JP2002525335A - 抗生剤の投与方法 - Google Patents

抗生剤の投与方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、骨格筋毒性を最小限にしながら、治療上有効な量のダプトマイシン(daptomycin)を投与する方法を提供する。この方法は、24時間以上の用量間隔でダプトマイシン投与を提供する。この長い投与間隔は、骨格筋毒性を最小にし、そしてダプトマイシンのより高いピーク濃度(ダプトマイシンの効力に関する)を可能にする。本発明はまた、筋毒性を生じない投薬間隔で治療上有効な量のリポペプチド抗生剤を投与することにより、骨格筋毒性を最小限にしながら、ダプトマイシン以外のリポペプチド抗生剤を投与する方法を提供する。本発明はまた、筋毒性を生じない投薬間隔で治療上有効な量のキヌプリスチン(quinupristin)/ダルホプリスチン(dalfopristin)を投与することにより、骨格筋毒性を最小限にしながら、キヌプリスチン/ダルホプリスチンを投与する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の技術分野) 本発明は、抗生剤耐性株を含むグラム陽性細菌に対して強力な殺菌性活性を有
する、ダプトマイシン(daptomycin)のようなリポペプチド抗生剤投
与の改善した方法に関する。本発明はまた、抗生剤耐性株を含むグラム陽性細菌
に対して強力な殺菌性活性をまた有する、キヌプリスチン(quinopris
tin)/ダルホプリスチン(dalfopristin)投与の改善した方法
に関する。
【0002】 (発明の背景) グラム陽性感染(耐性細菌により起こる感染を含む)の頻度の迅速な増加は、
新規なクラスの抗生剤の開発において、興味を再発生させた。このようなクラス
の1つは、ダプトマイシンを含むリポペプチド抗生剤である。ダプトマイシンは
、重篤かつ生命にかかわる疾患を生じる、臨床的に関連のあるグラム陽性細菌に
対して、インビトロで強力な殺菌活性を有する。これらの細菌は、耐性病原体(
例えば、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、メチシリン耐性Staphyl
ococcus aureus(MRSA)、糖ペプチド媒介感受性Staph
ylococcus aureus(GISA)、コアグラーゼ陰性staph
ylococci(CNS)、およびペニシリン耐性Streptococcu
s pneumoniae(PRSP))(これらには治療用の代替物がほとん
ど存在しない)を含む(Tallyら、1999、Exp.Opin.Inve
st.Drugs 8:1223〜1238頁、本明細書中において以降では「
Tally」を参照のこと)。ダプトマイシンは、迅速な濃度依存性殺菌性効果
を提供し、そしてインビボにおいて濃度依存性の抗生剤後の効果を相対的に延長
した。
【0003】 ダプトマイシンは、BaltzのBiotechnology of Ant
ibiotics、第2版、W.R.Strohl(New York:Mar
cel Dekker,Inc.)1997、415〜435、(本明細書以降
では「Baltz」)に記載される。ダンプトマイシンは、Streptomy
ces reoseosporusの発酵から誘導され得る環状リポペプチド抗
生剤である。これは、環状の13アミノ酸ペプチドのN末端トリプトファンに連
結されるデカノイル側鎖から構成される(例えば、図1a、Baltzら(前出
)を参照のこと)。この化合物は、現在、細菌により生じる重篤な感染を処置す
るため、静脈内処方物および経口処方物の両方において開発されている。この細
菌としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:メチシリン耐性St
aphylococcus aureus(MRSA)およびバンコマイシン耐
性enterococci(VRE)。
【0004】 ダプトマイシンの作用機構は、βラクタム、アミノグリコシド、グリコペプチ
ドおよびマクロライドを含む、他のクラスの抗生剤の作用機構とは異なる。いか
なる理論にも拘束されることを望まないが、ダプトマイシンは、細胞質に浸透し
ないで、細菌の原形質膜機能の複数の局面を破壊することによりグラム陽性細菌
を殺傷すると考えられている。ダプトマイシンの抗菌性機構は、ペプチドグリカ
ン合成の阻害、リポテイコ酸合成の阻害、および細菌膜電位の消散を含み得る(
例えば、Baltz(前出)を参照のこと)。
【0005】 ダプトマイシンの効力および安全性は、非臨床研究および第I相臨床試験およ
び第II相臨床試験において試験されている。ダプトマイシンは、24時間ごと
に1または2mg/kgで静脈内に投与される場合、ヒトボランティアにおいて
十分耐容性であった。Baltz(前出)およびその引用文献を参照のこと。さ
らに、ダプトマイシンの単回用量は、0.5〜6mg/kgの用量範囲にわたり
十分に耐容性であった。Baltz(前出)およびWoodworthら、19
92、Antimicrob.Agents Chemother.36:31
8〜25を参照のこと。しかし、12時間ごとの3mg/kgダプトマイシンで
の長期処置は、偶発的な有害効果を起こすことが示されている(Baltz、前
出)。6〜11日間、12時間ごとに4mg/kgダプトマイシンで処置した、
5例のヒト患者の2例で、一過性の筋脱力および疼痛が観察された(Tally
、前出)。筋脱力および疼痛を経験した2例の被験体において、クレアチンホス
ホキナーゼ(CPK)レベルは、筋脱力の1〜2日前に増加していた。CPKの
最初の上昇が観察された3〜4日後、処置を中止した。ダプトマイシン処置の中
止1〜2日後、CPKレベルは、1例の被験体において10,000U/L以上
のレベルのピークに達し、2例目の被験体において20,812U/Lに達した
(Tally、前出)。これらの研究、およびより高用量のダプトマイシンが多
くの型の細菌感染に対する効力に必要であるという理論的根拠に基づいて、ダプ
トマイシンの臨床研究は中止された(Baltz、前出)。
【0006】 上記の臨床試験および動物における一連の毒性学的研究において、骨格筋は、
ダプトマイシン毒性の主な標的組織であることが見出された。ラットおよびイヌ
における高用量ダプトマイシンの毒性学的研究における毎日反復した静脈内投与
(ラットでは75mg/kg/日、そしてイヌでは40mg/kg/日)は、骨
格筋において、穏やかなミオパシーを生じた(Tally、前出)。CPKレベ
ルの上昇は、ミオパシーの感受性の指標であり、従って、筋組織へのダプトマイ
シンの効果を測定するために用いられ得ることも見出された。Tallyら、前
出を参照のこと。
【0007】 低用量のダプトマイシンは、筋毒性を生じず、多数のグラム陽性細菌感染を処
置する際において有効であるが、特定のタイプのグラム陽性細菌感染(例えば、
深在性感染または特定の抗生剤耐性細菌株によって生じる感染)は、有効な処置
のためにより高い用量のダプトマイシンを必要とし得る。例えば、特定のバンコ
マイシン耐性の細菌株は、ほとんどのバンコマイシン感受性株よりも2倍〜4倍
高いダプトマイシン最小阻害濃度(MIC)を示す。従って、有効量のダプトマ
イシンを投与しながら、また骨格筋への有害効果を最小限にする投与方法の開発
について大きな必要性が存在する。
【0008】 非リポペプチドストレプトグラミン(streptogramin)抗生剤の
組み合わせであるキヌプリスチン(quinupristin)/ダルホプリス
チン(dalfopristin)はまた、グラム陽性生物体に対する活性を示
す。このグラム陽性生物体には、メチシリン耐性Staphylococcus
aureus、糖ペプチド媒介S.aureusおよび糖ペプチド−耐性En
terococcus jaeciumのような抗生剤耐性細菌が挙げられる(
Rubinsteinら、1999、J.Antimicrob.Chemot
her.44,Topic A,37〜46、本明細書中では以降「Rubin
stein」)。キヌプリスチン/ダルホプリスチンは、院内肺炎の処置、救急
使用研究、併発した皮膚および皮膚構造の感染および菌血症において効果的であ
ることが示されている(Rubinstein,前出)。8時間または12時間
ごとに7.5mg/kgのキヌプリスチン/ダルホプリスチンで処置した患者の
約13%が、関節痛、および筋肉痛(筋肉の疼痛を含んだ)を経験し、そして約
5%の患者がCPKレベルの上昇を示した(Rubinstein,前出)。従
って、キヌプリスチン/ダルホプリスチンもまた、筋毒性を生じるようである。
【0009】 アミノグリコシド(抗生剤の別のクラスを構成する)もまた、高用量で毒性で
ある。それらは、毒性を減弱するために、頻繁な間隔での低用量よりもむしろ、
開いた間隔の高用量で投与されてきた(Barclayら、1994、Clin
.Pharmacokinet.27:32〜48)。しかし、アミノグリコシ
ドは、多数の点で、特に毒性の部位が異なるという事実において、ダプトマイシ
ンと異なる。アミノグリコシドは、腎臓および中枢神経系に毒性であり、一方、
骨格筋が、ダプトマイシンの毒性部位である。アミノグリコシドおよびダプトマ
イシンについては毒性の機構もまた異なる。さらに、アミノグリコシドは、ダプ
トマイシンと構造的に似ておらず、グラム陰性細菌にのみ作用し、ダプトマイシ
ンと異なる殺菌作用の機構を有し、そして異なるメカニズムの耐性を示す。従っ
て、アミノグリコシドの開いた間隔での投与が患者により低い毒性しか生じない
という可能性は、ダプトマイシンについて同じ事が真であるとは予測しない。
【0010】 (発明の要旨) 本発明は、高用量のリポペプチド抗生剤(例えば、ダプトマイシン)およびキ
ヌプリスチン/ダルホプリスチンでの骨格筋毒性の問題に取り組む。本発明は、
骨格筋毒性を最小限にし、同時に十分な有効性レベルを維持する抗生剤の投与方
法を提供する。
【0011】 本発明のプロセスは、より高濃度の抗生剤を含む用量の、開いた間隔の投与に
より特徴付けられる。このプロトコールは、より低い濃度でのより頻繁な用量の
抗生剤投与よりも安全かつ有効の両方である。従って、本発明の1つの方法にお
いて、ダプトマイシンは、その必要な患者に、骨格筋毒性を最小限にする投薬間
隔で、投与される。本発明の別の方法では、ダプトマイシン以外のリポペプチド
抗生剤(例えば、ダプトマイシン誘導体、A54145、またはそれらの誘導体
)がその必要な患者に、骨格筋毒性を最小限にする用量間隔で投与される。本発
明の第3の方法において、キヌプリスチン/ダルホプリスチンは、その投与の必
要な患者に、骨格筋毒性を最小限にする投与間隔で、投与される。
【0012】 本発明の方法は、24時間の投薬間隔〜毎週1回の投薬間隔で、骨格筋毒性を
生じる高用量の抗生剤を投与することにより特徴付けられる。本発明の1つの実
施態様において、ダプトマイシンは、24時間の投薬間隔〜毎週1回の投薬間隔
で、3〜75mg/kgの用量で投与される。本発明の別の実施態様において、
キヌプリスチン/ダルホプリスチンは、24時間の投薬間隔〜毎週1回の投薬間
隔で、7.5〜75mg/kgの用量で投与される。
【0013】 (発明の詳細な説明) 毒性に対する用量細分化の潜在的効果を検討するため、イヌで2つの研究を行
った。この研究では、毎日1回静脈内投与の反復(q24h)対8時間毎1回静
脈内投与反復(q8h)の効果を比較する。これらの研究を、イヌで行ったのは
、この種が、最も臨床効果の予測であるからである。この研究の目的は、骨格筋
毒性についての可能性を最小限にする最適な臨床投薬レジメンを決定するために
、薬物動態学(CmaxおよびAUC24hを含む)と骨格筋毒性との間の関係を評価
することであった。
【0014】 Study Aは、ダプトマイシン関連骨格筋毒性が、投与後血流に生じるダ
プトマイシンのピーク濃度(Cmax)に関連するか否か、そして24時間の血流
中におけるダプトマイシンの総濃度(AUC24h)に関係しないか否かを探った
。Study Aにおいて、毎日のダプトマイシン用量は、1日に複数回の投与
に細分化され、Cmaxを減少させた(実施例1および図2、上部パネルを参照の
こと)。
【0015】 Study Bは、ダプトマイシン関連の骨格筋毒性について、血漿濃度域値
が存在するか否かを試験した。この仮説のもとで、1日に複数回、24時間で、
効果の観察されない用量レベル(NOELq24h)(それにより、ダプトマイ
シンの血漿レベルは、毒性の未決定の域値よりいくらか下のままである)の投与
は、骨格筋毒性と関連しない(実施例2)。
【0016】 驚くべきことに、筋毒性は、主としてCmaxに関連しない。例えば、8時間毎
に1回(q8h)25mg/kgの投与で観察された、血清クレアチンホスホキ
ナーゼ(CPK)レベルおよび顕微鏡的ミオパシーの頻度の両方は、24時間毎
に1回(q24h)75mg/kg投与で観察されたものよりも、q8h、25
mg/kgについての低いCmaxにかかわらず、大きかった(実施例1、表2)
。対照的に、用量間隔が、5mg/kgまたは25mg/kgのいずれかの用量
でq24h〜q8hで変化した場合、Cmaxレベルが、q24hまたはq8hの
いずれかの各用量に匹敵したにもかかわらず、ピークCPKレベルにおいて大き
い増大が観察された(実施例1、表2、および実施例2、表4)。毒性はまた、
AUC24hに関連しないようであった。なぜなら、25mg/kg q8hで観
察された毒性は、ほぼ同じAUCで75mg/kg q24hより大きかったか
らである。
【0017】 Study AおよびBの結果は、イヌにおけるダプトマイシン関連骨格筋毒
性を規定する薬物動態パラメーターが、Cmaxに関連しないことを示唆する。さ
らに、毒性は、AUC、または元来毒性の血漿濃度に関連しないようであったが
、ダプトマイシンの投与間隔に関連するようであった。いずれの理論にも束縛さ
れることを望まないが、骨格筋の効果は、筋線維への無症状性の損害の修復に利
用可能な低血症濃度のダプトマイシンの持続時間に関連するようである。従って
、このデータは、投与間隔が、用量自体の単なる大きさよりもむしろ筋毒性の重
要な決定因子であることを示唆する。さらに、Cmaxおよび/またはAUCが、
感染の根絶と関連する重要な薬物動態パラメーターであることが見出された(J
.Leggettら、抄録番号154、第123頁、Program and
Abstracts of the 27th Interscience C
onference on Antimicrobial Agents an
d Chemotherapy,American Society for
Microbiology,Washington,D.C.,1987;A
Louieら、抄録番号1769、N.Safdarら、抄録番号1770、P
rogram and Abstracts of the 39th Int
erscience Conference on Antimicrobia
l Agents and Chemotherapy,American S
ociety for Microbiology,San Francisc
o,CA,September 26〜29,1999)ため、ダプトマイシン
の薬理学的活性は、毎日1回の投与に最適化される。これらの結果は、毎日1回
の投与が、ダプトマイシンの抗菌性効力を可能性として最適化しながら、ダプト
マイシンの筋毒性を最小化し得ることを示唆する(図3)。
【0018】 これらの観察は、臨床研究の結果によりさらに支持される。この研究により、
3mg/kg q12hの引き続く用量を伴う、4mg/kg q24hの用量
、6mg/kg q24hの用量または6mg/kgの初回用量でのダプトマイ
シン投与が、ダプトマイシン投与に関係するCPKレベルの増加を生じず、そし
ていずれの患者でもどんな筋脱力または疼痛を生じなかったことが示された(実
施例4)。このCmaxは、4mg/kg q12h(69.2μg/mL)の用
量レジメンよりも、6mg/kg q24hの用量レジメンでより高い(86.
8μg/mL)と予想される。より高いCmaxを予想する投与レジメンで試験し
た9例の患者のうち薬物関連有害骨格筋効果を有した患者は0であったが(表、
5)、より低いCmaxを予想する用量レジメンで試験した5例の患者のうち2例
は、有害な骨格筋効果を有した(Tally,前出)。従って、実施例3に示さ
れた結果は、Cmaxがヒトにおける骨格筋毒性の原因でないことを示し、これは
、さらに、イヌにおけるダプトマイシン投与に関する知見がヒトに適用可能であ
ることを示す。
【0019】 どのような理論にも束縛されることを望まないが、これらの結果は、骨格筋毒
性が骨格筋傷害の修復のための用量の間の時間に関するという仮説により説明さ
れ得る。例えば、実施例1は、イヌが1日あたり3回用量に細分化されて75m
g/kg/日で投与(25mg/kg q8h)された場合、同じ用量を1日に
1回投与(75mg/kg q24h)れた場合よりも、CPKレベルが、より
高かったことを示す。毎日1回の投与は、ダプトマイシンに関連する無症状の筋
損傷の修復のための用量の間のより長い時間(非毒性血中レベルでの)を可能に
し得る。従って、1日1回の投与は、ほとんど毒性を生じない。新しい修復仮説
は、長期間投与後の毒性の進行の欠如と一致する。例えば、ラットおよびイヌに
おいて1ヶ月の投与研究と比較して、6カ月間の投与研究では、毒性の進行は存
在しない。さらに、新しい修復仮説は、CPKレベルが、ダプトマイシンでの連
続処置および骨格筋における再生変化の存在にもかかわらず低下するという観察
と一致する(図1)。さらに、Cmaxおよび/またはAUCは、感染の動物モデ
ルにおける有効性の重要な決定因子であるので、ダプトマイシンの薬理学的活性
は、1日1回の投与により最適化される。従って、安全性および有効性は、同じ
決定因子(Cmax)には依存しないので、ダプトマイシンについての安全性限界
は、用量レジメンを変化することにより増大され得る。
【0020】 これらの結果に基づいて、本発明は、ダプトマイシン投与の先行の方法と比べ
て骨格筋毒性を最小化する、ダプトマイシン投与のための方法を提供する。この
方法は、臨床適用においてヒト患者のためにおよび獣医の適用において用いられ
得る。この方法のための用量および投薬間隔は、臨床または獣医適用において安
全かつ有効であるものである。本発明の方法は、一般に、投与間隔が長くなるほ
ど、より高用量のダプトマイシンの投与を提供しうることを教示する。
【0021】 本発明の1つの実施態様では、この用量は、3〜75mg/kgのダプトマイ
シンである。好ましい実施態様では、この用量は、6〜2.5mg/kgである
。より好ましい実施態様では、ヒト患者のための用量は、6〜12mg/kgで
ある。用いられ得る用量としては、7、8、9、10、11、12、14、16
、18、20、22、または25mg/kgが挙げられる。獣医適用のための好
ましい実施態様では、用量は3〜25mg/kgである。これらの用量よりもよ
り高い、中間の、または未満の他の用量もまた、本発明の方法に従って、当業者
に用いられ得、そして決定され得る。
【0022】 本発明の1つの実施態様において、投薬間隔は、24時間〜毎週1回である。
好ましい実施態様において、ダプトマイシンは24時間毎に1回、48時間毎に
1回、72時間毎に1回、96時間毎に1回または毎週1回の投薬間隔で投与さ
れる。より長い投薬間隔(例えば、96時間毎に1回、または毎週1回)での投
与が、腎機能を障害したかまたは透析の必要な患者に所望され得る。より好まし
い実施態様では、投薬間隔は24〜48時間である。なおより好ましい実施態様
では、投薬間隔は24時間である。獣医適用のために好ましい投薬間隔は、ダプ
トマイシンがヒトにおいてよりも特定の動物種において、それぞれより短い半減
期かまたはより長い半減期を有するかに依存して、ヒト患者に好ましい投薬間隔
よりもいくらか短いかまたは長いかであり得る。本発明はまた、本明細書におい
て記載された用量および投薬間隔で、患者の細菌感染を処置するための医薬の調
製のためのダプトマイシンの使用を提供する。臨床適用および獣医適用の両方の
ためのこれらの投薬間隔の間にあるかまたはそれより短い他の投薬間隔は、本発
明の方法に従って、当業者により使用され得るかまたは決定され得る。
【0023】 本発明の1つの実施態様において、本発明の方法は、24時間毎に1回〜毎週
1回の3〜75mg/kgの用量のダプトマイシンの投与工程を含む。好ましい
実施態様において、ダプトマイシンは、24時間、48時間、72時間または9
6時間ごとに1回3〜25mg/kgの用量で投与される。より好ましい実施態
様において、ダプトマイシンは、24時間〜48時間ごとに3〜12mg/kg
の用量でヒト患者に投与される。なおより好ましい実施態様において、ダプトマ
イシンは、24時間毎に1回3、4、5、6、7、8、9、10、11または1
2mg/kgの用量で投与される。獣医適用において、ダプトマイシンは、24
時間毎に3〜25mg/kgの用量で投与される。
【0024】 ダプトマイシンは、細菌感染が根絶されるかまたは減少されるまでこの方法に
従って、投与され得る。1つの実施態様では、ダプトマイシンは、3日〜6ヶ月
の期間で投与される。好ましい実施態様では、ダプトマイシンは、7〜56日間
投与される。より好ましい実施態様では、ダプトマイシンは、7〜28日間投与
される。なおより好ましい実施態様では、ダプトマイシンは、7〜14日間投与
される。ダプトマイシンは、所望の場合は、より長い時間またはより短い時間で
投与され得る。
【0025】 さらに、本発明は、ダプトマイシンを用いて実証されているが、本発明の結果
および方法はまた、他のリポペプチド抗生剤およびキヌプリスチン/ダルホプリ
スチン、または骨格筋毒性を生じる他の抗生剤に適用可能である。従って、本発
明はまた、有効性を維持しながら骨格筋毒性を最小限にする他のリポペプチド抗
生剤投与のための方法を提供する。本発明はまた、患者における細菌感染の処置
のための医薬調製のためのリポペプチド抗生剤のための使用を提供する。ここで
、この用量は、筋毒性を生じない投薬間隔でのリポペプチド抗生剤の治療的有効
量である。リポペプチド抗生剤としては、制限しないが、ダプトマイシン、ダプ
トマイシン誘導体、およびタンパク質分解性ドメインおよび脂質ドメインを含む
他の抗生剤(例えば、A54145(Baltz,前出)またはA54145誘
導体)が挙げられる。
【0026】 本発明はまた、有効性を維持しながら、骨格筋毒性を最小限にするキヌプリス
チン/ダルホプリスチン投与の方法を提供する。この方法は、臨床適用および獣
医適用において、ヒト患者に用いられ得る。この方法のための用量および投与間
隔は、臨床適用または獣医適用において安全かつ有効なものである。本発明の方
法は、一般に、投与の間隔を延長することにより、より高い用量のキヌプリスチ
ン/ダルホプリスチンが投与され得ることを教示する。1つの実施態様において
、この用量は、24時間〜毎週一回の投薬間隔で、7.5〜75mg/kgのキ
ヌプリスチン/ダルホプリスチンである。好ましい実施態様では、この用量は、
7.5〜30mg/kgである。より好ましい実施態様では、ヒト患者用の用量
は、7.5〜20mg/kgである。獣医適用のためのより好ましい実施態様で
は、この用量は、7.5〜50mg/kgである。好ましい実施態様では、この
投薬間隔は、24時間、48時間、72時間または96時間である。より好まし
い実施態様では、投薬間隔は24時間である。獣医適用のための好ましい投薬間
隔は、キヌプリスチン/ダルホプリスチンがそれぞれ、ヒトよりも特定の動物種
において、より短いかまたはより長い半減期を有するか否かに依存して、ヒト患
者用の好ましい投薬間隔よりもいくらか短いかまたは長くてもよい。本発明はま
た、患者における細菌感染を処置するための医薬の調製のためのキヌプリスチン
/ダルホプリスチンの使用を提供する。ここで、この用量は、筋毒性を生じない
投薬間隔でキヌプリスチン/ダルホプリスチンの治療上有効な量である。
【0027】 本発明の方法は、ダプトマイシン、他のリポペプチド抗生剤、またはキヌプリ
スチン/ダルホプリスチンを、その投与の必要な患者に、ダプトマイシン、他の
リポペプチド抗生剤、またはキヌプリスチン/ダルホプリスチン投与の他の方法
と比較して、グラム陽性細菌感染を減弱または排除するのに有効であり、かつ骨
格筋毒性を軽減させる量で、投与する工程を含む。この抗生剤は、経口的に、非
経口的に、吸引により、局所的に、直腸的に、経鼻的に、口腔内に、経膣的に、
または移植リザーバー、外部ポンプ、もしくはカテーテルにより投与され得る。
ダプトマイシン、他のリポペプチド抗生剤、またはキヌプリスチン/ダルホプリ
スチンはまた、膿瘍、心室または関節に直接注射または投与され得る。非経口投
与としては、皮下、筋肉内、動脈内、滑膜内、槽に、髄腔に、肝内に、病巣内に
および頭蓋内への注射または注入が挙げられる。好ましい実施態様では、抗生剤
投与は、静脈内投与、皮下投与、または経口投与を介する。
【0028】 本発明による方法は、感染が任意の型のグラム陽性細菌により生じるか、また
は増悪する、細菌感染を有する患者の処置に使用され得る。好ましい実施態様で
は、ダプトマイシン、リポペプチド抗生剤、またはキヌプリスチン/ダルホプリ
スチンは、本発明の方法により患者に投与される。別の好ましい実施態様では、
細菌感染は、以下を含むがこれらに限定されない細菌により生じ得るかまたは増
悪され得る:メチシリン感受性ブドウ球菌およびメチシリン耐性ブドウ球菌(S
taphylococcus aureus、Staphylococcus e
pidermidis、Staphylococcus haemolytic
us、Staphylococcus hominis、Staphyloco
ccus saprophyticus、およびコアグラーゼ陰性ブドウ球菌を
含む)、糖ペプチド媒介−感受性Staphylococcus aureus
(GISA)、ペニシリン−感受性連鎖球菌およびペニシリン耐性連鎖球菌(S
treptococcus pneumoniae、Streptococcu
s pygenes、Streptococcus agalactiae、S
treptococcus avium、Streptococcus bov
is、Streptococcus lactis、Streptococcu
s sangiusならびにC群Streptococci、G群Strept
ococci、および緑色連鎖球菌を含む)、腸球菌(Enterococcu
s faecalisおよびEnterococcus faeciumのよう
なバンコマイシン感受性株およびバンコマイシン耐性株を含む)、Clostr
idium difficile、Clostridium clostrid
iiforme、Clostridium innocuum、Clostri
dium perfringens、Clostridium ramosum
、Haemophilius influenzae、Listeria mo
nocytogenes、Corynebacterium jeikeium
、Bifidobacterium種、Eubacterium aerofa
ciens、Eubacterium lentum、Lactobacill
us acidophilus、Lactobacillus coasei、
Lactobacillus plantarum、Lactococcus種
、Leuconostoc種、Pediococcus、Peptostrep
tococcus anaaerobius、Peptostreptosoc
cus asaccarolyticus、Peptostreptococc
us magnus、Peptostreptococcus micros、
Peptostreptococcus prevotii、Peptostr
eptococcus productus、Propionibacteri
um acnes、およびActinomyces種。
【0029】 古典的に「耐性」株に対するダプトマイシンの殺生活性は、インビトロ実験で
は、古典的に「感受性」株に対する活性と匹敵する。さらに、感受性株に対する
ダプトマイシンの最小阻害濃度(MIC)は、代表的には、バンコマイシンの1
/4である。従って、好ましい実施態様では、ダプトマイシンは、本発明の方法
に従って、バンコマイシンを含む他の抗生剤に耐性である細菌感染を示す患者に
投与される。さらに、糖ペプチド抗生剤と異なり、ダプトマイシンは、グラム陽
性生物に対する濃度依存性の、迅速な殺菌性活性を示す。このように好ましい実
施態様では、ダプトマイシンは、迅速に作用する抗生剤療法の必要な患者に、本
発明の方法に従って、投与される。キヌプリスチン/ダルホプリスチンはまた、
抗生剤耐性株の細菌を処置するために有用であり、そして緊急使用状況において
使用され得る。
【0030】 本発明の方法は、身体における任意の器官または組織のグラム陽性細菌感染の
ために用いられ得る。これらの器官または組織としては、限定はしないが、以下
が挙げられる:骨格筋、皮膚、血流、腎臓、心臓、肺および骨。本発明の方法は
、限定はしないが、皮膚および軟性組織の感染、細菌血症および尿路感染を処置
するために用いられ得る。本発明の方法は、限定はしないが、中耳炎、副鼻腔炎
、慢性気管支炎および肺炎(薬物耐性Streptococcus pneum
oniaeまたはHaemophilus influenzaeによりおこる
肺炎を含む)を含む院外感染性後天性呼吸器感染を処置するために用いられ得る
。本発明の方法は、異なる型のグラム陽性細菌を含むか、またはグラム陽性細菌
およびグラム陰性細菌の両方を含む混合感染を処置するために用いられ得る。こ
れらの型の感染は、腹膜内感染および産科/婦人科感染を含む。本発明の方法は
、限定しないが、肺炎、腹腔内敗血症、皮膚および軟性組織の感染ならびに骨お
よび関節の感染を含む、院内感染のためのステップダウン療法において用いられ
得る。本発明の方法はまた、限定しないが、心内膜炎、敗血症関節炎および骨髄
炎を含む感染の処置に用いられ得る。好ましい実施態様では、任意の上記疾患が
、本発明の方法によりダプトマイシンを用いて処置され得る。別の好ましい実施
態様では、任意の上記疾患が、本発明の方法に従う、リポペプチド抗生剤または
キヌプリスチン/ダルホプリスチンを用いて処置され得る。
【0031】 本発明の方法はまた、リポペプチド抗生剤以外の1つ以上の抗生剤を同時に投
与しながら実行され得る。ダプトマイシンは、高い血症タンパク質結合を示し、
そして細胞膜を通過し得ない。従って、ダプトマイシンおよびこれらの特徴を示
す他のリポペプチド抗生剤は、他の抗生剤と相互作用をおこす可能性は低い。こ
のプロフィールを考慮すれば、ダプトマイシンは、1つ以上の同時投与される抗
生剤と相乗的に働くと予想される。さらに、ダプトマイシンは、1つ以上の同時
投与される抗生剤の毒性プロフィールを改善し得る。ダプトマイシンおよびアミ
ノグリコシドの投与は、アミノグリコシドによりおこる腎毒性を寛解させ得るこ
とが示されている。キヌプリスチン/ダルホプリスチンはまた、特定の他の抗生
剤とともに、本発明に従って投与され得る。キヌプリスチン/ダルホプリスチン
は、特定の薬物(例えば、ミダゾラム、ニフェジピン、テルフェナジンおよびシ
クロスポリン)のチトクロームP450 3A4媒介代謝を阻害するため、これ
らの薬物はキヌプリスチン/ダルホプリスチンと同時投与されるべきではない。
好ましい実施態様では、抗生剤は、本発明の方法を実行しながら同時投与され得
る。ダプトマイシンまたは別のリポペプチド抗生剤と同時投与され得る抗生剤お
よびそれらのクラスは、限定しないが、ペニシリンおよび関連薬物、カルバペネ
ム、セファロスポリンおよび関連薬物、アミノグリコシド、バシトラシン、グラ
ミシジン、ムピロシン、クロラムフェニコール、チアムフェニコール、フシジン
酸ナトリウム、リンコマイシン、クリンダマイシン、マクロライド、ノボビオシ
ン、ポリミキシン、リファミシン、スペクチノマイシン、テトラサイクリン、バ
ンコマイシン、テイコプラニン、ストレプトグラミン、スルホンアミドを含む抗
葉酸剤、トリメトプリムおよびその組み合わせ、およびピリメタミン、ニトロフ
ランを含む合成抗菌剤、マンデル酸メテナミン、および馬尿酸メテナミン、ニト
ロイミダゾール、キノロン、フルオロキノロン、イソニアジド、エタンブトール
、ピラジナミド、パラアミノサリチル酸(PAS)、サイクロセリン、カプレオ
マイシン、エチオナミド、プロチオナミド、チアセタゾン、ならびにバイオマイ
シンを含む。好ましい実施態様では、本発明によりダプトマイシンまたは他のリ
ポペプチド抗生剤と同時投与され得る抗生剤としては、限定しないが、イミペネ
ム、アミカシン、ネチルミシン、ホスホマイシン、ゲンタマイシン、セフトリキ
アソンおよびテイコプラニンが挙げられる。
【0032】 (実施例1) (Study A:CPKおよび骨格筋毒性に対するCmaxの効果) 骨格筋毒性に対するCmaxの効果を研究するため、イヌ(1群あたり雄性イヌ
4匹)に、生理食塩水q8h、ダプトマイシン25mg/kg q24h、ダプ
トマイシン75mg/kg q24hおよびダプトマイシン25mg/kg q
8hの用量レジメンで20日間、静脈内投与した。イヌにおいて、CPKレベル
の正常範囲以上の増加、および骨格組織における顕微鏡的変化により骨格筋毒性
を測定した。
【0033】 投与18日目に、ダプトマイシンの定常血漿濃度をHPLCにより決定した。
maxレベルは、25mg/kg q24hと比べて、25mg/kg q8h
でほぼ同じ(1.23倍高い)であった。Cmaxレベルは、25mg/kg q
8hと比べて、75mg/kg q24hでほぼ2.8倍高かった。図1、上パ
ネル(StudyA)を参照のこと。AUCは、75mg/kg q24hと比
べて、25mg/kg q8hでほぼ同じ(0.37倍高い)であった(表2お
よび図2、上パネルを参照のこと)。
【0034】 Study Aにおける処置期間を通じて、ピークCPK活性における用量比
例増加は、用量が一定のq24h投与間隔で25mg/kg〜75mg/kgに
増加した場合、明白であった。しかし、75mg/kg q24hで投与された
動物と比較して25mg/kg q8hで投与された動物において、これらの2
つのレジメンについての1日総用量が同じであったにもかかわらず、CPKレベ
ルにけるさらなる4倍の増加が、観察された。すべての用量レジメンについて、
処置の約1週間後に、CPKはピークとなり、次いで処置の継続にもかかわらず
低下した。
【0035】 処置した動物を、最終投与後、約1回の投与間隔で屠殺し、そして筋組織をミ
オパシーの指標のために顕微鏡的に試験した。表1を参照のこと。
【0036】
【表1】 骨格筋線維(skeletal myofiber)変性は、75mg/kg
q75hに比較して25mg/kg q8hで約2倍に増加した。さらに、骨
格筋線維変性は、25mg/kg q24hに比較して25mg/kg q8h
で約5倍に増加した。骨格筋線維変性は、血清CPKにおける3〜25倍の増加
に相関して、重篤度が最小であった。心筋に対する顕微鏡的変性効果はStud
y Aでは観察されなかった。
【0037】 Study Aの知見を表2にまとめる。
【0038】
【表2】 さらに、毒性は、AUC024hまたは非毒性血漿濃度閾値に関連しないようで
あった。CPKおよびミオパシーの頻度の増加は、75mg/kg q24hよ
りも25mg/kg q8hで、より低いCmaxにもかかわらず大きかった。さ
らに、25mg/kgを1日に3回投与した場合は、1日1回と比較して匹敵す
るCmaxレベルにもかかわらず顕微鏡的ミオパシーの頻度により測定して、毒性
の5倍の増加、およびCPKレベルの10倍を超える増加が存在した。AUCは
、75mg/kg q24hと比べて、25mg/kg q8hの用量レジメン
では0.37倍に低いのみであり、CPK活性およびミオパシーの頻度は2〜4
倍増加した。
【0039】 どのような理論にも束縛されることを望まないが、骨格筋効果は、筋線維への
臨床的損傷以下の修復に利用可能な低い血漿濃度の持続時間と関連するようであ
る。用量細分化と比較して、1日1回投与は、最小血漿濃度の時間より延長する
。このことは修復のための時間をより長くさせ、それにより毒性を減少させる。
例えば、25mg/kg q8hの用量レジメンで、血漿濃度は、このレジメン
についての値を通じて、決して27μg/ml未満に下がらない。対照的に、7
5mg/kg q24hレジメンの血漿濃度は、次の用量の投与の約12時間前
にこのレベル未満であった。この毎日の期間の最小曝露は、1日1回の投与レジ
メン(75mg/kg q24h)が細分化された投与(25mg/kg q8
h)よりも低い毒性である理由を説明し得る。
【0040】 (実施例2) (Study B:骨格筋毒性に対する血漿濃度閾値の効果) 骨格筋毒性に対する血漿濃度閾値の効果を研究するため、イヌ(1群あたり雄
性イヌ4匹)に、生理食塩水q8h、ダプトマイシン 5mg/kg q24h
(約NOEL q24h)およびダプトマイシン5mg/kg q8hの用量レ
ジメンで、20日間静脈内投与した。
【0041】 実施例1のように、投与18日目のダプトマイシンの定常血漿濃度をHPLC
により決定した。q8hの間隔は、イヌにおける3半減期(t1/2=2.5時間
)を示し、そしてq24hレジメンと比較して定常状態Cmaxに最小の影響であ
るはずである。5mg/kg q8hおよび5mg/kg q24hについての
maxは、両方の用量レジメンについてほぼ同じであった。図1の下パネルを参
照のこと(Study B)。しかし、AUCは、5mg/kg q24hに比
べて、5mg/kg q8hでほぼ3倍(2.6倍)高かった(表4、および図
2、下パネルを参照のこと)。
【0042】 血清CPKレベルを実施例1に開示のように決定した。生理食塩水コントロー
ルと比較して、5mg/kg q24hでのCPKのレベルには変化はなかった
。対照的に、5mg/kg q8hでのCPKレベルは、5mg/kg q24
hまたは生理食塩水コントロールと比べて増加していた。5mg/kg q8h
で、CPKレベルは、ダプトマイシン処置の1週間後にベースラインより3〜4
倍高いレベルでピークに達し、そしてその後、継続した処置にもかかわらず、S
tudy Aにみられたのと同様に、低下した。図1、下パネル(Study
B)を参照のこと。
【0043】 処置した動物を、最終用量後、ほぼ1投与間隔で屠殺し、そして実施例1のよ
うにミオパシーの指標について筋組織を顕微鏡的に試験した。これを表3に示す
【0044】
【表3】 骨格筋線維変性は、5mg/kg q24hに比較して5mg/kg q8h
で4倍に増加した。変性は、CPKレベルにおける0〜4倍の増加に相関して、
罹患した線維が非常にわずかである、非常にわずかな重篤度であった。筋線維変
性は、Study Aで用いた高用量よりも、Study Bにおいて重篤度が
低かった。Study Bでは、心筋に対する変性効果は観察されなかった。
【0045】 Study Bの知見を表4にまとめる。
【0046】
【表4】 q24hの投与間隔では、NOELは、約5mg/kgである。このNOEL
q24hは、CPKの変化を生じず、そして骨格筋毒性のごくわずかな最小限の
組織病理学的証拠しか生じなかった。しかし、これらの実験は、NOELq24
hが毒性についての血漿濃度閾値を規定しないことを示す。なぜなら、8時間ご
との投与(すなわち、5mg/kg q8h)は、Cmaxが5mg/kg q2
4hレジメンのCmaxと同様であったにもかかわらずCPKおよび顕微鏡的ミオ
パシーの増加により明白な骨格筋毒性を導くからである。毒性は、所定の血漿濃
度未満の時間と関連し得る。例えば、10μg/mL未満の時間は、5mg/k
g q24hでの18時間に比べて5mg/kg q8hでは6時間である。図
1、下パネルを参照のこと。これらの結果は、骨格筋毒性が観察されないダプト
マイシンのピーク血漿濃度は、投与頻度依存性であることを示唆する。
【0047】 (実施例3) 骨格筋毒性に対するキヌプリスチン/ダルホプリスチンのCmaxの効果を研究
するため、イヌ(1群あたり雄性イヌ4匹)に、生理食塩水q8h、キヌプリス
チン/ダルホプリスチン25mg/kg q24h、キヌプリスチン/ダルホプ
リスチン75mg/kg q24hおよびキヌプリスチン/ダルホプリスチン2
5mg/kg q8hの用量レジメンで20日間、静脈内投与した。
【0048】 投与18日目に、キヌプリスチン/ダルホプリスチンの定常血漿濃度をHPL
Cにより決定した。CmaxレベルおよびAUCを、25mg/kg q8h、2
5mg/kg q24hおよび75mg/kg q24hについて実施例1に記
載のように、測定した。同様に、CPKレベルおよび筋関連組織病理学所見の頻
度を、25mg/kg q8h、25mg/kg q24hおよび75mg/k
g q24hについて実施例1に記載のように、決定した。骨格筋については、
全部で24の部位について、4匹のイヌそれぞれにおいて6つの部位を試験する
。どのような用量レジメンでも顕微鏡的ミオパシーまたはCPKレベルに対する
効果が観察されない場合は、この用量は増加してもよい。例えば、Cmaxレベル
およびAUCを、50mg/kg q8h、50mg/kg q24hおよび1
50mg/kg q24hについて測定し得る。
【0049】 25mg/kgキヌプリスチン/ダルホプリスチン q8hの投薬レジメンは
、CPKレベルの上昇および/または顕微鏡的ミオパシーの頻度の増加で測定し
た場合、75mg/kgキヌプリスチン/ダルホプリスチン q24hの投薬レ
ジメンより大きい筋毒性を生じると予期される。しかし、Cmaxレベルは、25
mg/kg q8hについてのCmaxレベルよりも75mg/kg q24hに
ついて、より高く、これにより25mg/kgキヌプリスチン/ダルホプリスチ
ンq 8hよりも75mg/kgキヌプリスチン/ダルホプリスチン q24h
でより大きい有効性を生じると予期される。
【0050】 (実施例4) 投薬間隔の延長が患者における一過性骨格筋毒性を予防するか否かを研究する
ため、重篤なグラム陽性細菌血症、またはグラム陽性細菌に起因する種種の感染
(バンコマイシンに耐性である)を有するか、さもなければ現在利用可能な治療
に抵抗性であるか、またはその治療が禁忌である、入院している成体被験体にダ
プトマイシンを静脈内投与した。この被験体を7〜21日間処置した。血清CP
Kレベルを、最初の抗生剤処置の前、そして処置の最初の7日間1日おきに、そ
してその後は毎日決定した。
【0051】 この結果は、24時間ごとの4mg/kg用量での8例の患者へのダプトマイ
シンの投与、または24時間ごとの6mg/kgの用量での9例の患者へのダプ
トマイシンの投与が、ほとんどの患者で、正常範囲(20〜198U/L)以上
の血清CPKレベルの上昇を起こさなかったことを示す。表5を参照のこと。さ
らに、正常以上のCPKレベルのいくらかの上昇を経験したわずかな患者におい
てさえ、この上昇は、ダプトマイシン処置に関連するとは考えられなかった。い
ずれの筋肉痛または筋脱力も経験した患者はおらず、そして全ての患者がダプト
マイシン処置の経過を終了し得た。同様に、3例のヒト患者への6mg/kgダ
プトマイシンの初回用量投与後の12時間ごとの3mg/kgの投与は、正常値
以上へのCPKレベルの上昇を生じなかった。
【0052】
【表5】 (実施例5) ダプトマイシンの種々の投薬間隔の異なる投薬レベルをヒト被験体に投与する
。ダプトマイシンを、バンコマイシンに耐性であるグラム陽性細菌株に起因する
感染の診断を有するか、さもなければ現在利用可能な治療に抵抗性であるか、ま
たはその治療が禁忌である、成体被験体に静脈内投与する。この被験体を7〜1
4日間処置する。この処置は、28〜56日まで延長され得る。異なる用量のダ
プトマイシンを、24時間ごとに1回、48時間ごとに1回、72時間ごとに1
回、96時間ごとに1回、または毎週1回の投薬間隔で投与する。これらの投与
間隔の中間かまたはより短い他の投薬間隔がまた用いられ得る。用いられ得る投
薬レベルとしては、7、8、9、10、11、12、14、16、18、20、
22、または25mg/kgが挙げられる。これらの投薬レベルより低用量か、
その中間か、またはより高用量である他の投薬レベルもまた用いられ得る。この
処置の有効性は、以下の基準の1つ以上により測定される:微生物学検査による
研究のための入院で単離されるグラム陽性細菌血液濃度の根絶または減少;細菌
感染の微生物学的解決または改善までの日数;入院時に報告された臨床徴候およ
び症状の解決または改善;ならびに抗生剤の最終用量の3〜4週後の生存率。投
薬レベルおよび投薬間隔は、上記基準の1つ以上が満たされる場合、有効である
。血清CPKレベルを、最初の抗生剤処置の前に決定し、そして処置の最初の7
日間は1日おきに、そしてその後は毎日決定した。投薬レベルおよび投薬間隔は
、それが血清CPKレベルを正常レベル以上に有意に上昇させないか、または処
置が骨格筋疼痛もしくは脱力を生じない場合、安全である。
【0053】 (実施例6) この手順は、キヌプリスチン/ダルホプリスチンがダプトマイシンの代わりに
患者に投与されること、および投薬レベルが7.5〜30mg/kg q24h
の範囲であることを除けば、本質的に、実施例5に記載されるとおりである。用
いられ得る投薬レベルとしては、7.5、10、12、14、16、18、20
、22、24、26、28または30mg/kgが挙げられる。これらの投薬レ
ベルより低いか、中間か、またはより高い他の投薬レベルもまた用いられ得る。
【0054】 本明細書に引用される全ての刊行物および特許出願は、それぞれの個々の刊行
物または特許出願が参考として援用されることが具体的かつ個々に示されるよう
に、本明細書において参考として援用される。上記発明を、理解の明確化のため
の例示および実施例により、いくぶん詳細に記載してきたが、特定の変化および
改変が、上記の特許請求の範囲の精神および範囲から逸脱することなく、本発明
に対してなされ得ることは、本発明の教示に照らして、当業者には容易に明白で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、Dog StudyA(上パネル)およびDog StudyB(下
パネル)についての血清クレアチンホスホキナーゼ(CPK)レベルである。血
清CPKレベルは、筋毒性の指標として、ダプトマイシン投与後2時間で決定さ
れた。
【図2】 図2は、Dog StudyA(上パネル)およびDog StudyB(下
パネル)についての、HPLCにより決定された、投薬18日目のダプトマイシ
ンの定常血漿濃度である。
【図3】 図3は、ダプトマイシンの異なる投薬間隔とその骨格筋毒性(CPKレベルと
関連)とその有効性(ダプトマイシンの最小阻止濃度MICをこえる、ピーク血
清濃度Cmaxと関連)との間の関係である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年12月5日(2000.12.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】 (発明の背景) グラム陽性感染(耐性細菌により起こる感染を含む)の頻度の迅速な増加は、
新規なクラスの抗生剤の開発において、興味を再発生させた。このようなクラス
の1つは、ダプトマイシンを含むリポペプチド抗生剤である。ダプトマイシンは
、重篤かつ生命にかかわる疾患を生じる、臨床的に関連のあるグラム陽性細菌に
対して、インビトロで強力な殺菌活性を有する。これらの細菌は、耐性病原体(
例えば、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、メチシリン耐性Staphyl
ococcus aureus(MRSA)、糖ペプチド媒介感受性Staph
ylococcus aureus(GISA)、コアグラーゼ陰性staph
ylococci(CNS)、およびペニシリン耐性Streptococcu
s pneumoniae(PRSP))(これらには治療用の代替物がほとん
ど存在しない)を含む(Tallyら、1999、Exp.Opin.Inve
st.Drugs 8:1223〜1238頁、本明細書中において以降では「
Tally」を参照のこと)。ダプトマイシンは、迅速な濃度依存性殺菌性効果
を提供し、そしてインビボにおいて濃度依存性の抗生剤後の効果を相対的に延長
した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 ダプトマイシンは、BaltzのBiotechnology of Ant
ibiotics、第2版、W.R.Strohl(New York:Mar
cel Dekker,Inc.)1997、415〜435、(本明細書以降
では「Baltz」)に記載される。ダンプトマイシンは、Streptomy
ces reoseosporusの発酵から誘導され得る環状リポペプチド抗
生剤である。これは、環状の13アミノ酸ペプチドのN末端トリプトファンに連
結されるデカノイル側鎖から構成される(例えば、図1a、Baltzら(前出
)を参照のこと)。この化合物は、現在、細菌により生じる重篤な感染を処置す
るため、静脈内処方物および経口処方物の両方において開発されている。この細
菌としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:メチシリン耐性St
aphylococcus aureus(MRSA)およびバンコマイシン耐
性enterococci(VRE)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 ダプトマイシンの作用機構は、βラクタム、アミノグリコシド、グリコペプチ
ドおよびマクロライドを含む、他のクラスの抗生剤の作用機構とは異なる。いか
なる理論にも拘束されることを望まないが、ダプトマイシンは、細胞質に浸透し
ないで、細菌の原形質膜機能の複数の局面を破壊することによりグラム陽性細菌
を殺傷すると考えられている。ダプトマイシンの抗菌性機構は、ペプチドグリカ
ン合成の阻害、リポテイコ酸合成の阻害、および細菌膜電位の消散を含み得る(
例えば、Baltz(前出)を参照のこと)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 ダプトマイシンの効力および安全性は、非臨床研究および第I相臨床試験およ
び第II相臨床試験において試験されている。ダプトマイシンは、24時間ごと
に1または2mg/kgで静脈内に投与される場合、ヒトボランティアにおいて
十分耐容性であった。Baltz(前出)およびその引用文献を参照のこと。さ
らに、ダプトマイシンの単回用量は、0.5〜6mg/kgの用量範囲にわたり
十分に耐容性であった。Baltz(前出)、Eli Lilly and C
o.に対する欧州特許第386951号、およびWoodworthら、199
2、Antimicrob.Agents Chemother.36:318
〜25を参照のこと。ダプトマイシンの単回用量はまた、別の抗生剤であるトブ
ラマイシンとともに投与された場合に十分に耐容性であった。Woodwort
hら、1994、J.Antimicrob.Chemother.33:65
5−59を参照のこと。しかし、12時間ごとの3mg/kgダプトマイシンで
の長期処置は、偶発的な有害効果を起こすことが示されている(Baltz、前
出)。6〜11日間、12時間ごとに4mg/kgダプトマイシンで処置した、
5例のヒト患者の2例で、一過性の筋脱力および疼痛が観察された(Tally
、前出)。筋脱力および疼痛を経験した2例の被験体において、クレアチンホス
ホキナーゼ(CPK)レベルは、筋脱力の1〜2日前に増加していた。CPKの
最初の上昇が観察された3〜4日後、処置を中止した。ダプトマイシン処置の中
止1〜2日後、CPKレベルは、1例の被験体において10,000U/L以上
のレベルのピークに達し、2例目の被験体において20,812U/Lに達した
(Tally、前出)。これらの研究、およびより高用量のダプトマイシンが多
くの型の細菌感染に対する効力に必要であるという理論的根拠に基づいて、ダプ
トマイシンの臨床研究は中止された(Baltz、前出)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 上記の臨床試験および動物における一連の毒性学的研究において、骨格筋は、
ダプトマイシン毒性の主な標的組織であることが見出された。ラットおよびイヌ
における高用量ダプトマイシンの毒性学的研究における毎日反復した静脈内投与
(ラットでは75mg/kg/日、そしてイヌでは40mg/kg/日)は、骨
格筋において、穏やかなミオパシーを生じた(Tally、前出)。CPKレベ
ルの上昇は、ミオパシーの感受性の指標であり、従って、筋組織へのダプトマイ
シンの効果を測定するために用いられ得ることも見出された。Tallyら、前
出を参照のこと。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 低用量のダプトマイシンは、筋毒性を生じず、多数のグラム陽性細菌感染を処
置する際において有効であるが、特定のタイプのグラム陽性細菌感染(例えば、
深在性感染または特定の抗生剤耐性細菌株によって生じる感染)は、有効な処置
のためにより高い用量のダプトマイシンを必要とし得る。例えば、特定のバンコ
マイシン耐性の細菌株は、ほとんどのバンコマイシン感受性株よりも2倍〜4倍
高いダプトマイシン最小阻害濃度(MIC)を示す。従って、有効量のダプトマ
イシンを投与しながら、また骨格筋への有害効果を最小限にする投与方法の開発
について大きな必要性が存在する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 非リポペプチドストレプトグラミン(streptogramin)抗生剤の
組み合わせであるキヌプリスチン(quinupristin)/ダルホプリス
チン(dalfopristin)はまた、グラム陽性生物体に対する活性を示
す。このグラム陽性生物体には、メチシリン耐性Staphylococcus
aureus、糖ペプチド媒介S.aureusおよび糖ペプチド−耐性En
terococcus jaeciumのような抗生剤耐性細菌が挙げられる(
Rubinsteinら、1999、J.Antimicrob.Chemot
her.44,Topic A,37〜46、本明細書中では以降「Rubin
stein」)。キヌプリスチン/ダルホプリスチンは、院内肺炎の処置、救急
使用研究、併発した皮膚および皮膚構造の感染および菌血症において効果的であ
ることが示されている(Rubinstein,前出)。Bernardら、1
994,Eur.J.Clin.Microbiol.Infect.Dis.
13:768−771およびWO98/22107は、臨床研究におけるキヌプ
リスチン/ダルホプリスチンの投与を開示する。8時間または12時間ごとに7
.5mg/kgのキヌプリスチン/ダルホプリスチンで処置した患者の約13%
が、関節痛、および筋肉痛(筋肉の疼痛を含んだ)を経験し、そして約5%の患
者がCPKレベルの上昇を示した(Rubinstein,前出)。従って、キ
ヌプリスチン/ダルホプリスチンもまた、筋毒性を生じるようである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 アミノグリコシド(抗生剤の別のクラスを構成する)もまた、高用量で毒性で
ある。それらは、毒性を減弱するために、頻繁な間隔での低用量よりもむしろ、
開いた間隔の高用量で投与されてきた(Barclayら、1994、Clin
.Pharmacokinet.27:32〜48)。しかし、アミノグリコシ
ドは、多数の点で、特に毒性の部位が異なるという事実において、ダプトマイシ
ンと異なる。アミノグリコシドは、腎臓および中枢神経系に毒性であり、一方、
骨格筋が、ダプトマイシンの毒性部位である。アミノグリコシドおよびダプトマ
イシンについては毒性の機構もまた異なる。さらに、アミノグリコシドは、ダプ
トマイシンと構造的に似ておらず、グラム陰性細菌にのみ作用し、ダプトマイシ
ンと異なる殺菌作用の機構を有し、そして異なるメカニズムの耐性を示す。従っ
て、アミノグリコシドの開いた間隔での投与が患者により低い毒性しか生じない
という可能性は、ダプトマイシンについて同じ事が真であるとは予測しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 タリー, フランシス ピー. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01733, リンカーン, ヘムロック サ ークル 336 Fターム(参考) 4C084 AA02 BA44 MA52 MA66 NA06 ZB35

Claims (67)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨格筋毒性を生じない投薬間隔でリポペプチド抗生剤を投与
    するための方法であって、該方法は、治療上有効な量のリポペプチド抗生剤を3
    〜75mg/kgの用量で、その投与の必要なヒト患者に投与する工程であって
    、該リポペプチド抗生剤が、24時間ごとに1回〜毎週1回反復投与される工程
    、 を包含する、方法。
  2. 【請求項2】 前記リポペプチド抗生剤が24時間、48時間、72時間、
    または96時間ごとに1回投与される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記リポペプチド抗生剤がダプトマイシン、ダプトマイシン
    誘導体、A54145およびA54145誘導体からなる群より選択される、請
    求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記リポペプチド抗生剤がダプトマイシンである、請求項3
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記用量が3〜12mg/Kgである、請求項4に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記用量が3mg/kg、4mg/kg、5mg/kg、6
    mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、9mg/kg、10mg/kg、1
    1mg/kgまたは12mg/kgである、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記用量が10〜25mg/kgである、請求項4に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 前記用量が、10mg/kg、11mg/kg、12mg/
    kg、13mg/kg、14mg/kg、15mg/kg、16mg/kg、2
    0mg/kgまたは25mg/kgである、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 リポペプチド抗生剤以外の抗生剤が前記リポペプチド抗生剤
    と同時投与される、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記リポペプチド抗生剤がダプトマイシンである、請求項
    9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または10のいずれかに記載の方法であって、前
    記抗生剤が、以下:ペニシリンおよび関連薬物、カルバペネム、セファロスポリ
    ンおよび関連薬物、アミノグリコシド、バシトラシン、グラミシジン、ムピロシ
    ン、クロラムフェニコール、チアムフェニコール、フシジン酸ナトリウム、リン
    コマイシン、クリンダマイシン、マクロライド、ノボビオシン、ポリミキシン、
    リファミシン、スペクチノマイシン、テトラサイクリン、バンコマイシン、テイ
    コプラニン、ストレプトグラミン、抗葉酸剤、スルホンアミド、トリメトプリム
    およびその組み合わせ、ピリメタミン、合成抗菌剤、ニトロフラン、マンデル酸
    メテナミン、馬尿酸メテナミン、ニトロイミダゾール、キノロン、フルオロキノ
    ロン、イソニアジド、エタンブトール、ピラジナミド、パラアミノサリチル酸(
    PAS)、サイクロセリン、カプレオマイシン、エチオナミド、プロチオナミド
    、チアセタゾン、ならびにバイオマイシンからなる群より選択される、方法。
  12. 【請求項12】 前記抗生剤が、イミペネム、アミカシン、ネチルミシン、
    ホスホマイシン、ゲンタマイシン、およびテイコプラニンからなる群より選択さ
    れる、請求項9または10のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記投与が、経口投与、皮下投与または静脈内投与を介す
    る、請求項9または10のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 ダプトマイシンが24時間ごとに1回投与される、請求項
    4に記載のダプトマイシン投与方法。
  15. 【請求項15】 前記用量が3〜12mg/kgである、請求項14に記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 前記用量が3mg/kg、4mg/kg、5mg/kg、
    6mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、9mg/kg、10mg/kg、
    11mg/kgまたは12mg/kgである、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記用量が10〜25mg/kgである、請求項14に記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 前記用量が、10mg/kg、11mg/kg、12mg
    /kg、13mg/kg、14mg/kg、15mg/kg、16mg/kg、
    20mg/kgまたは25mg/kgである、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記用量が25〜75mg/kgである、請求項14に記
    載の方法。
  20. 【請求項20】 前記用量が25、50または75mg/kgである、請求
    項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記用量が4mg/kgである、請求項16に記載の方法
  22. 【請求項22】 前記用量が6mg/kgである、請求項16に記載の方法
  23. 【請求項23】 前記用量が8mg/kgである、請求項16に記載の方法
  24. 【請求項24】 前記用量が10mg/kgである、請求項16に記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 前記投与が、経口投与、皮下投与、または静脈内投与を介
    する、請求項1または14のいずれかに記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記ダプトマイシンが、3日〜6ヶ月間投与される、請求
    項4または14のいずれかに記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記ダプトマイシンが、7日〜28日間投与される、請求
    項4または14のいずれかに記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記ダプトマイシンが、7日〜14日間投与される、請求
    項4または14のいずれかに記載の方法。
  29. 【請求項29】キヌプリスチン/ダルホプリスチンを投与する方法であって
    、該方法は、治療上有効な量のキヌプリスチン/ダルホプリスチンを、7.5〜
    30mg/kgのキヌプリスチン/ダルホプリスチンの用量で、その投与が必要
    なヒト患者に投与する工程であって、該キヌプリスチン/ダルホプリスチンが2
    4時間ごとに1回〜毎週1回反復投与される工程、 を包含する、方法。
  30. 【請求項30】 キヌプリスチン/ダルホプリスチンが24時間、48時間
    、72時間または96時間ごとに1回投与される、請求項29に記載の、方法。
  31. 【請求項31】 前記キヌプリスチン/ダルホプリスチンが7.5mg/k
    g、10mg/kg、12mg/kg、14mg/kg、16mg/kg、18
    mg/kg、20mg/kg、22mg/kg、24mg/kg、26mg/k
    g、28mg/kgまたは30mg/kgの用量で投与される、請求項29に記
    載の方法。
  32. 【請求項32】 単回用量のダプトマイシンおよび薬学的に受容可能なキャ
    リアを含む薬学的組成物であって、ここで該単回用量が7〜75mg/kgであ
    り、かつ該単回用量が、24時間ごとに1回〜毎週1回の投薬間隔でヒト患者に
    反復投与される目的で処方されている、薬学的組成物。
  33. 【請求項33】 前記用量が経口的に、皮下に、または静脈内に投与される
    請求項32に記載の薬学的組成物。
  34. 【請求項34】 前記用量が7〜25mg/kgである、請求項32に記載
    の薬学的組成物。
  35. 【請求項35】 前記用量が7〜12mg/kgである、請求項32に記載
    の薬学的組成物。
  36. 【請求項36】単回用量のキヌプリスチン/ダルホプリスチンおよび薬学的
    に受容可能なキャリアを含む薬学的組成物であって、ここで該単回用量が10〜
    30mg/kgであり、かつ該単回用量が、24時間ごとに1回〜毎週1回の投
    薬間隔でヒト患者に反復投与される目的で処方されている、薬学的組成物。
  37. 【請求項37】 細菌感染の処置の必要なヒト患者における、該処置のため
    の医薬の製造のためのリポタンパク質抗生剤の使用であって、該処置のための用
    量は、3〜75mg/kgのリポペプチド抗生剤であり、ここで該用量は、反復
    投与され、該投薬間隔は、24時間ごとに1回〜毎週1回である、使用。
  38. 【請求項38】 前記投薬間隔が24時間、48時間、72時間または96
    時間ごとに1回である、請求項37に記載の、使用。
  39. 【請求項39】 前記リポペプチド抗生剤がダプトマイシン、ダプトマイシ
    ン誘導体、A54145およびA54145誘導体からなる群より選択される、
    請求項37に記載の使用。
  40. 【請求項40】 前記リポペプチド抗生剤がダプトマイシンである、請求項
    39に記載の使用。
  41. 【請求項41】 前記用量が3〜12mg/kgである、請求項40に記載
    の使用。
  42. 【請求項42】 前記用量が3mg/kg、4mg/kg、5mg/kg、
    6mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、9mg/kg、10mg/kg、
    11mg/kgまたは12mg/kgである、請求項41に記載の使用。
  43. 【請求項43】 前記用量が10〜25mg/kgである、請求項40に記
    載の使用。
  44. 【請求項44】 前記用量が、10mg/kg、11mg/kg、12mg
    /kg、13mg/kg、14mg/kg、15mg/kg、16mg/kg、
    20mg/kgまたは25mg/kgである、請求項43に記載の使用。
  45. 【請求項45】 請求項38に記載の使用であって、前記患者における細菌
    感染の処置のための医薬の製造のためにリポペプチド抗生剤以外の抗生剤をさら
    に含む、使用。
  46. 【請求項46】 前記リポペプチド抗生剤がダプトマイシンである、請求項
    45に記載の使用。
  47. 【請求項47】 請求項45または46のいずれかに記載の使用であって、
    前記抗生剤が、以下:ペニシリンおよび関連薬物、カルバペネム、セファロスポ
    リンおよび関連薬物、アミノグリコシド、バシトラシン、グラミシジン、ムピロ
    シン、クロラムフェニコール、チアムフェニコール、フシジン酸ナトリウム、リ
    ンコマイシン、クリンダマイシン、マクロライド、ノボビオシン、ポリミキシン
    、リファミシン、スペクチノマイシン、テトラサイクリン、バンコマイシン、テ
    イコプラニン、ストレプトグラミン、スルホンアミドを含む抗葉酸剤、トリメト
    プリムおよびその組み合わせ、およびピリメタミン、ニトロフランを含む合成抗
    菌剤、マンデル酸メテナミンおよび馬尿酸メテナミン、ニトロイミダゾール、キ
    ノロン、フルオロキノロン、イソニアジド、エタンブトール、ピラジナミド、パ
    ラアミノサリチル酸(PAS)、サイクロセリン、カプレオマイシン、エチオナ
    ミド、プロチオナミド、チアセタゾン、ならびにバイオマイシンからなる群より
    選択される、使用。
  48. 【請求項48】 前記抗生剤が、イミペネム、アミカシン、ネチルミシン、
    ホスホマイシン、ゲンタマイシン、およびテイコプラニンからなる群より選択さ
    れる、請求項45または46のいずれかに記載の使用。
  49. 【請求項49】 前記用量が、経口用量、皮下用量または静脈内用量である
    、請求項45または46のいずれかに記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記投薬間隔が24時間ごとに1回である、請求項40に
    記載のダプトマイシンの使用。
  51. 【請求項51】 前記用量が3〜12mg/kgである、請求項50に記載
    の使用。
  52. 【請求項52】 前記用量が3mg/kg、4mg/kg、5mg/kg、
    6mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、9mg/kg、10mg/kg、
    11mg/kgまたは12mg/kgである、請求項51に記載の使用。
  53. 【請求項53】 前記用量が10〜25mg/kgである、請求項50に記
    載の使用。
  54. 【請求項54】 前記用量が、10mg/kg、11mg/kg、12mg
    /kg、13mg/kg、14mg/kg、15mg/kg、16mg/kg、
    20mg/kgまたは25mg/kgである、請求項53に記載の使用。
  55. 【請求項55】 前記用量が25〜75mg/kgである、請求項50に記
    載の使用。
  56. 【請求項56】 前記用量が25、50または75mg/kgである、請求
    項45に記載の使用。
  57. 【請求項57】 前記用量が4mg/kgである、請求項52に記載の使用
  58. 【請求項58】 前記用量が6mg/kgである、請求項52に記載の使用
  59. 【請求項59】 前記用量が8mg/kgである、請求項52に記載の使用
  60. 【請求項60】 前記用量が10mg/kgである、請求項52に記載の使
    用。
  61. 【請求項61】 前記用量が、経口用量、皮下用量、または静脈内用量であ
    る、請求項37、40または50のいずれか1項に記載の使用。
  62. 【請求項62】 前記ダプトマイシンが、3日〜6ヶ月間投与される、請求
    項40または50のいずれかに記載の使用。
  63. 【請求項63】 前記ダプトマイシンが、7日〜28日間投与される、請求
    項40または50のいずれかに記載の使用。
  64. 【請求項64】 前記ダプトマイシンが、7日〜14日間間投与される、請
    求項40または50のいずれかに記載の使用。
  65. 【請求項65】 細菌感染の処置の必要な患者において、該処置のための医
    薬の製造のためのキヌプリスチン/ダルホプリスチンの使用であって、該処置の
    ための用量が、7.5〜30mg/kgのリポペプチド抗生剤であり、該用量は
    、反復的に投与され、そして該投薬間隔は、24時間ごとに1回〜毎週1回であ
    る、使用。
  66. 【請求項66】 前記投薬間隔が24時間、48時間、72時間または96
    時間ごとに1回である、請求項65に記載の使用。
  67. 【請求項67】 前記用量が7.5mg/kg、10mg/kg、12mg
    /kg、14mg/kg、16mg/kg、18mg/kg、20mg/kg、
    22mg/kg、24mg/kg、26mg/kg、28mg/kgまたは30
    mg/kgである、請求項65に記載の使用。
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