて、T細胞増殖の指標として測定した。化合物を3
回アッセイして、データをアッセイ(1)で記載された場合と類似した操作で集
めた。
【0033】 (3)モルモットにおける好酸球浸潤および高反応性の阻害 Danahay et al.,1997で記載されたものに基づいた方法で、オボアルブミン感
作モルモットにメピラミン(30mg/kg ip)を投与して、アナフィラキシー気
管支痙攣を防止した。0.9%塩水に溶解された試験化合物を、吸入経路(化合
物のエーロゾルを30分間吸い込む)、またはオボアルブミン投与の30分前お
よび6時間後に気管内経路(オボアルブミンの0.5%溶液から発生するエーロ
ゾルを10分間吸い込む)で与えた。擬トロンボキサンU46619に対する気
道の高反応性を、全身プレチスモグラフ(Buxco Ltd.,USA)を用いて、未拘束動
物でオボアルブミン投与から24時間後に測定した。次いでモルモットを殺し、
肺を洗浄した。次いで全体および種別白血球の計数を気管支肺胞洗浄液で行い、
好酸球蓄積の減少率を調べた(Sanjar et al.,1992)。デキサメタゾン(200
μg/kg it)を陽性コントロールとして用いた。データは、ビヒクルコントロ
ール応答に対するパーセンテージとして表示された、特定用量の阻害効果として
示した。
【0034】 (4)RPMI8866/MAdCAM‐1接着アッセイ このアッセイを用いて、RPMI8866(ヒトBリンパ様細胞系)細胞膜上
で発現されるインテグリンαβとMAdCAM‐1との相互作用を調べた。
ポリスチレン96ウェルマイクロタイタープレートを、37℃で2時間かけて重
炭酸緩衝液(pH9.8のダルベッコリン酸緩衝液(PBS)で調製された36
mM NaHCOおよび22mM NaCO;Sigma Chemicals,UK,Produ
ct No.14190-094)中0.05mg/mlの濃度でヒト免疫グロブリンG(IgG;Si
gma Chemicals,UK,Product No.14506)によりコートした。次いでこの溶液を吸
引して、プレートをPBSで2回洗浄した。
【0035】 MAdCAM‐1を、zz(Protein A)標識と共にバキュロウイルス発現系
中へ、ポリヘドリンプロモーターのコントロール下で、その構成ドメインをクロ
ーニングすることにより作製した。zzMAdCAM‐1を含有した増幅バキュ
ロウイルスを用いて、5%牛胎児血清で補充されたSF900II培地に懸濁して
増殖させたSpodoptera frugiperda細胞に感染させた。その細胞を1の感染多重
度で感染させ、48時間後に遠心で集めた。プロテアーゼインヒビターを加え、
培養上澄を0.2μmフィルターでの濾過または遠心により清澄化させた。次い
でzzMAdCAM‐1を、pH7.2の20mMリン酸ナトリウム単独または
0.5M塩化ナトリウムの存在下で平衡化されたIgGアガロースカラムを用い
て、この清澄化培地から精製した。カラムからのzzMAdCAM‐1の溶出を
3Mアンモニウムチオシアネートを用いて媒介させた。次いでpH7.2の20
mMリン酸ナトリウムを用いてサンプルをよく透析し、アンモニウムチオシアネ
ートを除去した。次いで精製されたzzMAdCAM‐1を0.5mg/mlの濃度
が得られるまで少量に濃縮し(Amicon攪拌細胞濃縮器)、吸光係数値を用いて計
算した。
【0036】 zzMAdCAM‐1のこの溶液を1:2500希釈し、その後PBS中3%
牛血清アルブミン(BSA)と共にIgGコートマイクロタイタープレートにて
4℃で一夜インキュベートし、その後吸引して、PBSで更に2回洗浄した。1
0%熱不活化牛胎児血清(FCS;Gibco BRL,Product No.10099-075)および2
mM L‐グルタミンで補充された細胞培地RPMI1640(HyClone Ltd,Pr
oduct No.B-9106-L)中で増殖させた濃度(3×10細胞/ml)のRPMI
8866細胞を、37℃で10分間かけて蛍光色素2′,7′‐ビス(2‐カル
ボキシエチル)‐5‐(e6)‐カルボキシフルオレセインアセトキシメチルエ
ステル(BCECF‐AM;Molecular Probes Inc.Product No.B-1150)10μ
Mでラベルした。次いで過剰の色素を500×gで5分間の遠心により除去し、
細胞をハンクス平衡塩類溶液(HBSS;Gibco BRL,Product No.14190-094)中
6×10細胞/mlの濃度で再懸濁した。
【0037】 (適切な溶媒に溶解して、1mM MnClを含有したHBSSで希釈した
)等容量の化合物、およびラベルされたRPMI8866細胞を、MAdCAM
‐1コートプレートに加え、接着を37℃で30分間行った。非または弱い接着
細胞をプレートの反転により除去して、ティッシュペーパーで吸い取った。PB
Sで2回洗浄し、その後更に吸い取りを行ってから、2%洗剤(Triton-X;Si
gma Chemicals,UK,Product No.X100)を加えた。計数をWallac ViktorTM Fluori
meterで行ったが、低蛍光値は接着を阻害した化合物を示している。すべてのサ
ンプルを1回だけアッセイして、式(I)で示される4パラメーター適用曲線(
前記)を用いた。最大および最低値は、化合物の不在下および2mM EDTA
の二カリウム塩(Sigma Chemicals,UK,Product No.ED2P)の存在下における接着
と比較したものである。データはn回実験の平均で標準誤差の平均pIC50
して示されている。
【0038】 本発明の化合物が可能性として有益な抗炎症効果を有する病状の例には、気管
支炎(慢性気管支炎を含む)、喘息(アレルゲン誘導性喘息反応を含む)、慢性
閉塞性肺疾患(COPD)および鼻炎のような気道の疾患がある。他の関連病状
には、炎症性腸疾患(例えば、クローン病または潰瘍性大腸炎)を含めた腸炎症
疾患および放射線被爆またはアレルゲン接触から派生する腸炎症疾患のような胃
腸管の疾患がある。更に、本発明の化合物は腎炎、皮膚病、例えば乾癬、アレル
ギー性皮膚炎および過敏症反応、並びに炎症成分を有する中枢神経系の疾患、例
えばアルツハイマー症、髄膜炎、多発性硬化症およびエイズ性痴呆を治療するた
めに用いてもよい。
【0039】 本発明の化合物が可能性として有益な効果を有する病状の別な例には、心血管
系症状、例えばアテローム性硬化症、末梢脈管症および特発性好酸球増加症候群
がある。本発明の化合物は免疫抑制剤として有用であり、そのため移植後の同種
移植組織拒絶、リウマチ様関節炎および糖尿病のような自己免疫疾患の治療に有
用性を有している。本発明の化合物は転移を阻止する上でも有用である。主に関
心のもたれる疾患には、喘息、COPD並びに季節性および通年性鼻炎を含めた
上部気管の炎症性疾患がある。
【0040】 ここでの治療への言及には既定症状の軽減のみならず予防にもおよぶことは、
当業者に明らかであろう。前記のように、式(I)の化合物は医薬品、特に抗炎
症剤として有用である。 こうして、本発明の別な態様として、特に炎症状態の患者の治療で、医薬品と
して使用向けの式(I)の化合物またはその生理学上許容される塩もしくは溶媒
和物が提供される。
【0041】 本発明のもう1つの態様によると、炎症状態の患者の治療向け薬剤の製造に関
する式(I)の化合物またはその生理学上許容される塩もしくは溶媒和物の使用
が提供される。 別のまたは代わりの態様では、炎症状態のヒトまたは動物被治療体の治療方法
が提供され、その方法では有効量の式(I)の化合物またはその生理学上許容さ
れる塩もしくは溶媒和物を上記のヒトまたは動物被治療体へ投与する。
【0042】 本発明による化合物はいかなる都合よい手法で投与向けに処方してもよく、そ
のため本発明には、その範囲内に、所望であれば1種以上の生理学上許容される
希釈物またはキャリアと一緒に、式(I)の化合物またはその生理学上許容され
る塩もしくは溶媒和物を含有した、抗炎症療法向け医薬組成物も含んでいる。諸
成分を混和するこのような医薬処方物の製造方法も提供される。本発明による化
合物は、例えば、経口、経口腔、非経口、局所または直腸投与向け、好ましくは
肺への局所投与向けに、例えばエーロゾルによりまたは乾燥粉末組成物として処
方される。
【0043】 経口投与向け錠剤およびカプセルは、慣用的な賦形剤、例えば、結合剤、例え
ばシロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントゴム、デン
プンの粘滑物、セルロースまたはポリビニルピロリドン;フィラー、例えばラク
トース、微結晶セルロース、糖、メイズデンプン、リン酸カルシウムまたはソル
ビトール;滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、
ポリエチレングリコールまたはシリカ;崩壊剤、例えばポテトデンプン、クロス
カルメロースナトリウムまたはナトリウムスターチグリコレート;または湿潤剤
、例えばナトリウムラウリルサルフェートを含有してもよい。錠剤は当業界で周
知の方法に従いコートしてもよい。経口液体製剤は、例えば水性または油性懸濁
液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキシルの形をとっても、あるいは
使用前に水または他の適切なビヒクルで調製される乾燥製品として供してもよい
。このような液体製剤は、慣用的な添加物、例えば懸濁剤、例えばソルビトール
シロップ、メチルセルロース、グルコース/糖シロップ、ゼラチン、ヒドロキシ
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルミニウムステアレートゲ
ルまたは水素添加食用脂肪;乳化剤、例えばレシチン、ソルビタンモノオレエー
トまたはアラビアゴム;非水性ビヒクル(食用油を含有してもよい)、例えばア
ーモンド油、分別ココナツ油、油性エステル、プロピレングリコールまたはエチ
ルアルコール;または保存剤、例えばp‐ヒドロキシ安息香酸メチルまたはプロ
ピル、またはソルビン酸を含有してもよい。その製剤は適宜に緩衝塩、香味剤、
着色剤および/または甘味剤(例えば、マンニトール)も含有してよい。
【0044】 経口腔投与の場合、組成物は常法で処方された錠剤またはロゼンジの形をとっ
てよい。化合物は、例えばカカオ脂または他のグリセリドのような慣用的坐薬基
剤を含有した、坐薬として処方してもよい。
【0045】 本発明による化合物はボーラス注射または連続注入による非経口投与用に処方
して、例えばアンプル、バイアル、小容量注入またはプレ充填シリンジとして単
位剤形で、あるいは保存剤を加えて複数回用量分の容器で供してもよい。組成物
は水性または非水性ビヒクル中の溶液、懸濁液またはエマルジョンのような形を
とって、酸化防止剤、緩衝剤、抗菌剤および/または張度調整剤のような処方剤
を含有してもよい。一方、活性成分は使用前に適切なビヒクル、例えば無菌無発
熱物質水で調製される粉末形であってもよい。乾燥固形製剤は、個別の無菌容器
中に無菌的に無菌粉末を充填するか、または各容器中に無菌的に無菌溶液を充填
して凍結乾燥することにより製造される。
【0046】 ここで用いられる局所投与には、我々は吹入および吸入による投与を含める。
局所投与用製剤の様々なタイプの例には、軟膏、クリーム、ローション、粉末、
ペッサリー、スプレー、エーロゾル、吸入器または吹入器で使用のカプセルまた
はカートリッジ、噴霧用溶液または滴剤(例えば、眼または鼻滴剤)がある。
【0047】 軟膏およびクリームは、例えば、適切な増粘および/またはゲル化剤および/
または溶媒を加えて、水性または油性基剤で処方される。このような基剤には、
例えば、水および/または流動パラフィンのような油、または落花生油またはヒ
マシ油のような植物油、またはポリエチレングリコールのような溶媒がある。用
いうる増粘剤には、軟質パラフィン、ステアリン酸アルミニウム、セトステアリ
ルアルコール、ポリエチレングリコール、微結晶ロウおよび蜜ロウがある。ロー
ションは水性または油性基剤で処方され、一般的に1種以上の乳化剤、安定剤、
分散剤、懸濁剤または増粘剤も含有する。
【0048】 外用の粉末は、いずれか適切な粉末基剤、例えばタルク、ラクトースまたはデ
ンプンの補助で形成される。滴剤は、1種以上の分散剤、溶解剤または懸濁剤も
含有させて、水性または非水性基剤で処方される。吸入用の粉末組成物は、好ま
しくはラクトースを含有する。スプレー組成物は、適切な噴射剤、例えばジクロ
ロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタ
ン、1,1,1,2,3,3,3‐ヘプタフルオロプロパン、1,1,1,2‐
テトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適切なガスの使用で、例えば、水
性溶液または懸濁液として、または加圧パックからデリバリーされるエーロゾル
として処方される。
【0049】 鼻内スプレーは、増粘剤のような剤、pHを調整する緩衝塩または酸もしくは
アルカリ、等張調整剤または酸化防止剤を加えて、水性または非水性ビヒクルで
処方される。 吸入器または吹入器向けの、例えばゼラチン製のカプセルおよびカートリッジ
、または例えばラミネートされたアルミニウムホイル製のブリスターは、本発明
の化合物とラクトースまたはデンプンのような適切な粉末基剤との粉末混合物を
含有させて処方される。 噴霧による吸入用の溶液は、酸もしくはアルカリ、緩衝塩、等張調整剤または
抗菌剤のような剤を加えて、水性ビヒクルで処方される。それらは濾過またはオ
ートクレーブでの加熱により滅菌しても、または非滅菌製品として供与してもよ
い。
【0050】 本発明による医薬組成物は、他の治療剤、例えば抗炎症剤〔例えば、コルチコ
ステロイド(例えば、プロピオン酸フルチカゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾ
ン、フラン酸モメタゾン、トリアムシノロンアセトニドまたはブデソニド)また
はNSAID(例えば、ナトリウムクロモグリケート、ネドクロミルナトリウム
、PDE‐4インヒビター、ロイコトリエン拮抗剤、iNOSインヒビター、ト
リプターゼおよびエラスターゼインヒビター、β2インテグリン拮抗剤およびア
デノシン2aアゴニスト)〕またはβ‐アドレナリン作働剤(例えば、サルメテ
ロール、サルブタモール、ホルモテロール、フェノテロールまたはテルブタリン
およびそれらの塩)または抗感染剤(例えば、抗生物質、抗ウイルス剤)と併用
してもよい。
【0051】 こうして、本発明は、別な面において、別の治療活性剤、例えばコルチコステ
ロイド、NSAID、β‐アドレナリン作働剤または抗感染剤のような抗炎症剤
と一緒に、式(I)の化合物またはその生理学上許容される塩もしくは溶媒和物
を含んだ組合せを提供する。長時間作用性βアドレナリンレセプターアゴニス
ト(例えば、サルメテロールまたはその塩もしくは溶媒和物、例えばサルメテロ
ールキシナホエート)と一緒に式(I)の化合物またはその生理学上許容される
塩もしくは溶媒和物を含有した医薬組成物が特に興味ぶかい。
【0052】 上記の組合せは便宜上医薬処方物の形で使用向けに提供され、そのため生理学
上許容される希釈物またはキャリアと一緒に上記のような組合せを含有した医薬
処方物は本発明の別な態様を表わす。 このような組合せの個別成分は、別々なまたは組合せの医薬処方物で逐次また
は同時に投与される。公知治療剤の適切な用量は当業者であれば容易にわかるで
あろう。
【0053】 本発明の化合物は、便宜上、例えば0.001〜500mg/kg体重、好ましく
は0.01〜500mg/kg体重、更に好ましくは0.01〜100mg/kg体重の量
で1日1〜4回投与される。正確な用量は、もちろん、患者の年齢および状態、
および選択される具体的な投与経路に依存する。
【0054】 本発明の化合物は、類似した公知の化合物よりも、有効で、(例えば、それら
はLFA‐1またはVLA‐5(αvβ1)のようなβ2インテグリンよりもα
4インテグリンと選択的に拮抗するという点で)大きな選択性を有し、少ない副
作用を有し、長い作用期間を有し、吸入で投与されたときに少ないバイオアベイ
ラビリティーであるかまたは少ない全身活性を示し、迅速で経済的な合成を有し
、または他のより望ましい性質を有するという利点を有している。
【0055】 ある中間体は新規であり、本発明の別な態様を提供する。 本発明は下記例を参考にして例示される。
【実施例】一般的な実験の詳細 化合物を「シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー」により精製
した場合には、これはシリカゲル0.040〜0.063mmメッシュ(例えば
、Merck Art 9385)の使用に関するもので、カラム溶出は5psi以内で窒素の
加圧により促進させる。薄層クロマトグラフィー(TLC)を用いた場合には、
これは5×10cmシリカゲルプレート(例えば、Polygram SIL G/UV25
)を用いたシリカゲルTLCに関する。
【0056】質量スペクトル測定 質量スペクトル測定(MS)はフローインジェクトシステム(0.7ml/minの
流速で0.05M水性酢酸アンモニウム/メタノール(35:65))へ接続さ
れたHP5989A Engine Mass Spectrometerを用いて行った。
【0057】NMR NMRスペクトルはBruker DPX400 400MHzスペクトロメーターで行った
【0058】LC/MSシステム 用いられた液体クロマトグラフィー質量スペクトル測定(LCMS)システム
は次の通りであった:3μm ABZ+PLUS,3.3×4.6mm内径カラ
ムにより、溶媒:A‐0.01M水性酢酸アンモニウム+0.1%v/vギ酸およ
びB‐95:5アセトニトリル/水+0.05%v/vギ酸で3ml/minの流速で溶
出させる。次の勾配プロトコールを用いた:100%Aで0.7分間;A+B混
合液、勾配プロフィル0‐100%Bで3.7分間;100%Bで0.9分間保
持;0.2分間かけて0%Bへ戻す。 陽性および陰性電気スプレーイオン化を用いた。
【0059】保護測定 Fmoc‐アミノ酸樹脂の置換度を測定する方法は次の通りであった:樹脂1
0mgにDMF(1ml)中20%ピペリジンを加えた。20℃で30分間振盪
した後、樹脂を濾過した。濾液50μLにDMF(0.95ml)中20%ピペ
リジンを加え、溶液の吸光度をUV分光光度計を用いて302nmで測定した。
置換度は下記式を用いて計算した: 置換度(mmol/g)=(吸光度×2×10)/(吸光係数×mg重量)
【0060】中間体 中間体1:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(tert‐ブトキシカルボニル) アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐(4‐ヒドロキシフェニル )プロパン酸メチル アセトニトリル(100ml)中N‐(tert‐ブトキシカルボニル)‐L‐ロ
イシン(7g)の溶液に、窒素雰囲気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル
)‐3‐エチルカルボジイミド塩酸塩(5.9g)および1‐ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(4.2g)を加えた。20℃で30分間攪拌した後、L‐チロシ
ンメチルエステル(5.5g)を加え、攪拌を18時間続けた。混合液を真空下
で約10mlに濃縮して、残渣を1M塩酸(200ml)および酢酸エチル(1
00ml)に分配した。各層を分離して、水相を酢酸エチル(100ml)で更
に抽出した。合わせた有機抽出液を飽和水性炭酸水素ナトリウム(100ml)
、水(2×100ml)および塩水(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をクロロホルムで共蒸発させて、白色泡状物
として標題化合物(11.3g、98%)を得た。LCMS:R3.11min
;m/z409(MH
【0061】中間体2:(2S)‐2‐〔((2S)‐2‐アミノ‐4‐メチルペンタノイル )アミノ〕‐3‐(4‐ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチル塩酸塩 1,4‐ジオキサン(10ml)中中間体1(3.1g)の溶液に1,4‐ジ
オキサン(20ml)中4M塩化水素を加えた。溶液を20℃で2時間攪拌し、
その後真空下で蒸発させた。残渣をトルエン(2×20ml)およびエーテル(
2×20ml)で共蒸発させて、白色固体物として標題化合物(2.6g、98
%)を得た。LCMS:R1.98min;m/z309(MH
【0062】中間体3:(2S)‐3‐(4‐ヒドロキシフェニル)‐2‐〔〔(2S)‐4 ‐メチル‐2‐〔〔2‐〔〔3‐(1‐ピペリジニルカルボニル)‐2‐ナフチ ル〕オキシ〕アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸メチル アセトニトリル(20ml)中中間体44(0.45g)の懸濁液に、窒素雰
囲気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩
酸塩(0.31g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.22g)を
加えた。20℃で30分間攪拌した後、中間体2(0.5g)に次いでジイソプ
ロピルエチルアミン(0.28ml)を加え、攪拌を18時間続けた。混合液を
真空下で濃縮して、残渣を2M塩酸(50ml)および酢酸エチル(30ml)
に分配した。各層を分離して、水相を酢酸エチル(30ml)で更に抽出した。
合わせた有機抽出液を飽和水性炭酸水素ナトリウム(30ml)、水(2×30
ml)および塩水(20ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で
蒸発させた。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー
により酢酸エチル/石油エーテル(2:1)で溶出させて精製し、白色泡状物と
して標題化合物(0.6g、69%)を得た。LCMS:R3.42min;m
/z604(MH
【0063】中間体4:(2S)‐3‐(4‐ヒドロキシフェニル)‐2‐〔〔(2S)‐2 ‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノ イル〕アミノ〕プロパン酸メチル これは中間体43(0.81g)および中間体2(1.02g)から同様に製
造した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによ
り酢酸エチル/シクロヘキサン(1:1)で溶出させて精製し、白色泡状物とし
て標題化合物(1.2g、74%)を得た。LCMS:R3.40min;m/
z569(MH
【0064】中間体5:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐ 4‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐(4 ‐ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチル これは中間体45(0.29g)および中間体2(0.5g)から同様に製造
した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより
酢酸エチル/シクロヘキサン(1:1)で溶出させて精製し、白色泡状物として
標題化合物(0.66g、97%)を得た。LCMS:R3.55min;m/
z503(MH
【0065】中間体6:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐ 4‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4 ‐〔〔(4‐ニトロフェノキシ)カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸メ チル ジクロロメタン(5ml)中中間体5(0.59g)の溶液に窒素雰囲気下で
4‐ジメチルアミノピリジン(0.18g)を加えた。混合液を0〜5℃に冷却
し、4‐ニトロフェニルクロロホルメート(0.3g)を加えた。攪拌を18時
間続けて、反応液を20℃に加温した。溶液をクロロホルム(60ml)で希釈
し、1M塩酸(2×40ml)および水(40ml)で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーによりシクロヘキサン/酢酸エチル(3:2)で溶出さ
せて精製し、白色泡状物として標題化合物(0.36g、46%)を得た。LC
MS:R3.98min;m/z668(MH
【0066】中間体7:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(tert‐ブトキシカルボ ニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐メトキシ‐3‐オキ ソプロピル〕フェニル 4‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリ ジンカルボキシレート 無水ジクロロメタン(40ml)中トリホスゲン(0.59g)の溶液に、窒
素雰囲気下で、無水ジクロロメタン(10ml)中中間体1(1.87g)の溶
液、その後ジイソプロピルエチルアミン(1.2ml)を加えた。20℃で3時
間攪拌した後、中間体59(1g)に次いでジイソプロピルエチルアミン(0.
8ml)を加えた。攪拌を18時間続け、その後混合液を真空下で蒸発させた。
粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより酢酸エ
チル/シクロヘキサン(1:1から5:1へ換える)で溶出させて精製し、白色
固体物として標題化合物(1.76g、59%)を得た。LCMS:R3.4
2min;m/z651〔M‐H〕
【0067】中間体8:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐アミノ‐4‐メチルペンタ ノイル〕アミノ〕‐3‐メトキシ‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐〔(2 ‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジンカルボキシレート塩酸塩 1,4‐ジオキサン(10ml)中中間体7(1.76g)の溶液に1,4‐
ジオキサン(8ml)中4M塩化水素を加えた。20℃で3時間攪拌した後、溶
媒を真空下で蒸発させ、残渣をエーテルで摩砕して、クリーム色固体物として標
題化合物(1.59g、100%)を得た。LCMS:R2.50min;m/
z553(MH
【0068】中間体9:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(tert‐ブトキシカルボニル) アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔(4‐ニトロフ ェノキシ)カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸メチル ジクロロメタン(3ml)中中間体1(0.41g)の溶液に窒素雰囲気下で
ピリジン(1ml)を加えた。混合液を0〜5℃に冷却し、4‐ニトロフェニル
クロロホルメート(0.22g)を加えた。攪拌を18時間続けて、反応液を2
0℃に加温した。溶液をジクロロメタン(40ml)で希釈し、1M塩酸(50
ml)で洗浄した。水相をジクロロメタン(40ml)で更に抽出し、合わせた
有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製生成物をシ
リカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより石油エーテル/酢酸エ
チル(3:1から3:2へ換える)で溶出させて精製し、白色固体物として標題
化合物(0.29g、50%)を得た。LCMS:R3.39min;m/z5
74(MH
【0069】中間体10:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐アミノ‐4‐メチルペン タノイル〕アミノ〕‐3‐メトキシ‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐〔( 2,2‐ジクロヘキシルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジンカルボキシレート 塩酸塩 無水ジクロロメタン(4ml)中中間体9(0.22g)の溶液に、窒素雰囲
気下で、中間体58(0.14g)に次いでジイソプロピルエチルアミン(0.
08ml)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、混合液をジクロロメタン(5
0ml)で希釈し、飽和水性炭酸カリウム(3×25ml)および1M塩酸(4
0ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、クリーム
色固体物を得た。これに1,4‐ジオキサン(3ml)中4M塩化水素を加えて
、混合液を20℃で3時間攪拌した。溶媒を真空下で蒸発させて、残渣をエーテ
ルで摩砕し、クリーム色固体物として標題化合物(0.24g、95%)を得た
。LCMS:R3.05min;m/z641(MH
【0070】中間体11:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(ベンジルオキシ)カルボ ニル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐(4‐ヒドロキシフ ェニル)プロパン酸tert‐ブチル アセトニトリル(150ml)中N‐カルボベンジルオキシ‐L‐ロイシン(
8.6g)の溶液に、窒素雰囲気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐
3‐エチルカルボジイミド塩酸塩(6.83g)および1‐ヒドロキシベンゾト
リアゾール(4.81g)を加えた。20℃で30分間攪拌した後、L‐チロシ
ンtert‐ブチルエステル(7.7g)を加え、攪拌を18時間続けた。混合液を
真空下で約10mlに濃縮して、残渣を1M塩酸(300ml)および酢酸エチ
ル(150ml)に分配した。各層を分離して、水相を酢酸エチル(150ml
)で更に抽出した。合わせた有機抽出液を飽和水性炭酸水素ナトリウム(150
ml)、水(2×150ml)および塩水(100ml)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をクロロホルムで共蒸発させて、白
色泡状物として標題化合物(15g、96%)を得た。LCMS:R3.56
min;m/z485(MH
【0071】中間体12:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(ベンジルオキシ)カルボ ニル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔(4‐ニ トロフェノキシ)カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸tert‐ブチル ジクロロメタン(15ml)中中間体11(1.36g)の溶液に、窒素雰囲
気下で、4‐ニトロフェニルクロロホルメート(0.75g)および4‐ジメチ
ルアミノピリジン(0.47g)を加えた。混合液を20℃で18時間攪拌し、
その後クロロホルム(50ml)で希釈し、1M塩酸(2×30ml)および水
(30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製
生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより石油エーテ
ル/酢酸エチル(4:1から1:1へ換える)で溶出させて精製し、白色固体物
として標題化合物(1.34g、74%)を得た。LCMS:R3.89min
;m/z650(MH
【0072】中間体13:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(ベンジルオキシ) カルボニル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブト キシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐ホルモリンカルボキシレート ジクロロメタン(8ml)中中間体12(0.34g)の溶液に、窒素雰囲気
下で、モルホリン(0.06ml)およびジイソプロピルエチルアミン(0.1
5ml)を加えた。混合液を20℃で18時間攪拌し、その後クロロホルム(3
0ml)で希釈し、飽和水性炭酸カリウム(3×40ml)、2M塩酸(40m
l)および水(30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発
させた。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによ
り酢酸エチル/石油エーテル(3:2)で溶出させて精製し、無色ゴム状物とし
て標題化合物(0.31g、99%)を得た。LCMS:R3.60min;m
/z598(MH
【0073】中間体13(代替操作):4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(ベン ジルオキシ)カルボニル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐ (tert‐ブトキシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐ホルモリンカルボキ シレート 無水ジクロロメタン(50ml)中トリホスゲン(2.24g)の溶液に、窒
素雰囲気下で、無水THF(50ml)中中間体11(10g)の溶液、その後
ジイソプロピルエチルアミン(3.94ml)を加えた。20℃で4時間攪拌し
た後、モルホリン(2ml)に次いでジイソプロピルエチルアミン(3.94m
l)を加えた。攪拌を18時間続け、その後混合液を1M塩酸(100ml)お
よび酢酸エチル(75ml)に分配した。各層を分離して、水相を酢酸エチル(
75ml)で更に抽出した。合わせた有機抽出液を飽和水性炭酸水素ナトリウム
(50ml)、水(50ml)および塩水(30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーによりシクロヘキサン/酢酸エチル(3:1から1:1
へ換える)で溶出させて精製し、白色固体物として標題化合物(6.8g、58
%)を得た。
【0074】中間体14:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(ベンジルオキシ) カルボニル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブト キシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペ リジンカルボキシレート これは中間体11(9g)およびイソニペコタミド(5.2g)から同様に製
造した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによ
り酢酸エチルで溶出させて精製し、白色固体物として標題化合物(3.52g、
30%)を得た。
【0075】中間体14(代替操作):4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(ベン ジルオキシ)カルボニル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐ (tert‐ブトキシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐(アミノカルボニル )‐1‐ピペリジンカルボキシレート ジクロロメタン(20ml)中中間体12(1g)の溶液に、窒素雰囲気下で
、イソニペコタミド(0.23g)およびジイソプロピルエチルアミン(0.4
3ml)を加えた。混合液を20℃で18時間攪拌し、その後クロロホルム(8
0ml)で希釈し、飽和水性炭酸カリウム(3×50ml)、2M塩酸(50m
l)および水(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発
させた。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによ
り石油エーテル/酢酸エチル(3:2)から酢酸エチル/メタノール(4:1)
へ変えて溶出させて精製し、白色固体物として標題化合物(0.46g、47%
)を得た。LCMS:R3.47min;m/z639(MH
【0076】中間体15:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐アミノ‐4‐メチルペン タノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブトキシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐モルホリンカルボキシレート 10%パラジウム担持炭素、DegussaタイプE101(0.09g)に、窒素
雰囲気下で、エタノール(20ml)中中間体13(0.3g)の溶液、その後
ギ酸アンモニウム(0.17g)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、混合液
をHarborlite J2 Filter Aidのパッドで濾過し、そのパッドをエタノール(10
ml)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空下で蒸発させ、残渣をジクロ
ロメタン(50ml)および1M水酸化ナトリウム(15ml)に分配した。各
層を分離して、有機相を1M水酸化ナトリウム(15ml)および水(15ml
)で更に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、灰色ゴム状
物として標題化合物(0.1g、41%)を得た。LCMS:R2.43min
;m/z464(MH
【0077】中間体16:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐アミノ‐4‐メチルペン タノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブトキシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジンカルボキシレート これは中間体14(0.46g)から同様に製造した。標題化合物を淡黄色ゴ
ム状物(0.36g、99%)として得た。LCMS:R2.33min;m/
z505(MH
【0078】中間体17:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(ベンジルオキシ) カルボニル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブト キシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐アセチル‐1‐ピペラジンカルボ キシレート 無水ジクロロメタン(5ml)中トリホスゲン(0.24g)の溶液に、窒素
雰囲気下で、無水THF(10ml)中中間体11(1g)の溶液、その後ジイ
ソプロピルエチルアミン(0.43ml)を加えた。20℃で4時間攪拌した後
、1‐アセチルピペラジン(0.32g)に次いでジイソプロピルエチルアミン
(0.43ml)を加えた。攪拌を18時間続け、その後混合液を1M塩酸(1
00ml)および酢酸エチル(75ml)に分配した。各層を分離して、水相を
酢酸エチル(75ml)で更に抽出した。合わせた有機抽出液を飽和水性炭酸水
素ナトリウム(50ml)、水(50ml)および塩水(30ml)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製生成物をシリカゲルでの
フラッシュカラムクロマトグラフィーにより酢酸エチルから酢酸エチル/エタノ
ール(9:1)へ換えて溶出させて精製し、白色泡状物として標題化合物(1.
3g、99%)を得た。LCMS:R3.44min;m/z639(MH
【0079】中間体18:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(ベンジルオキシ) カルボニル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブト キシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジンカル ボキシレート 無水ジクロロメタン(5ml)中トリホスゲン(0.24g)の溶液に、窒素
雰囲気下で、無水THF(10ml)中中間体11(1g)の溶液、その後ジイ
ソプロピルエチルアミン(0.43ml)を加えた。20℃で4時間攪拌した後
、中間体56(0.78g)に次いでジイソプロピルエチルアミン(1.15m
l)を加えた。攪拌を18時間続け、その後混合液を1M塩酸(100ml)お
よび酢酸エチル(75ml)に分配した。各層を分離して、水相を酢酸エチル(
75ml)で更に抽出した。合わせた有機抽出液を飽和水性炭酸水素ナトリウム
(50ml)、水(50ml)および塩水(30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーにより酢酸エチル/石油エーテル(1:1から2:1へ
換える)で溶出させて精製し、白色泡状物として標題化合物(1.02g、71
%)を得た。LCMS:R3.71min;m/z701(MH
【0080】中間体19:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(ベンジルオキシ) カルボニル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブト キシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐(1‐ピペリジニルカルボニル) ‐1‐ピペリジンカルボキシレート これは中間体11(1.81g)および中間体55(0.91g)から同様に
製造した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーに
よりジクロロメタン/メタノール(20:1)で溶出させて精製し、白色泡状物
として標題化合物(1.24g、47%)を得た。LCMS:R3.63min
;m/z707(MH
【0081】中間体20:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐アミノ‐4‐メチルペン タノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブトキシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐(1‐ピペリジニルカルボニル)‐1‐ピペリジンカルボキシレート 10%パラジウム担持炭素、DegussaタイプE101(0.27g)に、窒素
雰囲気下で、エタノール(20ml)中中間体19(1.24g)の溶液、その
後ギ酸アンモニウム(0.77g)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、混合
液をHarborlite J2 Filter Aidのパッドで濾過し、そのパッドをエタノール(2
0ml)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空下で蒸発させ、残渣をジク
ロロメタン(50ml)および1M水酸化ナトリウム(15ml)に分配した。
各層を分離して、有機相を1M水酸化ナトリウム(15ml)および水(15m
l)で更に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、白色泡状
物として標題化合物(0.55g、54%)を得た。LCMS:R2.63mi
n;m/z573(MH
【0082】中間体21:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐アミノ‐4‐メチルペン タノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブトキシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐アセチル‐1‐ピペラジンカルボキシレート塩酸塩 10%パラジウム担持炭素、DegussaタイプE101(0.4g)に、窒素雰
囲気下で、エタノール(30ml)中中間体17(1.28g)の溶液、その後
ギ酸アンモニウム(0.38g)を加えた。20℃で6時間攪拌した後、混合液
をHarborlite J2 Filter Aidのパッドで濾過し、そのパッドをエタノール(20
ml)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空下で蒸発させ、残渣をジクロ
ロメタン(70ml)および1M水酸化ナトリウム(30ml)に分配した。各
層を分離して、水相をジクロロメタン(2×50ml)で更に抽出した。合わせ
た有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶液を1,4‐ジオキサン(0.
55ml)中4M塩化水素で処理し、真空下で蒸発させて、白色固体物として標
題化合物(1.02g、94%)を得た。LCMS:R2.46min;m/z
505(MH
【0083】中間体22:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐アミノ‐4‐メチルペン タノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブトキシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジンカルボキシレート塩酸塩 10%パラジウム担持炭素、DegussaタイプE101(0.3g)に、窒素雰
囲気下で、エタノール(30ml)中中間体18(1g)の溶液、その後ギ酸ア
ンモニウム(0.27g)を加えた。20℃で6時間攪拌した後、混合液をHarb
orlite J2 Filter Aidのパッドで濾過し、そのパッドをエタノール(20ml)
で洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空下で蒸発させ、残渣をジクロロメタ
ン(70ml)および1M水酸化ナトリウム(30ml)に分配した。各層を分
離して、水相をジクロロメタン(2×50ml)で更に抽出した。合わせた有機
抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶液を1,4‐ジオキサン(0.4ml
)中4M塩化水素で処理し、真空下で蒸発させて、白色固体物として標題化合物
(0.8g、100%)を得た。LCMS:R2.72min;m/z567(
MH
【0084】中間体23:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐アミノ‐4‐メチルペン タノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブトキシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐モルホリンカルボキシレート塩酸塩 10%パラジウム担持炭素、DegussaタイプE101(2.1g)に、窒素雰
囲気下で、エタノール(500ml)中中間体13(6.8g)の溶液、その後
ギ酸アンモニウム(4.1g)を加えた。20℃で17時間攪拌した後、混合液
をHarborlite J2 Filter Aidのパッドで濾過し、そのパッドをエタノール(50
ml)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空下で蒸発させ、残渣をジクロ
ロメタン(150ml)および1M水酸化ナトリウム(75ml)に分配した。
各層を分離して、水相をジクロロメタン(2×100ml)で更に抽出した。合
わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶液をエーテル(13ml)
中1M塩化水素で処理し、真空下で蒸発させた。残渣をエーテルで摩砕して、白
色固体物として標題化合物(4.8g、87%)を得た。LCMS:R2.5
0min;m/z464(MH
【0085】中間体24:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐アミノ‐4‐メチルペン タノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブトキシ)‐3‐オキソプロピル〕フェニル 4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジンカルボキシレート塩酸塩 10%パラジウム担持炭素、DegussaタイプE101(1.1g)に、窒素雰
囲気下で、エタノール(80ml)中中間体14(3.41g)の溶液、その後
ギ酸アンモニウム(2.1g)を加えた。20℃で3時間攪拌した後、混合液を
Harborlite J2 Filter Aidのパッドで濾過し、そのパッドをエタノール(40m
l)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空下で蒸発させ、残渣をクロロホ
ルム(500ml)および飽和水性炭酸水素ナトリウム(200ml)に分配し
た。各層を分離して、水相をクロロホルム(2×100ml)で更に抽出した。
合わせた有機抽出液を飽和水性炭酸水素ナトリウム(3×100ml)および水
(2×100ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶液を1,4‐ジ
オキサン(1.5ml)中4M塩化水素で処理し、真空下で蒸発させた。残渣を
トルエン(2×50ml)と共沸して、白色固体物として標題化合物(2.88
g、100%)を得た。LCMS:R2.36min;m/z505(MH
【0086】中間体25:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル )フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐ (4‐ヒドロキシフェニル)プロパン酸tert‐ブチル 10%パラジウム担持炭素、DegussaタイプE101(0.63g)に、窒素
雰囲気下で、エタノール(20ml)中中間体11(2g)の溶液、その後ギ酸
アンモニウム(1.8g)を加えた。20℃で2時間攪拌した後、混合液をHarb
orlite J2 Filter Aidのパッドで濾過し、そのパッドをエタノール(50ml)
で洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空下で蒸発させ、残渣をジクロロメタ
ン(100ml)および飽和水性炭酸水素ナトリウム(50ml)に分配した。
各層を分離して、有機相を飽和水性炭酸水素ナトリウム(50ml)および水(
50ml)で更に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、
白色固体物を得た。DMF(5ml)中これの溶液を、窒素雰囲気下20℃で3
0分間攪拌したアセトニトリル(10ml)中中間体46(0.879g)、1
‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩酸塩(0.8
09g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.578g)のプレミッ
クス溶液に加えた。攪拌を18時間続けた。混合液を酢酸エチル(200ml)
で希釈し、1M塩酸(3×50ml)、飽和水性炭酸水素ナトリウム(3×50
ml)および塩水(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下
で蒸発させて、白色泡状物として標題化合物(2.1g、94%)を得た。LC
MS:R3.83min;m/z541(MH
【0087】中間体26:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル )フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐ 〔4‐〔〔(4‐ニトロフェノキシ)カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン 酸tert‐ブチル ジクロロメタン(20ml)中中間体25(2.1g)の溶液に、窒素雰囲気
下で、4‐ニトロフェニルクロロホルメート(1.1g)および4‐ジメチルア
ミノピリジン(0.69g)を加えた。混合液を20℃で18時間攪拌し、その
後クロロホルム(80ml)で希釈し、1M塩酸(2×50ml)および水(5
0ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製生
成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによりシクロヘキサ
ン/酢酸エチル(2:1)で溶出させて精製し、透明油状物として標題化合物(
2.65g、97%)を得た。LCMS:R4.17min;m/z706(M
【0088】中間体27:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(2‐ブロモアセチル )アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐(tert‐ブトキシ)‐3 ‐オキソプロピル〕フェニル 4‐ホルホリンカルボキシレート ジクロロメタン(10ml)中中間体23(0.5g)およびジイソプロピル
エチルアミン(0.19ml)の溶液を0〜5℃に冷却した。これにブロモアセ
チルクロリド(0.09ml)に次いでジイソプロピルエチルアミン(0.19
ml)を加え、攪拌を2時間続けた。混合液をジクロロメタン(50ml)で希
釈し、2M塩酸(50ml)、飽和水性炭酸水素ナトリウム(50ml)および
塩水(30ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて
、白色泡状物として標題化合物(0.52g、89%)を得た。LCMS:R 3.28min;m/z584(MH
【0089】中間体28:4‐〔(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(2‐ブロモアセチル )アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐メトキシ‐3‐オキソプ ロピル〕フェニル 4‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジン カルボキシレート 無水ジクロロメタン(4ml)中中間体8(0.48g)の溶液にジイソプロ
ピルエチルアミン(0.142ml)を加えた。混合液を0〜5℃に冷却し、ブ
ロモアセチルクロリド(0.07ml)を加えた。攪拌を1時間続けて、反応液
を20℃に加温した。混合液をジクロロメタン(5ml)で希釈し、飽和水性炭
酸水素ナトリウム(5ml)、水(10ml)および塩水(10ml)で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、白色固体物として標題化合
物(0.464g、85%)を得た。LCMS:R3.20min;m/z67
2〔M‐H〕
【0090】中間体29:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐3‐〔4‐(アリルオ キシ)フェニル〕‐2‐〔〔(9H‐フルオレン‐9‐イルメトキシ)カルボニ ル〕アミノ〕プロパン酸 Wang樹脂(100〜200メッシュ、10g)にDMF(45ml)中(2S
)‐3‐〔4‐(アリルオキシ)フェニル〕‐2‐〔〔(9H‐フルオレン‐9
‐イルメトキシ)カルボニル〕アミノ〕プロパン酸(8.5g)の溶液を加えた
。15分間後に、ピリジン(2.4ml)、その後2,6‐ジクロロベンゾイル
クロリド(2.75ml)を加えた。混合液を20℃で18時間振盪した。樹脂
を濾過し、DMF(5×40ml)、ジクロロメタン(5×40ml)およびエ
ーテル(5×40ml)で洗浄し、その後真空下で乾燥させた。その樹脂上で置
換された(2S)‐3‐〔4‐(アリルオキシ)フェニル〕‐2‐〔〔(9H‐
フルオレン‐9‐イルメトキシ)カルボニル〕アミノ〕プロパン酸の量を計算し
たところ、0.52mmol/gであった。
【0091】中間体30:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐3‐〔4‐(アリルオ キシ)フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(9H‐フルオレン‐9‐イル メトキシ)カルボニル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン 中間体29(2.5mmol)をDMF(15ml)中20%ピペリジンで処理し
、20℃で1時間30分にわたり振盪した。樹脂を濾過し、DMF(5×20m
l)で洗浄した。DMF(10ml)中Fmoc‐ロイシン(2.8g)の溶液
に次いで、DMF(5ml)中ベンゾトリアゾール‐1‐イルオキシトリスピロ
リジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(4.1g)の溶液およびジイ
ソプロピルエチルアミン(2.8ml)を加えた。混合液を20℃で18時間振
盪した。樹脂を濾過し、DMF(5×20ml)、ジクロロメタン(5×20m
l)およびエーテル(5×20ml)で洗浄し、その後真空下で乾燥させた。サ
ンプル5mgを20℃で0.5時間にわたりトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン
(1:1)(1ml)で処理し、樹脂を濾過し、濾液をLCMSで分析した:L
CMS:R4.22min;m/z557(MH
【0092】中間体31:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐3‐〔4‐(アリルオ キシ)フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フ ェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 中間体30(1mmol)をDMF(10ml)中20%ピペリジンで処理し、2
0℃で1時間振盪した。樹脂を濾過し、DMF(5×10ml)で洗浄した。D
MF(10ml)中中間体46(0.314g)の溶液に次いで、DMF(5m
l)中ベンゾトリアゾール‐1‐イルオキシトリスピロリジノホスホニウムヘキ
サフルオロホスフェート(0.78g)の溶液およびジイソプロピルエチルアミ
ン(0.68ml)を加えた。混合液を20℃で18時間振盪した。樹脂を濾過
し、DMF(5×10ml)、ジクロロメタン(5×10ml)およびエーテル
(5×10ml)で洗浄し、その後真空下で乾燥させた。サンプル5mgを20
℃で0.5時間にわたりトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(1:1)(1ml
)で処理し、樹脂を濾過し、濾液をLCMSで分析した:LCMS:R4.2
7min;m/z525(MH
【0093】中間体32:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐3‐〔4‐(アリルオ キシ)フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチル フェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 これは中間体30(0.97g)および(2‐メチルフェノキシ)酢酸(0.
48g)から同様に製造した。LCMS:R3.89min;m/z483(M
【0094】中間体33:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2 ‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチ ルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔(4‐ニトロフェノキシ)カルボニ ル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 中間体31(1mmol)を、ジクロロメタン(9ml)中フェニルシラン(1m
l)の溶液、その後テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(
0.1g)で処理した。混合液を20℃で40分間振盪した。樹脂を濾過し、ジ
クロロメタン(5×10ml)で洗浄し、その後ジクロロメタン(9ml)中フ
ェニルシラン(1ml)の溶液、その後テトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(0)(0.1g)で再処理した。20℃で40分間振盪した後、樹
脂を濾過し、ジクロロメタン(5×10ml)で洗浄し、その後1:1ジクロロ
メタン/THF(16ml)中ジイソプロピルエチルアミン(1.74ml)の
溶液で処理した。4‐ニトロフェニルクロロホルメート(2g)を少しずつ加え
、混合液を20℃で18時間振盪した。樹脂を濾過し、ジクロロメタン(5×1
0ml)およびエーテル(5×10ml)で洗浄し、その後真空下で乾燥させた
。サンプル5mgを20℃で0.5時間にわたりトリフルオロ酢酸/ジクロロメ
タン(1:1)(1ml)で処理し、樹脂を濾過し、濾液をLCMSで分析した
:LCMS:R4.33min;m/z650(MH
【0095】中間体34:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐2‐〔〔(2S)‐4 ‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノ イル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔(4‐ニトロフェノキシ)カルボニル〕オキシ 〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体32(0.97mmol)から同様に製造した。LCMS:R3.
31min;m/z443(MH
【0096】中間体35:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2 ‐〔〔(9H‐フルオレン‐9‐イルメトキシ)カルボニル〕アミノ〕‐4‐メ チルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔(4‐ニトロフェノキシ)カルボ ニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体30(1.05mmol)から同様に製造した。LCMS:R4.
32min;m/z682(MH
【0097】中間体36:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2 ‐〔〔(9H‐フルオレン‐9‐イルメトキシ)カルボニル〕アミノ〕‐4‐メ チルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(2‐フロイル)‐1‐ピ ペラジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 中間体35(1.05mmol)を、1:1ジクロロメタン/THF(9ml)中
1‐(2‐フロイル)ピペラジン(0.57g)の溶液、その後ジイソプロピル
エチルアミン(1.1ml)で処理した。20℃で4時間振盪した後、樹脂を濾
過し、ジクロロメタン(5×10ml)およびエーテル(5×10ml)で洗浄
し、その後真空下で乾燥させた。サンプル5mgを20℃で0.5時間にわたり
トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(1:1)(1ml)で処理し、樹脂を濾過
し、濾液をLCMSで分析した:LCMS:R3.67min;m/z723(
MH
【0098】中間体37:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐ 〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセチル〕アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カル ボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(9H‐フルオレン ‐9‐イルメトキシ)カルボニル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ 〕プロパン酸 これは中間体35(1.7mmol)および中間体53(1.02g)から同様に
製造した。LCMS:R4.03min;m/z795(MH
【0099】中間体38:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2 ‐〔(2‐ブロモアセチル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3 ‐〔4‐〔〔〔4‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル〕カルボニル〕オキシ 〕フェニル〕プロパン酸 中間体36(1.05mmol)をDMF(8ml)中20%ピペリジンで処理し
、20℃で1時間30分にわたり振盪した。樹脂を濾過し、DMF(5×10m
l)で洗浄した。DMF(8ml)中ブロモ酢酸(0.44g)の溶液に次いで
、1,3‐ジイソプロピルカルボジイミド(0.49ml)を加えた。混合液を
20℃で18時間振盪した。樹脂を濾過し、DMF(5×10ml)、ジクロロ
メタン(5×10ml)およびエーテル(5×10ml)で洗浄し、その後真空
下で乾燥させた。サンプル5mgを20℃で0.5時間にわたりトリフルオロ酢
酸/ジクロロメタン(1:1)(1ml)で処理し、樹脂を濾過し、濾液をLC
MSで分析した:LCMS:R3.11min;m/z621(MH
【0100】中間体39:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2 ‐〔(2‐ブロモアセチル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3 ‐〔4‐〔〔〔4‐〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセチル〕アミノ〕‐1‐ ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体37(0.73mmol)から同様に製造した。LCMS:R3.
43min;m/z695(MH
【0101】中間体40:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐3‐〔4‐(アリルオ キシ)フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(2‐ブロモアセチル)アミノ〕 ‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 中間体30(0.55mmol)をDMF(6ml)中20%ピペリジンで処理し
、20℃で1時間振盪した。樹脂を濾過し、DMF(5×10ml)で洗浄した
。DMF(3ml)中ブロモ酢酸(0.23g)の溶液に次いで、1,3‐ジイ
ソプロピルカルボジイミド(0.26ml)を加えた。混合液を20℃で18時
間振盪した。樹脂を濾過し、DMF(5×10ml)、ジクロロメタン(5×1
0ml)およびエーテル(5×10ml)で洗浄し、その後真空下で乾燥させた
。サンプル5mgを20℃で0.5時間にわたりトリフルオロ酢酸/ジクロロメ
タン(1:1)(1ml)で処理し、樹脂を濾過し、濾液をLCMSで分析した
:LCMS:R3.47min;m/z455(MH
【0102】中間体41:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐3‐〔4‐(アリルオ キシ)フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェ ノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 中間体40(0.55mmol)をDMF(4ml)で処理した。2‐シクロヘキ
シルフェノール(0.97g)、炭酸カリウム(0.76g)およびヨウ化ナト
リウム(0.82g)を加え、混合液を20℃で40時間振盪した。樹脂を濾過
し、水(3×5ml)、DMF(5×5ml)、ジクロロメタン(5×5ml)
およびエーテル(5×5ml)で洗浄し、その後真空下で乾燥させた。サンプル
5mgを20℃で0.5時間にわたりトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(1:
1)(1ml)で処理し、樹脂を濾過し、濾液をLCMSで分析した:LCMS
:R4.49min;m/z551(MH
【0103】中間体42:酸を介してWang樹脂へ結合された(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2 ‐〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチル ペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔(4‐ニトロフェノキシ)カルボニル 〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 中間体41(0.55mmol)を、ジクロロメタン(10ml)中フェニルシラ
ン(1.35ml)の溶液、その後テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(0)(0.063g)で処理した。混合液を20℃で40分間振盪した
。樹脂を濾過し、ジクロロメタン(5×10ml)で洗浄し、その後ジクロロメ
タン(10ml)中フェニルシラン(1.35ml)の溶液、その後テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.063g)で再処理した。
20℃で40分間振盪した後、樹脂を濾過し、ジクロロメタン(5×10ml)
で洗浄し、その後1:1ジクロロメタン/THF(8ml)中ジイソプロピルエ
チルアミン(1.9ml)の溶液で処理した。4‐ニトロフェニルクロロホルメ
ート(2.2g)を少しずつ加え、混合液を20℃で18時間振盪した。樹脂を
濾過し、ジクロロメタン(5×10ml)およびエーテル(5×10ml)で洗
浄し、その後真空下で乾燥させた。サンプル5mgを20℃で0.5時間にわた
りトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(1:1)(1ml)で処理し、樹脂を濾
過し、濾液をLCMSで分析した:LCMS:R4.54min;m/z676
(MH
【0104】中間体43:(2‐ヨードフェノキシ)酢酸 tert‐ブチルブロモアセテート(4.0ml)を、DMF(40ml)中2‐
ヨードフェノール(4.98g)および炭酸カリウム(6.3g)を含有した懸
濁液に加えた。混合液を窒素雰囲気下20℃で1時間攪拌し、その後酢酸エチル
(150ml)および水(100ml)に分配した。水層を新鮮な酢酸エチル(
2×80ml)で抽出し、合わせた有機抽出液を塩水(100ml)で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、透明液体(7.56g)を
得た。これをジクロロメタン(20ml)およびトリフルオロ酢酸(8ml)に
溶解し、溶液を20℃で2時間攪拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をシク
ロヘキサン/酢酸エチル(5:1)の混合液で摩砕して、白色固体物として標題
化合物(5.19g、82%)を得た。LCMS:R3.02min;m/z2
77〔M‐H〕
【0105】中間体44:〔〔3‐(1‐ピペリジニルカルボニル)‐2‐ナフチル〕オキシ 〕酢酸 これは3‐(1‐ピペリジニルカルボニル)‐2‐ナフトール(Griffiths an
d Hawkins,1977)(4.98g)から同様に製造した。中間体エステルをシリカ
ゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより酢酸エチル/シクロヘキサ
ン(1:1)で溶出させて精製し、標題化合物を白色固体物(3.2g、53%
)として単離した。LCMS:R3.74min;m/z314(MH
【0106】中間体45:ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4‐カルボン酸 ヘキサン(18.5ml)中1.6M n‐ブチルリチウムの溶液を窒素雰囲
気下−78℃で無水THF(25ml)中ジベンゾフラン(5.0g)の攪拌溶
液に滴下した。得られた懸濁液を20℃に加温して、それを3時間攪拌した。次
いでそれを−78℃に冷却し、窒素雰囲気下ジエチルエーテル(250ml)中
過剰固体二酸化炭素の混合液に加えた。得られた白色懸濁液を20℃で1時間放
置し、その後2M水酸化ナトリウム(500ml)で希釈した。水性抽出液をエ
ーテル(3×200ml)で洗浄し、6M塩酸でpH1に酸性化し、酢酸エチル
(3×200ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を塩水(50ml)で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、白色固体物として標題
化合物(3.64g、58%)を得た。LCMS:R5.06min;m/z2
13(MH
【0107】中間体46:〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ〕酢酸 ブロモ酢酸メチル(3.0ml)を、DMF(250ml)中2‐tert‐ブチ
ルフェノール(5.0ml)および炭酸カリウム(10.6g)を含有した懸濁
液に加えた。混合液を窒素雰囲気下20℃で20時間攪拌し、その後真空下でス
ラリーに蒸発させ、これをエーテル(200ml)および1M塩酸(100ml
)に分配した。水層を更にエーテル(100ml)で抽出し、合わせた有機抽出
液を塩水(100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発
させた。粗製物質をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより
酢酸エチル/シクロヘキサン(1:9)で溶出させて精製して、透明液体(6.
64g)を得た。これをメタノール(100ml)および2M水酸化ナトリウム
(100ml)に溶解し、溶液を20℃で0.5時間攪拌した。メタノールを真
空下で蒸発させ、水性残渣をジエチルエーテル(50ml)で洗浄し、6M塩酸
でpH1に酸性化して、酢酸エチル(2×200ml)で抽出した。合わせた有
機抽出液を塩水(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で
蒸発させて、白色結晶物として標題化合物(5.86g、95%)を得た。LC
MS:R3.78min;m/z207〔M‐H〕
【0108】中間体47:4‐(2‐メトキシ‐2‐オキソエトキシ)安息香酸 ブロモ酢酸メチル(1.6ml)を、アセトニトリル(60ml)中4‐ヒド
ロキシ安息香酸tert‐ブチル(Shah et al.,1992)(3.03g)、ヨウ化ナト
リウム(2.55g)および炭酸カリウム(4.2g)を含有した懸濁液に加え
た。混合液を窒素雰囲気下90℃で17時間攪拌し、その後20℃まで冷却した
。次いでそれを水(50ml)および酢酸エチル(100ml)に分配し、有機
抽出液を水(2×80ml)および塩水(60ml)で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製物質をシリカゲルでのフラッシュカラ
ムクロマトグラフィーにより酢酸エチル/石油エーテル(1:9)から酢酸エチ
ル/石油エーテル(1:2)への勾配で溶出させて精製して、淡赤色ゴム状物(
3.85g)を得た。これをジクロロメタン(50ml)に溶解し、トリフルオ
ロ酢酸(15ml)を加え、溶液を20℃で3時間攪拌した。溶媒を真空下で蒸
発させて、白色固体物として標題化合物(2.97g、91%)を得た。LCM
S:R2.45min;m/z211(MH
【0109】中間体48:〔4‐(1‐ピペリジニルカルボニル)フェノキシ〕酢酸 アセトニトリル(55ml)中中間体47(2.95g)の懸濁液に、ジイソ
プロピルエチルアミン(3.5ml)、その後(1H‐ベンゾトリアゾール‐1
‐イル)‐1,1,3,3‐テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(
4.5g)を加えた。得られた溶液を窒素雰囲気下20℃で10分間攪拌し、そ
の後ピペリジン(1.4ml)を加え、混合液を窒素雰囲気下20℃で18時間
攪拌し、その後真空下で蒸発させた。残渣を酢酸エチル(100ml)および8
%水性炭酸水素ナトリウム(65ml)に分配し、有機抽出液を2M塩酸(50
ml)および塩水(100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空
下で蒸発させて、橙色油状物(4.05g)を得た。これをメタノール(100
ml)に溶解し、1M水酸化ナトリウム(30ml)を加え、混合液を20℃で
3時間攪拌した。次いでそれを1M塩酸でpH1に酸性化し、5℃に冷却し、沈
殿物を濾取し、真空下で乾燥させて、白色固体物として標題化合物(3.03g
、80%)を得た。LCMS:R4.17min;m/z264(MH
【0110】中間体49:(2‐ベンゾイルフェノキシ)酢酸 ブロモ酢酸メチル(3.0ml)を、アセトニトリル(35ml)中2‐ヒド
ロキシベンゾフェノン(2.3g)、炭酸カリウム(3.2g)およびヨウ化ナ
トリウム(2.33g)を含有した懸濁液に加えた。混合液を窒素雰囲気下90
℃で18時間攪拌し、その後20℃まで冷却した。次いでそれを酢酸エチル(8
0ml)および水(60ml)に分配し、有機抽出液を水(2×60ml)およ
び塩水(60ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させ
た。粗製物質をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより酢酸
エチル/石油エーテル(1:1)で溶出させて精製して、淡黄色油状物(3.0
5g)を得た。これをメタノール(100ml)および1M水酸化ナトリウム(
35ml)に溶解し、溶液を20℃で18時間攪拌した。溶液を2M塩酸でpH
1に酸性化し、酢酸エチル(2×80ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を
水(2×70ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させ
た。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより酢
酸エチル/石油エーテル(1:1)から酢酸エチル/メタノール(4:1)への
勾配で溶出させて精製して、淡黄色ゴム状物として標題化合物(1.62g、5
7%)を得た。LCMS:R3.41min;m/z257(MH
【0111】中間体50:〔(1‐ブロモ‐2‐ナフチル)オキシ〕酢酸 これは1‐ブロモ‐2‐ナフトール(10.55g)から同様に製造した。中
間体エステルはシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより酢酸
エチル/シクロヘキサン(1:3)で溶出させて精製して、標題化合物を淡褐色
固体物(11.36g、89%)として単離した。LCMS:R4.17min
;m/z281〔M‐H〕
【0112】中間体51:〔4‐(アミノカルボニル)フェノキシ〕酢酸 98%ギ酸(50ml)中4‐ホルミルフェノキシ酢酸(1.86g)および
塩酸ヒドロキシルアミン(1.07g)の溶液を還流下で2時間攪拌し、その後
氷浴で冷却した。沈殿物を濾取し、水洗し、真空下で乾燥させて、白色固体物(
1.1g)を得た。tert‐ブタノール(50ml)中これと水酸化カリウム末(
2.3g)との混合液を窒素雰囲気下で4時間にわたり還流下で攪拌し、その後
冷却した。混合液を水(100ml)で希釈し、酢酸エチル(50ml)で洗浄
し、6M塩酸でpH2に酸性化した。沈殿物を濾取し、水洗し、真空下で乾燥さ
せて、白色固体物として標題化合物(1.06g、53%)を得た。LCMS:
1.90min;m/z196(MH
【0113】中間体52:4‐アミノ‐1‐ピペリジンカルボン酸tert‐ブチル 水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(30.2g)をシクロロメタン(5
00ml)中1‐(tert‐ブトキシカルボニル)‐4‐ピペリドン(20.07
g)、ジベンジルアミン(19.7g)および酢酸(5ml)の氷冷混合液に1
0分間かけて少しずつ加え、その後攪拌を20℃で16時間続けた。次いで溶液
を2M水酸化ナトリウム(400ml)で慎重に処理し、分離した有機層を硫酸
マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をヘキサン/エーテル(2
:1)(250ml)で摩砕して、白色固体物(18.75g)を得た。これを
THF(50ml)、エタノール(50ml)および2M塩酸(8ml)の混合
液に溶解し、溶液をエタノール(100ml)中20%水酸化パラジウム担持炭
素(5.0g)の懸濁液に加えた。混合液に20℃および1気圧で17時間にわ
たり水素添加し、その後Harborlite J2 Filter Aidのパッドで濾過し、そのパッ
ドをエタノール(100ml)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空下で
蒸発させ、残渣を水(50ml)に溶解し、2M水酸化ナトリウムでpH9に調
整して、真空下で蒸発させた。残渣をエタノール(30ml)およびクロロホル
ム(70ml)の混合液中に浸出して、不溶性物質を濾去した。母液を真空下で
蒸発させて、無色油状物として標題化合物(10.04g、49%)を得た。L
CMS:R1.81min;m/z201(MH
【0114】中間体53:2‐(4‐クロロフェニル)‐N‐(4‐ピペリジニル)アセトア ミド塩酸塩 アセトニトリル(100ml)中4‐クロロフェニル酢酸(2.55g)の溶
液に窒素雰囲気下で1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジ
イミド塩酸塩(3.16g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.2
2g)を加えた。20℃で10分間攪拌した後、アセトニトリル(20ml)中
中間体52(3g)の溶液を加え、攪拌を18時間続けた。混合液を真空下で蒸
発させ、残渣を水(100ml)および酢酸エチル(100ml)に分配した。
有機相を飽和水性炭酸水素ナトリウム(2×80ml)および水(50ml)で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、淡黄色固体物を得
た。これをエーテルで摩砕して、白色固体物(4.15g)を得た。これの一部
(2.36g)を1,4‐ジオキサン(100ml)に溶解し、1,4‐ジオキ
サン(12ml)中4M塩化水素を加えた。溶液を20℃で18時間攪拌し、そ
の後1,4‐ジオキサン(8ml)中4M塩化水素を追加した。攪拌を20℃で
更に18時間続け、溶液を真空下で蒸発させて、白色固体物を得た。これをエー
テルで摩砕して、白色固体物として標題化合物(1.9g、77%)を得た。L
CMS:R1.89min;m/z253(MH
【0115】中間体54:N‐(4‐フルオロベンジル)‐4‐ピペリジンカルボキサミド塩 酸塩 アセトニトリル(25ml)中1‐tert‐ブトキシカルボニルピペリジン‐4
‐カルボン酸(3.61g)の溶液に窒素雰囲気下で1‐(3‐ジメチルアミノ
プロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩酸塩(3.21g)および1‐ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(2.29g)を加えた。20℃で20分間攪拌した後
、4‐フルオロベンジルアミン(2.0ml)を加え、攪拌を3時間続けた。混
合液を真空下で濃縮し、残渣を1M塩酸(50ml)および酢酸エチル(200
ml)に分配した。各層を分離し、有機相を1M塩酸(3×50ml)、飽和水
性炭酸水素ナトリウム(3×50ml)および塩水(50ml)で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製物質をシリカゲルでのフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーによりシクロヘキサン/酢酸エチル(1:1)
からニート酢酸エチルへの勾配で溶出させて精製して、無色結晶(5.02g)
を得た。これの一部(4.96g)を1,4‐ジオキサン(20ml)に溶解し
、1,4‐ジオキサン(15ml)中4M塩化水素を加えた。混合液を20℃で
2時間攪拌し、沈殿物を濾取し、1,4‐ジオキサンおよびジエチルエーテルで
洗浄し、真空下で乾燥させて、白色吸湿性固体物として標題化合物(3.54g
、83%)を得た。LCMS:R1.52min;m/z237(MH
【0116】中間体55:1‐(4‐ピペリジニルカルボニル)ピペリジン塩酸塩 これは1‐tert‐ブトキシカルボニルピペリジン‐4‐カルボン酸(3.68
g)およびピペリジン(1.6ml)から同様に製造した。中間体アミドはシリ
カゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによりジクロロメタン/メタノ
ール(10:1)で溶出させて精製して、標題化合物を白色固体物(3.26g
、93%)として単離した。MS:m/z197(MH),TLC:R0.
1〔ジクロロメタン/エタノール/880アンモニア(50:8:1)ヨウ化白
金酸で視覚化〕
【0117】中間体56:1‐ベンゾイルピペラジン これは安息香酸(5.02g)および1‐(tert‐ブトキシカルボニル)ピペ
ラジン(7.66g)から同様に製造し、標題化合物を白色固体物(7.7g、
82%)として単離した。LCMS:R0.51min;m/z191(MH
【0118】中間体57:2‐シクロヘキシル‐N‐(4‐ピペリジニル)アセトアミド アセトニトリル(60ml)中4‐アミノ‐1‐ベンジルピペリジン(5.0
ml)、シクロヘキサン酢酸(3.79g)および(1H‐ベンゾトリアゾール
‐1‐イル)‐1,1,3,3‐テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレー
ト(8.35g)の溶液を窒素雰囲気下20℃で18時間攪拌し、その後真空下
でシロップになるまで蒸発させた。これを酢酸エチル(200ml)および飽和
水性炭酸水素ナトリウム(200ml)に分配した。有機抽出液を飽和水性炭酸
水素ナトリウム(2×100ml)および塩水(100ml)で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、オフホワイト色固体物を得た。こ
れをシクロヘキサンから結晶化させて、クリーム色結晶(6.24g)を得た。
これの一部(3.8g)をエタノール(100ml)に溶解し、10%パラジウ
ム担持炭素、DegussaタイプE101(1.2g)およびギ酸アンモニウム(2
.24g)で処理した。混合液を窒素雰囲気下20℃で2.5時間攪拌し、その
後Harborlite J2 Filter Aidのパッドで濾過し、そのパッドをエタノール(10
0ml)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空下で蒸発させ、残渣をクロ
ロホルム(100ml)および0.5M水酸化カリウム(10ml)に分配した
。各層を分離し、水相を新鮮クロロホルム(2×100ml)で抽出し、合わせ
た有機抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、白色固体物
を得た。これをエーテルで摩砕し、白色固体物として標題化合物(2.01g、
60%)を得た。LCMS:R1.93min;m/z225(MH
【0119】中間体58:2,2‐ジシクロヘキシル‐N‐(4‐ピペリジニル)アセトアミ DMF(250ml)中ジシクロヘキシル酢酸(4.75g)、ジイソプロピ
ルエチルアミン(7.5ml)およびベンゾトリアゾール‐1‐イルオキシ‐ト
リスピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(11g)を含有した
溶液を20℃で10分間攪拌し、その後4‐アミノ‐1‐ベンジルピペリジン(
4.3ml)を10分間かけて滴下した。混合液を20℃で18時間攪拌し、そ
の後酢酸エチル(200ml)で希釈し、沈殿物を濾取し、酢酸エチル(60m
l)および水(50ml)で洗浄し、真空下で乾燥させて、白色固体物(5.9
1g)を得た。これの一部(3g)をエタノール(300ml)に懸濁し、10
%パラジウム担持炭素、DegussaタイプE101(1.2g)およびギ酸アンモ
ニウム(2.68g)で処理した。混合液を窒素雰囲気下20℃で4時間攪拌し
、その後Harborlite J2 Filter Aidのパッドで濾過し、そのパッドをエタノール
(50ml)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空下で蒸発させ、残渣を
クロロホルム(200ml)および0.5M水酸化ナトリウム(150ml)に
分配した。各層を分離し、水相を新鮮クロロホルム(100ml)で抽出し、合
わせた有機抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、白色固
体物を得た。これを氷冷エーテルで摩砕し、白色固体物として標題化合物(1.
8g、78%)を得た。LCMS:R2.69min;m/z307(MH
【0120】中間体59:2‐フェニル‐N‐(4‐ピペリジニル)アセトアミド アセトニトリル(100ml)中フェニル酢酸(3.4g)の溶液に、窒素雰
囲気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩
酸塩(5.28g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(3.72g)を
加えた。20℃で30分間攪拌した後、4‐アミノ‐1‐ベンジルピペリジン(
5.1ml)を加え、攪拌を18時間続けた。混合液を真空下で濃縮し、残渣を
2M塩酸(100ml)および酢酸エチル(75ml)に分配した。各層を分離
し、水相を更に酢酸エチル(75ml)で洗浄し、固体炭酸カリウムで塩基性化
して、ジクロロメタン(2×100ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を水
(2×100ml)および塩水(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、真空下で蒸発させて、白色固体物(4.8g)を得た。これの一部(4.7
g)をエタノール(150ml)に溶解し、10%パラジウム担持炭素、Deguss
aタイプE101(1.5g)およびギ酸アンモニウム(2.88g)で処理し
た。混合液を窒素雰囲気下20℃で4時間攪拌し、その後Harborlite J2 Filter
Aidのパッドで濾過し、そのパッドをエタノール(150ml)で洗浄した。合
わせた濾液および洗液を真空下で蒸発させ、残渣をクロロホルム(100ml)
および0.5M水酸化ナトリウム(50ml)に分配した。各層を分離し、水相
を新鮮クロロホルム(2×100ml)で抽出し、合わせた有機抽出液を硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、白色固体物として標題化合物(2.
4g、45%)を得た。MS:m/z219(MH),TLC:R0.16
〔ジクロロメタン/エタノール/880アンモニア(40:10:1)ヨウ素で
視覚化〕
【0121】 例1:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ベンゾイルフェノキシ )アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔 4‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オ キシ〕フェニル〕プロパン酸 無水DMF(0.5ml)中2‐ヒドロキシベンゾフェノン(0.134g)
の溶液に、無水炭酸カリウム(0.093g)、その後中間体28(0.152
g)およびヨウ化ナトリウム(0.1g)を加えた。20℃で18時間攪拌した
後、混合液を飽和水性炭酸水素ナトリウム(10ml)および酢酸エチル(10
ml)に分配した。各層を分離して、水相を酢酸エチル(3×10ml)で更に
抽出した。合わせた有機抽出液を水(20ml)および塩水(20ml)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製物質をシリカゲルで
のフラッシュカラムクロマトグラフィーによりジクロロメタン/メタノール(1
0:1)で溶出させて精製して、淡黄色固体物を得た。メタノール(0.5ml
)中これの溶液に1M水酸化ナトリウム(0.22ml)を加えた。20℃で1
.5時間攪拌した後、混合液を2M塩酸(5ml)およびジクロロメタン(10
ml)に分配した。各層を分離して、水相をジクロロメタン(2×10ml)で
更に抽出した。合わせた有機抽出液を水(20ml)および塩水(20ml)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、淡黄色泡状物として
標題化合物(0.123g、73%)を得た。LCMS:R3.84min;m
/z775〔M‐H〕
【0122】例2:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐〔〔3‐(1‐ ピペリジニルカルボニル)‐2‐ナフチル〕オキシ〕アセチル〕アミノ〕ペンタ ノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕 ‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 無水ジクロロメタン(1ml)中トリホスゲン(0.04g)の溶液に、窒素
雰囲気下で、無水THF(2ml)中中間体3(0.2g)の溶液、その後ジイ
ソプロピルエチルアミン(0.07ml)を加えた。20℃で3時間攪拌した後
、中間体59(0.09g)に次いでジイソプロピルエチルアミン(0.07m
l)を加えた。攪拌を18時間続け、その後混合液を2M塩酸(30ml)およ
び酢酸エチル(30ml)に分配した。各層を分離して、水相を酢酸エチル(2
0ml)で更に抽出した。合わせた有機抽出液を飽和水性炭酸水素ナトリウム(
20ml)、水(20ml)および塩水(20ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製物質をシリカゲルでのフラッシュカラム
クロマトグラフィーにより酢酸エチルから酢酸エチル/エタノール(9:1)へ
換えて溶出させて精製して、白色泡状物(0.19g)を得た。メタノール(2
ml)中これ(0.15g)の溶液に2M水酸化ナトリウム(0.18ml)を
加えた。20℃で1時間攪拌した後、混合液を2M塩酸(40ml)および酢酸
エチル(30ml)に分配した。各層を分離して、水相を酢酸エチル(30ml
)で更に抽出した。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で
蒸発させた。粗製物質をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーに
よりクロロホルム/メタノール/酢酸(95:5:1)で溶出させて精製して、
白色固体物として標題化合物(0.12g、中間体3から54%)を得た。LC
MS:R3.73min;m/z834(MH
【0123】例3:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔(2,2‐ジシクロヘキシルアセチル )アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔( 2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐〔4‐(1‐ピペリジニルカルボニル)フェ ノキシ〕アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 無水DMF(3ml)中中間体48(0.05g)の溶液に、窒素雰囲気下で
、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩酸塩(0
.04g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.03g)を加えた。
20℃で30分間攪拌した後、中間体10(0.13g)に次いでジイソプロピ
ルエチルアミン(0.08ml)を加え、攪拌を18時間続けた。混合液を2M
塩酸(40ml)および酢酸エチル(30ml)に分配した。各層を分離して、
水相を酢酸エチル(30ml)で更に抽出した。合わせた有機抽出液を飽和水性
炭酸水素ナトリウム(30ml)、水(2×30ml)および塩水(20ml)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、クリーム色固体物
(0.16g)を得た。メタノール(2ml)中これ(0.15g)の溶液に2
M水酸化ナトリウム(0.18ml)を加えた。20℃で1時間攪拌した後、混
合液を2M塩酸(40ml)および酢酸エチル(30ml)に分配した。各層を
分離して、水相を酢酸エチル(30ml)で更に抽出した。合わせた有機抽出液
を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製生成物をシリカゲルで
のフラッシュカラムクロマトグラフィーによりクロロホルム/メタノール/酢酸
(95:5:1)で溶出させて精製して、白色固体物として標題化合物(0.1
2g、中間体10から62%)を得た。LCMS:R4.26min;m/z8
72(MH
【0124】例4:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐〔4‐(1‐ピ ペリジニルカルボニル)フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ 〕‐3‐〔4‐〔(4‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン アセトニトリル(5ml)中中間体48(0.06g)の溶液に、窒素雰囲気
下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩酸塩
(0.06g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.04g)を加え
た。20℃で30分間攪拌した後、中間体15(0.1g)を加え、攪拌を18
時間続けた。混合液を水(20ml)および酢酸エチル(25ml)に分配した
。各層を分離して、水相を酢酸エチル(20ml)で更に抽出した。合わせた有
機抽出液を水(20ml)および塩水(20ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製物質をシリカゲルでのフラッシュカラムク
ロマトグラフィーによりジクロロメタン/エタノール/880アンモニア(25
0:8:1)で溶出させて精製して、白色粘稠固体物(0.1g)を得た。これ
にトリフルオロ酢酸(3ml)および水(3滴)を加えた。20℃で4時間攪拌
した後、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をエーテルで摩砕して、白色固体物とし
て標題化合物(0.06g、50%)を得た。LCMS:R3.21min;m
/z653(MH
【0125】例5:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニ ル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔 〔2‐〔4‐(1‐ピペリジニルカルボニル)フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕 ペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 これは中間体48(0.06g)および中間体16(0.12g)から同様に
製造した。粗製中間体エステルはシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラ
フィーによりジクロロメタン/エタノール/880アンモニア(500:8:1
から250:8:1を経て100:8:1へと換える)で溶出させて精製した。
標題化合物を白色固体物(0.09g、59%)として得た。LCMS:R
.84min;m/z694(MH
【0126】例6:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニ ル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ ベンゾイルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ 〕プロパン酸 これは中間体49(0.07g)および中間体16(0.11g)から同様に
製造した。粗製中間体エステルはシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラ
フィーによりジクロロメタン/エタノール/880アンモニア(500:8:1
から250:8:1を経て100:8:1へと換える)で溶出させて精製した。
標題化合物を白色固体物(0.08g、42%)として得た。LCMS:R
.16min;m/z687(MH
【0127】例7:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔4‐(アミノカルボニル) フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔 4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ 〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体51(0.06g)および中間体16(0.11g)から同様に
製造した。粗製中間体エステルはシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラ
フィーによりジクロロメタン/エタノール/880アンモニア(500:8:1
から250:8:1を経て100:8:1へと換える)で溶出させて精製した。
標題化合物を白色固体物(0.07g、55%)として得た。LCMS:R
.65min;m/z626(MH
【0128】例8:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔(2‐シクロヘキシルアセチル)アミ ノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S) ‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペン タノイル〕アミノ〕プロパン酸 無水ジクロロメタン(2ml)中トリホスゲン(0.058g)の溶液に、窒
素雰囲気下で、無水THF(2ml)中中間体4(0.246g)の溶液、その
後ジイソプロピルエチルアミン(0.11ml)を加えた。20℃で4時間攪拌
した後、中間体57(0.1g)に次いでジイソプロピルエチルアミン(0.0
7ml)を加えた。攪拌を18時間続け、その後混合液を2M塩酸(50ml)
およびジクロロメタン(50ml)に分配した。各層を分離して、有機抽出液を
水(20ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。
粗製物質をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより酢酸エチ
ル/シクロヘキサン(1:1)で溶出させて精製して、白色泡状物(0.13g
)を得た。メタノール(3ml)中これ(0.12g)の溶液に2M水酸化ナト
リウム(1ml)および水(2ml)を加えた。20℃で18時間攪拌した後、
混合液を2M塩酸(30ml)およびクロロホルム(30ml)に分配した。各
層を分離して、有機相を水(20ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ
、真空下で蒸発させた。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマト
グラフィーによりクロロホルム/メタノール(4:1)で溶出させて精製して、
白色固体物として標題化合物(0.064g、20%)を得た。LCMS:R 4.12min;m/z805(MH
【0129】例9:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔(2,2‐ジシクロヘキシルアセチル )アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔( 2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチ ルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 これは中間体4(0.203g)および中間体58(0.14g)から同様に
製造した。粗製生成物はシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーに
よりクロロホルム/メタノール(9:1)で溶出させて精製し、白色泡状物とし
て標題化合物(0.153g、52%)を得た。LCMS:R4.45min;
m/z887(MH
【0130】例10:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4 ‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐ 〔(4‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸 ジクロロメタン(5ml)中中間体6(0.165g)の溶液に、窒素雰囲気
下で、モルホリン(0.04ml)およびジイソプロピルアミン(0.05ml
)を加えた。20℃で30分間攪拌した後、溶液をジクロロメタン(50ml)
で希釈し、飽和水性炭酸ナトリウム(3×30ml)、1M塩酸(2×40ml
)および水(30ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発
させて、白色泡状物(0.143g)を得た。メタノール(2ml)中これ(0
.14g)の溶液に1M水酸化ナトリウム(2ml)を加え、混合液を20℃で
30分間攪拌し、その後1M塩酸(40ml)および酢酸エチル(50ml)に
分配した。有機抽出液を塩水(30ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、真空下で蒸発させた。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによりクロロホルム/メタノール(4:1)で溶出させて精製して
、白色固体物として標題化合物(0.1g、69%)を得た。LCMS:R
.85min;m/z602(MH
【0131】例11:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4 ‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐ 〔〔〔4‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニ ル〕プロパン酸 ジクロロメタン(5ml)中中間体6(0.13g)の溶液に、窒素雰囲気下
で、1‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジン(0.04g)およびジイソプロピ
ルアミン(0.04ml)を加えた。20℃で3時間攪拌した後、溶液をジクロ
ロメタン(20ml)で希釈し、飽和水性炭酸カリウム(3×20ml)、1M
塩酸(2×20ml)および水(20ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
させ、真空下で蒸発させて、白色泡状物(0.153g)を得た。メタノール(
2ml)中これ(0.15g)の溶液に1M水酸化ナトリウム(2ml)を加え
、混合液を20℃で30分間攪拌し、その後1M塩酸(20ml)および酢酸エ
チル(20ml)に分配した。有機抽出液を塩水(20ml)で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製生成物をシリカゲルでのフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーによりクロロホルム/メタノール(4:1)で
溶出させて精製して、白色固体物として標題化合物(0.126g、92%)を
得た。LCMS:R3.85min;m/z695(MH
【0132】例12:(2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カル ボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕 フラン‐4‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プ ロパン酸 ジクロロメタン(4ml)中中間体6(0.172g)の溶液に、窒素雰囲気
下で、中間体56(0.084g)およびジイソプロピルエチルアミン(0.2
ml)を加えた。20℃で3時間攪拌した後、溶液をジクロロメタン(50ml
)で希釈し、飽和水性炭酸カリウム(3×50ml)、1M塩酸(2×50ml
)および水(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発
させた。粗製物質をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより
酢酸エチル/シクロヘキサン(4:1)で溶出させて精製して、白色泡状物を得
た。メタノール(2ml)中これの溶液に1M水酸化ナトリウム(2ml)を加
え、混合液を20℃で1時間攪拌し、その後1M塩酸(50ml)および酢酸エ
チル(50ml)に分配した。有機抽出液を塩水(50ml)で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製生成物をシリカゲルでのフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーによりクロロホルム/メタノール(4:1)で
溶出させて精製して、白色固体物として標題化合物(0.041g、23%)を
得た。LCMS:R3.72min;m/z705(MH
【0133】例13:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4 ‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐ 〔〔〔4‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニ ル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 アセトニトリル(2ml)中中間体45(0.055g)の溶液に、窒素雰囲
気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩酸
塩(0.052g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.038g)
を加えた。20℃で30分間攪拌した後、中間体8(0.15g)に次いでジイ
ソプロピルエチルアミン(0.047ml)を加え、攪拌を18時間続けた。混
合液をクロロホルム(100ml)で希釈し、1M塩酸(3×50ml)、飽和
水性炭酸水素ナトリウム(3×50ml)および水(50ml)で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、白色泡状物(0.189g)を
得た。メタノール(4ml)中これ(0.176g)の溶液に1M水酸化ナトリ
ウム(1ml)を加え、混合液を20℃で2時間攪拌し、その後1M塩酸(50
ml)および酢酸エチル(200ml)に分配した。有機抽出液を塩水(30m
l)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製生成物
をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによりクロロホルム/メ
タノール(9:1)からクロロホルム/メタノール(4:1)への勾配で溶出さ
せて精製して、白色固体物として標題化合物(0.103g、79%)を得た。
LCMS:R4.00min;m/z733(MH
【0134】例14:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ) アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4 ‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキ シ〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体43(0.073g)および中間体8(0.15g)から同様に
製造した。粗製生成物はシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーに
よりクロロホルム/メタノール(6:1)で溶出させて精製し、白色固体物とし
て標題化合物(0.103g、53%)を得た。LCMS:R3.84min;
m/z799(MH
【0135】例15:(2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アセチル‐1‐ピペラジニル)カルボ ニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェ ノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 アセトニトリル(5ml)中中間体43(0.07g)の溶液に、窒素雰囲気
下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩酸塩
(0.05g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.04g)を加え
た。20℃で30分間攪拌した後、中間体21(0.135g)に次いでジイソ
プロピルエチルアミン(0.05ml)を加え、攪拌を18時間続けた。混合液
を1M塩酸(50ml)および酢酸エチル(30ml)に分配した。各層を分離
して、水相を酢酸エチル(30ml)で更に抽出した。合わせた有機抽出液を飽
和水性炭酸水素ナトリウム(40ml)および水(2×50ml)で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をジクロロメタンと共蒸発
させて、白色泡状物を得た。これにトリフルオロ酢酸(2ml)および水(3滴
)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をエー
テルで摩砕して、白色固体物として標題化合物(0.143g、83%)を得た
。LCMS:R3.12min;m/z709(MH
【0136】例16:(2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アセチル‐1‐ピペラジニル)カルボ ニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブ チル)フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プ ロパン酸 アセトニトリル(5ml)中中間体46(0.052g)の溶液に、窒素雰囲
気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩酸
塩(0.05g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.04g)を加
えた。20℃で30分間攪拌した後、中間体21(0.135g)に次いでジイ
ソプロピルエチルアミン(0.05ml)を加え、攪拌を18時間続けた。混合
液を1M塩酸(50ml)および酢酸エチル(30ml)に分配した。各層を分
離して、水相を酢酸エチル(30ml)で更に抽出した。合わせた有機抽出液を
飽和水性炭酸水素ナトリウム(40ml)および水(2×50ml)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をジクロロメタンと共蒸
発させて、白色泡状物を得た。これにトリフルオロ酢酸(2ml)および水(3
滴)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をエ
ーテルで摩砕して、白色固体物として標題化合物(0.115g、74%)を得
た。LCMS:R3.31min;m/z639(MH
【0137】例17:(2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アセチル‐1‐ピペラジニル)カルボ ニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2 ‐メチルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 アセトニトリル(5ml)中(2‐メチルフェノキシ)酢酸(0.042g)
の溶液に、窒素雰囲気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチル
カルボジイミド塩酸塩(0.05g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.04g)を加えた。20℃で30分間攪拌した後、中間体21(0.13
5g)に次いでジイソプロピルエチルアミン(0.05ml)を加え、攪拌を1
8時間続けた。混合液を1M塩酸(50ml)および酢酸エチル(30ml)に
分配した。各層を分離して、水相を酢酸エチル(30ml)で更に抽出した。合
わせた有機抽出液を飽和水性炭酸水素ナトリウム(40ml)および水(2×5
0ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をジ
クロロメタンと共蒸発させて、白色泡状物を得た。これにトリフルオロ酢酸(2
ml)および水(3滴)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、溶媒を真空下で
蒸発させ、残渣をエーテルで摩砕して、白色固体物として標題化合物(0.12
4g、86%)を得た。LCMS:R3.10min;m/z597(MH
【0138】例18:(2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アセチル‐1‐ピペラジニル)カルボ ニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フ ラン‐4‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロ パン酸 アセトニトリル(5ml)中中間体45(0.053g)の溶液に、窒素雰囲
気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩酸
塩(0.05g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.04g)を加
えた。20℃で30分間攪拌した後、中間体21(0.135g)に次いでジイ
ソプロピルエチルアミン(0.05ml)を加え、攪拌を18時間続けた。混合
液を1M塩酸(50ml)および酢酸エチル(30ml)に分配した。各層を分
離して、水相を酢酸エチル(30ml)で更に抽出した。合わせた有機抽出液を
飽和水性炭酸水素ナトリウム(40ml)および水(2×50ml)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をジクロロメタンと共蒸
発させて、白色泡状物を得た。これにトリフルオロ酢酸(2ml)および水(3
滴)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をエ
ーテルで摩砕して、白色固体物として標題化合物(0.127g、83%)を得
た。LCMS:R3.33min;m/z643(MH
【0139】例19:(2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カル ボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフ ェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 これは中間体43(0.07g)および中間体22(0.151g)から同様
に製造した。標題化合物を白色固体物(0.152g、81%)として得た。L
CMS:R3.58min;m/z771(MH
【0140】例20:(2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カル ボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ ブチル)フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕 プロパン酸 アセトニトリル(5ml)中中間体46(0.052g)の溶液に、窒素雰囲
気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩酸
塩(0.05g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.04g)を加
えた。20℃で30分間攪拌した後、中間体22(0.151g)に次いでジイ
ソプロピルエチルアミン(0.05ml)を加え、攪拌を18時間続けた。混合
液を1M塩酸(50ml)および酢酸エチル(30ml)に分配した。各層を分
離して、水相を酢酸エチル(30ml)で更に抽出した。合わせた有機抽出液を
飽和水性炭酸水素ナトリウム(40ml)および水(2×50ml)で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をジクロロメタンと共蒸
発させて、白色泡状物を得た。これにトリフルオロ酢酸(2ml)および水(3
滴)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をエ
ーテルで摩砕して、白色泡状物として標題化合物(0.17g、90%)を得た
。LCMS:R3.61min;m/z701(MH
【0141】例21:(2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カル ボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐( 2‐メチルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 アセトニトリル(30ml)中(2‐メチルフェノキシ)酢酸(0.472g
)の溶液に、窒素雰囲気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチ
ルカルボジイミド塩酸塩(0.56g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(0.4g)を加えた。20℃で30分間攪拌した後、アセトニトリル(25
ml)中中間体22(1.5g)の溶液を加え、攪拌を18時間続けた。混合液
を1M塩酸(50ml)および酢酸エチル(75ml)に分配した。各層を分離
して、有機相を飽和水性炭酸水素ナトリウム(40ml)および水(50ml)
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、白色泡状物を得た
。クロロホルム(12ml)中これの溶液にトリフルオロ酢酸(6ml)を加え
た。20℃で4時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をクロロホルム
およびエーテルと共蒸発させて、白色泡状物として標題化合物(0.17g、9
0%)を得た。LCMS:R3.44min;m/z659(MH
【0142】例22:(2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カル ボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2,4‐ジク ロロフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロ パン酸 これは2,4‐ジクロロフェノキシ酢酸(0.055g)および中間体22(
0.151g)から同様に製造した。標題化合物をエーテル摩砕により白色固体
物(0.129g、75%)として得た。LCMS:R3.52min;m/z
713(MH
【0143】例23:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ) アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐ モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸 アセトニトリル(40ml)中中間体43(0.556g)の溶液に、窒素雰
囲気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩
酸塩(0.383g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.27g)
を加えた。20℃で30分間攪拌した後、中間体23(1g)に次いでジイソプ
ロピルエチルアミン(0.35ml)を加え、攪拌を18時間続けた。混合液を
1M塩酸(50ml)および酢酸エチル(75ml)に分配した。各層を分離し
て、有機相を飽和水性炭酸水素ナトリウム(40ml)および水(50ml)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、白色泡状物を得た。
ジクロロメタン(20ml)中これの溶液にトリフルオロ酢酸(20ml)およ
び水(1ml)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発させ
、残渣をエーテルで摩砕して、白色固体物として標題化合物(1.15g、92
%)を得た。LCMS:R3.68min;m/z668(MH
【0144】例24:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フ ェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4 ‐〔(4‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸 アセトニトリル(40ml)中中間体46(0.416g)の溶液に、窒素雰
囲気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩
酸塩(0.383g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.27g)
を加えた。20℃で30分間攪拌した後、中間体23(1g)に次いでジイソプ
ロピルエチルアミン(0.35ml)を加え、攪拌を18時間続けた。混合液を
1M塩酸(50ml)および酢酸エチル(75ml)に分配した。各層を分離し
て、有機相を飽和水性炭酸水素ナトリウム(40ml)および水(50ml)で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、白色泡状物を得た。
ジクロロメタン(20ml)中これの溶液にトリフルオロ酢酸(20ml)およ
び水(1ml)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発させ
、残渣をエーテルで摩砕して、白色固体物として標題化合物(0.63g、53
%)を得た。LCMS:R3.90min;m/z598(MH) NMR(DMSO‐d)δH 12.74(brs,1H),8.38(d,
1H),7.81(d,1H),7.20‐7.25(ms,3H),7.14
(m,1H),6.99(d,2H),6.90(m,1H),6.85(d,
1H),4.57(d,1H),4.50(ms,3H),3.61(m,4H
),3.52(brm,2H),3.30‐3.40(過剰2H,水で不明瞭)
,3.06(dd,1H),2.90(dd,1H),1.57(m,1H),
1.38‐1.50(ms,2H),1.35(s,9H),0.87(d,3
H),0.85(d,3H)
【0145】例24(代替操作):(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert ‐ブチル)フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ 〕‐3‐〔4‐〔(4‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン Sasrin樹脂(125g)にDMF(970ml)中(2S)‐3‐〔4‐(ア
リルオキシ)フェニル〕‐2‐〔〔(9H‐フルオレン‐9‐イルメトキシ)カ
ルボニル〕アミノ〕プロパン酸(300g)の溶液を加えた。15分間後に、ピ
リジン(60ml)を加え、その後2,6‐ジクロロベンゾイルクロリド(10
6.5ml)を滴下した。混合液を20℃で18時間攪拌した。樹脂を濾過し、
DMF(3×800ml)、メタノール(3×800ml)およびジクロロメタ
ン(3×1L)で洗浄した。樹脂を無水酢酸(800ml)およびピリジン(1
0ml)で処理し、混合液を45℃で3.5時間攪拌した。20℃に冷却した後
、樹脂を濾過し、NMP(3×800ml)、メタノール(3×800ml)お
よびジクロロメタン(3×800ml)で洗浄し、その後真空下で乾燥させた。 樹脂200gをDMF(1.2L)中20%ピペリジンで処理し、20℃で3
時間攪拌した。樹脂を濾過し、DMF(3×1L)、メタノール(3×1L)お
よびジクロロメタン(3×1L)で洗浄した。これにNMP(1.2L)中Fm
oc‐ロイシン(233.3g)、1,3‐ジイソプロピルカルボジイミド(8
4.7g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(89.3g)の溶液を加
えた。混合液を20℃で18時間攪拌した。樹脂を濾過し、NMP(3×1L)
、メタノール(3×1L)およびジクロロメタン(3×1L)で洗浄した。 樹脂をDMF(1.2L)中20%ピペリジンで処理し、20℃で3時間攪拌
した。樹脂を濾過し、DMF(3×1L)、メタノール(3×1L)およびジク
ロロメタン(3×1L)で洗浄した。これにNMP(1.2L)中中間体46(
68.8g)、1,3‐ジイソプロピルカルボジイミド(42.3g)および1
‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(44.7g)の溶液を加えた。混合液を20
℃で18時間攪拌した。樹脂を濾過し、NMP(3×1L)、メタノール(3×
1L)およびジクロロメタン(3×1L)で洗浄した。 樹脂にジクロロメタン(500ml)、フェニルシラン(160ml)、およ
びジクロロメタン(500ml)中テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(0)(34g)のスラリーを加えた。混合液を20℃で2時間攪拌した
。樹脂を濾過し、ジクロロメタン(3×1L)、エーテル(3×1L)およびジ
クロロメタン(6×1L)で洗浄した。 ジクロロメタン(800ml)中樹脂のスラリーを、ジイソプロピルエチルア
ミン(120ml)、その後4‐ニトロフェニルクロロホルメート(131g)
で3回に分け10分間隔で処理した。混合液を20℃で2時間攪拌した。樹脂を
濾過し、ジクロロメタン(3×1L)、エーテル(3×1L)およびDMF(3
×1L)で洗浄した。DMF(800ml)中樹脂のスラリーをDMF(200
ml)中モルホリン(56.5ml)の溶液で処理した。混合液を20℃で2時
間攪拌した。樹脂を濾過し、DMF(3×1L)、エーテル(3×1L)および
ジクロロメタン(3×1L)で洗浄した。 ジクロロメタン(400ml)中樹脂のスラリーをジクロロメタン(800m
l)中10%TFAで処理した。20℃で30分間攪拌した後、樹脂を濾過し、
ジクロロメタン(2×500ml)で洗浄した。合わせた濾液および洗液を真空
下で蒸発させた。残渣をエーテル(750ml)で摩砕し、得られた白色固体物
を濾過した。これにアセトニトリル(500ml)を加え、混合液を加熱還流し
た。熱溶液を濾過し、濾液を20℃に冷却した。混合液を濾過して、白色固体物
として標題化合物(50.9g)を得た。
【0146】例25:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチル フェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐ モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸 アセトニトリル(40ml)中(2‐メチルフェノキシ)酢酸(0.332g
)の溶液に、窒素雰囲気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチ
ルカルボジイミド塩酸塩(0.383g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール(0.27g)を加えた。20℃で30分間攪拌した後、中間体23(1g
)に次いでジイソプロピルエチルアミン(0.35ml)を加え、攪拌を18時
間続けた。混合液を1M塩酸(50ml)および酢酸エチル(75ml)に分配
した。各層を分離して、有機相を飽和水性炭酸水素ナトリウム(40ml)およ
び水(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、
白色泡状物を得た。ジクロロメタン(20ml)中これの溶液にトリフルオロ酢
酸(20ml)および水(1ml)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、溶媒
を真空下で蒸発させ、残渣をエーテルで摩砕して、白色固体物として標題化合物
(0.895g、80%)を得た。LCMS:R3.31min;m/z556
(MH
【0147】例26:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジ ニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2 ‐ヨードフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕 プロパン酸 これは中間体43(0.06g)および中間体24(0.1g)から同様に製
造した。標題化合物を白色固体物(0.07g、56%)として得た。LCMS
:R3.33min;m/z709(MH
【0148】例27:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジ ニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐ 〔〔2‐(2‐メチルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕 プロパン酸 アセトニトリル(50ml)中(2‐メチルフェノキシ)酢酸(0.345g
)の溶液に、窒素雰囲気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチ
ルカルボジイミド塩酸塩(0.4g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.3g)を加えた。20℃で30分間攪拌した後、中間体24(1g)に次
いでジイソプロピルエチルアミン(0.35ml)を加え、攪拌を18時間続け
た。混合液を真空下で濃縮して、残渣を1M塩酸(100ml)および酢酸エチ
ル(300ml)に分配した。各層を分離して、有機相を1M塩酸(2×100
ml)、飽和水性炭酸水素ナトリウム(3×100ml)および塩水(100m
l)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、白色固体物
を得た。クロロホルム(5ml)中これの溶液にトリフルオロ酢酸(5ml)お
よび水(1ml)を加えた。20℃で3時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発さ
せ、残渣をトルエン(2×20ml)と共沸し、その後エーテルで摩砕して、白
色固体物として標題化合物(1.06g、96%)を得た。LCMS:R3.
20min;m/z597(MH);水溶解度:0.01mg/ml NMR(DMSO‐d)δH 12.75(brs,1H),8.33(d,
1H),7.81(d,1H),7.32(brs,1H),7.21(d,2
H),7.15(d,1H),7.11(t,1H),6.98(d,2H),
6.79‐6.89(ms,3H),4.46‐4.56(AB系,2H),4
.39‐4.46(ms,2H),3.95‐4.14(ms,2H),2.8
0‐3.10(ms,4H),2.33(m,1H),2.20(s,3H),
1.75(m,2H),1.40‐1.60(ms,5H),0.82‐0.8
7(ms,6H)
【0149】例27(代替操作):(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐ 1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐ メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイ ル〕アミノ〕プロパン酸 Wang樹脂(50g)にDMF(475ml)中(2S)‐3‐〔4‐(アリル
オキシ)フェニル〕‐2‐〔(tert‐ブトキシカルボニル)アミノ〕プロパン酸
(115.8g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(48.6g)の溶
液を加えた。15分間後に、1,3‐ジイソプロピルカルボジイミド(56.5
ml)を加え、混合液を45℃で24時間攪拌した。樹脂を濾過し、DMF(3
×360ml)、メタノール(3×360ml)およびジクロロメタン(3×7
00ml)で洗浄した。ジクロロメタン(644ml)中樹脂のスラリーにピリ
ジン(14.7ml)を加えた。無水酢酸(26.9ml)を加え、混合液を2
0℃で12時間攪拌した。樹脂を濾過し、ジクロロメタン(3×550ml)、
メタノール(3×370ml)およびジクロロメタン(3×550ml)で洗浄
した。 ジクロロメタン(100ml)中樹脂20gのスラリーを2〜5℃に冷却し、
ジクロロメタン(80ml)中フェノール(20g)の溶液で処理した。クロロ
トリメチルシラン(20ml)を滴下し、混合物を2〜5℃で6時間攪拌した。
樹脂を濾過し、ジクロロメタン(3×200ml)、メタノール(3×200m
l)、DMF中10%水(2×200ml)、DMF中10%ジイソプロピルエ
チルアミン(3×200ml)、DMF(200ml)、メタノール(3×20
0ml)およびジクロロメタン(3×200ml)で洗浄した。 DMF(55ml)中樹脂のスラリーをDMF(85ml)中Fmoc‐ロイ
シン(32.7g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(12.5g)の
溶液で処理した。5分間後に、1,3‐ジイソプロピルカルボジイミド(19.
3ml)を加え、混合液を20℃で15時間攪拌した。樹脂を濾過し、DMF(
3×150ml)、メタノール(3×150ml)およびジクロロメタン(3×
150ml)で洗浄した。 樹脂をDMF(180ml)中20%ピペリジンで処理し、20℃で1時間攪
拌した。樹脂を濾過し、DMF(3×150ml)、ジクロロメタン(3×15
0ml)、DMF(3×150ml)およびジクロロメタン(3×150ml)
で洗浄した。DMF(50ml)中これのスラリーにDMF(100ml)中(
2‐メチルフェノキシ)酢酸(17.9g)および1‐ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(14.6g)の溶液を加えた。5分間後に、1,3‐ジイソプロピルカ
ルボジイミド(16.9ml)を加え、混合液を20℃で65時間攪拌した。樹
脂を濾過し、DMF(2×150ml)、メタノール(3×150ml)および
ジクロロメタン(3×150ml)で洗浄した。 ジクロロメタン(60ml)中樹脂のスラリーを、ジクロロメタン(140m
l)中テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.21g)
の溶液、その後モルホリン(13ml)で処理した。混合液を20℃で2時間攪
拌し、その後樹脂を濾過し、ジクロロメタン(7×200ml)で洗浄した。 ジクロロメタン(160ml)中樹脂のスラリーを、ジイソプロピルエチルアミ
ン(12.4ml)、その後4‐ニトロフェニルクロロホルメート(24.8g
)で3回に分け5分間隔で処理した。混合液を20℃で1時間攪拌した。樹脂を
濾過し、ジクロロメタン(3×200ml)で洗浄した。樹脂をDMF(180
ml)中イソニペコタミド(15.8g)の溶液で処理し、混合液を20℃で1
.5時間攪拌した。樹脂を濾過し、DMF(4×200ml)およびジクロロメ
タン(3×200ml)で洗浄した。 樹脂をジクロロメタン(200ml)中50%TFAで処理した。20℃で1
時間攪拌した後、樹脂を濾過し、ジクロロメタン(5×200ml)で洗浄した
。合わせた濾液および洗液を真空下で蒸発させた。残渣をトルエン(2×100
ml)と共沸し、その後エーテル(50ml)で摩砕し、得られた白色固体物を
濾過した。これにアセトニトリル(150ml)を加え、混合液を加熱還流した
。得られた懸濁液を20℃に冷却し、18時間攪拌した。混合液を濾過して、白
色固体物として標題化合物(4.9g)を得た。
【0150】例27A:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリ ジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2 ‐〔〔2‐(2‐メチルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ 〕プロパン酸カリウム塩 メタノール(150ml)中例27(10g)の懸濁液を加温して還流させ、
透明溶液を得た。これに水(7.5ml)中炭酸カリウム(1.16g)の溶液
を加えた。2分間の加熱還流後、溶媒を真空下で蒸発させ、ぱりぱりした泡状物
を得た。これにアセトニトリル(100ml)を加え、混合液を加温して還流さ
せていると、泡状物はつぶれて結晶化しはじめた。10分間後に混合液を20℃
まで冷却させ、その後減圧下で濾過し、アセトニトリル(25ml)およびエー
テル(50ml)で洗浄して、白色固体物として標題化合物(10.65g、1
00%)を得た。生成物はその一水和物の形で単離されると考えられている。水
溶解度:>250mg/ml NMR(DMSO‐d)δH 8.27(d,1H),7.42(d,1H)
,7.37(d,1H),7.04‐7.16(ms,4H),6.78‐6.
88(ms,5H),4.44‐4.59(AB系,2H),4.21(m,1
H),3.95‐4.12(brms,2H),3.87(m,1H),2.8
0‐3.10(ms,4H),2.34(m,1H),2.20(s,3H),
1.75(m,2H),1.41‐1.60(ms,5H),0.86(d,3
H),0.80(d,3H)
【0151】例28:(2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニ ル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔 b,d〕フラン‐4‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕ア ミノ〕プロパン酸 アセトニトリル(50ml)中中間体45(0.438g)の溶液に、窒素雰
囲気下で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩
酸塩(0.4g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.29g)を加
えた。20℃で30分間攪拌した後、中間体24(1g)に次いでジイソプロピ
ルエチルアミン(0.35ml)を加え、攪拌を18時間続けた。混合液を真空
下で濃縮し、残渣を1M塩酸(100ml)および酢酸エチル(300ml)に
分配した。各層を分離して、有機相を1M塩酸(2×100ml)、飽和水性炭
酸水素ナトリウム(3×100ml)および塩水(100ml)で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、白色固体物を得た。クロロホル
ム(5ml)中これの溶液にトリフルオロ酢酸(5ml)および水(1ml)を
加えた。20℃で3時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をトルエン
(2×20ml)と共沸させ、その後エーテルで摩砕して、白色固体物として標
題化合物(0.95g、80%)を得た。LCMS:R3.48min;m/z
643(MH
【0152】例29:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フ ェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4 ‐〔〔〔4‐(1‐ピペリジニルカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カルボニル 〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 アセトニトリル(5ml)中中間体46(0.1g)の溶液に、窒素雰囲気下
で、1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド塩酸塩(
0.09g)および1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.063g)を加え
た。20℃で30分間攪拌した後、中間体20(0.18g)を加え、攪拌を1
8時間続けた。混合液を水(20ml)および酢酸エチル(20ml)に分配し
た。各層を分離して、有機相を飽和水性炭酸水素ナトリウム(2×30ml)、
水(30ml)および塩水(30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
真空下で蒸発させた。粗製物質をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラ
フィーによりジクロロメタン/メタノール(20:1)で溶出させて精製して、
透明油状物を得た。ジクロロメタン(8ml)中これの溶液にトリフルオロ酢酸
(2ml)を加えた。20℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発させ、粗
製物質をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによりジクロロメ
タン/メタノール/酢酸/水(240:15:3:2)で溶出させて精製して、
白色泡状物として標題化合物(0.08g、36%)を得た。LCMS:R
.07min;m/z707(MH
【0153】例30:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチル フェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4 ‐(1‐ピペリジニルカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕 フェニル〕プロパン酸 これは(2‐メチルフェノキシ)酢酸(0.09g)および中間体20(0.
3g)から同様に製造した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロ
マトグラフィーによりジクロロメタン/メタノール/酢酸/水(240:15:
3:2)で溶出させて精製して、白色泡状物として標題化合物(0.116g、
34%)を得た。LCMS:R3.56min;m/z665(MH
【0154】例31:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4 ‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐ 〔〔〔4‐(1‐ピペリジニルカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕 オキシ〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体45(0.1g)および中間体20(0.176g)から同様に
製造した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーに
よりジクロロメタン/メタノール/酢酸/水(180:15:3:2)で溶出さ
せて精製して、白色泡状物として標題化合物(0.075g、35%)を得た。
LCMS:R4.09min;m/z711(MH
【0155】例32:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔(1‐ブロモ‐2‐ナフ チル)オキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐ 〔4‐〔〔〔4‐(1‐ピペリジニルカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カルボ ニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体50(0.124g)および中間体20(0.168g)から同
様に製造した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーによりジクロロメタン/メタノール/酢酸/水(200:15:3:2)で溶
出させて精製して、白色泡状物として標題化合物(0.055g、24%)を得
た。LCMS:R4.19min;m/z779(MH
【0156】例33:(2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニ ル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐ (tert‐ブチル)フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕 アミノ〕プロパン酸 ジクロロメタン(8ml)中中間体26(0.47g)の溶液に、窒素雰囲気
下で、イソニペコタミド(0.106g)およびジイソプロピルエチルアミン(
0.2ml)を加えた。混合液を20℃で18時間攪拌し、その後クロロホルム
(100ml)で希釈し、飽和水性炭酸カリウム(3×50ml)、1M塩酸(
3×50ml)および水(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、
真空下で蒸発させて、白色泡状物を得た。クロロホルム(3ml)中これの溶液
にトリフルオロ酢酸(3ml)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、溶媒を真
空下で蒸発させ、残渣をエーテルで摩砕して、白色固体物として標題化合物(0
.223g、52%)を得た。LCMS:R3.35min;m/z639(M
【0157】例34:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フ ェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4 ‐〔〔〔4‐〔〔(4‐フルオロベンジル)アミノ〕カルボニル〕‐1‐ピペリ ジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体26(0.312g)および中間体54(0.181g)から同
様に製造した。標題化合物を白色固体物(0.187g、57%)として得た。
LCMS:R3.71min;m/z747(MH
【0158】例35:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2,4‐ジクロロフェノ キシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔 (4‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸 無水DMF(1ml)中無水炭酸カリウム(0.057g)およびヨウ化ナト
リウム(0.051g)の懸濁液に、2,4‐ジクロロフェノール(0.166
g)、その後中間体27(0.2g)を加えた。混合液を20℃で18時間攪拌
し、その後飽和水性炭酸水素ナトリウム(10ml)および酢酸エチル(10m
l)に分配した。各層を分離して、有機相を飽和水性炭酸水素ナトリウム(10
ml)および塩水(10ml)で更に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真
空下で蒸発させた。粗製物質をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーにより酢酸エチル/シクロヘキサン(1:1)で溶出させて精製して、白色
泡状物を得た。ジクロロメタン(2ml)中これの溶液にトリフルオロ酢酸(2
ml)を加えた。20℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を
エーテルで摩砕して、白色固体物として標題化合物(0.146g、70%)を
得た。LCMS:R3.70min;m/z610(MH
【0159】例36:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ベンゾイルフェノキ シ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔( 4‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸 これは2‐ヒドロキシベンゾフェノン(0.2g)および中間体27(0.2
g)から同様に製造した。標題化合物を淡黄色泡状物(0.057g、26%)
として得た。LCMS:R3.60min;m/z646(MH
【0160】例37:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐プロピ ルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4 ‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸 これは2‐プロピルフェノール(0.14ml)および中間体27(0.2g
)から同様に製造した。標題化合物を白色固体物(0.141g、70%)とし
て得た。LCMS:R3.71min;m/z584(MH
【0161】例38:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔(1‐ブロモ‐2‐ナフ チル)オキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐ 〔4‐〔(4‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸 これは1‐ブロモ‐2‐ナフトール(0.23g)および中間体27(0.2
g)から同様に製造した。標題化合物を白色固体物(0.11g、48%)とし
て得た。LCMS:R3.91min;m/z670(MH
【0162】例39:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェ ノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐ 〔(4‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸 無水DMF(1ml)中無水炭酸カリウム(0.1g)およびヨウ化ナトリウ
ム(0.06g)の懸濁液に、2‐シクロヘキシルフェノール(0.12g)、
その後中間体27(0.2g)を加えた。混合液を20℃で18時間攪拌し、そ
の後飽和水性炭酸水素ナトリウム(10ml)および酢酸エチル(10ml)に
分配した。各層を分離して、有機相を飽和水性炭酸水素ナトリウム(10ml)
および塩水(10ml)で更に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で
蒸発させた。粗製物質をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーに
より酢酸エチル/シクロヘキサン(1:1)で溶出させて精製して、白色泡状物
を得た。ジクロロメタン(3ml)中これの溶液にトリフルオロ酢酸(3ml)
を加えた。20℃で2時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をトルエ
ンと共沸し、その後エーテルで摩砕して、白色固体物として標題化合物(0.1
18g、55%)を得た。LCMS:R4.16min;m/z624(MH
【0163】例40:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(ベンジルオキシ)カルボニル 〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐モルホリ ニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸 クロロホルム(2ml)中中間体13(0.19g)の溶液にトリフルオロ酢
酸(2ml)を加えた。20℃で4時間攪拌した後、溶媒を真空下で蒸発させ、
残渣をエーテルで摩砕して、白色固体物として標題化合物(0.165g、90
%)を得た。LCMS:R3.22min;m/z542(MH
【0164】例41:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル 〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨ ードフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロ パン酸 中間体38(0.26mmol)をDMF(4ml)で処理した。2‐ヨードフェ
ノール(0.57g)、炭酸カリウム(0.36g)およびヨウ化ナトリウム(
0.39g)を加え、混合液を20℃で16時間振盪した。樹脂を濾過し、水(
2×5ml)、DMF(5×5ml)およびジクロロメタン(5×5ml)で洗
浄し、その後1:1トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(4ml)で処理した。
30分間後に樹脂を濾過し、濾液を真空下で蒸発させた。残渣をトルエン(5m
l)と共沸し、その後エーテルで摩砕した。粗製生成物をアセトニトリルから結
晶化させて、白色固体物として標題化合物(0.043g)を得た。LCMS:
3.50min;m/z761(MH
【0165】例42:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フ ェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4 ‐〔〔〔4‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェ ニル〕プロパン酸 中間体38(0.26mmol)をDMF(4ml)で処理した。2‐tert‐ブチ
ルフェノール(0.4ml)、炭酸カリウム(0.36g)およびヨウ化ナトリ
ウム(0.39g)を加え、混合液を20℃で16時間振盪した。樹脂を濾過し
、水(2×5ml)、DMF(5×5ml)およびジクロロメタン(5×5ml
)で洗浄し、その後1:1トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(4ml)で処理
した。30分間後に樹脂を濾過し、濾液を真空下で蒸発させた。残渣をトルエン
(5ml)と共沸し、その後エーテルで摩砕した。粗製生成物をシリカゲルでの
フラッシュカラムクロマトグラフィーによりクロロホルム/メタノール/酢酸(
95:5:1)で溶出させて精製して、白色固体物として標題化合物(0.04
g)を得た。LCMS:R3.63min;m/z691(MH
【0166】例43:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェ ノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐ 〔〔〔4‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニ ル〕プロパン酸 これは中間体38(0.26mmol)および2‐シクロヘキシルフェノール(0
.46g)から同様に製造した。粗製生成物を、逆相シリカを含有した固相抽出
カートリッジを用いて、クロロホルム/メタノール勾配(98:2から80:2
0へ増加させる)で溶出させて精製し、クリーム色固体物として標題化合物(0
.037g)を得た。LCMS:R3.83min;m/z717(MH
【0167】例44:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔(1‐ブロモ‐2‐ナフ チル)オキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐ 〔4‐〔〔〔4‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル〕カルボニル〕オキシ〕 フェニル〕プロパン酸 これは中間体38(0.26mmol)および1‐ブロモ‐2‐ナフトール(0.
58g)から同様に製造した。粗製生成物をアセトニトリルから結晶化させて、
クリーム色固体物として標題化合物(0.064g)を得た。LCMS:R
.69min;m/z763(MH
【0168】例45:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセ チル〕アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔 〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェノキシ)アセチル〕アミノ 〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 これは中間体39(0.29mmol)および2‐シクロヘキシルフェノール(0
.48g)から同様に製造した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラム
クロマトグラフィーによりクロロホルム/メタノール/酢酸(95:5:0.5
)で溶出させて精製して、白色固体物として標題化合物(0.073g)を得た
。LCMS:R4.13min;m/z789(MH
【0169】例46:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ベンゾイルフェノキ シ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔 〔4‐〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセチル〕アミノ〕‐1‐ピペリジニル 〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体39(0.29mmol)および2‐ヒドロキシベンゾフェノン(0
.55g)から同様に製造した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラム
クロマトグラフィーによりクロロホルム/メタノール/酢酸(95:5:0.5
)で溶出させて精製して、白色固体物として標題化合物(0.065g)を得た
。LCMS:R3.75min;m/z811(MH
【0170】例47:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセ チル〕アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔 〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐ メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 中間体37(0.27mmol)をDMF(5ml)中20%ピペリジンで処理し
、20℃で1時間振盪した。樹脂を濾過し、DMF(5×5ml)で洗浄した。
DMF(3ml)中中間体43(0.154g)の溶液に次いで、DMF(2m
l)中ベンゾトリアゾール‐1‐イルオキシ‐トリスピロリジノホスホニウムヘ
キサフルオロホスフェート(0.285g)の溶液およびジイソプロピルエチル
アミン(0.26ml)を加えた。混合液を20℃で18時間振盪した。樹脂を
濾過し、DMF(5×5ml)およびジクロロメタン(5×5ml)で洗浄し、
その後1:1トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(5ml)で処理した。30分
間後に樹脂を濾過し、濾液を真空下で蒸発させた。粗製生成物をシリカゲルでの
フラッシュカラムクロマトグラフィーによりクロロホルム/メタノール/酢酸(
95:5:0.5)で溶出させて精製して、白色固体物として標題化合物(0.
083g)を得た。LCMS:R3.76min;m/z833(MH
【0171】例48:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フ ェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4 ‐〔〔〔4‐〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセチル〕アミノ〕‐1‐ピペリ ジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体37(0.27mmol)および中間体46(0.115g)から同
様に製造した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーによりクロロホルム/メタノール/酢酸(95:5:0.5)で溶出させて精
製して、白色固体物として標題化合物(0.107g)を得た。LCMS:R 3.93min;m/z763(MH
【0172】例49:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセ チル〕アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔 〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4‐イルカルボニル)アミノ 〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 これは中間体37(0.27mmol)および中間体45(0.117g)から同
様に製造した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーによりクロロホルム/メタノール/酢酸(95:5:0.5)で溶出させて精
製して、白色固体物として標題化合物(0.056g)を得た。LCMS:R 3.80min;m/z765〔M‐H〕
【0173】例50:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセ チル〕アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔 〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐〔〔3‐(1‐ピペリジニルカルボニル )‐2‐ナフチル〕オキシ〕アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパ ン酸 これは中間体37(0.27mmol)および中間体44(0.173g)から同
様に製造した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーによりクロロホルム/メタノール/酢酸(95:5:0.5)で溶出させて精
製して、白色固体物として標題化合物(0.062g)を得た。LCMS:R 3.71min;m/z868(MH
【0174】例51:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フ ェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4 ‐〔〔〔4‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボ ニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 中間体33(0.23mmol)を1:1ジクロロメタン/THF(3ml)で処
理した。中間体59(0.105mmol)に次いでジイソプロピルエチルアミン(
0.16ml)を加えた。20℃で18時間振盪した後、樹脂を濾過し、ジクロ
ロメタン(4×5ml)およびエーテル(3×5ml)で洗浄し、その後真空下
で乾燥させた。LCMSでは、4‐ニトロフェニルカーボネートの一部がフェノ
ールへ加水分解されたことを示したため、樹脂を1:1ジクロロメタン/THF
(3ml)、ジイソプロピルエチルアミン(0.2ml)および4‐ニトロフェ
ニルクロロホルメート(0.23g)で処理した。20℃で18時間振盪した後
、樹脂を濾過し、ジクロロメタン(4×5ml)で洗浄し、その後1:1ジクロ
ロメタン/THF(3ml)、中間体59(0.07g)およびジイソプロピル
エチルアミン(0.12ml)で処理した。20℃で18時間振盪した後、樹脂
を濾過し、ジクロロメタン(4×5ml)で洗浄し、その後1:1トリフルオロ
酢酸/ジクロロメタン(3ml)で処理した。30分間後に樹脂を濾過し、濾液
を真空下で蒸発させた。残渣をジクロロメタンその後エーテルと共蒸発させて、
オフホワイト色固体物として標題化合物(0.083g)を得た。LCMS:R 3.99min;m/z729(MH
【0175】例52:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フ ェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4 ‐〔〔〔4‐〔(2‐シクロヘキシルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕 カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体33(0.23mmol)および中間体57(0.106g)から同
様に製造した。標題化合物をオフホワイト色固体物(0.073g)として得た
。LCMS:R4.27min;m/z735(MH
【0176】例53:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フ ェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4 ‐〔〔〔4‐〔(2,2‐ジシクロヘキシルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジ ニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体33(0.25mmol)および中間体58(0.144g)から同
様に製造した。標題化合物をオフホワイト色固体物(0.105g)として得た
。LCMS:R4.63min;m/z817(MH
【0177】例54:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチル フェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4 ‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキ シ〕フェニル〕プロパン酸 これは中間体34(0.3mmol)および中間体59(0.196g)から同様
に製造した。粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー
によりジクロロメタン/メタノール/酢酸/水(240:15:3:2)で溶出
させて精製して、淡黄色泡状物として標題化合物(0.091g)を得た。LC
MS:R3.49min;m/z687(MH
【0178】例55:(2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェ ノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐ 〔〔〔4‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニ ル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸 中間体42(0.27mmol)を、1:1ジクロロメタン/THF(2ml)中
中間体59(0.178g)の溶液、その後ジイソプロピルエチルアミン(0.
95ml)で処理した。20℃で2時間振盪した後、樹脂を濾過し、ジクロロメ
タン(5×5ml)で洗浄し、その後1:1トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン
(3ml)で処理した。30分間後に樹脂を濾過し、濾液を真空下で蒸発させた
。残渣をエーテルで摩砕して、オフホワイト色固体物として標題化合物(0.0
74g)を得た。LCMS:R4.04min;m/z755(MH
【0179】例56:(2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔(2‐シクロヘキシルアセチル)ア ミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S )‐2‐〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐ メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸 これは中間体42(0.27mmol)および中間体57(0.18g)から同様
に製造した。標題化合物をオフホワイト色固体物(0.102g)として得た。
LCMS:R4.22min;m/z761(MH
【0180】生物学的データ 各例の化合物をアッセイ(1)Jurkat接着アッセイで試験したところ、得られ
た結果は次の通りであった:
【表1】 SEM n回実験の平均の標準誤差
【0181】 例16、17、20、21、23、24、27および28の化合物をアッセイ
(2)T細胞増殖アッセイのCD3/VCAM‐1共刺激で試験したところ、結
果は次のように得られた: 例 pIC50 16 7.4 17 7.5 20 6.9 21 6.9 23 6.9 24 7.1 27 7.5 28 6.8
【0182】 例16、17、20、21、23、24、27および28の化合物をアッセイ
(3)モルモットにおける肺好酸球浸潤および高反応性の阻害(気管内投薬は抗
原侵襲の0.5時間前および6時間後に行う)でも試験したところ、結果は次の
通りであった:
【0183】 例 用 量 阻害% (μg/kg体重) 好酸球蓄積 高反応性 16 0.2 62 80 2 78 95 17 0.2 68 58 2 61 88 20 0.2 67 85 2 79 100 21 0.2 49 82 2 79 85 23 2 51 79 24 0.2 26 44 2 77 85 27 0.2 58 88 2 90 87 28 0.2 3 70 2 62 47 デキサメタゾン 200 55 80 (陽性コントロール)
【0184】 例16、17、20、21、23、24、27および28の化合物をアッセイ
(4)RPMI8866/MAdCAM‐1接着アッセイでも試験したところ、
結果は次の通りであった:
【0185】 例 pIC50 SEM 16 6.8 0.09 3 17 6.8 0.08 3 20 6.7 0.16 2 21 6.7 0.08 3 23 7.2 0.27 3 24 6.6 0.05 3 27 7.5 0.2 3 28 6.9 0.1 3 SEM n回実験の平均の標準誤差
【0186】略号 WSCDI:1‐(3‐ジメチルアミノプロピル)‐3‐エチルカルボジイミド 塩酸塩 PyBop:ベンゾトリアゾール‐1‐イルオキシ‐トリスピロリジノ ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート DIC: 1,3‐ジイソプロピルカルボジイミド HOBT: 1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール Boc: tert‐ブトキシカルボニル Fmoc: 9‐フルオレニルメトキシカルボニル Cbz: カルボベンジルオキシ DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン DCM: ジクロロメタン DMF: ジメチルホルムアミド THF: テトラヒドロフラン NMP: 1‐メチル‐2‐ピロリジノン
【0187】参考文献: Baron,J.L.et al.,(1994).J.Clin.Invest.93,1700-1708 Danahay et al.,(1997).Br.J.Pharmacol.120(2),289-297 Ferguson,T.A.,(1991).Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88,8072-8076 Griffiths,J and Hawkins,C.(1977).J.Appl.Chem.Biotechnol.27(10),558-564 Lobb,R.R.and Hemler,M.E.(1994).J.Clin.Invest.94,1722-1728 Podolsky,D.K.et al.,(1993).J.Clin.Invest.92,372-380 Sanjar,S.,McCabe,P.J.,Fattah,D.,Humbles,A.A.and Pole,S.M.(1992).Am.Rev.R
espir.Dis.145,A40 Shah,S.et al.,(1992).J.Med.Chem.35(21),3745-3754 Wahl,S.M.et al.,(1994).J.Clin.Invest.94,655-662
【0188】 明細書および特許請求の範囲の全体を通して、別記されないかぎり、「含む」
という用語と「含んでなる」および「含有する」のようなバリエーションは、記
載された完全体もしくはステップまたは完全体のグループを包含すると解される
が、他のいずれかの完全体もしくはステップまたは整数もしくはステップのグル
ープを排除するものではないと理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 Glaxo Wellcome Hous e,Berkeley Avenue G reenford,Middlesex UB6 0NN,Great Brita in (72)発明者 デイビッド、ブラウン イギリス国ハートフォードシャー、ウェル ウィン、ガーデン、シティー、ブロードウ ォーター、ロード、ロッシュ、プロダク ツ、リミテッド内 (72)発明者 マイルズ、スチュアート、コングリーブ イギリス国ケンブリッジ、レンズフィール ド、ロード、ユニバーシティ、ケミカル、 ラボラトリー、グラクソ、ウェルカム、ケ ンブリッジ、ラボラトリー内 (72)発明者 ポール、マーチン、ゴア イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブニッジ、ガネルズ、ウッド、ロード、グ ラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 ダレン、ビクター、スティーブン、グリー ン イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブニッジ、ガネルズ、ウッド、ロード、グ ラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 スチュアート、ホールマン イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブニッジ、ガネルズ、ウッド、ロード、グ ラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 トルキール、イアイン、マックリーン、ジ ャック イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブニッジ、ガネルズ、ウッド、ロード、グ ラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 スティーブン、フィリップ、キーリング イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブニッジ、ガネルズ、ウッド、ロード、グ ラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 アンドリュー、マックマートリー、メイス ン イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブニッジ、ガネルズ、ウッド、ロード、グ ラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 カレン、モリス イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブニッジ、ガネルズ、ウッド、ロード、グ ラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 ナイジェル、グラハム、ラムズデン イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブニッジ、ガネルズ、ウッド、ロード、グ ラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 (72)発明者 ピーター、ワード イギリス国ハートフォードシャー、スティ ブニッジ、ガネルズ、ウッド、ロード、グ ラクソ、ウェルカム、ピーエルシー内 Fターム(参考) 4C084 AA02 AA07 BA01 BA14 NA14 ZB112 ZB132 4H045 AA10 AA20 AA30 BA11 EA20 FA30 FA40 GA21 HA32

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式Iの化合物、並びにその塩および溶媒和物。 【化1】 〔上記式中 RおよびRは独立して (i)‐C1‐6アルキル、‐C3‐8シクロアルキルまたは‐C1‐3アルキ
    ルC3‐8シクロアルキル、あるいはアルキルまたはシクロアルキルが1以上の
    ハロゲン、‐CN、ニトロ、ヒドロキシまたは‐OC1‐6アルキル基で置換さ
    れたこのような基; (ii)‐(CHArまたは‐(CHOAr、を表わすか; あるいはNRは一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニ
    ル、チオモルホリニル、モルホリニルまたはアゼピニル、あるいは1以上の‐(
    CO)(CHAr、‐(CO)1‐6アルキルArAr、‐
    (CO)1‐6アルキル、‐(CHOH、‐(CHO(CHOH、‐(CHOC1‐6アルキル、‐O(CHAr、‐(
    CHSOAr、ピペリジン‐1‐イル、‐(CHCONR 、‐NR10(CO)(CHAr、‐NR10(CO)1‐3 アルキルC3‐6シクロアルキル、‐NR10(CO)1‐6アルキルジC 3‐6 シクロアルキル、‐CONR10(CHAr、ハロゲン、‐NH
    SO1‐6アルキル、‐SONR1011、‐SO1‐6アルキル
    または‐SOAr基で必要により置換された、ベンゼン環と縮合されたこの
    ような基を表わす; Rは‐C1‐6アルキルNHC(=NH)NH、‐C2‐6アルケニルNH
    C(=NH)NH、‐C2‐6アルキニルNHC(=NH)NH、‐C1‐ アルキルNR1418、‐(CHCONR1418、‐(CH COC1‐6アルキル、‐(CHCHNR18CONR2021、‐
    (CHNR18CONR1418、‐(CHNR18Ar、‐
    (CHCONR18Ar、‐(CHCOOR18、‐(CH Ar、‐O(CHAr、‐(CHCO(CHAr
    たは‐(CHOArを表わすか、 あるいはRは、‐(CO)1‐6アルキル、‐(CO)(CH
    または‐C(=NH)NHにより窒素上で必要により置換された‐(CH ‐2,4‐イミダゾリジンジオン、‐(CH(ピペリジン‐4‐イ
    ル)、‐(CH(ピペリジン‐3‐イル)、‐(CH(ピペリジン
    ‐2‐イル)、‐(CH(モルホリン‐3‐イル)または‐(CH (モルホリン‐2‐イル)を表わすか、 あるいはRは、C1‐6アルキルまたはハロゲンで必要により置換された‐(
    CHジベンゾフランを表わすか、 あるいはRは‐(CH‐チオキサンテン‐9‐オンを表わす; Rは水素、‐C1‐6アルキル、‐C1‐3アルキルC3‐6シクロアルキル
    、‐(CHAr、‐C1‐4アルキル‐X‐R、‐C1‐4アルキル
    SO1‐4アルキル、‐C1‐6アルキルNR1213または‐C1‐6 アルキルNR12COC1‐6アルキルを表わす; Rは水素を表わすか、あるいはRはそれらが結合している炭素と一緒に
    なってC5‐7シクロアルキル環を形成している; Rは水素または‐C1‐6アルキルを表わすか、あるいはRおよびRはそ
    れらが各々結合しているNおよびC原子と一緒になってピロリジン環を形成して
    いる; Rは水素、‐(CHNR1213、‐(CHArまたは‐(
    CHNR12COC1‐6アルキルを表わす; R、R、R16およびR17は独立して水素、‐C1‐6アルキル、‐C ‐6 シクロアルキル、‐C1‐3アルキルC3‐6シクロアルキル、‐C2‐6 アルケニルを表わすか、あるいはNRまたはNR1617は一緒になっ
    て、‐C1‐6アルキル、‐COフェニルまたは‐SOメチルでN置換された
    モルホリニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはピペラジニル
    を表わす; R10、R11、R12、R13、R15、R18、R20およびR21は独立
    して水素または‐C1‐6アルキルを表わす; R14、R19およびR22は独立して水素、‐C1‐6アルキル、‐C3‐6 シクロアルキルまたは‐(CHArを表わすか、あるいはNR14 またはNR1522は一緒になってモルホリニル、ピロリジニル、ピペリジ
    ニル、ピペラジニルまたはN‐C1‐6アルキルピペラジニルを表わす; Arは、1以上のハロゲン、‐C1‐6アルキル、ヒドロキシ、‐OC1‐6 アルキル、‐CF、ニトロ、‐Arまたは‐OAr基で必要により置換さ
    れた、フェニル、またはO、NおよびSから選択される1〜3のヘテロ原子を含
    む5もしくは6員へテロ環式芳香環を表わす; Arは、1以上のハロゲン、‐C1‐6アルキル、ヒドロキシ、‐OC1‐6 アルキル、‐CFまたはニトロ基で必要により置換されたフェニルを表わす;
    Arはフェニル、O、NまたはSから選択される1〜3のヘテロ原子を含む5
    もしくは6員へテロ環式芳香環、あるいは1以上の‐CO(CHAr
    ‐(CHAr、‐(CHCOAr、‐(CO)1‐6アル
    キル、‐(CO)2‐6アルケニル、‐(CO)2‐6アルキニル、‐
    (CO)3‐8シクロアルキル、‐(CO)1‐6ハロアルキル、ハロ
    ゲン、‐COCHCN、‐(CHNR1617、‐(CHNH
    C(=NH)NH、‐CYNR16(CO)17、‐(CHNR COR19、‐(CHCONR1522、‐(CHNR15
    ONR1522、‐(CHCONR15(CHNR1522
    ‐(CHSONR1522、‐(CHSONR15COAr 、‐(CHNR15SO19、‐SO19、‐SOR19、‐
    (CHOH、‐COOR15、‐CHO、‐OC1‐10アルキル、‐O
    (CHNR1522、‐O(CHNHC(=NH)NH、‐O
    (CHCONR1617、‐O(CHCOOR15、‐O(CH OAr、‐O(CHAr、3‐フェニル‐2‐ピラゾリン‐5
    ‐オンまたは4,5‐ジヒドロ‐3(2H)‐ピリダジノン基で必要により置換
    された、ベンゼン環と縮合されたこのような基を表わす; Arは、1以上のハロゲン、‐C1‐6アルキル、ヒドロキシ、‐OC1‐6 アルキル、‐CF、ニトロまたは‐CONH基で必要により置換された、フ
    ェニル、またはO、NおよびSから選択される1〜3のヘテロ原子を含む5もし
    くは6員へテロ環式芳香環を表わす; XおよびYは独立してOまたはSを表わす; a、f、k、sおよびnは独立して0または1を表わす; b、c、r、x、yおよびzは独立して0〜2の整数を表わす; d、gおよびuは独立して1または2を表わす; e、h、qおよびwは独立して1〜3の整数を表わす; jおよびpは独立して2〜4の整数を表わす; mは独立して0〜4の整数を表わす; tは独立して0〜3の整数を表わす〕。
  2. 【請求項2】 Rが‐C1‐6アルキルを表わし、Rが水素を表わすか、またはR がそれらが結合する炭素と一緒になってシクロヘキシル環を形成して、Rが水
    素もしくはメチルを表わす、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rが‐C1‐6アルキルを表わし、RおよびRが水素を表わす、請求項
    2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Rが‐CHCHMeを表わし、RおよびRが水素を表わ、請求項3
    に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 NRが一緒になって、‐(CO)(CHAr、‐(CO)1‐6アルキル、‐(CHCONR、‐NR10(CO)(C
    Ar、‐NR10(CO)1‐3アルキルC3‐6シクロアルキ
    ル、‐NR10(CO)1‐6アルキルジC3‐6シクロアルキル、‐(C
    OC1‐6アルキル、‐(CHO(CHOH、ピペリジン
    ‐1‐イル、‐(CHOHまたは‐CONR10(CHAr基で
    必要により置換されたピペリジニル、ピペラジニル、チオモルホリニル、モルホ
    リニルまたは1,2,3,4‐テトラヒドロイソキノリンを表わす、請求項1〜
    4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 NRが一緒になって、‐(CO)1‐6アルキルで必要によりN置
    換されたモルホリニルまたはピペラジニル、‐(CO)(CHAr
    N置換されたピペラジニル、‐NR10(CO)(CHArで置換さ
    れたピペリジニル、または‐(CHCONRで置換されたピペリジ
    ニルを表わす、請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Rが‐(CH‐2,4‐イミダゾリジンジオン‐3‐イル、‐(CH ‐チオキサンテン‐9‐オン‐3‐イル、‐(CHAr、‐O(
    CHAr、‐(CHOArまたは‐(CHジベンゾフラ
    ンを表わす、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 Rが‐OCHAr、‐CHOArまたはジベンゾフランを表わす、
    請求項7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 Rが‐CHOArを表わす、請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 RおよびRが下記式(Ia)で示される立体化学配向を有する、請求項1
    〜9のいずれか一項に記載の化合物。 【化2】
  11. 【請求項11】 (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ベンゾイルフェノキシ)ア
    セチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4‐
    〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ
    〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐〔〔3‐(1‐ピペリ
    ジニルカルボニル)‐2‐ナフチル〕オキシ〕アセチル〕アミノ〕ペンタノイル
    〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐
    ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔(2,2‐ジシクロヘキシルアセチル)アミ
    ノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)
    ‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐〔4‐(1‐ピペリジニルカルボニル)フェノキシ
    〕アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐〔4‐(1‐ピペリジ
    ニルカルボニル)フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕‐3
    ‐〔4‐〔(4‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カ
    ルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐
    〔4‐(1‐ピペリジニルカルボニル)フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕ペンタ
    ノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔(2‐シクロヘキシルアセチル)アミノ〕‐
    1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐
    〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイ
    ル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔(2,2‐ジシクロヘキシルアセチル)アミ
    ノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)
    ‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペン
    タノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4‐イルカ
    ルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐
    モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4‐イルカ
    ルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4
    ‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキ
    シ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ)アセチル
    〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔(2
    ‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェ
    ニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アセチル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕オ
    キシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ)
    アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕
    オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ
    )アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕
    オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2,4‐ジクロロフェ
    ノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸;
    (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カ
    ルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨード
    フェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン
    酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ
    〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔
    4‐(1‐ピペリジニルカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ
    〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチルフェノキ
    シ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(1‐
    ピペリジニルカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル
    〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4‐イルカ
    ルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4
    ‐(1‐ピペリジニルカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕
    フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔(1‐ブロモ‐2‐ナフチル)オ
    キシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔
    〔〔4‐(1‐ピペリジニルカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オ
    キシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ
    〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔
    4‐〔〔(4‐フルオロベンジル)アミノ〕カルボニル〕‐1‐ピペリジニル〕
    カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2,4‐ジクロロフェノキシ)ア
    セチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐モ
    ルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ベンゾイルフェノキシ)アセ
    チル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐モル
    ホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐プロピルフェノ
    キシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐モルホ
    リニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔(1‐ブロモ‐2‐ナフチル)オ
    キシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔
    (4‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔(ベンジルオキシ)カルボニル〕アミノ
    〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐モルホリニルカル
    ボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル〕カルボ
    ニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェ
    ノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸;
    (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェノキシ)
    アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4
    ‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロ
    パン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔(1‐ブロモ‐2‐ナフチル)オ
    キシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔
    〔〔4‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル
    〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセチル〕ア
    ミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S
    )‐2‐〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐
    メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ベンゾイルフェノキシ)アセ
    チル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔
    〔2‐(4‐クロロフェニル)アセチル〕アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボ
    ニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセチル〕ア
    ミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S
    )‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペ
    ンタノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ
    〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔
    4‐〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセチル〕アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕
    カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセチル〕ア
    ミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S
    )‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐
    メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔〔2‐(4‐クロロフェニル)アセチル〕ア
    ミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S
    )‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐〔〔3‐(1‐ピペリジニルカルボニル)‐2‐
    ナフチル〕オキシ〕アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ
    〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔
    4‐〔(2‐シクロヘキシルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニ
    ル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ
    〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔
    4‐〔(2,2‐ジシクロヘキシルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カ
    ルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチルフェノキ
    シ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔(2
    ‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェ
    ニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェノキシ)
    アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4
    ‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキ
    シ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐〔(2‐シクロヘキシルアセチル)アミノ〕‐
    1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐
    〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペ
    ンタノイル〕アミノ〕プロパン酸; 並びにそれらの塩および溶媒和物である、式(I)の化合物。
  12. 【請求項12】 (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ヨードフェノキシ)アセチ
    ル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐モルホ
    リニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ
    〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4
    ‐モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アセチル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕オ
    キシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フ
    ェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸
    ; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐シクロヘキシルフェノキシ)
    アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐
    モルホリニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ
    〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔
    4‐〔(2‐フェニルアセチル)アミノ〕‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オ
    キシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕
    オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)
    フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン
    酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アセチル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕オ
    キシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4
    ‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸;
    (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert‐ブチル)フェノキシ
    〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔
    4‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プ
    ロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐4‐イルカ
    ルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔〔〔4
    ‐(2‐フロイル)‐1‐ピペラジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェニル〕プロ
    パン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕
    オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチ
    ルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐ベンゾイル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕
    オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d〕フラン‐
    4‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸
    ; 並びにそれらの塩および溶媒和物である、式(I)の化合物。
  13. 【請求項13】 (2S)‐3‐〔4‐〔〔(4‐アセチル‐1‐ピペラジニル)カルボニル〕
    オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチ
    ルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カ
    ルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔(ジベンゾ〔b,d
    〕フラン‐4‐イルカルボニル)アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕
    プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カ
    ルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔2‐(tert
    ‐ブチル)フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ
    〕プロパン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2‐(2‐メチルフェノキ
    シ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔(4‐モルホリ
    ニルカルボニル)オキシ〕フェニル〕プロパン酸; (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カ
    ルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐(2‐ベンゾ
    イルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕プロ
    パン酸; (2S)‐2‐〔〔(2S)‐2‐〔〔2‐〔4‐(アミノカルボニル)フェノ
    キシ〕アセチル〕アミノ〕‐4‐メチルペンタノイル〕アミノ〕‐3‐〔4‐〔
    〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕カルボニル〕オキシ〕フェ
    ニル〕プロパン酸; 並びにそれらの塩および溶媒和物である、式(I)の化合物。
  14. 【請求項14】 (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕
    カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2
    ‐(2‐メチルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパ
    ン酸またはその塩もしくは溶媒和物である、式(I)の化合物。
  15. 【請求項15】 (2S)‐3‐〔4‐〔〔〔4‐(アミノカルボニル)‐1‐ピペリジニル〕
    カルボニル〕オキシ〕フェニル〕‐2‐〔〔(2S)‐4‐メチル‐2‐〔〔2
    ‐(2‐メチルフェノキシ)アセチル〕アミノ〕ペンタノイル〕アミノ〕プロパ
    ン酸カリウム塩またはその溶媒和物である、請求項14に記載の式(I)の化合
    物。
  16. 【請求項16】 1種以上の薬学上許容される希釈物またはキャリアと、請求項1〜15のいず
    れか一項に記載された式(I)の化合物またはその薬学上許容される塩もしくは
    溶媒和物とを含んでなる、医薬組成物。
  17. 【請求項17】 長時間作用性βアドレナリンレセプターアゴニストと、請求項1〜15のい
    ずれか一項に記載された式(I)の化合物またはその生理学上許容される塩もし
    くは溶媒和物とを含んでなる、医薬組成物。
  18. 【請求項18】 医薬品として使用される、請求項1〜15のいずれか一項に記載された式(I
    )の化合物またはその薬学上許容される塩もしくは溶媒和物。
  19. 【請求項19】 炎症性疾患の治療用薬剤を製造するための、請求項1〜15のいずれか一項に
    記載された式(I)の化合物またはその薬学上許容される塩もしくは溶媒和物の
    使用。
  20. 【請求項20】 有効量の請求項1〜15のいずれか一項に記載された式(I)の化合物または
    その薬学上許容される塩もしくは溶媒和物を患者に投与することを含んでなる、
    炎症性疾患、例えば喘息の治療または予防方法。
  21. 【請求項21】 請求項1〜20のいずれか一項に記載された式(I)の化合物の製造方法であ
    って、 (a)下記式(II)のカルボン酸エステルを加水分解し 【化3】 (上記式中R、R、R、R、RおよびRは請求項1〜10のいずれ
    か一項に記載された通りであり、Rはカルボン酸エステルを形成しうる基である
    ); または (b)保護されている式(I)の化合物を脱保護する ことを含んでなる、製造方法。
  22. 【請求項22】 下記式(II)の化合物: 【化4】 (上記式中R、R、R、R、RおよびRは請求項1〜10のいずれ
    か一項に記載された通りであり、Rはカルボン酸エステルを形成しうる基である
    )。
  23. 【請求項23】 下記式(VI)の化合物: 【化5】 (上記式中PはBocを表わし、R、RおよびRは請求項1〜4および
    10のいずれか一項に記載された通りであり、Rはカルボン酸エステルを形成し
    うる基を表わす)。
  24. 【請求項24】 下記式(VII)の化合物: 【化6】 (上記式中PはBocを表わし、R、R、R、RおよびRは請求項
    1〜6および10のいずれか一項に記載された通りであり、Rはカルボン酸エス
    テルを形成しうる基を表わす)。
  25. 【請求項25】 下記式(VIII)の化合物: 【化7】 (上記式中R、R、R、RおよびRは請求項1〜6および10のいず
    れか一項に記載された通りであり、HXはハロゲン化水素酸であり、Rはカルボ
    ン酸エステルを形成しうる基を表わす)。
  26. 【請求項26】 下記式(XIII)の化合物: 【化8】 (上記式中R、RおよびRは請求項1〜4および10のいずれか一項に記
    載された通りであり、R′はヒドロキシ官能化ポリスチレン樹脂を表わす)。
  27. 【請求項27】 下記式(XIV)の化合物: 【化9】 (上記式中R、R、RおよびRは請求項1〜4および7〜10のいずれ
    か一項に記載された通りであり、R′はヒドロキシ官能化ポリスチレン樹脂を表
    わす)。
  28. 【請求項28】 下記式(XXI)の化合物: 【化10】 (上記式中R、R、R、R、Rおよびdは請求項1〜6および10の
    いずれか一項に記載された通りであり、R′はヒドロキシ官能化ポリスチレン樹
    脂を表わし、Halはハロゲンを表わす)。
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