JP2002532863A - マイクロ波シールをもつマイクロ波オーブン - Google Patents

マイクロ波シールをもつマイクロ波オーブン

Info

Publication number
JP2002532863A
JP2002532863A JP2000589004A JP2000589004A JP2002532863A JP 2002532863 A JP2002532863 A JP 2002532863A JP 2000589004 A JP2000589004 A JP 2000589004A JP 2000589004 A JP2000589004 A JP 2000589004A JP 2002532863 A JP2002532863 A JP 2002532863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microwave
cavity
oven
door
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000589004A
Other languages
English (en)
Inventor
フィリプソン グンナー
Original Assignee
ワールプール コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ワールプール コーポレイション filed Critical ワールプール コーポレイション
Publication of JP2002532863A publication Critical patent/JP2002532863A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/76Prevention of microwave leakage, e.g. door sealings
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/76Prevention of microwave leakage, e.g. door sealings
    • H05B6/763Microwave radiation seals for doors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 食物を加熱するためのマイクロ波オーブンが、開口をもつオーブン空洞部(4)と、オーブン空洞部にマイクロ波を送るためのマイクロ波ユニットと、開口を閉じるためのかつ空洞部の壁の1つを構成する開放可能のドアと、ドアが閉じたときオーブン空洞部からのマイクロ波放射線の漏れを減らすためのマイクロ波密封手段(6)とを含む。この密封手段は溝の形をなし、この溝は開口を取り囲みかつ仕切り(13)によって長手方向で第1空洞部(7)と第2空洞部(8)に分割されている。ドアが閉じたとき、オーブン空洞部から第1空洞部の基底部までの電気的長さは波長の四分の一より大きく、オーブン空洞部から第2空洞部の基底部までの電気的長さは波長の四分の一より小さくなっていて、マイクロ波の中心波長の各側に1つづつとして2つの減衰頂点が得られようになしている。減衰頂点の位置は1方向と反対方向に交互に仕切りの頂部に配置される突出部によって決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は請求項1の前文に記載した空洞部用のマイクロ波シールをもつ食物を
加熱するためのマイクロ波オーブンに関するものである。
【0002】 背景技術 マイクロ波オーブンは通常は、マイクロ波放射線がオーブン外に漏れないよう
になすためにオーブン空洞部の開口を巡ってシールを備える。このシールは有効
でなければならない。というのは多数の国の当局は、オーブン空洞部の外に漏れ
ることが許されるマイクロ波放射線量に低い限界値を採用しているからである。
【0003】 マイクロ波オーブンは通常、同時に空洞部の壁の1つを構成するドアを通して
アクセス可能なオーブン空洞部をもつ。マイクロ波シールとして、従来は例えば
一般にドア内に置かれかつオーブン空洞部の開口を取り囲む密封空洞部が使用さ
れていた。この密封空洞部はマイクロ波の短絡(short circuit)として機能する
マイクロ波の波長の四分の一に一致する深さをもつ。代案としてのマイクロ波シ
ールはUS特許第4,471,194 号に開示されており、これは2つの密封空洞部のスペ
ースがオーブン空洞部の外にでるマイクロ波放射線の漏れを更に減らすために平
行に配置されることに基づくものである。空洞部スペースは漏れが2.45 GHzで最
小になるように調節される。
【0004】 マイクロ波オーブン中のマイクロ波発生源は通常、2,4 GHz から2.5 GHz の範
囲内のマイクロ波を、なかんずくオーブン内の負荷に依存して、放射する。従っ
て、この周波数範囲のすべてにおいて良好な減衰を達成する必要がある。しかし
、減衰は密封空洞部の寸法設定に敏感である。
【0005】 マイクロ波オーブンは一般的にスイッチオフ(switch-off)手段を取り付けられ
ており、これは、ドアが開いたときマイクロ波発生源がスイッチオフされること
を確実にする。しかし、ドアはマイクロ波発生源がスイッチオフされる前に、実
際には若干開かれなければならない。また、ドアの小さい開度は結果として電磁
気特性を変化させることになる。かくして従来技術のマイクロ波シールの問題点
はマイクロ波の漏れがドアと、オーブン空洞部の開口を巡る端縁区域との間のス
ペースの小さな変化にさえも敏感であるということにある。
【0006】 もう1つの問題点は、ドアのコーナーにおけるマイクロ波の漏れを簡単な仕方
で最小限となすのが困難であることにある。というのは、コーナーの幾何学的形
態がドアの側面におけるものとは異なっているからである。
【0007】 従来技術の密封の解決策の更にもう1つの問題点は、ヒンジや留め金の如き開
口に隣接した他の凹凸部に対してマイクロ波シールを適合させるのが困難である
ことである。
【0008】 発明の要約 本発明の主目的は、マイクロ波シールをもつマイクロ波オーブンであって、そ
の減衰が寸法設定に対して従来技術のマイクロ波シールよりも小さい敏感さを有
して成るマイクロ波オーブンを提供することにある。
【0009】 本発明の他の目的は、マイクロ波シールをもつマイクロ波オーブンであって、
その減衰が、ドアが開いた時に生じる幾何学的形態の変化に対して、より小さい
敏感さを有して成るマイクロ波オーブンを提供することにある。
【0010】 本発明の更に他の目的は、異なった幾何学的形態に容易に適合させることがで
きるマイクロ波シールをもつマイクロ波オーブンを提供することにある。
【0011】 本発明の更に他の目的は、開口に隣接した色々な不揃いに容易に適合させるこ
とができるマイクロ波シールをもつマイクロ波オーブンを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的は請求の範囲に規定した特徴構成をもつ装置と方法によって達成する
ことができる。
【0013】 マイクロ波オーブンから出るマイクロ波の漏れを許容値より小さくするために
は、オーブン空洞部開口のマイクロ波シールにおいてマイクロ波を十分に減衰さ
せることが必要となる。本発明の出発点は、マイクロ波オーブンで漏れるマイク
ロ波の減衰は従来技術の単一の空洞部をもつマイクロ波シールを用いた場合、或
る周波数で最大値をもつということである。最大値の周波数はオーブン空洞部か
ら空洞部基底部までの電気的長さに依存する。マイクロ波シールは慣例に従って
、最大値がマイクロ波の中心周波数に一致するように設計される。
【0014】 しかし単一空洞部をもつマイクロ波シールを使用する場合、望ましい減衰は狭
い周波数範囲内で達成される。ドアを開いたとき、オーブン空洞部から密封空洞
部までの電気的経路が変化し、そして減衰は他の周波数についての最大値を達成
する。減衰の最大値のこの変化は、マイクロ波発生源がマイクロ波を放射する或
る一定の周波数では、漏れが大きくなり過ぎることがあるということを意味する
【0015】 本発明の基本概念は、周波数平面(frequency plane)において広い減衰曲線を
提供することにある。これは、色々な周波数で、好適には中心周波数であってそ
の中心周波数でマイクロ波がマイクロ波発生源から放射されるよう様な中心周波
数より僅かに上の又は僅かに下の周波数で最大値をもつマイクロ波減衰をもつマ
イクロ波シールを用いて達成することができる。かくして、マイクロ波シールは
減衰がマイクロ波の或る一定の周波数で最大にされないように慎重に調節される
【0016】 本発明の1形態によれば、2つの平行な密封空洞部をもつマイクロ波シールが
使用され、オーブン空洞部からの各密封空洞部の電気的長さは中心周波数におけ
るマイクロ波の波長の四分の一より僅かに上か、又は僅かに下とする。この結果
、2つの最大値間に1つの最小値をもつ周波数の関数としての減衰曲線が得られ
る。
【0017】 好適実施例では、2つの平行な密封空洞部をもつマイクロ波シールが使用され
、オーブン空洞部から密封空洞部の基底部までの電気的長さは中心周波数におけ
るマイクロ波の波長の四分の一より僅かに上か又は僅かに下とする。この結果、
2つの最大値間に1つの最小値をもつ周波数の関数としての減衰曲線が得られる
【0018】 以下において、波長の四分の一は中心周波数におけるマイクロ波の波長の四分
の一を意味する。
【0019】 電気的長さは波長の数で表され、所定の周波数について規定されている。例え
ば、導波管の電気的長さは導波管中に含まれる波長の数に一致する。
【0020】 また、空洞部の電気的長さは例えば密封空洞部内に配置されるものより大きい
相対的誘電率をもつ材料によって変えられることができる。
【0021】 電気的長さがマイクロ波の波長の四分の一であるという事実は、固有周波数は
空洞部がマイクロ波の短絡で終端する場合マイクロ波周波数に等しいという事実
と同意義である。
【0022】 局部的最小値での減衰が十分大きくされることによって、良好な減衰が広い周
波数域にわたって得られ、同時に、減衰は例えばドアが僅かに開いていることに
対して比較的鈍感になる。
【0023】 密封空洞部の固有周波数の有利な選択は、それらが50 MHz と 600 MHzの間、好
適には 150 MHzと300 MHzの間、そしてマイクロ波発生源の中心周波数である2.4
5 GHzより夫々上及び下にあることである。
【0024】 マイクロ波シールは好適には、ドアの縁部分に置かれ、空洞部開口はドアが閉
じたときオーブン空洞部の開口を巡る端縁区域の方に向けられる。代案として、
マイクロ波シールは開口を巡って置かれ、空洞部開口はドアが閉じたとき、ドア
の方に向けられる。
【0025】 特に有利には、オーブン空洞部の開口を取り囲みかつ仕切りによって分離され
た2つの空洞部の形をなすマイクロ波シールが使用される。この場合仕切りは別
々に作られ、次いで所定位置に例えば溶接によって容易に取り付けられる。
【0026】 本発明の1態様によれば、マイクロ波密封手段は仕切りによって2つの空洞部
に分割される溝として形成される。この溝は2つの実質上対向する側壁をもつ。
好適には、仕切りは減衰制御突出部を備え、これらの突出部は仕切り上に配置さ
れる。突出部は少なくとも2組として配置され、1組は一方の側壁の方に向けら
れ、他方の組は実質上他方の側壁の方へ向けられる。2組の突出部は夫々一方の
空洞部の空洞部長さに影響を与える。マイクロ波シールが、オーブン空洞部から
密封空洞部の基底部までの電気的長さが両密封空洞部について同じになるよう設
計される場合にも、突出部をもつ仕切りを使用するのが有利である。
【0027】 仕切りは好適には、溝と同じ高さをもち、仕切りの上縁が溝の上縁と同じ高さ
になるようにする。
【0028】 突出部は好適には、上縁から延びるが、代案としてそれらは仕切りの上縁から
下方へ小さい距離だけ延びることができる。
【0029】 仕切り上の突出部が反対の方向に向けられていることに因って、空洞部の電気
的長さは仕切りを横切る方向の突出部の長さを変えることによって互いに独立し
て変えられることができる。
【0030】 有利には、仕切りは、突出部が交互に一側とその反対側を向くように設計する
。この場合、唯1つの突出部が仕切りの各部分から延びる。たとえ仕切りの長さ
の半分より小さい長さが突出部を備えても、空洞部の満足な分割は得られる。
【0031】 本発明の突出部をもつ仕切りはストリップ状金属シートから出発して容易に作
ることができる。その場合、マイクロ波シールは、 オーブン空洞部の開口を巡る溝を形成し、 2つの長手方向縁をもつストリップ状金属シートを準備し、 1つの長手方向縁から一定深さまでスロットを形成し、それによって突出部を
形成し、 スロット間に作られた突出部を、1方向と反対方向に予定のパターンをなすよ
う金属シートの平面から離れる向きに曲げ、そして 溝内に金属シートを配置して、長手方向で溝が2つの平行な空洞部に分割され
て、金属シートを横切る向きの突出部の長さが、空洞部が望ましい電気的長さを
得るように、好適には中心周波数でのマイクロ波の長さの四分の一より僅かに大
きい長さと僅かに小さい長さに一致する長さを得るように調節されるようになす
工程を含む方法によって有利に作ることができる。
【0032】 本発明の更に他の態様によれば、突出部は仕切りに隣接した横向きの内側部分
と、好適には下方へ曲げられた、前記内部分に固定された外側部分をもつ。
【0033】 2つ又は3つの並置された突出部は同じ方向を向くことができるが、好適には
、突出部は交互に色々な向きに配置することができる。
【0034】 突出部が色々な向きに交互に曲げられる場合、同じ向きに曲げられる2つの突
出部間の距離は有利には5 mmより大きく、好適には10 mm より大きくする。これ
は溶接による仕切りの溝内への取り付けを容易にすることができる。
【0035】 仕切りは好適には、1つの完全部片として形成することができるが、溝の基底
部に向かって下方へ延びる突出部を備えた縁からスロットを切ることもできる。
【0036】 好適実施例では、突出部は方形とするが、他の形状の突出部も可能である。代
案として、突出部は丸み付けしたコーナーをもつ三角形又は方形として形成する
ことができる。
【0037】 仕切りは好適には、均質な金属シートからなるが、例えばプラスチック内に鋳
込まれた金属網から構成してもよい。
【0038】 上記態様が同一の実施例に結合され得ることは言うまでもない。 以下、図に基づいて本発明の実施例を詳述する。
【0039】 好適実施例の説明 図1は本発明の1実施例のマイクロ波オーブン1を示す。このマイクロ波オー
ブンはケーシング2、制御パネル3、及びオーブン空洞部4をもつ。このオーブ
ン空洞部はケーシング内に配置され、かつ料理中その中に食物が置かれる様にさ
れる。オーブン空洞部の1つの壁はドア5からなり、このドアは料理中オーブン
空洞部に通じる開口を閉鎖する。ドアはその端縁部分にマイクロ波密封手段6を
備え、この密封手段は2つの平行な密封空洞部7、8を含む。ドアが閉鎖された
とき、空洞部の開口はオーブン空洞部の開口を取り囲んでいる表面9の方に向け
られる。また、マイクロ波オーブンは慣例の手法で、周波数2.45 GHzのマイクロ
波を発生するためのマイクロ波発生源と、オーブン空洞部4にマイクロ波を送る
ためのマイクロ波送り手段11を備える。
【0040】 図2は図1の線II-II上のマイクロ波の横断面図である。図5は本発明の好適
実施例の金属製のマイクロ波シールの一部の横断面図である。オーブン空洞部4
を閉鎖するドアはその端縁部分に溝12を備え、この溝は溝の長手方向にある均
質な仕切り13によって2つの平行な密封空洞部7、8に分割される。溝は2つ
の実質上平行な側壁14と基底部15をもつ。溝12を分割する仕切り13は部
分16をもち、この部分は側壁と実質上平行でありかつその長手方向縁17で溝
の基底部に固定されそしてその他方の長手方向縁18に方形の突出部19を備え
ている。前記突出部は交互に、側壁と平行な仕切り部分16から離れる方へ実質
上側壁14に対して直角に向けられる。仕切りは幾つかの適当な仕方で例えば溶
接又はねじ継ぎ手によって溝12の基底部15に固定することができる。仕切り
の一部の各長さ部分から唯1つの突出部が突出しており、これがストリップ状金
属シートからの仕切りの製造を容易になしている。
【0041】 好適実施例の空洞部は、ドアが閉じたとき、第1密封空洞部は150 MHzと300 M
Hzの間だけ2450 MHzより低い周波数で共振し、そして第2空洞部が150 MHzと300
MHzの間だけ2450 MHzを超える周波数で共振するように配置される。これはオー
ブン空洞部4から第1空洞部7の基底部までの電気的長さが中心周波数2450 MHz
におけるマイクロ波オーブンの波長の四分の一より僅かに小さく、そしてオーブ
ン空洞部4から第2空洞部8の基底部までの電気的長さがマイクロ波の波長の前
記四分の一より僅かに大きい状態に相当する。
【0042】 図3はドアが閉じたときに、波長の四分の一に相当する電気的長さをもつ慣例
の単一空洞部をもつマイクロ波シールについて周波数の関数として減衰の理論的
計算結果を示す。図3では、曲線20はドアが閉じたときに、マイクロ波周波数
(F)の関数としてデシベルで表示した減衰(A)を示す。この減衰はマイクロ
波発生源の中心周波数に相当する周波数2.45 GHzで最大値をもつ。図中の線21
は望ましい減衰を示し、そして2つの垂直線22は2.4 GHzから2.5 GHzの周波数
範囲を示す。その範囲内でマイクロ波放射線はマイクロ波発生源から放射される
。図から明らかなことは、マイクロ波放射線を放射することができる周波数範囲
全域を通じて望ましい減衰が得られことである。図3では、曲線23は、ドアが
その1縁で 2mmだけ開けられたときに、マイクロ波周波数(F)の関数としてデ
シベルで表示した減衰(A)を示す。減衰の最大値は2.45 GHzから僅かに外れて
いる。図から明らかなことは、望ましい減衰がマイクロ波放射が放射される周波
数範囲の全域を通じては得られないことである。
【0043】 図4はドアが閉ざされたときに、夫々2.8 GHzと2.2 GHzで共振する二重空洞部を
もつマイクロ波シールについて周波数の関数として典型的な減衰の理論的計算結
果を示す。図4では、曲線24は、ドアが閉ざされときに、マイクロ波周波数(
F)の関数として減衰(A)を示す。この減衰は2.2 GHzと2.8 GHzに最大値をも
つ。この場合、図の線21は望ましい減衰を示し、そして2つの垂直線22はマ
イクロ波放射線がマイクロ波発生源から放射される2.4 GHzから2.5 GHzまでの周
波数範囲を示す。この図から明らかなことは、マイクロ波放射線が放射される周
波数範囲全域で望ましい減衰が得られることである。図4では、曲線25はドア
がその1縁において2mmだけ開けられたときに、マイクロ波周波数(F)の関数
として減衰(A)を示す。減衰の最大値は夫々2.2 GHzと2.8 GHzから僅かに外れ
ている。図から明らかなことは、この場合望ましい減衰は、マイクロ波放射線が
放射される周波数範囲の全域を通じて得られということである。
【0044】 仕切りは例えば2つの平行な縁をもつストリップ状金属シートから出発して製
造することができる。突出部を構成すべきストリップ状金属シート部品はストリ
ップ状金属シートにその1縁からスロットを切り込むことによって形成される。
それらのスロットは意図する突出部の側面を画成する。次いで、金属シートの長
手方向に直角をなす突出部の長さは溝の幾何学的形状に合わされる。引き続き、
突出部はシート金属の長手方向に延びる線に沿って、連続する金属シートに対し
て直角に、交互に一方とその反対側に折り曲げられる。
【0045】 密封空洞部についての固有周波数は
【数1】 に逆比例する。ここで、Lはオーブン空洞部から空洞部の基底部までに予測され
る全インダクタンス、Cはオーブン空洞部から空洞部の基底部までに予測される
全キャパシタンスである。溝の側壁と突出部間の距離を変えることによってCに
影響を及ぼし、そしてオーブン空洞部と空洞部の基底部間の全距離を変えること
によってLは影響を及ぼされることができる。突出部の幅27と同じ向きに向い
た2つの突出部間の距離28の合計は適切には波長の四分の一より小さく、それ
はほぼ30mmに一致し、それによって、電流が仕切り13中に誘導されないように
なす。
【0046】 もし突出部が交互に異なった向きに向けられるならば、溝の基底部への仕切り
の溶接に関連して溶接工具を突出部間のスペースに到達させることを可能にする
ために、2つの突出部19間の距離は好適には10mm より大きくなすべきである
【0047】 図6は本発明の別の実施例のマイクロ波シールの一部の断面を示す斜視図であ
る。この場合、突出部29は対をなして配置され、かつ仕切り13の同じ部分で
、反対方向に向けられている。この別の実施例による仕切りは製造が僅かに複雑
になる。というのは、2つの金属シートを使用する必要があるからである。代案
として、ストリップ状金属シートの各側に突出部を形成し、次いで該金属シート
を中心線に沿ってそれ自身上に折り返し、次いでこの金属シートを空洞部の基底
部に溶接することができる。
【0048】 図7は本発明の好適実施例のドア上に配置されたマイクロ波シールの一部を示
す。この図はドアのコーナー部分を示す。ドアのコーナー部分でも減衰を満足な
ものとなすために、コーナー部分の突出部は空洞部長さがコーナーにおいても同
じとなるように調節される。図7に示す実施例では、溝の内縁31はその外縁3
2とは対照的に丸み付けされている。両側に突出部をもつ本発明の仕切りによっ
て、空洞部共振は突出部の長さを調節することによってドアのコーナー部分にお
いても、容易に大きさを決めることができる。かくして、コーナーにおいて突出
部30の、仕切りに対して直角をなす長さは、直線部分に沿った突出部33の長
さより大きくなる。
【0049】 図8は本発明のマイクロ波シールの異なる変形例を横断面図で示す。図8aは
突出部が溝の側壁に対して実質上直角に向いた内側部分34と、側壁と平行に下
方に向いた外側部分35を有する仕切りをもつ実施例を示す。この実施例の利点
は、密封空洞部のキャパシタンスが突出部の外側部分35の長さの変更によって
容易に調節され得ることである。
【0050】 図8bは溝が内方に傾斜する側壁14′をもつマイクロ波シールの実施例を示
す。側壁間の距離はその開口の所よりも溝の基底部15の所の方が大きい。仕切
りは2つの側壁の何れとも平行でない。突出部19′は実質上反対方向に向いて
いる。
【0051】 上述した実施例には本発明の範囲内で多くの変更が可能であることは当業者に
は明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ドアに配置したマイクロ波シールをもつ本発明の好適実施例のマイク
ロ波オーブンを示す図である。
【図2】 図1の線II-II上のマイクロ波シールの横断面図である。
【図3】 単一の空洞部をもつ従来のマイクロ波シールについて周波数の関数と
して減衰を示す典型的な曲線図である。
【図4】 本発明のマイクロ波シールの実施例の減衰曲線を示す図である。
【図5】 本発明のマイクロ波シールの実施例の一部を示す図である。
【図6】 本発明のマイクロ波シールのもう1つの実施例の一部を示す図である
【図7】 本発明の実施例のマイクロ波シールをもつドアのコーナー部分の一部
を示す図である。
【図8】 (a)本発明の実施例のマイクロ波シールの1変形例の一部を示す図
、(b)本発明の実施例のマイクロ波シールの他の変形例の一部を示す図である
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月16日(2002.1.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーブン空洞部開口をもつオーブン空洞部(1)と、 オーブン空洞部にマイクロ波を送るためのマイクロ波供給源であって、前記マ
    イクロ波が中心周波数を中心として或る帯域幅をもって成るマイクロ波供給源と
    、 オーブン空洞部開口を閉じるためのかつオーブン空洞部の壁の1つを構成する
    開放可能のドア(5)と、 ドアが閉じたときにオーブン空洞部からのマイクロ波放射線の漏れを減らすた
    めの、ドアが閉じたときにオーブン空洞部(4)とオーブン外部の間に配置され
    るマイクロ波密封手段(6)と、 を含む食物を加熱するためのマイクロ波オーブン(1)において、 ドアが閉じたとき、マイクロ波放射線の減衰が中心周波数より下の周波数で最
    大値をもち、かつ中心周波数より上の周波数で最大値をもつことを特徴とするマ
    イクロ波オーブン。
  2. 【請求項2】 マイクロ波密封手段は、オーブン空洞部の開口を巡って端縁区域
    に沿って延びかつ仕切り(13)によって第1密封空洞部(7)と第2密封空洞
    部(8)に溝の長手方向において分割された溝(12)の形をなし、前記密封空
    洞部の開口はドアが閉じたときドアの方に向けられており、更に、 オーブン空洞部からの第1密封空洞部の電気的長さは、マイクロ波放射線の減
    衰が中心周波数より下の周波数で最大値をもつようなものとし、かつオーブン空
    洞部からの第2密封空洞部の電気的長さは、マイクロ波放射線の減衰が中心周波
    数より上の周波数で最大値をもつようなものとしたことを特徴とする請求項1に
    記載のマイクロ波オーブン。
  3. 【請求項3】 マイクロ波密封手段(6)は、ドアの縁部分に沿って延びかつ仕
    切り(13)によって第1密封空洞部(7)と第2密封空洞部(8)に分割され
    た溝(12)の形をなし、密封空洞部の開口はドアが閉じたときオーブン空洞部
    開口を巡る端縁区域の方に向けられており、更に、 ドアが閉じたとき、オーブン空洞部(4)からの第1密封空洞部の電気的長さ
    はマイクロ波放射線の減衰が、中心周波数より下の周波数で最大値をもちかつオ
    ーブン空洞部(4)からの第2密封空洞部の電気的長さはマイクロ波放射線の減
    衰が、中心周波数より上の周波数で最大値をもつようなものとしたことを特徴と
    する請求項1に記載のマイクロ波オーブン。
  4. 【請求項4】 仕切り(13)は、その1縁で溝に固定され、そしてその反対縁
    に、実質上反対方向に向いた少なくとも2組の突出部(19、29、30、33
    )を備えることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のマイクロ波オ
    ーブン。
  5. 【請求項5】 唯1つの突出部が突出部を備えた仕切り縁の各部分から突出する
    ことを特徴とする請求項4に記載のマイクロ波オーブン。
  6. 【請求項6】 1つ置きの突出部が1方向に向けられそして1つ置きの突出部が
    実質上反対方向に向けられることを特徴とする請求項4又は5の何れか1項に記
    載のマイクロ波オーブン
  7. 【請求項7】 溝が平行な側壁(14)と基底部(15)をもち、突出部は側壁
    に対して直角に配置されることを特徴とする請求項4から6の何れか1項に記載
    のマイクロ波オーブン。
  8. 【請求項8】 各突出部の、仕切りの長手方向の幅(27)と、同じ方向に向い
    た2つの突出部間の距離(28)の合計はマイクロ波の波長の四分の一より小さ
    いことを特徴とする請求項4から7の何れか1項に記載のマイクロ波オーブン。
  9. 【請求項9】 突出部をもつ仕切りは連続した金属シートからなることを特徴と
    する請求項4から8の何れか1項に記載のマイクロ波オーブン。
  10. 【請求項10】 中心周波数は2450 MHzであり、マイクロ波の減衰は、50 MHzと
    600 MHz の間だけ、好適には150 MHzと300 MHz の間だけ2450 MHzを超えかつそ
    の2450 MHzより低い周波数で最大値となることを特徴とする請求項1から9の何
    れか1項に記載のマイクロ波オーブン。
  11. 【請求項11】 開口をもつオーブン空洞部と、オーブン空洞部にマイクロ波を
    送るためのマイクロ波発生源(10)と、開口を密封するためのかつオーブン空
    洞部の壁の1つを構成する開放可能のドア(5)を含むマイクロ波オーブン(1
    )用のマイクロ波密封手段を製造する方法において、該方法が、 オーブン空洞部の開口を巡る溝を形成し、 2つの長手方向縁をもつストリップ状金属シートを準備し、 1つの長手方向縁から一定深さまでスロットを形成し、それによって突出部を
    形成し、 スロット間に作られた突出部を、1方向及び反対方向に予定のパターンをなす
    よう金属シートの平面から離れる向きに曲げ、そして 溝内に金属シートを配置して、長手方向で溝が2つの平行な空洞部に分割され
    て、金属シートを横切る向きの突出部の長さが、空洞部が望ましい電気的長さを
    得るように、好適には中心周波数でのマイクロ波の波長の四分の一より僅かに大
    きい長さと僅かに小さい長さに一致する長さを得るように調節される工程を特徴
    とする方法。
JP2000589004A 1998-12-17 1999-11-30 マイクロ波シールをもつマイクロ波オーブン Withdrawn JP2002532863A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
SE9804375-5 1998-12-17
SE9804375A SE519514C2 (sv) 1998-12-17 1998-12-17 Mikrovågsugn med mikrovågstätning samt förfarande för tätning
PCT/EP1999/009308 WO2000036878A1 (en) 1998-12-17 1999-11-30 Microwave oven with microwave seal

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002532863A true JP2002532863A (ja) 2002-10-02

Family

ID=20413705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000589004A Withdrawn JP2002532863A (ja) 1998-12-17 1999-11-30 マイクロ波シールをもつマイクロ波オーブン

Country Status (12)

Country Link
US (1) US6538241B1 (ja)
EP (1) EP1147685A1 (ja)
JP (1) JP2002532863A (ja)
KR (1) KR20010090863A (ja)
CN (1) CN1335042A (ja)
AU (1) AU759860B2 (ja)
BR (1) BR9916284A (ja)
HK (1) HK1044096A1 (ja)
SE (1) SE519514C2 (ja)
SK (1) SK7222001A3 (ja)
TR (1) TR200101650T2 (ja)
WO (1) WO2000036878A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100700543B1 (ko) * 2005-07-13 2007-03-28 엘지전자 주식회사 마이크로파를 이용한 조리기기
KR100652600B1 (ko) 2005-07-13 2006-12-01 엘지전자 주식회사 마이크로파를 이용한 조리기기
KR100652599B1 (ko) * 2005-07-13 2006-12-01 엘지전자 주식회사 마이크로파를 이용한 조리기기
BE1017196A3 (nl) * 2006-06-26 2008-04-01 Halm Bvba Inrichting en werkwijze voor het gemeenschappelijk opwarmen van bereide maaltijden.
JP2010048441A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Panasonic Corp 加熱調理器
US20140159832A1 (en) * 2010-07-15 2014-06-12 Pinchas Einziger Choke for an oven
JP5967723B2 (ja) 2010-10-12 2016-08-10 ゴジ リミテッド 電磁エネルギーを容器に印加するためのデバイスおよび方法
TR201203550A2 (tr) 2012-03-28 2013-11-21 Tuerkiye Bilimsel Ve Teknolojik Arastirma Kurumu Tuebitak Mikrodalga fırınlarda elektromanyetik sızıntıyı bastırmak amacıyla geniş bantlı çentik tasarımı.
US20150122805A1 (en) * 2013-11-01 2015-05-07 Richards Corporation Microwave oven door seals
US10368404B2 (en) 2014-03-21 2019-07-30 Whirlpool Corporation Solid-state microwave device
DE102014224053A1 (de) * 2014-11-25 2016-05-25 BSH Hausgeräte GmbH Haushaltsgargerät
JPWO2017163799A1 (ja) * 2016-03-25 2019-01-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 高周波加熱装置
CN106152190B (zh) * 2016-09-06 2019-01-08 广东美的厨房电器制造有限公司 微波炉

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3668357A (en) * 1969-10-23 1972-06-06 Mitsubishi Electric Corp Microwave seal for electronic range
US3666904A (en) * 1971-04-12 1972-05-30 Bowmar Tic Inc Microwave oven and door structure for minimizing leakage
CA956701A (en) * 1971-05-20 1974-10-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Microwave oven
BE791916A (fr) * 1971-11-30 1973-03-16 Raytheon Co Appareil de chauffage par energie a haute-frequence
ZA742105B (en) * 1973-05-02 1975-03-26 Amana Refrigeration Inc Multilength microwave oven choketype energy seal

Also Published As

Publication number Publication date
SE9804375L (sv) 2000-06-18
US6538241B1 (en) 2003-03-25
AU759860B2 (en) 2003-05-01
WO2000036878A1 (en) 2000-06-22
BR9916284A (pt) 2001-10-02
HK1044096A1 (zh) 2002-10-04
CN1335042A (zh) 2002-02-06
SK7222001A3 (en) 2001-11-06
SE9804375D0 (sv) 1998-12-17
EP1147685A1 (en) 2001-10-24
TR200101650T2 (tr) 2001-12-21
KR20010090863A (ko) 2001-10-19
AU1387900A (en) 2000-07-03
SE519514C2 (sv) 2003-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1256948A (en) Electromagnetic energy seal
KR0171337B1 (ko) 전자렌지 도어의 전파 차폐구조
US4794218A (en) Door assembly for microwave heating apparatus
JP2002532863A (ja) マイクロ波シールをもつマイクロ波オーブン
CN100430652C (zh) 微波炉门的屏蔽电磁波的设备
KR100652599B1 (ko) 마이크로파를 이용한 조리기기
US4700034A (en) Electromagnetic energy seal of a microwave oven
US5036171A (en) Electromagnetic wave energy seal arrangement
EP0122647B1 (en) A sealing arrangement in microwave ovens
CA1291797C (en) Electromagnetic energy seal of a microwave oven
JP6893303B2 (ja) 高周波加熱装置
US20210352781A1 (en) Oven having multiple chokes
EP0708489B1 (en) Impedance converting device with an electromagnetic shielding effect
KR19980078505A (ko) 전자렌지의 전자파 누설차단장치
JPH05326138A (ja) 電波シール装置
JPH06132078A (ja) 電波シール装置
JP2949915B2 (ja) 電波シール装置
JPH04294092A (ja) 電波シール装置
KR0152843B1 (ko) 전자레인지의 고주파 누설 차폐장치
JPH04359893A (ja) 電波シール装置
JPH0443398B2 (ja)
GB2127146A (en) High-frequency heating apparatus
JPH05121166A (ja) 電波シール装置
JPS5832480B2 (ja) コウシユウハカネツキ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070206