JP2002523783A - エネルギー転移色素 - Google Patents

エネルギー転移色素

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JP2002523783A JP2000567958A JP2000567958A JP2002523783A JP 2002523783 A JP2002523783 A JP 2002523783A JP 2000567958 A JP2000567958 A JP 2000567958A JP 2000567958 A JP2000567958 A JP 2000567958A JP 2002523783 A JP2002523783 A JP 2002523783A
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Abstract

(57)【要約】 エネルギー転子色素、その調製、および生物学的システムにおける標識としてのその使用を開示する。当該色素は、好ましくは、種々の生物学的物質に結合できるカセット型である。それらから製造される当該色素および試薬は、広範囲の可視スペクトルにおいて種々の蛍光適用に使用できる大きなストークシフトを伴う広範囲の種々の蛍光標識を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明の分野 本発明は、新規クラスのエネルギー転移色素、それらの調製、および生物学的
システムにおける標識としての使用に関係する。
【0002】 本発明の背景 下記記載は、添付の請求項の分野よりも従前では認められない分野に関連する
【0003】 種々の方法が細胞における細胞または分子の視覚化および液体中のアナライト
濃度の測定に利用できる。蛍光顕微鏡では、細胞中のタンパク質および複合体の
位置測定するために、抗体のような特異的プローブに通常連結する蛍光色素が使
用される。
【0004】 アナライト濃度の測定には、目的のアナライトの検出、核酸分子の特定配列の
決定、イムノアッセイおよび種々ハイブリダイゼーション法が過去40年間以上
において一般的であった。ラジオイムノアッセイは、非常に低濃度のアナライト
を測定し得る放射性ヌクレオチドの高い特異活性のため、発達した。しかし、環
境およびヒトの健康への関心から、イムノアッセイにおけるラジオヌクレオチド
の使用は、一般的とはならなくなってきている。シグナルを増幅するイムノアッ
セイにおける酵素の使用は、環境またはヒトの健康を危険にさらさないため、イ
ムノアッセイの分野において非常に重要な進展をした。しかし、酵素結合イムノ
アッセイは、酵素の活性が温度に依存するため、問題となり得、酵素または基質
の不安定性から、標的リガンド量の蓄積が生じ得る。更に、他のイムノアッセイ
では、アナライト濃度の測定のために、酵素を伴ってもまたは伴っていなくとも
、シグナルとして蛍光をモニターする。
【0005】 バイ−フルオロホアエネルギー転移色素は記載されており、それは、生物学的
システムにおける新規な方法のモニタタリングプロセスを提供する。その色素の
蛍光性により、生物学的システムが含まれるプロセスをモニターすることが可能
となる。当該蛍光シグナルは、特定波長の蛍光分子を励起し、他の波長の蛍光の
放出を測定するように調節するフルオロメーターにより測定する。励起および放
出の波長における相違はストークスシフトとして言及される。
【0006】 従来、バイフルオロホア色素の種々の組合せが述べられている。Mathies et a
l., 1995年12月19日付け米国特許番号5,688,648、標題“Prob
es Labelled with Energy Transfer Coupled Dyes”、任意の図を含めて引用に
よりこの文書にすべて加え、それは、ドナーおよびアクセプター色素分子の対を
有する蛍光標識群を開示し、その場合、当該標識は、シーケンシングのために核
酸バックボーンに結合され得る。種々の蛍光標識を用いることにより複数核酸混
合物中の核酸を同定および検出する方法が含まれ、その場合、蛍光部分は、シア
ニン色素またはキサンテンのようなファミリーから選択される。当該蛍光標識に
は、フルオロホアの対が含まれ、その場合、1つのフルオロホアドナーは、励起
メンバーから他の対メンバーへのエネルギーが転移するようにフルオロホアアク
セプター吸収とオーバーラップする放出スペクトルを有する。
【0007】 Waggoner et al.,1996年5月30日付け英国特許番号2301833B、
標題“Fluorescent Labelling Complexes with Large Stokes' Shifts Formed b
y Coupling Together Cyanine and Other Fluorochromes Capable of Resonance
Energy Transfer”、任意の図を含めて引用によりすべてこの文書に加え、それ
は、第一の吸収および放出スペクトルを有する第一蛍光色素ならびに第二の吸収
および放出スペクトルを有する第二蛍光色素を含む複合体を開示する。蛍光色素
間の当該リンカー基は、アルキル鎖である。当該色素の蛍光性により、それらを
シーケンシングおよび核酸検出に使用することができる。
【0008】 バイフルオロホア色素構成おいて、特定の重要な態様は、アクセプターおよび
ドナー分子間の距離であり、リンカー基の構造である。例えば、種々の大きさの
生物学的分子の選択に適合させるために、色素構成において更なる改善の余地が
ある。
【0009】 本発明の要旨 新規クラスのエネルギー転移色素が、シーケンシング反応および他の適用を含
む物質標識に使用し得ることが見出された。当該色素は、好ましくは、“カセッ
ト”型であり、種々の生物学的物質に結合し得る。カセットには、少なくとも2
つの蛍光性色素部分、リンカー基、および好ましくは生物学的物質または他の標
的物質に複合体を結合させるための反応基との、共有結合および複合体形成が含
まれる。当該反応基は、特定標的物質の官能基との共有結合の形成に適当なよう
に選択される。色素は、第一色素の放射スペクトルが第二色素の吸収スペクトル
とオーバーラップし、それによって、色素間でエネルギー転移が生ずるように選
択する。アリールおよびヘテロアリールリンカー基を含む色素カセットにより、
種々の大きさの生物学的分子が連結し、フルオロホア間でエネルギー転移を生ず
る特性を有する、安定で、強固な構造が得られる。
【0010】 よって、本発明の1つの態様は、式I D−L−A−L−D [式中、Dは、エネルギー転移配置におけるアクセプターまたはドナーとして
適当な第一色素であり、Dは、第一色素または任意の更なる添加色素を伴うエ
ネルギー転移配置におけるドナーまたはアクセプターとして適当な第二色素であ
る。] のエネルギー転移色素を提供する。Aには、独立して、(i)炭素、硫黄、窒素お
よび酸素から選択される原子に連結する5、および20までの鎖、および/また
は(ii)1以上のアリール、ヘテロアリールまたは他の芳香族炭化水素基(式中、
芳香族分子には、炭素、窒素および酸素から選択される環状結合原子が含まれる
。)が含まれる。本発明のこの態様および/または他の態様では、Aが、フェニ
ルであるとき、直接カルボニル基に連結し得るかまたは連結し得ない。好ましく
は、Aには、5−20結合原子が含まれる[式中、連結原子は、炭素環式または
複素環式の基のような少なくとも1つの環状基を含み、環状基の原子は炭素、窒
素、硫黄、酸素およびリンからなる群から独立して選択される。]。
【0011】 当該鎖は、望ましいならば、エネルギー転位を妨げない当業者に既知の基で所
望により置換され得、例えば、当該環は、アルキル、アルコキシ、アルキニル、
アルケニル、ハロゲン、トリハロメチル、カルボキシレート、アミノ、ニトロお
よびエステル部分からなる群から独立して選択される1つ、2つ、または3つの
置換基で置換されるか、またはOH、ハロ、メチル、水素またはエチル基から独
立して選択される1、2、3または4置換基で所望により置換されたC1,2, 3または4 直鎖状または分枝状アルキル、フェニル、またはアリールアルキルに
より置換された、芳香族または複素環式芳香族環であり得る。
【0012】 LおよびLには、Aを生物学的分子に結合させるために適合した原子また
は群、およびDまたはDに結合させるために適合した原子または原子群が独
立して含まれる。
【0013】 更に、Lには、第三エネルギー転位色素がカスケードエネルギー転位配置に
おいて結合する更なるリンカーへの結合に選択的に適合する原子または基が独立
して含まれ、その場合、当該第三色素は、第一色素(D)と相互作用する第二色
素(D)、および標的物質、例えば下記のような生物学的物質と結合する原子ま
たは基と相互作用する。
【0014】 DまたはDがフルオレセイン/ローダミン対であるとき、好ましくは、A
、LおよびLにおいて6から25の組合せ結合リンカー原子が存在し、より
好ましくは、9、10、11、12、13、14、または15リンカー原子が存
在する。好ましくは、Aは、LまたはLに結合するC芳香族炭化水素部分
である。Lは、当業者に既知の更なる基を含む、キサンチンまたはシアニン分
子に結合し得るC−C炭化水素鎖であり、Lは、当業者に既知の更なる基
を含む、キサンチンまたはシアニン分子および/または生物学的標的物質に結合
し得るC炭化水素鎖である。
【0015】 鎖または基中における原子数の値の範囲の特定は(当該範囲内の各整数の明示
特定であろうと、または当該範囲の終点を特定することによる当該範囲の記載で
あろうと)、各終点を含む。より広い範囲内の各部分範囲の特定記載を更に含む
。例えば、範囲1−6には、1−4および3−6の部分範囲が含まれ、同時に他
の部分範囲も含まれる。
【0016】 当該反応または官能基、Lは、標的物質、好ましくは標的生物学的物質に対
するエネルギー転移色素の結合に適当な任意の基であり得、それ自体、当業者に
既知である。好ましくは、標的物質に結合するための官能基Lは、カルボキシ
ル、スクシンイミジルエステル、スルホスクシンイミジルエステル、イソチオシ
アネート、マレイミドおよびホスホラミダイト、ならびにカルボキシル、スクシ
ンイミジルエステル、スルホ−スクシンイミジルエステル、イソチオシアネート
、マレイミドおよびホスホラミダイトと共有結合性反応する基からなる群より選
択される。
【0017】 DまたはDに適当な色素は、LまたはLと連結し得る反応または官能
基を含む色素であり得る。LおよびLの当該結合基は、DまたはDへの
連結に任意に適当に適合し得る。好ましくは、Lおよび/またはLの官能性
結合基は、PO、NH−COまたはNH−CSである。
【0018】 本エネルギー転移色素の色素部分、例えばDまたはDは、エネルギー転移
配置において関係し得るように選択され、本明細書中で更に示唆されるようなフ
ルオロホアである。
【0019】 好ましくは、本発明のエネルギー転移色素は、総分子量10,000または5
,000ダルトン未満、より好ましくは3,000または2,000ダルトン未
満、更により好ましくは1,500または1,200ダルトン未満である。
【0020】 本発明のエネルギー転移色素と関係して、“エネルギー転移配置”なる語は、
2つの蛍光色素が、色素間のエネルギー転移に適当な吸収および放射スペクトル
を有するように選択され、そして、第一色素(ドナー)の光励起により第一色素か
ら第二色素(アクセプター)へのエネルギー転移を生ずるため重要な物理的近接お
よび連結を位置付けることを意味する。1以上の更なる色素部分を含む更なるエ
ネルギー転移もまた作成され得る。
【0021】 そのため、“エネルギー転移色素”は、2つの色素部分の間のエネルギー転移
に関係し得る少なくとも2つの色素部分を有する蛍光色素複合体について言及し
、そのため、エネルギー転移カスケード配置は、2を超える色素部分、および3
つの色素部分の間のエネルギー転位に関連し得る少なくとも3つの色素を含む。
【0022】 エネルギー転移配置における“アクセプター”は、ドナー色素部分により放出
する波長におけるエネルギーを吸収する、即ち、アクセプターの吸収スペクトル
は、ドナーの放射スペクトルとオーバーラップする色素部分を意味する。
【0023】 エネルギー転移配置における“ドナー”は、光からのエネルギーを吸収し、ア
クセプター色素部分の吸収スペクトル内の少なくとも一部分の波長の光を放出す
る色素部分を意味する。
【0024】 本発明の化合物の一般的な記載では、置換基ににおける特定型原子の数が、あ
る範囲で一般的に与えられる。例えば、アルキル基は、1から4の炭素原子を含
んでいる。その範囲の記載は、終点を含む特定範囲内の原子の数をそれぞれ含む
基を特定する記載を含むように意図されている。他の多くの原子および他の型の
原子は、下記の手法を示唆し、例えば、C1−4は、C、C、CおよびC をそれぞれ個々に含み、当該範囲の任意のサブグループを含む。
【0025】 特記しない限り、“アルキル”なる語は、分枝状または非分枝状脂肪族炭化水
素基について言及し、それは、好ましくは、1から6炭素原子を含み、より好ま
しくは1から4炭素原子を含む。好ましくは、炭化水素基は飽和している。当該
アルキル基は、所望により置換され、幾つかの好ましい置換基には、アルコキシ
、アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノおよびカルボ
キシ基が含まれる。
【0026】 “低級アルキル”なる語は、1から6炭素、好ましくは1から4炭素原子を有
する脂肪族炭化水素について言及する。当該低級アルキル基は、所望により、置
換され得、好ましくは置換基には、アルコキシ、アルキルチオ、ハロゲン、アミ
ノ、一置換アミノ、二置換アミノ、およびカルボキシが含まれる。
【0027】 “分枝状アルキル”なる語は、分枝状脂肪族炭化水素について言及する。当該
分枝状アルキル基は、好ましくは3から10原子、および最も好ましくは3から
6炭素原子である。当該分枝状アルキル基は、所望により置換され得、幾つかの
好ましい置換基には、アルコキシ、アルキルチオ、ハロゲン(フッ素、臭素、塩
素およびヨウ素のような)、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノおよびカルボ
キシが含まれる。
【0028】 “ハロアルキル”なる語は、ハロゲンで置換された低級アルキル基について言
及する。そのため、“フルオロアルキル”なる語は、フッ素で置換された低級ア
ルキル基について言及する。“ペルフルオロアルキル”なる語は、低級アルキル
基が主鎖に結合する場所を除く、すべての可能な位置においてフッ素で置換され
た低級アルキル基について言及する。
【0029】 “アリール”なる語は、共役性π電子システムを有する少なくとも1つの環を
有し、炭素環式アリール(例えばフェニル)および複素環式アリール(例えばピリ
ジン)基の両方を含む芳香族基について言及する。
【0030】 当該化学分野に既知の複素環基の特定の例には、以下のものが含まれる:
【化8】
【化9】 当該アルキル基は、好ましくは、6から14炭素であり、より好ましくは6から
10炭素原子である。アリール部分には、単環式、二環式および三環式が含まれ
、その場合、各環は好ましくは5から6員環である。当該アリール部分は、所望
により、低級アルキルまたはアルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキ
シ、アルキルチオ、ハロゲン、ハロアルキル、メルカプト、アミノ、一置換アミ
ノおよび二置換アミノで独立して一置換または二置換され得る。
【0031】 “炭素環”なる語は、1以上の共有結合性閉環構造を含む化合物または基につ
いて言及し、当該環のバックボーンを形成する原子がすべて炭素原子である。そ
のため、当該語は、環バックボーンに少なくとも非炭素原子を含む複素環と炭素
環を区別する。“シクロアルカン”または“環状アルカン”または“シクロアル
キル”は、炭素環基であり、当該環は、所望により、環状脂肪族炭化水素、すな
わち、好ましくは3、4、5または6環炭素原子を好ましくは有する環状アルキ
ル基である。そのため、“シクロプロピル”基は、3環炭素原子を含む。
【0032】 “直鎖状または分枝状アルキル”なる語は、直鎖または分枝状飽和脂肪族炭化
水素を意味する。典型的には、アルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、第三級ブチル、ペンチル、ヘキシル等が含ま
れる。ハロなる語は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを意味する。
【0033】 本発明の文脈において、“標的物質”なる語は、エネルギー転位色素が共有結
合するか、または当該色素が結合する化合物または構造について言及する。
【0034】 “生物学的物質”なる語は、生体により生成するか、または生体中に存在する
化合物を意味し、限定されないが、ポリペプチド、核酸分子、炭化水素および脂
質が含まれる。その化合物は、エネルギー転移色素の共有結合に適当な基を含む
ように適合するかまたは誘導され得る。当該語は、しばしば、当該色素が核酸抽
出物のような抽出物、または組織切片のような保存サンプルを含むサンプルに、
または核酸シーケンシング反応において、使用されるため、本発明の当該色素が
未処理生体に使用されなければならないことを意味するものではない。好ましく
は、当該生物学的物質の大きさは、400mwと1,000,000mwの間で
ある。より好ましくは、当該大きさは、400mwと100,000mwの間で
あり、最も好ましい大きさは、500と15,000mwの間である。
【0035】 好ましくは、当該エネルギー転移色素は、式(I) D−L−A−L−D である。
【0036】 好ましくは、ドナー色素は、キサンチンまたはシアニン色素であり、当該アク
セプターはローダミンまたはシアニン色素である。好ましくは、LおよびL には、Aの構成部分である相当する官能または反応基への当該色素の結合に適当
な反応または官能基が含まれる。例えば、DをL鎖に結合させる場合、カル
ボキシルまたは活性化カルボキシル基を含む色素が好ましい。Lおよび/また
はL鎖との共有結合の形成に適当な反応および官能基含有色素の選択は、当業
者に既知である。更に、鎖Aとの共有結合の形成に適当なLおよび/またはL 用の反応および官能基の選択は、当業者に既知である。
【0037】 適当なキサンチンドナー色素には、限定されないが、5−カルボキシフルオレ
セイン、6−カルボキシフルオレセイン、6−カルボキシ−4’,5’−ジクロ
ロ−2’,7’−ジメトキシフルオレセイン、CyA(3−(ε−カルボキシペン
チル)−3’−エチル−5,5’−ジメチルオキサ−カルボシアニン)、Cy2(
3−(ε−カルボキシペンチル)−3’−エチル−オキサ−カルボシアニン)およ
びCy3(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル−3,3,3’,3’
−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−カルボシアニン)が含まれる。
【0038】 適当なシアニン色素には、限定されたないが、Cy3.5(3−(ε−カルボキ
シペンチル)−1’−エチル−3,3,3',3'−テトラメチル−4,5,4’
,5’−(1,3−ジスルホネート)ジベンゾ−カルボシアニン)、Cy5(1−(
ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−
5,5’−ジスルホネート−ジカルボシアニン、Cy5.5(1−(ε−カルボキ
シペンチル)−1’−エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−4,5,4'
,5'−(1,3−ジスルホネート)−ジベンゾ−ジカルボシアニン、Cy7(1−
(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3,3,3',3'−テトラメチル
−5,5’−ジスルホネート−トリカルボシアニンが含まれる。本発明のエネル
ギー転移色素における使用に適当なシアニン色素は、米国特許番号4,268,
486(Waggoner et al.: 任意の図を含めてすべて引用によりこの文書に加える
)に開示されている。
【0039】 適当なローダミンアクセプター色素には、限定されたないが、5−カルボキシ
ローダミン(ローダミン110−5)、6−カルボキシローダミン(ローダミン1
10−6)、5−カルボキシローダミン−6G(R6G−5またはREG−5)、
6−カルボキシローダミン−6G(R6G−6またはREG−6)、N,N,N’
,N’−テトラメチル−5−カルボキシローダミン、N,N,N',N'−テトラ
メチル−6−カルボキシローダミン(TAMRAまたはTMR)、5−カルボキシ
−X−ローダミン、6−カルボキシ−X−ローダミン(ROX)、Cy3(3−(ε
−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−5
,5’−ジスルホネート−カルボシアニン)、Cy3.5(3−(ε−カルボキシ
ペンチル)−1’−エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−4,5,4',
5'−(1,3−ジスルホネート)ジベンゾカルボシアニン)、Cy5(1−(ε−カ
ルボキシペンチル)−1’−エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5
’−ジスルホネートジカルボシアニン、Cy5.5(1−(ε−カルボキシペンチ
ル)−1’−エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(
1,3−ジスルホネート)−ジベンゾ−ジカルボシアニン、およびCy7(1−(
ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル−3,3,3',3'−テトラメチル−
5,5’−ジスルホネート−トリカルボシアニンが含まれる。
【0040】 上記および更なる色素が、例えば、Southwick et al., 1990, Cytometry 11:
418-430: Mujumdar et al., 1993, Bioconjugate Chemistry 4: 105-111; Waggo
ner and Ernst, Fluorescent Reagents for Flow Cytometry, Part 1: Principl
es of Clinical Flow Cytometry (1993) and Molecular Probes Handbook of Fl
ouresent Probes and Research Chemicals, Molecular Inc. 6th edition (1996
)Hauglandに記載されており、それらは、任意の図を含め引用によりすべてこの
文書に加える。
【0041】 所望により、当該複合体には、適当なリンカー基を介してLに結合し、D およびDを伴うカスケードエネルギー転移配置中に存在する第三色素、例えば
シアニン色素を含み得る。
【0042】 “カスケードエネルギー転移配置”なる語は、少なくとも3つの色素部分を含
むエネルギー転位色素を意味する。この型の配置では、当該第一色素は、第二色
素を伴うエネルギー転移配置中に存在し、その場合、第二色素は、第一色素から
のエネルギー転移の受容体となる。更に、この型の配置では、第二色素は、第一
色素からのエネルギーの転位を受容し、また第三色素へエネルギーを転移するエ
ネルギー転移配置中に存在する。好ましくは、更なるリンカーを使用し、第三色
素を、Dおよび生物学的物質の両方に結合可能なLに結合させる。
【0043】 更なる態様では、本発明は、式(I)のエネルギー転移色素を含む生物学的物質
に関係する。
【0044】 適当な生物学的物質には、限定されないが、抗体、抗原、ペプチド、タンパク
質、炭水化物、脂質、ペプチド核酸(PNA)ヌクレオチド、オキシまたはジオキ
シリボポリ核酸、Koshkin et al., Tetrahedron Letters 1998 39: 4381-4384に
記載のようなLocked Nucleic Acids(LNA)および誘導され得る細胞であって、必
要ならば、エネルギー転移色素の結合に適当な1以上の基、例えばアミノ、ヒド
ロキシ、チオホスホリル、メルカプト(sulphydryl)またはカルボキシ基が含まれ
る細胞が含まれる。
【0045】 他の態様では、本発明は、式(II)
【化10】 のエネルギー転移色素を提供する。
【0046】 好ましくは、この型の配置では、Dye1はドナー色素としての役割をし、キ
サンチンまたはシアニンからなる群から選択されるこれら色素を含む。キサンチ
ンまたはシアニンの何れかの適当な色素は上記のように考察されている。更にこ
の型の配置Dye2はレシピエント色素としての役割をし、上記のような基ロー
ダミンまたはシアニンから選択されるこれら色素を含む。また好ましくは、アリ
ール環は、鎖(C=C)を含むエチレン基または鎖(CC)を含むアセチレン基の
ような飽和または不飽和側鎖で置換され得る。
【0047】 n1、n2およびn3は、連結原子の鎖であり、その場合、当該原子は、炭素
、酸素、リン、窒素および硫黄からなる群から選択される。好ましくは、n1、
n2およびn3はNHである。
【0048】 更なる態様では、本発明は、式(III)
【化11】 のエネルギー転移色素を提供する。
【0049】 好ましくは、この型の配置では、Dye1は、ドナー色素としての役割をし、
キサンチンまたはシアニンからなる群から選択されるこれら色素を含む。キサン
チンまたはシアニンの何れかの適当な色素を上記で考察した。更に、この型の配
置では、Dye2はレシピエント色素としての役割をし、上記のような基ローダ
ミンまたはシアニンから選択されるこれら色素を含む。更なる態様は、配置IIに
記載するように含まれている。
【0050】 更なる態様では、本発明は、式(IV)
【化12】 のエネルギー転移色素を提供する。
【0051】 好ましくは、この型の配置では、Dye1は、ドナー色素としての役割をし、
キサンチンまたはシアニンからなる群から選択されるこれら色素を含む。キサン
チンまたはシアニンの何れかの適当な色素を上記で考察した。更に、この型の配
置では、Dye2はレシピエント色素としての役割をし、上記のような基ローダ
ミンまたはシアニンから選択されるこれら色素を含む。更なる態様は、配置IIに
記載するように含まれている。
【0052】 更なる態様では、本発明は、式(V)
【化13】 のエネルギー転移色素を提供する。
【0053】 好ましくは、この型の配置では、Dye1は、ドナー色素としての役割をし、
キサンチンまたはシアニンからなる群から選択されるこれら色素を含む。キサン
チンまたはシアニンの何れかの適当な色素を上記で考察した。更に、この型の配
置では、Dye2はレシピエント色素としての役割をし、上記のような基ローダ
ミンまたはシアニンから選択されるこれら色素を含む。更なる態様は、配置IIに
記載するように含まれている。
【0054】 更なる態様では、本発明は、式(VI)
【化14】 のエネルギー転移色素を提供する。
【0055】 好ましくは、この型の配置では、Dye1は、ドナー色素としての役割をし、
キサンチンまたはシアニンからなる群から選択されるこれら色素を含む。キサン
チンまたはシアニンの何れかの適当な色素を上記で考察した。更に、この型の配
置では、Dye2はレシピエント色素としての役割をし、上記のような基ローダ
ミンまたはシアニンから選択されるこれら色素を含む。基‘n1’は好ましくは
1から10の結合炭化水素、および更なる態様では‘n1’は1に等しい。更な
る態様は、配置IIに記載するように含まれている。
【0056】 更なる態様では、本発明は、好ましくは、少なくとも5つのカップリング反応
を用い本発明のエネルギー転移色素を調製する方法を提供する: (i)Aを化合物Lにカップリングさせること、 (ii)反応(i)の生成物を、Dとの結合の形成に適当な反応基により置換さ
れるLとカップリングさせること、 (iii)反応(iii)の生成物をDとカップリングさせること、 (iv)Lが、Dおよび生物学的分子との結合の形成に適当な反応基により
置換されるように、反応(iii)の生成物を反応させること、 (v)(iv)の生成物をDとカップリングさせること。
【0057】 他のカップリング段階を同じ目的に使用し得ることは、当業者にとって容易に
明白である。他には、例えば、段階iおよびivにおいてDをDと置換し得
る。
【0058】 本エネルギー転移色素およびこれら色素の種々部分の結合に関して、“カップ
リング”なる語は、2つの部分を連結、例えば、色素部分をエネルギー転移色素
のL−A−L部分と連結する共有結合の形成について言及する。“反応する
”なる語は、容易に共有性対分子(covalent partner molecule)に結合し得る反
応基を形成する基または部分の付加または除去について言及する。
【0059】 1つのカップリング反応に加わる任意の部分において幾つかの反応基が存在し
得るため、封鎖されるかまたは保護され、次いで一連の反応の後の方の適当なと
きに、脱保護される反応に加わらないものを必要とし得る。
【0060】 当該色素は、L−A−L基とのカップリング反応に適当な置換基を通常含
むか、またはその基を含むように修飾される。例えば、ヨードアセトアミドは、
キサンチン色素に適当な置換基であり、マレイミドは、シアニン色素に適当な置
換基である。
【0061】 当該蛍光性エネルギー転移色素を使用し、ポリマー粒子、細胞、ガラスビーズ
、抗体、タンパク質、ペプチド、酵素、炭水化物、脂質およびヌクレオチドまた
は核酸(DNA、PNA、LNA(Locked Nucleic Acids, "Novel convenient Sy
ntheses of LNA [2.2.1]Bicyclo-Nucleosides", Koshkin et al., Tetrahedron
Letters 39: 4381-4384(1998))およびRNA)、ならびに標識複合体(または上記
のように複合体において反応基と共有結合を形成し得る官能基)における官能基
と共有結合を形成し得る少なくとも1つの反応基、および抗体、細胞、薬物、抗
原、細菌、ウイルスおよび他の微生物のような標的生物学的化合物に特異的であ
り、かつ当該標的生物学的化合物と共有結合を形成し得る少なくとも1つの第二
反応基(または場合により官能基)を含むかまたは含むように誘導された類似体の
ような担体物質に色素を共有結合することにより試薬を形成し得る。
【0062】 当該担体が官能基を有するとき、官能基は、抗原または相補的DNA配列への
それぞれ結合に適当な抗体またはDNAであり得る。担体物質が、反応基である
とき、当該担体は、例えばDNAまたは抗体への結合に適当なポリマー粒子また
は抗原であり得る。蛍光色素を、上記のような担体物質に共有結合する技術は、
当分野に既知であり、本文献において容易に利用し得る。
【0063】 当該担体物質は、更に、アミノ、メルカプト、カルボキシ、カルボニルまたは
ヒドロキシ基の1つを含むように誘導したヌクレオチド、およびアミノ、チオホ
スホリル、メルカプト、カルボキシル、カルボニルまたはヒドロキシル基の1つ
を含むように誘導したオキシまたはデオキシ−リボポリ核酸または核酸を含み得
る。
【0064】 本発明の標識複合体の反応基と相補的、すなわち共有結合を形成し得る担体物
質における官能基には、アミノ、カルボキシル、カルボニルおよびヒドロキシル
基が含まれる。
【0065】 本発明は、第一段階で、本発明のエネルギー転移色素を、第一部分と共有結合
させそれにより第一部分を標識し、次いで標識第一部分を使用して第二部分と結
合させ、標識第二部分を形成する標識過程にも関係する。適当には、第一部分は
、特異的結合対(特異的結合パートナー)の1つのメンバーであり得る。次いで、
当該手順の第二段階では、蛍光性標識特異的結合パートナーを、特定親和性を有
する特異的結合対(第二部分)の第二メンバーへの結合にプローブとして使用する
【0066】 特異的結合対には、リガンドおよびレセプターと任意に呼ばれる広く種々の分
子が含まれる。そのリガンド−レセプター対の例には、抗体および抗体が特異的
である相当する抗原が含まれる。標識された抗体の標的が細胞であるとき、当該
手順の第二段階を使用し、細胞の蛍光密度を決定することによりその型の細胞に
結合する標識抗体の量を決定する。この手順により、第一段階で本発明の蛍光化
合物で共有結合性標識されたモノクローナル抗体およびおよび他の部分を抗原プ
ローブとして使用し得る。
【0067】 多くの他の例が当業者に既知である。そのため、更なるリガンド−レセプター
対には、例えば、ビオチン−(ストレプト)アビジン、ホルモン、レセプター−ホ
ルモン、DNA−相補性DNA、DNA−RNA、DNA−結合タンパク質、酵
素基質などが含まれる。特異的結合親和性を有する任意の2つの分子が用い得、
そのため、本発明のエネルギー転移色素は、次いで、相補的メンバーの検出に使
用し得る特異的結合対の1つのメンバーの標識に使用され得ることが理解し得る
【0068】 更なる態様では、本発明は、耐熱性DNAポリメラーゼ、DNAシーケンシン
グターミネーターに結合するエネルギー転移色素を含む容器中のDNA分子にハ
イブリダイズし得るプライマー分子とアニーリングしたDNA分子をインキュベ
ーションする段階からなり、その場合、当該結合は、色素とヌクレオチドの間は
少なくとも5およびより好ましくは少なくとも10原子のリンカーを伴い、そし
て大きさによってインキュベーション反応のDNA産物を分離し、それによって
DNA分子の少なくとも一部のヌクレオチド塩基配列を決定し得る、DNA分子
のヌクレオチド塩基配列を決定する方法を特徴とする。その方法を実施例IIIに
記載し、図7および8は配列データおよび典型的な一群のエネルギー転移色素タ
ーミネーターを提供する。
【0069】 好ましい態様では、エネルギー転移色素ターミネーターは、5−FAM−Ph
e−5−REG−11−ddUTP、5−FAM−Phe−5−REG−11−
ddCTP、5−FAM−Phe−5−REG−11−ddATP、5−FAM
−Phe−5−REG−11−ddGTP、5−FAM−Phe−5−ROX−
11−ddCTP、5−FAM−Phe−5−ROX−11−ddUTP、5−
FAM−Phe−5−ROX−11−ddATP、5−FAM−Phe−5−R
OX−11−ddGTP、5−FAM−Phe−5−TAMRA−11−ddG
TP、5−FAM−Phe−5−TAMRA−11−ddATP、5−FAM−
Phe−5−TAMRA−11−ddCTP、5−FAM−Phe−5−TAM
RA−11ddUTP、5−FAM−Phe−5−R110−11−ddATP
、5−FAM−Phe−5−R110−11−ddUTP、5−FAM−Phe
−5−R110−11−ddGTP、または5−FAM−Phe−5−R110
−11ddCTPからなる群から選択された化合物である。
【0070】 1998年2月4日付け米国特許出願、標題“Dideoxy Dye Terminator”出願
番号09/018,695は(任意の図を含め、引用によりすべてこの文書に加
える)、色素とddNTPとの間のリンカーの長さの重要性について記載する。
種々のリンカーの構成および結合は、当分野によく知られている。リンカー構成
に適当な試薬には、式R−NH−(CH)−COR’またはR−NH−(C
)−X(CH)−COR’[式中、Rは酸性−または塩基性−レービル
保護基であり、R’は反応性エステルまたは無水基であり、Xはアリール、O、
S、またはNHであり、nおよびmは0−12である。]の化合物のようなアミ
ノ保護アルキルまたはアリールアミノ酸の活性型からなる1以上の化合物が含ま
れる。N−またはO−またはS−アルキル化により構成される他のリンカーも適
当である。特定色素およびジデオキシヌクレオチドの組合せのための厳密な長さ
は、DNAシーケンシングにおけるバンド均一性をモニターすることにより経験
的に決定し得る。
【0071】 本発明の他の特徴および利点は、下記の好ましい実施態様および特許請求の範
囲から明白となる。
【0072】 好ましい実施態様の記載 本発明は、蛍光性エネルギー転移(ドナー−アクセプターエネルギー転移)を示
す新規エネルギー転移色素に関係する。これら新規エネルギー転移色素は、広範
囲の種々のアッセイまたは視覚化システムに適合する特定励起および放出波長に
同調させ得る。核酸またはタンパク質のような部分間の分子ハイブリダイゼーシ
ョンのようなアッセイ、または小細胞内容物のシーケンシングまたは電気泳動の
ような手順。
【0073】 本発明のエネルギー転移色素は、マルチパラメーター分析に特に有用である価
値ある一群の蛍光標識を提供し、重要なことには、細胞構造を通過する蛍光性複
合体で標識される物質として認められる十分低い分子量となる。そのため、当該
色素は、DNA、PNA、LNAおよび/またはRNAプローブによる使用に充
分適する。マルチパラメーター分析は、複数サンプルにおいて、標的生物学的化
合物の存在を検出し得る。各サンプルは、エネルギー転移色素を用いる既知標識
方法により標識される。
【0074】 例えば、標的生物学的化合物を含むよう懸濁した1つのサンプル(サンプル1)
を、フルオレセイン、カスケードブルー、BODIPY色素、または1つのモノ
メチン厳密化色素(monomethine rigidized dyes)、またはCY3(SO)、こ
れらはすべて500−575nm波長の範囲(緑から橙色)で放出する、のような
単一蛍光色素と共にインキュベーションする。標的生物学的化合物を含むように
懸濁した第二サンプル(サンプル1と同じ化合物または異なる化合物)を、本発明
のエネルギー転移色素、例えば、N−5−テトラメチル−ローダミン−p−プロ
パルギルアミド−5FAM−L−フェニルアラニン(490nmの光を吸収し、
選択ローダミン色素に依存して525nm−602nmの範囲で蛍光を放出する
)と共にインキュベーションする。他の標的化合物を含むように懸濁した更なる
サンプルを、同じアッセイで既に使用した色素とは異なる吸収および放出スペク
トルを有する本発明の他の色素と共にインキュベーションする。標的化合物と結
合する蛍光性標識し得る適当期間後、非結合標識を洗浄により除去し、標識サン
プルを混合する。
【0075】 検出は、単一波長励起源、すなわち、レーザーライン488nmで可能である
。各種々の標識サンプルは、特定標識の放出波長で異なる色の蛍光性を有し、個
々の標識により互いに識別される。
【0076】 当業者ならば、本発明の蛍光エネルギー転移標識色素を、直接的および間接的
イムノアッセイを含む種々の免疫蛍光技術および他の既知の蛍光検出法に使用し
得ると認識される。各標識反応の条件、例えば、pH、温度および時間が当分野
に知られているが、一般的に室温が好ましい。pHは、既知技術により特定反応
基に最適な反応条件に基づき調節される。
【0077】 本発明のエネルギー転移色素およびそれらから作成され得る試薬により、広い
ストークスシフトを有する広範囲の種々の蛍光標識が提供される。感度の限界に
おけるノイズに対するシグナルの割合を最大とするために、色素の当該ストーク
スシフトをできる限り大きくし、励起源からのノイズの測定を最小にする。10
0nmよりも大きいストークスシフトを有する色素の利用には非常に限界がある
。利用可能な色素の有用性を更に制限するためには、大きなストークスシフトを
有する殆どの色素が水に不溶性であるため水溶性サンプル中の当該色素の可溶性
が問題となり得る。小さなストークスシフトを有する色素の問題は、励起源から
光を透過する(filter out)モノクロメーターまたは効果な光学機器の使用による
フルオロメーターの工学において通常克服される。しかし、透過による光密度の
喪失を克服するために、例えば、あるものでは、高パワーの光源の使用を必要と
する。これら光源は、ヒートシンクまたはファンを用いる機器において放散しな
ければならない熱を生ずる。
【0078】 粒子中にまたは粒子上に組み込まれる蛍光性色素分子は、互いにおよび粒子の
マトリクスに色素を極めて近接させるため蛍光消失(fluorescence quenching)が
見られる。当該色素は、ドナー−アクセプターエネルギー転移し得る互いからの
エネルギー交換距離のET−カセットに位置付けられる。更に、アリールリンカ
ーは、フルオロホア間の特定距離の提供に適合する強固なバックボーンを提供す
る。更に、このリンカーは、ET−カセットを広範囲の種々の生物学的分子、上
記ような種々のものに結合し得る。
【0079】 当業者は、本発明の色素が広範囲の可視スペクトルを超えて種々の蛍光適用に
使用し得ると認める。また、当業者は、蛍光エネルギー転移を示す1以上の色素
対を種々の波長の蛍光を発する化合物のクラスにおいて生じる分子中にまたは分
子において組み込まれ得ると認識し得る。更に、本明細書に記載の発明性の技術
により、吸収体から、アクセプター(蛍光を発する)への中間体ドナーへのエネル
ギー転移のカスケードを同時に提供する、3以上の色素の分子中または分子上へ
の組み込みから、非常に長いストークスシフトを有する化合物の生成が生じ、ほ
ぼ非制限的な種々の励起および放出特性を有する化合物を生成し得る。
【0080】 実施例 下記実施例は、本発明のエネルギー転移色素の調製を解説するための役割をす
る。これらの実施例は、本発明の範囲を限定するものではない。
【0081】 実施例1:FMAフェニルアラニン−リンカーローダミンエネルギー転移カセッ
トの調製 1.1)N−Boc−p−N−プロパルギルトリフルオロアセトアミド−L−フ
ェニルアラニンの調製 Ar気流中、無水DMF(20ml)中のN−Boc−p−ヨード−L−フェニ
ルアラニン(1.0g、2.55mmol)およびCuI(97mg、0.51m
mol、0.2eq)の攪拌懸濁液に、N−プロパルギルトリフルオロアセトア
ミド(1.16g、7.67mmol、3eq)、トリエチルアミン(0.71m
L、5.1mmol、2eq)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)Pd(
0)(295mmol、0.1eq)を加えた。当該反応は、6時間続けた。次い
で、当該反応混合物を1:1MeOH−CHClで希釈し、AGIX8樹脂
(Bio−Rad)で15分間処置し、次いで、濾過し、当該樹脂を1:1MeO
H−CHClで洗浄した。当該合せた濾液を減圧下で濃縮し、得られた残渣
をカラムクロマトグラフィーのシリカゲルに吸収させた。CHCl中の5−1
5%MeOHによる溶出からN−Boc−p−N−プロパルギルトリフルオロア
セトアミド−L−フェニルアラニンを得た。
【化15】
【0082】 1.2)N−Boc−p−プロパルギルアミノ−L−フェニルアラニンの調製 MeOH(5ml)中のN−Boc−p−N−プロパルギルトリフルオロアセト
アミド−L−フェニルアラニン(500mg、1.2mmol)の攪拌溶液に、3
0%NHOHを加え、4時間インキュベーションした。次いで、減圧下で蒸発
させ、N−Boc−p−プロパルギルアミノ−L−フェニルアラニンを得た。
【化16】
【0083】 1.3)p−プロパギルアミド−5FAM−フェニルアラニンの調製 室温、Ar気流中、無水DMSO(3ml)中のN−Boc−p−プロパギルア
ミノ−L−フェニルアラニン(33mg、0.12mmol)の攪拌溶液に、ジイ
ソプロピルエチルアミン(276ml、1.58mmol、15eq)およびDM
SO溶液1mlおよび5FAM−NHSエステル(60mg、0.13mmol
、1.2eq)を加えた。室温で4時間後、当該反応混合物に、逆相カラムのH
PLCを行い、0.05%水性TFAからCHCN中の0.05%TFAへの
勾配で30分間で溶出させた。5FAM標識L−フェニルアラニンを含む画分を
乾燥させ、N−Boc−p−プロパルギルアミド−5FAM−L−フェニルアラ
ニンを提供した。この化合物を1:1水性TFAの氷冷溶液に加え、1時間室温
で攪拌し、p−プロパルギルアミド−5FAM−L−フェニルアラニンを生成し
た。
【化17】
【0084】 1.4)p−プロパルギルアミド−5FAM−L−フェニルアラニンをN−5ロ
ーダミン−p−プロパルギルアミド−5FAM−フェニルアラニンへの変換の手
順(図1) p−プロパルギルアミド−5FAM−L−フェニルアラニン(15mg、0.
03mmol)をAr気流中無水DMSO(2ml)に溶解し、室温で攪拌した。
無水DMSO中のN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(68ml、0.39
mmol、15eq)および5−ローダミン色素NHS−エステル(0.39mm
ol、1.2eq)を当該溶液に加えた。1−2時間後、当該溶液に、逆相Delta
Pak C18カラム(1.9×30cm)のHPLCを行い、0.1M TEAAから
CHCNへの勾配で、20ml/min、30分間溶出した。ET−カセット
を含む画分を減圧下で濃縮した。
【0085】 実施例2:ジデオキシヌクレオチドに結合したエネルギー転移色素(5FAM−
ROX−Phe−11−ddCTP)の調製(図1および3) N−5ROX−p−プロパルギルアミド−5FAM−L−フェニルアラニンの
攪拌溶液にN,N’−ジスクシンイミジルカルボネートおよびDMAPの無水T
HF溶液を加えた。20分後、相当するNHSエステルを形成し、エステルを、
緩衝液(pH8.5)に溶解した5−(N−プロパルギル−6−アミノカプロイル(
aminocaproyl))ddCTPと結合させた。室温で1時間の攪拌後、溶媒および緩
衝液を減圧下で除去し、得られた残渣を、SiOゲルウォーターアスピレータ
ーバキュームカラムクロマトグラフィーを用い、MeOHに対するCHCl
のMeOHを2:8から1:1として溶出させ、それにより遊離色素およびN−
ヒドロキシスクシンイミド不純物を除去するとにより、精製した。画分を逆相H
PLC法により更に精製した。エネルギー転移色素結合の蛍光性促進が、単一R
OX−標識ddCTPの8.25倍となった。
【0086】 デオキシヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチドのような他の生物学的分子が
、上記方法に従い本発明の相当するNHSエステルに結合し、本明細書に提供し
た図中の例示のような化合物を生成することが、上記実施例を使用し明らかとな
った。
【0087】 実施例3:エネルギー転移色素標識したジデオキシヌクレオシドトリホスフェー
トを用いるDNAのシーケンシング(図7) M13mp18鋳型DNAの配列を標準“−40”プライマーを用い作成した
。当該反応混合物(20μl)には、それぞれ200μMのdATP、dCTPお
よびdTTP、1000μM dITP、310nM 5−FAM−Phe−5−
TAMRA−11−ddGTP、140nM 5−FAM−Phe−5−R11
0−11−ddATP、275nM 5−FAM−Phe−5−R6G−11−
ddTTP、410nM 5−FAM−Phe−5−ROX−11−ddCTP
、2pmol −40プライマー、M13mp18 DNA200ng、Thermo S
equenase II(Amersham Pharmacia Biotech)20ユニット、Thermoplasma acidop
hilum無機性ピロホスファターゼ0.0008ユニット、50mM Tris−H
CL pH8.5、35mM KClおよび5mM MgClを含めた。
【0088】 反応混合物を、95℃ 30秒、60℃ 60秒の25サイクルのサーマルサー
キュラーでインキュベーションした。サイクリング後、当該反応生成物を標準的
な手順を用いエタノールで沈殿させ、洗浄し、ホルムアミドローディングバッフ
ァーに再懸濁した。当該サンプルをApplied Biosystems model 377機器にロード
し、その結果を標準ソフトウェア法を用い分析した。
【0089】 本発明の他のエネルギー転移色素が、相当するDNAターミネーターに結合し
、シーケンシング反応に使用されることが、上記実施例を使用し明らかとなった
【0090】 本明細書中のすべての特許および刊行物により、本発明に該当する分野の当業
者の技術レベルが示される。本開示において引用するすべての参考文献を、それ
ぞれの参考文献をすべて個々に引用することにより加えるかのように、引用によ
りこの文書に加える。
【0091】 当業者は、本発明が目的を達成し、記述の目的および利点、ならびにそれに固
有のものが得られるように適合されることを容易に認識する。好ましい実施態様
の典型として記載する当該色素、置換基および標的物質を例示し、本発明の範囲
の制限を目的とするものではない。本明細書の変化および他の使用は、当業者が
行うことができ、本発明の精神の中に含まれ、特許請求の範囲により定義される
【0092】 種々の置換基および修飾により、本発明の範囲および精神から出発することな
く、本明細書に開示の本発明を創造し得ることが当業者にはには容易に判る。例
えば、当業者は、本エネルギー転移色素が種々の異なる色素部分、リンカー、結
合基、および反応基に組み込まれ、種々の異なる標的物質結合し得ることを容易
に認識する。そのため、更なる実施態様は、本発明の範囲および特許請求の範囲
内である。
【0093】 本明細書に適当に解説的に記載した本発明は、任意の要素または要素群、制限
または制限群(それらは特に開示しない)の非存在下で実施し得る。そのため、例
えば、本明細書の各例で、任意の“含む”、“本質的に…からなる”および“か
らなる”なる語は、何れか他の2つの語と置換され得る。用いている語および表
現を記述の語として使用し、制限せず、見られるおよび記載された任意の均等な
特徴またはその一部を排除する語および表現の使用を目的としたものではないが
、種々の修飾が、請求する本発明の範囲内で可能であることが認識される。その
ため、本発明は、好ましい実施態様および所望の特徴により特別に開示されるが
、本明細書に開示の修飾および種々の観念が当業者の頼りとなり得、その修飾お
よび変化は、添付の請求項により定義される本発明の範囲内にあると、理解すべ
きである。
【0094】 加えて、本発明の特徴または態様をマーカッシュグループまたは代わりの他の
グループに関して記載する場合、本発明はマーカッシュグループまたは他のグル
ープの任意の個々のメンバーまたはサブグループのメンバーに関しても記載され
ると当業者は認識する。
【0095】 そのため、更なる実施態様は本発明および特許請求の範囲内である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の、エネルギー転移(ET)色素ターミネーターカ
セット、N−5ROX−p−プロパルギルアミド−5FAM−L−フェニルアラ
ニン−11−ddCTP(5FAM−ROX−Phe−11−ddCTP)および
他のターミネーターを調製する反応の概要である。
【図2】 ブルーET色素ターミネーターの表である。
【図3】 図3a、bおよびcは、ET色素ターミネーター5−FAM−P
he−5−ROX−11−ddCTPの化学的構造(3a)および蛍光共鳴エネル
ギー転移データ(3b、c)である。
【図4】 図4a、bおよびcは、ET色素ターミネーター5−FAM−P
he−5−REG−11−ddUTPの化学的構造(4a)および蛍光共鳴エネル
ギー転移データ(4b、c)である。
【図5】 図5a、bおよびcは、ET色素ターミネーター5−FAM−P
he−5−TAMRA−11−ddGTPの化学的構造(5a)および蛍光共鳴エ
ネルギー転移データ(5b、c)である。
【図6】 図6a、bおよびcは、ET色素ターミネーター5−FAM−P
he−5−R110−ddATPの化学的構造(6a)および蛍光共鳴エネルギー
転移データ(6b、c)である。
【図7】 図7は、本明細書で開示のエネルギー転位色素を用いるDNA分
子のシーケンシングデータの結果である。
【図8】 図8は、一群の、4色のブルー−エネルギー転位色素ターミネー
ターである。 当該図は、常に一定の縮尺ではなく、本発明のある部分は縮尺で誇張され、明
瞭および簡潔の目的で概要図で示している。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月23日(2000.11.23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 の化合物。
【化2】 の化合物。
【化3】 の化合物。
【化4】 の化合物。
【化5】 の化合物。
【化6】 [式中、Fは、エネルギー転移配置においてアクセプターまたはドナーとして
適当な第一色素であり、 Fは、第一色素を伴うエネルギー転移配置においてドナーまたはアクセプター
として適当な第二色素であり、 Bは、1から30結合原子を含む1以上のアルキル、アリールまたはヘテロアリ
ール基であり、当該基には、1以上の−NH−、−O−、−CH=CH−、−C C−およびフェニル基が含まれ、当該基は、C1−4直鎖状または分枝状アル
キル、ヒドロキシル、ハロ、およびフェニルからなる群から選択され、 Mには、水素、または標的物質へのエネルギー転移色素の結合に適合させた反
応もしくは官能基が含まれ、そして Dには、リンカー基Bに対するFの結合に適合させた原子または基が含まれる
。] のエネルギー転移カセット。
【化7】 [式中、Pは、エネルギー転移配置においてアクセプターまたはドナーとして
適当な第一色素であり、 Pは、第一色素を伴うエネルギー転移配置においてドナーまたはアクセプター
として適当な第二色素であり、 Rは、ハロゲンまたはC1−4アルキルであり、 Rは、ヒドロキシル、ハロ、メチルまたはエチルであり、 Nは、炭素、窒素、酸素、−CH=CH−、およびCC−から独立して選択
される1から10の原子を含む連結基であり、 Sは、水素、または標的へのエネルギー転移色素の結合に適合させた反応もし
くは官能基である。] のエネルギー転移色素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 9/02 C09K 9/02 Z 4H045 C12N 15/09 C12Q 1/68 A 4H056 C12Q 1/68 G01N 21/78 C G01N 21/78 C07D 407/14 // C07D 407/14 C12N 15/00 A (71)出願人 800 Centennial Avenu e, P.O.Box 1327,Pisca taway,New Jersey 08855−1327,United State s of America (72)発明者 サティアム・ナムパリ アメリカ合衆国44124オハイオ州メイフィ ールド・ハイツ、ソム・センター・ロード 1414番 (72)発明者 マヘッシュ・コット アメリカ合衆国44106オハイオ州クリーブ ランド、シーダー・ロード12495番 Fターム(参考) 2G045 AA35 BB25 CB01 DA12 DA13 DA14 DA35 DA50 FA11 FB02 FB03 FB07 FB11 FB12 GC12 GC15 2G054 AA08 AB07 BB08 CA22 CA23 CE02 EA03 GA04 GB02 4B024 AA11 AA20 CA01 CA09 HA14 4B063 QA01 QA13 QA18 QQ42 QR32 QR42 QR56 QR62 QS03 QS34 QS36 QX02 4C063 AA05 BB07 CC79 DD31 EE10 4H045 AA10 AA20 AA30 BA70 EA50 FA41 4H056 BA03 BB05 BC01 BD05 BF09F BF35

Claims (81)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 D−L−A−L−D [式中、Dは、エネルギー転移配置におけるアクセプターまたはドナーとして
    適当な第一色素部分であり、 Dは、当該第一色素を伴うエネルギー転移配置におけるドナーまたはアクセプ
    ターとして適当である第二色素部分であり、 Aには、5−20結合原子が含まれ{式中、当該連結原子には、少なくとも1つ
    のアリールまたはヘテロアリールが含まれ、当該原子は、炭素、窒素、硫黄、酸
    素、リンからなる群から独立して選択される。}、 Lには、当該Dに結合するための2から30の結合原子の群が含まれ、 Lには、当該D、および生物学的標的に結合させるために適合した4から3
    0の結合原子の群に結合するように適合した2から30の結合原子の群が含まれ
    る。] のエネルギー転移色素。
  2. 【請求項2】 当該芳香族環がフェニル環である、請求項1のエネルギー転
    位色素。
  3. 【請求項3】 Aには、1以上のアリール環が含まれる、請求項1のエネル
    ギー転移色素。
  4. 【請求項4】 Lには、1以上の芳香族環が含まれる、請求項1のエネル
    ギー転位色素。
  5. 【請求項5】 当該芳香族環がフェニル環である、請求項4のエネルギー転
    移色素。
  6. 【請求項6】 Lには、1以上の複素環が含まれる、請求項4のエネルギ
    ー転移色素。
  7. 【請求項7】 Lには、1以上の芳香族環が含まれる、請求項1のエネル
    ギー転位色素。
  8. 【請求項8】 Aには、1以上のヘテロアリール基に連結する第一直鎖状炭
    化水素鎖が含まれ、当該ヘテロアリール基は更に第二直鎖状炭化水素鎖が含まれ
    る、請求項1のエネルギー転移色素。
  9. 【請求項9】 Dは、キサンチン色素およびシアニン色素からなる群から
    選択され、Dはローダミン色素およびシアニン色素からなる群から選択される
    、請求項1のエネルギー転移色素。
  10. 【請求項10】 Dが、5−カルボキシフルオレセイン、6−カルボキシ
    フルオレセイン、6−カルボキシ−4’,5’−ジクロロ−2’,7’−ジメト
    キシフルオレセイン、CyA(3−(ε−カルボキシペンチル)−3’−エチル−
    5,5’−ジメチルオキサ−カルボシアニン)、Cy2(3−(ε−カルボキシペ
    ンチル)−3’−エチル−オキサ−カルボシアニン)およびCy3(3−(ε−カル
    ボキシペンチル)−1’−エチル−3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5
    ’−ジスルホネート−カルボシアニン)からなる群から選択され、Dによりエ
    ネルギーがDへ転移され得る、請求項9のエネルギー転移色素。
  11. 【請求項11】 Dは、5−カルボキシローダミン(ローダミン110−
    5)、6−カルボキシローダミン(ローダミン110−6)、5−カルボキシロー
    ダミン−6G(R6G−5またはREG−5)、6−カルボキシローダミン−6G
    (R6G−6またはREG−6)、N,N,N’,N’−テトラメチル−5−カル
    ボキシローダミン、N,N,N',N'−テトラメチル−6−カルボキシローダミ
    ン(TAMRAまたはTMR)、5−カルボキシ−X−ローダミン、6−カルボキ
    シ−X−ローダミン(ROX)、Cy3(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−
    エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−カル
    ボシアニン)、Cy3.5(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3
    ,3,3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)
    ジベンゾカルボシアニン)、Cy5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチ
    ル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネートジカルボシ
    アニン、Cy5.5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3,3,
    3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)−ジベ
    ンゾ−ジカルボシアニン、およびCy7(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’
    −エチル−3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−トリ
    カルボシアニンからなる群から選択され、当該Dは、Dからエネルギーを受
    容することができる、請求項9のエネルギー転移色素。
  12. 【請求項12】 リンカー基を介してLに結合した第三色素が更に含まれ
    、当該結合により、Dを伴う当該第三色素のエネルギー転移配置を生ずる、請
    求項1のエネルギー転移色素。
  13. 【請求項13】 更なるリンカー基を介してLに結合した第三色素が更に
    含まれ、当該結合により、Dを伴うカスケードエネルギー転移配置または当該
    第三色素を生ずる、請求項1のエネルギー転移色素。
  14. 【請求項14】 当該第三色素がシアニン色素である、請求項12のエネル
    ギー転移色素。
  15. 【請求項15】 当該第三色素がシアニン色素である、請求項13のエネル
    ギー転移色素。
  16. 【請求項16】 式 【化1】 の化合物。
  17. 【請求項17】 式 【化2】 の化合物。
  18. 【請求項18】 式 【化3】 の化合物。
  19. 【請求項19】 式 【化4】 の化合物。
  20. 【請求項20】 式 【化5】 の化合物。
  21. 【請求項21】 Dye#1は、5−カルボキシフルオレセイン、6−カル
    ボキシフルオレセイン、6−カルボキシ−4’,5’−ジクロロ−2’,7’−
    ジメトキシフルオレセイン、CyA(3−(ε−カルボキシペンチル)−3’−エ
    チル−5,5’−ジメチルオキサカルボシアニン)、Cy2(3−(ε−カルボキ
    シペンチル)−3’−エチル−オキサ−カルボシアニン)、Cy3(3−(ε−カル
    ボキシペンチル)−1’−エチル−3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5
    ’−ジスルホネート−カルボシアニン)およびCy5(1−(ε−カルボキシペン
    チル)−1’−エチル−3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5’−ジスル
    ホネート−ジカルボシアニンからなる群から選択され、当該Dye#1によりD
    ye#2へエネルギーが転移され得る、請求項16−20の何れかの化合物。
  22. 【請求項22】 Dye#2は、5−カルボキシローダミン(ローダミン1
    10−5)、6−カルボキシローダミン(ローダミン110−6)、5−カルボキ
    シローダミン−6G(R6G−5またはREG−5)、6−カルボキシローダミン
    −6G(R6G−6またはREG−6)、N,N,N’,N’−テトラメチル−5
    −カルボキシローダミン、N,N,N',N'−テトラメチル−6−カルボキシロ
    ーダミン(TAMRAまたはTMR)、5−カルボキシ−X−ローダミン、6−カ
    ルボキシ−X−ローダミン(ROX)、Cy3(3−(ε−カルボキシペンチル)−
    1’−エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート
    −カルボシアニン)、Cy3.5(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル
    −3,3,3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネ
    ート)ジベンゾカルボシアニン)、Cy5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’
    −エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネートジカ
    ルボシアニン、Cy5.5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3
    ,3,3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)
    −ジベンゾ−ジカルボシアニン、およびCy7(1−(ε−カルボキシペンチル)
    −1’−エチル−3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート
    −トリカルボシアニンからなる群から選択され、Dye#2によりDye#1へ
    エネルギーが転移され得る、請求項16−20の何れかの化合物。
  23. 【請求項23】 5−FAM−Phe−5−REG−11−ddUTP、5
    −FAM−Phe−5−REG−11−ddCTP、5−FAM−Phe−5−
    REG−11−ddATP、5−FAM−Phe−5−REG−11−ddGT
    P、5−FAM−Phe−5−ROX−11−ddCTP、5−FAM−Phe
    −5−ROX−11−ddUTP、5−FAM−Phe−5−ROX−11−d
    dATP、5−FAM−Phe−5−ROX−11−ddGTP、5−FAM−
    Phe−5−TAMRA−11−ddGTP、5−FAM−Phe−5−TAM
    RA−11−ddATP、5−FAM−Phe−5−TAMRA−11−ddC
    TP、5−FAM−Phe−5−TAMRA−11ddUTP、5−FAM−P
    he−5−R110−11−ddATP、5−FAM−Phe−5−R110−
    11−ddUTP、5−FAM−Phe−5−R110−11−ddGTP、ま
    たは5−FAM−Phe−5−R110−11ddCTPからなる群から選択さ
    れる、エネルギー転移色素ターミネーター。
  24. 【請求項24】 式 D−L−A−L−D [式中、Dは、エネルギー転移配置におけるアクセプターまたはドナーとして
    適当な第一色素部分であり、 Dは、当該第一色素を伴うエネルギー転移配置におけるドナーまたはアクセプ
    ターとして適当である第二色素部分であり、 Aには、5−20結合原子が含まれ{式中、当該連結原子には、少なくとも1つ
    のアリールまたはヘテロアリールが含まれ、当該原子は、炭素、窒素、硫黄、酸
    素、リンからなる群から独立して選択される。}、 Lには、当該Dに結合するための4から30の結合原子の群が含まれ、 Lには、当該D、および生物学的標的に結合させるために適合した4から3
    0の原子の群に結合するように適合した4から30の原子の群が含まれる。] のエネルギー転移色素を製造する方法であって、 (a)Aを化合物Lにカップリングさせること、 (b)反応(a)の生成物を、Dとの結合の形成に適当な反応基により置換さ
    れるLとカップリングさせること、 (c)反応(b)の生成物をDとカップリングさせること、 (d)Lが、Dとの結合の形成に適当な反応基により置換されるように(
    c)の生成物を反応させること、その場合、Lの第二部分は生物学的標的への
    結合の形成に適当な反応基により置換されており、 (e)(d)の生成物をDとカップリングさせ、それにより当該結合を形成す
    ること、 を含む方法。
  25. 【請求項25】 (a)式 D−L−A−L−D [式中、Dは、エネルギー転移配置におけるアクセプターまたはドナーとして
    適当な第一色素部分であり、 Dは、当該第一色素を伴うエネルギー転移配置におけるドナーまたはアクセプ
    ターとして適当である第二色素部分であり、 Aには、5−20結合原子が含まれ{式中、当該連結原子には、少なくとも1つ
    のアリールまたはヘテロアリールが含まれ、当該原子は、炭素、窒素、硫黄、酸
    素、リンからなる群から独立して選択される。}、 Lには、当該Dに結合するための4から30の原子の群が含まれ、 Lには、当該D、および生物学的標的に結合させるために適合した4から3
    0の原子の群に結合するように適合した4から30の原子の群が含まれる。] のエネルギー転移色素を、当該生物学的物質を含む液体に添加すること、 (b)当該色素を当該生物学的物質と共有結合的反応および当該生物学的物質を標
    識するように当該色素を反応させること、 を含む、生物学的物質を蛍光的に標識するための方法。
  26. 【請求項26】 当該生物学的物質は、抗体、抗原、ペプチド、タンパク質
    、炭水化物、脂質、ヌクレオチド、オキシ、デオキシ、またはデオキシリボ核酸
    またはポリ核酸、ならびに1以上のアミノ、ヒドロキシ、チオホスホリル、メル
    カプト(sulphydryl)またはカルボキシ基が含まれるように所望により誘導された
    細胞からなる群から選択される、請求項25の方法。
  27. 【請求項27】 Aには、C−C17炭化水素鎖が含まれ、当該炭化水素
    鎖には少なくとも1つのヘテロアリール基が含まれる、請求項25の方法。
  28. 【請求項28】 Dが、フルオレセイン色素およびシアニン色素からなる
    群から選択され、Dがローダミン色素およびシアニン色素からなる群から選択
    される、請求項25の方法。
  29. 【請求項29】 Dが、5−カルボキシフルオレセイン、6−カルボキシ
    フルオレセイン、6−カルボキシ−4’,5’−ジクロロ−2’,7’−ジメト
    キシフルオレセイン、CyA(3−(ε−カルボキシペンチル)−3’−エチル−
    5,5’−ジメチルオキサ−カルボシアニン)、Cy2(3−(ε−カルボキシペ
    ンチル)−3’−エチル−オキサ−カルボシアニン)およびCy3(3−(ε−カル
    ボキシペンチル)−1’−エチル−3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5
    ’−ジスルホネート−カルボシアニン)からなる群から選択され、DによりD
    へエネルギーが転移され得る、請求項28の方法。
  30. 【請求項30】 Dは、5−カルボキシローダミン(ローダミン110−
    5)、6−カルボキシローダミン(ローダミン110−6)、5−カルボキシロー
    ダミン−6G(R6G−5またはREG−5)、6−カルボキシローダミン−6G
    (R6G−6またはREG−6)、N,N,N’,N’−テトラメチル−5−カル
    ボキシローダミン、N,N,N',N'−テトラメチル−6−カルボキシローダミ
    ン(TAMRAまたはTMR)、5−カルボキシ−X−ローダミン、6−カルボキ
    シ−X−ローダミン(ROX)、Cy3(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−
    エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−カル
    ボシアニン)、Cy3.5(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3
    ,3,3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)
    ジベンゾカルボシアニン)、Cy5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチ
    ル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネートジカルボシ
    アニン、Cy5.5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3,3,
    3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)−ジベ
    ンゾ−ジカルボシアニン、およびCy7(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’
    −エチル−3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−トリ
    カルボシアニンからなる群から選択され、当該Dは、Dからエネルギーを受
    容することができる、請求項28の方法。
  31. 【請求項31】 当該エネルギー転移色素には、Lが、アミノ、カルボキ
    シル、スクシンイミジルエステル、スルホスクシンイミジルエステル、イソチオ
    シアネート、マレイミドおよびホスホラミダイト、ならびにカルボキシル、スク
    シンイミジルエステル、スルホ−スクシンイミジルエステル、イソチオシアネー
    ト、マレイミドおよびホスホラミダイトと共有結合性反応する基からなる群から
    選択される化合物が含まれる、請求項25の方法。
  32. 【請求項32】 当該エネルギー転移色素には、Lが、アミノ、カルボキ
    シル、スクシンイミジルエステル、スルホスクシンイミジルエステル、イソチオ
    シアネート、マレイミドおよびホスホラミダイト、ならびにカルボキシル、スク
    シンイミジルエステル、スルホ−スクシンイミジルエステル、イソチオシアネー
    ト、マレイミドおよびホスホラミダイトと共有結合性反応する基からなる群から
    選択される化合物が含まれる、請求項25の方法。
  33. 【請求項33】 当該エネルギー転移色素には、リンカー基を介して当該L に結合する第三色素が更に含まれ、当該結合により当該Dを伴う当該第三色
    素のエネルギー転移配置を生ずる、請求項25の方法。
  34. 【請求項34】 当該エネルギー転移色素には、更なるリンカー基を介して
    当該Lに結合する第三色素が更に含まれ、当該結合により当該Dを伴う当該
    第三色素のエネルギー転移配置を生ずる、請求項25の方法。
  35. 【請求項35】 当該第三色素がシアニン色素である、請求項33の方法。
  36. 【請求項36】 当該第三色素がシアニン色素である、請求項34の方法。
  37. 【請求項37】 第一部分を蛍光的に標識し、次いで、サンプルにおける第
    二部分の存在の検出に当該標識第一部分を用いる方法であって、 (a)式 D−L−A−L−D [式中、Dは、エネルギー転移配置におけるアクセプターまたはドナーとして
    適当な第一色素部分であり、 Dは、当該第一色素を伴うエネルギー転移配置におけるドナーまたはアクセプ
    ターとして適当である第二色素部分であり、 Aには、5−20結合原子が含まれ{式中、当該連結原子には、少なくとも1つ
    のアリールまたはヘテロアリールが含まれ、当該原子は、炭素、窒素、硫黄、酸
    素、リンからなる群から独立して選択される。}、 Lには、当該Dに結合するための2から30の原子の群が含まれ、 Lには、当該D、および生物学的標的に結合させるために適合した4から3
    0の原子の群に結合するように適合した2から30の原子の群が含まれる。] のエネルギー転移色素を当該第一部分を含む液体に加えること、 (b)当該色素を当該第一部分と共有結合的に反応させそれにより当該第一部分を
    標識するために、当該第一部分と当該色素を反応させること、 (c)当該サンプルに当該標識第一部分を提供し、存在するならば当該第二部分に
    当該標識第一部分を結合し得ること、 (d)存在するならば、光学的方法による蛍光標識を検出することにより、当該第
    二部分を検出すること、 を含む、方法。
  38. 【請求項38】 Aには、C−C17炭化水素鎖が含まれ、当該炭化水素
    鎖には少なくとも1つのヘテロアリール基が含まれる、請求項37の方法。
  39. 【請求項39】 Dが、フルオレセイン色素およびシアニン色素からなる
    群から選択され、Dがローダミン色素およびシアニン色素からなる群から選択
    される、請求項37の方法。
  40. 【請求項40】 Dが、5−カルボキシフルオレセイン、6−カルボキシ
    フルオレセイン、6−カルボキシ−4’,5’−ジクロロ−2’,7’−ジメト
    キシフルオレセイン、CyA(3−(ε−カルボキシペンチル)−3’−エチル−
    5,5’−ジメチルオキサ−カルボシアニン)、Cy2(3−(ε−カルボキシペ
    ンチル)−3’−エチル−オキサ−カルボシアニン)およびCy3(3−(ε−カル
    ボキシペンチル)−1’−エチル−3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5
    ’−ジスルホネート−カルボシアニン)からなる群から選択され、DによりD
    へエネルギーが転移され得る、請求項37の方法。
  41. 【請求項41】 Dは、5−カルボキシローダミン(ローダミン110−
    5)、6−カルボキシローダミン(ローダミン110−6)、5−カルボキシロー
    ダミン−6G(R6G−5またはREG−5)、6−カルボキシローダミン−6G
    (R6G−6またはREG−6)、N,N,N’,N’−テトラメチル−5−カル
    ボキシローダミン、N,N,N',N'−テトラメチル−6−カルボキシローダミ
    ン(TAMRAまたはTMR)、5−カルボキシ−X−ローダミン、6−カルボキ
    シ−X−ローダミン(ROX)、Cy3(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−
    エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−カル
    ボシアニン)、Cy3.5(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3
    ,3,3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)
    ジベンゾカルボシアニン)、Cy5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチ
    ル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネートジカルボシ
    アニン、Cy5.5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3,3,
    3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)−ジベ
    ンゾ−ジカルボシアニン、およびCy7(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’
    −エチル−3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−トリ
    カルボシアニンからなる群から選択され、当該Dは、Dからエネルギーを受
    容することができる、請求項39の方法。
  42. 【請求項42】 当該標的物質には、生物学的物質が含まれる、請求項37
    の方法。
  43. 【請求項43】 Lが、アミノ、カルボキシル、スクシンイミジルエステ
    ル、スルホスクシンイミジルエステル、イソチオシアネート、マレイミドおよび
    ホスホラミダイト、ならびにカルボキシル、スクシンイミジルエステル、スルホ
    −スクシンイミジルエステル、イソチオシアネート、マレイミドおよびホスホラ
    ミダイトと共有結合性反応する基からなる群から選択される、、請求項37の方
    法。
  44. 【請求項44】 Lが、アミノ、カルボキシル、スクシンイミジルエステ
    ル、スルホスクシンイミジルエステル、イソチオシアネート、マレイミドおよび
    ホスホラミダイト、ならびにカルボキシル、スクシンイミジルエステル、スルホ
    −スクシンイミジルエステル、イソチオシアネート、マレイミドおよびホスホラ
    ミダイトと共有結合性反応する基からなる群から選択される、請求項37の方法
  45. 【請求項45】 当該エネルギー転移色素には、リンカー基を介して当該L に結合する第三色素が更に含まれ、当該結合により当該Dを伴う当該第三色
    素のエネルギー転移配置を生ずる、請求項37の方法。
  46. 【請求項46】 当該エネルギー転移色素には、更なるリンカー基を介して
    当該Lに結合する第三色素が更に含まれ、当該結合により当該Dを伴う当該
    第三色素のエネルギー転移配置を生ずる、請求項37の方法。
  47. 【請求項47】 当該第三色素がシアニン色素である、請求項45の方法。
  48. 【請求項48】 当該第三色素がシアニン色素である、請求項45の方法。
  49. 【請求項49】 (a)式 D−L−A−L−D [式中、Dは、エネルギー転移配置におけるアクセプターまたはドナーとして
    適当な第一色素部分であり、 Dは、当該第一色素を伴うエネルギー転移配置におけるドナーまたはアクセプ
    ターとして適当である第二色素部分であり、 Aには、5−20結合原子が含まれ{式中、当該連結原子には、少なくとも1つ
    のアリールまたはヘテロアリールが含まれ、当該原子は、炭素、窒素、硫黄、酸
    素、リンからなる群から独立して選択される。}、 Lには、当該Dに結合するための4から30の原子の群が含まれ、 Lには、当該D、および生物学的標的に結合させるために適合した4から3
    0の原子の群に結合するように適合した4から30の原子の群が含まれる。] のエネルギー転移色素、 (b)官能基と共有結合を形成し得る少なくとも1つの反応基、またはエネルギー
    転移色素において反応基と共有結合を形成し得、かつ共有結合する官能基を含む
    かまたは含むように誘導された担体物質 を含む試薬。
  50. 【請求項50】 当該担体物質が、ポリマー粒子、細胞、ガラスビーズ、抗
    体、タンパク質、ペプチド、酵素、炭水化物、脂質および核酸からなる群から選
    択される、請求項49の試薬。
  51. 【請求項51】 当該エネルギー試薬には、Aにヘテロアリール基が含まれ
    る化合物が含まれる、請求項49の試薬。
  52. 【請求項52】 Dは、フルオレセイン色素およびシアニン色素からなる
    群から選択され、当該Dはローダミン色素およびシアニン色素からなる群から
    選択される、請求項49の試薬。
  53. 【請求項53】 Dが、5−カルボキシフルオレセイン、6−カルボキシ
    フルオレセイン、6−カルボキシ−4’,5’−ジクロロ−2’,7’−ジメト
    キシフルオレセイン、CyA(3−(ε−カルボキシペンチル)−3’−エチル−
    5,5’−ジメチルオキサ−カルボシアニン)、Cy2(3−(ε−カルボキシペ
    ンチル)−3’−エチル−オキサ−カルボシアニン)およびCy3(3−(ε−カル
    ボキシペンチル)−1’−エチル−3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5
    ’−ジスルホネート−カルボシアニン)からなる群から選択され、Dによりエ
    ネルギーがDへ転移され得る、請求項52の試薬。
  54. 【請求項54】 Dは、5−カルボキシローダミン(ローダミン110−
    5)、6−カルボキシローダミン(ローダミン110−6)、5−カルボキシロー
    ダミン−6G(R6G−5またはREG−5)、6−カルボキシローダミン−6G
    (R6G−6またはREG−6)、N,N,N’,N’−テトラメチル−5−カル
    ボキシローダミン、N,N,N',N'−テトラメチル−6−カルボキシローダミ
    ン(TAMRAまたはTMR)、5−カルボキシ−X−ローダミン、6−カルボキ
    シ−X−ローダミン(ROX)、Cy3(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−
    エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−カル
    ボシアニン)、Cy3.5(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3
    ,3,3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)
    ジベンゾカルボシアニン)、Cy5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチ
    ル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネートジカルボシ
    アニン、Cy5.5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3,3,
    3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)−ジベ
    ンゾ−ジカルボシアニン、およびCy7(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’
    −エチル−3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−トリ
    カルボシアニンからなる群から選択され、当該Dは、Dからエネルギーを受
    容することができる、請求項52の試薬。
  55. 【請求項55】 当該標的物質には、生物学的物質が含まれる、請求項49
    の試薬。
  56. 【請求項56】 Lが、アミノ、カルボキシル、スクシンイミジルエステ
    ル、スルホスクシンイミジルエステル、イソチオシアネート、マレイミドおよび
    ホスホラミダイト、ならびにカルボキシル、スクシンイミジルエステル、スルホ
    −スクシンイミジルエステル、イソチオシアネート、マレイミドおよびホスホラ
    ミダイトと共有結合性反応する基からなる群から選択される、請求項49の試薬
  57. 【請求項57】 当該エネルギー転移色素には、リンカー基を介して当該L に結合する第三色素が更に含まれ、当該結合により当該Dを伴う当該第三色
    素のエネルギー転移配置を生ずる、請求項49の試薬。
  58. 【請求項58】 当該エネルギー転移色素には、更なるリンカー基を介して
    当該Lに結合する第三色素が更に含まれ、当該結合により当該Dを伴う当該
    第三色素のエネルギー転移配置を生ずる、請求項49の試薬。
  59. 【請求項59】 当該第三色素がシアニン色素である、請求項57の試薬。
  60. 【請求項60】 当該第三色素がシアニン色素である、請求項58の試薬。
  61. 【請求項61】 (a)式 D−L−A−L−D [式中、Dは、エネルギー転移配置におけるアクセプターまたはドナーとして
    適当な第一色素部分であり、 Dは、当該第一色素を伴うエネルギー転移配置におけるドナーまたはアクセプ
    ターとして適当である第二色素部分であり、 Aには、5−20結合原子が含まれ{式中、当該連結原子には、少なくとも1つ
    のアリールまたはヘテロアリールが含まれ、当該原子は、炭素、窒素、硫黄、酸
    素、リンからなる群から独立して選択される。}、 Lには、当該Dに結合するための4から30の原子の群が含まれ、 Lには、当該D、および生物学的標的に結合させるために適合した4から3
    0の原子の群に結合するように適合した4から30の原子の群が含まれる。] のエネルギー転移色素、 (b)官能基と共有結合を形成し得る少なくとも1つの反応基、またはエネルギー
    転移色素において反応基と共有結合を形成し得、かつ共有結合する官能基を含む
    かまたは含むように誘導された担体物質 を含む結合エネルギー転移色素を伴う、生物学的物質。
  62. 【請求項62】 式 【化6】 [式中、Fは、エネルギー転移配置においてアクセプターまたはドナーとして
    適当な第一色素であり、 Fは、第一色素を伴うエネルギー転移配置においてドナーまたはアクセプター
    として適当な第二色素であり、 Bは、1から30原子を含む1以上のアルキル基であり、当該原子には、1以上
    の−NH−、−O−、−CH=CH−、−CC−およびフェニル基が含まれ、
    当該原子は、C1−4直鎖状または分枝状アルキル、ヒドロキシル、ハロ、また
    はフェニルからなる群から選択され、 Mには、水素、または標的物質へのエネルギー転移色素の結合に適合させた反
    応もしくは官能基が含まれ、そして Dには、リンカー基Bに対するFの結合に適合させた原子または基が含まれる
    。] のエネルギー転移カセット。
  63. 【請求項63】 少なくとも1つのアルキル基がフェニル環である、請求項
    62のエネルギー転移色素。
  64. 【請求項64】 Bには、1つ以上のアリールまたはヘテロアリール環が含
    まれる、請求項62のエネルギー転移色素。
  65. 【請求項65】 Fには、1以上の芳香族環が含まれる、請求項62のエ
    ネルギー転移色素。
  66. 【請求項66】 当該芳香族環が、フェニル環である、請求項65のエネル
    ギー転移色素。
  67. 【請求項67】 Fには、1以上の複素環が含まれる、請求項65のエネ
    ルギー転移色素。
  68. 【請求項68】 Fには、1以上の芳香族環が含まれる、請求項62のエ
    ネルギー転移色素。
  69. 【請求項69】 Bには、1以上のヘテロアリール基に連結する第一直鎖状
    炭化水素鎖が含まれ、当該ヘテロアリール基が、第二直鎖状炭化水素鎖にさらに
    連結する、請求項62のエネルギー転移色素。
  70. 【請求項70】 Fが、キサンチン色素およびシアニン色素からなる群か
    ら選択され、Fが、ローダミン色素およびシアニン色素からなる群から選択さ
    れる、請求項62のエネルギー転移色素。
  71. 【請求項71】 Fが、5−カルボキシフルオレセイン、6−カルボキシ
    フルオレセイン、6−カルボキシ−4’,5’−ジクロロ−2’,7’−ジメト
    キシフルオレセイン、CyA(3−(ε−カルボキシペンチル)−3’−エチル−
    5,5’−ジメチルオキサ−カルボシアニン)、Cy2(3−(ε−カルボキシペ
    ンチル)−3’−エチル−オキサ−カルボシアニン)およびCy3(3−(ε−カル
    ボキシペンチル)−1’−エチル−3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5
    ’−ジスルホネート−カルボシアニン)からなる群から選択され、FによりF
    へエネルギーが転移され得る、請求項70のエネルギー転移色素。
  72. 【請求項72】 Fは、5−カルボキシローダミン(ローダミン110−
    5)、6−カルボキシローダミン(ローダミン110−6)、5−カルボキシロー
    ダミン−6G(R6G−5またはREG−5)、6−カルボキシローダミン−6G
    (R6G−6またはREG−6)、N,N,N’,N’−テトラメチル−5−カル
    ボキシローダミン、N,N,N',N'−テトラメチル−6−カルボキシローダミ
    ン(TAMRAまたはTMR)、5−カルボキシ−X−ローダミン、6−カルボキ
    シ−X−ローダミン(ROX)、Cy3(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−
    エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−カル
    ボシアニン)、Cy3.5(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3
    ,3,3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)
    ジベンゾカルボシアニン)、Cy5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチ
    ル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネートジカルボシ
    アニン、Cy5.5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3,3,
    3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)−ジベ
    ンゾ−ジカルボシアニン、およびCy7(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’
    −エチル−3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−トリ
    カルボシアニンからなる群から選択され、当該Dは、Dからエネルギーを受
    容することができる、請求項70のエネルギー転移色素。
  73. 【請求項73】 リンカー基を介してFに結合する第三色素が更に含まれ
    、当該結合により当該Fを伴う当該第三色素のエネルギー転移配置を生ずる、
    請求項62のエネルギー転移色素。
  74. 【請求項74】 更なるリンカー基を介してFに結合する第三色素が更に
    含まれ、当該結合によりFを伴うカスケードエネルギー転移配置または当該第
    三色素を生ずる、請求項62のエネルギー転移色素。
  75. 【請求項75】 当該第三色素がシアニン色素である、請求項73のエネル
    ギー転移色素。
  76. 【請求項76】 当該第三色素がシアニン色素である、請求項74のエネル
    ギー転移色素。
  77. 【請求項77】 式 【化7】 [式中、Pは、エネルギー転移配置においてアクセプターまたはドナーとして
    適当な第一色素であり、 Pは、第一色素を伴うエネルギー転移配置においてドナーまたはアクセプター
    として適当な第二色素であり、 Rは、ハロゲンまたはC1−4アルキルであり、 Rは、ヒドロキシル、ハロ、メチルまたはエチルであり、 Nは、炭素、窒素、酸素、−CH=CH−、およびCC−から独立して選択
    される1から10の原子を含む連結基であり、 Sは、水素、または標的へのエネルギー転移色素の結合に適合させた反応もし
    くは官能基である。] のエネルギー転移色素。
  78. 【請求項78】 (i)耐熱性DNAポリメラーゼ、ならびに、5−FAM−
    Phe−5−REG−11−ddUTP、5−FAM−Phe−5−REG−1
    1−ddCTP、5−FAM−Phe−5−REG−11−ddATP、5−F
    AM−Phe−5−REG−11−ddGTP、5−FAM−Phe−5−RO
    X−11−ddCTP、5−FAM−Phe−5−ROX−11−ddUTP、
    5−FAM−Phe−5−ROX−11−ddATP、5−FAM−Phe−5
    −ROX−11−ddGTP、5−FAM−Phe−5−TAMRA−11−d
    dGTP、5−FAM−Phe−5−TAMRA−11−ddATP、5−FA
    M−Phe−5−TAMRA−11−ddCTP、5−FAM−Phe−5−T
    AMRA−11ddUTP、5−FAM−Phe−5−R110−11−ddA
    TP、5−FAM−Phe−5−R110−11−ddUTP、5−FAM−P
    he−5−R110−11−ddGTP、または5−FAM−Phe−5−R1
    10−11ddCTPからなる群から選択される式の化合物を含む容器中の当該
    DNA分子にハイブリダイズし得るプライマー分子とアニーリングしたDNA分
    子をインキュベーションすること、 (ii)大きさによってインキュベーション反応のDNA産物を分離し、それによっ
    て当該DNA分子の少なくとも一部のヌクレオチド塩基配列を決定し得る、 段階を含むDNA分子のヌクレオチド塩基配列を決定する方法。
  79. 【請求項79】 サンプル中の1以上の分子の存在を決定する方法であって
    、 当該サンプル中の少なくとも1つの当該分子に特異的な結合パートナーを選択す
    ること、 当該結合パートナーのそれぞれを、請求項1の個々のエネルギー転移色素へ独立
    して連結すること、その場合、Dは個々の化合物の各々と同じであり、D
    異なる、 当該サンプルを伴う式1の個々化合物に独立して連結する、当該結合パートナー
    を混合すること、 種々の放出スペクトルに基づき当該分子の存在を決定すること、 の段階を含む方法。
  80. 【請求項80】 Dが、5−カルボキシフルオレセイン、6−カルボキシ
    フルオレセイン、6−カルボキシ−4’,5’−ジクロロ−2’,7’−ジメト
    キシフルオレセイン、CyA(3−(ε−カルボキシペンチル)−3’−エチル−
    5,5’−ジメチルオキサ−カルボシアニン)、Cy2(3−(ε−カルボキシペ
    ンチル)−3’−エチル−オキサ−カルボシアニン)およびCy3(3−(ε−カル
    ボキシペンチル)−1’−エチル−3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5
    ’−ジスルホネート−カルボシアニン)からなる群から選択され、Dによりエ
    ネルギーがDへ転移され得る、請求項79の方法。
  81. 【請求項81】 Dは、5−カルボキシローダミン(ローダミン110−
    5)、6−カルボキシローダミン(ローダミン110−6)、5−カルボキシロー
    ダミン−6G(R6G−5またはREG−5)、6−カルボキシローダミン−6G
    (R6G−6またはREG−6)、N,N,N’,N’−テトラメチル−5−カル
    ボキシローダミン、N,N,N',N'−テトラメチル−6−カルボキシローダミ
    ン(TAMRAまたはTMR)、5−カルボキシ−X−ローダミン、6−カルボキ
    シ−X−ローダミン(ROX)、Cy3(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−
    エチル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−カル
    ボシアニン)、Cy3.5(3−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3
    ,3,3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)
    ジベンゾカルボシアニン)、Cy5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチ
    ル −3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネートジカルボシ
    アニン、Cy5.5(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’−エチル −3,3,
    3',3'−テトラメチル−4,5,4',5'−(1,3−ジスルホネート)−ジベ
    ンゾ−ジカルボシアニン、およびCy7(1−(ε−カルボキシペンチル)−1’
    −エチル−3,3,3',3'−テトラメチル−5,5’−ジスルホネート−トリ
    カルボシアニンからなる群から選択され、当該Dは、Dからエネルギーを受
    容することができる、請求項79の方法。
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