JP2002530613A - パイプと同一外径を有するパイプ連結部 - Google Patents

パイプと同一外径を有するパイプ連結部

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JP2002530613A
JP2002530613A JP2000584234A JP2000584234A JP2002530613A JP 2002530613 A JP2002530613 A JP 2002530613A JP 2000584234 A JP2000584234 A JP 2000584234A JP 2000584234 A JP2000584234 A JP 2000584234A JP 2002530613 A JP2002530613 A JP 2002530613A
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ルプケ，マンフレッド，エー．，エー．
ルプケ，ステファン，エー．
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ルプケ，マンフレッド エー．，エー．
ルプケ，ステファン，エー．
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Abstract

(57)【要約】 プラスチックパイプが、大壁部分（７）および小壁部分（１３）を含む多重層壁（１）構造を有する。大壁部分（７）に第１波形（８）が形成されており、大壁部分は、第２波形（１４）および第１波形（８）と同一直径である弓形壁部分（９）を形成した小壁部分（１３）によって互いに分離されている。第２波形（１４）の直径は、第１波形（８）および弓形壁部分（９）の両方より小さい。壁構造は、弓形壁部分（９）の位置で切断されて、互いに連結される２つのパイプ部分を生じる。これらのパイプ部分の一方が、弓形壁パイプから改造された開放端部ベルを有し、他方のパイプ部分が、壁構造の第２波形（１４）によって形成された雄スピゴットを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 （発明の属する技術分野） 本発明は、プラスチックパイプの連結部の製造に関する。
【０００２】 （発明の背景） プラスチックパイプには、他のパイプと連結するためのベル端部が設けられて
いる。従来より、これらのベル端部はパイプのその他の部分より大径である。こ
れによって、パイプ間にスペーサが必要であるため、パイプの輸送および保管に
関連して問題が生じる。これらのスペーサがなければ、各パイプの拡大連結ベル
がそれの周囲のすべてのパイプの重量を受ける。このため、ベルの脆弱化、変形
、さらにはひび割れによってベルが簡単に破損して、パイプ間を密封連結するこ
とができなくなるであろう。
【０００３】 （発明の概要） 本発明は、雄および雌連結端部を有するパイプ部分を形成したプラスチックパ
イプに関する。本発明によれば、雌連結端部、すなわち、連結ベルは、パイプの
本体と同一の直径である。そのため、パイプ間にスペーサを使用しないでパイプ
に他の同様なパイプをはめ込んだ時、荷重のほとんどが、パイプの連結ベルでは
なく、パイプ本体によって支持される。
【０００４】 特に、本発明に従って製造されたプラスチックパイプは、第１波形を形成した
大壁部分を含む多重層壁構造を有する。これらの大壁部分は、第２波形を形成す
ると共に弓形壁部分を形成した小壁部分によって互いに分離されている。第２波
形は、第１波形および弓形壁部分の両方より小径である。弓形壁部分は、第１波
形と同一直径である。
【０００５】 上記壁構造で形成されたプラスチックパイプは、連結可能なパイプ部分を形成
するために使用される。これは、弓形壁部分から第２波形に続く移行部片を除去
することによって達成される。これによって、弓形壁部分から改造された連結ベ
ルを有する第１パイプ部分と、パイプの第２波形によって形成された雄スピゴッ
トを有する第２パイプ部分とが生じる。雄スピゴットをベルにはめ込むことによ
って、２つのパイプ部分を互いに連結することができる。
【０００６】 次に、本発明の上記および他の利点および特徴を、本発明の好適な実施形態に
従ってさらに詳細に説明する。
【０００７】 （本発明の好ましい実施例の詳細な説明） 図１は、全体を１で示されたパイプ壁構造を示している。このパイプ壁構造は
、当該技術分野では公知のように、共通のプラスチック源から押し出し処理によ
って異なった流れに分離して形成されている。しかし、従来のやり方とは異なっ
て、これらの２つのプラスチック流が合わせられて、図１のパイプ壁構造の独特
の形状を形成している。
【０００８】 さらに具体的に言うと、図１Ａに示されているように、壁構造は、第１プラス
チック流から形成された内側パイプ壁３と、第２プラスチック流から形成された
外側パイプ壁５とを含む。内側パイプ壁は、パイプ壁に弓形壁部分９を形成した
領域を除いて平坦である。内側および外側パイプ壁が互いに一致する弓形壁部分
９を除いて、外側パイプ壁に一連の波形が形成されている。
【０００９】 前述したように、外側パイプ壁は波形に形成されている。しかし、これらの波
形は、パイプの長手方向に直径が異なっている。具体的に言うと、パイプの長さ
の大部分(major portions)７に沿って外壁が波形８に形成されており、パイプの
長さの小部分(minor portions)１３に沿って外壁が波形１４に形成されている。
パイプ壁のこれらの小部分１３は弓形壁部分９も含む。
【００１０】 図１は、波形８を設けた大部分７が、弓形壁部分９および波形１４を含む中間
小パイプ壁部分１３よりパイプの長さの多くを占めていることをわかりやすく示
している。
【００１１】 図１Ａから、波形８が波形１４より大径を有するが、波形１４の方が壁厚が大
きいことがわかるであろう。これは、両波形が同量のプラスチック材料で形成さ
れているからである。
【００１２】 弓形壁部分９は、小径波形１４と出会う移行領域１１を有する。この移行領域
を除去することによって、図２および図３に示されているような端部壁構造を有
する２つの分離したパイプ部分が生じる。図２の壁構造は、弓形壁部分の移行領
域１１を除去することによって弓形壁部分９から改造されたベル９ａで終わる。
この移行領域の除去によって、図３に示されているように、スピゴットが小径波
形１４で形成されている雄スピゴット端部壁構造も形成される。図４は、波形１
４の谷の１つにシール１５をはめ込んだところを示している。次に、図２パイプ
壁部分のベル９ａを図３のパイプ壁端部のスピゴット形成波形１４上に滑らせて
被せる。これによって、２つのパイプ端部が互いに密封連結される。スピゴット
形成波形の壁が肉厚になっているため、それらが強くなり、シールを連結部内に
維持することができる。
【００１３】 図４は、ベル９ａが波形８と同一の高さすなわち直径を有することをはっきり
示している。これによって２つの利点が得られる。第１に、パイプのベルがパイ
プ壁の大部分より外側に突出していないため、輸送および保管中に従来形パイプ
の大型ベルが受けるような局部圧力を受けない。そのため、ベル９ａはパイプを
取り囲むその円形の形を維持し、密封パイプ連結部を提供する点で非常に効果的
である。
【００１４】 第２に、結合されたパイプ部分の連結領域は、パイプのその他の部分と同一の
直径を有する。このことは、たとえば、パイプを比較的狭い空間に送り込むなど
の多くの理由から重要である。そのような状況では、開口の寸法を、従来技術の
構造の場合のように大径の連結部によって決めなければならないことはない。
【００１５】 第１波形、第２小径波形および第１波形と同一直径の弓形壁部分でパイプ壁構
造を形成する別の利点は、そのような壁構造を使用して図５に示されているよう
な三重壁パイプを形成することができることである。
【００１６】 三重壁パイプは、第１形成段階では、図１の二重壁パイプとまったく同じよう
にして形成される、すなわち、２つのプラスチック流を一緒に押し出して、波形
８ａを形成した大パイプ壁部分を波形１４ａおよび弓形壁部分９ａを有する小パ
イプ壁部分によって分離してなるパイプ壁を形成する。波形１４ａも、波形８ａ
より小径であるが、肉厚である。
【００１７】 上記のように２つのプラスチック流を二重壁パイプに成形した後、それをプラ
スチック外装（被覆）または層１５にはめ込む。この外装の直径は、波形８ａお
よび弓形壁部分９ａより極わずかだけ大きい。しかし、図示の外装の直径は、波
形１４ａより相当に大きい。
【００１８】 外装を好ましくはクロスヘッドによってはり付けてから、３層すべてを有する
パイプ全体を真空サイジングタンクに通す。これで外装の外側シムをセットし、
その位置で外装が波形８ａおよび弓形壁部分９ａに付着する。図５に示されてい
るように、外装および波形１４ａは互いに付着しない。
【００１９】 三重壁パイプは、図５の線１７および１９によって定められた移行領域を有す
る。この移行領域を除去することによって、図６および図７に示された２つの分
離パイプ部分が得られる。図６のパイプ部分は、弓形壁部分９ａの移行領域除去
後に残った部分と、その残った弓形壁部分を被覆する外装１５とを有するベル端
部１０ａで終わる。
【００２０】 図７に示されているパイプ部分の端部壁領域は、波形１４ａと、波形から外側
に離れた外装部分１５ａとを含む。図８は、雄スピゴット連結部を準備する際に
、外装部分１５ａをパイプ端部から除去して波形１４ａを露出させたところを示
している。
【００２１】 図９は、ベル１０ａとスピゴット形成波形１４ａとの連結を示している。この
連結を行う前に、波形１４ａの谷の１つに可撓性Ｏリングシール２１を挿入して
、連結を行うための有効な密封を行う。
【００２２】 以上の説明は、パイプ部分の一端部の雌ベル、および別のパイプ部分の一端部
の雄スピゴットに関する。本発明による個々のパイプ部分は、対向端部にこれら
の雄および雌連結部分を有することは理解されるであろう。
【００２３】 本発明の様々な好適な実施形態を詳細に説明してきたが、発明の精神および添
付の請求項の範囲から逸脱することなく変更を加えることができることは、当該
技術分野の専門家には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の好適な実施形態に従ったパイプ壁構造の断面図である。
【図１Ａ】 図１のパイプ壁構造の一部分の拡大図である。
【図２】 連結したパイプ部分を形成するために、図１のパイプ壁構造を準備する一工程
を示している。
【図３】 連結したパイプ部分を形成するために、図１のパイプ壁構造を準備する一工程
を示している。
【図４】 連結したパイプ部分を形成するために、図１のパイプ壁構造を準備する一工程
を示している。
【図５】 本発明のさらなる実施形態に従ったパイプ壁構造の断面図である。
【図６】 連結したパイプ部分を形成するために、図５のパイプ壁構造を準備する方法の
一工程を示している。
【図７】 連結したパイプ部分を形成するために、図５のパイプ壁構造を準備する方法の
一工程を示している。
【図８】 連結したパイプ部分を形成するために、図５のパイプ壁構造を準備する方法の
一工程を示している。
【図９】 連結したパイプ部分を形成するために、図５のパイプ壁構造を準備する方法の
一工程を示している。
【符号の説明】
７ 大部分 ８ 第１波形 ９ 弓形壁部分 １３ 小部分 １４ 第２波形
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１２年１２月８日（２０００．１２．８）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１２
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１２】 弓形壁部分９は、小径波形１４と出会う移行領域１１を有する。この移行領域
を除去することによって、図２および図３に示されているような端部壁構造を有
する２つの分離したパイプ部分が生じる。図２の壁構造は、弓形壁部分の移行領
域１１を除去することによって弓形壁部分９から改造されたベル９ａで終わる。
この移行領域の除去によって、図３に示されているように、スピゴットが小径波
形１４で形成されている雄スピゴット端部壁構造も形成される。図４は、波形１
４の谷の１つにシール１６をはめ込んだところを示している。次に、図２パイプ
壁部分のベル９ａを図３のパイプ壁端部のスピゴット形成波形１４上に滑らせて
被せる。これによって、２つのパイプ端部が互いに密封連結される。スピゴット
形成波形の壁が肉厚になっているため、それらが強くなり、シールを連結部内に
維持することができる。
【手続補正３】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図４
【補正方法】変更
【補正内容】
【図４】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルプケ，ステファン，エー． カナダ国．エル３テー １エックス６ オ ンタリオ，ソーンヒル，ビンテージ レー ン 32 Ｆターム(参考） 3H111 AA01 BA15 CA43 CB04 DA26 DB27 3L080 AA08 AA09 AB01 AB03 AB07 AD02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 第１波形が形成されており、第２波形を形成すると共に弓形
    壁部分を形成した小壁部分によって互いに分離された大壁部分を含み、前記第２
    波形は、前記第１波形および前記弓形壁部分の両方より小径であり、前記弓形壁
    部分は、前記第１波形と同一直径である多重層壁構造を有するプラスチックパイ
    プ。
  2. 【請求項２】 前記多重層壁構造に第１、第２および第３層を含み、該第３
    層は、前記第１波形および前記弓形壁部分を外側から覆いそれらに付着されてい
    ると共に、前記第２波形から外側に離れている請求項１記載のプラスチックパイ
    プ。
  3. 【請求項３】 第１、第２および第３層を含み、他のパイプに連結するため
    の第１および第２連結端部を備えた多重層壁構造を有しており、該壁構造に第１
    波形、第２波形および開放端部ベルが形成されており、前記第１波形は、パイプ
    の大部分に沿って設けられており、前記第２波形は、前記第１連結端部に設けら
    れ、前記第１波形より小径であり、前記ベルは、前記第２連結端部に設けられ、
    前記第１波形と同一直径であり、前記第３層は、前記第１波形および前記ベルに
    付着されているが、前記第２波形から離れているプラスチックパイプ。
  4. 【請求項４】 プラスチックパイプを製造するために、第１および第２プラ
    スチック流を型に押し出すことによって前記パイプに多重層壁構造を設ける段階
    と、該壁構造の大部分に沿って第１波形を形成する段階と、該大部分の間の前記
    壁構造の小部分に沿って第２波形および弓形壁領域を形成する段階とを含む方法
    であって、前記第１波形および前記弓形壁領域は同一直径であり、前記第２波形
    は、前記第１波形および前記弓形壁領域より小径である方法。
  5. 【請求項５】 前記弓形壁領域の一端部が、前記第２波形へ移行する壁部分
    を形成しており、さらに、該移行壁部分を除去して前記パイプから第１および第
    ２パイプ部分を形成する段階を含み、前記弓形壁領域が前記第１パイプ部分上の
    開放端部ベルに改造され、前記第２波形が、前記第２パイプ部分上に雄スピゴッ
    トを形成し、前記ベルおよび前記スピゴットを互いにはめ合わせることによって
    前記第１パイプ部分を前記第２パイプ部分に連結することができるようにした請
    求項４記載の方法。
  6. 【請求項６】 前記壁構造を外プラスチック層で被覆する工程と、次に、前
    記壁構造の前記第１波形および前記弓形壁領域と前記プラスチック層とを押し合
    わせることによって互いに付着させる工程を含む請求項５記載の方法。
  7. 【請求項７】 前記外層を貫ぬいて前記パイプを第１および第２パイプ部分
    に分割する段階と、前記壁構造の前記弓形壁領域の一部を除去することによって
    、前記外層によって被覆されたベル端部を前記第１パイプ部分に設ける請求項５
    記載の方法。
  8. 【請求項８】 前記第２波形付近で前記外層の一部を除去して前記第２波形
    を露出させることによって、前記第２パイプ部分にスピゴット端部を形成する段
    階を含む請求項７記載の方法。
JP2000584234A 1998-11-23 1999-10-07 パイプと同一外径を有するパイプ連結部 Pending JP2002530613A (ja)

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US09/197,435 1998-11-23
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