JP2002524184A - イオン浸透療法による薬剤供給電極 - Google Patents

イオン浸透療法による薬剤供給電極

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Abstract

(57)【要約】 皮膚膜を通してその下側の組織及び血管の中への薬剤供給を促進するために、イオン浸透療法デバイス又はイオノソニック療法デバイスと組み合わせて使用するのに適する再利用には適さない薬剤供給アプリケータ電極(10)である。イオン浸透療法電極の実施形態には、電極の薬剤ディスペンス部(11)において、セル(12a)を有する開いたメッシュ部(12)が含まれており、セルには液状、ゲル状又は軟膏状の薬剤が収容される。セルは、薬剤を収容し、イオン浸透療法的にディスペンスし、供給することに適している。薬剤ディスペンス電極(70)は、単一の構造であっても、複合体の構造であってもよく、座瘡、並びに一般的な単純ヘルペスの感染症の治療に適している。供給電極を、投薬電極と組み合わせてこの明細書の記載に従って用いると、陰部ヘルペスの治療に90%以上の臨床的効果が示された。適用電極は、イオノソニック療法ハンドピースと組み合わせて用いることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 1.発明の属する分野 本発明は、一般に、罹患した組織へ薬剤を経皮的(transdermal)及び動電的(el
ectrokinetic)に移動させることに関し、特に、供給部位近くの血管及び罹患し
た組織へ薬剤を経皮的に供給するためのイオン浸透療法電極(iontophoresis ele
ctrode)に関する。
【0002】 従来の技術 イオン浸透療法(イオントフォレシス、iontophoresis)は、患者の皮膚を通し
て局部的に薬剤を適用するため、及び眼及び耳へ薬剤を供給するための手段とし
て、数世紀もの間用いられてきた。皮膚へ電界を適用すると、皮膚への種々のイ
オン性物質の透過性が向上するということが知られている。この透過性の変化は
、例えば、グルコースの経皮的移動性を向上させて、血糖レベルをモニタリング
することに用いられてきた。イオン浸透療法による経皮的供給技術を用いること
によって、多くの薬物について皮下注射を行う必要性が低下し、従って皮下注射
に伴って、患者へ外傷、痛み及び感染のおそれを与えるという問題が排除されて
いた。
【0003】 イオン浸透療法には、起電力を印加して、電荷を帯びたイオンを目標の組織を
含むか又はその上部にある皮膚(真皮)の層へ移動させることが含まれる。特に
好適な目標の組織には、局部的治療のための到達部位(delivery site)の近くの
組織又はそこから離れた組織が含まれる。離れた組織の場合には、薬剤(medicam
ent)は循環系に入り、血液によって組織へ運ばれる。正の電荷を帯びたイオンは
アノードのところで皮膚の中へ移動し、一方、負の電荷を帯びたイオンはカソー
ドのところで皮膚の中へ移動する。薬物(drug)の分子上の主たるイオン電荷とは
関係なく、アノード電極又はカソード電極のところで薬物の皮膚透過性が向上す
るということが研究によって示されている。この効果は、分極及び浸透圧効果に
よって媒介される。
【0004】 投与しようとする薬物の電荷とは関係なく、イオン浸透療法供給デバイスは、
患者の皮膚に2つの電極(アノードとカソード)の組合せを用いて閉回路を形成
する。その閉回路は、薬物供給の部位に位置する一方の電極(本明細書において
、「作用(working)」若しくは「適用(application)」若しくは「印加(applicato
r)」電極とも称する)と、皮膚のもう1つの部位に取り付けられるパッシブ(pas
sive)若しくは「接地(grounding)」電極との間に形成され、印加電極の近くの皮
膚の中へ薬物が透過する割合(速度)を向上させる。イオン浸透療法と組み合わ
せて超音波的振動を用いて、薬物のイオン浸透的供給を促進させることもできる
。イオン浸透療法及び超音波的振動の両者を用いて、薬物を経皮的に供給する装
置を、本明細書ではイオノソニック療法(ionosonic)装置と称する。
【0005】 最近では、皮膚又は皮下の所望する治療部位へ薬物を経皮的に供給するために
イオン浸透療法を用いることに関して、薬物が経皮的に供給される場合に、その
ような薬物の多くのものが薬物の有効性の向上を伴うように再設計することが盛
んに行われている。薬物のイオン浸透療法的供給が幅広く用いられるようになる
につれて、消費者/患者が、医療施設や専門的施設でない所で安全かつ簡単に薬
物の経皮的適用量をイオン浸透療法的に自ら適用する機会が望まれ、また実用化
されるようになっている。同様に、消費者/患者が旅行をする場合などに、1の
適用量アプリケータにパッケージされた薬物をイオン浸透療法によって経皮的に
供給することができ、持ち運びが簡単で、個人的に用いることができるような装
置が望まれている。ユーザーとなる者への障害となり得る問題は、イオン浸透療
法的に供給する薬物について再処方する必要があることである。そのような再処
方は、販売する前に、管轄の取締り官庁による承認を受ける必要がある。これに
よって製造業者は更なる費用や遅れを要し、更なる費用は消費者へ転嫁される。
本発明は、持ち運び可能なイオン浸透療法薬物供給装置に用いるディスポーザブ
ルな薬物供給電極を提供するものであって、その電極は薬物を自ら適用するため
の装置に用いるのに適している。電極の薬物供給部は、存在する承認された薬物
処方を収容し、貯蔵し及び供給することができる。
【0006】 発明の概要 本発明は、単位投与量の薬剤を皮膚へ自ら適用するための、持ち運び可能なイ
オン浸透療法による経皮的又は経粘膜的薬物供給装置に用いるのに適する、単位
投与量薬物アプリケータ電極(a unit dosage modicament application electrod
e)を開示する。以下に記載する議論はイオン浸透療法デバイス(iontophoretic d
evices)に関するものであるが、イオノソニック療法デバイスはイオン浸透療法
デバイスの意味に含まれると理解される。電極及び電流供給装置は、ヘルペス感
染症の局部的治療に特に適している。陰部が患部である反復性のヘルペスについ
て確立された治療は、局所的一時的な麻酔の適用を含めて、本質的に有効である
。重症の場合には、Acyclovir(登録商標)、Zovirax(登録商標)(Glaxo-Well
come)又はFamvir(登録商標)(SmithKline Beecham)によって治療がなされてい
る。場合によっては、適当な抗ウイルス剤の高価な予防的長期適用によって治療
されている。急性のヘルペス性の発赤の全身的治療によって、通常は10〜12
日の皮膚の症状の経過を、6〜8日で1回となるように短縮することができる。
Acyclovir(登録商標)を用いて病変の局所治療をすることは、in vitroの研究
によって示唆される程は効果的ではなかった。現在は臨床医が利用することがで
きないが、著しい抗ヘルペス活性を有することが指摘されている化合物に、5−
ヨード−2デオキシウリジン(IUDR)がある。これらの薬剤はいずれもヘル
ペスの病変部に局所的に適用された場合には、その臨床的効果が限られることが
示されている。上述のような局所的適用による限られた効果は、少なくとも部分
的には、局所的に適用された場合に、これらの薬物の皮膚透過性が乏しかったこ
とによるものであると、発明者らは考えている。本発明は、メッシュ状(網の形
態)のイオン浸透療法電極であって、既に承認されているこれらの薬剤の処方を
含んでおり、ディスペンスする電極を開示し、これらの薬剤の向上した経皮的な
供給を提供するものである。このデバイスおよび関連する薬剤供給電極は、ヘル
ペス、いぼ、座瘡、及び乾癬のような多様な症状の治療に用いることもできる。
【0007】 陰部ヘルペス(genital herpes)(通常は、II型単純ヘルペスによる感染症)は
、多くの人々を悩ませており、不快感や羞恥心を生じさせたり、より重症で出費
がかさむ疾病、例えば子宮頚癌(cervical cancer)、前立腺癌(prostate cancer)
、ヘルペス性結膜炎(herpetic conjunctivitis)による周産期失明(perinatal bl
indness)などに至ることもある。抗ウイルス薬及び/又は抗菌薬を含むある種の
処方は、局所適用について、管轄の取締り官庁による承認を受けている。そのよ
うな組成物をイオン浸透療法による経皮的薬物供給に再処方することには、その
ような技術を公衆が一般的に利用できるようになるまでに長期間の遅れを必然的
に伴う。本発明は、Acycloses(登録商標)(9−[(2−ヒドロキシエトキシ)
メチル]グアニン)又は同様の抗ウイルス薬処方を経皮的に供給するための、持
ち運べる投薬用のイオン浸透療法電極を開示する。そのような処方は、それらの
疾病に悩まされている患者のために大いに役立っているという規制上の承認が既
に受け入れられている(、又は将来的に受け入れられると考えられる)。本発明
のもう1つの好ましい態様において、薬物供給電極は、ユーザーが装着できるグ
ローブに取り付けられており、グローブはユーザーの手の1本又はそれ以上の指
の少なくとも一部を覆う指サック又は1本又はそれ以上の指部分を有している。
【0008】 本発明の1つの目的は、ヒトの皮膚へ薬剤を自ら適用する操作が可能なイオン
浸透療法デバイスに用いるのに適するイオン浸透療法薬剤供給電極を提供するこ
とである。 本発明のもう1つの目的は、1回分の投与量をディスペンスして経皮的に供給
する電極であって、ディスポーザブルで再利用を意図しない薬物含有適用電極を
有する改良されたイオン浸透療法による経皮的薬剤供給装置を提供することであ
る。 本発明の更にもう1つの目的は、上述の目的を満足するイオン浸透療法電極で
あって、既に承認されているイオン浸透療法の経皮的供給によってディスペンス
する薬剤処方を受容及び保持することができるイオン浸透療法電極を提供するこ
とである。 本発明の更にもう1つの目的は、上述の目的を満足する改良されたディスポー
ザブル式のイオン浸透療法薬剤供給装置であって、低コストであり、安全に使用
することができ、そして、その装置によって適用される薬剤の治療効果を大きく
向上させることができる装置を提供することである。
【0009】 本発明の薬剤含有電極は、イオン浸透療法装置又はイオノソニック療法装置と
組み合わせることによって、既に承認されている種々の処方中に分散されている
薬剤を経皮的に患部組織の中に直接的にかつ高い効率にて適用し、それによって
、皮膚及び/又は粘膜皮膚の症状、例えば、いぼ、座瘡、表在性菌感染、皮膚の
高増殖性疾患、例えば乾癬、並びに、特に粘膜皮膚の単純ヘルペスウイルス性発
疹及びその続発症などに現れる臨床的状態を治療するための新しい方法を提供す
る手段を提供することである。 上述した本発明の目的、特徴及び利点は本発明の改良されたイオン浸透療法薬
剤適用電極によって達成される。この発明の目的、特徴及び利点は、特に添付図
面を参照しながら、以下に記載する本発明の詳細な説明を考慮することによって
明らかになる。
【0010】 好ましい態様についての説明 図1は、本発明の手持ち式のイオン浸透療法による経皮的薬剤供給装置におけ
る1つの好ましい態様例の平面図を示している。イオン浸透用薬剤を含む適用電
極の1つの好ましい態様例を符号10で示している。アプリケーション(applica
tion)電極10は、使い捨て式であって、再利用式でないことが好ましい。電極
10は、例えば、抗ウイルス剤、例えば口唇ヘルペス(cold sore)又は陰部ヘル
ペスの治療用のAcyclovir(登録商標)などを経皮的に供給するのに好適である
。アプリケータ電極10は、イオン浸透療法ハンドピース、例えば図4及び5に
示すようなハンドピースと共に用いるのに適している。使用の際に、アプリケー
タ電極10は、手持ち式イオン浸透療法ハンドピースに脱着可能なように取り付
けられる。ハンドピースは、第1の導電性表面41及び第2の導電性表面42を
呈している。ハンドピース40は電流ドライバー45を有しており、電流ドライ
バー45は増倍電圧整流器46からの電圧を受容する。増倍電圧整流器46は電
源48、例えばバッテリーの一方の極に電気的に接続されている。バッテリーの
もう一方の電極49は、ハンドピース40の表面にある接触電極(tactile elect
rode)42に電気的に接続されている。電極42は、使用時には、ユーザーの1
又はそれ以上の指の皮膚に接触する。電流ドライバー45からの電流は、ワイヤ
ー又は導電性ストリップ44を通して第1の導電性表面41へ導かれる。アプリ
ケータ電極10をハンドピース40へ取り付けると、電流は、導電性アプリケー
タ電極を通してユーザーの皮膚へ流れて、第2の導電性エレメント又は「接触電
極」42へ戻り、網状のマトリックス材料12を通してユーザーの皮膚の中へ薬
剤23を移動させる。薬剤又は治療薬物は粘性のある流動ベヒクル(fluid vehic
le)の中に含まれており、流動ベヒクルは網12を構成する複数のセル(小室)状
のアパーチャ12aの中に収容されている。
【0011】 アプリケータ電極10は実質的に平坦で長いストリップを有してなり、ストリ
ップは中央の薬剤供給部(medicament dispensing portion)12から延びる側方
の両端部を有している。中央の薬剤供給部12は網状の構造を有しており、セル
状の構造の領域の中で粘性のある流体を収容する寸法を有する縦方向のセルを有
している。複数のセル12aのそれぞれの中に収容されている粘性流体は、薬剤
(図示せず)を含んでおり、この形態は電流の影響下で移動するのに適している
。アプリケータ電極10の側方の両端部は網状の導電性接触部11を有していて
よく、導電性接触部11はその中に導電性のゲルを含んでいる。アプリケータ電
極10は皮膚に対向する表面13及びデバイスに対向する表面14を有している
。1又は複数のセル12aは、皮膚に対向する上側の表面13と、デバイスに対
向する下側の表面14との間に1又はそれ以上のアパーチャを形成している。デ
バイスに対向する表面14には更に接着剤層18が設けられていてよい。接着剤
層18はイオン浸透療法ハンドピースの正極(アノード)又は負極(カソード)
に対して、アプリケータ電極10を脱着可能なように接着するのに適している。
ハンドピースの表面における電極の導電性接触部11の位置は、導電性接触部1
1がハンドピースの接触電極42と電気的に接触するように設定されている。ハ
ンドピースにアプリケータ電極10を正しく位置決めすると、薬剤ディスペンシ
ング・リザーバ12はハンドピースの導電性接触エレメント41と電気的に接続
する。更に、アプリケータ電極10の中に1又はそれ以上の小さな磁石15を設
け、これをハンドピース上に位置させることによって、ハンドピース内の、ハン
ドピースをオン状態及び/又はオフ状態に切り換えるスイッチを作動させること
もできる。電極10上に比較的狭い可撓性の領域16が存在することによって、
アプリケータ電極10をハンドピースのまわりで曲げて、成形することができる
。図2は、図1のアプリケータ電極10を線2−2について観察した断面図を示
している。アプリケータ電極10の構造部分を形成している材料17は、非導電
性エラストマーであることが好ましい。図1及び2のアプリケータ電極10の底
面図を図3に示す。
【0012】 図5は、ハンドピース40に取り付けられ、使用状態にあるアプリケータ電極
10の斜視図を示している。図6は、顔面のヘルペス患部へ薬剤を供給するため
にイオン浸透療法デバイスを用いる準備をしている患者を示している。患者60
は、接触電極42を指61で握ることにより、それらの間に電気的接続を形成し
ている。それから、患者はアプリケータ電極10の先端部12を患部63に接触
させることによって電流回路を形成し、電流を流れさせて薬剤を皮膚へ移動させ
る。
【0013】 次に、図7を参照すると、本発明のもう1つの好ましい態様における薬剤供給
アプリケータ電極が符号70で示されている。中央部に配される薬剤供給部71
はその中にセル72を有しており、セル72は、電極の上側表面73と皮膚に接
触する下側の表面74との間にアパーチャを形成している。アプリケータ電極7
0の線8−8についての断面図が図8に示されている。電極70の中央の薬剤供
給部71はメッシュ状の構造を有している。アプリケータ電極を形成しているエ
ラストマー・ストリップの中に複数の縦方向のセル72が設けられ、上側表面7
3と下側表面74との間を連絡するアパーチャを形成している。薬剤を含む流動
性又は半流動性のベヒクルはセル72の中に収容されている。セル72は、電流
がその中を流れるまで内部に薬剤を保持するような大きさに形成されている。ア
プリケータ電極の下側表面74は接着剤層75が被覆している。接着剤は、低ア
レルギー性及び生体適合性であって、皮膚に対して電極70を脱着可能なように
貼り付けるものが選ばれる。
【0014】 図7及び8のアプリケータ電極70の底面図を図9に示す。使用の際に、図7
〜9に示すアプリケータ電極70は、接着剤表面75を介して皮膚に貼り付ける
。患者が指と指との間でイオン浸透療法ハンドピース40を握ることによって、
(図5において符号42で示される)接触電極は患者の指の少なくとも一部に接
触する。それから、アプリケータ電極70に接触するようになるまで、ハンドピ
ースをアプリケータ電極70の薬剤供給部71へ進ませる。アプリケータ電極の
薬剤供給部のメッシュ状表面を介して、ハンドピース40の接触電極42を握る
指の部分と患部との間に電流回路が形成される。電流が、ハンドピースを通って
、薬剤供給電極へ及び患者の皮膚へ流れた後、指及び接触電極を通ってハンドピ
ースへ戻る回路が形成される。電流が薬剤ディスペンシング電極の中を流れる際
に、電流は患者の皮膚の中へ薬剤を移動させる。
【0015】 次に、図10を参照すると、シンブル(指ぬき)形態(thimble-like)の薬剤デ
ィスペンシング・アプリケータ電極100が、患者の指105に取り付けられて
いる状態が示されている。アプリケータ電極100は、手首にはめられている2
極性イオン浸透療法デバイス101の一方の極(カソード又はアノード)と、ワ
イヤ102によって電気的に接続されている。2極性イオン浸透療法デバイス1
01の底部106、又は手首に対向する皮膚接触表面は、導電性電極を有するも
う一方の電極(カソード又はアノード)である。イオン浸透療法デバイス101
は、ストラップ103によって脱着可能なように手首に取り付けられる。イオン
浸透療法デバイス101は、作用電極41がワイヤ102に取り付けられており
、接触電極42がデバイス101の皮膚接触部を形成する導電性電極106に置
き換えられて、デバイス101の皮膚接触部が患者の手首に接触することを除け
ば、イオン浸透療法ハンドピース40とほぼ同様に構成されている。アプリケー
タ電極100は、絶縁性指サック104によって指105との間が電気的に絶縁
されている。イオン浸透療法デバイス101からの電流は、導電性ワイヤ102
を通り、ワイヤがハンダ付けによって導電的に接続されている内側の導電性シン
ブル(thimble)110(図11)へ流れる。導電性シンブル110の上側にはシ
リコーン・エラストマーのシンブル111が設けられている。エラストマーのシ
ンブル111は、均質な組成を有し、上側表面112及び下側表面113を有し
ている。下側表面113はメッシュ部113aを有している。メッシュ部113
aの中には複数の保持セル114が一体に設けられており、セル114は導電性
シンブル110と下側表面113との間にわたって延びており、薬剤を収容する
ような大きさを有する。操作の際には、イオン浸透療法デバイス101からの電
流はワイヤ102を通ってアプリケータ電極の導電性シンブル110へ流れる。
導電性シンブル110の表面へ電圧が印加されることによって、メッシュ部11
3のセル内に含まれている薬剤が、ユーザーの体の皮膚へ移動する。電流は、ユ
ーザーの体を通って、イオン浸透療法デバイス101の手首に対向する部分に設
けられている電極(図示せず)へ流れる。イオン浸透療法デバイス101は、ハ
ンドピース40の場合に示したように、電源、増倍電圧整流器、ドライバー及び
オン/オフスイッチを有することが好ましいが、手首に装着するように構成され
ることが好ましい。指サックの上側に位置するアプリケータ電極100の構造的
関係の拡大斜視図を図12に示している。
【0016】 電極のメッシュ部における保持セル72の大きさは変えることができるので、
このような簡単な構成によって、種々の粘度を有する既存の薬物処方を保持(収
容)し及びディスペンス(一定量を供給)することができる。アプリケータ電極
の構造マトリックスは、可撓性を有し、低アレルギー性で非導電性の材料からな
ることが好ましい。好適な材料にはSilastic(登録商標)があり、これは生体適
合性、非導電性及び可撓性を有し、並びに収容セル114内に薬剤及び供給ベヒ
クルを収容するのに十分な構造的剛性を有している。更に、Silastic(登録商標
)シリコーン・エラストマーは不活性であるので、薬剤が酸化されたり、その化
学的構造が損傷を受けたりすることはない。シリコーン・エラストマーから形成
される電極は、長い貯蔵寿命を有し、接触しても柔らかくて心地よく、低アレル
ギー性であって、シンブルによって現されるような解剖学的輪郭部に装着するの
に十分な可撓性を有している。このような解剖学的柔軟性は、上述の構成の重要
な利点である。他のポリマー、例えばポリウレタンも同様に好適である。ハンド
ピース40の導電性表面41と薬剤供給部71との間に吸水性のコットン層(図
示せず)を設けて、患者が使用する直前に薬剤供給部又はメッシュ部に水分補給
することができる。
【0017】 図7〜9に示す態様のイオン浸透療法アプリケータ電極を参照すると、電極の
製造は、例えば未硬化のシリコーンエラストマーを相補的な型に注入すること、
又は加圧成形用金型に注入する成形技術を用いることによって容易に行うことが
できる。薬剤を供給する部分ではない電極の下側表面74は、皮膚用粘着剤によ
って被覆されている。薬剤供給部71は薬剤リザーバとして機能し、セル72内
に貯蔵する必要がある薬剤の量に応じて1mm〜4mmの範囲の厚みを有することが
好ましい。薬剤保持セル72は、六角形形状のハニカム構造を有することが好ま
しく、セルの中に薬剤をそのの表面張力によって保持する。六角形形状のセルは
、その縦方向の配向によってクロス・チャンネル導電性を低減させる。これらの
セルの大きさ及び形状は変更することができる。より小さいセルは液状の薬剤を
保持するのに適しており、一方、より大きいセルは軟膏を基剤とする薬剤の保持
により良好に適応する。中程度のセルは、ゲル状及びローション状の薬剤を保持
し及びディスペンスするのに適している。セルのシリコーン壁部はその疎水性表
面特性を化学的に改質して変化させることができ、特定の処方がなされた液状薬
剤の保持性能を更に向上させることができる。更にセルの安定性及び保持性能を
向上させるために、電極に通常用いられる、吸い上げ作用を示さない繊維状の多
孔質材料によってセルの皮膚対向表面を被覆することもできる。製造コストに応
じて、1つの金型からの複合式又は単一式構成を用いることができ、あまり高く
ない製造コストにて、存在する薬剤を貯蔵するための区画、及びアプリケーショ
ン電極の骨格的バックボーンがもたらされる。各セルの境界の保持材料を表面処
理して、用いられる処方に対応する親水性又は疎水性表面作用を形成することは
、この技術分野においてよく知られている。そのような技術の例は、例えば米国
特許第5,589,563号に開示されている。軟膏及び疎水性材料としては、シ
リコーンが好適である。水性又はゲル状の薬剤としては、記載されているように
、エラストマーのセル表面を親水性の分子によりドープする表面処理によって、
本明細書に記載するような更なる利点が得られる。本明細書に開示されている態
様例によれば、以下のような利点がもたらされる: 比較的安価な製造コスト; 射出成形製造法又は注入成形(pour molding)製造法の利用; 複合シート切り出しアッセンブリの利用; 解剖学的順応性; 薬剤の最適な保持のためにエラストマー表面を変性し得ること; 保持セル寸法を変更し得ること; 保持セル形状を変更し得ること; 存在する薬剤処方を利用し得ること; 迅速な前処理給水のためにコットン(又は他の吸水性マトリックス)層を利用
し得ること; 単独又は複数のチャンネルを有する分散性イオン浸透療法ドライバーを利用し
得ること;並びに イオン浸透療法デバイス又は超音波を利用するイオノソニック療法デバイスと
共に用いることができること。
【0018】 皮膚の広い領域へ薬剤を供給するために適応する本発明の1つの態様を図13
に示す。イオン浸透療法電極は、患者の手に装着してなじむように適合するグロ
ーブの中に含まれている。グローブの形態のイオン浸透療法による薬剤供給電極
130は、ゴム弾性を有するグローブ131を有しており、グローブ131はそ
の手掌側表面133に複数の孔又は開口部(open pores)132を有している。グ
ローブの手掌側表面133の下側において、皮膚134とグローブとの間には、
内側表面136及び外側表面137を有し、電気的に絶縁されているシート13
5が設けられている。内側表面136及び外側表面137の両方の表面は導電性
層138によって被覆されている。使用の際に、内側の導電性層136は皮膚と
電気的に接続される。外側の導電性層137は、開口部132及びグローブの内
側表面と接触している。イオン浸透療法により経皮的に供給(delivery)すること
ができる薬剤139は、開口部の中に収容される。2極性電源140は、電気的
絶縁性シート135を覆う外側導電性層137に電気的に接続される作用電極1
41、及び電気的絶縁性シート135を覆う内側導電性層と電気的に接続される
接地電極(図示せず)を有している。電源140が電圧を印加すると、電気的絶
縁性シートによって隔てられている内側導電性層と外側導電性層との間に、患者
の皮膚を通して、電流が流れる。開口部を流れる電流の極性及び大きさによって
、皮膚への薬剤の移動が促進される。使用状態を図14に示すグローブの態様は
、皮膚の広い領域へ薬剤を経皮的に供給するために特に有用である。
【0019】 薬剤供給用のイオン浸透療法電極に関する単一のイオン浸透療法電極及びグロ
ーブ及び指サックの態様の利点について説明した。血液から非侵襲的に分子種を
採取するために、同様の構成を有する電極を用いることができるということが留
意されるべきである。例えば、メッシュ部には導電性ゲルを含ませることもでき
る。皮膚に対するゲルの極性を利用することにより、血液成分を皮膚を通ってゲ
ルの中へ移動させ、その成分をゲルの中で検知及び/又は定量することもできる
。そのような測定は、例えば血糖レベルや薬物の血液レベルをモニタリングする
ために有用である。
【0020】 手持ち式イオン浸透療法デバイス40(図4)は、アプリケータ電極12へ超
音波的振動の運きを付与して、特定のイオン浸透療法的に移動可能な物質の経皮
的供給を更に促進するように操作できる圧電素子を備えるように変更することが
できる。図4のハンドピース40と同様のハンドピースに変更を加えたものの模
式図を図15に示す。アプリケータ電極160には、上述したイオン浸透療法ハ
ンドピースについての各態様例のものが含まれる。環状の超音波圧電素子151
の片側には、薬剤を収容するアプリケータ電極160の後部に配されている。電
力が供給されて、超音波ドライバー163と電気的に接続されている導電性エレ
メント157及び152によって圧電素子151に電圧が印加される。場合によ
っては、電流感受性スイッチング素子(図示せず)を用いることによって、電流
がアプリケータ電極回路を流れるときにだけ圧電素子に電圧を印加することがで
きる。アプリケータ電極160には、イオン浸透療法ハンドピースと共に用いる
ためにこれまで説明したいずれのアプリケータ電極を採用することもできる。ア
プリケータ電極160はイオン性薬剤又は生物学的に不活性なイオン性溶液であ
って、皮膚組織中での超音波の助けによってイオン浸透療法的に駆動される移送
の影響下で、皮膚へ浸入して閉塞した開口部を開かせる。米国特許第4,979,
938号において、Stephenらは皮膚へのヒドロキシルイオンのイオン浸透療法
的供給を利用して座瘡を治療することができるということを開示している。座瘡
を治療するために、同様のアニオンをイオノソニック療法により供給すると、改
善された開口部を皮膚に設けることができる。薬物を皮膚へイオン浸透的に供給
することと、超音波的振動を組織に導くこととを組み合わせると、好適な漂白剤
を供給することによって皮膚における着色部(斑点、そばかす又は入れ墨など)
を除去することもできる。
【0021】 本発明についてその特定の態様を参照しながら説明したが、この明細書に開示
した本発明のコンセプトから離れることなく、本発明の部材のアレンジメント及
び材料、並びに工程に種々の変化、変更及び変形態様を適用することができると
いうことは明らかである。例えば、含浸導電性ゲルを薬剤含有媒体として用いて
、電極の組織接着特性及び物理的安定性を向上させることもできる。本明細書に
記載したアプリケータ電極を、イオン浸透療法ハンドピース又はイオノソニック
療法ハンドピースと組み合わせて用いると、座瘡に限らず、皮膚の高増殖性(hyp
erproliferative)疾患、表在性菌感染、いぼ、及びウイルス性感染症種のヘルペ
スを含む種々の医療条件の治療のために薬物を供給することができる。従って、
本明細書における各請求項の記載の広い範囲及び精神は、開示内容を読んだこの
技術分野における当業者が想到し得る種々の変化、変更及び変形態様を含むこと
を意図するものである。本明細書において引用した全ての特許出願、特許及びそ
の他の文献は、参照することによってそれらの全体を本明細書に含めるものとす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、イオン浸透療法用ハンドピースへ装着するのに適応させ
た、本発明の第1の態様における使い捨て式のイオン浸透療法薬剤を含有するア
プリケータ電極の平面図を示しており、電極の薬剤供給部はオープン・メッシュ
(開放された網状、open mesh)である。
【図2】 図2は、自ら適用するのに適するイオン浸透療法用ハンドピース
と共に用いられる再利用しないイオン浸透療法用アプリケータ電極の好ましい態
様例の側面図である。
【図3】 図3は、請求項2の態様のイオン浸透療法用アプリケータ電極の
平面図である。
【図4】 図4は、本発明の図1〜3に示す態様の薬剤ディスペンス・アプ
リケータ電極に用いるのに適するイオン浸透療法ハンドピースについて水平断面
図である。
【図5】 図5は、図4に示すイオン浸透療法ハンドピースに、取外し可能
なように取り付けた図1〜3のいずれかのアプリケータ電極を示す斜視図である
【図6】 図6は、治療部位へ自己適用薬剤を供給する患者を示している。
【図7】 図7は、図1〜3に示す態様と同様のオープン・メッシュ薬剤デ
ィスペンス部を有し、患者の皮膚に装着するのに適応した、単一体の(unitary)
構造を有する薬剤ディスペンス・アプリケータ電極の1つの態様を示す平面図で
ある。
【図8】 図8は、図7のアプリケータ電極を線8−8に沿って観察した水
平方向についての断面図である。
【図9】 図9は、図7のアプリケータ電極の底面図である。
【図10】 図10は、イオン浸透療法デバイス及び患者の指に脱着可能に
取り付けるのに適する薬剤供給アプリケータ電極の1つの態様例を示す斜視図で
あって、この態様例において電極の薬剤供給部は開いたメッシュ状である。
【図11】 図11は、シンブル形態のアプリケータ電極が患者の指から取
り外された状態における、図10に示すイオン浸透療法デバイス及びアプリケー
タ電極の斜視図である。
【図12】 図12は、図10及び11に示すイオン浸透療法アプリケータ
電極を部分的に切り取って、図4に示すイオン浸透療法デバイスの手首に巻く適
用と、アプリケータ電極と、絶縁性指サックとの関係を示す図である。
【図13】 図13は、薬剤供給のための広い面積を有する、本発明のアプ
リケータ電極のグローブ形態の態様例を示す平面図である。
【図14】 図14は、患者が例えば座瘡の治療に、図13に示すグローブ
の形態を用いて、グローブの下側における皮膚の比較的広い部分に自ら薬剤を適
用する様子を示す斜視図である。
【図15】 図15は、本発明のアプリケータ電極が取り付けられた状態で
有している手持ち式のイオノソニック療法ハンドピースの模式的な側面図である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,CA,J P,US

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン浸透療法デバイスと組み合わせて用いるのに適する薬
    剤供給アプリケータ電極であって、 上側表面及び下側表面を有するエラストマー基剤からなる単一体のストリップ
    を有しており、ストリップは上側表面と下側表面との間に1又は複数のアパーチ
    ャを形成する1又は複数のセルを有する薬剤供給部を有しており、1又は複数の
    セルには薬剤が含まれているアプリケータ電極。
  2. 【請求項2】 ストリップの上側表面の少なくとも一部を被覆する接着剤層
    を更に有してなり、接着剤層はストリップをイオン浸透療法デバイスへ脱着可能
    なように取り付ける操作を行うことができる請求項1記載のアプリケータ電極。
  3. 【請求項3】 ストリップの下側表面の少なくとも一部を被覆する接着剤層
    を更に有してなり、接着剤層はストリップを皮膚へ脱着可能なように取り付ける
    操作を行うことができる請求項1記載のアプリケータ電極。
  4. 【請求項4】 薬物供給部から電気的に絶縁されているもう一種の1又は複
    数のセルを更に有してなり、前記もう一種の1又は複数のセルは導電性流体を含
    んでなる請求項2記載のアプリケータ電極。
  5. 【請求項5】 薬物供給部から電気的に絶縁されているもう一種の1又は複
    数のセルを更に有してなり、前記もう一種の1又は複数のセルは導電性流体を含
    んでなる請求項3記載のアプリケータ電極。
  6. 【請求項6】 (a)アノード及びカソード及び電源を有する電流源、並びに (b)請求項4記載の薬剤ディスペンシング・アプリケータ電極であって、アプ
    リケータ電極の薬剤ディスペンシング部はアノード又はカソードのいずれかと電
    気的に接続されており、導電性接触部はカソード又はアノードのいずれかと電気
    的に接続されているアプリケータ電極 の組合せを有してなるイオン浸透療法デバイス。
  7. 【請求項7】 一般的にシンブル形状の導電性部材、及びその上側に位置し
    、少なくとも一部に1又は複数のセルを有する電気的に非導電性のエラストマー
    からなる薬剤供給部を有してなり、シンブル形状の導電性部分は指の末端部分に
    はまり、指の形状になじむような大きさとなっている薬剤供給イオン浸透療法ア
    プリケータ電極。
  8. 【請求項8】 1又は複数のセルが薬剤を含んでなる請求項7記載のアプリ
    ケータ電極。
  9. 【請求項9】 シンブル形状の導電性部材の下側に位置する電気的絶縁性層
    を更に有してなる請求項8記載のアプリケータ電極。
  10. 【請求項10】 シンブル形状の導電性部材には、導電性ワイヤーの一方の
    端部が取り付けられている請求項8記載のアプリケータ電極。
  11. 【請求項11】 導電性ワイヤーは前記第1の端部の反対側に第2の端部を
    有し、第2の端部を電源の1つの極に取り付けるための手段を有する請求項10
    記載のアプリケータ電極。
  12. 【請求項12】 薬剤供給部は1又は複数のセルの上側に位置する親水性の
    マトリックス層であって、非イオン性薬剤処方と共に用いる場合に、使用前にユ
    ーザーが前もって水分を加えるマトリックス層を更に有してなる請求項8記載の
    アプリケータ電極。
  13. 【請求項13】 親水性のマトリックス層に水分が加えられている請求項1
    2記載のアプリケータ電極。
  14. 【請求項14】 口唇ヘルペス又は陰部ヘルペスにかかった部位を治療する
    方法であって、 (a)抗ウイルス剤を含む薬剤ディスペンシング・リザーバ及び電極を有してな
    り、リザーバは電極との間で電気的に接続されている、手持ち式のイオン浸透療
    法デバイスを供給すること; (b)前記部位に薬剤ディスペンシング・リザーバを接触させること;並びに (c)前記部位と電極との間に電位勾配を適用すること を含んでなる治療方法。
  15. 【請求項15】 薬剤が、(2−アミノ−1,9−ジヒドロ−9−[(2−ヒ
    ドロキシエトキシ)メチル]−6H−プリン−6−オン)又はイオン浸透療法的に
    移動し得るその類似化合物を含んでなる請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 口唇ヘルペス又は陰部ヘルペスにかかった部位を治療する
    方法であって、 (a)抗ウイルス剤を含む薬剤ディスペンシング・リザーバ及び電極を有してな
    り、リザーバは電極との間で電気的に接続されている、手持ち式のイオノソニッ
    ク療法デバイスを供給すること、 (b)前記部位に薬剤ディスペンシング・リザーバを接触させること; (c)前記部位を含む組織に超音波的振動を導くこと;並びに (d)前記部位と電極との間に電位勾配を適用すること を含んでなる方法。
  17. 【請求項17】 (2−アミノ−1,9−ジヒドロ−9−[(2−ヒドロキシ)
    メチル]−6H−プリン−6−オン)又はイオノソニック療法的に移動し得るそ
    の類似化合物を含んでなる請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 座瘡にかかった部位を治療する方法であって、 (a)イオン性化合物を含む薬剤ディスペンシング・リザーバ及び電極を有して
    なり、リザーバは電極との間で電気的に接続されている、手持ち式のイオノソニ
    ック療法デバイスを供給すること、 (b)前記部位に薬剤ディスペンシング・リザーバを接触させること; (c)前記部位を含む組織に超音波的振動を導くこと;並びに (d)前記部位と電極との間に電位勾配を適用すること を含んでなる方法。
  19. 【請求項19】 イオン性化合物がアニオンである請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 イオン性化合物がヒドロキシイオンである請求項18記載
    の方法。
  21. 【請求項21】 イオン性化合物がカチオンである請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】 患者が自ら皮膚に薬剤を適用するのに適しており、イオン
    浸透療薬剤供給デバイス用の使い捨て式の薬剤供給アプリケータ電極であって、 前記デバイスは、脱着式の薬剤供給アプリケータ電極を受容し、そのアプリケ
    ータ電極と電気的に接触するのに適する活性端子を有するベースアッセンブリを
    有しており、前記ベースアッセンブリは、ヒトの手の中で不快感なく保持するの
    に適合する寸法及び形状を有すると共に、長く実質的に円筒形状である外側表面
    を有し、前記外側表面の少なくとも一部は導電性材料により形成されている接触
    電極であるケースと、第1の極及び第2の極を有し、第1の極は接触電極と電気
    的に接続されており、前記ケースの中に囲まれている2極性電源手段とを有して
    おり、 薬剤供給アプリケータ電極は、単位投与量の薬剤を収容するモジュール、導電
    性の作用電極、及び作用電極上に設けられて、作用電極を電源手段の第2の極に
    脱着可能なように取り付けるのに適する手段を有しており、作用電極は実質的に
    電気的に絶縁性の基剤物質からなる長いストリップを有し、ストリップは導電性
    基剤の中に薬剤を収容する中央部分及びカットアウト部を有する横方向に対称な
    形態の端部分を有している薬剤供給アプリケータ電極。
  23. 【請求項23】 横方向に対称な両端部におけるカットアウト部は導電性物
    質を有する請求項22記載の使い捨て式の薬剤供給アプリケータ電極。
  24. 【請求項24】 導電性物質はゲルである請求項23記載の使い捨て式の薬
    剤供給アプリケータ電極。
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