JP2002518439A - 男性勃起障害改善用のアポモルヒネ含有投薬形態 - Google Patents

男性勃起障害改善用のアポモルヒネ含有投薬形態

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Abstract

(57)【要約】 心因性インポテンスを、アポモルヒネおよびアポモルヒネの使用に関連する吐き気を実質的に軽減させるのに十分な量の制吐薬の投与によって、実質的な望ましくない副作用なしで回復させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願のクロスレファレンス 本出願は、1995年10月20日に提出された米国特許出願第08/546
,498号の本発明者らの同時係属出願の一部継続および1994年4月22日
に提出された米国特許出願第08/231,250号の一部継続出願で、現在米
国特許第5,770,606号である。
【0002】 発明の分野 本発明は、1つの態様では、男性患者の心因性勃起障害を改善するための投薬
形態および方法に関する。別の態様では、本発明は、勃起障害の診断に関する。
より詳細には、本発明は、男性患者の勃起障害改善用および診断用のアポモルヒ
ネ含有組成物の使用に関する。
【0003】 発明の背景 通常の勃起は、陰茎の血管の共同作用の結果として起こる。これは、通常、神
経的に引き起こされ、陰茎における血管拡張および平滑筋の弛緩ならびにその動
脈への供給からなる。動脈への流入により、陰核海綿体の物質が拡大される。静
脈への流出がこの拡大によって閉じ込められ、硬直するのに十分な陰茎中の血圧
が維持される。会陰中の筋肉はまた、陰茎の硬直およびその維持を補助する。勃
起は、主として神経系における性的想像または性的空想によって誘導することが
でき、通常、反射機構によって局所的に強化される。勃起機構は、女性の陰核に
おける機構と実質的に類似している。
【0004】 インポテンスまたは男性勃起障害は、性交に十分な勃起の達成および維持の不
能と定義される。インポテンスは、それぞれの場合により心理的障害(心因性)
、一般的な身体的異常(器官)、神経的障害(神経性)、ホルモン欠乏症(内分
泌)、または上記の組み合わせに起因し得る。
【0005】 しかし、これらの記載は正確ではない。現在、規格化された診断法または治療
法は存在しない。本明細書中で使用されるように、心因性インポテンスは、明確
な不可抗力の器官に基づかない機能的インポテンスと定義する。これは、いくつ
かの刺激(例えば、自慰、夜間の自発現象、早朝の自発現象、ビデオのエロティ
カなど)に反応して勃起することができるが、その他(パートナーまたは配偶者
)では勃起しないことによって特徴づけることができる。
【0006】 インポテンス治療の種々の方法が示唆されており、外部デバイス(例えば、圧
迫帯(tourniquet)(米国特許第2,818,855号を参照のこと
))が含まれる。さらに、陰茎の移植(蝶番または固体の棒および膨張式、ばね
式、または水圧モデルなど)が長い間使用されている。勃起有効薬および勃起増
大薬の投与は、LaTorreに付与された米国特許第4,127,118号に
教示されている。この特許には、勃起を達成および増大させるための適切な血管
拡張薬(特に、アドレナリン作動遮断薬または平滑筋弛緩薬)の陰茎への注射に
よる男性インポテンスの治療法が教示されている。さらに最近では、Vossら
に付与された米国特許第4,801,587号には、インポテンスを軽減するた
めの軟膏塗布が教示されている。この軟膏は、血管拡張薬のパパベリン、ヒドラ
ラジン、ニトルプルシドナトリウム、フェノキシベンズアミン、またはフェント
ラミンおよび主要な薬物の肌への吸収を援助するキャリアからなる。El−Ra
shidyに付与された米国特許第5,256,652号は、ヒドロキシプロピ
ル−β−シクロデキストリンを有するパパベリンなどの血管拡張薬の水溶性局所
組成物の使用を教示している。
【0007】 最近、心因性インポテンスに苦しむ男性患者の陰茎勃起に対するアポモルヒネ
の効果が研究されている。これらの研究により、アポモルヒネが男性患者の心因
性インポテンスにおける勃起を実際に誘導することができる一方で、有意な勃起
反応を達成するために必要とされるアポモルヒネの用量が、通常、吐き気または
他の重篤な望ましくない副作用(高血圧、顔面紅潮、および発汗など)を伴うこ
とが示されている。しかし、ヒト患者における勃起反応を起こすようにアポモル
ヒネが作用する特定の機構は、未だ完全には理解されていない。
【0008】 さらに、アポモルヒネは、経口での生物学的利用能が非常に低いことが示され
ている。例えば、Baldessariniら、Gessaら編、Apomor
phine and Other Dopaminomimetics, Ba
sic Pharmacology、第1巻、Raven Press、N.Y
.、1981、219〜228を参照のこと。
【0009】 従って、男性患者の心因性インポテンスの有効な治療ならびにこのような患者
を同定することができる診断法の研究が続けられている。本発明で、アポモルヒ
ネの一定の送達系により、実践的な治療および/または診断の「窓」を得ること
ができる一方で、望ましくない副作用の可能性を軽減することができることを見
出した。アポモルヒネの使用に関連する吐き気の副作用が制吐薬の前投与または
同時投与によって実質的に軽減されることもまた見出された。
【0010】 発明の要旨 本発明で、至適な勃起反応のために、安定した状態の循環血清および中脳組織
でのアポモルヒネレベルが比較的近接して規定された範囲内で維持されることが
見出された。
【0011】 通常約2.5〜約10mgのアポモルヒネを含むアポモルヒネの舌下投薬形態
は、心因性勃起障害に罹患する男性患者の吐き気または他の望ましくない副作用
のない性交(すなわち、膣への挿入)に十分な勃起の誘導および維持に有効であ
ることを見出した。膣への挿入に十分な勃起を誘導するのに十分であるが吐き気
を誘導する量未満の、性行動の間のアポモルヒネの予め決定した循環血清レベル
および中脳組織レベルを維持するために、アポモルヒネを、好ましくは性行動前
の約15分〜約20分前に舌下投与する。アポモルヒネの血漿濃度は、5.5n
g/ml未満、好ましくは約0.3ng〜約4ng/ml、より好ましくは約1
ng〜約2ng/mlに維持すべきである。
【0012】 上記のアポモルヒネの舌下投薬形態はまた、心因性原因の患者の同定用の勃起
障害を訴える患者のスクリーニングに適切である。
【0013】 アポモルヒネの使用に関する吐き気の副作用を、制吐薬の投与によって実質的
に低減することができる。特に、男性患者における勃起障害の適切な治療法は、
アポモルヒネの使用に関連する吐き気を実質的に軽減させるのに十分な量の制吐
薬、および膣への挿入に適切な勃起を誘導しかつ維持するのに十分な量のアポモ
ルヒネを性行動前に前記患者に投与する工程を包含する。
【0014】 制吐薬は、好ましくは、舌下の単回投薬形態でアポモルヒネと同時投与される
。しかし、異なる送達経路での個別の投薬単位もまた、本発明の実施に適切であ
る。例えば、制吐薬およびアポモルヒネを、制吐薬を含む組成物を最初に投与し
、その後アポモルヒネを含む組成物を投与することによって患者に連続投与する
ことができる。
【0015】 制吐薬−アポモルヒネ組み合わせの投与用の投薬形態は、比較的迅速に放出す
る成分としての制吐薬および制吐薬の放出開始後に放出される成分としてアポモ
ルヒネを含む。この時差的放出投薬単位は、好ましくは、アポモルヒネを含む中
心部および制吐薬を含む外層部を有する層状錠剤である。
【0016】 制吐薬−アポモルヒネ組み合わせの投与用の舌下錠は、アポモルヒネ、制吐薬
、浸透物質、および膨潤親水性キャリアを含む。好ましい浸透物質はマンニトー
ルであり、好ましい膨潤親水性キャリアは微結晶性セルロースである。
【0017】 アポモルヒネおよび制吐薬を用いた本発明の実施を、パーキンソン病における
重篤なゆれ運動(motor fluctuation)の治療にも適用できる
【0018】 図面の簡単な説明 図1は、アポモルヒネ用量の機能をRIGISCANTMモニター値で示した
平均勃起機能のグラフ図である。
【0019】 図2は、エロティックおよび刺激の無い条件下での偽薬、3mgのアポモルヒ
ネ用量、および4mgのアポモルヒネ用量での勃起機能の成功率を示した棒グラ
フである。
【0020】 図3は、エロティックおよび刺激の無い条件下での偽薬、3mgのアポモルヒ
ネ用量、および4mgのアポモルヒネ用量に対するRIGISCANTMによる
試験的研究番号4で示した勃起障害のさらに別の比較を示す棒グラフである。
【0021】 図4は、1mg(白丸、n=7)の用量での静脈注射後、4mg(白四角、n
=4)の用量での舌下投与後、および8mg(半黒四角、n=4)の用量での舌
下投与後のアポモルヒネの血漿濃度時間プロフィールの比較のグラフ図である。
【0022】 図5は、実施例1の錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(ニコチン)の
溶解パターンを示した図である。
【0023】 図6は、実施例2の錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(ニコチン)の
溶解パターンを示した図である。
【0024】 図7は、実施例3の層状錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(ニコチン
)の溶解パターンを示した図である。
【0025】 図8は、実施例4の錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(プロクロルペ
ラジン)の溶解パターンを示した図である。
【0026】 図9は、実施例5の層状錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(プロクロ
ルペラジン)の溶解パターンを示した図である。
【0027】 図10は、実施例6の層状錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(プロク
ロルペラジン)の溶解パターンを示した図である。
【0028】 図11は、実施例7の層状錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(プロク
ロルペラジン)の溶解パターンを示した図である。
【0029】 図12は、実施例8で考察したアポモルヒネ舌下錠剤についてのアポモルヒネ
の溶解を示した図である。
【0030】 図13は、市販の溶解性アポモルヒネ錠剤についてのアポモルヒネの溶解と実
施例7の層状錠剤についての溶解パターンとの溶解パターンの比較グラフである
【0031】 好ましい実施形態の詳細な説明 アポモルヒネは、約5mgの用量で皮下投与した場合嘔吐すると認識されてい
るドーパミンレセプター作用薬である。本発明の目的のために、アポモルヒネま
たは類似の作用のドーパミンレセプター作用薬を、患者の中脳領域の細胞を興奮
させるのに十分であるが副作用が最小になる量を投与する。この細胞の興奮が、
セロトニンおよびオキシトシンでの神経伝達をおそらく含む刺激カスケードの一
部であると考えられる。
【0032】 患者の中脳領域のドーパミンレセプターを、血漿中のアポモルヒネ濃度を約5
.5ナノグラムパーミリリットル(5.5ng/ml)未満に維持するようにア
ポモルヒネの舌下投与によって勃起するのに十分な程度に刺激することができる
。通常、舌下投与は、約2〜約10分間またはそれ以上の範囲の時間にわたって
行われる。この時間にわたるアポモルヒネの舌下投与量は、約25マイクログラ
ムパーキログラム(μg/kg)体重〜約60μg/kg体重の範囲である。
【0033】 アポモルヒネを、性行動の約15分〜約20分前に投与するのが好ましい。
【0034】 アポモルヒネは以下の式:
【0035】
【化1】 で示すことができ、その遊離塩基または酸付加塩で存在する。本発明の目的では
、塩酸アポモルヒネが好ましい。しかし、他のその薬学的に許容可能な部分も同
様に使用することができる。本明細書中で使用される、用語「アポモルヒネ」に
は、この化合物の遊離塩基形態ならびにその薬学的に許容可能な酸付加塩が含ま
れる。塩酸塩に加えて、他の許容可能な酸付加塩は、臭化水素酸塩、ヨウ化水素
酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、過リン酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、サリ
チル酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、グルコン酸塩などである。
【0036】 舌下投薬形態の好ましい例を、以下の表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】 所望の場合ならびに吸収および生物学的利用能を高めるために、現在意図され
ている投薬形態は、錠剤補形薬に加えて、β−シクロデキストリンまたはβ−シ
クロデキストリン誘導体(ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(HP
BCD))も含むことができる。HPBCDを含む投薬形態の例を以下の表II
および表IIIに示す。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】 嘔吐の発症は、吐き気を誘導しない勃起に十分なアポモルヒネの循環血清レベ
ルおよび中脳組織レベルを得るための調節された溶解速度でのアポモルヒネの送
達によって予防するか遅延させることができる。アポモルヒネが比較的大量また
はそれに近い上記の投薬範囲で投与された場合、吐き気発症の可能性は、ニコチ
ンまたは硫酸ロベリンなどの神経節薬(神経節反応のインヒビター)の同時投与
によって軽減することができる。この目的では、アポモルヒネと神経節薬との重
量比は、約300:1〜約5:1の範囲である。
【0042】 しかし、好ましい重量比は、使用した薬剤の有効性によって必然的に変化する
。ニコチンを使用した場合、アポモルヒネとニコチンとの好ましい重量比は、約
10〜約1の範囲である。特定の薬物負荷に関して、ニコチンとアポモルヒネと
の同時投与用の舌下投薬単位は、約1〜約8ミリグラム(mg)の範囲のアポモ
ルヒネおよび約0.25〜約3mgの範囲のニコチンを含むことが好ましい。特
に好ましい舌下組み合わせ投薬単位は、約4〜約8ミリグラム(mg)の範囲の
アポモルヒネおよび約0.75〜約1.25mgの範囲のニコチンを含む。
【0043】 ニコチンおよび硫酸ロベリンは、神経節刺激アルカロイドとして分類されてい
る。例えば、Goodman,Louis S.およびAlfred Gilm
an編、The Pharmacological Basis of The
rapeutics、第5版、MacMillan Publishing C
o.、New York、N.Y.、1975、567〜569を参照のこと。
本発明の目的のために、ニコチンおよび硫酸ロベリンなどの神経節刺激アルカロ
イドは、制吐薬として作用する。
【0044】 制吐薬は、吐き気および嘔吐を予防または実質的に軽減する薬物である。本明
細書中で使用される、用語「制吐薬」および「制嘔吐剤」は置き換え可能であり
、吐き気を実質的に軽減する薬学的に許容可能な化合物を意味する。以下に記載
のように、制吐薬は、その構造またはその働きの機構によって分類することがで
きる。
【0045】 上記の神経節刺激アルカロイドに加えて、アポモルヒネと共に使用することが
できる他の制吐薬は、メトクロプラミドなどの抗ドーパミン作動薬、およびフェ
ノチアジン、例えば、クロルプロマジン、プロクロルペラジン、ピパマジン、チ
エチルペラジン、塩酸オキシペンジル、プロマジン、トリフルプロマジン、プロ
ピオマジン、アセプロマジン、アセトフェナジン、ブタペラジン、カルフェナジ
ン、フルフェナジン、ペルフェナジン、チオプロパゼート、トリフルオペラジン
、メソリダジン、ピペラセタジン、チオリダジン、ピポチアジン、パルミチン酸
ピポチアジン、クロルプロチキセン、チオチキセン、ドキセピン、ロキサピン、
トリフルオロマジン、メチジラジン、トリメプラジン、メトトリメプラジンなど
である。メトクロプラミドはベンズアミドである。ベンズアミドは、本発明に適
切な制吐薬の認識された群であり、メトクロプラミドに加えて、トリメトベンズ
アミドおよびベンズキナミドなどが含まれる。セロトニン(5−ヒドロキシトリ
プタミン、すなわち5−HT)拮抗薬(ドンペリドン、オダンセトロン(Zof
ran(商品名)の表示で塩酸塩として市販されている)など)、ヒスタミン拮
抗薬(塩酸ブクリジン、塩酸シクリジン、ジメンヒドリネート(ドラマミン)な
ど)、副交感抑制剤(スコポラミンなど)、ならびに他の制吐薬(メトピマジン
、トリメトベンズアミド、塩酸ベンズキナミン、塩酸ジフェニドールなど)もま
た適切である。別の適切な制吐薬の群は、例えば、メクリジン、クロルシクリジ
ン、シクリジン、およびブクリジンを含むメクリジン類である。
【0046】 従って、本発明の組成物態様によれば、アポモルヒネと、フェノチアジン、ベ
ンズアミド、メクリジン、セロトニン拮抗薬、ヒドロキシジン、硫酸ロベリン、
ジメンヒドリネート、スコポラミン、メトピマジン、塩酸ジフェニドール、ニコ
チン、およびその酸付加塩からなる群のメンバーである制吐薬との組み合わせが
得られる。
【0047】 制吐薬の任意の薬学的に許容可能な形態(すなわち、遊離塩基または薬学的に
許容可能なその塩(例えば、塩酸シクリジン、酢酸シクリジン、塩酸ジフェンヒ
ドラミン、塩酸メクリジンなど))を使用することができる。
【0048】 アポモルヒネの使用に関連する吐き気の副作用を、制吐薬の投与によって実質
的に低減させることができる。特に、男性患者の勃起障害治療に適切な方法は、
アポモルヒネの使用に関連する吐き気を実質的に軽減させるのに十分な量の制吐
薬、および膣への挿入に適切な勃起を誘導しかつ維持するのに十分な量のアポモ
ルヒネを(性行動前に)前記患者に投与する工程を包含する。
【0049】 本発明による治療のために、アポモルヒネの使用に関連する吐き気の実質的な
軽減のために、制吐薬をアポモルヒネと同時投与することができるか、アポモル
ヒネと共にまたは連続的に投与することができる。用語「同時投与」は、アポモ
ルヒネおよび制吐薬を共に患者に単回投薬単位形態(例えば、層状錠剤)での投
与を意味する。「共」投与は、2つの薬物の個別の投薬単位形態での実質的な同
時投与を意味し、「連続」投与は、個別の投薬形態の2つの薬物の一方を投与後
、時間を置いて他方を投与することである。制吐薬およびアポモルヒネの同時投
与が好ましく、高用量のアポモルヒネを投与して一般に改善された反応および機
能を得ることができる。
【0050】 制吐薬塩酸プロクロルペラジンを使用する場合、塩酸アポモルヒネと塩酸プロ
クロルペラジンの好ましい重量比は、約5〜約0.25である。塩酸プロクロル
ペラジンの好ましい舌下投与量は、約5μg/kg体重〜約200μg/kg体
重の範囲である。
【0051】 ニコチン含有投薬形態およびドンペリドン含有投薬形態を含む制吐薬含有投薬
形態を有するアポモルヒネを、以下の表IVに示す。
【0052】
【表4】
【0053】 生物学的利用能、放出の調節、および信頼のおける投薬調節を改良するために
、本発明のアポモルヒネを含む組成物を舌下投与することが好ましい。舌下投薬
形態は、少なくとも約2分であるが約10分以内の時間内で溶解することが好ま
しい。しかし血漿中の必要なアポモルヒネ濃度を維持することができる限り、所
望ならば、溶解時間を延長することができる。より好ましくは、現在意図されて
いる投薬形態の水中での溶解時間は、約3分〜約5分である。
【0054】 しかし、本発明の方法および組成物は、舌下薬物送達に限定されない。本発明
の制吐薬を、他の従来の薬物送達法(経口、静脈注射、筋肉注射、座薬、または
パッチ(例えば、頬側パッチなど)を用いて患者に送達させることができる。さ
らに、異なる送達機構を介して制吐薬およびアポモルヒネを患者に投与すること
ができる。例えば、アポモルヒネを、舌下錠を介して送達させることができる一
方で、制吐薬を経口で送達させる。
【0055】 制吐薬を使用する場合、制吐薬をアポモルヒネ作用の前に作用させることが好
ましい。これは、アポモルヒネの投与前の制吐薬の投与だけでなく、下記の時差
的放出投薬形態の使用によって達成することができる。本発明はまた、制吐薬お
よびアポモルヒネの特定の投与順序または投薬形態に限定されない。所望ならば
、制吐薬を実質的に共投与(すなわち、同時)またはアポモルヒネの投与後に投
与することができる。例えば、吐き気をもよおしている場合、アポモルヒネの投
与後に制吐薬の個別の投薬形態を患者に利用することができる。
【0056】 制吐薬を、単回投薬単位を介してアポモルヒネと共に患者に送達させる。この
目的のために、舌下錠は、アポモルヒネ、制吐薬、浸透物質、および膨潤親水性
キャリアを含む。本発明の目的のための他の好ましい膨潤親水性キャリアは、エ
チルセルロース、微結晶性セルロース、架橋ポリビニルピロリドン、リン酸二カ
ルシウム、炭酸カルシウム、およびシリカである。
【0057】 適切な浸透物質には、単糖類および二糖類(グルコース、フルクトース、マン
ニトール、ソルビトール、ラクトース、およびスクロースなど)が含まれる。グ
リセリンまたは尿素も使用することができる。有機塩および無機塩(塩化ナトリ
ウム、塩化カリウムなど)ならびに水溶性高分子電解質もまた、浸透物質として
適切である。好ましい浸透物質は、マンニトールである。本発明による舌下錠の
好ましい実施形態はまた、ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤を含む。
【0058】 本発明によれば、制吐薬およびアポモルヒネの時差的放出が得られる投薬単位
に処方されたアポモルヒネ/制吐薬の組み合わせが得られる。特に、投薬単位は
、比較的迅速に放出する成分としての制吐薬および制吐薬の放出開始後に放出さ
れる成分としてアポモルヒネを含む。アポモルヒネ/制吐薬投薬単位の好ましい
放出速度は、アポモルヒネが50%放出する少なくとも5分前に制吐薬が50%
放出する速度と定義する。
【0059】 この時差的放出の目的のために、本発明によれば、アポモルヒネを含む中心部
および制吐薬を含む外層部を有する層状錠剤がさらに得られる。表IV(上記)
ならびに以下の実施例は、層状錠剤用の例示的な組成物を含む。アポモルヒネ/
制吐薬組み合わせ用の好ましい舌下投薬形態の例を、実施例1〜7に記載する。
【0060】 本発明を、2つの特定の目的に焦点を当てた以下の研究によってさらに説明す
る。第1の目的は、偽薬反応と比較して、「心因性」インポテンス(すなわち、
勃起することができる患者)を示す患者が舌下アポモルヒネ(APO)の投与後
に勃起の機能および/または性的欲望の増加の改善が認められるかどうかを同定
する。第2の目的は、種々の舌下APOのうち、この群の患者においてどの形態
が膣への挿入に十分な勃起を誘導するのに有効であるかを同定することである。
【0061】 参加する患者を、最初にインポテンスを訴える患者から選択した。これらの患
者に泌尿器科医による泌尿器の評価および精神科医による評価を受けさせた。勃
起困難の診断試験は広範であり、以下を含む:生化学的プロフィール、夜間陰茎
勃起現象(NPT)の監視、ドップラーフロー研究、バイオセシオメトリー(b
iothesiometry)、三重治療および動的海綿体測定法の陰茎海綿体
内注射を用いた陰茎海綿体較正試験(corporal calibratio
n testing)。これらの試験を使用して、インポテンスの任意の動脈、
静脈、または末梢神経腔を除外した。これらの任意の3つの領域に異常を有する
任意の患者を、試験参加から排除する。4つ全ての試験的研究のための包含/排
除基準を、以下の表5に記載する。全ての基準を満たす患者を、主として心因性
原因のインポテンス患者と診断した。ドーパミン作用薬の使用に対する医学的禁
忌が公知でない場合は、APO試験を行った。
【0062】 研究臨床医によるプロトコールに関する指示を得た。患者に、罰または偏見な
しでいつでも自由にこの試験を中止することができると忠告した。患者を、少な
くとも個別の3日間、3つの個別の用量(偽薬および2つの活性投薬用量)で3
日未満の間隔を置いて試験した。試験スキームを以下に記載し、4つ全ての試験
的研究に使用した。
【0063】 患者を座り心地の良い椅子に座らせ、RIGISCANTM 移動膨張モニター
(Dacomed Corp.、Minneapolis、Minnesota
)を患者の上に設置し、コンピュータをリアルタイムのモニターモードにセット
した。血圧および心拍数を、APOまたは偽薬の投与前および試験の終了時に記
録した。視覚アナログスケール(VAS)を、投与前ならびに投与後(試験終了
時)の患者によって完了した。これらのスケールは、の患者の幸福感、鎮静レベ
ル、静穏、不安、覚醒、およびあくびによる任意の変化を反映する。単純盲検様
式では、アポモルヒネまたは偽薬を患者に舌下投与した。投薬の活性用量は、投
与したアポモルヒネの処方(液体または錠剤)によって変化した。吐き気の可能
性および事前投与を行うこの効果に対する耐性のために、各試験で患者に漸増用
量を投与した。しかし、患者は投与された用量に気づかなかった(単純盲検)。
患者は投薬を受け入れを指示されただけでなく、薬物を舌下に維持して舌に吸収
させた。
【0064】 患者が自発的に訴えた症状を研究臨床医によって記録した。患者が吐き気また
は何らかの不快感を訴えた場合、患者に試験を中止したいかを尋ねた。試験を中
止する場合、その時に患者に50mgのGravolをp.o.で投与した。こ
れらの副作用が治まるまで、研究臨床医によって患者を監視した。同一の用量で
の再試験のために1週間後患者に復帰するかを尋ね、患者の次のセッションの前
日およびその日の朝に10mgのドンペリドンのp.o.でのTID治療開始を
指示した。
【0065】 APOまたは偽薬の投与後15分以内に吐き気または任意の他の副作用を起こ
さなかった患者に、標準的なエロティックビデオの一部を見せ、性的刺激を与え
た。以下の順序でビデオを見せた:10分間エロティックビデオ、5〜10分間
継続して刺激のないビデオ、および最後の10分間エロティックビデオ。各用量
レベルについての試験セッションの継続時間は、45分〜60分であった。患者
における最も有効なアポモルヒネ用量を同定後、患者に家庭内での試験にその用
量でAPOを使用するように指示した。
【0066】 試験的研究1〜4の結果 勃起反応の頻度および大きさを、アポモルヒネまたは偽薬の用量を用いて記録
した。RIGISCANTMモニターから得たデータをダウンロードし、各セッ
ションをスキャンした。次いで、勃起反応を、陰茎の先端および基底での硬さ(
%)および膨張(cm.)として記録し、エロティックビデオおよび刺激のない
ビデオの一部の視聴によるこれらのパラメーターに対応させた全てのスコアを得
た(以下の表VIを参照のこと)。16未満のスコアは、その用量でのアポモル
ヒネに対する勃起障害および不十分な反応を示す。
【0067】 視覚アナログスケール(表IXを参照のこと)を、投薬前および投薬後で比較
し、幸福感、覚醒レベル、不安、鎮静/静穏、およびあくびの変化について試験
した。投薬前および投薬後での血圧および心拍数もまた比較した。
【0068】 研究臨床医によって報告され、観察されたアポモルヒネの効果を、以下の2つ
のカテゴリーに分類した:副作用(すなわち、紅潮、発汗、吐き気、嘔吐、血圧
または心拍数の変化)または主要な効果(すなわち、あくびおよび勃起)。
【0069】 各試験的研究を、上記のカテゴリーで概説した。
【0070】 試験的研究番号1 評価した最初の処方物は、舌下経路を介して投与される液体アポモルヒネであ
った。APOを、臨床薬剤師によって調製し、メタ重亜硫酸ナトリウムおよびエ
チレンジアミン四酢酸(EDTA)に溶解した。最終濃度は、100mg/ml
であった。患者を、3つの異なる環境で3つの異なる用量(偽薬、10mg、2
0mg)で試験した。
【0071】 12人の患者がこの試験に参加した。全ての患者は、1年間以上継続して勃起
障害であることが報告されている。この群の年齢幅は、38歳〜60歳であった
。1人の患者は偽薬投与後治療を中止し、別の患者は20mgの用量で副作用を
起こし治療を中止した。残りの評価可能な全患者数は10人であった。10人全
員の患者には、先に勃起障害用のヨヒンビンHClを投与している。8人はヨヒ
ンビンHCl試験に失敗した。この群の8人のうち6人がアポモルヒネで成功し
た。
【0072】 7人(70%)が成功し(刺激のないビデオおよびエロティックビデオ部分の
両方で16未満のスコア、表VI)、3人(30%)をアポモルヒネでの失敗群
として分類した。7人中6人の成功患者に、引き続き試験で最良の反応を示した
用量での家庭内での試験を行った。3人は、アポモルヒネ利用の前日および朝に
ドンペリドンでの治療が必要であった。家庭での使用期間は、2ヶ月〜7ヶ月の
ばらつきがあった。
【0073】 アポモルヒネの投与前および投与後での視覚アナログスケール分析を以下に示
す。セッション終了時に、患者をリラックスさせたが鎮静させなかった。覚醒ま
たは不安の証拠はない。あくびの変化は、投与の15分〜50分後にあくびの頻
度の増加および投薬の増加を示すこれらのスケールによって証明された。各患者
は、ミッションあたり2回〜5回のあくびを経験した。これらの変化は偽薬では
明らかではなかった。
【0074】 あくびの主要な効果は患者によって報告され、10mgおよび20mgの用量
で認められた。偽薬ではあくびは報告されなかった。両用量レベルで副作用が報
告された。吐き気も発汗も経験しなかった2人の患者についてのプロフィールの
類似性を調査したが、何も見出せなかった。投与の10分〜15分後、他の8人
の患者は、どこででも種々のレベルの吐き気(および1人は嘔吐)、発汗、めま
い、複視、およびかすみ目、血圧および心拍数の減少、ならびに青白いか灰色の
顔色を突然発症した。副作用は、一過性および短期間(30分〜40分間継続す
る)とばらつきがあった。1人の患者は、投薬の約30分後に鼻詰まりを発症し
それが約10分間続いた。偽薬投与後には副作用は報告されなかった。
【0075】 上述の試験的研究から以下の結論が導き出される: 1.アポモルフィンは、「心因性」インポテンス中にリビドーを増大させない
場合でも勃起の誘導に効果的である。
【0076】 2.10mgおよび20mgの投与量の療法で勃起反応が得られる。
【0077】 3.しかし、どちらの投与量でも患者およびそのパートナーにとって容認しが
たい副作用(悪心、嘔吐、発汗など)がある。これらの作用は、ドンペリドンの
使用によって防止可能である。
【0078】 試験的研究番号2 2.5mgおよび5mgの第1舌下錠処方物を評価した。3つの別々の投与量
(偽薬、2.5mg、5mg)で、3つの異なる環境で患者の試験を行った。
【0079】 合計8名の患者でこの試験を開始した。すべての患者は2年を超えて勃起困難
であると報告されていた。年齢は38〜62歳の範囲であった。ヨヒンビンHC
lによる試験ではすべての患者で失敗であった。1名の患者について、投与量5
mgにおいて悪影響が見られたので試験から除外した。残り7名の患者は評価可
能であった。
【0080】 研究室の試験期間中、2名(29%)は成功(スコア16以上;表VI)であ
り、5名(71%)は失敗であった。成功した2名の患者についてアポモルフィ
ン投与量2.5mgで家庭による試験を行うと、最も好適であり副作用も見られ
なかった。2か月以上のアポモルフィンの使用で、2名の患者は満足の行く結果
が得られた。アポモルフィンの投薬前および投薬後におけるVAS(visua
l analogue scales)による分析では、液体アポモルフィン処
方物の場合と同様の傾向が見られた。患者はリラックスしたが平静ではなかった
。覚醒または不安の形跡は見られなかった。
【0081】 主作用のあくびは、投与量2.5mgおよび5mgの両方でどちらの患者から
も報告があった。投薬後15〜40分の間であくびの回数が増加した。投与量2
.5mgにおいて、試験に不合格だったすべての患者は、セッションごとのあく
びはわずか1または2回であった。投与量5mgでは副作用(悪心、発汗、めま
い、かすみ目、顔面紅潮、心拍数および血圧の両方の低下)が起こるだけでなく
、セッションごとに3〜5回のあくび反応の増加が見られた。成功した2名の患
者は、2.5mgおよび5mgの投与量の両方で3〜5回のあくびを経験した。
これらの変化は偽薬を使用した場合には見られなかった。
【0082】 試験的研究番号2の後、以下の結論を得た: 1.投薬の効果とあくび反応の間に相関が見られる(反応の少ない患者ほどあ
くびが少ない)。
【0083】 2.一部の患者では2.5mgおよび5mgの両方の投与量で勃起反応がみら
れた。見かけの成功率が28%であるのは、研究室での使用のみ(失敗は家庭で
の薬剤の使用によるものではない)であることと中間の投与量で試験しなかった
ためである。
【0084】 3.投与量5mgで患者およびそのパートナーが許容しがたい副作用(すなわ
ち、悪心、発汗など)が発生する場合がある。これらの作用はドンペリドンまた
はニコチン(例えば、喫煙によって)の投与によって防止することができる。
【0085】 4.舌下錠は、投与が容易であり5分間以内に溶解した。
【0086】 試験的研究番号3 アポモルフィンを水性鼻腔内スプレー(1吹き当り1.25mg)として評価
した。最初の患者は2年間勃起不全の状態である心配性の53歳男性であった。
以前この患者はヨヒンビンによる試験で失敗していた。
【0087】 この患者について3種の異なる投与量(偽薬、2.5mg、3.75mg)で
3つの異なる状況において試験を行い、性的および中立のビデオ区分の両方にお
いてスコアが16未満の失敗として分類された。この患者は、2.5mgおよび
3.75mgの両方であくびが確認され、不用意に投与量を増加させるまでの2
か月間はこの試験は成功であった。投薬後5分以内に副作用(悪心および嘔吐、
めまい、複視およびかすみ目、発汗、および顔色の灰色化)が起こった。この後
、患者は薬物投与の再試行を拒否した。この患者は、この処方物が気に入らない
と述べた。
【0088】 第2の患者は、3年間勃起の問題を抱える21歳男性であった。前回のヨヒン
ビンHClの試験では失敗していた。アポモルフィン2.5mgを投与してから
10分後、合計5回のあくびをし、直後に大きな血行力学的副作用が見られた。
これらは、青白く灰色の顔色、発汗、悪心および嘔吐、かすみ目、血圧70/5
0の低血圧を含むものであった。副作用の20分後、生命徴候は安定した。患者
の気分は良くなり、顔色も良くなった。この後、さらなる試験からはこの患者を
除外した。
【0089】 鼻腔内投与は勃起の誘発に効果的であったが、過量投与と副作用増大の可能性
のため、この鼻腔内アポモルフィン処方物のさらなる試験は実施しなかった。こ
の試験から、確実で比較的安全な剤形の必要性があることが分かる。
【0090】 試験的研究番号4 アポモルフィン投与量3mg、4mgおよび5mgの新しい舌下錠剤(前出の
表I)について評価した。少なくとも3つの異なる投与量(偽薬、3mg、およ
び4mg)について少なくとも3つの異なる状況で患者を試験した。一部の患者
には5mgの舌下投与量でも試験した。この試験の結果を、後の表VIIおよび
表VIIIA〜Cにまとめる。
【0091】 これまで、12名の患者でこの処方物について完全な評価を行った。すべての
患者は2年間を超える勃起不全が報告されていた。患者の年齢は39〜66歳の
範囲であった。3名の患者は過去にヨヒンビンHClで成功しており、2名は以
前にこの化合物の試験は行っていなかった。この12名の群のうちの7名の患者
は、以前ヨヒンビンHC1による試験で失敗していた。この後者の群の7名の中
で、4名はアポモルフィンによる治療で成功していた。
【0092】 これまでアポモルフィンを使用して8名(67%)が成功している。4名(3
3%)はアポモルフィンでは失敗であった。3mgおよび4mgの両方の投与量
で勃起反応が見られた。数名の患者については5mgの舌下投与の試験に移行し
たが、勃起反応に関しては比較的少ない投与量よりもより効果的となることはな
かった。成功した8名の患者全員は、家庭の使用を1〜4か月の間続けた。すべ
ての患者について、良好な勃起活動がみられ副作用がなかったことが報告された
【0093】 アポモルフィン投与前および投与後の両方におけるVAS(visual a
nalogue scales)分析によると、今回も患者はリラックスしたが
平静ではないことを示していたが、投与後の覚醒または不安の感情は見られなか
った。試験した新しい処方物(3mg、4mg、および5mg)では有害反応が
なかった。患者の気分は試験後も良好であり、前回のアポモルフィン液体処方物
または鼻腔内処方物(試験的研究1および3)の投与においては確認されたあら
ゆる有害反応の報告および表明はなかった。主作用のあくびは依然として報告さ
れ、すべての投与量において観察されたが、あくびの回数および頻度は少なかっ
た(1または2回)。
【0094】 この試験的研究は、3mg、4mg、および5mgのアポモルフィン投与量が
陰茎勃起の誘導に効果的であり、これらの処方物をして重篤な有害反応も見られ
ないことが分かる。これらの処方物の家庭での使用は、患者およびそのパートナ
ーにうまく受け入れられた。患者らは、性的行為の約15分前に投与するという
便宜性に満足していた。日常的に投与が必要な場合よりも、この方法の方がより
受け入れやすいと、すべての患者が報告した。
【0095】
【表5】
【0096】
【表6】
【0097】
【表7】
【0098】 試験的研究番号4のデータは2種類の方法で分析した。第1に、性的および中
立の2つの刺激環境下における偽薬、投与量3mg、および投与量4mgにおけ
る平均勃起機能を比較した。次に、勃起機能スコアを、勃起不全を反映すると考
えられる16未満の値を基準に二分した。
【0099】 A.平均勃起機能 表VIIIAは、性的および中立の両方の環境下での3回の測定の平均および
標準誤差を示している。2つの主作用の治療および刺激と、刺激の相互作用によ
る治療とを含む制限最尤一般線形モデルを使用して平均値を比較した。アカイケ
(Akaike)の基準を使用して統計モデルの適切な分散−共分散構造を確立
した。表VIIIBは、刺激の相互作用による治療の治療および刺激の主作用と
、性的および中立条件内で直交する対照とに関する統計結果を表している。これ
から、治療の主作用(すなわち、刺激環境とは無関係な治療条件における全体的
差違)が統計的に有意であること、刺激の主作用(すなわち、治療とは無関係な
刺激環境における全体的差違)が統計的に有意であること、ならびに刺激相互作
用による治療は統計的に有意ではないことが分かる。これらの所見は、積極的治
療が偽薬よりも有効であり、この結果が(性的刺激を称した場合の方が有効では
あるが)刺激環境とは無関係に正しいことを示している(図1参照)。直交する
(統計的に独立である)対照群は、性的および中立条件の両方で積極的治療が統
計的に有意な量で優れていることを立証しているが、投与量3mgおよび4mg
の両者の差は、この試験に参加した患者数(12名)における確率的な期待値を
超えるものではないことも示している。
【0100】 B.パーセント成功勃起機能 図2および表VIIICは、勃起機能スコアが成功(最低16のスコア)また
は失敗(16未満のスコア)を反映するように分類される場合には、偽薬治療に
対する有効性の統計的有意な有意性が刺激環境によらず維持されることを示して
いる。
【0101】
【表8】
【0102】
【表9】
【0103】 投与量評価試験 アポモルフィン舌下投与に対する臨床的反応を、非血管性インポテンス患者6
0名の群で評価した。各患者は、少なくとも3か月の勃起不全の病歴を有し、正
常なバイオセシオメトリー(biothesiometry)反応を示し、正常
なキャベノソメトリー(cavernosometry)結果が得られた。
【0104】 患者は7つの群に分割した。各群は、性交の20分前にアポモルフィン塩酸塩
錠の形態で所定投与量のアポモルフィンを20日間投与した。7種類の異なる投
与量3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、および10mgで評価
を行った。錠剤の成分は前出の表Iに示される。反応の評価は、患者自身による
体験の報告に基づいて行った。勃起が挿入に十分な硬度であると患者が感じた場
合に反応が陽性であると見なした。悪心および/または嘔吐などの副作用があっ
た場合には、同様に報告させた。
【0105】 この試験の結果を以下の表Xにまとめる。
【0106】
【表10】
【0107】 上の表から、投与量4mgで40%の患者が陽性反応を示し、投与量5mgで
50%の患者が陽性反応を示し、投与量6mg、7mg、および8mgで70%
の患者が陽性反応を示し、投与量10mgで80%の患者が陽性反応を示したこ
とがわかる。しかし、副作用の発生率は、投与量の増加に応じて増大する。
【0108】 上記アポモルフィン投与形態は、男性勃起不全に苦しむヒト男性患者の診断に
も適している。診断目的では、最低約3mgのアポモルフィンを患者に舌下投与
し、患者に視覚的性的刺激(例えば性的ビデオテープ)を与えて、刺激に対する
患者の反応を監視する。診断目的で好ましいと判断した場合は、約10mgを上
限とするアポモルフィンを患者に投与することができる。
【0109】 詳細には、患者の最大陰茎周囲増加量(好ましくは先端と基部)を測定し、患
者の最大陰茎硬度(好ましくは先端と基部)を測定する。次に測定した周囲増加
量および硬度値を所定の基準値と比較する。同等の膨張および硬度測定の方法を
使用することもできる。
【0110】 試験的研究番号5 臨床的研究の「舌下および静脈経路による投与後のアポモルフィンの吸収およ
び薬物動態学的評価」において、アポモルフィンを静脈内にゆっくりと1mg投
与する場合と、3つの状況で4日ずつ、合計12日間の交差試験計画においてア
ポモルフィン舌下錠を投与量4mg(表I)および8mgで投与する場合の吸収
および薬物動態学的特性を比較した。各経路および各投与量におけるアポモルフ
ィンの許容量を求めた。
【0111】 この試験は、オープンラベル一極集中3方向交差計画で行った。試験集団は年
齢18〜35歳の7名の健康な白人男性ボランティアであった。15日環の試験
的研究期間の後、12日間の積極的治療期間に移行した。3種類の投与量(1種
の静脈内投与、2種の舌下投与)を4日ずつ無作為に各被検者に投与した投与後
0分、2分、3分、5分、10分、20分、30分、および45分、ならびに1
時間、2時間、3時間、4時間、および6時間において各被検者から合計36の
血清試料を得た。
【0112】 試験開始前の15日間および最終投与後1週間以内で安全性を評価した。全身
の身体検査を実施した。生命徴候、身長/体重測定値、ECG、立位動脈圧、心
拍数、血清化学プロフィール、血液プロフィール、および尿検査のベースライン
からの変化を記録した。各訪問時および作表時に有害経験を記録した。
【0113】 データ分析 1.薬物動態学的分析 薬物動態学的分析を、後述の区画法および非区画法によって行った。非線形反
復最小自乗回帰分析をコンピュータプログラムPPHARM(Simed Co
.,ペンシルバニア州フィラデルフィア)により実施した。
【0114】 A.区画分析 静脈内投与後の各被検者のアポモルフィン血漿濃度データを、下記の式で表さ
れる1次入力関数を用いて2区画開放モデルに適合させた。
【0115】 静脈内投与データの血漿アポモルフィン濃度は、式(1): C=Ae−αt+Be−βt
(1) によって表される。
【0116】 舌下錠投与による血漿アポモルフィン濃度は、式(2)および(3):
【0117】
【数1】 で表される。
【0118】 これらの式において、Cは時間tにおけるアポモルフィン血漿濃度であり、
Fは相対バイオアベイラビリティーであり静脈内吸収の場合は1であると仮定さ
れ、Kは舌下吸収の1次速度定数であり、Kは消失の1次速度定数であり、
は分布した体積であり、Dはアポモルフィン投与量であり、tは時間であり
、tlagは舌下投与開始前の遅延時間であり、A、B、Cはそれぞれ分布、消
失、および吸収段階の切片であり、αは分布速度定数であり、βは消失速度定数
であり、Kは吸収速度定数である。
【0119】 静脈内および舌下の薬物動態学的パラメータの初期評価は、コンピュータプロ
グラムPPHARM(Simed Co.,ペンシルバニア州フィラデルフィア
)によって得た。これらの初期評価値を、非線形反復最小自乗回帰分析によって
式(1)、(2)、および(3)へのデータフィットに使用した。結果をグラフ
にして図4に示す。舌下投与のF(相対バイオアベイラビリティー)の評価値は
、後で概略を示す非区画分析によって得た。
【0120】 適合させた曲線の目視、残りのプロットの分析、赤池の情報基準、および観測
値と計算値の間の相関係数から、血漿濃度の各組と時間データの間の適当な薬物
動態学的モデルを選択した。データを適合させるために重み係数を使用した。
【0121】 回帰分析によって薬物動態学的パラメータの初期評価値を得た:式(2)より
、K、K、およびtlag、式(3)よりA、B、C、α、β、k
およびtlag。最大血漿濃度(Cmax)、最大血漿濃度となる時間(Tma )、およびV(分布体積)は、標準的な区画薬物動態学的方程式(Giba
ldi,M. & Perrier,D.Pharmacokinetics
2d edition,Marcel Dekker,Inc.、ニューヨーク
、1982年)を使用して計算した。
【0122】 血漿濃度対時間曲線の目視検査から得たCmaxおよびTmaxの値を比較の
ために記録した。モデル依存性および非依存性の薬物動態学的パラメータ(表X
I〜XIVに示される)は、式(3)が最も適合するデータを使用して各患者に
ついて計算した。
【0123】 B.非区画分析: AUC0−lastからAUCt−lastまでを積算することで曲線の下の
面積AUC0−infを求めた(式中、AUCt−last=C/Rであり
、Cは時間tにおける血漿濃度であり、RはKであり、消失の1次速度定
数である)。
【0124】 被検者の血漿濃度対時間データを式(1)、(2)、または(3)に適切に適
合させることができない場合は、Kは吸収後段階におけるlog血漿濃度対時
間の線形回帰分析から求めた。非区画パラメータCmaxおよびTmaxの評価
値は、血漿濃度−時間曲線の目視検査から求めた。
【0125】 舌下投与の相対バイオアベイラビリティー(F)は、次式:
【0126】
【数2】 から計算した。
【0127】 2.統計分析: 3方向交差試験計画の分散分析(ANOVA)を用いて、投与量1mgの静脈
内投与の場合に前述のようにして求めた薬物動態学的パラメータ(AUC、C ax 、およびtlag)と、投与量4mgおよび8mgのアポモルフィン舌下投
与の場合のパラメータとを比較した。データの任意の時点または残留キャリーオ
ーバー作用の存在に関して、ANOVAを検査した。統計的有意性は、α値0.
05で設定した。ANOVAによって、20%の較差を検出でき、舌下および静
脈内の薬物動態学的パラメータの観測差を求めることができることが分かった。
ANOVAに加えて、舌下投与と皮下投与のパラメータの間のパーセント差の9
5%信頼区間を、ANOVAモデルの誤差分散および自由度から計算した。
【0128】 平均±標準偏差としてデータを以下の表XI〜XIVにまとめた。
【0129】
【表11】
【0130】
【表12】
【0131】
【表13】
【0132】
【表14】
【0133】
【表15】
【0134】 上記表XI〜XIVにまとめた結果と図4のグラフから、薬物を静脈内投与す
る場合は、アポモルフィンの血漿濃度は急速に減少することが分かる。対照的に
、舌下投与した場合はアポモルフィンの血漿濃度は低レベルでゆっくりと増加す
る。
【0135】 これらの結果の重要な点は、文献で見ることができるアポモルフィン投与情報
(表XV)と比較すると把握できる。本発明によるアポモルフィンの舌下投与で
は、前出の報告で挙げられた投与および投薬計画よりも血漿濃度が低くなった。
【0136】 試験的研究番号6 心因性男性勃起不全の治療のためのAPO舌下錠投与における投与量増大の患
者の耐薬性の臨床試験を実施した。この試験的研究では、RIGISCANTM モニターおよび治療結果の満足度の自己報告によって求めた場合の、男性勃起不
全に対する偽薬、ならびに4、6、8mgのアポモルフィン塩酸塩(APO)の
舌下錠投与の効果を比較した。
【0137】 この試験は心因性男性勃起不全(MED)の50名の男性で実施した。試験は
3段階で実施した。第1段階では、被検者の陰茎勃起反応(RIGISCAN 移動膨張モニターで測定)を評価した。舌下投与用偽薬錠剤を被検者に与え、
10分間の性的シークエンス2つの間に10分間の中立シークエンス1つがはさ
まれた構成の30分間のビデオを見せた。感情および健康についてのVAS質問
表(表VI)を被検者に記入させた。
【0138】 第2段階では、各訪問を1週間あけて4回診療所に被検者を訪問させた。各訪
問時に被検者には偽薬、または4、6、および8mgのAPOのいずれかの処方
物を投与した。APOの処方物は、投与量が増大していく順番で、さらに4回の
訪問で1回に偽薬が使用される無作為に割り当てられるように投与される。薬物
投与前後に実施される手順は第1段階と同様である。4回の訪問の終了後、研究
者は試験の第3段階の家庭で使用するための各被検者について最も有効で耐薬性
のあるAPO投与量を求めた。
【0139】 第3段階では、家庭使用の段階を5週間続けた。この段階の間、被検者は1錠
のAPO錠剤を服用後に少なくとも1週間に1回性交を行うことを試みた。各試
みの後、被検者およびそのパートナーに、性的機能質問表(表XVI)を記入さ
せた。5週間の家庭使用段階の終了後に被検者の最終評価を行った。
【0140】 心因性MEDの男性5名をこの第3段階試験に登録した。この試験の第1の目
的は、MED治療におけるAPOの安全性および耐薬性を調べることであった。
APOのヒトへの投与に直接関連したいくつかの有害事象が予想された:あくび
、悪心、嘔吐、および心血管性作用である。実際、悪心がこの試験で報告された
主な有害事象であり、全体的な発生率は全投与量の被検者の13%未満であり、
わずか2例については症状が重いと思われた。嘔吐の発生率は全投与量の被検者
の3%未満であった。
【0141】 有害事象としてこの試験の一部の被検者から徐脈、めまい、および蒼白を伴う
低血圧の報告があった。この試験では低血圧および蒼白の1症例のみが重症であ
ると診断した。発汗および疲労の増大も報告があった。発汗の増加の1例は深刻
なものであると見なした。他の重篤な有害事象(口腔浮腫、嚥下困難、上気道感
染症)は治療とは無関係であると判断した。
【0142】 血清化学値および生命徴候の変化は有害事象の報告に対応していた。1名の被
検者が原因不明の肝機能異常であると診断されたことを除けば、臨床的に有意な
変化はなかった。薬物による血液および尿検査値の臨床的に有意な変化は見られ
なかった。
【0143】 APOの有効性を、被検者にRIGISCANTMモニターを取り付けた試験
の第1および第2段階の間に評価した。被検者は第1段階では最初に偽薬による
治療を行った。第2段階では、治療に際して、4、6、および8mgのAPO錠
剤を偽薬錠剤と無作為に分散させたものを患者に与えた。
【0144】 偽薬に対してAPO治療の高度に有意な有効性が認められた。これらの観察か
ら、性的および中立環境の両方における陰茎機能にAPOが作用することが分か
る(表XVII〜XIX)。すべての集計したスコアから、APOの3種の投与
量の1つ以上において有意な治療有効性が認められた。全体のRIGISCAN TM スコア結果から、初期偽薬治療有効性と比較して4、6、および8mgの治
療有効性の高度な有意性が示された。さらに、第2回目の偽薬と比較すると、最
大の治療有効性について高度な有意性が示された。
【0145】 性的ビデオシークエンスの有効性は、中立ビデオシークエンスの場合よりも大
きかった(表XVII〜XIX)。性的ビデオシークエンス1の有効性は性的ビ
デオシークエンス2の場合よりも大きかった(表XVII)。より顕著な治療有
効性が中立ビデオシークエンスに対する反応に見られたが、しかしこれは1つの
センターでは性的ビデオシークエンスを見せなかったためにこのデータサブセッ
トのより多くの人数の被検者を反映するものである。すべての投与量のAPOは
、勃起の誘導に有効であった(性的刺激下におけるRIGISCANTM読取値
は15以上;表XVII)。
【0146】 第3段階の間に、ベースラインにおいて被検者は、満足度、勃起、性行為を試
みた数、および成功した性行為についてVASスケール上に記録した。評価され
る被検者は最初成功率を記録し、次に家庭での治療後の性交の満足度についてV
SAを記入した。成功率は、投与量mgおよびμg/kg体重(男性)に対して
計算した。データのいくつかの評価では治療による男性および女性の反応を含め
て行った。全体の平均成功率はAPO処理の場合69%であり、これは平均基準
成功率28%よりもはるかに高い(表XX、XXI)。
【0147】 成功率の数値は錠剤の力価が4mg〜6mgにおいて増加したが、8mgでは
減少した(表XX)。最高成功率は男性でも女性でも錠剤の力価6mgの場合の
73%であった(表XX)。投与量を体重の関数として調べた場合、投与量範囲
50〜74g/kgにおいて女性で(82%)、男性で(80%)の最高成功率
が得られた(表XXI)。投与量範囲35〜50μg/kgで成功率が最高だっ
た。
【0148】 最良の反応は4または6mgのAPO舌下錠において観察され、この場合男性
勃起不全(MED)の過半数(72%)の男性の勃起を引き起こし、重篤な有害
反応はほとんどなかった。
【0149】
【表16】
【0150】
【表17】
【0151】
【表18】
【0152】
【表19】
【0153】
【表20】
【0154】
【表21】
【0155】 本発明の実践については以下の実施例で示される。これらの実施例は本発明の
説明を意味するものであって、本発明の範囲を限定するものではない。アポモル
フィンまたは制吐薬の有効性に悪影響を与えない組成物の扱いに関する変型は当
業者には明らかであり、それらは本発明の範囲内である。
【0156】 実施例1:湿式造粒法によるアポモルフィン/ニコチン複合処方物−組成物A 表XXII(下記)の成分から組成物A錠剤を作製した。各成分は所定の量を
秤量し、粒状化のために#35番メッシュふるい(ふるい目は約0.51mm)
に通した。同体積の純水とエタノール、USPの混合物中に各成分を溶解してア
ポモルフィンHCl、クエン酸、半量のアセスルファム−K、半量のペパーミン
ト香味料、および半量のチョコレート香味料を含む溶液を調製した。透明になる
までこの溶液を混合した後、表に記載の量の微結晶性セルロース(Avicel
302)に吸収させた。得られた湿潤塊(これをパートAとする)を磁器製皿
に入れて室温で(20℃)で30分間混合し、次に部分的に乾燥させて固体塊を
得た。次にこの塊を50番メッシュ(ASTM)(ふるい目は約0.297mm
)ステンレス鋼製ふるいに通して粒状化した。得られた湿潤顆粒を約60℃〜7
0℃で約1〜1.5時間乾燥させた。次に得られた乾燥顆粒を35番メッシュふ
るい(ふるい目は約0.51mm)に通した。
【0157】
【表22】
【0158】 これとは別に、ニコチンをステアリン酸マグネシウム以外の残りの成分すべて
に加えて混合した。具体的には、ニコチンを、半量のアセスルファム−K、半量
のペパーミント香味料、半量のチョコレート香味料、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース(methocel E4M,premium)、およびマンニトー
ルに加えた。得られる混合物は「パートB」とする。次にパートAおよびBを合
わせて、V字型ブレンダーで約5分間混合した。次に、ステアリン酸マグネシウ
ムをブレンダーに加え、混合を約2分間続けた。
【0159】 ブレンダーから最終混合物を取り出し、錠剤製造用の直径5/16インチ両凸
型工具を取り付けたStokeの単一穿孔打錠装置に供給した。種々の圧縮力で
錠剤を作製し、異なる硬度の錠剤を得た。一般には錠剤が硬いほど、錠剤からの
有効成分の放出が遅くなる。
【0160】 舌下アポモルフィン錠剤の作製方法のさらなる議論については、El−Ras
hidyらに付与された米国特許第5,624,677号を参照することができ
、矛盾のない範囲においてこの特許の記載内容を本明細書に引用する。
【0161】 組成物A錠剤におけるアポモルフィンおよびニコチンの溶解を、USPタイプ
II装置(USP XXIII)を使用し40rpmで回転させて測定した。溶
解媒体は、約37℃のpH3.0±0.5の10Mリン酸緩衝液500mlであ
った。アポモルフィンおよびニコチンの媒体への放出量を、2つの異なる波長2
59nmおよび272nmにおける吸光度を測定し、次の2式を解いて求めた: AT259=(ε259 apo)(Capo)(l)+(ε259 nic
(Cnic)(l) (5) AT272=(ε272 apo)(Capo)(l)+(ε272 nic
(Cnic)(l) (6) 上式において、AT259は259ナノメーター(nm)における全吸光度で
あり; AT272は272nmにおける全吸光度であり;ε259 apoはアポモルフ
ィンの259nmにおけるモル吸光係数であり;ε259 nicはニコチンの2
59nmにおけるモル吸光係数であり;ε272 apoはアポモルフィンの27
2nmにおけるモル吸光係数であり;ε272 nicはニコチンの272nmに
おけるモル吸光係数であり;Capoはアポモルフィンのモル濃度であり;C ic はニコチンのモル濃度であり;lはセルの経路長である。
【0162】 式(5)および(6)を解くことによって、アポモルフィンのモル濃度(C po )およびニコチンのモル濃度(Cnic)は、全吸光度データ(AT259 およびAT272)から以下のようにして計算することができる: Capo=(ε272 nicT259−ε259 nicT272)/(
ε259 apoε272 nic−ε272 apoε259 nic) (7) Cnic=(ε272 apoT259−ε259 apoT272)/(
ε272 apoε259 nic−ε259 apoε272 nic) (8) アポモルフィンおよびニコチンの溶解速度定数(Kdiss)は0次の放出動
力学を仮定して計算した。
【0163】 作製した錠剤の溶解特性を、市販の可溶性アポモルフィンHCl錠剤と比較し
た。結果を表XXVI(後出)および図5に示す。具体的には、アポモルフィン
およびニコチンの両方についての50%薬物放出時間(T50)および90%薬
物放出時間(T90)を溶解度定数とあわせて記載している。
【0164】 さらに、錠剤硬度をComputest Tablet Hardness
Testerを使用して測定した。これらの結果も表XXVIに示す。
【0165】 組成物A錠剤は、制吐薬のニコチンの放出と比較するとアポモルフィンの放出
が相対的に遅かった。
【0166】 実施例2:湿式造粒法によるアポモルフィン/ニコチン複合処方物−組成物B 表XXII(前出)に記載した成分から組成物B錠剤を作製した。各成分の指
定の通り秤量し35番メッシュふるい(ふるい目は約0.51mm)に通して粒
状化した。アポモルフィンHCl、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、クエ
ン酸、アセスルファム−K、ペパーミント香味料、およびチョコレート香味料を
、25%エタノールを含む脱イオン水を使用して指定の量の微結晶性セルロース
と混合した。透明になるまで溶液を混合し、次に記載の量の半分の微結晶性セル
ロース(Avicel 302)に吸収させた。得られた湿潤塊(パートA)を
陶器製乳鉢に入れて室温(20℃)で約30分間混合し、続いて部分的に乾燥さ
せて1つの塊を得た。35番メッシュふるい(ふるい目は約0.51mm)を使
用してこの塊を粒状化した。得られた湿潤顆粒を60℃〜70℃で約1〜1.5
時間乾燥し、乾燥段階中はときどき混合した。得られた乾燥顆粒を次に35番メ
ッシュ手ふるい(ふるい目は約0.51mm)にかけた。
【0167】 これとは別に、ニコチンを半量の微結晶性セルロースとマンニトールとに加え
て混合した(パートB)。次にパートAおよびBを合わせて、V字型ブレンダー
で約5分間混合した。次に、ステアリン酸マグネシウムをブレンダーに加えた後
、混合を約2分間続けた。
【0168】 最終混合物をブレンダーから取り出し、直径5/16インチの両凸面工具を取
り付けたStokeの単一穿孔打錠装置を使用して錠剤に圧縮成形した。錠剤は
種々の圧縮力で作製し、異なる硬度の錠剤を得た。
【0169】 組成物B錠剤のアポモルフィンおよびニコチンの溶解を実施例1に記載の用に
測定し記録した。結果を表XXVI(後出)および図6に示す。組成物B錠剤は
、ニコチンの放出と比較するとアポモルフィンの放出が相対的に遅かった。
【0170】 実施例3:アポモルフィン/ニコチン層状複合錠剤−組成物C 表XXIII(後出)に挙げた成分を使用して、アポモルフィンHClを含有
するコア部分と、制吐薬のニコチンを含有する外層とを有する層状錠剤を作製し
た。すべての成分はまず35番メッシュ手ふるい(ふるい目は約0.51mm)
に通した。
【0171】
【表23】
【0172】 アポモルフィンHCl、クエン酸、ペパーミント香味料、チョコレート香味料
、およびアセスルファム−Kを乾式混合してコア部分を作製した。得られた混合
物をV字型ブレンダーで約5分間混合した。
【0173】 次にヒドロキシプロピルメチルセルロースを加え、さらに5分間混合を続けた
。続いて微結晶性セルロースをブレンダーに加え、さらに5分間混合を続けた。
次にマンニトールをブレンダーに加えてさらに5分間混合した。最後にステアリ
ン酸マグネシウムを加えて約2分間混合した。
【0174】 得られた混合物を、直径7/32インチの両凸面工具を取り付けたStoke
打錠装置に供給して、硬度約3キロパスカル(Kp)の錠剤コアを得た。
【0175】 外部制吐剤層は、ニコチンを表に記載の量の微結晶性セルロースと陶器製乳鉢
で混合物が均一になるまで混合して作製した。得られた均一混合物を次にV字型
ブレンダーに移し、記載の量のマンニトール、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、およびアセスルファム−Kと約5分間混合した。次にステアリン酸マグネ
シウムを加えてさらに2分間混合した。
【0176】 次にニコチン混合物の一部を、5/16インチ両凸面工具を取り付けたSto
ke打錠装置のダイに装入した。次に前述のアポモルフィン錠剤コアをダイ内部
に置き、次に残りのニコチン混合物で覆った。最後にニコチン混合物とコア部分
とを互いに圧縮して層状錠剤を作製した。
【0177】 組成物C錠剤のアポモルフィンおよびニコチンの溶解を実施例1に記載のよう
に測定し記録した。結果を表XXVI(後出)および図7に示す。予想されるよ
うに、組成物C錠剤は、コア部分のアポモルフィンよりも比較的早い段階かつ速
い速度で外層からニコチンを放出した。
【0178】 実施例4:湿式造粒法によるアポモルフィン/プロクロルペラジン複合処方物
−組成物D 表XXIV(後出)に記載される成分から組成物D錠剤を作製した。各成分を
指定の通り秤量し、35番メッシュふるい(ふるい目は約0.51mm)に通し
て粒状化した。蒸留水とエタノールの同体積混合物に各成分を溶解して、アポモ
ルフィンHCl、アセスルファム−K、ペパーミント香味料、チョコレート香味
料、およびクエン酸を含む溶液を調製した。透明になるまで溶液を混合し、次に
ステンレス鋼製皿上において室温(20℃)で約30分間さらに混合することに
よって記載の量の微結晶性セルロース(Avicel 302)に吸収させた。
この混合物を部分的に乾燥させ、60番メッシュ手ふるい(ふるい目は約0.2
5mm)を用いて粒状化した。
【0179】
【表24】
【0180】 得られた顆粒を約60℃〜70℃で約2時間乾燥させた。乾燥した顆粒を次に
陶器製乳鉢で混合し、35番メッシュ手ふるい(ふるい目は約0.51mm)に
通した。
【0181】 表XXIVに記載のステアリン酸マグネシウム以外のすべての残りの成分を、
V字型ブレンダーを使用し乾燥顆粒と約5分間混合した。5分間の混合後、ステ
アリン酸マグネシウムを加え、さらに5分間混合した。5/16インチ両凸面工
具を取り付けたStoke打錠装置を使用して、得られた混合物を圧縮し錠剤を
作製した。
【0182】 259nmの代わりに254nmで吸光度を測定したことを除けば、組成物D
錠剤を実施例1に記載のようにして評価した。結果を表XXVI(後出)および
図8に示す。組成物D錠剤は、プロクロルペラジンの放出と比べると、アポモル
フィンを比較的ゆっくりと放出した。
【0183】 実施例5:湿式造粒法によるアポモルフィン/プロクロルペラジン複合処方物
−組成物E 表XXIV(前出)に記載の成分から組成物E錠剤を作製した。記載の通りに
各成分を秤量し、35番メッシュふるい(ふるい目は約0.51mm)に通して
粒状化した。25%メタノールを含有する脱イオン水を使用して、アポモルフィ
ンHCl、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、クエ
ン酸、アセスルファム−K、ペパーミント香味料、およびチョコレート香味料を
混合した。得られた湿潤塊(パートA)を陶器製乳鉢に入れて室温(20℃)で
約30分間混合した後、部分的に乾燥させて1つの塊を得た。得られた塊を35
番メッシュ手ふるい(ふるい目は約0.51mm)を使用して粒状化した。得ら
れた湿潤顆粒を約60℃〜70℃で約1〜1.5時間乾燥させ、乾燥段階中はと
きどき混合した。得られた乾燥顆粒を次に35番メッシュてふるい(ふるい目は
約0.51mm)に通した。
【0184】 これとは別に、プロクロルペラジンをマンニトールに加えて混合した(パート
B)。次にパートAおよびBを合わせて、V字型ブレンダーで約5分間混合した
。続いて、ステアリン酸マグネシウムをブレンダーに加えた後、約2分間混合を
続けた。
【0185】 最終混合物をブレンダーから取り出し、直径5/16インチの両凸面工具を取
り付けたStokeの単一穿孔打錠装置を使用して錠剤に圧縮成形した。錠剤は
種々の圧縮力で作製し、異なる硬度の錠剤が得られた。
【0186】 組成物E錠剤のアポモルフィンおよびプロクロルペラジンの溶解を実施例1に
記載の用にして測定し記録した。結果を表XXVI(後出)および図9に示す。
組成物E錠剤は、プロクロルペラジンの放出と比べると、比較的ゆっくりとアポ
モルフィンを放出した。
【0187】 実施例6:アポモルフィン/プロクロルペラジン層状複合錠剤−組成物F 表XXV(後出)の成分を使用したことを除けば、実施例3の説明に従って組
成物F錠剤を作製した。プロクロルペラジンをニコチンの代わりに使用し、アル
ギン酸ナトリウムをヒドロキシプロピルメチルセルロースと同じ段階で加えた。
【0188】
【表25】
【0189】 組成物F錠剤を実施例1に記載のように評価した。結果を表表XXVI(後出
)および図10に示す。予想される通り、組成物F錠剤は、制吐性のプロクロル
ペラジンをアポモルフィンよりも比較的速く放出した。
【0190】 実施例7:アポモルフィン/プロクロルペラジン層状複合錠剤−組成物G 表XXV(前出)に記載の成分を使用して、アポモルフィンHCl含有コア部
分と制吐薬プロクロルペラジン含有外層とを有する層状錠剤を作製した。各成分
について記載の量を秤量し、35番メッシュふるい(ふるい目は約0.51mm
)に通して粒状化した。
【0191】 アポモルフィンHCl、アセスルファム−K、ペパーミント香味料、チョコレ
ート香味料、およびクエン酸を、同体積の蒸留水とエタノールの混合物に溶解し
てコア部分を作製した。透明になるまで溶液を混合し、次にステンレス鋼製皿上
で室温(20℃)において約30分間さらに混合することによって記載の量の微
結晶性セルロース(Avicel 302)に吸収させた。混合物を部分的に乾
燥させた後、60番メッシュふるいを使用して粒状化した。
【0192】 得られた顆粒を約60℃〜70℃で約2時間乾燥させた。乾燥した顆粒を次に
陶器製乳鉢で混合し、35番メッシュふるい(ふるい目は約0.51mm)に通
した。
【0193】 ステアリン酸マグネシウム以外の表XXVの残りのすべてのコア成分を、V字
型ブレンダーを使用して乾燥顆粒と約5分間混合した。5分間の混合後、ステア
リン酸マグネシウムを加えて、さらに2分間混合した。直径7/32インチの両
凸面工具を取り付けたStoke打錠装置を使用して、得られた混合物を60m
gの錠剤コアに圧縮した。
【0194】 プロクロルペラジンおよびアセスルファム−Kを、同体積の蒸留水とエタノー
ルの混合物に溶解して外部制吐剤層を作製した。透明になるまで溶液を混合した
後、ステンレス鋼製皿上で室温(20℃)において約30分間混合することによ
って記載の量の微結晶性セルロースに吸収させた。混合物を部分的に乾燥させた
後、60番メッシュふるいを使用して粒状化した。
【0195】 得られた顆粒を約60℃〜70℃で約2時間乾燥させ、陶器製乳鉢で混合し、
35番メッシュふるい(ふるい目は約0.51mm)に通した。V字型ブレンダ
ーを使用して、マンニトールとヒドロキシプロピルメチルセルロースを乾燥外顆
粒と約5分間混合した。5分間の混合後、ステアリン酸マグネシウムを加え、さ
らに2分間混合を繰り返した。
【0196】 実施例3に記載のようにして外部コーティング顆粒を錠剤コアのまわりで圧縮
して層状錠剤を作製した。
【0197】 組成物G錠剤のアポモルフィンとプロクロルペラジンの溶解について、実施例
1に記載のようにして測定し記録した。結果を表XXVI(後出)および図11
に示す。予想される通り組成物G錠剤は、コア部分から放出されるアポモルフィ
ンよりも総体的に早い時点で速い速度で外層からプロクロルペラジンを放出した
【0198】 実施例8:薬物放出特性の比較 市販の可溶性アポモルフィンHCl錠剤(アポモルフィンHCl、錠剤60m
g中に6mgのアポモルフィンHCl)の溶解特性を実施例1に記載のようにし
て分析した。この結果を図12のグラフと表XXVI(後出)に示す。
【0199】 表XXVIには、各実施例組成物の50%薬物放出時間(T50)、90%薬
物放出時間(T90)、アポモルフィンおよび制吐薬(ニコチンまたはプロクロ
ルペラジン)の両方の溶解度定数計算値も記載した。
【0200】
【表26】
【0201】 これらのデータは、本発明がアポモルフィンよりも比較的早い段階で早い速度
で制吐薬を放出可能であることを示している。図5〜13は、表XXVIに示さ
れるデータから作製したグラフである。重要でありグラフの形態でよく示されて
いることであるが、本発明による組成物は、市販の舌下錠よりもアポモルフィン
をゆっくり放出するため好都合である。
【0202】 図13は、市販のアポモルフィン可溶性錠剤と組成物G錠剤(実施例7)の溶
解特性を合成したグラフである。このグラフは本発明による層状時間差放出錠剤
の有意性をよく示している。
【0203】 これまでの考察、実施例、および引用研究は、本発明の説明を意図したもので
あって、限定を意図したものではない。本発明の意図および範囲内のさらに他の
変形が可能であり、それらは当業者自身が容易に見いだすことができるであろう
【図面の簡単な説明】
【図1】 アポモルヒネ用量の機能をRIGISCANTMモニター値で示した平均勃起
機能のグラフ図である。
【図2】 エロティックおよび刺激の無い条件下での偽薬、3mgのアポモルヒネ用量、
および4mgのアポモルヒネ用量での勃起機能の成功率を示した棒グラフである
【図3】 エロティックおよび刺激の無い条件下での偽薬、3mgのアポモルヒネ用量、
および4mgのアポモルヒネ用量に対するRIGISCANTMによる試験的研
究番号4で示した勃起障害のさらに別の比較を示す棒グラフである。
【図4】 1mg(白丸、n=7)の用量での静脈注射後、4mg(白四角、n=4)の
用量での舌下投与後、および8mg(半黒四角、n=4)の用量での舌下投与後
のアポモルヒネの血漿濃度時間プロフィールの比較のグラフ図である。
【図5】 実施例1の錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(ニコチン)の溶解パタ
ーンを示した図である。
【図6】 実施例2の錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(ニコチン)の溶解パタ
ーンを示した図である。
【図7】 実施例3の層状錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(ニコチン)の溶解
パターンを示した図である。
【図8】 実施例4の錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(プロクロルペラジン)
の溶解パターンを示した図である。
【図9】 実施例5の層状錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(プロクロルペラジ
ン)の溶解パターンを示した図である。
【図10】 実施例6の層状錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(プロクロルペラジ
ン)の溶解パターンを示した図である。
【図11】 実施例7の層状錠剤についてのアポモルヒネおよび制吐薬(プロクロルペラジ
ン)の溶解パターンを示した図である。
【図12】 実施例8で考察したアポモルヒネ舌下錠剤についてのアポモルヒネの溶解を示
した図である。
【図13】 市販の溶解性アポモルヒネ錠剤についてのアポモルヒネの溶解と実施例7の層
状錠剤についての溶解パターンとの溶解パターンの比較グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ロンセン,ブルース アメリカ合衆国、イリノイ・60305、リバ ー・フオレスト、キイストーン・アベニユ ー・1414 Fターム(参考) 4C086 AA01 BC17 BC27 BC89 GA07 MA02 MA52 NA06 ZA71 ZA81

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 男性患者における勃起障害の適切な治療法であって、アポモ
    ルヒネの使用に関連する吐き気を実質的に軽減させるのに十分な量の制吐薬、お
    よび膣への挿入に適切な勃起を誘導しかつ維持するのに十分な量のアポモルヒネ
    またはその薬学的に許容可能な酸付加塩を、性行動前に前記患者に投与する工程
    を包含する、方法。
  2. 【請求項2】 前記制吐薬がフェノチアジンである、請求項1に記載の方法
  3. 【請求項3】 前記制吐薬がプロクロルペラジンである、請求項2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 前記制吐薬がベンズアミドである、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記制吐薬がメクリジンである、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記制吐薬がセロトニン拮抗薬である、請求項1に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記制吐薬が、ヒドロキシジン、ジメンヒドリネート、スコ
    ポラミン、メトピマジン、および塩酸ジフェニドールからなる群のメンバーであ
    る、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記制吐薬が神経節刺激アルカロイドであり、アポモルヒネ
    が塩酸塩として前記患者に投与される、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記制吐薬が硫酸ニコチンであり、前記患者に投与される塩
    酸アポモルヒネと硫酸ニコチンとの重量比が約10〜約1の範囲である、請求項
    8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記アポモルヒネおよび制吐薬が、約1〜約10mgのア
    ポモルヒネおよび約0.5〜約2mgの硫酸ニコチンを含む単回用量単位で前記
    患者に同時投与される、請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記制吐薬が塩酸プロクロルペラジンである、請求項1に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記患者に投与される塩酸アポモルヒネと塩酸プロクロル
    ペラジンとの重量比が約5〜約0.25の範囲である、請求項11に記載の方法
  13. 【請求項13】 前記患者に投与される塩酸プロクロルペラジンの量が患者
    のkg体重あたり約5mg〜約150mgの範囲である、請求項11に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 前記アポモルヒネおよび前記制吐薬が前記患者に実質的に
    同時投与される、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記モルヒネおよび制吐薬が、制吐薬を含む組成物が最初
    に投与され、その後アポモルヒネを含む組成物が投与されることによって前記患
    者に連続投与される、請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記アポモルヒネおよび前記制吐薬が舌下錠として前記患
    者に同時投与される、請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記アポモルヒネが舌下錠として投与され、前記制吐薬が
    頬側パッチとして投与される、請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記アポモルヒネおよび前記制吐薬が静脈注射によって前
    記患者に投与される、請求項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記アポモルヒネおよび前記制吐薬が皮下注射として前記
    患者に投与される、請求項1に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記アポモルヒネおよび前記制吐薬が座薬として前記患者
    に投与される、請求項1に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記アポモルヒネおよび前記制吐薬が塩酸塩として前記患
    者に投与される、請求項1に記載の方法。
  22. 【請求項22】 アポモルヒネと、フェノチアジン、ベンズアミド、メクリ
    ジン、セロトニン拮抗薬、ヒドロキシジン、硫酸ロベニン、ジメンヒドリネート
    、スコポラミン、メトピマジン、および塩酸ジフェニドール、ニコチン、および
    その酸付加塩からなる群のメンバーである制吐薬との組み合わせ。
  23. 【請求項23】 比較的迅速に放出する成分としての制吐薬および制吐薬の
    放出開始後に放出される成分としてアポモルヒネを含む、投薬単位。
  24. 【請求項24】 層状錠剤形態の請求項23に記載の投薬単位。
  25. 【請求項25】 前記制吐薬が、フェノチアジン、ベンズアミド、メクリジ
    ン、セロトニン拮抗薬、ヒドロキシジン、硫酸ロベニン、ジメンヒドリネート、
    スコポラミン、メトピマジン、および塩酸ジフェニドール、ニコチン、およびそ
    の酸付加塩からなる群のメンバーである、請求項23に記載の投薬単位。
  26. 【請求項26】 制吐薬がプロクロルペラジンである、請求項23に記載の
    投薬単位。
  27. 【請求項27】 前記制吐薬が塩酸メトクロプラミドである、請求項23に
    記載の投薬単位。
  28. 【請求項28】 アポモルヒネを含む中心部および制吐薬を含む外層部を有
    する錠剤形態の、請求項23に記載の投薬単位。
  29. 【請求項29】 アポモルヒネの90%放出時間が約25分間〜約300分
    間の範囲である、請求項23に記載の投薬単位。
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