JP2002518157A - カチオン交換体による分離方法 - Google Patents

カチオン交換体による分離方法

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Abstract

(57)【要約】 カチオン交換により溶液から化合物を分離する方法。特徴の1つは、使用するカチオン交換体が、多数のリガンドX−Y(Z)nを有し、標準的なカチオン交換体と比べて結合化合物の溶出に増加したイオン強度を必要とする。当該リガンドにおいて、a)Xは−O−、−S(R1)−または−N(R1)(R2)−であり、b)Yは、1)二重結合を含む5または6員環構造、好ましくは芳香族基、または2)脂環式C5−C6基または脂肪族性、直鎖状または分枝状のC1−C3基であって、XとZとの鎖連結が、1または2つのエーテル酸素またはチオエステル硫黄原子によって妨げられている可能性を有しているが但しXは-O-または-S-ではなく、c)Zは、カチオン交換基であり、その陰性正味荷電またはプロトン化型を伴い、;そしてd)nは、0を超える整数である。当該方法は、当該リガンドが正味荷電を有するpHで結合が生ずることを更に特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 有利なリガンドの別のグループは、Yが芳香族基(一般的にはベンゼン環(置換
または非置換フェニレン))であるものである。本事例では、XおよびYは相互に
オルト、メタ、またはパラであり得る。とりわけ重要な種類は、ヒドロキシ安息
香酸、スルホサリチル酸またはヒドロキノンスルホネートから誘導されたリガン
ドであり、特にスペーサーへの結合が化合物の環に結合した水酸基の何れかを介
している場合は重要である。 Yが脂肪族基である場合、C2−C8グループが好ましく、さらにはC2−C6
あり、好ましくはC2-C4グループであり、そしてこれらのグループは上記のO
R基で置換されていてもよい。この場合、YはC1グループであり、好ましい例
はX=-N(R1)(R2)-であり、式中、R1またはR2の1つは遊離電子対または水
素であり、もう一方はNから2炭素原子の位置にある1、2または3ORによる
アリルであり、ROは上記定義のとおりである。
【0002】 本発明に使用されるカチオン交換体は、pH2-12の間での、リボヌクレアー
ゼ、キモトリプシノーゲンA、シトクロムC、リゾチーム、小麦-胚レクチンそ
してβ-ラクトグロブリンから選択される1つまたはそれ以上のタンパク質用で
あり、イオン交換基がスルホネート(-SO3-)でありそしてベースマトリクス、
スペーサーおよび置換度は同じであるがX基とY基が存在しない参照イオン交換
体上の同様のタンパク質で必要とされる最大溶出イオン強度と比較すると、より
高い、好ましくは25%以上高い、さらに40%以上でありそしてさらには10
0%高い最大溶出イオン強度を示す。
【0003】 本発明の最も重要な態様は、陽性荷電化合物を溶液から分離するプロセスであ
る。このプロセスは、溶液がカチオン交換体と接触し、1つまたはそれ以上の陽
性荷電化合物がカチオン交換体など(所望により、溶出/吸着結合化合物)と結合
することを含む。関係する化合物は主として生体分子であり、特にタンパク質な
ど両性のものである。 このプロセスの特色となる特徴は、(a)カチオン交換体が式(I)に基づいており
、そして上記の同様の手法における参照スルホネートカチオン交換体について、
より高い最大溶出イオン強度を有する、そして(b)カチオン交換体と陽性荷電化
合物間の結合がpH値2-14の区間内でおこり、ここでリガンド(-X-Y(-Z)n)
の相当部分、好ましくはその全部が陰性正味荷電を有する。n=2またはそれ以
上のリガンドでは、リガンドが陰性正味荷電を有しているが、最大正味荷電(n=
2またはそれ以上)ではないpHで、吸着ステップを行なうのが好ましいであろう
。 この種類のカチオン交換体の選択は、同じpH値で上述の対照イオン交換体か
ら化合物を溶出するときに必要とされる溶出イオン強度より、より高いイオン強
度で、結合がしばしば起こり得ることを示す。対照は、pHおよび他の条件を同
じにして用いられる。
【0004】 結合が起こるとき、イオン強度が上記の対応する対照イオン交換体を使用する
場合より少なくとも25%高く、さらには少なくとも40%高くなるように(同
じpHで測定)、本発明のカチオン交換体を選択することができる。必要であれば
、結合は、上記の対応する対照イオン交換体を使用する場合より100%以上高
いイオン強度で起こり得る(同じpHで測定)。 絶対値のうち、15または20mS/cmを超える、さらには30mS/cmを超え、そ
して幾らかのケースで40mS/cmを超えるイオン強度結合で行なわれるのを含み
得る。特定の場合の適当な値は、溶出されるリガンドおよび化合物の選択にかか
っているであろう。 本発明の実施態様の興味ある適用は、高いイオン強度を有する大量の粗生成物
をカチオン交換体に適用しなければならない大スケールプロセスである。一般的
に、対象化合物の、従来のイオン交換体への結合を可能とするためには希釈が必
要である。本発明のプロセスを使用することにより、希釈の必要性が多くの場合
で少なくなる。
【0005】 本発明のプロセスの溶出ステップは、タンパク質などの両性化合物および陽性
荷電し得る他の化合物用であり、主として4つの主な選択肢に従って行なわれる
: (a)溶出液のpH変化(上昇または低下)、 (b)イオン強度の増加または (c)pHおよびイオン強度の変化の組み合わせ、または (d)溶出で使用される液体中のリガンド変異体の含有。 原則として、相互作用をもたらす結合をなくする、何れかの条件/方法の単独
または組み合わせを、脱着に利用することができる。 選択肢(c)中、イオン強度の変化は、pH変化が、相互作用をもたらす結合に対
して有する効果によって下降または上昇となり得る。 選択肢(d)では、リガンド変異体を選択肢a-cの何れか1つと組み合わせること
ができる。最も有利な選択肢は、一般的に、イオン強度の増加を必要とすること
なく相互作用をもたらす結合の効力をなくする。このようにして、溶出液は解離
物質を含み得、そして、当初に適用されたサンプルと比較して、より低い塩濃度
を有するであろう。従って脱塩の必要性は減少する。この考察から、溶出液のp
Hの変化(選択肢a)と組み合わせたイオン強度の低下による溶出が、選択肢(a)-
(c)の間で特に好ましい。リガンド類似物を伴う選択肢は、同様の利点を与え得
る。 溶出/脱着がpHの変化を伴わない場合、イオン交換体の溶出/脱着は、通常、
上記の対応する対照イオン交換体で必要とされる対応溶出イオン強度より高いイ
オン強度で行なわれなければならない(同じpHで測定して)。従って、このステ
ップにおけるイオン強度は、対照カチオン交換体よりも少なくとも25%高く、
さらには少なくとも40%高いのがよい。幾らかの極端な事例では、イオン強度
は、対応する対照イオン交換体よりも100%以上高いことが必要となり得る(
同じpHで測定)。
【0006】 他の好ましい実施態様は、溶出インターバルが上記の対照イオン交換体と同じ
pH値で必要とされるインターバルより広くなるようなイオン強度勾配の使用に
よって溶出を行なうことができる式Iによるカチオン交換体の選択を含むもので
ある。これは、通常は、上記の好ましいモードによる式Iのカチオン交換体の選
択によって成し遂げられる。このインターバルは、溶出に適用されるのに最も低
いイオン強度で始まり、そして対象化合物で最も高い最大ピークでのイオン強度
で終了する。選択肢中、インターバルは、溶出中に現われる2つの異なる化合物
においてピーク最大の溶出イオン強度によって決定されたインターバルであり得
る。これは化合物分離の重大な可能性を意味しており、これは荷電を基準にして
相互に関連しており、および/またはこれらの化合物の収率を改善する。好まし
い実施態様として、本化合物(類)が溶出される範囲内の溶出インターバルは、上
記の対照イオン交換体の対応イオン強度インターバルより、少なくとも20%、
好ましくは少なくとも40%広い(その他のてんでは同じ状態で測定)。多くの場
合、イオン強度インターバルはさらに広くなり、そして上記の対照イオン交換体
に伴う対応イオン強度インターバルより少なくとも50%、少なくとも75%ま
たは少なくとも100%広くなる(その他の点では同じ状態で測定)。 本化合物が溶出される範囲内のインターバル全体を考慮すると、通常、約10
mS/cmまたは幾分広い範囲までのインターバルが、あらかじめ利用されている。
本発明に従って、式Iで定義されるカチオン交換体の選択を調節することにより
、少なくとも15mS/cm、好ましくは少なくとも20mS/cmまたはさらにより好ま
しくは少なくとも30mS/cmの範囲でインターバルを広げることができる。特定
の場合で適用しうる数値は、分離されるリガンドおよび化合物(類)に依存する。 イオン強度および/またはpHの変化は、段階勾配(1つ、2つまたはそれ以上
のステップを含む)としてまたは連続勾配として行なうことができる。段階勾配
または連続勾配の適用は、対象化合物(類)のリガンドへの結合の効力をなくする
のに使用される条件で、他の変化へも適用できる。
【0007】 さらに、何れの適切な組み合わせにおいて種々のプロセス特性を利用すること
ができる。 本発明の異なるプロセス特性の他の好ましい態様は、カチオン交換体の好まし
い態様によって定義される。
【0008】 本発明のカチオン交換体中のベースマトリクスは、好ましくは親水性でありそ
してポリマー形態であり、これは不溶性で、水中で多かれ少なかれ膨張する。親
水性になるよう誘導された疎水性ポリマーも本定義中に含まれる。適切なポリマ
ーは、例えば、アガロース、デキストラン、セルロース、デンプン、プルランな
どの多糖類に基づくポリヒドロキシポリマー、およびポリアクリルアミド、ポリ
メタクリルアミド、ポリ(ヒドロキシアルキルビニルエーテル)、ポリ(ヒドロキ
シアルキルアクリレート)およびポリメタクリレート(例えばポリグリシジルメタ
クリレート)、ポリビニルアルコール、およびスチレンおよびジビニルベンゼン
由来のポリマーなどの完全合成ポリマー、および上記記載のポリマーに対応する
モノマーを2つまたはそれ以上含むコポリマーを含む。水に溶けるポリマーを誘
導し(例えば架橋化または吸着または共有結合を介して不溶性塊に結合させて)、
不溶性にすることができる。OHに転換できるモノマー提示基のポリマー化によ
って、または例えば親水性ポリマーなどの適切な化合物の吸着による最終ポリマ
ーの親水性化によって、親水性基を疎水性ポリマーに導入することができる(例
えば、モノビニルおよびジビニルベンゼンのコポリマー)。 マトリクスはシリカなどの無機物質由来のものでもよい。好ましいマトリクス
はシラン、エステルおよびアミド基などの加水分解に不安定な基がないものであ
る。 マトリクスは多くの場合多孔性である。 使用されている"親水性マトリクス"なる用語は、マトリクスの接触可能表面が
水性液体によって浸透されるという意味で親水性であることを意味する。一般的
には、親水性ベースマトリクス上の接触可能表面は、例えば酸素および/または
窒素原子を含む複数個の極性基にさらされている。当該極性基の例として、低級
アルキルのヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、エステル、エーテル(例えば(-C
2CH2O-)nH、nは整数))がある。
【0009】 本発明のイオン交換リガンドのマトリクスへの共有カップリング用に、在来型
のカップリング化学を、今後発展する技術を含めて使用することができる。これ
は、カチオン交換体中にマトリクスMを有するイオン交換リガンド-X-Y(-Z)n
と結合するスペーサーAが、在来型のイオン交換体と同じ形であり得ることを意
味する。加水分解安定性の要求は、加水分解に対して安定である基でできている
べきであることを必要とする。これは、例えば、直鎖状、分枝状、環状の飽和お
よび不飽和および芳香族炭化水素基(例えば、1-10炭素原子までを有する)、
エーテル基(-O-)、チオエ−テル(-S-)アミド(CONH-)および対応するまた
は許容され得る加水分解安定性を有する他の基から選択される基を含む。一般的
には、スペーサーはsp3-混成軌道または芳香族炭素原子を介してXと結合する
。 単独または相互に若しくは他の構造との組み合わせがスペーサーとして作用し
得る、共通構造要素の例は:-O-CH2-; -O-CH2-CHOH-CH2-;-O-C
2-CH2-CH2-;-O-CH2-CH(CH3)-;-S-CH2-;-CO-NH-CH2
および-NH-CO-CH2-;-O-CH2-CHOH-CH2-O-CH2-CH2-CH2-
CH2-O-CH2-CHOH-CH2-;-O-CH2-CHOH-CH2-O-CH2-CHO
H-CH2-(=特許の実施例のスルホネート対照イオン交換体中のスペーサー)であ
る。 代表的な安定なスペーサーは、同じ炭素原子に結合する、酸素、硫黄および窒
素から選択されるただ1つの原子を有する。
【0010】 本発明で使用されるカチオン交換体中のリガンドレベルは、通常は0.001-
4mmole/ml、好ましくは0.01-1mmole/mlマトリクス(水で膨張)のインターバ
ルから選択される。可能および好ましい範囲はマトリクスの構造によって決まっ
てくる。従って、リガンドのレベルは、アガロース由来マトリクスについては、
通常0.1-0.3mmole/ml膨張マトリクス(ゲル)内の範囲である。デキストラン
由来のマトリクスについては、当該インターバルを0.5-0.6mmole/ml膨張マ
トリクス(ゲル)まで広げることができる。
【0011】 これから、本発明を幾つかの非限定的実施例でさらに例示説明する。
【0012】 実験部I.イオン交換体の合成 アリルヒドロキシプロピルセファロース(Sepharose)HP(本発明のイオン交換体
)のアリル化、一般的産生方法: NaOH存在下でエピクロルヒドリンとアガロースの反応により調製した架橋
アガロース(30μm粒度)(Porath et al., (J. Chromatog. 60 (1971) 167-77お
よび米国特許第 3,959,251号)を、アリルレベル(0.03-0.30mmole/mlの(C
2=CHCH2OCH2CHOHCH2-))に基づき、NaOHを用いて、アリルグ
リシジルエーテルと反応させた。A.対照S-イオン交換体(リガンドスルホネート)の4種の変異形の合成 上記の架橋アリル化アガロースから出発し(0.033、0.111、および0.
200mmole/mlのアリル基レベル)、3種の異なるSセファロースイオン交換体
を、0.031、0.094および0.140mmole/mlのイオン交換能力を用いて
調製した。架橋アリル化アガロース 25gを水で洗浄し、吊り下げマグネティッ
クスターラーを備えた100mlビーカー中で、蒸留水 30mlおよび酢酸ナトリ
ウム 1.8gと一緒にロードし、それから臭素水溶液を黄色が残るまで加えた。
蒸留水を用いてこのゲルをガラスフィルター上で洗浄し(>5ベッド容量)、15-
30秒間吸引乾燥した。それから、臭素処理したゲルを、吊り下げマグネティッ
クスターラーを有する3つ口100ml Bellcoフラスコ中へ、蒸留水 30mlおよ
び亜硫酸ナトリウム 8gと一緒に入れた。PHを約10-11に調節した。この
反応を50℃で一晩(23時間)続けた。 反応混合物を酢酸で中和した。このゲルを蒸留水で洗浄し(>10ベッド容量)
、そして貯蔵用として23%(w/w)エタノールを含む蒸留水を使用した。 0.220mmole/mlのイオン交換能力を有するS-イオン交換体を得るために、
0.140mmole/mlの能力を有するイオン交換体を、もう一度(0.30mmole/ml
のアリルレベルまで)、上記の二次亜硫酸塩カップリングを用いて、アリル化し
た。
【0013】B.ホスフェートイオン交換体の産生 上記Aの架橋アリル化アガロース 20gを水で洗浄し、そして蒸留水 80-1
00mlと酢酸ナトリウム 4.6gと共に、吊り下げマグネティックスターラーを
備えた100ml Bellcoフラスコ中へ入れた。臭素水溶液を黄色残るまで加えた
。ゲルをガラス漏斗中で蒸留水で洗浄した(>5ベッド容量)。ゲルを15-30秒
間吸引乾燥した。 このゲルを吸引乾燥し、蒸留水 30ml、リン酸二カリウム 43.1g(0.24
76mole)および水酸化ナトリウム 9.90gと共に、吊り下げマグネティックス
ターラーを備えた3つ口25mlBellcoフラスコ中へ入れた。この反応を40℃で
一晩(16-22時間)続けた。濃HClを使用してpHを7.0まで下げて、この
反応を停止させ、それからゲルをガラスフィルター上で蒸留水(>10ベッド容量
)を用いて洗浄した。 NaOH溶液による置換マトリクス上での直接的平衡条件下での変曲点滴定で
は、乾燥吸引ゲルの0.04mmole/gのリガンドレベルであった。
【0014】C.ヒドロキシ安息香酸由来のカチオン交換体の合成 上記A由来の架橋アリル化アガロース 10g(0.21mmol/mlゲルのアリル基
レベル)を水で洗浄し、吊り下げマグネティックスターラーを備えた100ml Be
llcoフラスコ中へ、緩衝剤として蒸留水 80-100mlおよび硫酸ナトリウム
2.3gと共に入れた。最終的に黄色が残るまで臭素水溶液を加えた。蒸留水(>5
ベッド容量)で洗浄を行なった。 ゲルを15-30秒間吸引乾燥し、蒸留水で洗浄し、それから4-ヒドロキシ安
息香酸 15.36g(0.1112mole)および水酸化カリウム 14.68g(>>0.
2224mole)を含む蒸留水 20ml溶液中へ入れた。第一アルカリ液(lye)およ
び水を混合した。吊り下げマグネティックスターラー撹拌子を有する3つ口25
ml Bellcoフラスコ中でこの反応を行なった。この反応を40℃で一晩(16-2
2時間)行なった。 ゲルをガラスフィルター漏斗上へ移して反応を止め、数ベッド容量の蒸留水で
洗浄し、それからゲルを蒸留水中へ懸濁し、酢酸でpH値を約6に調節した。 それから、このゲルを蒸留水(>10ベッド容量)で洗浄した。貯蔵用として、
23%(w/w)エタノールを含む蒸留水を使用した。 NaOH溶液置換マトリクス上での直接的平衡条件下での変曲点滴定では、0
.11mmole/g乾燥吸引ゲルのリガンドレベルであった。
【0015】D.スルファニル酸由来のカチオン交換体の合成 水で洗浄した上記Aの架橋アリル化アガロース 10g(0.21mmole/mlゲルの
アリル基レベル)を、緩衝液として蒸留水 80-100mlおよび硫酸ナトリウム
2.3gと共に、吊り下げマグネティックスターラーを備えた100ml Bellcoフ
ラスコ中へ入れた。その後、臭素水溶液を黄色が残るまで加えた。蒸留水(>5ベ
ッド容量)で洗浄を行なった。 ゲルを15-30秒間吸引乾燥し、それから、蒸留水 20ml中の4-スルファ
ニル酸 19.26g(0.1112mole)および水素化カリウム(>85%) 7.34g
(>>0.1112mole)の溶液中へ入れた。第一アルカリ液と水を混合した。吊り
下げマグネティックスターラーを備えた3つ口25ml Bellcoフラスコ中で反応
を行なった。この反応を40℃で16-22時間行なった。反応をガラスフィル
ター漏斗上へ移して停止させ、数ベッド容量の蒸留水で洗浄し、それからゲルを
蒸留水中へ懸濁させ、1M HClでpH約6になるまでpH値を調節した。 それから、ゲルを蒸留水(>10ベッド容量)で洗浄した。23%(w/w)エタノー
ルを含む蒸留水を貯蔵用として使用した。 0.12mmole/ml圧縮ゲルのリガンドレベルを、pH6でカラム中に封入したゲ
ル上での吸着TRISにより測定し、すぐに過剰量を洗浄し、そして吸着したT
RISを塩化ナトリウム溶液で溶出した。溶出液中のTRIS量は、ゲル上の陰
性基の量と等量であり、水酸化ナトリウムを使用する変曲点滴定で測定した。
【0016】E.スルホサリチル酸由来のカチオン交換体の合成 水で洗浄した上記Aの架橋アリル化アガロース 20g(0.21mmole/mlゲルの
アリル基レベル)を、蒸留水 80-100mlおよび硫酸ナトリウム 4.6gを緩衝
液として共に使用して、吊り下げマグネティックスターラーを備えた100ml B
ellcoフラスコ中へ入れた。その後、黄色が残るまで臭素水溶液を加えた。蒸留
水(>5ベッド容量)で洗浄を行なった。 このゲルを15-30秒間吸引乾燥し、それから、蒸留水 40ml中、5-スル
ホサリチル酸二水和物 56.54g(0.2224mole)および水素化カリウム(>85
%) 44.04g(0.6672mole)、および水素化ホウ素ナトリウム 0.1gの溶
液中へ入れた。この反応を吊り下げマグネティックスターラーを備えた3つ口1
00ml Bellcoフラスコ中で行なった。この反応を、窒素ガス雰囲気下、40℃
で一晩(16-22時間)行なった。 ゲルをガラスフィルター漏斗に移して反応を止め、そして数ベッド容量の蒸留
水で洗浄し、それからこのゲルを蒸留水中に懸濁化し、1M酢酸でpH値を7.5
に調節した。 それから、ゲルを蒸留水(>10ベッド容量)で洗浄した。貯蔵用として、23
%(w/w)エタノールを含む蒸留水を用いた。 NaOH溶液置換マトリクス上での直接的変曲点滴定では、0.034mmole/g
乾燥吸引ゲルのリガンドレベルであった(イオン交換能力 0.068mmole/g)。
【0017】F.ジヒドロキシベンゼンスルホン酸由来のカチオン交換体の合成 水洗浄した上記Aの架橋アリル化アガロース 20g(0.21mmole/mlゲルのア
リル基レベル)を、緩衝液として蒸留水 80-100mlおよび硫酸ナトリウム 4
.6gを共に用いて、吊り下げマグネティックスターラーを備えた100ml Bellc
oフラスコ中へ入れた。その後、黄色が残るまで臭素水溶液を加えた。蒸留水で
洗浄を行なった(>5ベッド容量)。 ゲルを15-30秒間吸引乾燥し、それから、蒸留水 30ml中のジヒドロキシ
ベンゼンスルホン酸カリウム塩 56.54g(0.2476mole)および水素化カリ
ウム(>85%) 13.9g、および水素化ホウ素ナトリウム 0.1gの溶液中へ入
れた。この反応を、吊り下げマグネティックスターラーを備えた3つ口100ml
Bellcoフラスコ中で行なった。この反応を40℃で一晩(16-22時間)続けた
。 ゲルをガラスフィルター漏斗上に移して反応を止めて、数ベッド容量の蒸留水
で洗浄し、それからこのゲルを蒸留水中に懸濁させ、そして1M酢酸でpH値を
約6に調節した。 それからゲルを蒸留水(>10ベッド容量)で洗浄した。貯蔵用として、23%(
w/w)エタノールを含む水を使用した。 上記の、ゲル吸着そしてその後の置換TRISの、変曲点滴定は、0.10mmo
le/ml圧縮ゲルのイオン交換能力であった。
【0018】G.TAPS-イオン交換体の合成。リガンド(TAPS)としてN-[トリス(ヒド
ロキシメチル)メチル]-3-アミノプロパンスルホン酸と結合させる 水で洗浄した上記Aの架橋アリル化アガロース 20g(0.21mmole/mlゲルの
アリル基レベル)を、緩衝液として蒸留水 80-100mlおよび硫酸ナトリウム
4.6gを共に使用して、吊り下げマグネティックスターラーを備えた100ml B
ellcoフラスコ中へ入れた。その後、黄色が残るまで臭素水溶液を加えた。蒸留
水で洗浄を行なった(>5ベッド容量)。 ゲルを15-30秒間吸引乾燥し、蒸留水 30ml、水酸化ナトリウム 10g(
0.25mole)およびN-[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]-3-アミノ-プロパン
-スルホン酸 60.25g(0.24765mole)を共に用い、吊り下げマグネティ
ックスターラーを備えた3つ口100ml Bellcoフラスコ中へ入れた。反応を4
0℃で一晩(16-22時間)行なった。 濃HClでpHを7.0まで下げて反応を止めて、それからゲルを蒸留水(>10
ベッド容量)で洗浄した。 NaOH溶液置換マトリクス上での直接的変曲点滴定では、0.10±0.02
mmole/g乾燥吸引ゲルのリガンドレベルであった。アミノ基のpKaを測定し、
約8.4であった。
【0019】II.タンパク質のクロマトグラフィー結果 図1:溶出イオン強度−pH8での異なるカチオン交換リガンドの比較 A−D.S-リガンド(0.03、0.09、0.14および0.22mmole/ml); E. ホスフェート(0.04mmole/g); F. BPR-ブタン-修飾したヒドロキノンスルホネート(0.10mmole/ml)
; G. スルホプロピル-修飾したヒドロキノンスルホネート(0.25mmole/ml)
; H. ヒドロキノンスルホネート(0.10mmole/ml); I. スルホサリチル酸(0.034mmole/g); J. TAPS(0.10mmole/g); K. スルファニル酸(0.12mmole/ml); L. 4-ヒドロキシ安息香酸(0.11mmole/g);
【0020】 図2:溶出イオン強度−pH4での異なるカチオン交換リガンドの比較 A−D.S-リガンド(0.03、0.09、0.14および0.22mmole/ml); E. ホスフェート(0.04mmole/g); F. BPR-ブタン-修飾したヒドロキノンスルホネート(0.10mmole/ml)
; G. スルホプロピル-修飾したヒドロキノンスルホネート(0.25mmole/ml)
; H. ヒドロキノンスルホネート(0.10mmole/ml); I. スルホサリチル酸(0.03mmole/g); J. TAPS(0.10mmole/g); K. スルファニル酸(0.12mmole/ml); L. 4-ヒドロキシ安息香酸(0.11mmole/g);
【0021】図1と図2の共通点 :各調製イオン交換体のリガンドのレベルを括弧中に示す。
重量表示(g)は、ガラスフィルター漏斗上に減圧排出したゲルに関する。
【0022】クロマトグラフィー(タンパク質)。上記の架橋アガロースゲルと結合した、異な
るカチオン交換リガンドの比較 上記合成に記載のイオン交換ゲルをHR10/2カラム中に封入し(Amersham P
harmacia Biotech AB, Uppsala, Sweden)、約1気圧の背圧でゲル高さ2-2.5c
mにした。 Amersham Pharmacia Biotech AB, Uppsala, SwedenによるFPLCシステムの
下記の指示の条件およびサンプルのもとで、クロマトグラフィー評価を行なった
pH8 サンプル:リボヌクレアーゼA 1mg/ml、キモトリプシノゲンA 1mg/ml、 シトクロムC 1mg/ml、リゾチーム 1mg/ml、 ループ容量:100μl 緩衝液A:HEPES-NaOH 20mM、pH8.0 緩衝液B:HEPES-NaOH 20mM、NaCl 0.5または1.0M、 pH8.0 流速:0.5ml/min 勾配スロープ:0.05M/ml UV検出器:280nm 0.05AU 最大伝導度=100mS/cmpH4 サンプル: 小麦-胚レクチン(3ピーク) mg/mlおよびp-ラクトグロブリン 1mg/
ml ループ容量:100μl 緩衝液A:ギ酸-NaOH 20mM、pH8.0 緩衝液B:ギ酸-NaOH 20mM、LiCl 0.75または1.0M、 pH8.0 流速:0.5ml/min 勾配スロープ:0.075M/ml UV検出器:280nm 0.05AU 最大伝導度=100mS/cm
【0023】結果: 図1は、調製イオン交換体の実験モデルタンパク質に対する、pH 8.0での
溶出イオン強度(mS/cm)を示す。与えられた条件で陰性正味荷電を有するリガン
ドおよび本発明に基づく有用な官能基を示すイオン交換体は、カチオン交換クロ
マトグラフィーによって実験モデルタンパク質を相互に分離する様々な能力を有
する。1つの相違点は有意な動力学的増加、すなわち、より広いイオン強度イン
ターバルに広がった分離に含まれた、サンプル物質の溶出イオン強度値である。
他の相違点は、使用したサンプル物質全てを溶出するために、より高いまたは相
当に非常に高い溶出イオン強度が必要とされることである。これらの効果は、多
かれ少なか同時に現われる。 図2は、pH4での幾つかのクロマトグラフィー操作の結果を示す。この低pH
値で、実施例のリガンドは陰性正味荷電がないかまたは減少している。TAPS
-リガンドは、正味荷電が0であり、そしてサンプル物質付着がないリガンドの
例である。 スルファニル酸基は、pH4で僅かに陽性の正味荷電を有する。アミノ基は完
全に荷電化しており(pKaはちょうど7を超える)、スルホネート基(pKa 約3)は
非荷電化し始める。
【0024】 スルファニル酸-リガンド中で部分的に非荷電化したスルホネート基の結果は
相互作用が複合していることを示しており、そしてこの結果は機械的に解釈する
のが困難であろう。4-ヒドロキシ安息香酸-リガンドのカルボキシル基もまたp
H4で非荷電化するが、一方、ヒドロキノンスルホネート-リガンドはpH4で荷
電化し、強力な結合が生じる。ヒドロキノンサルフェートリガンドの水酸基をエ
ーテル基に変えると、結合能力が劇的に変化するであろう(例えば、(a)アリル化
およびその後の二重結合のスルホネート基への変換、または(b)BPR-ブタン(
1,4-ジグリシジルブチルエーテル)のアルキル化)。この種類の変更は、芳香族
基は立体的に遮蔽され、同時にフェノール類の水酸基はエーテル結合の1部とな
ることを意味している。結果として、サンプル物質は対照イオン交換体(スルホ
ネートリガンド)の作用に非常によく似ている溶出作用を有し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、調製イオン交換体の実験モデルタンパク質に対する、p
H 8.0での溶出イオン強度(mS/cm)を示す。
【図2】 図2は、pH4での幾つかのクロマトグラフィー操作の結果を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レンナート・セデルバリィ スウェーデン、エス−755 98ウプサラ、 エクシャガルナ、クルセンバリィ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽性荷電化合物、主として生体分子、特にタンパク質のよう
    な両性化合物を溶液から分離する方法であって、当該溶液をイオン交換体と、1
    個またはそれ以上の陽性荷電化合物が当該イオン交換体に結合できる条件下に、
    接触させ、必要に応じて結合化合物を溶出させる工程を含み、当該カチオン交換
    体が (i)式(I) M-A-X-Y(-Z)n (I) を有しており、そして (ii)pH2-14の区間でのリボヌクレアーゼ、キモトリプシノーゲンA、シトク
    ロムC、リゾチーム、小麦-胚レクチンそしてβ-ラクトグロブリンから選択され
    る1つまたはそれ以上のタンパク質の最大溶出イオン強度が、イオン交換基(Z)
    がスルホネート(-SO3 -)でありそしてベースマトリクス、スペーサーおよび置
    換度は式Iのカチオン交換体と同じであるがX基とY基が存在しない対照イオン
    交換体上で同じ条件で測定した対応溶出イオン強度より高く、 当該カチオン交換体と陽性荷電化合物(類)との結合をpH値2−14の範囲内で
    進行させ、ここでリガンド−X−Y(−Z)nが陰性正味荷電を有することを特徴
    とする、方法。 但し、式中、 a)Mは、式Iの付加電荷交換リガンドを含む親水性マトリクスであり; b)Aは、スペーサーであり、 c)X−Y(−Z)nは、カチオン交換リガンドであり; d)Xは、-O-、-S(R1)-または-N(R1)(R2)-であり、式中、R1およびR2
    H、遊離電子対、A−X−Y(−Z)n、Y(−Z)nまたは直鎖状、環状もしくは分
    枝状から選択され、好ましくは飽和した脂肪族C1−C6基であり、ここでC2-6
    アルキルの場合、1ないし4の水素原子はOH基により置換されており、ここで
    、ただ1つのR1およびR2が遊離電子対となり得ることを条件として水素が低級
    アルキルによって置換されていてもよい; e)Yは、 1)二重結合を含む5または6員環構造、好ましくは芳香族基、または 2)脂環式C5−C6基または脂肪族性、直鎖状または分枝状、好ましくは飽和
    したC1−C8基であり、XとZとの鎖連結が、1または2つのエーテル酸素また
    はチオエステル硫黄原子によって妨げられている可能性を有しているが但しXは
    -O-または-S-ではない; f)Zは、カチオン交換基である。
  2. 【請求項2】 (a)カチオン交換体が、請求項1で定義された対照イオン交
    換体から、同じpH値で1またはそれ以上の当該化合物の溶出に必要とされる溶
    出イオン強度より、より高いイオン強度、好ましくは25%高く、さらに好まし
    くは少なくとも40%高く、最も好ましくは少なくとも100%高い、での結合
    を可能にし、そして (b)そのように高いイオン強度で結合を起こさせる ことを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
  3. 【請求項3】 結合中の溶液のイオン強度が、15または20mS/cmを超え
    、好ましくは30mS/cmまたは40mS/cmを超えることを特徴とする、請求項1な
    いし2の何れか1つに記載のプロセス。
  4. 【請求項4】 当該溶出が化合物(類)とリガンドの結合を中和する条件で行
    なわれることを特徴とする、請求項1ないし3の何れか1つに記載のプロセス。
  5. 【請求項5】 当該溶出が、結合が行なわれたpHから離れているpHで行わ
    れることを特徴とする、請求項1ないし4の何れか1つに記載のプロセス。
  6. 【請求項6】 当該溶出が、結合時に適用されたイオン強度を超えるイオン
    強度で行われることを特徴とする、請求項1ないし5の何れか1つに記載のプロ
    セス。
  7. 【請求項7】 請求項1に定義の対照イオン交換体における化合物を溶出す
    る相当インターバルよりも、20%広い、好ましくは少なくとも40%広いイン
    ターバルにわたるイオン強度の変化を適用することにより溶出を行うことを特徴
    とする、請求項1−6の何れか1つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に定義され、下記以外は同じ条件下で測定したとき
    、対照イオン交換体の相当インターバルより、少なくとも50%広い、好ましく
    は少なくとも75%広い、さらに好ましくは少なくとも100%広いインターバ
    ルにわたるイオン強度の変化を適用することにより溶出を行うことを特徴とする
    、請求項1−7の何れか1つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つの化合物の溶出に使用する、イオン強度イン
    ターバルが15mS/cmを超える、例えば、20mS/cmまたは50mS/
    cmを超えることを特徴とする、請求項1−9に記載の方法。
  10. 【請求項10】 1−4個のOR'基が、基R1およびR2のうち何れか1つ
    において存在し、R1およびR2と同じ基から選択されるR'を伴い、好ましくは
    Hであることを特徴とする、請求項1−9の何れか1つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 Xが−N(R1)(R2)−であることを特徴とする、請求項1
    −10の何れかに記載のイオン交換体。
  12. 【請求項12】 X=−N(R1)(R2)であり、1−4個、例えば1−3個の
    OR'基が、−N(R1)(R2)−[式中、R'はR1およびR2と同じ基から選択され
    る]の窒素原子から2または3炭素原子離れて存在することを特徴とする、請求
    項1−11の何れか1つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 Yおよび/またはAが、−N(R1)(R2)−の窒素原子から
    2または3炭素原子離れて水酸基を供することを特徴とする、請求項11−12
    の何れか1つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 Y、R'、R1およびR2において、原子が硫黄原子、酸素
    原子および窒素原子から1つのみ選択され、それぞれ炭素原子に結合することを
    特徴とする、請求項1−13の何れか1つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 Zが、荷電プロトン化型を含む、カルボキシレート、スル
    ホネート、ホスホネート、ホスフェートから選択されることを特徴とする、請求
    項1−14の何れかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 Xが、−O−または−S(R1)−であることを特徴とする
    、請求項1−8および14−15の何れか1つに記載の方法。
  17. 【請求項17】 Yが、芳香族基、好ましくはベンゼン環であることを特徴
    とする、請求項1−16の何れかに記載の方法。
  18. 【請求項18】 リガンド−X−Y(−Z)nが、ヒドロキシ安息香酸および
    /またはスルホロサリチル酸から誘導され、好ましくはパラ型であり、好ましく
    はスペーサーに対しOH基が結合する環の結合を介することを特徴とする、請求
    項1−17の何れかに記載の方法。
  19. 【請求項19】 リガンド−X−Y(−Z)nが、硫酸ヒドロキノンから誘導
    され、好ましくはスペーサーに対しOH基が結合する環の結合を介し、好ましく
    は当該OH基は、−SO3 -に対しメタまたはオルトである(Z1=−SO3 -および
    2=−OH/−O-;およびn=2)ことを特徴とする、請求項1−18の何れ
    かに記載の方法。
  20. 【請求項20】 Yが、C2−C6基、好ましくはC2−C4から選択される脂
    肪族基であることを特徴する、請求項1−16の何れかの方法。
  21. 【請求項21】 Xが、−N(R1)(R2)−であり、R1が、遊離電子対また
    は水素原子であり、R2は、トリス(ヒドロキシメチル)メチルであり、Yが、−
    CH2CH2CH2−または−CH2CHOHCH2−であり、Zが、SO3 -であり
    、そしてnが、1であることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
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