JP2002531585A - ポリヌクレオチドをマクロピノサイト細胞にトランスフェクションするのに有用な治療組成物を製造するための免疫複合体の使用 - Google Patents

ポリヌクレオチドをマクロピノサイト細胞にトランスフェクションするのに有用な治療組成物を製造するための免疫複合体の使用

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JP2002531585A
JP2002531585A JP2000586932A JP2000586932A JP2002531585A JP 2002531585 A JP2002531585 A JP 2002531585A JP 2000586932 A JP2000586932 A JP 2000586932A JP 2000586932 A JP2000586932 A JP 2000586932A JP 2002531585 A JP2002531585 A JP 2002531585A
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Abstract

(57)【要約】 ポリヌクレオチドを標的マクロピノサイト細胞に導入するための治療組成物を製造するための、少なくとも1種の抗体またはその反応性部分と少なくとも1種のポリヌクレオチドを含んでなり、かつ、0.5〜6μmの間から選択される粒径を有する免疫複合体の使用が記載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明はポリヌクレオチドのマクロピノサイト細胞へのトランスフェクション
をターゲッティングする治療組成物を製造するための免疫複合体の使用に関する
。かかる組成物は遺伝子治療、予防接種および遺伝子を基にした産物をin vitro
、ex vivoまたはin vivoでかかる細胞に投与する治療状況または予防状況のいず
れにおいても有用である。
【0002】背景技術 一般に、遺伝子治療は、主に遺伝的に欠陥のある疾病(嚢胞性繊維症、ジスト
ロフィー、血友病など)に適用でき、そこでは機能的遺伝子を導入することによ
って永久的な治療が達成され得ると考えられてきた。しかしながら、有益なタン
パク質を産生するよう宿主細胞を一時的に遺伝子操作することによって、もっと
大きな疾病集団、特に後天的な疾病(癌、AIDS、多発性硬化症など)を治療
できるであろう。かかる欠陥に関与する、または治療上注目される多数の遺伝子
が同定されている。患者内でのこれらの遺伝子の直接発現は、標的とされる組織
において機能的ポリペプチドが発現することで症状の改善に著しく寄与するはず
である。遺伝子治療の具体的な適用としては予防接種がある。これに関しては、
脊椎動物の細胞に導入されるポリヌクレオチドによってコードされる免疫原性産
物が産生および/または分泌され、さらにプロセッシングされ、主要組織適合性
抗原に関する抗原提示細胞(APC)細胞によって提示され、それによって発現
された免疫原に対する免疫応答を誘発し得る。マクロファージおよび樹状細胞、
特に「歩哨細胞(sentinel cell)」などの抗原提示細胞(APC)は免疫応答の
開始において必須の役割を果たしている。それらは第一に抗原獲得および細胞内
抗原プロセッシング能があり、第二に、それらはプロセッシングされた抗原性ペ
プチドのCD8および/またはCD4T細胞への提示に関与する膜貫通糖タ
ンパク質をコードしており、また特異的な補助タンパク質も産生し、それによっ
てT細胞の活性化をもたらすMHCクラスIおよび/またはII遺伝子を発現す
る。(Debrick et al., J. Immunol. 147 (1991), 2846; Reis et al., J. Exp.
Med. 178 (1993), 509; Kovacsovics-Bankowski et al., PNAS 90 (1993), 4942
; Kovacsovics-Bankowski et al., Science 267 (1995), 243; Svensson et al.
, J. Immunol. 158 (1997), 4229; Norbury et al., Eur. J. Immunol. 27 (199
7), 280)。従って、予防接種目的のためには、かかるAPC細胞への遺伝子導入
に向けることができ、該遺伝子がその細胞内産生後にプロセッシングされ、さら
に該細胞表面にあるMHCクラスIおよびMHCクラスII複合体によってそれぞ
れCD8および/またはCD4細胞に対して提示され得る抗原性ポリペプチ
ドをコードする、遺伝子治療系を利用できるようにすることが有利であり得る。
【0003】 遺伝子治療の成功は生存する生物の細胞内への、遺伝情報の効率のよい送達と
発現に依存する。これに関しては、機能的ポリヌクレオチドを細胞に導入するた
めの、一時的トランスフェクションと呼ばれる、注目される遺伝子の一時的発現
またはポリヌクレオチドの宿主ゲノムへの組み込むことになる宿主細胞の永久的
な形質転換のいずれかをもたらす、種々の技術が提案されている。これまでに用
いられたほとんどの送達機構はウイルスベクター、特にアデノ−およびレトロウ
イルスベクターを必要とするものである。ウイルスは種々の、かつ、非常に複雑
な機構を発達させ、細胞膜の通過、リソソーム分解を免れること、それらのゲノ
ムの核への送達を含むこの目的を達成しており、その結果、ヒトに適用される予
防接種または遺伝子治療における多数の遺伝子送達適用において用いられてきた
。ウイルスの使用にはいくつかの不利な点がある。レトロウイルスベクターは大
きなDNAを保持できず(例えば、約13Kbであるジストロフィー遺伝子)、
レトロウイルスゲノムは宿主細胞DNAに組み込まれるので、受容細胞に遺伝的
変化を引き起こし、また感染性ウイルス粒子は生物体内または環境中に広まる可
能性があり、またアデノウイルスベクターは治療された患者に強力な免疫応答を
誘導し得る(Mc Coy et al., Human Gene Therapy 6 (1995), 1553-1560; Yang e
t al., Immunity 1 (1996), 433-442)。しかしながら、これらの欠点にもかかわ
らず、ウイルスベクターはその効率のために目下のところ最も有用な送達系であ
る。
【0004】 Wolff et al, 1990, (Science 247, 1465-1468)では、いずれの特定の送達系
も用いずに裸のRNAまたはDNAをマウス骨格筋へ直接注入したところ、筋細
胞内でレポーター遺伝子が発現したと示している。しかしながら、これらの結果
は核酸はin vivoである細胞においてはそれ自身によって細胞取り込み可能で、
かつ、発現可能であることを示すものであるが、実際に得られたトランスフェク
ション効率は、特に核酸のポリアニオン性によって(これは負に荷電した細胞膜
を通る、それらの通過を制限する)極めて依然限られたものであった。
【0005】 非ウイルス性合成ベクターの使用に基づいた文献では、核酸の細胞内取り込み
を向上させるための種々の方法が提案されており、これらは大規模生産、安全性
、、トランスフェクト可能な細胞の標的化、低い免疫原性、およびDNAの大断
片を送達する能力に関して有利な可能性を提供している。このように、Felgner
et al. 1989, (Nature 337, 387-388)では核酸などの大きな陰イオン性分子の細
胞への導入を容易にするための陽イオン脂質の使用が提案された。これらの陽イ
オン脂質は陰イオン分子と複合体を形成することができ、従って、これらの分子
の負の電荷を中性化して複合体を密なものにする傾向があり、細胞へのその導入
に好都合となる。脂質媒介性トランスフェクション化合物の例としては、DOT
MA(Felgner et al., PNAS 84 (1987), 7413-7417)、DOGSまたはトランス
フェクタム(Transfectam)(商標)(Behr et al., PNAS 86 (1989), 6982-6986
)、DMPIEまたはDORIE(Felgner et al., Methods 5 (1993), 67-75)、
DC−CHOL(Gao et Huang, BBRC 179 (1991), 280-285)、DOTAP(商標
)(McLachlan et al., Gene Therapy 2 (1995), 674-622)またはリポフェクタミ
ン(Lipofectamine)(商標)がある。
【0006】 ポリマーによって媒介されるトランスフェクションに基づくその他の非ウイル
ス送達系も開発されている。例えば、ポリアミドアミン(Haensler et Szoka, Bi
oconjugate Chem. 4 (1993), 372-379)、樹状ポリマー(WO95/24221)、ポリエ
チレンイミンまたはポリプロピレンイミン(WO96/02655)、ポリリシン(US-A-5
,595,897またはFR-A-2 719 316)などの陰イオンポリマーの細胞送達のための使
用に関する多数の報告がある。さらに、WO97/02840には核酸と免疫ベ
クターをリンカーとしてp−ベンゾキノンを用いて結合させた産物が記載されて
おり、これは免疫ベクターが核酸の細胞取り込みを可能とし、かつ、免疫ベクタ
ーが、結合した核酸を細胞核に、または細胞核のすぐ近傍に導入できる程度に細
胞DNAと親和性があることを特徴とする。病原性狼瘡自己抗体を見出すための
初期のアプローチでは、かかる抗DNA抗体は正常なマウスへの投与後に複数の
器官の生細胞において細胞および核膜の双方を通過して核内に局在することがで
きることがと示されている。しかしながら、1998, Avrameas et al. (PNAS 95,
5601-5606)では、これらの免疫グロブリンの細胞取り込みおよびそれに続く核局
在化はそれらの抗原結合領域に依存し、また多反応性抗DNA抗体のみが細胞特
異性もなく、試験された生細胞に侵入できたことが示されている。
【0007】 しかしながら、ポリヌクレオチドと提案されるベクターとの間で形成される複
合体と細胞膜との相互作用ならびにこれらの複合体の細胞および核への導入を可
能にする機構に関してはほとんど知られていない。進行中の研究は依然としてか
なり経験的なものであり、特定の細胞で特定の遺伝子を発現させるための満足の
いくモデルは全く提供していない。さらに、トランスフェクトされた細胞の大多
数はAPC細胞ではない。提案される解決法には、まず遺伝子取り込みを特異的
にターゲッティングするターゲッティング分子を同定することが必要である。
【0008】 いくつかのタンパク質またはポリペプチドが細胞への高分子の送達のためのタ
ーゲッティング分子として提案されている。受容体媒介性遺伝子導入は種々の分
化した細胞の表面にある受容体の、リガンドと効率的に結合し、さらに内部に取
り込み、特定の組織へのDNA取り込みをターゲッティングできる能力を利用し
ている。この系は注目されるDNA、受容体ターゲッティング・リガンド含有タ
ンパク質、およびほとんどの場合において、結合性ポリカチオンを含む。以下は
受容体/ターゲッティング・リガンド系の例である:アシアロ糖タンパク質/ア
シアロオロムコイド−ポリ(L−リジン)、トランスフェリン/トランスフェリ
ン−ポリ(L−リジン)、インシュリン/アルブリン−インシュリン複合体、お
よび特に、マクロファージをターゲッティングするためのマンノース/マンノシ
ル化−ポリ(L−リジン)(総説に関しては、Perales et al., European J. Bi
och. 226 (1994), 255-266)。しかしながら、遺伝子導入において有用であるた
めには、DNA送達ビヒクルの設計に関与する試薬の化学的特性および物理的相
互作用の双方が厳密に同定されていることが重要である。さらに、このターゲッ
ティング系の主要な不利な点の1つはDNA/リガンド複合体を調製するのが困
難であり、かつ、注目される遺伝子をすべてのAPCに直接トランスフェクショ
ンする解決法を提供する系がないということである。
【0009】
【発明の概要】
従って、本発明の根底にある技術的な問題は核酸分子の特定の細胞への、特に
マクロピノサイト細胞への標的化送達のための手段および方法を提供することで
ある。
【0010】 この問題は請求の範囲において特徴づけられる態様によって解決された。
【0011】 従って、本発明はポリヌクレオチドを標的マクロピノサイト細胞に導入するた
めの治療組成物を製造するための、少なくとも1種の抗体またはその反応性部分
と少なくとも1種のポリヌクレオチドを含んでなり、かつ、0.5μm〜6μm
の間から選択される粒径を有する、好ましくは少なくとも1μmの粒径を有する
免疫複合体の使用に関する。
【0012】 驚くべきことに、抗体とポリヌクレオチドを含む免疫複合体の形成は核酸の脊
椎動物のマクロピノサイト細胞へのターゲッティングされた細胞送達を達成する
ための有効な系を提供するということが判明し、従って、in vivo遺伝子治療、
および好ましくはin vivo予防接種に適用することができる。記載される核酸分
子送達系は、核酸配列を、例えば、病原体に対する哺乳類の有効な免疫保護に関
与する「歩哨」APCとしても知られている、マクロファージおよび樹状細胞に
特異的に向けることができるので特に有利である。従って、予防接種にはこれら
の細胞を核酸分子で特異的にトランスフェクトする可能性が重要であるが、これ
はこれらの細胞において抗原を発現することが可能であるからである。次いで、
これらはさらに細胞内でプロセッシングされ、MHC糖タンパク質によってT細
胞に対して提示され、病原体または該抗原性ペプチドを発現する細胞に対して向
けられる、T細胞活性化および特異的免疫応答をもたらす。可能性ある適用とし
ては、例えば、抗腫瘍予防接種、抗ウイルス予防接種などがある。
【0013】
【発明の具体的説明】
本発明に従って使用される免疫複合体の大きさは、特定の適用における最適な
使用のために選択することができる。複合体の大きさの測定は、限定されるもの
ではないが、動的レーザー光散乱(光量子相関分光法、PCS)、電子顕微鏡、
凍結破断電子顕微鏡、ならびに当業者に公知のその他の技術をはじめとするいく
つかの技術によって達成することができる(Washington, Particle Size Analys
is in Pharmaceutics and other Industries, Ellis Horwood, New York (1992)
, 135-169参照)。
【0014】 抗原提示細胞(APC)、特に「歩哨」APCは抗原取り込みに関して種々の
機構を有している:(a)顆粒球、単球またはマクロファージで利用できる、免
疫グロブリン(Fc)または補体のための受容体などの表面受容体による抗原の
捕捉が、受容体媒介性食作用後の、抗原のプロセッシングコンパートメントへの
効率的な送達を可能にし、さらに(b)細胞表面受容体に結合できなかった抗原
も液相飲作用によってさらに取り込まれ得る。液相取り込みは別個の機構:微小
飲作用、すなわち、クラスリン被覆ピットを介する小さな小胞(〜0.1μm)
の取り込み、およびマクロピノサイト−シス、すなわち、膜動によって媒介され
る、大きな小胞(約0.5μmと約6μmの間で変動する大きさを有する)の取
り込みを介して起こり得るが(Sallusto et al., J. Exp. Med. 182 (1995), 38
9-400)、これは細胞膜への接着を全く必要としない。微小飲作用が多数の細胞に
おいて構造的に起こるのに対し、マクロピノサイト−シスは少数の細胞種、より
詳しくは、マクロファージ、樹状細胞などのAPCおよび増殖因子によって刺激
された上皮細胞に限定されている(Racoosin et al., J. Cell Sci. 102 (1992),
867-880)。従って、本発明によれば、「マクロピノサイト細胞」とは好ましく
は大きさが約0.5μm〜6μmの範囲にわたる高分子を細胞質に取り込むため
に、これまでに定義されたマクロピノサイト−シス現象を行うことができる細胞
を指す。好ましくは、それらはマクロファージおよび樹状細胞からなる群から選
択される。
【0015】 本発明の範囲において「免疫複合体」とは、少なくとも1種の抗体と少なくと
も1種の抗原の間で形成された複合体を意味する。かかる免疫複合体に含まれる
抗体は該抗原に特異的なものであり、従って、その特異的抗原を認識し、結合す
ることができる。
【0016】 免疫複合体に含まれる抗体は免疫複合体中に存在するポリヌクレオチド、また
はポリヌクレオチドとともに配合される少なくとも1種の抗原性化合物を特異的
に認識し、結合することができる。さらに、抗体はポリヌクレオチドのみを認識
し、ポリヌクレオチドとともに配合される抗原性化合物を認識しない場合もある
し、または、逆に、ポリヌクレオチドとともに処方される抗原性化合物のみを認
識し、ポリヌクレオチドを認識しない場合もある(単一反応性抗体)。もう1つ
の態様では、抗体はポリヌクレオチドとポリヌクレオチドとともに配合される抗
原性化合物を認識し、結合し得る(多反応性抗体)。
【0017】 それとともにポリヌクレオチドが配合される抗原性化合物の例としては、ポリ
ペプチド、好ましくは、ウイルスポリペプチド、陽イオン脂質および/または陽
イオンポリマーが挙げられ、これらは最終的に免疫原性エレメントで置換される
。候補化合物は遺伝子治療のための合成ベクターに関する文献に広く記載されて
おり、それらの免疫原性(または抗原性)特性は、例えば、哺乳類への直接投与
によって容易に試験できる。これらの抗原性化合物は、好ましくは少なくとも1
種のペプチド、1種の糖部分またはいずれかのその他の好適な免疫原性部分を含
んでなる化合物の中から選択される。
【0018】 好ましい態様では、抗体は抗ポリヌクレオチド抗体、より好ましくは、抗DN
A抗体である。「抗ポリヌクレオチド抗体」または「抗DNA抗体」とは、それ
ぞれ一本鎖もしくは/および二本鎖ポリヌクレオチドまたはDNA分子を認識し
、結合し得る抗体を示す。本発明によれば、抗体はポリクローナル抗体、または
好ましくは、モノクローナル抗体であり得る。好ましい態様では、抗体は自己免
疫疾患を患う哺乳類の血清から得られた自己抗体である(例えば、Yanase et al
., J. Clin. Invest. 100 (1997), 25-31参照)。かかる抗ポリヌクレオチド抗
体は、例えば、Marion et al. (Methods 11 (1997), 3-11)においてこれまでに
記載されたようなポリヌクレオチドの総てまたは一部での哺乳類の免疫化によっ
て、および当技術分野で十分に公知の方法に従ってハイブリドーマ細胞で生産す
ることによって得ることができる(例えば、Avraemas et al., PNAS 95 (1998),
5601-5606参照)。さらに、抗ポリヌクレオチド抗体およびより詳しくは抗DN
A抗体はすでに市販されている(Interchim)。「抗体」とはいずれのクラスの免
疫グロブリン(単一および多重結合)も総て、好ましくはIgGまたはIgM、
二重のまたは複数のエピトープ特異性を有するキメラ抗体およびハイブリッド抗
体、および特異的にポリヌクレオチドまたはDNAを認識し結合する能力に関係
する「その反応性部分」(これはハイブリッドフラグメントおよび抗遺伝子型(
US4,699,880)を含む、該抗体に由来する抗体フラグメントを意味し
、F(ab’)、F(ab)、Fab’、Fab、Fv、sFvおよび最小
認識単位からなる群から選択され得る)を包含する。
【0019】 本発明の範囲において「ポリヌクレオチド」とは、一本鎖もしくは二本鎖、線
状もしくは環状、天然もしくは合成、修飾もしくは非修飾DNAおよび/または
RNA断片を意味し(修飾例としては米国特許第5525711号、同4711
955号、同5792608号または欧州特許EP302 175参照)、大き
さで限定することなく、核酸の断片または部分を規定する。それは特に、ゲノム
DNA、cDNA、mRNA、アンチセンスRNA、リボザイム、またはかかる
RNAをコードするDNAであってもよい。「ポリヌクレオチド」と「核酸」は
本発明に関しては同義語である。ポリヌクレオチドは線状ポリヌクレオチドの形
態、好ましくはプラスミドの形態であってもよい。ポリヌクレオチドはまた、例
えば、アンチセンスまたはリボザイム機能のために細胞に送達されるオリゴヌク
レオチドであってもよい。本発明によれば、ポリヌクレオチドは好ましくは裸の
ポリヌクレオチドであり(Wolff et al., Science 247 (1990), 1465-1468)、ま
たは好ましくは、ポリペプチドの細胞への取り込みに関与し得る、少なくとも1
種の化合物、好ましくはポリペプチド、好ましくはウイルスポリペプチド、また
は陽イオン脂質、または陽イオンポリマーなどの抗原性化合物とともに配合され
(総説としてはLedley, Human Gene, Therapy 6 (1995), 1129-1144参照)、そ
れらの各々は抗原性化合物としても考えられる。好ましくは、ポリヌクレオチド
は転写され、翻訳されて注目されるポリペプチドを生じ得る少なくとも1種のコ
ード配列を含む。標的細胞による発現に必要な遺伝情報はDNAのRNAへの転
写に、および要すればmRNAのポリペプチドへの翻訳に必要とされる総てのエ
レメントを含んでなる。種々の脊椎動物系で用いるのに好適な転写プロモーター
は十分に公知である。例えば、好適なプロモーターとしては、RSV、MPSV
、SV40、CMVまたは7.5k、ワクシニアプロモーターのようなウイルス
プロモーター、誘導プロモーターなどが挙げられる。また、ポリヌクレオチドは
イントロン配列、ターゲッティング配列、輸送配列、複製または組み込みに関与
する配列を含んでもよい。かかる配列は文献で報告されており、当業者ならば容
易に入手することができる。ポリヌクレオチドはまた、安定化させるためにスペ
ルミンのような特定の成分で修飾してもよい。本発明によれば、ポリヌクレオチ
ドはそれが導入される標的細胞に対して、同種であってもよいし、異種であって
もよい。ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの例としては、酵
素、ホルモン、サイトカイン、膜受容体、構造ポリペプチド、輸送ポリペプチド
、腫瘍、ウイルスまたは感染性抗原、アドヘシン、リガンド、転写因子、翻訳因
子、複製因子、安定化因子、抗体、HPV由来のE6またはE7、MUC1、B
RCA1、インターフェロン、インターロイキン(IL−2、IL−4、IL−
6、IL−7、IL−12、GM−CSP(顆粒球マクロファージコロニー刺激
因子)、1型単純ヘルペスウイルス(HSV−1)由来tk遺伝子、p53また
はVEGFが挙げられる。ポリヌクレオチドはまた、抗体をコードしていてもよ
い。この点に関しては、「抗体」とはいずれのクラスの全免疫グロブリン、二重
もしくは多重の抗原またはエピトープ特異性を有するキメラ抗体およびハイブリ
ッド抗体、ならびにハイブリッドフラグメントおよび抗遺伝子型(US4,69
9,880)を含む、F(ab)’、Fab’、Fabなどのフラグメントを
包含する。有利には、該DNAは免疫を付与するポリペプチドであり、かつ、内
因性免疫原として作用して、細胞内ウイルスをはじめとする感染体に対する、お
よびまた腫瘍細胞に対する体液性もしくは細胞性応答、または双方を引き起こす
ポリペプチドの総てまたは一部をコードする。「免疫を付与するポリペプチド」
とは該ポリペプチドがトランスフェクトされた細胞において発現した場合に、治
療された患者の免疫応答に関与するということを意味する。より詳しくは、AP
Cなどのマクロピノサイト細胞において発現された該ポリペプチドがプロセッシ
ングされ、MHCクラスIおよび/またはII分子によって、得られるフラグメン
トがこれらの細胞表面に提示され、特異的免疫応答を誘発する。
【0020】 好ましい態様によれば、免疫複合体に含まれる抗ポリヌクレオチド抗体とポリ
ヌクレオチドは、それぞれ抗DNA抗体とDNAである。
【0021】 もう1つの好ましい態様では、免疫複合体に含まれる抗体は大きくとも8×1
−7に等しい、好ましくは大きくとも10×10−7に等しい解離速度定数(
)を示す。
【0022】 抗体の解離速度定数(K)値は、例えば、Friquet et al. (J. Immunol. Me
thods 77 (1985), 305-319)に記載された阻害アッセイを用いて算出することが
できる。この定数は平衡時の抗体反応部位とその対応する抗原性決定基との相互
作用に起因する非共有結合性斥力を例示する。これらの斥力(k)が低い場合
には、引力(ka)は最大となり、抗体−抗原反応の得られる親和性(K=k /k)が高くなる。本発明に用いられる抗体のこの定数およびその測定法は当
業者には十分に公知である。当業者ならば過度の実験をすることなく、ある解離
速度定数によって特性決定されるかかる抗体に関しておよび抗原に関して、本発
明の免疫複合体を作製することが可能なポリヌクレオチドに対する抗体の比率を
さらに求めることができる。例1によれば、当業者は固定量のポリヌクレオチド
と組み合わせた抗体希釈範囲を試験し、公知の方法によって複合体の大きさを測
定し、最終的に好適な大きさの免疫複合体を作製するためのポリヌクレオチドに
対する抗体比率を求めることができる。この比率は性質(完全抗体もしくは抗体
のフラグメント)、または抗体の特性(解離速度定数)に従って適応させること
ができる。例えば、重量比は50:1であり得る。当業者ならばこれらの微量調
節を取り扱うことができる。また、種々の解離定数、種々のエピトープ特異性な
どを有する種々の抗ポリヌクレオチド抗体の混合物を用いることも可能である。 特に好ましい態様によれば、免疫複合体は免疫複合体の標的細胞表面接着を媒
介し得るターゲッティング・エレメントをさらに含んでなる。このターゲッティ
ング・エレメントは免疫複合体の抗体の、またはポリヌクレオチドの一部であっ
てもよい。例えば、このターゲッティング・エレメントは免疫複合体の、Fc、
FcRI、FcRII、FcRIII、相補受容体、免疫グロブリンAまたはE
受容体およびマクロファージマンノース受容体からなる群から選択される受容体
への接着を媒介することが可能であり得る。細胞表面へのこの接着は必須ではな
いが、免疫複合体が標的細胞に密接して位置するのでマクロピノサイト−シス現
象を促進し得る。
【0023】 本発明の使用の好ましい態様では、標的マクロピノサイト細胞はマクロファー
ジまたは樹状細胞である。
【0024】 さらに好ましい態様では、本発明の使用に従って製造される組成物は、ヒトま
たは動物の治療処置のための方法において、好ましくは予防接種法において使用
できる。この特定の場合には、組成物はまた、医薬上許容される注射用担体を含
んでなってもよい(例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences,16版 (19
80), Mack Publishing Co.参照)。担体は好ましくは、等張性、低張性または弱
高張性であり、かつ、スクロース溶液によって提供されるような相対的に低いイ
オン強度を有する。さらに、いずれかの適切な溶媒、発熱物質を含まない滅菌水
を含んでなる、水性または部分水性の液体担体、分散媒質、被覆剤、および同等
なもの、または希釈剤(例えば;Tris−HCl、酢酸塩、リン酸塩)、乳化
剤、可溶化剤または佐剤を含んでもよい。医薬製剤のpHはin vivo適用におい
て有用であるように適宜調節し、緩衝する。
【0025】 好ましい態様では、本発明の使用に従って製造された組成物は脊椎動物組織へ
の投与形態である。これらの組織としては筋肉、皮膚、鼻、肺、肝臓、脾臓、骨
髄、胸腺、心臓、リンパ、骨、軟骨、膵臓、腎臓、胆嚢、胃、腸、精巣、卵巣、
子宮、直腸、神経系、眼、腺、結合組織、血液、腫瘍などのものが挙げられる。
外来ポリヌクレオチドのトランスフェクションが行われる細胞としては、列記さ
れた標的組織(造血細胞など)の各々において認められるものが挙げられる。投
与は、例えば、シリンジまたはその他の装置を用いて、皮下、静脈内、筋内、大
脳内、気管内、動脈内、腹膜内、膀胱内、胸膜内、冠状動脈内または腫瘍内注射
、好ましくは皮内または鼻腔内によって行うことができる。
【0026】 もう1つの態様では、本発明はまた、細胞を本発明の使用に従って製造された
少なくとも1種の組成物と接触させることを含んでなる、ポリヌクレオチドの標
的マクロピノサイト細胞への導入法に関する。この方法はin vivoでの該組成物
の細胞への直接投与に、または治療される被験者から取り出され得る細胞のin v
itro処理に、さらにそれの被験者への再導入(ex vivo法)に適用され得る。こ
の方法はまた培養細胞に対しても用いられ得る(in vitro)。
【0027】 本発明は例示として記載されたものであって、用いた専門用語は限定ではなく
説明の言葉という性質のものであると理解すべきである。前記の技術に照らして
、本発明の多数の改良および変法が可能であることは明らかである。従って、本
発明は、明示されたものの他、請求の範囲の範囲内で実施され得ると理解すべき
である。
【0028】
【実施例】
以下、実施例により本発明を説明する。例1 プラスミド/抗体複合体の製造 プラスミド/抗体複合体は、水中、またはTris緩衝生理食塩水中のプラス
ミドに適当量の抗体を加えることによって得られる。 プラスミドは例えば、ルシフェラーゼまたはβ−ガラクトシダーゼをコードす
る遺伝子などのレポーター遺伝子を含んでなる。サイトメガロウイルスエンハン
サー/プロモーターの制御下にフォチナス・ピラリス(Photinus pyralis)ルシフ
ェラーゼ遺伝子をコードし、イントロンHMG1含むプラスミドpTG1103
3(欧州特許出願98112151.0)を用いるのが好ましい。
【0029】 多数の抗DNA抗体が市販されている。以下はInterchimから購入することが
できる:精製マウスIgG1、k抗DNA(インターカレート)(参照:H55
402M)、精製マウスIgG2b、k抗DNA(一本鎖および二本鎖)(参照
:H55124M)、精製マウスIgG2a抗DNA(一本鎖および二本鎖)(
参照:M11025M)、精製ヒツジ抗DNA(z)(参照:M20130Eま
たはS)。
【0030】 種々の濃度のプラスミド調製物を用いる:10μg/ml、1μg/ml、0
.10μg/mlおよび0.010μg/ml。これらのプラスミド調製物を種
々の量の抗体とともにPBS中で15分間室温でインキュベートし、40μg/
μgDNA、4μg/μgDNA、0.40μg/μgDNA、0.040μg
/μgDNAの調製物中の抗体濃度を得る。
【0031】 動的レーザー光散乱によって形成される複合体の粒径を測定する。次いで、D
NAの、または好ましくは、添加した抗体の濃度を調節して好適な複合体粒径(
0.5〜6μm)を得ることができる。
【0032】 次いで、反応混合物を、通常の培養培地で公開された方法に従って培養された
マウス樹状細胞を含む24ウェルプレートのウェルに加える。
【0033】 48時間後、培地を除去し、100μlの溶解バッファー(Promega)を加え、
さらにルシフェラーゼ活性の解析まで−80℃で細胞を凍結する。96マルチウ
ェルプレート(Biolumat LB 9500, Berthold, Wilbach, Germany)で20μlの上
清をルシフェラーゼアッセイ系(Promega)を用いて解析する。1mgの細胞タン
パク質あたりの平均相対光単位(RLU)として値が得られる(BCAアッセイ
、Pierce)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/12 A61P 35/00 35/00 C12N 15/00 A C12N 15/09 A61K 37/02 // C12N 5/10 C12N 5/00 B Fターム(参考) 4B024 AA01 AA20 CA01 DA02 FA06 HA17 4B065 AA94X AB01 BD39 BD50 CA44 4C084 AA13 MA66 ZB26 ZB33 4C085 AA03 AA13 AA14 AA35 BB36 CC22 DD51 EE01

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリヌクレオチドを標的マクロピノサイト細胞に導入するための治療組成物を
    製造するための、少なくとも1種の抗体またはその反応性部分と少なくとも1種
    のポリヌクレオチドとを含んでなり、かつ、0.5μm〜6μmの間から選択さ
    れる粒径を有する免疫複合体の使用。
  2. 【請求項2】 免疫複合体の粒径が少なくとも1μmである、請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 抗体が抗ポリヌクレオチド抗体である、請求項1または2に記載の使用。
  4. 【請求項4】 抗ポリヌクレオチド抗体が単一反応性抗体である、請求項3に記載の使用。
  5. 【請求項5】 抗ポリヌクレオチド抗体が多反応性抗体である、請求項3に記載の使用。
  6. 【請求項6】 抗ポリヌクレオチド抗体が、ポリヌクレオチド分子および前記ポリヌクレオチ
    ドとともに処方される少なくとも1種の抗原性化合物を認識する、請求項5に記
    載の使用。
  7. 【請求項7】 抗体が、ポリヌクレオチドは認識しないが、前記ポリヌクレオチドとともに処
    方される少なくとも1種の抗原性化合物を認識する抗体である、請求項1または
    2に記載の使用。
  8. 【請求項8】 抗体がモノクローナル抗体である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用
  9. 【請求項9】 抗体が、抗DNA抗体であり、かつ、自己免疫疾患を患う哺乳類から単離され
    ている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用。
  10. 【請求項10】 抗体が免疫グロブリンG(IgG)である、請求項1〜9のいずれか一項に記
    載の使用。
  11. 【請求項11】 抗体の反応性部分が、F(ab’)、F(ab)、Fab’、Fab、F
    v、sFvおよび最小認識単位からなる群から選択される、請求項1〜10のい
    ずれか一項に記載の使用。
  12. 【請求項12】 ポリヌクレオチドが裸のポリヌクレオチドである、請求項1〜11のいずれか
    一項に記載の使用。
  13. 【請求項13】 ポリヌクレオチドが少なくとも1種の抗原性化合物とともに処方される、請求
    項1〜11のいずれか一項に記載の使用。
  14. 【請求項14】 抗原性化合物がポリペプチド、陽イオン性脂質および陽イオン性ポリマーから
    なる群から選択される、請求項13に記載の使用。
  15. 【請求項15】 ポリヌクレオチドが免疫を付与するポリペプチドをコードする遺伝子を含む、
    請求項1〜14のいずれか一項に記載の使用。
  16. 【請求項16】 抗ポリヌクレオチド抗体が、抗DNA抗体であり、かつ、ポリヌクレオチドが
    DNAである、請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用。
  17. 【請求項17】 抗体が大きくとも8×10−7に等しい解離速度定数(K)を示す、請求項
    1〜16のいずれか一項に記載の使用。
  18. 【請求項18】 抗体が大きくとも10×10−7に等しい解離速度定数(K)示す、請求項
    1〜16のいずれか1項の使用。
  19. 【請求項19】 免疫複合体が、標的細胞表面への免疫複合体の接着を媒介し得るターゲッティ
    ング・エレメントをさらに含んでなる、請求項1〜18のいずれか一項に記載の
    使用。
  20. 【請求項20】 ターゲッティング・エレメントが免疫複合体の抗体の一部である、請求項19
    に記載の使用。
  21. 【請求項21】 ターゲッティング・エレメントが免疫複合体のポリヌクレオチドの一部である
    、請求項19に記載の使用。
  22. 【請求項22】 ターゲッティング・エレメントが、Fc、FcRI、FcRII、FcRII
    I、相補受容体、免疫グロブリンAまたはE受容体、およびマクロファージマン
    ノース受容体からなる群から選択される受容体への免疫複合体の接着を媒介し得
    る、請求項19〜21のいずれか一項に記載の使用。
  23. 【請求項23】 標的マクロピノサイト細胞がマクロファージおよび樹状細胞からなる群から選
    択される、請求項1〜22のいずれか一項に記載の使用。
  24. 【請求項24】 組成物が医薬上許容される注射用担体をさらに含んでなる、請求項1〜23の
    いずれか一項に記載の使用。
  25. 【請求項25】 組成物がヒトまたは動物の身体の予防接種法に用いられる、請求項1〜24の
    いずれか一項に記載の使用。
  26. 【請求項26】 ポリヌクレオチドを標的マクロピノサイト細胞にin vitroにおいて導入する方
    法であって、該細胞を請求項1〜25のいずれか一項に記載の少なくとも1種の
    組成物と接触させることを含んでなる、方法。
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