JP2002526247A - 乳化および/又は安定剤としての本質的にアモルファスなセルロースナノフィブリルの使用 - Google Patents

乳化および/又は安定剤としての本質的にアモルファスなセルロースナノフィブリルの使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、50%以下の結晶化度を有する本質的にアモルファスなセルロースナノフィブリルの、ディスパージョンにおける乳化および/又は安定剤としての使用に関する。前記ナノフィブリルは、水性サスペンジョンの形で、または分散可能な乾燥形で使用可能である。前記ナノフィブリルは、少なくとも一つの添加剤と、所望により少なくとも一つの共添加剤と組み合わせても使用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ディスパージョンにおける乳化および/又は安定剤としての、50
%以下の結晶化度(crystallinity index)を有する本質的にアモルファスなセ
ルロース・ナノフィブリルの使用に関する。
【0002】 それは、少なくとも1つの添加剤との、所望により少なくとも1つの共添加剤
(co-additive)との、上記したナノフィブリルの使用にも関する。 本発明の目的のために、ディスパージョンは、少なくとも2つの非混和性の相
から成る(consisting of)系を表す。 それは、例えば: −液中液型(liquid-in-liquid)エマルションであって、それらの液体が互い
に非混和性であるもの、特に、水中油型エマルションまたは油中水型エマルショ
ンに; −例えば、それらのうち少なくとも2つが互いに非混和性である3つの液体か
ら成る多重エマルション、特に、水中油中水型(water-in-oil-in-water)、ま
たは油中水中油型(oil-in-water-in-oil)エマルションであって、それらの水
相および油相は同一または異なっていてもよいものに; −液体またはエマルション中で分散されたガスから成る発泡体に; ―液相中のポリマー粒子のコロイド性サスペンジョンと対応するラテックス等
の、液体中の固体のエマルションまたはサスペンジョンに; −ガスおよび2つの異なる液体で形成された系に、 対応することができる。
【0003】 本発明の主題は、上記で定義された任意のディスパージョンに、とりわけ非制
限的に列挙した系にあてはまる。 この段階で、用語「乳化剤」および「安定剤」を定義することは重要である。 本発明の文脈において、用語「乳化剤」は、2つの非混和性の相(例えば、水
/油)の間で界面張力を低減させ、従って、乳化されるべき相の比表面積を高度
に増加させる化合物を示す。従って、ディスパージョンを形成するために必要な
機械的エネルギーは、低減される。
【0004】 乳化剤は、例えば、「静電安定化」液滴の表面へ電荷を与えることによって、
エマルションを安定化でき、またはその後永続的に安定化できる。 表現「安定剤」は、エマルションのまたはディスパージョンの不安定化の現象
、すなわち遅かれ早かれ液滴の合体(coalesence)に、またはディスパージョン
中の固体の凝結(coagulation)に至るクリーミングまたは凝集(floculation)
を遅くさせ、または抑制さえするであろう任意の化合物を意味すると理解される
。安定剤は: −必ずしもそれらの界面張力を低減させることなく、液滴の表面に吸着され、
且つそれらを立体的に安定化させることにより、 −または液滴のクリーミングまたは固体の凝集の速度を遅くさせるように媒体
の粘度を高め、または構成することによる、 等の種々の方法でその機能を発揮することができる。
【0005】 従って、液滴のクリーミングを防ぐ、または固体の凝集を防ぐ一種の機械的バ
リアを形成することにより、安定剤はその機能を発揮すると言うことがことがで
きる。 安定化および乳化は、したがって、2つの別個であるが、相補性の機能である
【0006】 乳化剤の作用を促進する、例えば相の性質、濃度、pH、イオン強度、温度等
の操作条件が、必ずしも安定剤のそれを促進するわけではないことに留意すべき
である。 このように、多数の化合物は、それらの乳化剤としてまたは安定剤としての両
方の機能が知られている。低濃度で、および多数の異なる系に対して、同時に、
最適に両方の機能を発揮するもの、より稀である。
【0007】 指針として、エマルション中の安定剤として知られているが、乳化剤としては
知られていないキサンタンガム、カラギーナン、アルギネートまたはカルボキシ
メチルセルロース、多糖が言及できる。 逆の例は、高濃度以外で乳化および安定化力を有するアラビアゴムである。 しかしながら、本出願人は、意外にも、且つ驚くべきことに、結晶化度が50
%以下である本質的にアモルファスなセルロースナノフィブリルが、顕著な乳化
および/又は安定化の性質を有することを認識した。
【0008】 本発明に従う前記ナノフィブリルは、比較的低い量、ツイーン(TWEEN)20
(ポリオキシエチレンソルビタン モノラウレート)等の慣習的な乳化剤のそれ
らに正に匹敵し、アラビアゴムよりも遙かに低い量において、乳化および/又は
安定剤の両方であることができる。 本発明の他の利点および特徴は、以下の記述および例を読むことによって、よ
り明らかなるであろう。
【0009】 本発明の主題は、従って、50%以下の結晶化度を有する本質的にアモルファ
スなセルロースナノフィブリルの、ディスパージョンにおける乳化および/又は
安定剤としての使用である。 とりわけ、本発明の主題は、50%以下の結晶化度を有する本質的にアモルフ
ァスなセルロースナノフィブリルの、ディスパージョンにおける乳化および安定
剤としての使用である。
【0010】 本発明において、ナノフィブリルは、乳化および/又は安定化させるために充
分な量で用いられる。 特に、ディスパージョンの合計重量に対して、0.01〜5重量%(質量%)
の間の量で、ナノフィブリルが存在することができる。 本発明の有利な態様によれば、ディスパージョンの合計重量に対して、0.0
5〜1重量%(質量%)の間の量、好ましくは0.1〜0.8重量%(質量%)
の間の量で、ナノフィブリルが存在することができる。
【0011】 表現「本質的にアモルファス」は、結晶化度が50%以下のナノフィブリルを
言う。本発明の特定の変形によれば、その結晶化度は、15%〜50%の間にあ
る。望ましくは、結晶化度は、50%未満である。 本発明に従う処方の組成に入るセルロースナノフィブリルは、細胞、好ましく
は少なくとも約80%の一次膜から成る細胞に由来する。
【0012】 このような特性は、柔組織(parenchymal)細胞に基づくセルロースで存在す
る。例えば、柑橘類果実、例えば特にレモンおよびグレープフルーツ、または砂
糖大根は、このような細胞を含む植物である。 好ましくは、一次膜の量は、少なくとも85重量%(質量%)である。より詳
しくは、砂糖大根パルプに由来するセルロースが用いられる。
【0013】 好ましい変形によれば、本発明のナノフィブリルは、一次膜を有する細胞の少
なくとも80%を有する。 ナノフィブリルは有利には、単独でまたは混合物として、カルボン酸で、およ
び酸性多糖で表面で荷電される。 用語「カルボン酸」は、単純カルボン酸並びにそれらの塩を言う。これらの酸
は、好ましくはウロン酸またはそれらの塩から選ばれる。より詳しくは、前記ウ
ロン酸は、ガラクツロン酸、グルクロン酸またはそれらの塩である。
【0014】 酸性多糖として、ペクチン(とりわけポリガラクツロン酸)が言及できる。こ
れらの酸性多糖は、ヘミセルロースとの混合物として存在てもよい。 本発明の非常に有利な一態様は、その表面が少なくともガラクツロン酸および
/又はポリガラクツロン酸で荷電されているナノフィブリルから成る。 ここに、それは前記ナノフィブリルおよび酸および多糖との間の単純な混合物
でなく、むしろ、これらの2つのタイプの化合物間の厳密な組み合わであること
に留意すべきである。この理由は、ナノフィブリルを調製するためのプロセスが
、酸および多糖が繊維から完全には分離されず、代わりにまだ表面で残り、それ
らに全く特有の性質を与えることである。従って、それらをその後に加えるため
に、調製の間これらの酸および/又は多糖がナノフィブリルから全く分離される
ならば、同様の性質を得ることができないということが観察された。
【0015】 セルロースナノフィブリルは、更に約2〜約10nmの間の断面を有する。よ
り詳しくは、マイクロフィブリル断面は、約2〜約4nmの間にある。 食品処方の組成の一部となる特定のマイクロフィブリルは、今や記述されるで
あろう全く特有の調製プロセスの使用のための特性を有する。 このプロセスが、とりわけ特許出願EP726,356号(更なる詳細のため
に参照できる)において記述されていることに留意すべきである。
【0016】 第1に、前記プロセスは、当該技術において知られている方法により、それが
ショ糖の抽出の予備的なステップを経た後に、とりわけ砂糖大根パルプに対して
行われる。 その調製プロセスは、以下のステップを含む: (a)最初の酸性または塩基性の抽出、その後、最初の固体残渣が回収される
、 (b)所望により、アルカリ条件の下で行われる最初の固体残渣の第2の抽出
、その後、第2の固体残渣が回収される、 (c)第1または第2の固体残渣の洗浄、 (d)所望により、洗浄した残渣の漂白、 (e)2〜10重量%(質量%)の間の固形分を得るような、ステップ(d)
の後に得られた第3の固体残渣の希釈、 (f)希釈サスペンジョンの均質化。
【0017】 ステップ(a)における用語「パルプ」は、エンシレージによって貯蔵され、
または部分的に脱ゲル化された(depectinized)湿った、脱水されたパルプを言
うことを意図する。 抽出ステップ(a)は、酸性媒体中または塩基性媒体中で行うことができる。 酸性抽出のために、pH1〜3の間、好ましくは1.5〜2.5の間で酸性化
サスペンジョンを均質化するために、パルプは数分間水溶液中で懸濁される。
【0018】 この操作は、塩酸または硫酸等の酸の濃い溶液で行われる。 このステップは、パルプ中に存在する可能性があり、且つそれらの非常に研磨
性の性質のために、均質化ステップにおける困難を引き起こす可能性があるシュ
ウ酸カルシウム結晶を除去するために有利な可能性がある。 塩基性抽出のために、9重量%(質量%)未満、とりわけ6重量%(質量%)
未満の濃度で、パルプが塩基、例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムの
アルカリ性溶液に添加される。好ましくは、塩基の濃度は1〜2重量%(質量%
)の間にある。
【0019】 少量の水溶性の酸化防止剤(例えば亜硫酸ナトリウムNa2SO2)は、セルロ
ースの酸化反応を制限するために添加することができる。 ステップ(a)は、約60℃〜100℃の間、好ましくは間に約70℃〜95
℃の間で温度で一般に行われる。 ステップ(a)の持続時間は、約1時間〜約4時間の間にある。
【0020】 ステップ(a)の間、大部分のペクチンとヘミセルロースの放出および可溶化
とともに部分的な加水分解が起こり、同時にセルロースの分子的質量を保持する
。 固体残渣は、公知の方法を行うことによって、ステップ(a)から得られるサ
スペンジョンから回収される。従って、遠心分離により、例えば、フィルタ・ガ
ーゼまたはフィルタプレスによる減圧または圧力下での濾過により、または他に
蒸発により、固体残渣を分離することが可能である。
【0021】 得られる第1の固体残渣は、所望により、アルカリ条件の下で行われる第2の
抽出ステップに供される。 第1のステップが酸性条件の下で行われた際には、第2の抽出ステップが行わ
れる。第1の抽出がアルカリ条件の下で行われた際には、第2のステップは、任
意的なものに過ぎない。
【0022】 そのプロセスによれば、この第2の抽出は、その濃度が約9重量%(質量%)
未満、好ましくは約1%〜約6重量%(質量%)の間である、水酸化ナトリウム
および水酸化カリウムから好ましくは選ばれる塩基で行われる。 アルカリ抽出ステップの持続時間は、約1〜約4時間の間にある。それは、好
ましくは約2時間に等しい。
【0023】 この第2の抽出(それが行われるならば)の後、第2の固体残渣は回収される
。 ステップ(c)において、ステップ(a)または(b)由来の残渣は、セルロ
ース系材料の残渣を回収するために、水により徹底的に洗浄される。 ステップ(c)からのセルロース系材料は、次いで、標準的な方法に従うステ
ップ(d)で、所望により漂白される。例えば、処理される固体の量に対して5
〜20%の割合で、亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、または過酸化
水素による処理を行うことができる。
【0024】 約18℃〜80℃の間、好ましくは約50℃〜70℃の間の温度で、漂白剤の
異なる濃度を用いることができる。 このステップ(d)の持続時間は、約1時間〜約4時間の間、好ましくは約1
時間〜2時間の間にある。 85〜95重量%(質量%)の間のセルロースを含むセルロース系材料は、こ
のように得られる。
【0025】 この漂白ステップの後、セルロースを水で徹底的に洗浄することが好ましいで
あろう。 所望により漂白された、結果として生じるサスペンジョンは、次いで、均質化
ステップを経る前に、2〜10%固体の割合に水で再希釈される。 均質化ステップは、混合またはブレンディング操作、または高機械的剪断力の
任意の操作、およびこれに続いてそのサスペンジョンを少なくとも20のMPa
の圧力低下および高速剪断作用に供する、細胞サスペンジョンを小さい直径のオ
リフィスに通す一つ以上の通過、およびこれに続く高速減速衝撃に対応する。
【0026】 その混合またはブレンディングは、例えば、4ブレードのインペラーを取り付
けたウォーニング(Warning)ブレンダー、またはパンミルミクサー、または他
の任意のタイプのブレンダー(例えばコロイドミル等)の機械中で、数分〜約1
時間の範囲の時間で、ミクサーまたはブレンダーを通して1回以上通過させるこ
とによって行われる。
【0027】 実際の均質化は、サスペンジョンが狭いパス中でおよび衝撃リングに対して高
い速度および圧力で剪断作用に供されるマントンゴーリン(Manton Gaulin)等
のホモジナイザ内で有利に行うことができる。超高圧をつくる圧縮空気モーター
と、均質化操作が行われる(伸張の剪断、衝撃およびキャビテーション)相互作
用チャンバと、ディスパージョンを脱圧力化させる低圧チャンバとから主になる
ホモジナイザであるマイクロフリュダイザ(Micro Fluidizer)にも、言及する
ことができる。
【0028】 サスペンジョンは、好ましくは、40〜120℃(好ましくは85〜95℃)
の間の温度への予熱の後、ホモジナイザに導入される。 均質化操作の温度は、95〜120℃の間、好ましくは100℃を超えて維持
される。 ホモジナイザ中のサスペンジョンは、20〜100MPaの間、好ましくは5
0MPaを越える圧力に供される。
【0029】 安定なサスペンジョンが得られるまで、1〜20、好ましくは2〜5の間の範
囲の数の通過により、セルロース系のサスペンジョンの均質化が得られる。 均質化操作は、高い機械的剪断の操作、例えばシルバーソンのウルトラ−トゥ
ラックス(SYLVERSON ULTRA TURRAX)機械等の機械中で有利にフォローされる。 この方法が02/07/96に出願されたヨーロッパ特許出願EP 726
356号で記述されており、したがって必要に応じてそれが参照できることに留
意すべきである。このテキストの例20は、特に、本質的にアモルファスなセル
ロースナノフィブリルのサスペンジョンの調製のモードを与える。
【0030】 本発明の文脈において、ナノフィブリルは、上記した方法によって得られるよ
うな水性サスペンジョンの形で用いることができる。 本発明の特定の態様に従えば、セルロースナノフィブリルは、少なくとも1つ
のポリヒドロキシル化された(polyOH)有機化合物と組み合わせることができ
る。
【0031】 より詳しくは、ポリヒドロキシル化(polyOH)化合物は、炭水化物、それら
の誘導体、およびポリオールから選ばれる。 炭水化物に関しては、とりわけ、線状または環式のC−3からC−6の、好ま
しくはC−5またはC−6の単糖、オリゴ糖、多糖および脂肪性誘導体(例えば
、ショ糖エステル(sucroesters)または脂肪酸ショ糖エステル等)、炭水化物
アルコール、およびそれらの混合物に言及することができる。
【0032】 適当な単糖の非制限的な例は、フルクトース、マンノース、ガラクトース、グ
ルコース、タロース、グロース、アロース、アルトロース、イドース、アラビノ
ース、キシロース、リキソース、およびリボースである。 言及することができるオリゴ糖は、とりわけ、ショ糖、マルトースおよびラク
トースである。
【0033】 多糖は、動物、植物、またはバクテリア性の起源のものであることができる。 加えて、それらはアニオン性または非イオン性の形で用いることができる。 キサンタンガム、スクシノグリカン、カラギーナンおよびアルギネートは、ア
ニオン性多糖の代表的な成分である。 非イオン性多糖に関しては、特にグアーガム等のガラクトマンナン、カロブ(
carob)ガム、デンプン、およびそれらの非イオン性誘導体、および非イオン性
・セルロース誘導体に特に言及することができる。
【0034】 炭水化物に関しては(何ら限定する意図無しに)、脂肪酸ショ糖エステル、脂
肪酸エステル、ソルビトールまたはマンニトール等の炭水化物アルコール;グル
コン酸等の炭水化物酸、ガラクツロン酸またはグルクロン酸等のウロン酸並びに
それらの塩、およびカルボキシメチルセルロース等の炭水化物エーテルに言及す
ることができる。
【0035】 ポリオールに関しては、グリセロール、ペンタエリスリトール、プロピレング
リコール、エチレングリコールおよび/又はポリビニルアルコールを、食品処方
で用いることができる。 上記した化合物が、単独でまたは混合物として使用可能であることに留意すべ
きである。
【0036】 この特定の態様が用いられる際に、1以上のポリヒドロキシル化(polyOH)
有機化合物は、重量比(質量比)たる、{1以上の(polyOH)×100/[1
以上の(polyOH)+(CNF)]}が5〜50%の間、好ましくは5〜30%
の間で、セルロースナノフィブリルと組み合わされる。 最も有利には、この比は、10〜30重量%(質量%)の間、好ましくは15
〜30重量%(質量%)の間にある。
【0037】 第1の特に有利な変形に従って、ポリヒドロキシル化された化合物は、少なく
ともカルボキシメチルセルロースである。 セルロースは、グルコースモノマー単位から成るポリマーである。カルボキシ
ル基は、それ自体公知の方法で、クロロ酢酸をセルロースと反応させることによ
って導入される。
【0038】 置換の程度は、グルコース単位につきカルボキシメチル基の数に対応する。最
大の理論的な程度は、3である。 置換の程度が0.95を超えるか、またはそれ未満か、またはこの値に等しい
どうかに従って、カルボキシメチルセルロースがそれぞれ、高いまたは低い置換
の程度を有することが指定される。好ましくは、カルボキシメチルセルロースは
0.95より大きい置換の程度を有する。
【0039】 第2の変形に従って、ポリヒドロキシル化された化合物は、カルボキシメチル
セルロースと、非イオン性およびアニオン性単糖、オリゴ糖および多糖、および
それらの誘導体、および炭水化物アルコール、酸およびエーテル等の炭水化物誘
導体から選ばれる少なくとも1つの化合物との組み合わせである。 特に、カルボキシメチルセルロースは、キサンタンガム、ソルビトール、ショ
糖の化合物のうちの少なくとも1つと組合せて用いられる。
【0040】 所望により、セルロースナノフィブリルは、上述したポリヒドロキシル化され
た化合物に加えて、以下のものから選択される少なくとも1つの共添加剤と組み
合わせることができる: ・0.95以下の置換の程度を有するカルボキシ化されたセルロース、好まし
くはカルボキシメチル化されたセルロース、 ・配糖体のモノマーまたはオリゴマー、 ・式(R12N)COA [式中、式R1およびR2は同一または異なって、水素またはC−l〜C−10、
好ましくはC−1〜C−5のアルキル基を表し、Aは、水素、C−1〜C−10
、好ましくはC−1〜C−5のアルキル基、または、代わりに基R'1R'2N(式
中、R'1またはR'2は同一または異なって、水素またはC−l〜C−10、好ま
しくはC−1〜C−5のアルキル基を表す)を表す] の化合物 ・カチオン性または両性界面活性剤。
【0041】 (R12N)COAタイプの化合物に関して、2つのアミド官能基を含む化合
物の使用は好ましい。好ましくは、尿素が共添加剤として用いられる。 本発明の枠組み中に入るセルロースナノフィブリルは、ナノフィブリルディス
パージョンの(好ましくは添加剤の存在下で、および所望により共添加剤の存在
下での)乾燥に由来する。
【0042】 従って、本発明のセルロースナノフィブリルは、乾燥、分散可能な形で使用可
能である。 本発明の他の主題は、必要に応じて添加剤、および所望により共添加剤と組み
合わせて、化粧品、食品、コンクリート中の構造、ドリリング流体、直接また逆
エマルションにおける、マイクロエマルションにおける、サスペンジョンにおけ
る、ディスパージョンその他における、重合等のフリーラジカル重合の分野にお
ける乳化および/又は安定剤としての、本発明に従うナノフィブリルの使用であ
る。
【0043】 本発明の主題は、加えて、本発明に従うナノフィブリルを含み、必要に応じて
添加剤、および所望により共添加剤と組み合わせて、乳化および/又は安定剤と
しての、化粧品、食品、コンクリート中の構造、ドリリング流体の分野における
組成物、またはフリーラジカル重合に由来するポリマーに基づく組成物である。 具体的な、且つ非制限的な本発明の例が、今や示される。
【0044】 例1 この例の目的は、ストックサスペンジョンの形の、およびカルボキシメチルセ
ルロース(CMC)を含む乾燥形の、セルロースナノフィブリル(CNF)の調
製である。
【0045】 1.ナノフィブリルのストックディスパージョンの調製: セルロースナノフィブリルのストックディスパージョンを、特許出願EP 7
26 356の例20中で記述された方法に従って得る。それは、2.3%のセ
ルロースナノフィブリルを含み、それを、ウルトラ−トゥラックス機械を用いて
14 000rpmで100gのディスパージョンにつき1分間、予備均質化す
る。
【0046】 2.カルボキシメチルセルロース(CMC)を含む乾燥されたナノフィブリル の調製 セルロースナノフィブリルのストックディスパージョンを、特許出願EP 7
26 356の例20中で記述された方法に従って得る。それは、2.3%のセ
ルロースナノフィブリルを含み、それを、ウルトラ−トゥラックス機械を用いて
14 000rpmで100gのディスパージョンにつき1分間、予備均質化す
る。
【0047】 用いるカルボキシメチルセルロースは、1.2に等しい置換の程度を有し、平
均粘度(アクァロン(AQUALON)からの製品ブラノーズ(BLANOSE)12M8P)
である。 CMCを蒸留水に溶解し、次いで(CNF)のストックディスパージョンに加
え、およびその全体を、デフロキュレーション・パドル撹拌機で、1000rp
mで30分間攪拌する。
【0048】 加えたカルボキシメチルセルロースの量は、CMCの重量に対して30%であ
る。 その混合物を次いでディッシュへ注ぎ、次いで、赤外線の熱天秤を用いて水を
分析することによってモニターされた77%の乾燥抽出物まで、換気されたオー
ブンで40℃で乾燥する。
【0049】 乾燥された混合物を次いでコーヒーミル中で摩砕し、その後、それを500μ
mスクリーンでスクリーニングする。 例2 この例の目的は、セルロースナノフィブリル(CNF)の乳化力を示すことに
ある。
【0050】 1.表面張力(水/空気)の測定 表面張力を、自動化されたクレウス(KREUSS)張力計(タイプK 14)およ
びウィルヘミイ(WTLHEMY)スライドで測定する。 添加剤のないセルロースナノフィブリル(ストックディスパージョン)の表面 張力の測定 0.28%の質量濃度を有するように、緩和に攪拌しつつ蒸留水中で、セルロ
ースナノフィブリルを予備分散させる。このディスパージョンを、次いで100
0rpmで15分間攪拌し、次いで13 500rpmで2分間、ウルトラ−ト
ゥラックス機械を用いてい大気圧で均質化する。
【0051】 水の質、および設備の清潔さをモニタリングすることにより、23℃で71.
1 mN/mの蒸留水の表面張力の理論的値を実証することが可能である。 50mlのディスパージョンを張力計の結晶化ディッシュに配置し、30分間
放置する。スライドを浸漬するためにプラットフォームを次いで上げる。溶液を
30秒間平衡させる。表面張力値を次いで決定する(参照、表I) 30%のCMCを含むセルロースナノフィブリルの表面張力の測定 0.4%の質量濃度を有するように、緩和に攪拌しつつ蒸留水中で、例1の乾
燥されたセルロースナノフィブリルを予備分散させる。このディスパージョンを
、次いで1000rpmで15分間攪拌し、次いで13 500rpmで2分間
、ウルトラ−トゥラックス機械を用いて大気圧で均質化する。
【0052】 表面張力の測定を、上記のように行う。 比較の実験:カルボキシメチルセルロース(CMC)の表面張力の測定 0.12%の質量濃度を有するように、緩和に攪拌しつつ蒸留水中で、乾燥C
MC粉末(例1が参照される)を予備分散させる。このディスパージョンを、次
いで1000rpmで15分間攪拌し、次いで13 500rpmで2分間、ウ
ルトラ−トゥラックス機械を用いて大気圧で均質化する。
【0053】 表面張力の測定を、上記のように行う(参照、表I)。 比較の実験:アラビアゴムの表面張力の測定 20%の質量濃度を有するように、緩和に攪拌しつつ蒸留水中で、アラビアゴ
ムを予備分散させる。このディスパージョンを、次いで1000rpmで15分
間攪拌し、次いで13 500rpmで2分間、ウルトラ−トゥラックス機械を
用いて大気圧で均質化する。
【0054】 表面張力の測定を、上記のように行う(参照、表I)。 2.界面張力(水/油)の測定 界面張力を、ラウダ(LAUDA)TVT11タイプのペンダント液滴張力計で測
定する。 この装置では、キャリブレーションは必要でなく、水の清潔度の予備確認のみ
が行われるべきである。
【0055】 操作の原理は、乳化剤を含む液体の液滴1(水)を、第2の液体2(油)を含
む連続媒体中で、またはそれらの逆で(油相で形成された液滴)形成することに
ある。 平衡で、液滴の重量は、液体の界面張力により補償される。光学検出系が、そ
の値が界面張力とリンク可能な液滴の体積を測定する。
【0056】 測定は、乳化剤に界面に移る時間を与えるように、実質的に静的なモードで行
われる。界面張力値を、30分の平衡時間の後、決定する。 表Iに集められた結果は、非常に異なる極性の油の表面および界面張力を、C
NF類が顕著に低減させることを示す。
【0057】
【表1】 表Iの結果は、CNF類が、アラビアゴムより遙かに低い濃度で、アラビアゴ
ムに匹敵する乳化力(界面および表面張力の点で)を有することを現実に示す。 例3 この例の目的は、セルロースナノフィブリル類(CNF)の安定化力を示すこ
とある。
【0058】 そのために、水中油型(o/w)エマルションを調製し、液滴のサイズはサイ
ズグレーディングおよび光学顕微鏡法に従って決定した。 エマルションの調製 所望により添加剤を加えた(additivated)CNFディスパージョンを、蒸留
水中で例2の場合のように必要な濃度で調製する。
【0059】 ダイズ油(リッソ(RISSO);商標)またはn−ヘキサデカン(メルクから)
の適切な量を、次いで水相に加え(水相に対して30%質量)、その全体をウル
トラ−トゥラックスIKA T25タイプのモジナイザで、9 500rpmで
1分間予備均質化する。 この予備均質化は、マイクロフリュダイザへの均一な通過を確実にすることを
意図する。現実に、500バールで1通過がマイクロフリュダイザ M 110
Tを通して行われる:得られるエマルションは良好(nice)で、時間に対して均
質且つ安定である。
【0060】 47V 100タイプ(ロドルシル(Rhodorsil))のシリコーン油の安定エ
マルションをも、調製する。 エマルションのキャラクタリゼーション 粒径を、レーザサイズグレーディング(レファレンスLA 910を有するホ
リバ(HORIBA)の装置)により、および光学顕微鏡法(レファレンスBH−2を
有するオリンパス(OLYMPUS)の装置)により決定する。
【0061】 乳化の直後に測定を行い、貯蔵の後、次いで規則的な間隔で行う。 表IIに示された平均直径の値は、CNF類の使用により、比較的狭いサイズ
範囲を有する安定エマルションが産生可能となることを示す。 均質化の直後にエマルションが合体するため、安定したエマルションをCMC
で得ることはできなかった。
【0062】 表II:ダイズ油、ヘキサデカンおよびシリコーンのエマルションの評価
【0063】
【表2】 *Iは、多分散指数と対応する:Iが1に近い程、液滴はより単分散に近くな
る。 例4 この例の目的は、乳化剤、安定剤としてのCMCと一緒のCNF類が、50ミ
クロンの比較的に狭いサイズ範囲を有し、且つ時間に対して安定な多重の水中油
中水型(water-in-oil-in-water;w/o/w)エマルションを産生可能とする
ことを示すことにある。
【0064】 組成 ダイズ油 30% 水道水 48% 12%での食酢 12% 糖 6% NaCl 2.5% CNF/CMC 0.5% 手順 500rpmで攪拌しつつ、糖および次いでCNF類/CMCを水に加える。
攪拌を1000rpmに増大させ、15分間維持する。
【0065】 次いで食酢と塩を加え、撹拌を3分間維持する。 次いで油を加え、その全体を3分間攪拌する。 先ずウルトラ−トゥラックス IKA T25機械を用いて9 500rpm
で1分間で、次いで500バール(50MPa)でマイクロフリュダイザ M
110Tを通過させて、全体を均質化する。
【0066】 時間に対して安定で、良好で、均質なw/o/wエマルションを得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZA,ZW (72)発明者 カンティアーニ,ロベール フランス国,エフ−69006 リヨン,リュ モリエール,7 Fターム(参考) 4B035 LC03 LE02 LE03 LG05 LG18 LG19 LG20 LG26 LK04 LK13 4D077 AA02 AA09 AB08 AB11 AB14 AB20 AC02 AC03 AC04 BA07 BA20 DA02Y DC15Y DC16Y DC17Y DC34Y DD15Y

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 50%以下の結晶化度(crystallinity index)を有する本
    質的にアモルファスなセルロースナノフィブリルの、ディスパージョンにおける
    乳化および/又は安定剤としての使用。
  2. 【請求項2】 前記ディスパージョンが、液中液型エマルションであること
    を特徴とする請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 前記ディスパージョンが、水中油型エマルションであること
    を特徴とする請求項2に記載の使用。
  4. 【請求項4】 前記ディスパージョンが、油中水型エマルションであること
    を特徴とする請求項2に記載の使用。
  5. 【請求項5】 前記ディスパージョンが、3つの液体から成る多重エマルシ
    ョンであることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  6. 【請求項6】 前記ディスパージョンが、液体またはエマルション中に分散
    されたガスから成る発泡体であることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  7. 【請求項7】 前記ディスパージョンが、エマルションまたは液体中の固体
    のサスペンジョンであることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  8. 【請求項8】 前記ディスパージョンが、ガスおよび2つの異なる液体で形
    成されたディスパージョンであることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  9. 【請求項9】 前記ナノフィブリルが、ディスパージョンの全体の重量に対
    して0.01〜5重量%(質量%)の量で存在することを特徴とする、請求項1
    〜8のいずれか一つに記載の使用。
  10. 【請求項10】 前記ナノフィブリルが、ディスパージョンの全体の重量に
    対して0.01〜5重量%(質量%)、好ましくは0.1〜0.8重量%(質量
    %)の量で存在することを特徴とする、請求項8または9のいずれかに記載の使
    用。
  11. 【請求項11】 前記ナノフィブリルが、15〜50%の間、好ましくは5
    0%未満の結晶化度を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに
    記載の使用。
  12. 【請求項12】 前記ナノフィブリルが、少なくとも80%一次膜から成る
    細胞に由来することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の使用。
  13. 【請求項13】 前記セルロースナノフィブリルが、一次膜を有する細胞の
    少なくとも80%を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記
    載の使用。
  14. 【請求項14】 前記ナノフィブリルが、単独でまたを混合物としてのカル
    ボン酸で、および酸性多糖で、表面で荷電されていることを特徴とする請求項1
    〜13のいずれか一つに記載の使用。
  15. 【請求項15】 前記セルロースナノフィブリルが、少なくとも1つのポリ
    ヒドロキシル化(polyOH)有機化合物と組み合わされることを特徴とする請求
    項1〜14のいずれか一つに記載の使用。
  16. 【請求項16】 前記ポリヒドロキシル化(polyOH)有機化合物が、炭水
    化物、それらの誘導体、およびポリオールから選ばれることを特徴とする請求項
    15に記載の使用。
  17. 【請求項17】 前記ポリヒドロキシル化(polyOH)有機化合物が、重量
    比たる、{(polyOH)×100/[(polyOH)+(CNF)]}が5〜50
    %の間、好ましくは5〜30%の間で、セルロースナノフィブリルと組み合わさ
    れることを特徴とする請求項15または16のいずれかに記載の使用。
  18. 【請求項18】 前記セルロースナノフィブリル、およ適当な場合には、ポ
    リヒドロキシル化(polyOH)有機化合物が、 ・0.95以下の置換の程度を有するカルボキシ化されたセルロース、好まし
    くはカルボキシメチル化されたセルロース、 ・配糖体のモノマーまたはオリゴマー、 ・式(R12N)COA [式中、式R1およびR2は同一または異なって、水素またはC−l〜C−10、
    好ましくはC−1〜C−5のアルキル基を表し、Aは、水素、C−1〜C−10
    、好ましくはC−1〜C−5のアルキル基、または、代わりに基R'1R'2N(
    式中、R'1またはR'2は同一または異なって、水素またはC−l〜C−10、
    好ましくはC−1〜C−5のアルキル基を表す)を表す] の化合物 ・カチオン性または両性界面活性剤、 から選択される少なくとも1つの共添加剤(これらの共添加剤は単独または混合
    物として使用される)と組み合わされることを特徴とする請求項1〜17のいず
    れか一つに記載の使用。
  19. 【請求項19】 前記ナノフィブリルが、水性懸濁液の形で使用されること
    を特徴とする請求項1〜18のいずれか一つに記載の使用。
  20. 【請求項20】 前記ナノフィブリルが、乾燥した分散可能な形で使用され
    ることを特徴とする請求項1〜18のいずれか一つに記載の使用。
  21. 【請求項21】 適当な場合には請求項15〜17のいずれか一つに記載さ
    れた添加剤、および所望により請求項18に記載された共添加剤と組み合わせて
    、化粧品、食品、コンクリート中の構造、ドリリング流体、およびフリーラジカ
    ル重合の分野における乳化および/又は安定剤としてのナノフィブリルの請求項
    1〜14のいずれか一つに記載の使用。
  22. 【請求項22】 適当な場合には請求項15〜17のいずれか一つに記載さ
    れた添加剤、および所望により請求項18に記載された共添加剤と組み合わせて
    、請求項1〜14のいずれか一つに記載のナノフィブリルを含む、乳化および/
    又は安定剤としての、化粧品、食品、コンクリート中の構造、ドリリング流体お
    よびフリーラジカル重合の分野における組成物。
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