JP2002520484A - 結合相富化表面ゾーンを有する超硬合金インサート - Google Patents

結合相富化表面ゾーンを有する超硬合金インサート

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Abstract

(57)【要約】 本発明は結合相富化表面ゾーンを備えた被覆超硬合金インサートに関する。WC結晶粒は1.0〜3.5μm、好ましくは1.3〜3.0μmの範囲の平均結晶粒径を有し、平均結晶粒径の2倍より大きいWC結晶粒の数は面積0.5cmの代表的な研磨された部分で測定して10結晶粒/cm未満、好ましくは5結晶粒/cm未満であり、平均結晶粒径の3倍より大きいものの数は5結晶粒/cm未満、好ましくは3結晶粒/cm未満である。この超硬合金は粉末冶金法によって製造され、特に、焼結温度STからの冷却速度CRが10<CR・(ST−1300)/1000<7を示すことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、鋼及びステンレス鋼の旋削及び穿孔のため特に有用な、結合相富
化表面ゾーンを有する被覆超硬合金切削工具に関する。 結合相富化表面ゾーンを有する被覆超硬合金インサートは現在、鋼及びステン
レス材料の機械加工のために広く使用されている。結合相富化表面ゾーンによっ
て応用範囲の拡大が得られる。
【0002】 WC、ガンマ相(Ti、Ta、Nb)C、及び結合相を含む超硬合金上に結合
相富化表面ゾーンを製造する方法は傾斜焼結として知られ、例えば、トビオカ(
Tobioka、米国特許第4,277,283号)、ネメス(Nemeth、
米国特許第4,610,931号)、タニグチ(Taniguchi、米国特許
第4,830,283号)、オカダ(Okada、米国特許第5,106,67
4号)、及びグスタフソン(Gustafson、米国特許第5,649,27
9号)を通じて周知である。
【0003】 従来の超硬合金インサートは、硬質成分と結合相を形成する粉末混合物のミリ
ング、加圧成形及び焼結を含む粉末冶金法によって製造される。ミリング作業は
様々な寸法のミル内でミリング本体を利用する集中的ミリングである。ミリング
時間は数時間から数日程度である。この処理はミリングされた混合物中の結合相
の均一な分布を得るために必要であると考えられている。さらに、集中的ミリン
グによって混合物の反応性が生じ、それがさらに稠密な構造の形成を促進すると
考えられている。しかし、ミリングは欠点を有している。長いミリング時間の間
に、ミリング本体が摩耗し、ミリングされた混合物を汚染する。さらに、長時間
にわたるミリングの後でも、理想的に均一なものでない不規則な混合物が得られ
ることがある。すなわち、2つかそれ以上の成分を含む焼結超硬合金の特性は始
めに材料がどのように混合されるかに大きく依存する。さらに、長時間にわたる
ミリング処理によって超微細炭化物粒子の大きな部分が生じるが、これは焼結処
理の際、多くの場合望ましくない結晶粒の成長を発生する。結晶粒の成長は特に
WCの非常に大きな炭化物粒子の部分の形成につながることが多く、これは切削
インサートの熱機械特性を悪化させることがある。
【0004】 例えば、結合相金属によって被覆された粒子の使用といった、超硬合金製造用
の集中的ミリングの代替技術が存在する。被覆方法には、例えば英国特許第34
6,473号、米国特許第5,529,804号または米国特許第5,505,
902号で開示されるような流動床法、ゾルゲル技術、電界被覆、PVD被覆ま
たは他の方法が含まれる。被覆された炭化物粒子は追加された量のコバルト及び
他の炭化物粉末と混合されて望ましい最終材料組成を得て、加圧成形及び焼結に
よって稠密な構造になる。
【0005】 現在驚くべきことに、狭い結晶粒径分布を有する従来のミリングを伴わない、
コバルト被覆硬質成分を有する粉末混合物から製造された結合材富化表面ゾーン
を有する超硬合金インサートが、乾式及び湿式両方の条件で鋼及びステンレス鋼
の旋削及び穿孔において優秀な切削性能を有することが判明した。さらに、炭化
物粒子上に非常に均一に分布した結合相のために、より低い焼結温度を使用して
も、特に結合材含有率が低い場合に有効な稠密な構造を得られることが判明した
。また、さらに高い冷却速度と低い焼結温度を組み合わせることで、上記で言及
された応用範囲のために最も適した結合材富化表面構造が得られることも判明し
た。
【0006】 図1は、本発明によるインサートの表面ゾーンを倍率1300倍で示すが、こ
こで、 A−本質的にガンマ相のない表面ゾーンの外側部分 B−ガンマ相を含む表面ゾーンの内側部分 C−影響を受けない下地 S−ストライエイション
【0007】 本発明によれば、厚さ<65μm、好ましくは20〜40μmの結合相富化表
面ゾーンA+Bを有する超硬合金が提供される。この結合相富化表面ゾーンの外
側部分、Aは、厚さ少なくとも5μm、好ましくは<20μmで、本質的にガン
マ相がない。表面ゾーンの内側部分Bは、厚さ少なくとも10μm、好ましくは
<30μmで、層状結合相層Sと共にガンマ相を含む。層状結合相層はこの内側
部分、部分Bにあり、十分に発達しているが薄く、表面ゾーン、部分Aの外側部
分にごく小さな広がりを有している。結合相富化表面ゾーンの結合相含有率は、
内側部分、Bで、公称の結合相含有率の1.5〜4倍、好ましくは2〜3倍の最
大値を有している。さらに、表面ゾーンの内側部分、Bのタングステン含有率は
、公称のタングステン含有率の<0.95、好ましくは0.75〜0.9である
。結合相富化表面ゾーンはその下の厚さ約100〜300μmのゾーンである部
分Cと共に、WC、ガンマ相及び結合相の含有率は本質的に公称の値であり、黒
鉛を含まない。しかし、本発明による超硬合金の内部には、C06−C08のC
−多孔率が存在する。超硬合金表面の上部には、厚さ1〜2μmのコバルト及び
/または黒鉛の層が存在する。
【0008】 WC粒子は1.0〜3.5μm、好ましくは1.3〜3.0μmの範囲の平均
結晶粒径と非常に狭い結晶粒径分布を有する。平均結晶粒径の2倍より大きいW
C結晶粒の数は、面積0.5cmの代表的な研磨された部分で測定すると10
結晶粒/cm未満、好ましくは5結晶粒/cm未満であり、平均結晶粒径の
3倍より大きいものの数は5結晶粒/cm未満、好ましくは3結晶粒/cm
未満である。さらに、ガンマ相が存在する場合、従来の超硬合金と比較してロン
グレンジではスケルトン耕造を形成する傾向が低い。
【0009】 Coをベースとする結合相の量は2〜10wt%、好ましくは4〜8wt%、
最も好ましくは5.5〜7wt%の間で変化する。ガンマ相を形成する成分の量
はかなり自由に変化する。この処理は、様々な量のチタン、タンタル、ニオブ、
バナジウム、タングステン及び/またはモリブデンを有する超硬合金を対象にす
る。靭性と変形抵抗の最適な組合せは、4〜15wt%、好ましくは7〜10w
t%に対応するTiC、TaC、NbC等の立方炭化物の合計量によって達成さ
れる。望ましい微細構造を得るために、粉末を通じてか、または焼結処理を通じ
ての何れかで、窒素を追加しなければならない。その結果この超硬合金は、第I
VB族及び第VB族の元素の1wt%当たりに0.1〜3wt%のNを含む。こ
の材料は炭化物でなく炭窒化物を含むが、これは一般に超硬合金と呼ばれる。
【0010】 本発明の方法によれば、この超硬合金は、WC粉末を、微細な結晶粒と粗な結
晶粒が除去された狭い結晶粒径分布の粉末をジェットミル/ふるいによって処理
することで製造される。上記の狭い結晶粒径分布を得るために、dが望ましい
平均結晶粒径である時粉末のWC結晶粒は0.1d〜3d、好ましくは0.
2d〜2dの範囲内の寸法を有するべきであることが判明している。このW
C粉末はその後上記の米国特許の何れかによって被覆される。WC粉末は立方炭
化物及び最適な量の炭窒化物または窒化物と注意深く湿式混合されてスラリーと
なるが、これは望ましい最終組成と加圧成形材を得るためにさらに多くのCoを
含むことがある。窒素の最適な量はガンマ相の量に依存し、第IVB族及び第V
B族の元素の1wt%当たり0.1〜3wt%の間で変化する。
【0011】 本発明による望ましい層状構造を達成するために必要な炭素の量は共晶成分、
すなわち黒鉛の飽和に一致する。すなわち、炭素の最適量は他の全ての成分の関
数であり、容易に提示できない。炭素含有率は非常に正確な混合及び焼結手順に
よってか、または焼結に関連する浸炭処理によって制御される。 さらに、被覆されたWC粒子の沈殿を避けるために、国際出願第WO98/0
0257号によるシックナー(thickener)が追加される。この混合は
、ミリングなし、すなわち結晶粒径の減少が発生することなく均一な混合物が得
られるようなものである。スラリーは噴霧乾燥によって乾燥される。噴霧乾燥さ
れた粉末超硬合金から本体が加圧成形及び焼結される。
【0012】 最適な量の炭素を含む加圧成形された本体が、不活性雰囲気中または真空中で
、15〜180分間、1350〜1420℃の焼結温度で焼結され、凝固範囲1
295〜1230℃、好ましくは1290〜1250℃を通じて低速制御冷却7
5〜240℃/時、好ましくは85〜200℃/時が続く。冷却速度は焼結温度
と共に最適化されなければならない。この関係は、 SP値=CR・(ST−1300)/1000 として表されるが、ここでCRは℃/hを単位とする冷却速度であり、STは℃
を単位とする焼結温度である。 本発明によれば、SP値が10〜17、好ましくは11〜16の場合改善され
た切削特性が達成される。
【0013】 代替方法には、わずかに亜共晶の本体を、CH/H及び/またはCO
COの混合物を含む浸炭雰囲気中で、30〜180分間、1350〜1420℃
で焼結し、その後同じ雰囲気中、好ましくは不活性雰囲気中または真空中で上記
による低速冷却が続くことが含まれる。 本発明による超硬合金インサートは好ましくは、CVDまたはPVD技術によ
るそれ自体周知の薄い耐摩耗性被覆によってコーティングされる。好ましくはチ
タンの炭化物、窒化物または炭窒化物の最内部被覆と好ましくはアルミナの外側
被覆が好ましくは蒸着される。蒸着の前に、超硬合金表面最上部のコバルト及び
/または黒鉛相が、例えば米国特許第5,380,408号による電解エッチン
グまたはブラスト法によって除去される。
【0014】 実施例1 6.5wt%のCo、3.6wt%のTaC、2.4wt%のNbC、0.4
wt%のTiCN及び2.2wt%のTiC及び残りのWCの組成を有する、旋
削用インサートであるCNMG120408−PM型の超硬合金工具インサート
が、平均結晶粒径2.3μm、0.7〜3.9μmの範囲の結晶粒径を有するジ
ェットミル/ふるい処理されたWC粉末から本発明によって製造された。米国特
許第5,505,902号によって準備されたコバルト被覆WC、WCの2wt
%のCoが、実験室用ジェットミル装置で注意深く非塊状化され、追加的な量の
Co及び非塊状化された被覆のない(Ta、Nb)C、NbC、TiCN及び(
Ti、W)C粉末と混合されて望ましい材料組成が得られた。混合は実験室用混
合機内で2時間エタノールと水の溶液(超硬合金粉末1kg当たり0.251)
の中で実行され、バッチ・サイズは10kgであった。さらに、2wt%の潤滑
剤がスラリーに追加された。正規量を越えた炭素が0.25wt%となるように
炭素のバランスがカーボンブラックで調整された。噴霧乾燥の後、インサートは
、標準的な慣行により、脱ろうのためH中で450℃まで、さらに真空中で1
350℃、その後Arの保護雰囲気中で1時間、1380℃で加圧成形及び焼結
された。焼結の際と同じ保護雰囲気中で、1290〜1240℃の温度範囲内で
170℃/時のよく制御された温度降下、すなわち13.6に等しいSP値で冷
却が行われた。その後、保護雰囲気を維持しつつ、正常な炉冷却によって冷却が
続けられた。
【0015】 インサートの結合相富化表面ゾーン中の構造は、本質的にガンマ相のない平均
7μm厚の適度な結合相富化外側部分、部分Aからなり、そこでは層状化結合相
構造が弱く発達していた。この外側部分の下には、ガンマ相を含み、富化結合相
構造として強力な結合相富化を有する25μm厚のゾーン、一部分Bが存在した
。この部分の最大コバルト含有率は約20wt%であった。さらに、この部分、
Bの下には、本質的に公称の含有率のガンマ相と結合相を含むが自由黒鉛を含ま
ない約150〜200厚のゾーン、部分Cが存在した。インサートの内部では、
C08までの黒鉛の多孔率が存在した。WCの平均結晶粒径は約2.5μmであ
り、5μmより大きい結晶粒の数は研磨された部分で<5結晶粒/cmである
ことが発見され、7.5μmより大きいものの数は<2結晶粒/cmであった
。表面上には、コバルト及び黒鉛の薄い膜があった。この膜はエッジ丸み付け処
理を伴う電気化学法によって除去された。インサートは、周知のCVD技術によ
り、TiCN及びAlの約10μm厚の被覆でコーティングされた。
【0016】 実施例2 参照用として実施例1のものと同様の粉末混合物が、被覆のない硬質成分の従
来のミリングによって製造された。CNMG120408−PM型のインサート
が、SP値が25.5に等しくなる1450℃の焼結温度以外は、実施例1と同
一の焼結サイクルによって加圧成形及び焼結された。インサートは実施例1によ
りエッチング、エッジ丸み付け及びCVD被覆された。 インサートの構造と平均結晶粒径は次の3つの面以外は実施例1のものと本質
的に同一であった。
【0017】 −インサート全体の中の結晶粒径分布が明らかに幅広く、5μmより大きいも
のが約40結晶粒/cm、7.5μmより大きいものが約15結晶粒/cm
である。 −表面ゾーン、部分Bの内側部分のストライエイションのある結合相構造があ
まり顕著でなく、最大Co成分が約14wt%であり、厚さが約20μmである
。 −ガンマ相のないゾーン(部分A)がいくらか厚く、約11μmである。
【0018】 実施例3 さらに別の参照用としてCNMG120408−PM型のインサートが、制御
冷却速度が60℃/時でありSP値が9.0である以外は実施例2と同一の焼結
サイクルにより同じ粉末混合物から加圧成形され焼結された。インサートは実施
例1によりエッチング、エッジ丸み付け及びCVD被覆された。 インサートの構造は、ガンマ相のないゾーン(部分A)の厚さがいくらか厚く
、約13μmであることと、表面ゾーンの内側部分、部分Bのストライエイショ
ンのある結合相構造がより顕著で、最大Co含有率が約23wt%、厚さが約3
0μmであった。
【0019】 実施例4 実施例1、実施例2及び実施例3のCNMG120408インサートによって
、以下の切削データで非合金鋼SS1312の切削液を用いた中段旋削作業から
なる試験が行われた。 速度:80m/分 送り:0.40mm/回転 切削深さ:2mm 各種類毎の15の切刃が破損または最大10分の工具寿命まで動作した。平均
工具寿命を以下の表に示す。 平均工具寿命、分 実施例1(本発明) 10(破損なし) 実施例2(周知の技術) 7.1 実施例3(既知の技術) 7.6
【0020】 実施例5 実施例1、実施例2及び実施例3のインサートが、硬度HB280の強靭鋼S
S2541の連続旋削作業で試験された。以下の切削データが使用された。 速度:140m/分 送り:0.7mm/回転 切削深さ:2.0mm 切削時間:30秒
【0021】 この作業の結果、塑性変形が切刃の刃のへこみとして観察された。刃のへこみ
が各種類毎に5つの刃について測定され、平均値が互いに比較されて次の結果が
得られた(低い値がよい結果である)。 相対的な刃のへこみ 実施例1(本発明) 1.00 実施例2(周知の技術) 0.98 実施例3(周知の技術) 1.14 実施例4及び実施例5から、本発明によるインサート、実施例1、が、周知の
技術よりかなり良好な靭性挙動を示し、変形抵抗が大きく劣化していないことが
明らかである。より広い範囲の切削特性とひいては応用範囲が得られることが明
らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明によるインサートの表面ゾーンを倍率1300倍で示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 WC、2〜10wt%のCo、4〜15wt%のTiC、T
    aC及びNbCといった立方炭化物を含み、本質的にガンマ相のない結合相富化
    表面ゾーンを有する被覆超硬合金であって、WC結晶粒が1.0〜3.5μm、
    好ましくは1.3〜3.0μmの平均結晶粒径を有することと、前記平均結晶粒
    径の2倍より大きいWC結晶粒の数が面積0.5cmの代表的な研磨された部
    分で測定して10結晶粒/cm未満、好ましくは5結晶粒/cm未満であり
    、前記平均結晶粒径の3倍より大きいものの数が5結晶粒/cm未満、好まし
    くは3結晶粒/cm未満であることとを特徴とする被覆超硬合金。
  2. 【請求項2】 WC、Co及びTiC、TaC及びNbCといった立方炭化
    物を混合し、加圧成形し、焼結する粉末冶金法によって、本質的にガンマ相のな
    い結合相富化表面ゾーンを有する超硬合金を製造する方法であって、 −dが焼結超硬合金の望ましい平均結晶粒径である時、WC粉末が0.1d
    〜3d、好ましくは0.2d〜2dの範囲の結晶粒径分布を有すること
    と、 −WC粉末結晶粒が混合の前に結合材金属によって被覆されることと、 −前記混合が結晶粒径または結晶粒径分布の変化を伴わない穏やかな湿式混合
    であることと、 −単位℃で示した焼結温度STから、凝固範囲を通過して単位℃/hで示した
    冷却速度CRが、 10<CR・(ST−1300)/1000<17 という関係を有することと、 を特徴とする方法。
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