JP2002519345A - 置換された2,4−ジアミノ−1,3,5−トリアジン、その製法および除草剤および植物生長調節剤としてのその使用 - Google Patents

置換された2,4−ジアミノ−1,3,5−トリアジン、その製法および除草剤および植物生長調節剤としてのその使用

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JP2002519345A JP2000557241A JP2000557241A JP2002519345A JP 2002519345 A JP2002519345 A JP 2002519345A JP 2000557241 A JP2000557241 A JP 2000557241A JP 2000557241 A JP2000557241 A JP 2000557241A JP 2002519345 A JP2002519345 A JP 2002519345A
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クリストファー・ロジンガー
トーマス・アウラー
ヘルマン・ビーリンガー
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アベンティス・クロップサイエンス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
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    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/64Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/661,3,5-Triazines, not hydrogenated and not substituted at the ring nitrogen atoms
    • A01N43/681,3,5-Triazines, not hydrogenated and not substituted at the ring nitrogen atoms with two or three nitrogen atoms directly attached to ring carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D251/00Heterocyclic compounds containing 1,3,5-triazine rings
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般式(I) 【化1】 の置換された2,4−ジアミノ−1,3,5−トリアジンおよびその塩に関する。本発明は、また、この置換されたトリアジンを製造する方法および除草剤および植物生長調節剤としてのこれらの使用に関する。一般式(I)において、R1〜R10は種々の基を示し、Yは2価の単位を示し、アリールは、場合によっては置換されていてもよい芳香族基を示し、mは0〜5の数であり、そしてnは1〜10の数である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、除草剤および植物生長調節剤の技術的分野、特に有用な植物の作物
における広葉雑草およびイネ科雑草を選択的に防除する除草剤の技術的分野に関
する。
【0002】 種々の発表から、ある種の2,4−ジアミノ−1,3,5−トリアジンが除草性
を有していることは既に知られている。すなわち、WO 97/00254は、エチレン、
オキシエチレン、アミノエチレン、チオエチレンまたはプロピレン鎖を経てアミ
ノ基に結合したフェニル基を有している2,4−ジアミノ−1,3,5−トリアジ
ンを記載している。WO 97/08156は、フェニル基がアルキレン、アルケニレンメ
チルまたはアルキニレンメチル鎖を経てアミノ基に結合している2,4−ジアミ
ノ−1,3,5−トリアジンを記載している。WO 98/15537は、プロピレンまたは
オキシエチレン鎖を経てアミノ基に結合した芳香族または複素環式基を有する2
,4−ジアミノ−1,3,5−トリアジンを記載している。最後にWO 98/15539は
、エチレン鎖を経てアミノ基に結合したベンジル、ナフチルメチル、ヘテロシク
リルまたはヘテロシクリルオキシ基を有する2,4−ジアミノ−1,3,5−トリ
アジンを説明している。
【0003】 しかしながら、実際に、これらの発表から知られている2,4−ジアミノ−1,
3,5−トリアジンの使用は、しばしば不利点を伴う。すなわち、既知の化合物
の除草または植物生長調節活性は、常に十分であるとは限らないかまたは除草活
性が十分である場合は、作物に対する望ましくない損傷が観察される。 本発明の目的は、従来の技術から知られている不利点を克服する除草および植
物生長調節化合物を提供しようとするものである。
【0004】 これらの目的は、もし適当である場合はまた塩の形態の式(I)
【化5】 の2,4−ジアミノ−1,3,5−トリアジンによって達成される。
【0005】 上記式において、 アリールは、5〜14個の環原子を有する置換されないかまたは置換された一
環式または二環式の芳香族基(環原子の1、2、3または4個は、それぞれの場
合において相互に独立して酸素、硫黄および窒素からなる群からのものであって
もよい)であり; Yは、−O−、−S−、−NR11−、−NR12CONR13−、−CO2−、−
OCO2−、−OCONR14−、−SO−、−SO2−、−SO2O−、−OSO2 O−、−SO2NR14−、−O−NR11−、−NR′−NR″−(式中、R′お
よびR″は相互に独立してR14に対して定義した通りである)および−(Y′−
CRab−CRcd)−Y″−(式中、Y′およびY″は相互に独立してO、S
、NHまたはN[(C1〜C4)アルキル]であり、Ra、Rb、RcおよびRdはそ
れぞれの場合において相互に独立してHまたは(C1〜C4)アルキルであり、そ
してiは1〜5、好ましくは1の整数である)からなる群からの2価の単位であ
るかまたは式−O−N=の3価の単位であり; mは、0、1、2、3、4または5、好ましくは0、1、2または3であり; nは、mが0であり、そして−Y−が−O−、−S−、−SO−、−SO2
または−NR11−である場合はnは1でないということを条件として、1〜10
、好ましくは1〜5、特に1、2、3または4の整数であり;
【0006】 R1、R2は、それぞれの場合において相互に独立して、水素、(C1〜C10
−アルキル、(C2〜C8)−アルケニル、(C2〜C8)−アルキニル、(C1
10)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シクロア
ルコキシ、アリール−(C1〜C6)−アルキルおよび(C3〜C8)−シクロアル
キル−(C1〜C6)−アルキルからなる群G1[G1の4個の最後に述べた基の
環式部分は、それぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニト
ロ、シアノ、チオシアナトおよび−B−X1(式中、−B−およびX1は以下に定
義する通りである)からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基
によって置換されており、群G1からの8個の最後に述べた基の非環式部分は、
それぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、
チオシアナトおよび−B−X2(式中、X2は以下に定義する通りである)からな
る群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されており、
群G1からの基の非環式部分は、それぞれの場合において酸素および硫黄からな
る群からの1個または2個以上の同一または異なるヘテロ原子によって中断され
ていてもよい]からの基であり;または (CR12)基のR1およびR2は、これらを有する炭素原子と一緒になって、
カルボニル基、基CR1516または3〜6員の環(この環は酸素、窒素および硫
黄からなる群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有してい
てもよく、そしてこの環は置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ
、チオシアナトおよび−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一ま
たは異なる基によって置換されている)を形成し;または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR12)基の2個のR1は、こ
れらを有するかまたは結合している炭素原子と一緒になって、置換されないかま
たは置換された3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群から
の1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、この環
は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシアナトおよび
−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって
置換されている)を形成し;または
【0007】 2個の直接隣接した(CR12)基の2個のR1は、基の炭素原子の間の結合
と一緒になって二重結合を形成し、または2個の直接隣接した(CR12)基の
2個のR1および2個のR2は基の炭素原子の間の結合と一緒になって三重結合を
形成し;または R1は、YがCR12基に隣接する3価の単位=N−O−である場合における
二重結合に対する結合点であり; R3およびR4は、それぞれの場合において相互に独立して、水素、(C1〜C10 )−アルキル、(C2〜C8)−アルケニル、(C2〜C8)−アルキニル、(C1
10)−アルコキシ、(C1〜C10)−アルキルチオ、(C1〜C10)−アルキル
スルフィニル、(C1〜C10)−アルキルスルホニル、(C3〜C8)−シクロアル
キル、(C3〜C8)−シクロアルコキシ、アリール、アリール−(C1〜C6)−ア
ルキル、アリール−(C1〜C6)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルキル
−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C6)−ア
ルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルコキシ−(C1〜C6)−アルキルおよび(
3〜C8)−シクロアルコキシ−(C1〜C6)−アルコキシからなる群G2[G
2の9個の最後に述べた基の環式部分は、それぞれの場合において置換されてい
ないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシアナトおよび−B−X1(式中
、−B−およびX1は以下に定義する通りである)からなる群からの1個または
2個以上の同一または異なる基によって置換されており、そして群G2からの1
6個の最後に述べた基の非環式部分は、それぞれの場合において置換されていな
いかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシアナトおよび−B−X2(式中、
2は以下に定義する通りである)からなる群からの1個または2個以上の同一
または異なる基によって置換されており、群G2からの基の非環式部分は、それ
ぞれの場合において酸素および硫黄からなる群からの1個または2個以上の同一
または異なるヘテロ原子によって中断されていてもよい]の基であり;または
【0008】 R3およびR4は、これらを有する炭素原子と一緒になって、カルボニル基、基
CR1516または3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群か
らの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、この
環は置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシアナトおよび
−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって
置換されている)を形成し;または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)基の2個のR3は、そ
れらを有するかまたは結合している炭素原子と一緒になって置換されないかまた
は置換された3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの
1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、この環は
、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシアナトおよび−
B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置
換されている)を形成し;または 2個の直接隣接した(CR34)基の2個のR3は、基の炭素原子の間の結合
と一緒になって二重結合を形成し、または2個の直接隣接した(CR34)基の
2個のR3および2個のR4は、基の炭素原子の間の結合と一緒になって三重結合
を形成し;または R3は、YがCR34基に隣接した3価の単位−O−N=である場合における
二重結合に対する結合点であり; −B−は、直接的な結合または−O−、−S−、−NR11−、−NR12CON
13−、−CO2−、−OCO2−、−OCONR14−、−SO−、−SO2−、
−SO2O−、−OSO2O−および−SO2NR14−からなる群からの2価の単
位であり; X1は、水素、(C1〜C8)−アルキル、(C2〜C8)−アルケニル、(C2
8)−アルキニル、(C3〜C8)−シクロアルキルまたは環原子の1、2また
は3個が窒素、酸素および硫黄からなる群からのものである3〜9個の環原子を
有するヘテロシクリル(5個の最後に述べた基は、置換されていないかまたは1
個または2個以上の同一または異なるハロゲン原子によって置換されている)で
あり; X2は、水素または3〜9個の環原子を有するヘテロシクリル(環原子の1、
2または3個は窒素、酸素および硫黄からなる群からのものであり、この基は置
換されていないかまたは1個または2個以上の同一または異なるハロゲン原子に
よって置換されている)であり;
【0009】 R5、R6は、相互に独立してそれぞれ群G2からの基であり;または 2個の直接隣接したまたは直接隣接していない(CR34)または(CR56)
基のR3およびR5は、これらを結合している炭素原子と一緒なって置換されない
かまたは置換された3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群
からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そ
してこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシア
ナトおよび−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる
基によって置換されている)を形成し;または R5およびR6は、これらを有している炭素原子と一緒になって、カルボニル基
、基CR1516または3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる
群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、
そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシ
アナトおよび−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異な
る基によって置換されている)を形成し;または R6は、ヘテロシクリルであり; R7は、水素、アミノ、それぞれの場合においてアルキル基中に1〜6個の炭
素原子を有するアルキルカルボニル、アルキルアミノまたはジアルキルアミノで
あるか、それぞれの場合において1〜6個の炭素原子を有する非環式炭化水素ま
たはヒドロカルボノキシ基であるか、それぞれの場合において3〜6個の炭素原
子を有する環式炭化水素またはヒドロカルボノキシ基であるかまたはそれぞれの
場合において3〜6個の環原子および窒素、酸素および硫黄からなる群からの1
〜3個のヘテロ環原子を有するヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシまたはヘ
テロシクリルアミノであり(10個の最後に述べた基のそれぞれは、置換されて
いないかまたはハロゲン、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロゲン−(C1〜C4
−アルコキシ、(C1〜C4)−アルキルチオ、(C2〜C4)−アルケニル、(C2 〜C4)−アルキニル、(C2〜C4)−アルケニルオキシ、(C2〜C4)−アル
キニルオキシ、ヒドロキシル、アミノ、アシルアミノ、アルキルアミノ、ジアル
キルアミノ、ニトロ、カルボキシル、シアノ、アジド、(C1〜C4)−アルコキ
シカルボニル、(C1〜C4)−アルキルカルボニル、ホルミル、カルバモイル、
モノ−およびジ−(C1〜C4)−アルキルアミノカルボニル、(C1〜C4)−ア
ルキルスルフィニル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルスルフィニル、(C1〜C4)
−アルキルスルホニル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルスルホニルおよび環式基
の場合においては、また、(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−
アルキルからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置
換されている);
【0010】 R8は、(C1〜C10)−アルキル、(C2〜C8)−アルケニル、(C2〜C8
−アルキニル[これらの基は、置換されていないかまたはハロゲン、シアノ、ニ
トロ、チオシアナト、ヒドロキシル、(C1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C4
−アルキルチオ、(C1〜C4)−アルキルスルフィニル、(C1〜C4)−アルキ
ルスルホニル、フェニル、(C3〜C9)−シクロアルキル、(C3〜C9)−シク
ロアルコキシおよび3〜6個の環原子および酸素、窒素および硫黄からなる群か
らの1〜3個のヘテロ環原子を有するヘテロシクリル(この基は、置換されてい
ないかまたはハロゲン、アミノ、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アル
コキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシ
からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されて
いる)からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換
されている]であるかまたは(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シ
クロアルコキシまたは3〜6個の環原子を有するヘテロシクリル基(これらの3
個の最後に述べた基は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、
チオシアナト、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロ−(
1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる群からの
1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されている)であり;
【0011】 R9、R10は、相互に独立してそれぞれ、水素、アミノ、(C1〜C10)−アル
キルカルボニル、(C1〜C10)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C10)−アル
キル]アミノ、(C1〜C10)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、(
1〜C10)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルコキシ、それぞれの場合
において3〜6個の環原子および酸素、窒素および硫黄からなる群からの1〜3
個のヘテロ環原子を有するヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシまたはヘテロ
シクリルアミノ(10個の最後に述べた基のそれぞれは置換されていないかまた
は置換されている)であり;または R9およびR10は、これらを有する窒素原子と一緒になって、全体で3〜6個
の環原子およびこれらの中の1〜4個のヘテロ環原子を有する複素環(存在する
窒素原子のほかに存在していてもよい他のヘテロ環原子は、酸素、窒素および硫
黄からなる群から選択されたものであり、そしてこの複素環は置換されていない
かまたは置換されている)を形成し; R11は、水素、アミノ、(C1〜C10)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C10)
−アルキル]アミノ、(C1〜C10)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキ
ル、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C10
−アルコキシ、(C1〜C6)−アルコキシ−(C1〜C6)−アルコキシ、(C3
〜C8)−シクロアルコキシ、(C1〜C10)−アルキルカルボニル(9個の最後
に述べた基は、置換されていないかまたは置換されている)であり; R12、R13は、相互に独立してそれぞれ、水素、(C1〜C10)−アルキル、
(C2〜C8)−アルケニル、(C2〜C8)−アルキニル、フェニル、フェニル−
(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シク
ロアルキル−(C1〜C6)−アルキル(4個の最後に述べた基の環式部分は、そ
れぞれの場合において置換されていないかまたは(C1〜C4)−アルキル、ハロ
−(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシおよびハロ−(C1〜C4)
−アルコキシからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によっ
て置換されている)であり;または
【0012】 R12およびR13は、これらを有するN−CO−N基と一緒になって、5〜8員
の環(この環は、2個の上述した窒素原子のほかに、酸素、窒素および硫黄から
なる群からの他のヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこの環は置換されて
いないかまたは置換されている)を形成し; R14は、水素またはそれぞれの場合において置換されていないかまたは置換さ
れている(C1〜C10)−アルキルまたは(C3〜C10)−シクロアルキルであり;
そして R15、R16は、相互に独立してそれぞれ、水素、アリール、(C1〜C10)−
アルコキシ、アリール−(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C10)−アルキル、
(C1〜C10)−アルキルチオ(5個の最後に述べた基は置換されていないかま
たは置換されており、そして3個の最後に述べた基の脂肪族炭素骨格は酸素およ
び硫黄からなる群からの1個または2個以上の同一または異なるヘテロ原子によ
って中断されていてもよい)であり;または R15およびR16は、これらを有する炭素原子と一緒になって、3〜6員の環(
この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの1個または2個の同一または
異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこの環は置換されていないかま
たは置換されている)を形成する。
【0013】 アリールなる用語は、例えばフェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロ
ナフチル、インデニル、インダニル、ペンタレニル、フルオレニル、アジリジニ
ル、アゼチジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テト
ラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピ
リジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、テトラジ
ニル、オキサジニル、チアジニル、チアジアジニル、オキサジアジニル、ジチア
ジニル、チオキサジニル、インドリル、ベンゾキサジリル、ベンゾチアゾリル、
キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、プリニルまたはナ
フチリジニルを意味するものとして理解されるべきである。これらのアリール基
は原則的である、すなわち、環系の構造は、アリール基の何れかの位置において
式Iの化合物の分子の残留部分に結合することを可能にする。
【0014】 −Y−または−B−が非対称的な2価の単位である場合、すなわち結合に対し
て2つの選択がある場合は、それぞれの場合において、−Y−または−B−の結
合および他方における分子の残りの結合に対する両方の選択が、式Iによって包
含される。
【0015】 式Iおよびすべての以後の式において、炭素−含有基、例えばアルキル、アル
コキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルアミノおよびアルキルチオお
よび炭素骨格において不飽和および/または置換されている相当する基、例えば
アルケニルおよびアルキニルは、それぞれの場合において直鎖状または分枝鎖状
であることができる。特に別に明記しない限り、低級炭素骨格、例えば1〜6個
の炭素原子を有する基または不飽和基の場合においては2〜4個の炭素原子を有
する基が、これらの基に対して好ましい。
【0016】 アルコキシ、ハロアルキルなどのような複合意義に包含されるアルキル基は、
例えばメチル、エチル、n−またはi−プロピル、n−、i−、t−または2−
ブチル、ペンチル、ヘキシル、例えばn−ヘキシル、i−ヘキシルおよび1,3
−ジメチルブチル、ヘプチル、例えばn−ヘプチル、1−メチルヘキシルおよび
1,4−ジメチルペンチルである。アルケニルおよびアルキニル基は、アルキル
基に相当する可能な不飽和基の意義を有する。アルケニル基は、例えばアリル、
1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イ
ル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、1−メチルブタ−
3−エン−1−イルおよび1−メチルブタ−2−エン−1−イルである。アルキ
ニルは、例えばプロパルギル、ブタ−2−イン−1−イル、ブタ−3−イン−1
−イル、1−メチルブタ−3−イン−1−イルである。複数の結合は、不飽和基
の何れかの位置にあることができる。
【0017】 シクロアルキルは、3〜9個の炭素原子を有する炭素環式の飽和の環系、例え
ばシクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。複合基、例え
ば(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキルの場合においては、
最初に述べた基は、次に続いて述べた基の何れかの位置にあることができる。 二重に置換されたアミノ基、例えばジアルキルアミノの場合においては、これ
らの2個の置換分は、同一または異なるものであることができる。
【0018】 ハロゲンは、弗素、塩素、臭素または沃素である。ハロアルキル、ハロアルケ
ニルおよびハロアルキニルは、ハロゲン、好ましくは弗素、塩素および/または
臭素、特に弗素または塩素によって部分的にまたは完全に置換されているアルキ
ル、アルケニルまたはアルキニル、例えばCF3、CHF2、CH2F、CF3CF 2 、CH2FCHCl、CCl3、CHCl2、CH2CH2Clである。ハロアルコ
キシは、例えばOCF3、OCHF2、OCH2F、CF3CF2O、OCH2CF3
およびOCH2CH2Clである。これは、相当してハロアルケニルおよび他のハ
ロゲン置換された基に適用される。
【0019】 アシル基は、有機酸の基、例えばカルボン酸の基およびそれから誘導された酸
、例えばチオカルボン酸、置換されないかまたはN−置換されたイミノカルボン
酸の基または炭酸モノエステル、置換されないかまたはN−置換されたカルバミ
ン酸、スルホン酸、スルフィン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸の基である。アシ
ルは、例えばホルミル、アルキルカルボニル、例えば(C1〜C4)−アルキルカ
ルボニル、フェニルカルボニル(フェニル環は、置換されていないかまたは上述
したフェニルに対して示されたように置換されている)、またはアルキルオキシ
カルボニル、フェニルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アルキル
スルホニル、アルキルスルフィニル、N−アルキル−1−イミノアルキルまたは
有機酸の他の基である。
【0020】 炭化水素基は、直鎖状、分枝鎖状または環状であり、そして飽和または不飽和
の脂肪族または芳香族の炭化水素基、例えばアルキル、アルケニル、アルキニル
、シクロアルキル、シクロアルケニル、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフ
チル、インデニル、インダニル、ペンタレニルおよびフルオレニルである。
【0021】 置換された炭化水素基、例えば置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル
、アリール、フェニルおよびベンジルまた置換されたヘテロシクリルのような置
換された基は、例えば置換されていない親化合物から誘導され、そして1個また
は2個以上の同一または異なる他の基によって置換されている基である。置換分
は、例えばハロゲン、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ヒドロキシ
ル、アミノ、ニトロ、カルボキシル、シアノ、アジド、アルコキシカルボニル、
アルキルカルボニル、ホルミル、カルバモイル、モノ−およびジアルキルアミノ
カルボニル、置換されたアミノ、例えば、アシルアミノ、モノ−およびジアルキ
ルアミノ、およびアルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキル
スルホニル、ハロアルキルスルホニルおよび環式基の場合においてはまたアルキ
ルおよびハロアルキル、および上述した飽和の炭化水素−含有基に相当する不飽
和の脂肪族基、例えばアルケニル、アルキニル、アルケニルオキシ、アルキニル
オキシなどからなる群からの1個または2個以上、好ましくは特に断らない限り
は1、2または3個の基である。炭素原子を有する好ましい基は、4個までの炭
素原子を有する基である。普通、ハロゲン、例えば弗素および塩素、(C1〜C4 )−アルキル、好ましくはメチルまたはエチル、(C1〜C4)−ハロアルキル、
好ましくはトリフルオロメチル、(C1〜C4)−アルコキシ、好ましくはメトキ
シまたはエトキシ、(C1〜C4)−ハロアルコキシ、ニトロおよびシアノからな
る群からの置換分が好ましい。置換分メチル、メトキシおよび塩素が特に好まし
い。
【0022】 アルキル、アルケニルまたはアルキニル基の炭素鎖が1個より多くのヘテロ原
子によって中断される場合は、これらのヘテロ原子は直接隣接していない。 別に明記されない限り、複素環なる用語は、好ましくは酸素、硫黄および窒素
からなる群からの1個または2個以上のヘテロ原子を含有する飽和、不飽和また
はヘテロ芳香族の環系を意味する。例えば、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン
、ピラジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、キナゾリン
、シンノリン、チオフェン、チアゾール、オキサゾール、オキセタン、フラン、
ピロール、ピラゾール、イミダゾール、アジリジン、オキシラン、ピロリジン、
ピペリジン、ピペラジン、ジオキソラン、モルホリン、テトラヒドロフランであ
る。“ヘテロシクリル”および“複素環式基”なる用語は、また、この観念にお
いて、すなわち上述した複素環から誘導された基として理解されるべきである。
複素環が少なくとも2個のヘテロ原子を含有する場合は、2個の酸素原子は直接
隣接していないという条件が適用される。これらの複素環は、原則的である、す
なわち、環系の構造は、複素環の何れかの位置において式Iの化合物の分子の他
の部分と結合することを可能にする。別に明記しない限り、複素環は、置換され
ていないかまたは1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されて
いる。これらの基は、“置換された炭化水素基”において述べた基およびさらに
オキソである。オキソ基は、また、異なる酸化状態で存在することのできるヘテ
ロ環原子、例えば窒素および硫黄上に存在することもできる。 環は、飽和、部分的に飽和、完全に不飽和または芳香族であることができる。
【0023】 “アルキル”、“アシル”、“置換された基”などのような一般的用語に包含
される基または基の範囲の上述した例は、完全なリストであることを意味するも
のではない。一般的用語は、また、さらに以下に挙げた好ましい化合物の群にお
ける基の範囲、特に表中の例からの具体的な基を包含する基の範囲の定義を包含
する。
【0024】 置換分の型および結合によって、式Iの化合物は、立体異性体として存在する
ことができる。例えば1個または2個以上のアルケニル基が存在する場合は、こ
れはジアステレオマーを与える。例えば1個または2個以上の不斉炭素原子が存
在する場合は、これはエナンチオマーおよびジアステレオマーを与える。立体異
性体は、慣用の分離方法、例えばクロマトグラフィー分離方法を使用して、製造
において得られる混合物から得ることができる。立体異性体は、また、光学的に
活性な出発物質および/または補助剤を使用する立体選択的反応を使用すること
によって、選択的に製造することもできる。本発明は、また、特に定義していな
いが式Iによって包含されるすべての立体異性体およびその混合物に関する。 式Iの化合物は、また、形式的に式Iに相当としても、水素移動によって形成
される化合物の互変異性体、例えばエノールおよびほかのものを包含する。
【0025】 置換分の型によって、式Iの化合物は、塩を形成することができ、そして“化
合物(I)(式(I)の化合物)”の用語に包含される。酸性の置換分、例えば
COOHおよびSO3Hにおいては、酸性基の水素原子は、農業的に適当なカチ
オンによって置換することができる。これらの塩は、例えば金属塩、特にアルカ
リ金属塩またはアルカリ土類金属塩、特にナトリウムおよびカリウム塩または、
アンモニウム塩または有機アミンとの塩である。塩形成は、また、塩基性置換分
、例えばアミノおよびアルキルアミノに対する酸の付加によって起こる。この目
的に適した酸は、強無機酸および有機酸、例えばHCl、HBr、H2SO4また
はHNO3である。このような塩は、また、本発明の主題の一部を形成する。 式Iの種々の置換分を結合する可能性は、化合物の構成の一般的原則が観察さ
れる、すなわち化学的に不安定または不可能であることが当業者に知られている
化合物が形成されないように理解されるべきである。
【0026】 アリールが、5〜10個の環原子を有する置換されないかまたは置換された一
環式または二環式の芳香族基(環原子の1、2、3または4個はそれぞれの場合
において相互に独立して酸素、硫黄および窒素からなる群からのものであっても
よい)であり;そして/または −Y−が、−O−、−S−、−NR11−、−NR12CONR13−、−CO2
、−OCONR14−、−SO−、−SO2−、−SO2O−、−SO2NR14−、
−O−NR11−、−NH−NH−および−O−CRab−CRcd−O−(式中
、Ra、Rb、RcおよびRdは相互に独立してそれぞれH、CH3またはC25
ある)からなる群からの2価の単位または式−O−N=の3価の単位であり;そ
して/または R1、R2が、相互に独立してそれぞれ、水素、(C1〜C8)−アルキル、(C2 〜C6)−アルケニル、(C2〜C6)−アルキニル、(C1〜C6)−アルコキシ
、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シクロアルコキシ、アリール
−(C1〜C6)−アルキルおよび(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C6
−アルキルからなる群G3[群G3の4個の最後に述べた基の環式部分は、それ
ぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび
−B−X1(式中、−B−およびX1は以下に定義する通りである)からなる群か
らの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されており、そして
群G3からの8個の最後に述べた基の非環式部分は、それぞれの場合において置
換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X2(式中、X2 は以下に定義する通りである)からなる群からの1個または2個以上の同一また
は異なる基によって置換されており、そして群G3からの基の非環式部分は、そ
れぞれの場合において酸素および硫黄からなる群からの1個または2個以上の同
一または異なるヘテロ原子によって中断されていてもよい]からの基であり;ま
たは 2個の直接隣接した(CR12)基の2個のR1が、基の炭素原子の間の結合
と一緒になって二重結合を形成するか、または2個の直接隣接した(CR12
基の2個のR1および2個のR2が、基の炭素原子の間の結合と一緒になって三重
結合を形成し;または R1が、YがCR12基に隣接した3価の単位=N−O−である場合における
二重結合に対する結合点であり;そして/または
【0027】 R3およびR4が、相互に独立してそれぞれ、水素、(C1〜C8)−アルキル、
(C2〜C6)−アルケニル、(C2〜C6)−アルキニル、(C1〜C6)−アルコ
キシ、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シクロアルコキシ、アリ
ール、アリール−(C1〜C6)−アルキル、アリール−(C1〜C6)−アルコキ
シ、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−
シクロアルキル−(C1〜C6)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルコキシ
−(C1〜C6)−アルキルおよび(C3〜C8)−シクロアルコキシ−(C1〜C6)
−アルコキシからなる群G4[群G4の9個の最後に述べた基の環式部分は、そ
れぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チ
オシアナトおよび−B−X1(式中、−B−およびX1は以下に定義した通りであ
る)からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換さ
れており、そして群G4からの13個の最後に述べた基の非環式部分は、それぞ
れの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシ
アナトおよび−B−X2(式中、X2は以下に定義する通りである)からなる群か
らの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されており、そして
群G4からの基の非環式部分は、それぞれの場合において酸素および硫黄からな
る群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子によって中断されてい
てもよい]からの基であり;または、2個の直接隣接した(CR12)基の2個
のR1は、基の炭素原子間の結合と一緒になって二重結合を形成し、または 2個の直接隣接した(CR34)基の2個のR3が、基の炭素原子の間の結合
と一緒になって二重結合を形成するかまたは2個の直接隣接した(CR34)基
の2個のR3および2個のR4が、基の炭素原子の間の結合と一緒になって三重結
合を形成し;または R3が、YがCR34基に隣接した3価の単位=N−O−である場合における
二重結合に対する結合点であり;そして/または −B−が、直接的結合または−O−、−S−、−NR11−、−CO−、−CO 2 −、−OCO2−、−SO−、−SO2−、−SO2O−および−SO2NR14
からなる群からの2価の単位であり;そして/または
【0028】 X1が、水素、(C1〜C6)−アルキル、(C2〜C6)−アルケニル、(C2
6)−アルキニル、(C3〜C6)−シクロアルキルまたは環原子の1、2また
は3個が窒素、酸素および硫黄からなる群からのものである3〜6個の環原子を
有するヘテロシクリル(5個の最後に述べた基は、置換されていないかまたは1
個または2個以上の同一または異なるハロゲン原子によって置換されている)で
あり;そして/または X2が、水素または3〜9個の環原子を有するヘテロシクリル(環原子の1、
2または3個が、窒素、酸素および硫黄からなる群からのものであり、そしてこ
の基は、置換されていないかまたは1、2または3個の同一または異なるハロゲ
ン原子によって置換されている)であり;そして/または R5、R6が、相互に独立してそれぞれ、群G4からの基であり;そして/また
は R7が、水素、アミノ、それぞれの場合においてアルキル基中に1〜4個の炭
素原子を有するアルキルカルボニル、アルキルアミノまたはジアルキルアミノで
あるか、それぞれの場合において1〜6個の炭素原子を有する非環式または環式
炭化水素基であるか、または3〜6個の環原子および窒素、酸素および硫黄から
なる群からの1〜3個のヘテロ環原子を有するヘテロシクリルであり(6個の最
後に述べた基のそれぞれは、置換されていないかまたはハロゲン、(C1〜C4
−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C4)−アルキルチオ
、(C2〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C2〜C4)−アル
ケニルオキシ、(C2〜C4)−アルキニルオキシ、ヒドロキシル、アミノ、アル
キルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、カルボキシル、シアノ、(C1〜C4
−アルコキシカルボニル、(C1〜C4)−アルキルカルボニル、ホルミル、カル
バモイル、モノ−およびジ−(C1〜C4)−アルキルアミノカルボニル、(C1
〜C4)−アルキルスルホニル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルスルホニル、お
よび環式基の場合においては、また(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1
〜C4)−アルキルからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基
によって置換されている);そして/または
【0029】 R8が、(C1〜C6)−アルキル[この基は、置換されていないかまたはハロ
ゲン、シアノ、ニトロ、チオシアナト、ヒドロキシル、(C1〜C4)−アルコキ
シ、(C1〜C4)−アルキルチオ、(C1〜C4)−アルキルスルホニル、(C2
〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、フェニル、(C3〜C9)−シ
クロアルキル、(C3〜C9)−シクロアルコキシおよび3〜6個の環原子および
酸素、窒素および硫黄からなる群からの1〜3個のヘテロ環原子を有するヘテロ
シクリル(この基は、置換されていないかまたはハロゲン、アミノ、(C1〜C4)
−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよび
ハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる群からの1個または2個以上の同一ま
たは異なる基によって置換されている)からなる群からの1個または2個以上の
同一または異なる基によって置換されている]であるかまたは(C3〜C8)−シ
クロアルキルまたは(C3〜C8)−シクロアルコキシ(2個の最後に述べた基は
、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、(C1〜C4)−アルキ
ル、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(
1〜C4)−アルコキシからなる群からの1個または2個以上の同一または異な
る基によって置換されている)であり;そして/または R9、R10が、相互に独立してそれぞれ、水素、アミノ、(C1〜C6)−アル
キルカルボニル、(C1〜C6)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C6)−アルキ
ル]アミノ、(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C1
〜C6)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルコキシまたは3〜6個の環原
子および酸素、窒素および硫黄からなる群からの1〜3個のヘテロ環原子を有す
るヘテロシクリル(8個の最後に述べた基のそれぞれは、置換されていないかま
たはハロゲン、アミノ、ヒドロキシルおよび環式基の場合においてはまた、(C1 〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキ
ルおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる群からの1個または2個以上
の同一または異なる基によって置換されている)であり;そして/または
【0030】 R11が、水素、アミノ、(C1〜C6)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C6
−アルキル]アミノ、(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル
、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−ア
ルコキシ、(C1〜C6)−アルコキシ−(C1〜C6)−アルコキシ、(C3〜C8)
−シクロアルコキシ、(C1〜C6)−アルキルカルボニル(9個の最後に述べた
基は、置換されていないかまたはハロゲン、アミノ、ヒドロキシルおよび環式基
の場合においてはまた、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、
ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる
群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されている)で
あり;そして/または R12、R13が、相互に独立してそれぞれ、水素、(C1〜C6)−アルキル、(
2〜C6)−アルケニル、(C2〜C6)−アルキニル、フェニル、フェニル−(
1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シクロ
アルキル−(C1〜C6)−アルキル(4個の最後に述べた基の環式部分は、それ
ぞれの場合において置換されていないかまたは(C1〜C4)−アルキル、ハロ−
(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシおよびハロ−(C1〜C4
−アルコキシからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によっ
て置換されている)であり;または R12およびR13が、これらを有するN−CO−N基と一緒になって、5〜8員
の環(この環は、2個の上述した窒素原子のほかに酸素、窒素および硫黄からな
る群からの他のヘテロ原子を含有することができ、そしてこの環は、置換されて
いないかまたはハロゲン、(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−
アルキルからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置
換されている)を形成し; R14が、水素または(C1〜C6)−アルキルまたは(C3〜C8)−シクロアル
キル(これらのそれぞれは、置換されていないかまたはハロゲン、フェニル、ヒ
ドロキシル、(C1〜C4)−アルコキシおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシ
からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されて
いる)であり;そして/または R15およびR16が、相互に独立してそれぞれ、水素、フェニル、(C1〜C6
−アルコキシ、フェニル−(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アルキル、
(C1〜C6)−アルキルチオ(5個の最後に述べた基は、置換されていないかま
たは置換されており、そして3個の最後に述べた基の脂肪族炭素骨格は、酸素お
よび硫黄からなる群からの1個または2個以上の同一または異なるヘテロ原子に
よって中断されていてもよい)である 式Iの化合物およびその塩が好ましい。
【0031】 また、 (CR12)基のR1およびR2が、これらを有する炭素原子と一緒になって、
カルボニル基、基CR1516または3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および
硫黄からなる群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有して
いてもよく、そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シ
アノおよび−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる
基によって置換されている)を形成し;または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR12)基の2個のR1が、こ
れらを有するかまたは結合している炭素原子と一緒になって、置換されていない
かまたは置換されている3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からな
る群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく
、そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび
−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって
置換されている)を形成する 式Iの化合物およびその塩が好ましい。
【0032】 同様に、 R3およびR4が、これらを有する炭素原子と一緒になって、カルボニル基、基
CR1516または3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群か
らの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そし
てこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−
1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換さ
れている)を形成し;または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)基の2個のR3が、こ
れらを有するかまたは結合する炭素原子と一緒になって、置換されないかまたは
置換された3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの1
個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこの
環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X1
らなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されてい
る)を形成する 式Iの化合物が好ましい。
【0033】 さらに、 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)−または(CR56
−基のR3およびR5が、これらを結合している炭素原子と一緒になって、置換さ
れないかまたは置換された3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄から
なる群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよ
く、そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよ
び−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によっ
て置換されている)を形成し;または R5およびR6が、これらを有する炭素原子と一緒になって、カルボニル基、基
CR1516または3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群か
らの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そし
てこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−
1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換さ
れている)を形成し;または R6が、ヘテロシクリルである 式Iの化合物およびその塩が好ましい。
【0034】 同様に、 R9およびR10が、これらを有する窒素原子と一緒になって、全体で3〜6個
の環原子およびこれらの中の1〜4個のヘテロ環原子を有する複素環(存在する
窒素原子のほかに存在することのできる他のヘテロ環原子は、酸素、窒素および
硫黄からなる群から選択され、そしてこの複素環は、置換されていないかまたは
ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−ア
ルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキ
シからなる群からの3個までの同一または異なる基によって置換されている)を
形成する 式Iの化合物およびその塩が好ましい。
【0035】 さらに、 R15およびR16が、これらを有する炭素原子と一緒になって3〜6員の環(こ
の環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの1個または2個の同一または異
なるヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこの環は、置換されていないかま
たはハロゲン、(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルキルか
らなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されてい
る)を形成する 式Iの化合物およびその塩が好ましい。
【0036】 特に、 アリールが、5〜10個の環原子を有する一環式または二環式の芳香族基[環
原子の1、2、3または4個は、それぞれの場合において相互に独立して酸素、
硫黄および窒素からなる群からのものであってもよく、そして環は、置換されて
いないかまたはハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、ホルミル、(C1〜C4)−ア
ルコキシカルボニル、(C1〜C4)−アルキルカルボニル、ハロ−(C1〜C4
−アルコキシカルボニル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルカルボニル、(C1
4)−アルキル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(
1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C4)−アルコキシ−(C1〜C4)−アルキル
、ハロ−(C1〜C4)−アルコキシ−(C1〜C4)−アルキル、ハロ−(C1
4)−アルコキシ−[ハロ−(C1〜C4)−アルキル]、(C1〜C4)−アルコ
キシ−[ハロ−(C1〜C4)−アルキル]、(C3〜C6)−シクロアルキル、(
3〜C6)−シクロアルキル−(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C6)−シクロ
アルキル−[ハロ−(C1〜C4)−アルキル]、ハロ−(C3〜C6)−シクロアル
キル−[ハロ−(C1〜C4)−アルキル]、ハロ−(C3〜C6)−シクロアルキ
ル−(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C6)−アルキルアミノ、ジ−[(C1
6)−アルキル]アミノ、(C1〜C6)−アルキルアミノカルボニル、アミノ
スルホニル、(C1〜C6)−アルキルアミノスルホニル、ジ−[(C1〜C6)−
アルキル]アミノスルホニル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C 1 〜C4)−アルコキシからなる群からの1個またF2個以上の同一または異なる
基によって置換されている]であり、
【0037】 −Y−が、−O−、−S−、−NR11−、−CO2−、−SO−、−SO2−、
−SO2O−および−SO2NR14−からなる群からの2価の単位または−NH−
CO−NH−および−OCONH−からなる群からの単位または−O−NH−、
−O−N=および−OCH2CH2O−からなる群からの単位であり、 R1、R2が、相互に独立してそれぞれの場合において、水素、(C1〜C6)−
アルキル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C1〜C6)
−アルコキシ、(C3〜C6)−シクロアルキル、(C3〜C6)−シクロアルコキ
シ、アリール−(C1〜C6)−アルキルおよび(C3〜C6)−シクロアルキル−
(C1〜C6)−アルキルからなる群G5[4個の最後に述べた基の環式部分は、
それぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノお
よび−B−X1(式中、−B−およびX1は以下に定義する通りである)からなる
群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されており、そ
して群G5からの8個の最後に述べた基の非環式部分は、それぞれの場合におい
て置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X2(式中
、X2は以下に定義する通りである)からなる群からの1個または2個以上の同
一または異なる基によって置換されており、そして群G5からの基の非環式部分
は、それぞれの場合において酸素および硫黄からなる群からの1個または2個以
上の同一または異なるヘテロ原子によって中断されていてもよい]からの基であ
り、または 2個の直接隣接した(CR12)基の2個のR1が、これらの基の炭素原子間
の結合と一緒になって二重結合を形成し、または2個の直接隣接した(CR12)
基の2個のR1および2個のR2が、これらの基の炭素原子間の結合と一緒になっ
て三重結合を形成し、または
【0038】 R1が、YがCR12基に隣接する3価の単位=N−O−である場合における
二重結合に対する結合点であり、 R3、R4が、相互に独立してそれぞれの場合において、水素、(C1〜C6)−
アルキル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C1〜C6)
−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シクロアルコキ
シ、アリール、アリール−(C1〜C4)−アルキル、アリール−(C1〜C4)−
アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C4)−アルキル、(C3
〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C4)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロ
アルコキシ−(C1〜C4)−アルキルおよび(C3〜C8)−シクロアルコキシ−
(C1〜C4)−アルコキシからなる群G6[9個の最後に述べた基の環式部分は
、それぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ
および−B−X1(式中、−B−およびX1は、以下に定義する通りである)から
なる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されており
、そして群G6からの13個の最後に述べた基の非環式部分は、それぞれの場合
において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X2
(式中、X2は以下に定義する通りである)からなる群からの1個または2個以
上の同一または異なる基によって置換されており、そして群G6からの基の非環
式部分は、それぞれの場合において酸素および硫黄からなる群からのヘテロ原子
によって中断されていてもよい]からの基であり、または 2個の直接隣接した(CR34)基の2個のR3が、これらの基の炭素原子間
の結合と一緒になって二重結合を形成し、または2個の直接隣接した(CR34)
基の2個のR3および2個のR4が、これらの基の炭素原子間の結合と一緒になっ
て三重結合を形成し、または R3が、YがCR34基に隣接した3価の単位=N−O−である場合における
二重結合に対する結合点であり、そして −B−が、直接的結合または−O−、−S−、−NR11−、−CO−、−CO 2 −、−SO−、−SO2−および−SO2NR14−からなる群からの2価の単位
であり、
【0039】 X1が、水素、(C1〜C6)−アルキル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2
4)−アルキニル、(C3〜C6)−シクロアルキルまたは環原子の1、2また
は3個が窒素、酸素および硫黄からなる群からのものである3〜6個の環原子を
有するヘテロシクリル(5個の最後に述べた基は、置換されていないかまたは5
個までの同一または異なるハロゲン原子によって置換されている)であり、 X2が、水素または3〜6個の環原子を有するヘテロシクリル(環原子の1、
2または3個は、窒素、酸素および硫黄からなる群からのものであり、そしてこ
の基は置換されていないかまたは1、2または3個の同一または異なるハロゲン
原子によって置換されている)であり、 R5、R6が、相互に独立してそれぞれ群G6からの基であり、 R7が、水素、アミノ、それぞれの場合においてアルキル基中に1〜4個の炭
素原子を有するアルキルカルボニル、アルキルアミノまたはジアルキルアミノで
あるかまたはそれぞれの場合において1〜6個の炭素原子を有する非環式または
環式炭化水素基であり(5個の最後に述べた基のそれぞれは、置換されていない
かまたはハロゲン、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルコキ
シ、(C2〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C2〜C4)−ア
ルケニルオキシ、(C2〜C4)−アルキニルオキシ、ヒドロキシル、アミノ、(
1〜C4)−アルキルアミノ、ジ[(C1〜C4)−アルキル]アミノ、ニトロ、
カルボキシル、シアノ、(C1〜C4)−アルコキシカルボニル、(C1〜C4)−
アルキルカルボニル、ホルミル、カルバモイル、(C1〜C4)−アルキルスルホ
ニル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルスルホニルおよび環式基の場合においては
また、(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルキルからなる群
からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されている)、 R8が、(C1〜C6)−アルキル(この基は、置換されていないかまたはハロ
ゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C4)−アル
キルチオ、(C1〜C4)−アルキルスルホニル、(C2〜C4)−アルケニル、(
2〜C4)−アルキニル、フェニル、(C3〜C9)−シクロアルキル、(C3
9)−シクロアルコキシからなる群からの1個または2個以上の同一または異
なる基によって置換されている)であるかまたは(C3〜C8)−シクロアルキル
または(C3〜C8)−シクロアルコキシ(2個の最後述べた基は、置換されてい
ないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)
−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アル
コキシからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換
されている)であり、
【0040】 R9、R10が、相互に独立してそれぞれ、水素、アミノ、(C1〜C4)−アル
キルカルボニル、(C1〜C4)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C4)−アルキ
ル]アミノ、(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C1
〜C4)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルコキシまたは3〜6個の環原
子および酸素、窒素および硫黄からなる群からの1〜3個のヘテロ環原子を有す
るヘテロシクリル(8個の最後に述べた基のそれぞれは、置換されていないかま
たはハロゲン、アミノ、ヒドロキシルおよび環式基の場合においてはまた、(C1 〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキ
ルおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる群からの4個までの同一また
は異なる基によって置換されている)であり、 R11が、水素、アミノ、(C1〜C4)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C4
−アルキル]アミノ、(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル
、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−ア
ルコキシ、(C1〜C4)−アルコキシ−(C1〜C4)−アルコキシ、(C3〜C8)
−シクロアルコキシ、(C1〜C4)−アルキルカルボニル(9個の最後に述べた
基は、置換されていないかまたは1個またたは2個の同一または異なるハロゲン
原子および環式基の場合においてはまた、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4
)−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−ア
ルコキシによって置換されている)であり、 R14が、水素または(C1〜C4)−アルキルまたは(C3〜C6)−シクロアル
キル(これらの基のそれぞれは、置換されていないかハロゲン、(C1〜C4)−
アルコキシおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる群からの1個または
2個以上の同一または異なる基によって置換されていてもよい)であり、そして
/または R15、R16が、相互に独立してそれぞれ、水素、フェニル、(C1〜C4)−ア
ルコキシ、フェニル−(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルキル、(C1 〜C4)−アルキルチオ(5個の最後に述べた基は、置換されていないかまたは
1個または2個以上の同一または異なるハロゲン原子によって、そして環式基の
場合においてはまた、ハロゲン、(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1
4)−アルキルからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基に
よって置換されている)である 式Iの化合物およびその塩が好ましい。 また、1または2個以上の上述した好ましい基を含有する式(I)の本発明に
よる化合物が好ましい。
【0041】 また、 (CR12)基のR1およびR2が、それらを有する炭素原子が一緒になってカ
ルボニル基、基CR1516または3〜6員環(この環は、酸素、窒素および硫黄
からなる群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していて
もよく、そしてこの環は置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノお
よび−B−X1からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換さ
れている)を形成し、または 2個の直接隣接したまたは直接隣接していない(CR12)基の2個のR1
、それらを有しているか結合している炭素原子と一緒になって置換されないかま
たは置換された3〜6員環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの
1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこ
の環は置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X1
らなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換されている)を形成
する 式Iの化合物が特に好ましい。
【0042】 同様に、 R3およびR4が、これらを有する炭素原子と一緒になって、カルボニル基、基
CR1516または3〜6員環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群から
の1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そして
この環は置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X1
からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換されている)を形
成し、または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)基の2個のR3が、そ
れらを有するか結合する炭素原子と一緒になって、置換されないかまたは置換さ
れた3〜6員環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの1個または
2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこの環は、置
換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X1からなる群
からの4個までの同一または異なる基によって置換されている)を形成する 式Iの化合物が、特に好ましい。
【0043】 さらに、 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)−または(CR56
−基のR3およびR5が、それらを結合している炭素原子と一緒になって、置換さ
れないかまたは置換された3〜6員環(この環は、酸素、窒素および硫黄からな
る群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく
、そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび
−B−X1からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換されて
いる)を形成し、または R5およびR6が、それらを有する炭素原子と一緒になって、カルボニル基、基
CR1516または3〜6員環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群から
の1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そして
この環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシアナト
および−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基に
よって置換されている)を形成し、または R6が、ヘテロシクリルである 式Iの化合物が、特に好ましい。
【0044】 また、 R9およびR10が、これらを有する窒素原子と一緒になって、全体で3〜6個
の環原子およびこれらの中の1〜4個のヘテロ環原子を有する複素環(存在する
窒素原子のほかに存在していてもよい他のヘテロ環原子は、酸素、窒素および硫
黄からなる群から選択され、そしてこの複素環は置換されていないかまたは置換
されている)を形成する 式Iの化合物が、特に好ましい。
【0045】 同様に、 R15およびR16が、これらを有する炭素原子と一緒になって、3〜6員環(こ
の環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの1個または2個の同一または異
なるヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこの環は、置換されていないかま
たはハロゲン、(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルキルか
らなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換されている)を形成
する 式Iの化合物が、特に好ましい。
【0046】 非常に特に、 アリールが、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、フラニル、ベ
ンゾフラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジ
アゾリルまたはチエニル(これらのそれぞれは、置換されていないかまたはハロ
ゲン、ヒドロキシル、アミノ、ホルミル、(C1〜C4)−アルコキシカルボニル
、(C1〜C4)−アルキルカルボニル、(C1〜C4)−アルキル、(C2〜C4
−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C1〜C4)−アルコキシ、(C1
〜C4)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C4)−アルキル]アミノ、アミノカ
ルボニル、(C1〜C4)−アルキルアミノカルボニル、ジ−[(C1〜C4)−ア
ルキル]アミノカルボニル、アミノスルホニル、(C1〜C4)−アルキルアミノ
スルホニル、ジ−[(C1〜C4)−アルキル]アミノスルホニル、ハロ−(C1
〜C4)−アルキル、ハロ−(C1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C2)−アルキ
ルチオ、(C1〜C2)−アルキルスルフィニル、(C1〜C2)−アルキルスルホ
ニル、ハロ−(C1〜C2)−アルキルチオ、ハロ−(C1〜C2)−アルキルスル
フィニルおよびハロ−(C1〜C2)−アルキルスルホニルからなる群からの1個
または2個以上の同一または異なる基によって置換されている)であり、
【0047】 −Y−が、−O−、−S−、−NR11−、−CO2−、−SO−および−SO2 −からなる群からの2価の単位または−NH−CO−NH−および−O−CO−
NH−からなる群からの2価の単位または−O−NH−、−O−N=および−O
CH2CH2O−からなる群からの2価の単位であり、 mが、0〜5、好ましくは0、1、2または3、特に0または1の整数であり
、 nが、1〜5、好ましくは1、2、3または4、特に1、2または3の整数で
あり、 R1、R2が、相互に独立してそれぞれ、(C1〜C4)−アルキル、(C2〜C4)
−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C1〜C4)−アルコキシ、水素、
(C3〜C6)−シクロアルキルからなる群G7[最後に述べた基は、置換されて
いないかまたはハロゲンおよび−B−X1からなる群からの4個までの同一また
は異なる基によって置換されており、そして群G7からの4個の最初に述べた基
は、置換されていないかまたはハロゲンおよび−B−X2(式中、X2は以下に定
義する通りである)からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基
によって置換されている]からの基であり、または R1およびR2が、これらを有する炭素原子と一緒になって、カルボニル基を形
成し、または R1が、YがCR12基に隣接している3価の単位=N−O−である場合にお
ける二重結合に対する結合点であり、そして
【0048】 R3、R4が、相互に独立してそれぞれ、水素、(C1〜C4)−アルキル、(C2 〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C1〜C6)−アルコキシ
、(C3〜C6)−シクロアルキル、(C3〜C6)−シクロアルコキシ、アリール
、アリール−(C1〜C2)−アルキル、アリール−(C1〜C2)−アルコキシ、
(C3〜C6)−シクロアルキル−(C1〜C2)−アルキルおよび(C3〜C8)−
シクロアルコキシ−(C1〜C4)−アルキルからなる群G8[7個の最後に述べ
た基の環式部分は、それぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン
、ニトロ、シアノおよび−B−X1(式中、−B−およびX1は、以下に定義する
通りである)からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換され
ており、そして群G8からの11個の最後に述べた基の非環式部分はそれぞれの
場合、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X2
式中、X2は以下に定義する通りである)からなる群からの1個または2個以上
の同一または異なる基によって置換されている]からの基であり、または R3およびR4が、これらを有する炭素原子と一緒になって、カルボニル基を形
成し、または R3が、YがCR34基に隣接している3価の単位−O−N=である場合にお
ける二重結合に対する結合点であり、 −B−が、直接的結合または−O−、−S−、−NR11−、−CO−および−
CO2−からなる群からの2価の単位であり、 X1が、水素、(C1〜C4)−アルキル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2
4)−アルキニルまたは(C3〜C6)−シクロアルキル(4個の最後に述べた
基は、置換されていないかまたは5個までの同一または異なるハロゲン原子によ
って置換されている)であり、 X2が、水素または環原子の1、2または3個が窒素、酸素および硫黄からな
る群からのものである3〜6個の環原子を有するヘテロシクリル(この基は置換
されていないか、または1個または2個以上の同一または異なるハロゲン原子に
よって置換されている)であり、 R5が、水素、(C1〜C4)−アルキル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルまた
は(C3〜C6)−シクロアルキルであり、
【0049】 R6が、水素、(C1〜C4)−アルキル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2
4)−アルキニル、(C1〜C4)−アルコキシ、(C3〜C6)−シクロアルキ
ル、(C3〜C6)−シクロアルキル−(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C6)−
シクロアルコキシ−(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C6)−シクロアルコキシ
、(C1〜C4)−アルコキシ−(C1〜C4)−アルキルまたはハロ−(C1〜C4)
−アルキルであり、 R7が、水素、アミノまたは(C1〜C4)−アルキルであり、 R8が、(C1〜C4)−アルキル、ハロ−(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C6)
−シクロアルキル、ハロ−(C3〜C6)−シクロアルキルまたは(C3〜C6)−
シクロアルキル−(C1〜C4)−アルキルであり、 R9、R10が、相互に独立してそれぞれ、水素、アミノ、ホルミルまたは(C1 〜C4)−アルキルであり、または R11が、水素、アミノ、(C1〜C4)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C4
−アルキル]アミノ、(C1〜C4)−アルキルまたは(C3〜C6)−シクロアル
キル(5個の最後に述べた基は、置換されていないかまたは1個または2個以上
の同一または異なるハロゲン原子によって置換されている)であり、そして/ま
たは R14が、水素または(C1〜C4)−アルキルである 式Iの化合物が好ましい。 また、1または2個以上の上述した好ましい基を含有する式Iによる本発明に
よる化合物が、特に好ましい。
【0050】 また、 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR12)基が、これらを有する
か結合する炭素原子と一緒になって、3、5または6員環(この環は、酸素、硫
黄および窒素からなる群からの2個までのヘテロ原子を含有していてもよく、そ
してこの環は、置換されていないかまたはハロゲンおよび−B−X1からなる群
からの4個までの同一または異なる基によって置換されている)を形成する 式Iの化合物が、非常に特に好ましい。
【0051】 同様に、 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)基の2個のR3が、こ
れらを有するか結合する炭素原子と一緒になって、3、5または6員環(この環
は、酸素、硫黄および窒素からなる群からの2個までのヘテロ原子を含有してい
てもよく、そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲンおよび−B−X 1 からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換されている)を
形成する 式Iの化合物が、非常に特に好ましい。
【0052】 同様に、 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)または(CR56)基
のR3およびR5が、これらを結合する炭素原子と一緒になって、3、5または6
員環(この環は、酸素、硫黄および窒素からなる群からの2個までのヘテロ原子
を含有していてもよく、そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲンお
よび−B−X1からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換さ
れている)を形成する 式Iの化合物が、非常に特に好ましい。
【0053】 さらに、 R9、R10が、これらを有する窒素原子と一緒になって、3〜6個の環原子お
よび1〜2個のヘテロ環原子を有する複素環(存在する窒素原子のほかに存在す
ることのできる他のヘテロ環原子は、酸素および窒素からなる群から選択される
)を形成する 式Iの化合物が、非常に特に好ましい。
【0054】 本発明は、また (a) 式(II) R8−Fu (II) (式中、Fuは、カルボン酸エステル、カルボン酸オルトエステル、カルボニル
クロライド、カルボキサミド、カルボン酸無水物およびトリクロロメチルからな
る群からの官能性基である)の化合物を、式(III)
【化6】 のビグアニジドまたはその酸付加塩と反応させるか、 または (b) 式(IV)
【化7】 (式中、Z1は交換できる基または脱離基、例えば塩素、トリクロロメチル、(
1〜C4)−アルキルスルホニルおよび置換されないかまたは置換されたフェニ
ル−(C1〜C4)−アルキルスルホニルまたは(C1〜C4)−アルキルフェニル
スルホニルである)の化合物を、式(V)
【化8】 の適当なアミンまたはその酸付加塩と反応させる(式(II)、(III)、(IV)およ
び(V)において、基R1〜R10、Yおよびnおよびmは式(I)において定義
した通りである)ことからなる式Iの化合物またはその塩を製造する方法を提供
する。
【0055】 式(II)および(III)の化合物は、好ましくは、塩基触媒を使用して、−1
0℃と溶剤の沸点との間の温度、好ましくは20℃と60℃の間の温度で不活性
有機溶剤、例えばテトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、アセトニトリル
、ジメチルホルムアミド(DMF)、メタノールおよびエタノール中で反応させ
る。式(III)の酸付加塩を使用する場合は、これらは、普通塩基の助けによっ
て反応系内で遊離化される。適当な塩基または塩基触媒は、アルカリ金属の水酸
化物、アルカリ金属の水素化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属のアルコ
キシド、アルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ土類金属の水素化物、アルカリ
土類金属の炭酸塩または有機塩基、例えばトリエチルアミンまたは1,8−ジア
ザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)である。問題の塩基は、
例えば式(III)の化合物を基にして0.1〜3モル当量の範囲で使用される。式
(II)の化合物は、式(III)の化合物に関して、例えば等モル量でまたは2モ
ル当量までの過剰な量で使用される。原則的に、相当する方法は、文献(Compre
hensive Heterocyclic Chemistry, A.R. Katritzky, C.W. Rees, Pergamon Pres
s, Oxford, New York, 1984, Vol.3; Part 2B: ISBN 0-08-030703-5, p.290参照
)から知られている。
【0056】 式(IV)および(V)の化合物は、好ましくは、塩基触媒を使用して、−10
℃と問題の溶剤または溶剤混合物の沸点との間の温度、好ましくは20℃〜60
℃で不活性有機溶剤、例えばTHF、ジオキサン、アセトニトリル、DMF、メ
タノールおよびエタノール中で反応させる。酸付加塩として使用する場合は、化
合物(V)は、適当な場合は塩基を使用して反応系内で遊離化される。適当な塩
基または塩基触媒は、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の水素化物、アル
カリ金属の炭酸塩、アルカリ金属のアルコキシド、アルカリ土類金属の水酸化物
、アルカリ土類金属の水素化物、アルカリ土類金属の炭酸塩、または有機塩基、
例えばトリエチルアミンまたは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−
7−エン(DBU)である。問題の塩基は、普通式(IV)の化合物を基にして1
〜3モル当量の範囲で使用され、そして式(IV)の化合物は、例えば式(V)の
化合物を基にして等モル量でまたは2モル当量までの過剰な量で使用される。原
則的に、相当する方法は、文献(例えば、Comprehensive Heterocyclic Chmistr
y, A.R. Katritzky, C.W. Rees, Pergamon Press, Oxford, New York, 1984, Vo
l.3, Part 2B, p.482参照)から知られている。
【0057】 式(II)、(III)、(IV)および(V)の出発物質は、商業的に入手することが
できるかまたは、これらの化合物は、文献から知られた方法によってまたは同様
な方法によって製造することができる。化合物は、また、例えば以下に記載する
方法の一つによって製造することができる。 式(IV)の化合物またはその直接的なプレカーサーは、例えば以下のようにし
て製造することができる。 1.式(II)の化合物を、式(VI)
【化9】 (式中、Z2は、(C1〜C4)−アルキルまたはフェニル−(C1〜C4)−アル
キルであり、そしてR9およびR10は式(I)において定義した通りである)の
アミジノチオ尿素誘導体と反応させてZ1=−SZ2である式(IV)の化合物を得
る。
【0058】 2.式(VII)
【化10】 (式中、R8は式(I)において定義した通りである)のアミジンまたはその酸
付加塩を式(VIII)
【化11】 (式中、Z3は(C1〜C4)−アルキルまたはフェニル−(C1〜C4)−アルキ
ルである)のN−シアノジチオイミノカーボネートと反応させてZ1=−S−Z3 である式(IV)の化合物を得る。
【0059】 3.アルカリ金属ジシアナミドを、上述した式(II)のカルボン酸誘導体と反
応させて、Z1=NH2である式(IV)の化合物を得る。 4.トリクロロアセトニトリルを、式(IX) R8−CN (IX) (式中、R8は式(I)において定義した通りである)のニトリルと反応させて
はじめに式(X)
【化12】 (式中、Z1およびZ4は、それぞれCCl3である)の化合物を得、次にこれを
式HNR910(式中、R9およびR10は式(I)において定義した通りである)
の化合物と反応させて、Z1=CCl3である式(IV)の化合物を得る。
【0060】 式(II)のカルボン酸誘導体と式(VI)のアミジノチオ尿素誘導体との反応は
、好ましくは塩基触媒を使用して、−10℃〜溶剤の沸点の温度、好ましくは0
℃〜20℃で有機溶剤、例えばアセトン、THF、ジオキサン、アセトニトリル
、DMF、メタノール、エタノール中で実施される。しかしながら、反応は、ま
た、水中でまたは上述した有機溶剤の1種または2種以上からなる水性溶剤混合
物中でも実施することができる。(VI)を酸付加塩として使用する場合は、それ
は、適当な場合は塩基を使用して反応系内で遊離化することができる。適当な塩
基または塩基触媒は、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の水素化物、アル
カリ金属の炭酸塩、アルカリ金属のアルコキシド、アルカリ土類金属の水酸化物
、アルカリ土類金属の水素化物、アルカリ土類金属の炭酸塩または有機塩基、例
えばトリエチルアミンまたは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7
−エン(DBU)である。問題の塩基は、例えば式(VI)の化合物を基にして、
1〜3モル当量の範囲において使用される。式(II)および(VI)の化合物は、
例えば等モル量でまたは式(II)の化合物の2モル当量までの過剰な量で使用す
ることができる。原則的に、相当する方法は、文献(例えばH. Eilingsfeld, H.
Scheuermann. Chem. Ber.; 1967, 100, 1874参照)から知られている。式(IV
)の相当する中間体は新規である。
【0061】 式(VIII)のN−シアノジチオイミノカーボネートと式(VII)のアミジンと
の反応は、好ましくは、塩基触媒を使用して、−10℃〜溶剤の沸点の温度、好
ましくは20℃〜80℃で不活性有機溶剤、例えばアセトニトリル、DMF、ジ
メチルアセトアミド(DMA)、N−メチルピロリドン(NMP)、メタノール
およびエタノール中で実施される。(VII)を酸付加塩として使用する場合は、
それは、適当である場合は塩基を使用して反応系内で遊離化することができる。
適当な塩基または塩基触媒は、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の水素化
物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属のアルコキシド、アルカリ土類金属の
水酸化物、アルカリ土類金属の水素化物、アルカリ土類金属の炭酸塩または有機
塩基、例えばトリエチルアミンまたは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウン
デカ−7−エン(DBU)である。問題の塩基は、例えば式(VIII)の化合物を
基にして1〜3モル当量の範囲で使用される。式(VII)および(VIII)の化合
物は、普通、等モル量でまたは式(II)の化合物の2モル当量過剰で使用するこ
とができる。原則的に、相当する方法は、文献(例えばT.A. Riley, W.J. Henne
y, N.K. Dalley, B.E. Wilson, R.K. Robins; J. Heterocyclic Chem.;1986, 2
3(6), 1706-1714参照)から知られている。式(IV)の相当する中間体は新規で
ある。
【0062】 Z1=塩基である式(X)の中間体は、アルカリ金属のジシアナミドを式(II
)(式中、Fuは、好ましくは官能性基カルボニルクロライドまたはカルボキサ
ミドである)のカルボン酸誘導体と反応させることによって製造することができ
る。反応成分は、例えば酸触媒を使用して、−10℃と溶剤の沸点との間の温度
、好ましくは20℃〜80℃で不活性有機溶剤、例えばトルエン、クロロベンゼ
ン、塩素化炭化水素中で反応させ、そして得られた中間体を、適当な塩素化試薬
、例えばオキシ塩化燐を使用して反応系内で塩素化することができる。適当な酸
は、例えばハロゲン化水素酸、例えばHClまたはルイス酸、例えばAlCl3
またはBF3である(US 5,095,113参照)。
【0063】 Z1、Z4=トリハロメチルである式(X)の中間体は、相当するトリハロアセ
トニトリルを式(IX)のカルボニトリルと反応させることによって製造すること
ができる。反応成分は、例えば酸触媒を使用して、−40℃と溶剤の沸点との間
の温度、好ましくは−10℃〜30℃で不活性有機溶剤、例えばトルエン、クロ
ロベンゼンまたは塩素化炭化水素中で反応させる。適当な酸の例は、ハロゲン化
水素酸、例えばHClまたはルイス酸、例えばAlCl3またはBF3である(EP
-A-130939参照)。
【0064】 Z1=(C1〜C4)−アルキルメルカプトまたは置換されないフェニル−(C1 〜C4)−アルキルメルカプトである式(IV)の中間体は、−40℃と溶剤の沸
点との間の温度、好ましくは20℃〜80℃で不活性有機溶剤、例えばトルエン
、クロロベンゼン、塩素化炭化水素中で適当な塩素化試薬、例えば元素状塩素ま
たはオキシ塩化燐を使用して、式(IV)(式中、Z1はClである)のより反応
性のクロロトリアジンに変換することができる(J.K. Chakrabarti, D.E. Tuppe
r; Tetrahedron 1975, 31(16), 1879-1882)。
【0065】 Z1が(C1〜C4)−アルキルメルカプトまたは置換されないかまたは置換さ
れたフェニル−(C1〜C4)−アルキルメルカプトまたは(C1〜C4)−アルキ
ルフェニルチオである式(IV)の中間体は、適当な酸化試薬、例えばm−クロロ
過安息香酸、過酸化水素、ペルオキソ−硫酸カリウムを使用して、0℃と溶剤の
沸点との間の温度、好ましくは20℃〜80℃で適当な溶剤、例えば塩素化炭化
水素、酢酸、水、アルコール、アセトンまたはこれらの混合物中で酸化すること
ができる(例えばT.A. Riley, W.J. Henney, N.K. Dalley, B.E. Wilson, R.K.
Robins; J. Heterocyclic Chem.; 1986, 23(6), 1706-1714)。
【0066】 式(I)の化合物の酸付加塩の製造に対して、適当な酸は次の通りである。ハ
ロゲン化水素酸、例えば塩酸または臭化水素酸そしてまたリン酸、硝酸、硫酸、
一または二官能性カルボン酸およびヒドロキシカルボン酸、例えば酢酸、マレイ
ン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、ソルビン酸または
乳酸そしてまたスルホン酸、例えばp−トルエンスルホン酸または1,5−ナフ
タレンジスルホン酸。式(I)の酸付加化合物は、簡単な方法で、塩を形成する
慣用の方法によって、例えば式(I)の化合物を適当な有機溶剤、例えばメタノ
ール、アセトン、塩化メチレンまたはベンジンに溶解し、酸を0〜100℃の温
度で加えることによって得ることができ、既知の方法で、例えば濾過によって単
離することができ、必要に応じて不活性有機溶剤で洗浄することによって精製す
ることができる。
【0067】 式(I)の化合物の塩基付加塩は、好ましくは、0〜100℃の温度で不活性
の極性溶剤、例えば水、メタノールまたはアセトン中で製造される。本発明によ
ってこれらの塩を製造するのに適した塩基の例は、アルカリ金属の炭酸塩、例え
ば炭酸カリウム、アルカリ金属の水酸化物およびアルカリ土類金属の水酸化物、
例えばNaOHまたはKOH、アルカリ金属の水素化物およびアルカリ土類金属
の水素化物、例えばNaH、アルカリ金属のアルコキシドおよびアルカリ土類金
属のアルコキシド、例えばナトリウムメトキシドおよびカリウム第三ブトキシド
またはアンモニアまたはエタノールアミンである。 上記方法において述べた“不活性溶剤”なる用語は、すべての反応条件下では
不活性である必要はないが、それぞれの場合において、それぞれの反応条件下で
不活性である溶剤を意味する。
【0068】 式Iの新規な化合物は、広範囲の経済的に重要な単子葉および双子葉雑草に対
して顕著な除草活性を有している。活性化合物は、また、根茎、根台木または他
の多年生器官から発芽する防除することが困難である多年生雑草に対しても有効
に作用する。これに関連して、物質を播種前、出芽前または出芽後に適用するか
どうかは問題でない。本発明を特定の種に限定する意図なしに、本発明の化合物
によって防除することのできる単子葉および双子葉雑草植物群の若干の代表例を
個々にあげることができる。活性化合物が有効に作用する単子葉雑草種の例は、
1年生群からのAvena, Lolium, Alopecurus, Phalaris, Echinochloa, Digitari
a, Setaria および Cyperus種であり、そして多年生種の例は、Agropyron, Cyno
don, Imperata および Sorghumそしてまた多年生Cyperus種である。双子葉雑草
種の場合においては、作用の範囲は、例えば一年生雑草の場合におけるGalium,
Viola, Veronica, Lamium, Stellaria, Amaranthus, Sinapis, Ipomoea, Matric
aria, Abutilon および Sidaおよび多年生雑草の場合におけるConvolvulus, Cir
sium, Rumex および Artemisiaの種に及ぶ。新規な活性化合物は、また、Echino
chloa, Sagittaria, Alisma, Eleocharis, Scirpus および Cyperusのようなイ
ネ生長の特定の生長条件下で存在する雑草の顕著な防除を示す。
【0069】 新規な化合物を発芽前に土壌の表面に適用する場合は、雑草の播種は完全に出
芽しないかまたは雑草は、それが子葉段階に達するまで生長するが、それから生
長は停止し、そして最後に、3〜4週間経過した後に完全に枯死する。活性化合
物を出芽後植物の緑色部分に適用する場合は、同様に、処理後非常に急速に徹底
的に生長が終わり、雑草植物は適用の時間における生長段階で止まるか、または
ある時間後に完全に枯死し、その結果、この方法において作物に有害である雑草
による競合は、非常に初期にそして持続された方法で除去される。
【0070】 新規な化合物は、単子葉および双子葉雑草に対してすぐれた除草活性を有して
いるが、経済的に重要な作物、例えば小麦、大麦、ライ麦、イネ、とうもろこし
、甜菜、綿および大豆は最小の損傷を受けるにすぎないか、または全く損傷され
ない。これらの理由のために、本発明の化合物は、農業的に有用な植物の作物に
おけるまたは観賞植物の裁植における望ましくない植物の生長を選択的に防除す
るのに非常に適している。
【0071】 化合物の除草および植物生長調節性のために、活性化合物は、また、知られて
いるかまたはさらに開発されている遺伝子的に処理した植物の作物における有害
な植物を防除するために使用することもできる。一般に、形質転換植物は、特に
有利な性質、例えばある種の農薬、特にある種の除草剤に対する抵抗性、植物病
害または植物病害の病原性、例えばある種の昆虫または微生物、例えばかび、細
菌またはウイルスに対する抵抗性を有している。他の特別な性質は、例えば量、
品質、貯蔵安定性、収穫品の組成および特定の成分に関する。すなわち、増加さ
れた澱粉含量または澱粉の変性された品質を有する形質転換植物または収穫品の
異なる脂肪酸組成を有する形質転換植物が知られている。
【0072】 有用なおよび観賞の植物の、例えば小麦、大麦、ライ麦、オート麦、きび、イ
ネ、カツサバおよびとうもろこしのような穀類の経済的に重要な形質転換作物ま
たは甜菜、綿、大豆、菜種、馬鈴薯、トマト、えんどうおよび他の植物種の作物
における式Iの本発明による化合物またはその塩の使用が好ましい。式Iの化合
物は、好ましくは、除草剤の植物に有毒な作用に対して抵抗性であるまたは遺伝
子工学によって抵抗性にした有用な植物の作物における除草剤として使用するこ
とができる。
【0073】 既知の植物に比較して変性された性質を有する新規な植物を製造する普通の方
法は、例えば伝統的な育成方法および突然変異体の発生からなる。または、変性
された性質を有する新規な植物は、遺伝子工学法の助けによって発生させること
ができる(例えばEP-A-0 221 044、EP-A-0 131 624参照)。 例えば植物において合成される澱粉を変性するための作物における遺伝子工学
的変化(例えばWO 92/11376、WO 92/14827、WO 91/19806参照)、 グルホシネート型(例えばEP-A-0 242 236、EP-A-0 242 246参照)またはグリ
ホセート型(WO 92/00377)またはスルホニル尿素型(EP-A-0 257 993、US 501
3659)のある種の除草剤に抵抗性である形質転換作物、 ある種の害虫に抵抗性である植物に与えるBacillus thuringiensis毒素(Bt
毒素)を産生する能力を有する形質転換作物、例えば綿(EP-A-0 142 924、EP-A
-0 193 259)、 変性された脂肪酸組成を有する形質転換作物(WO 91/13972) のいくつかの場合が記載されている。
【0074】 変化された性質を有する新規な形質転換植物の製造を可能にする多数の分子生
物学的技術が原則的に知られている。例えば、Sambrook et al., 1989, Molecul
ar Cloning, A Laboratory Manual, 2nd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory
Press, Cold Spring Harbor, NY; または Winnacker“Gene und Klone" [Genes
and Clones], VCH Weinheim 2nd Edition 1996, または Christou,“Trends in
Plant Science" 1 (1996) 423-431)参照。
【0075】 このような遺伝子工学操作を実施するために、核酸分子をプラスミドに導入す
ることができる。プラスミドは、DNA配列の組み換えによっておこる突然変異
誘発または配列の変化を可能にする。例えば上述した標準法を使用して、例えば
塩基を交換し、部分的配列を除去しまたは天然または合成配列を加えることがで
きる。DNAフラグメントを相互に連結するために、アダプターまたはリンカー
をフラグメントに結合させることができる。
【0076】 遺伝子産物の減少された活性を有する植物細胞は、例えば共抑制作用を達成す
るために、少なくとも1種の適当なアンチセンス−RNA、センス−RNAを発
現することによって、または上述した遺伝子産物の転写を特異的に開裂する少な
くとも1種の適当に構成されたリボザイムを発現することによって製造すること
ができる。
【0077】 このために、存在することのできるすべてのフランキング配列を包含する遺伝
子産物の全体のコード配列からなるDNA分子およびコード配列の一部のみから
なるDNA分子の両方を使用することができる。これらの部分は、細胞内におい
てアンチセンス作用を起こすのに十分に長いものであることが必要である。完全
に同一ではないが遺伝子産物のコード配列に対して高度な相同性を有するDNA
配列を使用することもできる。
【0078】 核酸分子を植物中で発現する場合、合成されたタンパク質は、植物細胞の何れ
かの望ましいコンパートメントに局在化することができる。しかしながら、ある
コンパートメントにおける局在化を達成するために、例えばコード領域をあるコ
ンパートメントにおける局在化を保証するDNA配列とリンクさせることができ
る。このような配列は、当業者に知られている(例えば、Braun等, EMBO J. 11
(1992), 3219-3227; Wolter等, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85 (1988), 846-8
50; Sonnewald等, Plant J. 1 (1991), 95-106参照)。
【0079】 形質転換植物細胞は、既知の技術によって再生して完全な植物を得ることがで
きる。原則的に、形質転換植物は、何れかの望ましい植物種の植物、すなわち単
子葉および双子葉植物であることができる。 この方法で、相同(=天然)遺伝子または遺伝子配列の過発現、抑制または阻
害によってまたは非相同(=異種)遺伝子または遺伝子配列の発現によって、変
性された性質を有する形質転換植物を得ることができる。
【0080】 本発明による化合物は、好ましくは、スルホニル尿素、グルホシネート−アン
モニウムまたはグリホセート−イソプロピルアンモニウムおよび類似活性物資の
群からの除草剤に抵抗性である形質転換作物に使用することができる。 本発明による活性化合物を形質転換作物に使用する場合は、他の作物において
観察することのできる有害な植物に対する作用以外に、しばしばそれぞれの形質
転換作物における適用に対して特異的である作用、例えば防除することのできる
変化されたまたは特に広がった雑草の範囲、適用に対して使用することのできる
変化された散布量、好ましくは形質転換作物が抵抗性である除草剤との良好な組
み合わせ能力および形質転換作物の生長および収穫高に対する作用が見出される
。 それ故に、本発明は、また、形質転換作物における有害な植物を防除する除草
剤としての本発明による化合物の使用に関する。
【0081】 さらに、本発明による物質は、作物における顕著な生長調節性を示す。これら
の物資は、内在性の植物代謝における調節作用に介入し、それ故に、例えば乾燥
および萎縮した生長を引き起こすことによって、植物成分の目標とした調節のた
めにおよび収穫を容易にするために使用することができる。さらに、これらの物
質は、また、一般に植物を枯死させることなく望ましくない栄養生長を調節およ
び阻害するのに適している。多数の単子葉および双子葉作物の場合において、栄
養生長の阻害は、倒伏が減少されるかまたは完全に阻止されることを可能にする
ので、重要な役割を果たす。 本発明は、また、式Iの化合物を含有する除草および植物生長調節組成物を提
供する。新規な化合物は、水和剤、乳剤、散布液、粉剤または顆粒剤のような当
業者に知られている慣用の処方の形態において適用される。
【0082】 式(I)の化合物は、普通の生物学的および/または化学−物理学的パラメー
ターによって種々の方法で処方することができる。適当である可能な処方の例は
、水和剤(WP)、水溶剤(SP)、水溶剤原液、乳剤(EC)、乳濁液(EW
)、例えば水中油および油中水乳濁液、散布液、懸濁液原液(SC)、油または
水を基にした分散液、油と混和性である溶液、カプセル懸濁液(CS)、粉剤(
DP)、シードドレッシング組成物、散布および土壌施用のための顆粒剤、微小
顆粒剤、散布顆粒剤、被覆顆粒剤および吸着顆粒剤の形態の顆粒剤(GR)、水
−分散性顆粒剤(WG)、水−可溶性顆粒剤(SG)、ULV処方、ミクロカプ
セルおよびワックスである。これらの個々の処方の型は原則的に既知であり、そ
して例えばWinnacker-Kuechler,“Chemische Technologie" [Chemical Technolo
gy], Volume 7, C. Hauser Verlag, Munich, 4th Edition 1986; Wade van Valk
enburg,“Pesticide Formulations", Marcel Dekker, N.Y., 1973; K. Martens,
“Spray Drying Handbook", 3rd Ed. 1979, G. Goodwin Ltd. Londonに記載され
ている。
【0083】 必要な処方補助剤、例えば不活性物質、界面活性剤、溶剤および他の添加剤も
また既知であり、そして例えばWatkins,“Handbook of Insecticide Dust Dilue
nts and Carriers", 2nd Ed. Darland Books, Caldwell N.J.; H.v. Olphen,“I
ntroduction to Clay Colloid Chemistry", 2nd Ed., J. Wiley & Sons, N.Y.;
C. Marsden,“Solvents Guide", 2nd Ed. Interscience, N.Y. 1963; McCutcheo
n's“Detergents and Emulsifiers Annual", MC Publ. Corp., Ridgewood N.J.;
Sisley and Wood,“Encyclopedia of Surface Active Agents", Chem. Publ. C
o. Inc., N.Y. 1964; Schoenfeldt,“Grenzflaechenaktive Aethylenoxidaddukt
e" [Surface-active ethylene oxide adducts], Wiss. Verlagsgesell., Stuttg
art 1976; Winnacker-Kuechler,“Chemische Technologie" [Chemical Technolo
gy], Volume 7, C. Hauser Verlag, Munich, 4th Ed. 1986に記載されている。
【0084】 水和剤は、水中に一様に分散することができ、そして活性化合物ならびに希釈
剤または不活性物質のほかに、イオン性および/または非イオン性型の界面活性
剤(湿潤剤、分散剤)、例えばポリエトキシル化アルキルフェノール、ポリエト
キシル化脂肪アルコール、ポリエトキシル化脂肪アミン、脂肪アルコールポリグ
リコールエーテルサルフェート、アルカンスルホネート、アルキルベンゼンスル
ホネート、リグノスルホン酸ナトリウム、2,2′−ジナフチルメタン−6,6′
−ジスルホン酸ナトリウム、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムまたはナ
トリウムオレオイルメチルタウリネートを含有する製剤である。水和剤を製造す
るためには、除草的に活性な化合物を、例えば普通の装置、例えばハンマーミル
、送風ミルおよび空気−ジェットミル中に微細に粉砕し、同時的にまたはその後
処方補助剤と混合する。
【0085】 乳剤は、例えば1種または2種以上のイオン性および/または非イオン性型の
界面活性剤(乳化剤)を加えて、活性化合物を有機溶剤、例えばブタノール、シ
クロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、キシレンまたは比較的高沸点芳香族化
合物または炭化水素または有機溶剤の混合物に溶解することによって製造される
。使用することのできる乳化剤の例は、アルキルアリールスルホン酸のカルシウ
ム塩、例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムまたは非イオン性の乳化剤
、例えば脂肪酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリコールエー
テル、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、酸化プロピレン/酸化エチレン
縮合生成物、アルキルポリエーテル、ソルビタンエステル、例えばソルビタン脂
肪酸エステルまたはポリオキシエチレンソルビタンエステル、例えばポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステルである。
【0086】 粉剤は、活性化合物を、微細な固体物質、例えばタルク、天然クレー、例えば
カオリン、ベントナイトおよびピロフィライトまたは珪藻土と一緒に粉砕するこ
とによって得られる。 懸濁液原液は、水または油を基にしたものである。これらは、例えば他の処方
型の場合において既に上述したような界面活性剤を添加してまたは添加すること
なく、商業的に入手できる慣用のビードミルを使用して湿式ミル処理することに
よって製造することができる。
【0087】 乳濁液、例えば水中油乳濁液(EW)は、例えば、水性有機溶剤および必要に
応じて、例えば他の処方型の場合において既に上述したような界面活性剤を使用
して、撹拌器、コロイドミルおよび/またはスタテックミキサーによって製造す
ることができる。
【0088】 顆粒剤は、活性化合物を吸着性の顆粒化不活性物質上に噴霧散布することによ
って、または粘着性の結合剤、例えばポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナ
トリウムまたは鉱油により活性化合物の濃厚液を担体、例えば砂、カオリナイト
または顆粒化不活性物質の表面に散布することによって製造することができる。
また、適当な活性化合物を、必要に応じて肥料との混合物として、肥料顆粒の製
造に慣用の方法で顆粒化することもできる。
【0089】 水−分散性顆粒剤は、一般に慣用の方法、例えば噴霧乾燥、流動床顆粒化、デ
ィスク顆粒化、高速度ミキサー中における混合および固体の不活性物質なしの押
出しによって製造される。 ディスク、流動床、押出しおよび噴霧顆粒を製造するためには、例えば“Spra
y-Drying Handbook" 3rd ed. 1979, G. Goodwin Ltd., London; J.E. Browning,
“Agglomeration", Chemical and Engineering 1967, 147頁以下;“Perry's Che
mical Engineer's Handbook", 5th Ed., McGraw-Hill, New York 1973, 8-57頁
における方法を参照されたい。
【0090】 さらに作物保護製品の他の詳細については、例えばG.C. Klingman,“Weed Con
trol as a Science", John Wiley and Sons, Inc., New York, 1961, 81-96頁お
よびJ.D. Freyer, S.A. Evans, Weed Control Handbook", 5th Ed. Blackwell S
cientific Publications, Oxford, 1968, 101-103頁を参照されたい。
【0091】 一般に、農薬処方は、式(I)の活性化合物0.1〜99重量%、特に0.1〜
95重量%を含有する。水和剤においては、活性化合物の濃度は、例えば約10
〜90重量%であり、そして100重量%の残りは慣用の処方成分からなる。乳
剤の場合においては、活性化合物の濃度は、約1〜90重量%、好ましくは5〜
80重量%である。粉剤の形態における処方は、活性化合物1〜30重量%、好
ましくは大部分の場合活性化合物5〜20重量%を含有し、他方散布液は、活性
化合物約0.05〜80重量%、好ましくは2〜50重量%を含有する。水−分
散性顆粒剤の場合においては、活性化合物の含有量は、部分的に、活性化合物が
液体または固体の何れの形態にあるかおよび使用される顆粒補助剤、充填剤など
に依存する。水−分散性顆粒剤においては、活性化合物の含有量は例えば1〜9
5重量%、好ましくは10〜80重量%である。
【0092】 さらに、上述した活性化合物の処方は、それぞれの場合において普通の粘着剤
、湿潤剤、分散剤、乳化剤、浸透剤、防腐剤、抗凍結剤、溶剤、充填剤、担体、
着色剤、泡止剤、蒸発阻害剤、pH調節剤および粘度調節剤を含有することができ
る。 これらの処方を基にして、例えばレディ−ミックスまたはタンク−ミックスの
形態の他の農薬的に活性な物質、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤および殺菌剤
そして毒性緩和剤、肥料および/または生長調節剤との組み合わせ混合物を製造
することもできる。
【0093】 混合された処方またはタンクミックスにおいて本発明による活性成分と合する
ことのできる適当な活性成分は、例えばWeed Research 26, 441-445 (1986)また
は“The Pesticide Manual", 11th edition, The British Crop Protection Cou
ncil および the Royal Soc. of Chemistry, 1997およびその中に引用されてい
る文献に記載されているような既知の活性成分である。例えば既知であり、式(
I)の化合物と組み合わせることのできる除草剤として、次の活性成分を挙げる
ことができる(備考:化合物はthe International Organization for Standardi
zation (ISO)による“普通名称”によってまたは適当である場合は慣用のコー
ド番号と一緒に化学名によって呼称する)。
【0094】 アセトクロル;アシフルオルフェン;アクロニフォン;AKH 7088、す
なわち[[[1−[5−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ
]−2−ニトロフェニル]−2−メトキシエチリデン]アミノ]オキシ]酢酸お
よびそのメチルエステル;アラクロル;アロキシジム;アメトリン;アミドスル
フロン;アミトロール;AMS、すなわちスルフアミン酸アンモニウム;アニロ
ホス;アスラム;アトラジン;アジムスルフロン(DPX−A8947);アジ
プロトリン;バルバン;BAS 516 H、すなわち5−フルオロ−2−フェニ
ル−4H−3,1−ベンゾキサジン−4−オン;ベナゾリン;ベンフルラリン;
ベンフレート;ベンスルフロン−メチル;ベンスリド;ベンタゾン;ベンゾフェ
ナプ;ベンゾフルオル;ベンゾイルプロプ−エチル;ベンズチアズロン;ビアラ
ホス;ビフェノックス;ブロマシル;ブロモブチド;ブロモフェノキシム;ブロ
モキシニル;ブロムロン;ブミナホス;ブソキシノン;ブタクロル;ブタミホス
;ブテナクロル;ブチダゾール;ブトラリン;ブチレート;カフエンストロール
(CH−900);カルベタミド;カフェントラゾン(ICI−A 0051)
;CDAA、すなわち2−クロロ−N,N−ジ−2−プロペニル−アセトアミド
;CDEC、すなわち2−クロロアリルジエチルジチオカルバメート;クロメト
キシ−フェン;クロラムベン;クロラジホプ−ブチル、クロルメスロン(ICI
−A 0051);クロルブロムロン;クロルブファム;クロルフェナック;ク
ロルフルレコール−メチル;クロリダゾン;クロリムロンエチル;クロルニトロ
フェン;クロロトルロン;クロロクスウロン;クロルプロファム;クロルスルフ
ロン;クロルタル−ジメチル;クロルチアミド;シンメチリン;シノスルフロン
;クレトジム;クロジナホプおよびそのエステル誘導体(例えばクロジナホプ−
プロパルギル);クロマゾン;クロメプロプ;クロプロキシジム;クロピラリド
;クミルロン(JC 940);シアナジン;シクロエート;シクロスルファム
ロン(AC 104);シクロキシジム;シクルロン;シハロホプおよびそのエ
ステル誘導体(例えばブチルエステルDEH−112);シペルクオート;シプ
ラジン;シプラゾール;ダイムロン;2,4−DB;ダラポン;デスメジファム
;デスメトリン;ジ−アレート;ジカムバ;ジクロベニル;ジクロルプロプ;ジ
クロホプおよびそのエステル、例えばジクロホプ−メチル;ジエタチル;ジフェ
ノクスウロン;ジフェンゾクオート;ジフルフェニカン;ジメフロン;ジメタク
ロル;ジメタメトリン;ジメテナミド(SAN−582H);ジメタゾン、クロ
マゾン;ジメチピン;ジメトラ−スルフロン、ジニトラミン;ジノセブ;ジノテ
ルブ;ジフェナミド;ジプロペトリン;ジクオート;ジチオピル;ジウロン;D
NOC;エグリナジン−エチル;EL 77、すなわち5−シアノ−1−(1,1
−ジメチルエチル)−N−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;エ
レドタル;EPTC;エスプロカルブ;エタルフルラリン;エタメトスルフロン
−メチル;エチルジムロン;エチオジン;エトフメセート;F 5231、すな
わちN−[2−クロロ−4−フルオロ−5−[4−(3−フルオロプロピル)−
4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾール−1−イル]−フェニル]
エタン−スルホンアミド;エトキシフェンおよびそのエステル(例えばエチルエ
ステル、HN−252);エトベンザニド(HW 52);フェノプロプ;フェ
ノキサン;フェノキサプロプおよびフェノキサプロプ−Pおよびそのエステル、
例えばフェノキサプロプ−P−エチルおよびフェノキサプロプ−エチル;フェノ
キシジム;フェヌロン;フラムプロプ−メチル;フラザスルフロン;フルアジホ
プおよびフルアジホプ−Pおよびそのエステル、例えばフルアジホプ−ブチルお
よびフルアジホプ−P−ブチル;フルクロラリン;フルメトスラム;フルメトウ
ロン;フルミクロラックおよびそのエステル(例えばペンチルエステル、S−2
3031);フルミオキサジン(S−482);フルミプロピン;フルポキサム
(KNW−739);フルオロジフェン;フルオログリコフェン−エチル;フル
プロパシル(UBIC−4243);フルリドン;フルロクロリドン;フルロキ
シピル;フルルタモン;ホメサフェン;ホサミン;フリロキシフェン;グルホシ
ネート;グリホセート;ハロサフェン;ハロスルフロンおよびそのエステル(例
えばメチルエステル、NC−319);ハロキシホプおよびそのエステル;ハロ
キシホプ−P(=R−ハロキシホプ)およびそのエステル;ヘキサジノン;イマ
ザメタベンズ−メチル;イマザピル;イマザキシおよび塩例えばアンモニウム塩
;イマゼタメタピル;イマゼタピル;イマゾスルフロン;イオキシニル;イソカ
ルバミド;イソプロパリン;イソプロツロン;イソウロン;イソキサペン;イソ
キサピリホプ;カルブチレート;ラクトフェン;レナシル;リヌロン;MCPA
;MCPB;メコプロプ;メフェナセト;メフルイジド;メタミトロン;メタザ
クロル;メタベンズチアズロン;メタム;メタゾール;メトキシフェノン;
【0095】 メチル−ジムロン;メタベンズロン;メトベンズロン;メトブロムロン;メトラ
クロル;メトスラム(XRD 511);メトクスウロン;メトリブジン;メト
スルフロン−メチル;MH;モリネート;モナリド;モノカルバミド ジハイド
ロジンサルフェート;モノリヌロン;モヌロン;MT 128、すなわち6−ク
ロロ−N−(3−クロロ−2−プロペニル)−5−メチル−N−フェニル−3−
ピリダジンアミン;MT 5950、すなわちN−[3−クロロ−4−(1−メ
チルエチル)フェニル]−2−メチルペンタンアミド;ナプロアニリド;ナプロ
パミド;ナプタラム;NC 310、すなわち4−(2,4−ジクロロベンゾイル
)−1−メチル−5−ベンジルオキシ−ピラゾール;ネブロン;ニコスルフロン
;ニピラクロフェン;ニトラリン;ニトロフェン;ニトロフルオルフェン;ノル
フルラゾン;オルベンカルブ;オリザリン;オキサジアルギル(RP−0206
30);オキサジアゾン;オキシフルオルフェン;パラクオート;ペブレート;
ペンジメタリン;ペルフルイドン;フェニンファム;フェンメジファム;ピクロ
ラム;ピペロホス;ピリブチカルブ;ピリフェノプ−ブチル;プレチラクロル;
プリミスルフロン−メチル;プロシアジン;プロジアミン;プロフルラリン;プ
ログリナジン−エチル;プロメトン;プロメトリン;プロパクロル;プロパニル
;プロパキザホプおよびそのエステル;プロペジン;プロファム;プロピンクロ
ル;プロピザミド;プロスルファリン;プロスルホカルブ;プロスルフロン(C
GA−152005);プリナクロル;ピラゾリネート;ピラゾン;ピラゾスル
フロン−エチル;ピラゾキシフェン;ピリデート;ピリチオバク(KIH−20
31);ピロキシンホプおよびそのエステル(例えばプロパルギルエステル);
キノロラク;キンメラク;キノホプおよびそのエステル誘導体、キザロホプおよ
びキザロホプ−Pおよびそのエステル誘導体、例えばキザロホプ−エチル;キザ
ロホプ−P−テフリルおよび−エチル;レンリジュロン;リムスルフロン(DP
X−E 9636);S 275、すなわち2−[4−クロロ−2−フルオロ−5
−(2−プロピニルオキシ)フェニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−
インダゾール;セクブメトン;セトキシジム;シジュロン;シマジン;シメトリ
ン;SN 106279、すなわち2−[[7−[2−クロロ−4−(トリフル
オロメチル)−フェノキシ]−2−ナフタレニル]オキシ]プロパン酸およびそ
のメチルエステル;スルフェントラゾン(FMC−97285、F−6285)
;スルファズロン;スルホメトウロン−メチル;スルホセート(ICI−A 0
224);TCA;テブタム(GCP−5544);テブチウロン;テルバシル
;テルブカルブ;テルブクロル;テルブメトン;テルブチルアジン;テルブトリ
ン;TFH 450、すなわちN,N−ジエチル−3−[(2−エチル−6−メチ
ルフェニル)スルホニル]−1H−1,2,4−トリアゾール−1−カルボキサミ
ド;チニルクロル(NSK−850);チアザフルロン;チゾピル(Mon−1
3200);チジアジミン(SN−24085);チフェンスルフロン−メチル
;チオベンカルブ;チオカルベジル;トラルコキシジム;トリ−アレート;トリ
アスルフロン;トリアゾフェンアミド;トリベヌロン−メチル;トリクロピル;
トリジファン;トリエタジン;トリフルラリン;トリフルスルフロンおよびエス
テル(例えばメチルエステル、DPX−66037);トリメトウロン;トシト
デク;ベルノレート;WL 110547、すなわち5−フェノキシ−1−[3
−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−テトラゾール;UBH−509;
D−489;LS 82−556;KPP−300;NC−324;NC−33
0;KH−218;DPX−N8189;SC−0774;DOWCO−535
;DK−8910;V−53482;PP−600;MBH−001;KIH−
9201;ET−751;KIH6127およびKIH−2023。
【0096】 使用に際しては、商業的に入手できる形態で存在する処方は、適当な場合は、
慣用の方法で、例えば水和剤、乳剤、分散液および水−分散性顆粒剤の場合は水
を使用して希釈される。粉剤、土壌施用または散布のための顆粒剤および散布液
の形態の製品は、普通、使用前に他の不活性物質でさらに希釈されない。
【0097】 式(I)の化合物の必要な散布量は、外部条件、例えば温度、湿度および使用
される除草剤の性質などによって変化される。それは、広い範囲内、例えば活性
物質の0.001〜10.0kg/haまたはそれ以上の間に変化することができるが
、好ましくはそれは0.005〜5kg/haの間にある。
【0098】 以下の実施例は、本発明を説明する。 A.化学的実施例 1.2−アミノ−4−フルオロイソプロピル−6−[N−(1−メチル−3−フ
ェノキシ−プロパ−1−イル)アミノ]−1,3,5−トリアジンの製造(表2、
実施例No.368参照) ナトリウム0.45g(0.019モル)を、無水のメタノール50mlに溶解し
た。3−ビグアニド−1−フェノキシブタン塩酸塩1.85g(0.006モル)
次いでフルオロイソ酪酸エチル1.3g(0.010モル)を加えた。混合物を、
3時間加熱還流した。溶剤を減圧下で除去し、残留物をジクロロメタン/水にと
り、反復して抽出した。有機相をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、溶剤を減圧
下で除去した。酢酸エチル/ヘプタン(1:1)を使用してシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーによって精製して標記化合物0.45g(24%)を得た。
【0099】 2.2−アミノ−4−イソプロピル−6−{N−[1−メチル−2−(4−クロ
ロベンジルオキシ)エチル]アミノ}−1,3,5−トリアジンの製造(表1、実
施例No.166参照) はじめに、2−アミノプロピル4−クロロベンジルエーテル塩酸塩1.00g
(0.004モル)を、炭酸カリウム2.34g(0.017モル)および2−ア
ミノ−4−クロロ−6−イソプロピル−1,3,5−トリアジン0.73g(0.0
04モル)と一緒に装填し、混合物を3時間加熱還流した。溶剤を減圧下で除去
し、残留物を酢酸エチル/水にとり、反復して抽出した。有機相をMgSO4
で乾燥させ、濾過し、溶剤を減圧下で除去した。酢酸エチル/ヘプタン(1:1
)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して標記化合物
1.20g(89%)を得た。
【0100】 3.2−アミノ−4−イソプロピル−6−{N−[2−(3,4−ジクロロベン
ゾイルオキシ)エチル]アミノ}−1,3,5−トリアジンの製造 はじめに、塩化3,4−ジクロロベンゾイル0.5g(0.0024モル)を、
1,4−ジオキサン30mlに充填し、2−アミノ−4−イソプロピル−6−[N
−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1,3,5−トリアジン0.47g(0.0
024モル)およびトリエチルアミン0.483g(0.005モル)を加えた。
混合物を4時間加熱還流した。沈澱した固体を濾去し、溶剤を減圧下で除去した
。残留物を酢酸エチル/水にとり、反復して抽出した。有機相をMgSO4上で
乾燥させ、濾過し次に溶剤を減圧下で除去した。これによって標記化合物0.6
5g(73%)を得た。
【0101】 以下の表に挙げた実施例の化合物は、上述した方法によって製造したか;また
はこれらの化合物は、上述した方法によって得ることができる。 表において使用した略号の意義は、次の通りである。 Et=エチル Me=メチル c=シクロ n=ノルマル i=イソ s=第二級 t=第三級 m.p.=融点 Y=C(O)O(すなわち−CO−O−)のような非対称の2価の基Yは、表に
おいては、左において示された基原子の結合点が、Yの左にあるように式(I)
において示されている分子部分に結合している基である。
【0102】
【表1】
【0103】
【表2】
【0104】
【表3】
【0105】
【表4】
【0106】
【表5】
【0107】
【表6】
【0108】
【表7】
【0109】
【表8】
【0110】
【表9】
【0111】
【表10】
【0112】
【表11】
【0113】
【表12】
【0114】
【表13】
【0115】
【表14】
【0116】
【表15】
【0117】
【表16】
【0118】
【表17】
【0119】
【表18】
【0120】
【表19】
【0121】
【表20】
【0122】
【表21】
【0123】
【表22】
【0124】
【表23】
【0125】
【表24】
【0126】
【表25】
【0127】
【表26】
【0128】
【表27】
【0129】
【表28】
【0130】
【表29】
【0131】
【表30】
【0132】
【表31】
【0133】
【表32】
【0134】
【表33】
【0135】
【表34】
【0136】
【表35】
【0137】
【表36】
【0138】
【表37】
【0139】
【表38】
【0140】
【表39】
【0141】
【表40】
【0142】
【表41】
【0143】
【表42】
【0144】
【表43】
【0145】
【表44】
【0146】
【表45】
【0147】
【表46】
【0148】
【表47】
【0149】
【表48】
【0150】
【表49】
【0151】
【表50】
【0152】
【表51】
【0153】
【表52】
【0154】
【表53】
【0155】
【表54】
【0156】
【表55】
【0157】
【表56】
【0158】
【表57】
【0159】
【表58】
【0160】
【表59】
【0161】
【表60】
【0162】
【表61】
【0163】
【表62】
【0164】
【表63】
【0165】
【表64】
【0166】
【表65】
【0167】
【表66】
【0168】
【表67】
【0169】 B.処方の実施例 1.粉剤 粉剤は式(I)の化合物10重量部および不活性物質としてのタルク90重量
部を混合し、混合物をハンマーミル中で粉砕することによって得られる。 2.分散性粉末 容易に水−分散することのできる水和剤は、式(I)の化合物25重量部、不
活性物質としてのカオリン−含有石英64重量部、湿潤剤および分散剤としての
リグニンスルホン酸カリウム10重量部およびナトリウムオレオイルメチルタウ
リネート1重量部を混合し、混合物をピンディスクミル中で粉砕することによっ
て得られる。
【0170】 3.分散濃厚液 容易に水−分散することのできる濃厚液は、式(I)の化合物20重量部、ア
ルキルフェノールポリグリコールエーテル(トライトン(R) X207)6重量部
、イソトリデカノールポリグリコールエーテル(8 EO)3重量部およびパラ
フィン鉱油(例えば約255〜277℃以上の沸点範囲)71重量部を混合し、
混合物をボールミル中で5ミクロン以下の粉末度まで粉砕することによって得ら
れる。
【0171】 4.乳剤 乳剤は、式(I)の化合物15重量部、溶剤としてのシクロヘキサノン75重
量部および乳化剤としてのエトキシル化ノニルフェノール10重量部から得られ
る。
【0172】 5.水−分散性顆粒剤 水−分散性顆粒剤は、 式(I)の化合物 75重量部 リグニンスルホン酸カルシウム 10重量部 ラウリル硫酸ナトリウム 5重量部 ポリビニルアルコール 3重量部 および カオリン 7重量部 を混合し、混合物をピンディスクミル中で粉砕し、そして粉末を顆粒化液体とし
て水を使用してスプレーすることにより流動床中で顆粒化することによって得ら
れる。
【0173】 水−分散性顆粒剤は、また、 式(I)の化合物 25重量部 2,2′−ジナフチルメタン−6,6′−ジスルホン酸ナトリウム 5重量部 ナトリウムオレオイルメチルタウリネート 2重量部 ポリビニルアルコール 1重量部 炭酸カルシウム 17重量部 および 水 50重量部 をコロイドミル中で均質化および予備粉砕し、次いでビードミル中で粉砕し、そ
して得られた懸濁液を、単一の物質ノズルを使用してスプレー塔中で噴霧乾燥す
ることによっても得られる。
【0174】 C.生物学的実施例 1.雑草に対する出芽前の作用 単子葉および双子葉雑草植物の種子を、ボール紙の植木鉢中の砂壤土中におき
、土壌で覆う。それから、水和剤または乳剤として処方した新規な化合物を、種
々の薬量で水性懸濁液または乳濁液の形態において水600〜800L/haの散
布量(換算)で土壌の表面に散布する。処理後、植木鉢を温室に入れ、雑草に対
する良好な生長条件下に保持する。3〜4週間の試験期間後試験植物が発芽した
後に、植物に対する損傷または出芽に対するネガティブな作用を、未処理の対照
に比較して、肉眼的に評価する。試験結果によって証明されるように、新規な化
合物は、広範囲のイネ科雑草および広葉雑草に対して良好な出芽前の除草活性を
有している。例えば、実施例No.41、42、64、76、78、120、1
67、183、201、207、213、220、222、228、231、2
45、253、281、282、297、299、300、303、305、3
08、311、326、329、336、339、340、347、358、3
68、369、370、372、376、380、381、384、394、4
90、501、502、510、528、531、532、553、554、5
82、598、605、609、618、626、636、645、681、6
96、698、869、870、926、930、987、1005、1234
、1235、1236、1251、1252、1253、1307、1344、
1345、1346、1364、1385および1404の化合物は、1ヘクタ
ール当たり活性物質3.0kgまたはそれ以下の散布量において、Stellaria media
, Amaranthus retroflexus, Sinapis avreuse, Avena fatura, Lolium multiflo
rum および Setaria viridisのような有害な植物に対して良好なそして大部分の
場合において非常に良好な除草活性を示す。
【0175】 2.雑草に対する出芽後の作用 単子葉および双子葉雑草の種子を、ボール紙の植木鉢中の砂壤土中におき、土
壌で覆いそして良好な生長条件下で温室中で栽培する。播種の2〜3週間後に、
試験植物を3葉段階において処理する。水和剤または乳剤として処方した新規な
化合物を、種々の薬量で水600〜800L/haの散布量(換算)で植物の緑色
部分に散布し、試験植物を最適の生長条件下で温室中で3〜4週間保持した後に
、製剤の作用を、未処理の対照に比較して、肉眼的に評価する。新規な化合物は
、また広範囲な経済的に重要なイネ科雑草および広葉雑草に対して良好な出芽後
の除草活性を有している。例えば実施例No.20、23、41、42、43、
46、78、80、183、184、201、207、213、220、222
、228、231、245、253、281、297、299、303、305
、308、311、326、336、340、347、358、368、369
、370、372、376、380、381、384、490、501、502
、510、528、531、532、553、554、582、598、605
、609、618、626、636、645、681、696、698、869
、870、926、930、987、1005、1234、1235、1236
、1251、1252、1253、1307、1344、1345、1346、
1364、1385および1404の化合物は、1ヘクタール当たり活性物質3
.0kgまたはそれ以下の散布量において、Stellaria media, Amaranthus retrofl
exus, Sinapis avreuse, Avena fatura, Lolium multiflorum および Setaria v
iridisのような有害な植物に対して良好なそして大部分の場合において非常に良
好な除草活性を示す。
【0176】 3.イネにおける雑草に対する作用 Echinocloa crus galliおよびCyperus iriaのような代表的なイネ雑草を、水
稲条件(水のダムの高さ:2〜3cm)下で温室中で栽培する。処理後、試験植物
を最適の生長条件下で温室中におき、この方法で試験期間中これらの条件下に維
持する。適用の約3週間後に、未処理の対照と比較することによって植物に対す
る損傷を肉眼的に評価する。本発明による化合物は、有害な植物に対して非常に
良好な除草活性を有している。例えば、実施例No.41、42、46、120
、183、201、207、213、220、222、228、231、245
、253、281、299、300、303、308、311、326、336
、340、347、358、368、369、370、372、376、380
、381、384および394の化合物は、Cyperus iriaおよびEchinocloa cru
s-galliに対して非常に良好な除草活性を示す。
【0177】 4.作物による耐性 さらに温室内における実験において、比較的多数の作物および雑草の種子を砂
壤土中におき、そして土壌で覆う。植木鉢の若干は1項に記載したように直ぐに
処理し、残りの植木鉢は、2項に記載したように植物が2〜3の真の葉に生育す
るまで温室中におき、次いで、式(I)の新規物質の種々の薬量を散布する。散
布の4〜5週間後そして植物を温室中においた後に、肉眼的評価は、活性化合物
の高い薬量を使用した場合でさえも、本発明による化合物が、出芽前および出芽
後に使用された場合に、例えば大豆および甜菜のような双子葉作物を損傷しない
かまたは殆ど損傷しないことを示す。さらに、若干の物質は、また、イネ科作物
、例えば大麦、小麦およびイネを損傷しない。若干の式(I)の化合物は、高い
選択性を示し、それ故に、農業作物における望ましくない植物生長を防除するの
に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CN,CU,CZ,EE, GD,GE,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LT ,LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ, PL,RO,RU,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UZ,VN,YU,ZA (72)発明者 イュルゲン・ツィンデル ドイツ連邦共和国デー−37242バートゾー デン−アレンドルフ.キルヒシュトラーセ 68 (72)発明者 クレメンス・ミン ドイツ連邦共和国デー−65795ハッテルス ハイム.ローセルトシュトラーセ61 (72)発明者 ヴォルフガング・ギーンケ ドイツ連邦共和国デー−65719ホーフハイ ム.アム・シュタインベルク45 (72)発明者 クリストファー・ロジンガー ドイツ連邦共和国デー−65719ホーフハイ ム.アム・ホーホフェルト33 (72)発明者 トーマス・アウラー ドイツ連邦共和国デー−65451ケルスター バハ.カスターニエンヴェーク7 (72)発明者 ヘルマン・ビーリンガー ドイツ連邦共和国デー−65817エプシュタ イン.アイヒェンヴェーク26 Fターム(参考) 4H011 AB02 AB03 BA01 BB09 BC07 BC18 BC19 DA02 DA14 DA15 DD01 DD02 DG16 DH02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適切である場合はまた塩形態の式I 【化1】 の化合物。 上記式において、 アリールは、5〜14個の環原子を有する置換されないかまたは置換された一
    環式または二環式の芳香族基(環原子の1、2、3または4個は、それぞれの場
    合において相互に独立して酸素、硫黄および窒素からなる群からのものであって
    もよい)であり; Yは、−O−、−S−、−NR11−、−NR12CONR13−、−CO2−、−
    OCO2−、−OCONR14−、−SO−、−SO2−、−SO2O−、−OSO2 O−、−SO2NR14−、−O−NR11−、−NR′−NR″−(式中、R′お
    よびR″は相互に独立してR14に対して定義した通りである)および−(Y′−
    CRab−CRcd)−Y″−(式中、Y′およびY″は相互に独立してO、S
    、NHまたはN[(C1〜C4)アルキル]であり、Ra、Rb、RcおよびRdはそ
    れぞれの場合において相互に独立してHまたは(C1〜C4)アルキルであり、i
    は1〜5の整数である)からなる群からの2価の単位であるかまたは式−O−N
    =の3価の単位であり; mは、0、1、2、3、4または5であり; nは、mが0でありそして−Y−が−O−、−S−、−SO−、−SO2−ま
    たは−NR11−である場合はnは1でないということを条件として、1〜10の
    整数であり; R1、R2は、それぞれの場合において相互に独立して、水素、(C1〜C10
    −アルキル、(C2〜C8)−アルケニル、(C2〜C8)−アルキニル、(C1
    10)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シクロア
    ルコキシ、アリール−(C1〜C6)−アルキルおよび(C3〜C8)−シクロアル
    キル−(C1〜C6)−アルキルからなる群G1[G1の4個の最後に述べた基の
    環式部分は、それぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニト
    ロ、シアノ、チオシアナトおよび−B−X1(式中、−B−およびX1は以下に定
    義する通りである)からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基
    によって置換されており、群G1からの8個の最後に述べた基の非環式部分は、
    それぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、
    チオシアナトおよび−B−X2(式中、X2は以下に定義する通りである)からな
    る群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されており、
    群G1からの基の非環式部分は、それぞれの場合において酸素および硫黄からな
    る群からの1個または2個以上の同一または異なるヘテロ原子によって中断され
    ていてもよい]からの基であり;または (CR12)基のR1およびR2は、これらを有する炭素原子と一緒になって、
    カルボニル基、基CR1516または3〜6員の環(この環は酸素、窒素および硫
    黄からなる群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有してい
    てもよく、そしてこの環は置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ
    、チオシアナトおよび−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一ま
    たは異なる基によって置換されている)を形成し;または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR12)基の2個のR1は、こ
    れらを有するかまたは結合している炭素原子と一緒になって、置換されないかま
    たは置換された3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群から
    の1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、この環
    は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシアナトおよび
    −B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって
    置換されている)を形成し;または 2個の直接隣接した(CR12)基の2個のR1は、基の炭素原子の間の結合
    と一緒になって二重結合を形成し、または2個の直接隣接した(CR12)基の
    2個のR1および2個のR2は基の炭素原子の間の結合と一緒になって三重結合を
    形成し;または R1は、YがCR12基に隣接する3価の単位=N−O−である場合における
    二重結合に対する結合点であり; R3およびR4は、それぞれの場合において相互に独立して、水素、(C1〜C10 )−アルキル、(C2〜C8)−アルケニル、(C2〜C8)−アルキニル、(C1
    10)−アルコキシ、(C1〜C10)−アルキルチオ、(C1〜C10)−アルキル
    スルフィニル、(C1〜C10)−アルキルスルホニル、(C3〜C8)−シクロアル
    キル、(C3〜C8)−シクロアルコキシ、アリール、アリール−(C1〜C6)−ア
    ルキル、アリール−(C1〜C6)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルキル
    −(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C6)−ア
    ルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルコキシ−(C1〜C6)−アルキルおよび(
    3〜C8)−シクロアルコキシ−(C1〜C6)−アルコキシからなる群G2[G
    2の9個の最後に述べた基の環式部分は、それぞれの場合において置換されてい
    ないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシアナトおよび−B−X1(式中
    、−B−およびX1は以下に定義する通りである)からなる群からの1個または
    2個以上の同一または異なる基によって置換されており、そして群G2からの1
    6個の最後に述べた基の非環式部分は、それぞれの場合において置換されていな
    いかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシアナトおよび−B−X2(式中、
    2は以下に定義する通りである)からなる群からの1個または2個以上の同一
    または異なる基によって置換されており、群G2からの基の非環式部分は、それ
    ぞれの場合において酸素および硫黄からなる群からの1個または2個以上の同一
    または異なるヘテロ原子によって中断されていてもよい]の基であり;または R3およびR4は、これらを有する炭素原子と一緒になって、カルボニル基、基
    CR1516または3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群か
    らの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、この
    環は置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシアナトおよび
    −B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって
    置換されている)を形成し;または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)基の2個のR3は、そ
    れらを有するかまたは結合している炭素原子と一緒になって置換されないかまた
    は置換された3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの
    1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、この環は
    、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシアナトおよび−
    B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置
    換されている)を形成し;または 2個の直接隣接した(CR34)基の2個のR3は、基の炭素原子の間の結合
    と一緒になって二重結合を形成し、または2個の直接隣接した(CR34)基の
    2個のR3および2個のR4は、基の炭素原子の間の結合と一緒になって三重結合
    を形成し;または R3は、YがCR34基に隣接した3価の単位−O−N=である場合における
    二重結合に対する結合点であり; −B−は、直接的な結合または−O−、−S−、−NR11−、−NR12CON
    13−、−CO2−、−OCO2−、−OCONR14−、−SO−、−SO2−、
    −SO2O−、−OSO2O−および−SO2NR14−からなる群からの2価の単
    位であり; X1は、水素、(C1〜C8)−アルキル、(C2〜C8)−アルケニル、(C2
    8)−アルキニル、(C3〜C8)−シクロアルキルまたは環原子の1、2また
    は3個が窒素、酸素および硫黄からなる群からのものである3〜9個の環原子を
    有するヘテロシクリル(5個の最後に述べた基は、置換されていないかまたは1
    個または2個以上の同一または異なるハロゲン原子によって置換されている)で
    あり; X2は、水素または3〜9個の環原子を有するヘテロシクリル(環原子の1、
    2または3個は窒素、酸素および硫黄からなる群からのものであり、この基は置
    換されていないかまたは1個または2個以上の同一または異なるハロゲン原子に
    よって置換されている)であり; R5、R6は、相互に独立してそれぞれ群G2からの基であり;または 2個の直接隣接したまたは直接隣接していない(CR34)または(CR56)
    基のR3およびR5は、これらを結合している炭素原子と一緒なって置換されない
    かまたは置換された3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群
    からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そ
    してこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシア
    ナトおよび−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる
    基によって置換されている)を形成し;または R5およびR6は、これらを有している炭素原子と一緒になって、カルボニル基
    、基CR1516または3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる
    群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、
    そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシ
    アナトおよび−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異な
    る基によって置換されている)を形成し;または R6は、ヘテロシクリルであり; R7は、水素、アミノ、それぞれの場合においてアルキル基中に1〜6個の炭
    素原子を有するアルキルカルボニル、アルキルアミノまたはジアルキルアミノで
    あるか、それぞれの場合において1〜6個の炭素原子を有する非環式炭化水素ま
    たはヒドロカルボノキシ基であるか、それぞれの場合において3〜6個の炭素原
    子を有する環式炭化水素またはヒドロカルボノキシ基であるかまたはそれぞれの
    場合において3〜6個の環原子および窒素、酸素および硫黄からなる群からの1
    〜3個のヘテロ環原子を有するヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシまたはヘ
    テロシクリルアミノであり(10個の最後に述べた基のそれぞれは、置換されて
    いないかまたはハロゲン、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロゲン−(C1〜C4
    −アルコキシ、(C1〜C4)−アルキルチオ、(C2〜C4)−アルケニル、(C2 〜C4)−アルキニル、(C2〜C4)−アルケニルオキシ、(C2〜C4)−アル
    キニルオキシ、ヒドロキシル、アミノ、アシルアミノ、アルキルアミノ、ジアル
    キルアミノ、ニトロ、カルボキシル、シアノ、アジド、(C1〜C4)−アルコキ
    シカルボニル、(C1〜C4)−アルキルカルボニル、ホルミル、カルバモイル、
    モノ−およびジ−(C1〜C4)−アルキルアミノカルボニル、(C1〜C4)−ア
    ルキルスルフィニル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルスルフィニル、(C1〜C4)
    −アルキルスルホニル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルスルホニルおよび環式基
    の場合においては、また、(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−
    アルキルからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置
    換されている); R8は、(C1〜C10)−アルキル、(C2〜C8)−アルケニル、(C2〜C8
    −アルキニル[これらの基は、置換されていないかまたはハロゲン、シアノ、ニ
    トロ、チオシアナト、ヒドロキシル、(C1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C4
    −アルキルチオ、(C1〜C4)−アルキルスルフィニル、(C1〜C4)−アルキ
    ルスルホニル、フェニル、(C3〜C9)−シクロアルキル、(C3〜C9)−シク
    ロアルコキシおよび3〜6個の環原子および酸素、窒素および硫黄からなる群か
    らの1〜3個のヘテロ環原子を有するヘテロシクリル(この基は、置換されてい
    ないかまたはハロゲン、アミノ、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アル
    コキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシ
    からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されて
    いる)からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換
    されている]であるかまたは(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シ
    クロアルコキシまたは3〜6個の環原子を有するヘテロシクリル基(これらの3
    個の最後に述べた基は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、
    チオシアナト、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロ−(
    1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる群からの
    1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されている)であり; R9、R10は、相互に独立してそれぞれ、水素、アミノ、(C1〜C10)−アル
    キルカルボニル、(C1〜C10)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C10)−アル
    キル]アミノ、(C1〜C10)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、(
    1〜C10)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルコキシ、それぞれの場合
    において3〜6個の環原子および酸素、窒素および硫黄からなる群からの1〜3
    個のヘテロ環原子を有するヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシまたはヘテロ
    シクリルアミノ(10個の最後に述べた基のそれぞれは置換されていないかまた
    は置換されている)であり;または R9およびR10は、これらを有する窒素原子と一緒になって、全体で3〜6個
    の環原子およびこれらの中の1〜4個のヘテロ環原子を有する複素環(存在する
    窒素原子のほかに存在していてもよい他のヘテロ環原子は、酸素、窒素および硫
    黄からなる群から選択されたものであり、そしてこの複素環は置換されていない
    かまたは置換されている)を形成し; R11は、水素、アミノ、(C1〜C10)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C10)
    −アルキル]アミノ、(C1〜C10)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキ
    ル、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C10
    −アルコキシ、(C1〜C6)−アルコキシ−(C1〜C6)−アルコキシ、(C3
    〜C8)−シクロアルコキシ、(C1〜C10)−アルキルカルボニル(9個の最後
    に述べた基は、置換されていないかまたは置換されている)であり; R12、R13は、相互に独立してそれぞれ、水素、(C1〜C10)−アルキル、
    (C2〜C8)−アルケニル、(C2〜C8)−アルキニル、フェニル、フェニル−
    (C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シク
    ロアルキル−(C1〜C6)−アルキル(4個の最後に述べた基の環式部分は、そ
    れぞれの場合において置換されていないかまたは(C1〜C4)−アルキル、ハロ
    −(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシおよびハロ−(C1〜C4)
    −アルコキシからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によっ
    て置換されている)であり;または R12およびR13は、これらを有するN−CO−N基と一緒になって、5〜8員
    の環(この環は、2個の上述した窒素原子のほかに、酸素、窒素および硫黄から
    なる群からの他のヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこの環は置換されて
    いないかまたは置換されている)を形成し; R14は、水素またはそれぞれの場合において置換されていないかまたは置換さ
    れている(C1〜C10)−アルキルまたは(C3〜C10)−シクロアルキルであり;
    そして R15、R16は、相互に独立してそれぞれ、水素、アリール、(C1〜C10)−
    アルコキシ、アリール−(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C10)−アルキル、
    (C1〜C10)−アルキルチオ(5個の最後に述べた基は置換されていないかま
    たは置換されており、そして3個の最後に述べた基の脂肪族炭素骨格は酸素およ
    び硫黄からなる群からの1個または2個以上の同一または異なるヘテロ原子によ
    って中断されていてもよい)であり;または R15およびR16は、これらを有する炭素原子と一緒になって、3〜6員の環(
    この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの1個または2個の同一または
    異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこの環は置換されていないかま
    たは置換されている)を形成する。
  2. 【請求項2】 アリールが、5〜10個の環原子を有する置換されないかま
    たは置換された一環式または二環式の芳香族基(環原子の1、2、3または4個
    はそれぞれの場合において相互に独立して酸素、硫黄および窒素からなる群から
    のものであってもよい)であり; −Y−が、−O−、−S−、−NR11−、−NR12CONR13−、−CO2
    、−OCONR14−、−SO−、−SO2−、−SO2O−、−SO2NR14−、
    −O−NR11−、−NH−NH−および−O−CRab−CRcd−O−(式中
    、Ra、Rb、RcおよびRdは相互に独立してそれぞれH、CH3またはC25
    ある)からなる群からの2価の単位さもなければ式−O−N=の3価の単位であ
    り; R1、R2が、相互に独立してそれぞれ、水素、(C1〜C8)−アルキル、(C2 〜C6)−アルケニル、(C2〜C6)−アルキニル、(C1〜C6)−アルコキシ
    、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シクロアルコキシ、アリール
    −(C1〜C6)−アルキルおよび(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C6
    −アルキルからなる群G3[群G3の4個の最後に述べた基の環式部分は、それ
    ぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび
    −B−X1(式中、−B−およびX1は以下に定義する通りである)からなる群か
    らの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されており、そして
    群G3からの8個の最後に述べた基の非環式部分は、それぞれの場合において置
    換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X2(式中、X2 は以下に定義する通りである)からなる群からの1個または2個以上の同一また
    は異なる基によって置換されており、そして群G3からの基の非環式部分は、そ
    れぞれの場合において酸素および硫黄からなる群からの1個または2個以上の同
    一または異なるヘテロ原子によって中断されていてもよい]からの基であり;ま
    たは (CR12)基中のR1およびR2が、これらを有する炭素原子と一緒になって
    、カルボニル基、基CR1516または3〜6員の環(この環は、酸素、窒素およ
    び硫黄からなる群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有し
    ていてもよく、そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、
    シアノおよび−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異な
    る基によって置換されている)を形成し;または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR12)基の2個のR1が、こ
    れらを有するかまたは結合している炭素原子と一緒になって、置換されていない
    かまたは置換されている3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からな
    る群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく
    、そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび
    −B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって
    置換されている)を形成し;または 2個の直接隣接した(CR12)基の2個のR1が、基の炭素原子の間の結合
    と一緒になって二重結合を形成するか、または2個の直接隣接した(CR12
    基の2個のR1および2個のR2が、基の炭素原子の間の結合と一緒になって三重
    結合を形成し;または R1が、YがCR12基に隣接した3価の単位=N−O−である場合における
    二重結合に対する結合点であり;そして R3およびR4が、相互に独立してそれぞれ、水素、(C1〜C8)−アルキル、
    (C2〜C6)−アルケニル、(C2〜C6)−アルキニル、(C1〜C6)−アルコ
    キシ、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シクロアルコキシ、アリ
    ール、アリール−(C1〜C6)−アルキル、アリール−(C1〜C6)−アルコキ
    シ、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−
    シクロアルキル−(C1〜C6)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルコキシ
    −(C1〜C6)−アルキルおよび(C3〜C8)−シクロアルコキシ−(C1〜C6)
    −アルコキシからなる群G4[群G4の9個の最後に述べた基の環式部分は、そ
    れぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チ
    オシアナトおよび−B−X1(式中、−B−およびX1は以下に定義した通りであ
    る)からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換さ
    れており、そして群G4からの13個の最後に述べた基の非環式部分は、それぞ
    れの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシ
    アナトおよび−B−X2(式中、X2は以下に定義する通りである)からなる群か
    らの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されており、そして
    群G4からの基の非環式部分は、それぞれの場合において酸素および硫黄からな
    る群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子によって中断されてい
    てもよい]からの基であり;または R3およびR4が、これらを有する炭素原子と一緒になって、カルボニル基、基
    CR1516または3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群か
    らの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、この
    環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X1
    らなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されてい
    る)を形成し;または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)基の2個のR3が、こ
    れらを有するかまたは結合する炭素原子と一緒になって置換されないかまたは置
    換された3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの1個
    または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこの環
    は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X1から
    なる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されている
    )を形成し;または 2個の直接隣接した(CR34)基の2個のR3が、基の炭素原子の間の結合
    と一緒になって二重結合を形成するかまたは2個の直接隣接した(CR34)基
    の2個のR3および2個のR4が、基の炭素原子の間の結合と一緒になって三重結
    合を形成し;または R3が、YがCR34基に隣接した3価の単位=N−O−である場合における
    二重結合に対する結合点であり;そして −B−が、直接的結合または−O−、−S−、−NR11−、−CO−、−CO 2 −、−OCO2−、−SO−、−SO2−、−SO2O−および−SO2NR14
    からなる群からの2価の単位であり; X1が、水素、(C1〜C6)−アルキル、(C2〜C6)−アルケニル、(C2
    6)−アルキニル、(C3〜C6)−シクロアルキルまたは環原子の1、2また
    は3個が窒素、酸素および硫黄からなる群からのものである3〜6個の環原子を
    有するヘテロシクリル(5個の最後に述べた基は、置換されていないかまたは1
    個または2個以上の同一または異なるハロゲン原子によって置換されている)で
    あり; X2が、水素または3〜9個の環原子を有するヘテロシクリル(環原子の1、
    2または3個が、窒素、酸素および硫黄からなる群からのものであり、そしてこ
    の基は、置換されていないかまたは1、2または3個の同一または異なるハロゲ
    ン原子によって置換されている)であり; R5、R6が、相互に独立してそれぞれ、群G4からの基であり;または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)−または(CR56
    −基のR3およびR5が、これらを結合している炭素原子と一緒なって、置換され
    ないかまたは置換された3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からな
    る群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく
    、そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび
    −B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって
    置換されている)を形成し;または R5およびR6が、これらを有する炭素原子と一緒になって、カルボニル基、基
    CR1516または3〜6員の環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群か
    らの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そし
    てこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−
    1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換さ
    れている)を形成し;または R6が、ヘテロシクリルであり;そして R7が、水素、アミノ、それぞれの場合においてアルキル基中に1〜4個の炭
    素原子を有するアルキルカルボニル、アルキルアミノまたはジアルキルアミノで
    あるか、それぞれの場合において1〜6個の炭素原子を有する非環式または環式
    炭化水素基であるか、または3〜6個の環原子および窒素、酸素および硫黄から
    なる群からの1〜3個のヘテロ環原子を有するヘテロシクリルであり(6個の最
    後に述べた基のそれぞれは、置換されていないかまたはハロゲン、(C1〜C4
    −アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C4)−アルキルチオ
    、(C2〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C2〜C4)−アル
    ケニルオキシ、(C2〜C4)−アルキニルオキシ、ヒドロキシル、アミノ、アル
    キルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、カルボキシル、シアノ、(C1〜C4
    −アルコキシカルボニル、(C1〜C4)−アルキルカルボニル、ホルミル、カル
    バモイル、モノ−およびジ−(C1〜C4)−アルキルアミノカルボニル、(C1
    〜C4)−アルキルスルホニル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルスルホニル、お
    よび環式基の場合においては、また(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1
    〜C4)−アルキルからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基
    によって置換されている); R8が、(C1〜C6)−アルキル[この基は、置換されていないかまたはハロ
    ゲン、シアノ、ニトロ、チオシアナト、ヒドロキシル、(C1〜C4)−アルコキ
    シ、(C1〜C4)−アルキルチオ、(C1〜C4)−アルキルスルホニル、(C2
    〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、フェニル、(C3〜C9)−シ
    クロアルキル、(C3〜C9)−シクロアルコキシおよび3〜6個の環原子および
    酸素、窒素および硫黄からなる群からの1〜3個のヘテロ環原子を有するヘテロ
    シクリル(この基は、置換されていないかまたはハロゲン、アミノ、(C1〜C4)
    −アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよび
    ハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる群からの1個または2個以上の同一ま
    たは異なる基によって置換されている)からなる群からの1個または2個以上の
    同一または異なる基によって置換されている]であるかまたは(C3〜C8)−シ
    クロアルキルまたは(C3〜C8)−シクロアルコキシ(2個の最後に述べた基は
    、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、(C1〜C4)−アルキ
    ル、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(
    1〜C4)−アルコキシからなる群からの1個または2個以上の同一または異な
    る基によって置換されている)であり; R9、R10が、相互に独立してそれぞれ、水素、アミノ、(C1〜C6)−アル
    キルカルボニル、(C1〜C6)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C6)−アルキ
    ル]アミノ、(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C1
    〜C6)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルコキシまたは3〜6個の環原
    子および酸素、窒素および硫黄からなる群からの1〜3個のヘテロ環原子を有す
    るヘテロシクリル(8個の最後に述べた基のそれぞれは、置換されていないかま
    たはハロゲン、アミノ、ヒドロキシルおよび環式基の場合においてはまた、(C1 〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキ
    ルおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる群からの1個または2個以上
    の同一または異なる基によって置換されている)であり;または R9およびR10が、これらを有する窒素原子と一緒になって、全体で3〜6個
    の環原子およびこれらの中の1〜4個のヘテロ環原子を有する複素環(存在する
    窒素原子のほかに存在することのできる他のヘテロ環原子は、酸素、窒素および
    硫黄からなる群から選択され、そしてこの複素環は、置換されていないかまたは
    ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−ア
    ルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキ
    シからなる群からの3個までの同一または異なる基によって置換されている)を
    形成し;そして R11が、水素、アミノ、(C1〜C6)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C6
    −アルキル]アミノ、(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル
    、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−ア
    ルコキシ、(C1〜C6)−アルコキシ−(C1〜C6)−アルコキシ、(C3〜C8)
    −シクロアルコキシ、(C1〜C6)−アルキルカルボニル(9個の最後に述べた
    基は、置換されていないかまたはハロゲン、アミノ、ヒドロキシルおよび環式基
    の場合においてはまた、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、
    ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる
    群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されている)で
    あり; R12、R13が、相互に独立してそれぞれ、水素、(C1〜C6)−アルキル、(
    2〜C6)−アルケニル、(C2〜C6)−アルキニル、フェニル、フェニル−(
    1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シクロ
    アルキル−(C1〜C6)−アルキル(4個の最後に述べた基の環式部分は、それ
    ぞれの場合において置換されていないかまたは(C1〜C4)−アルキル、ハロ−
    (C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシおよびハロ−(C1〜C4
    −アルコキシからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によっ
    て置換されている)であり;または R12およびR13が、これらを有するN−CO−N基と一緒になって、5〜8員
    の環(この環は、2個の上述した窒素原子のほかに酸素、窒素および硫黄からな
    る群からの他のヘテロ原子を含有することができ、そしてこの環は、置換されて
    いないかまたはハロゲン、(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−
    アルキルからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置
    換されている)を形成し;そして R14が、水素または(C1〜C6)−アルキルまたは(C3〜C8)−シクロアル
    キル(これらのそれぞれは、置換されていないかまたはハロゲン、フェニル、ヒ
    ドロキシル、(C1〜C4)−アルコキシおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシ
    からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されて
    いる)であり;そして R15およびR16が、相互に独立してそれぞれ、水素、フェニル、(C1〜C6
    −アルコキシ、フェニル−(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アルキル、
    (C1〜C6)−アルキルチオ(5個の最後に述べた基は、置換されていないかま
    たは置換されており、そして3個の最後に述べた基の脂肪族炭素骨格は、酸素お
    よび硫黄からなる群からの1個または2個以上の同一または異なるヘテロ原子に
    よって中断されていてもよい)であり;または R15およびR16が、これらを有する炭素原子と一緒になって3〜6員の環(こ
    の環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの1個または2個の同一または異
    なるヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこの環は、置換されていないかま
    たはハロゲン、(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルキルか
    らなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されてい
    る)を形成する請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 アリールが、5〜10個の環原子を有する一環式または二環
    式の芳香族基[環原子の1、2、3または4個は、それぞれの場合において相互
    に独立して酸素、硫黄および窒素からなる群からのものであってもよく、そして
    環は、置換されていないかまたはハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、ホルミル、
    (C1〜C4)−アルコキシカルボニル、(C1〜C4)−アルキルカルボニル、ハ
    ロ−(C1〜C4)−アルコキシカルボニル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルカル
    ボニル、(C1〜C4)−アルキル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−
    アルキニル、(C1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C4)−アルコキシ−(C1
    4)−アルキル、ハロ−(C1〜C4)−アルコキシ−(C1〜C4)−アルキル
    、ハロ−(C1〜C4)−アルコキシ−[ハロ−(C1〜C4)−アルキル]、(C1 〜C4)−アルコキシ−[ハロ−(C1〜C4)−アルキル]、(C3〜C6)−シク
    ロアルキル、(C3〜C6)−シクロアルキル−(C1〜C4)−アルキル、(C3
    6)−シクロアルキル−[ハロ−(C1〜C4)−アルキル]、ハロ−(C3〜C6)
    −シクロアルキル−[ハロ−(C1〜C4)−アルキル]、ハロ−(C3〜C6)−
    シクロアルキル−(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C6)−アルキルアミノ、ジ
    −[(C1〜C6)−アルキル]アミノ、(C1〜C6)−アルキルアミノカルボニ
    ル、アミノスルホニル、(C1〜C6)−アルキルアミノスルホニル、ジ−[(C1 〜C6)−アルキル]アミノスルホニル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよび
    ハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる群からの1個または2個以上の同一ま
    たは異なる基によって置換されている]であり、 −Y−が、−O−、−S−、−NR11−、−CO2−、−SO−、−SO2−、
    −SO2O−、−SO2NR14−、−NH−CO−NH−、−OCONH−、−O
    −NH−および−OCH2CH2O−からなる群からの2価の単位または3価の単
    位−O−N=であり、 R1、R2が、相互に独立してそれぞれの場合において、水素、(C1〜C6)−
    アルキル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C1〜C6)
    −アルコキシ、(C3〜C6)−シクロアルキル、(C3〜C6)−シクロアルコキ
    シ、アリール−(C1〜C6)−アルキルおよび(C3〜C6)−シクロアルキル−
    (C1〜C6)−アルキルからなる群G5[4個の最後に述べた基の環式部分は、
    それぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノお
    よび−B−X1(式中、−B−およびX1は以下に定義する通りである)からなる
    群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されており、そ
    して群G5からの8個の最後に述べた基の非環式部分は、それぞれの場合におい
    て置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X2(式中
    、X2は以下に定義する通りである)からなる群からの1個または2個以上の同
    一または異なる基によって置換されており、そして群G5からの基の非環式部分
    は、それぞれの場合において酸素および硫黄からなる群からの1個または2個以
    上の同一または異なるヘテロ原子によって中断されていてもよい]からの基であ
    り、または (CR12)基のR1およびR2が、これらを有する炭素原子と一緒になってカ
    ルボニル基、基CR1516または3〜6員環(この環は、酸素、窒素および硫黄
    からなる群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していて
    もよく、そしてこの環は置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノお
    よび−B−X1からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換さ
    れている)を形成し、また 2個の直接隣接したまたは直接隣接していない(CR12)基の2個のR1
    、それらを有しているか結合している炭素原子と一緒になって、置換されないか
    または置換された3〜6員環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群から
    の1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そして
    この環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X 1 からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換されている)を
    形成し、または 2個の直接隣接した(CR12)基の2個のR1が、これらの基の炭素原子間
    の結合と一緒になって二重結合を形成し、または2個の直接隣接した(CR12)
    基の2個のR1および2個のR2が、これらの基の炭素原子間の結合と一緒になっ
    て三重結合を形成し、または R1が、YがCR12基に隣接する3価の単位=N−O−である場合における
    二重結合に対する結合点であり、 R3、R4が、相互に独立してそれぞれの場合において、水素、(C1〜C6)−
    アルキル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C1〜C6)
    −アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C3〜C8)−シクロアルコキ
    シ、アリール、アリール−(C1〜C4)−アルキル、アリール−(C1〜C4)−
    アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C4)−アルキル、(C3
    〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C4)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロ
    アルコキシ−(C1〜C4)−アルキルおよび(C3〜C8)−シクロアルコキシ−
    (C1〜C4)−アルコキシからなる群G6[9個の最後に述べた基の環式部分は
    、それぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ
    および−B−X1(式中、−B−およびX1は、以下に定義する通りである)から
    なる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されており
    、そして群G6からの13個の最後に述べた基の非環式部分は、それぞれの場合
    において置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X2
    (式中、X2は以下に定義する通りである)からなる群からの1個または2個以
    上の同一または異なる基によって置換されており、そして群G6からの基の非環
    式部分は、それぞれの場合において酸素および硫黄からなる群からのヘテロ原子
    によって中断されていてもよい]からの基であり、または R3およびR4が、これらを有する炭素原子と一緒になって、カルボニル基、基
    CR1516または3〜6員環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群から
    の1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そして
    この環は置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X1
    からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換されている)を形
    成し、または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)基の2個のR3が、そ
    れらを有するかまたは結合している炭素原子と一緒になって、置換されないかま
    たは置換された3〜6員環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの
    1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこ
    の環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X1
    からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換されている)を形
    成し、または 2個の直接隣接した(CR34)基の2個のR3が、これらの基の炭素原子間
    の結合と一緒になって二重結合を形成し、または2個の直接隣接した(CR34)
    基の2個のR3および2個のR4が、これらの基の炭素原子間の結合と一緒になっ
    て三重結合を形成し、または R3が、YがCR34基に隣接した3価の単位=N−O−である場合における
    二重結合に対する結合点であり、そして −B−が、直接的結合または−O−、−S−、−NR11−、−CO−、−CO 2 −、−SO−、−SO2−および−SO2NR14−からなる群からの2価の単位
    であり、 X1が、水素、(C1〜C6)−アルキル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2
    4)−アルキニル、(C3〜C6)−シクロアルキルまたは環原子の1、2また
    は3個が窒素、酸素および硫黄からなる群からのものである3〜6個の環原子を
    有するヘテロシクリル(5個の最後に述べた基は、置換されていないかまたは5
    個までの同一または異なるハロゲン原子によって置換されている)であり、 X2が、水素または3〜6個の環原子を有するヘテロシクリル(環原子の1、
    2または3個は、窒素、酸素および硫黄からなる群からのものであり、そしてこ
    の基は置換されていないかまたは1、2または3個の同一または異なるハロゲン
    原子によって置換されている)であり、 R5、R6が、相互に独立してそれぞれ群G6からの基であり、または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)−または(CR56
    −基のR3およびR5が、それらを結合している炭素原子と一緒なって、置換され
    ないかまたは置換された3〜6員環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる
    群からの1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、
    そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−
    B−X1からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換されてい
    る)を形成し、または R5およびR6が、それらを有する炭素原子と一緒になって、カルボニル基、基
    CR1516または3〜6員環(この環は、酸素、窒素および硫黄からなる群から
    の1個または2個の同一または異なるヘテロ原子を含有していてもよく、そして
    この環は、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシアナト
    および−B−X1からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基に
    よって置換されている)を形成し、または R6が、ヘテロシクリルであり、そして R7が、水素、アミノ、それぞれの場合においてアルキル基中に1〜4個の炭
    素原子を有するアルキルカルボニル、アルキルアミノまたはジアルキルアミノで
    あるかまたはそれぞれの場合において1〜6個の炭素原子を有する非環式または
    環式炭化水素基であり(5個の最後に述べた基のそれぞれは、置換されていない
    かまたはハロゲン、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルコキ
    シ、(C2〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C2〜C4)−ア
    ルケニルオキシ、(C2〜C4)−アルキニルオキシ、ヒドロキシル、アミノ、(
    1〜C4)−アルキルアミノ、ジ[(C1〜C4)−アルキル]アミノ、ニトロ、
    カルボキシル、シアノ、(C1〜C4)−アルコキシカルボニル、(C1〜C4)−
    アルキルカルボニル、ホルミル、カルバモイル、(C1〜C4)−アルキルスルホ
    ニル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルスルホニルおよび環式基の場合においては
    また、(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルキルからなる群
    からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されている)、 R8が、(C1〜C6)−アルキル(この基は、置換されていないかまたはハロ
    ゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C4)−アル
    キルチオ、(C1〜C4)−アルキルスルホニル、(C2〜C4)−アルケニル、(
    2〜C4)−アルキニル、フェニル、(C3〜C9)−シクロアルキル、(C3
    9)−シクロアルコキシからなる群からの1個または2個以上の同一または異
    なる基によって置換されている)であるかまたは(C3〜C8)−シクロアルキル
    または(C3〜C8)−シクロアルコキシ(2個の最後述べた基は、置換されてい
    ないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノ、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)
    −アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アル
    コキシからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換
    されている)であり、 R9、R10が、相互に独立してそれぞれ、水素、アミノ、(C1〜C4)−アル
    キルカルボニル、(C1〜C4)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C4)−アルキ
    ル]アミノ、(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C1
    〜C4)−アルコキシ、(C3〜C8)−シクロアルコキシまたは3〜6個の環原
    子および酸素、窒素および硫黄からなる群からの1〜3個のヘテロ環原子を有す
    るヘテロシクリル(8個の最後に述べた基のそれぞれは、置換されていないかま
    たはハロゲン、アミノ、ヒドロキシルおよび環式基の場合においてはまた、(C1 〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキ
    ルおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる群からの4個までの同一また
    は異なる基によって置換されている)であり、または R9およびR10が、これらを有する窒素原子と一緒になって、全体で3〜6個
    の環原子およびこれらの中の1〜4個のヘテロ環原子を有する複素環(存在する
    窒素原子のほかに存在していてもよい他のヘテロ環原子は、酸素、窒素および硫
    黄からなる群から選択され、そしてこの複素環は置換されていないかまたは置換
    されている)を形成し、 R11が、水素、アミノ、(C1〜C4)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C4
    −アルキル]アミノ、(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル
    、(C3〜C8)−シクロアルキル−(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−ア
    ルコキシ、(C1〜C4)−アルコキシ−(C1〜C4)−アルコキシ、(C3〜C8)
    −シクロアルコキシ、(C1〜C4)−アルキルカルボニル(9個の最後に述べた
    基は、置換されていないかまたは1個またたは2個以上の同一または異なるハロ
    ゲン原子および環式基の場合においてはまた、(C1〜C4)−アルキル、(C1
    4)−アルコキシ、ハロ−(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−
    アルコキシによって置換されている)であり、 R14が、水素または(C1〜C4)−アルキルまたは(C3〜C6)−シクロアル
    キル(これらの基のそれぞれは、場合によってはハロゲン、(C1〜C4)−アル
    コキシおよびハロ−(C1〜C4)−アルコキシからなる群からの1個または2個
    以上の同一または異なる基によって置換されていてもよい)であり、 R15、R16が、相互に独立してそれぞれ、水素、フェニル、(C1〜C4)−ア
    ルコキシ、フェニル−(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルキル、(C1 〜C4)−アルキルチオ(5個の最後に述べた基は、置換されていないかまたは
    1個または2個以上の同一または異なるハロゲン原子によって、そして環式基の
    場合においてはまた、ハロゲン、(C1〜C4)−アルキルおよびハロ−(C1
    4)−アルキルからなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基に
    よって置換されている)であり、または R15およびR16が、これらを有する炭素原子と一緒になって、3〜6員環(こ
    の環は、酸素、窒素および硫黄からなる群からの1個または2個の同一または異
    なるヘテロ原子を含有していてもよく、そしてこの環は、置換されていないかま
    たハロゲン、(C1〜C2)−アルキルおよびハロ−(C1〜C4)−アルキルから
    なる群からの4個までの同一または異なる基によって置換されている)を形成す
    る請求項1または2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 アリールが、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニ
    ル、フラニル、ベンゾフラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダ
    ゾリル、オキサジアゾリルまたはチエニル(これらのそれぞれは、置換されてい
    ないかまたはハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、ホルミル、(C1〜C4)−アル
    コキシカルボニル、(C1〜C4)−アルキルカルボニル、(C1〜C4)−アルキ
    ル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C1〜C4)−ア
    ルコキシ、(C1〜C4)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C4)−アルキル]ア
    ミノ、アミノカルボニル、(C1〜C4)−アルキルアミノカルボニル、ジ−[(
    1〜C4)−アルキル]アミノカルボニル、アミノスルホニル、(C1〜C4)−
    アルキルアミノスルホニル、ジ−[(C1〜C4)−アルキル]アミノスルホニル
    、ハロ−(C1〜C4)−アルキル、ハロ−(C1〜C4)−アルコキシ、(C1
    2)−アルキルチオ、(C1〜C2)−アルキルスルフィニル、(C1〜C2)−
    アルキルスルホニル、ハロ−(C1〜C2)−アルキルチオ、ハロ−(C1〜C2
    −アルキルスルフィニルおよびハロ−(C1〜C2)−アルキルスルホニルからな
    る群からの1個または2個以上の同一または異なる基によって置換されている)
    であり、 −Y−が、−O−、−S−、−NR11−、−CO2−、−SO−、−SO2−、
    −NH−CO−NH−、−O−CONH−、−O−NH−および−OCH2CH2 O−からなる群からの2価の単位または式−O−N=の3価の単位であり、 mが、0、1、2または3であり、 nが、1、2、3、4または5であり、 R1、R2が、相互に独立してそれぞれ、(C1〜C4)−アルキル、(C2〜C4)
    −アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C1〜C4)−アルコキシ、水素、
    (C3〜C6)−シクロアルキルからなる群G7[最後に述べた基は、置換されて
    いないかまたはハロゲンおよび−B−X1からなる群からの1〜4個の同一また
    は異なる基によって置換されており、そして群G7からの4個の最初に述べた基
    は、置換されていないかまたはハロゲンおよび−B−X2(式中、X2は以下に定
    義する通りである)からなる群からの1個または2個以上の同一または異なる基
    によって置換されている]からの基であり、または (CR12)基のR1およびR2が、これらを有する炭素原子と一緒になって、
    カルボニル基を形成し、または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR12)基の2個のR1が、こ
    れらを有するか結合している炭素原子と一緒になって、3、5または6員環(こ
    の環は、酸素、硫黄および窒素からなる群からの2個までのヘテロ原子を含有し
    ていてもよく、そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲンおよび−B
    −X1からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換されている
    )を形成し、または R1が、YがCR12基に隣接している3価の単位=N−O−である場合にお
    ける二重結合に対する結合点であり、そして R3、R4が、相互に独立してそれぞれ、水素、(C1〜C4)−アルキル、(C2 〜C4)−アルケニル、(C2〜C4)−アルキニル、(C1〜C6)−アルコキシ
    、(C3〜C6)−シクロアルキル、(C3〜C6)−シクロアルコキシ、アリール
    、アリール−(C1〜C2)−アルキル、アリール−(C1〜C2)−アルコキシ、
    (C3〜C6)−シクロアルキル−(C1〜C2)−アルキルおよび(C3〜C8)−
    シクロアルコキシ−(C1〜C4)−アルキルからなる群G8[7個の最後に述べ
    た基の環式部分は、それぞれの場合において置換されていないかまたはハロゲン
    、ニトロ、シアノおよび−B−X1(式中、−B−およびX1は、以下に定義する
    通りである)からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換され
    ており、そして群G8からの11個の最後に述べた基の非環式部分はそれぞれの
    場合、置換されていないかまたはハロゲン、ニトロ、シアノおよび−B−X2
    式中、X2は以下に定義する通りである)からなる群からの1個または2個以上
    の同一または異なる基によって置換されている]からの基であり、または (CR34)基のR3およびR4が、これらを有する炭素原子と一緒になって、
    カルボニル基を形成し、または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)基の2個のR3が、こ
    れらを有するか結合している炭素原子と一緒になって、3、5または6員環(こ
    の環は、酸素、硫黄および窒素からなる群からの2個までのヘテロ原子を含有し
    ていてもよく、そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲンおよび−B
    −X1からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換されている
    )を形成し、または R3が、YがCR34基に隣接している3価の単位=N−O−である場合にお
    ける二重結合に対する結合点であり、そして −B−が、直接的結合または−O−、−S−、−NR11−、−CO−および−
    CO2−からなる群からの2価の単位であり、 X1が、水素、(C1〜C4)−アルキル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2
    4)−アルキニルまたは(C3〜C6)−シクロアルキル(4個の最後に述べた
    基は、置換されていないかまたは5個までの同一または異なるハロゲン原子によ
    って置換されている)であり、 X2が、水素または環原子の1、2または3個が窒素、酸素および硫黄からな
    る群からのものである3〜6個の環原子を有するヘテロシクリル(この基は置換
    されていないか、または1個または2個以上の同一または異なるハロゲン原子に
    よって置換されている)であり、 R5が、水素、(C1〜C4)−アルキル、ハロ−(C1〜C4)−アルキルまた
    は(C3〜C6)−シクロアルキルであり、または 2個の直接隣接したまたは直接隣接しない(CR34)または(CR56)基
    のR3およびR5が、これらを結合する炭素原子と一緒になって、3、5または6
    員環(この環は、酸素、硫黄および窒素からなる群からの2個までのヘテロ原子
    を含有していてもよく、そしてこの環は、置換されていないかまたはハロゲンお
    よび−B−X1からなる群からの4個までの同一または異なる基によって置換さ
    れている)を形成し、そして R6が、水素、(C1〜C4)−アルキル、(C2〜C4)−アルケニル、(C2
    4)−アルキニル、(C1〜C4)−アルコキシ、(C3〜C6)−シクロアルキ
    ル、(C3〜C6)−シクロアルキル−(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C6)−
    シクロアルコキシ−(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C6)−シクロアルコキシ
    、(C1〜C4)−アルコキシ−(C1〜C4)−アルキルまたはハロ−(C1〜C4)
    −アルキルであり、 R7が、水素、アミノまたは(C1〜C4)−アルキルであり、 R8が、(C1〜C4)−アルキル、ハロ−(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C6)
    −シクロアルキル、ハロ−(C3〜C6)−シクロアルキルまたは(C3〜C6)−
    シクロアルキル−(C1〜C4)−アルキルであり、 R9、R10が、相互に独立してそれぞれ、水素、アミノ、ホルミルまたは(C1 〜C4)−アルキルであり、または R9、R10が、これらを有する窒素原子と一緒になって、3〜6個の環原子お
    よび1〜2個のヘテロ環原子を有する複素環(存在する窒素原子のほかに存在す
    ることのできる他のヘテロ環原子は、酸素および窒素からなる群から選択される
    )を形成し、 R11が、水素、アミノ、(C1〜C4)−アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C4
    −アルキル]アミノ、(C1〜C4)−アルキルまたは(C3〜C6)−シクロアル
    キル(5個の最後に述べた基は、置換されていないかまたは1個または2個以上
    の同一または異なるハロゲン原子によって置換されている)であり、そして R14が、水素または(C1〜C4)−アルキルである請求項1〜3の何れかの項
    記載の化合物。
  5. 【請求項5】 (a) 式(II) R8−Fu (II) (式中、Fuは、カルボン酸エステル、カルボン酸オルトエステル、カルボニル
    クロライド、カルボキサミド、カルボン酸無水物およびトリクロロメチルからな
    る群からの官能性基である)の化合物を、式(III) 【化2】 のビグアニジドまたはその酸付加塩と反応させるか、 または (b) 式(IV) 【化3】 (式中、Z1は交換できる基または脱離基、例えば塩素、トリクロロメチル、(
    1〜C4)−アルキルスルホニルおよび置換されないかまたは置換されたフェニ
    ル−(C1〜C4)−アルキルスルホニルまたは(C1〜C4)−アルキルフェニル
    スルホニルである)の化合物を、式(V) 【化4】 の適当なアミンまたはその酸付加塩と反応させる(式(II)、(III)、(IV)およ
    び(V)において、基R1〜R10、Yおよびnおよびmは式(I)において定義
    した通りである)ことからなる請求項1〜4の何れかの項記載の式(I)の化合
    物またはその塩の製法。
  6. 【請求項6】 適当である場合は処方補助剤と混合した請求項1〜4の何れ
    かの項記載の1種または2種以上の式(I)の化合物またはその塩を含有する除
    草組成物または植物生長調節組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4の何れかの項記載の1種または2種以上の式(
    I)の化合物またはその塩または請求項6記載の組成物の有効量を植物にまたは
    望ましくない植生の位置にまたは栽培下の領域に適用することからなる望ましく
    ない植物を防除するかまたは植物の生長を調節する方法。
  8. 【請求項8】 望ましくない植物を防除するかまたは植物の生長を調節する
    ための請求項1〜4の何れかの項記載の式(I)の化合物またはその塩または請
    求項6記載の除草組成物の使用。
  9. 【請求項9】 式(I)の化合物またはその塩を、望ましくない植物を防除
    するためにまたは有用な植物の作物における植物の生長を調節するために使用す
    る請求項8記載の使用。
  10. 【請求項10】 有用な植物が形質転換した有用な植物である請求項9記載
    の使用。
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