JP2002522720A - 自動車の機器のためのケーブルによる遠隔制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、両端（２６、２８）の各々に接続部品（３４、３６）が設けられ、ケーブルの端部（２６、２８）がスリーブ（３０、３２）の端部を越えるよう、内部でケーブルがスライドできるようになっているスリーブ（２４）と、自動車の部品にスリーブの端部を連動させるためのクリップ（４２、４４）とを備えた、自動車用遠隔制御装置に関する。共通するプラスチック材料を使ってケーブルおよびスリーブに、それぞれ接続部品（３４、３６）およびクリップ（４２、４４）が重ね成形され、接続部品とクリップとの間の距離（ＡまたはＢ）を正確に制御することが可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、自動車用機器、例えば自動車の乗員室の暖房または空調ユニットの
ための、ケーブルによる遠隔制御装置に関する。

【０００２】 本発明の装置は、両端の各々に接続部品が設けられたケーブルと、ケーブルの
両端部が、スリーブの両端部から突出するよう、ケーブルが内部でスライドでき
るようになっているスリーブと、スリーブの両端部を自動車の部品に取り付ける
ことができるクリップとを備えるタイプのものである。

【０００３】 このタイプの公知の装置では、クリップの一端は、一般に自動車のダッシュボ
ードに設けられた制御パネルに固定され、他方のクリップは、実際の機器に固定
されている。

【０００４】 通常、ケーブルの両端部の一方は、制御ノブによって操作される枢動レバーの
端部に接続されるようになっており、ケーブルの他端部は、機器の可動部品を操
作する別のレバーの端部に接続されるようになっている。

【０００５】 自動車の暖房または空調ユニットの場合、空調ユニットのレバーは、空気流を
制御する枢動フラップを回転変位させるように、最も頻繁に作動される。

【０００６】 ケーブルによるかかる制御装置は、制御装置（一般には回転ノブ）の走行位置
の２つの限界点を、自動車の機器の可動部品の走行位置の２つのそれぞれの限界
点に対応させることができるようにしなければならない場合、特に制御上の問題
が生じる。

【０００７】 換言すれば、（２つの端部の間に定められる）ケーブルの長さと（２つの端部
の間、または２つのクリップの間に定められる）、スリーブの長さのとの差を正
確に調節しなければならない。このような長さの差は、「機能的突出部の長さ」
とも呼ばれている。

【０００８】 スリーブとケーブルの双方に寸法上の誤差がある場合、このような長さの差を
調節することは困難である。実際にスリーブの誤差は、１ｍｍ前後、大きい場合
には、２ｍｍ前後となるが、一方、ケーブル自身の誤差は、１ｍｍ前後である。
そのため、「機能的突出部の長さ」の値に対応する上記誤差は、公称値に対して
、３ｍｍ前後の大きさとなり得る。

【０００９】 従来このような問題を解決するための試みとして、異なる解決案が提案されて
きた。

【００１０】 １つの解決案は、前記スリーブの両端部の一方にあるスリーブの締結クランプ
を、機器のハウジングの側面に設置することにより、自動車の組み立てラインで
、直接「機能的突出部の長さ」を調節する方法がある。この解決案では、熟練し
たオペレータがアクセスしなければならず、このような作業は、取り付け作業を
複雑にし、コストも高めている。

【００１１】 組み立てラインにおける組み立て前に、「機能的突出部の長さ」の寸法を調節
することも知られている。このような調節法は、例えば遠隔制御装置の中心に位
置するネジ調節装置により、または欧州特許第0492289号に開示されているよう
なクランプ取り付け具を備える装置によって行うことができる。この解決案も、
実施に時間がかかり、コストが高くつく。

【００１２】 他の解決案は、ケーブルとスリーブとの間に、自動調節スプリング装置を使用
することである。これら装置も、高価であり、高い信頼性を保証するものではな
い。

【００１３】 本発明の目的は、上記欠点を解消することにある。

【００１４】 特に本発明は、自動車に取り付ける前に、「機能的突出部の長さ」を正確に調
節証できるようにする、上記タイプの遠隔制御装置を得ることにある。

【００１５】 この目的のために、本発明は、同じプラスチック材料を使って前記接続部品お
よびクリップを、それぞれケーブルおよびスリーブに重ね成形した、本明細書の
導入部記載のタイプの遠隔制御装置を提案するものである。

【００１６】 従って、これら２つの接続部品およびクリップを、良好に定められたそれぞれ
の位置へ重ね成形することができ、その都度、「機能的突出部の長さ」の誤差を
小さくするように調節することが可能となる。

【００１７】 本発明は、好ましくは、前記接続部品とクリップとの距離を正確に調節しなが
ら、接続部品と連動するクリップとを、同時に重ね成形するものである。

【００１８】 本発明の好ましい実施例では、２つの接続部品は同一であり、２つの接続部品
の各々は、回転によって生じる形状、特にほぼ球形となっている。

【００１９】 本発明のこの好ましい実施例では、２つのクリップは同一である。

【００２０】 従って、２つの接続部品が同一であり、２つのクリップも同一である場合、遠
隔制御装置は対称的となり、特定の取り付け方法を選択することなく、任意の態
様で設置できる。

【００２１】 ２つのクリップが同一である場合、これらのクリップは、回転によって生じる
形状、特に好ましくはスリーブの軸線に対してほぼ円筒形状となっている。かか
る形状は、自動車の一部を形成する支持体にクリップを半径方向に接続するのに
基本的に適する。

【００２２】 別の改良変形例では、軸方向アタッチメントにより支持体に、またはラジアル
アタッチメントにより支持体に、意図的にクリップを接続するよう、各クリップ
は軸方向スナップ手段およびラジアルスナップ手段を含んでいる。

【００２３】 このような特定のケースでは、各クリップは、半径方向にスナップ運動するた
めのリングに依存する軸方向スナップのためのスプリットマフを含んでおり、前
記マフは、スリーブの端部の側面に位置しているが好ましい。

【００２４】 このスプリットマフは、好ましくは軸方向スロットを含み、このスロットの間
には、径方向に曲がることのできるフックが設けられた軸方向ラグが形成されて
いる。

【００２５】 好ましい別の実施例では、２つのクリップは異なっている。

【００２６】 従って、クリップの一方は、受けブロック内に径方向にスナップ嵌合できるリ
ングを含み、他方のクリップは、別の受けブロック内に嵌合できるスナップ部材
の設けられたリングを含んでいる。

【００２７】 本発明の別の実施例では、好ましくは、前記接続部品およびクリップは、充填
剤入りタイプの熱可塑性材料から製造される。

【００２８】 前記接続部品およびクリップは、タルクが充填されたポリオキシメチレンタイ
プまたはポリプロピレンタイプの材料を使用して製造される。

【００２９】 別の特徴として本発明は、 ａ）ケーブルの端部がスリーブの端部を越えて突出するように、ケーブルが通
過しているスリーブを設ける工程と、 ｂ）同じプラスチック材料を使って、ケーブルの２つの端部に、２つの接続部
品を重ね成形し、更にスリーブの２つの端部に、２つのクリップを重ね成形する
工程を備えた、先に述べたような遠隔制御装置を製造するための方法にも関する
。

【００３０】 工程ｂ）で、接続部品とクリップとの距離を正確に制御しながら、接続部品と
連動するクリップとを、同時に重ね成形することが好ましい。

【００３１】 従って、工程ｂ）で、まず接続部品および連動するクリップを同時に重ね成形
し、次に、別の接続部品および連動するクリップを同時に重ね成形する。

【００３２】 次に、単なる例として示した添付図面を参照して、説明する。

【００３３】 図１は、軸線１４を中心として枢動するフラップ１２を遠隔制御するために設
けられ、自動車の乗員室の暖房または空調ユニット１６の一部を形成する装置１
０が示されている。フラップの制御は、軸線２０を中心として回転するようにな
っているノブ１８で行われる。

【００３４】 装置１０は、鋼鉄製とすることが好ましい変形自在なケーブル２２を含み、こ
のケーブル２２は、補助スリーブ２４の内部でスライドするようになっている。
このケーブル２２は、スリーブ２４のそれぞれの端部３０および３２から突出す
る２つの端部２６および２８を含んでいる。これらの端部２６および２８には、
それぞれの接続部品３４および３６が設けられている。

【００３５】 接続部品３４は、ノブ２０と共に回転するように固定されたレバー３８の端部
に接続されるようになっており、接続部品３６は、軸線１４を中心として枢動し
、フラップ１２と共に回転するように、固定されたレバー４０の端部に接続され
るようになっている。

【００３６】 従って、回転ノブ１８を、一方向または他方向に作動させると、フラップ１２
は回転変位する。フラップ１２は、ユニット１６のハウジング内の空気流の通過
を制御するように働く。

【００３７】 接続部品３４および３６は、適当なプラスチック材料をケーブルのそれぞれの
端部２６および２８に重ね成形したものである。２つのクリップ４２および４４
も、それぞれの端部３０および３２の高さ、またはその近くにて、スリーブ２４
のまわりに重ね成形したものである。

【００３８】 接続部品３４および３６、ならびにクリップ４２および４４の重ね成形は、接
続部品３４とスリーブの端部３８との間の距離Ａ（本例では、クリップ４２の位
置によって定められる）、ならびに接続部品３６とスリーブ２４の端部３２との
距離Ｂ（ここではクリップ４４の位置によって定められる）の誤差が最小となる
ように、正確な条件で実行される。

【００３９】 ＡとＢの和は、制御装置１０の「機能的突出部の長さ」の値Ｄに対応する。

【００４０】 次に、図２〜図５を参照して、重ね成形による接続部品３４および３６の位置
決め、およびクリップ４２および４４の位置決めについて説明する。

【００４１】 まず、ケーブルの端部２６および２８が、それぞれスリーブの端部３０および
３２から突出するように、ケーブル２２が貫通するスリーブ２４を含む遠隔制御
装置を設ける（図２）。ケーブルの両端部２６および２８は、接続部品３４およ
び３６のその後の重ね成形を容易にする２つの突起４６および４８として終わっ
ている。

【００４２】 その後の作業（図３）では、突起４６のまわりに、接続部品３４を重ね成形す
ることと、スリーブの端部３０のまわりに、クリップ４２を重ね成形することと
を同時に行う。この重ね成形は、略図で示されているモールド５０により、１回
の作業で同時に行う。

【００４３】 このモールドにより、前記接続部品およびクリップに対する正確な位置決めを
行いながら、接続部品３４とクリップ４２の重ね成形を行うことが可能になる。
更にこれにより、距離Ａの誤差を最小にすることができる。離型後、装置を図４
の位置へ戻す。

【００４４】 次に、ケーブルの端部２８およびスリーブの端部３２を同じモールド５０に入
れる。これによって、接続部品３６およびクリップ４４の重ね成形を１回の作業
で行うことが可能となる。更に、接続部品とクリップとを、互いに正確に位置決
めすることも可能となり、これによっても、両者の間の距離Ｂの誤差を最小とす
ることができる。

【００４５】 従って、図５に示される作業の終了時に、機能的突出部の長さＤ（すなわちＡ
＋Ｂ）の誤差が最小となり、図１に示された遠隔制御装置と同様な遠隔制御装置
１０が得られる。

【００４６】 上記プロセスでは、２つの接続部品、および２つのクリップを重ね成形するた
めに、同じ熱可塑性材料を使用することが好ましい。また充填剤入りタイプの熱
可塑性材料を使用することが好ましい。例えばタルクが充填された、例えば２０
重量％のタルクを含むポリオキシメチレンタイプの材料、またはポリプロピレン
タイプの材料を使用できる。

【００４７】 本発明の好ましい実施例では、接続部品３４と３６とは同一であり、ケーブル
の軸線に対して回転させることによって形成される形状、好ましくはほぼ球形と
なっている。

【００４８】 図６は、ケーブル１２の突起４６のまわりに重ね成形された接続部品３４を示
す。

【００４９】 従って、接続部品は同一であり、クリップ４２も同一であり、本装置は対称的
である。

【００５０】 図６は、接続部品３４に連動するクリップ４２の円筒形構造を示す。更に説明
するように、このように製造されたクリップ４２は、自動車の適当な支持体に半
径方向に取り付けるのに特に適している。

【００５１】 次に図７の実施例を参照する。この実施例では、接続部品３４と３６とは互い
に同一であり、図６の実施例と同じである。この装置は、２つの同一のクリップ
５２を含んでいる。図には、これら２つのクリップの一方、すなわち、スリーブ
の端部３０に設けられたクリップしか示されていない。

【００５２】 このクリップ５２は、スリーブのまわりに密に重ね成形された、全体が円筒形
となっているリング５４とスプリットマフ５６とを含み、スプリットマフは、リ
ング５４を備える単一部品に形成され、スリーブの端部の側面に設けられている
。

【００５３】 このマフ５６は、複数の軸方向のスロットを含み、このスロットの間には、軸
方向ラグ５８が形成され、このラグ５８は、それぞれのフック６０として終わる
と共に、径方向に曲がることができる。これらフック６０は、外側に曲がり、ク
リップ５２を軸方向にスナップ運動できるようになっている。

【００５４】 一方、リング５４は、径方向にもスナップ運動できるようになっている。従っ
て、後に理解できるように、同じクリップ５２を、所望に応じて、軸方向の取り
付けに使用することもできるし、また半径方向の取り付けにも使用することがで
きる。

【００５５】 図７から判るように、ラグ５８は、静止位置において、スリーブとの間にギャ
ップｉを形成し、フックが径方向に屈曲できるようにしている。

【００５６】 次に図８を参照する。この図は、軸方向の取り付けにより、支持体６２に対す
るクリップ５２のスナップ運動を示す。支持体６２は、例えば図１のノブと同様
な回転ノブ１８を含む制御パネル６４の一部を形成している。支持体６２は、環
状リング６６を含み、このリングを、クリップ５２が貫通し、更にこのクリップ
自身を、スリーブおよびケーブルが貫通するようになっている。

【００５７】 リング６６は、軸方向の通路６８の境界を定め、軸方向の通路６８は、入口側
の円錐部７０と出口側円錐部７２にそれぞれ開口する円筒形状となっている。入
口側円錐部７０は、矢印Ｆ１の軸方向へのクリップ５２の挿入を容易にし、この
挿入によって、フック状のラグ５８の半径方向内側への変形を可能にしている。

【００５８】 クリップ５２を完全に挿入すると、クリップ５２は、図８の破線で示す位置を
占め、フック６２は、径方向外側に離間し、出口側円錐部７２に当接するが、一
方、リング５４は、入口側円錐部７２に隣接する他の側に当接する。

【００５９】 クリップ５２と支持体６４とはペア形状となっており、これによってこの支持
体にクリップを正確に軸方向に係止できるようになっている。

【００６０】 次に、図９および図１０を参照する。これらの図は、図７のクリップ５２と同
一の他方のクリップを取り付けるようになっている別の支持体７４を示している
。本例では、支持体７４は、暖房または空調ユニット１６の一部を形成するよう
になっている。

【００６１】 この支持体７４は、２つの対向する壁を有する平行四辺形のブロックを基本的
に含み、２つの壁は、それぞれ、２つのＵ字形をした受け部８０および８２の境
界を定めている。これら２つの受け部は、軸線ＸＸに沿って整合し、受け部８０
の寸法のほうが、受け部８２の寸法よりも大きくなっている。

【００６２】 壁７６と７８との間には、２つの対向する変形可能なラグ８４および８６が設
けられており、これらのラグは、互いに向き合うよう曲がっている２つのフック
８８および９０として、それぞれ終端している。

【００６３】 支持体７４は、矢印Ｆ２の方向へのクリップ５２の半径方向の取り付けを可能
にする。挿入中、フック８８と９０とは互いに離間し、次にクリップ５２が支持
体７４内で一旦固定されると、再び接近する。

【００６４】 次に、図６に対応する斜視図である図１１を参照する。円筒形状をしたクリッ
プ４２は、図９および図１０の支持体７４内に嵌合することができ、更に図１２
の斜視図にも示されている。

【００６５】 クリップ４２は、図１３に示されているような支持体９２にも嵌合できる。こ
の支持体９２は、互いに軸方向に離間し、クリップ４２の両側で、スリーブを維
持できる弾性ラグ９４の２つの対を含む。このクリップは、ラグ９４の対の間に
境界が定められたペア形状をしたリセス９６内に嵌合される。

【００６６】 次に図１４を参照する。この図は、全体が円筒形をした別のクリップ９８を示
す。このクリップは径方向に延びるスナップ部材１００を備える一体的な部品と
して製造されており、スナップ部材１００は互いに離間し、逆方向を向く２つの
フック１０２から形成されている。

【００６７】 この部材１００は、支持体１０６が有する（図１５）ペア形状をしたリセス１
０４内に嵌合でき、ユニット１６のハウジングに固定できるようになっている。
従って、クリップ（図１１）と９８（図１４）とは、異なる手段によって、それ
ぞれの支持体内に径方向に曲がることができる。

【００６８】 当然ながら、本発明は、上に例として説明した実施例のみに限定されるもので
なく、他の変形例にも拡張できる。

【００６９】 特に、自動車の他の機器を制御するための装置にも使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 自動車用暖房または空調ユニットの一部を形成する回転フラップを回転ノブか
ら制御するのに適用される、本発明の装置の図である。

【図２】 接続部品とクリップとを重ね成形する制御装置自体（ケーブルおよびスリーブ
）を示す略図である。

【図３】 ある重ね成形作業中の図２の制御装置の略図である。

【図４】 異なる重ね成形作業中の図２の制御装置の略図である。

【図５】 更に別の重ね成形作業中の図２の制御装置の略図である。

【図６】 本発明の一実施例における、本発明の制御装置の端部の長手方向断面図である
。

【図７】 本発明の第２実施例における、図６に類似する図である。

【図８】 支持体が自動車の一部を形成する、図７の装置の軸方向接続部を示す略図であ
る。

【図９】 図７の装置を半径方向に取り付けるための支持体の長手方向断面図である。

【図１０】 図９のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。

【図１１】 本発明の遠隔制御装置の端部の斜視図である。

【図１２】 図１１のクリップの半径方向の接続を可能にできる、受けブロックの斜視図で
ある。

【図１３】 変形例における別の受けブロックの斜視図である。

【図１４】 図１１の遠隔制御装置の他端部の斜視図である。

【図１５】 図１４のクリップの半径方向の接続を可能にできる受信機ブロックの斜視図で
ある。

【符号の説明】

１０ 装置 １２ フラップ １４ 軸線 １６ 暖房または空調ユニット １８ ノブ ２０ 軸線 ２２ ケーブル ２４ スリーブ ３０、３２ 端部 ３４、３６ 接続部品 ３８、４０ レバー ４２、４４ クリップ ４６、４８ 突起 ５０ モールド ５６ マフ ６０ フック ６２ 支持体 ６４ 制御パネル ７０ 円錐部 １００ スナップ部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オリヴィエ スージェ イギリス国 スワンシー エスエイ２ ７ ディージェイ コルリッジ クレッセント キレイ ６ Ｆターム(参考） 3J032 AB17 BC06 BC07

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 端部（１６、２８）の各々に接続部品（３４、３６）が設け
   られたケーブル（２２）と、前記ケーブルの端部（２６、２８）がスリーブの端
   部（３０、３２）から突出するよう、内部でケーブルがスライドできるようにな
   っているスリーブ（２４）と、クリップ（４２、４４；５２；９８）とを備える
   タイプの、自動車の機器のための遠隔制御装置において、 同じプラスチック材料を使って、前記接続部品（３４、３６）およびクリップ
   （４２、４４；５２；９８）を、それぞれケーブル（２２）およびスリーブ（２
   ４）に重ね成形したことを特徴とする、遠隔制御装置。
2. 【請求項２】 前記接続部品とクリップとの距離（Ａ；Ｂ）を正確に保ちな
   がら、接続部品（３４、３６）と関連するクリップ（４２、４４）とを、同時に
   重ね成形することを特徴とする、請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 ２つの接続部品（３４、３６）が、同一であることを特徴と
   する、請求項１または２のいずれかに記載の装置。
4. 【請求項４】 ２つの接続部品（３４、３６）の各々が、回転によって生じ
   る形状、特にほぼ球形となっていることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか
   に記載の装置。
5. 【請求項５】 ２つのクリップ（４２、４４；５２；９８）が、同一である
   ことを特徴とする、請求項１〜４のいずれかに記載の装置。
6. 【請求項６】 ２つのクリップが、回転によって生じる形状、特にほぼ円筒
   形状となっていることを特徴とする、請求項１〜５のいずれかに記載の装置。
7. 【請求項７】 軸方向アタッチメントにより支持体（６４）に、またはラジ
   アルアタッチメントにより支持体（７４）に意図的にクリップを接続するよう、
   各クリップ（５２）が、軸方向スナップ手段（５６）およびラジアルスナップ手
   段（５４）を含むことを特徴とする、請求項５記載の装置。
8. 【請求項８】 各クリップが、半径方向にスナップ運動するためのリング（
   ５４）に依存する、軸方向にスナップ運動するためのスプリットマフ（５６）を
   含み、前記マフ（５６）が、スリーブの端部の側面に位置することを特徴とする
   、請求項７記載の装置。
9. 【請求項９】 スプリットマフ（５６）が軸方向スロットを含み、これらス
   ロットの間に、半径方向に曲がることのできるフック（６０）が設けられた軸方
   向ラグ（５８）が形成されている、請求項８記載の装置。
10. 【請求項１０】 ２つのクリップ（４２、９８）が異なっていることを特徴
    とする、請求項１〜４のいずれかに記載の装置。
11. 【請求項１１】 一方のクリップ（４２）が、受けブロック（７４；９２）
    内に径方向にスナップ嵌合できるリングを含み、他方のクリップ（９８）が、別
    の受けブロック（１０６）内に嵌合できるスナップ部材（１００）の設けられた
    リングを含むことを特徴とする、請求項１０記載の装置。
12. 【請求項１２】 前記接続部品およびクリップが、充填された熱可塑性材料
    で製造されていることを特徴とする、請求項１〜１１のいずれかに記載の装置。
13. 【請求項１３】 前記接続部品およびクリップが、タルクで充たされたポリ
    オキシメチレンタイプまたはポリプロピレンタイプの材料から製造されているこ
    とを特徴とする、請求項１２記載の装置。
14. 【請求項１４】 ａ）ケーブルの端部（２６、２８）がスリーブの端部（３０、３２）を越えて
    突出するように、ケーブル（２２）が貫通するスリーブ（２４）を設ける工程と
    、 ｂ）同じプラスチック材料を使って、ケーブル（２２）の２つの端部（２６、
    ２８）に２つの接続部品（３４、３６）を重ね成形し、かつスリーブの２つの端
    部に、２つのクリップ（４２、４４；５２、５２；４２、９８）を重ね成形する
    工程を有することを特徴とする、請求項１〜１３のいずれかに記載の、遠隔制御
    装置を製造するための方法。
15. 【請求項１５】 工程ｂ）において、接続部品とクリップとの距離（Ａ；Ｂ
    ）を正確に制御しながら、接続部品と連動するクリップとを、同時に重ね成形す
    ることを特徴とする、請求項１４記載の方法。
16. 【請求項１６】 工程ｂ）が、まず接続部品（３４）および連動するクリッ
    プ（４２）を同時に重ね成形し、次に、別の接続部品（３６）および連動するク
    リップ（４４）を同時に重ね成形することを含むことを特徴とする、請求項１４
    または１５記載の方法。