JP2002517679A - クランク−コネクティングロッド機構 - Google Patents

クランク−コネクティングロッド機構

Info

Publication number
JP2002517679A
JP2002517679A JP2000552417A JP2000552417A JP2002517679A JP 2002517679 A JP2002517679 A JP 2002517679A JP 2000552417 A JP2000552417 A JP 2000552417A JP 2000552417 A JP2000552417 A JP 2000552417A JP 2002517679 A JP2002517679 A JP 2002517679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crank
connecting rod
rod mechanism
gear
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000552417A
Other languages
English (en)
Inventor
ランベルタス・ヘンドリク・デ・グーイジャ
Original Assignee
ゴメクシス・ベーフェー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゴメクシス・ベーフェー filed Critical ゴメクシス・ベーフェー
Publication of JP2002517679A publication Critical patent/JP2002517679A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H21/00Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides
    • F16H21/10Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides all movement being in, or parallel to, a single plane
    • F16H21/16Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides all movement being in, or parallel to, a single plane for interconverting rotary motion and reciprocating motion
    • F16H21/18Crank gearings; Eccentric gearings
    • F16H21/36Crank gearings; Eccentric gearings without swinging connecting-rod, e.g. with epicyclic parallel motion, slot-and-crank motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01BMACHINES OR ENGINES, IN GENERAL OR OF POSITIVE-DISPLACEMENT TYPE, e.g. STEAM ENGINES
    • F01B9/00Reciprocating-piston machines or engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding groups
    • F01B9/02Reciprocating-piston machines or engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding groups with crankshaft
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H21/00Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides
    • F16H21/10Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides all movement being in, or parallel to, a single plane
    • F16H21/16Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides all movement being in, or parallel to, a single plane for interconverting rotary motion and reciprocating motion
    • F16H21/18Crank gearings; Eccentric gearings
    • F16H21/22Crank gearings; Eccentric gearings with one connecting-rod and one guided slide to each crank or eccentric
    • F16H21/30Crank gearings; Eccentric gearings with one connecting-rod and one guided slide to each crank or eccentric with members having rolling contact
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H21/00Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides
    • F16H21/10Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides all movement being in, or parallel to, a single plane
    • F16H21/16Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides all movement being in, or parallel to, a single plane for interconverting rotary motion and reciprocating motion
    • F16H21/18Crank gearings; Eccentric gearings
    • F16H21/36Crank gearings; Eccentric gearings without swinging connecting-rod, e.g. with epicyclic parallel motion, slot-and-crank motion
    • F16H21/365Crank gearings; Eccentric gearings without swinging connecting-rod, e.g. with epicyclic parallel motion, slot-and-crank motion with planetary gearing having a ratio of 2:1 between sun gear and planet gear

Abstract

(57)【要約】 内燃機関またはその類いに用いられるクランク−コネクティングロッド機構であって、この機構は、自体の軸線回りに回転するシャフト1と、該シャフトに固定された第1クランク2と、該第1クランクに固定されたクランクピン3とを備えている。クランクピンは、シャフトから平行に、しかし第1半径方向距離だけ離隔して延在している。第1クランクピンに回転可能に取付けられた第2クランクは、第1クランクピン6の軸線から第2半径方向距離だけ離隔した軸線を有する第2クランクピン4に固定されている。コネクティングロッド12は、回転可能に第2クランクピン6に取付けられている。シャフト1の回転時に、第2クランクを第1クランクに対して回転させる回転手段7が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関またはその類いに用いられるクランク−コネクティングロ
ッド機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、全ての標準的なピストンエンジンに用いられているクランクシャフトは
、誕生から数十年を経過し、その原理は不変であった。継続的な改良によって高
い信頼性を有し、故障しないクランク機構が製造されて来たが、改良は限界に来
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、驚嘆に値する新しい可能性を備えたクランク−コネクティン
グロッド機構を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明は、内燃機関またはその類いに用いられる以
下のようなクランク−コネクティングロッド機構を提供する。すなわち、このク
ランク−コネクティングロッド機構は、自体の軸線回りに回転するシャフトと、
該シャフトに固定された第1クランクと、該第1クランクに固定され、前記シャ
フトから平行に、しかし第1半径方向距離だけ離隔して延在するクランクピンと
、該第1クランクピンに回転可能に取付けられ、前記第1クランクピンの軸線か
ら第2半径方向距離だけ離隔した軸線を有する第2クランクピンに固定された第
2クランクと、前記第2クランクピンに回転可能に取付けられたコネクティング
ロッドと、前記シャフトの回転時に、前記第2クランクを前記第1クランクに対
して回転させる回転手段と、を備えていることを特徴としている。
【0005】 第1クランクに対する第2クランクの回転を決定する回転手段を備えた付加的
クランクを追加することによって、特定の用途では顕著な利点が得られる。
【0006】 例えば2ストロークエンジンの場合、第2クランクが第1クランクと反対方向
に同一速度で回転するように回転手段を構成すれば有利な効果が得られる。この
場合、第1半径方向距離は、第2半径方向距離に等しいことが好ましい。
【0007】 このようなクランク−コネクティングロッド機構を用いると、コネクティング
ロッドを直線的に上下に動かすことができる。この場合、反対方向に回転する2
つのクランクピンが、コネクティングロッドに垂直な方向を向く互いの動きを相
殺し、コネクティングロッド方向の動きを良好に行わせる。従って、コネクティ
ングロッドはリニアベアリングを有する。このことは種々の利点を奏する。第1
に、コネクティングロッドが直線的に上下に動くので、ピストンとシリンダ壁と
の間には横力(いわゆるガイドウェー力)がほとんど発生しない。従って、ピス
トン焼付きの危険性、及びピストン壁とシリンダ壁との間の摩擦力が低減される
。さらに、ピストンスプリングを用いない緊密嵌合によってピストンとシリンダ
との間のシール性が確保され、このことは潤滑の必要性を低減する。さらに、こ
の機構を用いると、個々のシリンダを完全にバランスさせることができるので、
1気筒エンジンであっても低振動運転が可能になる。この構造によれば、単純な
吸入用薄板を用いることが可能となり、(薄板とピストン下部との間の)いわゆ
る“疑似容積”が最小化されるので、吸入・充填が良好に行われる。さらに、コ
ネクティングロッドは横方向外方に動かないので、ピストンのロングストローク
化が可能になり、ポートの構成を最適化することができる。吸入容積は、圧縮/
膨張比を決定するコネクティングロッド直径の設定によって変化する。最後に、
この構造は、対向シリンダ配置において特に有利であり、この場合、同一コネク
ティングロッドの両側にピストンを取付けることができる。
【0008】 本発明によるクランク−コネクティングロッド機構が奏する他の可能性は、特
に4ストロークエンジンにおいて重要な圧縮比を可変とすることである。このよ
うな可変性は、上死点において第2クランクを第1クランクに対して回転させる
ことによって実現される。こうして第2クランクピンの直線的な上下運動を多少
傾いた運動に変えることができる。その結果、下死点、上死点の位置が変化する
。高い上死点は、内燃機関の低部分負荷運転に用いられ、その結果、吸入圧が低
くても最終圧縮圧が適正値となる。大気圧吸入までの中間部分負荷では、通常の
圧縮比が得られるように、上死点を下げなければならない。
【0009】 クランクピン相互の調節は、前記回転手段が少なくとも2つの部材から構成さ
れていると容易に実現できる。その場合、第1部材は、第2シャフトに回転可能
に取付けられかつ第2クランクに固定されている。第2部材は、第1部材と係合
関係にありかつクランクケースに対して調節可能とされている。具体的な実施形
態では、前記第1部材はギアであり、前記第2部材は、第1ギアと歯合する内歯
リングギアである。この場合、リングギアは、クランク−コネクティングロッド
機構の運転時に他の負荷領域へ移行する際に、取付け角度が調節可能であり、こ
うして、第2クランクピンの動きが調節可能となり、従って下死点及び上死点の
位置が調節される。
【0010】 クランク−コネクティングロッド機構の別の興味深い用途は、4ストロークエ
ンジンにおいて、膨張ストロークと圧縮ストロークとを相違させるように用いる
ことである。これは、例えば、第2クランクが第1クランクと反対方向に1/2
の速度で回転するように回転手段を構成することによって実現される。好ましく
は、燃焼ストロークの最上方位置において、第1クランクを0°の位置に、第2
クランクをほぼ90°の位置に配置し、こうして第1ストローク、第2ストローク
共に、膨張ストロークの終端でほぼ180°の位置に配置されるようにする。この
場合、1回の回転サイクルにつき第1クランクは2回転し、膨張ストロークと圧
縮ストロークの比は、第1半径方向距離及び第2半径方向距離の設定によって定
まる。
【0011】 この実施形態は種々の顕著な利点を奏する。
【0012】 第1に、このようにして膨張ストロークを長くすることができ、結果として、
膨張エネルギを最大限に利用し、かつ排気バルブ作動時の圧力を最小化すること
ができる。比較的大きな膨張比は理論機関効率を向上させる。
【0013】 この実施形態ではまた、膨張ストローク時にコネクティングロッドが通常より
ずっと直線的な動きをするので、ガイドウェー力が著しく低減される。その結果
、摩擦損失が減少し、機械効率が向上する。
【0014】 ピストン上死点可変機構に高圧タービン/圧縮機(3.5バールまで)を組合せ
ることにより、スーパーチャージャーを有さない従来のエンジンの30%の排気量
で同じエンジン出力を得ることができる。その結果、エンジンの部分負荷運転時
のポンピング損失が著しく低減され、部分負荷運転時の機械効率が顕著に向上す
る。ピストンストロークが可変である一実施形態では、ブースト圧が高い場合に
は低圧縮比を選択し好ましいガス交換を実現する。その一方で、ブースト圧が低
い場合には、圧縮比を高くして増加する残留ガスを再循環させることができる。
【0015】 圧縮ストロークの終端部ではピストンが低速となるので、早期点火の必要性は
低くなる。部分負荷時にも早期点火の必要性は低くなる。なぜなら、ピストンの
上死点位置の調節により、最終圧縮圧は高く維持されるからである。
【0016】 高圧タービン/圧縮機を用いる場合には、比較的小さなエンジンを使用するこ
とが可能になる。その結果、エンジン構成部材数が増加するにもかかわらず、エ
ンジン重量は現在のエンジンと同等に抑えられる。
【0017】 以上述べた利点に基づき、部分負荷時の効率を約50〜70%向上させることが可
能であり、平均的な運転条件においては30〜50%の効率向上が可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるクランク−コネクティングロッド機構に関する実施形態を
示す添付図面を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。
【0019】 図1,2は、本発明によるクランク−コネクティングロッド機構の原理を概略
的に示している。この機構は、ベアリング(図示せず)内に回転可能に取付けら
れたシャフト1を備えている。シャフト1は、それ自体の軸線回りに回転可能で
ある。前記シャフト1上には第1クランク2が形成されている。第1クランクは
、本実施形態では同心状ディスクであり、かつ、シャフト1に対し平行に但し第
1クランク2とは反対側に突出している第1クランクピン3を偏心状態で支持し
ている。第1クランクピン3の軸線は、シャフト1の軸線から半径方向距離R1
だけ離隔した位置にある。
【0020】 第2クランク4は、ベアリング(図示せず)を介して第1クランクピン3に回
転可能に取付けられ、第2クランク4の穴5は第1クランクピン3にフィットし
、第2クランクピン4に対して偏心配置されている。第2クランクピン6は第2
クランク4上に形成されている。第2クランクピン6は第2クランクと一致して
いるので、本図においては別部材として示していない。コネクティングロッド1
2のベアリング11(図3参照)は、第2クランク4を取囲み、第2クランク4
の軸は第2クランクピン6の軸として機能する。第2クランクピン6の軸は、第
1クランクピン3の軸から距離R2だけ離れて配置されている。
【0021】 本発明によれば、第2クランク4は第1クランクピン3回りにコントロールさ
れた形態で回転しなければならず、そのために回転手段7が設けられている。本
実施形態において回転手段7は、第2クランク4に固定されたギア8とリングギ
ア9とを備えている。リングギア9は、クランク−コネクティングロッド機構の
クランクケースに回転可能な状態で、または固定状態で連結されている。図示の
実施形態では、ギア8は、ベアリングを介して、第1クランクピンにおける第1
クランク2と第2クランク4との間に取付けられ、こうしてコンパクトな構造と
されている。ギア8にはカウンターウェイト10が設けられ、本機構のバランス
をとるようになっている。
【0022】 ギア8とリングギア9とが歯合していること、及びギア8が第1クランクピン
3上に配置されていることによって、シャフト1の回転に際してギア8はリング
ギア9に対して旋回し、第1クランクピン3が円運動し、従って、ギア8はシャ
フト1とは反対方向に回転する。こうしてギア8に連結された第2クランク4は
、一方で第1クランクピン3の動きに従いながら、付加的に反対方向に回転する
。第2クランクピン6またはそれにベアリングを介して取付けられたコネクティ
ングロッド12の動きは、距離R1とR2、及びギア8の半径R3、さらには第
2クランクピン6の第1クランクピン3に対する初期角度位置を適切に選択する
ことによって、種々に形態に変更することができる。
【0023】 図示の実施形態では、R1=R2=R3とされている。この場合、第1クラン
クピン3上の第2クランク4はシャフト1と反対方向に同一速度で回転し、第1
クランクピン3の水平方向の動きは、反対方向に動く第2クランクピン6の水平
方向の動きによって相殺され、従って、第2クランクピン6は回転しながら上下
方向にのみ運動する。
【0024】 図3,4は、内燃機関の具体的実施形態、すなわち、このようなクランク−コ
ネクティングロッド機構を備えた1気筒エンジンを概略的に示す図である。本実
施形態では、図1,2に示す部材のうちのいくつかは2個組とされ、それぞれ1
つが第2クランク4のそれぞれの側に用いられている。これらの図により、第2
クランク4を第2クランクピン6として用いることの利点が示されている。すな
わち、この場合、クランクシャフトは分割せずに連続体でよく、そのことによっ
て極めてコンパクトな構造となる。コネクティングロッド12のベアリング11
のみが、比較的大きな直径を有している。
【0025】 図4a〜4iは、クランク−コネクティングロッド機構の作動状態を示してい
る。これらの図から明らかであるように、カウンターウェイト10を備えたギア
が第1クランク2と同一回転速度で反対方向に回転し、同一半径方向距離R1,
R2を用いることにより、ストローク=2×(R1+R2)の純粋な上下運動が
実現する。このような運動形態によって得られる利点、特に2ストロークエンジ
ンにおける利点は、導入部分で既に述べた。
【0026】 コネクティングロッド12の上下運動は、ギア8及びリングギア9以外に、回
転手段によってもたらされていることに留意されたい。こうして、例えば、コネ
クティングロッド12またはベアリング11を、コネクティングロッド12の横
方向または水平方向の動きを規制するガイドにフィットさせることが可能である
。このような形態で、第2クランク4の運動経路は、コネクティングロッド12
自体によって上下に限定され、その回転軸は第1クランクピン3に固定される。
もちろん、他の回転手段を考えることもできる。
【0027】 図5〜7は、概略的に先行図面に示したクランク−コネクティングロッド機構
に関する実施形態を、より実際的な形態で、周辺の内燃機関部品の一部と共に示
している。クランク−コネクティングロッド機構は、コネクティングロッド12
の両側で鏡像関係となっている。図中において、例えばボールベアリングである
ベアリング15(図6,7)内に取付けられた第1シャフト1がはっきり示され
ている。第1クランク2内には、第1シャフト1とは偏心して、ベアリング17
を収容するベアリング凹部が設けられている。ベアリング17は、2つのクラン
クシャフト半体の互いに嵌合する第1クランクピン部分6′,6″を収容してい
る。互いに嵌合する第1クランクピン部分6′,6″は、2つのクランクシャフ
ト半体を1つのクランクシャフトにしている。
【0028】 クランクシャフトには、第1クランクピン2の第1カウンターウェイト18と
、第2クランク4の第2カウンターウェイト19とが設けられている。いくつか
の図に見られるように、第1クランクピン3のための回転手段を構成しリングギ
ア9と歯合しているギア8は、第1カウンターウェイト18に対して軸方向外方
に配置されている。第1クランクピン3のためのベアリングは、第2クランク4
に極めて近い位置に配置されており、そのことによって、前記第1クランクピン
3に作用する曲げ応力が低く保たれる。第1クランクピン3は、ベアリング17
から離れたギア8の側方で、第2ベアリング20によって支持されている(図6
,7参照)。クランクシャフトは大きな直径を有し、クランクシャフトベアリン
グ15はコネクティングロッド12にできる限り近い位置に配置されているので
、クランクシャフトは部分的に高い曲げ強度を有する。
【0029】 図からさらに分かるように、リングギア9には、複数の取付け用長穴21が設
けられている。これらの長穴は、リングギア9の内歯の中心軸線と同心状に延在
し、リングギア9を回転させて取付けるために利用される。図7から分かるよう
に、内燃機関のクランクケースカバー22には、封止可能な調整用穴23が設け
られており、この穴を通じて、リングギア9の締結ねじ(図示せず)を締付けた
り、弛めたりでき、こうしてリングギア9の調整及び固定が可能となっている。
従って、リングギア9を再調整してクランク−コネクティングロッド機構の理想
的な運動を実現すること、すなわち、ピストン13のコネクティングロッド12
が最も直線に近い運動を行うようにすることができる。
【0030】 図7はさらに、クランクシャフト1のベアリング15のクランクケースカバー
22内での取付け状態を示している。図7はまた、ピストン13及びそれと共に
作動する部品によって内燃機関の構造を示している。
【0031】 ピストン13は、排気ポートと(図示せず)と掃気ポート25とを備えたシリ
ンダ24内で上下運動を行う。図7はさらに、吸入・ガイドハウジング26を示
している。前記ハウジング26には、コネクティングロッド12をガイドする内
部ガイド26′が設けられている。前記ガイド26′はまた、シリンダ24にお
けるピストン13下方の空間を密封しており、こうして該空間内において掃気圧
が生成される。ハウジング25の形状は、ピストン13の下死点においてピスト
ンスカート部が該ハウジングを近接して取囲み、その結果、掃気空間における疑
似容積が最小化され、こうして最適な掃気効果が得られるように決定される。
【0032】 吸入口及びガイドハウジング26の外側に取付けられた吸入用薄板27の位置
も、疑似容積の最小化に寄与する。空気及び燃料の供給は、ハウジング26の通
路29に通じている吸入通路28から行われる。これらの通路は、薄板27によ
って開閉される吸入口に通じている。
【0033】 図8及び9は、本発明のクランク−コネクティングロッド機構に関する他の実
施形態を示している。ここでは、図1〜4に示す第1実施形態と実質的に同じ部
材が用いられているが、部材の相対的な大きさや位置は異なっている。例えば、
本実施形態では、ギア8の直径R3は、第1クランクピン3の半径方向距離R1
の2倍であり、そのことによって、第2クランク4は第1クランク2に対して反
対方向に1/2の回転速度で回転する。これにより、第2クランクピン6は、第
1実施形態の場合とは全く異なる動きをすることになる。第1に、第1クランク
ピン3の水平方向の動きはもはや相殺されない。従って、コネクティングロッド
12は、もはや鉛直方向に往復するのではなくなるので、従来のコネクティング
ロッド12を用いる必要がある。さらに、例えば図8aに見られるように、第1
クランクピン3が最上方位置にあるとき、第2クランクピン6は、その最上方位
置ではなく、中間位置にあり、従って前記両クランクピンは、前記最上方位置に
おいて互いに90°の角度だけオフセットしている。この場合、第2クランクピン
6の第2半径方向距離R2は、第1半径方向距離R1と異なっていてもよく(な
ぜなら水平方向の相殺を行う必要がないので)、ピストン13の連続する2つの
ストローク間の比率を定めることができる。第2クランク4は半分の速度で回転
するので、クランク2が1回転したときに第2クランクは半回転のみする。従っ
て、クランク−コネクティングロッド機構の完全サイクルは、第1クランク2が
2回転したときに初めて完了する。図示の実施形態では、ピストン13の第1、
第2ストローク((長い)膨張ストロークと排気ストローク)は、2×R1+R
2(図8a,8c間、または図8c,8e間のピストン13の移動量)となり、
一方、第3、第4ストロークは2×R1−R2(図8e,8g間、または図8g
,8i間のピストン13の移動量)となる。
【0034】 前述したように、本発明によるクランク−コネクティングロッド機構に関する
このような実施形態は、圧縮ストロークと膨張ストロークとが互いに異なり、膨
張力をより有効に利用できる4ストロークエンジンを構成することを可能にする
【0035】 図9は図8と同一構造を示しているが、この場合、リングギア9は、図8の対
称位置から時計回りにある角度(この場合11°)だけ回転されている。この角度
位置は、リングギア9に設けられた点14により確認することができる。この場
合、第1クランクピン3がその最上方位置にあるときに第2クランクピン6は中
間位置になく(図9a)、最圧縮位置を示す図9aの位置にある。ピストン13
の位置は図8aにおける位置より低く、その結果、最終圧縮圧は低くなる。リン
グギア9の回転は、このように、全負荷条件または過給圧が用いられる際の最終
圧縮圧の調節を可能にする(これに対して、反対方向へのリングギアの回転は、
部分負荷における、より高い圧縮圧を実現する)。排気ストロークの最後におけ
る上死点の位置を図8eにおける位置と比較すると、圧縮ストロークの最後にお
いて上死点が下がった量と同じだけ、上方に移動している。膨張ストローク及び
吸入ストロークの最後における下死点の位置は異なるが、下死点においては第2
クランクピン6がほぼ垂直状態となるので、前記位置における第2クランクピン
6の角度変位は、下死点の位置にあまり影響しない。
【0036】 内燃機関の運転中におけるリングギア9の回転によって、エンジン特性の調節
が可能であることは明らかであり、従って、リングギア9の前記回転を電気的に
制御することによって、特定の負荷条件に応じて、内燃機関の運転状態を最適化
することができる。
【0037】 図10,11は、図8,9のクランク−コネクティングロッド機構に関する具
体的な実施形態を示している。この実施形態では、リングギア9が中央に配置さ
れ、軸方向で言えば第1クランクピン3及び第2クランクピン6が前記リングギ
ア9の内部に配置されているという非常にコンパクトな構造が実現されている。
コネクティングロッド12の大径側ベアリングは、第2クランク4の偏心部分6
を取囲み、第2クランクピン6はこのように形成されている。第2クランク4は
、第2クランクピン6の両側、すなわち、コネクティングロッド12の両側に設
けられ、ギア8は、リングギア9の各内歯9′に歯合している。リングギア9の
各内歯列の間には、コネクティングロッド12のための通路30が形成されてい
る。第2クランク4には、第2カウンターウェイト10が一体に設けられている
。第1クランクピン3の中心軸線周りに形成された対向溝部31は、第2クラン
ク4の外側部分を収容し、こうして、さらなる寸法の最小化が実現されている。
【0038】 図12は、クランク−コネクティングロッド機構に関する他の具体的な実施形
態を示している。この実施形態は、V型または水平対向型に配置されたシリンダ
を有する多気筒エンジンに用いられるように構成されている。本実施形態では、
2つのコネクティングロッド12の2つの第2クランク4の間にギア8が配置さ
れ、リングギア9は同様に、2つのコネクティングロッド12の間に配置されて
いる。このようにして、非常にコンパクトな構造が実現されている。
【0039】 図13〜15は、また別の実施形態を示している。この実施形態は、4気筒4
ストローク直列型エンジンのためのものである。各図に示すように、2つの第2
クランク4のための回転手段7は、互いに180°の角度だけオフセットした隣接
する2つのクランク4の間に配置されている。各第2クランク4は、それぞれに
近接して形成されたギア8を備えており、従って、クランクとギアとの間に無駄
な空間は存在しない。リングギア9はギア8を取囲んでいる。隣接するリングギ
ア9の間には中間リング31が配置されている。本実施形態において中間リング
31は、クランクケース内に回転可能な状態で収容されている。中間リングは、
ボルト(図示せず)によって、隣接する2つのリングギア9に固定されている。
中間リング31の内側には、クランクシャフトの対応部分33を回転可能に支持
するベアリング32が配置されている。前記クランクシャフトの部分33は、さ
らにカウンターウェイト34を備えている。カウンターウェイト34は、ギア8
を近接状態で取囲んでおり、従って、軸方向のさらなる空間を占有してはいない
【0040】 内燃機関の運転中に回転手段7を調節するために、中間リング31にはコント
ロールピン35が設けられている。コントロールピン35は、ブッシュ36にス
ライド可能に嵌合しており、ブッシュ36は、回転可能な状態でコントロールバ
ルブ37に収容されている。コントロールバルブ37は2本のコントロールピン
35を連結しており、そこには例えばスピンドルナット38が取付けられる。ス
ピンドルナット38は、例えばステッピングモーターで回転駆動可能なスピンド
ルと協働する。こうして、コントロールバルブ37を正確に動かし、中間リング
31を回転させて、ピストン13のストロークの圧縮終端と膨張終端とを調節す
るリングギア9を回転させることができる。
【0041】 クランクシャフト及び回転手段7に関する図示の構成によれば、標準的なシリ
ンダブロックが使用可能である。なぜなら、ピストン中心間の距離は従来の4気
筒エンジンの場合と同一であり、クランクケースのみ、クランクシャフトの新た
な構造に適合させればよいからである。
【0042】 以上の説明から、本発明が、複雑な手段を必要とせずに、ピストンエンジンま
たはその他の機械装置の運転状態を最適化に関して驚嘆に値する可能性を有する
クランク−コネクティングロッド機構を提供することは明らかである。
【0043】 本発明は図示した上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を
逸脱せずに種々の変更を加えることができる。従って、本発明を、クランク機構
を有する他の機械、例えば、往復運動を回転運動に、あるいはその逆に変換して
いる圧縮機またはその他の機械に応用することも可能である。ピストンエンジン
の場合には、種々に配置された多気筒エンジンに、本発明を応用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるクランク−コネクティングロッド機構の第1実施形
態の構成部材を示す長手方向断面分解斜視図である。
【図2】 図1の部材の長手方向断面図である。
【図3】 図1,2に示す原理に基づくクランク−コネクティングロッド機
構の分解斜視図である。
【図4】 図4a〜4iは、図3に示すクランク−コネクティングロッド機
構のクランクシャフト1回転の工程を9つに分解して示す側面図である。
【図5】 本発明によるクランク−コネクティングロッド機構に関する第1
実施形態の変更形態である。
【図6】 図5に示すクランク−コネクティングロッド機構の部分切除斜視
図である。
【図7】 図6に示すクランク−コネクティングロッド機構を備えた2スト
ロークピストンエンジンの部分切除斜視図である。
【図8】 図8a〜8iは、4ストロークエンジンに応用した本発明のラン
ク−コネクティングロッド機構の他の実施形態を、図4a〜4iに対応して、ク
ランクシャフト2回転の工程を9つに分解して示す側面図である。
【図9】 図9a〜9dは、図5に示すクランク−コネクティングロッド機
構を、リングギアがわずかに回転した4つの位置で示す側面図である。
【図10】 図8,9に示すクランク−コネクティングロッド機構の具体的
実施形態を示す分解斜視図である。
【図11】 図10に示すクランク−コネクティングロッド機構の第2クラ
ンクを有するコネクティングロッドを示す部分切除斜視図である。
【図12】 V型または水平対向型多気筒エンジンに応用した、図10のク
ランク−コネクティングロッド機構の変更形態を示す斜視図である。
【図13】 直列4気筒4ストロークエンジンに応用した、本発明のクラン
ク−コネクティングロッド機構の他の変更形態を示す鉛直断面図である。
【図14】 図13のクランク−コネクティングロッド機構を分離した状態
で示す斜視図である。
【図15】 図13,14のクランク−コネクティングロッド機構における
クランクシャフトの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 第1クランク 3 クランクピン 4 第2クランク 6 第2クランクピン 7 回転手段 8 ギア(第1部材) 9 リングギア(第2部材) 10,34 カウンターウェイト 12 コネクティングロッド 15 クランクシャフトベアリング 18 第1カウンターウェイト 19 第2カウンターウェイト 26 吸入・ガイドハウジング 26′ ガイド(シールガイド) 27 吸入用薄板(薄板バルブ) 31 中間リング R1 第1半径方向距離 R2 第2半径方向距離
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年6月20日(2000.6.20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記第1半径方向距離は、前記第2半径方向距離と同一であ
るように、または異なるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載
のクランク−コネクティングロッド機構。
【請求項】 前記回転手段は少なくとも2部材から構成され、前記回転手
段の第1部材は、前記第2シャフト上に取付けられかつ前記第2クランクに固定
連結され、前記回転手段の第2部材は、前記第1部材と係合関係にあることを特
徴とする請求項1または2に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
【請求項】 前記第1部材はギアであり、前記第2部材は、前記第1ギア
と歯合する内歯リングギアであり、該クランク−コネクティングロッド機構が1
気筒エンジンに用いられる場合には、前記リングギアは、好ましくは、中央に配
置されかつ前記コネクティングロッドの両側に配置され、多気筒エンジン、好ま
しくはV型エンジンの場合には、互い違いに配置された前記第2クランク間に配
置されていることを特徴とする請求項に記載のクランク−コネクティングロッ
ド機構。
【請求項】 4気筒直列型エンジンまたは8気筒V型エンジンに用いられ
る場合に、第1ギアは、該ギアと組をなす前記第2クランク及び前記コネクティ
ングロッドに隣接して設けられ、組をなす前記クランクシャフトベアリングは、
互い違いに配置された前記第2クランクの2つのギア間に配置されていることを
特徴とする請求項に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
【請求項】 中間リング上の2つの隣接するリングギアが取付けられ、前
記中間リングは、一方では、前記クランクシャフトベアリングを支持する機能を
有し、他方では、運転中に前記環状リングギアを回転させる部材として機能する
ことを特徴とする請求項に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
【請求項】 該クランク−コネクティングロッド機構の運転中に、前記リ
ングギアは、実質的固定位置に保持されることを特徴とする請求項4から6のい
ずれか1項に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
【請求項】 前記リングギアは、その取付け角度が調節可能とされている
ことを特徴とする請求項に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
【請求項】 前記リングギアは、運転中に、例えばエンジンの負荷条件に
応じて、ステッピングモーターまたはその類いによって回転可能とされているこ
とを特徴とする請求項に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
【請求項10】 前記第1及び/または第2クランクには、カウンターウェ
イトが設けられ、前記ギアは、前記カウンターウェイトの外部に取付けられ、前
記第1クランクピンを支持するベアリングは、好ましくは、前記ギアの内部に取
付けられていることを特徴とする請求項5から9のいずれか1項に記載のクラン
ク−コネクティングロッド機構。
【請求項11】 前記第2クランク自体が第2クランクピンを構成し、前記
第2クランクの中心軸線が前記第2クランクピンの軸線を構成し、前記コネクテ
ィングロッドは、前記第2クランクにベアリングを介して取付けられていること
を特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のクランク−コネクティン
グロッド機構。
【請求項12】 前記ギアは、カウンターウェイトの形態のディスク上に取
付けられていることを特徴とする請求項4から11のいずれか1項に記載のクラ
ンク−コネクティングロッド機構。
【請求項13】 請求項1から12のいずれか1項に記載のクランク−コネ
クティングロッド機構を備えたピストンエンジン。
【請求項14】 請求項に記載のクランク−コネクティングロッド機構を
備えたピストンエンジンであって、前記リングギアを外部から調節及び/または
固定するための調節穴が形成されたクランクケースを備えていることを特徴とす
るピストンエンジン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW 【要約の続き】

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関またはその類いに用いられるクランク−コネクティ
    ングロッド機構であって、 自体の軸線回りに回転するシャフトと、 該シャフトに固定された第1クランクと、 該第1クランクに固定され、前記シャフトから平行に、しかし第1半径方向距
    離だけ離隔して延在するクランクピンと、 該第1クランクピンに回転可能に取付けられ、前記第1クランクピンの軸線か
    ら第2半径方向距離だけ離隔した軸線を有する第2クランクピンに固定された第
    2クランクと、 前記第2クランクピンに回転可能に取付けられたコネクティングロッドと、 前記シャフトの回転時に、前記第2クランクを前記第1クランクに対して回転
    させる回転手段と、を備えていることを特徴とするクランク−コネクティングロ
    ッド機構。
  2. 【請求項2】 前記回転手段は、前記第2クランクが前記第1クランクと反
    対方向に同一速度で回転するように構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のクランク−コネクティングロッド機構。
  3. 【請求項3】 前記第1半径方向距離は、前記第2半径方向距離と同一であ
    るように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のクランク−コネクテ
    ィングロッド機構。
  4. 【請求項4】 特に2ストロークエンジンに用いられ、前記コネクティング
    ロッドがシールガイドを貫通し、吸入ハウジングが前記ガイド周りに形成され、
    前記吸入ハウジングは、ピストンの下死点においてピストンスカート部によって
    少なくとも部分的に取囲まれ、前記吸入ハウジングの外側には、好ましくは薄板
    バルブまたはそれに類する逆止弁が取付けられていることを特徴とする請求項3
    に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
  5. 【請求項5】 前記回転手段は、前記第2クランクが前記第1クランクと反
    対方向に1/2の速度で回転するように構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
  6. 【請求項6】 燃焼ストロークの最上方位置において、前記第1クランクは
    0°の位置に、前記第2クランクはほぼ90°の位置に配置され、好ましくは、第
    1ストローク、第2ストローク共に、膨張ストロークの終端でほぼ180°の位置
    に配置されることを特徴とする請求項5に記載のクランク−コネクティングロッ
    ド機構。
  7. 【請求項7】 前記第1半径方向距離は、前記第2半径方向距離と同一であ
    るように、または異なるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のクランク−コネクティングロッド機構。
  8. 【請求項8】 前記回転手段は少なくとも2部材から構成され、前記回転手
    段の第1部材は、前記第2シャフト上に取付けられかつ前記第2クランクに固定
    連結され、前記回転手段の第2部材は、前記第1部材と係合関係にあることを特
    徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のクランク−コネクティングロッ
    ド機構。
  9. 【請求項9】 前記第1部材はギアであり、前記第2部材は、前記第1ギア
    と歯合する内歯リングギアであり、該クランク−コネクティングロッド機構が1
    気筒エンジンに用いられる場合には、前記リングギアは、好ましくは、中央に配
    置されかつ前記コネクティングロッドの両側に配置され、多気筒エンジン、好ま
    しくはV型エンジンの場合には、互い違いに配置された前記第2クランク間に配
    置されていることを特徴とする請求項8に記載のクランク−コネクティングロッ
    ド機構。
  10. 【請求項10】 4気筒直列型エンジンまたは8気筒V型エンジンに用いら
    れる場合に、第1ギアは、該ギアと組をなす前記第2クランク及び前記コネクテ
    ィングロッドに隣接して設けられ、組をなす前記クランクシャフトベアリングは
    、互い違いに配置された前記第2クランクの2つのギア間に配置されていること
    を特徴とする請求項9に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
  11. 【請求項11】 中間リング上の2つの隣接するリングギアが取付けられ、
    前記中間リングは、一方では、前記クランクシャフトベアリングを支持する機能
    を有し、他方では、運転中に前記環状リングギアを回転させる部材として機能す
    ることを特徴とする請求項10に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
  12. 【請求項12】 該クランク−コネクティングロッド機構の運転中に、前記
    リングギアは、実質的固定位置に保持されることを特徴とする請求項9から11
    のいずれか1項に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
  13. 【請求項13】 前記リングギアは、その取付け角度が調節可能とされてい
    ることを特徴とする請求項12に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
  14. 【請求項14】 前記リングギアは、運転中に、例えばエンジンの負荷条件
    に応じて、ステッピングモーターまたはその類いによって回転可能とされている
    ことを特徴とする請求項13に記載のクランク−コネクティングロッド機構。
  15. 【請求項15】 前記第1及び/または第2クランクには、カウンターウェ
    イトが設けられ、前記ギアは、前記カウンターウェイトの外部に取付けられ、前
    記第1クランクピンを支持するベアリングは、好ましくは、前記ギアの内部に取
    付けられていることを特徴とする請求項9から14のいずれか1項に記載のクラ
    ンク−コネクティングロッド機構。
  16. 【請求項16】 前記第2クランク自体が第2クランクピンを構成し、前記
    第2クランクの中心軸線が前記第2クランクピンの軸線を構成し、前記コネクテ
    ィングロッドは、前記第2クランクにベアリングを介して取付けられていること
    を特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載のクランク−コネクティン
    グロッド機構。
  17. 【請求項17】 前記ギアは、カウンターウェイトの形態のディスク上に取
    付けられていることを特徴とする請求項9から16のいずれか1項に記載のクラ
    ンク−コネクティングロッド機構。
  18. 【請求項18】 請求項1から17のいずれか1項に記載のクランク−コネ
    クティングロッド機構を備えたピストンエンジン。
  19. 【請求項19】 請求項3に記載のクランク−コネクティングロッド機構を
    備えたピストンエンジンであって、前記コネクティングロッドは、吸入用薄板を
    備えたハウジングに収容されたガイドを貫通し、前記ハウジングの形状は、ピス
    トンの下死点において少なくとも部分的にピストンスカート内に延在するように
    定められていることを特徴とする請求項に記載のピストンエンジン。
  20. 【請求項20】 請求項13に記載のクランク−コネクティングロッド機構
    を備えたピストンエンジンであって、前記リングギアを外部から調節及び/また
    は固定するための調節穴が形成されたクランクケースを備えていることを特徴と
    するピストンエンジン。
JP2000552417A 1998-05-19 1999-05-19 クランク−コネクティングロッド機構 Pending JP2002517679A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL1009211A NL1009211C2 (nl) 1998-05-19 1998-05-19 Kruk-drijfstangmechanisme.
NL1009211 1998-05-19
PCT/NL1999/000309 WO1999063247A1 (en) 1998-05-19 1999-05-19 Crank-connecting rod mechanism

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002517679A true JP2002517679A (ja) 2002-06-18

Family

ID=19767167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000552417A Pending JP2002517679A (ja) 1998-05-19 1999-05-19 クランク−コネクティングロッド機構

Country Status (11)

Country Link
US (1) US6349684B1 (ja)
EP (1) EP1080320B1 (ja)
JP (1) JP2002517679A (ja)
KR (1) KR100585037B1 (ja)
CN (1) CN1117935C (ja)
AU (1) AU4063999A (ja)
BR (1) BR9911521A (ja)
CA (1) CA2332583A1 (ja)
DE (1) DE69900821T2 (ja)
NL (1) NL1009211C2 (ja)
WO (1) WO1999063247A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011017329A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Takashi Matsuda 遊星歯車複偏心盤を用いた2気筒1クランクピン型多気筒サイクロイド往復動機関
JP2016205425A (ja) * 2015-04-16 2016-12-08 ハイブリッドエナジー株式会社 動力伝達装置
JP2019094895A (ja) * 2016-12-09 2019-06-20 マーク・アルバート・ソカルスキMark Albert SOKALSKI 2サイクルまたは4サイクル往復動内燃機関の無限可変圧縮比とシングルストローク長機構またはデュアルストローク長機構

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT412806B (de) * 2003-03-06 2005-07-25 Stanzel Karl Wolfgang Dipl Ing Stirlingmotor sowie biomassefeuerungsanlage
EP1526262B1 (de) 2003-10-24 2008-02-27 Ford Global Technologies, LLC, A subsidary of Ford Motor Company Vorrichtung zur Veränderung des Verdichtungsverhältnisses eines Hubkolbenmotors
US7011052B2 (en) * 2003-12-11 2006-03-14 Dow Glendal R Variable crankshaft
GB2434405A (en) * 2006-01-20 2007-07-25 Keith Gordon Hall Internal combustion engine with disc drive mechanism and crankcase compression of intake air
US7625188B2 (en) * 2006-05-17 2009-12-01 Dow Glendal R Heart booster pump
EP1959112A1 (en) * 2007-02-16 2008-08-20 Gomecsys B.V. A reciprocating piston mechanism, a method of assembling this, and an internal combustion engine
US7631620B2 (en) * 2007-03-17 2009-12-15 Victor Chepettchouk Variable compression ratio mechanism for an internal combustion engine
EP1983215A1 (en) * 2007-04-20 2008-10-22 Gomecsys B.V. Reciprocating piston machine and internal combustion engine
EP2025893A1 (en) * 2007-08-09 2009-02-18 Gomecsys B.V. A reciprocating piston mechanism
EP2067961B1 (en) * 2007-12-05 2014-11-12 Volvo Car Corporation Coupling device
WO2009100759A1 (en) * 2008-02-13 2009-08-20 Gomecsys B.V. A reciprocating piston mechanism and a method of increasing internal egr in an internal combustion engine
DE102008032665B4 (de) * 2008-07-10 2016-09-15 Audi Ag Vorrichtung und Verfahren zur Veränderung des Verdichtungsverhältnisses einer Brennkraftmaschine
US9341110B2 (en) * 2008-07-16 2016-05-17 Wilkins Ip, Llc Internal combustion engine with improved fuel efficiency and/or power output
DE102008046821B8 (de) * 2008-09-11 2016-10-06 Audi Ag Kurbelwelle für eine Brennkraftmaschine mit variabler Verdichtung und Brennkraftmaschine mit variabler Verdichtung
CN102066719B (zh) 2009-07-15 2014-05-21 戈梅克赛斯股份有限公司 往复式活塞机构
US8468997B2 (en) 2009-08-06 2013-06-25 Larry C. Wilkins Internal combustion engine with variable effective length connecting rod
US8746188B2 (en) * 2010-03-17 2014-06-10 Larry C. Wilkins Internal combustion engine with hydraulically-affected stroke
FR2964436B1 (fr) * 2010-09-08 2013-01-11 Gerard Pouille Supprimer la pression diametrale d'un mouvement va et vient lineaire transformer en mouvement rotatif annulation du debattement pendulaire de sa bielle application au moteur a detente a rendement theorique 1 a variation de puissance seule
WO2011128525A1 (fr) * 2010-04-12 2011-10-20 Pouille Gerard Vilebrequin a deplacement lineaire
KR20130118212A (ko) * 2010-05-20 2013-10-29 코스쿠노즈 메탈 폼 마키나 엔듀스트리 브이이 티아이씨. 에이.에스. 회전 운동을 다른 운동 특징으로 전환하는 메카니즘
WO2011160619A1 (de) * 2010-06-21 2011-12-29 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Brennkraftmaschine
US8967097B2 (en) 2011-05-17 2015-03-03 Lugo Developments, Inc. Variable stroke mechanism for internal combustion engine
KR101242679B1 (ko) * 2011-12-28 2013-03-18 주식회사 아덴 동력변환장치를 구비한 크랭크 장치
EP2620614B1 (en) 2012-01-24 2016-11-09 Gomecsys B.V. A reciprocating piston mechanism
CN103244260B (zh) * 2013-05-16 2015-09-23 沈大兹 一种可变压缩比和可变膨胀比装置
EP2873834A1 (en) 2013-11-13 2015-05-20 Gomecsys B.V. A method of assembling and an assembly of a crankshaft and a crank member
EP2907986B1 (en) 2014-02-18 2017-05-03 Gomecsys B.V. A four-stroke internal combustion engine with variable compression ratio
CN103909499B (zh) * 2014-03-18 2016-06-29 永康市嘉宏工具制造有限公司 汽油机破碎镐
EP2930329B1 (en) 2014-04-08 2016-12-28 Gomecsys B.V. An internal combustion engine including variable compression ratio
FR3042816B1 (fr) 2015-10-22 2017-12-08 Peugeot Citroen Automobiles Sa Moteur thermique muni d'un systeme de variation du taux de compression
WO2018051339A1 (en) * 2016-09-13 2018-03-22 Eran Ofek Method and aparatus for dynamically controlling engine combustion chamber's volume
CN106194415B (zh) * 2016-09-14 2018-09-07 徐玉国 一种发动机动力传动输出结构
CN109973627A (zh) * 2019-04-11 2019-07-05 青海新源动力技术有限公司 一种偏心齿轮传动装置及其传动方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL8730C (ja) *
DE488059C (de) 1925-05-16 1929-12-18 Louis Damblanc Brennkraftmaschine mit veraenderlichem Kolbenhub
FR677196A (fr) 1929-06-22 1930-03-05 Système d'embiellage pour moteurs, plus particulièrement applicable pour l'établissement des moteurs à explosions
DE1961142A1 (de) * 1969-10-04 1971-04-15 Filippo Bonetto Kurbelgetriebe
US4073196A (en) * 1976-08-13 1978-02-14 Gilbert T. Hendren, Jr. Cranking system of varying radius
DE3114459A1 (de) * 1981-04-09 1982-10-28 Walter 8240 Berchtesgaden Schmied Kurbeltrieb fuer eine hubkolbenmaschine
DE3116851A1 (de) * 1981-04-28 1982-11-11 Hilti AG, 9494 Schaan Bohr- und meisselhammer
DE3420956A1 (de) * 1984-06-06 1985-12-12 Forschungsinstitut für Kraftfahrwesen und Fahrzeugmotoren Stuttgart - FKFS -, 7000 Stuttgart Synchronisiergetriebe fuer ein zentrisches, gleichschenkliges geradschubkurbelgetriebe einer hubkolbenmaschine
US4932373A (en) * 1988-09-19 1990-06-12 Carson Douglas T Motion converting mechanism
GB2297599A (en) * 1995-02-02 1996-08-07 Chui Cy Chiou Reciprocating piston assembley
US5908014A (en) 1995-02-28 1999-06-01 Tk Design Ag Reciprocating piston type internal combustion engine with variable compression ratio
US5680840A (en) * 1996-11-08 1997-10-28 Mandella; Michael J. Multi-crankshaft variable stroke engine

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011017329A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Takashi Matsuda 遊星歯車複偏心盤を用いた2気筒1クランクピン型多気筒サイクロイド往復動機関
JP2016205425A (ja) * 2015-04-16 2016-12-08 ハイブリッドエナジー株式会社 動力伝達装置
JP2019094895A (ja) * 2016-12-09 2019-06-20 マーク・アルバート・ソカルスキMark Albert SOKALSKI 2サイクルまたは4サイクル往復動内燃機関の無限可変圧縮比とシングルストローク長機構またはデュアルストローク長機構
JP7325794B2 (ja) 2016-12-09 2023-08-15 マーク・アルバート・ソカルスキ 2サイクルまたは4サイクルの往復動内燃機関向け無段可変圧縮比機構

Also Published As

Publication number Publication date
NL1009211C2 (nl) 1999-11-22
US6349684B1 (en) 2002-02-26
CA2332583A1 (en) 1999-12-09
DE69900821D1 (de) 2002-03-14
KR20010043632A (ko) 2001-05-25
EP1080320A1 (en) 2001-03-07
CN1301332A (zh) 2001-06-27
BR9911521A (pt) 2001-03-20
KR100585037B1 (ko) 2006-06-01
DE69900821T2 (de) 2002-09-05
EP1080320B1 (en) 2002-01-23
WO1999063247A1 (en) 1999-12-09
CN1117935C (zh) 2003-08-13
AU4063999A (en) 1999-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002517679A (ja) クランク−コネクティングロッド機構
CA2261596C (en) Opposed piston combustion engine
JP2683218B2 (ja) クランク装置
EP1674692B1 (en) Internal combustion engine
US20110036334A1 (en) Reciprocating piston mechanism and a method of increasing internal egr in an internal combustion engine
US8281763B2 (en) Internal combustion engine
CN104919155A (zh) 具有不对称气口时序的内燃机
US10590768B2 (en) Engine crank and connecting rod mechanism
US20110023812A1 (en) Crankshaft-free internal combustion engine of improved efficiency
US11098586B2 (en) Engine crank and connecting rod mechanism
GB2564409A (en) Radial piston machine
JPH05504394A (ja) クランク軸の単一回転により内燃機関等の4サイクル操作を達成させるための装置
JPH09119301A (ja) クランク装置
CA1226147A (en) Engine
JPH10227224A (ja) 機械過給式多気筒機関
JPH0719286A (ja) 2サイクルエンジンのクランクバランサ
JP2003528237A (ja) ピストンエンジン釣り合わせ
EP0617754A1 (en) Internal combustion engine.
AU6349696A (en) Opposed piston combustion engine

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070228

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071119

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080422