JP2002528030A - 電圧監視用の監視回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 監視されるべき電圧に接続される第１の電流分路に含まれているコイルと、補助リレーとを具備し、その付勢巻線は第１の電流分路に並列に接続されている第２の電流分路中に含まれている電圧監視用の監視回路である。第１の電流分路では、補助リレーの第１のメーク接点はコイルと直列に接続されている。第２の電流分路では、第１の抵抗は補助リレーの付勢巻線と直列に接続されている。第２の抵抗と補助リレーの第２のメーク接点からなる直列回路は補助リレーの付勢巻線と並列に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、監視されるべき電圧に接続されるように第１の電流分路に含まれて
いるコイルと、補助リレーとを具備し、この補助リレーの付勢巻線は第１の電流
分路に並列に接続されている第２の電流分路中に含まれている電圧監視回路に関
する。

【０００２】

【従来の技術】

この監視回路に課された要求は、ゼロ電圧コイルとも呼ばれるコイルが、監視
される電圧が公称値の予め定められた割合以下の値を有するときに消勢状態でな
ければならないことである。監視される電圧が再度増加するとき、監視される電
圧が公称値の第２の予め定められた割合以上の値になると直ちに、ゼロ電圧コイ
ルは再度励起されなければならない。

【０００３】 スイッチング機能にヒステレシス特性を有するこのタイプの監視回路は独国
特許第1 438 960 号明細書に開示されている。 既知の監視回路は抵抗と直列の第１のリレーからなるリレー回路である。監視
されるＤＣ電圧は前記直列回路の両端間に接続される。既知のリレー回路はまた
第１の電流分路に並列の第２の電流分路も具備しており、それには第１のリレー
と抵抗が含まれている。メーク接点と直列に補助リレーが第２の電流分路中に設
けられている。前記メーク接点は第１のリレーの接点である。第１のリレーと直
列に接続された抵抗は補助リレーのブレーク接点により短絡される。

【０００４】 この既知の回路は監視されるＤＣ電圧が５．１ボルトまで増加したときに、
十分な電流が第１のリレーの付勢巻線を流れ、結果として励起されるような大き
さにされている。この結果、補助リレーと直列に接続されているこのメーク接点
が閉じられ、それによって補助リレーの付勢巻線もまた励起状態にされる。この
結果、第１のリレーと直列に接続されている抵抗と並列のブレーク接点が開かれ
る。前記ブレーク接点を開いた結果として、第１のリレーの付勢回路の関連した
抵抗はスイッチオンとなり、第１のリレーの付勢巻線の電流は減少される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】

本発明の目的は、スイッチングヒステレシス特性が再現性可能である前述のタ
イプの監視回路を提供することである。さらに、この監視回路は容易に調節可能
であり、小さい体積でなければならない。さらに、監視回路は頑丈でなければな
らない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

このために、本発明は、第１の電流分路において補助リレーの第１のメーク接
点がコイルと直列に接続され、第２の電流分路において第１の抵抗が補助リレー
の付勢巻線と直列に接続され、第２の抵抗と補助リレーの第２のメーク接点との
直列回路が補助リレーの付勢巻線に並列に接続されていることを特徴とする。

【０００７】 本発明は所望のヒステレシス特性を得るために１個のリレーしか必要とされ
ない利点を有する。第１および第２の抵抗の抵抗定格が補助リレーの付勢巻線の
抵抗定格よりも低いならば、温度変化に感応性がないさらに正確な監視回路が得
られる。

【０００８】

【発明の実施の形態】

本発明を図面を参照して以下さらに詳細に説明する。 図面で示されている監視回路は電圧Ｕを監視する作用を行う。このために、監
視される電圧Ｕは第１の電流分路の両端に接続され、この第１の電流分路には、
コイルＳ（ゼロ電圧コイルとも呼ばれる）または電子機械アクチュエイタ、抵抗
Ｒ１、およびメーク接点ａ₁ が直列接続して構成されている。前記メーク接点ａ ₁ は補助回路の接点であり、その付勢巻線Ａは抵抗Ｒ２と直列接続され、前述の
電流分路と並列に接続されている第２の電流分路に含まれている。補助リレーに
はメーク接点ａ₂ も設けられており、そのメーク接点ａ₂ によって抵抗Ｒ３が補
助リレーの付勢巻線Ａと並列に接続されることができる。ゼロ電圧コイルＳに直
列接続された抵抗Ｒ１はそのコイルＳにより動作されるブレーク接点ｓと並列に
接続されている。ダイオードＤが保護のためにコイルＳの両端間に接続されてい
る。

【０００９】 ここで問題となるのはゼロ電圧コイルＳまたは電子機械アクチュエイタであ
り、これは供給電圧が例えば公称値の７０％以上であるとき励起状態でなければ
ならず、供給電圧が例えば公称値の３５％よりも低いとき消勢されなければなら
ない。

【００１０】 本発明は２つの部分からなる。一方の部分はゼロ電圧コイルＳと直列抵抗Ｒ
１からなる。スイッチが切られたとき、およびスイッチが入られたときに、前記
抵抗Ｒ１は補助接点ｓにより短絡され、その結果として最大電流はコイルＳの巻
線を流れることができる。コイルが適切な大きさの電圧Ｕにより付勢され、メー
ク接点ａ₁ が閉じられ、励起状態であるとき、ブレーク接点ｓは開かれ、抵抗Ｒ
１の短絡は中断される。そのためコイルＳを流れる電流は減少される。前記第１
の部分は十分に正確に機能することができないことが発見されており、換言する
とコイルＳは正確な電圧レベルで励起または消勢されず、励起点および消勢点は
再現可能ではない。

【００１１】 本発明による回路の他の部分は、付勢巻線を有する補助リレーＡと、直列抵
抗Ｒ２と、補助リレーが励起状態であるときに補助リレーのコイルに並列に接続
される補助リレーの補助メーク接点ａ₂ により接続される並列抵抗Ｒ３からなる
補助回路によって形成されている。必要なスイッチングのヒステレシス特性はこ
のようにして実現され、したがって補助リレーは正確な電圧レベルで励起され消
勢される。補助リレーの主メーク接点ａ₁ はゼロ電圧コイルＳまたはアクチュエ
イタをオンまたはオフに切換える。

【００１２】 直列抵抗Ｒ２と並列抵抗Ｒ３は好ましくは補助リレーＡの付勢巻線の抵抗定
格よりも低い抵抗定格を有する。特に、消勢中、消勢電圧が直列抵抗Ｒ２と並列
抵抗Ｒ３により主として決定されることがこのようにして実現される。結果とし
て、回路はさらに正確であり、ヒステレシスはさらに正確に限定され、回路は温
度の変動によってそれ程影響されない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による監視回路の１実施形態の回路図。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 監視されるべき電圧に接続されるように第１の電流分路に含
   まれているコイル（Ｓ）と、補助リレーとを具備し、この補助リレーの付勢巻線
   （Ａ）は第１の電流分路に並列に接続されている第２の電流分路中に含まれてい
   る電圧監視回路において、 第１の電流分路において、補助リレーの第１のメーク接点（ａ₁ ）は前記コイ
   ル（Ｓ）と直列に接続され、第２の電流分路においては、第１の抵抗（Ｒ２）が
   補助リレーの付勢巻線（Ａ）と直列に接続され、第２の抵抗（Ｒ３）と補助リレ
   ーの第２のメーク接点（ａ₂ ）の直列回路が補助リレーの付勢巻線（Ａ）と並列
   に接続されていることを特徴とする監視回路。
2. 【請求項２】 第１および第２の抵抗（Ｒ２、Ｒ３）の抵抗定格は補助リレ
   ーの付勢巻線（Ｓ）の抵抗定格よりも実質上低いことを特徴とする請求項１記載
   の監視回路。