JP2002530510A - 感圧接着ラミネート、そのようなラミネートの初期剥離力を変更する方法及び装置 - Google Patents

感圧接着ラミネート、そのようなラミネートの初期剥離力を変更する方法及び装置

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JP2002530510A JP2000584016A JP2000584016A JP2002530510A JP 2002530510 A JP2002530510 A JP 2002530510A JP 2000584016 A JP2000584016 A JP 2000584016A JP 2000584016 A JP2000584016 A JP 2000584016A JP 2002530510 A JP2002530510 A JP 2002530510A
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ジャン−マルク フランソワ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、相互に接する少なくとも1層の剥離層と1層の接着層とを有する感圧接着ラミネートに関する。これら層の少なくとも1層は、電離放射線及び/又は化学放射線の処理に対して反応性の化合物を含む。当該化合物の存在により、電離放射線及び/又は化学放射線の処理によって、ラミネートの初期剥離力を変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、相互に接する接着層と剥離層とを含んでなる感圧接着ラミネートに
関する。 感圧接着(PSA)ラミネートは技術的に周知であり、一般に、テープ、転写
ラベル等として使用されている。放射線硬化性シリコーン製のPSAラミネート
については、R.P. Eckbergの論文「放射線硬化性シリコーン剥離剤の化学と技術
」、感圧接着剤技術−1のアドバンス出版、Donates Satas編集、1992年、50〜7
6ページに記載されている。この論文は、感圧接着ラミネートの製造の際、どの
ように紫外線を使用して剥離層を硬化し、PSAラミネートに安定した特性を与
えるかについて述べている。このようなやり方では、接着層と剥離層との間の剥
離力が決められ、一定に保たれる。
【0002】 公知のPSAラミネートの欠点は、一度初期剥離力が決められると、それは後
の段階で変えることができないことである。さらに、異なる剥離力を有するラミ
ネートを製造しなければならない場合、これは連続法では実現できない。それぞ
れの値の剥離力に対して専用の剥離層組成を有する専用のラミネートを調製しな
ければならないので、生産を中止して剥離層の処方を変える必要がある。 本発明の目的は、上述の問題に対する解決法を提供することである。 この目的のため、相互に接する剥離層と接着層とを含んでなるPSAラミネー
トが提供され、前記PSAラミネートは、前記接着層と前記剥離層との間の剥離
力を変更するために、前記接着層が、電離放射線又は化学放射線の処理に反応性
である第1化合物を含むことを特徴とする。この第1化合物を接着層に添加する
ことにより、製造後に照射されて初期剥離力を変更できるラミネートを得ること
を可能にする。製造後にその剥離力を変更可能なラミネートを提供することによ
って、もはや製造時に最終剥離力を設定する必要がないので、連続生産プロセス
が可能になる。
【0003】 接着層に反応性化合物を有する代わりに、剥離層に、又は両方の層に反応性化
合物を有することも可能である。感圧接着ラミネートがキャリヤーを含む場合、
剥離層中に反応性化合物を使用すると、剥離層と接着層との間のみならず、キャ
リヤーと剥離層との間の剥離力をも変更することができる。このようなやり方で
は、剥離層の一方又は両方の界面で剥離力を変更することによって、ラミネート
の接着性を変更することができる。
【0004】 好ましくは、反応性化合物は以下から選択される:フリーラジカルイニシエー
タ、カチオン性イニシエータ、アセトフェノン及び誘導体、ベンゾフェノン及び
誘導体、ベンゾイン及び誘導体、キノン及び誘導体、キサントン、アクリドン、
チタノセン、ポリマー結合フォトイニシエータ、染料/共イニシエータ系、4,
4'-ビス(N,N-ジ-n-ブチルアミノ)-E-スチルベン、二光子フォトイニシエー
タ、Co又はCr又はMnのアセチルアセトネート、4、5、6、7、8又は10
群の少なくとも1元素に基づく有機金属化合物;又はそれらの混合物。これら化
合物は、通常シリコーンを含む剥離層の材料、及び通常アクリルポリマー又はゴ
ムを含む接着層の材料と容易に混合できる。
【0005】 本発明は、感圧接着ラミネートの接着層と剥離層との間の初期剥離力を変更す
る方法にも関し、接着層は、第1の所定の反応特性を有する第1反応性化合物を
含む。 本発明の方法は、前記接着層と前記剥離層との間で得られる最終剥離力が設定
され、かつその最終剥離力及び第1化合物の反応特性に基づいて放射線量が決定
されて、前記放射線量が、電離放射線又は化学放射線によって、前記ラミネート
上に施されることを特徴とする。本発明の感圧接着ラミネートは、初期剥離力を
変更できるので、顧客の要求いかんによって所望の最終剥離力を設定できる。一
度、最終剥離力が決定されると、使用する化合物の反応特性を考慮して、当該最
終剥離力を得るのに必要な放射線量を決定することができる。この線量の決定後
、ラミネートはその線量に従って照射される。放射線を受けると、化合物が反応
して、接着層と剥離層との間、剥離層とキャリヤーとの間、又はその両方の剥離
力を変更する。線量が決まっているので、所望の最終剥離力が得られる。
【0006】 本発明の第1の好ましい実施形態により、感圧接着ラミネートの所定セグメン
トがマスクされて、前記放射線がラミネートのマスクされたセグメントに到達す
るのを妨げる。ラミネートの所定セグメントをマスクすることによって、剥離力
は、ラミネートのマスクされていないセグメントのみで変更される。このことは
、例えば前面層の1セグメントのみ、例えば粒状アイテムを含有するセグメント
のみを除去しなければならない場合のラミネートにとって利益がある。そのセグ
メントの剥離力を変えることによって、離層力が変更され、離層を容易にする
【0007】 本発明の方法の第2の好ましい実施形態により、ラミネートの照射すべき位置
のトポグラフィが決定され、かつ前記位置に放射線が施される。トポグラフィを
決定することによって、特定数の位置のみを照射して、同一のPSAラミネート
上に異なる剥離力を有する位置を有することを可能にする。この方法は、マスク
使用の代替であり、かつマスクを製造する必要がないので、照射すべき位置の決
定をよりフレキシブルにする。
【0008】 本発明の方法の第3の好ましい実施形態により、前記ラミネートの少なくとも
1つのセグメントが選択され、かつ前記セグメント用の放射線勾配が決定され、
前記放射線勾配に従って前記セグメント上に前記放射線量が施される。放射線勾
配の決定及びその勾配に従った放射線が、照射されたセグメントの剥離力を漸次
変えることを可能にする。
【0009】 本発明の感圧接着剤の前面層は、イメージフィールドを印刷可能なイメージキ
ャリヤーで作ることができる。例えば、前面層が特定製品用の広告を含む場合、
その製品のイメージが前面層上に印刷される。イメージのみを除去しなければな
らない場合、本発明の方法は簡潔な解決法を提供する。この目的のため、本方法
は、境界線に沿って切断され、かつそのフィールドの少なくとも1つについて、
前記層間で得るべき最終剥離力が、前記所定の第3の反応特性の関係で決定され
、その最終剥離力に基づいて放射線量が決定され、前記放射線量が、電離放射線
又は化学放射線によって、前記放射線量が決定された前記フィールド上に施され
ることを特徴とする。境界線に沿った切断によって、イメージフィールドがイメ
ージキャリヤーの残りから分離される。イメージフィールド若しくは非イメージ
フィールド、又は両方に放射線を施した場合さえ、後者の場合は線量が異なるこ
とを条件として、その照射されたフィールドの剥離力を変更して、イメージ又は
非イメージフィールドの除去をより容易にする。好ましくは、接着シートは、境
界線が切断された面上に付けられる。転写フィルムとも言われる接着シートの使
用が、イメージ又は非イメージフィールドの除去を容易にする。
【0010】 さらに、本発明は、上述した方法を利用するための装置に関する。好ましくは
、前記装置は、前記ラミネート上に化学放射線又は電離放射線を放射するために
設けられた放射線源を含み、さらに所定の切断輪郭を供給するための入力を有す
る切断ツールを含み、かつ前記切断ツールを前記輪郭に沿って前記ラミネート一
面に動かすために設けられた第1輸送部材を含み、前記放射線源が、施すべき放
射線量を示す所定値を受けるためのさらなる入力を有し、かつ前記放射線源が、
前記放射線源によって放射された放射線ビームを照射すべき前記ラミネートの所
定領域一面に動かすために設けられた第2輸送部材上に取り付けられることを特
徴とする。輸送部材を用いることによって、照射すべき領域一面に放射線ビーム
が動かされ、照射すべき全領域にアクセスすることを可能にする。
【0011】 本発明によって解決される感圧接着ラミネートのさらなる問題は、接着層のブ
リーディングである。ブリーディングとは、接着層に存在する接着質が、ラミネ
ートの縁の方へ流れる傾向を示すことを意味する。特にラミネートが積み重ねら
れ或いはロールに巻かれる場合、スタッキングによって接着層上にかかる圧力が
接着質の流れを引き起こす。この問題を改善するため、本発明の方法は、前記接
着層と前記剥離層との間の初期剥離力を高める放射線量が決定され、かつその後
に、前記線量が、化学放射線又は電離放射線によって、前記縁上に施されること
を特徴とする。縁を照射することによって、接着層と剥離層との間の剥離力が高
められ、該縁で接着質を剥離層に良く固着させ、これによってブリーディングを
低減する。接着層が照射に対して反応性の化合物を含む場合、照射によって、当
該接着層を硬化することもできる。
【0012】 本発明によって解決される感圧接着ラミネートの他の問題は、前面シートの収
縮である。印刷又は他の加工目的のため、ラミネートは高温にされる。前面シー
トは、通常ポリマーを含むが、ポリマーは冷却すると収縮する傾向がある。印刷
は通常多工程法なので、当該収縮により、異なる印刷色間の位置合せの問題が生
じる。この収縮を減じるため、本発明は、前記接着層と前記剥離層との間の剥離
力を高める放射線量が決定され、かつその後に、前記線量が、化学放射線又は電
離放射線によって、ラミネートの少なくとも2つの縁に施される方法を提案する
。少なくとも2つの縁上の層を照射することによって、接着層と剥離層との間の
剥離力が高められ、それによって、その縁において前面シートとキャリヤーとの
間の剥離力が高められ、前面シートとキャリヤーとの間の結合を強化し、ひいて
は前面シートの収縮を減少させる。
【0013】 離層は、例えば対象物にラベルを付けるために、しばしば機械的に行われる。
機械的な離層の際に生じる問題は、インパクト境界、すなわち離層が始まる境界
における剥離力が高すぎることである。全体的な剥離力を低減することは、これ
が不十分な接着の原因になるので適切な解決法ではない。本発明によって提供さ
れる解決法は、離層前に、前記インパクト境界上及び/又は前記インパクト境界
の反対側の境界上に、電離又は化学放射線量が施されて、前記照射された境界上
の剥離力を変更することを特徴とする。放射線の処理により、剥離力は、照射さ
れた境界上で変更され、ラミネートの全体的な剥離力にほとんど影響を及ぼすこ
となく、インパクト境界での離層を促進する。
【0014】 本発明は、相互に接する接着層と剥離層とを含み、前記剥離層の、前記接着層
に接する面と反対側の面がキャリヤー上に付けられ、かつ前記接着層の、前記剥
離層に接する面と反対側の面が前面シート上に付けられている感圧ラミネートの
部分であるラベルを対象物に付けるための装置にも関し、前記装置は、前記ラベ
ルを供給するために設けられた供給ステーションを含んでなり、さらに前記供給
ステーションの下流に、かつ前記ラベルを離層するために設けられた離層ステー
ションを含む。このような装置は、前記離層ステーションが、前記供給されたラ
ベルの中から、離層すべき第1シリーズのラベルを選択するために設けられた第
1選択ユニットを含み、かつ前記装置は、前記供給されたラベルの中から、少な
くとも部分的に照射すべき第2シリーズのラベルを選択するために設けられた第
2選択ユニットをも含み、前記放射線ステーションが、前記第2シリーズのラベ
ル上に放射線量を施すために設けられていることを特徴とする。
【0015】 さらに、本発明は、感圧ラミネートの接着性を変更する解決法を提供する。時
には、例えば、ラミネートが固着される支持体いかんによっては、ラミネートの
接着性を変更する必要がある。この目的のため、本発明の方法は、前記ラミネー
トの、前記接着性を変更すべき少なくとも1つのセグメントが決定され、前記セ
グメントが、相互に排他的なフィールドの第1セット及び第2セットに分けられ
、第3反応性化合物の反応特性及び得るべき接着値に基づいて放射線量が決定さ
れ、前記放射線量が、化学又は電離放射線によって、接着値が決定されたフィー
ルド上に施されることを特徴とする。
【0016】 以下、好ましい実施形態を示す図面を参照して、本発明をさらに詳述する。 図中、同一の参照記号は、同一又は類似のエレメントに割り当てられている。 図1は、本発明の感圧接着(PSA)ラミネート1の基本的実施形態の断面図
を示す。ラミネートは、一般に紙又はプラスチック製のキャリヤー2を含み、そ
の上に剥離層3が付けられる。剥離層3の第1面又は下面が、キャリヤーに接し
ているのに対し、第2の反対面又は上面が接着層4に接している。前面層又は前
面シート5が、接着層4の上面に接している。前面層は、例えば紙又はプラスチ
ックから作られ、かつPSAラミネート上にイメージを印刷しなければならない
ときにはイメージキャリヤーとしても使用できる。
【0017】 図1では、1層のみの接着層と1層のみの剥離層が示されている。しかし、数
層の接着層又は剥離層を備えることができ、それら層は要求される特性によって
決まる種々の組成のものでよい。従って、例えば、接着層は2層の剥離層間に挟
まれることもできる。 剥離層は、好ましくは、シリコーン、アクリレート化シリコーン、エチレン性
不飽和基を含むシリコーン、ウレタン、ポリシラン、ポリシリルエーテル又はポ
リフタルアルデヒドから選択される物質を含む。剥離層は、熱硬化性又は放射線
硬化性でよい。感圧接着層は、例えば、アクリル−又はゴム−ベースポリマーを
含む。
【0018】 本発明に従い、第1化合物が接着層に添加され、かつ第2化合物が剥離層に添
加される。しかし、各層に化合物を添加する必要はなく、本発明の用途では、単
一の化合物を接着層又は剥離層のどちらかに添加すれば十分である。一般に、少
なくとも1種の第3化合物が、接着層又は剥離層の少なくとも一方に添加される
とみなすことができる。しかし、明瞭さのために、特に図1及び2を参照して、
接着層が第1反応性化合物を含み、かつ剥離層が第2反応性化合物を含むとみな
す。化合物は、電離放射線及び/又は化学放射線の処理に反応性である。電離放
射線は、電子、中性子又は他の物理的粒子のビームによって生成されるのに対し
、化学放射線は、十分に定義された波長又は例えば100nm〜1000nm、好ましくは1
50nm〜750nmの範囲の波長を有する光又は光子ビームから生成される。
【0019】 剥離層及び/又は接着層に化合物を添加する目的は、PSAラミネート製造後
に初期剥離力を変更できるようにすることである。剥離力がラミネートの製造時
に確立される先行技術の教示に反し、本発明は、製造時に、電離又は化学放射線
に対して反応性の化合物を添加することを提案する。このような方法においては
、PSAラミネートの製造後に、適宜の放射線量の照射によって、制御された様
式で、初期剥離力を変えることができる。
【0020】 化合物が添加されたPSAラミネートに施される放射線は、反応性化合物を含
む層の物理的及び/又は化学的相互作用を変更するので、1種以上の層における
初期剥離力を変更する。結果は、剥離力の増加又は減少のいずれかである。剥離
力は、FINAT法で示されるように(例えば、技術マニュアルFINAT第4版、1995年
、及びFINAT出版、LAAN COPES VAN CATTENBURCH 74,NL-2585 EW THE HAGUE参照
)、180°という所定角度及び所定分離速度により、剥離層を有するキャリヤー
を、接着前面シートから分離するのに必要な力として定義され、ニュートンで表
される。一般に、剥離力は、剥離層を接着層から分離することによって測定され
るが、本発明では、剥離力が剥離層をキャリヤーから分離することによって測定
される場合もある。
【0021】 剥離力が変更される程度は、放射線量及び化合物の反応特性によって決まり、
通常、放射線−活性化層に接している層の組成によっても決まる。所定の最終剥
離力を得るため、その所定の最終剥離力及び使用する反応性化合物の反応特性を
考慮して、放射線量を決定しなければならない。その放射線量が施されると、最
終剥離力が安定に保たれる。
【0022】 これとは別に、放射線−感受特性を有する接着剤の使用も考えられ、すなわち
、既にその組成中に反応性化合物を有している接着層又は剥離層も考えられる。
例えば、BASF(LUDWIGSHAFEN,D)の接着剤 Acronal 3429及び3458は、このような
特性を有する。紫外線照射により、接着剤の粘度が減少するのに対し、弾性は上
昇する。照射は、ポリマー鎖間に化学的及び/又は物理的結合を生じさせて接着
剤を改変し、かつ使用する放射線及び物質によって、硬化又は軟化する。図2は
、本発明の装置及び方法を概略的に示す。装置は、1つ以上の放射線源9、10
を含み、その一方(10)はラミネート1の下に配置され、他方はラミネートの
上に配置される。1つだけの放射線源が必要であり、かつその放射線源によって
放射される放射線ビームが、輸送部材、例えば、化学放射線の場合の調整鏡又は
電離放射線の場合の磁場及び/又は電場によって配向されることは明かである。
輸送部材は、ビームの動きを正確に制御するため、好ましくはコンピュータ11
で制御される。コンピュータ11は、さらに入力ユニット12、例えば、所定の
最終剥離力や接着層及び/又は剥離層に存在する化合物の特性のようなデータを
ユーザーが入力できるキーボードに接続されている。コンピュータ11には、好
ましくは所定の最終剥離力及び反応特性に基づいて放射線量を計算するのに適し
たプログラムが搭載される。さらに、コンピュータは、一度線量が計算されると
、プログラムされて放射線を制御する。放射線のビームは、PSAラミネートの
表面に対して普通は垂直である。しかし、例えばラミネートの縁を照射して、接
着剤のブリーディング又は前面層の収縮を減少させるためのような特定用途では
、後述するように、ビームは、ラミネートの層に平行に配向される。例えば、1
セグメントのみを照射しなければならない場合、ビームを90°未満の角度下に傾
けることもできる。
【0023】 放射線は、好ましくはロール7によって供給されるラミネート上に施され、か
つ照射後は離れたロール8に巻かれる。当然、ビームが照射すべき放射化層に達
するような様式では、照射される面は、施される放射線のために少なくとも部分
的に透明でなければならない。
【0024】 放射線は、照射すべき層の全面に渡って、又はその表面の1つ以上のセグメン
ト上のみに施すことができ、剥離力を変更しなければならない位置によって決ま
る。当然に、ラミネートの所期の用途によって照射すべき位置が決まる。図3は
、PSAラミネートが一連のラベル1-a、1-b、1-c及び1-dで形成される
場合の例を示す。ラベル上の影で示されるように、2つの続くラベルの境界のみ
が照射される。当該図では、前又は後の境界が照射される。しかし、前と後の両
境界を照射することも、又は異なる線量で両境界を照射して、前縁及び後縁間で
異なる剥離力を得ることもできる。後者の応用は、例えば製品に機械的にラベル
を付けるのに有利である。前側又はインパクト境界は、離層を容易に起こすため
に弱い剥離力を必要とするのに対し、後側は、ラベルが不十分に剥離層に接着す
ることを避けるため、より強い剥離力を必要とする。
【0025】 図3に示されるラベルの別の有用性は、バンドが左から右に行く場合にラベル
1-a及び1-bを選択的に離層して付け、バンドが右から左に行く場合はラベル
1-c及び1-dを選択的に付ける能力である。ラベルは、そのインパクト境界で
の剥離力が強い場合、容易には離層されないからである。
【0026】 図4a+4cは、放射線がラミネートの中心部分cだけに施され、離層すると
、剥離層の部分3-cが接着層4に接着されたままの例を示す。図4bでは、部
分a及びbに対して部分cに、異なる線量が施されて、部分cでは接着層4が剥
離層3に接着されたままであるのに対し、部分a及びbでは接着層が前面層5に
接着されたままである。
【0027】 図5a+5bは、接着層4と4'及び剥離層3と3'を有する自動巻ラミネート
を示す。この例では、部分dとb上に放射線量Aが施されるのに対し、部分a、
c及びfには放射線量Bが施される。このような方法では、剥離層3の上面に接
着層4の部分のみが残り、かつ前面シート5'の底面には接着層4'の部分のみが
残る。このような応用は、例えば両面に接着層を持つが、異なる接着特性、例え
ば一面はガラス用で、他方は紙用の接着特性を有するPSAに対して利益がある
。このように、ラミネートの上面及び底部外面における接着性は、放射線量の処
理によって、ラミネートの相互に排他的なフィールドで変化させることができる
。剥離力の変更に使用可能な活性な電離又は化学放射線は、以下の非限定的なリ
ストから選択することができる: 電子ビーム、中性子、X線、ガンマ線、ベータ線、アルファ粒子、電子コロナ放
電、化学光。 化学光は、例えば水銀ランプ、キセノンランプ、デューテリウムランプ、パルス
ランプ、エキサイマーレーザー、エキサイマーランプ、マイクロ波励振ランプ、
レーザー又はパルスレーザーによって供給することができる。 紫外線の波長範囲は、200nm〜400nmとみなされる。 以下、本発明の方法のいくつかの実施例について述べる。
【0028】 実施例1 Tego RC 726、70部とTego RC 750、30部(Th.Goldschmidt AG,Essen,Germany
、質量部)のシリコーン混合物の、ほぼ1ミクロン厚さの剥離層を、50ミクロン
のBOPP透明キャリヤーフィルム上に付ける。照射ゾーン内の酸素50ppm未満
で窒素ガスシール下、反射体を備えた2つの中圧水銀ランプ(2x80W/cm)で放
射された紫外線でシリコーン化BOPPを照射することによって、100m/分の速
度でシリコーン層が硬化される。そのシリコーン層上に、Acronal V120(BASF,L
udwigshafen,Germany)の接着層を付け、熱オーブン内で乾燥する。乾燥後の接
着剤の塗布量は20g/m2である。その接着層に、100ミクロンのポリエチレンフ
ィルムを付ける。ラミネートのBOPPキャリヤー上に紫外線が施されると、下
表に示されるように剥離力が高まる。UVランプ下、試料の速度は20m/分であ
り、ランプの電力は80W/cmであり、ランプは試料に平行かつラミネートの輸送
方向に垂直な中圧水銀ランプである。試料は、1、2、3、4、又は5回連続的
に照射され、UV線がBOPP上に施される。試料の剥離値は、表中に与えられ
ており、UV照射直後と、暗中6カ月貯蔵後に測定された。FMT3、速度300m
m/分;FMT4、速度80m/分、すべての値はN/25mmである。
【0029】 紫外線量 FMT3 FMT3 FMT4 FMT4 6カ月 6カ月 照射せず 0.2 0.25 0.2 0.27 1x20m/分 0.6 0.7 0.3 0.35 2 1.5 1.5 0.6 0.7 3 3 3.3 1 1.1 4 >10 >10 2 2.3 5x20m/分 >10 >10 4 4.5
【0030】 実施例2 剥離層は、例えば以下の製品で作られる: Tego 450、Tego 711、Tego 726及びTego 750は、Th.Goldschmidt AG,Essen,Germ
anyからの製品である。 Darocur 1173は、Ciba Specialitiesからである。 BDBSは、4,4'-ビス(N,N'-ジ-n-ブチルアミノ)-E-スチルベンである。
以下に与えられるような配合を使用でき、すべての値は質量部で表される。 処方1. Tego 726:Tego 711:Darocur 1173が約70:30:2の混合物。 処方2. Tego 726:Tego 711:Darocur 1173:BDBSが約70:30:2:1の混合物。 処方3. Tego 450:Tego 726:Tego 711:Darocur 1173:BDBSが約30:30:20:2:
1の混合物。 処方4〜6.他のシリーズの実験で、1000ppmのCr(3)アセチルアセトネート
と、1000ppmのMn(3)アセチルアセトネートを、処方1〜3に添加して、処方
4〜6を作った。
【0031】 各処方の約1g/m2を、キャリヤーとして役立つ50ミクロンBOPPフィルム
上に塗布する。塗布された各シリコーン化ライナーを、窒素下(50ppm未満の酸素
)、50m/分、電力80W/cmの中圧水銀ランプの紫外線で硬化する。そして、約82.
5質量%のAcronal V 205(BASF)と、約17.5質量%のSnowtack 352 A(Akzo-Nobe
l)から製造された接着剤を、シリコーン化BOPP上に塗布し、かつ熱オーブン
内で乾燥して、接着層を生成する。乾燥接着剤の塗布量は、約20g/m2である。
その接着層上に、100ミクロンのポリエチレンフィルムを付ける。次の照射前に
、そのラミネートを暗所で1ヶ月間貯蔵する。 シリコーンの処方1〜6で製造された感圧ラミネートを、ラミネート1〜6と呼
ぶ。初期剥離力(試験FMT3)は、ラミネート1〜6について、約0.1N/25mm
〜0.3N/25mmである。シリコーン化BOPPの除去後、試料1〜6のそれぞれに
ついて、BOPPのシリコーン化された面上に、高粘着シリコーンテープを付け
、そのラミネートを1週間貯蔵する。そして、6試料についてBOPPとシリコ
ーン剥離層との間の剥離力を測定する。
【0032】 剥離層と接着層との間の剥離力の増加 1.紫外線による照射 6種のラミネート(ラミネート1〜6)の各1試料を、中圧水銀ランプで1W
/cm2〜5W/cm2線量を施すことによって、BOPPライナー上に紫外線照射する
。照射後、ラミネートの剥離力(FMT3)は、紫外線照射前の値に比し、各試
料及び各線量に対して20%より多く高められる。 2.可視光線による照射 6種のラミネートの各1試料を、パルスレーザー(600nm)で、50ミクロンB
OPPライナー上に照射する。 全体的な照射線量は、ほぼ1W/cm2又は5W/cm2である。照射後、ラミネート
の剥離力(FMT3)は、レーザー照射前の値に比し、各試料及び各線量に対し
て20%より多く高められる。 3.電子ビームによる照射 6種のラミネートの各1試料を、電子ビームによって、1Mrad線量又は10Mrad
線量(200KeV)で、50ミクロンBOPPライナー上に照射する。照射後、ラミネ
ートの剥離力(FMT3)は、電子ビーム照射前の値に比し、各試料及び各線量
に対して20%より多く高められる。
【0033】 剥離層とBOPPキャリヤーとの間の剥離力の増加 剥離層とBOPPキャリヤーとの間の剥離力の測定。 50ミクロンBOPPと硬化シリコーンとの間の剥離力を測定するため、別シリ
ーズのラミネート1〜6の試料を離層し、それらのUV硬化ライナーのシリコー
ン面を、高粘着シリコーン感圧接着剤を支持するテープの接着面上に付ける。10
日後、シリコーン剥離層から引っ張って、テープをライナーから分離する。UV
硬化シリコーン層とBOPPライナーとの間の剥離力は、BOPPキャリヤー及
びUV硬化剥離層間の界面の分裂によって測定される。他シリーズの試料1〜6
は、以下の試験に使用される。
【0034】 1.紫外線による照射 6種のラミネート(ラミネート1〜6)の各1試料を、中圧水銀ランプで1W
/cm2〜5W/cm2線量を施すことによって、50ミクロンBOPP上に、紫外線照射
する。照射後、ラミネートの剥離力を測定する。離層後、剥離層は接着層に固着
されたままである。各試料及び各線量について、シリコーン層とBOPPとの間
で測定される剥離値は、照射前の値に比し、20%より多く高められる。 2.可視光線による照射 6種のラミネートの各1試料を、パルスレーザー(600nm)で、50ミクロンB
OPPライナー上に照射する。全体的な照射線量は、ほぼ1W/cm2又は5W/cm2 である。各試料及び各線量について、シリコーン層とBOPPとの間で測定され
る剥離値は、レーザー照射前の値に比し、20%より多く高められる。 3.電子ビームによる照射 6種のラミネートの各1試料を、電子ビームによって、1Mrad線量又は10Mrad
線量(200KeV)で、BOPPフィルム上に照射する。各試料及び各線量について
、シリコーン層とBOPPとの間で測定される剥離値は、電子照射前の値に比し
、20%より多く高められる。
【0035】 PSAラミネートの剥離力及び/又は接着特性は、任意のタイプ及び線量の化
学又は電離放射線によるPSAラミネートの照射によって、任意の領域で、かつ
任意のレベルに変更することができる。照射は、接着層と剥離層との界面及び/
又はキャリヤーと剥離層との界面を変更できる。 PSAラミネートの特定ゾーンの剥離特性を変更するため、全ゾーンを照射す
るか、又はゾーンの特定領域のみを照射して、平均剥離特性を変更することがで
きる。接着特性を変更するため、特定の線量とタイプの照射により、PSAラミ
ネートは任意の領域上に照射される。好ましい実施形態では、接着層上の剥離層
の固着は、照射領域ではキャリヤー上の剥離層の固着より強いが、非照射領域で
は弱く、かつ、剥離ライナーの除去の際、剥離層は、照射された領域上の接着層
上に移動される。剥離ライナーの除去後、剥離層で覆われる接着面のパーセンテ
ージは、通常、接着層の接着性(FMT1及びFMT9値)の減少に直接関連す
る。
【0036】 実施例3 実施例2に記載の6種のPSAラミネートの他の試料(照射せず)は、以下の
試験で使用される。 孔の勾配(5x10mm)を有するアルミニウム(厚さ0.5mm)マスクを、PSAラ
ミネートのBOPPライナー上に付ける。そのアルミニウムマスクを通して、ラ
ミネートのBOPPライナー上に、紫外線量、約1W/cm2又は約10W/cm2を施す
。照射後、ラミネートをストライプ(25mm幅)に切断し、BOPPを除去し、か
つラミネートのストライプの接着面をガラス板上に付けて、接着特性を測定する
。紫外線で照射されたゾーンでは、剥離層の固着は、BOPPライナー上より接
着剤上で強い。従って、ライナー除去後、PSAラミネートの接着面は、部分的
にマスクされたゾーン内のシリコーン層で部分的にマスクされ、接着面は、全体
的に照射されたゾーン内の剥離層で全体的に覆われ、かつ照射されなかった領域
では、接着面はシリコーンがない。
【0037】 下表でわかるように、ラミネートの接着特性は、シリコーン剥離層で覆われて
いない接着剤の表面におおよそ比例する。この方法で、高接着(15N)のPSA
ラミネートの接着特性は、照射によって、より低い(7.4N)値、除去可能(4
N)、超除去可能(0.7N)又は非接着値にさえ減少されうる。すべてのFTM
値は、N/25mmである(Finat試験法)。
【0038】 シリコーンで 0 20 40 50 75 90 95 100 覆われている接着剤の% フリーな接着剤 100 80 60 50 25 10 5 0の表面の% FMT1 15 12.2 9.3 7.4 4 1.5 0.7 0FMT9 16 13 9.8 8 4.2 1.5 0.7 0
【0039】 実施例3では、剥離層は感圧性でない。 他の実施形態では、シリコーンに基づく剥離層は、感圧接着剤であり、前記剥離
層に接する層は、アクリルポリマーに基づく感圧接着剤である。ラミネートは、
上述の実施例3に記載と同様のやり方で、マスクを通して照射される。剥離ライ
ナーの除去後、接着特性は、シリコーンがない領域ではアクリル系接着剤の特性
であり、全体的に剥離層で覆われているゾーンではシリコーンの特性に実質的に
等しく、かつ部分的に剥離層で覆われている接着剤ゾーンでは、アクリル系接着
剤の特性と(接着剤)シリコーンの特性との折衷である。シリコーンベース感圧
接着剤は、低温で、又は低い表面張力の物質上に塗布した場合でも接着力が高い
が、それらは、アクリル−又はゴム−ベース接着剤よりかなり高価である。部分
的又は全体的に感圧接着シリコーン剥離層で覆われたPSA層を有するPSAラ
ミネートは、本発明で述べた方法で得られる。このPSAラミネートは、新規か
つ興味深い特性、すなわち該接着剤の特性と、感圧接着剥離層の特性の中間であ
り:低温での良い接着、低表面張力物質上での良い接着、及び純粋なシリコーン
ベース接着剤よりかなり低価格という特性を持っている。このラミネートのアク
リル系感圧接着剤は、ゴムベース接着剤又は他のポリマーに基づく接着剤と交換
できる。
【0040】 剥離力を高めるために述べた方法は、剥離力を減ずるために適応できる。例え
ば、感圧接着ラミネートの剥離を照射によって減少させるため、照射によって解
重合される化合物を剥離層に取り込んで、上述と同様に処理することができる。
このような化合物は、以下から選択できる:ポリシラン、ポリフタルアルデヒド
、主鎖にシリルエーテル基又は三級ポリカーボネート基を含有するシリコーン、
シリコーン、カチオン性イニシエータ、又はそれらの混合物。
【0041】 既に述べたように、ラミネートの全面又はそのセグメントのみのどちらかを照
射することができる。図6は、PSAラミネートで作られたラベルであって、い
くつかのラベルの影で表示されるセグメントのみが照射される場合の例を示す。
セグメントのみを照射しなければならない場合、例えば、照射すべき部分が切り
抜かれたアルミホイルを用いて、照射する必要のないセグメント又は部分をマス
クすることができ;この場合、装置はマスクを運ぶために設けられたマスク運搬
部材を備える。マスク運搬部材は、放射線ビームの経路内に置かれて、マスクさ
れたセグメントにビームが到達しないようにする。代わりに、ラミネート上の、
照射すべき位置のトコグラフィを決定することができる。当該トコグラフィは、
例えば、ラミネート上の位置を特定する座標のセットによって生成される。そし
て、当該セットをコンピュータに入力し、所定位置のみが照射されるように放射
線ビームを制御する。照射されたセグメント内で剥離力及び/又は接着性が変更
される。剥離層と接着層との間の剥離力を、剥離層と特定セグメントのキャリヤ
ーとの間の剥離力より高レベルに強めると、剥離層は離層後接着剤上に残り、こ
うしてPSAラミネートの接着性を変更する。このように、セグメント上の接着
性の勾配が得られる。
【0042】 他の問題は、キャリヤーロール上に付けられる感圧ラベルの印刷と離層である
。ダイカットラベルを支持する感圧ラミネートのロールを印刷する場合、ラベル
の前縁における剥離力は、印刷機内でラベルが離層しないように十分に高くなけ
ればならない。しかし、ラベルを引き続き離層する場合、特にラベルを離層して
それらを対象物に付ける自動機械では、ラベルの前縁における剥離力は、ラベル
が容易に離層されるように低くなければならない。現在市場にあるラベルは、全
面で中間の剥離力を有しており、かなり容易に印刷かつ離層される。本発明の他
の実施形態では、印刷前に、ラベルの前縁における剥離力を照射によって高め、
それによって印刷機内でラベルが離層するのを防止する。ラベルを印刷後、ロー
ルが巻きあげられる。そして、ロールが逆方向に巻き戻されると、前縁だった強
い剥離縁は今や後縁である。この時の前縁は剥離力が弱く、ラベルは容易に離層
され、かつ対象物上に付けることができる。同様の利点が、PSAラベルのシー
トについて得られる。
【0043】 時には、ラミネートのセグメント上で漸次的に剥離力を高め又は下げることが
要求されることもある。例えば、機械的なラベル貼付では、剥離力が漸次に変化
すると、前面で弱い剥離力を有し、だんだん強くなるので、前面では容易に剥離
でき、かつ末端に向かって強くすることができる。最終剥離力についての勾配を
決定することにより、当該勾配を放射線量に適用することによって、放射線量の
変化ひいては剥離力の変化を得ることができる。勾配値は、入力ユニット12に
よって取込むことができる。
【0044】 感圧接着ラミネートは、しばしが広告目的で使用されて、印刷可能な材料で製
造され、かつイメージキャリヤーとして役立つ前面層上に、製品のイメージが付
けられる。ラミネートは本来長方形であり又はイメージより大きい面積を有し、
かつイメージは長方形である必要がないので、イメージフィールド、すなわち製
品のイメージが付けられるフィールドは、残り部分又は非イメージフィールドか
ら分離しなければならない。この目的のため、切断ツールが使用され、例えば、
境界線に沿って操作されるナイフ又はレーザーで構成され、非イメージフィール
ドとイメージフィールドの境界を定める。好ましくは、切断ツールはコンピュー
タで制御され、ラミネート全体を通して、或いは少なくとも前面シートを通して
正確な切断操作を可能にする。切断ツールは、イメージフィールドを非イメージ
フィールドから分離できる。一般に、イメージフィールドのみを離層する必要が
あるので、後者を照射して初期剥離力を変更し、離層をより容易にする。照射は
、イメージを印刷した後、イメージフィールドのみ又は非イメージフィールドの
みに施せばよいので、より正確なプロセスが可能である。当然に、非イメージフ
ィールドを照射し、又は異なる線量で両フィールドを照射することもできる。イ
メージの部分のみ又は非イメージフィールドのみを照射することもできる。照射
は、切断の前後のいずれかで行われるが、既に切り抜かれたイメージフィールド
上には、より信頼性のある放射が可能なので、切断後が好ましい。
【0045】 文字若しくは数字又は他のアイテムをPSAラミネートから作る場合、上述の
方法で、文字及び文字の内側の全セグメントの切断を実現できるので、手動分離
を回避できる。
【0046】 ここで、文字、数字及び他の記号の非イメージフィールドからの分離を説明す
るため、実例値の剥離力を有する以下の実施例について述べる。PSAラミネー
トは図1に記載したものであり、剥離力FMT3は、照射前に約0.3N/25mmであ
る。記号は、ラミネートの前面シートの全厚さ切断され、接着層は、通常部分的
に又は全体的に切断される。図2の装置と同様の照射装置が、ラミネートの非イ
メージフィールドの表面の任意部分又は全面を照射する。照射後、照射された非
イメージフィールドの剥離力がかなり、例えば2N/25mmに高まる。移動フィル
ムの接着面が、いくらかの圧力でPSAラミネートの前面シートの全面上に付け
られ;該移動フィルムの接着剤とPSAラミネートの前面シートとの間の接着は
1N/25mmである(FMT1)。移動フィルムがラミネートから分離される。P
SAラミネートの照射された非イメージフィールドは、PSAラミネートの前面
シートと移動フィルム上にある接着剤との間の接着(FMT3:1N/25mm)よ
りも強い剥離力(FMT3:2N/25mm)を有する。イメージフィールドは、低
剥離力(FMT3:0.3N/25mm)を有する。従って、イメージ領域では、PSA
ラミネートの前面シートの切断片が、移動フィルム上に移動され、一方非イメー
ジフィールドは、キャリヤー上に残存している。そして、前面シートの切断され
たイメージフィールドを支持する移動フィルムが、装飾すべき対象物上にいくら
かの圧力で当てられ、移動フィルムが対象物から除去され、PSAラミネートの
イメージフィールドで修飾された対象物を残す。本発明の方法で提供される利点
は、非イメージフィールド(雑草ゾーン)が自動的にイメージフィールドから分
離されることである。従来の方法では、非イメージフィールドは手動で分離され
ており、技術者に長い労働を強いている。
【0047】 本発明の他の利点は、同一のPSAラミネートの前面シート内で切断されたポ
ジティブ(イメージフィールド)とネガティブ(非イメージフィールド)の使用
という可能性である。前述の実施例では、イメージフィールドを有する移動フィ
ルムの除去後、非イメージフィールドは、それらの強い剥離力(FMT3:2N
/25mm)のため剥離層上に残る。前面シート上の高接着(FMT1:4N/25mm)
の移動フィルムは、PSAラミネートの前面シートの全面に付けられ、それから
キャリヤーの移動フィルムからの分離によって、移動フィルム上に全ネガティブ
イメージを残す。この方法で、PSAラミネートの表面を使用して、ポジティブ
で1つの対象物を装飾し、PSAラミネート内で切断された同一イメージのネガ
ティブで他の対象物を装飾することができる。
【0048】 貯蔵目的のため、PSAラミネートは、しばしば積み重ねられ又はロールに巻
かれる。しかし、これによって、積み重ねられたシート又は巻かれたロールの圧
力のために接着層が加圧される。それゆえ、この加圧によって、接着層に組み込
まれている接着質のブリーディングが生じる。圧力がかかるため、接着質はラミ
ネートの縁へ流れる傾向がある。前面層上の接着質の接着性は通常高いが、剥離
層に接する接着質は、接着力が低く、縁に向かって流れる傾向があり、接着質を
縁上に蓄積してリムが形成される。この縁における接着質の蓄積が、異なるラミ
ネートを一緒に固着して、巻き戻し又は脱スタッキングを妨げる。時にはリムが
印刷機上に残るので、印刷機の掃除が必要である。本発明は、ラミネートの縁を
照射することによって、このブリーディング問題を解決する方法を提供する。照
射によって、初期剥離力を変更して、縁でより強い剥離力を得ることにより、縁
でのブリーディングを防止する。実際には、縁での剥離力を高めることによって
、接着質が、縁でさらに強固に接着し、加圧の影響下の流れる傾向が減少する。
使用する反応性化合物の反応特性及び得るべき最終剥離力によって、縁に施され
る放射線量を決定することができる。好ましくは、照射は、1ミリメーターより
小さい幅で行って、ラミネートの平均剥離力を変更しないようにする。
【0049】 本発明が解決法を提供する他の問題は、前面シートの収縮である。特に、前面
シートに印刷して、その上に多色イメージを付ける場合、印刷プロセスは、異な
る色の印刷、ラミネートの加熱と冷却を含む数工程で行われる。前面シートは、
ポリマー材料で製造されることが多いので、加熱後前面シートが収縮する傾向が
ある。そして、この収縮が、異色の印刷間の位置決め問題の原因となる。この収
縮を低減するため、本発明は、化学又は電離放射線によって、ラミネートの少な
くとも2縁を照射することを提案する。この2縁は、好ましくは相互に対向し、
かつ好ましくは、長さ方向に伸長する。それら縁を照射することによって、それ
ら縁の剥離力が高まり、それら縁における接着を改善し、それによって、それら
縁に沿ってキャリヤーにより強く接着するので収縮が減少する。
【0050】 図7は、PSAラミネートのラベルを離層し、続く工程で、このラベルを対象
物上に付けるための装置を概略的に示す。PSAラミネートは、ロール7で形成
される供給ステーションから供給され、ラミネートに各変化α=90°を与える第
1ステーション21に向けて導かれる。これにより、前縁における剥離力が弱い
ラベルの前縁で離層が起こる。このようなやり方で、装置はステーション21で
剥離力が弱いラベルを選択し、そのラベルを対象物上に付けることができる(図
示せず)。引き続くステーション22及び23は、角度β=105°及びγ=160°
を示し、ラベルの前側又はインパクト境界における剥離力がより強くてステーシ
ョン21を通過したラベルを離層させる。最後に、ロール24上で、残りのラベ
ルを支持するキャリヤーが巻かれ、その未使用ラベルを保存することができる。
角度は、装置のより良い理解のために表示しただけである。好ましくは、照射装
置9は、選択されたラベルを照射するため、ステーション21の下流に置かれる
。照射装置は、コンピュータで制御される(図2に示されるように)。このコン
ピュータは、供給されたラベルの中で、ステーション21、22又は23の1つ
で離層すべき第1シリーズのラベルを選択するために設けられた第1選択ユニッ
トを含む。コンピュータは、該第1シリーズの供給されたラベルの中で、照射す
べきラベルを選択する第2選択ユニットをも含む。そして、例えば、ラベルをス
テーション22で離層しなければならない時は、コンピュータは、このような第
2シリーズのラベルの1つが、放射線源9のビームに達するたびに、放射線源9
に制御信号を送る。後者の信号の制御下、放射線源は、そのラベルに向けて放射
線を放射して、該ラベルの当該位置における剥離力を所望レベルに変更する。照
射された位置で、ラベルは、ステーション22での離層を可能にする所望の剥離
力を有する。当然に、第2シリーズのラベルは、第1シリーズのすべて、又はそ
のいくつかを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の感圧接着ラミネートの断面図を示す。
【図2】 本発明のラミネートを照射する方法及び装置を示す。
【図3】 ラミネートの照射の効果を概略的に示す。
【図4】 ラミネートの照射の効果を概略的に示す。
【図5】 ラミネートの照射の効果を概略的に示す。
【図6】 セグメントのみが照射される場合のラミネートの例を示す。
【図7】 自動的にラベルを選択して離層するための装置を概略的に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に接する接着層と剥離層とを含んでなる感圧接着ラミネ
    ートであって、前記接着層と前記剥離層との間の初期剥離力を変更するために、
    前記接着層が、電離放射線又は化学放射線の処理に反応性である第1化合物を含
    み、かつ前記化学放射線が、紫外線の波長範囲外の第1波長を有することを特徴
    とする感圧接着ラミネート。
  2. 【請求項2】 相互に接する接着層と剥離層とを含んでなる感圧接着ラミネ
    ートであって、前記接着層と前記剥離層との間の初期剥離力を変更するために、
    前記剥離層が、電離放射線又は化学放射線の処理に反応性である第2化合物を含
    み、かつ前記化学放射線が、紫外線の波長範囲外の第2波長を有することを特徴
    とする感圧接着ラミネート。
  3. 【請求項3】 相互に接する接着層と剥離層とを含み、かつ前記剥離層の、
    前記接着層と接する面の反対側の面が、キャリヤー上に付けられている感圧接着
    ラミネートであって、前記剥離層と前記キャリヤーとの間の初期剥離力を変更す
    るために、前記剥離層が、電離放射線又は化学放射線の処理に反応性である第2
    化合物を含むことを特徴とする感圧接着ラミネート。
  4. 【請求項4】 相互に接する接着層と剥離層とを含んでなる感圧接着ラミネ
    ートであって、前記接着層と前記剥離層との間の初期剥離力を変更するために、
    前記剥離層及び前記接着層が、それぞれ、電離放射線又は化学放射線の処理に反
    応性である第2化合物及び第1化合物を、それぞれ含むことを特徴とする感圧接
    着ラミネート。
  5. 【請求項5】 前記化合物が、以下から選択されることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の感圧接着ラミネート: フリーラジカルイニシエータ、カチオン性イニシエータ、アセトフェノン及び誘
    導体、ベンゾフェノン及び誘導体、ベンゾイン及び誘導体、キノン及び誘導体、
    キサントン、アクリドン、チタノセン、ポリマー結合フォトイニシエータ、染料
    /共イニシエータ系、4,4'-ビス(N,N-ジ-n-ブチルアミノ)-E-スチルベン
    、二光子フォトイニシエータ、Co又はCr又はMnのアセチルアセトネート、
    4、5、6、7、8又は10群の少なくとも1元素に基づく有機金属化合物;又は
    それらの混合物。
  6. 【請求項6】 前記剥離層が、以下から選択される物質を含むことを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか1項に記載の感圧接着ラミネート: シリコーン、アクリレート化シリコーン、エチレン性不飽和基を含むシリコーン
    、ウレタン、ポリシラン、ポリシリルエーテル、ポリフタルアルデヒド。
  7. 【請求項7】 その接着層が第1の所定の反応特性を有する第1反応性化合
    物を含む感圧接着ラミネートの接着層と剥離層との間の初期剥離力を変更する方
    法であって、前記接着層と前記剥離層との間で得るべき最終剥離力が設定され、
    かつ該最終剥離力及び前記第1化合物の反応特性に基づいて放射線量が決定され
    て、前記放射線量が、電離放射線又は化学放射線によって前記ラミネート上に施
    され、かつ前記化学放射線が、紫外線の波長範囲外の波長を有することを特徴と
    する方法。
  8. 【請求項8】 その剥離層が第2の所定の反応特性を有する第2反応性化合
    物を含む感圧接着ラミネートの接着層と剥離層との間の初期剥離力を変更する方
    法であって、前記接着層と前記剥離層との間で得るべき最終剥離力が設定され、
    かつ該最終剥離力及び前記第2化合物の反応特性に基づいて放射線量が決定され
    て、前記放射線量が、電離放射線又は化学放射線によって前記ラミネート上に施
    され、かつ前記化学放射線が、紫外線の波長範囲外の波長を有することを特徴と
    する方法。
  9. 【請求項9】 相互に接する接着層と剥離層とを含む感圧接着ラミネートで
    あって、前記剥離層の、前記接着層に接する面と反対側の面上にキャリヤーが付
    けられ、かつ前記剥離層が第2反応性化合物を含む感圧接着ラミネートの前記剥
    離層と前記キャリヤーとの間の初期剥離力を変更する方法であって、前記剥離層
    と前記キャリヤーとの間で得るべき最終剥離力が設定され、該最終剥離力及び前
    記第2化合物の反応特性に基づいて放射線量が決定されて、前記放射線量が、電
    離放射線又は化学放射線によって前記ラミネート上に施されることを特徴とする
    方法。
  10. 【請求項10】 前記感圧接着ラミネートの所定のセグメントがマスクされ
    、前記放射線が前記ラミネートのマスクされたセグメントに到達するのを妨げる
    ことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記ラミネートの照射すべき位置のトコグラフィが決定さ
    れ、かつ前記放射線が、前記位置に施されることを特徴とする請求項7〜9のい
    ずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記ラミネートの少なくとも1つのセグメントが選択され
    、かつ前記セグメント用の放射線勾配が決定され、前記放射線勾配に従って、前
    記セグメント上に前記放射線量が施されることを特徴とする請求項7〜11のい
    ずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記ラミネートの照射されるセグメントのそれぞれの位置
    が、切り抜かれることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 感圧接着ラミネートの接着層と剥離層との間の初期剥離力
    を変更する方法であって、かつ前記層の少なくとも1層が、入射放射線の処理に
    対して第3の所定の反応特性を有する第3反応性化合物を含み、前記接着層が、
    イメージキャリヤーシートで覆われており、該シート上には、イメージフィール
    ドを前記ラミネートの残りの非イメージフィールド部分と分離する境界線によっ
    て定められたイメージフィールドが与えられ、前記境界線に沿って切断されてお
    り、かつ前記フィールドの少なくとも1つについて、前記層間で得るべき最終剥
    離力が、前記所定の第3の反応特性の関係で決定され、該最終剥離力に基づいて
    放射線量が決定され、前記放射線量が、電離放射線又は化学放射線によって、前
    記放射線量が決定された前記フィールド上に施されることを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 前記境界線が切断された面上に、接着シートが付けられる
    ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 感圧接着ラミネートを加工する装置であって、前記ラミネ
    ート上に化学放射線又は電離放射線を放射するために設けられた放射線源を含む
    装置であって、前記装置が、さらに、所定の切断輪郭を供給するための入力を有
    する切断ツールを含み、かつ前記切断ツールを前記輪郭に沿って前記ラミネート
    一面に動かすために設けられた第1輸送部材を含み、前記放射線源が、さらに、
    施すべき放射線量を示す所定値を受けるための入力を含み、かつ、前記放射線源
    が、前記放射線源によって放射された放射線ビームを照射すべき前記ラミネート
    の所定領域一面に動かすために設けられた第2輸送部材の上に取り付けられてい
    ることを特徴とする装置。
  17. 【請求項17】 感圧接着ラミネートの剥離力を変更するための装置であっ
    て、前記ラミネート上に化学放射線又は電離放射線を放射するために設けられた
    放射線源を含んでなる装置であって、前記放射線源が、施すべき放射線量を示す
    所定値を受けるための入力を有し、かつ、前記放射線源が、前記ラミネートの所
    定領域を照射するために、前記放射線源によって放射される放射線ビームを動か
    すために設けられた輸送部材の上に取り付けられており、前記放射線源が、非紫
    外線を放射するために設けられていることを特徴とする装置。
  18. 【請求項18】 相互に接する接着層と剥離層とを含み、かつ前記層の少な
    くとも1層が、入射放射線の処理に対して第3の所定の反応特性を有する第3反
    応性化合物を含む感圧接着ラミネートの縁におけるブリーディングを低減する方
    法であって、前記接着層と前記剥離層との間の初期剥離力を高める放射線量が決
    定され、かつその後に、前記線量が、化学放射線又は電離放射線によって、前記
    縁上に施されることを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 相互に接する接着層と剥離層とを含み、かつ前記剥離層に
    接する面と反対側の面上の前記接着層上に前面シートが付けられ、前記層の少な
    くとも1層が、入射放射線の処理に対して第3の所定の反応特性を有する第3反
    応性化合物を含む感圧接着ラミネートの前記前面シートの収縮を低減する方法で
    あって、前記接着層と前記剥離層との間の剥離力を高める放射線量が決定され、
    かつその後に、前記線量が、化学放射線又は電離放射線によって、前記ラミネー
    トの少なくとも2つの縁上に施されることを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 相互に接する接着層と剥離層とを含み、かつ前記剥離層の
    、前記接着層に接する面と反対側の面がキャリヤー上に付けられ、前記接着層の
    、前記剥離層に接する面と反対側の面が、前面シート上に付けられ、かつ前記接
    着層が、前記ラミネートの部分であるラベルのインパクト境界から開始して、前
    記剥離層から離層される感圧接着ラミネートを離層する方法であって、離層前に
    、電離放射線又は化学放射線量が、前記インパクト境界上及び/又は前記インパ
    クト境界の反対側の境界上に施されて、前記照射された境界上の剥離力を変更す
    ることを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 相互に接する接着層と剥離層とを含み、前記剥離層の、前
    記接着層に接する面と反対側の面がキャリヤー上に付けられ、かつ前記接着層の
    、前記剥離層に接する面と反対側の面が、前面シート上に付けられている感圧接
    着ラミネートの部分であるラベルを、対象物上に付ける装置であって、前記ラベ
    ルを供給するために設けられた供給ステーションを含み、さらに、前記供給ステ
    ーションの下流に、前記ラベルを離層するために設けられた離層ステーションを
    含んでなる装置であって、前記離層ステーションが、前記供給されるラベルの中
    から、離層すべき第1シリーズのラベルを選択するために設けられた第1選択ユ
    ニットを含み、かつ前記供給されたラベルの中から、少なくとも部分的に照射す
    べき第2シリーズのラベルを選択するために設けられた第2選択ユニットを含み
    、前記照射ステーションが、前記第2シリーズのラベル上に放射線量を施すため
    に設けられていることを特徴とする装置。
  22. 【請求項22】 相互に接する接着層と剥離層とを含み、かつ前記接着層上
    に、前記剥離層に接する面と反対側の面上に、前面シートが付けられ、前記層の
    少なくとも1層が、入射放射線の処理に対して第3の反応特性を有する第3反応
    性化合物を含む感圧接着ラミネートの接着性を変更する方法であって、前記ラミ
    ネートの、前記接着性を変更すべき少なくとも1つのセグメントが決定され、前
    記セグメントが、相互に排他的なフィールドの第1セットと第2セットに分けら
    れ、かつ、前記セットの少なくとも1セットについて、初期接着値未満で、かつ
    ゼロ接着値より大きい接着値が決定され、前記第3の反応特性及び得るべき接着
    値に基づいて放射線量が決定され、前記放射線量が、化学放射線又は電離放射線
    によって、前記接着値が決定されたフィール上に施されることを特徴とする方法
  23. 【請求項23】 相互に接する接着層と剥離層とを含み、かつ前記接着層上
    に、前記剥離層に接する面と反対側の面上に、前面シートが付けられ、前記層の
    少なくとも1層が、入射放射線の処理に対して第3の反応特性を有する第3反応
    性化合物を含む感圧接着ラミネートの接着性を変更する方法であって、前記ラミ
    ネートの、前記接着性を変更すべき少なくとも1つのセグメントが決定され、前
    記セグメントが、相互に排他的なフィールドの第1セットと第2セットに分けら
    れ、前記第3の反応特性及び得るべき接着値に基づいて放射線量が決定され、前
    記放射線量が、化学放射線又は電離放射線によって、前記接着値が決定されたフ
    ィール上に施され、前記化学放射線が、紫外線の波長範囲内でない波長を有する
    ことを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 前記放射線源が、出力放射線の波長を調整するために設け
    られた波長制御ユニットを含むことを特徴とする請求項16、17又は21のい
    ずれか1項に記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記放射線源が、所定の放射線出力線量を設定するために
    設けられた線量制御ユニットを含むことを特徴とする請求項16、17、21又
    は24のいずれか1項に記載の装置。
  26. 【請求項26】 前記装置が、前記放射線源によって生成された放射線ビー
    ムの経路内に配置されたマスク運搬部材を含むことを特徴とする請求項16、1
    7、21、24又は25のいずれか1項に記載の装置。
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