JP2002527712A - 自走形大砲 - Google Patents
自走形大砲Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F41A—FUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS COMMON TO BOTH SMALLARMS AND ORDNANCE, e.g. CANNONS; MOUNTINGS FOR SMALLARMS OR ORDNANCE
- F41A23/00—Gun mountings, e.g. on vehicles; Disposition of guns on vehicles
- F41A23/34—Gun mountings, e.g. on vehicles; Disposition of guns on vehicles on wheeled or endless-track vehicles
Abstract
Description
ァクタ)であり、戦場で価値ある役割を果すための火砲のいずれの部品にとって
も、速かに戦場の場面に到達できなければならず、言い換えれば速かに戦術的な
展開ができなければならない。広範囲の戦場用兵器が存在し、例えばタンク、自
走形榴弾(りゅうだん)砲や大砲、及び自走形の臼砲(きゅうほう)などがある
が、その各々は速かな展開、配備と言うシナリオ(計画大綱)ではそれ自体の弱
点がある。
ラッドビークル(無限起動の車輌)であって、タレット式マウントの中口径銃(
105〜140mm)を備え、一般に視野範囲短距離戦闘で使用される。1台の
タンクは一番重い積載力のある航空機によって輸送できるが、このような航空機
は適切な着陸地点の利用可能性によって制限を受け、したがってタンクは空輸に
より戦略的に展開されるだけのことであり、船舶、鉄道、もしくはそれ自体がも
つ動力によって戦場まで輸送されねばならず、これは着陸地点から数千キロメー
トルになることになる。さらに、戦場ですぐに移動可能となっても、十分な量の
弾薬を運ぶ能力はない。
クルで中口径砲(一般に155mm)でしばしばターレットマウントされたもの
を備えている。一般にこの武装は前線のかなり後方で間接的砲火器として配備、
展開され、バレル(砲身)仰角は−5゜ないし70゜であって、最大40kmの
レンジを有している。この種の装備を空輸することはタンクの場合のように実用
的でなく、戦闘での展開は船舶、列車もしくは自己の可動性(モビリティ)に依
存している。
ークルであり、ビークルの後方にマウントされた中口径砲を有している。発泡時
に若干のエネルギーを吸収するのを助けるために、この分野で知られていること
は、いくつかの展開可能なスペード(駐鋤(ちゅうじょ))を有することで、こ
れが発砲前に大地と係合するところまで下げられるようにする。
り、非装甲の間接的砲火兵器であり、口径は最大155mm、到達距離は最大3
0kmである。これらの兵器はまた直接的砲火モードでも採用できる。ある種の
設計では補助パワーユニット(APU)をもつことができて、非常に限定された
可動性を戦場で与えるようにしているが、こういった兵器は通常は戦場に向った
り、その周辺ではローリィ(トラック)によって牽引される。固定翼の航空機も
しくはヘリコプタによって空輸可能とされていても、こういった兵器はローリィ
(貨物自動車)に依存しているのであって、ローリィもまた弾薬と一緒に供給を
するために戦場まで輸送されなければならない。
あり、大口径(240mm)臼砲(mortar)を備えている。一般にこれらは間接
的な砲火武器であり、高い仰角(45゜〜80゜)で使用され、到達距離は10
kmとか18.0kmをロケットの支援でもっている。他の形式の砲火器で記述
してきたものと対象的に、バレル(砲身)は滑らかなボア(砲腔)すなわちライ
フル(波形)となっていない状態で、トラニオン(砲耳)マウントされていない
。タンクとが自走形榴弾砲の場合のように、この形式の砲火器は空輸による展開
は実用的でない。
る必要性を認識した。この発明はこのような兵器を作り出す努力の中で生じたも
ので、少くとも部分的には既知の大砲(ガン)の限界を克服している兵器である
。
を備えた自走形大砲であって; 該大砲アッセンブリイはベースと、該ベースに軸動可能にマウントされたクレー
ドルと、該クレードルに摺動可能にマウントされて、第1と第2の位置間を発射
の反動の結果として変位できるようにされているバレルとを備えていて、 該大砲アッセンブリイはビークルに移動可能にマウントされていて、それにより
第1の“モビリティ”モードでは大砲アッセンブリイが大地と何ら直接接触をさ
れなくてよい状態であり、また該バレルは第1の方向を向いていて、前記ビーク
ルが駆動されるようにし、かつ第2の“ファイヤリング”モードの動作では、大
砲アッセンブリイが発射位置に展開されて、この位置ではベースが大地に向いそ
こと係合するように移動して、前記バレルが少くとも90度だけは前記第1の方
向から違っている仰角にわたって展開可能となっていることを特徴とする自走形
大砲が提供される。
ので、クレードルとバレルとがその周りにマウントされているピボット(支軸)
の実効的な高さ、すなわち地上高が最小となり、オーバーターンさせる力の効果
を減らして大砲を動作時により安定なものとしている。既知の自走形大砲とは対
象的に、この発明のビークルは発砲時(発射時)に全部の衝撃荷重を担うことは
なく、これが比較的軽重量のビークルで標準的サスペンション構成をもつものが
使用できるようにしている。
砲アッセンブリイが“ファイヤリング(発射、発砲)”モードに展開(配備)さ
れたときには、バレルが垂直であるか、ビークルから実質的に離れるようになる
。これが次のような追加の利点をもたらす: (i)ビークルが仮想の(実質的な)尾脚(トレールレッグ)として動作して、
大砲アッセンブリイの質量慣性を増大させ、反動力のオーバーターンモーメント
に反作用を与えることを助け、とくにバレル仰角が低い場合の発射のときにそれ
が言えて、それにより展開(配備)可能なスペード(駐鋤)もしくは尾脚の必要
性を排除する。また、 (ii)バレルがビークルから離れる方向にあるので、バレルの上り方を抑制した
小さな角度から大きな仰角までの大きな範囲で操作可能とし、その間にビークル
が大砲アッセンブリイを妨害することがない。
レルが展開(配備)時に垂直上方に振れることである。これがビークルデッキの
側部を砲弾と弾薬(シェルアンドチャージ)を相当数貯蔵したり、乗組員の施設
としたり、補助装置にあてたりするのに使用できるようにし、それによって自走
形大砲が自律形ユニットとして動作できるようにする。
ることであり、ベースはピボット構成によりビークルに軸動可能に取付けられて
いる。とくに好ましい構成では、ピボット構成は、大地と係合するようにするベ
ースの展開(配備)がビークルの一部をピボット構成と接近して大地から離れて
もち上げるようになっていることである。このことは特に好都合とされ、その理
由は、ビークルの重量の一部がこのピボット構成を介してベースにかかるように
なり、大砲が位置について発射されるときに、大地にしっかりと大砲アッセンブ
リイを保持するのを助けることになることによる。
こともできる。好都合なのは、バレルが第2の位置に保持されて、すなわち“モ
ビリティ(可動性)”モードの際には完全に反動を受けた(リコイルド、後座す
る)位置にあって、自走形大砲の全体長を減らすようにし、またビークルを越え
たバレルのオーバーハング(突出)を減らすようにする。これは次の点でとくに
好都合である。すなわち運転者の視界を妨げないようにするのを助け、さらに大
砲が、空間が貴重とされる空輸されるときには、追加の利点となる。したがって
、実用的には、最終ラウンドが発射された後に、バレルは完全に後座位置に保た
れる。好ましいのは、大砲アッセンブリイは“モビリティ”から“ファイヤリン
グ(発射)”モードへあるいはその逆へ展開(配備)されるときには、バレルが
第2の位置に保たれていることである。このことには別な利点があり、バレルの
重心がトラニオン(砲耳)ベアリングに向ってシフトされて、それにより展開(
配備)及び/又は貯蔵の際に大砲アッセンブリイのアウトオブバランス(バラン
スくずれ)を減らし、これが大砲アッセンブリイの展開(配備)のための手段に
かかるデュティ(責務)を減らすことになる。大砲アッセンブリイをビークル上
に展開(配備)するときと傾いた面上に横方向に置くときとにはとくにこのこと
が言える。
軸動可能にマウントされ、このベアリングはバレルの後座の最大点を越えて置か
れていて、それによりベアリングの高さを最小としながら、依然としてバレルが
高い仰角にまで上昇されることができるようにしている。
の後方向へ角度のついたブレード(刃)を本体(ボディ)の下側に備えていて、
この刃は反動で後座する際に大地の中に喰い入るようになっていて、それにより
反動力が大地に伝わり易くしている。
例としての目的でのみ、添付の図面を参照して記述して行く。
しくは榴弾砲(ガン)2であってこの発明によるものが示され“モビリティ”モ
ードでは(図1)、発砲地点との間の移動用モードである。SPガン2は複数車
輪のビークル4を備え、そこには一次動力源6と大砲(ガン)アッセンブリイ8
とがあり、アッセンブリイはビークル4の後部に移動可能にマウントされている
。ビークル4は10×10のような、全輪駆動ビークルで構成されるのがよい。
しかしながら、他のシャーシ構成とか無限軌道の(トラックド)ビークルもまた
使用できることは理解できよう。
支持構造)12と、クレードル14、とバレル16とを備えている。バレル16
は52口径155mmライフルド砲腔バレルを備えているのがよく、それがクレ
ードル14に摺動可能にマウントされていて、それにより第1のランアウトすな
わち発射(ファイヤリング)位置から第2の後座位置(反動を受けた位置)まで
発射によるバレル16の反動の結果として変位できるようになっている。水力学
的−空気力学的反動バッファ(緩衝器)と復座器系(図示せず)が用意されてい
て、発射の際にバレル16が反動するときの若干のエネルギーを吸収する。他の
エネルギー吸収系も利用でき、例えば流体利用とか、機械式スプリングとか、電
磁ブレーキとか、電気粘弾性デバイスとかが利用できることは理解できよう。
それが4つの軽い管14a〜14d(図2に示してある)の形体をしているのが
よく、この管内部の体積が利用されて水力学的−空気力学的復座器(リキュペレ
ータ)/緩衝器(これについては我々の連合王国特許GB2313180に記載があり、
その内容をここで参考として組入れることとする)用の圧縮ガスを貯蔵するため
に利用される。中空のクレードル部材を圧縮ガスを貯蔵するために利用する特定
の利点は、これが別のガス貯蔵アキュムレータを使用する必要性を排除して、大
砲アッセンブリイ8の重量を減らすことである。
いて、これがサドル12内の各トラニオンベアリング18内に軸動可能にマウン
トされていて、それによりバレル16が例えば−5゜の抑制された低角度から高
い仰角例えば+70゜まで上昇できるようにしている。バレル16はクレードル
14内部に摺動可能にマウントされているのがよく、それによって、トラニオン
ベアリングの軸が実質的にバレル16の後座の最大点まで、あるいはそれを越え
るところに置かれるようになる。このことは我々の連合王国特許GB2313178に記
載されており、その内容はここで参考として組入れることとする。すなわち、バ
レル16はクレードル14内部の前方位置にマウントされていて、バレル16の
ブリーチ(砲尾)16Aが大砲アッセンブリイ8の発射で後座する結果として、
トラニオンペアリングの軸を通って進まないようにする。これが一番よく示され
ているのが図4であり、ここではバレルが完全に後座した位置にとめられている
。このことが特に好都合とされるのは、トラニオンベアリング18の高さが最小
とされ、しかもなおバレル16が高い仰角まで持ち上げられて、それにより発射
時のサドル12上のオーバーターンモーメントを減らしていることがあるからで
ある。バレルはトラニオンベアリングの軸を通って反動で後座することはないか
ら、クレードルは、別の実施形態におけるトラニオンマウントではなく、しっか
りした駆動軸(ソリッドアクスル)によってサドル12に軸動可能にマウントで
きる。
エータ20がクレードル14の反対側に用意されてバレルを所望の高さまで上昇
させる。各液圧式上昇用アクチュエータ20はピストン20Aとシリンダ20B
とを備え、そこでは、ピストン20Aがクレードル14に軸動可能に取付けられ
、またシリンダ20Bはサドル12の各部分22に軸動可能に取付けられている
。上昇用アクチュエータ20を動作するための液圧用動力はビークルの一次動力
源6から与えられ、これが緩衝器/復座器系からの排出されたエネルギーを用い
て補充されるようにできる。液圧式上昇用アクチュエータ20を作動させること
が、その長さを延ばしたり、あるいは引込めたりさせ、それによってバレル16
の高さが変えられる。液圧式の上昇用サーボアクチュエータを使用するのが望ま
しいが、他の形式のアクチュエータを使うこともでき、電気式ロータリィもしく
は線形サーボモータを挙げることができる。
ーニング)ベアリング(図示せず)が使用され、約±30゜の弧にわたって大砲
アッセンブリイ8の照準合せができるようにする。ベース10から延びかつしっ
かりと固定(fast)されているのが1対の接続用部材で、大砲アッセンブリイ8
をベアリング26の周りのビークル4の後部に駆動可能に取付けている。ベアリ
ング26はビークルのトランスミッションの高さ近くに位置している。大砲アッ
センブリイ8はこのベアリング26の周りに液圧式アクチュエータ28でピスト
ン28Aとシリンダ28B構成を備えたものによって移動可能とされている。ピ
ストン28Aは各レバー部材30で部材24にしっかりと固定されているものに
軸動可能に取付けられ、またシリンダ28Bはビークル4に軸動可能に取付けら
れている。レバー部材30と接続用部材24とは、アクチュエータ28の長さが
延び縮みすると、それがベース10をベアリング26の周りで軸動するようにさ
せる構成となっている。
ブリイ8を展開(配備)したり動作したりするのと同様である。ビークル4には
キャブ32,34が乗組員用にあり、これは各シェル(砲弾)36とチャージ(
弾薬)38マガジンから隔離されていて、このマガジンはビークルデッキの側部
に沿って位置している。マガジン36,38は能動的(自動装填)36A,36
Bと受動固定コンテナ36B,38Bとに分けられている。各能動マガジン36
A,36Bはそれぞれが典型的な45シェルアンドチャージを保持することがで
き、また2つの受動マガジンはさらに15ラウンドを各々が保持できる。弾薬(
シェルとチャージ)の全体量と能動受動比とは所与の応用に合わせて調整するこ
とができる。例示したように、マガジン36,38はビークルのシャーシ壁内部
にビークルの長さに沿って置かれ、中央のアクセス用廊下(コリダー)50によ
って分離されている。チャージマガジン38の側壁はシェルとチャージの物理的
な離隔を与えている。自動弾薬処理システム(図示せず)があって、自動的にチ
ャージとセルとのローデング(装填)を1分間に8ラウンドの一般的な最小速度
で行なうようにしている。弾薬処理システムは各能動マガジンに対してウォーキ
ングビーム構成(Walking-beam arrangement)を備えているのがよく、これがシ
ェルとチャージをマガジン内部でビークル4の後部に移動するようにし、またい
くつかの機械的なアーム(腕)をそなえているのがよく、これがマガジンを自動
ラミング(火薬詰め)のためのローデングトレイ上に移送する。この発明の自走
形大砲(SPガン)2はこのようにして全体が自律形ユニットとなっている。
、このモードでは大砲アッセンブリイ8が展開(配備)されて、ベース10が大
地と係合している。スペード44は取り外し可能にベース10の下側に固定され
ていて、大地42の中まで掘っていることが示されている。スペード44はいく
つかの後方向に角度のあるシェブロンブレード(山形をした刃)の形をとるのが
よく、これが大地42の中に掘り込むように設計されて、発射の際に力を伝える
ようにしている。“ファイヤリング”モードでは、ビークル4の一部で大砲アッ
センブリイ8の近くにある部分が持ち上げられて、ビークル4の重量の一部がベ
アリング26を通ってベース10にまで伝わり、大砲アッセンブリイ8が大地4
2としっかりと接触して保持するのを助けるようにしている。図3に示した上昇
の角度で、高い仰角、すなわち+30゜ないし+70゜では、主たる反動力は垂
直に向い、ベース10を経て大地42の中に伝達される。低い仰角で抑制された
角度すなわち+30゜ないし−5゜では、主たる反動力はスペードの周りにオー
バーターンモーメントを誘起して、これが全部もしくは一部分をビークル4の質
量によって吸収されるので、したがって仮想的な尾脚として作用する。トラニオ
ンベアリング18の位置で最大後座の限界を越えるものは大砲アッセンブリイ8
にポジティブ(積極的)なアウトオブバランスとなる大きな角度を与えることに
なり、これが上昇の低角度では一番大きな利点となっていて、この場合にはアウ
トオブバランス(バランス外れ)の回転モーメントがスペードを大地中に動かす
ように作用することになる。この結果は次のようになる。すなわち、発射時に、
角度のついた刃が静止したプラオ(鋤)として作用して反動力の実質的な部分を
吸収して、ごく僅かだけがビークル4に転送される。
ング”モードとの間の展開の原理を示す。図4を見ると、これが大砲アッセンブ
リイ8が“モビリティ”モードにある状態を示し、このモードでは大砲アッセン
ブリイ8は大地42との直接の接触は何もしていないフリーな状態にあり、また
バレル16は、実質的に水平前方を指す方向に収納されている。“モビリティ”
モードではベース10が実質的に垂直な配向にまで軸動されている。ドア46が
シェルとチャージのマガジン36,38間の廊下50の端に用意されている。
されて、ベース10がベアリング26の周りを実質的に垂直な配向から実質的に
水平な配向まで軸動するようにし、水平な配向点では図5に示すようにベースが
大地と係合するようにする。大地より上のベアリング26と接続用部材24との
位置は、大砲アッセンブリイ8の展開がスペード44を大地42内に動かすよう
にし、かつビークル4の後部を大地42から遠ざけるように持ち上げるように構
成されている。液圧式アクチュエータ20はそこで作動されてバレル16を展開
配備して、図6に示すように所望の発射用の上昇となるようにする。
4から遠ざかるかのいずれかを向く。大砲アッセンブリイ8の展開(配備)の間
には、バレル16が少くとも90゜の角度は移動して、それによりビークル4か
ら離れる方向に向く。これが大砲アッセンブリイ8にとってバレル16の上昇の
抑制された角度での動作を可能としそのときにビークルが大砲アッセンブリイ8
を妨害することがないようにしている。“ファイヤリング”モードでは、SPガ
ン2が実効的に3点支持(すなわちベース10とビークル4の前部近くの車輪の
組とで成るもの)を有していることが理解されよう。
へ展開するためには上記のプロセスと逆が使われる。すなわち、バレル16は実
質的に垂直の上昇までアクチュエータ20の作動によって上昇されて、全体の大
砲アッセンブリイ8が軸動で持ち上げられて大地42を離れて、アクチュエータ
24を作動させることによりビークル4内の収納位置とされる。アクチュエータ
20,24により必要とされる回転モーメントを減らすために、大砲アッセンブ
リイ8はバレル16と一緒に完全に後座した位置で収納されるのがよく、それに
よってバレル16の重心はトラニオンベアリング18に向って移動される。この
ようにしてバレル16を収納することは、また好都合であり、その理由はSPガ
ン2の全体の長さとビークルを越えたバレルのオーバーハング(はみ出し)とが
減ることになるからであり、これが運転者に対して視野を邪魔されないようにす
ることを助け、またこの大砲が空輸されるときの利点ともなっている。好ましい
のは、バレル16が“モビリティ”モードにある位置でクランプ(固定)される
ことである。
はあるが、これは本質的なことではない。代りのやり方では、アクチュエータ2
0,24は同時に作動できて、これが大砲アッセンブリイ8の“モビリティ”モ
ードと“ファイヤリング”モードとの間の展開配備にかかる時間を減らしている
。しかしながら、大砲アッセンブリイ8を2段階で展開配備することは次のよう
な利点をもたらす。先ず大砲アッセンブリイ8を図3に示したようなその右側で
はなく、垂直位置(図5)に動かすことによって、上昇する質量の重心が実効的
にトラニオンベアリング18の近くで動くことになる。これは液圧式アクチュエ
ータ24によって生成されることを要する回転モーメントを大幅に減らしている
。第2に、2〜3回の(フューラウンドの)発射後に、スペード44は大地42
内に埋め込まれて、泥だらけの状態となり、刃46とベース10の下側10Aと
が吸引力によって保持されることになる。より大きな回転モーメントがそこで、
ベース10/スペード44と大地42との間の吸引に制動をかけるためには、ア
クチュエータ24により生成される必要がある。大砲アッセンブリイ8の重さと
比較して吸引力が著しい大きさとなり得ることは全く可能なことである。したが
って、バレル16は垂直位置(図5)に移動してから液圧式アクチュエータ24
を動作するのが好い。アクチュエータ24の揚力作用を支援するために、ビーク
ル4は僅かに前進及び/又は後進して、吸引に制動をかけるのを助けることがで
きる。
、その中には戦場で発生することがある緊急事態に対応することができる必要と
されるとっておきの余裕があり、例えばアクチュエータ24の緊急動作があり、
これはアクチュエータ20がその動きを完全に終らせる前の動作であり、クレー
ドル14とバレル16とを垂直に持ってきて速かな避難をするためである。
量を最小とすることは主たる考慮事項である。155mm砲の反動は激烈なプロ
セスであるから、この力を消散させるためにはあらゆる手段を利用することが好
都合とされる。特別に好ましいとされる実施では、圧力レリーフバルブが液圧式
上昇用アクチュエータ20内に組込まれていて、発砲の際にベアリング26の周
りのベース10についての限定された回転モーメントを許すようにしている。便
利なのは、このバルブが液圧式スイッチの形態をしていて、これが発砲時に経験
されるような大きな力のインパルスに対応して開くようにし、また正常の動作状
態では閉じるようにする。動きについてのこの限定した自由度はスペード44が
より深く掘ることができるようにして、アクチュエータ20とマウント用部材を
損傷から保護する。液圧式アクチュエータ20はこのようにして反動力の最悪な
ものにクッション作用をするための選択的ダンピングの要素を与えている。反動
とリバウンドの効果が終ると、自動液圧系はアクチュエータ20を再度励起して
発射体勢を確立し、すなわちベース10をしっかりと大地と係合するように付勢
して、ビークル4の後部をもち上げる。
ル4の後部近くに置かれていて、それらの重量がベースを下側に向けてさらに付
勢して大地42と係合するようにし、それによって大砲アッセンブリイ8が発射
時に安定となるのを助けている。さらに、シェルとチャージ36,38とは1ラ
ウンドの発射の都度自動的にビークル4の後部に向って移動されるので、これが
大砲アッセンブリイ8を安定化させるために最大可能な量の重量が作用すること
を確かなものとしている。述べてきたことは、この発明のSPガンが搭載してい
る弾薬がない場合でも安定な動作をするように設計されていること、また弾薬の
効果もそこではさらに大砲アッセンブリイの安定化を支援していることであると
理解されよう。
屋根の上で静止している。
いる砲術計算機に入力され、そこで到達距離と標的の方位を計算する。搭載され
ている航法システムを用いてビークル4が運転されて発射位置に進み、標的から
離れて直接向っている方向に配向される。大砲アッセンブリイ8は“ファイヤリ
ング”モードに展開配備されて、それが標的に向うようにされて、ラウンド数が
速い継続で異なる軌跡で発射されて、ラウンドが標的に実質的に同じ時間に到達
するようにする。大砲アッセンブリイ8は直ちに“モビリティ”モードに戻され
て、ビークルは別の位置に移動されて、報復の可能性を低減する。
イ8がビークル4が停止したその瞬間に自動的に展開されるように開始をする。
またビークル4はバレル16が廊下50の屋根の上に降されると直ちに立ち去る
ように駆動できるようにする。これがこの発明のSPガン2に対してタンクとが
自走形榴弾法のものと同じような可能性(モビリティ)のレベルを与えている。
しかしながら、その重量は一般に20トンよりは、全装備のときに、小さく、実
質的にはタンクよりも小さくて、空輸による戦場での配備を可能とし、空輸は例
えば短滑走離着陸航空機であるHercules(ヘルクレス)C−130のようなもの
で図7に示すように可能とされている。さらにその大きな可能性が原因して、重
い保護用の装甲を必要とせず軽量のApplique装甲をビークルの側部に沿ってもつ
だけでよい。これが別な重量軽減の源となっている。
で、“ファイヤリング”モードで配備されるときには、これがビークルの側部を
弾薬を運ぶために使用できるようにする。
変更修正がこの発明の範囲内で行なえることは理解されよう。
式的側面図。
ドにあるときに示す模式図。
図。
Claims (9)
- 【請求項1】 1次動力源(6)と、大砲アッセンブリイ(8)とを有する
ビークル(4)とを備えた自走形大砲(2)であって; 該大砲アッセンブリイ(8)はベース(10)と、該ベース(10)に軸動可能
に(18)マウントされたクレードル(14)と、該クレードル(14)に摺動
可能にマウントされて、第1と第2の位置間を発射の反動の結果として変位でき
るようにされているバレル(16)とを備えていて、 該大砲アッセンブリイ(8)はビークル(4)に移動可能にマウントされていて
、それにより第1の“モビリティ”モードでは大砲アッセンブリイ(8)が大地
(42)と何ら直接接触をされなくてよい状態であり、また該バレル(16)は
第1の方向を向いていて、前記ビークルが駆動されるようにし、かつ第2の“フ
ァイヤリング”モードの動作では、大砲アッセンブリイ(8)が発射位置に展開
されて、この位置ではベース(10)が大地(42)に向いそこと係合するよう
に移動して、前記バレル(16)が少くとも90度だけは前記第1の方向から違
っている仰角にわたって展開可能となっていることを特徴とする自走形大砲。 - 【請求項2】 前記第1の方向は実質的に水平前方方向である請求項1記載
の自走形大砲。 - 【請求項3】 前記第1の方向は実質的にビークルの軸と一致している請求
項1または2記載の自走形大砲。 - 【請求項4】 前記大砲アッセンブリイ(8)はピボット構成(24,26
)によって前記ビークル(4)に軸動可能に取付けられているベース(10)に
より前記ビークルに移動可能にマウントされている請求項1ないし3のいずれか
1項記載の自走形大砲。 - 【請求項5】 前記ピボット構成(24,26)はベースが大地(42)と
係合する展開がピボット構成(26)の近くでビークルの一部が大地から離れて
持ち上るように構成されている請求項4記載の自走形大砲。 - 【請求項6】 前記バレル(16)は前記“モビリティ”モードの際に、第
2の位置に保持されている請求項1ないし5のいずれか1項記載の自走形大砲。 - 【請求項7】 前記バレル(16)は前記“モビリティ”から“ファイヤリ
ング”モードへ及びその逆方向に大砲アッセンブリイ(8)を展開する際には第
2の位置に保持されている請求項1ないし6のいずれか1項記載の自走形大砲。 - 【請求項8】 前記クレードル(14)はベアリング(18)の周りに軸動
可能にマウントされていて、このベアリングはバレルの最大の後座を越えた点に
位置しているものである請求項1ないし7のいずれか1項記載の自走形大砲。 - 【請求項9】 前記ベースはいくつかのスペード(44)を組入れている請
求項1ないし8のいずれか1項記載の自走形大砲。
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