JP2002532114A5 - - Google Patents

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】
植物体の植物細胞内で発現しうる、第一の条件的致死遺伝子と、
該植物細胞内で発現しうる第二の遺伝子であって、該植物細胞内において発現した際にその植物細胞に非天然に発生する目的形質を付与する第二の遺伝子と
を含んでなる遺伝子構築物であって、
ここで、第二の遺伝子が、
（ａ） 医薬製剤をコードする遺伝子；
（ｂ） 工業的に有用な酵素をコードする遺伝子；
（ｃ） レンニンおよび／またはヒルジンをコードする遺伝子；および
（ｄ） インプット形質またはアウトプット形質をコードする遺伝子
からなる群より選択されるものである、遺伝子構築物。
【請求項２】
第二の遺伝子が、医薬製剤をコードする遺伝子である、請求項１に記載の遺伝子構築物。
【請求項３】
第二の遺伝子が、工業的に有用な酵素をコードする遺伝子である、請求項１に記載の遺伝子構築物。
【請求項４】
工業的に有用な酵素が、微生物起源のプロテアーゼ；微生物起源のデンプンまたは炭水化物修飾酵素、好ましくは、αアミラーゼ、グルコースオキシダーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、キシラナーゼ、マンナナーゼ、またはペクチナーゼ；リグニナーゼ；ペルオキシダーゼ；ホスファターゼ；オキシドレダクターゼ；および、フィターゼからなる群より選択される、請求項３に記載の遺伝子構築物。
【請求項５】
第二の遺伝子が、レンニンおよび／またはヒルジンをコードする遺伝子である、請求項１に記載の遺伝子構築物。
【請求項６】
第二の遺伝子が、インプット形質をコードする遺伝子である、請求項１に記載の遺伝子構築物。
【請求項７】
インプット形質が、害虫耐性の向上、病害耐性の向上、環境的ストレス耐性の向上、および、除草剤耐性の向上からなる群より選択される、請求項６に記載の遺伝子構築物。
【請求項８】
第二の遺伝子が、アウトプット形質をコードする遺伝子である、請求項１に記載の遺伝子構築物。
【請求項９】
アウトプット形質が、油の組成の変化、ミールの組成の変化、栄養分吸収阻
害物質含量の低下、および、加工特性の改変からなる群より選択される、請求項８に記載の遺伝子構築物。
【請求項１０】
条件的致死遺伝子が、腫瘍遺伝子、好ましくは、アグロバクテリウム・ツメファシエンスに由来する腫瘍遺伝子２、もしくはでアラビドプシス由来の低温誘導性遺伝子のプロモーターの制御下にある腫瘍遺伝子４；メトキシニンデヒドロゲナーゼをコードする遺伝子；リゾビトキシンシンターゼをコードする遺伝子；および、ホスホン酸モノエステル加水分解酵素をコードする遺伝子からなる群より選択されるものであって、
ここで、遺伝子構築物は好ましくは、第一の条件的致死遺伝子と機能し得る形で連結されている、誘導性プロモーターもしくは組織特異的プロモーターを含んでなる、請求項１〜９のいずれか一項に記載の遺伝子構築物。
【請求項１１】
条件的致死遺伝子が、植物細胞に適用された化学物質またはストレスに応答して植物体で発現するようにされてなる、請求項１〜９のいずれか一項に記載の遺伝子構築物。
【請求項１２】
条件的致死遺伝子が、植物細胞に外因性物質を適用した場合に、特定の植物体に致死的である遺伝子産物を発現するようにされてなる、請求項１〜９のいずれか一項に記載の遺伝子構築物。
【請求項１３】
請求項１〜１２のいずれか一項に記載の遺伝子構築物を含んでなる、トランスジェニック植物。
【請求項１４】
アブラナ属である、請求項１３に記載のトランスジェニック植物。
【請求項１５】
改変された油の組成を有する、請求項１４に記載のトランスジェニックアブラナ属植物。
【請求項１６】
高オレイン酸、低リノール酸遺伝子型を有する、請求項１５に記載のトランスジェニックアブラナ属植物。
【請求項１７】
セイヨウアブラナである、請求項１４〜１６のいずれか一項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項１８】
ＡＧ−０１９種またはその派生種である、請求項１７に記載のトランスジェニック植物。
【請求項１９】
少なくとも一種の植物体を増殖環境から選択的に移行する方法であって、
条件的致死遺伝子の一種以上の産物によって植物に有毒な薬剤に変換される化学物質を、請求項１３に記載のトランスジェニック植物に適用することを含んでなる、方法。
【請求項２０】
化学物質の適用が、条件的致死遺伝子の一種以上の遺伝子産物によって変換された際に、致死レベル以下の植物に有毒な薬剤をもたらすように選択された量で、化学物質を適用することを含んでなる、請求項１９に記載の方法。