JP2002527797A - 乾燥あるいは湿潤状態において再帰反射性が高められた路面標示物品およびその製造方法 - Google Patents

乾燥あるいは湿潤状態において再帰反射性が高められた路面標示物品およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 露出レンズ光学素子の単層(12)と、間隔層(14)と、反射層(16)とを含む路面標示物品であって、乾燥状態あるいは湿潤状態において再帰反射性である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、光学素子あるいはすべり抵抗性粒子を含む路面標示に関する。本発
明はまた、乾燥状態あるいは湿潤状態において再帰反射性を高めた路面標示に関
する。
【0002】 発明の背景 路面標示(塗装、再帰反射素子、テープ、隆起した路面標示など)により、道
路で車を走らせている運転者を案内および誘導することが周知である。このよう
な路面標示を再帰反射性として、夜間も運転手にその標識が見えるようにする場
合も多い。しかしながら、道路が雨などで濡れると、その路面標示も濡れるため
、再帰反射性が低下することがある。
【0003】 再帰反射とは、表面に入射した光が反射されて、その入射ビームの大半がその
光源方向に戻るメカニズムをいう。路面標示の表面が濡れると、光学素子(通常
は透明な、実質的に球状のガラスあるいはセラミックレンズ)に水の膜がかかる
ため、通常再帰反射性が衰える。光学素子が濡れる、あるいは水の膜に覆われる
と、露出したレンズ表面の屈折率が変化するため、集光が左右される。
【0004】 湿潤状態においても再帰反射性を良好に保とうと、隆起状の路面標示、予備成
形型路面標示用テープ、特に隆起したパターン表面を有するテープ、再帰反射素
子、および大径光学素子がこれまで開発されてきた。
【0005】 隆起した路面標示の例として、米国特許第4,875,798号(May他に
付与)、同第5,667,335号(Khieu他に付与)、および同第5,6
67,334号(Boyceに付与)が挙げられるがこれらに限定するものでは
ない。隆起した路面標示を用いて、再帰反射シート(封入レンズ、カプセルレン
ズ、あるいはプリズムレンズシートなど)の位置を道路の水あるいは他の液体よ
り上の単数あるいは複数の表面に移動させることができる。路面標示が隆起して
いると、その外側プラスチック表面に傷が付きやすい。通常、隆起した路面標示
の高さは約1〜3inである。このような傷がつくと、乾燥状態において再帰反
射性が大幅に劣化する。さらに、隆起した路面標示は除雪車により破損される可
能性が高く、他の形態の路面標示を組み合わせて使用することにより日中の案内
性を十分にすることも多い。
【0006】 予備成形型路面標示用テープは通常、「平坦な」テープあるいは、通常再帰反
射性隆起部あるいは突起部の形態をとる略垂直な表面を備える「パターン化され
た」テープに分類される(米国特許第4,388,359号(Ethen他に付
与)、同第4,988,555号(Hedblomに付与)、同第4,988,
541号(Hedblomに付与)、同第5,670,227号(Hedblo
m他に付与)、および同第5,676,488号(Hedblomに付与)など
を参照されたい)。多くの平坦な路面標示用テープの場合、その機能を、透明な
微小球光学素子を、二酸化チタンあるいはクロム酸塩などの反射性顔料粒子を含
むバインダ層内に一部を埋設して含む露光レンズの光学系に依存している。封入
レンズ路面標示用テープも周知である(例えば国際特許出願第WO97/016
77)。
【0007】 一般に、パターン化された路面標示用テープの方が、雨が隆起部分あるいは垂
直部分から流れ落ちるため、雨が上がった後の再帰反射性の回復が良好である。
しかしながら、水が尚も光学素子を覆って屈折率を左右し、その結果再帰反射性
が変化する(たいていは低下)可能性がある。
【0008】 再帰反射素子の例として、米国特許第5,750,191号(Hachey他
に付与)、同第5,774,265号(Mathers他に付与)、および国際
特許出願第WO97/28470(Palazotto他に付与)が挙げられる
がこれらに限定するものではない。
【0009】 米国特許第4,072,403号(Eigenmannに付与)および同第5
,268,789号(Bradshawに付与)には、湿潤時および乾燥時に良
好な再帰反射性を呈する路面標示が説明されている。しかしながら、この路面標
示の外面は傷がつきやすく、これにより乾燥時の再帰反射性が低下する。これら
の路面標示をかなり剛性に作製しがちであるため、道路への接着がむずかしくな
る可能性もある。さらにこれらの路面標示の製造もむずかしい場合がある。これ
らの路面標示はあまり目立たないため、湿潤時にも乾燥時にも連続した明確な輪
郭が現れない。
【0010】 米国特許第4,145,112号(Croneに付与)には、屈折光学および
再帰反射光学に基づいた湿潤時再帰反射性光学系が記載されている。この系の1
つの不利点はその耐久力である。プラスチック表面は傷がつきやすく、特にこの
系の性能が屈折表面および全反射表面に依存しているため、傷がつくと湿潤時お
よび乾燥時の再帰反射性能が劣化する。
【0011】 これまで、屈折率が異なる微小球の混合物を含む路面標示を用いて湿潤時およ
び乾燥時の再帰反射性を得てきた。例えば米国特許第5,777,791号(H
edblomに付与)を参照されたい。この特許によると、屈折率が高い微小球
であるほど、耐久性が低く、屈折率の低いセラミック微小球よりも傷がつきやす
いガラスとなる傾向がある。
【0012】 欧州特許第385746B1(Kobayashi他に付与)には、再帰反射
性カプセルレンズ式基材上部にシート大型ガラス微小球を埋設して含む路面標示
が開示されている。この再帰反射性路面標示は、大型ガラス微小球の一部が空気
に曝露されているため、雨天時に特に有用であると言われている。
【0013】 発明の概要 路面標示に寸法の大きな微小球を含有していると、雨上がり後の再帰反射性の
回復が早くなる傾向にある。しかしながら、降雨時の実際の再帰反射性能は、微
小球表面が水に覆われるため芳しくない。ガラス微小球の寸法が大きいと、屈折
率は比較的低くなり(1.5など)、乾燥時および湿潤時の再帰反射性は低くな
る場合が多い。
【0014】 湿潤時の再帰反射性が高められており、乾燥および湿潤状態、低視程状態にお
いて輪郭を明確に表示することにより、運転者に自分の位置把握を容易にさせて
その安全性を高めることのできる路面標示物品が要望されている。
【0015】 本発明により、乾燥状態あるいは湿潤状態において再帰反射性である路面標示
物品が得られる。驚くべきことに、本発明のいくつかの実施態様では、雨水に濡
れるなど水に曝露されることにより再帰反射性が向上した。これらの路面標示物
品は、予備成形路面標示用テープ、再帰反射性薄片、あるいは、予備成形路面標
示用テープあるいは道路用バインダ内に埋設された再帰反射素子の形態をとるこ
とができる。
【0016】 本発明による物品は、レンズを露出して含む光学素子の単層と反射層とを含み
、その光学素子と反射層との間に間隔層が設けられていることを特徴とする。
【0017】 この物品が予備成形路面標示用テープである場合、この物品は通常、1層以上
の上塗り層と、基層と、接着剤層とをさらに含む。
【0018】 この物品が再帰反射素子である場合、この物品は、コア層をさらに含む。
【0019】 本発明によりさらに、これらの再帰反射性路面標示物品の製造手段が得られる
。この方法は、 (a)レンズを露出して含む光学素子層と反射層とを含む露出レンズフィルムを
準備するステップと、 (b)その露出レンズフィルムを予備成形路面標示用テープ上にエンボス加工す
るステップと、 を含み、光学素子と反射層との間に間隔層を設けることを特徴とする。
【0020】 別の方法として、露出レンズフィルムを予備成形路面標示用テープ上にエンボ
ス加工する前に、1種類以上のバインダ材料を露出レンズフィルムに適用するこ
とができる。
【0021】 このフィルムを予備成形テープに選択的に適用してよい。例えば、フィルムを
予備成形路面標示用テープに対して、例えばその垂直面のみに、突起部のみに、
連続状細片の縦方向あるいは横方向に適用することができる。
【0022】 別の方法として、露出レンズフィルム複合材料を、複数の隆起部を具備する基
層に積層することができる。
【0023】 例示的実施態様の詳細な説明 本発明により、レンズを露出させた光学素子の単層と、間隔層と、反射層とを
含む再帰反射性路面標示物品が得られる。この路面標示は、湿潤状態あるいは乾
燥状態において再帰反射性である。
【0024】 この路面標示物品を道路表面あるいは他の車両往来面に装着する。これらの物
品は、路面標示用テープ、再帰反射薄片、あるいは再帰反射素子の形態をとるこ
とができる。テープであれば通常、接着剤により道路に装着する。再帰反射薄片
の場合は、予備成形路面標示用テープに接着しても、道路用バインダ材料により
車両往来面に装着してもよい。再帰反射素子の場合も、予備成形路面標示用テー
プに接着剤しても、道路用バインダ材料により車両往来面に装着してもよい。
【0025】 路面標示物品および他の実質的に水平な標識では通常、光が高い照射角(通常
約85°を上回る)で入射すると再帰反射性輝度が高くなる。一方、再帰反射シ
ートや他の再帰反射性物品を垂直面に装着すると、低い照射角(垂直に対して3
0°〜40°内)で再帰反射輝度は高くなる傾向にある。したがって、路面標示
物品に対する光学要件は、再帰反射シートの光学要件とは異なる。
【0026】 光学素子層 広範囲からのさまざまな光学素子が本発明での使用に適している。この光学素
子のレンズは露出される。本明細書でいう露出レンズとは車両往来面の初期使用
時に、光学素子の少なくとも一部が空気に対して曝露されている状態をいう。そ
の車両往来面上で使用されると、その露出レンズ部分は油、埃、道路砂塵などで
覆われる可能性がある。間隔層に接する光学素子部分、あるいは露出レンズ部分
ではない部分を埋設レンズ部分とする。
【0027】 しかしながら、この光学素子の露出レンズ表面にはさまざまな表面処理を施す
ことが可能である。例えば、残留性コーティングを施して間隔層に対する光学素
子の接着力を向上してもよい。さらに、接着力の低い上側材料を露出レンズ表面
上に設けて、接着剤を有する予備成形路面標示用テープ物品の巻上げおよび巻戻
しができようにしてもよい。再帰反射薄片あるいは要素については、その再帰反
射薄片あるいは要素のバインダあるいは道路用バインダに対する接着力を高める
、または、再帰反射薄片あるいは素子周辺のバインダあるいは道路用バインダの
ウィッキングを修正するために、露出レンズあるいは埋設レンズ素子の表面に対
して少量でのさまざまな表面処理が可能である。いずれの場合も、露出レンズ光
学素子に対する薄膜あるいは表面処理により、その標識の表面上への雨による湿
潤性が一時的に変化する可能性がある。
【0028】 通常、最適な光学再帰反射効果を得るために光学素子が有する屈折率は、乾燥
時再帰反射性の最適時で約1.5〜約2.0であり、約1.5〜約1.8であれ
ば好ましい。湿潤時再帰反射性の最適時では、光学素子の屈折率は約1.7〜約
2.4であり、約1.9〜約2.4であれば好ましく、約1.9〜約2.1であ
ればより好ましい。
【0029】 光学素子層に、屈折率の同じあるいはほぼ同じ光学素子を含有することができ
る。別の方法として、光学素子層に、屈折率が2種類以上である光学素子を含有
することもできる。通常、屈折率が高い光学素子ほど湿潤時の性能は良好であり
、屈折率の低い光学素子ほど乾燥時の性能が良好である。異なる屈折率の光学素
子を配合して使用する場合、低屈折率光学素子に対する高屈折率光学素子の比率
が約1.05〜約1.4であると好ましく、約1.08〜約1.3であればより
好ましい。
【0030】 一般に本発明では、平均直径が約50〜約1000μmの光学素子(好適には
約50〜約500μm、より好適には約150〜約350μmの平均直径)を使
用すると好ましい。光学素子層には、平均直径の同じあるいはほぼ同じ光学素子
を含有することができる。別の方法として、光学素子層に、平均直径が2種類以
上の光学素子を含有することもできる。通常、平均直径の大きい光学素子ほど乾
燥時の性能が良好であり、平均直径の小さい光学素子ほど湿潤時の性能が良好で
ある。
【0031】 平均直径も屈折率も異なる光学素子を配合して使用してもよい。通常、乾燥時
の再帰反射性を良好とするには、平均直径が大きく屈折率の低い光学素子を使用
し、湿潤時の再帰反射性を良好とするには、平均直径が小さく屈折率が高い光学
素子を使用する。
【0032】 この光学素子には、所望に応じて無定形相、結晶質相、あるいはこれらの組み
合わせを含有することができる。この光学素子に、磨耗しにくい無機材料を含有
すると好ましい。適した光学素子の例として、ソーダ石灰珪酸ガラスなどのガラ
スから形成された微小球などが挙げられる。
【0033】 米国特許第3,709,706号、同第4,166,147号、同第4,56
4,556号、同第4,758,469号および同第4,772,511号に開
示されている微小結晶質セラミック製光学素子では耐久力が高められている。米
国特許第4,564,556号、同第4,772,511号、および同第4,7
58,469号に開示されているセラミック製光学素子が好適である。これらの
光学素子には耐引掻性および耐チッピング性があり、比較的硬質である(700
ヌープ硬さを超える)。これらのセラミック製光学素子の例として、ジルコニア
、アルミナ、シリカ、チタン、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0034】 この光学素子を着色して、さまざまな色を再帰反射させることができる。本明
細書に使用可能な着色セラミック製光学素子の製造技術が、米国特許第4,56
4,556号に記載されている。硝酸酸化鉄などの着色剤(赤あるいはオレンジ
用)を、含有される金属酸化物の合計量の約1〜約5重量%の量で添加してよい
。2種類の無色の化合物を特定処理条件下で相互作用させることにより着色を施
してもよい(例えばTiO2とZrO2とを相互作用させて黄色を生成することが
できる)。光学素子を着色することにより、夜間に、無色、黄色、オレンジある
いは他の色の光を再帰反射できるようになる。
【0035】 この光学素子を通常、六方最密の配置で部分的に間隔層内に埋設する。特定の
製品用途では、最密充填比より低い比率で光学素子を適用すると有利な場合もあ
る。
【0036】 間隔層 本発明による路面標示物品は、好ましくは光学素子を「カップ状に取囲む」間
隔層を具備する。この間隔層には2つの主面がある。第1の主面は、光学素子の
埋設レンズ表面に接しており、その第2の主面は反射層に隣接して、光学素子の
中心に近い地点を基にして光学素子より大きな曲率の半径をなぞる(この曲率半
径により、間隔層が光学素子に対して同心の半球を形成すると好ましい)。これ
が「カップ状の囲み」となる。
【0037】 この間隔層をさまざまな手法により光学素子に適用することができる。その手
法の例として、溶液コーティング、カーテンコーティング、押出加工、積層およ
び粉体コーティングが挙げられるがこれらに限定するものではない。間隔層をカ
ップ状に加工する処理例として、溶剤の気化、重力を利用した間隔層のたわみ、
流体力による間隔層の変形、あるいは静電沈降が挙げられるがこれらに限定する
ものではない。間隔層の凝固は、乾燥、化学反応、一時的イオン結合、あるいは
焼入れなどを利用できるがこれらに限定するものではない。
【0038】 一般に、この間隔層には、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、ポリエステ
ル、アクリル樹脂、エチレンアクリル酸、エチレンメタクリル酸などのオレフィ
ン−酸コポリマー、主成分「イオノマー」と中和されているオレフィン−酸コポ
リマー、ポリ塩化ビニルおよびそのコポリマー、エポキシ、ポリカーボネート、
およびこれらの混合物などの樹脂を含む。
【0039】 間隔層用のポリマー系を選択するにあたり、光学的透明度が通常、要件となる
。一般に、間隔層の透明度は可視光に対して70%以上であると好ましく、80
%以上であればより好ましく、90%以上であれば最も好ましい。
【0040】 安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などのさまざまな添加剤をこの間
隔層材料内に添加して、処理性、耐候性あるいは再帰反射の色を追加することが
できる。
【0041】 この間隔層の屈折率は一般に、約1.4〜約1.7であり、約1.4〜約1.
6であると好ましく、約1.45〜約1.55であるとより好ましい。
【0042】 この間隔層の厚さは屈折率および光学素子の寸法により変化する。一般に、光
学素子の屈折率および寸法あるいは平均直径が同じであると仮定すると、間隔層
が厚いほど、路面標示物品の湿潤時に光学性能は良好である。通常、光学素子の
半径に対する間隔層の相対厚さは一般に、約0.05〜約1.4であり、約0.
1〜約0.9であると好ましく、約0.2〜約0.9であるとより好ましい。
【0043】 乾燥時の再帰反射性について、光学素子(約1.5〜約1.85の屈折率とす
る)の平均半径に対する最適な間隔層の厚さは、間隔層の屈折率を1.5とする
次式、 間隔層厚さ/光学素子半径=exp[−6.89*(光学素子屈折率)+10.2]
により得られる。この間隔層の相対厚さの好適範囲は、低屈折率光学素子では約
±0.15であり、高屈折率光学素子では約±0.1である。
【0044】 湿潤時の再帰反射性について、光学素子(約1.7〜約2.4の屈折率とする
)の平均半径に対する最適な間隔層の厚さは、間隔層の屈折率を1.5とする次
式、 間隔層厚さ/光学素子半径=exp[−3.99*(光学素子屈折率)+7.20]
により得られる。この間隔層の相対厚さの好適範囲は、低屈折率光学素子では約
±0.20であり、高屈折率光学素子では約±0.1である。
【0045】 間隔層の屈折率が異なると、上記の式が多少変化する。間隔層の屈折率が低い
と間隔層が薄くなり、屈折率が高いと間隔層は厚くなる。間隔層が薄いほど一般
に、再帰反射物品における再帰反射の傾斜度を改良することができる。
【0046】 間隔層の厚さは路面標示物品全体にわたり同じ厚さ、あるいはほぼ同じ厚さで
よい。別の方法として、間隔層の厚さを路面標示物品の縦方向(down we
b)あるいは横方向(cross web)に横切って変化させることも、縦方
向あるいは横方向に正弦曲線を描くように変化させることも可能である。間隔層
の厚さを変化させるために適した方法の例として、引抜き速度を変化させた押出
加工、特殊な輪郭形状の型による押出加工、縦方向あるいは横方向に導電性の異
なるウェブを用いた粉体コーティング、複数オリフィスのダイによる溶液コーテ
ィングが挙げられるがこれらに限定するものではない。
【0047】 反射層 反射層には、拡散反射体あるいは正反射体を含有することができる。
【0048】 拡散反射体は通常、拡散顔料を含む。有用な拡散顔料の例として、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、リトポン、珪酸ジルコニウム、酸化ジルコニウム、天
然および合成硫酸バリウム、およびこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに
限定するものではない。この拡散顔料は通常、ポリマーコーティングを介して間
隔層の裏側に分散される。このポリマーコーティングは、ナイフ塗装、ロール塗
装、押出加工、粉体塗装などのさまざまな手法により適用可能である。
【0049】 適したポリマー材料の例として、熱硬化性材料および熱可塑性材料が挙げられ
る。適したポリマー材料の例として、ウレタン、エポキシ、アルキド、アクリル
樹脂、エチレン/メタクリル酸などのオレフィン−酸コポリマー、ポリ塩化ビニ
ル/ポリ酢酸ビニルコポリマーなどが挙げられるがこれらに限定するものではな
い。
【0050】 正反射体は、反射性顔料、金属化層、あるいは多層誘電体材料でよい。
【0051】 有用な反射性顔料の例に真珠光沢顔料がある。有用な真珠光沢顔料の例として
、AFFLAIRTM 9103および9119(ニューヨークのEM Indu
stries,Inc.から入手)、Mearlin Fine Pearl
No.139VおよびBright SilverNo.139Z(ニューヨー
ク、Briarcliff ManorのThe Mearl Corpora
tionから入手)が挙げられるがこれらに限定するものでない。
【0052】 この反射層にはまた、単数あるいは複数の金属薄膜を含有することができる。
これらの金属薄膜は、沈降(例えば硝酸銀の沈降)、真空内の熱蒸着(例えばA
g、Alの抵抗加熱法、イクスプロウディングワイヤ、レーザ蒸着など)、スパ
ッタリング(グロー放電など)、および化学的方法(電着、化学蒸着など)によ
り適用可能である。金属薄膜のコーティングには、目下のところアルミニウムを
抵抗加熱法が好適である。
【0053】 適した反射層として他に、さまざまな誘電体材料の多四分の一波長層が挙げら
れる。高低屈折率フィルムの積層数を奇数にすると、100%に近い反射率が得
られる。これらの多層薄膜は、熱蒸着および化学的方法を用いて適用することが
できる。
【0054】 本発明では、間隔層の厚さ、間隔層の屈折率、光学素子の直径、および光学素
子の屈折率をさまざまに組み合わせて使用することができる。例えば、平均直径
はほぼ同じであるが屈折率の異なる光学素子を、横方向に厚さの変化する間隔層
に組み合わせることができる。適した組合わせとして他に、縦方向および横方向
とも厚さのほぼ同じ間隔層に、屈折率も平均直径も異なる光学素子を含む光学素
子層を組み合わせることも可能である。
【0055】 予備成形路面標示用テープ 所望に応じて、予備成形路面標示用テープに層を追加して、最終的な路面標示
用テープの性能を改良してもよい。
【0056】 このテープに、通常表面コートあるいは表面フィルムである上塗り層を具備し
てよい。この上塗り層は、反射層の下に位置することになる。この上塗り層が反
射層に良好に接着すると好ましい。この上塗り層をバインダ層として機能させ、
再帰反射物品を予備成形路面標示用テープに接着してもよい。あるいは別の方法
として、バインダ層を具備する場合は、上塗り層の位置をそのバインダ層の下に
してもよい。
【0057】 有用な上塗り層は従来技術で周知である。適した上塗り層の例として、熱可塑
性および熱硬化性ポリマー材料が挙げられる。
【0058】 適したポリマー材料として、ウレタン、エポキシ、アルキド、アクリル樹脂、
エチレン/メタクリル酸などのオレフィン−酸コポリマー、ポリ塩化ビニル/ポ
リ酢酸ビニルコポリマーなどが挙げられるがこれらに限定するものではない。
【0059】 上塗り層材料に、着色用の顔料を含めてもよい。一般の着色剤の例として、T
itanium Dioxide CI 77891 Pigment Whi
te 6(デラウェア州ウィルミントンのE.I.duPont de Nem
ours)、Chrome Yellow CI 77603 Pigment
Yellow 34(ニュージャージー州Newark のCookson,
Pigments)、Arylide Yellow CI 11741 Pi
gment Yellow 74(ノースカロライナ州シャーロットのHoec
hst Celanese)、Arylide Yellow CI 1174
0 Pigment Yellow 65(ノースカロライナ州シャーロットの
Hoechst Celanese)、Diarylide Yellow H
R CI 21108 Pigment Yellow 83(ノースカロライ
ナ州シャーロットのHoechst Celanese)、Naphthol
Red CI 12475 Pigment Red 170(ノースカロライ
ナ州シャーロットのHoechst Celanese)、IRGAZINETM 3RLTN PY 110 CI Pigment Yellow(ニュー
ヨーク州タリータウンのCiba Specialty Chemical C
orp.)、Benzimidazolone H2G CI Pigment
Yellow 120(ノースカロライナ州シャーロットのHoechst
Celanese)、およびIsoindolinone CI Pigmen
t Yellow 139(ペンシルバニア州ピッツバーグのBayer Co
rp.)挙げられるがこれらに限定するものではない。
【0060】 予備成形路面標示用テープに基層(追従層など)あるいは接着剤層を具備して
もよい。これらの層の位置は上塗り層の下となる。予備成形路面標示用テープに
対して有用なこれらの層の例が多く周知であり、本発明の特定実施態様について
、当業者であれば適切な選択が容易にできるであろう。適した基層の例として、
米国特許第4,117,192号、同第4,490,432号、同第5,114
,193号、同第5,316,406号および同第5,643,655号に開示
されているものが挙げられるがこれらに限定するものではない。適した接着剤の
例として、感圧接着剤、ゴム樹脂接着剤、ネオプレンコンタクト接着剤などが挙
げられるがこれらに限定するものではない。
【0061】 本発明による予備成形路面標示用テープは実質的に平坦であっても、突起部を
具備していてもよい。
【0062】 実質的に平坦な路面標示用テープであって、本明細書に記載の本発明を含有す
るように修正可能なテープの例として、米国特許第4,117,192号、同第
4,248,932号、同第5,077,117号、同第5,643,655号
が挙げられるがこれらに限定するものではない。
【0063】 突出部を含むテープであって、本明細書に記載の本発明を含有するように修正
可能なテープの例として、米国特許第4,388,359号、同第4,988,
555号、同第5,557,461号、同第4,969,713号、同第5,1
39,590号、同第5,087,148号、同第5,108,218号および
同第4,681,401号が挙げられるがこれらに限定するものではない。米国
特許第5,670,227号に開示されているテープが突出部を含む好適路面標
示用テープである。
【0064】 短期間の使用向けに、これらのテープを着脱自在にしてもよい。
【0065】 再帰反射薄片 再帰反射薄片に、光学層、間隔層および反射層を具備することができる。再帰
反射薄片にはまた、1層以上の底部層を反射層に接着して具備してもよい。一般
に、この再帰反射薄片は、再帰反射物品のほの暗い断片であり、予備成形路面標
示用テープあるいは車両往来面に装着される。この再帰反射薄片は通常、突出部
を備えた予備成形路面標示用テープに接着させる。この薄片をその突出部の垂直
面のみに選択的に接着することが好ましい。
【0066】 好適バインダ剤および道路用バインダ剤については以下に説明する。
【0067】 目下のところ、再帰反射薄片の面積はおよそ0.04〜約1(mm)2である
と好ましく、約0.04〜約0.25(mm)2であればより好ましい。
【0068】 道路用バインダ内再帰反射素子 本発明のもう1つの実施態様は、予備成形路面標示用テープに装着する、ある
いは道路用バインダ内に部分的に埋設する再帰反射素子である。
【0069】 この再帰反射素子には、光学層、間隔層、反射層、およびコア層を具備する。
【0070】 適したコア層材料の例として、熱可塑性剤および熱硬化性材料、およびこれら
の混合物であるポリマー材料が挙げられる。適した材料の具体例は当業者であれ
ば容易に選択可能である。使用できるコア層材料は広範な熱可塑性材料から選択
可能である。例えば、非架橋エラストマ前駆体(ニトリルゴム構造体)、エチレ
ン酢酸ビニルコポリマー、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリ
尿素、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、エチレン−アクリレート/メタクリレー
トコポリマー、エチレン−アクリル酸/メタクリル酸コポリマー、ポリビニルブ
チラールなどが有用である。このコア層材料に1種類以上の樹脂材料を含有する
ことができる。
【0071】 コア層での使用に有用な熱硬化性材料の例として、アミノ樹脂、熱硬化性アク
リル樹脂、熱硬化性メタクリル樹脂、ポリエステル樹脂、乾性油、アルキド樹脂
、エポキシおよびフェノール樹脂、イソシアナートを主成分とするオリウレタン
、イソシアナートを主成分とするポリ尿素などが挙げられる。これらの組成物に
ついてはOrganic Coatings:Science and Tec
hnology 第1巻、「Film Formation,Componen
ts,and Appearance」、Zeno W.Wicks,Jr.、
Frank N.JonesおよびS.Peter Pappas編集、Joh
n Wiley & Sons,Inc.、ニューヨーク、1992年に詳細に
記載されている。
【0072】 目下のところ,再帰反射素子に好適な寸法は、およそ厚さが約1〜約2.5ミ
リメートル、幅が約0.5〜約1センチメートル、長さが約0.5〜約10セン
チメートルである。この再帰反射素子の形状はいずれでもよい。しかしながらそ
の形状は通常、矩形あるいは正方形である。
【0073】 この再帰反射物品を、コア層の少なくとも1表面に装着し、通常、コア組成物
の2つ以上の表面に装着する。
【0074】 この再帰反射素子を平坦な予備成形テープに装着しても、突出部のある予備成
形テープに装着してもよい。予備成形テープに突出部がある場合、再帰反射素子
の接着位置は、その突出部の略直立あるいは「垂直」な表面のみにすると好まし
い。こうすることにより最も効果的な再帰反射性が得られる。しかしながら、再
帰反射素子を、予備成形テープの上塗り層の上面に装着することも可能である。
【0075】 再帰反射素子あるいは薄片を、バインダ材料によりテープに装着することがで
きる。適したバインダ材料の例として、ポリウレタン、ポリ尿素、エポキシ樹脂
、ポリアミド、ポリエステル、およびこれらの混合物と、米国特許第4,248
,932号および同第5,077,117号に開示されているものが挙げられる
がこれらに限定するものではない。これら特許の内容全体を本明細書内に引用し
たものとする。
【0076】 他の方法として、磁気層を再帰反射薄片あるいは素子の反射層に適用すること
もできる。再帰反射薄片あるいは素子を、磁力のある予備成形路面標示用テープ
に適用すると、再帰反射薄片あるいは素子の配向がし易くなる場合がある。
【0077】 路面標示物品の道路用バインダが従来技術において周知である。適した道路用
バインダ材料の例として、液状塗料、熱硬化性材料、あるいは高温熱硬化性材料
(米国特許第3,849,351号、同第3,891,451号、同第3,93
5,158号、同第2,043,414号、同第2,440,584号、同第4
,203,878号および同第5,478,596号)が挙げられるがこれらに
限定するものではない。通常、再帰反射素子あるいは薄片およびすべり抵抗性粒
子を、道路用バインダ材料にこれが液体である間に振り撒くなどの方法で適用す
る。再帰反射素子あるいは薄片あるいは粒子は道路用バインダ材料内にそれが液
体である間に部分的に埋め込まれる。その後、道路用バインダ材料が固体化する
ため、再帰反射素子あるいは薄片あるいは粒子が部分的にその中に埋設される。
通常、この塗料または熱硬化性あるいは熱可塑性材料はマトリクスを形成し、こ
のマトリクスが、路面標示物品を一部埋設しかつ一部を突出した配向で保持する
役目を果たす。このマトリクスは、エポキシあるいはポリウレタンなどの耐久性
のある2種類の成分系、熱可塑性ポリウレタン、アルキド、アクリル樹脂、ポリ
エステルなどから形成可能である。マトリクスとして機能し、本明細書に記載の
路面標示物品を含有するものであれば他のコーティング組成物も、本発明の範囲
内と見なすものとする。
【0078】 すべり抵抗性粒子 通常、再帰反射性予備成形路面標示用テープは、すべり抵抗性粒子も含有する
。特に有用なすべり抵抗性粒子の例として、米国特許第5,124,178号、
同第5,094,902号、同第4,937,127号、同第5,053,25
3号に記載のものが挙げられる。すべり抵抗性粒子も、再帰反射素子あるいは道
路用バインダ内に埋設してよい。
【0079】 一般に、すべり抵抗性粒子を、バインダ材料内にそれが軟化状態のうちに無作
為に振り撒いて埋め込む。すべり抵抗性粒子を間隔層内に埋設してもよい。
【0080】 路面標示物品の製造方法 本発明による再帰反射性路面標示物品は、第1に露出レンズフィルムを作製す
るステップと、次にこのフィルムをエンボス加工処理により垂直に配向させるス
テップとにより製造することができる。
【0081】 露出レンズフィルムはまず、カップ状成形樹脂をポリエチレンテレフタレート
(PET)などのライナ、紙などの上にコーティングして製造することができる
(米国特許第4,505,967号(Baileyに付与)の第2頁右欄63行
目を参照されたい)。適したカップ状成形樹脂の例として、処理温度において間
隔層より大幅に粘度が低く、間隔層に対して接着力が低い樹脂(例えば、マサチ
ューセッツ州ミドルトンのBostikから入手可能なVITELTM 3300
樹脂)が挙げられる。カップ状成形樹脂(一般に厚さが約0.05〜約0.25
mm)をライナ(一般に厚さが約0.01〜約0.10mm)上に、バーコーテ
ィングおよび強制空気乾燥、押出加工、あるいはホットメルトコーティングによ
り装着することができる。乾燥後、このカップ状成形樹脂を巻き取ることができ
る。
【0082】 次に、間隔層(通常、実質的に透明フィルム)をカップ状成形フィルム上にコ
ーティング(押出あるいは粉体コーティングにより)して、複合材料間隔層を形
成する。この間隔層に、例えばPRIMACORTM 3440樹脂(ミネソタ州
ミッドランドのDow Chemical Co.から入手可能な、エチレンモ
ノマーを主要部分とし、アクリル酸モノマーを少量含むと考えられている、押出
グレード熱可塑性高分子量コポリマーであって、メルトフローインデックスが1
0である。)、耐候安定化系、および酸化防止剤を含有してもよい。その後、こ
の複合材料間隔層を巻き取ることができる。
【0083】 いくつかのポリマー処理技術が、間隔層を光学素子に適用するために有用であ
る。光学素子の平均直径が約100μm未満である場合、ポリマー溶液を光学素
子フィルム上にナイフコーティングすると、適切なカップ状間隔層を形成するこ
とができる。
【0084】 それより寸法の大きな再帰反射性物品の場合は、粉体コーティングを利用して
光学素子上に均一な厚さの間隔層を設ける。粉体コーティングの一実施例では、
ポリマーを約30μm平均粒径に製造あるいは粉砕する。この粉体を浮遊させて
圧縮空気により静電塗装機に運搬し、そこで粉体を、コロナ処理あるいは摩擦電
気を利用する方法で帯電する。続いて、この粉体を、電気的接地に維持されてい
る導電性基材あるいは基板上に位置する光学素子フィルムに向けて噴霧する。帯
電粉体が接地光学フィルムに近づくと、その粉体粒子は静電引力により接着する
。静電引力の動力学により、粉体は立体的な光学素子フィルムに対して均一な厚
さで収集される。次に、粉体をコーティングした光学素子フィルムをオーブン内
に通して、粉体を基材上に溶和させる。他にもさまざまな流動床粉体コーティン
グ技術により、粉末溶和操作の前に、粉体を均一な厚さで光学素子含有フィルム
上に配分することができる。その後、次の処理を行うことができる。
【0085】 第2のフィルム(通常光学素子担体として機能)を、ポリオレフィン(ポリエ
チレンなど)を、PET、紙などのライナ上に押出して作製する。ポリオレフィ
ンの厚さは、光学素子の平均半径に比例させる。この第2のフィルムを、そのフ
ィルムの融点に近い温度まで加熱する(ポリエチレンフィルムであれば約135
℃を超えた温度)。次に、光学素子を送出機から落下させて、部分的に、好まし
くは平均直径の約30%以上を軟化状態である第2のフィルム内に埋め込み、光
学素子の単層を形成する。その後、この光学素子フィルム複合材料を巻き取るこ
とができる。
【0086】 任意に、光学素子にシランなどの表面処理剤をコーティングして、光学素子の
間隔層への接着力を強化することができる。例えば、A1100シラン(コネチ
カット州ダンベリーのUnion Carbideから入手可能)の脱イオン水
内溶液をリバースロールコーティングして乾燥させることにより、表面処理剤を
適用することができる。
【0087】 次に、この光学素子フィルム複合材料を、間隔層複合材料に積層して、光学素
子の一部を間隔層内に埋め込む。これは、間隔層複合材料を加熱し(例えば高温
の缶を転がす、あるいはオーブンに通す)、これら2つの複合材料をニップによ
り互いに積層して「積層体」を形成することにより実現可能である。
【0088】 この積層ステップ中、カップ状フィルムの粘度は間隔層より低い。これにより
、間隔層は光学素子の周りに均一なカップ形状を形成することができる。間隔層
が光学素子をカップ上に取り巻く程度により、再帰反射物品の傾斜度が左右され
る。
【0089】 次に、カップ状フィルムを、すでに光学素子に接着している間隔層複合材料か
ら剥離する。こうして間隔層を曝露し、所望に応じて硬化する(例えば紫外線放
射、eビームにより)。この間隔層の露出部分の上に、反射層(例えば、アルミ
ニウム金属層を蒸着コーティングすることにより)を形成する。光学素子担持体
をこの積層体から剥離して光学素子を露出させる。こうして得られた物品を巻き
取ることができる。得られた物品には、光学素子と、その裏に位置する間隔層と
、その裏に位置する反射層(アルミニウム蒸着コートなど)とが含まれる。
【0090】 光学素子担持体の剥離前、あるいは剥離後に、反射層に上塗り層を積層しても
よい。例えば、顔料を含む熱可塑性樹脂(EMAAフィルムなど)を、光学素子
とは反対側の反射層底部側に積層することができる。この上塗り層をバインダ層
として機能させても、あるいは結合層を用いて、再帰反射物品(ここではフィル
ム)を予備成形路面標示用テープに装着してもよい。
【0091】 次に、この再帰反射フィルムを、エンボス加工ニップ内に給送して、予備成形
路面標示用テープの上側表面上に配置することができる。あるいは、このフィル
ムにまずバインダ材料をコーティングし、突出部を含む予備成形路面標示用テー
プにこれを積層することもできる。
【0092】 このフィルムを、割り出しを利用して予備成形路面標示用テープ上の選択箇所
に配置してもよい。このフィルムに適当な間隔を設けることにより、フィルムを
予備成形テープに適用する際、フィルムを、垂直表面上にのみに、テープのパタ
ーン上にのみに、突出部上にのみに、あるいは横方向あるいは縦方向に縞模様と
して位置付けることができる。予備成形路面標示用テープの上側表面面積のうち
、少なくとも5%を再帰反射フィルムで覆うと好ましい。
【0093】 適用方法 本発明による予備成形路面標示用テープ物品を、人の手で押すことのできる送
出機、「トラック後部」型送出機、および「トラック内蔵」型送出機のいずれか
を用いて、道路あるいは他の場所に設置することができる。米国特許第4,03
0,958号(Stenemannに付与)には、本発明による物品を接着剤で
裏打ちしたテープの形態で表面に適用するために使用可能なトラック後部型送出
機が開示されている。
【0094】 単純な手動による適用、あるいは上述した機械的固締具の使用など、他の手段
を用いて本発明による路面標示用テープ物品を設置してもよい。
【0095】 実施例 以下の実施例により、本発明のさまざまな具体的特徴、利点および他の詳細に
ついて例示する。これらの実施例に引用した特定の材料および量、ならびにその
他の条件および詳細は、本発明の範囲を不当に制限するものとして解釈されては
ならない。所与の百分率値は特に記載のない限り重量基準である。
【0096】 路面標示物品5〜66および76〜102を以下のように製造した。露出レン
ズ光学素子の上面を歯磨き粉と歯ブラシとで研磨した。この研磨により、光学素
子上の低エネルギ汚染物をすべて取り除き、この光学材料が雨に濡れるようにす
る。露出レンズ光学素子フィルムの反射層側に、感圧接着剤により、長さ10c
m、幅0.64cm、高さ3.0mmのLEXATM片を複数積層した。3.0m
m×10cmの部分に露出レンズフィルムを装着した。露出レンズ光学素子フィ
ルムをトリミングして、3.0mm×10cmの再帰反射素子を形成した。この
再帰反射素子を、約5.8cmの間隔を置いて、厚さ1.5mm、幅10cm、
長さ1.5mのアルミニウム板に装着し、路面標示物品を作製した。
【0097】
【表1】
【0098】 米国特許第4,564,556号の実施例4に記載されている方法など、1.
75セラミック製光学素子を製造するためにさまざまな方法がある。その実施例
では、20重量%のZrO2とZrO21モル当たり約0.83MのNO3とを含
む硝酸安定化ジルコニアゾル(Nyacol Products Compan
yから入手した)に、イオン交換樹脂(Rohm and Haas Comp
any製 Amberlyst A−21樹脂)をゾル約100gに対して樹脂
15gの割合で混合して、安定なイオン交換ジルコニアゾルを調製した。得られ
た安定化ジルコニアゾル約21gに、約7gのシリカゾル(Ludox LS)
を添加した後、50%酢酸アンモニウム水溶液の約2.5gを攪拌しながらこの
ゾルに添加した。得られた混合物(ZrO2:SiO2モル比は約1:1)を、6
00mlビーカ内の2−エチルヘキサノール500mlに攪拌しながら直接添加
した。約5分間攪拌した後、この混合物を濾過して、ゲル粒子とアルコールとを
分離した。透明度が高く、直径が1mmを超える硬質ゲル化球体が回収された。
この粒子を乾燥させた後、1000℃まで加熱したところ、500μmを超える
直径を有する無傷で透明からやや半透明までの球体が得られた。
【0099】 本明細書において修正したように、米国特許第4,772,511号の実施例
1に記載されている方法など、1.91セラミック製光学素子の製造にさまざま
な方法が利用可能である。その実施例では、水性コロイド状シリカゾル90.0
gに、急速攪拌しながら濃縮硝酸0.75mlを添加してこれを酸性化した。酸
性化コロイド状シリカを、急速に攪拌している酢酸ジルコニウム溶液320.0
gに添加した。Niacetアルミニウムホルモアセテート52.05g(33
.4%燃焼固形物)を脱イオン水300ml内に混合し、80℃に加熱して溶解
した。この溶液を冷却後、上述の酢酸シルコニウム−シリカ混合物と混合した。
得られた混合物を、35%の燃焼固形物までロート蒸発させて濃縮した。この濃
縮した光学素子前駆体溶液を、攪拌した高温(88°〜90℃)の落花生油に滴
下した。この油を攪拌したところ、前駆体液滴の寸法は縮小され、ゲル化した。
【0100】 ゲル化した液滴の大半が油内に懸濁するように、攪拌を続けた。約1時間後、
攪拌を止めてゲル化した微小球を濾過して分離した。回収したゲル化微小球を、
加熱する前に約78℃のオーブン内にて約5時間乾燥させた。乾燥後の微小球を
石英皿に入れて、加熱炉の温度を10時間より長くかけて約900℃まで上昇さ
せ、1時間の間約900℃に維持して大気中で燃焼させた後、微小球をその加熱
炉内で冷却した。試料すべての初回燃焼は、ドアを僅かに空けた箱型炉内で行っ
た。この光学素子の成分はモル比でZrO2:Al23:SiO2が3:00:1
.00:0.81であった。
【0101】 cd/Lux/m2を単位とする再帰反射率(RA)を、ASTM Stand
ard E 809−94aのProcedure Bにしたがって、−4.0
度の照射角および0.2度の観測角で測定した。これらの測定に使用した光度計
については、米国防護公告第T987,003号に記載されている。
【0102】 再帰反射輝度係数RLを、各路面標示物品について、自動車をその試料から3
0mの距離に置く位置関係で測定した。路面標示物品を暗室のテーブルの上に配
置した。その路面標示物品の上方に、均一な人造雨を約3.3cm/時間の割合
で降らせる配管システムを設けた。この路面標示物品を映写用電球で照明した。
試料に対する名目上の照射角は88.8度であった。光度計(マサチューセッツ
州NewburyportのInternational Light,Inc
.製IL 1700 Research Radiometer/Photom
eter)を用いて、試料の照度を測定した。このプロトタイプの照明は通常約
70ルクスである。遠隔光度計(ドイツ、ベルリンのLMT製 Digital
Luminance Meter Series L 1000)をその試料
から約30mの距離で1.05度の観測角に相応する高さに配置した。単位をc
d/m2とする各試料の輝度をその遠隔光度計で測定した。RLは、その試料の輝
度を照度で割って算出する。
【0103】 降水測定は2通り行った。第1の方法は、急速な水きり実験であった。路面標
示物品に雨を降らせ、路面標示物品を装着したアルミニウム板から雨水を直ちに
排水させた。雨天時の輝度が安定した状態になったら、降水を止めた。輝度を回
復させ、安定した状態になったところで再度測定した。通常、雨を降らせてから
、あるいは止めてから輝度が回復して安定状態になるまで約3分かかった。第2
の実験では、路面標示物品を水槽内に入れた。この水槽の名目上の寸法は、幅1
5cm、長さ約1.5m、深さ約1.5mmであった。しがたって、路面標示物
品を1.5mmの高さに持ち上げ、深さ約1.5mmの水槽内に具備した。この
水槽では、降水量が多くなるほど路面標示物品からの排水速度が大幅に遅くなっ
た。安定状態に回復した輝度を、降水中および回復後に測定した。
【0104】 比較例1 3M STAMARTM High Performance Pavemen
t Marking Tape Series 380片(ミネソタ州セントポ
ールのMinnesota Mining and Manufacturin
g Co.(「3M」)から入手可能)を交通量の少ない道路上に数ヶ月設置し
た後、その製品の表面から低粘着表面粒子を除去した。その後、道路からそのテ
ープ片を剥離した。表面粒子があれば、水分はその路面標示から流れ落ちやすく
なり、湿潤時再帰反射性能全体を擬似表示することになる。
【0105】 比較例2 ここでの試料は、3M STAMARTM High Performance
Pavement Marking Tape Series 380片であ
る。
【0106】 比較例3 ここでの試料は、3M STAMARTM Removable Tape S
eries 750片(3Mから入手可能)であり、主として建設現場で使用す
る湿潤時再帰反射性製品である。
【0107】 比較例4 ここでの試料は、屈折率が1.5であり、平均直径が1350μmのガラス製
光学素子を含む平坦な予備成形路面標示用テープである。この光学素子にはポリ
ウレタン(730g/m2)をコーティングした。このポリウレタンには27重
量%の二酸化チタン顔料が含有されていた。以下の成分を利用してポリウレタン
溶液を混合した。 27.0%:Rutile 二酸化チタン顔料(TIPURETM R−960
としてテネシー州New JohnsonvilleのE.I.duPont
de Nemoursから入手可能) 25.1%:TONETM 0301 ポリエステルポリオール(コネチカット
州ダンベリーのUnion Carbide Corp.から入手可能) 47.9%:DESMODURTM N−100 脂肪族ポリイソシアナート(
ペンシルバニア州ピッツバーグのBayer Corp.から入手可能)
【0108】 このポリウレタンの厚さおよび粘度を調節して、名目上50%の光学素子を埋
設した。このポリウレタンを約120℃のオーブン内で約15分間硬化した。
【0109】 比較例1〜比較例4をアルミニウム板(厚さ1.5mm、幅10cm、長さ1
.5m)上に搭載した。各実施例についてRL値を測定した。
【0110】
【表2】
【0111】
【表3】
【0112】 低速排水実験で見られるように、約150mCd/m2/Lxを下回るRL値で
はコントラストが低すぎ、路面標示物品として望ましくない。RL値が約300
mCd/m2/Lxであれば適正なコントラストとなり、利用可能な路面標示物
品表示が得られる。RL値が約600mCd/m2/Lxの場合に、優れたコント
ラストおよび路面標示としての表示が得られた。RL値が約1000mCd/m2 /Lxを上回れば、路面標示物品として非常に望ましい。
【0113】 比較例5〜比較例8 比較例4のポリウレタン溶液を、紙の剥離ライナにノッチバーを用いてコーテ
ィングした。そのポリウレタンの表面上に、屈折率の異なる光学素子(以下の表
に記載の通り)をフラッドコーティングし、約120℃のオーブンで約15分間
硬化した。再帰反射率(RA)を測定した後、再帰反射素子を上述のように作製
した。その再帰反射素子から路面標示物品を上述のように作製し、その路面標示
物品の再帰反射輝度係数(RL)を測定した。
【0114】
【表4】
【0115】
【表5】
【0116】 これらの実施例から、夜間陰影を最小限にしたパターン化路面標示であっても
、屈折率が非常に高い(2.26)光学素子を使用しなければ、二酸化チタンを
充填したシステムでは適切な湿潤時コントラストレベルは得られないことがわか
る。屈折率が非常に高い光学素子は通常、一般に耐磨耗性の低いガラス製である
【0117】 比較例9〜比較例11 以下の成分を用いてポリウレタン溶液を混合した。 35.0%:真珠光沢顔料(ニューヨーク州ホーソーンのEM Indust
ries,Inc.から入手可能なAFFLAIRTM 9119) 22.3%:TONETM 0301ポリエステル 42.7%:DESMODURTM N−100脂肪族ポリイソシアナート
【0118】 このポリウレタン溶液を、紙の剥離ライナにノッチバーを用いてコーティング
した。そのポリウレタンの表面上に、屈折率の異なる光学素子(以下の表に記載
の通り)をフラッドコーティングし、約120℃のオーブンで約15分間硬化し
た。再帰反射率(RA)を測定した後、再帰反射素子を上述のように作製した。
その再帰反射素子から路面標示物品を上述のように作製し、その路面標示物品の
再帰反射輝度係数(RL)を測定した。
【0119】
【表6】
【0120】
【表7】
【0121】 これらの実施例から、雨水(低速排水)が、鏡面反射顔料と高屈折率光学素子
(例えば屈折率が1.91)とを含む高効率パターン化路面標示物品上に与える
衝撃の大きさがわかる。光学素子の屈折率が非常に高い(例えば2.26)と、
降水時のコントラストが非常に良好となる。これらの光学素子は通常、一般に耐
磨耗性に乏しいガラス製である。
【0122】 実施例12〜実施例17 屈折率が1.9であり、平均直径が65μmであるガラス製光学素子を、ポリ
エチレンをコーティングした紙に、その平均直径のおよそ40%を埋設した。こ
のポリエチレンコーティング紙を約135℃まで加熱して、予め約135℃に加
熱しておいたガラス製光学素子でフラッドコーティングした。この光学素子をコ
ーティングしたウェブをさらに約3分、約135℃に維持したところ、ガラス製
光学素子は、その平均直径の約40%が埋め込まれた。間隔層溶液を、ノッチバ
ーによりこの光学素子上にコーティングした。ノッチバーの間隙は0〜約250
μmであった。この間隙保持層溶液の成分を以下に列挙する。 23%:DOWANOLTM EB エチレングリコールモノブチルエーテル溶
剤(ミネソタ州ミッドランドのDow Chemical USA製) 48%:CYCLO−SOLTM 53 No.100溶剤(テキサス州ベイタ
ウンのShell Chemical Company製) 4%:AROPLAZTM 1351(ニュージャージー州ニューアークのRe
ichhold Chemicals Inc.製) 18%:BUTVARTM B76(ミネソタ州トレントンのSolutia
Inc.製) 7%:Beckamine P138(ニュージャージー州ニューアークのR
eichhold Chemicals Inc製) 0.5%:Tri−ethylamine(ミネソタ州シャコピーのAir
Products & Chemicals,Inc.製)
【0123】 間隔層用溶液を乾燥させ、温度を約65℃、約77℃、約150℃、約155
℃、約170℃とする一連のオーブン内でそれぞれ約1分間ずつ硬化した。実施
例12の光学素子には間隔層を適用しなかった。
【0124】 間隔層の露出部分に、以下のようにアルミニウムを蒸着コーティングした。使
用した真空蒸発装置は、カリフォルニア州Palo AltoのNorton
Company,Vacuum Equipment Divisionから購
入したNRC 3115であった。およそ15cm×15cmの試料を、間隔層
の背面がアルミニウム源に対向するように鐘形ガラス内のチャンバ上に置いた。
アルミ線をフィラメント電極間に配置した。真空チャンバを閉め、圧力を約10 -6 トル(1.3×10-3dyne/cm2)まで下げた。蒸発線状電力供給体の
スイッチを入れ、アルミ線を脱水させるために必要なレベルまで電力を上昇した
。石英水晶発振器を用いて、アルミニウムの蒸着を監視した。約900オングス
トロームのアルミニウムが蒸着された時点でアルミニウム源に対するシャッター
を閉じた。その後、この再帰反射物品を取出した。
【0125】 再帰反射率(RA)を測定した後、再帰反射素子を上述のように作製した。そ
の再帰反射素子から路面標示物品を上述のように作製し、その路面標示物品の再
帰反射輝度係数(RL)を測定した。
【0126】
【表8】
【0127】
【表9】
【0128】 これらの実施例により、間隔層を使用すると非常に望ましいレベルのRLが降
水時(低速排水)に達成されることがわかる。間隔層を具備するこれらの物品の
乾燥時RL値は、屈折率の非常に高い光学素子を含む鏡面反射顔料システム(比
較例11)に比べて格段に高い。
【0129】 実施例18〜実施例23 165μmの平均直径セラミック製光学素子を用いたことを除き、実施例12
〜実施例17と同様に試料を準備した。さらに、間隔層用バー間隙を0〜約25
0μmの範囲で変化させた。再帰反射率(RA)を測定した後、再帰反射素子を
上述のように作製した。その再帰反射素子から路面標示物品を上述のように作製
し、その路面標示物品の再帰反射輝度係数(RL)を測定した(低速排水時のデ
ータは後のデータにまとめる)。
【0130】
【表10】
【0131】
【表11】
【0132】 これらの実施例から、間隔層を用いると、降水時(低速排水)に優れたコント
ラストが実現できることがわかる。間隔層を具備するこれらの物品の乾燥時のR L 値は、屈折率の非常に高い光学素子を含む鏡面反射顔料システム(比較例11
)に比べて格段に高い。
【0133】 実施例24〜実施例66 PRIMACORTM 3440 樹脂(ミネソタ州ミッドランドのDow C
hemical USAから入手)をポリエステルフィルム上に押出した。この
押出条件およびウェブ速度を変化させ、12.5μmの変化量で約50〜約15
0μmの厚さ範囲のフィルムを製造した。この元の押出フィルム同志を約120
℃の温度で積層し、厚さを約175〜約300μmとした。光学素子に間隔層を
以下のようにコーティングした。押出したフィルムをポリエステル側を下にして
約205℃のホットポレート上に置いた。寸法がさまざまである光学素子を同じ
温度に予め加熱しておき、押出フィルム表面上にフラッドコーティングした。光
学素子の一部を押出フィルム内に埋め込まれるようにして約30秒間放置した。
こうして光学素子をコーティングしたフィルムを取出し、冷却した。ポリエステ
ルライナを剥離した。光学素子をコーティングしたフィルムを、光学素子側が下
になるように約205℃のホットプレート表面上に約5分間搭載した。これらの
条件下で押出加工物により光学素子を垂下させ、カップ状を形成して同心状の間
隔層を形成した。形成後、間隔層をコーティングした光学素子を取出し、室温の
水で急冷した。
【0134】 実施例24〜実施例33 平均直径が165μmであるセラミック製光学素子を、厚さが0〜150μm
である押出間隔層に埋設した。間隔層をカップ状に形成した後、フィルムに約9
00オングストロームのアルミニウムを実施例12〜実施例17に記載したよう
に蒸着した。再帰反射率(RA)を測定した後、再帰反射素子を上述のように作
製した。その再帰反射素子から路面標示物品を上述のように作製し、その路面標
示物品の再帰反射輝度係数RLを測定した。
【0135】
【表12】
【0136】
【表13】
【0137】 これらの実施例により、光学素子の寸法が大きい(165μm)押出加工によ
る間隔層では、実施例18〜実施例23の溶剤をコーティングした間隔層よりも
降水時(低速排水)のRL値が改良されることがわかる。これらの実施例からさ
らに、間隔層物品の乾燥時および雨天時のRL値が、鏡面反射顔料系(比較例1
0および比較例11)よりも良好となり得ることがわかる。
【0138】 実施例34〜実施例39 アルミニウム蒸着コートの代わりに拡散反射層を間隔層の裏側に具備したこと
を除き、実施例24〜実施例33に説明したように試料を準備した。拡散反射層
には、27重量%の二酸化チタン充填ポリウレタンを比較例4に説明したように
含有した。再帰反射率(RA)を測定した後、再帰反射素子を上述のように作製
した。その再帰反射素子から路面標示物品を上述のように作製し、その路面標示
物品の再帰反射輝度係数RLを測定した。
【0139】
【表14】
【0140】
【表15】
【0141】 これらの実施例から、高効率パターン化二酸化チタン反射層を備えた路面標示
物品(比較例6)が、光学素子層と反射層との間に間隔層を設けることにより、
いかに改良されたかがわかる。新規に塗装されたラインの大半より良好な乾燥時
用性能を用いると、良好な雨天時(低速排水)コントラストが得られる。
【0142】 実施例40〜実施例45 実施例34〜実施例39に説明したように試料を準備した。アルミニウム蒸着
コートの代わりに、真珠光沢顔料を含むポリウレタン層(比較例9〜比較例11
に説明したように35重量%の真珠光沢顔料を充填したポリウレタン)を間隔層
の裏側に具備した。再帰反射率(RA)を測定した後、再帰反射素子を上述のよ
うに作製した。その再帰反射素子から路面標示物品を上述のように作製し、その
路面標示物品の再帰反射輝度係数RLを測定した。
【0143】
【表16】
【0144】
【表17】
【0145】 これらの実施例から、高効率パターン化二酸化チタン反射層を備えた路面標示
物品(比較例10)が、光学素子層と反射層との間に間隔層を設けることにより
、いかに改良されたかがわかる。新規に塗装されたラインの大半より良好な乾燥
時用性能を用いると、良好な雨天時(低速排水)コントラストが得られる。
【0146】 実施例46〜実施例55 実施例24〜実施例33に説明したように試料を準備した。実施例24〜実施
例33のセラミック製光学素子の代わりに平均直径が275μmであるガラス製
光学素子を使用した。この空間保持層の厚さは、約62.5〜約225μmであ
った。再帰反射率(RA)を測定した後、再帰反射素子を上述のように作製した
。その再帰反射素子から路面標示物品を上述のように作製し、その路面標示物品
の再帰反射輝度係数RLを測定した。
【0147】
【表18】
【0148】
【表19】
【0149】 これらの実施例から、光学素子の寸法多大きいと(275μm)、押出加工に
より間隔層を首尾良く適用できることがわかる。非常に望ましい乾燥時および雨
天時RL値が得られる。
【0150】 実施例56〜実施例66 実施例24〜実施例33に説明したように試料を準備した。実施例24〜実施
例33のセラミック製光学素子の代わりに平均直径が460μmであるガラス製
光学素子を使用した。この空間保持層の厚さは、約100〜約300μmであっ
た。再帰反射率(RA)を測定した後、再帰反射素子を上述のように作製した。
その再帰反射素子から路面標示物品を上述のように作製し、その路面標示物品の
再帰反射輝度係数RLを測定した。
【0151】
【表20】
【0152】
【表21】
【0153】 これらの実施例から、光学素子の寸法多大きいと(460μm)、押出加工に
より間隔層を首尾良く適用できることがわかる。非常に望ましい乾燥時および雨
天時RL値が得られる。
【0154】 実施例67〜実施例74 平均直径が約165μmのセラミック製光学素子(屈折率1.91)を、ポリ
エチレンコーティングポリエステルフィルムに135℃のオーブン内でフラッド
コーティングし、その平均直径の約30%までを部分的に埋設した。この光学素
子を、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン(コネチカット州Danbury
のUnion Carbide Corporationから入手)の0.15
%希釈液で湿潤し、約120℃のオーブン内で乾燥させた。感圧接着剤により、
この光学素子複合材料をアルミニウム板にハンドローラを利用して積層した。こ
のアルミニウム板を、粉体コーティング操作時の基材に対する電気的接地とした
。このアルミニウム板の寸法は約15.2cm×約30.5cmであり、標準の
ナンバープレートとほぼ同じであった。次に、この光学素子フィルムに、Elv
aciteTM2013(テネシー州CordovaのICI Acrylics
Inc.から入手可能なアクリル酸コポリマー)で製造したおよそ30ミクロ
ン粒径の粉末を静電粉体コーティングした。+80キロワットで動作するNor
dson静電粉体吹き付け器を、電気的接地ローラから約40cmの高さの位置
に設置した。光学フィルムを積層したアルミニウム板を、この接地ローラ上に配
置した。設置ローラの運転速度を変化させて、粉体コーティング重量を左右した
。この15cm×30cm板に対する粉体コーティング量は約3.4g〜約6.
6gであった。
【0155】 光学素子の平均直径が165μm、この光学素子を光学素子担持体内に完全装
填し、理論的に最適な間隔層の厚さがこの半径の71%であり、Elvacit
TM 2013の比重が1.15であると想定すると、算出される理論上のEl
vaciteTM 2013粉末量はナンバープレート当たり5.5gとなる。
【0156】 噴霧直後に、粉体コーティングを光学素子上に溶和し、加熱器温度を約245
℃、約255℃、および約320℃にした一連のオーブン内に合計時間約3分で
運搬したところ、このウェブの温度は約120℃〜150℃となった。間隔層に
、実施例12〜実施例17に記載したように約900オングストロームのアルミ
ニウムを蒸着した。次に、硬質なアルミニウム片の蒸着コート側にエポキシをコ
ーティングした。エポキシを硬化した後、ポリエチレンをコーティングしたポリ
エステル光学素子担持体を光学素子から剥離した。乾燥状態および湿潤状態での
双方の−4.0/0.2について再帰反射率RAを測定した。得られた結果を以
下の表に示す。
【0157】
【表22】
【0158】 これらの実施例から、粉体コーティングにより、間隔層を寸法が中程度(16
5μm)の光学素子に適用可能であることがわかる。
【0159】 実施例75 白い基層材料を形成するため、以下の表に示す成分をBanbury密閉式混
合機内で混合し、内部温度をおよそ150℃とした。続いて、この材料をゴム製
圧延伸機上で冷却し、厚さが約1.4mmのシートにカレンダー処理により圧延
した。
【0160】
【表23】
【0161】 熱可塑性トップコートを、熱可塑性樹脂と配合した顔料濃縮物を押出して調製
した。この顔料濃縮物は、ルチル型二酸化チタンを50%含む、メタクリル酸コ
ポリマー50%(デラウェア州ウィルミントンのE.I.duPont de
Nemours製NUCRELTM699)との混合物であり、イリノイ州Elk
Grove VillageのM.A.Hanna Colorから供給され
るものであった。この顔料濃縮物を40%として、NUCRELTM 699を6
0%さらに追加配合し、厚さ約1.1mmに押出した。こうして得られた押出加
工物を、幅約15cmにトリミングした。
【0162】 実施例15による間隔層をコーティングし、蒸着コーティングを施した光学素
子を、幅約1cm、長さ約15cmの細片に切断した。このフィルムの蒸着側を
、押出した熱可塑性トップコート上に横断させて積層した。間隔層をコーティン
グした細片を、約6cmの間隔を置いて配置した。熱可塑性トップコートを約1
00℃に加熱した。この温度で、蒸着コートをトップコートに密着させた。
【0163】 15cmはバッテリの白色基層剤を、ホットロール上を通過させ、約140℃
に加熱した。続いて、この基層をエンボス加工ニップ内に通過させた。エンボス
ロール上のパターンは、3Mから入手可能な3M STAMARKTM High
Performance Pavement Marking Tape S
eries 380の製造に使用するものと同一であった。このエンボスロール
の温度を約40℃に維持し、アンビルロールの温度を約25℃に維持した。この
基層に約8000ニュートン/cmの圧力でエンボス加工を施した。間隔層を積
層した熱可塑性トップコートを、このパターンロール上からエンボスニップ内へ
と給送した。トップコートの間隔層側をパターンロールに対向させた。この基層
に熱可塑性トップコートをエンボス加工して直ぐにこの路面標示製品を室温に冷
却した。懐中電灯で見たところ、間隔層をコーティングした光学素子の乾燥時再
帰反射性は非常に良好であった。次に、この路面標示を水の中に沈めた。懐中電
灯で見たところ、間隔層をコーティングした光学素子の再帰反射性は改良されて
いた。
【0164】 実施例76〜84 屈折率が約1.5であるガラス製光学素子を、実施例24〜実施例66の押出
加工による間隔層内に埋め込んだ。間隔層の厚さは約50〜約150μmであっ
た。ガラス製光学素子を、温度を約175℃にした点を除き実施例24〜実施例
66と同様に、押出加工による間隔層内に埋め込んで取囲んだ。間隔層をカップ
状にした後、フィルムに約900オングストロームのアルミニウムを蒸着コーテ
ィングした。再帰反射率(RA)を測定した後、再帰反射素子を上述のように作
製した。その再帰反射素子から路面標示物品を上述のように作製し、その路面標
示物品の再帰反射輝度係数RLを測定した。
【0165】
【表24】
【0166】
【表25】
【0167】 これらの実施例から、屈折率が1.5である光学素子層と反射層との間に間隔
層を挿入することにより、乾燥時RLを大幅に増加できることがわかる。間隔層
を設けることにより、業界基準である従来のガラス製光学素子を用いても、乾燥
時再帰反射性を大幅に改良することができる。
【0168】 実施例85〜実施例92 屈折率が約1.75であるセラミック製光学素子を、実施例24〜実施例66
の押出加工による間隔層内に埋め込んだ。この間隔層の厚さは約50〜約88μ
mの範囲でさまざまであった。ガラス製光学素子を、温度を約175℃にした点
を除き実施例24〜実施例66と同様に、押出加工による間隔層内に埋め込み、
これで取囲んだ。間隔層をカップ状にした後、実施例12〜実施例17で記載し
たようにフィルムに約900オングストロームのアルミニウムを蒸着コーティン
グした。再帰反射率(RA)を測定した後、再帰反射素子を上述のように作製し
た。その再帰反射素子から路面標示物品を上述のように作製し、その路面標示物
品の再帰反射輝度係数RLを測定した。
【0169】
【表26】
【0170】
【表27】
【0171】 これらの実施例から、屈折率が1.75である光学素子と反射層との間に間隔
層を挿入することにより、乾燥時RLを大幅に増加できることがわかる。
【0172】 実施例93〜実施例97 屈折率が約1.91であるセラミック製光学素子を篩にかけて平均寸法が約1
65μmのものに選り分けた。屈折率が約1.5であるガラス製光学素子を篩に
かけて平均寸法が約165μmのものに選り分けた。これらの光学素子の混合物
を、実施例24〜実施例66の押出加工による間隔層内に埋設した。この間隔層
の厚さは約113μmであった。この光学素子混合物を押出加工による間隔層に
より埋設および取囲んだ方法は実施例24〜実施例66と同様である。間隔層を
カップ状にした後、実施例12〜実施例17で記載したようにフィルムに約90
0オングストロームのアルミニウムを蒸着コーティングした。再帰反射率(RA
)を測定した後、再帰反射素子を上述のように作製した。その再帰反射素子から
路面標示物品を上述のように作製し、その路面標示物品の再帰反射輝度係数RL
を測定した。
【0173】
【表28】
【0174】
【表29】
【0175】 これらの実施例から、屈折率の低い光学素子を備えた拡散反射対光学系(比較
例8)の乾燥時および降水時RL性能を、低屈折率(1.5)および高屈折率(
1.9)光学素子の混合物と反射層との間に間隔層を設けることにより大幅に上
昇することができることがわかる。
【0176】 実施例98〜実施例102 屈折率が約1.91であるセラミック製光学素子を篩にかけて平均寸法が約1
65μmのものに選り分けた。屈折率が約1.75であるセラミック製光学素子
を篩にかけて平均寸法が約350μmのものに選り分けた。これらの光学素子の
混合物を、実施例24〜実施例66の押出加工による間隔層内に埋設した。この
間隔層の厚さは約100μmであった。この光学素子混合物を押出加工による間
隔層により埋設および取囲んだ方法は実施例24〜実施例66と同様である。間
隔層をカップ状にした後、実施例12〜実施例17で記載したようにフィルムに
約900オングストロームのアルミニウムを蒸着コーティングした。再帰反射率
(RA)を測定した後、再帰反射素子を上述のように作製した。その再帰反射素
子から路面標示物品を上述のように作製し、その路面標示物品の再帰反射輝度係
数RLを測定した。
【0177】
【表30】
【0178】
【表31】
【0179】 これらの実施例から、少量の高屈折率光学素子(165μm、1.9屈折率)
と、多量の中程度屈折率光学素子(350μm、1.75屈折率)との配合物を
用いることにより、優れたコントラスト(乾燥時および湿潤時の双方にて)が得
られることがわかる。拡散反射性である中程度屈折率および高屈折率光学素子(
比較例5および比較例6)からはこのレベルの湿潤時RL性能は得られない。
【0180】 本発明の範囲および趣旨を逸脱することなく本発明に対してさまざまな修正お
よび変更を加えられることは当業者であれば明白であろう。本発明は、本明細書
に記載した例証的実施態様により不当に制限されるものではないことを理解され
たい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 露出したレンズ表面11および埋設したレンズ表面13を含む光学素子層12
と、間隔層14と、反射層16とを有する再帰反射性路面標示物品10を示す断
面図である。
【図2】 露出したレンズ表面11および埋設したレンズ表面13を含む光学素子層12
と、間隔層14と、反射層16と、上塗り層22と、基層24と、予備成形テー
プを道路表面28に接合するための接着剤層26とを有する再帰反射性予備成形
路面標示用テープ20を示す断面図である。
【図3】 平均直径が異なる光学素子を含む光学素子層12と、間隔層14と、反射層1
6とを有する再帰反射性路面標示物品30を示す断面図である。
【図4】 平均直径が実質的に同じである光学素子を含む光学素子層12と、厚さがさま
ざまに変化する間隔層14と、反射層16とを有する再帰反射性路面標示物品4
0を示す断面図である。
【図5】 2種類の屈折率を有する光学素子の層12と、間隔層14と、反射層16とを
有する再帰反射性路面標示物品50を示す断面図である。
【図6】 光学素子層12と、光学素子の埋設されたレンズ表面側に設けられた間隔層1
4と、その間隔層に重ねられた反射層16とを埋め込んで具備する突起部を有す
る予備成形路面標示用テープ60を示す断面図である。このテープはバインダ層
64と基層62とを含む。
【図7】 突起部を有する予備成形路面標示用テープ70を示す断面図である。この突起
部には、光学素子層12と、その光学素子の埋設されたレンズ表面側の間隔層1
4と、その間隔層に重ねられた反射層16とが、予備成形テープの上塗り層上の
バインダ層64に埋め込まれて設けられている。
【図8】 突起部を有する予備成形路面標示用テープ80を示す断面図である。この突起
部には、光学素子層12と、その光学素子の埋設されたレンズ表面側の間隔層1
4と、その間隔層に重ねられた反射層16とが設けられており、再帰反射薄片8
2としてバインダ層64により予備成形テープ80に接着されている。 これらの図面は架空のものであり縮小拡大して使用するものではなく、単に例
証を目的としており、何ら制限するものでもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ライス,エリック イー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ベスカップ,テリー エル. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 マクグラス,ジョセフ エム. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 Fターム(参考) 2D064 AA01 AA07 AA22 BA05 CA03 DA05 DA06 DA08 EB26 2H042 EA07 EA12 EA19

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露出レンズ光学素子の単層と反射層とを含む路面標示物品で
    あって、該光学素子と該反射層との間に間隔層を含むことを特徴とする物品。
  2. 【請求項2】 前記光学素子の平均直径が約50μm〜約1000μmの範
    囲であることをさらに特徴とする請求項1に記載の路面標示物品。
  3. 【請求項3】 前記光学素子に露出面と埋設面とがあり、前記間隔層が、該
    光学素子の埋設面上に積層されることをさらに特徴とする請求項1または2に記
    載の路面標示物品。
  4. 【請求項4】 前記間隔層が、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、ポリ
    エステル、アクリル樹脂、オレフィン−酸コポリマー、ポリ塩化ビニルおよびそ
    のコポリマー、エポキシ、ポリカーボネート、およびこれらの混合物からなる群
    から選択された材料を含むことをさらに特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の路面標示物品。
  5. 【請求項5】 前記間隔層の屈折率が約1.4〜約1.7の範囲であること
    をさらに特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の路面標示物品。
  6. 【請求項6】 前記間隔層の平均厚さが、前記光学素子の平均半径の約0.
    05〜約1.4倍であることをさらに特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の路面標示物品。
  7. 【請求項7】 前記間隔層が、縦方向および横方向に同じ平均厚さであるこ
    とをさらに特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の路面標示物品。
  8. 【請求項8】 前記間隔層が、縦方向に2種類以上の厚さを有することをさ
    らに特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の路面標示物品。
  9. 【請求項9】 前記間隔層が、横方向に2種類以上の厚さを有することをさ
    らに特徴とする請求項1〜6または請求項8のいずれか1項に記載の路面標示物
    品。
  10. 【請求項10】 前記間隔層が、前記光学素子をカップ状に取囲むことをさ
    らに特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の路面標示物品。
  11. 【請求項11】 前記反射層が、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、リト
    ポン、珪酸ジルコニウム、酸化ジルコニウム、天然および合成硫酸バリウム、お
    よびこれらの混合物からなる群から選択された拡散顔料を含むことをさらに特徴
    とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の路面標示物品。
  12. 【請求項12】 前記反射層が、正反射性顔料、金属化層、あるいは誘電体
    材料からなる群から選択された正反射体を含むことをさらに特徴とする請求項1
    〜11のいずれか1項に記載の路面標示物品。
  13. 【請求項13】 前記物品が、平坦あるいはパターン化された予備成形路面
    標示用テープであることをさらに特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記
    載の路面標示物品。
  14. 【請求項14】 前記光学素子が水で被覆されると、前記物品の再帰反射性
    が上昇する請求項1〜13のいずれか1項に記載の路面標示物品。
  15. 【請求項15】 請求項1〜12または請求項14のいずれか1項に記載の
    路面物品を含むフィルムを、予備成形路面標示用テープ上にエンボス加工するス
    テップを含むことを特徴とする、露出レンズ光学素子を含む再帰反射性路面標示
    用テープ製造方法。
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