JP2002525118A - 植物プロモーター - Google Patents

植物プロモーター

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JP2002525118A
JP2002525118A JP2000572377A JP2000572377A JP2002525118A JP 2002525118 A JP2002525118 A JP 2002525118A JP 2000572377 A JP2000572377 A JP 2000572377A JP 2000572377 A JP2000572377 A JP 2000572377A JP 2002525118 A JP2002525118 A JP 2002525118A
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ジャクリーン アン メアリー ペイン,
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、グルタチオン−S−トランスフェラーゼII型アイソフォームの27kDサブユニットに対する遺伝子プロモーター領域、または該遺伝子プロモーター領域の活性を保持している欠失フラグメントに関与する。このようなプロモーターは、塊茎において構成的であり、したがって塊茎の出芽を防止または阻害する遺伝子の発現の制御に用いられ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はプロモーターに関する。特に、本発明は植物の塊茎および茎において
構成的であるプロモーターに関する。
【0002】 より詳細には、本発明は標的遺伝子を植物の貯蔵器官または茎において構成的
に発現させる方法に関する。
【0003】 遺伝子発現は、核酸および蛋白質エレメントを含む種々の調節成分によって制
御されている。特に、遺伝子の発現は、一般に「プロモーター」と呼ばれる領域
によって制御されている。このプロモーターは、タンパク質をコードする領域の
上流(5’)に位置する。プロモーターは、構成的または、組織特異的、発生調
節的および/または誘導的であり得る。
【0004】 プロモーター領域内にはいくつかのドメインが存在し、それらはプロモーター
が最大限に機能するために必要である。これらのドメインの最初のものは構造遺
伝子のすぐ上流に存在し、そして遺伝子のすぐ上流の通常70塩基対の共通配列
を含む「コアプロモーター領域」を形成する。コアプロモーター領域は、特徴的
なCAATボックスおよびTATAボックス、ならびにその周辺配列を含有し、
そして構造遺伝子の転写開始点を規定する転写開始配列を表す。コアプロモータ
ー領域の正確な長さは不確定であるが、通常よく認知されている。このような領
域は、いくつかの変異を伴って、すべてのプロモーター中に通常存在する。十分
に特徴付けられた種々の「ボックス」間に存在する塩基配列はあまり重要ではな
いように思われる。
【0005】 コアプロモーター領域の存在が、配列をプロモーターであるとして規定する:
この領域が存在しない場合、プロモーターは機能しない。さらに、コアプロモー
ター領域は、プロモーターの完全な活性を提供するには不十分である。コアの上
流の一連の調節配列が、プロモーターの残りを構成する。調節配列は発現レベル
、発現の空間的および時間的なパターン、ならびにプロモーターの重要なサブセ
ットについては、誘導条件下(光、温度、化学物質、ホルモンのような外部因子
による調節)における発現を決定する。
【0006】 表現形の特徴(例えば、生産性または品質)を改変および/または改良するた
めの作物植物の操作は、植物組織において異形遺伝子の発現を必要とする。従っ
て、このような遺伝子操作は必要に応じて遺伝子発現を駆動および制御するため
の手段の利用可能性に依存する;例えば、植物において有効であり、そしてトラ
ンスジェニック植物において所望される効果を提供するように遺伝子発現を制御
する適切なプロモーターの利用可能性および使用に依存する。種々の異なるプロ
モーターの選択を有することは有利であり、その結果もっとも適切なプロモータ
ーが特定の遺伝子、構造物、細胞、組織、植物または環境に対して選択され得る
【0007】 細菌、ウイルス、真菌および植物由来のプロモーター(および、他の調節成分
)が、植物細胞において遺伝子発現を制御するために用いられてきた。種々の外
来遺伝子(例えば、細菌のマーカー遺伝子)に融合された種々のプロモーター配
列を含むDNA構成物を用いた多くの植物形質転換実験は、有用なプロモーター
配列の同定を導いた。ほとんどの場合において500−1000塩基までの配列
が、外来遺伝子の調節された発現を可能にするのに十分であることが実証された
。しかし、1kbよりもずっと長い配列が、トランスジェニック植物における高
レベルの遺伝子発現を可能にするという有用な特徴を有し得ることもまた示され
ている。一定範囲の天然に存在するプロモーターは植物において効果があること
が公知であり、植物の異形遺伝子(外因性および内因性の両方)の発現を駆動す
るために用いられてきた:例えば、構成的な35Sカリフラワーモザイクウイル
スプロモーターおよび成熟で増強されるトマトポリガラクツロナーゼプロモータ
ー(Birdら,1988,Plant Molecular Biology
,11:651−662)、E8プロモーター(Diekman&Fische
r,1988,EMBO,7:3315−3320)、および果実特異的2A1
1プロモーター(Pearら,1989,Plant Molecular B
iology,13:639−651)など。
【0008】 発現の制御のために二つの主要な方法が公知である、すなわち:過剰発現およ
び過少発現。過剰発現は、選択した遺伝子の一つまたは一つより多い余分なコピ
ーを挿入することによって達成される。しかし、ヌクレオチド配列の一つまたは
一つより多い余分なコピーで最初に形質転換した植物またはその子孫が、過少発
現ならびに過剰発現の効果を示すことは未知ではない。
【0009】 過少発現については二つの主要な方法が存在する。これらは一般的に「アンチ
センスダウンレギュレーション」および「センスダウンレギュレーション」(セ
ンスダウンレギュレーションは”「コサプレッション(cosuppressi
on)」とも呼ばれる)と当該分野で呼ばれる。一般的にこれらの方法は、「ジ
ーンサイレンシング(gene silencing)」といわれる。これらの
方法は両方とも標的遺伝子の発現阻害を起こす。他のあまり重要でない用いられ
る方法は、挿入された遺伝子のより高いまたはより低い発現を達成するために、
遺伝的制御エレメント、プロモーターおよび制御配列の改変を含む方法を包含す
る。センス/コサプレッションの技術の操作可能性は改変可能であることが疑う
べくもない。これは十分確立されており、世界中の研究室で慣用的に用いられて
おり、そしてそれが用いられた生成物が市場に出ている。
【0010】 これらの方法のいずれかにより制御された遺伝子は、選択した遺伝子(一つま
たは多数)の植物材料への挿入を必要とし、この植物材料は植物へと再生され得
る。この形質転換の方法は多くの方法を介して実施され得る。例えば、Agro
bacterium媒介形質転換法。
【0011】 要約すると、センスおよびアンチセンス技術の両方についての必要要件は公知
であり、そして必要とされる配列が導入され得る方法は公知である。次に残され
ていることは、その調節が所望の効果を有すると予期される遺伝子を同定するこ
と、それらを単離するか、または十分に有効な長さのフラグメントを単離するこ
と、プロモーターと終止シグナルとの間に有効なフラグメントを挿入したキメラ
遺伝子を構築すること、そして形質転換によって標的の植物種の細胞にその構築
物を挿入することである。次いで、全植物を形質転換した細胞から再生し得る。
【0012】 当業者は、所望される様式で遺伝子発現を調節するために適切な発現カセット
(一つ以上のプロモーターおよび他の成分を組み込んでいる)を使用し得る(例
えば、特定の組織または特定の発生段階での発現を増強または減少させることに
よる)。従って、異なる活性プロフィールを有する一定範囲のプロモーターから
適切なプロモーターを選択する能力は重要である。
【0013】 ジャガイモ塊茎は非常に経済的に重要である。これらは、多くの食事において
炭水化物供給源となり、種々の加工製品の基本として使用される。デンプンに加
えて、塊茎は高品質の蛋白質、相当量のビタミン、ミネラルおよび微量元素を含
む。
【0014】 ジャガイモは大半の生育地域においては一年を通じて生育させ得ない。従って
、生育時期でない時には貯蔵することが所望される。貯蔵中の潜在的にもっとも
多い被害の現象の一つは早熟の新芽が出ることである。出芽を抑制する現在の方
法は、冷却および化学的出芽抑制剤を含む。
【0015】 冷却(周囲温度に空気を換気することにより、通常北欧で行われている)は出
芽を阻害する方法の一つである。付随するコストは別にして、4℃に長期間冷却
することで冷却スイートニング(cold sweetening)および黒化
(ダークニング(darkening))の問題が発生する。
【0016】 低温貯蔵は好ましくない還元糖の蓄積を導くので、化学的出芽抑制剤の使用は
、加工および生鮮消費することになっているジャガイモの出芽を阻害するために
現在唯一可能性がある。化学薬品の使用ならびに、それらに付随するコストおよ
び不便さを取り除くこともまた望ましい。従って、塊茎のような栄養性貯蔵器官
の出芽を制御する代替方法に対する現実の必要性が存在する。出芽を遅らせるた
めの代替のアプローチは、静止状態の期間の延長を伴うトランスジェニック植物
の使用である。
【0017】 ジャガイモ塊茎の出芽は、遺伝子工学の標的となり得るいくつかの独立した段
階を含む。最初の段階は、貯蔵物、主にデンプンの移動である。デンプンの分解
は、アミロプラストで起こる。サイトゾルへ移行した後、生成されたヘキソース
およびヘキソース−フォスフェートは、解糖とスクロース合成との間に分配され
る。第三段階は、サイトゾル内でのスクロース形成である。スクロース合成はエ
ネルギー依存的である。従って解糖および呼吸が必要である。第四段階は、発生
中の新芽へのスクロースの移行である。最後に、移入されたスクロースは、新芽
において成長および発生を支持するように利用される。
【0018】 本発明者らは、ジャガイモのような植物の栄養性貯蔵組織および茎に構成的な
遺伝子プロモーターによって、出芽抑制遺伝子を,塊茎休眠のすべてのステージ
を通じて駆動した塊茎において出芽を抑制する手段を現在開発した。
【0019】 従って、本発明は、栄養性貯蔵器官の発生、貯蔵および出芽を通し、ならびに
植物の茎において構成的に発現されるプロモーターを提供しようと探求している
。このようなプロモーターは、塊茎、そしてより詳細にはジャガイモ塊茎の出芽
の抑制において使用され得る。
【0020】 本発明により、植物の栄養性貯蔵器官および茎において標的遺伝子を構成的に
発現する方法が提供される。この方法は、標的遺伝子配列に作動可能に連結され
、そしてこれを制御するグルタチオン−S−トランスフェラーゼII型アイソフ
ォーム(glutathione−S−transferase,isofor
m II)の27kDサブユニットに対する遺伝子プロモーター領域、または遺
伝子プロモーター領域の活性を保持しているその欠失フラグメントを含む第一の
ポリヌクレオチド配列を含むDNA構築物を、植物のゲノムに組み込む工程、好
ましくは安定的に組み込む工程、を包含する。
【0021】 好ましくは、このDNA構築物は第二のポリヌクレオチド配列をさらに含む。
第二のポリヌクレオチド配列は、誘導性プロモーター領域に作動可能に連結され
、そしてこの制御下にある少なくとも一つのDNA配列を含む。
【0022】 好ましくは、標的遺伝子の発現によって貯蔵器官の出芽抑制が生じる。
【0023】 好ましくは、第二のポリヌクレオチド配列の発現を誘導することによって、出
芽の抑制は中和される。
【0024】 好ましくは、第二のポリヌクレオチド配列は、前述の第一のポリヌクレオチド
配列に対応するセンス、アンチセンス、もしくは部分的センス配列、または標的
遺伝子によってコードされるタンパク質の抑制を引き起こし得るDNA配列であ
る。好ましくは、第一および第二ポリヌクレオチド配列は転写終止領域をさらに
含む。
【0025】 好ましくは、遺伝子プロモーターはトウモロコシのグルタチオン−S−トラン
スフェラーゼII型アイソフォームの27kDサブユニットの遺伝子プロモータ
ー(GSTプロモーター、図8および配列番号1)であるが、他の生物体由来の
類似プロモーターもまた使用され得る。GSTプロモーターは本発明者らの以前
の特許出願公開番号WO93/01294およびWO97/11189に記載さ
れている。さらに、これに対して実質的に相同性の配列番号1のGSTプロモー
ターの改変体を使用することが可能である。
【0026】 相同性または同一性の程度を決定する目的で核酸配列を比較する場合、BES
TFITおよびGAP(両方とも、Wisconsin Genetics C
omputer Group(GCG)ソフトウェアパッケージ)のようなプロ
グラムが使用され得る。例えば、BESTFITは、二つの配列を比較し、そし
て最も類似したセグメントの最適なアラインメントを作製する。GAPは、配列
が全長にそって整列されるのを可能にし、そして適切なようにいずれかの配列に
スペースを挿入することによって最適なアラインメントを見出す。適切には、核
酸配列の相同性を検討する場合に、本発明の比較の文脈において、その比較は、
それらの全長にそった配列アラインメントによってなされる。
【0027】 好ましくは、実質的な相同性を有する配列とは、前述の配列と好ましくは増加
する順に、少なくとも50%の配列相同性、望ましくは少なくとも70%の配列
相同性、およびさらに望ましくは少なくとも80%、90%または少なくとも9
5%の配列相同性を有する。いくつかの場合においては、相同性は99%または
それ以上であり得る。
【0028】 望ましくは、用語「実質的な同一性」は、前述の配列が、先行技術の核酸配列
よりも本明細書中で記載されている配列のいずれかとより高程度の同一性を有す
るということを示す。
【0029】 先に述べたように、配列番号1の改変体は、プロモーター配列として用いられ
得るが、約3590塩基から3822塩基までの配列が実質的に保存されている
か、または配列番号1と少なくとも80%以上の相同性であることが非常に好ま
しい。
【0030】 フラグメントが遺伝子プロモーター領域の活性を保持する限り、プロモーター
の欠失フラグメントを用いることもまた可能である。このようなフラグメントの
例は、本発明者らの以前の特許出願(WO97/11189として公開)に記載
されており、そしてこれはグルタチオンS−トランスフェラーゼの27kDサブ
ユニットの以下の領域を含む: グルタチオンS−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモ
ーター配列の転写開始点からすぐ上流897塩基対を含む配列;グルタチオンS
−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモーター配列の転写
開始点からすぐ上流570塩基対を含む配列;または グルタチオンS−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモー
ター配列の転写開始点からすぐ上流378塩基対を含む配列。グルタチオンS−
トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモーター配列の転写開
始点は、配列番号1の3701位にあるとしてWO93/01294およびWO
97/11189に定義されている。
【0031】 グルタチオンS−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモ
ーター配列の転写開始点からすぐ上流570塩基対を含む一つの有用なフラグメ
ントは、図9(配列番号2)に示す693塩基のフラグメントである。
【0032】 好ましくは、貯蔵器官は塊茎である。
【0033】 好ましくは、植物はジャガイモ植物である。
【0034】 本発明の好ましい実施態様に従って、標的遺伝子を植物の貯蔵器官または茎に
構成的に発現させる方法が提供される。この方法は、標的遺伝子配列に作動可能
に連結され、そしてこれを制御するグルタチオンS−トランスフェラーゼII型
アイソフォームの27kDサブユニットに対する遺伝子プロモーター領域、また
は遺伝子プロモーター領域の活性を保持しているその欠失フラグメントを含む第
一のポリヌクレオチド配列を含むDNA構築物を、植物のゲノムに組み込む工程
、好ましくは安定的に組み込む工程を包含する。DNA構築物は第二のポリヌク
レオチド配列をさらに含む。第二のポリヌクレオチド配列は、誘導性プロモータ
ー領域に作動可能に連結され、そしてこの制御下にある少なくとも一つのDNA
配列を含む。
【0035】 本発明に関して用語「トランスジェニック」は、天然の環境において付随する
機能的な遺伝子と共に天然の環境における野生型の調節プロモーターを含まない
【0036】 本発明に関して用語「標的遺伝子」は、目的の任意の遺伝子を意味する。標的
遺伝子は、当該植物にとって外来または天然のいずれかである任意の遺伝子であ
り得る。
【0037】 用語「構築物」(「カセット」、「ハイブリッド」および「結合体」のような
用語と同義)は、カセットを形成するように、直接的または間接的に調節プロモ
ーターに連結された標的遺伝子を含む。間接的連結の例は、プロモーターと標的
遺伝子との間を介在するイントロン配列のような適切なスペーサー群の提供であ
る。同じことが本発明に関して「融合」についても当てはまり、これは直接的ま
たは間接的連結を含む。そのような構築物はまた、目的の細胞を形質転換するた
めに適切なプラスミドおよびファージを含む。
【0038】 用語「誘導可能なプロモーター」は、化学的に誘導され得るプロモーターを含
む。外来性化学刺激物の適用によって制御されるプロモーター配列の使用は、特
に好ましい。外来性化学刺激物は、好ましくは農業的に受容可能な化学物質であ
り、その使用は農業的実施に適合性であり、そして植物または哺乳動物に有害で
はない。
【0039】 「ジャガイモ(potato)」に関してもまた、サツマイモ(sweet
potato)および類似の植物のようなジャガイモファミリーの他の植物を含
む。
【0040】 もっとも好ましい誘導性プロモーター領域は、例えば、公開された本発明者ら
の国際公開番号WO93/21334に記載のあるalcA/alcR遺伝子ス
イッチプロモーター系、および、本発明者らの国際公開番号WO96/3760
9に記載のあるエクジソンスイッチ系(これらの教示を、本明細書中で参考とし
て援用する)のような二成分系のような誘導性スイッチプロモーター系を含む。
そのようなプロモーター系を、本明細書中では「スイッチプロモーター」という
。スイッチプロモーターとともに用いるスイッチ化学薬品は、この系を本発明の
方法において特に有用にさせる農業的に受容可能な化学薬品である。alcA/
alcRプロモータースイッチ系の場合、好ましい化学的インデューサーは、液
体または蒸気の形態のいずれかのエタノールである。
【0041】 使用され得る適切なターミネーターもまた、当該分野において周知であり、そ
して例えば、ノパリンシンターゼのターミネーターおよびオクトピンシンターゼ
のターミネーターを含む。
【0042】 DNA構築物のDNA配列は、形質転換されるホストに関して内在性または外
来性であり得る。
【0043】 出芽を制御するために本発明において用いられ得る標的DNA配列の例は、以
下のタンパク質をコードするDNA配列を含む:休眠中の貯蔵物の移動(例えば
デンプン分解)に関与するタンパク質、すなわちデンプンホスホリラーゼ、アミ
ラーゼ(例えば、αアミラーゼまたはβアミラーゼ)およびマルターゼ;例えば
、解糖および引き続く代謝に関与するタンパク質、例えばホスホフルクトキナー
ゼ、ヘキソキナーゼ;スクロース生合成に関与するタンパク質、例えばスクロー
スシンターゼ;師部の負荷(phloem loading)に関与するような
休眠中の貯蔵物の輸送に関与するタンパク質、例えばATPase;長距離の師
部輸送および師部非負荷(phloem unloading)に関与するタン
パク質、例えば無機ピロホスホリラーゼ(iPPase);ならびに同化産物分
解に関与するような休眠中の貯蔵物の利用(例えば生長中の出芽におけるスクロ
ース分解)に関与するタンパク質、すなわちインベルターゼ;ならびに同化産物
の利用(例えばスクロース由来代謝産物の利用)に関与するタンパク質、新芽形
成に必要なエネルギーの供給に関与するタンパク質、例えばアデニンヌクレオチ
ド輸送体(ANT)およびリンゴ酸オキソグルタル酸塩(malate oxo
glutarate)輸送体(MOT)、そして脱共役タンパク質のようなそれ
らのインヒビター。有用なDNA配列の例はまた、ジャガイモの出芽に関与する
任意の他の配列を含む。
【0044】 出芽を制御するために本発明の方法において用いられ得る好ましい標的DNA
配列の例は、スクロースの移動および/または利用に関与するタンパク質、ジャ
ガイモの出芽に関与するタンパク質、および呼吸のようなミトコンドリアの機能
に関与するタンパク質に対するセンス、アンチセンス、または部分的センス配列
の生成を生じる配列、および/またはそれらをコードする配列を含む。
【0045】 特に好ましい標的DNA配列の例は、植物、細菌または真菌供給源由来(例え
ば、酵母由来)由来インベルターゼ、植物、細菌または真菌供給源由来のピロホ
スファターゼ、および植物、細菌または真菌供給源由来のアデノシンヌクレオチ
ド輸送体タンパク質(ANT)またはミトコンドリアオキソグルタル酸塩輸送体
(MOT)のようなミトコンドリアの機能に関与するタンパク質をコードする配
列を含む。
【0046】 出芽の抑制は、様々な方法によって達成され得る。第一のDNA配列は、栄養
性貯蔵器官の休眠中に発現され得、次いで出芽が望まれる場合にはダウンレギュ
レートされ得る。出芽が望まれる場合、第二のDNA配列の発現によって、第一
のDNA配列のダウンレギュレーション、結果として出芽の回復へと誘導され始
める。
【0047】 所望される標的DNA配列のダウンレギュレーションは、例えば、リプレッサ
ータンパク質、センス、アンチセンス、部分的センス、および相補的タンパク質
の発現の使用によるような当該分野において周知の方法を用いて達成され得る。
適切なオペレーター/リプレッサー系の例は、例えば、lac、tet、または
λ434系、およびLacIΔHis変異体(Lehming,N.,Sart
oris,J.,Niemoeller,M.,Genenger,G.,v.
Wilcken−Bergman,B.およびMuller−Hill,Ben
no(1987),EMBO J.6(10)3145−3153、(LacI
の17番目のアミノ酸においてヒスチジンをチロシンに変えた変異体))のよう
なそれらの変異体を含む。あるいは、AmpliconTMは、遺伝子をダウンレ
ギュレートさせるために用いられ得る(Angell,S.M.,Baulco
mbe,D.C.,(1997)16,3675−3684)。これに関して、
その中に挿入された導入遺伝子を有する複製性ジャガイモウイルス(PVX)R
NAのcDNAが用いられ、ここではその導入遺伝子と相同性を共有する一過的
に発現したRNAが抑制される。
【0048】 あるいは、第一のポリヌクレオチド配列におけるDNA配列の発現は、出芽ま
たはAmpliconTMの発現に関与する遺伝子を抑制するように作用するセン
ス、アンチセンス、または部分的センス配列の産生を生じ得る。この場合、出芽
は、第一のDNA配列におけるセンス、アンチセンスまたは部分的センス配列に
よってその発現が抑制されていたタンパク質またはそれに対応するタンパク質の
産生を生じる第二のポリヌクレオチド配列におけるDNA配列を開始させること
によって回復される。出芽はまた、適切なオペレーター/リプレッサー系を用い
て回復され得る。
【0049】 構築物中のポリヌクレオチド配列のいずれか、または両方が、1つより多いD
NA配列を含む場合には、それらが、いかなるコサプレッション効果をも避ける
ために同一ではないことが好ましい。
【0050】 構築物の第二のポリヌクレオチド配列におけるDNA配列は、誘導性プロモー
ター領域の制御下にある。
【0051】 使用され得る適切な転写ターミネーターはまた、当該分野で周知であり、そし
て、例えば、ノパリンシンターゼのターミネーターおよびオクトピンシンターゼ
のターミネーターを含む。
【0052】 本発明の方法において使用するための誘導性プロモーター領域は、好ましくは
alcA/alcRプロモータースイッチ系である。出芽の回復は、切り替え可
能なアンチセンス、または切り替え可能なセンスもしくは部分的センス法を、本
明細書中により十分に記載されているように用いてか、あるいはAmplica
TMの使用によるかまたは適切なオペレーター/リプレッサー系によって好まし
く達成される。部分的センスコサプレッションに起因する遺伝子活性のダウンレ
ギュレーションは、本発明者らの国際特許出願番号WO91/08299(この
開示を本明細書中で参考として援用する)に記載されており、そして必要である
ならば、これを、異なる生物体由来の遺伝子配列を用いることによって避け得る
【0053】 本発明の利点は、塊茎の出芽まで塊茎の発生全体を通じて発現が維持されるこ
とである。
【0054】 GST−II−27プロモーターは、もともとトウモロコシにおいて単離され
、そして本発明者らの国際公開番号WO90/08826およびWO93/01
294に記載しているように、葉組織において誘導可能であることが示された。
本明細書と共に図8および9に示されるヌクレオチド配列を含むグルタチオン−
S−トランスフェラーゼII型アイソフォーム酵素の27kDサブユニット(G
ST−II−27)に対する遺伝子プロモーターをコードするゲノムDNA配列
は、E.coli株XLI−Blueの中のプラスミドpGIE7として、Na
tional Collections of Industrial and
Marine Bacteria(NCIMB)に受託番号NCIMB404
26に寄託された。さらに、根組織におけるGST−II−27プロモーターの
発現は、構成的であることが公知であるが(参考文献:Holt,D.C.,L
ay,V.J.,Clarke,E.D.,Dinsmore,A.,Jeps
on,I.,Bright.S.W.J.,およびGreenland,A.J
.(1995) Characterisation of the safe
ner−induced glutathione S−transferas
e isoform II from maize. Planta 196,
295−302を参照のこと)、茎および塊茎器官におけるGST−II−27
プロモーターの構成的発現は予期しない発見であった。
【0055】 塊茎は、根組織ではないが、匍匐枝と呼ばれる地下茎として始まる。塊茎化は
、匍匐枝端の直下の最も若い伸長節間において始まる。匍匐枝の伸長が停止し、
細胞の伸長次いで分裂によって放射状生長が始まる。デンプンは、発生中の塊茎
に蓄積し、そして貯蔵糖タンパク質が形成される。塊茎は、節、節間および腋芽
を有するので、変更された茎として記載され得る。
【0056】 要約すると、GST−II−27プロモーターは、植物に適用されるいかなる
インデューサー非存在下においても発現されるので、茎および塊茎における構成
的プロモーターとして用いられ得る。GST−II−27インデューサーが適用
されない限り、これは葉組織においては発現しない。このような構成的プロモー
ターの適用は、GST−II−27プロモーター由来の塊茎出芽抑制遺伝子の発
現を含み、これは例えば、誘導性プロモーター由来のアンチセンスまたはコサプ
レッションによって逆転され得る。
【0057】 標的遺伝子配列に作動可能に連結され、そしてこれを制御するグルタチオンS
−トランスフェラーゼII型アイソフォームの27kDサブユニットの遺伝子プ
ロモーター領域またはこの遺伝子プロモーター領域の活性を保持するその欠失フ
ラグメントを含むDNA構築物は、本発明のさらなる局面を含む。
【0058】 本発明のDNA構築物において、標的遺伝子は、一般に、その発現が、ジャガ
イモのような植物の栄養性貯蔵器官における出芽を抑制する遺伝子である。出芽
抑制遺伝子の好ましい型は、本発明の第一の局面に関連して上記されている通り
である。
【0059】 本発明のDNA構築物における使用に特に適切な遺伝子プロモーターは、トウ
モロコシのグルタチオンS−トランスフェラーゼII型アイソフォームの27k
Dサブユニットの遺伝子プロモーター(配列番号1)または上記に規定したよう
なそれに対して実質的に相同な配列である。遺伝子プロモーター領域の活性を保
持しているグルタチオンS−トランスフェラーゼII型アイソフォームの27k
Dサブユニットの遺伝子プロモーターのフラグメントもまた用いられ得る。すで
に述べたように、そのようなフラグメントは以下を含む: グルタチオンS−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモ
ーター配列の転写開始点からすぐ上流897塩基対を含む配列; グルタチオンS−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモ
ーター配列の転写開始点からすぐ上流570塩基対を含む配列;または グルタチオンS−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモ
ーター配列の転写開始点からすぐ上流378塩基対を含む配列。
【0060】 グルタチオンS−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモ
ーター配列の転写開始点は、配列番号1の3701位にあるとしてWO93/0
1294およびWO97/11189に定義されている。
【0061】 グルタチオンS−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモ
ーター配列の転写開始点からすぐ上流570塩基対を含む一つの有用なフラグメ
ントは、図9に示す693塩基のフラグメント(配列番号2)である。
【0062】 本発明のDNA構築物はまた、誘導性プロモーター領域に作動可能に連結され
、そしてこの制御下にある少なくとも一つのDNA配列を含む第二のポリヌクレ
オチドを含むことが好ましい。本発明の第一の局面に関連してすでに述べたよう
に、第二のポリヌクレオチド配列は、上述の第一のポリヌクレオチド配列に対応
するセンス、アンチセンスまたは部分的センス配列、あるいは標的遺伝子によっ
てコードされるタンパク質の抑制を引き起こし得るDNA配列であり得る。
【0063】 構築物はまた、転写ターミネーター領域を含み得る。
【0064】 本発明のDNA構築物は、ジャガイモファミリーの植物を、塊茎の出芽を抑制
するように形質転換するために用いられ得る。従って、本発明のさらなる局面に
おいて、上記に規定したようなDNA構築物を含むジャガイモ植物の生殖質が提
供される。
【0065】 本発明はまた、上記に規定したようなDNA構築物を含むジャガイモ植物、ジ
ャガイモ種子、またはジャガイモ植物細胞を提供する。さらに、本発明のなおさ
らなる局面において、ジャガイモ塊茎における出芽を予防するまたは阻害する方
法が提供される。この方法は、上記に規定した標的配列を、グルタチオンS−ト
ランスフェラーゼII型アイソフォームの27kDサブユニットの遺伝子プロモ
ーター領域、またはこの遺伝子プロモーター領域の活性を保持するその欠失フラ
グメントの制御下において、塊茎に発現させる工程を包含する。
【0066】 本発明の好ましい種々の特色および実施態様は、ここで、添付する図面の参照
と共に、制限することのない実施例により記載される。
【0067】 (実施例1) GUSレポーター遺伝子およびNos3’終結区領域に融合したGST−II
−27プロモーターの3822塩基対の5’領域を含む構築物を、ジャガイモに
形質転換した。図10および11は、全長および欠失型の両方のGSTプロモー
ターを含む構築物を示す。
【0068】 標準組換えDNA法を、プラスミドベクターの構築において採用した。pG1
E7から得たGST−27 3.8kb EcoRI−NdeI 5’隣接領域
を含むレポーター遺伝子構築物を、平滑末端化し、Agrobacterium
TiベクターpBI101のSmaI部位に連結した。GST−27の予想さ
れた翻訳開始コドンに存在するNdeI部位を、平滑化後に破壊した。このこと
は、pBI101中のb−グルクロニダーゼ(GUS)をコードするE.col
i UidA遺伝子と融合するのに便利な点を形成した。結果としてできたキメ
ラレポーター遺伝子構築物pGSTTAKの構造を、制限酵素処理および配列分
析によって確認した。
【0069】 配列番号2の欠失プロモーターを産生するために、GST−27プロモーター
フラグメントの5’末端にpAI5オリゴを、および3’末端にpAI2オリゴ
を用いてPCR産物を合成した。5’pAI5オリゴは、配列GCGGCAAG CTT AATATGTGATGATAを有し、HindIII部位を含んでいた
。pAI2オリゴは、配列TGCCTGCTGCAGCTGCTACTTATを
有し、PstI部位を含むプロモーター配列とハイブリダイズした。精製したP
CRフラグメントをHindIIIおよびPstIによって切断し、pGSTT
AKクローンのHindIII−PstIベクターフラグメントへ連結した。
【0070】 他の構築物もまた、GST−II−27プロモーターの欠失フラグメントを用
いて構築した。このような欠失フラグメントは、本発明者らの国際公開第WO9
7/11189号に記載されている。
【0071】 プラスミドpGST::GUSを用いてAgrobacterium tum
efaciens株C58C1:pGV2260の直接形質転換を、Hoefg
enおよびWillmitzer(1988)(J.loc cit)に記載さ
たように実行した。Agrobacterium媒介遺伝子移入を用いたジャガ
イモ形質転換(solara)を、Rocha−Sosaら(1989)(J.
loc cit)に記載されたように実施した。
【0072】 (実施例2) これらのジャガイモ植物におけるGST−27発現パターンの解析を、実施し
た。種々の植物部分から得た組織を、未処理植物および除草剤毒性緩和剤である
N,N−ジアリル1−2,2−ジコロアセタミド(N,N−diallyl1−
2,2−dichoroacetamide)を用いて処理した植物から採取し
た。詳細には、GST:GUS構築物を,化学的毒性緩和剤であるN,N−ジア
リル1−2,2−ジコロアセタミドを用いた根浸漬によってSolanum t
uberosum変種solaraに誘導した。
【0073】 葉組織における誘導に由来する結果を、図1Aに示す。初代の解析は、生長培
地中に加えることによって、N,N−ジアリル1−2,2−ジコロアセタミド毒
性緩和剤を適用した後のGST:GUSの鮮明な誘導を示す。10%毒性緩和剤
濃度が、最大レベルの毒性緩和剤誘導を生じさせることがわかった。
【0074】 異なる毒性緩和剤である3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1
,3−オキサゾリドンを用いた根浸漬誘導のさらなる徹底的な反復を、次に実施
した。葉組織の結果を、野生型およびCaMV 35S植物の葉組織と比較した
。誘導倍率(fold induction)を、図1Bに示す。2つの植物系
統は、毒性緩和剤適用後に高い誘導倍率およびレベルの高いGST:GUS発現
を示す。
【0075】 (実施例3) GST:GUS系統(系統6)植物の一つを用いた時間経過実験を、実施した
。未誘導の葉サンプルを、0時間時に採取し、そして3−ジクロロアセチル−2
,2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリドン毒性緩和剤を、根浸漬によって
6週齢植物に適用した。葉組織を、その後間隔をおいて採取し、そして蛍光定量
的GUSアッセイを実施した。図2は、GST:GUS発現が72時間でピーク
になること、および5〜7日後に発現が減少することを示す。組織を植物から採
取し、そして蛍光定量アッセイを、実施した(図3A参照)。X−glucを用
いた組織化学的染色を、蛍光定量アッセイにおいて用いられる植物から得た組織
片に対して実施した。染色は、根および茎における構成的なGST:GUS発現
を示した;蛍光定量の結果は、高い未誘導のGST:GUSの発現を示す。この
GST:GUS発現は、毒性緩和剤を適用した時に上昇する。発現は、匍匐根に
おいては、青染色によって確認できなかったが、蛍光定量の結果は、高い未誘導
の発現を示し、この発現は化学物質適用後の上昇する(図3B参照)。図3Cに
よると、GST:GUSの構成的な発現は、染色された茎切片の維管束領域に主
に存在すること、そして図3Dによると、X−glucを用いて染色された、毒
性緩和剤誘導植物の茎を貫く長軸切片染色は、茎の断面の両側において維管束組
織(木部、形成層、師部)に生じることがわかり得る。X−glucを用いて染
色された未誘導の6週齢のジャガイモ茎を貫く横断切片(図4参照)は、木部(内
側)、形成層および師部(外側)が青く染色されたことを示し、茎の維管束の束
における高いGST:GUSの発現を示す。茎の維管束組織におけるGST:G
USの発現は、構成的である。
【0076】 (実施例4) 4ヶ月齢のG44系統およびG6系統、野生型および35S:GUSを、3−
ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリドン毒性緩和
剤を用いて根浸漬した。これらの系統から得た塊茎を、化学薬品処理前および後
にX−glucを用いて組織化学的に染色した(図5A参照)。ネガティブコン
トロールである野生型塊茎は、予想通り染色が見られない;ポジティブコントロ
ールであるCaMV 35S塊茎は、濃い青に染色された。G44は、未誘導の
塊茎の中心にわずかな呈色を示したが、G6塊茎は、未誘導および誘導された塊
茎において濃い青に染まり、このことは塊茎中のGST:GUS構成的な発現を
示す。
【0077】 (実施例5) 未誘導および誘導された植物から得た塊茎の蛍光定量アッセイを実施した(図
5B参照)。野生型植物からは、発現は、観察されず、比較的高い発現が、Ca
MV 35S塊茎から観察された。G6系統およびG44系統から得た塊茎は、
高い未誘導なGUS発現を有する。この発現は、G6において毒性緩和剤適用後
増加するが、G44系統塊茎においては適用後減少する。組織化学的および蛍光
定量的な結果は、塊茎におけるGST:GUSの構成的な発現を示し、G6は、
最も高く発現する系統であることを示す。
【0078】 (実施例6) 貯蔵したG6系統およびG44系統、ならびに野生型ネガティブコントロール
から得た6ヶ月齢の塊茎を、組織化学的に染色した。G6およびG44は、X−
glucを用いてよく染色された。図6Aからわかり得るように、G6はG44
よりも濃い青に染色され、このことはGST:GUSのより高い発現を示す。こ
のことは、GST:GUSの発現は、休眠時を通じて続行し、6ヶ月齢の貯蔵の
間もまだ持続することを意味する。
【0079】 (実施例7) 出芽の段階にある8ヶ月齢の塊茎を、組織化学的に染色した。図6Bからわか
り得るように、G6は、染色によって、濃い青の呈色を示し、そしてGSTは、
休眠時および出芽時を通じて発現し、発現レベルが低下することはないように思
われることを示す。
【0080】 図7Aおよび7Bは、野生型およびCaMV 35Sコントロールと比較した
、ジャガイモの生活環(2、4および8ヶ月)を通じての染色された塊茎を示す
。GST:GUSの発現が、休眠時を通じて、およびタネイモとして用いられる
新しい出芽の段階において高いままであることが明白にわかり得る。
【0081】 (実施例8) この結果は、GST−27プロモーター領域が、葉において誘導性であるが、
根、茎および塊茎においては、誘導剤の非存在下において発現するということを
示した。構成的な塊茎発現は、発達中の塊茎、休眠時の塊茎および出芽時の塊茎
において存在した。根組織におけるGST−II−27プロモーターの構成的な
発現は、すでに記載されているが、茎や塊茎器官におけるGST−II−27プ
ロモーターの発現は、驚くべきことであった。
【0082】 (実施例9) GST−II−27:GUSトランスジェニック植物と35S:GUSトラン
スジェニック植物との比較。
【0083】 パタチン塊茎特異的プロモーター、35Sプロモーター、および野生型塊茎に
対するに全長3822塩基対のプロモーターの比較を、GUS発現を分析するこ
とにより実施する。
【0084】 化学的毒性緩和剤である3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1
,3−オキサゾリドンの、GST−27:GUS(上述のG6系統、G44系統
)、CaMV35S:GUS、パタチン:GUSおよび野生型植物を含む種々の
植物系統への適用による誘導性の葉発現を、蛍光定量アッセイによって分析する
【0085】 上述の系統の未誘導な塊茎遺伝子発現を、休眠時を通じたすべての段階におい
てGUS発現レベルを比較することによって、蛍光定量的および組織化学的に測
定する。このことは、塊茎におけるパタチンのプロモーターの発現と全長GST
−27のプロモーターの発現と欠失GST−27のプロモーターの発現とを直接
比較することを可能にする。パタチンプロモーターの発現レベルが、休眠の間に
塊茎において減少することのいくつかの証拠がある;塊茎休眠時および出芽期を
通じて一貫して高レベルに発現するプロモーターは、塊茎の出芽の抑制において
、標的遺伝子の発現を駆動するのに用いられ得る。GST−27プロモーターの
発現を、パタチンプロモーターとの比較によって休眠時を通じて決定する。
【0086】 GST−II−27プロモーター領域の欠失バージョン(配列番号2)をまた
、調整し、そして試験した(図11参照)。次いで、このプロモーター領域を、
3822塩基対の全長GST−II−27プロモーター領域と比較し得る。
【0087】 本発明はまた、抗体および貯蔵タンパク質の発現において有用であり得るとい
うことが考えられる。ジャガイモ塊茎は、重要な食料源であり、したがって、微
量栄養素、例えばカロテノイドまたはビタミンEの発現を導く酵素の合成に関与
する遺伝子を発現するのに用いられ得る。本発明はまた、プラスチドの数または
大きさに影響に与え、変更されたまたは増加したデンプンの含有量または他のプ
ラスチド成分の沈積を導き得る遺伝子を発現するのに用いられ得ることが考えら
れる。
【0088】 本発明に対する他の改変は、本発明の範囲から逸脱することなく当業者にとっ
ては明らかである。
【0089】 (実施例10) GST−II−27プロモーターの欠失バージョン(配列番号2)を有する塊
茎を、18週齢の植物から採取し、4℃に保存した。22週において、塊茎を、
スライスし、GUS発現を試験するためにX−glucを用いて組織化学的に染
色した(図12参照)。染色された塊茎は、GSTが、化学的毒性緩和剤3−ジ
クロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリドンを適用する
ことなく塊茎においてGUSの発現を駆動すること、そしてGSTが塊茎中に構
成的に発現することを示す。
【0090】 (実施例11) 全長3.8kbのGSTプロモーターを含む多数のGST−II−27:GU
S系統を生長させ、そして15週時に植物にまだ付着させたままで誘導した。未
誘導の塊茎を、化学的毒性緩和剤3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチ
ル−1,3−オキサゾリドンを適用する前の植物からサンプリングした。毒性緩
和剤を、20mg/40ml(0.5g/l)の割合で適用した。塊茎サンプル
は、毒性緩和剤適用後にもまた採取された。塊茎を、スライスし、そしてGUS
活性を検出するためにX−glucを用いて染色した。図13は、染色後の3.
8kb GST−II−27:GUS系統を示す。未誘導の系統は、青く染色さ
れ、これは化学的インデューサー適用前のGUS活性を示す。誘導された系統は
また、青く染色され、そして未誘導の系統と匹敵し得るGUS活性を有する。こ
のことは、GST−II−27プロモーターを含む多くの他の系統が、塊茎にお
いて構成的な発現を有すること、そしてGST−II−27:GUS6系統およ
びGST−II−27:GUS44系統に独特のことではないことを示す。
【0091】 (実施例12) 塊茎生活環を通じてのGST−II−27プロモーター、パタチンプロモータ
ーおよびCaMV 35Sプロモーターの制御下でのGUSレポーター遺伝子発
現の分析。
【0092】 下記の実験において、以下の緩衝液を用いた。
【0093】
【表1】 組織培養植物の以下に示す系統を、98年7月22日にガラス温室に移植した
【0094】
【表2】 一系統につき二つの植物を、三つの節の段階において組織培養からガラス温室
へ移植した。最初の4週間の間は、植物を、50%のシンクレア(Sincla
irs)鉢植えおよび花壇用コンポストと50%のジョンイネス番号3(Joh
n Innes No.3)との混合物中で、3インチの鉢の中で生育させた。
この間、植物を18℃、湿度65%、12時間明環境、そして12℃、湿度75
%、12時間暗環境の条件で、生育キャビネットの中で育てた。植物に、開花す
るまで3:0:1(窒素肥料:リン酸:カリウム)の液体肥料を週に一回、そし
て1:0:2の比率の液体肥料を週に二回与えた。植物が定着した後、植物を、
18℃、湿度50%、16時間明環境、そして14℃、湿度70%、8時間暗環
境という条件のガラス温室区画へ移動した。ガラス温室の光レベルは、平均43
キロルクスであった。
【0095】 植物が、老化の兆候を示したときに、塊茎を、収穫した;この時点で、植物は
18週間土中に存在した。塊茎を、水中で洗い、乾燥させ、そしてナイロン袋の
中に置いた。この袋を、当初13℃、湿度30%の暗環境の種子貯蔵庫に5週間
保存し;この保存した塊茎を、23週の時点でこの貯蔵庫から4℃、湿度30%
の冷蔵貯蔵庫へ移した。
【0096】 塊茎サンプルを、下記のように塊茎生活環を通じて規則的な間隔で植物から採
取した。
【0097】
【表3】 いずれの時期においても、一系統あたり二つの塊茎(植物あたり一つの塊茎)
をサンプリングした。二つの穿孔物が、金属製穴あけ器(0.5cm幅、そして
長さ1.5cm〜2cm)を用いていずれの塊茎から回収した。塊茎の穿孔を、
すべてのサンプルを集収するまで、−80℃でGUS抽出緩衝液中に保存した。
塊茎スライスをまた、各時点でサンプリングした塊茎から切り出し、そしてX−
glucを用いて組織化学的に染色した。この染色は、GUS活性の最初の基準
を与える。
【0098】 最後の塊茎サンプルを、出芽後に集収したとき、各時点におけるすべての穿孔
物を、−80℃から取り出した。サンプルを破砕し、遠心分離し、そしてGUS
アッセイを、すべての系統における休眠時を通じてのGUS発現のレベルを蛍光
定量的に測定するために、4−メチルウンベリフェリルβ−Dグルクロニド(M
UG)を用いて遠心上清について実施した。GUS活性およびタンパク質レベル
は、いずれの標本においても測定した。GST−II−27:GUS6系統およ
びGST−II−27:GUS44系統を、GUS発現が高いパタチン:GUS
系統および35S:GUS系統と比較した。
【0099】 実験の結果は、図14から16に示す。
【0100】 (結論) すべての系統は、X−glucを用いた染色後青い呈色を示したが、この呈色
は、強度が系統ごとに変化した(写真参照)。このことは、分析したすべての系
統がGUSを発現することを示した。
【0101】 GST−II−27:GUS6は、休眠時および化学的インデューサーの非存
在下での休眠打破を通じて塊茎組織に発現される(図14,15,16b)。か
すかな変動が、生長中の塊茎(8週)におけるGST−II−27:GUS6の
発現レベルにおいて観察される(図16b)。全体的に、GST−II−27は
、塊茎の生活環を通じて等しいレベルで発現する。
【0102】 パタチンの発現は、塊茎の生活環を通じて発現の一般的な減少を示す(図14
、16c、16d、16e)。
【0103】 パタチン:GUS系統842−07は、本明細書中で試験した中で、発現する
パタチンが最も低い系統であり、そして休眠打破後のGST−II−27:GU
S6よりも低いGUS発現を有する(図16e)。
【0104】 本明細書中で解析したパタチン:GUS高発現系統は、解析されたGST−I
I−27:GUS系統(例えば、842−06)よりも高いレベルの発現を有す
る(図14)。
【0105】 842−03パタチン:GUS系統および842−06パタチン:GUS系統
は、塊茎において試験されたCaMV 35S:GUS系統(410−89、4
10−92、410−95)よりも高い発現レベルを有する(図15)。
【0106】 GST−II−27プロモーターは、ジャガイモ塊茎の発育、休眠時および休
眠打破を通じて構成的に発現される。本明細書中で用いたGST−II−27系
統は、解析したパタチンプロモーター系統よりも低いレベルでGUSを発現する
;しかし、発現のレベルは、GST−II−27系統においてさらに均一的であ
ることがわかり得る。
【0107】 (実施例13) GST塊茎系統を、パタチン:GUS塊茎系統(842)、35S:GUS塊
茎系統(410)および野生型塊茎系統の生活環を通じて比較した。塊茎を、規
則的な間隔で植物から採取し、貯蔵中にサンプリングした。塊茎をスライスし、
そしてX−glucを用いて組織化学的に染色した。図17は、塊茎発育の間の
すべての段階における染色された塊茎を示す。GST−II−27:GUS6は
、休眠時内(endodormancy)、休眠時外(ecodormancy
)および不規則休眠時(paradormancy)を通じて、均一のレベルで
構成的に発現することが明白に示される。GST−II−27:GUS44は、
塊茎生活環を通じて、35S:GUS系統およびパタチン:GUS系統よりも低
いレベルで発現する。
【0108】 (実施例14) 図18は、GST−II−27:GUS6系統、GST−II−27:GUS
44系統、35S:GUS(410)系統、パタチン:GUS(842)系統お
よび野生型の塊茎における新芽の大きさを示す。塊茎は、47週時に貯蔵庫から
取り出し、そして長さが0.5cmと3cmとの間の新芽を含んでいた。塊茎を
、組織化学的(図17参照)および蛍光定量的GUS分析のためにサンプリング
した。
【0109】 (実施例15) GST−II−27:GUS6系統の塊茎を、47週時にサンプリングした。
塊茎は、出芽しており、そしてこれをスライスし、そしてX−glucを用いて
組織化学的に染色された。塊茎は、出芽時のGUS活性の発現を示す(図19)
【図面の簡単な説明】
【図1A】 図1Aは、Solanum tuberosum変種solaraの葉組織に
おけるGSTプロモーターの誘導を示すグラフである。
【図1B】 図1Bは、GSTプロモーターのさらなる根浸漬(root drench)
誘導を示すグラフである。
【図2】 図2は、GST:GUS系統6植物を用いた時間経過実験を示すグラフである
【図3A】 図3Aは、毒性緩和剤(safener)である3−ジクロロアセチル−2,
2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリドンを用いて根浸漬した6週齢の植物
の組織の蛍光定量的なGUSアッセイを示すグラフである。
【図3B】 図3Bは、蛍光定量アッセイに用いた植物から得た組織片をX-gluc(5
−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−D−グルクロニド(5−Brom
o−4−Chloro−3−Indolyl−β−D−Glucuronide
))を用いた組織化学的な染色を示す写真である。
【図3C】 図3Cは、未誘導および誘導された、染色された茎切片における組織化学的な
染色を示す写真である。
【図3D】 図3Dは、X−glucを用いて染色した、毒性緩和剤誘導された植物の茎を
貫いた長軸切片を示す写真である。
【図4】 図4は、X−glucによって染色した未誘導な6週齢のジャガイモの茎を貫
いた横断切片を示す写真である。
【図5A】 図5Aは、3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1,3−オキサ
ゾリドン毒性緩和剤を用いた根浸漬の前後に回収し、そしてX−glucを用い
て染色した4ヶ月齢植物から得た塊茎の組織化学的染色を示す写真である。示し
た塊茎を、野生型、35SGUSおよびGUSレポーター遺伝子に融合した38
22塩基対のGST−27プロモーターを含むトランスジェニック植物から得た
。トランスジェニック系統の2つから得た塊茎を、本図に示す。これらの系統は
、G6およびG44として公知である。これらは、初代形質転換体において、G
ST−27:GUSの高発現体として同定された。これは、初代形質転換体を根
浸漬で毒性緩和剤によって処置し、GUSタンパク質についての蛍光定量手段に
よって葉組織をアッセイすることによって達成された(図1B参照)。
【図5B】 図5Bは、未誘導および誘導された植物から得た塊茎の蛍光定量的アッセイを
示すグラフである。
【図6A】 図6Aは、G6系統およびG44系統ならびに野生型ネガティブコントロール
から得た貯蔵(storage)の6ヶ月齢の塊茎の組織化学的染色を示す写真
である。
【図6B】 図6Bは、組織化学的に染色した出芽段階の8ヶ月齢の塊茎を示す写真である
【図7A】 図7Aは、野生型およびCaMV35Sコントロールと比較した、ジャガイモ
の生活環(2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月および8ヶ月)を通じて染色した塊茎を示す
写真である。
【図7B】 図7Bは、野生型およびCaMV35Sコントロールと比較した、ジャガイモ
の生活環(2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月および8ヶ月)を通じて染色した塊茎を示す
写真である。
【図8】 図8は、3822塩基対を含む全長のGSTプロモーター配列を示す。欠失G
STプロモーター配列を含む部分を、強調する。
【図9】 図9は、693塩基を含む欠失GSTプロモーター配列を示す。
【図10】 図10は、全長のGSTプロモーター配列を含む構築物を示す。
【図11】 図11は、欠失GSTプロモーター配列を含む構築物を示す。
【図12】 図12は、G6系統から得た塊茎のスライスと比較した、GUSレポーター遺
伝子に融合させたGST−27プロモーターの配列番号2のフラグメントを含む
トランスジェニック植物から得た塊茎のスライスを示す写真のセットである。こ
のスライスは、GUS発現を試験するためにX−glucを用いて組織化学的に
染色される。
【図13】 図13は、野生型塊茎からのスライスと比較した、GUSレポーター遺伝子に
融合させた3.8kbの全長GSTプロモーターを含むトランスジェニック植物
から得た塊茎の二セットのスライスを示す写真のセットである。一セット目のス
ライスは、未誘導のものであり、そして二番目のセットは、20mg/40ml
(0.5g/l)の割合で適用された化学的毒性緩和剤3−ジクロロアセチル−
2,2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリドンで処理した。これらのスライ
スは、GUS発現を試験するためにX−glucを用いて組織化学的に染色され
る。
【図14】 図14は、種々の植物の生活環を通じた、GUSのGST制御発現およびパタ
チン制御発現を示すプロットである。
【図15】 図15は、野生型、CaMV35S、パタチン:GUSおよびGST:GUS
植物を含む種々の植物について、塊茎組織におけるGUS活性の経時的比較を示
すプロットである。
【図16a】 図16aから16eは、以下のえり抜きの植物に対して塊茎生活環を通じての
GUSの発現を示す一連のプロットである:野生型(図16a)、G6(図16
b)、842−06(図16c)、842−07(図16d)および842−0
3(図16e)。842と命名された植物は、パタチンプロモーターを含む。
【図16b】 図16aから16eは、以下のえり抜きの植物に対して塊茎生活環を通じての
GUSの発現を示す一連のプロットである:野生型(図16a)、G6(図16
b)、842−06(図16c)、842−07(図16d)および842−0
3(図16e)。842と命名された植物は、パタチンプロモーターを含む。
【図16c】 図16aから16eは、以下のえり抜きの植物に対して塊茎生活環を通じての
GUSの発現を示す一連のプロットである:野生型(図16a)、G6(図16
b)、842−06(図16c)、842−07(図16d)および842−0
3(図16e)。842と命名された植物は、パタチンプロモーターを含む。
【図16d】 図16aから16eは、以下のえり抜きの植物に対して塊茎生活環を通じての
GUSの発現を示す一連のプロットである:野生型(図16a)、G6(図16
b)、842−06(図16c)、842−07(図16d)および842−0
3(図16e)。842と命名された植物は、パタチンプロモーターを含む。
【図16e】 図16aから16eは、以下のえり抜きの植物に対して塊茎生活環を通じての
GUSの発現を示す一連のプロットである:野生型(図16a)、G6(図16
b)、842−06(図16c)、842−07(図16d)および842−0
3(図16e)。842と命名された植物は、パタチンプロモーターを含む。
【図17】 図17は、野生型およびGUSレポーター遺伝子に融合されたプロモーターを
含むトランスジェニック植物から得た塊茎のスライスを示す写真12である。こ
のスライスは、これらの植物の生長および貯蔵の間の種々の時間に採取した。そ
して、GUS発現を試験するためにX−glucを用いて組織化学的に染色され
る。
【図18】 図18は、GST−II−27:GUS6系統、GST−II−27:GUS
44系統、35S:GUS(410)系統、パタチン:GUS(842)系統お
よび野生型の塊茎における新芽の大きさを示す写真である。塊茎は、47週時に
貯蔵から取り出し、0.5cmと3cmとの間の長さの新芽を含んでいた。塊茎
は、組織化学的および蛍光定量的GUS分析のためにサンプリングされた。
【図19】 図19は、47週時においてサンプリングされたGST−II−27:GUS
系統6の塊茎のスライスを示す写真である。塊茎は、出芽していた。このスライ
スは、出芽時におけるGUS活性の発現を示すためにX−glucを用いて組織
化学的に染色された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZA,ZW (71)出願人 Fernhurst,Haslemer e,Surrey GU27 3JE,Un ited Kingdom (72)発明者 ペイン, ジャクリーン アン メアリー イギリス国 アールジー42 6イーティー バークシャー, ブラックネル, ジー ロッツ ヒル リサーチ ステーション, ゼネカ アグロケミカルズ (72)発明者 ジェプソン, イアン イギリス国 アールジー42 6イーティー バークシャー, ブラックネル, ジー ロッツ ヒル リサーチ ステーション, ゼネカ アグロケミカルズ Fターム(参考) 2B030 AA02 AB03 AD08 CA17 CA19 CB02 4B024 AA08 BA10 BA12 BA13 CA02 DA01 EA04 FA02 FA07 GA11 4B065 AA01Y AA72Y AA88X AA88Y AB01 AC14 BA02 CA27 CA29 CA31 CA32 CA53

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物の貯蔵器官または茎において、標的遺伝子を構成的に発
    現させる方法であって、標的遺伝子配列に作動可能に連結されており、そして該
    標的遺伝子配列を制御する、グルタチオン−S−トランスフェラーゼII型アイ
    ソフォームの27kDサブユニットの遺伝子プロモーター領域、または該遺伝子
    プロモーター領域の活性を保持するその欠失フラグメントを含む第一のポリヌク
    レオチド配列を含むDNA構築物を、該植物のゲノム中に組み込む工程、好まし
    くは安定的に組み込む工程、を包含する、方法。
  2. 【請求項2】 前記DNA構築物が、誘導性プロモーター領域に作動可能に
    連結されており、そして該誘導性プロモーター領域の制御下にある少なくとも一
    つのDNA配列を含む第二のポリヌクレオチド配列をさらに含む、請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 植物の貯蔵器官または茎において、標的遺伝子を構成的に発
    現させる方法であって、標的遺伝子配列に作動可能に連結されており、そして該
    標的遺伝子配列を制御する、グルタチオン−S−トランスフェラーゼII型アイ
    ソフォームの27kDサブユニットの遺伝子プロモーター領域、または該遺伝子
    プロモーター領域の活性を保持するその欠失フラグメントを含む第一のポリヌク
    レオチド配列を含むDNA構築物を、該植物のゲノム中に組み込む工程、好まし
    くは安定的に組み込む工程、を包含し、該DNA構築物が、誘導性プロモーター
    領域に作動可能に連結されており、そして該誘導性プロモーター領域の制御下に
    ある少なくとも一つのDNA配列を含む第二のポリヌクレオチド配列をさらに含
    む、方法。
  4. 【請求項4】 前記標的遺伝子の発現が、前記貯蔵器官の出芽の抑制を引き
    起こす、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記出芽の抑制が、前記第二のポリヌクレオチド配列の発現
    を誘導することによって中和される、請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法
  6. 【請求項6】 前記第二のポリヌクレオチド配列が、前記第一のポリヌクレ
    オチド配列または前記標的遺伝子によってコードされるタンパク質の抑制を起こ
    し得るDNA配列に対応するセンス、アンチセンスまたは部分的センス配列であ
    る、請求項2〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第一および第二のポリヌクレオチド配列が、転写ターミ
    ネーター領域をさらに含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記遺伝子プロモーターが、トウモロコシのグルタチオン−
    S−トランスフェラーゼの27kDサブユニットII型アイソフォーム遺伝子プ
    ロモーター(配列番号1)、もしくは該プロモーターに対して80%以上の同一
    性を持つ配列である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記遺伝子プロモーターが、該遺伝子プロモーター領域の活
    性を保持するグルタチオン−S−トランスフェラーゼの27kDサブユニットI
    I型アイソフォームの遺伝子プロモーターのフラグメントである、請求項1〜8
    のいずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記フラグメントが、グルタチオン−S−トランスフェラ
    ーゼの27kDのサブユニットの以下に示す領域: グルタチオン−S−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモ
    ーター配列の転写開始点のすぐ上流897塩基対を含む配列; グルタチオン−S−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモ
    ーター配列の転写開始点のすぐ上流570塩基対を含む配列; グルタチオン−S−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモ
    ーター配列の転写開始点のすぐ上流378塩基対を含む配列;または 配列番号2の693塩基フラグメント、のうちの一つである、請求項9に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 前記貯蔵器官が、塊茎である、請求項1〜10のいずれか
    一項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記植物がジャガイモ植物である、請求項1〜11のいず
    れか一項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記標的DNA配列が、以下: 休眠中の貯蔵物の移動(例えば、デンプン分解)に関与するタンパク質、すなわ
    ちデンプンホスホリラーゼ、アミラーゼ(例えば、αアミラーゼまたはβアミラ
    ーゼ)またはマルターゼ;例えば、解糖および引き続く代謝に関与するタンパク
    質、例えばホスホフルクトキナーゼ、ヘキソキナーゼ; スクロース生合成に関与するタンパク質、例えばスクロースシンターゼ; 師部の負荷に関与するような休眠中の貯蔵物の輸送に関与するタンパク質、例え
    ばATPase; 長距離の師部輸送および師部非負荷に関与するタンパク質、例えば無機ピロホス
    ホリラーゼ(iPPase);ならびに、 同化産物分解に関与するような休眠中の貯蔵物の利用(例えば生長中の出芽にお
    けるスクロース分解)に関与するタンパク質、すなわちインベルターゼ;ならび
    に同化産物の利用(例えば、スクロース由来代謝産物の利用)に関与するタンパ
    ク質、出芽形成に必要なエネルギーの供給に関与するタンパク質、例えばアデニ
    ンヌクレオチド輸送体(ANT)およびリンゴ酸オキソグルタル酸輸送体(MO
    T)、そして脱共役タンパク質のようなそれらのインヒビター;またはジャガイ
    モの出芽に関与する配列、 からなる群より選択されるタンパク質をコードする、請求項1〜12のいずれか
    一項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記標的DNA配列が、前記スクロースの移動および/ま
    たは利用に関与するタンパク質、ジャガイモの出芽に関与するタンパク質、およ
    び呼吸のようなミトコンドリアの機能に関与するタンパク質に対するセンス、ア
    ンチセンス、または部分的センス配列の生成を生じる配列、および/または該タ
    ンパク質をコードするセンス、アンチセンス、または部分的センス配列の生成を
    生じる配列の一つである、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記標的DNA配列が、植物、細菌または真菌供給源(例
    えば、酵母)由来インベルターゼ、植物、細菌または真菌供給源由来のピロホス
    ファターゼ、および植物、細菌または真菌供給源由来のアデノシンヌクレオチド
    輸送体タンパク質(ANT)またはミトコンドリアオキソグルタル酸輸送体(M
    OT)のようなミトコンドリアの機能に関与するタンパク質をコードする配列の
    一つである、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 請求項4または13〜15のいずれか一項に記載に規定さ
    れた標的遺伝子配列に作動可能に連結されており、そして該標的遺伝子配列を制
    御する、グルタチオン−S−トランスフェラーゼの27kDサブユニットII型
    アイソフォームの遺伝子プロモーター領域、または該遺伝子プロモーター領域の
    活性を保持しているその欠失フラグメントを含むDNA構築物の、植物の貯蔵器
    官または茎において該標的遺伝子を構成的に発現させるための、使用。
  17. 【請求項17】 前記遺伝子プロモーターが、トウモロコシのグルタチオン
    S−トランスフェラーゼの27kDサブユニットのII型アイソフォームの遺伝
    子プロモーター(配列番号1)、または該プロモーターに対して80%以上の同
    一性を有する配列である、請求項16に記載のDNA構築物の使用。
  18. 【請求項18】 前記フラグメントが、グルタチオン−S−トランスフェラ
    ーゼ27kDサブユニットの以下に示す領域: グルタチオンS−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモー
    ター配列の転写開始点からすぐ上流897塩基対を含む配列; グルタチオンS−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモー
    ター配列の転写開始点からすぐ上流570塩基対を含む配列; グルタチオンS−トランスフェラーゼの27kDサブユニットの遺伝子プロモー
    ター配列の転写開始点からすぐ上流378塩基対を含む配列; または配列番号2の693塩基のフラグメント、 のうちの一つである、請求項16に記載のDNA構築物の使用。
  19. 【請求項19】 誘導性のプロモーター領域に作動可能に連結されており、
    該領域の制御下にある少なくとも一つのDNA配列を含む第二のポリヌクレオチ
    ド配列をさらに含む、請求項16〜18のいずれか一項に記載のDNA構築物の
    使用。
  20. 【請求項20】 前記第二のポリヌクレオチド配列が、前記第一のポリヌク
    レオチド配列に対応するセンス、アンチセンスもしくは部分的センス配列、また
    は前記標的遺伝子によってコードされるタンパク質の抑制を引き起こし得るDN
    A配列である、請求項19に記載のDNA構築物の使用。
  21. 【請求項21】 前記第一および第二のポリヌクレオチド配列が、転写ター
    ミネーター領域をさらに含む、請求項16〜20のいずれか一項に記載のDNA
    構築物の使用。
  22. 【請求項22】 ジャガイモ塊茎において出芽を防止または阻害するための
    方法であって、該方法は、グルタチオン−S−トランスフェラーゼの27kDサ
    ブユニットII型アイソフォームの遺伝子プロモーター領域、または該遺伝子プ
    ロモーター領域の活性を保持しているその欠失フラグメントの制御下で、請求項
    4または13〜15のいずれか一項に記載の標的配列を、該塊茎において発現さ
    せる工程を含む、方法。
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