JP2002519518A - Cv黒鉛鋳鉄合金、その製造方法およびその用途 - Google Patents

Cv黒鉛鋳鉄合金、その製造方法およびその用途

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JP2002519518A JP2000558249A JP2000558249A JP2002519518A JP 2002519518 A JP2002519518 A JP 2002519518A JP 2000558249 A JP2000558249 A JP 2000558249A JP 2000558249 A JP2000558249 A JP 2000558249A JP 2002519518 A JP2002519518 A JP 2002519518A
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ベルチル アイザック ホリンガー
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シンター カスト エービー
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Abstract

(57)【要約】 (a)おおよその重量%で3.2ないし3.8%の全Cと、2.8ないし4.0%のSiと、残余のFeおよび不特定の不純物からなるCGI原料鉄を準備するステップ、(b)既知の方法で合金を処理、調節および鋳造するステップ、(c)鋳物を鋳型中で少なくとも775℃の温度まで冷却するステップ、(d)鋳物を既知の方法で清掃し、鋳物を機械加工して最終製品を製造するステップ、の各ステップからなる、CV黒鉛鋳鉄(CGI)製品を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】技術分野 本発明は機械加工しやすいCV黒鉛鋳鉄合金の製品を製造する方法に関する。 発明の背景 CV黒鉛鋳鉄(CGI)は、各種用途のなかでも、乗用車やトラックのシリンダ
ーブロック用の優れた材料として、広く認められている。従来のねずみ鋳鉄およ
び一般のアルミニューム合金に較べて向上した強度、硬さ、耐疲労性、および耐
磨耗性のおかげで、エンジン設計者は重量および排出物を低減しながら、性能を
向上することができる。しかしながら、CGIの改良された性能は、一方で機械
加工をより難しくしている。
【0001】 フライス切削、孔あけ、ねじ立て、およびホーニングなどの従来の機械加工は
CGIに好ましく適用可能であるが、工具寿命はねずみ鋳鉄の際よりも10−5
0%短い。このような機械加工性の低さは、一般に高強度鋳物の代償として受け
入れられている。しかしながら、シリンダーの高速ボーリングにおいて起こる工
具の磨耗は、受け入れ難いものである。シリンダーボアの高速ボーリング(60
0m/分以上)はCBN(立方晶系窒化ほう素)またはセラミックの切削工具を
用いている。普通のシリンダーボアは約85mmの直径と95mmの深さを有す
るに過ぎないが、0.20mm/回転の工具送り速度においては、切削工具はボ
アを旋回下降する間に約125mの、連続した金属との接触に曝される。このよ
うな連続切削の際に、CGIの比較的高い硬度と強度のために工具の温度が上昇
し、工具の磨耗が過大になる。高速機械加工の条件においては、CGIにおいて
起こる工具磨耗は従来のねずみ鋳鉄におけるよりも約20倍も高い。一般に機械
加工は、完成エンジンの製造原価の10%を占める。したがって、機械加工性の
向上したCGI合金が、原価低減のために求められていた。実際、CGIが大量
(年間10万台以上)のシリーズ生産に採用されるには、特に高速シリンダーボ
アフィニッシングにおけるCGI合金の機械加工性向上が要求されている。
【0002】 機械的性質が優れている他に、同じパーライト含有量で比較すると、CGIは
ねずみ鋳鉄よりも約20%硬い。またCV黒鉛鋳鉄は13%の伸びを有するのに
対して、ねずみ鋳鉄は実際上、延性を有しない。これらの要素が、機械加工の際
のチップ形成や工具磨耗メカニズムの違いの原因になっている。
【0003】 JP−8092854は、エキゾーストマニホールドの製造に用いられる、3
−4%のC、3−4.5%のSi、0.3%以下のMn、0.05%以下のP、
0.03%以下のS、および0.005−0.030%のMgを含む芋虫状黒鉛
鋳鉄を開示している。この組成の目的はエキゾーストマニホールドの使用上の基
準、すなわち温度疲労強度と耐酸化性が高いこと、を満足することである。機械
加工特性については何も述べられていない。
【0004】 現在、CGIの高速シリンダーボアフィニッシングに要求される工具寿命を達
成する、有効な方法は見当たらない。CGIの硬度を下げることによってCGI
の機械加工特性を向上させようとする、多くの開発活動において、70%パーラ
イト/30%フェライトのマトリックスが研究された。このCGIマトリックス
組成では、硬度は従来のねずみ鋳鉄とほぼ同じになる。しかしながら、高速機械
加工性は全パーライトCGIと較べてあまり改善されなかった。本発明のCGI
合金は、現在CGIエンジンブロックの工業的採用を妨げている、機械加工の問
題を克服する手段を提供する。発明の開示 本発明が解決しようとする問題は、特に高速シリンダーボアフィニッシングに
おける工具寿命とチップ処理性に関して、従来のCGIと比較して改良された機
械加工性を有する、CGI合金を提供することである。
【0005】 本発明によればこの問題は、 CGI合金に通常より高い珪素含有量を与える
ことによって高速機械加工性が改善されるという、驚くべき発見によって解決さ
れた。
【0006】 エンジンブロック用途の従来のCGI合金組成は2.0−2.5%の珪素を含
んでいる。しかしながら、2.8−4.0重量%の珪素含有量において、CGI
は支配的にフェライトからなるマトリックスを伴って硬化する。高い珪素含有量
は黒鉛の形成を促進し、したがって自由炭素のマトリックスをなくし、鉄カーバ
イド(Fe3C)の共晶形成を妨げる。また、通常のフェライト鉄が比較的軟ら
かくて弱く、切削工具に付着し、および/または機械加工時にむしり取られるの
に対して、高い珪素含有量は硬いフェライトをもたらす。珪素含有量を選択する
ことによって、全フェライトマトリックスを維持しながら、従来のねずみ鋳鉄と
同じ硬度範囲を達成することができる。あるいは、珪素含有量を変化させること
によって所望の硬度レベルおよび硬度範囲を達成することができる。鉄マトリッ
クス中の自由珪素原子は固溶体メカニズムによってフェライトを硬くし、これに
よって強度と耐磨耗性を維持しながら、チップ除去性および工具寿命を改善する
【0007】 要約すれば、本発明のCGI合金の組成は、基本的に、おおよその重量%で、
3.2ないし3.8%の全炭素C;2.8ないし4.0%の珪素Si;0.00
5ないし0.025%のマグネシウムMg;および残余の鉄Feおよび不特定の
不純物とからなる。この場合、Mgは単独でまたは組み合わせて、0.025%
まで添加されてよい。本発明の独創性は、合金の機械加工性が合金の化学組成に
よって調節されるということにある。このようにして製造されたCGI製品は、
機械加工以前に所望の微細構造および特性を有しており、ねずみ鋳鉄用の従来の
機械加工工程を変更する必要はない。
【0008】 より好ましくは本発明のCGI合金は、おおよその重量%で、3.2ないし3
.8%の全炭素;2.8ないし4.0%の珪素;0.005ないし0.025%
のマグネシウム;0.030%以下の硫黄;0.4%以下のマンガン;0.2%
以下の銅;痕跡量の錫と、残余の鉄および不特定の不純物を含む。Mgの添加に
ついては上述と同様である。
【0009】 珪素含有量は、全フェライトマトリックスを維持しながら、従来のねずみ鋳鉄
と同じ硬度範囲を達成するように選択される。この場合、合金は上述したように
2.8−4.0重量%の珪素を含む。
【0010】 本発明はまたCV黒鉛鋳鉄(CGI)製品の製造方法に指向されたものであり
、該方法は下記の各ステップを含む: (a)おおよその重量%で 3.2ないし3.8%の全Cと、 2.8ないし4.0%のSiと、 残余の鉄および不特定の不純物からなるCGI原料鉄を準備するステップ、 (b)既知の方法で合金を処理、調節および鋳造するステップ、 (c)鋳造された組成物を鋳型中で少なくとも775℃の温度まで冷却した後、
鋳型から取り出すステップ、 (d)鋳物を既知の方法で清掃し、鋳物を機械加工して最終製品を製造するステ
ップ。
【0011】 本発明はまた機械加工性CGI材料に関し、該材料は: (a)上述の組成を有するCGI原料鉄を準備するステップ、 (b)既知の方法で合金を処理、調節および鋳造するステップ、 (c)鋳造された組成物を鋳型中で少なくとも775℃の温度まで冷却するステ
ップ、 の各ステップによって得られ、鋳物は既知の方法で清掃される。
【0012】 本発明はまた機械加工によってCGI製品を製造する、CGI合金組成の用途
に関する。
【0013】 機械加工のステップは、フライス切削、孔あけ、ねじ立て、ホーニング、およ
びボーリングからなるグループから選ばれる一つまたは二つ以上の加工作業から
なり、各種の切削材料および各種の切削条件(速度、送り速度、切削深さ、工具
の形状、工具の被覆その他)で行われてよい。本発明のCGI合金は、全ての切
削作業を改善するように意図されたものであるが、主として、切削刃が連続的に
鋳鉄合金と接触する、高速ボーリングおよび高速ターニング作業において有効で
ある。
【0014】 原料鉄とはMgおよび接種剤が添加される以前において炉内に保持されている
鉄を言う。発明の詳細な説明 提示された高珪素CGI合金(高Si‐CGI合金)の製造、調節および鋳は
だ仕上げは、従来のCGIに用いられるのと同様である。唯一の顕著な差異は、
追加の珪素が、シリコンカーバイドまたは鉄シリコンまたは他の任意の工業的な
珪素源の形で、溶融の途中に、または溶融鉄の保持中に、湯溜まりに添加される
ことである。従来の鋳造方法が用いられ、鋳物は砂鋳型のなかで本体温度が77
5℃以下になるまで冷却される。その後鋳物を空冷および清掃して機械加工に備
える。
【0015】 本発明の理解および製造を容易にするために、以下において表1を参照しつつ
説明する。
【0016】 表1は、本発明の一実施例の合金を、溶融して化学組成を調べた表である。エ
ンジンブロック用途の“標準的な”、支配的にパーライトからなるCGI合金と
比較して、新規な高珪素CGIはフェライトマトリックスを有しており、以下の
ような組成上の差異によって特徴づけられる。
【0017】
【表1】 各種の合金要素の役目は次の通りである。 C:3.2ないし3.8重量% 炭素は適宜な黒鉛形成を保証するために必要である。密集した形態においては、
黒鉛粒子は良好な熱電導性と良好な振動吸収を与える。高Si‐CGIの炭素含
有量は、炭素等量(CE=ε+ρi/3)を一定に保つために、従来のCGIよ
りも僅かに低減されてもよい。 Si:2.8ないし4.0重量% 珪素は非常に強い黒鉛化剤であって、炭素の析出と黒鉛粒子の成長を促進する。
これは結局はフェライトマトリックスをもたらす。珪素はまたフェライト層の硬
度を増加させる。支配的にフェライトからなるマトリックスを安定化させるため
には2.8%以上の珪素含有量が必要である。珪素含有量の増加は鉄の炭素等量
(CE=ε+ρi/3)を増加させる。 S:0.030重量%以下 硫黄は鋳鉄において避けられない汚染物である。硫黄はカルシウム、マグネシウ
ム、希土類金属、およびマンガンと反応して無害な硫化物の介在物を形成する。
硫化マンガン介在物はある種の鋼において機械加工性を改善するが、マグネシウ
ム処理鋳鉄においてはこの目的には効果がない。 Mg:0.005ないし0.025重量% マグネシウムは黒鉛粒子の成長挙動を調節するために意図的に添加される。CG
Iは通常約0.008%Mgの範囲で安定であるが、不純物元素の存在および鋳
造物の冷却速度によって左右される。 Mn:0.4重量%以下 マンガンは鋳鉄を溶融するのに用いられる原料に一般的な元素である。マンガン
はパーライトの形成を促進するので、従来のCGIと比較して低減しなければな
らない。マンガンは一般に硫黄と量的に釣り合わされる。 %Mn=0.2*%S+0.18 Cu:0.2重量%以下 銅はパーライトを安定化するためにCGIおよびある種のダクタイル鉄に普通に
添加される。CGIにおいて支配的にパーライトからなるマトリックスを確立す
るには1.0%までの添加が必要である。高Si‐CGIにおいてはより低い添
加量が好ましい。銅含有量の低減によって従来のCGIと比較して原価低減が得
られる。 Sn:痕跡 錫は非常に強力なパーライト安定化剤である。錫は通常、銅とともに添加され(
1.0%Cu+0.1%Sn)、従来のCGIにおいて全パーライトマトリック
スを安定化させる。錫を“痕跡”量に限定することは、 高Si‐CGIにおい
て全フェライトマトリックスの形成を助ける。錫含有量の低減によって従来のC
GIと比較して原価低減が得られる。
【0018】 本発明によって製造される合金の具体例を、以下の実施例において説明する; 実施例1 標準の25mm径の棒状試験片を表1の組成によって製造し、700℃まで冷
却した後、鋳型から取り出して室温まで空冷した。約3.3%の珪素を含むCG
I合金は従来の全パーライトのねずみ鋳鉄と同じブリネル硬度を有することが分
かった。その後の試験で、Siをこれに加えて0.1%増加するごとに約5ポイ
ントのブリネル硬度増加(5/750)が得られることが示された。Si%と硬
度の間にこのような感度が存在することによって、鋳造者は機械加工者、設計技
術者、および材料技術者が特定する硬度を達成することができる。黒鉛の形状は
通常のCGI製法の調節技術を用いて、所要の微細構造限界(0−20%球状度
、片状黒鉛なし)内に調節することができる。前記調節技術についてはSE84
04579−8、SE9003289−7、およびSE9704208−9に教
示されており、これらは参考文献として組み入れられる。球状度調節を助けるた
めにチタンを意図的に添加することは必要ではなく、望ましくもない。なぜなら
ばチタンの添加によってチタンカーバイドおよび窒化チタンの介在物が形成され
、これらは機械加工性を顕著に悪化させるからである。 実施例2 自動車エンジンブロックの高速シリンダーボアフィニッシングにおいて、切削イ
ンサートは通常、逃げ面磨耗が0.2または0.3mmに達するまで用いられる
。その後インサートを交換して機械加工が再開される。逃げ面磨耗の使用終わり
基準に達するまでの切削量は、機械加工したボアの数、または合計切削距離で測
られる(送り速度を0.2mm/回転、シリンダーボアを85mm径および95
mm長さとすれば合計切削距離は125mとなる)。通常のねずみ鋳鉄(DIN
1691規格によるGG25)のエンジンブロックにおいて、CBN工具は60
0−800m/分で用いられ、少なくとも200個のシリンダーボア、あるいは
これに相当する合計切削距離25Kmの使用に耐えるとされている。 GG25
ねずみ鋳鉄、“通常の”珪素含有量のCGI、および高Si‐CGIの代表的な
特性および機械加工の成績が、表2および表3に、それぞれ纏められている。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】 表3から、高Si‐CGI合金(材料No.4)においては従来のCGIと比
較して工具の磨耗がかなり改善されることが明らかである。GG25ねずみ鋳鉄
と比較して高珪素型は、CBN工具を400m/分で用いたときに4倍以上長い
切削距離を与える。切削条件によるが、400m/分と800m/分の間に、従
来のねずみ鋳鉄と同等になる点がある。超硬工具において、 高Si‐CGIは
従来のCGIと比較して顕著な工具寿命の増加を与える。
【0021】 以上から、本発明の合金は工業的に受け入れられる工具寿命で、各種の形状(
シリンダーブロックなど)に機械加工することができ、かつ合金の特性および機
械加工の成績は、合金の組成によって調節可能であることが理解されるであろう
。したがって、このようにして製造されたCGI製品は、機械加工以前に所望の
微細構造および特性を達成しており、ねずみ鋳鉄製エンジンブロック用の従来の
機械加工工程に、ほとんどまたは全く変更を加える必要がない。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CV黒鉛鋳鉄(CGI)の最終製品を製造する方法であって、
    該方法は: (a)おおよその重量%で 3.2ないし3.8%の全炭素と、 2.8ないし4.0%の珪素と、 残余の鉄および不特定の不純物と からなるCGI原料鉄を準備するステップ、 (b)既知の方法で合金を処理、調節および鋳造するステップ、 (c)鋳物を鋳型中で少なくとも775℃の温度まで冷却するステップ、 (d)鋳物を既知の方法で清掃するステップ、 (e)鋳物をボーリング、ターニング、フライス切削、孔あけ、ねじ立て、ある
    いはホーニングなどによって機械加工して最終製品を製造するステップ、 の各ステップからなる、CV黒鉛鋳鉄(CGI)の最終製品を製造する方法。
  2. 【請求項2】CGI原料鉄は、重量百分率で、おおよそ3.2ないし3.8
    %の全Cと、 2.8ないし4.0%のSiと、 0.005ないし0.025%のMgと、 0ないし0.030%のSと、 0ないし0.4%のMnと、 0ないし0.2%のCuと、 痕跡量のSnと、 残余の鉄および不特定の不純物と、 からなる、請求項1による方法。
  3. 【請求項3】機械加工は、切削刃が連続的に鋳造合金と接触する高速ボーリ
    ングまたはターニング作業である、請求項1または2による方法。
  4. 【請求項4】CV鋳鉄(CGI)の最終製品であって、該製品は: (a)重量百分率でおおよそ 3.2ないし3.8%の全Cと、 2.8ないし4.0%のSiと、 および残余の鉄および不特定の不純物と からなるCGI原料鉄を準備するステップ、 (b)既知の方法で合金を処理、調節および鋳造するステップ、 (c)鋳物を鋳型中で少なくとも775℃の温度まで冷却するステップ、 (d)鋳物を既知の方法で清掃するステップ、 (e)鋳造物をボーリング、ターニング、フライス切削、孔あけ、ねじ立て、あ
    るいはホーニングなどによって機械加工して最終製品を製造するステップ、 の各ステップによって得られる、CV黒鉛鋳鉄(CGI)の最終製品。
  5. 【請求項5】CGI原料鉄は、重量百分率で おおよそ 3.2ないし3.8%の全Cと、 2.8ないし4.0%のSiと、 0.005ないし0.025%のMgと、 0ないし0.030%のSと、 0ないし0.4%のMnと、 0ないし0.2%のCuと、 痕跡量のSnと、 残余の鉄および不特定の不純物と、 からなる、請求項4によるCV黒鉛鋳鉄(CGI)の最終製品。
  6. 【請求項6】CV黒鉛鋳鉄(CGI)合金の用途であって、該合金は、重量
    百分率で、 おおよそ 3.2ないし3.8%の全Cと、 2.8ないし4.0%のSiと、 および残余の鉄および不特定の不純物と、 からなり、最終製品は: (a)既知の方法で合金を処理、調節および鋳造し、 (b)鋳物を鋳型中で少なくとも775℃の温度まで冷却し、 (c)鋳物を既知の方法で清掃し、 (d)鋳造物をボーリング、ターニング、フライス切削、孔あけ、ねじ立て、あ
    るいはホーニングなどによって機械加工して最終製品を製造して、 製造される、CV黒鉛鋳鉄(CGI)合金の用途
  7. 【請求項7】機械加工は、切削刃が連続的に鋳造合金と接触する高速ボーリ
    ングまたはターニング作業である、請求項6による用途。
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