JPH0591693U

JPH0591693U - 電気治療器具

Info

Publication number: JPH0591693U
Application number: JP4116692U
Authority: JP
Inventors: 恒福村
Original assignee: 恒福村
Priority date: 1992-05-22
Filing date: 1992-05-22
Publication date: 1993-12-14

Abstract

(57)【要約】【目的】治療時間の短縮及び早期治療。【構成】絶縁性素材で形成された手袋(1) の少なくとも
掌表面(2) を導電性素材(3) で形成し、前記掌表面と低
周波パルス発生機器(6) の出力端子(6a),(6b) とを電気
的接続する電気的接続手段を備えて成る。【効果】マッサージしながら電気治療を行なうことがで
きるため、治療時間が短縮されると共に、血行促進効果
が大きい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、マッサージをする際に、患部に低周波パルスを印加することにより、患部の治療、或は美容、育毛の効果を促進することができる電気治療器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、低周波パルス発生機器に接続された板状パッドを患部に一定時間当て、低周波パルスを印加することによって筋肉に強制的に緊張と弛緩を繰返させ、その後に患部のマッサージを行なっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の治療手段では電気治療を行なった後にマッサージを行なっていたため、長い治療時間を要していた。また、板状パッドを用いていたため肘や膝等の突部には接触面積を充分採ることができないため、治療に斑があった。尚、早期治療のためにも電気治療とマッサージを同時に患部に施すことが望ましい。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記従来の諸課題を解決し、治療時間の短縮及び治療効果の向上を図ることができる電気治療器具の提供を可能とするものである。即ち、その構成とは絶縁性素材で形成された手袋の少なくとも掌表面を導電性素材で形成し、前記掌表面と低周波パルス発生機器の出力端子とを電気的接続する電気的接続手段を備えて成ることにある。また、絶縁性素材で形成された手袋の掌表面に一対の導電面を互いに非導通の部位に形成し、前記導電面と低周波パルス発生機器の出力端子とを電気的接続する電気的接続手段を備えて成ることにある。

【０００５】

【作用】両手に手袋をはめ、一方を低周波パルス発生機器のプラス電極へ、他方をマイナス電極へそれぞれ接続し、低周波パルス発生機器を作動させれば、患部を両手でマッサージをしながら、掌表面の導電性素材を通じて低周波パルスを患部に印加することができる。而も、患部の形状に合わせることができる。また、一対の導電面を形成した手袋を用いれば、片手で患部をマッサージしながら低周波パルスを患部に印加することができる。

【０００６】

【実施例】

図１〜図３は、本考案にかかる電気治療器具の説明図である。以下、これらの図面に基づいて本考案を説明する。 (1) はシリコンゴム等で形成された絶縁性の高い手袋を示し、掌表面(2) が導電性ゴムやカーボン等の可撓性を有する導電性素材(3) で形成されている。掌表面にはコード(4) が電気的接続され、その先端には低周波パルス発生器機(6) の出力端子に適合する差込ジャック(5) が接続されている。

【０００７】図２は、本考案の電気治療器具を頭部の育毛や発毛促進に用いる場合の一実施例を示す。図示のように両手にはめた手袋(1),(1) の一方はコード(4) を介して低周波パルス発生機器(6) の出力端子であるプラス端子(6a)へ、他方はマイナス端子(6b)へそれぞれ電気的接続されている。そして、低周波パルス発生機器を作動させ、所定の電圧に設定した後、頭部のマッサージを開始する。すると、両手袋の掌表面が頭皮に接触した時、両手袋は頭皮を介して通電状態となり、プラス端子に接続された手袋の掌表面から頭皮に対して低周波パルスが印加される。これによって頭皮が刺激され、血行が促進されるため発毛、育毛効果が大いに期待できる。而も、手のひら表面を頭部の形状に合わせることができるため、低周波パルスを面接触で印加することができる。従って、点接触で印加する場合に比べ、痛みが少なく、効率の良い血行促進を行なうことができる。

【０００８】図５は、本考案の電気治療器具を用いて捻挫した膝(10)をマッサージするところを示す。従来のように板状のパッドを用いていた場合は、膝頭のような突部に当てがうと点接触になってしまうが、本考案のものを用いれば導電性素材で形成された掌表面で膝頭全体を包み込むようにして接触することができる。従って、膝全体に斑無く低周波パルスを印加することができると共に、マッサージすることができるため、治療効率が良く、治療時間も短縮できる。尚、肩についても同様に治療することができる。

【０００９】図４は、本考案の電気治療器具の変更実施例を示す。(9) は、金属繊維で編んだカバーで手袋(8) に被せることができるようになっている。前記実施例同様に両手袋に被せてマッサージを行なえば同様の効果を得ることができる。

【００１０】図３は、手袋の掌表面に一対の導電面を互いに非導通の部位に形成した本願考案の電気治療器具の説明図である。導電面(3a),(3b) は導電性ゴムやカーボン等の導電性材料で形成され、可撓性を有する。各導電面は、それぞれ、コード(4a) ,(4b) によって電気的接続され、各コードの先端には差込ジャック(5a),(5b) がそれぞれ接続されている。各差込ジャックを低周波発生機器に接続し、各導電面を患部に当てれば、一方の導電面と他方の導電面とが通電状態となり、患部に低周波パルスが印加され、前記実施例同様の効果を得ることができる。而も、この手袋を用いれば、両手でマッサージし難い肘や踵等の患部を包むようにしてマッサージすることができ、また、両手にはめれば同時に二箇所の患部を治療することもできる。

【００１１】上記実施例では、頭部の育毛や膝の捻挫等の治療に用いる場合について説明したが、その他筋肉痛等の治療、美容等に用いることもできる。尚、手袋にはシリコンゴム以外の絶縁性材料で形成されたものを用いることもでき、導電性素材には導電性ゴムやカーボン以外の素材を用いることもできる。さらに、掌表面にカーボン等の導電性素材で形成された繊維を植毛することもできる。

【００１２】

【考案の効果】本考案を用いれば、マッサージしながら電気治療を行なうことができるため、一つづつ行なう場合に比べ、血行促進等の効果は格段に向上する。特に導電面を患部の形状に合わせることができるため、治療箇所に限定されない。而も、治療時間を大幅に短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる電気治療器具の説明図である。

【図２】頭部をマッサージするところを示す説明図であ
る。

【図３】手袋の掌表面に一対の導電面を形成した本考案
にかかる電気治療器具の説明図である。

【図４】金属繊維で編んだカバーを用いた変更実施例の
説明図である。

【図５】膝をマッサージするとことを示す説明図であ
る。

【符号の説明】

1,8・・手袋、 2・・掌表面、 3・・導電性素材、3a,3b
・・導電面、4,4a,4b ・・コード、5,5a,5b ・・差込
ジャック、 6・・低周波パルス発生機器、6a・・プラス
端子、6b・・マイナス端子、7 ・・頭部、 9・・カバ
ー、10・・膝。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】絶縁性素材で形成された手袋の少なくとも
掌表面を導電性素材で形成し、前記掌表面と低周波パル
ス発生機器の出力端子とを電気的接続する電気的接続手
段を備えて成る電気治療器具。
【請求項２】絶縁性素材で形成された手袋の掌表面に一
対の導電面を互いに非導通の部位に形成し、前記導電面
と低周波パルス発生機器の出力端子とを電気的接続する
電気的接続手段を備えて成る電気治療器具。